中山太郎

なかやまたろう



当選回数回

中山太郎の1997年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月18日第140回国会 衆議院 本会議 第18号
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○中山太郎君 ただいま議題となりました臓器の移植に関する法律案について、提出者を代表して、その趣旨を御説明申し上げます。  欧米諸国では、既に、脳死をもって人の死とすることが認められ、脳死体からの臓器移植は人間愛に基づいて日常的な医療として完全に定着しており、年間九千件を超える...全文を見る
○中山太郎君 小野議員のお尋ねにお答えを申し上げます。  まず第一の御質問でありますけれども、臓器提供の承諾について、今回の法律案で極めて限定された条件を付与した理由は何かというお尋ねでございます。  従来の法案におきましては、本人の生存中の意思が文書によって明確に記録されて...全文を見る
03月19日第140回国会 衆議院 厚生委員会 第6号
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○中山(太)議員 先生にお答えを申し上げます。  この法律が今回提案されるまでの経過をあらかじめ簡単に申し上げますと、実は、参議院におられまして、亡くなられた名古屋大学医学部長の高木健太郎先生、これは公明党の方でございましたが、この先生が、献体法という法律をおつくりになった後で...全文を見る
○中山(太)議員 今先生御指摘の、臓器を提供された場合の配分の問題でございます。  これはあくまでも、海外でもそうでございますが、人間の判断というものを、できるだけそこに人間関係を入れるべきでない、これが原則でございまして、あらかじめ、移植を待っておられる患者の方々の生物的な状...全文を見る
○中山(太)議員 ドナーカードの問題でございますけれども、本人の生存中の意思というものと家族の御意見というのは一致しないとできないということでございますので、ドナーの提供というのは当初余り多くないというふうに私は思います。  しかし、次第に日本でも脳死の場合の自分の臓器提供をし...全文を見る
○中山(太)議員 委員のお尋ねの件につきましては、法案の審議等はすべて、委員長を含む理事会の御意見に従って法案の審議の日程がつくられるわけでございまして、提案者はそれにお願いをする以外に一切関与するわけにはまいりません。  以上でございます。
○中山(太)議員 最初提案いたしました法案は、御案内のように、御本人の生存中の意思が明確に記録されていない場合、遺族のそんたくによってこれを行うことができるというのが二項にございましたが、これが、国会内部の方々また一般の社会でも、いろいろと批判をされる方もいらっしゃいました。しか...全文を見る
○中山(太)議員 医療に対する不信が浸透してきている。私は、戦前、医療に対して患者側がその担当した医師を告発するとかといったようなことは極めてまれだったと思います。しかし、戦後、情報化が進み、また、いろいろと医療に関する常識的な情報が国民に伝えられる、あるいは学校教育において行わ...全文を見る
○中山(太)議員 和田心臓移植におきます疑惑は、私も持っております。今先生が御指摘のように、和田先生は、自分の移植は間違っていなかったという発言をされておられます。しかし、刑事事件になるかどうかといったところで不起訴になっているわけであります。こういう状況の中で、私は、和田心臓移...全文を見る
○中山(太)議員 この法律をつくったらそれがなくなるかというお尋ねでございますけれども、私は、それじゃ法律なしでこのまま放置していいということにはならないと思います。この国はやはり法治国家でございますから、あらゆる医療行為については法律をもって規制することが必要だと思っております...全文を見る
○中山(太)議員 先生、奥さんもお子さんもいらっしゃると思います。先生御自身も生身の体でございます。病気になられた場合に、だれに診察を受けられますか。一番信頼できる医師を選択されるはずです。そこに患者と医師との信頼関係が確立されるわけです。医師を信頼しなくて治療を受けるわけにはま...全文を見る
○中山(太)議員 私は、この移植の問題が日本で国民の間に不信と混乱を巻き起こした一つの問題として、移植を行う医師の側が前に出過ぎたと思います。そして、移植を受ける患者のサイドはむしろ後ろに下がっていたと思います。そのために、移植医の方々が移植をするためには脳死判定が必要だというよ...全文を見る
○中山(太)議員 御判断は委員長初め理事会の御決定に従うことが最も正しいと考えます。
○中山(太)議員 私は、救命救急センターに勤めたことはございません。そのために、脳死状態の患者を診察あるいは治療したことはございません。  ただ、この臓器移植法を提案する者の立場として、脳死の状況にある方々の状況を診察をするというか、視察をするというか、十分それを勉強しに参った...全文を見る
○中山(太)議員 ごく最近、私ももう一度、先生の御指摘のような問題を勉強に参りました。そこで、ごく最近の話でございますが、どういう状態であったかというと、三年ぐらい前までは、脳死ですという診断を下しても、お亡くなりになりましたという診断を下しても、まだ体が温かい、人工呼吸器をつけ...全文を見る
