有田芳生

ありたよしふ

比例代表選出
立憲民主・社民
当選回数2回

有田芳生の2022年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月08日第208回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○有田芳生君 立憲民主党の有田芳生です。  今日は、日本におけるヘイトクライム、差別的な動機による犯罪について伺いたいというふうに思います。  これは日本だけではなくて、この数年間、特にアメリカでもヨーロッパでも差別犯罪が広がっている。例えば、ニューヨーク市警が去年の十二月に...全文を見る
○有田芳生君 七月二十四日、愛知県でも同じような事件が起きていますね。
○有田芳生君 それでは、七月二十九日、奈良県大和高田市の韓国民団支部で何が起きましたか。
○有田芳生君 この一連の事件について、被疑者は逮捕されましたよね。
○有田芳生君 私はこの宇治市のウトロに去年の十二月に行ってまいりましたけれども、どういう被害がありましたか、もう一度お答えください、具体的に。
○有田芳生君 ある家はもう半焼して、ふだんならば二人のお子さんがいる時間帯だったんです。たまたま外に出ていて命も奪われることがなかったんだけれども、本当にあっという間に火が回ってしまったというとんでもない事件が起きましたけれども、この逮捕された人物は二十二歳、病院勤務だったわけで...全文を見る
○有田芳生君 端的に言って、韓国人が嫌いだったというのが動機と本人は言っているんですよね。朝日新聞の大阪本社の記者がこの本人に直接会っています。報道されていますけれども、その動機としたら、デモを起こしたところで聞く耳は持たれないだろうし、住民の命に及ぶリスクはあっても、それくらい...全文を見る
○有田芳生君 私が出した質問主意書にもそういうお答えですけれども、更に伺いますけれども、二〇一三年にこの法務委員会でもヘイトスピーチについての議論が始まりました。そのとき、ヘイトスピーチって何ですかとお聞きをしたときには定義はありませんということでしたけれども、その後、ヘイトスピ...全文を見る
○有田芳生君 じゃ、ヘイトスピーチについては、議論の当初は定義がなかったんだけれども、今はあるわけですよね。
○有田芳生君 つまり、社会問題になっていくときに、初めは定義がなくても、議論が進む中で、あるいは法律ができる中で確定していっているというのがこの日本における現実だと思うんです。  そこで、法務省に伺いますけれども、人種差別撤廃条約第四条の、日本政府もそこに加盟しているわけですか...全文を見る
○有田芳生君 今述べられましたように、二〇一七年の段階では、日本政府の見解として、人種主義的動機、つまり犯行のですね、それは我が国の刑事裁判手続において動機の悪質性として適切に立証しており、裁判所において量刑上考慮されているものと認識されているわけだから、だからヘイトクライムにつ...全文を見る
○有田芳生君 これは、二〇一七年の日本審査のときから、今現在の政府の先ほどの御回答あるいは私に対する質問主意書の定義はないという、切り捨てるんではなくて、やはり二〇一七年の段階を出発点とすれば、やはりもっと進んでいなければいけないと私は思っているんです。  その上で警察庁に伺い...全文を見る
○有田芳生君 これ、非常に大事なことだと私は思っておりまして、ヘイトスピーチ解消法ができた直後に、警察庁からそういう指示が出されたことによって、直後に福岡市内で事件が起きているんですよね。どういう事件かというと、商業施設内のトイレなどに在日コリアンを中傷する内容のビラを貼った六十...全文を見る
○有田芳生君 例えば、二〇一九年の十一月から二〇年の七月にかけて、川崎市の多文化交流施設、川崎市ふれあい館や周りの学校に対して、在日韓国人をこの世から抹殺する、爆破するなどという文書が届いたんですよね。結局、警察が適切な捜査をやってくださって、ある、これも六十代ですけれども、元川...全文を見る
○有田芳生君 終わります。
03月11日第208回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号
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○有田芳生君 立憲民主党の有田芳生です。  初めに、韓国の大統領選挙の結果に関わってお聞きをいたします。  二〇一七年に北朝鮮がICBM、大陸間弾道ミサイルを発射したり六度目の核実験を行ったことによって、北朝鮮とアメリカの間が一触即発の危機を迎えました。しかし、その翌年に平昌...全文を見る
○有田芳生君 外務省の今では出身者になりますけれども、金丸訪朝、それから二〇〇二年九月の小泉訪朝、そして次の二〇〇四年の小泉さんの二回目の訪朝、その先遣隊の副責任者、そして最後は責任者を務めた外務省の当時、山本栄二さんという方が、昨日、「北朝鮮外交回顧録」という新書を出されました...全文を見る
○有田芳生君 だけど、その個別具体を想定されてあらゆる事態なわけでしょう、それを想定されているわけでしょう。例えばどういう事態なんですか。
○有田芳生君 要するに、内乱であるとか崩壊したときに、拉致被害者に向けてどういうラジオ放送をするかということでしょう。
○有田芳生君 具体的にはいいにしても、あらゆる事態への対応を準備されているということですね。
○有田芳生君 だから、あらゆるシミュレーションの中で国際情勢の変化を捉えて、北朝鮮の中に何かが起きたときに、そのあらゆる事態への対応、しているわけだから、その場合のシミュレーションはあるわけですね。中身は聞いていません。
○有田芳生君 そのあらゆる状況の変化というのは、具体的なこういうことですと言わなくてもいいんですけれども、その想定されている事態に対応して計画、シミュレーションをお持ちだからこういう所信になっているわけですよね。
