外口玉子

とぐちたまこ



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外口玉子の1991年の発言一覧

開催日 会議名 発言
04月12日第120回国会 衆議院 社会労働委員会 第9号
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○外口委員 まず、本法案の必要性について、政府からは、救急医療体制については受け入れ側の医療機関の体制はおおむね整ってきているが、搬送途上の医療の充実が大きな課題であるとの説明がなされております。私は、長く病院や保健所において直接に患者の苦痛に向き合ってきた者として、その苦痛を取...全文を見る
○外口委員 ただいまは行う技術についての限定 を説明されたと思いますが、このような処置を行う対象はどのような状態にある人を想定していらっしゃるでしょうか。救急救命士の機能が発動される状況のイメージを少し明らかにしていただきたいと思います。
○外口委員 そのような状況下にある患者さんに救急救命処置が実施された場合、その結果に対する責任の所在は大変に重大な問題と考えますので、その責任の所在について明らかにしていただきたいと思います。  まず、救急救命処置の実施者の責任はどのようになっているのでしょうか。お願いいたしま...全文を見る
○外口委員 ただいま大変重要な点をお聞かせいただきましたが、特に私が懸念を強めておりますことは、一刻一秒を争う現場での観察が誤ったり、あるいは報告が十分でなかったり、指示による行為が誤って不幸にして医療過誤が生ずる場合のことを大変に危惧するものでございます。  ただいま御説明の...全文を見る
○外口委員 的確な処置という場合は小刻みな観察による確かめ、そして知識に裏づけられた判断力、さらに高度の技術に支えられた処置といった一連の行為によって初めて可能になるわけですが、全く見ないで、手を触れない人の指示によってそれが可能なのでしょうか。その点についてお伺いします。
○外口委員 私、大変心配なのでちょっと今の答弁には納得できないのですが、その救急専門医はどこでどのように指示を出すことになるのでしょうか。どのような配置を考えておいでなのでしょうか。
○外口委員 最初に私が現場性ということを強調 いたしましたのはこの点でございまして、一刻一秒を争うときに救急救命士が医師に連絡をとった場合、いなかった場合とかあるいはとれなかった場合の責任というのは一体どこにあるのかというようなことも含めまして、また、そのような救急専門医の数と...全文を見る
○外口委員 ただいま養成に御努力なされるという御答弁でしたが、今その確保できるまでの間はどのように対処されるおつもりなのでございましょうか。
○外口委員 時間がないのでその先に進ませていただきますが、この救急救命処置は、本法案の四十三条で診療補助と規定されておりますね。そうすると、これは当然に健康保険の適用となるのでしょうか、そのことについて。
○外口委員 そういたしますと、当分は自己負担あるいは地方自治体の負担というふうに受けとめてよろしゅうございましょうか。
○外口委員 では、ぜひ検討していただきたいと思いますが、それに関連しまして次の質問をさせていただきます。  本法案の救急救命活動の地方公共団体における責任についてぜひお伺いしたいと思います。つまり行政責任、公的な責任ですが、救急救命士の養成、配置等救急救命士がうまく機能していく...全文を見る
○外口委員 そうしますと、本法案における救急救命士による処置の質の確保について、ただいま行政については御説明ありましたが、その実質的な質の確保を保証し続けるということについては、どのような体制あるいは計画をお持ちでございましょうか。     〔委員長退席、石破委員長代理着席〕
○外口委員 自治省に伺います。ただいまの件ですが、現実に実効あるような質の確保というのはできるのでしょうか。
○外口委員 救急救命士の養成は、地方公共団体によっては財源負担などで大変地域間格差が生じる可能性があると考えますが、それはどのように対処するお考えなのでしょうか。
○外口委員 救急救命士の養成に関して、その確保対策というのは、これまでもなかなか医療関係のマンパワーの確保対策というのは実行されてこない面がありまして、大変懸念するところですが、そのような救急救命士の確保対策あるいは養成機関の確保はどのようにされているのでしょうか。
