中山太郎

なかやまたろう



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中山太郎の1978年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月08日第84回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○中山太郎君 私は、自由民主党・自由国民会議を代表して、政府に本年度予算並びに関連した問題についてお尋ねを申し上げたいと思います。  まず第一に総理にお尋ねをいたしたい。四十八年の石油ショック以来世界は大変な一つの経済恐慌というものに見舞われた。資源のないわが国にとりまして、資...全文を見る
○中山太郎君 総理もおっしゃったように、日本は資源有限だと、石油の値段が四倍になったと、これから国のあり方というものは大変ですよということをよく国民に訴えられた。非常に教育水準の高い日本の国民はこれに敏感に反応してきたわけです。これは資源がなかなかなくなる、さあ少し節約をせなくち...全文を見る
○中山太郎君 重ねて総理にお尋ねしますが、私ども参議院の自由民主党・自由国民会議は、今年度の衆議院の予算委員会の審議を見ておって、当面の経済問題あるいは国債発行に伴うその国債の償還の問題を中心にした国の財政の問題を中心に論議をされておりましたが、私ども参議院自由民主党・自由国民会...全文を見る
○中山太郎君 それでは、当面今年度の予算そのものに関して大蔵大臣にお尋ねをいたしたいと思います。  けさの午前のいわゆる終わり値は外国為替市場のドルの値段は幾らになっておりますか。
○中山太郎君 けさ、午前中です。
○中山太郎君 今年度、公共予算を大幅に組んで景気刺激をやられるということでございますが、いま、中小企業あるいは経済関係の人たちは、一体ドルはどこまで安くなるのか、円はどこまで高くなるんだと、二百十円ぐらいまでいくんじゃないかと、そういう心配をしている人たちがほとんどであります。そ...全文を見る
○中山太郎君 参考人にはどうもありがとうございました。
○中山太郎君 ええ。
○中山太郎君 大蔵大臣にお尋ねしたいと思うのですが、国債の発行及びその償還をめぐって、やがてこの両三年後あたりにはいわゆる歳入の欠陥が相当出てくる。歳入の欠陥が出て、そして、やはりこの経済を刺激するという政策を維持しなければならない。つまり、いま民間では、ことしは大変大型な公共投...全文を見る
○中山太郎君 経済企画庁長官のお考えはいかがでしょうか。
○中山太郎君 いま民間の産業をやっておる人たちの頭の中にあるのは、政府が七%成長を必ずやると。ところが、民間の経済調査の関係の機関の人たちは、それはできないと、あるいは四%だとか、あるいは三%だとか、こう言っているわけです。そうすると、去年の昭和五十二年度の経済成長率が六%だとい...全文を見る
○中山太郎君 これがいまの日本の国民感情の中で一番大きなポイントなんです。政府は七%でやっている。民間の調査機関は全部五ないし四あるいは三と、こう言う。だから、政府は、七%経済成長を約束すると、それに向かって全力投球するんだということを見解を発表された。その明くる日に民間の調査機...全文を見る
○中山太郎君 景気の回復の進行度が当初なかなかはかばしくいかないという場合には、やはりこれは政府はさらに補正を組むというぐらいの覚悟で、国民にまずこれから景気はよくなるぞ、ひとつ商売も盛んになると、こういうふうな勇気を持たせるようなことが大変大切だろうと思うのです。ひとつ、総理か...全文を見る
○中山太郎君 いまの総理の御答弁でひとつ政府としては大いに国民が安心できるような財政運営というものに努力をしていき、後手後手にならないような経済政策を打っていただきたいということをこの機会に特にお願いをしておきたいと思います。  なお、大蔵大臣に、先ほどのいわゆる歳入欠陥の問題...全文を見る
