千葉景子

ちばけいこ



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千葉景子の1999年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月09日第145回国会 参議院 総務委員会 第2号
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○千葉景子君 民主党の千葉景子でございます。  まず、きょうは冒頭に一点お伺いをいたしたいと思います。  委員の皆さんも覚えておられるかどうかということでございますが、アジア歴史資料センターという構想がございます。これは九四年、当時の村山政権の時代でございますが、アジア諸国へ...全文を見る
○千葉景子君 御決意のほどを伺わせていただきました。  私も、多少事務方の皆さんからこれまで聞いておる話によりますと、国の機関としてきちっとして設立をしたい、ただ財政が大変厳しい折でもあり、そればかりではございませんけれども、既存の施設に併設をするというような形でやらざるを得な...全文を見る
○千葉景子君 それでは、引き続きまして先ほど森田委員の方からも御質問、御質疑がありましたが、情報公開制度につきまして少し総括的な質問をさせていただきたいと思います。この後、法案につきましての趣旨説明もあり、個々具体的な内容につきましてはその趣旨説明を受けまして議論が進められるもの...全文を見る
○千葉景子君 できていないところ、あるいはおくれているところを参考にしていたのではなかなか前に進むわけではありません。むしろ先駆的なところを参考にしたり、あるいはそのさまざまな蓄積を十分に受けとめて積極的に取り組むことが我が国にとっても大切なことではないか、そこのところは十分承知...全文を見る
○千葉景子君 さて、私はこの情報公開制度、この大きな柱は、国民の知る権利を保障し、それを具体化する、そのための法律であるというふうに私は認識をさせていただいているところでございます。ただ、その点については、この法案の中身を拝見いたしましても、今後さらに議論させていただくようになろ...全文を見る
○千葉景子君 どうもいま一つちょっとわからない。簡単なことをまず私は聞いておるのでして、知る権利、確かに憲法の条文の言葉としては出てまいりません。ただ、現在、憲法の認める権利として存在をしているということはそのとおりですね、知る権利は憲法上保障された権利だとお考えですねと。まず、...全文を見る
○千葉景子君 何か禅問答のようになってしまうんですが、私はこういうことだと思うんです。  憲法には、二十一条で表現の自由というのが保障されています。ただ、この表現の自由というのはやはり送り手と受け手というものがあって成り立っているわけですから、その意味では、この表現の自由という...全文を見る
○千葉景子君 何か長官、知る権利とまず情報公開制度の問題、そこへ行くまでの予防線を張っておられるような気がいたしますけれども、そんなことではなくて、じゃ逆に、知る権利は憲法上の認められた権利ではないと、そうお考えですか。
○千葉景子君 いや、そういう問題ではないと思いますよ。というのは、例えば内閣としてあるいは行政府として、憲法上の権利だとすればそれをきちっと尊重、守り、そしてそれを施策やあるいは具体的な法制度の中に具体化をしていく、そういう責任が出てくるわけですよね。  だから、思いが同じだと...全文を見る
○千葉景子君 まだ私、そこまで聞いていなかった、次に聞こうと思っておったんですけれども、大変時間がこれでかかるんですけれども、憲法上保障された権利かどうかという問題、そして、じゃ、その認められている権利というのはどういう内容を持った権利なんだという問題と両方あるというふうに思うん...全文を見る
○千葉景子君 では、知る権利と申し上げるのが表現の仕方としておかしいと言われるのか、ちょっとよくわからないんですが、知る権利ではなくて、違う表現の仕方というのがそうするとあり得るということになりますか。内容は共通だとおっしゃいましたよね。だけれども、必ずしも知る権利は憲法上認めら...全文を見る
○千葉景子君 それが知る権利じゃありませんか。
○千葉景子君 この権利を私は知る権利というふうに表現をいたしますが、行政の情報にアプローチをする、そういう権利ですよね。憲法そのものではなかなかそれを手続的にも具体的には行使をできない。そうすると、それを具体化するための法律こそがこの情報公開法ではありませんか。
○千葉景子君 そういうことであれば、先ほどから長官もおっしゃっておられるように、知る権利と表現はせずともその内容は同じだということであれば、この法律、これから提案をされますけれども、これはまさに私の表現で言えば知る権利を具体化したものだ、それを現実に保障するための法律だというふう...全文を見る
○千葉景子君 それでしたら、長官がお考えになっていることは、知る権利と言われているんですよね。
○千葉景子君 あなた方じゃなくて、憲法上、知る権利ということで保障されているんです。だから、この法律は知る権利を保障するための法律なんだよということをもう少し明快にこの趣旨として明らかにした方がいいんじゃないですか。そうしないと、逆に言えば、今、長官と私がやりとりしていたように、...全文を見る
○千葉景子君 では、当時は知る権利というのが頭になかった、きょう知る権利というのを随分議論させていただいて、同じものだというのをわかっていただいたようですので、だとすればその言葉をきちっと頭に置いていただいて、そしてそれを具体化していく、これが法律だぞという位置づけを改めて確認を...全文を見る
○千葉景子君 それでは、長官としては情報公開法が知る権利を目的とし、知る権利を保障するための法律だということを明記することを否定する理由は何にもありませんね。知る権利を法律としてきちっと明記をするということで何か困ることがありますか。
○千葉景子君 いや、これは別に私が困るとか長官が困るということではなくて、日本の憲法体系のもとできちっと概念として定着をし、そして保障されている知る権利ということを言葉としてきちっと明確にし、そして法文の上でそれを具体化するものだということを明記することは全然差し支えないじゃない...全文を見る
○千葉景子君 これは改めてもう一回、長官も知る権利をよく見ておいてください、あるいは勉強しておいていただきまして、そうすれば、知る権利はやっぱりはっきりと明記をしてわかりやすくした方がこれからの運営にも、それからこれからのいろいろな裁判の上でも明確なこれが法律として位置づけられる...全文を見る
○千葉景子君 終わります。
03月11日第145回国会 参議院 総務委員会 第3号
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○千葉景子君 先般はこの委員会で趣旨説明のなされる前でございましたので、一般的な質疑ということで全般的な議論を多少させていただきました。その際にもお聞きをさせていただきましたが、きょうはまず文書管理について多少細かくお尋ねをしたいというふうに思います。  この情報公開制度が十分...全文を見る
○千葉景子君 なかなかどのような内容なのかというのは私たちも十分にわかりにくいんですけれども、全部の省庁で訓令という形で文書管理規程を持っているということと受けとめさせていただきます。  その内容ですが、私の手元のその四つを大枠ざっと拝見をした限りでも必ずしも統一されているもの...全文を見る
○千葉景子君 私も見ましたら、中には決裁印の大きさとかあるいはどういうものかという図面までついているようなものもあれば、文書の保存期間などでもかなり幅広い、それぞれの省庁による規程になっているように思います。  今回の法案では、行政文書の管理というのが第三十六条に規定をされてお...全文を見る
○千葉景子君 今、この法律が成立すれば文書管理もこの法律の目的に沿って変わってくるものだと。だとすれば、やはりこの際、この文書管理について明確に、どの省庁でも統一できるような、そして開示を求める側も、いざというときにどういう文書があり、どう保存されているのかということがきちっとわ...全文を見る
○千葉景子君 今のお話ですと、法律で具体的に内容を担保することがなくとも、政令という中で内閣が一体となってその内容について統一した基準をつくり、そしてそれに従って各省庁が規定をつくっていくということのようでございます。  その際に、やはりここには具体的には記載がなされておりませ...全文を見る
○千葉景子君 おおよそこの法律は施行まで二年ということになっております。私はそれが大変長いというふうに思います。だとすれば、情報の管理についてのシステムというのはもう早急に取りかからなければいけないということになりますが、これについて現状、進捗状況、あるいは今後どのぐらいの期間で...全文を見る
○千葉景子君 少なくともこれまでもいろいろと行政文書については問題がございました。役所の焼却場から煙が立ったり、そういうようなことがあるような事態もあったわけですから、やはりこれをできるだけ速やかに、スピーディーに確立をしていただく。二年先だからそれまでに間に合えばいいなどという...全文を見る
○千葉景子君 それでは、次の質問に入らせていただきたいというふうに思います。  この法案については衆議院の方でもかなり突っ込んだ議論が行われてきたと伺っておりますが、ただ、整備法の方についてはまだまだ残された問題もあるのではないかというふうに思います。  そこで何点かお聞きを...全文を見る
○千葉景子君 別にきちっと完結した制度があるから適用除外だということでございますが、本当に情報公開といいますか、そういう制度として、それでは刑訴法が完結したきちっとした制度と言えるのかどうか。その点について私はいささか疑問に感ずるところもありますので、法務省も来ていただいておりま...全文を見る
○千葉景子君 しかし、例えば先ほども申し上げましたように、刑訴法を適用するということで考えますと、不起訴の記録などは公開をされておりません。公開を求める手だてはないわけですね。  最近もいろいろなところで問題になったことがございますけれども、例えば不起訴となった交通事故事犯など...全文を見る
○千葉景子君 今お話がありましたように、確かに嘱託などでできる限り対応しているという状況があることは私も承知をいたしております。しかし、それとて完全なる情報開示あるいは情報を得る手続ではございませんので、やっぱり私はこの点について今後御検討をいただく必要があると改めて指摘だけはさ...全文を見る
○千葉景子君 もう時間がなくなりますので、最後にさせていただきます。  今情報公開制度をつくる、本当は私はやはり立法機関のある意味では責任であろうというふうに思います。行政に対して大変緊張感を持った法律ということになるわけですから、そういう意味では立法機関として明確にこの法律が...全文を見る
○千葉景子君 終わります。
03月23日第145回国会 参議院 総務委員会 第5号
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○千葉景子君 きょうはまず、今も御議論がございましたけれども、管轄の問題からお尋ねをさせていただきたいと思います。  この管轄につきましては、今お話がございましたように、衆議院で修正がなされたところでもございます。  本来、この裁判の問題は、情報が十分に開示され、そして行政に...全文を見る
○千葉景子君 この法を執行していただくわけですから、もともとのお考えは一カ所で足りるのではないかと思っておられたということですけれども、ぜひこの議論の趣旨を十分に念頭に置いて今後考えていただきたいというふうに思うんです。  だとすると、私はこの際、この制度をスタートするのであれ...全文を見る
○千葉景子君 例外的なことだと、司法の場まで行くことは。ということは、政府としてはこの行政情報公開、これは裁判などに行くような事態には決してさせないと。十分に情報を公開して、情報公開がなされないという不満が出るなどということはないようにする、それだけの覚悟が多分おありなんだろうと...全文を見る
