外口玉子

とぐちたまこ



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外口玉子の1993年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月23日第126回国会 衆議院 厚生委員会 第3号
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○外口委員 今、私たちは、時代の大きなうねりの中で価値の転換を迫られています。効率性と便利さのみを追求してきたこれまでの生活の仕方から、だれもが安心できる暮らしやすさを大切にする仕組みへの転換こそ、九〇年代の私たちにとって最大の政治課題と言ってよいのではないでしょうか。私は、この...全文を見る
○外口委員 今の御答弁は、大蔵省の姿勢を大変遠慮されて言われているように私には思えます。といいますのは、ことしの一月五日付の産経新聞の一面には、保険医療費の膨張に対し大蔵省は厚生省に対して適正化を要請し、医療費抑制に対し積極的な姿勢を見せているというふうに報じられています。  ...全文を見る
○外口委員 もう一度この本を読んで、国民の健康を守るためのきちっとした大蔵省の施策づくりということを要求していきたいと思います。  次に、今厚生省に質問申し上げ、またその段階で例える時間があったら伺いたいと思いますが、保険外負担についてです。  この保険外負担については、一九...全文を見る
○外口委員 今の二万四千六百二十円というのは少ないとお思いですか。あるいはまた、患者にとっての負担について今回は調査したと思いますが、これについてどのようにお考えでしょうか。
○外口委員 そういたしますと、調査の中には差額ベッドなどは、またお世話料は入っていないというふうに考えますか。
○外口委員 お世話料及び差額ベッド料、このことこそが大変に患者の負担になっているという実感を多くの者は持っております。  私の手元に、プライバシー上ちょっと名前だけ伏せてありますが、ほぼ全介護の方が東京都内の特例許可外老人病院に一カ月間入院したときの請求書があります。それにより...全文を見る
○外口委員 そうすると請求がおかしい、あるいはあいまいであるというふうにお考えですか。
○外口委員 私は医療の仕事をしていた関係上、多くの仲間たちから報告が寄せられているのですが、そのような実態についていかがお考えでしょうか。例えば、今更されるという回答でしたけれども、一日一万二千五百円の付添料を払って四千円ぐらいしか返ってこないという方の報告を聞いております。そう...全文を見る
○外口委員 先ほどの厚生省の調査では、保険外負担として付き添いの介護者や差額ベッド料は計算に入れないというふうに答えられていました。例えば差額の部屋ですけれども、広さが六畳以下で二人部屋、先ほどの方ですが、そこに二人をまとめて見る付添婦の小さなベッドが患者のベッドに重なるようにあ...全文を見る
○外口委員 この特定療養費制度が非常に患者の保険外自己負担を容認した、そして、この傾向を助長する危険性というのを非常にはらんでいると思いますが、その点についての御見解を伺います。
○外口委員 その時代時代にふさわしい項目というのはどういうことでしょうか。
○外口委員 今の答弁、大変不満足なんです。先ほどの調査の中では五項目挙げておられましたけれども、その時期時期に応じてとおっしゃいますが、この調査は一九九一年ですね。そうしますと、今一九九三年ですが、これまでこの調査結果は一度も公表されていませんでしたね。
○外口委員 なぜでしょうか。
○外口委員 大変おくれて公表されていること、しかも実際の保険外負担で最も重いと患者が実感しているものが差し引かれていること、そしてまた、その調査に基づいて本来でしたら対応が敏速になされなければならないにもかかわらず、調査が一九九一年、すなわち平成三年に行われたまま、その後の対応、...全文を見る
○外口委員 前回の調査から二年がたとうとしております。そして、患者の側からのこのような調査というのは非常に重要だと思いますが、それを調整せずに、その実態を明らかにしていく作業を、これからそのような調査をなさる御計画はおありでしょうか。
○外口委員 ぜひともそのような実態調査をされて、これからの対応に当たっていただきたいということをお願いしたいと思います。  次に、この保険外負担と同様に、もう一つ今回の医療法改正に当たってセットで出されております定額制の問題について質問いたします。  老人保健施設、老人病院に...全文を見る
○外口委員 時間がありませんので、また次に進みます。  今の答弁については、本日の朝日新聞「あなたの老後は」というので、「老人医療の現実」というシリーズ一が始まっております。ここでは、   今、病気や障害の老人が落ち着いて療養できる病院が少なくなっている。増える老人医療費を少...全文を見る