○外口委員 都道府県の事務として消防学校などが既にある。しかし、今度財団をつくって行うというようなことも伺っていますが、その必要性というものはどのようにお考えなのでしょうか。
○外口委員 ただいま幾つかの点を質問してまいりましたのは、質の確保への行政責任ということで大変懸念するからでありまして、民間への委託とかそういうようなことが決してなく、公的な責任において行うということと受けとめてよろしゅうございましょうか。
○外口委員 今の点につきましては、大変私懸念しているところでございますので、今後まずは自治体の責任、そういう公的な責任において十分な養成、そして再教育等の研修制度の充実などをぜひとも図っていただきたいと要望して、その点についてはこれからの課題としていただきたいというふうにお願い申...全文を見る
○外口委員 時間がございませんので、今後ぜひとも原因の究明に全力を尽くしていただきたいというふうに要望して終わりたいと思います。  最後に、大臣の御決意を次の点についてお伺いしたいのですが、私、この法案の質疑を行っていて、またさらにその思いを強くいたしている点が一つございます。...全文を見る
○外口委員 どうもありがとうございました。
05月07日第120回国会 衆議院 社会労働委員会 第13号
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○外口委員 私は、本法案の審議をしていく上で、出産、育児という人間的な営みが働く者にとってハンディキャップとなるような社会の仕組みを変えていかなければならないと考えるものでございます。なぜなら、これまで私は、ハンディキャップを持ちながらもみずからそれを克服しようとする人々を社会全...全文を見る
○外口委員 今の大臣のお答えにありますように、大きな前進として位置づけられるとすれば、育児のみならず介護休暇制度あるいはまた障害者権利法などをも含むトータルな生活支援法の制定といった重要課題が今後に残されていることを指摘しておきたいと思います。  このような展望に立って一連の労...全文を見る
○外口委員 ちょっと納得がまいりませんが、現在でも特定職種の育児休業法や四月一日の人事院の育児休業法制定の意見書などにおいても不利益取り扱いの禁止が規定されています。本法案の実効性を確実なものにするためにさらに検討することが必要と思われますが、この点についてのお考えをお示しいただ...全文を見る
○外口委員 ただいまのお答えだけでは、働く者の立場からすると納得のいかない点があります。不利益のないようさらに徹底していく方向で努力していくというお話ですが、その徹底の方法が重要かと思われます。  育児休業を請求する働く側にはさまざまな困難が予想されます。それを十分に支えるだけ...全文を見る
○外口委員 もう一度重ねて、勧告などの強力な措置による徹底した指導をされるということを確認したいと思います。大臣、お答えいただけますか。時間がありませんので、確認するということでよろしゅうございましょうか。——ありがとうございます。  次に、不利益取り扱いと同様に、あるいはまた...全文を見る
○外口委員 今後、恐らく一定期間を経ての見直しが本法案についても行われると思いますが、その際には当然に所得保障についても労働者の希望する状況を踏まえた上で検討をされると思いますが、どのように進めていかれるのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
○外口委員 ただいまお答えいただきました今後総合的に検討を加えて見直しをするという点ですが、その見直しに向けては法施行後も国の責任で実態を正確に把握していくことが不可欠だと思います。利用者の側の声を直接に聞く国の基本姿勢として当然のこととして、福祉の場合のオンブズマン制度と同じよ...全文を見る
○外口委員 では、その検討をよろしくお願いしたいと思います。  時間がありませんので、次に移らせていただきます。  特に、これは中小事業所の適用猶予の問題として重要ですが、働いている事業所の規模によって育児休業がとれるか否かが決まってしまうということは、労働者の権利に差別を設...全文を見る
