堂本暁子

どうもとあきこ



当選回数回

堂本暁子の1991年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月06日第120回国会 参議院 本会議 第12号
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○堂本暁子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、ただいま議題となりました平成二年度第二次補正予算に対し、反対の討論を述べさせていただきます。  湾岸戦争は、さまざまな傷跡を残して終結しました。ハイテク兵器が中東の夜空に青白く光る近代戦は、かつてB29の空襲で東京の空が赤く焼...全文を見る
03月26日第120回国会 参議院 外務委員会 第2号
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○堂本暁子君 大臣、アメリカからお帰りになって大変お疲れのところだと思いますけれども、よろしくお願いいたします。  私は、欧州復興開発銀行を設立する協定についてまず質問させていただきます。  東西の冷戦構造が解け始めてソ連、東欧諸国と西側の諸国の共同参加、これは大変今までにな...全文を見る
○堂本暁子君 理事会にも日本は参加するわけですか。
○堂本暁子君 アジア開発銀行ですとかアフリカ開発銀行、多々ございますけれども、私どもいろいろな案件それから金額、利率といったようなものがどうもひとつはっきりわからない。そしてそのために、開発という形と、それから逆にいろいろな人権侵害とかそういうものにつながるというようなことも多々...全文を見る
○堂本暁子君 事後的では大変何というのですか、何か事が起こってからでは遅いのであって、事前の調査というようなことは義務づけられていないわけですか。
○堂本暁子君 大臣に伺いたいのでございますが、まさに環境と開発、これは大変相反する面が多いというふうに思いますけれども、そのことが非常に今の時代の問題性でもあるというふうに思います。  たまたま今回の銀行の中には決められているということですが、持続的な開発をするのだという理念を...全文を見る
○堂本暁子君 今大臣がまさに御指摘になりました森林の問題でございますが、少し欧州から離れまして、パプアニューギニアの森林の問題に触れたいと思います。  ここに一枚の新聞、三月二十二日の新聞がございます。これはパプアニューギニアのポストクーリエという有力紙だそうですが、ここで言っ...全文を見る
○堂本暁子君 その内容についてはいかがですか。
○堂本暁子君 去年、トロピカル・フォレストリー・アクション・プラン、熱帯林行動計画というものが開かれまして、これは日本も出席しているというふうに書いてあります。在外公館の方が出席なさったのか、こちらからいらしたのか存じませんが、ここにバーネット・レポートの内容もるる書かれています...全文を見る
○堂本暁子君 日本の国内できちんとそういうことをやるのであれば、当然外国でもそういったルールを守るべきだと思うのですが、そういった印がつけられていない。  その他ずっと今挙げたような企業が一つずつ書いてあるんですけれども、オープンベイ・ティンバー社というのは晃和木材の子会社、そ...全文を見る
○堂本暁子君 JICAさんと、それから輸出入銀行も融資しているということですが、輸出入銀行の融資の内容もお教えいただきたいと思います。大蔵省。
○堂本暁子君 ここはきのう質問の予告をしてお願いしておいたのですが、それでは後からで結構です。総額、それからどういうプロジェクト、それから利子についてお届けいただけますでしょうか。
○堂本暁子君 それは結構です。輸出入銀行の業務はこの間レクチャーを受けました。利子の額だけで結構です。
○堂本暁子君 そういう内容ではなくて、パプアニューギニアの金利だけを伺えれば結構です。
○堂本暁子君 今試験的な援助とかいろいろおっしゃいましたけれども、現場を見ていただいた方がいいと思いまして写真を用意してまいりました。(写真を示す)  これがパプアニューギニアのごく普通の熱帯林の中の伝統的なヤムイモの貯蔵小屋です。今伐採が進行しているものですから、こういった伝...全文を見る
○堂本暁子君 一般論ではなく、ぜひ局長、ここの件について。
○堂本暁子君 いや、それを伺っているのではなくて感想、こういう状態になっていることに対して外務省はどういうふうに思っていらっしゃるか。事実はここにこれだけ報告書がございます。これを見れば全部わかります。その必要はございません。  こういう事態、結局非常に相手の生活と国の財政を破...全文を見る
○堂本暁子君 特にこの子会社ですね、香港に子会社を通じて価格移転をする。非常にそこで価格を、私が実際に数字を見せていただいたところでは、パプアニューギニアを出て、そして丸太はもちろん日本へ来るんですが、書類が香港経由で来る。企業の方の御説明だと、そこは為替の関係とかリスクが少ない...全文を見る
○堂本暁子君 いろいろあると思いますけれども、大変に安い額で輸出をしている。  そもそもバーネット・レポートをつくることになったきっかけというのは、これだけ輸出しているのにどうしてこんなに国家財政が豊かにならないんだろうかということなんですね。法律によって、パプアニューギニアで...全文を見る
○堂本暁子君 ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  それからもう一つですが、JICAの方から、今度は相手の国に役に立つことといいますととかく造林ということを言われるわけですね。ところが、日本は確かに何百年前は森に住んでいても、もうすっかり森から出て、造林、ヒノキや...全文を見る
○堂本暁子君 ぜひそうしていただきたいと思います。  それで、バーネット・レポートは世銀の方でも十分に研究しているようで、大臣と同じような見解でのことだと思いますが、世界銀行が最近出した方針というのは、年に一億ドル無償でパプアニューギニア政府にこそ援助をすべきである。さもないと...全文を見る
○堂本暁子君 今の関税の問題ですが、木材貿易については林野庁の流通課が御担当だそうですが、これはきのう国税庁から伺ったのですが、林野庁の流通課はいらしていらっしゃいますか。
○堂本暁子君 いえ、合板ではございません。丸太です。(写真を示す)釈迦に説法ですが、丸太には一つ一つこういう番号がついていますね。そして、私が見た資料ですと、例えば一九八九年なら八九年のネグロス号、それでもって何本、価格は幾ら、輸送賃は幾ら、利益は幾ら、それでFOBの価格は幾らと...全文を見る
○堂本暁子君 もしあったらどうなるんですか。そのことを検証していただくということの誠意はおありになりますでしょうか。それはこれだけ問題になったらばそれだけの誠意を持ってもいいんじゃないかと思うんですが。
○堂本暁子君 お調べいただけますね。
○堂本暁子君 合板材の課税のことを今課長が言われましたが、その点はいかがでしょうか。
○堂本暁子君 当然監督官庁でいらっしゃる林野庁の流通課としては、このパプアニューギニアにおける日本企業、先ほど申し上げたように大変たくさんございますね。もう本当にここにこうやってパプアニューギニアの地図に書いてあるだけを見ましても、住友林業ですとか本州製紙、三菱商事、新旭川、三井...全文を見る
○堂本暁子君 今、かいつまんで御説明申し上げましたバーネット・レポートに書いてあるような内容の問題、虚偽の証明書でありますとか、それから正式に法律の裏づけのある伐採許可がない形での伐採を行っているとか、そういった実態はつかんでいらっしゃいますか。
○堂本暁子君 その不正か否かというのは、確かに若い、まだ行政的にそれだけ成熟していない政府でありまして、確かにここにありますこれがその同意書である、法的な根拠はなくても同意書である、それでやるんだというのが日本企業の今ま でやってきたことだそうです。でも、相手が幾ら若い国だから...全文を見る
○堂本暁子君 JICAさんに申し上げたいんですが、ここにこれだけの報告書がございます。しかし、それはほとんどもう先ほどの橋のようなもの、道路のようなものに関しての報告です。森というのは人の住んでいるところなんですが、そのことについての生活、生きている人に関しての報告は書いてござい...全文を見る
○堂本暁子君 ありがとうございました。私もまさにそう思いますが、同時に、先ほどから何度も繰り返しているように、まだ行政能力も大変少ない、少ないと申しますか、まだ若い国の場合には、受ける側だけではなくて援助を出す側、それから企業が進出する側の国の責任も今問われている、そういう時代だ...全文を見る
03月29日第120回国会 参議院 予算委員会 第12号
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○堂本暁子君 湾岸戦争は、軍事大国化ですとかそれから環境の問題、人権の問題、本当にいろいろな問題を私たちに大変クローズアップして見せてくれたと思っております。そういう問題をきょうはODAの観点からいろいろ伺いたいんですが、その前に、総理は近く訪米なさるということで、少し国際情勢に...全文を見る
○堂本暁子君 総理、目減りの分は補てんするようなことはなさらないおつもりでしょうか。
○堂本暁子君 もちろんブッシュ大統領にもその旨はおっしゃるおつもりでいらっしゃいますか。  次に、湾岸の今の状況なんですけれども、外務省に伺いとうございますが、暫定停戦後のイラクの領域内、そこでのアメリカ軍、多国籍軍の展開状況が今どうなっているか、御報告いただきとうございます。
○堂本暁子君 全体として何人ぐらいで、どのぐらいの領域、そしてどういう目的で今まだ駐留しているかということを御説明いただけますでしょうか。
○堂本暁子君 総理、実際に現地で今ヘリコプターとかそういうものが飛び立つと、それは違反ですから撃ち落とされたりしておりますしするような状況があると思うんですね。一方で、最近あっと思いましたのは、アメリカのシュワルツコフ司令官が、実はイラクを壊滅させるためにもう少し戦争を続けたかっ...全文を見る
○堂本暁子君 確かに大統領もそうおっしゃっていらして、そういうことだろうと思いますが、現実に大変な数の軍隊がイラクにまだ駐留している。そして、シュワルツコフ発言と重ね合わせたときに、また戦争が全く再開されないというそういったこともないのではないか、戦争が再開される可能性が完全に払...全文を見る
○堂本暁子君 次に、イスラエルとの関係を強化するということが報じられておりますが、この点について御見解を伺いとうございます。
○堂本暁子君 伝えられるところでは、政治対話のほかに経済面でも技術協力ですとか難民支援、さらにアラブ諸国によるイスラエルボイコットの同調政策を、そういう今まで日本が同調してきたものを立て直すということが言われておりますが、この点はどうでしょうか。
○堂本暁子君 総理は訪米されるので、アメリカへいらしたときに、もしこういったイスラエルへの経済援助とか、そういうようなことをアメリカから求められたときにはどうなさいますでしょうか。
○堂本暁子君 今までの親アラブと申しますか、そういった日本のアラブへの外交姿勢があったと思うのですけれども、そういうことを修正なさるようなお考えはおありになりますか。親イスラエルにということです。
○堂本暁子君 次に、イラクの援助の問題に移りたいと思います。  総理は、イラクが軍事大国になったのは、そこに軍備を売り込んだ超大国、例えばソ連とかフランスがあるからだ、日本は武器輸出三原則を守ってきたと再三おっしゃっていらっしゃいますけれども、実際直接の要因にはなっていません。...全文を見る
