千葉景子

ちばけいこ



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千葉景子の1987年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月27日第108回国会 参議院 社会労働委員会 第1号
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○千葉景子君 私の方からは本件の法案に関連する問題について、若干お尋ねしたいと思います。  現在さまざまな不況業種、その問題が取りざたされているところなんですけれども、その中でも大変大規模な離職者を生み出すということで、造船業の問題も今後非常に深刻な課題を抱えているかと思います...全文を見る
○千葉景子君 こういう厳しい造船業ということになりますから、今後雇用開発などに努力をしていただくということは当然必要なことかと思いますけれども、さらに人員削減につきまして、それが合理的に行われているものであるかどうか、人員削減が不当な形で行われていないか、あるいはやむを得ない削減...全文を見る
○千葉景子君 その指導を強化していただきたいと思いますけれども、この人員削減が本当に合理的に行われているものかどうか極めて疑問な点もございます。  これはその一例ということになるかと思いますけれども、労働省の方でも把握されているかと思いますけれども、住友重機工業ですね、ここでも...全文を見る
○千葉景子君 この合理化提案、削減提案ですね、これ自体が今説明をさせていただいたように非常に高齢者に集中するなど極めて厳しい内容になっているわけですけれども、さらにこれが実質的にこの提案内容すら実行されないというような整理解雇が行われているという実態もございます。それはこの希望退...全文を見る
○千葉景子君 この問題につきましては、提案がなされましてから、これ神奈川県でございますので、神奈川県の労働部あるいは横須賀でございますので、横須賀の市長などからこのような削減計 画をもう一度考え直すようにと、そして従業員の、働いている者との話し合いもしっかりとやるようにという、...全文を見る
○千葉景子君 非常に何か怠慢な感じもしないではないんですけれども、ぜひそれは今後早急に実態調査をしていただきたいと思います。  さらにこれは既に裁判所や労働委員会などにも、この不当な内容ということで提訴がなされているわけですけれども、それは裁判所なり労働委員会の判断ということに...全文を見る
○千葉景子君 しかしながら、造船業について非常に大きな波及効果というものがございます。しかも、大量の離職者を生み出すような業種でございます。そういうところではっきりとした、審査手続の一環ではございますけれども、そこで話し合いをきちっとしろという、強制力はないにしても、公労使一体と...全文を見る
○千葉景子君 御説明の趣旨は私も理解できるわけでございますけれども、むしろその命令なり勧告いかんを問わず、今の実態をぜひ調査いただいて、労使双方が納得いく形で今回の人員削減について話し合いができるような、そういう指導をぜひ強めていただきたいと思うんです。これは勧告に従えということ...全文を見る
○千葉景子君 時間になりましたので、最後に私の方からぜひ要望いたしますけれども、これまで余り実態について把握をなさっていなかったということでございます。きょうこういう形で……     —————————————
○千葉景子君 じゃ、一点だけお願いをしておきたいと思います。  現在、この委員会の中でこういう実態を私の方からも説明させていただきました。この住友重機について調査、あるいは調査の上ですけれども指導、実態把握をぜひしていただきたい。それについて神奈川県なりを通じてでも結構ですけれ...全文を見る
○千葉景子君 終わります。
05月18日第108回国会 参議院 社会労働委員会 第3号
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○千葉景子君 今審議をされております外国医師 の関連する法案について若干お尋ねをしたいと思います。  今回の法案に関連をいたしまして厚生省が作成されました法律案の参考資料によりますと、我が国で外国人で医師の本免許を有する者の人数というのが過去累計で四千五百十九人、明治以降とい...全文を見る
○千葉景子君 実際にわかる数字があるようですので、今度は資料の方にもぜひ載せていただきたいと思うんです。  ところで、先ほどのこの作成されました資料によりますと、外国人が日本の医師免許を、本免許というんでしょうか、取得した場合には、医療行為を行うに当たってはとりわけの制約はない...全文を見る
○千葉景子君 そうすると、厚生省の管轄で特に問題になるようなものと言えば、国立病院の管理者たる医師といいますか、そういうことになるんでしょうか。  ところで、つい先日なんでございますけれども、五月十四日の新聞報道等によりますと、在日朝鮮人のお医者さん、これは医師免許を持っている...全文を見る
○千葉景子君 多分今のお答えは昭和三十六年の精神衛生課長通知、それによりまして精神鑑定医については公権力の行使そのものではないけれども、実質的にそれを羈束するものであるから不適任である、この通知に基づいて行われているケースではないだろうかというふうに思いますけれども、同じような事...全文を見る
○千葉景子君 近年におきましてはらいの問題もほとんど解決済みということでございますので事例もないかと思いますけれども、この昭和三十六年、何か精神衛生鑑定についてかなり厳しく制約をしなければいけない、例えば、お医者さんには大変失礼な言い方になりますけれども、鑑定医そのものが直接に病...全文を見る
○千葉景子君 そうすると、現在ではらい予防法などにおいては実質的にも問題がないということになろうかと思いますが、この精神衛生鑑定医以外には先ほどの国立病院の問題はありましたけれども、ほかにはもう外国人のお医者さんということでは考えられるようなケースはございませんでしょうか、厚生省...全文を見る
○千葉景子君 現在、かなり我が国も国際化が進んでおります。とりわけ在日朝鮮人の皆さんと日本人との実質的な境界線というのはかなり薄れてきている。そして法律の面でもいわゆる外登法の改正なども叫ばれているのが実情でございます。  そして鑑定業務というのも公権力の行使とはいいましてもそ...全文を見る
○千葉景子君 今ちょうど精神衛生法の改正などが厚生省の方でも準備をしていらっしゃるわけですけれども、この先指定医という問題が出てくるかと思いますけれども、その資格等についてはいかがでしょうか。
○千葉景子君 ちょうどこれは土曜日の新聞でしょうか、厚生省には直接かかわらない問題でございますけれども、在日韓国人の方が大阪で高校の先生に採用をされた、そういう話題が報道されていたわけですけれども、このように在日朝鮮人の皆さん、かなり日本の国民と同等な生活もされているというところ...全文を見る
○千葉景子君 終わります。
05月21日第108回国会 参議院 社会労働委員会 第4号
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○千葉景子君 それでは、身体障害者雇用促進法の一部を改正する法律案について若干の質問をさせていただきたいと思います。    〔委員長退席、理事田代由紀男君着席〕  今回の法改正のポイントのうち、精神薄弱者に対する雇用率制度上の改正による雇用対策の強化ということが一つのポイント...全文を見る
○千葉景子君 今のお答えによりますと、精神薄弱者に対してはさまざまなまだ諸課題が残されているということで雇用義務を課すところまでは難しいというお話でございますけれども、そうなりますと、今後できるだけ精神薄弱者の皆さんが雇用されるように、そういう雇用条件が整うようなさまざまな条件整...全文を見る
○千葉景子君 条件整備についてはぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思いますが、精神薄弱者の問題につきましては、とりわけ職業リハビリテーションなどは早期に開始をするということが必要なところかと思います。とりわけ家庭とか養護学校などとの連携なども必要となってくるのではないかと思いま...全文を見る
○千葉景子君 ところで、ただいま精神薄弱者の皆さんの件についてお尋ねをしたんですけれども、今回の改正ではさらに精神障害者の皆さんについても法律の対象としているということでございますけれども、実際のこの法の内容を見ますとまだまだ精神障害者については精神薄弱者に比べても不十分なところ...全文を見る
○千葉景子君 精神障害者の皆さんにつきましてはこういう制度がない中で、企業側でボランティアのような形で精神障害者の皆さんをお医者さんとの連携のもとに受け入れていらっしゃるというところがかなりあるかと思います。そういうところにおきましては、ほとんどこういう助成措置もなく、本当に善意...全文を見る
○千葉景子君 六十一年からその職場適応訓練制度というものが取り入れられているということでございますが、それについてさきに労働省の方からお聞きしたところによりますと、これが職場については二万円、そして訓練期間というのも半年ということでございますけれども、これはいかにも低額であり、ま...全文を見る
○千葉景子君 確かに、六十一年の四月からの制度でございますからこれから充実させていく制度かと思います。そういうことを踏まえまして、ぜひこれも前向きで積極的に取り組んでいただきたいと思います。  先ほど、精神障害者につきましては、今回も助成金の中でも研究、啓発、こういうものについ...全文を見る
○千葉景子君 ところで、さきの国際障害者年におきまして、国連では特に精神障害者を含めて障害者の社会に対する完全参加と平等ということが求められているわけでございます。そういうものに即して今回法律が改正されるということについては大変評価をされるところでございますけれども、既にこれにつ...全文を見る
○千葉景子君 今の御回答、何かちょっとよくわからないところがあるんですけれども、その「身体障害者」という中に精神薄弱者、精神障害者、すべて含まれるという解釈をされてきたということでございますか。
○千葉景子君 しかし、普通、常識といいますか、我々の言葉の感覚、使い方からいいますと、やはり身体障害者という言葉には精神薄弱者とかあるいは精神障害者が当然含まれているとはなかなか受け取りがたいわけでございます。そういうことで、一般の国民から見ますと、これはやはり身体障害者しか対象...全文を見る
○千葉景子君 どうもその当時は身体障害者ということのみが適用の対象で、なかなか精神薄弱者の皆さんとかあるいは精神障害者の皆さんが頭の外の方にあったのではないだろうかというふうに思わざるを得ないわけです。  さらにこの九十九号の勧告、これの日本語訳、国連への報告文によりますと、先...全文を見る
○千葉景子君 いや、それも非常におかしなお答えでして、日本語としてはやはり「及び」といいますのは身体とそして精神と両方重なっている障害としかこれは読めないわけです。しかも、またさらにこれを引用いたしました一九八三年の職業更生に雇用が加えられた勧告と条約の方では、今度は「身体的又は...全文を見る
○千葉景子君 今のお答えでございますけれども、正式な条約文というのは英文かと思いますけれども、一般の国民にはこの日本語文で目に入るわけでございます。そういう意味では、「及び」が「又は」も含むと、しかしながら「又は」とその後は訳をされているわけですから、これは誤訳なり、 意識的な...全文を見る