○外口委員 本法案を定着させていくためには今のお話だけでは不十分であると思います。既に民間大手企業の中では育児休業期間を三年までとれるような制度の充実が図られている例もあり、とりわけ中小の事業所の育児休業希望者に差別なく制度の運用が図られるような助成制度が今回こそ必要なのではない...全文を見る
○外口委員 そうしますと、少なくとも当面の措置として実質的に休業期間中の労働者のためになるような財政的な援助措置が図られるべきではあるということでしょうか。労働省としてはどのように実行されるつもりでしょうか、お答えいただきたいと思います。
○外口委員 ぜひとも今おっしゃいました積極的な促進を今後お願いしたいと思います。  続いて、今回法案の中で勤務時間の短縮の措置を事業主の義務として規定したことは、働く者にとってその選択の幅を広げる余地ができたという点で評価できます。しかし、労働者の請求権として規定されなかったこ...全文を見る
○外口委員 請求権としてということを今後の課題とさせていただきたい。  本日、傍聴席にも働く方々の代表者が多くおいでになりますが、その前で改めて労働大臣から責任ある御答弁をいただきたいと思います。ぜひとも労働省の責任において、労働時間の短縮の定着に向けての努力を重ねてお願いした...全文を見る
○外口委員 では、その点よろしくお願いしたいと思います。  時間もそろそろありませんので、大変残念ですが、十分に審議をし尽くせなかった点、この後の岡崎さんに具体的な点については触れていただきたいと思います。  最後に、冒頭で私の基本的な考え方を述べさせていただきましたが、私は...全文を見る
○外口委員 時間も私に与えられました時間が過ぎましたので、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。
08月30日第121回国会 衆議院 厚生委員会 第2号
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○外口委員 本法案は前国会からの議題であり、昨年改正されました老人福祉法等関連八法に続いて、これからの私たちの暮らし、また私どものを後の生活に極めて直結し、各方面から問題点の指摘が多くなされているものでございます。これまでの審議で明らかにされてきた諸点につきましては、できるだけ私...全文を見る
○外口委員 お話を伺ってまず思いますのは、やはりさまざまな施策、それぞれのサービスが縦割りの構造の中で出されてきているという印象は免れません。  老人福祉法の施行に伴って権限が市町村に移譲され、その地域に合わせた独自性のあるきめ細かなサービスの展開を図れるようにしていきたいとの...全文を見る
○外口委員 しかし、市町村においては、八九年三月の福祉関係三審議会合同企画分科会による「今後の社会福祉のあり方について」の意見具申において提言された、基礎自治体としての市町村の役割の重視や在宅福祉の充実などに始まり、「高齢者保健福祉推進十か年戦略」に見られる数々の施策に対しては、...全文を見る
○外口委員 二週間ほど前の八月十六日、総務庁から厚生省に対して勧告が出されましたのは、皆様既に御存じのことと思います。すなわち、これは高齢者対策に関する行政監察結果「要援護高齢者を中心として」というものでございます。これはまさに今この場で論議されている高齢者の保健、福祉の問題です...全文を見る
○外口委員 どうも高齢者への保健、医療、福祉サービスの現状認識にずれがあるように思います。例えば監察結果の概要と勧告の中には、高齢者対策に関する現行の都道府県、市町村の諸計画は、ほとんどが施設整備等の設定に具体性が欠けると明らかにしております。計画が欠けるからこそ、新たな「高齢者...全文を見る
○外口委員 今のお答えで、その示唆に沿って厚生省がぜひとも取り組んでいきたいというその意気込みは伝わってまいりますが、それを受けとめる市町村としては、やはり今から何をどのように準備するのかに不安が残ると思います。  勧告の中でも、まさにこの法案の審議の中心である在宅保健福祉対策...全文を見る
○外口委員 私は、今回の法改正によって初めて創設される老人訪問看護制度は、地域に見合った保健医療サービスの供給体制において非常に重要なもので、そして不可欠な制度であると考えます。それだけに、ただいまのお話を伺っていて、モデル事業の結果からどのような問題点と課題が明らかになったのか...全文を見る