○堂本暁子君 総理はサダム・フセインが悪いと、もう何度も何度も国会の場でおっしゃるのを私は聞いてきましたけれども、エジプト、トルコ、ヨルダン、こういったところに援助はイラン・イラク戦争の間もずっとなされていたわけですね。  それで、もう一回、援助の理念と申しますか原則、理念と原...全文を見る
○堂本暁子君 原則をもし分けて申しますと、どういうことになりましょうか。
○堂本暁子君 あえて理念と原則と分けて伺いましたのは、国会で何度も、国際紛争を助長するような援助はしない、軍事化には援助はしないということを決議しております。この原則は今も守られるというか、生きているというふうにお考えでいらっしゃいますか。
○堂本暁子君 この原則を確認するためにあえて伺うわけでございますけれども、交戦国であったエジプト、トルコに一月十五日以後に実際にODAを決めているわけですけれども、この原則からいたしますと違反にはならないでしょうか。
○堂本暁子君 原則は原則だと思うんですね。まあ、いい戦争というのはないわけでございまして、やはり戦争は戦争です。そして、まさにエジプトは前線に兵を送っていた交戦国、そこにODAがどのような理由であれ出ているということはやはり原則が破られたということだけは、総理、お認めになり鶴すで...全文を見る
○堂本暁子君 紛争を助長しなければ、紛争周辺国に、それから交戦国に出していいということですか。そういたしますと国会の決議には反することになりますが、そういうことでしょうか。
○堂本暁子君 総理、そうしますと、いろいろな理由があるとその都度そういった交戦中の国にも国会の決議に反してODAが出せるということになるんですが、例外というのは、どんどん積もっていきますと結局例外ではなくなると思うんですね。地域紛争はたくさんございます。その辺のところをはっきり総...全文を見る
○堂本暁子君 これもあえて伺いたいんですけれども、東チモールの場合、やはり国連の決議がインドネシアによる武力侵攻の後にございました。このケースだと総理はどういうふうに考えていらっしゃるんですか。国連の決議なら正しいということでしょうか。
○堂本暁子君 外務大臣は御存じですか。
○堂本暁子君 武力侵攻ということでは同じだと思うんですね。ですから、ここで深入りして伺うつもりはないんですけれども、国連の決議ということですべてが正当化されるのか、日本としてきちんとした理念なり原則なりを持っていくのかということで伺いたかったわけです。  イラクに対しての外交姿...全文を見る
○堂本暁子君 そういたしますと、外務省に伺いたいのですが、八五年から八七年までイラクへの二国間援助のうち、日本がどのぐらいのODAの割合を占めていたか教えていただきたい。
○堂本暁子君 数字だけですとわかりにくいので長々しい表をつくりましたけれども、総理、ごらんくださいますか。(図表掲示)  日本が七一・四%、七三%、八八・六%とイラクのODAの中で非常に大きな割合を占めているとき、イラクの総輸入額のうちの武器輸入額は四四・五%、それから五五・九...全文を見る
○堂本暁子君 そうしますと、先ほどは軍事化を進める国には余り援助はしないようにするという御発言だったと思いますが、そういう軍事大国化をしている国でも、民生的な援助であればいいということでしょうか。
○堂本暁子君 そういった反省が日本の援助のやり方としてあったと思いますけれども、イスラエルも大変な軍事大国でございます。これからここにまた公金を出す、資金を出すということだけはやはりやってはいけないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○堂本暁子君 援助といってもいろいろございます。イラクの場合も大変石油で富んだ国でした。ですから、OECFではなくて、きょう輸銀の総裁にお越しいただいておりますけれども、輸銀の混合借款という形です。イスラエルの場合も富んでいる国だから援助の対象にはならない。そうでしたら、やはり政...全文を見る
○堂本暁子君 アメリカへいらしたときに、今局長の答弁でそういうことでしたけれども、総理ははっきりとそのことをアメリカ側におっしゃいますでしょうか。
○堂本暁子君 もう一つ。軍事大国化する国とそれから武器を輸出する国と、両方あります。先ほども、イギリスですとかフランスですとか、そういう国がイラクに大変武器を輸出していました。今度も問題は、やはり武器を輸出する国をどうするかということだと思うんですね、アメリカを含めてだと思います...全文を見る
○堂本暁子君 少しODAから離れるかもしれまぜんが、例えば中国ですとかそれからイランのような国、実際に日本のODAを出すことによって武器輸出を抑制するというようなことをアメリカから求められているという報道がありますが、この点についてはいかがでしょうか。
○堂本暁子君 武器輸出三原期が世界規模の原則になったら大変いいと思いますけれども、説明して了解を求めるというだけではなくて、もっと積極的に総理がこういったことを世界の中で、軍縮のサミットのような形でイニシアチブをおとりになるような御決心はおありになりませんか。
○堂本暁子君 湾岸に戻りまして、先ほどの二十億ドルの商品借款のことに触れたいと思います。  商品借款のリストをやっと、けさですけれども、いただきました。これは今までお願いしてもこの商品借款のリストというのはなかなか国会に出していただけなかったんですけれども、きょうは大変苦労して...全文を見る
○堂本暁子君 常日ごろはそうかもしれませんけれども、交換公文を締結してからもう三、四カ月たっているわけです。これだけ衆参両院で内容は何なのかという議論がずっと闘わされてきた内容ですので、九十億ドルプラス二十億ドル、そしてこのODAの二十億ドルというものの内容については、国民が、そ...全文を見る
○堂本暁子君 国会にお示しくださることはお約束いただけますでしょうか。
○堂本暁子君 それでは、環境の問題に移りたいと思いますが、環境庁長官に伺いたいと思います。  湾岸への調査団をお出しになった。これからどのような具体的な計画をお持ちかお知らせください。
○堂本暁子君 続けて長官に伺いますが、湾岸だけではなく、世界各地にそういった調査団やそれから公害防止のスタッフを送るお考えはおありですか。
○堂本暁子君 提案になりますけれども、環境については日本独自の経験も技術もございますので、いっそのこと国際環境救援隊と申しますか、環境PKOを常設してはどうか。環境庁長官と外務大臣にもし御意見を伺えたらうれしいです。
○堂本暁子君 総理にもぜひ。  スウェーデンの場合は平和を守るためにPKOの領域で大変評価されているわけですね。日本は地球環境を守るために環境PKOをつくって世界に先んじる。いかがでしょうか。
○堂本暁子君 前向きに取り組む以上、一つの国是として取り組むぐらいの御決心はおありでしょうか。
○堂本暁子君 次に、具体的なプロジェクトのことに移りたいと思いますが、フィリピンはカラカ石炭火力発電所というのがあります。一号機は輸銀の融資でつくられ、今計画中の二号機はOECFのプロジェクトです。一号機について、輸銀総裁、御説明いただけますでしょうか。
○堂本暁子君 一九八六年にJICAから調査団が出ていますが、これはなぜ調査に行ったんでしょうか。
○堂本暁子君 公害の状況はどうだったんでしょうか。
○堂本暁子君 お手元に資料をお配りしてあると思います。    〔委員長退席、理事坂野重信君着席〕 ここにカラカの写真が載っていますが、実際にはもう住民の人は頭痛があったり目まいがしたり息苦しかったりという状況です。そして、家の屋根にはごらんのようにすすが積もっております。燃や...全文を見る
○堂本暁子君 それで済む問題ではないと思うんですね。実際に今フィリピンの天燃資源省の調査によりますと、粉じんは基準値の六倍、そして亜硫酸ガスは四倍になっています。  総裁に伺いますが、事前に十分な環境調査はなさったんでしょうか。
○堂本暁子君 四年前の調査ですが、これだけ問題がありながら第二号機の準備が進んでいるわけですが、二号機の方の建設のための調査はされているんですか。
○堂本暁子君 問題はやはりフィリピン側に働きかけることで、それだけの技術をフィリピンは持っていないかもしれないんです。やはり受ける方の国ではなくて、出す方の側の国に責任があると思います。  先ほどあれだけ環境には熱心だと総理もおっしゃいました。日本の責任においてきちんと調査して...全文を見る
○堂本暁子君 JICAの調査によりますと、石炭には大変硫黄が多いそうです。脱硫装置をつけなくていいと総裁は言われましたけれども、事前に十分調査をすれば、脱硫装置なしではだめだということは十分わかったことだと私は思っています。  今はっきり日本政府に要望したいんですが、それは四つ...全文を見る
○堂本暁子君 最初から日本の経済協力でつくったものが排煙脱硫装置がついていないわけです。ですから、相手国の責任でなくてこれは日本側の責任じゃございませんか。
○堂本暁子君 あえて踏み込んだことを言わせていただいているのは、相手国政府それから行政がそれだけの能力のない国がたくさんあるわけです。そういうときに、本当に金融の論理だけで相手国の政府の責任だと言い切っていいかどうかわからないということで今御提起申し上げているわけです。その辺を真...全文を見る
○堂本暁子君 大蔵大臣もぜひ、OECFは大蔵大臣の管轄下だと思いますから。
○堂本暁子君 総理、トータルとしてではなくて、一つ一つのプロジェクトが環境、人権を守る立場でなければいけないと思うんです。御決意のほどを伺いたいと思います。
○堂本暁子君 環境だけではなくて人権の問題もございます。  インドネシアのクドン・オンボ・ダム、これは世銀のプロジェクトですが、日本輸出入銀行が協調融資しています。このプロジェクトについて、総裁、お願いいたします。
○堂本暁子君 現地へ参りましたけれども、そんなものじゃないです。実際に水攻めに遭った人たちは、おぼれ死んだり、食べる物もありません。そして、インドネシア政府からは政治犯のレッテルを張られて、市民権も失って、生きるか死ぬかというような生活をしていました。  私、隠れて現地まで参り...全文を見る
○堂本暁子君 具体的に一つ一つのプロジェクトの十分な調査はやっていらっしゃるんですか。
○堂本暁子君 そういう欄があっても、実際におぼれ死ぬ人が助かるわけじゃございません。  やはりこれだけ全体の資金が私たちの税金であり、それから国民の貯金だったりするわけですね。そういったお金の、融資という形にしろ、そういう形での使われ方は大変納得のいかないものです。特にOECF...全文を見る
○堂本暁子君 もっと本当に情報を公開していただきたいと思います。  ありがとうございました。
04月02日第120回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○堂本暁子君 きょうは本当にお忙しい中、古川公述人、それから佐藤公述人、ありがとうございました。  私は、まず福祉の問題から伺いたいのですけれども、きょう最初に古川公述人が言われました普遍化の中で、救貧的な福祉からだれでもが受けられるようなそういう福祉への軌道の変化と申しますか...全文を見る
○堂本暁子君 次に、先ほどおっしゃいました施設収容型から在宅というのが今の高齢化社会への日本の対応であるというお話の中で、家族のいる場合とそれから家族のいない場合、日本の場合には家族がいる場合の介護が前提になっているのではないかと。いずれは介護者がいない――核家族が非常に多いわけ...全文を見る
