仁比聡平

にひそうへい



当選回数回

仁比聡平の2016年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月07日第190回国会 参議院 議院運営委員会 第2号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  柳検査官候補が、この同意人事の手続が早くにされていれば欠格していなかったのにと、そのことについて何か思いがありますか。
○仁比聡平君 ありがとうございます。  憲法に基づいて臨時国会の召集を要求していた野党として極めて残念に思っております。  会計検査院は、これまでもお話がありましたけれども、憲法九十条に立脚する機関です。会計検査院法によって、何より内閣に対する独立の地位に立って、国の決算及び...全文を見る
○仁比聡平君 今お話に出た、会計検査院と内閣情報調査室の間でこの時期に頻繁なやり取りがされたと、双方の応酬をされた文書を私拝見をしております。  その中で、内閣官房情報調査室が、万が一、行政機関の長において、そのようなおそれ、つまり我が国の安全保障に著しい支障を及ぼすおそれがな...全文を見る
○仁比聡平君 そうしたやり取りにもかかわらずなお改めようとしない内閣というその状態に対して、右崎憲法学教授が、「特定秘密という「聖域」をつくって検査対象から外すやり方は事実上の憲法改正に等しい。」と、会計検査院頑張ってくれと、そうしたコメントを出されているんですけれども、これから...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
01月19日第190回国会 参議院 法務委員会 第1号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  岩城大臣、どうぞよろしくお願いをいたします。  先ほどの就任の御挨拶で、大臣、この度任命されたとおっしゃったんですけれども、この度が三か月余り前かと。安倍改造内閣の所信表明演説、施政方針演説も行われず、法務大臣の所信を聞くこ...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、論理的に引き下げることにはもちろんならないわけで、したがって、十八歳、十九歳のこの年長少年に対する少年司法、刑事政策、この積み重ねをきちんと評価、検証をする、その上でないと議論は始まらないわけですね。  そこで、平成二十七年度版の犯罪白書を見ますと、再非行...全文を見る
○仁比聡平君 一定の効果をと大臣今述べられましたけれども、そんな謙遜をする必要はない。世界に本当に誇るべき少年処遇の成果をこの日本では積み重ねてきたと。大臣の下で、現場の矯正あるいは保護に携わる皆さん、それから少年福祉や教育に携わる皆さん、地域や家庭の皆さん、みんなの力がそうした...全文を見る
○仁比聡平君 いや、だから、一定の機能ではなくて、誇るべき成果だと、大臣、そうやっぱりこの戦後七十年積み重ねられてきた少年司法を私はしっかりと評価をするべきだと思うんですね。少年法があったればこそ、少年院を退院した少年に二十歳までの保護観察があるわけですから。やっぱりこの制度、こ...全文を見る
○仁比聡平君 勧告に正面から応えていないし、今御紹介のあった検討会、この議論を踏まえたというのも一面的なのではないかと私は思うんです。  実際、先ほど申し上げたような諸点に加えて、公訴時効の停止あるいは撤廃も含めて検討会で、被害者、支援者、あるいはジェンダー視点に立つ刑法学者や...全文を見る
○仁比聡平君 議事録だけじゃ駄目ですよ。  終わります。
01月19日第190回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  安倍政権は、九月十九日、ちょうど四か月になりますが、憲法破壊の安保法制、戦争法案を強行いたしました。しかし、市民や学生、ママの会、学者や文化人、宗教者、そして労働者、戦争法は廃止、立憲主義を取り戻せと、この世論は広がるばかりで...全文を見る
○仁比聡平君 どうごまかしても、この議場でのあの強行を国民が忘れることはありませんよ。我が国が攻撃されていないのに海外で米国の戦争に参加し、武力を行使する集団的自衛権を柱とした戦争法が国民の理解を得られることはありません。戦争法は廃止すべきであります。  我が党が法案審議の国会...全文を見る
○仁比聡平君 その議論はこれからしたいと思いますけれども、大臣と。  つまり、水陸両用部隊などの役割が安保法制の強行によって真の意味で拡大すると海兵隊司令官が言っている、これ極めて重要なやり取りでしょう。政府は国民に説明する責任がある。私は、改めてこの会談記録の提出を強く求めた...全文を見る
○仁比聡平君 水陸両用部隊というのは、つまり迅速で大規模な輸送・展開能力を持って本格的な水陸両用作戦を行う、そういう部隊であり、防衛省に伺いますと、この工事に来年度中には着手したいという計画です。  それだけではないんですね。この東側の地区、昨年夏に日米間で返還を合意をしました...全文を見る
○仁比聡平君 東側。通告しているじゃないですか。
○仁比聡平君 この防衛省の資料にも、DDH、つまりヘリ空母ですよ、大型護衛艦や「おおすみ」型輸送艦が係留可能な大規模な岸壁をL字形でこうやって整備すると。この米軍から返還された土地というのは、元々、米軍の上陸用舟艇LCACというのが、駐機場があったところですけれども、これを二百五...全文を見る
○仁比聡平君 島嶼防衛だと、あるいは専守防衛だと、そんなふうにおっしゃるけれども、我が国が攻撃されていなくても存立危機事態だと政府が判断すれば、海外における武力の行使を自衛の措置だと、これまでの専守防衛の意味も一内閣の閣議決定で百八十度転換して、戦争法を強行したのが安倍政権です。...全文を見る
○仁比聡平君 了解は得られていない以上、事を進めることはできないと、それが民主主義というものであります。  なぜ地元の了解が得られないか。それは、佐賀空港の成り立ちの根本に照らして、軍事基地化はあり得ないからです。豊かな有明海の漁場を汚す空港建設は絶対反対、一番怖いのは自衛隊の...全文を見る
○仁比聡平君 御理解を求めてまいりたいと言いますけれど、大臣が十月に訪問したとき、佐賀の有明漁協からは、自衛隊が来ても同じ、事故の可能性は捨て切れないと怒りの声が上がったじゃありませんか。米軍でも自衛隊でも軍事基地化はしない、させない、あり得ないと。その協定の重みを元々知ろうとも...全文を見る
01月21日第190回国会 参議院 議院運営委員会 第5号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、平成二十八年度参議院予算案について、反対の立場から意見を表明いたします。  その理由の第一は、情報監視審査会運営経費が計上されていることです。  情報監視審査会は、強行された憲法の基本原理を根底から覆す特定秘密保護法の下で、戦後初めて...全文を見る
01月22日第190回国会 参議院 議院運営委員会 第6号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ただいま説明された本日の本会議の議事に関し、同意人事のみを議題とし、政府四演説は本日の議題とせず延期すべきであるとの立場から、反対の意見を述べます。  その理由は、経済に関する演説を行う甘利明内閣府特命担当大臣が、重大な疑惑の渦中にある...全文を見る
02月02日第190回国会 参議院 本会議 第8号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、安倍総理に質問します。  本日、この異例の本会議が行われることとなったのは、甘利明前大臣が、安倍内閣中枢の重要閣僚として政府四演説を行いながら、代表質問の直後に辞任したからであります。しかも、その理由は、前大臣と公設秘書が多額の金銭を受...全文を見る
02月17日第190回国会 参議院 憲法審査会 第1号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。お二人の参考人、ありがとうございます。  まず、浅野参考人に、参議院の独自性というふうに言われる議論の仕方について、まず御意見を伺いたいと思うんですけれども。  冒頭の意見陳述の中で、特色というふうにあえて言葉を選ばれたのかなと...全文を見る
○仁比聡平君 よく考えたいと思います。  荒井参考人が、先ほど御説明は割愛をされたんですけれども、いわゆる政治的美称説の再検討が必要というふうにテーマを掲げておられて、私が申し上げた問題意識とかみ合うかどうかはちょっと分からないんですが、憲法の最高機関性をどう考えるべきなのかと...全文を見る
○仁比聡平君 法とは、王様や独裁者が国民を支配するための道具ではない、個人の尊厳を始めとして憲法の原則を貫いていくこと、それが法とそして立法機関、最高機関としての国会の役割だと私は思うんですね。  続けて、荒井参考人に、これも私の問題意識とかみ合うかどうかは冒険なのですが、三番...全文を見る
○仁比聡平君 もう少しお尋ねしたいところですが、時間が参ったようですので。  私、今のようなお話を踏まえても、やはり非常事態法制について憲法を明文改憲する必要は全くないというふうに考えます。  以上です。
03月09日第190回国会 参議院 議院運営委員会 第12号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  まず、そもそも憲法二十八条と公務員の労働基本権について吉田参考人がどうお考えかをお尋ねをしたいと思います。  憲法二十八条に照らしても、そして、ILOから度重なる勧告を受けているように、国際労...全文を見る
○仁比聡平君 今のようなお話を伺っていましても、一々議論はいたしませんけれども、そのような整理をしてきたことによって、そもそも憲法二十八条の保障する公務員の労働基本権がゆがめられているではないかと私は申し上げたいと思うんですね。  今も吉田参考人から、その制約されている労働基本...全文を見る
○仁比聡平君 今の問題も、政治から独立した第三者機関としての人事院とは何かということが問われていると思うんですが、端的に、最後、内閣人事局による公務員人事の一元管理という問題がこの間進んでいるわけですが、これは人事院の機能を弱めるものではありませんか。
○仁比聡平君 終わります。
03月10日第190回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  一月十九日のこの委員会で、私の質問に大臣はおおむね、公選法の選挙権年齢と少年法適用年齢は必ずしも連動しない、再犯、再非行は刑事施設と比較して有意に低く、少年院での矯正教育は一定の効果を上げているという趣旨の御答弁をされました。...全文を見る
○仁比聡平君 つまり大きく減っているわけですね。  念のため確認ですけれども、先ほどお話のあった人口比ですが、これ少年の人口比で見ても、つまり少年の数そのものが大きく減ってきているわけですけれども、それ以上にその少年の中で非行に走る、陥る、その子たちは急激に減っているというふう...全文を見る
○仁比聡平君 大人に比べて少し人口比が高いという御発言もあったんですけれども、どの国でも子供が逸脱行動に走るというのはこれは多く見られることであって、日本の特徴というのは、前回も議論させていただきましたけれども、初発非行の年齢と累犯化の関係が著しい欧米に対して、初発への介入が適切...全文を見る
○仁比聡平君 そのとおりです。  ちなみに、家庭裁判所の少年保護事件、一般保護事件の数を見ましても、二〇一〇年と二〇一五年で比較しますと、およそ事件数というのは四割以上、四二%から四三%、大きく減っているわけです。  そこで、大臣にお尋ねしたいんですが、大きく減っている、これ...全文を見る
○仁比聡平君 大臣の御答弁の中で今触れられた社会の耳目を集める事件、こうした事件や振り込め詐欺などが存在して、この対処が必要なのだということについては、これはもちろんそのとおりだと思うわけですね。  問題は、少年非行全体が凶悪化しているという何かの根拠があるかというと、それはな...全文を見る
○仁比聡平君 はい。
○仁比聡平君 今の御答弁は、つまり、そうした勉強会で述べられている意見なども踏まえながら勉強、探求していくべき課題という御認識なのかなとも思ったんですけれども、その勉強会が今急ぎ足で開催されているわけですが、これは確認でお伺いしたいんですが、少年法と少年非行の現状が国民的に理解さ...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、引下げありきではないんだということですね、ちょっと念のため。
○仁比聡平君 その第四回の勉強会で主婦連合会の方が、ヒアリングを受けることが決まってから女子少年院と少年刑務所の視察をしたと、想像していた以上に非常に手厚く丁寧に行われていて、その理念、実践共に社会システムとしてとても誇れるものであると再認識したと述べていらっしゃいます。  ま...全文を見る
○仁比聡平君 今、世の中を見ますと、犯罪や非行に対して自己責任のみを強調して制裁と排除を求める、そうした風潮というのもあるように思うんですね。非行の背景、要因を明らかにして、それに対応した貧困対策、社会的支援など諸政策を進める、強めるということでこそ非行、再非行や犯罪の減少につな...全文を見る
○仁比聡平君 私が大臣にもう一度確認したいのは、養育環境だとか学歴、階層などが非行に影響があるかという問題なんです。例えば、先ほど来法務省の方でお答えいただいている犯罪白書には、少年院の入院者のそうした例えば教育程度だとか、実母のみといったその親の状況などを分析をしておりますし、...全文を見る
○仁比聡平君 そこで、最高裁家庭局長においでいただきまして、一問だけお尋ねしたいんですが、お手元に資料をお配りをいたしました。これ、家庭裁判所が少年ごとに記載をする少年一般保護事件票というもので、家庭裁判所や最高裁の司法統計の基礎になるものだと思うんですけれども、このお手元にある...全文を見る
○仁比聡平君 というように、少年の環境に関する事項としてこうした統計をしていたんだけれども、九九年以降、この項目を取らなくなった。ですから、その後、この項目は統計上表れなくなっているわけです。  端的に言えば、私、こうした調査項目をよく検討して、このままでいいかというのはあるか...全文を見る
○仁比聡平君 現時点では考えておらないということなんですけれども、戦後七十年にわたっての少年審判社会調査の中で積み重ねられている少年非行の見方というのは、これはとても大事な財産だと思います。個々の事件を適正に解決をしていくということを進めながら、是非御検討を願いたいと思うんです。...全文を見る
03月18日第190回国会 参議院 地方・消費者問題に関する特別委員会 第3号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。河野大臣、どうぞよろしくお願いをいたします。  今日は、サラ金の多重債務者問題についてお尋ねをしたいと思うんですけれども、消費者庁は、金融庁とともに多重債務者対策本部の柱としてこの問題の解決に取り組んでおられるわけです。その基本的...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  今大臣が紹介された数の問題をちょっと私から申し上げますと、五件以上無担保無保証の借入残高がある者というのを金融庁などに調べていただきますと、二〇〇六年に貸金業法等の改正案が全会一致で改正をされましたが、その翌年、二〇〇七年には百七十一万人...全文を見る
○仁比聡平君 この二〇〇六年の貸金業法等の改正というのは第一次安倍政権の下で行われたわけですが、まさに与野党を超えて本当の大きな力で実らせることができたと思うんです。その議論のときにも、また施行後も、一部の国会議員の皆さんの中で、上限金利を元に戻すべきである、あるいは総量規制は廃...全文を見る
○仁比聡平君 見極めていかなければならない、いつも常に実態をきちんと見なければならないというのはそれとして、先ほど御紹介した麻生大臣の今は考えていないという趣旨の立場と同じですか。
○仁比聡平君 私は、今も続いているこの多重債務被害というのをなくすということ、それから、かつて重大な多重債務被害を広げたサラ金三悪ということが言われました、つまり、高金利、そして過剰貸付け、過酷な暴力的取立て、この復活、逆流というのを阻むというのが政府の責務だと思うんですね。大臣...全文を見る
○仁比聡平君 麻生大臣の御答弁、これを、つまり消費者問題を解決していく上で同じといいますか、符合するそういう御答弁だというふうに理解を今日はさせていただいて、次の問題をちょっとだけお尋ねしたいと思います。  私、新たな多重債務者を生み出さないために何が必要かということを考えたと...全文を見る
○仁比聡平君 今大臣がおっしゃるような一時的な借入れなのかというと、そうではないという、私は読み取っているんですが、二枚目にお配りしました、金融庁の貸金業利用者に関する調査・研究という資料の中から抜粋をしたものです。  借入れ目的を見ると、下の図表二のところ、消費者金融利用者の...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。
03月22日第190回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  最初に崔参考人にお伺いをしたいと思うんですけれども、お話のあった中学生の息子さんの、桜本を守ってください、桜本に入れないでくださいと訴えられたその言葉と、そうし...全文を見る
○仁比聡平君 その十一月八日は、地域の方々も含めてこのヘイトデモを入れさせないために随分大きな声が上がったというふうに聞いていますが、そんな感じですか。
○仁比聡平君 そうした力で私は直前にあの緑のコースに変更させたんじゃないかと思うんですけれども、ところが、一月三十一日は曲がらなかったわけですよね。そのまま桜本の中心部分に向かってくるその赤いコースを、赤いコースというか、もう一つの方の資料でいうと青いコースを進んで、追分の交差点...全文を見る
○仁比聡平君 写真を拝見しても、玄関口まで侵入してくる。皆さんから見れば、警察が導き入れるようにも感じられたのではないか、そんなふうにも思うんです。  もう少し崔さんに伺いたいのですが、人権救済の申告をハルモニもされています。趙良葉さんの、この申立書の四ページ目拝見すると、この...全文を見る
○仁比聡平君 申告について、申し立てられたわけですけれども、政府に望むことがあれば一言お願いしたいと思います。
○仁比聡平君 三人の参考人の皆さんに詳しくお伺いする時間がなくなってしまって本当に申し訳ないんですけれども、時間の関係で金参考人に一問だけ。  浅野参考人やギブンズ参考人の御議論の前提にも多様な価値観と表現の自由というものがあると思うんです。そうした多様な価値観や表現の自由とヘ...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
03月23日第190回国会 参議院 厚生労働委員会 第8号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は大臣、どうぞよろしくお願いをいたします。  私は、ハンセン病問題について大臣の認識をお尋ねをしたいと思うんですが、二月に熊本地方裁判所に、深刻な偏見にさらされ、差別を受けてきた元患者の家族の皆さんが集団提訴をいたしまし...全文を見る
○仁比聡平君 そうした救済と偏見の克服を進めていくという下で、今月末までというこの期限、迫っているということは重く受け止めていただきたいと思うんですね。  大臣は御地元が愛媛で、四国に香川県の大島青松園という今唯一の離島となっている国立療養所があります。お手元に図を配付をさせて...全文を見る
○仁比聡平君 今の大臣の説明だと、民間委託で官用船は一隻にしたという御説明になるわけですけれども、それ、我々に対する説明と違いますよね。  元々、民間委託というのは、今大臣がお話しになったように、官用船の本来八名の定員が必要な職員が、低賃金、あるいは他の船乗りさんとの賃金よりも...全文を見る
○仁比聡平君 私の問いに答えていないじゃないですか。「せいしょう」と「まつかぜ」の二隻を、初めから「まつかぜ」一隻にするつもりだったのかと問うているんですよ。それだったらば、それは初めから立ち枯れさせるというつもりですか。そんな計画を押し付けたんですか。  私たちには、「せいし...全文を見る
○仁比聡平君 昨日までの私への政府のレクチャーとは全く違う御答弁をされていて、極めて重大だと思います。  「せいしょう」は今、高松港に係留をしている、つまり運航されていないという状態になっているわけですが、大島の港の都合によって、三隻を並べて係留することは問題があるという指摘が...全文を見る
○仁比聡平君 今の答弁をされた、問題もございますというのはどういう意味ですか。そうした指摘が関係当局からあるということが「せいしょう」を今のところ係留しているという理由ではなくて、本音があるということですか。
○仁比聡平君 曖昧にしちゃならない問題なんですよ。官用船は唯一の足であり、きずななんですよ。これから大島青松園の将来構想を考えていく上でも、この足をどうするのか、そこが一番大事なことなんですよ。この責任を曖昧にするような、そんな答弁は絶対に許されないですよ。私、この問題、引き続き...全文を見る
○仁比聡平君 捜査を行っているということは、つまり業務上過失傷害あるいは業務上過失往来危険罪も含めた容疑があるということなんですよ。  大臣、ちょっとお尋ねしたいんですけれども、これまで官用船でこうした母港の大島港に岸壁に衝突したとか、そんな事故は起こしたことはないんです。入所...全文を見る
○仁比聡平君 そうした下で、私は安定的な運航のためにも、この間、船乗りさんたちを海事職として処遇するようにするという方向を大きく踏み出して、実際に応募者も増えているわけです。  となれば、官用船に戻すということを考えていいと思うんですけれども、そのときに、行(二)職員だった時代...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、いかがですか。私の問いに答えてくださいよ。
○仁比聡平君 処遇を上げなきゃ駄目なんですよ。  終わります。
03月23日第190回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  昨日、この法務委員会でヘイトスピーチの根絶と立法措置の在り方を含めた政治の責任について初めての参考人質疑が行われたわけです。これは、本当に歴史的なといいますか画期的なこの委員会が果たしている役割を示すものだと思うんです。  ...全文を見る
○仁比聡平君 事実関係を通告しての質問ではありませんから、局長の答弁、今のところでとどめますけれども、つまり問題は、目の前で行われている暴行を現に止めていないのが警察組織であるということがこの事件によって明々白々になっているということなんですよ。これは一体なぜかと。これは、法務省...全文を見る
○仁比聡平君 大臣にも感想と決意をお伺いをしたいんですけれども、この参考人質疑の御感想も踏まえて、私、先ほど来申し上げている、共生の集住地域に迫ってくるデモによってどれほどの痛み、悲しみを皆さんが受けられるかということ、その申告をされた在日一世の七十八歳になるハルモニは、出ていけ...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  大臣が今の御答弁の中で、そうしたヘイトが行われたとすればという留保付きで御発言になりましたけれども、私は行われたということが昨日の参考人質疑で明々白々であって、だからこそ侵犯事件、人権侵犯事件として、先ほど局長が決意を述べられたように、直...全文を見る
