中村敦夫

なかむらあつお



当選回数回

中村敦夫の2000年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月14日第147回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○中村敦夫君 新潟県警の不祥事に関する質問をします。  まず、警察庁の責任者にお答えいただきたいんですけれども、三月七日に警察庁から新潟県警察をめぐる事案に関する報告書というものが発表されました。これは、関係者などからいろいろ聞いたその聞いたことを単にレポートしたものなのか、そ...全文を見る
○中村敦夫君 大変やはり不思議なことなんですけれども、前々から警察庁長官も言っていますし、この報告書にもありますが、図書券をかけてマージャンしたということ、こんなことを今でも警察庁長官は信じているわけですか。
○中村敦夫君 警察庁長官もこういうことを信じたと、そして警察庁もそれを認定したということだと思うんですが、小林本部長、当時ですね、それから中田管区局長、これも当時、これはマージャンをやっていたわけですから、初めてやったわけじゃない、当然のこととしてマージャン愛好者だというふうに思...全文を見る
○中村敦夫君 承知していませんということじゃなくて、これは質問書を出しているんですよ。これまでも常に図書券をかけていたかどうかということなんですけれども、これは調べてもらえなかったんですか。
○中村敦夫君 いないんじゃなくて、私の質問に書いているんですよ。これを調べてほしいということなんですね。これを調べないと、非常に希有なことですね、図書券をかける。突然この日にいきなり図書券を使ったということはちょっとよほどの事情がないと理解できないものなんですけれども、理解できる...全文を見る
○中村敦夫君 そんなばかなことはないんじゃないですか、日常生活を送っているし、たくさんやっている人いますから。要するに、図書券でやっているのかやっていないかぐらいのことはわかるんじゃないですか。
○中村敦夫君 もしわからないなら私が教えてあげますけれども、図書券なんか使っていませんよ。これはもうだれでも知っている事実なんですね。  万が一、この晩図書券でマージャンしたということを仮定したとしますね。図書券は広い意味で金券ですね、これは。その監察される対象が監察を免れて監...全文を見る
○中村敦夫君 しかし、これは一般的にはそうかもしれないが、このケースはもう非常に明らかなんじゃないかと思うんです。そのことについて法務省は判断する、そういう義務はないんでしょうか。
○中村敦夫君 刑法百八十五条に、「賭博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない。」とあるんです。かなりこれはあいまいな文章なんですが、この中で「一時の娯楽に供する物」とは具体的にどのようなものなんですか。...全文を見る
○中村敦夫君 これはもう一度警察庁に聞きますけれども、当日のマージャンルールは五百円の図書券を取り合う満貫賞、要するに満貫以上の人に五百円の図書券が行くということなんですけれども、そのほかにはゲームのルールはなかったんですか。例えば、普通は点棒を取り合うというのがマージャンのルー...全文を見る
○中村敦夫君 長い間生きていますけれども、見たことも聞いたこともないようなルールなんですね、これ。あれだけ複雑なゲームをやって、満貫のときだけしか商品が当たらないと。では、ほかは何をやっているのか。じゃんけんをやった方がよっぽど早いわけでしょう、これだったらば。ですから、これは私...全文を見る
○中村敦夫君 ちょうど二十枚図書券が用意されていて、四回半チャンをやって十九枚、非常に都合よくおさまったから幸いだったようですけれども、例えばこんなルールをやるんでしたら、これは要するに満貫が出やすいようにしてやらないと、全然上がれなかったら何をやっているのかわからないですね、四...全文を見る
○中村敦夫君 今回、このマージャン事案の調査をした人間は何人いるんですか。それで、そのうち何人がマージャンのルールに関して通じている人間だったんでしょうか。
○中村敦夫君 そうすれば、こういう話が本当かどうかということは調査する能力があったと思うんですよね。要するに、このルールのことを考えただけでもあり得ない話ですよ。ですから、これはうそだと思うんですね。今、世間で男が二、三人集まったらこの話でみんな大笑いするようになっている。それは...全文を見る