○中山太郎君 その歳入欠陥を予測する場合に、一体それじゃどういうふうな歳入のための具体的な政策をとろうとされますか。
○中山太郎君 いま大蔵大臣の御答弁を聞いておると、とにかく国民に負担を求めなければこの歳入欠陥というものを補てんはできないということを明言された。それに対して増税にするのか新税をつくるのかということはこれからの検討事項だと。しかし、国民のサイドから見ると、納得のできないことがある...全文を見る
○中山太郎君 民間企業では、商売がうまくいかない、そうなってくるとまず機構の整備をやるわけです。民間の経営者というのは命がけですから。自分の財産を担保に置いて会社を経営しているわけです。その次はやっぱり残業をやめるわけですね。それからボーナスを減らしていく。それでどうしようもなか...全文を見る
○中山太郎君 総理はお聞きであろうと思いますが、国民の中で、経済政策については福田総理が一生懸命やっていると。おれは明治三十八年生まれで明治三十八歳だ、おれに任しておけと、こう言っているわけです。国民はそれに期待している・わけです。しかし、あの人がやりたいと思ってできないこと、み...全文を見る
○中山太郎君 まあひとつ、快刀乱麻を断つという言葉がございますが、この問題については、総理、ひとつ腹を決めてぜひ国民の期待にこたえていただきたいと思います。  もう一つ、それじゃ行政改革に関係して専売公社の問題をお尋ねしたい。世界じゅうで政府が塩、たばこ――塩を政府か売っている...全文を見る
○中山太郎君 塩をやっている国をもう一つはっきり言ってください。塩を政府が独占で商売をやっている国、国名挙げてください。
○中山太郎君 はい、全部。
○中山太郎君 総理、行政管理庁長官、お聞きのとおりです。先進国なんというものはイタリー一つですよ。あとは全部後進国、開発途上国なんです。どうですか、行管長官のお感じは。
○中山太郎君 それじゃ、塩業に関する答申が昭和四十六年ぐらいに出ていますね。それはどうなっていますか。
○中山太郎君 政府が商売していると、そういう答弁になると思うのですね。これは去年私のところへ、「しょうゆ製造用塩に対する自己輸入の取扱い方に対する陳情書 全国塩業政治連盟元売関係」と、こう書いてある。これが署名を取りに来たんですよ。これはいわゆる零細なしょうゆ業者が直接に自由の貿...全文を見る
○中山太郎君 酒、たばこの専売――塩についてはいま詳細言いましたから、時間の関係でたばこの方はあんまり言いません。しかし、たばこは有害でございますと言って政府がたばこの箱に判こを押して印刷して国民に売っているわけです。いま先進国の中でたばこを政府が売っている国というのは、重ねてひ...全文を見る
○中山太郎君 総理、お聞きのようなことでございます。どうかひとつできるだけ政府のぜい肉を落として、そして構造不況で一体これからどんな商売をしたらいいのかということを経営者はいま模索しているわけです。不況産業で解雇されて、二年なら二年、三年なら三年政府の手厚い失業対策によっても、そ...全文を見る
○中山太郎君 日中の平和友好条約、この問題がとにかく連日国民の話題、特にこのごろ新聞を朝あけて見たら一面から二面、三面まで全部中共の記事でございます。私は結構なことだと思いますけれども、一きのう、きょうあたりは憲法の一条一条全部書いてある。世界じゅうで外国の憲法を詳細に紹介して、...全文を見る
○中山太郎君 重ねて外務大臣にお尋ねしますが、おとといですか、新聞に、尖閣列島の土地所有権者が死亡された、もちろん日本人です。こういうことがおとといの新聞に載っておりますが、日中平和友好条約の外交交渉の中では明らかにそれをしないと、やはり今度は竹島は一体どうなっているか、竹島は日...全文を見る
○中山太郎君 大変明確な御答弁がございました。ひとつ外交において十分御活動願いたい。  次に、日本を敵視した中ソ防衛条約、これの廃棄というものが日中平和友好条約の交渉を進める上で絶対条件じゃないか。中共は名存実亡とこう言っておる。どうですか、その点のお考えは。