○仁比聡平君 という経過は何度も繰り返し御答弁をいただいているんですけれども、私、焦点になっているのは現行刑法と被害実態の乖離であると、問われているその被害者、当事者の皆さんの声、ここをちゃんとやっぱり聞かないといけないと思うんですよ。  具体的な事件で少し議論してみればと思い...全文を見る
○仁比聡平君 そうおっしゃるんですけれども、この事件では、地方裁判所が抗拒不能という成立要件、構成要件が認められないとしました。高等裁判所は、抗拒不能ではあると認めながら、被告人に故意がないというふうにして無罪の判決をしたわけですけれども、この裁判を通じて、刑法そのものの解釈とい...全文を見る
○仁比聡平君 時間がなくなって本当に悔しいんですが、その裁判例とおっしゃる法律実務の中で、なぜ抵抗しなかったのかということを捜査機関やあるいは法廷で尋問をするということがもう当たり前のようにあります。なぜ抵抗しなかったのかとなぜ被害者に問うのか、それがどういうことなのかというのは...全文を見る
○仁比聡平君 できているというわけではないんですが、最高裁、もし一言いただければお願いしたいと思います。
03月25日第190回国会 参議院 予算委員会 第18号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  安倍政権は、強行した安保法制、戦争法を来週二十九日に施行しようとしていますが、国民の戦争法廃止、立憲主義と民主主義を取り戻せと、この怒りの声は大きく広がっています。今日は、戦争法下の民間動員についてお尋ねをいたします。  一...全文を見る
○仁比聡平君 戦後も政府は戦没船と犠牲者の正確な調査をしてこなかったわけです。  全日本海員組合によれば、撃沈された民間船舶は一万五千五百十八隻にも上ります。六万六百九人もの船員が犠牲となった。これは軍人の死亡比率を大きく上回り、中には十四歳、十五歳で徴用された少年船員も含まれ...全文を見る
○仁比聡平君 いろいろ言われますが、私の申し上げたとおりの仕組みなわけです。  その予備自衛官ですけれども、総理、防衛省が予備自衛官や予備自衛官補をどんなキャッチフレーズで募集しているか御存じでしょうか。皆さん、御存じですか。「職業サラリーマン時々、予備自衛官。」というポスター...全文を見る
○仁比聡平君 繰り返しになる答弁はちょっとできるだけ短く、大臣、願いたいと思うんですが、つまり、今の御答弁でも、島嶼有事に民間船舶で輸送させるのだということをお認めになったわけですね。  これまで政府は、有事法制の審議の際にも、有事に防衛出動を命ぜられた自衛隊が行動する危険地域...全文を見る
○仁比聡平君 いや、全然分かりやすくないですよ。  今の、自衛官が有事は運航するというふうにおっしゃるんだけれども、その自衛官というのは、船員として、予備自衛官として日頃は民間会社で働いている人でしょう。これを防衛招集して自衛官として運航させるというのであって、元々民間船員なん...全文を見る
○仁比聡平君 ちゃんと具体的に通告をしていたのにお答えにならないから私の方で言いますが、砲用完成弾、弾丸、ロケット、それから軍事車両用の軽油やガソリン、軍需用の灯油、そしてヘリ用のタービンエンジン用航空燃料などを積載して運航することができるように民間フェリーを改修させるわけですよ...全文を見る
○仁比聡平君 安倍政権の困ったときの長答弁と。本当に恥ずかしくはありませんか、大臣。今大臣が長々答弁したことは、私は分かっていると言っているじゃないですか。  私が聞いたのは、そうやって志願して、最初はですよ、予備自衛官補になった、訓練を受けて任用されて予備自衛官になった、防衛...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、一元的にというのは、船員を含めて事業者に用意させるということだと、そこははっきりした。  それで、志願とおっしゃいますけど、それは自衛官も志願なんですよ。志願に基づかない自衛官とか予備自衛官とか補とか、それはあり得ないんですよ、我が国で。だから、それは分か...全文を見る
○仁比聡平君 何だかね、私が何にも知らないで聞いているかのように思ったら大間違いですよ。大臣がおっしゃる民間事業会社というのは二月の十九日に新しく設立されたんです。まだフェリーも持っていないし、大臣が言うような船員を持っているはずがない。だから、新しい会社が新たに採用する、それは...全文を見る
○仁比聡平君 だから、そのおっしゃる自衛官というのは、元民間船員を防衛招集して自衛官にしているんでしょうと言っているんです。契約では、民間船舶の運航に従事した経験を有することを重要な考慮事項として積極的に確保するとされている。これは当然なんですよ。  総理、大型船舶の運航という...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、大臣、国交大臣がお認めになるように、それぞれの船ごとの熟練が必要なんですよ。もしバランスを崩せば重大な惨事になる。これは様々な船舶事故で明らかであって、総理、チームワークなんですから、だから、自分が志願しなかったらほかの仲間が行かなきゃいけなくなる。それは労...全文を見る
○仁比聡平君 有事に自衛隊艦船に船舶法などの適用が除外されると、それは自衛隊法に書いてあるんですよ。総理が今おっしゃったとおりなんですけれどもね。だけど、肝腎のことを忘れていらっしゃるんですか、見ないようにしているんですか。  つまり、日頃は民間船員なんですよ。この人を予備自衛...全文を見る
○仁比聡平君 お認めになったわけですよ。重要影響事態や存立危機事態で米軍の人員、物資の輸送を行うことは排除できないと、今、中谷大臣お認めになったわけですよ。重大じゃありませんか。日米合意はそういう合意になっている。戦争法はそういう事態を行えることにした、百八十度転換をした。今これ...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、今度の契約というのは、日米新ガイドライン、対米誓約の実行に踏み出し、米軍のニーズを満たす大型で高速の船舶を常時確保する、その乗組員を予備自衛官、その補として常時民間事業者に確保し、いざというときはすぐ使うという、そういう仕組みなんですよね。  時間がなくな...全文を見る
○仁比聡平君 はい。  もう、そんな安倍政権の暴走は国民が必ず審判を下すと宣言をして、私の質問を終わります。
03月30日第190回国会 参議院 災害対策特別委員会 第3号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日、私は、火山防災体制の強化についてお尋ねをしたいと思っております。  昨年五月に全島避難となった口之永良部、あるいは阿蘇の中岳もつい今月の四日も千メートルという噴煙が上がり、火山活動が活発化をしています。  噴火や爆発...全文を見る
○仁比聡平君 今お話しのように、火山活動が活発化をする下で、降灰、火山ガスなどによって周辺に暮らす住民の皆さんの生活に大きな被害が続いているわけです。  資料の一枚目を御覧いただきたいと思うんですけれども、この桜島周辺の地域というのは、もちろん基幹産業は農業です。降灰が付着した...全文を見る
○仁比聡平君 少し確認しますけれども、つまり、もう大きなビニールハウスでしょう、これに上がって灰を落とすということ自体が大変な作業なんですけれども、これをごしごしきれいに落としてしまってその上で透過率の条件を満たさなきゃいけないということじゃなくて、ホースなどで洗い流すというよう...全文を見る
○仁比聡平君 これからも、現場のニーズを本当に酌み取りながら要望に是非応えていっていただきたいと思います。  桜島を訪ねたときに桜島火山観測所を訪ねまして、先ほど気象庁からもお話のありました京大火山防災研究所所長の井口正人教授にも様々なお話を伺う機会を得ました。今日は、そのお話...全文を見る
○仁比聡平君 そのような破局的噴火の被害というのは、井口先生は日本全体の問題なのであると指摘をされました。そうした被害が、この縦軸にあるように、つまり経過時間にあるように、直後に起こる、直後から数時間のうちにそうした被害が起こる。さらに、火砕流や大地震、海底噴火、地盤沈下などのそ...全文を見る
○仁比聡平君 是非、そうした認識を私たちが共有して対策を急ぐ必要があると思います。  二つ目にお尋ねしたいのは、こうした観測、予知を防災と避難に生かしてこそという指摘です。  井口教授は、今から五分後に噴火しますよと市民に伝えられても、これは逃げようもないと指摘をされました。...全文を見る
○仁比聡平君 火山に特性があるのはもちろんそのとおりです。  先に確認をしたいのは、予知や観測の情報をそういう防災、避難をつかさどるところと共有する、ここは本当に大事だと思うんですが、気象庁、いかがですか。
○仁比聡平君 そうした取組を進めていく上でも、三つ目に伺いたいのは、火山専門家の養成の規模なんですね。  ちょっと大臣の認識をお尋ねする前に、気象庁、文科省、それぞれお尋ねをしたいと思うんですが、知見はあるのにパーマネントな職がない、だから有為な人材も将来への希望が持てないと、...全文を見る
○仁比聡平君 時間が来てしまって、文科省、そして大臣の御認識が聞けないのが残念なんですが、第一歩であり、更に強めていただきたいと思うんです。文科省も次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトというのを具体化をしてこられまして、ここの中で育成される人材がパーマネントな職に就いていくこ...全文を見る
04月04日第190回国会 参議院 決算委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。大臣、今日はどうぞよろしくお願いいたします。  私は、諫早湾干拓の開門と有明海再生問題についてお尋ねをしたいと思います。  国営諫早湾干拓事業ですが、これの着工というのはもう相当遡って一九八九年になります。タイラギという有明海特...全文を見る
○仁比聡平君 お聞きいただいたとおり、その四省については、有明海再生ということを目的にした、直接といいますか、目的とした事業とその予算というのはこれまでないわけです。  今日はこれ以上これまで御答弁いただいた皆さんに質問はございませんので、委員長、よろしければ、もう退席いただい...全文を見る
○仁比聡平君 そこで、農水省とそして環境省にお尋ねをしたいと思うんですけれども、配付をさせていただいた資料の二枚目に、農村振興局から御提出をいただいた資料を配らせていただきました。御覧のとおり、上の段、平成二十一年度から平成二十六年度の決算まで調査委託事業としておよそ十七億円、そ...全文を見る
○仁比聡平君 合わせて、平成二十六年度までにおよそ四十九億円ということなんですね。  次の三枚目に、水産庁から御提出いただいた資料を配らせていただいています。これ、上と下でちょっと性格が違いますので別に確認をしますが、まず上の段、実証事業・技術開発事業というものですけれども、こ...全文を見る
○仁比聡平君 下の段を続けて長官にお尋ねしますが、公共事業(覆砂等)という事業ですね、これ下の米印のところにありますように、この国費執行分というのは八代海で行われているものも含んでいるわけです。  そこで、内訳について、次の次の資料にA3の有明海の図がありますけれども、有明海に...全文を見る
○仁比聡平君 国費が百九十二億円となっていて、有明海の沿岸地先の分は、およそですが三百十一億円、これは地元の負担分も合わせてですが、そうではないですかと聞いているんです。
○仁比聡平君 地元負担も含めて、事業費、国、県など地元が負担している分も含めておよそ三百十一億円ではないですか。
○仁比聡平君 つまり、平成二十六年度までに、農村振興局、水産庁の分、合わせて四百三十三億円という税金が有明海再生対策事業として投じられてきたということなんです。しかし、これらは全て開門抜きで行われてきました。  そうした中で、資料一枚目にお配りしましたが、今、長崎地方裁判所で行...全文を見る
○仁比聡平君 そのように、大臣も、そして農水省もこの間繰り返してこられたわけです。開門義務が消えることはない、農水省の農漁共存の開門事業についての責任は重いと、私はこれまで繰り返し求めてまいりましたけれども、今日はその点は後でちょっと議論をしたいと思うんですね。  お尋ねしたい...全文を見る
○仁比聡平君 いや、今の局長の御答弁に国の不誠実さが表れている。大臣は、裁判所の指揮に従って真摯にというふうに先ほどおっしゃいましたけれども、ところが、この、つまり国に求められている開門に代わる漁業環境改善のための措置というのを求められた国としてどう考えるのかということをこの委員...全文を見る
○仁比聡平君 和解協議の場で示すんだと、今この場では言わないんだというお話なんですが、大臣、そうすると、四月十一日の和解協議には出すんですか。
○仁比聡平君 つまり、検討状況であって、内容は示さないとおっしゃっている。  大体、その内容を考え方さえ示さない検討状況の報告なんてあるのかと思いますけれども、示せないし、示すとも答弁ができないというのは、裁判所が求めている開門に代わる漁業環境改善措置というものが元々不可能だか...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、聞いていらして、何をおっしゃっているか分からないでしょう、局長が何を言っているか。  だって、私、確認したじゃないですか。有明海特措法の主務省庁が、農水省とこれから後に聞く環境省以外はありませんと言っているわけですよ、事業費。先ほど確認した以外の事業なんてな...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、御説明のとおり、総額でおよそ二十一億円を掛けて調査そして評価を行ってきたわけです。  そこで、お尋ねしたいんですけれども、二〇〇二年以来、およそこの十四年間で、環境省、そもそも有明海の環境というのは良くなったんでしょうか。
○仁比聡平君 いや、十四年間掛かって取りまとめを行っているところと言うだけで、良くなったのかそうでないのかというお答えもできないのかということなんですよね。  平成十八年にその評価委員会が最初の報告書を出しておられます。この中には再生の目標としてこう書いてあるんですね、「有明海...全文を見る
○仁比聡平君 検討をまだ進めたいと言うばかりで、良くなったとは言えないわけですよね。  水産庁に確認をしますが、有明海沿岸の四県の漁業協同組合も参加して有明海漁場環境改善連絡協議会というのがずっと行われていますが、三月七日のその協議会の場で、一つはアゲマキですね、このアゲマキの...全文を見る
○仁比聡平君 商業漁獲には結び付いていないというのは、つまり捕れていないということなんですよ。  タイラギはどうか。これも水産庁に確認ですが、タイラギと覆砂の効果の実証実験、実証事業で平成二十年から平成二十七年の結果を見ると、平成二十二年から数年間これは浮遊幼生の数が非常に多い...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、四百三十三億の事業費を費やして有明海の諫早湾干拓事業の開門に代わる漁場改善の措置ができないかと、そういう方策ないかとずっと二〇〇〇年代の初めからやってきたけれども、その改善の目安となると環境省も言ってきた二枚貝の回復は全くなされていないどころか逆に深刻な状態...全文を見る
○仁比聡平君 私は、二年近く前の平成二十六年五月二十六日のこの委員会で、干拓営農者が長く苦しんできた恒久的な農業用水の確保の案も示して検討を求めたんですが、伺うと、その後二年近く農水省は全く検討していないそうです。  漁民も農民もこれでは解決しないと言っているのに、農村振興局が...全文を見る
○仁比聡平君 質問時間が参りましたので、大臣の御答弁を聞くことさえできないのかという終わり方になっちゃって本当に残念なんですけど、その二年前の議論のときは、当時の農水大臣は、地元関係者の意見を聞きながらいろいろ考えたいという趣旨の御答弁をされたんです。ところが、政府はその実行をし...全文を見る
04月05日第190回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず最初に、三月二十日の川崎傷害事件などについて河野国家公安委員長の御認識を伺いたいと思うんですけれども、三月二十三日のこの委員会で私は、衝突を防止するために多数の警察官を動員しながら目の前で殴る蹴るを制止できなかった、しかも...全文を見る
○仁比聡平君 私は、大臣が言うほど現行法は無力なのかと。それはそうではないと思うんですね。  ちょっと警察庁にお尋ねしたいと思うんですが、三月二十日の川崎の傷害事件の現場に配置されていた警察官部隊の対応についてですが、何だかしきりに、二十数メートルの道路を逮捕された四人も含めた...全文を見る
○仁比聡平君 いや、追いかけて加わったというのが私は分からない。元々、衝突を防止するために配置されていたわけですよね。  河野大臣、警察官というのは市民の命や安全を守るために採用もされ、訓練も受けているわけでしょう。大臣、ちょっと、通告なんてもちろんしていませんけれども、私は、...全文を見る
○仁比聡平君 警察庁、誰を警戒していたんですか、この警察部隊は、街宣車の周りにいた多数の警察官。これ、だって逮捕された四人も含めて十三人が、二十数メートルといったら大きな道路じゃないですか、ここを突如渡ろうとする、それをちゃんと見ていたら、制止のしようというのはあるでしょう。歩道...全文を見る
○仁比聡平君 あり得ない。西田理事の質問に対して答弁をしたそのときの状況と違うじゃないですか。なぜ現行犯逮捕できなかったかというと、全体が混乱をしていて、その暴行、傷害を現認していなかったからだとおっしゃったでしょう。何言っているんですか。  実際にそうやって大通りを渡って襲い...全文を見る
○仁比聡平君 刑訴法上は準現行犯という規定もあり、犯行を行って間もない、そうした状況であれば、その加害者をその場でただす、もちろん身柄を拘束することだってあるでしょうし、何にせよ、これはやってはならないことなんだということを明らかにして野放しにはしないという、それは現行法だって十...全文を見る
○仁比聡平君 主催者側からというお話がありましたが、警察の側はそれに対する相談なりなんなり、警察側としてどうかというようなことは何もないんですか。
○仁比聡平君 つまり、十一月八日のときに、カウンターの皆さんやその住民の皆さんがこうした桜本に入れないでくださいという抗議を上げておられた、そうした状況を警察としても勘案してこうやって変更が行われたということじゃないんですか。
○仁比聡平君 十一月八日がそういう経過だったと。  一月の三十一日ですけれども、このときは、その公園を出て、曲がらずにそのまま真っすぐ桜本の方に向かってきました。しかも、駅方面と桜本方面の分かれ道になる追分交差点というところを更に桜本の方に曲がり、つまり桜本の玄関口にまで入って...全文を見る
○仁比聡平君 元々、十一月八日に先ほど御説明いただいたようなことがあった。なのに、一月三十一日に更に同じように桜本に踏み込んでいく、そうしたデモコースを何で警察認めたんですか。
○仁比聡平君 河野大臣、お聞きいただいて、つまり、現場で深刻な人権侵害が起こる、それを阻止しようとして混乱も起こるかもしれないということがあれば、現場ででもデモコース変更するんですよ。それはもちろん主催者の判断というのが最終的にはあるでしょうけれども、けれども、そこには警察も周り...全文を見る
○仁比聡平君 もちろん、私は個々具体的な話だと思いますから、一律にどうこうしろというようなことにはならないのかなとも思いますけれども、この十一月、一月のデモの状況からすると、これは警察が働きかけることによってデモコースを変更させるなどということは元々可能であると思うんですね。 ...全文を見る
○仁比聡平君 これは、そうした桜本のような地域に襲いかかってくるというヘイトデモだけを対象にしたものではない。新宿でも銀座でも、当然そうしたアイデンティティーを持って生きている方々、当然いらっしゃるわけです。そうした方々を攻撃し排除しようとしてヘイトスピーチやデモというのは行われ...全文を見る
○仁比聡平君 もう一問、大臣、最後。  ニューヨーク・タイムズの前の東京支局長をしておられたマーティン・ファクラーさんという方が、最近、安倍政権にひれ伏す日本のメディアという本を書かれまして、この中にこういう指摘があるんですね。異論を認めず、自分たちに都合の悪いメディアを一斉に...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。
04月14日第190回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日、私は、この法案によって自白や共犯者供述を始めとする調書と録音、録画がどのように利用され得ることになるのかということを尋ねていきたいと思うんです。  まず、大臣に御答弁いただく前にちょっと聞いていただくと、まず問いたいの...全文を見る
○仁比聡平君 そのような認定をした上で、被告人はそうではないと弁解をしているんですが、その被告人の弁解について、その四行下にその判決のくだりがありますが、そこを御紹介いただけますか。
○仁比聡平君 ありがとうございました。  そのように、地方裁判所そして高等裁判所で徹底した審議の上で判決が下され、これが最高裁判所で無期懲役と確定したわけですよ。ところが、DNA鑑定は間違いであって、真犯人のものと被告人菅家さんのものは一致しない、つまり真犯人じゃなかったんです...全文を見る
○仁比聡平君 少女を殺害して無期懲役という判決が最高裁判所で確定をして、ところがその根拠とされた自白は全くの虚偽であった、それ自体として信用性が皆無であった。  これ、大臣、自白というのは怖いものだと思われませんか。
○仁比聡平君 それは慎重に取り扱わなければならないのは当たり前なんですね。起こっている、発生した犯罪、その被害が深刻であればあるほど、凄惨であればあるほど、真犯人への憎しみや怒りというのは、これは捜査官はもちろん、遺族の皆さんの悲しみはもちろん、社会としても沸騰するわけですね。だ...全文を見る
○仁比聡平君 自白の吟味、検討を慎重にとおっしゃるけれども、それは具体的にその自白の調書なり録音、録画のビデオが出てきて、これが真実か、ここで犯人だと、先ほどの菅家さんのように、体験していなければ語り得ないなと思うような言動で語っているけれども、だけど、これがうそかもしれないとい...全文を見る
○仁比聡平君 いや、結局私の問いにお答えにならないじゃないですか。つまり、この法案が、取調べ室への弁護人の立会い権も認めない、捜査官手持ちの全面的な証拠開示も行わない、そうした下で一部の取調べの可視化だけをする、録音、録画をするということが一体日本の刑事裁判をどのように変えてしま...全文を見る
○仁比聡平君 網羅的に把握していないんですよ。どこに反省があるのかと。八海事件、吉展ちゃん事件、足利事件、布川事件、志布志事件、氷見事件、アリバイの事実さえあなた方が否定をして、自白を強要してうその自白をさせて、有罪で確定して刑務所まで送ったじゃないですか。ところが再審無罪でしょ...全文を見る
