西村眞悟
にしむらしんご
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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02月07日 | 第132回国会 衆議院 安全保障委員会 第2号 議事録を見る | ○西村委員 私は、自衛隊員の名誉のために、整理して質問を申し上げたい。 自衛隊が出動がおくれたというマスコミ報道がございますけれども、私は、個々の自衛隊員に対しての批判ならこれは不当である、自衛隊は命令があれば動く、命令がなければ動かない、この前提で、出動がおくれたのなら命令...全文を見る |
○西村委員 知事は出動の命令権者ではございません。以前予算委員会で玉沢長官は、戦車を削ればいろいろな民生の費用は出るじゃないかという委員の質問、沖縄戦を例に挙げて説明されておりましたから、私もさきの大戦のことを例に挙げて申しますと、ノモンハンとかガダルカナルとかインパルにおきまし...全文を見る | ||
○西村委員 特に緊急を要する事態であったということはお認めになりました。 要請を待ついとまがあったのか否か、その要件に移りますけれども、現実には十時まで待っておりました。長官が地震を認知したのは六時でございます。私は地震に遭いましたからすぐわかりましたけれども、直ちにテレビを...全文を見る | ||
○西村委員 よくその点はわかっておりますけれども、要請を待ついとまがないという判断の前提で、長官はどういう状況であるかということは情報収集されたと思うのです。情報は当然入ってきておったと思うのですけれども、七時十四分、八尾飛行場発の偵察ヘリからの情報はいつ長官のもとに入りましたか...全文を見る | ||
○西村委員 特に緊急を要するという事態であることは把握されておりながら、なぜ八十三条二項ただし書きを凍結されたのか、私は全くわからないのでございます。 内閣総理大臣においては、朝が早かった、初めてのこと、これは特に緊急を要するという要件でございまして、総理大臣としては対応がお...全文を見る | ||
○西村委員 今回はまさしく例外的事態でございました。その証拠に県庁との連絡はとれなかったはずでございます。県知事との連絡もとれなかったはずでございます。まさに例外的な事態であった、このように私は思うのでございます。 そこで、法律ですから要件に照らしてお伺いいたしますけれども、...全文を見る | ||
○西村委員 法律とは抽象的な文言で紙に書かれたものでございますけれども、それを適用する任務にある、特に自衛隊を動かすという任務にある長官は、個々具体的なケースにおいてそれを適用する任務を負っておる。人の生命、身体、我が国家の赤子の生命、身体に対して、それを守るために、適用するか否...全文を見る | ||
○西村委員 混線しておるのです。自衛隊は県知事の傭兵ではございません。長官と内閣総理大臣が命令して動かす国家の機関でございます。したがって、混線しております原因は、長官はあくまで県知事の要請の有無云々にこだわっておられる。これは先ほど申しましたように、いつも我が軍の最高責任者が犯...全文を見る | ||
○西村委員 ということは、八十三条二項ただし書きの要件に該当したというふうにお聞きしてよろしいですか。ただし書きの要件に該当したと長官は判断されているというふうにお聞きしてよろしいですか。 | ||
○西村委員 例えての話じゃない。五千二百名が亡くなっているこの震災に関してお聞きしているんです。お答えいただきたい。 | ||
○西村委員 それは平時においての適用であって、ただし書きは、非常時においていかに行動するかを決めております。自衛隊は非常時に国家国民、民族の役に立つ組織ではないのですか。百年兵を練って、百年に一度のことでも、そこで役に立つために我々は自衛隊という組織を尊厳を持って扱わねばならない...全文を見る | ||
○西村委員 角度を変えてお聞きせざるを得ない。 総理大臣に社会党委員長。今回の事態に関して、総理大臣から午前十時前に何か指示がございましたか。知事の要請前に何か指示がございましたですか。 | ||
○西村委員 内閣官房副長官という人がおられまして、彼の言動がマスコミに報道されたところによると、十時前に、防衛庁に、局長に連絡して、早く動かすようにせいというふうに言ったという報道がなされておる。私は、この副長官の言動はけしからぬと思う一人でございます。 内閣は、先ほども申し...全文を見る | ||
○西村委員 内閣官房副長官、自衛隊を動かすヘッドクオーターの中にいる人間が自衛隊批判をしてはならないのと同様に、長官は自衛隊の出動がおくれた点について県知事の責任にしてはならぬのです、命令権者なんですから。(玉沢国務大臣「ちょっと待ってください」と呼ぶ)答弁は求めておりません。 ...全文を見る | ||
