中山太郎

なかやまたろう



当選回数回

中山太郎の1991年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月18日第120回国会 参議院 本会議 第5号
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○国務大臣(中山太郎君) 周辺国への支援につきましては、戦火の拡大いかんによって影響も広がることが予想されている、従来の枠組みにとらわれずに非産油開発途上国にも及ぶような配慮をするべきではないかという岩崎議員のお尋ねでございます。  日本は、中東関係国に対する支援として、今次事...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 総理から既にお答えになりましたが、一点、日本の海部総理は中東の平和の構築のためにどのように具体的にやっているかというお尋ね、御指摘もございましたが、一昨日、ニューヨークでデクエヤル事務総長にお目にかかりました。ちょうどこのデッドラインの十四時間前だという...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 武力行使による制圧のみをもって湾岸危機の本質的な解決を図ることは困難であることを十分認識して、話し合いと外交交渉による中東の平和の道を開くべきではないかというお尋ねがございまして、総理からも既に御答弁がございました。  私、外務省といたしましても、中東...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 池田議員からお尋ねの三点は、総理から既に御答弁がございましたので、私は少しだけ補足させていただきたいと思いますが、この地域の一番の大きな問題は、何と申しましても現在のクウェートへのイラクの侵攻ということと併合ということであろうと思います。  私は、先日...全文を見る
01月25日第120回国会 衆議院 本会議 第6号
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○国務大臣(中山太郎君) 第百二十回国会が再開されるに当たり、我が国外交の基本方針につき所信を申し上げます。  現在の国際社会は、まさに歴史的激動期の中にあります。社会主義諸国における経済の失敗と旧来のイデオロギーの衰退が見られ、また、自由と民主主義、市場経済の価値の再確認がな...全文を見る
01月25日第120回国会 参議院 本会議 第6号
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○国務大臣(中山太郎君) 第百二十回国会が再開されるに当たり、我が国外交の基本方針につき所信を申し述べます。  現在の国際社会は、まさに歴史的激動期の中にあります。社会主義諸国における経済の失敗と旧来のイデオロギーの衰退が見られ、また、自由と民主主義、市場経済の価値の再確認がな...全文を見る
01月28日第120回国会 衆議院 本会議 第7号
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○国務大臣(中山太郎君) 石田議員にお答えを申し上げます。  お尋ねの、湾岸戦争を解決するために国連安全保障理事会や国連総会の開催を働きかけるべきと思うが、また、米国に対しても、武力行使をするだけでなく、あらゆるチャネルを通じて和平への糸口をつかむための努力を要求すべきである、...全文を見る
01月29日第120回国会 衆議院 本会議 第8号
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○国務大臣(中山太郎君) 大内委員長にお答えいたします。  ソ連のバルト諸国への武力弾圧を踏まえて、他の西側諸国は対ソ支援の再検討を始めたが、我が国は人道的な援助を含めどう対処するのかというお尋ねでございました。  ソ連のペレストロイカは、現在、社会的にも経済的にも政治的にも...全文を見る
01月29日第120回国会 参議院 本会議 第7号
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○国務大臣(中山太郎君) 赤桐議員にお答え申し上げます。  このままでは世界の孤児になると与党は声高に叫んでいるが、今次湾岸危機に際し支援策を実施しなければ世界の孤児になるということはどういうことかということでお尋ねがございましたが、我が国は戦後、国際紛争を解決する手段としての...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 岩崎議員にお答えを申し上げます。  我が国外交の基盤である日米の友好協力関係を、ブッシュ大統領の訪日を控えて今後どのように進めていくかというお尋ねでございます。  ただいま、世界は新たな国際秩序の構築に向けまして国際情勢が極めて不安定な状況になってお...全文を見る
01月30日第120回国会 参議院 本会議 第8号
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○国務大臣(中山太郎君) 沓脱議員にお答えをいたします。  まず第一に、米軍による核施設の破壊、フセイン政府の打倒、中東の安全保障体制の構築等は、一体国連決議のどこに含まれているかというお尋ねでございました。  国連安保理決議六百七十八は、クウェート政府に協力している加盟国が...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 星川議員にお答えを申し上げます。  イラクが、御指摘の経済制裁を含む国際社会のあらゆる平和解決への努力を拒否して、クウェートの撤退に応じなかったということは御承知のとおりでございまして、今お尋ねの、地上戦に入る前に多国籍軍の攻撃を中止して、開戦前と同じ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 小西議員にお答えいたします。  先般、私がソビエトを訪問いたしてゴルバチョフ大統領と会談をいたしました際に、日ソ間の領土問題について日本側の考え方を明確に申し上げました。それは、戦後四十五年間、隣国である日ソ間に平和条約が結ばれていない、その一番の大き...全文を見る
02月04日第120回国会 衆議院 予算委員会 第5号
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○中山国務大臣 戦争とは、私の頭の中で考える考え方というものは、国家がみずからの国の権益を守るために、あるいはまたみずからの国家の利益が損害される場合に相手国に対して武力を行使して、武力を持った集団が他国の領空、領海、領域に侵入して相手国と交戦状態に入る。そしてその国の持っている...全文を見る
○中山国務大臣 委員御指摘のとおり、油の問題がその基盤にあると思います。  御案内のように、イラン・イラクは八年半に及ぶ戦火を交えました。そして、その間に石油価格は極めて大きく上昇したわけであります。その上昇によってイラクは膨大な利益を得ましたが、その利益を経済力のいわゆる活性...全文を見る
○中山国務大臣 フランスはクウェートだけを攻撃をする。しかし、フランスだけがそのようなことを考えているわけでは私はないというふうに認識をしております。  すなわち、ブッシュ大統領は、一月十七日、武力行使の国連安保理への通報で、安保理決議六百七十八に従い、米国及びクウェート政府と...全文を見る
○中山国務大臣 私どもは、バルト三国のソ連邦への併合の歴史的な過程というものが厳存することは事実でございます。ちなみに、この機会に、どのような歴史でこうなっているかということも、少しお話を申し上げた方がよくおわかりだろうと思います。  一九一七年に結局ロシアの内戦の結果、連合軍...全文を見る
○中山国務大臣 私は今日まで、八月二日にイラクのクウェート侵略があったわけでありますが、今日まで五カ月と十数日経過したわけです。その間に、国連では十二回の決議が行われた。そこでいよいよ最終的ないわゆる一月十五日を迎えたときに、私はちょうど一月十五日の午前十時に国連本部でデクエヤル...全文を見る
○中山国務大臣 同じ意見でございまして、国連憲章の前文にも、加盟国は国連の要請にこたえて協力する義務があるということは明記されております。
○中山国務大臣 ジョルダンにおけるパレスチナ人の人口比率が六〇%に近いということは、委員御指摘のとおりでございます。ここで戦火が拡大してジョルダンに大量の避難民が出てくるといった場合の輸送方法は、IOMが中心となって関係各国と調整をしながら最もよい方法で運ぶ方針を決めてくるだろう...全文を見る
○中山国務大臣 軍備のない世界というのは人類の夢と言っても過言ではないと思います。しかし、現実の国際政治において、長い人類の歴史においても、国との戦争というものはずっと行われてきた、また、地域紛争も現在起こっております。  こういう中で、ヨーロッパでは、全欧安保会議というものが...全文を見る
○中山国務大臣 今委員お尋ねの、日本の立場で血を流して人のためにやる、人の国を守るといったようなことは、現在の憲法のもとではそれは枠として認められておらないということをはっきり申し上げておきたいと思います。
○中山国務大臣 国連加盟国の日本として、武力による国際紛争の解決はやらないという国連憲章の条文がございます。私どもはこの国際紛争を武力によって解決することを今後やめるという一つの大きな国連憲章の考え方というものを安保条約の中にもちゃんと記録をいたしておりますし、私どもの国家として...全文を見る
○中山国務大臣 世界におきましてこれからいろいると全面的な平和の社会がやってくるとは考えられませんけれども、国連を中心とする地域紛争の調停あるいは解決の問題は、しばらくの間引き続いていくものだろうと考えております。そういう中において日本の考え方というものがどうかといえば、この考え...全文を見る
○中山国務大臣 今委員からいろいろと、日米安全保障条約を中心に日米間の信頼関係あるいは協力関係について突っ込んだお話がございました。  私は、日米間に信頼がなくなれば、いかに条約がありましても、日本が侵略されたときに米軍が果たして我々の家族、我々も含めて、血を流して守ってくれる...全文を見る
02月05日第120回国会 衆議院 予算委員会 第6号
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○中山国務大臣 イラクが化学兵器についてどのような考え方を持っているかということにつきましては、総理からもお話しのように、昨日あたりの報道によりましても、化学兵器を使用する準備が行われているとも聞いておりますけれども、このようなことがあっては相ならないと私どもは考えておりますし、...全文を見る
○中山国務大臣 今委員から御指摘のように、安全保障理事会の決議あるいは議論の中では兵器の使用の制限を決めていないわけでございまして、このようなことで私どもは、この核兵器の使用あるいは化学兵器の使用については重大な関心と、また関係国に対して強い、そのような兵器の使用を禁止するような...全文を見る
○中山国務大臣 まず今お尋ねの、難民が多数発生するという事態ができますと、国連の委託を受けたIOM、国際難民機関から連絡が来るわけでありますが、これらの具体的な要請を受けたが、民間機の活用をまず優先的に考える、こういうことが第一前提であります。その民間機の活用ができないという状況...全文を見る
○中山国務大臣 一月十七日のIOMの事務局長の書簡がございます。これは極めて重要な問題でございますから、一応読ませていただきます。「国連は、再び、ペルシャ湾地域における」……。お持ちですか。それじゃ、お持ちの資料、十七日にいわゆるあったわけであります。
○中山国務大臣 細目につきましては、政府委員から答弁をさせていただきます。
○中山国務大臣 御要請のとおり、出させていただきます。
○中山国務大臣 この難民輸送にかかわるすべての基本的な問題は、国連の要請を受けたIOMからの要請にこたえて行われるものでございまして、難民が発生した数によってすべてこれが判定をされるものあるいは連絡が来るものと認識をいたしております。
02月06日第120回国会 衆議院 予算委員会 第7号
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○中山国務大臣 今、私がこの一月十四日に、アメリカ大統領を初めアメリカ政府首脳と話し合ったことについて委員からお話がございましたが、詳細にそのときの話を申し上げておかなければならないと思います。  それは、日本政府としては、アメリカ政府に対して、この国連決議が期限切れになる一月...全文を見る
○中山国務大臣 委員から今国連の事務総長を中心に安保理におけるいろいろな最後の局面の説明が御紹介がございました。私は、ちょうど一月の十五日午前十時でございましたか、国連本部にデクエヤル事務総長を訪ねまして、デクエヤル事務総長がイラクを訪問されてサダム・フセインに交渉された経過を承...全文を見る
○中山国務大臣 お尋ねのイスラエルにつきましては、私ども日本政府も、イスラエルが挑発に対して極めて自制的な姿勢をとっておられることに高い評価をいたしております。  他方、イスラエルはこれに対する報復攻撃を自制をされておりますけれども、このイスラエルに対しての財政援助をどうするか...全文を見る
○中山国務大臣 昨年、医療団を派遣するということで先遣隊をまず出しましたが、サウジアラビア政府の考え方、また我が方の考え方の間に大きな差があるということが先遣隊の調査で明確になったわけでございます。当時まだ戦争状態はなく、日本の医療団としてはアル・コバルにいわゆるメディカルセンタ...全文を見る
○中山国務大臣 今先生から税金のむだ遣いをしておるという御指摘がございますが、私はこの二十三億円の医療の日本政府の援助の中で当初の一次派遣、二次派遣の報告を聞き、現地に私自身も電話を入れて調査をして、これ以上この計画を継続することは無意味であるという決断をし、国民の税金をむだ遣い...全文を見る
○中山国務大臣 私は委員の御指摘には服しかねます。私自身がこの予算の執行については細部目を通して、むだなことは一切やるなということを局長に厳命をしてこの仕事に当たらしておりますから、当初の一次派遣、二次派遣以降の問題点については、予算が二十二億円まだキープされておるということをこ...全文を見る
02月07日第120回国会 衆議院 予算委員会 第8号
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○中山国務大臣 この難民輸送というものは、今総理からもお話ございましたように、国際社会で起こってくる難民問題を解決するために国連の要請を受けたIOMというものが、どこの地域にどのような難民が出てくるのか、またどこに集まってきた難民をどこの国へ移動させるか、そういうことを基本計画を...全文を見る
○中山国務大臣 御指摘の点はまことに結構な御意見だと私は思います。  ただ、これからの難民が、まだ現在激しい地上戦闘が行われておりませんから、どこへ難民が出てくるかということもIOMはわかっていないと思います。例えばシリアに出てくるのか、あるいはトルコに出てくるのか、ジョルダン...全文を見る
○中山国務大臣 この難民の輸送問題というものは各国がそれぞれ協力することは委員御案内のとおりであります。だから私ども政府も、要請があれば民間航空機を出す。そして、どうしても民間航空で運べないといったような場合には、今回の自衛隊の航空機を、輸送機を、その場合に難民に限って輸送に使う...全文を見る
○中山国務大臣 今の外務省の資料は外務省の民間に対する調査の報告書でございますから、それは内部での資料だということは御理解いただいていると思います。  それで、先ほどから民間がボランタリーで民間航空機を提供するということについても、私どもは決して反対するどころか、政府としてもま...全文を見る
○中山国務大臣 難民輸送はすべてIOMが統一的に全責任を持って各国に協力を依頼するということでございますから、日本政府はIOMの委託を受けてやるということでございます。
○中山国務大臣 今御指摘になりましたODAの問題につきましては、私も所管大臣として重大な関心を就任以来持ち続けて、各部局につきましては、このODAが国民の貴重な税金で発展途上国の民生向上のために効果を上げるべくやっていかなければならないという考え方で、厳しくその事前調査あるいは事...全文を見る
○中山国務大臣 先ほど午前中の御質問にもございましたが、総理からお答えをいただきましたように、民間団体の貴重な御協力の御希望というものは、政府からもIOMに対しまして直ちに連絡をいたすように、先ほども局長に命令を下したところでございます。  なお、今日までの経過を申し上げますと...全文を見る
○中山国務大臣 委員御指摘のように、地球環境問題、特に海洋汚染防止問題というものは、人類にとりましては共通の解決しなければならない重大問題だと私ども認識をいたしております。  九二年六月にブラジルで開かれます環境と開発に関する国連会議、これは地球環境問題に関する国際的な取り組み...全文を見る
○中山国務大臣 まず、この提案の考えを申し上げる前に、今委員から御指摘のありましたように、日本政府もこの戦争が、早い段階で、極めて規模の小さい間にこの戦いが終わるというような契機が早く出てくることを我々もまた心から望んでいます。委員と同じ気持ちでございます。  ラフサンジャニ・...全文を見る
○中山国務大臣 停戦に対する努力に対して私どもは評価をいたしております。
○中山国務大臣 この事態の収拾につきましては、まず戦火がこれ以上広がらないということが極めて重大である。先般のモスクワにおけるゴルバチョフ大統領との会談におきましても、私は率直に大統領に対して、まずソ連政府として、イスラエルがこれに対して反発をしないように全力を挙げて外交努力をや...全文を見る
○中山国務大臣 委員御指摘のとおり、本件は極めて重要な条約案でありまして、普遍的な価値を有する自然遺産及び文化遺産の保護等に関しまして規定しており、この趣旨につきましては基本的に賛同し得るものと考えておりますが、日本の締結につきまして現在関係省庁を交えて必要な検討作業を鋭意進めて...全文を見る
○中山国務大臣 委員御指摘のとおり、この条約の締結、極めて急ぐべき問題である。私自身ももう時期が来ていると考えておりまして、できるだけ速やかにこの問題を解決いたしたいと考えております。
○中山国務大臣 この旧敵国条項の問題につきましては、日本にとりましても重大な関心事項でございますが、今局長がお話し申し上げましたように、我々は国連加盟時に、以来平和国家として加盟をしておるわけでございますが、旧敵国条項の解除、いわゆる廃止につきましては、昨年九月の国連総会におきま...全文を見る
○中山国務大臣 昨年の暮れに日本政府は二百万ドル拠出をし、今回さらに三百万ドル出しておるわけでございまして、政府としては、このような緊急事態の場合は、改めてそういう拠出を行うということでございます。
○中山国務大臣 ODAと組み合わせてやったらどうかというお考えをお述べでございましたが、実はODAもいろいろな国からの要請も来ておりまして、既にフィージビリティースタディーを始めているケースがわんさとあるわけで、ぎりぎりいっぱい、アフリカのいろいろな国あるいは南米の国、中米の国あ...全文を見る
○中山国務大臣 私は、もう解決の方法は極めて簡単であると思います。それは、サダム・フセインが国連のイラクの大使を通じて、この国連安保理決議を受諾をする、そして無辜の市民をこれ以上苦しめるわけにいかない、これで撤退も完全履行する、この一言があればすべて問題は片づいてくるわけでありま...全文を見る
○中山国務大臣 私は、今委員お触れになった米ソの両外相会談の共同コミットメントの文書を読んでも非常にはっきりしていると思うのです。「イラクがクウェイトから撤退する旨明白なコミットメントを行えば、戦闘行為の停止が可能であると引き続き信じる。両国外相はまた、かかるコミットメントは安保...全文を見る
○中山国務大臣 ゴルバチョフ大統領とお目にかかった際に私は日本政府としてはっきり申し上げたことは、一昨年の十二月三日に行われたマルタの米ソ首脳会談以来、世界の人々はこれで平和が来るとみんなが拍手をしていた。しかし、今日のバルトにおける軍人たちによる一般市民の殺傷というこの情報は、...全文を見る
02月08日第120回国会 衆議院 予算委員会 第9号
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○中山国務大臣 お答えをいたします。  委員は民間航空機の方を使った方がいいじゃないかというお話でございます。今日現在民間の方方の御協力で、lOMからの情報では、井上正信弁護士が二月六日アンマン―カイロ間、イエメン人百四十三名を運んでおられます。それから、二月八日に湾岸避難民救...全文を見る
○中山国務大臣 行かれた先生方から私も直接お話を承りましたが、先方の希望している条件と我が方が考えていた医療協力との大きな考え方のずれがあったということが一番大きな問題だったと思います。そのような中で、戦争状態にもまだないアルホバルという拠点をつくって、そこでいわゆる診療行為がで...全文を見る
○中山国務大臣 ガット・ウルグアイ・ラウンド交渉は、委員も今御指摘のように、昨年の十二月の三日から七日までブラッセルで開かれましたが、会議は最終日に至りまして、いわゆるノンペーパーをめぐる各国の意見の対立で延会になったことは御案内のとおりであります。本年一月十五日になりまして、ダ...全文を見る
○中山国務大臣 政府といたしましては、ガットの最も大きな受益国として、ガット・ウルグアイ・ラウンドが不調のままに話し合いができずに貿易のルールが混乱してくる、二国間の制裁措置が起こり、保護貿易主義が台頭してくるということはいかにしても避けなければならないと考えておりますが、ガット...全文を見る
○中山国務大臣 当時私は米国政府の首脳と会談をいたしました。そのときに私に対してそのような要請はございませんでした。ただ、私はこのように申しております。この一月十五日の国連安保理六百七十八号の決議のいわゆる最後の日、これまでに全力を挙げて和平の努力に尽くしてもらいたい、これが日本...全文を見る
○中山国務大臣 戦争という言葉を私は使ってはおりません。つまり、武力によるクウェートの制圧、侵略に対する平和回復の手段としての武力の行使、このような言葉を使っております。
○中山国務大臣 国連憲章のもとでの、国連加盟国として日本が使います用語の中で、私も今いろいろと国連決議をもう一回見直しておるところでございますけれども、この中には戦争という言葉はなかなか出てまいらないのでございます。
○中山国務大臣 このアラブ地域の特殊性というものは、委員も御存じのとおり、長い歴史の中で今日の姿が形成されてきておるということは私どもよく認識をしております。今新聞でお示しのようなこと、それも含めて、このイラクによるクウェートの侵攻というものが、安保理決議を受けて撤兵を行い、そし...全文を見る
○中山国務大臣 委員お話しの会議の名称は中東和平会議というものではあろうと思いますが、それは従来から日本政府が支持をしてきた考え方でございます。
○中山国務大臣 日本政府といたしましては、かねてパレスチナ問題の平和的な解決というものに重大な関心も払い、努力もそれなりにしてきたことは御承知のとおりであります。私はPLOのアラファト議長とも直接話し合いをいたしておりますし、イスラエルの前の外務大臣とも話し合いをいたしております...全文を見る
○中山国務大臣 極めて重要な私は御指摘だろうと思います。  私どもは既に外務省内におきましても、この地域の平和が来た場合にどのような対応をするのか。御案内のように膨大なコストが使われ、我々の国も国民の税金を拠出して応分の責任を果たす、こういう状態の中で、この地域は、油を莫大に持...全文を見る
○中山国務大臣 政府といたしましては、この地域の平和と繁栄のために積極的に政策を検討することを始めてまいりたいと考えております。
○中山国務大臣 多国籍軍における考え方の違いが地上戦闘に入った場合に起こってくるのではないかというお尋ねでございますが、私は、現在のところそのような分裂行動というものは起こり得ない状況である、また、そのようなことは考える状況にまだ来ておらないと思います。  ただ、一点この機会に...全文を見る
○中山国務大臣 パレスチナの占領地域におけるイスラエルの厳しい制圧について、日本政府は、既に昨年来イスラエル政府に対して外交チャネルを通じて厳しく、このパレスチナ人の自活のための自由といいますか、そういうものを認めるように要請をいたしております。  なお、食糧援助におきましては...全文を見る
○中山国務大臣 中東の安全保障という問題につきましては、現在のところ、ただいまイラクがクウェートを侵攻して、まだ国連安保理決議が実現せずに、現在多国籍軍による平和の回復が行われているという最中でございますが、やがてこの問題も解決する日が必ずやってくるに違いない。そういう場合に、こ...全文を見る
○中山国務大臣 当面、この地域の和平といいますか平和が回復するためには、国連の事務総長の努力を全面的に支持をするというのが日本国の基本的な姿勢でございますし、先般私がデクエヤル事務総長に会見をいたしました際にも、もし和平が不調にしてうまくいかなかった場合にも、必ず和平の交渉をされ...全文を見る
○中山国務大臣 この地域の戦後の復興という問題になりました場合には、もちろんクウェートのいわゆる戦災地域をどうするか、この問題が住民も含めて大きな課題になってまいりましょうし、当然安保理決議が受諾されるということでないとこれは和平が来ないわけでありますから、クウェートの正統政府の...全文を見る
○中山国務大臣 具体的に日本がどのような構想を提示するかということをお示しする段階ではまだございませんけれども、いろいろと考えとしては、私どもは構想を練っている最中でございます。
○中山国務大臣 日本政府といたしましては、イスラエル政府に対しまして、占領をしているガザ地区あるいはジョルダン川西岸地区からの撤退ということを強く要請をし続けております。この撤退と同時に、パレスチナの方々には、イスラエルの国家としての存在を認めるべきであるという主張をいたしており...全文を見る
○中山国務大臣 これは安保理決議を受けての多国籍軍の平和回復への努力の一つでありますけれども、この各国、参加国の中で、アメリカあるいはフランス等はイラクの崩壊あるいは分割、そのようなことは考えておらず、また民衆に対する直接攻撃を避けるように配慮をするということをそれぞれ申しており...全文を見る
○中山国務大臣 我々は国連加盟国として国連の安保理の決議を支持しておるわけでありますから、この国連安保理の決議を受諾するということがまず最大の前提条件であると考えております。
○中山国務大臣 けさの栗山外務次官の記者会見の問題について、ここに詳細な記録がございますから、御紹介をして明らかにしておきたいと思います。  栗山次官は、   一部に、外務省首脳が九十億ドルの我が国の多国籍軍支援について、九十億ドルに加えて追加の支援の必要があるとの考えを述べ...全文を見る
○中山国務大臣 大蔵大臣と同じ考えであります。
○中山国務大臣 どういう御趣旨でお尋ねになったか私には少し理解いたしかねますけれども、自衛隊が戦後処理について国外で活動するというようなことは、自衛隊法の中にまだ任務として規定をされていないというふうに私は理解をいたしております。
○中山国務大臣 今の御質問に関連して少し補足させていただきたいと思いますが、委員のお尋ねのことを、真意を理解しがたいということをまず冒頭に申しておりましたが、どういうことを指して自衛隊が戦後の処理に関連をするのかどうかという、具体的な事例をお示しにならずにお尋ねになったものですか...全文を見る
02月13日第120回国会 衆議院 予算委員会 第11号
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○中山国務大臣 日本政府としては、国連の加盟国の一国として国連からこの安保理決議の六百七十八を受けてこれに協力を要請されている立場でございますが、日本国も憲法のもとで我々が協力し得る限度というものはもちろんございます。そのような中で、難民を対象に医療活動をやる方々が日本のいろいろ...全文を見る
02月14日第120回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号
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○中山国務大臣 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、外務大臣として一言ごあいさつを申し上げます。  まず北方領土問題について申し述べます。  日ソ関係の抜本的改善は、日ソ二国間のみならず、アジア・太平洋地域の平和と安定の強化、さらには世界全体の平和と安定の確保の...全文を見る
02月14日第120回国会 衆議院 予算委員会 第12号
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○中山国務大臣 委員御指摘のとおりでございまして、国際的な紛争あるいは解決のために武力を行使しない、これは国連憲章の精神でございます。
○中山国務大臣 今お尋ねのソ連のプリマコフ特使がイラクを訪問されたことに関連する詳しい内容の情報はまだ私ども確認をいたしておりません。そのために、特にコメントをすることは差し控えたいと考えておりますが、いずれにいたしましても先般米ソ外相会談が行われております。そこでの両国外相の共...全文を見る
○中山国務大臣 お説のとおりでございまして、昨日の午後、私は、日本におられるイラクの大使を外務省にお招きをいたしまして、この一月十七日以来まことに残念な状況が続いておる、これを一日も早く回復させるために、平和のために、イラクがクウェートから即時撤退されるように日本政府としては改め...全文を見る
○中山国務大臣 今委員御指摘のように、イラクがクウェートから撤兵をして、安保理決議六六〇を遵守していく、そしてクウェートの正統政府の復権を認めるということで国際社会は、この紛争は終わるわけであります。子供たちも死ななくなるわけであります。この決断をするのはイラクのサダム・フセイン...全文を見る
○中山国務大臣 ただいま委員御指摘の、自民、公明、民社三党による国連の平和協力活動に対する前国会での合意事項というものは、現在もそのまま議論の資料として、覚書として生きておりまして、三党間でいろいろと御協議をいただく、また政府もその御協議の進行状況について十分御意見をちょうだいし...全文を見る
○中山国務大臣 私は率直に申し上げまして、IOMから日本政府に寄せられたこの公文書によって記せられておりますように、IOMがさらなる輸送努力に要する商用機の数は、その努力を増加しても、一生懸命努力をふやしてみても恐らく不足するであろうと国際移住機構は予測をしておる、こういう前段の...全文を見る
○中山国務大臣 私が訪米をいたしましたときには、委員がお尋ねの九十億ドルといったような金額を示しての話は一切ございませんでした。私は、この協力については、今後の協力については慎重に検討してまいりたい、このようなことを申して 帰ってまいったわけであります。
○中山国務大臣 私が申し上げたことは、今政府委員が答えたとおりであります。
○中山国務大臣 いろいろと国連決議、文書、たくさん六百六十から六百七十八までございますけれども、この中にはウオーという言葉は一言も出てきておりません。
○中山国務大臣 直接多国籍軍として参加をしておらない我が国の政府としては、各種の情報を集めておりますけれども、これはあくまでも軍事作戦上の機密に関することでございますし、私ども直接参加をしていない、軍事力の協力者でない者には、その極秘情報というものは、我々が入手することは不可能に...全文を見る
○中山国務大臣 御指摘のように、地上戦に入る前にイラクがクウェートから撤退するという停戦の問題が話し合いの場に出てくるということは極めて重要でございまして、そういう意味からも昨日、在京のイラク大使と直接話し合いをいたしておりますし、また、安保理事会において、理事国ではありませんが...全文を見る
○中山国務大臣 日本政府も、これらのパレスチナ人の大変な生活上の苦難について重大な関心を持っておりまして、昨年の暮れに約十億円の資金を拠出をいたしております。ちなみに、平成元年度においては七億八千八百万でございましたが、そのように拠出しておりますし、必要とあれば今後これらの方々に...全文を見る
○中山国務大臣 今委員御指摘の海洋の汚染問題等を含めまして、この地域の戦闘が即時停戦になるように、日本政府としては関係各国と十分協議をしながら、国連を中心に全力を挙げて努力をしておる最中でございます。
○中山国務大臣 この決議は、イラクのクウェートからの撤退ということがその主目的でありまして、イラク国家のいわゆる破壊あるいは分割、そのようなことを考えていないということをイギリス、フランス等も安保理に通告をしております。
○中山国務大臣 今委員から国連の安保理の理事国になっていない、アジアの国々から信用がないという御批判がございましたが、今まで日本は六回理事国に当選をいたしておりますし、来年の改選に当たりましても、多くの国から支持をいただくようにただいま努力をしておるということをこの機会に明確に申...全文を見る
○中山国務大臣 IOMから具体的に航空機の提供といったような要請は現在まだ来ておりませんけれども、今までの中には、御案内のように先般ベトナムの難民を運ぶことができましたが、これ等はIOM等との連絡をやりながら政府が民間機を利用してやったケースでございます。
02月15日第120回国会 衆議院 予算委員会 第13号
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○中山国務大臣 委員が前回の第二次世界大戦の体験をされたお立場、私も同じ世代でございましたから、大都市の集中空襲というものを体験してきた人間として、戦争が最終局面を迎える段階でどのように一般大衆に被害を与え、死傷者を出すかということは、私自身もよく鮮明に記憶をいたしております。 ...全文を見る
○中山国務大臣 お答え申し上げます。  国連の安保理におきます日本政府の発言内容につきましては、まことに残念でございますけれども、この非公式会合というものが、理事会がいわゆる内容は一切発表しないということに各国申し合わせが相なっております。そういうことがございますので、日本政府...全文を見る
○中山国務大臣 内閣では、いろいろと今回の事態、難民の救済に対する事態に対していかに対応すべきかということを協議をいたしましたが、内閣法制局長官を中心に法律を解釈あるいは憲法の解釈というようなものを含めて協議の結果、法制局の長官が判断をして内閣の統一見解というものがここでまとまっ...全文を見る
○中山国務大臣 九十億ドルの国際約束といいますか、日本政府がみずからの決断で行う国連への協力でありますから、これは一方的に破れる場合にどういうことになるかということは、今から想像することは大変難しいことでございますけれども、今委員が日米関係の中でのとらえ方できょうは御質問になって...全文を見る
○中山国務大臣 総理からいろいろと日米関係の重要性については既にお述べになっておりますが、今晩あたりの新聞等で報道されております中には、いわゆる今年は真珠湾攻撃の五十年の記念の年である、それに関する決議案が米国の議会に議員から提案をされているという報道もなされております。いわゆる...全文を見る
○中山国務大臣 委員御指摘のように、日本はかねてから武器輸出三原則、これを実施しておりまして、国連におきましても日本の考え方というものを強く主張いたしてきております。  昨年の秋の国連総会演説においてもこれを指摘しましたし、一九八八年の国連総会決議に基づいて現在設置されておりま...全文を見る
○中山国務大臣 来ておりません。
02月18日第120回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 第2号
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○国務大臣(中山太郎君) 十五日のイラク革命評議会によります声明が初めて安保理決議の六百六十及び撤退の問題に言及したということは注目に値することだと思っております。しかし同声明は、イラクのクウェートからの撤退の態様には全く触れられていない。撤退の問題と湾岸地域からの多国籍軍の期限...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 冷戦が終えんした、一昨年の十二月三日にマルタの米ソ首脳会談でそのような共同記者会見が行われましたけれども、従来国連は、安全保障理事会の常任理事国の中で、米国が提案したものはソ連が拒否権を発動するといった、国連中心の国際外交というものの展開は現実の面ででき...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員御指摘の、国際の緊張をいかにこれから緩和し、事前に予防的な措 置をとっていくかということも重大でございまして、昨年の九月の国連総会におきまして、日本政府としては、紛争が起こる前にその危険性について警鐘を発し、緊張の水準を下げる予防外交に安全保障理事...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本は今日まで安全保障理事会の理事国として六回当選をして活躍してきた歴史がございます。ただ、常任理事国として国際の平和と安全のためにどのような、日本なりの努力ができるようなポストを得るべきではないかという御意見でございますが、御案内のように、安全保障理事...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 先般の臨時国会におきまして、国連平和協力法案の御審議を願い、いろいろと有益な御意見をちょうだいいたしました が、法案自身はいわゆる未成立ということで国会で採決もとれなかったわけであります。しかし、その間におきまして各党の御論議を通じて、どの党の発言もや...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 中東地域の紛争もやがて戦火がおさまる日が必ず来ることは間違いございません。それがいつ来るか、これは安保理決議六六〇の受諾をイラク政府が決定すればその日からこの問題が始まるわけでありまして、その停戦後の地域の復興、それから民生・技術水準の向上のための経済、...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 中東地域は非常に複雑な要素を持っておりまして、この地域の紛争が解決するというためには、パレスチナ問題を除外してこの地域の平和と安定を期待することはできない。そういう意味では、恐らく中東のいわゆる恒久的な平和、安全保障、軍縮、経済の復興、それからパレスチナ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今委員御指摘のように、昨年のヒューストン・サミットにおきまして、日本政府はこの地球再生計画を紹介いたし、このために各国が協力して努力すべきであるというふうに主張をいたしてまいりました。各国ともこれに対して協力の意思の表明がございました。我が国は環境問題で...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 途上国の公害問題、やはり地球環境の汚染の問題というのは極めて大きいと思います。地球の温暖化に一つの大きな影響を持っている焼き畑農業とか、あるいは熱帯雨林を乱伐するとかいったような問題がいろいろございますが、一九九二年六月にブラジルで開かれます国連環境開発...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今回のイラクの武力によるクウェートへの侵略、そしてそれの併合というようなことは、日本のような国がかねて国際社会に求めている安定した平和的な国際秩序というものを乱すものでございまして、我が国のような考え方というものからしても、このようなことは断じて許すこと...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今日、私外務大臣を務めさせていただいておりまして一番痛感いたしますことは、国民の皆様方が日本の国際社会における立場、また日本の外交というものに御理解をいただかないと、国論が分裂してまいりまして、国際社会では外交というものをやっていくのに大変難しい時代がや...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今委員から御指摘のことは、二月十五日の産経新聞に載った報道だろうと思います。  私も外務大臣に就任して、ちょうど今年十二月七日が日米開戦五十年という年に当たるわけでありますけれども、この五十年を振り返ってみて、日本が戦後の歴史において安定した国民生活が...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 中東に対しての石油依存度だけで日本の分担というものを決めてしまうということは、私は日本政府としては納得のできない考え方であります。  我々が中東地域に石油を依存しておるということは現実的にはそのとおりでありますけれども、中東地域全域の経済の復興あるいは...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) イラク革命評議会の声明というものが初めて安保理の六百六十の決議に触れたということについては、深く注目をいたした次第でございます。しかし、他の安保理決議をすべて否定するような条件がついておったり、いろいろと条件が幾つかついておりまして、日本政府としてはクウ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) もっと早く日本が和平のために動いたらどうかということで御意見がございましたが、我々は安保理決議が実施されるということがすべての問題の解決の入り口であるという考え方を持っております。  御案内のように、この地域の戦火がいかに拡大しないでおさまるか、先般の...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 先般来日されたプリマコフ氏とお目にかかったときに、実際のイラクの考え方というものはどういうことであったでしょうかという意見を出しましたところ、アジズ外相がモスクワへ来たらいろいろと意見が出てくるだろう、こういうお話がございましたから、今委員御指摘の本日午...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員も御案内のように、国連の委託を受けましたIOMから一月の初旬でございましたか上中旬に、各国の政府に難民の輸送に関しての情報の収集を依頼する文書が送られてまいりました。それには、今回のいわゆる湾岸の紛争によって起こってくる難民の輸送について、これからさ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) どのような相談を受けているかというお尋ねでございますが、我々は相談を受けているというような状況にはありません。つまり、日米間は絶えず緊密な連絡をいたしておりまして、世界秩序の維持のための国連を中心とした外交活動というものは、アメリカの考え方も日本の考え方...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 率直に申し上げて、東ヨーロッパの国々が自由化、民主化のために必要な資金を提供するために、昨年の五月三十日にパリで欧州復興開発銀行というものの設立総会が行われて、そして自由と平和を求めた人たちのために資金を提供するという組織ができておるわけでありますけれど...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今日まで日本政府が湾岸平和基金に資金として提供するということをやったのは先般の二十億ドル、周辺国には別に二年にわたって二十億ドルもの経済協力をすることにいたしておりますけれども、今般九十億ドルという多額の国の資金を提供するということについては、これはやは...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 国民一人当たりのGNPが低い国で、防衛費に莫大な金をつぎ込んでいる国家に、民生用のいろんな施設をつくるために日本がODAを出すということはどうかということでございましょうが、私は率直に申し上げて、相手の国が膨大な軍事費を計上している場合に、そこにODAを...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 少し言葉を補足させていただきますけれども、我々のODAの基本理念というものはちゃんと確立しているわけです。我々は、先ほど申し上げたように発展途上国に膨大な資源を依存している、我々の製品もいろんな国に買ってもらっている、こういう相互依存の関係があります。ま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 突然のお尋ねでございますが、私の昨年の国連演説について日本の外交の基本的考え方の原則は一体何かというお尋ねであると思います。  私は国連総会で、まず三点指摘をいたしております。それは、国際的な平和のために日本は努力するということを国家の大きな理想として...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本は、国連加盟国として国連憲章のもとで国連に対する協力もしなければなりませんし、また、それに応じた責任あるいは義務とでもいいますか、それも実は負っているわけでありまして、そういう立場で、武力による国際紛争をやらないという国連憲章の一つの理想、こういうも...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 国連憲章の中に記載されている旧敵国条項というものは、日本国外務大臣としてはいかにも不愉快な条項であります。昨年の秋の国連総会で、日本政府の正式な意思として私は国連の代表演説でそのことを強く主張しております。具体的に進めるためには憲章改正委員会というものを...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今御指摘のように、モスクワでアジズ外相とゴルバチョフ大統領の会談が行われるという状況の中で、地上戦に突入するのはやむを得ないというようなことを外務大臣としては申し上げることは少し差し控えさせていただきたいと思います。  日本政府としては、イラクのサダム...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 安保理の六百六十等一連の決議をイラクのサダム・フセイン大統領が国家の意思としてそれを受諾するということで実施するということになれば一挙に問題は解決の方向に向かうということを申し上げたいわけであります。
○国務大臣(中山太郎君) 先日のニューヨークにおける国連の安保理事会で、日本は理事国でございませんが特に発言を許されたわけで、そこで日本政府の考え方も述べておりますし、また、先週はイラクの在京大使を招きまして、日本政府としては、地上戦に入る前にぜひ安保理の六百六十等一連の決議を受...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今政府として何をしているか、何がでるかというお尋ねでございますが、現在、外務省のあるレベルの人をモスクワに出しておりますし、いろいろとソ連の考え方、またソ連に対するイラク側の反応、いろいろあろうかと思います。  私も先日、プリマコフ特使ともお目にかかっ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 地上戦等の攻撃の限界があるかどうかという委員のお尋ねでございますが、クウェートからの撤兵を行って六百六十の決議が実施されるというために、できるだけ民間人へのいわゆる殺傷を避ける形で軍事施設を攻撃の 目標にして多国籍軍は戦闘をやっておるというふうに認識い...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 安保理の六七八号の決議を委員もよくお読みいただいていると思いますが、「国際の平和及び安全を回復するために、あらゆる必要な手段を取る権限を与える。」というふうに、六七八号は決議文の中に記録されております。また、ブッシュ大統領は先般の発言に関しまして、あくま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) IOMの調査依頼にも書かれていますように、まず難民がどの程度出るかわからない段階で難民の発生数に応じて民間機及び軍用機というものをどう使うかということで彼らは考えているわけでありますけれども、国連の委託を受けて民間機で先にやる、それで、どうしようもない場...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) この拠出しようとする九十億ドルは、戦闘行為が終わった後それがなお湾岸の平和の回復のために必要であるという考え方で、これを返却というようなことを要請する考え方は持っておりません。
○国務大臣(中山太郎君) 政府としてはこの紛争が一日も早く終結することを期待いたしておりまして、現在の御審議を願う九十億ドルの拠出が早急に両院の承認が得られて、政府が拠出できるように努力しなければならないと。その後の状況につきましては、その状況を十分判断して、政府としてどのような...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 我々は国連憲章という一つの大きな地球社会の理想を掲げた国際的な組織というものの加盟国の一国である。そういう理想主義に基づいたような国連ではありましたけれども、現実に拒否権が発動された八〇年代までの国連安保理事会というものは、国連の目指した大きな理想を達成...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 国連の戦争といいますか、国際連合の安全保障理事会の六百六十号に始まる決議、最後は六百七十八でございますが、五カ月半にわたる国際社会の要望を受け入れない国に対して、国際社会が共同して平和を回復するための行動をとっているものだという認識を持っております。
○国務大臣(中山太郎君) 私、国連のデクエヤル事務総長を訪ねたのがちょうど十五日の午前十時でございますが、デクエヤル事務総長はイラクへ行ってサダム・フセイン大統領と最後の会談をやって帰ってこられたときでして、私との話し合いの中でも私は最後まで国連事務総長は和平のために努力をされる...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 政府としては外交関係は断絶していないわけでありますから、国際法的にはイラクとのまだ関係が現存していると。ただそこで、情報を収集するという機能は我が方の大使館の館員が国外に出ておりますから、我が国の外交官自身が情報を収集するということは、現実の問題としてバ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今局長が申しました安全保障理事会というのは、日本は御案内のように理事国でございませんから、本来はここで発言する機会がなかったわけでありますが、今回特別に発言する機会を得たわけでありまして、そこで日本政府としての意思を明確に伝達したということでございますが...全文を見る
02月19日第120回国会 衆議院 予算委員会 第14号
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○中山国務大臣 昨日行われましたアジズ・イラク外相とゴルバチョフ大統領の会談につきまして、ゴルバチョフ大統領からアジズ外相に提議された政治的解決のための広範な計画案というものは、アジズ外相がこれを本国に持ち帰っている最中でございまして、内容については一切公表をされておりません。
○中山国務大臣 日本政府といたしましては、数度にわたる安保理の決議に基づきまして、これの完全実施をイラク政府に強く要請をしてきたという経過がございます。八月二日以来、海部首相は、アンマンにおきましてラマダン副首相にも直接日本政府の意思をお告げになっておりますし、また最近におきまし...全文を見る
○中山国務大臣 日本政府は、この十六日、二月の十六日午前中に開催されました安全保障理事会で、安保理事国ではございませんが、発言を求めて、次のように発言をいたしております。  日本政府は、クウェートからの撤退の用意があるというイラク声明に接したが、これにはさまざまな条件が付されて...全文を見る
○中山国務大臣 委員お尋ねの今回の地位協定の問題でございますが、国会の論議を通じなくてやるというものではございませんで、両国の変化に留意をし、在日米軍の効率的な、効果的な活動を確保するためにとっておる措置でございまして、協定上期限及び負担の対象項目が明確にされておりますし、暫定的...全文を見る
○中山国務大臣 現在のところ、地位協定二十四条の改定を行う意思は持っておりません。
○中山国務大臣 この一月十七日以降の事態が相当深刻な影響を与えているということは、私は委員と共通の考え方を持っております。ここでソビエトのゴルバチョフ大統領の特使プリマコフさんがバグダッドを訪問され、そしてその後一回モスクワへ帰られて、また日本へ来られて、海部総理と私もお目にかか...全文を見る
○中山国務大臣 委員も御指摘のように、アジアの国の日本としては、やはりこのアジアの中でモスレムの国といえば、マレーシアあるいはインドネシアあるいはフィリピンの一部といった地域に、このイスラムの人たちが随分おられることも私もよく存じております。私は、アジア局を中心に、アジアでどのよ...全文を見る
○中山国務大臣 冷戦後の一つの地域における大紛争が起こったわけでございますが、米ソだけでこの問題が解決されるということではない、私はそう思います。ただ、米ソがそれぞればらばらになってこの問題が解決するかというと、私はそうではないと考えております。と申しますのは、先般行われましたア...全文を見る
