中林よし子

なかばやしよしこ



当選回数回

中林よし子の1999年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月04日第145回国会 衆議院 予算委員会 第10号
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○中林委員 日本共産党の中林よし子でございます。よろしくお願いいたします。  私は、米の関税化の問題についてお聞きいたします。  政府が米の関税化を決定してから、全国の農家あるいは安全な食べ物を食べたいという国民の皆さんから、牛肉やオレンジの二の舞だ、もう日本から農業がなくな...全文を見る
○中林委員 それならば、お伺いしますけれども、米の関税化については、食糧法の国内の改正などとともに、WTO農業協定に定められているように、条約上の我が国の関税率を定める譲許表の改正が必要ですよね。  その改正案件の国会提出について、今資料としてお配りしております1を見ていただき...全文を見る
○中林委員 とんでもないことだと思うんですね。つまり、国際法のルールは、それを待たなければできないし、異議申し立てがあったりあるいは訴訟に入るというようなことがあったらそれはできないというんだけれども、国内法の手続でできる、こういうふうに大臣は今御答弁をされました。  従来、関...全文を見る
○中林委員 特例措置から関税化に移る場合のルールがここに書かれているわけですよね。そうしますと、この6の要件を満たさないで、大臣が言われたように、国内法の改正だけでできるんだ、こういうふうにおっしゃったわけですけれども、6の要件、これはすべてが満たされないで国際的に通用できるとい...全文を見る
○中林委員 今、関税税率の国内法の改正だけでできるという話ですけれども、実は、関税の問題は今回の米だけじゃありませんよね。農産物すべてがありますし、それから工業製品だってあるわけです。それならば、これまで国際的手続が必要な関税の決め方というのはあると思うんですけれども、工業製品で...全文を見る
○中林委員 それならば、今回の米に関してですけれども、WTOのどこに、国内の法改正だけで、国際的に譲許表確定がされないうちにそれが発動できると、その手続は書いてありますか。国内法だけでいけるというのはどこに書いてありますか、教えてください。
○中林委員 何を言っているんですか。あなた方は、三カ月というその間に異議申し立てがなければということで、非常に今回のWTOの協定の関税化に特例措置から移るというのを急いだでしょう。それが何よりの証拠でしょう。  それで、国際的なルール、ルールというふうに今まではおっしゃっていた...全文を見る
○中林委員 そうすると、ミニマムアクセス米を輸入する相手先ですね、よその国、それはどこを見るわけですか。ミニマムアクセス米は、関税については書き込んでありません、これから書き込んでいくわけですが。その譲許表そのものがこれでいくんだということが確認されない限り、現行のままがいくでし...全文を見る
○中林委員 先ほどから申し上げているとおりというのは、相手国については全く答弁ないです。  日本は勝手に関税率を国内法で変える、そしてミニマムアクセス米も〇・四%になるんだ、決して減るわけじゃないのだけれどもふえ方が多少減るんだ、こういうふうにおっしゃるのですけれども、その根拠...全文を見る
○中林委員 国際的なルールは、WTOでの異議申し立てあるいは提訴、こういうもので、実は、もし異議があれば、紛争なりあるいは話し合いがされるであろうというふうに思います。ちゃんとWTOの農業協定という協定があって、そのルールに基づいてやられるわけですよ。関税化の場合はどうしましょう...全文を見る
○中林委員 資料の3、お配りしておりますけれども、これは、今度変えていくときの改革過程の継続の条項、やり方、それが書かれているわけですね。  私は、中川大臣のお話を聞いておりますと、前段のところ、この交渉は助成及び保護を実質かつ漸進的に削減する改革過程の継続という観点から行われ...全文を見る
○中林委員 大臣、そうなれば当然、字句を変える、フレームワークを変える、新たな改正要求をすることが必要だというふうに思うんですけれども、それはおやりになるという考えですか。
○中林委員 外務大臣にお伺いいたします。  前回のWTO協定のとき、協定を結ぶときの話ですけれども、日本政府が一番頑張ったのは、まさにこの非貿易的関心事の項目だったというふうに思うんですね。  一九九四年十一月十七日、WTO特別委員会で、当時の河野外務大臣がこういうことをおっ...全文を見る
○中林委員 外務大臣は変わらない。農水大臣も、字句を変えるということを、こういう手続にのっとって、非貿易的関心事項の問題も含めて、今後の交渉には臨む、こういうことをおっしゃるわけですね。何かありますか。
○中林委員 いや、同じことを確認しただけの話ですよ。ちゃんと聞いておいてくださいよ。  字句を変える、農水大臣は、そういうものにのっとってやるとおっしゃった。それならば、今、農家の人たち、あるいは国民すべてですけれども、その人たちが何を望んでいるか、御存じでしょうか。  農家...全文を見る
○中林委員 関税化に先に踏み切っておいて、本来、その関税化というのは米の完全自由化をもたらすものなんですよ。口ではその非貿易的関心事項、これを中心に主張したい、このようにおっしゃるわけですけれども、どこをどう変えるかということを今おっしゃらない。  私は、どうも聞いていて、言う...全文を見る
○中林委員 米の自給率が下がる、その予測は今私が述べました。では、米の自給率はどうやってふえるんですか。不作になったんでしょう。それから、減反も進められるんでしょう。どうやって自給率は上がりますか。
○中林委員 関税化の問題が関係ないと言い切られました。とんでもないと思います。  実は典型的な事例としてもう既に日本にはあるでしょう。牛肉は一九八八年に関税化され、そのとき五八%あった自給率は九七年には三六%にまで急落しているんですよ。  牛肉・オレンジ輸入自由化についての日...全文を見る
○中林委員 国際的なルールを無視してやろうとすることが、なぜ次期交渉に有利に働きますか。足元を見られますよ。とんでもない言い方だというふうに思います。  そこで、実は、これは日本農業土木総合研究所というのが「わが国の食料輸入が開発途上国に与える影響の検討」というものを出しておら...全文を見る
○中林委員 何を言っているんですか。ミニマムアクセス米輸入という特例措置をあなた方は決定したけれども、農民は断じて受け入れを認めてはいないんですよ。あなた方がやってきたことでしょうが。それを多少、今度の関税化によって減るから農家の人たちのためになるんだなんて、そんなことを農家の人...全文を見る
02月17日第145回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第1号
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○中林分科員 日本共産党の中林よし子でございます。きょうは、瀬戸内海の環境問題について質問をいたします。  去る一月十九日に、瀬戸内環境保全審議会が「瀬戸内海における新たな環境保全・創造施策のあり方について」という答申を環境庁長官に提出いたしました。瀬戸内海環境保全臨時措置法が...全文を見る
○中林分科員 法の効果が埋め立てについてもあった、こういう大臣の認識ですけれども、しかし私は、そうであるならば、瀬戸内海以外の埋め立ての面積との比較というのは当然必要だというふうに思って調べてみたのです。  瀬戸内海は、その施行後も平均的に毎年四百ヘクタール、これだけ海が消えて...全文を見る
○中林分科員 その点は私はいいと思うんですね。こういう問題は、専門家の意見あるいはそこに住んでいる人たちの経験則、そういうものがやはり生かされてこそ自然は守られていくんだろうというふうに思います。  私も、この十二月十八日の取りまとめを見せていただいて、本当にすばらしい取りまと...全文を見る
○中林分科員 その人工藻場のところが良好だと広島の出島沖については聞いているとおっしゃっているのですが、実際は全く違うというふうに私は見ております。  出島沖では、九三年から五年間で二十億円かけてアマモの移植が行われて、今続行中なんですね。試行錯誤の連続で確立したとはもうとても...全文を見る
○中林分科員 岩国の沖合移設の問題をそこに、最初のページが干潟のものです。それから二枚目が藻場がどのくらい消失するかというものです、見ていただければおわかりだと思うのですけれども。  出島沖の二ヘクタール前後のアマモ場移植、これがまだままならないと言われているのに、岩国沖では、...全文を見る
○中林分科員 今回の答申で、これまでもそうですけれども、やむを得ず埋め立てをする場合は、環境の劣化を防ぐ必要があるとして、代償措置の検討を常に挙げてこられました。代償措置を、なし崩し的に埋め立てをする免罪符にされているんじゃないか、私はこう思えてならないわけです。  先ほど二つ...全文を見る
○中林分科員 私は、藤前干潟でせっかく今の環境行政があそこまでいったかということで、これを後退させてはならないなという思いが大変しているわけですよ。大臣も、学者の人たちの意見も取り入れて、自然を一度破壊するとなかなかもとに戻らないということも、これは研究者の意見として藤前干潟のと...全文を見る
○中林分科員 次に、海砂採取の問題でお伺いするわけですが、この間、広島県を中心に大変な社会問題になっております。  広島県では、県が許可した以上の量の海砂が採取されて、地域によっては、六三年の海図では四メートル前後だった浅い海域が四十八メートルまで掘り下げられているなど重大な変...全文を見る
○中林分科員 確かに、各県の知事が決めることになっているのですね。だから広島はやったのだけれども、せっかく広島県は禁止したのに、瀬戸内海に面しているほかの県がやるものですから、広島県の境のところでとられて、それは大変なんですよ。だから、そういうときはやはり国が出ていかないと示しが...全文を見る
○中林分科員 もう時間が参りましたので終わりますけれども、瀬戸内法ができて四半世紀、四分の一世紀たって、本当にもうこれ以上瀬戸内海を荒らしてはならないというふうに思うのです。一方で、多額のお金をかけて人工島をつくったりして、埋め立てたりして、藻場や干潟をつぶして、また多額なお金で...全文を見る
02月24日第145回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第2号
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○中林委員 先ほども問題になっておりましたけれども、環境庁所管の特殊法人の環境事業団が建設しました岡山県の玉野市と倉敷市にまたがる王子が岳山頂のリゾートホテルの王子アルカディアの問題についてお伺いしたいと思います。  環境庁の方にお伺いしますが、この施設の計画の概要、それから現...全文を見る
○中林委員 今もう少しこのホテルの規模を説明されるかと思ったのですけれども、当初の計画は、収容最大人数三百九十九人、地上七階、地下二階というような膨大なホテルの構想でしたけれども、現在は工事が中断して、今のところ利子を含めて四十六億二千万円の不良債権化が発覚しているというふうに思...全文を見る
○中林委員 若干数字のとり方が違うんだと思いますけれども、それにしても大変な不良債権化をしていると思うのですね。なぜこんな事態になってきたのかというそもそもの話が私は必要だというふうに思うのです。  もともとこの計画について、日本共産党は、国の、当時は公害防止事業団と言っていた...全文を見る
○中林委員 今言われたように、平成四年にこの事業は廃止したとおっしゃいましたよね。これが、やはりこういった事業そのものが、環境庁のいわば所管する特殊法人がやる仕事ではないということの経過、それから考えて、こうした事業はもう廃止するということになったのじゃございませんでしょうか。 ...全文を見る
