武見敬三

たけみけいぞう

選挙区(東京都)選出
自由民主党・国民の声
当選回数5回

武見敬三の1996年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月22日第136回国会 参議院 外務委員会 第2号
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○武見敬三君 それではお聞きいたします。  まず、KEDOの取り決めに関連したことをお伺いしたいと思いますが、近ごろ米国の国内における共和党、民主党の対立が深刻化いたしまして、予算作成の問題が解決できておりません。その結果、北朝鮮の必要とする重油代金二千万ドルの支出ができず、日...全文を見る
○武見敬三君 その内容でございますが、実際にこれは肩がわりをするのか、あるいは立てかえになるのか。この点についてはどう理解したらよろしいのでございましょうか。
○武見敬三君 この点に関しましては、実際に重油の代金としては支払いたくないという考え方もあるやに伺っているわけでありますが、結果として日本が二千万ドルを支出するという点に関しては変わりがないだろう、しかもそのきっかけになったのが米国の予算作成の問題の深刻化ということもこれは事実で...全文を見る
○武見敬三君 ぜひ効果的にお使いいただくことを心から期待しているわけであります。  別の問題に移ります。  一九九五年度版のODA白書、これは外務省の経済協力局が編集しておりますが、その中で当然ODA大綱四原則の一つでもあります開発途上国の民主化の促進が挙げられております。そ...全文を見る
○武見敬三君 そこで、日本は台湾にございます中華民国政府、これを外交上は承認をしておりません。しかし、その中華民国が所在をしております台湾におきましては、政治体制の民主化が近年着実に進行しております。三月二十三日にはその最高指導者である総統を直接選挙するための投票が行われることに...全文を見る
○武見敬三君 先ほどのODA白書の中でも「外交活動全体によって取り組むべき重要な課題である。」というふうにこの民主化を促進する基本姿勢が明らかにされているわけでございまして、その点をぜひ基本的にとらえてこの総統直接選挙についての評価をしていただきたいと考えているわけであります。 ...全文を見る
○武見敬三君 私自身は、実は基本的に政府の方針にも基づいた形でこうしたことが可能だと考えております。  現に、例えばこうした台湾における民主主義の制度化についての歓迎談話の中で、それを評価しつつも、さらに加えて台湾は中国の一部であるという我が国政府が理解する見解を再び確認し、そ...全文を見る
○武見敬三君 今おっしゃったのは、むしろ私は政治目的であろうかと思います。軍事目的と申しますと、一九八〇年代の中ごろから人民解放軍は急速にその近代化を進めてきておりまして、それによって集団軍であるとかあるいはその技術の改善等、装備の改善等に相当力を入れてきた、それがある一定の段階...全文を見る
○武見敬三君 この軍事演習等に関する政治目的については既に防衛庁の方から述べられたわけでありますが、外務省として基本的に台湾問題は国内問題であるとの理解を一応示されているのではないかとは思いますが、このような軍事的な行為というものを通じて政治目的を達成しようとする中国政府のやり方...全文を見る
○武見敬三君 自制を求めるということで、こうした軍事演習等を使った政治目的の達成については否定的な評価をされたと私は受けとめますが、実際にその旨日本政府は中国政府に対して何らかの申し入れ等をしておられるのでしょうか。
○武見敬三君 そのときの銭其シン外交部長の回答はいかなるものでございましたか。
○武見敬三君 ところで、伝えられるところによりますと、中国は引き続き三月二十三日に行われる総統直接選挙に向けて対岸福建省等における次の軍事演習の準備を進めているというふうに伺っております。これは防衛庁、いつごろどの程度の規模の軍事演習が現在計画されているのでありましょうか。
○武見敬三君 こうした一連の中国の軍事演習等は、やはり北東アジア全体の安全保障にもさまざまな影響を及ぼす重要な問題であると私は考えるわけでありますが、実際にこの一月、局長レベルで日中安全保障対話が開かれております。このときにこうした問題は議論になったのでありましょうか否かをお聞き...全文を見る
○武見敬三君 その実際の対話の中で、中国側は日本にとって満足のいく回答をきちんと示してくれたんですか。いかがでしょうか。
○武見敬三君 わかりました。  それでは、日本がこうした台湾海峡情勢にどういう形で実際にかかわっているのかということを確認したいと思います。  そこで、冷戦下においてもさまざまに議論されてきたことでありますが、日米安全保障条約の第六条、極東条項の再確認を実際にしてみたいと思う...全文を見る
○武見敬三君 その「台湾地域」には台湾海峡、澎湖島さらには金門、馬祖沿岸諸島は含まれているのでございますか。
○武見敬三君 私は、殊さら台湾海峡における軍事的緊張をあおってみたり、それを実際に扇動するような気持ちは全くないわけでございまして、むしろ冷戦が終了した後さまざまな地域がやはり流動化し、不確定な要素を含み始めている現実を国民にきちんと知らしむる必要があるという認識に立って御質問を...全文を見る
03月12日第136回国会 参議院 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会 第1号
