仁比聡平

にひそうへい



当選回数回

仁比聡平の2007年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月13日第166回国会 参議院 予算委員会 第9号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は国民投票法案に関します安倍総理の御発言につきまして、盟友でもあり、官房長官を務めていらっしゃいます塩川、塩崎官房長官にお尋ねをしたいと思います。失礼いたしました。  総理は年頭の記者会見で、憲法を是非私の内閣として改正...全文を見る
○仁比聡平君 私がお尋ねをしているのは、まあ政府が検討をしていないのはそれは当然のことだろうと思いますけれども、総理がおっしゃる、まずは手続法とおっしゃっているんで、その言葉の意味は何でしょうと。
○仁比聡平君 ならば、なぜ総理は一連の発言でそんなに急がれるんでしょうか。五月三日までにというような発言も繰り返されまして、先週は衆議院の方で大分混乱もあったようですけれども、なぜそんなに急ぐのかというのはいかがでしょうか。
○仁比聡平君 今の、手続法で改正できないでいるというのはどういう意味ですか。
○仁比聡平君 先ほど手続法で改正できないでいるという御趣旨の答弁あったと思うんですが、それはつまり手続法がないから改正できないでいるという、そういう意味じゃないんですか。
○仁比聡平君 どうも答弁をそらしておられるように思うんですけれども。  一月十七日に開かれたあの御党の、自民党の大会の演説で、総理、こうおっしゃっておられます。立党の精神に立ち返って、憲法の改正に取り組んでまいります、まずはこの通常国会におきまして、手続法である国民投票法案につ...全文を見る
○仁比聡平君 今もおっしゃったけれども、結局、憲法改正するためには手続法が必要だから、だから手続法ということですね。
○仁比聡平君 お認めになったと思うんですけれども。  冬柴大臣においでいただきました。先ほど御紹介したように、総理は演説あるいは会見をされているわけですけれども、まずは手続法とおっしゃるこの総理の御発言について御感想を伺いたいと思います。
○仁比聡平君 大臣の御答弁のような御趣旨なんであれば、五月三日までとかあるいは与党単独だとかいうような話はなくていいんじゃないですか。国民的議論を待って、熟すのを待ってりゃいいんじゃないでしょうか。
○仁比聡平君 よく分からないんですけれどもね。  先ほど御紹介した自民党の大会の日の午後に、中曽根元首相が会長になられたそうですけれども、衆参の憲法特の主要な議員も参加されておられます自主憲法期成議員同盟と自主憲法制定国民会議の研究会が開かれておられて、そこで有力な国会議員の方...全文を見る
03月15日第166回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  防衛大臣にまずお尋ねをしたいと思うんですが、米軍再編と分散移転に関しまして、政府は基地周辺自治体の首長さんたちとの協定の締結を進めてこられていて、それによって理解を得たというふうにおっしゃってお...全文を見る
○仁比聡平君 間接的には守られるというのがよく私に理解がいかないんですけれども、大臣がおっしゃるように、協定そのものの当事者は国と自治体、その国と自治体の間での約束が米軍の部隊に対してどのように及んでいくのか、あるいはそれが、日本政府として具体的な米軍にこれを守らせるという手段は...全文を見る
○仁比聡平君 米軍がすると思うという御趣旨なんですけれども、そうすると、実際に米軍が地元との協定の内容ではない、それに違反する事態が起こったときに、言わば違反状態ですね、これは防衛省としてはどうやって回復をされるんですか。
○仁比聡平君 そういう形でしか担保できないのではないかという御答弁が大変私は大事、重要なんじゃないかと思うんですが、大臣、今の御答弁の中で仮定の話とおっしゃったけれども、現実に今私が申し上げているテーマが問題になったことがございますよね。  大分県の日出生台演習場での、沖縄のい...全文を見る
○仁比聡平君 大臣が、今私が申し上げた出来事を御存じなかったというのは、私は大変残念でございます。大分県あるいは日出生台の周辺自治体では、これは国政上の与野党かかわらず、挙げて、この協定を守らない米軍のやり方は絶対に許せないということで、厳しい抗議あるいは取組が行われていたわけで...全文を見る
○仁比聡平君 先ほど私が申し上げた概要の経過については、これは事実だと思いますので、是非お調べいただきたい。  それで、麻生大臣、外務大臣に今の点にかかわってお尋ねしたいんですけれども、その地元自治体と日本政府、防衛省が窓口だと思いますが、協定があります。これに違反する状態が、...全文を見る
○仁比聡平君 是正、是正、回復ですか。
○仁比聡平君 是正、改善を求めていくときの手段というのはどういう形になるんでしょうか。
○仁比聡平君 その際のアメリカ側の主体といいますか、日本側は外務省ということだと思うんですが、相手方はアメリカ政府のどこになるんでしょう。
○仁比聡平君 そうすると、在日米軍のどこ、司令部ということになるんでしょうか。
○仁比聡平君 そうしますと、現実に共同訓練だとかあるいは基地の使用という形でその自衛隊基地なり演習場を使う米軍の部隊がこの協定の中身に反するということがあった場合には、外務省ないし防衛省にもなるんでしょうか、日本政府がアメリカ大使館とそれから副司令官、在日米軍の、ここに申し入れて...全文を見る
○仁比聡平君 月一回の合同委員会ということであれば、二回ですか、失礼しました。
○仁比聡平君 はい、分かりました。  現実にもう今日あしたから訓練始めるということでやってきて、トラブルが起こったときにはなかなか間尺に合わないということがあるかと思うんですけれども、実際に現場でそういう事態が起こったときに、事前にどうして調整がなかったのかとか、あるいは今それ...全文を見る
○仁比聡平君 実際に米軍が自衛隊基地を共同使用するとか共同訓練をするとかいうような出来事は、これは周辺自治体、住民にとって大変重大な問題で、だからこそその協定の内容をどうするのかということについてシビアな議論があるわけです、意見があるわけです。  にもかかわらず、実際に協定が結...全文を見る
○仁比聡平君 ちょっと時間がないんですけれども、いいですか、一言。
○仁比聡平君 いや、大臣、ちょっと誤解しておられる。私が申し上げているのは日出生台の演習にかかわってです。
○仁比聡平君 これは、協定の中では、実弾演習、つまり百五十五ミリりゅう弾砲だけを使用するということになっていた。小銃、機関銃の実弾訓練は認めてなかったんだが、だけれども、これが米軍の都合で必要だということで部隊がマシンガン等々を持ち込んだという、そういうことです。  もう時間が...全文を見る
03月15日第166回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は私は、鹿児島、富山の冤罪事件についてお尋ねをしたいと思っています。  といいますのは、大臣の所信表明を伺っておりまして、この事件あるいは刑事司法の在り方について全くお触れにならなかったということ、私、残念でございました...全文を見る
○仁比聡平君 ちょっと今の答弁信じ難いですよ。そのような状況じゃなければ懲戒処分の対象にならないというんですか。  警察庁が平成十四年の七月に懲戒処分の指針の改正についてという通達出されていますね。これ拝見しますと、責任あるところに処分あり、処分あるところに責任ありを旨とした懲...全文を見る
○仁比聡平君 指導上の注意をしたというのは、今答弁があったように、例えば裏付け捜査が不十分だったというわけですよね。だけれども、重過失はないというんでしょう。違法な捜査じゃないというわけですよね。  富山の事件についてアリバイが問題になっていますけれども、この仮に被害者Aさんと...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、被害者Aさんの任意の取調べ中、逮捕前ということなんですね。  この被害者のAさんがメディアの取材に答えてこういうふうに言っています。自分は犯行時間帯には電話を掛けていたと訴えたが、取調官は、相手は電話を受けていないと言っていると認めずに、もう何を言っても駄...全文を見る
○仁比聡平君 そのことについてもしっかり私は検証をしていくべきだと思います。  鹿児島の事件で、先ほど申し上げた踏み字、これ大臣、御存じでしょうかね、どんな字を踏まされたかという。大臣、お孫さんおられるかどうかは私存じませんけれども、大きな紙に、沖縄の孫、早く優しいじいちゃんに...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、是非、そんなに難しくございませんので、この判決文をお読みいただきたいと思うんですね。私、これ読んで、まるで封建時代の糾問記録を読むような思いがいたしました。  今警察庁の方で御答弁ありましたけれども、自分たちはそんな変なことはやっていない、違法なことはやって...全文を見る
○仁比聡平君 公判維持の問題についてもお尋ねをしたいんですが、公判で検察側はこう主張しておられたというんですね。被告らは自発的かつ詳細に供述しており、取調べは適正。アリバイを証言しているのは中山被告の同級生や支援者ばかりで信用できないと。  これ伺いますと、論告求刑においてこう...全文を見る
○仁比聡平君 鹿児島地裁の無罪判決は小津局長が今おっしゃる一般論と全然矛盾しない形で詳細に認定をした上で、私は久しぶりに明確にアリバイを認めたという、これほどの事実認定というのはそうそうあるものじゃないという印象を受けました。しっかり検証をしていただきたいと思うんですね。  時...全文を見る
○仁比聡平君 その点については、ほかの点、警察庁に今日、ほかにもお尋ねしようと思っていましたが、時間がありませんので別の機会に、近いうちにまた続けてやらせていただきたいと思っております。特に、取調べの可視化の問題についての警察庁の言い分も是非聞いてみたいと思っているんですね。 ...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。
03月15日第166回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  お二人の公述人、今日は本当にありがとうございました。  私ども、なかなか熱く語りたいんですがその時間がございませんので、まず、荻原公述人からお伺いをしたいと思います。  先ほどの庶民増税や負担増のお話をお伺いをする中で、改...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  先ほどの冒頭の御意見をお伺いをする中で、銀行が今、今というか、これまでどんなやり方で不良債権の処理も含めて公的資金の投入を受けながら低金利の中でやってきたのかとお話があったんですけれども、時間の関係だったかと思うんですが、少しもうちょっと...全文を見る
○仁比聡平君 今御指摘いただいた問題点も、私ども当委員会でも力の限りいろいろ議論をしていきたいと今思っているところです。  それで、もう一つ、先ほど来の大工さんのお話とかあるいは中小企業の技術のお話とか大変示唆に富むお話をいただいたんですけれども、私たちの国にもこの中小企業やあ...全文を見る
○仁比聡平君 大変私もそのとおりだと思って、実際にそういう経験を持っている地域だとか、あるいは別の問題ですけれども労働力の非正規化とか様々な問題をお伺いしたいなと思うんですけれども、時間が何せないものですから、本当、ありがとうございました。  田代公述人に一問お伺いをしたいと思...全文を見る
○仁比聡平君 本当にありがとうございました。  時間が参りましたので、終わります。
03月20日第166回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、取調べの可視化の問題について伺ってみたいと思っています。  御案内のように、今日、イギリスあるいはアメリカの幾つかの州、オーストラリア、イタリア、台湾、韓国、あるいはアジアではモンゴルなどでも取調べ過程が録画、録音を...全文を見る
○仁比聡平君 昨年の五月二十六日の衆議院内閣委員会で、当時の沓掛大臣が、今局長からあった被疑者との信頼関係の構築が阻害されるという点と、それから組織犯罪の検挙、情報収集が困難になっていくのではないかという点に加えて、第三者のプライバシーが侵害される危険が生じるなど、取調べの機能が...全文を見る
○仁比聡平君 今、他の委員、理事から御意見が出ているとおりかと思うんですけれども、ちょっと一つずつ伺いたいんですけれども、まず信頼関係というお話で、よく刑事ドラマなんかで人情刑事が取調べ室で、いわゆる落とすというか、落ちるというところまで被疑者が真摯に悔悟して物を話すということは...全文を見る
○仁比聡平君 今のお話を聞いても、録画、録音してはならない理由とは全然思えないですよね。人には聞かせられないとか、あるいは聞かせるほどの話でもないとかいうようなことはそれは当然あるだろうと思うんですけれどもね。それは、録画、録音したからといってすべてを天下に公表するという話ではな...全文を見る
○仁比聡平君 そうすると、録画、録音がどのように使われるのかということを、もっともっと、日本でも刑事司法にかかわる関係者がもっと深めて議論していくということができれば、これは警察庁もそういう検討あるいは検証、これ自体はやぶさかじゃないということですか。
○仁比聡平君 国会で、衆議院それから我らが参議院法務委員会も、そういう趣旨の附帯決議も過去上げていることもあるわけですね。  あと一点だけちょっと縄田局長に聞いておきたいんですけれども、先ほどの、結局、密室でしか真実は話されないというような趣旨のですね、これ、そういうふうに新聞...全文を見る
○仁比聡平君 それから、あともう一つちょっと聞きます。  先ほどの組織犯罪の関係なんですけれども、いわゆるお礼参りとか、あるいは一番最悪の場合には命をねらわれることだってあるというお話もありました。あるいは、その取調べ室でのやり取りの中で情報が得られることがあるというお話もあっ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、だから、どう録音、録画を使うかについてはよく議論したらいいじゃないですかと私は思うんですけれども。  それで、裁判所にお尋ねをしたいんですけれども、一つは、密室でなければ真実が話されないと言わぬばかりのその趣旨というのは、裁判所にとってはこれはあり得ない話だ...全文を見る
○仁比聡平君 今おっしゃられるとおりでございまして、それだけに、今の刑事訴訟の当事者主義の下で、両当事者の尋問技術あるいは尋問の態度、あるいは裁判所の訴訟指揮も含めた、法廷がどういう真実を引き出す場になるのかということが大変大事なんではないかと思うんですよね。  裁判員制度の導...全文を見る
○仁比聡平君 何か慎重な物言いでよく分からないという感じがするんですけれども。  ちょっと私が心配をしますのは、一つは、裁判員制度の導入を前にして裁判員に過重な負担をこれ掛けるわけにはいかないと、だから、事前によく整理をした上で集中審理をしなきゃいけないというお話がありますよね...全文を見る
○仁比聡平君 ということで、時間が過ぎてしまいました、改めてまた機会があれば議論をさせてもらいたいと思うんですけれども。  先ほど冒頭申し上げたように、国際的な流れとしてはもう取調べ過程の可視化というのは当然なんですよね。今度批准するのも、ICC条約だってそうなわけで、これはも...全文を見る
03月26日第166回国会 参議院 予算委員会 第13号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私からも、能登地震で犠牲になり被害に遭われた皆さんに心からお見舞いを申し上げます。  今日は総理、改憲手続法について総理にお伺いをいたしたいと思います。  あなたは、任期中の改憲、そのためにまずは手続法だと、今国会成立を繰...全文を見る
○仁比聡平君 いや、いろいろおっしゃいますけれども、有権者の二割切ってもですよ、賛成が、憲法が変えられ得る、そのこと自体否定できないじゃありませんか。いかがですか。
○仁比聡平君 閣法でないのは当然のことでございます。だけれども、あなたがこの国会で五月三日までだとか今国会中に成立をだとか指示をして急がせているでしょう。その中身を私は聞いているんですよ。それは国会で決めていただくことだから私は知らないなんというような、そんな議論が成り立ちますか...全文を見る
○仁比聡平君 総理はこの問題でも法案急がせているわけですけれども、だけれども、巨額の資金を投入する者が有料CMで圧倒的に有利になるというそのこと自体は否定はできないわけでしょう。私、この点も国会での議論は全く尽くされてない、まして国民的議論は尽くされてないと思います。主権者である...全文を見る
