堂本暁子

どうもとあきこ



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開催日 会議名 発言
04月17日第118回国会 参議院 外務委員会 第2号
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○堂本暁子君 まず、きょう議題になっておりますジュート及びジュート製品に関する国際協定について伺いたいと思いますが、ネパールとかバングラデシュなど最貧国でこういった麻の袋にする材料、麻に近い材料でございますか、のものがつくられているということで、今回どのような協定がつくられたのか...全文を見る
○堂本暁子君 ありがとうございました。  インドでも大変ジュートはつくられているそうでございまして、後ほどインドの食糧のかんがいに関してのダムのことも伺いたいと思っていますが、これから世界の情勢、国際情勢一般について質問させていただきたいと思います。  前回の外務委員会から今...全文を見る
○堂本暁子君 今経済面を強調されましたけれども、例えば安全保障の面でも実質的な新しい枠組みをつくる話し合いが三極の間でなされるとお考えでしょうか。
○堂本暁子君 今お話に出ましたNATO、そしてワルシャワ条約機構、かつては軍事機構だったと思いますけれども、これからその集団的な安全保障機構からもっと性格が変わっていくというふうに了解していらっしゃいますか。
○堂本暁子君 別の角度から伺いたいんですが、今度はアメリカと日本の問題で、両国は同盟関係にあるというふうにお考えでしょうか。
○堂本暁子君 日米安保条約がある限り、同盟関係というのは軍事同盟の関係にあるのではないのか、言いかえれば軍事同盟国ではないかというふうに思われるんですけれども、その点はいかがですか。
○堂本暁子君 実はあえて伺いましたのは、一九八一年に鈴木・レーガン会談の後の共同声明で日米の同盟関係という字句が初めて使われました。そのときには、鈴木総理は軍事的な意味合いは余りないというふうにおっしゃったんですけれども、実際に外務大臣が辞任なさるまでの事態に発展した。それ以後、...全文を見る
○堂本暁子君 NATOも今変わりつつある、ワルシャワ条約機構も変わりつつあると大臣おっしゃいましたけれども、そういたしましたら、先ほど二条の問題もおっしゃいましたが、日米安保もそういったむしろ政治的あるいは経済的な条約に変わりつつあるというふうにお考えでいらっしゃいますか。
○堂本暁子君 再度そこを伺いますけれども、旧安保条約にはこの第二条は入っておりませんでした。新安保条約になって加えられたわけですけれども、この条項が入れられた理由、それからどのような位置づけで入れられたのか、当時どのように考えられていたのか、そこのところをお答えいただきたいと存じ...全文を見る
○堂本暁子君 経済協力なんかを盛った第二条でございますけれども、それでは、過去に米国側と第二条に基づいて協議をなさったような経緯はございますでしょうか。
○堂本暁子君 もう一度話を転回してヨーロッパに戻りたいんですが、新しい秩序の模索が始まっている、そういう時代でございますけれども、言ってみれば、東西対峙の均衡と抑止論は失われているのではないかと思いますが、大臣、この点はいかがでございましょうか。
○堂本暁子君 先ほど大臣からNATOもワルシャワ条約機構もともに変貌を来しつつあるというお答えをいただきましたけれども、その点とは矛盾すると申しますか、いかがでしょうか。
○堂本暁子君 大変微妙なところだと思いますけれども、それでも現状とそれから変わりつつある方向、これはもうだれの目にも、それから国際世論、世界の趨勢として、どちらかといえば変質し変貌していく方向性、もう玉が転がり出して坂を転がり落ちているようなそういう傾向はあるんではないか。そして...全文を見る
○堂本暁子君 今のお話ですと、まだ軍事的な緊張が続いているというお話ですけれども、超軍事大国としてはアメリカとソ連が挙げられますが、外務省としてもそのようにお考えでしょうか。
○堂本暁子君 今おっしゃった海軍の問題ですけれども、欧米の常識的な言い方で申しますと、アメリカの方が海の力ではよりまさっているというふうに言われておりますけれども、この点についてはどのような見解をお持ちでしょうか。
○堂本暁子君 今るるソ連の軍備について御説明いただきましたし、それから衆議院の予算委員会でも、ソ連の潜在的脅威論というものの議論はあったようでございます。脅威の定義は、侵略する意図と能力が結合したときということですけれども、ソ連は実際に侵略の意図を持っているというふうにお考えでい...全文を見る
○堂本暁子君 先ほど欧亜局長がおっしゃいましたように、ソ連のそういったアジアにおける軍備はいまだに大変強い、そして緩めていないということですと、そういったソ連の能力については、まだ潜在的な脅威を私たちは抱き続けなければいけないということになるわけですけれども、意図についてはコメン...全文を見る
○堂本暁子君 北方領土の問題、そして平和条約、それが実現しない限りは、いつまでもソ連の側からの脅威が続くということになるわけでしょうか。
○堂本暁子君 一方で、先ほどからるる御説明いただいている、欧州ではもう既に変わりつつある、そしてアジアで、世界が一つの大きな流れとなって今変革しているときに、ソ連と日本の関係でもありましょうけれども、そこのところが解決しない限り、日本はいつまでもこういう脅威論で覆われていると申し...全文を見る
○堂本暁子君 その場合の日米安保条約ですけれども、先ほども第二条の問題が出まして、軍事同盟だけではない、もっと経済的協力とか友好的な側面を持っているのだというふうにおっしゃいましたけれども、この点がより強調されていく、そして二条をより大きく解釈していくというような ことがござい...全文を見る
○堂本暁子君 当初は確かに安保条約はそういう性格がより強く、また、中曽根総理が軍事的な側面を強調されたところから、再度そこが強調されたということも確かにございましょう。しかし、第二条がある以上は、それをむしろ抑止から友好の条約へというふうに持っていくと申しますか、より強めていくと...全文を見る
○堂本暁子君 よくわかりました。  でも、現実の問題としてあの厚かったベルリンの壁ですね、あの前に立ったときに、まさかこんなに早くあの壁が崩れるということは私ども予想いたしませんでした。そのベルリンの壁が崩れ、そして統一のための選挙というようなものも実際に行われた、こういった現...全文を見る
○堂本暁子君 先ほど欧亜局長が現状とそしてもう一つの趨勢というふうにヨーロッパの情勢を説明なさいましたが、アジアでも石橋をたたくようなやり方と、そしてもう少し日本が本当に平和のイニシアチブをとるということで外務大臣の政治的な思い切った英断も時には必要ではないかというふうに思います...全文を見る
○堂本暁子君 今、インド政府、そして世界銀行からの資料、なお日本からも実際に調査団を派遣されたというお話でございましたが、その細かい内容、それを今一々伺う必要はないかもしれませんけれども、当然お手元にあると思いますが、それを見せていただくことはできますでしょうか。
○堂本暁子君 具体的にどのような資料なり報告なり、それから事によりましたら要請のようなものがあるんでしょうか。
○堂本暁子君 大蔵省に伺いたいと思いますけれども、ちょうど二年前私は西ドイツにおりまして、世界銀行とIMFの年次総会がベルリンで開かれるときでございました。そのときに、IMF、世銀の融資が環境破壊、そして人権侵害をもたらしていることで大変大きな、恐らく世界の五十カ国ぐらいの人たち...全文を見る
○堂本暁子君 次のワシントンのときにもより大きな反対運動が展開されて世銀に対しての抗議が大きく盛り上がったということですけれども、二つ問題があると思います。  それだけ国際世論が世銀に対して反対しているというときに、世銀が環境アセスメントをやり、人権問題なり移住の問題についてや...全文を見る
○堂本暁子君 このプロジェクトは大変大規模でございまして、ナルマダ総合プロジェクトのうちのSSPだけでも一兆二千五百億円という膨大なもので、世界最大の規模と言われています。このSSPだけでもインドの三つの州にまたがっておりまして、最も影響を受けるのは上流の少数民族ですけれども、日...全文を見る
○堂本暁子君 現地に行くまでにもうほぼ一週間かかるというように私は了解しておりますけれども、どの地域を実際に調査なさったのか。村の数にして四百二十三でしたか、そして人の数にしてほぼ十万人、それだけの方が大変広範な地域にずっと川の流域ですから広がっているわけですけれども、たとえとこ...全文を見る
○堂本暁子君 最近OECFから現地に調査にまた行かれたそうですが、見通しとしてはこのダムは完成するのか、それとも実際に途中で挫折するような感じでお帰りになったか、そこのところを簡単に一言で結構です、お答えいただきたいと思います。
○堂本暁子君 いいプロジェクトだと判断されたそうですが、私ここにこういう紙を持っておりますが、これはアメリカの下院で、アメリカは直接の援助はしておりません、世銀に対しての融資国の一つですから、アメリカの下院は、現地からの住民並びにアメリカの専門家を派遣した上での調査を行いました。...全文を見る
○堂本暁子君 それでは、OECFの今までこのプロジェクトに関して行われたあらゆる調査の報告書並びにマスタープラン、その他契約書の類など、この委員会の理事会の決定がどういうふうに出されるか存じませんが、そのことに従っていただきたいと思います。  具体的な問題ですが、六月にモンスー...全文を見る
