戸田邦司

とだくにじ



当選回数回

戸田邦司の1991年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月13日第120回国会 衆議院 予算委員会第七分科会 第3号
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○戸田政府委員 人材の確保の問題につきましては、造船業の非常に長い間の不況の後の問題として、非常に重要な問題だと認識しております。  先生もよく御存じのとおり、我が国の造船業は、第二次石油危機以降深刻な不況に直面して、これに対処するために、昭和六十二年度の過剰設備の処理、企業の...全文を見る
○戸田政府委員 人材確保の問題については、現状、非常に労働者が高齢化している、それと若年労働者が製造業離れしている、そういう問題が最近非常に顕著になってきておりますが、造船業にとりましても、この問題は非常にゆゆしい問題だと思っております。  そのためといいますか、その対応策とし...全文を見る
○戸田政府委員 油タンカーによる油流出事故の未然防止など船舶に係る環境保全技術の研究につきましては、運輸省ではこれまで基礎的な研究を進めてきております。  そこで、これまでの対応としましては、これは国際的な対応もございまして、船舶からの海洋環境保全のための条約がございますが、そ...全文を見る
○戸田政府委員 船舶からのNOxの、SOxの排出の問題については、これまで余り認識されてなかったことでございますが、私どもの推定によりますと、地球全体で排出されているものの約四分の一程度は船舶から排出されているというようなこともございますので、これにつきましても我が国は造船の先進...全文を見る
○戸田政府委員 研究開発関係につきましては、一つは予算の問題があります。それから、もう一つは研究に参加する人材の問題がありまして、先ほどの船舶からの油流出防止対策にしましても、排気ガス浄化にしましても、国からの補助金にあわせて民間が相当部分を負担し、また民間が主体になって研究開発...全文を見る
○戸田政府委員 海上浮体施設の整備でございますが、これにつきましては運輸省としましても造船業の経営の多角化を図っていく、また地域社会の活性化を図るという見地から、積極的に推進策をこれまで講じてきております。  これらの事業につきましては、具体的には、例えば我が方が支援してきたも...全文を見る
○戸田政府委員 海上浮体施設、さまざまな形のものがありまして、ただいま航空局長の方からお話がありましたように相当大きな空港建設などの問題もございます。その技術の難しさというものにつきましては、初めて大型のものをつくるというようなことになりますとこれから解決していかなければならない...全文を見る
03月26日第120回国会 参議院 運輸委員会 第2号
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○政府委員(戸田邦司君) 一九八九年の三月にアラスカ湾で発生しました米国のタンカー「エクソンバルディーズ」の座礁事故によります油流出事故をきっかけといたしまして、一九八九年七月のアルシュ・サミットにおいてもタンカーからの海洋汚染防止問題が取り上げられまして、共同宣言にその検討の必...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) IMOの海洋環境保護委員会はことしの七月にも開催されまして本問題を検討することになっておりますが、この会議におきましては技術的な問題についておおよその詰めが行われることと思われております。その結果、条約の改正は一九九二年中の採択が見込まれておりまして、効...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 我が国は世界最大の造船国でもあります。また、世界最大の石油輸入国でもあります。さらに世界の主要海運国の一員でもありまして、この問題につきましては当初から積極的に取り組んできているところであります。  油タンカーの二重船殻構造は、現在考えられます最良の海...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 運輸省としましてはこの問題の重要性を十分に認識しておりまして、タンカーが衝突、座礁した際の油流出防止についてより一層効果のある対策が必要であると考えております。  そこで、平成三年度に一般会計から造船業基盤整備事業協会に対しまして補助金一億円を交付しま...全文を見る
04月11日第120回国会 参議院 運輸委員会 第4号