○千葉景子君 終わりにいたしますけれども、今後この訳文等について、外務省とも検討の上、きちっとしたわかりやすい——わかりやすいというのは国民にとって、我々にとってですけれども、はっきりした文言に訂正をなさるとか、そういうおつもりはございませんでしょうか。  そして、こういうこと...全文を見る
○千葉景子君 ただいま議題となりました林業労働法案につきまして、日本社会党・護憲共同を代表して、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  我が国の森林は、国土面積の七〇%に当たる約二千五百万ヘクタールを占めておりますが、このうち人工林の面積は、約一千万ヘクタールに及び...全文を見る
05月22日第108回国会 参議院 社会労働委員会 第5号
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○千葉景子君 私の方からは、医薬品副作用被害救済基金法の一部を改正する法律案に関連をいたしまして、若干お聞きをしたいと思っております。  現在、副作用ではございませんけれども多くの国民の中で問題になっていることにエイズの問題があるかと思います。そして、とりわけ血液製剤を使用いた...全文を見る
○千葉景子君 ぜひ早急な御検討をいただきたいと思います。  これは予測でございますのでどうなるかわかりませんけれども、次回の臨時国会などもまた予定をされると思いますが、そういう中で一定の中間報告なりあるいはこういう方向性で今検討しているというような御報告はいただけると思いますが...全文を見る
○千葉景子君 ぜひ覚悟を固めて頑張っていただきたいと思います。  ところで、こういう救済措置について何らかの検討をなさるということになりますと、やはりまずは実態を把握なさるということが必要になってくるかと思いますが、これまでどの程度なされているのか、あるいはこれから実態把握をな...全文を見る
○千葉景子君 救済措置などを講ずるということになれば、いろいろな財源の問題等もあるかと思いますので、実態の把握にぜひ努めていただきたいというふうに思います。また、今お話がありましたように、そうなりますとやはりどうしてもこういう難しい病気でもございますので、人権への配慮、プライバシ...全文を見る
○千葉景子君 今後、この救済措置をとるということになりますと、それなりの、かなりのといいますか、財源の確保といいますか、こういうことも必要になってくるかと思います。こういう際にやはり一定のこれに関与してきた、例えば輸入加工業者とか、そういう製薬会社、こういうところからの出資とか、...全文を見る
○千葉景子君 そのあたりも十分な財源をぜひ確保した上での救済措置を講じていただくように要望しておきたいと思います。  ところで、今回の法案でございますけれども、近年、目覚ましい進展を遂げているバイオテクノロジーを初めとする先端科学技術というんでしょうか、こういうものの開発、こう...全文を見る
○千葉景子君 この面については慎重の上にも慎重な配慮を加えて進めていただくように要望をしておきたいと思います。  それでは、ちょっと最後に一点だけ確認をさせていただきたいと思いますが、去る五月十二日の与野党国対委員長会談におきまして、売上税法案の取り扱いについては合意がなされて...全文を見る
05月26日第108回国会 参議院 社会労働委員会 第6号
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○千葉景子君 私は、戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案に関連をいたしまして、中国残留日本人孤児問題につきまして幾つか質問をさせていただきたいと思います。  昭和五十六年六月から六年にわたりまして中国残留日本人孤児の来日調査、今春の第十五次調査で一応予定しておりま...全文を見る
○千葉景子君 今大臣からも御答弁がありましたように、これまでの問題につきましては中国側の大変大きな理解、そして援助、こういうものに負うところが大きかったと思われます。  今後厚生省として、今回お話し合いがなされてきたかどうかわかりませんけれども、中国に対してもお礼の意味も含めて...全文を見る
○千葉景子君 そういう観点でも日中の友好関係を深める努力をぜひしていただきたいと思います。  ところで、この訪日調査が一区切りをいたしまして、大量帰国時代をこれから迎えるというところでございますけれども、今後の帰国者の人数、あるいはどの期間でどのくらいの人数の帰国を予定していら...全文を見る
○千葉景子君 今ちょっとお話を伺ったのですが、帰国者は千名というあれでしょうか、これは一年間にという趣旨でざいましょうか。ちょっと確認をしたいんですが。
○千葉景子君 そのサブセンターでございますけれども、今北海道から福岡までということでございますが、あとはどこに設置をされる予定でございますか。
○千葉景子君 このような定着促進センター、受け入れの施設、機能というものは大分充実をしてくるように思われますけれども、それプラス今後やはり定着対策の基本的な総合的な確立というものが必要ではないだろうかというふうに思います。例えば、今後カリキュラムをどう組むか、あるいはどのような教...全文を見る
○千葉景子君 そのアフターケアはぜひ十分に過ぎるくらいに行っていただきたいと思いますけれども、まだまだそのアフターケアの不十分なところもあって、定着促進センターを出てからもさまざまな問題が引き起こされているという実情もあるようでございますので、中継地点とは言いましてもやっぱり日常...全文を見る
○千葉景子君 ぜひそのあたりも総合的な横の連携がとれるような施策をとっていただきたいと思います。  時間がありませんのであと一点お聞きしておきたいと思いますが、この中国残留孤児問題といいますのは関係する省庁、厚生省ばかりではなくて、労働省あるいは文部省、自治省等非常に多岐にわた...全文を見る
06月17日第108回国会 参議院 国民生活に関する調査会 閉会後第3号
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○千葉景子君 時間も余りありませんので、基本的なことを幾つかお尋ねしたいと思います。  まず内閣官房特命事項担当室の関係で何点がお聞きしたいんですけれども、この特命事項担当室というのは何をおやりになるところなんでしょうか。
○千葉景子君 そうすると、今おっしゃったことからいいますと事務の調整ということになりますので、余りこの担当室で全体を統括した施策を出されるとか内容的な調整をなさるとか、そういうことはほとんど任務としては存在していないということになりましょうか。
○千葉景子君 そうしますとお尋ねする問題もちょっと限られてくるんですが、きょう資料として出していただきましたこの民間活力活用推進懇談会、これについては特命事項担当室の方で取りまとめられていらっしゃるのだと思いますけれども、この懇談会での意見、そしてここで出されているさまざまな方向...全文を見る
○千葉景子君 そうなりますと、これを各省庁あるいは地方公共団体で参考にされているということかと思います。そういう意味では本来ならば担当の各省庁あるいは地方公共団体の方に対する質問ということにもなろうかと思いますけれども、一応ちょっと基本的な問題なのでお尋ねをしておきたいというふう...全文を見る
○千葉景子君 せっかく特命事項担当室というごとで全体を統括といいますか、全体を見得る立場にあるわけですので、問題点の処理に当たっては十分な機能を発揮していただきたいというふうに思います。  それでは、運輸省の関係で何点か質問をさせていただきたいと思うんですけれども、今回出してい...全文を見る
○千葉景子君 何となく漠然と抽象的で余りはっきりしないんですけれども、ここで議論していましてもちょっと時間が足りませんけれども、国民の側から見ますと交通問題というのは非常に不備な点がたくさんあるんではないだろうかというふうに思うんです。今、柱を基盤整備、輸送の確保、安全性の問題な...全文を見る
○千葉景子君 そうすると、今考えられているのは関東の私鉄五社ということで、ただこれは今後関西の私鉄とか地方の私鉄等も活用できるということになっていくわけですね。
○千葉景子君 さらに、先ほどちょっと触れたんですけれども、空港整備五カ年計画の中で、コミューター航空のような小型機利用の空港整備、こういうものについてはとりわけ触れられていないといいますか、御説明はないんですけれども、このあたりについては何かお考えはございますのでしょうか。
○千葉景子君 ぜひ、このような鉄道の問題あるいは小型航空機などの問題、新しく出てきている問題でもございますので、こういうものを含めて基本的な、総合的な体系、柱、こういうものをより充実をさせていただきたいというふうに思っております。  ところで、少し港湾の関係について、私もちょっ...全文を見る
○千葉景子君 この基本構想見直しの最終的な結論が出ましたら、ぜひ私も見せていただきまして、また検討させていただきたいと思いますが、この東京湾問題について先日もつい近くで爆発事故などもありまして、大変周辺住民にとっては不安の尽きない地域でございますので、十分な管理体制、統一した基本...全文を見る
06月18日第108回国会 参議院 国民生活に関する調査会 閉会後第4号
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○千葉景子君 今、厚生省それから労働省の方から資料に基づいて話を伺ったわけですけれども、この国民生活の調査会におきまして、今、当面課題となっている内需の拡大という問題に関連して少し基本的な観点で質問させていただきたいというふうに思います。  内需の拡大というのは、やはり我々国民...全文を見る
○千葉景子君 今の御説明、私もよく理解のできるところなんですけれども、最近の傾向を見ておりますと、GNPの伸び率などに比較いたしまして勤労者の家計というのは実収入。また可処分所得の伸び率の面でも到底GNPに追いつかないという状況があるかと思います。こういう中では、なかなかやはり個...全文を見る
○千葉景子君 厚生省としてのさまざまな努力というのは私も否定するところではないわけですけれども、年金などを見ましても、現在国民年金でも一人当たり三万円ぐらいの給付ということになっているわけですね。それから厚生年金などでも、まだまだ額としては高いとは到底言えない。その額で十分な老後...全文を見る
○千葉景子君 非常に今内需拡大、あるいは貿易も黒字傾向にあるという中で、そしてもうちょっと先には高齢社会を迎えるという今が本当に新しい路線をつくり出す最大の、そして最後の時期ではないかとも思うわけです。そういう意味では、ぜひ厚生省には大蔵省などともけんかをするぐらいのつもりで頑張...全文を見る
○千葉景子君 今、高齢者の雇用の問題をお聞きしたわけですけれども、もう一つ私は、非常に残念というか、私が女性であるものですから、これからの内需拡大あるいは消費を伸ばすという意味でも、女性の雇用機会の拡大、こういうものも必要な条件ではないだろうかというふうに思います。雇用機会均等法...全文を見る
○千葉景子君 なかなかこれは難しい問題がたくさん含まれていようかというふうに思います。また、機会均等法後新しいまた差別というんでしょうか、男女の職務の区別、こういうものが新たに出てきたところもありまして、難しい面がたくさんありますけれども、ぜひこの女性の雇用の拡大、雇用機会の拡大...全文を見る
