千葉景子

ちばけいこ



当選回数回

千葉景子の1986年の発言一覧

開催日 会議名 発言
10月15日第107回国会 参議院 国民生活に関する調査会 第1号
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○千葉景子君 ソロさんはやはり若い世代に属されると思うんですけれども、日本の国際化という問題について、若い人たちの間では、例えば芸術、文化などを通してかなり交流が活発になってきたと思うんです。ただその反面、従来からの事実を知る、知識という範囲からまだまだ飛び越えられない状況もある...全文を見る
○千葉景子君 いろいろなお話を聞かせていただきましたけれども、非常に外国語教育、その重要性ということを今お話しになられたんですけれども、さらにもう一点、やっぱり非常に日本の国際化ということで変則的なのが国家意識ということでした。国家意識ということになると、これを変えていくというの...全文を見る
○千葉景子君 大変貴重なお話を伺いましてありがとうございました。  今最後に、お互いに違いがあるということをやはり認識し合う、そういうことが非常にまだまだ乏しいんではないかというお話だったんですね。これは今は外国人に対して、外国の文化、あるいは異なる価値観に対して共通の問題では...全文を見る
11月25日第107回国会 参議院 社会労働委員会 第3号
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○千葉景子君 厚生大臣、このたびは御就任おめでとうございます。厚生大臣も所信で厚生行政について大変積極的な御意思をお持ちのようなところが私もよく理解できますので、ぜひこれからも国民の福祉などに積極的な行政を推進していただきたいというふうに思っております。  ところで、最近中曽根...全文を見る
○千葉景子君 それでは、今大変問題になっているウタリ問題、そして北海道旧土人保護法の所管というのは厚生省ということになっておりますので、厚生大臣に本件について若干お尋ねしたいというふうに思います。  まず、中国根首相も国連報告に対しては再検討をしたいということを述べられているよ...全文を見る
○千葉景子君 まだ中身は白紙の状態だという御答弁かと思いますけれども、再度人権規約、B規約の制定に際しての仲介あるいは現在のさまざまな批判の声、それから国連の人権専門委員会における指摘、こういうものを前向きに踏まえて報告書をつくられる、こういう意思はございますでしょうか。
○千葉景子君 そうしますと、外務省としては、今のところウタリ問題について差別はないというふうに御見解を持っていらっしゃるんでしょうか。その辺はいかがでしょうか。外務省及びそれから法務省の方にもお聞きしたいというふうに思うんですけれども、外務省からいかがですか。
○千葉景子君 はい。
○千葉景子君 今外務省及び法務省の方からお答えをいただいたんですけれども、どうも観点としては個々の個人が差別を受けているかどうか、そういう観点でお話をいただいたように思いますけれども、やはりアイヌ民族、ウタリ民族というものを前提に考える視点が必要なんではないだろうかというふうに私...全文を見る
○千葉景子君 今外務省の方からお話がありましたように、言語というのが一つの民族の大きな柱であるということは御理解いただいていると思うんです。  これについて一つ差別的な例といいますか、あるいはこれを保護、尊重していく例として、例えば、北海道日高支庁平取町というところがあるんです...全文を見る
○千葉景子君 今保育所がアイヌ語そのものの教育を目的としてつくられるということには問題があるというお話でしたけれども、その特色の一環としてそういう教育をするのは差し支えないということですけれども、そうなりますと厚生省などでこれまでアイヌ語保護といいますか、アイヌ語の承継のための措...全文を見る
○千葉景子君 そうすると厚生省としては、とりわけアイヌ文化あるいはアイヌ語、こういうものの保護について特別な措置をされているというようなことはこれまでにはないというふうに理解してよろしいでしょうか。
○千葉景子君 今後厚生省としてはこういう保護について何らかの前向きな措置を講じていこう、あるいは言語の保護あるいは文化の保護について検討していこう、そういうお気持ちあるいは方向性は持っていらっしゃいますか。
