仁比聡平

にひそうへい



当選回数回

仁比聡平の2014年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月04日第186回国会 参議院 議院運営委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  ストレートにお伺いしようと思うんですが、私は、公務員の労働基本権について、憲法二十八条に照らしても、それから、ILOから度重なる勧告を受けているように、国際労働基準に照らしても、我が国の国家公務員の状態には重大な問題があって、...全文を見る
○仁比聡平君 基本権の回復問題については、いささか認識を異に私とするところはあるんですが、それでも、労働基本権制約の代償機能をしっかり果たしていくことが重要だという御発言も今あったわけです。  その人事院の機能に関して、この間、人事院自身が公務員給与のマイナス勧告を行ったり、あ...全文を見る
○仁比聡平君 公務員の公正さということと代償措置をきちんと果たすということが、何だか関連する話ではないのかなと今お話を伺いながらちょっと思ったんですが、よく理解がいかなかったんですけれど。  国会の意思として、あるいは政治の意思として給与削減が行われるならば、どうこう申し上げる...全文を見る
○仁比聡平君 時間が過ぎていますので、終わります。
02月06日第186回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、沖縄の米軍基地問題について、総理にお尋ねをいたします。  沖縄の名護市議会は、二月の三日、辺野古移設を強引に推し進める政府に対して激しく抗議し、普天間基地の県内移設断念と早期閉鎖・撤去を求める意見書を可決をいたしました...全文を見る
○仁比聡平君 市長選挙の結果は真摯に受け止めたいとおっしゃいましたが、どう真摯に受け止めるというんですか。
○仁比聡平君 求められているのは説明ではなくて、民意をまず受け止めることなんですよ。  普天間基地返還・移設問題はどのように解決すべきかという、十二月三十日付けの琉球新報に掲載をされた世論調査があります。ここでは、無条件に閉鎖、撤去すべきだという方が二六・八%、国外移設が二八・...全文を見る
○仁比聡平君 いや、抑止力と言いますけれど、沖縄に基地を押し付ける、その言い分をずうっと続けてきたじゃないですか。だけれども、あなた方がどんなにそんなことを言ったって、沖縄県民はもうとっくに乗り越えている、それがこの県内移設、たらい回しは許されないという圧倒的な民意なんではないで...全文を見る
○仁比聡平君 結局、その五年以内の運用停止を確約したかどうかというのは、総理はお答えにならないわけですよね。  この五年以内の普天間運用停止を含めて全力で取り組むというふうに繰り返しおっしゃるわけですけれども、二〇一三年、昨年の四月の日米合意では、普天間基地の返還は二〇二二年度...全文を見る
○仁比聡平君 相手のあることでありますのでというその当の米国からは、普天間飛行場の閉鎖は新基地が運用可能になってからであると、この安倍・仲井眞会談も含めてこの間の問題は日本国内の問題であると、そういう態度が伝えられているわけです。  総理、仲井眞知事との会談で少なくとも確約した...全文を見る
○仁比聡平君 総理、いかがですか。
○仁比聡平君 結局お答えにならない。  普天間基地の固定化を招いてきたのは、結局政府がそうやって沖縄県内への基地の移設に固執し続けてきたからだと私は思います。戦後六十八年余りにわたって米軍基地に苦しめられてきた沖縄で新たな基地の建設を受け入れられるはずがないではありませんか。民...全文を見る
○仁比聡平君 いや、既にある基地の拡張だから新基地ではないなんて、そんな詭弁は通じないでしょう。辺野古にまるで人が少ないからいいんだと言わんばかりの話だったり、あるいは面積が三分の一だからいいんだというような話って一体何なんですかね。  この埋立申請では、二百七十二メートルとい...全文を見る
○仁比聡平君 その揚げるということかどうかという、今どう言っているかはおいておいて、別として、実際にできたらどう使うかというのは、それは米軍の運用なんでしょう。アメリカの国防総省はSACO合意のときに、この基地を運用年数は四十年、耐用年数二百年の施設として設計すべきだというふうに...全文を見る
○仁比聡平君 いや、思っているかどうかという問題ではないんですよ。造られれば米軍の運用なんでしょう。そこが、普天間にない機能の移転、何が沖縄の負担軽減かと、これが厳しく指摘をされているということを私も指摘をしたいと思うんです。  それで、総理、沖縄の負担軽減策の一つとして、先ほ...全文を見る
○仁比聡平君 そんな甘い話じゃないんですよ。  例えば、十二月九日の岩国市議会の全員協議会で、防衛大臣の下にある防衛省地方協力局地方調整課長さんはこう説明していますよ。現在、伊江島等で訓練を行ってございますけれども、例えばこの伊江島補助飛行場を使っての訓練というのは引き続き行わ...全文を見る
○仁比聡平君 岩国へのそのKC130の移転を沖縄の負担軽減といって言わば押し付けながら、これを実際に移駐後も岩国から沖縄に行って訓練をすると。何にも変わらない、沖縄の負担軽減にはならないじゃありませんか。  これまでも負担軽減だと言って沖縄の部隊の一部が本土だとかグアムに行くと...全文を見る
○仁比聡平君 現在のほぼ二・五倍の米軍機がここを拠点とするというわけですよね。これまでに本土の米軍基地でそうした例ありますか。
○仁比聡平君 前例のない大増強なんですよ。沖縄にその岩国からも飛んでいくとなれば、沖縄の負担軽減にもならない。在日米軍基地で所属機数では最多の嘉手納基地をしのいで、極東最大規模の米軍基地になるということなんですね、岩国が。そうした計画に沿って、補正では四十三億円、本予算では九百三...全文を見る
○仁比聡平君 今総理がおっしゃっているのは、沖縄の耐え難い苦しみを本土全体に広げるということを言っているに等しいと思いますよ。  次のパネルを御覧いただきたいと思うんですけど、自衛隊訓練空域であるはずのエリア567というのがありますが、ここは米軍機の我が物顔の飛行訓練場になって...全文を見る
○仁比聡平君 例えば、何らかの基準を超えれば抗議するというような検討はしているんですか。
○仁比聡平君 国が確認をしながら伝えるだけというのかと。騒音を起こしたのがどこの所属機かくらいのことは調査はしているんですか。
○仁比聡平君 実際に、どんどんどんどん米軍機が爆音をまき散らして、だけれどもそれがどこの所属機かも今は調査していないわけですよね。  この防衛局の調査が開始をされたことで、地元の例えば目視による調査と併せて、随分事柄がはっきりしてきています。例えば北広島町では、十一月に低空飛行...全文を見る
○仁比聡平君 地元から上がっているのは理解ではなくて怒りの声ですよ。  もう一つ聞きます。岩国基地所属の米軍機による訓練飛行によって、二〇一一年の三月、岡山県津山市の民家の土蔵が倒壊、崩壊をいたしました。この事案について、その概要とアメリカの対応について、大臣、説明してください...全文を見る
○仁比聡平君 被害者はその対応に非常に憤っています。  米軍は、日本の防衛省が米軍機以外に原因考えられませんと、被害の原因は、と防衛省が言っているのに対して、何か証拠出したんですか。
○仁比聡平君 結局、米軍は、責任は認めないというふうに言うだけで、証拠も示さないわけですよ。被害者にとってみれば、突然襲いかかってくるわけでしょう。十分な証拠を残しようもないというのが大方の場合ですよね。一方で、米軍は、自らの高度だとかルートだとかスピードだとか、そういうものはデ...全文を見る
○仁比聡平君 被害者の救済は、米軍の責任を認めさせることですよ。低空飛行中止の問題でも、それによる被害賠償の問題でも、政府が国の主権を侵害するような事態を認めてきたということは、私、重大だと思います。沖縄の負担軽減といいながら、負担軽減どころか逆に強大な基地を押し付けるのか、痛み...全文を見る
○仁比聡平君 総理は、その国民の懸念、今おっしゃいました。秘密が際限なく広がる、あるいは恣意的である、知る権利が奪われる、通常の生活が脅かされる、こういう国民の懸念が法律のどこからきていると考えているんですか。総理。
○仁比聡平君 いや、総理は国民の懸念を認識しているとおっしゃるから、それがどこからきているとお考えなのかと聞いたら森大臣が出てこられたんですけれども。  一月十七日に開かれた情報保全諮問会議の冒頭の挨拶の中でも総理は、恣意的な秘密指定などの懸念は断じてありませんと御自身で述べら...全文を見る
○仁比聡平君 いや、誤った報道だとか国民の中で作られたパンフレットが悪いんだと、法律は悪くないんだと、そういうことをあなたが言えば言うほど、国民の中には不安や怒りが大きく広がっていくというのが今の状況ですよ。  今の総理の答弁の中で、恣意的な秘密指定が断じてない理由の一つとして...全文を見る
○仁比聡平君 運用基準を作るという意味かと思うんですけどね。  その情報保全諮問会議というのは、行政が膨大な情報の中から定める個別の秘密の指定について、その秘密そのものを見ることはできるんですか。
○仁比聡平君 そうおっしゃるけれども、この秘密保護法を作らなかったらなぜそうなるのかというその説得的な話はされていないからこそ、国民の中でも大きな怒りの声が広がっているんですよね。  先ほど、秘密が今までもあってとおっしゃいましたが、それこそ大問題なんじゃないですか。在日米軍の...全文を見る
○仁比聡平君 だったら、全部明らかにするべきですよ。強権、そして憲法改悪、こういう道は絶対に許されないと、断固として闘う決意を申し上げまして、質問を終わります。
02月26日第186回国会 参議院 憲法審査会 第1号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。  我が党は、本日の憲法審査会開会に強く反対してきました。私は、まず第一に、憲法審査会はそもそも動かすべきでないことを改めて主張するものです。  憲法審査会は、戦後レジームからの脱却、時代に最もそぐわないのは憲法九条と唱えた第一次安倍政...全文を見る
03月13日第186回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、司法修習生の貸与制移行の悪影響と給費制の復活という問題について、大臣及び最高裁と少し議論をさせていただきたいと思っています。  私は、貸与制移行を前にした二〇一〇年の六月にこの委員会で質問したことがございます。給費制...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。  御紹介いただきましたように、法曹となって二年目に入りました六十五期、二千一人いらっしゃるそうですが、このうち八七%が貸与を受け、この冬、法曹資格を得たいわゆる一年目の六十六期の皆さんは二千三十五人で、八三%が貸与を受けていらっしゃるわけ...全文を見る
○仁比聡平君 その損害金の利息は、利率は。
○仁比聡平君 延滞利息は年一四・五%じゃありませんか。
○仁比聡平君 いずれにしろ、借りた修習生、元修習生の方が負う利息は一四・五%ですね、延滞利息は。それから、一回遅延をすれば期限の利益を喪失するというのは、これは私、裁判所の担当の方に伺いましたところ、そうですとおっしゃっておりましたが、そのとおりですか。
○仁比聡平君 払えればもちろん払うわけですから、請求を前に置いたからといって実際には何も変わらないわけですよね。つまり、オリエントコーポレーションの督促に弁護士がおびえるというような事態が冗談ではなくなりかねないんですよ。  大臣、いそ弁ならぬ即独とか軒弁という言葉は御存じだと...全文を見る
○仁比聡平君 この委員会にも法曹の先輩方たくさんいらっしゃるんですけれども、つまり即独、事務所に所属できずに独立せざるを得なかった若手弁護士が、法律相談が入る見込みも立たないわけですよね。事務所も実質上ないわけです。ですから、携帯電話が連絡先。弁護士仲間のつてで、法律相談代わって...全文を見る
○仁比聡平君 裁判所が修習生のプライベートなところまで踏み込んで継続的につかむみたいなことはなかなかやりにくいし、やることがどうかという問題もあるかと思うんですけど、ただ、今お話の出たフォーラムのときに行われた実態調査が、これアンケートによるものなんですが、これが本当にその時点で...全文を見る
○仁比聡平君 これまでの議論がその調査を前提として行われてきたこと、あるいはそのときにそういう調査が行われたこと自体も私は否定するものではないんです。  実感として、これ、私も詳細な調査を自ら行えるわけではありませんから、だから大臣にこうした議論をしているわけですが、実感として...全文を見る
○仁比聡平君 今大臣が後段で、もちろん実情はよく見ていかなければならないと、そこをおっしゃったことが私は大事だと思うんですよね。三つの方策が定められて進められているというのは私も承知しておりますし、抜本的に問題を解決することにはならないと思うけれども、それぞれはニーズがちゃんとあ...全文を見る
03月17日第186回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  冒頭、前回の所信質疑で、選択的別姓につきまして、大臣の人権問題とは捉えていないという趣旨の御発言にちょっと委員会室もどよめいたんですが、それちょっと伺いたいんですね。  法務当局からも、前回、婚姻に際し同姓を強制している国は...全文を見る
○仁比聡平君 問題をどう解決するかということについて、今のところ残念ながら立場が違うかもしれないですし、その国連への報告といいますか、というところでそういう表現を使っておられるというのはそうなのかもしれないんですが、問題となっているのは基本的人権が侵害されているのか否かという問題...全文を見る
○仁比聡平君 事実として不正行為認定がされたこと自体は、前提とされた御答弁だったわけですけれども。  私から申し上げますと、ベトナムから元々実習の目的は食品加工という形で若い女性たちが日本に来て、けれども実際には弁当のセットという単純作業なんですよ。だから、本来は午前八時から午...全文を見る
○仁比聡平君 二〇〇九年の今局長が紹介されたような改定にもかかわらず、現実に私が今日指摘をしようとしているような問題が起こっている以上、私、国会の審議ももっと、個別事案を具体的には話せなくても、踏み込んで発言をしないと関係者に対する問題提起にならないのではないかと思います。  ...全文を見る
○仁比聡平君 局長からそうした一般論としての御答弁ですので、今おっしゃられている立場が本当に現場で徹底されて、具体的に悪質なやからに対して厳しく処分を下すと、やっぱりここを大臣に求めたいという思いなんですが。  資料が手元に私たくさんありますが、いろいろな問題があってここで資料...全文を見る
○仁比聡平君 もう一問、その下で、今、建設労働者不足の緊急対策として技能実習生の活用が挙げられているわけです。  大臣、事、技能実習制度を人手不足解消の方策として例えば今の三年を五年に延長するなどという類いのやり方は、技能移転による国際貢献という本来の目的から全く筋違いであって...全文を見る
○仁比聡平君 詰めを要することがたくさんあるというのは、また、私、そうやって詰めていけば絶対にこれは許されないということになると思うんですけれども、そのことを期待もし、あり得ないと思うんですね、人手不足のために技能実習生を活用するというのは。  国際機関からも引き続き厳しい指摘...全文を見る
03月20日第186回国会 参議院 予算委員会 第15号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  イラク戦争に当たって、政府は国民多数の反対を押し切って自衛隊を派兵いたしました、二〇〇三年十二月のことですが。航空自衛隊は、二〇〇四年三月から、多国籍軍との密接な連携の下、C130H輸送機によるバグダッド空港への輸送を開始いた...全文を見る
○仁比聡平君 空輸人員の半分以上が米兵です。私が数えましたら、サマワから陸自が撤退した二〇〇六年七月以降は米兵は六三・二%に上るんですね。  空自は物資も輸送しております。そのうち、拳銃、小銃、機関銃などの武器は延べ何丁運んだのか。また、輸送物資総量のうち軍事物資の量と占める割...全文を見る
○仁比聡平君 兵士の多くが拳銃、小銃、機関銃などを携行し、輸送貨物も七割が軍事物資で、これ見ますと、米軍の航空機の部品やエンジンまで運んでいるわけですね。  アメリカは、大量破壊兵器の脅威を言い募って国際法違反のイラク戦争に踏み切りました。しかし、大量破壊兵器はありませんでした...全文を見る
○仁比聡平君 総理、いかがですか。
○仁比聡平君 お尋ねをしているのは、戦場に武装米兵や銃器、軍事物資を運んでいるじゃないか、これを総理は正しかったと言うのかと。
○仁比聡平君 当時、バグダッドでも武装勢力との衝突が頻繁に生じて、米軍の掃討作戦によって多数の市民、犠牲者が続出をしているわけですね。米英輸送機が銃撃をされたり撃墜されたりしているじゃありませんか。イラク戦争の重大な犠牲と惨害にもかかわらず、イラク派兵の反省は全くないのかと。 ...全文を見る
○仁比聡平君 米兵をこれだけ運んでおいて、後方支援でなくて何だというんですか。総理。
○仁比聡平君 二〇〇八年、イラク派兵訴訟の名古屋高裁判決は、この空輸活動は、他国の武力行使と一体化した行動であって、憲法九条一項に反すると違憲判断を下しました。つまり、憲法九条によって禁じられた武力の行使又は武力による威嚇に当たると。この違憲判断でもう決着は付いているんですね。情...全文を見る
○仁比聡平君 名古屋高裁の判決は、その結論につながっていく事実認定とそこへの法の適用という当然の論理であって、傍論ではありません。あなた方が裁判で主張、立証しなかったというのは、つまり裁判上も隠したということでしょう。  私は、そこまでして総理がイラクでのこうした米兵を中心にし...全文を見る
○仁比聡平君 総理はそんなふうに言いますけれども、例えば石破幹事長は講演で、自衛権の行使は必要最小限にとどまるべきだが、一方が、つまり脅威がどんどん大きくなれば最小限の範囲は変わっていくと、そういうふうに話しておられます。安保法制懇の北岡さんは、論理的には集団的自衛権に地理的限定...全文を見る
○仁比聡平君 憲法九条の原点と国際公約を絶対に曖昧にしてはならないと強く申し上げて、質問を終わります。
03月26日第186回国会 参議院 災害対策特別委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、昨年七月末の経験のない集中豪雨を始めとした被災に襲われました山陰の豪雨被害からの復旧について質問をいたしたいと思います。  災害から八か月がたちながら、生活の基盤である住まいやなりわいの再建という視点から見たときに、...全文を見る
○仁比聡平君 国土交通省からきちんと尋ねていただいたことによってそうした前進が図られているのだろうと思います。これを本当に大切にして、こうした箇所がたくさんあるわけです、他県も含めてですね。ここをどう手を打つのかということが今問われていると思うんですね。  もう一件、山口市の先...全文を見る
○仁比聡平君 そうした二つの例を挙げましたけれども、災害復旧事業全体の数字で見ますと、ようやく査定が終わって、それでも工事の発注がなかなか進まずに、つまり、現場ではやっと今工事が始まったというところなんだと思うんです。  そこで、山口県の山口市、萩市、それから島根県の江津市、津...全文を見る
○仁比聡平君 御紹介のように、深刻な数字だと思うんですよ。  つまり、完了したのは山口市、萩市合わせても十五か所しかなくて、未発注が萩で半分、津和野で六割、江津で八割に上るわけですね。この発注の見通しが九月だとか十二月だとかいうことになってしまうと、これはもう住民の皆さんの不安...全文を見る
○仁比聡平君 自治体を本当に全力で支援をして、先ほどの見通しも前倒しで行われるように是非強く求めたいと思うんです。  厚生労働省にお尋ねをしたいと思うんですが、須佐川の川べりにある市立須佐保育園というのがございます。ここ、先ほどのような濁流で建物の中まで川が流れて、幸い日曜日で...全文を見る