09月03日第109回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○千葉景子君 本日は、民法等の一部を改正する法律案についてでございますが、その前に若干、死刑確定者の接見交通について二、三質問をさせていただきたいというふうに思います。  まず、刑事局の方にお尋ねしたいんですが、現在死刑確定者と申しますのは何人ぐらい存在していますでしょうか。
○千葉景子君 死刑確定者につきまして、今二十八名というお話だったんですが、その接見交通について近時さまざまな問題が生じているかと思います。  それにつきましてお尋ねしたいんですが、接見交通につきまして昭和三十八年に通達が出されておりますけれども、その点は間違いございませんでしょ...全文を見る
○千葉景子君 この三十八年の通達は法務省の矯正局長名で出されました「死刑確定者の接見及び信書の発受について」という通達でございますが、この通達によって死刑確定者の接見交通というのは、何か特別に取り扱いが変わったというところはございますか。
○千葉景子君 そうなりますと、この監獄問題につきまして、基本書といいますか、ポケット註釈全書の「改訂 監獄法」というものがございます。これによりますと、死刑確定者の位置づけにつきましては、  死刑確定者を拘置監に拘禁し、また、「刑事被告人」に準ずるものとしているのは、死刑確定者...全文を見る
○千葉景子君 この通達の出された後なんですが、昭和四十三年四月二十三日の衆議院の法務委員会におきまして、当時、刑事局総務課長でいらっしゃった伊藤課長が次のように考え方をお答えになっていらっしゃるわけです。  死刑囚につきましては、死刑の執行がされますまで、監獄法によりまして、刑...全文を見る
○千葉景子君 ちょっと質問とお答えがずれるんですが、そうしますと、この伊藤総務課長のお答えと今法務省のとられている立場というのは同じだと考えてよろしいですね。
○千葉景子君 どうもちょっとお答えがはっきりしませんで、よくわからないんですが、微妙な点に違いがあって、「同じ程度の扱い」といってもその「同じ程度」というのはどのくらいか、微妙なことがあるということなんでございますけれども、それは全く同じと私も申し上げるつもりはございませんけれど...全文を見る
○千葉景子君 お答えがちょっと不十分なところがあります。  それではさらに、昭和五十三年十月二十日、やはりこれも衆議院の法務委員会でございますが、法務省の石原一彦矯正局長でございますけれども、やはり死刑確定者について答弁をなさっていらっしゃいます。それによりますと、「死刑確定者...全文を見る
○千葉景子君 そうすると、この昭和五十三年の石原矯正局長の御答弁と現在は法務省の考え方がお変わりになっているというふうに考えてよろしいでしょうか。
○千葉景子君 御説明がちょっと違うんですけれども、石原局長は、刑事被告人の規定はどうなっているかというと、そこで四十五条一項、四十六条一項を引かれてそして説明されていらっしゃる。それが裁量の逸脱がないように通達ではっきりしたんだという説明をされていらっしゃるわけですけれども、同じ...全文を見る
○千葉景子君 はい、わかりました。それでは、そういう観点で今後の死刑因の接見交通についてもぜひ取り組んでいただきたいというふうに思っております。  ところで、先ほどちらっとお話が出ましたけれども、この通達の中で接見及び信書の発受につきまして要件が一応定められているようでございま...全文を見る
○千葉景子君 これにつきましては、多分内部的に一定の基準とか何か、それを判断する場合の準則のようなものがおありかと思いますけれども、いかがでしょうか。
○千葉景子君 心情の安定ということになりますと、個人差、非常に主観的なものであるということになると思いますが、その心情の安定ということが一番よくわかるのはやはり本人であるというのが常識ではないかというふうに思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。
○千葉景子君 心情といいますと、個人の内心の問題でございます。そうなりますと、これは憲法で言う良心の自由にもかかわるような問題でございますけれども、それを心情の安定という非常に漠然とした基準で他の者が決定をしていく。これについては非常に個人差もあり、基準としては危険なものではない...全文を見る
○千葉景子君 この要件ですけれども、本人の心情の安定ということが理由で接見が認められないという事例が多いようでございますけれども、これには、それだけではなくて、多分、その他先ほど申し上げた一、三の要件なども加味されて判断をなさっているんじゃないかというふうに思うんです。ですから、...全文を見る
○千葉景子君 それはむしろ逆ではないですか。やはり心情、本人の内心の問題であれば本人が第一であり、そして、それに対して、さまざまなほかの条件もあるでしょう。それを加味して判断をすると、これが基本原則ではないでしょうか。いかがですか。
○千葉景子君 具体的な判断をなさるということは、もうこれは否定できないところでございますけれども、少なくともこのほかの「身柄の確保」でありますとか、「施設の管理」、その問題はある程度客観的に御判断なさるところかと思いますけれども、この「本人の心情」というところにおきましては、本人...全文を見る
○千葉景子君 やはりこれは個人の非常に重要な権利ではないかというふうに思います、内心の問題ですから。そういう意味では、ぜひ本人がどういう心情にあるか、気持ちにあるかということを基本の判断材料として、今後この接見交通問題に取り組んでいただきたいというふうに思っております。  最近...全文を見る
○千葉景子君 今、別に新しい刑事施設法の問題をやっているわけではございませんで、現行上非常に制約が強まっているという話を私はしているわけです。  これは幾つか例がございますけれども、過去には、例えば有名な免田栄さんですね、この方は再審が認められまして釈放になったわけですけれども...全文を見る
○千葉景子君 最近、面会、文通なども、以前は緩やかだったけれども、新しい面会者との面会が禁止されたとか、新しい文通者との文通はもう禁止されたとか、そういう例がもうあちらこちらに出てきているわけです。例えば、島田事件の赤堀さん、この方も昭和五十年春からは新しい面会者との面会は禁止さ...全文を見る
○千葉景子君 これはもう最低限人間性の問題でありますし、人権の問題でございますので、取り組み方をぜひよろしくお願いをして、死刑確定者の接見交通問題につきましては一応質問を終わらせていただきたいというふうに思います。  そして次に、民法等の一部を改正する法律案についての質問に入ら...全文を見る
○千葉景子君 よくわかりました。現在、近代といいますか、我が国の養子制度も基本的には子供の幸せのためということが基本だというふうに私も考えております。  ところが、かなり実態といいますか、これはなかなかわかりにくいところですけれども、数字ですね、例えば、養子の形態がどういうもの...全文を見る
○千葉景子君 実態といたしましては推測の域はなかなか出ないわけですけれども、まだまだ養子制度の理念が十分に国民の中に浸透していないという懸念もあるかと思うんですね。  こういう中で、今回特別養子制度というものがつくられるということになりますが、これにつきましては、この制度の理念...全文を見る
○千葉景子君 私なども、この特別養子の制度が出るまで余り頭の中に思い浮かばなかったこともありますし、普通、国民の中でどれほど養子の本来的な意義が定着してきたのかというのは若干疑問があるんですけれども、今回、こういう時期になりまして、その間の議論の経過はございましょうけれども、法案...全文を見る
○千葉景子君 丁寧な御説明をいただきまして、そういう意味では確かに養子の問題というのは国民全体がこれを利用するというような問題ではございませんで、むしろ一部少数の方の何とか意向を、少しでも門戸を広げようというところがあるかと思います。そういう意味では非常に画期的な制度でもあろうか...全文を見る
○千葉景子君 ぜひ、取り組み方をお願いしたいと思います。  今回のこの特別養子の制度で非常に重要な役割を担うだろうと思われますのが児童相談所ではないかというふうに思うんですね。そういう意味で若干児童相談所の関与についてお尋ねしたいと思っておりますが、現在児童相談所を介して一般の...全文を見る
○千葉景子君 現在でも、こういう児童相談所を介して、そして里親制度などを経由して養子縁組をなさる方が多いと思いますけれども、これは今後、特別養子の制度ができましても、やはり児童相談所経由といいますか関与するケースが多いと推測をされますが、その辺はいかがでしょうか。
○千葉景子君 今回のこの法案におきましては、中間試案の段階では児童相談所のあっせんが前置されると。あっせん前置というのが考えられていたようなんですけれども、この法案によりましてはこれが削除され、とりわけ前置ということではなくなったわけですけれども、これは何か特に理由というものはご...全文を見る
○千葉景子君 具体的にはどういうあっせん機関といいますか、いろいろなルートになるかと思いますけれども、児童相談所以外に公共的といいますか、公益的な何か具体的に考えられているようなケースはございますでしょうか。
○千葉景子君 今回は今回児童相談所のあっせんの前置というものが削除はされているんですけれども、実質上は児童相談所のいろいろな指導が考えられるということかと思うんですね。ただ、例えばお医者さんであるとか、先ほど菊田医師の問題も出ましたけれども、そういうような形であっせんがなされると...全文を見る
○千葉景子君 これは、先ほどお答えがあったように、児童相談所に限らずほかの形で門戸も開くということなんですか。法律的にも問題点というのは何かあるんでしょうか。削除された理由としまして、あっせん前置がですね。
○千葉景子君 現在の社会情勢と、それからその法的な裁判を受ける権利といいますか、そういうものを奪ってはいけないという、そういう法的な側面の両方から多分この前置というものが削除をされたんではないかというふうに思うんですけれども、この児童相談所が今後のこの特別養子におきましても大変重...全文を見る
○千葉景子君 それでは、少し個々の要件に関しましてお尋ねしたいというふうに思います。  まず、特別養子につきまして、養子の年齢でございます。今回の法案では六歳未満というのが原則となっているわけですけれども、特に六歳未満とされた理由、これをお答えいただきたい。
○千葉景子君 諸外国の法制などをちょっと調べてみますと、イギリス、西ドイツ、ソ連あたりで十八歳、あるいはフランスですと十五歳ぐらいではないかというふうに思うんですけれども、こういうものに比較いたしますと、今の御説明よくわかるんですが、いかにも門戸が狭いといいますか、という気がしな...全文を見る
○千葉景子君 そうなりますと、今後いろいろな情勢の変化とかこの実施状況とか見ながら、年齢なども少し幅を広げていくという可能性もやはり残されていると考えてよろしいわけでしょうか。
○千葉景子君 これについては、例外といいますか、引き続き養育していた場合ですね、それ以前から。その場合には八歳に達するまでは縁組みができるということで逆に今度は八歳まで延びているわけですけれども、普通ですと、引き続き養育をしていたわけですから、その間に養子縁組みをする時期もあると...全文を見る
