仁比聡平

にひそうへい



当選回数回

仁比聡平の2013年の発言一覧

開催日 会議名 発言
08月07日第184回国会 参議院 議院運営委員会 第2号
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○仁比聡平君 ただいま諮られた調査会設置の件について、日本共産党を代表して反対の意見を表明いたします。  我が院における調査会は、参議院改革の重要な柱として設けられ、長年にわたり重要な成果を上げてまいりました。今回、自民党から提案されているこれまでの三調査会の二調査会への再編は...全文を見る
10月09日第184回国会 参議院 災害対策特別委員会 閉会後第1号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今般の梅雨前線や台風による大雨、局地的豪雨は、被災前から農業の疲弊と高齢化、過疎化の困難に直面してきた農山村や中山間地域にも甚大な被害をもたらしております。そこで、切迫した課題の一つであるなりわい、農業の再建支援について今日は...全文を見る
○仁比聡平君 被災件数は九千五百十件、三県合わせればですね。うち、もちろんそれが母数にそのままなるわけではないけれども、査定前着工は僅か十四件というのが現実なんですね。ですから、伺いますと、復旧には三年掛かるというふうに言われた高齢の生産者がもうやめるしかないのかという声が上がり...全文を見る
○仁比聡平君 そうした人的な支援と併せて、あるいは周知と併せて、災害復旧事業での農家の負担をゼロにすることというのも大事なこととして私、課題があると思うんですね。  加えてもう一つ、地域の建設や土木の業者の皆さんの疲弊、あるいは廃業に追い込まれるという中で、請負事業として発注を...全文を見る
○仁比聡平君 是非活用をお願いしたいと思うんですが、私がその三県のうちのある県で伺いますと、残念ながら活用実例というのはゼロということなんですね。それは、今局長からお話のあったような保険への加入や、あるいは施工管理などの地元の負担がなかなか難しいものがあると、しかも復旧の資材とか...全文を見る
○仁比聡平君 もう一つ大変になっているのが、農業用機械の損害なんですね。自宅も納屋も、その中に格納していた大型のトラクターも土砂災害で埋まってしまって、もうどうすればいいのかという被災者の方に私もお会いをしましたが、このままにすれば離農ということになってしまう。  この生産者の...全文を見る
○仁比聡平君 この事業の適用についても、現場からは様々な、もっと充実をという声がありますので、これは来年度予算にも向けて是非充実を求めておきたいと思います。  最後に、大臣、先般の国会で成立をした災害対策基本法の理念について、大臣から、大規模災害から地域住民の生活を立て直し安定...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
10月30日第185回国会 参議院 議院運営委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  これまでもお話が出ましたけれども、会計検査院は、憲法九十条、会計検査院法によって、何より内閣に対する独立の地位に立って国の決算及びあらゆる行政機関に対して何のタブーなくメスを入れる、検査のメスを入れるということが求められている...全文を見る
○仁比聡平君 時間を使う、エネルギーを使う、現場で苦労されるというその言葉の裏というか背景に、巨悪に切り込むという、やっぱりそうしたものが国民から期待されているのではないかと。だからこそ、今お話がありましたが、帳簿や書類その他の資料提出や報告の提出を求める権限だとか、質問や出頭を...全文を見る
○仁比聡平君 最後に、今お話のあったその公平性という観点についてなんですが、この公平という言葉は様々な意味に使われる多義的な言葉でもありまして、これが行政や決算の在り方について語られるときに、私はやっぱり実質的な公平といいますか、国民の福祉をしっかり守ること、向上させることという...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
11月05日第185回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は大臣に、婚外子の相続分に関する差別を憲法違反とした最高裁の決定を踏まえて、民法に残された差別的条項全ての改正に向けた所信をお伺いをしたいと思います。  この九月の最高裁決定を受けた原告のお一人が、私の生きる重みは二分の...全文を見る
○仁比聡平君 最高裁がそうした判断をされた、であるから、三権分立という観点からして尊重すべきであるということの中身、その判断の中身、最高裁の、ここについて、もう一度ちょっと大臣の御見解を伺いたいんです。  今度の最高裁決定ではこういうくだりがあります。本件規定の合理性は、個人の...全文を見る
○仁比聡平君 私は、この規定の権利侵害性をしっかりと正面からとらえて、内閣や私ども国会が、いわゆる政治部門がしっかりとその最高裁の決定の重みをまず受け止めなければならないと思うんですね。  そこで、最高裁においでいただいていると思うんですが、日本国憲法の施行後、法令そのものが憲...全文を見る
○仁比聡平君 その九件のうち、刑法のかつて存在した尊属殺を重く処罰するという規定は、国会が法を改正するまでにしばらく時間が掛かり、そのことについて大変大きな批判や議論がありました。であるけれども、この尊属殺規定というのは、違憲判断後、検察自身がその条項においては起訴しないという運...全文を見る
○仁比聡平君 そこで、私は、この問題というのは極めて長きにわたって議論をされてきた問題だということについての大臣の認識を伺いたいんですが、政府はもう既に、男女平等の実現に係る新国内行動計画という一九九一年から九五年の計画の中において民法規定の見直しということを政策目標として掲げら...全文を見る
○仁比聡平君 一九九六年に法制審の答申がなされて、法務省は提出できる法案を作成をいたしました。にもかかわらず、その後、ずっと国会提出もなされていないと。この点が私は、最高裁の決定や、その最高裁が判断の根拠としている国連委員会などから厳しく指摘をされているのだと、そう受け止めるべき...全文を見る
○仁比聡平君 この締約国、すなわち政府に対して向けられた勧告、これが繰り返し厳しく行われてきた以上、本来、司法の違憲判断を待つことなく、私は、国、政府がこたえるべきだったと思います。大臣、その点いかがですか。
○仁比聡平君 今、大臣が今もおっしゃられた、国内においても多様な意見があったし今もあるというこの理由付けといいますか、これを日本政府は国連のそれぞれの委員会に対しても繰り返し述べてこられたわけですが、これが国連の委員会からどのように受け止められているのかという点についてお尋ねをし...全文を見る
○仁比聡平君 私の質問は、書簡の中身そのものを紹介してくれませんかということだったんですが、ちょっとそうならなかったので私から紹介をしますと、勧告が履行されていないという判断は婚外子相続分差別の問題にとどまりません。  婚姻年齢を男女共に十八歳に設定すること、女子差別撤廃条約の...全文を見る