○堂本暁子君 私の聞くところでは、もう原住民がインド政府の立ち入りをすらも阻止をしているので、移転問題は恐らく解決しないだろう。そして、今おっしゃいましたように、ワールドバンクは、ことしの六月三十日までに移住の計画が完了し、そして環境アセスメントが完了しなければ融資を継続しないと...全文を見る
○堂本暁子君 大蔵省にも伺っておきたいと思います。
○堂本暁子君 世銀は、八五年と八七年、そして今のお話ですと去年もミッションを送って評価レポートをつくっているということだそうです。このレポートも当然大蔵省はお持ちだと思いますので、委員長、そのレポートについてもこの委員会に御提出いただきたいと思いますので、理事会でお諮りいただきた...全文を見る
○堂本暁子君 ちょっと聞こえませんでした。
○堂本暁子君 国会への提出もできないわけですか。
○堂本暁子君 大変政治的な判断を必要とするプロジェクトかと存じます。そういったときにこういう環境あるいは人権侵害、そして反日感情といったような国際問題をも含むような問題に関して情報をお出しにならないということは、私ども大変判断のできないことでございまして、できるだけ多くの情報を今...全文を見る
○堂本暁子君 最後にどのような調査を実際、OECFはいいプロジェクトだとおっしゃっているんです。ですから、OECFの調査に関しては私は余り、何というのでしょうか、実際に融資しておられるOECFではなくて、日本の学者でも結構でしょうし、違う役所なりNGOなりどういう機関でも結構です...全文を見る
○堂本暁子君 最後に一つ。  それでは、経済効果とおっしゃいましたけれども、このアメリカの下院の経済効果に関してのペーパーでは、全くの失敗である、完成しないであろうというふうに述べているわけです。ですから、同じ経済効果でも日本とアメリカに関しては大変見解が違うわけで、その辺のと...全文を見る
04月20日第118回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 第4号
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○堂本暁子君 堂本暁子でございます。  北村さんに右へ倣えをして自己紹介をいたしますと、三十年ほどTBSで報道の記者をしておりました。向こうのあの記者席にずっと座っていたんですが、今は去年の七月の参議院選挙で、日本社会党・護憲共同の国会議員をしております。村上さんもいらっしゃい...全文を見る
○堂本暁子君 今、販売というお話が出ましたけれども、ヨーロッパの方でございますけれども、きょうはお話出ませんでしたけれども、ココムの問題があるのではないかと思います。ヨーロッパに比べて日本は大変忠実にココム規制を守っていますけれども、その点と、それから日米摩擦の問題についてはどの...全文を見る
○堂本暁子君 もう一つ井上さんに伺いたいんですが、楽観的ではなくて実質的なお話の展開の中で、最後に残りますのがやはりパーセプションギャップの問題ではないかという気がいたします。シンドローム現象の起きる国というふうにアメリカを分析なさいましたけれども、「将軍」の場合はイメージで済ん...全文を見る
○堂本暁子君 次に、野林さんに伺いたいんですけれども、きょうの日本異質論、大変興味深く伺いました。結論でおっしゃった産業優先、企業優先、これがまさに日本の経済大国、金融大国を実現したんだと思います。先ほども最後におっしゃった、まさに官僚機構の仕組み、そして政治の仕組み、これは本当...全文を見る
○堂本暁子君 そこのところで、確かに過渡期であり、そして問われているということもよくわかるんですけれども、なおかつアメリカやヨーロッパの尺度だけで私たち考える必要もないのではないかというふうに思います。特にお米の問題など考えると、本当にすべて後手後手に回ってしまっていた日本という...全文を見る
○堂本暁子君 どうもありがとうございました。おっしゃったことを大事に心にとめていきたいと思います。  村上参考人に伺いたいんですが、先ほどおっしゃいました軍事同盟からむしろ平和協力――多分中曽根総理大臣がワシントンに行かれたときに同盟ということにそういう軍事的な意味が非常に強く...全文を見る
○堂本暁子君 村上さんに続いて伺いたいんですけれども、やはり日本のあり方、大変ジャパンバッシングという言い方をされていますけれども、日本のあり方がルールを守っていないようなところが多いというふうにワシントンでお感じになったとおっしゃっていらっしゃいました。やはり政治的決断の中で、...全文を見る
○堂本暁子君 どうもありがとうございました。
05月22日第118回国会 参議院 予算委員会 第11号
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○堂本暁子君 我が国のODAはもう世界一、二と言われるほどになりました。特にもう日本の官庁、ほとんどどの省庁にも関係がございます。きょう、あえて予算委員会の総括質問の席でODAのことを問題にし、予算を絡めて伺いたいと思ったのもそういうことなのでよろしくお願いいたします。  総理...全文を見る
○堂本暁子君 ODAに絞ってお考えになると、まあ大変大きい額でございますね、一兆三千億。その実際の使い方に関してはどういう信念というかお考えをお持ちでしょうか。
○堂本暁子君 例えば環境的な配慮ですとか、それから国際人権の問題なんかもございますが、その点はいかがでしょう。
○堂本暁子君 日本のプロジェクトの場合に、相手国だけがやっていいものなのか、事前に日本からの環境アセスメントをする必要があるのか、その点はいかがでしょうか。
○堂本暁子君 局長、参照とおっしゃいましたけれども、具体的にはどういうことでございます
○堂本暁子君 総理はインドで一千億円の約束と 申しますか、なすったということが報道されておりますけれども、主なプロジェクトとか、いろいろお話もあったと思いますけれども、どのようなものがあるか、そしてその中身ですね、それをぜひこの際教えていただきたい。
○堂本暁子君 その一千億の……
○堂本暁子君 優良な案件とおっしゃいましたけれども、私どももどういう案件の約束をなすったのかぜひ知りたいと思いますし、それから予算の審議ということで、これは当然平成二年度の予算に一部は計上されていると思いますけれども、予算書を見てもどこにそういうものがあるのかわかりません。実際に...全文を見る
○堂本暁子君 執行上便利な予算書なのかもしれませんが、国会に求めているのはこれだけのお金をODAに使うということだけなんですか、それともその中身なのか。こういうことにこれだけの金を使うということがどうなのかというふうに審議をするのではないのでしょうか、どちらでしょうか、大蔵大臣に...全文を見る
○堂本暁子君 そこは異論がおありにならないということなので大変心強く思いますけれども、そうしましたら、実際にプロジェクトをお示しいただかないとそのプロジェクトの是非については審議できないと思うんです、国会の方で。何らかの形でこれだけの予算で、この国で、こういうプロジェクトをやると...全文を見る
○堂本暁子君 そうしますと、決まらなくても相手国に特別不便がない場合には、もうその年に決まるものであればお示しいただけるということですね。
○堂本暁子君 個別に伺うこともあれですけれども、全体のバランスと申しますか、やはり全体がわからないとどこの国に幾らなのか、どういうプロジェクトなのか、農業なのかということがわかりません。予算書の性格というもの、実際にODAだけではなくて、私は国内の予算についてももう少しガラス張り...全文を見る
○堂本暁子君 どういう目的かをそれぞれ:::。
○堂本暁子君 割に漠然とした目的をおっしゃいましたけれども、実際には、この案件と申しますか、今の六つができます前に、ここに日比合弁の銅製錬工場の契約が結ばれました。そのすぐ後にODAの案件が決まった。例えば、これはJICAの資料ですけれども、それにもはっきり「パサール銅製錬所関連...全文を見る
○堂本暁子君 しかし、もしパサールがここにで きなければこのODAのいろいろな案件は恐らくできなかった。なぜならば、ほとんどのそういうところの資料を余りいただけないのですが、そういう説明がここにちゃんと書いてあるようになっているわけです。これを読みますと、この事業は、パサール、...全文を見る
○堂本暁子君 地域住民にとおっしゃいましたが、水のどのぐらいが地域住民に行っていますでしょうか。
○堂本暁子君 このJICAの資料によりますと、八割はパサールとフィルフォスという工場に行っております。水道だけではございません。私は発電所にも参りましたけれども、その送電盤にはパサールとフィルフォスと書いてあって、そこで実際地元に行っているところはほとんど針がゼロを指している。で...全文を見る
○堂本暁子君 水道は決して不便なものではございませんが、むしろ問題なのは電気、そして港湾だと思います。この港はどうでしょうか、局長。
○堂本暁子君 私、この足で発電所の周りを歩きまして一軒一軒聞きましたけれども、実際に所得が月収二千円ぐらいの地域です。そして電力代は三百円ぐらいで、発電所はあるけれども電気はつかないということでした。それは全体としてそのパーセントはあるかもしれませんけれども、発電所ができてから周...全文を見る
○堂本暁子君 私が伺いましたのは、その排煙脱硫装置がついているかついてないかではなくて、建設前の環境の調査が行われたかどうかということです。
○堂本暁子君 このOECFのガイドラインによりますと、「港湾」という項目がございまして、そこのところに、設置される工場の大気、それから海、そして社会環境などについてもチェックする、そしてそれを確認するということがきちんと決められておりますが、こういうことはやっていらっしゃらないわ...全文を見る