○中山国務大臣 中東地域におきますパレスチナ問題、パレスチナ人の分布の問題、私もいろいろとそういう関連については専門家ではございませんけれども、随分長い歴史の中でパレスチナの人たちは各地、国に分散をしている。そして、ユダヤの人はユダヤで、ソ連を初めアメリカやらいろんな国に長い歴史...全文を見る
○中山国務大臣 先ほどお答え申し上げましたように、この地域の歴史の中における干渉した国々は、残念ながら日本がその中に名を連ねていない、こういう一つの歴史の上に立って我々がこの地域と特別な関係を強化するに至ったものは、第一次石油戦争のときであったと思います。  しかし、戦後の日本...全文を見る
02月21日第120回国会 衆議院 内閣委員会 第4号
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○中山国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について御説明いたします。  改正の第一は、在外公館の設置についてであります。今回新たに米国のマイアミ及びフランスのストラスブールに総領事館を...全文を見る
02月21日第120回国会 衆議院 予算委員会 第15号
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○中山国務大臣 盧泰愚大統領が訪日されました際に、海部総理より人道的観点及び福祉向上の観点から決着されました四十億円程度の支援の中身につきましては、平成三年度予算案には十七億円を計上をいたしております。  また、この資金の使途につきましても、これまでは韓国政府と協議してきた結果...全文を見る
○中山国務大臣 委員お尋ねのソ連の和平提案、この内容につきましては、日本政府としては直接内容を一々確認をしているという立場ではございませんが、関係各国から種々の情報は確保をいたしております。しかし、この場におきましてこれにコメントをすることは、政府としては御遠慮させていただきたい...全文を見る
○中山国務大臣 中東の、このイラクのクウェートからの撤退ということをめぐる各国の協力というものは、私は相当深い場所で十分行われているという認識を強く持っております。特に、米ソの間では、両外相の共同声明にも見られるように、安保理決議の六百六十を完全実施するということを両国外相確認を...全文を見る
○中山国務大臣 今、宮澤元副総理の御提言も踏まえて、いろいろと戦後の中東地域の問題についてお触れをいただきました。  政府といたしましては、御指摘のようにまず戦後の経済復興をどうするかという問題がございましょう。また続いて、この地域に集まってきた膨大なあれだけの兵器、これをどの...全文を見る
○中山国務大臣 実は、昨晩も外務省の幹部といろいろ日本の外交の問題点、これからの新しい国際社会に対応していく日本の外務省としてはいかにあるべきかということの議論をいたしておりました。その中で、今委員が御指摘の点が極めて大きな問題であるということを出席した者が皆確認をしたわけであり...全文を見る
○中山国務大臣 社会党の先生から大変日本の外交のあり方について御激励をちょうだいし、また、社会党の国対も御同意をいただいた上での御発言をちょうだいして、大変感激をいたしております。  私どもは、昨晩も実は十時まで幹部を集めて日本の外交のあり方を議論をいたしておりました。そういう...全文を見る
○中山国務大臣 国際条約上の問題でございますから、条約局長から答弁をさしていただきます。
○中山国務大臣 日ソの両国間に未解決の問題、これが領土問題であるということは、もうこれは日ソ双方が確認をいたしております。平和条約は領土、主権に関する問題をこの平和条約で解決をするわけでございますから、私ども政府といたしましては、領土問題を抜きに平和条約を結ぶということは現実問題...全文を見る
○中山国務大臣 閣議におきます閣僚間の議論は公開をしないことを原則といたしております。御了承願いたいと思います。
○中山国務大臣 お答えを申し上げる前に、私が申し上げることは、ソ連政府を誹謗しない、否定することではないということをまずお断りをして意見を申し上げたいと思います。  一九八五年以降ゴルバチョフ書記長が就任されて、経済改革のためのペレストロイカあるいは民主化のためのグラスノスチ、...全文を見る
○中山国務大臣 昨年秋の自民党、社会党訪朝団の御尽力のおかげをもちまして、北朝鮮側より提案がなされて、今般、日朝間において国交の正常化のための本会談が開始されるに至ったことは、私どもは大変高く評価をいたしておる次第でございます。  このいわゆる三党の共同宣言は政党間で署名された...全文を見る
○中山国務大臣 三党のお話し合いの中で、戦前の三十六年、戦後の四十五年というお言葉が委員からも出ておりますけれども、政府といたしましては、戦前御迷惑をかけた時期というものが三十六年間であるということを考え方として持ちながら、この日朝間のこれからの交渉において、いろいろと双方意見を...全文を見る
○中山国務大臣 今国会にやらせていただきたいと考えております。
○中山国務大臣 ODAそのものは、我々の国もかつて援助を受けた国家でございました。そして、私どもの国民の自助努力によりまして今日の経済大国になってまいったわけでありますが、そのような過程の中で、世界でまだ貧しい国が随分多くある、その国々の国民生活の向上あるいはインフラの整備、いろ...全文を見る
○中山国務大臣 核物質の拡散、特に核兵器の拡散ということを、私ども被爆国である日本は最も好んでおらないわけでありまして、そのような国が核物質の製造をやる場合にも、それが兵器に転用されるのかどうかということをもちろん政府は調査をいたしますけれども、問題は、援助をしたものが、それがや...全文を見る
○中山国務大臣 我々の国は非核三原則ということを原則にして、この国の国民は一つのコンセンサスを形成をいたしております。国際社会におきましても核の不拡散、これが一つの大きな理想でございます。  そういう中で、国際原子力機関を通じて、いろんな核物質を持っている国の核の生産施設の査察...全文を見る
○中山国務大臣 重ねて申し上げますが、日本国のODAは、その援助を提供する国家が、その援助を受けて軍事大国化しないような措置を、実施に当たっては事前の調査を十分行って実施をいたしていくということをはっきり申し上げさせていただきたいと思いますし、また、一般兵器の拡散につきましても、...全文を見る
○中山国務大臣 昨年の国連総会におきまして、日本政府といたしまして、今までのような考え方もさることながら、これからは国連事務総長を中心に、危機が発生しようとしたときにあらかじめ予告的に警告をするべきシステムをつくることが必要ではないか、それに各国が協力をしていくという考え方がこれ...全文を見る
○中山国務大臣 今委員からいろいろと国連のこれからのあり方について高邁なお話を承りました。私どもも敗戦を体験した国家でございまして、この憲法の規定によって、再び戦争はやらない、戦争を放棄する、交戦権の放棄をやったわけでありますが、我々の国を守るための考え方の基本は、武力の行使を行...全文を見る
○中山国務大臣 中東地域における日本のプレゼンスというものが、私は昨日も委員会で少し他の委員の方にお答えいたしましたけれども、過去の歴史の中に日本が国家としてあの地域に深いかかわりを持った時期というものはほとんどなかったのではないかと私は思います。そういう中で、石炭鉱業が疲弊をし...全文を見る
○中山国務大臣 今回のゴルバチョフ大統領の和平への提案につきましては、ソ連政府から公式な発表がございませんので、公式発表のない時点で日本政府としてのコメントをすることは僭越であるということで、お控えをさせていただきたいと思います。  しかし、いずれにいたしましても、激しい空爆の...全文を見る
○中山国務大臣 この一月二十九日に、アメリカのベーカー国務長官とソビエトのベススメルトヌイフ外相との共同声明が出ております。それには、イラクがクウェートから撤退する旨の明白なコミットメントを行い、かかるコミットメントが安保理諸決議の完全履行につながる即時かつ具体的な行動によって裏...全文を見る
○中山国務大臣 この湾岸地域に平和が回復された暁には、この地域の諸国の努力を支援しながら、中東地域全体の安定と繁栄のために日本は長期的に協力をしていかなければならないと考えております。特にこの地域の経済の復興、また、いわゆるパレスチナ問題がこの地域にはございます。こういうふうな長...全文を見る
○中山国務大臣 周辺国に対しましては、ただいま申し上げましたように、渡辺外務審議官に出張を命じておりますし、小和田外務審議官はヨーロッパの各国の担当者と協議のために既にヨーロッパに出ておりまして、私どもといたしましては、できるだけの政府として努力を現在から続けなければならないと考...全文を見る
○中山国務大臣 国連及び関係機関における日本人の職員の数が少ないという御指摘は、そのとおりだと思います。率直に認めたいと思います。  私も外務大臣に就任してすぐに国連総会へ一昨年出まして、まず会ったのが明石という国連事務次長であります。それで、日本政府は国民に納めていただいた税...全文を見る
○中山国務大臣 国連憲章におきます旧敵国条項が存在しておりますことは、国連に既に加盟してもう二十数年たちました、もっとたっておると思いますが、まことに平和国家として残念に思っております。  昨年の秋の国連総会で日本政府としてこの敵国条項の廃止を要請をいたしております。これを廃止...全文を見る
○中山国務大臣 官房長官を中心に内閣官房でこれを所掌することに閣内では合意ができておりまして、これから作業をすることになろうかと思いますが、問題は三党合意の覚書、これを中心に三党の政策の担当者の間でいろいろとこの法律に対する解釈あるいは考え方というものの整合をしていただきまして、...全文を見る
○中山国務大臣 昨年御審議をいただきました国連平和協力法、この法案はいわゆる不成立に終わったわけでございます。そういう中で、この国会の場におきまして三党の責任者の間でいろいろ今後のあり方について覚書の交換がされたわけでございまして、政府としては、その覚書がさらぬ整備をされまして具...全文を見る
○中山国務大臣 アメリカのブッシュ大統領の訪日につきましては、私が一月十四日に大統領とお目にかかったときに、大統領御自身から自分は訪日を楽しみにしているという言葉がございましたから、私は大統領の訪日は既定の事実というふうに考えておりますが、国際情勢の変化によって変動があるかもわか...全文を見る
○中山国務大臣 北方四島の返還は、国会の数次にわたる御決議もございますし、五千万人に上る国民の署名が行われてきた一つの大きな民族の悲願でございます。私は、大統領に対しても、大統領が訪日をされるときに大統領として決断をされることを心から期待をしておりますし、日本政府としても返還のた...全文を見る
○中山国務大臣 外務大臣といたしましては、イラクのサダム・フセイン大統領が安保理六百六十号の決議を直ちに受諾される、それによってこの撤退を直ちに開始をする、こういうふうな安保理決議の実行に対する、受諾に対する決断を心から期待をしておるというのが率直な心境でございます。
○中山国務大臣 現在の私どもに入ってきております情報では、アジズ・イラク外相がバグダッドを立ってモスクワへ向かったという情報まででございます。それがどのようなサダム・フセイン大統領のゴルバチョフ大統領に対する返事になるのかということが一切わからない段階で、日本政府としてここで一つ...全文を見る
○中山国務大臣 日本政府といたしましては、基本的にはこの域内の国々のイニシアチブを我々は期待したいと考えております。  なお、この域内各国の政治指導者たちとの考え方を調整するために、先ほども御答弁申し上げましたが、中近東に対しては渡辺外務審議官、ヨーロッパに対しては小和田外務審...全文を見る
○中山国務大臣 世界で唯一の被爆国である日本国といたしましては、国民のコンセンサスである、我々は再び戦わないという考え方、またこの非核三原則を堅持していく、こういう国の考え方でありますけれども、世界は残念ながら現実には核が、もう本当に私は各国がそれをいかにして持つかということに狂...全文を見る
○中山国務大臣 委員御指摘の、国連とは別に世界賢人会議といったようなもの、その考え方についてどう思うかというお尋ねでございますが、第二次世界大戦後の人類の反省というものから国連ができて、この国連ができた当初は国連を中心に動こうとしておりましたけれども、米ソの冷戦が始まった一九四九...全文を見る
02月22日第120回国会 衆議院 外務委員会 第3号
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○中山国務大臣 ただいま議題となりました欧州復興開発銀行を設立する協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  この協定は、中欧及び東欧の諸国の政治的及び経済的改革への支援に関する関係諸国の会議における検討の結果、平成二年五月二十九日にパリで作成...全文を見る
02月22日第120回国会 衆議院 本会議 第12号
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○国務大臣(中山太郎君) 日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定第二十四条についての新たな特別の措置に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、趣旨...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 松原議員にお答えをいたします。  まず第一に、先般のASEAN拡大外相会議におきまして、豪州、カナダがアジア版のCSCEを提唱したが、これに対し日本、アメリカが消極的であったという理由についてのお尋ねでございますが、我が国といたしましては、一般に、適切...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 山口議員にお答えをいたします。  まず第一に、今回の負担増が特別協定によって可能ということであれば、将来、他の項目についても無制限に、結局特別協定により新たな経費負担を行うということになるのではないかという御趣旨のお尋ねでございます。政府といたしまして...全文を見る
02月22日第120回国会 衆議院 予算委員会 第16号
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○中山国務大臣 本日朝報道されたこのソ連のイグナチェンコ報道官の発表によりますと、今委員御指摘の八項目が示されているわけでございますが、日本政府といたしましては、いずれにしましてもこの湾岸の平和の回復が一日も早く行われるということが基本的な政府の考えでございますから、私は率直に申...全文を見る
○中山国務大臣 問題は、この無条件撤退ということの最初の宣言がございますけれども、その下の六項目ほどは、いわゆるイラク側の条件と考えられるものであると私は思います。この条件が果たして、いわゆる安保理の構成メンバーあるいはまた現在平和の回復のために戦っている各国の指導者、この人々が...全文を見る
○中山国務大臣 多国籍軍を構成している国は、アメリカを初めイギリス、いろいろと各国、二十カ国近い、ちょっと数字を訂正しますが、相当数の国があるわけでありまして、アラブの国々も、このアラブの大義というか正義のためにきちっとこの安保理決議の受諾に努力している最中でございますが、日本政...全文を見る
○中山国務大臣 先ほどから申し上げておりますように、イグナチェンコ報道官のこの発表の項目の中にも問題が幾つか私はあるんじゃないか。例えば、クウェートの正統政府の復活の問題等には触れられておらない。つまり、我々は平和を求める国家として国際正義を確立するということが基本でございますか...全文を見る
○中山国務大臣 日本国の外交をお預かりしている外務大臣といたしましては、国民の皆様がこの事態がどのように収拾されるのか、恐らくこのテレビのニュースを見ながら、本当に全国民が考えておられると思います。そういう中で、日本政府の考え方は平和の回復が原点、これは原点でございます。その原点...全文を見る
○中山国務大臣 平和の回復を願う日本政府としては、このようないわゆる努力をもちろん評価をしておりますが、問題は、まだ内容が十分政府として公式に確認をされていない段階での政府の国会における見解の発表というものは、しばらく御猶予をいただきたい。事態はまだ非常に流動的であります。お許し...全文を見る
○中山国務大臣 お答えを申し上げます。  第三次円借款にかかわる対中経済協力につきましては、中国国内の情勢、国際的な動向を見きわめつつ慎重に検討するとの立場でございますが、昨年七月のヒューストン・サミットにおいて、海部総理から本件の解除について強く要請をされておられました。中国...全文を見る
○中山国務大臣 今委員お尋ねの件につきましては、政府としてはこれからの事態、中国側の状況等十分勘案しながら、目的に向かって政府としても努力をしていきたいと考えております。
○中山国務大臣 委員お尋ねのODAのあり方につきまして、日本は第二次世界大戦後、貧困から立ち上がるときに多くの国から、あるいは国際機関から援助あるいは協力を求め、この経済大国を築くことができたわけでございますが、その背景には、やはり基盤となるものは国民の皆様方の自助努力に基づいた...全文を見る
○中山国務大臣 委員お尋ねの件につきましてお答え申し上げます。  御指摘のように、関係省庁十七省庁ございます。それでこの問題、それぞれ各国のプロジェクトごとに専門的な内容の援助を実施する必要がございまして、各省庁及びその関係機関の専門性、経験、ノーハウを活用することが不可欠な状...全文を見る
○中山国務大臣 我が国が援助大国となってきた今日、このODAの実施体制の強化をもう少し整備しろという委員の御指摘は、私は非常に高い評価をいたすものでございます。私自身が外務大臣になりましてから、やはり委員と同じようにODAに問題点が一体どこにあるのか、これはやはり事前調査の問題、...全文を見る
○中山国務大臣 現場を見ていただいている先生方からもそのような御指摘も受けておりますし、私自身も海外出張すれば、機会があれば、実際に実施しているプロジェクトを、現場を見てきたりしておりますけれども、今御指摘の点は十分注意をしてまいらなければならないと考えております。
○中山国務大臣 昨年八月二日以来、イラクのクウェートに対する武力の侵攻ということで併合されるという悲劇が起こって「世界じゅうがこの問題の早期解決を期待しておったわけでありますが、残念ながら一月十五日の一つの期限が過ぎても安保理の六百六十の決議の実行がされなかったということから、多...全文を見る
○中山国務大臣 四島の返還問題につきまして、今日まで日ソ両国政府の間には平和条約作業グループが設置されていろいろと協議を続けてきております。最近、二月十七日でございましたか、モスクワにおいてこの平和条約作業グループが、小和田外務審議官が当方の代表となってやってまいりましたが、それ...全文を見る
○中山国務大臣 長い年月の間の日ソ間の平和条約の締結に向けての努力が両国政府の当事者間で進められてまいりました。いよいよゴルバチョフ大統領というソ連の最高指導者が日本を訪問されるという歴史的な日程も、私が先般モスクワで大統領自身からカレンダーを見せられて示されたわけでありまして、...全文を見る
○中山国務大臣 今、領土が返還されたという前提に立って、一つの考え方を組み立てられておられる御質問だと思います。私は、そのような考え方が現実の問題としてこの平和条約の作業グループの作業の中で話し合われることが行われる、話し合いが行われるということは、もちろんソ連邦政府、また憲法上...全文を見る
○中山国務大臣 今委員の御要請については、私は、貴重な歴史の一つの確認でありますから、それは当然やるべきことであると考えております。
○中山国務大臣 イラクの八項目提案というものは、ソ連の和平提案に対するイラク側の意思の表示というふうに認識をしておりますが、昨晩、日本時間の今朝におきますサダム・フセイン大統領の演説とは別に、このような提案がアジズ外務大臣からゴルバチョフ大統領に伝えられたということには、一つの新...全文を見る
○中山国務大臣 ホワイトハウスとワシントン駐在の日本の村田大使との間ではいろいろと連絡がございますが、まだ公表できる段階には達しておりません。
○中山国務大臣 時差の関係がございまして、日本の現在の時間とアメリカの東部の時間との時間差が相当ございますから、適当な時期に私はアメリカの政府当局者と意見の交換をすることも十分考えております。
○中山国務大臣 もちろん、重大局面に立っているわけでございますから、外務大臣としては米国のベーカー国務長官とも十分連絡をとりながら日本政府としての意見も申し、またアメリカの考え方あるいはモスクワとのいろいろな話し合いといったものも、日本政府として聞き得るものは十分検討しなければな...全文を見る
○中山国務大臣 お説のとおりでありまして、きょうの委員会でも申し上げておりますように、日本政府としては、安保理決議の六百六十号の受諾、無条件撤退とクウェートの正統政府の復活という問題を含めて安保理決議六百六十号を、イラク政府がこれを完全に受諾するということが原点であるということは...全文を見る
○中山国務大臣 けさの私の閣議後の記者会見で発言をいたしました内容は、今委員がお話しになりましたとおりでございます。
○中山国務大臣 今委員がお話しになりましたイラクのアジズ外相が出しましたこの条件といいますか項目、これにつきましてさらに詳しい情報の収集が現在まだ手元に届いておりません。今私が持っておる情報は、モスクワにおいてアジズ外相がソ連のべススメルトヌイフ外相との会談に入っているということ...全文を見る
○中山国務大臣 お説のとおり四項目、五項目というのは一つの大きな問題点をはらんでいると認識をいたしております。
○中山国務大臣 ブッシュ大統領から日本政府にどうするかというような確認があるかどうかというお尋ねでございますけれども、既にけさの段階におきまして、日本政府はホワイトハウス、国務省、国防総省、緊密に連絡をしながら情勢の分析を行っておりますし、特にワシントンにおります村田大使は、いろ...全文を見る
○中山国務大臣 イランの重要性については私もかねてから十分認識をいたしておりまして、私自身が実は出向く計画も昨年の暮れにいたしておりましたが、国会等の都合でできなかったという残念なことがございますが、今委員御指摘のように、イランがこれからの中東の和平ができ上がるプロセスにおいて非...全文を見る
○中山国務大臣 政府高官になりますかあるいは極めて最もその任にふさわしい方、こういう方を含めてイランとの接触を行うという考えを持っております。
○中山国務大臣 先般行われました米ソ外相の会談におきまして、この両国首脳、両外相とも、米ソ両国が安保理六百六十の完全実施ということについて合意をいたしておりますし、この問題に関して米ソ間にそういう基本的な認識の違いはないというふうに私は信じております。  私は、モスクワにおいて...全文を見る
○中山国務大臣 多国籍軍の一国である米国の外交を預かる国務長官と、それから多国籍軍に参加をしていない、しかし国連決議を採択するに際しては賛成をしたソ連、この両国の外相の共同記者会見の文章がここにございます。それにはこのように両国外相は言っております。「イラクがクウェートから撤退す...全文を見る
02月25日第120回国会 衆議院 本会議 第13号
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○国務大臣(中山太郎君) 伊藤議員にお答えを申し上げます。最近幾つかの新聞で、中東危機への我が国の対応に関し、日本は蚊帳の外という報道があるが、米国やソ連のトップに堂々と説明を求めるべきではないかというお尋ねでございました。  我が国は、犠牲者を最小限にとどめるためにも、戦闘が...全文を見る
02月25日第120回国会 衆議院 予算委員会 第17号
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○中山国務大臣 今回の経過につきましては、政府といたしましても、この日限が切られた中でのソ連の和平案をめぐって、イラク政府声明等あるいはアメリカの大統領の声明等めぐりましていろいろと問題点が存在したことは事実でございます。  問題点は、国連安保理が決めた安全保障理事会の決議六百...全文を見る
○中山国務大臣 政府が決定を、政府として湾岸対策本部を開いて決定をしたのは、昨日の午後二時でございます。
○中山国務大臣 時間的な流れをこの機会に少し申し上げておきます。  これは私の立場での流れでございますが、流れ全体といたしましては、二十三日の零時四十分に、これは日本時間でございます、ブッシュ大統領が記者会見を行っている。二時五十分にフィッツウォーター報道官が記者会見をやり、三...全文を見る
○中山国務大臣 現在の時点で外交的に日本が動くということの幅というものはまだ少ない。それは、我々が今現在やらなければならないと思って海部総理の命を受けて私が指令をいたしておりますことは、ニューヨークにおります国連の日本代表である波多野大使に対しまして、国連事務総長、これを徹底的に...全文を見る
○中山国務大臣 ブッシュ大統領の演説の中にこういう一節がございます。モスクワでアジズ外相が六項目のソ連和平提案を受諾すると言っているときにクウェートでは百九十本の油井に火を放っている、天を焦がすような黒煙がクウェートの四分の一の上空を覆っているということを言っておりまして、この現...全文を見る
○中山国務大臣 委員御指摘と同じように私ども政府も考えておりまして、一月十五日の午前十時に私はデクエヤル事務総長を国連本部に訪ねて約三十分間お話をし、デクエヤル事務総長はこう言われました。もう最後の時間まであと十四時間しかない、自分は全力を払って努力するけれども、ひょっとしたらま...全文を見る
○中山国務大臣 今委員のお話しのような趣旨のメッセージを昨日総理の書簡として事務総長に既に伝えておりますし、必要とあらば私自身がどのようなことをしても必要な時点に出かけるということも、国会の御承認があればやらなければならないと考えております。
○中山国務大臣 日本政府といたしましても、ゴルバチョフ大統領の和平への調停工作については高い評価をしておるということを申し上げておきたいと思います。
○中山国務大臣 最終的な局面で、イラクのアジズ外相との間の協議が二回にわたって行われたわけでありますけれども、私は率直に申し上げて、結局、イラクがすべて明確にすべき点をしなかった。一つは、撤退の明確な日時を国際社会に向かって明らかにしなかったということではないか。それからまた、六...全文を見る
○中山国務大臣 日本政府として、今までは国連の加盟国として、国連の安全保障理事会の決議を支持していくということで今日までやってまいったわけであります。一方、イラクに対しましては、在日イラク大使に対して、私は二度、直接、この安保理事会の決議を遵守するようにイラク政府に直ちに連絡をし...全文を見る
○中山国務大臣 日米間におきましては、大統領と海部総理の間、またベーカー長官と私との間は緊密な連絡が絶えず行われておりますし、また、私以外の外交チャネルでも極めて緊密な連絡、情報の交換が行われていることを明確に申し上げておきたいと思います。
○中山国務大臣 日本政府といたしましては、あらゆる機会をとらえてイラクに対しては、化学兵器あるいは核兵器、生物兵器を使わないように要請をしておりますし、また被爆国として、国会の場等も通じて、双方の関係国にも日本の気持ちをよく伝えているわけであります。
○中山国務大臣 イラク領内に多国籍軍が深く入ることについて、これは行き過ぎではないかということでございますが、国連決議六百七十八号によりましたら、これに基づきますと、あらゆる手段をとることを認めているわけでございまして、これが多国籍軍がイラク領内に入っても、それは国際法に違反する...全文を見る
○中山国務大臣 クウェートからイラク軍が追放されていくという状況の中で、クウェート国外に、イラク軍が国境外に出ていくという状況の中で、そのイラク軍がさらにクウェートの中にいる多国籍軍及び市民を攻撃した場合には、安保理の六百七十八号の決議によって、平和目的というもの、平和の回復のた...全文を見る
○中山国務大臣 きょうは先ほどから委員のお話を聞いておりまして、私も御造詣の深いことに敬意を表しておりますが、外務大臣といたしましては、米及び稲作等の重要な農産物につきましては、国会の決議等を踏まえまして、食糧安全保障の観点から十分努力をいたしたい、このように考えております。
○中山国務大臣 今、委員の御指摘の第三次円借款の進捗状況につきましては、対中国第三次円借款、八八年八月の竹下元総理訪中時に、九〇年度から六年間で計四十二プロジェクトに対し八千百億円を供与する旨の意図表明が行われました。ヒューストン・サミットにおきまして、海部総理により本件を徐々に...全文を見る
○中山国務大臣 海部内閣が誕生いたしまして以来、海部内閣の外交方針の一つとして、中国を孤立化させることはアジアのみならず国際平和のために好ましくないという考え方を堅持いたしておりまして、アメリカ及びEC諸国が極めて厳しい態度をとる中で、天安門事件以降も日本政府は中国の改革、開放に...全文を見る
02月26日第120回国会 衆議院 本会議 第14号
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○国務大臣(中山太郎君) 筒井議員にお答えを申し上げます。  まず第一に、ソ連・イラク六項目合意のうち、全国連決議の執行停止は確かに問題で、これを修正するよう交渉を詰める必要もあったのではないかというお尋ねでございました。  安保理決議六百六十は、イラク軍が即時に無条件でクウ...全文を見る
02月26日第120回国会 衆議院 予算委員会 第18号
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○中山国務大臣 委員からお尋ねの戦災をこうむった地域への緊急復旧、これをまず第一にどうするかという問題でございますが、この戦災を受けた地域への復旧につきましては、中東経済の復興に関連のある各国とも十分協議をしながら、日本としてどういうことができるかということをしっかりと検討をして...全文を見る
○中山国務大臣 国際機関、IOM等との十分な関係を今までも持っておりますけれども、今委員御指摘のように、これから戦が終わるという時点で被災者がどのような形で難民として出てくるか、IOMと十分緊密な連絡をとりながら、いつでも対応できるように日本政府としては努力をしたいと考えておりま...全文を見る
○中山国務大臣 あくまでもイラクのサダム・フセイン大統領がクウェートからの軍の撤兵、撤退ということを命じたというのは一放送局の放送でございまして、まだ正式に国連安保理決議を受諾するという状況には至っていないと思います。  今、我が外務省としてのニューヨークにおける国連の安保理非...全文を見る
○中山国務大臣 日本政府は国連加盟国として国連安保理決議の完全実施を要請している立場にございまして、日本政府は中立の立場はとっておらず、多国籍軍を支持するという立場に立っております。それは御理解をいただきたいと思います。  一方、我々の国は、一日も早くクウェートからイラク軍が撤...全文を見る
○中山国務大臣 我が国のこの油の除去の問題、今委員からも大変な問題だという御指摘がございますが、全くイラク軍の撤退に当たる暴挙と言う以外に方法がない。これに対しまして、今回、日本政府は今日まで、この五日から二十三日の間に、サウジアラビア、カタール及びバハレーンにとりあえずオイルフ...全文を見る
○中山国務大臣 今総理からお話がございましたように、やはりこの国連決議を踏まえてすべての関係国が行動している以上は、イラクのサダム・フセイン大統領は、イラク代表から国連の安保理の議長に意思を明確に伝達されることが最も肝要かと考えております。
○中山国務大臣 この湾岸の戦火がおさまった後の中東全体の復興のための基金をつくるという構想、これは一つの考え方としてあろうかと思います。あの東ヨーロッパのために欧州復興開発銀行ができ、アジアのためにはアジア開発銀行がある、こういうふうに地域の関連する経済の開発のための銀行がござい...全文を見る
○中山国務大臣 昨年度は二百万ドル日本政府は拠出しておりますけれども、昨年の十二月にこの地域の方々のために十億円相当の食糧を現物で提供をいたしました。なお、現在のこの地域の方々の窮状を私どもよく存じておりまして、ただいましかるべき時期に、つまり早急にこの地域の方々に援助するべく財...全文を見る
○中山国務大臣 今のお話は、先ほど私どもの手元にも、サダム・フセイン大統領が日本時間の午後五時に演説をするというニコシアの放送局からの放送を連絡として受けておりまして、今委員がお示しの撤退に関する事項については、まだ外交チャネルを通じての公式な連絡はございません。
○中山国務大臣 先ほど委員からお話のございましたサダム・フセイン大統領の演説について、ただいま手元に情報が入りましたが、現在サダム・フセインはまだ演説中でございます。それで、先ほどのきょうじゅうに撤退するとの話はニコシア発の放送局の放送で我々が情報をとっているということでございま...全文を見る
02月27日第120回国会 衆議院 予算委員会 第19号
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○中山国務大臣 委員も御指摘のように、クウェートにおける被災民の救済という問題は、極めて大きな国際的な課題であります。そこで国際機関、つまり国際赤十字社とかといったようなところが既に活動を始めておりまして、それに呼応して日本赤十字社も既に人を出しております。今、クウェートは御案内...全文を見る
○中山国務大臣 韓国、フィリピン、タイあるいはポーランドとか、いろいろな国からたくさん出ておりますが、これは全部軍関係であります。もし日本の国会が拍手をもって、日本の自衛隊の防衛医官を一時外務公務員としてこの難民救済のために出せという御決定がいただければ、直ちに出せるわけでありま...全文を見る
○中山国務大臣 率直に申し上げまして、昨年サウジアラビアのいわゆる医療施設に人を派遣するといった場合に、方法が幾つかございました。例えば防衛庁の武官を海外の大使館に勤務させる場合には、いわゆる外務公務員として職責を与えるわけであります。つまり身分を外務省の職員にかえるわけでありま...全文を見る
03月01日第120回国会 衆議院 外務委員会 第4号
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○中山国務大臣 昨年十二月二十九日、外務大臣再任を拝命いたしました。早い機会にごあいさつを申し上げることを切望いたしておりましたが、本日その機会を与えていただきまして、まことにありがとうございます。  昨年八月二日に勃発した湾岸危機は、昨日のブッシュ大統領の演説をもって収拾の方...全文を見る
○中山国務大臣 まずブッシュ大統領の停戦提案について、イラク政府はこれを受諾するという意思で国連安保理にその申し出があったことを、私は日本の外務大臣としても心から喜びを感じておるものでございますが、この八月二日に始まったイラクのクウェート侵攻、それに対する多国籍軍の、今までのクウ...全文を見る
○中山国務大臣 この地域は、委員も御承知のとおり、パレスチナ問題、これが下敷きにございますし、パレスチナ問題のもっと大きな背景というのは、歴史的に千年を超える長い一つの争いの中に今日を迎えている。そういう中で、北が南をねじ伏せたという表現をお使いでございましたが、今回の問題は、単...全文を見る
○中山国務大臣 国連総会におきまして、日本政府の考え方として、私の演説の中に、武器輸出三原則を厳守してきた日本政府としては、化学兵器あるいは核兵器等を含めて一般の通常兵器までも透明性、公開性というものを強化すべき時代に入ってきているということを強く今まで主張しておりますけれども、...全文を見る
○中山国務大臣 今委員御指摘のように、安保理事会の常任理事国が武器をイラクに輸出してきた、特に中国、ソ連、フランス、このような国々の大量の武器の売却というものが行われてきたことは現実に私は率直に認めざるを得ない。また、かつてのイラン・イラク戦争のときにはアメリカも含めて武器の輸出...全文を見る
○中山国務大臣 私はスウェーデンのSIPRIの年次報告を見てみましても、先進工業国が兵器をつくっていた時代から、やはり発展途上国も兵器をつくる動きが出てきている。それはなぜかというと、発展途上国も含めて国家というものは自国を防衛するために兵器を持たなければならない、これが一つの大...全文を見る
○中山国務大臣 パトリオットを買うとか、スカッドミサイルをこれからどんどん発展途上国が買うぞというお話でございますが、今まで米ソの対決の激しかった時代、世界は、東側の陣営と西側の陣営と非同盟の陣営とに三つに大体区分されていたのではないか。そういう中で、ソ連を中心とした兵器はやはり...全文を見る
○中山国務大臣 これからの停戦交渉の合意を経て、イラクがどのような国家体制を維持していくかということは、現在の時点で一つの判断を下すわけにはまいらないと思いますが、バース党がこれからどのような経過をたどるのか、あるいはまたイラクの一般大衆が、従来の指導層の国民に対する国際情勢ある...全文を見る
○中山国務大臣 日本政府としては、あくまでもイラクの国民の手によって新しい政府がつくられるべきもの、このように考えております。
○中山国務大臣 在日のクウェート大使を昨日外務省に招きまして、クウェートが解放したことに対して日本政府として祝意を表明いたしました。
○中山国務大臣 軍事大国化する国にODAを適用しないという考え方を先ほど委員から御指摘がございました。私どもは従来、発展途上国の民生の発展あるいはインフラ整備といったようなことで、日本がかつての被援助国としての経験からその国の国民の自助努力を中心に経済協力をやるという考え方で今日...全文を見る
○中山国務大臣 地域紛争の原因は何かというお尋ねでございますが、宗教上の戦いもありますし、国境線をめぐっての戦いもある、あるいはその国の国民が他国から殺害された場合に、隣国から殺害された場合に地域紛争を引き起こす機会もある、地域紛争の原因そのものはいろいろあると私は思います。しか...全文を見る
○中山国務大臣 私は、その地域地域においてもその民族民族の持っている特殊性があると思います。例えば、日本民族というのは全然資源がなくて、敗戦の焦土から四十五年間でこれだけの経済大国に国家をつくり上げるという民族性があったわけであります。そういうことから考えていくと、同じ東南アジア...全文を見る
○中山国務大臣 ヨーロッパは、委員も御案内のように、一九四五年の第二次世界大戦後一九六〇年ぐらいまでは東西対立が激しくなり一つの傾向を示したときでございましたが、一九七〇年ぐらいになってきてヨーロッパの指導者たちがヘルシンキに集まってヘルシンキ宣言をやって、そうしてヨーロッパを一...全文を見る
○中山国務大臣 日本の中東政策というものは、先ほども申し上げましたように、古い歴史の中で日本は、植民地としての支配を行ったことは中東地域には一度もございません。日本が中東地域に関係を深めたのは、第二次世界大戦後の石炭から石油へ日本の工業のエネルギーが転換する過程から中東と日本との...全文を見る
○中山国務大臣 アメリカの中東政策というものは油、アメリカも産油国でございますけれども、第一次世界大戦後に中東で初めてイランで油が発見されて、アングロ・イラニアンができたわけでありますから、そのような過程の中で世界のいわゆる燃料というものはシステムが変っていく。そういう中でアメリ...全文を見る
○中山国務大臣 ポスト湾岸の、いわゆる中東の新しい枠組みというものは、まず中東の国々がどのように考えるかということが基本でなければならない、それと中東に関係のある国々がそれにどういうふうに協力をしていくかということにあるのだろうと私は思っております。
○中山国務大臣 日本政府のパレスチナ問題に対する基本的な考え方は、私は予算委員会等でも申し上げておりますけれども、まずパレスチナ人による民族自決権の確立、そしてパレスチナ人の手によって自分の国をつくるということを認めること。もう一つは、イスラエルの生存権をパレスチナ人が認めるとい...全文を見る
○中山国務大臣 まず、占領下にあったクウェートの復興につきましては、クウェート自身が千億ドルも海外資産を持っているような豊かな国でございますから、経済的な資金協力というものは当面問題として上がってこないだろうと私は思っております。むしろいわゆる廃墟と化したと思われるクウェートの都...全文を見る
○中山国務大臣 私どもの最近の経験では、欧州復興開発銀行の設立が提唱されてから実際に活動が行われるのは、まだ活動自身が行われていない、最低一年半の月日が必要なわけであります。そのことから考えてまいりますと、中東復興開発銀行というものがつくられるとすれば、それは相当な時間がこれから...全文を見る
○中山国務大臣 第一の委員の御質問、国連事務総長から要請があれば協力をするべきだという御趣旨の御発言がございました。私も政府としては全く異議はございません。問題は例えばクウェートで今コレラが発生する危機が、情報が流れております。そういうふうな中で国際緊急援助隊というものがこの地の...全文を見る
○中山国務大臣 お答えを申し上げる前に、ひとつ外務省の職員にかわって御理解をいただきたいと思います。先生は国際問題の権威者でいらっしゃいまして、この難しい時代に外務省が直面をいたしまして、幹部以下一般職員に至るまで夜を徹してこの七ヵ月間頑張ってきておりますので、その点は十分御理解...全文を見る
○中山国務大臣 日本政府は、既に小和田外務審議官をイスラエルに派遣をいたし、今日はアメリカに既に到着をいたしております。また、渡辺外務審議官を湾岸諸国を訪問させまして、政府首脳と協議をさせて、ポスト湾岸の経済復興のためにどのようなことを相手国政府が要望しているかということも既に情...全文を見る
○中山国務大臣 現在まで内閣官房が中心となりましていろいろと勉強はさせていただいておりますけれども、問題は、昨年の国会の際に自民、社会、公明の三党で……(上原委員「社会は入ってない」と呼ぶ)そうそう、自民、民社、公明三党の合意の覚書ができておりまして、この三党間の御協議というもの...全文を見る
○中山国務大臣 おっしゃるとおりであると私は申し上げておきます。それは、日本の現在の法体系の中で政府の命令によって海外に医療チームとして出せるのは、国際緊急援助隊、これが法律で裏づけられております。ただし、この場合には天然災害に目的が絞られておりまして、いわゆる戦争の危険性のある...全文を見る
○中山国務大臣 ちょっと誤解があったらいけませんのでここで断らせていただきますが、先ほどの先遣隊の方々が役に立たなかったというようなことを私が申し上げておった、それは取り消させていただきたいと思います。  それで、大変御苦労をかけて、なかなか医者をリクルートするということがチー...全文を見る
○中山国務大臣 国際緊急援助隊を構成している隊員の方々は、警察、消防の方以外は民間の医療関係者でございまして、この方々も、短期間援助に行くということであれば条件的には難しくないと思いますが、問題は、地雷が相当まだ埋設されているということで、地域が非常に危険が高いという状況でござい...全文を見る
○中山国務大臣 沖縄県におきます米軍施設、区域の密度が極めて高く、その整理統合につきましては強い御要望があることはかねて私も承っております。  施設、区域の整理統合問題を、米側と現在も協議を続けておりますが、平成二年六月返還に向け、日米双方が所要の調整手続を行っていくことが決ま...全文を見る
○中山国務大臣 中東和平後の新しい中東づくりというものは、恐らく私は国連が中心となってその一つの構想を打ち出してくるものだと考えております。もちろん、この域内の国々のイニシアチブが原則でございます。これがなければいかなる構想もその効果を発揮しない。域内の国々の協力と、また関係のあ...全文を見る
○中山国務大臣 お説のとおりであると考えております。
○中山国務大臣 この新聞の問題、先生御指摘になりましたが、それは産経新聞に裁った記事だろうと思います。それは実は記事が間違っておりまして、私自身がみずからの発言をそのように曲げて書かれたものでございますから、昨日産経新聞の政治部にクレームをつけております。  それはどういうこと...全文を見る
○中山国務大臣 私も、今御指摘の点が最も重要な点だと思います。  戦争の最中には日本としては何も手を出さない、そして戦争が終わったらすぐに経済活動に手を出すという印象を与えないような協力をしなければならない。それには、あくまでもクウェートの方々から、こういうことをひとつぜひ日本...全文を見る
○中山国務大臣 三カ月後とか、そういったようなことではございませんで、例えば海洋汚染あるいは大気汚染あるいは地域の衛生設備、そういったような問題から含めて、クウェート政府がこの問題でぜひ日本の技術の協力を求めたい、こういうような要請があれば、政府としては環境に関しては相当経験を持...全文を見る
○中山国務大臣 外務大臣としての一つの大きな問題は、日本の湾岸平和のための基金、九十億ドルの御承認がまだ国会で得られていないということが一番大きな問題であります。既にドイツは五十五億ドルを拠出しておりまして、日本はまだドイツに比べてはるかに低い、前の二十億ドルの段階での支出でござ...全文を見る
○中山国務大臣 国務大臣は、憲法九十九条の規定によりまして憲法を遵守するということが義務づけられておりますから、現憲法を維持していくことは間違いございません。  ただ、この国連平和協力といった問題点につきましては、憲法の枠内でできることの限界がどこまでかということの御協議をぜひ...全文を見る
○中山国務大臣 社会党の先生方が御参加いただければこれにこしたことはございません。
○中山国務大臣 総理のお考えと変わりはございません。
○中山国務大臣 あくまでも立法府のお考えでございますから、立法府の御決断でお扱いになるものだと私は考えております。  政府といたしましては、先ほど申し上げましたように、例えば膨大な軍事費をかけて軍国化を急いでいる国家にODAをやるというようなことは日本政府としては慎重に扱わなけ...全文を見る
○中山国務大臣 私も、アレン伍長の戦死に対して心から哀悼の誠をささげておる人間の一人でございます。  私もかつて沖縄開発庁長官をやらせていただいて、沖縄の終戦時のあの悲惨な、島民が戦火にまみれたことを遺跡を回ってよく覚えております。沖縄の方々が戦争に対する特別な感情をお持ちだと...全文を見る
○中山国務大臣 今委員からいろいろと御指摘のございました湾岸戦争後の地域の復興問題でございますが、経済の問題につきましては、クウェート、サウジアラビアといったような非常に資産を持っている国家でございますから、この国には資金的な協力の必要性は極めて少ない。そういうことから考えますと...全文を見る
○中山国務大臣 停戦がいよいよ実現するという段階で、安全保障理事会が恐らく今夕あたりからさらに具体的な活動を始めてくるだろうと考えております。そういう中で復興の資金をどうするかという問題につきましては、産油国にとっては資金の支援というものは不必要でございますし、あの地域の中でも油...全文を見る
○中山国務大臣 私も同じような考えを持っておりまして、中近東アフリカ局長には既にもうある程度の時期前に、この戦後の復興に対応するだけの人たちがどこにどんな人がいるか、政府の関係省庁と協議をしながらリストアップを急いでもらいたい、それからその人たちが出るにしても必要な機材がどうなる...全文を見る
○中山国務大臣 外務省といたしましても、この国際緊急援助隊を派遣できる条件というものを法律以外に──法律の許容範囲の中で二次災害、三次災害といった条件がそろえば出動できる可能性がございます。そういう意味では、外務省の中でも鋭意検討いたしておりますが、各党の政策の責任者の方々にも御...全文を見る
○中山国務大臣 北方領土の返還ということを求めてまいりました政府といたしましては、領土が返還されるための交渉の突破口をゴルバチョフ大統領の四月の訪日の時点、ぜひひとつソ連側も政治的な決断をお願いしたいということを申しておりますし、日本側もできるだけの努力をするということを政府とし...全文を見る
○中山国務大臣 戦後四十五年間の日ソ間の解決をしなければならないこの平和条約の締結という大問題の中の一番大きな核心である領土問題、領土の返還問題、この問題をゴルバチョフ大統領訪日の機に政治的に両国がいろいろ話し合うという決意をいたしておるわけでございますから、そこに住んでおられる...全文を見る
03月01日第120回国会 参議院 本会議 第11号
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○国務大臣(中山太郎君) 小林議員にお答えをいたします。  まず第一に、九十億ドルの支出につきましては、既に大蔵大臣からお話がございましたので、重複を避けさせていただきたいと思います。  第二に、自衛隊機の派遣問題でございますけれども、この湾岸危機に際しまして、日本は金の面の...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 大木議員にお答えを申し上げます。  まず第一点は、日本国憲法の掲げる平和主義は、他人にのみ危険な仕事を押しつけて、みずからは一切危険に近づかないという思想を示すものではない、そのような思想は国際社会においても受け入れられないと考えるがどうかというお尋ね...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 中村議員にお答えを申し上げます。  この今日の平和が訪れる機会まで、政府は、率直に言えばアメリカを確固たる支持をするだけで、平和回復について積極的な活動は全くなかったという御批判がございましたが、政府は、昨年の八月二日以来、外務省の小和田外務審議官を初...全文を見る
03月04日第120回国会 参議院 予算委員会 第6号
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○国務大臣(中山太郎君) 今回のイラクによるクウェートの武力による占領あるいは正統政府を追放するというようなことは、かつてのイラン・イラク紛争と少し趣を異にいたしております。  委員御指摘のとおり、イラン・イラク戦争当時、安倍外相はいるいると苦労をされました。それはおっしゃると...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本政府として何もしなかったというおしかりでございますけれども、日本政府は、まず私が湾岸諸国を歴訪して情勢の調査を行い、海部総理はアンマンにおいてイラクのラマダン副首相と直接会見をされて、一時間以上にわたって国連安保理決議に従うように強く説得をされ、さら...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 中東の中長期的な安全保障問題につきましては、基本となりますものは、まず域内国がどのように考えるかということが基本でなければならないと思います。  御案内のように、今月の五日、GCCの国々とそれからエジプト、シリアといったような国々が八カ国集まりまして、...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 中東地域の安全保障問題というものは、御案内のように、この地域は相当日本からの地理的な距離がある、そういう問題も含めまして、原則としてやはりこの地域の国々が、この地域をどのように中長期にわたって安全を保障するような構想を固めることが大事かということからスタ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 国連安保理の決議の六百六十一と記憶いたしておりますが、経済制裁によってサダム・フセイン大統領を中心とするイラクの政府が、国民生活に一つの大きな影響を与えることによってクウェートを侵略したことの反省を起こして兵を撤兵させるという六百六十の決議の実効につなが...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 我が国はイラクとの間に、御案内のように、石油を輸入する、原油の輸入といったようなものがございますし、また一方では、我が国は七千億円にわたる債権をイラクに持っております。  しかし、武力によって他国を侵略し、それを併合するといったような国際法に反した方法...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 経済制裁の効果というものは、相当厳しくイラクに影響を与えたという報告を私は受けております。
○国務大臣(中山太郎君) 幾つかのいろいろな品が配給制度になったということを見まして、私どもは相当イラクの経済にこの経済制裁というものが効果をあらわしてきたなというふうな認識を持っておりました。
○国務大臣(中山太郎君) 経済制裁がどのような影響をイラクの経済に与えたかということを十分確認してないじゃないかという点を指摘されていると思います。  サダム・フセインぐらいの指導者になりますと、あれだけの、隣国を武力で一日で併呑するというような国になると相当ないわゆる戦略物資...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今のお尋ねに入ります前に、なぜその数値の計算ができるようなデータがないのかという御疑問をお持ちだろうと思います。イラク政府は、従来GNPを初め各種統計を公表いたしておりません。そのために各国ともイラクの経済実態というものは数値的、数量的に計算ができない、...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 数値につきましては局長から具体的に御説明をさせていただきたいと思います。――それでは私が言いましょう。  アジア各国地域における経済的影響、これは試算に基づくものでございますが、パキスタンの場合はどれぐらいの出稼ぎが行っておったかというと十万人、そのう...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 後ほど局長から委員のお手元に報告をさせます。