○仁比聡平君 そこで、先ほどの大臣のお話なんですが、国内においても多様な意見がある、あるいはあったというお話ですけれども、今度の最高裁の決定も、法律婚主義を前提として子の相続分の区別が合理的かということを議論をしているわけですね。それをしかも、まず法律問題であると。これは私から考...全文を見る
○仁比聡平君 私は、今回の憲法違反と断じた決定が、国際人権関係の委員会からの勧告をその判断の根拠として踏まえている、そのことをもって大臣とこうした議論をさせていただいているわけです。大臣が、先ほどお話のあったような様々な問題が国際社会から指摘をされているというのは、それはそのとお...全文を見る
11月08日第185回国会 参議院 議院運営委員会 第7号
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○仁比聡平君 日本共産党を代表して、国家安全保障に関する特別委員会の設置に反対の意見表明を行います。  与党は、この特別委員会について、安全保障会議設置法案及び特定秘密保護法案の二法案審議のための限定的なものと言いますが、そうであるなら、再考の府、熟慮の府参議院らしく、所管の常...全文を見る
○仁比聡平君 安全保障会議設置法案は、反対の世論が沸き起こっている特定秘密保護法案と一体となって日本国憲法の基本原理を覆すものであり、廃案とされるべきものであります。  その審議入りは、結局、何が何でも今国会での成立を図ろうとする突破口を開こうというものであり、断固反対です。
11月12日第185回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私も、今回の法改正は悪質な運転の処罰範囲を拡大し法定刑を引き上げるもので、こうした危険運転の根絶に向けた方策の一つになり得るものと考えております。  しかし、構成要件が曖昧になってはならないということはこれまでも御議論になっ...全文を見る
○仁比聡平君 そのような構成要件であるということを踏まえて、そうすると、これまでも議論があったところですけれども、現実にそうした困難な状態、あるいは新設の三条の本罪で言いますと、正常な運転に支障が生じるおそれがある状態であるか否かという客観的な事実認定と、それを認識していたかとい...全文を見る
○仁比聡平君 そういう中で、この三条、アルコール、薬物の影響の場合にちょっと絞った方が分かりやすいと思いますので、三条一項の新設によってどのような行為が処罰対象となるとお考えになるのでしょうか。
○仁比聡平君 そうしますと、検察が二条に該当するという主張で起訴をした事案について、証拠関係上、三条の罪というものが縮小認定されると、そういった場合もある、そういう関係になるということでしょうか。
○仁比聡平君 そうした構造の構成要件について、先ほどアルコールの、道交法上で言えば血中、呼気中の濃度、酒気帯び程度のものがあれば、三条一項に言う支障が生じるおそれがある状態に一般的には当たるであろうというお話があったんですが、個々の事案ごとであるということであると、アルコールに弱...全文を見る
○仁比聡平君 一般には酩酊に至るような量ではないアルコールを飲酒して運転したという場合がこの三条一項に当たるのかという、この認定が問題になるときに、どんな主観的認識が必要だと、故意がですね、ということになるのでしょうか。
○仁比聡平君 よく議事録読んで考えたいと思うんですけれども。  その同じ条項の薬物の影響についても先ほど御議論がありました。風邪薬だとか睡眠薬なども含めて、一般に処方薬であれば千六百以上、市販薬でも千五百以上の品目が服用しての運転を禁じているという、そういう注意書きがあるそうで...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、眠くなるかもしれないなということで、そういう意味では支障が生ずるおそれはあるかもしれないなと思って服用していても、その結果困難な状態に陥ることはない、だから、そこに結び付くことはないから、定型的にないから、この三条一項の適用はないと、そういう考え方ですか。
○仁比聡平君 次に、三条の二項なんですが、今日も様々御議論があっているところなんですけれども、この新設されようとしている刑罰法規に「おそれがある病気」という文言があると。このことは、これまでの御説明がありながらも、「自動車の運転に支障を及ぼすおそれがある病気として政令で定めるもの...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、またそこにかかわる御答弁の中で、政令を作ることによって、個別具体的な事案においても、医師の診断や病状によって適切な対応が可能であると考えておりますと衆議院で御答弁されていることがあるんですけれども、これはつまり、三条二項で重く処罰されるかどうか、病気として政令...全文を見る
○仁比聡平君 もう一つ、ちょっと重ねてのようなお話になりますけれども、先ほど小川理事の御質問に対して局長から、この支障が生ずるおそれがある状態というふうな認識に運転者が立つには、自ら病識があり、発作によって意識障害に陥るおそれがある状態であって、そのことを認識しているという、そう...全文を見る
○仁比聡平君 時間が参りましたので、終わります。
11月13日第185回国会 参議院 災害対策特別委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、桜島の噴火活動の活発化に伴って、灰ですね、降灰被害について特に伺っていきたいと思っています。  お手元に資料を今お配りをしていますが、これは地元の地方議会で作られている桜島火山活動対策議会協議会の被害を伝える資料です...全文を見る
○仁比聡平君 その警戒も含めて、この火山活動の観測体制などについてもかねてから充実を私どもも求めてきたところですけれども、その質疑はまた別の機会に譲るといたしまして、この大変な灰の被害、ここについて所管の省庁に伺った上で、最後、大臣にお尋ねしたいと思うんですが、まず道路なんです。...全文を見る
○仁比聡平君 今そこをお尋ねしようと思ったんですが、後段のところで先に御答弁いただきましたけれども、地元負担の軽減のために補助率の引上げも含めた事業費の確保を是非行っていただきたいと、これ強く要望をしておきたいと思います。  加えて、リースという話がなぜ出てくるかというと、会計...全文を見る
○仁比聡平君 農道についてもちょっと伺いたいんですが、農水省おいでだろうと思いますけれども、この降灰、灰が、どか灰が降るということで、これが農道にたまれば、当然そこを走る農業用の作業車はもちろんですが、車はスリップをして事故を起こしかねないとか、あるいは巻き上げ、灰を巻き上げるこ...全文を見る
○仁比聡平君 新燃岳の噴火のとき、委員各位も行かれたことがおありかと思いますけれども、もう桜島の今現状のどか灰どころの話ではなかったわけですよね、それは。ですから、先ほどのように災害復旧事業としてという対応にもなるし、車のスリップどころか、わだち、もう埋まって動けないというような...全文を見る
○仁比聡平君 もう一点、これは今日、要望だけにしておきたいと思うんですけれども、農業生産のかかわりで、鹿児島、南九州いずれもですけれども、ビニールハウスが大変重要です。それで、そのビニールハウスの設置のときには様々な補助の事業があるわけですけれども、これが台風でハウスが壊れたとい...全文を見る