○千葉景子君 長官もせっかくこういう歴史的な情報公開制度、そのスタートの時点でトップリーダーということでまとめをされようとしているところでもございます。そういう意味では、余り遠慮されることなく、むしろ本当にこれが後々やっぱり長官のもとでよいスタート、そして中身の濃いものとしてスタ...全文を見る
○千葉景子君 これはまたさらに議論がそれぞれあろうかというふうに思いますが、それでももし難しいということであれば、これも皆さんから大変強い指摘があるところでございますけれども、沖縄についてやはり配慮をすべきところが、ほかのことはもし難しいとしても、私はあるのではないかというふうに...全文を見る
○千葉景子君 そうおっしゃるとすると、そこに一カ所ふやすのがおかしいということであれば、八カ所じゃなくて、もとに戻りますけれども、むしろ一律に一番近いところで裁判を起こせるようにした方が逆に言えば長官の頭の中もすっきりされるのではないかというふうに思います。  この問題は必ずし...全文を見る
○千葉景子君 権利を行使するために金がかかるということは、私は基本的にはあり得ないことであろうというふうに思います。それと、権利を行使しない場合もそれはあります。ただ、権利を行使するということは、その人に特別な利益をもたらすという意味ではありません。当然の、だれもが行使できる権利...全文を見る
○千葉景子君 これまでの質疑におきましても、開示請求に係る手数料、これは一定額ということで、衆議院での議論を踏まえてどうも五百円を下回るものという範囲になろうということのようでございます。  ただ、これを計算する方法なんですけれども、一枚の公開請求書、それで公開請求を行った場合...全文を見る
○千葉景子君 ちょっともう一度確認をさせていただきますが、自治体で実施をしているような一決裁文書ごとにというようなことは考えておらぬということですね。  先ほど例に挙げました平成七年度から平成十一年度の五年分の、ただこれは幾つかの省庁を私は例として挙げさせていただいたんですが、...全文を見る
○千葉景子君 それと関連するといいますか、先ほど例で挙げさせていただきましたように、平成七年度から平成十一年度分までの五年分の職員の民間企業への天下り状況ということになると、これで一つの請求と考えてよろしいですね。
○千葉景子君 今のお答えから考えますと、私が申し上げました例というのはどう考えても一つの関連した請求ということに該当することになろうかというふうに思うんです。別にこれにお答えを求めようというわけではありませんけれども、そう考えざるを得ない、そう考えていいですか。
○千葉景子君 次に、開示請求手数料を一定額とするのに対しまして、閲覧等の開示の実施に係る手数料、これについては実費の一部を負担するという形で検討がされているということでございます。その実費の一部の計算方法なんですけれども、先ほどのお話ですと、一定額のところでもそうでしたけれども、...全文を見る
○千葉景子君 閲覧手数料はその分量で考えていくということのようでございますけれども、ちょうど三月に東京都の情報公開条例が改正をされました。ここで開示手数料が全面的に改められたところでもございます。  どうも聞くところによると、これはほぼ国の方向性をなぞらえて決められたのではない...全文を見る
○千葉景子君 手数料については、私は最初に、本来国のサービスといいますか義務の履行ということを考えれば徴収すべきではないのではないかという指摘をさせていただきました。ただ、そうはなかなかいかないという今の考え方のようでございます。  ただ、例えば先ほど御議論がありまして、いろい...全文を見る
○千葉景子君 これは多分繰り返しの議論になってしまうのではないかというふうに思うんですけれども、だれでもがひとしく公開請求を求めることができるということと目的において手数料に差異を設けるということは、決して相矛盾することではないというふうに思うんです。これは、請求する側がむしろ公...全文を見る
○千葉景子君 人数の問題もありますけれども、さらにどういう人がこの審査に当たるかということも極めて重要なことであろうというふうに思うんです。これが公平であり公正であるという信頼を得るためには、長官が今おっしゃったように、何か行政の一部のような構成では公平性を担保できないということ...全文を見る
○千葉景子君 多分、こういうメンバーの選定に当たっては、最終的には当然のことながら国会の同意を得て内閣総理大臣の任命ということになりますけれども、やはりその人選に当たっては、一定のこういうリストあるいはメンバーをという事務方の作業、それは総務庁の役割ということになろうかというふう...全文を見る
○千葉景子君 政令等をつくるのはこれからということではございますけれども、行政文書の管理の方策について、事務方として、あるいは今後の政令等を整備する準備作業、そのためのたたき台、あるいはこういう考え方に基づいて行政文書の整理をしたらどうかという考え方をまとめて、今各省間で協議をな...全文を見る
○千葉景子君 その検討の中身で、文書の保存期間が三十年以上、十年以上、五年以上、三年以上、一年以上、一年未満、こういう六段階で文書の管理、分類をしていこうというような方向で検討なさっているやに聞いておりますし、幾つかの報道などでもそれが出ておりますけれども、間違いありませんか。
○千葉景子君 では、これは毎日新聞の一月二十八日でございますけれども、「保存期間、六段階に分類」と。これは全く根拠のないことですか。
○千葉景子君 こういうものが一つの議論のたたき台となっているというふうに受けとめさせていただきますけれども、この中で、保存期間が過ぎたものをどうするか、あるいは一年未満という大変短い期間のもの、それは一年未満ですからすぐ保存しなくてもいいということになってしまうような文書が出てく...全文を見る
○千葉景子君 まだ聞くべきことはたくさんございますが、時間ですのできょうはこの程度にさせていただきます。
03月30日第145回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○千葉景子君 本日は、裁判所職員定員法の一部を改正する法律案の質疑ということでございます。  この裁判所職員定員法、これまでの毎年の質疑あるいはその経過をちょっと振り返ってみますと、その都度かなり共通のというか、同じ問題点あるいは疑問が呈せられ、繰り返し毎年質疑がされている、会...全文を見る
○千葉景子君 それぞれお取り組み方、今お話はお聞きをいたしたんですけれども、これだけ大きな五十年という一つの時代のサイクルでございますけれども、そういう中で取り組まれてきた、いかにも何か消極的な感じがしないでもありません。  例えば、組織、機構というのも、人的、物的な増員なりあ...全文を見る
○千葉景子君 最高裁でも認識はお持ちであろうというふうに思いますが、今の段階で実証的、多角的にと、いささかちょっと、これまでにそういうことを十分にやって、そろそろ結論が出て、こういう方向でこういうことをお示しいただくぐらいの体制が本当は必要ではないかというふうに思うんです。  ...全文を見る
○千葉景子君 そうすると、定員というのは、今基準のようなものも御説明いただいたような気はするんですけれども、結局どういう基準で定められるものなんですか。それで、その基準にのっとると現在の定員というのはその基準に合致するものだというふうに考えられるんですか、どうですか。
○千葉景子君 基準があってないようなものだというふうに思うんです。今、仕事の量というのが一つの基準であって、裁判所でいえば事件数のようなものも一つの基準だと。  そうなりますと、ちょっと私もそれを見てきたのですけれども、いろいろ数字があろうかというふうに思うので、もし大きく誤っ...全文を見る
○千葉景子君 一生懸命ということは別に否定はしませんけれども、抜本的にこれは違うんじゃないかという気がするんです。今、事件数もようやく手持ちが二百ちょっとといっても、これは大変なことです。それから、裁判官も少しずつふえてきた、毎年お願いをしておりますというお話ですけれども、そうい...全文を見る
○千葉景子君 議論されるのを期待するなんということじゃないんです。これまでの裁判官のキャリアシステム、これに単に固執することではなくて、これだけ司法というものがもう批判の的にさらされているわけですから、やっぱりそこを抜本的にみずからも風穴をあけていこうという姿勢がなかったら、国民...全文を見る
04月14日第145回国会 参議院 本会議 第13号
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○千葉景子君 私は、民主党・新緑風会を代表して、ただいま議題となりました両法律案の趣旨説明に対し、総理並びに法務大臣に質問いたします。  現在、地球上で母国以外の国で生活している人、しようとしている人々の数は数え切れないほどです。経済のグローバル化の急速な進行に伴い、ある人は仕...全文を見る
04月15日第145回国会 参議院 国民福祉委員会 第8号
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○千葉景子君 この精神保健福祉法でございますが、一九八七年に実は精神衛生法から精神保健法に大きく改正をされまして、今日に至るまで既に十年余り経過をいたしております。その間に、一九九三年、九五年と順次改正が積み重ねられてまいりまして、そして今回のまた改正ということになろうかというふ...全文を見る
○千葉景子君 個々の改正点についてはこれから触れさせていただきますが、今、大臣も触れられましたけれども、やはり精神医療というのがどうしても御本人の意思確認あるいは自立性というのを十分に担保しにくい部分がある、それからこれまでの社会的なさまざまな偏見、こういうものも含めてどうしても...全文を見る
○千葉景子君 これまでも、例えば一日何時間ということもあるんですけれども、開放処遇がなかなか進まない、それから施錠の中で一部、外出をさせながらそれを開放処遇的に位置づけている。開放処遇が進まない原因には施設面での不足とか病院側の体制整備のおくれとかこういうものが当然あるんだと思う...全文を見る
○千葉景子君 これは財政的なことにもかかわる問題ですね。本当に十分な広さなりそういうものが確保できていれば、任意入院と医療保護入院の方がいたりしても十分にそれを分けて、あるいはそれに適切に対応できるということになるわけですから、なかなかこれは一気にいかないというふうには思います。...全文を見る
○千葉景子君 審査会の委員の構成ですが、やはり医師がきちっとした判断をする中心になることは私もよくわかります。しかしながら、この精神保健福祉法の大きな精神としては、適切な医療と同時に、できるだけ社会復帰とか社会的なケア、こういうことも含めてサポートをしていく、そういう必要があるわ...全文を見る
○千葉景子君 今回はこの審査会の事務局が精神保健福祉センターに置かれるということになりました。これまでの自治体の中に置かれているということに比較いたしますと、一定の自立性といいますか、独立性が担保できるのではないか。あるいは、こういうところで今、審査会の構成メンバーとしてPSWな...全文を見る
○千葉景子君 実はこういうことを申し上げるのは、この審査会はこれまで人数も制限をされておりましたのでなかなか全体に機能しにくいというところはあったかというふうに思うんですけれども、この審査状況が極めて少ないんです。平成九年度で見ますと全国ベースで退院請求の審査件数が九百六十八件、...全文を見る
○千葉景子君 その点についても確かにもっと周知をすることは必要なんですが、その審査会自体に、問題を積極的に受けとめる、そしてできる限り患者の立場に立って人権をきちっと適切に守り、そして本当に病気に対して医療を適切に施そう、そういう積極的な意思、それからあるいは先ほど言いましたよう...全文を見る