○国務大臣(中山太郎君) 湾岸戦争の終結後の国連を中心とした新しい枠組みづくりについてこれから関係国が協議をするというお話は、報道としてございますけれども、既にアメリカのベーカー国務長官のところにはフランスのデュマ外相とかあるいはドイツのゲンシャー外相等々がワシントンへ行くという...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 政府といたしましては、戦後のこの地域の援助というものにつきましては、この八月二日以来の戦争前の状況でも影響を受けた周辺国に対する経済援助、また南西アジア、フィリピンまで含めた地域の発展途上国に対する経済の援助、それは午前中の質問でもございましたけれども、...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) クウェートにおきます日本大使館の再開につきましては、黒川大使を派遣いたすことにいたしまして、既に先週日本を出発いたしております。  そうして、黒川大使はまずサウジアラビアに入りまして、サウジアラビアをベースにして、サウジアラビアにありますクウェートの政...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) まず、大使館の内部がどうなっておるかということの確認をすることが第一の問題であろうと思います。御案内のように、もう季節的に猛暑が来るのが間近でございまして、電気による冷房の機能がどうなっているか、ここいらからチェックをしないと、人間がそこで作業をすること...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 地域の紛争が発生する事前の情報を国連がキャッチして、それに対する予防措置を講ずるという予防外交が必要であるということは委員の御指摘のとおりでございます。昨年の秋の国連総会におきまして、日本政府の考え方として、国連事務総長のもとに地域紛争の予防措置をとるよ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員御指摘のように、この国際緊急援助隊の法の定めるところは自然災害ということが原則になってございます。そういうことで、戦争による直接の被害の救済というものにつきましては、この法律自身がその機能を果たすことはできないと考えておりますけれども、二次的な問題、...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ゴルバチョフ・ソ連大統領の来日の日程につきましては、四月の十六日から十九日までということで、私が訪ソいたしましたときにもそういうお話がございましたし、現在その日程で準備を進めておりまして、今月末に予定されている日ソの外相会談、これは東京でやりますが、ベス...全文を見る
03月05日第120回国会 参議院 予算委員会 第7号
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○国務大臣(中山太郎君) 環境調査団を派遣する準備を進めている状況についてお答えを申し上げたいと思います。  今政府が考えております調査団の構成は、外務、通産、環境、運輸、水産庁、気象庁、海上保安庁の各省庁及び国際協力事業団から成る予定で、環境庁が単独で派遣するという体制とはま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 医療団の派遣につきましては、政府といたしましてもこれに対応してまいろうと考えておりますが、今現在日本からどういう種類の医療団が行っているかということをちょっと御紹介しておきたいと思います。  それは、まず日赤関係の医療団で、国際赤十字社と連携をとりなが...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 国際緊急援助隊につきましても、このクウェートにおける二次災害、三次災害が発生した場合には、この救助隊で対応していくという考え方を持っております。
○国務大臣(中山太郎君) 今おっしゃるように、去年の問題を総括する、これが極めて重要であることは私よく認識をしておりまして、外務省では既に第一回の会合を開いております。この中で、医療関係では、当初百名程度出すという話が先に走ったわけであります。そこで先遣隊を出すことになりました。...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本政府が体験した問題点というものは一体何であったかということをこの機会にやはり申し上げておく必要があると思います。  それは第一に、この出すべき医療グループというものが、訓練された、しかもチームリーダーがしっかりした人がおられて、そして外科のようなス...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今回の経験に基づきましてこれから政府がお願いをするような組織の方方には十分な、何といいますか、身分の保障、あるいはまた給与等についても国家公務員とのバランスもございますから、いろいろな点も考えながら、我々としては十分御活躍がいただけるような制度を整備しな...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私は省内で申しておりますのは、今委員が御指摘のようなことを含めていろいろな問題を今回私ども経験をいたしましたから、概算要求を提出するまでにいわゆる国際貢献をするについての日本のあるべき問題点というものを全部整理いたしまして、国民の皆様方にもこれをお知らせ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今、私がブッシュ大統領に一月十四日に会ったときに全面的に支持すると言ったじゃないかという御指摘がございますが、それは事実ではございません。明確に申し上げておきます。一月十四日にブッシュ大統領、クエール副大統領あるいは国務長官と会談をいたしましたが、私は、...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 湾岸の協力機構というものがこの地域の経済あるいは安全保障といったような問題を中心に既に湾岸の諸国でつくられておりまして、この組織が十分成長しているという判断のもとに、ここで相談をいたしまして平和協力基金というものを設置し、これに振り込むことによって、そこ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 当初の人的協力の中で、医療団を百名程度派遣するというお話、これは全部が医師という状況ではございません。医師並びに看護婦、それからパラメディカルのスタッフ、それからアラビア語でございますから通訳を相当配備しなければならない、調整員と申しておりましたが。大体...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 御質問の御趣旨は私もよく理解をいたしておりますし、私自身が、こんなことでは日本の外交はこれから先はだめになるという、率直に思っております。外務省もこの間幹部会議をやりましていろいろと次官以下協議をいたしましたが、このような状態でこれからの国際外交に日本が...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 国会の各党の御理解がいただければ、私はいつでも重要な会談には参りますし、またこっちから求めて接触をして会談をやらないと、これからは外交はやっていけない、こういうふうにはっきり申し上げさせていただきたいと思います。
03月06日第120回国会 衆議院 外務委員会 第5号
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○中山国務大臣 二十世紀の三大事件は何かというお尋ねでございますが、まず今世紀では第一次世界大戦、第二次世界大戦、共産主義体制の崩壊、これら三つだったと思います。
○中山国務大臣 当時のことを回想いたしますと、橋本大蔵大臣がこのEBRDの設立に当たって日本の円がその中に認められるということは日本のいわゆる経済力が高い評価を受けたものだという認識を持って発言をされたことを記憶いたしております。
○中山国務大臣 東ヨーロッパの国々を回ってみた率直な感想を申し上げますと、東ヨーロッパで自由化、民主化を進めている国々は、やはり統一するドイツの経済力、これが新しく民主化する国々に対してどのような影響力を深めてくるかということについては、私が直接いろいろお目にかかった方々、大変な...全文を見る
○中山国務大臣 先ほど東ヨーロッパのお話にお触れになりましたが、私は、今回の統一に当たってドイツの首相が、ドイツのためにヨーロッパがあるのではない、ヨーロッパの中にドイツがあるのだというせりふを吐かれたことは大変印象に残っておりますが、アジアにおいても我々は経済協力でODAの七〇...全文を見る
○中山国務大臣 アジアの国々からの信頼を日本がさらに一層深めるという一つの考え方というものは、幾つかの国がありますけれども、いろいろなことをやる場合に二つの国として一緒にやっていく。例えば、私が外務大臣になってから志していることは、カンボジア和平会議を東京で行うといった場合に、タ...全文を見る
○中山国務大臣 ソ連の内政が極めて不透明、不安定ということは、私は率直に申し上げて世界の一つの不安定の要素として考えておかなければならない重大な要素であると考えております。
○中山国務大臣 ソビエト連邦における石油の生産がダウンしておるという問題は、東ヨーロッパに対する石油の売却のカット、こういうものから見ますと、ソ連における重大なエネルギーの問題のみならず、東ヨーロッパ、ヨーロッパにおけるエネルギー系の問題として大きなウエートを占めていると思います...全文を見る
○中山国務大臣 石油資源の全く皆無に等しい日本としては、全エネルギー量の中に占める石油依存度というのをどれだけダウンさせるかというのは国家の一つの大きな政策目標でなければならない。第一次石油ショックのときは、たしか全エネルギーの中の石油依存率は七七%でございました。現在は五七%。...全文を見る
○中山国務大臣 イラクの国内情勢、また湾岸のいわゆる和平、平和の回復状況というものを全体的に勘案をいたしまして、内閣として最も適当な時期にこの本部の解散をいたすものと考えております。
○中山国務大臣 国際緊急援助隊の目的というものが、あくまでも天然災害ということを目的にしてつくられた制度、法律でございますから、今回のいわゆるクウェートの戦後の復興というものにつきまして直ちに緊急援助隊が派遣できるのかどうか。  私どもがまず考えておりますことは、危険物をどう除...全文を見る
○中山国務大臣 PKOの問題につきましては、前国会において自民、公明、民社の三党の間で国際協力に関する覚書が締結されていることは御指摘のとおりであります。その中に自衛隊の別個の組織という言葉がございます。また一方、私は、その当時の話し合いの中で外務大臣としては、この中に平和維持軍...全文を見る
○中山国務大臣 委員御指摘の、開戦前、駐米大使館においてアメリカ政府に対する日本政府の覚書の手交がおくれたということによってだまし討ちをやったという批判を今日まで受けるということは私はまことに残念に思っております。  この当時の真実について、今審議官から当時の官補であった藤山元...全文を見る
○中山国務大臣 私は、率直に申し上げて、外務省の上級幹部、中級あるいは比較的若い年次の人たちも真剣にこれからの日本の外交のあり方について意見を闘わしているという実態をよく知っております。私自身も、これからの日本外交というものはどうあるべきかということについて絶えず幹部たちと意見の...全文を見る
○中山国務大臣 今委員から厳しいおしかりをいただいておりますが、私は外務省にお世話になってちょうど一年六カ月になります。その間に、私自身が外相会談のために飛び歩いてきた会合の数というものは、実際自分で計算できないくらいたくさんありますし、飛行距離も地球を十一周以上していると思いま...全文を見る
○中山国務大臣 私は、委員からの御指摘は全く賛成でございます。国連憲章にあります旧敵国条項というものを、憲章を改正して、そして日本国もドイツもイタリーもこの旧敵国条項というものが排除されることによって初めて新しい国連を中心とした時代が始まるものと信じております。国連に対する拠出金...全文を見る
○中山国務大臣 日本政府といたしましては、かねて国会で御決議をいただいておりまするとおり、四島の一括返還という姿勢は堅持しております。ゴルバチョフ大統領の訪日の機会が、この領土問題の解決の突破口になるように、ソ連においても決断をお願いいたしたし、日本政府としてもできるだけの努力を...全文を見る
○中山国務大臣 まだ具体的にソ連政府からの話は来ておりません。やがて、大統領訪日前に外交チャネルでいろいろな準備が行われると思いますが、その前にベススメルトヌイフ外相が今月の末に日本を訪問されて外相会談が行われます。その際には、大統領訪日の際のいろいろな問題についての具体的な意見...全文を見る
○中山国務大臣 沖縄のセンター、実は私が沖縄開発庁長官のときにいろいろと外務省と御相談してつくらせていただきました。大変効率がよく動いていることは今御報告申し上げたとおりでございますが、ここ一カ所だけ特に拡張するということを今年度で決めるわけにいきませんが、全体的に調査費をつけて...全文を見る
○中山国務大臣 サダム・フセイン大統領のクウェートを武力で制圧するという、湾岸の平和を回復するために多国籍軍の中でアメリカ軍がいろいろと武力を行使した、その事実は紛れもない事実でございますが、この湾岸の平和が回復する過程において在日米軍が移動した、移動しているということだけは、私...全文を見る
○中山国務大臣 私は、在日米軍は、日本とアメリカとの間の安全保障条約の中の地位協定によって基地を提供している日本政府、そういう中で絶えず平和を守るための訓練が行われているというのは当然のことであろうと考えております。
○中山国務大臣 在日米軍の基地の問題に関連して、委員から在日米軍の規模が縮小されるのではないかという御趣旨のお尋ねかと思います。その場合にどういうふうな認識をするかという。全くアメリカのいわゆる軍事戦略の問題でございまして、私ども日本政府といたしましては日本の国民の安全をいかに保...全文を見る
○中山国務大臣 ソ連におきます国内経済の実態につきましては、いろいろな情報がございますが、ペレストロイカの進行状況は決して明朗なものではない、非常に経済的に混乱が起こっているということは御指摘のとおりだと思います。また、取引のあり方につきましてもいわゆる自由世界におけるような市場...全文を見る
○中山国務大臣 ソ連における共和国の動きは容易なものではない、極めて大きな動きが起こりつつある、しかしこれはあくまでもソ連の共和国の中に住んでおられるソ連の国民の意思によって決定されるもの、そのように私は認識をいたしておりますが、先般、私がモスクワを訪問いたしました際にもロシア共...全文を見る
○中山国務大臣 私が、先般のモスクワ訪問において首脳会談といいますか、ゴルバチョフ大統領との会談において、今委員お示しのように、バルト三国における軍人の一般市民に対する殺傷行為が行われたということは遺憾であるということを、私は日本政府として申し入れたわけでありますけれども、そのと...全文を見る
○中山国務大臣 これから重大なゴルバチョフ大統領の訪日という時期は、北方領土問題を解決する突破口にしてもらいたい、突破口であってもらいたいというのが日本政府の切なる願いでありますが、私は、外交交渉というものは、その国の指導者にとって、一国の大きな領土問題を解決するということになり...全文を見る
03月07日第120回国会 衆議院 予算委員会 第20号
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○中山国務大臣 ブラッセルにおきますガット・ウルグアイ・ラウンドの交渉におきましては、ノンペーパーの中に食糧安全保障という事項が一言も含まれていなかった、また事前に、ノンペーパーをつくる前に日本政府の意向も十分聞く手続が踏まれていなかったということで、我々は協議に入る前に、我々の...全文を見る
○中山国務大臣 食糧輸出国であるケアンズ・グループの考え方、またECの考え方、いろいろございましたが、我が国は農産物の極めて大きな輸入国でございまして、輸入国の考え方というものがノンペーパーに全然盛られていないということについて、日本政府としては、あのノンペーパーをそのまま受け入...全文を見る
○中山国務大臣 日本政府が自国のことのみ専念して他国を無視してはならないという考え方を持っておりますことは、憲法の基本的な考え方でございまして、我々は、小さな国土に一億二千万の国民が住みながら、三十兆円の原料を輸入して四十一兆円で商品を海外に売って、その差額を国家が国内でそれぞれ...全文を見る
○中山国務大臣 政府といたしましては、米及び稲作等の重要性にかんがみまして、これを国内産で自給するという国会決議の御意思を十分踏まえてこれからもまいるつもりでございます。
○中山国務大臣 国連事務総長からの文書による要請に対しまして、PKOに対して要員、機材等の貢献の用意のある国は目録を提供するとなっておりますが、現在日本政府は、どのような貢献ができるか検討中でございます。
○中山国務大臣 ただいま国連局長がお答え申し上げましたとおり、現在内閣官房を中心に、どのようなことが日本政府としてできるか検討中でございまして、いましばらく時間をちょうだいいたしたいと考えております。
○中山国務大臣 そのとおりでございます。
○中山国務大臣 この常設の部隊をつくるということは大変なコストがかかる、そして、例えば医療サービスにいたしましても、それだけの人員を抱えておくということも現実の問題として非常に難しいと思います。そこで、本部機構だけを常設にして、この参加できる人たちを事前に登録をするといったような...全文を見る
○中山国務大臣 委員御指摘のとおり、日本は相当な拠出をしておりますけれども、旧敵国条項というものの削除をするべきだ、私は昨年の国連総会で、日本政府の意思としてそれを国連で各国の出席者に訴えたわけであります。御案内のように、この旧敵国条項というものはまだ去年の十月までは機能しておっ...全文を見る
○中山国務大臣 現行法のもとでやり得ることは、天然災害に限られるというふうな法律の目的が規定されております。問題は、戦争による被害を受けた場合にそれを救済するということは国際緊急援助隊法の目的にかなうものではない、こういう理解をいたしております。ただし、それが戦火が既にもう終了を...全文を見る
○中山国務大臣 現在のところ待っておりません。
○中山国務大臣 この湾岸戦争が起こる前から、いわゆる日本における外国人労働者の問題はいろいろな問題を社会に提起していたと思います。つまり、危険それからきついあるいは汚いといったような仕事の場所には外国人労働者が集まっていた。そういう中で、政府といたしましても、この事態を重大に考え...全文を見る
○中山国務大臣 先般の臨時国会におきます国連平和協力法案の審議や各界各層における議論を通じて、我が国が平和のために、資金、物資面のみならず、人的側面においても貢献すべきであるという各党の共通の理解が私はでき上がってきたと思っております。政府といたしましては、国連の平和維持活動に対...全文を見る
○中山国務大臣 先般の海部総理の訪韓の際には、盧泰愚大統領との会談におきまして、日朝正常化は南北対話の進展にプラスになるように進めてもらいたい、また、北朝鮮がIAEAとの保障措置協定を締結しないことを憂慮している、また北朝鮮の主張する戦後四十五年の補償は合理的ではないという大統領...全文を見る
○中山国務大臣 朝鮮半島の平和と安定は、原則的には南北両当事者間の直接対話で解決することが極めて大切でございます。しかし一方におきましては、従来ソ連と北朝鮮、中国と北朝鮮の関係も非常に濃厚な時代がございましたが、現在は北朝鮮が日朝間の国交を開くために話し合いをするという事態が生ま...全文を見る
○中山国務大臣 北朝鮮に行かれた日本人妻の方方の問題につきましては、かねて国会で与野党の先生方からもいろいろとお話が出ております。先般日本を訪問されました北朝鮮の労働党の代表の方とお目にかかりました際にも、私から日本人妻の自由往来、日本への訪問をぜひひとつ認めてもらいたいというこ...全文を見る
○中山国務大臣 今お話しのように、この問題は全く純粋な人道的な立場で問題が解決されなければならないと私は考えております。そういう立場で北朝鮮側も対応されることを私どもは強く要請をいたしてまいります。
○中山国務大臣 近く第二回の日朝本交渉が東京で開かれるわけでございまして、私どもといたしましては、委員の御趣旨を十分体して、北朝鮮側に強く自由往来を要請し続ける、できるだけ一日も早い実現を期してまいりたいと考えております。
03月08日第120回国会 衆議院 外務委員会 第6号
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○中山国務大臣 外務省といたしましては国際緊急援助隊の派遣の場合に、それはあくまでも二次災害、三次災害の場合を対象として現在考えておりまして、目下のところクウェートあるいはイラク等におきます人道的な観点から伝染病が発生したりした場合には、WHOと十分な緊密な連絡をとりながら応分の...全文を見る
○中山国務大臣 現行法の手直しの場合には、戦争の被害による場合も国際緊急援助隊が出せるということになるものだと思います。しかし、現在のところ直ちに法律改正をするという考えは持っておりませんで、あくまでも現行法で伝染病発生の場合には対応を直ちに行うという考えを持っております。
○中山国務大臣 委員御指摘のとおり、外務委員会が海外で実態調査を行われて、それで政府に対してもまた国民に対しても日本のあり方というものについて意見をお出しいただくことは極めて有意義だと思います。何しろアメリカあたり、政府専用機を議会の委員会が使っていろんなところに飛んでおります。...全文を見る
○中山国務大臣 本件のような考え方、これはやはり地球全体の環境保全の問題でございますから、委員の御指摘のように、積極的な姿勢をもっと出していくというのは最も適当であろうと考えております。
○中山国務大臣 我々日本は、工業化の過程で環境問題で大変苦い経験を得たわけでありますが、その後、政府並びに国民の御協力で今日では環境については大変優秀な国の一つになってきたと思います。これから地球環境保全のために一層努力をしてまいりたい、このように考えております。
○中山国務大臣 政府は、一九八九年から三年間にわたって地球環境保全のために三千億円の資金を拠出することを考えておりまして、二国間あるいは多国間による環境の保護のために今日もあるいは今後とも努力をしていく方針でございます。
03月08日第120回国会 衆議院 予算委員会 第21号
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○中山国務大臣 委員御指摘のとおり、このアジア地域におきましても湾岸の影響を受けたところは大変たくさんございます。御視察いただいたバングラデシュもその一つでございます。しかし、この国々に対する協力は見直しをするというようなことはございません。  このような方針のもとで、本年二月...全文を見る
○中山国務大臣 湾岸周辺国に対しては既に外務審議官を二名出しまして、イスラエルも含めて各国政府との意見を交換しておりまして対応いたしておりますが、きょう午後四時には、クウェート国に対する緊急援助を発表いたします。もう今この場で発表させていただきたいと思いますが、クウェートはイラク...全文を見る
○中山国務大臣 昨日の午後七時にもイギリスのハード外相から電話がございまして、いろいろ来週にでも来るかというふうな話がございますが、こちらは参議院の予算委員会もまだ終わっておりませんし、衆議院もあって、国会で拘束をされているので一切外へ出れない、こういうことを昨日私電話で申しまし...全文を見る
○中山国務大臣 先日停戦が決定いたしました時点でアメリカのベーカー長官から電話があって、いつ相談をしようかという協議をいたしておりますが、ベーカー長官が十六日まで外遊をしております。そういうことで十六日以降ワシントンにいる。しかしこちらも議会で御承認がなければ身動きができぬわけで...全文を見る
○中山国務大臣 中近東も一応回りたいと実は考えておりますが、昨年の八月十五日に回ってきて以来、私出ておりません。やはりこれも議会の御承認がなければ出られません。衆議院で御承認いただいても、参議院で御承認がなければ出られない。与党の方は全然問題ございません。野党がそのお気持ちを決め...全文を見る
○中山国務大臣 この中近東外交というものにつきましては、私はやはり域内の国々の首脳がどういうことを考えているか。三月の六日でございましたか、シリアのダマスカスでGCCの六カ国とエジプトとシリアの外相が一緒になって八カ国でアラブ平和維持軍の話し合いをやっております。このような国々の...全文を見る
○中山国務大臣 いわゆる政策局長、政務局担当の局長クラスは既にずっと回りまして意見を交換してきておりますから基礎的な準備は整っておりますけれども、あとは政治的にどのようにやるかということは外務大臣同士の外相協議をやらなければならない、このように考えております。
○中山国務大臣 委員御指摘のことは全くそのとおりでございまして、一昨年の東欧がああいう民主化するときに日本政府は緊急援助を行うことになった。昨年の一月、私、いち早くアジアを回りまして、東欧に支援した分がアジアの援助に影響を与えないという約束をいたしてまいりましたが、今回も同様でご...全文を見る
○中山国務大臣 国連憲章がつくられてからもう既に半世紀になろうとしておりまして、その中には死文化をしたような箇所があることは事実であります。それは御指摘のとおり、旧敵国条項が最もそのいい、顕著な例であろうと考えております。
○中山国務大臣 お説のとおりであります。
○中山国務大臣 東西ドイツの統合によりまして旧敵国条項に当たる国の問題が一つ大きく私は消え去ったと思っております。そういう中で、私が外相に就任して以来実に数にすればわからないぐらいの多くの外務大臣といろいろ話し合った中で、例えばポルトガルあるいはイタリー、こういったような国の外務...全文を見る
○中山国務大臣 この常任理事国に日本がなるということは、今委員も御指摘のとおりそう簡単なことではないということは事実であります。問題は、この国連総会の三分の二の総会での賛成、それからこの常任理事国を含めた三分の二の国がそれぞれの国の憲法に従って批准をしなければこれが有効にならない...全文を見る
○中山国務大臣 私は、率直に申し上げて、過去の戦争への反省ということは、政府がこの八月十五日の終戦記念日という日を踏まえながら国民とともに絶えず反省の年を迎えているというふうに認識しておりますし、平和憲法をつくったこと自身がこの過去の戦争への日本国民の大きな反省の証左であった、私...全文を見る
○中山国務大臣 私は、今回の中東の戦乱を通じて、この議場でおりながら絶えず考えておったことは、前回の第二次世界大戦で敗れたといいますか、日独伊、この三カ国の戦後のあり方というものを絶えず考えておりました。その中で、今回の湾岸戦争に多国籍軍に参戦をしたのは、イタリー、これは海軍も出...全文を見る
03月11日第120回国会 衆議院 予算委員会 第22号
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○中山国務大臣 MOSS協議等において行われた話し合いの中で、いろいろと関税問題も含めてございましたが、原則として民間企業の商業行為でございますから、それは外国企業あるいは日本企業という区別で考えるべきものではないのではないか、私はそのように思っておりますし、一方、それを扱う側の...全文を見る
03月11日第120回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第1号
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○中山国務大臣 平成三年度外務省所管一般会計予算案の概要について御説明申し上げます。  外務省予算の総額は、五千七百六十三億五千五十九万七千円であり、これを平成二年度予算と比較しますと、四百二十四億二千六十一万八千円の増加であり、七・九%の伸びとなっております。  国際情勢は...全文を見る
○中山国務大臣 今般の湾岸戦争に関するアメリカの、今委員がお示しの世論調査の結果につきましては、そのサンプル調査の方法等について具体的な提示がございませんので、私の方からもそれに関する正確な政府の意見というものを申し上げるのはどうかと思いますが、この問題は、湾岸におきます今回の平...全文を見る
○中山国務大臣 率直に申し上げて、湾岸の緊張が高まってイラクがクウェートを侵攻した時点で、もうペルシャ湾には当時日本に油を運ぶためのオイルタンカーが二十数隻毎日動いておったわけでありますけれども、日本からの輸送協力について、当初政府が考えたとおり、飛行機にいたしましてもあるいは船...全文を見る
○中山国務大臣 委員の御意見と全く私は同じ意見を持っておりまして、既に外務省の次官以下には、今回の湾岸危機を経験した日本の外交担当者としては、どういうところにうまくいった点、うまくいかなかった点、将来改良すべき点があるかということを総括すべきであるということで、既に第一回の幹部会...全文を見る
○中山国務大臣 外務省職員の定員を増加させるための努力は、毎年大臣以下官房長が中心になって、積極的に総務庁あるいは大蔵省と折衝をいたしております。総定員法の枠というものが現存しておりまして、外務省だけが突出をするということは極めて難しい状態でございますけれども、このように国際情勢...全文を見る
○中山国務大臣 人質問題は、今までいろいろな国で人質がとられたというケースはございます。例えばフィリピンで捕らえられた人質、それはゲリラが日本人を人質にしたというような単数のいわゆる行動でございまして、国家の意思として外国人を人質にとるというケースは今回が初めてだったと思います。...全文を見る
○中山国務大臣 昨年のASEAN拡大外相会議におけるアブハッサン・マレーシア外相の発言、これは大変意味のあるものだと私は認識をいたしました。そのために、私はその会議において、日本の平和憲法また日本国民の戦争を求めることのないコンセンサス、そのようなことを説明しながら、我々の国は軍...全文を見る
○中山国務大臣 先ほども申し上げましたように、前の大戦で迷惑をかけたアジアの方々、これに対する日本の考え方というものは、今申し上げたように、この反省の気持ちを忘れずにアジアの一国としてお互いに生きていくということが大事でございますけれども、まだあの時代の世代の方方が現在現存してお...全文を見る
○中山国務大臣 この御意見につきましては、一応私の方で検討させていただきたいと存じます。
○中山国務大臣 委員の御指摘の御意見、私どもも十分検討させていただきたいと思います。
○中山国務大臣 香港、シンガポール等の軍票問題につきまして、今まで政府間ではすべて決着済みということが相互で確認されておりまして、日英外相会談におきましても、このような事項について英国側からは一切話が出てまいりませんし、シンガポールからも私どもにはそういう話は出てきておりません。
○中山国務大臣 今国連局長がお答え申し上げましたように、日本国憲法との関係でどういうふうに整合性を持たしていくかということについて、国内の所管庁との協議を続けておる最中でございますので、そのような状況を御理解いただきたいと思っております。
○中山国務大臣 ただいま局長がお答え申し上げましたが、やはりこの地域問題というのは現存している。そのような問題を一日も早く、認識が起こらないように、この解決に努力をしていかなければならぬと考えております。
○中山国務大臣 政府といたしましては、人種差別撤廃条約の批准に向けましてできるだけの努力をいたしたいと考えております。
○中山国務大臣 ODAをやっていく上で、国際的に大きなシェアを占めるようになった日本といたしましては、この湾岸戦争の経緯からいたしましても、これからのODAについて一つの考え方というものを整理しなければならないと考えております。従来はいわゆる発展途上国、民生の向上、相互依存という...全文を見る
○中山国務大臣 武器輸出に関しましては、本国会におきましても、総理並びに私からもその日本政府の意思を明確にいたしておりますが、我々は武器輸出三原則を国家として厳守してまいっております。秋の国連総会におきましても、通常兵器の透明性、公開性というものを高めるべきだということを昨年も主...全文を見る
○中山国務大臣 沖縄の県民の方々が持っておられる過去の第二次世界大戦における大変な体験、それらを通じて特別な感情をお持ちであることは私もよく理解をいたしておりまして、この沖縄におきます米軍基地の整理統合問題につきましては、引き続き努力をしてまいる覚悟でございます。
○中山国務大臣 日米間におきましては、大臣レベルでも局長レベルでも随時協議をいたしておりまして、私どもといたしましては、米国側に対して、日本の安全と極東の平和のために在日米軍基地がどのように効果的に運用できるか、また従来の米国の基地の整理の考え方はどうなっていくのか、今後とも十分...全文を見る
○中山国務大臣 重たい条約とか軽い条約という意味じゃなしに、いろいろと条約案件をいわゆる締結をする、批准をするという手続をやります場合に、大変な国内法の整備あるいは憲法との関係というものを関係省庁で十分協議しながらやってきたのが今までの例でございまして、例えば麻薬の条約等におきま...全文を見る
○中山国務大臣 私はかつて総務庁長官時代に、同和対策の法律を延長する責任者として、社会党の先生方ともいろいろ協議をしながら法案の提案をやった経験者でございまして、この問題がいかに大きな問題かということは私自身がよく認識をいたしております。そういう立場に立って、今先生のお話を聞きな...全文を見る
○中山国務大臣 委員から切実な御意見をちょうだいいたしまして、私は外交を担当する者として、あらゆる国における圧迫をされている人たち、そのような人たちに対して日本のODAが少しでもお役に立つということであれば、そういう 点にも十分注意を払ってやってまいりたい、かように考えておりま...全文を見る
○中山国務大臣 モンゴルの民主化は大変順調に進んでいると私は認識をいたしております。  また、かねて長谷川先生あるいは川俣先生が日本・モンゴルの関係の向上のために大変御苦労いただいていることも、この機会に敬意を表しておきたいと思います。  私は率直に申し上げて、私が就任してか...全文を見る
○中山国務大臣 各省との有機的な連絡、協議をする組織をつくれというお話でございますが、外務省が中心になってこれからも各省と緊密にチームワークをとることをまずお約束申し上げておきたいと思います。  それから、日本・モンゴル友好協会をつくる場合に外務省は応援をするかというお話でござ...全文を見る
○中山国務大臣 ワシントン条約及びラムサール条約は、昨今、急速に関心が高まっております環境問題の一分野でございます野生動物の保護を目的とするものであることは、御指摘のとおりであります。  それぞれ本邦で開催される同条約の次回締約国会議は、目的達成のために諸問題について各国の相互...全文を見る
○中山国務大臣 環境庁を中心にこの自然保護、生態系保護のために今後とも一層の努力をしてまいる方針であります。
○中山国務大臣 国連決議六百七十八によりまして国連加盟国に対し国連は、その決議の中にも示しておりますようにあらゆる協力を要請しております。そのような趣旨に基づきまして、日本国政府といたしましては独自の判断でこの多国籍軍に対する協力をするという判断をいたしたわけであります。   ...全文を見る
○中山国務大臣 軍事的協力をやった国家はアメリカ、カナダ、フランス、イギリス、イタリー、サウジアラビア、クウェート、シリア、カタール、バハレーン、このような国々でございますが、資金、物資の協力をしたものはドイツ、日本、オランダ、ベルギー、ノルウェー、スペイン、ポルトガル、韓国、サ...全文を見る
○中山国務大臣 今回の湾岸のイラクによるクウェートの併合といったような事態は、これからの世界において再び起こらないということは言い得ないと思いますけれども、多くの国の指導者の今回の国連決議を踏まえての多国籍軍による平和の回復の努力というものは、私は一応評価すべきものであったと思い...全文を見る
○中山国務大臣 中東における安全保障等につきましては、去る三月六日に開かれましたシリアのダマスカスでのGCC六カ国とシリア、エジプトの外相会談においてこれからの安全保障をアラブの国々がどう考えるかという協議があったと承っておりますが、私は、あくまでもこの地域の平和と安定は地域の国...全文を見る
○中山国務大臣 委員の仰せのとおり、一つの新しい観点が生まれてきたという認識を持っております。
○中山国務大臣 今中東を回っておられるベーカー国務長官は、最終的にソ連を訪問して中東問題の協議をしてアメリカへ帰るというお話でございますし、また私も、国会のお許しをいただければ、近いうちにアメリカへ行って外相会談を持ちたいと考えておりますが、今月末にはソ連のべススメルトヌイフ外相...全文を見る
○中山国務大臣 国連平和協力につきましては、ただいま内閣官房を中心に、さきの国会におきまして結ばれました自民、公明、民社の三党合意の覚書を下敷きにいたしまして、いろいろとこれからのあり方について検討中であると承っております。そのような流れの中でどのようなことを政府としてなすべきか...全文を見る
○中山国務大臣 まだ具体的に訓練をどうするといったようなことを、私自身が決めておるわけでもございません。あくまでも、御協議をいただく中で政府としてはどのような形のものがつくれるのか、委員から先ほど御指摘ございましたように、携行できる武器の範囲がまず決まらなければ、武器を持たないと...全文を見る
○中山国務大臣 少なくとも、国家が国際社会の平和のために協力をする人たちを組織として派遣をするといった場合のいわゆる保障問題、そのような問題は、国会の御審議なしに政府が一方的に決めて実行できるようなものではございません。私どもは慎重に対応してまいりたいと考えております。
○中山国務大臣 ファックス等の機材の整備というものは、予算措置をすればすぐにできることでございますから、それはこの問題があろうとなかろうと、大使館の機能整備ということで、これは拡充してまいらなければならないと考えております。  大使の年齢につきましては、私は、余り現在の制度をい...全文を見る
○中山国務大臣 現在のような経済情勢の中で、日本が肩身が狭いという思いをすることといえば、突然の御指摘でございますから、私が今感じたことを申し上げますと、やはり外国と比べて、国連の平和回復に対する資金の協力の拠出の時期が他国よりもおくれたということが一つ。日本政府としては、今回の...全文を見る
○中山国務大臣 私は、外国人労働者を日本に入れて、それによって日本の人たちが外国語になじむというのは、日常会話の一部だろうと思います。率直に申し上げて、学校教育において読む能力だけの語学力でなしに、しゃべる能力をつけるということを、義務教育の課程で政府が責任を持ってやることが極め...全文を見る
○中山国務大臣 通信衛星を使って世界各地におります日本の在外公館との通信システムを完備するという御発想は、極めて重要なことだと考えて おります。一応十分検討をさせていただきたいと思います。
○中山国務大臣 沿海州、サハリン、北海道あるいは裏日本全体、また朝鮮半島といったものを周辺に控えた環日本海における交流、貿易の促進、地域の開発といった問題は、これからの新しい世紀に向かっての一つの大きな構想でありまして、私は外務大臣としても、その方面に力を入れることに大きな注意を...全文を見る
○中山国務大臣 一九九三年にウラジオストクで全アジア外相会議を開きたいというシェワルナゼ外相のお話、私もよくわかっております。  私も重要性を認識しておりまして、昨年の九月二十七日、国連総会の場においてたくさんの外務大臣が集まりましたので、私とインドネシアのアラタス外相が共同ホ...全文を見る
○中山国務大臣 自治体外交を進めていただくことに外務省は全く賛成でありまして、できるだけの御支援を申し上げてまいりましたが、今後とも外務省は、自治体からの要請があれば、あらゆる協力をいたすことでやってまいりたいと考えております。
03月12日第120回国会 衆議院 内閣委員会 第6号
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○中山国務大臣 経済制裁を決断いたしましたのが安全保障理事会での決議を行いますちょうど半日ぐらい前であったと思います。日本はこの地域に対する一番の受益国ということで、各国から非常に注目をされておりました。そこで、国家としての明確な意思を示すということがどうしても必要であるという考...全文を見る
○中山国務大臣 今までのいろいろな紛争地点におきましても、個人が人質にとられるというような判断をする場合と、国家が国家意思によって人質をとるといったようなことは戦後実は経験をしたことがなかったわけでありまして、我が国としては、このような行為がイラクのサダム・フセイン大統領によって...全文を見る
○中山国務大臣 八月二日のクウェート侵攻以来、外務省のオペレーションルームは電話回線をつけっ放しにしてつながっておりますから、現地との連絡は緊密にとれていたと思います。  私は、当時八月二日はラオスに公務で公式訪問しておりまして、私が帰ってきたのは八月六日でございまして、その時...全文を見る
○中山国務大臣 湾岸戦争が起こる前の米ソの関係と起こった後の米ソの関係、これはどう思うかというお尋ねでございますが、私は率直に申し上げて、この国際的な外交上の米ソ関係というものはさほど大きな差異が現在出ているとは思っておりません。引き続き米ソ間の対話も続いておりますし、今回、ベー...全文を見る
○中山国務大臣 ソ連の国内政治の安定ということは、単にソ連の問題だけではなしに、国際的に大きな影響を与え得る問題であるという認識を持っております。そういう観点からいたしますと、今日の混乱はなぜ起こっているのかと言えば、ペレストロイカが十分その目的を果たしていない、それに対する国民...全文を見る
○中山国務大臣 今日のソ連の国内における内政上の問題は、あくまでもソ連の内政的な問題でございまして、我々日本とソ連との間の外交上の懸案処理ということにつきましては、日本政府としては内政にあえてくちばしを入れるというようなことは避けるべきである、このように考えております。
○中山国務大臣 現在のソ連の国内政治というものは、ソ連が民主化をしてきた一つの大きな姿であろうという認識を持っておりまして、私どもは、国内政治はソ連の人たちの手によってみずから民主的に解決がされるべきであろうと思いますが、現在、ゴルバチョフ大統領がソ連の代表者として、指導者として...全文を見る
○中山国務大臣 大変難しい御質問だと思いますが、私は選挙をやってきた人間という共通の経験から感じますことは、告示から投票までの期間が衆議院の場合は極めて短い、地方議会との選挙の絡みをどうするのか、もちろん国政選挙に限るべき問題であろうと思いますけれども、そうなった場合の公職選挙法...全文を見る
○中山国務大臣 今国連局長がお答えいたしましたが、外務大臣としては、これらの国際機関から定期的に情報を公式にとりまして、その状況を国会等にもお話をする機会もあろうかと思いますから、その情報に基づいてもう必要がないという判断をいたしたときは外務大臣としての措置をいたしたい、このよう...全文を見る
○中山国務大臣 IOMがミッションを出す、ミッションが帰ってきて、そのミッションがIOMに報告を出したという時点において政府はIOMに、いわゆる報告の結果、どのような報告がなされたかということを確認いたし、その確認に基づいて政府としては対応いたさなければならないと考えております。
○中山国務大臣 現在、自民、公明、民社の三党間の御協議をいただいている最中でございますが、政府におきましても内閣官房が中心になっていろいろと検討いたしております。なお、政府専用機を今後どのような組織が管理運用するかということにつきましては、まさに今検討委員会で御議論をいただいてい...全文を見る
○中山国務大臣 まさしく委員お尋ねの点は、三党間で御協議をいただく中で、その結論というものは政府との間でまた御協議いただいて決まるものだ、このように考えております。今、これが排除できるかできないかというところまで私の立場で言及するのはまだ差し控えさせていただきたいと思っています。
○中山国務大臣 ただいま国連局長が申し上げましたように、私自身も加藤政調会長から直接その真意を伺っておりませんので、ここでその新聞報道等について論評することは差し控えさしていただきたいと思います。
○中山国務大臣 今回の湾岸危機に当たりまして、外務省は大変な貴重な経験をいたしたと思っております。在外公館における非常事態に対応して、在外日本人、邦人の救出の問題はどうなのか、本省との連絡はどうであったか、いろいろな問題点がございます。そのような中で、私どもは現在、外務省の幹部で...全文を見る
○中山国務大臣 これからの国際社会の中で地域紛争が起こる可能性が高くなるという予測が一般的な常識になっておりまして、そのような国際情勢が変化を起こしてくるという中でミリタリーアタッシェを海外の公館に置くということは、私は極めて重要な情報の入手の基礎的な問題だろうというふうには認識...全文を見る
○中山国務大臣 御趣旨を体して努力をいたしたいと考えております。
○中山国務大臣 必ず検討させていただきます。
○中山国務大臣 ただいま在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案を御可決いただきまして、まことにありがとうございました。  また、本法案の御審議の過程においては、外交活動の基盤強化につき、深い御理解と貴重な御提案を賜りまし...全文を見る
03月12日第120回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第2号
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○中山国務大臣 委員お尋ねのブッシュ大統領の訪日の時期でございますが、現在のところ確定はまだしておりませんが、延期されたということではなしに日程がまだ検討段階、こういうふうに御理解をいただきたいと思います。
○中山国務大臣 私も同席したのでございますが、ブッシュ・海部会談のときにブッシュ大統領の方から来年の二月のある時期に訪問をしたいということで、日本政府としても海部総理が訪日を歓迎するというお話がございましたが、問題の湾岸戦争があのような事態で起こってまいりましたので、アメリカ大統...全文を見る
○中山国務大臣 まず、イスラエルと日本との関係というものは、外交関係は、悪い関係ではありませんけれども特に緊密な関係という関係では今日まではなかった、私はそのように認識をいたしておりますが、やはり今回のイスラエルの、中東湾岸戦争におけるその戦火を拡大しないということについての自制...全文を見る
○中山国務大臣 今委員お尋ねの、対ソの人道的支援につきましては、昨年末、我が国政府としてソ連に対する緊急人道援助措置を決定いたしました。その後、医薬品、食糧供与などの十億円拠出先たる赤十字社連盟及びソ連側関係機関と連絡をとりつつ、品目の選定作業等の事務的準備を行ってまいりました。...全文を見る
○中山国務大臣 日ソ間の漁業関係は長い歴史を有しておることは御指摘のとおりでございまして、重要な日ソの両国間の問題の柱の一つでございます。本年四月に予定されておるゴルバチョフ大統領の訪日を契機に、相互の意見の交換を十分いたしてまいらなければならないと期待をいたしております。  ...全文を見る
○中山国務大臣 北方問題につきましては、連合国側、特に今委員からお話しのアメリカ政府の考え方というものは、私は、北方四島は日本の古来の領土であり、日本に帰属するべきものという認識で一致しておると存じております。  そういう中で、今御指摘のように、米ソの間のいろいろな話し合い、特...全文を見る
○中山国務大臣 一九五六年に結ばれた日ソの共同宣言、これは日ソ両国によって批准された条約でありますから、ソ連は日ソ共同宣言第九項に拘束されており、法律的には同宣言に立ち戻る云々の問題は生じないというような日本政府の見解でございます。
○中山国務大臣 外務大臣のサハリン、極東訪問という問題は、現在まだ私の頭の中では具体的に考えておりませんか、いずれにいたしましても、ソ連のべススメルトヌイフ外相が今月末にお越しになる、来月は大統領がお越しになる、こういったような日ソの首脳会談の結果、すべてのものが新しい展開ができ...全文を見る
○中山国務大臣 いずれにいたしましても、この領土の問題は、大統領が来られるときにどのような形で話し合いの糸口が開けていくのか。私はヨーロッパの国々を見ておりましても、皆国境線はそのまま、道路はそのまま通じておって、遮断機が一つおりているというような状況の中で、相互の交流は十分行わ...全文を見る
○中山国務大臣 環日本海圏構想に関しましては、私は米ソの対決が終わるという新しい歴史の展開する時期に当たって、日本海を囲む湾岸各国の都市がそれぞれの交流を進める、また貿易を盛大に振興するといったことは極めて意味のあること、これがまたこの地域の平和と安定に大きく貢献するという考え方...全文を見る
○中山国務大臣 環日本海の構想という考え方それ自体は私は評価されるべきものというふうに考えております。  しかし、この環日本海構想の経済圏の構成を進めていく前提が一つあるのじゃないか。どちらが先になってどちらが後になるかということは別にいたしまして、不可分の関係にあるものは、や...全文を見る
○中山国務大臣 国際交流基金の中で、環日本海の人物交流あるいは都市と都市との協議等について国際交流基金で十分これから積極的に努力をして協力してまいるということを申し上げておきたいと思います。
○中山国務大臣 この兵器の輸出、輸入の問題で、ODAとの関連につきまして、委員からかねて大変見識のあるお話をいただいておることに敬意を表したいと思いますが、問題は、私は武器を輸出する国、輸入する国、二つに大別されると思います。それで、日本から見て、日本は輸出をしない国でありますけ...全文を見る
03月13日第120回国会 衆議院 外務委員会 第7号
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○中山国務大臣 これからの日本外交というものがどういうふうな考え方で対応すべきかというお尋ねでございますけれども、今も委員から御指摘のように、米ソが対立していたという時代が、一応マルタの首脳会談によって冷戦が終わるという一つの区切りができて、米ソの間には話し合いが行われる、協力が...全文を見る
○中山国務大臣 アジア・太平洋におきましては、おっしゃるとおり、私はかつてのような緊張状態は相当緩和してきた。例えば朝鮮半島における緊張も、現実には南北の首脳の交流、あるいはまた日朝間の話し合いが現在行われておりますし、韓ソの国交も再開される、あるいは韓中の貿易も非常に活発化して...全文を見る
○中山国務大臣 ヨーロッパでCSCEが一つの形を整えた。パリ宣言が行われて、ヨーロッパに新しい時代が構築されたことは御存じのとおりでありますが、ヨーロッパと同じようにこのアジア・太平洋で安全保障の取り組みができるかという問題で、今まで当委員会でもいろいろ御議論がございました。私も...全文を見る
○中山国務大臣 中国を訪問するということは、かねて中国側からも何遍かお招きをいただいておりましたし、私も中国の国際社会における孤立を何としても防ぐことが重要だということで、第三次円借款の開始に欧米諸国の理解を求めてまいった、日本政府の立場としては理解を得られたということで、円借款...全文を見る
○中山国務大臣 私は、今回の湾岸の紛争を見まして、これを収拾する一つのリーダーはアメリカ合衆国の存在というものが大きいということで評価をいたしておりますけれども、アメリカ合衆国といえども、アメリカ一国ですべてができるわけではない。やはり自由と民主主義を基盤とする国々が協力しながら...全文を見る
○中山国務大臣 湾岸のこの戦争が終わりました後の中長期の平和と安定のための構想に日本がどのようなかかわり方をやっていくのかというお尋ねであろうかと思います。  私は、この地域と日本との関係というものは、やはりイギリスとかあるいはアメリカとアラブ地域との関係の歴史と比較すると、日...全文を見る
○中山国務大臣 御案内のように、この地域には私は昨年ジョルダンを訪問した当時の金額で約千七百億ドルぐらいの国際債務があるというお話でございました。これをどういうふうに石油のコストを調整することによって産油国はその国際的な債務を返済することができるか、こういう問題が一つ下敷きにある...全文を見る
○中山国務大臣 国連の今回の役割は、それは委員がいみじくも御指摘のように、いわゆる戦争を防止する機能というものを果たすことはできなかったわけであります。安保理の決議に従って多国籍軍が行動を起こす、そして戦争が行われている間は国連は何もしなかったという御指摘でございました。それで、...全文を見る
○中山国務大臣 国連でも軍縮の会議がございまして、日本政府代表は絶えず軍縮を叫んでおりますし、また私も国連総会において、核、生物、化学兵器の廃絶と通常兵器の透明性を明らかにしろということを主張しているのが日本政府の立場でございますが、日本政府は平和憲法を堅持して、この第九条によっ...全文を見る
○中山国務大臣 憲法九十九条の規定によりまして、国務大臣は現在の憲法を遵守する義務を負っておりますから、私はその条項を守っていく義務があると思っております。
○中山国務大臣 米国のいわゆる駐留軍というのは、日本だけでなしに、世界のいろんな地域に協定のもとで駐留をいたしておりますから、日本の駐留米軍が大西洋のどこかに事故が起こったからここから出撃をしていくということは考える必要はないのではないか、移動はもちろんあろうと思いますけれども、...全文を見る
○中山国務大臣 現在の国際情勢のもとにおきましては、米ソ間の対話等も話が進展をいたしておりますけれども、まだまだ依然として国際情勢は不安定、不透明といったのが現実だろうと思います。ソ連の国内における情勢を見ましても、極めて不透明な情勢もございますし、アジア地域もまだまだ不安定であ...全文を見る
○中山国務大臣 ただいま北米局長がお答え申し上げましたことは原則論、我々は日米間で緊密な意見の交換もやっておりますし、情報の交換もやっておりますが、安全保障上の問題もありまして詳しいことを申し上げるようなことは局長の立場ではやりにくい、私はそのように理解をいたしておりますが、いず...全文を見る
