抜山映子

ぬきやまえいこ



当選回数回

抜山映子の1985年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月22日第102回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会高齢化社会検討小委員会 第1号
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○抜山映子君 不動産を担保に養護を受けるとか、こういうふうに簡単に書いているんでございますけれども、もうちょっと具体的に、例えばその不動産の評価はだれがしてとか、それから担保といっても実際には抵当権の設定なのか、それから代物弁済の予約の仮登記とか、そういうことをやるのか。最後にそ...全文を見る
○抜山映子君 それから、ちょっと雑誌で読んだので、それは誤解の記載だろうと思うんですけれども、長く生きたら得をする、短かく生きたら、まあ言えば、そのまま市に帰属して損をするんだけれども、それはいいんだというようなことをどこかで読んだような気がしたんですが、それは誤解ですね。
○抜山映子君 わかりました。
○抜山映子君 先ほど評価額を超えてのあれをまた後で触れられるということでお触れにならなかったように思うんですが……。
○抜山映子君 すみません、もう一つだけ。  細かいことを聞くようですが、ローンとおっしゃいましたので、手数料とか金利とかはどうなっているんでしたっけ。
○抜山映子君 ありがとうございました。
04月02日第102回国会 参議院 社会労働委員会 第10号
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○抜山映子君 私は、昨今健康食品と銘打った食品が非常に出回っておりまして、ざっと二千程度は出回っておる。年間売り上げは四、五千億円とも言われますが、これは御存じのように食品衛生法の適用を受けておりますが、薬事法の適用は受けておりません。しかし実際には、食品として使われていない原料...全文を見る
○抜山映子君 これはあくまでも自主規制ということになると思うのですけれども、厚生省として、薬事法を改正するなりあるいは別途法律をつくるなりして、この健康食品を規制するというお考えはありませんか。
○抜山映子君 業界の自主規制ということは、消費者としては大変に心もとないわけです。やっぱりこの自主規制があるがためにかえって消費者にもうこれは効果や安全性が保証されたんだという錯覚を起こさせるもとになるとも思うわけで、有効性はもとより、長期に継続して服用した場合の安全性の確認等の...全文を見る
○抜山映子君 先ほど厚生省独自の調査を行ったと言われましたが、昭和五十八年には経済企画庁と合同で健康食品の実態調査を行っているのではありませんか。
○抜山映子君 どのような問題点が指摘されたか、ここで簡単に要約しておっしゃってください。
○抜山映子君 そうしますと、薬事法では医薬品だけでなくて先ほど申し上げたように医薬部外品、それから化粧品なんかも規制の対象になっておるわけでございます。健康食品の危険性は、ただいま問題点を御指摘されましたように、多くの国民の健康に対する影響力のある問題点があるわけですので、やはり...全文を見る
○抜山映子君 有効成分の表示などもぜひ表示するように規制していただきたいと思うんですが、いかがですか。
○抜山映子君 これは兵庫県の県立生活科学研究所がした調査なんですけれども、薬局や自然食品の店で売っております玄米酢なんですけれども、この玄米酢はアミノ酸含有量が高いということになっておるわけで、それが非常に有効だということになっているんですが、この含有量を測定いたしましたら、千ミ...全文を見る
○抜山映子君 老人ホームの建設に住宅金融公庫並みの融資はできないものでしょうか。御検討いただけませんでしょうか。
○抜山映子君 有料老人ホームに入る方が一番心配されるのは、入居後倒産してしまう事例とか、あるいは寝たきりになってしまうと退所を要求されるとか、入所当初は医師とか看護婦がいたがそのうちいなくなってしまうとか、あるいは食事がだんだん貧相になっていくとか、こういうもろもろの問題があるわ...全文を見る
○抜山映子君 ただいま政策誘導という言葉が出ましたが、ひとつ入居時の契約書なんかも、これは素人は一々条文を見るわけでもございませんし、かなり不当な契約条項も含まれている場合があると思いますので、そういうものについてもチェックするシステムをつくっていただきたいと思いますが、いかがで...全文を見る
○抜山映子君 それでは、現在関心の的になっている中間施設についてお伺いしたいと思います。  厚生省はプロジェクトチームをつくって四月から具体的に案をつくっていくと、こういうことですが、現在どのような構想をお持ちでしょうか。
○抜山映子君 女性を中心として中間施設を考える会が発足して、いろんな提案を行っておりますが、このプロジェクトチームにこうした女性の声を反映させるべく、プロジェクトチームの委員に加える御意思はございませんか。
○抜山映子君 では次に、身体障害者の社会参加の問題について伺いたいと思います。  雇用率は民間企業は従業員の一・五%となっておりますが、この未達成企業に対する行政指導の強化をお考えいただけませんでしょうか。
○抜山映子君 現に雇用率を達成していない企業がかなりあるわけですから、それならばひとつ雇用納付金の引き上げということをお考えになってはいかがでしょう。
○抜山映子君 それでは最後に、障害者が望むのは、働く職場を得たいということが一番痛切なものがあると存じます。そういうわけで、障害の種別、程度に見合った職業訓練の拡充と新しい職種の開発ということを考慮していただくようお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。
04月03日第102回国会 参議院 外務委員会 第4号
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○抜山映子君 まず、本年度の予算の関係でお伺いいたしますが、外務省予算は先進サミット国と比較して格段に低いことを、まあ昨年この外務委員会でも御指摘申し上げたようなことでございました。これについては、大臣も改善に取り組むと、このように言われましたけれども、本年度この外務本省が三千二...全文を見る
○抜山映子君 今回、この一般会計歳出予算の明細書、これを見ますと、住居手当、在外公館の人に出す住居手当ですね。この手当の額なんですけれども、これで満足だとお考えでしょうか。
○抜山映子君 それでは実際に住居手当では足らないで本俸から補充している人たちを捕捉していますか。
○抜山映子君 ただいま、報告を受けましてという御発言がございましたが、これは受動的なものなんですか、それとも積極的に外務省として調査した、そして報告を受けた、こういうことですか、どちらですか。
○抜山映子君 それじゃ、実際に基本手当から補充している方は何%いるんですか。
○抜山映子君 先ほど住居手当が後追いになっていると率直におっしゃっていただけました。私の聞いておる範囲では、大使は別としまして、公使以下の方は同レベルの外国の人たち、例えば公使同士の住居あるいは一等書記官同士の住居を比較いたしますと、住居が非常に日本の場合は貧相である。しかも住ん...全文を見る