○堂本暁子君 今先生からヘルパーのカウンセラーも必要ではないかというようなお話がございました。これも北欧のことになってしまいますけれども、例えば、医師と看護婦とヘルパーさんとそれからカウンセリング専門の方と四人か五人でチームを組んで最初に訪ねていって、そこの一人の老人に対しての福...全文を見る
○堂本暁子君 外国を見ますと、やはり在宅福祉というのは非常にお金がかかると申しますか、一カ所で収容しているいわゆる特養のようなところに比べるとはるかにお金がかかる。食事を一つ運ぶにしても、それから入浴のサービスにしても、どこかまでお連れするというようなこととか朝起こしに行くとかい...全文を見る
○堂本暁子君 それから最後に、実際に窓口でいろいろな福祉を受けようと思う人がちゅうちょしてしまう。それがやはり今おっしゃった本当の意味での地域福祉、そういった市町村に措置権が移った今の状況の中で、何というんでしょうか、市町村は近いんだから分権がいいんだということですけれども、近く...全文を見る
○堂本暁子君 佐藤さんにもいろいろ伺いたいことがあったんですが、時間が来てしまいました。きょうおいでいただいたことを感謝して、終わらせていただきたいと思います。  どうもありがとうございました。
04月04日第120回国会 参議院 予算委員会 第15号
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○堂本暁子君 まず選挙権の問題から入らせていただきたいと思うんですが、選挙権はすべての国民に保障されているでしょうか、自治大臣に伺います。
○堂本暁子君 基本的にとはどういうことですか。必ず全部保障されていないんでしょうか。
○堂本暁子君 障害あるいは高齢者と選挙権のことを伺いますが、障害度が三級で車いすに乗っている人とそれから一級、二級の障害を持った方、それから両下肢、体幹、移動機能の障害がある人、これも三級と一級がありますが、そういった方で選挙権の行使に差があるのはなぜでしょうか、この理由を御説明...全文を見る
○堂本暁子君 車いすで実際に階段を動けない人、三級の場合に、その方たちはどうするわけですか。
○堂本暁子君 家から投票所まではどうやって行くんでしょうか。
○堂本暁子君 厚生大臣、いかがお考えでしょうか。
○堂本暁子君 続けて、厚生省に伺いますが、障害の一級、二級、三級、それぞれの人数を教えてください。
○堂本暁子君 三級を分けておっしゃっていただきたいんですが。
○堂本暁子君 先ほど申しました体幹、移動機能の障害の三級の方はどのぐらいでしょうか。
○堂本暁子君 内部障害まで含めますと二十五万ということです。  自治省に再度伺いますが、公職選挙法が制定された際の施行令五十八、それからそれ以降の経過を教えていただきたい。
○堂本暁子君 平成二年度の総選挙でこの郵便による制度を利用した障害者の数とパーセントをお教えください。
○堂本暁子君 先ほど厚生省から百三十万という数をお示しいただきましたけれども、その中でわずか〇・〇五%という大変少ない数の人しか投票できない。ここにその郵便による証明書があるんですけれども、余りにもこれは煩雑にできておりまして、それから身体障害者手帳がない――今御報告もあったよう...全文を見る
○堂本暁子君 権利のある人の中ではどうですか、百三十万の。
○堂本暁子君 いえ、対象者を言ってください。どういう人が郵便なり委託ができるか。
○堂本暁子君 デンマークはどうですか。
○堂本暁子君 日本での問題は、一、二級に限って、三級にその権利を与えていないということなんです。三級でも歩けない人はいっぱいいるわけなんですね。それから老人にもその権利は与えられていません。この点を、自治大臣、いかがお考えですか。
○堂本暁子君 公正のためにとおっしゃいますが、実際に自分で歩けない人、三級でも歩けない人が投票できない制度というのは権利を奪っているというふうに私ははっきり思いますけれども、いかがですか。
○堂本暁子君 昭和二十六年というと一体何年前ですか。それからずっとほうってあると思います。  私は、大変選挙がしたいけれども実際に制度上できないという人たちの憤りを今ここではっきり申し上げて、そして、法制局長官に伺いたいんですが、権利というのはどういうものか御説明ください。
○堂本暁子君 デンマークですとかスウェーデン、それからスイスなんかでもそうですけれども、やはりみんな動けない人のところへはそこへ行って投票させているんですね、選挙管理の方たちが。日本でも、私は提案させていただきたいんですが、今回の自治体選挙もこの方たちは実際に投票できないわけです...全文を見る
○堂本暁子君 次に移ります。  きょうは老人のことでいろいろ伺いたいと思っていますけれども、ゴールドプランについて、厚生大臣、今どういうような形で平成二年度の当初予算が実行されているのか、主要項目別にお教えいただきたい。
○堂本暁子君 大臣にあえて伺いたいんですけれども、この十カ年戦略は今までの高齢者福祉と比較してどういうふうな新しさがあるか、大臣のお考えをぜひお聞かせください。
○堂本暁子君 十カ年戦略を進める上で、老人福祉施設について、地方交付税の単位費用の算定についての標準団体行政規模はどうなっていますでしょうか。
○堂本暁子君 日本で九万一人から十万九千九百九十九人までの都市というのが大体三十七ございますが、そのうちの三十カ所ほどに今どういうふうになっているか聞いてみました。そうしましたところが、十六都市では二カ所以上の老人施設で、高齢化が平均の一四・四%を超えているところでは待機している...全文を見る
○堂本暁子君 公設の場合にはどういう数になるわけですか。
○堂本暁子君 ここにあります標準団体行政規模で老人福祉施設が一カ所になっている。これは何でしょうか。
○堂本暁子君 ちょっとこれを見てください。
○堂本暁子君 これですと、保育所は九カ所、児童厚生施設は二カ所、老人福祉施設は一カ所になっております。現実に今十万幾らかの市で見ますと、多いところですと四カ所、鶴岡市、酒田市ですと二カ所、そして待っている人がどちらも大体百人。  それからヘルパーさんは、今厚生省のお答えで大体八...全文を見る
○堂本暁子君 再度。  今ニーズがとか、それから自分の家に入ってほしくないとかいうようなお答えでしたけれども、もう少し客観的に見た場合、ここに書いてある老人ホームが都道府県に三カ所、それから市町村で一カ所となっているのはいつごろからそうなっているか、十五年間変わっていないんです...全文を見る
○堂本暁子君 今大臣のお答えでは八十人のホームヘルパー、自治省の方からは三十四人規模、もう既にここに差がございます。老人施設についても同じお答えをお願いいたします。
○堂本暁子君 今の厚生省の答弁と自治省でつくっていらっしゃる算定の基準と非常に差があると思いますが、もう十五年も変えないのではなくてこの算定基準を変えなければいけないと思いますが、自治省の見解をお願いいたします。
○堂本暁子君 施設については。
○堂本暁子君 ここに書いてあるのが一カ所というふうになっていますし、いかに措置費ということで例えば施設の従業員の方たちの給与が決まっているかということの一つのあらわれだと思います。  ホームヘルパーがなぜふえないのかということのお答えはないんですけれども、これはどうでしょうか。
○堂本暁子君 給与はいかがですか。
○堂本暁子君 時給でおっしゃっていただけますか。
○堂本暁子君 これは介護ですか、家事ですか。
○堂本暁子君 家事は。
○堂本暁子君 どうしてこれは家事と介護と二つに分かれているんですか。
○堂本暁子君 ミックスされて執行されるのだったら、最初から分けることがおかしいと思うんです。と申しますのは、ヘルパーさんに聞きますと、ごみの中に埋まって寝ている老人を行ったときにとにかくそれを片づけることから始まる。分けるなんということはできない。だけれども、自治体としては給与を...全文を見る
○堂本暁子君 身分保障について教えてください。
○堂本暁子君 非常に基本的な問題だと思うのです。と申しますのは、外国なんかですと大変に男性も多いわけです。力仕事です、これは。老人を持ち上げておふろに入れる。女の人でぎっくり腰の職業病の人が今いっぱいいます。ですからヘルパーさんになり手がないわけです。身分保障もない。一年ごとの契...全文を見る
○堂本暁子君 女性でも男性でも、一生の仕事として魅力を持ってそこで働けるというような体制をとっていただきたいとお願い申し上げたいと思います。  ちょっと横道にそれますが、看護婦の労働条件について労働大臣にお願いいたします。週休二休、きちんと実行なさるかどうか。
○堂本暁子君 大臣、先日も普通の一般の職業と見劣りしないとおっしゃいましたけれども、仕事の質が違うのです。責任が違うのです。とても大臣のお答えに私は納得できないのですが、もう一度、看護婦の仕事の大事さ、ぜひお願いをしたい。
○堂本暁子君 きょうは大層丁寧に御答弁いただきました。  それから次に、国立の病院の看護婦さんのことで伺いたいんですが、週休二日制、これが実現していないのが何と国立の病院や療養所です。こういったところの実情はどういうふうになっているのか、厚生大臣。
○堂本暁子君 この完全週休二日、二・八制の完全実施について、総務庁の方からも御答弁いただきたい。
○堂本暁子君 やはり看護婦さんが足りないというのは本当に大変なことだと思うし、そういう労働条件では皆さんやめていくということもやむを得ないと思いますが、人事院の方からも、いつごろまでに完全週休二日制を実現できるのか、お答えいただきたい。
○堂本暁子君 老人の在宅も問題ですが、施設と両方の調和なしではやっていかれない。今の看護婦さんの問題と同じにとても切迫しているのが、泊まり勤務のある老人施設だと思います。  大変良心的にやっている老人施設からお手紙をいただきましたが、ことしは人件費で超過手当だけで四百万の赤字で...全文を見る
○堂本暁子君 厚生省からも御答弁いただけますか。
○堂本暁子君 特養では特に介護が大変難しくなってきております。しかも、今おっしゃった措置費によって職員の定員が決まってくる。これではホームヘルパーと同じで男子でも女子でも一生の仕事にしにくい。定員定額制をとらない限り本当の意味での老人の施設の運用というのはできないのじゃないかと私...全文を見る
○堂本暁子君 定員定額の意味が違うと思うんです。私が申し上げたのは、そういった措置費によって人数が決まるのではなくて、少しぐらい入っている方がおられなくなってもそのままその職員が減らないという定員の制度はとれないかということです。
○堂本暁子君 もう一つ老人の問題ですけれども、そういった在宅の場合には何よりも大事なのが住宅です。きょうは建設大臣においでいただきましたけれども、本当に住みやすい住宅を、もう四人に一人ぐらいが老人になっちゃったときに、階段のあるところ、さっきの選挙にも行かれない、こういうことが起...全文を見る
○堂本暁子君 厚生大臣に伺いますけれども、高齢化というのは二二%まで高齢者率が進んだとき、大体二〇一〇年というふうに言われているんですが、それよりちょっと少ない二一・九%、これはどういう数字か御存じですか。
○堂本暁子君 これは承知していらっしゃるはずがなくて、大臣の地元、長野県下条村の高齢者率でございます。  大蔵大臣は大変数字にお強くいらっしゃいますけれども、地元の高齢者率を御存じですか。
○堂本暁子君 一四・一%。これも平均よりは高くなっています。労働大臣、鹿児島県霧島町は二六%、もう本当に高い高齢者率です。ここに全部の大臣の地元をお調べしましたが、どの大臣も平均よりも上。建設大臣、東京でいらっしゃいますがやはり一二・八%。  ですから、高齢化というのは恐らく政...全文を見る