○仁比聡平君 今御紹介があった現状のその屋外教育環境整備事業なんですが、これは事業費が一千万円以上で、加えて平成二十六年度までの時限事業なんでしょうかね。これではちょっと使いにくいというのが現場の様子のようですが、もっと柔軟に、何しろ学校のグラウンドがそんな状態になっていたら困る...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、お聞きになったとおり、どか灰に対する対策は何とかしようとしながらも、なかなか、被災地、被災者のニーズとの関係でいうと、突破すべきことがもっとたくさんあるんですよね。大臣として感想を一言伺いたいと思います。
○仁比聡平君 よろしくお願いします。終わります。
11月14日第185回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  参考人の皆さん、今日は本当にありがとうございます。  まず、塩見参考人に、小谷参考人から先ほどあった無免許運転によるこうした危険な事故、悪質な事故に対する可罰性というような観点で少し御意見を伺いたいんですけれども、小谷参考人...全文を見る
○仁比聡平君 そうした法律解釈的な御意見も踏まえて小谷参考人にお尋ねをしたいと思うんですけれども、私も亀岡の事故の際、運転者が無免許であったということと併せて、先ほどお話があったように、集団登校中の子供たちには何の落ち度もない、保護者の方やおなかの赤ちゃんも含めて、多数の亡くなら...全文を見る
○仁比聡平君 どうした悪質、危険な運転が処罰対象とされるべきなのかということについては、私たちも本当に重く受け止めて議論していかなきゃいけないと思っています。  それで、久保田参考人、そして三野参考人に三条二項の問題について伺いたいんですが、まず久保田参考人に、先ほど御紹介あり...全文を見る
○仁比聡平君 国連障害者権利条約の批准見通しというような状況の時代の中で、政府全体としても当然取り組んでいかなければならない問題かと思うんですが、この法案との関係でいいますと、今回の法律改正が、先ほど久保田参考人強調された、病気が悪いのではなくて悪いのは自己管理ができなかったこと...全文を見る
○仁比聡平君 なるほど。そういう意味では、主治医と患者の信頼関係ということも極めて重要なのだろうと思うんですけれども、そこも踏まえて三野参考人に最後、法律の、立法の技術的な問題は法律家の話とか法務省の話とかではあるのかもしれないが、患者や医療者、医師にとっては、病気なのか、病気の...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
11月19日第185回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、三条の二項について私からも引き続きお尋ねをしたいと思うんですけれども、前回の参考人の皆さんの御意見を伺って、私、大変得心したところがございます。それは、立法の技術的な問題というのは法律家だとかあるいは法務省だとかというと...全文を見る
○仁比聡平君 この病気による症状と運転技能や交通事故との関係ということをどう法的にとらえるのかというのは、医学的な知見と、それから今大臣が御答弁にあった構成要件の明確性ということでの法的な観点、立法的な観点ということを併せて解決をしなきゃいけないと。しかも、医学的な知見は日々進歩...全文を見る
○仁比聡平君 道交法の欠格事由にかかわる政令の定めというのは、これはつまり運転免許の申請とその拒否という制度上の問題でありまして、これを参考にするという上で特に注意をしなければならないなと思いますのは、本罪の、法律が政令に委任するというその内容は、重く処罰するという刑事法上の構成...全文を見る
○仁比聡平君 規定ぶりについて、除くという形で規定をされていても検察官が挙証責任を負うのは当然であるというのは、それはもちろん当然であると。私がこの法案について特に申し上げているのは、病気による症状という大臣も繰り返し述べられておられる観点が、政令上あるいは法文上明確でないと偏見...全文を見る
○仁比聡平君 時間が迫ってまいりまして、あと一問だけ伺いたいんですが、無免許運転に関する参考人からの御意見への御感想なんですね。  亀岡の事件の御遺族の方から、運転免許は車を動かす技術と安全に車を運行できる知識があって初めて与えられるものであって、それがないのになぜ法律上技能を...全文を見る
○仁比聡平君 今後、議論が必要だと思います。  終わります。
11月20日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第5号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  安倍総理は、日本版国家安全保障会議と特定秘密保護法案は一体となって機能すると述べてこられました。例えばイラク戦争への自衛隊派兵に多くの国民が反対の声を上げたように、国際情勢が緊迫したときに、国民や報道機関、また国会議員が政府の...全文を見る
○仁比聡平君 総理もお認めになったとおり、つまり刑事事件として捜査や起訴あるいは裁判にさらされる危険を国民が負うことになるわけですよね。これがどれだけ深刻なことかと。国民にとっては何が秘密かも秘密なのですが、秘密指定されているかもしれないが秘密ではないはずだというつもりで行動して...全文を見る
○仁比聡平君 これまでも、乱暴な強制捜査が行われて、冤罪も後を絶たないということが現実なわけですね。  そこで、総理、何が秘密かも分からないのにそのまま被疑者扱いされ、最終的には刑事裁判で無罪とならなければ処罰の対象となるかどうか分からないと。そんな重罰法規が作られれば、それだ...全文を見る
○仁比聡平君 何が秘密かというのを指定するのは、行政機関の保有している情報の中から行政機関の長が定めるんでしょう。国民は分からないんですよ。これは秘密には当たらないだろうなと思っていてもそれが秘密であるという場合、そうかもしれないなと思っていたら故意が認められるというのが日本の刑...全文を見る
○仁比聡平君 結局入るわけですよ。広く労働者がその対象とされるということを私は申し上げている。  武器の開発だとか製造の発注を受けた軍需産業、あるいはその関連企業はその典型です。例えば、大田区とか東大阪市などのように、そこで作られるバルブ一本、これ一つなかったらロケットも飛ばな...全文を見る
○仁比聡平君 されない。されないとは驚きですよね。どうやってテロ防止をやるんですか、そうしたら、総理。
○仁比聡平君 なり得るじゃありませんか。  警備の編成、体制というのは、何を守るのかということが前提になって組まれるわけでしょう。それがないまま、単に何人どこに配置するなんというようなことを決めるわけがないじゃないですか。だから、原発の構内の情報も、そういうテロリストが知れば資...全文を見る
○仁比聡平君 内閣審議官、それでいいんですか。
○仁比聡平君 あなたの下におられる法案説明の担当者が、今のような情報は特定秘密たり得ると私に昨日説明をしましたが、一体あなた方の見解というのはどうなっているんですか。
○仁比聡平君 施設の様子にかかわる情報がなかったら警備の体制組めないでしょう。違いますか。
○仁比聡平君 驚くべき話です。こんなでたらめな説明と審議で何でこんなことをやれるのかと。それでテロ防止できるんですかね、本当に。どうなんです。そこまで原発情報についてテロ防止のためでも特定秘密にならないと言い張るわけですか。おかしな政府だと。総理。