○抜山映子君 やめる人はやめてほしいという、大変乱暴な御発言がございましたけれども、実際には食べるためにやめたくてもやめられないということは指摘するまでもないと思います。  私はそれより心配するのは、今後優秀な日本の外交の人材が、若い人たちを引きつけられないのではないかという観...全文を見る
○抜山映子君 では次に、イ・イ戦争の拡大によって、首都テヘランに爆撃が行われて、イラン国内の在留邦人がトルコ航空によって救出された、この件についてお伺いいたします。  この件について、トルコが特別機を出してくれた、しかもトルコ人を優先させずに日本人とトルコ人と同時に乗せた、さら...全文を見る
○抜山映子君 外務大臣の方から日本の駐日トルコ大使館の方にお出向きになってごあいさつはなさいませんでしたか。
○抜山映子君 国際的な儀礼として、大臣は大臣同士というような国際慣行があることは私もよく存じておりますけれど、今回の場合は在留邦人が危機をおかげさまで脱出できた、もう本当にトルコ航空が出なかったらどういうことになったんだろうという、非常に人道的な見地からやっていただけたと思うんで...全文を見る
○抜山映子君 この救済に当たって、ドイツを含む各国の航空機はいち早くテヘランに乗り入れておるわけですけれども、どことどこの国の航空機が乗り入れたか明らかにしてください。
○抜山映子君 定期便があったないにかかわらず、日本の日本航空が、これだけの経済大国でありながらいち早く飛べなかったのはやはり何らかの落ち度があったと言わざるを得ないと思うわけです。  十八日に日本航空の方では会社から飛行機スタンバイの指示が出たということなんですが、外務省のゴー...全文を見る
○抜山映子君 今、十七日にイラク政府が十九日には閉鎖する、二十日にはすべての飛行機はイラク空軍の攻撃の対象となると、こういう発表が既に十七日になされているわけなんですね。ですから、何時までに日本の空港を出なくちゃいけないかはもう非常にタイムリミットははっきりしておるのに、安全性の...全文を見る
○抜山映子君 先ほど申し上げました朝日友好促進親善協会会長を含む訪日代表団と議員連盟との東京会談では、相互の貿易代表部の設置それから記者交換それから航空路の開設、これを話し合うことになろうと、こういうようなことが言われておるわけですけれども、この会談の中に日本人妻の里帰りもテーマ...全文を見る
○抜山映子君 日朝友好議員連盟は自民党の先生をも含めて超党派にできておるものですから、政府としても、これは大きな日本としての窓口でございますから、それがどのような話をするか今のところ関知しておらないなどというそういう冷たいことを言わずに、既に故国を離れて二十五年、見送った両親も既...全文を見る
○抜山映子君 えてしてこれは、私も含めてでございますが、当事者でない者は家族の切々たる気持ちというものはなかなかわからないものでございます。そういう意味におきまして、要人が来日した折に彼らと、例えば日赤の代表あるいは日本人妻の家族代表との面会を取り計らって実際に日本人妻の家族がど...全文を見る
○抜山映子君 誠意ある御回答ありがとうございます。  一九八〇年九月、金日成主席自身が発言されたことなんですが、日本人妻の里帰りと日本にいるその家族の訪朝を歓迎する、事務的問題は朝鮮労働党、対外文化連絡協会と話を進めてほしいというように金日成自身も発言されておられるということも...全文を見る
○抜山映子君 二百七十七というようなわずかな数字であるはずがないわけでございまして、先ほど留守家族の希望も入れて考えるというような御発言でしたが、全国の家族からの請願文が届けられておることは御存じのとおりだと思います。言うまでもなく留守家族は、それぞれの留守家族と連帯して里帰りを...全文を見る
○抜山映子君 もう時間もございませんので、最後に要望だけいたしておきます。  在日朝鮮人が北鮮を訪問してさらに日本に再入国しているという数が年々ふえております。ここ数年では四千人ないし五千人もの人が往来しておるわけでございまして、これは国際社会では相互主義というのが一つのルール...全文を見る
04月04日第102回国会 参議院 外務委員会 第5号
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○抜山映子君 海外に赴任する外交官の方で、子弟を日本に残していかれる方と、ともに連れていく人とのパーセンテージはどういうことになっておりましょうか。
○抜山映子君 日本に子弟を残していく場合に、たしか学齢期に達した人の寮か何かございましたかしら、そこに入れて行かれる方のパーセンテージをさらにお知らせください。
○抜山映子君 概括的でよろしいんですけれども、その寮の規模ですね、荒っぽくてよろしいんですが。
○抜山映子君 海外で教育費の手当が出ておるわけですけれども、日本人学校それから現地の学校、両方あると思いますが、その手当と月謝とはまあほぼ見合うレベルに達しておるのでしょうか。
○抜山映子君 日本人学校のある場所、そして数を教えていただけませんか。
○抜山映子君 大体規模にもピンからキリまであると思いますけれども、どれぐらいが平均的な規模でございましょうか。
○抜山映子君 この教師の派遣についての選択はどういうようになっておりますでしょうか。
○抜山映子君 教師の方のレベルについては、特別に資格とか語学力とか、そういうものの要件はついておるんでしょうか。
○抜山映子君 ちょっと細かくなるんですけれども、教科書なんかはどういうようなものを使っておるんでしょうか。これも文部省の所管になるのかもしれませんが。
○抜山映子君 日本人学校もシンガポールなんかは非常に日本の学校以上に充実しているということを聞いておりますが、やはり日本のレベルから見ると非常に程度の低いところがかなりあると思うのでございます。海外に赴任するのは外交官にとどまらず、商社マンその他もろもろの人たちが大変にふえました...全文を見る
○抜山映子君 今度は帰国した子女の受け入れ態勢の方をお伺いしたいと思うのですが、教育の自由化ということも最近大分派手に議論されるようになっておりまして、九月入学が多い外国に合わせたいというような意向も出ておりますが、現在九月入学を特例として認めているような学校はあるんでしょうか。
○抜山映子君 今後のその実現の見込み、これは見込みで結構なんですが、どういうことになりましょうか。
○抜山映子君 国立大学、公立大学、私立大学と分けまして海外から帰国した子女について特別入試なりあるいは特別な書類選考で入れる大学がどの程度あるかお教えいただけませんか。
○抜山映子君 徐々にふえつつはあるらしいんですが、これもかなり枠が狭いようなのでございます。したがいまして、まあ何といっても赴任する際に一番心配なのが子弟の教育問題でございます。そういう意味で外務省としてもひとつ文部省にそういう特別入試を認めるように働きかけていただきたいと切望す...全文を見る
○抜山映子君 その都度の照会に答えるというのではちょっと不十分な気がするんですね。というのは、先般シドニーで開かれた日豪関係のシンポジウムで結論として教育情報の交換をもっと密にすべきだという意見が出たというわけです。特に日本に来てみたら日本語で授業があって、これは英語であるとばか...全文を見る
○抜山映子君 済みません、奨学金制度の枠があるというのを聞いているんですが、これはどれぐらいの学校がどの程度の奨学金、そういうのを出しているのかということを聞いたわけです。