○中林委員 反省したとは言葉ではおっしゃらないけれども、しかし、こうした大規模なホテルの事業をやるべきでないということから、そうしたものへ転換をされた経緯だったというふうに思います。  実は、読売新聞がかなりこれを追って記事を書いているわけですけれども、こういう指摘をしておりま...全文を見る
○中林委員 私もこれを見に行きました。大変環境のいいところです。ただ、このホテルの建物は幽霊ホテルと地元では呼ばれるほど荒れ果てておりまして、本当に環境を害して、国立公園にふさわしくない状況になっております。  そこで、せっかく投資したのだからということで、それを生かすような方...全文を見る
○中林委員 環境庁に重ねて私は政策の転換を求めたいというふうに思うのですけれども、本来、こういった環境庁の所管している特殊法人であれ、そういうような開発に手をかしていくようなやり方ではなくして、本当に自然を生かして国民に供する、それが環境行政としては責任のとり方だと思いますけれど...全文を見る
○中林委員 私は、むだの上にもむだを重ねて、しかも自然環境を壊すことに、断固として反対したいというふうに思います。  最後に、今度の公的宿泊施設についての会計検査院の報告書にもありますけれども、今、公的宿泊施設の行き過ぎというのは本当に目に余るものがあるというのはもう動かしがた...全文を見る
03月09日第145回国会 衆議院 農林水産委員会 第4号
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○中林委員 私は、去る二月十七日、当委員会での大臣所信に対する藤田スミ議員の質問を踏まえて質問をいたします。  藤田議員の質問で、外務省は、「譲許表の修正が発効するまでは修正前の譲許表が有効なものとして残るということは、先生御指摘のとおりでございます。」こういう答弁をされており...全文を見る
○中林委員 一般的にはそのとおりだということをお認めになりました。  そこで、確かに、今回はWTOの協定に沿って、WTOへ政府は通告をしたというのはよく知っていますよ。知っているけれども、三カ月の間に異議申し立てがあった場合の話をしているわけですね。そうすると、前の譲許表が残る...全文を見る
○中林委員 今おっしゃったように、もし異議申し立てがあるならば説得する、政府はそういう態度でしょうけれども、しかし、説得はなぜやるのかというと、修正されない譲許表が残っているからでしょう。  そうすると、これは現在も有効です、一九四七年ガット第二条で譲許表の取り扱いを規定し、そ...全文を見る
○中林委員 以上の譲許は課さないということになっているのでしょう。今、ゼロなんですよ、無税なんですよ。それを国内で何がしの関税率をかけるということは、どこに書き込むわけですか。譲許表なんか要らないことになるじゃないですか。国内で勝手に決めたことを、それは計算どおりやっているんだか...全文を見る
○中林委員 今でもおわかりのように、国際的なルールとおっしゃるわけですけれども、農業協定すべてにわたって、譲許表に定めるという規定が貫かれているわけですよ。農業協定三条、四条、五条、六条、七条、十三条、みんな、譲許表が改定されなければ、これは効力を発しないということになっているわ...全文を見る
○中林委員 ちゃんとルールが、特例措置から関税化に移行するときの特例措置は書いてありますよ。その中に、6の項目を満たさなければということで、「譲許表において譲許され及び適用されるものとする。」というのがあるからこそ、あなた方は、三カ月前にWTOに通告して、四月一日からの関税化をと...全文を見る
○中林委員 それは大臣のお考えですし、外務省のお考えだと思うんですけれども、私は納得しませんので、徹底審議を委員長に求めたいと思いますが、いかがでしょうか。
○中林委員 それでは次に、関税化の本質問題について質問したいと思います。  WTO協定自身は、すべての非関税障壁を関税に置きかえるという関税化をその中心的な柱にして、その関税率を引き下げることによって貿易障壁を減らし、そのことによって自由貿易を進展させることにその目的がある、こ...全文を見る
○中林委員 今の中に、私の関税化の引き下げということが目的でしょうということに対して、端的な答弁はされませんでした。  WTO協定の設立に際して、その一番基礎になったマラケシュ協定では「関税その他の貿易障害を実質的に軽減し及び国際貿易関係における差別待遇を廃止するための相互的か...全文を見る
○中林委員 今、軽減ということをおっしゃいました。だから、それは各国のいろいろな交渉事というのは当然あるでしょう、でも、今お認めになりましたように、関税率の引き下げのない関税化はあり得ないというふうに思うわけです。  関税化は日本農業に大きな影響をこれまでも与えてまいりましたけ...全文を見る
○中林委員 物すごいことをおっしゃいましたよ。関税化によって日本の農業経営が悪化することはない、影響はない、このようにおっしゃったわけです。私は、ミニマムアクセス米の輸入だけでも相当な影響があったというふうに思います。  そこで、実質、もう既に関税化されている問題で質問したいと...全文を見る
○中林委員 あなた方は本当に、都合のいい数字を取り上げながら、関税化が肉用牛飼養農家に影響がなかったみたいなことを言い切られるなんて、とんでもないというふうに思いますよ。黒毛の牛を飼っているのは一、二頭飼いで高齢者なんだから、その方々が高齢になって働けなくなったり亡くなったりした...全文を見る
○中林委員 あなた方は大変強弁していらっしゃるわけですけれども、現実が、関税化によってこれだけ日本の肉用農家に打撃を与えている、オレンジだって同じことが言えているわけですよ。私は、そういう意味では、米の関税化というのは、その同じ道、さらに深く広く影響を及ぼさざるを得ない。それは歴...全文を見る
○中林委員 民間ベースでやっているから、国際競争力の中で需要がなければ入れないのだ、こういう説明だったと思います。  日本政府の統一見解では米を国家貿易品目としているから、ミニマムアクセス機会を設定すれば、通常の場合には当該数量の輸入を行うべきものとしているわけです。しかし、こ...全文を見る
○中林委員 私は、日本と同じ国家貿易で、米について特例措置を受けている韓国の事例を調べてみました。  これはアメリカの農務省の資料なのですが、大臣だけ見ていただいてよろしいでしょうか。  赤い線を引いている上がコリア・サウスとなっておりますので、韓国です。そこを見ていただくと...全文を見る
○中林委員 そうすると、これはアメリカの農務省の資料なのですけれども、これは間違いだとおっしゃるわけですか。
○中林委員 今、私がお見せしました。だから、そういう御答弁をされるのも無理からぬところもあるかもわかりませんけれども、少なくとも、これはアメリカの農務省の資料です。その上にジャパンというのがありますから、日本の場合は数字が一致しております。だから、これは非常に信憑性のある数字だと...全文を見る
○中林委員 韓国も国家貿易の特例措置がとられているわけです。一〇〇%輸入しなければならないということを日本政府はずっと義務輸入だ、こういうふうに言ってきたわけですけれども、これはWTO協定のどこに書かれているのですか。
○中林委員 外務省も同じ答弁でしょうから、よろしいです。  要するに、WTO協定には規定はありませんね。今そうおっしゃったわけです。政府の統一見解だと。要するに、また日本政府の勝手な解釈でしょう。譲許表の問題しかり。ミニマムアクセス米、義務輸入だ、これまで農家にさんざんそう言っ...全文を見る
○中林委員 それを踏まえて勝手に決めただけだということでしょう。  つまり、WTO協定では、最低量の輸入をする機会を与える、ミニマムアクセスの機会を与えるということで、それぞれが国際的に約束しているわけですよ。だから、その上限以内だったらどうぞということで、一応出してきている。...全文を見る
○中林委員 終わりますと言いましたけれども、答弁に出られましたので。  今おっしゃるとおり、機会を与えただけです。それに基づいて政府は統一見解を出したにすぎない。日本政府の勝手な解釈だ。そのことが明らかになりました。  以上で終わります。
03月16日第145回国会 衆議院 農林水産委員会 第6号
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○中林委員 私は、質問するに当たりまして、まず一言申し上げたいと思います。  これまで米の関税化をめぐって論議をしてきましたけれども、極めて未解明な問題をたくさん残しております。しかし、本日三時間の審議で採決をしようということは、今後の日本の農業にとって大変大きな禍根を残すこと...全文を見る
○中林委員 今外務省は大変なことをおっしゃいました。つまり、一般的には修正されなければ現在の譲許表が残る、今回の場合は、それならば今回は、農業協定のいわば特例措置を関税化に移行する、それにのっとってやっている、ただ、それは国内の手続にすぎない、WTOに通告はしたけれども、異議申し...全文を見る
○中林委員 国際的には何が通用するかということが今問われている問題ですよ。  それで、一九四七年のガット二条1(b)の規定で明記されていますが、この考えについて、さらに千九百九十四年の関税及び貿易に関する一般協定第二条1(b)の解釈に関する了解で、より譲許表の問題が強化されたわ...全文を見る
○中林委員 特例措置の附属書によって計算されて通告されたというのは私もよく承知しています。  でも、あの規定で6の要件を満たしてということがあって、それぞれ各国が譲許しなければそれは生きない規定になっているわけですよ。しかも、譲許というのは国際ルールなわけですから、よその国は何...全文を見る
○中林委員 WTOの農業協定そのものは国際ルールを規定しているものです。だからこそ九十日以内という規定がちゃんとあるわけですから、それによって譲許されない、修正が認められない、そういうことになれば、国際ルールは前の譲許表が残っていくわけですよ。結局、国内法令によって関税化を実施で...全文を見る
○中林委員 大臣は、極めて何か、アメリカがどのような立場をとろうともと冷静さを装おうとされておりますけれども、農水省はこんな冷静な立場はとっていないじゃないですか。新聞報道によると、アメリカにちゃんと説明に行って物別れに終わった、このようにも書いてあって、かなり慌てておられる様子...全文を見る
○中林委員 二国間交渉をこれからもやらないとおっしゃるわけですか。例えば、アメリカ政府が異議申し立てをした場合、アメリカとの間の交渉というのはやらないのですか。
○中林委員 異議が出た場合はWTO協定の場だとおっしゃいますけれども、二国間の間ということになるわけでしょう、アメリカから出たら。  その場合、「自由民主」という雑誌の中に、かつて自民党の農林部会長をやっておられた柳沢代議士が講演をされている中で、二国間交渉についてこういうふう...全文を見る
○中林委員 自民党の農林部会の責任者が、講演で、二国間交渉ということになれば、アメリカに対してはほとんど言えることはないんだと。つまり、アメリカの方が関税を引き下げよと言われると、それに対して異議を申し立てられないということを吐露しておられるわけですよ。  だから、私は、今回ア...全文を見る
○中林委員 前回の質問でも聞きましたけれども、義務輸入というのはどこに書いてありますか。WTO協定上あるんですか。
○中林委員 それは政府のそのときの統一見解ということであって、政府のいわば国内での解釈にすぎなくて、国際的にはどこにも通用しませんよ。  私は韓国の例も出しました。韓国は、自主的な判断で、ミニマムアクセスの譲許に書かれている数量よりも多く輸入している年もありましたけれども、おお...全文を見る
○中林委員 時間がもう過ぎておりますので、関税化は本当に禍根を残すことになるので、撤回を要求して、質問を終わります。