03月27日第166回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  両案には私ども賛成でございます。  法案の質疑に入る前に、裁判に関して、国が被告となっているいわゆる集団訴訟、これについての訴訟に臨むべき態度についてちょっとお尋ねをしたいと思うんです。  御存じのように、原爆症認定訴訟あ...全文を見る
○仁比聡平君 何をおっしゃりたいのか、係属をしている事件でもありますから、大変微妙な、デリケートなおっしゃり方をされているんですけれども、敗訴すべきものは敗訴するという、それが方針だというのは大変正しいですよね。  最高裁も含めて、国が負けている事件というのは、当然相応の理由が...全文を見る
○仁比聡平君 大変残念な御答弁なんですよね。  これだけ国が被告となっている集団訴訟でそれぞれが長期化をし、そしてその中で被害者が高齢化をして亡くなっていく、そういうふうな状況も続いています。その裁判が解決をするということが国の在り方あるいは国民生活の在り方にとって大変重大な意...全文を見る
○仁比聡平君 先ほど、江田委員の御質問の中でも国民に開かれた裁判所の在り方が大分議論になりましたけれども、家庭裁判所というのは、これはもう戦後の発足当初から、家事調停委員の採用といいますか仕組み、あるいは家裁委員制度などを始めとして市民参加が元々出発点としてつくられてきた裁判所で...全文を見る
○仁比聡平君 数字ですから私の方でも紹介をしたいと思いますけれども、調査室に作っていただいた資料で見ますと、そういう家庭裁判所の機能の重要性の中で、家事事件の新受件数の推移を見ますと、十年前の平成八年が四十二万六千五百十一件、一方で平成十七年、これは七十一万七千七百六十九件という...全文を見る
○仁比聡平君 事実関係の調査につきましても、あるいはその解決のための方策をいろいろ考える上でも、調査官の方々の役割というのは大変重要なものがあると思います。ところが、なかなか増えてはいなくて、今回の法案の関係の資料にもございますけれども、二〇〇六年の十二月一日現在でいいますと、調...全文を見る
○仁比聡平君 最後に大臣にお願いを申し上げたいと思いますけれども、今、家庭裁判所調査官の方々のお仕事を中心にちょっとお話をしましたが、裁判所に働く職員さんの仕事の分野というのは専門性の高い分野含めて大変多様なものがあると思うんですね。これは最終的に法律で出てくる何人増員という、プ...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。
04月10日第166回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は区分審理と部分判決の問題について特にお伺いをしていきたいと思いますけれども、裁判員制度の実施を二年後に控えて、最高裁刑事局長にまずお尋ねをしたいと思うんですが、私もこの国会、当委員会で志布志事件あるいは富山の冤罪事件、こ...全文を見る
○仁比聡平君 裁判員の方々に、国民の皆さんに裁判手続、刑事裁判の手続に参加をしていただく、そこには国民の皆さんの大変な負担と責任が、重いものがあるんだということが今日これまで幾つも議論となってきたんだと思うんですが、そういった重い負担と責任を国民の皆さんに負っていただいても参加を...全文を見る
○仁比聡平君 そこで、この区分審理という仕組み、部分判決というこの仕組みにかかわる問題なんですけれども、先ほど来お話がありましたように、アメリカの陪審制においても、あるいはドイツの参審制においても、言わば調べ得る限り外国の刑事司法の手続の中でこの部分判決制度、今回提案をされている...全文を見る
○仁比聡平君 今御答弁の中でありました訴訟経済の問題というのは、これは複数の事件であっても証拠が共通をしていたり、あるいは証人が共通をしていて別々の手続で審理をするということになると何度も何度も同じ証人尋問をしなければならないとか、そういう意味合いになろうかと思うんですね。  ...全文を見る
○仁比聡平君 御案内のように、アメリカなどでは懲役百五十年とか、累積というんでしょうか、していくものですから、生物的にはあり得ないような刑罰が科されたりもするわけですけれども、日本ではそういう在り方は取らないと、そういう刑罰の在り方は取らないということで、それが今御紹介のあった条...全文を見る
○仁比聡平君 最高裁どうですか。
○仁比聡平君 まず、法務省の方から御説明のあった法案の七十八条三項一号の部分判決の中で犯情に関する事実、情状に関する事実ですね、ここを書くことができるというお話なんですけれども、これちょっといろいろ読ませていただきますと、判決を宣告をした後に裁判官が判決を書かれると。つまり、裁判...全文を見る
○仁比聡平君 その七十一条の区分審理決定の要件の問題については、先ほど前川委員から詳しくお話がございまして、前川委員への答弁以上に今日御答弁なされ得るものはないのだろうと私先ほど伺っていて思いましたので、私からあえてお聞きはしないでおこうかなと思っているわけですけれども。  つ...全文を見る
○仁比聡平君 それで、その運用に実際にかかわっていかれる裁判所にもう少しお尋ねをしたいと思うんですけれども、先ほど適正な訴訟運営をしていかなければならないというお話がございました。そのときに、ちょっと戻りますけれども、事実審理のみにかかわる裁判員に、そこでそもそも何が争点となって...全文を見る
○仁比聡平君 ちょっと、聞いちゃったので。評議の運営についてはいかがですか、何か心掛けようということはありますか。
○仁比聡平君 終わります。
04月16日第166回国会 参議院 決算委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は久間大臣に米軍再編問題に関連してお尋ねをしたいと思います。  昨年、二〇〇六年の五月に日米両政府が合意したいわゆるロードマップにおいて、普天間飛行場のKC130空中給油機について、このように述べられています。KC130...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、これからのことだということだと思うんですね。そうすると、これはもうすべてこれからのことということになるのかもしれませんが、ロードマップで、岩国拠点ということで、司令部、整備施設又は家族支援施設とともにというふうにありますのは、これは読む限り、そのような施設を...全文を見る
○仁比聡平君 私どもはいかなる基地のたらい回しにも反対ですけれども、私どもの党としてはですね。ただ、このロードマップを始めとして日米の両政府間の合意を文字として、文書として拝見をする限り、今大臣もお使いになられましたけれども、岩国拠点というのは、つまり船でいえば母港のようなものと...全文を見る
○仁比聡平君 そうしますとあれですか、先ほどお話のあったように、整備施設だとか家族支援施設あるいは司令部ですね、これを想定しているわけですけれど、整備施設を想定するわけだから、この岩国で整備をする、家族の方々もここにおると、岩国にということになるんじゃないかと思うんですね。岩国に...全文を見る
○仁比聡平君 鹿屋でどうするのかについて私は後で聞きたいと思っているんですけど、岩国がまずどうなるのかと。拠点となる岩国で整備、今お話もありましたけれど、あるいはこの岩国基地に慣熟する訓練だとか、あるいは岩国にそうやって整備も含めて期待があるわけですから、ここを拠点にした運用とい...全文を見る
○仁比聡平君 別の角度でお尋ねしたいと思うんですが、今話題にしておりますKC130を岩国へということが最初に合意をされたのは九六年のSACO最終報告のことでございまして、これが〇五年の十月のいわゆる中間報告の際には、鹿屋基地が優先して検討されるというふうになったかと思うんですね。...全文を見る
○仁比聡平君 それで、先ほど来の御答弁では、鹿屋の必要な施設というのは、これはまだどうなるか分からないということでしょうかね。
○仁比聡平君 鹿屋について、なぜ鹿屋を優先して検討するとなっていたのが岩国拠点になったのかということについて、当時の両政府間の交渉の事情、報道がかなりありましたけれども、例えば米軍側から、鹿屋だと交通網が不十分、交通の便が悪いとか、あるいは福利厚生施設がないからだとかいうような、...全文を見る
○仁比聡平君 結局、そのロードマップにおいて展開するというふうに明記をされていますので今日こうやってお尋ねをしたんですけれども、言わば協議中ということで、中身は今の時点では明らかでないという点が本当に多いといいますか、そればっかりかなと、今お尋ねした点についてはですよ、というふう...全文を見る
○仁比聡平君 V字形滑走路や名護への移設という点については、これはもう大問題でございまして、今日、私ここで議論はする時間は全然ないんですが、これはもう大争点として、大きな問題としてあるわけですね。  先ほど、大臣、鹿屋に具体的にこう説明できる段階にないという趣旨の御発言ありまし...全文を見る
○仁比聡平君 これまでの基本的な認識を踏まえて、岩国市の市役所建設補助金について、これSACO関連でございますけれども、お話を進めたいと思うんですが。  平成十五年から、SACO関連のこの補助金として岩国市役所の整備補助金が出されてきたわけです。だけれども、昨年度、十八年度はこ...全文を見る
○仁比聡平君 内心じくじたる思いを持っておられるというふうにおっしゃるんですけれどもね、岩国でこの市庁舎補助金あるいは建設の問題が大変重大な問題になっているということはもう大臣も御承知の上のことだと思うんですよね。米軍再編に伴う交付金と、新たなですよ、というのは、今、国会で法案審...全文を見る
○仁比聡平君 いや、それは、今大臣がおっしゃっているのは十九年予算編成に当たってのことなんじゃないでしょうかね。  ちょっと話少し戻りますけれども、約束があったわけじゃないんだというふうに繰り返しておっしゃられているんですが、市庁舎の建設というのはこれ単年度で終わらずに何年も続...全文を見る
○仁比聡平君 この問題が起こったのは去年の五月か六月ころに表に出て大きな問題になってきて、私がそのときにお尋ねをした限りでは、四月の時点で長官の方でもう決裁を何かしないというようなお話だったやに思うんですね。それが十九年の予算にかかわるお話なのかもしれないんですが。  十九年の...全文を見る
○仁比聡平君 時間が参りましたから終わりますけれども、今は、大臣、笑顔でおっしゃっているけれども、私、結局、お金をもらいたければ容認をしなさいと言っているようにしか聞こえないんですよ。札びらで顔をはたくやり方だというふうに言われるのは、これは当然じゃないですか。私こんなやり方はや...全文を見る
04月17日第166回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先ほど来、福岡市、そして川口の件を始めとして、後を絶たない飲酒運転やひき逃げ、こういった悪質な交通犯罪に対してどう取り組んでいくのか、審議がされているわけでございます。私も福岡市の子供さんたちがお亡くなりになったあの事故の現場...全文を見る
○仁比聡平君 先ほど松岡委員の質問の中で、酒酔い、道交法上の、道路交通法上の酒気帯びあるいは酒酔い運転の定義にかかわる議論があったわけですけれども、この道交法上の酒酔い運転というものと、この危険運転、アルコールの影響による危険運転ですね、ここはどういう関係になるわけですか。
○仁比聡平君 これは、正常な運転が困難な状態による運転行為ということであればということが必要であって、それが構成要件事実であって、道交法上の酒気帯びか酒酔いかというのとはこれは基本的に関係はない、刑法上のこれは判断が行われるということですよね。  この正常な運転が困難な状態、そ...全文を見る
○仁比聡平君 今局長の答弁の中にもありましたように、事故直後に飲酒検知を逃れるために逃げたり、あるいは大量に水を飲んだりというようなことがるる報じられるわけですね。今の小津局長のお話は、そのようにして事故直後に飲酒検知が仮にできなかったとしても危険運転致死傷罪による立件と訴追を免...全文を見る
○仁比聡平君 今のような御努力の上で起訴をされれば、それが証拠上本当に立証として足るのかという点が今度は公判で裁判上きちんと争われるというのは、これは当然だと思うんですね。そのことも含めて、社会全体として飲酒運転を根絶するという全体の努力が厳正にそして適正に行われていく上で検察の...全文を見る
○仁比聡平君 今の御答弁で私はおおむねいい、理解がいっているんですけれども、一つだけ、蓋然性という言葉をお使いになっておられるんですが、蓋然性があることというふうに今御答弁だと思うんですね。蓋然性というのがどれほどの可能性のことをいうのかというのは、これは日本語的には様々なグラデ...全文を見る
○仁比聡平君 確認ですが、そうしますと、従来、幇助犯、教唆犯として処罰はされていない事案、そのような事案を立件をするとか、あるいは、そのために酒類提供者、例えばスナックのママさんだったり、お酒を売っているコンビニの店員さんだったりということがあるかと思いますけれど、その酒類提供者...全文を見る
○仁比聡平君 先ほどの御答弁で、飲んで運転する意思があることが明らかな場合とおっしゃいましたかね、その飲酒運転をするおそれがある人ですね、の対応についてお話がありましたけれども、具体的にどんな事案がそれに当たるのか、御紹介ください。
○仁比聡平君 今御紹介のあったような事案に類するといいますか、並ぶといいますか、そういう悪質な事案を特に加重処罰をしようという御趣旨だと私としても受け止めております。  先ほどもお話がありましたが、駐車場のあるお店で、車で来ている、だけれども代行を呼んで帰るから大丈夫とか、ある...全文を見る
○仁比聡平君 時間が参りましたので終わりますけれども、今のこの点は処罰範囲の拡大になりはしないかということが大変各方面から懸念をされているところでございます。社会全体が飲酒運転を根絶しようということで、今お店なんかに行きますと、飲んだら乗るなというバッジを付けたり、お店で、あなた...全文を見る
04月18日第166回国会 参議院 日本国憲法に関する調査特別委員会 第3号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日、この委員会で初めての質問ということになりますので、審議の在り方について冒頭に委員長に私も一言お願いを申し上げておきたいと思います。  私は、参議院におけるこの法案、国民投票法制についての議論は、与党案についてはもちろん...全文を見る
○仁比聡平君 そこでまず、発議者の方々の陳謝についてお尋ねをしたいと思います。  昨日、この委員会の冒頭で陳謝があり、そして与党の先生方からの御質問での答弁もあったわけですけれども、私は正直に申し上げて、陳謝の意が、真意が全く伝わってこなかったというふうに私は感じました。  ...全文を見る
○仁比聡平君 保岡議員の答弁は、参議院では白紙なんだ、これからなんだという質問に対するその流れの中で、それに対する答弁として行われていて、衆議院で審議を行ってきたんだということを紹介をされた上で、これら衆議院での審議を踏まえて、足らざるところを集中的に審議され、それにふさわしい時...全文を見る
○仁比聡平君 そういうつもりはなかったのに、そういうふうに受け止められる発言が出てくるところに問題があるんじゃないんですかね。だから、帰れ帰れという声があれほど起こったんじゃないんですか。  保岡議員は、衆議院の憲法特の委員長代理としてそこにお座りになっていらっしゃるわけです。...全文を見る
○仁比聡平君 いや、私は、その取りまとめ、たたき台で結構なので、今でもいいものだと思っているのかと聞いているんですよ。  私は仁比と申します。
○仁比聡平君 結論を得ていないというのは、もう御党の中でのお話ですのでこれ以上申し上げませんけれども、私は、あの当時大変な騒動になって、御党の中でもその考え方は、まあ言わば不適格とされたというふうに受け止めておりました。だけれども、今日なお、個人的な見解でありながら、とはいえ、そ...全文を見る
○仁比聡平君 はっきりしないじゃないですか。結局、今の、現行憲法の二院制、我々参議院のこの権能について、底をついたといいますか、足をどっしり据えたといいますか、今の憲法に根差したしっかりとしたお考えがないからああいう発言が出るんじゃないんですか。  先ほど、発言をしたときには審...全文を見る
○仁比聡平君 協力するというふうにおっしゃるので、言葉じりをとらえるわけではありませんけれども、一院、衆議院と違う結論を参議院が出すということはあり得ることですよね。
○仁比聡平君 参議院が衆議院とは別の独立した院として自立をし、その運営においても、そして結論においても、別の結論を出すことはこれはあり得るという意味ですよ。あり得るということはよろしいですね。
○仁比聡平君 私は、陳謝、削除をされたとしても、発言そのものがなされたということの重大性は変わらないと思うわけです。間違っても当委員会の審議が、私が指摘したような問題に引きずられるものではあってはならないということをもう一度指摘をしておきたいと思うんです。  保岡議員だけではな...全文を見る