○抜山映子君 留学生が、ほとんど帰国するときには反日的になって帰るということが言われておるのでございます。ところが一方、日本が一番貧しいころ、戦時中下にアジアからたくさん留学生が参りましたけれども、その方たちがみんな親日的になって帰ったということが言われておるわけです。現在、この...全文を見る
○抜山映子君 外務大臣に御見解を伺いたいと思います。
○抜山映子君 ただいま心の問題があるという原因と、それから日本で勉強した成果が帰国して生かせない、それが原因であると、二つの原因が挙げられたわけでございます。それで、心の問題なのでございますけれども、例えば留学生は日本に来ると大変に心細い思いでおるわけですが、これは現在行われてい...全文を見る
○抜山映子君 現在、ホームステー制度はロータリークラブのメンバーなんかによるボランティア的なものが多いと思うんですけれども、ひとつこれを、留学生として来た者は全員このホームステー制度に浴せるというぐらいに、これは制度としてつくった方がいいのではないかと思うのですが、この点御意見は...全文を見る
○抜山映子君 それから、実際に専門科目を勉強する前に、日本人の物の考え方あるいは日本の慣習、語学を含めまして、オリエンテーション制度はあるんでしょうか、ないんでしょうか。
○抜山映子君 最後に、なぜ反日的になるかの原因なんでございますが、先ほどそんなに反日的になっていないという御意見もあったので、ひとつその発言をされた方は留学生会館に行って聞いていただくとよくわかると思いますけれど、ほとんどが非常に不満を持っておるわけです。それは日本人の心のあり方...全文を見る
04月09日第102回国会 参議院 外務委員会 第6号
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○抜山映子君 最初に、貿易摩擦の問題についてちょっとお伺いいたします。  このたび四分野市場開放策がとられるわけで、米国なんかはこれに期待を含めて予測大体百億ドルぐらい対日輸出が拡大するだろうなんという見方もあるわけですが、一方、先ほど関議員が申しましたように二、三十億だろうと...全文を見る
○抜山映子君 今大臣が言われましたように、アメリカの圧力がある、そして日本の譲歩がある、そして一時鎮静する、そして次のステップとしてまた圧力がかかってくるというような、日本という国は圧力さえかければ次々と譲歩していくんだということになりますと、まあそういう日本に対する一定の概念が...全文を見る
○抜山映子君 今お話しの中に多角的に考えなくちゃいけないというような趣旨の御発言がございましたが、確かにお説のとおりで、貿易収支のバランス自体も多角的に考えなくちゃいけないだろうと思うんですね。  そこで、アメリカの貿易収支についてですが、例えば対西欧、対ラテンアメリカ、対東南...全文を見る
○抜山映子君 まだ私の先ほどの質問についての御回答が漏れておるように思いますが、対西欧ではどういうことになっているか。対ラテンアメリカではどういうことになっておるか。
○抜山映子君 それで結構です。
○抜山映子君 それからアメリカの貿易収支なんですが、八二年度、八三年度、八四年度で大体倍倍で入超になっていると思いますが、その数字を明らかにしてください。
○抜山映子君 そうしますと、まずアメリカの貿易収支は年を追ってほとんど倍々で悪くなっておる、しかも、日本だけじゃなくて全地域に対して貿易収支が悪化しているという非常に異常な事態になっておるわけですね。この真の原因はどういうところにあるのでしょうか。
○抜山映子君 米国は開発途上国から非常にたくさん製品を買っておる、輸入している。ところが日本は非常に少ないんだということなんですけれども、その日本が締め出している分がダンピングされて米国や西欧に来ているんだというようにアメリカの新聞なんかで書き立てている向きがあるんですが、その点...全文を見る
○抜山映子君 アメリカの高金利、ドル高が非常にアメリカの輸入を促進して、そしてある意味では日本の経済なんかもそれで潤っており、世界景気もそれによってアメリカのリードで潤っておる、こういう面があると思うんですけれども、日本のアメリカの金利に対する要望というのはどのあたりにあるんでし...全文を見る
○抜山映子君 先ほど関議員も申しましたが、日本は貯蓄過剰国であり、米国は貯蓄の過少国である。大体、家計貯蓄率は、日本、米国を比較するとそれぞれ何%ですか。
○抜山映子君 そうしますと、やはり貿易摩擦の抜本的な解決ということになるとそういう日米間の財政調整とでもいいますか、そういうことについての話し合いが必要なんじゃないのですか。
○抜山映子君 自民党の中にも内需を拡大せよと言う方、説を持っていらっしゃる方も多数おられます。ひとつ国益を考えてこの問題を上手に処理していただきたいと切望いたします。  終わります。
04月11日第102回国会 参議院 社会労働委員会 第13号
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○抜山映子君 待ちに待った男女雇用平等法案であったわけですけれども、実際に出てきたものを見ましたら、勤労福祉法案に接ぎ木をした形での男女雇用機会均等法案であったわけで、しかも労基法の改正というありがたくないおまけまでついてきたわけです。この名称が変わった、この最初の発議なさったの...全文を見る
○抜山映子君 じゃ、均等法に接ぎ木をしようというアイデアが出てきたのはどこからでしょうか。
○抜山映子君 失礼しました。勤労福祉法案に接ぎ木という形で出てきたのはどういうわけでしょうか。
○抜山映子君 私は勤労婦人福祉法案がどなたからの発議で出てきたかということをお尋ねしたんですが、お答えいただけないので、これ以上追及はいたしませんが、この接ぎ木の形で出てきたことの原因を明らかにすることができないのはやっぱりこれは誇るべきことではないとお考えになっていらっしゃると...全文を見る
○抜山映子君 失礼しました。はい。  育児休業を認めている会社はどれぐらいございますでしょうか。
○抜山映子君 このように勤労婦人福祉法案は実際には訓示規定で非常に奨励金まで交付してやっておるんですが、実際には一四%ぐらいである、こういうわけですね。これに接ぎ木をしたわけで、この均等法案によっていただけるものは非常に少ない、一方奪われるものは非常に大きい、こういうことはだれが...全文を見る
○抜山映子君 今の大臣の御答弁は非常に逃げておられると思います。条約の第二条に「差別となるいかなる行為からも女子を効果的に保護することを確保すること。」、こういうように明記されておるわけですね。先ほど来大勢の質問者より、まず入口が、募集、採用、昇進、配置、これが努力規定であること...全文を見る
○抜山映子君 これは論議をしても始まりませんが、女子の労働基本権を、勤労の権利を効果的に保護しているとはどう見ても言えないと思います。  先ほど赤松局長が、現実に合わせるために後退したということも明言されました。そうしますと、これはやはり妥協の産物でありまして、条約の目指してい...全文を見る
○抜山映子君 それでは質問を変えてみましょう。  諸外国で最も申し立てが多いのは、募集、採用に対する苦情でございます。この均等法案は募集、採用については努力規定にして、しかもこれを調停の対象から外すことにしておるわけです。このような均等法案を骨抜きにするような内容、これは他の先...全文を見る