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○小委員長(武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会を開会いたします。  本日、同小委員会は、十三名の小委員中八名の出席を得ており、過半数を満たしております。  この際、一言ごあいさつを申し上げます。  このたび、本小委員会の小委員長に選任されまし...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) まず、小委員の異動について御報告いたします。  去る二月二十九日、委員の異動により欠員となりました小委員の補欠として立木洋君が選任されました。  また、同日、椎名素夫君が外務委員に選任されました。本日は、参議院フォーラムの椎名君にも御出席をいただいて...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) アジア・太平洋に関する件を議題といたします。  本日は初回でございますので、今後の運営等につきまして御協議願いたいと存じます。  初めに、小委員会の次回以降の運営につきまして、外務委員会の理事、オブザーバーの皆様に幹事をお願いし、御協議いただくことと...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) 立木洋君。
○小委員長(武見敬三君) 野沢君。
○小委員長(武見敬三君) ただいま立木君及び野沢君よりかような御意見がございました。  この際、他の委員の方々からの御意見を聴取したいと思います。
○小委員長(武見敬三君) この際、小委員長として御説明を申し上げます。  今回、平成会の各委員及び外務委員長との間で小委員会の開催を実施したいという御相談をさせていただきました。ただし、外務委員長の立場としては、与野党協議の上開催については取りまとめをしてほしいという御依頼がご...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) それでは、できる限り御出席いただいている委員からの御意見をお聞きしたいと思います。  武田委員、いかがでございましょうか。
○小委員長(武見敬三君) 速記をとめてください。    〔午前十一時二十七分速記中止〕    〔午前十一時五十六分速記開始〕
○小委員長(武見敬三君) 速記を起こしてください。  本日、衆議院における事情により、本小委員会が実質的に協議に入れないことはまことに遺憾に存じます。小委員長としては、皆様の御同意を得て、本日の小委員会の経過を委員長に報告し、その善処方について要請いたしたいと存じますが、御異議...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) 御異議ないと認め、六よう取り計らいます。  本日の小委員会はこれにて散会いたします。    午前十一時五十七分散会
03月19日第136回国会 参議院 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会 第2号
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○小委員長(武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会を開会いたします。  まず、小委員の異動について御報告いたします。  本日、委員の異動に伴い、山本一太君が小委員に選任されました。     ―――――――――――――
○小委員長(武見敬三君) アジア・太平洋に関する件を議題といたします。  本日は、最近の中国・台湾情勢について、杏林大学教授平松茂雄君、慶應義塾大学教授小島朋之君、筑波大学助教授井尻秀憲君に御出席いただき、御意見を聴取いたしたいと存じます。  この際、参考人の方々に小委員会を...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) ありがとうございました。  それでは、次に小島参考人にお願いいたします。小島参考人。
○小委員長(武見敬三君) ありがとうございました。  次に、井尻参考人にお願いいたします。井尻参考人。
○小委員長(武見敬三君) ありがとうございました。  以上で参考人からの意見聴取は終わりました。  これより質疑を行います。  なお、質疑は各委員往復五分以内でお願いをいたします。いわゆる五分ルールを適用させていただきます。  また、小島参考人には御都合によりまして午後七...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) それでは、時間の制約がございますので、小島参考人を中心に質問をお願いします。
○小委員長(武見敬三君) 小島参考人には、大変御多忙のところありがとうございました。  それでは、引き続き質疑を継続したいと思います。
○小委員長(武見敬三君) ありがとうございました。  それでは、最後に私の方から平松参考人に御質問させていただきたいと思います。  現在の中国政府の最大の関心事は、民主的な手続で選出された、恐らく再選されることになる李登輝総統が国際社会でいかなる扱いを受けるかという、そこに絞...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) 威嚇を続けるというのは、直接の武力行使にはならないが、軍事演習等を通じてそうした、例えば再度訪米するとかあるいは日本を訪問するといったケースですか。
○小委員長(武見敬三君) わかりました。  それから、喫緊の課題でございますけれども、三月二十三日の投票日に向けて空母ニミッツが機動部隊を引き連れた形で台湾海峡を北上いたします。このときに、二十五日までの予定で行われている中国の三軍合同の演習というのは、中間線よりも大陸側であり...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) 例えば航行する空母ニミッツの場合、軍事演習の中から何らかの形で自分たち米機動部隊に対して攻撃的な姿勢を演習の中の何らかの中国側の航空機なりがとった場合には、直ちにこれに対する迎撃態勢というのは整えているわけですね。
