中山太郎

なかやまたろう



当選回数回

中山太郎の1974年の発言一覧

開催日 会議名 発言
07月27日第73回国会 参議院 科学技術振興対策特別委員会 第1号
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○中山太郎君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
09月11日第73回国会 参議院 科学技術振興対策特別委員会 閉会後第1号
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○中山太郎君 この今回試運転を行なった原子力船「むつ」に関して、まず科学技術庁長官にお伺いをしたいのでありますが、原子力船「むつ」の出港から試運転の中で放射能の漏洩が起こったという事件がありますけれども、この「むつ」の出港に関してわれわれ新聞報道等を通じて、ずいぶん地元の住民との...全文を見る
○中山太郎君 従来日本の政治の中で、冷静に理解するべき科学技術の問題について、いわゆる科学技術の発展というものと無関係に、その発展の目的を達成するための手段として地元にいろいろと便宜を与えてきた。しかし、そういうやり方については、私はこういう結果が出てくれば、いわゆるそういうこと...全文を見る
○中山太郎君 わかりました。  それでは次に、放射線漏れの概要と措置についてお伺いをいたしたいと思います。今回実験がうまくいっておればこれはもう問題がなかった。しかし、不幸にして試運転の中で放射能の漏洩があったと、こういうふうに言われておりますが、そういうふうな、いわゆるどの程...全文を見る
○中山太郎君 いろいろ御苦労いただいていることに対してはあらためて敬意を表しますが、問題は、いま大臣の御説明があった出力一・四で〇・二ミリレントゲンの漏れがあった、これはいわゆるもっと出力を上げておったらどうなっておるか。私どもが聞き及ぶところによると、出力の一・四という時点です...全文を見る
○中山太郎君 それでは局長にお尋ねしますが、当初の見込みと実際試運転をやってみての大きな当初の考え方との誤差、それはどこにあったかというと、私は、上この出力一・四で〇・二ミリレントゲンの漏れがあった、ここに大きな技術的な問題点の本質がある。それについてまずどういうふうなお考えか、...全文を見る
○中山太郎君 先ほどの質問をさらに継続をさしてもらいますが、私が指摘したとおり、出力一・四で〇・二ミリレントゲンの漏れがあったということは重大な問題だ、こういうふうな認識が一致したわけであります。そのことをかまえて、大体当初の予測では少々の漏洩はあるだろう、しかしどの程度の出力で...全文を見る
○中山太郎君 それでは一〇〇%で〇・一ですから、一・四で〇・二ということはもう当初の予想と全く相反して、この原子炉の構造設計等についてもう基本的に間違っておった、どっかで大きな事故がある、欠陥があるというふうに理解せざるを得ませんね。もし一・四で〇・二出たということがおかしいと、...全文を見る
○中山太郎君 いまの御答弁でだいぶはっきりしてきたわけですね。炉心本体に大きな事故がなかろうということ、それから遮蔽に問題があったろうと。その遮蔽の効果の試験についてお尋ねをしたいんですが、放射線漏れのチェックというのをはたして陸上試験で実施されたのか。これはされなかったわけです...全文を見る
○中山太郎君 それじゃ陸上試験は遮蔽に関してはおやりになったというふうに理解してよろしゅうございますね。
○中山太郎君 これは、今回のこともあるから念のために伺っておきたいんですが、こういうふうに実際組み立ててみて、洋上実験をやらないとしようがないという事態になっているんですが、今後、陸上での試験をやることを考えられる余地があるのかないのか、その点伺っておきます。
○中山太郎君 その遮蔽を許認可する時点で科学技術庁は十分なチェックをしたかどうか、それを科学技術庁と運輸省からお伺いいたしたいと思います。
○中山太郎君 いままでの説明を聞いていますと、安全審査上の問題よりも認可後の工事の問題じゃなかろうかというふうに私は理解をしているわけです。この工事認可の段階で安全審査上の基本的な点が実際に盛り込まれているかどうか、チェックすべき点があり、その体制がなければ今回のような事故がまた...全文を見る