○千葉景子君 私は、厚生省の管轄の中でも文化の承継あるいはアイヌ語の承継などについての措置もぜひ講じていただきたいと思っておりますけれども、先ほど法務省の方から、差別については個々の個人の権利問題として救済をしているというお話がありました。先ほどは高校での差別発言あるいは結婚問題...全文を見る
○千葉景子君 これは戸籍の関係になるかと思いますけれども、戸籍の面で現在でも残っているような差別あるいは特別な措置、こういうものはございませんでしょうか。法務省にお伺いいたします。
○千葉景子君 ちょっと私が調査したところによりますと、戸籍上、旧土人給与地戸籍より入籍とか、こういう書き方が残っているのではないだろうかと思われるんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
○千葉景子君 今のお話ですと、戸籍の再製をするときにはこういう記載はできるだけ変えるようにという指導をなされているということですから、そうしますと再製の手続などがなされていないような場合、あるいはかなりお年を召した方の場合、こういう記載が残っているという可能性はありませんか。
○千葉景子君 今伺いますと完全に調査をし切れてないようでございますので、ぜひこういう戸籍が残っているようでしたらば、調査の上早急にこういうことがないように措置を講じていただきたいというふうに思います。  ところで、今幾つかお聞きしましたけれども、この戸籍の問題あるいは言語の問題...全文を見る
○千葉景子君 言語などの面でも非常に差別をされている、そういう状態がありますので、ぜひそのあたりを勘案して次の報告をなさっていただきたいというふうに思います。  ところで今、旧土人保護法についてぜひ改正をする、あるいはむしろ差別をなくするための新しい法律をつくりたい、つくってほ...全文を見る
○千葉景子君 これについてはウタリの皆さんも新法を制定してほしいという強い意向を持っていらっしゃいます。また、これまで八十八年余りにわたってじっと耐え忍んできたという現状もあるということですので、ぜひ前向きに取り組んでいただきたい。またこの際に、ぜひ今までこのような新法を待ち望ん...全文を見る
○千葉景子君 その点についても、もし新しい機関などで審議される場合には、ウタリの代表の方の意見などもぜひ取り入れていただくようにお願いをしたいというふうに思います。  ところで、大臣もさきにウタリの代表の方とお会いいただきましていろいろ意見を聞いていただいたということで、大変私...全文を見る
○千葉景子君 じゃ、厚生大臣にぜひウタリの皆さんの意思を酌んでいただいて積極的な施策を講じていただきますようにお願いをいたします。  この問題に関して最後になりますけれども、今、厚生省、外務省、法務省それぞれからお話をお伺いしたんですけれども、どうもまだまだ実態そのものがよく調...全文を見る
○千葉景子君 ほかの、外務省あるいは法務省の方にもお伺いしたいんですけれども、北海道だけの問題ではないというふうに思います。北海道、関東それ以外にもウタリの皆さんというのは全国的に存在しているというわけですから、ぜひこれは北海道に限った問題とせずに、厚生省などが積極的に主導権をと...全文を見る
○千葉景子君 じゃぜひ積極的に取り組みをお願いしたいというふうに思います。  それでは、やはりこのウタリ問題と若干共通点がございますけれども、精神衛生行政についてお伺いをしていきたいというふうに思っております。  大臣もよく御存じかと思いますけれども、宇都宮病院事件というのが...全文を見る
○千葉景子君 今具体的には精神衛生法の改正ということで取り組んでいらっしゃるということですけれども、であれば、精神衛生法の改正作業について現在の進捗状況、あるいは今後のスケジュール、こういうものについてはどのようになっているでしょうか。
○千葉景子君 この改正作業についてなんですけれども、できればこういうものを広く公表され、審議会などでの検討内容、これは個々の委員の名前など出すことはそれは別といたしまして、検討された内容などを公表されて、広く国民の検討の場を与えていただく必要があるんではないかというふうに思います...全文を見る
○千葉景子君 これまで関係団体から意見を聴取されているということですけれども、まあ内容的にも十分に精神障害者に対する保護なども考えていかなければいけません。内容について、今後ほかの団体などからも意見の聴取をする必要もあるかと思いますので、進捗状況あるいは今どういうことが検討されて...全文を見る