○有田芳生君 なぜこういう質問をするかといえば、この間本当にここで座ってあれっと思ってお聞きしているわけなんですけれども、同時に、外務大臣も含めて、大臣の所信については北朝鮮側はちゃんと見ていますよ。だから、日本政府が今北朝鮮に向かってどのような方針で対応しようとしているのかとい...全文を見る
○有田芳生君 今、外務大臣は日朝平壌宣言については北朝鮮側も破棄するとは言っていないという御発言でしたけれども、だけど、先回りして、後の質問にも関わりますけれども、二〇一四年のストックホルム合意については北朝鮮側はもう破棄を表明していますよね。
○有田芳生君 ちょっと違うんじゃないですか。ストックホルム合意はもう意味がないんだというような評論が労働新聞や朝鮮中央通信で何度も繰り返されていませんか。
○有田芳生君 じゃ、具体的なところに入ります。  外務大臣にお聞きをしますけれども、日朝平壌宣言というのは、これは当時の小泉政権の下で日本側が準備をした、起案したものなんですよ。それを北朝鮮側と調整する中で文言を変えたりしてきたわけで、日朝平壌宣言というのはもう日本側の主張がい...全文を見る
○有田芳生君 二項目めの経済問題どうですかということをお聞きしたんです。つまり、償いとか賠償とかではなくて、財産及び請求権を相互に放棄をして、そして国交正常化ができたならば、無償資金協力、低金利の長期借款供与及び国際機関を通じた人道主義的支援等の経済協力を実施しと、つまり、さっき...全文を見る
○有田芳生君 だけど、日朝平壌宣言についてもストックホルム合意についても、例えば平壌宣言の文章の四項目めの最後、朝鮮民主主義人民共和国側は、この宣言の精神に従い、ミサイル発射のモラトリアムを二〇〇三年以降も更に延長していく意向を表明した、全く守っていないですよね、全く。ミサイルを...全文を見る
○有田芳生君 二〇〇二年九・一七以降、平壌宣言以降、ずっとミサイルを発射しているわけでしょう、今に至るも。だから、何で破棄しないんですかと聞いているんです。端的にお答えください。
○有田芳生君 ちょっと今思い出したので正確な日付は言えませんけれども、北朝鮮がミサイルを発射したある時期は、日本向けの部隊が日本海に向けてミサイルを発射したこともあるんですよね。それはもう北朝鮮側が明白にコメントしているんですけれども。  そうすると、拉致問題は最重要課題である...全文を見る
○有田芳生君 もう同じ文章を読んでいただいても申し訳ないんで、次に行きますけれども。  私は、日朝平壌宣言にしてもストックホルム合意にしても、北朝鮮全然守っていないじゃないかと。だから、何でそんなものを遵守しなければならないんだという思いもありながら、だけど、少なくとも日朝平壌...全文を見る
○有田芳生君 ストックホルム合意で日本政府、外務省の方々が二〇一四年の十月に平壌に行ったのが公式協議の最後でしょう。だから、もう八年たっているわけですよ。  大臣、今、北京の大使館ルートとおっしゃいました。安倍総理も何度も何度もそういう表現取りましたけれども、北京の大使館ルート...全文を見る
○有田芳生君 残念ながら、違います。  二〇〇一年の一月に、森政権のときに中川秀直さんがシンガポールで北朝鮮側の姜錫柱さんと秘密会議を行って、そのとき既に首脳会談の提案があった。だから、ブッシュ政権、そこには関係ないんです。もちろん悪の枢軸問題というのは小泉訪朝の背景として重要...全文を見る
○有田芳生君 申し訳ない、北京の大使館ルートはもういいです。  外務省の努力があったわけですよ。これは森政権の時代から、槙田さんの時代から、いわゆる柳敬という、いわゆるミスターXとの交渉が始まって、で、森政権が崩壊をしたから、その後、引き続き、小泉政権になって、そして田中均当時...全文を見る
○有田芳生君 その敵を知りという、まさしくそのとおりだと思いますけれども、対北朝鮮外交においては、私たちはあの拉致問題をどうしても解決しなければならない。何でここまで時間が掛かるんだろうと被害者家族の方も思っていらっしゃる、私たちもそう思っている。  だけど、その対北朝鮮、具体...全文を見る
○有田芳生君 拉致問題を解決しなければならない、だけど、それを前面に出すだけでは北朝鮮との交渉は進まないというのがこれまでの小泉政権以降の教訓だと思うんですよね。  拉致がある、核がある、ミサイルがある。で、北朝鮮側は日本からの経済協力を得たいわけだから、だから相手の立場に立っ...全文を見る
○有田芳生君 日朝平壌宣言の二項の最後に、双方は、在日朝鮮人の地位に関する問題及び文化財の問題については、国交正常化交渉において誠実に協議することとしたと。  この在日朝鮮人の地位に関する問題というのは何ですか。さらには、文化財の問題というのは何ですか。お答えください。
○有田芳生君 いや、日朝交渉の中では具体的に協議しているじゃないですか、朝鮮総連の問題だけではなくて。うなずいていらっしゃる。何で言えないんですか。
○有田芳生君 協議しているのに、何で拉致特別委員会で発言できないんですか。極めて奇異ですよ。
○有田芳生君 外務省のホームページ見たら出ていませんか。例えば、北朝鮮の立場からいえば、被爆者の問題だってあるわけでしょう。また、彼らのいう慰安婦問題だってあるわけでしょう。そういう問題を協議しようということじゃないんですか。
○有田芳生君 ホームページ出ていますから、見てください。  二〇一八年の八月二十二日、労働新聞、北朝鮮の新聞ですけれども、日本は過去の清算を、日本は過去の清算なしには一歩も未来に進めないということをはっきり知らなければならないと。だから、過去の清算というのは、日朝平壌宣言に基づ...全文を見る
○有田芳生君 これ、私は参議院の予算委員会で質問しただけなので、御存じないのは当然ですし、報道もされませんから御存じなくて当たり前だと思います。  これをなぜ今お聞きをするかというと、警察庁、久我良子さんというお名前聞いたことありますか。
