仁比聡平

にひそうへい



当選回数回

仁比聡平の2018年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月21日第196回国会 参議院 憲法審査会 第1号
議事録を見る
○仁比聡平君 十二月六日の審査会に引き続き、憲法九条について述べます。  安倍総理は、この間、憲法九条に自衛隊を明文で書き込むとする憲法改悪を強引に推し進める一方で、それによって自衛隊の任務や権限に変更が生じることはないなどと繰り返しています。しかし、総理は、今の自衛隊の任務や...全文を見る
03月22日第196回国会 参議院 法務委員会 第3号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  森友学園との国有地の取引に関する財務省の決裁文書が改ざんされた上で国会に提出されたという前代未聞の重大疑惑が、とうとう事実であったということが明らかになりました。  この問題について、まず大臣の認識をお尋ねをしていきたいと思...全文を見る
○仁比聡平君 一昨日、衆議院の法務委員会でそのような御答弁をされたのを聞いて、私はこれは情けない限りだと。だからあえて今日お尋ねをしているんです。  上川大臣、憲法六十六条に国会に対する内閣の連帯責任が重く定められているのは御存じのとおりですね。それは、総理ではないんだから内閣...全文を見る
○仁比聡平君 そもそも、公文書の在り方について、これ、一昨日の衆議院での御答弁では、大臣御自身が私は初代公文書管理担当大臣でございますというお話もありました。  民主主義の根幹を支える公文書、将来の世代に歴史の事実を記録する公文書、これが改ざんされていたということについての認識...全文を見る
○仁比聡平君 大阪地検から差し障りがあるというふうに求められたことはないんだというお答えなわけですね。  この件について、三月八日の予算委員会で、矢野官房長が、どなたの要請ということではございませんで、捜査にかかずらわっている事柄の性質としてというふうに答弁をされています。 ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、だから、大阪地検特捜部から具体的にこの事件について差し障りがあるということは言われていない、自らも確認していないということは先ほどはっきりしたわけです。  財務省が、あるいは政府がこの問題の真相解明に当たって国会に必要な求められる文書を提出するか、正直に答弁...全文を見る
○仁比聡平君 何を言っているんですか。これまでも丁寧な説明を行ってきたというようなことを言うけれども、経過は全く逆だということは、国会もそして国民の皆さんもみんな承知の上なんですよ。  三月八日の予算委員会、朝の理事会に改ざんされた後の文書のコピーを大量にあの段ボール箱で持ち込...全文を見る
○仁比聡平君 個別事件だから答え差し控えると言うだろうと思ったんですが、いや、だって、財務省が検察庁からもらったと先ほども政務官答弁されたじゃないですか。政務官、そういう趣旨ですよね。
○仁比聡平君 刑事局は個別の事件に関わると言って御答弁はされないんだけれども、実際こういう報道があることを否定はされないし、この記事のほかにも、検察が改ざん前の文書を、当時改ざんの事実を確認できないというふうに繰り返していた財務省に提供したという報道は、これ多数あるわけです。 ...全文を見る
○仁比聡平君 検察権の行使の内容について、私、尋ねているんじゃないんですよ。そういう認識を伝えたことがあるかないかと。財務省はないと言っているわけだから、これ法務省が、地検が伝えているわけはないわけであります。いずれにしても、国政調査権に基づく行政責任、さらには政治責任の究明と捜...全文を見る
○仁比聡平君 いや、繰り返し情けない御答弁なんですけれども。  大臣、この真相解明、森友学園に関わる公文書改ざん事件の真相究明の対象は、これ、主権者国民の共有財産である公文書でしょう。これが改ざんされていたということは明らかになっているのであって、その経緯や目的、誰の指示で行わ...全文を見る
○仁比聡平君 極めて残念な姿勢ですけれども、国民はみんなこの国会を見ているわけです。既に、検察の捜査に支障を与える可能性があるなどと言って隠蔽を続けようとしてきた、それは国政調査権に反して絶対に許されないということははっきりいたしました。この期に及んで何をちゅうちょするのかと、真...全文を見る
○仁比聡平君 そうやって個別の事件について所感差し控えると大臣が言い続けてこういう事態に至っているから、あえてこの質問をしているわけです。  この再審請求人の娘さん、西京子さんは、最高検に対して、面白がってやっているのかと、本当にそんなことができるんですかと、検察がいつまでも争...全文を見る
○仁比聡平君 検察、そして法務大臣が、人権はもちろんのこと、人道と正義の立場に立つことができないとなれば、この国の民主主義というのは崩壊しますから。この支援の皆さんの声、国民の声に必ず応えていただきたいと強く申し上げて、今日は質問を終わります。
03月23日第196回国会 参議院 法務委員会 第4号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、性暴力を根絶する上で緊急の課題として、アダルトビデオ、AV出演強要問題について伺いたいと思います。  この問題は、当事者の深刻な訴えと支援の広がりで被害が明るみに出る中で超党派の声が上がり、一歩一歩動かしてまいりまし...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  未熟さに付け込んだ許し難い人権侵害という御答弁でもありましたが、そうした構えで、特にこの一年、関係府省において相談窓口の充実が取り組まれてまいりました。例えば、警察庁の相談窓口に二十五件という相談件数が上がったりしていますけれども、これで...全文を見る
○仁比聡平君 政府のそうした取組を一層強化をしていくときだと思うんですけれども、その中で、今日大臣の認識も含めてお尋ねしたいと思いますのは、この手口の卑劣さなんですね。  このPAPSの資料の二枚目、御覧いただきますと、勧誘、スカウトに当たって、この上の方にホームページの写真が...全文を見る
○仁比聡平君 その通達には、そうした相談を受けたときに、女性が出演を拒否できる可能性は高いという基本認識に立って相談に当たらなければならないのだということが示されているわけですね。  この一年の取組で、契約だとかあるいは演出だとかと言いながら、AV業界の異常さがはっきりしたと思...全文を見る
○仁比聡平君 その決意で、今、もう一歩対策を充実をさせるということが求められていると思うんです。  実際、現に起こっていることは何かと。その性暴力を契約、合意だと言って強要する中で、PAPSの配付した資料の四枚目にありますが、契約書に例えばこんな同意をさせている。私は、本件コン...全文を見る
○仁比聡平君 ところが、被害者が求めても削除がされないというのが今の仕組みなんです。  時間がないので、警察庁と総務省、端的に結論だけ伺いたいんですが、警察庁が削除要請をしているのは刑法違反のわいせつ物、児童ポルノ違反という違法情報であって、私が申し上げている被害者の意に反した...全文を見る
○仁比聡平君 インターネットあるいはコンピューターの拡大によるこうした被害を、これまでの仕組みでは被害を回復する対応はできないんですよ。  法務大臣にお願いをしたいと思うんですけれども、どれだけの削除請求がかなっていないか、支援団体や弁護士からも実情を聞くなどして実態の把握を行...全文を見る
○仁比聡平君 切迫した要求として、自らが映っているこの映像、これが公開されているということと、それから、これがどんどんどんどん拡散されていくということ、この映像が一次情報として使われて、オムニバスなんて言うんですけど、新たな作品と称するものが作られて、これがまた拡散をしていく。こ...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。是非頑張っていただきたいと思います。  この女性たちの言わば人生と尊厳を食い物にしてもうけをあさる、そうしたやからをどうするのかと。これ、これまで所管省庁はないわけです。市場規模で年間四、五千億円というような関係者の本なんかもありますが、それ...全文を見る
03月28日第196回国会 参議院 本会議 第9号
議事録を見る
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、二〇一八年度一般会計予算外二案に対し、断固反対の討論を行います。  国民の怒りと野党六党の結束した追及の中、とうとう政府は、森友学園に国有地を異例の条件で貸し付け、ただ同然で売り払うことを決めた決裁文書を改ざんしていた事実を認めざるを得...全文を見る
04月05日第196回国会 参議院 法務委員会 第6号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は、政府が提出をした民法の一部改正案の基本的考え方について大臣と議論をしてみたいと思います。  今回、男女の婚姻年齢を統一をされようという法案を提出されたわけです。この部分は、私、大賛成なんですね。このことによって、九六年法制...全文を見る
○仁比聡平君 冒頭私が紹介したような、言わば多様性あるいはアイデンティティーの尊重を求める声、この声に対して重く受け止めていると、そう御答弁をされたことは大事なことだと思います。  ところが、その後、長々と、この国会でずっと繰り返しておられるその世論調査、その世論調査自体が、も...全文を見る
○仁比聡平君 いや、結局そうやってるる述べられるけれども、国法上の統一という自民党の方針もありましたが、それ以上のことは語られない。特に、十八歳、十九歳のこの未成年者取消し権を外す必要性については全くお答えがないわけですね。  もう皆さん御存じのとおり、十八歳、十九歳の成熟さ、...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、この法案提出に当たって、今申し上げた私のテーマについてのしっかりとした検証というのをどこでも行っていないんですよ。  大臣が答弁の中で触れた法制審というのは二〇〇九年のものですよ。もう十年近く前。その法制審の答申は、今大臣が少し紹介されたような、施策の効果...全文を見る
○仁比聡平君 政府が判断した、政府・与党が国法上の統一が必要だと考えたといって、十八歳、十九歳の現実、実態をしっかり受け止めた検証さえせず、その皆さんへの保護を外すことによって重大な被害が起こるのではないかと懸念する専門家団体の声も聞かずにこの法案の審議をごり押しをしていくなんと...全文を見る
04月09日第196回国会 参議院 決算委員会 第1号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  質問に先立ちまして、本日未明、島根県西部を中心に震度五強の地震が発生し、けがをされた方、住まいが壊れた方を始め、避難と緊急対応が行われております。心からお見舞いを申し上げますとともに、全閣僚おいでですけれども、政府に万全な対策...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、いずれも保存期間中の公文書だということなわけです。(資料提示)  このイラク日報について、大臣は三月の二十七日に見付かったという趣旨の答えをされているわけですが、この間、私どもに四月の五日付けで防衛省統合幕僚監部が説明したところでは、防衛省への情報公開請求...全文を見る
○仁比聡平君 いや、開示期限が到来していないって、これおかしな話じゃありませんか。今年の三月二十七日じゃないですよ。去年の、去年の三月二十七日なんですからね。  私、確認しますけれども、つまり、去年の三月二十七日に開示請求を受け付けて、去年の四月二十七日に開示期限の延長手続をや...全文を見る
○仁比聡平君 いや、それはおかしな話でしょう。だって、一部墨塗りでも、あるものは出せばいいわけでしょう。三月二十七日に、去年の三月二十七日に研究本部で見付かったと言っているわけでしょう。それ以降、一年以上にわたって、この情報公開請求の手続の中で、このイラク日報を開示、不開示のこれ...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、おかしな話だと思いませんか。今、もしかしたら初めてお聞きになっているのかもしれないけれども。  まず、この特別防衛監察の結果について、これを見れば、内局情報公開・個人情報保護室が陸幕、統幕、南スーダンの件については防衛政策局関係職員にこれ開示請求書を送付する...全文を見る
○仁比聡平君 いや、その説明そのものが本当ですかと私聞いているんですよ。  五日、陸幕長が記者会見をしました。そこで陸幕長が言っているのは、特別防衛監察の過程において、平成二十九年三月二十七日時点で当該日報の保管を研究本部が発見したものの、その事実を防衛大臣まで報告されていない...全文を見る
○仁比聡平君 いや、それが不自然じゃありませんかと言っているんですよ。  元イラク派遣航空部隊指揮官の織田邦男氏は、新聞のインタビューでこうおっしゃっています。日報は、軍事用語で言えば戦闘速報、速報がまとめられ戦闘詳報になり戦史につながる、歴史的な一次資料であり、研究本部など教...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、昨年の特別監察を経てもなお、今回の事態において今なお統幕、陸幕どう関わったのか分からないという状況なわけですよ。調べているんでしょう、調べているんだからまだ分かっていないんじゃないですか。  この図も見てもいただきたいと思いますが、総理、強大な実力組織が、...全文を見る
○仁比聡平君 今日、そう繰り返しておられますけれども、シビリアンコントロールというのは、戦前、軍部が強大な権限を持って暴走し、国民の自由も生活も圧殺してあの戦争に突き進んだ痛恨の教訓から生まれました。  昨年、稲田大臣は、今おっしゃったように、私が指示したから探して出てきた、シ...全文を見る
○仁比聡平君 これまで隠してきておいて何の反省もないと言うべきだと思います。  空自のバグダッドへの米兵や装備の空輸は、名古屋高裁で憲法九条一項違反と判決をされ、確定をいたしました。この日報隠蔽問題の真相の究明、そしてイラク派兵の徹底検証が必要です。  この委員会に全面的に今...全文を見る