○仁比聡平君 葉梨議員の心情とおっしゃった、今長く話されましたけれども、私も政治家同士ですから、まあ思いとしてはお伺いをしましたけれども、心情や個人的な思いの問題じゃないでしょう。  今、最後に、その場の雰囲気に配慮できなかった、政治家として若輩だと、そんなことを問題にしている...全文を見る
○仁比聡平君 本当に反省をしておられるのかというのが私にはよく伝わりませんが、二院制について、参議院について、先ほど保岡議員が御発言もありましたけれど、その要点の部分については、葉梨議員、どうお考えなんですか。
○仁比聡平君 時間もありませんから、船田議員に少しお尋ねしたいんですけれども、私が問題と感じたのは、もうお気付きだと思いますが、足らざるところだけではなくて、足るところも併せてしっかりと議論をという御発言なんですね。これは、保岡議員あるいは葉梨議員の御答弁の中でいろいろ抗議もある...全文を見る
○仁比聡平君 ちょっとしつこいようなんですが、保岡議員にちょっと別の角度でお伺いしたいんです。  足らざるところという、おっしゃったわけですね。その足らざるところがこの送付をしてこられたこの法案にあるというお考えなんですか。
○仁比聡平君 先ほど申し上げたように、発言そのものは、足らざるところを集中的に審議するにふさわしい時間を取れば足るという趣旨に受け止められる御発言だったわけです。  実は、足らざるところはないはずだと思って答弁に立っていらっしゃるのであれば、すると、足らざるところはないわけだか...全文を見る
○仁比聡平君 総理の発言については。
○仁比聡平君 安倍総理の一連の発言が国会への干渉だという、そういう認識はおありですか。
○仁比聡平君 そのように繰り返して御答弁をされるんですけれども、多くの国民の皆さんはそう思っていないし、例えば新聞の社説などでもそうではない受け止めの声が広がっていますよね。  これ、衆議院での採決が、本会議で採決された翌日の四月十四日の中国新聞の社説ですけれど、国民投票法案と...全文を見る
○仁比聡平君 国民の皆さんの声や新聞などの論説あるいは世論、これを無視してはならないのはこれ当然のことでございますよね。私が申し上げているのは、この手続法、国民投票法案、これは、主権者、憲法改正権者である国民の皆さんが最終的には投票に至る、その前提として、発議を受け、討論をする、...全文を見る
○仁比聡平君 その国民の皆さんが強く疑問に思っていらっしゃる点を幾つか挙げながら、発議者が憲法九十六条と国民主権の原理、あるいは憲法制定権力と改正権限、こういう問題についてどういった憲法論に立ってこの与党案を提案をしておられるのか、私はちょっとお尋ねをしていきたいと思うわけです。...全文を見る
○仁比聡平君 趣旨を具体化するという、おっしゃるその趣旨を聞いているんです。どんな趣旨なんですか。
○仁比聡平君 船田議員が今おっしゃるのと私が今から申し上げるのが同じ意味なのかどうなのか、ちょっと聞いていただけますか。  私は、国会で三分の二以上の多数によって憲法改正案が発議をされるという場面においても、その発議をする国会の意思とは全く別に、その上に主権者である国民の意思が...全文を見る
○仁比聡平君 その憲法改正案を発議する過程での国会の役割についてはまた別の機会で議論をしたいと思うんですけれども。  国民の位置付けについて再度確認をしますけれども、つまり国民投票による承認というのは、これは発議の追認ではなくて、発議を追認するということではなくて、国民が総意と...全文を見る
○仁比聡平君 今、葉梨議員が述べられた中身とこれまで船田議員との間で話をしていた中身は、私はやや違うのではないかと思うんですが、葉梨議員の要旨は代表民主制こそが原則であるというお話であって、私が今船田議員と議論をしているのは九十六条の趣旨です。九十六条というのは、つまり憲法という...全文を見る
○仁比聡平君 どうしてそれが憲法九十六条に表現をされているんですか。  船田議員、ちょっと、葉梨議員のお考えは分かりましたから、船田議員同じお考えですか。
○仁比聡平君 同じ考え。  公明党の赤松議員も同じなんですか。
○仁比聡平君 国会の発議と国民投票の承認がなければ憲法改正は成り立たないと、二つの要素、つまり赤松議員おっしゃったように、両々相まつというのはそれはそうでしょうね。だけれども、決定権はだれにあるのかと私は聞いているんですよ。決定権はだれにあるのか、発議の追認ではないのではないのか...全文を見る
○仁比聡平君 パネルをちょっと見ていただきたいと思います。時間がなくなってきて焦っていますが。(資料提示)  これは国政選挙、人を選ぶ選挙で、過去八回、総選挙、参議院通常選挙ですね、この投票率を調べますと、平均して五八・二%なんです。これ、平均して無効票が四%なんですね。そうす...全文を見る
○仁比聡平君 国民的関心の低いテーマもあり得るというお話も私はよく分からないんですよね。国民的関心の低い、つまり投票率が期待できないようなテーマをそれだけ単独で国民投票にかけるんですかね。そんなことが本当にあり得るのかというのも私はちょっと、ずうっと疑問に思いながら聞いておりまし...全文を見る
○仁比聡平君 赤松議員からおかしいと思うというお話があったのは、率直な御感想として私、大事なことだと思うんですよね。なぜ最低投票率を置かないのかについて、要件加重の問題、ボイコット運動誘発の問題、それから国民的関心の低いテーマが改憲できなくなるという、そういう三つのお話があってい...全文を見る
○仁比聡平君 ああ、外国の実例ですか。  その中で、時間がちょっと限られていますので、それぞれ私は申し上げたいことがたくさんあるんですけれど、要件加重だというそのお話をちょっと今日聞いておきたいと思うんです。  この件について、なぜそもそも最低投票率というのが問題になるかとい...全文を見る
○仁比聡平君 今のようなお話が憲法規範だというお考えなんでしょうかね。  ちょっと聞き方を変えますと、憲法九十六条は、低い投票率での憲法改正の成立を求めている、ないしは構わないというふうに考えている規範なのかという問題だと思うんですよね。  国会で特別多数が必要だというのは、...全文を見る
○仁比聡平君 朝日の世論調査で、八割の方々が最低投票率制度を設けるべきだというふうに考えておられる。そういうふうに回答しておられるのも、つまり、国民主権、民主主義の社会で、事は憲法なんだから、これを変えるというんだったら、そういう最低投票率の制度を設けるのが当たり前じゃないかとい...全文を見る
○仁比聡平君 もちろん、論理的には別の問題の面もあるんですけれども、具体的にどれだけの国民の方々が投票し賛成をすることによって改憲が実現するのかという意味においては、もう同じ問題なんですよね。同じというか、関連した問題なんですよ。関連した問題なんですよ。  それも、私は、過半数...全文を見る
○仁比聡平君 禁じていると断言することは私はできないと思うんですよね。立法者が、立法者というか、新憲法の制定時に、九十六条を作ったそのときの国民の総意が予想していたかどうかというのは、これは歴史的にとか社会学的にとかいろいろ議論があるかもしれませんけれど、法規範としてこれが何を求...全文を見る
○仁比聡平君 時間がなくなりましたので終わりますけれども、私は望ましいかどうかの問題ではなくて、憲法が明示しているかどうか別にして、要請をしている、その趣旨を求めているということなのではないかと考えているんですね、今。  外国で、衆議院の調査によっても、たくさん、承認要件が厳し...全文を見る
04月19日第166回国会 参議院 日本国憲法に関する調査特別委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  質問に入る前に、この委員会の今の状況なんですけれども、多くの議員が、委員がこれ出席できないでおられるんだと思うんですよね。常任委員会が今行われていて、先ほど藤末議員ももう半ば苦悩のような思いでおっしゃっておられたと思うんですけ...全文を見る
○仁比聡平君 質問に入りますけれども、昨日に続いて、最低投票率の関係の問題について一問だけお尋ねをしたいと思うんです。  先ほどもお話がございましたが、憲法に書いていないので最低投票率を定めるのは憲法上疑義があるというふうに発議者はおっしゃっておられるわけですが、それ自体が、憲...全文を見る
○仁比聡平君 私が質問をしているのは、九十六条がどうして憲法改正発議について両院協議会定めていないのかの理由です。
○仁比聡平君 発議者がこの問題についてどんな憲法論的な検討をした上で提案をしておられるのかということについて、いやいやいや、葉梨議員の前に、今のやり取りだけ見たって、しっかりとした議論と、言葉と論理としての説明、ここの準備がなされていない。衆議院では恐らくこの点、そうすると議論が...全文を見る
○仁比聡平君 憲法で両院協議会が特記をされているという場合が予算、法律、条約、衆議院の優越を認める場合であるというのは、それはそのとおりです。条文のとおりです。だけれども、その意味は何かということを私は聞いているんですね。  九十六条は、この憲法の改正は各議院の総議員の三分の二...全文を見る
○仁比聡平君 発議者が提案をしておられる法案の両院協議会というのがあるわけですよね。これについて、今、保岡議員のおっしゃるような一般的な国会法上の今もある両院協議会とは同じ性格だとおっしゃるんですか。
○仁比聡平君 いや、よく分からないんですよ。だから、憲法九十六条には憲法改正発議についての両院協議会は規定はないわけです。これは法律案や予算案や条約とは違うんですね、憲法の規定は。それは、繰り返し発議者が最低投票率問題で憲法がどう書いてあるかというふうにおっしゃっているから私はあ...全文を見る
○仁比聡平君 発議者が答えられないということじゃないですか。質問続けられませんよ。  今、保岡議員は前提としてのお話の中で、憲法規定に明記されているかどうか、明文であるかどうか、それだけでの問題ではないんだと、法源というのはほかにもあるんだと、いろいろ考えなきゃいけないんだとい...全文を見る
○仁比聡平君 保岡議員からは、結局、九十六条の規定ぶりとの関係で、一方では両院協議会については法案の中で取り込みながら、憲法には書いていないのに、一方では憲法に書いてないからということを理由の一つとして最低投票率制度の導入は拒んでおられる。そのことについての明確な答弁ないですよ。...全文を見る
○仁比聡平君 前段についてそのような解釈をされながら、後段については憲法上疑義があると、最低投票率は。御都合主義じゃないですか。  それで、憲法改正発議について、各院の判断が違うという場合が両院協議会の話になるわけでしょう。法案でもそういうふうになっております。私は、九十六条を...全文を見る
○仁比聡平君 もう全然答弁になっていないでしょう。  両院協議会の問題について、国会の自律権の問題であるという考え方が発議者のお考えだということは今の答弁で分かりました。  それで、国会自らが行う行為だからといって自律権を根拠にして、憲法にはない制度を法案の中で提起をされてお...全文を見る
○仁比聡平君 発議者の方々が判断をしたということがどうして憲法上疑義があるという主張の根拠になるんですか。あなた方の判断が憲法上疑義がある、憲法違反の疑いがあるというその根拠にはならないでしょう。憲法上疑義があると言うんだったその根拠を示してくださいよ。
○仁比聡平君 葉梨議員、全然質問に答えないじゃないですか。  過半数という、過半数という言葉が、今、葉梨議員が言われたような意味、つまりどんな低い投票率でも過半数になる。憲法は、発議があったら国民投票にかけて、その過半数という表現をしているわけでしょう。これは、多くの国民がその...全文を見る
○仁比聡平君 今三つのうち、少しずつおっしゃったんですけれども、私は憲法上疑義があるという理由にそれぞれ全然ならないと思うんですよ。  ボイコット運動とおっしゃるけれど、発議者から出てくる話は大阪の公聴会での今井一さんがこう言ったという話だけですよね。それが憲法解釈の根拠になり...全文を見る
○仁比聡平君 葉梨議員の個人的な勉強の経過や思いで憲法を論ずる、あなたが個人で論ずるのはいいですよ。発議者として、発議者としてこの法案と憲法の関係についてそのような御発言が、御答弁が続くのは、私はもう到底納得ができないですよ。  憲法上疑義があるとおっしゃっているのは、憲法の解...全文を見る
○仁比聡平君 適切でないというその判断をされている憲法上の根拠を私は示していただかなければ、この問題については本当に納得がいかないですよ。  一方で国民の皆さんは、八割の方々が最低投票率制度を設けるべきであるという、そういうお気持ちを表明していらっしゃるわけでしょう。昨日私申し...全文を見る
○仁比聡平君 時間がなくなってしまいました。私、本当はこれをまずということで、公務員や教育者の運動の問題について本当はお尋ねをするつもりだったんですけれども、大変残念です。  今の赤松議員からあった私が昨日示した数字そのものは、五八・二%の投票率に対して二七・一%で成立してしま...全文を見る
04月25日第166回国会 参議院 日本国憲法に関する調査特別委員会 第6号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、この委員会の開会の前に憲法施行六十周年を記念をする式典が憲政記念館で行われました。各位の式辞がありましたけれども、私は、そこで語られたのは、日本国憲法が戦後、今日まで果たしてきた役割を、値打ちをしっかりと受け止めて、そ...全文を見る
○仁比聡平君 なぜこの三者についての禁止を外したのか、経過は今のお話で分かりますけれど、今、葉梨議員が答弁される中にあった、国民投票運動はより自由なものでなければならないという、そのより自由なものでなければという意味がちょっと今のお話でははっきり分からないわけです。  衆議院の...全文を見る
○仁比聡平君 今の葉梨議員の御答弁にも奨励されるべきという言葉がありました。奨励されるとかされないという話じゃないでしょう。  私、前回といいますか前々回になりますかの質疑で、四月の十八日ですね、皆さんと九十六条の趣旨は何かという議論をいたしました。そのときに確認をされたと私は...全文を見る
○仁比聡平君 今、葉梨議員が、ただし、いや、だからこそと言い直した辺りに、運動規制の方向性がどこに向くのかというニュアンスもあるのかなと感じたんですけれどもね。いやいや、もうそれはいいんですが。  葉梨議員が憲法条項を引用したりしての答弁には踏み込まれませんので、できれば保岡議...全文を見る
○仁比聡平君 法案の百条の規定については、おっしゃるような、国民の憲法上保障される自由と権利を不当に侵害しないように留意せよとあるんですね。これ、憲法上の権利を、基本的人権を不当に侵害しないように留意するのは当たり前のことでございまして、この条項を示したからといって国民投票運動の...全文を見る
○仁比聡平君 その上で、一つだけちょっとこれは確認をしておきたいんですけれども、公職の選挙との違いというのが御答弁の中でよく触れられるわけですね。簡単におっしゃるときには人を選ぶ選挙と政策を選ぶ国民投票という対比をされるんですけれども、言葉じりとらえるわけじゃないんですけれども、...全文を見る
○仁比聡平君 その国民投票運動、これについて、先ほども例えば大久保議員の質問の中でかなりありましたけれども、公務員と教育者だけを地位の利用という要件を掛けて運動を禁止するわけですよね、法案は。今お話しになられたような大変重要な憲法上の価値を持つ国民投票運動をなぜ公務員と教育者には...全文を見る
○仁比聡平君 私どもが調べましたら、国家公務員、地方公務員合わせて約四百万人。教育者、これは幼稚園の先生までこの対象には含まれるということだと思いますけれども、約百三十万人。これ、重複を除いても五百万人を超える。その五百万人を超えるという、それだけの規模の主権者にこの百三条におい...全文を見る
○仁比聡平君 罰則を設けなければ萎縮することにはならないという話にはならないということをちょっと後ほど議論をさせていただきたいと思いますけれども、まず先に、どうして公務員と教育者は何か他の方に比べて特段に高い地位というみたいな話になるのか。  先ほど大久保議員の質疑でもありまし...全文を見る
○仁比聡平君 今の御答弁がこの百三条の規定の趣旨だということで示されたのは大変重大なことだと私は思うんですよね。  といいますのは、今、葉梨議員が答弁をされたのは、公務の公平さとかあるいは公正さ、あるいは教育の中立性、そういった価値ですね。それが国民の投票の公正を害するというこ...全文を見る
○仁比聡平君 公職選挙法の解釈において、私はこのような規制は違憲だと思っていますけれど、そのことを議論しているわけじゃないんですよ。最高裁が公選法についてどう言っているか、それは国民投票運動の自由とは全然別の問題でしょう。そこを全然頭が整理できていないんじゃありませんか。  葉...全文を見る
○仁比聡平君 水岡議員のさきの質問の趣旨と違うんですよね。地位利用というのがどういう行為が当たるのかというのを発議者は明らかにしていません。こういうふうに私たちが少し質問をすると、それに対していろいろ言った上でお答えになるという状況ですよね。今、船田議員の答弁の中に、九条反対のビ...全文を見る