○有田芳生君 拉致被害者五人が二〇〇二年の十月十五日に帰国を果たされました。彼らは北朝鮮の招待所でずっと暮らしていたんだけれども、地村保志さん、富貴恵さんがある招待所で暮らしていたとき、富貴恵さんがその招待所の三面鏡の扉を開けると紙が貼ってあって、それを剥がしてみたら、私は日本か...全文を見る
○有田芳生君 もう十八年たっているんですよ。  私の評価を先に言ってしまえば、この久我良子さんという方は曽我ひとみさんのお母様の曽我ミヨシさんだろうと思っております、推測しております。曽我、久我、ミヨシ、良子、佐渡出身。  この女性は、北朝鮮で韓国人とその後結婚されるんだけれ...全文を見る
○有田芳生君 もう時間が来ますので、更に大事なことをお聞きをしておきます。  二〇一七年、安倍晋三元総理は国連演説を行いました。そして、その翌日でしたか、河野太郎当時の外務大臣も大学で講演をやりました。そのポイントを教えてください。
○有田芳生君 違うんです。一番大事なところありません。  一言で言うならば、安倍総理は当時、対話と圧力じゃなくて、圧力一辺倒の演説をされた。河野外務大臣は何を言ったかというと、今あえておっしゃらなかったんだと思うけど、国際社会に対して北朝鮮と断交せよということを主張したんです。...全文を見る
○有田芳生君 時間来たのでやめますけれども、一言で言うならば、安倍政権の官邸外交が失敗したんです。ですから、外務省の蓄積されたノウハウに基づいて日朝交渉を切り開いていただきたいということをお伝えしまして、質問を終わります。     ─────────────
03月16日第208回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○有田芳生君 立憲民主党の有田芳生です。  今朝の新聞各紙を見ますと、もちろんプーチン政権のウクライナ侵略についての報道が多いんですけれども、同時に、例えば毎日新聞の国際面を見ますと、ニュージーランドで今から三年前に白人至上主義者が五十一人殺害したという記事も大きく出ております...全文を見る
○有田芳生君 そういう相談は来ていないにしても、ロシア人に対する嫌がらせ、ロシア料理店に対する嫌がらせというのはネット上で広がりつつあるということは、やはり今の私たちが暮らすこの日本の重要な問題だというふうに思います。  そういうネット上での嫌がらせというのが実際の犯罪行為に結...全文を見る
○有田芳生君 お立場からはそういう答弁になるというのは前提なんですけれども、この被疑者に面会をした新聞記者などによっても、明らかな差別的な動機に基づいていて、これ調べてみましたら、この二十二歳の男性というのは、例えば全国各地で行われている、いわゆるヘイトスピーチなどを繰り返す街頭...全文を見る
○有田芳生君 じゃ、そういう現実を把握されている前提においてどのように対処されているんでしょうか。
○有田芳生君 今思い出したんですけれども、災害が起きると必ずSNS上で、誰かが井戸に、今、井戸なんてのはそんなにないでしょうけれども、毒入れたとか、そういう書き込みがもう必ず出てくる以上、やっぱり機敏に、敏速に対応していただきたいなと思うと同時に、法務大臣を含めた政治家の方、我々...全文を見る
○有田芳生君 その被疑者、動機についてはどういう発言をしていたんでしょうか。
○有田芳生君 それでは、裁判の結果はどうなっているのかを、裁判所、来ていただいていますよね。お願いします。
○有田芳生君 私も研究者も、あるいは多くの方も、相模原事件というのはヘイトクライムであるという認識を持っているんですけれども、更にお聞きをしたいんですけれども、その判決の中で、動機として差別的な意識があったんだと、そういう評価はされたんでしょうか。
○有田芳生君 差別的動機であるとか、今おっしゃいましたように、長い判決文の中に差別の二文字もないんですよ。それでよろしいんですね。
○有田芳生君 前回もお聞きをしましたけれども、人種差別撤廃条約に基づいて人種差別撤廃委員会の日本審査というのが何年かに一度行われておりますけれども、二〇一七年の日本審査において、正確に言うと、人種差別撤廃委員会への第十、十一回日本政府報告書においては、人種差別撤廃条約の第四条に関...全文を見る
○有田芳生君 そのとおりなんです。  人種主義的動機は、我が国の刑事裁判手続において、動機の悪質性として適切に立証しており、裁判所において量刑上考慮されているものと認識しているんだけれども、けれども、判決文には差別の二文字もないというのが現実なんですよね。  これ何で問題にす...全文を見る
○有田芳生君 そういうものも統計的に把握をしていただきたいなというお願いをしておきますけれども、ヘイトスピーチ解消法ができてからやはり減っているんですよね。  だけど、川崎市で執拗に街宣活動が行われている現実があるというのもまた現実だということをお伝えしておきたいんですけれども...全文を見る
○有田芳生君 答弁としてはそうなんだけれども、その現場にいたら異常なんですよ。十五人に対して二百人以上。すごいんですよ。前はもっと多かった。  だから、もっとスマートな警備をしていただきたいなということをお伝えをして、残りの時間もうありませんので、一方的に語りますけれども、皆さ...全文を見る
○有田芳生君 終わります。
03月23日第208回国会 参議院 憲法審査会 第1号
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○有田芳生君 立憲民主党沖縄県連の有田芳生です。  私は、先週の土曜日に沖縄市民会館で開かれたノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会、命どぅ宝というのは、命こそ大切だと、その結成集会に参加をしました。  本土ではなかなか感じられませんけれども、沖縄では、もう一度戦場になるのではないかと...全文を見る