○抜山映子君 ここであえてもうこれ以上論ずる必要はないと思います。  自主的解決をうたっておりますが、日本の中小企業の数は九九%を超えており、しかもそこで働く従業員の数は八〇%を超えておるわけです。しかも、二十人以下の零細企業で働く人の数がこのうちさらに八〇%いる、こういう実情...全文を見る
○抜山映子君 組合がございませんと、団結権、団体交渉権ございませんから、非常にやりづらい。しかも、不利益取り扱いの禁止条項がないわけです。局長は先ほど、なぜ不利益取り扱い禁止を認めていないのかという質問にお答えになって、一定の権利行使を認める強いものではないから不利益取り抜い禁止...全文を見る
○抜山映子君 調停にかかるものが強い権利でないというのも、これは間違っておると思いますよ。民事調停、家事調停、それぞれ裁判所に申し立てることができるんですから、これもやっぱり権利でございます。ちょっと思い違いがあるように思うんですが、ひとつ不利益取り扱い禁止条項を設けていただくよ...全文を見る
○抜山映子君 このひまわり会のメンバーは何人で、どこの県の方ですか。
○抜山映子君 このひまわり会のメンバーは、埼玉の場合はタクシー事業者二社から六名、千葉から個人タクシーが一名、タクシー事業者から六名、この七人、合計十三人の人からの要望書ではなかったのですか。
○抜山映子君 そうしますと、女性タクシー運転者千六百八人のうちのわずか十三人が陳情したということで、いきなりマスコミではタクシーの女性運転者からの要望があったと大々的に取り上げられているわけでございまして、この均等法の深夜業の規制の緩和もそれに基づいてやったように言われております...全文を見る
○抜山映子君 私がタクシーの、これは「女性ハイ・タク運転者の深夜労働問題調査結果」というのを入手いたしました。これによりますと、反対の県も多数ございます。推進に反対というのは石川、島根、中部沖縄。これの理由は「事故、乗務中のトラブルなど管理責任の会社負担が増大する」、これは石川県...全文を見る
○抜山映子君 今タクシー業界では女性の運転者をむしろもう雇わないようにしているということを個人的に聞いております。この括弧書きの「(命令で定める事業に従事するものに限る。)」とありますが、これはタクシー業界に限るように局長は答弁されたことがおありでしょうか。
○抜山映子君 その当面をどれぐらいの期間と考えてよろしいんでしょうか。
○抜山映子君 それでは、この四号の方なんでございますが、「当該業務の性質上深夜業が必要とされるもの」とございます。これは大変に広いわけでございまして、一体どの業務が性質上深夜業が必要なのか非常にあいまいでございます。したがいまして、このような広い範囲のものを命令、省令に委任してし...全文を見る
○抜山映子君 実際この均等法を見ますと、省令に委任している箇所が異常に多いわけでございます。二十以上もあったと思いますが、しかもその委任事項が非常にあいまいである。局長さんはそういうつもりはございませんというように言われますけれども、これ担当者がかわることもあるわけでございまして...全文を見る
○抜山映子君 今お聞きのように、四百四十八カ所のうち三百カ所も現在指導中であると、要するに劣悪であると、こういう数字が挙げられました。  保育所の数は全部で二万三千カ所ぐらいであると思います。そのうち、延長保育所が一割ちょっとの二百九十七カ所、夜間保育所が十七カ所。この十七カ所...全文を見る
○抜山映子君 ただいまのお言葉を聞いて大変うれしく思いました。ひとつ省令をつくっていただくときには深夜業の規制を取り外すのはごくわずかにとどめていただきたいと切望するものでございます。  それでは一方、老人の介護は今女性の肩にかかっておりますけれども、特別養護老人ホームの数は幾...全文を見る
○抜山映子君 入居待機者、それから病院に寝たきり老人であって収容されている者、あるいは自宅で寝たきり老人になっている者、この数字を教えてください。
○抜山映子君 そうしますと、かなり入居を待っている方が多いわけですが、これが増設計画はどういうことになっておりますか。
○抜山映子君 毎年百カ所ずつ増設されておって、一方老人の数もふえていくわけでございますが、寝たきり老人のほかにもぼけ老人というものもあって、大変に女性の荷が重く、時には家庭崩壊にまでつながっておるようですが、寝たきり老人のトータルの数、ぼけ老人のトータルの数についてお教えください...全文を見る
○抜山映子君 ホームヘルパーの数も大変に不足しておるように聞いておりますが、現在何人いて、毎年どういう計画でふやしているかおっしゃってください。
○抜山映子君 ところで、工業的業種と非工業的業種とに分けておるわけですけれども、これは実際、オフィスオートメーションの進行に伴ってかえって非工業的業種の方が肉体的疲労が大きいということも言えると思うのでございます。  これは労働省からいただいた資料でございまして、一般の労働者の...全文を見る
○抜山映子君 さらに時間の制約が、時間外の経費については週単位の制約あるいは日単位の制約といろいろ法技術的にはあると思うんですけれども、この六十四条の二は、先ほどから皆さんが指摘されたように、大変に読みづらいし、週単位でくくっておるわけでございまして、この上限に近いようなことには...全文を見る
○抜山映子君 時間もなくなってまいりましたので調停の問題に戻りますけれども、調停の開始に相手方の同意を要するとなっておることについて互譲の意思が必要なんだからと、こういうふうに言われたと思うのですけれども、互譲の意思は調停が始まって調停中におのずから芽生えてくるものであって、最初...全文を見る
○抜山映子君 実は無理やりつかすことが大事なんですね。家事調停にしても民事調停にいたしましても、不出頭の場合は五万円の過料の制裁を科して、しかもこれはすぐ執行できるように執行力ある債務名義と同じ扱いをしている。こういうようにして互譲の意思のあるなしにかかわらずまず調停を開始するよ...全文を見る
○抜山映子君 家事調停、民事調停とどう性格が違うのか、どう考えても私わからないのでございます。労働する権利は基本的人権で、これは憲法の二十七条にも保障されてございます。家事調停も民事調停もそれぞれ個人の権利の問題でございます。特に遺産分割なんかの問題については、これ遺産を相続する...全文を見る
○抜山映子君 まあ議論をしても始まらないので、私は、この調停の開始に相手方の同意を要するということは、つまるところは事業者の同意を要すると、こういう結果になることはもう明白だと思うのです。そうしますと、幾ら申し立てても事業者が同意してくれなければもうこの調停はどうすることもできな...全文を見る
04月12日第102回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第4号
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○抜山映子君 最初に、前川先生にお伺いいたしますけれども、アメリカは財政赤字に貿易赤字という双子の赤字を抱えていながら資本の方は大変流入しているわけですけれども、資本流入が日本を含めて主要国からどれぐらい、五百億ドルを超えるとか何か言われておりますけれども、内訳はわかりますでしょ...全文を見る
○抜山映子君 それからもう一つ、これは雑誌で読んだ記事なんですけれども、アメリカの高金利政策は対ソ政策の意味もあるんだという記事を読んだのですが、そのような面についての御見解をお聞かせください。
