武見敬三

たけみけいぞう

選挙区(東京都)選出
自由民主党・国民の声
当選回数5回

武見敬三の1997年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月28日第140回国会 参議院 行財政機構及び行政監察に関する調査会 第1号
議事録を見る
○武見敬三君 ただいま今井先生初め、大変重要な御指摘が幾つかあったわけでありますが、第一に、現在の国民から見た参議院の状態というものが一体どういうものであるのか、これを考えたときに、相当深刻な不信感が国民から参議院に関して持たれている。その結果として、参議院無用論なるものまでもが...全文を見る
02月24日第140回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号
議事録を見る
○武見敬三君 先ほど上田先生のお話を聞いて大変触発をされまして、懐かしい御議論の中に思わず手を挙げてしまいましたけれども、まず基本的なアジア太平洋における現状の認識というのをどういう観点から行うのかというその大前提がないと、なかなかそれをどう将来平和的に組みかえていくかという議論...全文を見る
○武見敬三君 我が国のアジア太平洋地域における経済と経済協力のあり方について議論するときには、特にODAなどがその具体的手段として盛んに討議の対象になってきているわけです。ODAというのは、基本的にはDAC諸国によって設定された条件に基づく経済協力をODAと言っているだけで、この...全文を見る
03月12日第140回国会 参議院 予算委員会 第8号
議事録を見る
○武見敬三君 本日は、医療改革に関連した御質問をさせていただきたいと思います。  医療改革に当たりましては、その最初の入り口論として患者負担の引き上げというものが出てきたことは、我が国の財政の窮乏した状態下にあって、またさらに我が国の保険構造の赤字状態にあって、ある一定の不可避...全文を見る
○武見敬三君 残念なことに、今のコスト意識を患者さんに持っていただくためというような説明の仕方等々を通じても、この一物に関して上乗せ価格というふうにおっしゃいましたけれども、事実上二回、実際には負担をお願いするという内容を十分に説明しているようには私には思えません。  それから...全文を見る
○武見敬三君 簡素化については努力をしていきたいという意向と現実のこうした外来薬剤一種類につき一日十五円をかけるという新しい負担の付加方式というものが明確に矛盾しているということは事実であって、これをいかに解決するかという回答にはなっておりません。したがいまして、この方法について...全文を見る
○武見敬三君 ただいま御説明を伺いましたけれども、現実には安衛法に基づく健診と健保法に基づく健診が非常に重複してわかりにくくしているという問題が私はあるように思います。  それから、安衛法の十三条に基づいて企業は産業医を配置するということで、先ほど労働大臣からの御答弁をいただい...全文を見る
○武見敬三君 ただ残念ながら、実態としては、その事後措置というものが、こうした医学的な判断というものを十分に反映した形で、治療が必要な場合に医療機関に渡されるというふうにはどうもなっていないようでありまして、事実上は医療機関に丸投げというような状態がかなりあるようでございます。し...全文を見る
○武見敬三君 ところで、幾ら医学医療が進歩しても、実際にはまた新しい病気がその中から、生活環境や職場環境が変わることによって出てきてしまう。言うなれば人類とこうした病気というのはイタチごっこのような感じにあるわけであります。それだけに、人間というものと生活環境、職場環境というもの...全文を見る
○武見敬三君 この財源の性格によって卒業後の職場についてある一定の限界が指定される、しかも公務員がその中では対象外になってしまうみたいなことがもし事実だとすると、これはやっぱりおかしな話で、ぜひこれを是正していただくために考えていただきたいと思います。  それからその次、この安...全文を見る
○武見敬三君 それでは、そういう問題が生じる具体的例をこれからお尋ねしたいと思います。  総合健保を指導していると考えられている任意団体、東京都総合健康保険組合協議会、これは一体何でしょうか。それから次に、東京都総合組合保健施設振興協会、これは一体何をしている団体であるのか。厚...全文を見る
○武見敬三君 この東振協については、実質的には総合健保組合でやる健診事業の受託をしてやっているというような話を聞いておるわけでありますが、東振協の健康管理共同事業特別会計、七十三億八千万円の収入源の内訳を説明してください。
○武見敬三君 この東振協が実際に医療機関に対して健診をさらに委託している。そして、その際には事務処理料金を設定していて収入源としているということでありますが、この事務処理料金の設定基準は一体何なのか、それから、その収入というのはどの程度のものであるのか、これを教えてください。
○武見敬三君 実際には、この東振協が指定する健診データ登録用紙というのを用いることがその契約内容でももう明らかになっていて、こうした事務処理というものは医療機関側で実際にはほとんど整備されている。そういう状況下で、こうした東振協自体の医療事務の負担という内容は極めて軽減されていて...全文を見る
○武見敬三君 実際に東振協と医療機関と総合健保組合との間で健康診査契約書というのが結ばれている。前文には「健康保険法第二十三条に基づき企画した簡易成人病予防健康診査及び成人病予防健康診査の実施について、」ということが明記されているわけであります。  しかしながら、実際には相当数...全文を見る
○武見敬三君 ただ、実際には、八十五の総合健保組合が加盟しているわけでありますが、かなり事業主からの受託という形で健診事業をやっているわけであります。その実態というものはわかりませんか。
○武見敬三君 しかし、これは大問題でして、実際には事業主が委託している場合に、各健保組合に対して費用相当額を支払わなきゃいかぬということになっておるわけなんですね。ところが、今ここでは実名は挙げませんけれども、実際に健保組合の中にはこういう支払いを行わずに問題になっているところが...全文を見る