○外口委員 時間がありませんので、今おっしゃった福祉の問題に入っていきたいと思います。  本年は、さきの老人福祉法の改正に伴って市区町村と都道府県に義務づけられた老人保健福祉計画の策定期限の年に当たります。この計画は、住民により身近な自治体の責任において老人の保健福祉サービスが...全文を見る
○外口委員 じゃ、今後また機会があるときに、その調査報告をお願いしたいと思います。  では、今申した老人保健福祉計画の趣旨の徹底と、その実現のためのサポートが国の責任にあると考える立場から、私は国立療養所中野病院の移転に伴う中野区の老人福祉計画の推進をめぐる問題について質問した...全文を見る
○外口委員 国の責任は、あくまでも自治体の主体的な計画の実現のためのバックアップにあると考えますので、ぜひともそのようなお立場から、今後中野区の福祉計画の実現のためのお力添えをお願いしたいと思います。  大変時間が押し追ってまいりましたので早口になっておりますが、もう一つだけど...全文を見る
○外口委員 では、保健士の実現に積極的に取り組まれていく、そういうふうに受けとめてよろしいでしょうか。ぜひともお願いしたいと思います。
○外口委員 もう一つ、ヒューマンパワーの不足している現状の中で大変ゆゆしき問題があることを最後にお話しし、御答弁を願って私の質問を終わりたいと思います。  中国の看護婦を日本の准看護婦学校に入学させ、資格取得後三年間その病院に就労を義務づけるという計画が進んでいると聞いておりま...全文を見る
○外口委員 実態を調査なさると伺って、早急にその実現をお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
03月25日第126回国会 衆議院 厚生委員会 第5号
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○外口委員 私は、一九九〇年の老人福祉関連八法を初め、老人保健法、医療法などの審議過程で、大幅に立ちおくれてきている日本の保健、医療、福祉の枠組みをユーザーの側から見直すということに重点を置いて取り組んでまいりました。特に、それらの仕組みの偏りとゆがみを象徴的に示すさまざまな問題...全文を見る
○外口委員 私は、本制度は、社会保障の原点としての所得で生じた格差の是正方策を最も必要としている人々を対象としている点において、かつまた、今御答弁いただいたように、それぞれの地域社会の人々の暮らしぶりあるいはそこでの健康課題、そういうものを最も反映しているという点において、健康保...全文を見る
○外口委員 今の御答弁ですと、皆保険制度のもう一つの柱である政府管掌健康保険は、黒字であるのを理由に、昨年の改正時には国庫補助率を三・四%引き下げたのに続きまして、さらに今回千三百億円も特例減額するということがありますが、そういうことを取り上げてみても、国民皆保険制度を同じく担う...全文を見る
○外口委員 どうも今の御答弁ですと、国民健康保険の構造的な財政不安定の要因は、保険料支出が困難で、かつ保険料支払いが多くなる層が集まってくるような制度になっているというふうに考えられます。もしそうだとすると、医療保険制度全体の仕組みを考え直す必要があるのではないでしょうか。  ...全文を見る
○外口委員 もう一度お尋ねします。  他のどの保険制度も救い切れなかった人たちをこの国保制度が辛うじて受けとめてきた、そういう歴史的な経緯があるわけです。だからこそこの国保制度に矛盾が集約されているわけです。したがって、この制度を充実していくこと、あるいはこの制度を全体でもう一...全文を見る
○外口委員 どうも今お伺いしていますと、厳しい状態にあるから何とか理解してほしいということですが、この厳しい状態にある原因、要因、それを先ほどは対象の特徴から申しておりましたけれども、私はどうも医療費だけに着目して考えておられるという点で、非常に疑問に思うのです。  国保制度が...全文を見る
○外口委員 そのような方向で具体的に実現させていくための方策についてぜひお伺いしたいと思います。また、いわゆるゴールドプランなどが出されているにもかかわらず、その進捗状況というのは極めて遅い状態にある。その点についても、もし今の御答弁にあるような方向で取り組まれるとおっしゃるなら...全文を見る
○外口委員 日本の社会福祉給付費を見ますと、医療保険が二五%、老人保健が一二%、社会福祉が四%、公衆衛生が一%という概算がありますが、このように保健、医療、福祉へのお金のかけ方が極めてアンバランスな状態に置かれたままにある。そのことが大きな原因というか、これをどういうふうに抜本的...全文を見る
○外口委員 もう一度、福祉サービスの抜本的な拡充に対しての厚生省の姿勢を伺いたいと思います。  今、日本のこの福祉の貧困な状態に対して、いわゆる生活大国と言われながら、人が安心して暮らすという基盤づくりがないところで、その基盤づくりに対しての取り組みというものを積極的に打ち出さ...全文を見る