03月29日第208回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○有田芳生君 立憲民主党の有田芳生です。  スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが、昨年の三月六日に名古屋入管で三十三歳でお亡くなりになりました。もし彼女が生きていたならば、恐らくスリランカに戻っていても今青春を謳歌をして、人生がまだまだ可能性あふれるものとしてこの世界に...全文を見る
○有田芳生君 もう少し詳細に語っていただけませんか、人が亡くなっているんですから。
○有田芳生君 二〇〇七年から今まで入管施設で十七人の方が亡くなっていて、なぜ報告書は四件しかないんですか。
○有田芳生君 検証の必要がないというのはどういう意味なんでしょうか。
○有田芳生君 十七人の方が亡くなっていて、四人の方は検証された、報告書を作った。ほかの方はなぜそういう調査報告書を作る必要がなかったんですか。
○有田芳生君 去年の十二月二十七日に参議院の法務委員会の理事懇で、ウィシュマ・サンダマリさんの映像について、六時間二十八分、私たち拝見をいたしました。その後、理事懇で私は質問しました、同じことを。そのとき、五人の方がたしか亡くなっているという発表でしたけれども、何でその五人の自殺...全文を見る
○有田芳生君 ウィシュマ・サンダマリさんについての報告書というのはこれだけ膨大なものがあるわけですけれども、今おっしゃった四件の報告書というのはどのぐらいのものなんですか。
○有田芳生君 入管施設で人が亡くなっても十ページ程度の報告書はこれまで作られてきたんだけれども、それでは、なぜウィシュマ・サンダマリさんの件についてはこれだけ膨大な報告書は作られたんでしょうか。
○有田芳生君 しつこいようで申し訳ないんですけれども、これまで十七人の方が亡くなっていて、そこではこれまでこれほどの報告書は作られなかったのに、なぜウィシュマ・サンダマリさんのケースは、それほど入管が大きな体制を取ってこういう報告書を作らなければいけないと判断、どういう判断された...全文を見る
○有田芳生君 ちょっと前提として、本当しつこく、申し訳ないんですけれども、やっぱり気になりますのは、昨年十二月二十七日に質問させていただいた理事懇で、自殺者についての調査できないっておっしゃったんです、当時。人の心は分からないからそういう報告書は作っていないということを言われたの...全文を見る
○有田芳生君 次に行きます。  端的に聞きます。ウィシュマ・サンダマリさんが亡くなったその責任の所在というのはどこにあるんでしょうか。
○有田芳生君 死因が最終的に細かくこれだと特定できないにしても、私が聞いているのは、今少しお話しになりましたけれども、ウィシュマ・サンダマリさんは名古屋入管で亡くなったわけでしょう。責任の所在は名古屋入管にあるんじゃないですか。
○有田芳生君 まあ、いつもの御答弁なんですけれども、訴訟が提起されていなかったら何と言っていたんですか。
○有田芳生君 名古屋入管に責任あったって明らかじゃないですか。だから、全国各地で若い人たちが集まって、入管の問題には興味なかった人たちが、何でこの日本でそんなことが起きてしまったのかという怒りと関心が広まっているわけでしょう。  じゃ、具体的にお聞きしましょう。中間報告と最終報...全文を見る
○有田芳生君 流動的であっても、合計で何人ぐらいの中間報告の調査チーム体制だったんですか。
○有田芳生君 いや、おかしいでしょう。だって、中間報告しなきゃいけないということでチームをつくられて、それで入管の方々が、何人かは分からないけれども、入れ替わり立ち替わりかも分からないけれども、チームがあったわけでしょう。  延べ何人なんですか。
○有田芳生君 じゃ、また教えてください。  最終報告書は三十人。それは延べなんですか、チームとして三十人なんですか。
○有田芳生君 細かいことなので次に行きますけれども、その例えば中間報告書を作成するのに、人数は、今お答えになったように、いいです。どのぐらいの期間、調査をされて中間報告書というのはできたんでしょうか。
○有田芳生君 そこには名古屋入管以外の方も加わっていましたでしょうか。
○有田芳生君 中間報告において医師あるいは看護師さんは入っていましたでしょうか。
○有田芳生君 済みません、外部有識者の中に医師あるいは看護師が入っていたという理解でいいんですか。
○有田芳生君 それでは、核心部分についての質問を続けていきます。  ウィシュマ・サンダマリさんが名古屋入管で三十三歳でお亡くなりになった。どこが生死を分けるポイントだったのか、具体的にお聞きをしていきます。  ウィシュマさんの体調はいつから悪化していたと入管は把握されていまし...全文を見る
○有田芳生君 一月十八日の看護師記録、何て書いてありますでしょうか。
○有田芳生君 つまり、名古屋入管あるいは皆様が、ウィシュマ・サンダマリさんの体調が悪化した、それは看護師記録に出ているわけですけれども、ポイント部分です。例えば、一週間ほど前から食欲不振、吐き気、腹痛を繰り返しているというような、ああ、悪化してきているんだなという、そのポイントは...全文を見る
○有田芳生君 一週間ほど前から食欲不振、吐き気、腹痛を繰り返している、食べると胃が痛くなるので食べられない、薬は飲みたくないが看護師のアドバイスが欲しいなどと述べて、薬は投与せずに経過観察中だったんだけれども、その後も体調が良くならないわけですから、看護師の勧めで、初診、初めて庁...全文を見る
○有田芳生君 時間もありますから。  内科医師の診療記録には、十日前から胃腸症状、入所時八月二十日から十二キロ体重が痩せている、最終的には二十キロ痩せてしまうんですけれども、初診のときに既に医師は体重が物すごく減っているという認識されているわけですよね。しかし、その初診のときに...全文を見る
○有田芳生君 しかも、それだけの症状が既に出ているにもかかわらず、点滴をやるわけでもない、外部医療機関に連れていくわけでもないというのが行われて、続いていって、一月二十五日に初めて採血なさいましたよね。その結果、教えていただけますか。