○武見敬三君 こういうことはやはりきちんきちんと整備していきませんと、これから医療改革の中でどうやって効率的な健診というものを体系的に行うかということを考えるときに、一つ一つ整備していかなきゃならない大事な問題ですから、これはぜひ修正すべく御検討いただきたい。  それから、これ...全文を見る
○武見敬三君 ここ数年間、毎年この東振協の資産が増加しております。現在、平成八年度で十三億三千六百万円ほどあるわけでありますが、保険財政の赤字の是正というものが急務であって、医療保険改革の中の特に入り口でこれを真剣に私どもが議論して、法案として通そうという努力をしているわけであり...全文を見る
○武見敬三君 今の御説明だけで、定期的にこのように一億円も積み立てられることの根拠をきちんと説明できたとはとても思えません。これを考えたときに、この健保法と安衛法という二つの法律に基づく健診事業というものの今の行政のあり方に問題があるように私は思うわけであります。  特に、事業...全文を見る
○武見敬三君 大変心強い御答弁を各大臣からいただいて、質問のしがいがあったというふうに思います。  実際には、この東振協なんかも御多分に漏れず、常勤の三人の理事というのはいわゆる厚生省の天下りなわけですね。この人たちが実際には総合健保組合の中で渡り歩きながら退職金ももらうとか、...全文を見る
○武見敬三君 人事管理の方は答えていないんですが。
○武見敬三君 明らかに世間の目はそうではないと思っているわけでありまして、どこかできちんと人事管理をしているんだったらそのことも全部明らかにして、それで正しく堂々とやっていただいた方が国民の方は理解すべきところは理解するわけですよ。こういうことをこそこそ隠れながら、行政経験理事を...全文を見る
○武見敬三君 ありがとうございました。
03月18日第140回国会 参議院 外務委員会 第5号
議事録を見る
○武見敬三君 当アジア=太平洋郵便連合憲章の追加議定書及びアジア=太平洋郵便連合一般規則の締結について承認を求めるの件に関しましては、既に趣旨説明にもありましたとおり、その重要性は極めて重要と認識し得るものと考え、これにまず支持を表明しておきたいと思います。  それでは、一般質...全文を見る
○武見敬三君 このAFPの報道によりますと、その当局の話は、この海域が豊かな漁場であり、かつまた国際的な航路でもあるということから、不必要な国際紛争を回避するためだということのように報道がなされているようであります。こうした内容がもし事実と確認されるならば、与那国島など我が国の領...全文を見る
○武見敬三君 こうした安全保障にかかわるさまざまな隣接諸国、諸地域との問題というものは、いかに正確にそれが把握をされ、関係がある国境近辺の我が国国民にきちんと知らされるかということは非常に重要な課題であろうと思うわけであります。  防衛庁にお聞きしたいんですけれども、この当該海...全文を見る
○武見敬三君 今のお話によりますと、台湾の方から常に通報が事前に来ているようでありますけれども、その通報の仕方というのはどういう仕方が決められているのでありましょうか、防衛庁。
○武見敬三君 そういうことでありますと、常に交流協会、亜東関係協会を通じたルートというものが一つの大きな交渉チャンネルということになるわけでありますが、こうしたさまざまな軍事的な演習であるとか、あるいは軍事力の増強等にかかわる諸問題というものは、台湾とは国交がないとはいえ我が国の...全文を見る
○武見敬三君 まさに外務省がこれからその事実関係を確認されることだと思いますけれども、こうした演習海域を南に移動したということの今度は外交的な意味合い、これは領土問題などを抱えている者同士の場合にこうした演習地域というものを係争地点から引き離すということは、自分たちの領土に対する...全文を見る
○武見敬三君 非公式ながら台湾側とのこうした安全保障にかかわるさまざまな意見交換を通じて相互の信頼関係を醸成しておくということは、やはり隣国としては非常に重要な安全保障上の課題ではないかというふうに私は考えます。  現実に、ことしになりますと、台湾がF16A、B型戦闘機の配備を...全文を見る
○武見敬三君 幸い、外務省及び防衛庁の御努力によって日中間の安全保障対話といったようなものは、徐々にではありますけれども、進行中である。しかし、実際に台湾のことになりますと、これは非常に中台間の複雑な問題が絡んでくるだけに、我が国としては外交関係もなく、そうした安全保障対話という...全文を見る
○武見敬三君 この過程で、今、日本アジア航空が関西国際空港と台湾との間を週に十四便飛んでいるというふうなことを伺っているわけでありますけれども、台湾側からは具体的な航空機会社の指定をして日本側に要請が来ているのでありましょうか。
○武見敬三君 ただ、実際のところ、過去の日中航空協定交渉は確かに台湾絡みでいろいろ紛糾をした交渉の経緯がございましたけれども、そうした経緯の中で、どの航空機会社を指定するかどうかということも含めて事前に中国側とも協議をしているということを伺っておりますけれども、事実でありますか。
○武見敬三君 これはもうまさに外務省がずっと御苦労をされてきていることとは思いますけれども、日中関係を良好に維持し友好関係を発展させる、他方で経済的にも発展をしてきた台湾との実務的な関係を維持促進させる、これを両立させる外交的手腕というのはもうすさまじく困難さを伴うものであって、...全文を見る
○武見敬三君 こうした具体的課題をあえてお伺いするのは、まさに日本の多くの国民の方々にもこうした日中関係の友好促進と実務的な日台関係の維持促進を両立させることがいかに難しく、かつしかし努力しなければならないかということをわかっていただきたいということも考えつつ、こうして質問をさせ...全文を見る
○武見敬三君 外務省のお立場だとなかなか難しいとおっしゃるわけでありますけれども、こういう難しさをやはり国民の皆さん方に理解していただくということがこれからますます私は重要になってくるように思います。特に、昨今の世論調査を見ても中国に対する国民一般の理解度と申しますか好感度といっ...全文を見る