○外口委員 そのような三十年余りの現場経験があるからこそ厚生省の姿勢に大変憂えているということで、理解しかねているわけなので、続いて先ほどの質問に対するお答え、答弁をいただきたいと思います。
○外口委員 先ほど申し上げましたように、具体的にどういう将来像を描いておられるのか。それからまた、その日程といいますか、スケジュールはどのようなものなのかということについて、大臣への質問の前にひとつぜひ伺いたいというふうに先ほど…(丹羽国務大臣「スケジュールでございますか」と呼ぶ...全文を見る
○外口委員 今、審議会の結果を待ってという極めて医療保険のあり方に絞ってお答えいただきましたけれども、そうではなくて、私が当初から申し上げておりますのは、国保制度とかそういう単一の制度の見直しということではなくて、しかも医療サービスの見直しだけではなくて、保健、福祉、医療、そうい...全文を見る
○外口委員 今お答えいただいた中でたくさんの問題点が出されてきたわけです。いわゆるゴールドプランの鋭意推進ということで幾つか言われましたが、この進捗状況は、具体的には当初厚生省が意図したものよりずっと立ちおくれています。しかも、先ほど年間の医療費が二十三兆円というお話でしたが、こ...全文を見る
○外口委員 今、数をおっしゃいましたけれども、国民の介護ニーズの質と量の増大は非常に深刻化しておりますよね。例えば寝たきり在宅老人の数も今七十万人と言われ、痴呆性老人は百万人とも言われているわけですね。これらの要介護を介護している人たちはだれなんでしょうか。  今、非常に乏しい...全文を見る
○外口委員 今ほとんどの要介護の方々は、多くは家族の方々の大きな負担になっています。とりわけ、横尾局長も女性ですが、女性の肩にかかっています。時代は女性の社会的な進出をますます高めていく方向にあります。そうしますと、この人たちを介護するシステム、介護サービスを必要な人がだれでもが...全文を見る
○外口委員 財界団体である関西経済同友会でさえ。介護の社会化は必要だというふうに提唱していますね。今の家族の介護に依存したままで、一体このままでうまく高齢社会を乗り切れると本当に思っておいでなのでしょうか。
○外口委員 私は、これまでも何度もこの点に関してはいろいろな角度から、公的な仕組みづくりがきちっとなされていないということで、厚生省に抜本的な対応策をと質問に立ってまいりましたが、中でも、今おっしゃったように公的サービスが圧倒的に少ない中で、一昨年の厚生白書のサブタイトルに見られ...全文を見る
○外口委員 では、できるだけ消費者保護の立場から、情報の正確な開示と表示漏れがないようにすぐにでも御指導をいただく、それの徹底を図るというお約束をここでいただいたということでよろしいですか、御確認願います。
○外口委員 では、頑張ってください。  次に、地域保健の充実、そしてまた長期入院の是正あるいは在宅ケアの推進を図るということに関連しまして、地域での保健・医療・福祉サービスの充実の一つとしてスタートした訪問看護ステーションの問題と、それからもう一つどうしても最も重要なヒューマン...全文を見る
○外口委員 時間の制約がありますので、早口で失礼します。  一九九三年二月の日本看護協会の厚生省への要望は御存じだと思いますが、その中で、現状の報酬体系における厚生省のモデル事業案による老人訪問看護ステーションでは、損益、資金収支が十五年間でも黒字に転じず、事実上倒産することが...全文を見る
○外口委員 この保健婦確保に対しては、一九九一年末で保健婦未設置市町村が九十二と報告されているように、とりわけ小規模市町村では困難になっています。今後保健婦の増員を考えるに当たって、小規模市町村に対する国の積極的支援が求められると考えます。  これは先ほどの国保の場合でもそうで...全文を見る
○外口委員 終わります。
04月28日第126回国会 衆議院 労働委員会 第10号
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○外口委員 既に多くの委員によりさまざまな角度から労働基準法改正案については質疑が重ねられてまいりました。そこで私は、長年その改善を強く求める声があったにもかかわらず、今なお困難な問題を抱え続けており、しかも高齢社会に向けて早急に配慮しなければならない看護労働の問題を中心に質問を...全文を見る
○外口委員 今の御答弁では、全国三十五万、四十万とも言われる看護婦の気持ち、私の仲間でございますけれども、その気持ちを考えますと私は大変不満足でございまして、労働者を守る労働省と、原点に立ち戻って一緒にこれから看護労働の改善に取り組んでいくその第一歩を築いていくためには、まず、こ...全文を見る