○中山太郎君 それじゃ、強行出港のことについてお伺いしたいと思うのです。この「むつ」の出港で安全性について地元の納得のいく説明がなかったということ、しかも事業団は遮蔽についてごまかしの説明図を載せて平気でやっていた。これは重大な私はミスだと思うのです。地元が安全性について不安に思...全文を見る
○中山太郎君 時間がないので、これから質問することをひとつ簡単にお答え願いたいと思うのですが、事業団、来られてますか——。  事業団にお尋ねをしたいのですが、いま原子力局長からもお話がありましたけれども、そのパンフレットにいわゆるそのとおりの解説の平面図がなかったということにつ...全文を見る
○中山太郎君 私は、訂正して済む問題ではないと思います、はっきり申し上げて。それはいやしくも日本の大きな国費を投じて、そして日本の大きな国家の政策の一つとして開発している原子力船のいわゆる第一号船に当たっている。まあそういうふうな無責任ないわゆるパンフレットをつくって出しておった...全文を見る
○中山太郎君 もう一つこれはお伺いをしておかなければならないのは、地元の漁民に対する問題です。それで私ども、まあ一応科学技術にしろうと的でも相当理解を持っている人間としては、海洋汚染というものは、今回の問題ではなかったというふうに理解をしておりますけれども、一応正式に、委員会の場...全文を見る
○中山太郎君 それから次の問題は、乗組員の人たちの問題ですが、乗組員の中に女性がいるというふうにテレビで拝見したのです。この女性を含めて乗員が相当疲れている。こういう人たちの問題についてどういうふうな処置をとろうとお考えか、それをひとつお答え願いたいと思います。
○中山太郎君 まあ問題は、これから帰港についてどういうふうな対策をとられるかということに出てくるだろうと思います。まあいろいろと洋上の検査をやっておられる。そういうふうな洋上での一応修理と申しますか、修復と申すか、そういうことを終わって帰港するのに、どういうふうな方針を政府はお持...全文を見る
○中山太郎君 出港する際に相当な抵抗があったのを踏み切って出ているわけです。そうして安全だといって出て行った。しかしそれは事故が起こった。これは安全で、まあ終始うまく実験が終わって帰ってくる場合には、これは私はあらためて地元にそういうふうな説明をして帰られることは、これは問題はな...全文を見る
○中山太郎君 もし入港できなかった場合に、代替入港地というのを考えておられますか。
○中山太郎君 御答弁、非常に重要な問題があると思うのです。私も、大臣としてそれ以上なかなか突っ込んだお話はしにくかろうと思いますけれども、私どもの国民サイドから見て、知事の了解、市長の了解が得られて、はたしてそのまま入港ができるのかどうか、ここいらにも大きないわゆる行政処置だけの...全文を見る
○中山太郎君 運輸省としても、一隻の船舶の入港が不可能になるという事態になったときに、運輸省としては、その船舶をどこに入港させるかということについては、当面やはり責任者の責任の一端をかついでおられると思うのですが、そういう場合にはどういうふうに考えるのでしょうか。
○中山太郎君 ほかの港に入港することも一応考えておられるのですか。
○中山太郎君 最後の質問に入らせていただきたいと思います。  いまの大臣の御答弁、私どもとしては現状ではそういうふうに御了解を申し上げたいと思います。  問題は、この問題から端を発して日本の原子力行政、また原子力船の開発計画というものの遅延が起こる可能性が出てくる。現状でこう...全文を見る
○中山太郎君 今回、検査官を乗船さしておられますね、どうですか。
○中山太郎君 その方は海外に研修に出された経験者ですかどうですか。
○中山太郎君 私はこれが非常にふしぎなんです。いやしくも国費を使って、そうして先進国の原子力船の就航について研修を終えた人間を日本の原子力船の第一船の実験航海に搭乗させない考え方、それはどういうことなんですか、基本的な考え方は。少なくても自然科学の分野では、そういうふうな新しい技...全文を見る
○中山太郎君 まあいろいろと理由はありましょう。しかし今後私は政府に望みたいことは、少なくとも自然科学の分野では、海外に研修に出した人間をよそのところに配置しておいて、自分の国の技術開発をやった第一船、第一の実験にその研修した人間の頭脳を使わないというような、私どもから言わせれば...全文を見る