○堂本暁子君 ぜひ女性の研究員を多くしていただきたいということを、新しい大臣にも特にお願い申し上げておきたいと思います。  次に、光が丘病院、練馬の病院ですが、ますます混乱してきております。これは公設民営の病院でございまして、三百人の職員全員解雇というようなことになってもめてい...全文を見る
○堂本暁子君 労働省として円満解決のために何かなさる予定はありますか。
○堂本暁子君 厚生省に伺いたいんですが、政府の国立病院・療養所の再編成では職員の二分の一未満が引き継がれる譲渡というのがある。二つのケースがあるそうですけれども、どういう形で職員の希望を聞いているか、御説明していただきたいと思います。
○堂本暁子君 光が丘病院の場合も、やはりそこの患者さんの立場、それから職員の人権、そういったものを大事にすべきなのではないかというふうに私は思いますが、いずれにしても、老齢化社会の中で地域医療というのは大変大事なものです。その地域に密着したいい医療というものが何よりも望まれること...全文を見る
○堂本暁子君 終わります。どうもありがとうございました。
04月09日第120回国会 参議院 外務委員会 第5号
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○堂本暁子君 きょうは、今御説明いただきました一般会計予算案の概要の中でもODAが今年度は八%の増額、それから国際協力事業団の事業費も前年度比で七・三%増ということなので、ODAを中心に伺いたいと思っておりますが、その前に、いろいろ国際情勢も動いておりますので少し伺いたいと思って...全文を見る
○堂本暁子君 大臣に伺いたいんですけれども、検討しているうちにいつも出おくれるのが日本なんです。もうこんな緊急なときに、アメリカもイギリスもみんな行っているし、実際テレビで見ますと金髪の看護婦さんたちがどんどん治療にも当たっている。こういうことは相手の要求を受けてからとか検討して...全文を見る
○堂本暁子君 どのような計画で、いつごろ、どういうふうに実施なさるか、決まっていたら教えてください。
○堂本暁子君 いつごろまでに結論が出るんでしょうか。
○堂本暁子君 では、次に移ります。  先ほども宮澤委員から、外交においては手のうちを見せるべきではないというお話もございました。私も交渉を前にしていらして伺えないことも多々あるかと存じますけれども、一週間後にゴルバチョフ大統領の来日を前にして、幾つか確認させていただきたいと思い...全文を見る
○堂本暁子君 確認させていただきますが、そういたしますと、ソ連側はこの対日覚書については はっきりもう問題としないということを表明しているわけですか。
○堂本暁子君 次に進みたいと思いますが、戦前戦後を通してソ連の元首が訪日されるのは今回が初めてのことということですけれども、領土問題の決着というのはそう早いものではないだろうというふうに思います。沖縄の場合も佐藤総理が三回渡米をされた、そして長い歳月がかかったわけですから、これか...全文を見る
○堂本暁子君 今四島の主権ということでおっしゃいました。今までは四島の一括即時返還そして政経不可分、去年から伺っていることなんですけれども、これを原則としていらしたわけですが、これを変えられる、特に政経不可分ということを変えられるおつもりはありますか。
○堂本暁子君 今おっしゃいました経済協力の方に話題を移したいと思いますが、日本側としては、経済協力という言葉が今いろいろと取りざたされておりますけれども、具体的にはどういう対象を考えていらっしゃるか。
○堂本暁子君 先ほどから今までの認識を変えない、言葉が変わっても変えないということで平和条約の締結ということをおっしゃっていらっしゃるわけですが、そういたしますと、平和条約の締結をいつするかということが今度問題になるかと思います。例えば四島全部が実際に返還された時点なのか、それと...全文を見る
○堂本暁子君 日ソ共同宣言には歯舞、色丹しか入っていないわけですから、そういたしますと残る二島については、平和条約の締結をして、なおかつ、あと二島に関しての返還の約束ができたときという意味で今おっしゃったわけですか。
○堂本暁子君 よくわかりました。そういたしますと、実際にゴルバチョフ大統領が見えて四島の返還について発言されない限り事は動かないと見ていいわけでしょうか。
○堂本暁子君 そういたしますと、もしゴルバチョフ大統領が見えまして四島に触れられなかった場合には、来日されても北方領土の問題については余り意味がなかったということですか。
○堂本暁子君 今それ以上伺うことは、これからまさに交渉に入られる、本当にいい交渉を外務省にしていただかななければならないときなので、ぜひよろしくお願いをしたいという気持ちでいっぱいです。  今の御答弁を土台にいたしまして経済の問題を少し考えたいと思うんですけれども、いろいろ新聞...全文を見る
○堂本暁子君 今伺いましたのは、これから政府資金として、民間の資金もあるかもしれませんが、政府資金としてのそういった経済協力の場合、その場合に例えばODAの円借款が考えられるのか、それとも輸銀の輸出信用というようなことをお考えになるのか、それはどちらでしょうか。
○堂本暁子君 日本企業の貿易代金の未払い分が大変あるというふうに聞いております。これはどのぐらいの額か、外務省ではつかんでいらっしゃいますか。
○堂本暁子君 決して少ない額ではないと思いますけれども、貿易保険でこういったものを担保するのか。比較的中小企業が多いのじゃないかと思いますけれども、さもなければ、もし今ソビエトの方に支払い能力がなければ輸銀などからそれこそまた新しい信用供与をなさるのか、そういった方針はもう出てい...全文を見る
○堂本暁子君 もう一つ、これもお答えになれるかどうか私にはちょっとあれですが、先ほどシベリアの問題をお話しになりました。大変すぐシベリアというふうに言われがちな昨今でございますけれども、実際にシベリアに日本の企業なりが進出した場合に、これは相当収益が上がると申しますか企業ベースに...全文を見る
○堂本暁子君 先ほど来大変まさに政経不可分の領域をきちんと守ってお答えくだすっているように私感じるのですけれども、一方で、もう報道の中でも、それからいろいろな実際の調査団が行ったりというようなことでも、随分と経済の動きというのは活発なように思います。確かに六〇年以降政経不可分の原...全文を見る
○堂本暁子君 今おっしゃいました条約というのは国会に提出されるような条約でしょうか。どういう内容のものでしょうか。
○堂本暁子君 それは行政協定のようなものですか。
○堂本暁子君 平和条約がまだ締結される前に、そういったものが国会の審議を経なくても手続上はいいんでしょうか。
○堂本暁子君 存じております。
○堂本暁子君 私としては、大平三原則がいつも出てきて、何かいささか国会よりも行政の裁量の方が大きいような気がするんですけれども、その議論になるともう幾ら時間があっても足りませんので、日米首脳会談の方に移りたいと思います。  日米首脳会談でブッシュ大統領は米市場の開放を強く求めた...全文を見る
○堂本暁子君 外務大臣に伺いたいんですけれども、今のウルグアイ・ラウンドの中での解決といいますのは、結局はそこで米市場の開放を指すのではないか。押し切られたという形になるのかどうかわかりませんけれども、今出たウエーバー条項ですとか欧州共同体のとかいろいろありますけれども、そういっ...全文を見る
○堂本暁子君 大臣に一言で伺いたいんですけれども、その場合、日本が押し切られるというようなことなしに交渉なさる自信はおありですか。
○堂本暁子君 私ども国民は、確かに国会の決議もありますし、お米だけはという思いがありますけれども、一方で、現実の問題としてもうぎりぎりのところへ来ているのではないかという考え方もあると思うんです。そういった中でもし仮に部分的な開放に応じたりする場合には、国内価格と国際価格の落差が...全文を見る
○堂本暁子君 もう一つ、日米首脳会議の間で伺いたいことがあるんです。  海部総理が渡米される前の予算委員会で伺いましたときに、イスラエルにはODAは出さないというお考えだったと思います。グラントエレメントが低いからその資格はない、もっと非常に裕福な国であるというお答えだったと思...全文を見る
○堂本暁子君 輸銀の輸出信用ではいかがでしょうか。
○堂本暁子君 どうもありがとうございました。やはり大変な軍事大国ですし、今ガザ地区ですとかパレスチナの人たちの人権侵害も起こっているような状態の中で、日本の政府資金がどういう形で使われるかということが大変気になりますので、その辺、よろしくお願いしたいと思います。  では、次に、...全文を見る
○堂本暁子君 環境庁はいかがですが。
○堂本暁子君 先日清水委員への御答弁で、国内の措置という関係で省庁との間の協議に時間がかかっているということなんですけれども、実際に今関係省庁はこういうふうに賛成しておられる。それで、どのぐらい待ったらいいんですかという質問については両三年というふうにお答えになったんですけれども...全文を見る
○堂本暁子君 再度、両三年をもう少し短くしていただくことはできないでしょうか。
○堂本暁子君 できるだけではなくて、どのぐらい短くしてくださいますか。
○堂本暁子君 ぜひよろしくお願いいたします。  それでは、やっと本命のところへたどり着きましたが、JICAさんから「開発と女性」という報告が出ました。一年間かけての報告ですし、高橋展子さんが会長でいらしたんですね。それで途中で亡くなられて、もし御存命だったら、ぜひこういうことを...全文を見る
○堂本暁子君 JICAさんはいかがでしょうか。
○堂本暁子君 何を比較の対象にするかというのも大変難しいと思いますけれども、決して多いとも言えないというような気がいたします。開発と女性の問題で一番おくれている点というのはどういうことかといいますと、女性の人数と申しますよりも視点、あえていえば、女性の視点よりも、むしろ福祉ですと...全文を見る
○堂本暁子君 この中にある一つの指摘に、全部の分野にそういった視点を入れてほしいということが提言の中に書いてございます。そういった認識はお持ちでしょうか。
○堂本暁子君 ぜひお願いしたいのは、最初に申し上げましたように、女性と書いてありますけれども、確かに受益者としての女性が無関係ではありませんが、むしろそういった側面よりも、従来の日本のODAというのは、各途上国の経済成長の重視、それから我が国の輸出振興という目的が当初ございました...全文を見る
○堂本暁子君 この報告書の中で一番大事なこと、それは女性であればいいということではないと私は思っています。男性でもいいわけで、そのことも書いてあります。これは決して女性特有の問題ではない。男性の視点を排除することではなくて、それを含む多元的な視点を意味するものであるということで、...全文を見る
○堂本暁子君 大変心強い御答弁でうれしく存じます。局長方も皆さんいらっしゃるところですので、ぜひ実行していただきたいと思います。  それで、具体的なことで私一つだけ、どうしても忘れられないことがあるのでここで申し上げたいんですが、去年の予算委員会でフィリピンのレイテ島の銅精錬所...全文を見る
○堂本暁子君 中国の逆がケニアで、四%の最高の出生率でございますが、どうしてかしらと思いましたけれども、やはり子供を減らすということは大変に難しいようです。日本のJOICFPからの家族計画の方たちなんかもそういうところで働いていらっしゃいますけれども、やはりまだ、貧困というのは子...全文を見る