○千葉景子君 時間がなくなってまいりましたので、最後に医療保護入院についてお尋ねをしておきたいというふうに思います。  医療保護入院というのは本人の意思によらない強制入院でございますので、その運用はより厳密に行われる必要があろうかというふうに思います。その意味では、昨年九月の精...全文を見る
○千葉景子君 終わります。ありがとうございました。
04月20日第145回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○千葉景子君 おはようございます。  いよいよ外登法、入管法の審議ということでございますので、また大臣にも率直な御答弁をよろしくお願いしたいと思います。  それでは、冒頭、先般の本会議でもさまざま質問をさせていただきましたが、まず大臣の基本的なお考えをちょっとお聞かせいただき...全文を見る
○千葉景子君 特に韓国・朝鮮籍の皆さんの人権などについては、特段、大臣としてのお考え方はございますか。
○千葉景子君 ところで、そういう基本的なお考えをお持ちであるということはわかりました。しかしながら、在留、在日の外国人の皆さん、大多数は日本社会で本当に普通の善良な市民、住民として生活をしておられます。ただ、所信表明などでこういうことは強調しておられますね。やはり来日の外国人によ...全文を見る
○千葉景子君 さて、昨年の十二月に衆参両院におきまして人権擁護の推進に関する決議が採択をされました。これはもう御承知のところでございます。この決議を踏まえた人権擁護行政の充実強化についてどのようにお考えであるのか、お聞きをしたいと思います。  これはもう大臣も、この決議を踏まえ...全文を見る
○千葉景子君 一般的なことはこれまでにも同じようなお考え方はいただいております。やはり決議を踏まえた具体的な施策、例えばこれまで外国人の人権なりを制約しがちであった制度とか法律を見直していくとか、あるいはむしろ人権保障に寄与する基本的な施策を取りまとめていくとか、そういう具体的な...全文を見る
○千葉景子君 決議を踏まえておやりいただいたかどうか、あるいはその他の制度につきましても、今後の審議の中でもう少し具体的に、大臣の基本的な御趣旨が本当にこういう施策の中に生かされているのかどうかはこれから確かめさせていただきたいというふうに思います。  それから、人権擁護推進審...全文を見る
○千葉景子君 団体からのヒアリング等も踏まえてというお話でございました。特に在日外国人の人権擁護という観点から考えますと、それを取りまとめておられる皆さんからの意見聴取なども当然必要であろうと思います。やはり毎日の生活の中で直接いろいろな体験を持ち、あるいは人権課題に直面をしてい...全文を見る
○千葉景子君 ぜひそのような十分な直接の意見なども触れていただいて、そういう中で審議会の意見がまとめられることを私も期待をさせていただくところでございます。  さて、こういう大きな人権状況を踏まえながら、外国人登録法の今回の改正について具体的な課題に入ってまいりたいというふうに...全文を見る
○千葉景子君 御説明はわかりました。  ただ、本当にこれは附帯決議の趣旨というものが生かされているのかどうか。とりわけ、附帯決議では外国人の人権を尊重して諸制度のあり方を考えよと言っているわけですね。今おっしゃいましたように、目的にはとりわけ変更は必要ない、それから罰則について...全文を見る
○千葉景子君 配慮したと言いますけれども、具体的にはどう配慮したのか答弁からはさっぱりわかりません。  これも個々内容から吟味をさせていただきたいというふうに思っておりますけれども、今の御答弁から見ますと、前回の国会での議論というのは一体何だったんだろうか。そして、これからでき...全文を見る
○千葉景子君 どうもその理由はその場限り、場当たり的な感がいたします。  そうすると、永住者、特別永住者については定着性もあり指紋などは必要ないんだと言ってきたわけですから、その他の外国人についても今回それを廃止するということは、ある意味では定着性がある、あるいは不安定さがない...全文を見る
○千葉景子君 そういう御認識になってきたということを考えると、例えば改めて入国管理法の改正といいますか、新たなる排外的な罰則などを設けていくというのは非常に何か今回の法改正も矛盾が存在しているということが言えるのではないかと思います。これもまた後ほど細かく議論させていただきたいと...全文を見る
○千葉景子君 規約人権委員会で法務省もそのような説明をされ、それを議論した上で勧告は出されているんですよ。そういう説明をされても、いやそれではだめだぞと、そういうことを聞いても、なおかつこの法律は規約に違反をしている、人権に対する侵害になるということが指摘されているわけです。だか...全文を見る
○千葉景子君 また同じことを言うことになりますが、大臣も御自身として率直にそう思われますか。いかがですか。
○千葉景子君 それについてはまた大臣にも議論をお聞きいただきながら、本当にそうかなという少し認識を改めていただくようにしたいというふうに思います。  ただ、この勧告は前回から二回目の勧告でございますので間に合わなかったということはないと思いますけれども、勧告が出てからこの法改正...全文を見る
○千葉景子君 それでは、少し具体的な内容としてお聞きをいたしますが、常時携帯の制度、それについての実情をまず確かめておきたいというふうに思います。  前回の改正後現在に至るまで、常時携帯義務違反で送検をされている数、国籍、それから在留資格別で示していただくことができますか。
○千葉景子君 在留資格別には統計がないということでございますけれども、例えば指紋押捺の撤廃についても、ある意味では二段構えで永住者、特別永住者、それから今回はその他の外国人ということで、この法の運用とか適用に当たっては、やっぱりその在留資格によっていろいろな適用のあり方、運用の仕...全文を見る
○千葉景子君 そこのところがある意味では非常に問題を生じてきた部分でもあるわけです。  不携帯による送致件数というのはそんなに多くないんですよ、先ほど示していただきましたように。総数でいっても平成六年が二十七、七年が三十、八年が十七、九年が二十一。結局、送致に至るというようなこ...全文を見る
○千葉景子君 送致件数というのが本当に減っています。それだけ、逆に見れば常時携帯違反で立件しなければいけない必要性というのが非常に存在意義がないということも示しているんだろうというふうに思うんです。  弾力的かつ常識的といいますけれども、そもそも常時携帯をしているか否か、その違...全文を見る
○千葉景子君 結局は、常時携帯義務だけを調べるために何か行うということはほとんどできないわけですよね。結局、他の犯罪のおそれがある、そういう捜査の過程で常時携帯義務違反だということが発覚をするとか、そういうことであって、かつてのようにだれかれ隔てなく常時携帯、持っているかと、こう...全文を見る
○千葉景子君 今お聞きすると、提示だけを求めるという形をとっている国もあるわけです。確かに携帯義務というのもございますけれども、提示のみで十分に事足りているという国もあるようですので、ぜひそんなところはよくよく参考にしていただきたいというふうに思うわけです。  常時携帯義務なん...全文を見る
○千葉景子君 何かちょっとはっきりしないんですけれどもね。  これは論理的に言うと非常に矛盾をするわけで、先ほど、本当に乱用などはしないようにしている、おふろ屋へ行くときなどは携帯義務違反だというような取り扱いをしないということですね。ただ、逆に常時携帯で即時的に判断をしようと...全文を見る
○千葉景子君 仮に、確認作業が必要だということを前提にいたしましても、今申し上げたようにやはり提示を求めてその内容を確認するということが最終的には必要になる方法なわけです。  そのためには、例えば持っていてもらわないと、提示を求める際があるからやっぱり持っていてくださいよという...全文を見る
○千葉景子君 今兼ね合いとおっしゃいましたけれども、兼ね合いであるならば、機能しない制度とそれから人権の尊重ということの兼ね合いを考えてみれば、おのずとやっぱり人権を尊重しながら、そしてその制度が機能するような、あるいは本当に配慮できる制度として改めて考え直すというのがむしろこれ...全文を見る
○千葉景子君 これまで、この登録済証明書については自治体の側でいろいろな配慮をしてこられました。例えば、プライバシーの保護などについては十分な慎重な対応をとりながらこの制度が運用されてまいりました。平成八年でも発行件数が百三十六万件以上ということでもございますので、これは本当に日...全文を見る
○千葉景子君 これはまた機会をあれしまして細かくお聞きをしたいと思っておるんですけれども、この登録原票記載事項証明書について不当な交付を受けた際、過料に処せられるということになっていますね。これは不当な交付あるいはプライバシーの侵害などがあってはいけないわけです。ただ、これは先ほ...全文を見る
○千葉景子君 もう時間ですので、次回に質問を譲りたいと思いますけれども、ここは住民基本台帳法を参考にしたと。登録そのものは決して住民基本台帳法などを基本にはしておりませんよね。それとは全く違った外国人管理という手法あるいは考え方にのっとって行われている。しかし、プライバシー侵害な...全文を見る
04月22日第145回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○千葉景子君 きょうは両参考人に大変貴重な御意見を伺いまして本当にありがとうございます。限られた時間でございますけれども、何点かお尋ねをさせていただきたいと思います。  そこで、まず外国人登録証の常時携帯の問題についてお尋ねをさせていただきます。  手塚先生からは、この登録証...全文を見る
○千葉景子君 手塚参考人にお尋ねをするんですが、先ほどのお話の中で、出入国及び難民認定法に関連して、例えば上陸拒否期間が延長になりました。その間に、例えば結婚して家族ができた、そういうことに対してはどう対応すべきかということで、定型化をすべきだというお話がございました。確かに、現...全文を見る
○千葉景子君 では、田中先生にお尋ねいたします。  先ほど、出入国管理法の関連について、今の上陸拒否期間の延長については、それ自体については評価といいますか肯定的なお答えではございましたけれども、要するに、それだけで何かしようと思うのがそもそも無理だと、問題であるということもご...全文を見る
04月27日第145回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○千葉景子君 民主党・新緑風会の千葉景子でございます。  提案者の皆さん、大変御苦労さまでございます。何点か質問させていただきますので、よろしくお願いをいたします。  まず、児童買春等に対しては現在の制度でもさまざまな規制が加えられていようかというふうに思いますが、まずこの法...全文を見る
○千葉景子君 現在も今説明をいただきましたような規制がございますけれども、この現在の児童買春等に対する規制ではどういうところが問題になるんでしょうか。
○千葉景子君 今お話がございましたように、現在の規制ではなかなか十分に防止できにくい部分があるということがわかります。  先ほど趣旨説明をいただきましたけれども、この法案の提案の理由、国際的にも、あるいは今の日本の社会状況などを含めていろいろ理由があろうかというふうに思いますけ...全文を見る
○千葉景子君 今回の法案で幾つかの処罰対象が明確にされております。  まず、今回の法案の中で、児童買春、これが処罰の対象になるわけでございますけれども、これを犯罪として処罰の対象にするという理由はどういうことでしょうか。
○千葉景子君 さらにこの法案では、児童ポルノに係る行為がやはり同じように規制そして処罰の対象になります。この児童ポルノに係る行為、これも処罰の対象にするということにはどのような理由があるでしょうか。