○千葉景子君 今のお答えからいきますと、今後もかなり柔軟なまた改正等も図っていただけるんじゃないかというふうに思います。  次に、いわゆる養父母要件といいますか、「父母による養子となる者の監護が著しく困難」あるいは「不適当である」あるいは「その他特別の事情」という要件なんですが...全文を見る
○千葉景子君 連れ子の養子などはこういう「特別の事情」などにはかからないんでしょうか。
○千葉景子君 一応形式的には該当するということでしょうか。あり得るということになるんでしょうか。
○千葉景子君 ここでとどまっていてもあれなものですから、次に、今度は養親、親の方の要件についてお尋ねしたいと思います。  今回の法案によりますと、基本的に夫婦の共同縁組でなくてはいけないということでございます。配偶者のない者などは養親となることはできないわけですけれども、むしろ...全文を見る
○千葉景子君 非常に手がたくということと、縁組をする場合には普通以上にできるだけ幸せに条件がそろっている方がいいというようなことは、本当にこれは気持ちとしてはわかりますけれども、今一般の社会の中でも片親であるというケースもかなりあるわけです。しかも家庭というものが両親がそろってい...全文を見る
○千葉景子君 理想的な家庭像というものもだんだん変化していくものでございますし、最近は、きのうは離婚の判決なども出まして大分時代も変わってくるようでございますので、ぜひそのあたり考えていただきたいと思います。  例えば、こういうケースなどがあり得るんじゃないかと思うんですね。夫...全文を見る
○千葉景子君 それはどういう形でやり得るということになりますでしょうか。
○千葉景子君 では、この二項によって今私の出したような例は救済といいますか、されるということになりますか。
○千葉景子君 次に、養親の年齢ですね、養親になれる年齢が二十五歳ということになっております。これにつきましても、やはり同じような疑問でございますけれども、普通、成人二十歳になれば一応完全な財産の管理能力というものも民法上認められている、社会的にも一定の自立した生活ができるという年...全文を見る
○千葉景子君 これも手がたくというような感じもしないわけではありませんで、ただ、養親となる側も自分がふらふらしている状態で養親となろうということも余り考えられない。それから、家庭裁判所の手続も経るということありますので、一応成人となっていることによって養親としての要件は満たす人で...全文を見る
○千葉景子君 これにつきましては、家庭裁判所の手続の中で、余りにもふさわしくない状況というのはそこでチェックをされるだろうというふうに思いますので、その点でとめておきたいと思います。  次に、特別養子縁組の手続でございますけれども、六カ月の試験養育ということが今回定められている...全文を見る
○千葉景子君 基本的にはやはり家庭裁判所の調査官が基本になるということになるかと思うんですけれども、先ほどからのお話ですと、特別に特別養子の申し立てが急にどっと来るというようなことはないかと思うんですが、この辺の人的な手当てとか、そういうことについては問題はございませんでしょうか...全文を見る
○千葉景子君 基本的数から、推測されるような数からいきますとさほどの負担にならないかなというふうに思うんですが、これは期間六カ月というところで、その間にいろいろなやはり調査をしなければいけない。その親子関係がふさわしいかどうかを調べなければいけないとなると仕事としてはそう軽いもの...全文を見る
○千葉景子君 これは、ある意味ではこの制度が少し運用されてみないとその数とか、それから仕事の負担ですとかわかりにくい点があるかと思いますが、このあたりもその状況を見て、ぜひ裁判所の方とも御検討を加えていただいて、人的にも非常に不足のないような手当てでやっていただきたいというふうに...全文を見る
○千葉景子君 この同意というのは、非常に大きな法的な効果といいますか、断絶ということをもたらしますので、非常に慎重な確認というものが必要なんじゃないかと思うんですね。  現行の中でも、例えば、養子縁組をしたけれども、後から、いや養子に出すんじゃなかったとか、取り戻したいというよ...全文を見る
○千葉景子君 要するに、裁判所に対して裁判官の直接の何というんでしょうね、同意を確認をするというようなことになるんでしょうか。それとも、書面なりで確認をとる、そのあたりは何か既に検討されているようなことはございますでしょうか。
○千葉景子君 これはぜひ慎重な、後からトラブルがないような形が必要だろうというふうに思います。  それから、この同意をする時期ですが、例えば、こういう問題は未婚の母であるとか、あるいは何か非常に問題のある出産の直後であるとか、こういうようなことも考えられるわけです。そうなります...全文を見る
○千葉景子君 そうなりますと、試験養育の期間に限定されるのかどうか、同意の撤回ということも認められるということになりましょうか。それからいつまで撤回を許すか、こういう問題はどうでしょうか。
○千葉景子君 わかりました。これは何となく一番問題が起こりそうな箇所なものですから、ぜひ慎重にお願いしたいと思います。  この同意なんですが、父母の同意を要しない特別な事情というようなことがあるわけですけれども、これは意思を表示できない、それから「父母による虐待、悪意の遺棄その...全文を見る
○千葉景子君 不同意が権利の乱用ということでございましょうか。
○千葉景子君 例えば、親が二人、実親という形でありますけれども、一人だけではどうしても不同意である、これはもう本当に客観的に見ても、勝手なことを言っておる、子供にとってはそれが大変利益を害するであろうというふうな、こういうケースはどう考えていいんでしょうか。
○千葉景子君 わかりました。  今の同意の問題とかかわりまして、今回の特別養子というのは、実親と子供の関係が断絶をする。これは全く子供の方はこれに関与しないわけですね、意思を表示するということはありませんので。結局、子供の意思を全く入れずに実親との断絶を図るわけですけれども、身...全文を見る
○千葉景子君 確かに、法的にそう定めたからそうなんだと言ってしまえばそのとおりなんですけれども、結局、実親に対する相続の権利でありますとか、扶養の権利だとか、認知に関する件とかいろいろなものが全部消滅してしまう、それを全く回復するといいますか、関与できる余地がないということになる...全文を見る
○千葉景子君 実の親子関係というのは、これは基本がもう血縁を基本にしてそこは切れないものですから、そこでいろいろな問題が起こっても、それと法定的な関係というのは同レベルには論じられないんではないかと思うんですね。実親の方の財産を目当てにとかそういうことを抜きにしまして、やはりこれ...全文を見る
○千葉景子君 御説明いただくことは本当によくわかるわけで、ただ、基本的な権利だということで、私も、ちょっと簡単に法的に奪ってしまうことがいかがなものか、そういう疑問が残るわけです。これは、とりわけ成年に達した場合は。  後にも伺うんですが、解消ですね。離縁の問題ともかかわるだろ...全文を見る
○千葉景子君 実際にはないといいますか、この監護要件というのは成年になった場合は、原則としては要らないということと解釈してよろしいんですか。
○千葉景子君 そうすると、成年になりますと離縁ということはあり得ないということですね。——わかりました。  この特別養子で離縁があり得るといいますか、認められるというのは未成年の間に限られるということですか。
○千葉景子君 何度も済いません。確認をさせていただくんですが、そうすると成年になってもそういう特別な状況がありまして、これはいずれにも該当するわけですから、養親の方では面倒を見られないと、しかしながら実父母の方で相当の監護をすることができるということがあれば成年後でも離縁を認める...全文を見る
○千葉景子君 成年後の離縁というのは限られた場合になるというふうに八百十七条の十というのは解釈をするということでしょうか。
○千葉景子君 ちょっと時間がないものですから、あと大分積み残しがありますので、後日に回します。
09月10日第109回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○千葉景子君 それでは、前回に引き続きましてお尋ねさせていただきます。  まず、きょうは、戸籍の処理について伺いたいと思うんですが、戸籍につきましてはひな形というんでしょうか、いただいているわけなんですけれども、戸籍の仕組みにつきまして今回の特別養子、いろいろと配慮があるようで...全文を見る
○千葉景子君 戸籍をどういう記載にするかというのはなかなか難しい問題で、大変工夫をいただいたというふうに思うんですけれども、これによりましても上の記載を読めば養子であるということはわかる、こういうことで、むしろ、そういうことが全くわからなくしてしまった方が子供のためにもいいんでは...全文を見る
○千葉景子君 よくわかりました。  ところで、ちょっと一つ具体例で確認をしたいんですけれども、例えば、母親の非摘出子、いわゆる未婚の母のような場合、その子供を特別養子にするというケースを考えてみた場合に、そのときはいわゆる実の父ですね、まだ認知がされていないとしますと、父は法的...全文を見る
○千葉景子君 同意権はない、そして逆に実父母との関係というのは断絶してしまうわけで、認知とかあるいは子供の側からの認知請求ですね、それもなくなってしまうということになるわけですね。
○千葉景子君 非常に厳しいといいますか、そういう感じがいたすわけで、確かに法的な父親ではないわけですが、実の父親であることはそのとおりで、法的になれる可能性もなくなってしまうということで、かなりこういう面でも実際の適用の場面などでは十分な説明等がやはり必要なんじゃないかなというふ...全文を見る
○千葉景子君 盛んになったりいろいろできてくるというのは私も別に問題はないと思うんですが、そうなりますと私的な、個人的なあっせんとかそういうケースも考えられないわけではないわけですね。こういうところに何か法の規制といいますか、例えばこういう組織と人材を備えていないとあっせんはやっ...全文を見る
○千葉景子君 はい、わかりました。  それでは次ですが、今回、親子関係が新しく養親との間にでき、それから実親との関係では親子関係が断絶をするということなんですが、刑法との関係で尊属に関する規定などがございますが、この点についてはどういう適用になるんでしょうか。
○千葉景子君 そうすると、尊属に対する殺人とか傷害等の、今、問題はありますが条文がありますわね。そういうものほかぶらないということになるわけですね。
○千葉景子君 いろいろとお聞きをしてきたんですが、私はこの法律自体は決して必要がないというふうには思わないんですが、養子である、あるいは子供の幸せ、福祉を考えるという観点に立っている法律だというふうに思います。しかしながら、子供の意思が全く関与できない仕組みになっている。まあ、小...全文を見る
○千葉景子君 どうもありがとうございました。  それで、ちょっと時間をおかりして、つい先日、九月二日にいわゆる有責配偶者からの離婚という問題につきまして、最高裁判所の判決が出されております。それについて二、三点お伺いしておきたいというふうに思っております。  この判決なんです...全文を見る
○千葉景子君 こういう判決が出まして、今後、有責配偶者からの請求も一定認めるということがこれからの家裁の調停とか審判、こういうところにも大分影響があるんではないだろうかということで、心配やら喜んでいるやら、いろいろ意見があるようですけれども、このあたりはいかがでしょうか。