○仁比聡平君 是非、補助がかなうように頑張ってもらいたいと思うんです。  次に、農地、農業用施設の復旧について農水省にお尋ねします。  まず、島根県、山口両県について、災害復旧事業の査定と着工及び査定前着工の件数はそれぞれ幾つでしょうか。
○仁比聡平君 私はこの査定前着工を強く求めてきたわけですけれども、各県で僅か六件ずつしか行われていないですね。どうすればもっと査定を迅速、合理的に行えるか、ここからどう教訓を引き出すかということについては、ちょっと今日時間が限られていますので別の機会に議論をしたいと思うんですけれ...全文を見る
○仁比聡平君 今、御答弁の中にも出た市の単独事業についてちょっと紹介をしたいんですが、萩市では、重機のレンタルだとか揚水ポンプをレンタルする、あるいは流入土砂を集落がみんなで力を合わせて取り除く、小河川を復旧すると、こういった共同作業にもおおむね二十万円を補助するということによっ...全文を見る
○仁比聡平君 大臣に最後に、決意と、また御提案も実はありまして、一つは出水期や作付け、これに何としても間に合うように、そうなると四月いっぱいがまず大きな勝負なんですよね。間に合わせるためにあらゆる手を打つという決意で是非臨んでいただきたいということと、それから、今交付金のお話いた...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
03月27日第186回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この法案で判事を三十二人増やして裁判官以外の裁判所職員を三十六人減らすということで、説明のときに、一時期、差引き四人の定員、定数減という表現も聞いたことがあるんですけど、裁判官と裁判所職員を差引きするというのは無理があるのでは...全文を見る
○仁比聡平君 その技能労務も含めて、これまで裁判所職員のお一人お一人が担ってこられたお仕事というのは、裁判という職権の行使に直接関わる仕事、あるいは事件当事者に直接接する仕事でない仕事でも、やっぱり全体として公正に裁判を受ける権利を実現するという雰囲気も含めて裁判所をしっかり支え...全文を見る
○仁比聡平君 御答弁ができればで構わないんですけれども、概算要求を見ますと、元々は四十人の書記官増員を最高裁としては求めておられたのだろうと思うんです。この法案は、二十九人の増員で、加えて、事務官、速記官からの振替が十五人ということになっているわけですね。この概算要求のプラス四十...全文を見る
○仁比聡平君 通告とちょっと違うんですけれども、大臣、よろしいですか。  最高裁のそうした事務の合理化、効率化の努力というのは、私、その全てが現場でそのとおり大賛成ですと思っているわけでは実はなくて、もっともっと現場のニーズを踏まえた方がいいんじゃないかと思うところは僕自身はた...全文を見る
○仁比聡平君 この法案も所管もされる法務大臣として、おっしゃった裁判所の御苦労をしっかりと実らせるために是非御努力いただきたいと思います。  最高裁総務局長、今大臣の御答弁の中に出てきた裁判所の予算に関する権限といったものの正確な紹介を一つと、それから続けて、そうした下で、実際...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
03月28日第186回国会 参議院 本会議 第11号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、二〇一二年度決算について質問いたします。  民主党野田政権による二〇一二年度予算は、その公約に反して、消費税の増税、米軍普天間基地の辺野古への移設、TPP推進などに踏み出し、国民からノーを突き付けられて下野することとなった予算であります...全文を見る
04月08日第186回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  大久保参考人から本当につらい思いが語られました。そのお話の中で、何が起こっているか分からないままの意見陳述、その後になって最後の克明な残酷な非行事実を知ったとき...全文を見る
○仁比聡平君 大久保参考人、先ほどの他の議員でのお答えの中で、加害少年が事件と向き合えていない、やったことが認識できていないという、そうした加害少年のことをお話がありましたけれども、そうした加害少年がそうした事件に向き合うために、やったことを認識するために、家庭裁判所や私たちに何...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  そうした下で、少年刑、それから保護処分を通じてどう少年の更生を図るのか、法は健全育成ということを目的の言葉として掲げているわけですけれども。  そこで、ちょっと川出参考人にお尋ねをしたいんですが、先ほど冒頭のお話の中で、少年刑の考え方、...全文を見る
○仁比聡平君 そこで、検察官の関与拡大の問題についてお尋ねしたいと思うんですけれども、岡本参考人、先ほど、検察官関与が果たして事実の精度を上げることになるのかという問題提起をされまして、アメリカの実際の中で検察官の事実というのは真実ではなかったというお話がありました。  日本の...全文を見る
○仁比聡平君 国選付添人の対象事件の拡大について川出参考人にお尋ねしたいと思うんですけれども、先ほど被疑者国選と一致させるという必要が、これが合理的であるというお話がありました。  この付添人の件について、身柄拘束をされた事件について付すことがやっぱりいろんな面から望ましいとい...全文を見る
○仁比聡平君 そうした方向が国連子どもの権利委員会からの勧告などにも沿った方向かなと私は思うんですが、最後一言、川出参考人、いかがでしょう。
○仁比聡平君 ありがとうございました。
04月10日第186回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、国選付添人対象事件の拡大についてお尋ねをしたいと思います。  現在の裁量による国選付添人制度の趣旨について、法務省はこの導入の際におおむね申し上げる四点の説明をされています。  一つは、重大事件については、重い処分が...全文を見る
○仁比聡平君 今のような趣旨は、実際に多くの付添人活動にとっておおむね実感も伴うものだと思うんですけれども、そこで大臣、今回、この国選付添人の対象事件を拡大するということに当たって、国選付添人にどのような役割を期待されるか、その点をお尋ねしたいと思います。
○仁比聡平君 より適切な事実認定のためにという点は、これは少年審判やあるいは付添人活動のこれまでも原点であり、出発点、大前提だと思うわけですが、そこで最高裁にお尋ねをしたいんですけれども、観護措置を受けた少年の全体の中で、これまでの国選付添人の選任率を見ますと、二〇一〇年で三%、...全文を見る
○仁比聡平君 実際上、日弁連の努力も積み重ねられて、被疑者としてとりわけ身柄拘束をされて以降、この保護処分や刑事処分も一連の手続として見通しながら弁護士が付添人としての活動をしっかり行っていこうという取組が、今少年審判で多くの付添人が付けられているという、そういう到達をつくり出し...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、観護措置決定事件の対象事件の六割程度と、そうした想定で本年度予算が編成されているのだろうと思うんです。ですが、実際の運用で仮に予算が不足をしてくるとなれば、これはもちろん必要な手当てをされるものと思いますが、いかがですか。
○仁比聡平君 次に、更なる対象事件の拡大についてお尋ねしたいと思うんですが、まず虞犯なんですね。観護措置率だとか少年院送致率を見ますと、窃盗や傷害など、より虞犯が極めてその割合が高い。それはその少年の要保護性の高さを示していると思うんです。  大臣、こうした虞犯での先ほど確認い...全文を見る
○仁比聡平君 いまだ明らかではないというのは、法制審での議論などを踏まえてもどうなのかなと思いますね。  国連子どもの権利委員会から、二〇〇〇年の法改定以降三回の勧告がなされているのは御存じかと思います。総括所見においては、少年司法についてはいまだに条約の原則及び規定と適合して...全文を見る
○仁比聡平君 義務付けるかどうかは別として、そうした法的援助を提供することという勧告の意味をもっともっと政府部内でも国会でも深め、議論をしていく必要があると思うんですね。  身柄、例えば少年鑑別の措置がとられている事件で、国選が付く事件、そうではない事件というふうに差が広がって...全文を見る
○仁比聡平君 家庭局長の法曹としての認識も是非御答弁いただきたいところかと思うんですね。  そうした少年審判の基本構造を変えないという前提で、検察官を出席させる裁判官の決定、現行法あるいは改正案のその決定の要件というのは、非行事実を認定するための審判の手続に検察官が関与する必要...全文を見る
○仁比聡平君 最高裁、検察官の関与を認めた場合でも、その要保護性の審理には立ち会わせてはならないのではありませんか。
○仁比聡平君 要保護性の審理には立ち会わせてはならないというこの趣旨をしっかりどの事件でも、一つ一つのどの事件でも徹底して貫いていただきたいと思います。  非行事実に争いがあるという場合なんですが、この非行事実の争いといっても様々なんですよね。とりわけ犯罪の成立そのものには重大...全文を見る
○仁比聡平君 例えば、二〇〇〇年改正の五年後見直しに向けてという趣旨で行われた裁判官数名による司法研究というのがありますが、これを見ますと、そもそも関与の必要性があったのか、要らなかったのではないかという事例が多く見られるわけです。  七十二人の少年事件のうち、証人尋問が現実に...全文を見る
○仁比聡平君 そうした一般論で行われてきた運用の僅かな、不十分な検証の中でもそういう事案があると。この歯止めがどこにあるのかと。結局、その裁判官の裁量的判断以外にないんですよね。しかも、その裁量的判断、決定に対しては抗告はできないということになっているんでしょう。争えない。その裁...全文を見る
○仁比聡平君 現場の裁判官は、その事実審理、とりわけ供述、なかんずく少年の自白が問題となったときに、本当に真剣に審理に臨み、審判に臨んでいると、そういうふうに確信をしたいと思うんですね。けれど、この二〇〇〇年の改正で検察官の関与が行われるようになってから、捜査検事が少年審判に関与...全文を見る
○仁比聡平君 先ほど国選付添人の裁量的判断の要素や方向性についてはお話しになったじゃないですか。なぜこの検察官関与のありようについては一切口をつぐむんですか。  具体的に個別の事件で幾つもの問題が起こっている。そういう指摘がされながら、この関与の事件、対象事件を拡大しようとする...全文を見る
○仁比聡平君 大阪家庭裁判所が、いわゆる大阪地裁所長事件と言われる事件で、非行事実ありとして送致されてきた少年たちを不処分と決定した決定に対して検察官が不服として行った抗告を棄却した、平成二十年、二〇〇八年七月十一日の第三小法廷決定があります。  局長、この中で、田原睦夫裁判官...全文を見る
○仁比聡平君 そうした指摘がされている事件について、弁護士の皆さんの報告によると、その捜査検事は警察で供述を変転させた少年に、君の供述を信用しても大丈夫か、将来僕が下手を打ったことにならないかと尋ねたら、少年が信用してもらっていいと答えたので安心したんですと証言をしたというわけで...全文を見る
○仁比聡平君 いや、裁判所の協力者としてというふうにおっしゃるけれども、例えばこの大阪の事件だって、裁判所の不処分決定が不服だから検察は抗告受理申立てをしているわけですから、何が協力者かと。  こうした下で、先ほどにちょっと話戻しますと、捜査検事と公判の検事を分離するというのは...全文を見る
○仁比聡平君 そうした手続の主宰権に服していないという行為があったときに、これを法的にただせる、少なくともそういう条件は私は必要だと思います。  元々、検察官の関与は少年法の理念に反するものだと私は思いますが、裁判所は必要な補充捜査を求めることもできるし、裁定合議を行うこともで...全文を見る
○仁比聡平君 時間ですので終わります。
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、少年法一部改正案に反対の討論を行います。  本法案の少年審判における国選付添人制度の拡大は当然の方向です。さらに、虞犯、そして全ての身柄拘束事件への拡大、権利としての付添人保障へ前進させることを強く求めるものです。  しかしながら、検...全文を見る
04月17日第186回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  外国法事務弁護士法人を認める外弁法改正案は、今回の改正内容にとどまる限りでは特に問題とすべき規制緩和ではなく、弁護士会への入会と監督の下に置くものであり、賛成をいたします。  今日は、戸籍事務の民間委託について伺いたいと思っ...全文を見る
○仁比聡平君 そうした客観的に疑わしいということを判断するのが市区町村の窓口であるということなんですね。  この講演の中でもう一点、今局長もおっしゃった類型化をする通達は、戸籍事務に携わる高度の専門的知識と経験を持っておられる戸籍の実務家の皆さんに対するアンケートで作られたもの...全文を見る
○仁比聡平君 私は、戸籍の証明や届出、あらゆる業務について、こうした審査によって、戸籍事務の根幹であるところの国民の親族、身分関係を登録し公証するという、この根幹への信頼が維持をされてきたのだと思うんですね。  そうした戸籍事務にも、全国およそ九五%の市区町村でコンピューターが...全文を見る
○仁比聡平君 入力自体というふうに、そんなふうに分けることが現実的ですかね。今のお話だと、極めて膨大な戸籍届、届出に限ったってあるわけでしょう。  私、弁護士になったときに、この戸籍実務に関する争点、先例やあるいは判例集というのを、こんなに膨大なものがあるのを見て驚いたことがあ...全文を見る
○仁比聡平君 コンピューターシステムは、元々その職員の業務を支えるものとしてこれまで構築されてきたと思います。ここを今のようなお話で変えてしまうおつもりなのかと。そんなこと私はあってはならないと思うんですね。  これからも、戸籍の性格上、紛争だとか脱法だとかというのは窓口で起こ...全文を見る
○仁比聡平君 時間になりましたので、終わります。     ─────────────
04月24日第186回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、袴田事件と刑事司法改革についてお尋ねをしたいと思います。  御存じのとおり、袴田事件は、一九六六年、私がまだ二歳のとき、静岡市、現在、清水区のみそ製造会社の専務さんのお宅で一家四名が殺害された強盗殺人放火事件です。こ...全文を見る
○仁比聡平君 ですから、政治家としてと申し上げているんですね。当然、与党、野党、関係ありません。人道的にこの袴田さんの救援をという声はこの国会の中にも大きく広がっているのであって、私は、そうしたことも踏まえながら、まず袴田さんの拘禁症状について伺いたいと思います。  既に二〇一...全文を見る
○仁比聡平君 専門的な医師の診察や配慮が行われたら、どうして釈放された袴田さんがああした状態になっているんですか。二〇一一年のこの日弁連の調査の勧告を読みますと、日弁連の調査に対して法務省は、現時点において、つまり二〇一一年当時において、外部病院における診断、治療を行うべき病状に...全文を見る
○仁比聡平君 何かあったときとか、刑務官が対応しているとか、刑務官に精神障害、病気を治すことができますか。実際に医師が、三人が三人とも拘禁反応であると言い、その拘禁が解かれるならその能力、精神能力を回復する可能性は極めて高い、二〇〇七年の時点でそう言い、強制的な投薬を始めとして入...全文を見る
○仁比聡平君 袴田さんの今後の生活保障について、現在どんな検討を行っておられるでしょうか。
○仁比聡平君 かつて冤罪事件で、例えば免田栄さんの生活保障に関する手だてを国会も含めて取ったことがあります。皆さんは、再審開始決定については、即時抗告をしているとか、その確定もしていないからというふうに言うけれども、そうやって一方で争いながら、この袴田さんの生活保障について全く検...全文を見る
○仁比聡平君 この袴田さんの再審における無罪が速やかに勝ち取られることを多くの皆さんが願っていると思いますけれども、その下で捜査機関が証拠隠しを続けるのかという問題について伺いたいと思います。  まず、通告と順番違いますが、確定審、通常審において袴田さんの五つの衣類というのが決...全文を見る
○仁比聡平君 提出をしなかったどころか、うその実況見分調書を捜査機関は作っています。色であるということを聞き込んでいるにもかかわらず、それは寸法四、型Bという、そういう実況見分調書を作っているでしょう。局長、違いますか。
○仁比聡平君 もう一点聞きますが、袴田さんは、逮捕、起訴の時点ではパジャマを着て犯行を行ったと自白をさせられていましたが、事件から一年二か月後、公判が始まっているときにこの五点の衣類がみそタンクの中から発見をされたと。それで、検察は冒頭陳述を変更したわけです。ところが、この五点の...全文を見る
○仁比聡平君 私は、今、個別事件、個別事件とおっしゃるけれども、警察もそして検察もどれだけの人数の捜査官がこの事件に関わってきましたか。捜査段階だけではないですよね。第二次再審に至るまで検察官何人も替わっていらっしゃるでしょう。その全ての検察官が証拠の評価を誤ってきたんですか。死...全文を見る
○仁比聡平君 私は、検察官の証拠提出だって全くの自由裁量ではあり得ないと思います。個々の検察官がその証拠提出を適切に判断したのかと、前提として証拠の吟味が本当に適切に行われたのかということについて、そうやって口をつぐんで検証さえしないと、議論さえ拒むと。そんなことでどうしてこの冤...全文を見る
○仁比聡平君 捜査機関がこの事件でそうしたストーリーを描いていった根源にも、虚偽の自白、違法な自白の強要が私はあると思います。実際に確定審の段階で、四十五通の自白調書のうち四十四通の調書は証拠能力を否定をされました。連日にわたる十二時間あるいは十六時間を超えるというようなそうした...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、取調べを行う検察官がこの例外に当たるという判断をして録音、録画を行わないとしているわけです。  警察庁はどうですか。
○仁比聡平君 そうした判断は、つまり録音、録画をしなかった理由についての判断は、これは何らかの記録になって、例えば裁判において示されることになるんでしょうか、林局長。
○仁比聡平君 そういう建前で記録はないという理解でいいのか。それから、そうした理由で録音、録画をしないとか一部にとどめるとか、そうした場合に調書は作成するのでしょう、それでも。
○仁比聡平君 つまり、作成して、なぜこの調書には録音、録画がないのかということが問題となり得るわけですが、その判断は検察、取調べ官やあるいは警察の課で行われるのであって、これが訴訟上に顕出されるわけじゃないということなんですよね。  先ほど議論がありましたが、特別部会の基本構想...全文を見る
○仁比聡平君 この特別部会での、例えば映画監督の周防さんが東京新聞に厳しいインタビューを載せておられます。  この基本構想は、密室での取調べや供述調書の作文を問題視するどころか、国民に支持され信頼を得るとともに治安維持に貢献してきたと言い切っている。捜査機関は取調べを根本から見...全文を見る
○仁比聡平君 四月の三十日にもこの取りまとめに向けての事務局案が出され、それが法制化されていくのかというようなことが伝えられる中で、当事者たちは極めて憤りを持っているということなんですね。  最後に、この中でも新しい捜査方法と言われている盗聴、通信傍受の拡大について伺っておきた...全文を見る
○仁比聡平君 はい。  この部会では、そうした、私は恐るべきと思いますけれども、これまでの限定された対象犯罪から、窃盗なども含めた極めて広範なものに拡大しようという議論が打ち出されている中で、こんなことは絶対に許されないということを強く指摘して、質問を終わります。     ─...全文を見る