○千葉景子君 私も、それから提案の趣旨説明でも、既に児童買春という言葉を使いながら今質疑を始めさせていただいているわけでございますけれども、この児童買春、よくいろいろな方から、何と読むのかという御質問があったり、あるいは多少耳なれないという御意見などもございます。これは、字で書き...全文を見る
○千葉景子君 この法案では、対象となる児童を十八歳に満たない者にしてございます。他のいろいろなこれまでの法規制などを見ますと、例えば民法などは、婚姻年齢が男性が十八歳で女性が十六歳という規定になっております。また、刑法の強姦罪などを考えますと、いわば性交同意年齢と言ってもいいんで...全文を見る
○千葉景子君 法律でございますので、そこに使われている概念あるいはそれぞれの行為類型をやはり明確にしておく必要があろうというふうに思います。  そこで、この中で規制されるものに性交類似行為というものがございます。これはなかなかこれだけでは十分にわかりにくいところもあるんですけれ...全文を見る
○千葉景子君 この法律は、提案の御趣旨から考えても当然であろうかとは思いますけれども、児童買春をした者よりも児童買春の周旋をした者の方が罰金刑が重くなっております。これについてはやはり重い刑罰を科すということになりますので、なぜこれだけ刑罰の差がつけられているのか、御説明をお願い...全文を見る
○千葉景子君 次にお尋ねいたしますが、刑法などでは強制わいせつ罪は原則として親告罪とされております。これはプライバシーなどに考慮してというところがあろうかというふうに思いますが、今回の児童買春等については非親告罪となっております。これは非常に児童のプライバシーなどとの兼ね合いで難...全文を見る
○千葉景子君 この児童買春等の規制につきましては、これまでもさまざまな議論が重ねられておりまして、法案としても何回か取りまとめなどが行われてまいりました。その中に、自社さ共同で提案をされました児童買春等に関する規制の法案がございます。この自社さ案では絵が規定をされておりましたけれ...全文を見る
○千葉景子君 少し細かい問題になりますけれども、第二条第三項第一号、これは一号、二号、三号と分けてございますけれども、この第二条第三項第一号に当たる児童ポルノというのはどういうものが該当するのでしょうか。
○千葉景子君 同じく第二条第三項第二号に当たる児童ポルノ、これについても続けて御説明をお願いいたします。
○千葉景子君 続けて、三号もございます。第二条第三項第三号に当たる児童ポルノ、これも一号、二号とはまた別になっておりますので、この児童ポルノというのはどういうものか御説明をお願いいたします。
○千葉景子君 次に、この規定の中で、先ほど触れられておりましたけれども、「性欲を興奮させ又は刺激するもの」という表現がございます。これと、刑法のわいせつ物頒布罪等ではわいせつということでくくられているわけですけれども、これはどう違うんでしょうか。もし違いがございましたら御説明をお...全文を見る
○千葉景子君 終わります。
05月06日第145回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○千葉景子君 私は、きょうは少し実務的になろうかと思いますけれども、何点か質問させていただきます。  今、永住者あるいは特別永住者の皆さんに係る問題についても円理事の方からも御議論がございました。そこで、永住者、特別永住者の皆さんに係る何点かの問題について私もお尋ねしたいと思い...全文を見る
○千葉景子君 ちょっと余り理屈になっていないんじゃないかと思うんですが、間違っていたので直しに来られたと。それは登録されているものですから、それが間違っていたらやはり自分できちっとしたものに訂正をしよう、これはあり得ることですけれども、それが国籍の属する国における住所または居所を...全文を見る
○千葉景子君 それはまた今後の審議の中でもいろいろ議論させていただくことにしたいというふうに思います。  それから、登録証明書の切りかえ期間、これも五年から七年ということになります。確かに五年から七年というのは延ばされたと言えば延ばされたわけですけれども、例えばこれも永住者や特...全文を見る
○千葉景子君 登録した内容が誤りかどうか、あるいは誤った登録をしたとか、あるいは変更をきちっと届けていない、こういう問題は日本の私たち市民にとっても住民基本台帳などで問題はあるわけですね。同じことであろうかと思うんです。日本の一般市民にとっては、別にそれを確認するために切りかえな...全文を見る
○千葉景子君 そういうことを聞いたんじゃなくて、国の機関ということは例えば国の各省庁がありますね、さらにそれにどういうところまでをこの「国の機関」として含むのかということをお尋ねしているわけです。要するに、国の機関はすべてということになりますか。
○千葉景子君 捜査機関なんかも入りますか。
○千葉景子君 そうなりますと、国の機関すべてが法律の定める事務の遂行のため必要があると認める場合については交付を請求できるということなんですが、「法律の定める事務の遂行」ということになりますと、これはどういう意味ですか。法律の定める事務の遂行のために必要があれば開示を求められると...全文を見る
○千葉景子君 ということは、例えば何々省設置法なりでこういう事務を遂行するということが決められていますね。そういうことすべてが「法律の定める事務」ということになりますか。
○千葉景子君 絞りは、また必要があるときとか理由とかそういうことを求めるんですけれども、この「法律の定める事務」の「法律」というのは結局は何の法律のことを指すんですか。
○千葉景子君 いや、さっき、開示を別建てで法的に認めているものはそれでやると。そうじゃないものをここで定めているわけでしょう。そうすると、この「法律」というのは何ですか。
○千葉景子君 そうすると、この法律というのは、事務の執行を決めている法律なんというのは随分たくさんあるわけです。先ほど言ったように、まずはそれを設置している法律からして、こういう事務を管轄する、執行するということになるわけです。  要するに、国の機関は、必要があればという部分は...全文を見る
○千葉景子君 そうしましたら、さらに、執行のために必要があると認める場合にはということになるわけですね。だから、何でもかんでもじゃないことは、それはそうですよ、必要があると認められなければ。それから第六項では、その理由などをはっきりさせて求めるということになっているわけです。国の...全文を見る
○千葉景子君 その者は、これも法律の定める事務または業務の遂行のためということになるのですが、その「法律の定める事務」というのはどういうことになるのでしょうか。
○千葉景子君 そうしますと、例えば、弁護士の場合には弁護士法とかそういうものを指すということになるのかと思うんですが、先ほど、例えば日本赤十字社などが人道上、その他政令で定める者に含まれる可能性があると。こういう場合には、「法律の定める事務」というのはどういうことになるんでしょう...全文を見る
○千葉景子君 今度は第六項へ行きますと、さらに「前三項の請求は、請求を必要とする理由その他法務省令で定める事項を明らかにしてしなければならない。」ということになりますが、この法務省令でどういうことが定められるのですか。  請求を必要とする理由というのは法的には規定をされているけ...全文を見る
○千葉景子君 四項と五項では登録原票そのものの写しの交付を求められるか。五項は登録原票記載事項証明、原票の写しそのものは交付を求められない、こういう区分けがされております。この理由はどういうところにございますか。
○千葉景子君 そうすると、公共性といえば国の機関、地方公共団体は当たり前ですよね、これが公共性がなかったらとんでもないことなわけで、それと「弁護士その他政令で定める者」というのは公共性において異なる、そういう理由ですか。
○千葉景子君 先ほど、国の機関等に捜査機関も当然含まれるというお話でございました。  従来、この外国人登録証については、登録済み証明が自治体において交付をされていろいろ利用されてきたということはあるんですけれども、国の機関、特に捜査機関については大量照会等の問題が指摘されてまい...全文を見る
○千葉景子君 要するに、今回の規定によって請求を必要とする理由とか、そういうものを求めておりますね。そういうことによって十分にチェックをしていくということになりますか。
○千葉景子君 もう一点、捜査事項照会という照会の仕方というのは、この法律の交付請求とは別に存続するということですか。
○千葉景子君 捜査事項照会、刑事訴訟法によるんですけれども、従来はこの方法で非常に大量照会等の弊害というのが実際上あったわけです。そのチェックというのは、今回の法律とはまた全く別な問題ですね。  この開示請求については、第六項で、請求を必要とする理由とかそういうものを明確にさせ...全文を見る
○千葉景子君 開示に当たりましては、それから照会のあり方についても、十分にそのガイドラインなりで厳しくチェックをしていくように、その点についてはお願いをしたいというふうに思います。  私は入管関係についてもまだまだ質問をさせていただくところがあるんですけれども、時間も限られてお...全文を見る
○千葉景子君 どの程度その作業というのは進んでいるのか。それから、今後また指紋の全廃ということに伴いましてその量というのは大変膨大なものになってこようかというふうに思いますけれども、これはできるだけ早く対処いただけるものでしょうか。どんな見通しをお持ちですか。その点についておわか...全文を見る
05月13日第145回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○千葉景子君 民主党・新緑風会の千葉景子でございます。  きょうは外国人登録法、入管法の引き続きの質疑でございますので、入管法にも関連をいたしますが、ちょっと通告をしていないんですけれども、おわかりであればお願いをしたいというふうに思います。  と申しますのは、昨日、コソボか...全文を見る
○千葉景子君 親族訪問での短期の入国というのは、当然通常でもあり得ることであろうかというふうに思うんですけれども、今回のケースは、全く通常ベースといいましょうか、そういう形で行われたものなのでしょうか。それとも一定の国際的な協力といいましょうか、人道上のそういうことも配慮に入れ、...全文を見る
○千葉景子君 ちょっと実情などをまた詳しくお聞きすることがあろうかと思いますが、冒頭確認だけさせていただきました。  それでは、きょうは入管法に関連をして、中心にお伺いをさせていただきたいというふうに思っております。  今回の改正につきましては、基本的には、もう既に議論はされ...全文を見る
○千葉景子君 この母体となる数の中には不法滞在者は含まれるということですね。短期滞在などで入国をしている方々の数は含まれておりますか。
○千葉景子君 そこのところだと思うんです。要するに、犯罪検挙をされる数の方は必ずしも人口に含まれる人々ばかりではなくて、例えば短期で滞在をしている、入国をしているという中にも犯罪発生というのはあり得るわけです。そうすると、犯罪の数の方は短期滞在が含まれている、そして人口の方は人口...全文を見る
○千葉景子君 ただ、ある意味ではこの法案の背景に、外国人の犯罪がどういう実態にあるのかということがやはり基盤になるわけですね。そうすると、そこを統計上配慮して、そういう母数が違いますとか、あるいは統計のとり方が犯罪を見るときと人口を見るときとは異なっておりますということを明確にし...全文を見る
○千葉景子君 そういう数字があるということですね。  それから来日外国人刑法犯、これは数、それからその犯罪の罪名、これについてはどんな傾向があるでしょうか。
○千葉景子君 今のお話を伺いますと、いわば凶悪な犯罪というのは増減があるということですが、窃盗が極めて増加しているということがわかるのではないかというふうに思うんです。ですから、犯罪がふえているというときも、これもやはりどういう種類の犯罪がふえているのかということも十分考慮してい...全文を見る