○仁比聡平君 例えば福島第一で四号機の使用済核燃料のプールだとか、そういうのを守らなきゃいけないじゃないですか。それを守らなきゃいけないでしょう。それを、どんなふうな状態になっているかということをどうするのか。今御覧いただいている方々にとってみても、政府の答弁信じられないというこ...全文を見る
○仁比聡平君 先ほどの総理質疑に続きまして質問させていただきたいと思います。  まずは、谷垣大臣、おいでいただいて今日はありがとうございました。  そこで、先ほど御答弁いただいたテーマと少し近いんですけれども、特定秘密保護法案の二十一条で報道又は取材の自由への配慮などの規定が...全文を見る
○仁比聡平君 今も、できるだけ任意で、あるいは令状主義という下で、少なくとも後から振り返れば違法な捜査が行われ、私はそうした乱暴な強制捜査が行われてきたというのが現実なのではないかという認識ではあるわけですが、この配慮というのが、今大臣がおっしゃったような意味での範疇を超える法的...全文を見る
○仁比聡平君 国会での論点になっているので重ねて大臣に伺うんですが、そうした捜査に必要となれば、報道機関を始めとして、その取材者である例えば記者の関係先に対して捜索、差押えを含む強制捜査というのは、これは個別の事件において必要があればあり得ますよね。
○仁比聡平君 そこで、もう一点、法案では、正当な業務による行為と認められる可能性があるのは出版又は報道の業務に従事する者の取材行為でなければならないとされているわけですが、その意味というのは、森大臣、いかがでしょう。
○仁比聡平君 社会生活上の地位に基づいて継続してというような意義であると法案担当者としての御説明なんですけれども、実際に、政党機関紙やフリーの記者、あるいはインターネット上やミニコミといいますか、そういうものでの発信、発表を前提に市民団体や学者、研究者が行う調査、こうしたものがそ...全文を見る
○仁比聡平君 そうした捜査機関側からの配慮というのはあったとしても、強制捜査が行われ得るのだということがまず重大だと私は考えているんですね。つまり、知る権利を保障するための取材の自由や報道の自由という文脈においてそうしたことがあっていいのかということなんですけれども。  そこに...全文を見る
○仁比聡平君 証言の評価は裁判所がされることですから、大臣の御意見を今日伺ったんですけれども、認識を伺ったんですけれども、結局、そんなことはないんだと、広報を通さなくてもいいんだというようなお話なんだったらば、私はこれは保全隊の活動というのは違法なんだと思うんですよ。今の御答弁だ...全文を見る
○仁比聡平君 質問時間終わりましたから、なくなりましたからこれまでにしますけど、大臣、思い込みが激し過ぎますよ。私がいつ先ほどの質問の中で原発構内の図面なんて言いましたか。あなたの思い込みですよ。原発の情報はどうかとは聞きました。そこで原発の警備の実施状況は特定秘密たり得るという...全文を見る
11月22日第185回国会 参議院 議院運営委員会 第11号
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○仁比聡平君 日本共産党を代表して、この動議に断固反対の意見を申し上げます。  本法案は、消費税増税と一体に、社会保障の充実どころか、国の社会保障への責務を自助、自立に変え、医療、介護、年金、福祉の改悪メニューと実施のスケジュールを明文化するもので、憲法二十五条を実質侵害するも...全文を見る
11月25日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第8号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、国家安全保障会議設置法案に反対の立場から討論を行います。  本法案によって設置される日本版NSCは日本の外交・安全保障の司令塔だとされますが、検討されている国家安全保障戦略の中身を見れば、首相の下に戦争、軍拡の司令塔をつくろうとするもの...全文を見る
11月26日第185回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  法案は、裁判官が外国勤務に臨む配偶者と別居して職務を続けるか、生活を共にするために辞めるかを迫られる事態を解決するものでございまして、我が党としても賛成です。  そこで今日は、関連して、裁判所職員の労働環境の改善についてお伺...全文を見る
○仁比聡平君 数字を拝見しますと、例えば成年後見の開始件数で見て、二〇〇八年度からの五年間の間に三三%開始件数増なんですよね。平成十三年からの昨年度までの成年後見関係事件のトータルの件数見ますと、十二年間で事件数が九倍を超えるというとんでもない増加ぶりで、それだけこの制度の社会の...全文を見る
○仁比聡平君 そうした下で、過去五年間の裁判所職員の定員を見ますと、この当委員会で定員法で議論をしているわけですが、二〇〇八年度は百十五人増員になりました。先ほど、最高裁からも御紹介があった時期ですよね。二〇〇九年度から一一年度までの三年間は四十五名の増員なんですが、昨年度はプラ...全文を見る
○仁比聡平君 今、御答弁の中で政府の計画に協力をしてという御発言もあったんですけれども、言わばこれまでの裁判所内部でのそうした切り詰めといいますかね、もう私、限界だと思います。  人は城という言葉がありますけれども、裁判の手続あるいは裁判所の運営というのは、建物が人を裁いている...全文を見る
○仁比聡平君 分からないとか本人の事情だというふうに、職員の側に言わば責任を全部押し付けてしまうようなやり方では問題が解決しないというのは、もう大前提で考えておられるのだろうと思うんですけれども。そういう中で、やっぱり負担増が、現実に事件数も増えている、複雑だと。これ、事件にちゃ...全文を見る
○仁比聡平君 最高裁が充実のために思い切って声を上げて、大臣がそれを支えるという形で頑張っていただきたいと思うんですね。  時間が迫りましたので、最後一問、先ほども御指摘がありましたけれど、裁判所職員の中には全体として女性職員の比率が高いです。三七・五%という御紹介が先ほどあり...全文を見る
○仁比聡平君 もっと頑張ってください。  終わります。
11月27日第185回国会 参議院 議院運営委員会 第12号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、昨日夜半にわたって極めて乱暴に行われた衆議院における特定秘密保護法案の強行採決という暴挙に断固抗議をするとともに、何もなかったかのように参議院本会議で審議入りを図ろうというただいまの動議に断固反対の意見を申し上げます。  衆議院強行採決...全文を見る
11月27日第185回国会 参議院 本会議 第10号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、憲法の基本原理を踏みにじる希代の悪法、特定秘密保護法案の乱暴極まる衆議院採決を強行した安倍内閣及び衆議院与党の暴挙に、満身の怒りをもって抗議し、安倍総理に質問いたします。  およそ国の行政機関が保有する情報は、主権者国民のものであります...全文を見る