05月13日第186回国会 参議院 法務委員会 第14号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、水俣病問題に絞ってお尋ねをいたします。  加害企業チッソは、既にその事業を一〇〇%子会社であるJNCに分社化をしております。今回の会社法改正案は、子会社の株式を譲渡するには株主総会の特別決議を必要とすることにしようと...全文を見る
○仁比聡平君 救済の終了がなければ株式の譲渡なんてあり得ないんですよ。  地元の市長さんが、こうした対象地域の線引きがこのあたう限りの救済の弊害となっているという指摘までされるようになった。それは、天草で国賊とまで言われながら差別や偏見を乗り越えてノーモア水俣病訴訟の原告となっ...全文を見る
○仁比聡平君 政治家としての感想も示せないのかと。  スキームとおっしゃるけれども、特措法はあたう限りの救済を目的としているんでしょう。あなた方が提案をしておられるのは、その加害企業であるチッソの株式譲渡を容易にしよう、特措法以上のハードルは課させないと、そうしたものであるから...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、救済の終了とおっしゃりはしないわけじゃないですか。  今日は環境副大臣においでいただきました。今申し上げているとおり、特措法の申請者に対する非該当判定を不服だとして納得のいかない被害者、あるいは申請が打ち切られて後も救済を求める被害者が広がって、裁判が続い...全文を見る
○仁比聡平君 はい。水俣病を終わったとしようとすること自体が絶対に許されないんですよ。  結局、特措法も、被害の実態に合わない、水俣病問題を解決するということにはならないということが私ははっきりしたと思います。これであたう限りの救済を果たしたなどと強弁するのではなくて、やるべき...全文を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は参考人の皆さん、ありがとうございます。  まず、大石参考人に水俣病の問題についてお尋ねをしたいと思います。  先頭に立っての御奮闘に心から敬意を申し上げたいと思うんですが、先ほどもお話がありましたように、これまでの特措法の...全文を見る
○仁比聡平君 私は、先ほど申し上げたような線引きだとかずさんな公的検診だとかということは一切改めて、全ての被害者を救済するという立場に立った上で改めて特措法の申請を開始するといった、そうした態度こそあたう限りの救済という方向に沿うのではないかとも思うんですけれども。  ちょっと...全文を見る
○仁比聡平君 私は、この特別措置法というのが六万五千人もの申請に広がって、当初、法律が制定されたときの想定を大きく超えて救済を広げてもきたというその力には、大石参考人を始めとして被害者団体の皆さんの頑張りというものが本当に大きな力になっていると思うんですね。  ただ、一方で、こ...全文を見る
○仁比聡平君 五十年前の魚を買った領収書はなくても、皆さんの被害に遭っている体そのものは現在目の前にあるわけですから、実際、政府の関係者も皆さんの住民検診を直接御覧になって、新たに手を挙げる被害者の姿が絶対にうそではないということはどうもお認めになっているようですけれども、そうし...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。  ちょっとテーマを変えて、静参考人に一問だけお尋ねしたいんですが、社外取締役なんですね。  アジア・パートナーシップ・ファンドという、APFというファンドの一般投資家への詐欺だとか、あるいは傘下企業からの資金流出や労働組合潰しなどの不当...全文を見る
○仁比聡平君 時間が参りましたので終わりますけれども、そうした重大な違法行為が上場企業の社外取締役について指摘をされても、これだけの間、調査が現実に行われるわけではないと、上場され続けているというのが現状なんだなというのが今分かったということを申し上げて、終わりたいと思います。 ...全文を見る
05月14日第186回国会 参議院 議院運営委員会 第22号
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○仁比聡平君 日本共産党を代表して、ただいまの動議に反対の意見を表明いたします。  そもそも改憲手続法は、時代に最もそぐわないのは憲法九条、戦後レジームからの脱却と唱えた第一次安倍政権の改憲スケジュールの一里塚として、二〇〇七年五月、国民の反対を押し切り、強行成立されたものであ...全文を見る
05月15日第186回国会 参議院 法務委員会 第15号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  ちょっと趣を変えまして、お手元に資料をお配りをしておりますけれども、私、今回の会社法の改正と、投資ファンドあるいは悪質な略奪ファンドについて、今日は少し事例も紹介しながらお聞きしたいと思っているんですが。  今度の改正案は、...全文を見る
○仁比聡平君 そこで、会社法の改正というのは、つまり会社制度の改正なり、この社会的インフラとしての企業法制を変えるということになるわけですけれども、まず、その制度の改正がどのような形で企業統治あるいは経営監視機能の強化に結び付くのかということで、民事局長に改めての話になりますが、...全文を見る
○仁比聡平君 今のお話の中に出てきます、業務執行者から独立したというその独立性の意味なんですけれども、もうちょっと砕いて言うと、会社との利害関係を持たない、業務執行者はもちろん会社の利益を追求するということでしょうけれども、そことの利害関係を持っていないというのが社外性とか独立性...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、そうした形で委員会の権限や独立性というものを飛躍的に強化するということによってガバナンスの強化を図ろうという制度設計だと思うんですよ。  この制度設計はそれとして、それが実際に実効性が確保されているのか、二〇〇二年の改正法が現実に施行された後も実際どうなの...全文を見る
○仁比聡平君 中身についてもおおむね私の申し上げているとおりということなのだろうかなとは思いますが、いかがですか。
○仁比聡平君 念のため確認ですが、その四十一億円にならんとするような課徴金というのは、これは過去例がありますか。
○仁比聡平君 という重大な事態なんですね。  こういう投資ファンドの悪質な行動が、他にも日本の市場あるいは世界の市場を食い物にして大問題だということは、恐らく立場を超えて共有できる問題意識だと思うんですが、この勧告が十一月に出されて以降どうなっているかと。これ、手続としては審判...全文を見る
○仁比聡平君 私が伺うところでは、その公開の審判の期日が指定はされるんだけれども、これがこれまで度々、四回というふうに伺いますが、延期をされて開かれないと。去年の十一月の勧告からすれば既にもう半年がたとうとしていると。これほど重大な勧告が行われながら審判がこんなふうにして開かれな...全文を見る
○仁比聡平君 こうした重大な勧告で、もちろん新聞報道もされているわけで、これに先立っては、二〇一〇年の六月に証券取引等監視委員会から強制調査がこの関連会社に入っていると思います。そうした中で、このグループ下の、一番下の真ん中の枠に昭和ゴムという事業会社がありますが、この事業会社の...全文を見る
○仁比聡平君 私が伺うところでは、この審判の手続がどうなっているのかということも含めて、この申し上げている利害関係者、特に労働者が、どうなっているのかと金融庁にお尋ねをするとか、あるいは申入れをするとかいうような経過がありながら、言わば門前払いをされておられるようなんですが、この...全文を見る
○仁比聡平君 私は、是非、改めて声を聞いていただいて、可能な限りの対応はしていただきたいということを求めておきたいと思うんです。  それで、先ほど、その事業会社からおよそ三十数億円の現金を流出させるという手口というふうに申し上げたのは、プロミサリーノートという聞き慣れない言葉で...全文を見る
○仁比聡平君 投資家保護というふうに言うけれども、その有価証券報告書そのものを虚偽の記載をしているわけですよね。それがそのまま上場企業であり続けるというのかと、それが証券市場の今のありようなんでしょうか。  ちなみに、このAPFというファンドは、金融商品取引法上の第二種金融商品...全文を見る
○仁比聡平君 この無登録のAPFあるいはそのグループファンドが、名前を申し上げれば皆さんが知らない人はいないというような著名人、週刊誌などには実名でも出されていますけれども、を看板にして様々な一般投資家からお金を吸い上げているわけですよ。それ、お金を吸い上げて、もう何件も裁判が起...全文を見る
○仁比聡平君 そうした手さえ打たれているのかと。もしかしたら幾つかのことについては進めておられるのかもしれないですけれども、個別は答えられないというふうにおっしゃる。  実際にこのファンドの問題が明らかになったのは、少なくとも二〇〇八年とか、この一般投資家の方々の被害を広げてい...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、ちょっと通告していたのかしていないとおっしゃるのか分かりませんけど、今のお話ちょっと聞いていただいて、事業が実際に経営破綻をしてしまったり廃業に追い込まれたりしてしまった後にファンドの犯罪が確定してももう遅いと。これ、当然、審判の手続は適正手続を踏まなきゃいけ...全文を見る
○仁比聡平君 厚生労働省においでいただいています。  このAPFは、そうした形で経営者の悪質行為を告発した労働組合を嫌悪して排除する、そういう中で分社化を事業と労働者丸ごと行って、団体交渉にも応じないということをやっているわけですよ。こんなやり方というのは許されるんですか。
○仁比聡平君 いや、その最高裁判例があるのは存じ上げていますけれども、そういう部分的とはいえ同視できる程度にとか言っている場合ですか。現実にファンドが巨額の金や様々な術策を使って襲いかかってくるわけでしょう。その中で、会社が乗っ取られてしまう、事業が破綻していくと。このときに労働...全文を見る
○仁比聡平君 はい。  時間が参りましたから終わらざるを得ませんけれども、私、こうした事態を議論をしてみて、改めて、企業の健全な活動を発展させるために、労働者、労働組合の役割というのは極めて重いなということを感じます。本当に、本業で積み重ねた資産を流出させるとか海外に回してしま...全文を見る
05月20日第186回国会 参議院 法務委員会 第16号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、前回、コーポレートガバナンスの強化というけれども、それが単なる見せかけになってはならない、このガバナンス強化の方向の会社制度の改正の実効性が果たして担保されているのか、そうした問題意識から、略奪的ファンドの一つとして、A...全文を見る
○仁比聡平君 取締役が術策を弄して会社の資産を食い物にして、これによって会社に重大な被害を与えると、これは特別背任になるんじゃありませんか。また、その手段としてこうした有価証券報告書などの偽装をすると、これ犯罪になるんじゃありませんか。
○仁比聡平君 金融庁に伺いたいと思いますけれども、これ、監視委員会の強制調査によってそうした事実も私つかんでいると思うんですよ。このAPFグループの件、一罰百戒という言葉もありますけれども、厳しくただして初めて市場の投資家保護やあるいは公正というのが図られるんじゃないんですか。こ...全文を見る
○仁比聡平君 前回の質疑で、金融庁から、刑事罰に関するこの規制については刑事当局とも連携をしながら進めていきたいという御発言がありましたけれども、それは金融庁、そのとおりですか。
○仁比聡平君 刑事局長に改めて確認ですけれども、そうした連携というのは、法務省ないし検察庁としてもそのような受け止めでよろしいんでしょうか。
○仁比聡平君 そうした連携と摘発が厳格に行われるということが今本当に求められていると思います。  こうした事態について、東京証券取引所がどういう調査を行っているかということについて、調査を行っているかというよりも、どういう構えかということについて前回も問うたわけですが、自主規制...全文を見る
○仁比聡平君 取引所と自主規制法人の関係を今お話しのように整理をするんである、それが金商法の立場なんであると、恐らくそういうことなのだろうと思うんですけれども。であれば、業務は相互に独立して、自主規制法人がしっかり役割を果たす、適切に役割を果たし、その存在感が示されるということで...全文を見る
○仁比聡平君 先ほどちょっと質問の中で私、平成七年と間違いを言いました。平成十九年からですか、もうすぐ七年になるという仕組みだと思いますが。  今のような自主規制法人がそうすると調査をするということで東証の審査が進むということになることを期待をしますけれども、金融庁のその審判、...全文を見る
○仁比聡平君 厳しくそうした取組を現実のものにしないと、絵に描いた餅では駄目なんですよね。逃げ得を許してしまうということになる、絶対にそんなことはあってはならないと、重ねて申し上げておきたいと思うんです。  それで、民事局にこの法案との関係も含めてお尋ねをしたいと思うんですけれ...全文を見る
○仁比聡平君 制度を改正をしていっているわけであって、もちろん個別、お答えになれないのは、私それは当然だとは思いますけれども、社外取締役だとか委員会設置会社だとかという形だけで実際にガバナンスが図られるかというと、それはそんなことにはならない。逆に、それを隠れみのに、あるいはその...全文を見る
○仁比聡平君 広報ももちろん大事だと思うんですけれども、私、こうした無法なファンドに有効な規制がなかなか働かないというこの法制度そのものをしっかり検証して見直すべきなんじゃないのかと思うんですね。  今後、関係の省庁の皆さんともよく議論をしていきたいと思っているんですけれども、...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。     ─────────────
05月21日第186回国会 参議院 憲法審査会 第3号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、安倍政権が進める集団的自衛権行使容認への解釈改憲と憲法九十六条の関係について、特に発議者の船田議員にお尋ねをしたいと思います。  船田議員は、この間、時間が掛かるから解釈改憲でやむを得ないと、そういった趣旨の御発言をし...全文を見る
○仁比聡平君 時間が掛かるからにせよ、一定の時間を掛けざるを得ないにせよ、そうした内閣ないし政治家の判断を憲法の上に置くのかということがこの解釈改憲の是非をめぐって問われているわけです、鋭く。つまり、憲法改正手続を厳格に定めた憲法九十六条を無視するのかという議論なわけですね。 ...全文を見る
○仁比聡平君 船田議員がお一人の政治家としてそのような認識をお持ちになろうがなるまいが、総選挙と憲法九十六条に言う改正手続、中でも国民投票というのは全く別物でございます。それを同じように扱うなど、これ、できるはずもありません。この背理は、解釈改憲において私は乗り越えようがないと思...全文を見る
○仁比聡平君 今の御発言は、国民が今、政権あるいは政治に対して期待をするもの、求めるものという例えば世論調査を行ったときに、憲法改定という問題というのは全く下位に置かれている。そうした民意そのものを国会の側、あるいは政治の側、あるいは改憲の立場から踏みにじるものですよね。  国...全文を見る
○仁比聡平君 今回の改定案の与党、最大与党の発議者が、気持ちとしてとおっしゃりながら、民意を問わずにこんなことやっていいのかということを心苦しく思わざるを得ないようなところにこの解釈改憲という手法の暴走ぶりが表れているわけですよ。こうしたやり方を許せば、もはや何でも解釈改憲できる...全文を見る
○仁比聡平君 私はそうは到底思えない。そもそも、この改憲手続法は、戦後レジームからの脱却、時代に最もそぐわないのは憲法九条と唱えた第一次安倍政権の改憲スケジュールの一里塚として、二〇〇七年の五月に国民の反対を押し切って強行成立されたものです。その内容自体に、国民主権と憲法に照らし...全文を見る
○仁比聡平君 今、七年前に強行的状況になった背景について何だか弁明のようなお話がありましたけれども、それは安倍政権、第一次安倍政権が憲法九条を口にして、改憲への暴走を強行したからですよ。そうした状況について何の反省もないのかと。まして、解釈改憲でその九条を壊すという、私は憲法破壊...全文を見る
○仁比聡平君 公平のために枝野議員にもお尋ねしたいと思いますけれども、民主党政権で法令解釈の御担当をされておられた頃に、この今議論になっている問題を解決するという趣旨の御発言があったかと思うんです。ですが、結果として三年三か月調わなかった。この改定案についての衆議院の対政府質疑な...全文を見る
○仁比聡平君 今、枝野議員がおっしゃった点をちょっと私なりに別の角度でいいますと、今回の改定案は、つまり成年年齢と国民投票年齢については、これはリンクを切ったわけですよね。ですから、四年後、仮に成年年齢が引き下げられていなければ、未成年者が政治に参加するという国民投票の権利を行使...全文を見る
○仁比聡平君 改めて船田議員にお尋ねしていきたいと思いますけれども、結局、そうやって伺っていくと、改定案を提出する会派の中に結局は十八歳選挙権は認めたくないという本音があるのではないかと疑いたくまでなるんですよ。  この改定案ですと、憲法改定が提起をされたときに国民投票は行うの...全文を見る
○仁比聡平君 我が党は、十八歳選挙権の実現はこの改憲手続法とは全く別に早期の実現が必要だということをかねてから申し上げてまいりました。参考人質疑も改めて受けて、徹底審議がこの点でも必要だと思います。  あと残りの時間、国民投票運動の自由に関わって伺いたいと思うんですが、改定案は...全文を見る
○仁比聡平君 今の御発言は、現行法の審議過程、とりわけ参議院における当時の委員会での審議のプロセスあるいは争点と、その中での皆さんの御答弁に逆行するものだと私は言わざるを得ないと思うんです。  そうした認識で作られたとなれば、この改定案百条の二のただし書というのは、これは極めて...全文を見る
○仁比聡平君 それはもう、ちょっと全然認識が違うのかもしれません。よく精査して、次の機会に議論をさせていただきたいと思いますが。  もう一点、検討規定として置かれようとしている、組織により行われる勧誘運動、署名運動及び示威運動という文言なんですが、これ、お尋ねしたいんですけれど...全文を見る
○仁比聡平君 そのような検討課題を法律上の規定として置くこと自体が私は憲法違反なんじゃないのかと、徹底した審議が必要だということを求めて、あとは次の機会に譲りたいと思います。
05月22日第186回国会 参議院 法務委員会 第17号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、法曹養成について、お伺いしたいと思っておりました基本的な問題は大体これまでの議論で出たところです。そこで、絞って二つだけお尋ねしておきたいと思うんですが、まず、文科省においでいただきました。  中教審で、ロースクール支...全文を見る
○仁比聡平君 時期的なめどや、今年度あるいは来年度、どんなことが具体的にロースクールの現場で変化が起こるのかということがちょっとよく分からないんですね、私まだ。ちょっと引き続きこの点は質問をしていきたいと思います。  二つ目の点は、大臣に、プロセスとしての法曹養成課程そのものと...全文を見る
○仁比聡平君 私も壊してしまっているということを言っているつもりはありませんで、そうした懸念が、このまま危機的状況が進行すると、一人一人の法曹、法曹というのは、とにかく一人一人の自覚や資質というのが本当に極めて高く問われるものだと思いますから、そうした議論をきちんと深めながら、国...全文を見る
○仁比聡平君 引き続き、四月十七日の当委員会で質問をさせていただきました戸籍窓口業務の民間委託について伺いたいと思います。  振り返ると、戸籍法は平成十九年に改正をされました。私もこの委員会でその質疑を行いましたけれども、明治以来、また戦後の憲法下、家制度をめぐる大きな変化だと...全文を見る