○堂本暁子君 ありがとうございました。  このように、国際機関には八位とか、もっと多いものでいえばユニセフなんかも大変多いと思いますけれども、しかし実際にNGOですね、女性の問題、子供の問題に関与できる女性のNGOですとか国際NGOですとか、そういったところ、もう具体的に金額を...全文を見る
○堂本暁子君 今具体的には、どういうような申し出と申しますか応募者がありますでしょうか。
○堂本暁子君 ぜひ女性とか子供のことも配慮していただきたいと思います。  大臣、きょうはJICAでおつくりになったこれでもっていろいろ伺ってまいりましたけれども、やはり日本のこれからの一つの援助のあり方、これだけの巨額になりますと、ある意味でいうと、大変いい面だけではなくてそれ...全文を見る
○堂本暁子君 今大臣おっしゃいました相手国、やはり行政的にも大変弱かったり、それから、女性の視点はむしろ途上国の方が比較的入っているような気が私はいたしますけれども、それでも今まで環境ですとか福祉は途上国の責任ということで考えられてまいりまして、しかし三百億ですとか、それからタイ...全文を見る
04月23日第120回国会 参議院 外務委員会 第6号
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○堂本暁子君 今も御質問にございましたけれども、この日ソ共同声明を読ませていただきまして、ほぼ十三時間と今大臣もおっしゃいまして、大変行間にその御苦労がにじんでいるように私感じております。わかりにくいところもございますけれども、大変御苦労なさったことをそれなりに評価させていただき...全文を見る
○堂本暁子君 実際にわかりやすく書き直したらどうかという報道がなされましたけれども、これは書き直すことが可能なのか、そういうことをなさるのかどうか。
○堂本暁子君 では、原文に基づきまして主に先ほど大臣が御説明くださいました四項について幾つか伺いたいのですが、大臣はもう本当に長時間の交渉に当たられましたけれども、実際に交渉に当たられて、それまでもソビエトで何回かお会いになっているゴルバチョフさんだと思いますけれども、相当相手は...全文を見る
○堂本暁子君 その交渉の結果でございますので、きょうは幾つかの点を伺いたいと思いますが、ビザなし渡航と、それから実際にちょうど会談にお入りになる前にここで五六年の共同宣言について伺ったので、そのことを再度確認させていただきたいと思っております。  四島の固有名詞が入ったわけです...全文を見る
○堂本暁子君 その少し先ですけれども、「双方の立場を考慮しつつ」とございます。この「双方の立場」、日本の立場は四島一括返還、もうずっと伺っていることですが、先方の立場はどういうことですか。
○堂本暁子君 確認させていただきたいのですけれども、そうしますとソ連側の立場は五六年の共同宣言なのか、それともグロムイコ書簡なのか。書簡というか覚書の方ですね、六〇年の。それとももう領土問題は解決しているという立場なのか。どういう立場をその会談の中で相手はとっていたわけですか。
○堂本暁子君 松本・グロムイコ書簡ではなくて六〇年のグロムイコ覚書というものの方が問題だと思うのですけれども、今明確になったとおっしゃいますが、新聞の報道によりますと、国際的義務を履行するというのを入れるという案があったと。これは十七日の会談だと思いますが、ソビエト側から国際的義...全文を見る
○堂本暁子君 まだ二週間しかたっておりませんけれども、この同じ席から兵藤局長に私は再三そのことをこの間御質問申し上げて、局長は日米安全保障条約を認めるというソ連と日本の外相の確認がある以上は五六年からのスタートである、そのことは確認しておりますというふうにおっしゃいました。という...全文を見る
○堂本暁子君 きのうの決算委員会で、グロムイコ覚書についての話を出しましたということが総理の口からあったそうですが、どういう出し方をされたわけですか。  今のお話ですと、結局どんなことをしても五六年の共同宣言についてはもう明記しないということははっきり今伺いました。そういたしま...全文を見る
○堂本暁子君 書簡ですか覚書ですか、いつのグロムイコ書簡ですか。
○堂本暁子君 私が申しているのは六〇年のグロムイコの覚書でございます。安保条約のできたときです。
○堂本暁子君 そうすると、覚書はその中に入るのでしょうか、入らないのでしょうか。
○堂本暁子君 先ほど言われましたように、その五六年の宣言を入れられないということですね。少なくともあの宣言には、平和条約が締結されたときは二島は、歯舞、色丹は返すとはっきり書いてございます。今度記者会見なんかのときのゴルバチョフ大統領の発言には、今まではっきりしなかったこと、実際...全文を見る
○堂本暁子君 何かちょっと楽観できないような印象をここで受けるのですけれども、とにかく私としてはこれからの交渉にぜひ頑張っていただきたいということでこの間ここで伺ったときに、もう自信を持って局長おっしゃったにもかかわらず、やはりいささかグロムイコ覚書も気になります。実際にそれを含...全文を見る
○堂本暁子君 安全保障の問題、今どちらにとってもとおっしゃいましたし、この間のときも日米安保条約は認めているのだということですけれども、再度確認ですが、この安保条約を害さない、これを含むと。それからさらに先日の国会での演説でも、ソ連、アメリカ、日本の三国協議もいいのではないかとい...全文を見る
○堂本暁子君 次へ参ります。  次のパラグラフですけれども、「ソ連側は、日本国の住民と上記の諸島の住民と」というこの書き出しの部分から終わりまで、終わりと申しますのは次のパラグラフへ行く前ですけれども、そこを読む限りでは、これはソ連側が四島は自分のところの領土であるということを...全文を見る
○堂本暁子君 ビザなしで渡航できる共産圏の国というのはほかにございますか。
○堂本暁子君 じゃ、それを言いかえまして旧共産圏。
○堂本暁子君 けさの新聞でも見ましたけれども、協定はいつごろから実際に具体化すると申しますか機能するような形でおつくりになるおつもりですか。
○堂本暁子君 ちょっと先を急ぎますので、結構でございます。ありがとうございました。  今私が伺ったのは時期だけなのです。いつまでにやるおつもりなのか、めどを伺っているのでありまして、内容は結構です。
○堂本暁子君 数カ月の単位でお考えですか。例えば二カ月後とか半年後とか一年後とか、その単位ではどうでしょうか。
○堂本暁子君 一つ、けさの新聞に報道関係のビザなしということが書いてございました。今までサハリン経由で北方領土に取材に入ることを自粛するように外務省では求めてこられましたね。実際にこの間北方領土に入った社の数、それから外務省がどのような制裁をしてきたのか、そのことをお聞かせいただ...全文を見る
○堂本暁子君 外務大臣にちょっと伺いたいのですが、大臣との懇談にも出られないというふうに聞いております。私が聞いて知っている範囲ですと、新聞三社それからテレビ三社だそうですが、大臣は報道ということについて、大変原則的なことですけれども、どのようにお考えでいらっしゃいましょうか。私...全文を見る
○堂本暁子君 その閣議了解の内容でございますけれども、であればむしろその閣議了解の内容を問題にしたいと思うのです。どうして今報道関係の人がビザをとって四島へ行くことが国益に反するのですか。
○堂本暁子君 昨年、その閣議決定の後、多分前欧亜局長だと思いますが、各社お回りになって自粛してほしいということをおっしゃった。そのときに、であるとすれば、私も実際身分証明書を持って沖縄へ行ったことがございますけれども、そういった身分証明書を発行するなり、そういうことを外務省でおっ...全文を見る
○堂本暁子君 私は、そのまさに法的なレベルの問題の国益、それからもっとまさにグローバルな範囲で長期的展望に立った視座の中で国益を考えるということだと思うのです。  ここはもうぜひ大臣に伺いたいのですけれども、その長期的な視野で、私たちは交渉の内容までは立ち入ることできませんけれ...全文を見る
○堂本暁子君 その閣議了解なるものですけれども、これは即刻もうやめていただくことをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。大臣に伺います。
○堂本暁子君 私はやはりもっと早くに、まさに森山官房長官がこの閣議の後で、ソ連側とは報道関係については特別な交渉をするというふうに発言しておられます。そのことも実行されなかったわけです。そのことが実行されていれば違った方法が、私たちが沖縄へ取材に行ったような形がとられていたのでは...全文を見る
○堂本暁子君 おととしの十一月になりますが、ヤコブレフさんが見えたときに、これは中山大臣に私は、ヤコブレフさんは盛んに第三の道ということを言っている、大臣はどうお考えになりますかということを質問申し上げました。大臣はそのときに、日本としては四島一括返還、その原則を守っております、...全文を見る
○堂本暁子君 ここでさらにその先に言っている「共同の互恵的経済活動」、今度は財界からも投資をしたい、それから沿岸貿易の希望というのもたくさん来ると思うのです。今度報道だけの問題ではございません。政経不可分とおっしゃいますけれども、今度言葉が変わりましたが、均衡と言いながらここから...全文を見る
○堂本暁子君 ここはなし崩しにいかないようによほど慎重に、しかも早急な取り決めをなさる必要があると思いますけれども、大変に後に影響が出る可能性もあるのではないか。そこのところを大変大事に思います。  報道関係としての最後に、一つ私はお願いをしておきたいのですが、大臣がモスクワで...全文を見る
○堂本暁子君 ここもるる伺いたかったので、せっかく国連局長おいでいただきましたけれども、実際に拒否権の問題をどうするのか、それからいまだに拒否権のあるあり方の国連の民主化との関係は日本としてどうするのか、その辺のことを伺いたいと思いましたが、次回の外務委員会に譲らせていただきたい...全文を見る
○堂本暁子君 その内容は全部わかっておりますので、できましたらその受注の問題。実際にENが結ばれたのは随分前でございます。先日は環境の問題、一号炉で大変環境の問題が起こっている、ついては二号炉は今進めないようにしていただきたいということをお願いし、それから中山大臣もそういうことに...全文を見る
○堂本暁子君 入札は終わりましたでしょうか。
○堂本暁子君 いつ入札は終わりましたか。
○堂本暁子君 それは結局十二月に落札した業者をお認めになったということですか。
○堂本暁子君 三月何日でございましょうか。
○堂本暁子君 私が質問させていただいたのは二十九日です。そして、一号機と二号機のフィージビリティースタディーは同じものであるとそのときに御答弁がございました。それが同じものであるとすればまた公害の原因になるわけです。早急に相手側に、今そこまで進んでいるのであれば、入札まで終わって...全文を見る
○堂本暁子君 そうだとすれば、全く二十九日の予算委員会の中の御答弁は行政としては執行していらっしゃらないということですね。  あのときにはっきりそちらでおっしゃったことは、一号機と二号機とは同じフィージビリティースタディーであるということでございます。とすれば、一号機がこれだけ...全文を見る
○堂本暁子君 受注契約はもうやっていらっしゃるわけですか、先方で。
○堂本暁子君 もう時間になりましたのでやめさせていただきますが、受注をしていないということですね。
○堂本暁子君 どうもありがとうございました。
04月25日第120回国会 参議院 外務委員会 第7号
