外口玉子
とぐちたまこ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月10日 | 第123回国会 衆議院 厚生委員会 第4号 議事録を見る | ○外口委員 私は、一昨年の第百十八特別国会の厚生大臣の所信表明に対する一般質問におきまして、高齢化社会に向けての施策、制度のすべてに共通する何よりも重要な課題として、保健医療・福祉サービスに従事する人たちの育成と確保、すなわちヒューマンパワーの確保の問題を取り上げ、早急な取り組み...全文を見る |
○外口委員 資質の高い看護サービスをということで、それはどのように担保されるのかということについて後ほどお伺いしたいと思いますが、その前に、看護婦不足に対し厚生省は、一九七四年から一九八五年までに第一次、第二次看護婦需給計画を策定してきております。第二次計画の終了する一九八五年に...全文を見る | ||
○外口委員 そのような一般的なお答えではなく、もう少し責任者としての回答をいただきたいと思いますが、では、この看護婦不足の原因について厚生行政の責任者としてはどのようにお考えなのでしょうか、もう一度お聞かせください。 | ||
○外口委員 私は、ただいまのお答えでは大変納得しかねます。このことは大変に重要な問題でして、後ほどまた改めて後半の質問で触れさせていただきますが、ここで一つだけもう一度お考えいただきたい点は、次の三つの側面からぜひ考えていただきたいと思います。 一つは、この看護婦不足というの...全文を見る | ||
○外口委員 どのような場を担保されているのかということをお伺いしております。今御答弁いただきましたようなことについて、今後どのような議論の場を設けようとしているのか。例えば、今回のように国庫負担を引き下げて、それを財源に充てるといった診療報酬改定による単なる利益誘導にのみ依拠する...全文を見る | ||
○外口委員 私がなぜこのような開かれた討論の場を、あるいはどういうふうにこれからその仕組みづくりに取り組もうとしているのかということをお伺いするのは、例えば先般の老人保健法の改正によって、本年四月一日から指定老人訪問看護事業、いわゆる訪問看護ステーションを創設することになりました...全文を見る | ||
○外口委員 その点につきましては、今後さらに看護職としましては経験と実績を積み上げ、そして、新しい質のよいサービスを利用者が受けられるような仕組みづくりに励んでもらいたいと思いますので、関係者の一層の御努力を期待するものでございます。 次に、医療保険審議会について質問させてい...全文を見る | ||
○外口委員 私は、かねてより、医療関連の審議会のあり方について大変疑問を感じてきている者の一人でございます。結論から申しますと、基本的な考え方としては、先ほどから申し上げていますように、医療サービスの利用者の参画の仕組みをつくることがこれからの新しい時代における課題であると考えて...全文を見る | ||
○外口委員 例えば、臨時脳死及び臓器移植調査会のように公開で行うなどの措置を講じられるべきと私は考えていますが、これらに関してはどのような見解をお持ちか、お尋ねしたいと思います。 | ||
○外口委員 私は、今例えばということですので、審議会が当事者やユーザーの意見を反映するものになるための要件は、もっと具体的に明らかにしていく努力を行政に求めるものであります。 私が今回の法改正を契機に、そのような議論の場を強く求めるということをここで強調いたしますのは、例えば...全文を見る | ||
○外口委員 私が過日政府委員室からいただいた資料によりますと、平成四年二月二十日現在の厚生省所管の審議会の委員が延べ六百三十八人中、医師、歯科医師が二百六十八人を占めているのに対し、看護婦はわずか十五人でございます。これだけ看護問題が社会問題化し、厚生省としても省を挙げて取り組ん...全文を見る | ||
○外口委員 今回の本法案の改正の中でも、審議会というものが大変重要な機能を持つかに思われますし、この厚生省所管審議会、今二十二あるようですが、それぞれの審議会がどのように運営されていくかということに関しては、もう少し国民の知る権利というものを保障する。すなわち、その審議会のメンバ...全文を見る | ||
○外口委員 私がこの精神科の特例の問題を取り上げましたのは、私も精神保健の領域で長い間働き続けてきたという理由も一つでございます。そういう現場の切実な声をひしひしと受けながらこの場に立ってき続けているということも確かでございますが、それよりも何よりも、この現行の診療報酬の体系がま...全文を見る | ||
○外口委員 看護関連、このたびの健康保険法改正を見るときに、先ほど池端理事からも指摘されましたように、国庫補助率を一六・四%から一三・〇%に引き下げ、その利益で、利益というか、そこで生じた千三百億円を社会保険診療報酬の引き上げに見込まれる千三百四十億円の支出増に充てるという形をと...全文を見る | ||
○外口委員 私は、これは本来国が重要な施策として打ち出すべきものでありまして、国民の健康を守るヒューマンパワーに関する経費は別建てで保障するべきものであると思います。そういった意味では、このようなちょっと数字合わせのような、こそく的な手段で看護婦の人件費あるいは看護に回すというも...全文を見る | ||
○外口委員 看護関連への配分について幾つか問題点に触れたいと思いますが、時間が限られておりますので、二つだけぜひともこれは特に問題と考えられますので触れておいて、最後に大臣の決意を述べて頂きたいと思います。 今回創設された例えば基本看護料(Ⅱ)などに看護婦と准看護婦の比率を明...全文を見る | ||
○外口委員 ただいま付添看護の適正化を図るということを伺いました。このことにつきましては今後また改めて検討したいところでございますが、いずれにいたしましても、このように今後多様な能力を持つさまざまな人々の導入が図られていく傾向が強まってくる中で、そこでのケアの質を低下させないため...全文を見る | ||