11月28日第185回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この民法の婚外子相続分の差別規定について、九月の憲法違反の最高裁決定を受けまして、既に十一月五日に当委員会で行われました大臣の所信に対する質疑で、私、この最高裁決定の意義をどうとらえるかということで大臣の御意見、所見を伺わせて...全文を見る
○仁比聡平君 そうした要綱試案を受けて翌一九八〇年には民法の改正が行われまして、その際、今日も前川議員の質疑などで取り上げられました配偶者の相続分が引き上げられ、あるいは寄与分の制度が改正をされたわけです。ところが、この婚外子相続分の差別規定については法案提出がなされなかったわけ...全文を見る
○仁比聡平君 なぜ盛り込まれなかったのかがよく分からないんですけれども。  大臣にちょっとお尋ねしたいんですが、この九百条四号の規定の憲法違反性、違憲性については、これは一九四七年の民法改正当初から憲法違反だったのであるという極めて重い意見が法曹界の中では有力です。その憲法違反...全文を見る
○仁比聡平君 この相続分規定については、今も少し大臣が触れられましたけれども、家という概念だとか制度をどういうふうにとらえるのかというところと深くかかわっているのだろうと思うんですね。  私は、日本の戦前の社会というのは、国の命令一つで国民の自由や権利が奪われる、そうした下であ...全文を見る
○仁比聡平君 世論調査の数字などで決めるべきではないという点で大臣と御意見が共にできることはうれしいことです。  それで、大臣のおっしゃる意識、国民の意識、あるいは法意識とか感覚とかいうようなもののお話かと思うのですね。  それで、ちょっと質問時間も今日そう十分ではないので、...全文を見る
○仁比聡平君 民法上の区別がというのがよく、との意味をもう少し伺いたいと思うんですけれども、出生届において父母との続き柄を必要記載事項とするというのは、つまり、その続き柄が民法の身分関係法によって規律される法律上の効果を、これをその戸籍がどうするからということなんですか。  そ...全文を見る
○仁比聡平君 やっぱりよく分からないですね。その取扱いというのは、法務当局のサイドの取扱いの便宜のような話なんでしょうか。  戸籍法の本を読みますと、戸籍というのは、人が生まれて死ぬまでの間における身分関係を公に記録し、公に証明することを目的とする制度であると、そういうふうにも...全文を見る
○仁比聡平君 ところが、古くは、ところがというのは違いますか、古くは、戸籍や戸籍制度になるに至る制度というのはそうではなかったようで、その戸籍制度の歴史を振り返っている本を見ますと、例えば、戸籍が、警察、軍備、財政、刑事行政目的のため、現実の居住者を戸ごとに調査し記録する目的を有...全文を見る
○仁比聡平君 最後に大臣、今日はこれで終わりますが、法律婚の尊重というのは違憲決定も前提にしていることであって、この法律婚の尊重ということと戸籍というのは、私はこれは関係ないと思うんですけれど、いかがですか。
○仁比聡平君 今日は終わります。
11月29日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第10号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。続けて、修正案提案者に伺いたいと思うんですね。  第三者機関の検討だということで置かれた附則九条について、昨日も話題になりました。そこで、まずお尋ねしたいんですが、ここに言う、「独立した公正な立場において検証し、及び監察することの...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、個別指定を正す、そういう解除を行うということですか。
○仁比聡平君 この点について、今、中谷議員が御答弁されていますが、昨日、総理がその判断に資するために内閣の中に情報監察を行えるような機関を設けまして、これは総理に進言をしたり、またその中の結果を総理に上げるなどによって総理大臣がより的確に判断できる、そのようなことで考えております...全文を見る
○仁比聡平君 今お話に出た十八条なんですけど、この四項に、総理大臣は、特定秘密の指定及びその解除並びに適性評価の実施の状況に関し、その適正を確保するため、内閣を代表して行政各部を指揮監督するものとする。この場合において、総理大臣は、特定秘密の指定及びその解除並びに適性評価の実施が...全文を見る
○仁比聡平君 よく分からないんですよね。昨日の質疑では、第三者機関として、皆さんが置くんだというこの附則九条にかかわって問われて、その十八条の話を中谷さんされたんですよ。これ結局、附則九条は十八条四項の言わば下にあると、内閣総理大臣の下にあるという、そういうことなんじゃないんです...全文を見る
○仁比聡平君 そうすると、先ほど私が紹介した昨日の中谷議員の答弁は、これは間違いということですかね。それとも、十八条の下で何らか新しい機関を、その附則九条に言うのとはまた違うものをつくるような話をされたわけですか。
○仁比聡平君 そうしますと、よく分からないんですけど、十八条の四項で内閣総理大臣にそうした権限を明記すると。その中で個別指定の解除もあり得るかのような、何だかとにかく分からないけど、そういう内閣総理大臣が指導監督をすると。それはもちろん総理大臣が自ら全部やるということはあり得ない...全文を見る
○仁比聡平君 結局、内閣総理大臣が行政各部のあらゆる、先ほど外務相は数えられないと言っていたじゃないですか、そうした膨大な過去の非公表や秘密の情報というのは数えられないとさっきおっしゃった、外務大臣が、そういう情報を、それぞれの全行政部局について内閣総理大臣が直接御自身で監督する...全文を見る
○仁比聡平君 その今おっしゃる権限の明確化というのだったら、憲法にそもそも書いてあると、内閣法にあるじゃないかという話になるのであって、私が聞いているのは、そういうふうに内閣総理大臣が監督権限を行使するためには、新たな何だか行政各部の特定秘密の指定状況などをここに皆さんがおっしゃ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、もういいですよ。  もう答弁短くしてください。
○仁比聡平君 私にはそうは読めないですね。内閣情報調査室が膨大な、巨大な権限を持つような形にもなるのかな、どうなのかなと。何だかよく分からないですよ。  もう一つ伺いたいのは、その附則九条の方の第三者機関の設置ですけど、昨日もその点でよく分からない答弁だったんですが、つまり、そ...全文を見る
○仁比聡平君 桜内議員には申し訳ないけど、この法文そのものはそうは読めないですよ。  新たな機関の設置その他のでしょう。中谷さん、違いますか。中谷さん、違いますか。(発言する者あり)
○仁比聡平君 そうすると、昨日は議論混乱したけど、新たな機関を、先ほどお話のあったような機関を設置するんですね。
○仁比聡平君 いや、それは考えるとおっしゃっているだけで、森大臣も何だか繰り返し検討するというふうにおっしゃってきたけれども、何だか訳が分からないですよね。  それで、こうした新たな機関だとか、あるいは内閣情報室がどんな役割を果たすのかというようなお話を聞いてくると、結局、重層...全文を見る
○仁比聡平君 限定したって何かしきりにおっしゃるんですけど、この「害すべき用途に供する」ってどういう意味なんですか。
