中村敦夫

なかむらあつお



当選回数回

中村敦夫の2002年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月17日第153回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第1号
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○中村敦夫君 イタリア産の肉骨粉について質問させていただきます。  私はなぜイタリア産の肉骨粉にこだわるかといいますと、去年の一月にEUのファイナルレポートが発表されたわけですけれども、その中でもイタリアの問題については大変疑問を呈しているわけですよね。それを読んでおります。 ...全文を見る
○中村敦夫君 今のお答えは、先ほど国井委員の質問に答えたものと同じですけれども、これは十二月十四日に答えている、プレスリリースしている内容と全く同じなんですよ。あれ以降もう三十日もたっているんですね。同じ時点の答えしかできないということは私はおかしいと思うんですね。もう少し、具体...全文を見る
○中村敦夫君 とにかく、イタリアのことだけ調べるんだって一人、二人でできるものじゃないんですよ。新聞社だって一つの大きな事件に掛かれば大変な数の人間を動員するわけなのに、専従じゃない人ばかりがただ幅広くやれといったって責任感も何もないし、徹底的に仕事ができないというふうに考えます...全文を見る
○中村敦夫君 いや、それは規則はあるでしょうけれども、これは要求して、交渉して、これは別に国家間の問題じゃありませんが、命の問題です、お互いに。ですから、そういうものをそろえていないということ自体、私はおかしいと思いますけれども、私のところにはあるんですよ、たまたま。こういうふう...全文を見る
○中村敦夫君 それはおかしいですよ。だって、このプレスリリース、十二月十四日で言っているのは、湿熱百三十六度C以上、三十五分間、これだけのことを書いてあるわけですから、この証明書に書いてある数字とは全然違うわけですよね。ですから、私は、モラルハザードがあるかどうかということは断定...全文を見る
○中村敦夫君 たくさんの商社が関連していますけれども、ほかは全部どこへ売ったかということをきっちり述べているわけですね。ですから、この年の三菱商事の百五トンもそうですし、九八年の三菱商事の輸入の欄も空白なんですよ。これは大変おかしいんです。分からなくなったということはあり得ないで...全文を見る
03月19日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
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○中村敦夫君 BSE関係で、牛肉買上げ事業について質問させていただきます。  まず、大臣にお伺いします。  昨年の十月二十六日に、牛肉在庫緊急保管対策事業というものが決まりました。これは、十月十八日から始まった全頭検査以前に屠畜された牛肉、今後これを保管肉と呼ばせていただきま...全文を見る
○中村敦夫君 分かりました。  しかし、保管肉が市場に出回るということで消費者が市場全体に不安を抱く、それを抑えるという理由だとすると、全頭検査以前の牛肉をもう全量を強制で買い取らないとつじつまが合わないんですよ。つまり、任意買取りというものがありましたからね。ある部分は流れて...全文を見る
○中村敦夫君 そうしますと、できるだけ買い取ってくれという場合にしても、市場隔離した牛肉の対価というものを事業費に計上しないで、それで凍結保管経費と冷凍格差補てんというこの部分だけが計上したということなんですけれども、どうなんです。
○中村敦夫君 私は基本的に、全量の強制買取りということなしにやったものですから、消費者というのはやっぱりかえって不安になってしまったということで、この安全性確保というか、その点は抜けていたんじゃないかなと。  実質はどうなんでしょうか。やっぱり売ろうとしても売れなくて、だぶつい...全文を見る
○中村敦夫君 焼却の問題は次の段階だったものですから、その前に、業界団体による買取りの対象肉というのを一万三千トン以内としましたね。その根拠が知りたいんですよ。というのは、一説によると、そんなものじゃなかったんじゃないかなと、二万トン以上ぐらい出ていたというような、そういう業界の...全文を見る
○中村敦夫君 農水省は当初から保管肉は安全だというふうに明言してキャンペーンをやっていましたよね。だけれども、こういうやり方が非常に付け焼き刃的な過程があったものですから、なかなか消費者の信頼を得られなかったというのが今までの過程にあると思いますが、十二月二十五日になって、保管肉...全文を見る
○中村敦夫君 この保管肉というものは農水省は安全だと言っていたし、また将来的にはもう一回流通させようという意図があったというお話ですから、本当に安全だったというふうに思うんですが、そうした農水省の安全宣言を信じて、任意の買取り制度があったために、出た方の肉は消費者というのは食べて...全文を見る
○中村敦夫君 何か農水省、大分自信がないんですよね。次から次と世論が要するに強くなって変更したと。変更するたびに信頼感が失われていくということなんですね。特にお役所というのは、私は、一貫して一つのことを正しいと言ったら、間違っていても最後まで突っ張るのが日本の役所の特徴だというふ...全文を見る
○中村敦夫君 見たわけじゃありませんから、それは私には確認できませんが。  別の質問をします。  牛肉在庫緊急保管対策事業という段階では、業界六団体のうち、ハム・ソー組合、全肉連のこの二団体は、業者から一キログラム当たり千百十四円で買うと。それから、全畜連の方は一キログラム当...全文を見る
○中村敦夫君 つまり、今はそれは分からないというわけですか、進行中で。分かったのもあるけれども、これからのものは分からないということなんですか。
○中村敦夫君 一月十七日からもう焼却処分が横浜で始まっていますよね。今月一杯でまあこれは終わるという事業だと思うんですけれども、燃やす方が先なんですか。要するに、それはもう値段が決まって、そして燃やされているということなんですか。今月一杯ですよね、これ、価格が決まるというのは。そ...全文を見る