○仁比聡平君 法制審のこの法案を議論した特別部会で、皆さんがよく御存じの映画監督の周防さんがおられて、衆議院の参考人質疑の中で、この法案につながった、議論の出発点である郵便不正事件、村木厚子さんの事件について、特に司法取引が導入された場合、共犯者とされる在宅被疑者の取調べはどうな...全文を見る
○仁比聡平君 もう繰り返し大臣、そういう御答弁を前上川大臣の頃からやっておられるんですけれども、適正な任意性の立証に供するというふうに。裁判になった後の扱いをこの後議論したいと思いますけれども、それで実際に虚偽の自白を強要するようなことしていいなんてならないでしょう。  私は、...全文を見る
○仁比聡平君 刑事裁判以外の場でとおっしゃるけれども、例えば今市事件であるならば、裁判員の皆さんがいらっしゃって、補充裁判員の皆さんももちろんいらっしゃって、しかも公開の法廷で、マスコミも入って、そこで再現をしておられるわけでしょう。そうした在り方を今後どういうふうに縛っていくの...全文を見る
○仁比聡平君 そうした下で、この法案は、対象事件の全過程の録音、録画であると繰り返し法務省からも説明がされ、そして、例えば今朝の新聞などにもそんなふうに書かれているわけです。対象事件について、今日ももう既に確認がありましたが、裁判員裁判対象事件と検察官独自捜査事件、この事件につい...全文を見る
○仁比聡平君 じゃ、任意同行といって、本当にすぐ帰れるのかと、帰れないんですよ。現実に、任意同行という、身柄拘束期間の定めも制限もない、そうした状況の下でどれだけの違法捜査が行われ、そこで冤罪事件が引き起こされてきましたか。  今朝、三宅理事が取り上げられた鹿児島県の志布志事件...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、法律の論理としてはそういう説明をするんでしょうが、皆さん、それが信じられますか。警察が違法な身柄拘束をしないと思われますか。現に幾らだってやっているじゃないですか。任意同行が違法な身柄拘束ではないかどうかというのが争われるのは、最終的に起訴されて、裁判の中で...全文を見る
○仁比聡平君 警察は。
○仁比聡平君 いや、答えようとされないんだけれども、実際に重大な犯罪、しかも真犯人が見付からないということで長期化していたこの事件で、その被疑者と目した人物を身柄拘束をしながら何の調べもしていないというのは、私はあり得ない。  先ほど来、初めて犯行を認めたという二月十八日午前中...全文を見る
○仁比聡平君 今のように衆議院の頃からずっと説明をしてこられているんですけれども、そこでちょっとはっきりさせたいんですが、法案では今局長が御答弁になったことがどこに書かれているのかと。  これ、何しろ裁判所の発付した令状は別件での令状しかないわけです。殺人罪とか死体遺棄罪では誰...全文を見る
○仁比聡平君 そうした理解だとして、そうした四項の理解をした上で、一項は当該事件についての取調べというふうに書いてあるわけで、当該事件についてのというのは、つまり本件についての取調べという意味なんだと思うんです、これ違っているんだったら後で違うと言ってもらったらいいんですが。 ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、ぎりぎりの話なんですよ。一般的に求められておりますというような話ではない。  例えば今市事件であれば、別件で逮捕されてから犯行を認める自白を検察官の前でするまでどんなことがあったのかというのは、これは分からない。犯行を初めて認めた自白というのは、これ録音、録...全文を見る
○仁比聡平君 証拠開示を全てしているかのようなお話は、これは心外ですよね。袴田事件の再審開始決定審についても、今になって出してきている、その中に録音テープがあるというみたいな事態をこの委員会でも追及してきたじゃないですか。明らかにしてまいりました。  今の違法と確認をされ、違法...全文を見る
○仁比聡平君 時間がなくなってきてしまって。  私は、この法案をちゃんと理解するだけでも、皆さん、随分議論が必要だと思われませんか。  今、懲戒の対象にはなるんだとしきりにおっしゃるんですけれども、例えば志布志事件で何人の警察官が懲戒を受けたか御存じですか。踏み字をさせた警察...全文を見る
○仁比聡平君 このように、この法案では録音、録画の義務の対象にならないんですよ。その下でどんな取調べが行われているのか、その一端が今市事件で明らかになりつつあるわけです。例えば、その起訴後勾留の間に自白をし、そして否認に転ずるということになると、検察官から、今話さないでいつ話すん...全文を見る
04月18日第190回国会 参議院 決算委員会 第6号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、熊本を中心とした大地震で亡くなられた方に心から哀悼の意を表したいと思いますし、今なお行方不明の方々の捜索が続いておりますけれども、一日も早く、一刻も早く安全が確認をされるということを願っております。また、被災された全ての...全文を見る
○仁比聡平君 総理は必要という状況ではないというふうに昨日の朝の段階で述べているわけでありまして、今大臣が強調された、米軍が安全性を確認しているという点についても私随分議論したいことがありますが、それは今日は、次にちょっと確認、計画の確認をしておきたいと思うんです。  今お話の...全文を見る
○仁比聡平君 私がお尋ねした点については調整中ということでお答えにならなかったわけですけれども、もとより、私も、その物資を一人一人のところまで届け切ると、それは今日中にもということが重要であるということは冒頭から申し上げているとおりなんですね。  大臣がおっしゃるように、本当に...全文を見る
○仁比聡平君 大臣いろいろおっしゃるんですけれども、私が指摘している火災事故あるいは民家の屋根を吹き飛ばしたという事故についてはお認めになっている前提なわけですよ、今の御答弁も。防災訓練で火災を起こす、被災者の救援中に屋根を吹き飛ばす、それが米軍オスプレイの事故であり、阿蘇は申し...全文を見る
○仁比聡平君 今大臣が答弁をされた地位協定、そしてその地位協定に基づく使用のための必要となる調整や手続という点について、防衛省が佐賀県に対してその後文書で説明をしているわけです。そのことをおっしゃっているんだと思うんですけれども、資料一枚目の下の方に記載をしておきました。この防衛...全文を見る
○仁比聡平君 ということは、大臣、同意というと、これは知事が、もちろん県民の意思を背負ってということでしょうが、同意するということがなければ、これは米軍の空港利用はできないという意味にしか日本語としては取れないんですけれども、今の御答弁を伺うと、十分に考慮して丁寧に説明し理解を得...全文を見る
○仁比聡平君 その今の御答弁は、つまり合同委員会合意をする前提として、条件として、土地や建物の所有者であり空港の管理者である県の同意が絶対に必要だという理解なのかどうか。  これまでこの日米地位協定に基づく施設・区域の提供あるいは五条の移動の自由というのは、これは国がその提供す...全文を見る
○仁比聡平君 よく分からないんですよね。  丁寧に説明し理解を得たいということと、最後のくだりでおっしゃったことと、だけれども、その一連の答弁の中で同意という言葉は使われない。十月二十九日には胸を張って同意と言ったのに、その後、何だかその言葉を避け続けているでしょう。全然分から...全文を見る
○仁比聡平君 だから、板付は、板付というのは、つまり福岡空港はかつて米軍板付基地なんですよ。那覇空港は米軍の直接統治下にあったわけでしょう。つまり、佐賀空港を日米地位協定で米軍に提供するとすれば、それは前代未聞の初めてのことなんです。それを今のように言を左右にして曖昧にする。そん...全文を見る
○仁比聡平君 もう終わりますが、政務官の発言は、どの問題も防衛省内で検討したことがなければ出てこない発言なんですよ。丁寧に説明し理解を得るどころか、大事な肝腎な事柄を隠して何が何でも押し付けようとか、同意とだまして米軍に提供しようとか、そんなことは断じて許されない。私は、この配備...全文を見る
04月19日第190回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。皆さん、おはようございます。  我が党は、ヘイトスピーチの根絶は政治の重大な責任であって、立法措置を含めた国会での大いな議論を求めてまいりました。そうした下で、このヘイトスピーチを社会的に包囲し、根絶の先頭に立つという政治の責任も...全文を見る
○仁比聡平君 今、自民党西田発議者からは、禁止規定は置いていないのであるというまず御発言が、御説明があっているわけですけれども、この点について強い意見がとりわけ当事者団体から上がっているのは御承知のとおりだと思います。  例えば、私たち国会議員に在日本大韓民国民団の主催をされる...全文を見る
○仁比聡平君 ここ、これからの法案の議論をしていく上で極めて大事だと思うんですけれども。  提案者は、つまり与党は、定義の明確性、つまり違法かそうでないかという外延が明確であることが重要であるというのはそのとおりだと思うんです。その外延が明確であるという定義をすることができるの...全文を見る
○仁比聡平君 我が国において、とりわけ国家権力によって思想、表現が抑圧、弾圧された歴史があり、そして、戦後、憲法が公布されてから七十年に至りながら、法を濫用した行政、警察による人権侵害というのは後を絶たないわけです、今日現在も。その認識というのは私は前提にもちろんあるわけですけれ...全文を見る
○仁比聡平君 少し議論をしてしまうことになるんですけれども、そうした憲法上の表現の自由の保障との関係も十分考慮をされた上で全国で様々な取組がされてきていると思うんです。その一つの例として、大阪市ヘイトスピーチへの対処に関する条例における対象行為の定義規定についての評価を今のお話の...全文を見る
○仁比聡平君 その点はよくこれから議論をしていく必要があるのかなと思うんですね。  少し先ほどの西田発議者の御答弁に戻りますと、行政がこの表現あるいは言動の違法的方法を直接審査するのかどうかという、そうした問題をおっしゃったわけですけれども、仮にそうした措置を置かないとしても、...全文を見る
○仁比聡平君 この禁止あるいは違法という法の規定のありようについて、これもっともっと議論が必要だと改めて明らかになってきているように思うんですけれども、ちょっと残る時間が五分ほどになってきているので、法案について具体的に、定義に関わってお尋ねしたいことがあります。三点、ちょっとま...全文を見る
○仁比聡平君 在留が違法な場合。
○仁比聡平君 地域社会の話はないの。
○仁比聡平君 あともう一点質問したかったのは国、地方公共団体の責務に関わるものなんですが、もう時間が参ってしまいました。  いよいよ、もっともっと議論が必要だというふうに思うんですね。とりわけ、不法入国の場合などの議論もありましたけれども、そうした場合だからといって法の保護が与...全文を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  四人の皆さん、本当に今日はありがとうございます。  前回の対政府質疑のときに、私、今日お招きをした桜井参考人の実際の姿を見ていただければ、なぜこの人がうその自白をしたのか、これほど気の強い人がと皆さん思われるに違いないと申し...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  人がなぜ自白をさせられてしまうのかというここの心理というのは、私たちの委員会でもよく検討する必要がある、徹底して審議する必要があると思うんですね。  その上で、小池参考人にちょっと改めて確認なんですけれども、今回の法案が対象事件について...全文を見る
○仁比聡平君 私も、前回明らかにしたとおり、全ての取調べは対象にはならないと思うんですね。  ちょっと先に、弁護士同士で河津参考人にお尋ねしたいと思うんですが、冒頭の意見陳述で初期供述の危険性と重要性、その事後検証としての客観的記録の重要性ということを出発点としてお語りになった...全文を見る
○仁比聡平君 この法案でそうならないという保証がありますか。
○仁比聡平君 先ほど来、河津参考人やそれから大澤参考人から、この法案はこれこれと読むべきである、あるいはこのように運用されるべきである、あるいは捜査側がこのように運用するであろうと、そうした御発言があって、その一つ一つはそれぞれ御見識に基づくものだと私も受け止めるんです。  で...全文を見る
○仁比聡平君 時間がなくなってきましたので、最後に大澤参考人と河津参考人に一問ずつお尋ねしたいんですが、趣旨は同じ趣旨です。  一つは、例外規定、取調べの録音、録画の例外規定の立証に関わってなんですが、例外に当たるという立証を結局どのような証拠に基づいて行うということが考えられ...全文を見る
○仁比聡平君 時間が来ていますから、終わりますが。  結局、今の取調べ室、これは司法取引の場合も同じだと思いますが、つまり取調べ官のイニシアチブなんですよね。事後にそれ分かって内容証明を送っても、実際に取調べは終わっている。そのことによる、例えばうその自白をさせられたという影響...全文を見る
04月21日第190回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先ほど、小川委員の司法取引とその違法性、司法取引の要件を満たさないものについての違法性について、私も重要な答弁があったと思います。そこで、通告した順番と違いますが、まずその問題について、先ほどあった大臣の答弁との関係で局長にこ...全文を見る
○仁比聡平君 先ほど大臣が御答弁になっていたこと、刑事当局からするとそうした御答弁だと思うんですが。  そこで、その要件、改正案の要件を満たさない、つまり違法であるとされた場合に、一体その司法取引で得られた証拠、まず第一義的には供述証拠ですね、その供述証拠から更に捜査を経て得ら...全文を見る
○仁比聡平君 今の御答弁よく吟味する必要あると思うんですけれども、一点だけ。他人のための公判の証拠として顕出された場合というふうに、公判廷における証拠として検察が請求した場合という裁判所の判断というふうに場面を限定をされたわけですが、司法取引あるいは事実上の要件を満たさない違法な...全文を見る
○仁比聡平君 今、違法に収集された証拠という言葉がありましたが、これは法律家の言葉で違法収集証拠排除法則というふうに言われる概念だと思うんですが、その判断基準というのは一体どうなるのか。先ほど、公判に証拠として顕出された場合の判断の言わば要素のような事項をお答えになりましたけれど...全文を見る
○仁比聡平君 今局長がお答えになった基準というのはこれは極めて著名な基準なんですけれども、その令状主義を没却するような場合というのがこれは司法取引の場合にも適用されるわけですか。
○仁比聡平君 司法取引というのは検察官の判断で行うと。司法警察職員が実際上それ行うのではないのかということが大問題になってきているわけです。  今の、実際に公判に顕出された場合に、法軽視の逸脱が顕著であるとか、あるいは将来そういう同種のことを引き起こすおそれがどうなのかというそ...全文を見る
○仁比聡平君 そのとおりです。小池参考人は私と同様、刑事局長の答弁では極めて重大な部分録画の危険が起こるではないかと意見陳述をされたわけです。ちなみに、与党が推薦をされたもうお一人の参考人、大澤参考人は、今の点は恐らく河津参考人が言われたとおりであろうかと思いますと述べておられま...全文を見る
○仁比聡平君 その参考人質疑において、桜井参考人は、昨年六月の当時と私たちの危機感は全く違いますと、この刑訴法改正の部分可視化によってますます冤罪をつくるものという確信になりましたと述べられ、そして大臣、今まで何件もの死刑事件、無期事件、たくさんの冤罪仲間が苦しんできたのに立法府...全文を見る
○仁比聡平君 大臣の御認識は極めて非現実的です。桜井参考人の意見陳述をおっしゃったように深く受け止められるのであれば、物証の乏しい事件、とりわけ被告人と犯人を結び付ける証拠が物的にはない場合に、自白がその被告人を真犯人だとする唯一の証拠、ほぼ唯一の証拠、そういうときに極めて危険な...全文を見る
○仁比聡平君 私はごまかしちゃならないと思うんですよね。そんな抽象的な場面じゃないでしょう。検察は、有罪と確信して有罪の立証を行っているんです。  裁判員裁判の流れの中で、まず第一に被告人質問を行うという法廷の運営が行われるようになった。つまり、被告人質問というのは、主には弁護...全文を見る
○仁比聡平君 いやいや、検察官は有罪立証の方針を立てて、それを実現するために法廷で努力するわけでしょう。当然、入れられることがあるかないかは、それは別の問題。何のために部分録画をするのか、それは、つまり実質証拠として請求することを検討し、そのために当初から録音、録画を行っても差し...全文を見る
○仁比聡平君 いや、大臣、よく考えていただきたい。  私のこの指摘に対して日弁連の河津参考人は、御指摘のとおり大きな危険があると思いますというふうに述べられました。真意が私が申し上げるのと一致しているのかどうかは、何かあればまた伺いたいと思いますが、公明党の矢倉理事、実質証拠と...全文を見る
○仁比聡平君 そこまでおっしゃるなら聞きますけれども、今市事件において、編集された七時間の録音、録画、これ何を立証趣旨にして証拠請求したんですか。
○仁比聡平君 そのように任意性の立証目的だったというふうに言いながら、裁判員の皆さんは、先ほどおっしゃったように、これを見なかったら分からなかったと言っているじゃないですか。それが現実だということなんです。  時間が迫っていまして、そうした録音、録画が、法務省は恣意的濫用の余地...全文を見る
○仁比聡平君 今局長がお話しになったとおりなんですよ。つまり、捜査官の録画するという判断によって、録画されない取調べと録画される取調べというのが区分されるんです。それは、密室で捜査官と被疑者が向き合う、そういう取調べである以上、それは当然のことなんですよね。つまり、捜査官、取調べ...全文を見る
○仁比聡平君 そんなふうにおっしゃるんですけれども、小川委員がずっと議論をしておられるのでよくお分かりのとおり、令状記載事実に該当するのかどうかのスポット傍受という形で実際聞くわけですね。そして、それに該当するという判断をしたら丸ごと聞くわけです。しかも、他犯罪、つまり別件の通信...全文を見る
○仁比聡平君 今日は終わります。
04月26日第190回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  まず、浜田参考人にお尋ねをしたいと思うんですけれども、これまで、人はなぜ自白をするのか、それから、そのうその自白をどう見抜くのか、あるいは見抜けるのかと。  ...全文を見る
○仁比聡平君 そうした中で、先生が虚偽自白を見抜く一つのポイントとしての無知の暴露などの部分も、取調べはしているんだけれども録音、録画をしない、完成された自白を中心にした取調べ官の裁量によっての録音、録画が行われて、そういう意味での部分録画が、しかも裁判において有罪を立証するため...全文を見る
○仁比聡平君 完成された自白の供述録画だけ見て外から判断するのは不可能という参考人の発言は、指摘は極めて重いと思うんですね。  時間がありませんので、申し訳ない、渕野参考人に、そうした一部可視化と言われる部分についても重大な問題をはらむこの刑事訴訟法改悪案が全体としてどのように...全文を見る
○仁比聡平君 今のような改定案の使われ方というのは、これはあり得ると私も思うんですけれども、しかも、その一つ一つが捜査官の裁量的判断によって行われるということによって、先ほど浜田参考人が指摘をされた、うその自白を支えてしまう冤罪を生み出す刑事裁判の構造が更に強化される危険というの...全文を見る
○仁比聡平君 浜田参考人に、今の渕野先生のお話を踏まえて一点、通信傍受によってプライベートな情報、これが犯罪に関連しない情報であることが多いんですけれども、何にせよプライベートな情報、誰にも知られていないはずの情報というのが取調べ官によって示されるということがうその自白なり、ある...全文を見る
○仁比聡平君 そうした中で、通信傍受の要件に関わって川出参考人、それから西村参考人にお尋ねをしたいと思うんですが、これまでも議論ありましたけれども、川出参考人のおっしゃるのは、つまり組織性の要件の問題なんですが、これは、法文によっては特殊な組織犯罪、つまり、特殊詐欺と言われる振り...全文を見る
○仁比聡平君 先ほど来の川出参考人と西村参考人のお話でいうと、つまり、捜査側の令状請求、それから補充性の要件の判断も含めた令状審査、つまり裁判官の判断ということによってそれは認められないだろうというお話があっているので、それはつまり運用上の問題なのかなと思うんですよね。  とい...全文を見る
○仁比聡平君 川出参考人が論文でもお書きになっているとおり、組織的犯罪処罰法の定義とは全く違う規定になっているわけです。  先ほどの御答弁の、あらかじめ、結合体の、ここの部分の意味ですね。人数は二人以上であれば含まれるというふうに政府は言っているんですけれども、そのあらかじめと...全文を見る
○仁比聡平君 西村参考人に、私も、かつて闇金や日掛けに拉致された多重債務被害者や家族を自分の車で救出に行くというような闘いをやっていまして、この撲滅を願う西村参考人のお気持ち、すごくよく分かるんですけれども、その上で、今の要件について大変厳格であるというふうに先ほどお話しになった...全文を見る
○仁比聡平君 よく議論していきたいと思います。  終わります。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回に続いて法案の意味するところを発議者にお尋ねをしていきたいと思うんですが、まず、法案の第四条で国と地方公共団体の責務を定めようとしておられます。特にその二項についてお尋ねをしたいんですけれども、地方公共団体に何を求めるか、...全文を見る
○仁比聡平君 もう少しお尋ねしたいんですけれども、つまり、例えば在日コリアンの集住地区が自治体の中に歴史的に存在するという自治体や、あるいはよくコリアンタウンというふうに称されるような大きな町があると、そこがにぎわいの場でもあるという地域もありますよね。一方で、そうした集住地区な...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、確認をすると、地域によって、この地域では許されないが別の地域では許されるという意味ではそれは毛頭ないと。で、地域の実情に応じて、法案の用語で言いますと、「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組」、この解消に向けた取組の内容といいますか、講ずべ...全文を見る
○仁比聡平君 ということであれば、その地方公共団体が取り組むその措置というのは、法的な根拠も、あるいは手法もいろんなことがあり得るんだろうと思うんです。  私たちが訪ねた桜本のような集住地域に迫ってくる、踏み込んでくる、そうしたデモ申請を許すのかという許可の問題があるでしょうし...全文を見る
○仁比聡平君 そのそれぞれの、つまり、地方自治体とそのデモ申請者などとの関係で見ると、これは言わば法的関係になるんですよね。この許可、不許可というのは、これはつまり行政処分ということになって、西田発議者も前回からよくおっしゃられるように、これが、例えば不許可にしたことが不当である...全文を見る
○仁比聡平君 まず、西田議員がよく御答弁の中で使われる公権力という言葉なんですけれども、広い意義でいいますと裁判所も公権力の一環だということになるんだと思うんです。今ずっとお使いになられている意味は、つまり行政機関が、国であれ、あるいは地方公共団体であれ、行政として表現の内容に立...全文を見る