○武見敬三君 私自身も別にどこの航空会社の肩を持とうという気持ちは全くないわけでございまして、むしろこうした航空機会社というものを指定するプロセスというものを重視しているわけであります。  このプロセスの中で、今御指摘のような基本的には台湾側が決めることだということがそのまま通...全文を見る
03月31日第140回国会 参議院 外務委員会 第7号
議事録を見る
○武見敬三君 外務大臣、訪中大変御苦労さまでございました。  ことしは日中国交正常化二十五周年ということで、昨年来ぎくしゃくした日中関係を改善するには極めて好ましいタイミングであろうかと存じておりまして、そのかぶら矢としての訪中を成功させて改善への糸口をつくられたことに心から祝...全文を見る
○武見敬三君 これまでの外交の歩みを国民に理解していただくというためには何が必要であるかというと歴史についての客観的な研究であります。歴史の教訓というものを正確に学ぶまず第一前提がこうした歴史の客観的研究でございまして、そのためにこうした政府の外交文書の分析というものが不可欠とな...全文を見る
○武見敬三君 そういたしますと、外務省内部の内規として公開が定められていると。そうすると、公開というのは、公開することが原則というふうに考えて、公開しないことは例外というふうに考えてよろしいものなんですか。
○武見敬三君 それで、この外交文書の公開は、第一回目百九十冊と量的にも最高であったわけでありますが、第六回目までは毎年公開されているんですね。第七回目以降は二年から三年というふうにだんだんこうした公開のペースがダウンしているんです。これはなぜそういうことになっているんでしょうか。
○武見敬三君 実際に公開作業をしている担当の部局、ここで実際に作業に従事しておられる方の数、例えばワシントンDCにありますナショナルアーカイブズ、あそこで私は冷戦期のアメリカの統合参謀本部のアジア戦略の決定過程の分析をするために何度もこもっておったことがございます。こういうときに...全文を見る
○武見敬三君 そうすると、実際に毎年量的にも質的にもきちんとした内容のものを公開していくとすると、現状の人員規模では不足だということですね。
○武見敬三君 この公開に当たっての基準について次にお尋ねしたいと思います。  例えば、アメリカの場合ばかり比較して恐縮なんでございますけれども、大統領の行政命令で秘密指定の基準というのが明確にされているわけであります。こうした形での公開に当たっての明確な基準というものは外務省と...全文を見る
○武見敬三君 だから、考え方としては明確かもしれませんが、基準ということになるともう少し具体的なコードがやはり必要になってくるように思われますが、そうしたより具体的な基準設定についてのお考えはあるんでしょうか。
○武見敬三君 昨今、行革関係の委員会からも情報公開法というものを新たに設定しようという動きが出てきているようでありますけれども、こうした情報公開法というものの中で外交文書の公開のあり方というものも改めて位置づけられることになるかと思います。この場合に、外務省内においてもやはり我が...全文を見る
○武見敬三君 今後そういうことを検討する場合に、あくまでも原則は公開であるという考え方でさまざまな対応措置をやはり外務省としてもとっていただきたいと思うんです。  特に、不服審査といったようなものも当然必要になって出てくるでありましょうし、また同時に実際に公開、非公開の基準に基...全文を見る
○武見敬三君 私としては、大学での研究者でもあるという立場もございますので、例えば守秘義務等を課しながらそうした専門家の意見もまた一部反映できるような余地をでき得る限り残しておくということは私は必要なことではないかと思います。  具体的内容について今度またお尋ねします。  今...全文を見る
○武見敬三君 まさに安保改定にかかわるこの時期の交渉の経緯というものを逐次国民に知らしむることによって、我が国の中である意味で建前と本音というものが分かれた形でこの日米安保というものが維持されているような仕組みというものをやはり徐々に打ち崩していく必要があるだろうと私は思います。...全文を見る
○武見敬三君 私はこの点はなかなか理解ができないところがございまして、これは松本全権時代の一時二島返還論の立場をとったかに見ゆるそういう内容があるがゆえに日本の外交文書でそのことを認めたくないんだというような認識があるのかもしれません。  しかしながら、実際にはロンドンの。パブ...全文を見る
○武見敬三君 私は、こういう実質省内でお決めになっていらっしゃる基本的な考え方や基準に基づいて公表される内容を見る限りにおいては余りにも消極的過ぎるなという感じを持たざるを得ません。また、私のよく知るそうした学術研究者たちもいずれもこうした点には大きな不満を持っているわけでありま...全文を見る
○武見敬三君 私は、日本の国民の常識的判断に基づくならば、マスコミに対しても国民に対してもすべてがやはり一律に公平に公開をされるべきだということを考えます。公開された後、各新聞社等が独自の努力でこうした研究調査を行い、発表するということは自由な社会の中の自由な競争の中で行われるべ...全文を見る
○武見敬三君 これはどこまでの範囲をもってして歴史研究とするかという基本的な考え方によって量も質も大いに変わってくるものであろうと考えます。しかし、昨今慰安婦問題も含めて歴史の事実関係についての客観的な調査研究、またそれをどこまで国民に広くきちんと伝達し得るかということがやはり常...全文を見る
04月04日第140回国会 参議院 行財政機構及び行政監察に関する調査会 第2号
議事録を見る
○武見敬三君 今回、そもそもこういうオンブズマン的な機能を議会に国民が強く求めるようになってきた背景というのは、どうやら我が国の議会制民主主義下における三権分立のあり方について国民がより強く行政に対する議会の独立性というものを求めるようになった結果だというふうに受けとめております...全文を見る