○西村委員 本件に関しての法律を適用して執行する立場にいる長官において、シビリアンコントールの中心たる長官において、現行法制に対する解釈、適用の決断の明確な御判断をいただけなかったのは、私は残念であります。自衛隊の長官の頭も大分硬直しておられるのかな、このように思いますよ。 ...全文を見る | ||
○西村委員 わかりました。内閣の閣僚ではございませんか。内閣の閣僚は、自由民主党員とか社会党員とかいうよりも国家の機関でございまして、その国家の機関の中にこのような考えの内閣総理大臣をいただく内閣の一員であるということに、何ら感想はないのですか。 | ||
○西村委員 明治維新は、五箇条の御誓文で万機公論に決するという志のもとに、我々の先達は近代国家を始められた。平成になって、我々はぼつぼつその初心に返って、公正そして率直な公論をこの国会で闘わせたいな、私はこのように思っておるのです。 それで、軍縮である。防衛費を削減した。先ほ...全文を見る | ||
○西村委員 最後に一言。 敬意を表すべきは現地の自衛隊の諸君であって、決して内閣中枢にいる命令権者ではないということを、私は今回の事態で申し上げておきたい。そしてこれは、かつてあった、我が国が戦争をしておる段階においても、それはそうでございました。我々は今回を教訓として、同じ...全文を見る | ||
02月14日 | 第132回国会 衆議院 予算委員会 第13号 議事録を見る | ○西村委員 新進党の西村眞悟でございます。 まず、今復興のことがようやく言われるという事態になってまいりました。今回の大震災の復興においては、民生そして経済の大動脈が破壊されておる、つまり企業で申しますならば、電気、ガス、そして鉄道という企業の、ライフラインと申しますか、その...全文を見る |
○西村委員 これから官房長官、防衛庁長官に主に質問することになると思います。 総理を初め、反省すべきは反省するというふうな言明が今回の大震災に対してなされております。至極当然なことでございます。 病気には、臨床と病理があって、病理という部分がやはり突き詰めて考えられなけれ...全文を見る | ||
○西村委員 よくわかりました。そのように御努力いただきたい。 しかし、一月十七日の時点において、やはり、情報不足と言われますけれども、政府においては、政治においては国民の生命、身体を守るために、その行動にどうしても必要な情報を収集する義務があった、このように私は思うのですが、...全文を見る | ||
○西村委員 官房長官、私がお聞きしておりますのは、リアルタイムで各家庭に流れた八時台からの映像からの情報よりも政府の情報の方がもっと先を行っておったのか、政府にはその情報が入っていなかったのか、政府の公式の情報はいかがですかと、その前後関係を教えてくださいと。これから情報について...全文を見る | ||
○西村委員 先ほど申し上げました。これはNHKですが、八時十四分、空撮による高速道路の崩壊、空から写したというわけです、そのような映像でございます。 官房長官は見ておられますか、そうしたことを私に聞かれるのでしたら。 | ||
○西村委員 官房長官が八時からテレビで見られたということなんでしょうね。それよりも官房に上がってきた情報が早かったのか、テレビで見た画面は何分か何十分か前に報告を受けたとおりの画面であったのか、それともテレビの画面を見て唖然として、後に上がってくる情報がそれを追いかけておったのか...全文を見る | ||
○西村委員 それでは、国民と政府は情報を共有したという時点が八時十四分ころからでありました。情報は確かに不足しておりましたけれども、反省点として私はこの点を指摘したいのですが、情報を得てそれから初動の行動に移すパイプがなかったのではないのですか。 と申しますのは、あの阪神高速...全文を見る | ||
○西村委員 これは大事な質問ではないかということを今不規則発言で言われておりますけれども、これは非常に大事だと私は思っております。自衛隊の予算自体がかかわってくるわけですから、自衛隊の士気の問題にもかかわってくる。 それで、続けますけれども、八十三条で要件があるのはわかってお...全文を見る | ||
○西村委員 私は、法律的な要件の中から、これは人命救助に特に緊急を要するなという認識をされたか否かをお聞きしているわけでございます。八時からの空撮の映像に初めて接して、官房長官はその点はどう考えられたか、御答弁いただきたい。 | ||
○西村委員 規模の把握は困難だと申されておりますけれども、あの当時のテレビでは震度六が神戸であるという報道がなされております。神戸は百五十万の大都市でございます。神戸の百五十万の大都市の空からの映像では、のっぴきならない事態がその中で起こっておるということはおわかりいただいた、規...全文を見る | ||
○西村委員 今回はこの八十三条二項の点について官房長官に主にお聞きしておるんですが、十時の要請、これが八十三条二項の要請と言えるのかどうかという点はまずおき、何しか出てくれという要請があった、これは遅きに失したんであろう。ここで八十三条二項ただし書きには、特に緊急を要する場合、知...全文を見る | ||