○外口委員 ただいまのお答えで、私自身モデル事業十一カ所の検討を進めてまいりました中で、問題点を感じておりますことが幾つか触れられてないのですが、その中の一つだけ、どうしてもここで明らかにしておかなければならない問題について申し述べたいと思います。     〔委員長退席、石破委...全文を見る
○外口委員 今回の法改正では、老人訪問看護を実施する事業者は、地方公共団体、医療法人、社会福祉法人その他厚生大臣の定める者、いわゆる公的医療機関の開設者、地域の医師会、看護協会、いろいろ行えるように定めておりますが、今モデル事業でも明らかなように、自治体が積極的に取り組んでいくた...全文を見る
○外口委員 後でもう一度、保健婦のことあるいは調整機能をどこが担うのかなとについてお伺いしたいと思いますが、その前に、この訪問看護サービスを提供していくいわゆる訪問看護ステーションの設置の問題なんですが、この訪問看護ステーションが地域における看護の展開をどれだけ積極的に担っていく...全文を見る
○外口委員 細部についてはまだまだ検討を重ねてまいりたいと思います。そしてまた、政府は政省令によって実施していくという方向をこれまでもとりがちでございますが、まだテストケースとしてさまざまな試みや予算を使っている段階で、もう少しいろいろな意見を集約していく努力をお願い申し上げたい...全文を見る
○外口委員 今お答えの中で、既存のサービスとの連携強化という点で最も重要なのが、在宅介護支援センターとの協力体制づくりだとおっしゃられましたが、私もそのように考えます。昨年老人福祉法の改正の折に、在宅介護支援センターを初年度三百カ所設置したいと政府は打ち出しましたが、現在調べまし...全文を見る
○外口委員 ずっとお話を伺っておりますと、まだ高齢者の保健、医療、福祉サービスが法律ごとの縦割りにつくられ、進められているということに疑問を持たざるを得ません。したがって、それらの調整機能はどこが責任を持っていくのか、いま一度はっきりとお聞かせいただきたいと思います。
○外口委員 そうしますと、特に市町村における担い手の問題ということになりますし、また、その質の確保の問題という大きな問題になっていきますが、私は今お答えを聞いていて、先ほど一番最初に申し上げました市町村への権限移譲が市町村の負担になり、そして市町村の戸惑いを強めている、また、現場...全文を見る
○外口委員 そのような大事な業務を担っていく保健婦の設置実態というものはどういうものかと申しますと、現実には、厚生省が次々に政策を出される一方で、一九九〇年現在で全国で九十三町村には保健婦がおりません。たった一人の保健婦が奮闘している町村は全国で六百十あります。しかも、新卒の保健...全文を見る
○外口委員 先ほどのお答えの中で、ナースバンクをナースセンターに昇格してマンパワーの確保を図りたいというお話でしたが、名前を変えても、これまでのナースバンクが潜在看護婦を掘り起こせなかった実態というものは、現実に改善することはできないと思います。そういった意味で、今回の老人保健法...全文を見る
○外口委員 ただいまのお答えの中での潜在看護婦の活用という点でございますが、私はこの老人訪問看護制度を成功させていくためには、この人材についての厚生省の甘さに大変危倶の念を覚えております。今年度の雑誌「医療’91」において厚生省の関係者が、「訪問看護サービスのマンパワー確保におい...全文を見る
○外口委員 マンパワー確保については最後に労働省、厚生省の方からまとめてお伺いしたいので、次に進みたいと思います。  私が質の確保をより強調いたしますのは、やはり基本的には利用者への柔軟な対応、変化するニーズに応じてケア計画を変更でき、他の機関の人々と対応する、しかも本来の意味...全文を見る
○外口委員 利用料が高過ぎることによって、必要とする人の利用にブレーキがかからないような対策を講ずべきだと思いますし、特に年金生活者にとっての利用に支障を来さないように、上限の規定とか、さまざまな歯どめを盛り込んでいく必要があるかと思います。そのような方向での対応を切に望んで、次...全文を見る
○外口委員 利用者が安心して依頼できる料金の設定については多くの議論があるところですが、今後、市町村、保健所、医療機関、サービス機関との連携や、訪問看護計画に要した費用の加算、あるいはそれに対しての公的な補助についても必要と思いますので、ぜひとも検討していただきたいと思います。 ...全文を見る
