内藤功

ないとういさお



当選回数回

内藤功の1987年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月04日第108回国会 参議院 本会議 第5号
議事録を見る
○内藤功君 私は、日本共産党を代表して、中曽根内閣総理大臣並びに関係各大臣に対し質問を行うものであります。  第一に、多くの国民が公約違反、国民欺瞞だと厳しく批判している売上税についてであります。  藤尾前政調会長の大型間接税導入発言を否定するために、昨年の選挙では、総理は、...全文を見る
05月07日第108回国会 参議院 予算委員会 第6号
議事録を見る
○内藤功君 さらに重大な問題を指摘したいと思うんですが、この上田議員提示の資料の二-四というところですが、「その他」の丸の二つ目のところです。この文書には、「広報活動の展開の道筋を明らかにしていくための基礎資料として、各界主要人、団体等について税制改革に協力的な者、批判的な者等の...全文を見る
○内藤功君 実際にリストができております。これも私の手元に入手したものですが、こういう中には学界、大学教授、それから研究機関の研究者ですね、それからマスコミ言論界、こういう人を含めまして二百八十九名の私の手元には一覧表があります。そうして、単に大臣が言われたことじゃないですよ、一...全文を見る
○内藤功君 それならお伺いいたしますが、私の手元にあるもう一つの資料、これは昨年の十二月二十五日付でマル秘が打ってありますね、やはりそして大蔵省の用せんでございます。全部、実名入りです。一人は、この文書を出した人は経済企画庁にいる方であって、大蔵省から出向した方であります。その方...全文を見る
○内藤功君 これはもう内部文書でマル秘が打ってあります、大蔵省ですね。そして経済企画庁の研究員のレポートが発見されたと。これについて今、水をかけているところだと、こう書いてあるんです。東大の助教授になった人ですね、経済研究所から。その人のレポートですよ。これに対して、一つの圧力を...全文を見る
○内藤功君 これは明確に、きょうになって発見されたので、一生懸命水をかけているところだがどうなるかわからない、官房調査企画課からも官房長に陳情をやってほしいと。つまり、こういうような税制改革に批判的な文書に対しても工作をして働きかけると、こういうことにとる以外の何物でもないと私は...全文を見る
○内藤功君 研究者の自由に対してこれが言えるかという問題ですね。
05月16日第108回国会 参議院 予算委員会 第13号
議事録を見る
○内藤功君 東京の土地の価格は非常な急騰でございます。政府の四全総、東京改造計画、国公有地の相次ぐ払い下げ、それから金融の土地投機に対する大変な額の融資というような諸原因があると思います。  そこで、国土庁長官それから建設大臣、自治大臣、大蔵大臣、各大臣に対しまして、この東京都...全文を見る
○内藤功君 建設大臣に伺いますが、あなたは三月二十六日の建設委員会で、国公有地の払い下げが地価高騰の原因であり、これを二、三年間抑える必要がある、こういうことを言っておられますね。この御見解は間違いないですか。
○内藤功君 今の点につきまして、運輸大臣、大蔵大臣はどういう御見解でございますか。
○内藤功君 政府の中でばらばらであります。これでは強力な地価対策などできるわけがないと思いますね。  元建設省の建築研究所の建設経済研究室長をやっていた早川和男教授は、岩波の著書の中で、先進諸国は都市住宅問題解決のために国公有地の確保に大変力を入れているということを指摘して、土...全文を見る
○内藤功君 そのほかにも、各国で非常なやはり国公有地の確保に対する政策をやっております。この早川さんの「”狂乱”地価への提言」の中には非常に詳しく、もっと詳しく載っていますよ。日本はこれに学ぶべきじゃないかと私は思うんですが、国土庁長官、大蔵大臣、いかがですか。
○内藤功君 私は、やはり中曽根内閣の民間活力導入政策、特に国有地、国鉄用地の競争入札による民間への払い下げ、これがやはり驚くべき地価高騰を引き起こしている重要な原因だというふうに指摘せざるを得ないと思うんですね。ことしの一月二十三日の朝日の社説でしたが、これは、田中角榮内閣の列島...全文を見る
○内藤功君 八万平米じゃないか。
○内藤功君 これは、汐留国鉄用地二十一ヘクタールとJR浜松町駅の中間にある、汐留開発のまさに中心の首根っこの土地です。大手の不動産会社が非常にこれを欲しがって動いた。それから、区の方は独自の開発計画を持っている。ところが、このことを全然知らされないでやっていた。手続も非常に複雑で...全文を見る
○内藤功君 いずれにしても、検査院の徹底的な調査、検査を要求いたします。  こういうことを規制する何らの法律制度、システムがないということが非常に問題であります。特に、地元の港区を中心といたしましてこの土地利用に非常な強い利害と関心を持つ自治体、関係各方面におきましては、このこ...全文を見る
○内藤功君 重大な問題ですので、これは今後他の委員会でも究明をしたいと思います。  次に、国鉄蒲田駅の貨物積みおろし跡地四千八百二十二平方メートルの払い下げ問題です。六十一年十二月六日の入札、これはだれが幾らで落札しましたか。
○内藤功君 国鉄跡地で過去最高です、これは。公示地価の一・五倍。私の方の調査では三・四倍ですよ。入札に参加した大田区の七尾さんという助役は、全くクレージーな価格だと言っています。民間同士の取引なら当然国土利用計画法の規制下に置かれる案件であります。  地価暴騰の大きな原因は、国...全文を見る
○内藤功君 借入額三百三十一億、前年の二・二倍、前々年の四・六倍になっております。こういう会社、今あらわれたような数字の会社に何百億円もの融資が行われるというこの状態をなくさない限り、過剰な土地投資は私はなくならないと思います。大蔵省、これに対してはどういう対策をとっておられます...全文を見る
○内藤功君 そういう御答弁だから困るんです。大蔵省はこれについて金融の規制のために通達を出しておられるはずですが、この通達の趣旨とその経過を御説明いただきたい。
○内藤功君 この大蔵省の通達と同時に国土庁も出しているはずですが、その趣旨はどういう内容ですか。
○内藤功君 国土庁、大蔵省、どういうことを規制したんですか。その内容をちょっと言ってもらいたい。
○内藤功君 もう一つ、著しく適正を欠く価格による取引、これも含まれていますね。
○内藤功君 これは三回出してある通達の中で、著しく適正を欠く価格による取引、それから今言われた投機取引、こういうものを厳に慎まなきゃならぬという通達が出ておるんです。私は、まさにこの桃源社による国鉄用地の払い下げ、これは著しく適正を欠く価格による取引に対する融資というものに該当す...全文を見る
○内藤功君 もうこれは文字の読み方で明らかだと思うんですね。これが当たるか当たらないかわからないというような通達は無力だということじゃないでしょうかね。私は、この通達を厳格に解するならば、もっとこの通達に基づく厳格なやはり規制が行われてしかるべきだということを申し上げておきたいと...全文を見る
○内藤功君 非常に歯切れが悪いので、もう一つ最上恒産についてお伺いしたいんです。  これは建設省になると思いますが、昭和六十一年五月末現在の短期借入残高を見ますと、金融機関としては第一相互銀行と三和信用金庫の両者が入っていると思うんです。この両者で幾らの借入残高ですか。
○内藤功君 この二つの金融機関だけなんですが、この二つの金融機関だけで短期借入の三七%を占めております。この面でも通達はしり抜けです。  改めて言いますが、この通達は「著しく適正を欠く価格による土地取引」と「有効かつ適切な土地利用が図られないまま短期間に当該土地の転売を行う等の...全文を見る
○内藤功君 同じような通達を三回も出しているんですよ。そして、効果が上がっていない、実効が上がっていないと思うんです。単なるこういう一般的な、厳に自粛を要請するという通達ではもう効果がないのか。効果がないのであればもっと強い措置をこの際講じなきゃならぬ。天野建設大臣も国公有地の問...全文を見る
○内藤功君 そうすると、もう策がないんですか。この通達を出して、この通達に違反するかしないかも国会で答弁ができない。違反するかしないかが答弁できなければ、次の行動、アクションがとれませんね。ここのところはどうなんですか。これは大臣に直接お伺いしたい。こういうのはまさに通達違反では...全文を見る
○内藤功君 押し問答になりますから、毅然たる態度を解釈でも行動、アクションでもとられることを私は特に強く要求しておきたいと思うんです。  さて、この通達によりまして、第二項をお読みになりました、建設業者、不動産業者向け土地関連融資状況を半年ごとに報告させるとさっき言われました。...全文を見る
○内藤功君 六十一年上期、恐らく四月から九月末までだと思いますが、その半年の件数、合計金額を明らかにしていただきたい。
○内藤功君 届けてください。  下期はどうなっておりますか。
○内藤功君 私の理解するところ、この数字は恐らく初めてきょう質問で明らかにしていただいたと思うんです。総額が四兆七千億に上るということは非常にやっぱり重大な意味を持つと思います。  それで私は、これだけではしかしまだ、せっかくの今の御報告、御答弁でありますけれども、融資を厳に慎...全文を見る
○内藤功君 各金融機関に対して徴する報告内容を改善して、その結果を逐次国会に対して報告、公表していただくことを要求いたします。改善されない金融機関に対しては、個別にその企業名等を発表して社会的な批判の対象とするということも考慮していただくことを要求いたしますが、いかがでしょうか。
○内藤功君 時間の関係で、今の点についてはぜひとも、社会的なやはり責任のある金融機関ですから、通達に従わないというようなものに対してはきっちりと発表するということをさらに要望して、次の質問に入りたいと思うんです。  こういう地価高騰は特に東京都民を初めとする大都市住民を市の中心...全文を見る
○内藤功君 大臣、お言葉ですが、都心部の住民の方の話をじかに聞きました私としては、そんななまぬるい状況じゃありません。過般私は千代田区、港区を中心に住民の方にじかにお話を聞いてきましたが、一カ月の収入分、大体これに相当するものが固定資産税で土地の場合がかってくる。ごく小さな十数坪...全文を見る
○内藤功君 地方税法のその規定はもう十分承知であります。それではもう間に合わないからもう一歩進めた提言を私はしているのであります。  そういうことを言うならば、いかがですか自治省、地方税法三百五十一条の固定資産税の免税点の引き上げ、やられていないじゃないですか。二十年近くやられ...全文を見る
○内藤功君 これはもう大臣に政治判断を願うしかないですね、これじゃ。今の制度を説明する答えじゃないですか、これじゃ。そうじゃなくて、今この時期に抜本的に考えるという提案ですよ。特に固定資産税についての固定の観念にとらわれているんです。例えばイギリスではどうですか。地方税の中に固定...全文を見る