○外口委員 労働者を守るという労働省の強い決意を、今大臣がこれから取り組んでいくということを表明されたと受けとめてよろしゅうございましょうか。−それでは、次に進めさせていただきます。  労働省は、昨年六月に成立した看護婦等人材確保に関する法律の制定により対応を強化しようとされて...全文を見る
○外口委員 基本指針の中には、労働大臣が病院などに勤務する看護婦等の処遇の改善に関する事項として、週四十時間・週休二日制の早期導入、夜勤月平均八回以内を早期に達成、有給休暇の消化、給与水準の適正化、福利厚生の充実など、幾つかの具体的な目標がうたわれています。  看護婦等人材確保...全文を見る
○外口委員 つまり、基本指針の実現のためにも、今この審議を行っている労働基準法案が大きな役割を果たしていかなければならないということは間違いありませんね。
○外口委員 そういたしますと、今回の改正案が国会に上程される過程で、猶予措置が延長されるなどありますが、特にこの基本指針を生かすための緊急性ということから考えますと、それが大きく失われてきてしまっているように思えるのです。  こんなことで緊急な看護婦の確保が図られるとお考えなの...全文を見る
○外口委員 今までの御答弁の中ではっきりしてまいりましたように、労働基準法案は、労働者の生活の質を保障し、同時に、私ども看護労働者にとっても基本指針などの施策を積極的に支援していくはずのものであるわけです。  以下、このことを前提に、看護労働をめぐる具体的な問題についてなお質疑...全文を見る
○外口委員 今おっしゃったように、この原因はやはり二十数年前から明らかにされていることで、この二十数年間、多くの看護婦が、みずから希望した職場、そして厳しい学習をも乗り越えて就職したにもかかわらず、夢破れて職場を去っていかなければならなかった状態が続いてきているわけです。  私...全文を見る
○外口委員 さきの一九九一年の病院看護基礎調査によりますと、これは国公立、民間、すべての病院ですが、夜勤回数は十回以上というところが対象の二一・八%を占めているわけですね。こういうような厳しい実態があって、その中で離職者が極めて多くなっているということが報告されていますので、この...全文を見る
○外口委員 実態調査の数値をどのように受けとめるかというところがどうも甘いといいますか、もう少し実態を踏まえて分析して、それへの対応をしていただきたいと思うのです。  一九九三年三月に日本看護協会ナースセンター総合本部がまとめた離職看護婦等の就業実態調査によりますと、調査対象の...全文を見る
○外口委員 今の御答弁ですと、イメージと現実が大変乖離していたので転職する人が多いというような話でしたけれども、これだけ転職する率が高まっているにもかかわらず、そういう市場の中で労働条件が普通でしたら上がっていくはずですが、より高い方へと行っているわけではないわけですね。  で...全文を見る
○外口委員 今の答弁は、現場の現実をきちっと見ていらっしゃらないという気が非常にするのですが、先ほど申し上げました調査によりますと、再就職者の二〇%以上が臨時職員としての就職であって、また職位が上がった人はわずか五・四%にすぎず、再就職に当たってキャリアが評価されにくいという状態...全文を見る
○外口委員 まず、先ほどの労働省の答弁ですが、事業生の方の努力というふうに触れられておりますけれども、個々の事業主の自助努力、経営努力がされてこなかったということをもしおっしゃるならば、それをできるようにすることが国の責任だと思います。国の責任としては、その事業主がきちっと雇うこ...全文を見る
○外口委員 ナースセンターについては後ほど改めて伺うことにしまして、先ほどの厚生省の答弁に対してですが、ここまで看護婦不足が社会的関心事となっており、もはや思い切った施策をしなければだめだという国民的コンセンサスはつくられてきていると思います。  看護婦等人材確保法案がそういっ...全文を見る
○外口委員 やはり時短への取り組みということが極めて大きな問題だと思いますので、続いて、病院における看護労働の時間短縮の問題に移って質問させていただきます。  一九九〇年四月二十六日の予算委員会第一分科会において、私は総務庁に対して、特に国立病院における看護婦等の労働時間の短縮...全文を見る
○外口委員 一九九〇年にもそのような答弁もいただきまして、以来もう三年が過ぎているわけですけれども、依然として労働時間の短縮というのは実現されてきておりませんで、とりわけ三交代、交代制勤務の中ではそれが非常に難しい状況にあるわけなんです。  今、実現していきますということは、平...全文を見る
○外口委員 これまでの答弁を伺っていて、事業主の方々と検討するというような答弁が何度か出てまいりましたが、労働省は労働者を守る立場ですね。そういった点では、この看護労働の改善が戦後一貫して言われて、何度か看護婦不足の危機的な状況がありまして、今多くの人々が高齢社会を迎えつつある中...全文を見る