○中山太郎君 それでは最後に、ここに日本原子力産業会議から出ている原子力船第一船開発基本計画というのが載っておりますね。この中を拝見していると、この原子力船第一船に関しては責任体制を明確にするということが書いてある。私は、きのう衆議院の科学技術特別委員会でいろいろと責任問題という...全文を見る
○中山太郎君 それではこれで質問を終わりますが、いまお答えのとおり、一切の責任は原子力船事業団にあるということをもう一回確認させていただきたい。
○中山太郎君 以上をもって質問を終わります。
12月21日第74回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○中山太郎君 私は自由民主党を代表して、総理並びに関係閣僚にお尋ねをいたしたいと思います。  最近の日本の国情、政情というもの、こういうものを考えてまいりますときに、いまも野党の方方の御質問の中にあった政治家の金脈の問題、あるいは政治不信の問題、こういう問題は最近の雑誌によって...全文を見る
○中山太郎君 どうぞ、厚生省の人口問題研究所から……。
○中山太郎君 いま厚生省の人口問題研究所長からの御報告がありましたが、大体私どもの推測と同じであります。このままでさらに三千万人の人間をこの列島に上積みしていくと、しかも、いま三木内閣が国民の期待にこたえて社会的公正、富の分配、豊かな福祉、そういうものを国民に公約していくと、この...全文を見る
○中山太郎君 わが党の総裁に対してこういうことを申し上げるとはなはだ失礼かもわかりませんが、いま私どもの計算でやっていくと、夫婦二人が子供を一人にもし制限をしたとすると、昭和百年には六千六百二十九万人の日本の人口になるわけであります。二人にした場合に一億一千二百八十万人、三人にし...全文を見る
○中山太郎君 農林大臣のお話で、食糧問題についてもまだ五十年先の見通しは全くつかない。ただはっきりしておることは、開発途上国、ことに南半球の国家における人口が爆発的に増大をしてくることは間違いない。これは世界的に認められている事実であります。その人たちが、いまですら一千万の人間が...全文を見る
○中山太郎君 それでは経済企画庁長官にお尋ねをしたいと思うのですが、こういうふうな人口の増加というものが、政府のほうからはっきりと昭和百年には一億四千三百万だと、もう三千三百万上のせするんだということがここではっきりと国民に向かって明示された以上は、これからのいわゆる社会公平を期...全文を見る
○中山太郎君 そこで、第二項の質問に入らしていただきたいと思いますが、私はこの十年ぐらいの日本を見ておって、日本の家族というものが大きな変化を遂げてきている。その基本になったものはやっぱり都市化の問題であろうと思います。大都市、つまり高賃金を求めて、農村の機械化による人手の余り、...全文を見る
○中山太郎君 この問題で自治大臣にもお尋ねをいたしたい、厚生大臣にもお尋ねいたしたいのですが、いわゆる俗称核家族化です。いわゆる女房をもらえば新しい世帯を持って独立して家を求める。マンションへ行きたい、あるいは市営住宅、府営住宅に入りたい、こういう傾向が蔓延してきた。これは戦後の...全文を見る
○中山太郎君 これは文部大臣、よくお聞きをいただきたいのですが、この幼稚園の保母と保育所の保母とはいわゆる任用の資格が違うのですね。だから、保母はみんな幼稚園に殺到するのです。あなたはそこをひとつよく踏まえて、厚生大臣とよく相談をされて、任免の規定を統一しなければこの問題は解決し...全文を見る
○中山太郎君 けっこうです。
○中山太郎君 いま、別の観点からこの保育所の問題を取り上げてみたいと思います。それはどういう問題かというと、子供を預けない一般市民の負担がどれぐらいになるのだろうか。つまり、私の住んでおる大阪府の吹田市、これは人口二十七万です。そして、そこの保育する子供一人当たりの市費の負担が一...全文を見る
○中山太郎君 私はいまの三木総理の御答弁、まことにけっこうだと思います。やはりいまの子供だけの問題じゃなしに、これのうらはらになってきているのが老人の医療の問題であります。大都市の地方自治体の病院は全部赤字に転落をしておる。しかも、そこのベッドの占有率は三〇%から二五%が全部六十...全文を見る
○中山太郎君 この捨て子を見ても、どれぐらい捨てておるかというと、四十三年に二百七十七人、それから四十六年には五百七人も自分の赤ちゃんを捨てているわけです。中には、自分の子供をトラックでひき殺して保険金を取ろうとする親も出てくる。  こういう中で、この四月二日の「日本経済」で何...全文を見る