○抜山映子君 それでは、新田参考人にお伺いいたしますけれども、今、法案なんかで人材派遣法というのが出ておりまして、非常に専門化が進んで、一方において人件費が非常に高くなっている、そういうことから今後就業形態が大きく変わるんじゃないか、現にパートタイマーの数も数年前と現在と比べます...全文を見る
○抜山映子君 それでは、村上先生にお伺いしたいと思いますけれども、政府の役割の後退ということをお話しになりましたんですけれども、そこのところをもうちょっと具体的に例を挙げて教えていただければと思います。
○抜山映子君 村上先生にちょっと引き続きお教えいただきたいんですけれども、最近MOSS方式という、貿易摩擦の問題で次官級の協議が行われるようになっておりますけれども、これをもっと、それこそ政府の後退ということになりますと民間企業同士の話し合いと、こういう大胆な考え方も出てくると思...全文を見る
○抜山映子君 藤原参考人にお教えいただきたいのでございますけれども、ボランティア活動、これはインフォーマル活動の中に広く含まれるんじゃないかとも思いますけれども、ボランティア活動のあり方について教えていただきたい。先生の考えておられる構想を教えていただきたいわけです。  私、ボ...全文を見る
○抜山映子君 ありがとうございました。
04月16日第102回国会 参議院 外務委員会 第7号
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○抜山映子君 このたび、大臣、大変御苦労さまでございました。幸いにして、コミュニケでは日本一国の非難にということではなくて三極痛み分けとなったということは、やはり大臣が心血を注がれた結果と私ども野党としても大変感謝しておる次第でございます。大臣は、過去四年間、閣僚委員会の中でも今...全文を見る
○抜山映子君 私の質問は、出発前と出発後で認識の変わった点があったらおっしゃってくださいというところに焦点があるんですけれども。
○抜山映子君 日本を名指しで日本の黒字を非難した国が、OECD参加国二十四カ国のうちどの国がそうであったかちょっとお教えいただけませんか。
○抜山映子君 日米間の貿易摩擦の緩和にはやはりマクロ的な政策が欠かせないと思うんですけれども、マクロ的な政策という意味で大臣が最もこれから考えなくちゃいけない点はどういう点だとお考えでしょうか。
○抜山映子君 そうなると、どうしても財政政策の見直しということになってくると思うんでございますが、出発前、外務省の方の答弁では、内需の拡大ということは考えないというような御答弁だったかと思いますが、その点が出発前と出発後で多少認識が変わってこられたんじゃないんですか。
○抜山映子君 今後市場開放を実施する場合にやはり注意していただかなくちゃいけないのは、政府も相手国に同じことを求めるという相互主義を貫かなければいけないと思うんですね。  それで、その関連でお伺いするんですが、厚生省の方に伺いたいんですが、外国の臨床データの受け入れをどこまでに...全文を見る
○抜山映子君 けさ、ラジオで聞いておりましたら、日本国民経済研究会議とか何かそういうところの発表なんですが、今年度の黒字は百億ドルさらにふえるだろうこういう推定数字を出しておりました。まあ諸外国の今回の対応を見ておりますと、要は黒字が減るという実績がなければ不満が高じるだけではな...全文を見る
○抜山映子君 いずれにしても大幅に黒字がふえるであろうことはまあ間違いないんじゃないかと思うんです。そういう意味におきまして、私は中曽根首相の今回の対応はいずれにしても評価されるべきものじゃないかと思うんです。しかし、これは行政サイドの決断でございまして、これは私ども議会で、実は...全文を見る
○抜山映子君 このたびトヨタ自動車と米国のゼネラル・モーターズが折半で出資しましてジョイントベンチャーでニュー・ユナイテッド・モーター・マニュファクチャリングというのをつくって発足するわけですけれども、対米自動車の摩擦の解消に努めるという意味でもこういう方向が望ましいと思われるの...全文を見る
○抜山映子君 まあこれから国際化時代に入るわけでございますが、政治、経済、文化の集中している東京経由のものが従来は多かったわけですけれども、これからは地域の国際化という問題にもなってこなくてはいけないと思うのでございます。  運輸省にお伺いしたいんですが、地域経済の国際化にとっ...全文を見る
○抜山映子君 外資系企業の対日進出ですが、この数年間でどういうように推移しておりましょうか。それも大都市圏、大阪、東京、名古屋と、それからローカル都市に分けてちょっと教えていただけませんか。
○抜山映子君 これからは地価の関係もございまして、地方へ外資系企業が対日進出するというケースもだんだん多くなってくると思うんですね。それについては、やはり非常にたくさんの情報、地価はもとより人材とか文化施設とか住居とか、いろいろ情報をやはり海外に流さなくちゃいけない。そういう意味...全文を見る
○抜山映子君 かなりやっていただいてはおるようなんですが、個別に聞きますとやはり情報不足だということを見聞いたしますので、ひとつ英文で資料をもっと充実していただきたいと思います。  ところで、文部省にお伺いしたいんですが、一九八二年成立の国立又は公立の大学における外国人教員の任...全文を見る
○抜山映子君 随分少ないような印象も受けるんですけれども、今後の見通しはどういうことになりますでしょうか。
○抜山映子君 逆に、日本の大学の教員の外国派遣はどれぐらい、外国派遣といって向こうの大学に派遣されている人数とか、それからあるいは共同研究で派遣されているというような数はどうなっておりますでしょうか。
○抜山映子君 午前中はこれで終わります。
○抜山映子君 アフリカの飢えた人々を救済するために食糧や毛布を送る運動が行われておりますけれども、ちまたに聞くところによりますと確実に届いていないということを聞くわけですが、どの程度届いているか、その点のフォローアップはやっていらっしゃいますでしょうか。
○抜山映子君 それでは届いていないというのはパーセンテージとして全くないという御了解ですか。
○抜山映子君 飢餓救済とか、毛布が結局その国の為政者だけを助けることになっているという記事も頻繁にして見受けますので、ぜひ直接飢えている人に渡るように担保の方法を引き続き考慮していただきたいと切望するものでございます。  それから、条約で私よく海外に行って聞かれるんですが、人種...全文を見る
○抜山映子君 そうしますと、採択されてから二十年間日本は放置しておいたわけですが、これを署名も批准もしていないと言うと外国では大変にびっくりするんです。特に日本は単一民族でそういう人種差別のない国だ、しかも先進国だと了解しておったのに、なぜそういうものが署名も批准もできないのかと...全文を見る
○抜山映子君 既に百二十四カ国も批准しているわけですね、ですからそれらの国の刑法の規定をとって比較検討されたことはあるんですか、今までに。
○抜山映子君 先ほど表現の自由との関係というのを言われましたけれども、表現の自由の反面、当然これは無制限でなくて、公共の福祉からくる制約もあるわけで、決してこの刑法の規定をつくるのにそんなに難しい問題が横たわっていると私は思わないんですね。むしろ、大変失礼な言い方ですけれども、外...全文を見る