○外口委員 例えば、民間病院の多くは、三年以内の短期間の退職者に対して退職金を支払ってない実情もあるのですよ。それは御存じだと思います。したがって、転職を希望する看護婦の多くは、十分な退職金をもらうことなしに退職しています。このような場合、退職金制度の充実のために、たしか労働省で...全文を見る
○外口委員 そういった面からの処遇の改善も、もっと積極的に進めていただきたいと思います。  次に進みます。  もう一つ厚生省に対してですが、長期離職者の再就職が非常に困難であるということは先ほどの調査結果からも明らかで、それに対してどのような対応策をとるのかということについて...全文を見る
○外口委員 再就職者の就職経路、さきの調査をここでまた再び見てみますと、知人からの紹介や求人広告によるものが多いのですね。そして、職業安定所の紹介は一一・一%、ナースバンク、今のナースセンターの紹介は七・五%にすぎないのですね。ですから、看護婦が再就職をする場合は、どうも先ほど来...全文を見る
○外口委員 ナースセンターと改組したとしても、極めて少数の人しかこの機関を通して再就職していないという先ほどの数値の低さとの関連で、どのようなお考えなのかをもう一度お願いいたします。
○外口委員 私が先ほどからお聞きしているのは、そういう一般論ではなくて、すなわち、ナースセンターが本当に厚生省が当初目指したような機能を果たし得るのかどうかということに大変危惧の念を抱いているわけなのです。  そこで、看護婦を確保するためには処遇の改善が不可欠であるということは...全文を見る
○外口委員 この懸念は大変多くの方が、関係者が持っているものでして、今の答弁では晴れません。  例えば、ナースセンターの情報の公開がきちっとされなければ、よりよい条件の方に就職していくという動きはつくれないわけですね。そういった意味では、労働条件などさまざまな就業に当たって必要...全文を見る
○外口委員 先ほど申し上げたように、医療界は密室性が非常に高いですから、かえって働く者の側、要するに求職者側が求人側の条件に合わせられていくような状況では、ナースセンターが本来目指す機能は果たしていけないと思いますので、この私の危惧が実際に起こらないように、これからもっと積極的に...全文を見る
○外口委員 では、今実態は把握していない。近くというのは、いつどのように報告される予定なのでしょうか、はっきりとお答えください。
○外口委員 看護婦の人材確保が緊急であるということで、昨年看護婦等人材確保法を成立させたにもかかわらず、まだその基本指針に沿って具体的なことが行われていないかに今伺いました。  結局、看護婦等の人材確保に関する法律の基本指針の実効性を担保するものとして、先ほども申し上げましたよ...全文を見る
○外口委員 基本指針の推進の担保となる政策を具体的に示さなければやはり絵にかいたもちになりますので、具体的にどういうふうな方法で臨んでいくのかということについて、もう少し具体的にはっきりと提示していただきたいと思います。
○外口委員 今答弁の中にありました需給見通しの問題ですが、現在、看護婦確保の量的指針として看護職員需給見通しの見直しがまとめられており、二〇〇〇年までの具体的な需要数が示されています。  この見通しの見直しの発表後に策定された看護婦等人材確保法により制定された看護婦等確保推進者...全文を見る
○外口委員 それはわかっておりますが、先ほど来具体的に、看護婦等確保推進者とか看護婦等就業協力員を置いて十分に機能させますと約束いただきましたけれども、その結果によってはもう一度見直すということは担当課としては責任があると思いますので、それについてはっきりとお答えください。
○外口委員 見直しをきちっと責任を持ってやっていっていただくということを申し添えて、最後の質問に移らせていただきます。  今まで、処遇の改善と人材の確保についてさまざまな施策の推進と問題点を議論してきましたけれども、労働基準法にあるように、個々の労働条件は労働者と使用者の契約の...全文を見る
○外口委員 今の御答弁ですと、悪徳な事業主がそういうことをやるので厳正な処罰なり対応をしていく、あるいは監査をしていくというような話がありましたが、これは行政責任逃れなのではないでしょうか。病院により安い労働力を必要とさせるような、そういう准看護婦を必要とさせるような、すなわち人...全文を見る
○外口委員 このような制度自体のもっと根本的な検討を積極的にすることを要求して、私の質問を終わります。
05月14日第126回国会 衆議院 厚生委員会 第11号