○中村敦夫君 まだ関連のたくさん質問がありますので、あしたに回させていただきます。     ─────────────
03月20日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
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○中村敦夫君 昨日に引き続きまして、牛肉買上げ事業について質問いたします。  まず、生産局長、お願いします。  保管肉の買取り価格について、昨日の答弁では、現在のところ協議中というような、かなりあいまいなお答えをいただいたように思うんですけれども、そういう大変だという理由の中...全文を見る
○中村敦夫君 いや、それは事情は分かっているんですけれども、とにかく事業を開始するんですから、価格は決定していないと始められないわけじゃないですか。そのことを聞いているんですよ。
○中村敦夫君 牛肉在庫緊急保管対策事業、これでは業界団体が業者から買い取るに当たって、買い戻すという特約が付いていたわけですよ。しかし、焼却処分を決めた際に、市場隔離牛肉緊急処分事業というものにおいては、業界団体による買上げ価格を再び協議すると、こういう規定というのは実施要領や実...全文を見る
○中村敦夫君 焼却処分を決めた際、市場隔離牛肉緊急処分事業においては、業界団体による買上げ価格を再び協議するという規定が実施要領や実施要綱のどこにも存在しないんですよ。これは当然明文化されていないといけないんじゃないですか、こういう事業には。
○中村敦夫君 いや、事情は分かったんですけれども、やっぱり事業を決めるんですから、再協議するということがなければ、これはもう公的におかしいですよ。いろんな事情があるからといって、どこを読んだって、価格設定もう一回協議するんだという、そういうことはないんですね。かなりずさんじゃない...全文を見る
○中村敦夫君 それは分かっていますよ。だけれども、今回は明文規定がないのにわざわざ再設定するということでしょう。これ、どうしてなんですか。
○中村敦夫君 しかし、この焼却事業に関して、そんなことをやるなんということは全然書いていないのにもう始まっちゃって、もう焼却し始めちゃって、値段はまだ分からないというわけですよね。これは、前の牛肉在庫緊急保管事業でも、任意買取りとか、あるいは業者の在庫証明提出の免除とか、非常に中...全文を見る
○中村敦夫君 その姿勢は分かります。問題は、やっぱり今やっていることは非常に不透明ですよ、内容が分かりにくいわけですから。ですから、買取り価格が決まり次第、業者の、これはやっぱりきちっと公表した方がいいんじゃないかと私は思うんですよ。そうすればクリアになると思うんですが。  い...全文を見る
○中村敦夫君 いや、団体ごとじゃなくて、業者ごとにやらないとこれ分からないんです。
○中村敦夫君 是非とも、業界だけじゃなくて業者も公開してほしいんです。そうするといろんな疑念が晴れると思うんですね。  生産局長にお聞きしますけれども、市場隔離牛肉緊急処分事業、これを実施するに当たり、市場隔離した牛肉の対価として一キログラム当たり千五百五十四円以内を支払うこと...全文を見る
○中村敦夫君 これは業者の方に行かないということですか。業界団体にたまってしまうわけですか。どこに行ってしまうんですか。
○中村敦夫君 これは要するに業界団体に行くということですか。
○中村敦夫君 業者に行くと言っているわけですね。はい、分かりました。  それじゃ、大臣にお聞きしますけれども、業界団体に差益が残ってしまうんではないかという懸念があるわけなんですけれども、すべての助成金が末端の業者まできちんと渡って、途中で妙な差益が出ないということを断言できま...全文を見る
○中村敦夫君 大臣にお聞きしますけれども、これら二つの事業に関して農水省に聞くと、業界団体から先の方ですね、この助成金の流れというものは把握していないという答えが返ってくるんですよね。そうすると、差益というものが途中で生まれないように、どこかで滞留しないようにしなきゃいけないと。...全文を見る
○中村敦夫君 大臣に確認だけしておきたいんですけれども、とにかく差益が出ないように、これ税金ですから、助成金の流れは末端まですべてオープンにするというお考えはお持ちですか。
○中村敦夫君 いや、すべてです。
○中村敦夫君 これも大臣にお聞きしますけれども、これら二つの事業では、保管の段階で不正をしないように業界団体系列の倉庫では保管しないように指導しているというふうに聞いております。  雪印事件なんかで生まれた本事業への国民の不信感というものを払底するために、保管肉が所在する二百五...全文を見る
○中村敦夫君 大変前向きな御答弁ありがとうございます。  そもそもこれら二つの事業では、農林水産省が助成金の流れを把握していたのは事業実施主体とされる六業界団体、六業界団体までなんですね。そこから先は丸投げというんですかね、業者に対する。ああ、そうじゃなくて、要するに六業界団体...全文を見る
○中村敦夫君 大臣は、こういうふうになっている、要するに丸投げシステムになっているということを御存じでしたか。
○中村敦夫君 私は、やっぱり産業とか商業というものは基本的にルール、道徳というものに裏付けがないと、これ全部が詐欺になってしまうわけで、もう国自体がおかしくなってしまうと思うんですね。  BSE事件という大変国家的な不幸な事件が起きているのに、その問題を解決する助成金をめぐって...全文を見る
03月28日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第4号
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○中村敦夫君 BSE問題に関する牛肉の買上げ事業について質問します。  生産局長に聞きたかったんですけれども、都合が悪いということで、畜産部長お願いします。  三月二十日のこの農水委員会で私はこういう質問をしたんですね。現在進行中の買上げ価格の協議は何を根拠に行っているんです...全文を見る
○中村敦夫君 それは、まあ、ですから間違いだったという答弁ですけれどもね。価格協議をやるということはどこにも明文化されていないわけですよね。手続が明文化されていなければ、事業というのは進行できないんじゃないかなと思うんですね。何を根拠に値段を決めたり、今値段や何か、和牛は幾らとか...全文を見る