○中村敦夫君 それを信じて、これは事実だというふうにして公式に発表したんですね。これは黒いかばんを白だと言っているぐらい、通用しないですよ、この世の中で。こういうことが出ますと、要するに世の中の不信というのは警察ばかりじゃなくて、今度は警察庁に対しても大変に不信感が増大すると思う...全文を見る
○中村敦夫君 やめます。
03月21日第147回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○中村敦夫君 公証人制度に関する質問をします。  今回の法改正により、公証人の仕事の技術的な内容とか、またはその仕事の需要というものの増大が十分予想されますし、公証人をめぐる環境の変化ということは大きな変動があると思っております。  そこで、まずお聞きしたいんですけれども、公...全文を見る
○中村敦夫君 これはおかしな答えだと思うんです。効率的であろうとなかろうと、法に定められている一般に開かれた公証人の試験なんですから、これをやらないということ自体が異常なことではないかと思うんですが、いかがですか。
○中村敦夫君 それはもう全然答えになっていないわけです。事情の説明だけじゃないかと思うんですけれども、どうなんですか。
○中村敦夫君 私は、それは法律違反じゃないかなというふうに考えるんですが、そういう答えが繰り返されても仕方がないので。  先ほど福島議員からの質問にも、なぜ弁護士出身者が同じ司法試験を受かっていても少ないのかということですが、そういう弁護士が余り出てこなかったと答えられたようで...全文を見る
○中村敦夫君 それが事実かどうかということは、一般に弁護士会の方でも検討してもらわなきゃいけないと思うんです。  また、公証人法で特例的に定められている公証人審査会による選考出身者、つまり法務事務官出身者が大勢いるわけですね。例えば一九九九年の数字では、現在員五百四十四名のうち...全文を見る
○中村敦夫君 これはちょっと事前通告していなかった質問ですが、簡単なことなので答えていただきたいんですけれども、公証人は一応公務員ということになっているわけですね。巨大な許認可権限、公的な権限があるんですけれども、その運営そのものは民営的な独立採算になっているわけなんですね。 ...全文を見る
○中村敦夫君 法務大臣にお尋ねしたいんです。実際今、公証人の定員というのは六百八十三となっているんです、平成十一年度で。現在員が五百四十四名で、百三十九名足りないんですよ。大体この百三十数名というのは、平成二年から十一年に至るまでの平均的な数字なんです。ずっと不足しているというこ...全文を見る
○中村敦夫君 終わります。
03月28日第147回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○中村敦夫君 簡易裁判所についてお尋ねいたします。最高裁、お願いします。  裁判所職員定員法によりますと、簡易裁判所判事というのは七百九十四人と定まっているわけですね。法務委員会の調査室の資料によりますと、現在の人数が七百六十人。ところが、最高裁の報告書では六百四十八人というふ...全文を見る
○中村敦夫君 ちょっと非常にわかりにくいんですね。数字をいろいろと調整してみたんだけれども合わないんですが、わかりやすい表を提出していただきたいと思うんです。  二番目の質問として、簡易裁判所というのは、少額訴訟とか小さい争いを専門的に扱うわけですね。簡易裁判所の判事というのは...全文を見る
○中村敦夫君 今のお答えとも関連するんですけれども、少額訴訟制度というものが一昨年から始まりました。で、簡裁の扱う事件数は非常にふえていますね。平成元年、百十五万件あったものが平成十年では百八十四万件と大体二倍近くに近づきつつあるわけですよ。ところが、簡裁判事の定員というのは二十...全文を見る
○中村敦夫君 私が聞いているのは、もっとふやす、絶対量が必要なんだから、もっとふやす気があるかと。適正に配置したかどうかということではないんです。
○中村敦夫君 物には程度というものがあるんですよ。この簡裁判事の増員あるいは設置箇所の増加についても、現実があって、それが困っているわけですよ。いろいろそういう判事を育てるのは難しいとか、それは事情の話なんですよ。この現実に対して対応する気があるかどうかということが今は問題なんで...全文を見る
○中村敦夫君 余りふやしたくないような印象しか受けない言葉なんですね。  次の質問なんですけれども、最高裁判所事務総局規則というものがありますね。それによりますと、事務総局の各役職は、裁判所事務官、場合によっては裁判所技官をもって充てる、こうなっているわけです。  また、司法...全文を見る