○武見敬三君 これは運営内容の方とも密接にかかわりがあると思うんですけれども、第二種委員会でありながらも、なおかつそれが行政府から独立したきちんとした体制を確立しているかどうかというのは極めて重要な要件だと思います。その意味で、今、今井先生から御指摘されたように、与党の責任という...全文を見る
○武見敬三君 私は、このスタッフの置き方次第によっては、そのスタッフの中の中心的存在になるような役割を担うべき人たちが実質的にはオンブズマン的な役割を結果としては担うということになってくるんじゃないかと思うんですよ。  これは、例えば四、五十人ぐらいの規模の事務局スタッフであっ...全文を見る
05月13日第140回国会 参議院 外務委員会 第11号
議事録を見る
○武見敬三君 質問に先立ちまして、今回人質救出のためにみずからの命をささげられましたペルー国陸軍ファン・バレル・サンドバル大佐及びラウル・ヒメネス・チャベス大尉に対し、心より尊敬の念とともに感謝の気持ちをあらわしておきたいと思います。また、人質として亡くなられたカルロス・ジュステ...全文を見る
○武見敬三君 また、今回のテロ事件に関しましては、まことに国民のやり場のないフラストレーションといいますか不満というものがたまっておりました。またこうした状況下において、大使が御帰国なさったときの共同記者会見での言動であるとか、あるいは一部の報道に刺激されて、言うなれば青木大使バ...全文を見る
○武見敬三君 そこで、実際にこうした事件の経緯等を考える上でひとつ整理しておきたいと思います。  おおよそ、テロ対策に示される四つの段階がございます。まず第一段階というのは、国際協力を通じてこうしたテロを起こさせないような国際的な体制をつくること、これを予防の段階といいます。二...全文を見る
○武見敬三君 実際の警備の内容につきましては、大使館の警備官、それからペルー政府側、国家警察等が協力をしてこれを行うことになっているというわけでございますから、これは当然我が国政府、外務省の警備責任というのはそこで発生するというふうに理解をするわけでありますが、外務大臣、それでよ...全文を見る
○武見敬三君 そこで、青木大使にお伺いいたします。  青木大使は、共同記者会見の中で、先進国の特殊部隊並みの装備をしたゲリラに対処し得るような警備というものはけん銃一丁では不可能であったというようなことなどをおっしゃっているわけであります。では、何ゆえにこうした特殊部隊並みの装...全文を見る
○武見敬三君 それでは大使、実際にテロリストたちが侵入する経路になりましたドイツのNGOが実際に使っていた隣家、家屋でございますが、ここは昼間は実際仕事をしている、しかし夜は警備員一人を残してだれもいなくなっているということで、警備上問題があるという認識は当初より大使館内部、特に...全文を見る
○武見敬三君 そこで、平素の段階で一体どの程度のテロ攻撃等を想定しながら大使館のいわば警備というものが策定されていたのか。恐らく警備官によってこうした公邸の警備計画というものがきちんと文書として作成されていたと思うのでありますが、いかがですか。
○武見敬三君 そこで、問題の本質に入っていくわけでありますが、ではペルーの治安情勢をどのように認識した上でこのような大規模の。パーティーを開催し、政府、軍の要人をその中で招待をするという判断がなされたのかということになります。  そこで、九六年の九月十一日、外務大臣から大使への...全文を見る
○武見敬三君 そこで、パーティーの規模と招待者リストなどは現地大使の判断にゆだねられているということのようでありますけれども、こうした千二百組もの招待をするパーティーの開催は適切で安全だという判断をどのように大使御自身は下されたのか、その点、お聞きしたいと思います。
○武見敬三君 そこで、治安情勢をどのような形で判断していたのか、そして当日、十二月十七日にどのような警備計画を立てていたのかということが問題になります。  警備官の作成した情勢見積もりというのがあったはずでありますが、それについて大使はどのようにそれを読み取られ、レセプション開...全文を見る
○武見敬三君 十二月十日に国家警察第七管区司令官と警備担当官との間で事前協議が行われたということでありますが、その内容はいかなるものであったのか、また大使館側はどなたが出席をされていたのか、お伺いしたいと思います。
○武見敬三君 特に変わったことはないという説明に対して、大使御自身はいかなる御自身独自の情勢判断に基づいてペルー政府側の説明を受けとめられたんですか。あるいは、それを全くそのまま信じられたということになるわけでありますが、いかがでしょうか。
○武見敬三君 実際に事件が起きて、ゲリラ側から大使に対し、日本大使公邸であれば要人が大勢来ており、獲物は大きいだろうと思ったということが述べられたというふうに伺っておりますが、こうした経緯も踏まえて、日本大使公邸のパーティーが特にゲリラの標的になるという予測はなぜできなかったんで...全文を見る
○武見敬三君 さらに、十二月十一日、国家警察第七管区司令官らと警備官が再度具体的な十二月十七日当日の警備についての打ち合わせをしたと聞いております。ここで警備の増強を大使館側から依頼がなされたということを聞いているわけでありますが、それはどのような治安情勢上の情勢認識、あるいはテ...全文を見る
○武見敬三君 そういたしますと、大使公邸におけるレセプションというものが特にゲリラの標的になるという認識がなく、その上で特段警備についてもしかるべく深刻なテロ対策上の警備の必要性というものはほとんど認識をしていなかったんだと、こういうふうに理解してよろしゅうございますか。
○武見敬三君 ただ、実際にゲリラは救急車に乗り込んで、そして警備線を突破して隣家の中に入り込んだ、そしてそこから攻撃をしかけたということになるわけでありますが、そうしたテロに対するあらゆる配慮というものはこの時点ではほとんどなくて、正面からの、道路からのテロ対策しか念頭にはなかっ...全文を見る
○武見敬三君 それから、警備官の治安情勢の見積もり等、さらには警備計画等について、大使は実際に事前にどの程度警備官と打ち合わせ、協議等をなさったわけでしょうか。