04月12日第145回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第3号
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○中林委員 まず初めに、平成九年度特別会計予算総則第十三条に基づく経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書(その1)、それには、広島県大竹市の東栄地区の港湾整備事業に対する国土総合開発事業調整費の使用に係る経費増額が含まれております。この事業の概要と、それから調整費使用の内容に...全文を見る
○中林委員 整備された港湾を利用するのは主にどこだと考えておられますか。
○中林委員 運輸省に説明を求めたところ、そちらから事前にいただいたペーパーでも、「大竹港の整備について」ということで「立地予定企業 主要企業四社」となっているわけですね。その四社というのは、ダイセル、日本板紙、大竹紙業、三菱レイヨン、この四社であることは明白です。  二期計画も...全文を見る
○中林委員 この瀬戸内地域はいろいろなところで大型な岸壁もできております。この第二期工事でやる事業では、製紙会社のこの二つの企業が専ら使うということはもう地元で言っているわけですよ。たかがこの二つの企業のためにそんなことをやる必要はないんじゃないか。私は、これこそ本当にむだ遣いに...全文を見る
○中林委員 自治体の問題だということで片づけないでいただきたい。私があえてここで取り上げたのは、もう一刻も放置できないだろうということで取り上げました。しかも、ここの学校からは本年で三回要望を出すけれども解決にはほど遠い状況にある、何ら返事がないと言うんですよ。だから、初めてこの...全文を見る
○中林委員 「安全指導の手引」できっちり出しているように、人命を何よりも尊重するという文部省の立場からやはり厳しい指導をしていただきたいということを申し上げて、次に移りたいと思います。  さらに、島根県の、これは松江市立の小学校の屋体の問題なんですけれども、母衣小学校という学校...全文を見る
○中林委員 平米当たりの差で見ると大分縮まってきたようには見えるけれども、しかし、この屋体の面積は千五百二十平米なんですね。そこで、計算すると、市の持ち出しが二千八百八十九万八千九百六十円、約三千万円ですね。やはり持ち出しになっているわけですよ。だから、ぜひ、実際にかかった費用に...全文を見る
○中林委員 これで質問が終わるわけですけれども、大蔵大臣に最後にお聞きしたいのです。  港湾整備のように、二社しか使わないようなところに多額の税金投入という計画になっているわけですね。ところが、本当に必要な、公的な学校のああいう事態のところになかなか予算が回っていかない。こうい...全文を見る
04月14日第145回国会 衆議院 農林水産委員会 第8号
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○中林委員 私は初めに、漁船損害等補償法の改正に関連してお伺いします。  地元の広島県漁船保険組合の皆さんに直接お話を伺ってまいりましたが、中央会もですが、この保険組合も単年度では赤字になっているということでした。広島の組合の話ですと、台風などの自然災害があると特に補償額が大き...全文を見る
○中林委員 今回の改正は団体からの要望ということもありまして、運営が円滑にいくよう、国庫負担、再保険料の保有割合だとか保険料の責任割合など、国がちゃんと責任を強めていくことを要望しておきたいと思います。  今回の改正で、先ほどから大変問題になっているプレジャーボートについての問...全文を見る
○中林委員 続いて、持続的養殖生産確保法案についてお伺いします。  まず、漁場の改善についてですけれども、昨年真珠養殖事業法を廃止するという審議がありまして、そのとき私は、真珠養殖業者の皆さんは、事業法を残して法律で過密養殖を制限してほしいと願っていると法律の廃止に反対してまい...全文を見る
○中林委員 一人一人になるとなかなかという話で、不公平感などがそこに存在しているんじゃないかというお話だったと思うのですけれども、しかし、本当に業者一人一人が問題なんでして、口々におっしゃるのは、今回被害が出た上にいかだを減らせと言われても、まさに死活問題にかかわって、なかなかそ...全文を見る
○中林委員 養殖業者の方々は、密殖することはよくないということは百も承知で、ただ、生活のためにやらざるを得ない、これだけ魚価が下がって景気も悪くなるというような中で、養殖業者の皆さんも自転車操業をやっているというのが今の状況です。だから、その年その年きちんと収入がなければ、せっか...全文を見る
○中林委員 私も法案を読みましたので、それがあるというのは知っているんですが、例えば、これは国策として減反なんかやったときに補助金が出たりという誘導措置があったわけですね。だから、今広島のカキがこれだけ壊滅的な打撃を昨年受けたものですから、やはり何らかの援助を検討していただけたら...全文を見る
○中林委員 厚生省に来ていただいていると思うんですけれども、厚生省の方はこの生食用のカキの問題、表示の問題ではどういうふうにお考えでしょうか。
○中林委員 広島のカキの被害に関連してですけれども、政府の対応についてお伺いしたいと思います。  実はこれは広島県に対して養殖漁業者の皆さんが要望された文書なんです。非常に切々と訴えられておりますので、少し読み上げたいと思います。  平常ならば水揚げするカキの売上で諸経費の支...全文を見る
○中林委員 実際に借りたい人が借りられないということのないように、実情を把握していただきたいと思います。  さらに、このとき、一つ大問題が出ておりましたのは、死んでしまったカキを処分する費用の問題なんですね。いかだ一台を撤去するのに十五万円かかる。それがつるされたままでは二次災...全文を見る
○中林委員 業者の方々は、大きな被害があったところで七、八割減をやっているのですね。だから、もうとてもじゃないけれども死んだカキの処理にまでなかなか、金銭的に処理するために手出しができないという非常に困った苦悩を打ち明けられたわけですよ。  だから、そういう共同で何かすれば資金...全文を見る
○中林委員 私は、やはり一番根本的には海の環境を守るということなんですけれども、輸入種苗がかなり原因になっているということを考えれば、やはりその検疫体制をさらに充実させるというかしっかりやっていただくということを要望いたしまして、質問を終わります。
04月22日第145回国会 衆議院 農林水産委員会 第9号
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○中林委員 まず私は、農業災害補償制度の見直しについて質問をさせていただきます。  例年のように続発する異常気象による各種の災害、それから豊作貧乏と言われる価格の不安定性、不況のもとで購買力が減少するなど、農家と農業をめぐる事態というのはますます深刻になってきています。こうした...全文を見る
○中林委員 昨年六月の農業共済新聞を見ますと、農水省の農業災害補償制度検討委員会の実務者検討会ということで、いろいろな意見が出ていて、組合などを単位に、現行七割補償から八割補償とすることができるよう選択制を導入する方向で見直しを行うべきであるという意見が非常に多かったと報告されて...全文を見る
○中林委員 難しいという御答弁では、なかなかそれぞれの共済組合の単位の農家の人たちは納得できないと思いますので、今後、北陸四県が今度の改正に伴って二割足切りになるということの推移も見ていただきながら、ぜひこれも検討をしていただくよう要望しておきたいと思います。  次に、果樹共済...全文を見る
○中林委員 これは果樹だけではありませんけれども、平成四年に「農業共済事業の普及推進について」というのが、五局長の名前で各都道府県知事あてに出ているわけです。これを見ますと、いろいろな事業をやるんだけれども、その目的に即して、農業共済への加入状況を事業採択上の判断要素とすることと...全文を見る
○中林委員 観光農園の人は、それは非常に簡単なことだとおっしゃっているんですね、被害の認定は。自分たちはごまかすつもりも何もないので、ぜひということを言っておりました。また、観光農園をやっている人は非常に前向きの人たちばかりでございますので、実情を把握していただいて、改善の方策を...全文を見る
○中林委員 続いて、次の森林開発公団法の一部を改正する法律案に入りたいわけですが、その前に、私は森林開発公団法の一部を改正する法律案そのものが日本の森林を育成していくということが基本になければいけないということで、その大前提として国有林のあり方そのものも問われていると思います。そ...全文を見る
○中林委員 昨日、初公判がありまして、それを見ますと、今法務省から報告された以上に、検察側が提示した中身というのはさらにひどいものだったというふうに報道をされております。例えば、盗伐されたトドマツなどは五倍に当たる七千二十六本に及ぶ。それから、被害額が一千万余りという報告でしたけ...全文を見る
○中林委員 保安林のその事実関係は間違いないですか。
○中林委員 今言われたように、農水省自体が、重大な事態だということで国有林販売業務適正化検討委員会というのを設置されて、報道されている以外にも、前橋だとか青森の三営林署を調査したと報道されているわけです。帯広で起きたことはほかでもあると疑う人がいても不思議ではない、こういうふうに...全文を見る
○中林委員 ぜひその調査結果は当委員会にお示しいただきたいというふうに委員長に要望しておきます。
○中林委員 それで、実は盗伐の問題で、平成五年、六年、七年、八年、九年、一体どのくらいの事故報告があったのかということで林野庁に資料を要求いたしましたところ、私は今回が異例のことかと思ったら、日常茶飯にかなりの量が行われているということで、もうびっくりいたしました。  この五年...全文を見る
○中林委員 公務員法違反までしてこういうことが常時やられているということについて私は本当に深い憤りを感じざるを得ません。  報道によりますと、やまりん以外の木材関連業者に実は二十一人天下っているという報道もあるわけですが、林野庁の方に資料を求めたところ、平成六年以前はわからない...全文を見る
○中林委員 公務員法で遵守すればできる、だったらできていたはずですよ。それができていないからこういう事態が起きている。それは、再就職の二年間という法の網の目をくぐって、二年たったらみんな、みんなでもないけれども、かなりの人たちが役職についているわけでしょう。もうそういう構図がちゃ...全文を見る
○中林委員 私は、大臣、今のこれに対応する再発防止のさまざまなことや、それから今後も調査を全国的にやるというのは当然のことだと思うんですが、その背景に、やはり国有林に対する整理統合など、昨年法案審議、法律になりましたけれどもやりましたよね。私は、そういう営林署の統廃合だとか人員の...全文を見る
○中林委員 今おっしゃった事業の最初の目的は、雑木林の人工林化、人工林を植えていくということだったと思うんですけれども、それの長期目標は既に九〇%を超えて、私は目標は達成しているんじゃないかというふうに思うんですね。  二十六年前から始まっているこの事業ですけれども、三十二路線...全文を見る
○中林委員 地元から喜びの声が上がっているというふうにおっしゃいますけれども、林道ということがわかりにくい林道なんですね、この大規模林道は。それは公道と公道を結んでいるということで、高速道路並みとはいかないけれども、七メートル幅ということになりますと、かなりの幅です。私も、今回資...全文を見る
○中林委員 時間が参りましたので、終わりますけれども、林道全般ですけれども、一メートル当たり単価が大体平均二十万円。今、本当に林業を前向きにやっている人たちは、むしろ作業道に力を入れてほしいと。この作業道は、一メートル大体千円とか二千円の単位でできる。林野庁の資料でも二万円ででき...全文を見る
05月07日第145回国会 衆議院 本会議 第27号