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○政府委員(戸田邦司君) まず、全般的な問題についてお答えさせていただきたいと思います。  この新しいシステム、GMDSSと呼んでおりますが、この導入に当たりましては、やはり我が国が海運の先進国である、あるいはそういった国際協力の面でも一つのリーディングカントリーであるという立...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 海上における通信につきましては、この導入のもとになっております海上における人命の安全のための国際条約、この条約が採択されて国際的に効力を持って以来、過去数十年にわたりましてモールス設備を主体とするシステムにより行われてきております。しかし、このシステムに...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) GMDSSにつきましては、衛星通信技術など最新の通信技術の発展を踏まえまして、百五十海里程度しか通達距離のなかった現行の通信システムの問題点を改善するため、国際海事機関などにおいて十数年来検討されてまいっておりまして、各国の合意により世界的に導入が決定さ...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 平成四年からかなり長い移行期間を持っているわけでありますが、この移行期間中には従来のモールス信号による通信システムと電話やテレックスを中心とする新しい通信システムが併存することになります。  この点につきましては、実はこのSOLAS条約におきまして前に...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) インマルサットなどの導入につきましては、現場からは、例えば回線が込んでいてつながりにくいとかあるいは先生御指摘のように、船は温度や湿度が高い、あるいは波浪中を航行して振動、動揺が大きい、そういった特殊な条件に置かれていることからこの電話が故障するのではな...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 先生からお話のありました定期的にある航路を動いていない船、外航クルーズ船とか不定期船あるいは漁船、こういったものがあるわけでありますが、こういった船が陸上保守を選択した場合、保守拠点というものを置きまして、その拠点において保守修理が行えない場合があるもの...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 私は、このSOLAS条約の改正につきまして長い間担当者として仕事を進めてまいってきておりまして、このGMDSSの改正につきましてはIMOでこの条約が採択されたときに政府代表を務めておりまして、この全貌については相当勉強させていただいております。  この...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) このGMDSSの中で使われます機器はいろいろございますが、それらの全体について私どもこれまでの実績をまとめております。  その中で、例えば極軌道衛星系EPIRBにつきましては、欧米各国において広く普及しておりまして、一九八二年九月から一九九〇年六月まで...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) はい。
○政府委員(戸田邦司君) この結果につきましては、実は今年にその報告をまとめることになっておりまして、IMOなどに対する報告書がまだ正式にまとまっていない段階であるので、この実証試験の表の中では「我が国は、石垣島及びナウルの発信を担当した。」とだけしか記述がされておりません。 ...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 今、手元にその資料を持っておりませんのですが、私どもの方ではその報告書に掲蔵される部分について既にその結果を持っている、そういうことであります。
○政府委員(戸田邦司君) この一九九〇年の十月に行われたものにつきましては、正式の報告書は本年の九月にコスパス・サーサットの専門家会合で全体がまとめられる、そういうようなことでありまして、私どもの方には既にデータとして入っている、そういうようなことであります。  この実験の結果...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 私どもの方では有効性を確認しております。
○政府委員(戸田邦司君) この「中頃」という記述につきましては、実はこれは、西独からノルウェーまでの航路で大型の国際航海のカーフェリーで実験が行われた結果につきまして一九八五年の中ごろにIMOにその報告が行われたと、そういうようなことでございます。
○政府委員(戸田邦司君) コスパス・サーサットですが、これも既に実用化されている衛星でありまして、海難救助、もちろん海難関係につきまして、先ほども申し上げましたが、アメリカ、カナダ、それにソ連だったと思いますが、そういった国において既に相当数使用されております。  また、航空機...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 我が国が行ったものにつきましては、このEPIRBのシステムが全体として働くかどうかという実証実験を行っておりますが、このような荒波の中での実験はまだ行っ ておりません。  ただ、機器の開発を現在まで進めてまいってきておりますが、それらにつきましては荒...