○千葉景子君 ぜひそのようにしていただきたいというふうに思います。  といいますのは、有責配偶者からの離婚請求を許さないというのは、そもそもが踏んだりけったり判決と言われるように、自分の方で責任をつくっておきながらかってにまた離婚をして、女性にとっては踏んだりけったりの結果に落...全文を見る
○千葉景子君 それから、それと同時に、離婚効果といいますか、例えば財産分与でありますとか、慰謝料でありますとか、それから子供の扶養の養育費、こういう問題も統計上などは必ずしも十分な額が払われているとまでは言えない状態だと思うんですが、このあたりにつきましても、これは実効性があるか...全文を見る
○千葉景子君 よくわかりました。  破綻主義といいますか、有責配偶者からの離婚請求を認めるということも、一つの時代のいろいろな意識の変化、条件の変化などによるものだというふうに思います。ただ、先ほど申しましたように踏んだりけったりということがまた繰り返されるようなことがないよう...全文を見る
○千葉景子君 ただいま法務大臣の方から、外国人登録法の一部を改正する法律案につきまして趣旨説明をいただきました。質疑に入る前に一言申し添えておきたいと思います。  この法案は、外国人に関連する非常に重要な法案でございます。とりわけ日本の国際化あるいは国際国家として日本がいかにこ...全文を見る
○千葉景子君 約八十七万人近い人が在留をしている。今のお答えは我が国に在留している外国人と考えてよろしいんでございましょうか。
○千葉景子君 今、九十日未満の観光客などは外国人登録が必要とされないというお話でしたが、我が国に入国する外国人の中で外国人登録の対象とされる人、それは法的にどういう場合になりますか。お答えをいただきます。
○千葉景子君 在日している朝鮮あるいは韓国の方、中国の方が大方外国人登録の対象とされる人ということはわかるんですが、そうではなくて要件ですね。入国した者のうちどういう場合に外国人登録をしなければいけないのか、その要件をお聞かせください。
○千葉景子君 今お話にありましたように、約八十七万人余りの方が在留をし、そしてその中で外国人登録の対象とされる人が九十日未満の観光客などは除くということになります。そういう意味では外国人登録の対象とされる人が八十五万人近くあるいは約八十五万人ほどいると考えてよろしいんじゃないかと...全文を見る
○千葉景子君 細かい数字は結構でございます。  このように、日本の中には多数の外国人、そしてしかもその中では朝鮮半島から見えた方あるいは中国からいらしている方、こういう方がかなりの割合を占めている、こういう現状がわかるかと思います。  ところで、こういう実態を踏まえまして、ま...全文を見る
○千葉景子君 快適な生活を送っていただくということは、これはもう最低限の必要な不可欠なことだろうというふうに思います。ただ、いわゆる外国人とりわけ日本に居住している外国人というものが現実の生活の中では日本人とかなり違った環境に置かれたり、あるいは法的にも違った取り扱いを受けていた...全文を見る
○千葉景子君 大臣の心情をお伺いしたのですけれども、私の聞いているのはそういうことではなくて、外国人登録法の問題ばかりではなくて、日本人と外国人というものが本当に同じ人間である、あるいは法的にも変わらない地位を日本の国内で保有できるのか。あるいは、いや決してそうではない、外国人と...全文を見る
○千葉景子君 その御認識に立って今後の御答弁をいただきたいというふうに思うんです。  先ほどの御答弁で、我が国に在留している外国人、そのうちの八割方は在日韓国人あるいは朝鮮人の皆さん、いわゆる朝鮮半島から日本に来られた方であるというお話でございます。この皆さんについては、歴史的...全文を見る
○千葉景子君 今おっしゃったことは、歴史的に見て、朝鮮半島の皆さんが敗戦前から日本政府のいわゆる植民地政策などによって強制的に日本に連れてこられた、こういう背景があるわけです。そういう意味では当たり前のことであって、それが優遇であるとか、特段の配慮をしているとか、それほど胸を張っ...全文を見る
○千葉景子君 それでは、その中で、外国人登録法の適用に当たって一体どのような態度をとり、どのような配慮をなさってきたか、その点についてお聞きをしたいと思います。
○千葉景子君 その延長線上に今回の外国人登録法の一部を改正する問題も存在する、そのように考えられるわけですか。
○千葉景子君 今、外国人の皆さんの意見も取り入れて、そしてこれまで政府がとってきた一連の政策の延長上にと言いますけれども、これが本当に外国人の皆さんの心情なり意見、そういうものを取り入れているのかどうか私は大変疑問に思います。まさにこの法律が、これまでも外国人に対する差別やあるい...全文を見る
○千葉景子君 今、東南アジア、フィリピンを中心として大変増加をしているということですけれども、こうやって入国される皆さんというのは、基本的には外国人登録の対象とはなっていない方が多いわけですね。
○千葉景子君 そうなりますと、こういう不法残留といいますか、短期の滞在を目的として入国する人たちに対しては外国人登録法というものは意味を持たない、そういうことになるわけですね。
○千葉景子君 実質的に外国人登録法の網からこぼれ落ちてしまっているということになろうかというふうに思うわけです。  ところで、かなりふえているフィリピンを中心とした入国者ですけれども、いろいろな在留資格、入国の目的があるかというふうに思いますけれども、どのような在留資格で入国し...全文を見る
○千葉景子君 九十日以内の短期滞在を目的としているということですが、統計などによりますと、フィリピンなどは特徴的かと思うんですが、正規の入国者数と出国者数との間に極端な差が生じているように思うんですよ。毎年の累計になるのでその年がどうかということはわかりませんが、ほぼ毎年一万人近...全文を見る
○千葉景子君 こういう不法残留といいますか、いわゆる期間を過ぎても出国をしていないというケースなんですけれども、一体これはどうなってしまっているのか。そういうことについては法務省としては調査をされたり、どういうふうに考えていらっしゃるんでしょうか。
○千葉景子君 これにつきましては、いろいろな原因とか世界的な情勢があるかと思いますけれども、その辺についてはどんなふうに認識をされていらっしゃいますか。
○千葉景子君 今その背景等お伺いしたわけなんですけれども、実際にその送り出し、あるいはこちらの受け入れの実態、あるいはどういうところで働いているか、そのルートとかそういうことについて法務省として実態を調査されたり、あるいはそれに対する対応を考えられたり、そういうことはしていらっし...全文を見る
○千葉景子君 こういう問題につきましては、最近新聞の記事とかいろいろな報道などでも大変目につくところなわけです。新しいところなどによりますと、これは九月の七日の新聞記事でございますけれども、例えば、欧米人の妻やメードに成り済ましてタイの人が入国をし、そしてその男性の方はすぐに出国...全文を見る
○千葉景子君 いろいろ努力をされていることはよくわかるんですが、今の中には幾つか問題があるだろうと思うんですね。十分に働いて、お土産も持って、送金をして笑顔で帰っていくというケースも多いということですけれども、本当に一体それが実態だろうか、確かに働いて賃金を得ることができるかもし...全文を見る
○千葉景子君 こういう形で、就学を目的とした入国はかなり手続上楽になったという面があるわけですけれども、そうなりますと今度は十万人計画という遠大な計画もあるわけで、受け入れの方がしっかりしておりませんと、入ってきたけれども学校はあるんだかないんだかわからない、一体勉学ができるのか...全文を見る
○千葉景子君 この問題についてですけれども、留学生十万人計画等にかかわって、文部省の方としてはこういう計画に対してどんな体制をとっていらっしゃるんでしょうか。
○千葉景子君 こうなりますと留学生にとっても大変費用とか学費あるいは滞在費等において負担が大きいわけですけれども、こういう費用などに対しての援助とか、そういう点についてはいかがでしょうか。やはりこの留学生受け入れを促進するためにそういう点についても配慮をしていかなければなかなか積...全文を見る
○千葉景子君 留学生などに対してはかなりそういう積極的な施策も少しずつ進められているというところがあるかと思うのですが、先ほど言った修学目的で入国をする場合、やはり日本語教育機関等の整備というのがこれからやはり必要だろうと思うのですが、いわゆる文教政策といいますか、そういう中での...全文を見る
○千葉景子君 そういういわゆる学校教育法といいますか、そういうものから外れるような日本語学校ですね、こういうものについては法務省なりほかの省庁とも連携をとってそこでの外国人なりがきちっとした教育が受けられるように、不法な、不当な労働力として働かされたりするようなことがないような措...全文を見る
○千葉景子君 研修というところではその区別が大変難しいところもあるので慎重にしていかなければいけないだろうというふうに思うんですが、最近、大企業などでも外国人を採用するというケースがふえてきている。資料などによりますと、神戸製鋼とか、西武セゾングループですか、それ以外にも証券会社...全文を見る
○千葉景子君 これに対して現実に稼働している労働者がいるという実態があるわけですが、労働省としてはこういう問題についてはいかがお考えになっていらっしゃるのか、お聞きをしたいと思います。
○千葉景子君 受け入れないというお話でございます。それは今後のまた問題にはなるかと思うんですが、厳然としてやはりそういう労働力が日本の中に存在し、そしてそれが日本の経済、一番低賃金、あるいは最下層といいますか、そういうところを支えている。それによって産業が成り立ち、日本の企業が利...全文を見る
○千葉景子君 今の局長のお答えには私はちょっと納得いかないところがあるんですが、これはまた時間のあるときにやらせていただくとして、そのほかにも、そのもとを正さなきゃいけないという意味では、労働者派遣法ですとか、ブローカーなり無許可事業などがあったり、あるいは有料職業紹介、ピンはね...全文を見る
○千葉景子君 どういう点を参考にされたんでしょうか。
○千葉景子君 今述べたような地方議会とかそれから日本国じゅうから上がっている声というのは、そんな問題じゃないんです。この指紋押捺制度が一体どんな本質を持って、この指紋押捺をしなければならない人たちにとってどれほどの苦痛をもたらしているか、あるいは常に登録証を携帯しなければいけない...全文を見る
○千葉景子君 その行政目的につきましては、順次お聞きしていかざるを得ないわけですけれども、それでしたら、こういう改正をするに当たっては、こういう法律が直接適用される外国人の皆さんの実態、あるいはその意識、意見、こういうものをまず聴取されたり、あるいは調査されたり、そういうことがま...全文を見る
○千葉景子君 今、その実態を調査されたということで、結果がまとまっていらっしゃるわけですね。それは私に資料としてお見せいただけますね。
○千葉景子君 それは、提出していただきたいというふうに思います。  今、いろいろと連携をとってということがございましたけれども、例えば、十六歳になって指紋を押さなければいけない、そういう人たちからの声とか、直接の訴えとか、それ以外にも指紋を押さなければいけない人たちの声とか、そ...全文を見る
○千葉景子君 はい。時間なんで、質疑は全くこれからというところなんですが、非常に私は冷たい言葉だと思います。  これまでお話をしてきましたけれども、いろいろな歴史を踏まえて、そしてこの中でこの法律を適用されてきた人たちの悲痛な声というものは全く理解されていないんじゃないか、ある...全文を見る