○中村敦夫君 漠然としたお話なんですね。  二十九人の課長のうち、二十二人裁判官がやらなきゃいけないかどうか、何で施設なんかを裁判官がやらなきゃいけないのか、非常に疑問なんですよ。ですから、この二十二の課長さんたちは、具体的にどんなことをやっているのかということを情報公開してい...全文を見る
○中村敦夫君 今のお答え程度の仕事だったら、別に裁判官の経験がなくても十分できるような感じがありますので、その辺のところも、具体的にどんな仕事をしているのか、情報公開をしていただきたい。  これは最後の質問ですけれども、平成十年十月八日の参議院法務委員会で、裁判官の号俸別在職状...全文を見る
04月18日第147回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○中村敦夫君 この法律は、裁判に際して貧しい人たちが、とりあえずお金がないからそれを援助して貸してあげるということなんですけれども、お金がないくらいですから貸した後でも返せないというケースは十分に想像できると思うんです。  今までの法律扶助協会での扶助事業というのは償還されなか...全文を見る
○中村敦夫君 現行でも八割。それより低くなると予想されるわけですから、資金がどんどん減っていくということは当然あるわけです。  二十一億余の予算を組まれていますけれども、どんどん減っていくとこれはどうなるんでしょうか。
○中村敦夫君 法の制度は充実しても、お金の問題ですから、目減りしたものはどうするか。これも法律で決めるというんですか。
○中村敦夫君 法律扶助事業費補助金として二十一億四千二百万円というのが今年度の予算に計上されているわけです。これで十分と考えておられるのか。この数字はどういう見積もりの根拠があって出てきたのか。その内訳というのを大ざっぱに知りたいんです。
○中村敦夫君 この予算の中で、法律扶助事業広報宣伝委託謝金として三千三百万円が計上されているわけですね。この法律自体を国民に広く知らせて実際に役に立つようにする、司法というのを本当に使いやすいものにするという大きな目的があるわけです。そのために、一番の取っかかりとしては宣伝しなき...全文を見る
○中村敦夫君 もうちょっと広告業界の実情と費用対効果のことを研究していただかないと、これはもう笑い話になるようなことなんですね。これだけでいいと言ったら、とにかく余りお客は来ないでくれというような一種の表明にもなってしまうんじゃないかなと。お客が来たらもっと今度は予算が要るという...全文を見る
○中村敦夫君 終わります。
○中村敦夫君 三人の先生方に同じ質問をさせていただきます。  今回の法律の骨子とは余り大きく関係しない質問ですが、もちろんこの裁判や司法手続の費用を立てかえるという大変前進した法律ができることはそれでよいし、充実したものにしていただきたいと思うんですけれども、日本の社会の現状を...全文を見る
○中村敦夫君 フォローする質問ですが、この法律でそれが十分かどうかという感じなんですね。私は疑いを持っているんですけれども、どうでしょうか。
○中村敦夫君 終わります。
05月09日第147回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○中村敦夫君 まず最初に、刑訴法等の一部改正案に関する質問をいたします。法務省、お願いします。  この法案では、希望すれば法廷で自分の気持ちを話すことができる被害者の意見陳述権というものが新設されているわけですね。今までの被害者の言い分というものが黙殺されがちで、言いたいことも...全文を見る
○中村敦夫君 法律案要綱の六の七というところに、「裁判所は、相当でないと認めるときは、意見の陳述に代えて意見を記載した書面を提出させ、又は意見の陳述をさせないことができるものとする」というふうになっています。  この「相当」というところの基準ですね、ここのところが非常にあいまい...全文を見る
○中村敦夫君 だから、陳述書に切りかえたときには多少その辺の処理はできると思うんですけれども、現実に裁判の過程に立ってしまったらもうそれは言えるわけですよ。  ですから、やはり相当でないというもののあるガイドラインというようなところはやはりつくっておくべきではないか。特に、量刑...全文を見る