○仁比聡平君 根幹だからこそきちんと議論しなきゃいけないんですよ。  終わります。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。四人の公述人の皆さん、本当にありがとうございました。  今日は国会の議員の皆さんも大変早口でございまして、なぜこんなに急ぐのかと。藤野公述人からも先ほど御指摘があったところなんですが、渡辺公述人が今日公述をしていただけるということ...全文を見る
○仁比聡平君 今日四人の公述人の皆さんにお話をいただいた、それぞれの論点についての御意見は私もしっかり受け止めさせていただいて、今後委員会できちんと審議をしていきたいと思っております。  それで、この参議院の審議の在り方について、今皆さんがどうお感じになっておられるか少しお尋ね...全文を見る
○仁比聡平君 相沢公述人に同じこの点なんですけれども、宮城の県議会での議会運営にも携わっておられるというお立場で、参議院の運営について物はなかなか言いにくいかもしれないんですが、どのようなお感じですか。
○仁比聡平君 拙速過ぎてというのは、過ぎないかもしれないが拙速の気があるというふうに印象も受けるわけですけれども、私も本当に公述人の皆さんの御意見は大変深みのある御発言で、それだけに、もっと時間を十分取って、私どもももっと豊かに御意見を伺うということが必要だと思いました。  私...全文を見る
○仁比聡平君 最低投票率を始めとして、発議と投票の意義について先ほど来御議論があっていまして、この点は私もよく受け止めておきたいと思うんですが。  国民投票運動の問題で、先ほど公務員、教育者の運動規制の点について御議論があっているんですが、そもそも国民投票運動というのが行われる...全文を見る
○仁比聡平君 恐らく最後の質問になるかと思うんですけれども、相沢公述人のお話の中で全体の奉仕者という、教員、公務員のお話があって、本当は相沢公述人にも聞くべきなんですが、ちょっと時間がありませんので藤野公述人に、教育者であるというお立場も含めて、今、佐々木公述人がお話しになったよ...全文を見る
○仁比聡平君 時間が参りました。四人の皆さん、本当にありがとうございました。
05月08日第166回国会 参議院 日本国憲法に関する調査特別委員会 第9号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  参考人の皆さん、今日は本当にありがとうございました。  大変テーマが多岐にわたってきているわけですけれども、私の方では今日の運動規制というテーマに絞ってお尋ねをしていきたいと思います。  まず、政治的行為の制限の問題で西原...全文を見る
○仁比聡平君 今、西原先生の方から、教員の、教育者の地位利用の点について少しカテゴリーも整理してお話をいただいたんですが、この点について宮里参考人にお尋ねをしたいと思うんですけれども、先ほど公務員の地位利用の問題について、この弊害が仮に問題とされるなら、高級公務員に限定されるべき...全文を見る
○仁比聡平君 今お二人に地位利用の問題をお伺いをしまして、時間がありましたら後ほどまた触れたいと思うんですが、この地位利用の問題と別の問題として、政治的行為は公務員についてはこれは禁止をすると。そうすると、公務員である教員も禁止をされるという制限規定を適用するのか、それとも除外す...全文を見る
○仁比聡平君 その点について、国会の審議の中で、組織的な運動によって国民投票運動にかこつけて特定の政治的目的を追求をする、あるいは特定政党の支持を拡大しようとするというような活動というのが事例として挙げられることがあるんですが、労働組合の政治的な行為の問題とこのいわゆる国公法、地...全文を見る
○仁比聡平君 西参考人にお尋ねをしたいと思うんですけれども、先生の方でも、政治的行為の制限のこの文脈の中で、無条件に認めてよいとは考えないというお話があったように私聞いたんですが、無条件にというのは、つまり何らかの条件の下では公務員の国民投票運動はあり得るというお考えなのかという...全文を見る
○仁比聡平君 時間がなくなってしまいました。ちょっと今井参考人とは場外で議論も深めさしていただきたいと思います。  本当に皆さんありがとうございました。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今話題になっておりました合同審査会の件についてまずお尋ねをしていきたいと思うんですけれども、先ほどの高見参考人からの冒頭の御意見の中で、この委員会での四月二十六日の審議のやり取りですね、つまり、三年間凍結と言うがその間も合同審...全文を見る
○仁比聡平君 そのような認識の上で、この法案をもし変えることが高見参考人に可能であるとするなら、どうするべきかという御意見がございますか。
○仁比聡平君 今の同じ点について隅野参考人に、九十六条の趣旨について、各院の独立を他の法律案や条約などとは違う形で規定をしているのだという御意見の趣旨だったと思うわけです。この合同審査会を置く、あるいは両院協議会も同じなのかもしれませんけれども、憲法九十六条との関係で隅野参考人は...全文を見る
○仁比聡平君 今のテーマについて小林参考人にお尋ねをしたいと思うんですが、衆議院のこの法案の採決に関する感想や、あるいはその発議に至る過程でのそれぞれの国会議員や政党の在り方についてのこれまでの御発言を伺っておりまして、国会議員の責任、あるいは政党の責任に対する小林参考人としての...全文を見る
○仁比聡平君 私どもの党や私自身も小林参考人の主催された公開討論会などにも参加をしたことがありますけれども、堂々と改憲反対で逃げずに闘い抜いているということを申し上げておきたいと思うんですが。  ちょっと話変えまして、広報協議会なんですが、ちょっとまた高見参考人からお尋ねしたい...全文を見る
○仁比聡平君 今、高見参考人のお話を伺っていましても、九十六条の構造といいますか、憲法改正の全体の構造という理解にやっぱりかかわる問題なのではないかと思うわけですね。  先ほど、これの前の参考人質疑で、早稲田大学の西原先生から、日本国憲法は基本的に議会制の構造を採用しているが、...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。  時間が参りました。これで失礼いたします。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  四人の公述人の皆さん、本当にありがとうございました。あわせて、皆さんの日ごろからの御活躍に心から敬意を申し上げたいと思います。  最初に、植村公述人にお尋ねをしたいんですけれども、私、今回の地方公聴会での皆さんの御意見も拝聴...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  私も今、植村公述人おっしゃっている様子はよく分かる感じがいたしまして、それだけに国民の皆さんとのキャッチボール、総意を酌み尽くす参議院での慎重な審議が私は必要だというふうに思っております。  それで、梁井公述人にお尋ねをしたいんですが、...全文を見る
○仁比聡平君 はい。
○仁比聡平君 梁井公述人の先ほどの御意見の陳述の中で私大変印象的だったのは、九条二項をどうするのかという件も含めて、その件も含めてもっと国民的な議論を行うべきだというところに御意見の柱があるんではないかと思うわけです。  それで、この法案との関係で、国会が三分の二以上の多数をも...全文を見る
○仁比聡平君 そういう国民的議論の中で、公務員も一国民として同様に意見を述べるべきだという御趣旨だったのかなと先ほど思ったんですが。
○仁比聡平君 教員、教育者あるいは公務員の問題について清田公述人に、時間がないのでちょっと端的にお伺いしたいんですが。  先ほど植村公述人からも、教師は公平中立であるべきだというようなお考えが示されたわけです。教育の中立性あるいは公務の公正、適正ですね、これがどうあるべきなのか...全文を見る
○仁比聡平君 それでは、石村公述人にお尋ねをしたいと思います。  幾多の論点についての御意見はしっかり受け止めて審議に反映をさせていただきたいと思うんですが、今ほかの公述人の方にもお伺いをした国民投票運動、この自由の憲法上の性格について、石村公述人の御意見の中で、憲法改正権力の...全文を見る
○仁比聡平君 その中で、運動規制が教育者そして公務員という形で与党案にはあるわけですが、この教育者については清田公述人に先ほど伺いましたので、石村公述人に、公務員の特に政治的行為、この問題についてお尋ねをしたいんですが、そもそも公務員が憲法を語ることが政治的行為に当たるのであろう...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。  残念なんですが、時間が来てしまいましたので、私の質問はこれで終わらせていただきます。  本当に皆さん、ありがとうございました。
05月09日第166回国会 参議院 日本国憲法に関する調査特別委員会 第10号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回、発議者の皆さんに私の方で質問をいたしました法案百三条の地位利用の問題については、あの際の発議者の皆さんの答弁そのものにも重大な憲法上の疑義を私は感じております。ですが、その問題を再度たださせていただく前に、今日は、公務員...全文を見る
○仁比聡平君 私が今発議者にお尋ねをしたのは、地公法の問題ではなくて、国公法とその委任を受けた人事院規則で当たるのかということなんですね。そこを今、葉梨議員は正面からお答えになっておらないんですけれども。  政治的行為、あるいはこの政治的行為が制限をされるという場合は、特定の政...全文を見る
○仁比聡平君 今の葉梨議員の答弁は私は大変重大だと思います。  御指名をしますけれども、保岡議員も同じお考えですか。
○仁比聡平君 今の保岡議員の答弁の御趣旨と方向を私、今日きちんと確認したいと思っているんですね。  葉梨議員の先ほどの答弁の中で、もうすべて挙げませんが、例えば特定の政策に当たるのか否かというお話がございましたが、これは現在の国公法あるいは人事院規則の戦後の歴史の中での解釈とし...全文を見る
○仁比聡平君 今、葉梨議員が万々が一とおっしゃったり、あるいは保岡議員が触れないだろうと想定をしたがというふうにおっしゃったりという、この今の時点で断定をし切れないという発議者の答弁に何か隠れた意図があるのかないのかということをはっきりさせておかないといけないんですよ、今。そこを...全文を見る
○仁比聡平君 今の葉梨議員の御答弁を整理をちょっとさせていただくと、地公法三十六条の公の投票のこの文言については、これは例えば地公法を少し修正をして、ここに言う公の投票には憲法改正の際の国民投票は含まれないということを明記すれば足るということなんでしょうか、ほかの法律は別としてで...全文を見る
○仁比聡平君 そうすると、皆さんは切り分けに三年掛かるという趣旨の答弁を繰り返してこられたわけですが、地公法の三十六条の規定ぶりに関しては、これ今、葉梨議員が答弁になられた修正をすればいいというこの言わば基本的な決着といいますかね、これから皆さん法案を成立をさせた後にその作業に入...全文を見る
○仁比聡平君 今の葉梨議員の御答弁は、法律、立法の問題と事実認定の問題を完全に混乱させておられませんか。  これちょっと保岡議員か船田議員にきちんと整理していただきたいと思うんですけれども、目的を、政治的目的を持っているのか持っていないのかというのは、これは事実認定の問題であっ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、もうさっぱり分からないんですよ。何を言っているのかが分からない。なぜ何を言っているのかが分からないかといいますと、現行の公務員法上のこの政治的行為の制限というのは広範なものではなくて、このような行為を禁止しますということが極めて類型化された制限規定なんですね。...全文を見る
○仁比聡平君 葉梨議員の話は本当にいつも分からない。  聞き方を変えて、時間がありませんから聞き方を変えて、保岡議員に方向をきちんと確認してもらいたいんですよ。  現行法で公務員がこの制限列挙をされている政治的な目的に基づく政治的行為をやること以外は、これは自由なわけです。に...全文を見る
○仁比聡平君 ならば、私は、その三十五本ですか、に上ると言われている法律の、発議者が問題とされている箇所をすべてこの委員会に出していただいて、どんな問題意識をどういう形で持っているのか、どこの条文について、そのことを明らかにしていただいて十分ここで審議をするべきだと思います。でな...全文を見る
05月10日第166回国会 参議院 日本国憲法に関する調査特別委員会 第11号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  お二人の参考人、本当に今日はありがとうございました。  まず、お二人ともお触れになられました公務員あるいは教育者の運動規制の問題についてお尋ねをしたいと思います。  五十嵐参考人から、非常にあいまいで法律らしからぬ規定だと...全文を見る
○仁比聡平君 今の点に関連して小澤参考人にもお尋ねをしたいと思うんですけれども、私、今、五十嵐参考人のお話になったテーマについて、昨日発議者との関係で厳しく質疑をしました。そのことをお話しする時間はないのでそれは残念なんですけれども、私が五十嵐参考人のお話をお伺いをしていて、やっ...全文を見る
○仁比聡平君 一方で、本当に国民の皆さんが憲法を変えるのかどうするのかということについての御自身の自立的な意思を決定をしていくという過程で、テーマが一体何なのか、それに対してどのような意見があるのか、ここをきちんと知り、かつ十分に討議をする、討論を尽くす、国民的議論を尽くすという...全文を見る
○仁比聡平君 そのような多様な意見をきちんと国民投票に向けて反映をしていく上で、この法案にかかわっても、メディアの在り方がどうなのか、あるいは国民の中での自由な討論、運動がどのように行われるべきなのか、様々議論が行われてきたわけです。  時間がございませんので端的に、どのような...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。  ありがとうございました。
05月11日第166回国会 参議院 日本国憲法に関する調査特別委員会 第12号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この改憲手続法案に対して、国民の皆さんからの批判と怒り、これは私は日増しに急速に強まっていると思います。今日もこの国会にたくさんの国民の皆さんが怒りを持って駆け付けておられる。野党推薦の公述人、参考人はもちろんのことですが、与...全文を見る
○仁比聡平君 私はどこを変えたいというのかということをお尋ねをしているわけです。  あなたは四月の二十四日、新憲法制定推進の集いを開かれて、そこで、自民党立党五十周年の際に立派な新憲法草案が誕生した、もう中身は示していると、このように述べておられるわけですが、その新憲法草案の中...全文を見る
○仁比聡平君 あなたが任期中の改憲と言う限り、自民党総裁の任期というのは、これは定められているようですから、このスケジュールに沿った形でこれを進めていきたいという思いはあるんじゃないんですか。  先ほど、アメリカでの発言のお話ありましたが、憲法改正というのはその中心部分に九条改...全文を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  大変なたくさんの重要かつ重大な問題がありながら時間が本当に限られているということが、今大変重大な出来事だと改めて感じております。その中で、教育者、教員である国民の国民投票の際の自由について改めてお尋ねをしたいと思うんです。 ...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、規制の対象となる法律案で定義をされている国民投票運動、これには当たらないと、そういう意味だと思います。  大学教授が学外の市民、国民によってつくられる団体、その団体に参加をして、その集まりで発議をされている改憲案の是非を論ずる、これは相手は学生ではありませ...全文を見る
○仁比聡平君 確認をしたいと思うんですけれども、公選法上の地位利用、この具体的な要件として具体化をしたということで発議者が法文に書いておられる、学校の児童、生徒及び学生に対する教育上の地位にあるために特に国民投票運動を効果的に行い得る影響力又は便益と、これを利用するという、この地...全文を見る
○仁比聡平君 私が伺っているのは、こういった場合が、ああいった場合がということではないんですよ。その地位利用というものの性質、性格を問うているんです。  つまり、教師、教育者であるということが問題なのではなくて、その教師、教育者であることによって、その相手ですね、それは自分の担...全文を見る