○中山国務大臣 今回の措置はあくまでも、ただいま局長が申し上げましたように、暫定的で限定的で特例的なものでございまして、地位協定そのものにかかわるようなものではないということが原則でございます。私は、現在のところこれ以上のことをやる考えは持っておりません。
○中山国務大臣 中国訪問につきましては、カンボジア問題も当然日中間の話し合いの一つの大きな課題ではございますけれども、基本的に、中国を日本の外務大臣が訪問して日中の外相協議を開き、そこでアジアあるいは国際情勢全体にわたって忌憚ない意見を交換するということがアジアの平和のために極め...全文を見る
○中山国務大臣 日程的な問題はまだ外交チャネルを通じて交渉している最中でございますが、外交的なチャネルで日程が詰まりますれば一番先に国会の御承認を得るべくお話をさせていただきたいと考えております。
○中山国務大臣 国際社会におきます経済大国としての日本が、この地域が持つ原油の埋蔵量というものが国際経済に大きな影響を与えている、また大きな貢献もしているということで、この地域の平和の確保また安定というものが国際社会全体に大きな一つのかかわりを持っている、この地域の平和が乱れれば...全文を見る
○中山国務大臣 委員が今お示しになりました環境外交というものを日本にとって一つの大きな外交政策の柱にしたらどうかということ、貴重な御意見だと私は全く賛成をいたしたいと思います。  日本は、地球環境の保全のために三年間に三千億円、一九八九年から世界に拠出をするということにいたして...全文を見る
○中山国務大臣 地球のエネルギー利用、自然エネルギーを利用する問題、これは委員が大変高い考え方でお話しになりましたが、石炭あるいは石油、重油と申しますか、あるいは天然ガスあるいは太陽光発電あるいは風力発電、潮流発電、地熱発電、幾つかのエネルギーを獲得する方法が開発をされております...全文を見る
○中山国務大臣 ちょっと補足さしていただきたいと思います。  委員が最も関心を持っておられるフランスの場合における原子力発電、これは七〇%くらい稼働率を持っております。日本が今、EC、ソ連、アメリカと一緒にドイツとやっております核融合の計算センターこういうものを考えますと、将来...全文を見る
○中山国務大臣 委員から石油をめぐる国際戦略の動きについていろいろとお触れになりましたが、私は中東を回りましたときに、ジョルダンの皇太子から、石油価格をめぐる動きについても一応いろいろと説明を受けてまいりました。そのときの話では、イラクのサダム・フセイン、この政治家が考えておった...全文を見る
○中山国務大臣 原油の値段を安定的にして供給体制を安定化するということは国際経済に極めて大きな影響のあることでありますから、今回の戦争というものはアメリカも資源戦争という立場で今委員から御指摘がありましたけれども、それより前に、サダム・フセインがこの中東原油というものを自分の支配...全文を見る
○中山国務大臣 日本政府といたしましては、国連を中心にこれから外交を展開していくことが一番基盤にあるのだと私は思います。国連中心、このような外交の軸、日本政府の基本的な外交方針とすれば、国連の機能を強化することがその目的を達成するために必要なことである。  その機能を強化するた...全文を見る
○中山国務大臣 これだけの四十五年間という歴史の流れの中で、世界は米ソの対決が終わり、新しい国連の安保理の機能というものが当初の国連創設時のような理想に近い形で初めて機能し始めたのではないか。しかし、戦後につくられた国連の機能というものは戦勝国が中心になってつくられた機構でござい...全文を見る
○中山国務大臣 この外交フォーラムに栗山次官が書かれた論文といいますか、そのようなものは栗山氏の考え方をあらわした、外交官としての考え方を記したものだと思いますが、私は外務大臣として、日本の外交を預かる者としては、基本的にそのような考え方で対応しております。
○中山国務大臣 憲法というものは、国家が存立していく中での基本的な理念でありますから、これは我々が外国の憲法はどうなっておるかと見るように、外国は日本の憲法がどうなっているかということに当然関心を持っておりますから、我々は平和憲法というものを今日遵守して国際社会の中で生きていると...全文を見る
○中山国務大臣 先ほども申し上げましたように、この国連の機能を強化するということの中には、日本がどの程度の発言権を持つかということが、国連中心にこれから外交を進める中で一番のキーポイントになっていくのだろうと思います。  それでは、しからば発言権は一体どこにあるのかといえば、こ...全文を見る
○中山国務大臣 今私は、国連総会に二回出さしていただきましたが、外務省の国連関係者というのはそれなりに努力をしているということを率直に申し上げておきたいと思います。といいますのは、昨年の秋も、子供サミットも続いてあったものですから十日間ニューヨークにおりましたけれども、私が会った...全文を見る
○中山国務大臣 アメリカ議会はアメリカ国民の利益を代表しているわけでありますから、アメリカの膨大な対外債務あるいは財政赤字あるいは貿易赤字、経常収支の赤字等を見て、日本及び極東の平和を守るために米軍が展開しているそのコストについて応分のコストシェアリングを考えるということは、アメ...全文を見る
○中山国務大臣 米軍の正面装備及び軍人の人件費等につきまして、これを日本政府が負担をするということは、現在考えておりません。  率直に申し上げて、現在のところバランスは五〇対五〇ぐらいのところまでいっておりませんが、今回の特別協定によりまして、いわゆる駐留米軍経費の日米の負担割...全文を見る
○中山国務大臣 私は、安保ただ乗り論というアメリカの意見、そういうものについてただ乗りをしているという考えは持っておりません。日本は、日米安全保障条約に基づいて米軍に、極東の平和、安全のためにも効果がある日本の基地を地位協定によって提供しているわけでございますから、双務的な協定で...全文を見る
○中山国務大臣 ポスト冷戦の国際秩序をどういうふうに維持するかというお尋ねだと思いますが、公正で安定した国際秩序構築のために国連の地域紛争の予防的な力を蓄えるということと、それから解決のための機能の強化が必要であると考えております。また、日本は国際的な責任を果たすために国連平和維...全文を見る
○中山国務大臣 武力によるクウェートの侵略、併合という国際秩序を乱したイラクの行動というものが、私ども日本にも大きな一つの教訓を与えたのではないか。これは、国際法による秩序を乱さない国際社会というもののシステムを維持管理することが、日本国のような専守防衛の国家にとっては極めて必要...全文を見る
○中山国務大臣 ただいまの委員の御見解は私は貴重な御意見だと思っております。  核不拡散条約は、核拡散防止と原子力平和利用とを両立させる国際的な枠組みの基本でございます。このように核不拡散条約を基礎とする核不拡散体制の強化は国際の平和と安全に大きく貢献して不可欠のものでございま...全文を見る
○中山国務大臣 イスラエルとの関係は、先般小和田外務審議官をイスラエルに派遣いたしましていろいろと政務局長レベルの話し合いもいたしましたが、今回のイラクのスカッドミサイル撃ち込みに対するイスラエル政府の自制、国民の耐乏というものは私は高く評価すべきものと考えております。これを契機...全文を見る
○中山国務大臣 委員御指摘のように、この問題はアジア・太平洋の国々にとっては非常に重大な問題であると私は考えております。それで、今委員から御指摘のように、けさも高沢委員にもちょっとお話をいたしましたけれども、地政学的に違うあるいは宗教的にも向こうはキリスト教の影響の強いところで、...全文を見る
○中山国務大臣 日米関係が長期的に友好的であり、安定的であるというためには、私は貿易のインバランスが早急に解決されることが大変必要であるということがまず第一点だと思います。  もう一点は、SIIを通じてアメリカの財政赤字あるいは対外債務あるいは経常収支の赤字、いろいろな点で日本...全文を見る
○中山国務大臣 最近の国際情勢の変化の中にありまして、日米安保条約は、引き続き日米関係の基礎をなす強固なきずなであります。また、我が国がみずからの平和と安全を確保し、広くアジア・太平洋地域の発展を図っていくための不可欠な枠組みとして機能をいたしております。我が国は、従来からこのよ...全文を見る
○中山国務大臣 御指摘の答弁は、特別協定の改正が審議された時点、昭和六十三年五月、今委員が御指摘のことでございますが、その当時、宇野外務大臣は、審議をお願いした以外のことは現在考えていないとの趣旨を述べたものであり、現行特別協定の有効期間中に新たな措置をとらないということを国会に...全文を見る
○中山国務大臣 地位協定二十四条はさわらずに、暫定的、限定的、特例的な特別協定を締結するということでございます。
○中山国務大臣 現在のこの特別協定を日本が自主的に判断をして結ぶという考え方に至りました背景には、私は、このアメリカの国際戦略というものも含めて、やはり日本とアメリカの間の経済力の問題が一つあったと思います。恒常的な貿易赤字、それから経済力は日本が非常に強くなってくるという中で、...全文を見る
○中山国務大臣 日米安全保障条約の効率的な運用を図るために、かねて日米間の安保協議会というものがございました。委員もよく御存じのとおりであります。しかし、考えてみますといかにも偏っている。アメリカは駐日大使、それから在日米軍司令官、日本は外務大臣と防衛庁長官、こういう協議体制では...全文を見る
○中山国務大臣 これが継続的に、永続的にやっていくかどうか、永続的じゃないかという委員からのお尋ねでございますけれども、一応国際情勢の変化、また日本自身のこれからの経済力の問題、まあ私は五年後にどのような状況になっているかということを今日の時点で決定的に申し上げるべきではないと思...全文を見る
○中山国務大臣 私は、戦略核兵器を一定限度削減していくという方向は一つの大きな流れではないか、またそのような考え方が正しいもの、このように理解しております。
○中山国務大臣 被爆国である我々日本といたしましては、核の廃絶ということが一つの大きな国家の理想である、核爆弾の廃絶ということが国家の理想である。また、国連総会等におきましても日本は唯一の被爆国としてこの点を強く主張をいたしておりまして、私どもは今後米ソ両国に対しましてもできるだ...全文を見る
○中山国務大臣 まず、安全保障というものは我々の日本のために、これが大前提であります。その後に、日本が、海洋国家として貿易国家としてこの国が生存するために、やはり海洋の安全という意味から日米安全保障条約という条約によって、アメリカの海軍によってアジア・太平洋の海の安全を確保するこ...全文を見る
○中山国務大臣 私は、海の軍縮というよりも、むしろアジア・太平洋の安全保障という問題をこれからどう考えるか、これを米ソも含めて考えていかなければならない、そういう状況がまずつくられることが必要ではないか、このように考えております。
○中山国務大臣 貴重な御意見として十分検討させていただきたいと思います。
○中山国務大臣 この北東アジアの安全保障、朝鮮半島の安定の問題に関連するものはもちろん中国であり、ソ連であり、アメリカであり、日本であるというようなことを考えてまいりますと、今委員お話しのように、ゴルバチョフ大統領もソ連の外交政策の一つとしてウラジオストク演説等で、いろいろな意見...全文を見る
03月14日第120回国会 衆議院 予算委員会 第23号
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○中山国務大臣 掃海艇の派遣につきましては、米国政府から日本政府に対して要請が来ているということはございません。
○中山国務大臣 先ほどからいろいろと平和協力の問題で先生からもお話がございましたが、先ほどお触れになりました掃海艇の問題、これはきょうの新聞でも大分にぎやかになっておりますが、この問題については、現在千から千二、三百個の機雷がペルシャ湾に浮いておる、敷設されておるというふうに言わ...全文を見る
○中山国務大臣 これは情報をよく収集しないと、船員も船舶も危険が伴うわけでありますから、政府としてはそれらの情報を船員組合にこれから提供していかなければならない、このように考えております。
○中山国務大臣 日本としましては、もちろんアジアの国の中にあるわけですから、アジアの一国として、自由主義陣営の一国として、また国連を中心に外交を展開していく、こういうふうな基本的な考え方に変わりはございません。
○中山国務大臣 今公取委員長からお答え申し上げましたように、これが新たな火種にならないように日米間で十分協議しながらやってまいりたい、このように考えております。
○中山国務大臣 外務大臣といたしましては、日本に対する国際協力等についていろいろと要請が来ておりますけれども、今御指摘の点は絶えず私自身も重大な関心を持って見ております。
○中山国務大臣 ペルシャ湾のイラクによる機雷の敷設あるいは海洋汚染等についての情報収集は、政府としては関係諸国とともに鋭意いたしておりまして、委員御存じのように、環境調査団は既に出発をいたし、現地で調査をほぼ完了するような状態になっていることは御承知いただいていると思います。 ...全文を見る
○中山国務大臣 今お話しの点、いろいろと、何といいますか事務的な問題が多いものですから、先に局長からもう一度報告させまして、私から改めて御答弁をさせていただきたいと思います。
○中山国務大臣 問題は、この四島の領有権、これがいわゆる日本に帰属するということを明確にしなければならないという立場にある政府といたしましては、ただいま行っております平和条約作業グループの中で、当然このようなことも議論されておるわけでございまして、私どもといたしましてはゴルバチョ...全文を見る
○中山国務大臣 日本がかつて経験をしなかったような敗戦という事態の中で、この在外におられた日本人、また現在外国の国籍を有する方々、この方々が未曾有の苦しみをされた。特にこのソ連の参戦によって引き起こされた悲劇というものは、やはりこのゴルバチョフ大統領の訪日を機に将来の日ソの新しい...全文を見る
○中山国務大臣 国連の行います平和維持活動への日本の参加と憲法との関係については、従来から御答弁を申し上げましたとおり、国連平和維持活動の具体的活動内容は個々の事例により異なり、一般には論じられませんが、一般論として言えば、その任務・目的が武力行使を伴うものへの我が国の参加につい...全文を見る
03月15日第120回国会 衆議院 外務委員会 第8号
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○中山国務大臣 アメリカがイラクのクウェート侵略という一つの国際社会に影響を与える重大な案件について、グローバルな観点からこの地域の平和の回復のために努力をしたという中で在日米軍が移動をするということにつきまして、私は日本の安全保障という観点で、外務大臣としては日本の安全が危険に...全文を見る
○中山国務大臣 私は率直に申し上げて、現在のアジア地域、日本の立場あるいは姿勢というものはかねて我々が申し上げているとおり、アジアの平和のために現在努力の最中である。  私は、アジアの問題は三つあると思います。御案内のように、カンボジアの和平問題、朝鮮半島の問題あるいは日ソの領...全文を見る
○中山国務大臣 日米軍事同盟という言葉が、私はそれじゃ取り消さしていただきましょう、日米安全保障条約。しかし、これがアジア・太平洋、日本及び極東の安全と平和のために大きく貢献をしている一つの軍事的な機能を果たしているということだけは現実であろうと私は考えております。
○中山国務大臣 私は、このような一つの大きな地球的規模での安全保障ということが現在国連を中心にいろいろと議論をされる状況が生まれてまいりますと、この日米安全保障条約の目的は、その中に書かれている日本及び極東の平和と安定ということでございますけれども、局面局面での平和と安定に機能す...全文を見る
○中山国務大臣 私に勇気があるかどうかというお尋ねでございますが、私は勇気よりも信念を持っております。  その第一段階として、私は昨年の九月二十七日にアジア・太平洋の外相会合というものを、みずからの決断でインドネシアのアラタス外相と協議の上でニューヨークで主催をして、アメリカ、...全文を見る
○中山国務大臣 御案内のように、そこで集まった各国の外務大臣は、このような会合を続けてぜひやってもらいたい、こういう御要望が私に参っております。また、その会合を機会に韓ソの国交が、予定された国交開始の日よりもうんと早まってやることになったということを、その会談の明くる日、シェワル...全文を見る
○中山国務大臣 日本がその端緒をつくったのではなしに、本来ならば今年の一月一日が韓ソの国交開始の予定日であったわけであります。しかし、その会合においてシェワルナゼ外相と崔外相が話し合いをされて、うんと早まった機会に韓ソの国交を開くことがその日に話し合われたということを私は直接聞い...全文を見る
○中山国務大臣 戦争によって国土を分割された西ドイツが、一つの大きな理想に向かって東方外交を展開してきたことは、委員のおっしゃるとおりだと私は思います。
○中山国務大臣 北方領土の戦略的価値というものは、私は、北方領土の占める位置が日本に対して戦略的価値を持っているのか、それともアメリカに対して戦略的な価値を持っているのか、これはソ連の国防軍が考える観点で物事が決定されているものと思います。  それでは日本から見てどれだけの戦略...全文を見る
○中山国務大臣 私は、ソ連の国内情勢が極めて不透明でございますから、ソ連が三月十七日に行われるような国民投票も踏まえてどのような方向をたどっていくのかということは、単に日本にとっての重大な関心事項というだけではなしに、恐らく主要先進国すべてが大きな関心を持っている重大な問題だと思...全文を見る
○中山国務大臣 海部内閣でこの私が外交をお預かりして以来、日本政府の外交方針というもので特にソ連に関しては、ソ連のペレストロイカの正しい方向性の支持、また新思考外交を進められることに対する日本の評価、こういうものは今日も何ら変わったところはございません。  私は、ただ日本とソ連...全文を見る
○中山国務大臣 ヨーロッパにおきますCSCEが成功したことは、領土問題が先に解決されてきたということが前提にあったと私は思います。我々はやはり、国境線をどのように画定するかということが日ソ間の極めて大きな問題でございまして、それがゴルバチョフ大統領の訪日を機に、一つの突破口が開か...全文を見る
○中山国務大臣 北東アジアの経済を活性化させていくという委員の御指摘は、私はそれはそれなりに極めて重要な問題であろうと思います。問題は、この政府間の協力という問題をどのような形でやるのか。それは、今まで両国政府の間でいろいろな問題がございましたが、輸銀等を通じての協力も相当行われ...全文を見る
○中山国務大臣 私は、一昨年のパリにおけるカンボジア和平会議以来、カンボジアの四派についてもそれぞれお目にかかって意見の交換をし、あるいはまたカンボジアの和平問題に今日まで御苦労をいただいたインドネシアのアラタス外相あるいはフランスのデュマ外相ともこの問題の解決の方途についていろ...全文を見る
○中山国務大臣 新しい秩序をつくる中で日本はいかなる役割を果たすかということについては、日本政府としてはあくまでも国際的な平和を維持するために努力をするということが、私は、原則として一つ我々は国際社会に訴えていると思います。  もう一つは何かというと、いわゆる発展途上国に対する...全文を見る
○中山国務大臣 新しい国連中心の国際外交というものが展開されていくだろうと思いますが、その中で、日本がしかるべき評価を受ける立場につくということについては、私はこの国連への協力のあり方というものが一つ基本にあるだろうと思います。それは、国連を運営していくための資金的な拠出、これは...全文を見る
○中山国務大臣 日米安保条約が改定されてから既に三十年たったわけでございまして、その間に地位協定の原則に基づいて運用がされてきたわけでございますが、今委員御指摘のように、この特別協定というものを過去につくってきた。それは、私は、率直に申し上げて日本の経済力が想像以上に大きくなっち...全文を見る
○中山国務大臣 現在の時点でアメリカの経済がこれからどのような変化を遂げるのか、私どもとしては責任を持って申し上げる立場にございませんけれども、今の状況、先ほどから申し上げましたように、日米の貿易収支を見ても大体三百億ドル以上の黒字、日本側の一方的な黒字はなかなか変わらない。アメ...全文を見る
○中山国務大臣 まず私の訪米につきましては、先般ブッシュ大統領が停戦という宣言をされた、その直後と申しますか、ベーカー国務長官と私との間でこの湾岸戦争後の中東問題、また国際問題についていろいろと意見を交換するということで、ベーカー長官が中東及びソ連を回った後、帰国後に話し合おうと...全文を見る
○中山国務大臣 ブッシュ大統領の訪日につきましては、既にブッシュ大統領御自身から海部総理にぜひ日本を訪問したいということをさきの日米首脳会談で、私も同席して承っておりましたが、イラクのサダム・フセイン大統領が国連の安保理決議六百七十八を遵守して撤退しておれば二月中に既にブッシュ大...全文を見る
○中山国務大臣 雇用の安定等につきましては、政府といたしまして絶えず重大な関心を持ちながら米側とも協議をいたしてまいるつもりでございます。
○中山国務大臣 今回の特別協定の御審議をお願いいたしておりますのは、あくまでも日本が、政府が自主的に判断をいたしまして、限定的、暫定的、特例的なこの協定を結んで、地位協定そのものを変えるというようなものではございません。  その背景にありますものは、日米間の貿易不均衡によって日...全文を見る
○中山国務大臣 いずれにいたしましても、現時点においてこの協定に定める措置以外の措置をとる考えはございません。
○中山国務大臣 日本が外交関係を持っておりますクウェートを初め、関係各国からの情報を集めたものであります。
○中山国務大臣 そういう要請は来ておりません。
○中山国務大臣 この委員会においてお願いをいたしております現特別協定の期限が五年間ということになっておりますが、五年間の国際情勢の変化、またアメリカの財政状態、また日本の経済状態というものを踏まえまして、私どもは協定の期間内においてこの期限が切れた後にどのような新しい協定を結ぶか...全文を見る
03月19日第120回国会 参議院 予算委員会 第8号
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○国務大臣(中山太郎君) 委員御指摘の点は、既に昨秋の国連総会におきまして、日本政府といたしましては国連事務総長を中心に緊張が高まっている地域へのあらかじめの予備調査の実施、また地域紛争が発生する前の環境を整備するということについて一層努力をするべきだ、それが新しい国連の仕事であ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 政府は湾岸地域の平和と安定のためにはパレスチナ問題の解決というものが避けて通れないということはかねてから申しておりまして、日本政府としては、イスラエルの国家としての自立を認めること、またパレスチナ人によるパレスチナ国家の建設の自決権を認めること、それから...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 先般、政府は関係各省から成ります環境調査団を派遣いたしましたが、それがきょう日本に帰ってくることになっております。私はあすその代表者から調査結果の報告を聞き、政府としては、日本が持っている公害の排除のための技術あるいは資金的な協力というものを中心に積極的...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 総理の訪米の日程につきましては、私があす国会のお許しを得て米国へ参りますが、日米の外相会談におきまして、総理の訪米日程を決定いたしたいと思っております。  時期につきましては、四月のできるだけ早い時期に訪米されることを現在事務当局同士で調整をしている最...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日米の関係というものはやはり日本の外交の基軸でございまして、特に安全保障の面では、日米間では安全保障条約が結ばれております。そういう意味で、この日米間の関係というものをどういうふうに均衡、拡大させていくかということが極めて重要でございますが、一つは、一方...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ソ連との関係におきましては、ソ連のゴルバチョフ大統領が訪日されるときにどのようなお話を持ってこられるかまだ定かではございませんけれども、最近、日本海をめぐる環日本海構想なるものが盛んに論議をされていることは私もよく承知をいたしております。  日本といた...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本政府といたしましては、朝鮮半島の安定ということが最も好ましい、こういうことで南北の首脳間の話し合いというものが円満に続けられることを心から期待いたしております。  私も、先般訪日されました北朝鮮の外務次官にもいろいろとお話を申し上げましたが、その一...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日朝間の本格交渉は第二回を先日日本で行いました。日本側からは中平大使が日本側の代表として当たっております。問題は、今御指摘のように、いわゆる北朝鮮にあると思われる核の査察の問題でございまして、これはIAEAの査察を受けるということを日本政府としてもぜひ要...全文を見る
03月20日第120回国会 参議院 予算委員会 第9号
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○国務大臣(中山太郎君) 国連がこれからどのようなことをしようとし、またどのような方向に動いていくのかということは、私も重大な関心を持ってこの動きを見ております。  と申しますのは、今委員も御指摘のように、今回国連が中心になって中近東の平和回復の行動が行われた。しかし、委員御指...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) アメリカと国連との方向が違ったときに日本はどの立場をとるのか、これは極めて非常に重大な問題にお触れになったと思います。  我々は外交を預かる上で、国連のあり方というものは一つの人類の理想として、前の戦争で人類が体験したあの戦争を二度と起こさないという目...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) この二島返還論というものが新聞紙上で流れておりますけれども、既に一九五六年の日ソ共同宣言が行われた時点で、歯舞、色丹は返すということが宣言されているわけであります。既に問題は二島については解決済みというのが政府の基本認識でありまして、我々は国会決議も尊重...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) この四島になぜ日本が主張を続けているのかという歴史的な背景につきましては、既に御案内のように、一八五五年、安政二年の下田における日露通好条約におきまして、歯舞、色丹、国後、択捉というものは日本領である、そして得撫島から以東以北がロシア帝国の領土であるとい...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 返還後どのようなプログラムでいわゆる日本の領土として扱っていくかというお尋ねでございますけれども、この問題につきましては、日ソ政府間で持っております平和条約作業グループというものがこの領土問題で歴史的あるいはまた外交的にいろいろと話し合いをいたしておりま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 中東におきます湾岸戦後の安全保障につきましては、私はやはりこの域内各国のイニシアチブというものが中心になっていくだろうと考えております。既に三月六日の日にシリアのダマスカスにおきまして湾岸六カ国とシリアとエジプトの外務大臣が会合をいたしまして、このアラブ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員御指摘のとおりでありまして、我々はまずこの地域の環境汚染をどう排除していくか。これは日本がかねて所有している技術あるいはその必要な資金、そういうようなものを考えて、この地域の油による大気汚染、海水汚染等について真剣にこれから取り組んでいくということを...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員もお話しになりました人を派遣するという問題、これは、けさ内閣においても湾岸対策会議を開きましたが、私どもはきのう帰ってきた調査団の報告を聞き、私もこの昼聞くことになっておりますけれども、けさ環境庁長官と話し合いをして、ぜひ日本は、国連のUNEPに資金...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) まさしくそのお話はけさ環境庁長官と私とで話をいたしておりまして、その方向でただいまから作業を進めているところでございます。
○国務大臣(中山太郎君) パレスチナ問題の解決というのは、中東の平和にとって避けて通れない大きな問題でございます。  御案内のように、一九四七年に国連でパレスチナの分割決議が行われて、四八年にイスラエルの独立宣言が行われる。それに対してエジプト、シリアが攻撃をするといったような...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 当時の国連決議はバランスを欠いておるということで日本政府は棄権をいたしたわけであります。
○国務大臣(中山太郎君) 中東地域の平和と安定のためには、やはりこの域内の国々のイニシアチブというものが極めて重要であることは言うまでもないと私は考えております。しかし、そのイニシアチブの中でパレスチナ問題というものの解決も避けて通れない。  先般のサダム・フセイン大統領の提唱...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) チェイニー国防長官が中東を歴訪するという情報は流れておりますけれども、私、日本政府としてはそのような情報をまだ確認していないということをまず御理解いただいておきたいと思います。  なお、この地域にアメリカが新しい軍事体制をしくというようなことをおっしゃ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 外務大臣といたしましては、今欧亜局長がお答え申し上げたとおり、日ソの共同宣言によって外交上の取り決めをいたしておるわけでございますから、それを外交の立場で今ソ連との間にその問題をもう一度蒸し返すというようなことは外交慣例上考えられないと、私はそのように思...全文を見る
03月25日第120回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○国務大臣(中山太郎君) 昨晩遅くに帰ってまいりましたが、アメリカにおきましてはブッシュ大統領、ベーカー国務長官あるいはチェイニー国防長官等とお目にかかり、総括して申し上げますと、日本の湾岸への貢献、これに対しては大変深い謝意を述べておられたことをはっきりと申し上げておきたいと思...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ナショナルプレスクラブにおきます私の共同記者会見におきまして質問があったことは事実でございます。それで、目減り分についてどう思うのか、こういうお話でございましたから、私はそのときに、私の発言したとおりもう一度ここで申し上げます、誤解を避けるために。  ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員のお説のとおりであろうと私は思います。  率直に申し上げて、私は今回アメリカへ参りましたときに、昨日ですか、ニューヨークでデクエヤル国連事務総長と約四十分いろいろお話をいたしてまいりました。日本が考えている平和国家としての考え、それは核兵器あるいは...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本の国連における姿勢が問われているというお話でございます。  一例を申し上げますと、昨年の第四十五回国連総会では十八本の核軍縮関連決議が提出されておりまして、日本はそのうち三本について共同提案国となっております。これを含めて十本の決議に賛成をいたして...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) チェイニー国防長官がどのような発言をされたか私は確認をしておりませんけれども、今委員の御指摘のような言葉を聞きますと、我々の広島、長崎の原子爆弾による被爆というものは、我々の民族だけが体験した大変な、人類史上特筆すべき悲惨な姿であったと思います。そのよう...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私、今のお話を聞きながら、前の第二次世界大戦のあの激しい戦いの中で行われた原子爆弾の開発とそれを実施するということは、その戦争を終わらせるという一つの戦争の間の行為として、私は、それはアメリカ側にそういうふうな意見があろうかとも思いますけれども、それを受...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 米国において私は大統領を初め国務長官らとお目にかかりましたが、今回日本の考え方を何を一番積極的に申し上げたか。それはやはり湾岸における、国連安保理決議がアメリカの強いリーダーシップによって平和の回復が完了できた、こういうことについては私は大変結構だったと...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 第二次世界大戦後の国際情勢の中で米ソの対決という冷戦構造、これが始まったのが一九五〇年代の初めだったと思いますけれども、その後激しい対立から、今日、委員が御指摘のように、冷戦が解消するという一つの好ましい状態が生まれてまいったわけであります。しかし、この...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 過去の歴史を見ましても、ブロック化が進むと摩擦が起こる可能性が強い。こういうことから、日本政府として、外交の上でアジア地域をブロック化させてしまうということは決して好ましいことではないと考えております。そういう中で、私どもはやはり開かれた市場というものを...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) アジアにおける日本の問題点といえば、それはかつての第二次世界大戦において日本軍が与えたこの地域の方々への被害、こういうものがこの中にまだ深く存在していることは忘れてはならないと思います。そういった考え方の中に立って、我々はアジアの中の一国としてアジアの繁...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本政府はイラクに対して民生向上といったような目的で我々は協力をしてきた。その中には農業に関するような向上、いろんな向上がございましたけれども、委員のおっしゃるように、直接的な武器の援助ということではございませんが、イラクが膨大な国家予算を軍事費に投下し...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員の御指摘の点は、私は大変重要な点を御指摘になったという認識をまず持ったということを申し上げておきたいと思います。    〔委員長退席、理事坂野重信君着席〕  今回私がアメリカを訪問いたしまして、議会の指導者たちとも懇談をし、いろいろと各界の話をま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) デクエヤル事務総長との話し合いの中で、ちょうど今現在、国連の安保理ではいわゆる停戦決議が議論されております。そういう中で、停戦の決議が成立をいたしますと引き続いて、いわゆる非武装地帯をどこらへ置くか、そういったことからPKOの問題が出てくるわけでございま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今クウェートに向けてWHOが医療保健調査ミッションを派遣しておりまして、その中に日本人の専門家を二人参加させておりまして現地の状況を調べさせているというのが現状でございます。  なお、国際緊急援助隊、これで人を出したらどうかというお考えでごさいますが、...全文を見る
03月26日第120回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
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○国務大臣(中山太郎君) 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、外務大臣として一言ごあいさつを申し上げます。  まず北方領土問題について申し述べます。  日ソ関係の抜本的改善は、日ソ二国間のみならず、アジア・太平洋地域の平和と安定の強化、さらには世界全体の平和と安...全文を見る
03月26日第120回国会 参議院 外務委員会 第2号
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○国務大臣(中山太郎君) 昨年十二月二十九日、外務大臣再任を拝命いたしました。早い機会にごあいさつを申し上げることを切望いたしておりましたが、本日その機会を賜り、ありがとうございます。  昨年八月二日に勃発した湾岸危機は、イラクのクウェートよりの撤退を経て収拾に向かっております...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ただいま議題となりました欧州復興開発銀行を設立する協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  この協定は、中欧及び東欧の諸国の政治的及び経済的改革への支援に関する関係諸国の会議における検討の結果、平成二年五月二十九日に...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 政府といたしましては、このような地球環境の破壊につながるようなガスの生産、消費、これをできるだけ各国の協力のもとに制限をしていくということが好ましいと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 御指摘は、日本の外交の中に環境保全のための柱を立てて国連を中心にやったらどうかというような御趣旨だと思います。私は大変いいお考えだと思います。  我々も今回の湾岸における大気汚染あるいは海洋の汚染等につきまして、先般私二ューヨークに参りましたときも、日...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 東欧における環境の問題は、私は非常に深刻だということを自分で歩いてみて感じております。それは工場における燃料の体系が非常に悪い。そのために例えば石炭を生だきしているとかいろいろなことがございまして、それによってヨーロッパは国境を越えて酸性雨が森林の絶滅に...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) いろいろと委員のお話を承っておりまして、この租税条約の問題を含めてどのように政府として対応するか、早急に検討いたしてまいりたいと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) パプアニューギニアのいわゆる環境問題といいますか、そういったようなことが結局はパプアニューギニア政府の行政能力に一番大きな基盤があると私は思います。  そういうことで、我々の国が先進工業国としてこれから発展途上国の国家的な繁栄あるいは国民の生活向上のた...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 問題は、パプアニューギニアのいわゆる国内法及び政府の行政指導、独立国でございますから、その主権に関するいろいろな問題がどのように行われているのか。また、国際的に見れば地球環境保全のためにこの森林の保護をどうするか。また一方では、日本国政府の立場から言えば...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) どこの国の人の人権も大切にするというのは当然のことでございますが、私はやはりその国の、独立主権を持っておる国家の政府が一つの理念に基づいて自分の国を開発するということが確立されなければ、こっちが幾らそのようなことを申してもなかなかそうはいかない、これが私...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本政府としての日ソの領土返還交渉に臨む姿勢といたしましては、かねて政府が申し上げておりますように、四島の一括返還をして平和条約を締結する、こういう基本方針に何らの変更はございません。  ゴルバチョフ大統領が訪日をされる機会が長年両国間に横たわっており...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) どのような話がなされているか私も存じませんけれども、現在新聞紙上をにぎわしているようないろいろな話は、外務省としては一切そのようなことは存じておりません。
○国務大臣(中山太郎君) 二元外交になるのではないかというお尋ねでございますか、もう一回念を押させていただきますと。
○国務大臣(中山太郎君) お説のとおりであります。
○国務大臣(中山太郎君) 外務省といたしましては、かねてこの国際化が進む中で、外交機能の強化、定員の拡充、在外公館の設置をさらに広げるといったようなことで予算の要求も毎年続けておりますけれども、総定員法の枠内とかいろいろな予算上の制限があって理想どおりの形になっていないことは、私...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 緊急の電話がございました場合には、それを受けまして官邸なりまた秘書官を通じて次官等と直ちに連絡をするというのが日常の体制でございます。
○国務大臣(中山太郎君) 相当ホットなことになっております。
○国務大臣(中山太郎君) 一番社会になじみやすい、しかも日本の国語の中で間違っていない言葉を使うことが一番正しいのではないか、私はそのように思っております。英語では国際的に共通でございますから、それぞれ自分の国の言葉に直したときに、この言葉の持つ意味、それから社会との関係、そうい...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 率直に申し上げて、そういうことがどちらが好ましいかということを判断できる能力を持った知的な水準というのは子供のうちの何歳からか、何歳以上の者に聞けばいいかということは、私は小児科だし専門家として、一体どの水準の年齢の子供たちを集めて聞けば正しい結論が出る...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今非常に禅問答のようなやりとりになってしまいまして大変答弁しにくいのですが、一番の問題は、行政機関でこのような名称にどれを使うかということは、今日まで、現在存在している他の法律との関連で私は一つの問題がそこに存在していると思います。つまり、その法律との関...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今委員から御指摘を受けながら、私じっと考えておったのですが、私は実際に一つ体験をしたことがございます。  私、鈴木内閣のときに総務長官をしておりまして、そのときは、それまで行政機関は全部老人という言葉を法律上は使っておりました、老人対策室とか老人対策と...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 宇宙開発事業団法がございまして、宇宙の利用は平和目的に限るということが日本の法律に明記されております。そういうことから考えますと、日本が専守防衛でこの国の自衛をしていくという観点に立ちますと、専守防衛という平和目的のために衛星を上げて絶えず日本の周辺の状...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 小沢幹事長という自由民主党の代表者とゴルバチョフ大統領の会談が行われたということで、もちろんこれは政府間の交渉でございませんから、私どももこの会談の内容等について公表いたす立場にはございません。あくまでもいわゆる一般情報に基づいての雰囲気から言いますと、...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 昨日の小沢幹事長とゴルバチョフ大統領の会見の中からの問題とは別に、日本の外務省として、今後ソ連の大統領が来られるまでに、あるいは今月末のベススメルトヌイフ外相が来られるときに詰めなければならない問題点につきましては、欧亜局長からお答えをさせていただきたい...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本政府との間に開きがあるかどうかというお尋ねでございますけれども、日本政府は、衆参両院の御決議の趣旨を体して、四島一括返還という考え方は私どもの外交の基本方針として堅持をいたしております
○国務大臣(中山太郎君) やはり大統領の訪日がこの領土問題の解決の突破口ということになることを私どもは心から期待をいたしておりますし、日本政府もそのためにできるだけの努力をするということを申し続けているわけであります。
○国務大臣(中山太郎君) 長年の日ソ間の戦後の歴史の中で、大統領が来られるという歴史的な時期がやってくる。その前に今週の末に私とソ連の外相との外相会談が東京で開かれるわけでございまして、いろいろと委員は私の答弁で歯がゆいというようなお感じをお持ちでございましょうけれども、国益をか...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 政経不可分、この今日までの政府の考え方に変化はございません。
○国務大臣(中山太郎君) 黒柳委員から大変御配慮行き届いたお言葉をちょうだいしましたが、この重大な交渉に全身全霊を傾けて国家のために交渉いたしたい、このように考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 東欧の民主化、自由化を進めるために、この地域は御案内のように自己資本というものがほとんどございませんし、そういうことで今般欧州復興開発銀行が設立をされましたが、日本が出資をいたしますことは我が国の国益上極めて大きな意義があるものと私は信じております。 ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 外交情報の情報処理のスピードを上げていく、また在外公館におきますいかなる場合にも対応できるような自家発電の能力あるいは通信システム、こういうものを完備するということは極めて重要でございまして、イラクに駐在しております片倉大使が先般帰ってまいりました際にも...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) かねて日本政府の願望でございます国連憲章の旧敵国条項の廃止、このための憲章の改正ということは、先般私が訪米いたしましたときのベーカー国務長官との会談の際に、日本政府として旧敵国条項を廃止するようにアメリカ側が協力することを求めた次第でございます。これに対...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今欧亜局長からお答え申し上げたことと私の考えと全く一つでございますから、どうぞ御理解をいただきたいと思います。
○国務大臣(中山太郎君) これは、幕張メッセの問題と農産物の自由化の問題は本質的に全然違う、この農産物等の問題はガット・ウルグアイ・ラウンドで解決をするべき問題であると考えております。
○国務大臣(中山太郎君) この問題はニューヨーク・タイムズに出ました報道がもとで非常にセンセーショナルな状況を呈していると思いますが、私は事実を、これからもそうでございますけれども、アメリカ側に理路整然と説明していくということによって日米間の誤解は解けるというふうに考えております...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) この幕張メッセにおける食品の展示に関する展示者の守るべき誓約書というものがございましたから、その誓約書どおり履行しておれば問題はなかったわけであります。その誓約書に署名しながら実際はその誓約書のとおりやらなかったというところが一番の問題点である、私はその...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) この日本の農産物の自由化問題、これは我が国にとって極めて重要な問題でございまして、国会の決議の趣旨を尊重しながら今後とも引き続きガット・ウルグアイ・ラウンドで交渉してまいりたい、このように考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 今委員からいろいろとお話がございましたが、委員のお説も委員なりのお話でございましょうけれども、政府としては少し委員との立場が違いますので、その点は御理解をいただきたいと思います。
03月26日第120回国会 参議院 本会議 第14号
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○国務大臣(中山太郎君) 日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定第二十四条についての新たな特別の措置に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、趣旨...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 清水議員にお答えいたします。  この協定の性格は既に恒久的なものになっていることについて、また、今回の特別協定は五年後にはどうするのかという趣旨のお尋ねでございました。  政府といたしましては、日米安全保障体制の円滑な運用を確保するとの観点から、五年...全文を見る
03月27日第120回国会 衆議院 予算委員会 第24号
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○中山国務大臣 先般の訪米に当たりまして、ベーカー長官あるいはヒルズ代表等との会談において、日米の通商関係の問題が出てまいりました。どんな問題が出たかと言えば、半導体のシェアの問題ですね、それから建設協議の問題等が中心でございましたが、私は率直に申し上げて、半導体問題は、これは民...全文を見る
○中山国務大臣 米問題は、御案内のように国会の御決議もございますし、政府といたしましては、米及び稲作等の重要性にかんがみてこれらはすべて国内で自給するという政策を今日まで堅持をしてきております。現在、いろいろとウルグアイ・ラウンドで専門家レベルで協議が続いておりますけれども、政府...全文を見る
○中山国務大臣 核のみならず生物・化学兵器、これらの廃止に向かって、日本政府はこれを廃止する方向に積極的に努力をしているところでございまして、この五月の末にも、京都において国連と日本政府との共催によって軍縮会議、京都会議を開くことに相なっております。
○中山国務大臣 この件は、先般私が、先週でしたか、デクエヤル事務総長とお目にかかったときに、国連の事務次長をやっております日本の出身の明石事務次長からジュネーブにおける化学兵器廃止条約の進捗状況について説明を受けましたが、これは極めて早い時期にこの条約が締結されるように目下国連が...全文を見る
○中山国務大臣 日本におけるミサイルの問題、これの問題につきましては、私はやはり現在の国際情勢の中で日本の安全保障というものの上から考えていきますと、我が国の防衛に必要なものは整備をしなければならない。しかし一方、国際社会においてはミサイルの拡散というものをできるだけ小さく抑えて...全文を見る
○中山国務大臣 公開性、透明性を拡大していくということが極めて大事なのではないでしょうか。例えば、日本の場合には防衛白書を出しておって、あるいは国会にも報告をするということで、極めて予算の御審議等も通じて公開性、透明性が明らかになっておりますが、発展途上国においては、そのようなこ...全文を見る
○中山国務大臣 イスラエルとの間に経済援助といったようなものを行うという考え方は、現在、日本政府は持っておりません。今回の中東の戦争における、イラクのスカッド・ミサイルをイスラエルに撃ち込んだ、それに対してイスラエルは極めて思慮深い自制を行ったということについて、新しい中東の和平...全文を見る
○中山国務大臣 今回の湾岸戦争によって、アジアの幾つかの国々、特に非産油国、発展途上国においては、相当大きな経済被害が出ております。これらの国々に対しまして日本政府としてはできるだけの経済協力をやってまいりたい、このように考えております。もちろん中東地域においても同じでございます...全文を見る
○中山国務大臣 ソ連の国内情勢は、経済的にはペレストロイカがうまく軌道に乗っていない、そのために経済的な不安定が起こっているという認識を持っております。一方、民族運動というものがいろいろな共和国で活発に動いている。先般、この連邦に関する国民投票というものが行われた。一応大都市にお...全文を見る
○中山国務大臣 現在、ソ連領内から日本に難民が流入するという可能性については、現在考えられるような状況にはございません。
○中山国務大臣 四島一括返還というこの従来の政府の方針に変化はございません。また、小沢幹事長がモスクワにおいてゴルバチョフ大統領と二度にわたって会談をされた、その内容については、私どもはまだ熟知をいたす状況にはございません。そういうために、これについてとやかくコメントをする立場に...全文を見る