○中村敦夫君 きょうの新聞でも、大沢容疑者に頼んだ代議士秘書も逮捕されているわけですが、新たに一般民間人五人が書類送検されておりますね。一般の人たちに対しては非常に素早い処分の決定があるわけですけれども、警察内部になると調査中というのがもう永遠に続くような感じで非常にあいまいなん...全文を見る
○中村敦夫君 この名簿の中には、元加茂署長の伊藤盛雄氏というんですか、この方のように、例の雪見のマージャン接待の後に綱紀粛正のために本部長が交代した後でこういうもみ消しを依頼したという件もあるわけです。  そうなりますと、あれだけ大騒ぎして本部長交代までして綱紀粛正というものを...全文を見る
○中村敦夫君 そのいろいろの対策というのが具体的によくわからない。みんなで反省しますというようなことでは、実際問題何も変わらないというのが組織だと思うんです。やはりはっきり国民にもわかるような対策というものを具体的に出してそれを発表してもらわないと、単なる常に何か起こったときにそ...全文を見る
○中村敦夫君 今全国ですぐに何かやれというふうに言っても、やはり政治の世界も一緒になってやらない限り難しいと思いますが、まず第一に、実際に逮捕された警察官がこの人たちから頼まれたという手書きのメモがもうあるわけです。そしてここにちゃんと十件の具体的な名前とそしてどの場合にやったか...全文を見る
○中村敦夫君 中村敦夫です。  お聞きしようと思っていた質問がほとんど出てしまいました。  今回、内閣が提出しているこの二つの法律案なんですけれども、基本的には裁判の手続とか刑事の手続とかというところをより被害者に主張と人権と権利を与えるということの改正ですね。大方私は当然だ...全文を見る
○中村敦夫君 職員の訓練だとか、それから施設をつくること、あるいは大きな基金をまずつくることもすべて基本的に国が予算に組み込まないと実はできないんですね。そういう意味で御質問をしたわけなんですけれども、しかし、何が必要かということを明確にお答えいただいたので、私の質問はこれで終わ...全文を見る
05月11日第147回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○中村敦夫君 よろしくお願いします。  まず最初に、宮澤先生と高原先生に同じ質問をさせていただきたいと思います。  今回の内閣提出の二つの法案に関しましては、これは遅過ぎたぐらいだなと、当然のことであるということで基本的に異論はない立場なんです。  しかし、犯罪被害者を本当...全文を見る
○中村敦夫君 ちょっとそのお答えいただいて、私は犯給法の第四条のところだけ力点を置いたために、遺族にあるいは被害者に幾ら渡るかという話だけに限られましたが、やはり精神的な被害や肉体的な被害に関してはただお金を渡してもだめなわけです。それを受け入れてくれる施設なり人材というもののプ...全文を見る
○中村敦夫君 小西先生にお伺いします。  いろんなアフターケアの仕方がある中で、経済的被害とか、肉体的被害は医療、それは比較的予算額的には計算しやすいと思うんです。精神的被害というのは非常に難しいだろうというふうには思います。そして、単に予算だけあって、被害者に渡すということだ...全文を見る
○中村敦夫君 そうですね。いや、ほかにどんな施設とかあるのか。警察へ飛び込んでも、それは警察官も多少教育してもらわなきゃいけませんが、ちょっと無理だと思うんです、実際問題として。
○中村敦夫君 ありがとうございました。  質問を終わります。
05月25日第147回国会 参議院 法務委員会 第17号
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○中村敦夫君 中村敦夫です。  選択的夫婦別姓制度の導入に関しましては、与党を含めた超党派の国会議員で大変賛成者が多いわけですね。また、これはそもそも法制審議会の答申を得て内閣、法務省が準備してきた法案でもあるわけです。法制審議会というのは司法の政策決定の中で大変重みを持つ会で...全文を見る
○中村敦夫君 幾つぐらいあるんですか。
○中村敦夫君 いずれにしても非常に少ないですね。これは異例な形だというふうに判断できるわけですね。  それで、続いて法務省の方に聞きますけれども、以前、法務省民事局が、世論を喚起するために選択的夫婦別姓制度に関する二色刷りのパンフレットを作成して配布していたわけです。(資料を示...全文を見る
○中村敦夫君 二万部もまき切れたんです。だから、大変評判いいパンフレットだったわけですね。どうしてそこでやめてしまったのか。