○千葉景子君 今数字を挙げて御説明をいただきました。いろいろな見方があろうかというふうに思うんですね。私は、やはり非常にアジアの出身者、特に先ほど言ったように、ベトナムとかそういう地域の人の犯罪がふえているというようなこと、それから中国あるいは韓国というようなこともございました。...全文を見る
○千葉景子君 ぜひ、どういう数字であるのか、あるいは中身がどういうことであるのかということなどにも十分に配慮をしたとらえ方をしていただきたいというふうに思うんです。  それで、もう一つ、いつも犯罪の罰則を強化したり、あるいは新しい罪名をつくるというときには、それの効果というよう...全文を見る
○千葉景子君 大臣は大分御期待を込めておっしゃっておられますけれども、ただ、これまでの経過などを見ますと、本当にどれだけ効果が上がるものか。それから、従来から言われておりますけれども、処罰規定があったからとて、すべてを検挙し処罰をするということも不可能なわけですね。そういうことも...全文を見る
○千葉景子君 御説明をいただいても、まず犯罪の成否、成立がどういう形でなるのかというのも、犯罪の成否ですから、罪刑法定主義ということから考えても厳格にならなければいけない。どうもそこがはっきりしない。それから、従来にプラスして不法滞在の部分をよりまた処罰の対象にする。それによる何...全文を見る
○千葉景子君 その必要かつ合理的というのは、私には全然理解しがたいですね。先ほど言いましたように、実態からいいましても、それからさまざまな国際的な基準ということを考えてもどこが合理的なんだろうかということを思います。必要なのかということですね。  それから、ドイツなどでも血統主...全文を見る
○千葉景子君 今の御理解、もう一回それは少しお勉強をし直していただきまして、その理解は私はちょっと誤っているんじゃないかというふうに思いますので、そこは改めて少し勉強いただきまして、やはりこれを今後の大きな検討課題として考えていただきたいというふうに思います。これは要望しておきま...全文を見る
○千葉景子君 ちょっと時間がございませんのでここまでにいたしますけれども、この点について、特に最後の基準の明確化などについては、私はぜひ具体的に示せるようにしていただきたいというふうに思っております。  最後、これはお答えは要りません。外登法、指紋押捺拒否をされてこれまでさまざ...全文を見る
05月14日第145回国会 参議院 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第7号
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○千葉景子君 久保議員に関連をいたしまして質問をさせていただきます。  まず、先ほどもコソボ問題が出ておりました。私は、この問題は冷戦後そして二十一世紀に向けての安全保障という問題を考える際には、大変重要なポイントになってくるのではないかというふうに感じております。  という...全文を見る
○千葉景子君 先ほども、この問題についての政治的解決の重要性ということについて、総理も十分御理解であるということが示されました。  ただ、この間の推移を見ておりますと、大変残念なことに、中国大使館が空爆をされ、それによって大変中国政府としても厳しい態度に今終始しているという状況...全文を見る
○千葉景子君 今、私もこのコソボの問題をお尋ねしたのは、今、遠いところといいますか、なかなかそこに情報が少ないといいますか経験が少ないというお話でございましたけれども、これは決して他人事ではない。  このような国際情勢、それから先ほど申し上げましたように人道的な理由をもっての武...全文を見る
○千葉景子君 これは例示といいましょうか、そういう周辺事態のどういうケースがあり得るかということの中でこの大量難民という問題が指摘をされております。私も、確かに今、外務大臣がおっしゃったとおりであろうというふうに思うんです。大量の難民が発生をしたというだけでこれは周辺事態などと言...全文を見る
○千葉景子君 平和と安全に重要な影響を与えるということの大きなポイントは、武力攻撃に至るおそれといいますか、武力ということが非常に大きなポイントになるということが、修正でプラスされることによってより明確といいますか、どういうケースなんだということについての一つのイメージというもの...全文を見る
○千葉景子君 これでやっていますとまた時間をとることになりますが、それであれば、いつも御説明のときに、周辺というのはそうしたらおおよそ考え得るのは例えばアジア太平洋であるとか、あるいは極東、それに含まれるあるいはその周辺ぐらいまでだとか、むしろそう具体的に説明をいただいた方がよっ...全文を見る
○千葉景子君 今、とても法務省の日常の手続では、いざ大量の難民発生というようなときにはなかなか対応は難しいというお話でございました。  さて、日本政府としては、例えば日本の周辺で大量の難民が発生をするというような事態が起こったときにどういう対応策あるいは想定というものをしている...全文を見る
○千葉景子君 先ほど法務大臣からインドシナ難民の受け入れなどの経験というようなこともございました。しかし、規模から考えますと、これは想定の問題ですからわかりませんけれども、相当大規模な難民発生ということまでもやはり念頭に置く必要があるのではないか、インドシナ難民を受け入れたときと...全文を見る
○千葉景子君 私は、周辺事態というのは、例えば日本に直接武力行使のおそれがあるというようなことが、例ですけれども、一つの大きなメルクマールであるとするならば、そういうことよりもやはり大量の難民の発生のようなことの方がより、確率と言ってはおかしいですけれども、発生をする危険性もある...全文を見る
○千葉景子君 今、御説明をいただきましたように、これはあくまでも一般の親族訪問という形での入国であって、難民という形で受け入れたというような位置づけにはなっておらないということのようでございます。  日常も、難民の受け入れの状況というのは非常に少ない。ちょっとこの数字等ございま...全文を見る
○千葉景子君 かなりの年数で二百何名ということでございますし、一年で考えればわずかに数名という程度です。  難民の受け入れが多ければいいということではありませんけれども、日本の社会というのはこういう難民の受け入れとかに対しては極めて経験が薄い。そして、それに対して一般の国民の感...全文を見る
○千葉景子君 時間が限られておりますので、次の問題に移らせていただきます。  周辺事態法での地方公共団体あるいは民間の協力、この課題について何点かお尋ねしたいというふうに思うんです。  よくわからないんですけれども、日本の安全保障というような問題について、国が基本的にはそれに...全文を見る
○千葉景子君 少しそうすると具体的にお聞きをしたいと思いますが、九条の一項では、法令及び基本計画に従い、必要な協力を依頼することができる。ここで言う法令に従うということはどういうことを意味しているのでしょうか。
○千葉景子君 これについては、港湾の施設の利用、それから空港、これは例えば港湾法とか航空法、こういうものに基づくということは言えると思います。さらに、建物、設備の安全を確保するための許認可ということになりますと、これは具体的にはどういう法律になりますか。
○千葉景子君 これは、この質問の中でも皆さんからも指摘をされていたと思いますけれども、やはりこれはきちっと、一体どういう法律でどういう許認可について協力を求められるのかということを具体的に、例えばすべて網羅をして自治体などにも示す、あるいは説明をするということが必要だろうというふ...全文を見る
○千葉景子君 正当な理由というのは、別にその法令に書いてあるわけじゃないんですね。物理的に設備がもういっぱいで使う余地がないというようなこともこれまでも例に挙げられました。  その正当な理由というか、断れる理由というのは、だれが判断をするんですか。自治体の側で、これは難しい、法...全文を見る
○千葉景子君 最終的にはだれが決着をつけるのかちょっとはっきりしないんですが、二項で、「関係行政機関の長は、法令及び基本計画に従い、国以外の者に」、これは民間などもかかわるわけですけれども、「協力を依頼することができる。」、ここで法令に従いというのは、どういうことになるわけですか...全文を見る
○千葉景子君 そうすると、この法令というのは、協力義務といいますか、それを根拠づける法令ではなくて、その行為を行うときに遵守すべき法令という意味ですか。
○千葉景子君 協力をするために行う行為が法令に従って行われるなんというのは当たり前のことだというふうに思うんですね。わざわざ法令に従って協力を依頼することができるという文言になっているわけですから、どうもこの辺もわかりにくい。  この自治体の問題というのは、先ほど言ったように、...全文を見る
05月25日第145回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○千葉景子君 本日は、四名の参考人の皆さん、貴重な御意見をありがとうございました。  私も、この司法改革というものにこれぞという回答を持つ者でもございませんし、これからぜひ真剣に取り組ませていただきたいと考えているところでございます。そこで、それぞれの参考人に、限られた時間でご...全文を見る
○千葉景子君 ありがとうございます。  もう一点お聞きいたします。  この議論は経済との関連がかなり強いという背景と関連をいたしまして、司法というのは、必ずしも民事あるいは経済分野にかかわるばかりではなくて、刑事あるいは家事あるいは今非常にいろいろ問題になっております少年、こ...全文を見る
○千葉景子君 それでは、熊谷参考人にお尋ねをいたします。  やはり経済的な側面というのは、労働組合、働く者にとっても今大きな課題であろうというふうに思うんです。どうもこの改革問題を考えるときに、よくグローバルスタンダードといいますか国際的な流れにきちっと日本の社会も対応していく...全文を見る
○千葉景子君 ありがとうございます。  田中先生、宮本先生にもお尋ねしたいんですが、時間でございますので、またほかの委員の皆さんにゆだねたいというふうに思います。  ありがとうございました。
05月27日第145回国会 参議院 法務委員会 第14号
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○千葉景子君 きょうは、総理、この委員会に出席をいただきまして、大変ありがとうございます。  今、審議をされております司法制度の改革というのは、ある意味では日本の社会にとっても一大事業という大変重いものでもございますので、そういう観点も含めまして、私の方からは二点、総理にお尋ね...全文を見る
○千葉景子君 さて、このような司法改革に一丸となって取り組むにいたしましては、これまでの司法に関する財政的な面、特に予算はまことに貧弱と言って私は誤りないのではないか、そういう実態ではないかと思います。  総理、平成十一年度の裁判所予算がどの程度のものか御存じでいらっしゃいまし...全文を見る
○千葉景子君 総理に対する概括的な質問はさせていただきましたが、この司法制度改革審議会設置につきまして、ほぼ論議も終盤を迎えておろうかというふうに思いますので、残された問題等、法務大臣、そしてまた最高裁事務当局の方にもお尋ねをさせていただきたいと思います。  先ほど、総理にも基...全文を見る
○千葉景子君 確かに、二十一世紀を目前にするこういう大きな時代の変わり目ですから、そういう時期をとらまえて、司法の分野でもやはりこの際改めて抜本的な見直しやあるいはこれからの方向性をこぞって考えていこうということは、そういう意味では私も理解をさせていただきます。ただ、この機会をと...全文を見る