○小委員長(武見敬三君) そういう形での不測の事態はあり得ると、こういうことですか。
○小委員長(武見敬三君) そうすると、まさに台湾の人たちが投票するその日を一つのめどにして米空母機動部隊が台湾海峡を航行するという、その意味は一体どこにあるんでしょうか。
○小委員長(武見敬三君) そうすると、民主的な投票行動に対するある一定の中国側の軍事的威嚇が好ましくない効果を及ぼさないための軍事的な示威行為という理解でよろしゅうございますか。
○小委員長(武見敬三君) 以上で参考人に対する質疑は終わりました。  参考人には、貴重な御意見をお述べいただきましてまことにありがとうございました。小委員会を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。  本日はこれにて散会いたします。    午後七時五十七分散会
03月27日第136回国会 参議院 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会 第3号
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○小委員長(武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会を開会いたします。  まず、小委員の異動について御報告いたします。  委員の異動に伴い、去る二十二日、笠原潤一君が小委員に選任されました。  また、本日、畑恵君が小委員に選任されました。    ...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) この際、お諮りいたします。  小委員会の運営につきましては、外務委員会の理事、オブザーバーの皆様に幹事をお願いし、御協議いただくことといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小委員長(武見敬三君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     ―――――――――――――
○小委員長(武見敬三君) アジア・太平洋に関する件を議題といたします。  本日は、最近の中国・台湾情勢について、ハーバード大学教授エズラ・F・ヴォーゲル君、東洋学園大学助教授朱建栄君及び東京大学助教授田中明彦君に御出席いただき、御意見を聴取いたしたいと存じます。  この際、参...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) ありがとうございました。  それでは次に、朱参考人にお願いをいたします。朱参考人。
○小委員長(武見敬三君) ありがとうございました。  それでは、次に田中参考人にお願いをいたします。田中参考人。
○小委員長(武見敬三君) ありがとうございました。  以上で参考人からの意見聴取は終わりました。  これより参考人に対する質疑に入ります。  なお、質疑はお一人往復五分以内でお願いをいたします。  質疑のある方は順次御発言願います。
○小委員長(武見敬三君) ただいまの寺澤委員からの質問の中に、いわゆる台湾、中国に対するあいまい性、これはストラテジックアンビグイティーと言っていますが、このあいまい性を継続することが果たして可能かという質問がありましたが、これに対してはいかがでしょうか。
○小委員長(武見敬三君) 時間が一応往復五分以内ということになっておりますので、このルールをできる限りお守りいただければと思います。  なお、参考人の回答についても、時間がだんだん追ってまいりましたので、適宜御回答いただけることを期待いたします。
○小委員長(武見敬三君) ありがとうございました。  それでは、最後に一問だけ小委員長として朱建栄さんに御質問をさせていただきたいことがございます。  今回の台湾における総統選挙及び軍事演習に関連して新しく非常に画期的であったと思われることは、日本におけるマスメディアの台湾報...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) ありがとうございました。  以上で参考人に対する質疑は終わりました。  参考人には、貴重な御意見をお述べいただきましてまことにありがとうございました。小委員会を代表いたしまして厚く御礼を申し上げます。  本日はこれにて散会いたします。    午後...全文を見る
04月03日第136回国会 参議院 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会 第4号
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○小委員長(武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会を開会いたします。  まず、小委員の異動について御報告いたします。  本日、委員の異動に伴い、笠原潤一君が小委員を辞任され、その補欠として林芳正君が選任されました。     ―――――――――――...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) アジア・太平洋に関する件を議題といたします。  本日は、最近の中国・台湾情勢について、東京大学教授若林正丈君及びアジア経済研究所地域研究部研究員佐藤幸人君に御出席いただき、御意見を聴取いたしたいと存じます。  この際、参考人の方々に小委員会を代表して...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) ありがとうございました。  それでは、次に佐藤参考人にお願いいたします。佐藤参考人。