○中村敦夫君 今度は法務大臣に直接お伺いしたいんです。  これは法制審議会の答申からもう既に四年たっている法案ですけれども、それでも閣法として提出できないのはなぜなのかということを簡単に説明してください。  そして、法務大臣は法制審議会の会長でもあるわけです。この法制審議会の...全文を見る
○中村敦夫君 世論は大事にしなきゃいけませんね。しかし、世論だけで物事を決められないという場合もあるわけです。非常に専門的な問題、国際的なスタンダードとか社会情勢の分析、法的な問題というようなことは、必ずしも世論だけが参考で、それによって何かを決めていたんだったら国会なんか要らな...全文を見る
○中村敦夫君 いや、適切とかなんとか、そんなことを聞いているんじゃないんですよ。なぜ反対しているのかと、この連盟ですね。そして、あなたが幹事をやっている。当然その理由は知っているわけですから、適当とか不適当と言うんじゃなくて、整合性のある、なぜ反対するのか理由は言わないでただ反対...全文を見る
○中村敦夫君 あなた日本語がわからないんですか。賛否はいいと言っているんですよ。理由だけ聞きたいんですよ、どういう理解をされているか。ただここに加盟して名前を連ねているだけなんですか。
○中村敦夫君 要するに、大臣というのはただの飾り物じゃないんですから、個人としてのリーダーシップ、考え方ということを述べても構わないんですよね、それは個人的責任において。しかも、政治連盟というちゃんとした組織に入っているわけで、そして非常に重要な法案に対して反対をしている。これは...全文を見る
○中村敦夫君 それは、自分が所属している団体、そしてその団体の意向については責任はとれないという話なんですか。
○中村敦夫君 いや、法務大臣はたまたま法務大臣になったわけでしょう。その前に国会議員であり、そして社会に対して明確なメッセージを発している団体の幹事なわけじゃないですか。なぜ法務大臣だと何にも答えられないんですか。
○中村敦夫君 政教分離という問題は大変ややこしい問題ですけれども、私は宗教を否定しているわけではありません。実を言えば大変興味を持っている。専門的に勉強しているぐらいです。そして、文化的な存在、人々の生活の価値観をつくっている、そうしたものとしてかなりいろいろな国で重要な役割を持...全文を見る
○中村敦夫君 確かめますけれども、私が調べている限り、この議連、ここに入っている方々はこの法案には反対している、ほぼそうであるというふうに判断しておりますけれども、そのとおりと考えてよろしいですか。
○中村敦夫君 何か日本の大臣というのがすべて判断停止の状況にあるということは非常に問題であるというふうな感想を述べて、質問を終わります。
08月09日第149回国会 参議院 法務委員会 第1号
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○中村敦夫君 通信傍受法、いわゆる盗聴法について質問いたします。  これは昨年の夏大変激しい議論があった法律でございまして、反対の理由としては、やはり通信の秘密を侵してはならないという基本的な憲法の問題に抵触するということ、あるいはプライバシーの侵害になるんだという原則、これに...全文を見る
○中村敦夫君 コンピューター通信でメールとかあるいはファクスの方で、これはスポット傍受というのは物理的に不可能なわけですよね。「必要最小限度の範囲で」というふうに十三条にも書いてありますけれども、この最小化措置というのは具体的にはどうやってやるんですか。
○中村敦夫君 それでは、確認をしておきたいんですけれども、昨年の夏の議論の中で、捜査機関がプロバイダーの協力を得てメールサーバーの監視が可能な専用回線を警察署など捜査機関の施設に引き込むような工事をするということはやらないというふうに法務省の見解が出たと思うんです。要するに、サー...全文を見る
○中村敦夫君 その確認をいただいたのは、実は今アメリカのFBIがやっているシステムにカーニボというシステムがございます。これはFBI自身がそういうふうに自称しているわけですから公知のものなんですが、これはどういうことかといいますと、プロバイダーのサーバーから警察の施設、外部の方へ...全文を見る
○中村敦夫君 いや、私は精神的なことを聞いているんじゃなくて、これはシステムなんですよ、カーニボというのは。  ですから、さっき聞いたように、警察まで回線を引っ張ってきてやるということはないといったことの確認の問題でもあるわけですけれども、ただそのシステムがFBIが実際にやって...全文を見る