○仁比聡平君 今、葉梨議員がおっしゃった公務員の政治的行為の制限に当たるか否かの問題は、一昨日ですか、議論をさせていただきました。その趣旨は別に変わらないんだろうと思います。  そうしますと、先ほど御紹介したような、国民がつくっておられる市民団体、そういったところに、例えば自分...全文を見る
○仁比聡平君 そういった集会に参加をして、自分が教師として、二度と子供たちを戦場に送らないと、そういう思いで来たのだという、そういった思いを語ること、憲法を語ること、それも自由ですね。
○仁比聡平君 例えば日比谷の野音で、これも護憲、改憲どちらでもいいですけれども集会があって、そこに教師である国民が参加をする、そしてその集会の後にパレードが行われるというのでパレードに参加をする、これも全く自由ですね。
○仁比聡平君 地位利用としては当たらないと、このことがはっきり確認をされたということは大事なことだと私は思うんですよ。そして、公務員の政治的行為の制限との関係でいいましても、今現在において公務員法上自由であるそういった行為を国民投票のときには規制をする、より縛るんだという方向は取...全文を見る
○仁比聡平君 別に私、そんなに何か引っ掛けていこうなんて全く思ってませんのでね。いや、それでも葉梨議員からそんなような注釈が付くところに、何か皆さん、何を恐れていらっしゃるのかなという感じが逆にしちゃうんですよ。  こうやって聞いてきますと、地位利用というのが適用をされて具体的...全文を見る
○仁比聡平君 にもかかわらず、法律の専門家あるいは憲法の専門家からも、この百三条でしたか、の規定ぶりに対して、これは法律としておかしいんじゃないかという、そういう批判まで寄せられているわけです。この当委員会の参考人質疑でもそういった意見が次々に出ます。それは、やはりこの法文を見る...全文を見る
○仁比聡平君 例えば大学教授が、この改憲案はこんな問題を持っていると、だから反対だと、これに従わなければ単位を与えないといった場合、こういうのを特に悪質なというふうにおっしゃるんだと思うんですよ。こういう場合について私物を言っているわけじゃないんですが、そういった場合は懲戒規定に...全文を見る
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、この法案の採決に対して断固として反対の討論を申し上げます。  この法案は、最高法規である憲法、その改正に当たって、発議の在り方はもちろん、国民の皆さんがその改憲案に対してどのように意思決定をしていくのか、どのように国民投票の運動をするの...全文を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。四人の皆さん、本当にありがとうございました。  公聴会の在り方について、先ほど森公述人など幾人かの方から触れられたわけですが、その点をまずお伺いをしたいと思うんですけれども、この地方公聴会といいますのは公募は行われておりません。御...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。  今度は、久留島公述人の冒頭の御意見の中で、教員、公務員の地位利用規制等のお話がございまして、そのお話を伺っていまして強い改憲への御意識をお持ちなのかなとも私も思いました。  ちょっとお話を伺いたいなと思いましたのは、先ほどのこういう実...全文を見る
○仁比聡平君 強く罰せられるべきであるというお話で、そうしますと、刑罰法規として作るべきなんだという御主張のように受け止めたわけですが、刑罰ということになれば当然警察が捜査をするということはあるということだと思うんですね。  森公述人に、今、久留島公述人からお話のあった点につい...全文を見る
○仁比聡平君 今話題に出ておりますその東京の件については、地方裁判所では違憲判決が出されたわけです。規制は憲法違反であるということが裁判所によって判決をされるような性格の問題であるかと思うわけですね。  この国民投票の運動の場面は、主権者として国民の皆さんお一人お一人が直接的に...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
05月15日第166回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今回の法案では、十四歳未満で法に触れる行為をした少年、いわゆる触法少年に対して警察による調査権限を強化をする、また、現行法では十四歳以上とされている少年院への送致年齢をおおむね十二歳以上に引き上げるなどの重大問題が提起をされて...全文を見る
○仁比聡平君 今お話があったようなことも含めてしっかりと検討をして、個別処遇のより一層進めていこうということが少年院において求められるんだろうと思うんですよ。  私が今日問題にしたいのは、これは少年院在院者に対する調査でございますから、当たり前ですが十四歳以上ですね。今矯正局長...全文を見る
○仁比聡平君 刑事局長からお話のあった白書というのは、これは正におっしゃったように統計的な分析であって、数字の問題でしょう。その中で何らか少年の特質にかかわるもの、これ十四歳に満つるか満たないか、これは区別していないが分析をしているとおっしゃっているが、そこには様々な学際的な分野...全文を見る
○仁比聡平君 共犯関係がある場合に、処遇にアンバランスが生じるのではないかという問題については、先ほど千葉委員からお話があったように、おおむね十四歳以上というふうにすれば何の問題も起こらないわけですよね。今私は、おおむね十二歳以上というふうにされた修正提案者に視察と見識以外の根拠...全文を見る
○仁比聡平君 法制審でもそのような検討はありませんね。
○仁比聡平君 今のようなお話で、呼んで聴いたと言うんですけれども、例えばその中で、現場の自立支援施設の方は重大触法事件でも対応できているという趣旨のお話をされているのではないかと思うんです。私もこの審議を通じてしっかり調べて今のお話は確認をしていきたいと思うんですけれども、つまり...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、憲法の趣旨に沿うものだとおっしゃるわけですね。私は、調査における権利保障の問題についても本来は同じはずだと思うんですよ。皆さん、何というんですか、言葉の上で刑事責任を追及するものでないからなどという答弁を衆議院段階から繰り返してこられているが、保護処分も不利...全文を見る
○仁比聡平君 時間がなくなりましたから続きは次にしますけれども、手続上の保護とおっしゃったが、私は保障だと思います。手続上の権利保障、これを難しい問題だといって、衆議院通して、今日の段階で刑事局長が言っている、そんなことでどうしてこんな法案出せますか。直接的な強制にわたる場合は違...全文を見る
05月17日第166回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  まず、事実解明の重要性という点からお話を伺いたいと思うんですけれども、先ほど来、武参考人から、この点での少年司法の関係者あるいは関係機関の従来の対応が余りにひどかったじ...全文を見る
○仁比聡平君 その事実解明が何よりも出発点じゃないか、あるいは少年事件を直接携わる専門家にしても、非行事実があるのかないのかという認定がまず最初じゃないかという、そういうことは当然だと思うんですね。  その上で、児童相談所や家庭裁判所のその機能に対する言わば不信感がある中で、武...全文を見る
○仁比聡平君 もし今、武参考人が懸念をされているような背景でそういう事態が起こっているんだとしたら、私はそれは許せないと思うんですね。つまり、一方的なリンチ事件であるということが明らかなのに、それをけんか両成敗だというふうに言われるような現場対応というのがよく聞こえてくるわけです...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。  長沼参考人に、本当はどんな事実解明、具体的な例などを伺いたいと思ったんですが、ちょっと時間がなくなってしまいました。これで失礼いたします。  本当にありがとうございました。
05月22日第166回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、現在、十四歳に満たない非行少年の施設処遇の中心になっております児童自立支援施設の処遇の問題について、まずお尋ねをしていきたいと思うんです。  先週、この委員会で委員派遣、視察ですね、視察で国立武蔵野学院を拝見をいたし...全文を見る
○仁比聡平君 この富田ドクターの続きの部分にも、強制的措置が国立武蔵野学院始めその国立の二施設でどのように運用をされているのか、あるいは、非行少年を処遇する施設として児童自立支援施設は少年院よりも古い歴史を持っているということなども指摘をされているわけです。そういった中で、与党修...全文を見る
○仁比聡平君 この富田ドクターの専門家としての知見の一部は、この論文の続きの部分、六十二ページ以降に、被虐待児の事例、行為障害を持つ少年に対する対応、ADHD、注意欠陥多動性障害、あるいはアスペルガー症候群、あるいはそのアスペルガー症候群とADHDの合併の疑いのある少年などについ...全文を見る
○仁比聡平君 審議官、配慮をしながらおっしゃっているのかなと思うんですけれども、富田先生は同じ論文の中で、少年法の二〇〇一年の改正の影響というのをお書きになっておられるところがあって、この改正の後、初犯であっても多少とも大きな事件の場合には、十四歳以上であれば少年院に措置される事...全文を見る
○仁比聡平君 この現場の富田ドクターの論文から拝見しても、そのような施設、今審議官がおっしゃったような、多様化をする施設が少年院でなければならない、あるいは少年院がふさわしいという論旨は私は読み取れないんですよ。少年院の方がどうなのか、先に矯正局長にお尋ねをしたいと思うんですけれ...全文を見る
○仁比聡平君 私は初等少年院、中でも開放的処遇と言われる処遇の在り方を実践をしておられる少年院で、今局長がおっしゃられたような方向性がより個別化されていくということは大切なことだと思っているんですよ。  問題は、十四歳に満たない子供たち、とりわけ小学生でも少年院に入れるというこ...全文を見る
○仁比聡平君 今局長からお話があったような方向性というのは、私は、児童自立支援施設で長い歴史の中で培われてきた夫婦小舎制というものの取組、あるいはそこの成果に代わるようなものではないんじゃないかと思いますよ。  そんな中で、どんな少年を、児童自立支援施設送致では駄目なのかという...全文を見る
05月24日第166回国会 参議院 法務委員会 第14号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  残念ながらいらっしゃいませんけれども、先ほどの千葉委員の質疑と答弁を聞いておりましてちょっと引っ掛かるものを感じましたので、児童相談所の調査について、まず厚生労働省にお尋ねをしたいと思います。  私、児童相談所における調査と...全文を見る
○仁比聡平君 もう一つ触法事件、十四歳に満たない子供たちの触法事案について、もちろん、警察がその端緒を見付けて、端緒に接して通告をしてくるというものがあるのは当然だと思うんですけれども、学校からの相談あるいは家庭、親御さんからの相談の中で、例えばその子供がシンナーを吸っているとか...全文を見る
○仁比聡平君 それで、大臣にお尋ねする前に法務省刑事局長にお尋ねをしたいと思うんですけれども、先ほど千葉議員の質疑の中で、送致の意義、あるいは警察の調査とこの児相の調査の違いというような形でお答えになられたわけです。  これまでと児童福祉先議主義という点では変わらないんだという...全文を見る
○仁比聡平君 いや、本当にそうでしょうか。  法律の組み方としてはそうはなっていないというふうに局長はおっしゃりたいのかもしれないんですけれど、皆さんの全体の答弁の趣旨からすれば、これまで警察の調査権限が十四歳に満たない子供たちに対しては明記をされていなかった。したがって、対物...全文を見る
○仁比聡平君 それでは、刑事局長も、先ほど私が厚労省審議官にお尋ねをした児童相談所における調査、これが援助も含めて具体的にどのように運用され、実際に福祉的な制度として現実に多く機能しているということはお認めになるんですね。
○仁比聡平君 村木審議官、もしあれだったら御退席いただいて結構でございます。  今の小津局長の御答弁を踏まえてちょっと伺いたいんですけれども、少年警察活動、この在り方がこの委員会でも大変な問題になってまいりました。今、小津局長が言われたような、そんな形にこの法改正後になるという...全文を見る
○仁比聡平君 いや、今のお話おかしいじゃないですか。数々の冤罪事件を引き起こし、口では反省すると言いながらその後も繰り返してきた、それが少年警察の分野における警察の実情ですよ。すべてではないかもしれないが、実際にそういう重大な事件が起こっているわけでしょう。そこについて、在り方を...全文を見る
○仁比聡平君 全然答弁になってないじゃないですか。私が少年警察の在り方を正すことこそ先決なのではないのかと、二度にわたって尋ねていることに対してお答えにならないわけです。お答えにならないというのは、これまでのその冤罪を引き起こしてきた少年警察活動の在り方を是認するという立場になる...全文を見る
○仁比聡平君 裁判所において指摘をされてきたことを承知しているなどというのは、そういう答弁は本当に僕は信じ難いんですよ。裁判所でそういった判決が下されて、社会的にも、メディア的にも重大な問題として報じられると、これはごくごく一部ですよ。私自身が付添人活動をしてきた経験の中だって、...全文を見る
○仁比聡平君 私は、市民警察として警察が治安を確保してほしいという住民の期待にこたえるべきだというのは、それは当然のことだと思いますよ。そこを否定しているんじゃないですよ。そうじゃなくて、実際に乱暴なこと、数々の冤罪事件が起こっているのに、現実に、その中で、十四歳に満たないその低...全文を見る
○仁比聡平君 検察、警察という、そういう関係の問題ではなくて、この法改定を提案をしているその法案の担当者として、実際に不当な権利侵害が起こらない手だて、付添人などの立会いの問題や、あるいは不利益な供述を強要されないその権利の告知の問題や、あるいは付添人の選任権の告知、あるいは可視...全文を見る
○仁比聡平君 その不利益処分が発動されるという可能性を持って進められるのが少年に対する調査であり、あるいは審判の過程になるわけですよね。特に、この本改定で問題となっている警察の調査において、付添人の選任権の告知の義務すらこれまでの御答弁の中ではお認めにならないわけです。これはおか...全文を見る
○仁比聡平君 そのような答弁を法務省はされてこられたわけですけれど、この質疑の中で、虐待がその少年の問題行動や非行の原因になっているというケースがたくさんあると。例えば、施設に入所している子たちの中の六割はそれを占めるんではないかと、数々そういった提起がされてきました。大臣も、数...全文を見る
○仁比聡平君 問いにお答えにならないわけです。  子供に弁護人選任、付添人選任権や、あるいは黙秘権かどうかは別として、不利益な事実を述べる、そういう強要をされないということを伝えたからといって、どうして真摯な話ができなくなるのか。しきりにおっしゃるけれども、そんな立法事実がどこ...全文を見る
○仁比聡平君 御存じないんじゃないかと思うんですよね。保護局長いらっしゃいますよね。保護局長はさすがに御存じなんではないかと私は期待をしているわけですけれども、この中には、保護観察、社会内処遇の在り方について、これは国連総会で決められたものですから、つまり世界じゅうの社会内処遇の...全文を見る
○仁比聡平君 それが本当にできるんですかと私は言っています。  終わります。
○仁比聡平君 日本共産党を代表して、少年法の一部を改正する法律案について、政府案に反対、民主党提出の修正案に賛成の立場で討論を行います。  第一に、少年警察活動の在り方について、私は、数々の冤罪が引き起こされ、そのたびごとに反省を口にしながら、なおも少年に対する違法取扱いと冤罪...全文を見る
05月31日第166回国会 参議院 法務委員会 第16号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この法案について、提案理由のこれまでの法律の整理統合というお話を伺っておりまして、今日の審議を通じても、やっぱり改めて今度の法案は、社会内処遇の言わば基本法、そういう役割を今後果たしていくのであろうかという思いを持っております...全文を見る
○仁比聡平君 法案の一条、目的の言葉で言いますと、社会内において適切な処遇を行うというふうに言葉も書かれておりまして、この適切な処遇とは一体何ぞやという辺りは、そうそう一律に言えないものがあるんだというふうにも思うわけです。それだけ社会内処遇というのはデリケートであり、一方では妙...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、基準を厳しくしていくということでは、そういう角度ではなくて、これまでの運用の中でもしかして漏れているというようなことがあったとするなら、それはきちんと明確化をしてきちんと適用していくんだという御趣旨のように受け止めました。うなずいていらっしゃると思いますので...全文を見る