○仁比聡平君 さらに、米軍岩国基地における空母着艦訓練についてお尋ねしたいと思います。  住民の反対を押し切って、この間、米空母艦載機部隊の移駐が前倒しで完了され、岩国基地は所属機数で極東最大級の航空基地とされました。その中で、この空母艦載機の着艦訓練が行われるのではないか、こ...全文を見る
○仁比聡平君 それに加えて、恒常的訓練を行う施設を岩国に整備する考えはないという立場も繰り返し政府は地元に説明をしてきたわけですね。  けれども、果たして本当にそうなのかと。ここに米軍が作成した岩国基地航空運用マニュアルというものがあります。これ、二月二十一日の中国新聞で米軍が...全文を見る
○仁比聡平君 いや、予備指定なんかと言うけれども、このマニュアルの中にはそんな限定、どこにもないですよ。どこにもそんなこと書いていないですよ。実際、米軍にとってみれば、硫黄島でやるのも岩国でやるのも、あるいは厚木でやるのも同じなんでしょう。  そうした下で、先ほどお話があったよ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、ということならば、ここに書いてある運用方針は米軍にとっては全然変わらないということじゃありませんか。それはとんでもないですよ。  大臣、今、硫黄島で行うようにとおっしゃいました。けれども、昨年九月の一日から五日、厚木基地で強行されました。前日の八月三十一日に...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、聞き入れてもらえなかったということなんですよ。  総理、最後お答えいただきたいんです。  こうした爆音被害で日本の裁判所で確定判決を受けても、これまで過去、米国は一円たりとも一ドルたりとも払ったことありません。それは、普通の訓練をしているんだから責任はな...全文を見る
○仁比聡平君 このマニュアルの問題でも、そしてイラク日報の問題でも、国民に真相をひた隠しにし、戦争する国に変えようとする、そんな安倍政権、安倍政治は断じて許されません。  安倍政権を終わらせるために全力を尽くす決意を申し上げ、質問を終わります。     ───────────...全文を見る
04月10日第196回国会 参議院 法務委員会 第7号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  ちょっと通告をしておりませんけれども、まず裁判官の問題について、これまでの議論を踏まえて一問聞きたいんですが、この定員法というのは、国民の裁判を受ける権利、そして何よりも司法の独立、その核心としての裁判官の独立と、これをしっか...全文を見る
○仁比聡平君 最も大きなというお話があった今年度定員に関する昨年夏に行われた概算要求ですね、ここから差引き十人削っているわけですよ。お手元に表を配っていますけれども、二〇一五年からこの四年間、概算要求から大きく削って差引きがマイナスになるという事態になり、その数が今年度とうとう二...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、夏の概算要求で、最高裁判所が来年度この定員は必要であるということを、私から言わせればささやかなですよ、ささやかな要求をしたのが三億一千四百九十万九千円ですよ。国家予算からしたら本当に微々たるものじゃないですか。  その背景には現場のとても重い現実があるわけ...全文を見る
○仁比聡平君 私は、その最高裁が自ら減員したのだと、ここが聞き捨てならないと思うんです。これまで、何で内閣の定員削減計画にそこまで協力するのかと毎年問うてきましたけれども、今年はもう聞き捨てならないと思って聞いているんですよ。  二つ伺いたい。今の中村局長の答弁で、一つは、財務...全文を見る
○仁比聡平君 いや、最高裁が財務省を弁護してやる必要がどこにありますか。財務省が三権分立の司法の府である最高裁判所に対して査定をするなんというのは絶対にあってはならない。  もう一点聞きます。国家機関として政府の総人件費の抑制に協力すると、そういう考えなんだと最高裁おっしゃった...全文を見る
○仁比聡平君 毎年そういう努力をしておられるというのは、私は理解しないわけでありません。けれども、その努力というのが、結局、現有人員をこうやって減らされていく中で、その下での効率性という言葉で、あっちからこっちに大きな無理な異動をさせる、一人一人の職員に本当に無理な仕事をさせる、...全文を見る
○仁比聡平君 この議論が裁判所の独立につながっていくことを期待して、質問、今日は終わります。
04月12日第196回国会 参議院 法務委員会 第8号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私も性刑法の三年後見直しについてお尋ねしたいと思います。  性犯罪に関わる刑法が昨年の通常国会で抜本改正されましたが、これは欧米諸国から見れば二十年、三十年遅れであって、先ほども御指摘のあった法案修正で盛り込まれた三年後の見...全文を見る
○仁比聡平君 この数字そのものも、認知件数で強制性交等罪が七月十三日以降適用された件数が、適用されたといいますか、認知件数ですから、それとして認知した件数が四百三十九件、検挙件数が二百六十九件と。これ自体も議論したいところですけれども、今日はそこはちょっと外しまして。  法務省...全文を見る
○仁比聡平君 いや、今の大臣の答弁、当たり前のことなんですけれども、その答弁にたどり着くのに相当な議論を刑事局の現場の方々としなきゃいけなかった、あるいは司法法制部の方にも御苦労いただくことになったんですね。これ、極めて閉鎖的と言わざるを得ない。  刑法の見直しは、これは国民の...全文を見る
○仁比聡平君 この三年後の見直しに当たって、とりわけ、まだ改正刑法後も残っている暴行・脅迫要件が、実際の刑事手続上、命懸けで抵抗していなければ同意したことになるかのように扱われて、それが被害者を苦しめる源となってきているわけです。  その関係で私が注目したのは、最後に御説明のあ...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  これまで、この検察の起訴、不起訴の判断、特に潜在化しやすい性暴力、性犯罪に当たってどうしてこういう事態になっているのか、暴行・脅迫要件が源になっているではないか、この指摘に対して、国会での議論でもきちんとしたお答えがないままここまで来てい...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。  時間が参りましたので、外務省にはおいでいただいていましたけれども、批准の取組についてお尋ねする時間はありませんが、この焦点になるのは、性暴力の定義は同意に基づかない性的行為である、暴行や脅迫を要件としないという、ここに関わってくるわけで...全文を見る
04月17日第196回国会 参議院 法務委員会 第9号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この法案に関わって、子の福祉あるいは最善の利益ということを家庭裁判所がどのようにつかんで判断をしていくのか、とても大切な家庭裁判所調査官による調査の充実についてお尋ねをしたいと思います。  お手元にお配りをしていますまず一枚...全文を見る
○仁比聡平君 最高裁は、国会での答弁では、もちろん十分な調査は行われているのですという御答弁になるのはそうなんでしょうけれども、実際現場で行くと、調査官による調査を例えば代理人としてお願いをしても、調停委員の方々がとてもちゅうちょをされると。いや、調査官の方々はお忙しいですからと...全文を見る
○仁比聡平君 おっしゃるとおり、質を本当に高めていかなきゃいけない、深めていかなきゃいけないということだと思うんですね。間違っても、父、母の言い分だけを聞いて、あるいは主張を整理して、それで一件落着というようなつもりで事件解決したと思ったら大間違いというのが子をめぐる家事事件の複...全文を見る
○仁比聡平君 そうした調査を要する事件が、これは急増していると私言うべきだと思うんですね。面会交流の事件だって、この間、二・五倍に十年間で膨れ上がっています。  一方で、成年後見事件は、これは御存じのとおりのうなぎ登りという状況で、けれども、この成年後見事件のみを担当する特別の...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
05月15日第196回国会 参議院 法務委員会 第10号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、政府が検討している更なる外国人労働力、労働者受入れについてお尋ねをしたいと思います。  報道では、皆さんには朝日新聞の四月十八日付けをお配りしましたが、「技能実習後も五年就労」、あるいは「技能実習を経験していなくても...全文を見る
○仁比聡平君 深刻な人手不足状況というのは、それはそうなんだろうと思うわけですけれども、その下で、今年の夏に方向性を示すためと、この時期の目途が法務省の資料にも出ていますが、これは骨太方針に反映させるというような、こういう目標で行っているわけですか。
○仁比聡平君 という極めて性急な指示がされ、この資料に以降開かれているタスクフォースの開催状況がありますけれども、矢継ぎ早に九回という回数を重ねているわけなんですが。  先ほど御答弁の中に、民間議員から現在の制度が適切かどうかという発言があったということですが、改めて確認をしま...全文を見る
○仁比聡平君 重大な問題だと思うんですよ。重大な人権侵害があり、失踪状況は、皆さん、平成二十九年で七千人を超えるんですよ。そこにまともな検証もなく、とにかく人手不足だから入れろ入れろと、それは乱暴でしょう。  この設置目的のところにあるように、一定の専門性、技能を有する外国人材...全文を見る
○仁比聡平君 適否も含めて検討を行っていると。つまり、技能実習修了生ということが、あるいはそれと同水準ということがテーブルに上っているわけでしょう。ワン・オブ・ゼムというお言葉も担当者から昨夜伺いましたけれども、局長、そういうことですね。
○仁比聡平君 大臣、おかしいと思いませんか。  大臣、二月十五日の御答弁で、外国人労働者の受入れは技能実習制度とは別に議論をされるべきものであるというふうに、これまでも繰り返してこられた建前を御答弁されているんですが、けれども、実際、人手不足で苦しんでいる中小企業関係とか、ある...全文を見る
○仁比聡平君 ちょっとびっくりする御答弁なんですね。  今大臣がお話になったような適正化の取組、この御指摘になったような要素は、これまでずうっと議論されてきましたよ。実際、技能実習機構をつくるという法改正も行われて、実際に動き始めているでしょう。ところが、その下で現実に異様な急...全文を見る
○仁比聡平君 会議をやっとやりましたというだけの話なんですよ。  農水省、どうなんですか。
○仁比聡平君 結局、パンフを作りました、周知しますというだけなんですよ。それが現状なんですよ、大臣。  その下で、今年の夏までにと、骨太に反映させるなんて言って、先ほどおっしゃった防止策、これをこの短期間の間に本当に達成するということは私は無理だと思いますけれども、少なくとも、...全文を見る
05月17日第196回国会 参議院 法務委員会 第11号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、本改正案が危険物に関する通知義務を新設していることに関わって、民間航空機による武器弾薬、兵員の輸送と安全運航の問題についてお尋ねをしたいと思います。  まず、確認をしたいと思うんですけれども、一九九八年の一月六日に、那...全文を見る
○仁比聡平君 担当者がおらぬということですが、今の御答弁の意味は。  昨日、この米軍の民間航空機への貨物の取扱いについては防衛省としては承知をしておらないという、そういう御説明でありました。  この件について、二枚目の資料、あっ、ごめんなさい、三枚目になりますが、航空局から危...全文を見る
○仁比聡平君 全く問題がなかったということなんですが、つまり、私確認したいのは、その九八年の事件は別としても、一般論でいいんですが、安全運航に最終責任を負うこの機長の判断、あるいはその権限と責任というのは、これ揺るぎないものであるということを確認をいただきたいと思いますが、いかが...全文を見る
○仁比聡平君 その上で、危険物の運送ということに当たっては、今申し上げたことが、これは船でも起こり得るわけですけれども、陸でももちろんあってしかるべきなんですが、特に、この航空機においてもし上空で事故が起こると、万が一のことがあるということになれば、重大なことにもこの航空機の場合...全文を見る
○仁比聡平君 もちろん、個別の事実関係にはよるでしょうけれども、そもそも運送人の債務となっていたのかと。機長判断で運べないようなそういう危険品、これを仮に事実上は受け入れていたとしても、それは運送するという義務にそもそもなっていなかったんじゃないのかというような考え方だってあり得...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  今まで申し上げてきた例は米軍のということで申し上げてきましたが、政府が民間航空会社、エアラインに自衛隊の軍事物資あるいは兵員の輸送をしてもらうということというのは、特に九〇年代の終わり頃から目立つようになって、安保法制、戦争法の下では、こ...全文を見る
○仁比聡平君 この考え方の最後、末尾に、民間航空の安全の確保に国は万全を期すように強く要望するとありまして、今の御答弁はこれにちゃんと応えるという御趣旨だと思うんですね。  防衛省に確認をしたいんですが、現実に発注はされておられるわけです。その上で、運航の安全性は、これは事前の...全文を見る
○仁比聡平君 先に上川大臣にお尋ねしておきたいと思いますけれども、今御説明のとおり、契約という形を取っているわけですね、これは当たり前のことです。この契約という形を取りながら、関係機関から強制されるとか、あるいはこの③の部分が懸念をしているように、関係国から敵視されるとか、こうい...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  法律上の考え方あるいは国会の答弁ということはそういうふうになるんですが、それは大事なことなんですけれども、現実が本当にそうなのかということを厳しく問題提起をしたいんですね。  資料の一番最後になりますが、まだ全部明らかになっていないいわ...全文を見る