○千葉景子君 ところで、改正作業におきましてこのICJの勧告の内容、これをぜひ尊重していただきたいというふうに思うわけですが、それに関連いたしまして、先ほどアイヌ問題にもありましたけれども、国連に対する国際人権規約、B規約四十条の報告をなさることになるかと思いますけれども、これに...全文を見る
○千葉景子君 この問題について所管の厚生省としてはどういうお考えをお持ちでしょうか。
○千葉景子君 ただ、これは人権にかかわる非常に重大な問題です。そして、前回の報告、五十五年に行われております報告では、人権侵害のようなことはないという報告をなされているわけですけれども、大変大きく事情ですとかあるいは実態が解明されてきたわけですから、この点について今度の報告ではか...全文を見る
○千葉景子君 厚生省の方はいかがでしょうか。
○千葉景子君 改正作業につきまして十分このような調査報告あるいは人権擁護の観点で改正作業を進められていくのは当然のことかと思いますけれども、調査団の報告によりますと、我が国の精神衛生法、これによる人権侵害、憲法あるいは国際人権規約などに抵触するということがはっきり書かれているわけ...全文を見る
○千葉景子君 ICJ、ICHPの来日調査団の報告書、勧告文書には、日本の精神衛生行政が人権B規約に違反していると書いてあるわけですけれども、これについては当然事実はお認めになるわけですか。
○千葉景子君 今回のICJ、ICHPの調査報告ですけれども、国連に諮問資格を持つような国際的な団体なわけです。そういうところが日本の精神衛生行政あるいは精神衛生法が人権侵害、憲法あるいは人権親約に違反しているということを明確に進言しているわけで、こういうものにぜひ耳を傾けて今度の...全文を見る
○千葉景子君 この調査報告も尊重される、それを改正作業などにも反映させていかれるということですので、報告の中ででも、今回指摘されたことの反省をぜひあらわした報告書を提出していただきたいというふうに思います。日本の精神衛生行政、これからの方向についてぜひ積極的に尊重をいただきたいと...全文を見る
○千葉景子君 最近この同意入院制度、これが名称からしてもおかしいということから代諾入院制度というものが検討されているというようにもお聞きしますけれども、この点についてはいかがでしょうか。
○千葉景子君 厚生省としては、代諾入院について今後このような制度をとるかどうか検討される予定といいますか、それはございますか。
○千葉景子君 私は、名称について代諾入院がいいかどうかは別として、内容について非常に問題のある内容かというふうに思いますけれども、厚生省として今後同意入院制度の批判、これにかわるものとしてどういう形の入院制度を考えられるのか、その辺の方向性はいかがですか。
○千葉景子君 代諾入院制度といいますのは具体的にいろいろな問題点がありますけれども、一番大きなポイントは、やはり他人が承諾を与えて入院させるということになります。そういう意味では本人の自己決定権というものを他人にゆだねるというようなことになるわけですから、それについての厳格な法的...全文を見る
○千葉景子君 この代諾入院制度をもしこれから検討されるに当たりましては、自己決定権の剥奪あるいは本人に判断能力がない、あるいは代諾を行う者をどうやって選任をしていくのか、あるいは入院手続はどういう形で行うか、また退院手続はどうなるのか、こういうさまざまな問題点があるかと思います。...全文を見る
○千葉景子君 病院協会で出されている代諾入院制度ですね、それについては今言いましたように判断能力の判定あるいは代諾者の選任手続あるいは本人の自己決定権を奪う根拠、こういうものなどについて大変問題点があるかと思うわけですけれども、厚生省としては今病院協会の方から出されている代諾入院...全文を見る
○千葉景子君 人権規約あるいは日本の憲法などから見ても、例えば裁判所における鑑定の手続あるいは告知、聴問の機会を本人に与える、こういうような最低限の条件が強制入院の制度については必要かと思います。これは御理解いただけると思いますけれども、その辺は最低限考慮してこれからの改正作業に...全文を見る
○千葉景子君 調査請求権などの以前に、そもそも入院の際、強制的に他人の意思で入院をさせられるという制度ですから、入院手続あるいはその前段階にまず問題があるわけですね、その調査請求の前段階に。そのあたりどうお考えでしょうか。