○中山(太)議員 国会も、会期の日数もございますから、また、委員会の開催日数予定もあろうと思います。そういう中で対案をお出しになるならば、対案が堂々と御議論をいただけるような、時間的なことも十分御配慮の上で対案をお出しいただいて御議論をされることは、当然、国会の責任だろうと思って...全文を見る
○中山(太)議員 法治国家でございますから、法律が整備された上でそれが実施されることが最も法治国家としては好ましいと思います。もし法律なしに実施した場合に、必ず第三者告発というものが発生してまいります。今までもございました。こういった問題をどうして排除していくのか、それはやはり法...全文を見る
○中山(太)議員 私は、この問題を勉強させていただく中でまず第一に考えましたことは、人間の死生観が一番その根底にあると思います。  この臓器移植が行われるようになりましたのは、御案内のように、キリスト教文明の世界から発生をしております。だから、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、ソ連...全文を見る
○中山(太)議員 今先生の御指摘は、非常に重要な点を御指摘だと思います。  従来の死というものは、社会的な認知ができる診断の方法でございました。つまり、呼吸がとまっている、心臓がとまっている、瞳孔反射が対光反応がなくなっているという三つの所見は、家族がみんな目の前でその亡くなっ...全文を見る
○中山(太)議員 新進党で党内議論が行われないといったことは、まことに政党政治の中で残念に思います。(桝屋委員「いや、やっているのですよ」と呼ぶ)やっていますか。ぜひ各党においても御議論をいただいて、そして、それぞれ死生観が違いますし、物の考え方も違うわけでございますから、法律に...全文を見る
○中山(太)議員 昨日、アジアにおけるネットワークの問題に触れさせていただきましたけれども、問題は、外国人の日本の国籍を持たない人、この人たちが日本で例えば臓器の移植を受けたい、また、医師の診断によって移植以外に生きる道はないといった場合にどう扱うのかといったことをまず議論しなけ...全文を見る
03月25日第140回国会 衆議院 厚生委員会 第8号
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○中山(太)議員 住委員御指摘のように、人の死というものは家族にとっても大変悲しいものでございますし、従来のような死の三徴候による、家族がすぐに死を確認できるような死というものと違いまして、救急医療のセンター等において脳死を判定されるといった場合に、私が現場で見てまいりましたもの...全文を見る
○中山(太)議員 現在行われております腎移植ネットワーク等におきましても、コーディネーターというものが各府県におられまして、脳死の判定が行われた場合には、コーディネーターの方々がまず呼ばれる、そして、脳死を判定した先生方とともに生存中の明確な御意思というものを伺う、あるいは御家族...全文を見る
○中山(太)議員 現在も、死の三徴候は法律で決めておらずに、医師が診断をいたして決定しております。  今回の、脳死の判定によって死を確認するといったような場合に、私が現場で見ましたようなカルテとかいろいろなものを調べてみましても、第一回の脳死状態に至る前の脳波、それから第一回の...全文を見る
○中山(太)議員 従来の人間の死、死体におきましても、細胞が全部死んでいるということではないと思います。脳死の場合も、脳の器質死というふうなことをおっしゃっておられますけれども、いろいろな知見を見ましても、また解剖等の所見を見ましても、現在の竹内基準による脳死判定、あるいはプラス...全文を見る
○中山(太)議員 先般発表されました移植学会のガイドラインについては、高く評価をいたしております。
○中山(太)議員 知的障害者につきまして先生のお尋ねがございますが、私は、公正な第三者の審査機関の設置が必要であろうと信じております。
○中山(太)議員 第二回目をもって死亡時刻と認定すべきだと考えております。
○中山(太)議員 それは、先生お尋ねの場合は死の判定の場合だろうと思います。  お父様が、いい、お母様は、困る、もっとやってくれとおっしゃった場合には、御家族の同意がない場合ですし、御家族の希望がさらなる治療を求めておられる場合でございますから、先般、本会議でもお尋ねがございま...全文を見る
○中山(太)議員 私は法律学者でございませんので詳しいことは存じませんけれども、一般論として、脳死状態のときに家族が心臓を刺す、これは、第二回目の死が判定された以降であれば死体損壊罪、もし第一回目のときであれば殺人行為に近いものと判断をすべきだと思います。
○中山(太)議員 臓器の配分の公平性、公正性というものは、私は、この臓器移植の原則でなければならないと思います。  海外の例を見ますと、臓器移植の配分センターというのがございまして、そこには臓器移植を待っているあらゆる患者のデータがあらかじめインプットされております。そして、そ...全文を見る
○中山(太)議員 先生御指摘のとおり、臓器を移植した後、すべてが翌日から元気になっていくということではございませんで、やはり免疫抑制剤というものを使わなければならない。それも相当長期間使わなければならない場合もありますので、そこで移植を受ける側のレシピエントに関するコーディネータ...全文を見る