○外口委員 今の点につきましては一昨年におきましても指摘しましたが、看護婦のコーディネートする役割ということがますます求められてくると思いますので、看護職の主体性が発揮できる看護のコーディネート機能をどのように評価するかということについては、今後検討してまいる大きな課題としてここ...全文を見る | ||
○外口委員 終わります。 | ||
03月12日 | 第123回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第2号 議事録を見る | ○外口分科員 私は、昨年八月三十日の厚生委員会並びに十月一日、物価問題特別委員会におきまして、特に民営の施設である有料老人ホームについて、二十一世紀を見通した高齢社会の福祉の仕組みづくりを目指す観点から質問いたしました。 有料老人ホームはその五〇%余りが大都市圏にあり、都市部...全文を見る |
○外口分科員 ただいまのお答えの中では、ニーズの多様化に対して選択肢をということでございますが、選択肢というのは、選択できるための裏づけがきちっとされなければ選択肢が提供されたとは言えないわけで、私は、その点について極めて懸念を大きく持っておるものでございます。 今、岡光部長...全文を見る | ||
○外口分科員 昨年の厚生委員会さらに物価問題特別委員会におきましても、私は特に介護専用型有料老人ホームの設置運営指導指針のおくれについて、早急な取り組みを求めました。その折、公正取引委員会の方々もおられましたが、実態調査を行い、それを踏まえてこの三月には介護専用型有料老人ホーム設...全文を見る | ||
○外口分科員 ことしの一月二十日付の事務連絡で、各都道府県の老人福祉担当官あてに介護専用型有料老人ホームの実態把握を依頼しておいででございますね。よろしゅうございましょうか。その中で、各都道府県に対して実態把握について依頼しておりますけれども、その結果はどのようなものであったか、...全文を見る | ||
○外口分科員 その折に、ここに私も手元にございますが、私がお願いしたときは八月三十日、そして十月一日のそれぞれの委員会でございますが、「ホームに適宜調査の趣旨を説明の上、照会される等により、実態を把握し、御報告されたく、お願いします。」とありまして、かなり自己申告制に基づいたもの...全文を見る | ||
○外口分科員 この実態把握の結果につきましては、質問いたしました私のところにまでまだ報告がされておりませんが、これは二十日から二十四日までというような形でファクスで依頼されているようです。その結果についてまた後ほど詳しくお聞きしたいと思いますが、それはお約束いただけますでしょうか...全文を見る | ||
○外口分科員 先ほど岡光部長がお答えになられました中で、この実態把握、実態調査を踏まえて設置運営指導指針策定検討会で検討されているということでございましたが、そのメンバーの構成についてお伺いいたします。 | ||
○外口分科員 私もそのメンバーについての資料を手元に持っておりますが、ほとんど一名を除いて主に業界の経営者代表が名を連ねているという点で、大変に当初から私はこの点を危惧しているものでございます。そういった意味では質の向上、そしてその質を保証していくためのチェック機構といいますか、...全文を見る | ||
○外口分科員 私は、一昨日の厚生委員会においても、医療の関連の審議会が大変に透明性に欠けていることと、その審議会の構成メンバーが極めて偏っているということを指摘し、厚生行政の責任者としてもう少しユーザーである国民の声を直接反映するような仕組みづくりをと要求したところでございますが...全文を見る | ||
○外口分科員 私がなぜこのような点について大変関心を寄せ、行政の責任の方々の慎重な討議を、また広く国民の声を、あるいはさまざまな立場を代表する方々を入れて検討してほしいとお願いをしているかというと、国際的に問題になり、国連の人権委員会からも問題にされました日本の精神病院における処...全文を見る | ||
○外口分科員 有料老人ホームにおける人員配置の低さは、それが要介護になったときには、自分の意思に反して別なところへ送られてしまうという大きな原因になっています。多くの人が実際に介護が必要なときには、自分の意思を通す力を持てなくなっている状態になるわけですから、住む場をいや応なく変...全文を見る | ||
○外口分科員 そのシンポジウムの折に、恐らく厚生大臣もお目通しと思いますが、要望書が厚生大臣あて、そしてまた厚生省関係部署あて、有料老人ホーム経営者あてに、高齢化社会をよくする女性の会、有料老人ホーム研究会として何項目にもわたって出されておりますので御存じかと思いますが、時間があ...全文を見る | ||
○外口分科員 もっとたくさん質問をしたい問題があるのですが、時間でありますので、最後に、民間のサービスというものは、まず基盤となる公的サービスが整備されて、初めてその上で多様なニーズに見合った選択肢が提供されるというふうに私は考えます。しかし、その基盤となる公的サービスが未整備の...全文を見る | ||
○外口分科員 終わります。 | ||
04月22日 | 第123回国会 衆議院 厚生委員会 第9号 議事録を見る | ○外口委員 病む人に手を差し伸べる人間本来の営みとしての医療、その医療のあり方を方向づける基本法であります医療法の改正に当たりまして、私は、主に三つの側面から政府の見解をただしたいと思います。 一つは、病む人の固有の権利への配慮がどのようになされているのかという側面からであり...全文を見る |
○外口委員 今のお答えで十分ですので、後にインフォームド・コンセントの問題をめぐってもう一度御所見を伺いたいと存じます。 次に、医療法が制定されてから既に四十三年以上の年月が過ぎています。そして今、社会全体が経済成長だけでは評価できない価値を重んじるような社会に向かいつつある...全文を見る | ||
○外口委員 医療法制定以来、技術革新の波によって、医療分野においても機械化が推し進められてきています。ますます医療技術における人の要素が軽視される風潮にもあります。患者の訴えや病状よりも検査データや薬物の投与に重きが置かれていくに従って、病院が巨大化し、権威化してきているのも確か...全文を見る | ||