○仁比聡平君 私が正面から構成要件の意味を問うているのに、お答えになれないでしょう。お答えになっていないじゃないですか。  いいですか、あなた方が作ったのは、外国の利益若しくは自己の不正の利益を図り、又は害すべき用途に供する目的でしょう。この害すべき用途に供するという、そういう...全文を見る
○仁比聡平君 例えばじゃなくて、定義を聞いているんです。
○仁比聡平君 私がここまで具体的に聞いているのに、害するとは何か、用途とは何か、供するとはどういう行為をいうのかというのは分からないですよ、これ。  実際にこうした構成要件がもし成立をするなら、それの運用、適用というのは、当然、捜査機関、刑事司法手続によって行われるわけですよね...全文を見る
○仁比聡平君 したがって、こうした主観的要件を立証するという必要においては、勢い、強制捜査、密室での取調べ、あるいは盗聴を始めとした違法な情報収集、こうしたものが行われかねないということになるのではないかという、私、重大な懸念を申し上げたいと思うんですね。  森大臣にちょっと伺...全文を見る
○仁比聡平君 したがって、先ほど来話の出ていた、こうした情報を明らかにしてほしいという国民の活動が何らかこれに反するという疑いが掛けられれば、スパイ目的があるかどうかなんて、そんなことでは限定されないんですよ。森大臣、そうでしょう。
○仁比聡平君 今のようなそうした刑罰の適用という状況になる中で、捜査令状あるいは起訴状の記載がどんなふうになるのかと。総理が本会議において、特定秘密の内容全てを明示しなくとも、例えば暗号に関する特定秘密というようにその内容を明らかにすることが考えられ、どのような罪で捜査や訴追の対...全文を見る
○仁比聡平君 そんなことで令状の記載事項が満たされるんですかね。  元々、そもそもこの起訴状に罪となるべき事実が記載されるという趣旨というのは、被告人、被疑者の防御権の観点からいうとどういうことなのか、逮捕状の場合だったらどうなのか、谷垣大臣、どうでしょう。
○仁比聡平君 時間が来たから終わりますけれども、つまり、令状や起訴状に事実の記載が必要なのは、これは何の罰条が適用されるかを示すためではないんですね。何法の何条が適用されるからあんたは逮捕される、起訴されるというのは、それは罰条をそれぞれの捜査機関が特定するわけです。  問題は...全文を見る
12月02日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第11号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私から、冒頭、石破自民党幹事長のブログ上での発言について断固として抗議をするとともに、官房長官に認識をお尋ねしたいと思うんです。  この暴言の最大の問題は、この秘密保護法案反対、絶対阻止という声を敵視して、テロ行為とその本質...全文を見る
○仁比聡平君 今、この国会の周り、あるいは議員会館の前でもいいですけれども、ここで行われている市民の声を本来あるべき民主主義とは相入れないとまだ言うんだったら、そしてそれが今官房長官がおっしゃったように石破幹事長の真意だというんだったら、とんでもない話ですよ。この法案はとんでもな...全文を見る
○仁比聡平君 すると、七項目、法定の七項目以外は有識者会議がやるまで分からないというようなことなんでしょうかね。  ちょっと伺いますと、評価対象者本人にどんな資料の提出を求めるのかと。先ほど井上議員も指摘をした自衛隊の身上明細書のような資料が、先ほど森大臣のお答えになった用紙に...全文を見る
○仁比聡平君 いや、有識者会議に諮ったところで、プライバシーの侵害になるかどうかなんて決められるものじゃ全然ないですね。有識者会議がいいと言ったらプライバシーの侵害にならないなんという、そんな理屈はどこにもない。  十二条の二項の七項目ある調査項目なんですけど、例えば飲酒につい...全文を見る
○仁比聡平君 やっぱり、そうすると同僚や上司に、あの人はお酒は強いんですかねとか、酒に酔ってぺらぺらしゃべったりしませんかねとか、そんなことを聞くんだというわけですよね。  借金などの信用状態についてなんですが、先ほどの航空自衛隊の身上明細書の書き方の紙を見ますと、住宅や自動車...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、何で答弁振ったのかよく分からないんだけど。  例えば、あれですか、消費者金融のブラックリストなど、そういう信用情報に照会を掛けるわけですね、大臣。
○仁比聡平君 そういうブラック情報に照会するということ自体、否定をされないわけですね。そういうものを行わないと実際にその借金が取っかかりになって秘密を漏えいしかねないかどうかという評価のしようもなかろうと思うんですよ。  十二条の四項に戻りますと、この対象者の本人あるいは知人そ...全文を見る
○仁比聡平君 というくくりならば、国の行政機関あるいは地方行政機関だったら全て当たり得るという、そういう話になるわけですよね。  公私の団体というのは何なんでしょうか。これまでもちょっと話に出ている、関係の金融機関だとか信用情報センターだとか、あるいはアルコール依存だとか薬物の...全文を見る
○仁比聡平君 結局、大臣、ちょっと様子分かったでしょう。およそあらゆる団体に対して照会を掛け、そして二十条によれば協力を求めることも恐らくできるんだろうと思うんですけれども。  それで、森大臣、そうした形で、例えば情報保全隊からこの人の精神疾患にかかわる事項について病院に調査が...全文を見る
○仁比聡平君 回答義務があると言っている、審議官は。実際、皆さんあれでしょう、この特定秘密の保有が許されるかどうかという評価のための調査をするわけだから、安全保障上重要な調査なんだと、そうやって行うわけでしょう。それだけで関係先は言わば威圧された状態にあるわけですけれども、それで...全文を見る
○仁比聡平君 本会議で総理も否定されませんでしたし、大臣、今お認めになりました。  この委員会でも話題になってきた十二条の二の一号、いわゆる家族や同居人に対する調査、氏名、生年月日、国籍、これは過去に有していた国籍を含むとされています、及び住所ですが、この四事項について、これ、...全文を見る
○仁比聡平君 いや、だったら、その四項目を調べて単に取っておくんですか。それを調べるのは、事実として調べるわけでしょう。それを調べた上でどう特定有害活動やテロリズムの関係があるのかどうかというところに結び付けた評価をするわけですか。
○仁比聡平君 全く信用ならないんですよね。  まず一つ、公務所への問合せもしないと今答弁されたんですが、それはこの法律上どこにも書いていないでしょう。逆に、先ほど来、公務所若しくは公私の団体にはおよそあらゆる行政機関が入る、あらゆる団体が入る。で、照会先にはそれに答える義務もあ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、それは分かっていて聞いているんですけどね。つまり……(発言する者あり)いや、筆頭理事、お間違いになっておられませんか。評価対象者本人についての七項目なんでしょうけれども、その第一の項目は、特定有害活動、テロリズムとの関係に関する事項として、対象者の家族、配偶者...全文を見る
○仁比聡平君 いや、それがよく分からないんだけど、先ほど二点目におっしゃった、外国籍の者がいる場合には不当な働きかけがある可能性があるからという、そういう御答弁も繰り返しているんですけど、そういう不当な働きかけがあるということを想定するんだったらば、どんな働きかけがあるのかとか、...全文を見る