○中山(太)議員 先生御指摘の点は極めて重要な点を御指摘だと思います。  私も先生に近い考えを持っておりまして、恐らく臓器移植、特に心臓等の移植については、結果は生か死かいずれかであります。その場合に、全部が全部成功するとは限りません。失敗というか、不幸な結果を見る場合もあろう...全文を見る
○中山(太)議員 住委員お尋ねの医の倫理の確立は、医療行為の原則、原点でございます。特に移植医療につきましては、それが強調できると思います。  そのようなことで、移植の機関におきましては倫理委員会というものが設置をされておりまして、単に医者だけではなしに法律学者等も入っておりま...全文を見る
○中山(太)議員 今御答弁がございましたように、脳死は全日本人の死の一%であります。それは、特に交通事故、墜落事故による脳死状態が極めて多い、発生時間も深夜が比較的多いと統計上出ております。  こういった場合に、まず救急車がその患者を救命救急センターに運びます。自宅で、畳の上で...全文を見る
○中山(太)議員 不都合は、私はないと思います。つまり、死の診断権というものは、医師によって行われるわけでございますから、その担当医が、死の三徴候によって死んだという診断をする場合の死、また、病院における脳死の診断をして死を確認する場合、二つあっても、死は一つであります。
○中山(太)議員 臓器の摘出につきましては、これは一人で行うべきものではございません。あくまでもチームで行うわけでございますし、脳死判定医と、いわゆる移植を行うために臓器を摘出に行くチームは別途のものでございます。そして、それは全部記録が五年間保存されるわけでございまして、もし指...全文を見る
○中山(太)議員 今、河野先生から御指摘の、聴性脳幹反応あるいは脳血流の停止等の問題につきまして、この委員会での御議論を踏まえて、審査の経過の中で、私どもはいかにこの法案あるいは政令にこれを書くのか、また先生御指摘のように、政令に書く必要はない、竹内基準という世界的な厳しい基準に...全文を見る
04月01日第140回国会 衆議院 厚生委員会 第10号
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○中山(太)議員 佐藤委員から修正の意見を御提案いただいております。  私は、施行日、とにかく心臓の移植についての施行日を別途法律で定めるという御意見だと理解をいたしておりますが、この扱いにつきましては、私は、原案について修正の御意見が出たわけでございますから、委員長を中心に理...全文を見る
○中山(太)議員 現在医学界では、心臓移植をしなければ生きられないという患者数は年間対象例数として五百例から六百例ぐらいの方がおられるだろうと予測をされております。先生も御案内のように、臓器の提供がございまして、臓器の摘出を行ってから移植をする病院まで運ぶ、そして移植を行った後、...全文を見る
○中山(太)議員 どのような患者が移植を受ける条件を満たしているかということであろうと思います。  これは、内科系及び外科系の関係学会の認定医が協議の上でその手術を受けるかどうかということを決定するということでございますが、あくまでも患者及び患者の家族の意思が優先するものだと私...全文を見る
○中山(太)議員 全国共通のいわゆる基準を設定する、それは日本臓器移植ネットワーク準備委員会においてそのような検討が行われてまいっておりますが、基準としては、私は全国統一であるべきだと考えております。
○中山(太)議員 それぞれ移植に携わる専門医は、それぞれの学会、研究会に所属をいたしております。全国統一の基準が決定されればそれに従って行われる、それが当然であろうと思います。
○中山(太)議員 私の認識しております範囲では、移植を判定する医師は、一人で行うものではないと考えております。数名の医師が判断をするということで、チーム医療でございますから、そのチーム全体が狂っているということはあってはならないことであります。  処罰の件につきましては、これは...全文を見る
○中山(太)議員 六十歳未満ということで、移植学会の場合は決めております。
○中山(太)議員 基本的には先生の御指摘のとおりだと思います。
○中山(太)議員 なかなかドナーの数を予測することは現段階では難しいと思います。つまり、本人の御生存中の意思が明確に文書で残されていて、しかも遺族が反対しないときという極めて厳しい枠をはめてございますから、どれだけの方がドナーとして臓器を提供していただけるか、また、特に心臓の場合...全文を見る
○中山(太)議員 日本胸部外科学会の臓器移植問題特別委員会の試算が出されておりますが、それによりますと、手術費用を含めて、移植初年度に約九百万円、拒絶反応等が発生した場合のケースにつきましては一千万から千二百万ぐらいのコストが必要であろうと考えております。
○中山(太)議員 この心臓移植のコストについて、もし法律が成立してこの移植が行われる場合に、保険適用が現在決められておりません。  そういうことで、私どもが非常に心配しておりますのは、最低一千万近いコストがかかるわけでございますから、保険適用がない方、この患者さん方の御家族のこ...全文を見る
○中山(太)議員 今先生から御指摘の、後の生活の維持をどうするかという問題が一番大きな問題。例えば、人工透析をやっておられる方が、ちょうど今から十年前は日本で約八万人でした。それが今日は十五万を超えております。それで、この方は、一週間に二回なら二回透析をしないと死ぬまで健康は維持...全文を見る