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○中林よし子君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となっております食料・農業・農村基本法案に対して、総理に質問をいたします。  総理、我が国の食料、農業は、未曾有の危機に直面しています。食料自給率は世界最低水準の四一%に低下し、農家は何をつくっても採算がとれず、農家数は、...全文を見る
05月18日第145回国会 衆議院 農林水産委員会 第13号
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○中林委員 今回の新農業基本法案をめぐっては、一番肝心かなめの中心課題は、四一%まで下がった自給率をどう向上させるか、これが基本的な問題だというふうに思います。  しかし、第一回目の当委員会の審議を通じて、政府が、国の責任で、本気で自給率を向上させる立場に立っているとはとても思...全文を見る
○中林委員 藤田スミ議員の同じ質問に対して、さらに、今言われましたように、国内の農業生産を基本としてというのは、維持拡大を図るという表現よりも強い意思が込められているのだと。今もそのように重ねて答弁されたわけです。  それならば、去る四月二十八日に農水省が出しております「次期W...全文を見る
○中林委員 私は、大臣の答弁というのは詭弁だと思いますね。本当に純粋に考えて、国内生産を増大しなければ自給率は上がらないということはもうわかり切った話ですよ。その文言を欠落させたということ自体が、私は、大臣が今答弁されるように、それに書き込むことよりも強い意思のあらわれだなどとい...全文を見る
○中林委員 やはり逃げていらっしゃると思うのですね。この新農業基本法の一番中心は、四一%まで自給率が下がった、これからどう引き上げていくか、政府は国としてどういう責任を持つかということであるならば、今答弁を聞いていると、強い意思を持っているとか今後決めるんだとか〇・何%ではだめだ...全文を見る
○中林委員 やはり言い逃れ、責任逃れの答弁にすぎないと思いますよ。それは、今まで私たちが経験を持っていないならば、今大臣がおっしゃったような、自然条件がどんな条件が来るかわからないとか、国民はどんなものを食べるかわからないとか、いろいろなことの条件は多々あるでしょう。だけれども、...全文を見る
○中林委員 今お話を聞いていると、消費者がまず食べるものが変わっていった、それから、農業者が、都市の労働者との格差が広がって、なかなか農業をする人が少なくなったんだ、若者が引き継がない、年寄りばかりが多くなったなどなど、本当に政府の責任というものをどのようにお考えになっているのか...全文を見る
○中林委員 自由化の問題が原因だったということをなぜあなたはお認めにならないのか本当に不思議でならない、私はそのように思います。  大臣、一月二十四日のNHKテレビ「世紀を越えて・一頭の牛が食卓を変えた」というのをごらんになりましたか。
○中林委員 今はビデオというものもあるんですよ。これだけ重要な特集を組んだ。私は、今からでもぜひ大臣に見てほしいです。多分農水省はお持ちだと思いますよ。ぜひ見ていただきたいと思います。  ここで、実は、さまざま報道があったわけですけれども、こういうことが報道をされております。 ...全文を見る
○中林委員 大臣は本当に、農産物の輸入自由化があって、それが今の食料自給率を下げたということをなぜお認めにならないのか。消費者の嗜好が変わったんだ、食生活が変わった、最初にそちらありきみたいな、言説がまるで違うというふうに私は思います。  それは、私は、農産物自由化がこの自給率...全文を見る
○中林委員 だから、農産物の輸入自由化、これによって農産物の輸入が増大したというのは当然でしょう。しかも、中川大臣じゃないけれども、大臣の私的諮問機関の報告なんですよ。それで、今回の農業基本法をつくるに当たって、その結論部分として、要因の一つとして、今読み上げたようなことを結論づ...全文を見る
○中林委員 あなたは本当に都合のいいことだけおっしゃる。主要食料、それに当てはめて考えてみなさい。サクランボの話だけじゃないですよ。小麦だとか大豆だとか野菜だとか果物、牛肉、これら大方によってカロリー自給率というのは計算されるわけでしょう。チェリーがどの程度自給率低下に影響するか...全文を見る
○中林委員 私が聞いていることにまともな答弁してくださいよ。そんなこと一言も聞いていないですよ。だれが消費者にチャンスを与えることになるかなんて聞いたんですか。とんでもない答弁ですよ。  大臣はお認めになりませんけれども、事実、農水省の、あなた方の報告書によってもちゃんとそうい...全文を見る
○中林委員 イギリスの二百年来の歴史を振り返っておっしゃいましたけれども、私は、農業政策に対しては、この二百年、百五十年ぐらいの歴史だというふうに思うのですが、大臣いみじくも、自由化路線をとって、安い農産物がどんどん入るに任せて、そして機械などを売っていったんだと。日本と一緒じゃ...全文を見る
○中林委員 ここに一九九六年九月十六日付の読売新聞の報道があるのですが、この報道を見ますと、ウルグアイ・ラウンド交渉の過程で、食料安保は国際分業、つまり輸入ですが、それと食料備蓄で対応すべきだとしたアメリカなどの主張に屈服した感がある、こういう論評をされているわけですね。  ア...全文を見る
○中林委員 これは二条をちゃんと読むと、「国内の農業生産を基本とし、」最後に「なければならない。」という義務規定になっているけれども、「とし、これと輸入及び備蓄とを適切に組み合わせて行われなければならない。」ということですから、輸入も義務づけられている。大臣が同じようにおっしゃれ...全文を見る
○中林委員 それならば、具体的にお伺いします。  日本はアメリカからの食料輸入に依存している部分が非常に多い。これはJAが年次ごとに「ファクトブック」というのをずっと出しておられます。この中で、アメリカの輸入が全体の輸入の中でどの程度を占めているのかと。日本は農産物輸入の多くを...全文を見る
○中林委員 ただ、わざわざこの十八条をつけた。安定的な輸入を確保するためには必要な施策を講ずるということで、あらゆる施策を講ずることになるわけですからね。  そうなると、今、自給率が非常に低い大豆や小麦や牛肉など、アメリカがいろいろなことを言ってきたら、それに従わざるを得ない。...全文を見る
○中林委員 もう質問の時間が終わりますけれども、私は今まで、るる、事実をもって農産物の輸入自由化というのが食料自給率を低下させたことは間違いないと言うのに、大臣は絶対お認めにならない。しかも、今度は新たに輸入の義務規定が入ったということは、本気で食料自給率を上げる、国内生産を基本...全文を見る
05月20日第145回国会 衆議院 農林水産委員会 第15号
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○中林委員 まず初めに、今回の食料・農業・農村基本法案の第十九条、不測時における食料安全保障についてお伺いします。  この規定は、第二条の四項の規定に基づいて、そういう場合にということなんですが、この第二条第四項は、「凶作、輸入の途絶等の不測の要因により国内における需給が相当の...全文を見る
○中林委員 その場合、第十九条で、「食料の増産、流通の制限その他必要な施策を講ずるものとする。」ということになっているわけですけれども、戦争の場合を想定して、これは農水省だけで考えるわけにはいかないんじゃないかというふうに思うのですけれども、防衛庁とも相談されているのでしょうか。
○中林委員 今後の問題なのか、もう既に防衛庁と連携をとって協議を具体的に始めていらっしゃるのでしょうか。
○中林委員 私も、その不測の事態に、食料の安定供給というのを当然国として考えなければいけないというふうには思うのですけれども、輸入との適切組み合わせによってという義務規定は、食料を安定的に国民に供給する、国内生産を基本としてというのが大前提としてあるわけですけれども、私は、これは...全文を見る
○中林委員 大臣、本当に私はまじめに考える必要があると思います。  もちろん国内でいろいろ不測の事態はあるでしょう。凶作という場合もあるわけです。その場合、緊急に米を輸入しなければならない事態、私どもも経験して本当に大変だったと思うのです。そのときに、もっと備蓄があれば、本当に...全文を見る
○中林委員 基本的な考えは、私も大臣も一致しているというふうに思います。  そこで、改めて、中山間地の持っている値打ち、それを金額に換算しているいろいろな試算があるわけです。公益的機能の問題で、農水省の農業総合研究所の一番新しい資料、一九九八年の試算によりますと、公益的機能の経...全文を見る
○中林委員 政府はこの法律の目的をこのように実は言っております。「特定農山村地域について、地域における創意工夫を生かしつつ、農林業その他の事業の活性化のための基盤の整備を促進するための措置を講ずることにより、地域の特性に即した農林業その他の事業の振興を図り、もって豊かで住みよい農...全文を見る
○中林委員 当時の法律制定の時期にさまざまな融資制度があるなどというのはわかっております。にもかかわらず、こういう融資制度もつくった。それによってバラ色の絵を描いて、市町村には計画をちゃんと立てろということで、いわば市町村は計画は立てたけれども、それは計画を立てる負担だけが残って...全文を見る
○中林委員 毎日生活して、農業生産に励んでいる人たちはこの法律だけでやっているわけじゃないというのは私もわかります。さまざまな条件の中でやっているわけです。  たまたま今いい条件のところだけおっしゃいましたけれども、あの法律のときに、所得補償はやらなかった、融資に変えられたとい...全文を見る
○中林委員 まだ検討する項目が余りにも多いということで、私はちょっと唖然としております。  そこで、例えば対象地域の問題で、五法が適用できるのかどうか、そこもまだ固まっていないというお話だったのですが、この農政改革大綱で見ると、今言われたように、耕作放棄地の発生の懸念の大きい一...全文を見る
○中林委員 さらに、対象農家の問題なんですけれども、これは集落協定というものを結ぶんだと思うのですけれども、その集落協定を結ぶという対象農家はどういうものを考えていらっしゃいますか。
○中林委員 耕作放棄地をその集団で取り込んでいくというようなことを集落協定に盛り込もうとされているようですけれども、そうじゃないんですか。違うんですか。  では、ちょっと一緒に答弁してほしいのですけれども、この集落協定を結んで、それ以外の、例えば、新規参入をどうするかということ...全文を見る
○中林委員 大臣、私ぜひ聞いてほしいと思うのですね。  今回のこの条件不利地域に対する直接所得補償というのは、日本共産党もずっと一貫して主張していましたし、やはり多くの条件不利の地域の農家からは待たれている施策だと思うのですね。  もう既に自治体としてこういう施策を実行してい...全文を見る
○中林委員 それならば、素直に聞いていただきたいと思います。  多くの中山間地の農家の人たちは、要するに条件をつけてほしくない。  今大臣おっしゃったように、傾斜も違う、作物も違う。そんなことは百も承知ですよ。しかし、EUでやられているこの条件不利地域に対する補償の問題は、例...全文を見る
○中林委員 本当に素直でないと思いますよ。  だから、傾斜地が、それは角度が幾らというところでするのはあるでしょう。ただし、例えば何アール以上つくっていないとだめだとか、一定の要件を満たしていないものは全部足切りするよというようなことではなくして、地域は、そういう法律に基づいて...全文を見る
○中林委員 食料自給率を上げ、さまざまな国民に対する施策をやろうと思えば、予算がふえなければ本当にそれは実現できないだろうというふうに私は思います。  そこで、今申し上げましたこの答申のことで聞きますけれども、財政措置の効率的、重点的運用を明記しているわけです。「厳しい財政事情...全文を見る