○仁比聡平君 いやいや、家族や同居人なども含めて、わざわざ、国籍、過去に有していた国籍を含むという調査をされるわけでしょう。それをずらっと親族図みたいなのを作って、この人は、こういう親族は外国籍だとかいうことを調べるわけでしょう。それ調べたら、その事実について、特定有害活動及びテ...全文を見る
○仁比聡平君 集めるだけでためておくというあなたの答弁を、いや、国民は本当に信用するほど甘くはないと思いますよ。  そこで、二十条で、適性評価の実施について関係行政機関の長は相互に協力するものとするというふうにしていることからも、公安当局に調査が広範に任されて、まるでこの法案に...全文を見る
○仁比聡平君 法律家出身とは到底信じられない答弁だと思いますが。  知人その他の関係者にも質問するとあるんですよね、十二条に。この知人その他の関係者というのは、行政機関の長はどうやって知るんでしょうか。自衛隊の場合は、その対象者本人に子供のころからの知人ってずらっと出させている...全文を見る
○仁比聡平君 結局、知人や関係者というのは、部下の知人や関係者ってみんな分からないじゃないですか。まして、大臣が発注先の企業の労働者の知人、友人なんて知るわけないじゃないですか。それ、出させるしかないでしょう。で、出させるのかということと、それから、その知人らへの質問というのは、...全文を見る
○仁比聡平君 いや、答えていない。何で、こういう法案をこうやって提出する以上、その法案に皆さんが提案している用語じゃないですか。この十二条の四項に関して書いてあるそうした概念について、とりわけ今の知人、関係者らはどうやって把握するのかについて、次回の委員会までに明確な御答弁をいた...全文を見る
○仁比聡平君 そういう中で、結局、そうやって身辺調査をどんどんやるということになれば、疑心暗鬼で友達もなくす、デートもできない、そういう適性評価ということになるんですよ。  それで、先ほど来、何度もそれは本人の同意があるからいいんだと繰り返して言うんですけど、プライバシーという...全文を見る
○仁比聡平君 国家の存立のために、プライバシー権あるいは知る権利は侵されても構わない、踏みにじられても構わないという、そういう考えで成り立っている法案だからこそ、国会の周辺に大きな怒りの声が噴き上がっているわけですよ。そのこと、ちゃんとわきまえるべきです。  しかも、大臣の言う...全文を見る
○仁比聡平君 ということは、これ森大臣なんですか、この検討は。
○仁比聡平君 運用についてもそうなのかということと、それから、本法案は、この適性評価の問題のみならず、質疑をすればするほど、元々広範かつ曖昧な秘密指定だったり、その提供の要件だったり、重罰の法規だったり、この適性評価のありようだったり、その危険な本質があらわになって、修正協議の事...全文を見る
○仁比聡平君 私の問いは、何件、どんなものがどれだけあるのか、それぞれどの大臣の所管の下でいつまでに検討が行われるのかということなんですよ。  これについては、森大臣の責任になるのか、省を超えて官房長官の責任になるのか、というか所管になるのか私分かりませんけれども、委員会に一覧...全文を見る
○仁比聡平君 それで、そうした今後の検討においても、官房長官、法案の附則六条で内閣法の二十条が変えられて、特定秘密の保護に関する事務は内閣情報官の所掌に属するというふうにこの法案自体でなっているわけなんですね。すると、さきに成立、強行された国家安全保障会議の下で、国家安全保障局の...全文を見る
○仁比聡平君 いや、よく分からないし、そうした内閣の下で検討されるということになったら第三者でも何でもないんじゃないかという元々の疑問も改めて出てくるわけですけれども、ちょっと今日時間がないので、その議論については、先ほどの検討事項の資料を是非いただいて、じっくり検討させていただ...全文を見る
○仁比聡平君 谷垣大臣、ちょっと一問だけなんですけど、先ほど私、質問の中で申し上げたんですが、そうした事件、特定秘密保護法違反刑事被告事件ということになったら、検察は、私、弁護側がどれだけ情報を明らかにせよと迫っても、断固として争われるでしょう。
○仁比聡平君 たとえ特定秘密の保有者の証人尋問が実現しても、ちょっと場面が違いますが、紙としての証拠じゃなくて、秘密の保有者の証人尋問が実現をしたとしても、事実は明らかにならないんですよね。  例えば、情報保全隊の違法性をめぐって今仙台高等裁判所で元情報保全隊長の証人尋問が行わ...全文を見る
12月03日第185回国会 参議院 災害対策特別委員会 第7号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、法案に反対の討論を行います。  三・一一東日本大震災から二年八か月余りが過ぎました。この間も甚大な災害が次々と列島を襲い、南海トラフ地震、首都直下地震など巨大地震が必ず起こると指摘される中で、大規模災害から国民の生命、財産を守り抜き、人...全文を見る
12月03日第185回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  本日、この質疑の後に、政府提出の民法改正案及び議員立法となりました戸籍法改正案の本委員会における採決が行われる運びとなりました。この日に当たって、改めて、戦後の日本社会において、日本国憲法と国際人権条約に基づく男女平等と個人の...全文を見る
○仁比聡平君 元々我が国の民法を作る過程において、今回の最高裁決定が正面から指摘した、子には何の責任もないではないかという考え方が根本にはあったと。ところが、婚姻の尊重のためというよりも、家督相続をより重要な目的としてそうした旧民法の制定に至ったというお話であったかと思うんですね...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。  次に、榊原富士子先生にお尋ねをしたいと思うんですが、戸籍法に関してなんですけれども、四十九条で、出生届に嫡出子、非嫡出子の区別を本人に記載させるというふうにされているわけですが、これがなぜなのか。  最高裁は、九月の補足意見でも、事務...全文を見る
○仁比聡平君 今お話の中で、そのチェック欄を当事者がというのは、つまり、お子さんが生まれて出生の届けに来られた方が窓口でしばしば間違えるというお話だったと思うんですけど、その間違えるというのは、お父さん、お母さんにとってみると、どんなものとして受け止められているということなんでし...全文を見る
○仁比聡平君 いえいえ、そうした趣旨です。ありがとうございます。  別の角度で、先生はこうした民法の差別規定にかかわる当事者の皆さんの声を受け止めて裁判も数々取り組んでこられたと思うんですけれども、この嫡出子、非嫡出子という概念が残されている下で、国民の皆さんあるいは裁判当事者...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。  もっとお二人の参考人に御意見を伺いたいんですが、私の持ち時間が限られておりまして、今の参考人のお話をお聞きいただいた上で、大臣に、まず、今回政府として提出をされた、九百条四号ただし書を削除すると。やっぱりこれ、違憲決定も受けて、私、前回...全文を見る