○仁比聡平君 これ、そうした中で、一枚目に、航空自衛隊輸送役務発注書のこれはひな形ですね、が示されているわけですが、品名、個数、重量、あるいは輸送区間、役務内容、運賃欄など、その金額ということが書いてあるだけであって、危険性、その危険品の中身、あるいはこれを安全に運送する上での、...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。
05月21日第196回国会 参議院 決算委員会 第5号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、障害者就労継続A型事業所の大量解雇問題についてお尋ねをしたいと思います。  二〇〇六年の障害者自立支援法によって、政府は、営利本位の企業までが障害者就労継続事業に参入できるようにされました。その下で、障害者福祉を食い物...全文を見る
○仁比聡平君 まず再就職の支援というのはこれ当然のことなんですけれども、私は、こうした事態に対する認識、ここを大臣、はっきりさせていただきたいと思うんですね。問われているのは、そもそも、障害者福祉事業の収益を食い物にするような業者の参入を認め横行させてきたという国の責任だと思いま...全文を見る
○仁比聡平君 依頼するというだけではなくて、最後の一人まで国が責任を持つということを強く求めておきたいと思います。  そこで、大臣、なぜ岡山県で大量解雇が起こっているのか、どうして広がったのかと。その要因の一つに補助金目当てのビジネスモデルを広げたコンサルタント会社があります。...全文を見る
○仁比聡平君 自治体が限られた人員で尽力していると、だからといって許される話じゃない。昨年、一昨年辺りから改めて明示したという御答弁ありましたけれども、そんなことで本当にいいのかと。営利企業の参入を許した規制緩和がなければこうした事態は起こらなかったわけですね。現に発生した重大問...全文を見る
○仁比聡平君 いや、承知しているでは済まないんですよ。  一枚目の資料を、大臣、御覧いただきたいと思うんですが、これ、一見しただけで、えっと驚くようなチラシをこの業者は新聞折り込みで大量に配布したわけです。障害者の方大募集、就労お祝い金三万円プレゼント、御自宅から事業所までの送...全文を見る
○仁比聡平君 ここまでの問題が起こっていながら、検証するとも言えないと、とんでもないと言わなきゃいけません。  先ほど御答弁にあったように、昨年四月に、賃金の支払に要する額は原則として自立支援給付をもって充ててはならないという運用基準の見直しが行われて、これまで真面目に頑張って...全文を見る
○仁比聡平君 それも併せてしっかり検証すると、大臣、一言答弁ください。
○仁比聡平君 徹底して検証して、抜本的に制度を見直すことを強く求めて、今日は質問を終わります。
05月24日第196回国会 参議院 法務委員会 第12号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  性刑法改正から間もなく一年になります。附則九条では三年後の見直しを私たち盛り込んだわけです。その下で、一年前のこの委員会で、被害者当事者として山本潤参考人質疑を行いました。  以来、この参議院の法務委員会として、性犯罪やその...全文を見る
○仁比聡平君 法務省は、性犯罪実態調査ワーキンググループを立ち上げられて、一昨日の五月二十二日に第一回の会合を行われています。  そこで、まず、上川大臣、このワーキンググループを設けた目的、柱としてどんな調査や検討を行っていくのか、お伺いしたいと思います。
○仁比聡平君 今御答弁あったように、このワーキンググループによって有機的連携あるいは進捗管理を図っていくということは重要なことだと思うんですが。  具体的に法務省にお尋ねをしますが、各局別々の取組ではどこに課題があって、どう連携を図っていくのか、また、関係府省との共有というのは...全文を見る
○仁比聡平君 何しろ、三年後の性刑法の見直しに向けて腹を据えて掛からなきゃいけないわけですから、その構えをはっきり持って臨んでいただきたいと思います。連携できるものは連携するというような御答弁もありましたけれども、おぼつかないということではこれは任務は果たせないと思うんですね。 ...全文を見る
○仁比聡平君 刑事局長、今の大臣の御答弁のとおりでよろしいですよね。
○仁比聡平君 当然だと思います。  そうした中で、性犯罪被害者の心理の研究、検討というテーマがあるわけですが、大阪高検の田中嘉寿子検事は、内閣府の男女間における暴力に関する調査、二〇一四年のものですけれども、これ二〇一七年の調査でも変わっていませんが、異性から無理やり性交された...全文を見る
○仁比聡平君 現実のこれまでの実務では、そうした研修なども極めて不十分なものであったわけで、ここはもう本当に意を決した取組が求められると思うんですね。  その下で、子供時代の被害について、二〇一七年実施、今年三月公表の内閣府の先ほどの調査の報告書を見ますと、男女間暴力の被害に遭...全文を見る
○仁比聡平君 しっかり取り組んでいただきたいと思うんです。  性犯罪処遇プログラムの効果の検証もテーマだということなんですが、これ自体が性犯罪根絶のために重要な上に、そこから得られる知見を性刑法や捜査、公判の在り方に反映させるということが私、大事なんじゃないかと思うんですね。 ...全文を見る
○仁比聡平君 時間がなくなって、大臣に最後決意をお尋ねしたいところですけれども、こうした作業を三年後の刑法見直しに必ず実らせていただきたいと。大臣、うなずいていらっしゃいます。そうした構えで進めていただきたいということを最後申し上げまして、今日は質問を終わります。
05月28日第196回国会 参議院 決算委員会 第6号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、性暴力根絶の重要な課題として、アダルトビデオ、AV出演強要問題についてお尋ねしたいと思います。  この問題は与野党を超えての取組で、政府は、昨年、関係府省連絡会議も設置され、取り組んでこられました。その中で、野田大臣は...全文を見る
○仁比聡平君 今のこの実態調査からしても、とても深刻な実態だと思うわけです。  先ほど、聞いていない、同意していない性的な行為等の撮影について、最も多かった一部又は全てを脱いだ状態での撮影の項目について御説明ありましたけれども、皆さん、二枚目の資料を御覧いただきますとお分かりの...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、深刻な強要が含まれているんだという実態が浮き彫りになっているわけです。  支援団体でありますPAPS、ライトハウス、大臣も御存じかと思いますけれども、この支援団体の皆さんがこの間取り組んでこられて明らかになっている勧誘の手口というのは極めて卑劣であって、例...全文を見る
○仁比聡平君 大臣御自身の直接の聞き取りも踏まえた重い決意をいただいて、本当に頑張っていただきたいと思うんですけれども。  私も、幾つものその契約書なるものを拝見をしてきましたけれども、例えば、出演したAVに関する一切の権利を永久に放棄するなどと小さい、法律用語で、全く何の説明...全文を見る
○仁比聡平君 そうした重大な人権侵害であるという立場に立って、私、取組の言ってみれば発展、強化を是非今日大臣に求めたいと思うんですけれども、被害者の切迫した要求は、自らが撮影されたDVDやあるいはインターネット上の動画の販売停止、廃棄あるいは削除、そうした言葉で語られます。  ...全文を見る
○仁比聡平君 そうした被害の実態と、それから被害者の皆さんの声を上げてきた要求、ここに見合って課題認識を発展させて、私は、意に反する動画を削除する、拡散を防止するという対応の枠組みをつくることが緊急に必要だし、重要だと思うんですね。  この問題に関わって、昨年、平成二十九年三月...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、インターネット上の情報を掲載して流通させることが犯罪に当たると認められるときは削除要請を行っているのだということなんです。  三月二十日に警察庁が通知を発しておられます。インターネット上の違法情報及び有害情報に関する削除依頼実施要領の改訂についてというもの...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、全く無修正で性器などが露出しているといういわゆるわいせつ動画、あるいは児童ポルノとかいうような、特別法があってみんながよく知っているものだけではなく、警察のそうした捜査によって削除を要請するという方針を持っておられるし、現にやっておられるということなんですね...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、このガイドラインの性格というのは何かと、今、最新のそのガイドライン、これ手元にありますけれども、本ガイドラインにおいては、違法な情報についての判断基準を例示するとともに、第三者機関が情報の違法性を判断して、電子掲示板などの管理者等に対して送信防止措置を依頼す...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  是非、関係府省連絡会議の議長としてイニシアチブを本当に大いに発揮していただいて、大いに急いで前に進むことができるように、心からお願いをしたいと思うんです。  その際に、最後一問、更にお願いをしたいのが、そうした取組を進める際に、先ほど来...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
05月30日第196回国会 参議院 本会議 第23号
議事録を見る
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、民法の一部を改正する法律案について質問いたします。  本法案は、民法が定める成年年齢を二十歳から十八歳に引き下げようとするものです。  大人も子供も、一人の人として基本的人権、自己決定権が尊重されなければなりません。成年年齢の引下げは...全文を見る
05月31日第196回国会 参議院 法務委員会 第13号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  これまでの議論の中で、大臣を始めとした政府側のこの本法案の改正理由について、焦点の極めて曖昧なぼやんとした抽象的な、そうした答弁がずっと続いているわけです。その下で、私、ちょっと大臣に通告していませんけど、確認しておきたいと思...全文を見る
○仁比聡平君 その問題について、昨日の大臣の本会議場での答弁についてお尋ねしていきたいと思うんですけれども、まず伺いたいのは、昨日有田議員がお尋ねになった成熟とは何かという問題なんですね。有田議員が、人間の成熟という視点からどのような検討が行われ、結論が出されたのかという問いに対...全文を見る
○仁比聡平君 完全な大人ではないと。スタートラインでしたっけ、大人の入口に立ったが完全な大人ではないという意味だとおっしゃりたいようなんですけれども、そのことを成熟度というのかと。  これ、成熟というのは一体どういう意味なんですか。
○仁比聡平君 長々御答弁いただきましたが、今大臣がお話しになった言葉は全て昨日の本会議場で述べられたとおりでございまして、私は、その中で、成熟度とは何か、自らの判断で契約を締結するのに必要な判断能力とは何かと問うているんですが、お答えがないわけです。大臣の、そのお手元の答弁メモを...全文を見る
○仁比聡平君 せっかく御答弁に立たれたけれども、政務官の今のお話は極めて抽象的なことを繰り返しておられるだけなんですね。  十八歳選挙権の実現が、これが人にとって極めて重要なものであると、特に若者の政治参加、これは極めて重要なものであるということは、昨日、私、本会議で申し上げた...全文を見る
○仁比聡平君 相応の効果が上がっているというのは、これどんな意味ですか。どういう意味ですか、これ、局長。
○仁比聡平君 今のお話だと、環境整備が整ったという認識のことであって、効果が上がったというこの言葉とは、日本語としてはこれは全然食い違いですよね。  環境整備が整った。例えば、学習指導要領が改訂をされました。消費者教育の、あるいは法教育や金融経済教育の体制を整えようという努力が...全文を見る
○仁比聡平君 いや、だから、環境整備が整ったと、相応の効果が上がっていると。意味が分からないんですね。  ちょっと一個一個、聞きますかね。  その消費者教育などに関して、委員の皆さん、昨年一月に消費者委員会の成年年齢引下げ対応検討ワーキング・グループが、成年年齢引下げ対応検討...全文を見る
○仁比聡平君 今お聞きいただいたとおり、そうした能力を獲得をするという、その獲得をすべき資質や能力の目標、概念が掲げられて、それを獲得するための教材、あるいはそれを全ての小中高で実施をしようという目標が定められたというところなんであって、第一に掲げられているのはその効果の測定です...全文を見る
○仁比聡平君 消費者庁としては、その効果が既に検証され、十八歳、十九歳の若者たちに備わっていると、そういう認識ですか。
○仁比聡平君 つまり、効果が発揮されているかはこれからの検証の話なんですよ。それを法務省流の用語といいますか、玉虫色の判決用語といいますか、相応の効果が上がっているという民事局長のその相応のあるいは効果というのは一体どういうことですか。  それは、現実の十八歳、十九歳、あるいは...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、要はこれからやるというふうにおっしゃっているんですけど、それは違うんでしょうと私は申し上げたいんですよ。  消費者のワーキング・グループの報告書は、先ほど御紹介した後の続きの部分で、このように大きく生活状況が変化する中で、成熟した成人として十分な知識、経験、...全文を見る
○仁比聡平君 いや、もう時間が来ましたから、これ以上答弁求めることができませんけれども、結局、大臣、あれこれ言われるけど、この私がちょっと名指しした自民党の討論者の発言について否定されないじゃないですか。私たちが今やっているこの議論を時期遅れであると言っているんですよ。二〇〇七年...全文を見る