○有田芳生君 その採血の翌日に尿検査行っていますよね。その結果、教えていただけますか。ここは非常に重要なポイントになってくるんですが。
○有田芳生君 ケトン体というのはどういう意味なんでしょうか。
○有田芳生君 つまり、それなんですよ。飢餓状態を示すのがケトン体。  この一回目の検査ではケトン体プラスなんだけれども、重要なのは、二月十五日、二回目の尿検査行われておりますが、その結果を教えてください。
○有田芳生君 それを当時の名古屋入管はどのように把握されておりますか。
○有田芳生君 医療体制の不備が問題じゃないんですよ。異常値ですよ。ウロビリノーゲン三プラス、ケトン体三プラス、たんぱく質三プラス。異常値です。異常値だから看護師さんは大変だという判断をして医師に伝えたんだけれども、最終報告書によると、今答弁なさったように、尿検査結果を把握したかど...全文を見る
○有田芳生君 それで、最終報告書には、ケトン体の問題、それからウロビリノーゲン、たんぱく質、異常値が出ていることに対して、総合診療科医師の見解として、生体が、つまりウィシュマ・サンダマリさんが飢餓状態にあることを示唆しており、このような状態であれば、電解質異常や腎機能障害といった...全文を見る
○有田芳生君 医療体制に問題があったのは事実なんだけれども、医療体制を改善すれば入管が抜本的に今の体質を変えられるとは思わないんですよ。  時間がないので、入国管理局長が平成三十年、二〇一八年ですけど、三月五日に発出した「被収容者の健康状態及び動静把握の徹底について」という指示...全文を見る
○有田芳生君 死亡事案が起きると、こういう文書が出される。ウィシュマ・サンダマリさんが亡くなると、新たな医療体制あるいは報告書が出る。  だけど、二〇一八年のこの文書を見て分かるとおり、被収容者から体調不良の訴えがあった場合は、その内容を十分に聴取することとともに、体温測定や血...全文を見る
○有田芳生君 終わります。
04月28日第208回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○有田芳生君 立憲民主党の有田芳生です。  今朝も電車に乗っておりましたら、まあ最近いつでもそうなんですけれども、電車の中で本読む人というのはほとんど見ないどころか、それ以上に新聞を読んでいる人なんていうのはもう珍しいぐらいな時代になってしまいました。ですから、新聞社なども、恐...全文を見る
○有田芳生君 更に一点追加でお聞きを、杉山参考人にお聞きしたいんですけれども、オンラインでの証人尋問について法務省に聞いたところ、限定的にやるんだというようなニュアンスの説明だったんですよね。  じゃ、それはどういう意味かというと、オンラインでの証人尋問は、例えばお医者さんなら...全文を見る
○有田芳生君 次に、小澤参考人に二点お聞きをしたいんですけれども、今日の資料の中の写真で説明されている取組の中で、四番目に裁判IT化に関する市民公開シンポジウムの開催と、非常に貴重な取組をなさっているなと思いましたけれども、この写真の中で、宇宙からでも裁判できますかとあるんだけれ...全文を見る
○有田芳生君 二百人というのはよく集まられたなというふうに思いましたんで、これからの御活動を期待したいと思うんですが。  最後に、国府参考人に三点お聞きをしたいと思います。  期間限定裁判について、諸外国にはそういうケースはないというお話でしたけれども、議論もなかったのかどう...全文を見る
○有田芳生君 ありがとうございました。
05月12日第208回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○有田芳生君 立憲民主党の有田芳生です。  本論に入る前に、まずロシアによるウクライナ侵略に関わって確認しておきたいことがあります。  前回の委員会でも東委員の方から、ウクライナ人が日本にどのぐらい今いらしているんだろうかという質問がありまして、五月八日段階で八百七十八人とい...全文を見る
○有田芳生君 ということは、前回、東委員が質問されて、二日の間に八人増えているということなんですけれども、基本的に、ウクライナで侵略戦争があって、ウクライナから特にポーランドに多くの方々が避難されている。  日本に行きたいという要求を出される方々は、誰に日本に行きたいというのを...全文を見る
○有田芳生君 避難された方がポーランドの日本大使館関連のところに申入れをして、日本に家族あるいは知人がいるから行きたいんだと、そういう流れでよろしいわけですよね。そういうことですよね。  そうすると、来るときの、例えば昨日の新聞見ていると、ポーランドからの日本への直行便で来られ...全文を見る
○有田芳生君 私、沖縄立憲民主党の仕事もやっているので、デニー知事なんかのお話も聞いていると、沖縄県でもどんどんウクライナの方々来てくださいということで、住むところとかいろんな準備をしている。それは沖縄だけじゃなくて、全国の自治体あるいは企業がそういう努力をしてくださっていると思...全文を見る
○有田芳生君 その五十六人の方というのは、一時滞在施設という表現取られましたけれども、ホテルですよね。
○有田芳生君 控えるのはいいんですけど、もう報道されていることで、まあホテルにいらっしゃる。  その一時滞在施設にどのぐらいの期間いることができるんですか。
○有田芳生君 そうすると、家族もいらっしゃらない、知人もいない、だけど日本に行きたいという方が今五十六人いらっしゃって、一時滞在施設、まあホテルなどとしておきますけれども、そこにいらっしゃるんだけれども、どうして、各都道府県、沖縄も含めてですけれども、いっぱい受け入れますよという...全文を見る
○有田芳生君 マッチングという表現なんですけれども、半年はホテル住まいをすることができるわけですよね。もう既に日本に来られて、家族もいらっしゃらない、知り合いもいない方々の中で一か月以上ホテル住まいされている方がいるんですが、どうしてそんなに、あっちこっち、沖縄だけじゃなく全国各...全文を見る