○仁比聡平君 今の点について各会派のところでいろんな議論があるということはもちろん一つのテーマなわけですが、ちょっと先に進みたいと思うんですけれども。  今、西田議員がおっしゃった意味で、つまり行政機関が表現内容にわたって審査をすることはない、そういう意味で理念法であるというこ...全文を見る
○仁比聡平君 ということであれば、これから行われる協議においてもきちんと検討の余地は十分あるなというふうに今受け止めたんですけれども。  地方自治体といっても、これはやっぱり大きな力を持っているんですよね。例えば、私の、九州、地元の例えば福岡市あるいは北九州市ということを考えた...全文を見る
○仁比聡平君 そうした中で、協議を続けていくことを求めて次のテーマに移りたいと思うんですけれども。  対象となる言動についてどのように定義をするか、これは法案の大きな課題なわけですが、私どもの法務委員会で、せんだって国連人権理事会特別報告者のデビッド・ケイ教授とお会いをいたしま...全文を見る
○仁比聡平君 今のお話は、つまり、不当なというのが、その裸で不当なというふうに評価される概念ではないという意味なんでしょうか。つまり、本邦の域外にある国又は地域の出身であることを理由として本邦外出身者を地域社会から排除することを扇動するものが不当なのであると、そういう意味でしょう...全文を見る
○仁比聡平君 先ほど、侮蔑あるいは侮辱というような概念をここで、この部分に盛り込めないのかという趣旨の議論もありますし、この定義をどう明確にしていくのかというのは協議の大きなテーマなんだと思うんですね。  そうすると、今の与党としては、この法文のここの部分をきちんと議論していく...全文を見る
○仁比聡平君 ということなのですけれども、念のため確認をしておきたいと思うんですが、我が国の法制でこの不当な差別的言動という用語は極めてまれです。  法制局においでいただいていますが、この用語例というのはどのようなものがあるでしょうか。
○仁比聡平君 今お話しの、つまり、今御紹介のあったいわゆる障害者虐待防止法に唯一例があるということなわけですね。  近年制定をされたわけですけれども、この障害者虐待防止法における不当な差別的言動という概念が法制上どんなふうに位置付けられているか、つまり何のための規定として設けら...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、今の現行法で例のある規定は、障害福祉事業を利用する方、その事業者からサービスの提供を受ける方、いわゆる利用者ですね、利用される障害者、高齢者の場合もあるでしょうけれども、そうした方に対してその事業を行っている側、それを従業員というふうに呼んでいるわけですが、...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、私の指摘はそうは間違ってはいないという趣旨なんだと思うんですよ。ですから、対象となる許されない行為を、言動をきちんと明確にするというのは、これまで与党発議者がお話しになっていた基本的なお立場を踏まえながら、やっぱりもっともっと議論して、きちんと定めていかなけ...全文を見る
○仁比聡平君 不特定多数の者が表現の内容を知り得る状態に置くような場所又は方法というのは様々なものがあるわけですけれども、矢倉発議者、そういう理解でよろしいですか。
○仁比聡平君 あと、具体的な中身については、各党協議の中で更に詰めた上で、こうした委員会の場で確認をできるように議論していきたいなと思います。  そうした中で、私どもとしては、前回に指摘をさせていただいた、例えばアイヌ民族に対するヘイトスピーチ、あるいは難民認定や在留資格が争わ...全文を見る
○仁比聡平君 そのことを明確にする必要がやっぱりあるんですよ。適法に居住するという要件を法律上の文言にしてしまうと、つまり適法に居住するという要件が在留資格をめぐって争われているときにはその者に対するヘイトスピーチは許されるのではないか、この許されないという対象に入らないのではな...全文を見る
○仁比聡平君 協議を続けたいと思うんですけれども、つまり西田議員がおっしゃらんとするモラルの問題というこの言葉なんですけれども、私なりに翻訳しますと、民主主義社会、市民社会の根底である互いの人格を尊重するというこのモラルなり、あるいは憲法用語で言えば人格権ということにもなるでしょ...全文を見る
○仁比聡平君 その今の後段の部分がいろんな議論になっているところなんだと思うんですよ。  例えば、西田議員が繰り返しておっしゃるような戦前の治安維持法体制というのはどんなものだったかと。最高刑死刑と、極刑をもって、しかも特高警察が私ども日本共産党を始めとした国民の思想、そして結...全文を見る
○仁比聡平君 法とは何かという、これ、委員長、是非我々の中でよく議論して定めていかなきゃいけないんじゃないでしょうかと御提案をしておきます。  私どもが与党の皆さんに御提案をしている定義というのを改めて申し上げると、ヘイトスピーチとは、人種若しくは民族に係る特定の属性を有する個...全文を見る
○仁比聡平君 禁止規定を置かない、あくまで理念法であると西田議員が繰り返されるんですけれども、野党案、民進党さんたちを中心にした案にあるように、理念法で禁止規定を置くというようなこと、当然あるんですよ。これ、だから、理念法だから禁止規定を置かないという理屈にはならない。それは論理...全文を見る
04月28日第190回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  まず、原田参考人にお尋ねをしたいと思うんです。  一つは、先ほど任意同行下のたたき割りについて、とてもじゃないが録音、録画できないというお話がありましたが、どうして録音...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。是非、今の原田参考人の御発言というのは、会議録だけではなくてこの映像で御覧いただきたいなと改めて思うんですが。  もう一点、原田参考人、先ほど平成の刀狩り、首なし拳銃のお話をされました。私、かつて原田参考人の部下であったんだと思うんですが、稲...全文を見る
○仁比聡平君 もう一つ伺いたいんですよ。  その首なし拳銃などの中で、おとり捜査が行われて、ロシア人の男性に対する有罪判決の再審開始決定が三月の三日、札幌地裁が決めたわけですけれども、この決定は、検察側証人がおとり捜査の存在自体を隠蔽するため公判で偽証をしたり内容虚偽の捜査書類...全文を見る
○仁比聡平君 私たちが国会議員として受け止めなきゃいけないのは、これは今現在進行形の警察や検察の実態だということなんですよ。  そこで、豊崎参考人に。一昨日の夜にお願いして九州から無理を押して出てきていただいて、本当にありがとうございます。今お聞きいただいた原田参考人の語る警察...全文を見る
○仁比聡平君 そうした中で、与党からは、このゴールデンウイーク明けにもこの法案の審議を打ち切って採決をすべきではないかといった発言が出ているんですが、先ほど意見陳述の中で、良心に懸けて、研究者としての良心に懸けてという御発言もありましたけれども、参議院の法務委員会、私ども国会議員...全文を見る
○仁比聡平君 小木曽参考人にお尋ねしたい点が今ちょうど豊崎参考人が指摘をされた部分なんですけれども、冒頭、裁判官や裁判員に録音、録画が実質証拠と受け取られることはあり得ると、そういう意味では部分録画の危険性という見方は増えている、強まっているという御趣旨の認識に立った上で、そうし...全文を見る
○仁比聡平君 捜査上の必要性を強調されただけで、なぜ物的証拠を集めること、収集することができるようになるとおっしゃるのかという私の問いに対してはお答えになれなかったと私は受け止めます。  終わります。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  質問に入る前に、大臣並びに委員会同僚議員の皆さんに一言申し上げたいと思うんです。  これまでの質疑、答弁で、この法案が新たに設けようとする部分録画、そしてその実質証拠としての利用も、あるいは司法取引や盗聴も、警察官、検察官の...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、私が申し上げているような意味での方針ではないのだということがおっしゃりたいんだろうと思うんですね。  私が指摘をしている点が、例えば今日の参考人質疑の中でも、刑事裁判の直接主義、公判中心主義が壊される、調書裁判を録画裁判にしかねないと、こうした警鐘として指...全文を見る
○仁比聡平君 通告しておりませんが、盛山副大臣、お聞きしても構わないでしょうか。──今局長がお話しになっているのは、つまり、二次的ではあれ実質証拠として請求することはあり得るということを言っているんですね。部分録画というのがどれほど裁判の利用において危険か、このことは参考人がお話...全文を見る
○仁比聡平君 筆頭だったかどうかの点は誤解をしておりまして、失礼をいたしました。  今のようにおっしゃるんだけれども、裁判所が適正な判断をしなきゃいけない、弁護側は徹底して争うであろうと、それはそれで当然のことなんですね。  議員修正の部分に、私が指摘をしているような濫用をこ...全文を見る
○仁比聡平君 盛山副大臣。
○仁比聡平君 今おっしゃるように、そうした問題点についての議員修正部分というのはございません。  そうした下で、現在行われている録音、録画について、前回、障害のある方のコミュニケーション能力に問題があるか否か、取調べ官に対する迎合性や被誘導性が高いかどうか、あるいは被疑者や参考...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、警察においては参考欄に記載を指導をしているけれども、だけれども、その指導の結果どうなっているかということはこれは保証の定かではないわけです。  加えて、録音、録画をした記録媒体は検察官に送付をすると言うけれども、せんだって新聞報道もありましたけれども、四八...全文を見る
○仁比聡平君 検察の場合は録音、録画がほぼ一〇〇%と、対象事件についてはというふうにおっしゃっているわけですが、そうすると、局長、その累計とか不実施の理由とかというのはこれは一〇〇%記載をされているということなんですか。
○仁比聡平君 いや、私が尋ねているのは、一〇〇%記録されているのかということなんですよ。つまり、証拠開示を例えば求めます、弁護側が。そうすれば、それは全て開示をされて、録音、録画をした理由、しなかった理由、これは明らかになるわけですか。
○仁比聡平君 いや、委員長、ちゃんと私の問いに答えさせてください。つまり全件について、つまり検察官が行う取調べの全件について、取調べ状況等報告書はこれは記載することになっている、これはそういうルールになっています。けれども、その取調べ状況等報告書の中に、録音、録画を行ったか、行っ...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、部内の捜査報告書にそういうものを記載を求めると言っておるだけであって、その種の手持ち証拠については、全ての証拠開示を求めても実際には開示をされないという場合がほとんどじゃありませんか。  私は、そうした下で、ちょっと法案に関して話を進めますけれども、この取...全文を見る
○仁比聡平君 そういうような御答弁は、私、今初めて聞いているんですけれども、というような立証をされるんだとなるならば、そこで、今お話のあった、例えば被疑者が拒否するあるいは発言できないといった上申書や調書がある、で、その下で取調べ官が十分な供述ができないなどと認めたという捜査報告...全文を見る
○仁比聡平君 公判段階の証拠開示の中で適切な開示がなされるものと言うけれども、それは、現実には捜査官側の膨大な手持ち証拠というのが開示をされないで冤罪をつくり出されてきたわけです。しかも、捜査、取調べのこの現実に、もうこれまでも参考人が重ねて繰り返して指摘をしてきたように、うその...全文を見る
○仁比聡平君 実際に裁判がどのように行われるのかというのは、これいろんな議論をきちんとしなきゃいけないんですよ。今日、そこにまた更に踏み込んでいく時間はありませんから、大臣にお尋ねをしたいと思うんですけれども、つまり恣意的運用の余地はないと、私が申し上げているような危険はこれは裁...全文を見る
○仁比聡平君 大臣がそういうふうにおっしゃることはその法案の説明としては大切なことだろうとは思いますが、けれども、その判断というのは、これは密室において取調べ官によって行われるわけです。  一般に、大臣、取調べ官というのは何を調べるかは決めて臨むんですよ。たまたま、例えば別件逮...全文を見る
○仁比聡平君 いや、個別事件だから答えられないと言いますけれど、個別事件で確定をしていない係争中の事件にしているのは警察と検察じゃないですか。この再審開始決定までもずっと争い続けてきたわけでしょう。それは、つまり何の反省もしていないのかということじゃないですか。組織的な犯罪の実態...全文を見る
○仁比聡平君 国家公安委員長としての河野大臣がそうした御答弁しかできないということ自体に私は極めて絶望的な気持ちになります。  大臣に伺いますが、岩城大臣、なぜ即時抗告して争うんですか。
○仁比聡平君 結局、警察も検察も何の反省もないのかと。そうした捜査機関に、違法な濫用はしないであろうと、想定はされないとかそんなことは念頭にないとか言って大きな権限をこの法案でこのまま与えることは、私は絶対に許されないと思うんですね。  通信傍受についてあとの時間少し伺っておき...全文を見る
○仁比聡平君 いや、これまで使い勝手が悪かった、これを今回の改正案で広げるとなれば、これは格段に増えるというのは当たり前なんですよ。それはこれからの犯罪情勢だとかによっていろいろ状況はあるだろうけれども、それは否定できない。  そうした下で、林局長、二十六日の参考人質疑で、特別...全文を見る
○仁比聡平君 結局、川出参考人も局長も、実際の運用のところで実際には限られるというふうにおっしゃっているにすぎない、この法そのものが、言われているような限定を図っているものではないということが改めて明らかになったと思います。  今日は終わります。
05月02日第190回国会 参議院 災害対策特別委員会 第5号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私も、本震翌日の四月の十七日、また二十四日、二十九日、そして昨日五月一日と、延べ四日にわたって熊本市、益城町、西原村、南阿蘇村、阿蘇市、大津町、菊池市、また甲佐町などを訪ねまして、被災者の皆さんの声を伺い、また、各自治体の対策...全文を見る
○仁比聡平君 今お話のあったプル型の保護、支援、それから二次避難所の活用で避難所の状況を改善すると、極めて大事な方向性だと思うんです。  加えて、物資が届くだけじゃなくて、温かいものを提供するということになったときに、例えば共同自炊ができるように調理室や調理設備を確保を、これは...全文を見る
○仁比聡平君 どうぞよろしくお願いいたします。  農業被害についての通告をしておりましたが、ちょっと残り時間との関係で次回に譲らせていただいて、先ほど大臣が触れられた二次避難所の提供に関して少し御提案があります。  せんだって、阿蘇の阿蘇温泉観光旅館協同組合の役員さんたちと懇...全文を見る
○仁比聡平君 農業施設についてちょっとだけ、一問だけ伺える時間がありそうです。  私、訪ねて、地割れあるいは深い亀裂がちょっと気の遠くなるような規模で起こっていると。少し山間地の田んぼを見せてもらいましたけれども、山から地すべりを起こさんとしているんだが、これがどういうふうにな...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。  被災者の住まいとなりわい、この復旧復興に向けていく生活の基盤を何としても取り戻すために、政府、皆さん、是非力を尽くしていただきたいと心からお願い申し上げまして、質問を終わります。
05月10日第190回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は通信傍受の拡大の問題についてお伺いをしていきたいと思うんですが、ちょっと通告と順番違いますが、大臣に、まず対象犯罪の拡大、今回の法案でいいますと別表二の問題について、前回、四月二十八日の小川敏夫議員の質問に対して大臣がま...全文を見る
○仁比聡平君 私がお尋ねをしているのは、そうした大臣の認識の下で、あるいは政府の検討の上で限定している犯罪とは何かということなんです。  別表二に付け加える例えば詐欺あるいは窃盗というのは、これ自体は今大臣がおっしゃったような意味での現に一般国民にとって重大な脅威となり社会問題...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、私の問いにお答えにならないのか、あるいは問いがお分かりにならないのかのどちらかなんですけれども、今大臣が付け加えておっしゃった組織性の要件についてはこれ後ほど少し議論したいと思うんですけれども、大臣は前回の答弁で、追加する対象犯罪は現に一般国民にとって重大な脅...全文を見る
○仁比聡平君 今、二つおっしゃいました。暴力団が組織的に、例えば組織的な犯罪の一つの手段として殺人だとかあるいは放火だとかいうことを行うということは現にあります。あるいは組織窃盗というお話もありました。特殊詐欺ということもこれに含まれるのかと思うんですが。  先ほど、児童ポルノ...全文を見る
○仁比聡平君 詳しく述べていただきましたけれども、つまり、殺人、放火や人身の自由の侵害、あるいは爆発物、あるいは児童ポルノ事案、これは、例えばという枕言葉を付けながらではありますけれども、今、大臣、暴力団が組織的に行うという事例を挙げられました。殺人、放火などの事案については、私...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、端的に私の問いに答えていただけませんか。  大臣は長い時間を使って、先ほど私が指摘をした、つまり暴力団が行う先ほど述べられた罪、それから組織窃盗、特殊詐欺という類型を挙げられたんですよ。勉強で伺うと、警察庁、検察庁というか法務省は、その四類型というふうにおっ...全文を見る
○仁比聡平君 警察庁、法務省、それぞれ、それでよろしいでしょうか。
○仁比聡平君 今確認をした立法事実についての是非についてはいろいろ議論もありますけれども、ちょっとこれは別の機会に譲るとして、大臣、その上でお尋ねしたいのは、今確認をされた四類型に法文上限定されているかというと、私にはそうは思えないわけです。何しろ別表二には詐欺罪、窃盗罪というふ...全文を見る
○仁比聡平君 刑事局長に後ほど伺いたいと思うんですが、今の御答弁だと、対象犯罪として追加をする別表二だけで四類型に限定されているのではないというような御答弁なんですね。これに付け加えて、組織性あるいは補充性を、令状を裁判官が審査をする、ここで限定されるという意味に聞こえるんですけ...全文を見る
○仁比聡平君 ということは、前回、川出参考人あるいは林刑事局長に確認をしましたけれども、法文としてはこれは限定はされていないということになるわけでしょうか。  例えば、林局長が二十八日の私の質問に対してお答えになったのは、本法律案の明文上は、この通信傍受の対象犯罪を暴力団等の関...全文を見る
○仁比聡平君 いや、私はそこが分からないんですよ。令状請求がされたときに、法文上は対象犯罪に言わば限定はないとなると、その令状請求が違法であるとして裁判官が却下する法的根拠は何になるのかということなんですね。  大臣、お読みだと思うんですが、現行通信傍受法の第一条にはこの法の目...全文を見る
○仁比聡平君 後段の方は後ほど議論しますが、まず冒頭におっしゃった一条の解釈なんですけれども、改正後の一条というのをどう読むのかと。元々、現行法というのは、暴力団が、暴力団と主体は限定はされていないけれども、暴力団が行うであろうという罪、配付資料の中で七枚目に現行の別表を示してお...全文を見る
○仁比聡平君 今の局長の御答弁等を別の角度でおっしゃっているのかもしれないんですが、私、必ずしも認識は一致はしませんけれども、川出参考人がこの通信傍受の合憲性の問題として、現在の四種類の犯罪、つまり現行法の四種類の犯罪は、犯罪の重大性を満たすものだということで合憲性が認められる、...全文を見る
○仁比聡平君 今の局長の答弁は、つまり、一条に言う「等の重大犯罪」ということが、これは川出参考人の言葉を借りてくれば、一条に例示されている罪に匹敵するような重大性を持った犯罪という意味として窃盗だとか詐欺だとかという構成要件に該当するという疑いがあるが、けれども組織的な犯罪ではな...全文を見る
○仁比聡平君 まだちょっとよくはっきりしないと思うんですけれども、これ以上御答弁前に進まないように思いますので、別の角度で今のお話を伺いますと、大臣、今の議論も踏まえて、前回の二十八日の御答弁の続きには、その令状発付の要件の問題として、現行法上、裁判官がその罪が犯されたと疑う十分...全文を見る
○仁比聡平君 その下で、この令状発付の要件について少し、ちょっと細かいようにも思いますが、法文に沿ってお尋ねしたいと思うんです。  お手元の二枚目以降、新旧対照表をちょっと私が手書きで傍線を入れてお配りをしております。  傍受令状が出されるためには、法案三条において、当該各号...全文を見る
○仁比聡平君 情状に関するものは当たらない、犯行告白は当たるというお話のようなんですけれども、これで本当に限定されるのかと。ここに先ほど確認した四類型という意味での組織性というのは、この文言そのものの中では限定はされないわけですね、局長。
○仁比聡平君 その上で、その対象犯罪が行われると疑うに足りる状況というのは、これはどのような状況を指し、何をもって疎明をされるんですか。
○仁比聡平君 いや、よく分からないですよね。そうした疎明によって、先ほど確認しているような組織犯罪というものを裁判所が審査をすると。その疑いを審査するというのはよく分からない。  前提としての組織性の要件をちょっと先に聞いておこうと思いますけれども、資料に組織的犯罪処罰法の団体...全文を見る
○仁比聡平君 今のような組犯法の団体についても、これが広域暴力団などに限られずに、つまり犯罪集団に限定されずに、労働組合や広く市民団体、あるいは政党も例外ではないのではないかということがずっと問題になり続けてきました。ところが、今度の改正案は、こうした組犯法の規定どころか、先ほど...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、恐ろしい話だと思いませんか。  大臣は先ほど、限定した対象犯罪というのは、つまりさっきの四類型だとおっしゃったでしょう。ところが、大臣がその根拠の一つとして挙げておられる組織性の要件というのは、今局長が答弁をされているような性格のものだというわけでしょう。つ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、甘いですよ、大臣。だって、何人かが集まって、こういう別表二に記載する犯罪が語られただろうというふうに捜査機関が、警察が疑えば、何らかの証拠で令状が出るかもしれない、出ちゃうかもしれない。それが限定されていると本当に言えるのか。  しかも、補充性の要件について...全文を見る
○仁比聡平君 私は、これまでの議論では、厳格な要件と、大臣がおっしゃるような厳格な要件には到底理解ができないんですよ。厳格な要件で縛っているんだと、捜査機関の通信傍受令状の請求は許されないし、裁判官はそれを却下しなきゃいけないんだとおっしゃるのであれば、その法的な根拠を明確にする...全文を見る