05月21日第108回国会 参議院 社会労働委員会 第4号
議事録を見る
○内藤功君 今回の法改正におきましては精神薄弱者を実雇用率にカウントするということになっておりまして、精神薄弱者の雇用は確かに一歩前進するでありましょう。しかし、障害者の雇用促進の基本ともいうべき雇用率は最近伸びていないのではないかと思うのです。  去年の雇用率の状況はどうなっ...全文を見る
○内藤功君 まず、官公庁についてですが、身体障害者の雇用についても民間企業に率先して範を垂れるという立場にあると思います。機関別に見ますと、都道府県の非現業機関の雇用率が悪い状況にあるように思うんですね。昨年六月一日現在の状況を見ますとわずかに一・五七%で、一・九%の法定雇用率に...全文を見る
○内藤功君 文部省に伺いたいと思うんですが、教職員の場合、障害者の先生が学校で働いていらっしゃるということ自体教育的な効果、子供たちへの一つの励ましにもなる面があるんじゃないかと考えておるんです。教育委員会における身体障害者の雇用が進むように文部省としても各都道府県教育委員会に対...全文を見る
○内藤功君 労働省に伺いますが、次に民間企業ですが、全体としては一・二六%、ところが百人未満の企業では一・七五%達成しておりますが、百人以上三百人未満が一・四二、三百人以上五百人未満が一・二四、五百人以上千人未満が一・一一、千人以上が一・一六%と、すべて法定雇用率を下回っています...全文を見る
○内藤功君 次に、障害者の雇用はそれ自体非常に重要な課題でありますけれども、特に重要だと思いますのは、養護学校を卒業して初めて社会に出ていく子供たちの就職であります。近年の養護学校卒業生の卒業後の状況はどう把握しておられますか。
○内藤功君 その原因は一体何かという問題ですね。今、全国的な例を挙げましたが、東京都では全国に先駆けて、就学を希望する全員入学を始めて十三年目になるわけです。しかし、この進路は非常に深刻であります。  例えば、東京都の障害児学校教職員組合の先生方が調査した報告を見ますと、昭和六...全文を見る
○内藤功君 今の点、文部省の御見解を伺いたいと思います。
○内藤功君 次に、厚生省に伺いたいんですが、養護学校を卒業した未就業者、無業者の方の中には、授産所へ入所する人、地域の共同作業所に通う人もいますが、地域によってはこれらの作業所に入ったくても定員がいっぱいで、いわゆるあき待ちということで待機させられることも現実にしばしば起きており...全文を見る
○内藤功君 未就職者、無業者の方の中には、企業には就職できなくても、現に共同作業所や福祉工場などでいわゆる雇用関係のもとで働いている方もおられるわけです。これらの雇用関係のもとにある方については、これは労働省としても当然助成措置を講ずるべきじゃないかと思いますが、この点いかがです...全文を見る
○内藤功君 時間が参りましたので、残りの二つの点を一緒に聞きますのでお答えをいただきたいと思います。  一つは、先ほど同僚委員からも御質問がありましたので、私はもう端的に申しますが、精神薄弱者の雇用の義務を明確にしていただきたいということにつきましては、これは障害者団体やあるい...全文を見る
○内藤功君 ただいま議題となりました公共職業安定所及びその出張所の設置等に関し承認を求めるの件について、日本共産党を代表して、反対の意見を申し述べるものであります。  本承認案件は、労働者保護のための行政機関である労働基準監督署や、職業紹介、相談業務、雇用保険関係業務等を行う職...全文を見る
05月26日第108回国会 参議院 社会労働委員会 第6号
議事録を見る
○内藤功君 私は、ただいま議題となっております三案のうち、戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案に対し、日本共産党を代表して修正の動議を提出いたします。  その内容はお手元に配付されております案文のとおりでございます。  これよりその趣旨について御説明申し上げます...全文を見る
07月23日第109回国会 参議院 予算委員会 第5号
議事録を見る
○内藤功君 SDI参加協定は、中曽根内閣ができて以来行ってきましたアメリカへの軍事技術提供がいよいよ核戦略に組み込まれるというところまで来たことを証明しておると思います。SDIが宇宙にまで核軍拡を広げて、ソ連の核ミサイルに対する防御網によって対ソ核優位というものを実現するというこ...全文を見る
○内藤功君 実施取り決めが実は重要であります。そうすると、この実施取り決めを知り得るのは日米双方どういう範囲の方でありますか。
○内藤功君 三省のどこまでがこれを知り得るんですか。
○内藤功君 そうすると、日本の企業はこの実施取り決めをどのようにして知ることができるんですか。
○内藤功君 この実施取り決めは一体幾つ調印したのか、単数か複数か。
○内藤功君 これは大変な秘密主義じゃないですか。一個か複数かも言えない。そんなことは言ったらいいじゃないですか。
○内藤功君 公表された英文の協定によりますと、アレンジメンツ、複数になっています。そんなことも明らかにしないんですか。
○内藤功君 この第六条にちゃんと書いてある。こういう一つか二つかということも国会に明らかにしない。本当にけしからぬと思うんです。  では、秘密の実施取り決めにはどういうことが書かれているか。
○内藤功君 具体的に研究結果の所有権あるいは利用権、こういったものはどうですか。
○内藤功君 そう言われても、国会としては、何条に書いてあるのか、本当にそれが書いてあるのかどうかということが全くわからない。私は、関連条文がどこにあって表現がどうであるのか、本当にこれは秘密協定もいいところだと思いますね。  今回のSDI協定は、武器輸出三原則あるいは宇宙の平和...全文を見る
○内藤功君 納得できませんね。重大な国会の審議権についての侵害だと言わざるを得ない。しかも重大なことは、公表された日米協定三条には、秘密の情報の保護についで「必要かつ適当な措置をとる。」と明記しております。これは一体どういうことでありますか。どういう措置をとるのでありますか。
○内藤功君 これは新しい秘密保護法、こういうものは一切考えていない、こういうふうに受け取ってよろしいですか。これは大臣。
○内藤功君 通産省に伺いますが、参加企業と通産省との契約で秘密保護をどのように決めるというお考えですか。
○内藤功君 どういう内容を考えていますか。
○内藤功君 その場合に、秘密の指定はだれが、どのように、いつやるんですか。
○内藤功君 秘密はだれが指定するんですか。
○内藤功君 ココム事件の経過はそういうものが一切当てにならぬことを示しているんじゃないでしょうか。恣意的なものをどうやって抑えるんですか。
○内藤功君 解釈が日米で違った場合にアメリカの解釈で押し切られるというおそれを私は強く持ちます。  そこで、アメリカが決める、それじゃ国内法の枠内というのは、新たな国内法の措置を伴わない、新立法は伴わないということについて日米間で合意がありますかどうですか。そこまであるんですか...全文を見る
○内藤功君 これは将来ずっとそういう約束であるということですか。
○内藤功君 今までの答弁は全く内容についてあいまいな点が多い。  私は、東芝ココム違反事件とこの経過から見て、米側の解釈、何が秘密かという問題について結局押しまくられる事態が必ず起きるという憂いを深くいたしました。特に、結局国家機密法などの制定に道を開くことになるという危惧をぬ...全文を見る
○内藤功君 非核三原則にも反するし、国会の審議権も侵すし、内容も非常に重大な問題がある。強く私ども反対する意思表明をしまして、三宅島の問題に入ります。  まず、世界文化遺産及び自然遺産の保護条約について、その条約の内容を御説明いただきたい。
○内藤功君 保護すべき自然遺産とは何ですか。
○内藤功君 保護のためとるべき各国の措置はどのようなものですか。
○内藤功君 この採択と発効の年月日はいつですか。何年前ですか。
○内藤功君 加入国数は今何カ国になっておりますか。
○内藤功君 日本は採択のときの議長国をやったんじゃないかな。この議長はだれですか。
○内藤功君 いろいろ答えていただきましたが、議長国の日本が締結しないのは大変おかしいと思うんですね。私は速やかに締結をすべきだと思いますが、関係各省の御答弁をいただきたい。
○内藤功君 これで速やかに締結すべき趣旨の条約であることがはっきりしたと私は思うんですね。  ところで、三宅島は、鳥あるいは魚類、植物、サンゴというものが内外に非常に注目された貴重な自然の宝庫でありますが、環境庁の御認識を伺いたい。
○内藤功君 もし条約が締結されれば、当然その自然遺産の有力候補になると思うのでありますが、いかがですか。
○内藤功君 三宅島はどうですか。
○内藤功君 考え過ぎて舌足らず。  これは、エジンバラ公が中曽根総理に手紙を出したでしょう。それから日本鳥学会大会、日本生態学会大会というところで三宅島の自然保護は決議をされておって、自然の宝庫三宅島を守れというのが今三宅島のNLP基地反対運動の大きな精神であります。  防衛...全文を見る
○内藤功君 島民は八五%以上がNLP練習場反対の意思を表明しておりますよ。これは住民の意思を無視するというやり方じゃないですか。
○内藤功君 三宅島の住民の意思を無視することになりませんか。
○内藤功君 気象資料の収集は、まさに建設の第一歩、準備行為じゃないですか。不可分です。
○内藤功君 それは詭弁にすぎないと思いますね。  三宅島はこれからが観光シーズンです。年間の半分を稼ぐと言われています。工事を強行するんですか。
○内藤功君 村長から各政党、国会あるいは政府筋に対して陳情書が七月二十一日付で出ています。   本島は、今まさに夏季観光シーズンを迎え、経済の最活動期であります。燃し、大多数の住民は稼業を投げうって、ふるさとの将来のために抵抗しております。  このことは、島の活力を失わせ、住...全文を見る
○内藤功君 もう観光シーズンに入ったんですよ。ですから、強行するのかどうか。強行を断念されますか。
○内藤功君 やはりやるということですね、工事を。観光シーズン中でもやるということですね。どうなんですか。
○内藤功君 やりたいと。  これはもう村長のこの文書に書いてあるように、村の活力を失わせ、商売、営業、村の経済を破壊させるものであります。私はもう断じて許せないと思うんです。百六十七年の歴史を持つ村の祭りも中止になりましたよ。一切もう政府を信用できないというのが島民の強い意思で...全文を見る
○内藤功君 今の御趣旨のお申し出はきっぱりお断りいたします、私の方は。  この村長の文書に書いてあるとおりです。島の生活なんですね。村の方はイデオロギーじゃないんですよ、安保賛成の人の方が多いんだから、村の中には。その人がこのNLP反対に立ち上がっているんです。イデオロギーを言...全文を見る