○小委員長(武見敬三君) ありがとうございました。  以上で参考人からの意見聴取は終わりました。  これより参考人に対する質疑に入ります。  なお、質疑はお一人往復五分以内でお願いをいたします。  質疑のある方は順次御発言をお願いいたします。
○小委員長(武見敬三君) それでは、小委員長の方から若林参考人にお聞きいたします。  今回の台湾海峡の緊迫化した情勢の中でアメリカが空母二隻を派遣いたしました。このことを通じて台湾の人たちは、アメリカの台湾に対する安全保障上のコミットメントについてどういうふうにそれを受けとめた...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) 以上で参考人に対する質疑は終わりました。  参考人には、貴重な御意見をお述べいただきましてまことにありがとうございました。小委員会を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。  本日はこれにて散会いたします。    午後零時二十一分散会
04月10日第136回国会 参議院 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会 第5号
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○小委員長(武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会を開会いたします。  まず、小委員の異動について御報告いたします。  委員の異動に伴い、昨日、笠原潤一君が小委員に選任されました。     ―――――――――――――
○小委員長(武見敬三君) アジア・太平洋に関する件を議題といたします。  まず、政府から説明を聴取いたします。外務省加藤アジア局長。
○小委員長(武見敬三君) それでは、次に防衛庁秋山防衛局長。
○小委員長(武見敬三君) 以上で政府からの説明の聴取は終わりました。  ただいまの政府からの説明に対し質疑を行います。  なお、質疑はお一人往復五分以内でお願いをいたします。  質疑のある方は順次御発言願います。
○小委員長(武見敬三君) 本日の調査はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。    午後四時五十七分散会
04月11日第136回国会 参議院 外務委員会 第6号
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○武見敬三君 インド洋まぐろに関する協定及びWTOの確認書については、いずれも内容的に問題はなく、これは支持を表明しておきたいと思います。  そこで、日米首脳会談における主要なテーマと思われる日米安保に関連した質問をさせていただきたいと思います。  間もなく行われる日米首脳会...全文を見る
○武見敬三君 そこで、特に内外の内についてわかりやすく、特に国民に対し日米安保体制の今日的意義と役割について説明をしなければいけないんだろうと、こういうふうに考えるわけであります。このわかりやすく説明するという観点から御質問を続けさせていただきたいわけであります。  このいわゆ...全文を見る
○武見敬三君 そういたしますと、日米の政府の間でこの日米安保体制という言葉についての明確な定義というのは行っておられるのでしょうか。
○武見敬三君 ただ、現実に報道を通じて国民が理解をしているこの日米安保体制という言葉、その意味がもう少し明確にわかりやすく知らされなければ、冷戦後の日米の実質同盟関係というものの継続的な意義、役割をきちんと説明することはやはりなかなか難しいのではないかという気が私はし、若干憂慮し...全文を見る
○武見敬三君 ジャパン・US・セキュリティー・アレンジメントという言葉が日米安保体制という、通常私どもが理解している言葉の意味と同じであるかどうか。やはりこうした点についてのきちんとした説明がないと、日米安保体制という言葉が報道を通じてどうもひとり歩きをしておりまして、国民にある...全文を見る
○武見敬三君 日米安保条約を基盤とした日米両国間の協力関係ということであるというお話でありますが、こういう日米安保体制という言葉が使われながら、そのいわば意味、意義という点で、特にアジア太平洋地域の平和と安定に貢献するんだという言い回しがついてくるときに、私自身は、こうした論理と...全文を見る
○武見敬三君 例えば池田外務大臣の御発言の中で、特に日米安保条約についても、冷戦終結後、第五条のいわゆる日本防衛から第六条の極東条項にそのウエートが移行しつつあるんだという御発言があったやに報道を通じて聞いているわけでありますが、そうしたいわばウエートの移行といったようなことが、...全文を見る
○武見敬三君 そういたしますと、極東条項の対象地域から台湾を外す考えはないというふうに理解させていただいていいというわけでございますね。
○武見敬三君 実際に台湾を極東条項の対象地域から外さないという考え方を堅持する場合には、中台両当事者が武力を行使せずに、または米国が中台両当事者間に発生した紛争に軍事的に介入しないということを前提としない限りにおいては、日米安保条約と日中関係というものはやはり常に潜在的に緊張をは...全文を見る
○武見敬三君 以上です。
04月30日第136回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○武見敬三君 新垣公述人、福井公述人の御両人におかれましては、連休の谷間の本来ならばゆったりとお休みになりたいときに、このような場に御出席いただき、貴重な御意見をいただけたことを心から感謝申し上げたいと思います。  そこで、最初に福井公述人の方に御質問をさせていただきたいわけで...全文を見る