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) この機器のテストの基準などについてはまだ最終的に決定しているということではありませんが、この機器を世の中に出していく、そのときの我が方の検査あるいは郵政省の電波関係の検査、そういったことにつきましてはいろんな角度で、あるいは波の中で水にぬれる、そういった...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) このEPIRB関係、その他のシステムもそうでありますが、まず、基本的にはこれまで百五十海里ぐらいしか届かなかった、そういったものをどれだけ飛躍的に改善できるか、それが基本的な考え方でありまして、今先生から指摘されております幾つかの問題点、例えば荒天中の問...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 先ほどの答弁でも若干触れましたが、回線が非常に込んできているというような状況がありまして、通常の一般通信、これにつきましてはこれまでいわゆる話し中というようなこと、そういった現象はございました。  そういうことはございますが、これからの緊急通信につきま...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) これまでインマルサットの機器につきましては、任意で一般の商船が緊急に本社と連絡をするとかあるいは商用のそういった情報のやりとりをするとか、そういったことで使われておりますので、その機器に対する要件というものもそれほど厳しくなかったと考えられます。  そ...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) これまでに設置した船舶というのは新造船で設置したものもありますが、多くの船は現存の船でそういうようなアンテナを設置している。そういうようなことで、配置上どうにも仕方がなくそういう位置につけざるを得なかった、そういうものが相当あるように聞いております。 ...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) そのインマルサットのカバーエリアをそもそもどういうふうに決めているかといいますと、そのブロッキング現象が起きない、そういうような角度になるようなところでインマルサットのカバーエリアを決めておりますので、この海域の設定、インマルサットを使用する場合のそのエ...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) このインマルサットのCというのは最近開発された方式でありますが、主としてテレックスとかファクスとかそういったものに使われる。そういうようなことで、附属のシステムといいますかメーンのシステムについてはこれまで使われてきたインマルサットAと同様でありますが、...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 大臣からお答えする前に、今の機器などを積んでおくべきではないか、そういうようなことにつきましては、私ども船舶安全法の中で必要な部品、そういったものは常時積み込ませるということでそのリストも大体でき上がっておりまして、簡単な故障についてはその保守点検を船上...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) このGMDSSの有効性でありますが、通信衛星のインマルサットを利用した電話、それにテレックス、それから短波を利用した電話やテレックス、それから陸上とも船舶相互間でも通信が可能な中波や超短波の無線電話、こういったものとともに、船舶が遭難した場合に自動的に遭...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 移行期間が非常に長いということでありますが、このシステムは世界的に同じシステムを全体で使っていく、それで初めて大きな効果が期待されるということであります。それから、割合こういう新しいものにつきましては新しく建造された船だけにそういった要件を課していくとい...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) SOLAS条約の対象になっております船舶は、国際航海に従事する旅客船のすべて、それと同じく国際航海に従事しております三百総トン以上の貨物船でこのGMDSSを義務づけております。  我が国には、これ以外にも国内航路に就航する旅客船あるいは内航貨物船、陸岸...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 安全性がどれだけ向上するかというその評価はなかなか難しいところではございますが、現在条約対象船以外の我が国の内航航路に就航する船舶に対しては、旅客船については近海区域以遠に就航するものすべて、それから、百総トン以上のもので沿海区域に就航するものにのみ無線...