○仁比聡平君 法務省が、戸籍の窓口での本人確認が法律上のルールになりましたという、こうしたリーフレットをわざわざ作って周知を図られたように、それまでの扱いとは違って、窓口でえらく面倒なことを言われるというような、一時期はそうした混乱といいますか、こともあったぐらい厳格化されたわけ...全文を見る
○仁比聡平君 法制審の審議過程でも外部委託を前提にした議論は一切行われていないと思いますが、そうですか。
○仁比聡平君 つまり、外部委託は、もちろんと言うべきだと思いますけれども、想定されていなかったわけです。  そこで、今局長から御紹介いただきました創設的届出、これ、認知や婚姻、離婚、縁組、そして離縁という、こうした身分行為に関わる重大な届出なんですね、に関する本人確認について伺...全文を見る
○仁比聡平君 その仕組みはそのとおりなんですが、私がお尋ねしたのは、その本人確認が健全な場合といいますか、例えば婚姻届で、二人で、もう結婚しました、僕ら本当に幸せになりますといって届け出てこられているとき、もちろん本人確認はするけれども、いや、それは幸せなことで、そういうケースば...全文を見る
○仁比聡平君 本人と確認をされれば、ほかの問題なければ受理決定がされて離婚の法的効果が発生するわけですね。後日、実は成り済ましであったということが分かって、妻が不受理届を本当は出していたのにということで紛争になれば、その受理決定を法的に争うほかなくなるわけです。本人確認というのは...全文を見る
○仁比聡平君 もう一点、十九年の改正で、戸籍謄本を請求するといった証明の要件や手続も厳格にされました。窓口でも郵送による請求でも、交付請求に対しては職員による一件ごとの交付決定を行うべきものであって、まさか交付後に、翌日何百通とまとめて決裁するといった扱いはあってはならないと思い...全文を見る
○仁比聡平君 そうした戸籍事務を、市区町村長の事務ということになっているわけですが、法定受託事務なんですが、もちろん首長さんが自分ではできませんから、代わって行う戸籍事務の補助者という概念があります。この補助者は、取扱いでは市町村長が選任し、異動させたときには法務局にその旨を報告...全文を見る
○仁比聡平君 民営化が仮に請負で行われた場合に、市区町村長は委託先で誰が働いているのかを把握できないんですね。これ、すれば偽装請負ということになります。これはもうこの準則に沿うものとは全く言えないことになります。こうしたことを始め、戸籍法とその運用実務に関する通達などはおよそ民間...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、感想だけでも伺いたいんですが、いずれにしても、平成十九年改正法のこの重みに照らしたときに、本人確認だとか不受理申出の制度趣旨がいささかも揺らいではならないと思うんですが、いかがでしょう。
○仁比聡平君 ありがとうございました。
05月26日第186回国会 参議院 決算委員会 第9号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、今や深刻な政治課題となっております諫早湾干拓事業をめぐる開門問題の解決の道はどこにあるか、今日、関係大臣と議論させていただきたいと思っております。  昨年秋から今年正月にかけてノリ養殖被害は有明海全域に及んで、二月の初...全文を見る
○仁比聡平君 伺っておきたいと思いますけれども、法務省、国が自ら上告断念をして確定した判決のいわゆる執行力を失わせようと請求異議の裁判を起こした例はないと思いますが、いかがですか。
○仁比聡平君 つまり、今、確定判決に対して、その執行力を奪おうという、請求異議というんですけれども、裁判を起こす、一方で開門をしてはならないという地裁の仮処分決定について取消しを求めるという、このちぐはぐといいますか、この態度というのは、我が国の、国が当事者として行われている裁判...全文を見る
○仁比聡平君 私は、それぞれの立場が深刻に対立しているからこそ、協議が開始されるためには、その協議のテーマがどのように設定をされるかということが極めて大事だと思います。もとより国が国営事業として進めた事業であり、開門は、国が上告を断念したことによって確定した義務なんですね。解決の...全文を見る
○仁比聡平君 私は、そうしたテーマとしてふさわしいのではないかと思っておりますのは、調整池に頼らない利水と防災はどうすれば実現できるかという議論なのではないかと思うんです。早急にそうした協議が開始され、当事者が要求を出し合って、国が責任を持って漁業と営農、防災が共存する地域全体の...全文を見る
○仁比聡平君 アセスの初期には一応検討したということですから、つまり、あり得るということなんだと思うんですよ。ですが、残念なことに、裁判上も、それから裁判外の協議でも、その是非についてといいますか、それの基礎資料なども開示された協議や議論というのは行われてきていないんですね。農水...全文を見る
○仁比聡平君 私、開門を求める側の立場で農水省の現場の皆さんと協議に参加をすることがありますけれども、その際も農水省の中での結論を一方的に繰り返すばかりで、原告あるいは権利者の真剣な提案や声を聞く耳は実際にはお持ちになっていないということを痛感してきました。これは、半世紀も苦しみ...全文を見る
○仁比聡平君 双方の理解をしっかり整えていくためには、要求がきちんと届く、聞いてもらえる、聞かれる状況にあるということがまず大前提であって、それが全て一〇〇%かなうかどうかはいろんな議論があるでしょうけれども、その調整池によらない利水とそして防災という課題をどう進めるのか、まず関...全文を見る
○仁比聡平君 ですから、農水省が案を作りながら、河川管理者の国土交通省ともちゃんと協議するということが僕は求められていると思うんですね。  もう一点、国土交通省、この小ケ倉川と半造川、これは国管理ですが、の合流点、あるいは埋津橋という橋があるんですが、そこの辺りで洪水被害が度々...全文を見る
○仁比聡平君 そこで、国土交通大臣にお尋ねする一問だけのためにおいでいただいて恐縮なんですけれど、洪水被害の防止のためには、今一つのエリアについてのお話聞きましたけれども、築堤だとか河道をしっかり確保するだとか、そうした河川整備を急ぐ必要があると、これが王道だと思います。  加...全文を見る
○仁比聡平君 どうぞよろしくお願いいたします。  財務大臣、よろしいでしょうか。確定した開門義務の履行のために行われる対策工事の財源の在り方についてお尋ねをしたいと思うんですけれども、これ今受け入れられていないんですが、農水省から示されている対策工事というのは、これは地元負担は...全文を見る
○仁比聡平君 その御答弁は私が申し上げた趣旨ではないかというふうに今日のところは受け止めておきたいと思います。  そこで、官房長官、今日の議論を聞いていただいて、国の開門義務というのは、これは内閣の意思によって確定したものなんですね。しかしながら、訴訟を含めて問題が複雑化して重...全文を見る
○仁比聡平君 これまでこの問題について政府として御答弁があってきたとおりの、従来どおりの御答弁なんですけれど。  私、今日、関係大臣に様々御提案を申し上げました。今官房長官がお述べになったような問題解決のための話合いということが行われるためには、これまで農水省が主務庁として例え...全文を見る
○仁比聡平君 だからこそ、いい知恵をみんなで考えようということです。  最後になって恐縮ですが、石原環境大臣、近く韓国でCOP12が開かれます。名古屋で開催されたCOP10、生物多様性条約の締約国会議は日本が議長国で、その日本の提案で国連生物多様性の十年という決議も国連で採択を...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
05月27日第186回国会 参議院 法務委員会 第18号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、今回の司法試験の短答式科目を憲法、民法、刑法の三科目に限定するという、そこの改正の趣旨について、通告を必ずしもしていないんですけれども、局長がいいでしょうかね。  平たく言うと、旧司法試験に比して現行試験の科目が多いの...全文を見る
○仁比聡平君 これは、もう大臣、改めて聞くまでもないことですけれども、憲法、民法、刑法、この三科目に限定するとはいえ、この憲法、民法、刑法、それぞれが大変重要な、そして膨大な論点なりを含んでおりまして、ここについての法曹としての知識を修得するということ自体が大変ボリュームのあるこ...全文を見る
○仁比聡平君 いろんな表現があっていいと思うんですけれども、今大臣がおっしゃらんとするところは私も了解するところなんですね。  つまり、そうしたロースクールの教育であってほしいというか、プロセスとしての法曹養成の中核であるロースクールがそうした実情というか期待に応えられていない...全文を見る
○仁比聡平君 この間、法学未修者に対する法律基本科目の単位数の増加や配当年次の在り方の見直しといった形で端的に御答弁があっていたのが今のようなお話なんだなと。  今のお話を伺っても、司法試験によって試される、あるいはロースクール教育で修得が期待される法曹としての実務に必要な学識...全文を見る
○仁比聡平君 今も御答弁の中に触れられました共通到達度確認試験というふうに言われているものの制度設計についても、法曹としての学識などを修得するには、やっぱり時間も掛かれば、我々の世代のときには法学徒という言葉もありました。やっぱり一人一人の独立した、自立した法曹を志していくわけで...全文を見る
○仁比聡平君 文科省に、ちょっと後先になるようですけれども、この到達度確認試験の目途について、今どんな状況で、どうするのか、これから、お尋ねします。
○仁比聡平君 試行体制を今立ち上げようと、その次には試験問題がどんなものがふさわしいかを検討しようというような状況で、それぞれのロースクールの自律性とか自治とかいうことを考えますと、実際にどうなっていくのかというのはなかなか、まだまだこれから議論が必要なところかなというふうに思い...全文を見る
○仁比聡平君 最後、大臣に、その調査、今推進室が準備をしておられる調査そのものは独り歩きさせちゃならぬのじゃないかと私は思うんですが、そのことへの感想と、それから、そこの調査に合わせてということじゃないんですけれども、先ほど行田委員も取り上げてくださいましたけれども、三月に給費制...全文を見る
○仁比聡平君 時間が参りましたので、これで終わります。
05月28日第186回国会 参議院 憲法審査会 第5号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、まず最低投票率についてお尋ねしたいと思います。  七年前の改憲手続法案の審議で、最低投票率を定めないなら、投票権者の僅か一割、二割の賛成でも改憲案が通る仕組みになってしまうという根本的欠陥が大問題となりました。当時行...全文を見る
○仁比聡平君 議論をすべきだというのであれば、この審査会で徹底して議論し、その前提として行うべき調査は行うべきではないかと私は思います。  憲法調査会の時代あるいは調査特別委員会の時期に、今、船田議員がおっしゃったような衆議院における調査が仮にあったとしても、この改定案の発議に...全文を見る
○仁比聡平君 私の質問にはお答えになっておられないんですけど。  まず、今お話しになった点について、三つの宿題を解くために終始したというのは皆さんの御事情ですけれども、この三つの宿題を解いて動かすためにというので、船田議員と私で定めるべきかどうかという議論について立場は違って構...全文を見る
○仁比聡平君 主権者として、憲法改正権限、憲法制定権力のその改正に当たっての行使を直接行う場面なわけですから、主権者国民が時の政府の手を縛るという立憲主義からしても、今私が申し上げていること、それから船田議員が端的におっしゃったこと、これは当然のことだと思うんですね。  国会の...全文を見る
○仁比聡平君 様々な課題があるという御認識があればこそ、調査や検討を徹底して行うということが必要だと思います。  先ほど船田議員が設けるべきでないという理由としておっしゃった、棄権を反対にみなすのはいかがかというのは、賛成という国民の皆さんがどれだけいるかが承認において大切なこ...全文を見る
○仁比聡平君 国会の議員の側のその議論の前提が変わったというので、なぜ主権者である国民の投票運動の自由が、前は自由になったのに、自由がちゃんと保障されるという形の法律が作られたのに、それが一度も行使される間もなく今度は駄目だと、そんなことになっちゃうのか、私はよく分からないですね...全文を見る
○仁比聡平君 船田議員に同じ点の確認なんですけれども、国公法の百二条と人事院規則一四—七ですけれども、これがいわゆる国公法による政治的行為の禁止と言われる規定ですが、これは極めて厳格な制限列挙であるということを当時私、議論させていただきました。  日本語で政治的な行為というふう...全文を見る
○仁比聡平君 特定公務員の件については先ほど議論しましたから、その余の部分についてですが、例えば、人事院規則に言う特定の政策の主張又は反対というこの政治的行為というのは、これまでの解釈上、日本国憲法に定められた民主主義の根本原則を変更するような、例えば議会制そのものを否定するとい...全文を見る
○仁比聡平君 今の枝野議員の御答弁の言わば確認のような話になるんだと思うんですけど、今議論してきた現行法の附則十一条を削除して百条の二を置くことにされるわけですよね、御提案としては。ここに言う、百条の二の本文に言う、公務員の政治的目的をもって行われる政治的行為又は積極的な政治運動...全文を見る
○仁比聡平君 その確認をした上で、検討条項とされている新しい附則の四項ですね、四項についてちょっとお尋ねしたいと思うんですけれども、結局どういう検討をするのかと、そうしたら。  政治的行為の禁止の問題は今の議論で解決できるはずだと私は思うんですが、教育者の地位利用について、七年...全文を見る
○仁比聡平君 そこで、その四項の今後検討するというのが一体何なのかというのはよく分からないんですが、北側議員にちょっとお尋ねしますが、衆議院の四月十七日の審議の中で、今回罰則を設けないという趣旨について、地位利用というのは必ずしもその範囲が明確ではないのではないかという御答弁があ...全文を見る
○仁比聡平君 この北側議員の御答弁にしても、あるいは船田議員はその同じ日に、地位利用の形態というのがまだ十分にこなれていないという御答弁もあるんですけれども、これは罰則を付けるにはもちろんのことですよ、無論ですけれども、現行法百三条で懲戒の根拠にもなり得るわけですが、この地位利用...全文を見る
○仁比聡平君 今日、最後に枝野議員に、この四項の今後の検討ということについて、先ほど来議論があったのによく分からないんですよ。結局、何だか発議されている会派の皆さんが持って帰って罰則を付けるとかいうような話で議論をするという合意があるんですか。
○仁比聡平君 まだまだ議論が必要だと思います。  今日は終わります。
06月02日第186回国会 参議院 憲法審査会 第6号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  日本共産党は、選挙権年齢は改憲手続法とは関わりなく速やかに十八歳に引き下げるべきであるとかねてから主張をしてまいりました。  そこで、総務大臣にまずお尋ねをしたいと思うんですけれども、投票権年齢と公職選挙における選挙権年齢そ...全文を見る
○仁比聡平君 法務大臣に、今の総務大臣の御答弁も踏まえてお尋ねしたいと思うんですけれども、新藤大臣からは、制度の趣旨が異なるのはそれはそうだろうと。だが、整合性の問題あるいは異ならせる合理的な理由は見出し難いといったお話もありまして、これまで伺っている法務省のお立場とこの総務省の...全文を見る
○仁比聡平君 総務大臣に、ちょっと切り違え尋問のようで恐縮ですが、異ならせる合理的な理由は見出し難いというお話は、法務省の方から繰り返しあっています、例えば消費者保護だとか法教育だとかという、ここには一定時間が掛かるではないかとか、あるいは、国民世論を見たときに、成年年齢の引下げ...全文を見る
○仁比聡平君 ちょっと別の角度から両大臣の御見解を伺います。  それぞれの制度が立法趣旨が違う、理論的に一致する必要はないということで法務省が強くおっしゃり続けてきたわけですけれども、そうすると、憲法十五条三項に言われる「成年者による普通選挙」という言葉の意義ですね、「成年者に...全文を見る
○仁比聡平君 今の法制審ないし法務省の憲法十五条三項の理解というのは、これは、総務大臣、総務省も一緒なんでしょうか。
○仁比聡平君 だったらば、なぜ現行法施行までの三年間あるいは今日までの七年間に政府としての議論がまとまらなかったんでしょうか。現行法附則三条は、施行まで、つまり三年間の一致をとされている。だけれども、これが今日までなされていないわけです。  総務省は、今日の答弁でも、法務省は必...全文を見る
○仁比聡平君 与党の中からは十八歳選挙権というのは駄目なんだというような議論も報道上は結構聞こえてくるところでありまして、一体どういうふうに今後なっていくのかということについては、私は今日も大変疑問を持っております。  最後に、総務大臣に一問。むしろ、懸念されているのは、国民投...全文を見る
○仁比聡平君 まだまだ議論は必要だと思います。  終わります。
06月03日第186回国会 参議院 法務委員会 第20号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  本法案は、広島少年院における深刻な人権侵害事件の反省も踏まえて、およそ六十五年ぶりに行われる抜本改正でございます。そこで、ちょっと通告したかどうかなんですけど、大臣に、この新法の理念、法案でいいますと一条に関わって少しお尋ねし...全文を見る
○仁比聡平君 そこで、その少年院が、今現状なかなか大変な、処遇困難な少年に向き合っているというその現状について少しお尋ねをしたいと思うんですけれども。  現場で少し伺いますと、やっぱり収容される少年の質が激しく変化していると。従来ならば、特に一般少年院を中心に、寮生活や職業訓練...全文を見る
○仁比聡平君 そうした入院している少年たちの現状、それから少年院が担う改善更生に向けた職務の重さからしたときに、この少年たちに向き合う法務教官の皆さんの日々の教育的な営み、あるいは無数の、今大臣からも二十四時間というお話がありましたが、二十四時間三百六十五日の少年院生活の中での無...全文を見る
○仁比聡平君 少し具体的に法案に沿って伺おうかなと思うんですが。  例えば、三十七条に、在院者、少年たちの日課として余暇に充てられるべき時間帯というのが明記されました。これ、その余暇に充てられるべき時間帯そのものの教育効果ということも私よくあると思うんですけれども、実際に例えば...全文を見る
○仁比聡平君 そうした法務教官の処遇力というのがやっぱり最前線で問われるんだなということだと思います。  念のための確認ですけど、四十九条には、今度、できる限り戸外で適切な運動を行う機会を与えなければならないという規定がありまして、これそのものは大事な規定だと私は思うんですが、...全文を見る
○仁比聡平君 あと一つ、書籍の閲覧について伺いたいと思うんですけれども、寮に行くと本棚があって、たくさん寄贈されたものなんかも含めて本がありますよね。  この中で、少年が関心を持って本を読んでいると。すごいじゃないかと、どうやら一冊読んだみたいだと。その感想なんかも聞きながら、...全文を見る
○仁比聡平君 法務教官の現場でのそうした少年に対する教育力というのを尊重しながらのお話なんだろうというふうに受け止めました。  信書に関してなんですが、例えば親御さんに手紙を書くと、少年が。だけれども、その表現というのは、当然親と子の関係というのがいろいろ複雑なわけですから、子...全文を見る
○仁比聡平君 そうした法務教官の、例えば有識者会議でも、それから今日の答弁でも、複数指導体制の導入ということが強調もされているんですけれども、だけれども、現状の人的体制で複数指導体制を全ての少年院に広げていくと、極めてどうなるのかという思いを抱かざるを得ないんですね。  これま...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。