○武見敬三君 ありがとうございました。  実際にこうした規制緩和について議論をいたしますと、御指摘のとおり、各分野によって相当きめ細かく、その結果としての競争原理、弱者というふうに表現されましたけれども、そこから付随して生ずる問題に対する新たな対処措置と実はパッケージであわせて...全文を見る
○武見敬三君 御自身の生活体験の中から、そうした基地機能というものを沖縄であろうが本土であろうが廃止すべきだという御意見であったかと思います。  ただ、日米安全保障条約及びそれに基づく日米安保体制というのは、そうした基地周辺に住む皆様方だけの立場とお考えだけで議論できない分野が...全文を見る
○武見敬三君 どうしても意見がかみ合わない部分があるのはもうやむを得ないところかと思います。  ただ、私は基本的に、こうした基地周辺の皆さん方がこうむる負担については、その負担をこうむらない者が何らかの別の形で間接的に負担することによってその負担を分かち合う基本姿勢は日本国民と...全文を見る
05月07日第136回国会 参議院 外務委員会 第9号
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○武見敬三君 それでは質問をさせていただきます。  まず初めに、中国の核実験についてお尋ねをさせていただきたいと思います。  中国の核実験は準備をしてから実行するまで約六十日間かかると、こういうふうに言われております。現在アメリカの偵察衛星などで確認されている限りにおいては、...全文を見る
○武見敬三君 現在準備が進められている点については、情報を確認されておられますか。
○武見敬三君 わかりました。それでは次の質問に移らせていただきます。  四月二十四日から少なくとも五月二日まで、五隻の中国船籍の海洋調査船と一隻のフランス船籍の海洋調査船が沖縄西方海域、これは日中の中間線よりも日本側の公海上というふうに聞いておりますが、そこにおいて、中国船籍の...全文を見る
○武見敬三君 そういたしますと、この中国船籍五隻が調査活動を行っているかどうかという確認はできているんでしょうか。
○武見敬三君 そういたしますと、調査活動というふうにまだ断定はできないわけではありますが、実際に五隻もの中国船籍の海洋調査船が同時にこういう形で一定の海域で活動をするというのは前例があるんでしょうか。
○武見敬三君 それでは、フランス船籍の海洋調査船の方についてお伺いをしたいと思います。  こちらについては、その調査目的について外交ルートで照会をされ、我が国の立場を申し入れられて、その結果、四月三十日にフランス側から本件の調査をとりあえず中断する旨連絡があった、そして五月一日...全文を見る
○武見敬三君 では、その調査についてはフランス側から全く回答はないわけですか、その調査活動の内容とか。
○武見敬三君 現時点においてフランス船籍の海洋調査船が日中間で係争地点と言われているような海域でこうした調査活動を行うというのは極めて理解をしがたいわけでありますが、実際に例えば中国側から委託を受けた海洋調査であるかどうか等推測をされるわけでありますが、この点についてはいかに判断...全文を見る
○武見敬三君 中国政府は、例えば銭其_外相が訪日をした際にも、海洋法条約の関連で漁業のみならず大陸棚の問題も一括して協議することを求めてまいりました。日本側は漁業を中心に考えていたわけでありますが、中国側はあえてこれに大陸棚を加えて一括というふうに言ってきております。  四月九...全文を見る
○武見敬三君 中国政府が海洋法条約に関連した交渉の中で大陸棚の問題をいずれ積極的に持ち出してくる可能性というものを私は予測するわけでありますが、この場合、外務省としてはどう対処されるおつもりなのか、その基本的な方針をお聞かせください。
○武見敬三君 大陸棚の資源開発について中国政府がどうも相当積極的に動き出しているような感じが見てとれるわけであります。既に過去において、尖閣列島周辺海域を含め中国側から、例えば石油資源の開発等についての共同開発等のいろいろな打診ないしある程度の申し入れといったようなものが公的ある...全文を見る
○武見敬三君 この点は、領土問題等も絡まり、非常に敏感かつ重要な課題であるだけに、国民世論の動向等もよく勘案をして対処されることを切に望むものであります。  次の質問に移ります。  四月二十五日に中ロ共同声明が出されました。エリツィン・江沢民会談を受けてのことであります。その...全文を見る
○武見敬三君 この登録すべき内容というのは、戦車、戦闘用航空機、軍用艦艇、ミサイル・ミサイル発射装置、攻撃ヘリコプター、装甲戦闘車両、大口径火砲システムの七つのカテゴリーの兵器について過去一年間の輸出入の数量と輸出入先を登録するということになっているようであります。  近年、ロ...全文を見る
○武見敬三君 その軍用艦艇一というのは、このキロ級の潜水艦なんでありましょうか。
○武見敬三君 実際にこの国連軍備登録制度、できたこと自体に価値があるということもあるかもしれませんが、その七つのカテゴリーのあり方等、さらには登録している国家の数その他、まだ十分ではないと思いまして、これをいかにこれからより効果的な登録制度にしていくのかということは、提案をするに...全文を見る
○武見敬三君 ASEAN諸国の中ではこうした域内の登録制度について具体的な話が既に持ち上がっているというふうに聞いておりますが、状況はいかがでございますか。
○武見敬三君 それでは引き続きまして、日中関係からの視点で御質問をさせていただきたいと思います。  私は、四月に自由民主党の訪中団の一員として訪中をいたしまして、あちらで熊光楷副総参謀長と会談する機会を持ちました。この中で、日中の安全保障対話及び軍事交流の強化というものが今極め...全文を見る