○仁比聡平君 今局長のお話にありました、対象者の側においての守る責務というものなんですけれども、これは例えば刑事政策だとかの教科書なんかを見ますと、社会内において一定の心理的な緊張感を持って自立的な更生を図るという特徴を、保護観察を始めとして社会内処遇で言われることがあるわけです...全文を見る
○仁比聡平君 その上で、私どもは強く反対をしましたけれども、成立をした少年法との関係で、今度から皆さんのおっしゃる不良措置と結び付くことになった少年の保護観察についてお尋ねをしていきたいと思うんです。  まず最初に、同じ保護観察ではあるが、仮釈放、例えば累犯を重ねて長期の受刑か...全文を見る
○仁比聡平君 実際私も、審判を受けて保護観察処分となった少年に付き添って保護観察所を訪ねて観察官の面接を受けたことがあるわけです。これまでの保護観察官の皆さんの現場での取組というのは、今局長要約しておっしゃいましたけれども、実際の対象者に対する個別の事情や特性をしっかりと踏まえた...全文を見る
○仁比聡平君 冒頭大臣にもお尋ねをしたように、本当に奥の深い、人間を相手にした、それもその相手の人生にも実施者の方の人生にもかかわる分野だと思いますので、確かに幾つかの問題点が指摘をされていると、だけれども、これをどう取り組んでいくのかということについても本当にじっくり取り組んで...全文を見る
○仁比聡平君 それで、その特別遵守事項に違反をした場合の少年院への収容なんですが、ちょっともう時間もなくなってまいりましたから局長に一問だけお尋ねする時間しかないと思うんですけれども、少年法の改正案の審議の中で、先週でしたか委員会で答弁に立たれて、少年法の虞犯としての通告は現実に...全文を見る
○仁比聡平君 理論上はあり得るというのは私も分からないわけではないんですよ。というのは、虞犯というものと特別遵守事項違反というものは、これは法律の概念が違いますから、競合する関係にないという意味ではそうなんだろうと思うんですね。というか、どっちかに吸収されるような関係にないという...全文を見る
○仁比聡平君 あとは次回に。終わります。
06月05日第166回国会 参議院 法務委員会 第17号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  まず、現場の実情を宮川参考人からお尋ねをしていきたいと思うんですけれども、有識者会議に宮川参考人が御意見を述べられたときに、多くの保護司の皆さんにとって、自分の担...全文を見る
○仁比聡平君 今、見るもという、言葉を途中で切られましたが、これは見ても気の毒だというような御趣旨でしょうかね。
○仁比聡平君 あと一つだけ、宮川参考人に。  その観察官を間近に仕事を通じて見ておられて、保護観察官の一人一人を見たときに、この人は再犯防止ということについて気持ちがないんじゃないかというようなことを感じることはありますですか。
○仁比聡平君 堀野参考人に今の保護観察官の実態というテーマで、同じテーマなんですけれども、先ほど有識者会議の中で委員の皆さんが実情を知って驚きの声が上がったと。有識者会議の報告としてはもちろん思い切った提言だと思うんですけど、倍増を、それも速やかにという提言をされているわけですね...全文を見る
○仁比聡平君 最低でも倍増だというお話は大変重く受け止めなきゃいけないと思います。今回の法案でも、特に保護観察官の責任がより重くなるし、あるいは社会内処遇のプロとしてのかなめの役割を大きく期待されるということになっていくのではないかと思うんですけれども。  研究者、藤本参考人に...全文を見る
○仁比聡平君 今の保護観察官の現状については、この法案を通じてはよくこの委員会でも議論するべきことなのではないかなと思っているんです。  最後、土井先生に、今のテーマでも結構ですし、それから、私の時間、十二時二分までなんですが、その時間使っていただいて結構ですので、特に仮釈放の...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
06月07日第166回国会 参議院 法務委員会 第18号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この更生保護法案の目的、理念にかかわりまして、随分議論が重ねられてまいりました。私も前回の審議で大臣に、社会内処遇、この改善更生の取組というのは大変人間の心やあるいは行動の深いところにかかわる奥の深い課題だということをお話をさ...全文を見る
○仁比聡平君 今後のその社会内処遇をどう進めていくのかということは、本当に大切な重要な問題になっているということだと思うんです。  再犯防止への気構えが現場の保護観察官にあるのかないのかというようなお話も、この委員会でもあっておりましたので、私も宮川参考人にお尋ねをしてみたんで...全文を見る
○仁比聡平君 加えて局長に、前回、これまで少年の保護観察等の関係で、虞犯としてこれまでは保護観察所の方としても通告をしてこなかったようなそういった、つまりこれまでは施設収容を必要だとは解してこなかったような対象者について少年院に送るということになるのかと、そういう意味での厳罰化に...全文を見る
○仁比聡平君 その点、よろしくお願いしたいと思うんです。  といいますのは、今回の法改正によって、保護観察の基礎が信頼関係から威嚇に変わるのではないかという強い批判があるわけです。あるいは、厳罰化を更生保護の分野でも行うものであるというような表現もメディアの中にも散見されるわけ...全文を見る
○仁比聡平君 現場の体制の効率化というのは、もうそれは手を打とうとしてもなかなかそういうことは可能でない、そういう状況があるんではないかと思うんですね。  局長に少し観察官の職務の現状についてお尋ねをしていきたいと思うんですけれども、基本の業務といいますか、この一つに保護観察の...全文を見る
○仁比聡平君 数だけでは語れないというふうにおっしゃるのは、私はこの場面においては理解ができないんですよね。だって、今のこの体制に対して現場の保護司さんたちから、それも会を代表する方から、先ほど来申し上げているような、もうこれは悲鳴に近いクレームが上がっているわけでしょう。それを...全文を見る
○仁比聡平君 私は、そのためにも増員は絶対に必要だと思うんですね。  もう一つの基本的な仕事として、矯正施設にいる対象者、特に仮釈放を始めとして環境調整のお仕事がございます。これも伺いますと、観察官一人当たりにならせば保護観察と同様の約百件の環境調整を常時担っていらっしゃるわけ...全文を見る
○仁比聡平君 それから、先ほども満期釈放者の保護の問題がございましたけれども、更生緊急保護や援護の分野でも、私も調べさせていただきましたら、援護で約一万件、あるいは更生緊急保護の段階で交付金だけで約一万三千件というような数字が全国で挙がっておりまして、これは一人当たりの観察官が月...全文を見る
○仁比聡平君 そういった中で、保護司さんにお願いをするには難しい処遇困難な対象者については、観察官が直接担当あるいは直接処遇というようなやり方で、月に数回は直接面接をして指導を続けるというケースも抱えているわけです。  私は、こういった基本的な仕事の範疇の中でも、ただでさえこれ...全文を見る
○仁比聡平君 就労支援の問題も、これは大臣を先頭に協力雇用主の確保、開拓を始めとして様々な取組がこの間行われてきたわけです。厚労省との協働の取組の中でも一定の前進が私はあると思うんですけれども、だけれども、この点についても観察官が対象者をハローワークにつなげる、そしてハローワーク...全文を見る
06月12日第166回国会 参議院 法務委員会 第19号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、被害者の方々の刑事司法への関与というのは、憲法で言いますと十三条に由来をする権利ではないかと思っております。ただ、その具体化については、今日も様々議論があっておりますけれども、幾つもの課題があって、慎重な検討が必要だと思...全文を見る
○仁比聡平君 私、なかなか難しい問題だと思うんですよね。ここが、私の我田引水なのかもしれませんけれども、当事者主義的訴訟構造と今度の被害者参加制度がどのようなかかわりになるのかというテーマで議論をされているのかなというふうに思いますので、少し局長にお尋ねをしたいと思うんですけれど...全文を見る
○仁比聡平君 今の局長の答弁から拾い上げますと、一定の要件の下に裁判所が認めたという場合に与えられる特別の地位というようなお話なんですけれども、これでは、結局、裁判長が許可をしたときにその許可の対象になった事々について法律上生まれる権能というくらいの意味にしかならなくて、何がそれ...全文を見る
○仁比聡平君 そうしますと、被告人、弁護人の側で被害者参加人やその代理人の訴訟活動について例えば異議を出すというような場面においても今のような考え方が裁判所の訴訟指揮の判断基準になるのではないかと、そういうお考えですか。
○仁比聡平君 ちょっと別な角度で聞きますけれども、多くの国民の皆さんは、検察官の独占をしておられる起訴独占主義や公判維持の活動ですね、これは被害者を中心とした被害感情を含めた公益の代表というふうに理解をこれまでしてきたんだと思うんです。今の局長のお話であれば、そこには、その構造に...全文を見る
○仁比聡平君 今のお話ですと、そうすると、検察官が職務上といいますか、他の事件との均衡だとか、あるいは法律上の解釈だとか、あるいは事実認定について証拠の見方が違うとか、そういうようなことで被害者の方々の意に沿えないということがあった場合に、被害者の方々は、その検察官の言わばのりを...全文を見る
○仁比聡平君 声が出ているように、検察官と被害者の役割、立場が違うということは、これはみんなそうだと思っているんですよ。訴訟行為を行う地位をこの参加という形で持つということの提案をされているから、その本質は何かということが問題に私はなるんじゃないかと思うんですね。  というのは...全文を見る
○仁比聡平君 公判期日を知らされることすらなかったという完全な置き去り、疎外という状況の当時の被害者の方々の思いというのは、本当にどれほどのものかと改めて思いますよ。だけれども、その苦しみと今回の法制度の提案、その一つ一つの制度がストレートに結び付いて、だからというふうになってい...全文を見る
○仁比聡平君 時間がありませんから、もう一問聞いておきたいんですが、つまり、随分制約された要件でというふうに局長、今日もおっしゃっているんですけれども、実はそんなに制約にはなっていないのではないのかなという受け止めもしているんです。  例えば、この三百十六条の三十三が、先ほど前...全文を見る
○仁比聡平君 本当に十分な審理を尽くしていかなければならないなということを改めて申し上げまして、今日は質問を終わります。
06月13日第166回国会 参議院 法務委員会 第20号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  最初に後藤参考人にお尋ねをしたいのですが、高橋参考人から、先ほど来、検察官やあるいは捜査機関、そして裁判の中で被害者がどれほどひどい扱いを受けてきたか、繰り返しませんけれ...全文を見る
○仁比聡平君 後藤参考人のお書きになられたものを拝見をしますと、今お話にあったこと、それから加えて、加害者、この御本でいえば少年ですけれども、に特に命が奪われたような重大事件で、その被害の重みを受け止めてもらいたいというお気持ちも幾つも随分書かれているんですが、いかがでしょうか。
○仁比聡平君 そこでといいますか、細田参考人に、これまでの刑事裁判においての被害者の扱いについてどのようにお考えかという大きなテーマで、少し現場の思いをお尋ねしたいと思うんですが、ここにこだわるわけではありませんけれども、例えば証人尋問ですね。これについて先ほど高橋参考人からお話...全文を見る
○仁比聡平君 そこで、この被害者の司法参加、訴訟参加について主体性という言葉が語られているわけですけれども、被害者が証拠扱いされるのではなくて、主体性を持つことが求められていると。その主体性ということを細田参考人がどうお考えになるかという点と、それから、恐らくそこにかかわるのでは...全文を見る
○仁比聡平君 今、細田参考人がおっしゃられた問題意識というのは私も実は深く感じているところでございまして、そこで大澤参考人にお尋ねをしたいんです。  法制審でも、当事者主義訴訟構造や無罪推定の原則との関係で、この被害者参加制度というのがどういう性格のものなのかというのが議論され...全文を見る
○仁比聡平君 今のお話では、私は結局分からないと思うんですよ。  検察官や被告人、弁護人はそれぞれその権利、地位の本質というのがはっきりしています。だからこそ、その当事者が激しい争いをする刑事裁判の場で真実の発見ということにつながっていくんですね。逆に、被害者の皆さんも、主体性...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。ありがとうございます。  手続的なところを少しお尋ねしたいので、番参考人からお尋ねをしたいと思うんですけれども、今度の制度のつくり方、制度設計の仕方について、公訴提起後、弁論の終結までに申立て権の時期、申立ての時期ですね、これが公...全文を見る
○仁比聡平君 そうすると、番参考人がずっと経験をしてこられて、先ほど来お話のあっています被害者の権利を充実させるための要請からすると、公訴提起直後からの申立てが認められなくても可能であるということなんでしょうかね。
○仁比聡平君 そうしますと、もう一度お尋ねしたいんですが、この損害賠償命令の申立てはどの時期から行われなければ、先ほど来おっしゃっていらっしゃるような刑事裁判と民事の有効な連携、有機的な連携、これが図られないということになるんでしょうか。
○仁比聡平君 そこがちょっと私まだ胸に落ちていませんで、申立ての要件との関係でちょっとお尋ねをしますと、損害賠償、民事上の不法行為の要件事実、特に被害者にとっての被害、損害ですね、これ刑事上の訴因に限定される被害とはこれは実際違うという場合が多いと思うんですね。  実際に、先ほ...全文を見る
○仁比聡平君 そうしますと、法案の、お手元にお持ちのようですけれど、九条の二項に、請求の趣旨及び訴因として特定された事実その他請求を特定に足りる事実というふうにあるんですが、ここにいう請求の趣旨なり、あるいはそれを特定するに足りる事実というのは、訴因に限られているという御理解なん...全文を見る
○仁比聡平君 また別の点ですが、民事の、民事のといいますか、審理の開始される時期の問題なんですが、法案では、お話のとおり有罪判決の言渡し後直ちにというふうになっているわけです。これを有罪判決の確定後というふうにすると、番参考人の感じられているような要請にはこたえられないということ...全文を見る
○仁比聡平君 制度上の理論的な問題としてそのようにお考えということなんだと思うんですが、有罪判決が確定をする前にこのような審理が始まるということになると被告人側に混乱があるのではないか、あるいは防御権にも支障があるのではないかという指摘もありますので、だったら、有罪判決の確定後と...全文を見る
○仁比聡平君 実際に刑事事件を担当した裁判体が民事事件を担当するとしても、有罪判決の言渡しから確定まで数週間、通常、その期間を置いて、確定後、同じ裁判体が引き続き審理をするという制度設計もあり得るように思うんですけれども、どうでしょう。
○仁比聡平君 ちょっとよく私もまだ胸に落ちないので、またよく考えてみたいと思います。  それで、被告人側の移行申立て権の点について先ほどお話がございました。これは条文でいいますと、二十四条の解釈に触れていらっしゃることなのかなと思って伺っていたんですが、つまり二十四条の一項で、...全文を見る
○仁比聡平君 この二十四条は裁判体がそのような決定をすることができるというふうになっていて、二項にあるような終了しなければならないという事由ではないですよね。
○仁比聡平君 二項の二号は、これはもちろん相手方の同意、被害者の同意が得なければならないということだと思います。  それで、ちょっと制度の関係で奥村参考人に。  先ほど来、お話の中で印象的だったのが、徹底して否認されている事件にはなじまないのではないかというお話がありました。...全文を見る
○仁比聡平君 今、番参考人、奥村参考人にお尋ねしたような点がどのように政府が考えているのか、また改めてよく政府には聞いてみたいと思うんですけれど。  氏家参考人に、先ほども意見陳述の中で、時間や費用の負担を軽減できる簡易迅速な被害回復制度が存在することが望ましいというふうにおっ...全文を見る
○仁比聡平君 この法案でいいますと、公訴提起後、その損害賠償命令の申立てが行われるということで、こうなりますと、これまでであれば民事上の争点になっていたものが刑事裁判の証拠調べの中で争点になってしまうのではないかという御指摘がありました。  これは、刑事訴訟の方の観点からいいま...全文を見る