○外口委員 時間がございませんので次に進みますが、首都圏ではなかなか特養ホームや老健施設ができない実情にありますから、逆にこのような介護専用型有料老人ホームがふえてきておりますが、それは施設基準もなく、民間ホームであり、行政が監査権を持たないという、いわゆる野放しの中での経営がで...全文を見る
○外口委員 時間がありませんので、私は、本法案では、老人保健医療体制における公的責任の充実が不十分であると考えておりますが、この点についてはこれまでも多くの方々が述べられてきておりますので、私の質問のまとめとして、これからの老人保健のあり方を方向づけるマンパワーの確保についての質...全文を見る
○外口委員 では、共同時勢をとって進めていかれることを望みまして、最後に私、まとめをさせていただきます。  今伺っていますように、私はやはり多様な雇用形態のあり方に対応でき、これまでの対人サービスに対する評価が高められていくような施策が根本的に、抜本的に必要になってきているのだ...全文を見る
09月18日第121回国会 衆議院 厚生委員会 第8号
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○外口委員 私は、ごみ問題は地球環境問題の中でも最も重要なテーマであり、現在の大量生産、大量消費のメカニズムを根本的に変え、資源循環型の社会システムをつくることなしには解決不可能な問題であると認識するものでございます。そして、長年ごみ問題に取り組み、その先駆的実践を地域で続けてき...全文を見る
○外口委員 本改正案の骨子を形づくっているとも言われる昨年十二月の生活環境審議会の答申は、冒頭に次のように述べております。「我が国は世界でも類を見ない速度で経済規模を拡大してきた。その途上で、物質的には極めて豊かな社会を実現した反面、大量消費、使い捨ての生活をあたり前のこととし、...全文を見る
○外口委員 ごみの発生の抑制、再生利用の促進は緊急の課題であり、思い切った対策を講じなければ耐えがたい環境負荷を招くことはだれの目にも明らかです。  そのような認識に立つならば、まず表題ですが、相変わらず「廃棄物の処理」となっていましす。しかも廃棄物処理施設整備緊急措置法の一部...全文を見る
○外口委員 改正案には「廃棄物の排出を抑制しことあり、目的の第一に排出抑制をうたっています。法律の目的には排出抑制、処理、生活環境保全という順になっているにもかかわらず、表題が依然として「廃棄物の処理及び清掃」となっています。これはなぜでしょうか。表題を改めるべきだと考えますが、...全文を見る
○外口委員 では次に、本改正案の作成過程で協力関係にあった環境庁の報告書がここにございます。「東京湾地域の開発と環境保全に関する基本的方策について」であります。その三十四ページに、やむを得ず廃棄物で東京湾を埋め立てる場合でも、「あらかじめ発生抑制、再資源化、減量化を徹底したうえで...全文を見る
○外口委員 徹底して減量化に努めるという同じ方向を目指すという大変心強い御答弁をいただきました。  では、排出予測と減量目標についての御見解を伺っておきたいと思います。  この改正法案では、発生抑制、再資源化、減量化の徹底にどれだけ寄与するか、具体的に各自治体のごみ減量計画を...全文を見る
○外口委員 ここに環境庁から本年六月に出されました循環型社会システム検討会第二報告書がございます。西暦二〇〇〇年に一般廃棄物を予測量の一二%、産業廃棄物を八%減量するとしています。品目別には、紙六〇%、缶七〇%、カレット六〇%という方向を提案しています。東京都も同様な目標を提示し...全文を見る
○外口委員 次に、この間四野党並びに関連二団体によって本法案を検討する過程で重要課題として取り上げられてきましたが、本改正案に十分貫かれなかったと思われます事業者責任についてお伺いいたします。  事業者の責務に関して、一般廃棄物に占める事業系ごみの比率が増加していると聞きますが...全文を見る
○外口委員 事業系一般廃棄物は都市のごみの大きなウエートを占めています。そして、この間の大都市におけるごみの際立った増加は、主として今お答えいただきましたように事業系の一般廃棄物によるものと言えます。この点について大臣の御見解をお聞かせいただきたいと思います。