○内藤功君 そう言っているのはあなたです。こちらはイデオロギーじゃない。あなたがイデオロギーだ。
○内藤功君 安保賛成だけれども反対しているんだ、NLPを。
○内藤功君 共産党だけで動きますか、あれだけの人が。
○内藤功君 いいですか、あなたの方は安保のイデオロギーなんだよ。我々は生活なんですよ。どちらが多いか。選挙をやったら生活を守る人の方が多かった。それじゃそれに従って断念して、アメリカに向かってあなたがやめろと言いなさいよ。それが政府の責任じゃないか。
○内藤功君 それがイデオロギーじゃないか。
○内藤功君 これは重大発言です。生活の方が大事だというのは国民のみんなの常識ですよ。その立場に立っている。いよいよあなたの立場はイデオロギーだね。生活はどうでもいい、安保が大事だ。わかりましたよ、あなたの立場は。そうでしょう。
○内藤功君 当然じゃないですか。
○内藤功君 だから、そこで選挙をやったらNLP反対というのが多くなったんだから、多数なんだからそれに従えと言うんですよ。それにどうして従えないんですか。
○内藤功君 変化ない。
○内藤功君 ないじゃないか。やってみろ。
○内藤功君 投票をやってみなさい、世論調査を。
○内藤功君 やってみなさいよ。
○内藤功君 これでいよいよはっきりしてきましたね。もうイデオロギーなんですよ、安保というイデオロギー。安保があれば基地は宿命だという考え方なんです。  そこで、私は外務省に聞きます。  外務省、アメリカがギリシャに航空母艦の母港の提供を申し入れた経緯を御説明願いたい。
○内藤功君 今の話のように、ギリシャは空母の母港化を断っているんですね。駆逐盾は一時入ったけれども空母はもう認めないんですよ。世界で十四隻の航空母唐を米海軍は持っておりますが、このうち海外の母港を持っているのは世界に日本ただ一つだけであります。それも首都圏の入り口横須賀で、そこか...全文を見る
○内藤功君 長官にも言ってください。これはまず、防衛庁長官のきのうの答弁なんか見てこらんなさい、向こうに注意してもらいたいですね。  それじゃ次に移ります。  労働省に伺いたいんですが、労働委員会の不当労働行為救済制度は、労働者に対する不当労働行為の迅速なる救済のための制度で...全文を見る
○内藤功君 労働委員会規則三十七条の二によりまして、実効確保の勧告というのがありますが、これはどういう手続でやるんですか。
○内藤功君 次に、この法的効力でありますが、法的効力はどういうふうに考えておりますか。
○内藤功君 元都労委会長で最高裁判所の判事をやった塚本重頼さんも、「むげに拒否しかねるという道義的な圧力によって、当事者の遵守を期待している」と書いていますが、局長の答弁と同じようなことを言っておられると私は理解をいたします。  ところで、中曽根内閣が国鉄の分割・民営を実施して...全文を見る
○内藤功君 人材育成とか多岐にわたるとかいうものの実態がどういうものかというのを、後で事実を私は示したいと思うんです。大変なことが行われています。本務から優秀なる要員を外してほかのところに行かせておる。JR東日本での出向に関して不当労働行為救済の申し立てを受けた東京、神奈川、埼玉...全文を見る
○内藤功君 関連十三の労働委員会のうち八つで既に出ているんですね。これは重大な問題ですよ。  神奈川地労委の命令、これをちょっと正確に紹介してくれませんか、六月十九日の。
○内藤功君 その前のところ、調査の結果。
○内藤功君 いや、その前がある。
○内藤功君 その前の文章のところ、あなた後ろの方しか読まない。
○内藤功君 それじゃ、そういうことなら私が読みます。「調査の結果、出向先での業務内容、労働条件等が不明確なまま出向命令が実施されようとしていることが判明した。」、これが大事なところなんですね。ところがJR東日本は勧告を尊重しましたか、従いましたか。
○内藤功君 まことに労働委員会制度を軽視して、労働法規を軽視したやり方であります。法に基づく公的機関である労働委員会ですね。その実効確保の勧告が一たん出された場合、神奈川地労委の事務局の調査したデータを見ますと、七〇%の民間経営者はこれに従っているんですね。  総理に伺いますが...全文を見る
○内藤功君 先ほど労働省の局長の言ったように、これはもう勧告というのは出された以上は尊重する。最終命令じゃないんですよ、最終命令の前の勧告ですからね。私は、有数の大企業、政府一〇〇%出資の企業において行われたことは、全くこれは法の軽視で遺憾なことだと思います。  ところで、労働...全文を見る
○内藤功君 今の説明で明らかなように、もう倒産した会社に出向きしている。偽装倒産をして首を切られた元従業員十一名は、地位保全仮処分申請をして争っているんですよ。その会社にJRから十五人、この中には国労の人もかなりいます、出向させよう。そして事前通知を出した。慌てて取り消しをしたん...全文を見る
○内藤功君 今の論争でもありましたように、出向の同意は重要な問題です。JR西日本の岡山支社なんかでは、組合との間で強制、強要にわたる募集はしない、あくまで本人の希望であることを確認しております。一方的な強行は私は断じてよくないと思います。  最後に、総理にこの雇用問題で伺いたい...全文を見る
○内藤功君 実態は行われているんですね。総理が今の言葉に責任を持って進まれることを強く要求いたします。  次に、厚生省にお伺いしたいんです。  この中曽根内閣五年の政治は、福祉や社会保障の分野で一連の改悪が実行されたという特徴がある内閣だったと思います。一々言いませんが、老人...全文を見る
○内藤功君 それでは、実際に支払いたくとも経済事情等で支払えないという人に対しては、保険証を交付するんですか、しないんですか。
○内藤功君 分納する意思を表明した人に保険証は交付するんですか、しないんですか。
○内藤功君 分納する意思を申し出た、そういう人についてはどうかという質問です。
○内藤功君 国民を基本的に信用なさらないのじゃないかと思いますね。分納するという申し出をしているだけでそれは交付するのが当たり前じゃないかと思うんですが、これは非常に不思議です。  ところで、悪質の滞納者という言葉がありますが、これはどういうことを考えておられるのですか。
○内藤功君 昨年十月二十八日、衆議院の社労、地行の連合審査で、経塚議員の質問に当時保険局長が、「低所得というよりは、かなりの所得がありまして、しかも保険料を納めない、医療給付を受けてないから払いたくない、あるいは財産処分は回避をするというふうなことで、明らかに」「納める意思がない...全文を見る
○内藤功君 ところが、実際の問題として非常にたくさん起きているんです。  東京のこれは北区というところですが、六十一年分九万二千円滞納したと。窓口で毎月二万円ずつ分納を申し出たんだけれども、分納の申し出だけで保険証が交付してもらえなかった。これは私は非常におかしいと思うんです、...全文を見る
○内藤功君 たくさん例があるんですが、同じく三十三歳で運送労働者の方です。妻と子供二人、それで非課税世帯だ、生活が苦しくて払いたくても払えない、三年分十三万円ですけれども、この人は滞納した。ところが、全額払わないと保険証をもらえないというふうに悩んでおりましたが、病気になって、こ...全文を見る
○内藤功君 今の経過は私の調査と非常に違いますが、これを論争しても時間がもうありません。ただ、現実にそういう事態で重態で入院して再起が危ぶまれているという、こういうケースが起きてきているんですね。その根本を今のような形式一論じゃなくして考えなくちゃいかぬ。  この北区では未交付...全文を見る
○内藤功君 局長はさっきのこの社労、地行の連合審査の議事録でも、悪質滞納者を対象にしたもので、納める意思があって納められない、今の人はまさにそうだと思うんですよ、事情の者は対象とすることは絶対にないと答弁しておられます。その局長の答弁は私は理解できる。それと去年十二月二十七日の通...全文を見る
○内藤功君 私は、いずれにしてもこの通達の今の部分が混乱の一番大きな原因になっていると、いろいろ調べて思います。  最後に、全国市長会からも保険料負担の困難な低所得者に対する抜本対策を要望書で出してきております。国保科の現在の滞納者増大の根本原因をもっと探れば、特に今の不況下で...全文を見る
○内藤功君 まあいろいろおやりになっているということのお話がございました。これはもうやらないよりは万々いいんですが、果たしてこれでどのくらいの実効が上がるものか。特に、企業名の公表を含めたやはり社会的責任をはっきりさせる必要があるんじゃないか。今さっき私学げました小石川一丁目、三...全文を見る
○内藤功君 これはやはり根本をつかなくちゃいけませんね。国土利用計画法の強力な運用、それから狂乱地価前の地価、大体四年ぐらい前でしょうか、その地価を基準価格として、基準価格による凍結を行う必要があるんじゃないか、さらに首都改造計画、四全総構想、この東京一点集中というのを本当に改め...全文を見る
○内藤功君 この四年間で、東京二十三区内の税務署の発表した路線価によりますと、最高四・九倍ですよ。平均三・五倍です。  そこで、平均値をとって三倍に上がったとして、平米三百万円、百平方メートルになったとした場合は幾らになりますか。
○内藤功君 私の計算とぴったり合いました。  七千万円の相続税はとても普通の人に払える金額じゃありません。政府税調は一体どのような軽減策を相続税について出しておるんですか。
○内藤功君 それだけでは私はだめだと思うんです。  六月十八日の新聞によりますと、これは読売新聞ですが、「国公有地の民間への高値売りが、大都市の狂乱地価を招く大きな原因をつくった。国が地価を勝手につり上げ、それで増税」ということ「では、この税の仕組みに疑問を持つのも当然ではない...全文を見る
07月30日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第3号
議事録を見る
○内藤功君 いわゆるアスベストの健康への有害性がかねて指摘されておりましたが、最近ベビーパウダーに含まれていたということが判明したり、この夏休みに各地の学校の天井などに吹きつけられたアスベストの除去作業を行うなど、社会的にクローズアップされており、対応策は当面の急務だと思います。...全文を見る
○内藤功君 次に、文部省に伺いたいんですが、各地の学校でのアスベスト材使用状況についての調査、さらに除去作業、これらは現在どのように行われておるか。また、今後の計画、見通しはどうかという点を伺いたいと思います。
○内藤功君 それでは、以下労働省にお伺いをいたします。  我が国のアスベストの年間消費量は八五年現在で二十六万トン、アメリカをしのいでソ連に次いで世界二位と承知をしております。消費量の七割は建築建材と言われ、床、天井、屋根から建築材と広く使用されております。建築労働者は施工時に...全文を見る
○内藤功君 日本としては速やかに条約を批准すべきだと思いますが、労働省のお立場はいかがですか。