○外口委員 医療法は医療の基本法であるはずでありますから、医療の主体である患者の権利保障は、まず患者の声を反映した法改正のやり方から実現の第一歩を踏み出していただきたいと思います。 さて、法律を改正するからには、その法律改正によって目指されるこれからの医療の方向性が国としては...全文を見る | ||
○外口委員 ただいまの大臣の答弁の中で大変気になる点が二つほどありました。 一つは、よい医療とは何か。今おっしゃったのは供給する側からの患者のより分け、それが大変前面に出ていたように思います。今回私どもが主張しておりますのは、医療を利用する側の患者の視点からのよいサービスとは...全文を見る | ||
○外口委員 後に地域医療計画についてはお伺いすることにして、保健医療・福祉サービスの統合という問題で、医療が他の領域を取り込んで肥大化していく傾向に危惧しているものとして、もう一点お伺いしたいと思います。 私が三十年以上もかかわり続けてきた精神医療の分野では、特に病院が収容所...全文を見る | ||
○外口委員 その担い手の機能分担のあり方については後ほどより詳しくお伺いしたいので、次に進みたいと思います。 私が次に最も問題と考えますのは、今回の医療法改正案において、医療施設機能の体系化を図るためとして、長期入院患者のための療養型病床群の制度の導入が図られている点でありま...全文を見る | ||
○外口委員 利用者が病院に対し期待する機能は、必要なときに専門家によるサービスを利用し、できるだけ早く身体的、精神的、社会的な苦痛の軽減が図られ、もとの生活へ戻れるようにすることであると言ってよいと思います。であるとするならば、長期入院のための療養型病床群を設置する方向よりも、ま...全文を見る | ||
○外口委員 療養型病床群と特定機能病院との関連について大変いろいろな問題を感じておりますので、その点について質問いたしながら、なお療養型病床群についての問題をさまざまな側面から伺ってまいりたいと思います。 まず、今回の医療法改正案におきましては、特定機能病院が置かれて、これに...全文を見る | ||
○外口委員 今お触れになったように、利用者にとって望ましいシステムは、まず窓口としての、例えば診療所のような身近な医療機関を充実させていく方向だと思います。診療所の機能に学校医や家庭医、またナースプラクティショナーなどが備えられ、地域ケアが充実されていることが大切だと私は思ってお...全文を見る | ||
○外口委員 今おっしゃられましたように、診療所は、地域における小規模な医療サービス提供の場として利用者にも大変身近なものだと考えます。そして、日本の歴史を振り返ってみましても、診療所は日本のこれまでの医療を底で支えてきたと言っても過言ではないと思います。 また、今その診療所が...全文を見る | ||
○外口委員 利用者に対する身近なサービス提供の場として求められている診療所や多くの一般病院は、民間の力に頼っています。しかし、医療法においてこれらの民間診療所、医院に対する法的な位置づけは定かではないことは、今申し上げました。また、たとえ位置づけたとしても、一方で民間に対するしっ...全文を見る | ||
○外口委員 二点、三点目についての御答弁をいただいてないと思いますが。 | ||
○外口委員 三点目について、パンフレットへの対応。 | ||
○外口委員 三点目のところで、保有しているパンフレット類が非常に不適当である、不適切な表現を使い、ガイドラインに反している場合、どのような処置をされるかについてお伺いしたのですが、御答弁をお願いしたいと思います。 | ||
○外口委員 この表示のガイドラインは公的な責任の第一歩だと思いますので、今後とも引き続き取り組んでいっていただきたいとお願いいたします。 次に、有料ナーシングの点について、昨年来、先ほど申し上げたさまざまな委員会において幾度も私が確認してまいりました介護専用型有料老人ホームの...全文を見る | ||
○外口委員 公的サービスが大変乏しい中で、有料老人ホームが人々の人生の締めくくりの時期に利潤の追求とされている、そういうような実態を憂えて、これまで何度か行政の責任を果たしてほしいと要望してきたところでございますけれども、今の御答弁ですと、いろいろと困難な点が多いということで幾つ...全文を見る | ||
○外口委員 いつまでにその指針を提示するとお考えになっておられますか。その目安をお伺いしたいと思います。 | ||
○外口委員 皆さんが馬力をかけると大変速いと思いますが、大体いつまでと……。 | ||
○外口委員 では、三月から三カ月後の六月というお約束をいただきましたので、ぜひとも御努力していただきたいと思います。 さて、今有料老人ホームの問題についてお伺いしましたが、古市局長、これは何も老人ホームの問題だけではなくて、私が先ほどから申し上げております医療の公共性、そして...全文を見る | ||
○外口委員 療養型病床群の人員配置について具体的にお伺いしたいと思いますが、例えば五十人の看護単位が二つあって、その一つが療養型病床群となったとき、看護者の配置にどのような差が生じてくるのでしょうか。また、その場合、療養型病床群では、看護者の勤務体制としていわゆる二・八体制を確保...全文を見る | ||
○外口委員 そうしますと、こういう人員配置で、実は私、昨夜試算をお願いいたしまして、けさほど受け取ったのですが、これは私も病棟責任者として勤務を組んだ経験がありますが、このようなものを私のところにお出しになるということは大変私の想像を超えておりまして、こういうような勤務体系ですと...全文を見る | ||
○外口委員 この点については私は大変疑義を持っておりますし、今後さらに検討をしたいと思っております。この試算の結果を見れば見るほど、療養型病床群は不足している現在の看護マンパワーをそのままにして、低い看護基準に切り下げていくための便法ではないかと思われます。今後その点についてぜひ...全文を見る | ||
○外口委員 病床種別ではどのような状況にあるんでしょうか。 | ||