06月05日第196回国会 参議院 法務委員会 第14号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  今の質問に続きまして、若者の特質ということについてまずお尋ねをしたいと思うんですけれども、今、河上参考人からお話ありました、ひとたまりもないという表現も大変胸に刺...全文を見る
○仁比聡平君 今日、冒頭御説明をいただいた現場の実情を伺って、家庭科と公民の連携が極めてなされていないということだったり、あるいは、その中で民法という授業をできるのは僅か一時間程度だったりというようなお話を伺って、消費者教育の分野で効果の測定ということが大きな課題にもなっていると...全文を見る
○仁比聡平君 河上先生にお尋ねしたいんですが、その昨年のワーキング・グループの報告書では、そうした下で、「成年になった時点で全て自己責任ということで責任を負わせるのではなく、社会人としての出発点あるいは助走期間とも言える時点で多額の負債を負い、また、その支払いのためのアルバイトで...全文を見る
○仁比聡平君 そこに関わるお話だと思うんですけれども、河上先生の意見陳述の要旨の三ページ目にもありますが、消費者被害をなくすための施策の問題で、具体的施策として法制審の最終報告書が、若年者の特性に応じて事業者に重い説明義務を課すこと、若年者の社会経験の乏しさによる判断力不足に乗じ...全文を見る
○仁比聡平君 そうしますと、そうした消費者保護の施策というのは私もとても大事だと思うんです。それが現実にはまだ今の時点でできていないと。もちろん、その効果が国民の中に浸透しているということもあり得ないわけで。  そうすると、この成年年齢の引下げというのは、法制審の最終報告書の立...全文を見る
○仁比聡平君 同じ質問を三人の参考人の皆さんに伺いたいと思うんですが、まず窪田参考人、いかがでしょう。  つまり、法制審の言った三つのハードルというのは、これクリアできたと言えるのかと。
○仁比聡平君 平澤参考人に、その点と、あわせて、先ほど河上参考人もおっしゃられたんですけれども、私、包括的な取消し権というこの消費者契約法の問題、それから加えて若年者勧誘に対する事業者への規制措置、それからクレジット契約をする際の資力要件やその確認方法を厳格化する、あるいは貸金業...全文を見る
○仁比聡平君 最後、鎌田参考人に、今のハードル、クリアしたかという点と、それから、冒頭の意見陳述で、万全の体制を整えたとは言えないのではないかと、不十分な課題の克服や新たな課題への対応が必要であるという御認識も示されたと思うんですが、そうした不十分な点とか新たな課題とかいうことの...全文を見る
○仁比聡平君 その国会の判断というのはもう極めて重いということを言わなきゃいけないと思います。  今日はありがとうございました。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  皆さん、お疲れさまでございます。今日は午前中から四人の参考人の皆さんに大変重要な御意見、問題提起を受けた上での対政府質疑になっておりまして、私、未成年者取消し権の意義、とりわけ若年者の消費者被害を防止する上で果たしているこの未...全文を見る
○仁比聡平君 そのとおりだと思うんですね。  民事局長にお尋ねをしたいと思うんですけれども、これは一般的な制度の説明として、未成年者取消し権、この要件と立証の責任がどのようになっているか。その観点からすれば、今、私が問題として、具体例として挙げているこうしたAVの出演強要という...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、そうした契約を結んでしまっても、その契約で、出なければ、出演しなければ損害賠償だとか、あるいは演出なんだから何人もの男性とやらなければ駄目なんだとかいうことを万が一言われるということがあったとしても、私はそのサインをしたかもしれないけど、そのときに二十歳にな...全文を見る
○仁比聡平君 この未成年者取消し権が若者の消費者被害を防止するために極めて大きな役割を果たしているというのが、午前中も参考人の皆さんおっしゃったとおりなのであって、もう一つ、ちょっと現場から、警察庁の御認識伺いたいと思うんですけれども、昨年の五月に、このAV出演強要の前線での相談...全文を見る
○仁比聡平君 そのような現場の実態なんですよ。だからこそ、こうしたアダルトビデオへの出演強要の契約というのは二十歳になった直後に行われることがもう極めて多いです。  町で例えばスカウトなるものをして、その女性が十八歳だと、あるいは中学生のときだってある、その彼女たちを二十歳にな...全文を見る
○仁比聡平君 現実にそういう被害があるわけです。  これを、未成年者取消し権が二十歳から十八歳に引き下げられてしまうということになると、高校三年生も含めたそうした若い若年の女性たちがそのターゲットになり、JKビジネスも含めてもっと若い女性たちにターゲットが移行するのではないか。...全文を見る
○仁比聡平君 今の御答弁でお分かりいただいたと思うんですけれども、つまり、取り消せる場合がごく一部あるというふうに変わってしまうんですよ。しかも、声を掛けられて、単発で、最初に引っかかってしまったときのことしかそもそも消費者契約法の対象にならないと、そういうふうにおっしゃっている...全文を見る
○仁比聡平君 いや、それでいいのかということを私は問うているんです。  大臣、今示していただいたように、未成年者取消し権がその取消しの対象としている範囲、これは二十歳であれば絶対なんですね。だから鉄壁の防波堤だし、だから悪質な業者はここに近寄れないわけですよ。これを十八歳に引き...全文を見る
○仁比聡平君 時間がなくなってしまいましたのでここで今日は終わらなければなりませんけれども、十分か否かを検討し続けなければならない喫緊の課題だと、その答弁の意味が一体どういうことになるのか、ここをちょっとこの委員会ではっきりさせていただかないと、これちょっと議論が前に進まないと思...全文を見る
06月07日第196回国会 参議院 法務委員会 第15号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、四人の先生方、どうも本当にありがとうございます。  まず、坂東参考人にお尋ねしたいと思うんですけれども、今日も様々な角度から問題が掘り下げられているわけですが、参考人の御専門である消費者法の分野、あるいは遠山、竹下両...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  もう一問、坂東参考人に、今のお話しいただいている、その徐々に大人になる仕組みというものを、講学上といいますか、法律学の考え方でいうと、以前は行為無能力制度というふうに呼び習わしておって、戦前は、妻とそれから子、未成年者はこれは無能力者だと...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  遠山参考人、竹下参考人にお尋ねしたいと思うんですが。まず、遠山先生、法務大臣が、この国会での答弁で、十八歳という年齢について、大人の入口に立ったと言えるだけの成熟度という答弁をしているんです。大人の入口に立ったというその意味がどういう意味...全文を見る
○仁比聡平君 竹下先生にも同じ問いと、あわせて、先ほど来、平成十五年の算定表のアップ・ツー・デートとか、あるいは、遠山参考人からは、交通事故の場合の赤本、青本に匹敵するような基準化といいますか、そうした御提案もあったんですけれども、その実現可能性ですね、現実の家庭裁判所の今の組織...全文を見る
○仁比聡平君 氷海参考人、最後、ちょっと短いんですが、以前、法制審に平成二十年に御意見述べられたときに、正直言って民法を考えて高校の現場で教育はしていませんと、校則のことは考えるけれども、だけれども、民法のことを考えて教育はしていませんというお話をされているんですが、それは変わっ...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。
06月11日第196回国会 参議院 決算委員会 第8号
議事録を見る
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、二〇一六年度一般会計熊本地震復旧等予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書並びに特別会計予算総則による経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書の承諾に賛成、二〇一六年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書の承諾には反対の討論...全文を見る
06月12日第196回国会 参議院 法務委員会 第16号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  これまでも議論になっていますけれども、未成年者取消し権が十八歳、十九歳から外れてしまうというこの法案の問題点について改めてお尋ねをしたいと思います。  大臣と前回の質疑、六月五日ですけれども、この委員会で、私が、不当な契約の...全文を見る
○仁比聡平君 今の御答弁、もう一回確認しますが、そうすると、アダルトビデオ出演強要やJKビジネス問題での政府の対策会議、あるいはこの成年年齢引下げの省庁連絡会議、それから法務省のワーキンググループにおいて、私が申し上げているような、民事上この不当な契約の拘束から解放される、そうい...全文を見る
○仁比聡平君 今日御答弁できるのはそこまでなのでしょうか。  大臣が、前回も、そして今日も、公序良俗違反や錯誤による無効、詐欺又は強迫を理由とする取消しなど、あるいは消費者契約法に基づく取消しができる場面もあるというふうに既存の制度を触れておられるわけですが、これがいかに不十分...全文を見る
○仁比聡平君 前回の御答弁は、十八歳、十九歳の若者に対して不当な契約が拡大するという大きな懸念があるという御意見があるということも承知しているという御答弁なんですよね。  私、大臣自身にその認識があるのかと、私や支援団体が言っているだけじゃなくて、あるいは内閣府が言っているだけ...全文を見る
○仁比聡平君 アダルトビデオ出演強要問題については、これからも質問していきますし、大臣、今おっしゃった決意でしっかり取り組んでいただかなければならないと思います。  問題は、そうした不当な契約からの拘束を免れさせなきゃいけないというのは、このアダルトビデオ出演強要だけではないと...全文を見る
○仁比聡平君 一定の役割を果たしてきたというのは、一体どういう認識ですか。  この成年年齢の引下げを政府全体として何とかつじつまを合わせるために、消費者委員会が、皆さん、若年者の被害防止策の第一に挙げているのは未成年者取消し権じゃないですか。それを曖昧にするというのは、消費者庁...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、今後検討していかれる上で、つまり消費者被害を含めた若年者の保護策を具体化していかれる上で、消費者庁がこんな認識だということを踏まえて、大臣、頑張らないとどうにもならないですよ。  これちょっと事例、時間がそうありませんけれども、少し紹介すると、事例二、ホーム...全文を見る
○仁比聡平君 今御説明のあったのはそのとおりなんです。けれども、その不実告知や断定的判断の提供、あるいは特商法の要件に該当するではないかというこの立証は、これは消費者の側がやらなきゃいけない。この被害に遭ったのが十八歳、十九歳だったら、十八歳、十九歳の若年者がこれをやらなきゃいけ...全文を見る
○仁比聡平君 だから、消費者教育だけで保護ができるかといったら、そんなことはないというのが消費者委員会も含めて厳しく指摘をされてきているわけです。  時間がありませんから全部の御紹介はもうできませんけれども、そうした消費者契約法や特商法では現実には保護されないという事例ばかりな...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、結局、消費者教育やリテラシーというふうにおっしゃっただけで、私が強く求めた民事上のこの契約の拘束からの解放という問題については具体的な御答弁がなかったと聞きました。それでは駄目ですよ。  決意を持って臨んでいただきたいということ、それから、今日は養育費の支払...全文を見る
○仁比聡平君 私は、これをもって本法案の質疑を終局することに反対です。  二度の参考人質疑でも提起された数々の重要問題について、引き続き、慎重かつ徹底した対政府質疑を行い、国民的議論を呼びかけることが本委員会の責務であります。  とりわけ、消費者被害からの防止策、さらには消費...全文を見る
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、民法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  大人も子供も、一人の人として基本的人権、自己決定権が尊重されなければなりません。成年年齢の二十歳から十八歳への引下げは、若者の自己決定権を拡大する積極的な意義を持ち、欧米諸国を始め国...全文を見る
06月14日第196回国会 参議院 法務委員会 第17号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、女性差別撤廃条約選択議定書の批准についてお尋ねをしたいと思っております。  お手元にUNウイメン、国連女性機関のホームページから今日においてのこの選択議定書の締約国のリストをお配りをいたしました。国連加盟国百九十三の...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、条約の実効性を高めるためのものなわけです。  今御答弁にもあったように、この選択議定書は九九年に採択をされまして、来年で二十年を迎えるわけです。女性差別撤廃条約は、採択から来年四十年目を迎えるわけですね。先ほどもお話ありましたけれども、二〇二〇年には東京オ...全文を見る
○仁比聡平君 選択議定書あるいは個人通報制度が注目すべき制度であるというこの答弁、それから真剣に検討を進めてまいりたいというこうした答弁、これ、いつからしておられるか、大臣、御存じでしょうか。  これ、選択議定書について注目すべき制度であるという答弁は、二十六年前、国際人権B規...全文を見る