○内藤功君 次に、六十一年、去年の九月六日付で労働基準局の安全衛生部長から「建築物の解体又は改修の工事における労働者の石綿粉じんへのばく露防止等について」という通達が出されておりますが、私は、この通達は建築物の解体、改修工事に限定しておりますが、もっと建築材料全般についての予防措...全文を見る
○内藤功君 私もいろいろと調べてみましたが、アスベスト製品の切断現場では、作業現場の周囲が真っ白になるほどアスベスト粉じんが飛散して、作業に従事する建築労働者がこれを吸っているという驚くべき実態ですね。  何人かの話を聞いてみましたが、これは東京の調布市の大工さんの話なんですが...全文を見る
○内藤功君 先ほど引用しました二人の方は、たまたま東京土建労働組合など組合の方のいろいろな適切唐助言がありまして、労災の申請をして認定を受けることができたわけですが、現にまだ申請中で決定がない件についてもかなりあるように私は理解しております。労働省が、労働者保護の立場から、積極的...全文を見る
○内藤功君 次に、労働省の昭和三十六年二月十三日、基発一一六号、「中枢神経及び循環器系疾患(脳卒中、急性心臓死等)の業務上外認定基準」、こういう長い名前の通達でございますが、この見直しにつきまして御質問したいと思うんです。  私は、国家公務員の問題とも関連させまして、昭和六十年...全文を見る
○内藤功君 実は労働省は、昭和六十一年四月十七日の私の質問に対する答弁では、おおむね一年ぐらいで結論を得る見通しであると。それから、昨年十月二十八日の答弁では、六十一年度末までに結論を得るように事務当局として努力したいという答弁があるんですね。そこで私はその見通しをこの際伺ってお...全文を見る
○内藤功君 これはもう労働省のためにも早くやることを私は言っているわけです。労働省がそういう古い基準を持っていても名存実亡というような状況なんで、昭和三十六年通達の認定基準に批判的あるいは反対の裁判例、裁定例などがどんどんふえるばかりなんです。  ここにも私も持って来ております...全文を見る
○内藤功君 私は控訴しないのが正しいというふ うに思うわけなんです。控訴するということはますますこの判例の大勢に逆行するものだと思いますし、それから何よりも国はこういう事件で控訴をすれば余計にそのための人員、それから費用を使うことになって大変なむだになると私は思うんですね。また...全文を見る
○内藤功君 そのケース、ケースによって控訴する場合もあり、しない場合もあるという答弁ですが、私の意見は繰り返しませんが、さきのことをよく要望として肝に銘じておいていただきたいと思います。  そこで次に、円高不況や造船不況を口実として、一部の大企業、特に造船、鉄鋼などの大企業がそ...全文を見る
○内藤功君 今局長の答弁は非常に何か遠慮がちでありますが、そのような事実がもしあるとすればかなり強硬なやり方だと言っております。このような事実があるんですね。事実があれば、これはかなり大きな問題ですよ。一部ではやっぱり強要罪、脅迫罪というものに触れるという、そういう疑いのある行為...全文を見る
○内藤功君 私は、労働省がこういう七千人という規模の事態に対して、本省としてやはりきっちりした行政指導をやるべきだというふうに思いますね。  東京都は、労働経済局の労政部の労働組合課長が、本年二月五日、石川島播磨重工に対しまして次のように言っています。「私達の行政目的は、都内の...全文を見る
○内藤功君 都道府県だけの責任に私はしてはいかぬ、やっぱり政府・労働省がもっと厳しい姿勢で臨む必要があると痛感をいたします。  川崎重工業ですね、ここでも本年三月十六日から退職勧奨が開始されましたが、これも調べてみましたが、勧奨とは名ばかりで実態は退職強要が行われるというケース...全文を見る
○内藤功君 失業の予防、失業の発生を食いとめる目的のためにこれは支出され、使うお金であります。そういうことで受給しながら、仮にも七千人に上る大量の労働者を今私が申したような強引なやり方で余儀なく退職をさせる。石川島播磨といえば世界的に有名なビッグカンパニー、内部留保も多い。このま...全文を見る
○内藤功君 局長ね、雇用調整助成金がなければもっと失業者が七千人よりふえたかもしれないという、その証拠を示してもらいたい。根拠がありますか。
○内藤功君 何だか語尾がはっきり聞き取れないですね。いいかげんなことを言っちゃいけませんよ。証拠と私は言ったけれども、あなたのは想像でしょう、それは、一つの。雇用調整助成金という制度の本来の趣旨、これが運用されているかどうかということを十分考えるのが労働省の役目ですよね。それでそ...全文を見る
○内藤功君 いずれにしましても、こういう大企業に対して、今の雇用状況のもとで積極的にこういう権限を行使しなきゃいけない。  今、石播の答えは一応ありましたけれども、もう一つの新日鉄、こういったところはどうなんですか。やはりこれについてもきちんと要請をしなきゃならぬでしょうね。ど...全文を見る
○内藤功君 労使協定というのは、さっき話も出ましたけれども、労働行政というのは、労使協定があれば何でもそこに入っちゃいかぬというものじゃないと思うんですね。労働組合が本当に労働者の日常の利益を守り切れているかどうかというところまでよく見なきゃいけないと私は思いますよ。  もう一...全文を見る
○内藤功君 残念ながら時間が来ましたので、最後に大臣に今の問題について御見解を伺いたいと思うのです。  労働省設置法三条、それから施行令、施行規則をずっと読んでみますと、労働省の任務は非常に大事な任務を持っているわけですね。私は、改めて第三条を見ますと、「労働省は、労働者の福祉...全文を見る
09月07日第109回国会 参議院 本会議 第11号
議事録を見る
○内藤功君 私は、日本共産党を代表して、労働基準法の一部を改正する法律案について、総理並びに関係大臣に質問いたします。  労働時間の大幅短縮は、我が国の労働者と家族の最も切実な要求であり、雇用の確保、内需拡大のためにも緊急の国民的課題であります。しかるに、本法案は、時間短縮どこ...全文を見る
09月10日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第5号
議事録を見る
○内藤功君 労働基準法の一部を改正する法律案、これは、一つは現在の八時間労働制を破壊するという点、それから二つ目は、変形労働時間制の導入と長時間の残業が相まって日本の長時間労働が温存されていく、それから三つ目には、週四十時間制というのは一体いつ実現されるのか皆目わからない、こうい...全文を見る
○内藤功君 そうすると、労働基準法研究会の考え方はとらないということですか。
○内藤功君 現行法では第三十二条一項で、まず「一日について八時間」というのを出して、その次に「一週間について四十八時間」、こう出しているんですね。冒頭の第一原則であります。ところが、本法案を拝見しますと、第一項の中から冒頭の一日八時間を削っちゃって、そして今までの第二項を別に三十...全文を見る
○内藤功君 今のお話の中で、八時間というのが定着化した、一般化したと言うけれども、私はこれを見るところ、歴史の長いヨーロッパ、アメリカについては言えると思うんですが、日本では一九四七年の労働基準法制定以来定着していないですね。法律にたくさん例外がある。規則にも例外がある。そして長...全文を見る
○内藤功君 それならば、いよいよわからないのは、「一週間の各日については」というのは要らないんですね。なくてもいいんですね。
○内藤功君 先ほどもございましたが、やはり一日の規制は日本では非常にまだ大事だと思うんですね。重点の置き方を移すなんというような時期ではないと私は思うんです。  ところで聞きますが、そうなりますと、こういう場合はどうでしょう、念のために伺うんです。ある日の労働が継続して翌日まで...全文を見る
○内藤功君 私があえてこれを聞くのは、午前零時を挟んで、九月十日八時間、九月十一日八時間、こういうふうに継続して十六時間勤務しても、「各日について」ということをもし厳格に解釈すると、午前零時を超えた分は翌日の労働になる、こういう解釈が発生する余地は万々ないだろうなということでお伺...全文を見る
○内藤功君 わかりました。そういうことであれば、ますます第二項に「各日については」という文言をつくることは誤解を招くおそれがあるんじゃないかと思うんですね。特に、重点の置きどころを日から週に移す、一日の労働時間を制限するという十八世紀末以来の世界の働く人たちのいろんな御努力という...全文を見る
○内藤功君 日本はILO条約を幾つ批准していますか。
○内藤功君 それはILOの幾つのうち三十九ですか。    〔理事田代由紀男君退席、委員長着席〕
○内藤功君 百六十二のうち三十九しか批准していない国として余り一号条約云々と言うことは、私は僭越の言だと思いますね。批准をしていようといまいと、ILOのこの百六十幾つかの条約は混然一体になって一つの地球上の世界の働く人の労働条件を守る大きな国際的な法規範になっているわけですから、...全文を見る
○内藤功君 そうすると、その特定は労使協定の中で、いわゆる労使の中で決める、こういうことですか。
○内藤功君 就業規則は当たり前のことであります。  一週単位の問題ですが、一週単位の非定型的変形労働時間の場合ですけれども、旅館の話をしきりにされましたが、適用事業としてはどんなものを考えていらっしゃいますか。
○内藤功君 第三次産業というのは非常に広い範囲だと私は思いますね。これが一般化されるという危険があると思うんです。  もう一つは、先ほども御質問がありましたが、緊急の場合あるいはやむを得ない場合、さっき台風でキャンセルされたというレアケースをおっしゃったのですが、そのほかにどん...全文を見る
○内藤功君 今どんなことを考えておりますか。
○内藤功君 非常にこれも漠としておりまして、私は思い出すのは、労基法三十三条でしたか、災害その他やむを得ない場合、緊急の場合と称してどんどん広げられていっているんですね。こういう事例があるから私は聞いているんです。これも限定がないことが今わかって非常に残念であります。  次に、...全文を見る
○内藤功君 第一義的に使用者というお話がありましたので、こういう場合に労働者はなかなか意見を言える人はいないですね。第一義的に使用者ということは、この条項の乱用というか、恣意的な運用というか、私非常に心配なわけです。  旅館のことを盛んに言われますが、さっき言われた第三次産業で...全文を見る
○内藤功君 もし使用者が実際そういうような残業をやらないんだというお見通しなら、むしろますますそういう場合は残業規定は適用しないということをはっきり書くべきだと、逆にあなたの論理だとそうなりませんか。