○中村敦夫君 つまり、根拠なしに公金が動いていくという事態になっているわけですけれどもね。今、前の契約で千百幾らとか、いろんな業者との合意ができていたわけですよね。今度はいきなりもっと、千五百幾らというようなことを基準にやって、まあ価格は高くなっています。ですから、高くなっている...全文を見る
○中村敦夫君 畜産部長にお聞きしますけれども、このままだと、何だか基準も根拠もなしにお金が流れていくと、また何か訳の分からないことが起こる、そういう危険性、非常に大きいんですよね。  例えば、結局、前の売買契約が根拠にならないということが分かったとすれば、あれは破棄しなきゃいけ...全文を見る
○中村敦夫君 事情は、それはいろいろ大変だということは分かりますけれども、やっぱり手続、正当な手続を経てお金が動かないということは、これはとんでもない話で、民間でもこういうことは起こり得ない話なんですね。結局のところ、今のままだと、市場隔離牛肉緊急処分事業というものにおける買取り...全文を見る
○中村敦夫君 売買契約で商取引として合意された市場価格というものが設定されているんですから、基本的にはそれ以上のものを勝手に出してしまうということはかなり大きな問題になると思いますから、そのことを気を付けて検討していただきたいと思います。  終わります。
04月16日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
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○中村敦夫君 先週の静岡県の漁港の視察、大変参考になることが多かったので、いろいろ勉強させていただきました。焼津港、由比港、小川港ですか、この三つの場所を訪れたわけですが、特にサクラエビで有名な由比港の自主的資源管理とか共同漁業のシステム、これは持続可能な地域産業をやっていく上で...全文を見る
○中村敦夫君 報告だけ受けていてもこれは対策になっていないと思いますけれども。  その問題は別として、富山県漁業協同組合連合会、ここは関西電力から漁業対策振興資金という名目の金銭を受け取っているわけなんですね。両者は金銭の授受については認めています。しかし、その総額については明...全文を見る
○中村敦夫君 これは、両方あるという話なんですけれども、水産振興費であるならば、関西電力の支出がこれは明らかに違法行為になるんですよ。なぜなら、電気料金は経済産業、通産大臣の許可が必要な公共料金ですし、支出は電気料金に反映されるということになるわけですね。ですから、電気事業関連以...全文を見る
○中村敦夫君 いや、そんなことは常識なんですから、言われましたから答えましたというんじゃなくて、水産庁が自分で判断しなきゃいけない問題じゃないですか。  損害補償金でもあるという、そういう答えがあるわけですけれども、損害補償金であるならば、それを漁協が受け取るに際しては関係組合...全文を見る
○中村敦夫君 いずれにしても、金銭の総額と使途について被害を受けた漁民が知ることができないというのは、これは異常事態なんですよね。今までの決まりにも全く反していることです。実際に、この被害を受けた漁民である地元漁協の理事たちが県漁連へ出向いて問い合わせても、県漁連は、答えることは...全文を見る
○中村敦夫君 水産庁の存在意味というのは一体何なんでしょうか。やっぱり指導省庁でしょう。これはかなり無責任なお答えだというふうに私は思いますね。存在意義が問われますよ、これ。  そこで、こういう答えしかもらえないわけですから大臣にお伺いしますけれども、実際の被害状況はすごいんで...全文を見る
○中村敦夫君 姿勢だけじゃなくて、排砂問題というものは漁業に直接被害を与えているという実態があるわけですね。この問題をどうやって取り組むかというその答えまで出さないと、この問題は全然進まないわけですね。  しかも、今年度は国土交通省と関西電力は六月から八月に掛けて八万立方メート...全文を見る
○中村敦夫君 水産庁のような人ごとのような対応の仕方ではなくて、現実を本当に徹底的に調べるということで、問題が何かということを早く見て、それに対する対策を積極的に取り組んでいただきたいと、これをお願いして、質問を終わります。
04月18日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
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○中村敦夫君 まず、水産庁長官に連続して質問したいと思いますけれども、水産庁が行っています一九九九年度、二〇〇〇年度の魚介類ダイオキシン類の実態調査結果というのは、これは、先ほどこれに関連して小川委員も質問しましたが、私のところでも資料を要求したものであります。  それで、小川...全文を見る
○中村敦夫君 今聞いたのは、魚介類の濃度が高いものを次の年には調べていないと、要するに公表していないんですよね。それは、調べてなかったんなら公表できないんだけれども、調べていたと、後で報告すると言ったわけですよ。だったら、なぜ最初から公表していないのかという質問なんです。
○中村敦夫君 私、日本語で聞いてるんですよ。簡単な話をしているんですよ。なぜそれが答えられないんですか。
○中村敦夫君 もう何語で質問したらいいのか、ちょっと分からないわけですね。  そういう答え方をするというのは、要するに非常に濃度の濃い魚介類が幾つかあるわけですよね、それを余り出していくといろんなところが騒ぎ立てるとか、要するにがんが発見されたのに、それを言ったら家族が騒ぐので...全文を見る
○中村敦夫君 濃度調査はしていないということ。
○中村敦夫君 先ほどの小川委員の質問に対する答えは、それじゃ、違っていたということですね。  要するに、これを調査して、それをどういうふうに活用していこうと思っているんですか。  それから、毎年の調査費用を教えてください。
○中村敦夫君 何か大学の一部の研究室みたいな答えなんですが、この調査に基づいて非常に大きな問題がもう出てきているわけでしょう。それに対する対策をするとか、それからこれの結果に対する危機感というのがどうしても感じられないんですよ。  これは要するに日本食品分析センターなどの三団体...全文を見る