○千葉景子君 この点については人権規約、B規約の九条あるいは十四条などに抵触しない条件が必要だというふうに思います。裁判を受ける権利あるいは判断能力、自己決定権の剥奪に関する手続、こういうものを十分に尊重して改正作業をしていただきたい。単なる代諾入院制度、あるいはこれまで出されて...全文を見る
○千葉景子君 法的に明記されるのが難しいというお話でしたけれども、私は別に難しいことではないんではないかと思うわけで、例えば通信、面会の自由、これをきちんと明記するとか、それから弁護人依頼権、こういうものを保障する、あるいは保護室の使用について規制の措置を講ずる、それから患者の強...全文を見る
○千葉景子君 重要な問題点として認識いただければ結構なんですけれども、ぜひとも法律での明記、こういうことを前向きに考えていただきたいと思います。不祥事が起こるのもやはりこういう閉鎖された、中に閉じ込められている、外部との面会、通信もできない、あるいは弁護人なども依頼できない、また...全文を見る
○千葉景子君 通信、面会などについては厚生省の方もガイドラインなどをつくってこれまでも対応していらっしゃるという背景もございます。ぜひ個々の権利を明確に法律の中にあらわしていく方向で考えていただきたいというふうに思います。  この問題については最後になるんですけれども、これまで...全文を見る
○千葉景子君 今回根岸病院とか成木台病院、さまざま問題が噴き出ているわけですけれども、そういう病院に対しても実地審査などがごく限られた範囲でしかなされていないというのが現状なわけですね。ぜひこういう問題のあった病院だけでも全部に対して実地審査を行うなどの積極的な体制をとっていただ...全文を見る
○千葉景子君 ぜひ厚生省の積極的な指導で、問題の生じている病院などは一〇〇%の実地審査を行っていただくように指導を強化していただきたいというふうに思います。また、それ以外にも本来ならば病院に対する独立の監視機関とか、またあるいは精神病院などではまだまだ医師の数などについても特例措...全文を見る
○千葉景子君 今精神衛生行政が大変問題になっているところですし、精神衛生法の改正問題も議題に上っているところですので、十分に人権擁護の立場を尊重してぜひ今後の作業を進めていただきたいというふうに思っております。  ところで、時間もちょっと限られてまいりましたので、次の問題に移ら...全文を見る
○千葉景子君 我が国の場合は義務接種ということになっておりますけれども、最近自治体の中では、予防接種を強制的にといいますか、集団で行っている自治体と、それから何らかの形で選択制といいますか、任意制といいますか、こういう形で行っている自治体とあるというふうに私も聞いているわけですけ...全文を見る
○千葉景子君 そのほかにも、私、自分の住まっているところなものですから、神奈川県なども若干の調査をしてみたところ、神奈川の中でもこのように希望しない場合にはインフルエンザの予防接種を実施しない、こういう実例がかなりふえてきているように思うわけです。神奈川県下などでも三十七市町村の...全文を見る
○千葉景子君 かなり市町村などによってこのようなばらつきといいますか、一応義務接種とはなっていても任意制などをとっている、こういうことも出てきているわけで、この辺は厚生省の方でも、一体実態がどうなっているのか、現場での混乱がないのかどうか調査をしていただきたいというふうに思うわけ...全文を見る
○千葉景子君 そうしますと、さきに設置されたインフルエンザ流行防止に関する研究班、こういうところでは、義務制について今後も継続していくか、あるいは任意制に改めていくか、こういうことについて見直しする可能性もあるというふうに受け取ってよろしいでしょうか。
○千葉景子君 一応そういう見直しも含めて研究班の今後の検討が加えられるということになりますと、今後ひょっとしたら任意制が採用されるということもあり得るわけですね。全くないとは言えないわけでして、そういう現状にあるわけですから、ぜひ各自治体あるいは学校などでの予防接種の施行方法、こ...全文を見る
○千葉景子君 要するに、現場などでは効果が上がらない割にはいろいろな弊害が大きい、どうも余り集団的にやる方法というのはベターではないんではないかというような意見も実感として持っているようなことが現状なわけです。今おっしゃられたように、現場の声あるいは弊害なども考慮して、今後任意制...全文を見る
○千葉景子君 じゃ、最後にお聞きいたしますけれども、今個々の事例といいますか、これはちょっとわかりにくいんですけれども、どういう場合ですとこれは強制をさせるといいますか、義務接種に違反しているということで厚生省の方で強制的な措置とか指導をされるということになるんでしょうか。尊重さ...全文を見る