○千葉景子君 今お話がございましたように、金だけあればいいというわけではありません。どういう施策のためにどれだけの予算が必要か、こういうことは当たり前のことでございますが、やるべきことは幾らでもあると言っては語弊がありますけれども、本当に必要なことというのは山積をしているわけです...全文を見る
○千葉景子君 努力をされておられることについては私も承知をさせていただいておりますが、ただ、これまでの国際的な社会から眺めている日本というのは、どうも閉鎖的であり、そして人権条約はさまざま締結いたしておりますけれども、なかなかそれに沿った国内的な対応がされていないのではないかとい...全文を見る
○千葉景子君 先ほどから話にも出ておりますように、逆に考えれば二十一世紀の司法は多様化、そしてさまざまな専門性あるいは情報化、国際化、こういう中でやはり裁判官などが幅広い社会的な経験やあるいは見識を持ち、そして適切な公正な判断をしていくということが極めて私は必要なことであろうとい...全文を見る
○千葉景子君 やはり裁判官というのがそれだけ独立性を保障され、そして身分も保障されて、それだからこそ公正で適切な役割を果たし得る、こういう仕組みになっていることは当然でございます。ただ、むしろ今求められていることは、そういうことは当然のこととして、できるだけすそ野を広げ、そして市...全文を見る
○千葉景子君 おっしゃるとおりだと思います。何も情報がなくて、あるいは経験とかそういうのがなくて、国民がどう思っているか、意識といってもこれはなかなかわからない。知らないものは、いや、やっぱりという消極的な姿勢になりかねない。こういうことでもございますので、そういう情報とかあるい...全文を見る
○千葉景子君 時間がもうそれほどありませんので、私も、今司法に求められている、そして審議会でも当然いろいろ議論されているであろう問題、多分重なり合って多方面で議論されていく課題であろうというふうに思います。きょう御指摘をさせていただいた、あるいは大臣の御意見をお聞きしたのはほんの...全文を見る
○千葉景子君 大臣、何か御感想がありましたら。
○千葉景子君 それは私どもでまた考えさせていただくことにいたしましても、本当に幅広いいろいろな角度から、そしてそれを受けとめて運用していくのはやはり司法関係者ということになりますので、そんなことも多角的に考えていただきまして、ぜひ適切な委員を任命いただきたいものだという希望を申し...全文を見る
06月08日第145回国会 参議院 法務委員会 第15号
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○千葉景子君 私は、きょうの質疑につきまして、人権問題を中心にして何点かお尋ねをさせていただきたいというふうに思います。  ことしはどういう年かということを改めて考えてみたいというふうに思うんですけれども、実は昨年は世界人権宣言五十周年という大変記念すべき年でございました。国連...全文を見る
○千葉景子君 ぜひ基本的な姿勢を鮮明にしていただきまして具体的なさまざまな取り組みをしていただきたいというふうに思いますが、そういう意味で、何点か人権にかかわる問題についてこれからお尋ねをしたいというふうに思います。  まず、ちょうどこういう状況の中ですが、実は人権擁護推進法に...全文を見る
○千葉景子君 確かに非公開ということのようでございますけれども、七月末ころにまとめられるという状況だとすれば、それまでそんなに時間はないわけですね。やはり今後の我が国の人権のあり方あるいはその教育、啓発、こういうものの進め方、こういうものについてどうしていくかという問題でもござい...全文を見る
○千葉景子君 これはファクス、電話で申し込みを受ける、あるいは法務省へ来てもらったらということでもあるし、ホームページということもありますけれども、逆に言えば、こういうものは例えばきちっと報道機関に乗せて、そしてだれもがすぐにわかるようにするというようなことも当然考えてしかるべき...全文を見る
○千葉景子君 御説明の趣旨はよくわかりますが、答申案が出ましてから、むしろ法務省として、それを受ける方がやはりきちっとした法的措置を講ずるなり、それから例えば各省庁の連携や自治体との連携を含めて十分な財政措置、こういうものも必要になってくるだろう。当然のことながら、これはむしろ国...全文を見る
○千葉景子君 さて、人権問題については、冒頭申し上げましたように、世界人権宣言あるいは人権教育の十年とかそして国際的な日本に対する指摘、こういうことを踏まえていく必要があろうと思います。昨年、国連の規約人権委員会からさまざまな勧告、指摘がされております。先般来、この委員会で外国人...全文を見る
○千葉景子君 考えるに、一般的な問題としてプライバシーにかかわる、それから将来の捜査に影響があるということは全く私も否定するものではございません。  ただ、狭山事件なりの再審問題を考えますと、捜査から経過をする年月を考えると、プライバシーと申しましても、例えば関係者はもうかなり...全文を見る
○千葉景子君 大臣のお立場、検察に対する大臣という意味ではお答えしにくいということはわかりますが、きょう私も何点か指摘をさせていただきました。刑事局長も大臣もその思うところは十分に御理解をいただけたのではないかなという気もいたします。そういう意味では、ぜひ検察側と弁護団なりとの協...全文を見る
○千葉景子君 こういう問題は、もちろん審議会にもいろいろな知恵を働かせていただく。しかし、それを待つまでもなく法務省の方も積極的に議論をして、むしろ早過ぎて悪いということは全然ないわけです。  今、いろいろな分野で独立した救済機関のような議論はされているというふうに思います。例...全文を見る
○千葉景子君 終わります。
07月06日第145回国会 参議院 法務委員会 第19号
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○千葉景子君 民主党・新緑風会の千葉景子でございます。  私は、この法案についてきょうが最初の質問ということになりますので、冒頭、この三法案を審議するに当たりまして三点、まず基本的な問題点を申し上げておきたいというふうに思います。  まず第一点ですけれども、これは今、服部議員...全文を見る
○千葉景子君 そうすると、それを区別して行うということになりますね。事前に、捜索・押収の令状にするかあるいは通信傍受の令状にするか、請求をするか、そしてそれによって実際の傍受あるいは捜索が行われる、それを区別して行うということですね。
○千葉景子君 実際にどうなるかというのは私も非常に難しいものだと思うんです。結局は、通信傍受の令状と、そして捜索の令状と両方とって、どっちでもできそうだという方で実際の現場では行うという、これも先ほど言いましたけれども、こっちの手法もできる、こっちの手法もやる、何でもやるというこ...全文を見る
○千葉景子君 この点についてはまた再度お聞きする機会があろうかというふうに思います。  ただ、私が指摘をさせていただきたいのは、その場に行ってどっちにしようかという意味ではなくて、事前に令状をきちっといずれかに確定してとることが本当にできるのかどうか。メールボックスにたまってい...全文を見る
○千葉景子君 警察庁には、既にそういう何か特別な部署、あるいは要員を配置したそういう組織的なところが設置をされているんですか。もしされているのだとすれば、それはどういうところでしょうか。
○千葉景子君 それは現在、どのぐらいの体制といいますか、人員などはどんな体制で組織されているんですか。
○千葉景子君 この問題は多分また同僚議員からも質問などがあろうかというふうに思うんですけれども、私は非常に重要な問題だというふうに思います。  暗号といわゆる通信傍受、そして現在の高度な情報化、あるいは経済のグローバル化、こういう中でこの問題は非常にいろんな側面が絡み合っている...全文を見る
○千葉景子君 委員長におかれましても、今申し上げました各国の状況や、とりわけアメリカなどの法制化の推移、こういうものをきちっとまとめて、この委員会に資料として提出をいただくように委員長からもぜひお取り計らいをいただきたいと思います。
○千葉景子君 まだ議論すべきところは多々ございますけれども、時間でもございますので、同僚の議員の方からまた引き続き共通の議論もあろうかと思いますので、私の方からはこの程度で終わりにさせていただきます。
07月22日第145回国会 参議院 法務委員会 第21号
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○千葉景子君 民主党・新緑風会の千葉景子でございます。  きょうは、三名の参考人の皆さん、本当に貴重な御意見をありがとうございます。  私は、この三法案を考えるに当たりまして、私なりに一定の視点を持たせていただいております。  一つは、これは神参考人もおっしゃっておられまし...全文を見る
○千葉景子君 このインターネットにかかわっての問題については、この委員会でも本当に疑問あるいはわからない部分が深まるばかりというところが実情でもございます。時間がございましたら、またお聞かせをいただきたいというふうに思うんです。  先ほど私も指摘をさせていただきましたけれども、...全文を見る
○千葉景子君 ところで、今回の組織犯罪対策三法案、とかく国際的な比較、あるいは国際社会からの要請ということが指摘をされています。それは全く否定するものではありません。  確かに、国際的に薬物犯罪、こういうものを何とか少なくしていこう、これに国際協力をしていこうという動きがあるこ...全文を見る
○千葉景子君 時間になりましたので、終わります。ありがとうございました。
07月26日第145回国会 参議院 行政監視委員会 第7号
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○千葉景子君 民主党・新緑風会の千葉景子でございます。  行政監視委員会におきますODAに関する対政府質疑、参考人の意見聴取、関係機関の視察、そして関係者との懇談等をさせていただきました。これらの経過を踏まえ、論議を踏まえまして、私は大きく三点意見を述べさせていただきたいという...全文を見る
08月03日第145回国会 参議院 法務委員会 第24号
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○千葉景子君 きょうは質問通告を既にさせていただいておりますけれども、その前に、今、同僚議員の方からるる質問をさせていただきました。それにかかわって、私も大変疑問に思い、あるいは改めてお尋ねをしておかなければいけないと思われる点がございますので、まずそこからお願いをしたいというふ...全文を見る
○千葉景子君 それはそれとしてお聞きしておきますが、もう一つ、小川委員の質疑の中で携帯電話の問題に触れられました。  これも現在では技術的になかなか傍受が困難という問題があり、これについてはこれからのシステム開発ということを国の費用でされるということです。先ほども、費用の点につ...全文を見る
○千葉景子君 さっぱりわからないんですね。こういう状況を見ても、例えばこれからの国の将来、そういうことにも大きくかかわってくる、あるいは財政にどういう影響があるかということにもかかわる、あるいはこれからの情報通信の発展とのかかわり合い、こういう問題もある。  当然のことながら、...全文を見る
○千葉景子君 さて、もう一点。  先ほど報道機関の問題がございました。これについての適用を、取材として行うもの等については適用しないという方向なんですけれども、改めてお伺いをしますが、それを明確に法に定めるということはなぜできないんでしょうか。確かに、医師、弁護士等の職務とは性...全文を見る
○千葉景子君 いかがなものかということですけれども、それは法律にどういう条文をきちっとつくるか、盛り込むかということにかかわるんだと思うんです。別に私はこの十五条のところに一緒に報道機関というふうに入れろとは必ずしも申しません。しかし、やはりその報道の自由なりを保障する、そういう...全文を見る