○中林委員 例えば、EUは地域だとか対象の条件をつけていないということを私申し上げましたけれども、EU並みに実施したらどの程度の予算が必要になるかということを試算されたことがあるのかどうか、まずそれをお伺いしたい。  農水省がこの検討会に出している資料があるわけですけれども、こ...全文を見る
○中林委員 お話を聞いていると、いかに限定していこうか、いかに予算も少なくしていこうかと、そっちの方向にしかどうも答弁が聞こえないんですよ。本当に中山間地の農家の方々の実情、実際に適用できるようなことをやろうと思えば、あらゆる試算があってしかるべき。だから、全体の枠が決まらなけれ...全文を見る
○中林委員 だから、素直に意見を取り入れたいなどとおっしゃるんだけれども、都合の悪いことは本当に取り入れられない。私は本当にここにも、具体的なものが示されないで論議しなさいと言われても、論議しようがないような、こっちに行くのかあっちに行くのかわからないようなことで、都合が悪いこと...全文を見る
○中林委員 それにしても、この報道は、極めて詳しく具体的に農水省の試算だと言われている中身を報道しております。「工事を再開した場合、工期は八年間と見込まれ、干拓予定地から水を抜いて干し上げ、約千三百ヘクタールの農地と道路や貯水池を造成する基盤整備などに約五百十億円かかるとしている...全文を見る
○中林委員 では、委員会すべてが終わってから公表するということですか。
○中林委員 この中海国営干拓事業は、昭和四十三年から始まっております。実際は昭和三十八年から始まっているわけですが、工事は四十三年からということで今日まで来ているわけですが、この五百億円追加ということがもし真実ならば、一千億円をはるかに超える事業になります。  この間の島根県の...全文を見る
○中林委員 時間が参りましたので終わりますけれども、公共事業が全部必要でないとは言っていないんです。余りにもゆがみ過ぎているんじゃないか、国民が望んでいないようなものをさらに引き続いてやろうなどという愚策はやめるべきだ、こういうことを申し上げているわけです。そのことを重ねて申し上...全文を見る
05月25日第145回国会 衆議院 農林水産委員会 第16号
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○中林委員 きょうはどうもありがとうございます。最後でございますので、よろしくお願いします。日本共産党の中林よし子でございまして、地元島根県でございますので、よろしくお願いします。  私は、今回の食料・農業・農村基本法という法律をつくる以上、本当に日本農業の再建、そして、とりわ...全文を見る
○中林委員 美都町の佐々木町長にお伺いするわけですけれども、私は、かつて水害があったとき、ちょうどお見舞いに行ったときに、町長さんから山を美都町で守っていくことがいかに大切かというお話を直接お伺いして感動を覚えたことがあるんです。美都町の町民一人で何人分もの国土を守っているんだか...全文を見る
○中林委員 平塚さんにお伺いしますけれども、今町長さんが財源問題ということをおっしゃって、平塚さんも先ほど財源問題に触れてお話をされました。直接支払い問題で、この財源問題なんですけれども、国の財政の逼迫を理由に削減があってはならないとおっしゃったわけですが、私もそう思います。 ...全文を見る
○中林委員 続いて平塚さんにお伺いしたいのですが、多様な担い手の確保の問題で、女性の農業参画の必要性を訴えられました。現に女性の担い手というのは非常に大きな役割を果たしているわけですが、今回の基本法案の二十六条に女性の参画の促進がうたわれました。うたわれているのは私も大賛成なんで...全文を見る
○中林委員 消費者の立場からの本田さんにお伺いしたいんですけれども、とてもいい資料を見せていただきました。食生活関連のアンケート調査で、第一位は鮮度を基準にする。第二番目は安全性、第三番目は価格、全体統計のまとめでそういうふうになっているわけです。これから見ますと、やはり鮮度にし...全文を見る
05月26日第145回国会 衆議院 農林水産委員会公聴会 第1号
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○中林委員 日本共産党の中林よし子でございます。  きょうは、公述人の皆さんには貴重な御意見を聞かせていただきまして、本当にありがとうございます。  今度の新しい農業基本法というのは、本当に待ったなしの課題だというふうに思っております。とりわけ、農業を再建して食料の自給率を上...全文を見る
○中林委員 引き続いて河相先生にお伺いしたいと思うわけですけれども、政府のこれまでの輸入自由化政策が今日の食料自給率の低下を招いた、このようにお述べになりました。私もそのとおりだと思うのですが、ただ、今回の法案審議を通じて、政府は、国民の食生活が変わったこともその大きな原因だとい...全文を見る
○中林委員 信田公述人にお伺いしたいと思います。  北海道の農家の方々の大変な御苦労の実態が述べられましたけれども、負債が増大するとか離農がたくさん続くとかということで、私は本当に心が痛みます。そういう方々への対策がなければ、この新しい農業基本法も生きないのではないかと思うわけ...全文を見る
○中林委員 河相先生にもう一度お伺いしたいのですけれども、自給率向上のために国内生産の増大というのは欠かせないわけですが、それを増産していくためにも家族経営の位置づけ、これが非常に重要だとおっしゃいました。  今度の法案での家族経営の位置づけ、これについてどういうお考えをお持ち...全文を見る
○中林委員 河相先生に引き続いてお伺いしますけれども、今回の法案はWTO協定に見合うもの、これだけを満たしているとお話があったわけです。  私どもも、農業というのは、やはりWTO協定に、体をそういう洋服に合わせるのではなくして、本当に日本の農業、食料の自給を向上させていくために...全文を見る
○中林委員 どうもありがとうございました。終わります。
05月27日第145回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第6号
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○中林委員 私は、まず、岡山県備中町の陥没問題について質問をいたします。  この岡山県備中町の平川郷というところでは、昨年八月から今日まで、道路だとか河川だとか小学校などで、陥没だとか地盤沈下が相次いで生じております。  この一帯は八十八戸の住宅があって、二百二十四人が住んで...全文を見る
○中林委員 町それから県は、毎日毎日被害が進行したり拡大しているということで、本当にもう対策を早急に講ずる必要があるということで、それなりの対応をしているのです。私は、やはり国としての取り組みを強化していただきたいというふうに強く思います。  といいますのは、カルスト台地でこれ...全文を見る
○中林委員 国としての対応を本当に強く求めたいと思います。  それでは次に、昨年私は、中国山中の、岩国米軍基地から飛び立った、米軍がエリア567と言われているところの危険な飛行について質問をいたしましたけれども、それに続いて、このエリア567の問題で質問をさせていただきます。 ...全文を見る
○中林委員 許可はしていないということですけれども、調整して使わせている、こういうことだと思うのですね。それは、もう米軍であれあるいは民間機であれそこを使ってもよろしい、調整さえつけば、という話だと思うのですね。そうすると、これは少なくとも防衛庁が一応許可、調整という、使ってもよ...全文を見る
○中林委員 私は大変無責任だというふうに思います。これまでも、県だとかあるいはその関係の自治体からこういうことがやられているという報告は上がっているはずだというふうに思います。  そこで、実は米軍の兵隊そのものが、広島のテレビ、RCCでのインタビューに答えている。岩国米軍基地の...全文を見る
○中林委員 話し合いを行っているというようなことで、これがやめられるはずもない。  そこで、外務省とアメリカとの間で、この一月に日米の間で低空飛行に関しては合意事項がありました。しかし、これが結ばれた後にも、実はこの地域ではそういう訓練が頻繁にやられているという証言が次々に挙が...全文を見る
○中林委員 質問時間が終了という知らせが来たので、きょうは外務省の方にも来ていただいているのですけれども、お答えいただきませんが、日米地位協定でも、こういう戦闘訓練をする地域、これは海上で十五カ所わざわざ設けているわけですよ。私たちは、地位協定で、これを認めているわけじゃないけれ...全文を見る
06月02日第145回国会 衆議院 農林水産委員会 第18号
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○中林委員 まず、私は、先般に引き続いて、中山間地農業の振興の問題についてお伺いしたいと思います。  先般、中山間地域等直接支払制度検討会中間とりまとめというのが発表になりました。この概要を私も見たわけでございますけれども、特に農家の人たちにとって一番の関心事は、対象地域がどう...全文を見る
○中林委員 その、絞り切れていないということが大変問題だと思うのですね。  じゃ、具体的な事例がございます。これは、先般の当委員会での議論でも、大蔵省も実は中山間地域を視察したんだ、この検討のために見たんだという話があったわけです。五月十五日ごろですけれども、島根県の柿木村とい...全文を見る
○中林委員 いや、ファンタジーという農業生産法人です。
○中林委員 大蔵省、確かに重点的、効率的、この言葉を使うのですよ。重点的、効率的ということは、こういう山間の小規模なところに予算を出すのはむだだという、効率上からいってむだだという考えを示したのですよ。具体的な事例は知らないとおっしゃいますけれども、しかし具体的に、大蔵省の人がこ...全文を見る
○中林委員 今局長が言われたように、私は対象地域を最初問題にしたわけですけれども、対象者という項目の中でそういう二つの意見があるということが、この中間取りまとめでも述べられております。このこと自体私は、本当は重大な問題だと思うわけです。だから、一団の農地ということで、実は多面的機...全文を見る
○中林委員 私は、この審議の途中に中間取りまとめが出ました。だから、これは検討に値して、そして、これをもとに条件不利地域に対する直接支払いがどういう形になっていくのかということが、実は農水省としての一定の基準があって、それに基づいた論議ができると思ったのです。しかし、この中間取り...全文を見る
○中林委員 私は、イデオロギーなどで話しているわけでは決してありません。余りにも違い過ぎるわけですよ。下限を設けない、いや一定の限定をすべきだ、両方の意見がございますなどと言って示されても、これは、では検討会に白紙委任をして、農民にとってみれば、うちの農家が所得補償の対象になるの...全文を見る
○中林委員 私、本当に自信を持って言われないから、ぼそぼそと言うことになるんじゃないかと伺いました。  九二年には、いわゆる新政策が発表されました。それ以降、農政は新政策に沿って強引に展開されました。九二年当時の食料自給率は四六%でした。そこで、新政策では、食料自給率について、...全文を見る
○中林委員 今の大臣の答弁は、新政策が出たときの大臣の答弁と全く変わっておりません。新たにつけ加わったのは、魚介類の話をされました。これが新たに加わったと思います。農水省から資料をもらって、魚介類の国内生産が減少したからだという理由が一つ加わっておりますけれども、これは、全体のカ...全文を見る
○中林委員 私は、今度の新しい基本法案で、基本計画を策定してそれに向かうということの中に、大体全部が逃げ込まれているなというふうに思ったんですね。  それは、新政策を出したときにも、実は同じような方向が言われているわけですよ。二〇〇〇年までで自給率を五〇%にするというのも、農産...全文を見る