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○外口委員 戦後四十八年を経た今、朝鮮人強制連行、従軍慰安婦問題等をめぐって、国籍、職業、性別等による日本の戦後処理や補償の理不尽な差別が明るみに出され、国際的な批判を浴びているところでございます。アジアの人々に対して戦後補償はおろか、旧植民地下で行われたさまざまな不正や犯罪行為...全文を見る
○外口委員 この作業のおくれは、遺族等関係者の方々への日本政府の誠意のなさとして批判されていることは御存じでございますね。この名簿がないためにどれほど遺族の方々が悲しみ、苦しみ、憤りすら覚えているのかは想像にかたくないはずです。遺族の方々の心情を思うとき、一刻も早く名簿の返還を行...全文を見る
○外口委員 いつごろ作業を完了するというふうに予定されておりますでしょうか、お答えください。
○外口委員 これまでの期間で約八割方済んだと先ほど御答弁されておりましたので、これまでの作業の経過から見て大体いつごろかということを誠意を持ってお答えください。
○外口委員 私は完了の期間、あるいはこのぐらいの時間がかかるということをやはりきちっと述べる責任があるというふうに思います。そのような実際の作業が非常に困難さを伴っているというような今お話でございましたので、では、実際に担当している方々の御苦労も含めて、私は見聞させていただきたい...全文を見る
○外口委員 では、近日中に参りますので、そのときには作業の過程、それから具体的な困難さについて十分な説明をお願いしたいと思います。よろしゅうございますね。
○外口委員 では、近々皆様方のその作業過程を視察させていただきます。  次に、軍人軍属名簿の公安調査庁の数と厚生省の数の違いについてお伺いしたいのです。  軍人軍属名簿については、去る四月十四日の本委員会の同僚議員の質問によりますと、一九五三年の調査では朝鮮人の軍人軍属は三十...全文を見る
○外口委員 ただいまの御答弁では、根拠となった資料が確認できなかったということですが、それに対して今後どのように取り組まれるか、お答えください。
○外口委員 その調査過程で、何が最も判明できなかった理由とお考えになりましたでしょうか。
○外口委員 この数の差については大変に心痛むものがございますので、今後ともこれについて責任を持って調査を続けていくということをお約束ください。
○外口委員 次に、生死の確認通知についてお伺いいたします。  いまだに韓国の元日本軍人軍属の遺族の方々は生死の確認すらできず、戸籍の整理もできていないという状況に置かれております。そのため、お葬式や法事もいまだなされないままに、遺族の深い悲しみをより大きくしているところでござい...全文を見る
○外口委員 今質問いたしました一人一人の方に通知を出されたか、出されなかったらどのような理由からかということについて、もう一度きちっとお答えください。
○外口委員 韓国に返還した旧日本軍在籍朝鮮出身者死亡者名簿ですけれども、この名簿を見ますと、氏名が当時創氏改名した日本名のままになっています。このことは現在もなお遺族が生死確認をする際の大きな障害にもなっています。日本政府は韓国名と日本名が対応できる名簿を保有していると思われます...全文を見る
○外口委員 一九九二年九月に韓国の遺族会が六百三十人分の生死確認のリストを提出しましたが、委任状がないという理由で受け取りを拒否されました。委任状を書く際には日本名等を調べる必要があり、これが委任状を書けない大きな理由ともなっていると言われていますが、この点についてはどう考えます...全文を見る
○外口委員 先ほど、日本人同様に朝鮮人の方々に対しても対応していますということを答弁されておりましたが、それには大きな間違いがあると思います。  日本政府は、日本人に対しては、援護の作業において一人一人に先ほど申し上げましたような死亡告知を行っています。さらにまた、それらを補完...全文を見る
○外口委員 非常に責任がないと思います。日本の戦争のために当時日本軍人として義務を負わせたにもかかわらず、その生死の確認に日本の政府として責任を持って当たっていないということは、これは極めて人道上の問題と思います。これに対して今後どのように取り組んでいこうとされているのか、御答弁...全文を見る
○外口委員 やはり実態の調査をきちっとして、事実を把握して、そして初めて責任をとっていくことができると思いますので、この件については今後引き続き積極的に取り組んでいただきたいと思います。  先ほど来の答弁を伺っていて、どうもいろいろな点で問題があると思いました。例えば、本人の申...全文を見る
○外口委員 やはり最も基本的な生死確認すら行っていないというこの問題にきちっと対応していくためには、窓口の設置はその一つの方法だと思いますし、今の答弁では私は大変に日本政府としての誠意が感じられませんので、この点については今後とも要求してまいりたいと思います。そして、何カ年計画か...全文を見る
○外口委員 今おっしゃったことの法的な根拠はどこにあるとお考えですか。