○中山国務大臣 現在のソ連の国内法におきましては、外交権というものはやはり連邦政府にあるという認識を持っております。日本の交渉相手はソ連邦の政府である。また、ソ連の現在の政治状況からして、最終的決断を行うのもまた連邦政府であろうと思います。ソ連の中におきましてロシア共和国が従来と...全文を見る
○中山国務大臣 今、農林大臣にお尋ねがございましたような件も、お話の中に出てまいりました。私は、この展示の問題とそれからガット・ウルグアイ・ラウンドにおける農産物交渉の過程における日本政府の考え方というものは、本質的に違うということを申しております。また、内外記者会見でも、私、明...全文を見る
○中山国務大臣 外務大臣の立場で申しますれば、国連の安全保障理事会で停戦決議が決定されるまではまだ戦争状態は終わっておらない、このような認識であります。
○中山国務大臣 イランに調査にいらっしゃった委員からのお話を承りまして、問題はイランにも重大な影響を与えつつあるという認識を持っております。現在、公式にイラン政府からこれについての協力要請はまだ来ておりません。政府といたしましては、要請がございましたら積極的にこの環境問題について...全文を見る
○中山国務大臣 御趣旨を体して早速連絡をとらせていただきたいと思います。
○中山国務大臣 イランに対しましては、これまで日本の協力は技術協力が中心でございました。今お話しのダムの建設にかかわる協力要請、これは確かに政府に来ておりまして、このフィージビリティースタディーはカナダの会社が既にやっておりますが、まだ技術的に幾つかの問題点があると報告を受けてお...全文を見る
○中山国務大臣 委員から、政府の基本的な姿勢はどうかというお尋ねでございます。  政府といたしましては、やはり国会における決議の趣旨を体して、今日まで、米及び稲作等の重要性にかんがみて、これらの食品は国内で自給するという基本方針を堅持しておるわけでございます。もしこれに違反いた...全文を見る
○中山国務大臣 この地域におきます油井への放火あるいは海洋汚染、こういったようなものはいわゆる二次災害という観点から、私どもはこれを緊急援助隊の法律の中で、専門家たちをこの地域のいわゆる環境の回復のために協力することができるという認識に立っております。
03月28日第120回国会 参議院 外務委員会 第3号
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○国務大臣(中山太郎君) ただいま議題となりました日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定第二十四条についての新たな特別の措置に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求め...全文を見る
03月28日第120回国会 参議院 予算委員会 第11号
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○国務大臣(中山太郎君) お答えをいたします。  政府の北方領土の返還に関する考え方は、国会の御決議を踏まえて、四島一括返還という方針に何ら変化はございません。
○国務大臣(中山太郎君) これから外交交渉をこの週末にべススメルトヌイフ外相と私との間でやるわけでございまして、日本の国会の決議、また五千万人以上に及ぶ国民の皆様方の御署名、私はこういう基本的なことを踏まえながら交渉を進めてまいりたい、こんなふうに考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 委員のお話しの、非軍事化の問題をお示しでございましたけれども、私ども外交交渉をこれからやってまいります時点におきましていろいろなことが考えられると思います。この週末に持たれる外相会談は、ゴルバチョフ大統領の訪日のいろいろな案件について日ソ双方がいろいろと...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本海及び北太平洋を含めまして、アジア・太平洋地域における平和の問題、安全保障の問題、これは避けて通れない大きな問題でございます。貴重な御意見も承りましたので、私どもとしては十分これからソ連側と議論を闘わせてまいりたいと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 基本的な対ソ交渉の考え方は政府も党も一体でございますけれども、返還に当たりましていろいろな問題が発生してくることは今御指摘のとおりだろうと思います。  なお、この四島にかつて居住をされた旧島民の日本の方々が現存しておられるわけでございまして、この方々の...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 湾岸平和基金に対しまして拠出をいたしますのは、もちろん国民のとうとい血税であることは言うまでもございません。ただ、その配分につきましては、この運営委員会の理事会、これによって配分を決めるということになっておりまして、政府は、拠出した以上はこの湾岸平和基金...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) こちらから正式に通知をしていないじゃないかというおしかりでございますけれども、各国ともこの湾岸平和基金に振り込みました日本の拠出金については大変高い関心を持っておりまして、各国から、自国にもぜひひとつこれの配分について配慮を願いたいという要請が相当来まし...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 先般、国連を訪問いたしまして事務総長にいろいろとお話を申しましたが、事務総長からは、イラクへの人道援助に関して三月二十二日の安全保障理事会の制裁監視委員会の決定、これは食糧については同委員会に報告するだけで、その他広義の人道援助とみなされるものについても...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 難民の受け入れについては、政治的な虐待を受けた者あるいは宗教上の迫害を受けて難民となってきた人を約一万人まで日本は受け入れるということを申しておりまして、現在七千二百人ぐらい既に日本は受け入れていると思います。受け入れる際にはいろいろとチェックをいたしま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 湾岸戦争後の中東地域のいわゆる武器の購入問題、これはアメリカが売るといったようなことを今委員御指摘でございますが、私は、イラクが超軍事大国になっておったわけでありますが、ここでイラクが今回の湾岸戦争の張本人として安保理の決議に従わずについに武力でクウェー...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 世界の武器輸出の八五%が国連の安全保障理事会の常任理事国で行われていることも現実問題でございまして、アメリカの兵器を買うかあるいはソ連製の兵器を買うか中国製を買うか、いずれにしても、兵器が拡散していくことは日本政府としては好むところではないという考えでご...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 見方によっては、日本が侮辱を受けたという見方をする方もおられるかもわかりません。しかし、私は昨日アマコスト駐日大使に午後六時十五分に外務省に来ていただいて、この事件の経過、そういうものを順序立てて説明をし、そして日本の食糧管理法、これに基づいた食品の展示...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) お尋ねの件は、アジア・太平洋地域におきます米軍の削減計画について、去る三月一日に公表されました米国防報告におきましても、米国の軍事力が砂漠のあらし作戦に用いられている中にあっても米軍の削減・再編成計画が実施されていること、ただし、こうした削減計画はソ連及...全文を見る
03月29日第120回国会 参議院 予算委員会 第12号
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○国務大臣(中山太郎君) 国連憲章におきます旧敵国条項削除については、私は委員のお説が当然の論理だろうと思います。  政府といたしましても、先般私が訪米いたしました節に、まずこの常任理事国、かつての戦勝国であるアメリカに対して、今委員のお説のとおり、日本政府としては国連に加盟し...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 昨年まではドイツが分割されて、ベルリンが戦勝国による戦後の管理をされておりました。そういう状況の中で、旧敵国条項の廃止というものは現実に困難が存在したことは事実だと思います。しかし、昨年の東西ドイツの統合によって戦後の残された問題はほぼ解決されたわけであ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) これを国会にお出しする時期については、この時点でいつ何月何日というわけにはまいらないわけでございますけれども、御趣旨を体してできるだけ早い機会に出せるように努力をいたしたいと思います。
○国務大臣(中山太郎君) 御趣旨は私は大変いいお考えだと思います。  実は明日、国際緊急援助隊、これが中東へ出発をいたします。昨晩、私、出発される三十人の団員にお目にかかりましたけれども、私はその際に、こういうふうな活動が国際社会の期待にこたえるように全力を挙げて努力していただ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) この環境の汚染問題につきまして、日本の協力によってできた発電所からの石炭の排出するガス等によって地域が汚染されているという問題につきましては、私は基本的に、率直に申し上げるとこれは相手国の政府の環境管理の責任であろうと思います。  しかし、日本の援助に...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 我々の国の環境保全に対する方針といいますか、それはもう先ほどから委員も御指摘のように私どもの国家の一つの理念でございますから、環境保全のために相手国政府にこういうことが必要だということはこれから十分意思を伝えて、このODAの所期の目的が達成するようにやっ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今回の湾岸におきます日本の協力に対する国際的な評価はどうか、まずこれが第一のお尋ねだったと思います。  私も外交を預かる立場で、この間アメリカでクウェートの政府が「ありがとう」という国の名前の中に日本が入っていなかったということについては、私は大変大き...全文を見る
04月01日第120回国会 参議院 予算委員会 第13号
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○国務大臣(中山太郎君) 国際紛争もこれからさらに、まだ地域的にいろいろと起こる可能性がございます。そういう中で日本政府としてはやはり国連の機能を強化する、こういったことで、その強化をするためには国連事務総長のもとで国連の中にいわゆる戦争の予防措置というもののためのシステムを強化...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本の外交に顔がないという御指摘でございますけれども、私は顔はあると認識をいたしております。  それはどんなことかというと、我々は国家の理想として国際社会の平和をつくるために努力をする、こういうことが一つの大きな国際社会における日本国の外交の柱でありま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 先般のブッシュ大統領との会談におきまして、幕張メッセの米の展示問題がお話があったことは事実であります。しかし、私は、この問題は国内的ないわゆる食品展示の問題であって、我々が現在議論しているガット・ウルグアイ・ラウンドでの農産物の問題とは全然本質的に違うと...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) このWIDの問題は、私も報告書を読ませていただきましたが、これをこれから充実させていくということで、現在の立場でどのようにこれが推進できるか、よく事務当局とも協議をしながら御期待に沿うように努力をしたいと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 今お話がございました国連の目的、国連憲章の最初に掲げてございますけれども、第一にはやはり国際社会の安全と平和の問題、第二はこの人権の問題、第三には文化、経済等を含めた国際間の友好を促進するための国連の機能というものが掲げられております。
○国務大臣(中山太郎君) B規約議定書は人権の国際的な保障のための制度として注目すべき制度であると認識をいたしておりまして、この運用状況も踏まえて関係省庁との間で鋭意検討をいたしております。  議定書につきましては、我が国司法制度との関係のほか、B規約委員会において我が国の実情...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今局長から御報告申し上げましたように、昨年六月のカナダのワークショップ以来政府を挙げてこの問題に取り組んでおりまして、一生懸命まじめにやっておるわけでございますから、しばらく時間をちょうだいして、私は可及的速やかにこの意見というものは集約されるだろうと思...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) おっしゃるとおりでございます。
○国務大臣(中山太郎君) もう既に日本は、この通常のいわゆる割り当て金と申しますか、GNP等に応じて割り当て制度は決まっておりますけれども、一一%をちょっと超えるぐらいの比率を出して世界で第二位の拠出国になっている。これ以外に、いわゆる臨時的にいろいろな要請が来ております。  ...全文を見る
04月02日第120回国会 参議院 外務委員会 第4号
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○国務大臣(中山太郎君) アメリカがこれからどういうふうに国際的な政策を立ててくるかということに関連してお尋ねだと思いますが、アメリカ自身は、湾岸戦争が一応終わる、終わった段階でむしろ経済的な政策に力を入れるという認識を私自身は持っております。  と申しますのは、委員もよく御存...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日米間の問題は貿易インバランスが一番大きな現在の課題である。そういうことを考えると、日米間の貿易というのは、委員も御存じのように、ここ数年前は七百億ドルを超えるような一方的な黒字がございましたが、現在では三百八十億ドルぐらいの日本側の黒字というところまで...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) どういうポジションをとったらいいかという極めて難しいお尋ねでございますが、私はやはり日米関係というのは我が国の外交の基本的な基軸でなければならないという考えを持っておりますけれども、経済規模をどういうふうに拡大していくか、これは日米欧の関係を強化するとい...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 従来イスラエルとの関係は、日本の外交の中で政治対話、経済協力という面で考えますとどちらも、特に経済協力はやっておりませんけれども、政治の話し合いというものが非常に希薄であった、これは率直に申し上げることができると思います。  しかし、今回の湾岸戦争を通...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 修正をするという一つの規定づくりというような考え方は現在持っておりません。
○国務大臣(中山太郎君) 日ソ交渉の中での北方領土の位置づけというお尋ねでございます。  率直に申し上げて、日ソ間の関係というものは一九五六年の日ソ共同宣言、これによって外交関係も樹立されましたし、それ以来最恵国待遇もソ連に与える。経済規模においては、フィンランド、ドイツに次い...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ちょうどべススメルトヌイフ外相が来られる前でございましたが、新聞各紙で、経済協力の中で何百億ドルというような数字がどんどんと紙面を飾る、こういう中で、当然その情報はソ連にも刻々伝わっているわけでございますから、これからのゴルバチョフ大統領の訪日を控えた事...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) この件に関しまして相談をしたということはございません。
○国務大臣(中山太郎君) 米軍が削減をされていくということは、私はそれだけ国際間の緊張が緩和をしてきているということの一つの証左であろう、そのように認識をいたしておりまして、この削減という問題については私は好ましい状況であると考えております。
○国務大臣(中山太郎君) アメリカの国防費の肩がわりをしているということをどう思うか、こういうお尋ねでございますけれども、我々日本政府としては、日本の平和とそれから極東地域の平和と安全を確保するために日米安保条約を維持する、当分これは維持するということが非常に重要な国の政策の基本...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員が間違っているとか間違っていないとかということを私は申し上げることはいたしたいと思いません。  私の考え方は、日米安保条約に基づいて駐留米軍の基地が日本にある、そして駐留している米軍がここをベースにしているというこのことは、日本の安全保障あるいは極...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私は、残念ながらそのような難しい言葉は存じておりません。
○国務大臣(中山太郎君) 最初に安全保障条約が日米間に締結されたときの記録を見ますと、この安保条約は昭和三十五年に改定されて継続されておりますけれども、最初の項目には、国連憲章の考えるような国際環境ができたときにはこの安保条約というものが廃止になるというような考え方が記録されてお...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 欧州におきますCSCEの結果、ソ連のヨーロッパにありました戦車を含む軍事的な重装備をした機甲部隊の車両がウラル以東に相当数移動しているわけであります。それで、やはり日本政府としては、この点について相当重大な関心を持っているということを率直に申し上げておき...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 現在、私は米ソの関係は極めて好ましい状態にあると考えております。また、先日来日されましたべススメルトヌイフ外相との外相会談においても、日本政府としては引き続き米ソの関係が好ましい状況で堅持されることが望ましいのだということも申し上げておりまして、現在交渉...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 沖縄の米空軍基地が北東アジアの物流拠点として価値があるというお考え、安全保障ということを考えずにアジアの通商問題だけ考えれば、そのような発想も私は大変立派な御発想だと思います。  しかし、何がさて、安全保障という国にとっては何よりも大切な問題を中心に外...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私は、脅威論という考え方からいえば、ソ連にそのような意思はないと思います。意思があるかどうかということはそのときの政治指導者の判断によって決まることでございますから、今日のように流動しているこのソ連の内部政治、国内政治の状況から見ると、どのような政治、こ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員が今アメリカの属国ではないかというお言葉をお使いになりましたが、私は外務大臣として甚だ残念に思いました。我々は決してアメリカの属国ではない、我々はアメリカとパートナーとしてやっていくという考え方で今日外交交渉を行っております。  御案内のように、日...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私は、この日本国の憲法のもとで日本を守るには一つの限界があるということを率直に申し上げておきたいと思います。  先ほどドイツのお話が出ましたけれども、ドイツは四十万の常備員を抱えて全国民に徴兵制度をしいております。そしてアメリカとは、アメリカが攻撃をさ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私は、核兵器の使用についてはソ連も慎重になっていると思います。  それは国際的に米ソの緊張が緩和するという中で、核弾頭つきのミサイルを削減していくということで米ソ間の協議が進んでいるわけでありまして、先般のべススメルトヌイフ外相との会談においても、米ソ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私は、現在の状況をそう急いで変化を求める必要はないと。  と申しますのは、日ソのこれからの交渉におきましても、ソビエト政府は日米安保条約の存在を肯定いたしております。また、米ソ間でも話し合いが進んでおります。そういう環境でございますから、この両大国が核...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) つくられているものもあると思いますし、またそうでないものもあるかもわかりません。
○国務大臣(中山太郎君) つくられていると思います。
○国務大臣(中山太郎君) 読まずに申し上げますから。  今回の特別協定につきましても、今委員から御指摘がありましたように、特例的、暫定的、限定的、そのような一つの枠をはめまして、期間も五年間ということでこの特別協定の御審議をお願いしているわけでございまして、これで日米のいわゆる...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 十分勉強させていただきます。
○国務大臣(中山太郎君) 日米安保条約の効果的な運用を図っていくという目的から考えますと、いろいろと御意見もございますけれども、政府としてはなすべきことをやっておるというふうに御理解をいただきたいと思います。
○国務大臣(中山太郎君) 今回私が訪中をいたしますことは、かねて御案内のように、天安門事件以降閣僚級の往来というものはサミットの申し合わせによって事実上停止をいたしており、また経済協力についても各国ともこれを手控えるということでございました。しかし、日本政府としては中国を孤立化さ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 一応カンボジア問題についても率直な意見の交換をいたしたいと思っております。
○国務大臣(中山太郎君) 委員今お話しのとおりでありまして、もちろん日本政府としてはカンボジアの和平のために中国が武器を輸出することは厳にとめてもらいたいということは前からも申しておりましたが、私が訪問する機会にこれは明確に伝えたいと考えております。  なお、北京におきましては...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 御指摘の答弁は、特別協定の改正が審議された昭和六十三年五月でございますが、審議をお願いした以外のことは現在考えていないとの趣旨を述べたものでございまして、現行特別協定の有効期間中に新たな措置をとらないことを国会に対して約束したものではない、新規措置に盛っ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今回の特別協定の期間は五年間でございますが、現在私は、この協定の御審議をお願いする段階において、五年後のことを今どういうふうに変えるかということは考えておりません。
○国務大臣(中山太郎君) お話しの点は、私は関係がないという認識を持っております。
○国務大臣(中山太郎君) 湾岸の戦争の関係というものがこれにあるんじゃないかという御質問でございますが、率直に申し上げてアメリカの経済というのは容易な状態でない、私はそういう認識をかねて持っております。国内の財政赤字それから累積財政赤字、さらに海外からの債務の累積が六千億ドルぐら...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 当然、安保条約の目的である日本及び極東の安全と平和を維持するために安全保障条約があるわけでございますから、私はそのような目的に沿ったものと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 私は、日本政府としては、あくまでも日米安全保障条約というものの対象は日本及び極東の平和と安全の維持のためにこれが効果を発揮するものと、こういうふうに認識をいたしております。
○国務大臣(中山太郎君) 現在、自由民主党政府といたしましては、自由民主党は与党として一体でございますから、そういう意味ではこの交渉が決してこれからの交渉にマイナスの影響を与えるものではない、私はこのように考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 幹事長が出発される前にお話をいたしました。
○国務大臣(中山太郎君) 現在のソ連が脅威でなくなったという考え方を持っておるかどうかというお尋ねでございますけれども、私はペレストロイカの現状も極めて不安定、不透明でございますし、ソ連国内における内政的に見ましても、連邦制の問題、民族の独立運動、このようなものがあります一方で、...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私は、もしソ連の内政で変化がございましても、外交政策というものがどうとられるかということにかかっていると思います。
○国務大臣(中山太郎君) 現在、米ソの超大国間で、超大国といいますか、世界で一番軍事力の強い二つの大国が安全保障と軍縮の問題について首脳間で協議をやっている最中でございますし、私はやはり欧州の安全保障制度が相当充実してきていると思います。  この次に我々が考えることは、アジア・...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本としては、この東西関係を初めとして国際情勢が大きく現在変動をしておりますけれども、日米関係は引き続き日本の外交の基軸であって極めて重要であるという認識を私自身は持っております。  日米の協調と協力は、単に日米両国にとってのみならず、私は世界にとって...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) それは、日本が最初に結んだときの安保条約にちゃんとそういうことが書かれているわけです。つまり、国連憲章が理想とされるような社会が現出したときには安保条約は不必要になろう、こう言われているわけでありますから、お説の点はそれですべて明快に御理解いただけると思...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 米軍が削減されてそのかわりに補完する意味で自衛隊を増強させるというような考え方は、現在政府は持っておりません。いわゆる駐留米軍、日米安全保障条約というものは、軍事大国にならない一つの歯どめ機能を持っている、私はそのように認識をしております。
○国務大臣(中山太郎君) 私は、率直に申し上げて、アメリカ議会が大変いら立っていると思います。なぜいら立っているのか。それはやはり米国経済、これがなかなか思うように改善されない。また、日本の対米収支において黒字は漸減傾向にあります。私は、この間その問題が指摘されましたから、八七年...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 去年の秋の国連総会で日本政府として代表演説でそれを申しましたけれども、具体的にこの憲章を改正するということになりますと、憲章改正のためのシステムがございます。その憲章改正の中で一番大きなウエートを持っているものは、やはりP5と言われる常任理事国の五カ国、...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 第二国連ビル構想というお話でございますが、国連は現在いろんな附属機関と申しますか、そういうものを世界でいろいろなところに置いていると私は思います。日本も、環境に関しては近くUNEPのセンターを日本に誘致しようといたしておりますし、熱帯雨林のセンターも横浜...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 問題は、国連のいわゆ る理事国で国連をどうするかという問題が議論されて、第二の国連ビルをつくるということが決まるというこのプロセスでどうするかということに対応すべきではないか、私はそのように思っておりますが、何がさて、それをやるにいたしましても膨大な経...全文を見る
04月03日第120回国会 参議院 予算委員会 第14号
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○国務大臣(中山太郎君) 批准の状況につきましては、現在作業を進めておりまして、この国会の終わるまでにということで努力をさせておりますけれども、まだ調整が少し残っております。それが現状でございまして、できるだけ早急にということで、ほとんど作業は完了に近いところまで近づきつつある、...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 御意見を承りまして、この特別枠をODAにつくるということにつきましては、ODAのフレキシビリティーが非常に制限されてくるということがございます。ほかにも、例えば環境のODAの特別枠をつくったらどうかというような御意見もございますが、いろんな枠が設定されて...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) いずれ国連に加盟しておる各国が、それぞれの国で子供たちの識字能力を高めるという教育施設が必要であるという場合には、その政府がODAの関連で要請してくるというようなことが起こってくることは当然でございまして、我が国と相手国との間でそういう点については十分留...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 先般新聞等によりまして日本の対ソ経済協力というものが何百億ドルという単位で掲載をされておりましたが、これについて、日ソ外相会談を始めます前にこの内容が私ども政府が中心になって話し合いをしたもの、協議をしたものという誤解がソ連政府に伝わっておりますれば、そ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ユニセフに対する拠金の量をもっとふやせという御指摘でございますが、私どもも、政府としてはユニセフを大変重要視いたしております。  なお、この機会に申し上げておきますけれども、我々の国は国連に対して約九千万ドルの分担金を毎年払うことにいたしております。そ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) NGOに関しましては、一昨年から補助制度をつくりまして毎年倍増の勢いでふやしております。しかし、もともとスタートが政府の資金に頼らないというのがNGOの原則でございますから、委員からお考えになりますと金額としてはそんなに多くなってはおらないと思いますけれ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 我が国のNGOの団体に対して政府が補助金を出すということ自身、三年ほど前まではやっていなかったわけであります。しかし、外国においていろんな草の根の協力をやっておられるNGOの方々が相手国から大変大きな評価をされているということを政府としても十分認識をいた...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) この幕張メッセの問題につきましては、日本国には食糧管理法という法律が現存をしている。そういうものの中で、この食品展示をする際にいわゆるその展示に関する誓約書に署名をした人がおるわけでありますから、その規約に違反しているということは好ましいことではない、こ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 米及び稲作等の重要性にかんがみまして、このような食糧は国内産で自給するという方針で、国会の御決議を尊重して交渉に当たってまいる考えであります。
○国務大臣(中山太郎君) 四島一括返還という基本方針に変わりはございませんが、これからの交渉の過程におきましていろいろな話が行われると思います。その具体的な内容についてはまだ申し上げる段階にないと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 今委員御指摘のように、環日本海という言葉が最近よく言われるようになってまいりました。つまり、今まで日本の国土、太平洋を中心に沿岸が開発されてきたという中で、新しく裏日本と朝鮮半島、また沿海州、中国、こういったところを含めて新しい交流が現在活発化しようとい...全文を見る
04月04日第120回国会 参議院 予算委員会 第15号
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○国務大臣(中山太郎君) あの戦争を体験した私どもの世代は、考えてみると、神州不滅とか、今ごろ神州と言ったらどこの国かというような、長野県の信州と間違われるでしょうけれども、神の国の日本は不滅だ、そして一億決死隊でやれ、上陸してくる米軍は一人一殺だと言って、私どもは学生でございま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 我々は被爆国として、核の廃絶ということを国民はみんな心の中に考えているわけでございまして、非核三原則というものはそういう中から出てきたのだろうと思います。今後とも、国際社会において核兵器が使われないように、私どもはそのような方向を求めていくというのは国家...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私はその本はまだ拝見しておりませんけれども、あの激しい戦争の中を生き抜いてきた私の人生の中には、いわゆる極東軍事裁判の経過を通じてあの当時のことがきのうのように実は思い浮かべられ、その間の中に、このアメリカのいわゆる信号を傍受しながら通知をしなかったとか...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私は戦争にはいろいろと謀略はつきものであると考えております。やっぱり国家の利益を守るとか地域の平和を守るためにいろんな国がいろんな戦略を張っている。  我々は、かつてその前に日本はどのようなことをやっていたかということを考えると、当時の日本の帝国主義と...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 戦争というものは悲惨なものであり、そして勝者と敗者がそこに存在する。そのような中で敗北した我々が相手の勝者に対してあれが悪い、これが悪いということを言う前に、私はみずからの行ったことを反省することがやはり大事である。我々の国家は戦後、かつての日本の帝国主...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 読ませていただきたいと思います。
○国務大臣(中山太郎君) 戦後日本は各国との賠償問題あるいは請求権の問題、いろいろと誠意を持ってやってまいりましたが、今委員から御指摘のように日本は良心を持っていないのかというお話でございますが、私は日本は良心を持って行動していると思っています。
04月05日第120回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○国務大臣(中山太郎君) 今法務大臣、労働大臣からそれぞれ実態等について御説明がございましたが、内閣におきましては官房長官を座長とする外国人労働者問題懇談会が設置されておりまして、日本の社会における外国人労働者の存在というものがどのような影響を我が国に与えるかという問題についても...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今委員からいろいろな問題点について御指摘がございましたが、政府といたしましても御趣旨を十分踏まえて慎重に検討してまいりたいと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 今回の停戦決議なるものが成立いたしましたことを我々は歓迎いたしております。  なお、この決議により、イラクも平和国家としてこれから中東の安定のために協力をしていくということが我が国にとっても極めて好ましい、このように考えております。
○国務大臣(中山太郎君) この決議の内容につきまして、例えば賠償の問題等につきまして、一定期間一定の石油のいわゆる輸出の対価というものに制限をかけるとかいろんな条項が考えられるわけですが、これからなお国際法上のいろいろな取り決めも含めまして各国間で協議が行われるものと考えておりま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本がこれにどのような関与ができ得る立場にあるか、この問題が一つあろうかと思います。  我々の方で今回の停戦決議に関しましての問題は、現地に在留されておられた方々に対する損害の問題、あるいは現地に進出している企業に対する損害の問題、こういったものはこれ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) これからこの決議の実施につきましていろいろと手続がとられるかと思いますが、機会あるごとにまた御報告をさせていただくように努めたいと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 一昨年の天安門事件以来、西側関係諸国は中国の国民の弾圧というもの、これに対して厳しい批判をいたしておりました。日本もサミットの加盟国としてそれに共同歩調をとっておりましたが、海部内閣としては中国をいつまでも孤立状態に置くのはアジアのためにも国際社会のため...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 北方領土、四島一括返還ということを通じて日ソ関係を改善していくという日本側の姿勢を中国側にもかねて御支持をいただいておりましたが、改めて支持を求めたいと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 国会を通じての各党の厳しい御意見、これも踏まえて、政府は運営委員会理事会の日本側代表者である恩田駐サウジアラビア大使にこの旨訓令をいたしておりまして、そのようなことがきちっと守られていると私は信じておりますし、また政府を御信頼いただきたいと考えております...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今審議官がお答え申し上げましたように、さきの二十億ドルの分と同様に、今回の分につきましても関係国からの報告を得て御報告を申し上げると、こういうふうに考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 存じ上げております。
○国務大臣(中山太郎君) 今、教授のお話を聞きまして、私も前から空港の救急医療とかいろいろなものに政策的に携わってきた立場で考えておりますと、日本ではやはり救急医療体制というもの、特に海外に対してそうでございますけれども、そういうものの人の育成がなっていないということが一つであり...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) これらの問題につきましては、日本国としてやはり専門家、緊急援助隊の先生方を中心にこの組織を充実させるためにどのような政策と予算を確保することが必要かということの意見を取りまとめて、積極的に推進してまいらなければならないと考えております。
04月08日第120回国会 参議院 予算委員会 第17号
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○国務大臣(中山太郎君) 委員御案内のように、カンボジアの和平会議というものに日本が協力をするということで、昨年の六月、カンボジア東京会議というものを政府がタイ政府と共同で協力しながら実現をしたわけであります。そういう機会から、このカンボジアの四派、つまり現在の政府であるヘン・サ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ちょうどこの委員会の終わりました日でございましたが、夜十時に北京へ着きまして、直ちにイギリスのハード外相と日英外相会談を持つことをいたしました。その中で、イギリス政府に対してこの国連の旧敵国条項の削除、これについてイギリスの協力を求めた。これにつきまして...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 第一問は、日米首脳会談で国連憲章の旧敵国条項削除の話を出したかどうかというお話でございますが、これは三月二十二日に私がワシントンを訪問いたしましたときの日米外相会談で、日本政府としてアメリカのベーカー国務長官にこの問題について要請をいたしました。それに対...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 当然、安全保障理事会と、特にイギリスのハード外相に今回北京でお目にかかってこの話で御理解をいただいたときに、このP5の国々と協議を始める、協議をしたいと、こういうお話でございました。この憲章の改正には、総会の三分の二、加盟国の三分の二の賛成、またP5を含...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 湾岸戦争後のPKOについて、日米首脳会談では具体的に触れてはおらないと私は考えております。  なお、この問題につきましては、先般ワシントンでの日米外相会談の後国連を訪問いたしまして、デクエヤル事務総長に対して、湾岸戦争後のPKOを構成する場合には日本政...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本政府はこの湾岸戦争によって発生する避難民の救援のために国連の機関でございますUNDROに対して三千八百万ドルを既に支出したわけでございます。それの使用配分については日本政府の意思も十分参酌をしてもらうということでございますけれども、現実には想像したほ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) PKOに幾つかの要素があることは委員も既に御存じのとおりだと思いますが、いわゆる平和維持軍、それから停戦監視団、それから選挙監視団、こういったような三つの大きな要素がございます。  この平和維持軍になりますと、相当な兵器を保持するということが国際常識と...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今局長からお答え申し上げましたように移動がございました。この移動ということは米軍のいわゆる判断によって行われている。ただし、これは事前協議の対象となるといった事項には当たらないというのが政府の認識でございます。
○国務大臣(中山太郎君) アジアにおきましては、御案内のように、カンボジアにおける四派の和平協議が国連を中心に今進みつつある。それともう一つは、朝鮮半島において南北間の首脳会談が持たれている。こういうことがございますし、一方において、中国と韓国とソ連との国交が正常化をいたしており...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) なぜ日本に米軍が駐留しているか、こういうことでございますが、我が国の安全保障のために日本政府は米国政府との間で安全保障条約を締結しております。そして、安保条約に基づきまして駐留をする米軍のために基地を提供する、こういうことに相なっていることも御承知のとお...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 沖縄県に米軍の基地があるということをどう認識しておるかというお尋ねと理解をいたしましたけれども、私どもは日米安全保障条約を締結した際に、米軍が必要とする基地の提供、それを条約上義務として負っております。そういう中で、沖縄における軍事的価値というものから日...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 基地を置いている沖縄県の方々に対して政府はこれで十分と認識しておるのかというお尋ねでございますが、政府は基地の存在に関するいわゆる日本政府のとるべき負担、こういうものにつきましてはかねて施策を実施してきているところでございますが、私どもは、沖縄の県民の方...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 我々は、御案内のように、第二次世界大戦では無条件降伏をいたしたのであります。そして、その無条件降伏をする寸前において沖縄戦が行われました。我々は多くの方方が犠牲になられたことに深い哀悼の意を表してまいりました。この無条件降伏のもとで米軍は沖縄を占領したわ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 我々はポツダム宣言を受諾したということを歴史的に認めなければなりません。
04月09日第120回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第7号
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○中山国務大臣 ただいまの御決議に対して、所信を申し述べます。  政府といたしましては、ただいま採択された御決議の趣旨を十分に体しまして、今月予定されますゴルバチョフ大統領の訪日を通じ、北方領土問題の解決と日ソ平和条約の締結のため、全力を傾注しつつ、一層強力にソ連との交渉に当た...全文を見る
04月09日第120回国会 衆議院 本会議 第22号
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○国務大臣(中山太郎君) ただいまの御決議に対して所信を申し述べます。  政府といたしましては、ただいま採択された御決議の趣旨を十分に体しまして、今月予定されますゴルバチョフ大統領の訪日を通じ北方領土問題の解決と日ソ平和条約の締結のため全力を傾注しつつ、一層強力にソ連との交渉に...全文を見る
04月09日第120回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号
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○国務大臣(中山太郎君) ただいまの御決議に対して所信を申し述べます。  政府といたしましては、ただいま採択された御決議の趣旨を十分に体しまして、今月予定されますゴルバチョフ大統領の訪日を通じ、北方領土問題の解決と日ソ平和条約の締結のため全力を傾注しつつ、一層強力にソ連との交渉...全文を見る
04月09日第120回国会 参議院 外務委員会 第5号
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○国務大臣(中山太郎君) 平成三年度外務省所管一般会計予算案の概要について御説明申し上げます。  外務省予算の総額は五千七百六十三億五千五十九万七千円であり、これを平成二年度予算と比較しますと四百二十四億二千六十一万八千円の増加であり、七・九%の伸びとなっております。  国際...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員御指摘のとおりだろうと思います。早急にこの緊急体制の整備を急ぐことは、我が国の在外公館における外交活動の機能向上に大きく資すると考えております。積極的に努力をさせていただきたいと思います。
○国務大臣(中山太郎君) 私は従来どおり変わっておらないという認識を持っております。委員御指摘のように、日本の立場を理解し同情すると述べましたけれども、同時に中国の立場は何ら変わっていないということを再三強調しておりまして、私どもとしては、従来の我が国の立場を支持しているという姿...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 中国に対しまして、この湾岸戦争におけるいわゆるイラクの軍事大国に達する経過において中国初め多くの国が兵器を輸出しているということで、私どもは将来の湾岸戦争以降の中東の安定及び世界全体の安定のために、中国が武器を輸出する、武器輸出国の大きなシェアを占めてお...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私どもの発言に対してそのような今申し上げたようなことを答えておりますけれども、なおカンボジアの各派に対する武器の供与はもう中止しているということを申しておりました。
○国務大臣(中山太郎君) お説のとおりだと思います。
○国務大臣(中山太郎君) 日本政府としてはゴルバチョフ大統領との首脳会談において、領土問題、また一般の日ソ関係、あるいはまた国際情勢、あるいは安全保障の問題とかいったようないろんな幅広い議論をするということでございますが、領土問題の話し合いがないということは考えておりません。しか...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 期待をいたしております。
○国務大臣(中山太郎君) 第一の御意見でございますが、軍縮に関する京都宣言を発出してはどうかという御提案がございました。国連は、本件会議はあくまで非政府間会合でございますこの種の会議の前例に倣いまして、議長による議論の取りまとめという形で会議を締めくくり、これを公表する考えである...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) この緊急援助隊を出す件につきましては現在既に検討を行っておりまして、近くイランにおります避難民に対しての緊急援助を行うために隊員の派遣を現在準備中でございます。
○国務大臣(中山太郎君) 米については、従来、米及び稲作の重要性にかんがみて国内産で自給するという国会の御決議の趣旨を踏まえてやっておりますし、このような島国ではやはり国民は食糧の安全保障ということに敏感でございますから、その点は踏まえて、ウルグアイ・ラウンドで日本の主張を出して...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) これはガットのウルグアイの会議で各国がどういう考え方でそのすり合わせをするかということが、まだ今の段階では始まっておりません。
○国務大臣(中山太郎君) 率直に言ったらどうかと、こういう委員のお尋ねでございますが、私先ほどから率直に申し上げているわけです。  それで、農家というものはヨーロッパであれ相当な数の農民がおりまして、この間私が十二月にガット・ウルグアイに参りましたときは物すごいデモが起こって投...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ODAをイスラエルに行うという考えは、現在持っておりません。
○国務大臣(中山太郎君) 私もこのWIDの報告書を読ませていただきまして、発展途上国における女性の生活環境というものが相当すさまじい問題だということはよく理解をいたしました。そういう意味で、今委員から御指摘のこのような援助における女性への配慮というもの、そういうものをやるための人...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 子供たちに対するODAの適用ということはこれから考えていかなければならない一つの大きなテーマだと思いますけれども、日本は国際機関に、女性と子供に関する国連等のマルチの国際機関に相当な金額の拠出をしている。  私はこのWIDの報告書を読んでみても、乳幼児...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員の御指摘並びにWIDの報告書の持つ価値というものは、私それなりによく認識をいたしております。  問題は、援助を受ける相手国があるわけでございまして、相手国政府にもそのようなことを日本政府の意思としてこれからは十分伝えるように努力をいたしたい。私はこ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今通産省からお答えをいたしましたような方策を具体的に実施するように、外務省としては政府と十分協議をしてまいりたいと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 御趣旨を踏まえて、今後勤務時間等について十分配慮いたしてまいりたいと思います。
○国務大臣(中山太郎君) ODAにつきましては、国会を初め、「我が国の政府開発援助」といったような白書等も国民に広く出版させていただいておりまして、できるだけ公開性、透明性を大きくしていくということが大事だと思っております。
○国務大臣(中山太郎君) ODAの実施につきま しては、対外関係の運営そのものに当たるため、外交一元化の見地から外務省が中心となって関係各省庁と協議の上調整をして相手国と協議をする、このような実施体制をとっております。