○中山太郎君 政府は、中ソの現在の激しい対立というものが将来とも続くというふうにお考えでしょうか。
○中山太郎君 将来、日中平和友好条約が締結をもしされるということがあった場合には、アジア諸国には一つの大きな変化が起こるわけでございます。これはどういうふうな受けとめ方をされておりますか。
○中山太郎君 この日中平和友好条約の外交交渉に当たって、わが国の安全を保障している米国政府との話し合いというものは十分なされておりますか。
○中山太郎君 日米関係において、最近経済問題を中心にしたいろんな問題が起こっておる。牛場大臣にずいぶん御苦労をいただいておるようでありますが、長らく駐米大使としても活躍された大臣、この本当の問題というのは一体どこにあるのか御見解を承りたい。
○中山太郎君 外務大臣も申されたように、日米関係というのは日本外交の基軸、日本の国家の安全保障にとってもこの国を抜きに考えられないような現実であります。私は一月末から個人の立場で、個人と言いましても自由民主党の所属の参議院議員であるということを明らかにして、アメリカの上下両院の国...全文を見る
○中山太郎君 次に、防衛問題をひとつ防衛庁長官にお伺いしたいと思います。  ソ連が日本海でのサケ・マスの漁獲についても厳重な意見を申し入れてきておる。一番この問題で心配をしておるのはやはり漁民だろうと思うのです。そういう漁民たちを含めてわれわれの領海、そういうものを、漁業専管水...全文を見る
○中山太郎君 GNP一%と防衛費の対比という問題が衆議院でも絶えず論議になる。あるいはまた、昨年行われたロンドンの先進国首脳会議でもこの問題が持ち出されて、日本は一%以下じゃないかという批判を受けた。一%ということが一体何を根拠に、どこで決められたものか、これはまことに話がもとに...全文を見る
○中山太郎君 三木内閣当時にこれが国防会議で決まったということでございますが、それは国内で決めた話でありまして、外国の国際会議、先進国首脳会議、七月十五日に西ドイツでまた行われるわけで、そこへ行かれる総理、外務大臣、大蔵大臣、また列国首脳から、いや西ドイツに次いで――ドイツは三百...全文を見る
○中山太郎君 この一兆を超える軍人恩給というものは、あのNATOの加盟国、つまり先進国に集まってくる国の総理の頭の中には、軍人恩給を入れた計算を彼らはしているわけですね、NATO方程式でやっておるわけだから。日本の場合はこれを社会保障費に入れているわけです。純自衛隊の防衛費だけで...全文を見る
○中山太郎君 防衛問題の最後に、先日、ソ連の原子炉衛星ですか、あいつがカナダの田舎に落っこった。それが下手すると日本のところへ落ちてくるかもわからなかったということが後からわかったわけです。しかし、現在防衛庁でこの世界のいわゆる危険な軍事秘密衛星というものの飛行をどの程度調査把握...全文を見る
○中山太郎君 科学技術庁の宇宙開発事業団というのがロケットの打ち上げをやっていますね。また東大の宇宙研究所があります。自分の国の上げた衛星の静止状態とかいろいろ見ているわけです。これはどうして日本で、別に攻撃兵器でもない、世界の軍事衛星のいわゆる探知をするレーダーシステムというの...全文を見る
○中山太郎君 エレクトロニクスで世界一のこの国でそういう設備ができない、これは大変なことだと思うのです。私は国民にとっては大変なことだと思うのです。これその日米安保と、こう言って永久にこの安保をアメリカ側が続けてくれると思っておったら、そんな人は恐らく私はずいぶん考え方が変わって...全文を見る
○中山太郎君 これは防衛庁の局長ぐらいが答弁するような簡単な問題じゃないと思うのです。これはもう共産党の家庭の子供も御主人も「赤旗」売っている人も、社会党の旗振っている人もみんな大事なわれわれの国民なんです。その家族を、この一億の民族を救うためには、これぐらいのことは政府が責任持...全文を見る