○外口委員 今お示しいただきました数値は、一応平準化への一つのステップをしたと大変肯定的な評価をされています。私は、前回の改正は厚生省の所期の目的とは大変ずれが生じていると考えておりますが、それについてどのように評価されておいでなんでしょうか。また、残されている課題はどういうもの...全文を見る | ||
○外口委員 平成二年の医療施設調査・病院報告の概況によりますと、医療施設の病床数は総数で百九十四万九千四百九十三、そのうち百六十七万六千八百三が病院、二十七万二千四百五十六が一般診療所です。前年に比べ〇・五%増加していますが、厚生省としてはこの病床数は多いとお考えですか、あるいは...全文を見る | ||
○外口委員 先ほどの増床のところで、申請病床数と許可病床数とのずれがあるというようなことを聞いております。もちろんこの数値から見ますとずれがあるのですけれども、使われてない病床の規制、そのようなものはお考えでございますか、削減。 | ||
○外口委員 そうしますと、今後医療施設機能を体系化していくに当たって、具体的にどのような地域医療計画を進めていこうとされているのか、病床数の規制、地域ケアの充実等について具体的に御見解を伺いたいと思います。 | ||
○外口委員 では、積極的に進めていく方向を期待して、次の質問に移らせていただきます。 さて、今後の医療に対する中長期的展望に立った手厚い施策、そのための十分な裏づけがないままでは、医療の荒廃をもたらすのではないかと今まで幾つかの懸念を申し上げてまいりましたが、このことは歴史が...全文を見る | ||
○外口委員 心病む人にとって、例えば一日十分安心できる人との会話があればどれほどのサポートになるかということは、私どもの想像を超えるものがあるということを私は経験の中で実感させられてきておるものでございます。このような人と人との支えを通しての治癒が特に求められる精神病院において、...全文を見る | ||
○外口委員 ただいまの御答弁では、最低基準が満たされてからとおっしゃいましたが、大体国が決める最低基準が最高基準になっているという現実は、古市局長も十分に御存じのはずだと思いますけれども、今の答弁に対しては私は大変不満を持ちます。 では、現行の基準が決められた理由は一体何だっ...全文を見る | ||
○外口委員 当時の国立病院・療養所での精神医療状況と現在行われている医療状況とを比較してみて、どのようなお考えをお持ちなのでしょうか。 | ||
○外口委員 私は、これからの医療の基本的なコンセプトは、物の介在を中心とした医療のあり方から人の手による治癒の重視であると主張してきているものでございます。今回の法改正に医療の理念として、「医療は、生命の尊重と個人の尊厳の保持を旨とし、医師、歯科医師その他の医療の担い手と医療を受...全文を見る | ||
○外口委員 そのような信頼関係が最重要課題だと今おっしゃったこと、これが最も今必要とされている領域は心を病む人々の療養する場であると私は思いますが、そこに、現行の一般病院の四対一でさえ低いとほとんどの関係者が考えられているにもかかわらず、精神科等はさらに六対一と低く見積もられ、こ...全文を見る | ||
○外口委員 私は、一般的な方向ではなく、今回の医療法改正の中で、今局長がおっしゃったように、大きく変わったとする精神科等の領域における特例というものを廃止するお考えはおありなのでしょうか。 | ||
○外口委員 その理由をお聞かせください。 | ||
○外口委員 ただいまの御答弁では、現状を固定してこれからの基準を設定しているやに受け取れます。そしてまた、現在の看護マンパワーの不足、その側面から基準の妥当性を説明されているやに受けとめました。これは大変な問題でございまして、こういう特例の廃止の根拠が先ほどから伺っていますとない...全文を見る | ||
○外口委員 では、できるだけ早く検討して、より積極的な対応をとっていただきたいと思います。 さて、今の問題とも関連するのですが、患者の権利の保障がなかなかされていないというのが我が国の医療状況への国際的な批判でもございます。先ほど局長が申し述べられましたように、信頼関係が成り...全文を見る | ||
○外口委員 今回の医療法の中にどのように規定しようと今検討中なのでございますか。 | ||
○外口委員 その信頼関係の確立にとって不可欠な大前提条件としてインフォームド・コンセント、説明と同意と訳されておりますが、私は、患者の知る権利を満たした合意と訳して雑誌等に発表しております。いずれにしましてもこのインフォームド・コンセントは、今局長がおっしゃった信頼関係の確立にと...全文を見る | ||
○外口委員 私は、インフォームド・コンセントは、単に言うか言わないか、知るか知らないかといった問題ではない。すなわち、人が自分の病気に対して知ることは当然の権利である。そして、そのための情報公開というものに努力する必要がある。しかし、病む者にとって、知りたくないときもあるのは確か...全文を見る | ||
○外口委員 今のサポート体制の必要性との関連で、もう一つ患者の知る権利を行使していく上で重要な、非常に大きなハードルがあることを私も認めざるを得ません。それは、医療における権威構造、病院の組織構造の問題でございます。その中における患者の位置というものは大変に弱い状況にあります。 ...全文を見る | ||
○外口委員 どのような検討会をいつどのように持ち、その議事録なりを公開するというおつもりはございますでしょうか。それもインフォームド・コンセントだと思いますが。 | ||
○外口委員 では、後ほどの報告をお待ちするということで今後の課題とし、また次回の質問の際にお伺いさせていただきます。 権力集中型の組織機構では、頂点にいる者の重圧と下部に位置する者の自己発揮の場がないことから、仕事の中の充実感を失い、専門職としての自信をなくし、それが職場を去...全文を見る | ||
○外口委員 今回の改正案には医療施設機能の体系化をうたっていますが、人の手による治癒、今局長が答えられましたが、人の手による治癒が必要になるならば、医療の担い手である医師、看護婦、薬剤師、臨床検査技師などなどがそれぞれの主体性と自律性を発揮できる場や、また配置がまず必要なのではな...全文を見る | ||