○国務大臣(中山太郎君) 先ほど大蔵省からも御答弁がありましたが、実際ODA運用に当たりましては大蔵と外務とで大体シェアの九〇%を占めているということでございまして、私どもはそういう意味では予算の確保あるいは執行について現状でも外交的には余り大きな問題がない、そういうことで外務省...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 明年理事国選挙がございますから、これに立候補するために各国に今支持の要請をいたしている最中でございまして、非常にいい環境になりつつあると私は感じております。  それから、将来の憲章改正の問題、これはいろんな国から要請が出ておるということを聞いておりまし...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) イスラエルに対して日本は今日までどのような態度をとってきたかということは、一つはパレスチナの、占領しているガザ及びジョルダン川西岸地域からの撤退、これをイスラエルに要請をしております。パレスチナに対してはイスラエルの国家としての存立を認める。一方ではパレ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 我々の国家が外交方針として大きく転換したという意味合いではないということを明確に申し上げておきたいと思います。  ただ、中東の地域における平和を確立していくためには日本政府としていかなることができるのかということを考えましたときに、やはりこの地域の中で...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本政府といたしましては、国連決議の二百四十二を踏まえて、パレスチナ占領地域からのイスラエル軍の撤退ということがかねての主張でございます。
○国務大臣(中山太郎君) 今、近ア局長が御答弁申し上げましたように、政府の考え方は従来と変わっておりません。中東の和平の回復のために国際会議を開くということについては、我々としてはかねてからの考え方を一貫して言っている、こういうことでございます。
○国務大臣(中山太郎君) 米国にしても、中東の和平については和平が構築されることを期待していると私どもは思いますし、その和平の構築のためにパレスチナ占領地からのイスラエル軍の撤退ということがやはり重要な要素になってくる。私どもはかねてその主張どおり、今後もそういう考え方で進めてい...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本政府としても、中東の恒久的な和平の実現のために主張すべきことは主張してまいります。
○国務大臣(中山太郎君) 今回の日米首脳会談につきましては、私は、総理も現在の日本の考え方というものを十分、テタテートという二人だけの会談では主張しているという認識を持っております。それはどういうことをこの会談で言ったかということは具体的に申し上げるわけにいきませんけれども、最近...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 当日日米首脳会談に同席しておりました松浦北米局長がおりますから、北米局長からお答えをさせていただきます。
○国務大臣(中山太郎君) 中国式にいえば、熱烈歓迎ということでございました。
○国務大臣(中山太郎君) 対ソ関係という問題は、中国は対ソ関係を今いい状況に維持したいという意思が強いという認識を受けております。また、日本に対しては、中国を孤立させない、天安門事件以来日本政府がとり続けてきた対中政策等を大変高く評価しているということでございます。
○国務大臣(中山太郎君) 日本政府はこのクルド人避難民のために、先回の湾岸戦争のときにUNDROに拠出しました三千八百万ドルの資金のうち約千七百万ドルが未使用になって残っておったわけです。それについて、その中から一千万ドル、緊急にクルド人の難民のために振り向けるということを政府と...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 政府と与党自民党との間に考え方のずれはございませんから、そういう意味で、幹事長が今回おかわりになっても従来の方針というものは変わらないというふうに御理解をいただきたいと思います。
○国務大臣(中山太郎君) ソ連政府の外交責任はどこにあるかといえば、それはソ連邦のいわゆる政府にあると。言えばゴルバチョフ大統領を中心としたソ連邦の外務大臣、これが外交の窓口であるという御理解をいただきたいと思います。  しかし、この間ベススメルトヌイフ外相が来られた場合にはや...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 経済構造自身が非常に悪いということが一つでありましょう。もう一つは、累積債務のいわゆる返済が停滞している。ペルーは二十二億ドル支払いが延滞しているわけでございまして、そういうことで手元に新しい資金が入ってこない。ここにペルーの経済再建の、またペルーに並ぶ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 南米の各国では、かねてからいわゆる軍人の政権が非常に多かったと思います。ここ三年ぐらい前から非常に民主化が進んできて、いわゆるこの新しい経済体制に入っていこうという努力が各国で見られるような傾向が強くなってきたということから考えますと、私どもはその南米が...全文を見る
04月09日第120回国会 参議院 本会議 第16号
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○国務大臣(中山太郎君) ただいまの御決議に対して、所信を申し述べます。  政府といたしましては、ただいま採択された御決議の趣旨を十分に体しまして、今月予定されますゴルバチョフ大統領の訪日を通じ、北方領土問題の解決と日ソ平和条約の締結のため、全力を傾注しつつ一層強力にソ連との交...全文を見る
04月10日第120回国会 参議院 予算委員会 第18号
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○国務大臣(中山太郎君) 今の国連安保理の常任理事国がまとめました和平案なるものも、カンボジアの四派にそれぞれ提示をされております。しかし、この四派の中で現在のヘン・サムリン政権のフン・セン首相が主宰する政府は、このままをのむことについて一つの不安を感じております。それは、いわゆ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) アメリカが批判をしておるというようなお話でございますけれども、我々はアジアの国家として、昨年の六月にカンボジア四派を東京に招いて、タイの政府と一緒にこの和平のための協力をするということをやっておりまして、こういう四派とのつながりを現在日本政府も持っており...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 先般の國弘委員の御質問に対しましてお答えいたしました私どもの考え方といたしまして、政府としては平和のための協力として国連の平和維持活動に対する協力を従来行ってきましたけれども、これからは、国際の平和と安全が脅かされようとしている事態に対して早い段階での安...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本国の憲法は、武力による威嚇または武力の行使によって国際紛争を解決する手段を選ばない、こういうことが原則でございますが、一九五六年に締結された日ソ共同宣言の中にもそのような考え方が文章として明示をされております。また、日本とアメリカとの安全保障条約にも...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 北米局長から答弁をさせていただきます。
○国務大臣(中山太郎君) そのようなことは申しておりません。我々日本政府といたしましては、今回のこの湾岸戦争に見られる中近東地域に対するP5の国々からの武器供与が実に八五%に達しているということで、我々は、日本の技術力をもってしては相当近代化の水準の高い兵器を生産する能力を持って...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 核兵器、化学兵器あるいはミサイル等の大量破壊兵器を含め通常兵器に至りましても、日本政府としてはやはり公開性、透明性を高めていくことがこれからの国際社会に必要である。そういうこと国際の武器移転の透明性の確保、届け出制を充実させていくという考え方を強化してい...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本の武器輸入につきましては、日本の防衛と安全保障の観点から中期防衛計画に基づいて整備をしているわけでございますが、今日我々の国が兵器の輸入をやっておるということ自身は、もしこれを日本の安全のために自国の生産で補うとすればもっとコストの高いものになってく...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今局長が申しましたように、現在訳文自身をまだつくっておりませんので、まだここで訳文を提出するという状況ではございません。
○国務大臣(中山太郎君) 委員御要求の資料につきましては、なるべく詳細な骨子を出させていただきます。
○国務大臣(中山太郎君) 今日まで日本政府は、中国の改革・開放というものがどのような方向で天安門事件以来進んでいくのかということをずっと注目をしてまいりました。中国はある意味で相当努力をしてきた、そういう点を我々は見ております。そういう中で海部内閣としては、中国孤立化政策を日本が...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 現在のソ連はゴルバチョフ大統領の指導のもとでペレストロイカの推進をやっているという中でございますが、御案内のようにグラスノスチという新しい政策のもとで民族運動がどんどんと広がっていく。それにつれて連邦からの共和国の独立問題が出てくる。こういったような内政...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 現在まだ具体的に申し上げる段階でございませんけれども、大きな考え方として、一つは二国間の問題、もう一つはアジア・太平洋の安全保障問題が出てくるだろうと思います。それと、国際情勢全般にわたるいろいろな協議、こういったような三つの大きな考え方があるのではない...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 一般に、新聞に出ておることが全部すべてそのまま実現するということではございませんで、両国間の政府ではいろいろと具体的に実務的に考えていることがございますから、まだ公表申し上げる段階にございません。
○国務大臣(中山太郎君) 先ほども申し上げましたように、新聞報道と我々外交担当者が直接やることとは相当違っている場合もございます。領土問題を突破口として、日ソのこの関係を拡大していくという考え方でこれから鋭意外交努力をしなければならないと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) ソ連政府のいわゆるアジア・太平洋外交政策というものは、かねてウラジオストク演説とかクラスノヤルスク演説とかでございますけれども、ソビエトから見てアジア・太平洋の安全保障というものは、ソ連の政府にとっても国民にとっても一つの大きな考え方であろうと思います。...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) この問題は既に日ソ外相協議の中で日本政府の考え方を披瀝して、ソ連外相もこれに理解を示して、この条項は既にもう古いものだ、こういうことに相なっております。そういう中で、改めてここで議題に供することももう必要はなかろう。ソ連政府の意思は十分私は理解しておりま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) サウジ政府から日本政府に対してまだ正式に要請は来ておりません。
○国務大臣(中山太郎君) 委員お尋ねの件につきましては、日本政府としては、日本国内にそのような専門家がおられるということが明確になればこれを派遣するという考えでございます。
○国務大臣(中山太郎君) この問題をめぐるIAEAの協議が行われるということになりますれば、日本政府としては積極的に参加をして問題の解決に努力をいたしたいと思っております。
○国務大臣(中山太郎君) サダム・フセイン大統領があのような隣国を武力で併合するという突如として起こった事件に対応するといったようなことで、外務省は、人質問題を含めて、国家自身が外国人を全部人質にとるといったような経験は実は戦後なかったわけであります。そのような中で、この人質の解...全文を見る
04月12日第120回国会 衆議院 外務委員会 第9号
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○中山国務大臣 ただいま議題となりました所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国とバングラデシュ人民共和国との間の条約の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  政府は、バングラデシュとの間で租税条約を締結するため、バング...全文を見る
○中山国務大臣 まずバングラデシュにおける選挙監視の問題等につきまして、この報告書を拝見しましたけれども、大変効果があったと思っておりますし、このような活動をこれからも続けて拡張してまいりたい、このように考えております。  また、各国における現地投資を行う会社がその地域のために...全文を見る
○中山国務大臣 第二次世界大戦後設置されたIMFが今日まで四十五年間の歴史をたどってきた、そういう中で、日本政府はかつては極めて低い立場にございましたけれども、国の経済力の発展とともにこの国際金融機関に対する出資の金額が非常に高くなってきた。我々の日本国が経済国家として極めて国際...全文を見る
○中山国務大臣 ソ連からまだ正式な参加申請がなされておらない状況でございまして、申請が行われたという段階において、加盟条件が満たされているかどうかということの審査が行われるという手順が待っているわけでございますが、日本国としては、ソ連の申請があって審査が行われるということについて...全文を見る
○中山国務大臣 日ソ間の民間貿易は往復三十億ドルずつ輸出輸入ございますから、フィンランド、西ドイツあるいはイタリー、フランス、日本といったところが大体トップランクにいるわけでございます。そういう中でソ連がIMFに加盟するといったようなことも、これからソ連政府が自国の通貨の国際的な...全文を見る
○中山国務大臣 国連憲章における旧敵国条項の廃止に関しまして、先般の日米外相会談で私からベーカー長官に要請をいたしました。アメリカ政府は、日本政府の要請を理解して協力をするということでございます。なお、このアメリカが協力をするということを言ってくれた大事な点は、ほかの憲章全部さわ...全文を見る
○中山国務大臣 発展途上国における累積債務問題というものは、相当大きな国際的な金融上の問題になっています。私の認識では、債務残高が全体で一兆二千九百億ドルぐらいになるのではないか。そういうことを考えますと、この足腰を強くして経済的な自立を図っていくという協力のあり方というものは一...全文を見る
○中山国務大臣 世界の累積債務が先ほど申し上げましたように一兆二千億ドルぐらいございます。その中で中南米の累積債務の総額は四千二百二十二億ドルに上っておりまして、こういうことから考えますと、中南米のこれらの累積債務の解消のための経済協力あるいは金融協力というものはやはり世界の発展...全文を見る
○中山国務大臣 一般的、全般的に見まして発展途上国の累積債務が一兆二千九百億ドルあるいは三千億ぐらいのところに来ているのじゃないかと思いますが、問題は、先進国から途上国に対して流す資金よりも途上国から先進国側に返済する金額の方が大きいということで、逆流現象が起こっておる、この問題...全文を見る
○中山国務大臣 日ソの間における長年の懸案でございますこの領土問題を解決して平和条約を締結する、こういう一つの目的がございましたが、戦後四十五年間、一時は一九五六年の日ソ共同宣言で歯舞、色丹は平和条約時に返還するという宣言がされ、また一九六〇年になりますと、この共同宣言のその条項...全文を見る
○中山国務大臣 新聞の報道に関しましてはコメントする立場にございませんが、我々のいろいろな協議する問題は、日ソ間に横たわる領土問題を含めたあらゆる問題が議論されるだろうと考えております。
○中山国務大臣 委員も御指摘のように、昨年のサミット以降、世界銀行、IMFあるいはEBRD等の四機関の合同の調査ミッションがソ連に出まして、その調査報告が後日出てきたわけでございますが、それによりますと、ソ連に対する金融支援というものは大して効果がないという章が一つ立っておりまし...全文を見る
○中山国務大臣 その件に関しましては、昨年の九月に来日されたシェワルナゼ外相と私との外相協議におきましても、ソ連の経済における軍需産業の占める問題、この点については我が方から指摘をいたしました。
○中山国務大臣 さきにお触れになりましたシベリア抑留者の問題は、これは戦争が終わってから六十万人近い人たちがソ連に連れていかれた。そういう中で六万人近い人が亡くなられた、また、生きて帰れた人も大変厳しい強制労働の中で苦難の日々を送りながら、数年の労役に服して日本に帰ってこられた。...全文を見る
○中山国務大臣 この北方四島の持つ国際的な位置というものは一体どういうものかというお尋ねでございましたが、当然ながら安全保障の上で、単に日本の国家が持つ安全保障上の問題だけではなしに、北太平洋における安全保障の一つの島嶼であるという考え方に立って、日米安全保障条約というものが現存...全文を見る
○中山国務大臣 第二次世界大戦後の米ソの対立が始まって以来、ヨーロッパにおきましては御案内のように、冷戦が終わるという時代を迎え、ヨーロッパの安全保障も考え方が各国で協議をされ、また同意を見つつあるという今日の姿でありますけれども、アジアにおける日本とソ連の間の領土問題という問題...全文を見る
○中山国務大臣 ドイツにおいては一九七〇年代既に国境線の確定が独ソの間で完結を見ている、そういう中で、昨年の十一月の東西ドイツの統一ということが実現してきた。ここで、まだ国境線の確定していない北方の地域において今回の会談を通じて問題が解決をされるということになりますと、アジア・太...全文を見る
○中山国務大臣 シェワルナゼ外相とベススメルトヌイフ外相との考え方、日ソにおける交渉の考え方というものは変わっておらないという認識を持っております。
○中山国務大臣 単なる意見交換でございます。
○中山国務大臣 近くゴルバチョフ大統領が訪日をされて領土問題を中心に日ソの交渉が行われるということを話し合ったわけであります。
○中山国務大臣 中国側から日本の北方領土問題については理解と同情をしているというお話がございました。私の方から、従来中国政府は日本の立場を支持をしてきていただいていると感謝していると申し上げました。
○中山国務大臣 現在中国とソ連との関係は良好である、そういう認識の上に立って近く中国の江沢民さんがソ連へ公式に訪問されるという関係の中にあると思います。
○中山国務大臣 昨年始まりました政策企画協議は、日ソ双方ともこの内容も価値があるものという認識を持っておりまして、さらにもう一度今年この会議を開いて、その次の段階から次の新しい取り組みについて日ソ間で協議をしようという考え方に立って現在それを進めているところでございます。
○中山国務大臣 日本政府といたしましては、かねてから一貫して北方領土における駐留ソ連軍の撤退を要求し続けてきておるわけでございまして、これからもそのようなことは機会あるごとに主張してまいりたいと考えております。
○中山国務大臣 政府は、湾岸紛争の際に起こりました避難民流出に備えて、初動計画として要請された三千八百万ドル、UNDROに拠金をしておりましたが、想像したほどの避難民が出なかったということで、千七百万ドルの余剰が出ておったわけでございます。その中で、国連に対しましてもUNDROに...全文を見る
○中山国務大臣 よく事実を調査いたしまして、原則論に基づいてアメリカ側に話をいたしたいと考えております。
○中山国務大臣 ペルシャ湾におきまして多くの機雷が浮遊していること、またドイツ等の諸国が人道上の理由及び国際航行の安全確保の観点からペルシャ湾海域への掃海艇の派遣を決定していることは我が政府もよく承知をいたしております。日本といたしましては、諸外国の船舶及び日本の船舶及び船員の安...全文を見る
○中山国務大臣 政府といたしましては、状況を調査してどのようにこの地域の機雷の排除ができるか。それが、最も多くこの地域を運航しておるのは日本船舶が多いわけでございまして、船員組合からも要請が出ていることでもございますし、現在どのような対応をするかについて鋭意検討している段階でござ...全文を見る
○中山国務大臣 米ソの首脳会談の問題が一つございます。これは、二月に予定されていたものがSTARTの交渉が少しおくれておりまして、ことしの上半期の終わりごろに米ソの首脳会談が持たれると我々は予測をいたしております。  なお、アジア・太平洋の安全保障についてはアメリカも重大な関...全文を見る
○中山国務大臣 国連加盟問題につきましては、現在南北の首脳間で交渉が持たれているという現状の中で、我々はこの問題は南北の首脳間で協議をされ、解決をされることが最も望ましいというふうに考えております。国連総会の秋までの間にこの南北の両政府間でどのような協議が行われますか、日本政府と...全文を見る
○中山国務大臣 この韓国の国連単独加盟の問題につきましては、まだ各国とも最終的に態度を決定していないという判断をいたしておりますが、各国とも朝鮮半島の両政府がどう動くか、こういうことを現在注目をしているものと考えております。
○中山国務大臣 私どもは、この第二次世界大戦の中において行われたヤルタ会談等において領土の拡大を求めないという考え方がございましたが、そういう点から考えますと、この戦争が終わってから一方的に不法占領したこの北方領土というものの返還は、我が国の古来の領土について当然の我々の権利とし...全文を見る
○中山国務大臣 本件につきましては、かねてから行われております日ソ外相会談におきまして日本政府の考え方を相手方に強く主張をいたしております。
○中山国務大臣 政府といたしましては、国会の御決議に基づきまして、我々は国会の御決議を尊重しながら、四島一括返還という従来の方針に何らの変化はございません。
○中山国務大臣 ペルシャ湾には現在千以上の機雷が埋設されていると我々は聞いておりまして、この機雷の状況は、現在あらゆる関係先から情報の入手に努めております。  委員も御指摘のように、この地域を航行する船舶は極めて多く、その中には日本の船舶が極めて多数を占めている。こういった中で...全文を見る
○中山国務大臣 掃海艇の派遣の問題につきましては、各界でいろいろな御意見があることは政府もよく認識をいたしております。また、能力の点から考えましても、日本の海上自衛隊の掃海能力というものは世界の五つの指の中に入る能力を持っていることも事実でございます。  しかし、今日までのいろ...全文を見る
○中山国務大臣 実は、ペルシャ湾における掃海においては、いわゆる戦争状態が国際的にもう完全になくなったということが確認されることが極めて重大であるという考え方が一つはございます。つまり、安保理における停戦の決議がイラク政府によって十分受諾されて受け入れられるということも一つの大き...全文を見る
○中山国務大臣 委員かねてから御指摘の点、国家のために、あるいは公益のために働いてそこで殉職をされる方々に対する国家のいわゆる救済制度というものに差があるということでは相ならないと思っておりまして、そういう点も踏まえて政府は十分これから真剣に検討して早急に結論を出さなければならな...全文を見る
○中山国務大臣 今お示しのように、日本政府の考え方というものはまず主権の確認ということから始まるのであろうと私は考えております。この首脳会談は、恐らく両国の関係の抜本的な改革のために首脳間でのいろいろなやりとりがあろうかと思いますが、政府としては今私が申し上げたように四島の主権を...全文を見る
○中山国務大臣 このクルドの難民問題はただいま我が国内におきましても大きな関心を持たれておる問題でございますし、政府としましては、資金の提供というのみならず、人的貢献をせなければならないということで既に出発もさせましたが、難民の状態がさらに激化するということであれば積極的に支援を...全文を見る
04月22日第120回国会 参議院 決算委員会 第2号
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○国務大臣(中山太郎君) 先般、福田先生を初め委員も一緒にバングラデシュの選挙の監視に御出張いただきまして、私どもは、大変有意義な監視活動をやっていただいたということを高く評価をいたしております。  なお、現在まで日本は、このような選挙監視活動というものについて積極的な行動は、...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ネパールにおきまして、昨年来の民主化の進む中で、今委員お示しのように、五月十二日に約三十年ぶりで総選挙が行われることに相なりました。関係NGOを母体とした国際選挙監視団受け入れのための準備が進められておりまして、我が国を含む各国に対して同視察団への参加の...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) NGOの方々の活動が、相手国で大変高く評価を受けているということも事実でございまして、そのような実態を踏まえまして、外務省が昨年に引き続き今年は二億八千万円の予算を御審議いただき、御承認をいただいたわけでございます。  こういう形で、今後ともNGOの活...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今回のクルド人の避難民に対する対策といたしまして、現在まで医療チームを総計十八名出しております。そのうちには医師四名、看護士九名、あと調整員等で構成をされております。この医療チームは、各国政府から派遣した中では日本のチームが一番早く現地に到着をしておりま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) クルド人難民対策という看板をかけろという委員の御指摘、それがまた対外的にも大きな広報になるんじゃないかと。十分御意見を踏まえながら、これからやってまいりたいと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) NGOの組織というものは、これは元来が政府と関係なく民間団体が、民間の方々が自主的にやるというのがNGOの本質でございますから、本来は政府と無関係であるべき立場であることが原則だろうと思いますけれども、さはさりながら、こういうふうな気持ちを持った方々が行...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 御指摘のナルマダの問題は、現地でもいろいろと問題がございます。政府といたしましては、現地の事情を十分調査して判断をいたしたいと、慎重な姿勢をとっているわけでございます。
04月23日第120回国会 衆議院 本会議 第25号
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○国務大臣(中山太郎君) 岩田議員にお答えをいたします。  有害廃棄物の越境移動及びその処分の管理に関するバーゼル条約は、有害廃棄物の国境を越える移動を管理、規制するために作成された条約であり、我が国としては、地球環境保護のための国際制度づくりの必要性に照らし、本条約の重要性を...全文を見る
04月23日第120回国会 参議院 外務委員会 第6号
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○国務大臣(中山太郎君) ただいま議題となりました所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国とバングラデシュ人民共和国との間の条約の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  政府は、バングラデシュとの間で租税条約を締結するた...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今次訪日は、日露、日ソ間の歴史始まって以来初のソ連元首の訪日であり、国民を挙げてゴルバチョフ大統領を歓迎したところであります。また、同時に大統領の滞在は、予定を三回超過した六回の首脳会談における日ソ二国間関係の根本にかかわる極めて率直で徹底した話し合いの...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今回のゴルバチョフ大統領の訪日、またその訪日は日露、日ソの間の歴史が始まって以来初めてのソ連元首の訪問であるということで極めて重要な意義を持っていると思います。しかし二国の間には、御案内のように、平和条約の締結がいまだされておらず、その障害となっている領...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員御指摘のとおりでございまして、領土問題というものは両国の主権に関する重要な問題でございますから、しっかりと腰を据えて交渉することが極めて重要であると認識をいたしております。  一方、共同声明の中にも見られますように、日ソ間のいろいろな各レベルでの意...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 昨日、UNHCRの緒方高等弁務官が来られましていろいろとお話を承りました。トルコ国境では非常に急峻な山岳地帯があって、そこにクルド避難民が集まっているという状態。一方またイランにおいては、国境の中にクルドの難民が入ってきておる。いずれにしても悲惨な状態で...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私、モスクワで一時間五十分会談をやらせていただきましたし、また今回合計十三時間ぐらいの会談に立ち会っております。  やりとりはゴルバチョフ大統領と海部総理との二人で行われたわけでありますけれども、その間ずっと第三回を除いては全部私は同席をいたしておりま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本の憲法でも報道の自由ということは認められております。ただ、お尋ねの問題点、つまりビザなしで入域した場合ということは、現在領土問題をめぐって二国間での交渉が継続されている渦中でございまして、閣議了解でこの地域に入らないのが好ましいということを申し合わせ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 報道の自由は憲法によって保障されているというのが原則であります。そういう原則に立って、この領土問題は未解決ということから今日までいろいろな経過がございましたけれども、今回のソ連側のこの共同声明に盛られた文言に照らして、我々の考え方は、外務省としては今後従...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 閣議了解の点につきましてこれを取り消せというような御意見もございますけれども、この問題、今申し上げましたように、国内諸官庁との意見の整理をいたしましてその上で判断をさせていただきたいと思います。
○国務大臣(中山太郎君) ビザなしで入域するということにつきましては具体的に条約的な問題でございますので、法制上の問題から御答弁をさせていただきたいと思います。
○国務大臣(中山太郎君) 私は確信しております。
○国務大臣(中山太郎君) 私は、簡単にと言われるが、委員長、お許しをいただいて、大事なことでございますから。  我が国は、国際紛争を解決するための手段として、武力による威嚇または武力の行使によってそういうことはやらないということが原則でございます。私は外務大臣として、今回のただ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 立っております。
○国務大臣(中山太郎君) 国会の御審議ということも、当然のことながら、私は決定がされてない時点で審議が行われているという状況ではないかと思います。決定をする前に、国民を代表される国会を構成される政党の代表者の方々に政府としてこのような問題について意見の交換を行う、あるいは了解を求...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私の認識といたしましては、国際的な紛争を解決するための方策として、いわゆる武力の威嚇あるいは武力の行使というものは一切行うことは相ならないということが原則として我々国民の意識の中にあると思います。そういう原則を踏まえて、この掃海作業というものが国際貢献に...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) PKOとこの掃海艇の派遣問題というものは非常に似た問題でございますけれども、PKOそのものについては自民、公明、民社の三党合意の覚書に基づいて引き続き御協議をいただいている案件でございます。そういうことで、私どもはこの三党の間で御協議をいただくことが国家...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本政府としては、国際的な貢献がなし得るものという考え方のもとに立って現在検討いたしておる段階でございまして、これを実施するという段階に当たりましてはその目的が完遂されるということが考えられなければならない重大な案件であると考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 今回の問題につきましては、船舶がもしペルシャ湾に出航するということになりますれば、当然直接に行けるわけではございません。いろんな国の港に寄港をしてそして補給をしながら行かないと、船足が短いわけでありますから、そのような各国との了承のもとにこのような国際的...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今回の日ソ首脳会談において十五項目にわたるいろいろな協定もできまして、これからはこの協定書に基づいて日ソ間での新しい関係を発展させていくということにつきまして、できるだけ近い機会に日ソの外相会談を持ってさらなる進展を図るために協議をいたしたいと考えており...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 政経不可分、無原則な政経分離は行わないという考え方で基本的な政府の方針は堅持してまいりますけれども、このような国際情勢全般、またソ連における政治情勢の激動期に当たるわけでございまして、私ども日本政府といたしましては、担当の部局も含めて、外相レベルまで含め...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今後の日ソの交渉におきます領土の返還問題については、委員御指摘のように、領土不拡大の原則というものがあるわけですから、これについては我が方は従来どおりの考え方で、ヤルタ会談、ヤルタ協定に関する考え方というものは今日なおそれが生きているという考え方で臨みた...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ソ連政府の指導者の立場がその後どう変わるかということを、現在日本の政府の外交を預かる者の立場としてここで明快に申し上げることは遠慮させていただきたいと思いますが、外交の継続性というものがございますから、指導者がかわりまして外交政策が大きな変化をするといっ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ただいまの御決議に対して所信を申し述べます。  政府といたしましては、イラクからのクルド人を中心とする大量の避難民の流出という事態に対し、人道的観点から既に資金、人、物資の面での支援を行ってきているところでありますが、ただいま採択された御決議の趣旨を十...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) まさに次の時代をつくる子供たちの教育というものは極めて大事なことは申すまでもありません。日本政府といたしましても、今までこの初等教育等についての施設及び器材の供与について協力をしてまいりましたが、先般ペルーのフジモリ大統領がお越しの節に二時間余りいろいろ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ユネスコに信託基金を出すという一つの方法がございます。この一つのプールされた基金で識字率を高めていくということも国際的にやっていく。そのほか二国間の援助につきましても、一般無償資金協力による小中学校の校舎の建設、また文化無償による教育器材の供与、また小規...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 事実でございます。ただし、クメール・ルージュの代表を特定の人物を指定されたことはございません。ただ、クメール・ルージュの代表をピョンヤンで日本の代表と会わせるだけのことは自分がやりましょうと、こういうお約束はいただきました。
○国務大臣(中山太郎君) 日程がセットされれば必ず実行したいと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 外務省の幹部を予定しております。
○国務大臣(中山太郎君) 先ほど谷野局長がお答え申し上げましたように、具体的な和平会議というものは恐らくパリの閣僚会議で行われると思いますけれども、そこには国連の事務次長が一昨年私が参りましたときも来ておりましたし、インドネシアのジャカルタでの会合等も国連からの事務次長が参加をい...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今回の日ソ共同声明の精神を十分踏まえて、私ども早急にこの問題に結論を出して前向きに対処したいと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 地政学的にもあるいは民族学的にも宗教的にも、生活水準のレベルが非常に低いという点でも、ヨーロッパと比べてみて、ヨーロッパにおけるCSCEのような考え方でアジアで五大国のいわゆる安全保障の会議を開くという考え方については私はまだ時期尚早ではないかと。現実に...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員も御案内のように、今までなかなかアジア・太平洋の外相が一緒に集まるということはなかったのですね。ASEAN拡大外相会議あるいはASEAN外相会議というものがございますし、アジア・太平洋経済協力閣僚会議というものもございますけれども、なかなか韓国も含め...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 企業のいわゆる国境を越えたいろいろな活動がさらに活発になっていくという認識を我々は持っておりますが、税制とそれから外交との関係、これを今後十分注意してやってまいりたい、このように考えております。例えばECの統合などがこれから一つの大きな参考になっていくの...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 途上国全体の累積債務が一兆三千億ドルぐらいに上っていると思います。そして、北のいわゆる先進国と途上国との資金の流れを見ると、新しい融資よりもむしろ元利の償還の金額の方がオーバーしている、つまりショートしている状態になっていると思います。  そういうこと...全文を見る
04月24日第120回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第8号
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○中山国務大臣 今回のゴルバチョフ大統領の訪日に関しまして総括して申し上げれば、我々が期待した結果ではなかったということは率直に言えると思います。一方、従来我々が国会の決議も尊重しながら交渉に当たってきた一貫したいわゆる領土返還運動、四島一括返還という我々の考え方について、今まで...全文を見る
○中山国務大臣 今回の六回にわたる首脳会談は、それぞれの国益を代表して両国の首脳が激しく渡り合ったという言葉で表現してもおかしくないと思います。そういう中で、今後の日ソの外交、その基本であるべきものは領土問題を解決して平和条約を締結する、この従来の考え方には何らの変化もございませ...全文を見る
○中山国務大臣 今回の日ソの首脳会談というものは、日本とソ連とが隣国同士でありながら、日本の総理大臣というものは過去にソ連を公式に訪問したことがある、しかしソ連の最高指導者というものは日本を一度も訪問したこともない、こういった関係の中で、ソ連の大統領が日本を公式訪問されるというこ...全文を見る
○中山国務大臣 私は、一にかかってソ連邦の政府の考え方にかかっていると思います。
○中山国務大臣 今回のゴルバチョフ大統領の国会における演説あるいはいろいろなところでの御発言の中で、終戦の際に満州におられた日本の方々が多数捕虜となってシベリアに連れていかれて、長い年月、異国の地で労役に服してこられた。不幸にして六万人の方々が亡くなられたわけでございまして、私も...全文を見る
○中山国務大臣 委員も御指摘のように、この二百六十億ドルというような金額がひとり走りをしたということは全く解せない話でありまして、私は外交を預かる者として一切そのような相談にはあずかっておりません。そのために、ソ連の外相が訪日される前に記者会見を改めて持って、明確にこの点を公開し...全文を見る
○中山国務大臣 私が先般の記者会見で申し上げましたのは、無原則な経済協力を行わないというのが日本の原則でございます、ただし、私どもこれから隣国であるソ連との関係というものはよりよい方向に改善していく努力をしなければならない、それは即平和条約を締結する、それには領土問題を解決すると...全文を見る
○中山国務大臣 さようでございます。
○中山国務大臣 日本政府といたしましては、明年が沖縄返還の二十周年の記念の年に当たるものでございますから、我々の領土が本土に復帰したということで政府として、政府主催になりますかあるいは民間との共催になりますかはわかりませんが、ひとつ立派な、記念すべき年にふさわしい行事を行いたい、...全文を見る
○中山国務大臣 私は沖縄開発庁長官をしておりましたので、沖縄にやはり国際交流センターをつくるべきだということで、あれはたしか鈴木内閣のときにJICAと協力をして現在の沖縄の国際交流センターを建設したわけでございます。おかげで大変好評をいただいておりまして、あれを活用していくという...全文を見る
○中山国務大臣 沖縄におきます基地の縮小返還の問題、この問題は県民の方々も重大な関心をお持ちのことと私もよく存じておりまして、これの整理統合については日米合同委員会でいろいろとやっておりますけれども、整理のつくものから逐次旧地主に対して返還していくということが好ましい、またそうあ...全文を見る
○中山国務大臣 いずれにいたしましても、沖縄返還二十周年の記念事業は、政府が東京でやるものとあわせて地元の沖縄でも当然行っていただくものと考えております。沖縄の県民の方々の戦後の長い御苦労というものは私どもよく理解をいたしておりますし、今日の繁栄した沖縄というものを記念して、さら...全文を見る
○中山国務大臣 今回の日ソ首脳会談におきます共同声明の作成、また十五に及ぶ協定の署名等につきまして、私どもは、我々の四島一括返還といった国民の念願である歯舞、色丹、国後、択捉の島名が入ったということは一つの大きな領土問題における前進ではなかったかと思っております。これからさらに努...全文を見る
04月24日第120回国会 衆議院 外務委員会 第11号
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○中山国務大臣 まず、日ソの首脳会談について御報告を申し上げます。  今次の訪日は、日露、日ソ間の歴史始まって以来初のソ連元首の訪日でありまして、国民を挙げてゴルバチョフ大統領を歓迎したところでございます。また、同時に大統領の滞在は、予定を三回超過した六回の首脳会談における日ソ...全文を見る
○中山国務大臣 ただいま議題となりました故李方子女史(英親王妃)に由来する服飾等の譲渡に関する日本国政府と大韓民国政府との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  政府は、日本国と大韓民国との間の友好関係及び諸分野における協力関係の発展に...全文を見る
○中山国務大臣 今回のゴルバチョフ大統領の来日に伴う日ソ首脳会談は、国民の間に領土問題の解決に対する大きな期待があったことは否めない事実だろうと思います。しかし、会談そのものにつきまして率直に申し上げるとすれば、一九五六年の日ソ共同宣言によって、平和条約が締結後に歯舞、色丹を渡す...全文を見る
○中山国務大臣 第二次世界大戦の終結後、六十万人近い人たちがシベリアの荒野で捕虜となった生活、その労役に服する中で、六万人近い方が亡くなられたということは、我々日本人の心の中に長くとどまって残るものでありまして、この国民感情が払拭されるというか、ソ連側がもう少し日本人の心というも...全文を見る
○中山国務大臣 自叙伝を三冊読んだということではございませんが、李方子さんは私がおりました大阪にもお住まいになったことがございます。そのお人柄等もよく存じ上げております。
○中山国務大臣 今アジア局長が御答弁申し上げましたが、私も同じような考えで、先般の日中外相会談あるいは日ソ外相会談においても、この核の国際査察ということがアジア及び日本にとって極めて重要な問題であるということを申しておりまして、これが解決されなければこの日朝問題というものはなかな...全文を見る
○中山国務大臣 明日日韓の外相会談を開催することを予定いたしておりますが、日本政府の考え方といたしましては、まず韓国側の考え方をよく聞いた上で日本政府の対応を決めるべきであると考えておりますけれども、基本的に申し上げれば、南北の首脳間で国連加盟問題についてはよく協議をされることが...全文を見る
○中山国務大臣 一九五六年の日ソ共同宣言というものは国際条約上から見ても、両国でこれの批准が行われているということでございますから、このいわゆる共同宣言自体の有効性というものは、国際的な法律上から見ても十分あるというふうに私は認識をいたしております。  そのような観点から、歯舞...全文を見る
○中山国務大臣 この小沢・ゴルバチョフ会談というものは、いろいろと会談が行われる前に、今委員からお示しのように何百億ドル単位の話が載っておりました。私ども政府といたしましては、このような金額にかかわることは一切相談に乗っていないということを私はべススメルトヌイフ外相との外相会談の...全文を見る
○中山国務大臣 一年前に日ソの首脳会談が行われておったら変わっておったかもわからない、それは変わっておったかもわかりません。過去を今振り返ってどうかということを現時点で申すわけにはまいりませんが、少なくてもソ連の政治事情というものは今日の状態とは全然違った条件にあったと思います。
○中山国務大臣 戦略が違ったと申しますか、問題は国境の画定が時間的に極めて大きな差があったと思います。ドイツとの間では、一九七〇年代ドイツは国境を既に画定した上でソ連との外交関係を強化していった、日本の問題は、領土問題がまだ国境線が画定されていないという状況の中で推移してきたとい...全文を見る
○中山国務大臣 ドイツと日本との戦後のいわゆる対ソ外交の違いというものは明確に存在していると思います。
○中山国務大臣 私は、率直に申し上げてソ連の関心はアジア・太平洋よりもヨーロッパにずっと向かっていたと思います。従来の過去二度にわたる世界大戦はすべてヨーロッパが大きな一つの震源地になっているということから考えると、ヨーロッパの平和を構築するためには、ヘルシンキ会議以来ヨーロッパ...全文を見る
○中山国務大臣 反省という言葉をそのまま使わせていただくわけにはまいらないと思いますけれども、日本の対ソ外交というものは、御案内のように、米ソの対決が続いた一九六〇年代、七〇年代からずっと日米安保というものは我々の安全保障上存在しているわけですから、この問題が一九五六年の日ソ共同...全文を見る
○中山国務大臣 今委員がお示しのこの四つの問題点、民族問題を解決していくこと、これは率直に申し上げてソ連の内政問題でございまして、日本がこれにいわゆる政治的に影響を及ぼすということは不可能だと思います。  もう一つは、四島住民の説得、これは四島の住民との交流が盛んになるというこ...全文を見る
○中山国務大臣 この日米中ソ印という考え方については、私はまだ時期尚早であるという考え方を持っておりますけれども、日米ソの問題について、まず第一に米ソの緊張緩和、近く首脳会談が再開されるというふうに聞いておりますけれども、この大国同士の話し合いというものが進展をするという中で、私...全文を見る
○中山国務大臣 私は率直に申し上げて、日ソの間でも協議をする場合に、いわゆる国際問題を議論するときには、北朝鮮の問題、韓国の問題、中国の問題、アメリカの問題、いろいろと日ソ間でも話し合いが行われておりますし、日米の場合でもそのようなことを絶えず外相レベルでも協議をいたしております...全文を見る
○中山国務大臣 日ソの間には既に政策企画協議というものが発足をいたしておりまして、ソ連側も日本側もこの会議の重要性と価値を十分認識をいたしております。今年の後半に第二回を開くことになっております。その段階になりまして日ソで協議をして、さらにそれを拡大していくかどうかということにつ...全文を見る
○中山国務大臣 政策企画協議の第二回の会合が今年後半という時期を指定しましたけれども、時期を後半という指定は、この際訂正をさせておいていただきたいと思います。引き続き協議をすること自身は日ソ間で合意が行われております。
○中山国務大臣 具体的な日時をまだ決定しておるわけではございませんけれども、次に日ソ間の外相協議を持ちたいというふうに今話をしております。
○中山国務大臣 日ソ外相協議において首脳間の協議をいつ設定するか決定をいたすと考えております。
○中山国務大臣 時期といたしましては、この夏を一応考えております。あくまでも予定でございますけれども、そのような時間帯ではどうかというふうな考え方を持っております。  課題は何かということになりますと、今回のいわゆる首脳会談において協議されたいろいろな問題点、また協定についての...全文を見る
○中山国務大臣 今までソ連は石油の輸出国でございましたが、輸入国に転落をする時期が近づいてきている、こういうことで、昨日実はIEAの事務局長が来られまして、六月上旬に開かれるIEAの会議の中身についていろいろと協議を事前にいたしました。その中には、ソ連の石油問題、ヨーロッパのエネ...全文を見る
○中山国務大臣 六月の初旬に開かれますIEAで、この問題についても関係国と一緒にいろいろと協議をいたしたい、このように考えております。
○中山国務大臣 クルドの難民につきましては、委員も御指摘のように緒方高等弁務官が来られて、私もお話をさせていただき、日本政府としても早急に追加支援を決定するということをお伝えしております。  なお、掃海艇の派遣問題については、何しろ足の短い船でございますから、派遣をするというこ...全文を見る
○中山国務大臣 この掃海艇派遣問題につきましては、外務大臣としては、まず戦争状態がないということが原則でなければならない。そういうことで、湾岸周辺地域における戦闘は国連の安保理の決議によって終戦宣言が行われたということで、戦争にかかわらないということが一つ確立をされているというふ...全文を見る
○中山国務大臣 公海上はもちろんのこと、相手国の政府の要請あるいは了解があればその地域の掃海も行い得るものと考えております。
○中山国務大臣 相手国政府の了解がなければ行わないということであります。
○中山国務大臣 派遣自身がまだ正式に安全保障会議を通して閣議等で決定をいたしておりません現段階で申し上げることは差し控えさせていただきますが、一連の所要の手続が終了しました時点でこの寄港地先というものは当然国民の皆様方にもお知らせをしなければならないと考えております。
○中山国務大臣 今回の日ソ首脳会談の六回の会談のうち、私は五回同席をいたしましたが、両首脳ともなかなか激しいやりとりがございました。殊に国益あるいは国の主権に関することでございますから、双方とも譲らぬ一線があったわけでございますけれども、共同声明を出すということで双方が合意をする...全文を見る
○中山国務大臣 今委員のお話のように、日ソは隣国でございます。こういう隣の国同士の交流を盛んにしていく、こういうことは極めて重要でございまして、私が今考えておりましたことだけでも、昨年の九月にソ連の外務大臣とニューヨークで会って、またアジア外相会議にも私がソ連の外相をお招きしたわ...全文を見る
○中山国務大臣 日本政府といたしましては、この南北の両政府の話し合いを通じて平和的な統一が成立することを、一日も早く実現することを祈念しておりますが、この統一が実現するまでの過渡期の措置として南北の国連加盟を朝鮮半島の緊張緩和に貢献するような形で実現することが好ましいという考え方...全文を見る
○中山国務大臣 無原則な政経分離はいたさないというのが基本でございますが、交渉の過程でいろいろな問題が出きたときはケース・バイ・ケースで考えることも必要だと考えております。
○中山国務大臣 今回のゴルバチョフ大統領の訪日を機に、私どもは首脳間の六回にわたる会談を行った。そのほか日本の社会が持つ実情、そういったものも大統領の夫人が実際に町を歩かれてごらんになり、また私も一緒に新幹線に乗って京都まで行って、いろいろと日本の実際の姿というものをごらんいただ...全文を見る
○中山国務大臣 既に竹下内閣総理大臣また海部内閣総理大臣が述べておりますように、過去の朝鮮半島における日本の行為というものが朝鮮の人々に大きな被害を与え、苦しみを与えたということは、私どももよく認識をいたしております。