○有田芳生君 じゃ、一時滞在施設にいらっしゃる方々のホテルの代金、食費というのは誰が出すんですか。
○有田芳生君 だから、避難民は受け入れなきゃいけないという前提なんだけれども、余りにも対応が遅いと思うんですよ。もう、侵略戦争が起きてから、私が知る限り沖縄県なんというのはもう迅速に動いて、企業も含めて、どうぞいらしてくださいと言っているんだけれども、一か月たってもマッチングもで...全文を見る
○有田芳生君 被告と原告が、じゃ、期間限定裁判やりましょうとなればそのシステムが動いていくんだけれども、これまで平均は九・九か月ですよね。それが六か月になることによってなぜ裁判を利用しやすいということになるんですか。
○有田芳生君 私の感覚では、余りにも机の上の議論に聞こえてしまうんです。  昨日、質問通告を担当者の方とお話をしているときに雑談的に、大臣やあるいは局長は裁判なさったことあるんだろうかという、これ正式な質問通告はしていないんですけれども、単純な話なので、大臣、局長、被告になった...全文を見る
○有田芳生君 残念ながら私は何度も何度もありまして、統一教会の信者であるとかオウム真理教の信者であるとか、何度も法廷に立ったことがある。  その立場からすると、なぜ机の上の議論に聞こえるかというと、私が訴えたとしても訴えられたとしても、それ、どのぐらいの裁判の期間になるかは分か...全文を見る
○有田芳生君 いろんな説明なさりますけれども、企業にとってもいろんな考え方があるから、早く終わりたいという人もいるだろうけども、基本的には勝つか負けるかなんですよ。負けるものかという、それが企業だって当たり前だと思いますよ、個人だけではなくて。  それで、前回お話を伺った、アン...全文を見る
○有田芳生君 これ、私たちの部会に局長来ていただきまして、じゃ、どういう人だったらオンライン証人尋問の対象になるんだろうかと質問が出たときに、局長、お医者さんだったらというような表現されて、あれ説明が恐らく不十分だったと思うんです。  お医者さんだったら信用できるけど、ほかの人...全文を見る
○有田芳生君 時間ですので、成り済まし問題などなど、まだまだ質問したいことがあったんですけれども、また次回、真山委員にお願いしたいと思います。  どうもありがとうございました。
05月17日第208回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○有田芳生君 私は、ただいま可決されました民事訴訟法等の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・国民の声、立憲民主・社民、公明党、国民民主党・新緑風会、日本維新の会及び碧水会の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。     民事訴訟法等の一部...全文を見る
05月19日第208回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○有田芳生君 立憲民主党の有田芳生です。  先日、アメリカのニューヨーク州で、十八歳の白人青年が銃を乱射をして十人の黒人が命を奪われました。十八日にバイデン大統領と副大統領はその遺族にお会いをされて、そして事件の現場に立って、さらには演説を行いました。白人至上主義は毒だ、その毒...全文を見る
○有田芳生君 実は、菅前総理がこのバイデン大統領との会談に行かれるときに、実は、アメリカでのヘイトクライムの現状だけではなくて、先ほど御紹介しました川崎市ふれあい館への様々な脅迫内容についても御存じで、それを意識して、この資料にもお示ししましたけれども、共同記者会見での発言に実は...全文を見る
○有田芳生君 資料にもお示しいたしましたけれども、放火現場、七棟が焼けたわけですけれども、幸い子供たちが外に出ていて、大変な命に関わることは避けられましたけれども。  実は、この京都府宇治市ウトロというのは、戦前に陸軍が飛行場を造るんですよね。飛行場を造るために朝鮮人の人たちを...全文を見る
○有田芳生君 それがおかしいんですよ。もう世界的に一般的了解は少なくともありますよね。
○有田芳生君 じゃ、なぜ定義にしないんですか。その理由を答えてください。
○有田芳生君 外務省に伺います。  二〇二一年三月二十六日の領事メール、アジア系住民に対するヘイトクライムについてという文書の説明をお願いします。
○有田芳生君 もうアメリカでは普通に外務省もヘイトクライムという言葉を使って領事メールが出されているんですよね。その中には、ヘイトクライム被害の報告をしなさいとか被害状況を示す関連統計なども示されているんですけれども、これ、外務省は、ヘイトクライムの定義がなくてもこういう言葉を使...全文を見る
○有田芳生君 川原刑事局長、アメリカでは日本人に対してそういう今おっしゃった定義で文書が発せられているのに、何で日本で定義確定しないんでしょうか。
○有田芳生君 アメリカでは、例えばカリフォルニア州の法務省、ヘイトクライムという文書を作って日本人に配布している、ニューヨーク州でもそのようなヘイトクライムについての警告を日本人に行っているんですよね。  定義がないというのは前もおっしゃっておりましたけれども、検討する予定はな...全文を見る
○有田芳生君 いや、端的に、今後検討されるおつもりはありませんかという質問なんです。
○有田芳生君 必要があればというのはどういう事態を指しているんですか。
○有田芳生君 更に伺いますけれども、ヘイトクライムを差別犯罪とすると、諸外国では、そのヘイトクライムと量刑との関係、例えばイギリスやアメリカやドイツではどういう関係になっていますでしょうか。量刑が重くなりますよね、外国では。
○有田芳生君 それ、おかしいじゃないですか。前もお聞きしましたけれども、人種差別撤廃委員会、二〇一三年、政府は、人種主義的動機に基づく犯罪に対して、現行法でも動機の悪質性として適切に立証しており、裁判所において量刑上考慮し、裁判において適切に対処している。これ、二〇一三年の日本政...全文を見る