○堂本暁子君 それが行われなかった結果なんですが、これは私がたまたま空から撮った写真でございます。(写真を示す)そして、これをごらんくださればわかりますが、ここのところに赤くこう海に出ていますね。これは硫酸が流れ出ているところなんです。ここのところではっきり赤く出ています。向こう...全文を見る
○堂本暁子君 どうもありがとうございました。  次に、写真がございますが、この写真で見ていただくとカラーですのでおわかりいただけると思いますが、コバルトブルー、これは硫酸銅のブルーでございます。そしてヤシの木が枯れてきているのがわかります。下の葉っぱなんかでも枯れています。子供...全文を見る
○堂本暁子君 けさほど国民はテレビを通して世界の動きを知るとおっしゃいましたけれども、それは取材とか情報が得られるものについて私たちは知ることができるのでございまして、こういったODAの実態、それはなかなか知ることができません。これはたまたま現地へ河田さんもいらっしゃいました。私...全文を見る
○堂本暁子君 そのためには、やはり交換公文が締結される前、百億というようなプロジェクトですけれども、こういった大きいプロジェクトのときには事前に二年、三年、長いときには四年、五年、その前にいろいろ調査とか見積もりとかが行われております。そこの資料というのが一切出てまいりません。そ...全文を見る
○堂本暁子君 内容はどういうことでしょうか。
○堂本暁子君 答えてない。農林省。
○堂本暁子君 もう一つございますね、海外漁業協力財団。
○堂本暁子君 これだけ各省ENの締結前にも既に各国で仕事をしておられるわけですが、この段階では非常にやはり環境調査、そして人権的な調査も必要だと思いますが、そういうこともそういう中でやっておられるんでしょうか。通産省に代表してお答えいただきたいと思います。
○堂本暁子君 もう一度伺いますが、そういった報告書はございますか。
○堂本暁子君 現地での報告書です。
○堂本暁子君 こういった資料はぜひ公開していただきたいと思います。そして、今ごらんいただいたように、レイテは非常に生活が脅かされるほどの公害が今起きているわけで、こういった案件については私は再三資料をお願いしたんですが結局出していただけませんでした。こういったものは、金融の論理で...全文を見る
○堂本暁子君 ここのレイテの場合はどこの業者が受注しているんでしょうか。
○堂本暁子君 もう新聞でも、私自身がっくりましたテレビでも、どこでも丸紅だということは全部公表されておりますし、それからODAも丸紅が受注していますし、それからパサールも丸紅が受注していますし、どうして言えないんでしょうか。
○堂本暁子君 それはどこの企業が受注しておりますか。
○堂本暁子君 かくかように、もう企業の名前一つ言っていただけない。そしてこの一カ月間いろいろ資料を請求しましたけれども、資料も出てこない。名前は言っていただけますか、局長。
○堂本暁子君 今お願いした資料もぜひこれは出していただきたいと思うんですね。さもないと、どこで実際そのODAの環境調査がなされているか私たちはチェックすることも何もできません。そして予算は一括で審議しろと言われても大変困るわけでございまして、やはり日本のこれからの大きな大きな問題...全文を見る
○堂本暁子君 ここにリストをつくってまいりましたので、この中でどれをお出しいただけるか。(資料を手渡す)さっき読み上げましたものと同じものです。
○堂本暁子君 私がいただきましたのは、交換公文とそれから事後調査、それはこの資料の一番最後につけてありますわずか半ぺらの紙だけですが、それだけです。それで、それ以外のものを見ない限り何もわかりません。これを出すことをお願いしたいんですが、委員長にお願いします。
○堂本暁子君 やはりこれはこれだけ問題が起こっているわけですから、もう本当に魚もとれない、生活もできないという問題が一方である以上は、これはぜひお出しいただきたい。委員会としてお願いいたします。
○堂本暁子君 やはりこういうふうに何もわからないわけです。  予算書でわからないだけではなくて、私たちはODAについてはですからきょうどこまで本当に出していただけるのか、どういうふうに私たちが審議できるのか、そのことをきちんと教えていただきたいと思ってお願いしたわけで、この中で...全文を見る
○堂本暁子君 もう一つ、パネルを見ていただきたいと思います。  これは足尾銅山です。ちょうど百年前に足尾銅山でこういうふうに木が生えなくなりました。フィリピンのレイテと同じでございます。そして、この足尾銅山でどういうことが起こったか。人々が大勢死にました、魚も浮きました、そして...全文を見る
○堂本暁子君 これに建設省、そしてほかの県などの予算をいろいろ集めて足しましたところ三百八十五億かかっています。いまだにいろいろ被害が出ていますし、ゴルフ場をつくるということで今検査をしましたら、渡良瀬川のところでは何と 千五十七ppmの銅が検出されている。これはいまだに百年た...全文を見る
○堂本暁子君 日本は百年前から銅のこういった鉱毒の経験は持っていたわけですし、大変有名な事件でもありました。それだけの銅製錬ということをフィリピンに持っていく場合には、そういった公害が伴うということは当然あったわけです。  参考人にもう一度、今何が日本でできるのか聞きたいと思い...全文を見る
○堂本暁子君 きょうずっと伺ってきている間、どこの役所のコンサルタントへの補助事業にしても環境の専門家がいるとは思えなくて、むしろ経済効率ということが視点になっているような気がいたします。やはり女性の視点と申しますか、生活の視点からいいますと、どうしても環境そして人権ということが...全文を見る
○堂本暁子君 防止するよりも出さないことが先ではないかと思います。そして、企業とおっしゃいますが、ODAのあれだけの三百八十八億という国民の税金がなければ決してパサールという工場はできなかったわけです。そういった場合に、やはり何といってもトータルで日本人として考えられていると私は...全文を見る
○堂本暁子君 要請主義とおっしゃいますけれども、要請主義というのは一種の隠れみので、企業と相手国のむしろ癒着を生んでいるのではないか。そういう構造だと私は思います。むしろ日本が受け身になっている。四省庁体制、一体どこでこの公害の責任をとってくださるんですか。大蔵省なんですか、外務...全文を見る
○堂本暁子君 結局何も出ないということがわかりました。  これを何とか出していただくように委員長にお願いしたいということが一つです。  それからもう一つは、予算書の中にぜひとも——予算書も何もわからない、資料も何も出ないでは審議ができません。せめて国別、プロジェクト別の項目を...全文を見る
○堂本暁子君 それはぜひお願いをいたします。そして……
○堂本暁子君 はい、事務方ではなくて、政治的判断でこういうことがまた再発しないようによろしくお願いいたしますが、ぜひ予算委員会が終わる前にもう一回その返事をいただきたいというふうにお願いいたします。
○堂本暁子君 そうですか。それじゃ、まあ何とかできれば。  これについても納得がいきません。情報公開ということがこれだけ言われていて、政府も情報公開することは大事だとおっしゃりながらなおかつ情報公開がない。委員長、ぜひ理事会でもう一度この資料の要求については御検討いただきたいと...全文を見る
○堂本暁子君 それでは、質問を留保させていただきます。  では、これできょうは終わらせていただきます。
05月24日第118回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○堂本暁子君 きょうお二人の大変貴重なお話を伺いまして、いろいろ得ることがございました。本当にありがとうございました。  まず岩田さんに伺いたいと申しますか、先ほどのお話の中で、個人そして法人にとって最適であることが社会にとっても最適であるべきだということが土地の問題でお話があ...全文を見る
○堂本暁子君 続いて伺いますけれども、今計画とおっしゃったその都市計画なり開発の計画なりが大変貧弱だというふうに思いますけれども、現実的なことでつい私なんかは伺いたいんですが、実際問題として公有地の拡大が大変急がれるわけですけれども、そういった開発計画と税制の問題、その点について...全文を見る
○堂本暁子君 今お話を伺っていますと、計画がほとんどないというに等しい状態で、しかも税制も後手後手に回っているということで、もう今本当に東京、大阪だけではなくて全国的に広がっているということも先ほど言われましたけれども、まさに大都市だけではなくてもう今では沖縄から北海道まで土地の...全文を見る
○堂本暁子君 大変総合的な施策が必要だということがよくわかりましたが、今や大変重病といいますか、後手後手に回った結果もうだれが考えても病んだ部分があると思います。  そこで、最後に短く伺いたいのですが、可及的速やかにやらなければならないこと、繰り返しになるかもしれませんが、政府...全文を見る
○堂本暁子君 どうもありがとうございました。  次に庄司さんに伺いたいのですが、先ほど最後の方で国民負担率の問題に触れておられまして、お話を伺っておりますと高福祉低負担と申しますか、そういったビジョンを描いておられるように伺いましたけれども、もし間違いがなければ、そのことが可能...全文を見る
○堂本暁子君 私は全く国が信頼されて、その誠実な福祉が行われることが大変大事だと思いますし、まさにおっしゃったとおりかと思いますが、一方で確かに日本の場合には低負担で、実際には大変国民の貯蓄というのが私的負担になっているという面もあるとは思いますが、やはり高福祉低負担というのは難...全文を見る