04月24日第120回国会 参議院 本会議 第21号
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○国務大臣(中山太郎君) 喜岡議員にお答え申し上げます。  御指摘のとおり、ソ連における民主化、自由化、市場経済導入等のペレストロイカの推進は、ソ連のみならず世界全体の平和と安定に資するものと認識をいたしております。また、我が国は日ソ関係に関して、北方領土問題を解決して平和条約...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 猪熊議員にお答えを申し上げます。  既に今後の日ソ交渉の基本姿勢につきましては総理から御答弁がございましたが、政府といたしましては、北方領土問題につきましては、四島の返還を求める我が国の立場は不変でございまして、この一日も早い実現のために強力に交渉して...全文を見る
04月25日第120回国会 衆議院 外務委員会 第12号
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○中山国務大臣 国内法の整備にしばらく時間がかかっておりまして、鋭意この問題の解決に努力をしている最中でございます。その点御理解をいただきたいと思います。
○中山国務大臣 今回の掃海艇派遣は、湾岸戦争後の平和回復のための目的ということが一つ、それから国際的に航行の安全を確保するということが一つの大きな条件でございまして、そういうことで、韓国政府もその点を理解するということでございました。実は、けさ八時から日韓外相会談をやっておりまし...全文を見る
○中山国務大臣 今回限りかどうかというお尋ねでございますが、今先生からはマラッカ海峡の問題を具体的に挙げられましたが、いろいろな事態が起こった場合に、やはり安全保障会議あるいは閣議等で十分議論をして、そのケース、ケースで対応することが必要でありますけれども、基本的な原則としては、...全文を見る
○中山国務大臣 含まれておりません。
○中山国務大臣 先ほど申し上げましたように、平和であるということ、戦争状態でないということ、それから、そこを航行する船舶に危険がある、あるいはまた、周辺国がその掃海作業に反対をしないというような、いろいろな各種の条件が整備されている場合に限られるものというふうに理解しております。
○中山国務大臣 この寄港地の相手国と了解ができれば直ちに公表するというのは、私の基本的な考え方でございます。
○中山国務大臣 本日中に相手国とさらに折衝いたしまして、了解を取りつける考えでございます。
○中山国務大臣 国際法の問題になりますので、条約局長から御答弁させていただきます。
○中山国務大臣 昨日の安保会議におきましていろいろと議論がされましたが、内容は公表させていただくわけにはまいりませんけれども、今般派遣されます自衛隊員の手当及び補償につきましては、できる限りの配慮をするのが政府の方針ということでございます。詳細は防衛庁にて大蔵省と協議をいたしてお...全文を見る
○中山国務大臣 さようでございます。
04月25日第120回国会 衆議院 本会議 第26号
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○国務大臣(中山太郎君) 上原議員にお答え申し上げます。  まず第一に、機雷除去が国際的に共通の利益につながるとするならば、なぜ国連または国連安保理がこのことについて協議し、またこの対策を講じようとしないのかということでございますが、国連安全保障理事会は、停戦促進を目的とした決...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 山口議員にお答えを申し上げます。  イラクにより敷設された機雷がペルシャ湾北西部に多数残存をしておりまして、これらがこの海域における我が方のタンカーを含む船舶の航行の重大な障害と現在なっております。  各国の掃海部隊は、各海域で掃海作業を実施中であり...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 東中議員にお答えを申し上げます。  湾岸地域は既に正式停戦が成立をし、平和が回復した状況にございます。また、ペルシャ湾には湾岸危機の間にイラクにより敷設された機雷が多数残存し、これらが重大なこの海域の船舶の障害となっております。このような状況を踏まえ、...全文を見る
04月25日第120回国会 参議院 外務委員会 第7号
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○国務大臣(中山太郎君) ただいま議題となりました故李方子女史(英親王妃)に由来する服飾等の譲渡に関する日本国政府と大韓民国政府との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  政府は、日本国と大韓民国との間の友好関係及び諸分野における協力関...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 李方子女史は、日本と朝鮮半島の人たちとの心のつながりというものを考えてこのような国際結婚というか結婚が行われたと私は思っておりますけれども、私が存じ上げている李王殿下というのは、ちょうど私が小学校のころに大阪の第四師団の師団長としてお越しでございました。...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 昨年の盧泰愚大統領の訪日までの日韓関係というものは、なるほど両国の指導者の間に何かわだかまりといったものがまだあったと思います。けさも午前八時から日韓外相会談をやってまいりましたけれども、今日の日本と韓国の間は極めて友好的な関係が構築されていると思います...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 本年二月に東京においてアジア・太平洋地域の麻薬対策会議が行われました。この会議で東京宣言が採択をされまして、麻薬調整センターを設置するということになったわけでございます。この麻薬調整センターの設置予定の国連国際薬物統制機構及び関係国によって同センターの設...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) けさの日韓外相会談で韓国の国連加盟問題が討議されました。この問題に対して日本政府としては、南北の両政府が話し合いをして、そして国連加盟問題の決着をつける、これがもう一番好ましい形であると。しかし、北の方が今日までの姿勢というものをなかなか譲らないというよ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私は、まだなかなかこの問題は結論が出るのには相当ないろいろの問題が出てくるだろうと。それは常任理事国がどのような態度をとるか、そういう拒否権を行使する国々がどのような態度をとるのかなということで、私どもはこれからの動きというものをよく注目をしておかなけれ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) まず実務的なことを政府委員から答弁させます。
○国務大臣(中山太郎君) 今政府委員がお答え申し上げましたように、実際にケシを栽培している山岳の少数民族のところに現実に行ってきた人の話を外務省の職員が聞いておりますけれども、本当に命がけでないとそこへは入れない。そういったようなところでなかなか簡単に代替作物の作付を教えるという...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) これは一国だけで成功できるものでもございませんので、各国と協議、協力しながら、生産国に対する対策あるいは流通の問題あるいは消費国における麻薬の防止運動、こういったものに日本政府としてはできるだけの努力をいたしたい、このように考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 日本におきまして最近コカイン等が増加しつつある、本質的には覚せい剤が極めて一般市民層に浸透しつつあるということに重大な懸念を持っておりまして、政府としては、関係各省庁協力しながら全力を挙げて対策をいたしたいと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 李方子女史のこの遺品を韓国へお渡しするということについて韓国に大変評価していただいておりますので、今後ますます日韓の関係が改善されるように努力をいたしたいと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 委員が御指摘のような歪曲といったようなものではないと私は思っております。
○国務大臣(中山太郎君) 自衛隊法第三条は、自衛隊の本来の任務として我が国の防衛と公共の秩序の維持を規定するものでありまして、一方、自衛隊法九十九条の機雷等の除去及び処理は同条の規定により与えられた海上自衛隊の権限であり、第三条と第九十九条を結びつけて論じるのは適当ではないと存じ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 中国の新華社の電報がそのように言っているということは私は直接存じませんけれども、委員のお話によるとそういう通信があると。  私、けさの日韓外相会談で韓国側にこの一連の経過を説明いたしましたら、韓国は平和目的というものは明確であるのでこれは理解する、こう...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今回のような、国連の安全保障理事会の決議等によって平和回復のための行動がとられた後、さらに停戦が確定しておるということで、戦争状態はもうないといったような場合には派遣をすることが今回行われるということで、一つの先例となり得る、このように考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 日本の政府としてこのような決定をいたした原点は、戦争に参加するものではないということと、国際的に危険性がある機雷等を除去することは国際社会のために貢献ができるということの二つがあろうかと思います。  私は、素直に申し上げて、今回のことで日本の憲法及び法...全文を見る
04月26日第120回国会 衆議院 安全保障特別委員会 第6号
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○中山国務大臣 衆議院安全保障特別委員会の開催に当たりまして、我が国の安全保障について所信を申し述べたいと思います。  安全保障に万全を期することは、国家の独立と繁栄を維持し、国民の生命財産を守るために必要不可欠な条件であり、外交の基本的課題であります。私は、我が国の安全保障政...全文を見る
○中山国務大臣 今回の湾岸戦争に見られるような地域紛争の対応について、我々が経験いたしましたこの経験から得たものは、地域紛争が発生する前にその緊張の情報をいかに国連が中心となって収集するか、それを関係国に伝達するかという予防外交というものが非常に重要であるということをこの戦争を通...全文を見る
○中山国務大臣 ペルシャ湾にはイラクが敷設いたしました機雷が既に千二百個あったと報告されております。現在、そのうち六百個余りが既に処理されたと報告を聞いておりますが、それらの処理に当たっては、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ等の掃海艇が活躍してきたという実態があろうかと思いま...全文を見る
○中山国務大臣 核拡散防止条約の未加盟国への加盟の働きかけ、またこの条約に関する義務の実施につきまして、これをやる国家、やっている国家、やらない国家、こういうものにつきましてODAを適用するかどうかということは、政府がODAを決定する際に重要な要素として我々がこれを検討するという...全文を見る
○中山国務大臣 この国連のPKOにどのような形で参加をしていくかということは、国際社会における我が国の評価というものがおのずからそれによっても一定の検討をされる一つの座標軸になろうと考えております。  御案内のようにPKOの中には、今も委員御指摘のように平和維持軍、停戦監視団、...全文を見る
○中山国務大臣 ソ連のアジア・太平洋地域における軍備・軍縮の問題についてはゴルバチョフ大統領から触れられたことはございますけれども、大統領の訪日に先立って日本を訪問されたべススメルトヌイフ外相と私との外相会談では、日本としてソ連のアジア地域における軍事力の問題については、海上艦艇...全文を見る
○中山国務大臣 今回の我が国の掃海艇派遣の問題とアジアの各国の反応はどうかというお尋ねでございますが、一部の国を除いてほとんどの国々は、日本の、平和目的のために戦争状態のない地域に掃海作業を行うための出動である、またこれは国際社会への貢献として十分評価できるものという認識を各国が...全文を見る
○中山国務大臣 日米関係というものは日本外交の基軸である、そして我が国にとりましては、やはり世界で最強の国家が日本との安全保障条約の締結国である、こういうことによって我が国の国民の生命、財産の安全、これが我が国の防衛力と相まって維持されてきたということは、紛れもない事実でございま...全文を見る
○中山国務大臣 ソ連は我々の国の隣国でございます。この隣国の国家元首というものが戦後四十五年間、日本をいまだ訪問をされていなかったという状況の中で、今回ゴルバチョフ大統領が日本を訪問された。この意義は、日ソ関係のこれからの発展にとって極めて重要な一つのターニングポイントになるとい...全文を見る
○中山国務大臣 まだ正式に米国政府からコメントを私あてにいただいているわけではございませんが、アメリカの政府筋の考え方として、今回の訪日というものは領土問題について一定の進展があったというふうな認識を持っていると聞いております。  一方、中国もこのゴルバチョフ大統領の訪日という...全文を見る
○中山国務大臣 そのとおりでございます。
○中山国務大臣 日本政府の考え方といたしましては、中、米、ソ、印、日、この五カ国のいわゆる安全保障の会議を持つという考え方、これについては特に日本政府としてコメントをするということは差し控えさしていただきたいと思います。  きょうも冒頭この安全保障上の外務省としての見解を申し上...全文を見る
○中山国務大臣 環日本海をめぐる安全保障という問題は、極めて重要な問題であると認識をいたしております。今回のソ連側の提案もございま す。また一方では、カナダの前の外務大臣のクラーク外務大臣が言っておりますのは、北半球のアメリカ、日本、カナダ、ソ連、中国、ここらがここで朝鮮半島の...全文を見る
○中山国務大臣 この小沢前自民党幹事長の訪ソにつきまして、これはあくまでも党の幹事長という立場で行かれたものでございますから、政府として特にコメントを申し上げるわけにはまいらない、遠慮さしていただきたいと思いますが、この行かれた一つの目的は、ゴルバチョフ訪日を控えての日ソの話し合...全文を見る
○中山国務大臣 今回、日ソの首脳で六回にわたる議論が十三時間にわたって行われました。私もその間、五回同席をいたしておりますけれども、極めて激しいやりとりがございました。日本の主張またソ連の主張ございましたけれども、私はそこで、この共同声明案文が双方であのような文章で発表されるとい...全文を見る
○中山国務大臣 ソ連の国内法あるいは憲法に基づいて外交権は連邦政府が現在保持していると私どもは認識をいたしております。しかし、先般のべススメルトヌイフ外相との外相協議の際も、モスクワでもそうでございましたが、ロシア共和国の外務大臣が同席をいたしておりますし、今回のゴルバチョフ大統...全文を見る
○中山国務大臣 やはりこの日本を理解してもらうということが極めて重要でございまして、そういう意味では、一つは日本からの人間の往来、ソ連の人たちが日本へ来ることを多くするように我々は協力をする、こういうことが一つ原則としてあろうかと思います。そのほか、一般の日本の情報についてソ連の...全文を見る
○中山国務大臣 首脳会談で正式な議題として日ソの過去の問題について議論をされたことはなかったかと思いますが、雑談の中でいろいろな話が出ました。特に私は、ゴルバチョフ大統領が長崎のロシア人墓地を訪問されるということで同行いたしましたけれども、やはりそこには、むしろこの異国の地に果て...全文を見る
○中山国務大臣 歴史の事実として、そういうことがあったということはよく存じております。
○中山国務大臣 どういうふうな迷惑をかけたかということでお尋ねでございますが、歴史の事実としていろいろなことが過去にあったことは私はこれは率直に認めなければならない、しかし、双方にそういうことがあったということではないか。ただ、その国家間の意思によって例えば自分の命を失ったとかあ...全文を見る
○中山国務大臣 先ほど御引用になりました後藤田官房長官の国会での発言等も踏まえて、私どもはやはり北海道周辺にそのような方々がおられるということは十分認識をいたしております。
○中山国務大臣 今回の共同声明の中に今委員御指摘の項目が記載されております。これはその文章の中でソ連側が一方的に提案をされたという形になっておりまして、日本政府はまだ合意をしたというところには至っておりません。しかし極めて貴重な意見であるということでそのパラグラフが構成されている...全文を見る
○中山国務大臣 そのように御理解いただいて結構でございます。
○中山国務大臣 今回の共同声明の三パラグラフにございますけれども、「ソ連側は、」「この地域における共同の互恵的経済活動の開始」ということが文言として出ております。このソ連側の提案について日本政府はこれから政府間の事務レベル協議を持ちたい、このように考えておりまして、こういう提案の...全文を見る
○中山国務大臣 日本政府の考え方としては、削減ということは同意をいたしかねるということでございます。我々は、撤退ということが日本の政府としての基本的な考え方で交渉に臨んでおります。
○中山国務大臣 私は、もう一回申し上げますけれども、削減ではなしに撤退を求めているというのが日本政府の基本的な立場でございまして、今政府委員が答弁いたしましたのと全く同一でございます。日ソ首脳会談においても、海部総理からはそのような強い意思の表明がございました。
○中山国務大臣 我々は、ソ連のゴルバチョフ大統領のペレストロイカの正しい方向性を支持するということが政府の一貫した姿勢でございまして、そのためにこれまでもソ連の調査団等の受け入れもいたしてまいりましたし、政府はできるだけの協力をしてまいりました。また今回の日ソの共同声明に付随しま...全文を見る
○中山国務大臣 海外派兵でございません。
○中山国務大臣 出先の公館長を通しまして相手国政府に、日本政府の今回の掃海艇派遣の目的、またその規模あるいは構成人員等について事前に十分説明をいたしております。もちろんこのためには何が結局必要かというと、各国の過敏な、過剰な批判というものがないように、実態をよく説明することが必要...全文を見る
○中山国務大臣 率直に申し上げて、私が飛び歩くというわけには、国会の御都合もございましてなかなかこれはできない。これが外務大臣にとっては一番つらいことでございますが、私にかわって大使がその務めを果たすということでございまして、問題は、委員もよく御存じのように、掃海艇は足が短いもの...全文を見る
○中山国務大臣 事前に打診をいたしまして、関係する国々が大方理解を示してくれたという報告に事前に接しておりまして、それに基づきまして、派遣を決定する外務大臣としての判断の一つの大きな要素にいたしたということでございます。
○中山国務大臣 十分だったと思います。
○中山国務大臣 日本の主張としては入っているという確信を持っております。
○中山国務大臣 肯定的な要素として入っていると私どもは認識をいたしております。
○中山国務大臣 五六年の宣言というものが国際法に照らして明確に双方の国家で批准されているわけでございますから、私どもはこれについて疑義を持っておりませんし、今回の会談におきましても海部首相はその旨強く申し、このような文章になったわけでございます。
○中山国務大臣 これからも日本政府としては、今御指摘の点をさらに確認をし続けてまいりたいと考えております。
○中山国務大臣 この議論をめぐりましては、ソ連側からは政治論としてございました。日本側はあくまでも法律論でやり合ったわけでございまして、私どもといたしましては、国際法に照らして何ら日本の主張が間違っていないということで最後まで努力いたしたい、そういうふうに考えております。
○中山国務大臣 島を金で売るとか買うとかいったような雰囲気の話はございません。島を金で売るといったような感じの話はありません。
○中山国務大臣 会談ではそのような話はございません。
○中山国務大臣 領土問題の解決というものはなかなか簡単にいかないという認識を持っております。
○中山国務大臣 無原則な政経分離というわけにはまいりませんけれども、経済界が話し合ったという問題については、今後日ソ間でいろいろな問題、経済問題として検討することは可能であろうと考えております。
○中山国務大臣 大統領の訪日を機に、新しい日ソ関係というものを展開さそうという双方の意欲は十分ございます。
○中山国務大臣 無原則な政経分離ということはいたしませんけれども、いろいろの問題を双方が考えるということは当然あり得べきこと。問題は、民間がやられる場合に、ルーブルの兌換性の問題あるいは経済インフラの問題、こういう問題についてどのように考えられるかということは、ひとつ経済人同士で...全文を見る
○中山国務大臣 審議官の申しましたことが十分御理解いただけなかったのかもわかりませんが、率直に申し上げてアジア・太平洋の安全保障という問題について考え方が幾つかあると私は思います。一つは、日本政府が、今申しましたようなヨーロッパと違った局地的な問題を関係国がそれぞれ 協力しなが...全文を見る
○中山国務大臣 率直に申し上げて、アジア・太平洋の軍縮問題で一番中心になってくるのは米ソ、この米ソの二大国がSTARTの交渉がおくれて、恐らく六月の末か七月の初めに米ソの首脳会談が持たれると思いますけれども、この両大国がその開催に合意をしなければこの問題は解決しない。まずその大き...全文を見る
○中山国務大臣 あくまでもこれから各国の協議が調っていくように努力をすることが大切であると私は考えております。
○中山国務大臣 そういう事実は私自身ございません。
○中山国務大臣 ソ連自身が日米安保条約の存在は日ソのこれからの協議あるいは関係発展に悪い影響を与えるものではないというふうに明確に言っておりますから、私は太平洋の軍縮問題についても日米安保条約がそれへの障害になるとは考えておりません。
○中山国務大臣 いろいろ御激励をいただきまして、十分その御意思を我々も尊重の上で日本の外交を進めてまいりたいと考えております。
○中山国務大臣 外交的な見地から申し上げますと、この国、この地域からの原油の依存率の高い日本が、掃海能力を持ちながら、法律あるいは憲法という一つの大きな国の規則、そういうものの中でこれができ得るのにしなかったといったようなことは、国内的ではなしに国際的では、国際協力の観点から見ま...全文を見る
○中山国務大臣 戦争状態がないという前提が一 つあろうかと思います。また、平和目的のために掃海をするということが一つあろうかと思いますが、いずれにいたしましても、この九十九条の解釈をめぐっていろいろと御議論があるところでございますから、現在、国会におきまして各党間でPKOについ...全文を見る
○中山国務大臣 私は、そのようなことをもし自衛隊のほかの組織でやるといった場合に、少なくとも掃海艇には機雷を爆破する機関砲がついているわけでございますから、そういうふうな武器の取り扱いについての国の法律の規制を将来どうするのかということが一つ考えられると思います。もう一つは、常設...全文を見る
○中山国務大臣 安全保障上の議題といたしましては、我が国の国家としてのペルシャ湾における我が国船舶の航行の安全がどうかということが一番大きなテーマでございまして、続いて、その船舶及び船員たちが遭難をする場合に対する国家の責任というものはどうか、こういったようなことが主なる考え方の...全文を見る
○中山国務大臣 さきの第二次世界大戦の末期において、日ソ不可侵条約が締結された有効期間中に一方的に条約を破ったという国の姿勢として私は甚だ遺憾に思っておりますし、また一方では、その後に六十万近い人たちがシベリアに抑留をされて、長期間労役に服させて六万人の人間が亡くなった、また一方...全文を見る
○中山国務大臣 首脳間の会談におきまして、海部総理からは、その一連の、第二次世界大戦のヤルタ協定あるいはその前の大西洋憲章から終戦時あるいは終戦後のいわゆる不法占拠等についての日本政府の公式な見解を、厳しく伝えたということでございます。
○中山国務大臣 人道的にも国際法上も許しがたいことであるというふうな印象を持っております。
○中山国務大臣 G7等における首脳者間の話し合いの中には、ソ連は自国の経済再建をするためにはまずいろいろな国に対する軍事援助、これを早急に中止するべきである、そうして自国の経済の再建に当たるべきであるということが言われております。私どもも同じような考えを持っております。
○中山国務大臣 今お話しのようなことで、私が先にソ連に赴いて外相協議をやり、いろいろと問題点の協議をしなければならないと考えております。
○中山国務大臣 同感でございます。
○中山国務大臣 この湾岸の平和回復のために、日本は今まで汚染防除のための部隊といいますかチームも出しておりますし、クルドの難民の救援のためにも三チーム派遣をいたしましたし、資金的にも国連のUNHCRに対して拠出をいたしておりますが、これからも引き続きこの地域の安定のために政治的に...全文を見る
04月26日第120回国会 参議院 本会議 第22号
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○国務大臣(中山太郎君) 高井議員にお答えを申し上げます。  ペルシャ湾に日本船舶が現在どの程度航行しているのかというお尋ねでございましたが、この三月以降、ペルシャ湾には毎日平均十五隻程度の日本の船舶が就航していると承知をしております。  また第二のお尋ねは、日本のタンカーが...全文を見る
05月08日第120回国会 衆議院 外務委員会 第13号
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○中山国務大臣 去る四月十二日に当委員会におきまして、上原委員より、沖縄の米軍車両に関して地位協定違反があるのではないかとの御質問がありました点につきましては、当方といたしましては調査をいたしておりますが、委員の問題提起については米側に伝え、話し合ってみたいと考えております。 ...全文を見る
05月15日第120回国会 衆議院 決算委員会 第6号
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○中山国務大臣 多くの明治以来の外務大臣の方々は、それぞれに立派な政治家としての信念を持ち、日本の外交に携わってきておられると私は考えておりますが、特に日本の歴史上経験のなかった、日本が無条件の敗戦を迎えたときに、日本の国家の再建、また国際社会への復帰のために大変な決断をされ、今...全文を見る
○中山国務大臣 日本は、四面海に囲まれた島国でございますし、そこに一億二千万を超える国民が生活をしなければならない。そのような島国の国家にとって食糧の確保ということは国民生活に欠くことのできない重要な基本的な考え方であろうと思います。そういう意味におきまして、今日、日本の穀物自給...全文を見る
○中山国務大臣 北方四島は、委員も御存じのとおり我が国の古来の領土でありまして、かつて我が国が武力によってこれを獲得したというような領土ではございません。そういう意味から、この領土を返還をしていただく、ソ連の一方的な不法占拠を一日も早く終わらせて四島を返還さす、そして日ソ間の新し...全文を見る
○中山国務大臣 この四島の一括返還という方針を堅持しながら今後ともソ連に対する外交を推進してまいりたい、このように考えております。
○中山国務大臣 開発途上国の中で特に経済協力をやります場合にも、この地球環境の保全問題というのは全人類の共通の課題だと私は認識をしております。焼き畑農業による熱帯雨林の減少、また地球温暖化の問題、いろいろ含めて、日本政府はこれからとにかく一九八九年から三年間で三千億円をこの地球環...全文を見る
○中山国務大臣 北川委員もかねて環境庁長官として日本の環境行政及び国際的な環境に対する協力に御尽力をいただいてきた大変な経験者でいらっしゃるわけでございまして、そういう意味から長官御在任中からもかねて途上国への環境分野の技術移転を促進するための国連環境計画の地球環境保全技術センタ...全文を見る
○中山国務大臣 御指摘の点は極めて重要な点でございまして、外務省の方と環境庁との間で人事の交流を行うべく目下協議中でございます。
○中山国務大臣 政府間の交渉でございますが、財務担当の大蔵大臣とブレイディ長官の間の協議が行われたわけであります。
○中山国務大臣 本件に関しましては、委員も御存じのように、内閣は一体でございますから、大蔵大臣が日本政府の代表としてアメリカの財政担当の財務長官と交渉するということでやったと思います。
○中山国務大臣 米政府が議会に対して要請をいたしておりますファストトラックの手続の権限延長は、十四日、上院財政委員会及び下院歳入委員会で審議の延長が支持がされ、本会議に送付されたと承知をいたしております。今後約一週間後に上院及び下院の本会議で表決に付されるの予定になっておりますが...全文を見る
○中山国務大臣 委員も、昨年のブラッセルにおいて、いろいろと私ども政府の出席をいたしました閣僚に対して御支援をいただいたことをこの機会に改めてお礼を申し上げておきたいと思います。  やはりこのガット、関税及び貿易の一般協定というものは、ガット・ウルグアイ・ラウンドという名称によ...全文を見る
○中山国務大臣 米及び稲作等の重要性にかんがみて、これを国内産で自給するという国会の御決議の御趣旨を十分踏まえて政府としては今後とも外交交渉をやってまいりたい、このように考えております。
○中山国務大臣 委員お説のとおりでございまして、在外公館もまだ十分全般的に拡充されていると申す段階ではございません。  海外御視察いただいたときにも公館等を御視察いただいておりますが、先般の湾岸危機によりますあの周辺国におります在外公館長からの報告を見ましても、ちょうど今中近東...全文を見る
○中山国務大臣 昨年のイラクのクウェート侵攻によりまして、安保理の決議六七八を受けて一月十五日の期限を前にしましてこの国際社会でイラクが安保理決議を受けるかどうかということが問題になりました。一月十七日に期限が切れまして多国籍軍が決議に従って武力行使に踏み切ったのを受けまして内閣...全文を見る
○中山国務大臣 これだけ日本が経済大国になってまいりますと、国際貢献をどうするかということについての考え方を政府としても国民の皆様方にも十分御理解をいただくようなことをきちっと決めるべきときにやってまいったという認識を私は持っております。  今、国連に対するいわゆる分担金、これ...全文を見る
○中山国務大臣 日本が経済大国になりましてODAを含めていろいろと国際協力をやっておる、そのような中で日本は国際社会から十分歓迎されていないのではないかという御趣旨の御質問かと承りました。  私どもは、ODAの実績では昨年ついに世界で第一の拠出国となっておりますし、ODAを通じ...全文を見る
○中山国務大臣 日本の外交におけるODAの占める位置というもの、これは委員も御指摘のように日本の外交の一つの大きな手段といいますか、相手国と協力をする一つのばねになっていることは、率直に申し上げて非常に効果があると思っております。そういう意味ではODAと日本の外交政策というものは...全文を見る
○中山国務大臣 今般の湾岸危機に対する日本の人的貢献というものが確かに委員おっしゃるようにいろいろと我々に教訓を与えました。それは、戦後、平和の中で生き続け、繁栄を続けた我々日本にとって、あのような侵略行為によって一国が併合されるというようなことに対して、その周辺 国の戦後のい...全文を見る
○中山国務大臣 今回のバングラデシュを襲いましたサイクロンによって十数万人の方々が亡くなられて、また多数の数えられないほどの被災民が出ている。そういうところに食糧、物資の輸送、また難民の移動、このようなことについてバングラデシュ政府から各国に対してヘリコプターの提供を要請されたわ...全文を見る
○中山国務大臣 御指摘のとおりだと思います。  私は率直に申し上げて、この国際緊急援助隊法が国会で御審議をいただき、法律となって成立されてから三年有半の日時が経過したわけでございますが、国際環境は大変変わってきた。しかも日本の国際協力を求める声は国際的に非常に強まっている。また...全文を見る
○中山国務大臣 委員も統計資料をもとにいろいろお話しいただいているわけでございまして、イラクに対する武器の輸出をやった国というものはいわゆる世界の大国、ソ連あるいはフランス、中国といったようなところが大方の輸出国であります。そういう中で、中東という地域、この地域は極めて激しい国家...全文を見る
○中山国務大臣 私は、率直に申し上げてこの地域に対する軍備管理、このようなことで各国の超大国がそれぞれ協力をすべきであるということを考え、話し合っております。この地域はこの地域のいわゆる各国の責任者がそれぞれ地域全体の平和と将来の安全保障のことを協議する、そのような判断の中でそれ...全文を見る
○中山国務大臣 先般の訪中をいたしました際に、銭其シン外相との外相会談において、そのようなことを中国に申しておりますし、先日訪日されました中国の貿易部長との会談においても、私が率直にその点を申し上げております。
○中山国務大臣 ソ連に対しても申しております。  アメリカに対しても、この地域の軍備管理というものの重要性を日本政府としては申しております。  ただし、申し上げておきたいことは、中国側の私に対する返事は次のようでございました。この地域への武器の輸出というものは、いわゆる安保理...全文を見る
○中山国務大臣 我々の考え方というものは何ら変化をいたしておりませんで、今月の末に京都で開かれます国連軍縮会議、これは日本の政府と国連との協力によって京都で百人ぐらいの海外からの出席者を入れて、ここで改めて国際社会におけるいわゆる軍備の削減・軍縮問題を日本政府がイニシアチブをとっ...全文を見る
○中山国務大臣 委員から日本政府としてサミットでどういうことを言うのかというお尋ねでございますが、私は実は一昨日イラクの片倉大使、今、日本に帰っておりますが、彼と二時間余り懇談をいたしました。つまりイラクのサダム・フセイン政権というものが今回の事件を契機にどうなっていくのか、ある...全文を見る
05月21日第120回国会 参議院 決算委員会 閉会後第1号
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○国務大臣(中山太郎君) 政府といたしましては、湾岸平和基金に対する累次の拠出はすべて円建てで行われておりまして、その意味ではそもそも円安による目減りというものは存在をいたしておりません。したがって、円安による目減り分を補てんすることも考えておりません。
○国務大臣(中山太郎君) 日本は、この国際社会に生きる国家として、各国から信頼をされ期待されるような国家になるべく外交を展開しておりますけれども、一方私どもは、同盟国としてのアメリカ、安全保障条約を結んでいるアメリカとの間には絶えず意見の交換をやりながら我々の国の安全を確保してい...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 日本政府といたしましては、北朝鮮との国交正常化のための交渉をいたします場合の政府の基本的な考え方といたしまして、朝鮮半島の平和と安定ということにこの日朝の交渉が貢献をできるという考え方が基本的にございます。  そのような中で、南北の政府間の首脳者の相互...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 国連加盟問題というものは数年来非常に大きな懸案になっておりますが、日本政府としては、同時加盟ということが最も好ましい、その件につきましても両国の政府間、首脳でいろいろと協議をされることがこの朝鮮半島の半島全体のためにも好ましいことであると考えております。
○国務大臣(中山太郎君) いわゆる日本人妻の方々が、在日朝鮮人の方の夫とともに北朝鮮に帰られてから既に三十年を経過しておるわけであります。これまで日本に里帰りされたこのような婦人は一人もおられないというところに、私どもが一つの大きな懸念といいますか、問題の重要性を認識しているわけ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 法律上は、この方々は日本の国籍を離脱されていないという法律上の解釈が存在しているわけでございますので、日本政府としてもそのような観点から、北朝鮮側はこれは既に北朝鮮の国籍を有している者という認識を持っておると思いますけれども、我々の方から見ると日本の国籍...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) この問題は、人権、人道上の大きな問題でございまして、政府といたしましては、この問題を解決するために最も効果的な方法がどういう方法があるかということにつきまして、閣議了解または閣議決定等も含めてどのような方法をとることが賢明であるか、留守家族の方々や関係議...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 先ほども御答弁申し上げましたが、この問題を解決するために、日本政府の明確な意思というものを明らかにするために、閣議決定あるいは閣議了解という方向でこの問題は検討してまいりたいと思います。  我々日本政府にとりましては、この方々の安否、どのような生活をし...全文を見る
05月22日第120回国会 参議院 決算委員会 閉会後第2号
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○国務大臣(中山太郎君) 委員がお話しのように、ODAの総額としては日本が世界一ということに相なりました。しかし、現在外務省が中心になって窓口を一本化してやっておりますが、専門的な分野に関する協力にりさましては関係各省庁の専門的な経験、ノーハウを生かしてやってきておりまして、その...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ODAの実施に当たりましては、今年政府は新しく各国におきます軍備の状態、武器の購入の状態等について四つの指針を明らかにしたわけでありますが、この指針を明示いたしましたことに早速反応が出てまいりまして、この四つの項目について最近バングラデシュ政府からの日本...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員御指摘のとおり、ODAが十分その目的を果たすための人が不足しているということは私もかねてから申し上げているとおりでございますが、先般、JICAの本部に参りましていろいろと実際仕事をしている人たちにも話を聞いてみますと、同様なことで、やはりどうしても金...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員も御案内のように、国際緊急援助隊法を六十二年、国会に外務省が提案させていただいて御審議をいただきました際にも、自衛隊をこれに使ったらどうかという御意見もございました。しかし当時、まだこの問題はその当時の問題ではない。この問題は将来議論をするべき問題で...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今委員から現地の状況を踏まえて、例えば人が来た場合にその人たちの宿舎の問題あるいは輸送の問題、現実的なお話をいただきまして私も大変参考になりました。  実は、私もこの問題を非常に、昨年のサウジアラビアにおける医療隊の派遣以来、日本の国際協力をどうするか...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私もこの実施体制を非常に関心を持って調べておりまして、外務省においては経協局の技術協力課、それはまあ一般の普通の案件をたくさん抱えておりまして、今臨時に緊急援助隊の仕事が飛び込んでくる、そういう中で、JICAにも先日参りまして現地の責任者と話をしましたけ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 国際緊急援助隊法というものは、その目的が自然災害ということが法律の大きな目的に挙げられているわけでございますから、その目的にかなった行動をやっていくように制度、設備を重視しなければならない、これはもう当然のことでございます。この中には、防衛庁は外れており...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 結論だけ申し上げるといたしましても、問題点が重要でございますから、少し明確に申し上げておかなければなりません。  それは組織的に、自然災害が起こったときに組織としてその混乱を防ぐ、救済するという能力を持った組織というものが、日本で一番すぐれているのは、...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 主として自然災害であります。
06月19日第120回国会 参議院 決算委員会 閉会後第7号
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○国務大臣(中山太郎君) 昨年の国会で私の方から、まず外務省の省内において評価のシステムを確立すべきであるということを御答弁申し上げて、その後直ちに省内にそのような組織を大蔵とも相談して設置をいたしたわけであります。  内部監査と外部監査というものについて委員から今御指摘がござ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員から外交における人間の不足という点を御指摘いただきましたが、私は率直に申し上げて、限界を超えている状態であると申し上げるのにはばかりません。  総務庁からのお話がございましたけれども、実態を知らないのではないかと思います。数字の上で二四%ふえたとか...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 戦争の結果、第二次世界大戦を通じていろんな国で悲惨なことが起こったわけであります。それぞれの国は、戦争の終了後に歴史的な記念館をつくって自国の国民にその戦禍のすさまじさを伝えたい、こういう考えでそれぞれの政府がそのようなことを行っていることは、私もよく認...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 委員お尋ねのこれからの地域の安定のためにさらに日本が必要な貢献がすることがあるということであれば、これは日本として協力をすることも必要であると考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 総理の御発言の趣旨は、第二次世界大戦という悲惨な戦争を体験した我々世代というものがやがて日本の社会から消えていく、そういったときに戦争を知らない世代の人たちが日本の過去の歴史また戦争の起こした悲惨さ、そういったものを普通のいわゆる義務教育の課程で認識をす...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 我が国の文教行政に対する考え方を総理が言われたわけでありまして、日本の内閣総理大臣が閣僚である文部大臣に自分の内閣としての考え方を示されたわけでありますから、文部大臣の意思に従って文部省当局はこの学校教育にそのようなことに積極的に当たっていただくべきであ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 次期通常国会にはお願いをいたしたいと考えております。
○国務大臣(中山太郎君) イランのイラク国境にございますクルドの難民キャンプは、委員も御存じだと思いますが、相当山岳地帯でございます。私どもが立っておっても吹き飛ばされそうな激しい風が吹いておるところにキャンプがありまして、そこに一万人以上の難民が本当に雨露をしのぐような生活をい...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) アジアではやはりベトナム難民、これが今香港では一日百人以上毎日ベトナムから到着して、香港政庁は大変な悲鳴を上げているというのが現実でございます。そういう観点もございまして、この間UNHCRの緒方代表を訪問して、ちょうど緒方さんはアフリカから帰ってこられた...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 先般イランを訪問しまして、政府関係者といろいろ協議をいたしました節に、委員御指摘のように、クウェートの油井の火災によりましてイランの環境が極めて厳しく汚染をされている。これに対して日本から調査団を六月中に派遣するということを先方政府に伝達をいたしておりま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ベトナムを訪問しました際に、ハノイの政府に対して、グエン・コ・タク外相に対して、日本政府としてはベトナム政府がカンボジア和平の一日も早い達成のためにヘン・サムリン政権に対する、何といいますか、和平への促進方を協力してもらいたいということをお願いいたしまし...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今中国の問題にお触れになりましたが、六月二十五日、今月二十五日に中国の銭其シン外交部長が日本を訪問されることになっておりまして、その際にカンボジア問題についていろいろと協議をいたしたい、このように考えております。
○国務大臣(中山太郎君) 私がパリの随行記者団との懇談で申しました考え方は、委員がお話のように、日本として経済規模に応じてどの程度の国際貢献をするべきかという大方の考え方というものを国民がいろいろとお考えいただいて、合意をある程度見ることが必要であるという考え方に基づいて発言をい...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 政府は、かねて国会の御決議の趣旨を十分踏まえて、米及び稲作の重要性にかんがみて、これらのものは国内産で自給するという方針を今日まで堅持をいたしております。総理もそのような考え方で対応してこられておると私は考えております。
○国務大臣(中山太郎君) この米軍施設、区域内におきます安全の管理の面につきましては、絶えず日米合同委員会等におきまして、安全確保のために十分配慮するように米側に要請をいたしておりまして、今後ともそのように十分配慮するように要請を続けてまいる、こういう考えでございます。
○国務大臣(中山太郎君) 先ほどもお答えを申し上げましたように、子供の権利条約につきましては次期通常国会には間違いなく御審議をお願いする、このように相なろうかと思います。
○国務大臣(中山太郎君) 現在まだいろいろと作業を進めている過程でございますので、留保案件につきましてこの時点で申し上げるということは御遠慮させていただきたいと思います。
○国務大臣(中山太郎君) 先般の本委員会におきます私の答弁は、同委員御指摘の閣議了解及び閣議決定等も含めて何が最も効果的な方法であるかについて、今後留守家族の方々や関係議員の先生方といった関係方面と相談をしながら検討していきたいという趣旨を申し上げたものでございますが、この問題は...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 御指摘のとおりでございまして、日本を訪問されました北朝鮮側の国際部長が私との会談におきまして、私の方からこの問題は人道的に日本国民が大変大きな関心を持っている、この解決について誠意ある態度をとってもらいたいということを申し上げましたところ、先方から日朝交...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 先ほど御答弁申し上げましたとおり、閣議了解あるいは閣議決定というようなことがいつの時点で最も効果的であるかということも、外交交渉とあわせて私どもはこの精神を生かしながら引き続き努力をしてまいる、こういうことでございます。
08月02日第120回国会 衆議院 外務委員会 第14号
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○中山国務大臣 本日は、最近のペルー情勢について申し述べます。  去る七月十二日、ペルー共和国の首都リマから北北西約八十キロに位置するワラル所在の野菜生産技術センターがテロリストに襲撃され、国際協力事業団から派遣されている日本人専門家三名が射殺されました。まことに悲しく、かつ非...全文を見る
○中山国務大臣 委員御指摘の点は、私は十分これから相手国政府に援助国として申し入れを行うべきだというふうに考えております。
○中山国務大臣 細部にわたりましては政府委員から御答弁申し上げますけれども、まず私は、今回の事件は国際協力の中でも人的貢献を行うということが強く求められている日本の立場として、今回のような発展途上国に協力をするために派遣された日本の方々が相手国で不慮の死を遂げられるといったような...全文を見る
○中山国務大臣 北方領土問題は我が国の主権に関する問題でございますから、我が国の考え方というものは、国会におけるたび重なる決議も十分我々認識しておりますし、一貫して北方領土の一括返還ということを今後とも主張してまいる考えであります。  御案内のように、一九六〇年以降、ソ連は領土...全文を見る
○中山国務大臣 今回の痛ましい事件につきまして、私ども政府としては、当然のことながらこのテロの情報あるいは捜査活動の権限を持っているペルー政府に対して、事態の真相を究明するために強く要請をいたし、またその事態が判明し次第、当委員会におきましても詳細に御報告をさせていただきたいと考...全文を見る
○中山国務大臣 委員の御指摘のとおり、私も全く外務大臣としては、日本の国際協力の中での経済協力の一環として人的貢献するわけでありますから、今回の不幸な事件は初めての事件でありますだけに、これが後々先例となるわけでございまして、私は外務省及びJICAに対しても、今回のこのまことに残...全文を見る
○中山国務大臣 再検討いたします。
○中山国務大臣 現在まで政府といたしましては、米国からそのようなことを相談を受けておることもございませんし、現在そのようなことは考えておりません。
○中山国務大臣 シアヌーク殿下を支援するという日本政府の考え方からいたしましても、シアヌーク殿下の外交日程、政治日程等も十分御意見を聞いた上で適当な機会にそのようなことを考えさせていただきたい、このように考えております。
○中山国務大臣 まだペルー側の政府の捜査当局からこの事件の背景について詳細の説明を受けておりませんので、ここで政府としての責任のあるお答えを申し上げるということは差し控えさせていただきたいと思いますけれども、現在のペルーの厳しい国家再建の中で、大統領は日系の大統領であられるという...全文を見る
○中山国務大臣 ペルーの経済再建のために日本だけがいわゆる帝国主義的にやっているということではございませんで、日本以外の先進国もこのペルーの経済再建、民生の安定に経済協力をやっているわけでございますから、その点はひとつ御理解をいただきたいと思いますし、どのような国が行っているかに...全文を見る
○中山国務大臣 海外で殉職をされた政府関係職員について過去に政府がお見舞いを差し上げたというケースがございまして、現在検討をいたしておるということでございます。
○中山国務大臣 制度としてそのようなものがあるということではございませんけれども、過去に、海外で働くボランティアを対象にした総理大臣の褒賞制度がございまして、そのようなことが適用できるかということで現在検討させていただいている段階でございます。
○中山国務大臣 沖縄は米軍が駐留しているから特別に繁栄をしているということではないということを私は明確に申し上げておきたいと思います。我々日本政府としては、第二次世界大戦中に沖縄県民が大変な戦闘の惨禍を受けられた。そういった中でこの沖縄の地域の方々が受けられたあの戦争の傷跡という...全文を見る
○中山国務大臣 今回の事件はまことに残念な事件でございます。海外における国際協力で初めての犠牲者が出ましたが、今回の犠牲になられた方々の御遺族に対するいわゆる遺族補償の問題、こういったような問題につきましては、現行制度はもちろんのこと、労災保険の適用も含めてできるだけのことをやら...全文を見る
○中山国務大臣 現在のこの日本の憲法のもとで、この国連を中心に日本が国際的な協力を集団的に行うといったような場合に、おのずから言い得ることは、憲法の枠内で物事を考えなければならないということが言い得ると思います。それでは憲法の枠内とは一体何かといえば、一方では憲法九条に書かれてお...全文を見る
○中山国務大臣 国際緊急援助隊法の改正につきましては、政府はこの来るべき臨時国会において提案できることも含めて検討をいたしておると申し上げたいと思います。
○中山国務大臣 ただいまの御決議に対し所信を申し述べます。  我が国の国際協力に従事する要員の安全確保は、国際協力推進の前提ともいうべき重要な問題であり、政府といたしましては、ただいま採択された御決議の趣旨を十分に尊重しまして、我が国の要員及び援助プロジェクトの安全対策について...全文を見る
08月08日第121回国会 参議院 本会議 第2号
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○国務大臣(中山太郎君) 浜本議員にお答えを申し上げます。  私が先般のASEAN拡大外相会議で示しました考えは、アジア、太平洋地域の友好国の間でお互いの安心感を高めるための政治対話を行っていこうという考えてあります。すなわち、我が国が今後この地域で大きな政治的役割を果たしてい...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 後藤議員にお答え申し上げます。  まず第一に、国際秩序を強化し、これを公正で安定なものとするために、国連の権威と機能を高め各国が積極的に協力をしていくことが重要であると考えております。我が国としては、我が国にふさわしい国際的責務を遂行するために、国連に...全文を見る