○外口委員 当時、旧植民地の方たちは日本の軍人として戦地に赴いたのではないんですか。邦人保護という観点からというのはどういう意味合いでしょうか。そのことについてのきちっとしたお考えをお聞かせください。
○外口委員 このような問題について、政府はサンフランシスコ条約あるいは日韓条約により既に国家間で解決済みであるとの見解を崩さずに来て、人道的、道義的な責任を回避し続けている点、これが国際的に今大きく日本が不信を持たれている点だと思います。  当事者一人一人にとっては、情報が保存...全文を見る
○外口委員 日本政府としてきちっと対応していくことに引き続き努力を要求いたします。  例えば、本年度予算において、戦没者追悼平和祈念館の設立ということで、戦没者追悼平和祈念館建設のための費用二十億三百六十万円が計上されましたね。この祈念館は、戦没者を追悼する気持ちを新たにすると...全文を見る
○外口委員 今幾つかの御答弁を聞きながら、国民感情をかんがみてというようなお話なんですが、もっと私ども日本人の戦争責任を明らかにするという、その基本的なところの問題として、私は幾つか質問をしてきたつもりでございます。そういった点で、最後に大臣のこの取り組みに対する決意をお伺いした...全文を見る
○外口委員 他のカナダ、アメリカなどにおいては、日本人に対して積極的に国が問い合わせをするという形で補償問題に取り組んできていることなどからかんがみますと、今の厚生大臣の御答弁は大変に消極的なものと思わざるを得ませんが、今後ともさらなる取り組みを要望して、次の質問に移らせていただ...全文を見る
○外口委員 この記事の中で、さまざまな今局長が指摘された点もありますが、例えば私など医療、福祉に従事してきた経験を持つ者にとっては大変胸の痛むものを一つ取り上げますと、「入居者三十八人のうち、毎夕五時から十二時間以上ベッドに縛りつけられるお年寄り九人。入居金三千万円、管理費月約三...全文を見る
○外口委員 では、責任を持ってその調査を進めていただきたいと思います。  厚生省は、この記事に掲載されてあるこの介護専用型有料老人ホームの実態については知っておりますでしょうか。
○外口委員 それはいつの時期のことでしょうか。
○外口委員 この実態について知られたのはいつのことでしょうか。
○外口委員 本年三月監査に入られたと先ほど答弁されましたが、そのときにはどのような対応、指導をされておりますでしょうか。
○外口委員 そうしますと、このような実態が今回出されたことについては、そのときと事情が大変違うというふうに考えられますが、今後どのようにこれに対しては取り組まれる御所存ですか。
○外口委員 いま一つお伺いいたします。  さきの三月二十五日の厚生委員会で、私は有料老人ホーム協会が発行している入居ガイドでございますね、これの内容に大変不備事項があるということを指摘し、改善を求めました。その折、横尾局長は、重ねて指導徹底を行うとの約束をいただいたはずですが、...全文を見る
○外口委員 あのときの重ねてのお約束が履行されなかったわけですが、今のお約束はぜひともきちっと履行するように求めます。  大変時間が押しておりますので、次の質問に移らせていただきます。  先ほどの二つ目の課題でございますが、昨年五月二十日の厚生委員会において、私は入院中の重症...全文を見る
○外口委員 国連障害者十年の活動により、人々の障害者に対する関心がようやく高まり始めていますけれども、まだまだ障害者の完全な平等と社会参加の実現には多くの問題が山積みしているのが我が国の実態でございます。いかなる障害を持っ子供も、できる限り普通学級でともに学習する方向を目指すべき...全文を見る
○外口委員 私は、きょうは、国籍によって、あるいはまた障害によって差別をさまざまな形で受けている人々の処遇の改善を国の責任において進めていくべきだという観点から、人権後進国とも言われる日本の実情についてもっともっと政府が敏感になり、それに対応した積極的な取り組みをすべきなどの要望...全文を見る
○外口委員 終わります。    〔委員長退席、山口(俊)委員長代理着席〕
06月04日第126回国会 衆議院 厚生委員会 第15号
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○外口委員 精神を病むことが即社会からの隔離につながり、必要以上に長期間にわたって閉鎖的な環境にとどめ置かれるといった従来の精神医療のあり方を、私たちは一刻も早く変えていかなければなりません。日本における精神障害者の人権擁護の圧倒的な立ちおくれは国際的にも大きな批判を浴び、今、私...全文を見る
○外口委員 さて、総理府が本年三月に「障害者対策に関する新長期計画 全員参加の社会づくりをめざして」を決定いたしましたことは既に御承知のことと思います。  そこでは「障害者の主体性、自立性の確立」「全ての人の参加による全ての人のための平等な社会づくり」などがうたわれています。ま...全文を見る