○外口委員 どうも現行法では、この事業系一般廃棄物に対して有効な対策が打たれていないと思います。現行法第三条は事業者の排出責任を責務規定として設けているものの、具体的な措置を明定していないために、その減量も分別すらも自治体が有効に指導できないのが現状です。そしてその原因は、現行法...全文を見る
○外口委員 その点ですが、改正案第三条第三項の事業者の責務規定でも「協力」、第六条の二第四項の分別、保管に関する規定でも「協力」、第六条の三第二項の適正処理困難物でも「協力」となっていて、市町村が事業者に対する場合はすべて協力を求めるにとどめられています。市町村の一般廃棄物処理計...全文を見る
○外口委員 ただいまの御答弁で、事業者の協力については、条例により指導、勧告、次の公表、これが大切だと思います。公表などを規定し、協力を担保することは可能だと受けとめてよろしいでしょうか。また、協力しない事業者に対する命令、罰則を科すことが可能であると理解してよろしいのでしょうか...全文を見る
○外口委員 私は、極端な協力義務違反のケースや常習的な協力義務違反については、何らかのペナルティーを市町村が科せるようにすべきだと思います。市町村が処理処分を拒否することができる程度の措置は最低限必要だと思います。法律で規定されていることに関して、自治体の裁量権を高めることができ...全文を見る
○外口委員 納得できませんが、次も厚生省の同じような姿勢が問われるところだと思いますので、次に進ませていただきます。  先ほど岡崎委員も触れましたが、不法投棄を多発させて、この二十年来大変問題になっている適正処理困難物についてでございますが、この指定についての大臣の基本的な考え...全文を見る
○外口委員 ただいまの御答弁で、調査してからということでございますが、ここに今から十年前の一九八一年四月二十八日の第九十四回国会の参議院の運輸委員会での委員会報告がございます。いわゆるフェニックス法案ですが、広域臨海環境整備センター法案が審議され、産業廃棄物の発生や処分がその大き...全文を見る
○外口委員 では、二九八七年十二月のいわゆる自己評価ガイドライン、これは事業者による製品等の廃棄物処理困難性自己評価のためのガイドラインですが、ここにおいては適正処理困難物をどのように定義づけておりますでしょうか。
○外口委員 正確なもの、持っております。「「適正な処理が困難な廃棄物」とは、市町村等において、処理が技術的、設備的又は経済的に不可能又は困難な廃棄物をいう。この場合、技術的に処理が困難という概念には、「施設を損傷する」、「労働安全衛生上問題がある」という概念も包含されている。」と...全文を見る
○外口委員 そういたしますと、今の御説明によれば、適正処理困難物は先ほど問題になりました点、つまり、市町村によって地域ごとに異なるという前提をお認めになる、そう受けとめてよろしゅうございますか。経済的な困難性は自治体によって異なりますし、ある種の廃棄物の排出比率によって技術、設備...全文を見る
○外口委員 この点が大変問題だと思いますが、本改正案では経済的事情というものを削除し、わざわざ、今御説明されましたように全国各地で困難というように、全国に同時多発的でないと指定できないように著しく後退させているように思われます。  厚生省水道環境部計画課編著の「コメンタール逐条...全文を見る
○外口委員 五十九ページに「市町村の清掃事業にとって処理困難な事態を招くような廃棄物となる製品、容器、包装等に関して、地方公共団体は、事業者に対して処理困難となることのないよう勧告し、又必要に応じて回収その他の措置によって市町村の清掃事業に協力させる等の行政指導を行うことができる...全文を見る
○外口委員 ただいまの御答弁によりまして、厚生大臣が適正処理困難物を指定する際に、当事者である自治体の立場を十分に反映するとのことでよろしゅうございましょうか。制度的に自治体の条例規制の上乗せあるいはまた横出しなどの措置が確保されると受けとめてよろしゅうございますね。それでよろし...全文を見る
○外口委員 水道環境部長、私の手元にありますことし一月末の日付の厚生省原案、廃掃法の第六条の四にある特定一般廃棄物の規定はどうなっておりますでしょうか。