○仁比聡平君 鋭意進めているというふうに言うけれども、昨日伺いましたら、政府においてその研究会なるものを行ったのは、これ、平成二十八年、二年前の八月が最後だと。全然鋭意進めていないじゃないですか。真剣に検討していないじゃないですか。  大臣、今答弁の中にちょっと出てきましたけれ...全文を見る
○仁比聡平君 問題があろうかと思っていると言うけれども、どんな問題があるのかも全然お答えにならずにずうっと時間だけがたっていると。これが真剣に検討しているなんて到底言えないわけですよね。  今の御答弁で、ちょっと大臣にもう一回確認しますけれども、政府参考人は、必ずしも司法制度と...全文を見る
○仁比聡平君 相入れないものではないという御答弁ですね。これ、相入れないものではないと、これ、司法権の独立に反するものではないとはっきり言うべきだと思うんですけれども。  これ、裁判所の見解と異なるときが問題だというふうに言うけれども、外務省、条約の、条約といいますか選択議定書...全文を見る
○仁比聡平君 外務省は承知していないというふうにおっしゃるけれども、それは、そういう例がないから承知をしておられないわけですよ。  これ、大臣、女性差別撤廃条約の委員会の委員を務めておられる林陽子さんの講演を読みますと、これまで百十一件の個人通報があっている、二〇一七年の三月ま...全文を見る
○仁比聡平君 私の問いに正面からお答えになれないというのは、つまり、国連に助けを求めるほどの女性差別が今はあるとかないとかという議論が、選択議定書を締約しない、批准しないという理由にはならないということをお認めになったのと同じだと思いますよ。  これ、委員会から、なぜ進捗しない...全文を見る
○仁比聡平君 はい。  時間が来ましたから今日はこれで終わりますけれども、これ、結局、引き続き各方面の検討を伺うとか、法務省だけで検討できる問題ではないとか、昨日伺うと、そうしたら、法務省、外務省で決められるのかと言ったら、それはどこと相談しなきゃいけないか分からないなんという...全文を見る
06月18日第196回国会 参議院 決算委員会 第9号
議事録を見る
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、二〇一六年度決算及び二〇一六年度国有財産増減及び現在額総計算書の是認に反対、二〇一六年度国有財産無償貸付状況総計算書の是認に賛成の討論を行います。  警告決議案、措置要求決議案には賛成をいたします。  本決算は、森友学園に国有地が売却...全文を見る
06月27日第196回国会 参議院 本会議 第30号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。  私は、会派を代表して、二〇一六年度決算及び二〇一六年度国有財産増減及び現在額総計算書の是認に反対、内閣に対する警告及び二〇一六年度国有財産無償貸付状況総計算書の是認に賛成の立場から討論を行います。  本決算は、森友学園に異例の条件で...全文を見る
○仁比聡平君(続) 日米地位協定の抜本改定を強く求め、討論を終わります。(拍手)
06月28日第196回国会 参議院 法務委員会 第19号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、法案がどんな不公平を解決しようとするのか、大臣に基本的な考え方を聞きたいと思うんですけれども。  今日も確認があっています配偶者居住権あるいは特別の寄与、この改正部分に顕著なわけですけれども、つまり、とりわけ長く連れ...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、実質的な公平を実現しようとするものだというのは、現在の日本社会において、実質的公平に反するとかそぐわないとか、そうした現実が法改正を必要とするほどやっぱり存在するんだという、それが前提の認識のはずなんですね。  私、続けて問いたいのは、そうした不公平という...全文を見る
○仁比聡平君 そのとおりだと思うんですね。  法の基本的な在り方、あるいは法の、あるいは制度の運用に当たる司法の実務といいますか、この在り方というのは、同様の不公平は同様に解決していくと、そういうことだろうと思うんですね。これまで、この相続における配偶者の保護、あるいは事実婚や...全文を見る
○仁比聡平君 様々なことを考えなきゃいけないというので今回の法案を出しておられるわけで、けれども、その実質的公平を図るための法定の権利だとか選択のオプションだとかおっしゃる新制度を活用できるのは、相続人である配偶者、これは配偶者居住権の場合、それから特別寄与の場合は、被相続人の親...全文を見る
○仁比聡平君 私の問いは極めて簡明なのでして、答弁にこうやって迷われるという、そこに今回の法案に対しての多様性を排除するものではないかという批判、ここが当たっているのではないかという思いをしてしまうわけですね。  もう一回大臣に聞きますけれども、御存じのとおり、九六年法制審答申...全文を見る
○仁比聡平君 配偶者なんですから当然親族だということになるわけですけれども。  ところが、自民党は選択的別姓の実現に背を向けておられ、政府は自民党を気にしてばかりおられるという状況にあるわけですが。もちろん、現在事実婚を選んでおられるカップルが、その理由として同氏の強制だけを理...全文を見る
○仁比聡平君 そうはおっしゃるけれども、結局、制度上これ排斥したというふうな批判に対してどう応えていくかということがこれからの大きな課題になるんだと思うんですよ。  法制審の議論の中でも出ていますし、法案の説明を受けても、法務省が言うには、例えば近所のおばちゃんが療養看護を務め...全文を見る
○仁比聡平君 今大臣がおっしゃった、区別が合理的なものかということが、この法案できっちり議論されなければならないと思うんですね。  時間がなくなったので、あとは次回に譲りますけれども、これまで法律婚が認められてこなかったカップルや家族のアイデンティティーと多様性、信条を尊重する...全文を見る
07月03日第196回国会 参議院 法務委員会 第20号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、参考人の皆さん、本当にありがとうございます。    〔委員長退席、理事若松謙維君着席〕  ちょっとこれまでの質疑も踏まえて、まず二宮参考人からお尋ねをしたいと思うんですけれども、先ほど来、例えば大村参考人からも御発...全文を見る
○仁比聡平君 先ほど横山参考人がその点について、親族というこの要件はもう外すべきであると、特別の寄与をした者で足るではないかという趣旨の御提案がありまして、私もそうだと思うんです。  そうした場合に、何をもって実質的な公平というのを図っていくかというと、実際に同居してお互い助け...全文を見る
○仁比聡平君 今の二宮先生の御意見も踏まえて大村先生にお尋ねしたいと思うんですけれども、二宮先生、先ほど多様な家庭生活を民法規定に取り込むべきであるという基本的な方向性、考え方をお示しになられて、大村参考人も、排除ではない様々な形態の家族に法的な保護を必要とするのではないかという...全文を見る
○仁比聡平君 本当にありがとうございます。  国民の側が求めているのに政治がそれを排除しちゃならないと私は強く思うので、国会が頑張らなきゃいけないことというのはたくさんあるなと思うんですね。  ちょっとその焦点の課題で、同性パートナーの問題について横山参考人にお尋ねしたいと思...全文を見る
○仁比聡平君 実際、法律婚から別姓選択をという信条が排除されているということが今大きな問題になっているわけですから、横山先生のおっしゃるとおりなのだと思います。  時間が限られているので、最後、二宮参考人にお尋ねしたいと思うんですけれども。こうした多様な家庭生活あるいは生き方が...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございました。終わります。
07月05日第196回国会 参議院 法務委員会 第21号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  参考人質疑も踏まえまして、今回の法案、それから家族法についての大臣のお考えを伺っていきたいと思うんですけれども、櫻井委員、小川委員の質問も踏まえて、ちょっと質問の順番を大臣、変えますね。  まずお尋ねしたいと思うのは、前回の...全文を見る
○仁比聡平君 はっきりお答えにならないんですね、そうすると。  先ほど紹介された事例、早くに夫を亡くして、けれども、義理の親に対して療養看護も含めて貢献をしてきたけれども、相続人でないからという理由でこの遺産分割協議において極めて不公平な扱いを受けてきた、例えばそういう方に対し...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、二回にわたって私通告しているんですよ、これ。  女性が家庭において固定的役割分担を強いられてきている。その下で様々な、端的に言えば男尊女卑のような意識がやっぱり拭い去れないでいる。その下で生まれる実質的不公平は、これは解決しなきゃいけないと、そういう考えに基...全文を見る
○仁比聡平君 いや、今局長が長男の嫁というふうに典型例をおっしゃること自体もその意識の表れだと私も申し上げなきゃいけなくなってしまう。次男の嫁のことだってあれば、いろんな方があるじゃないですか。何をその典型として長男の嫁なんて言うんですか。  大臣、どうですか。実際に女性が家庭...全文を見る
○仁比聡平君 大臣が後段で、答弁の後段で述べられた憲法二十四条の趣旨、これをこれから頑張っていかなきゃいけないんだという趣旨は私は受け止めたいと思うんですけれども、ちょっとしつこいようですが、一点。  長寿社会、長寿化と私が今申し上げている固定的役割分担という問題の関係なんです...全文を見る
○仁比聡平君 今回の改正案では、その実質的公平を図るための法定の権利あるいは選択のオプションというのが、相続人である配偶者あるいは親族で相続人以外の者に限られているということになっているわけです。そのことが多様性が進む中で矛盾を広げてしまう、排除に至ってしまうということではなくて...全文を見る
○仁比聡平君 大臣の認識としても、これから、つまり法成立、施行後検討していくとおっしゃっているわけで、そこには事実婚、同性パートナーを多様な家族の在り方として含んで検討していくということですね。
○仁比聡平君 その多様な家族の在り方を尊重するというのはどういうことなのかと。この法改正のきっかけともなったと言われる平成二十五年の九月四日、婚外子相続分差別違憲決定の理由において、最高裁は、一九四七年の民法改正以降、婚姻や家族の実態が変化し、多様化する中で、婚姻や家族の在り方に...全文を見る
○仁比聡平君 そうした観点は参考人の質疑の中でも語られておりまして、二宮周平教授は、多様な家庭生活を民法規定に取り込むべきであるとお述べになりました。法制審部会長の大村敦志教授も、様々な家族に対して必要な保護を与えていくことが望まれるとして、今後の方向性、観点も示されたわけですね...全文を見る
○仁比聡平君 国民的議論を踏まえながらと大臣がおっしゃるんですけれども、家庭、家族という共同体の中における個人の尊重の問題であるというのは、これはつまり人権問題であり法的問題であるということなんですね。多数者が少数者に特定の家族観を押し付けてはならないという問題なんですよ。その多...全文を見る
08月02日第196回国会 参議院 災害対策特別委員会 閉会後第1号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今般の西日本豪雨で亡くなられた方の御冥福を心からお祈りし、被災された全ての方々に心からお見舞いを申し上げます。  七月六日から八日にわたって、北部九州から広島県全域、岡山県西部、愛媛県南予地方を中心に、近畿、そして東海地方ま...全文を見る
○仁比聡平君 ありがとうございます。  環境省と国交省で連絡を取り合ってこうした一体的な運用というのを示したのは初めてというふうに伺っておりますし、事後的に国の方で財源案分するという件につきましても、激甚災害の指定やあるいは起債との関係で地元負担というのは大幅に軽減されるという...全文を見る
○仁比聡平君 どうぞよろしくお願いしたいと思うんです。  そこで、環境省の和田審議官、おいでかと思うんですが、ちょっと具体的なことで。  被災地訪ねますと、どうしても空き家に残された瓦れきというのがこれ目立ってきているという状況になっております。また、水が引いた後に屋内の床下...全文を見る
○仁比聡平君 もう一点確認しますけれども、その事業は、全半壊とか床上、床下など家屋の被害程度は問わないし、災害救助法が適用されていない地域でも活用できると思いますが、いかがですか。
○仁比聡平君 ありがとうございます。  その上で、環境副大臣、環境省の七月二十日付けの事務連絡では全壊家屋の公費解体がこれ明記されているわけですが、半壊でも耐え難い悪臭がひどかったりしてやむを得ず解体せざるを得ないという、こういう住家も、これ私、公費解体の対象にすべきだと思うん...全文を見る
○仁比聡平君 是非実現を速やかにしていただきたいと思います。いずれにしろ、事業量は大変膨大なものになりますから、必要な広域支援を具体化して、被災者の目の前から土砂、瓦れきを速やかに取り除いてあげられるように頑張っていただきたいと思うんです。  そうした中で、長期の避難が懸念をさ...全文を見る
○仁比聡平君 どうぞよろしくお願いしたいと思うんですが、現在、木造仮設の災害協定を結んでいるのは全国で三十四都道府県です。万が一の災害のときには速やかに建設に着手していくことができるように、平時から全都道府県で協定や準備を整えるように国としても支援いただきたいと思いますが、いかが...全文を見る
○仁比聡平君 どうぞよろしくお願いをいたします。  時間がちょっと限られておりまして、現に住み続けることができないという被災者への災害救助法の仮設の支援について、一点だけちょっと確認をしたいと思うんですけれども、御自身の持家には直接の被害がないと、けれども、団地全体が土砂災害に...全文を見る
○仁比聡平君 そのほか、集合賃貸住宅で一階が大きな被害を受けた二階の賃借人とか、あるいは三世代七人家族で一緒にみなし仮設に入居するなんてちょっと物件としてあり得ないと、だから二世帯で分離してみなし仮設の応援をしてもらいたいと、そうした具体的なニーズがあります。  これ、それぞれ...全文を見る