09月16日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第7号
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○千葉景子君 本案に入る前に、一点だけ確認をさせていただきたいというふうに思います。  前国会で厚生大臣に、血友病の皆さんのエイズ感染、こういう問題につきまして、早急に対策を講じる必要があるのではないか、そういう質問をさせていただきました。また、その後、同僚委員でございます糸久...全文を見る
○千葉景子君 これは、来年度の予算等にも盛り込まれているものでございましょうか。
○千葉景子君 ぜひ十分な予算を獲得できますように、そしてさらに、きょう二点お話をいただきましたけれども、それ以外の点でも前向きに検討をいただきたいというふうに思います。  それでは、今回の統廃合の問題について質問をさせていただきます。これはこの法案が出ましてたびたび質問が出てお...全文を見る
○千葉景子君 私も、このような高度専門医療、こういうものについて全く国に責任がないとかいうことを言うつもりはございませんで、こういうところにも目を向けていただくということは大変重要なことだろうというふうに思います。  ただ、今の時代において国の推進すべきことというのは、これ以外...全文を見る
○千葉景子君 先ほどの再編成計画の基本的な考え方の三番目にも、「全国的視野から見た公平、適正な施設の配置」ということが挙げられているわけでございまして、こういう地域格差の解消というのは大変重要な課題であろうかというふうに思います。  とりわけ、今医師過剰時代というような言葉も聞...全文を見る
○千葉景子君 今無医地区の話が出ましたけれども、現在でも、自治体病院の中でもお医者さんを呼ぶには年俸四、五千万出さないと来てもらえないという、そういうことも先日、朝日参考人などからもお話がありました。また、私の聞くところによりますと、広島県のある町などでは、町長が町立病院に医師を...全文を見る
○千葉景子君 そのようなさまざまな試みはぜひ強化をしていただきたいというふうに思います。  今回の統合、移譲施設の、地域医療計画が今八カ所出ているようでございますけれども、その地域医療計画による病床事情、そういうものから見ますと、統合も移譲も、過剰地域にも確かに存在するわけです...全文を見る
○千葉景子君 今おっしゃられたとおりでして、その地域の住民としてはいつでも安心して医療にかかれるということがやっぱり一番の願いなわけですね。国立らしいというのがよく言葉に出て、どうも国立らしいというのは何か立派ですばらしい設備というようなイメージが浮かぶんですけれども、国民として...全文を見る
○千葉景子君 ぜひ今おっしゃった観点はお忘れなく、今後検討していただきたいというふうに思います。  ところで、僻地医療を担っている国立病院・療養所等について、地元の自治体などもこぞって存続を希望しているところが多いわけです。また、地域の住民の生命と健康を守るという意味でも大変重...全文を見る
○千葉景子君 全国では北海道、東北、関東、東海北陸、近畿、中国、四国、九州と、こういうところに配置されているということでよろしゅうございましょうか。
○千葉景子君 そうなりますと、地方医務局というのは、厚生省の所管している事務の、国立病院と国立療養所に関する事務を管理するということになります。そうなりますと、そこの地方医務局長、トップの方になるわけですけれども、この国立病院、国立療養所の実態とか実情については一番身近で御理解を...全文を見る
○千葉景子君 そのような地方医務局長が今回の国立病院・療養所の再編成問題についてどのような意見を持っているか、厚生省の方でもよく御存じのことかというふうに思うんですけれども、一つの例として、北海道について、医務局長がこの国立病院・療養所統廃合問題について見解を述べられている文書が...全文を見る
○千葉景子君 やはり現場で、その地域の実情、あるいは働いている方の意見、また地域の住民の意見、そういうものを踏まえて発言しているこういう各ブロックの責任者の声というのは、むしろ厚生省の方が率直に受け入れるべきで、納得するのは厚生省の方じゃないだろうかと私は思うわけです。  そう...全文を見る
○千葉景子君 さらに、各施設の責任者であります病院長からもいろいろな意見が出ている。例えば、六十一年度統合計画に名前の挙がっている帯広の病院長、ここからも厚生大臣あてに、これは六十年でございますけれども、上申書が出されている。これは厚生省に出されているものですからもう十分御存じだ...全文を見る
○千葉景子君 どうも今回の計画は、全国を網羅して一律にやろうなどというのがそもそも無理な計画だったのではないだろうか。地域の不安等も解消しないままに進められているというところに私は非常に問題のある計画であろうというふうに思っております。今後ぜひ、決めたからどうしてもこれをやらねば...全文を見る
○千葉景子君 研修医の問題でございますけれども、今の総合診療方式というのでしょうか、そういうものも取り入れてやっているということですが、それは今一体どのくらいの病院でどのくらいの医師がこういう方式で研修をしているんでしょうか。
○千葉景子君 ぜひ家庭医の育成あるいはこういう総合診療方式、幅広くいろいろな診療科目に対応できるような医師の養成、こういうものを推進をしていただきたい。そういう意味では、そのための今後の方針といいますか計画のようなものをぜひ立てていただきたいというふうに思うんですけれども、いかが...全文を見る
○千葉景子君 これはぜひ実行に移していただきたいというふうに思います。  こういう問題になりますと大学の附属病院等での研修ということも非常に重要になってくると思いますが、こうなりますと、文部省の方でもこの辺ぜひ厚生省とも連携をとってやっていただかなければいけないわけですけれども...全文を見る
○千葉景子君 ぜひ厚生省も文部省と連携をとり、交流を密にして、このような医師の養成問題についても推進を図っていただきたいというふうに思います。  ところで、現在の厚生省の進み方によりますと、離島、僻地医療などは、どちらかといえば自治体が中心になって責任を持ってやっていく。そうい...全文を見る
○千葉景子君 それ以外の、医師の確保だけではなくて財政的な面、こういうこともやはりどうしても不可欠な問題ではないだろうかというふうに思いますけれども、こういうあたりはいかがでしょうか。
○千葉景子君 ぜひこれは、余り財政上もけちることなくやっていただきたいというふうに思うんです。こういうことも、そう一年二年ですぐに改善されるとは考えられません。当面やり得る手段としては、厚生省にも検討はいただくわけですけれども自治体の方も、例えば各県で自治医大などに委託をして養成...全文を見る
○千葉景子君 そうなりますと、今後もそういう国立の施設などに派遣をしたりするということも、厚生省と連携をとって必要なところに派遣していただくということは、積極的にやっていただけるでしょうか。
○千葉景子君 ぜひこれは、国と自治体が一丸となってこういう医療の不足するような地域に対しての手だてを図っていただきたいというふうに思います。  ところで、先ほどから政策医療という言葉が出てきたわけですけれども、私は、高度専門医療とともに地域格差をなくする、こういうことも政策医療...全文を見る
○千葉景子君 老人医療もこれは福祉の面などとも密接にかかわるところでございますけれども、高度な医療のみならず、むしろ地域の中で医療を適切に受けられる、遠くまで行かずともいろいろな日常の疾病などについてもすぐにも治療を受けられるという体制がやはり老人医療の場合には必要ではないだろう...全文を見る
○千葉景子君 ところで、再編成計画の基本的な考え方として三つ最初に挙げました。そして、政策医療として高度の専門医療を行うということについてはどうも不明確、なぜそうなるのかというのがいまひとつはっきりしない。また、「全国的視野からみた公平、適正な施設の配置」という三番目の基本的考え...全文を見る
○千葉景子君 赤字を黒字にして経営もよくなっているところもあります。まさにそういうところは職員等の努力、こういうものに負うところも多いかというふうに思います。また、どうしても民間で貯えない部分を国立てということですけれども、私はそういうことであれば、高度医療あたりは今むしろどこで...全文を見る
○千葉景子君 だとすれば、やはりこういう包括的な計画の出し方ではなくて、個々の国立病院あるいは療養所について、じっくりと地元とも話をしながら一つ一つ解決していく、こういうやり方が順当であったのではないかというふうに思います。やはりこういう計画があるのならば、これから先の見通しとか...全文を見る
○千葉景子君 では、この法案に基づいて十年で検討をされるといいますか、計画を進められるというのは七十四施設。これ以外にはないと考えてよろしいわけですね。
○千葉景子君 ところで、この法案の中で、移譲または譲渡先の医療機関に医師の派遣等について配慮するということになっておりますけれども、国立病院あるいは療養所などは、先ほどから話が出ておりますように、お医者さんもむしろ不足をしている。余っているというような状態にないわけです。こうなり...全文を見る
○千葉景子君 これは移譲先あるいは譲渡先が、譲り受けると国の方から国立のお医者さんが来てくれるのじゃないかというような過大な期待といいますか、そういうことがあっても困るわけです。そういう意味では、これはできるだけバックアップしようといいますか、何かあったらできるだけ協力をしていき...全文を見る
○千葉景子君 それでは、少し職員の雇用関係についてお尋ねをしておきたいというふうに思います。  まず、現在国立の医療機関に働くスタッフというのが、医師を含めて必ずしも十分な状態ではないというお話もございました。こういう中で、一つ私ははっきりさせておきたいのは、総務庁の方で統計を...全文を見る
○千葉景子君 こういうふうに特徴的なといいますか、それはよくわかるんです、そう御説明いただければ。  厚生省も、そういう意味では大変非常勤職員が多くて、特に医療職員に非常勤の職員が多いわけですが、それはそのとおりでございますか。
○千葉景子君 この非常勤の職員というのは、具体的にどういう人で、そしてこの労働条件といいますか、勤務条件などは、常勤の職員、正規の職員とどう違うところがあるんでしょうか。
○千葉景子君 その給与とか、それから採用の期間、任用期間とか、それから休暇とか医療保障とかなどはどのようになっておりますでしょうか。
○千葉景子君 非常勤職員、これについて昭和三十六年に政府の方針が出ているようですけれども、それはどんな内容でしょうか。
○千葉景子君 厚生省の医療職員には大変非常勤職員が多いわけですけれども、こういうところで働く職員の業務内容を見ますと、これらの職員の業務というのは、臨時的な職務ではなくて、むしろ長期に勤続しているという実態があるんじゃないか。臨時的な、補助的な業務ではなくて、むしろ国立医療機関に...全文を見る
○千葉景子君 これは賃金職員あるいは非常勤職員のあり方からいいますと、どうもそこから外れてしまうような実態ではないかというふうに思うんですね。むしろ定員内といいますか、本来の正規の職員として雇うべき者を定員外、非常勤という形で雇用しているというのがどうも実態ではないかと思うんです...全文を見る