○中村敦夫君 中央環境審議会環境保健部会、それから生活環境審議会、食品衛生調査会、この三つの機関が合同でまとめて、九九年の六月に「ダイオキシンの耐容一日摂取量(TDI)について」というものを発表しましたね。そうしますと、日本に住んでいる人々の食品によるダイオキシン摂取量ですね、要...全文を見る
○中村敦夫君 ばらつきがあるからこそ個別基準というのは必要なんですよ。そして、困難と言いますけれども、ほかの国がやっているんですよ。どこが困難なんですか、それで。これはやるべきもうはっきりした課題じゃありませんか、農水大臣。
○中村敦夫君 水産庁が積極的な対策とか政策とかもう打ち出せないようですから、これはまあ農水省としてあるいは政府として、こんなもう要するに当たり前の、どの国もやっていることぐらいはきちっとやるように努力していただきたいと、お願いします。  おととい、農水委員会の休憩時間に大臣にも...全文を見る
○中村敦夫君 最初から限界があると認識しているんじゃ、これは何も進まないんじゃないかなというふうに思いますけれどもね。  水産庁という役所についていろいろ関係者から聞いてみましたら、一般職員なんかも水産大学出身者で大変海が好きだ、魚が好きだ、そして良心的に仕事をしている人が大変...全文を見る
○中村敦夫君 そういう一般的な話ではなくて、やっぱりもう何というんですか、水産庁はこんなものだと、全体として。働いている人たちは本当に何かやりたいと思っても、その意欲が生かされていない官庁だと。これは官庁じゃなくて盲腸だと言っている人もいるんですよ。  どうですか、水産庁を見て...全文を見る
○中村敦夫君 前回も今回も農水委員になって初めて水産庁長官の答弁をまともに聞いているわけですけれども、その答弁を聞けば聞くほど、どうしても水産庁というものの存在意義というものに疑問を感じざるを得ないんですね。  要するに、水産庁の最も死守しなきゃいけない目的というのは、漁民の生...全文を見る
○中村敦夫君 抱負だけがいつも同じように一般論で語られるだけでは、私は、国民も納得しないし、漁業関係者も納得しないんじゃないかなと。水産庁は何をやっているかというと、「おさかな天国」の曲を作ったということしか何か一般の人は思い浮かばないというようなのが現実であります。  質問は...全文を見る
○中村敦夫君 是非とも、新組織が独立性の高い合議制の行政機関として内閣府に設置するという、そういう考えもあるということをこの関係閣僚会議で是非発言していただきたいと思います。  質問を終わります。
05月21日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
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○中村敦夫君 牛肉の買上げ制度について質問します。  主に生産局長、大変でしょうけれどもずっとお願いします。  先日の報道によりますと、国がBSE対策事業で買い上げた国産牛肉約一万二千三百トンのうち、半数近い約六千トンの品種が判明していないということなんですね。この件について...全文を見る
○中村敦夫君 では、この事実を知ったのは三月十五日ということで了解しますが、農林水産省は、品種不明の牛肉について、現在実施中の全箱検査で種別の特定を進めているというふうに聞いております。しかし、肉だけ見て、雄和牛と去勢和牛の違いとか雌和牛と去勢和牛の違い、あるいは和牛と乳用牛の違...全文を見る
○中村敦夫君 肉を見分ける達人というのは確かにいると思うんです。だけれども、日本に本当に一人か二人しかいないと思いますよ。だから、目視でこれだけの違いが分かるとは到底思えないわけです。  そうすると、どうしても箱の表示だと今言ったように言いますけれども、ここまでのいろいろな事件...全文を見る
○中村敦夫君 牛肉の品種が明らかになっている分について、品種別にそれぞれ何トンあるのか、また買上げの平均価格が幾らなのか明らかにしていただきたいんですけれども。
○中村敦夫君 はい。
○中村敦夫君 それでは次に、牛肉の品種不明分について、業界団体別のトン数を教えてほしいんですが。
○中村敦夫君 去年の秋に実施された当初の保管制度では、業界団体の買い上げた牛肉について、消費が回復したら食肉会社に買い戻させる仕組みであったという、そのために申請時に種別の記載を求めなかったというふうに聞いておりますけれども。一方、その品種ごとの買上げ価格を決めたのは今年の三月な...全文を見る
○中村敦夫君 やっぱりその説明は非常に分かりにくいんですよね。  これまで何度も私はしつこく追及しておるわけですけれども、再設定した買上げ価格は、業界団体と業者間で決めた当初の価格よりも大幅に上回っているんですね。さらに、毎度のことのように牛肉買上げに関する様々な疑惑や事件がど...全文を見る
○中村敦夫君 これは国民的な不幸な事件ですよね。大変な悲劇だと思いますね。しかし、こういう悲劇を利用して業界が雪印のようなことをやったし、雪印だけではないということももうほとんど確実なわけですね。さらに、今度は買上げに際してやはりだれが見ても差益が出るようなそういう数字が出てきて...全文を見る
○中村敦夫君 いろんな体質のせいだという中で、ある種の政治家の体質だけが抜けていたんで、ちょっと不公平だなというふうには……
○中村敦夫君 いやいや、そうじゃないですよ、この価格の問題に関しましてね。  それでは、大臣は常々、牛肉の買上げ制度について、すべてオープンにすると答弁されています。そうした大臣の姿勢には敬意を払いたいと思いますけれども、しかし、どの業者からどれだけの牛肉を買い取ることになるの...全文を見る
○中村敦夫君 これは、努力したいとかしたくないとかいう問題じゃなくて、税金の流れですし、別に不正がなければ出してもおかしくない。ただ、それが時間の問題であるというのであれば、それは待ちますけれども、出す気がないのであればちょっと困るという話なんですよ。
○中村敦夫君 それはちょっと変な話で、ほかの五団体が全部末端まで出しているわけで、だれも不都合がないわけですから、ここが隠し続ければ、逆に何かがあるんじゃないかという疑いがどんどん深くなるということなんです。生産局長、どうですか。