○仁比聡平君 是非速やかに示していただきたいと思います。  農地、農業用施設等、それから経営体育成支援事業など、農機具、ハウスなどの再建支援についても今日議論はあっているところなんですけれども、お話のあっているように、瓦れきや車が散乱してしまった農地、あるいは宇和島の吉田のお話...全文を見る
○仁比聡平君 あと三十秒あるんじゃないかと思うんですけれども。  大臣、答弁いただく時間はないのかもしれませんが、今回の災害で、ハザードマップで想定したのとほぼ一致した浸水や土砂流入だったのに人命が守られなかった被災地が広がったということに、私とりわけ痛恨の思いがいたします。 ...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。
11月07日第197回国会 参議院 予算委員会 第2号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  九州電力の太陽光発電出力抑制問題についてお尋ねをしたいと思います。  先週末も九州は快晴で、絶好の行楽日和でした。太陽光発電所にとっては稼ぎどきだったわけですが、ところが九州電力は、十月十三日以来、毎週末のようにせっかくの太...全文を見る
○仁比聡平君 今の実績値で、十月二十一日は需要に対する割合というのは何%ですか。
○仁比聡平君 だから、割合。
○仁比聡平君 いやいや、実績値で十月二十一日は需要の一二%になるんじゃないですか。
○仁比聡平君 実績値でも、一日、九州全体の需要の一二%と。これ、報道では二百四十万世帯分という数字もあるんですが、燃料費もCO2もゼロ、核のごみも出さない自然エネルギーをそれだけ捨ててしまったということなんですよね。  一方で、九電は、川内、玄海、四基の原発を再稼働して、四百十...全文を見る
○仁比聡平君 需給バランスを取るのは、これ当然なんですよ。問題は、なぜ再エネが抑制されるのかということなんですよね。つまり、再エネより原発という姿勢。  九電は、言わば原発枠を優先して、太陽光の受入れは八百十七万キロワットと上限を決めています。そこで、原発を再稼働して、とうとう...全文を見る
○仁比聡平君 いや、私は再エネを優先すべきだと言っているんですよ。どうやって主力電源化を図るのかと。  現場は大変深刻です。事業者は、前夜いきなり一方的に指示されて、九時―十六時の全部の制御を現実に強いられているわけですね。一日一千万円の損失という事業者だってあるわけですよ。そ...全文を見る
○仁比聡平君 貸出しがしづらくなるということは否定できないと思うんですよね。  総理、もう一回聞きますけれども、主力電源化を進めると。それなら、再エネの優先接続、優先給電に転換していくべきじゃありませんか。
○仁比聡平君 いろんな工夫をして、総理さっきおっしゃったけれども、電力会社の地域独占という古い考え方はもうやめて、九州で余ったから捨てるというんではなくて、広域に活用すべきだと思うんですね。  経産省にお尋ねしますが、九州電力が二〇一三年の電気代値上げを認可してもらうために説明...全文を見る
○仁比聡平君 九州と中国を結ぶ関門連系線であと百万キロワット流せていれば、再エネを抑制する必要はほとんどなかったんですよ。ところが、設備投資は値上げの説明より一千三百三十六億円も少ない。一方で、原発再稼働のための安全対策費は九百四十五億円も上積みしているというのが九電の実態なんで...全文を見る
11月15日第197回国会 参議院 法務委員会 第2号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  外国人労働者問題についてお尋ねをいたします。  政府は、九〇年代以来、なし崩しに外国人労働者を単純労働力の受入れとして、深刻な人権侵害を引き起こしてきました。ブラジル、ペルー系など多くの日系人が二〇〇八年から派遣切りで雇用調...全文を見る
○仁比聡平君 結局、現場が現行制度の矛盾に四苦八苦対応してきたということをおっしゃっているだけなんですよ。問われているのは政治の責任です。年内に環境整備あるいは議論するなんて言うけれども、年内って、もう十一月の半ばですよ。  この留学生が学費や生活費のためにアルバイトを認められ...全文を見る
○仁比聡平君 現実に認識していないと平気で答弁というか、ちょっと悔しそうにお答えですけれども、何しろコンビニの弁当を製造する工場ですから。熊本の大地震のときには、突貫作業でこのネパール人のみんなが頑張ったんだということも、ここにルポがあるわけですけれども。それを今度の十四業種でい...全文を見る
○仁比聡平君 人手不足はよく分かっているわけですよ。それはそうなんです。けれども、実態を認識していないと。精査する、これが上限だと言ってやっと出した数字、それ何を一体根拠に積算したのか、これは全く根拠ないんじゃないんですか。  そうした下で、経済産業省に、次の資料ですが、コンビ...全文を見る
○仁比聡平君 昨日の夜までその数字がなかったんですけれども、一生懸命徹夜で数字を整えられたようですが。今お話しのように、外国人労働者が五万五千人ほど働いていて、その大半が留学生だという御答弁なんですね。  この留学生たちがどんな教育機関で勉強するということになっていて、その資格...全文を見る
○仁比聡平君 何をそんな机の上の話をしているのかと。実際、御存じのように、コンビニの現場の店舗、これはフランチャイズのシステムの中でオーナーは大変な思いしているわけでしょう。人手不足、皆さんよく御存じでしょう。だから、そのオーナーが身を削って死ぬような思いしていると。そういう状況...全文を見る
○仁比聡平君 いや、それは就業していることがあるのは、それは承知しているでしょう。そんな当たり前のことを聞いているんじゃないんですよ。  私はそこでバイトしちゃいかぬと言っているんじゃないんですよ。それは、制度上、バイトをすることあるでしょう。だけれども、低賃金で過酷な現場。冷...全文を見る
○仁比聡平君 結局、この今申し上げた現場は、人手不足だけれども十四業種には入らないんですよ。だけれども、このままでいいはずがないでしょう。そこをどうするのかというその根本的な解決というのは、皆さん、政府・与党、全然示しておられない。問題意識もないんじゃないのかと。  そうした下...全文を見る
○仁比聡平君 いや、つまり、そういう事件がこの統計の数千件の中にあるんでしょう。どうですか。
○仁比聡平君 と言いながら、結局その悪質性をどう見て、どうやって正していくのか。そこの認識さえ今語れないというのが政府の実態なんですよ。  法務省に提出いただいた一つ前の資料、五枚目の資料にですね、御覧いただきたいと思うんですが、申し上げてきた日本語教育機関が、これがどんな設置...全文を見る
○仁比聡平君 これだけ事件が起こっているのにそういう統計はないんだというわけです。  文科省にお尋ねをしますと、この次の資料、外国人留学生の適切な受入れ及び在籍管理等についての通知というのがありますが、これはいわゆる学校に対してちゃんと在籍管理をやってねということをお願いをして...全文を見る
○仁比聡平君 日本語学校、専門学校といって来るんでしょう。そうやって看板あるじゃないですか。だけれども、文科省は全く知らないと言っているんですよ。こんな、政府、各省、こんな無責任なやり方ないんじゃないんですか。  法務省は、不法就労防止キャンペーンというのをやっています。次に資...全文を見る
○仁比聡平君 いや、今大臣が述べている項目というのは、これまでも共生だと言ってやられてきたことなんですよ。ところが、その下でこういう現実が起こっているんではないかということなんですね。時間が迫ってきましたけれども、そうした下で自殺未遂あるいは失踪という事態が起こっている。  西...全文を見る
○仁比聡平君 同じような出稼ぎ労働の実態があるのではないのか、人権侵害があるのではないのか、そのことを示しているんだと。そのことをしっかり認識して、私たち議論していく必要があるということを申し上げて、質問を終わります。
11月21日第197回国会 参議院 災害対策特別委員会 第3号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  西日本豪雨から四か月半がたちました。倉敷市真備で亡くなられた五十一名の方々の御自宅の位置図を岡山県からいただきまして、資料としてお配りをさせていただきました。  二枚目は国土地理院の推定段彩図ですけれども、数々指摘をされてい...全文を見る
○仁比聡平君 生活を取り戻すために努力をするというふうにおっしゃって、一つ一つ今日お尋ねしたいと思うんですけれども、避難意識を高めるという問題は、これは住民の自己責任の問題ではない、危機の情報を管理者がつかんで的確に自治体や住民に周知して動かすということが必要であって、ハザードマ...全文を見る
○仁比聡平君 今お話があったように、末政川の左岸が決壊したのは翌朝になってから、七時頃ではないかということなわけですけれども、大臣、にもかかわらず、一枚目の地点、亡くなられた方々の地点ですね、御覧いただくと、この末政川の左岸、川辺を中心にした地域ですが、ここで、十二地点で、ですか...全文を見る
○仁比聡平君 避難情報が届くどころか、真備では避難指示が出されたのは堤防が決壊をした後でありました。避難勧告の時点でもう外には絶対に逃げられないというような浸水が起こっていたわけです。  加えて、今御紹介の三つの中小河川には陸閘というのがあります。これ、宅地開発が進んだ時代に堤...全文を見る
○仁比聡平君 いや、何をおっしゃっているんですか。国交省がやっているのは、事業をどうするかの説明を一部で、ごく一部でやっている。市が行っているのは、この間初めてでしたけれども、復興ビジョンを策定する上での住民との懇談会、これが災害後初めての被災者から声を聞く場なんですよ。  重...全文を見る
○仁比聡平君 資料の七枚目、御覧いただければ、高梁川の本川の水位を示しております。先ほどもちょっと議論ありましたけれども、これ、大きな成羽川という川と高梁川は合流をするわけですが、そこの合流点のすぐ下流に広瀬という地点があるわけですね。この広瀬自体も相当な被害を受けました。大変な...全文を見る
○仁比聡平君 今の御答弁初めて伺ったんですが、これまで何度聞いてもお答えにならなかった。  七月六日の十七時二分にこうした状態に入っていると。当然、線状降水帯がこの上にずっと停滞して、どんどんどんどん降っているわけでしょう。それはもちろん分かっているわけじゃないですか。この後こ...全文を見る
○仁比聡平君 二度とあってはいけない、そのために何をするのかなんですよ。  しかも、高梁川の流域では、一九七〇年代にも同じようなこのダムの異常放流による高梁川のバックウオーター、これによって小田川とそして真備が大変な被害を受けてきたという歴史があるんですね。それは一体どうなって...全文を見る
○仁比聡平君 いや、平成二十二年を目標にするなんて言って、私がこうやって写真で示したとおりとんでもない事態になっているじゃないですか。予算がないから現実にはできないということを言い続けてきたじゃないですか。その結果が流下を妨げるし、実際こんなふうにジャングルが根を張ってしまったら...全文を見る
○仁比聡平君 管理目標を満足しているって、一体どういうことですか。十五ヘクタールだとか七ヘクタールだとか、そんな数字では到底及びも付かないような山と、そして森が川の中にできてしまっているわけですよ。  小田川について言うと、七〇年代までは、これ住民がここで水田なんかで利用してい...全文を見る
○仁比聡平君 今、付け替えの仕事をやっておられるけれども、これ、住民合意でしっかりと事業を前に進めると。緊急にやらなきゃいけないところはどこだと……
○仁比聡平君 中長期はどうだと、これははっきりさせないと安心は取り戻せないと思います。  委員長がお許しになるなら、御答弁いただきたいと思います。
○仁比聡平君 終わります。
11月22日第197回国会 参議院 法務委員会 第4号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、裁判所の警備問題についてお尋ねをしますが、もう一問別にありますので、最高裁、是非簡潔に御答弁を願いたいと思います。  お配りした資料一枚目にありますように、二〇一七年に仙台地裁で、法廷に刃物が持ち込まれて傷害事件が起こ...全文を見る
○仁比聡平君 勉強で伺いますと、お話のあったゲートの所持品検査というのは、これ全国で今はまだ十三庁にとどまっているんですね。法廷警備という形で一般の職員がハンド検査機で入廷者に対して検査をすると。その中で、そうした来庁者から職員がいろんな言葉をぶつけられたり、あるいは時には触られ...全文を見る
○仁比聡平君 当然、必要な予算を確保しないと大変なんですよ。体制を整えているというふうにおっしゃるけれども、痩せ我慢すべきじゃないんですよね、ここで。  例えば、高知の検察審査会事務局は、マニュアルでは求められている警報ブザーとか、それから管理者に対して連絡を取るトランシーバー...全文を見る
○仁比聡平君 習得を図っていくためには、現場の声を不断にその危機管理に反映させていくということがとても大事だと思うんですよね。  現実に東京で半年間の研修をやっておられるということだったらば、全国の庁から法廷警備員に来てもらって、そこで研修したらいいんじゃないですか。いかがです...全文を見る
○仁比聡平君 制度化するかどうかとかって、また裁判所らしい固いお話をされるけれども、実際、そういう各庁の実情をしっかり踏まえながら、是非東京での研修なら研修にきちんと参加してもらって、自信と誇りを持ってその職務に臨めるように、これは強く要望をしておきたいと思います。  ちょっと...全文を見る
○仁比聡平君 今日、今朝ですね、慌てたように官房長官と国土交通大臣が記者会見もされているわけですけれども。軽微なものも含まれるって、だったら全部明らかにしなさいよ、こんな墨塗りせずに。  今御答弁の中にもありましたが、この委託を受けている事業体は母国語相談を行っています。その聞...全文を見る
○仁比聡平君 技能実習生の失踪問題での個票のお話が先ほど小川議員からありましたけれども、実態を隠してごり押しをしていくなんというようなことは、これはもう絶対にやってはならない、もう今ここで立ち止まるべきだということを強く申し上げて、今日は質問を終わります。
11月28日第197回国会 参議院 本会議 第5号
議事録を見る