○堂本暁子君 私自身は余り――確かに保育所も大事ですししますけれども、もう少し労働の条件ですね、その辺が、確かに勤続年数とかそれから学歴とかいろいろありましょうけれども、日本の場合はやはり女性は男性の半分ぐらい、パートが多いということもございます。そういうことのために再就職も非常...全文を見る
○堂本暁子君 どうもありがとうございました。  終わります。
05月28日第118回国会 参議院 予算委員会 第14号
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○堂本暁子君 きょうは総理がおられないので残念ですが、海部総理のキーワードは経済的な豊かさよりも心の豊かさ、そして国民生活の質の向上、大変数多く伺いました。きょうは予算編成、総理のこういった施政方針演説と申しますか、政策を反映したものであるべきだと思いますので、この観点から質問さ...全文を見る
○堂本暁子君 ありがとうございました。  今まさにおっしゃいました無償援助ですけれども、これは必ずしも人道的になっていない場合もあるのではないかというふうに思っております。  政府委員の方に伺いたいのですが、先日取り上げましたフィリピンのレイテ島、ここへの無償援助について、金...全文を見る
○堂本暁子君 これは船の船員を養成するところなんですが、私現地へ参りましてわかったことは、レイテ島には海運業はありません。本来ならばこれはルソンまたはセブ島につくるべきもので、現地の大使館からもそのような報告が外務省に届いておりました。にもかかわらず、今もう一つ伺いたかった金額と...全文を見る
○堂本暁子君 業者は。
○堂本暁子君 大体足しますと三十七億ぐらいのプロジェクトになるわけですが、実際に船員を教育するといってもサマール島を通ってここへ来る、大変内乱のあるところでございます。命がけで何のためにレイテまで行かなければならないのか、実際にそこに来ている人たちは大変困っていました。そういった...全文を見る
○堂本暁子君 これだけ援助の額がふえているのに、援助にかかわるスタッフがいささか足りないのではないか。この前も少し申しましたが、やはり量だけではなくて質の問題があるかと存じます。本当にだれが必要でどういう計画を立てるかという立案の段階で、一体それに対応できるスタッフが日本にいるの...全文を見る
○堂本暁子君 今の大臣のお答えは人数の問題ですけれども、私はやはり質を問いたいと思います。さもないと、レイテでまた同じようなことが起こると思うんです。  文部大臣に伺いますが、こういった開発教育、外国では大変盛んです。日本では幾つぐらいの大学でどのぐらいの講座を持っているかお聞...全文を見る
○堂本暁子君 結構です。別に国際関係論の講座を伺っているのではなくて、逆に日本に開発プロパーの教育がないということをむしろ今お答えいただいたというふうに私は理解させていただきたいと思います。農業とか工業、そういった講座はどこにでもあるわけでございまして、むしろそうではなくて、本当...全文を見る
○堂本暁子君 大変御趣旨は私も同感でございますけれども、指導でよろしいのか、それが問われるところだと思いますが。
○堂本暁子君 良識が良識でないところが大変困るわけでございまして、そうなった場合にどうするのか。ですから、二つ問題があると思いますけれども、やはり公害を輸出してはならない。少なくとも日本の経験で、大臣がおっしゃったように、事前に防御する方法がないのかということが一点。それからもう...全文を見る
○堂本暁子君 おっしゃることはごもっともだと思いますけれども、そういう公害が出てしまってしかもODAの基盤の上に、別かもしれない、しかしODAと結んだ形で開発されているケースがほとんどです。ODAが先に基盤整備をしということはどこでも言われていますし、そういった経済基盤が上がると...全文を見る
○堂本暁子君 それはよく存じております。だからこそ、あれだけのへんぴなところです。本当に自給自足というようなところですから。そこに突然発電所をつくり、二十メートル幅の道路を引き、そして日本の企業が全部プラントはつくりました。ですからこそ今公害が起きている。その辺のガイドラインだけ...全文を見る
○堂本暁子君 人口です。
○堂本暁子君 二一〇〇年は。
○堂本暁子君 このように出生率が低下している原因というのはどこにあるとお考えでしょうか。
○堂本暁子君 まさに今最後におっしゃった子育ての環境が一番大きいのではないかと女性の視点からは思っています。そこで二つの要素があると思うんですが、一つはやはり働きやすい環境、そしてもう一つは生活しやすい環境だと思います。  まず労働省に、妊娠、出産を経験する女性がどのような働き...全文を見る
○堂本暁子君 次に厚生大臣に、女性の健康そして福祉という観点からどのような形で今政策がとられているのか、それから、これから実際にとっていこうとしておられるか、所信を伺いたいと思います。
○堂本暁子君 今最後に大臣は年金のことをおっしゃいました。それ以上にやはり女性の幸福と申しますか生き方自体もあるかと思いますが、そのためにも女性の意見を十分にお聞きいただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。
○堂本暁子君 そのことで大変残念だったのは、優生保護法の中絶時期の二十四週から二十二週への短縮、これは通達で出ましたけれども、その際に優生保護部会にいっぱい資料が出ているんですね。私ここに持っておりますが、日本の九つの団体から慎重に審議してほしいということが言われております。一番...全文を見る
○堂本暁子君 この要望には、審議会のメンバーの半分は女性にしてほしいと書いてございます。  それからここにございますこれですが、審議会にお出しになったのはいつですか。
○堂本暁子君 その日に諮問をして、それからどれだけ後に答申は出ましたでしょうか。
○堂本暁子君 七月のときはこれ出ていませんよ、局長さん。これは十二月の日付です、全部。どうやって二時間で十二月に出たものがお読みになれるんですか。
○堂本暁子君 ここにメンバーの半分は女性にしてください、また急いでやらないでもっと慎重に審議してくださいと女性の——これ二千万人の女性を代表して私は言わせていただきますが、それを無視してなさったわけですね。
○堂本暁子君 医学とおっしゃいますけれども、医学だけで女性の体は動いているわけではございません。妊娠するというのはどのぐらい大変なことか。子供を生む、そして育てるということは一日のことではないんです。  そして、この日にちは十二月十五日になっています。十分時間をかけてと、三日し...全文を見る
○堂本暁子君 最初にお聞きになったのは産婦人科学会やなんかで、女性は全然呼ばれていませんよ。私どもは押しかけました。何回も何回もみんないろんな団体の女性も押しかけました。厚生省から女性の団体が呼ばれたということはございまますか。
○堂本暁子君 これだけ二千万人の女性がこのときにはやらないでほしい、もっと時間をかけてほしいということにはどうしておこたえにならなかったんですか。
○堂本暁子君 局長さん反対とおっしゃいましたけれども、この中には違う意見は入っていませんが、どういうことでしょうか。
○堂本暁子君 反対なさった団体並びに名前をお出しいただけますでしょうか。
○堂本暁子君 反対の団体の名前と住所と氏名を明確にしていただきたい。
○堂本暁子君 逆でしょう、それは。逆のことを伺っているんですけれども。それじゃ逆です。通達にそれじゃ賛成です。今、逆さまのことをおっしゃったんでそう言いました。
○堂本暁子君 賛成はどうですか。
○堂本暁子君 では、どうして両方の意見があったということをおっしゃれるんですか。片方はちゃんと大変大きなグループですね。差別撤廃条約のときに一緒になった五十団体。そして私も伺いましたけれども、連絡先もわからないし名前もわからないということでした。そういうのをいろいろな意見と厚生省...全文を見る
○堂本暁子君 逆はないわけですね。
○堂本暁子君 入ってないということですね。
○堂本暁子君 でしたらば、両方の意見があったということは、おっしゃってはおかしいんじゃないでしょうか。
○堂本暁子君 厚生大臣に伺いますけれども、二時間前に諮問してこれだけのもの、本当に全国からいろんな人が寄せたもの、そして資料もその当日配られたそうですが、これだけ大部の資料を二時間でお読みいただいて、そしてそこでまた責任のあることを果たして答申としてお出しになれるんでしょうか。私...全文を見る
○堂本暁子君 前からの経緯は医学的な経緯でございまして、これは十二月の十五日とか十二月に入ってのものが出ているわけで、私は実際に審議委員の方と何人もお話しいたしましたが、当日もらったって読めないとおっしゃっていました。ですから、その答申の内容というのは大変信用できないものだと思っ...全文を見る
○堂本暁子君 もう一つ伺いたいんですが、日本はこれは署名とか批准はもうしておりますか。
○堂本暁子君 この審議会に出された資料にそういったもののしかも前文のページだけが資料として提出されているのはどういうことでしょうか。
○堂本暁子君 先ほどいろいろな意見があるとおっしゃったんですが、私は胎児の人権、女性の人権という形で今議論は全然しておりません。そういうものが対立する関係だというふうにも考えは持っておりません。そうではなくて、若い女性が必要ない中絶をすることが嫌だから、こういった二週間をそんな簡...全文を見る
○堂本暁子君 資料というのは判断の基準、参考ではないんでしょうか。
○堂本暁子君 もう一回条約局長に伺いたいんですが、そういう優生保護法の改正のときに、この前文にどうかということの検討があるんでしょうか。多分、この前はないというふうに伺いました。