06月05日第186回国会 参議院 法務委員会 第21号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、安倍政権が建設業人手不足の緊急対策として、外国人技能実習制度の活用あるいは拡大をしようとしているという大問題についてお尋ねをしたいと思います。  三月の十七日のこの委員会で、私、技能実習制度を人手不足解消の方策として...全文を見る
○仁比聡平君 今の、対象者である技能実習生の現在の在留数や過去の修了者の人数ということがファクターとして挙げられたんですけれども、その数字そのものも延べ七万人などというものには見合わないのではないかという議論が当然あるわけです。  今日ちょっとそこをする余裕がありませんが、いず...全文を見る
○仁比聡平君 今の数字は初めて述べられた数字なんですね。延べ十五万人が必要である、国内建設労働者の確保策を頑張っても、つまり八万人にとどまるんだという推計をされているということなんですが、その根拠は一体何なのかと。  もう一枚資料をお配りしていますけれども、国土交通省のお作りに...全文を見る
○仁比聡平君 例えば、今お話のあった公共工事の設計労務単価の引上げというのは、私たちも強く求めてまいりましたし、実際、国土交通大臣も先頭に、この引き上げられた設計労務単価が現実に働く建設労働者の賃上げにつながるようにということで努力を今されているところだと思うんですよ。  ただ...全文を見る
○仁比聡平君 今のような国土交通省のお話なんですけれども、法務入管当局に伺いますが、今、国土交通省がおっしゃっている六年間でおよそ七万人、延べ七万人の受入れというのは、これは入管当局として責任を持っている数字なんでしょうか。
○仁比聡平君 入管当局からしてみれば、そのようなニーズが仮に国土交通省のおっしゃるとおりにあるとして、一人一人の外国人労働者が在留資格の申請をしてくる、その審査を行うということ、それから入国後、その一人一人の外国人労働者の在留管理をどのような形で行うのかというのは、これは国土交通...全文を見る
○仁比聡平君 建設関係の業界紙などを見ますと、この四月の四日の取りまとめの以降、こうしたやり方というのが、建設業が今挙げて取り組もうとしている担い手の中長期的な確保、育成の取組を阻害するのではないのかという声が上がり始めています。例えば、ある大手ゼネコンのトップの方は、建設業が外...全文を見る
○仁比聡平君 いや、今お答えになっていないんですけれども。  例えば、確かに建設分野で技能実習を受け入れている企業があります。ですが、例えば全国建設労働組合総連合、全建総連の役員さんに伺いますと、実習生は言葉が余り通じない上に、現場はクレーンなどの騒音の中での作業になるわけです...全文を見る
○仁比聡平君 いや、結局、入管の審査ではそこは分からないから、雇用契約で受入れ企業がそこは判断するでしょうというお話になるんですが、入管でそのことが確認できるのは、結局、契約書ぐらいの書面なんですよね。だったら実態はどうなるのかと。  もう一点、新たな特別の監理体制をつくるとい...全文を見る
○仁比聡平君 そう言うけれども、来年四月に受入れを始めたいなんて言いながら、今のような検討状況だと。加えて、建設業界からも先ほど紹介したような声が上がっていると。そうなってくると、これで何かすぐに制度化できるというみたいなことにはならないと思うんですよね。  もう一点だけ聞いて...全文を見る
○仁比聡平君 私は、この研修制度以来、建前は技能移転だと、けれども、実際には低賃金単純労働力を受け入れる手段としてこの技能実習制度が使われてきたじゃないかと繰り返し指摘をしてきました。その中で、例えば、特に団体監理型において、長時間労働や最賃違反、強制貯金やパスポートの取上げ、そ...全文を見る
06月10日第186回国会 参議院 法務委員会 第22号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、前回、六月五日の質疑に続きまして、建設分野における外国人材の活用に係る緊急措置について、国土交通省の認識をお尋ねした上で大臣に伺いたいと思うんですが、前回、四月四日の関係閣僚会議の取りまとめについて、特に国土交通省の今の...全文を見る
○仁比聡平君 いや、そんなことでどうやって優良な監理団体だとか優良な受入れ企業というのをまず国土交通省の方で制度設計するのかと。国土交通省が制度設計しなかったらば、入管当局が、例えば今言われている特定活動のその告示を定めていくとか、適正な在留管理を行うとかって、あるいは入国審査を...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、今示せないわけですよ。  大臣、今、国土交通省はこれまでの技能実習制度を上回る監理体制を構築すると言うんですけれども、今の現在の技能実習制度そのものが、研修制度が導入されて以来の、もう繰り返しませんけれども、深刻な人権侵害やあるいは行方不明、失踪などといっ...全文を見る
○仁比聡平君 私は、人権侵害に対して後追いで何か是正するようにするというようなやり方は、もうやめるべきだと思うんですよね。  現在の技能実習制度が廃止まで求められていると。例えば日弁連などはそういうふうに要求をしていますが、その下で新たなそうした特定活動という在留資格をとにかく...全文を見る
○仁比聡平君 私は、そうしたやり方はこれまで政府が言ってきた国民的なコンセンサスを得られるものでは絶対にないと思います。この問題については引き続き次の機会に議論していきたいと思うんですが。  今回の入管法そのものについてお尋ねをしますけれども、高度人材に関して高度専門職一、二の...全文を見る
○仁比聡平君 法務省が高度人材ポイント制の導入後十一か月間の実施状況に係る統計分析を行っておられますけれども、これ見ると、確かに専門・技術などで最高の報酬を受ける方というのは六千七百万円を超えるとか平均値は一千万円を超えるというので、これなかなか高いんですよね、報酬。けれども、最...全文を見る
○仁比聡平君 ポイント制の導入に関わる検討会の座長を務められた慶応大学の後藤純一教授は、ポイント制は並の人材の受入れが目的であってはならない、不可逆的な優遇策である永住権付与などは特に慎重にというふうにも述べられているんですが、こうした点について議論が尽くされていると私ちょっと思...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、照会を掛けるということであって、裁判所の令状を取るといった第三者のチェックは働かないわけですね。  これ、入管当局はそうした警察からの照会があったときに、例えば、捜査上の必要だとか、この情報を提供することが当該外国人のプライバシーを侵害しないかとか、どんな...全文を見る
○仁比聡平君 時間が参りましたので終えなければなりませんけれども、入管の出入国審査に係る個人識別情報の取扱い及び個人識別情報取扱機器の運用管理の要領というのがありますけれども、他の行政機関から、法令の定める事務又は業務の遂行に必要な限度で利用すること、及びその利用について相当な理...全文を見る
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案に対し、反対の立場から討論を行います。  改正案は、高度外国人材の受入れ促進のためとして、新たな在留資格、高度専門職一、二を創設するものですが、その基準となる高度人材ポイント制においては、既...全文を見る
06月11日第186回国会 参議院 議院運営委員会 第31号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、原子力規制委員会委員について、ただいまの政府提案に断固反対の立場から意見を表明します。  それは、政府が一体どのような基準で原子力規制委員会の委員を任命しようとしているのか、その姿勢に重大な疑義があるからです。  国会事故調は、東電福...全文を見る
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ただいまの動議に反対の意見を表明いたします。  本法案は、大学の自治の土台である教授会の審議事項を学生の入学、卒業などに限定して骨抜きにし、学長のリーダーシップの名の下に学長独裁の大学運営を許して、憲法が保障する学問の自由と大学の自治の...全文を見る
06月11日第186回国会 参議院 憲法審査会 第8号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、国民投票権年齢と選挙権年齢が不一致になるという、このことについて法的な担保がこの改正案によってなくなってしまうという点について、改めて発議者に伺いたいと思います。  五月二十一日の質疑で、今度の改定案は投票権年齢と選挙...全文を見る
○仁比聡平君 高見参考人の御意見を一般的な憲法学説であるかのようにおっしゃったのは、この当審査会での参考人質疑を通じて、これは違うんじゃないのかということなんですね。  その選挙人団あるいは投票権者団というのは、つまりが間接民主制における、代表民主制における主権の行使であるとこ...全文を見る
○仁比聡平君 できるだけ則してというのは、こうした重大な権利と主権行使に当たって、これはそんな曖昧な議論にはしてはならないと思うんですよ。  先ほど船田発議者の御答弁の中で、不一致が長くなれば憲法上の問題になることもあると、そう御答弁されたんですね。これ、不一致が長期間になると...全文を見る
○仁比聡平君 今の御答弁は、この投票権年齢と選挙権年齢の一致が九十六条、十五条の類推される言わば憲法上の要請、憲法九十六条、十五条から類推される要請であると、そういう意味なんですか。
○仁比聡平君 いや、分からない。類推という言葉、さっきお使いになったじゃないですか。  その九十六条と十五条は、そのものとしては、今、船田さんはそういうふうに解釈すると言うんだけれども、ここの要請があるということですか、憲法上の要請が、一致について。
○仁比聡平君 私の聞いたことに答えないじゃないですか。  先ほどの、二つ三つ前の答弁で、その不一致が長くなれば憲法上の問題になることもあるとおっしゃったじゃないですか。憲法上の問題になるというのは、つまり立法政策で自由に国会がその裁量で決めていいことではなくて、船田さんは、不一...全文を見る
○仁比聡平君 そうしますと、長く怠ると憲法上の問題が起こるというのは、つまり、九十六条や十五条に反するそうした問題が起こるという意味ですね。
○仁比聡平君 小澤参考人は、投票権年齢と選挙権年齢を変動させるのであれば同時に実施すべきであり、万が一タイムラグが生じる場合でも、許容できる範囲内の時限的なものでなければならない、そうおっしゃっているんですよ。  同じ日の参考人質疑で井口秀作参考人は、今、船田さんがおっしゃって...全文を見る
○仁比聡平君 幾ら船田さんが言い換えようとしたって、憲法違反の蓋然性があるということなんですよ、つまり。  立法政策上は一致が望ましいとか適切であるなどと言いながら、だったら、なぜ法的なリンク、法的な担保をこの国民投票権年齢と選挙権年齢について外してしまったんですか。成年年齢や...全文を見る
○仁比聡平君 八党合意に重い意味があるってしきりにおっしゃるけれども、皆さん方は、七年前の現行法制定強行したときに、投票権年齢とともに選挙権年齢、加えて成年年齢なども十八歳にするということは大前提である、最低限の条件であると口をそろえておっしゃっていたじゃないですか。しかも、附則...全文を見る
○仁比聡平君 何でグレーゾーンなんですか。特定の政権、内閣が何らかの政策を進めようとする、それについて意見を言うということ自体は何ら禁じられていないでしょう。禁じられる政治目的というのは、例えば民主主義を転覆してしまうみたいな、そうしたことであり、特定の政策の良しあしについて意見...全文を見る
○仁比聡平君 今の点について愛敬参考人は、熟議民主主義の理念という言葉で私が申し上げようとしていることを語られました。つまり、切り分け論は疑問であるということなんですね。憲法改正の賛否の勧誘や意見表明は、前提となっている政治認識の表明を含まざるを得ないのであって、本来、賛成、反対...全文を見る
○仁比聡平君 これで審議を打ち切るというのは私はもう絶対やるべきじゃないということを強く申し上げて、質問を終わります。
○仁比聡平君 日本共産党を代表して、本案に反対の討論を行います。  安倍総理が何が何でも集団的自衛権の行使を容認しようと、事もあろうか、解釈改憲の閣議決定をあと僅か一週間の今会期中に迫るなどという立憲主義破壊の暴走に、国民的怒りは日を追うごとに広がっています。解釈改憲であれ明文...全文を見る
06月12日第186回国会 参議院 法務委員会 第23号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  会社法の改正案につきまして、五月の十五日それから五月の二十日の質疑で私は、略奪的ファンドと会社法の規制について、あるいはステークホルダーの利益保護の枠組みを構築すべきではないかという趣旨の質問をさせていただきました。つまり、不...全文を見る
○仁比聡平君 全体の趣旨や枠組みというのは今局長が御説明になられたことなんだろうと思うんです。大臣も、先ほど行田委員への御答弁でそうしたお話がありました。  もう一度、私、絞って伺いますけど、その要件を二分の一超としたのはなぜなのか。この五〇%以上の新たな第三者といいますか、既...全文を見る
○仁比聡平君 今大臣から御答弁の中に触れられました、三分の一超とすべきではないのかという意見に私は実は賛成なんですね。というのは、三分の一超の株式を保有するということになれば、会社の重要事項についての求められる特別決議が成立しないという拒否権を持つことになるわけですよね。  と...全文を見る
○仁比聡平君 局長にその点もちょっと伺えればお伺いをしたいと思っていますので、今日、お手元に法務省に御準備をいただきましたアメリカのこの問題での法制について資料をお配りしています。  私なりにちょっと勉強をしてみますと、やっぱり法制度というのは、お国、お国という、お国柄というの...全文を見る
○仁比聡平君 少し踏み込んでといいますか、お話を伺えたんですけれども、とはいえ、結局、三分の一超で特別決議の拒否権を持つというのは、言ってみれば国連の安保理理事国のようなものだと。  どうしてこういうことが問題になってきたか、あるいは、ニューヨーク証券取引所の規制だとか東証の規...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。
06月13日第186回国会 参議院 本会議 第31号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、改憲手続法改正案に断固反対の討論を行います。  安倍総理が、何が何でも集団的自衛権の行使を容認しようと、事もあろうか解釈改憲の閣議決定をあと僅か一週間の今会期中に迫るなどという立憲主義破壊の暴走に、国民的怒りは日を追うごとに広がっていま...全文を見る
06月17日第186回国会 参議院 法務委員会 第24号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  児童ポルノは、児童に対する最悪の性虐待、性的搾取であって、政府を先頭に、社会全体がその根絶のために断固たる姿勢を示して対策を強める必要があるということは明白であると私どもも考えております。そうした意味で、単純所持の禁止規定を置...全文を見る
○仁比聡平君 そうしますと、先ほど山田議員始めとした方々の議論にもありましたけれども、一般人が性欲を興奮させ又は刺激されないものであれば、たとえそれが性的虐待あるいは性的搾取という観点から見たときに許されないものであったとしても、この構成要件には該当しないということになるわけでし...全文を見る
○仁比聡平君 例えば、イングランド、ウェールズのこうした児童ポルノに関する事件の量刑について量刑諮問委員会というのがあるそうで、もちろん前提とする法制度が改正案のような趣旨かはいろいろ、国それぞれだと思いますけれども、この中でも参考とされている欧州におけるペドファイル情報ネットワ...全文を見る
○仁比聡平君 結局、性的虐待あるいは性的搾取による児童の自由や人格、あるいは身体、生命の安全が保護法益、それが保護されなければならない、ここに対する侵害を抑止しなければならない、そういう立法の意図が貫かれるのであれば、別の定め方が私は十分あり得ると思うんですね。  御存じかどう...全文を見る
○仁比聡平君 今の御答弁にありますように、改正案三条の二において児童に対する性的搾取又は性的虐待に係る行為を禁ずるのだと、抑止するのだということが現行法も含めたこの法の趣旨であるということが明確にされるのだという御答弁なのであれば、今回の案ではないんですけれども、その趣旨を明確に...全文を見る
○仁比聡平君 個別の事件において、そうした性欲を刺激するなり興奮させるなりというふうに言えるかどうかを判断するんだと。これは捜査機関のまず判断に委ねられるということになるわけなんですね。  いわゆる三号ポルノについて、今回の改正案で付加されようとしている「殊更に」とかあるいは「...全文を見る
○仁比聡平君 その判断というのは極めて曖昧で、今日質疑で出た議論ですので通告はしていないんですが、答えられればでいいんですけれども、先ほど真山議員がCGの例を挙げられました。実在の児童を描写していればこれに当たるのだと。CGは当たらないが、CGが実在の児童を描写するものであればこ...全文を見る
○仁比聡平君 例えば顔が特定できるとか、体つきが特定できるとか、何か示せますか。
○仁比聡平君 その実在する児童との特定さえされれば当たるのだということになれば、十八歳未満の例えばアイドルの顔を使ったCGというのも当たり得ると、当たると決め付けませんけれども、当たり得るというふうになると思いますが、先ほど御答弁された提案者の方、そういう趣旨ですか。
○仁比聡平君 という御答弁であれば、全く構成要件としては外延は明確ではないでしょう。  自己の性的好奇心を満たす目的という七条一項の主観的要件について伺いますけれども、これについては、先ほど来、客観的に表れている事実を見て判断するのであるという趣旨の御答弁が刑事局長からもあって...全文を見る
○仁比聡平君 そうした事情を総合して判断をするというのも、まずは警察の判断に委ねられてしまうということは指摘を先ほどしたとおりですが、例えば先ほど例として出された、一旦所持をしていたものを削除したが復元プログラムを持っていた場合に、復元する意図があるかどうかということが判断要素と...全文を見る
○仁比聡平君 私は、必ず濫用されるというふうに言っているつもりはないんです。そういう規定でしょうと、この改正案はと申し上げているんですが。  三条について伺います。  適用上の注意という表題になっているわけですが、「学術研究、文化芸術活動、報道等に関する国民の権利及び自由を不...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、犯罪としては成立すると。つまり、児童ポルノ一、二、三号に当たり、それを所持をしており、そのときに自己の性的好奇心を満たす目的であるというふうに認定をされれば、それは犯罪としては成立するということですよね。  当然、自己の性的好奇心を満たす目的と、学術研究、...全文を見る
○仁比聡平君 そうした御答弁でも犯罪成立の外延が明確になったと私には思えないんですね。  アメリカやカナダの児童ポルノをめぐる規制については、例えば恋愛関係にある男女の間の性的行為の記録という概念が議論されているようでございまして、例えば日本でも、婚姻適齢を、婚姻要件の年齢を考...全文を見る
○仁比聡平君 その御答弁はもっともだけれども、それは法文上は明確でないと思います。  児童ポルノを根絶するという観点で少し議論を進めたいと思うんですけれども、イタリアの児童虐待・児童ポルノ防止団体に虹の電話というふうに呼ばれているNGOがありますが、二〇一一年二月の報告によりま...全文を見る
○仁比聡平君 今の答弁でお分かりのように、そうした調査はないんですよ、していないんですよ。現場の肌感覚で増えているというのは、先ほどの統計の数字でも、それは私もそう思いますよ。だけれども、どうやって根絶するかということを真剣に考えるには、その調査をしないと、実態をと思います。 ...全文を見る