○中山太郎君 いま三十八年の実態調査の報告をされましたが、これはある専門の団体の調査によると、四十八年の調査では二百万人に増加しているわけです。しかも、この調査に反対した、国からの委託業務を預かって拒否した人たちはだれだったかというと、革新自治体の首長であります。その理由は何かと...全文を見る
○中山太郎君 いま、文部大臣から、これからのいわゆる愛国心の問題、そういう問題については高邁な御意見を賜わったわけでありますが、私はいまの自由民主党内閣の中の閣僚で、自由民主党の党員でない閣僚は永井さんだけだと思うのです。しかも、選挙での公約を国民にされていない。ここでひとつ国民...全文を見る
○中山太郎君 文部省の考え方というふうにお答えになりましたが、私は、永井文部大臣個人として君が代を国歌としてお考えになっておられるのか、日の丸を国旗として考えておられるのか、そこをはっきりしていただきたい。
○中山太郎君 文部大臣は総理が特に懇望されて入閣を求められたお方だと聞いております。総理大臣として文部大臣の御発言をそのまま御承認になりますか。
○中山太郎君 これ以上私は質問をいたそうとは思いませんけれども、私の感じ、考え方としては、国家があって国民がある、国家があって教育ができるんだということを明確に頭に入れて文部行政をやっていただきたい。そうしなければ、りっぱな民族の形成というものはできない。それこそ私は政治の大きな...全文を見る
○中山太郎君 これは私もいま御答弁を伺って実は驚いているわけでありますけれども、いわゆる日本の心、つまり親を大切にした子供、あるいはじいさん、ばあさんを大切にした孫、交通事故の多いときに、親が死ぬ、あるいはおかあさんは寝ておる、新聞配達をする子供たちはいまたくさん町を走っておりま...全文を見る
○中山太郎君 次に、通産大臣と外務大臣にお伺いをしたい。それは繊維の問題であります。  今日の繊維不況という問題が、わが国でも特に綿製品を中心に起こっておる。これの原因が何かというと、国内よりも国外からの影響をたいへん受けておる。そこで、綿に限って、どの程度の東南アジア近隣諸国...全文を見る
○中山太郎君 いまの御答弁では私はちょっと納得ができない。それは綿糸だけでなしに、二次製品、縫製加工品を入れると、あなたのような御答弁にはならないのです。たいへんな量なんですよ。今年だけで綿糸に計算して四十五万六千九百コリになっているのです。日本の国内の綿糸の全生産高の二割が入っ...全文を見る
○中山太郎君 二国間協定の締結が事実上無理であるといういまの通産大臣のお答えで、もしこれが結ばれないとすれば、この一千万の関連企業に働いている国民たちですね、家族も含めて。この人たちを救済するための処置を通産大臣としてはお考えでしょうか。
○中山太郎君 最後の質問に入らせていただきたいと思いますが、これは日本の国家行政全般にわたる問題で最後の質問を終わらせていただきたいと思います。  まず第一に、人事院総裁に対して御質問したいのですが、公務員の採用の、いわゆる各省局長以上の法文系と自然科学系の出身別はどうなってい...全文を見る
○中山太郎君 総裁代行ね、ちょっと引き続き質問申し上げます。  いまの御答弁で、このバランスが非常にアンバランスになっているというふうにはお気づきになりませんか。
○中山太郎君 最高裁判所の方、来られていますか。  じゃ、お尋ねをしますが、いわゆる全国の裁判官の中で、どれだけの方が自然科学の教育を受けた方がおられるか、それと、どれだけのいわゆる公害問題、医療事故あるいは自然科学に関する係争事件が審理されておるか、それをちょっと御答弁を願い...全文を見る
○中山太郎君 これは総理に最後に御答弁を願いたいと思います。  日本のいまの三権分立しておる中で、いわゆる自然科学の知識を持った国家公務員がどれだけいるかということの数値が出てきたと思うんです。二千何百件のいわゆる科学技術に関する係争事件が裁判所で審理をされておる。しかも裁判官...全文を見る
○中山太郎君 たいへん熱心な御答弁をいただいて、最後に謝意を申し上げますが、国会の中を見ても、これは国会議員の出身を全部分析してみると、各党大体一割が自然科学の教育を受けた人が議席を持っています。ただひとり公明党だけが三割、三〇%のパーセンテージを持っています。つまり、国会の中で...全文を見る