○武見敬三君 それから、時期がちょうど日米首脳会談及び日米安全保障共同宣言が出された後であっただけに、中国側がこの日米安保体制にいかに反応し評価をするかということが私の大きな関心事でもあったわけであります。この点、極めて公的な返答が返ってきたのみで、積極的にこの日米安保体制につい...全文を見る
○武見敬三君 どうも中国の場合には、日米安保体制について肯定的に評価する基軸としては日本の軍事大国化を阻止するという点のみがはっきりとした形で残っており、アメリカの軍事的プレゼンスを維持するという点に関しては肯定的評価からこれが非常に否定的評価にもつながりかねない状況に転換し始め...全文を見る
05月14日第136回国会 参議院 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会 第6号
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○小委員長(武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会を開会いたします。  まず、小委員の異動について御報告いたします。  委員の異動に伴い、本日、畑恵君及び川橋幸子君が小委員に選任されました。     —————————————
○小委員長(武見敬三君) 次に、調査報告書についてお諮りいたします。  本小委員会は、世界の成長センターと言われるアジア近隣諸国との友好関係の発展がますます重要であることにかんがみ、アジア太平洋地域における我が国外交のあり方について長期的かつ幅広い視野から調査検討するため平成八...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) それでは、本案を本小委員会の報告として委員長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小委員長(武見敬三君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午後一時一分散会
05月16日第136回国会 参議院 外務委員会 第11号
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○武見敬三君 アジア・太平洋に関する小委員会について御報告申し上げます。  小委員会は、アジア太平洋地域における我が国の外交のあり方について幅広い視野から調査、検討を行うため、本年二月二十九日に設置されて以来、小委員十四名をもって活動を進めてまいりました。  まず、三月十二日...全文を見る
05月23日第136回国会 参議院 行財政機構及び行政監察に関する調査会 第3号
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○武見敬三君 本日は、お二人の参考人におかれましては、まことに貴重な御意見を拝聴させていただきまして、まことにありがとうございました。大変勉強になりました。  当調査会におきましてこうしたオンブズマンを取り上げ、検討をするようになったその背景というものをまず確認しておかなければ...全文を見る
○武見敬三君 このオンブズマンに本来期待される機能というのは、実は国民が官僚機構に対する神話を失い始めた理由というものと必ずしも上手に重複しているわけではないのは、まさに元山先生御指摘のとおりだろうと思います。  またさらに、なぜこのオンブズマンかという議論になってきたときの一...全文を見る
○武見敬三君 特に、参議院のオンブズマンに求められる独立性というものを考えたときに、御指摘のとおり、オンブズマンになる個人の資格の要件というものが非常に大きく作用する、そういうように私は理解をし、お話を承りました。確かにそのとおりであろうかと思います。  また同時に、そういうい...全文を見る
○武見敬三君 最後に一言だけ。  この参議院にオンブズマン制度を設置する際において、独立性あるいは第三者性と申しましょうか、こうした点がどれだけきちんと制度上確保されているのかということが、恐らく国民の支持と信頼を得る上で決定的に重要な要件ではないかと実は思っていたものですから...全文を見る
○武見敬三君 ありがとうございました。
05月31日第136回国会 参議院 行財政機構及び行政監察に関する調査会 第4号
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○武見敬三君 オンブズマン制度の設置の意義についてはいろいろ議論があるかと思いますが、現実に我が国の三権分立の制度というのは実質なかなか機能していない。まず最初に、立法府たる政治及び政治家に対する国民の不信というものが極めて根強いものになった。その次に、昨今の状況下において、今度...全文を見る
06月07日第136回国会 参議院 外務委員会 第14号
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○武見敬三君 商業的造船業における正常な競争条件に関する協定の締結について承認を求めるの件でございますけれども、この協定に関連いたしまして、類似のものとしてはWTOがあると考えているわけであります。この新たな協定はこのWTOとどのような形で場合によって内容的に重複をするのか、また...全文を見る
○武見敬三君 この協定はこれから日本及びアメリカが批准することによって発効するというふうに伺っているわけではありますが、我が国の造船業界の中では、我が国の非常に複雑なあるいはわかりにくい取引慣行等が対象になって、こうした協定が乱用されるようなことがありはしないかというような危惧も...全文を見る
○武見敬三君 この協定に関しましては、今お話も伺いまして、基本的に賛成でございます。  次に、商標法条約の締結についてでございますが、この商標法条約というのは申請手続の簡素化を図ることがその目的であって、これだけでは商標権侵害等の知的所有権の侵害に対する効果というものは十分では...全文を見る