○仁比聡平君 児童相談所に引き続き私は頑張ってもらいたいと思いますけれども。  大臣に、時間が参りましたので、二点だけお尋ねを最後にしたいと思うんです。一つは、今の児童ポルノの加害被害の実態の国際的な調査をすべきじゃないか、加えて連携を強めるべきじゃないかという点が一つ。もう一...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、今回の児童ポルノ法改正案には反対の立場から討論を行います。  児童ポルノは児童に対する最悪の性虐待、性的搾取であり、政府を先頭に社会全体がその根絶のため断固たる姿勢を示し、対策を強める必要があることは明白であります。その製造過程は無論の...全文を見る
06月19日第186回国会 参議院 議院運営委員会 第34号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、国会法改定案、参議院規則、規程案を当委員会に付託を強行しようというただいまの動議に断固反対の立場から意見を表明いたします。  本法案は、戦後初めて国会に秘密会を常設するという極めて重大な法案です。国会の在り方そのものの根本に関わるにもか...全文を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  これまでの審議を聞いておりまして、やっぱり今日こんな形で審議入りをするべきではなかったと、断固として抗議を申し上げたいと思うんです。  まず、国会法改正案提案に当たって、情報監視審査会というこの監視とは一体何ですかとお尋ねを...全文を見る
○仁比聡平君 いや、調和ではなくて、私は、立場が違っても、巨大な行政権力に対して、その保有する行政情報に対して国民の立場で断固として迫ると、それが国会の憲法上期待されている責務だと思います。大体、百四条で堂々と提出を要求すればいいじゃないですか。  ちょっとそことの関わりで、附...全文を見る
○仁比聡平君 政府がルールをつくると言っているかどうかは別の問題です。国会がどうするのかというときに、現行国会法百四条に基づいて求めるべきものは全て堂々と求めればいいじゃないですか。何か特定秘密にさえ当たらないような情報について、今後ルールをつくらなければ提出を求めることができな...全文を見る
○仁比聡平君 今のお話は、つまり特定秘密の要件に当たりますということを言っているだけであって、個別秘密の、個別情報のその中身が、今申し上げたような、自衛隊がそれを根拠にして海外で武力を行使をするのかという、そうした場面において決定的に重要なわけでしょう。その中身について、つまり個...全文を見る
○仁比聡平君 そんなふうにおっしゃるけれども、結局、国政調査への政府の対応の審査というふうに皆さんがこの法や規程で組み立てておられるそのやり方というのは働かないということに私はなると思いますよ。  だって、決定的な情報についてその中身は知らせない、そして、なぜそれを知らせないの...全文を見る
○仁比聡平君 結局、それだったら、政府の疎明あるいは内閣声明をそのまま伝えるというぐらいのことであって、何が秘密かも秘密なら、なぜ提出を求めないのかも秘密だと。  これ、政府がこういう疎明で提出しないと内閣声明で言ってくるんだったら、国会は断固として求める、内閣はこういう理由で...全文を見る
○仁比聡平君 はい。
○仁比聡平君 参議院では一切そうした議論がない。衆議院では、そしたら、これ、検討しているとおっしゃっているんですから、検討しているんですね。
○仁比聡平君 今、衆議院のことを伺ったんですけど、答弁は今一生懸命検討しているとされているので、衆議院の委員会での答弁、これ、今のお話、違いますよね。  もう一つ、情報監視審査会の事務局というこの体制について、参議院でどんなつくり方になるのかについて伺いたいと思うんですが、先ほ...全文を見る
○仁比聡平君 事務局にというのは誰のことですか。
○仁比聡平君 今の発言のとおり、今、参議院の事務局体制の中に長谷川理事がおっしゃる事務局というのはないんですよね。どこに、誰の権限で、どこの合意でそんなものをつくるというんですか。
○仁比聡平君 この審査会事務局の在り方について、随分な議論が衆議院の答弁の中でもあります。  例えば、事務局職員に対して行われる適性評価について、ドイツの例では日本でいう公安組織に類似したものがそうした適性評価を行っているという紹介が海外視察の参加議員からなされたり、大口議員か...全文を見る
○仁比聡平君 国会の中に、議論の場です、国会は、その中にそうしたインテリジェンスコミュニティーとかそのプロだとか、ましてアメリカのCIAだとかみたいな、そんなところで鍛えられてきた人を入れて、この人たちは、この人たちは適性評価も受けてですよ、秘密がもし提供されればそれはつくづく見...全文を見る
○仁比聡平君 結局その答弁を繰り返されるばっかりですが、適性評価を誰が行うのかという点について、大口議員は衆議院で、事務総長又は法制局長が情報監視審査会の事務を行うこととなる者に対して実施することになろうか、こういうふうに思いますという答弁をされています。これ、参議院でも、事務総...全文を見る
○仁比聡平君 そんなこと、それこそ参議院の議運理事会で一言も議論さえしたことないじゃないですか。時間が迫っているので、今日ちょっと、何か答弁ありますか。
○仁比聡平君 今、長谷川さんが答弁しようとしているのは、この国会法とともに、その具体化として改正されようとしている国会職員法の二十四条の四によって、適性評価については両議院の議長が協議して定めるところによると、そうなっているからだと言いたいんでしょう。  その両議院の議長が協議...全文を見る
○仁比聡平君 であれば、この二十四条の四、国会職員法の、ここで言う両院の議長というのは、今のお二人の衆参の議長が御自身の政治信念に基づいて決めればいいと、そういうことですか。
○仁比聡平君 ちょっと答弁はっきりしないので、最後これ一問聞きたいんだけれども、だったら、どう決めるんですか、適性評価のありようについては。
○仁比聡平君 時間になっていますからまとめますが、今の御答弁は、結局、誰がどのような基準、あるいはこれまでの答弁の中では政府がこれから定めるものに準じてという答弁が衆議院の委員会で行われていますけれども、そういうようなものに基づいて、この参議院のほぼ千人の国会職員の中の誰をどんな...全文を見る
06月19日第186回国会 参議院 法務委員会 第25号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、今回新設されようとしている多重代表訴訟について伺いたいと思います。  多重代表訴訟を我が国の会社法に設けること、このこと自体は極めて重要なことだと私思っているんです。ですが、改正案にある最終完全親会社の議決権の一%条項...全文を見る
○仁比聡平君 この年間百件にも満たない、百件前後という株主代表訴訟の件数を踏まえて、日弁連や東京弁護士会からは、これが濫訴の傾向があるなどとは言えないという指摘があるわけです。  法制審の中間試案に対するパブリックコメントでは、経団連や全銀協などのいわゆる経営側から濫訴のおそれ...全文を見る
○仁比聡平君 今局長が、こういった場合が一般的には問題ではないかというふうにおっしゃった類型のようなものは、現在でも詐害的なものとして現行法でも制約されている、そうしたものではありませんか。
○仁比聡平君 例えば、責任追及等の訴えが当該株主若しくは第三者の不正な利益を図り又は当該株式会社に損害を加えることを目的とする場合はこの限りでない、その場合は株主代表訴訟を認めないというふうになっているここのただし書なんですけれども、この現行法によるただし書と、法制審の中間試案を...全文を見る
○仁比聡平君 結局、濫訴のおそれがあると、何だかよほど大変なことが現場の株主代表訴訟をめぐって起こっているかのような議論がされながら、その定義さえ明らかにされないままなんですよね。  実際、経団連などからは、経営のダイナミズムが失われるとか、戦略的な親子会社関係の構築がためらわ...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、一般的な理解というものを超えるものではない。年間およそ百件の提訴されている株主代表訴訟が、その訴権を濫用しているものであるだとかいうような具体的な分析が少なくとも示されているわけではないと思うんですね。  取りまとめたという御答弁でしたのでちょっとお尋ねを...全文を見る
○仁比聡平君 幾人かと。幾人というのは、つまり一桁くらいの裁判官の認識という意味にしか取れないと思うんですが、ちょっと念のために確認します、そういうことでいいですか。
○仁比聡平君 結局、濫訴のおそれということが新設される多重代表訴訟を極めて限定されたものにしてしまう根拠とされて、そこに最高裁の名前まで出てくると、そうした意見を述べたという者として最高裁の名前まで出てくる。やっぱり最高裁が言っているといったら、これはよほどのことかというふうに思...全文を見る
○仁比聡平君 まず、最後におっしゃった株主を保護するためにという趣旨というのはそのとおりだと思うんですけれども、株主代表訴訟が提起されることによって企業経営を事後的に監視するという有効な仕組みではないかと思います。経営責任がこの株主代表訴訟を通じて明確になっていくという、そういう...全文を見る
○仁比聡平君 にもかかわらず、先ほど局長が御答弁の中でおっしゃったように、親子関係において責任追及を怠るおそれがあるわけです。実際、親会社と子会社の代表取締役が同一人物であるというケースは多々あるじゃないですか。資本は子会社を完全に支配している、実際の事業はその子会社によって行っ...全文を見る
○仁比聡平君 この点で大臣に、御感想でも結構なんですけれども伺いたいと思うのは、この当委員会の参考人質疑で、法制審の会社法制部会長をお務めの岩原紳作先生がおいでいただいて、その御意見の中で、濫訴の懸念等の御主張もありましたので、非常に限定的な多重代表訴訟の制度にしておりますという...全文を見る
○仁比聡平君 私は、実際によく状況を見極めながら見直していくべきだと思います。  最後に、水俣病問題について改めて伺っておきたいと思います。  まず、特別議決の適用除外にするんだという修正案の提案者に今日もおいでいただきましたが、当委員会の参考人として不知火患者会の大石会長が...全文を見る
○仁比聡平君 園田議員がどんな説明をどなたにされたか知りませんけれども、これほどの怒りが噴き上げている。実際に特措法も、そしてその申請の打切りも、政府が行うことによって、多くの被害者たちが切り捨てられようとして、苦しんで叫びを上げているじゃないですか。問題を解決したいというんだっ...全文を見る
○仁比聡平君 向き合っていないじゃないか。  終わります。     ─────────────
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、合意のないまま動議によって審議を終局したことに抗議するとともに、会社法改正案、同整備法案及び同修正案に対し、反対の討論を行います。  改正案は、経営の自由度を高めた二〇〇五年会社法の下で資金調達、買収防衛などの問題が目立つようになったこ...全文を見る
06月20日第186回国会 参議院 議院運営委員会 第35号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、議員の懲罰の問題についてお尋ねをしたいと思います。  言うまでもなく、議員の発言、討論の権利は議会政治の命です。この特定秘密保護法、そして今回の改正案や規程、規則によって、知り得た秘密を漏えいした場合には懲罰そして除名...全文を見る
○仁比聡平君 私は、何を根拠に判断をされることになるのかを尋ねているんです。
○仁比聡平君 その事実認定がこの場合に、事この場合にですよ、どう行われるのか、少し皆さんに考えていただきたいと思いますけれども、漏えいといってもこれはいろいろあるでしょう。その非難の強さというのは、つまり何をしたのかに関わるんですね。すなわち、どんな秘密のどの部分をどう漏らしてい...全文を見る
○仁比聡平君 出席した委員からの報告というのは、特定秘密をその場合は明らかにすることができるんですか。
○仁比聡平君 であれば、どうしてその懲罰事由が存在するのかしないのか、どうした懲罰がふさわしいのかという判断を、この規程二十五条二項のその議長に報告、処分を求めるその審査会長以外の議員はどう判断すればいいんですか。
○仁比聡平君 様々な事情というのは、長谷川理事はどんなものを想定していますか。
○仁比聡平君 長谷川発議者も、議運理事として、この間、懲罰の動議の扱いに関わってこられました。今のおっしゃるような、何が秘密か、それは秘密であると。そうした下で、理事会や、あるいは本会議や、あるいは懲罰委員会で、あなた自身判断ができますか。
○仁比聡平君 まず、様々な事情というふうにおっしゃるけれども、それは特定秘密を漏らしたかどうかということに関わる事実なのであって、今の御答弁からすると、秘密会に参加をしていた議員以外にはそうした様々な事情というのはつかみようがないと、そういうことになるのではありませんか。
○仁比聡平君 それでは、実質的な理由が示されないまま審査会の会長報告の言いなりに、議運理事会も、そして院議全体が、懲罰委員会も含めて、全部実質的な理由を示されないままに恣意的に処分をするということになるじゃないですか。私は、絶対にそんなことに加担することはまかりならないと思います...全文を見る
○仁比聡平君 その懲罰委員会の特定秘密の提供を求めることができるという根拠は何か。この間の議論でいうと、またその要求をして、審査会が議論をするということなんじゃないんですか。審査会が決めなければ明らかにしないということなんじゃないんですか。(発言する者あり)
○仁比聡平君 いや、長谷川さん、分かっていないでしょう。元々、特定秘密というのは、提出を求められて国会に出していれば何の問題も起こっていない。審査会で、特定秘密だから公開しないんだと、国会は提供を求めないんだということが決まった後に、そこで秘密を知っている人間が漏らしたとされるの...全文を見る
○仁比聡平君 根拠と証拠があって初めて事実なんですよ。その認定を自ら認識することができずに、審査会長報告のみによって左右されるなんてあり得ないですよ。今の答弁、成り立たない。
○仁比聡平君 今のあなたの御答弁は私の質問時間を潰すだけの議論でしょう。本当にひどいですよ。  懲罰委員会に付託されるまでには、私も含めて、今の構成であれば、議運理事会を始めとした秘密会に参加をしていない議員の協議と合意が必要なんですよ。そして、院議による議決が必要なんですよ。...全文を見る
○仁比聡平君 何で、議運理事会でも、あるいは議運委員会でも、本会議でもですよ、そうしたら、何を根拠に懲罰委員会に付託するんですか、動議を。その根拠がないじゃないですか。会長がどう報告しているかということだけで、言いなりになれというんですか、全議員に。
○仁比聡平君 これまでのこの本院における懲罰動議の提出や、あるいはその後の院議に諮るのかの取扱いについて、そんな、疑いがあるかないか、しかもその根拠さえない、そんなことで動議をあなた方は発議してきたのか。(発言する者あり)はいじゃないよ。そんなことで、根拠もないのに、疑わしいとい...全文を見る
○仁比聡平君 疑わしいだけでは駄目なのは、はっきりしているじゃないですか。そんなこと当たり前ですよ。  私が尋ねているのは、それを判断する根拠は何かということです。つまり、今のお話の場面でいうと、議運委員会、議運理事会は特定秘密を開示されるんですか。
○仁比聡平君 ひどい話だ。  正副議長も審査会には参加をして発言はしたとしても、その中の秘密とされるべき議事録の部分だったり特定秘密は漏らしちゃならないんでしょう。そんなことをしたら、正副議長を懲罰にかけるということになるじゃないですか。何の答弁にもなっていない。もうこれ以上質...全文を見る
○仁比聡平君 どうして時間を止めてくれないのか。  このままの議論でこれ強行して、本当にそんな懲罰にかけるんですか。今答弁者が言っているのは、たらればの話であって、そんなの特定秘密が議運理事会に開示されるんですか。そんなのされる保証はないものによって議員の身分を奪うということを...全文を見る
○仁比聡平君 はい、委員長、分かります、時間が来ているのは分かっております。けれど、極めて重大な問題です。  今、長谷川発議者の答弁で、私は、はしなくも本音も出たかと思います。国家安全保障に関わる重要な秘密であるから、だからこういう手順だと言うんでしょう。それは、国家安全保障に...全文を見る
○仁比聡平君 委員長、今の私の求めに対しては。御発言を。
○仁比聡平君 終わります。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  通告しておりませんが、大口議員に、ただいまの水野議員への答弁についてちょっと確認をさせていただきたい。  引用された秘密保護法というのは、つまり、秘密法二十三条二項の、十条で指定をされたその特定秘密を知得した者が漏らした場合...全文を見る
○仁比聡平君 先ほど水野議員が指摘をされた質問主意書などの場合について、院の秩序を乱しているか否かということは、この参議院審査会規程の二十五条の二項による特定秘密を他に漏らしたのかなどの、ここの懲罰事由に当たるのかという観点から恐らく考えられるんだと思うんですよ。  例えば、質...全文を見る
○仁比聡平君 特定秘密保護法が規定をしているのは漏らした者に対する罰則なのであって、これは免責特権の範囲に入るのか入らないのかという憲法論です、の問題になります。  今私が問うているのは、院内の懲罰にかかるのか、除名されるのかという問題について、参議院の提案されている規程の二十...全文を見る
○仁比聡平君 そんなことはどこにも、二十五条の二項には書いていないし、午前中の私の問いに対するお答えの中で、もし善解して引用すれば、様々な事情のうちの一つというふうにおっしゃるのかもしれないけれども、こうした憲法の定める免責特権の範囲だとか、院外では処罰をされないが院内では懲罰、...全文を見る
○仁比聡平君 是非、御協議をいただきたいと思います。  たくさんの質問が残っているんですけれども、大事な点についてまず伺います。  今日までの議論で、ここまでの議論で、情報監視審査会の事務局をどう構成するのかとか、あるいは情報監視審査室の物的防護をどうするのかとか、こうした問...全文を見る
○仁比聡平君 何を言っているんですか、問いと違うでしょう。  その国会職員法がそう書いてあるのは、それは改正案がそう書いてあるのは分かっていますよ。だけれども、それを議運で今後議論すると繰り返し答弁されているじゃないですか。その適性評価を誰がやるのか、どんな組織をつくるのか、ど...全文を見る
○仁比聡平君 いや、だったら、何でこんな規程だとか規則の案を提出しているんですか。
○仁比聡平君 何を言っているんですか。あなた方ね、わざわざこういうような規程や規則の案を作っているというのは、特定秘密を国会に提供をするかしないかという秘密保護法十条に関わって、秘密の防護措置がとられていないと提供はできないという仕掛けになっているからこれを作っているというんでし...全文を見る
○仁比聡平君 今の御答弁は、つまり、この法案関連を今日仮に強行したら、後は俺たちが好き勝手にするぞと言っているのと同じですよ。こんな議論で議運理事会や委員会でどんな協議ができますか。  衆議院の段階では、昨日もちょっと紹介したようなインテリジェンスのプロをこの審査会事務局に入っ...全文を見る
○仁比聡平君 どこに担保があるのかと、今、声が上がっているとおりです。  私の時間が迫っていますから、森担当大臣に伺いたいと思います。  特定秘密保護法の三条は、その特定秘の要件の中心として、その漏えいが我が国の安全保障に著しい支障を与えるおそれがあるため、特に秘匿することが...全文を見る
○仁比聡平君 その保護措置が全く定まっていないというのが先ほど来議論しているとおりですから繰り返しませんが、私、森大臣にもう一問聞きたいんですよね。  国会の定める保護措置の度合いというのが、つまり、あれでしょう、国会の定める保護措置の度合いに応じて判断するわけでしょう。国会の...全文を見る