○中林委員 大臣、新政策がもう破綻しているわけでしょう。これさえやれば自給率は上がるということを当時の農水大臣は言った。以来、何人大臣がかわったことでしょう。私はこの十年間の会議録を見て、これだけ大臣の顔ぶれがかわっていった、その都度その都度同じ答弁の繰り返し繰り返し。中川大臣は...全文を見る
○中林委員 日本共産党の中林よし子でございます。  今回の食料・農業・農村基本法案に対して最も重要な問題は、日本の食料自給率が四一%という極めて低いところに低下している、つまり、七千万人分の食料は外国に依存する、この異常な状況からどう抜け出していくかということが問われているとい...全文を見る
○中林委員 総理がそう言われるならば、ますます不安になってくるわけですね。  だから、この法案の条文上では、基本計画でそれは決めるということになっていて、本当に小渕内閣挙げて自給率向上に向かうという、そういう総理の御決意といいましょうか、私はそういうものをお伺いしたかったわけで...全文を見る
○中林委員 総理も同じ認識でしょうか。
○中林委員 この新政策スタートに当たって、実は自給率が五〇%を割って四六%までなった、もうこれに歯どめをかけなければならない、したがって規模拡大をして、そして日本の農業を集約的に進めていくならば自給率低下に歯どめがかかり、そして二〇〇〇年には自給率五〇%に行くんだ、そのときにも消...全文を見る
○中林委員 反省すべきは反省するともおっしゃいました。自給率の低下の原因、政府は何をしなければならないかといったその方針、これがずうっと一貫して繰り返し出てきて、今度の新しい農業基本法案がその反省の上に立って、私は、食料の自給率がこれなら上がるよというものが出てくることを期待して...全文を見る
○中林委員 ウルグアイ・ラウンド交渉でWTO協定を結んでそこに組み込まれた日本政府の卑屈さというものが、今、私は総理の答弁ではっきりしたと思うんです。  実は、それまでの政府の対応というのは、関税化というのは、必ずそれは引き下がっていき、これは自由化につながっていくものだという...全文を見る
○中林委員 大臣と私はこれまで随分論議をしてきて、きょうは総理と論議したいということで、総理に対して質問を行っているわけです。だから、農水大臣のお考えはもうこれまでもたくさん聞いてまいりました。  そこで私は、農水大臣が、いや、これは市場原理万能じゃないんだよ、ちゃんと価格補償...全文を見る
○中林委員 質問時間が参りましたので終わりますけれども、本当に今度の法案が、輸出入国のバランスを欠いていると政府が言ってきたWTO農業協定に合わせたもので、それに対する敗北主義だとも、中央公聴会で、ある大学の先生が指摘をされました。日本共産党は、本当に食料自給率が引き上がるように...全文を見る
○中林委員 私は、日本共産党を代表して、食料・農業・農村基本法案に対する修正案の提案理由を説明いたします。  食料自給率は今や四一%に低下し、世界でも最低水準です。農家数は、一九六〇年からはほぼ半減し、耕作放棄地は、四国全体の耕地面積に相当する十六万二千ヘクタールと、このままで...全文を見る
06月03日第145回国会 衆議院 本会議 第35号
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○中林よし子君 私は、日本共産党を代表して、食料・農業・農村基本法案、新農業基本法案に反対の討論を行います。  反対の理由の第一は、本法案が食料自給率の引き上げを農政の中心課題としていないということです。食料自給率は今や四一%に低下し、世界でも最低水準です。食料自給率の引き上げ...全文を見る
06月30日第145回国会 衆議院 農林水産委員会 第21号
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○中林委員 まず、質問に入る前に、今回の大雨によって大変な被害が出てまいりました。被害を受けられた方々に心からお見舞いを申し上げ、そしてお亡くなりになった方もたくさんありますので、まず御冥福をお祈り申し上げたいと思います。  さて、法案の審議に入りたいと思いますが、新しい農業基...全文を見る
○中林委員 確かに農用地区域の指定がされて一度はふえてきましたけれども、私、農水省側から資料をいただきまして、一九八五年から九七年まで十二年間、約十四万ヘクタール、農用地区域内の農地が減っている。だから、本来は転用も制限されて守られるべき優良農地とされているにもかかわらず、実際は...全文を見る
○中林委員 本来、規制の網がかかって、守られるべき優良農地とされている農用地区域内の農地、これがほかのところ、全体の農地の減少率よりもその進みぐあいが緩やかだからということでよしとされるのはいかがなものかというふうに思うんですね。それならば、その転用規制の網をかけている意味がない...全文を見る
○中林委員 だれに向けて出された資料なんですか。
○中林委員 勉強していくためということだったのですけれども、この背景は、実は第四次緊急国民経済対策に向けて、開発のために農地法を改正して農地を放出せよということで、私は、現行の通達でもこれだけ転用ができるということで、構造改善局としてまとめられたものではないかというふうに思うので...全文を見る
○中林委員 私は、今局長がおっしゃったことは、実は大変な問題を含んでいる。だから、優良農地を確保しつつというのだけれども、やはり開発の要求にはそれなりにこたえなければならない面もあるんだという話もされているわけですね、計画さえちゃんと立てればという話なんですけれども。これで本当に...全文を見る
○中林委員 私、一番最初に、この十二年の間に大体青森県の農用地区域内の農地が減った計算になるという話をしましたね。その原因もただしましたが、実は、この間の通達の状況を見れば、当然こういうもの、これに基づいて、例えば国道や県道沿いにドライブインができたり、ガソリンスタンドができたり...全文を見る
○中林委員 私の立場は、農用地を本当にしっかり守っていこうということをぜひ皆さんと御一緒に進めたいということなんですよ。しかし、今までしっかり規制の網がかかっていたものが、通達によって、これもよろしい、これもよろしいということで優良農地が奪われている事例が余りにも多いということで...全文を見る
○中林委員 今まで言いましたように、通達に沿って、こうやれば除外はできるとか、それからこれなども、実は代替地として求めてきているわけですから、それは原則的には合っているでしょう。でも、優良農地としてせっかく確保した、ところがそういう意味で除外されていくということ自体が、私は今の農...全文を見る
○中林委員 私は、今まで、除外するためにいろいろな通達が出される、それから優良農地であっても転用ができるようなことがどんどん出されてくる、それを法制化するということ自体、本当に農業は守れない、農地は守れないというふうに思うわけです。  具体的にもう一つ、具体的といいましょうか、...全文を見る
○中林委員 今回の法改正で農用地区域の指定基準が法制化されるということになると、政令で定める規模、現在、通達では十ないし二十ヘクタール、それがないと農用地域に指定されないとなるわけです。すると、さっきも言いましたように、飛び地になって小さい農地、あるいはこれまでの経緯でモザイクに...全文を見る
○中林委員 農地を本当に守るという意味で、去年農地法の改正の話が出たわけですけれども、そのとき問題になった優良田園住宅促進法、この問題が、私は、農地を守る上でも非常に重要な今後の問題になるというふうに思うわけですね。日本共産党は、これが農地をつぶしていくものであると指摘をしてまい...全文を見る
○中林委員 昨年の審議の中でも藤田議員が明らかにされているわけですけれども、農振白地と農振外農地合わせて千二百八十八万ヘクタールが優良田園住宅開発可能地ということで、四百兆円プロジェクトの一つの資料として提出もされて、私は本当にびっくりしているわけです。だから、本当に農水大臣は優...全文を見る
○中林委員 新農基法案の審議のとき、大臣は繰り返し繰り返し自給率向上ということをおっしゃったわけですね。そうなると、農地と自給率の問題というのは私は不可分だというふうに思います。  実際、農水省の新農基法の審議に当たっての資料を見ると、二〇一〇年、農地がどうなった場合はどのぐら...全文を見る
○中林委員 終わりますが、国民に必要な農地の総量も示せないで、今の御答弁だけではとても農地が確保、維持できるというふうには考えられないことを申し上げて、私の質問を終わります。
07月13日第145回国会 衆議院 農林水産委員会 第23号
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○中林委員 私は、日本共産党を代表して、卸売市場法及び食品流通構造改善促進法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  反対の第一の理由は、競りの原則を廃止することによって、相対取引の増大を招き、ひいては、公正、公平、公開の原則からの後退につながるからです。  競り原則...全文を見る
○中林委員 私は、日本共産党を代表して、農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律案に対する修正案の提案理由を説明いたします。  まず初めに、今回の改正で、品質表示基準の対象をすべての飲食料品に拡大し、生鮮食料品には原産地の表示を行うこととされます。これらは消費者からの強...全文を見る
07月21日第145回国会 衆議院 農林水産委員会 第24号
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○中林委員 私は、日本共産党を代表して、家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律案の修正案の提案理由を説明します。  家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進は、畜産農家もその必要性を認めているところですが、同時に、処理のための施設や機械に多額の投資はできないという...全文を見る
07月28日第145回国会 衆議院 決算行政監視委員会 第10号
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○中林委員 私は、前回、五月二十七日に続いて、米軍機の無法、不当な訓練、特に岩国米軍基地がやっているエリア567での危険な訓練の問題について質問をいたします。  私の質問のときに、運輸大臣が、米軍が当該訓練・試験空域で安全上問題がある訓練を行っていないものと理解している、こうい...全文を見る
○中林委員 それならば防衛庁にお伺いしますけれども、この周辺空域について、米軍の使用調整をしているということになっているわけですけれども、エリアQ、7を米軍が使用する際に、自衛隊がやってはならない訓練はやらないという条件を米側に対してつけているのかどうか、お答えください。
○中林委員 運輸省は、米軍機が飛ぶことについては自分たちの及ぶ範囲ではないと言い、自衛隊の訓練空域になっているところでいわば調整して米軍機が飛んでいる、その責任を負っている防衛庁も、防衛庁自身はこの訓練空域のところでは初歩的な訓練しかやっていない。今、米軍機の目撃されている空中戦...全文を見る
○中林委員 そうなると、わざわざ石見空港が開港したときに、それまでは自衛隊の訓練空域だったところから、石見空港の下の部分、先ほど言った空港周辺、距離は十六キロ、そして高さは一万四千フィートの間は除外をしているわけですよね。それにもかかわらず、自衛隊は飛ばないにもかかわらず、米軍の...全文を見る
○中林委員 今の答弁、よくわかりません。  そうなると、そこを勝手に飛んでいる、米軍ですからアメリカに責任があると。日本の安全について、日本の政府は責任をだれも持たないのですか。