○内藤功君 残業がもう極めて例外なレアケースの場合だけとおっしゃるなら、なおさらこの際きっぱりもう残業というのはやらないというふうにすべきじゃないかと思うんですが、これはこれ以上押し問答になりますから、次の質問に移ります。  そこで、この場合について先ほど同僚委員の御質問にも答...全文を見る
○内藤功君 実際動いている人はどのくらい。
○内藤功君 現場で二千人の方が働いていらっしゃる。  対象は労働者は何万千万人ですか。
○内藤功君 そうすると、二千人の監督官、現場の方が四千万人、まある長みたいな偉い人を除いて二千人が四千万人を見る、一人が二万人見るという勘定になりますね。私はそういう点からいって、安易に指導とかいろいろおっしゃるけれども、これは大変なことだと思いますよ。大変なことだ。ですから、私...全文を見る
○内藤功君 銀座、渋谷、それから横浜等のデパートの閉店時間が六時から七時に最近なっていますね。この結果、デパートに働いているお母さんでこれはもうとても保育園に子供さんを迎えに行けなくなるのでデパートをやめる人、それからデパートをやめなければ今度は子供さんを保育園からほかのところ、...全文を見る
○内藤功君 人員体制をしっかりふやしてそれで指導するならいいんです。今のままで指導というのは問題だと、こう言っているんです。  そこで、この間の本会議で文部大臣は、随時実態調査をやると言ったですね。実態調査もこういう高等学校や中学の先生たちはやっているんだけれども、文部省が今ま...全文を見る
○内藤功君 次の問題に移りますが、政府は労使協定が変形労働時間制の要件にされているから労働者の利益が守られるように説明をしているんですね。これも非常に私の疑問とするところです。第一、現在の三十六条による時間外協定が歯どめとしての効果を私は発揮しているとは言えないと思うんです。特に...全文を見る
○内藤功君 これはILOの第百三十五号条約、もちろん日本は例によって批准していませんよ。批准していませんが、多くの国がやっぱり批准しておる。これにはそういう場合の代表は、「企業の労働者が国内法令又は労働協約に従って自由に選挙した代表であって」と、それが本当に労働者の自由な意思で代...全文を見る
○内藤功君 結局、拘束じゃないですか。例えば労働組合法の例を出して恐縮ですが、十七条に「一般的拘束力」というのがある。四分の三以上の労働者を擁する組合がある一つの協定下に置かれた場合は、あとの四分の一の労働者に拘束力を及ぼす。しかし、そこに小なりといえども組合があった場合には、そ...全文を見る
○内藤功君 私は、やっぱりこの労働者の同意というのが労働契約上の義務、働く義務というのを発生させる場合の絶対条件だと思いますね、判例は考え方が分かれていますが。学説の中では私のような考え方はかなり有力と私は理解をしているんです。ここのところが最後のポイントですね。しかし、遺憾なが...全文を見る
○内藤功君 労働基準法について本日はここで質問を終わっておきたいと思うんですが、最初に私が言った八時間労働制破壊、長時間労働温存、こういう性質は今の答弁からも遺憾ながらはっきりしてきたように私は思えるんです。  では次に、残る時間わずかでありますので、財形につきまして二問御質問...全文を見る
09月11日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第6号
議事録を見る
○内藤功君 参考人の皆さんには大変御苦労さまでございます。お疲れと思いますが、日本共産党の私、内藤功から若干の質問をさせていただきたいと思います。  最初に、牧野先生にお伺いをいたします。  八時間労働制を突き崩す法案であるという点については、私も同じ考え方を持っておるもので...全文を見る
○内藤功君 牧野先生に二点目の御質問をしたいと思うんですが、労使協定というのが本法案で、三十二条の三、四、五あるいは三十八条の二というところに非常に多く導入をされてきているわけですね。これが変形労働制や、あるいはみなし労働時間や、あるいはフレックスタイムというものを使用者の方で乱...全文を見る
○内藤功君 牧野参考人にもう一点、最後の点ですけれども、今度の法案は、当面、週四十六時間、それも三百人で分けて、三百人より多いところは四十六時間ということに附則や命令でしょうとしているわけでありますが、中曽根総理は国会の本会議答弁では、画期的な時間短縮へのこれが第一歩だと、そうい...全文を見る
○内藤功君 ありがとうございました。  次に、小川専務理事にお伺いをしたいと思うんです。  小川専務理事のいろんな経営の御経験また今の企業を見ておられる御経験からお答えをいただきたいんですが、本法案がもし通過しまして各種の変形労働時間制あるいはフレックスタイム制あるいはみなし...全文を見る
○内藤功君 重ねて専務理事にお伺いしたいんですが、今のお話ですと、やはりなるべく残業はもうしない方に持っていくということになりますと、私のさっきの質問ですが、年間十兆六千億円の残業代が今払われているとして、今の日経連専務理事のおっしゃった方向でいきますと、企業全体としてどのくらい...全文を見る
○内藤功君 それでは、ちょっとお調べいただいて、またこの次の機会にお答えいただきたいと思いますが、よろしゅうございますね。  次に、清水先生にお伺いをしたいと思います。  日弁連のお立場でのいろんな御見解をいただきましてありがとうございました。日本弁護士連合会という全国の在野...全文を見る
○内藤功君 時間がありませんのでこれが最後の質問になりますが、清水先生にもう一問お願いいたします。  先日、日弁連の女性の権利に関する委員会のおつくりになった文書、見解等もよく読ませていただきました。その中にも出ておるんですが、変形労働時間制あるいはフレックスタイム制というもの...全文を見る
○内藤功君 ありがとうございました。
09月16日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第7号
議事録を見る
○内藤功君 私は、日本共産党を代表して、本法案反対の立場から質問をいたします。  まず、本法律案の中には政令で定めるとされている事項が四カ所あります。いずれも重要事項で、本来ならば法律本文、または少なくとも別表として記載をされて国会に提出をされなければならない性質のものでありま...全文を見る
○内藤功君 移譲の事項を法律本文または少なくとも別表で記載しなかったのはなぜですか。
○内藤功君 いずれも細目じゃないですね。だれに移譲するか、あるいは何をどの範囲で移譲するか、それからいわゆる移譲としからざる譲渡との区別というふうに、これ、非常に重要な問題だと思いますね。実施細目だというあなたの御主張は私は合点がいかないんです。到底合点がいかないですね、そういう...全文を見る
○内藤功君 いつ決まるんですか。
○内藤功君 だから、いつごろ決まるんですか。
○内藤功君 時期を示せないんですか。大臣、どうなんですか。
○内藤功君 法律が大体いつできるかというのは、私どもが議了に反対していますが、後は議了になるんですね。大体予想つくじゃありませんか、私らは反対だけれども。要するに、レストランに行ってごちそうを注文したら、材料の一部が今ございません、これからとってまいりますというのに似ているんです...全文を見る
○内藤功君 その時価というのは、帳簿価格によるのか、実勢価格によるのか、あるいは何によるのかということを聞いているんです。
○内藤功君 実勢価格というのは、国土庁の発表したものですか。あるいは現実の取引価額ですか。
○内藤功君 その価格の判定者はだれですか。
○内藤功君 特段の、価格の公正、確実を担保する委員会機関等を予定していますか、いませんか。
○内藤功君 極めて公正を欠くと言わざるを得ません。私は、JR、国鉄の特別委員会でいろいろ追及しましたが、このときにもいろいろ二重、三重の——私から言えば不十分ですけれども、そういうものをつくっておったんですね。国民共有の財産に手をつける場合の当然の私は扱いだと思うんですね。これも...全文を見る
○内藤功君 確かに本法案は、地方公共団体以外、政令で定める民間の方が入ってきているという点が違うと思いますね。それともう一つ、あなたは言わなかったが、今回の本法案は大きく「再編成に伴う」と銘打っている。長期にわたり大規模である。その譲渡する資産の内容、範囲はこの二十七年法の予定し...全文を見る
○内藤功君 その新経営主体が今まで持っておった土地を売却すれば二重三重にここで巨利が得られる、それに対する適切な歯どめ、規制は一体何なのか。この点をお答えいただきたい、こういう質問ですよ。
○内藤功君 答弁としては、規制はないし、設ける必要はない、こういうふうに承ります。  では次に、厚生省の説明によりますと、移譲後十五年間は医療機関として運営することが政令で義務づけられる、こういう御説明と承りますが、これはそのとおりですか。
○内藤功君 そうすると、それは行政処分としての付条件、条件の付与ですか、それとも政令に決めるんですか。どっちですか。
○内藤功君 ですから、それは法制的には行政処分に条件を付することなのか、あるいは政令にそこまで書くのか、どっちかと聞いているんです。
○内藤功君 そうすると、もう一つのこういう疑問、批判にどうお答えになりますか。よく聞いていただきたい。  十五年たった後は、何ら規制を受けずに経営主体の自由なる裁量によって国立病院から割り引き値段で得たその土地、資産を、他に相当価額で売却できる、十五年たてばこれはもう自由に売れ...全文を見る
○内藤功君 十五年たてば完全に自由になる。私は以上の点から見まして、やはり一部に非常な巨利を保証してやる、こういう結果に道を開く憂いを非常に深くするものであります。  私はこの法案は、後で申し述べますように、国有財産のいわばたたき売りですね。そして地域住民と職員の犠牲の上につく...全文を見る
○内藤功君 次に、国立病院で働く職員、正確に言いますと定員内職員及び賃金職員の方々の身分、勤務条件、給与、処遇に関する事項については、従来、一貫して政府は、十分配慮する、あるいは不安のないよう努力、善処する、あるいは先日当委員会での沓脱委員への答弁のように、最大限の努力をする、こ...全文を見る
○内藤功君 合意なしに事を一方的に進めないということはどうですか。
○内藤功君 話し合いというのは、法律的に言いますと交渉、協議ですね。「交渉」というのがあるんですから、公務員法には。そういうことですね。
○内藤功君 合意なしに一方的に労働条件、身分のことは進めない、そうですね。
○内藤功君 そうすると、合意なしに進めることもあるんですか。
○内藤功君 十分配慮とか最大限努力とか——大臣なんか最大限努力とおっしゃっているんですから、言葉だけであるのかどうかということを今確かめたわけなんですよ。  そうすると、理解を得てやる、今の段階ではできるだけ話し合って進める、あなた方の言う十分配慮とか最大限努力というのは、その...全文を見る