○外口委員 どういう事情で変更になっていったのか、その経過もこの審議の対象としてとらえてよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○外口委員 ここに原案のコピーがありますが、御確認いただければと思います。私は今御説明を伺っていて、各省庁との間で法律案が変質していくということは、生活環境審議会の答申から後退した内容に法律案がなることよりも大変重要な問題だと考えております。もし開かれた国会審議が前提となるのであ...全文を見る
○外口委員 せっかくの法改正が、お話をお聞きするほどに後退していっているように思えてならないのですが、ここで再度お伺いいたします。  第六条の三の一項、適正な処理が全国各地で困難となるというところを削除して「市町村の経済事情に照らし合わせ」と改めるべきと思いますが、いかがでしょ...全文を見る
○外口委員 時間がありませんので、適正処理困難廃棄物との関連でいわゆる自主アセスメント、事業者による製品等の廃棄物処理困難性自己評価のためのガイドラインについてお伺いいたします。  まず、一九八七年十二月のこの通達に基づき自己評価を行った事業者からの報告は、厚生省に何件届けられ...全文を見る
○外口委員 前向きな試みを指示しても、予想できる結果というのは、日本の生産流通システムをこのままにしていれば、何も出てこないというのは非常に考えられるところでございます。私も東京都に問い合わせたところ一件もないということなのですが、この事前評価が十分になされるような方策となるよう...全文を見る
○外口委員 どうもこのことは、厚生省自身のこれまでの行政努力、行政責任が最も問われているところだと感慨を深くいたします。事業者は面倒なことはできる限り避けよう避けようとします。したがって、こうした重要な課題はやはり法律に明記すべきだと思いますが、大臣、いかがお考えでございましょう...全文を見る
○外口委員 これも先ほど御確認いただきました厚生省原案にはあったものです。最終案では削除されているのですが、その理由はお聞かせいただけますでしょうか。
○外口委員 機が熟していないという御答弁、大変残念ですが、これまでも行政指導、通達では効果が上がらない現実にお悩みになったからこそ、法律の改正を必要としたはずだと思います。したがって、今回のせっかくの法改正の折にこそ法律に明記する必要があるかと考えます。一九八三年の生活環境審議会...全文を見る
○外口委員 その御努力に期待いたしまして、次に、産業廃棄物に移らせていただきます。  時間が押してまいりましたので早口になりますが、改正案第十二条第五項において、多量の産業廃棄物の排出者の作成する処理計画の中に減量が規定されていないのはなぜでしょうか。改正案第六条の二第五項にお...全文を見る
○外口委員 多量の排出者には、特別管理産業廃棄物と同様に管理責任者を置き、処理報告を都道府県知事に提出させる必要があると考えますが、いかがでしょうか。
○外口委員 どうもお話を伺っておりますと、市民の暮らしを守るために厚生省の皆さんが御奮闘されているにもかかわらず、どうも市民だけに責任の重さを押しつけ、この産業廃棄物に関しましては、まだまだ事業者の責務についていろいろな確保をしていかなければならないということを感じさせられます。...全文を見る
○外口委員 最後になりましたが、大臣、本日の私からの質問をどのようにお受けとめいただけましたでしょうか。大量生産、大量消費、そして大量廃棄という一方通行の経済システムのあり方が、まさにごみに姿を変えて私たちの生活をも埋め尽くそうとしているのです。冒頭にも申し上げましたとおり、その...全文を見る
○外口委員 今の大臣の答弁ではちょっと納得できませんので、私きょうは時間の都合で触れませんでしたが、最終処分場の閉鎖と跡地管理の規定が不十分であるという点とか、特別管理産業廃棄物の収集、運搬、処分時に第三者に被害を加えた場合、損害賠償責任制度に関する規定を盛り込むべきではないかと...全文を見る
○外口委員 見直しをしていく方向で努力されると確認してよろしいでしょうか。しつこいようですが、もう一度お願いしたいと思います。
○外口委員 先ほど十年前の政府答弁の中で、鋭意調査し、努力すると言って、あの状況よりもずっと悲惨な状態になっているということが私たち共通の認識だと思います。その点について、ぜひとも本法案の実効性を高めるための御努力を積み重ねられて、そして、それが不可能な場合には、見直しをできるだ...全文を見る