08月20日第121回国会 衆議院 予算委員会 第1号
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○中山国務大臣 現在のソ連の状況につきまして、概略御報告を申し上げたいと思います。  昨八月十九日、ソ連邦におきましては、ゴルバチョフ大統領は健康上の理由によりソ連邦大統領の職務を遂行することが不可能になったということに関連をして、ヤナーエフが十九日からソ連邦大統領の職務遂行を...全文を見る
○中山国務大臣 ソ連に対する経済協力、技術支援といった問題につきましては、今日のソ連のいわゆる政治状態、経済状態が大変な混乱を起こしている状況でございまして、政府としては慎重にこの事態の推移を見きわめなければならないと考えております。  一方、我々は、従来のペレストロイカの正し...全文を見る
○中山国務大臣 山花議員にお答えいたしますが、今総理がお答え申し上げましたように、事態は極めて政治的にも混乱状態にあると考えております。私どもは、情報を的確に把握するために、在ソ日本大使館を通じ、あるいはまた関係各国と協議をしながら、この実態の把握にさらに努めていく考えでございま...全文を見る
08月21日第121回国会 衆議院 予算委員会 第2号
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○中山国務大臣 山口議員お尋ねのソ連の現時点における状況につきましては、昨夜来急速に悪化をしております。モスクワにおきましては、ロシア共和国最高会議の建物の周辺にソ連軍部隊が集結をし、既に一部実力行使が行われている模様でございます。事態は一刻の猶予も許されない段階に来ておりまして...全文を見る
○中山国務大臣 山口委員のお尋ねでございますが、政府はどのような方法、つまり憲法、その国の憲法にのっとっていわゆる政権が交代したのかどうか、また、その新しい政権が全領土を実効支配しているかどうか、これが一つのポイントであります。もう一つは、その新しく登場してくる政府、行政の執行者...全文を見る
○中山国務大臣 中国とこの問題について直接意見の交換を行っているということはやっておりませんけれども、総理は、御案内のようにブッシュ大統領あるいはカナダのマルルーニー首相、あるいは昨晩はイギリスのメージャー首相と電話でいろいろと協議をいたしておりますし、コール首相ともきょう連絡を...全文を見る
○中山国務大臣 委員から御心配をかけておる御発言がございますけれども、日本の外務省としてはアジア周辺国も含めてあらゆる情報を集めて、情報調査局を中心に省を挙げてただいま鋭意分析をやっております。――もちろん閣僚レベルでもやりますけれども、とにかくこれだけの激しい激動がいたしておる...全文を見る
○中山国務大臣 日ソ関係は窓際的に処理をしているというお話でございますけれども――印象を受けるというお話でございますが、委員はもうせっかくよく御存じだと思います。一九五六年の日ソ共同宣言によって、我々は最恵国待遇をソビエト・ロシアに与えているわけであります。今ごろG7の国の中で、...全文を見る
○中山国務大臣 モスクワ時間で午前三時四分、在ソ大使館よりロシア共和国政府幹部に現状を電話にて照会をいたしましたところ、現在ロシア共和国政府建物周辺は小康状態が続いております。現時点で襲撃が発生する状況ではないという見通しが伝えられております。  なお、午前三時七分、大使館員が...全文を見る
○中山国務大臣 お許しをいただいて、その後のソ連の情報を御紹介したいと思います。  日本時間けさの十時、モスクワの午前四時に、ソ連・モスクワの大使館からは、私服を着たグループがロシア共和国政府建物中央口から入ろうとして、押し返された。ロシア共和国内部に私服を着た攻撃に気をつける...全文を見る
08月22日第121回国会 衆議院 予算委員会 第3号
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○中山国務大臣 昨夜来のモスクワにおきますクーデターの失敗と申しますか、この状況について、私は、やはり民主主義、自由というものを求めるソ連の国民が、エリツィン大統領を中心にこのクーデターの武力による弾圧、これに徹底的に抵抗する強い姿勢を示した、また国際世論はこれを支持したといった...全文を見る
○中山国務大臣 お許しをいただきまして、ソ連の状況を御報告申し上げたいと思います。  モスクワにあります日本大使館からの情報は、ゴルバチョフ大統領の動向として、大統領を乗せた飛行機は二十二日午前二時過ぎ、日本時間でけさの八時過ぎ、モスクワのブヌコボ空港に到着をいたしております。...全文を見る
○中山国務大臣 草川委員お尋ねの問題は、二つに整理してお答え申し上げたいと思います。一つは李恩恵の問題、もう一つはその他の一連の男女の失踪問題であります。  李恩恵の問題につきましては、同人が失踪中の日本人女性である可能性が極めて高いと警察当局が判断したことを踏まえまして、日朝...全文を見る
○中山国務大臣 先ほど御答弁申し上げましたように、副本政府の考え方として先ほど御答弁申し上げたとおりであります。  私は、北朝鮮と日本との国交の正常化、国交を開始するということでただいまいろいろ交渉をやっておりますけれども、基本的には朝鮮半島全体の安定、これが原則でありますし、...全文を見る
○中山国務大臣 従来、今年の一月あるいは三月、ゴルバチョフ大統領の来日のとき、すべての連邦政府のベススメルトヌイフ外相とロシア共和国外相は同席をいたして日本との交渉に、話し合いに応じております。そういうことで、連邦条約が成立をするといったような場合にでも、この共和国との話し合いと...全文を見る
○中山国務大臣 これからのソ連に対する経済協力と北方領土問題、これはこのG7の国の中で日本だけが持っている特別な条件であります。こういう条件の中で、私どもの政府の基本原則は、ペレストロイカの正しい方向性を支援するといったことが一つございます。もう一方、日本の個別の案件として、北方...全文を見る
08月23日第121回国会 参議院 予算委員会 第1号
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○国務大臣(中山太郎君) お答えを申し上げる前に、総理と私とは外交関係においては毎日情報の交換をいたし、相談をいたしておりますから、海部総理と私との考え方の間に差異はないということをまず冒頭に申し上げておきたいと思います。  私は、今、久保委員からお尋ねのような、これからのソ連...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) PKOの関連法案の作成状況につきましては、既に政府といたしましては中間報告を出しておりますし、さきの国会におきまして三党間で国際貢献に関する覚書ができておりまして、三党の幹部の方々には既に御説明を申し上げております。  なお、先般PKOのいわゆる派遣に...全文を見る
08月26日第121回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○国務大臣(中山太郎君) 今、総理からお答えになったことで私は尽きていると思います。
08月27日第121回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○国務大臣(中山太郎君) 昨年十月の海部総理の施政方針演説におきましても、政府といたしましては、朝鮮半島地域のすべての人々に対し、過去の一時期、我が国の行為により耐えがたい苦しみと悲しみを体験されたことについて、深い反省と遺憾の意を表明していることは御存じのとおりでございます。 ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) アジア局長から具体的に御説明を申し上げたいと思います。
○国務大臣(中山太郎君) 昨晩、私は委員会終了後に、来日中の韓国の外務次官と約四十分間会談をいたしましたが、政府間の関係は、韓国の外務省の次官のお言葉をかりれば、今日ほど日韓関係が円満にいっていることはないという御意見でございました。盧泰愚大統領の訪日、また海部総理の訪韓というこ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今、総理から御答弁申し上げましたように、政府としてはアジア各国に情報の提供あるいは意見の聴取をやっておりますが、御案内のように、日本は毎年ASEAN拡大外相会議というものに参加をしておりまして、私も昨年、今年と引き続いて出ましたけれども、この会合において...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) そのときの李長官の御発言が今議員がお話しのようなことであったかどうか。そのとおりだと私は思いますが、昨晩、私は韓国の外務省を代表する外務次官と四十分にわたって委員会終了後会談をいたしたわけであります。その会談において、韓国政府としては日韓間に現在政府間の...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) およそ国家と国家の外交というものは、その国民によって選ばれた政府間の正式な代表団による会議というものが合意をし、その合意された考え方が文書として両国の言葉で確認をされ署名をされて初めてこれが発効するのでございます。  そのような手続を両国ともに正式なル...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 第二次世界大戦におきまして日本国がアジア地域の方々に大変な御迷惑をかけたということは、過去にこの国会の委員会の席で総理が日本政府として公式に御意見を述べられていることはよく御理解をいただいているところであります。しかし、アジア地域にはまだその国の政情の不...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 政府間の問題は問題といたしまして、御指摘のように、確かに民衆の間に、例えば在韓の被爆者の方々への日本の協力問題が出ておりました。この問題も海部総理訪韓のときに大方の話し合いを私どもはつけたわけでありますし、また在サハリンの韓国人の母国訪問についても日本政...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 外務省といたしましては、国連総会あるいは国連の経済社会理事会等におきまして、障害者問題について積極的に今日まで討議に参加をしてまいりました。また、国連障害者十年の基金、これにつきましては日本政府として今日まで五十万ドル拠出をいたしておりますけれども、今年...全文を見る
08月30日第121回国会 衆議院 外務委員会 第2号
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○中山国務大臣 本日は、ソ連情勢と我が国の対応について申し述べます。  十九日発生をいたしましたソ連の政変は、ソ連国家、ソ連国民が真に民主主義、自由、人権尊重に立脚した民主主義国家の道を歩み続けるかを問う最大の試練でありました。  我が国は、事態に対する強い遺憾の念を表明する...全文を見る
○中山国務大臣 連邦条約案なるものが二十日に五カ国と署名がされるという一応の予定がございましたが、それがクーデターによって一挙に延長、延期されるという事態に相なっておることは御承知のとおりでございます。今お述べになりましたような点から、政府といたしましては、連邦の国境線にかかわる...全文を見る
○中山国務大臣 今委員からお話しのように、昨年来、都甲北海道大使を極東地域、サハリンもずっと訪問をさせて、いろいろと現地の指導者と意見の交換をさせておりますけれども、御指摘のように、極東地域あるいはサハリン地域におけるマスコミあるいはオピニオンリーダーの方々に日本の事情をよく御理...全文を見る
○中山国務大臣 政府は先日、バルト三国の独立声明について、これを支持するという政府声明を出したわけでございますが、九月一日から大阪におります新井大使、これを団長にしてバルト三国の政府をそれぞれ訪問する予定にいたしております。そういう中で私どもは、このミッションは一週間の予定で帰っ...全文を見る
○中山国務大臣 委員御案内のように、昨年のヒューストン・サミットではドイツ、フランス、それぞれソ連に対する金融支援を強く要請いたしましたけれども、私は率直に申し上げて日本は北方領土問題を抱えておりますし、ECの加盟国としての拘束もありません、そういうことで、この北方領土問題が解決...全文を見る
○中山国務大臣 先般来の日ソ外相会談あるいは首脳会談においても、ソ連側が戦後の日本の復興がこんなにうまくいっているということに対して、日本の持っている繁栄の秘密というのを、ノーハウを知りたいというのを私も直接伺っております。渡辺外務審議官がこの日曜日に東京へ帰ってまいります。ロン...全文を見る
○中山国務大臣 ソ連の経済復興プログラムといいますか、それはソ連側から先般御案内のようにパブロフの案とヤブリンスキーの案が出てきたわけでありますが、このいずれをとってみてもなかなか問題が多過ぎる、こういうことでこの案を下敷きにやるということはとても難しいだろうと私は思います。 ...全文を見る
○中山国務大臣 今委員お話しのように、食糧援助あるいは医薬品援助ということは、冬に向かっていくソ連に対しては当然必要だと思います。そういう中で、日本の善意というものがいかにソ連の国民の肌に直接触れることができるかということが一番大切なことでございまして、それには格段の注意を払って...全文を見る
○中山国務大臣 委員からそのような御意見をちょうだいして以降、通産大臣ともいろいろこれからの対ソの支援について、投資問題についての考え方、こういったものについては既に意見を交換いたしておりまして、できれば来週にでも、一応渡辺外務審議官が帰ってきた後で、私どもは関係各省と具体的な問...全文を見る
○中山国務大臣 今回のソ連のクーデターに対すも大衆の叫びというものは、私はソ連の領内における民主主義と人間の自由、こういったものが根強く生きているという印象を極めて深く受けました。そして、クーデターが失敗に終わる大きな役割を果たしたものは、やはり自由と民主主義を求める国民の声であ...全文を見る
○中山国務大臣 ゴルバチョフ大統領が進めてこられたペレストロイカ路線というものが既にソ連の国民の心の中に定着をしていたという委員の御指摘は、そのとおりだろうと私は思います。また、それのリーダーとしての評価は、ノーベル平和賞を受けられたゴルバチョフ大統領の栄光によって示されていると...全文を見る
○中山国務大臣 そのように考えてもちっともおかしくないと思っております。
○中山国務大臣 今回の政変に当たりまして、私はまず最初に次官初め幹部を集めて申したことがございます。それは、イラクの湾岸戦争の際に一体何が起こったか、それはやはり今日の情報化社会において映像がまともに国民の家庭の中に飛び込んでくる、しかもそれがあらゆる事件の実況放送を行う、こうい...全文を見る
○中山国務大臣 今回の措置で少し補足をさせていただくとすれば、総理はG7の国々とも直ちに電話での連絡をいたしておりますし、小和田外務次官とのラインでは各国の事務次官レベルとの連絡を直ちにいたしております。また、私からはECの議長国であるオランダのファンデンブロック外相とEC閣僚会...全文を見る
○中山国務大臣 共産党が解散をしたといった事態と、共産党員としておられた方々の中には極めて有能なテクノクラートもいるわけでございますから、そのような方々がかつての共産党員であったということだけですべてその仕事から離れるということはあり骨ない。やはり有能な人は有能な人として新しいソ...全文を見る
○中山国務大臣 対ソ外交の中で、拡大均衡とか領土問題というものを余りぎらぎらさせるなという御趣旨の御質問でございましたが、政府といたしましては、もう十回に近い衆議院、参議院における全党派一致の領土の返還決議が行われておりますし、政府の考え方も、やはり国会の御意思も十分参酌しながら...全文を見る
○中山国務大臣 日ソ間に懸案があればこそ積極的に接触をするべきだという委員の御意見は、私は基本的に賛成でございます。  一応今のところ、国連総会において新しいソ連の外務大臣とは当然お会いすることになりますけれども、必要なことが起これは、私は、時期を見てもちろん訪問することも何ら...全文を見る
○中山国務大臣 現在ソ連に起こっております変化がアジア・太平洋の軍事情勢にどのように影響を与えるかというお尋ねでございますが、私はもう率直に申し上げて、具体的にこうであるということを申し上げる状況にはないと思います。御案内のように、一万発近い原子爆弾、原爆の弾頭を持っておる国家で...全文を見る
○中山国務大臣 御趣旨のとおりでありまして、この問題はひとり日本の問題だけではなく、世界にとっての重大な問題でございますので、G7等が協議しながら、ソ連の指導者に向かって、この核を含む軍備管理、これを早期に確立をして国際社会に安定感を築いていただくという要請をいたすべきである、こ...全文を見る
○中山国務大臣 今お尋ねの国際緊急援助隊法の改正につきましては、今国会に御提案をいたすために現在検討をやっておる最中でございます。
○中山国務大臣 現在のソ連の状況というものは、今委員からお示しのように、八月革命といいますか、ソ連の一九一七年以来の歴史を基本的に変えるといったような一つの大きな変革でございました。こういう中で、それじゃソ連がこれでそのままずっと新しい国家体制に入っていくのかといえば、私はそうは...全文を見る
○中山国務大臣 今日、昨年どことしのソ連のクーデター以後の新しい現在の状況との間において、極東ソ連軍の配備が変更になったかといえば変更になっていない。引き続き状況は同じような軍備状況にあるという認識をまず持っております。さらにそれに加えて、先ほども御答弁申し上げましたけれども、今...全文を見る
○中山国務大臣 問題は、ヨーロッパにおける問題、これは領土問題というものが全部解決をしていた時点でCSCEというものがいわゆる完成をしたパリ宣言を見たわけであります。そういう意味では、領土問題が解決されていないのは、やはり我々とソ連との間の領土問題ということはまだそのままだ。 ...全文を見る
○中山国務大臣 このクーデターが発生したのが八月十九日でございまして、きょうは八月三十日でございますから、事態の変化が起こってまだわずか十日間しかたっておらない状況の中で、私どもはこれがどういうふうな、ソ連の国内でのいわゆる政府、それから行政能力、統治能力というものがどのような形...全文を見る
○中山国務大臣 ヨーロッパにおけるドイツあるいはフランスの対ソ支援について金融的な支援問題で積極的であることを私もよく認識をいたしております。  それで、この支援をやる場合に、それじゃ経済的にどのようなことが必要なのか、ソ連の内部のシステムの問題とかいろいろございますから、去年...全文を見る
○中山国務大臣 ソ連の方々が冬に向かって食糧の問題あるいは医薬品の問題等といった問題が出てくることはおおよそ間違いがない。そのようなことに日本政府は隣国として、また経済大国として人道上の援助をどうするかということについて現在既に検討を命じております。私どもの経験からして国民の皆様...全文を見る
○中山国務大臣 沖縄の方々には、沖縄に米軍の基地が存在するということで大変御苦労をかけているということは政府としても十分認識をいたしておるところでございます。私どもといたしましては、できるだけ基地の整理縮小ということで今日まで米側と交渉してまいりましたが、このような考え方を今日も...全文を見る
○中山国務大臣 国連平和維持軍というものが派遣される地域というものは危険なところか危険でないところかというお尋ねでございます。これにつきましては、政府としては、停戦が成立をしていること、これが大きな前提条件の一つでございます。そして、この平和維持軍が活動する地域の当事国を含め、こ...全文を見る
○中山国務大臣 危険性が低いと申し上げておりますことは、散発的なゲリラ活動のようなものが起こり得る可能性は全く否定するというわけにはいきません。そういう意味で、いわゆるパトロール中のこの平和維持軍の隊員が威嚇をされるあるいは射撃を受けるといったような危険性は、過去の平和維持軍の歴...全文を見る
○中山国務大臣 ソ連の今回のクーデターの失敗によって起こってきた新しい共和国の発言権というものは、異常と思えるほど強くなってきているという認識を持っております。  特にロシア共和国においては、大変活発にエリツィン大統領を中心に新しい国づくりといいますか、そういう考え方が随所にう...全文を見る
○中山国務大臣 ソ連におきます核の管理につきましては、現在のところ連邦政府がそれの管理をやっているという認識を政府は持っております。しかし、一方、この核がどのように管理されているかということは核保有国の最高軍事機密でございますから、この実態を把握することはなかなか難しいということ...全文を見る
○中山国務大臣 昨年は、ソ連の穀物生産が二億三千万トンあったと言われております。しかし、今年は農産物の生産は下落しておるというのが我々の頭の中に入ってきている情報でございますし、工業生産も下がっていくといったような中で、今委員がお示しのように難民の問題を一体どうするかという問題は...全文を見る
○中山国務大臣 日本が資金だけでなくて人的に国際貢献を行わなければならないということは、国民の皆様方も多くの方々がそのような国際環境に日本は立っているという御理解を十分いただいていると私は認識をいたしております。  ここ数日来のパタヤにおけるSNCの会合において、七〇%の兵力の...全文を見る
○中山国務大臣 政府といたしましては、このPKO関連法案というものを今国会に提出させていただいて御審議をお願いするという決意は十分固めております。この国会での御審議で、この法案の成立に御協力いただくように、政府としては心からお願いを申し上げたいと思います。
○中山国務大臣 国際緊急援助隊に、自衛隊の方々の積んでこられた経験また組織力というものが、海外における天災によって被害をこうむられた方々の援助に役に立つという考え方に基づきまして、私どもは国際緊急援助隊法の一部を改正する法案をこの国会で御審議をお願いいたしたい、このように考えてお...全文を見る
○中山国務大臣 委員も御案内のように、国際緊急援助隊の海外での活動ということにつきましては、あくまでもこれは自然災害が対象であるということ、そして相手国の要請があった場合、こういった場合に緊急援助隊を派遣するということが従来の慣例でございます。そういう中で、この法案が新しく修正さ...全文を見る
09月05日第121回国会 参議院 外務委員会 第2号
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○国務大臣(中山太郎君) 本日は、ソ連情勢と我が国の対応について申し述べます。  八月十九日発生したソ連政変は、ソ連国家、ソ連国民が真に民主主義、自由、人権尊重に立脚した民主主義国家の道を歩み続けるかを問う最大の試練でありました。  我が国は、事態に対する強い遺憾の念を表明す...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ただいまソ連邦におきましては全国人民代議員大会が開催をされておりまして、いろいろと新しい国家の形態、共和国との関係につきまして議論が行われておる過程でございます。  細部につきましては欧亜局長から答弁をさせていただきます。
○国務大臣(中山太郎君) 今委員からお尋ねのソ連の今後この冬にかけての状況でございますけれども、私ども政府として懸念をいたしておりますことは、いわゆる国家の行政機構がどのような形になって整えられるのか。また、貿易の決済も非常に問題が多いというふうに聞いておりますし、貿易がストップ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 米ソの対決が終わるといったような事態で、中東の湾岸戦争が起こった時点から国連の安保理における協議というものは、従来の拒否権というものを発動する姿勢がなくなって、各国が国際紛争に協力しながら対応するという一つの新しいパターンが生まれてきたと思います。この姿...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 旧敵国条項の存在というものは、戦後四十六年を迎えた今日、平和国家として国連に加盟をいたしました日本国にとってはこの条項がそのまま残っているということについては国家としても極めて好ましくないという認識に立ちまして昨年の総会でも私がこの旧敵国条項の廃止を訴え...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 私は、今日までの日朝間の国交正常化交渉を振り返ってみて、第一回から今回の会談までいろいろと曲折はございましたが、やっと本来の議論すべき課題に入り得たという認識を持っております。いろいろ長い間の両国間の不幸な時間帯というものがございましたから双方いろいろな...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) この交渉に当たる日本側の考え方といたしましては、やはり三十六年間に及ぶ日本の植民地時代におけるこの地域の方々が受けた精神的あるいは物的な被害、そういうものが現実に存在をしているといったことについては政府として基本的に海部総理が日本政府の考え方を国会等で申...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) カンボジアの和平問題については、今日までカンボジア四派の方々がいろいろと苦労をされ、あるいは国連のP5の和平案を中心に関係各国が議論をしてまいりましたけれども、最近シアヌーク殿下あるいはフン・セン 首相との間でいろいろと協議が行われてきたと思います。私...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 外交をやってまいります立場から申せば、一つの連邦体としてその所属する共和国との関係を法的にあるいは条約を結ぶといったような形でも外交権というものを確立してもらわなければ、外交交渉をする対象者がいないといった問題が今日あるのではないかと思います。  共和...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) ソ連のこういう歴史的な転換期になって政治の主導権というものが大きく民主化が進んでいく、大衆の中から一つの政治が生まれていくという形の中で、今後日本の対ソ外交というものは、やはり我々にとりましてはソ連は巨大な隣国でありますから、この間に平和条約を一日も早く...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今、黒柳委員から九日に三党協議が成立した場合に政府はいつごろその法案を提案できるか、こういうお尋ねだと理解をいたしておりますが、私は、お示しのように、日程も限られておりますので、できるだけ一週間あるいは十日以内にこの法案を整理いたしまして国会の御審議をい...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今委員から、今回の国連総会における日本政府の演説の内容を話せというお尋ねでございました。外務省の中におきまして国連における政府演説の草案を今いろいろとつくっている過程でございまして、まだ最終的に成文をいたしておりません。しかし、基本的な考え方といたしまし...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 米ソの対立が終わる、冷戦時代は終わったという状況でございますけれども、先般七月三十一日にやっと条約の署名が終わったSTRATのあの案文を一応調査いたしましても、現在核がそれぞれ一万発あるのを三〇%削減をする、また海上・水中発射の核弾頭つきのミサイルの数に...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) このインディペンデンスの横須賀への寄港という問題につきましては、御案内のように米軍の運用上の問題でございますから、日本政府としてこれについての意見を格段申し入れるということは差し控えたいというのが政府の基本的な考え方でございます。
○国務大臣(中山太郎君) 今私が申し上げましたことは、この艦船の交代について私は日本政府としてこれを米国の運用上の問題として申し上げているわけでありまして、我が国にとっての重要性というものはやっぱり我が国の安全保障とアジア・太平洋の安全ということが原則でございます。
○国務大臣(中山太郎君) 先般来、神奈川県知事及び横須賀の市長、市議会の正副議長がお越しになりまして、いろいろとこのインディペンデンス寄港に際しての地元の要望を私もつぶさに拝聴いたしました。それらの案件も踏まえまして、昨日、在日米軍司令官が交代されて新しい司令官が訪問されましたの...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 政府といたしまして、ソ連への援助のあり方については、昨年のヒューストン・サミットにおける話し合いの結果、例えば世界銀行あるいはIMF、OECD、EBRDの専門家をソ連に派遣して調査の結果に基づいて協力をしようということで、その報告が昨年十二月に出て、ポイ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 我々は、ソ連に対する政府の姿勢として、北方領土問題というものが我が国の国民にとって重要であるということは、もう国会で衆参両院で十回御決議いただいているわけですから、北方領土問題を全然考えずに対ソ外交をやるということは国民の意思に反する政府の行動でございま...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 湾岸戦争後のいわゆる地雷等あるいは戦場となった場所の問題の処理のために必要な経費が要請されたということは事実でございます。そういうことを考えて政府としては湾岸に資金を提供したといったことでございますが、これからの湾岸地域との二国間の協力というものは、これ...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) エリツィン氏が日本を訪問されたときに、私はじっくりとお話をさせていただきました。そして、日ソ間の問題についてもエリツィン氏の意見を十分聞かせていただいたし日本の考え方もよく説明しておりまして、決して冷たいような扱いはいたしておりません。
○国務大臣(中山太郎君) この一連の経過の中で、海部総理はエリツィン大統領にも電話で直接この勇気のある行動をたたえておられますし、民主主義を守るために努力してもらいたいというメッセージを送っておられます。また、斉藤外務審議官をモスクワに派遣しましてエリツィン大統領に海部総理の親書...全文を見る
○国務大臣(中山太郎君) 今回のソ連の政変によりまして、ソ連の政治指導部の人事というものが前と比べて相当思い切った変化が起こってくる。現在、まだ人民代議員大会がきょうも開かれておって最終結論は出ておりませんけれども、閣僚の承認問題とかいろいろなものが出てきて、私は新人が登場してく...全文を見る
09月19日第121回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
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○中山国務大臣 今、松浦議員に兵藤欧亜局長がお答えを申し上げましたように、ソ連の変化、これは我々も予期しなかった突然の変化でございまして、指導部の人員構成も変わってまいりましたし、今日までの日ソ間の交渉の条件というものが大きく変わってきたものと認識をいたしております。そのような中...全文を見る
○中山国務大臣 さきのロンドン・サミットにおきまして対ソ支援についていろいろと協議を行ってきたことは、委員も御理解をいただいているところでございます。その際に、人道的支援あるいは技術的協力といったものを積極的にやるべきだ、こういう考え方がG7の各国で合意を見ました。ただし、大量の...全文を見る
○中山国務大臣 私ども日本政府あるいは日本国といたしましても、やってくる厳しいロシアの冬に対してできるだけの人道的な支援を行うという基本的な方針を持っております。G7の国ではそのようなことにつきましてもいろいろ協議が行われておりますけれども、我々隣国としては、できるだけのことをや...全文を見る
○中山国務大臣 先般来日された最高会議の議長代行ハズブラートフ氏と私との会談におきましても、総理あての親書をベースに率直にお話し合いをさせていただきました。この五段階の説を言われたエリツィン大統領の構想を短縮していくというお考えを示されたわけでありますが、私も、この問題を解決する...全文を見る
○中山国務大臣 戦後四十六年目を迎える間、日ソ間には領土問題を解決したいという我々国民の悲願があり、さらに、その解決を経て平和条約を締結して日ソの友好関係を確立したい、そして北東アジアの平和と安定に努力しなければならない、これが我々の悲願でございました。しかし、一九六〇年以降領土...全文を見る
○中山国務大臣 私は先般のロンドン・サミットで、まだベススメルトヌイフ外相が現職におられたころに、これからの日ソの外相の話し合いのスケジュールについて意見の交換をいたしたことはございました。そういう中で、次の外相会談をモスクワで行うということでは話をいたしておりましたが、八月革命...全文を見る
○中山国務大臣 日ソの関係を改善したいという我が方の強い考え方、また、領土問題を解決しなければ真の日ソの友好が確立されない、こういったことで、今委員がお示しのようなあらゆる機会をとらえてこの歴史的な事実を主張し、貫いて今日まで参ったわけであります。ただ、御案内のように、かねてから...全文を見る
○中山国務大臣 外務大臣として考えてみますと、今年一月の私のモスクワに訪問をしての外相会議、あるいは三月の東京における外相会議、四月のゴルバチョフ大統領の訪日、さらに八月の革命、そしてこの国連総会における日ソの外相会談というものを考えてみますと、日ソ間では今日まで、今年になりまし...全文を見る
○中山国務大臣 在比米軍基地の存続にかかわる米比間の条約批准問題は、第一義的には米比両国の問題でございますので、今回のフィリピンの上院による本条約の批准否決につきまして立ち至ったコメントを行う立場にはございませんが、我が国としては、基本的には、米軍のアジア・太平洋地域におけるプレ...全文を見る
○中山国務大臣 本年一月のモスクワにおける日ソの外相会談におきまして、ソ連邦の外相であるベススメルトヌイフ外相と私との協議の際にもロシア共和国の外務大臣は同席をされておられました。また、今年三月、東京で開かれました日ソ外相協議の際にも同じように同席をされておりましたが、発言という...全文を見る
○中山国務大臣 対ソ金融支援につきましては、昨年のヒューストン・サミットの際に、既にドイツ、イタリーあるいはフランス等は熱心に対ソ金融支援について発言をいたしておりました。また、イギリス、アメリカ、日本は慎重論を説いておりましたが、その結論として、国際的な機関であるIMFとか世銀...全文を見る
○中山国務大臣 かつて私が鈴木内閣で北方領土担当の総務長官をいたしておりまして、北方領土の日もそのころ実は閣議で決めたわけでございますが、そういう私の経験から、当時いろいろと議論になった問題は、北方領土に住まっておられた旧島民、この方々が北海道にたくさん移転をしておられるわけであ...全文を見る
09月26日第121回国会 衆議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第4号
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○中山国務大臣 国連におきましては、今総理からお話がございましたように、率直に申し上げて、この冷戦構造が終わって新しい世界史が展開される、そういった中で、従来の常任理事国の拒否権を使った時代は既に過ぎ去った。こういった中で、私は新しい国連のあり方というものを今日本は強く主張する、...全文を見る
○中山国務大臣 今回、国連の事務総長の要請によってPKOを派遣するといった場合には、あらかじめ国連事務総長が停戦のあっせんをする、そしてこの停戦が成立をする、そして、成立したその当事者に対して事務総長はこのPKOの派遣について意見を聞く、そして、当事者から派遣を要請されるといった...全文を見る
○中山国務大臣 外務省といたしましても、このPKOを派遣しておる国々のいわゆる派遣手続と国会との関係を調査をいたしてまいりました。委員も十分御存じのとおり、この国会承認を必要としているところは、武装した場合にはアイルランド、これがございます。私もアイルランドを訪問してPKOの実態...全文を見る
○中山国務大臣 戦災は入りません。
○中山国務大臣 紛争によります。つまり武力による紛争によって起こりましたいわゆる一次災害、二次災害というものは国際緊急援助隊の活動目的には入っておりません。あくまでも、私どもが考えておりますものは、自然災害及び人為災害としては例えば原子力発電所の爆発の場合とかあるいはガスの爆発し...全文を見る
09月30日第121回国会 衆議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第5号
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○中山国務大臣 海外における日本のPKOの派遣に関する認識というものが、今回私、ニューヨークに参りまして、国連事務総長、デクエヤル事務総長に日本の現在の国会におけるPKOの法案の審議状況について御説明をいたしましたところ、国連としてはPKOがこれから非常に重要な問題になってくる、...全文を見る
○中山国務大臣 政府といたしましては、我が国は、委員もお示しのように唯一の被爆国として、かねて究極的な核兵器の廃絶を国際社会に強く訴え続けてまいっております。このような観点から、我々は核兵器が存在しない世界というものが理想でありますけれども、現実的に米ソの超大国が大きな核の保有国...全文を見る
○中山国務大臣 今後、米ソ両大国を初め、核保有国である中国あるいはフランス、イギリスといったような国々がそれぞれ核の削減に向かって努力をされることを我々は期待しておりますが、日本の安全保障にとってこの問題がどのような影響を与えるかといった問題は、極めて我が国の安全保障上重要な問題...全文を見る
○中山国務大臣 お尋ねのPKOに参加しております各国の状況で政府の調査をいたしました結果では、必ずしもこのPKO活動に参加する各国の法律体制は一様ではございません。北欧等のヨーロッパ諸国におきましても、スウェーデン、フィンランドは国連平和維持活動への参加に関する国別の法令を制定し...全文を見る
○中山国務大臣 第一次の国連緊急隊の場合でございますが、これはコロンビア、デンマーク、ノルウェーは九日ということになっております。それから、国連サイプラスの平和維持隊につきましては、彼らの場合は要請されて九日後に出しているということでございます。それから国連兵力引き離し隊、これに...全文を見る
○中山国務大臣 外務省では、そのような議論をいたしておりません。基盤的防衛力の整備ということは、従来どおりの方針を現在堅持をいたしておるところでございます。
10月01日第121回国会 衆議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第6号
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○中山国務大臣 国連は、率直に申し上げて、第二次世界大戦が終了したときに、この戦争に参加した戦勝国といいますか、それらの国々が、再び多くの人たちが戦禍によって生命を失うことがないという、新しい理想の世界を求めてつくり上げたのが私は国連であったと思います。それは国連憲章の前文にその...全文を見る
○中山国務大臣 国連におきまして、まずデクエヤル事務総長にお目にかかって表敬の際に、事務総長から、日本ではPKOの法案が審議されている、国連はPKOがますます人も必要になってくるし資金も必要になってくる、これについてぜひ日本も協力をしてもらいたい、こういう強い要請がございました。...全文を見る
○中山国務大臣 先ほども町村委員にお答えをいたしましたが、デクエヤル国連事務総長は、PKOの必要性がこれからますます高まってくる、それはいわゆる冷戦構造後の地域紛争が多発してくるということに対しての国連の一つの大きな懸念であります。もう一つは、このPKOを動かす場合に資金が要る、...全文を見る
○中山国務大臣 私は、昨年の湾岸戦争の日本が国家として体験をしたその経験に基づいて、資金だけで国際的な平和のために貢献をすることも大事でありますけれども、人的に国際平和のために貢献をするということが極めて重要であるということを強く印象づけられました。  日本は最初に二十億ドル、...全文を見る
○中山国務大臣 私はそのようには感じませんでした。自衛隊を派遣する場合には、派遣することに関する法律的な規制あるいは上限はどうか、あるいはそれが国連事務総長の要請するところの条件にのっとっているかどうか、相手国の要請があるかどうかといったことを踏まえて行えば、国際社会また国連はこ...全文を見る
○中山国務大臣 今、委員お示しのように、日本のODAというものは昨年度は第二位になったわけでございますが、私はやはり紛争が解決した後の復興、このような場合にODAを日本としても発展途上国の場合は強化していくということが必要だろうと思います。  目前の問題はカンボジアでございまし...全文を見る
10月02日第121回国会 衆議院 外務委員会 第3号
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○中山国務大臣 今回のブッシュ大統領の一方的な核の削減の宣言というものは、新しい時代、新しい世紀に向かっての平和を確保していくという意味で極めて大きな意義があったと考えております。  今委員からも御指摘のように、ソ連においては、クーデター失敗後のソ連の国内の混乱の中でソ連が有す...全文を見る
○中山国務大臣 日本の立場として、我が国はかねがね核被爆国としての立場から、核兵器の究極的な廃絶というものを強く主張をし、一貫してその姿勢を堅持してまいったわけでございます。そういう立場で、今回のブッシュ大統領の思い切った大胆な提言というものは、私は、ソ連における大きな政治上の変...全文を見る
○中山国務大臣 政府委員からお答えを申し上げる前に、私が大臣として一言申し上げておきたいと思います。  この湾岸危機に対する日本の貢献に対して一時アメリカ議会にいら立ちがあったことは事実でございます。しかし、日本が資金を協力をするという決断をして貢献をする、また周辺国に対する経...全文を見る
○中山国務大臣 日米関係をいわゆる安定した状況で確保していくということは、日本外交の基本的な姿勢でございます。そういう中で、ソ連の政治体制、経済体制が大変な大混乱に陥っているという中で、アメリカの国民は、この新しい国際社会を構築する中でアメリカの強いリーダーシップというものが新し...全文を見る
○中山国務大臣 ロシア共和国を含めて、ロシアの十五の共和国というものの中からバルト三国というものが独立をするといった中で、日本と国家として近接しているロシア共和国との関係は、これから極めて重要な立場を占めるものというふうに理解をいたしております。  私は、そういう意味で、ロシア...全文を見る
○中山国務大臣 この間私もロンドン・サミットにも出ておりますし、先日ニューヨークで行われましたG7の外相会議にも出ておりますけれども、フランスのデュマ外相も出ておりましたが、ソ連に対する大量資金援助というものが現時点では好ましくないということで意見が一致をいたしております。それは...全文を見る
○中山国務大臣 フランスのデュマ外相はかねてから、このソ連に対する資金援助を急ぐべきだという説の論者であります。私はそういうふうな考え方ではないということで、昨年のサミットでもこのソ連に対する援助のあり方について、結論としては、合意されたことは、OECDとかIMFとか世界銀行とか...全文を見る
○中山国務大臣 委員のお考えのとおりだと私も思っております。
○中山国務大臣 日本はかねて軍縮問題について国家として大変強い意思を国際社会に明確にしてまいりましたが、特に今年五月の国連の京都の軍縮会議におきましても、海部総理は強くそれをアピールされたわけであります。国連総会におきましては、通常兵器の国際的移転の報告制度の確立を日本政府として...全文を見る
○中山国務大臣 カンボジアの和平と和平成立後の日本の協力のあり方について、先般ニューヨークにおきましてシアヌーク殿下、またフン・セン首相とそれぞれ個別にお目にかかって意見を交換をいたしました。このシアヌーク殿下とフン・セン首相との間の話し合いというものは極めて緊密に行われておりま...全文を見る
○中山国務大臣 私は、外務大臣に就任をさせていただいて以来、いろいろな国の外務大臣との会談を持つ機会に感じますことは、戦後四十五年間、この資源のない国家が、国民の大変な努力によって、あるいはまた民主主義と自由主義経済原理の上に立って国家というものの再建に成功した。そして、その技術...全文を見る
○中山国務大臣 今委員の御指摘のことは極めて重要な問題だと思います。  海部総理も去る五月でございましたかシンガポールにおける演説において、戦争というものについて、次の世代へ語り継ぐために、これはやはり教育を通じて徹底してやるべきであるという趣旨を日本政府として明確に打ち出され...全文を見る
○中山国務大臣 訪ソの時期につきましては、現在事務レベルで最終的な詰めを行っている段階でございますので、ここで何日ということをまだ申し上げる段階にないと思いますが、先般のニューヨークにおきますパンキン外相との会談におきまして、パンキン外相は私に対して、日本政府に対して領土問題を解...全文を見る
○中山国務大臣 今回、国際緊急援助隊法の改正をお願いするに当たりまして、この国際緊急援助隊の体制を強化する、事務局を充実しなければならないという考え方の中で、経済協力局の中にその専門の室をつくるということにいたしました。そして、人員等も充実をさせて対応しなければならない。また国際...全文を見る
○中山国務大臣 委員が本当に日本の国のことを考えて、また日米関係のこれからの問題も考えて御質問を重ねていただいていることを私はよく理解をいたしております。  今お尋ねのございました開戦当時の在米大使館、日本大使館のいわゆる対米通告について、時間的な誤差が起こってきた、そういうこ...全文を見る
○中山国務大臣 外交官を志す人たちの外務研修所におけるカリキュラムの中で、このような歴史的な経過というものについて十分研修生に研修するように心がけるよう努力をいたしたい、このように考えております。
○中山国務大臣 この問題につきましては私も十分認識をいたしておりまして、今までの経過を調べてまいりました。  御指摘のように、委員長を通して委員会の席で報告をしているということはせずに、各理事の先生方に報告をしてきたということであったという報告を聞いておりますが、これは、その附...全文を見る
○中山国務大臣 今回のブッシュ大統領の大胆で勇気のあるイニシアチブを世界の平和と安定に資するものとして高く評価をいたしておりますし、核兵器の究極的な廃絶を我々の国家としては理想としておりますので、そういう観点からも高くこれを支持をしてまいりたいと考えております。  今後、ソ連の...全文を見る
○中山国務大臣 全くお説のとおり、私どももそのような認識をいたしております。
○中山国務大臣 今、丹波国連局長が今までの日本の考え方というものについて申し上げておりますけれども、我々は唯一の被爆国である。これは世界じゅうどこにもないわけでありますから、日本としてはこの核実験停止実現のために、ステップ・バイ・ステップの方式でありますけれどもこの提案を行って、...全文を見る
○中山国務大臣 今回のブッシュ大統領の提案によって大幅な核の削減というものの提案が行われたわけでありますが、特にアジア地域においては地上戦術核の撤去というものが明確にされた、また海上の戦術核もこれを撤去するということが明快に述べられているわけでありまして、大変大きなこの地域におけ...全文を見る
○中山国務大臣 私は、米国が日本の非核三原則というものは政府上層部も含めてこれは十分熟知をいたしておりまして、そういう意味で、アメリカが日本の非核三原則の国是ともいうべき問題は大統領も含めてよく御認識いただいていると信じております。
○中山国務大臣 ブッシュ大統領の訪日の際の恐らく、恐らくじゃございません、訪日の際の首脳会談のテーマの一つとして、この新しい国際情勢の中でこれからの安全保障問題というものが、今委員の御指摘のようにブッシュ提案も含めて安全保障問題というものが国際的にもまたアジア地域を含めてもいろい...全文を見る
○中山国務大臣 ミャンマーにおきます早期の民政移管及び国内における関係者との間の和解のための環境醸成に向けて、現在の政権と野党との対話を図るために日本政府として今後どのような役割が果たせるのか、委員からは積極的に役割を果たすべきだというお考えでございますが、関係国と協力をしながら...全文を見る
○中山国務大臣 ブッシュ大統領の今回の核の削減に関する発表については、私は、アメリカが核保有国として今日までの米ソの対決の中で維持してきた核を一方的に削減をする、こういった強いメッセージを世界に発出した、そういう意味では我々核被爆国としては極めて高い評価をし、これが進展することを...全文を見る
○中山国務大臣 日本政府としてはもちろんのこと、世界のあらゆる国が核の拡散をいかに防ぐかということが、これからの国際平和の運営にとっては極めて大きな問題であると考えております。そういう意味で、今回のいわゆるブッシュ大統領のアピール、メッセージを踏まえて、世界の核保有国がいわゆる核...全文を見る
○中山国務大臣 政府は、カンボジア和平の調印後にこのカンボジア復興会議、これは御案内のようにカンボジア和平会議の第三委員会の共同議長国として、これを積極的に進めるべきだという考え方を持っておりまして、この十一月の中旬ごろにSNCの本部がプノンペンでつくられるという形になりますと、...全文を見る
○中山国務大臣 自衛隊の派遣等は法律でその目的に、自衛隊法に書かれておりませんので、自衛隊の派遣を、そのような作業に従事させるために出すことは不可能である、現在の段階では不可能であると考えております。
○中山国務大臣 北方四島に居住しておられるソ連の方々、この方々が返還後にどのようないわゆる権利を保有することができるかといった問題は、現地に住んでおられるソ連の方々にとっては極めて重大な関心事であろうと思います。私は、それとあわせて、この地域に駐留しているソ連軍、これの撤退をどう...全文を見る
○中山国務大臣 先般の国連総会に先立ちまして、日ソの外相会談におきましてパンキン外相に日本のこの五つの考え方というものを説明をいたし、改めて国連総会の場で日本政府の考え方として示したわけでございます。  この考え方に基づきまして、私どもはこれから日ソの問題の解決のために努力をや...全文を見る
○中山国務大臣 日本は唯一の核被爆国として、かねて核の廃棄の問題については熱心に主張を繰り返してきましたが、本年五月におきます京都における国連の軍縮会議、これにおいては海部総理が強いアピールを出しておりますし、またジュネーブにおきます軍縮会議におきまして、私自身からも核兵器の究極...全文を見る
○中山国務大臣 我が国の安全保障に責任を持つ政府といたしましては、今日、ブッシュ大統領が戦術核及び戦略核というものの削減についてアピールを出されましたけれども、現実の問題として隣国のソ連にはまだ一万発近い核がございまして、隣接国である日本といたしましては、この国の安全を確保するた...全文を見る
○中山国務大臣 今国連局長が御答弁申し上げたように、私自身がジュネーブの軍縮会議におきまして日本政府の意思を明確に国際的な場で発言をいたしておるわけでございますから、日本政府の意思というものは各国がよく理解をいたしていると信じております。
○中山国務大臣 委員も御存じと思いますが、改めて私は、先日の国連総会におきまして、日本政府として、「我が国は唯一の被爆国として核兵器の究極的廃絶を目指し、段階的核実験停止も提案してきております。米ソ戦略兵器削減条約の署名を高く評価し、更なる核軍縮努力に期待するとともに、昨今のソ連...全文を見る
○中山国務大臣 政府は、日米安全保障の条約上の義務から基地を提供しておりますけれども、その基地が沖縄に相当多数集中しているということは、私ども、沖縄の県民の方々に対してかねて大変御苦労かけているということを十分認識をいたしておりまして、この基地の整理統合につきましても、北米局長が...全文を見る
○中山国務大臣 今回の国連総会で北朝鮮も国連に加盟したわけでございますから、国際機関の査察というものを完全に受けるということが国際社会でこれから活躍をされるであろう朝鮮民主主義人民共和国のためにも極めて有意義なことであると私どもは期待をいたしておりますし、それがひいてはアジア、日...全文を見る
10月03日第121回国会 衆議院 決算委員会 第1号
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○中山国務大臣 ODAにつきましては、委員お示しのように、国民のとうとい税金を使ってやるわけでありますから、この相手国の国民から感謝をされるといったことが原則であろうと思います。ただこの場合に、相手国の自助努力ということが一つの大きな条件でございますし、また地域の環境破壊をしない...全文を見る
○中山国務大臣 北方領土に関するアメリカとの交渉といいますか、アメリカ側への説明というものは、日米外相会談等を通じてあらゆる機会にやってきております。それで、アメリカも十分、この北方領土問題が第二次世界大戦後に残された残滓の一つであり、これを解決しなければ真の戦後は終わらない、こ...全文を見る
○中山国務大臣 今委員がお尋ねのように、大陸で存在している国家というのは絶えず隣国からの難民というものが入ってくる可能性を持っているわけであります。たまたま我々は海に囲まれておって、そのような現実性というものが今のところはないということは恵まれている国家だと思います。  しかし...全文を見る