○中林委員 そもそもこの自衛隊の訓練空域を米側が使いたいと言ったときに、調整して又貸ししているというときに、アメリカが、米軍機がそういう危険な飛び方をするということを運輸省は想定して又貸しをしているんですか。
○中林委員 そうなると、これは重大な問題をあなた方はおっしゃっている。私は大臣がなぜ答弁に立たれないのか不思議でならないわけですが、少なくとも運輸省は、石見空港が開港した時点で、その空港のいわば安全を担保するために自衛隊の訓練空域から除外しているわけですよ。そこを、又貸しした米軍...全文を見る
○中林委員 どこの外務省かと思うばかりの答弁でございます。  少なくとも私は、今外務省がそういう御答弁になりましたので、低空飛行訓練について一月十四日に日米合意が六項目にわたって取り交わされましたが、これ自体が非常に実効性を伴わない合意事項だというふうに思うわけです。  例え...全文を見る
○中林委員 今申し上げました具体的な日曜日の日付の飛来が不可欠な訓練だったという、その詳細な中身は後で報告してください。  大臣にせっかく来ていただいております。最後に一問、大臣に御答弁いただきたいと思うわけですけれども、島根県益田市の石見空港に、岩国米軍基地の米軍機FA18戦...全文を見る
○中林委員 時間が参りましたので終わりますけれども、米軍の安全を守ると同時に、日本国民の安全、命を守るということで、これまでの論議を通じて、米軍がどんなに飛ぼうとも、どんなに着陸しようとも手も足も出ない日本の政府の弱腰外交に、私は極めて遺憾ということを申し上げまして、質問を終わり...全文を見る
07月28日第145回国会 衆議院 農林水産委員会 第25号
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○中林委員 私は、まず農業者年金制度の問題について質問をいたします。  今までもるる質問がありましたけれども、この制度は二十八年前に、農業者の老後の生活安定、福祉の向上、それから経営移譲を通じての農業経営者の若返り、相続時の農地の細分化防止、経営規模の拡大、これを目的として発足...全文を見る
○中林委員 要するに、農業では生活できない状況がこの間進行したと思います。だからこそ、専業で農業をやる人自体がこんなに激減する。まさに、そこには政府の農業政策そのものに原因があったということを指摘せざるを得ませんし、その反省なしには、農業者年金制度そのものを今研究会において見直し...全文を見る
○中林委員 家族協定の問題は藤田議員が新農基法の審議の中で、それが進まない原因として、女性の土地の権利がなかなかちゃんとできない、税制上も実は阻害されているという問題を大臣に提起して、一肌脱いでほしいという話があったわけで、それはそれとして努力をしていただきたいということを重ねて...全文を見る
○中林委員 研究会で検討検討ということで確約がいただけないのが大変残念ですが、私どもは今回の改正というのは、長引く消費不況に加えて、農産物の輸入の増大だとか農産物価格が低迷しているということで、凍結というのは当然のことだというふうに思っております。  しかし、不安なのは、その凍...全文を見る
○中林委員 今、農業者年金の負担感の問題を言いました。だから、本来は農水省が、農家経営が成り立っていくようにこの分野に対する予算措置も十分やっていただきたいというふうに言うわけですけれども、なかなか、検討するとか研究会でということで逃げられて、財政事情を理由に前向きの回答がないわ...全文を見る
○中林委員 当委員会にこういうものを出せと言われれば出すというような姿勢では、やはり進んで公表する立場にないと思います。疑惑が晴れたと大臣はおっしゃるわけですが、私は、これを読む限りでは、とても疑惑は晴れていないというふうに思うのです。  だから、そういうものは予算執行の問題で...全文を見る
○中林委員 私は今、別人だということは、それぞれ一名ずつですから、二名の者がそういうことを指摘したということだと思うのですね。たとえ一名であっても、事実を明確に主張した者がいたということは極めて重大な問題だというふうに思います。  高木事務次官の七月五日の記者会見で、たくさんの...全文を見る
○中林委員 あったと言った者が、予算決定の問題と、それからもう一点の調査でそれぞれ一名ずつはありましたといっても、ほかの大部分が否定したから、それで、言ったということに対する裏づけのものが出なかったというだけでなかったと言うのは、やはり余りにもこれは調査不十分だというふうに思いま...全文を見る
○中林委員 それは本当に重要な問題だというふうに思います。  そこで、私は次に、一括再委託の問題、これも非常に重要な問題だと思うのですね。中間報告で、平成八年までは通達が生きていて、「基本計画作成主体は、基本計画の作成を全国農業構造改善協会、日本農村情報システム協会、農林漁業体...全文を見る
○中林委員 今局長はすべてだというふうにおっしゃいましたけれども、もし新たにこの問題で、いや、そうではなかったというのが出た場合はどうされますか。
○中林委員 法務省にも来ていただいているわけですけれども、今回の報告書で、事業の採択やコンサルのあっせん等に伴い便宜供与が行われ、その一部は公務員としてあるまじき行為に該当するのではないかという指摘があったが、それは確認できなかったということになっているわけですけれども、会食があ...全文を見る
○中林委員 最後に大臣にお伺いしますけれども、今回問題に上がっております公益法人、全国農業構造改善協会、日本農村情報システム協会、農林漁業体験協会、ふるさと情報センター、ここに農水省からどのくらいの天下りがあるかということで事前に資料をいただきました。きょう御答弁いただこうと思い...全文を見る
○中林委員 済みません、一点だけ。  実は、新聞報道で、構造改善事業が来年度から中止というのが出たのですけれども、大臣、事実関係はいかがでしょうか。
○中林委員 ありがとうございました。
11月10日第146回国会 衆議院 農林水産委員会 第1号
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○中林委員 日本共産党の中林よし子でございます。  大臣にまずお伺いしますけれども、今、農村を歩けばどなたも感じていらっしゃると思いますけれども、減反をしなければ米が輸入されるということで、減反に応じる。それから、そういうことをやっても、さらなる減反をしなければ今度は米の値段が...全文を見る
○中林委員 守るという観点からやるということなんですけれども、維持できる、こういう確かな見通しはありますか。
○中林委員 私はそんなに甘いものではないというふうに思います。  といいますのは、クリントン・アメリカ大統領が、WTOの閣僚会議を議長国として主催するわけなんですが、十月十三日にWTOの新ラウンドに対する交渉方針に関して初めて公式に演説をいたしました。その中で、農業問題を米国人...全文を見る
○中林委員 アメリカはそう言っているけれどもということで、アメリカの発言を無視してやられるつもりですか。
○中林委員 交渉事ではありますけれども、アメリカの態度は明確だというふうに思います。大統領の公式演説でもそのように言っておりますし、さらに、アメリカの通商代表部のバシェフスキー代表、これが十月二十日に、アメリカ下院農業委員会で新ラウンドのアメリカの農業分野に対する方針について証言...全文を見る
○中林委員 アメリカが勝手に騒いでいるだけだというような認識であるように見えますけれども、しかし、もうシアトルの閣僚会議以前に事務レベルでのさまざまな会議が行われておりますが、そこで既に衝突をしております。そういう中で、あえてアメリカの議会でこういう強硬な証言がなされているという...全文を見る
○中林委員 一次案から二次案というふうに変わりました。確かに、そこには日本やEUなどの提案が盛り込まれたのは知っております。しかし、やはり私は日本政府の基本的なスタンスを、本当に日本の今の農家の、特に米生産の悲痛な思いをしっかりと受けとめてやっていただかなかったら、とんでもないこ...全文を見る
○中林委員 アメリカが議長国で、本当に公正な立場でやるなんというような見通しをもし大臣がお持ちならばとんでもないし、それは是正させていくとおっしゃるんだけれども、しかし、アメリカの議会で、日本の米、農業政策に対してこれだけ、いわば内政干渉にも等しいような強力な圧力の証言がされてい...全文を見る
○中林委員 記者会見で抗議の会見をされたことも知っておりますけれども、ミニマムアクセス米の拡大をはねのける、このように決意をされますか。
○中林委員 ミニマムアクセス米の拡大なんて断じて受け入れられないと、本来ならば大臣の強い決意がこの委員会で述べられるべきだというふうに私は思いますよ。それは、前回のWTO農業交渉の自民党側のいわば決意とは、やはり姿勢が数段弱腰になっているというのを感じざるを得ないから言っているわ...全文を見る
○中林委員 あえて、ミニマムアクセス米拡大を拒否するとか、そういう言葉が出ないということが非常に弱腰だということを私は指摘したいと思うんです。  それで、本当に日本政府の態度が大切だということを私はこれから申し上げたいというふうに思います。  それは、この委員会で私がこれまで...全文を見る
○中林委員 政府は、WTOに韓国が通報したものによって、これで輸入されているなどといってごまかそうとしております。WTOには、韓国はミニマムアクセスの一応譲許に示された量そのものを毎年通告しているのは当然のことです。当たり前のことですよ。  そうじゃなくて、実質どうなっているの...全文を見る
○中林委員 これは紛れもない事実です。だから下に全部資料をつけたんですよ。通関統計でそれぞれ私たちは合計してみました。通関統計は、そこを通らないと国に入らないんです、これが一番動かしがたい事実でしょう。WTOに通報するのは、これだけ入っていなくても通報はできるわけですよ。韓国がこ...全文を見る
○中林委員 長官、答えてくださいよ。
○中林委員 あなた方はこれを見ながら非常に都合のいい説明をされたけれども、韓国から説明されているわけではありません。私たちが事実関係を見たときに、通関統計が一番正しいというふうに思ってこれをあえて提出をいたしました。  それで、韓国は、少なくとも国内事情をよく考えて量を減らした...全文を見る
○中林委員 私が聞いたのはそんなことを、忠実にやっているからけしからぬと言っているんですよ。ちゃんと、韓国の事情のように豊作になれば少なくすると。このミニマムアクセス米が日本の農家の米を圧迫しているわけですよ。農家の暮らしをこれによって犠牲にしているというのは、もう歴然とした事実...全文を見る
○中林委員 だから、日本の政府の今度の次期WTO農業交渉にかかわる姿勢の問題として言っているんですよ。本当に高関税を保つなどということががたがたと崩れるその前提は、関税化に踏み切ったからですよ。米は主食だ、だからこそこれは例外措置になったんだというこのいきさつの中から、しかも、ミ...全文を見る
11月11日第146回国会 衆議院 農林水産委員会 第2号
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○中林委員 今資料が配られていると思いますので、それも最初の質問から見ていただきたいというふうに思います。  今全国各地から、政府の米に対する施策について大変な怒りや将来に対する不安の声が寄せられております。私のところに寄せられた声でも、米価は下がるばかりで、農民はとてもやって...全文を見る
○中林委員 だからこそという話だと思うのですけれども、しかし、この厳然たる事実を見て、約六千億円近いものがわずか四年間で収入減になっているというふうに思うのですから、もう少しそこの認識をちゃんと持っていただきたいというふうに思います。  それではお伺いしますけれども、新食糧法導...全文を見る
○中林委員 大ざっぱな説明で数字が出ておりませんので、あえて私は、先ほどの試算した資料の下の段、経営規模別の稲作所得の推移というのを皆さんにごらんいただきたい、特に大臣、見ていただきたいというふうに思います。これを見て、私は、先ほどの試算したものを裏づける中身になっているというふ...全文を見る