○仁比聡平君 今のようにおっしゃるけれども、それが本当に大臣のおっしゃるような限定の要件として、言ってみれば、対象犯罪は一般の犯罪が対象になっている。組織性の要件というのは数人が共謀すれば足ることになっているということになると補充性の要件しかないんだけれども、補充性の要件というの...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、繰り返しの御答弁しかお立場上できないのかもしれないんだけれども、本当にそれで限定されますか。  今の補充性の要件の後のところに、第三条の一項に、どんな通信手段を傍受の対象とするのかという定義があります。ここには、被疑者が契約して使用している電話ではないものも...全文を見る
○仁比聡平君 否定されないですよね。  つまり、私が契約している携帯電話あるいは固定電話だけではなくて、私と密接でもいいし社会的に一体でもいいけれども、そうした疑いを捜査機関が持てば、私にも、私の秘書にももちろん通知はなく、ひそかに私の秘書の電話を傍受するということがこれあり得...全文を見る
○仁比聡平君 ということになると、今おっしゃっているようなことで厳格に行われるとおっしゃりたいんでしょうけれども、私に対象犯罪の疑いを掛ければ、私が例えば秘書の携帯電話を使っていないかどうか、そこで犯罪関連通信を行っているという疎明ができないかどうかを通信履歴などを不正に、不正に...全文を見る
○仁比聡平君 そのような使用の規定が置かれているというふうにおっしゃるけれども、実際に得た情報を警察の活動あるいは捜査活動に使うということは、いろんな場合が想定できるわけですね。つまり、裁判の有罪証拠に使う場合以外の場合。  例えば、渕野参考人は、取調べにおいて通信傍受で傍受し...全文を見る
○仁比聡平君 では、後者の方をちょっと先に確認しますが、許されないとおっしゃるけれども、許されないことをしたら一体どんな制裁があるんですか。
○仁比聡平君 部分録画の問題で、あるいは違法な取調べを行った捜査官が懲戒された例が一体どれだけあるというのかと申し上げてきましたけれども、今の局長の答弁、もう本当に極めて空虚ですよ。そんなおっしゃるんだったら、実際に違法な捜査を行ってきた警察官を全て処分をしてからおっしゃいなさい...全文を見る
○仁比聡平君 実際、これまでの現行法も根本的には同じ問題があるんだけれども、けれども、対象犯罪が限定され、立会いが行われる、必要とされるということで、警察にとって使い勝手が極めて悪かった。ところが、これを対象犯罪を窃盗や詐欺も含めた一般的なものにまで拡大すれば、ここに関わる犯罪と...全文を見る
○仁比聡平君 廃棄をするとか、それから新しい方式で消去をするとか言いますけど、スポット傍受も含めて、聞いたことを皆さん忘れますか。追いかけている重大な容疑者ですよ。それが、その関係者とこういう通話をしていた、こういう人間関係だったのかということを初めてそこで得たと、これは重要だと...全文を見る
○仁比聡平君 最高裁判決が直接その捜査の違法を弾劾したものではないというのは、そのとおりかもしれません。大臣が私のこの趣旨の質問、つまり警察によるこんな卑劣な捜査が許されるのかと問うている質問に対して、違法と断罪されたものではありませんという御答弁をされるということは、つまり、こ...全文を見る
○仁比聡平君 先ほど小川議員も指摘をされました我が党当時国際部長の緒方靖夫さんのおうちの盗聴事件にしろ、せんだって国家公安委員長に尋ねた北海道警の平成の刀狩り事件に関しての大問題にしろ、どれだけ卑劣で違法なそういう捜査が暴露をされても、事実も認めない、反省もしない、謝罪もしないと...全文を見る
○仁比聡平君 今の河野国家公安委員長の答弁で令状が認められなかった例はほとんどないとおっしゃっているのは、つまり裁判官による令状審査は機能していないということです。被疑者、関係者の異議申立てを認め、徹底して争う中で、その令状発付が間違っていたではないかと弾劾が尽くされて初めてその...全文を見る
○仁比聡平君 公判を適正化するどころか、ひそかな盗み聞きあるいは司法取引による密告、部分録画とその実質証拠としての利用によって冤罪を逆に生み出すという大きな問題がこの審議を通じて私は浮き彫りになってきていると思います。それを防ぐ法律上の根拠というのも今日も明らかにされない。  ...全文を見る
05月12日第190回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ヘイトスピーチ根絶に関するいわゆる野党案の質疑を突如終局し、直ちに採決に進もうとするこの委員会運営に強く反対の意見を表明するものです。  我が党は、民族差別をあおるヘイトスピーチを根絶するために、立法措置を含めて政治が断固たる立場に立つ...全文を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今、有田議員からお二人の思いが紹介をされたように、ヘイトスピーチによる被害の深刻さと、当事者そして支援の皆さんの身を振り絞るようなヘイトスピーチ根絶をという声につき動かされてきたこの私たち参議院法務委員会の取組が、今日一つの節...全文を見る
○仁比聡平君 定義との関わりで矢倉発議者から御答弁がありましたからちょっと重ねて確認ですが、西田発議者が政治的言論というのはこれは一番大事なものだと憲法上の保障の意義を語られたわけですけれども、これがこの対象になり得ないということについて、この法案に言う不当な言動ではあり得ないと...全文を見る
○仁比聡平君 もう一点、米軍という機関、これを排除の対象というふうにはそもそも捉えていないというお話があったんですが、これはちょっと、ちょっとというか、こういうことなのかなと思いますのは、例えば沖縄タイムスの社説の部分に、そもそもヘイトスピーチはマイノリティーに対するものだ、米軍...全文を見る
○仁比聡平君 今おっしゃっているのは、それはそのとおりの話だろうと思うんですね。  あともう一点確認をしたいのは、今の問題とパラレルではありますけれども、政府の政策やそのありようを批判する人々の言動があります。これは政府対抗言論などともよく呼ばれますけれども、これも同じように当...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。  いよいよこの質疑そのものも終わろうとしているわけですけれども、最後にちょっと、通告はしておりませんでしたが、お二人にお伺いをする時間が少しありますので。  こうして私どもが立場は違えど取り組んできて、この大きな節目を迎えようとしている...全文を見る
○仁比聡平君 終わりたいと思います。  お疲れさまでした。
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、与党提出の修正案及び修正部分を除く原案について、いずれも賛成の立場から討論を行います。  先ほども申し上げたとおり、与党案の提出は、当委員会の取組の中で、ヘイトスピーチによる被害の深刻さとその根絶を求める被害当事者、国民の声に迫られたか...全文を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  一昨日、私は通信傍受の対象犯罪の拡大について大臣と御議論させていただいたわけですが、その議論の中でも、大臣が組織犯罪として前回確認をされた四類型というふうに限定をされるとおっしゃるんだが、その厳格な要件という組織犯罪性というの...全文を見る
○仁比聡平君 今御紹介のあった国家公安委員会の規則というのがここにあるわけですが、もちろん規則なんですから、文字の体裁といいますか条文の体裁を取っているわけですけれども、ここには、スポット傍受を何秒行う、インターバルの時間を何秒とするという、そうした規定はないわけです。先ほど三浦...全文を見る
○仁比聡平君 ある程度の基準があるというのは、つまりスポット傍受を行う場合に、何秒という基準なのではなくて、言わば幅を持った基準であると。今の御答弁の中にありましたが、具体的に指定するということですから、個々に行う傍受の実施ごとにそれぞれ警察本部長が決めると、そういうことになるわ...全文を見る
○仁比聡平君 個別の事件ごとに警察が決めるんだというふうにおっしゃっている。それで、ある程度の基準はあるんだけれども、けれどもこれは容疑者あるいは組織犯罪の集団に対抗措置をとられたらまずいから、これは言ってみれば捜査上の秘密だと、そういうことでしょうか。
○仁比聡平君 その捜査上の秘密であるところの、つまり傍受の実施の仕方ですね、これは傍受令状を請求するときに裁判所には説明をするんですか。
○仁比聡平君 大臣、今の警察の答弁、つまり、厳格な要件が定められている、これが裁判所の判断によって審査をされると、だから私が前回確認した四類型、これ以外の傍受が行われるということはこれは言ってみればないのだと、実際にこれらの厳格な要件を満たす事案は組織的な犯罪に限られることとなり...全文を見る
○仁比聡平君 条文の用語が続きますから少し分かりにくかったかもしれませんけれども、何だか限定が掛かっているかのように言うけれども、結局、令状の発付を受けた警察が実際に誰の目もないところで特定電子計算機を使って通話を傍受するときに何秒聞いていいのかということについては、裁判所は全く...全文を見る
○仁比聡平君 今の御答弁でお分かりのとおり、そもそも令状発付の要件であるところの組織犯罪性というのは、これは極めて曖昧なものであって、二人以上の容疑者があらかじめ共謀しているというふうに、役割分担を共謀しているというふうに捜査機関から疑われれば、そうすれば窃盗あるいは詐欺という、...全文を見る
○仁比聡平君 そこを次にお尋ねしたいんですよね。  現行法なんですけれども、十三条の一項に、これに必要な最小限度の範囲に限り通信傍受をすることができるという規定があります。けれども、その主体は誰かというと、検察官又は司法警察員なんですね。傍受令状が発付される、具体的に実施の現場...全文を見る
○仁比聡平君 その必要最小限度の範囲に限りというのは、つまり、捜査官が個々の傍受ごとに判断する、先ほど来警察に伺っている国家公安委規則だとか個別具体事件ごとに警察本部長が定めると言っているのは、つまりそれの中身は、法十三条一項の実施はこれは警察の捜査の秘密の下でやっていくんだとい...全文を見る
○仁比聡平君 今、三浦局長がおっしゃったような、つまり警察がやるんですということなんですよ。それは現行法でも、それから改定案で新たな機能を備えたと称する特定電子計算機が開発をされ、それがたくさん納品をされるという下でも同じなんですよ、暗号だとか民間事業者がちゃんと検証するだとか、...全文を見る
○仁比聡平君 そして、それをどのような決め方でやるのかは捜査上の秘密だから裁判所にさえ明らかにしないというわけです。それは、つまり、第三者の目の全くない、監視のないところで秘密処分を行うということにほかならないんですよ。  これまでは通信事業者の立会いがありますから、何だかえら...全文を見る
○仁比聡平君 結局、通信傍受が行われたらば、その時点で即時にプライバシー侵害というのは完成するんです。ところが、その当事者に通知は行かないわけですから、そんな傍受はやめてくれ、おかしいではないかという不服の申立てはやりようがないわけです。  その不服申立ての手続以外に争われ得る...全文を見る
○仁比聡平君 お分かりになりましたでしょうか。つまり、メールというのは何らかのソフトで文字化しないと中身が分かりませんから、これは法律上は、外国語での通話とかあるいはファクスの送受信とかと同じような性格のものとして扱われている。その通信は、これは全部丸ごと警察がまず取り込むんだと...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、そのようにしているだけであって、法律上求められていないんですね。通話の場合は犯罪関連通信かどうかの該当性を判断するために必要最小限度の範囲に限るというそうした規定になっているんだけれども、メールも含むそうではない通信については全部の傍受をすることができる、全...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、警察の内部規律違反になるだけであって、法律上違法な傍受にはならないんですよ。  これだけメールを始めとした、SNSも含めた通信が格段に発展している社会において、例えば広い一般的犯罪の疑いを掛けられて、ある携帯電話の電話番号やあるいはメールアドレスというのが...全文を見る
○仁比聡平君 結局、将来発生する犯罪の予防も含めた活動に利用することは許されているという御答弁なわけですね。  大臣も同僚議員の皆さんもスノーデン・ファイルというのは御存じだと思います。暴露されたスノーデン・ファイルの中に、アメリカのNSAがメタデータをどのように利用しているか...全文を見る
○仁比聡平君 何が適切な実施をしているかと。前回も、堀越事件において警備公安警察が行った卑劣な、二十四時間、少なくとも十か月間にわたるプライバシーを暴き立てる捜査について、国家公安委員長もまるで何の反省もないと。だったらば、これからも行うのか、今現在もやっているのかと、そういう警...全文を見る
○仁比聡平君 不当に制約するものではないなんて、不当に制約している、だからこの権力犯罪を断罪する判決は確定しているでしょう。実際に非合法なこんな無法で卑劣な盗聴を行っておいて、その事実を認めもしないというのが今の警察庁の姿じゃありませんか。日本の警察組織というのはそういうことでし...全文を見る
○仁比聡平君 いや、濫用されるではないかとは言われたくないから長々と適正に行われるという趣旨の答弁をされるお立場は分かるんですが、そしてそのように運用をしようとしているのかもしれませんが、現に警察や検察は、そして裁判所も、全く密告者と被疑者、被告人の被疑事実が関係のないそうした証...全文を見る
○仁比聡平君 今お話しのように、被告人、弁護側の防御権を、実質的に不利益を生ずるおそれがあると認められないというような条件を付しているんですけれども、その判断は一体誰がやるのか。  どう思われますか、皆さん。弁護人、被告人が防御の必要があるかどうか、名前が分からない、住所が分か...全文を見る
○仁比聡平君 時間が来ましたから終わりますけれども、今局長がこれまでにも例があるというふうに言っているものと、うその引っ張り込みが極めて危ぶまれる司法取引におけるうそかもしれない供述調書を弾劾さえできない、反対尋問もまともにできないようにするということとは決定的に意味が違う。 ...全文を見る
05月13日第190回国会 参議院 本会議 第26号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。  九州熊本地震で亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、御遺族の皆様に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された全ての皆様に心からお見舞いを申し上げます。  会派を代表して、九州熊本地震対策と補正予算について、総理並びに関係大臣に質...全文を見る
05月17日第190回国会 参議院 予算委員会 第22号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  改めて、九州熊本地震で亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、被災された全ての皆様に心からお見舞いを申し上げます。  私も、熊本県下各地を訪ね、被災者、自治体の皆さんの声を伺い、実現のための活動を続けてまいりました。今日は、被災...全文を見る
○仁比聡平君 今総理もおっしゃったように、住宅被害の甚大さというのは今回の災害の大きな特徴の一つだと思います。  そこで、防災担当大臣、国交大臣に、これまで把握しておられる被害の棟数、応急危険度判定、また住宅の被害認定が焦点になっている罹災証明の申請数がどうなっているか、その数...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、これまで判明しているだけでも極めて甚大な被害だということです。なお全容の把握が急がれるわけですが、そこで、総理、一日も早く希望する全ての人々が避難所や車中泊、テントから仮設住宅に移ってもらえるように、仮設建設の規模を抜本的に増やす必要が私はあると思うんですね...全文を見る
○仁比聡平君 益城町長が昨日、千二百戸を目標とするというふうに表明をされておられます。実際、これまで西原村や甲佐町、益城町と、具体化してきた数については先ほど防災担当大臣からお話がありましたけれども、今後更に増やしていく、ニーズに応えていくためには、国、県有地や、それから民有地の...全文を見る
○仁比聡平君 従来のコミュニティーが壊されないようにその用地を確保するというのはなかなか簡単じゃないことということだと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思うんですが、ちょっと特に心配なのは熊本市なんですが、先ほどの御答弁にもあったように、民間賃貸住宅の借り上げでのみなし仮...全文を見る
○仁比聡平君 実際、不動産屋さんに長蛇の列、けれども見付からないということで、民間賃貸住宅の空きはもう僅かということが現実に目の前になる中で、今大臣がおっしゃった具体化を急いでいただきたいと思います。  そこで、どんな仮設住宅を造っていくかということについて、活断層の真上となっ...全文を見る
○仁比聡平君 ただいま御紹介のありました欧州各国を始め世界中の国々の皆さんから、今回の熊本地震に対しても、東日本大震災に対しても、本当に心からの支援をいただいていることに改めて感謝を申し上げたいと思います。  そこで、質問を続けますが、それぞれの地域の被災者のニーズに応じた仮設...全文を見る
○仁比聡平君 少し先の段階になりますけれども、災害公営住宅の建設も課題となってくるわけですが、公営住宅は、被災自治体の復興計画を住民が主体で作って、例えば倒壊した家屋を解体撤去した後の敷地の安全性が確認をされればコミュニティーを生かして建設できると思いますが、国交大臣、いかがでし...全文を見る
○仁比聡平君 ここで、倒壊家屋の解体撤去の支援についてもお尋ねしておきたいと思います。  五月三日に、環境大臣、表明をされたわけですが、これは被災者から見ると全額公費でしてもらえるということなのか、実施はいつ頃になるか、それまでに被災者が直接業者に頼んで解体した場合も補助の対象...全文を見る
○仁比聡平君 その支援が一日も早く被災者のところに届くようによろしくお願いしたいと思うんですね。  一方で、修理すれば自宅に戻れるかもしれない被災者の皆さんがかなりの数いらっしゃると思うんですね。しかし、現状は、修理すれば戻れるかもと住民は思っても、専門家に見てもらえないまま一...全文を見る
○仁比聡平君 残念ながら時間が迫ってまいりまして、応急修理の具体的な問題などを聞く余裕がなくなりましたが、一問、総理にお尋ねしたいのは、今おっしゃったようなことをもっともっと議論をするとともに、現場で建物を建築士さんや大工さんなどが直接見てもらって、これが点検、相談と、そして実際...全文を見る
○仁比聡平君 私は、現場に出かける言わば住まい再建版DMATのような、そんな取組を是非具体化してもらいたいと思うんです。  被災者の生活、なりわいの再建こそが復興の基盤だと、そのために是非力を尽くしていきたいという決意を述べまして、今日は質問を終わります。
05月19日第190回国会 参議院 法務委員会 第14号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、盗聴の対象犯罪の拡大について、大臣も、そして一貫して政府は、四類型の組織犯罪に限定したと、暴力団が組織的な犯罪の手段として行うもの、あるいは組織窃盗、特殊詐欺、組織的な児童ポルノ事犯、こうした四類型に限定をした、厳格な要...全文を見る
○仁比聡平君 今の、そうした具体的事件に即して明らかにする必要があると言われるわけですけれども、そのイの今御答弁をいただいた要件を踏まえた上で、その二号の柱書き、「引き続き次に掲げる罪が犯されると疑うに足りる十分な理由」がなければならないんでしょうが、この疑うに足りる十分な理由と...全文を見る
○仁比聡平君 皆さん、分かりますか。疑うに足りる十分な理由というけれども、過去に起こった犯罪であれば、これが日時や場所によって特定をされるわけですね。何年の何月何日頃にどういう場所で誰が、もし相手がある犯罪行為であれば誰に対して行ったというのが容疑ということになるわけですが、将来...全文を見る
○仁比聡平君 過去起こった犯罪、しかも、これまでは組織的な犯罪なわけです、例えば覚せい剤取締法違反などの。これは暴力団が行うであろうというような罪なわけです。これが行われたのではないかという容疑というものの具体性、特定性と同様に将来起こるかもしれない容疑を特定するって、これ一体ど...全文を見る
○仁比聡平君 今、林局長が例として挙げた暴力団の事犯などだけを聞けば、そうしたものの計画というのは疎明できるのか、あるいは限定されるのかというふうに思われるかもしれないけれども、定義として述べておられること、例えば、三号の一体のものとしてというのは客観的一体性である、それは、客観...全文を見る
○仁比聡平君 私が恐ろしいと思うのは、つまり今局長がおっしゃるような捜査官の被疑者、市民に対する容疑の問題なのであって、しかも、令状が発付されたか、通信が傍受されているかどうかはひそかに行われ、知らされないということなんです。  捜索、差押えであれば、前の委員会でも申し上げまし...全文を見る
○仁比聡平君 いや、大臣、これから行われる罪を特定しなければならずというふうにお答えになりましたけど、だからどうやって特定するんですかと言っているんです。  特定できなければ、私は、裁判所、裁判官の皆さんにこの場を借りて申し上げたいですが、将来行われる行為を特定できない、これ、...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、この将来犯罪の傍受令状という要件を聞いていただいたら分かるとおり、更に曖昧になる。そこで他犯罪の傍受は可能であって、別件傍受の場合その組織性さえ問われないということになれば、犯罪捜査と、将来起こり得る犯罪の捜査、監視を理由にした市民社会に対する監視、ここへの...全文を見る
○仁比聡平君 網羅的に把握していないと言って、一件一件は全部警察が請求しているんですよ、令状を。調べれば分かることを答えようとしない。一体、その陰に隠れてひそかに何をやっているんだと。  その盗聴の実態がこの法案によって一般犯罪にまで拡大をされ、申し上げてきたような盗聴の自由化...全文を見る
○仁比聡平君 いや、引き続き検討するというのではなくて、与党はこの委員会で、今日の委員会で質疑を終局し、採決を求めているわけですよ、私は断固として反対をしていますが。その段階において引き続き検討したいと言っていて、一体どうなるんですか。  法律上は確かに大臣が言うようにしか書い...全文を見る
○仁比聡平君 これまでの使い勝手が悪いと言ってきた、その盗聴をこれだけ自由勝手にやろうとする、そういう提案をしてきて、この段に至って、広くプライバシーが侵害されるではないか、将来の犯罪なんて特定のしようがないじゃないか、その指摘を受けながら実施件数さえ報告を約束をしないと、とんで...全文を見る