○仁比聡平君 もう一問。その民法の婚外子差別規定の、相続分差別の規定の撤廃に沿った形で、戸籍法の改正案も省としては準備をされたと思うんですけれども、これが準備がされながら今回は提出には至らなかったわけですけれども、これからどんなふうに取り組んでいかれるか。法改正への更なる努力、あ...全文を見る
○仁比聡平君 やっぱり根本に必要だと改めて今日思いますのは、日本国憲法と国際人権条約に基づく男女平等と個人の尊厳の徹底ということなのではないかと思うんですね。残された課題は大きなものがありますけれども、私たちも全力で国民の皆さんとともに取り組んでいきたいという決意も申し上げまして...全文を見る
12月04日第185回国会 参議院 議院運営委員会 第14号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この委員会派遣要求は、特定秘密保護法案に対する、本日午後、大宮においての地方公聴会なるものを行おうとするものですが、断固として否決し、採決に当たっては反対をすべきだと意見を申し上げます。  前夜に、翌日午後に行うことを何の協...全文を見る
○仁比聡平君 議事日程の提案に対しても断固反対。  意見を申し上げます。  まず、本日の本会議立てを定刻を外し、なぜ十二時にしたのか。これを強行しようとしてきた皆さんに断固として抗議を申し上げます。  この本日の午前、特別委員会における総理質疑、午後、乱暴な地方公聴会と一体...全文を見る
12月05日第185回国会 参議院 議院運営委員会 第15号
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○仁比聡平君 本日、国家安全保障に関する特別委員会においてなされた与党による、そして中川委員長による暴挙に断固として抗議し、ただいま提出された動議、中でも、この特定秘密の保護に関する法律案を本会議に今から緊急上程をしようなどという、こうした動議に断固反対の意見を申し上げたいと思う...全文を見る
12月05日第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第14号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回の質疑で、適性評価にかかわる法案十二条四について、公務所若しくは公私の団体への照会にかかわって、公務所というのはおよそ国と地方のあらゆる行政機関が当たるということを確認をいたしました。  そこでまず確認ですが、この機関に...全文を見る
○仁比聡平君 二〇一〇年の十月に、警視庁公安部が作成した国際テロ対策に関するデータというのがインターネット上に流出していたことが発覚をして、国会でも大問題になってまいりました。  警察庁おいでだと思いますが、およそ千人の市民の個人情報、約六百三十の法人、団体の情報が流出した、そ...全文を見る
○仁比聡平君 この流出自体も重大なんですけれども、今日問題としたいのはその内容、つまり公安警察の情報収集の実態なんです。  そこで、お手元に三枚資料を配らせていただきました。この問題についての公刊物から私が抜き刷りをしたものですけれども、これ、明らかになった文書の中に、二〇〇四...全文を見る
○仁比聡平君 これだけ重大なプライバシー侵害が社会問題にも、そして国会でも重大問題になりながら、それを明らかにすることはならないなんて、つまり、それ特定秘密という話かと。それを明らかにしないということは、反省もしないし、これからも続けていくということですか。その手法が、この実態把...全文を見る
○仁比聡平君 更に恐ろしいのは、集めた情報を基に、その一人一人の身上調書をまとめ上げているところにもあります。  その内容は、先ほど来の氏名、住所、生年月日などの人定事項から始まって、極めて詳細です。出入国歴、出入りしているモスク、旅券の番号、在留資格、本国の住所やその本国の電...全文を見る
○仁比聡平君 今の答弁は、公共の安全と秩序を理由とすればどんな根こそぎのプライバシー侵害も許されるんだという、そういう理由の答弁になるんですよ。大臣、それでいいんですか、本当に。
○仁比聡平君 与党席から、よしなんという声が出ていますけれども、とんでもない認識ですよ。そういう発想だから、この特定秘密保護法案を、こんな乱暴なやり方であなた方は強行しようとするわけでしょう。とんでもないやり方ですよ。(発言する者あり)後ろからやじっているのはあなた方でしょう。 ...全文を見る
○仁比聡平君 あなた、何でそんな、質問に答えないんですか。何で質問に答えない、それで答弁したなんて言うんですか。絶対に許されない。あなた、法案担当者なんでしょう。  法案、例えば十二条の四項における調査において、適性評価の、事実、評価事項に係る調査において、あなたは先ほど、そし...全文を見る
○仁比聡平君 今担当大臣が、この法案の骨格の基本、一番恐ろしいその根本の一つをお認めになりました。つまり、法案担当者でありながら、法案担当大臣でありながら、こうした私が厳しく人権侵害であると指摘をしている調査のありようについて、この法律案が何らの制約もしていないということをお認め...全文を見る
○仁比聡平君 とんでもない話ですよ、あなた。あなたね、私が、私が今日ここで問題にしているのは、日本の、我が国の情報機関と一応言っておきますけど、公安警察だとか、これまで我が党が問題にしてきた、取り上げてきた防衛省・自衛隊の情報保全隊だとか、あるいは公安調査庁だとか、そうした情報機...全文を見る
○仁比聡平君 幾らあなたがそんなふうに繰り返しても、こうして明らかになっている重大なプライバシー侵害や違法、無法な調査を、真摯に謝罪して、もうやらないという態度を明らかにして、実際にそれを絶対に許さないという法的な拘束を掛けない限り絶対に繰り返されるんですよ。  それで、この調...全文を見る
○仁比聡平君 とんでもない答弁ではないですか。  潜入して先ほどの様子を報告しているだけではなくて、流出情報によると、イラン大使館の、官房長官も聞いていただいていていいですか、イラン大使館の大使以下八十人もの大使館員の銀行口座情報、給与の振り込みから現金の出入りまで、その報告書...全文を見る
○仁比聡平君 問いに答えられないというのは、指摘を否定できないということでしょう。  岸田大臣、どうですか、こんなことをやっていて本当に外交上の友好関係をつくっていくことができるんですか。
○仁比聡平君 全くはっきりしない。  官房長官にそこを伺いたいんですけど、この秘密保護法案を作るなら、許すなら、これまでも私は、とんでもない人権侵害であり外交関係も損なう、そうした調査だと思いますが、そうした無法な調査がこれまで行われてきた、氷山の一角でもそれは明らかじゃないか...全文を見る
○仁比聡平君 委員長、本当にとんでもない、法案そのものの絶対に憲法原理と相入れない骨格がこの問題でもあらわになったと思うんですよ。  それで、こうした問題が法案審議すればするほど山積みなんですよ。あしたが会期末だといって強引に質疑を打ち切るなんてあり得ないですよ。それで、今日こ...全文を見る
12月06日第185回国会 参議院 本会議 第13号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、この参議院においても、先週水曜日の審議入り強行以来、実質僅か七日の間に行われた国会の自殺行為というべき暴走の数々に満身の怒りをもって抗議するとともに、特定秘密保護法案に断固反対の討論を行います。  同僚議員の皆さん、今この瞬間も、立場を...全文を見る