○内藤功君 大体その言葉の意味がおぼろげながら出てきましたね。  そうすると、もう一つ聞きますが、十分配慮とか最大限努力とか言う以上は、この表現は品がよくない表現で御勘弁いただきたいが、いわゆる生首を切ることはしないということですか。
○内藤功君 まだあいまいですね。  そうすると、私は率直に聞いてみましょう。  国家公務員法七十八条四号というのがあります。この発動は、十分配慮とか最大限努力とか言っているということは、そういうこともしないということですか。
○内藤功君 七十八条四号です。ここに条文があります。
○内藤功君 そうすると、発動する余地が依然としてある、発動することもある、こういう意味に受け取っていいんですか。そうじゃないんですか。
○内藤功君 十分配慮、最大限努力という、大変そのこと自体ではよいことを、悪くないことを言っておられるわけですね。それはもう当然生首を切ることはしない、国公法七十八条四号の発動はしないということに私はつながると思うんです。  今発動を予定していないと言いましたが、これは非常に私は...全文を見る
○内藤功君 確かに配慮しないよりは配慮する方がいいし、努力しないよりは最大限努力する方がいいんですが、言葉だけのサービスじゃ何にもならぬということで私は今厳しく質問をし、また、これからもするわけなんですがね。  そこで、身分、勤務条件、給与、処遇は、権利の問題ですよ。権利という...全文を見る
○内藤功君 当然のことを聞くわけですけれども、そうすると、職員の移行が伴うか伴わないかは、結局だれの意思でどこで決まるんですか。
○内藤功君 譲渡側、譲り受け側双方の合意で決まると、こういうことですね。そうですね。——うなずいておられるから認めたと。  そこで私は、この新経営主体というものを想定して、それに臨む厚生省の考え方、法律案の考え方は、結論かと言いますと、職員の立場、権利というものを無視して、新経...全文を見る
○内藤功君 相手が採用してくれるかどうか。AからBに移譲した場合に、Bが承継して採用してくれるかどうかは、一にかかって相手の意思にあるという立場でいくのか。当然これはAからBに、働く人の雇用関係、雇用契約というのは当然移行していくんだという立場に立っていくのかによって法律の立場、...全文を見る
○内藤功君 それは別です、もちろん。
○内藤功君 そのことを私は決して批判しているんじゃないんですよ。だから、その立場に立つならば、当然承継される、AからBに行くときは。そういう立場になぜお立ちにならぬのかという、その立論の弱さをついているんです。わかりますか。なぜそういう立場に立たぬか。今国立病院A病院で働いている...全文を見る
○内藤功君 それはもう当然なことなんですね。ただその場合に、我々の日常の取引でもそうでしょう。私は権利がないんだけれども何とかひとつお願いしますという場合と、私は権利があるんですよ、あるんだが話し合いましょうと、あるいはお願いしますというのは、全然違うのですよ。私の言うのはそのこ...全文を見る
○内藤功君 今言いましたような、憲法でも決めたような思想、信条、組合所属というものを理由とする差別は、これはいわれなき差別ですね。こういうものはしないという立場に立ちますか。
○内藤功君 職員の選別は引き受け手が第一次的だという答弁は、結局、今の御答弁で修正されたと伺っていいですか。
○内藤功君 私が今るる述べました法律上の見解、これはいかがですか。この見解はやっぱりしっかり検討してもらいたいですね。検討して、むしろこの立場に立って、労働契約、雇用契約は承継されるのだ、この立場をやっぱり堅持するということが大事じゃないでしょうかね。当然の常識ですよ、これは。 ...全文を見る
○内藤功君 公務員法にも人事院規則にも派遣というのはないですね。ないんですよ、これは。見ればはっきりしている。あと労働者派遣事業法という法律に「派遣」というのがありますけれども、これは調べてみましたが、どう見ても医師等医療関係者には全然これは認められておりません、今の労働者派遣法...全文を見る
○内藤功君 その出張については、命令ということもあり得るんですか、この「配慮」というのは。
○内藤功君 それから、この八条の「医師等」ですね。この解釈は、私どもいろいろ調べてみると、「医師等」というのは、医師と大体並ぶのはどの範囲かという点で見ると、医師と歯科医師、このくらいの範囲というふうに私は思うんですね。また、いろいろな立法例や解釈なんかでも、「医師等」というのは...全文を見る
○内藤功君 そうすると、これを無制限に広げていくという立場ではないということですね。
○内藤功君 次に、幾つかの個別問題に移りたいと思います。法案についてはまだまだ聞きたいところがありますが、法案そのものについては以上で終わります。  まず、東京都世田谷区の国立大蔵病院の問題であります。大蔵病院は、ベッド数が四百床で、一日の外来患者が七百名以上、採算の上でも九〇...全文を見る
○内藤功君 全体計画というのがありますね。その中の原則、基準に照らして、そのどこに当てはまるかという質問です。
○内藤功君 大蔵病院の院長先生の御見解は、高度医療ナショナルセンターというけれども、地域医療を軽視した高度医療というものはあり得ない、一般診療の上に高度専門医療があると思う、こういう御見解を我々に漏らしておられるわけですよ。私は、これは非常に医師としての御見識じゃないかと思うので...全文を見る
○内藤功君 私自身、去年の九月一日に、たしか課長があるいは補佐だと思いますが、直接お会い をして文書で申し入れておるところであります。  ところで、この大蔵病院に関する合意書というのが私の手元にあるのです。この文書です。これは「国立大蔵病院の統廃合についての合意書」、日時は昭...全文を見る
○内藤功君 本省の課長も、こういう確認書に合意しておられるわけです。これは十万人に上る署名運動がずっと行われた。世田谷の区民というのは現在約八十万ですよ。それから隣の狛江、ここも利用していますが、狛江は七万四千、こういう人が非常に存続、充実を要望しているわけです。去年の十月でした...全文を見る
○内藤功君 大臣、局長、審議官ね。これは、総合病院として充実するというのは厚生省答えていただいているんですよ。しかし、その総合病院というのは、私らの、みんなの言っているのは、地域一般医療の中での総合病院。各科、全科がそろっているそういうものを言っているんです。我々医学の方は素人で...全文を見る
○内藤功君 このオリンピックグループが、仮称東十条病院開設を策しておるわけであります。オリンピックグループというのは営利法人である株式会社の集団です。病院経営から利益を上げて、医療、スーパー、レストラン等々に再投資して大きな利益の追求を目指しているグループであります。  ところ...全文を見る
○内藤功君 直接的には東京都の問題ですが、ひとつこれは医療全体の問題としてしっかりした姿勢で臨んでいただきたいと思います。  私は、オリンピックグループが進出しようとしているこの東京都北区、ここには、現在北区で唯一と言っていいでしょう、唯一と言うべき総合病院である国立王子病院の...全文を見る
09月17日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第8号
議事録を見る
○内藤功君 労働時間と休暇の問題は、これは一つは日本の数千万の働く人たち、労働者の自身の生活、健康の問題である。また、その家族の人たちの問題でもあります。それから、日本のやはり文化、余暇というものがなければ文化というのは発展しませんから、それから民主主義のやっぱり基礎になると思う...全文を見る
○内藤功君 そこでお伺いするんですが、本法案については私どもは反対をする。同時に、反対だけじゃなくて、本当にこういう方向で行くんだという抜本的な修正案を出すという立場でやっているわけです。  そこで、私はこの間総理に本会議でお聞きしたんだけれども、八時間労働制というけれども、い...全文を見る
○内藤功君 要するに、条文にまだ残っていると、私は首の友一枚で残っているという感じなんですね。しかし総理はそれを一つの根拠にしている。  それから三次産業の変遷に伴うと言われましたが、産業構造は変わっているんだけれども、八時間働いて、八時間寝て、それで八時間は自由な時間にすると...全文を見る
○内藤功君 今のお話を聞いていますと、一つ総理、論理の飛躍があるのは、四十時間にいつするかというのがこの法律のどこにもないんですね。ですから、これは段階的実施じゃないんです。四十四までなんですね。それから先は吉として行方がわからないという法律だというところに私は問題があると指摘し...全文を見る
○内藤功君 韓国は訂正します。  それで、我が国のこの新聞、放送、印刷、広告、出版の労働組合の人は非常に心配しまして、八月二十日付のニューヨーク・タイムズ、次いで九月十日付のイギリスのガーディアン紙に意見広告を載せたんですよ、約半ページぐらいの、ここに持っていますけれどもね。そ...全文を見る
○内藤功君 配慮ということは、これは保障にならぬということを私は委員会でも申し上げたわけであります。  最後に私が伺いたいのは、この日本の、やはり世界で有名な超長時間労働と言われているものの重要なる一因は、この時間外労働というものが法制上野放したということなんであります。これに...全文を見る
○内藤功君 私は日本共産党を代表して、労働基準法の一部を改正する法律案に対し、修正の動議を提出いたします。  その内容は、お手元に配付されております案文のとおりでございます。  これより、その趣旨について御説明申し上げます。  政府案は、現行労働基準法の根幹である一日八時間...全文を見る
09月19日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第10号
議事録を見る
○内藤功君 私は、日本共産党を代表して、勤労者財産形成促進法の一部を改正する法律案並びに日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合提出の修正案の両案に対し、いずれも反対の討論を行います。  本法案のうち、財形貯蓄の現行の範囲に加え、積立型損害保険の参入及び転職等に...全文を見る
10月26日第109回国会 参議院 決算委員会 閉会後第5号
議事録を見る
○内藤功君 最近、簡易裁判所で支払い命令を発して債務者が自宅にいないということになりますと、民事訴訟法の百七十二条、百七十三条によって書留郵便に付する送達、こういう送達方法をとるということが多くなっております。これは届かなくても届いたとみなされます。こういう大変奇異な制度でありま...全文を見る
○内藤功君 現実には最近ふえているのは、支払い命令の場合、本裁判でなくて支払い命令の場合で、それからいわゆる信販会社、クレジット、サラ金、こういうふうな会社が非常にこれを使っているんですね。そこで問題が起きてきているわけです。これは非常に慎重にやらなくちゃいけないと思うんですよ。...全文を見る