○堂本暁子君 厚生大臣、外務省の御説明だと一条以下が権利義務、しかも批准もされていないものを、しかもこれ一枚だけですね、むしろ意図的に出したとしか私には思えませんが、大臣の御見解をまず伺いたい。今の議論をお聞きの上で大臣がどうお感じになったかを伺いたいと思います。——大臣に先に伺...全文を見る
○堂本暁子君 今大臣おっしゃったように、男性にはわからないことも確かにあると思います。やはり子供を生むのは女性ですし、妊娠するのも女性ですから。  にもかかわらず、これだけもう本当に何度も多くの人が厚生省に足を運びながら、一切それを無視なすった。そしてなおかつ、今私は胎児の人権...全文を見る
○堂本暁子君 それは行政の中だけの手続で、その精神保健課に女性の方がいらっしゃるかどうか。多分おられないと思うんですが。いらしてもお一人ぐらい。——先ほど女性のというのがありましたけれども、私どもは新聞で初めて知りました。それまで全く存じませんでした。そういった形で行政の内部だけ...全文を見る
○堂本暁子君 大変発想の転換みたいなものが必要かと思います。その方法はどのようにしておりますか。
○堂本暁子君 地方への権限の移譲というのが平成五年からだそうですが、その財源について伺いたいと思います。  地方交付税は国税の三二%。果たしてそれの中で、貧しい地方自治体もありますし、そうでないところもあると思いますが、自治大臣、十分にこのことが実行できるのかどうか。
○堂本暁子君 弱い自治体とおっしゃいましたけれども、今でも大変苦しい財政の自治体があると思うんですね。そういうところでこのホームヘルパーやなんかの、今でももう老人ホームやなんかもやっていますでしょうし、その上にこれが出て、くるということは、ほかをどこか削るということでしょうか。
○堂本暁子君 大臣、まさに今最後におっしゃったいつまで続くかということが気になるんです。今は好景気で伸びがございますが、この好景気が続くとは限らない。でも、老人は逆にふえていくわけですね。そのときにどうでしょうか。
○堂本暁子君 御覚悟のほどはよくわかりましたが、私ども予算書をひっくり返しましてもやはりよくわかりません。何が幾らでことしどれだけなのかということがとんとわからないんです。そして、覚悟のほどはわかりますけれども、でも果たしてこれが続くのか。そのためには、地方交付税の三二%を上げる...全文を見る
○堂本暁子君 名前は格好いいんですね、十カ年戦略。でも、予算の方から見ますと一年ごとということで、大変にきちんと十カ年ということがつくられているわけではなく、積み上げていきますということのお答えのように思います。そうではなくて、きちんとやはり二%上げて、このために何が何でもこれは...全文を見る
○堂本暁子君 まさに今おっしゃった国の方が気になります。大臣、国の方も十カ年ということでありましたらば、どうやったら十カ年にきちんと必ず実現できるのかということを、どういうのがあるかということを聞きましたところ、財政法の十五条には国庫債務負担行為というのがあるそうです。少なくとも...全文を見る
○堂本暁子君 資料を配っていただきたいと思いますが。    〔資料配付〕
○堂本暁子君 大蔵、厚生両大臣のもとでつくられたプロジェクトということなんですけれども……
○堂本暁子君 ああそうですか。三大臣ということです。  でも、六兆円というのは大変大きいんですけれども、この五十八年から平成二年度までの老人福祉予算の推移を見てまいりますと、まず二つのことが見えると思います。一つは、福祉費が伸びた分、医療費がふえている。ですから、老人医療費が非...全文を見る
○堂本暁子君 おっしゃったこと、私もまさにそう思いますが、予算を見る限りでは今の年金を外しますと決してふえていない、ということにならないんですよ。
○堂本暁子君 私も別に今のこの老人在宅費だけを申し上げたわけではございませんで、これはちょうど六、八、四十八、六倍ぐらいにふえています。ですけれども、それと反比例した形で年金の方が減っているということであれば、トータルとして考えた場合にはそんなにふえていない。それから、これからも...全文を見る
○堂本暁子君 私が申し上げたかったのは、こういう一方で自然減があるということですね。そのことが余り言われないで、六兆円ということばかりが踊っているような気が一方でするわけです。まさに今おっしゃった地域でどう上手に老いられるかということなんですけれども、これはむしろ財源としては今ま...全文を見る
○堂本暁子君 今おっしゃったことでいろいろ手当てしているというふうに言われましたけれども、その中で例えば受け手は地方になりますと福祉主事ということになりますけれども、その数字も出していただきました。いかに資格を持った人が少ないか、遅さに失したということであればそういう人的そして予...全文を見る
○堂本暁子君 今おっしゃいました研修ですけれども、この研修は三週間と聞いております。そして、やはり福祉というのは大変に専門的なことではないか。もしかしたら、道をつくるとかそういったこと以上に専門、人間であるがゆえに専門。果たして三週間でそれだけの専門性を身につけることができるのか...全文を見る
○堂本暁子君 余り私は、何といいましょうか、とても発想としては地方に、地域に住めるということ、ノーマライゼーションといいますか、地域で老い住むことの方が大変豊かだと思いますけれども、果たしてそれができるのかどうか。例えば交付税の問題にしても、本当に地域格差が出ないという自信があら...全文を見る
○堂本暁子君 今、長尾局長もこれから社会事業大学でとおっしゃいましたけれども、これから教育していたんじゃちょっと遅くて、やはりむしろ福祉の専門性を持った人がそれぞれの市町村にいないと本当にオーガナイズができないんではないか、そのことが大変難しい。働く人はいるかもしれませんけれども...全文を見る
○堂本暁子君 何か私には余りにも貧しいというか、消極的に思えてなりません。スウェーデンや何かだと車いすで住める公的な住宅がちゃんと整備されていますけれども、要介護の方たちのための住宅政策だとすれば、余りにもこれから融資を受けてというのはひとり暮らしとか二人暮らしの人には消極的過ぎ...全文を見る
○堂本暁子君 ガイドラインというのは、私は余り頼りにならないと思います。そう数多く私は老人ホームを見たわけではございませんが、幾つか行きました。養護老人ホームに泊まったこともあります。社会福祉法人でさえ、夜になるとおじいさんおばあさんの両手両足を縛るんですね。私はもう本当に辛くて...全文を見る
○堂本暁子君 私が行ったところも実は大変いいと言われるところだったのです。いいと言われるところでもやはりそうです。やっぱり人手が足りないんだと思いました。
06月01日第118回国会 参議院 外務委員会 第5号
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○堂本暁子君 大臣は、ちょうど三日ぐらい前ですか、私は予算委員会で質問させていただいて、もうヨーロッパから早速またお帰りになってきょうお会いしたということで、大変短いヨーロッパの旅行であったかと思います。大変仕事もお忙しかったであろうと思いますが、きょうは、外務次官の栗山さんがお...全文を見る
○堂本暁子君 今おっしゃったとおり、二十一世紀に向けての外交の考え方、次官のお考えかもしれませんが、それが示されているように私も読みました。実際にそこに次官の考えておられること が示されているのでありましょうけれども、これがどのように現実の外交の中で実際に具体化されていくのか、...全文を見る
○堂本暁子君 今大臣が御指摘になった外交の方針、大変経済的な裏づけを必要とする多々の問題であるかと思います。そして、経済力を持った日本としての、ODAにしろ環境の問題にしろこれは一つあると思うんですけれども、もう一つやはり哲学という言葉もお使いになりました。栗山さんの表現によると...全文を見る
○堂本暁子君 それではちょっと表現を変えまして、別のおっしゃり方もされておるわけです。それは「大国面をしない大国」というふうに書いてあるんですけれども、本当に大国面をしない大国というのは難しいと思うんです。大国面をしない大国ということ自体がもしかしたら大国意識であるということもあ...全文を見る
○堂本暁子君 この委員会でもたびたび問題になりましたが、今軍事力を持たないというふうにおっしゃいましたが、ヨーロッパに比べてアジアにはまだ軍事的脅威があるということをおっしゃっていたわけで、まさに今一番心配することは、大国面をしない大国とそう言葉で言うことは可能であるけれども、こ...全文を見る
○堂本暁子君 しかし、事実として日本は軍縮の方向に向かっているようには私ども思えませんし、予算の編成が一番それをよく示しているように感じずにはいられない。感じるのではなくて、事実そうであると思います。そこに外交の姿勢が問われているのではないか。まさに今新しい秩序の構築、その空白が...全文を見る
○堂本暁子君 けさ、きのうもですが、盧泰愚大統領がアメリカでゴルバチョフ大統領と会見するという報道がなされました。まさに今おっしゃった抑止力ということがこの外務委員会で、私が来てから一年になんなんとしておりますけれども、ずっと語られてまいりました。それは、ベルリンの壁は確かに開い...全文を見る
○堂本暁子君 ちょうどヨーロッパからお帰りになった大臣にもう一度確認して伺いたいんですが、ヨーロッパを中心として起こっていったデタントの動き、それが今またアジアでも起こりつつあるとおっしゃいましたけれども、アジアでも本当に新しい平和に向けての動きが活発化しているというふうな御認識...全文を見る
○堂本暁子君 前にもこの委員会で私質問させていただきましたけれども、中国を舞台にして北朝鮮とアメリカの交渉が何回か持たれたというようなこともございましょう。それから今回の韓国と そしてソ連の、またいろいろ近い関係も生まれてまいりますでしょう。そういったこともあり、そして一方で、...全文を見る