○中村敦夫君 建前は清く正しく美しくという話だと思いますが、建前が実際にできないという現実があるというので、いろんな問題が出てきているわけですよね。  先ほども平野議員が指摘されたように、盗聴法が成立して以降いろいろな警察の問題が出てきた。神奈川県警の問題、新潟県警その他ほかの...全文を見る
11月02日第150回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○中村敦夫君 判検交流に関して、特に訟務検事に関する質問をしたいと思います。  九月八日に熊本地裁である判決がおりたわけです。熊本県相良村というところで計画されております川辺川ダムの水を利用する国営川辺川土地改良事業というものをめぐって、対象農家らが実質的な事業中止、これを求め...全文を見る
○中村敦夫君 要するに、建前ではなくて、結果的にもうそういう形が出てきていると。ですから、裁判官個人の資質の問題とかではなくて、やはりこれは構造的な問題なんじゃないかと。このケースに限らず、訟務検事というのは九九年十月現在で五十四人もいるわけですね。これだけ多くの裁判官が出向して...全文を見る
○中村敦夫君 ないと言われても、あるんですよね、実際。結果としてある。このことの方が重要なのであって、建前を幾ら言われても実態はちっとも進歩しないということがあるんですね。  法曹一元にするかどうかという問題はさておいて、今法曹三元だということになっていますが、事実上は法曹二元...全文を見る
○中村敦夫君 それでは、警察庁及び法務省にお聞きしたいんですけれども、一連のこのストーリー、私が説明しましたが、明らかにある種の恐喝事件であるというふうに推定できるんですけれども、この視点から捜査なり調査というものを開始しているのか、あるいはする意思がないのかということについてお...全文を見る
○中村敦夫君 警察庁も承知していないということですね。必要ならばするという答えを私は求めているんじゃないんですよ。私が説明したとおり、これはおかし過ぎるでしょうと、どう考えたって意図的に仕掛けられているんだと。はまったのが中川前長官であり、こういう重要な人物がこんな不思議な事件に...全文を見る
○中村敦夫君 明確な答えが聞けないのは非常に残念ですが、内閣の中枢にこんな不思議な、おかしなことが起こっている。非常にやみの勢力との関係という疑惑が高いという事件なんですから、これはぜひ捜査してもらいたいんです。そして、これを明確にしないと、国民の内閣に対する不信、あるいは警察庁...全文を見る
11月09日第150回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○中村敦夫君 中村敦夫です。  よろしくお願いします。  今、世の中が大分暗くて不安な時代が続いています。バブル崩壊以後は国の財政赤字も増大の一方ですし、また大企業がばたばたと倒れ、外国企業に吸収されていく、リストラもどんどんふえていく。そんな中で、政界、官界、財界の不正、腐...全文を見る
○中村敦夫君 検挙率と少年犯罪の検挙率との説明は今ないわけですから、ちょっとそこのところはわからない問題だと思います。  ただ、そのことで一番はっきりしていることを言えば、少年犯罪の九割近くは軽犯罪なんですね。それは確かなことです。ですから、これは検挙しようがしまいが大体そうい...全文を見る
○中村敦夫君 強盗にするか窃盗にするかというところが現場では大変難しくて、この数字はなかなか分けられないから私は殺人というわかりやすいところで申し上げたわけなんですね。  それで、同じことなんですね。要するに、凶悪犯罪において原則逆送ということにするんですが、そうなった場合、家...全文を見る
○中村敦夫君 全部保護でやればいいということにはならないというのは、余り意見という感じじゃないですね。私はわかりやすいことを確かめながら話をしてきて、だけれどもいろいろあると言われても、抽象的な話になってしまいますね。だから、私はだれもが認められるような事実と数値というものからこ...全文を見る
○中村敦夫君 私がお聞きしたのは、原則逆送と刑事罰の低年齢化によって抑止力が上がるということの、つまり裏づけがあるのかということをお聞きしたわけです。  今のお答えをお聞きしていると、もう逆送するのが善だという前提に立ってやられているけれども、家裁だって今までいろいろ慎重にやっ...全文を見る