○千葉景子君 これは、私も別に医師や弁護士と同じだとさっきから言っているわけじゃないんです。ただ、法的にきちっとした位置づけを報道機関、あるいは報道の自由、こういうものについて明確にしておくべきではないか、こういう趣旨ですから。改めて私ももうちょっと知恵を働かせてみたいと思います...全文を見る
○千葉景子君 大変今重要なことをおっしゃいました。組織としてはやってこなかったと。そこに所属をする、あるいは公務員として国の政府機関の一員たる者が盗聴という事実行為を行ったかどうかということはわからないという意味ですか。
○千葉景子君 別に緒方事件ということに限らないんですけれども、それはそれとして。  法務大臣、やっぱりそこのところを疑念を持たれたまま、あるいはこれからも盗聴というのは原則違法行為だよということをまずははっきりさせてこの法案というのをつくった方がよろしいのではないかと思いますが...全文を見る
○千葉景子君 終わります。
08月06日第145回国会 参議院 法務委員会 第26号
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○千葉景子君 この通信傍受法案を含めて組織犯罪対策三法、審議を重ねてまいりました。その間、参考人から御意見をお聞きし、あるいは公述人からも意見をお述べいただくなど、私も大変その間新たなことを勉強させていただいたり、あるいはこれまで気づかない部分あるいは技術的な面でもやはり審議を十...全文を見る
○千葉景子君 これは平行線になりそうなところもあるんですけれども、先ほど言ったように、これはバランスという問題ではないと思うんですね。被疑者といいますか、当事者になった者の人権というのもそれはあるかもしれません。でも、どっちが重い軽いじゃないわけですね、人間にとって人権というもの...全文を見る
○千葉景子君 次に、立ち会いの問題について改めてお尋ねをしたいというふうに思います。  これもやっぱり、この間の論議等、それから参考人からの御意見も伺いましたが、どうも意味不明というか、一体これは何なんだというのが結局結論のような気がするんです、この議論の中で。  というのは...全文を見る
○千葉景子君 今の御説明は十分これまでもお聞きをいたしております。  確かに御説明はわかるんですが、逆に言えば、今おっしゃったことに逆にその本質があらわれているわけですね。立ち会いは私人、民間人ということを中心にしますから、逆に、プライバシーの保護という意味で内容を知らせたりあ...全文を見る
○千葉景子君 局長の御答弁をいろいろお聞きしますと、私が申し上げていることを別に決して否定をなさっておられるようには思えません。ただ、現在の制度上とかそれから事後的なチェックの際に裁判所なりもかかわるのだからということも御答弁くださいました。でも、私が言ったように、二重にあってい...全文を見る
○千葉景子君 今、今後通信事業者とのいろいろな話し合いもあり、協力をいただけるものはぜひお願いをしたいというお話でございます。  ただ、これもしばしば指摘をされておりますけれども、大変規模を持っている通信事業者、あるいは本当に数人あるいは一人でやっている通信事業者がおるわけです...全文を見る
○千葉景子君 もうその姿勢は当然のことであろうと思いますが、もう少し私は言わせていただければ、やっぱりどうもこの法案そのものが、審議をする中から、そして参考人なりの御意見をいただく中から、改めて今の立ち会い、大変小規模な通信事業者の実態あるいはその問題点、こういうものも明らかにな...全文を見る
○千葉景子君 ちょっとその点については、まだ質問が続きますので、いろいろ確認をさせていただこうと思います。  私は、前回、報道機関の問題をお尋ねさせていただきました。確かに、局長からも、報道の自由というものを尊重するという趣旨の御答弁はいただいております。ただ、これは本当に報道...全文を見る
○千葉景子君 局長はそうおっしゃいますけれども、例えばこの法案は、ではほかの部分で大変明確でそして疑義がないような条文になっているかといえば、本当にそうだろうかと思うんですね。  例えば、この間も言われました他人間の通信という言い方でも、では本当にインターネットなどについては一...全文を見る
○千葉景子君 わかりましたというか、御答弁はわかりましたが、やっぱりこういうことだと思いますね。この間の議論でも、現実にあり得ないとか、実際にはそういうことは技術的にできないとか、そういう問題と、それから法的にそれが許容されるものかあるいは禁止されるものか、これは別だと思うんです...全文を見る
○千葉景子君 まだまだあるんですけれども、ちょっと時間が足りませんで、私は毎回大変申しわけなく思っていることが一つございまして、この通信傍受以外の法案の問題点をいつも質問させていただくと通告はさせていただきながら、なかなかそこへ到達しないというのが現状でございます。  ちょっと...全文を見る
○千葉景子君 国際的な問題というのも別に私は否定はしていないんですよ。それから、緊急にそういうものに対処していこうということも別に否定していないんです。ただ、それに本当に即したものかどうか、個々の中身を見ると、そういうところに私は非常に問題点があるというふうに考えているものですか...全文を見る
08月11日第145回国会 参議院 本会議 第44号
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○千葉景子君 私は、民主党・新緑風会を代表して、ただいま議題となりました荒木法務委員長解任決議案に賛成の討論をいたします。  まず冒頭、先ほど円より子提案者より発言があった際、不規則発言により、大変この本会議場が侮辱を受けました。極めて遺憾なことでございます。  聞くところに...全文を見る
○千葉景子君(続) また、裁判の中でも問題はございます。  日本の司法の中では違法収集証拠の排除原則が徹底しておりません。また、証拠開示、これも不徹底です。いわば防御する側に極めて不平等なこのような司法のシステム、あるいは構造、それが存在をしている。これも十分認識をした上でこの...全文を見る
○千葉景子君(続) まだ続けます。まだ大分ありますので。  そして、忘れてはならないことは、この法案の運用を担う警察当局に対する国民の信頼が不可欠であること、これを忘れることはできません。しかし、残念ながら、参議院の審議を通じても国民の警察に対する不信感はぬぐい去ることはできま...全文を見る
○千葉景子君(続) この際、委員長の職を解任して、責任の所在を明白にすることは、参議院が良識の府であることのみずからあかしを立てるために当然必要なことでありましょう。  以下、本解任決議案に賛成の理由を具体的に申し上げます。  賛成の理由は多々ございます。私が特に取り上げます...全文を見る
○千葉景子君(続) 私は、これをあえて暴挙と呼ぶのであります。
○千葉景子君(続) 第一は、そのルール違反が憲法という法体系の基本となる秩序を侵害したことです。  我が国の憲法は、国民の基本的人権の尊重を最高の基本理念としています。今回の法務委員会で荒木委員長が可決したと称している組織的犯罪対策関連三法案は、いずれもこの国民の重要な基本的人...全文を見る
○千葉景子君(続) また、傍受された人に対する事後の通知の必要性、これは運用実態を踏まえて見直しをする。
○千葉景子君(続) これも審議の中から明らかになりました。  やはり、参議院らしく、真摯に審議を続けるということは、いかに内容が明らかになり、問題点が判明し、そして危険なところに歯どめを加える、こういう議論ができること。まさに参議院の真骨頂ではなかったかと思います。(拍手)
○千葉景子君(続) しかし、残念ながら、実効性を十分に担保するためにどうするのか。法案に盛り込むのか、あるいは問題点は削除をしてまたしっかりと議論するのか。これらについては、まだこれから詰めなければいけないところがたくさん残されておりました。  また、小規模の電気通信事業者、い...全文を見る
○千葉景子君(続) そればかりではなく、携帯電話の傍受に必要な技術開発とそのための予算措置など、不透明な部分が数多く残されているのです。
○千葉景子君(続) さらに問題なのは、通信傍受という犯罪手法が……
○千葉景子君(続) 急速に進展する国際的な高度情報社会にいかなる影響を及ぼすかという点については、これまで全く議論がなされておらず、ようやく問題の指摘が始まったところでもございます。  これからのインターネットなど情報通信、このような分野では、データ通信だけでなくデジタル技術が...全文を見る
○千葉景子君(続) 法律を強く批判し、そして暗号の解読に国家が取り組もうという姿勢を許さない、このような動きを続けてまいりました。  盗聴法案はデータ通信も対象とし、法務省の現在の見解では……
○千葉景子君(続) 犯罪とは全く無関係な一般企業のメールボックス等も盗聴の対象となる可能性も否定できません。  組織としての警察が緻密な情報管理をしていたとしても、傍受担当の警察官個人から情報が漏れるおそれも否定することはできません。これまでの警察があの神奈川県警の盗聴事件すら...全文を見る
○千葉景子君(続) 委員会では、これまでの審議の内容を重く受けとめ、さらに問題を解明し、国民の人権を保障するとともに、その不安を解消するための努力が求められているところでした。私は、その責任の重さを改めて痛感していたところでもございます。  これまでの審議の経過から考えても、ま...全文を見る
○千葉景子君(続) マネーロンダリングにかかわる部分、あるいは組織犯罪に対する処罰の問題、これらはまだ委員会ではほとんど議論がなされておりませんでした。
○千葉景子君(続) 私も、これらの法案に対してこれからいよいよ問題点を指摘し、そしてその議論を始めさせていただこう、こう考えているやさきでもございました。残念ながら、その道を閉ざされ、そして通信傍受法案以外の二法案についてはほとんど何の議論もなく通過をさせられようとしていることに...全文を見る
○千葉景子君(続) また、それから、NTTの視察はさせていただきました。しかし、審議の中で大変疑問が生じたのは、この法案が成立することによって影響を受け、多大なる負担を負わされ、そしてその事業の運営すらをも危うくされようとしている小規模の通信事業者の皆さんの悲痛な声でもありました...全文を見る
○千葉景子君(続) 次に、法務委員会における審査の手続に関してルール違反と著しい職権乱用があるということです。  法務委員会は、法秩序の維持と国民の権利の擁護とを所掌する委員会であることは改めて申し上げるまでもありません。私は、法務委員会は大変これまでも地味な委員会です。普通に...全文を見る
○千葉景子君(続) 職権乱用というのは与えられた権限に基づきながらその権限の範囲を超える行為であるとすれば、今回の荒木委員長の行為は、職権乱用ではなく、職権乱用をも超越した職権を逸脱した暴挙としか言いようがないものであり、議会人として国民の信頼を裏切る行為であると言えるでしょう。
○千葉景子君(続) 私は、荒木委員長の行為は、良識の府である参議院の人権と法秩序の維持を使命とする法務委員長としては、決してあってはならない行為であり、その責任を明白にするために法務委員長の職を解任することに全面的に賛成をするものであります。(発言する者多し)
○千葉景子君(続) 私は、先ほど申し上げましたように、法とルールに従って民主的運営のもとに審議が行われるべき国会において、しかも最もそのことに厳格であるべき法務委員会においてこのよき伝統が踏みにじられたことに、心から憤りと深い悲しみの念を禁じ得ません。(拍手)  また私は、議員...全文を見る
11月11日第146回国会 参議院 総務委員会 第2号
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○千葉景子君 民主党の千葉景子でございます。  午前中の質疑の中でも、長官お二人参議院の御出身ということでもあり、また政務次官の皆さんも、大変衆議院御出身の先生申しわけございませんが、参議院が多くいらっしゃるということで、大変私も身近な感じがいたします。ぜひこれからこの委員会で...全文を見る