○仁比聡平君 そうしますと、例えば国選弁護人の場合に、国選弁護人はその辺りの立証といいますか反証といいますか、主張責任も含めて、やっぱり活動として追っていくということになるんだということでしょうか。
○仁比聡平君 最後に、刑事裁判の記録ないし事実上の心証、これが民事の損害賠償のこのような制度に活用されるべきではないかという点については、氏家参考人はどうお考えでしょう。
○仁比聡平君 終わります。
06月14日第166回国会 参議院 法務委員会 第21号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先ほど簗瀬理事からも御指摘がありましたけれども、昨日の参考人質疑で被害者の方からの検察への、私は厳しい批判として受け止めましたけれども、そのようなお話がございました。先ほど御指摘があった点に加えまして、被害感情を被害者証人尋問...全文を見る
○仁比聡平君 検察官のリーガルマインドというのは、これは被害者の方々も、被害者の言うなりになってくれということを要求しているんじゃないと思うんですよ。被害者の心情を量った上で、もちろん検察官の立場がありますから、これは手続の問題でも、あるいは被告人の権利保障の問題でも、あるいは捜...全文を見る
○仁比聡平君 そうしますと、参加の道を選ばなかった被害者の方が公訴提起後、検察官の権限の行使に関して、参加人あるいは参加人の委託を受けた弁護士と同様に権限行使についての意見を述べたとき、これは参加されている方と同様に扱われるんですか。
○仁比聡平君 そのように本当に運用されるのか、しっかり見ていきたいと思うんですね。  それで、参加人の方々に対する説明義務について、条文で言いますと、必要に応じという文言があるわけです。つまり、必要に応じて説明しなければならないというのであって、この必要性の判断、必要があるのか...全文を見る
○仁比聡平君 結局はっきりしないじゃないですか。検察官がこの権限行使について被害者とコミュニケーションを取るんだというふうにずっとこの法案の根幹部分としておっしゃっているけれども、これまでとどれほど変わりますか。必要に応じてしか説明しない、その判断は検察官がやる。  結局、そう...全文を見る
○仁比聡平君 今申し上げたのはもちろん極端な場合だと思います。めったにある場合じゃないんですけれども、それでも、その被害者参加人の方々の地位が検察官の訴訟行為とどう関係しているのか。特別の地位と前回おっしゃりましたけど、その本質がどこにあるのかということがよく分からないというとこ...全文を見る
○仁比聡平君 犯情に関するものは含まれないというのは、犯行に至る経緯や動機、計画性などは、これは犯情に含まれるわけですか。
○仁比聡平君 そのような分離が実際に証人尋問を行う現場でできるんだろうか。これは、最終的には裁判所が制限をするということになるのかもしれませんが、まず、時間がありませんから端的に聞きますが、被告人あるいは弁護人の側の、その尋問をされている被害者参加人に対する反対尋問権、あるいは異...全文を見る
○仁比聡平君 すると、かなり厳しい審理がそこで行われるということも想定をされると私は思うんです。あり得ると思うんですよね。その尋問に臨む際に、被害者参加人の方々は尋問事項を明らかにして検察官に申し出なければならないということになっているんですが、この尋問事項を明らかにしてというの...全文を見る
○仁比聡平君 今のお話だと、尋問事項を明らかにしてと書かれているけれども、どれほど明らかにされた上で被害者参加人の方々の尋問が始まるのかというのがよく分からないですよね。検察官が自ら尋問する場合を除きという要件もあるわけです。その申出を受けて、いや、それは検察官が自分で聞いた方が...全文を見る
○仁比聡平君 やっぱりよく分からないんですよね。  この法文には二百九十五条の第一項という制約も掛かっていまして、重複尋問やあるいは関連性のない質問は許されないわけですけれども、被害者の方々の心情や立場からしたときに、それが重複だと言えるのか。これは現場ではなかなかシビアな判断...全文を見る
○仁比聡平君 それで本当に保障されるのか疑問です。  終わります。
06月19日第166回国会 参議院 法務委員会 第22号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は立ってまで傍聴人の方々がいらっしゃっておられまして、この法案審議への大変な重大な国民的な関心というものを感じます。当委員会の傍聴席が大変少ないということで、国民の皆さんに御迷惑をお掛けをしているわけで、今後の傍聴の対応に...全文を見る
○仁比聡平君 このテーマについては、刑事訴訟法の中では公訴権論争という大変難しい議論として戦後行われてきたところがありまして、その論争の中で様々述べられています要素については、大臣の今の御答弁の中に必ずしも含まれていなかったようにも思うわけです、その趣旨としてはですね。これは時間...全文を見る
○仁比聡平君 昨日、今申し上げたテーマについて通告をいたしまして、当局から何か参考になるものはないかとお尋ねをして送っていただいたのは、松尾浩也教授の教科書なんですが、ここで、職務の独立性について、松尾教授、こう書いておられます。良心に従って職権を行使し、憲法及び法律を尊重すると...全文を見る
○仁比聡平君 少し先走って御答弁になっておられるんですけれども、今局長のなされた答弁は、つまりこの法案で制度化をされる被害者参加人の訴訟行為は検察官の刑罰権の行使を一部代替をするというものではないという、そういう意味ですね。
○仁比聡平君 局長も実務家なのでそんなふうにおっしゃるのかもしれない。つまり被害者の意思あるいは感情がどのように検察官の職務に反映されているか、そこの仕組みのお話をされていますよね、告訴だとかという。だけれども、今刑事司法の、被害者の皆さんの関与ということで問題になっているのは、...全文を見る
○仁比聡平君 いや、私はそんな御答弁だったら秋霜烈日はどこに行ったんですかと言っているんですよ。国家の刑罰権というのは、つまり検察がこれを独占をして、被害者はもちろんのこと国民の皆さんが納得をし、そして犯罪による被害がきちんと社会的、法的に回復をされるために運用されなきゃいけない...全文を見る
○仁比聡平君 いや、それは比喩的ではないですよ。局長、ここでごまかそうとされるというのは、これはずるくないですか。私、度々追及しましたよ。だって検察官は情状立証についてもすべての責任を負っているわけですよね。それも刑罰権の実現の重要な一部なわけですから。これを一〇〇%あるいは一二...全文を見る
○仁比聡平君 時間がなくなってしまって本当に残念なんですけれども、このような議論はしっかり慎重に深められて、国家刑罰権との関係も、それから前々回申し上げた当事者主義的訴訟構造との関係もしっかりと議論を尽くさなければならないと思います。  先ほどおっしゃった答弁に関して言うと、役...全文を見る
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、民主党修正案に賛成、原案に反対の立場で討論をいたします。  犯罪被害者は、十年ほど前まで、事件の当事者であるにもかかわらず、捜査の行方、判決結果さえ知らされないなど、被害者としての当然の要求すら踏みにじられてきました。その大きな要因には...全文を見る
10月29日第168回国会 参議院 決算委員会 第2号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  参議院選挙を経て新しい構成となったこの委員会でも、少数会派の質問時間の保障について、特に大会派の皆さんに御配慮、御努力をいただきました。まず、この質疑に立たせていただく冒頭にお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうござい...全文を見る
○仁比聡平君 この報告によりますと、指名競争入札というけれども、指定調査機関に緑資源機構によって指定をされているのは、この機構の関係法人を含んだ三公益法人のみであるというふうにございます。この三者あるいはそのうちの二者によって指名競争入札が繰り返されている状況だというのもあるんで...全文を見る
○仁比聡平君 驚くべき実態だと思うんですね。こういう構造が官製談合の仕組みをつくってきたんだと私は改めて思うわけですが、ところが、この緑資源機構についても通則法で独法改革の柱とされている評価委員会の評価というのがございます。それによりますと、平成十五年、十六年、十七年、これは三年...全文を見る
○仁比聡平君 その評価委員会林野分科会の評価結果についてというのを私が拝見をいたしますと、全体をD評価とすべきかどうかの議論があったというふうになっているわけですね。にもかかわらず、評価に当たり、談合などの問題にかかわる直接的評価項目がない、そして法令遵守を前提とした本評価システ...全文を見る
○仁比聡平君 その厳正な取組を求めるというのは、平成十五年以降にさかのぼってそのような評価をやり直すんですか。
○仁比聡平君 緑資源機構について言いますと、官製談合が行われていたという疑惑が掛けられているその時期についてA評価だということになっているわけですよ。おかしいじゃありませんか。大臣、おかしいと思いませんか。
○仁比聡平君 重きを置いた評価をしてほしいという要望とおっしゃるんですけれども、先ほど御紹介をしたように、この林野分科会のB評価の根拠、理由については、談合等の問題にかかわる直接的評価項目がないこと云々というようなことがあるわけですよね。重きを置いてほしいといったって、そのような...全文を見る
○仁比聡平君 様々なものを求めていくだとか期待をしているだとかという、そういうことでは、この独法改革についての柱になっている評価システムを所管をしておられる総務省として一体どうするつもりなのかというふうに私は改めて思います。  もう一点、天下りと談合の問題について、結局、組織形...全文を見る
○仁比聡平君 よく監視をしたいとおっしゃるんですけれども、私はもう具体的に求めている、国から独法への天下り、そして独法から関連企業への天下り、ここを全面禁止するということをはっきりさせて臨まなければ、同じような体質、問題、不正というのは繰り返されるんじゃないですか。その点について...全文を見る
○仁比聡平君 これまで何回も独法改革をやってきて、結局、天下りや入札改革を外してきたというふうに言われても仕方がないと思うんですね。そういうことをしっかりやらないんだったらば、一体何のための評価なのかと、国民は理解できないと思います。結局、効率性最優先という中で、市場競争万能主義...全文を見る
○仁比聡平君 今の大臣の御答弁、それ自体大変重いものでございまして、居住者の安定をという思いをそのとおり受け止めさせていただきたいんですけれども、これから具体的な団地ごとの計画などなどが進んでいくに当たって、先ほどのような議論が規制改革会議など閣議決定に直接つながる場面でされてい...全文を見る
○仁比聡平君 居住者の安定への配慮という点について大臣がそのようにおっしゃるということについては受け止めさせていただきたいと思いますが、閣議決定そのものについて、内容で、これが整理縮小で追い出されるんじゃないかという不安が大きく広がっているというところに大きな問題があるわけです。...全文を見る
○仁比聡平君 強制執行なんというような話が本当にあるなんという話はないと思うんですよね。
○仁比聡平君 ありませんと今大臣おっしゃった。ということは、居住者の同意が必要だということじゃないんですか。大臣、最後。
○仁比聡平君 時間が参りましたからこれで終わりますけれども、今大臣が御確認をいただいたように、居住者の同意なしに転居の強制だとか売却だとかいうことはあり得ないと、私はそうだと思うんですよ。居住者の同意が必須だと大臣もおっしゃった。  で、その団地ごとの再生の計画ですね、これはそ...全文を見る
10月30日第168回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  裁判員制度の実施が迫って、国民の皆さんの不安も伝えられているわけでございます。その中で、志布志事件そして富山の氷見事件を知ったある市民の方から、私はもう何も信じられないという声を伺いました。こんな冤罪事件が現実に起こっているの...全文を見る
○仁比聡平君 今の大臣の御認識は、これは是非最高検ないしは刑事局からしっかりお話を伺って報告を受けて深めていただきたいと思うんです。  私は、今大臣がおっしゃったように、当初有罪と確信をして起訴をしたが、それが刑事訴訟の過程において無罪ということになりましたという通常、まあ通常...全文を見る
○仁比聡平君 今のそのような刑事局長の態度では、検証して国民の皆さんに公表したと言ったって、これで検察に対する信頼を回復することはできませんよ。  この問題について、午前中、松野委員からも内部文書というお話がございました。これ朝日新聞が具体的に報じていますよね。私、その報道の限...全文を見る
○仁比聡平君 判決はそのような検察の主張を全面的に否定したわけでしょう。捜査段階から捜査機関側は、アリバイが成立する前提の事実についての揺るぎない確信を持っていたというふうに認定をされているわけですよ。今の刑事局長の御答弁では、一体何のための検証なのかということになるじゃありませ...全文を見る
○仁比聡平君 それでは国民の皆さんの検察に対する信頼は傷付けられたまま回復はしませんよ。  別の角度からお尋ねをしますけれど、どうしてこのようななかった事件がつくられていったのか、そこには自白の強要過程があるわけですね。そして、幾人もの自白が無理やりに取られて、それが、一つの事...全文を見る
○仁比聡平君 今の点について、警察が送致をしないというのは、これは先ほどの内部文書に戻りますけれども、警察が小票が出たら飛ぶというふうにその協議の中で言っているわけです。そういう違法な捜査の実態や接見妨害の実態などがこの中には克明に描かれているから、だからこれは出したくないわけで...全文を見る
○仁比聡平君 内部記録が少なくとも報道で十一通、そして小票については七十五票あるのではないかという報道もあります。これを検証するとともに、省で検証するとともに、この委員会に提出をしていただきたいということを強くお願いをしたいと思います。一言御答弁をいただくとともに……
○仁比聡平君 一言だけ。
10月31日第168回国会 参議院 災害対策特別委員会 第3号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今国会での私どもの参議院災害特別委員会は、参議院選挙の後の新しい構成の下で、とりわけ被災者生活再建支援法の見直しをめぐりまして被災地そして被災者の皆さんが正にかたずをのんで見守っていらっしゃる、そういった中で開かれております。...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。  今大臣からもお話のあったような被災者の皆さんの本当に切実な願い、要求を、本当に正面から受け止めた見直しが今回行われることを改めて期待をしたいと思うわけです。  その中で、過去に発災をした災害にさかのぼって見直し後の適用をしてほしいとい...全文を見る
○仁比聡平君 法理論的には当然あり得るわけで、その制度をどういうふうにするのか、あるいはどの災害までさかのぼるのか、そういった際にどれほどの費用を国やあるいは基金の方で考えなければならないのかというようなこういった問題は、政策的な判断の問題として国会で法案審議の中できちんと議論を...全文を見る
○仁比聡平君 泉大臣ほどの政治家が、今の御答弁の中身は、これまで内閣府や政府の部内で議論をされてきたことであるというのは私も従来の答弁でも承知をしておるわけですけれども、やはり目の前が真っ暗で立ち行かないということになっている被災者を前に、やっぱり私たち政治家が、いや、あなたには...全文を見る
○仁比聡平君 私としては、遡及適用をそのまま認めるということが一番すっきりする。その点で民主党の皆さんの提案に私ども賛成なんですけれども。  大臣がおっしゃるような幾つもの救済措置をということを考えるとしても、そういう考え方だとしても、被災者の皆さんに、どこに住んでいようがどの...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。
11月02日第168回国会 参議院 災害対策特別委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、民主党案、改正案の第一条の目的について、改正案は、支援の対象となるものについて現行法の経済的理由などによって困難なものなどの文言を削除するとともに、端的に被災者の生活の再建を支援するということにしておられるわけでございま...全文を見る
○仁比聡平君 今、森先生の方からお話をいただいた思いは正に与野党を超えての思いだと、私は改めて確信をいたしました。  実際に、先駆けて住宅本体への再建支援の独自の手だてを打たれた鳥取西部地震の際の片山当時知事が、日本居住福祉学会という学会が出している「知事の決断」という本の中で...全文を見る