○堂本暁子君 確かに外交の場でいろいろ努力はなさっていらっしゃると思いますけれども、軍縮に関しては考え方が違う。大臣もおっしゃいました、私もそう思います。やはり軍縮ということを率先して日本が示すことが一番、言葉とかそういうことではなくて、周りの国が、アジアの国々が日本に対して脅威...全文を見る
○堂本暁子君 私大変に感じますことは、戦争が終わったときにイタリアなどは植民地、たしかソマリアだと思いますが、から来ていた人たちにイタリーの国籍なりもとの国の国籍なり独立した国の国籍なりを選ばせた、そして選ぶことができた。それからなおかつ今でも、五年間滞在すれば外国人でも選挙権が...全文を見る
○堂本暁子君 まだ決まっていないということですか。
○堂本暁子君 それからもう一つ、きょうの新聞に、まさにウルグアイ・ラウンドではいろいろお米の問題が出ておりますが、私はやはり、できればお米は輸入したくないと考えます。しかしこの栗山論文を読みますと、一方で大国としては自分の国のエゴをむき出しにすることができない、一口で言えばそうい...全文を見る
○堂本暁子君 ここには、新しい国際秩序づくりもウルグアイ・ラウンドに課せられた大きな仕事だということ、そしてその目的を達成するために国際協調の枠の中でという書き方がされていますけれども、日本がそういうように頑張り抜くということが果たして可能なんですか。
○堂本暁子君 オレンジのときも牛肉のときもそうでしたけれども、国民は最後まで期待を持ったと思うんです。やはり日本の外交の一つの形、外務委員会に所属してから感じているのですが、大変に外交が国民から見えない。ODAを一つの例として私は資料要求なんかさせていただきました。OECF、外務...全文を見る
○堂本暁子君 でも、とてもそれでは不思議なことですね。そこで、もう既にお金を日本側にどれだけ要求するというようなことの話し合いがなされているとすれば、それは審査が後からになったということではないですか。内部資料だったとしても、事実、だからこそ情報の公開が必要なのではないか。結局う...全文を見る
○堂本暁子君 お金と申しますか、実際にローンをどれだけ出すかということの話し合いは、当然そういたしますと審査の後でございますね。
○堂本暁子君 とても資料を公開していただくことの壁の厚さを私は感じました。  先ほどODAの問題をもっとPRしなければいけないというふうに大臣はおっしゃいましたけれども、一方的なPRということでは困るんだと思うんです。一方で公害の問題、それからこういった住民の問題が起こっており...全文を見る
○堂本暁子君 もっと国民に自己判断のチャンスがあっていいと思うんです。私たちが納める税金がどう使われているのか、それがどうも不明朗な使い方になっているのではないか。それがやはり情報公開ということを求めたときに、確かにここに書いてある理由は金融ということ、それから今大臣のおっしゃっ...全文を見る
○堂本暁子君 それでは、OECFからいただいた資料に、調査団が事後的に行っていますけれども、その調査報告はどうして出ていないんでしょうか。
○堂本暁子君 はい。三月一日から二十四日まで行っていますね。そして、これだけ緊急の事態でたくさん質問があり、それからたしか東京新聞が最初に報道したのが一月一日だと思いますが、元日の記事で読みました。そして、それを受けて調査に行かれたのだと思いますが、こういう緊急の事態で政府がどう...全文を見る
○堂本暁子君 その報告は口頭でなさったんですか。
○堂本暁子君 大変考えにくいことですけれども、それだけのミッションを派遣されて、外国の例ですと事後調査、エバリュエーションをやった後は、こんな分厚い報告書を何度も私見ていますが、そういう報告書すらもおつくりにならないんでしょうか。
○堂本暁子君 きょうるる一時間にわたってお話ししてきたことの結果がまさにこれだと思います。こういうときこそOECFにしろ、外務省にしろ、大蔵省にしろ、これだけ国民が疑念を抱き、世界からも日本はどうするのだと言われているときに、内部資料はつくるけれども外に対して何ら報告書をつくらな...全文を見る
○堂本暁子君 大臣、私は、やはりこれだけ報道され、世界の人も関心を持っているのであれば、口頭ではなくて、きちんと日本の政府としてあるいはOECFとして、実際に調査にも行かれたわけです、これだけ環境だ、移住だと言って。相手の国の人権の問題でございます。それに対して、公的に何もお答え...全文を見る
○堂本暁子君 そこは理解しております。  ということではなくて、調査に行っているとすれば、問題になっているのは環境とそして現地の住民の問題です。とすれば、国民に対して調査に行った結果、環境はこうであった、そして住民の状況はこうであったということを御報告になるのが当然ではないか、...全文を見る
○堂本暁子君 最後に、それでは今のお話ですと、本当に政府間の交渉事だけを理事から伺いました。しかし、税金を使っての仕事ですから、タックスペイヤーとしての国民にも明らかになさる責任があると私は思います。最後にそれを申し上げまして、終わります。
06月01日第118回国会 参議院 社会労働委員会 第5号
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○堂本暁子君 私はきょうは女性の健康の問題として性、避妊、そして妊娠、出産について伺わせていただきたいと思っております。  数年前になりますけれども、新宿の駅の裏にやみ中絶専門の診療所があると聞いて、実はそこへ参りました。そうしますと、本当に若い高校生が肩をすり寄せるようにして...全文を見る
○堂本暁子君 私も大変に難しいことだと思います。隠すことですし、簡単には調べられない。しかし何らかの方法がございましたら、行政調査にはなじまないかもしれませんけれども、民間への委託とかいろいろした上で、もし調べられることができればまた次の施策につなげることができるんではないか、そ...全文を見る
○堂本暁子君 今伺ったように公的な予算、公的な施設での予算、保健所とか市町村、十六億ということですけれども、実際には最初におっしゃったように余り公的なところに子供たちは行かれません。それから結婚している女の人でも、さっき局長が言われたように秘め事と言われるような領域でなかなか行か...全文を見る
○堂本暁子君 女性の意見を聞いていただきたい、それは本当に念願でございまして、とても理解してくださる男の方もいっぱいいらっしゃいますけれども、女性でないとわからないということも多々ございます。そういった女性の希望としては、保健所とか産婦人科、あるいは病院のようなところに相談できる...全文を見る
○堂本暁子君 ぜひお願いしたいのは、やはり大きい病院とか保健所、なかなか入りにくいという点がございます。ですから、民間の小さいクリニックとかそういうところで相談と、なおかつ避妊の実地指導、これができるようにしていただきたい。その点はいかがでしょうか。
○堂本暁子君 ぜひ、時間もかかると思いますし、新しいことですので、特に人の問題は五年、十年、二十年かかるかもしれませんから、スタートがとても大事かと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  そして、一番問題はやはり言いにくいことを言うのですから、一時間、二時間、時には三...全文を見る
○堂本暁子君 どうもありがとうございました。
06月19日第118回国会 参議院 外務委員会 第8号
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○堂本暁子君 きょう問題になっております日仏原子力協定、けさほど久保田さんが言われましたように、私にとっても大変わかりにくい協定でございます。その原因としては、やはりわかりやすい情報がないということが一つ、そしてもう一つは専門的技術的な問題であるためかと思います。ただ私にわかって...全文を見る
○堂本暁子君 実際に再処理される使用済み燃料は、イギリス、フランス合わせましてどのぐらいの量になりますか。
○堂本暁子君 その結果、精製されるプルトニウムはフランス、イギリス、それぞれ何トンずつでしょうか。
○堂本暁子君 同時に、再処理によってできる高レベル廃棄物、それからTRU、超ウラン元素の廃棄物の量はそれぞれまたこれはどのぐらいございますか。
○堂本暁子君 輸送船のことも伺おうかと思ったんですが、けさいろいろとお話が再々出ましたのでそこは省きまして、これは直接、高レベル廃棄物そしてTRU廃棄物、これはともに六ケ所村に運ぶ予定でいらっしゃいますか。
○堂本暁子君 これは、高レベル廃棄物とTRU廃棄物、両方ですか。
○堂本暁子君 六ケ所村に三十年から五十年間の貯蔵ということですけれども、それから後はどこかに将来選定できるであろうとけさほど御答弁がありましたけれども、私は伺いながら本当にそういうところが見つかるのかと。六ケ所村だけでも今これだけ反対運動も起こり日本じゅうからの関心が集められてい...全文を見る
○堂本暁子君 今おっしゃったその三十年から五十年の間に多分安全になる技術が開発されるであろう、それから業者によってどこか最終的な場所が選定されるであろう、いずれもこれは不確定なものですね。それとももう相当予測がついているんでしょうか。安全性のある処理の方法というのが半世紀以内に開...全文を見る
○堂本暁子君 けさ同僚議員も言われましたけれども、もしそういう開発をしているのであれば、それが確実に安全であるものが開発された後で実際に六ケ所村に運ぶなりいろいろしてもいいのではないか。そんなになぜ今急がなければならないのか。片方で開発がまだ進んでいるという段階で、確実なものがま...全文を見る