○外口委員 もし医療法が日本の医療の基本法として位置づけられているならば、担い手の機能分担のあり方、位置づけこそもっと明確に明文化すべきだと私は考える立場です。今、医療構造の問題に関連して質問してまいりましたが、そのことについて、具体的な典型的な例として訪問看護ステーションの機能...全文を見る | ||
○外口委員 私は、さきの老人保健法改正の際にも強調したところでございますが、このような訪問看護ステーションは、看護職が初めて専門職として、従来の医療のヒエラルキー構造から相対的に自律していく方向を目指したサービス提供形態だと主張し、そこでの看護機能の発展を通して国民の目に見える形...全文を見る | ||
○外口委員 その折の質問においても、医師の指示という概念を明示したことは、大変コ・ワーカーである者たちの意欲を損なうものであるとして改善を要請したわけでありますけれども、再度ここで、今回の医療法改正の中で確認したいと思います。 訪問看護ステーションもそうですが、医療の側からの...全文を見る | ||
○外口委員 ただいまのお答えでは大変不十分だと思いますし、検討するということではなくて、この医療の基本法こそこれからの医療の方向を規定するものとなりますから、先ほどの患者の権利保障に関する明文化とともに、それぞれの医療の担い手の機能の発揮、その保障をきちっと明文化していく努力を進...全文を見る | ||
○外口委員 従来の審議会のあり方は、公益側、支払い側、診療側という利害関係者が折り合いをつけていくための場となりがちでありましたし、利害調整という関係でしか審議が進められてこなかったという部分が大変あると憂えているところです。そして、特に診療側と行政側とのこの二者の力関係で多くは...全文を見る | ||
○外口委員 私は、今大臣のお話を伺って、最後に一言だけ言わせていただきたいと思います。 私は、これまで三十年余り医療福祉現場におりまして、初めて国政に送り出されて二年二カ月が過ぎようとしておりますが、この間、当委員会において福祉関連八法、老人保健法、育児休業法、救急救命士法、...全文を見る | ||
○外口委員 四人の先生方、それぞれのお立場からの御提言、本当にありがとうございました。私は時間の関係上、ここでは日夜臨床の場で御努力されております福島雅典先生にお伺いしたいと思います。 先生は、医療現場の実態を踏まえて、これからの時代にふさわしい医療システムの再構築に向けての...全文を見る | ||
○外口委員 ありがとうございました。 もう一点について、ただいまのお答えとも関連すると思いますが、従来医師の権限というものがどうしても拡大し続ける方向にあって、今先生御自身もおっしゃいましたように、一職能として医師は担い切れないほどの責任を背負わされている状況というものにある...全文を見る | ||
○外口委員 ありがとうございます。 もう時間があれですので、今の点について国の責任においてということでございましたけれども、今後の教育訓練システムについてどのようにお考えなのかということに触れていただき、それぞれの職種が主体的な判断に基づいて自律的にそれぞれの能力を発揮してい...全文を見る | ||
○外口委員 ありがとうございました。 柔軟な教育を含めたシステムと、そしてそれを支える基本的な理念、それの重要性を改めて伺うことができ、今後の医療法改正の審議に反映させてまいりたいと思います。ありがとうございました。 | ||
04月24日 | 第123回国会 衆議院 労働委員会 第5号 議事録を見る | ○外口委員 今私たちは時代の大きな転換期にあります。世界有数の水準に経済成長を遂げたと言われる日本において、働く者にとっては豊かさの実感はありません。 とりわけ、生身の人間である私たち一人一人にとって安心感は基本的に満たされるべきものであるにもかかわらず、この暮らしの基本に対...全文を見る |
○外口委員 今回の法案は、同種のものとして厚生省から提出されている看護婦等の人材確保の促進に関する法律案、また、社会福祉事業法及び社会福祉施設職員退職手当共済法の一部を改正する法律案があり、あわせて三本立てでこれらのヒューマンパワーの確保をしていこうとするものであると考えられます...全文を見る | ||
○外口委員 縦割り行政の弊害をこのような領域に及ぼさないように、ぜひとも今後両省とも力を合わせて進めていっていただきたいと思います。 いま一つ、今回の法改正は、今まで労働省が建築労働者や中小企業労働者の労働力確保法案において行ってきたように、事業主を保障して、それによって労働...全文を見る | ||
○外口委員 私は、労働省がもっと積極的な個々の労働者の待遇改善を図るという、そういう労働施策をとっていただくことこそが労働省の存在意義ではないかと思いますので、これからの取り組みを期待したいと思います。 次に、具体的な点に移らせていただきます。 岡崎委員が先ほど質問した点...全文を見る | ||
○外口委員 心身障害者の社会復帰のための施設である無認可の小規模作業所というものが全国に大変多くふえておりますけれども、これらの職員は、無認可がために何らの保障がなされない中で献身的に取り組んで、地域ケアの拠点としての重要な役割を果たしているわけですけれども、この職員については今...全文を見る | ||
○外口委員 実態をどのように今の時点で把握されてそのような答弁をなされたのでしょうか。 | ||
○外口委員 この点について、厚生省としてはこの小規模作業所についての職員についてはどのようにお考えでおいででしょうか。 | ||
○外口委員 この点につきましては、また他の機会に検討させていただきたいと思いますので、実態の把握をよろしくお願いしたいと思います。 さて、先ほどの御答弁の中で、有料紹介所による家政婦が八割近くを占めているという資料もいただいておりますし、そのような御説明がありましたが、この家...全文を見る | ||
○外口委員 家政婦の方々の多くが、就業する際、民間の職業紹介所を通して職場を決定しているとのことですが、この民間の有料職業紹介所の実態についてもう少し御説明いただきたいと思います。 | ||