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○堂本暁子君 ただいま議題となりました李方子女史に由来する服飾品等の協定について私はまず質問させていただきます。    〔委員長退席、理事岡部三郎君着席〕  ここに李方子さんがお書きになった自叙伝が二冊ございますけれども、大変に国と国との間の一つの制約と申しますか、抗争の中で...全文を見る
○堂本暁子君 李垠王子と申し上げていいのか殿下と申し上げていいのか、二十七代目の皇太子でいらっしゃって、日本と朝鮮を一体化することを実現するために初代の統監であった伊藤博文が李垠殿下わずか十歳のときに日本へ留学という名目でお連れするわけですけれども、必ず夏休みには韓国に帰国させる...全文を見る
○堂本暁子君 日本でおつくりになったと。そこの今プリンスホテルというところが元李王家の御殿になっておりましたけれども、それは確かに日本でつくった建物であるかもしれませんが、やはりこれは李王家に属するものであって、例えば今私が読ませていただいたところにも京都の西陣織に頼んでというよ...全文を見る
○堂本暁子君 一言だけつけ加えさせていただければ、多分政府間の交渉は大臣おっしゃるように大変進んでいると思うのですけれども、やはりもっと在日の韓国の方とかそれから北朝鮮の方たちにしても、ドイツとかイタリーのような敗戦国に比べましても、この戦争のためにまさに方子さんがたどられた宿命...全文を見る
09月10日第121回国会 参議院 厚生委員会 第2号
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○堂本暁子君 ただいま大臣は冒頭にも出生率の問題に触れられましたけれども、私はきょうは女性の視点からリプロダクティブヘルスに関する研究について質問させていただきます。  まず、このプロジェクトをスタートさせるために厚生省の払われた御尽力を評価させていただきたい。全国の女性が期待...全文を見る
○堂本暁子君 続けます。  最初に局長に伺いたいんですが、限られた時間の中ですので、最初の五問は、クイズではございませんが、イエス、ノーでお答えいただきたい。  今お配りいたしました資料にあります参議院の社労、当時は社労でございました、去年の六月一日に私質問させていただきまし...全文を見る
○堂本暁子君 二番目に、とすれば、避妊の失敗から望まない妊娠をした女性が受ける精神的、身体的な影響を取り除く、そういった目的のために女性が健康に子供を産み育てることができるような社会環境づくりを実現するため、そのための研究というふうにこの議事録の方にございますが、そのことが目的だ...全文を見る
○堂本暁子君 といたしますと、女性の意見に行政は耳を傾けなければならないと前大臣がおっしゃっていらっしゃいますが、その点もそれでよろしいでしょうか。
○堂本暁子君 イエス、ノーで結構でございます。  附帯決議にある避妊、妊娠、出産を健康の一環としてとらえる理念を基礎に研究を進める、このこともそれでよろしゅうございますね。附帯決議にそのとおりに書いてございます。
○堂本暁子君 次はイエス、ノーではまいりませんが、一時的なものではなく、こういった研究というのは継続的に続けていただきたい。何年ぐらいお続けになるおつもりかお答えください。
○堂本暁子君 次に、大臣に伺いとうございますが、議事録にございます、三ページですが、三ページの終わりの方に、これは津島前大臣のころの御答弁になりますが、女性がきちんと、特に若い女性が相談する相談機関というのが日本に今ございません。もう欧米ではクリニックという名前で本当に自分が性の...全文を見る
○堂本暁子君 課長が横でささやいていらっしゃるようですが、そうではなくて、次の質問はぜひ大臣の私見を伺いとうございます。  大臣は、女性のそういった出産、そして女性特有の体の問題、健康について、どの程度厚生大臣として本気でお臨みになるおつもりか、私見を伺いとうございます。
○堂本暁子君 大臣は今リプロダクティブヘルスという言葉をお使いになったんですが、これも今とっさに私伺うんですけれども、この言葉をどのように了解しておられるか、それももし御存じなければ御存じないで結構でございますが、伺いとうございます。
○堂本暁子君 解説ではないんですが、もっと言わせていただければ、やはり日本の女性に対しての施策というのは、医療あるいはモラル、さらに母子保健に余りにも偏っているというふうに言わざるを得ないと思います。  世界的にはむしろそういった初潮から閉経まで、そしてその間の妊娠、それから人...全文を見る
○堂本暁子君 いえ、軽視ではありません。資料の問題でございます、資料の出し方。
○堂本暁子君 資料については、今申し上げたメンバーですとか方法とか、そういうことはきちんとお示しいただけますでしょうか。
○堂本暁子君 それでは最後に申し上げますけれども、確かに努力していらっしゃる。その努力していらっしゃる方向が女性にとって全く不満だからこれだけ出生率が下がるんです。努力していらっしゃるのは母子保健に余りにも偏っているというふうに申し上げたい。女性が働きながら、労働とそれから子育て...全文を見る
09月17日第121回国会 参議院 厚生委員会 第4号
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○堂本暁子君 きょう私は、午前の委員会に引き続きまして、今回の改正で問題になっております訪問看護の制度について質問したいと思います。  最初に、受け入れる側の条件、老人はどういう条件でございますか。
○堂本暁子君 この制度の前提としては、医師の指示のもとに看護婦が訪問するということになっていますが、入院している病院が必ずしも近いとは限りません。自宅に遠い病院に入院する場合もあります。その場合、近くの医師が、退院後の高齢者を診ることを病院の方から依頼されても、これを断った場合に...全文を見る
○堂本暁子君 そうしますと、医師の方針なり訪問診察なりが先にあるということですか。
○堂本暁子君 現状でそういう訪問というのが十分になされているというふうに厚生省は考えでおられますか。
○堂本暁子君 私がここに持っている資料は、東京都の一九九〇年度社会福祉基礎調査ですけれども、高齢者世帯の三九・二%が医師に対して往診サービスを望みました。ほぼ四割ですね、四〇%の人が往診してほしい。それに対して、実際に往診を受けた人というのはわずか〇・四%です。要するに、百人が往...全文を見る
○堂本暁子君 それを伺っているんじゃないです。そうではなくて、百人に一人しかだめだというこのことです。それはなぜなのか。
○堂本暁子君 そのことはもう再三わかっておることで、ですからその前提がおかしいんではないんですかということを言っているわけです。そもそもそれを前提に組んでいらっしゃるわけでしょ。う、この制度。それで、百人のうち一人しか実際に医者が往診に来ない。そうしたら、その残りの九十九人は、ス...全文を見る
○堂本暁子君 オウム返しに同じことを伺う気はございません。  通院とおっしゃる。そうではなくて、ですから一番前提として伺ったことは、寝たきりの老人だとおっしゃったじゃないですか。通院ができるんなら最初から自分で行きます。通院ができる方のことを聞いているんじゃないんです。往診して...全文を見る
○堂本暁子君 何かこれから、もうそういう法案を出していらっしゃるのに、答弁になっていないんじゃないかと思うんです、私は。それならば、それをやる前提としてきちんと診療報酬における往診の問題をどうするのか、医師がもっと往診しやすいような体制をとってからこういうことはやるべきなんではな...全文を見る
○堂本暁子君 医師法の第十九条には、「診療に従事する医師は、診察治療の求があった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない。」と書いてあります。要するに、正当な理由を百人中九十九人の医師は持っていたということになりますね。これは非常に考えにくいことが一つです。  そ...全文を見る
○堂本暁子君 ということは、ステーションから医師に依頼するということですか。
○堂本暁子君 そうすると、この百分の一というのは百分の九十九に逆転するというふうに了解してよろしいわけですね。
○堂本暁子君 その点は大変結構ですけれども、そうであるためにはその前提のところ、入り口のところをきちんと対応していただかなければだめなので、よろしくお願いいたします。  もう一つの、地域によって病院の医師、入院していたときにかかっていた医師が往診に行かれないのでは、これも片手落...全文を見る
○堂本暁子君 日本全国、病院の医師が往診してはいけないというようなことが地域の申し合わせとしてもこれからは絶対にないというふうに御指導くださいますか。
○堂本暁子君 ありがとうございました。  もう一つ伺いたいんです。今、往診専門の医師が東京にいるというふうにおっしゃいましたけれども、この制度を充実させるためには非常に往診が必要になってくるわけですね、往診なり訪問の診察が。そういった場合に、例えばこのステーションに専属のそうい...全文を見る
○堂本暁子君 そういう医師がいないと大変やりにくいんではないか。実際に今の百分の一という数字が、どんなに厚生省が指導なすっても、診療報酬の問題、それからドクターたちにしてもいろいろお忙しいわけですね。ですから、そういった忙しさの中で果たして本当に対応できるのか。また、医師に過重な...全文を見る
○堂本暁子君 といたしますと、もちろん原則で例外は常にあると思いますけれども、そのためには正当な理由なく拒否することはできないということをやはり医師同様法律に明記してくださいますでしょうか。
○堂本暁子君 しかし、医師も来ない、看護婦さんも来ない、そして病院からは退院する。早期退院をどんどん奨励しておられるわけですし、それはあくまでも受け皿がしっかりした上で早期退院ということが実現できるわけでございまして、そうであったとすれば、そこのところの受け皿は、老人の方、後ろに...全文を見る
○堂本暁子君 ありがとうございました。期待しております。中医協の方にも審議会の方にも、国会で強く強くそれは求められたとぜひお伝えください。  次に移ります。看護婦さんたちですけれども、潜在的な看護婦さんを活用するというふうにおっしゃっていらっしゃいまして、衆議院の方の御答弁では...全文を見る
○堂本暁子君 そのことは後に譲ります。  次に、看護料、利用料の問題ですが、週二回までしか算定できないという制限があるというふうになっていますが、これは今でも同じでしょうか。
○堂本暁子君 安定とおっしゃいますけれども、八十を過ぎた老人、後期高齢者は平均一人三つ病気を持っているそうです。一つの病気が安定してもまたいろいろ病気が次から次とあらわれてくるのが老人のもう当然の一つの宿命と申しますか、私たちの体そのものがそういうふうにできていると思いますけれど...全文を見る
○堂本暁子君 そうしますと、今度の制度、非常に利用的な感じがするんですね、福祉というよりは利用制度である。そして、例えば衆議院のお答えでも、これは車と馬というまだ言葉が残っていること自体私は前近代的な福祉の観念かなと思ってしまいましたけれども、交通費。私はあえて交通費と言わせてい...全文を見る
○堂本暁子君 今度は審議会とおっしゃいませんでしたけれども、それはどこでお決めになるのか、できれば委員会に明確にお示しいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○堂本暁子君 そこは訪問看護の場合、自宅療養の場合に差が起こらないということを、個人負担がふえないということを明確に打ち出していただきたい。フォローさせていただきます。  次に、民間の問題を伺いたいんですが、私は福祉、非常にこれが利用的な色彩が濃いので、これは大臣に最後に伺いた...全文を見る