○堂本暁子君 その一時的に置かれるということですが、最終的にその処理する予定地が決まっていない段階で、そういった一時的に置くところへとにかく置こうということで六ケ所村に置かれるということには私はいささか疑問を抱きますが、これは多分幾ら議論しても平行線なのだと思うので次に進ませてい...全文を見る
○堂本暁子君 申し合わせの頭に、「科学的に未解明な部分が残されているものの、」、地球温暖化の問題は、「人類の生存基盤に深刻な影響を及ぼすおそれがある重大な問題である。」、途中抜けますが、「手遅れとならないよう的確な対応を図ることが重要な課題となっている。」というふうに書き始められ...全文を見る
○堂本暁子君 外務大臣に伺いたいんですけれども、今環境庁から御報告いただいた世界的な長期ビジョン、これをヒューストン・サミットで日本としては提唱したいということが報道されておりますが、いかがでしょうか。
○堂本暁子君 そういたしますと、この地球環境の問題ですけれども、そこで日本としては何らかのイニシアチブをとると申しますか、指導的な役割を果たすということを今までるるおっしゃってこられましたけれども、今回も何らかの形でそういう提案を日本からするとか、それから積極的に対応するとか、そ...全文を見る
○堂本暁子君 そういった各国間のすり合わせでということはよくわかりましたけれども、今までにも日本は地球環境ということにはできるだけ寄与していきたいということは国としても、それからきのうも総理の談話が新聞に載っておりまして、できるだけ早くに行動計画を具体化する、そして世界的なところ...全文を見る
○堂本暁子君 どうもありがとうございました。  次に、最近、総合エネルギー調査会が「地球規模のエネルギー新潮流への挑戦」という中間報告を発表いたしました。このことを質問したいと思います。  原子力の問題というのは非常に直接的にエネルギー対策だというふうに思います。今エネルギー...全文を見る
○堂本暁子君 今るるお述べになったことを伺っていますと、日本人はこれからまだ暖房も必要だし女性の社会進出までが問題になったわけですけれども、そのことと実際に温暖化によって地球環境が破壊されるということとをどうはかりにかけるのかというのは大変難しい問題だと思います。そこはジレンマの...全文を見る
○堂本暁子君 ぜひその国民的議論、どういう議論を巻き起こしたいと思っているのか伺わせてください。
○堂本暁子君 何か大事なものが落ちていませんか。
○堂本暁子君 今生活とおっしゃいますけれども、この表を見ますと九%から一三・二%、一六・七%と原子力発電がふえているわけです。そしてその中で絶対量も大変増加しておりますし、けさのお話ですと大体四十基ぐらい新しく発電所をつくらなければならない。六ケ所村一つでもこれだけ国民的な反対が...全文を見る
○堂本暁子君 まさにとにかく原子力というものが、確かに日本の場合はそういう方針が今まであったのかもしれませんけれども、平和利用ということで、しかしこれだけ温暖化の問題が起こってきたとき、地球環境に対してどのようなエネルギーを私たちが使っていくのかということは国民的な課題だと思うん...全文を見る
○堂本暁子君 随分違うんじゃないかと思うんですね。例えば、私これ最初から終わりまで読ませていただきましたけれども、どこにも原子力発電について本当に国民的な信を問わなければならないというようなことも書いてありませんし、それから、どちらかといえば地球温暖化の問題があるけれども、問題解...全文を見る
○堂本暁子君 もう少し話を進めたいと思いますけれども、問題は十年あるいはそれ以上という長いリードタイムを必要とする。これはなぜかといえば、あくまでも原子力発電を当てにしてのことだからだと思います。そういうことゆえに、ドイツとは違うんだ、各国それぞれ事情があるというふうに言われまし...全文を見る
○堂本暁子君 もう一つの問題は、これ最初から終わりまで地球の温暖化に対応すると、確かにCO2は地球にとってよくないということははっきりしているわけですが、それじゃ放射能だって地球にとっていいはずがないと思うんですね。そういった放射能による公害、原子力発電による事故があるときないと...全文を見る
○堂本暁子君 もう一つの問題は、石炭の使用量も増加しています。そして、石炭は二酸化炭素だけではなくて窒素化合物も硫黄化合物も排出するわけですが、この点はどうでしょうか。
○堂本暁子君 そうしますと、石油もふえ石炭もふえ、新聞報道などでは大変原子力発電に今度は傾斜していくというふうに報道されていますけれども、現実にこの表自体を見ますと、確かにパーセンテージだけ見れば原子力発電が九%から二〇〇〇年が一三・二%、二〇一〇年が一六・七%というふうになって...全文を見る
○堂本暁子君 前提として経済的な需要がふえると今おっしゃいましたけれども、そのあたりがやはり非常に問題なのではないか。けさ久保田さんも、たとえ経済的に横ばい状態になったとしてもやるべきことはやらなければいけないのではないかと。例えばスウェーデンのように、本当に八方ふさがりかもしれ...全文を見る
○堂本暁子君 まさにそうであってみれば、審議会の中での大議論でなくて、それは国民の中での大議論を持つべきものだと思います。ほとんどここの部分に関して言えば報道も一行二行で済んでいたように思いますし、この点が強調されていないということも言えましょう。今こうやって伺っているときに最終...全文を見る
○堂本暁子君 獅子を縛る安全な縄があるかどうか私はわかりませんけれども、CO2にしても百年前にだれが一体この温暖化の問題が起こると思ったでしょうか。むしろ人間は大変有効なエネルギーを発明したと思ったんじゃないでしょうか。それが今やはり地球規模での環境問題になっています。そして、余...全文を見る
○堂本暁子君 公衆に何か起きたときはもう遅過ぎると思います。  実際にアメリカでもスリーマイル島の発電所の事故があり、ソ連でもチェルノブイリの事故がございました。日本でも福島の第二原発が問題になっています。これだけ事故がもうすぐそこで起きているわけですね。その事故の大きさ小ささ...全文を見る
○堂本暁子君 科学技術庁長官に伺いますけれども、大変に自信を持って役所の方たちは皆さん地球と人類と放射能が共存できるとおっしゃっていらっしゃるわけです。きょう、けさからずっと伺っておりまして、安全性には問題がないということをるるおっしゃっていらっしゃるわけですが、私は逆に人類と放...全文を見る
○堂本暁子君 百年後に地球が滅亡している可能性もないとは言えないんじゃないでしょうか。その可能性も私はあると思うんですね。今安全なものができるとおっしゃいましたけれども、できないかもしれない。そして、本当に百年前にだれも二酸化炭素がそんな危険なものだというふうには思わなかった時代...全文を見る
○堂本暁子君 そういうことを別に申し上げているわけでもないし、それから即刻やめていただきたいということの御答弁をいただきたいと言っているわけでもないんです。そうではなくて、これは本当に国民的な、そして恐らく一世紀ぐらいのレンジで考えなければならないほどの大問題であろう、ここの場で...全文を見る
○堂本暁子君 いえ、それを伺っているんではないんです。そうではなくて……。
○堂本暁子君 すぐにぴしゃっとやめてこの電気を消すわけにはいかないんです。そうではなくて、こういった形で政府の方でどんどん方針をお決めになるのではなくて、審議会という私たちから見れば密室のようなところでこういった方針をお出しになるのではなくて、もっと広く国民に問うというような、例...全文を見る
○堂本暁子君 もう一回確認をさせていただきますが、PRに取り組んでいきたい、そのPRは原子力の安全性に対してのPRですか。それとも、本当に原子力をなくすということを考えている人がいるかいないかということを確認なさるような作業でしょうか。どちらでございますか。
○堂本暁子君 産業の発展というのはやはりエネルギーを伴うと思うんです。ですから、十年、二十年というけたで本当に考えるのであれば、産業の発展とエネルギーをどうするのかというところまでを視野に入れなければ議論できないと思います。ですから、そういった問題、もう産業の発展を前提とし豊かな...全文を見る
○堂本暁子君 確認させていただきますと、本当に産業の発展という前提ではなく、原子力発電というものに対して一人一人の国民がそれを是とするか否かということを御確認くださるわけですね。
○堂本暁子君 では次へ参りますけれども、事故というのが絶対にないわけではない。その事故というのがまさにチェルノブイリだったと思います。そして、チェルノブイリの事故以後大変な放射能汚染がヨーロッパで進みました。日本に輸入されている食品について、これは厚生省、通産省、それから農林水産...全文を見る
○堂本暁子君 ぜひそうしていただきたいと思います。健康に大変不安がないようにしていただきたいと思うんですが、ICRP、国際放射線防護委員会が決めています一人の人間の一年間の放射被曝の許容量、これはどのぐらいでしょうか。
○堂本暁子君 一キロ当たり食品の中に三百七十べクレルが基準というふうにおっしゃいましたけれども、それを決められたときはたしか一九八九年、去年の四月以前の五百ミリレムのときではなかったんでしょうか。
○堂本暁子君 人間の体への被曝の許容量が五分の一になったにもかかわらず同じであるということは何か納得がいかないと申しますか、確かに輸入の食品が大変少ない、そういうことはあるかもしれませんが、どういう相乗作用があるのか、そして被曝した食品をやはり何らかの形で口にするわけですし、そう...全文を見る
○堂本暁子君 実際に家畜への影響のようなものは調査なさったことがありますか。