○仁比聡平君 結局その捜査官の判断次第ということをおっしゃっているだけで、スポット傍受以外に何か強い抑制手段があるのかといったら、ないわけじゃないですか。  今の局長のお話は、例えばこの間出した例で言えば、私の携帯電話が傍受されているとする、そのときに、私が娘と電話をするときに...全文を見る
○仁比聡平君 結局、洗いざらいのプライバシーを侵害し得る危険性をはらみながら、その違法、濫用の抑止の実効性を持った闘う機会というのは極めて限られるわけですよ、極めて限定されるわけです。  ですから、令状さえ出れば、あとは第三者の目による監視のない、警察署にいながらにしての警察に...全文を見る
○仁比聡平君 大臣始め皆さん、後になって今のような説明をするのが法務省当局ということですよ。だって、司法取引というのが捜査段階で被疑者側には分からない形で行われる、そこで出てきたうそかもしれない供述、これが有罪証拠として使われるような段階になっても弁護側には氏名、住所を明らかにし...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、法務当局の説明というのはそういうことなんですよ。何が誤解を生じさせるようなことはなかったですか。  この点は、前にも議論しましたが、この特別部会の委員であった後藤昭教授は、任意同行の問題について、名目は任意同行であっても実質的に身体拘束に当たる状況で取り調べ...全文を見る
○仁比聡平君 そうした法務当局、政府に対して、私はこの法案の断固とした廃案を改めて求めたいと思うんですね。  国家公安委員長にお尋ねをしたいと思いますが、私が指摘しているようなこの部分録画とその実質証拠としての利用の危険性について、三宅理事が四月二十一日の質疑で、運用できちんと...全文を見る
○仁比聡平君 何が多くの場合で行われているですか。今市事件において、二月十八日に別件起訴後、六月三日に殺人罪で逮捕するまで三か月半、警察は録画を行っていないじゃないですか、取調べは何度もやりながら。  この間発表された録音、録画の比率というのは四八%程度でしょう。林局長は、検察...全文を見る
○仁比聡平君 とんでもない。繰り返し申し上げてきたとおりです。  かつて、警察、検察による弁護人の接見妨害が極めて著しく行われてきた時代に、昭和六十二年のことですが、日弁連が、捜査と弁護権に関する決議というのを上げたことがあります。弁護権は、不安動揺の最中にある被疑者に対して、...全文を見る
○仁比聡平君 私は、この法案の重大問題に対して、とりわけこの危険な捜査権限の拡大という新たな局面において、私たちがこの濫用を絶対に許さないという闘いが極めて重要だと思います。  日本共産党は、国会内外の皆さんと力を合わせて、その先頭に立つ決意を申し上げまして、質問を終わります。
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、盗聴法の大改悪など刑事訴訟法等改定案に断固反対の討論を行います。  本法案は、我が国の刑事司法に問われてきた根本問題である冤罪の根絶をすり替えて、盗聴法の大改悪と司法取引導入を柱にした憲法違反の治安立法というべきです。衆議院にも出席した...全文を見る
05月20日第190回国会 参議院 本会議 第29号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、盗聴法拡大、刑事訴訟法等改悪案に断固反対の討論を行います。  今回、刑事司法改革の直接の契機となった厚生労働省村木厚子さんの事件を始め、繰り返されてきた数々の冤罪事件は、たまたまの不幸だとか刑事裁判に付きまとう弊害などではありません。憲...全文を見る
05月24日第190回国会 参議院 法務委員会 第15号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今年の裁判所職員定員法は、政府の不当な定員合理化計画に最高裁が昨年から引き続き協力をするものです。その結果、技能労務職員及び速記官の減員、また書記官、家裁調査官については現状維持にとどまると、現場の増員要求に応えるものになって...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、国が当事者になる裁判の代理人、国民が国の行政行為の憲法違反などを争う裁判においては被告の代理人を務めるのが訟務検事なわけですね。  具体的に、二〇一三年以降、生活保護基準が三回にわたって引き下げられた、これによって憲法二十五条の定める生存権が侵害されている...全文を見る
○仁比聡平君 いや、到底理解できるはずがない。そんな把握していないとか把握できないとか、そう言って流せるような問題ではないんですね。事は司法制度の命であるべき裁判の公平に関わる問題です。  この金沢地裁に赴任して裁判官を担当した裁判官の忌避を認めた三月三十一日付けの決定には、こ...全文を見る
○仁比聡平君 公正で客観性のある裁判を期待することができない、それがこの事件においての裁判所の判断なわけですよ。  ところが、この裁判官はこうやって忌避されるまで自らその裁判から回避するということをしませんでした。これが判検交流が生み出した結果なんじゃないですか、今。だって、つ...全文を見る
○仁比聡平君 今後検討したいという御答弁はそれはそれで重要なことで、これ真剣に検討を求めたいと思うんですが、大臣が前提にされた国の裁判の都合というのはそれはあるんですよ。これに裁判官が給源として応えるとか、あるいは多様で豊かな法曹、裁判官をつくるとか、よくこれまで言われるそんな抽...全文を見る
○仁比聡平君 はい。  時間が来ましたから終わりますが、つまり裁判官の経歴そのものは聞かれれば答えると言っているわけですから、それを聞いて断固としてただしていくのが弁護士やあるいは国民の裁判を受ける権利を本当に十分なものにしていく保障だと思いますが、けれども、その大前提でおっし...全文を見る
05月25日第190回国会 参議院 災害対策特別委員会 第7号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、半壊認定を受けた方々の応急仮設への入居について、五月十七日の予算委員会で総理が重要な答弁をされました。お手元に配付している資料の一枚目なんですけれども、ポイントは私アンダーラインを引いた部分なんじゃないかなと思うんですが...全文を見る
○仁比聡平君 全ての被災者の住まいの確保のために被災地の状況をしっかりと踏まえて丁寧に運用すると総理も示されている、この考え方が大事だと思うんですね。一日も早く避難所生活から抜け出してぐっすり眠れる住まいに移れる支援が急がれます。  そうした下で、今もお話ありましたけれども、修...全文を見る
○仁比聡平君 現状そういうふうにおっしゃるんですね。  中越地震のときからそのような形が行われてきたわけですけれども、私、実際に、修理すれば戻れる可能性があるが様々な事情で時間が掛かるという方々の数というのは、今行っているホテルなどへということで想定されている数をはるかに上回る...全文を見る
○仁比聡平君 応急仮設住宅を必要とする人、現に救助を必要としているという人に当たることは、先ほどの通知を見ても明らかなのではないかと思うんですね。  もう一つ、肢体不自由の障害がある方がいらっしゃる世帯で、その障害者は車椅子が必須だと。国はこれまで福祉避難所やそれに代わるホテル...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、基準のようなものが広さとか家賃とかいうことで一応は示されているわけだけれども、弾力的に今お話しのように入居ができるということですので、そうした運用が一人一人の方に徹底されるように是非国としても支援をお願いしたいと思います。  ちょっと角度を変えまして、宅地...全文を見る
○仁比聡平君 宅地の調査と判定というのは、まさにもう今からということだと思うんですけれども、国土交通省においでいただきました。  日本災害復興学会の五月十六日の提言でも、地盤被害の補修に対する十分な公的補助がこの熊本地震において必要だということで求められています。これまで中越沖...全文を見る
○仁比聡平君 御丁寧な答弁をいただいて、ちょっと時間がなくなりました。  抜本的な宅地災害についての支援をつくるということが私はどうしても必要だと思います。  資料、最後にお配りをしていましたのは、避難所における食生活の改善の問題で私ども強く求めてきて、極めて異例の、状況の改...全文を見る
○仁比聡平君 だから活用をという趣旨だと思いますので、そうした徹底を是非お願いを申し上げまして、質問を終わります。
05月26日第190回国会 参議院 法務委員会 第16号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この法案に関して、これまで御議論があっていますとおり、大規模災害の被災者や、そして高齢者、障害者など、法案の用語で言う特定援助対象者、それから特定侵害行為の被害者、この今回の法案で司法支援を拡充しようとしている皆さんに法的な支...全文を見る
○仁比聡平君 両局、長く答弁をされましたけど、つまり難しいんですよ。今のお話を性暴力や性虐待の被害者に理解しろというのかということなんですよね。  特に公訴時効の問題については、繰り返して申し上げてきましたけれども、こうした被害者の声を今法制審の部会できちんと改めて聞くべきだと...全文を見る
○仁比聡平君 法テラスとそれから法テラスが所管をして運営をしている民事法律扶助、今日も随分議論出ていますけれども、これをどう発展させていくのか、どうすれば司法アクセスが本当に解消できるのかという、そこの議論が今本当に大事なんじゃないかと思うんですね。  今回の法案というのは、司...全文を見る
○仁比聡平君 衆議院からそういうふうに大臣答弁されているんだけれども、僕はそれが理解ができないんですよ。だって、そうした深刻な事件が起こって、どうしても対処が必要だ、だから見送るという話でしょう。おかしいですよ。そうした深刻な事件が起こって、国の責任において向き合うことが必要だか...全文を見る
○仁比聡平君 関係機関というふうにおっしゃっているんですけれども、具体的に言うと、法テラスの本部と日弁連が、国民、日本社会の中にどんな法的ニーズがあるか、これをしっかりとつかんで、国民の皆さんにもちろん理解を得ながら、ここを国の責任としてやっていく必要があるという、ここの議論を私...全文を見る
○仁比聡平君 時間が参りましたのでこれで終わりますけれども、今回の法案は一歩前進ではありますが、申し上げてきたような様々な不十分さがあります。公費、国の責任ということを私たちが本当にしっかり考えなきゃいけないということを強く申し上げまして、質問を終わります。
05月31日第190回国会 参議院 法務委員会 第17号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今回の再婚禁止期間を百日に短縮するというこの法改正は、女性を始めとした運動の中で強く求められてくる中で、最高裁判所の違憲判決に基づくものであって、我が党は賛成をいたします。  今日お尋ねしたいのは、この七百三十三条、そして七...全文を見る
○仁比聡平君 まず前段として父子関係の推定の重複を回避するためであるというお話があって、後段のDNA鑑定などによって確定するだけに時間が掛かるではないかという議論については、そうした場合がどれほどの場合なのかということを後ほど少し議論させてもらいたいと思うんですけれども、この七百...全文を見る
○仁比聡平君 おっしゃるとおり、最高裁判決の多数意見は、本件規定の立法目的は、女性の再婚後に生まれた子につき父性の推定の重複を回避し、もって父子関係をめぐる紛争の発生を未然に防ぐことにあると述べておるわけです、局長もうなずいておられるとおりなんですが。  この再婚禁止期間を置く...全文を見る
○仁比聡平君 という下で、つまり、この再婚禁止をどう考えるか、あるいは再婚禁止と密接な父性の推定、七百七十二条をどう考えるかは、子の福祉のためなんですよね。最高裁の言うとおり、父性の推定の重複を回避する、もって父子関係をめぐる紛争の発生を未然に防ぐというこの趣旨からしてどうなのか...全文を見る
○仁比聡平君 今の大臣の御答弁を七百七十二条との関係で、局長、ちょっと確認しますと、最高裁の判決の補足意見は、今の場合について、七百七十二条の規定による父性の推定を及ぼす必要がないという場合であるというふうに述べているんですが、そのとおりでいいでしょうか。
○仁比聡平君 つまり、離婚など前婚が解消された後に出産をしたという場合であれば、その後、後婚の中で出産する子が前夫の子ではないというか前婚で妊娠したことではないということが明らかなわけで、そのときには七百七十二条の父性の推定規定は及ばない、働かないということなわけです。  そう...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、この尿検査という、今日においては、信頼できるし、かつ簡便にもなった、比較的安価にもなったというこの技術の発展によってそうした扱いができるようになった、そうした法になったということなんですよね。  このときの立法の理由というのを嫡出推定規定との関係でいいます...全文を見る
○仁比聡平君 ということになってきたときに、そもそも我々がこの再婚禁止規定で回避すべき父性推定が重複する場合というのは一体どれぐらいの場合、どんな場合でどれほどになるのかということが、この最高裁の十五人の裁判官の中でも大議論になっているわけですね。  その下で、反対意見を述べら...全文を見る
○仁比聡平君 そのとおりですよね。  ですから、これまでも皆さんが紹介されているように、多くのカップルは、後婚の届出時、妊娠はしていないわけです。あるいは離婚時に妊娠していないんですね。何だか女性がずっといつもいつも妊娠しているかのような、そんな錯覚なりあるいは偏見なりを前提に...全文を見る
○仁比聡平君 ということになると、この七百七十二条の推定というのをどんなふうに考えるのかというのはよく議論しなきゃいけないんですね。といいますのは、法律の初学者はこの推定規定というのは極めて厳格なものだというふうに最初学びます。先ほど来出ている前夫からの嫡出否認の訴えか親子関係不...全文を見る
○仁比聡平君 そして、三百日規定の方というのは、これは先ほど来議論のあるように、平成十九年に通達が出されて、離婚後に懐胎したというときにはこれはその推定働かないというふうになっているわけでしょう。
○仁比聡平君 という下で、先ほど申し上げたような極めて限定した場合に直面するのがこの三百日問題なんですよ。その典型が無戸籍児問題なんですね。  なぜ無戸籍児が生まれるのか。先ほど七六%の方々がこの嫡出推定の規定ゆえにというふうにおっしゃっているというアンケートが紹介されましたけ...全文を見る
○仁比聡平君 時間がなくなってしまいましたけれども、つまり、もう縁のない、顔も見たこともない前夫の子供として戸籍を届けなきゃいけなくなるとか、あるいはそれを争うのに前夫に訴えを起こしてもらわなきゃいけないとか、あるいは後婚の夫に、実のお父さんに裁判を起こしてもらうにしてみたって、...全文を見る
10月11日第192回国会 参議院 総務委員会 第1号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日はどうぞよろしくお願いいたします。  熊本地震からもうすぐ半年になりますが、復興に懸命に取り組む住民、自治体を、お話もありましたけれども、八日、阿蘇山の爆発的噴火がまた襲いました。心からのお見舞いを申し上げますとともに、被災者...全文を見る
○仁比聡平君 全力で頑張ってもらいたいと思うんですけれども、特に中山間地の甚大な被害について伺っておきたいんですが、お手元の二枚目の資料に、御船町の元禄・嘉永井手、これ、井手というのは熊本の言葉で用水路、水路のことなんですけれども、「水送れず 田植え断念」という熊本日日新聞の六月...全文を見る
○仁比聡平君 NHKのニュースで熊本のある農家が、復旧費が四千五百万円に上って、そのうち三千万円以上が自己負担になるのではないかというインタビューに答えておられまして、そうした不安というのは、これ多くの被災農家のものなんですよね。これに対して、例えば先般台風の被害を受けました鹿児...全文を見る
○仁比聡平君 是非よろしくお願いしたいと思います。  もう一問は、衆議院の総務委員会でも我が党の田村議員が大臣にも迫りました一部損壊の住宅に関する支援の問題なんですけれども、この問題は切迫した課題です。  そこで、内閣府副大臣に是非お尋ねをしたいと思うんですけれども、住まいは...全文を見る
○仁比聡平君 とんでもない御認識なんですよね。現場の被災自治体の最大のと言ってもいい悩みなわけですよ。だって、今おっしゃるような認定がほぼ終えた段階で、三次判定までやって、今お話ししたような、つまり経済、社会的に言って支援が必要な被害は現にあるわけです。そこに何の支援策もなくてい...全文を見る
○仁比聡平君 いや、ちょっと答弁がそういうふうに前進したのかなと期待はしたいと思うんですけれども、時間がなくなっていて。  アンケート調査おやりになる、それを踏まえて今後の運用を考えるというやつを、上から目線になっちゃ駄目ですよ。それから、熊本地震と、それから現に今年も相次いで...全文を見る
○仁比聡平君 であれば、国として実現すべきだと。大臣にお伺いする時間はなくなりましたが、是非そういう自治体を応援してもらいたいと強く求めて、質問を終わります。     ─────────────
10月20日第192回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。大臣、どうぞよろしくお願いいたします。  先ほどの有田議員に続きまして、大分県警別府署による別府地区労働福祉会館の隠し撮り捜査についてお尋ねしたいと思います。  資料をお手元にお配りをしておりますが、一枚目は、この問題についての...全文を見る
○仁比聡平君 その新聞記事の経過にまとめられている行為というのは、侵入行為としてはそういうことで特定されていると。ところが、その目的は、正当な理由がないのにというふうにくくられているだけなんですね。  警察庁に伺いますけれども、この確定有罪判決を受けている五つの侵入行為の目的は...全文を見る
○仁比聡平君 私が問うているのは、具体的に一回一回何を目的にして入ったんですかと聞いているんです。  私の方で端的に聞きますが、この起訴された一個目の行為は、二台目のカメラを設置した行為。二個目の行為は、チェーンを乗り越えて二回にわたって侵入した行為。それは、記録媒体や画像の確...全文を見る
○仁比聡平君 私は、何のために立ち入ったのかを聞いているんです。  記録媒体や画像確認、あるいはその記録媒体の持ち帰り、そして記録媒体をカメラに入れる、つまり、一遍持ち帰っちゃっているわけだからSDカードが入っていない、そこに入れに行かなきゃいけないということで入ったんでしょう...全文を見る
○仁比聡平君 この一回目の行為、つまり起訴されていない十八日午後七時台の立入りですけれども、これ、設置できなかったというのはなぜですか。
○仁比聡平君 そう言い訳をしているということでしょう。先ほど有田議員の質問にもあったように、その時間帯にはこの労働福祉会館に人がいたんですよ。だから、こうこうと電気も付いているわけですよ。ここで設置をしてごそごそやっていたら見付かるから、だからこの一回目は設置できなかった。で、十...全文を見る
○仁比聡平君 やはり政治家として、本当にそれでいいのかと思われませんか。大臣だって選挙を戦ってこられている。  カメラを設置して、夜陰に乗じてですよね。これは、これまで警察が弁解をしてきたような、公有地と勘違いをしただとかいうお話もありましたけれども、そういうことではなくて、つ...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、この一回目、二回目の行為、とりわけ二回目なんて、その後の隠し撮りのカメラを設置しているわけでしょう。その行為が適法だとでも言うのかと。  ここには、侵入は建造物侵入罪に該当する違法行為だが、隠し撮り捜査は不適正というふうに切り分けて、その違法性、違憲性を認...全文を見る
○仁比聡平君 そのようなことを昨日になってやっとこさ認めるというようなていたらくなわけですよ。  私は、そもそも、こうした重大な権利侵害を伴う捜査手法を任意捜査だと言い、だから警察の判断でやっていいんだと言っている、そうした捜査当局と政府の大前提が間違っていると思います。  ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、つまり、今皆さんお聞きになられたでしょうか。慎重を期すべきだと言うけれども、慎重を期せば、捜査機関の内部の判断だけで、選挙違反事件の取締りだと称して監視カメラを固定し、継続的に不特定多数のそうした人々を録画するということがあるということを今おっしゃっているわけ...全文を見る
○仁比聡平君 否定しないでしょう。つまり、慎重にやれば、私が申し上げているような、継続的な不特定多数の監視をやるんだということなんですよ。  そうした捜査が、本当に権利侵害の程度が高くない、捜査上の必要性があるなら比較考量してやっていいというような任意捜査のその範疇で許されるは...全文を見る
○仁比聡平君 資料の五枚目、六枚目に、そのホームページのメーカーの資料をお配りをいたしました。御覧いただきますように、人感センサーが反応し、潜む出来事を自動で撮影、警戒心の強い対象にも威力を発揮すると記載されておりまして、音声記録機能だとかセンサーの有効距離だとか、あるいはSDメ...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、このカメラによって、今回の隠し撮り行為によって撮られていたSDカード四枚、ここにどんなものが映っているのか。これは、警察が任意捜査だと言い張っている隠し撮りがですよ、カメラ捜査がですよ、本当に任意捜査だといって与党の皆さんだって許していいのかということを明ら...全文を見る
○仁比聡平君 検察、出してもらえますか。
○仁比聡平君 関係者の協力が困難になるって、一体隠し撮りしておいて何言っているんですか。  当の最大の被害者は、これ一体どうするのかということを懸念をしておられる中で、委員長、私は、是非委員会に提出させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○仁比聡平君 もう一つ求めたいと思うんですが、大分県警は、大分県議会の議論の中で、選挙の捜査においてカメラを使用したことがあるのではないかという我が党県議の質問に対して、事実、適正な方法によって使用したことはございますと答弁をしております。つまり、この八月二十六日の通達のずっと前...全文を見る
○仁比聡平君 答弁にさえなっていない。こうやって事の真相を隠し立てをして幕引きを図ろうといったって、絶対に通用しないですよ。  時間が来ましたからこれ以上の議論はもうできませんけれども、私は、全国で一体どんなカメラ使用の捜査が少なくとも選挙違反取締り事件について行われてきたのか...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。
10月21日第192回国会 参議院 議院運営委員会 第6号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、本日の本会議でTPP、環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会を設置しようとする提案に反対の意見を表明いたします。  その理由は、政府・与党が同協定承認案を何が何でも強行しようと衆議院において二重三重の暴挙を重ねているこのさなか...全文を見る