○堂本暁子君 わかりました。といたしましたら、法文の中にきっちりと営利を目的とする者は対象としない、これは明記していただきたいと思います。特に、会社という形をとっている、株式会社の形態をとっている法人は入れないということを明記していただきたい。私はすべての民間が悪いと思ってないん...全文を見る
○堂本暁子君 これは質問ではありませんが、在宅出張サービスというビラを今私幾つか持っているんですが、例えば入会金三万円、管理費二万円、一日六時間で一万一千円というような費用ですね、こういったのがいっぱいあります。それからこっちのは五万円の入会費、月額が一万円、一回が一万二千円、緊...全文を見る
○堂本暁子君 内容は知っていますから、御説明いただかなくても結構です。
○堂本暁子君 私がお願いしたのはそのことではなくて、今度のこれが始まるについて、今、夜間のことや何か申し上げた、医師のことも申し上げた、コーディネーターが必要だとさっき部長は答弁された。そこにきちんと管理者としての予算をつけてくださるのかどうか、そのことを具体化する気はあるのです...全文を見る
○堂本暁子君 いずれにしても、こういうばらばらな縦割り行政というのがどのぐらい弊害になるか。けさ竹村さんもさんざんおっしゃいましたけれども、これは厚生省の方の都合、大蔵省の都合、厚生省の中の部や課の都合になってしまっている。そうではなくて、これからたくさんになる、もう二〇二〇年に...全文を見る
○堂本暁子君 できるというお答えですけれども、もう本当に釈迦に説法になるのでこういう言い方は余りしたくありませんけれども、欧米では病院でもそうですし、地域医療の場合もそうですが、看護婦さんにしてもOT、PTにしても、ケースワーカーにしても、自分の独自の領域で独立した判断をやってい...全文を見る
○堂本暁子君 まさに大臣の御答弁が典型的でございます。医師が最高の責任を持つ。人口の四分の一が老人になるんです。その老人対象に余りにも医療に取り込まれ過ぎているんではないでしょうか、日本の老人福祉は。もっと大きいのは生活の問題です。食事をすることです。排便の世話をすることです。こ...全文を見る
○堂本暁子君 どうもありがとうございました。ぜひとも老人の側からの福祉を実現するようにお願いいたします。  終わります。
09月19日第121回国会 参議院 厚生委員会 第6号
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○堂本暁子君 私は、きょうは世界じゅうどこでも一番悩みと申しますか、苦労しておられると思います痴呆性老人の問題を中心に質問したいと思います。  その前に、先日いろいろ手続上何か行き違いがございまして、リプロダクティブヘルスのことでもう一回だけ大臣にお答えをいただきたいと思ってお...全文を見る
○堂本暁子君 ありがとうございました。ぜひとも女性の意見を入れながら今後お考えいただきたいと思います。  では、痴呆性老人の問題ですが、一九九〇年の資料によりますと、六十五歳以上の痴呆性老人はおよそ百万人、大変なことでございます。二〇一五年になると二百四十七万人、およそ二百五十...全文を見る
○堂本暁子君 大変詳しく御説明くだすったわけですが、こだわるようですけれども、部長のお使いになる言葉、それから今回出ております書類も、ほとんどが老人性痴呆疾患患者となっております。百万人、厳密には九十九万四千人ですが、疾患という言葉をお使いになるからには、医療の対象、病気という把...全文を見る
○堂本暁子君 今の御答弁で、必ずしも医療の対象ばかりではない、もっと広い。私たち日常的にぼけ老人なんて言い方をいたします。私も物忘れが激しいと、その中の一人かななんと思うくらい日常的に使う言葉ですけれども、そこまで広く考えておられるということがはっきりわかりました。  直接に、...全文を見る
○堂本暁子君 いえ、古いのを使うかどうかということだけ伺っております。
○堂本暁子君 そうです、空きベッドとか。
○堂本暁子君 古いのは使わないということですか、使うか使わないかだけを。
○堂本暁子君 使うか使わないかを確認しているんです、新しいことではなくて。古いところを絶対にお使いにならないかどうか、イエスかノーかだけでお答えください。
○堂本暁子君 ということは、古い建物も使うということですか。
○堂本暁子君 わかりました。そういたしますと、それは精神病棟の一部、例えば建物だったら、そこを改修すれば、つながっている中で、一般の精神病院の一般病棟と壁で切られてこっちを使えるということだと私は了解いたします。  では、次にまいります。  痴呆性老人に精神科の治療が大事であ...全文を見る
○堂本暁子君 まさに今収容という言葉をお使いになったとおりに収容だと私も思います。百万人のうちの八五%、八十五万人ぐらいは在宅ないしは老人施設にいるわけですけれども、残りの一五%が今病院である。それをさらに非常にふやすという方向だと思います。これはまさに世界の趨勢から逆行している...全文を見る
○堂本暁子君 完全に精神障害者と同じ扱いだということがはっきりわかりました。したがいまして、精神保健法が適用される。日本の場合でしたら、憲法三十一条で決めた「何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない」定めがあります。また...全文を見る
○堂本暁子君 大臣がおっしゃるように、それは医療の方からいえば行動制限ができる精神保健法は便利な法律であるかもしれません。しかし、老人の側からだったらそうじゃありません。温かい家庭とおっしゃいますけれども、そういう家庭ばかりではないと思うんですね。おばあさんがもう年じゅう周りを徘...全文を見る
○堂本暁子君 もうぜひとも伺いたいですけれども、そのチェック体制というのはどういうふうに行われているか御存じですか。書類のチェックですよ、私の知る限り。現場へ行ってきちんと見てきました。入っていってきちんとそういうチェックをしていますか、日本の精神病院で。精神障害者に対してでもや...全文を見る
○堂本暁子君 それはもう読みましたので、大臣ありがとうございます。
○堂本暁子君 はい、それは存じております。
○堂本暁子君 はい、ありがとうございました。
○堂本暁子君 伺いますけれども、精神科を持っている総合病院は一体日本に幾つありますか。
○堂本暁子君 後で結構です。
○堂本暁子君 私のそれは専ら主張してきたことでございましてね、私の知っている限り総合病院に精神科がないことの方が問題なんです。そして、例えば精神病院は日本じゅうどこにでもありますのですけれども、大体精神科というのは山の中にあるんです。そして、骨折をした、何をしたというときに精神科...全文を見る
○堂本暁子君 それでは、今近くの病院と連携とおっしゃいましたけれども、精神保健法の四十八条はどういうことになるんですか。
○堂本暁子君 骨折したらどうするんですか。
○堂本暁子君 常識で考えても無理だと思います。骨折といっても、足の骨折なら別ですけれども、脊髄とか、私の祖母なんかでも九十歳を超したとき簡単に脊髄を折りました。二カ月も三カ月も入院いたしました。もう痴呆もありました。そういったありとあらゆる病気がありますね。例えばがんになった場合...全文を見る
○堂本暁子君 今おっしゃったのは一万何千床ですね。
○堂本暁子君 そこにほとんど入院しておられるわけです。満員なんです。今これからつくられようというところは、大体十万近い病床をつくるというふうに伺っていますけれども、そういったより多い人たちがそこへ後から後から……。そんなもの大体ないんですよ、総合病院の精神科に行けるなんという病院...全文を見る
○堂本暁子君 私が見る限り、精神病棟に今おっしゃったようないろいろな酸素とかそのぐらいのものがあったとしても、手術ができるわけじゃありませんし、それに、一般の病院と連携をとるとおっしゃるそこにこそ、連携がとれないことを私は問題にしているんです。法律的に精神保健法が適用されたらば、...全文を見る
○堂本暁子君 はい、そうです。
○堂本暁子君 これは確かにほかから見れば多いんですけれども、精神科の集中治療というのはマンパワーでやるというのが現代の精神医療だというふうに、私は専門家じゃありませんが了解しております。とすれば、そういった本当に集中治療をするにはとても無理な要員です。六対一の精神病院あるいは老人...全文を見る
○堂本暁子君 最後に、今回の施策というのは大変実質的にはいろいろお考えになっての上のことかと存じますけれども、法律だけ、そして人権という視点からの老人のことを考えましたときにぱ、これは収容型、いわゆる時代に逆行したとしか言いようがないんですね。こういったノーマライゼーション、それ...全文を見る
○堂本暁子君 人間というのは医療だけの対象ではありません。その人の人生がございます。その人生のついの住みか、たとえ痴呆であれ、痴呆でなかろうと、やはりそれは尊厳の守られるものでなければならない。ですから、私が人権委員会でゴースチンさんとおっしゃる精神医療の専門家ですが、アメリカの...全文を見る
○堂本暁子君 お願いいたします、どうぞよろしく。
09月25日第121回国会 参議院 環境特別委員会 第2号
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○堂本暁子君 環境委員に今回初めてなりまして質問の場を与えられたわけですけれども、最初ですので、まず日本の環境行政について大所高所からきょうは伺いたいと思います。特に来年の六月には環境と開発に関する国連会議も開かれることですし、地球環境の立場から伺いたいというふうに思います。 ...全文を見る
○堂本暁子君 今、環境と開発を両立させた国とおっしゃいましたけれども、先ほど水俣の質問もありましたように、いまだに水俣のために苦しんでいる多くの方、公害の犠牲になったとあえて言わせていただきますけれども、あえて言わなくてもいいかもしれません。公害に苦しんだ被害者、そして地域住民の...全文を見る
○堂本暁子君 開発と環境、これは大変両立ということが難しい、ある意味では矛盾する二つのコセプトではないかと思いますけれども、やはり今伺ったお話ですと、開発を前提にしていかにして公害を防止するか。確かに第三世界の方たちはまず開発ありきだ、北の国はみんな開発をどんどんしてからそういう...全文を見る
○堂本暁子君 抽象的では私はやっぱり困るんではないかと思うんですね。きょうも私は自動車に乗ってきました。しかし、実際問題としてもうこのままの生活を続けていたのでは、大臣おっしゃったように地球環境は破壊されます。大変言いにくいことなのかもしれませんが。  これは書いてあるものから...全文を見る
○堂本暁子君 そのとおりだと思います。  そういたしますと、このNGOの部分ですね、「民間組織における取組」というところ。先ほど大臣もおっしゃったように、日本の公害防止というのは、被害者と住民の中でまさにこれは住民運動、市民運動の中から展開されてきたものです。ですけれども、ここ...全文を見る
○堂本暁子君 いろいろ見ますと、地球環境日本委員会の名簿を見ましてもどうしても財界主導としか思えません。そうではなくて、この際やはり住民参加の発想にぜひ環境庁全部が発想を変えていただきたい。そうしない限り日本は世界の場で、私が見る限り、たった十日でしたけれども、UNCEDの場で見...全文を見る
○堂本暁子君 三つの条件だけを伺っておりますので、それだけをお答えいただけますか。