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) まず、条約対象船になっております大型船、外航貨物船などを例にとりますと、必要最小限の設備で試算しまして約一千三百万円ということになりますが、これは現行のモールス電信で通信するものとほとんど同じ費用でありますが、備えつける機器などにつきましては、先ほど御説...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) この改正に当たりましては、昨年の四月から、外航船を持っております日本船主協会とかそういった大きい団体だけではなくて、内航の日本旅客船協会、日本内航海運組合総連合会、大日本水産会、全国漁業協同組合連合会、それからプレジャーボートなどを対象に、日本舟艇工業会...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 基本的には、先ほど申し上げましたようにすべての船舶と、こう考えておりますが、当分の間無線設備の備えつけを猶予せざるを得ない船舶がありまして、基本的にはごく小型の沿岸近くを航行する船舶であります。これらの船舶につきましては、現状では適切な無線機器や無線のネ...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) この新しいGMDSSシステムの実用化のための検証問題ですが、これは一つは衛星関係、インマルサットあるいはコスパス・サーサット、そういった衛星を使ってのシステムの信頼性であります。これは先ほどいろいろ御指摘いただきましたが、私どもとしては既に実用に差し支え...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 移行期間の間にモールスを積んでいる従来の船舶と、それから新しいシステムで電話を積んでいる船舶との相互の通信の問題が出てくるということでありますが、移行期間の間だけではありませんで、先ほどもお話し申し上げましたが、既に国際条約を改正いたしまして、モールスを...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 先生御指摘のそういった問題があることは私どもも十分承知しておりますが、このインマルサットシステムにおきましては、遭難通信が一般の通信に優先して行えるようになっておりまして、すべての通信回線が使用中で一般通信ができないような状態におきましても、優先すべき遭...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) インマルサットシステムにつきましては、ただいま御説明申し上げましたとおりで、遭難通信は一般通信をカットして行われる、優先されるという原則で、一般通信につきましては回線がふやされると、こういうことであります。  コスパス・サーサットシステムでありますが、...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) このコスパス・サーサットシステムの協定でありますが、その運用を行う国は米国、ソ連、フランス、カナダということになっておりまして、これが運用して、これの利用国がこれらのメーンになっておりますコスパス・サーサットの運用グループと協定を結んでいく、そういうよう...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) A1からA4海域の定義、範囲、その根拠ということですが、現在船舶用として実用化しております超短波無線電話、中波の無線電話あるいはインマルサット、短波無線電話、それぞれ通信できる範囲が異なっておりまして、海上人命安全条約ではこれらのおのおののシステムが陸上...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 失礼しました。  船舶検査証書に書いてあります航行区域につきましては、沿海は沿岸から二十海里、それから近海というのは、大体大ざっぱに言いますと南洋諸島その他で割合平穏な水域、それから遠洋というのはその他の全世界、こういうようなことになっておりまして、そ...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 陸上施設の整備の問題でありますが、A2海域の陸上施設が整備されていないところではA3海域の設備を備えるとともに、保守要件もA3の保守要件になるということでありますが、ただ、我が国の場合、A2海域のみで国際航海できる船舶というのは西日本と韓国の南部間のみに...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) ただいまお話し申し上 げました西日本と韓国の南部間の問題でありますが、それ以外のものでA1とA2海域だけを航行するという船舶は事実上ないということになります。  これは大体A2海域、百五十海里ぐらいまで出ていくという船舶で国際航海、そういったものがな...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 実態上そういうものが出てこない、こういうことでありまして、必要な部分は必ずその陸上施設を整備して間に合わせる、そういうことであります。