○堂本暁子君 とにかく人間への汚染も怖いわけですけれども、そういった家畜が汚染されそのまた家畜を私たちが食べるということになったときには、どこかでチェックがない場合には大変危険だと思います。ですから、家畜への影響も十分に気をつけていただきたいとお願いをいたしまして、次に参ります。...全文を見る
○堂本暁子君 私が伺いたいのはその量でもないし何でもないんですが、こういうものが民間のそういう測定室からわかったわけですけれども、どうしてそれだけ汚染されたものが、食品の場合には先ほど厚生省から伺いましたが、こういったピートモスのようなものが汚染されたまま日本に入ってしまうかとい...全文を見る
○堂本暁子君 チェックしていらしゃるんですか。
○堂本暁子君 そうすると、相手がやるそれから業者がやるということで、公的には何もしてないわけですか。輸入に関して輸入の基準のようなものはないんですか。
○堂本暁子君 はい、それじゃ通産省に伺わせてください。  通産省に伺いますが――そうですね、輸出入については通産省の御担当なので通産省に伺いますが、こういったピートモスのようなこういう輸入されるものは、食品じゃなくても大変に汚染されている可能性があるわけです、フィンランドとかノ...全文を見る
○堂本暁子君 通産省、お願いしてあったんですが。
○堂本暁子君 私はきのうお会いして、そのときに伺ったことで言わせていただけば、自由品目なので基準は設けてないということでした。こういうことですと、結局どこでもチェックをしていないというようなことが起こるわけでして、やはりどこかできちんとチェックをしなければいけないんではないか。 ...全文を見る
○堂本暁子君 ODAの原発に関して、原子力発電所をODAの案件とすることについては外務省はどのような方針をお持ちですか。
○堂本暁子君 ありがとうございました。  原子力委員会がことしの三月、今おっしゃったこの三月の会議でしょうか、で中国、韓国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイの代表を東京に招いてアジア地域原子力協力国際会議を開催したと、そしてそこで原子力発電の国際協力について話し合いが...全文を見る
○堂本暁子君 インドネシアのアヒムサ原子力庁長官が二〇〇三年から二〇〇四年ごろに中部ジャワのムリア半島に原発を完成させたいという発言をしていて、これに日本が関与するのではないかというふうな情報が流れていますが、この点はいかがですか。
○堂本暁子君 今後はいかがですか。
○堂本暁子君 まだ協議の席には上っていないということでしょうか。
○堂本暁子君 どうもありがとうございました。  次に、省エネのことについて伺いたいんですけれども、いろいろ省エネ私も見てみましたらば、特に燃料電池ですとかそれから太陽光とか、そういったものはもし本気でやるならば相当に具体性があるということを知りました。今原子力発電所の方に入れて...全文を見る
○堂本暁子君 それは大変理解した上で私思っているんですけれども、量産すればまあキロワット二十万とか三十万、今百万ぐらいかかるそうですが、それが安くなるということです。そうだとすれば、送電線の中でのロスの大変に大きい大規模な発電よりも、こういった小規模の発電が、確かに小さいかもしれ...全文を見る
○堂本暁子君 サンシャイン計画とムーンライト計画というのだそうですが、太陽とか月とかそういった地球が汚染されないような、そういったものがよりこれから熱心に開発されるべきだと私は考えます。そういうことから申しますと、余りにも今は大規模な原子力と。確かに発電所は必要なんでしょうが、そ...全文を見る
○堂本暁子君 本当に国会議員の責任で議論できるのならいいのですけれども、やはりむしろそうではなくて、審議会とかそういうところで議論されていることに非常に私は疑問を持ちますし、それからもう一つは、私たちがまさに今議論できるような材料が与えられない。どうやって議論できますか。これがま...全文を見る
○堂本暁子君 委員長、最後に一言。
○堂本暁子君 外務大臣、やはり日本は国際的に問われていると思うんです、地球環境ということで。宿命的な国だということもよくわかりますが、宿命的な国であればこそ、そこでの本当に地球をリードするような思い切った発想なり政策なりを世界の人は見ているのではないか、宿命ということをしょいなが...全文を見る
06月25日第118回国会 参議院 外務委員会 第10号
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○堂本暁子君 きょうはお忙しいところありがとうございます。  お二人に伺わせていただきますが、まず最初に 大下さんに、先ほどフランスのラ・アーグの話をされましたが、もう少し詳しい状況を御説明いただけますか。
○堂本暁子君 六ケ所村とそれから青森県が立地協力を決めたのは一九八五年ということですけれども、それから五年の歳月がたって、この委員会での議論がどれほど六ケ所村に伝わっているかは存じませんけれども、チェルノブイリのこともありましたし、皆さん五年の間にいろんな形で大分認識してこられた...全文を見る
○堂本暁子君 鈴木先生に伺いたいんですが、先ほど九五%の未使用部分があると、技術屋としてはそれを再度リサイクルすることが常識であるというふうにおっしゃいました。いわゆる技術の専門家としての鈴木先生に伺いたいわけではないんですが、技術屋としては常識とおっしゃいまして、お隣の大下さん...全文を見る
○堂本暁子君 先ほどもありましたけれども、国際放射線防護委員会、ICRPが原子力発電所や医療施設で働く放射線の従業者の年間被曝線量の限度を現行の五レムから二レムに引き下げるということを各国、それから国際原子力機関に勧告するということを決めました。そういうことでは再処理工場が一番難...全文を見る
○堂本暁子君 安全性が安全過ぎるということは、私は絶対にないと思います。どこまでも安全なものは安全でなければ、住民は安心できないと思います。  ありがとうございました。
09月19日第118回国会 参議院 外務委員会 閉会後第1号
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○堂本暁子君 まず最初に、イラクで人質になっておられる日本の方はもちろんですけれども、あらゆる国の方たち、それから御家族のことを考えると、一日も早い解決、そして平和的な解決であるようにと望まざるを得ない、望まずにはいられないと思います。それで、そのための努力を今後もぜひ重ねていた...全文を見る
○堂本暁子君 ありがとうございました。  そこで、単刀直入に伺いたいのですけれども、日本の自主的な決定だといつも答弁では伺っておりますけれども、テレビを見、新聞を読む限りでは、やはりこの十億、さらに二十億はアメリカの求めによって決断されたように見受けられ、また実際に日本の国民も...全文を見る
○堂本暁子君 先へ行かしていただきますが、今中東問題は一方では日米問題としてクローズアップされているんではないかというふうに感じておりますけれども、大臣は現状をどのように認識していらっしゃるか伺わせていただきとうございます。
○堂本暁子君 今大臣が指摘されたアメリカの議会でございますけれども、先ほど田議員が言われたように、在日米軍経費の問題とそれから中東の問題は混同すべきではない、私もそのことははっきりそう思っております。しかし、九月十二日の下院での決議、これはやはり日本へのいら立ちと申しますか、そう...全文を見る
○堂本暁子君 今局長の御説明いただいたとおりだと思いますが、議事録をずっと見てみますと、そこで発言されている中では、少なくとも自衛隊に出動してほしいとか、そういう発言は見られないんですね。  例えば一カ所私が意外とはっきりこういうことは認識されているんだと思ったのは、日本が憲法...全文を見る
○堂本暁子君 先ほど大臣の御発言の中に財政赤字のアメリカというふうにおっしゃいまして、まさに私はその財政赤字ということに関係もあるんではないかというふうに思います。ですから、例えばもしこの法案に反対すれば湾岸諸国に援助を送らなくてもいいというふうな意思表示になるから賛成するという...全文を見る
○堂本暁子君 まさに今条約局長がおっしゃったようなことであるとすれば、下院の法案そのものではございませんで議論の問題ですけれども、その中で、今北米局長が言われたように、まさに日本に対してのいろいろな要求があったと思います。その中で憲法の立場、これはだれ一人として自衛隊の、さっき大...全文を見る
○堂本暁子君 そういたしますと、例えばアメリカにも資金を供与することはできるという解釈ですか。それが集団自衛権における行使ということにはならないというふうに。
○堂本暁子君 それが軍事行動に使われたとしてもですか。
○堂本暁子君 ただ、もしいつ実際に、今は銃と銃を向け合っているという状態ですから戦争が始まらないという保証はないわけで、戦争が始まる前のそういった経済制裁の領域と、それからそれ以後戦争が始まった段階とを分けることができないのではないかというふうに思うので、この憲法解釈ということに...全文を見る
○堂本暁子君 少し時間があるようなので再度伺いたいと思いますけれども、実際にそれでは資金援助しかできない、それでも私はいいと思うんです。ただ、それをどうやって渡すのか。受け皿でもう本当にさまよえる十億のような印象を受けておりましたけれども、その問題が一つ。  それから、なぜ実際...全文を見る
○堂本暁子君 最後に一言だけ。  今受け皿は、ODAの問題をやっておりましても、逆の言い方ですけれども、本当に国民の血税でございますから、一銭たりとも私はやはりむだに使われたくないという思いを日本人はみんな持っていると思います。そのときに、どういった受け皿になって果たしてそれが...全文を見る