○仁比聡平君 結局、安全保障に著しい支障を及ぼすおそれがあるのか否か、あるいは、国会の審査会が提供に足る保護措置を定めているのかどうか、それから、昨日発議者には伺いましたけれども、今度の改正案の附則で検討事項とされている、特定秘密には至らないけれども様々な事情で公表されないという...全文を見る
○仁比聡平君 終わりますが、国会の憲法から求められる在り方を根本から壊しかねない重大な問題であって、これからまだまだ徹底した議論が必要だということを強く申し上げて、質問を終わります。
06月20日第186回国会 参議院 本会議 第33号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、秘密国会法案、すなわち国会法及び参議院規則改定案、参議院情報監視審査会規程案をまたも多数を頼んで強行した自民、公明与党に満身の怒りをもって抗議をするとともに、断固反対の立場から討論を行います。  本法案は、戦後初めて国会に秘密会を常設す...全文を見る
08月28日第186回国会 参議院 災害対策特別委員会 閉会後第1号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  全国の豪雨災害で犠牲になられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された全ての皆さんに心からお見舞いを申し上げます。  広島の現地では、これまでに七十二名もの方が亡くなり、なお行方不明十名の方々の捜索、救助が断続的な雨で中...全文を見る
○仁比聡平君 日々刻々変化、発展する被災者のニーズを進んでつかんであらゆる手だてを尽くすというのが災害救助法の精神だと思うんですね。その全面的な活用を強く求めてまいりたいと思います。  避難所の小学校が新学期を迎えて、始業を遅らせてきましたけれども、昨日広島市に伺いますと、一週...全文を見る
○仁比聡平君 そうなったことは前進なんですけれども、ただ市営も含めてエアコンも網戸もないんですよ、洗濯機や冷蔵庫、テレビやラジオもないんですね。私は、是非皆さんに支援を呼びかけていきたいと思います。  そして、今回の募集に際して、全半壊でないと入居できないと受け止めて応募を控え...全文を見る
○仁比聡平君 応急仮設住宅の代わりだとか、あるいは二次避難先、一時滞在先の確保、そうしたその方々の状況に応じた救助をしっかり行っていただく、それが災害救助法に基づく国と行政の責任だと思います。  そこで、大臣に二点伺いたいと思うんですが、この公営住宅の入居が原則として六か月が期...全文を見る
○仁比聡平君 そのことがしっかり全ての被災者の確信になるように、安心になるように周知も含めて取り組んでいただきたいと思うんです。  もう一点、大臣、市によりますと、避難世帯はおおよそですが六百三十前後、その中で公営住宅の入居がかなっても、およそ四百七十世帯の避難先がなお必要にな...全文を見る
○仁比聡平君 速やかな対応、努力を一層お願いしたいと思います。  そうした中で、体育館や公民館での避難生活を改善するということも急務です。これは統括官に伺おうと思いますが、二点、一つは、梅林小学校で仮設風呂が設置されました。被災者に開放されたスーパー銭湯もあるわけですね。ほかの...全文を見る
○仁比聡平君 被災者に必要なことは何かという判断が一番大事で、必要なら特別基準を設けて、市、県と連携して対応することを強く求めたいと思います。  次に、災害瓦れきの除去について伺います。  お手元に現地の一昨日の状況について写真をお配りしました。一枚目の緑井八丁目では御覧のよ...全文を見る
○仁比聡平君 その発信と併せて、環境省においでいただきました、瓦れきの搬出先なんですよね。仮置場が一週間で満杯になるという焦燥感が広がっています。加えて、この家の前に積み上がっている土のう、目の前の道路がいつどうなるのかという見通しを示してほしいという、これはもう本当に、今後の段...全文を見る
○仁比聡平君 はい。  残念ながら、時間がなくなってしまいました。最後に申し上げて要望したいのですが、土石流被災宅地の安全性の調査がどうしても必要だと思います。緑井七丁目で被災されたある方は、あの場所が安全だという保証がない限り、幾ら行政の補助があっても家の改修とか建て替えの話...全文を見る
○仁比聡平君 国交省の砂防だけでない、本当に政府を挙げてのその取組を大臣始め強く求めて、今日は質問を終わりたいと思います。  ありがとうございました。
10月16日第187回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  松島大臣の所信を伺いまして、今日は二点お尋ねしたいと思っております。  まず、選択的夫婦別姓の問題について、先日、十月八日の参議院予算委員会でこのように御答弁をされました。法務省といたしましては、現在、民法改正による選択的夫...全文を見る
○仁比聡平君 いや、とんでもない答弁だと思うんですよね。  法制審が行政を縛るものではないというような議論を一体いつどこで行ってきたというんですか。現在できないと考えております、法務省といたしましてはできないと考えておりますなんという、できないと断定する御答弁というのはこれまで...全文を見る
○仁比聡平君 そうすると、現段階では、与党の了承がないからとか、あるいは世論がいろいろだからといってできないという、そういう意味だというわけですか。現在、法務省としてはできないと考えておりますというのは、そういう意味には聞こえませんよ。
○仁比聡平君 現在できないという御答弁はそういう意味には取れない。今は、過去はそういう検討をしてきたけれども、今できないと決めたというふうに取られかねないわけですよね。現段階ではと、将来はあり得るという話と、できないと決め付けるのとは全然違うじゃないですか。  大臣の認識をちょ...全文を見る
○仁比聡平君 そうした認識だから国際人権機関から数々の勧告が繰り返され続けるわけですよ。人権として保障されているからこそ、国際人権関連の委員会、とりわけ女性差別撤廃委員会から繰り返して勧告がされているわけでしょう。  〇九年の八月の女性差別撤廃委員会の最終見解ではこう言っていま...全文を見る
○仁比聡平君 こうした排外主義的な言論が、個々の人権侵害はもとより、民族や人種、集団への暴力を激化させ、対立と紛争、ひいては戦争にまで至る危険性があるということをナチス・ドイツや戦前の我が国の歴史は教えていると言うべきだと思うんです。  毎日新聞の世論調査を見ますと、国民の皆さ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、十倍にするとおっしゃっても、日本中に一万枚ですか。規模だけ取ったって、飛躍的に強化が必要でしょう。大体、法務省にこの問題での啓発と言うけれども何をやっているのかと伺うと、今のような数字であったり、あるいは前大臣の記者会見、これをホームページに掲載をしております...全文を見る
○仁比聡平君 条約や現実に起こっている人権侵害を直視して、政府挙げての取組の音頭を取るというのが人権擁護担当としての大臣の務めだと思うんですよ。ですから、必要な予算を取るんだということを絶対にやってもらいたいと思うんですね。  現実にそうした啓発の中でも、大久保だとか鶴橋などヘ...全文を見る
○仁比聡平君 もう一つ、国連委員会の最終意見の中では、ヘイトスピーチや憎悪扇動を流布する公人及び政治家に対する適切な制裁を追求せよということが求められています。  アイヌの人々との関係で、札幌の、自民党をこの件で離党をされたそうですけれども、市会議員がツイッターで、アイヌ民族な...全文を見る
○仁比聡平君 いや、公人、政治家が理解不足、認識不足と言ってどうするんですか。それは、理解を深めていただきたいなんという緩いことを言っている場面ではないと私は思います。だからこそ委員会は適切な制裁を求めているわけですよね。  このヘイトスピーチの問題について、法規制の検討や議論...全文を見る
○仁比聡平君 憲法は国内外における外国籍の人々、先住民との平和的共存と共生を求めているわけですね。音頭を取るべき大臣として、その立場に立って、これからそのスピーチ根絶に向けて取り組んでいただきたいということを強く求めて、今日は質問を終わります。
10月17日第187回国会 参議院 災害対策特別委員会 第3号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  御嶽山における捜索を中止せざるを得ないという報に接しまして、沈痛の思いがいたします。噴火や台風、集中豪雨など、相次ぐ災害で犠牲になられた方々へ心から哀悼の意を表しますとともに、全ての被災者の皆さんに心からお見舞いを申し上げます...全文を見る
○仁比聡平君 私の方で少し説明しますと、今お話のあったような形で物理的に計算するわけですよね。なんですが、そこに入力する現地調査を踏まえた土砂量というのは、最長渓流、つまり谷が一本になるところの、しかも第一波の土石流だけを考えることになっていると、昨日勉強させていただいて伺いまし...全文を見る
○仁比聡平君 今、条件というふうにおっしゃったのは、つまり現実に災害が起こって五倍と指摘をされているような土砂の量が発生をしたのであるから、だからその現実に発生した土砂量を入力すれば特別警戒区域の指定ということになるじゃないかという御趣旨だと思います。  そうした方向を助言とい...全文を見る
○仁比聡平君 二か月がたとうとして把握ができていないというのでは、ニーズに応えた救助ができないわけですよね。  山谷大臣に御認識を伺いたいと思うんですが、こうした二重の住居費負担ということについて、自力でできたんでしょうといって切り捨てるというのは、これは余りに冷たいんじゃない...全文を見る
○仁比聡平君 それは冷たいですよ。少なくとも市とよく相談して、だって、これから新たに民間借り上げに応募するんだったらいいよという話でしょう、今のお話は。今住んでいるところ、そこを民間借り上げとして扱うという検討を、私はよく考えていただいて、市とよく協議をしていただきたいと思います...全文を見る
○仁比聡平君 時間が来ていますので終わりますが、今後しっかりと議論をしていただきたいと思いますけれども、被災者に、あなた、国家賠償を請求したらというふうな、そんな固いことを言っていて必要な支援はできませんよ。本当に心が通じる支援を今後ともどうぞよろしくお願いを申し上げまして、今日...全文を見る
10月22日第187回国会 参議院 憲法審査会 第2号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。  私はまず、改めて、当憲法審査会は動かすべきではないということを強く主張いたします。  当審査会の設置根拠である改憲手続法は、第一次安倍政権で強行され、元々できるだけ低いハードルで改憲案を通せるようにした極めて不公正かつ反民主的で、国...全文を見る
10月28日第187回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  上川大臣の所信的挨拶を伺いまして、二点、まず選択的夫婦別姓について伺いたいと思います。  午前中も質疑がありましたけれども、大臣は夫婦別姓に積極的に活動をしてこられたと思います。二〇〇七年には、福田内閣の少子化対策・男女共同...全文を見る
○仁比聡平君 今大臣がいろいろな事情をおっしゃいましたけれども、この当時のインタビューでは、そうした要素も踏まえた上で、それぞれの時代にふさわしい形で法律を見直していかなければならないと思っておりますとお答えになっているんですね。  世論調査でいいますと、もう今日詳しくは伺いま...全文を見る
○仁比聡平君 いや、そうやって通称使用についてはといって限定的におっしゃるような態度は、課題があればあるほど乗り越えていきたいと言っていたスタンスと違うじゃないですか。通称は、広く使用されるようになれば解決する問題じゃないということは、もう大臣よく御存じだと思うんですよ。  や...全文を見る
○仁比聡平君 数字だけを見るのではなくてという御発言を本当によく考えていただきたいと思うんですね。世論調査の結果で人権を侵害してはならないんですよ。この解決が問題とされているときに世論調査だけを理由にしてはならないんですよ。女性の活躍を掲げながら、女性閣僚が一政治家として持ってい...全文を見る
○仁比聡平君 袴田事件の証拠は、そうした考え方で静岡県警が管理をしていたということですか。だったら、一貫した最大争点であり、弁護側から証拠開示が求められてきたにもかかわらず偶然発見したと、こんなことあり得ないじゃないですか。偶然発見したってどういう意味ですか。
○仁比聡平君 警察が管理していたということも認められないんですか、審議官。
○仁比聡平君 とんでもない話じゃないですか。偶然発見したと県警の刑事部長が記者会見しているんでしょう。それをなぜ国会で答えられない。係属中だから答えられないというんだったら、再審無罪が確定したら答えるんでしょうね。再審無罪が確定したら答えるのか。
○仁比聡平君 仮定ではなくて、私は無罪を確信をしております。  ネガというのは、これは形のあるもので紛れようはないんですよ。実際に、偶然発見されたというのは、その辺りにあったということでしょう。これを、証拠開示を求められながら隠していたのではないのかと。探せば当然見付かったはず...全文を見る
○仁比聡平君 この問題について進行協議の中で謝罪したと、検察がという報道がありますけれども、それは何をどのように謝罪したんですか、刑事局長。
○仁比聡平君 証拠隠しだと非難されて当然です。いつどこで発見されたのか、なぜ原審での審理中に発見されなかったのか、これを私は明らかにすべきだと思います。  しかも、検察はネガが発見されたという事実をすぐに弁護団に知らせませんでした。それだけでなく、再審決定を覆す証拠とするべく、...全文を見る
○仁比聡平君 苦難を経て再審開始が決定された袴田さんに対して、あくまで犯人と決め付けて、再審開始決定を覆すために、これまで出してこなかった、隠していたんじゃないのかという証拠を使う。これが公正な裁判を実現すべき公益の代表者としての検察官の責務に沿うものと言えますか。私は、著しくそ...全文を見る
○仁比聡平君 鑑定した専門家のDNAが混入した可能性があるなどとも主張されておられるんですが、私はもう名誉毀損であって、ここまで来たら、こんな主張は直ちに撤回をすべきだと思います。  大臣に伺いたいと思うんですけれど、科学的捜査と証拠方法の評価について、何らの検討や研究も行わず...全文を見る
○仁比聡平君 大臣がそんなことでは駄目ですよ。  私は、そうした今おっしゃったような一般論を超えるような重大な憲法違反、正義に反する、こうしたやり方に対して徹底して議論をしていくべきだということを強く申し上げて、今日は質問を終わります。
11月04日第187回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、特定秘密保護法について総理にお尋ねをしたいと思います。  安倍政権は、特定秘密保護法を昨年十二月六日に強行し、先月、十月の十四日、運用基準と政令を閣議決定して、十二月十日にも施行をしようとしておりますけれども、国民の...全文を見る
○仁比聡平君 質問にはお答えにはならないんですが、否定もなさりませんでした。  官邸のホームページに今もその記者会見が掲載をされておりますが、外交・安全保障政策を国民の皆さんと情報を共有する、透明性を確保する、そのときに述べられたとおりです。  また、そこで、沖縄の辺野古新基...全文を見る
○仁比聡平君 驚くべき御答弁ですよね。  二〇〇六年の四月の二十日付けの別の米軍内部文書も明るみに出ています。ここでは、普天間代替施設の検討コメントという文書ですけれども、そこには日本政府と協議したという記述があるんですね。米側は辺野古沿岸部だけでなくて内陸部の施設についてもア...全文を見る
○仁比聡平君 ちょっと総理、お尋ねしたいと思うんですけれど、ここに公表されているアメリカ太平洋海兵隊基地司令部の二〇二五年戦略展望という文書があります。ここには、現在の二国間のマスタープランには家族住宅の建設は含まれてはいないもののとしながら、米軍再編実施のための合意が承認された...全文を見る
○仁比聡平君 いや、総理、おかしいでしょう。だって、米側と協議をしてきたからこそ、その問題が認識されていた、私はそういうふうに読んでいるけれども、仮訳は違う、江渡さんが言うのは、違うと言うけれども、協議をしているからこそ、あるいはしてきたからこそ、その問題が認識されているわけじゃ...全文を見る
○仁比聡平君 委員長。
○仁比聡平君 いえいえ、もう防衛大臣の言い分は聞きましたから。  キャンプ・シュワブの埋立て、辺野古の新基地計画、これが巨大な基地となってこうした内陸部も含めた半永久化する基地になるのではないか、これ重大な政策に関わる問題ですよ。これを地元にも国会にも明らかにせずに進めていくな...全文を見る
○仁比聡平君 指定事項の細目を細分化とか、適性評価だとか、本質的に全く変わっていないじゃないかという厳しい批判がこの夏も二万数千のパブリックコメント、それから有識者や多くのメディアからも指摘をされ続けてきているわけです。  上川大臣がおっしゃった中でよく分からないので、私、政府...全文を見る
○仁比聡平君 いや、問いにお答えにならないんだけれども、よくお分かりになっていないのかな。  情報保全諮問会議というのは、これは一般的な運用基準の検討などをやって、そうした年一度の運用状況を報告するなどには関わるけれども、行政が指定する個々の秘密、この中身の提供を受けることはな...全文を見る
○仁比聡平君 ちょっと先に進めるために紹介しますけれど、手元に内閣の内調が作っておられる適正確保の仕組みというペーパーありますけど、適正を確保するための重層的な仕組みとして、内閣に保全監視委員会を、内閣府に独立公文書管理監及び情報保全監察室を設置したと言っているじゃないですか。こ...全文を見る
○仁比聡平君 特定秘密保護法と一体に強行されたのが国家安全保障会議、NSCですけれども、これは内閣官房に属しています。その秘密は総理が指定するということですね。確認です。立って答弁して。
○仁比聡平君 日本の外交安全保障政策の司令塔とされて国の安全保障に関する重要情報を保有するのがNSCなわけですが、その秘密は総理が指定するということです。そうした秘密がどのようにチェックされるのかと。  先ほど上川大臣が答弁しかけましたけど、法十八条によりますと、このパネルの、...全文を見る
○仁比聡平君 しかも、この補佐をする監視委員会というのは、秘密を指定する各官庁のトップ、事務次官級で構成されるわけで、言わば秘密指定の仲間内そのものということだと思うんですが、NSCなどの内閣官房の秘密であれば総理が行政機関の長になる、先ほど確認したとおりです。  総理が指定し...全文を見る
○仁比聡平君 ちょっと担当大臣、仕組みがお分かりになっておられない。今、独立公文書管理監の性格についてお話しになりましたけど、私が聞いているのは内閣保全監視委員会の性格です。  内閣保全監視委員会は、法十八条に基づく内閣総理大臣の権限を補佐するわけでしょう。だったらば、内閣官房...全文を見る
○仁比聡平君 独立公文書管理監は総理が任命する人間だということです。だから、総理の秘密指定を総理の任命した人がチェックすると、総理が秘密指定権者の場合ですね。そういうことになる。  総理に改めてお尋ねしたいんですけれども、そうなりますと、保全監視委員会は、あなたが指定した秘密を...全文を見る
○仁比聡平君 いろいろおっしゃったんですけれども、今の総理の答弁を聞いて、国民の皆さんの不信というのは私、一層広がったと思いますよ。  結局、総理がおっしゃっているのは、言わば秘密の隠し方のルールの話じゃないですか。問題は、どうやって隠すかというルールの問題じゃないんですよ。そ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、やっぱり総理、隠し方のルールをしきりに話しているじゃないですか。国民に明らかにならなければ、あるいは本当に適正なチェックというのなら、そういうようなことでなければ意味ないんですよ。  大体、内閣法制局の長官さえ意に沿う人物にすげ替えたのがあなたでしょう。冒頭...全文を見る