○武見敬三君 台湾はAPECには加入しておるわけでございますけれども、この商標法条約に参加する権利を現実には有しておりません。この場合、台湾における知的所有権保護の強化等々を考えた場合に、実際にこの条約はどういうふうにかかわりを持ち得るのか、あるいは間接的にではあれ効果を持ち得る...全文を見る
○武見敬三君 この商標法条約についても了解をいたしました。  一般質問を一つだけ防衛庁の方にしたいと思います。  最近起きた海上自衛隊のリムパック派遣部隊の事故に関連してでありますが、その後の事故調査の現状と今後の対応等についてお伺いをしておきたいと思います。特にその中で、発...全文を見る
○武見敬三君 ありがとうございました。
06月13日第136回国会 参議院 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会 第7号
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○小委員長(武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会を開会いたします。  まず、小委員の異動について御報告いたします。  委員の異動に伴う補欠として、本日、寺澤芳男君、畑恵君及び照屋寛徳君が小委員に選任されました。     ————————————...全文を見る
○小委員長(武見敬三君) アジア・太平洋に関する件を議題といたします。  まず、朝鮮半島情勢について政府から説明を聴取いたします。外務省加藤アジア局長。
○小委員長(武見敬三君) それでは次に、防衛庁小池参事官。
○小委員長(武見敬三君) 以上で政府からの説明聴取は終わりました。  ただいまの政府からの説明に対し質疑を行います。  なお、質疑はお一人往復五分以内ということでお願いをいたします。  質疑のある方は順次御発言願います。
○小委員長(武見敬三君) 本日の調査はこの程度にとどめます。  この際、一言ごあいさつを申し上げます。  恐らくは、本日の小委員会をもちまして今期国会におきましては最後の小委員会となります。  本小委員会は二月二十九日に設置され、当面、中国・台湾情勢について調査を進め、去る...全文を見る
12月11日第139回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○武見敬三君 それでは、本日は健康医療と政治とのかかわり、特に非常に大きな転換期にございます我が国の医療政策に関連した質問をさせていただきたいと考えるものであります。  現在の我が国の時代状況と申しますものは、まさに政策面から申し上げるとするならば短期、中期、長期の課題が混然一...全文を見る
○武見敬三君 この点に関して、まさに患者負担の引き上げに非常に強い反発がこういう形ではっきりとあらわれている。これに対して政府がどうこたえるかということを考えるときに、まず考えなければいけないことは、こうした短期的な患者負担の引き上げという政策が安易に行われるものではないと。しか...全文を見る
○武見敬三君 この財政的な視点というものが喫緊の課題であることはわかるわけでありますが、それにしても、中長期的な観点から財政的な課題を解決するための優先順位もさらに設定をされるわけでありまして、その中で医療の供給体制の効率化であるとか、あるいは医療保険制度そのものの抜本改正といっ...全文を見る
○武見敬三君 そこで、健康保険組合の人件費及び物件費などの事務諸経費というものは総額幾らで経常支出総額の一体何%を占めているのかお教えください。
○武見敬三君 財団法人医療経済研究機構がことし三月に発表しております国民総医療支出に関する研究報告書、これによりますとこうした事務諸経費は千三百五十三億円ですから、おおよそ同じぐらいの数字になっております。各種医療保険及び各種共済組合の合計をいたしますと、相当大きな数字になってお...全文を見る
○武見敬三君 貴重な御指摘ということは、それを実際に認識をして重要な課題として政策で実行していきたいということでよろしゅうございますか。
○武見敬三君 そこで、こういうことを実行していくときには非常に大きな痛みを伴います。それは、例えば健康保険組合は千八百十九あるわけでありますけれども、ここには相当多くの厚生省の職員の方々が第二の職場として再就職をされておられるわけであります。   こで、厚生省の方に、一体この健...全文を見る
○武見敬三君 大体そういうことのようでございますが、平成五年の数字があるということを伺っておりますけれども、平成六年と平成七年に調査を行われていないんですか、その数字はないんでしょうか。
○武見敬三君 そこで、厚生大臣、やっぱり国民に政府は抜本的に改正するんだという意思をはっきり示す意味でもこうした数字をきちんと公表する。そして、厚生行政全般について国民に対し御報告申し上げる厚生白書といったところでこうした数字を毎年調査して公表しておき、かつその上で改革案というも...全文を見る
○武見敬三君 このほかにも、まさにこの問題、年金とも非常にかかわるような問題にもなってくるわけでありますけれども、厚生年金基金を第二の就職口としておられる厚生省の職員の数を教えていただけますか。
○武見敬三君 このように、厚生年金基金の場合には特に約半分近くの基金に実際厚生省の職員の方が第二の就職口として仕事をしておられる。こうした実情、実際にある一定の必要性は確かにあるんだろうと思います。  そこで、その必要性について、どういう御説明がなされるのか伺っておきたいと思い...全文を見る
○武見敬三君 実態としても、厚生省の方からある種のインプリシットな、暗黙の圧力がかかってどうしても受けとめなければならないみたいな、そういう状況では全くないわけでございますね。