○中山(太)議員 自民党の脳死及び臓器移植の調査会でアメリカに参りましたときに、アメリカの国会附属の技術評価事務局でこの議論が行われておりました。  つまり、胎児の細胞をいわゆる成人の脳疾患の患者に移植するといった、症例としていえばパーキンソン氏病とかいろいろな病気があるようで...全文を見る
○中山(太)議員 やはり国会が国権の最高の機関でございますから、国会の意思によって厚生省令を変えることもできましょうし、省令を変えなければならないという所管官庁の厚生省からの要請があって省令を変える場合には、当然国会に報告する義務を付するべきであると私は考えております。
○中山(太)議員 国会にそのような専門的な分野に関する知見というものが不足しているといった場合には、当然専門医の集団である学会、あるいは日本学術会議第七部がございまして、これは医学関係でございますが、そういったような権威のある機関の専門家の意見というものによって国会も判断すること...全文を見る
04月08日第140回国会 衆議院 厚生委員会 第13号
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○中山(太)委員 自民党の中山太郎です。  いろいろ先生方からきょうは御意見をいただいて大変勉強になりましたが、私がお尋ねしたいことは、いろいろとメディカルプロフェッショナルの話をおっしゃいました。  それぞれの学問分野というのは、その社会でその学問を身につけてやっておられる...全文を見る
04月11日第140回国会 衆議院 商工委員会 第9号
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○中山(太)委員 自民党の中山太郎でございますが、きょうは質問の機会を与えていただいて大変感謝を申し上げます。  今、当委員会に付託されております中小企業の創造的事業活動の促進に関する臨時措置法の一部を改正する法律案、この法律案が成立した後、これからどういう形で現在の不況に悩む...全文を見る
○中山(太)委員 残り時間がもうございませんので締めくくりをさせていただきますけれども、今、大阪府の総合技術研究所、通産省が力を入れた繊維リソースセンター、去年パソコン三十台を予算で組んで入れられておりますね。それでネットワークを張るようにしている。  そういう中で、アジアのい...全文を見る
04月15日第140回国会 衆議院 厚生委員会 第16号
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○中山(太)議員 この国会におきまして法案が二つ出されて、しかも、幾つかの部門で基本的なところに相違があるということを、私の立場から、提案者十三名を代表して申し上げておきたいと思います。  脳死が人の死であると社会的には容認されて、合意されているといったようなことは脳死臨調で ...全文を見る
○中山(太)議員 先生のお尋ねにつきましては、脳死の概念についての歴史がございます。  アメリカにおきましては、一九〇〇年初頭から、脳死状態があることがわかっておりましたが、その後、一九五〇年代に入りまして、人工呼吸器が普及されるようになり、脳死状態があることが明確にわかるよう...全文を見る
○中山(太)議員 先生の動議につきましては、私は前向きに検討することが必要であろうと思いますが、特に、移植をする法律ができたとしても、その場所をある程度、国立移植センターといったようなものにするということについては、私は、現実的に少し無理が生じてくる可能性がある。  と申します...全文を見る
○中山(太)議員 脳死を人の死とすることに社会的合意ができているかどうかというお尋ねだと思います。  私は、従来の社会的ないわゆる死の認知、死というものをみとるという場合には、死の三徴候という一つの長い医学上の知見が、それで医師によって診断される、こういうことで、家族も親族 ...全文を見る
○中山(太)議員 脳死の診断というのは、先生も十分御承知だと思いますけれども、普通の状態での死の診断ではない。しかも、竹内基準で診断をする以外に、聴性脳幹反応というもので出てきた脳波の状態を確認するということでございますから、これは、こういう委員会での審議を通じて広く国民が議論を...全文を見る
○中山(太)議員 私に対する個人的な意見になるかもわかりません。  脳死を死としないでその者から臓器を摘出するかどうか、それの私の倫理観、医師としての考え方はどうかという先生のお尋ねですが、私は、いたしません。  法律ができない間に私自身がそのような立場に立っても、私は古い医...全文を見る
○中山(太)議員 御案内のように、人間の体というのは、脳幹を中心とする大脳部、それから心臓と肺という、この三つがリンクして総合的な機能を発揮している。肺循環、心臓の循環、拍動、こういうものが動いているわけでありますが、脳死状態に入った場合に、人工呼吸器をつけますと、結局、脳の機能...全文を見る
○中山(太)議員 人間の生命に優劣はございません。だから、今先生の御指摘のような考え方は、私は持っておりません。
○中山(太)議員 前回廃案になりました法案と比較して二つの点が違っているという御指摘でございます。  一つは、家族のそんたくを外しているということ。家族のそんたくということについて、私ども、いろいろと御意見を聞く中で、そんたくというのは、どうも本人の意思と家族の同意ということか...全文を見る