○内藤功君 そのとおりになっていないところがあって問題が起きているわけですね。  それで、今あなたのおっしゃったのは大変何重にもなっていて、聞いただけでは結構なんですが、それは最高裁民事局のおつくりになった「送達の運用基準」というものの考えと同じですか。また、この「送達の運用基...全文を見る
○内藤功君 ことしの「判例タイムズ」の九月一日号、つい最近出た雑誌ですが、これで私見たんですが、昨年の十月十七日に釧路地裁の決定がありまして、非常に重要だと思います。この内容は、債権者はジャックスという信販会社ですが、自宅に、相手に送達したところ返ってきたというので、就業先不明の...全文を見る
○内藤功君 結果論ですが、予定しなかったと言いますが、やはり信販会社の場合は契約書に必ず定型的な欄があって、職場を書く欄があるんですから、ですから上申書だけじゃだめだ、契約書の写しを持ってきなさいと。その写しを別のものを持ってきたら、これまたこれ自体が大問題ですから、出せと言えば...全文を見る
○内藤功君 少し最高裁民事局に対する批判的なことを申し上げることになりますが、私が問題だと思うのは、「信販関係事件に関する執務資料」というのがある。最高裁民事局の方でつくられたものが法曹会から発行されていますね。これを拝見しました。  そうすると、その三十八ページに「注」という...全文を見る
○内藤功君 しかし、実際はまだ起きているんですね、幾つか。こういう上申書だけで出すという例が出ているんです、ですから、裁判所はこの役所の性格上行政官庁と違いますけれども、しかし、これは会同、それからいろいろな指導等で十分徹底してもらいたい。そうしないと、無用の異議申したて、抗告事...全文を見る
○内藤功君 法務省に伺いますが、いわゆる元被告人からの訴訟費用、この中には国選弁護料も入っていますが、の収納状況、最近一年間でいいですが、何%ぐらい取られていますか。
○内藤功君 国選弁護人の報酬額増額についての現在の状況を御説明願いたい。
○内藤功君 私から繰り返すまでもないんですけれども、憲法が定めた制度なんですね、この国選弁護人制度というのは。そして労力の点は、私選たりと国選たりと全く同じですよ、これはね。まず選任命令を受ければ必ず拘置所へ行って面会して、長時間やっぱり面会して聞き取り書きをとって、それから身内...全文を見る
○内藤功君 次に、人権擁護局に伺いますが、現在の予算、規模、人員、それから人権侵害の事案の申告に対しての調査救済活動は、基本的にどういう手順で行われているのかということを伺いたい。
○内藤功君 私は、七月三十日に社労委で、石川島播磨重工業など造船、鉄鋼などの大企業が、そこで働く労働者の人格の尊厳を傷つけるような方法で大量の退職を強要した人権侵害問題が起きているということを具体的事例を挙げて質疑を行いました。そのとき労働省当局は、「実際にそういうことが行われた...全文を見る
○内藤功君 最後の質問になりますが、本年の五月三日、これは時あたかも憲法記念日ですが、朝日新聞の阪神支局が襲撃をされて、居合わせた記者が殺傷されました。九月二十四日には、名古屋において同じく朝日新聞社の寮が襲撃されて、さらに本年一月に朝日新聞東京本社に散弾銃が打ち込まれていたとい...全文を見る
11月20日第110回国会 参議院 土地問題等に関する特別委員会 閉会後第1号
議事録を見る
○内藤功君 東京を中心とする地価の暴騰は狂乱と言うべき状態になってまいりました。深刻な社会問題であります。勤労者で東京都内に勤め先を持っていて東京都内に住居を求めるというのは本当に夢になってきている。さらに固定資産税、相続税の負担の増加、地代、家賃の高騰というのが国民生活を脅かし...全文を見る
○内藤功君 世界人権宣言、国際人権規約あるいは日本の憲法というものが示すところはまさにその方向だと私は思うんですね。  そこで、政府は、容積率の緩和などで供給をふやせば地価は鎮静化すると盛んに言っておられますが、私は逆だと思うんです。中曽根前総理が一九八三年に、山手線の内側はす...全文を見る
○内藤功君 そこが問題なんです。現在でも地価高騰の中で古いアパート、木賃アパートというのがどんどん買い占められて、これがオフィスビルやあるいは高級マンション、高層マンションに建てかえられております。これはもう至るところに見られる。家賃は数倍に上がりますよ。それまで比較的安い家賃で...全文を見る
○内藤功君 それではお聞きしますが、一体、低層住宅の地域を買い占めてそこに高層化した建物を建てた、その結果地価が下がったとかあるいは家賃が下がったという事例がございますか。あったら私お目にかかりたいんですが、具体的にお示しいただきたい。
○内藤功君 具体的な事例があればお示しいただきたいと聞いておるんですが。
○内藤功君 結局これは私の質問にはまずお答えはできないだろうと思って聞いたんですが、やっぱりお答えできませんね。結局示せない。マンション化すれば家賃が数倍に上がり、事務所用地、ビルになれば地価はもっと上がる、こういうのはもう私は今の御答弁でも否定はできなかったと思うんです。  ...全文を見る
○内藤功君 ぜひ調査をしていただきたい。  それから今のあなたの発言の中で、多数でいくと言いますけれども、やはり一人一人の居住権というのはこれはもう大きな権利なんですよ。ここを尊重しなきゃいけないですね。  そこで、今お配りしたんですけれども、老人世帯、母子世帯、病人やひとり...全文を見る
○内藤功君 こういう人権侵害をするような業者のやり方については厳しく指導してやめさせていただきたいと思いますが、いかがですか。
○内藤功君 それじゃ、これを厳正にひとつやってもらいたい、このことを強く要望しておきます。いかがですか。
○内藤功君 それから大臣、さっき相当な対価を得て云々というお言葉があった。これはみんな病人、お年寄り、そういう方からやっているんですよ。これは相当な対価とかわからないままやられているんですね。法律に無知な人もいます、知識の十分でない人もいます。そういう人を先にやつているということ...全文を見る
○内藤功君 そうすると、あの言葉は不適切でお取り消しになるというふうに承っていいんですか。
○内藤功君 あなたはなかなか前言を翻さない大臣だということを私はよく知っていますが、事実上お取り消しになったというふうに私は今伺っておきます。  次に、私は金融の問題について伺っておきたいと思うんです。今回の東京都心部の地価の異常な高騰というものの原因の一つは、これはもう国公有...全文を見る
○内藤功君 政府は、緊急土地対策要綱、これで地価高騰地域においては国公有地の処分を当分見合わせるということを打ち出しておりますね。これは結局、国公有地の民商売却が地価高騰の要因の一つだということを前提とされているんじゃないんですか。そうじゃないですか。この点だけ宮澤大臣に伺います...全文を見る
○内藤功君 非常に簡単なことを私は聞いたつもりですが、非常に持って回った答弁ですね。私は、民商売却がやはり地価高騰の重要な原因の一つであることを認めたからこういう土地対策要綱ができた、これはもう多くの弁解、答弁は要らないことだと思っていたわけです。  ここで、先ほどから同僚議員...全文を見る
○内藤功君 仮にじゃないですよ。そういうものに違反しているかどうかという質問なんですからね。  そこで、それについての答えをもらいたいことと、そこまで言うなら、私は事実を少し指摘して、さらに答弁を求めます。  この富士銀行は、本件土地の入札に参加して敗れた大田区という自治体の...全文を見る
○内藤功君 私の聞いた質問は、このメーンバンクが相手側に融資をする、反社会的じゃないかということです。答えてないですね。通達はそういうものを取り締まれないんですか。それならこの通達はしり抜けだね、ということになりますよ。ちっとも厳正じゃないですよ。そういう大蔵省の態度がこういう融...全文を見る
○内藤功君 こういう答弁でいいんですかね。質問に対する直接の答えが全くなされない。私は、この姿勢がやはり不当融資、過剰融資というものを助長させているということです。これは宮澤副総理、宮澤大蔵大臣、厳重にひとつこういうことについて臨んでいただきたいと思うんですね。  幾ら聞いても...全文を見る
○内藤功君 理事会で協議ですね。
○内藤功君 終わります。
12月07日第111回国会 参議院 土地問題等に関する特別委員会 第2号
議事録を見る
○内藤功君 今回の地価狂乱は、列島改造論による昭和四十八、九年の地価高騰と異なりまして、東京を中心にした異常な高騰がさらに東京、京都、大阪、名古屋と波及をして重大な社会問題になっているというところに特徴があります。  東京では、今や勤労者の方が都内に住宅を持つということは夢とさ...全文を見る
○内藤功君 東京都心部ではやはり人間関係というものがふるさとの中心だと思うんです。それとやはりお祭りですね。地上げ屋さんに追い出された人がお祭りのときだけ帰ってくるということを私はいろんなところを歩いて聞くんです。こういうことは、やはり東京にもちゃんとふるさとがあるんですね。再生...全文を見る
○内藤功君 具体的な事実を、私も都内いろんなところを回りまして調べました。今の御答弁では、大企業の買い占めで東京都民が追い出されているという深刻な事実をまだ深く受けとめていらっしゃらないように思うので、私はここに、(地図を示す)例えば西新宿の八丁目、これは青梅街道をずっと行きまし...全文を見る
○内藤功君 過日、衆議院での御答弁で総理は、都心に家を持つ考え方を変更すべきではないかと。家族と住むところとワーク、つまり仕事をするところとを分ける考え方を本気で考えなければいけないとおっしゃったと伺っております。庶民の苦しみがわからないんじゃないか。私、昨日何人かの下町に住んで...全文を見る
○内藤功君 しかし、その御説明でも東京に現に住んで苦しんでいる人は納得なさらないと思いますが、ここに東京出身の大臣はおられないですか。――運輸大臣はおられませんか。それでは後でお伺いいたします。  次に、政府が盛んに再開発のことを言っておられるんですね。私は、再開発が本当に地域...全文を見る
○内藤功君 調査不十分ですね。私の方で調べたのはもっと具体的であります。この十三年間の統計をとりますと、個人の土地所有者が五人減り、借地人が十一人減った。逆に、法人は土地所有者が十人ふえて、借地人が一人ふえた。具体的にはどういうところがふえたか。問題は、一人というような言い方をし...全文を見る
○内藤功君 やっておる次第はいいんですけれども、住民本位になっていないというこの事実を私は今指摘したわけです。  もう一つ、西新宿六丁目の東地区という開発地区がある。これは青梅街道の南側で東京医大病院の東側になって、三・五ヘクタールあります。ここは住都公団が超高層四十三階のビル...全文を見る
○内藤功君 ここにも木賃アパート、それから古くからの飲食店、それから戦後ずっと、あるいは戦前から住んでいる平家建てあるいは二階建てのお宅があって、それで一つの町並みをつくっているところであります。百七十一人の借家人がおられるのに、この広大な面積で建てる四十三階建ての中で住宅がわず...全文を見る