○外口委員 先ほど来、社会復帰、社会参加の促進ということを強調しておっしゃっておりますが、今度こそはこれらを実現していくための具体的な施策を責任を持って推進していかれる決意をお持ちなのでしょうか。  といいますのは、実は五年前の改正法施行のときの保健医療局長通知「精神衛生法等の...全文を見る
○外口委員 今の御答弁では、困難な理由等について述べておりますが、その点については後ほど一つずつ見解を伺うことにして、社会復帰、社会参加推進のための施策をどういう段取りで進めていくのかをもう少し明らかにすべきであると考えます。  すなわち、医療体制の充実、社会復帰の促進など、精...全文を見る
○外口委員 続いて、社会復帰、社会参加を推進していく上で基本的な、必要な点について、すなわち、研究体制、広報活動、緊急時対応、相談事業の四つに限って質問してまいります。  まず、研究体制についてです。  日本においては、いわゆる生物医学的な研究以外の精神障害者の人権や福祉に配...全文を見る
○外口委員 次に、精神障害者の地域生活の定着にとって大変重要な普及啓発活動についてお伺いいたします。  まず、今までの局長の答弁の中でも、設置者負担の問題と、国民の理解を得られないということが今まで社会復帰施設の充実に非常にネックになってきたというような答弁がございました。この...全文を見る
○外口委員 そのような国民の理解を得るための対応としましては、やはり当事者が生き生きとした生き方を、暮らし方をしていることを実際に見聞きする、身近に触れる、そういうようなことが極めて大事であり、当事者の活動への支援策というものを今後積極的に進めていただきたいということを要望して、...全文を見る
○外口委員 ただいまの御答弁は検討、研究を進めていくという非常に漠然とした答えで、大変不満足なのですが、例えば英国などでは、二十年ほど前に全国の総合病院に必置をして、精神科医療の開放化の拡大を図ったという大きな転換点を、イギリスだけではなく多くの欧米の国々でそういう時期を持ってい...全文を見る
○外口委員 積極的に進めていかれることを要望して、次に移ります。  もう一つ極めて大事なものとして、医療から相対的に独立した相談事業の位置づけと充実の問題がございます。  心の病気の場合、精神科治療を受けることに抵抗やためらいが現行では特に強いのは当然でもあります。そうした観...全文を見る
○外口委員 相談活動が付随したものではなく、精神保健サービスのあらゆるものの基盤としてあるという、そういう相談サービスの評価をきちっとして、それが独立して成り立つような方向に施策を積極的に進めていかれることを要望して、次に移りたいと思います。  また、今の担い手の問題なども、後...全文を見る
○外口委員 国の責任において積極的に進めていかれるということで、ぜひともその点を強調し、求めて、次の質問に移りたいと思います。  この五年間の法定内社会復帰施設の整備状況を見ますと、援護寮四十六カ所、福祉ホーム六十四カ所、適所授産施設四十九カ所にとどまっています。これは全国です...全文を見る
○外口委員 不満足な答弁ですが、次の点でもまた同時に答弁を求めますので、時間の関係上、進めさせていただきます。  先ほどの福祉ホーム、たった六十四カ所と申し上げましたが、共同住居としての福祉ホームは、補助金の基準額が全くといってよいほど低い、住居提供に伴う生活支援サービスや相談...全文を見る
○外口委員 グループホームが今回の法改正においては精神障害者地域生活援助事業として位置づけられましたが、先ほど明らかにした福祉ホームと同じような困難な状況に陥らないようにするための施策を積極的に打ち出していってほしいということを要望いたしまして、次に移らせていただきます。  す...全文を見る
○外口委員 特に特例措置の廃止をしていく方向を求めて、次の質問に移ります。  次は、精神医療審査会です。精神障害者の人権を保障するという立場から、精神医療審査会の機能の充実についての見解を伺います。  昨年の国連による精神疾患を有する者の保護及びメンタルヘルスケアの改善のため...全文を見る
○外口委員 この点に関しては、時間の都合上、今後の委員の質問にゆだねまして、次に移らせていただきます。  時間の都合上、二点だけお伺いして、最後に大臣の決意を伺わせていただきます。  精神障害者の差別を象徴し、また、社会参加のネックとなっているものに資格制限と利用制限がありま...全文を見る
○外口委員 ただいま御答弁されたことをより積極的に実現していかれることを望みまして、最後に大臣に御決意をお伺いしたいと思います。  現在の法体系は、精神障害者と身体障害者、あるいはまた保健、医療、福祉というふうに、それらが縦割りのままに行われることによって、障害別の分断、生活支...全文を見る