○中村敦夫君 私はこれは欧米のものをそのまままねてやる必要ないと思うんですね。日本には日本の伝統文化があり、そういう装置みたいなものはお寺のお坊さんだとか、あるいは横町の御隠居とか、いろいろやってきた役割というのがあるわけですから、そうしたいいものを取り入れながらそれを積極的に制...全文を見る
○中村敦夫君 今読まれた詩は作者が森首相じゃないことを祈りますが、その詩の内容自体、単なる怠け者の歌であって、精神病理学とかの問題ではないと思います。  だから、そこで発生した事件、こういうものはかなりみんなに衝撃を与えているんですよ、実は。そして、それに対する解明をだれができ...全文を見る
11月14日第150回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○中村敦夫君 五つの質問をさせていただきますが、最初の三つの方は警察庁と法務省にお伺いします。残りの二つは発議者どなたか代表してお答えください。  最初の質問ですけれども、少年法四十一条、四十二条によりますと、少年事件について警察官や検察官は捜査を遂げた後に家裁に送致しなければ...全文を見る
○中村敦夫君 家裁というのは、検察官が出席しないかわりに捜査当局が集めたすべての証拠が自動的に家裁の証拠として採用されますね。それが裁判官の判断にとって非常に重要な決定的な資料になるわけですね。ですから、少年法四十一条、四十二条によって非常に厳格にそれを要求しているわけですよ。特...全文を見る
○中村敦夫君 一生懸命最大の努力をして、それでも仕方がないんだというようなニュアンスのお答えだと思うんですけれども、実際問題としては、そういう答えが簡単に受け取れないような事例が多いわけです。例えば平野議員が前回説明しましたような岡崎事件とかあるいは草加事件、これは冤罪というケー...全文を見る
○中村敦夫君 私が聞いているのは、現実にいろんなことが起こっていて、警察のサボタージュあるいはだらしなさというものは実際にあるんだという、そういう情況証拠に関してやはり警察あるいは法務省というものが対処しなきゃいけないじゃないかという話をしているんですが、お答えは、とにかく極力頑...全文を見る
○中村敦夫君 しかし、少年法の精神からいったら、やっぱり家裁というものが一番決定権を持つということが基本だと思うんですよね。ですから、そちらの要するに能力というものを軽視して、とにかく捜査させるために逆送だという話になると、私は理屈が逆転してしまうんじゃないかなと思いますね。 ...全文を見る
○中村敦夫君 今のお答えは家裁の権限の分割というような話であると私は考えておりますが、時間が参りましたので、質問を終わります。
11月16日第150回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○中村敦夫君 いろいろ細かい議論もありますけれども、今回の改正法は三つの特徴があると思うんです。一つは刑事罰の年齢引き下げ、もう一つは凶悪犯罪の原則逆送、もう一つが被害者対策ですね。この三番目の被害者対策という点は私も同意します。ですから、それのみを改正法の中に入れる、あるいは別...全文を見る
○中村敦夫君 審判中が二つです。
○中村敦夫君 あるときは殺人は罰せられるべきだということを主張される、あるときは強盗だと。つまり、だったらどこのところでその家裁の権限まで削ってしまわなきゃならないほどの法律改正が必要なのかということで、はっきりしないんですよね。  ですから、私が今分類しているのは、凶悪と呼ば...全文を見る
○中村敦夫君 人を殺したらみんな逆送しなきゃいけないというふうに聞こえるんですけれども、やはりプロが非常にデリケートな手続を踏んでこういう結果を出して、客観的に見ても、あおった報道自体がこういう決着ということを報道しているわけですよね。  そうしてまた、凶悪と言われる中の三つ目...全文を見る
○中村敦夫君 はっきり申し上げますけれども、世論というのは正しい場合もあるし、あおられてとんでもない世論になっていくというケースも多いわけですから、ケース・バイ・ケースで世論というものは判断しなきゃいけないということを申し上げたいと思います。  終わります。
11月17日第150回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○中村敦夫君 まず、少年法改正の賛成派の前田先生にお聞きしたいと思うんですが、刑事罰の年齢引き下げというのが一つの大きなポイントになっています。これは十四歳、十五歳に適用するということですね。  しかし、この十四歳、十五歳ということはどういう意味かといいますと、これは思春期の真...全文を見る