○武見敬三君 実際に大使館の情報収集能力というものに限界があったということが今回私は明らかになったように思います。と同時に、ペルー政府側からのさまざまな治安情勢等に関する意見、こういったものを十分にみずからの判断に基づいて消化するだけのいわば情報体制が大使館の中になかったのではな...全文を見る
○武見敬三君 特に、ペルー政府側は日本企業も含めた外国企業の誘致に極めて熱心であって、そのために治安というものが保たれているということを国際社会にも示すということが極めて重要な国策であったと考えます。であるがゆえに情勢判断も甘くなりがちになるというような判断は大使にはなかったんで...全文を見る
○武見敬三君 ただ、MRTAだけじゃございませんで、ほかにもセンデロ・ルミノソとかゲリラ活動を行っていたゲリラ勢力はあったわけでありますから、全般としての判断をMRTAだけで下されるというわけにはいかなかっただろうと思います。したがって、その点、今のお話では納得のできるようなもの...全文を見る
○武見敬三君 そこで、こうしたテロ対策上、外務省本省との間で事前にどの程度の連携が行われ、これに対処されたかということを伺いたいと思うわけでありますけれども、ペルーの治安情勢というのは、おおよそ定期的には二カ月に一回本省に送られて、官房の在外公館警備室、領事移住部テロ対策室、中南...全文を見る
○武見敬三君 時間がもうございませんので切り上げることにいたしますけれども、基本的には、こうした情報があったとしても、それをテロと結びつけて分析、評価をするための情報分析機関というものの不足、そしてさらには制度上こうした警備官という制度がやはり我が国の在外公館の警備を、特に深刻な...全文を見る
05月21日第140回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第9号
議事録を見る
○武見敬三君 アジア太平洋の安全保障を考えるときの情勢認識の大きな枠組みをやはり設定しておく必要があるだろうと思うんですが、この場合に、二十一世紀初頭における大きな要因というのは、中国という国がいかなる大国になっていくかという点にあるだろうと思います。この点は、ハーバード大学でか...全文を見る
06月10日第140回国会 参議院 外務委員会 第16号
議事録を見る
○武見敬三君 今回のこの投資の促進及び保護に関する日本国政府と香港政府との間の協定の締結に関しましては、基本的にこれを支持する立場をまず最初に明確にしておきたいと思います。  そこで、従来、日本と香港との間にはこうした投資保護協定は結ばれておりませんでした。今回、特に香港側から...全文を見る
○武見敬三君 私も、返還後さまざまに不確実性が政治的にも指摘をされ、それが経済行動に悪影響を及ぼすことを排除する意味でも、こうした投資保護協定を締結することは我が国の利益にもなり、かつ香港の安定と繁栄を確保する上において極めて重要であるという認識を持ちます。それだけに、この投資保...全文を見る
○武見敬三君 香港との関係で生ずる問題について、どの程度中国政府と適切に協議をして問題の解決に当たるか、その判断というのは私は意外と難しいだろうと思うんです。我が国の立場としても、香港の自治についてはより高度な自治が求められることが望ましいという立場に立っているというふうに私は理...全文を見る
○武見敬三君 香港特別行政区政府が最終的責任を果たして負い切れるかどうかという問題が私は次に出てくるだろうと思います。  例えば、香港基本法の十九条、この中で、最終的な裁判等に関連して、裁判所というのは、国防、外交等は香港行政区政府の管轄ではなくて、これは中国政府にあるというふ...全文を見る
○武見敬三君 まさに実質的選択権というのは中国政府にあるということに、中国サイドに関しては当然なるわけであります。そうすると、今回私どもが審議しているこの協定というのは、中国政府がこの「外交等」というものの中にあるべきものだというふうに解釈をしますと、その時点で香港特別行政区政府...全文を見る
○武見敬三君 まさに不確実な要素がたくさんあるようでございます。  香港財閥の李嘉誠氏の寄附で三百人を収容できる建物を現在外交部の代表所として北京では建設中だということでありまして、とりあえずはビザの発行であるとか英中台同連絡委員会の仕事をすることになるだろうと言われているわけ...全文を見る
○武見敬三君 その基本的なお立場に立って日本政府がこれから申し上げる点についていかなる立場をとったか、あるいはいかなる見解をお持ちなのかをお聞きしたいんですけれども、例えば九一年に人権法が制定され、それからまた政治団体の活動規定に関する社団条例というものがあったわけでありますが、...全文を見る
○武見敬三君 基本法の二十三条では外国の政治組織との連携を禁止するというのがございます。現在民主党の指導者でありますマーチン・リー氏のオフィスは、アメリカの人権団体でありますアジア・ウォッチというのがございますけれども、そのアジア・ウォッチのメンバーが多数実際にそこで仕事をしてお...全文を見る
○武見敬三君 私が憂慮しておりますのは、そうした中国側の基本法に基づく姿勢と、昨今のアメリカ議会及び人権団体等々の動き方というものが香港返還後の自由と民主をめぐってひょっとすると激突するかもしれないような危険性を持ち始めている。これをいかにして顕在化せずにうまくおさめていくかとい...全文を見る
○武見敬三君 私は、この香港返還を通じて、よく言われていることでありますけれども、中国の香港化という傾向が進むことは大変結構な話だろうと思っております。また、それを側面から上手に支援することも我が国としてすべきことではないかと思うんですが、その際の一つの事例として私は今申し上げた...全文を見る
○武見敬三君 ありがとうございました。
06月12日第140回国会 参議院 外務委員会 第17号
議事録を見る
○武見敬三君 本日は日米防衛協力のための指針の見直しに関する中間取りまとめについて御質問をさせていただきたいと思います。  この指針は、昨年の四月十七日に確認をされました日米安保共同宣言の中で改めて見直しをされることが取り決められ、日米当局によってこれらが審議されてきたというこ...全文を見る