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、出入国管理法及び法務省設置法改定案について、総理並びに関係大臣に質問いたします。  本法案に、世論調査では六割から八割の国民が今国会の成立にこだわるべきではないと答え、その声は急速に広がっています。またもや民意を踏みにじり、昨日、衆議院...全文を見る
11月29日第197回国会 参議院 法務委員会 第5号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  資料をお配りをいたしました。入管法改定案に関わって政府から提出をされているいわゆる受入れ見込み数の関係で、国土交通省の建設業という、あの十四分野の中の一つですね、ここについての資料ですけれども、三ポツ、初年度及び五年後の受入れ...全文を見る
○仁比聡平君 先にその修了者ということについて伺いますけれども、技能実習二号を終えて、終えてというか三年たって、技能実習三号の試験を受けるというのがありますけれども、これ不合格になるということもあります。修了の、試験そのものを受けるのかというのもあるんですけれども、この修了者の修...全文を見る
○仁比聡平君 また一緒に検討してまいりたいと言っているんですけど。  そうすると、それは法案審議で伺いたいと思いますが、この見込みについて、修了というのは、つまり、技能実習の二号から三号の試験を受けたけれども不合格になった人もこれ含んでいるわけですね。
○仁比聡平君 それで、その上で、これまでの移行実績等を踏まえ、一定割合というふうになっているわけですが、これは中身はどういうことなんでしょう。
○仁比聡平君 つまり、その八割のうち四割という一定割合は、これまで技能実習三号や特定活動としての建設の受入れ事業に入ってきてくれているから、だから特定技能一にも入ってくれるだろうと、くれるのではないかと、そういう推計だということですね。
○仁比聡平君 ということなのですけれども、資料の二枚目は、失踪技能実習生の、平成二十九年で七千八十九人というものについての分野別の内訳なんですが、皆さんも御存じかと思いますけれども、建設関係というのがこれ四割を占める、その失踪者は急増しているわけですけれども、その中で、今年前半期...全文を見る
○仁比聡平君 いや、私が伺っているのは、技能実習制度の適正化の問題ではないんですよ。技能実習制度を適正化するというのは、それは御努力始めていらっしゃる、それを何としてもやってもらいたいと思うけれども、劣悪な状態の下で失踪にまで至っている方々が全体の四〇%建設分野にいるわけですよね...全文を見る
○仁比聡平君 結局、おっしゃっておられるのは、深刻な技能実習制度の下で、三年前に入ってきて、たくさんの人がここから失踪したり、あるいは追い詰められてうつや自殺未遂に追い込まれたりという状況が起こっているんだけれども、そういう、その下で三年を修了するに至った人の中から移行していただ...全文を見る
○仁比聡平君 ちょっと聞き方を変えますけれども、つまり、技能実習の三年間においてどういう実態に技能実習生が置かれているか、あるいはいたか、それから、その下で失踪までに至った方々がどれだけいるかということは考慮の外に置いて、三年の修了生が何万人ぐらいいて、その中でこれまで特定活動や...全文を見る
○仁比聡平君 はっきり認めてくださいよ。つまり、実習制度を適正化していくという取組はそれはそれでしているでしょうと。けれども、この見込み数の、受入れ見込み数の前提になっている移行実績というのは、三年を経て現に実習をしていた人、つまり修了した人、この人の中から特定活動や技能実習三に...全文を見る
○仁比聡平君 それは結局、技能実習制度を、この特定技能一に向かうセレクションプロセスになってしまうということになりませんか。昨日、報道では、技能実習制度が特定技能ゼロという制度になる、ゼロ、一、二ということになるではないかという指摘もあって、なるほどと思いました。  ちょっとも...全文を見る
○仁比聡平君 いや、ちょっと曖昧にしてはならぬのじゃないですか。これ、技能実習制度でこの保証金などのこういう金銭の授受というのはこれ禁止されているでしょう。これ、大臣、いかがです。
○仁比聡平君 いや、やらせていただきたいというか、といっても、現にそういう相談が寄せられているけれども、そうした毅然とした対処というのは、これされていないのではないかと思われるんですね。  これ、国土交通省が認定した特定監理団体と、それから適正監理計画の下で行っている特定活動で...全文を見る
○仁比聡平君 特定監理団体が役割を果たせてないでしょうと。  これ、二十七日の国土交通委員会で、我が党山添議員がこの制度の問題についてただしていますけれども、特定監理団体が自らの監査で不正を見抜いたという事例というのは、これ実は一件もないんですよ。そういう下で、国土交通省、業所...全文を見る
○仁比聡平君 制度全体はうまくいっているなどという、そういう政府答弁の下で年間に昨年で七千人を超えるというその失踪者を生み出してきたのがこれまで政府が推し進めてきた外国人受入れ制度なんですよ。その実態、矛盾というものを徹底して審議をすることなしに前に進むことはできないということを...全文を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今の櫻井議員の質問に続いてちょっとお尋ねをしたいと思うのですけれども、今大臣御答弁で、旧制度、つまり二〇〇九年に法改正が行われた入管法ですね、この下での技能実習生という労働実態について把握することが必ずしもできていなかったとい...全文を見る
○仁比聡平君 当然のことなんですよね。  労働実態が必ずしも把握できていなかったと大臣御自身が認める、そうした制度の下で入国をしてきて、先ほど櫻井議員が指摘をされた賃金水準といいますか、賃金水準ももちろんなんですけれども、その約定の賃金さえ払われない、あるいは最賃を大きく割り込...全文を見る
○仁比聡平君 新法の効果は出ているというふうに、大臣はそういうふうな評価をされるのかもしれませんが、その根拠というのは一体、本当に具体的なものがあるのでしょうかと甚だ疑問なんですね。何しろ、今おっしゃった、今のその新法下で実習を受け入れている実施機関というのは、これは四万、ああ、...全文を見る
○仁比聡平君 それはごまかしでしょう。  皆さんの法案や方針の立て付けでいっても、業所管省庁がそれぞれその受入れについての制度設計をしていくということなわけでしょう。一般的にはそれは留学生からとかあるいは試験を受けてというようなことがあるでしょうけれども、それは理屈の問題なので...全文を見る
○仁比聡平君 いかにも安倍政権らしい御答弁だなと思うんですけれども、選択肢を与える、チョイスだと、そうおっしゃるんですが、法形式上、双方の合意、自由な意思に基づくという御答弁でした。  そんなきれい事ですかと、実態が。だって、劣悪な労働条件で失踪に追い詰められるというような状況...全文を見る
○仁比聡平君 私は、全国の技能実習の現場で、実習生も技術を身に付けながら、受け入れている実習実施機関の側も、もちろん人手不足を助けてくれているわけですから、それはもう本当に有り難いと。例えば、私が訪ねてきた社長さんの中には、金の卵というおっしゃり方をされた方もありましたですね。高...全文を見る
○仁比聡平君 その下で、大臣があくまでうまくいっているという趣旨のことをおっしゃるので、ブローカーの問題についてお尋ねをしたいんですけれども、国土交通省の認定をしている、お手元に資料ありますが、外国人建設就労者受入事業、これは特定監理団体と適正監理計画を国土交通省が認定するという...全文を見る
○仁比聡平君 私の質問が悪かったのかもしれませんが、二つのことを、大臣、御答弁があっていますので、ちょっと一つ一つきちんと議論したいんですよね。  業所管省庁の関与という問題についてちょっと後で問うことにして、先にその二国間協定のお話がありました。つまり、送り出し国、母国と我が...全文を見る
○仁比聡平君 そのように取り組んでいるというふうにおっしゃっているんですけれども、本当に効果を発揮しているのかと。  今申し上げた事案でいうと、支援者の調査によれば、ベトナム本国の規定では、送り出し機関と監理団体の双方に変更がないというときに追加料金を徴収してはならないとされて...全文を見る
○仁比聡平君 いや、私が問うたのは、確認できるかと聞いたのは、ベトナム側にそういう規定がある、そんなものは取ってはいけないという規定があるということが確認できるかという趣旨だったんですが、これは改めて勉強させてもらいたいと思います、教えてください。  通報する、で、なくしていく...全文を見る
○仁比聡平君 現在の二国間協定というのが情報共有なんだということは、大臣も今お認めになったんだと思うんですね。もちろん、それを、ブローカーを根絶していくためにいろんな取組をこれから進めていかなきゃいけないという、そういう問題なんですよ。その下で入国をし、実習をし、特定技能一に移行...全文を見る
○仁比聡平君 今局長が答弁をされたのは、特定技能一の在留資格を入管が認めるかどうかのとき、つまり在留資格の問題として捉えたときの御説明なんだと思うんですよ。法案の二条の五の説明というのはそういう趣旨です。  私が尋ねているのは、入管とは別に業所管省庁が個別の雇用契約に関与するの...全文を見る
○仁比聡平君 ちょっとそれって大丈夫ですかという、つまり、今大臣おっしゃったのは、建設業法を始めとした業法の問題として業所管省庁が関与するというのはあり得るという御趣旨の御答弁なんだと思うんですよ、うなずいていらっしゃいますが。  そうではない分野の受入れというのもあり得るとい...全文を見る
○仁比聡平君 時間がもう来てしまうので、もうこれ以上問いはできないんですけれども、大きな問題が完全に積み残してしまいましたけど。  今の御答弁を伺っていると、私、九〇年代から二〇〇九年の改正まで、本当に大変な事態を引き起こしてきた研修生のときのことを思い起こしてしまうんです。そ...全文を見る
12月04日第197回国会 参議院 法務委員会 第6号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  午前中の有田議員、小川議員に続いて、失踪実習生の聴き取り票に関わる問題についてお尋ねしたいと思います。  法務省が、最賃以下というのはチェックをされていた二十二人であったと。けれども、といいながら、実は、野党が書き取り、分析...全文を見る
○仁比聡平君 傾向と大臣はおっしゃいましたけれども、傾向ではなくて実態だということ。それから、旧制度下で監理団体なり実習実施機関なりを始めたところも当然正されていかなければならないと、これは当たり前のことであります。  私が今尋ねたいのは、新制度で適正化をしていくんだという御答...全文を見る
○仁比聡平君 大臣、私が問うているのは、大臣が今、後半、るる時間を使われたその問題ではないんです。そういう言い訳を聞いているんじゃないんです。技能実習生の失踪に当たる深刻な実態について、法務省はどのように認識をしてこれまで制度を積み重ねてきたのかという基本認識の問題ですよ。  ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、私が聞いているのは何を根拠に総合的判断したかじゃないんですよ。判断の根拠資料を聞いているんじゃないんですよ。結論としての評価、認識として、実習生たちは、実習意欲が低く、より高い賃金を求めて失踪する者が多いと、そういう認識だったでしょうと。それはきちんと答弁して...全文を見る
○仁比聡平君 私が、こうした実態は技能実習制度が抱える構造的な問題が根本にあるではないかという問いを次にしておりますが、それに対しての金田法務大臣の答弁は、「一部の制度趣旨を理解しない者によって安価な労働力の確保策として使われたり、一部の送り出し機関により保証金の徴収が行われてい...全文を見る
○仁比聡平君 何を、大臣に認識を聞いているのに、局長が出てくるんですか。  何しろ、法務省はそうしたより高い賃金を求めて失踪する者が多数だと言っていたわけです。そんな認識で法案を準備したあなた方に、この表現の意味について答弁する資格ないでしょう。何だか、ミスをしたとか、今では、...全文を見る
○仁比聡平君 野党の追及によって実態を暴かれての言い逃れ、甚だ見苦しいと言わなければなりません。  あなた方は、技能実習生の現行の実態をゆがめて認識をしてきた。で、その実態が今あらわになっているわけです。より高い賃金を求めてという意味を、低賃金、一般にくくって、多くがより高い賃...全文を見る
○仁比聡平君 最賃以下は認められないと。その原則をこの国会でも答弁をするようになったのは、もう本当に血のにじむような技能実習生の闘いがあったからですよ。最賃以下でも、それで働いているんだったら立入りもできないと政府はずっと言い続けてきたじゃないですか、九〇年代、二〇〇〇年代に入っ...全文を見る
○仁比聡平君 いや、反面調査をやらなければならないと、本人たちが失踪してからどれだけの時間がたっていると思っているんですか。今のこの平成三十年の十二月になって、反面調査をやらなければならないというような答弁が何の言い訳になると思っているんですか。私は、聴き取りをやった入国警備官に...全文を見る
○仁比聡平君 これだけ問題が浮き彫りになってきながら、情報提供する、これから調べる、そんな法務省を中心にした政府がつくり上げてきたのが日本の事実上の外国人労働者受入れ施策ですよ。人手不足が深刻なそうした例えば下請零細の製造業あるいは建設業や農業などの分野に、その低賃金あるいは超長...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、そういう悪質なブローカーも含めた実習生の搾取が、現に今この時間帯も実習生三年目として働いている人たちの中にある構造なんですよ。これが政府がこれまで進めてきた技能実習制度の構造的な問題なんですよ。  これをこれから調べるとか労基当局に情報提供しますなどと言っ...全文を見る
○仁比聡平君 僅か一年前に新法を施行したわけですよ。その実態が分からない。それを今から検証する、正させるというふうに自ら指示をしておきながら、抜本的にこれまでの考え方を変える、私に言わせれば建前もかなぐり捨てるという今度の入管法改正について、何が何でも来年四月からと、拡大をするん...全文を見る