○中山(太)議員 法律を制定せずに移植医療が日本でできるような状況、環境ではないという観点から、国民の間にいろいろと法案の内容について疑問があるというような点はある程度思い切って削除をして、そして、だれが聞いても非常に明確である、御本人の生存中の意思が文書によって確認された場合、...全文を見る
○中山(太)議員 御案内のように、単に脳死体から臓器を摘出するという場合に限らず、一般の疾病によって死に至った方、その方のいわゆる病理解剖といったようなケースのときに、遠いところから来られた親族の方が、そんなかわいそうなことはやめてくれと言われて、本人の御家族の中で、近親者が病理...全文を見る
○中山(太)議員 国会に議席を持って、国民に対 する一つの責任を持っている立場の私どもとしては、法律なしで行う場合、問題は、日本の社会というものは、法律というものを勉強しておられる方々の中で、第三者告発というものが今までも随分行われてまいりました。この第三者告発をとめる手だてと...全文を見る
○中山(太)議員 先生のお尋ねの点につきましては、この法案を提案させていただいた現在、私は、この今のあり方というものは正しいと信じております。三年後の見直しのときも、御本人の生存中の意思というものが最優先されるべきである、このように存じております。
04月18日第140回国会 衆議院 厚生委員会 第18号
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○中山(太)議員 衆議院の法制局の答弁と同様の趣旨でございます。
○中山(太)議員 私は、先生御指摘のように、憲法改正をするための三分の二以上の発議及び国民投票の結果によらなければこの問題を扱えないという種類の問題ではないと考えております。
05月19日第140回国会 参議院 本会議 第26号
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○衆議院議員(中山太郎君) ただいま議題となりました臓器の移植に関する法律案について、提出者を代表いたしまして、その趣旨を御説明申し上げます。  欧米諸国では、既に脳死をもって人の死とすることが認められ、脳死体からの臓器移植は日常的な医療として完全に定着しており、年間九千件を超...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 関根議員のお尋ねにお答えをさせていただきたいと思います。  まず第一問、脳死と臓器移植の問題についてこの五年間の国民世論の動向がどのように変化し、現在いかなる状況になっていると認識されているかという御質問でございました。  現在、脳死、臓器移植の問...全文を見る
05月26日第140回国会 参議院 臓器の移植に関する特別委員会 第3号
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○衆議院議員(中山太郎君) 関根委員の御質問にお答えいたします。  脳死をもって人の死とすることでいいのかという御質問でございますが、本法案は、脳死臨調の答申においても述べられておりますように、脳死をもって人の死とすることについてはおおむね社会的に合意はされているという、この社...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 人の死というものは、いわゆる生物体としての個体の死と社会的な死の概念というものが二つ存在していると思います。  そういう中で、医学的に見て、生物である人間の個体の死という考え方は、社会通念上は、心臓がとまっている、呼吸が停止している、あるいはまた瞳孔...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) たびたびの御質問で恐縮に存じますが、脳死は人の死であるということはあくまでも死の診断法の一つというふうに御理解をいただきたいと思います。
○衆議院議員(中山太郎君) そのとおりでございます。
○衆議院議員(中山太郎君) そうでございます。
○衆議院議員(中山太郎君) 当然ございます。
○衆議院議員(中山太郎君) 私は臨床の現場で経験してきた人間ではありませんけれども、臨床の現場を見てきた人間としては、やはり医師というのは最後まで死に近づいている患者の延命のために全力を挙げている。そういう中で絶えず血圧もはかっているし脈もはかっている、呼吸数がどうなっているか、...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) もちろん、臓器移植の意思を生存中に明確に文書で御本人が記録しておられる場合、それから家族の御同意がある場合に限ってのみ脳死の診断ということはできるわけでございますので、そこのところは、脳死を人の死として定義するということじゃなしに、臓器移植という場合に...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 法律上の法理論とそれから医療の現場での問題と二つありますけれども、立法府においてはもちろん法理論が中心に議論されるべきものだと私も考えております。  そういった中で、現在の救急の現場では、絶えず脳死判定というものは日常の医療行為として行われているとい...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 今、委員御指摘の点は六条の二項の問題だと思います。  「前項に規定する「脳死体」とは、脳幹を含む全脳の機能が不可逆的に停止するに至ったと判定された死体をいう。」、こういうふうに明文化しておりますから、ここのところは、それで判定されなければ脳死体になら...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 医学的には、竹内基準に定められた基準に従って診断が行われれば、それは脳死体ということに判定されると思います。