○中村敦夫君 質問を終わります。     ─────────────
05月30日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第11号
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○中村敦夫君 今日は追及型の質問じゃないんで、リラックスして思うところを答えていただきたいと思います。  最初に、野菜消費の減少について生産局長にお聞きします。  近年、野菜の消費が減少を続けていると農水省も発表していますね。特に、国民一人当たりの年間消費量で見ると、緑黄色野...全文を見る
○中村敦夫君 対策はやった方がいいと思うんですけれども、もっと食べなさいということなんですよね。しかし、これ不思議な質問かもしれませんけれども、人間というのは胃袋の大きさというのは限界があるわけですから、野菜をたくさん食べましょうと言ったらば、じゃ、その代わりほかの食品食べるのを...全文を見る
○中村敦夫君 脂肪とかたんぱく質の多過ぎるものを控えるようにということですけれども、やはりそれと産業政策とある程度整合性を持たないと、そっちはそっちでどんどん振興するという話だと矛盾してしまうわけですね。  しかし、人間というのはコンピューターで栄養分計算しながら食事をするわけ...全文を見る
○中村敦夫君 近ごろスローライフという考え方が世界じゅうに広がり始めて、日本でもそういうことに関心を持つ、特に若い人や女性が増えてきているんですね。  例えば、ここに「スロー・イズ・ビューティフル」という本があるんですが、これは私の知り合いの文化人類学者、辻さんという人が書いて...全文を見る
○中村敦夫君 ほとんど材料も根拠もないのに経済大国再生というのが小泉さんのスローガンだったようですから、ちょっと本当にスローフード派かどうかというのは疑いを持っておりますが、質問は終わります。
06月04日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第12号
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○中村敦夫君 食品安全行政の在り方について質問します。  最初は大臣にお願いしたいんです。  食品や化学物質などの安全については、ヨーロッパでは安全と確認できないものはすべて規制するという原則に立っているということは御存じのとおりです。これは、安全と危険の間にあるグレーゾーン...全文を見る
○中村敦夫君 ヨーロッパは、ある部分でグレーゾーンから規制緩和している例があると言いますけれども、それは科学的なつまり研究が進んで安全であると確認されたからであって、グレーゾーンについてはやはり規制をするということなんですよ。  ですから、私が聞いているのは、日本の行政もそうい...全文を見る
○中村敦夫君 そうなりますと、食品安全行政について大きく姿勢が変わってくるということなんですね。  ですから、まず厚生労働省と協力して早急に見直し作業を始める必要があると思いますが、それをどう考えるかということと、また、今度新しい食品安全行政組織というものができるわけですが、そ...全文を見る
○中村敦夫君 盛んにリスクコミュニケーションという言葉をお使いになりましたので、このことについて内閣官房にお尋ねします。  五月三十一日に開かれました食品安全行政に関する関係閣僚会議、ここでは、新たな食品安全行政組織について、リスク評価を担当する委員会を新設するという方向になっ...全文を見る
○中村敦夫君 まだ細かい組織の図とか手段というのはこれから決めるというようなお答えですけれども、いずれにしても新組織ができますね、食品安全行政組織。この委員をどう選定するかということが非常に重大な問題だと思うんですね。これまでももう批判の対象になっているようないわゆる各種審議会の...全文を見る
○中村敦夫君 はい。  最後の質問で、役所が選んでしまった委員や学者さんたちというのは範囲が結構狭いんですよね。別に反対とか賛成とかいうんじゃなくて、専門家は本当はたくさんいるんです。そういう人たちが参加できないという今の仕組みのために、やはり広く公募するという形は大変重要じゃ...全文を見る
○中村敦夫君 その見地からで結構でございますが、その方法として公募というのもあり得るというような話を、閣僚会議で皆さんの意見を聞いていただければ有り難いと思います。  終わります。
06月06日第154回国会 参議院 農林水産委員会 第13号
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○中村敦夫君 JAS法改正案の実効性をどうやって確保するかということについて、幾つか質問させていただきます。  最初は大臣にお願いしますけれども、今年一月の雪印食品事件以降、多くの食品の不正表示事件が明るみに出ていますね。JAS法改正の、前回は一九九九年に行われました。そして、...全文を見る
○中村敦夫君 そういう外的な事件発覚とかそういうことが引き金になって関心が高まって、やっと農水省としても摘発するという能動的な姿になったということ自体が私は不思議であって、そういうことがなくても、こうした事件というものは常時摘発する能力があるべきだったんじゃないかなということでお...全文を見る
○中村敦夫君 再び大臣にお聞きします。  確かに、今回のJAS法改正による罰則強化あるいは公表の弾力化というのは偽装表示に対してそれなりの効果を発揮すると思います。しかし、重要なことは、どうやって偽装表示を見破り、摘発するかということであって、これが担保されないとするとJAS法...全文を見る
○中村敦夫君 引き続き大臣にお伺いします。  JAS法改正案は、罰則が強化されるという点では前進であると思います。しかし、罰則に至る前に指示若しくは改善命令、それがあって、それに従えば罰則は適用されないと。そうしますと、幾ら罰則を重くしたところでも、見付かったら農水省から言われ...全文を見る
○中村敦夫君 私も、本来は人に罰を与えることが好きな方の人間ではありません。むしろ柔らかい方が好きな人間ですけれども、大臣が言われたとおり、これ命にかかわる問題なんですよね。ですから、逆に言えばほかの刑事犯罪よりも悪質だと思うんですよ、このこと自体。そういう重さがあるので、私は直...全文を見る