○千葉景子君 もう時間が余りありませんけれども、ぜひ、定員外ということで、常勤と同じような職、業務を行い、そういう立場にありながら非常に不安定な労働条件などに追いやられるというようなことがないようにしていただきたいというふうに思うわけです。  ところで、賃金職員、臨時の職員です...全文を見る
○千葉景子君 このような賃金職員を含めまして、今回統廃合、移譲の対象となる施設に働いていらっしゃる皆さんの今後の働く場所の確保ですね、これについてはどのように考えていらっしゃるのか。とりわけ、移譲ということになりますと二分の一ということもございます。そういうことも含めて働く場所の...全文を見る
○千葉景子君 要するに、正規の職員と賃金職員が、移譲などに伴って選別をされたり不当な差別を受けるというようなことがないようにしていただきたいというふうに思いますけれども、そのあたりはいかがでしょうか。
○千葉景子君 ところで、移譲ということになりますと、過半数の職員が施設とともに譲り渡されるということになりますと、これは一体だれが人を選別をし、どういう形で過半数というものが決められていくんでしょうか。
○千葉景子君 そうなりますと、本人がぜひ新しい施設へ移りたいというふうに希望しておりましても、相手方が、いやおまえさんは困ると言うこともあり得るわけで、そういう意味では移譲先が主導権を握るというようなことにもなりかねない。また、衆議院の方の参考人で諸橋参考人などはやはり、「非能率...全文を見る
○千葉景子君 この法案が、国立病院・療養所等の再編成という名のもとで、職員を職場から放出する。例えばそこでいろいろな組合活動をやっている人間を選別をして放出をしていく。あるいは先ほど言いましたような賃金職員というようなものを解消していく。こういうような手段になりかねない。私はそう...全文を見る
09月17日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第8号
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○千葉景子君 先日の委員会で、同僚の糸久委員の方から外務省に対して、欧米諸国との労働時間格差問題の是正について、また人事院、総務庁に対しましては、公務員の閉庁を伴った四週六休制の早期実施について、またさらに労働省に対しましては、法定過労働時間制について、変形労働時間制について、中...全文を見る
○千葉景子君 ただいまいただきました大臣の御答弁というのは、私の質問の趣旨に沿って措置していただけるものと、こう理解いたしますので、ぜひそのようにお願いをしたいというふうに思います。  それでは次に、時間外・休日労働の問題について質問をさせていただきます。  新前川レポートに...全文を見る
○千葉景子君 今目標として百五十時間ということでございますけれども、その目標を達成するということになりますと、これまで行われているような法的根拠のない指針によって目安を定め、行政指導をするというやり方ではなかなかこの目標を達成するということは困難だろうというふうに思います。  ...全文を見る
○千葉景子君 ただいまの御答弁で、時間外労働協定に関する実態調査を行って、年間の時間外労働時間数の限度を含む新しい指針を作成されるということでございますけれども、やはりこれまでの経緯を見ても、指針による指導だけでは時間外労働というのは縮減されないというのがこれまでの実態ではなかっ...全文を見る
○千葉景子君 現在でも女性の場合、百五十時間というところにある程度張りついて行われているわけですから、せめてやはり百五十時間程度の規制をやっていただきたいというふうに強く要望させていただきたいと思います。  次に、引き続きまして、割り増し賃金の問題について質問させていただきます...全文を見る
○千葉景子君 全く失われてはいないということでございますけれども、現在におきましてはもう少し検討の余地があるのではないだろうかというふうに私は考えております。  こういうことをあらわす意味でも、昭和六十年の労働白書いわゆる六十一年に出ました昭和六十年の「労働経済の分析」、これは...全文を見る
○千葉景子君 現状がまだほとんどが二五%だ、だから引き上げる必要はないんだ、こういう現状追認型では時間外労働というのは減らないわけですね。むしろそれを法律を定めて引き上げていこう、そういう努力がなされないと時間外労働は減らないというふうに私は思います。まして労使慣行の形成を見守る...全文を見る
○千葉景子君 どうも、すべて現状がこうであるからやむを得ないというような一貫したお答えが続くわけでございまして、現状がそうだからということでこれまで結局は労働条件が改善されないで来たわけですから、その点はぜひこれまでの経緯を頭に置いていただいて、せっかくの久しぶりの労基法改正とい...全文を見る
○千葉景子君 そのようにはっきりお答えいただきましたものですから、その点については今後も十分に指導、監督をしていただくようにぜひ強く要望させていただきます。  時間外・休日労働の法的規制、あるいは割り増し賃金率の引き上げについては、これまでどうも実態にこだわり過ぎて現状追認をし...全文を見る
○千葉景子君 ぜひその有効な規制方法を検討いただきたいというふうに思います。  ところで、法の第三十五条は、「使用者は、労働者に対して、毎週少くとも一回の休日を与えなければならない。前項の規定は、四週間を通じ四日以上の休日を与える使用者については適用しない」というふうにあります...全文を見る
○千葉景子君 これまでも指導なさっていらしたということでございますけれども、生活の質の向上という観点から考えましてもぜひとも休日の特定というのは必要だろうというふうに考えます。  そういう意味では、これも三年後の見直しの時期に法律の中に特定を要するというような規定をぜひ設けてほ...全文を見る
○千葉景子君 指導とともに法律での特定などもぜひぜひ検討をしていただきたいというふうに要望をさせていただきます。  それでは次に、最初にちょっと質問の中でも触れさせていただきましたが、自動車の運転者に関しましてお尋ねしたいというふうに思います。  まず、自動車運転者の労働時間...全文を見る
○千葉景子君 ILOも一九七九年六月に、路面運送における労働時間及び休息期間に関する条約、いわゆる百五十三号条約と言われているものですけれども、これを採択しております。労働省も一九六七年二月九日付基発第百三十九号通達ですけれども、自動車運転者の労働時間等の改善基準というのを廃止し...全文を見る
○千葉景子君 この百五十三号条約、日本政府としても賛成をして、労働省も二七通達で指導をされてきたということでございますけれども、この二七通達が出た一九七九年、それと昨年の産業別年間総実労働時間、これを毎月勤労統計調査をもとに推計して比較してみますと、ほかの産業は労働時間が短縮され...全文を見る
○千葉景子君 改善も微々たるものというようなことのようですけれども、私は微々たるというところもかなり怪しいのではないかというふうに思います。認識の違いがどうも若干あるようでございますけれども、この百五十三号条約、日本政府はなかなか条約というものの採択に賛成するということが少ないの...全文を見る
○千葉景子君 引き続き積極的な取り組みをぜひ進めていただきたいという要望をさせていただきます。  それでは次に、深夜交代制労働問題につきまして何点かお尋ねをさせていただきます。  まず、深夜交代制労働は、これまで電気、ガス、電信電話また病院、鉄道、こういう社会生活上の必要性や...全文を見る
○千葉景子君 交代制労働が健康に及ぼす影響については、今の御答弁だと専門家の間でも必ずしも一致した見解がないというようなことでございますけれども、これについてはさまざま多くの実態調査がなされております。そして、こういう調査を見ると、深夜交代制労働者が常日勤労働者に比べて睡眠が質量...全文を見る
○千葉景子君 深夜交代制労働に対して具体的にとられるべき措置については、専門家の間でも必ずしも見解が一致していないというどうも御認識のようで、法的に画一的な規制を加えるということが必ずしも適当ではない、そういうお考えのようですけれども、既に昭和五十三年、日本産業衛生学会交替制勤務...全文を見る
○千葉景子君 大変私としては不満足といいますか、納得のいかないところでございますけれども、少なくとも今後引き上げなどの検討を続けていただきたいというふうに思います。  この深夜交代制労働に関して、とりわけ看護職員について大変問題が生じているという実情がございますので、ちょっとそ...全文を見る
○千葉景子君 これも、本来ならば法的規制が必要な現実ではないかというふうに思いますけれども、難しいといたしますればぜひ積極的に指針などを設けて指導をいただきたいと思います。  次に、VDT労働について若干お尋ねしたいと思います。  最近、マイクロエレクトロニクスいわゆるMEを...全文を見る
○千葉景子君 ただいまおっしゃった、労働省が昭和六十年十二月に医学的、科学的調査研究の成果を踏まえて策定したと言われているVDT作業のための労働衛生上の指針、これによりますと、VDT作業者を専業従事者に限定するとかその対象が非常に狭くなっている、あるいは一日の作業時間を定めていな...全文を見る
○千葉景子君 これは新しい問題でもございますので、ぜひ慎重に検討していただきたいというふうに思います。  次に、VDTも新しい問題でございますけれども、もう一つ新しい問題として、在宅労働問題について若干お尋ねいたします。  現在、ワープロとかパソコンなどの発達に伴って在宅で行...全文を見る
○千葉景子君 それでは次に、休日、休暇の問題について質問させていただきます。  国民の祝日と休日についてでございますけれども、国民の祝日に関する法律では年間十二日の国民の祝日を定めて、かつ当日は休日として、その日が「日曜日にあたるときは、その翌日を休日とする」というふうに規定し...全文を見る
○千葉景子君 我が国では、祝日は国民の祝日しかないわけで、それに対して欧米諸国などではそれ以外に地方ごとでの祝日あるいは宗教関係の祝日などもあるかと思いますけれども、大変祝日が多いというふうにも聞いております。そういうことを考えますと、我が国の祝日ももっとふやしてもいいんじゃない...全文を見る
○千葉景子君 また、年末年始の休暇もこれまでは年末の三十日から大体お正月の三日ぐらいまでは休むというような社会的な慣習があったように思うんですね。しかし、最近はデパートなどで見られるように、大型店舗が年末年始を休まず営業する、そういう傾向も出ておりまして、そうするとそれに関連して...全文を見る
○千葉景子君 労働省は、昭和五十五年に週休二日制等労働時間対策推進計画というものを策定されて、その計画の中で週休日、特別休日、年次有給休暇などの組み合わせによって、ゴールデンウイークそれから夏季、年末年始などの季節と業務の繁閑に応じた連続休暇の普及を図るということを指導されてきて...全文を見る
○千葉景子君 それでは次に、病気休暇制度についてちょっとお尋ねしたいと思うんです。  労働省の発表している欠勤日数についての国際比較を見ますと、欧米諸国に比べて我が国は極端に少ないんですね。一九八二年で四・二日。これに対して西ドイツは二十・五日、フランスで十九・一日、アメリカで...全文を見る
○千葉景子君 労基研報告は、年休の使用目的について、   ILO条約及び欧米諸国の法制においては、年次有給休暇に病休等の期間を含めないこととされているが、我が国の年次有給休暇制度は、使用目的にこのような制限を加えていない。この点は我が国の年次有給休暇制度の特色のひとつをなすもの...全文を見る