○中山太郎君 やはり国防会議というものは、日本国民の全部の生命と安全を保障するために非常に高次元な立場で置かれているものだと思います。またわれわれもそうあるべきだと信じております。どうかひとつ総理、できるだけ早い機会の国防会議にこの問題を正式に議題に取り上げていただいて、労働運動...全文を見る
○中山太郎君 農林大臣にお伺いしますけれども、この米の消費を進めるために学校で給食をさせる、米飯を使うというふうなことがかねて自由民主党の総合農政調査会でも論議されたし、今年度そのような政策をお立てになっておりますが、なかなかこれが地方では進まない。これはどういうふうなお考えでそ...全文を見る
○中山太郎君 参考人にひとつお願いをいたしたいと思いますが、昭和六十年――これから先の日本の産業構造というものはどのように変わっていくというふうにお考えでございますか。
○中山太郎君 宍戸参考人には長い間どうもありがとうございました。  それでは経済企画庁にお尋ねしたいと思うのですが、アジアの工業化、その中にはもちろんいま問題になっている中華人民共和国のこれからの工業の進展という問題も含めて、いまの不況構造業種がアジアの国々の工業化の進展によっ...全文を見る
○中山太郎君 それは日本の中小企業にとっては大変大切な問題だと思うのです。それで中共の人口が九億とか八億五千万とか言われますけれども、たとえばこの中で二〇%の人間が工業生産に携わるということになった場合に一体どうなってくるか、これがやっぱり大問題です。今日でも中共の綿製品はなかな...全文を見る
○中山太郎君 OECDの五十一年の報告書を見ると、一九八五年の日本の海外直接投資は三百億ドルに達すると予測しておりますがね。いま二百三十億ドル、昭和二十六年から今日まで二百三十億ドル。まだ七十億ドルぐらいの金が直接投資で出ていく。これがやっぱり日本の産業に影響を与えている。特にも...全文を見る
○中山太郎君 私は、これは日本経済の資料ですけれども、政府になかなかこういう資料がないようですが、日本経済でのこの新聞の記事によると、あと五年でモーター、発電機、コンデンサー、半導体、鉄道車両、自動車部品、バルブ、電卓、あと五年から十年内に腕時計、通信機器、カメラ、ボイラー、家庭...全文を見る
○中山太郎君 国費留学生と私費留学生に対する政府の助成はどうなっておりますか。
○中山太郎君 私はここで、政府は、せっかく去年総理がASEANへ行かれて、これからの日本とアジアの各国との心のつながりということで、方々に植樹をされて芽を出そうと、しかし、留学生の問題については私は寒心にたえません。米国に一体幾ら行っていると思われますか、アジア各国から。米国への...全文を見る
○中山太郎君 毎日為替市場で告げられる円のレート、そうして東南アジアから仕送りを受けている日本で勉強しようとしてやってきた留学生の苦労、そういうものを考えるときに、アメリカへ五万四千人も毎年行っているわけでしょう。そうして大学の生活を一緒にした人たちが、やがてアジア各国にリーダー...全文を見る
○中山太郎君 これはやはり日本の学位が自分の国に帰ったときのいわゆる社会における地位にどれだけの効果をもたらすかということが一番大きな問題でございます。はっきり指摘をしておきます。  もう一つは、むずかしい日本語を習って初めて学校で勉強できるという悩み、私は、将来やはり早急に、...全文を見る
○中山太郎君 文部大臣、特に、お願いしておきますが、ぜひ英語で教育を受けられる留学生のための大学を日本につくるべきです。そうすれば多くの人たちが日本へ来て、自分の母国語で日本のすぐれた学問を学んで自分の国を興すごとに働けるだろう、私はそれを特にこの機会に要望しておきたいと思います...全文を見る
○中山太郎君 私は、時間が来ましたから、大学政策の中で一番大事なことを指摘しておきたいと思います。年間九万六千円であった国立大学の授業料が今年から十四万四千円、その上げ幅は実に五〇%であります。しかも、生産に携わらない国立大学、日本を将来背負う学生たちに五〇%の授業料を値上げする...全文を見る