○中村敦夫君 終わります。
10月03日第154回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第1号
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○中村敦夫君 まず、牛肉買上げ事業について質問させていただきますが、新大臣にその基本的姿勢について簡単に感想をいただきたいんですね。  今年一月の雪印食品事件以降、牛肉偽装事件が相次いで、牛肉買上げ事業に対して強い不信感が蔓延しておるわけです。  前任の武部農水大臣は、牛肉買...全文を見る
○中村敦夫君 生産局長にお伺いします。これは焼却許可についての問題なんですけれども、牛肉買上げ事業における検品と焼却の関係について、業者に対して出す焼却の許可ですね、これはロット単位で検品が終了次第に出しているのか、それとも一つの業者の分の検品がすべて終わった段階で出しているのか...全文を見る
○中村敦夫君 その焼却証明書なんですけれども、焼却の終了後にこれ提出させているのかどうかと。もし提出させているんであれば、これは公表していただきたいと。それから、提出後、日付などの事後確認というのをやっているのかどうかということをお答えいただきたい。
○中村敦夫君 よその県のを焼却しているから周りの住民が反対するという理屈はちょっとよく分からないわけですけれども、これは分かる限りやっていただきたいんです。  それで、証明書は公表していただけるというふうに受け取っていますけれども、しかし、それが本当だったのかどうかという事後確...全文を見る
○中村敦夫君 日本ハムの問題ですね。これだけ大変な話になっていますよね。一つの例として、検品の時期、検品の場所、焼却の時期、焼却の場所というのを参考として教えてくれませんか。
○中村敦夫君 ただいまはっきりとそれを公表していただいたわけですから、そうなりますと、これは大臣にちょっとお伺いしたいんですけれども、食肉業界六団体の公表された買上げ先の保管牛肉についても同様に、検品の時期、検品の場所、焼却の時期、焼却の場所というのをそれぞれ具体的に資料を提出し...全文を見る
○中村敦夫君 これもちょっと大臣に感想だけ伺いたいんですけれども、検品については、昨年末、二百五十六倉庫中三十一倉庫をやったわけですよね。しかし、一月に雪印事件が発生しちゃった。それで、これでは不十分だということで二月八日に全ロット検査というのをやりました。しかし、やっぱりこれ、...全文を見る
○中村敦夫君 質問を終わります。
11月07日第155回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
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○中村敦夫君 牛肉買上げ事業について質問します。  最初は、大臣にお聞きします。  牛肉買上げ事業の検品作業においては、屠畜証明書というのが添付されていないんですね。そのため、冷蔵会社が発行する在庫証明書というのが、これはもう問題を、良しあしを決定する意味で絶対的な役割を果た...全文を見る
○中村敦夫君 例えば、雪印の不正を告発した倉庫会社が結局破産してしまうというようないじめに遭ったわけですよね。これから見ても食肉会社と倉庫会社との関係というのは大変な問題のある状況だと思うんですけれども、特に同族企業的なものであればこれはもっとすごいと思うんですよね。  ですか...全文を見る
○中村敦夫君 同族会社であろうと出資会社であろうと、法的な問題は別に関係ないと思うんですよね。つまり、この業界では法律を守らないという倫理的な問題が起きてしまったということなんですよ。ですから、そういう状況の中で、法律が守られているんだから信頼すべきだという答えじゃ、これ納得いか...全文を見る
○中村敦夫君 この配付資料を見ますと、抽出検品というのをやっていたときですね。これはもう一番検査が緩やかなときの状況なんですけれども、これでも圧倒的に全肉連に数字が偏っているわけですよね。もうほかはほとんどないにも等しい、ここだけに集中していると。  なぜこのように偏りというも...全文を見る
○中村敦夫君 これだけ団体があって、全肉連だけがいち早く焼却場を確保したというその説明もなかなか納得しにくいんですよね。しかし、それは後ほどまた調べます。  十一月五日の日本経済新聞に、日本ハム子会社の日本フード関西福知山営業部、ここが国産として業界団体に買い取らせた牛肉のうち...全文を見る
○中村敦夫君 終わります。
11月21日第155回国会 参議院 農林水産委員会 第4号
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○中村敦夫君 中村敦夫でございます。よろしくお願いします。  まず、二つ質問があるんですが、四人の参考人の方々にそれぞれお答えいただきたいと思います。  最初の質問ですけれども、農林水産省ノリ不作等対策関係調査委員会というものの存在を私は非常に重いものだというふうに考えていま...全文を見る
○中村敦夫君 今の質問に付随して田中参考人にお聞きしますけれども、中長期の開門調査を望む人たちには政治的な動機があるというふうに言われましたけれども、そうしますと農林水産省ノリ不作等対策関係調査検討委員会というのに政治的な動機があるということなんですか。
○中村敦夫君 つまり、諫早湾干拓がこの委員会では深く関連しているという結論で、だから中長期の開門調査を望むと言っているんですね。これは、じゃ正しくないというふうにお考えですか。
○中村敦夫君 では、次の質問に移ります。  この法案の中には大変地域振興ということを重視しているというところがあると思います。私はそのことは間違いではないと思っておるんですね。しかし、基本的に、ここの地域が振興するためには、有明海が非常に良い環境になって魚介類がどんどん豊かに増...全文を見る
○中村敦夫君 このことに関して岡本参考人にお聞きしますけれども、干拓事業が始まる前はもっと漁獲量も多くて、そしてタイラギを始め、その工事が始まったときからどんどんどんどん減ってきているわけですね。ですから、過去のデータからいっても、要するに自然の生態系に関する常識からいっても、自...全文を見る