○中村敦夫君 今、おっしゃったように、確かに個人差が出る非常に難しい年齢なんですよね。ですからこそ、家裁というのは保護観察にしたり、初等少年院、中等、特別あるいは医療少年院と非常に細やかに、社会的判断や心理学的な判断というものを取り入れながら、教育的措置というものを基軸にデリケー...全文を見る
○中村敦夫君 それは送致が少ないからいけないんだということなんですか。それが家裁の非常にデリケートな判断とそして少年たちの立ち直りの可能性の判断として出てきていると。それとも、そういう家裁の今のあり方、制度や人材のあり方は間違っているということなんでしょうか。
○中村敦夫君 少年院に送る数が少ないというだけでふやさなきゃいけないという話にはならないと思うんですよ。今うまくいっているかどうか、そういう現状認識、現場の認識というものが重要でしょう。  私は総じてうまくいっているんじゃないかなと、いろいろなデータや報告からそういう感想を持っ...全文を見る
○中村敦夫君 この改正案がそもそも出てきたということは、凶悪少年犯罪なんですね。それは多分、九七年の神戸の酒鬼薔薇幼児殺しという非常に衝撃的な事件が起きて、これがかなり世の中にショックを与えた。新しい現象の事件だったと思います。その後、連続していろんな、その性格は違いますけれども...全文を見る
○中村敦夫君 これはデータで出ているわけですよね。一〇〇を過ぎた、一一〇ぐらいまでの数字がずっと低レベルで推移しているんですね。  それで、大人の殺人の方が少ないとおっしゃいますけれども、それは少年と大人との比率で言っているんでしょうかね。
○中村敦夫君 少年と呼ばれるのは年数が少ないんですよね。
○中村敦夫君 はい。  年数が少ない。大人は二十歳から何十歳までもあるわけでしょう。そんなところで比率で出すということ自体ばかげた話じゃないかと私は思うんです。
11月24日第150回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○中村敦夫君 これまで法務委員会でこの少年法改正についてのさまざまな議論がありました。しかし、私には、少年犯罪の現実、それとこの少年法改正というものがどうしても脈絡がつながらない、整合性がわからないんです。  一部マスコミがあおっているように、実際に凶悪犯罪が今急にふえているの...全文を見る
○中村敦夫君 法律というのは時代とともに変わりますよね。これは社会的合意があって成立して立法されるわけです。しかし、これを守るのは道徳なんですよ。道徳がなければ、法律なんて幾ら書きかえたってだめなんです。道徳というものは、社会的な共有の価値観であると同時に個人の心の中にあるわけで...全文を見る
○中村敦夫君 この種の質問のお答えは、決まって、子供たちに人を殺すのは悪いことだぞと教えるんだ、そのための法律改正なんだというお答えが繰り返し出てくるんですよ。人殺しをするのはいけないことだなんて子供はみんな知っていますよ。知っているのに起きることがある、そしてそれが新しい質を持...全文を見る
○中村敦夫君 私は、現行の少年法は非常に形のよい理想的な形でまとまっている、そして今回改正することによって法律自体の形が非常に悪くなる、判じ物みたいな非常にゆがんだものになると。むしろ、現行の少年法というものをもっと生かし、家裁の施設の充実とかあるいは人材の育成とか、そういうこと...全文を見る
○中村敦夫君 別に反省をしてもらいたいと言っているんではなくて、この少女の場合は人格障害とかの関係の事故だったんでしょうか。
○中村敦夫君 関東医療少年院ではかなり具体的に内容を説明、この事件ではありませんが、精神障害系の子供がどこに何人いるかとかいうことをお聞きしたわけです。それで答えてくれましたけれども、一時間ぐらいずらっと施設を見ただけでは実は実態というのはわからないわけですね。私も取材側にいたこ...全文を見る
○中村敦夫君 そういう御都合主義的な派遣とかいう問題じゃないんです。絶えずいなければその役割は果たせない職業なんですね、そのことを理解していただきたい。  ではどうぞ、これはちょっと法案と違いますけれども。
○中村敦夫君 経済の競争社会に入るときに精神病がふえるというのは事実かどうかわかりませんが、基本的には日本ではこの部門は大変おくれているんですね、昔から。ですから、予算の問題だとかそういう問題ではなくて、むだな公共事業とかに何兆円とぶち込んでいるんですから、そうではなくて、人間と...全文を見る