○西村委員 今、八十三条二項ただし書きにおいて現地の総監はすべきであったと申された。それは、今回の事態が八十三条二項ただし書きの要件に合致しているということをお認めになったとお聞きしてよろしいですか、官房長官。 | ||
○西村委員 現地の総監は八十三条三項による近傍派遣をしたわけでございます。 防衛庁長官の答弁によると、西宮までは近傍だろうが、神戸へ行けば遠傍なんだと、これは八十三条三項でできないんだという答弁でございます。最も被害が発生しているところは芦屋から神戸の地帯でございまして、ここ...全文を見る | ||
○西村委員 午前六時に長官に報告が行き、状況を把握せよ、万全を期せと。六時三十分、第三種非常勤務体制。これ以後の段階でスイッチさえ押せば自衛隊が動けたと、私はこう思う。 それで、要請、要請と言われますが、要請を求めておる立法趣旨は、やはり地方の自主性を尊重するという一点、それ...全文を見る | ||
○西村委員 次に進みますが、自衛隊を取り巻く環境、これは御質問申し上げるのではなくて、時間の関係上、私から申し上げて指摘しておきたい。 限られた条件の中で、現地自治体との日ごろの訓練がなかった等々は言われております。しかし、その訓練がなかった、自治体に自衛隊に対する拒絶反応が...全文を見る | ||
○西村委員 三権分立上、立法府は行政府を批判してチェックする機能を持っております。総理大臣に随行として衆議院議長が同行するなどと、それを認めるなどということは、ついぞ聞いたためしがない。その行政府をチェックするために我々はここでこの審議をしておるのでございまして、その長がなぜ内閣...全文を見る | ||
02月17日 | 第132回国会 衆議院 安全保障委員会 第3号 議事録を見る | ○西村委員 西村でございます。 本日は、外務省、外務大臣に、昨年来我が国、国会等でもはやり始めました「不戦」、戦わずという言葉の意味について見解をお伺いしたい、このように思っております。 ただ、出発点として整理申し上げておきたいと思いますが、例えば大江健三郎氏がノーベル賞...全文を見る |
○西村委員 大臣のおっしゃるとおりでございまして、「不戦」という言葉は流行ではないのでございます。かって使われてきた言葉です。 歴史的な過去を眺めますと、しかし、この不戦という言葉によって象徴される時代というのはいっであったかなと思うのですけれども、第一次世界大戦後のヨーロッ...全文を見る | ||
○西村委員 条約の専門家の御意見を承っておって、私は専門家ではございませんが、この条文の字句が難解で何がこの中に入るのかわからない状態なんです。ただ、国家の表明として受け取る国民一般の意識としては、私のように選挙をやっている者と同じような意識を持つのかと思うのですけれども、やはり...全文を見る | ||
○西村委員 先ほどたしか、「不戦」という言葉について厳密な法的効果の定義は難しいとおっしゃったと思うのですけれども、法的定義が難しい問題と法的な国連憲章とを比較することはいささかできないなと。 私が質問した背景には、先ほど来申しておりますように、留保なしに使う「不戦」という言...全文を見る | ||
○西村委員 よくわかりました。お答えを明確にいただいてありがとうございました。 次に、自衛権の範囲に移りますけれども、教科書のケースメソッドなどでは、一八〇七年のデンマーク艦隊引き渡し請求事件、イギリスとデンマークの事件。この事件は、ナポレオンにトラファルガーで大勝したイギリ...全文を見る | ||
○西村委員 今、国際法上の自衛権の範囲と我が国の自衛権の範囲を分けて御説明いただきまして、よくわかります。 ただし、ここで申し上げておきたいのは、日本以外の各国は国際法上の自衛権の範囲を自衛権として、つまりデンマーク艦隊引き渡し請求事件とかカーター・ドクトリンというものを日本...全文を見る | ||
○西村委員 発射する場所に対する攻撃、これは未然にできるのですか。飛ばしたらマッハ十ですから、未然にできるかどうかだけお答えください。 | ||
○西村委員 基本的にはやはり難しいと。 ここで文民統制、シビリアンコントロールのことについて御見解をいただきたいと思います。 話が飛ぶようでございますけれども、これは決して飛ぶ問題ではございません。今までお答えになったように、政治、文民の世界には積み上げた歴史がございまし...全文を見る | ||
○西村委員 私が申し上げたのは、政治が事態に即応して変化しなければならないときもある、そのときに政治が財産としていろいろな手段を持てるということを確保するにはどうすればいいのかという観点から、それは軍事専門家の自己完結的組織である軍隊に軍令の面で自由をもう少し与える方向がいいので...全文を見る | ||
○西村委員 このような激烈な批判があるということにも襟を正して今後お進みいただきたい、このように思っております。 終わります。ありがとうございました。 | ||