11月07日第187回国会 参議院 議院運営委員会 第6号
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○仁比聡平君 職権によって議題とされました地方創生に関する特別委員会の設置に日本共産党を代表して反対の意見を申し述べます。  そもそも、農業破壊や中小企業切捨て、市町村合併などにより地方の産業と雇用を壊し、地方から魅力と活力を奪ってきたのは誰なのか、また、雇用破壊による人口の減...全文を見る
11月11日第187回国会 参議院 国土交通委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。久しぶりに国土交通委員会に参りました。どうぞよろしくお願いをいたします。  広島の土石流災害から三か月になろうとしております。被災住宅地の安全性につきまして、現地の住民説明会では、国、県、市の担当者が、絶対安全という保証はないと説...全文を見る
○仁比聡平君 今大臣がお話しになった、その二十四渓流のダムについて水管理・国土保全局長に伺いたいと思うんですけれども、国交省は今大臣の御紹介の計画を、つまり早期整備を表明をされて、十二月中に設計をし、来年度初めに着工をし、来年度中には完成をと、こういったプランも示しておられると思...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、そこで、その七か所と、今日初めて出た数字なんですけれども、この拡幅のためには、当然、民有地、宅地をどうするのかということが起こるわけですよね。  現地の説明会では、道路は供出ですと、つまり無償で提供いただくべきものですといった住民の理解、住民がそういうふうに...全文を見る
○仁比聡平君 地価に見合った適正な、正当な補償が是非なされるようによろしくお願いいたします。  それで、大臣も今おっしゃったように、一時的な作業道路の確保が正面から今問題になっているわけですけれども、恒久的な道路用地として国が用地を買収したらよいと、そういう声も上がっているんで...全文を見る
○仁比聡平君 速やかによく相談を国、県、市でやっていただきたいと思うんです。  大きな課題になる一つが、土砂災害危険区域内に既に建てられている民家をどうするのか、その移転という問題かと思います。  お手元に広島市が作っていただいている資料をお配りをしています。広島県の基礎調査...全文を見る
○仁比聡平君 レッドゾーンからの移転を希望する人の用地の取得については、局長、立たれませんでしたけれども、県があっせんすることになるのではないかと勉強では伺いました。そうしたことで本当に安全が守れるのかということがやっぱり大きな課題だと思うんですね。  崖地のこの制度については...全文を見る
○仁比聡平君 なので、残念ですが、質問は終わります。
11月11日第187回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  特定秘密保護法につきまして、秘密の恣意的な指定を防止する、適正な運用を確保するという重層的な仕組みをつくったと政府は説明をしてこられました。そのうち、実際に個々の秘密の提供を受けてチェックし得るとしたら、そうした機関は二つだけ...全文を見る
○仁比聡平君 短く。
○仁比聡平君 大臣、今の審議官の答弁も、私の問題提起を否定できないじゃないですか。  総理が指定する秘密というのは現にあるわけです。それは、NSCに集中する国家安全保障に関わる情報の中で極めて重要なものだということが想定をされるわけです。総理は、自らこれを全てチェックして適正に...全文を見る
○仁比聡平君 先ほどその四党合意の当事者の会派の真山理事から、いや、独立した立場になっていないじゃないかと批判があったところじゃないですか。論理的にはそういうことになると、私の問題提起をどうも受け止めておられるようにも思うんですけれども。  二重、三重のチェックと言いますけれど...全文を見る
○仁比聡平君 何で繰り返して本当にそんな答弁をやりますかね。  適切に対応してまいりますと言うけれども、公文書管理監が報告の内容についてどうするか、これについて、そうしたらルールが決まっていますか。
○仁比聡平君 いや、つまり、独立公文書管理監がどういう報告をするかをこれから決めるということなんでしょう。決まっていないという、そういうことなんでしょう。  総理は、この問題について、私の質問の中で、我々がこうした体制でチェックをしていくということであります、この仕事自体を根本...全文を見る
○仁比聡平君 何を言っているんですか。私が核密約のようなという問いに対して総理がそう言っている、答えているんですよ。  外務省の有識者委員会報告書、いわゆる「密約」問題に関する有識者委員会報告書で、もう時間がないですから端的に一文だけ紹介しますけど、何より問題は、歴代の政府答弁...全文を見る
○仁比聡平君 過ぎていないんじゃないでしょうか。
○仁比聡平君 政権が交代をしていく中において、後の政権によってそれは十分にチェックされるのであると。つまり、秘密保護法の仕組みの中では恣意的な秘密指定、とりわけて総理による指定がチェックされないということをお認めになっているのと同様ですよね。  こんな法律は廃止するほかないとい...全文を見る
11月12日第187回国会 参議院 憲法審査会 第3号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  憲法四十一条は国会が国権の最高機関であることを定めています。議院内閣制は立法府と行政府の抑制と均衡、協働を求める、その意味で高度のバランスを求める統治機構ですが、仮に立法府が一院制であるなら、第一院を構成する多数党がそのまま内...全文を見る
11月12日第187回国会 参議院 災害対策特別委員会 第5号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、三か月がたとうとしております広島の土石流災害の復旧復興についてお尋ねをしたいと思います。  現地で聞きますと、住民説明会では国、県、市の担当者が今後の宅地の安全性について絶対安全という保証はないと説明せざるを得ない状況...全文を見る
○仁比聡平君 そうした一人一人の生活再建を実際に具体的に図っていく、その上で、今その広島の被災地における復興に向けた全体像、ここを、被災者お一人お一人がしっかりと腰を据えて、語るべきことを御自身で本当にじっくり語り合って言える場をつくるということがすごく大切になっていると思うんで...全文を見る
○仁比聡平君 広島市の主に七か所というふうにも言われている、七地区というふうに言われているようですけれども、その復興ビジョンの段取りというのは今統括官が紹介されたようなことなんですが、これが固めて説明するというみたいなことになってしまったら、やっぱりじっくり本音でこの町内のこと、...全文を見る
○仁比聡平君 そうした方向で是非よろしくお願いしたいと思うんです。  そのときに、大臣、これはもうちょっとどの事業がというふうに個別に申し上げるわけじゃないんですけれども、実際にその被災者の生活を再建する、コミュニティーを取り戻すといったときに、既存の制度だとか予算だとか支援策...全文を見る
○仁比聡平君 そこで、資料をお手元にお配りをしています。表裏ありまして、ちょっと裏から入りたいと思うんですけれども、これ、広島市にお願いして私どもの市会議員団に提供をいただいた資料なんですけれども、広島県が公表した土砂災害危険区域内に立地している避難場所がどれだけあるかということ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、それはそういうことで取り組んでおられるんだろうけれども、だけれども、現に広島市でこういう状況にあるということなんですね。  反対側の面を見ていただきますと、その避難場所というのは大方公共施設が想定されますけれども、御覧のとおり、例えば集会所とか公民館で百十三...全文を見る
○仁比聡平君 是非お願いしたいと思います。  ちょっと時間なくなりましたが、法案に関して一問。  今度の広島の土石流でも、車両が救助活動のために移動しなきゃいけないということが大問題になりまして、広島市によりますと七十二台の移動を行っています。これ、救助に支障があるということ...全文を見る
○仁比聡平君 よろしくお願いします。  終わります。
11月13日第187回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、客体の拡大について、これまでの議論も踏まえてちょっと局長に伺おうと思いますけれども、改正案は、資金若しくはその実行に資するその他の利益(資金以外の土地、建物、物品、役務その他の利益)というふうに書いてあるわけです。この資...全文を見る
○仁比聡平君 今の御答弁の中でも、結局、需要や欲望を満たすものというのは一切の有形無形のものが含まれるということですから、その利益という構成要件上の言葉ではおよそあらゆるものが入るわけですよね。土地だとか建物だとかというのが例示だというふうに言うんですけれども、土地に準ずる情報な...全文を見る
○仁比聡平君 いや、それはそうでしょう。そんな、助けるとか役立つとか、あるいは支えるというみたいな、そんな日本語の国語辞典みたいな話をして、何の刑罰法規としての限定になるんですか。
○仁比聡平君 そうおっしゃるので、つまり利益とか資するでは限定がされないわけですね。ならば、実行というのは何かということなんですが、これは刑法の講学上、実行行為あるいは実行の着手というふうに言われる概念にいう実行というのと同じ意義ですか。
○仁比聡平君 私が問うているのは、テロ企図者の実行の着手が今回改正される諸犯罪の成立の条件となるかというと、そうではない、これはもう法文上も明らかですよね。今も御答弁があったとおりです。つまり、テロ企図者の実行の着手がなくても処罰をされるということですね。これ、ですから、その実行...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、このテロ犯罪が起こる現実的な危険がある、それが実行、それに着手されて結果が発生しなければ未遂であり、あるいはその現実的危険がある行為を実行するに至る段階、そこにはまだ行かないが準備をしているとか計画をしているとかいう段階は予備という、そういう段階であると。こ...全文を見る
○仁比聡平君 今局長がおっしゃった資金だけでなく、その他の利益、なかんずく情報等まで客体に含まれるとおっしゃるので、あえてこうやって伺っているわけですね。つまり、テロ行為の現実的危険性はまだない段階をこの法による処罰というのは、改正による処罰というのは想定しているはずなんですが、...全文を見る
○仁比聡平君 私は、そのテロ企図者の行為が実行の着手に至らない段階での処罰、加罰性のある行為、あるいは処罰の必要性というのは、これは否定しているわけじゃないんですよ。その際の本改正案の構成要件の明確性について伺っているんですね。  先ほど来の質問の中で、議論の中で、テロ企図者が...全文を見る
○仁比聡平君 そうすると、典型的には、五条一項、二項のいわゆるその他協力者の構成要件においては、今日繰り返し議論が出ています容易にする目的というのも要件ではないし、実行しようとする者に対しという要件もありませんから、今のような限定は働きませんよね。
○仁比聡平君 そうなると、どこまで広がってしまうのかということになるんですけれども。  ちなみに、五条についてもう一問、客体の問題で聞くと、先ほど来、限定する要件だという実行に資するという文言は五条の客体にはないんですね。五条には資金又はその他の利益としか書いていないんですが、...全文を見る
○仁比聡平君 つまり五条、つまり、その他協力者における行為の客体というのは、利益も限定がない、その他、実行に資するという限定もないということになると、どこまで広がるか分からないでしょう。で、その故意として、「公衆等脅迫目的の犯罪行為の実行のために利用されるものとして」というこの文...全文を見る
○仁比聡平君 私は可能性とは何かと伺ったんですけれども、それは、先ほどの実行行為の概念で言う現実的な結果発生への危険性というものとは違うでしょうと、お話しになっている用語そのものが。当然なんですよ。テロ企図者の実行行為からはこのその他協力者の行為というのは極めて離れているんです。...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、個別の事案における判断であって、構成要件には該当し得るという御答弁なわけですよ。  そうした判断を、主観的要件についても客観的要件についてもそうなんですが、どうやって判断をするのかと。もうこれまでお話がありましたけれども、本人あるいは関係者の供述、本人の供...全文を見る
○仁比聡平君 いえいえ、通信傍受の対象とされているか。
○仁比聡平君 通告をきちんとできていなかったかもしれませんから、その点は調べていただきたいと思いますけれども、結局、その主観面を捜査機関が判断するということになっていけば、恣意的な捜査というのは、つまり起訴されるかどうかではなくて、実際にそうした、任意であったって、あるいは密行で...全文を見る
○仁比聡平君 という答弁をずうっと繰り返しておられて、洗いざらい、犯罪が発生しているわけでもないんですよ、それをテロ対策という名目でこんな調査をやっているし、その事実さえ認めないし、まして謝罪はしない。となると、これから、例えばこの改正法に基づく構成要件を口実にして本当にひどい人...全文を見る
○仁比聡平君 情報は財産じゃないでしょう。  終わります。
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、公衆等脅迫目的の犯罪行為のための資金の提供等の処罰に関する法律の一部を改正する法律案に対し、反対の立場から討論を行います。  国際社会と協力してテロリストの弱体化を図り、国際的な信用を獲得、維持しなければならないのは言うまでもありません...全文を見る
11月17日第187回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先般、平壌で行われました拉致被害者らの調査に関する北朝鮮との協議についてお尋ねをいたします。  まず、改めまして、今回の協議の結果について、岸田外務大臣、それから山谷担当大臣それぞれに御所感をお尋ねしたいと思います。
○仁比聡平君 岸田外務大臣に。拉致問題の強い決意を北朝鮮の最高指導部に伝えることができたとおっしゃっているわけですが、この最高指導部というのはどなたを指しているのでしょうか。
○仁比聡平君 今回の協議では、北朝鮮側から、今ほどもお話がありましたけれども、過去の調査結果にこだわることなく新しい角度から調査を深めていく、特殊機関に対して徹底的に調査を行うと説明があったそうですけれども、北朝鮮は、日本政府が拉致を認定している十七名の方々について、既に帰国をさ...全文を見る
○仁比聡平君 ゼロベースで進めていくと考えている、あるいはそう理解しているといった御答弁が、今大臣や、あるいは総理もしておられると思うんですが、岸田外務大臣に、北朝鮮側に今回の協議の際、そのこと、つまりゼロベースで調査を進めるという意味かどうかを北朝鮮側に確認をされたんでしょうか...全文を見る
○仁比聡平君 直接、北朝鮮側と協議を行われた外務省の伊原局長にもお尋ねをしておきたいと思うんですけれども、この協議の際に、過去の調査結果にこだわらない、あるいは新しい角度からの調査ということの意味について北朝鮮側に確認はされましたか。
○仁比聡平君 北朝鮮の国連代表部は十月七日に行った会合で、拉致問題は完全に解決済みだと従来の主張を繰り返しております。今ほど伺っております日本政府の受け止めどおり、拉致問題の調査をゼロベースで進めるんだという理解と、完全に解決済みだという従来の主張が十月七日にも繰り返されていると...全文を見る
○仁比聡平君 北朝鮮側の、調査の初期段階であって具体的な調査結果を通報できる段階にないという点についてなんですが、官房長官はテレビ番組だとか週刊誌などで、北朝鮮は拉致被害者を全員管理下に置いていると思う、当局が状況を把握していないということはあり得ないと述べておられます。ならば、...全文を見る
○仁比聡平君 そうしますと、岸田大臣、官房長官が述べておられる、北朝鮮は拉致被害者を全員管理下に置いていると思うというこの意味、これはどういうふうに受け止めたらよろしいですか。
○仁比聡平君 山谷大臣は、私が今申し上げている官房長官の御発言についてはどのようにお考えですか。
○仁比聡平君 少し別の観点なんですが、伊原局長、今回の協議で、北朝鮮側がこれまでの調査について、例えば二〇〇二年、四年の調査について、当時は時間的な制約などがあり不十分だったという認識を示して、反省を踏まえて、今回の調査はきちんとした結果を出したいと述べたと報じられているんですけ...全文を見る
○仁比聡平君 十月三十一日のNHKのニュースで、反省を踏まえて、今回の調査ではきちんとした結果を出したいと北朝鮮側が説明したことを局長が明らかにしたという報道があるんですけれども、今のような御答弁の限りだということでしょうか。もう一度。
○仁比聡平君 別の問題で、今回の協議で北朝鮮による核やミサイルの問題について、日本側から、地域や国際社会の平和と安定を揺るがしかねない重大な問題だと改めて懸念を示して、こうした問題への北朝鮮側の対応次第では今後の日朝協議の動向にも影響を与えるとして北朝鮮側の自制を求めたと伺ってい...全文を見る
○仁比聡平君 最後に、岸田外務大臣に、今後の取組についてですが、政府全体として総合的に検討していくと述べられていますけれども、具体的にどうしていかれるのか、お尋ねをいたします。
○仁比聡平君 拉致問題の解決は、北朝鮮に残されている拉致被害者の皆さんの状況や御家族の心痛を考えますと、一刻の猶予もならない問題だと思います。日朝平壌宣言にのっとり、引き続き全力で取り組むことを強く求めておきたいと思います。  今日、議題になります拉致被害者支援法の一部改正案に...全文を見る
11月18日第187回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、大臣に法務省職員の抜本的増員についてお尋ねをしたいと思うんです。  九月にTBSのニュース番組の特集で少年院ウオーターボーイズという特集がありまして、これが大変感動的でした。大阪の和泉学園なんですけれども、厳格な少年...全文を見る
○仁比聡平君 通常国会でも質疑をしましたけれども、法務教官の皆さんの勤務というのは三、四日に一度は夜勤があるという、もう一人休むと全てが壊れてしまうというような過酷な状態なんですね。この少年院の教官の教育力、指導力、ここに少年院処遇が懸かっていると言っても過言ではないと思うんです...全文を見る
○仁比聡平君 この大阪の和泉学園で保護室がないという物的な問題もあるんですね。落ち着かなくなった子供を保護室のある加古川学園に移さざるを得ないという事例もあります。自殺念慮の子供たちも入ってくるという中で、この和泉学園、西日本で二番目というような大きな院なんですよ。ここにさえ保護...全文を見る
○仁比聡平君 前々回、矢倉先生の方から御指摘のあった刑務所の老朽化の問題もそうなんですが、これまでの予算の枠内で何とかやりくりというみたいなことで順次と言っていたら、いつになるか分からないわけですよ。もう本当に直ちにという整備を求めたいと思います。  人員の問題に戻したいと思う...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、いささか限界とおっしゃいましたけど、いささか限界どころじゃない、もう法務行政そのものを遂行すること、あるいはこれを継承していくことがこのまま行ったらもう困難になるという事態に立ち至っていると思うんですよね。  定員合理化のこれまでの政府の取組の下で、平成十九...全文を見る
○仁比聡平君 いびつである、危惧を抱いているという認識を示されたのは大変大事なことで、これを打開するのは抜本的な増員しかないんですよ。その立場で、財政当局はもちろんのこと、政府を挙げて取組を転換するように、大臣にちゃんと責任を果たしていただきたいと強く求めて、質問を終わります。