○政府委員(戸田邦司君) A3海域を航行する船舶の場合ですが、先ほどもお話し申し上げましたとおり、最低限といいますか、大体これだけはかかるという費用が約一千三百万円であります。A2海域を航行する船舶の場合、中波無線電話で一般通信を行う場合、約九百万円。それから、インマルサットのC...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) これまで関係者といろいろ協議してまいりました結果、非常に長い移行期間を持っているということで、その点につきましては政府からの補助という話はこれまで出ておりません。
○政府委員(戸田邦司君) このマスタープランといいますのは、GMDSSの各国の陸上施設の整備状況を取りまとめたものでありまして、一九九〇の十二月にも最新版をつくっております。  このマスタープランというのは積極的に公表はしておりませんが、必要な関係者には周知されております。それ...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) このマスタープランの中身の問題ですが、A3の船舶が利用しますインマルサットシステムは、これは既に極地方を除く全世界をカバーするように整備されておりまして、平成四年からの導入については何ら問題ないと考えております。その他の海域につきましては、SOLAS条約...全文を見る
04月23日第120回国会 参議院 運輸委員会 第7号
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○政府委員(戸田邦司君) 先生、御指摘のように、最近ジェットフォイルなどの高速船が全国各地で導入されております。このジェットフォイルなどは、大体四十五ノット程度でありますが高速航行は可能でありますけれども、積載量は三十トン程度と非常に小さいために、その用途は旅客船に限定されており...全文を見る
○政府委員(戸田邦司君) 燃料費が非常に大きいということから、太平洋横断というのはまだ不可能であります。  そこで、私ども考えておりますのは、例えば北海道から東京、あるいは九州から東京、あるいはアジア地域で割合近いところ、台湾などもあるいは場合によってはフィリピンなどもあり得る...全文を見る
04月26日第120回国会 衆議院 運輸委員会 第10号
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○戸田政府委員 船舶安全法及び船舶職員法の一部を改正する法律案の提出に至りました経緯につきまして、若干長くなるかと思いますが、お許しをいただいて御説明申し上げたいと思います。  海上における通信につきましては、過去数十年にわたりまして、モールス設備を主体とするシステムによって行...全文を見る
○戸田政府委員 ただいま御説明申し上げましたとおり、現行通信システムは百五十海里程度しか通達距離がないなどの問題点があります。この問題点を抜本的に改善し、飛躍的にすぐれた通信システムを構築するため、衛星通信技術など最近の通信技術の発展の成果を活用し、簡易な操作で、船間通信はもちろ...全文を見る
○戸田政府委員 このSOLAS条約の中では、一九九二年二月からGMDSSへの移行が開始されますが、一九九五年一月三十一日以前に建造された船につきましては、現存船ということで一九九九年二月までにGMDSSに移行することが要求されております。一九九五年二月一日以後に建造される船舶は、...全文を見る
○戸田政府委員 先生ただいま御指摘されましたとおりに、移行期間中には、これまでのモールス信号による通信システムと電話やテレックスを中心とする新しい通信システムが併存することになります。これにつきましては、実は昭和五十六年、一九八一年ですが、この年にSOLAS条約の一部を改正いたし...全文を見る
○戸田政府委員 従来からの方式それから新しい方式のそれぞれの機器につきまして、どういうものがあってどういう特徴を持っているかというような御説明を申し上げたいと思いますが、現行のモールス電信主体の通信システムにつきましては、まず第一に、操作が複雑である、専門的技能を有する者しか操作...全文を見る
○戸田政府委員 基本的に、安全問題につきまして一〇〇%安全か、こういうような質問を時々受けておりますが、一〇〇%ということにつきましてはなかなか答えが難しいところでありますが、今まで使われていたシステムと同様なものが、例えば百五十海里以上のような遠くの海に出かける船については設備...全文を見る
○戸田政府委員 GMDSSですが、その最も特徴的なものは、衛星通信技術など最近の通信技術を取り入れておりますが、これまでの百五十海里程度しか通達距離のないシステムの問題点を抜本的に改善するというようなことにつきましては、ただいま御説明申し上げたとおりであります。  それぞれの機...全文を見る
○戸田政府委員 新しいシステムで電話で国際的な通信をするという場合には英語が使用されることになります。これにつきましては、これまでのモールス通信ですと、Q符号という特別な、言うなれば言語といった方がいいかもしれません、特別な言葉を使って通信しておりましたが、それが今度は英語に切り...全文を見る