○中村敦夫君 再度お聞きしますけれども、これからいろいろな施策をやるわけですね、この法律によって。それで、補助金が増えて、現実的に何か対策を練っていくと。  これからやることですから、やはりこの対策をやれば魚介類が増えるという、これは根拠がなければできないと思うんですよ。将来の...全文を見る
○中村敦夫君 これからの調査費が膨大だと言われましたが、これからいろんな事業をやっていく中につぎ込まれるその金額と比べて、調査費の方が大きいと言われるんですか。
○中村敦夫君 終わります。
○中村敦夫君 有明海ノリ第三者委員会について質問します。まず、大臣にお願いします。  二〇〇〇年の暮れに有明海全域でほぼ同時に始まった赤潮、これは例を見ないほど長期にわたって続いて、かつて経験したことのないノリの不作をもたらしたわけですね。そこで大変な騒ぎになりまして、当時の谷...全文を見る
○中村敦夫君 繰り返しますけれども、この第三者委員会報告というのは、「現実的な第一段階として二ケ月程度、次の段階として半年程度、さらにそれらの結果の検討をふまえての数年の、開門調査が望まれる。調査に当たって、開門はできるだけ長く、大きいことが望ましい。」と、諫早湾干拓地排水門の中...全文を見る
○中村敦夫君 そうしますと、検討をした結果、第三者委員会が求めている中長期の開門調査というのが行われないという可能性もあるということですか。
○中村敦夫君 よく分からないんですが、第三者委員会の報告というのはかなり決定的な重いもので、国が設置したものでありますし、そうした方向性を明確に出していると。しかし、更にそれをまたこれから検討するということになると、第三者委員会の結論というものは更に検討するような安っぽい代物なの...全文を見る
○中村敦夫君 私は、何度検討したらいいんだろうかという、最も高いレベルの検討が出た後で、一体そのほかの人々が集まって何を検討するのかという疑問がどうしてもわいてきます。  次の質問に移りますけれども、第三者委員会の報告にはこういうものもあります。「洪水・潅漑期以外は水位管理の条...全文を見る
○中村敦夫君 私はもっと単純なことを聞いているんです。干潟面積が増えるわけですから、今、堤防で横ができていますね。ここをふたしちゃったら、干潟面積増える部分というのはその中側なんですよ。だから、そこで閉ざしちゃったら調査なんかしても何の意味もなくなってしまうわけですよね。そのこと...全文を見る
○中村敦夫君 検討したってしようがないんですね、できなくなるということなんですから、これは物理的に。そのことを私は質問しているわけなんです。だれか専門の方、答えられますか。
○中村敦夫君 全然答えになっていませんよ。これは完全な間違いですよ。  かなり、やっていることと第三委員会がやらなきゃいけないことと、これは矛盾しているという話なんですね。だから、全体的なこの第三者委員会の判定とか決断とかというものを、農水省自身が自分たちで作りながら、どうして...全文を見る
○中村敦夫君 今、魚と言いましたけれども、貝の間違いでした。訂正してください。よく知っていたんですが、つい間違えました。  今、しかし、述べられたような、要するに対症療法的なことでこうした海底の生物がよみがえるというようなことは、私は無理だと思っているんですね。午前中の参考人質...全文を見る
○中村敦夫君 調査はするけれども見通しは分からないということなんですね。今大変異常な状況になって、従来の自然の水流というものが狂ってしまったという状況なんですよね。ですから、法律によってやはりその流れを戻すということでないといけないと私は思います。  しかしながら、本当ならば、...全文を見る
11月26日第155回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
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○中村敦夫君 緑資源機構法案について質問します。  緑資源公団の前身である森林開発公団というのは一九五六年に設置された特殊法人ですね。これは奥地林開発を目的に設置されたわけです。法律には、増大する木材需要に対処するため、手付かずに残されている奥地未利用林を開発するための林道を整...全文を見る
○中村敦夫君 基本的にまあそういうことなんですが、本当のその目的についてなぜこうなっているのかということを御存じない人はかなり多い。まず知っている人の方が少ないんじゃないかなというふうに思っております。  私は、これまでも大規模林道というものは見てきました。そして、先週の土曜日...全文を見る
○中村敦夫君 森林の整備がずさんだったということは、つまりやらなかったからずさんだっただけの話なんですね。この大規模林道とは全く関係ないんですよ。植林だって相当な高いところへ、今までの一般的な林道を使ってやれるわけですね。ですから、その答えというのは全く大規模林道建設とは関係のな...全文を見る
○中村敦夫君 もう時間がなくなりましたのでやめますが、環境大臣が外れているというのはどうも意図的な感じが私はして仕方がないんですね。  私の考え方としては、基本的に、結局この大規模林道の本当のねらいというのは観光バスの通行できる観光道路建設だというふうに思っているんですね。これ...全文を見る
11月28日第155回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
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○中村敦夫君 農水系金融機関のペイオフ延期について質問します。  これまでのほかの議員の質問にも多少重複する部分もあるかと思いますが、私なりに質問します。  不良債権処理というのは、厳格な査定、十分な引き当て、経営責任追及、この三原則がなければ進まないわけなんですね。結局ペイ...全文を見る
○中村敦夫君 続きまして、経営局長、水産庁長官に質問します。  農水系金融機関の債権状況について、一般の金融機関における自己査定区分、これに直すとどうなるのか。JAバンク、JFマリンバンク、それぞれについて、破綻先、実質破綻先、それから破綻懸念先、要注意先、正常先、この各々の金...全文を見る