○武見敬三君 この周辺地域という概念が地理的な概念であるのかそうでないのか、地理的な概念だというふうに一般的には思われているわけでありますけれども、その点についてはいかがですか。
○武見敬三君 今の説明について基本的に私は同意をするものでありますけれども、いかんせん周辺地域という言葉の意味というものが一般的にはあいまいに受け取られてしまっていて、その真の意味というものが非常に国民に伝わりにくいという点については、私はやはりきちんとその都度国民に対し説明をし...全文を見る
○武見敬三君 それは事前協議の対象になり得るようなケースがなかったということでございますね。
○武見敬三君 今後、こうした事前協議制というものを未来において円滑に機能させることが私は必要になってくるだろうと思います。その場合に、新たな指針の中間報告の中でも幾つかその説明がされているわけでありますけれども、日米政府間においていかなる交渉チャンネルを通じてこの事前協議制という...全文を見る
○武見敬三君 そこで、幾つか具体的な例をちょっとお伺いしたいんですけれども、昨年中国軍が台湾海峡で軍事演習を行った。ミサイルの発射演習も行った。その際にアメリカ政府は横須賀を母港とする空母インディペンデンスを台湾海域に派遣をしたわけでありますが、このケースは何ゆえに我が国と米国政...全文を見る
○武見敬三君 私は、実際の戦闘が行われていたケースではありませんけれども、こうした軍事的な緊張が実際に存在をしているような地域に対して我が国を母港とする米国の艦船が派遣されるという場合には、やはり事前にきちんと日本政府と米国政府との間で協議がなされるのが健全な同盟関係ではないかと...全文を見る
○武見敬三君 その努力が極めて大切であって、アメリカという国のこうした緊急時における意思決定のあり方というのは、歴史的に見ても極めてユニラテラリズムというものが濃厚に出てくるわけであります。それが事安全保障、軍事にかかわる問題であればあるほど米国のこうしたユニラテラリズムというも...全文を見る
○武見敬三君 冷戦後の日米同盟のあり方を考えるときに、それは二国間の同盟条約であると同時に、アジア太平洋全域における平和と安定というものを確保する上で、ある程度あるいは相当に国際公共財としての役割をこの日米同盟というものが担っていると言われているわけです。私もそういうふうに考えま...全文を見る
○武見敬三君 その調整機能、最後の点でありますけれども、これは有事におけるNATO軍等において実際に確立されておりますような合同の参謀本部的なものを設けることをもその中で想定しておられるんですか。
○武見敬三君 指揮系統は別々でも、基本的な作戦行動の意思であるとか、あるいはそれを相互に確実に確認し合う作業というものは、私はこうした共同作戦行動を別々の指揮系統で行うときには特に重要になってくるだろうと思います。それだけに、私は合同の参謀本部のようなものをも実は想定することが本...全文を見る
○武見敬三君 それは、ACSAについての有事版を考えていくような個別のそれぞれの案件についての有事法制を整理していくのか、あるいは全体の包括的な有事法制を考えるのか、アプローチとしてはどちらをお考えになるんですか。
○武見敬三君 以上です。
06月17日第140回国会 参議院 外務委員会 第18号
議事録を見る
○武見敬三君 この報告書を読ませていただきました中から、私なりに気がついた問題点を幾つか取り上げながら御質問をさせていただきます。  まず第一に、今回の事件に対する責任のとり方に関連しての質問であります。  第一義的な責任が接受国側にあるとの指摘は形式的あるいは国際法的には私...全文を見る
○武見敬三君 そこで、外務省としての責任のとり方についての御質問でありますけれども、青木大使自身は実際に大使の職を辞するという極めて重い責任のとり方をしたわけでありますけれども、今回の一連の幹部の責任のとり方の中で改めて青木大使には厳重訓戒という責任のとり方がなされました。となる...全文を見る
○武見敬三君 青木大使が引き続き外務省の職にとどまり、改めて我が国の外交のために貢献されるという判断は極めて適切であろうと私も考えます。ただし、大使辞職についての判断を下されるタイミングとしては、あのようにまだ事件直後、さまざまに国民感情が揺れ動き、青木バッシングというようなこと...全文を見る
○武見敬三君 そうすると、外務省本省の中では具体的にだれがこのような認識を下したことになりますか。
○武見敬三君 さらに、「大使館内では、警備班と政務班を中心とした情報の交換、及び収集した情報を基礎とする情勢分析が必ずしも十分に行われておらず、意思の疎通の面で改善の余地がある。また本省においても、部局間の治安情報の共有及び治安情勢分析の改善が必要である。」と、このように報告書の...全文を見る
○武見敬三君 そういたしますと、出先の在外公館と本省との間の意思の疎通の面についての問題点はなかったん.ですか。
○武見敬三君 ペルーのこれらの教訓というものを、あらゆる意味での情報の共有体制をいかに今後の出先及び本省の間でつくり出すかというのは恐らく最も重要な問題点であり、今の答弁の中にあるように、実際に外務省の中でそうした整備を早急に行われることを期待しております。  さて次に、通常の...全文を見る
○武見敬三君 そこで、もう一つ重要な指摘が報告書の中でありまして、主要国が自国の武装した警備要員を派遣しているのに比べて、我が国はそのような要員を派遣していないというところがございますが、これは将来的には自衛隊員等の派遣が望ましいと考えているのか。  これについて報告書は、提言...全文を見る
○武見敬三君 この報告書及び提言というのは、ペルーで起きた案件を一つの教訓として、再発防止のために最も望ましい結論を引き出すことを目的としてつくられているわけでありますから、そのようにまだどっちにいくかわからぬということでは本来は困るわけでありまして、やはり外務省としての統一した...全文を見る