○衆議院議員(中山太郎君) あくまでもこれは医療上の診断行為でございますから、それは委員御指摘のとおりだと私は思います
○衆議院議員(中山太郎君) 御本人の意思が明確に心臓死ということが指定されてある場合には、それを尊重すべきものと考えております。
○衆議院議員(中山太郎君) その際、絶対必要条件というのは、生存中に書かれた御本人の明確な意思、これが御家族あるいは医師によって確認をされた場合に限られると思います。
○衆議院議員(中山太郎君) 心停止があって後にのみ臓器を提供する、こう言われた御本人の生存中の意思が明確である場合には、今度は心臓死になられた御本人から、御意思を尊重し、家族の反対ない場合は腎臓及び角膜の摘出ができる、そのように理解をしております。
○衆議院議員(中山太郎君) 両案を一本化するというようなお考えの中で、私ども衆議院段階でも提案者でいろいろと協議いたしました。その中で一番の大きな問題は、脳死状態から家族の同意を得て心臓並びに肝臓を摘出することができるといった衆議院の金田案に対して、私どもはそれで修正をするという...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 脳死臨調の答申で、「脳死をもって「人の死」とすることについては概ね社会的に受容され合意されている」という答申が政府並びに国会に対して行われたわけであります。この臨時脳死及び臓器移植調査会というものは、各党の議員立法によって国会が責任を持って法律案を成立...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 先生のお尋ねのポイントは、竹内基準で脳死判定を行った、そこはまだ死のプロセスの始まりであると。そして、最低六時間たってから今度はもう一度判定をし、さらにそれを補充する意味で聴性脳幹反応を行って記録も保持するということで、そこで死の、死んだ判断というもの...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 先ほど申し上げましたとおりでございまして、当委員会のこれからの御審議を踏まえて、私どももこの法案の成立の一日も早いことを祈っております。
○衆議院議員(中山太郎君) ですから、先ほど申し上げたとおりです。先ほど申し上げました拒否権の問題については、今御答弁申し上げたことと同じでございます。
○衆議院議員(中山太郎君) まず、二点についてお答えを申し上げたいと思います。  これは、先生も大阪にお住まいでいらっしゃいますが、千里の救急救命センターへ私参りまして、この法案の提案前に何遍か専門医たちと意見の交換をいたしました。昔はなかなか家族が脳死というものについての理解...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 竹内基準による第二回目、六時間後の判断をもって死の診断といたします。
○衆議院議員(中山太郎君) 御指摘のとおりでございます。
○衆議院議員(中山太郎君) ごもっともなお尋ねでございます。自然死か脳死判定を認めるか、これは御家族の意思、本人の意思が明確である場合に限られているわけであります。もし脳死判定を御家族が拒否される場合は当然脳死判定は行いません。そこで死亡時刻というものは自然死の時間帯に当たる、こ...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 衆議院におきましては既に各地で公聴会を開催いたし、幅広く賛成される方の御意見、反対される方の御意見を聞いてまいりました。当院におかれましてもやがて公聴会も開会されることと考えております。また、それを望んでおります。
06月02日第140回国会 参議院 臓器の移植に関する特別委員会 第4号
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○衆議院議員(中山太郎君) 参議院における臓器移植及び脳死の審議に当たって、脳死は果たして人の死かということが大きな問題であるという御指摘でございますけれども、やはり御指摘されている問題は、人間の死に関することでございますから、私は極めて重要なことだと認識をいたしております。 ...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 遺産相続の件につきましては、いわゆる脳死判定が行われ、さらに六時間後の再判定が行われた結果、死亡が診断された、それが御本人の生存中の意思あるいは御家族の反対によって脳死判定を受けないという場合については、先般も御答弁申し上げたように、自然死に至るまで治...