○外口委員 私は、民間の有料職業紹介所にゆだねたままでは、先ほど申し上げましたように、公的な責任を果たせないし、今後介護労働者の確保が実効性のあるものとならないのではないかと大変懸念を強くしているものでございますが、労働省として考えている民間の有料職業紹介所についての問題点をもう...全文を見る | ||
○外口委員 どのような方々がその有料の職業紹介所を通して就業されているのでしょうか。 | ||
○外口委員 それは公的な福祉としてのホームヘルパーの方々の前後の経験と比較して違いがございますでしょうか。 | ||
○外口委員 求職者の動向についてはどのような実態がございますでしょうか。 | ||
○外口委員 本法案のような雇用管理の法律をつくらなければならないこのような領域において、しかも、全体的な労働力不足の中でなぜ増加をしているとお。考えになっておりますでしょうか。 | ||
○外口委員 ただいま家政婦へのニードが大変強いということですが、今後、そうすると、家政婦の需要が多くなると見込まれているとしていますが、では、どういう供給源といいますか、どのような人々が参入してくると見込んでおいでなのでしょうか。 | ||
○外口委員 もし、ますます需要が多くなると見込まれているのでしたら、もっと公共職業安定所の機能を充実させていく方向をおとりになってもよいと考えるのですが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。 | ||
○外口委員 こういうような雇用管理の法律をつくらなければならないような労働提供の形態の介護労働力確保ではなく、もっと公的な責任において労働力を確保していくような、そういう方策を今お持ちでしょうか、どうか。 | ||
○外口委員 今の御答弁で、さまざまな介護サービス業、いわゆるシルバー産業の増大が著しいということでございますが、その実態について、経時的に簡単に明らかにしていただけたらと思います。 | ||
○外口委員 そのような民間介護サービスの現場で起きている実態、そして、そこで働いている介護労働者がどのような処遇状況にあるのでしょうか、お聞かせ願いたいと思います。 | ||
○外口委員 やはり、いろいろな施策をとっていく場合に、そのための十分なデータをお持ちになるべきだと思いますし、この点が最も私どもが深く懸念しているところでございます。 今後、もしニーズが多様化し、増大すると見込まれるならば、十分に調査し、事前にさまざまな、問題が起きないような...全文を見る | ||
○外口委員 私が、いわゆるこの民間介護サービス業についての実態をきちっと把握して、そこに働く人々の権利を保障してほしいとお願いしているのは、実はかねてより何度も委員会においても質問をし、厚生省の担当部局にもその指導をお願いしているものとして、民間のシルバー産業の大きな一つとしての...全文を見る | ||
○外口委員 先ほどの御答弁のあった中で、公的責任と私が申し上げているのは、すべて直轄という意味ではなくて、いわゆる二階建てみたいなものも基礎にきちっとした公的サービスがあって初めてその上で選択することができるわけですから、そういった意味では、こういう二階建てではなくて、二本がこう...全文を見る | ||
○外口委員 介護労働安定センターの企画、運営に当たっては介護労働者の意見が反映されて当然だと思いますが、そのために具体的にどのような方策を考えておいででしょうか。 | ||
○外口委員 次の質問に移らせていただきます。 家政婦の中でも、現在、労働力供給事業により介護労働に従事をしている方々がおります。その数は二千名に及ぶと聞いておりますが、その方たちも本法案の対象になるのでしょうか、お伺いしたいと思います。 | ||
○外口委員 そうしますと、先ほどの介護労働安定センターにおける介護労働者の福祉の増進のための事業や、その中の能力開発のための研修事業も、当然対象となるとお考えなのでしょうか。 | ||
○外口委員 次に移らせていただきますが、先ほど岡崎委員も伺っておりましたが、厚生省の方にお伺いいたします。 先ほどの労働省の答弁の中で、家政婦の多くが病院で付き添いを行っているとの数字が挙げられていましたが、このような病院の中に付き添いがこうした形で存在するということ自体、非...全文を見る | ||
○外口委員 受け手側にとっても大変負担が大きいということ、また、そこで働く者にとっても、一つの病室の中で二人、三人を一緒に二十四時間体制で見るという非常に苛酷な労働条件の中に置かれている、このような病院の中の付き添いというものに対して、労働省としてはどのような施策を講じようとお考...全文を見る | ||
○外口委員 先ほど協力体制を強めて進めていきたいというお答えをいただいたばかりですのに、やはりそういう医療、福祉の内容になるとそれは自分たちの所管ではないとおっしゃられますが、そういう職場に働いている者の権利を保障するための施策づくりをする労働省が、中身に無関心であっていいとは決...全文を見る | ||
○外口委員 私は今まで質問をしてまいりましたが、まだまだこのような介護労働の分野に良質な人材を吸収していくための社会的なシステムというものについては不備である、そしてまた、どのようなシステムがよいのかということを検討していくに当たって、基礎的なデータもまだ明らかではないというよう...全文を見る | ||
○外口委員 介護休業制度化についての基本的な考え方ですが、不足するマンパワーを補完するという観点からではなく、やはり多くの人たちが自分の問題としてこの介護労働を、そして、人間にとって基本的な営みとしての介護するという仕事を多くの人が体験する、健康なときに体験する、そういう学習とし...全文を見る | ||
○外口委員 終わります。 | ||
05月20日 | 第123回国会 衆議院 厚生委員会 第12号 議事録を見る | ○外口委員 今、日本でもエイズが急速な蔓延の兆候を見せ始めております。そのようなとき、私たちは、過去においてさまざまな感染症を克服してきた過程を謙虚に振り返る必要があると考えます。 私は、長年、らいや結核、精神病を病む人たちとかかわる中で、患者の悲しみや苦しみが、世間の無知と...全文を見る |