○武見敬三君 警備官が実際どのような地位を与えられているのか。このことは、また同時に接受国政府側の情報関係機関と接触をして適切な情報の収集をするときに極めて重要だと言われております。警備官の地位について、今後どのような改善を検討されているのかということをお尋ねしたいと思います。
○武見敬三君 最後の質問になりますけれども、メディア対策に関連してであります。  青木大使も文芸春秋七月号などにも手記の中で書いておられるわけですけれども、当初の時点で起きた共同通信の取材についてはむしろ歓迎をされ、その後のテレビ朝日の取材については無謀な取材であって極めて危険...全文を見る
○武見敬三君 以上です。
10月30日第141回国会 参議院 外務委員会 第2号
議事録を見る
○武見敬三君 既に質問はかなり出てきておりますけれども、ひとつ安全保障に関しての質問をさせていただきたいと思います。  アジアに続いて、新たに中南米の経済の発展が予見されるようになってまいりまして、果たしてこの中南米諸国においてアジアと同様な安全保障上の問題点を抱え込むようにな...全文を見る
11月17日第141回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第8号
議事録を見る
○武見敬三君 今回の財政構造改革の推進に関する特別措置法案、その中でも、特に集中改革期間中の社会保障関係費の伸びの考え方について御質問をさせていただきたいと思います。  この考え方として、賃金、物価上昇に伴う単価増等の影響は制度改革等で吸収をする、こういうふうになっております。...全文を見る
○武見敬三君 そこで次に、そうなりますと、賃金、物価上昇に伴う単価増等というものの影響は制度改革等で吸収する部分に今度は入ってくるわけでありますけれども、次年度に関して、賃金、物価上昇に伴う単価増というのはどの程度推計されてきているのでありましょうか、その額をおよそ教えていただけ...全文を見る
○武見敬三君 この制度改革等でこれらを吸収していくということになるわけでありますけれども、それがどのような制度改革等によって吸収されるのか。例えば、保健・福祉三プランの経費からは百二十三億円、それから国立病院の繰り入れからは百六十億円、社会保険事務費になりますと、これが約七百億円...全文を見る
○武見敬三君 例えば、今御指摘になりました年金、四月時点で自然増の見込みが千五百億円、こういうふうに示されております。また、医療に関しましては同じく四月時点で自然増見込みが六千億円、こういうふうに見込まれているわけでありますけれども、これは九月の患者負担の引き上げ等さまざまに新し...全文を見る
○武見敬三君 この予測というのは、かなり実際国民一人一人の痛みにかかわる問題でありますから、数字だけ議論をしていると何か極めて合理的に数合わせができてしまうわけでありますが、さじかげん一つ一つについてそうした気持ちを持って議論をしなければいけないんだろうと思います。  実際に、...全文を見る
○武見敬三君 例えば薬価の切り下げという点について考えてみると、よく新聞報道などでは一〇%の切り下げをしたらいかがなものかというような議論がなされているということも言われているわけであります。  例えば一〇%切り下げしたとしても、そこで削減できる予算額は二千億円というふうに聞い...全文を見る
○武見敬三君 さてそこで、先ほど申し上げたのですが、社会保険の事務費の七百億円削減というのは、これは見事な数字をお出しになったというふうに思います。この七百億円の削減の方法というのは一体どういう方法があるのか。それからまた同時に、こうした七百億円という数字をぽんとこうやって出せる...全文を見る
○武見敬三君 なるべく早くこういう努力はされるべきだったというような率直な気持ちを持ちます。直接に今回の財政構造改革の対象とはならないわけでありますが、これと外側で関連するところで、例えば医療事務関連で言えば、社会保険の支払基金というものの事務諸経費についてもこれは真剣に考えなき...全文を見る
○武見敬三君 こうした御努力というものをこれからまさに進めていただかなければならないというふうに思うわけであります。  ただ、一九八〇年代、一九九〇年代初頭ぐらいまでの大きな世界の、特に先進国の動きを見ておりますと、やはり規制緩和や小さな政府というものを志向することによって経済...全文を見る
○武見敬三君 大変前向きの御答弁をいただいて大変に感謝を申し上げているわけであります。  実際に、現在の疾病中心の保健医療システムというのに対しまして、まさに二十一世紀に向けては、健康から疾病に至る過程というものを包括的に把握してこれに総合的に対処するような全く新しい保健医療シ...全文を見る
○武見敬三君 まさに最後に御指摘になったとおり、個人のプライバシー保護を考えたときに、この情報を責任を持って管理するその主体をどこに置くのかということになるわけでありますが、私は、やはりこれは個人で責任を持って自分の健康情報の蓄積に努めてそれを保護するという考え方が基本にあるべき...全文を見る
○武見敬三君 この問題は特に個人のプライバシーが大きなネックになることは当然でありますが、それだけに個人の責任というものを基本にして、個人がその情報を管理するという立場の中でひとつこの問題をクリアしていく必要性があるだろうと思います。  その上で、技術論が現実に出てまいります。...全文を見る
○武見敬三君 そこで次に、その情報の中身の方の話になるわけでありますが、こうした個人の健康情報の中身ということになりますと、いわゆる健診事業によって入手される情報ということが多く出てくるわけであります。  この健診事業に関しましては、実は一般的には余り知られていないわけでありま...全文を見る
○武見敬三君 今、本当に正直にお話しいただきましたとおりの実態であります。これは、我が国はこの分野に関してはもう全然先進国ではないという実情を示しているのに等しいわけでございまして、ぜひ、この来年度から実行される健康科学総合研究の中の一環として、こうした各省庁で行われている健診事...全文を見る
○武見敬三君 かくもさように実態の把握さえもがおくれている理由は、やはりこの分野が縦割り行政の中で行われていたということがあったからなんです。  したがいまして、まさに今からでも遅くありませんから、健康投資を通じて中長期的に国民医療費を健全に抑制するという重要な分野の中で、各大...全文を見る