○千葉景子君 どうも何かよくわかりませんけれども、現場でも予防接種についてはこういうものだという説明をした上で任意制なり選択制をとっているのが現状なわけですから、ぜひそういうものを踏まえて現場を尊重していただきたいというふうに希望をいたします。今後も研究班の中で任意制あるいは集団...全文を見る
11月26日第107回国会 参議院 本会議 第10号
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○千葉景子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、総理並びに関係各大臣に質問をさせていただきます。  まず、緊急の課題といたしまして、国民生活に大きな不安を投げかけている三原山噴火に伴う諸対策についてお伺いいたします。  大島住民の皆様の突然の困難への遭遇に対し、心...全文を見る
12月15日第107回国会 参議院 社会労働委員会 第7号
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○千葉景子君 本日は、参考人の皆さんに大変貴重な御意見をお聞かせいただきましてありがとうございました。何点か質問をさせていただきたいと思っております。  まず第一点目でございますけれども、今後高齢化社会を迎えるに当たりまして、将来に向かって老人医療あるいは介護がどのような形にな...全文を見る
○千葉景子君 それでは、前川参考人に一点お尋ねしたいと思いますが、先ほどの御意見の中で、一九八三年の二月から施行されましてまだ三年しか経過していない、条件にも変化がないときに安易な目先の改正などはむしろ制度に対する不信などを募らせるというお話がございました。そして医療制度、保険制...全文を見る
○千葉景子君 それでは時間も残りわずかですので、先ほど有吉参考人の方から負担の公平という問題についてかなり詳しく御意見ございましたので、加地参考人、見坊参考人、坂本参考人、前川参考人、吉田参考人、それぞれに、ごく簡単にですが、今回の法案では負担の公平ということが大変言われているわ...全文を見る
12月16日第107回国会 参議院 社会労働委員会 第8号
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○千葉景子君 それでは、老人保健法案について質問をさせていただきます。  まず最初に、きょうは厚生大臣にも御出席いただいておりますので、厚生大臣の方に第一点目お伺いしたいと思います。  老人問題というのは、高齢化社会に向かう中で国民の一部の者だけの問題ではなく、押しなべて老年...全文を見る
○千葉景子君 今、厚生大臣から御見解をお伺いいたしました。今回法案の中に示されております老人保健施設、これもこのような基本的理念のもとに多分設置されようとしているのだと私は思いますけれども、そうなりますと、内容を見たところいろいろな問題点があるかと思いますので、きょうは老人保健施...全文を見る
○千葉景子君 この見通しによりますと、在宅の要介護老人は六十一年度で二十三万人、要介護老人のうちという趣旨で三八%、これが七十五年度にはほぼ三十三から三十七万人ということで三六%前後と、わずかですけれどもむしろ要介護老人の中で在宅の占める割合が減ってくるような傾向にあるんです。そ...全文を見る
○千葉景子君 今お話をお伺いしておりますと、将来にわたってのかなり大胆な、何といいますか、見通しであるということでございます。また、七十五年度の数字を見ましても、三十三から三十七万程度とかなり幅広くとっていらっしゃるわけですけれども、この辺は今後の在宅サービスの充実、こういう中で...全文を見る
○千葉景子君 この問題につきましては、今後も老人福祉問題は続いていくわけですので、その都度、厚生省の方からも見通しなどについての新たな展開といいますか、そういうものをぜひ期待したいというふうに思います。さもないと、せっかく在宅を中心に、目標にといいましても、現状維持ということにも...全文を見る
○千葉景子君 一応、形式的にはそういう御説明である程度理解はできるんですけれども、実際の現状を見ておりますと、必ずしも入院治療が必要な方が老人病院にお入りになっているとは限らないようでありますし、またそれから、本来家庭介護では困難だという方でも特養に入らずに別な施設に入っていらっ...全文を見る