○有田芳生君 昨日も質問通告でお聞きしましたけれども、具体的にどういう裁判で人種主義的動機による犯罪について考慮されたんですか、これまで。二〇一三年にこう答えているわけだから、日本政府は。それからもう十年たつわけでしょう。これまでどんな裁判で人種主義的動機による犯罪行為が量刑上、...全文を見る
○有田芳生君 何で差し控えるんですか。もう終わっている裁判でしょう。そういう例がないんじゃないですか、言葉だけで言っていて、国際的には。どうなんですか。具体的に言えないというのはなぜなんですか。終わっている裁判でしょう。
○有田芳生君 だから、人種主義的動機が認定されて重く処罰された例というのはないはずなんですよ。国際的にやっていますよと言っているだけなんです。  もう時間が来ますから、最後に大臣に伺います。  大臣は、被害者の方も含めて、ヘイトクライム対策の提言をお受けになったと思います、公...全文を見る
○有田芳生君 終わります。
05月30日第208回国会 参議院 予算委員会 第18号
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○有田芳生君 沖縄立憲民主党の有田芳生です。  今年は、沖縄が本土に復帰して五十年になりました。NHKの朝の連続テレビドラマ「ちむどんどん」だけではなくて、書店に行けば雑誌の特集、あるいは単行本、新書で沖縄物が広がっております。  五月十五日には沖縄と東京で式典が行われました...全文を見る
○有田芳生君 今、基地負担の軽減という言葉をいつものようにお使いになりましたけれども、今日の質問の全体のテーマは、いや、逆に沖縄は今軍事要塞化しつつあるその危機感が物すごく広がっている、本土の方ではほとんど報じられていない現実があるということをこれからお聞きをしたいと思います。 ...全文を見る
○有田芳生君 私は沖縄県連の仕事をしておりまして年に二十七回行ったこともありますけれども、ついこの間も母子施設の担当の女性と話をしていて、目の前にいらっしゃる、ここにいらっしゃる、だけど、米軍機が飛んできて、マンションの中ですよ、会話できないんですよ、会話できない。これが、総理も...全文を見る
○有田芳生君 それはどういう意味があるんですか。
○有田芳生君 そんな質問をしているんじゃないです。人間の体にどういう影響あるんですか。
○有田芳生君 発がん性があるんです。子供たちの成長にも物すごく影響をしているものが何年も前から沖縄の水道水から検出されているんです。  防衛省、そういう事実確認されているでしょう、当然。
○有田芳生君 沖縄で、米軍基地の周りでどれだけ水道水の中でPFASが検出されているんですかと、そう聞いているんですよ。
○有田芳生君 防衛省にもう一度伺います。  米軍基地の周りあるいは那覇の航空自衛隊の那覇基地の周りでもPFASが検出されているんですけれども、水道水の中に発がん性の物質、子供たちの成長に物すごく悪影響を及ぼすものがずうっと入っているということ、この原因は何だと思われますか、防衛...全文を見る
○有田芳生君 じゃ、防衛省に伺います。  二〇一六年当時、米軍が普天間飛行場内で実施した調査でどれだけのPFASが検出されましたか。
○有田芳生君 じゃ、報道をお示しください。
○有田芳生君 琉球新報が、二〇一六年当時の普天間飛行場内で米軍が実施した調査の原因、結果をアメリカの情報公開制度で入手したんです。  在米海兵隊の資料に記されているのは、普天間に五百七十六倍のPFASなんです。しかも、周りに漏れている、地下水に漏れている。確認されていますか。
○有田芳生君 さっき分からないと言って今分かっているというような、まあよく分からないけれども、とにかく基地の外に流出したおそれがあるわけでしょう。
○有田芳生君 今確認されているんですか。
○有田芳生君 委員長が笑っていらっしゃいますよ。  いつから米軍にそういう問合せをして、いつ結果が出るんですか。
○有田芳生君 午前中の質疑で、二〇一六年当時、米軍が普天間飛行場内で実施した調査で、基準値五百七十六倍のPFASが検出されていることが判明したということを防衛省にお聞きしました。  先ほどの質問のときには、手元にないのでお答えするのは困難ですということでしたけれども、お昼休みに...全文を見る
○有田芳生君 確かに琉球新報のスクープは五月二十六日付けですけれども、防衛省にお聞きします。  二〇一九年の五月の段階で、やはりPFAS、宜野湾市の住民の血液検査が行われてきたことは御承知ですか。
○有田芳生君 問題は、報道があったということではないんです。その後どのような調査をなされたかということなんです。  二〇一九年の五月に宜野湾市の住民が血液検査をしたところ、発がん性などのリスクがあるPFOSの血中濃度が全国の約四倍、国際的に規制が進む有機フッ素化合物、PFHxS...全文を見る
○有田芳生君 地元の人がやっているというんじゃなくて、米軍基地の周りから出ているというのは明らかなんだから、その原因を調査されましたかという質問です。
○有田芳生君 発がん性があるんですよ。子供たちの生育に物すごく影響がある。だから、沖縄の人たちは、これが明らかになったときから毎日毎日、水道水飲んでいいんだろうか、それで今でも不安が続いているんです、三年も四年も。琉球新報で明らかになったのは一六年ですから、もっと前ですよ。これ深...全文を見る
○有田芳生君 防衛大臣、聞き捨てならない答弁ですよ。本当に健康被害ないんですか。断言できますね。
○有田芳生君 更に聞きます。  二〇一八年の段階で、普天間基地一帯の湧き水から、飛行場で使用される有害物質の泡消火剤が検出されました。防衛大臣、事実ですね。
○有田芳生君 じゃ、事務方で結構です。
○有田芳生君 普天間飛行場の周りの湧き水は全然飲めないんですよ。看板が出ている、この水は飲めません。その後に、水道水も危ないですよというのが分かったのは二〇一九年なんですよ。アメリカ側とどういう交渉をやって、どういう調査をやって、被害対策検討されているんですか。