02月21日 | 第132回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第2号 議事録を見る | ○西村分科員 私は、九段の遺族祈念館、それから大阪の国連障害者十年記念施設、この二点についてお伺いいたします。 まず九段の仮称・戦没者祈念館のことでございますけれども、これは十数年前に遺族会が要望して、国が建設という形になって平成七年に完成予定でありましたけれども、第一、名称...全文を見る |
○西村分科員 内容について、いろいろな議論が企画検討委員会であって、詰めておられるというところですが、この内容がやはり極めて微妙である、御承知のとおりでございます。 私の立場は、我々日本人、また日本のマスコミは、冷戦終結後世界に興るナショナリズムについては、ある意味では、それ...全文を見る | ||
○西村分科員 ケネディの就任演説の中に、アメリカ青年の墓標は世界じゅうに散らばっておるという、誇りを持った一節があるわけですけれども、遺族から見て、父また夫、どの戦域でどのようにして亡くなったのであろうか、それは西太平洋上に散らばっておるではないかこのような思いがいまだあることは...全文を見る | ||
○西村分科員 名称、仮称でございますね。これが実質上、侵略戦争反省謝罪祈念館等々になるのを一番遺族会の方々も恐れておりますし、ある意味では、日本人であるということを、自国の歴史を誇りを持って語ることが何が悪いのかと思っておる多くの日本人もその懸念を持っておるわけです。 最後に...全文を見る | ||
○西村分科員 おっしゃるとおりお進みいただいて、それが妥当だと私は思っております。箱物をつくるのみが目的ではなくて、歴史的評価というものは、ロシア革命でも中国革命でも、スターリン時代の評価に関してもいろいろ変わってくるわけですから、歴史的評価が変わるという前提で、ただ、その客観的...全文を見る | ||
○西村分科員 北側議員が同じ質問をされたというのはわかっていて、北側議員と同じ質問をお伝えするのもまた、大阪でいろいろの期待があるということをお伝えすることだということでさせていただいたのです。 私の兄が実は小児麻痺でございまして、空襲で母親が逃げたときに早産したわけでござい...全文を見る | ||
○西村分科員 時間を余しておりますが、この二点の御要望、種類が違いますけれども、よろしくお願いする次第でございます。 これで終わります。 | ||
10月31日 | 第134回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第4号 議事録を見る | ○西村委員 外務省の方に御足労いただいておりますので、アメリカ軍の空母提供の問題からお尋ねいたします。 日本は島国でして、東京、大阪、名古屋というところの半径五十キロの圏内で人口の四四%を擁しておるという国でございますから、今回の阪神大震災の例でもわかりますように、陸路が遮断...全文を見る |
○西村委員 今回アメリカが空母インディペンデンスの提供を申し出たということを聞いておりますが、結果的には、政府はそれをお断りになった。この理由は何でしょうか。お聞きしたいと思います。 | ||
○西村委員 先ほどの大臣のお答えにもありますように、船は基地にもなり病院にもなり収容できる場にもなるということです。日米の歴史の中でアメリカという国は、こういう災害が起こったときに非常に義侠心を発揮する国でございます。その意味で、そしてまた海からの救援が必要であったという認識の中...全文を見る | ||
○西村委員 不規則発言があって、全く違うとおっしゃっておられますけれども、国土に起こる現象というのは同じだと私は申し上げている。そのときに、阪神大震災の人を救うという視点から、人命救助という視点からは同じだろうと私は思っておる。 私が今憲法の問題に触れて申し上げたのは、結局、...全文を見る | ||
○西村委員 ありがとうございます。今後、やはり私どもは憲法も含めた国の緊急事態に対処する体制をさらに進めなければならない、この点では大臣と私は同じ意見でございます。 時間がないので次に進みますけれども、自衛隊の出動に焦点が当てられた議論があって、自衛隊法八十三条の自衛隊の出動...全文を見る | ||
○西村委員 私がお聞きしているのは、大臣にお聞きしたと思うのですが、近傍派遣は近傍でやっておるわけです。現地で自主的にやっておるわけです。政治の決断として八十三条二項ただし書きを発動するべきか否かについてはいかがであったかということ。大臣、そのときは大臣であられませんから、大臣の...全文を見る | ||
○西村委員 今後適切な措置ということには万全を期すというお答えはわかりましたけれども、私は、このたびの改正、今議論している災害対策基本法の制定の時点でも将来に対する万全の措置ができるであろうというお答えではあったと思うのです。しかれども、災害が起こった時点でその災害について痛切な...全文を見る |