10月25日第192回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回に続きまして、大分県警別府署による隠し撮り捜査についてお尋ねをいたします。  まず、さきの参議院選挙の取締り体制から確認をしたいと思うんですけれども、事前に警察庁にお尋ねをいたしますと、さきの通常国会の会期末であります六...全文を見る
○仁比聡平君 それぞれいずれの場でもカメラ使用についての指示、指導なりが行われたのではないかと思うんですが、これ、どのような内容ですか。
○仁比聡平君 その前提そのものが私は間違っていると申し上げてきましたけれども、その点はちょっと今回はおいて、その下で、大分県警では六月の三日、署長・刑事課長合同会議が行われていると思いますが、そのとおりか。加えて、別府署の阿南刑事官もここに出席しているのではありませんか。
○仁比聡平君 ところが、この阿南刑事官を中心に別府署において労働福祉会館に対するビデオカメラの設置を行ったわけです。この別府署がカメラ使用を具体化をしたのはいつか。ブッシュネルを扱う業者にリースを依頼をしたのはいつなんですか。
○仁比聡平君 組織的に検討するようにと指示をしているにもかかわらず、こうした事態が発覚をしたというにもかかわらず、その具体化がいつなのかということを答えられないということで、どうして真相を解明して再発防止ができるというのか。  私は、この点についてもこの委員会にきちんと説明をさ...全文を見る
○仁比聡平君 その上で、このブッシュネルというそのビデオカメラ、これ、いつまでリースすると、あるいはレンタルするという、そういう話だったわけですか。
○仁比聡平君 それ自体とんでもない報告なんだけれども、結局、六月十八日に設置をして、選挙期間中、つまり本番をずっと狙い撃ちにして、継続的に不特定多数の出入りを捕捉しようということが目的だったんではないんですか。いずれにしろ、この六月一日から参議院選挙の取締り体制に入っていて、それ...全文を見る
○仁比聡平君 それを差し控えていて本当に検証ができるのかと、先ほど来申し上げているとおりですが、つまり、本部指揮事件だと、県警本部指揮事件だということなんですね。それが厳正に指示されているとおっしゃっている。  となれば、この間、有田議員も指摘しておられたと思いますが、大分県警...全文を見る
○仁比聡平君 刑事部門から本部へ報告するということは、別府署の刑事二課長、そういう理解でいいですか。
○仁比聡平君 で、報告はされたんですか。
○仁比聡平君 当たり前なんですよね。こういう容疑があるということが県警本部に報告をされている。  そうすると、この容疑事案についてどう臨むのか、この具体的な指示をし、その後の捜査経過を県警本部がつかんでいるというのは、これ当たり前のことでありまして、事柄はそういうことですよね、...全文を見る
○仁比聡平君 警察本部の本部長の指揮の下と今おっしゃったとおりなんですけれども、つまり、この具体的な容疑情報についても県警本部長は知っていたということですね。
○仁比聡平君 つまり、容疑情報の段階で県警本部長も知っていた。で、県警本部がこれを、具体的にどこまでというのは時間もありませんから聞きませんけれども、指揮をしていたわけですよ。  ところが、後になって、必要性、相当性がないと皆さんがおっしゃる権力犯罪が発覚をしたということなんで...全文を見る
○仁比聡平君 いや、軽率だったんじゃないんですよ。これが警察において当たり前のことだからなんじゃないんですか。  つまり、重大な権利侵害が伴うにもかかわらず、警察庁は任意捜査だと言い張っている。しかも、選挙違反取締りでカメラを使うのは当たり前だというし、固定カメラで継続的に事務...全文を見る
○仁比聡平君 いや、時間が来てしまいましたけれども、結局、別府署が、あるいはこの容疑を追いかけるその阿南刑事官を中心にした捜査のチームがですよ、判断したら、それはもうどんどんやれというのがこれまでの現実だったんじゃないんですか。  その下で今回の事件が発覚をした。だから、慌てて...全文を見る
10月28日第192回国会 参議院 本会議 第7号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、外国人技能実習法案について、関係大臣に質問いたします。  我が国で働く外国人労働者は過去最高の約九十一万人となり、そのうち派遣や請負で働く人たちが四分の一、技能実習生は一八・五%を占めています。言葉の壁、構造的な低賃金と様々な人権侵害、...全文を見る
11月01日第192回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、技能実習生を食い物にしてきたブローカーなど、不正の排除についてお尋ねをいたします。  政府は、法案で、新規の実習生については技能実習計画を認定するとか監理団体を許可制にするということで適正化を図るというわけですね。しか...全文を見る
○仁比聡平君 いや、何をそんな机の上の計算のような話をしているのかと。  午前中も議論があったと思うんですけれども、三百三十人の体制で、何しろ実習実施機関で三万五千ですよ、監理団体が千九百ですよ。技能実習計画というのは実習生一人一人について審査するわけですから、それは新しく入っ...全文を見る
○仁比聡平君 個別の事案には答えられないというふうにおっしゃるんだけれども、現に昨年不正行為認定をしておられるわけです。実習計画とのそごだけをおっしゃったので、それならあえてお尋ねしますけれども、局長、名ばかりの監理団体、つまり監理団体として受け入れるというそうした手続の上でのプ...全文を見る
○仁比聡平君 まあ本当にこういう力がこもらない答弁ぶりで、悪辣なブローカーを排除できるのかと。私はもうこのブローカーを排除するという構えをはっきりさせなきゃいけないと思うんですけれども、いずれにしろ、こうした不正行為を当該法人は行ってきたわけですね。  ところが、そのウィルユニ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、だから、現行制度でも、この法案にも盛り込まれているような、今おっしゃったような不正行為の認定のルールというのはあるわけですよね。ところが、それをくぐり抜けて、入国審査をくぐり抜けて、昨年何しろ不正行為認定されたんですから、今年受け入れられるわけがないじゃないで...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、聞いていらっしゃってどうですか。幾ら役員と同等以上の支配力を有しているかという実質的な概念で臨んでいくんだというふうにおっしゃっても、現実に今の入管の下で審査をくぐり抜けているんですよ。在留資格が付与されているんですよ。結局、私が本会議場でも問題提起をさせてい...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、そうした御準備された御答弁を述べるだけで本当にこの技能実習制度が抱えている根本問題を打開できるのかと、真剣に考えていただきたいと思うんです。  私の手元には、今申し上げている不正行為認定を受けた団体の理事長がブローカーに対して仲介料を支払ったという件の領収書...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、もう一度お尋ねしたいと思うんですけれども、私と問題意識は共有しておられる趣旨のお話もあったんですけれども、監理体制を適正化するということの一方での問題ですよね。  大臣、今相談体制というふうに相談に限定されかねないようなおっしゃり方をされたんですが、私が申し...全文を見る
○仁比聡平君 大臣に、実習生自らが権利を実現するという上で、その申告権を始めとした実習生の権利を本当に大切にするべきだと、元々の根っこの趣旨をお尋ねしたいと思って繰り返し聞いているんですが、大臣、一言お答えいただけませんか。
○仁比聡平君 また更に議論をしたいと思います。  厚労省に、今の大臣がお答えになった点、具体的に伺いたいと思うんですけれども、申告権の保障について衆議院で随分な議論がありました。例えば、入国後の講習で労働法や実習生の権利についてしっかり学んでもらうべきであると。あるいは、労基署...全文を見る
○仁比聡平君 その代理人になってくれる人というので、例えば法テラスだとか単位弁護士会だとか、あるいは行政書士会だとかということもあるかもしれませんが、そういう支援可能な人なんかの紹介もこれ書くことも検討していただければと思いますし、母国語といったって、例えばミャンマーから入ってき...全文を見る
○仁比聡平君 今日は終わります。
11月10日第192回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。三人の参考人の皆さん、今日は本当にありがとうございます。  まず、斉藤参考人に、先ほど御意見をいただいた中に触れられていたんですけれども、もう一度確認なんですが、論文で、我が国においてベトナム人実習生が大量に失踪する原因の一つは、...全文を見る
○仁比聡平君 その中の一つだと思うんですけれども、実習機関が監理団体に払う監理費というものの実態について先生がどのように認識しておられるか、お聞かせいただけますか。
○仁比聡平君 そうした下で、先ほどお触れにならなかった部分なんですけれども、ベトナム人実習生が失踪をすると、これ大変な事態だということで、その原因とか背景とか、それから先生の論文には日本におけるベトナム人失踪者がどんな生活をしているのかという分析もあるんですけれども、その辺り、少...全文を見る
○仁比聡平君 もっと伺いたいんですけど、ちょっと時間の限りがあるので、もう一問だけちょっと斉藤先生に伺いたいのが、今お話にも出た失踪者の失踪先をあっせんするブローカーの実態についてなんですけれども、というのは、実習生は日本国内でそうしたより賃金が高い、いいとか、条件がいいとかいう...全文を見る
○仁比聡平君 いろいろ興味深いんですが、また深めていきたいと思うんですけれども、ちょっとベトナムの側の事情を先に伺いたいと思いますので、レロンソンさんに。  先ほど保証金の問題で、御社は取っていないというお話がありました。この保証金は取っていないという送り出し機関、派遣機関とい...全文を見る
○仁比聡平君 今のお話であれば、斉藤先生が指摘をされたベトナムのルールですよね、ここが実情は違うんだというお話のようなので、この委員会としてはしっかり現地がどうなっているのか調べないといけないと思います。  もう一つレロンソンさんに伺いたいんですが、日本でベトナムからおいでいた...全文を見る
○仁比聡平君 私、不正などが行われたときに、これがビジネスとして不利になる、淘汰されるということはもちろん起こるんでしょうけれども、技能実習生の深刻な今の現状を考えたら、そうやってビジネスとしてどうなのかとか、あるいは派遣機関の能力だとか考え方次第でどうなのかというようなことでは...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
11月11日第192回国会 参議院 議院運営委員会 第10号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、昨日、衆議院において、TPP、環太平洋経済連携協定承認案及び関連十一法案の強行突破という暴挙を行った政府・与党に対し、断固として抗議するとともに、本日の本会議で趣旨説明、審議入りすることに反対の意見を表明いたします。  安倍内閣は、アメ...全文を見る
11月15日第192回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  せんだって、十一月の八日に法務委員会で技能実習生を受け入れていらっしゃる実習実施先を視察をさせていただきまして、入管局長も御同行いただいたわけですけれども、それぞれ立場は違っても委員の皆さん取り上げておられるように、私は率直に...全文を見る
○仁比聡平君 前提として私が申し上げたやり取りがあったことは承知をしているというふうに局長もおっしゃったわけですよね。私は、素直に物事を見れば出稼ぎ労働なんだと思うんです。  これを移民政策を取るとか取らないとかという議論に結び付ける大きな議論が必要だと今日与党の議員からもあり...全文を見る
○仁比聡平君 実態をお認めになられているわけですよね。  このベトナム人実習生たちの状況というのは極めて深刻です。もとより、この実習に耐えられずに途中で辞める、あるいは失踪してしまうということになれば、母国での担保が取り上げられる。しかも、せんだっての参考人質疑で、とりわけ斉藤...全文を見る
○仁比聡平君 いや、できる限りの配慮といって、技能移転のために入国してもらっているというのが建前なんですから、これは新しい実習先を確保する、そのときまで、そこまでちゃんと政府が責任を負うと、生活の問題も含めて、これが受け入れている国の責任だということを私強く改めて申し上げておきた...全文を見る
○仁比聡平君 いや、そうおっしゃるけれども、現にとんでもない、実習生を食い物にするやり方が横行しているわけですね。  私が今申し上げている実習実施先というのは、これはファッションあいという企業だったんですけれども、実習生の給料から毎月、水光熱費と称して八千円が天引きされていると...全文を見る
○仁比聡平君 いや、当たるとすればなんて言っている場合じゃないということなんですよ。  そのガイドラインには実費という概念があるでしょう。監理業務の実費というのは一体どういうものなんですか。監理団体が実習先に対して月三万円だとか、五万円という監理団体だってありますけど、そういう...全文を見る
○仁比聡平君 いや、適正な額というのがどんなものなのか、基準を明らかにして、できるだけ明らかにしてと今御答弁がありましたけど、つまり、現在は適正と言いながらその基準がない。しかも、監理団体をチェックすると。実際、適正かどうかということを、例えば帳簿なんかも含めて洗いざらいチェック...全文を見る
○仁比聡平君 そうしたこれまでの運用の下で、あるいはルールの下で、営利であってはならないとか監理業務で適正化すると言いながら、そこにブローカーが介入していくことが容認をされてきたわけですよ。その典型は、監理業務を株式会社に丸ごと委託するということを政府が容認してきたということです...全文を見る
○仁比聡平君 いや、そうおっしゃるけれども、お手元の資料の、ちょっと十枚目以降になりますが、この日本に現在活動している受入れ関係の機関のホームページから資料を作っています。SKモールド株式会社、これはもちろん営利を目的とする株式会社ですが、十枚目のリードの部分にあるように、当社で...全文を見る
○仁比聡平君 いや、宣伝の問題じゃないんですよ。実際に生身の実習生をこういう考え方と、もうけの手口の下で扱って、皆さんの入国審査をくぐり抜けて奴隷的な働かせ方をしているわけじゃないですか。これをどうやってなくすというんですか。最後、一問聞いておきます。
○仁比聡平君 そんなことではどうにもならない。  終わります。
11月17日第192回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回に続きまして、監理団体を始めとした各受入れ機関からの不正なブローカー排除についてお尋ねしたいと思います。  前回、入管局長に、重大な最賃違反、割増し違反を犯し、挙げ句に実習生を解雇すると、こうした重大な事態が蔓延している...全文を見る
○仁比聡平君 関与し主導していたというお話が今あったわけですけれども、岐阜のアパレル縫製業界で三千人からのベトナム人そして中国人を中心とした実習生が実習を行っているというふうに伺うわけですけれども、この縫製業界で、さきの本会議で経済産業大臣は、三十五の事業所において賃金の未払があ...全文を見る
○仁比聡平君 結局、平成二十七年、つまり昨年の一年間だけで入管が不正行為認定をした監理団体が五件あると。現に横行しているということなんですよね。しかも、三千人からの実習生を受け入れている監理団体というのは膨大な数ありまして、この監理団体に係る不正行為を行っているではないかというこ...全文を見る
○仁比聡平君 そうしますと、入管がこれまでそれをどのように審査してきたのかということが問題になるわけですが、もう少しめくっていただきますと、八ページ、一番上に、「監理団体における受入れ監理費の明細の明示」というのがあります。「監理団体は、在留資格認定証明書交付申請において、「監理...全文を見る
○仁比聡平君 慎重に審査をしている、不自然な高額だと良くないなんて言うんですよね。  この間、局長、この問題について、定期的には上陸の段階、あるいは二号への資格の変更の段階、あるいは期間の更新の段階というようなときに審査をする、個別具体的に不正行為の情報が入った場合には個別に実...全文を見る
○仁比聡平君 現実には、そんな基準があるとか、やっているとか、それは建前と、それから本来そうやるべきだとお考えになっているのは分かりますよ。それは是非やってほしいと思うんだけれども、現にやれていないでしょうということなんですよ。  実際、実習生の数だとか、あるいはその実習生をど...全文を見る
○仁比聡平君 これ、今後どうしていくんですか。この監理費名目で、実際には実費ではあり得ない、そんな金額を申請して、これまで入管が全く知らないというんだったらまたちょっとよその話になるんだけれども、入管に届け出られて、それが言ってみればよしとされているわけですよね。となると、これが...全文を見る
○仁比聡平君 おっしゃるように、二十八条にそうした規定があって、その考え方について今具体的に示されたわけですが、この二十八条の二項には、適正な種類及び額の監理費というふうに規定をされているわけですが、具体的な金額を、この適正か否かの判断基準になるものをこれ示すと、そういうふうに受...全文を見る
○仁比聡平君 どういう形で示すかというのを検討するといって曖昧にしてしまったら、結局、幅があるとか考え方しか示されないとかいうことになると、今私が指摘している問題が繰り返されるわけですよ。そんなことに絶対にしてはならないと厳しく申し上げておきたいと思うんですが。  もう一点、お...全文を見る
○仁比聡平君 突然のお尋ねじゃないんですよ。昨晩、私が通告をして、少なくともこのベトナム政府の文書としてJITCOが紹介をしているこの文書の、今申し上げた管理費は一人当たり一か月五千円という文書の存在は答弁できるでしょうというふうに申し上げたら、それが答弁できないと言っているから...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、不正な収益を得る様々な手口をこれまで入管を始めとした政府は残念ながら見逃してきたわけです。不正行為認定されない、この実習制度の中から排除されないということになれば、それはどんどんどんどん広がっていくわけですよ。  お手元の資料の一枚目に、そうした中で我が党...全文を見る
○仁比聡平君 そうおっしゃりながら、実際には行ってこなかった、あるいは行うことができない体制だった。様々な問題があって、こうした不正な収益を不正な手段で我が物にして、その犠牲が技能実習生たちに押し付けられていると。その認識に立たなければ、この問題を打開することなんて絶対にできない...全文を見る
○仁比聡平君 ところが、この事業所というのは、不正があって労働組合が訪ねてみると、看板も掛かっていないマンションの一室で、ここでピンポン鳴らしてやっと人が出てきたと思ったら、若いベトナム人の留学生が一人いるだけと。もちろん、日常的な監理だったりをする体制なんて全くないわけです。実...全文を見る
○仁比聡平君 大臣にお尋ねしたいと思うんですけれども、不正な収益を手にしていく手口、これ絶対に排除しなきゃいけないと。そして、監理業務をやるといいながらその実態がない、実態がないどころか逆に実習生を食い物にする、そんなやからを絶対に許しちゃならないと思うんですね。  それぞれ局...全文を見る
○仁比聡平君 そうした御答弁にもかかわらず、新制度の下で私が繰り返しこうした問題を指摘することになれば重大だということをあえて申し上げておきたいと思うんですね。  まずの試金石として、経済産業省製造産業局においでいただいていると思うんですが、本会議で、岐阜アパレル産業の振興に関...全文を見る
○仁比聡平君 これまで入管や労働基準監督の現場の皆さんが、言わば実習生のこの深刻な実態を目の当たりにしながら格闘してこられたと思うんですね。  やっぱり根っこにあるのは、そうした低賃金、長時間を始めとした深刻な労働条件で実習生に働いてもらわないと成り立っていかないという、そうし...全文を見る
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、外国人技能実習法案、入管法改正案の両案に反対の討論を行います。  外国人技能実習制度の実態が出稼ぎ労働であることは、当委員会の視察でも明らかになりました。ところが、あくまで建前は技能移転による国際貢献とされ、技能実習生の転籍の自由が認め...全文を見る
11月22日第192回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、部落問題についての法務省の立場について、法務大臣並びに人権擁護局長にお尋ねをいたします。  お手元に、平成元年八月四日付けで法務省人権擁護局総務課長が発した「確認・糾弾会について」という通知をお配りをしています。これ...全文を見る
○仁比聡平君 当時のというふうにおっしゃるんですが、その点は後に伺いたいと思います。  そうした確認の上で、「差別者の反省を求め、これに抗議し、教育して人間変革を求める(糾弾)とともに、その追及を通じて、関係者、行政機関などに、差別の本質と当面解決を迫らねばならない課題を深く理...全文を見る
○仁比聡平君 述べられたように、人権侵害の可能性を本来持っている、つまり、その性格上持っている、あるいは本来的に持っているということを、意見具申を踏まえてこの法務省の通知でも指摘をしているわけです。  次のイはどうですか。
○仁比聡平君 つまり、先ほど述べていただいたとおり、差別かどうか、差別の本質は解同が認定するという解同朝田派の理論によれば、主観的で恣意的な判断がなされる可能性が高いと言っているわけですよね。これ、法務省通知にいう解同の見解に基づけば、こうしたものになるという指摘ですよね、局長。
○仁比聡平君 ウはどうですか。
○仁比聡平君 つまり、確認・糾弾の対象とされた者が、自らが差別者であるということを認め、屈服するまでこの確認・糾弾は終わらないということです。そして、その認めたあかしに、今この通知にあるように、反省文や、あるいは行政や学校、企業などにおける研修の実施、同和問題企業連絡会などへの加...全文を見る
○仁比聡平君 皆さん、この通知の最初の「はじめに」のところをもう一度見ていただきたいと思うんですが、当時の人権擁護局がどう認識していたかと。そもそもというのがありますね、「そもそも、国の行政機関は、基本的には、民間運動団体の行動についてその意見を述べるべき立場にないものである。し...全文を見る
○仁比聡平君 戻っていただいて、四ページ目のその他の問題点のイのところにこうあります。確認・糾弾会に出席する法的義務はなく、その場に出るか否かはあくまでも本人の自由意思によるべきである、しかし、現実には解同は、出席を拒否する被糾弾者に対して、差別者は当然確認・糾弾会に出席すべきで...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、大臣がお答えにならない理由をまずお答えいただきたい。