○武見敬三君 ぜひ、よくよくお考えいただいた上で、こうした新しい基本法につながる流れをつくっていただきたいと思います。本当にそれに成功すると、もう日本はまさに大きな成果を国際社会の中で上げたことになります。  さて、続けてさらに、この健康診断と検査にかかわる話をさせていただきた...全文を見る
○武見敬三君 そういう御認識を持っておられるとすれば、健康保険法の二士二条を多少書きかえる必要性があるわけであります。厚生大臣、今担当局長はああいうふうに言っておられるわけでありますけれども、実際に、あの認識に基づいた考え方で健康保険法二十三条を修正する必要があるとお考えになりま...全文を見る
○武見敬三君 ぜひ真剣に御検討いただきたいと思います。  そこで、学校保健の方の話に戻りますけれども、生活習慣病対策というのがこれから非常に重要だという認識が持たれております。小学校や中学校の段階での学校保健の役割というのはこれからますます重要になってくると思います。  特に...全文を見る
○武見敬三君 ちょっと質問の趣旨がきちんと伝わらなかったようでございますが、現在の学校保健法に基づいた考え方の場合、両親だけを学校に呼んでこういう健康教育をすることは学校保健法上きちんと実行できるように解釈されるんですか、その点についてのお答えをよろしく。
○武見敬三君 実は、この問題は単に栄養等々の問題だけではありませんで、心の健康の問題も含まれているわけですよ。現に、教室に行けないで保健室に逃げ込んでくるような子供たちが最近ふえているということは新聞報道でも御存じのとおりです。こういう問題こそ、実はこういう家族教育との連携の中で...全文を見る
○武見敬三君 ここで蓄財されてしまった非常に不透明なお金なんですけれども、十三億円ぐらいあるわけですし、健康科学研究の概算要求で出されている額も十億円ちょっとですね。したがって、そういうことのために、私はこの健診事業というものが本当に臨床効果を持つ、効果的なものにするための学術研...全文を見る
○武見敬三君 この二十一世紀の我が国の国民医療の中でも、こうした伝統的な医学というものがきちんと発展していく余地をぜひ残しておいていただきたいと思います。  そうしたことは、もう現状においてはこうした漢方について、診療部門を持つ研究所を持っているような大学が二つもありますし、そ...全文を見る
11月27日第141回国会 参議院 外務委員会 第3号
議事録を見る
○武見敬三君 先般、エジプト南部ルクソールでテロ事件が発生し、我が国国民の中に痛ましい犠牲者が出たことは御案内のとおりであります。そこで、今後ますますこうした海外旅行者等がふえていく趨勢の中で、でき得る限りこうした痛ましい事件を回避し、そして予防し対応をする、そうしたことを考える...全文を見る
○武見敬三君 特に外務省の場合には、恐らく外務省設置法に基づいて海外における邦人の保護というのが一つの大きな役割として法的に規定されているものと思います。それだけに、旅行する前の段階でいかに的確に適切な情報をそうした渡航希望者に与えるかということが、その大きな役割として認知される...全文を見る
○武見敬三君 この場合、航空機会社はそうした情報伝達の対象にはならないんですか。
○武見敬三君 そこで、まず海外情報を的確に、一般渡航者にとっての安全確保という視点から情勢分析をするという役割がまず外務省の中できちんと行われなければいけないことになります。この場合、例えばエジプトの例をとって考えてみたいと思います。  エジプトの場合の渡航者数は、我が国邦人の...全文を見る
○武見敬三君 そうすると、近年急増する状況というものと注意喚起を出した状況というものが重なっているわけでありますが、注意喚起を出しつつも、人気スポットとしてこうした観光客が急激にふえている状況というものをどのように外務省では分析をし、認識をしておられたんでしょうか。
○武見敬三君 そこで次に、情報を伝達する役割としての運輸省運輸政策局の役割とその責任についてお聞きしたいと思います。  外務省から伝達された渡航情報というものを、旅行代理店及び航空会社等を通じて渡航を希望する邦人に対してより確実にその伝達を行い、しかるべく自己責任に基づき各自が...全文を見る
○武見敬三君 例えば今回のルクソールのテロ事件の邦人の犠牲者というのは、特に新婚カップル等もいらっしゃって大変嘆かわしい悲劇的な事件になってしまったわけでありますけれども、これらの犠牲者たちはこうした注意喚起の対象地域に自分たちは行くんだということを事前にきちんと情報伝達されてい...全文を見る
○武見敬三君 まさにその情報がきちんと伝達されていなかった可能性があるという御認識、貴重な御認識だと思います。口頭でその情報を営業窓口で渡航希望者の方に御連絡をするということになっているわけでありますけれども、それがどうも現実には周知徹底して行われていなかったというのが業界一般の...全文を見る
○武見敬三君 その場合、感染症のような病気が発生した地域で危険が十分認識される場合には、これは口頭の場合もあります。またその当該地域を領土としている国が、入国する場合に予防接種等の条件をつける場合にはイエローカードというようなものが現実にあって、それをきちんと取得して手続を踏まな...全文を見る
○武見敬三君 実際に、旅行代理店などを通じて渡航される邦人というのは全体の渡航される邦人の約五割前後だと、こういうふうに言われております。最近やはり旅行なれをした方々もふえてきて、安売りの航空券などを直接購入をしたり、さまざまなルートで自分の判断でそうやって海外に渡航される、そう...全文を見る
○武見敬三君 それでは、最後に外務大臣、このような政府の邦人保護の役割というものと実際に政府内部における役割分担というものを見てみますと、なかなか現実とそぐわない部分が出てきているように思うわけであります。それだけに、今後ますます邦人の渡航数はふえていくわけでありますから、こうし...全文を見る
○武見敬三君 ありがとうございました。