○千葉景子君 年休消化を促進したりするためにもこの制度がぜひとも必要ではないかというように思いますが、それとともに介護休暇制度、これも病気休暇制度と合わせて今後必要になってくるのではないだろうかというふうに思いますけれども、この介護休暇制度の実態、これはどのようになっているでしょ...全文を見る
○千葉景子君 我が国でも高齢化社会がこれから進展をするという中で、介護休暇制度の社会的必要性は極めて強いわけです。そういうことを見ますと、これをぜひとも制度化すべきであるというふうに私は強く感じるわけですけれども、この制度化についてはいかがお考えでしょうか。
○千葉景子君 現在では、この介護休暇制度というのは女性にとっては大変望まれる制度なわけです。これから先は男性にとっても必要になってくる時代がぜひとも来ていただきたいというふうに思うわけですけれども、そういう意味でぜひ積極的に今の実態などを検討されて、制度化に向けて努力をいただきた...全文を見る
○千葉景子君 新たに通達を出して指導をなされるということですけれども、通達行政でこれまで労働者の労働条件がどれだけ改善をされてきたのかということを見ますと、この通達で本当に労働者代表が民主的に、そして意思を反映して選出できるようになるか、残念ながらちょっと疑問を呈しないわけにはい...全文を見る
○千葉景子君 その点はぜひはっきりとさせておいていただきたいというふうに強く要望いたします。  また、その際に、選出方法を選挙を基本とした民主的な方法、こういうもので選ばれるように、これも明確にしていただきたいというふうに思いますが、これはいかがでしょうか。
○千葉景子君 この点についても、ぜひ通達の中で明確に記載をしていただきたいというふうに思います。  ところで、先ほども指摘させていただいたんですけれども、改正案は労使協定にゆだねている部分が多い。そこで、これ一つ問題になるんですけれども、労使協定と労働者個人の関係、これが問題に...全文を見る
○千葉景子君 この点は、実際の現場でも問題が出るところでもございますので、ぜひこれからもこの解釈に基づいた指導をいただきたいというふうに思います。  ところで、労使協定とともに問題になるのが就業規則の問題でございます。  現行法では、就業規則の作成及び届け出の義務を課す使用者...全文を見る
○千葉景子君 労働条件を改善していく上で、就業規則の作成状況が悪いからこそ法による規制、そしてそれによって労働条件を改善していくということが必要なわけでありまして、作成状況が悪いから困難だと言っていたら、いつまでたっても改善されないということにもなりかねないわけです。  そうい...全文を見る
○千葉景子君 その点についてもぜひ整備をお願いをしたいと思います。  ところで、中小零細の事業場におきましては、労働者への就業規則の周知が大変不十分である。そればかりでなく、就業規則があるということすら明らかにしないことがあるわけです。こういう就業条件をめぐるトラブルが発生をい...全文を見る
○千葉景子君 先ほどから申しておりますように、小規模な事業所での労使関係ですね、こういう実態に配慮をされて、見せてほしいと言うことによってまた何か不利益をこうむったり、何だ見たいと言っているやつはどいつだというような問題が起こらないように、そういう点も十分配慮をしていただきながら...全文を見る
○千葉景子君 それはぜひ適切な対処をお願いいたします。  その他まだ派遣労働に関する問題などございますが、それは後ほどまた同僚委員の方から質問させていただきたいと思います。  私の質問はこれで終わりにさせていただきます。
○千葉景子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、政府提出の労働基準法の一部を改正する法律案及び両修正案につきまして反対の立場で討論を行います。  我が国は今、国民生活の質の画期的な向上を目指して、経済社会全体を大きく変革していかなければならず、そうした基本的観点から、欧米諸...全文を見る
09月18日第109回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○千葉景子君 これまで、この改正案につきましては、いろいろな観点から質疑が交わされてまいりました。本日は、これまで議論になっていない点あるいは明らかにしておいていただきたい点につきまして少し質問をさせていただきたいというふうに思います。  まず第一点でございますが、外国人登録法...全文を見る
○千葉景子君 今、取り扱いの実態をお聞きしたわけですけれども、こうなりますと、私は不思議に思うんですけれども、外登法におきましては、これまで一貫してプライバシー保護のための措置、規定といいますか、こういうものは設けられてきておりませんし、どうも余り検討されたとか問題になったような...全文を見る
○千葉景子君 その点は目的からしてそういう解釈になろうかと思うんですけれども、例えばこれはアメリカ合衆国の法律でございますけれども、移民国籍法という法律がございます。これは永住目的、いわゆる移民の方から指紋をとる制度、限られた方から指紋をとっているようでございますけれども、この移...全文を見る
○千葉景子君 意見として承っていただくだけではなくて、ぜひ検討の対象に、この法案も見直しをなさりたいということも御答弁いただいているようでございますので、そういう際にほかの諸外国の法律あるいは我が国のさまざまな他の立法例、こういうものを参考に、あるいは比較検討されまして、こういう...全文を見る
○千葉景子君 ぜひよろしくお願いをしたいというふうに思います。  それでは次に、登録証明書の交付につきまして規定をされています第五条にかかわる問題について若干お尋ねをしたいというふうに思っております。  登録法の第五条一項というのは、窓口で登録証明書の交付につきまして即日交付...全文を見る
○千葉景子君 今のお話ですと、法文上ではなくて実態上といいますか、そういうことでこの一項と二項が逆転をする、原則と例外が逆さまになるというような事態になるんだというようなお話でございます。そうなりますと、一体この第五条の一項というのはどういうケースが考えられるわけでしょうか。
○千葉景子君 今のお話をお聞きしますと、五条というのは第二項があるので、そこから今度は反対に戻ってくれば第一項は即日交付を意味するんだというようなお話でございます。  ところで、実態も、今は別に二項の例外を使っているわけではありませんで、第五条一項の原則に基づいて即日に交付され...全文を見る
○千葉景子君 そうなりますと、今現在でも、例えば市町村の長でございますけれども、窓口になりますわね、実際には、そこでは即日交付を何らかの理由によってやらなくてもよいということになりましょうか。とりわけ二項に、「やむを得ない理由」というようなことがございますね。そういう理由ばかりで...全文を見る
○千葉景子君 そうなんですね。実態としては、原則として即日に交付する。まれに、例えば転居して同一の市町村内に登録原票がないというようなケースとか、本当にこれは例外的なわけですね。  ですから、現在は一回で登録手続が済んでいる。今回それに対して附則がつけられまして、附則の九項とい...全文を見る
○千葉景子君 今回のこの附則がつくことによりまして、そしてこれまでもお話があったように、大変高価な機械が必要だということで、すぐには自治体そのものに導入される可能性も少ないというようなことです。そうすると、この五条の一項というのはほとんど意味がないといいますか、今まで五条二項から...全文を見る
○千葉景子君 これまで窓口では即日交付ということで、今の解釈でいくとサービスのような形になりますけれども、やってきている。今後これが不可能になってきますと、窓口では、即日がこれ まで原則だったじゃないか、だから即日に交付してほしいんだというようなトラブルも起こりかねないわけです...全文を見る
○千葉景子君 それはあわせて理解しなきゃ到底できないわけですからあわせて理解をいたしますけれども、そういう意味ではこの九項の「当分の間」は、附則の方がむしろ優先して、全部に機械が備わったらまた五条に戻ってくるというような非常にわかりにくい条文の配置といいますかというふうになってい...全文を見る
○千葉景子君 それでは、本体といいますか即日に交付できるということがやはり望ましいし、そうしていきたいというお考えでしたらば、今後ラミネート化におきましても、高い機械だそうですけれどもそれを各自治体などで備えたい、あるいはむしろ法務省の方でも積極的に備えることができるような財政的...全文を見る
○千葉景子君 現在、この法案に基づいて、自治体の方でこれも話が出ているようですけれども、私のところでは別に差し支えないので自分の自治体でやるということであれば、それはそのとおりで構わないわけですね。
○千葉景子君 どうもそこがわからないんですよね、法務省のお考えは。即日交付が望ましい、そしてその方に行ければ行った方がいいんだとおっしゃるわけですよね。そして各自治体というのは地方自治の原則からいっても自主的な判断というのがあるわけで、ぜひとも住民の方には不便をかけたくない、自分...全文を見る
○千葉景子君 今回の法案についても自治体といいますか県知事などからも反対の意見が出たと、こういうことについてどう考えられてどうそれを 受けとめられてこの法改正をなさったかというのもわからないわけですね、今自治体といっても県単位でまとめてというようなことをおっしゃいますけれども。...全文を見る
○千葉景子君 これまでどうもその点が、協議をしていると言ったってあれだけ反対の決議なんか出るわけですから本当に協議しているのかどうかよくわからない。ぜひその点は慎重にやっていただきたいというふうに思います。  時間もなくなってくるので急ぎますけれども、これまでも登録の切りかえあ...全文を見る
○千葉景子君 ちょっと細かいあれはできませんけれども、各自治体などでも、これは法務省の指導があるんじゃないかと思うんです。登録変更の場合などですと大体三十日以内ぐらいならばいいだろうとか、ほぼ共通した基準をつくっているようですので、むしろこれをさらに緩和して、そしてこういう実態、...全文を見る
○千葉景子君 ぜひ、自治体の従来の慣行等を尊重して、紙に書けなければ紙に書かずともこういう範囲ではその処罰の必要性はないんだというようなことを徹底をしていただきたいというふうに思います。また、できれば催告をするとか登録がえの時期になりましたら通知ぐらいはする。これは行政でサービス...全文を見る
○千葉景子君 今の局長のお答え、余りにも実態というか、本当に今回の問題についてよく御理解いただいているのかどうか、もうちょっと疑問に思うんですね。私は新しい指紋を押したいからそういう方にはという、それはもう例外の話でして、それは置いておいて、例外に回転指紋しかないとかいうことでは...全文を見る
○千葉景子君 時間が来ましたので、終わります。     ―――――――――――――
09月18日第109回国会 参議院 本会議 第12号
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○千葉景子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、ただいま議題となりました国立病院等の再編成に伴う特別措置に関する法律案について、反対の討論を行うものであります。  政府は、行財政改革の名のもとに、五十七年度以降の各年度の予算編成において、社会保障関係について、医療保...全文を見る