○仁比聡平君 いや、大臣、私が指名をしているのに自ら御答弁になさろうとしないという態度は、態度ならですよ、それは重大ですよ。部落問題という日本の歴史と民主主義において極めて重大な、あるいは重要な問題について、私は今日の委員会でこの質問あえて行わざるを得なくなっている。だから大臣に...全文を見る
○仁比聡平君 あと、大臣、推察をしておられるというふうにおっしゃるんですが、その歴史の事実というのは、これは拭いようはないですね。  お手元の資料に、昭和四十九年十二月十九日の衆議院予算委員会の会議録をお配りをいたしました。これは、一九七四年十一月二十二日、くしくも四十二年前の...全文を見る
○仁比聡平君 そのような刑事事件判決がある。そして、法務省はその立場に立っていると。  加えて、被害者が提訴した民事事件においては、今私が申し上げたような事実関係が詳細に認定をされた上で、当然損害賠償請求が認められております。その判決の中では、そうして暴力にさらされた学校の先生...全文を見る
○仁比聡平君 そうした下で、時間が迫ってきましたから質問飛ばして伺うんですけれども、公益財団法人人権教育啓発推進センターが今年の一月に発行している、心を開こう、同和問題を考えるためにというパンフレットがあります。  ここには、局長にお尋ねしますが、日本固有の同和問題とはという定...全文を見る
○仁比聡平君 述べられた法務省の同和問題の定義というのは、これは、同対審答申以来、一貫したものなわけです。一方で、このパンフレットにある、被差別部落などと呼ばれる地域の出身であることや、そこに住んでいることということをどう解するのか。  これ、生まれ育ったとか現在住んでいるとか...全文を見る
○仁比聡平君 事柄はっきりさせなきゃいけないと思います。今日は終わります。
11月24日第192回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は最初に質問させていただくことになりました。  法案は当然のものであり、いずれも賛成をさせていただきます。  そこで、今日はまず裁判所職員の増員の問題についてお尋ねをしたいと思うんです。  御存じのとおり、家庭裁判所に係属...全文を見る
○仁比聡平君 おっしゃるように頑張っていただきたいと思うんですけれども、私はやっぱり決め手は抜本的な増員なんだと思うんですよ。人を増やすことと、そして専門性がある調査官あるいは書記官、必要な事務官含めて、やっぱり育てていくことということが大切なんではないかと思うんですが。  特...全文を見る
○仁比聡平君 局長とは随分この議論をするんですけれども、今日時間が余りないからまたの機会にしたいと思いますけど、少年事件、事件が減っているって、それは少子化だから全体の事件減っているわけですけれども、そういう中で複雑困難な事件に裁判所そして調査官も向き合っていると。その一件一件を...全文を見る
○仁比聡平君 いや、必要な体制整備は増員あってこそと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  刑事局長にもおいでいただいておりまして、私、地元北九州なんですけれども、大型暴力団事件について、せんだって裁判員への威迫という事態が起こりました。こうしたことがないように、裁判...全文を見る
○仁比聡平君 是非、職員さんたちの負担が重くなり過ぎないように、もちろん重大な事件が扱われているわけですから一定のストレスというのはこれはあるでしょうけれども、重くなり過ぎないように是非御配慮願いたいと思うんです。  最後に、そうした職員さんたちの通勤やあるいは研修に当たっての...全文を見る
○仁比聡平君 頑張って直してください。  終わります。
12月01日第192回国会 参議院 議院運営委員会 第15号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  冒頭、伊達議長の後援会をめぐって報ぜられた問題について、まず議長御自身が自ら疑惑を晴らすきちんとした説明をされることを求めます。  続けて、年金カット法案についてであります。  安倍内閣と自民、公明与党は、国会の審議と議決...全文を見る
12月01日第192回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先ほど小川委員の方から、理念は大事だというお話があった。受刑者を始めとして、犯罪を犯した者というふうに法案が規定をしていこうとしている方々の社会復帰、それを通じた再犯防止ということを実らせていく上で、特に福祉的な支援との連携と...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。  そこで、提案者の皆さんにお尋ねをしたいと思うんですけれども、この法案は、目的として、再犯防止等に関する施策をしっかりすることによって私は申し上げているような社会復帰を図っていくということを全体として目的にしていることは間違いないことだと...全文を見る
○仁比聡平君 今の点、社会復帰がまずは目的の大事な柱ですよということ、それが法文上から明確に読み取れるということも大事かなと私思うんですよね。  もう一つ、先ほど小川先生の方から御議論があっていましたけれども、典型的には未決拘禁者、あるいは刑期を満了した者、そうしたいわゆる保護...全文を見る
○仁比聡平君 お手元に新聞の記事を二枚配らせていただいているんですけれども、左側の方のですね、北九州で地域生活定着支援センターの助力で安定した暮らしが始まったと、記事には、「初めて福祉にたどりついた安心感をのぞかせた。」という記事がありますけれども、下関駅を放火で焼いてしまったと...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  そこで、大臣に、法務省と厚労省の連携でこの特別調整や地域定着支援センターの取組が大きく成果を上げ始めていると思うんですけれども、全体のニーズということを考えると、もっと安定してもっと発展的にこうした取組が前進していくならば、今特別調整の対...全文を見る
○仁比聡平君 大臣から大事な意義があると御答弁があったこと自体がまずとても大事なことだと思うんですね。  加えて、お配りしている資料の右側の方なんですが、その地域生活定着支援センターがなかなか大変だという記事なんですよね。毎日新聞のアンケートで、二十六か所が職員不足などで体制に...全文を見る
○仁比聡平君 厚労省、審議官、大臣が一緒になって取り組んでいきたいとおっしゃったのは僕大事だと思うんですよね。これまでの事業の枠組みからして、実態については厚労省がまずは御存じなんだと思うんですけれども、法務省を含めて一緒に実情をよくつかんでいただくと、ここから始めてもらいたいと...全文を見る
○仁比聡平君 是非よろしくお願いしたいと思います。  法務省がとても丁寧な答弁をしてくださったものですから時間がなくなってしまいまして、ちょっと要の問題として、申し訳ない、提案者じゃなくて大臣になっちゃうんですけど、こうした法案の趣旨を本当にかなえていこうと思ったら、コーディネ...全文を見る
○仁比聡平君 是非頑張ってください。  終わります。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日、ここまでの質疑を伺っておりまして、改めて、我が国の歴史と民主主義の重要問題である部落問題に関わる法案をこうして審議をすることになったと、極めて重い責任を負っているこの法務委員会が、部落問題とは何か、その歴史と到達点、そし...全文を見る
○仁比聡平君 今の御答弁で、二つですけれども、まず、私が示した二〇一一年の全国隣保館協議会による調査のような、これは調査を行うという御答弁だったんだと今ちょっと受け止めましたけれども、それでよろしいですか。
○仁比聡平君 どのような調査が行われているのかについてちょっと先に伺いますけれども、先ほど、何か郵送で隣保館に尋ねただけであるかのような、そんな御答弁ぶりでしたけれども、とんでもありませんよね。  全国の隣保館が、市町村を始めとした行政が持っているセンシティブなデータ、デリケー...全文を見る
○仁比聡平君 そのQアンドAの冒頭には、数々の質問が寄せられておりますがというふうに書いてあって、今私がお尋ねしていることは明らかなんですよ。そもそも、厚労省、何だかお客さんのような言い方するけれども、費用は全額国庫で出しているんですよ。一社会福祉法人がとおっしゃるけれども、一社...全文を見る
○仁比聡平君 いや、つまり、国が後ろ盾になって行っているから全国の市区町村がそうやって実態調査のデータを出すわけでしょう。そういう仕組みでつい五年前にそういう調査が行われているということですよ。そこに対して多くの関係自治体が、旧同和地区住民を対象者として抽出する調査はできないと、...全文を見る
○仁比聡平君 法案でも同様のことはとおっしゃったので、ちょっと、それだったらば確認をしたいんですけれども、私が申し上げているのは、つまり、旧同和特別対策の対象地域として指定をされていた、そうした地域の住民を抽出して行うという、これはこの法案ではやらないんだということですね。
○仁比聡平君 予定ではございませんというのがよく分からないんですが、今おっしゃることは法文からは全く読み取れませんが。  逆に、提案者は、部落差別とは何かという定義を置いておられないんだが、その部落差別の定義について、繰り返し、法律上の定義を置かずとも、部落の出身であることを理...全文を見る
○仁比聡平君 意味がよく分からないんですが、旧対象地域に住んでいる人を一部切り出すというのがまたよく分からないんですけれども。  解同の綱領が言っている部落民の定義も、それから繰り返し発議者がおっしゃっている部落の出身であることによる差別というものも、その対象地域とかつて指定さ...全文を見る
○仁比聡平君 必要がないというのがまた分からないんですけど。  だって、この法案のこの構成の中には、午前中、西田議員がちょっと触れられましたけど、例えばヘイトスピーチ解消法を徹底して議論しましたが、そこで中心課題になったのは定義規定ですね。例えば、過去の人権関連の法案について大...全文を見る
○仁比聡平君 いや、分からないですね。だって、自分たちが肌で感じるような差別があるはずだ、だけれども、みんなが声を上げれてないはずだ、何があるかを調査しましょうというのが皆さんの御答弁じゃないですか、スタンスとして。だから、これをどうやって調査していくのかと聞いているのに、今のよ...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、答えられないということなんですよ、法務省は。  あなた方は、提案者は、一義的に明確に行政も理解すると言うけれども、法案で、あれでしょう、どこかの議論に、実態調査は法務省が頑張るでしょうみたいな御答弁もありましたけど、その法務省が今のように述べているわけです...全文を見る
○仁比聡平君 全然分かりませんが、今日は終わります。
12月06日第192回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先ほど来の指摘があっている問題点にも関わって、まず部落解放同盟の西島参考人にお尋ねをしたいと思うんですが、差別をどう捉えるのかという問題について、部落解放同盟綱領、二〇一一年の綱領に関わる解説のための基本文書を拝見をしますと、...全文を見る
○仁比聡平君 五十年も遡らなくても、二〇〇六年の二月に、部落解放同盟中央本部が他の二団体の方々とともに国連の特別報告者に回答した文書があるんですが、今申し上げている糾弾闘争について、先ほど石川参考人が指摘をしておられる、あるいは基本判例として紹介をしておられる数々の判例があります...全文を見る
○仁比聡平君 別のテーマで、この法案の、部落差別を許さないとされるんだがその部落差別の定義規定がないということに関わって、提案者が、部落の出身であることによる差別である意味において一義的に明確であり、それは行政にとってもそうであるはずだという答弁を繰り返しておられるのは御存じのと...全文を見る
○仁比聡平君 今そういうお話だと、実態調査を考える上でも、そうした対象地域の住民であることと様々な現象との関係というようなことが問われてきてしまうのかなというふうにも思うんですけれども、ちょっとその辺りは後で議論させていただくとして。  自由同和会の関係で灘本参考人に今の点をお...全文を見る
○仁比聡平君 ちょっと残り時間少なくなって、一問だけ聞いておきたいのは、実態調査の中で、先ほど来話題になる意識調査というのがあります。  現に、大分県の宇佐市でこの間行われてきた意識調査の一つの問いだけ御紹介しますけれども、封建時代に制度としてあった被差別地区はどのような起源で...全文を見る
○仁比聡平君 終わりますが、今の宇佐市の調査というのは平成二十五年に行われているものです。  終わります。
○仁比聡平君 先ほど有田議員の質問の中で、部落問題の解決というのがどんな今到達点にあるのかという議論があったと思うんですけれども、新井参考人は冒頭の意見陳述で、従来の部落の枠組みが崩壊し、部落が部落でなくなっている状況である、今日では既に消滅及び過去の歴史的概念になりつつあり、実...全文を見る
○仁比聡平君 そのシンポジウムで、私が先ほど伺った、本法案について定義がない、部落差別の定義がないという問題について、自由同和会の平河事務局長が、この定義がないことについて一番メリットがあるのは運動団体なんですと、あれも差別、これも差別だと言っておけばいいわけで、定義があればこれ...全文を見る
○仁比聡平君 定義の規定が曖昧であれば極めて危険ということになり、それがこの差別の問題を法律で考えるときに極めて重大な争点になると私は思うんですけれども、今回の法案についてはその定義規定がそもそも全くない。  部落差別とは何かと聞かれると、発議者が、部落の出身であることによる差...全文を見る
○仁比聡平君 今の点、西島参考人は、一義的に明確だという発議者の答弁についてどう思われますか。
○仁比聡平君 部落民という定義をむしろ社会の側がどんどん広げていると。つまり、出自をどんどんたどって差別を広げているという御趣旨なんだと思うんですよね。  そうした理解に立つと、例えば実態調査に当たって、私も大阪府が今年の一月に出している報告をせんだっての委員会で紹介をしたんで...全文を見る
○仁比聡平君 灘本参考人、新井参考人にちょっと関連してお尋ねしたいんですけれども、実態調査の中身については、これは判定の体制とか評価の体制なども含めて、あるいは施策にどうやって生かしていく仕組みにするのかということも含めて法案には一切書いていないし、繰り返し問うても提案者はお答え...全文を見る
○仁比聡平君 新井参考人は、この実態調査の危険性あるいは懸念についてどんなお考えでしょうか。
○仁比聡平君 今の実態調査の御意見を伺った上で、それをどう生かすのかという問題についてお三方の御意見を伺いたいんですが。  つまり、実態調査というのは、法律上も、部落差別解消の施策に資するものとして行うんだと、国の責務、地方の協力を求めるというふうになっているわけですよね。とい...全文を見る
○仁比聡平君 昨年の二〇一五年の七月ですけれども、部落解放同盟が部落解放行政を確立するための基本要求書という要求の全国的な取組をされていると思うんですね。その中では、一九六五年の同対審答申や九六年の地対協文書などを基にして同和行政の拡大が要求されていると思うんです。保育所、幼稚園...全文を見る
○仁比聡平君 いや、二〇一五年の七月、宇佐市に提出をされた要求書で全国で行われているというふうに理解をされ……    〔参考人西島藤彦君「全国で行われていないでしょう。全国で行われていません」と述ぶ〕
○仁比聡平君 今の参考人の御発言はそれ自体大事なことですから記録にとどめるとともに、宇佐市はこの全面的な受入れを表明したというふうに言われている。  そうした中で、この実態調査を踏まえた今後の問題について西島参考人が、プライム事件に関わってだったと思いますけれども、今現状、名誉...全文を見る
○仁比聡平君 先ほど灘本参考人も、研修が増えるんじゃないかと、あるいはその程度でしょうということなんだけれども、これ誰にでもできるものではないというお話もありました。  実際、かつての確認・糾弾の中で、企業だとか自治体だとか、あるいは教員だとかいうことに、その特定の特異な理解の...全文を見る
○仁比聡平君 結局、今お尋ねしている、差別の定義もない、どんな事業といいますか施策になっていくのかという基本的な概念も法案の中にないという下で、本当に大丈夫ですかと委員会の皆さんに申し上げたいと思うんですが。  最後、石川参考人にお尋ねしたいと思うんですけれども、石川参考人の御...全文を見る
○仁比聡平君 時間がもう超えてしまっているんです。終わるほかないとは思うんですけれども、先ほどの指摘に対して、もし西島参考人に、御意見があれば、伺わないのも不公平かなと思います。もう後は委員長にお任せします。──なら結構です。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私からも簡潔に法務省と提案者に確認をしたいと思うんです。  本法案で指導の対象となる「犯罪をした者等」について、未決の者又は刑の執行を終えた者などの地位に鑑みて指導の対象とすべきでない者を指導の対象にしてしまうということにな...全文を見る
○仁比聡平君 ちょっと確認しますが、様々なものが指導に含まれるだろうという前提でのお話です。  そこで、ちょっと絞って、保護観察上の改善指導というのは、今私が申し上げている者に対しては法令上の根拠はないし、実際行っていないと思いますが、いかがですか。
○仁比聡平君 つまり、今度の法案がそのような者に対して、つまり意思に反する、強制的な、そうした新たな働きかけを行う根拠にはならないんだという御答弁だと思うんです。  加えて、もう一つ確認をしておきます。  附帯決議も検討をしているわけですけれども、一般に法令的に次の言葉をどの...全文を見る
○仁比聡平君 きちんと説明してもらおうとすると一層ややこしくなるという御説明になっているわけですが、提案者は御理解いただいていると思います、このやり取りの意味について。  法務省の答弁のとおりでよいかということと、それから、前回、この法によっての福祉施策との連携を図っていこうと...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。
○仁比聡平君 ただいま議題となっております再犯の防止等の推進に関する法律案に対し、日本共産党を代表して修正の動議を提出いたします。その内容は、お手元に配付されております案文のとおりであります。  これより、その趣旨について御説明申し上げます。  本法律案は、再犯の防止等に関す...全文を見る
12月07日第192回国会 参議院 議院運営委員会 第17号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、カジノ解禁法案の審議入りに断固反対の意見を表明いたします。  TPP承認案、年金カット法案、そしてこのカジノ法案と、毎週毎週、数に任せて強行採決を繰り返す安倍政権の暴挙は、まさに国会を国会でなくすものであります。かかる安倍政権と与党、ま...全文を見る
12月08日第192回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、提案者の皆さんがこの法案をしきりに理念法というふうに繰り返しておっしゃいますので、この法案の中でキーワードになっています部落差別の解消に関する施策に関係して、ちょっと質問の通告の順番と変わりますけれども、現在も西日本を...全文を見る
○仁比聡平君 いや、私の問いに答えていただけないんですが、今、宮崎提案者がおっしゃったことは条文のどこにも書いていないでしょう。  少なくとも、提案者の皆さんはよくよく財政措置を伴う法文がどんなふうになっているというのにお詳しくてそんなことをおっしゃっているのかもしれないけれど...全文を見る
○仁比聡平君 そうすると、この基本理念というものが理解を深めると書いてあるんだから、理解を深めるのに財政措置は、これは掛からないというか、含まないというか、ないとか、そういうことですか。
○仁比聡平君 いや、提案者の皆さんそうおっしゃるんですから、国会議員やあるいは国の機関は、自治体からそういう相談がもしあったら的確にそういうお答えをされるということなんでしょうけれども、ただ、部落差別を解消するための施策ということの実現を掲げて、言わば理念で迫ってくるというそうし...全文を見る
○仁比聡平君 いや、提案者の方々のお一人お一人の議員としての思いはそれはそうでいいですよ。けれども、恒久法をお作りになるわけでしょう。独り歩きするじゃないですか。何にしろ、それが政府解釈かどうか、あるいは有権解釈かどうかが現場で問題になるんじゃないんですよ、ここにこう書いてあるじ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、何言っているんですか。灘本参考人がそうおっしゃったのは、それは当然でしょう。私も伺っています。その引用をして提案者の答弁にするというのは、一体どういう了見ですか。提案者なら自らの言葉で語るというのが当たり前じゃないですか。答弁の中に灘本参考人の質疑が引用されて...全文を見る
○仁比聡平君 ごめんなさい。たどることなく、誰が対象になるんです。もう一回お願いします。
○仁比聡平君 いや、重大じゃありませんか。初めて御答弁になったら、そんな答弁している。  長野県に旧同和対象地区のある御代田町がありまして、茂木祐司町長のインタビューを衆議院で皆さんお聞きになったと思うんですね、私どもの議員から。そのインタビューの中で町長は、行政が部落の人と特...全文を見る
○仁比聡平君 いや、この間から若狭提案者がそう確信しておるとおっしゃるので、条文上は全く無限定ではありませんかと申し上げ続けてきているわけですね。これは折り合いは付かないですよ。  もう私の質疑時間が残り四、五分ということになってきて、いや、こんな中で本当に質疑を終えれるのかと...全文を見る
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ただいまの質疑打切りに厳しく抗議するとともに、部落差別の解消の推進に関する法律案に断固反対の討論を行います。  その理由は、本法案が、部落差別の解消推進のための理念法と言いながら、部落問題解決の歴史に逆行して新たな障壁をつくり出し、部落...全文を見る
12月09日第192回国会 参議院 本会議 第17号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、部落差別の解消の推進に関する法律案に対し、断固反対の討論を行います。  その理由は、本法案が、部落差別の解消推進のための理念法といいながら、部落問題解決の歴史に逆行して、新たな障壁をつくり出し、部落差別を固定化、永久化する恒久法であり、...全文を見る
12月14日第192回国会 参議院 議院運営委員会 第19号
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○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、安倍総理大臣問責決議案は委員会審査を省略して本会議に上程すべきであって、ただいまの動議に反対する立場から意見を述べます。  安倍総理を問責する理由を挙げることに枚挙にいとまはありません。与党諸君はこの決議案を堂々と本会議において議論し、...全文を見る