○中村敦夫君 要注意先というものの区分というのはかなり難しい部分はあるかと思いますが、マイカルもそごうも要注意先だったと。それなのに破綻したわけですよね。そうした危険水域というものはどういうふうに考えているのか。お二人、簡単にお答えください。
○中村敦夫君 不良債権処理には自己査定区分というのは徹底的にやらないと、これは本物の仕事にならないんですよね。そのことを一層積極的にやっていただきたいと思います。  経営局長、水産庁長官にもう一つ聞きますけれども、JAバンク、JFマリンバンクそれぞれについて、組合員以外のリスク...全文を見る
○中村敦夫君 不良債権で一番多いのは、やっぱり本業以外のところで、ゴルフ場とかリゾート開発とか、そういうものにぼんぼんぼんぼんバブル的にやって、またそこが非常に黒い勢力と結び付いているというような部分が強い。これが実は不良債権処理が進まない大きな理由になっているわけですね。  ...全文を見る
○中村敦夫君 終わります。
12月03日第155回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
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○中村敦夫君 農薬取締法改正案について質問します。生産局長にまずお願いします。  今回の無登録農薬問題の発端となった山形県の三業者については、一九九一年の時点で情報が山形県庁に寄せられたんですね。それ以降、何度も業者への立入検査が行われたわけです。しかし、山形県庁は無登録農薬の...全文を見る
○中村敦夫君 今のお答えは、全部要するに山形県庁には検査・監督の能力がなかったということの証明なわけですよね。これは球団が野球をできない選手に給料払っているという話と同じだと思うんです。一大事じゃないかと思うんですね。要するに仕事のできない公務員が何にもせずに高給を税金からもらっ...全文を見る
○中村敦夫君 生産局長と協同組合検査部長に質問します。  農林水産省と農協は様々なレベルで日ごろより密接な情報交換をしていると聞いています。また、農協の不正監視については農水省に協同組合検査部というのがあるわけですよね。しかし、今回の問題では農薬の適正な使用を指導すべき立場の農...全文を見る
○中村敦夫君 大変複雑で見分けにくかったというようなお答えもありましたけれども、しかし、見分けにくくて見分けられなかったら、これはやはり山形県庁と同じ、能力の問題ということが問われるわけですし、また須賀田局長が農協がそんな悪いことをしているとは夢にも思わなかったと言うのは、農協を...全文を見る
○中村敦夫君 これからどれだけ規制や罰則を強化したところで、それを検査・監督する側に能力が欠けていれば実効性は全くなくて、意味がないんですね。必要なことは、農水省自身の責任に対する反省と、それに基づく具体的な対策ということだと思うんです。  ところが、この改正案のどこを見ても、...全文を見る
○中村敦夫君 これは大臣にちょっとお伺いしたいんですけれども、これまで私やほかの委員たちからも再三にわたって指摘されたように、今回の改正案というのはまだまだ不十分なところがあると。そして、環境や健康の視点から有機農業者や農薬問題に取り組む市民団体、こうした人々の意見もどんどん吸収...全文を見る
○中村敦夫君 終わります。
12月05日第155回国会 参議院 農林水産委員会 第8号
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○中村敦夫君 今回は米を中心にする委員会だということなんですが、私も思うところがありますが、もう少しじっくり勉強してからこの問題を別の機会に質問させていただきたいと思います。  今日はちょうど狂牛が発生してから一年ちょっと過ぎまして、去年の今ごろというのはここで大変激しい議論が...全文を見る
○中村敦夫君 それでは、イタリアから来た肉骨粉じゃない、別の輸入ルートということについては調べているんですか。
○中村敦夫君 去年発生した狂牛の年齢というのは大体五歳ぐらいということで共通しているわけですね。ということは、食肉牛であれば三歳ぐらいまでに屠殺するということですから、これは乳牛だったということは確実だと思います。  ということは、その五年前というのはどういう年かというと、一九...全文を見る
○中村敦夫君 私も、九八年以降は一応加圧・加熱処置をしたということですから、九六年の、それ以前の肉骨粉というものはかなりかぎを握っているんだというふうに今でも考えていますし、今の答弁からしても、最終的にシロかクロかと、これだったのかという断定には至っていないというところですから、...全文を見る
○中村敦夫君 時間がありませんので、この質問、イエスかノーかで答えてもらいたいんですよ。  つまり、代用乳の方の共通性というのは牧場とつながっているわけですね。肉骨粉は今つながっていないというような状況になっていますね。これは、代用乳に九六年のイタリア産の肉骨粉が何らかの混合と...全文を見る
○中村敦夫君 なかなか原因究明が非常に難しい段階にありますけれども、これはもうあきらめないでやらざるを得ないというふうに思います。  最後に、厚生省の方へお伺いしますけれども、これが例えば人間の口に入っている可能性は非常に高いわけですから、そうすると、潜伏期間が人間の場合、専門...全文を見る
○中村敦夫君 終わります。
12月10日第155回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
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○中村敦夫君 今回、有機農業について質問させていただきますけれども、そのお話の材料として、現在のキューバの農業について御説明したいと思います。  今キューバは、環境保全型農業、有機農業の先進国として世界じゅうの注目を浴びている国なんですね。資料をお配りしましたが、概要がお分かり...全文を見る
○中村敦夫君 有機農業の重要さというのは、消費者の安全だけじゃなくて生産の問題ですね、それにかかわるんだということが私の主張なんですよ。ですから、人口の問題にしても、二〇〇六年をピークに百年後にはもう六千万ぐらいになるというような、そういう状況もありますね。そういう事実を前にして...全文を見る