○堂本暁子君 大変大きな原生林がこれで水没するわけです。まさに今UNCEDで熱帯林の保護、そして日本でも生物的多様性、バイオダイバースティーの保護について大変積極的にそのことが大事だと言われているときに、これだけ多くの野生生物のいるところを水没させるということ、スマトラゾウだけで...全文を見る
○堂本暁子君 これは相手の国の状況ですと大変に信頼できないものがございます。私は去年、現地に参りまして住民一人一人に、全部聞いたわけじゃありません、二万人も住んでいるんですから。しかし、そこへ入っていってどうなのかと聞いた。反対すれば銃でおどかされる。実際そうです。調査するときに...全文を見る
○堂本暁子君 時間なので終わりますけれども、経過を見ますと、一九七九年には東電建設の子会社が入っていまして、環境アセスメント、影響調査、これは現地の大学ですがやっているのは一九八三年なんです。最初にアセスメントがあってから計画が立てられるべきですけれども、何と四年もたってからの環...全文を見る
11月20日第122回国会 参議院 環境特別委員会 第2号
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○堂本暁子君 堂本でございます。  長官、初めてお目にかかるわけですけれども、大変大事なときに長官になられたというふうに思います。きょうは三点伺いたいと思っています。先ほどから出ています環境と開発に関する国連会議、いわゆる地球サミットについて、それからバイオダイバーシティー、生...全文を見る
○堂本暁子君 資金と技術移転、そのことが日本の役目のように、外務省の局長方もそうですし、皆さんそういうことをおっしゃいますけれども、私は思想なり理念のないお金とか技術というものは環境問題を解決しないだろうというふうに思っております。むしろ今、お金以前に日本はどういう姿勢で何をする...全文を見る
○堂本暁子君 よろしくお願いいたします。  そのバイオダイバーシティーですけれども、熱帯林の問題、そして海の問題、いろいろございます。地球上の問題全部そうだと思うんですけれども、私たまたま新聞を見ましたら、環境庁長官の紹介のところに「ヨット、素潜りと海が大好き」と、こう書いてあ...全文を見る
○堂本暁子君 それではサンゴ礁もごらんになりましたか。
○堂本暁子君 先日、フランスのフランソワ・デュマンジュさんとおっしゃる海の生態学の専門家から、沖縄本島のもうほとんどサンゴ礁は全滅に瀕しているというそういうふうな御報告がございました。  私は潜れませんけれども、返還当時の座間味なんかに参りますと本当にサンゴ礁が美しかった。その...全文を見る
○堂本暁子君 そこまでお詳しいのでしたら、ぜひとも長官の在任中は何としても白保のサンゴは守っていただきたい。私は素人で長官ほど存じませんけれども、専門家に言わせれば世界で貴重なサンゴということですから、これは何としても守っていただきたい。  それからサンゴは陸の熱帯林に匹敵する...全文を見る
○堂本暁子君 日本は技術的に進んでいるということを先ほどからおっしゃっていらっしゃるわけです。とすれば、やはりその点を率先して考えなければならない。アメリカはやはり自由経済、パテントを適用するということをもうはっきり言っているわけですから、ですからその危険な問題とか安全性の問題に...全文を見る
○堂本暁子君 国内でも非常に暗礁に乗り上げていることは承知しておりますけれども、それでもこういう分野でこそ、日本はお金を出すとかそういうこと以前に、あと十年、二十年、三十年たったときに、よくぞ日本はあのとき頑張ってくれたと言われるようなことができる分野じゃないかと思うんです。 ...全文を見る
○堂本暁子君 よろしくお願いいたします。  大臣、今度はやさしいことです。バイオテクノロジーなんというのは大変に難しくて、私も勉強するのにすごく時間がかかった問題なんですけれども、こちらはやさしい問題でございます。女性と環境。実はこの委員会は女性が七人でございます。大変女性が強...全文を見る
○堂本暁子君 一歩下がってというのはもう古いと思います。同じでいいんじゃないでしょうか。  実はマイアミで二つ会議がありました、どちらもUNCEDに向けてですけれども。一つはUNEPの主催した四日から八日までの会議、それからこれはモーリス・ストロングも出まして千五百人世界から集...全文を見る
○堂本暁子君 とても不思議なんですね。  それでは次に、これもイエス、ノーで伺いたいんですが、ブラジルのリオに行く政府の代表団に女性をお入れになる気はおありになりますでしょうか、ないでしょうか。
○堂本暁子君 そういうことで申し上げているんではなくて、女性の代表をきちんと入れていただけるかどうかということで伺っているわけです。  たまたまきょう森山さんがいらっしゃるわけですけれども、国連の婦人年のとき、森山さんは政府代表でまさに条約にサインをなさった。そのナイロビから七...全文を見る
○堂本暁子君 最後の結論だけ言いたいんです。  今見つかりませんが、ウイメンズ・アジェンダ21というのがありまして、それからそこに出ていた国会議員と政府関係者全部に、今度は手紙が来ないなんて絶対言っていただきたくない、そこに対して十二日付で手紙を書きました。それは、どこの国も女...全文を見る
11月25日第122回国会 参議院 環境特別委員会 第3号
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○堂本暁子君 きょうは、椎貝先生、山本先生、大変お忙しい中を御出席いただきまして、まことにありがとうございました。  早速先生方に伺いたいんですが、一つその前に、今お話をお二方から伺いまして、私は、消費税の公聴会それから六ケ所村の放射性廃棄物の公聴会と出ましたが、きょうはちょっ...全文を見る
○堂本暁子君 だけで結構です。
○堂本暁子君 結構でございます。ありがとうございます。  先生にその御専門からあえて離れて伺いますが、川というのは生きておりますが、一合お話しのあった問題以外にいっぱい私は、例えば利根川にいたしましても、それからもっと山の中へ行きましたらば黒部の渓谷とかダムがつくられる前から実...全文を見る
○堂本暁子君 私が伺いましたのは、マイナス面はないのかあるのか。
○堂本暁子君 手を挙げていますけれども。  お金のことを伺っているのではなくて、マイナス面があるかどうかということです。川に対しての影響、住民に対してのマイナスの影響があるかどうかを伺っているんです。
○堂本暁子君 今は時間がございませんので、後ほど、先生が考えていらっしゃるマイナス面、幾つでもあるとおっしゃった、それを一応伺いたいと思いますが、よろしゅうございますか。
○堂本暁子君 それでは、きょうも長島町の古いらしていると思いますけれども、住民の方から、もう既に塩害に侵されていると、しかし塩害はない、もっと問題は洪水だし堤防の問題だと、この間現地に伺ったときにも言われました。それから朝日新聞の調査によりますと、一時工事をぜひ中止してほしい、そ...全文を見る
○堂本暁子君 山本先生に伺いますが、マイナス面がやはりないわけではないんではないかと思います。そういったマイナス面を椎貝先生同様お書きいただけたらうれしいと思いますことが一つ。  それから、私もマスコミに勤めておりました。朝日新聞の調査、私どものやります調査は非常に、今これは朝...全文を見る
○堂本暁子君 では、よろしくお願いいたします。  ありがとうございました。
12月05日第122回国会 参議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第3号
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○委員以外の議員(堂本暁子君) お答えいたします。  先月、国連本部を訪れ、PKOの責任者を初め十人の担当官に会うことができました。その発言の中で最も大事だと思ったことを御報告したいと思います。  日本が憲法の制約、そして歴史的な事情あるいは判断から、国連にPKOを参加させる...全文を見る
12月06日第122回国会 参議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第4号
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○委員以外の議員(堂本暁子君) 社会党・護憲共同の法案の発議者の堂本暁子です。  まず、中国の問題から御報告したいと思いますが、私は、教科書問題が起こりましたとき、侵略か進攻かというときに、ちょうど北京でその当時は記者として取材に当たっておりました。中国の方は当時大変寡黙で、マ...全文を見る
12月18日第122回国会 参議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第5号
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○委員以外の議員(堂本暁子君) 社会党の平和協力活動等に関する法案の発議者でございます堂本暁子です。  十二月八日にテレビを通して、日中戦争そして太平洋戦争のさまざまなフィルムがたくさん放送されました。余りに悲惨な映像を見て、思わず同じ日本人として、半世紀を経ても目を覆いたくな...全文を見る
○委員以外の議員(堂本暁子君) まず、定期協議のことですけれども、ちょうどパリ協議会の後だったものですからその御報告を受けたところで、私どもの方から何か申し上げたということはございません。  それから、カンボジアについて何ができるかということですが、まさに今大臣がいろいろやるこ...全文を見る
12月19日第122回国会 参議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第6号
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○委員以外の議員(堂本暁子君) お答えいたします。  もう笑っていらっしゃるんですけれども、次元の低い話にしたくないと思います。例えばノルウェーなんかでしたら、総理大臣も女性、そして閣僚の半分が女性、そしてここに座っていらっしゃる方の四〇%が女性のような国だったら、恐らく今のよ...全文を見る
12月20日第122回国会 参議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第7号
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○委員以外の議員(堂本暁子君) 私たちが提出している法案では、自衛隊ではなく武器を持たずに行くということでございますが、ここに高等弁務官事務所のカンボジア難民帰還援助計画というのがございます。和訳されたものと、これは新しいのは英語のままですけれども、ここの中を見ますと、一番主に活...全文を見る
○委員以外の議員(堂本暁子君) ここで、NGOの場合にはそういうところへ行くわけですね。武器を持たず、そしてそこのところに、今例えばイギリスでしたらOXFAMなんていうのがあります。日本でもそういう形で、文民で武器を持たず、そういうところに家を建て活動する分野は多々あると思います...全文を見る
○委員以外の議員(堂本暁子君) お答えいたします。  先日、田委員が言われましたように、カンボジアは日本の軍隊が出たところです。そして、現実の問題として自衛隊は送ってほしくないということを田さんは聞いてこられました。そういうところです。であるがゆえに、武器は持たずに行くべきだと...全文を見る