○外口委員 本年四月、厚生省は、エイズ患者、感染者が地方で急増していることに対処するため、増加が著しい自治体に対して、感染経路を調査するなどの急増の原因究明に乗り出すように指示したと伺っております。感染経路の調査はプライバシーの保護など難しい問題がありますが、現在厚生省が把握でき...全文を見る | ||
○外口委員 まだその結果については十分な把握がされていないというふうに受けとめてよろしいでしょうか。 | ||
○外口委員 国が事業を委託しているエイズ予防財団は、エイズの予防のための知識普及及びエイズの予防、治療などの研究助成、情報交換などを行っていると伺っています。これらは重要な役割であると私も認識しております。 しかし、エイズ問題に対して重要なことは、社会全体が感染者を拒絶するの...全文を見る | ||
○外口委員 例えば患者のサポートシステムの一つとして、肝炎等に関してはセルフヘルプ・グループとしての患者会とか家族会が設けられ、それへの助成というのは行われておりますし、胆道閉塞症の子供を持つ親の会とか、さまざまな疾病に関してのサポートシステムの一つとしての患者会、家族会への助成...全文を見る | ||
○外口委員 国の予算を見てみますと、今年度はエイズ対策費で二十一億円、しかもこの三年間のエイズ対策費の推移は、現実の状況は先ほど御答弁されたように大変大きく変わってきているにもかかわらず、予算はほとんど増加していない状態と見られます。しかも、その大半が研究費によって占められている...全文を見る | ||
○外口委員 今触れられました本年三月十九日に行われた第三回エイズ対策関係閣僚会議の中で、医療現場の確保、カウンセリングの充実、匿名検査の実施など、その受け皿の問題が言及されたと聞き及びます。にもかかわらず、受け皿としてWHOも必要性を認めている民間救援団体への助成等に関して触れら...全文を見る | ||
○外口委員 今御答弁されたように、保健所の体制の充実というのは非常に必要であります。私も現場に働いていた者として、赤ちゃんから老人までのケアを地域の中で非常に担っている保健所は、新しいいろいろな疾病対策が出るごとに通達が出され、新しい業務が課されるわけなんですが、それに見合った保...全文を見る | ||
○外口委員 そういう研修体制を積極的に進めていくということですが、その研修のあり方についてはこれまでもさまざまな問題が提起されておりまして、単に講義を受けるということではなく、知識の付与ということではなく、もっと当事者の経験を聞く、あるいは当事者のニーズに見合った活動ができるよう...全文を見る | ||
○外口委員 ぜひとも前向きにと申し上げましたのは、その給付の額の少なさもさることながら、このサーベイランス委員会が取りまとめた診断基準を見ますと、これを全部満たすということはなかなか大変なことでして、それ以前の対応というものが私たち社会全体にとっての責任ではないかと思いますし、厚...全文を見る | ||
○外口委員 この点に関してはぜひ検討を続けてほしいと思います。 私たちは、過去多くの感染症との闘いを幾度となく乗り越えてきたわけですけれども、その乗り越え方は、当事者に病気から来る苦しみと偏見からもたらされる二重の苦しみを与えながらの克服であったように思われます。感染症に対す...全文を見る | ||
○外口委員 では、そのようなことでぜひとも推進していただきたいと思います。 次に、今感染症対策における患者の人権の保護という観点から、エイズ対策についての質問を申し上げてまいりましたが、同じような人権にかかわる問題として、何も感染症に限らず、医療におけるほかの分野でもさまざま...全文を見る | ||
○外口委員 過日、私は、以前の職場でもありました国立精神・神経センター武蔵病院へ行ってまいりました。そこでは、重度の心身障害児のために東京都立小平養護学校武蔵分教室が二クラス病院内で開かれています。その中の一つのクラスは、生徒数小学生六人、中学生十二人を生徒の実態に合わせて六グル...全文を見る | ||
○外口委員 国立精神・神経センター武蔵病院の実態は、私どもの調査によりますと、都教育委員会としては、一九八六年十月の教育委員会と病院の覚書により、教職員の派遣、児童生徒の安全などは教育委員会が、そして施設設備などの維持管理、光熱費の負担などは病院が行うことと分担事項が定められてい...全文を見る | ||
○外口委員 どこから取り組むかということで、それぞれのお立場で大変譲り合っているように受けとめられますが、教育権というのは、生まれながらにして持った何人も侵されない権利でございます。このための所管である文部省の取り組み、そしてまた療育という極めて特殊なというか、いろいろな配慮が必...全文を見る | ||
○外口委員 終わります。 | ||
05月22日 | 第123回国会 衆議院 労働委員会 第8号 議事録を見る | ○外口委員 ただいま鈴木委員が何度も強調されましたように、本年は国連障害者の十年の最終年に当たります。ここで終わらせるのではなく、この十年間、障害者の完全社会参加と平等を目指して展開してきた我が国の障害者運動を振り返り、これからの始まりの一つのステップとして本改正案の質問に臨みた...全文を見る |
○外口委員 一九八五年に来日し日本の旧精神衛生法の改正に大きな影響を与えましたICJ、すなわち国際法律家委員会の精神医療調査団が本年四月に来日し、昨年国連で採択されました精神障害者の保護及び精神保健改革のための諸原則並びに来年に予定されている精神保健法の見直しを視野に置いた調査活...全文を見る | ||
○外口委員 そのような格差について、今回の改正ではどのように取り組むということなのか、もう少し具体的にお聞きしたいと思います。 | ||
○外口委員 すべての種類の障害者について適用されるはずのこの法律にもかかわらず、実際の諸制度を見てみますと、特に求人開拓、職業指導、適応訓練、障害者職業センターにおける職業指導、それから障害者職業訓練校における職業訓練などの就業に至るまでのサービスは、確かに他の障害者と同じように...全文を見る | ||