○武見敬三君 厚生行政に対する信頼を回復するためにも、こうした調査を的確に行って国民の前に知らしむる努力をぜひ厚生大臣やっていただきたいと思います。  さて、地域医療の効率化という視点に立ってみますと、さっき総理からもお話がありましたように、いわゆるかかりつけ医の機能を充実させ...全文を見る
○武見敬三君 地域支援型病院を新たに創設するというときに、この医師会病院といったものがソフト面で非常に大きな機能を既に持っているという点を重視して、これをハードな面からも支援しようという考え方があるかどうかを厚生大臣にお伺いして、私の質問を終わります。
○武見敬三君 ありがとうございました。
12月12日第139回国会 参議院 外務委員会 第1号
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○武見敬三君 ただいま池田外務大臣より沖縄に関する特別行動委員会、SACOの最終報告に関する御報告をちょうだいいたしました。また、その御報告に先立ちまして、今朝帰国されたばかりで、午前は衆議院の方にも御出席なされているというお話を伺っておりまして、大変なスケジュールの中で御尽力さ...全文を見る
○武見敬三君 まさに今御答弁いただいた基本精神が必要なわけでございまして、これから多くの邦人が諸外国で活動する範囲が広がるわけでありますから、それだけにその基本姿勢というものをおのおの外交官の方々が常に忘れずに心がけていただけることを切に期待するものであります。  さて次に、接...全文を見る
○武見敬三君 当然そういうお答えが返ってくると思うわけでありますが、例えば中国における日本大使館の外交官の中には自分のこうしたカウンターパートとの接触を通じて得た情報だけに大きく依存する傾向があるなどと記述されている部分があるわけでありますが、こういうことは決してないわけでござい...全文を見る
○武見敬三君 でき得る限りそうした御努力をしていただきたいわけであります。  ただ、実際に私なども北京に参りまして、特に日中関係という視点から見ると、日本に対して極めて厳しい態度をとる傾向がある軍部の方などとも話をする機会を持ったりした経験がございます。こうしたときに、こうした...全文を見る
○武見敬三君 それから次に、相手国に対して極めて残念ながら強く遺憾の意を表明したり、あるいは強く抗議をしたりするということが当然外交上の課題として出てくるわけであります。この場合、さまざまな抗議の形態があるんだろうと思いますが、また同時に抗議の形態によってそのあらわす抗議のニュア...全文を見る
○武見敬三君 例えば、中国の核実験に対する我が国の抗議というのは、外務省としてどの程度の抗議のレベルと認識してその訓令を出したんですか。
○武見敬三君 そうすると、外務省としては中国の核実験に対する抗議というのは大使が行うというまず基本的な立場をとっておられるわけですか。
○武見敬三君 そうすると、過去の具体的事例として、一連のこの中国の核実験に対して、本省としては出先の大使館に対して大使が抗議に行くようにという具体的な指示というものは出したのでありましょうか。
○武見敬三君 それでは、そうした指示があったにもかかわらず、実際また現地に大使がいたにもかかわらず、大使がみずから中国の外交部に出向いて抗議をしなかったという事例がありましたか。
○武見敬三君 訓令に違反したかしなかったかはどういうふうに判断されたんですか。
○武見敬三君 訓令違反にならないという余地があることはわかりました。  では、実際に具体的に大使が抗議に行かなかったという事例は最近幾つあるんですか。
○武見敬三君 その理由はなぜですか。
○武見敬三君 でき得る限り、こうした核実験に対する我が国国民の極めて厳しい批判的な態度というものが明らかなわけでありますから、私はたとえ隣国中国であろうと、こうした事柄に関してはやはり国民の意を体して厳しく抗議をしておくことが中長期的にも相互の理解と友好を促進していく上で極めて重...全文を見る
○武見敬三君 この安保対話の一番の基軸は国防部長の日本訪問になってくるだろうと思います。また、こうした閣僚クラスにおける安全保障対話というものをできればきちんと定期化していくことがその要請だろう、こういうふうに考えるわけであります。ぜひともそうした御努力を外交当局にもお願いをして...全文を見る
○武見敬三君 さらに、今後二十一世紀に向けてのアジア太平洋地域における安全保障対話の中でも特に重要なことは、各国の海洋戦略に関する相互の意図と能力に関する理解度を深化させて、そしてその調整を図ることだというふうに言われております。その意味でも、このとき同じく日本側から西太平洋海軍...全文を見る
○武見敬三君 さて次に、日中の安全保障対話というものの中である程度定期化されているものがあることは御案内のとおりであります。ことしも一月か二月でしたか開催をされ、アジア局長御自身もたしか北京に行かれたというふうに記憶をしております。来年も同時期において定期化された日中の安全保障対...全文を見る
○武見敬三君 また、こうした安全保障対話というのが二国間だけで行われるのではなくて、ASEAN地域フォーラムのように多国間で行われていくことが極めて重要であります。  ただ、ASEAN地域フォーラムにしても、これを北東アジアに目を向けた場合には、台湾海峡における中台間の対立、さ...全文を見る
○武見敬三君 このCSCAPというのには例えば学識経験者、ほかに政府からの関係者が出るとすれば、大体どの程度のレベルの方々が実際に参加しておられるんでしょうか。
○武見敬三君 こうしたいわゆる準政府レベルと申しましょうか、こうしたレベルでの多国間の枠組みづくりというものがやがては政府レベルのこうした枠組みに発展していくというのは既に過去に事例があって、例えばPECCやPBECのような組織がAPECに発展していったというのはまさにその事例で...全文を見る