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 救急医療の現場では、医師及び医療のスタッフは全力を挙げて、その方の生命を維持するために全力投球して努力をいたしております。また、今後ともそうあるべきだと確信をいたしております。  第二点のお尋ねの人工呼吸器を外す問題、これはあくまで御家族の御同意とい...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 性善説に立っておらなければこの法案を提案することができません。  第二点目の、先般の委員会において拒否権の問題について私が発言いたしましたことと厚生省の小林局長の答弁とに食い違いがあるのではないかと。  私も提案者の責任ある立場におきまして、先般も...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 御本人が生存中に自分が臓器提供者になるということを文書をもって記録して残すということは当然でございますが、そこに法律家を立ち会わせると。法律家といってもいろいろございますから、普通一般に弁護士の資格を持った方に立ち会ってもらわないと遺書としての有効性が...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) その場合に、外国の法律で私どもがちょっと勉強しましたところでは、御本人に選択できる意思が脳死状態でないわけですから、生前にそれを決めておくということも一つの考え方としてはあろうかと思います。
○衆議院議員(中山太郎君) これは現実の現場の担当のドクターたち、専門医の人たちの意見として、脳死状態に近づいてきたという症状が出てきますから、そのときに判定をするというのは医療現場にいる医師の医療行為の一つというふうに判断をすべきであって、そこで脳死状態に入ったと。つまり、死の...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 拒否権という言葉を私先ほども御質問のときに申し上げましたけれども、前回拒否権という言葉を使いましたが、結果として拒否した形になると思います。つまり、御家族が同意しないわけですから。だから、それはあくまでも法律的な用語としてこれを問題として、この拒否権を...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 脳死状態に近づいたときにはそれに関する症状が既に出ているわけですから、そこで今まで脳死判定の技術というものが開発されていない場合、それを権利として名づけるのか、同意しないことを権利と言うのか、それとも医師と患者、家族の間の話し合いによっての同意かどうか...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 今、佐藤委員からの御指摘も私どもは十分考えております。  病理解剖する場合でも、めったに来ない親類の人が来て反対をしたために、同居の親族が賛成しておってもできないというケースも私もたびたび経験してまいりました。  そういうことで、この臓器移植の問題...全文を見る
06月11日第140回国会 参議院 臓器の移植に関する特別委員会 第6号
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○衆議院議員(中山太郎君) 脳死状態という救急現場の患者の状況というものに立ち会ったあるいは治療した経験者というものは、医師の中でも相当限定された数の方であると思います。だから、医師のライセンスを持った人全部が脳死患者を扱ったというふうに私自身、医師としては考えておりません。 ...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 立派な医学者としての竹内先生のいわゆるみずからの研究あるいは学問上の判断、あるいは世界の医学界の考え方、こういうものを踏んまえての医学者としての御発言と、人の気持ちを大切にするという人間竹内先生のお気持ちというものがそこにあわせて述べられていると私は思...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 脳死による死の判断というものは、患者の御生存中のみずからの意思が明確に文書で記載されている場合、そして家族が同意をされる場合というものに限定されておりまして、もし御家族が反対をされた場合には、この死の判断は医学的にあっても、それは当然御家族の気持ちを尊...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 医師というものは、医の倫理に基づいて、いかなる状況にある患者さんにも、その方の生命が一刻でも長く維持されるように医学的なあるいは精神的にも全力を尽くして治療をするというのが医の倫理の原則でございます。  そういう観点に立ちますと、私どもは、この医の倫...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 参議院の当委員会におきましていろいろ御討議の結果、中山案と申しますか、私ども十四名が提案いたしました法律案につきまして御意見があり、御審議が行われるということにつきましては、その修正の案文が提案されました時点で私どもはそれを真摯に受けとめたいと考えてお...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 憲法のこの規定というものは、基本的な法律として私どもはこれを尊重する義務を持っているものと思っております。