○有田芳生君 大臣、さっきから繰り返しますけれども、二〇一九年に水道水の中に発がん性物質が入っているということが分かって、米側の、米軍基地の可能性が極めて高いと、現地ではずうっと大問題なんです。水道水さえ飲めない状況が何年も続いている。  これ、米軍と悠長に何年も掛かって調査、...全文を見る
○有田芳生君 加速するって、三年間加速していないじゃないですか。どうするんですか、沖縄県民の命は、健康は。毎日発がん性の物質が入った水道水飲んでいる人がいるんですよ。  実は、そういう不安が広がったことによって浄水器使った人もいるんです。浄水器使ったって変わらないんですよ。これ...全文を見る
○有田芳生君 今三年前と言いましたけど、今回新たに明らかになった普天間での五百七十六倍のPFAS、発がん性物質についてはもう六年ですよ。六年間沖縄の人たちは、発がん性物質あるいは子供たちの成長に著しく害を与える物質を飲んできたんです、知らなかったから。だから緊急なんです、これは。...全文を見る
○有田芳生君 総理にもう一回伺います。端的な話なんです、今沖縄で問題になっているのは。血液検査をしてほしいという、この一点なんです。血中濃度を測ってくださいと。これ、そんなにお金掛からないでしょう。いかがですか。
○有田芳生君 必要ならば血液検査も行うと、そういう理解でよろしいですね。
○有田芳生君 今日の質問の本論に入ります。  三月十九日、沖縄市民会館で、ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会の発足集会がありました。私もそこに参加をしました。ノーモア沖縄戦、二度と唯一の地上戦である沖縄戦を行ってはならない、命どぅ宝、命こそ宝なんだと。この集会、沖縄戦を経験された方々...全文を見る
○有田芳生君 違うんです。今また沖縄戦が行われるのではないかと、そういう不安が広がっているんです。  この集会の写真に写っている女性は三上智恵さんといって、映画監督でジャーナリストです。いろんな基地問題の作品を作られたり、最近でいえば「沖縄スパイ戦史」という映画。実は、一九四四...全文を見る
○有田芳生君 住民の反対があっても、どんどんどんどん沖縄は軍事要塞化が進んでいるんです。  もう一度お聞きします。陸上自衛隊と米海兵隊との共同訓練はどのように行われていますか。
○有田芳生君 更にお聞きします。  昨年、アキリーノ・アメリカのインド太平洋軍司令官が沖縄入りしておりますけれども、どういう理由で沖縄に行ったのか、どこに行って何をしたのか、お答えください。
○有田芳生君 与那国というのは、行かれた方は分かると思いますけれども、晴れているときは台湾が見えるところなんですよね。そのアキリーノ司令官は、山崎統合幕僚長の感想では、南西地域の戦略的重要性を肌身で感じたと言っておられたと。肌身で感じているんですよ、事が起きることを、深刻な状況に...全文を見る
○有田芳生君 今実戦的訓練といみじくも言われましたように、沖縄が戦場になることを前提とした訓練なんですよ。  米軍との関係でどんな訓練を行いましたか、去年の十一月。
○有田芳生君 宮古島の地対艦ミサイル部隊が、今説明していただいたように、米海軍とシミュレーション射撃訓練をやって敵艦艇を攻撃しているんです。そこに米軍はいなくても、もう共同作戦のシミュレーションをやっている。さっきおっしゃったように、実戦が前提なんですよ。  そして、更に伺いま...全文を見る
○有田芳生君 だって、去年の統合演習で一番特徴的だったのは、民間の港が使われたと、これ初めてのことですよ。そういう特徴的なことを専門家が御存じないというのは腑に落ちないんだけれども。  もう一つお聞きします。自衛隊の統合演習の中で住民保護の項目はありましたか。
○有田芳生君 民間港を使ったというのは初めてということでよろしいですね。
○有田芳生君 沖縄ではそういう事態がどんどんどんどん、本土ではほとんど報道されない状況で進んでいるんです。だから、沖縄の県民は不安が広がっているんです。じゃ、一旦事があったら保護されるのか。自衛隊は、項目にもないわけでしょう、保護の、訓練にもなっていないんだから。  実は、国民...全文を見る
○有田芳生君 沖縄では千三百一か所、そういう施設が設置されているんだけれども、訓練なんかやったことないですよ。ほかのところも一回も訓練やっていないですよね。やったところありますか。
○有田芳生君 ミサイル戦の時代ですよ。学校施設、公民館などに住民逃げて、守られるはずがないじゃないですか。そういう危機に今、沖縄を中心にして迫ってきている問題なんです。  だから、総理にお願いをしたいのは、一つお聞きをしたいのは、この間のバイデン大統領との会談の中で、これから日...全文を見る
○有田芳生君 バイデン大統領は、台湾で紛争が起きた場合にはアメリカが軍事的関与をすると発言されましたが、間違いないですね。
○有田芳生君 しかし、軍事的関与という発言があったことをきっかけにして様々な防衛力強化の声が広がりつつあるというのは事実だと思うんです、メディアも含めて。  作家の昭和史研究の半藤一利さんが遺言のように何度もおっしゃっていたけれども、国民的熱狂をつくったら危ないんだ、そういう局...全文を見る
○有田芳生君 ロシアのウクライナ戦争をきっかけにして軍備増強の軍拡エスカレーションというのが世論の上でずうっと広がっている、非常に危険なところにあると思うんです。  やはり、総理と外務大臣にもお聞きしたいんですけれども……(発言する者あり)
○有田芳生君 やはり宏池会として、本当に外交の力というのをもっと強調されるべきじゃないですか。台湾有事、台湾有事って言うんだけど、台湾有事イコール日本有事じゃないんです、実は、正確じゃないんです。外交の力で中国を抑える、台湾有事をやらない、そして、万が一何か動きがあっても、米軍が...全文を見る
○有田芳生君 そこを強調していただきたいということを申しまして、終わります。