○内藤功君 賃貸ですか分譲ですか。
○内藤功君 これはもう本当に補償なしに百七十一人の方がみずからの居住権を奪われる、こういう今の再開発の実態を示していると思うんですね。この点に深く触れるいとまがありませんが、このほか、既に当委員会でも出ております赤坂アークヒルズは家賃が最低でも二十九万円と言われている。三井不動産...全文を見る
○内藤功君 納得できませんね。そういうことであるので我が党、日本共産党の東京都委員会は、ことしの七月から九月にかけて二十一行政区四十二地域の土地投機の実態調査を、我々は野党であるが政府がそういうことであるので調査に入った。二万筆に上る登記簿調査を大変な苦労をしてやりました。さっき...全文を見る
○内藤功君 港の登記所へいろいろお聞きしたところ、ある人は八千五百八十六枚に上る謄本を請求したそうですね。六本木から西麻布、南麻布、元麻布、南青山というところの一帯ですね。超一等地です。そしてこれは二メートルになったそうです、全部コピーすると。これぐらい。そうして病気になる人も出...全文を見る
○内藤功君 影響があったらやめろ、こういうふうに論理的にはつながるんじゃないかと私は思うんです。  そこで、総理の所信表明演説では、地価上昇の原因の一つは東京への人口や諸機能の一極集中である、こうおっしゃっている。自然現象のように何か一極集中してきたというふうに私には聞こえたわ...全文を見る
○内藤功君 お言葉を返すようですが、世田谷云々おっしゃるならば、なぜさっきの西新宿、ああいった昔から人の住んでいるところを壊して、そして大きな事務所、オフィスビルをつくるために犠牲にならなきゃいけないか。これは東京都民の気持ちであるということを申し上げたいと思うんです。  こう...全文を見る
○内藤功君 当時の国土庁長官は、今そこにおられる河本先生じゃなかったかと私は思います。ただ、委員長ですから私が質問するわけにはいかない。こういう批判が出ておる。  それから問題は、それまでの三全総は集中の抑制策を明記していたのに対して、首都改造計画では、集中抑制は経済を先導して...全文を見る
○内藤功君 私は、かれこれ考えできますと、この地価狂乱の、言葉は悪いですがラージAですね、A級責任者、これは一体だれなんでしょうか。  私は、中曽根内閣だと思うんです。特に第一に、環状七号線の内側の建物をみんな五階建て以上にして容積率を上げろと言った、そういう趣旨のことを言って...全文を見る
○内藤功君 いわゆる誘導策と言われるものでありますが、これは私は、言葉は大変品が悪くて失礼ですが、お聞きいただきたいのは泥棒に追い銭のようなものだと思ったことがございますよ。大企業にとって集中すればするほど集中のメリットが大きくなる、これは優遇措置をとらざるを得ないでしょう。補助...全文を見る
○内藤功君 それならば聞きますけれども、先ほどから東京が革新都政の時代のことをいろいろ言われておりますが、この革新都政時代にやったいいことはまたたくさんあるわけなんですね。当時の試算によりますと、東京で従業員が十万人ふえると上下水道、ごみ処理などで公共投資が二千百億円かかるという...全文を見る
○内藤功君 それならば、私のこれを覆す数字をお出しください。
○内藤功君 結局、お出しになれなかったわけですね。  そこで、私はこれから抜本的改革の問題をお尋ねしたいと思います。  今のこの時期におきましてお腹の底にお互いしっかり入れておかなくちゃいけない問題は、土地問題の抜本的改革を腹を据えてやるためには都市に住んでいる都市住民の組織...全文を見る
○内藤功君 よくお聞きいただきたいと思うんですね。だれが戦争犯罪人と言いましたか。この地価高騰をもたらした責任者の一番重いのはだれかと。私が思うのにそうだと申し上げたんですから、その点はよく私の質問を理解してお答えをいただきたいということを申し上げておきます。  さて、十二月二...全文を見る
○内藤功君 わかりました。  時間が迫ってまいりましたので、私は最後に、まだまだお聞きしたいことがたくさんありますが、都市計画のあり方についての基本問題を問いたいのであります。特に政府の姿勢をただしたい。私は、政府の政策によってつくられた事務所床不足、これによって引き起こされた...全文を見る
12月17日第111回国会 参議院 決算委員会 閉会後第2号
議事録を見る
○内藤功君 まず、労働大臣、御就任に当たりまして、労働省設置法の定める労働者保護、労働者の生活と権利を守るということにつきましての大臣の抱負と決意をお伺いしたい思います、
○内藤功君 今の御答弁の中にも出ましたが、円高不況を背景とする大企業の人員削減、さらに出向等の状況の御認識、それから雇用確保と生活防衛についての大臣の対策の基本を伺いたいと思います。保
○内藤功君 私の調査によりますとなかなか生易しいものじゃないですね。もうこれもやってくれ、これも突いてくれという要望がいっぱいありますが、大企業労働者の問題として、まずJR東日本東京電気工事事務所というところがあるんです。大臣よくお聞きいただきたいんですが、これは旧国鉄の東京電気...全文を見る
○内藤功君 最後、聞こえなかった。
○内藤功君 語尾がちょっと聞こえませんでしたが、当然のことだと、私の言うとおりだということですね。  配布の方法も時間外です。毎朝八時半から九時まで、始業時刻の前または昼休み、あるいは終業時刻後に従業員全員の机の上に配っている。内容は、特に民営化以後非常に目立っておりますのが超...全文を見る
○内藤功君 施設の妨害なんかないから十三年やっていたわけです。例えば通行の妨害になるとか、職場の機器、施設に損傷を与えるとか、人とぶつかって仕事のじゃまになるとかということは全然ないわけですからね。ですから、十二年間、旧国鉄当局も認め、そして十三年といったら大変なものだと思います...全文を見る
○内藤功君 そこで、これは不当労働行為の申し立てをしたわけなんです。労働委員会規則の三十七条の二に基づく審査の実効確保の申し立てというのを十一月二日に労働委員会に出したんです。ところが、直後の十一月十二日、十三日付で二人の支部役員を今度はまた千葉と立川に転勤の内示をさせたんですね...全文を見る
○内藤功君 こういう要望書が出たと。要望書が出たにかかわらず、十二月四日にまたもや二人の分会役員を今度は武蔵境というところに転勤するという事前発令をしてきたんです。たび重なる労働委員会の勧告無視がここのところ続いているわけなんですね。  七月二十三日、本院予算委員会で、私の質問...全文を見る
○内藤功君 労働委員会の審理が長引いて、転勤が争われているのに、その間にまた別の転勤が重なってくる、こういうことをやはりやめてもらいたい、慎重にしてもらいたい、こういう勧告が出たわけなんですね。  塚本重頼さんという元の最高裁判事、元都労委会長の方が、その著書で「むげに拒否しか...全文を見る
○内藤功君 手をこまねいて待っているということは許されないと思うんです。少なくとも、局長ね、この国会の中でここまでやっぱり議論をし指摘をされているということを、正確にあなたからJR社長、責任者にはっきり言ってもらいたいと思いますよ。いかがですか。
○内藤功君 きょうの指摘も再度はっきり言ってくださいよ。
○内藤功君 大体勧告とか要望とかいうのは三者協議でしょう。公益労使三者連名で出るものなんですよ。使用者側の委員も使用者の代表として出ていって、使用者の常識としてこれはひどいというから連名しているわけなんで、それに従わないなんというのは私はこれはもってのほかだと思いますね。  こ...全文を見る
○内藤功君 国が一〇〇%出資しておる日本有数の大企業ですから、このJR東日本のこういうやり方を私はやめさせるべきだと思うんです。  特に社長は元運輸省の高級官僚で、法令はこれは熟知している人ですよ。法を守って他の模範となるべき人ですよ。ところが、あえてこういう労働委員会の勧告な...全文を見る
○内藤功君 大臣も冒頭一人一人の労働者を大事にするという基本姿勢を示されて、お言葉は全く私はそのとおりだと思うんですが、これはやっぱり局長以下が実際に生かしていくということをしなくちゃいけないと思うんです。  この役所は、労働省設置法三条に書いてあるように、労働者の福祉、雇用の...全文を見る
○内藤功君 そういうふうにいってないのがこの問題なんですね、懲戒解雇を受けた五人の方を含めて九人の方が、これまた現在労働委員会に不当労働行為救済の申し立てを行うとともに、出向命令の強行実施が事件審査に重大な支障を生じさせるということで、委員会規則三十七条の二に基づいて実効確保の措...全文を見る
○内藤功君 ですから私は、その委員会の中で出された実効確保の措置、これに対して厳正にやはり守るようにという指導は、これはしてしかるべきじゃないかと。その点はいかがですか。
○内藤功君 先ほどのJRの問題とやっぱり基本は同じですよ。実効確保の措置という労働委員会、三者構成で、使用者の代表も入って言っているんですから、これをやはり守らないというのは使用者の最低の責務に反することだと思いますね。  そこで、私は今そういう答弁を伺ったので、ちょっとこれは...全文を見る
○内藤功君 あなたがこの石川島播磨の問題になってくると途端に行政は介入しないという答弁になったので、私は今その質問を一つ出してみたんです。この企業が世界的な大企業で、そこの技術、そこで働く労働者、技術者の優秀な人が多いこと、それから機械、設備のすぐれているという点は私は少しも否定...全文を見る
○内藤功君 関西では大きな問題なんですね。大阪の支分部局を通してやっぱりこれはしっかり把握しておいてもらいたいと思うんです。非常に深刻な問題になってますね、やっぱりこういうことを親身になって把握するという姿勢が必要ですよ、大臣、大事だと思うんですね。知りませんというのは情けないと...全文を見る
○内藤功君 ここで私が川崎重工業の労働者たちのやっぱり大きな要請と報告を受けて、労働省に対して正式にこれはお願いしているわけですから、これは電話をして、こういう質問、指摘があったと。もう少し労使間で話を尽くしていけないのかということぐらいは私は言ってほしいと思いますね。
○内藤功君 二十一日に発令をするかもしれぬという状況ですから、ぜひ至急にやっていただくようにお願いをしたいと思う。  最後に、時間が迫ってまいりましたので、労働基準局の関係でありますが、十月二十六日に労働基準局長通達で「脳血管疾患及び虚血性心疾患等の認定基準について」という通達...全文を見る
○内藤功君 この内容、詳細については別途社会労働委員会等で、私は、非常に進んだ面と、それから、まだ非常に足りない点と両面を考えておるので、手放しに全面的にこれはいいとは思いませんが、改善の面も、今局長言ったようにあると、両方に分けて別途これは質問したいと思っております。  最後...全文を見る