○戸田政府委員 この義務づけが行われます第四条第一項の対象船舶でありますが、これは、第四条の第二項で適用除外とされております櫓かいのみをもって運航する舟などごく小型の船を除きまして、全船舶が対象となります。  ただ、第三十二条ノ二によりまして、当分の間、第四条第一項の適用が猶予...全文を見る
○戸田政府委員 この三十二条ノ二で当分の間適用しないという船舶は、基本的には、ごく日本の近くを動いている、あるいは非常に小型でそんなに遠くに出られないとか、そういったものがその対象になっております。  今回、こういった船舶を外しました理由でありますが、現状でありますと、適切な無...全文を見る
○戸田政府委員 ただいまここでいつと質問されますと、なかなか答えにくい面はございますが、五年とか十年、そういった一定の間隔を置いてこういうことを検討し、可能なものから手当てをしていきたい、そういうふうに考えております。
○戸田政府委員 この行政監察の御指摘につきましては、基本的には、そういったものをできるだけ早く、できるだけ多くの船舶に拡大すべきであるという認識は、我々も十分しております。  そこで、最近の機器が非常に発達しておりまして、先生ただいまお話しいただきましたように、可搬型の無線電話...全文を見る
○戸田政府委員 先生御疑問の極軌道衛星系EPIRBでございますが、これにつきましては、欧米各国におきまして既に広く普及しておりまして、一九八二年九月から九〇年の六月までの実績を見てみますと、六百十六件の捜索救助に利用され、一千六百六十四人の人間が救助されております。  この衛星...全文を見る
○戸田政府委員 これまでの実験につきましての報告を見ますと、そのすべての衛星系EPIRBで確実に作動しているという報告を受けておりますが、ただいま先生御指摘になられましたように、その百個とか千個とか、そういうこれから相当ふえていく、その中に作動しないものがあるのではないかという御...全文を見る
○戸田政府委員 各国の状況はともかくとしまして、我が国におきましては、この衛星系EPIRBの機器の開発につきまして国がいろいろな手当てをしまして、それで開発を行っておりまして、その結果につきましては、我々は十分来年の二月一日から使用し得るという確信を持ってまいっております。
○戸田政府委員 インマルサットを利用しているその船上の装置、船に載っている装置の故障につきましては、昭和六十三年に運輸省におきまして、外航船を対象としまして過去五年間に発生した故障件数を調査いたしました。これによりますと、異常やトラブルが発生した回数でありますが、発生件数を搭載し...全文を見る
○戸田政府委員 大変失礼しました。  このインマルサットシステムの回線の容量不足でありますが、遭難通信につきましては一般の通信に優先して行えるようになっております。すべての通信回線が使用中で一般通信ができない、そういった状態におきましても、遭難通信につきましては優先的にこれを扱...全文を見る
○戸田政府委員 このコスパス・サーサット、ソ連とアメリカの衛星でありますが、この衛星につきましては、当初のころ使っておりましたものは軍が打ち上げた衛星であったことは確かであります。ただ、これらの衛星の主目的というのが極地帯の気象観測をする、そういうことで打ち上げられたものにこうい...全文を見る
○戸田政府委員 モールス設備を新しいGMDSSのシステムに付加して備えつけさせるということにつきましては、現在の船舶すべてにつきましてSOLAS条約を改正いたしまして中波の電話を持たせておりまして、これの効能がこれまでのモールス通信と大体同等の到達距離を持っているということであり...全文を見る
○戸田政府委員 不感地帯につきましては、ただいま先生からお話ございました稚内とか襟裳、能代、そういったところが挙げられてきておりましたが、最近、陸上局の増設を急速に図ってまいってきておりまして、相当数解消を図ってきております。  平成三年で考えますと、三局さらに増設するというこ...全文を見る
○戸田政府委員 おおよそのめどということですが、我々の希望としましては、二年ないし三年のうちにはそういうものがなくなるというようなことでお願いしたいと思っております。
○戸田政府委員 先生御指摘のとおりに、ある一定の期間を置いて見直し、拡大していくということはお約束できます。
○戸田政府委員 今回強制されることになります総隻数は二万九百隻になります。
○戸田政府委員 私どもが把握しております漁船の総数ですが、七千隻ちょっとになるかと思います。――七千三百隻という数値を私どもは持っております。新たに設置義務がかかりますのが四千隻、そういうことで把握しております。  それから内航船ですが、現在二千六百七十一隻でありますが、新たに...全文を見る
○戸田政府委員 安全性の問題でありますが、先ほどもちょっとお話し申し上げましたが、遭難通信につきましては優先的に扱われて、一般通信がいっぱいになっているようなときでもそれをカットして遭難通信を優先的につないでいくということになっております。  ただいま先生御指摘の回線不足の問題...全文を見る
○戸田政府委員 インマルサットにつきましては、これもやはり国際的な協定がございまして、その協定で維持管理をしてきているということでありますが、これからこのインマルサットを強制していくということでありますので、これらのそれぞれの衛星につきましては予備機を置いていくということで、そう...全文を見る