○抜山映子君 お約束いただいてありがとうございます。  それからさらに、条約の批准のおくれておりますので、ユネスコによる武力紛争時の文化財保護のための条約それから世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約、これが両方とも批准されていないわけですけれども、これらがおくれておる理...全文を見る
○抜山映子君 武力紛争時の文化財保護のための条約の解説はそれでわかりましたんですけれども、世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約の方はどうして批准できておらないんですか。
○抜山映子君 そうすると後者の方は予算上の制約もある、こういう御趣旨でしょうか。
○抜山映子君 そうすると前者の方の条約は、各国がそれぞれ交通網とかそういうものが発展してきてもう既に保護さるべき文化財と認められたところも京都や奈良と同じように近辺にそういう施設があるという場合にはバランス上この条約を日本も批准することになっていくわけですか。
○抜山映子君 これら二つの条約につきましては過ぐる三月三十一日に奈良市での国際シンポジウムでこれらの条約を批准するよう日本政府に働きかけていくという呼びかけを行っておるわけでございまして、ひとつ外務省としてもこういう条約の批准に向けての準備を進めていただきたいと切望するわけでござ...全文を見る
○抜山映子君 ただいま財政なんかの放漫な運営を改革せよという要望をお出しになるようなニュアンスでお話しになりましたが、米国なんかは政治的に偏向しているというようなことも言っておるようですが、そのようなことは御指摘になるわけでございますか。
○抜山映子君 事務局長の更迭を米国が希望しておるというようなことも聞いておりますが、この点はいかがなんでしょうか。
○抜山映子君 ユネスコは日本も長らくかかわってきておることでもあり、ひとつ慎重にムボウ事務局長とお話を詰めていただきたいと切望いたします。  さて、インドシナの難民の受け入れの問題なんでございますが、実は日本では大和と姫路に難民定住センターというのがございます。私もたまたま姫路...全文を見る
○抜山映子君 そこの訓練期間なんですが、六カ月というように姫路の難民センターでは聞いておりますんですが、語学研修を含めて六カ月でございましょうか。
○抜山映子君 日本としての枠の問題ですが、五千名だと聞いておりますけれども、主要国の受け入れ数、例えば、アメリカ、カナダ、フランス等と比べて格段に低うございますね。一応アメリカ、カナダ、フランスの現在の枠を教えていただけますか。
○抜山映子君 日本がこのように非常に少ないことが外国から非難の的になっておりますが、この枠は将来どのようにするおつもりでしょうか。
○抜山映子君 一説によりますと、日本は人口密度が高いからたくさんは受け入れられないんだ、こういうような弁解を聞いたことがあるんですけれども、恐らく中華民国なんかは人口密度は日本よりもっと高いだろうと思うんです。この中華民国が相当数受け入れていると思うんですが、中華民国の受け入れ数...全文を見る
○抜山映子君 そうすると、もうちょっと日本は大幅に受け入れてあげなくちゃいけないんじゃないかと思うんです。  私が定住センターで聞いたところによりますと、肌の色が同じだし、外見的に見て差別を受けないので職さえあれば日本に残りたいんだということを言う人が多いんですね。ところがその...全文を見る
○抜山映子君 ありがとうございました。
04月17日第102回国会 参議院 社会労働委員会公聴会 第1号
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○抜山映子君 民社党の抜山映子でございます。  時間がないのであるいは全員にはお伺いできないかもしれません。  まず、熊崎さんにお伺いいたします。先ほど熊崎さんは、東京都の男女差別苦情処理委員会に所属しておられるということを言われましたけれども、東京都の苦情処理委員会と今回の...全文を見る
○抜山映子君 東京都の苦情処理委員会にも出頭を強制する規定はございませんね。
○抜山映子君 その結果、大勢の方から申し立てがあっても出てこないで終わっている件数があるのではありませんか。
○抜山映子君 一口に申しまして、東京都の苦情処理委員会は有効に機能しているとは一〇〇%言えない事情と思いますが、その点いかがでしょう。
○抜山映子君 ただいまお聞きのとおりでございまして、苦情処理委員会に上がってきているのが三件というようなことでございます。  このような東京都の苦情処理委員会の例を見ましてもわかりますように、今回の雇用機会均等法案に規定された調停の機能は甚だ心もとないものであると私は思うんです...全文を見る
○抜山映子君 それでは仁木ふみ子さんにお伺いいたしますけれども、先ほど高卒のパートが大変にふえてきておるということを伺いました。また近年、数年前と比較いたしましてパートの数は大変にふえておるようでございます。今回、雇用機会均等法案が通りますとさらにパートがふえるのではないかという...全文を見る
○抜山映子君 お一人の高野三郎公述人、男性の代表としてお伺いするんですが、実は経営者側が、入り口のところで禁止規定にすると経済界に混乱が起こるんだという発言をなさった方もあるわけでございます。先ほど先生は、この入り口のところも禁止規定にすべきだというような御発言があったと思います...全文を見る
○抜山映子君 それじゃ、同じ質問を安西美津子公述人にお願いしたいと思います。
○抜山映子君 入り口のところが努力で、あとの定年、解雇の方が禁止になっておりますので、実は大変に私が心配いたしますのは、入り口のところは努力規定だから、ここらあたりで女性をはねておけば後々の難しい問題がなくなるというようなことで、かえって門戸が狭くなるのではないかと、こういうこと...全文を見る
○抜山映子君 最後に中村紀伊さん、大変御苦労さまでございます。たくさんの御婦人の団体を率いてこられまして、いかがでしょうか、私のところにたくさん陳情の女性が見えまして、もうこれは流していただきたいという意見もあるわけでございます。あるいはまた、ある方がよくて、修正をかち取ってでも...全文を見る
○抜山映子君 ありがとうございました。
04月18日第102回国会 参議院 社会労働委員会 第16号
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○抜山映子君 前回、本社労委員会におきまして労働大臣は、夫婦はパートナーシップである、そのように申されましたけれども、具体的にはいかなる形のパートナーシップが理想の型とお考えでしょうか。
○抜山映子君 多少抽象的だったと思うのですけれども、具体的には、どちらも職業人であることがパートナーシップとして好ましいのか、それともM字型に、一時家庭に入ってまた出るのが好ましいのか、それとも専業主婦としているのが好ましいのか、時にパートとして出るのが好ましいのか、理想の形とし...全文を見る
○抜山映子君 多少質問をぼかされたように思いますんですけれども、世の中にいろんなそれぞれの立場、適性に応じていろんな形のパートナーシップがあることはこれはそのとおりでございますけれども、私が大臣の答弁を聞いておりますと、女性というのはいろんな形があって、基本は、職業人としての男性...全文を見る
○抜山映子君 一般の素人は、調停に係っておる以上は大丈夫だと思っているうちに時効期間が経過してしまう、こういう可能性があると思うのですが、その点はいかがですか。