○衆議院議員(中山太郎君) 小山委員から極めて適切なお尋ねがございました。  日本の社会も車社会というような社会が現出いたしまして、救急医療の現場というものが大変混雑をしているような時代がやってまいりました。全国的に救急の施設をいかに整備していくかということは、私ども国民の利益...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 宮崎先生から経過についていろいろと話をしてみろというお話でございますが、ちょうど私が参議院議員でこの院に席をいただいておったころに、自由民主党の幹事長をしておりましたが、当時、公明党の高木健太郎先生から、やがてこの問題は日本も避けては通れない、そこで超...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 非常に難しい御質問でございますから答えにくい点もございますが、私の私見として申し上げれば、今回の附則につけてある、脳死判定が行われて死亡診断が行われましても御家族の希望があればいわゆる医療保険の対象として治療行為を継続していくと、こういういわゆる人間の...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 故人の生前の御意思ということで尊厳死が認められているというふうに私は理解しておりますので、私は生存中のリビングウイル、これがやはり原則であろうと考えております。
○衆議院議員(中山太郎君) 私も海外のいろんな法律を読んでいる中で、たしかアメリカの州の法律だったと思いますけれども、本人が自己の意思を決定できない状態になったときの場合に備えて、あらかじめその方のいわゆる処置の判断について第三者を指名しておくというようなことが法律によって決めら...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 現在の法案を御審議いただいている状況の中で、将来の問題についてどうこうするということを現在考えておりません。
○衆議院議員(中山太郎君) 委員お尋ねの医療全般に対する倫理に関しての不信感が国民の間に漂っていることは私は率直に認めなければならないと思います。それだけに、一般の医療におきましても医の倫理の確立ということが今日ほど求められている時代はございません。  特に、移植医療というもの...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 修正案が出るということを新聞紙上では拝見いたしましたが、具体的にいつお出しになるとか、どういう内容のものかといったことはまだ何も伺っておりません。そういう段階で修正問題について発電を申し上げることは大変僭越だと存じております。
○衆議院議員(中山太郎君) 今、先生の御指摘の点はごもっともな御指摘だと思います。  原則として葬祭を主宰する者、これを中心に家族が協議するということが通常我々の社会では行われていることでございます。その範囲で合意が形成されるということを原則にとらえていくべきではなかろうか、私...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 脳死判定の専門医制度というものをどうするかという問題がその前にあろうかと思います。  この問題につきましては、先生からの御提言を、今後この法案が審議され、さらに成立した過程におきまして以後も、各党それぞれ各国会議員の間において協議をしなければならない...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 先生の日本医大での患者を実際にごらんになったことからお尋ねでございますが、私も何遍か脳死患者の状態を見てきております。そして、御家族が脳死状態に入った最初の判定を受けた後ずっと付き添われて、その病人の体をさすってお別れされている姿に現場で何遍も立ち会っ...全文を見る
06月16日第140回国会 参議院 臓器の移植に関する特別委員会 第7号
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○衆議院議員(中山太郎君) 田沢委員御指摘の、移植の法案が通った後、移植でどのような人たちがドナーになり、どのような数が行われた、どのような種類の移植が行われたということを、公平公正に行われることを確保するために国会に報告しようという先生の御提案には賛成でございます。  次に、...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 私どもは、先生の法律専門家としての考え方についてもそれなりに貴重な御意見だと思いますが、人の死という問題は、先ほどアメリカの例を山口委員からもお話がございましたけれども、世界的な医学の合意事項、これがやっぱり日本の医学界もそれに合意をしているといったこ...全文を見る
○衆議院議員(中山太郎君) 今、委員からの御指摘は非常に大事な点だと思います。スカンジナビアの国々はスカンジナビア・トランスプラントのネットワークができておりますし、ユーロ・トランスプラント・ネットワークというもののセンターがオランダのライデン大学にございます。またUK・トランス...全文を見る