○仁比聡平君 別の問題でお尋ねをしますが、ちょっと頭を冷やすのに、入管局長、特定技能一という在留資格で働くことにしようと政府がおっしゃっている労働者は、これ例えば派遣会社に勤めるとか、それによって派遣先の工場に送られることになるとか、あるいは工場の仕事を請け負うというふうにしてい...全文を見る
○仁比聡平君 局長にもう一回聞きますけど、確認しますけど、その真に必要な場合というのは、これ法案の何条のどこに書いてあることになるんですか。
○仁比聡平君 原則直接雇用だというのはどこに書いてあるんですか。
○仁比聡平君 法案にはもうまるで書いていないんですか。これまでの説明で、法案二条の五に言う本邦の公私の機関と締結する雇用に関する契約、これが特定技能雇用契約という契約ですが、この今私が述べた本邦の公私の機関と締結する雇用に関する契約というものが今局長が言っているようなことを意味す...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、二条の五においても政府の裁量を何ら縛るものにはなっていないということをお認めになったわけですよ。そうすると、例えば派遣あるいは請負などの雇用形態についても、これは政府の判断によって定めていけるということになるのではないのか。もしそうなれば、どんな重大な事態が...全文を見る
○仁比聡平君 いや、制裁措置があると言ったところで、現にそうした外国人労働者の派遣というものが通用してきたわけじゃないですか。  シャープ亀山工場って、それは名立たる大企業じゃないですか。その名立たる大企業において、そうした安上がりの労働力として外国人労働者が現に使われてきて、...全文を見る
○仁比聡平君 今御紹介いただいたように、膨大な数の外国人労働者の職業紹介を行う事業所があるんです。今御紹介いただいたように、大きな会社もあります。例えば、パソナなども国際的なそういう人材リクルートというのをもう大きな売りにしているわけですよね、竹中平蔵さんが会長を務めておられます...全文を見る
○仁比聡平君 いや、そんな、入管庁が届け出られた書類を見ているだけで分かるような、そんな甘いものだったら苦労しないんですよ。  局長にお尋ねしますが、技能実習制度にこれまで関わってきた監理団体は、今、私が問題提起をしている職業紹介だったり、あるいは新法の下における、新法というの...全文を見る
○仁比聡平君 私の前半の質問、技能実習制度の監理団体は、これからの国際的な職業紹介だったり登録支援団体に、これ、なれるんですね。
○仁比聡平君 これまで監理団体を隠れみのにして行われてきたその不正行為について、見抜けないで来たんです、法務省は。政府はこれを正せずに来たんです。それが技能実習生の失踪実態ですよ。これをそのままに横滑りさせると。それは、技能実習生はその影響下にあるというのはこれ当然なのであって、...全文を見る
○仁比聡平君 いや、とんでもない答弁だと思うんですよ。  個々の労使関係に起こり得る重大問題についても、それから労働市場に対する、政府の今受入れ見込みだというので三十四万人という、これがもたらすインパクトについても、これ労働問題そのものでしょう。労働政策、労働市場問題であること...全文を見る
○仁比聡平君 私が紹介した事実関係を、制度の概要を局長もお認めになったものだという前提でちょっと大臣に認識を聞きますけれども、韓国でできることをなぜ我が国はしないんですか。法律で国の関与、公共機関の関与というのをしっかり定めて、そして受入れ見込みの問題だって、そうした政府が責任持...全文を見る
○仁比聡平君 各国固有の政策判断だと言って、安倍政権の判断が間違っていると、こんな法案をこんなやり方でごり押しをしようということなど絶対に認められません。徹底した審議の上で廃案を強く求めて、今日は質問を終わります。
12月05日第197回国会 参議院 法務委員会 第7号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  三人の参考人の皆さん、ありがとうございます。  最初に、多賀谷参考人の先ほどの御意見、一点だけ確認をさせていただきたいんですけれども。私が伺った限りで、これまでの技能実習制度の問題点として、転職の自由や一時帰国ができないとい...全文を見る
○仁比聡平君 その認識が、恐らく高谷参考人、斉藤参考人は共通するものがあるんだと思うんですけれども、そうした技能実習生を移行させていくという今回の法案ないし受入れ拡大策における特定技能一という在留資格について、斉藤参考人、高谷参考人の順にお尋ねしたいと思うんですけれども。  例...全文を見る
○仁比聡平君 今の点を多賀谷参考人どうお考えかということと、あわせて、先ほどの御意見の中で、今度、これからの新制度においては出入国在留管理庁に組織替えがされますけれども、提案をされていますけれども、公的機関が責任持って対処するというふうにお話があったのではないかと理解したんですが...全文を見る
○仁比聡平君 多賀谷参考人も、実質、技能実習制度を廃止せよと言っているのと近くないかと私には聞こえましたけど、そうではないと首は振っておられますけれども、今後の特定技能一というのがうまく機能するのかというのは、これなかなか難しいという御発言も中にありました。  高谷参考人にお尋...全文を見る
○仁比聡平君 斉藤参考人、同じ問題といえば同じ問題なんですけれども、先ほど特定技能一在留資格者の再就職に関して、ハローワークがあるとしても言葉の問題などありという御指摘もあって、例えば、現在ハローワークで母国語での相談ができるということで、例えば二か国語程度話せる人がいるというと...全文を見る
○仁比聡平君 様々問題がまだあるんですけれども、ちょっと残り一分なので、斉藤参考人に最後お尋ねしたいんですが、二年前、この委員会に技能実習適正化法案の参考人としておいでいただきました。そのときと今日とお会いさせていただいて、ちょっと相当いら立っていらっしゃる、そんな印象を受けるん...全文を見る
○仁比聡平君 終わります。
12月06日第197回国会 参議院 法務委員会 第8号
議事録を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、大臣にお尋ねしますが、失踪実習生の聴き取り票を野党が分析をしたという中で明らかになった違反事例について、大臣が、入管始めとした当局に指示をしたとおっしゃる徹底的な反面調査、これについて、今日午前中、元榮議員の質問の中で、...全文を見る
○仁比聡平君 この実習生の失踪した方々からの聴き取り票を、ベトナムからおいでになった方について抽出をしてみました。そうすると、重複を除く二千八百七十人分のうち千六十一名がベトナムからおいでになった方、三七%を占めるという、本当に大きな数を占めているわけですね。その下で、今日、有田...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、日本円でおよそ四十万円に上限が定められている。これは手数料であって、保証金の方はこれは取っては絶対にならないというふうに決まっている。にもかかわらず、この失踪実習生の、ベトナムからおいでになった方々の送り出し機関に払った金額という個票の項目がありますけれども...全文を見る
○仁比聡平君 ベトナム法の問題だけではなくて、日本法、入管の上陸基準あるいは新実習適正化法ですね、これに基づいて、そんな受入れ、実習の受入れ、あるいはそこに関わる監理団体でもこれは絶対に許されないんですよ。にもかかわらず、八五・一%の方々がそうしたお金を取られている。  これ、...全文を見る
○仁比聡平君 結局、こうした実態を平成二十六年の三月以降ずっとつかみ続けてきたんだと思いますよ、現場は。今年の前半のおおよそ二千は聴き取っているということまで含めて、そうした実態をつかみながら、私から今日問われるまで、どれだけのボリュームでこんな事態が起こっているのか把握さえして...全文を見る
○仁比聡平君 まず、ベトナムとの間のことでできる限りの調査を行いたいという御答弁だったと思います。  国内でできることというのは私、たくさんあると思うんですよ。実際、実習実施先あるいは監理団体がこれを知っていたのか、どんなふうに関わっていたのか、これは調査をして三月末までにやる...全文を見る
○仁比聡平君 可能な限りというこの腰が引けた姿勢は一体何なのかと。ここまで明らかになりながら何なのかと思いますよ。そうではないですか、自民党さん。腰引けてないですか。可能な限りって、だって日本の実習実施先や監理団体調べられるじゃないですか。加えて、高額の手数料、これを取って送り出...全文を見る
○仁比聡平君 何を言っているんですか。合意の趣旨に基づいて適切に行っていきたいって、現に現場が格闘してですよ、その失踪実習生の実態を把握をしていたときでしょう。  繰り返し申し上げるけど、失踪者というのはこの平成二十五年頃から急増しているわけですよ。これ急増している行方不明者、...全文を見る
○仁比聡平君 いや、これまで情報共有と言いながら、入管がしっかりとこれを正していく機関に通報してこなかったということがここに明らかになっているわけじゃないですか。情報は共有する、それが、それそのものが目的ではなくて、事態を正し、権利侵害を受けている労働者を救済するためにあるんでし...全文を見る
○仁比聡平君 つまり、未登録の支援機関も支援の名の下に受入れ企業から支援の一部を受託することができるんですよ。その契約において委託料を払うと、委託料をもらうということも、これ、局長、できますね。
○仁比聡平君 これまで、技能実習制度において、監理団体から監理業務の全部だとか又は一部の委託を受けて、法外な手数料を取ってきたようなやからがばっこしてきました。これを正さなきゃいけないと繰り返してこの委員会でも指摘をされながら、そうしたやからが支援の名の下に、例えば宿舎を提供する...全文を見る
○仁比聡平君 今の局長の答弁は、私が申し上げているとおり、登録を受けていない支援団体が宿舎の提供などを支援名目で行うことはあるんだということを前提にしているんですよ。そういう答弁なんですよ。  その上でですよ、その高額の家賃などの負担を特定外国人に負担させるということはできない...全文を見る
○仁比聡平君 それでは私の懸念は晴れないんですよ。だって、受入れ企業が、確かに支援計画出さなきゃいけませんよ。けれども、その支援のどれだけを登録支援機関なり、あるいは登録を受けない支援機関に任せていいのかというのが何にも明らかにならないじゃないですか。  確かに、適正っぽい支援...全文を見る
○仁比聡平君 これまで、許可制を取っている下でもそれを見抜けてこなかったというのが現実なんです。これが登録制の下で、あるいは登録しないところまで許すということになれば、これは逆にもっとひどくなりかねないと、このことを厳しく指摘したいと思います。  派遣形態の大問題について通告を...全文を見る
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  総理にお尋ねをしたいと思いますが、政府は技能実習生の失踪の急増というこの事態の中で、平成二十六年三月に、捕捉された失踪実習生からの聴き取りを始めながら、その調査を基に、意欲が低く、より高い賃金を求めて失踪する者が多い、安価な労...全文を見る
○仁比聡平君 その上で総理にお尋ねしたいんですが、その認識というのはその後ずっと変わっていないんです。ですから、今年の二月、経済財政諮問会議で新たな外国人労働者受入れ策の拡大について総理は指示をされていますけれども、そのとき同じ認識に立っておられたわけでしょう。  総理の認識、...全文を見る
○仁比聡平君 山下大臣がそんなふうに出てこられるのは、結局、この間の野党の分析によって実態が暴露されたことによる今更の言い逃れ、だから見苦しいと私は前回申し上げたんですよ。  総理がお立ちにならないんだけれども、その総理の指示を受けて、法務省を始めとしたタスクフォースが来年の四...全文を見る
○仁比聡平君 山下大臣、勇ましく答弁しておられるつもりかもしれませんけどね。私、大臣に、もう外国人の人権とか共生とか、そんなものを委ねられるのか、任せられるのかと。私、本当に見苦しいなと思いますね。  総理、私がそもそも本会議で同じ問いを尋ねたんです。そのときに、総理は、失踪者...全文を見る
○仁比聡平君 いわゆる企業単独型ということを始めとして、母国で活躍している方がいないとは私は言わないんですよ。けれども、失踪実習生の実態が示しているものを脇には置かないというのであるなら、ここはしっかり立ち止まってよく考えるべきところだと思うんです。  総理が所信表明演説でも、...全文を見る
○仁比聡平君 総理が、夢を持って日本に来てくれる外国人労働者、多くは若い皆さんですけれども、その皆さんの思いに応えるんだと、今、先ほどおっしゃったと思うんですが、とおっしゃるなら、この実態を脇には置かないといいながら、現実にはこの実態を正すこともなしに、あるいは正すこともできずに...全文を見る
○仁比聡平君 もう、実習制度と今度の新しい入管法改定は別の制度だという詭弁は国民的にももう通用しませんよ。きっぱり廃案にすべきことを強く求めて、質問を終わります。
12月08日第197回国会 参議院 本会議 第10号
議事録を見る
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法改定案について、反対の討論を行います。  今国会での成立を急ぐべきではない、この世論は急速に広がり、八割に上っています。多くの皆さんが、外国人労働者が置かれている深刻な労働実態、無権利、そこに付け...全文を見る
○仁比聡平君(続) 所属機関への調査などが考えられるというだけです。結局、本法案は、外国人の非正規労働者を極めて不安定な雇用の調整弁とするものにほかならないではありませんか。  最後に、皆さん、本法案によって、この討論時間では指摘し切れない、枚挙にいとまのない重大問題の数々が政...全文を見る
○仁比聡平君(続) 総理と官邸の主導で来年四月受入れ拡大ありきでまさに泥縄をない、労働政策そのものにあるにもかかわらず、労政審への諮問は必要ないとして、公労使三者の審議も行ってきませんでした。  今になって総理は制度の全体像を法施行前に示すと言いますが、それは、強行しようとする...全文を見る
○仁比聡平君(続) こんな法案をまたもこんなやり方で、国会議員でありながら採決マシンとなってこの後強行しようとするなら、あなた方の、この国民の信頼は地に落ちることになるでしょう。  市民と野党の本気の共闘を必ず実らせ、安倍政権を打倒する、その決意を述べて、反対討論といたします。...全文を見る