○抜山映子君 ぜひアドバイスをしてあげてください。  前回局長さんは、この調停は行政サービスだ、こういうように言われたわけですね。私、サービスという言葉をあわてて辞書を引いたのですけれども、尽力、世話、貢献、奉仕とかいろいろあるんですけれども、どうも行政サービスというのに当たる...全文を見る
○抜山映子君 大変に物足らないわけです。  普通サービスというのを使いますと、メディカルサービス、医療援助と言いますか、あるいはソーシャルサービス、社会奉仕とか、こういう言葉でよく出てくると思うんですけれども、この調停をそもそも行政サービスという位置づけでもって規定しようという...全文を見る
○抜山映子君 現状のままの規定でございますと、先ほどサービスと言われましたが、これじゃ間口が狭過ぎてサービスすらにもならない、こういうような気がするわけでございます。  まあこの問題は、長くなりますので、次の問題に移らせていただきます。  大臣にお願いしたいんでございますが、...全文を見る
○抜山映子君 ただいま大臣から、禁止規定にしても必ずしも経済界に大混乱が起こるとは思わないと、こういう大変……
○抜山映子君 前提があったかもしれませんけれども、そういうことを言われたのは大変前向きの姿勢でいいと思います。  ただ、その後につけ加えられまして、企業の採算ベースのニーズというものがあるからやむを得ないのだ、こういうような御発言がございました。したがいまして、将来的に、大臣が...全文を見る
○抜山映子君 私が言いたいのは、努力義務を怠っていることを立証するのは、申立人なのか、それとも努力義務を怠っていませんよということを言わなくちゃいけないのは事業者の方なのか、その点をお聞きしたかったわけです。
○抜山映子君 それじゃ改めてお伺いいたしますが、採用、募集、昇進、配置、これらの努力義務を怠ったことはどちらが立証するのか、改めてお伺いいたします。
○抜山映子君 そうしますと、大変に申立人にとって厳しい状況が生まれるわけでございます。そういうことでございますと、特にこの条文の方の二十条、ここのところに、労使の関係者にも求めることができるというのを挿入しなければいけないと思うのですが、その点いかがでしょう。二十条に、「委員会は...全文を見る
○抜山映子君 明文の規定がなくても実質上できるというならば、逆にむしろここにはっきり書いた方が余計によろしいのじゃないですか。
○抜山映子君 法律というのは、一般の人がこうなればこういうことになるのだという予見を持たせるという意味があるわけでございまして、ぜひ入れていただきたいと思いますが、いかがでしょう。
○抜山映子君 この点はよく御検討いただきたいと思います。  ところで、タクシー業者から陳情があるということを言われましたけれども、女性タクシーの運転者、これは個人タクシーと法人に勤めている女性タクシー運転手ですね。この数はそれぞれ幾らでしょうか。
○抜山映子君 私が思いますのは、多分かなりの数個人タクシーがあると思うんです。個人タクシーの場合は、眠たくなると随時寝ることもできますし、途中でやめて帰ると、かなり自分の裁量があるわけでございますね。そういうわけで陳情が幾つか出てきたんじゃないかと思うんです。  深夜業のあれを...全文を見る
○抜山映子君 そのことを私は言いたかったわけなんです。  ところで、このたび専門職とか管理職について規制の緩和をしようということですけれども、最近、女性の専門職にいろんな名前をつけまして、スーパーバイザーだとかマネージャーだとか主幹だとか、いろんなそれらしき名前をつけて管理職に...全文を見る
○抜山映子君 ですから、ひとつ省令でお定めいただくときに、細心にそのあたりに考慮を払っていただきたい、私の申し上げたいことはそこに重点があったわけでございます。  ところで、最近時短の、労働大臣も大変これに御熱心なようでございますが、時短の動きが日本を含め世界的に活発になってお...全文を見る
○抜山映子君 それでは申し上げたいんですが、深夜の交代制労働と労働者の生活が非常ほ危機に陥っている。そもそも深夜労働というのは人間の生体リズムを狂わすものであるということはどなたも御存じのことと思います。ここに論文があるんですけれども、杏林大学の医学部の上畑先生がお書きになってい...全文を見る
○抜山映子君 何となく苦しい御答弁のようでございますが、それでは、職種別に分娩に対する影響力についてちょっとここに、これは労働省婦人少年局でおつくりいただいた資料でございますね。これを見ますと、流早産、これが一般事務の場合は一〇・八、店員なんかの場合は九・八、こういうことになって...全文を見る
○抜山映子君 批准の見通しすら明確にできない日本の実情のわけでございます。我が国の年間超過労働時間は百九十一時間、有給休暇の消化は、十八・八日付与されておるのに八・八日しか消化されていない、こういうことでございますので、こういうような事情のもとで時間外、深夜、この規制が外れること...全文を見る
○抜山映子君 終わります。
○抜山映子君 職業訓練法の一部を改正する法律案について、衆議院における我が党議員の質疑を踏まえて御質問したいと思います。    〔委員長退席、理事佐々木満君着席〕  まず、十一条でございますけれども、職業能力開発に関し事業主の作成する計画については、会社の勤労課あたりが一方的...全文を見る
○抜山映子君 同じことは十条の有給教育訓練休暇制度についても言えると思うんです。これが実効を上げますためには、ライフステージにおいて労働者の希望と自発性を尊重することが必要であるとともに、一方、この休暇がとれるようにするためには、会社内に予備員がなくちゃどうしようもないわけですね...全文を見る
○抜山映子君 十二条に、職業能力開発推進者を選任するようになっておりますけれども、これについては先ほどだれかが申し上げたと思いますが、これについても一方的選任にならないように、労働組合の同意を得るなどひとつ行政上努力していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○抜山映子君 私が申し上げたのは、公的な同意という意味ではなくて、ただいま御説明くださいましたような趣旨で労組の内々の意向を聞きながらと、こういう意味でございます。  また、労組内に担当者を設けて、労使が協力して労働者の能力開発を推進する態勢が必要と思われますけれども、この点に...全文を見る
○抜山映子君 技術革新の進展が、ワードプロセッサーとかオフィスコンピューターの導入ということで、オフィスにおいて急速に進展していると思うのでございます。こうしたOA化の進展により影響を受けますのは、一般事務ということで、男子労働者よりさらに女子労働者の方が影響を受けている面が多い...全文を見る
○抜山映子君 そうしますと、労働省はOA機器の操作を習得しようと努力している若い人たち、特に女性が多いわけですけれど、また年齢別に見ても男女とも若い人たちが大変に多いわけですけれども、そういう人たちのために、例えば有給教育訓練休暇制度を一層奨励して普及させて、新しい技術や技能の習...全文を見る
○抜山映子君 OA機器の操作に当たっての職業能力の開発、教育訓練は、先ほど同僚議員も質問されましたように、回答はかなり手薄のようでございます。  一九八五年一月の全日本労働総同盟が行いました調査なんですが、「ME機器導入に関する組合員の意識調査」というものがございます。これによ...全文を見る