○中林委員 今一番収入が多いと言われる十ヘクタール以上のところでも、十ヘクタール以上というのは、新農政でいわば政府が規模拡大を推進して、こういう農家を育成していこうとしたところですよ。そこでさえも実は六百六十七万円、月に計算すると五十五万円ぐらいになりますね。だけれども、ここは、...全文を見る
○中林委員 それなら言います。いろいろなものをつくっているとおっしゃるけれども、例えば五ヘクタールから十ヘクタール、これはもう専業でないとできないでしょう。単作でやっているときに、二十七万円で四人家族暮らしていけますか。
○中林委員 私は、あえて単純化して言っているのですよ。  単作で、米しかつくれないようなところというのはあるのです。専業でやっていて、これで生活が成り立つわけがありませんよ。だから、はっきりおっしゃらないのだと思います。この認識をしっかり持っていただかないと、日本の農業の展望は...全文を見る
○中林委員 大臣は、要するに稲作だけでは食べていけないということをお認めになったんですね。つまり、転作奨励金もあった、ほかの作物もつくっている、あるいは兼業で勤めている家族もいるでしょう、それでやっと暮らしているということをお認めになったというふうに私は思います。そうですよ。これ...全文を見る
○中林委員 だから、私は実は、全体農家の収入がどのぐらい減ったか大まかな試算もし、それからそれぞれの経営規模の試算もしてみたわけですよ。五ヘクタール以上つくっていて、片手間でなんか絶対できないですよ。家族総出で、もう一日真っ暗くなるまで朝から晩まで働いて、やっと生活が成り立ってい...全文を見る
○中林委員 私どもは、ソビエトや中国などのかつて誤ったやり方については厳しく批判していますよ。計画経済と市場経済はうまく統合してやらなければいけない、日本共産党の政策をちゃんと勉強して、反論するならしていただきたいというふうに思います。  第一、計画経済じゃないですか、あなた方...全文を見る
○中林委員 質問に答えていないんです。あなた方がきょうお配りになった米価に対する資料、その中で、六十キロ当たりどのくらい生産費がかかるかというふうに計算されております、一万九千九百九十一円かかると。それを今度は政府が買い上げるのは一万五千百四円だと。私は、少なくともやはり農家の経...全文を見る
○中林委員 生産費がちゃんと賄える、少なくともそれはあるのが当然ではないかということに、大臣も政務次官もお答えにはなりません。私どもは、主食ですから、やはり消費者に売るときにはなるべく家計を圧迫しない方がいい。かつての食糧法、これにちゃんと明記されておりましたけれども、それが基本...全文を見る
○中林委員 時間が来たので終わりますけれども、私が聞いたことにまともに答えていない、本当に。結局は、農家負担は生産者団体が出す分も農家が出したんですよ。だからふえるんです。そして、一俵六百円なんて、こんなことはとても許されることではありません。だから、私は、この緊急対策を直ちに撤...全文を見る
11月17日第146回国会 衆議院 農林水産委員会 第3号
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○中林委員 私、十日の質問に続いて、まずミニマムアクセス米の問題から質問したいと思います。  この問題の出発点は、一九九四年五月二十七日の衆議院予算委員会での政府統一見解に始まるわけです。この統一見解は、「ウルグァイ・ラウンド農業協定におけるコメのミニマム・アクセス機会の法的性...全文を見る
○中林委員 ちゃんと、ウルグアイ・ラウンド農業協定におけると限定的な統一見解となっているわけですね。そうであるならば、少なくとも、次期ラウンドの後までこの統一見解は引きずらない、こういうことでなければ道筋としては非常におかしいというふうに思うんですけれども、この点は御確認いただき...全文を見る
○中林委員 端的に伺います。  少なくとも、ウルグアイ・ラウンド農業協定における政府統一見解となっているわけですから、次期交渉の後にこれが生きるかどうかということは、ウルグアイ・ラウンド農業協定における限定的な意味合いの政府統一見解、それをその後も引きずっていくということ、今か...全文を見る
○中林委員 これは重大な問題だと思います。  ウルグアイ・ラウンド農業協定における、こうなっているわけですから、次期交渉の問題はまた別で、その後に、次期交渉で決着がつく問題はいろいろあるでしょう。しかし、この統一見解をそのまま引き継ぐなどというようなことであるならば、これは重大...全文を見る
○中林委員 一事、非貿易関心事項、この観点からということだけでございまして、ミニマムアクセス米についての、これを本当にはねのけていくのか、それとも、アメリカが言うように、今ミニマムアクセスそのものの拡大を強く要求することが議会の証言でも出てきているわけですから、そういう弾が今いっ...全文を見る
○中林委員 少なくとも、限定的なものである、表題はそのとおりだとおっしゃっているわけですから、表題どおりやるべきだというふうに私は思います。  といいますのも、今、日本の農家が困っているのは、このミニマムアクセス米というのが相当量日本に入ってきた、これによって本当に困っている状...全文を見る
○中林委員 大臣、そこの認識が非常に重要だというふうに私は思うのですね。  今おっしゃったようなことは、ミニマムアクセス米を受け入れるに当たって、日本の農家に影響を及ぼさないようにやるんだ、これが政府の答弁だったのです。ところが、今日まで相当量入ってまいりました。確かに援助米だ...全文を見る
○中林委員 何を言っているのですか。日本は飼料用の穀物を輸入しているから、生産者が一生懸命つくったお米をえさ米処理に、しかも一俵当たり六百円から千円などと言われている価格で売り飛ばしていいのか。こういうことを農家の人たちが今聞いたら、とんでもないことだ、このように思いますよ。 ...全文を見る
○中林委員 生かされていないから減反面積がふえ、米の価格が下がってきたというのは、だれの目にも明らかで、否定することはできないと私は思います。これで議論していると水かけ論になるようですので、次に参ります。  この間の委員会で、ミニマムアクセスというのは、機会の提供であって、輸入...全文を見る
○中林委員 国家貿易、国家貿易ということで、関税化をはねのけ、ミニマムアクセスの例外措置の方をとられたというそのいきさつについては私も知ってはいるわけですけれども、しかし、九三年でしたか、大不作がありましたね、そのときはお米を物すごく輸入したわけですよ。そのとき、国内においてはど...全文を見る
○中林委員 質問の趣旨をちょっと聞いてください。  需給調整とおっしゃるわけですから、需要が減れば、結局、供給量を減らさなければいけない、それから需要が一定であっても、もしも輸入量がふえれば、その分また供給の方を減らす、つまり、国内生産量を減らさなければいけない、こういうことで...全文を見る
○中林委員 今私が言った理屈は否定されますか。
○中林委員 統一見解の話はもう終わっているんです。米の需給調整についてお伺いしているんです。需給調整とは需要と供給のバランスです。だから、聞いているんですよ。需要が減れば、当然供給量を減らさなければいけないわけですね。それから、もし需要が一定でも、ミニマムアクセス米もふえたりして...全文を見る
○中林委員 なぜことしの生産者米価を下げたのか、こういう話をしたら、米の需給調整でございますとおっしゃったでしょう、だから聞いているんですよ。いかがですか。
○中林委員 需給調整といったら、需要と供給のバランスだから、需要が減れば供給を減らすというのは当たり前の話でしょう。そうやって在庫も減らし、えさ米処理までやっていく、こういう話でしょう。それから、供給を減らすためには減反もしなければいけないということで、減反も進めてきたのじゃない...全文を見る
○中林委員 一般的な話をしているのです。作況がふえるとか減るとか、そういう話じゃなくて、国内で消費されるもの、需要があるもの、その米の量、それから生産者がつくるお米の量、それから在庫もあります、ミニマムアクセス米で米も入ってきます、そういう需給の調整を図ろうと思えば当然こうなるで...全文を見る
○中林委員 現在のことを聞いているわけじゃないのですね。二・五%ずつ六年間減らしていかなければいけないというのは、WTO農業協定上、途中で特例措置をやめた場合にもそれは当てはまるのだということになっているわけですね。この解釈に間違いはないですか。経済局長、いかがですか。
○中林委員 だから、上がることはないのです。ずっと二・五%は毎年下がり続ける、これがウルグアイ・ラウンド農業協定上の最低の関税率の引き下げなんです。  今、大臣は、今は影響がないものだ、このように思うとおっしゃるけれども、この鳥取大の伊東助教授の試算というのは、二・五%ずつずっ...全文を見る
○中林委員 どうしてお認めにならないのか。政府がお出しになった需要の見通しというのは、当然消費拡大も含まれております。消費拡大もうんとやってみて、その上でどうしてこういうふうになるのかということは当然、高齢化していきます、若い者よりお年を召した方がやはり食事は減っていくというのは...全文を見る
○中林委員 こういうときだけはウルグアイ・ラウンド農業協定と言って、ミニマムアクセス米、その後も引き継ぐのかと言うと、それは明言を避けて、交渉事でございますからと言って逃げる。本当に都合がいいときだけ、こうおっしゃる。  私は、農水大臣は、本当に農家の人たちの声はよく聞いていら...全文を見る
12月07日第146回国会 衆議院 農林水産委員会 第5号
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○中林委員 私は、日本共産党を代表して、農林漁業団体職員共済組合法の一部改正案に反対の討論を行います。  今回の改正案は、新たに裁定される年金額の五%引き下げ、受給権者が六十五歳に達した後は賃金スライドはしない、在職老齢年金のカットなど、いずれも適正化といいながら、その中身は給...全文を見る
12月14日第146回国会 衆議院 農林水産委員会 第6号
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○中林委員 今回のWTO閣僚会議については、そのあり方そのものについても、かなりいろいろと批判が出ております。  私はここに、発展途上国五十五カ国の声明文を持っております。マジョリティー オブ WTO メンバーズ メイ リフューズ コンセンサス オン ミニステリアル デクラレー...全文を見る
○中林委員 不十分な点があったということで、非民主的な閣僚会議のやり方、それを大臣もお認めになったわけです。  ここに、これだけじゃありませんけれども、「WTO交渉に向けての日本の提案」というのがあって、この中にはっきりと発展途上国についてもこういう観点からということがあるわけ...全文を見る
○中林委員 限られた時間で、百三十五カ国というたくさんの国がある、これはもう初めからわかるわけですね。だから、そういう中において、大臣が、アフリカの代表はどうのとか、カリブの方の代表はということで、入っているから非民主的とは思わないとおっしゃるんですけれども、しかし、WTOに加盟...全文を見る
○中林委員 私も、一部の過激なやり方というのは本当に遺憾だというふうに思っております。  そこで、私はたびたび米の関税化の問題についてなぜそんな関税化をするのかということをただしたときに、これは前の中川大臣なんですけれども、次期交渉において、米を初めとする農業交渉で少なくとも我...全文を見る
○中林委員 質問時間が終了になりましたので終わりますけれども、私は今回シアトルに行って本当に大変意を強くいたしました。日本共産党は、食料の確保と環境の保全が二十一世紀は世界的規模で大問題になるということで、次期交渉においては、自由貿易の拡大ではなくして各国の農業が共存して食料主権...全文を見る