○千葉景子君 どうもこの三者の関係が明確にならないんですけれども、懇談会報告などでは、入院治療を要しない程度ということで老人保健施設、これを考えているようですけれども、その程度の軽い医療ニーズということになれば、むしろこれまでの介護施設について医療を充実させるというようなことの解...全文を見る
○千葉景子君 そういう現在のニーズにこたえていこうという御見解のようですけれども、そうなりますと、試案として示されているスタッフなどの面で十分であるかどうか、大変疑問視されるところがございます。スタッフの中で要介護老人の生活を本当に充足することができるか、百人規模の施設で看護婦が...全文を見る
○千葉景子君 今のお話ですと、どうも何か両方の中間をとって中間施設と言うんだか、中間というような感じもしないわけでもないわけです。現状の老人病院あるいは特養などでも今の数字が必ずしも最善の数ではないわけですから、それを前提に片方よりもこうだ、片方よりも多いという考え方はどうも大変...全文を見る
○千葉景子君 そうしますと、リハビリについての訓練のための要員というのは必置といいますか、必ず置くというふうに考えてよろしいわけですか。
○千葉景子君 それじゃ、ぜひその点は明確に置くということを明示して今後進めていただきたいというふうに思います。  また、衆議院の方の審議の中で、保健施設の要員としましては、全体で三十五から四十名ということが適切であるというような厚生省からのお答えをいただいているようですけれども...全文を見る
○千葉景子君 先ほどこの施設でリハビリなどがかなり重要なポイントになるということでございましたけれども、今の数字でいきますとどうもOT、PT一応一人というような考え方に立っておられるようですけれども、この辺、これで十分なやっぱり施設運営といいますか、療養あるいは社会復帰、こういう...全文を見る
○千葉景子君 先ほど老人病院との関係をお聞きしたんですけれども、ここで言うリハビリ、また老人病院は入院が必要な治療ということになります。治療の中には当然リハビリというのも入ってくるかと思いますけれども、この保健施設で行われるリハビリというのは、一体どの程度のことを考えていらっしゃ...全文を見る
○千葉景子君 今までお聞きしている内容から見ますと、やはりどうもむしろこれまでの介護体制あるいは今後の在宅サービスあるいは派遣サービス、そういうものを充実させていくことによって解決すべき問題ではないかという気がいたしますけれども、これについては意見の相違になりますのでこれ以上質問...全文を見る
○千葉景子君 今ちょっとお聞きした中で明確なお答えはいただけなかったのですけれども、中間施設の設置の範囲ですね、どのくらいな人数なりどのくらいの区域の中に一つといいますか、そういう設置の範囲、それについてはいかがでしょうか。どの程度のものを今後考えられていらっしゃるのか。
○千葉景子君 今、地域の実情に応じてある程度は大規模のものもあれば小規模のものもあるというようなことですけれども、その地域の実情などはもう現在でも調査を開始されているというか、ある程度厚生省の方でも、こういう地域にはこういうものが最適ではないかというようなことは検討はされていらっ...全文を見る
○千葉景子君 実情を知らずして方策を立てるというのはいかにも机の上の議論のようなところがございますので、ぜひ実情をよく調査をされた上で、もう一度検討を重ねていただく、あるいは再検討していただくというような柔軟な姿勢をお持ちいただきたいというふうに思います。  ところで、これは簡...全文を見る
○千葉景子君 精神病院に入っている方、特養に入っている方、さまざまいらっしゃるようでございますけれども、これも老人保健施設で対応するとなると、やはりスタッフの点で、痴呆性の場合にはかなり問題になるのではないかというふうに思います。また、現在の精神病院の状態を見ても、本来入るべきで...全文を見る
○千葉景子君 このモデル実施については、具体的に例えばこういう地域で実施していこうとか、そういう具体案などは検討されていらっしゃるわけでしょうか。
○千葉景子君 このモデルケース実施に当たって、例えばさまざまな分野の方の意見を聞くとか、現場で働いている方、専門家の意見を聞く、こういう機会は設けられる予定がございますか。