○戸田政府委員 先ほど、新しい第二世代のもので回線を大幅にふやすというお話を申し上げましたが、現在使われております小容量のものが打ち上げられたままになっている、それが予備機として使用可能でありますということであります。
○戸田政府委員 衛星が拾った電波を地上局が受けて、それから陸上でどういうふうにつながるかというようなことでありますが、これらの陸上における通信につきましては、これも優先的に接続されておりまして、その地上局から捜索救助機関に専用回線、普通は専用回線を使っておりますが、そういった回線...全文を見る
○戸田政府委員 これまでのインマルサットをつけました船につきましては、現存船につけたものが非常に多うございまして、そういうものについては適切な配置がなかなか難しかった、そういう事情があったかと思います。  それで、今回のインマルサットを強制するにつきましては、このブロッキング現...全文を見る
○戸田政府委員 まず、一番このシステムの中で中心的な存在になっておりますインマルサットでありますが、現在世界に二十四局ございますが、この数をさらにふやしていくというようなことで、来年の二月一日までには相当数の整備がされていって、実態上全く問題がないということになります。  それ...全文を見る
○戸田政府委員 この陸上保守をとるかどうかということにつきましては、この条約の中で、保守要件につきまして、陸上保守、船上保守、それから設備の二重化、そういった三つのやり方がありまして、その中から二つの方式をダブって採用する、そういう条件が課されておりまして、陸上保守を採用する場合...全文を見る
○戸田政府委員 まず、この一定期間ごとの一定の期間でありますが、外航船の場合には、半年に一回程度、保守事業者などによりまして性能チェック、機械部品の点検等必要な事項について点検を行うということを考えております。  それから、先ほどの陸上保守の拠点の条件ですが、まだ詳細決まってお...全文を見る
○戸田政府委員 我が国の場合について具体的に考えてみますと、A2海域のみで国際航海できる船舶といいますと、先ほどもちょっと申し上げましたが、西日本と韓国南部間のみに就航する船舶でありまして、これらの船舶のためには、新しいシステムのスタート時から必要となりますそういった陸上の中波の...全文を見る
○戸田政府委員 沿海区域を航行するものの場合には、A2海域というようなことにはなりませんで大体沿岸を航行しているというようなことになっておりますが、これからの新造船の場合ですと、そういう長距離カーフェリーでA2海域に出るものが出てまいりますので、これらにつきましては、逐次必要に応...全文を見る
○戸田政府委員 新造船で新しい方式になるものについては、当然その義務づけの選択として、今までの方式をとるか、この新しい方式をとるか、どちらかになりますが、一九九五年からは新造船 はすべて新しい方式に切りかわりますが、その前の段階としては、必要に応じて整備をしていき、九五年からは...全文を見る
09月18日第121回国会 衆議院 運輸委員会 第1号
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○戸田政府委員 天然六弗化ウランでありますが、これは常温では白色、結晶状の固体でありまして、天然のウランの化合物でありますので、放射線による被爆はほとんど問題にならない低レベルであります。  ただ、この天然六弗化ウランは、水と反応しますと弗化水素のガスと弗化ウラニルの微粒子を発...全文を見る
○戸田政府委員 重症の場合には、肺水腫を起こしまして、呼吸麻痺、死に至る場合がございます。
○戸田政府委員 弗化水素の毒性がそういうことになっております。
○戸田政府委員 ただいまのように、水と反応した場合には非常に強い毒性があるということで、危険物として取り扱っております。
○戸田政府委員 ただいま先生から御指摘がありました事故の想定でありますが、極めて重度の事故というべきかと思います。通常のこの天然六弗化ウランを輸送しておりますコンテナ船でありますが、危険物を搭載している場合には、特に消防関係については厳しい基準を課しておりまして、火災探知装置、消...全文を見る
12月04日第122回国会 衆議院 運輸委員会 第2号
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○戸田政府委員 テクノスーパーライナーの開発につきましては、目的としまして、一つは船舶に関する技術開発を通じて造船業の活性化を図る、もう一つは、ただいま先生から御指摘ありましたモーダルシフトを推進していく、そういう目的を持ちまして、平成元年度から、速力五十ノット、時速九十三キロ相...全文を見る
○戸田政府委員 ただいま先生から御質問ございましたように、この問題はそもそもアラスカ湾で発生しましたアメリカのエクソン・バルディーズの事故がきっかけになっております。そういうことで、その後国際海事機関において検討が進められているわけでございますが、この国際海事機関での検討につきま...全文を見る