10月01日第121回国会 衆議院 物価問題等に関する特別委員会 第2号
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○外口委員 私は、さきの老人保健法改正案の審議において、高齢者の福祉サービスについて質問と提言を社会保障の確立を目指す立場から行いました。その折も、昨年来の老人福祉法や育児休業法などの質問に立ったときと同様に、人権後進国としての日本の医療福祉の実態に強い怒りを覚えたものでございま...全文を見る
○外口委員 ある弁護士さんの見解によりますと、有料老人ホームの法的規制は、例えば児童福祉法など他の法律に比べて著しく弱いとのことです。そうしてまでもシルバー産業の参入を受けざるを得ない背景には、その分野における公的サービスの圧倒的な不足があることを指摘せざるを得ません。  大都...全文を見る
○外口委員 今の調査結果については、後ほど厚生省への質問の中でまた再び触れさせていただきまして、その前に通商産業省にお伺いをいたしたいと思います。  すなわち、会員権取引というものについての消費者保護対策をまずお伺いしておきたいと思います。  私もこの国民生活センターの調査報...全文を見る
○外口委員 お話を伺っておりまして、健康な人を対象とする娯楽、スポーツをめぐってさえ、目に見えないサービスという商品の質を確保することがいかに難しいことであるかということを感じさせられます。特に、終身にわたる介護の権利という、契約するときには何年先かわからない未来のサービスを買う...全文を見る
○外口委員 これはタイトルです。タイトルは「有料老人ホーム増えるトラブル」です。そして次のようなナレーションで始まっています。   民間の老人施設、有料老人ホームがふえてお  ります。有料老人ホームといいますのは、数千  万という高額な入居金を支払いますと比較的簡  単に...全文を見る
○外口委員 私は、例えば終身介護権などの用語の定義がまず所管官庁としてはやらなければならないことではないかと考えていますが、その点に関してどのようにお考えになるか、伺いたいと思います。  まず、今私の手元にあるパンフレットですが、このパンフレットには大抵最後まで心のこもったお世...全文を見る
○外口委員 今のような認定基準でこのシルバーマークを——これは申請制度でございますね。そうしますと、申請しないホーム、あるいはまた申請しても認定されなかったホームに対してはどのように指導なされるおつもりでございましょうか。
○外口委員 さて、そのシルバーマークによって有料老人ホームの質の確保が図られるための手だてとして、だれの目にもわかりやすく、かつどの程度の介護が行われるかの指標として看護婦、ヘルパーなどのマンパワーの確保の問題があると思いますが、職種ごとの定数はどのように基準として出されておりま...全文を見る
○外口委員 人のお世話をする、しかも終身介護しますとパンフレットにうたわれながら、その最も裏づけとなる職員の定数を規定していないということは、介護の内容がどのようなものなのかということについて私は大変危惧の念を持たざるを得ません。先ほど課長は、介護内容は指針で明示と明言されました...全文を見る
○外口委員 職員の配置に関しましては、公的な施設である特別養護老人ホームの職員定数がございます。それと、有料老人ホーム協会が有料老人ホーム設置運営のガイドラインで、有料老人ホーム職員の定数と配置目安というものを出しております。それを比べますと、百室にヘルパー四人、二百室にヘルパー...全文を見る
○外口委員 ぜひとも公正取引委員会という名においても積極的に進め、調査をしていただきたいというふうに思います。  次に、公正取引委員会としてぜひとも具体的な取り組みを進めてほしい点をもう一つ申し上げたいと思います。  受けている不利益を外に向けて表現することができにくい状態に...全文を見る
○外口委員 時間も迫りましたので、まとめに入りたいと思います。  公正取引委員会のただいまの御説明を受けて少し安心いたしましたが、これからぜひとも積極的に取り組んでいただきたいと重ねてお願いしたいと思います。また、所轄官庁の厚生省のさらなる御努力をぜひとも願うものでございます。...全文を見る
○外口委員 どうもありがとうございました。