○千葉景子君 さらに、モデル実施を踏まえて本格的な保健施設の実施ということになるかと思いますけれども、その際に、多くの国民にモデル実施の結果とかそれから内容、今後の方針、こういうものを国民に広く知らせる機会、こういうものはぜひ設けていただきたいと思いますけれども、その辺はいかがで...全文を見る
○千葉景子君 ぜひ今後、多くの国民の注目している問題でございますので、国会などへの報告なども含めてそれは検討をしていただきたいというふうに思います。  ところで、老人保健施設の場合について、ちょっと細かい点でございますけれども、保険給付の方式、これについてはどのようになっている...全文を見る
○千葉景子君 老人保健施設の療養費というのが、現物支給ではなくて療養費の支給ということであるけれども、この煩わしさといいますか、事実上現物給付と同じような形態になるということでございます。  そうなりますと、これは同じ療養費の支給でも、例えば非基準看護病院で付添看護を置いた場合...全文を見る
○千葉景子君 どうもいろいろな事情が背景にはあるようでございますけれども、支払う側、療養を受ける側といたしましては、同じ性格の治療を受けても、片方へかかると後から療養費を払い戻さなければいけないというような手間、そういうこともありますので、ここも技術的な問題は解決できることでもあ...全文を見る
○千葉景子君 特養などは、もともとは生活困窮世帯対策のような形で出発いたしましたけれども、現在は福祉問題として統一的に考える時期に来ているというふうに思います。  そしてまた、行政の問題というのは、行政側のさまざまな事情がございますけれども、国民の側から見ますと、一本化して利用...全文を見る
12月18日第107回国会 参議院 社会労働委員会 第9号
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○千葉景子君 今同僚の対馬委員の方から、二十一世紀に向けてしっかりとした医療対策、老人医療、福祉対策が必要だ、ビジョンづくりが必要だというお話がありましたけれども、私もそれには全く同感でございます。二十一世紀になりますと実は私も老人といいますか高齢の部類に入っていくわけで、多分厚...全文を見る
○千葉景子君 そうなりますと、高齢者という人間丸ごととらえるような老年医学といいますか、そういうものの確立が必要になってくるだろう。その中には身体的側面もあれば精神的な側面もあるだろう、また生活面に関連するような問題もあるだろうというふうに思いますけれども、こういう総合的な分野の...全文を見る
○千葉景子君 ますます推進されていくのではないかというような受け身の形ではなくて、今後のこういう公的な医療施設あるいは研究機関などの設置について検討されているのかどうか、その辺いかがでしょうか。
○千葉景子君 現在の段階では、そういう研究段階といってもまあ過言ではないかとは思いますけれども、入院するといいますか、医療を受ける老人なりの立場、家族なりの立場といたしますと、非常にあちらこちらの医療機関にかからなければいけない、また自分がどこがぐあい悪いと言われてもすぐ判断つき...全文を見る
○千葉景子君 先ほど、現在医療法の第二次改正の問題が検討されているということでございますけれども、そういう中でこういう老年医学、老人科というような問題について体系を整備するおつもりはございますか。
○千葉景子君 それはぜひ名称の問題としても検討していただくことは当然かと思いますけれども、それは中身のない名前だけのものであっては意味がないわけでございますので、ぜひそれに十分内容のある老人科というものができますように、研究を重ね、また体制整備を推進していただきたい、そういうふう...全文を見る
○千葉景子君 どうもはっきりわからないんですけれどもね。基本的には機能回復といいますか、そういうリハビリというのはある意味では医療の面でしっかりと行っていただくということが必要なんじゃないかと思うんです。そうしますと、老人の場合というのは、ここまでやったからリハビリが終わって家庭...全文を見る
○千葉景子君 ぜひそれは強化していただかなければいけないわけです。そうなりますと、先ほどからどうもこの中間施設といいますのが何かこれまでの施設を縮小といいますか、さらに医療は少し弱め、介護の面も訓練の面でも人員的にも余り十分でない施設ができる、そこに今老人病院などに収容されている...全文を見る
○千葉景子君 それではちょっとお聞きするんですが、今養護特別老人ホーム、これが不足しているということはお認めになられますね。