○仁比聡平君 もう一点は、宅地を始めとした地盤被害、これへの支援についてこの法律上どう考えるかという問題なんです。  特に、住宅にはさほどの損傷がない、けれども、宅地被害が甚大であることによって解体、再建がやむを得なくなる場合というのが実際に中越でも中越沖でも経験をされてきて、...全文を見る
○仁比聡平君 時間が参りましたので、最後、要望だけ申し上げておきたいと思うんですけれども、遡及適用の問題については一昨日私の立場は議論をさせていただきましたので、もう皆さん御了解のとおりでございまして、何としても成案を得て、今国会で成立をさせなければならないと思います。  最後...全文を見る
11月08日第168回国会 参議院 災害対策特別委員会 第5号
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○仁比聡平君 日本共産党を代表し、被災者生活再建支援法の一部を改正する法律案に賛成の討論を行います。  阪神・淡路大震災では、家計と地域経済を支えていた多くの中堅層が住宅再建のための二重ローンに苦しみ、再建できなかった被災者は住み慣れない土地の復興住宅に住むことを強いられ、震災...全文を見る
11月08日第168回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。私も、今日は司法試験の漏えい問題についてお尋ねをしたいと思っております。  前川委員から先ほど詳しくございましたけれども、これは法曹養成、その中核にあるロースクール、そして新司法試験制度、この根幹に対する、公正さ、公正らしさに対す...全文を見る
○仁比聡平君 先ほども大臣は、このメールを発した四月十一日の時点で、実際に確定をした短答式の出題についてこの植村氏が知っていた可能性は十分高いというふうにおっしゃったわけですね。だったらば、これは正に漏えいだということが厳しく指摘をされながら、司法試験委員会はこれまでその行為につ...全文を見る
○仁比聡平君 なぜ答えられないんですか、通告しているのに。
○仁比聡平君 分かっていますよ。
○仁比聡平君 それがいつかと聞いているんです。
○仁比聡平君 何を的を外れたことをおっしゃっているんですか。今私が紹介したのは四月十一日のメールでしょう。四月十一日の前に知っていたということですか。そしたら、答案練習会の二月五日以降行われた七回、この二月五日の前には知らなかったとでもおっしゃりたいんですか。
○仁比聡平君 とんでもない答弁ですよね。  私は昨日、何時間ですか、二時間ぐらいでしたかね、そちらに担当の方がいらっしゃるけれども、この問題について通告をして、私の問題意識も含めて詳しく申し上げているんですよ。この短い質問時間の間にそういった答弁しかできないということ自体が、皆...全文を見る
○仁比聡平君 重大じゃないですか。大臣、そういうことなんですよ。  短答の十八問もそうです。けれど、公法系の論文の問題というのは二問しか出ないんですよ。この二問を受験生は必死で四時間掛けて解くわけですよ。  ある受験生は、この試験を受験した受験生は、初見であの問題を制限時間以...全文を見る
○仁比聡平君 調査はこれからもいろいろやると今大臣おっしゃった、それが本当に大切なことだと思うんですよ。  その答案練習会が行われた時期というのは、司法試験の受験生、ロースクールの三年生にとってみたら、試験が目の前にあって本当にせっぱ詰まった時期なんですね。そのときに考査委員が...全文を見る
○仁比聡平君 六月二十三日付けの読売新聞の記事です。
○仁比聡平君 遵守事項はどうですか。
○仁比聡平君 時間がなくなりましたからあとは次回に譲らざるを得ませんけれど、今大臣がこれを禁止規範かどうかをはっきり言えないんだということでは、今回のような事件が不適正ではあっても起こるかもしれないということになっちゃうじゃないですか。そんな司法試験制度の根幹を揺るがすようなこと...全文を見る
11月29日第168回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず法案について、先ほど少しお話があったんですけれども、裁判官に対する相当額の報酬の保障というのは、これは憲法七十九条六項、八十条二項の直接の要請なわけですが、その趣旨。あわせて、検察官の俸給保障の趣旨について、司法法制部長、...全文を見る
○仁比聡平君 法と正義の実現というその司法作用は具体的には生身の人間によって担われているわけでございまして、その身分保障が求められるということは当然のことであって、私、本改正については賛成をもちろんさせていただくわけですけれども、関連しまして、当事者主義刑事訴訟の下で、被疑者、被...全文を見る
○仁比聡平君 今お話しいただきましたように、昭和二十三年に新刑訴の下で国選弁護制度というのが弁護権保障のためにつくられて、その当時に、個々の裁判体が報酬は最後決めるんだけれども、何の基準がないのも困るので最高裁が通達を出されているということだと思うんですね。その金額が千二百円とい...全文を見る
○仁比聡平君 大臣も、随分含蓄のある御答弁をいただいているわけですけれども、思い切って言っていただいていいんじゃないかと思うんですよね。私は低過ぎると思うんですよ。その根本には、この国選弁護報酬の問題の根本には、今の国選弁護報酬の水準では、被疑者、被告人の弁護権保障、これが十分と...全文を見る
○仁比聡平君 時間がなくなってしまいましたので……
○仁比聡平君 ええ。時間がなくなってしまいましたので、あとはまた後日の機会に譲らざるを得ないんですが、弁護士は社会的責任を果たそうとして、果たさんがために、戦後、みんな頑張ってきたんだと思うんです。だけれども、大臣おっしゃったように、赤字になるということでは、これは恒常的にずっと...全文を見る
12月10日第168回国会 参議院 決算委員会 第5号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  最初に、総理、薬害肝炎問題について午前中も厳しい質疑がありました。総理、今この時間に、原告の皆さんがあなたとの面会を求めて官邸前に集まって面会を待ち望んでいらっしゃる。そのことを御存じですね。
○仁比聡平君 今この時間に官邸の前で、全国から原告の皆さんはつらい体を押してあなたに会う、その思いで集まっていらっしゃるんですよ。  大阪高裁の和解勧告の動きの中で、原告たちは、国が四百十八人の命のリストの対応すらできない、原告の切捨て、薬害肝炎被害者の切捨てをし、肝炎問題の幕...全文を見る
○仁比聡平君 予想されているその和解の勧告に納得がいかない、そんな思いで集まっていらっしゃいます。総理は、総理はこの薬害肝炎の被害者に何らかの落ち度がある、そんなふうに思われますか。投与の時期や製剤の種類、あるいは裁判を今提訴しているかしていないか、そんなことに全くかかわりなく、...全文を見る
○仁比聡平君 私は、会わない理由はないと思うんですよ。今からでも考え直して、短時間でもお会いになられることを強く求めておきたいと思います。  格差が広がる中で、〇六年、この決算の審査の対象になる年にも生活保護の世帯が百万を超えたと。そういう状況の中で大問題となっている生活保護基...全文を見る
○仁比聡平君 とんでもない話ではありませんか。一部の報道で来年度予算は見送るなんていうような報道がされているから、そういう答弁があるかと思ったら、今、舛添大臣は引下げやると言っている。総理、それでいいんですか。与党の皆さん、それでいいんですか。総理、どうですか。
○仁比聡平君 全然はっきりしないというか、とんでもないお話だと私は思います。  中日新聞が十二月の二日に、生活保護切下げ、物差しの当て方が逆だという社説を掲げました。国民は健康的で文化的な最低限度の生活を憲法で保障されている。だれでも働けなかったり、収入が減ったりして生活苦に陥...全文を見る
○仁比聡平君 調査すらしていないわけですよ。  生活保護水準以下の暮らしをしていらっしゃる方々がたくさんいるから、だからそこに合わせて引き下げると、そういうふうに言いながら、どうしてそんな実態が広がっているのか。その実態を調査すらしていないのに、何でこんな引下げの議論なんかやれ...全文を見る
○仁比聡平君 生活保護の要件を満たす人がどれだけいるかを調べろという話じゃないじゃありませんか。生活保護水準以下の生活をしている方々の中で、現に生活保護を受けている方々はどれぐらいいるのかということをまずは調査をするべきだということなんですよ。しっかり研究をして、政府の検討会の中...全文を見る
○仁比聡平君 自助ということもあるというふうにおっしゃるけれども、今議論になっているのは、本当にぎりぎりで生活をしていらっしゃるその皆さんから更に給付を奪い、あるいは負担軽減の支援策を奪おうという、そういう議論なんですよ。私は、この議論で浮き彫りになっているのは、逆に生活保護水準...全文を見る
○仁比聡平君 だから、もしそういう舛添大臣のような実態があるんだったら、それを引き下げるというのが政治の責任でしょうと私は総理に問うているんです。いかがですか。総理、答弁できないんですか。
○仁比聡平君 結局、国民の皆さんの現実のこの貧困が広がる中での実態をお分かりになっていないんじゃないですか。  私、もう一つだけ今日紹介をしておきたいことがあるんですね。それは、そういった世帯にこれまでどれだけの負担増を政府がかぶせてきたのかということです。(資料提示)  こ...全文を見る
12月11日第168回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、志布志事件の取調べ小票の問題について、まず警察庁にお尋ねをしたいと思います。  十月三十日の質問で申し上げたことですけれども、志布志事件において、どうしてこのようななかった事件がつくられていったのか、そこには自白の強...全文を見る
○仁比聡平君 聞き捨てならない答弁なんですけれど、鹿児島県警がこの平成十三年四月以降ですね、この事件の調べをした、志布志の捜査本部が調べをした、そこについての取調べ小票は廃棄をしたという答弁ですか、今のは。
○仁比聡平君 いろんなことをがちゃがちゃ混ぜて御答弁にならない方がいいと思うんですが、まず、今のお話のように、取調べ小票はこの事件の捜査の段階で作成をしたということをお認めになりました。委員会に提出できないとおっしゃる理由についてはまた後ほど議論しますが、その実物が現に存在をして...全文を見る
○仁比聡平君 その通数は何通ですか。
○仁比聡平君 報道では七十五通は少なくともあるという報道があるわけでございます。この取調べ小票について、まずはその外形を、つまり、記載している中身はまた別の問題として、外形を確認をさせてもらいたいと、どのようなものかを確認しようというのが理事会の求めなわけですけれども、それに対し...全文を見る
○仁比聡平君 職務権限において上司が決裁するというそういう趣旨のものではないという答弁なのかなと思いますけれども、いずれにしても、作成をした係本人以外に伺いなり、何というんですか、確認なり、そういった意味を持って印鑑をつくなり、あるいはサインをするなり、そういった欄があるんでしょ...全文を見る
○仁比聡平君 今、どうしてそういう欄もあるのかという趣旨について、作成の目的を少しお触れになったわけですけれど、これは私が一議員として警察庁に資料要求をした際に受けた説明でいいますと、この取調べ小票というのは職務上の手控えである。つまり、捜査員がその職務と離れて個人的な関心で作っ...全文を見る
○仁比聡平君 職務上作るものではないなんてあり得ないでしょう。先ほどおっしゃったように、その確認をしたなり、決裁欄というふうに報道でされているような欄まで元々様式として存在するわけですよね。当然、取調べのテーマといいますか、何の事件なのか、事件との関係でその対象者がどういう立場な...全文を見る
○仁比聡平君 捜査員がそのような取調べの状況を職務から離れて記載をする、それを上司や同僚に報告するなんというのはあり得ないわけですよ。実際、そして、もちろん取調べ官やそれに立ち会う補助者の職名や氏名、あるいは取調べ室の中で起こったいろいろな出来事をここに書くようになっているのでは...全文を見る
○仁比聡平君 鹿児島県警がそういう位置付けをしているというのは、実は十月三十日の質問で指摘をしました内部文書というものにもそういうふうに書かれているんですよね。  つまり、刑事裁判の対策として、弁護側からこの取調べ小票の開示を追及をされたらどうするかというその対策のときに、今お...全文を見る
○仁比聡平君 ですから、取調べのために留置場にその対象の被疑者であれば呼びに行って、そのときにどんな反応をしたか、取調べ室に連れてこられるときのその被疑者の様子、もし供述をしたのであればその供述に至る様子、取調べ官の発問やそれに答える様子、態度ですね、そして、それ以外の表情や様子...全文を見る
○仁比聡平君 この事件では、〇三年の四月に警察が端緒をつかんだということから始まって、五月までの間に関係した被告人とされた方々の供述が無理やりに取られて、それが当初は元々なかった事実なんですからばらばらなわけですね。これがずっと一つに向かって収れんされていくという過程があるわけで...全文を見る
○仁比聡平君 おおむね今のような性格のものなわけです。  実際に、こういう取調べ小票の中で、この密室において警察の取調べがどのように行われたのかということをしっかり明らかにすることができるんですね。県警に存在をしているわけです。だからこそ、これをそのまま言わばやみに葬ってしまう...全文を見る
○仁比聡平君 警察は、小票が出たら事件が飛ぶという趣旨の発言をこの内部文書で記録をされているわけで、このような問題の取調べ小票、そして内部文書、これを改めて明らかにするべきであるということを強く申し上げまして、私の質問を終わります。
12月13日第168回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○仁比聡平君 日本共産党を代表して、借地借家法の一部を改正する法律案に反対の立場から討論いたします。  我が党は定期借地権の導入に反対いたしましたが、それは借地期間が導入前と比べ大幅に短縮され、借地人の居住や営業の安定性が大きく損なわれるということからです。本改正案は、事業用定...全文を見る
12月20日第168回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  法案を拝見しまして、あいまいな点あるいは矛盾ではないのかというような疑問点を私多々感じているわけですけれども、時間の関係で、政治資金の監査、この意義に絞って提案者にお尋ねしたいと思います。  法案十九条の十三第二項の各号のこ...全文を見る
○仁比聡平君 今の御答弁からしましても、例えば領収書の多重計上といった支出状況の真実性といいますか、つまり領収書、帳簿、それから収支報告書の記載は突き合わされていると、形式的には。けれども、真実そのような支出がされたのかどうかというその問題については、監査の言わば対象外という理解...全文を見る
○仁比聡平君 そうしますと、実際にその監査の過程で、この支出については領収書もあるし帳簿にも書いてあるし、したがって収支報告書にはもう書いてあるんだけれども、支出そのものがおかしいのではないだろうか、もしかしたらこの領収書は虚偽なのではないだろうかという疑いを監査人が持ったり、あ...全文を見る
○仁比聡平君 そうはおっしゃっても、監査人が現実に気が付いたとか疑いを持ったというような場合にどうするのかというのが今のお話でもよく分からないんですよね。  今お話にありました法案十九条の三十に言う政治資金適正化委員会の所掌事務としての政治資金監査に関する具体的な指針なんですが...全文を見る
○仁比聡平君 そうしますと、この規定ぶりだけではよく分からないんですね。具体的な指針ということになれば、そういった真実性の監査などもやるべきであるとか、その手法だとかというようなことも書き得るような感じもするんですけれども、そういったものではないということでしょうか。
○仁比聡平君 監査人の登録についてもう確認をする時間がございませんけれども、これまでの勉強でいえば、政治家と例えば顧問関係にある弁護士や税理士や公認会計士が、その国会議員関係政治団体の監査のために登録をして監査をするということは妨げられないというふうに理解をしております。ちょっと...全文を見る
○仁比聡平君 登録にその裁量の余地があったりしてはならないのはもう当然のことですし、団体の側が任意に監査人を選べるのはもちろん当然のことだということになると、ただ、独立した第三者のチェックというように言われるほどのものなのかというのは、やっぱり改めて疑問だということを申し上げて、...全文を見る
○仁比聡平君 日本共産党を代表して、本改正案に反対の立場で討論いたします。  本法案は与野党協議の合意に基づくものとされていますが、我が党は、監査制度や適正化委員会は導入すべきでないという観点から、実務者協議の合意事項には同意できない旨を表明してきました。にもかかわらず、法案は...全文を見る