○千葉景子君 経過はいいです。
○千葉景子君 あれで終わった問題ではないという基本的な御認識はお聞きをいたしました。  あのようなことが、あの発言があり問題になりましてから、政府として、あるいは男女共同参画の担当大臣でいらっしゃいます官房長官は政府内でどういうことをおやりになりましたか。何かそれに対して、政府...全文を見る
○千葉景子君 大変抽象的なんですね。一体、この発言が遺憾である、あるいは国民に対しても非常に問題のある発言だったと。何が問題だったということは、具体的にどう受けとめておられますか。一体この発言が女性に対してどういう意味を持っていたか、どういう意味で問題だったのか。どう受けとめ、解...全文を見る
○千葉景子君 いや、そうじゃなくて、何が重いのかということなんですね。よく、女性の人権を侵害しているとか言葉では言われますけれども、一体どういう意味で、これだけ女性が非常に問題視し、当然のことながら男性も問題視しているわけですね。具体的に、一体何が問題だったんだというふうにお考え...全文を見る
○千葉景子君 長官、こう申し上げると大変失礼かもしれませんけれども、いま一つ御認識というか御理解がやっぱりまだ十分じゃないんじゃないかという気がするんですね。  大変これは重大な内容でございまして、いわば女性に対する暴力、こういうものを基本的には是認する、当然そういうことは自然...全文を見る
○千葉景子君 やはりこの発言というのは、まだまだ私たちの社会の中に残されている大変女性べっ視の意識とかあるいはまた制度的な欠陥、こういうようなこともあらわしているのではないかというふうに私は思います。そういう意味では、長官おっしゃたように、決して終わった問題ではない、むしろこれか...全文を見る
○千葉景子君 それはぜひ進めていかなければいけないことだというふうに思います。これについては法的な整備等も含めて必要な問題でもございます。  具体的には、ぜひそれを進めていただくと同時に、やはり総理を本部長にして、そして政府が一体となって男女共同参画社会を目指していこうという機...全文を見る
○千葉景子君 続長官、長官の御出身の公明党さんは大変男女共同参画という問題にも積極的にお取り組みをくださってきたことだというふうに私も受けとめておりますが、この西村問題、続長官はどうお考えでしょうか。政務次官としては辞職をされたということでもありますけれども、国会議員としての身分...全文を見る
○千葉景子君 さて、この男女共同参画にかかわりましてお尋ねをするんですけれども、この男女共同参画社会を進めるに当たって一つ大きな懸案の問題になっておりますものに、選択的夫婦別姓などを含んだ民法の改正というものがございます。これはもう御承知のとおり、長きにわたりまして議論がなされて...全文を見る
○千葉景子君 いつもそういうお答えを聞くような気がいたします。いずれ、いずれ、いつになったらいずれという時期が来るのでしょうか。  それと、人権という問題は決して世論で決める問題ではない。少数の意見をきちっと踏まえるということが、本当に人権の尊重であろうというふうに思います。 ...全文を見る
○千葉景子君 私に許しを請うていただいても、そうですかというわけにはまいりません。  というのは、せっかく長官、公明党からも入閣をされまして、ある意味では、それによってこの政権もまた公明党の御意見なども含まれて新しい方向に行くはずでもあります。そうでなければ、なぜ連立政権が組ま...全文を見る
○千葉景子君 それじゃだめですよ、長官、急に世論調査があれになりましたのでなどと言っては。それはちょっと話に矛盾があるんじゃないですか。それならば、やっぱり政府の中でぜひこれを実現するように長官がいろいろな形で御努力をされる、あるいは党の御意向あるいは国民の声、こういうものを体し...全文を見る
○千葉景子君 私どもも、この実現に向けて準備作業を進めさせていただいておりますし、立法として御提起もさせていただきたいという考え方でおります。  長官、議員立法で提出させていただきましたら、御賛成いただけますね。
○千葉景子君 今の御発言は、私どもがもし議員立法で提案をしたら、続長官は賛成ということで御発言があったと受けとめさせていただきます。そして、政府内で積極的に賛同を得るために頑張っていただける、こういうものだと受けとめさせていただいておきたいと思います。
○千葉景子君 さて、次に官房長官にお尋ねをいたします。  官房長官というお立場でいろいろお感慨深いところもあろうかと思いますが、藤波元官房長官に対する判決がございまして、有罪が確定をいたしました。これによっていわば官房長官の職務権限というものもある意味では一つ明らかになったとい...全文を見る
○千葉景子君 有罪判決を受けまして、藤波氏は自民党を離党されたということでございます。  ただ、私はやはりそれで済む問題ではない、本来であれば、今の法制下であれば議員を失職すると言ってもよい、そういう事態でございます。しかし、残念ながらこういう状況には至っておりません。辞職をさ...全文を見る
○千葉景子君 続長官、これもやはり公明党にあられましてはこれまで政治倫理、こういうものには大変厳しく対処をされてこられた党であろうというふうに思っております。党のお名前そのものが本当に公明だということでもございます。そういう意味で、続長官のお考えとしてはどう考えておられますでしょ...全文を見る
○千葉景子君 ただ、この問題については、衆議院の方では議員の辞職を勧告する決議案が出されており、審議がされようとしているわけです。これについては、残念ながら本会議上程が見送られているということでもございます。それは、もう御承知のとおり、公明党さんも含めまして与党の皆さんの側でこの...全文を見る
○千葉景子君 相談にあずかっていないというお話でございますけれども、やはり党同士が連立を組んで合意をして、そしてその閣僚として長官がおいでになるわけです。全くあずかり知らない無縁なことだということには私はならないだろうというふうに思います。  しかも、先ほど長官も率直に大変倫理...全文を見る
○千葉景子君 どうも長官も閣僚になられますと何か大分トーンが弱まってこられまして、大丈夫かいな、そういう気がいたします。  そういう意味では、もう一つこれもお聞きをしたいんですけれども、いわゆるあっせん利得行為、これを処罰すべきではないかということで、これも国会に法案が提案をさ...全文を見る
○千葉景子君 続長官、いかがでしょうか。ついこの間まで御一緒しておりまして、そして賛成者にもなっていただいているのが長官でございました。ぜひこれを成立させるために引き続き一緒に頑張っていきたいというふうに思いますけれども、長官、まさか閣僚になったので遠慮いたします、こういう御意思...全文を見る
○千葉景子君 懸命に協議がなされるというお話でございますが、官房長官、協議、一緒にしていただけますか。そして、このような意見に真摯に積極的に耳を傾けて一緒に頑張ろうという御決意はございませんか。
○千葉景子君 どうも話を伺っておりますと、協議を見守って、こういうお話ばかりしか伺えませんが、続長官のお話も伺いますと、どうもせっかくここまでいろいろ積み重ねてこられたものをいま一つ生かしていこうという御姿勢あるいは意欲、こういうものがちょっと伝わってこない。確かに、協議をしてそ...全文を見る
○千葉景子君 議論はまた今後もたび重ねてあろうかというふうに思いますので、引き続きやらせていただきたいというふうに思います。  時間があともうわずかなので、一点お聞きをして終わりたいというふうに思います。  情報公開法が成立をいたしまして、今さまざま政省令の整備などがなされて...全文を見る
○千葉景子君 それだけ期待のできるものであれば大変結構だというふうに思いますので、それを裏切らないようなものにしていただきたい。そして、情報公開制度のそもそもの趣旨からいっても、やはり幅広くきちっとした国民の意見をそれを通じて取り込んでいくということが大変重要なことであろうという...全文を見る
○千葉景子君 終わります。
12月03日第146回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第3号
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○千葉景子君 民主党の千葉景子でございます。  細かいいろいろな話は男女共同参画室の室長などの方が多分ずっと御存じのところかと思いますけれども、せっかくの機会でもございますので、きょうは政務次官といろいろな今後のあり方などについて率直な意見交換をさせていただければと、こんなふう...全文を見る
○千葉景子君 ぜひ政務次官も政府部内で、そういう指摘があった、こういう取り扱いについて改めて検討しようじゃないかというようなことを提起いただければというふうに思います。  さて、この行動綱領ができまして、そして来年はまた国連の会議が開かれるということでもございます。この回答は四...全文を見る
○千葉景子君 今、政務次官から、ぜひ政務次官の会議でも提起して勉強会をしよう、こういう御意見でございますので、大変それは結構なことだというふうに思います。そういう中で、けんけんがくがく、いろいろな議論をしていただきまして、それぞれの省庁などでリーダーシップをとっていただくというこ...全文を見る
○千葉景子君 中央省庁においても、やはりこれは働く場でもございますし、そういう中で女性が、男性も当然のことですけれども、その能力、そして気持ちよく個性を発揮して働くことができるということは大変重要なことであろうというふうに思います。  とかく中央の官庁もいろんなことがどうしても...全文を見る
○千葉景子君 多分こういう実情というのは、私もまだすべてを調査させていただいたわけではありませんけれども、この行政相談の一日所長というものばかりではなく、よく一日何とかとか、一日署長とか、こういうのがあると思うんですけれども、そういう中にも、なぜこういうことになっちゃうんだろうと...全文を見る
○千葉景子君 それはもう大いにどんどん指摘をさせていただきたいというふうに思っているんですけれども、男女共同参画社会基本法ができて間もないとはいいながらも、こういう認識というものが結局まだ各政府内にも厳然として残っているということではないかというふうに思うんです。  今、行政相...全文を見る
○千葉景子君 今、女性に対する暴力というのは、ドメスティック・バイオレンスと言われるようなものから大変深刻さを増しております。そもそも女性に対する暴力がいわば違法行為であり、犯罪にも該当するというような、従来でもそういうことではあるんですけれども、家庭内などで外に見えにくい、こう...全文を見る
○千葉景子君 次に、基本法ができまして、それを具体的に深めていくためには、基本法に基づく地域での取り組みというのがやはり重要だというふうに思われます。  そういう意味では、今後、自治体などでも条例などの制定というものが大きな課題になってくるわけですけれども、そうはいっても、全国...全文を見る
○千葉景子君 これからこの基本法を、例えば職場とか地域の場、あるいは教育、いろんな場面に浸透させていくためには、やっぱり自治体での条例づくりあるいは指針づくりなどが大きな役割を果たしていくだろうというふうに思います。そういう意味では、今おっしゃいました東京都の方でもそういうものが...全文を見る
12月15日第146回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○委員以外の議員(千葉景子君) ただいま議題となりました民法の一部を改正する法律案につきまして、発議者を代表して、その趣旨及び内容の概要を御説明申し上げます。  戦後、個人の尊厳と両性の本質的平等を基本理念とする家族法改正が行われましたが、改正作業が急を要したため、旧家族法の規...全文を見る