○千葉景子君 こういうことになりますと、むしろ今急がれているのは、特別養護老人ホームの充実、中途半端な中間施設というのではなくて、在宅ケアでは難しい老人のための施設、こういうものを充実させる。さもないと、やはり施設ができれば今どうしても手に余っているような方が施設に収容されがちだ...全文を見る
○千葉景子君 機能が違うというお話でしたけれども、今回中間施設ということで、これまでになかった生活と医療と両方のニーズにこたえるという施設をつくろうとされているわけですから、むしろ現在ある特別養護老人ホーム、こういうものの医療の充実ということもできないことではないんじゃないでしょ...全文を見る
○千葉景子君 むしろ一番現実的といいますか、素朴に私などは考えますけれども、医療の面、老人病院のリハビリを含めた充実、そして医療面も兼ね備えた特別養護老人ホームの充実と、そして在宅ケア、これに向かっての積極的な推進、これが一番すっきりした姿ではないだろうかと思うんですけれども、こ...全文を見る
○千葉景子君 ちょっと時間もありませんので、細かい点は後ほど資料としていただきたいというふうに思いますけれども、三人室、四人室以下が六八%ということになっております。五人室以上がまだかなりの部分存在しているということでございますけれども、やはり老人といえども個人の生活とか個人のプ...全文を見る
○千葉景子君 兼ね合いというふうに言われますけれども、個人の問題というのは兼ね合いでよくなったり悪くなったりするという問題ではないんじゃないかというふうに思うんですね。やはり一人一人が普通の生活をしていれば、個人の部屋を持ったりあるいはひとりっきりになるような時間を持ったりするわ...全文を見る
○千葉景子君 養護老人ホームの方はいかがでしょうか。
○千葉景子君 この点も、施設ができますと必ず施設を管理する側といいますか、それを運営する側の都合、こういうものが強くあらわれることがしばしばでございますので、ぜひそういうことのないように今後もより個室化、こういうものを推進していくような方向で考えていただきたいというふうに思います...全文を見る
○千葉景子君 その作業でございますけれども、どの程度進んでいらっしゃるんでしょうか。
○千葉景子君 専門家部会ということでございますけれども、この専門家といいますのはどういう方々、個人的な名前は別といたしまして、どういう分野の方々で構成されていらっしゃるんですか。
○千葉景子君 これについては来年の夏をめどに作業を進められているということでございますけれども、その内容については広く公開をされるという御予定でございますか、作業が終わった段階で。
○千葉景子君 ぜひこれも広く多くの意見を取り入れた検討をしていただきたいというふうに思います。  ところで、この痴呆性老人、現在では在宅であるとかあるいは病院あるいは養護老人ホーム、特養などにお入りになっている方もいらっしゃると思いますし、また精神病院などに入っていらっしゃる方...全文を見る
○千葉景子君 三万人というかなりの人数の方が入っていらっしゃるようですけれども、現在の精神病院の実態などはもうよく御存じかと思いますけれども、その点でも、厄介払いのような形で精神病院に入れられているというケースもかなりあるのではないかと思いますので、その辺の実態をぜひ調査をしてい...全文を見る
○千葉景子君 個々の患者さんのすべてを実態調査するということはかなり困難をきわめると思いますけれども、今いろいろな精神病院での不祥事とか不当な拘束、こういうものが叫ばれているときですので、ぜひこの面だけでも調査をして、不当に入院をしているような御老人、こういうものに対しては適切な...全文を見る
○千葉景子君 改正問題の前提としてこういう実態をぜひ把握していただきたい。実態を知らずしてその処遇とか改善というのはあり得ないわけですから、ぜひそれも積極的に行っていただきたいと思います。  もう質問時間がありませんので、最後に厚生大臣に一言お伺いしたいんですけれども、私は、福...全文を見る
○千葉景子君 ぜひ厚生大臣も体を張って頑張っていただきたいというふうに思います。  終わります。
○千葉景子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、ただいま議題となっております老人保健法等の一部を改正する法律案について修正案並びに修正部分を除く原案に対し、反対の討論を行います。  今日、高齢社会に向かい、我々に課されている問題は、お年寄りに人間らしい健全で安らかな生活をい...全文を見る