○外口委員 確かに、今おっしゃったように、精神障害者が就業する際には身体障害者と異なる特徴が幾つか存在するということは私も認めたいと思います。しかし、人権、プライバシーの問題を先ほど何度か言われましたけれども、それが、これまで国が国の責任において対応してこなかった隠れみのになって...全文を見る | ||
○外口委員 先ほどおっしゃっていた精神障害者の特徴に対応した就業援助においては、私はやはり動機づけをする人あるいは持続力を支える人、そういう人的な資源というものが不可欠である、そういう特徴をどのようにクリアしていくかということが国の施策として必要だというふうに考えます。また、対人...全文を見る | ||
○外口委員 精神障害者の場合には、人的な資源をどういうところに配置することが一番適切かというようなことを考えますときに、企業内での相談者を持つことはもちろんですが、もっと地域ケアセンターとか職業センターなどに支援パートナーを置くなど、各地域単位で、企業の中ではなくて地域の中にさま...全文を見る | ||
○外口委員 私は、今確かにそういう人的な資源について幾つか話を伺いましたけれども、それに加えてもう一つ、支援体制の中身の問題で重要なこととしましては、企業に対する助成金とか企業内の相談員の設置ということのほかに、障害者自身に対する権利擁護のシステムを担保をしなければいけないのでは...全文を見る | ||
○外口委員 さてもう一つ、権利擁護システムが担保されていない点についてはどういうふうにお考えなんでしょうか、今のお答えの中では触れられていなかったと思うのですけれども。 | ||
○外口委員 できるだけ第三者的なそういうチェックシステムをつくり上げていく方向で、実効性ある制度にしていっていただきたいというふうに望みまして、次の質問にさせていただきます。 今度の精神障害者の就業をめぐっての特徴に呼応する策やその運用のあり方について、この法律では余りきちっ...全文を見る | ||
○外口委員 これに似た制度として、通院患者リハビリテーション事業、すなわち職親制度というものがこれまで厚生省の方で実施されておりますけれども、実際に適用者が少なく、十分にこれが活用されていない面がございます。もちろんこの制度は一つの大変に有効な制度であるとは思いますが、その実効性...全文を見る | ||
○外口委員 この制度の充実に向けて、ぜひとも積極的な施策を講じていただきたいと思います。 次にもう一つ、精神障害者の雇用の面での社会参加を積極的に進める策として、既に試行期間を過ぎ、今年度から全国七カ所で行われる職域拡大援助事業についてお尋ねしたいと思います。 生活支援パ...全文を見る | ||
○外口委員 特に生活支援パートナー、そして技術支援パートナーという、このパートナーとなる人たちというものを具体的にどのような方々を考えておいてか。また、その方たちを確保していくためにどういう養成をなされようとしているのかについてお尋ねいたします。 | ||
○外口委員 私は、この支援パートナーをどういうように養成するかということで、今後この制度が実効あるものになるかどうかということを左右するものだと思いますし、大変重要な要素だと思いますが、このような事業を効果的に生かすには、言ってみれば、このパートナーは身体障害者にとってのつえとか...全文を見る | ||
○外口委員 ただいまの答弁で、大変試行の結果がよかったということでございましたけれども、その場合、このパートナーとなった方たちはどんな方たちであったか、どんな方が適切という判断をされたのかについてお伺いしたいと思います。 | ||
○外口委員 私は、もう一つ、国としてこのような人材の育成に積極的に支援すべきものとして、大変重要であるにもかかわらず日本においては非常に欠けている点があると考えるものですが、それは当事者団体の力を鍛えていくための助成です。 いわゆるセルフヘルプグループ、これは患者回復クラブと...全文を見る | ||
○外口委員 これまでの試行の中で、そういった経験、試み、あるいはそのような団体との交流というようなものは持たれておりますでしょうか。 | ||
○外口委員 さて、この法律は、障害者の職業的リハビリテーションを促進する役割を担っていると考えますが、精神障害者については、特に職業的リハビリテーションの推進の基盤となっているものに、先ほど廣瀬課長が申しておりましたように、医学的なアプローチあるいはまた生活面の援助が大変に不可欠...全文を見る | ||
○外口委員 それぞれの省の考え方をお伺いしましたが、やはり現場での混乱をできるだけ防いで、実体のある施策を推し進めていただきたいというふうに思います。 次に、もう一つ厚生省にお伺いしますが、現在国の施策として、障害者の社会参加推進のための施設として授産施設が設けられています。...全文を見る | ||
○外口委員 精神障害者の社会参加の高まりの中で授産施設のニーズは大きなものであるにもかかわらず、実際には余りふえていってないように伺います。また、今述べられました無認可の小規模作業所の方が急激な増加を見せている。これは何らかの施策上の問題があると考えられますが、厚生省としてはこの...全文を見る | ||
○外口委員 今答弁の中で指摘された設置者の四分の一負担、また運営費基準の非常な低さなどが現場の大変意欲的な人々への負担を大きくしているという点で、今後ぜひとも取り組んでいっていただきたいと思います。 次に、労働省にお伺いします。 今実態について伺った小規模作業所は、大変身...全文を見る | ||
○外口委員 その作業所で十分な発展的なケアが受けられないときには、いつまでも作業所の中にとどまり続けることになり、それがノーマライゼーションの考え方によれば、障害者同士だけが集まるのではなく、もっとそのような場での経験をステップにしてより社会参加、一般企業に就職したり学校に通った...全文を見る | ||
○外口委員 時間になりましたので、最後に、精神障害者の雇用の促進に当たってはとりわけ支援する体制を、特に人については幾重にも支え手をつくり出すことによって、また柔軟な就業形態を提供していくことによって、ぜひとも今後積極的な雇用促進対応策を進めていっていただきたいとお願いして、二十...全文を見る | ||
○外口委員 終わります。ありがとうございました。 |