○抜山映子君 先ほど同僚議員の女子専門の訓練校が幾つあるかという質問に対してたしか八校というお答えがございました。これではとても需要にマッチするものではないと存じます。  そこで、専修学校とか各種学校とか、現在非常に隆盛を見ております各種の教育訓練施設を活用して、女子労働者の能...全文を見る
○抜山映子君 OA機器等の操作については会社で行う教育訓練の割合が約六割を占めておりますけれども、こうした教育訓練を行うに当たりましては、人件費等相当の負担が強いられると思うのでございます。企業に対する援助、助成措置の充実を図るべきだと思います。特に中小企業においてはそういうこと...全文を見る
○抜山映子君 先ほど委託訓練制度、特に女子の委託訓練制度についても力を注いでいきたいという御回答をいただきました。従来、女子の委託訓練と申しますと、調理士の関係とか自動車教習所の関係が多いように聞いております。したがいまして、こういうことでは甚だ心もとのうございますので、ひとつこ...全文を見る
04月19日第102回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会高齢化社会検討小委員会 第2号
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○抜山映子君 中宮参考人の方にお伺いいたしたいと思います。  日本の六十歳定年が六五%という数字を伺いましたんですけれども、六十歳で再雇用している会社はどれぐらいあるか、それから六十五歳定年、伊勢丹があると言いましたが、これがたった一つのケースか、そのことをお伺いいたしたいと思...全文を見る
○抜山映子君 ありがとうございました。
04月25日第102回国会 参議院 社会労働委員会 第18号
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○抜山映子君 前回、前々回とかなり細かい技術的な問題もお尋ねしてまいりましたので、きょうは比較的総論的な立場から質問を展開してまいりたいと存じます。  この法案を見ますときに、基本理念といい、募集、採用、昇進、配置については努力義務規定であることといい、有効な救済機関がないこと...全文を見る
○抜山映子君 私が申し上げましたのは、経営者側の意見を取り入れてというように申し上げたのではなくて、基本的人権の観点よりも経済効率の方に重点を置いた法案になっていないかということを申し上げたわけです。この点はもう議論を差しおきます。  次の質問でございますけれども、前々回、前回...全文を見る
○抜山映子君 前回労働大臣は、現在の努力規定を禁止規定にしても必ずしも社会的混乱が起こるとは思わないと、こういう御回答をなさいました。これは確かにそのとおりで、大変明快な御答弁で私も感銘しておりますが、局長はどうお思いでしょうか。
○抜山映子君 このような法律はある程度やはり社会にショックを与えるようなものでなければ前進しないと思うんです。やはり法律というものは先見性とか理想というものがなくてはいけないと思うんです。  先ほど局長は風波が起こるということを言われましたけれども、努力規定を禁止規定にしてそん...全文を見る
○抜山映子君 それでは、差別行為の救済の点についてお伺いしたいのです。  差別行為の被害救済というのは、簡便にして迅速な救済ということが非常に大事だと思うんです。裁判になりますとどうしても時間もかかりますし費用もかかりますし、立証責任という大きな負担もございます。それであるから...全文を見る
○抜山映子君 その点は何度も申し上げたのですが、民事調停にしても家事調停にしても、開始のときにはお互いに互譲の意思はないわけです。ところが、調停をやっているうちに調停委員から説得され、あるいは相手方の主張も聞き、やはり互譲しなければいけないなというところでだんだん互譲の意思が醸成...全文を見る
○抜山映子君 ですから、その都度御努力いただくのは余りに煩瑣でしょうから、どうぞこの際括弧書きを取ってくださいと、こういうことなんですが、いかがでしょう。
○抜山映子君 その点は、どっちが正論か、多分皆さんもおわかりだと思います。  さて、本法は国際的に見まして、救済機関の面でも物すごく見劣りしておるわけでございますね。しかも、調停に同意を要するなどというのは世界的に類を見ない悪文の例だと思います。さらに、民事的救済にとどまらず、...全文を見る
○抜山映子君 私が申し上げたのは、日本の後進性を示すものになりませんかというように申し上げたのです。
○抜山映子君 少し大臣、強弁に過ぎるような気がするのですよ。前回聞きましたけれども保育所は大変にお粗末なものでございました。 養護老人ホームもありませんでした。少のうございました。あるいは日本では中小企業構造の経済体質でございます。決して諸外国に比べて社会的条件、経済的条件がすぐ...全文を見る
○抜山映子君 このような差別扱いについて、日本の企業ないしは日本から進出した合弁会社が現地の人から訴えられるというようなことは、やはり新聞だね、雑誌だねにもなりますし、大変に日本としても恥ずかしいことになると思うのでございます。  したがいまして、今回出されましたような均等法案...全文を見る
○抜山映子君 どう見てもこの法案は平等については得るべきものは非常に少ないわけでございます。すなわち、従来裁判で無効だと確定しているような部分のみ改めて禁止規定にしただけのことで、肝心の画期的な部分については皆努力規定にしてしまったということ。一方、保護については、時間外といい深...全文を見る
○抜山映子君 厚生省としては、現在一・八人だそうですけれども、どれぐらいであることが日本の国策上望ましいとお考えでしょうか。
○抜山映子君 労働大臣、ただいま厚生省の方で、人口の再生産が行われるところのレベルが望ましいと、現在一・八であるということでございました。したがいまして、このような婦人労働者を過酷な労働条件に追いやるような均等法案はひとつなるべく近いうちに見直していただきたいし、あるいはこの機会...全文を見る
○抜山映子君 私は、民社党・国民連合を代表して、ただいま議題となりました政府提出の雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保を促進するための労働省関係法律の整備等に関する法律案及び自由民主党・自由国民会議提出の修正案に反対の立場から、また日本共産党の修正案に反対の立場から討...全文を見る
05月10日第102回国会 参議院 本会議 第15号
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○抜山映子君 私は、民社党・国民連合を代表して、政府提出の雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保を促進するための労働省関係法律の整備等に関する法律案に反対の立場から討論を行うものであります。  憲法第十四条は、すべて国民は性別により差別されないと明記しておりますが、就...全文を見る
05月13日第102回国会 参議院 外務委員会 第9号
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○抜山映子君 この交渉は約一年ぐらい数次にわたって継続されてきたわけで、しかも五月一日に出漁期が来るということは、日本サイドとしては明確にわかっておったにもかかわらず、このようにおくれてしまって、実際の漁業に携わっている人に甚大な損害を与えてしまった。特に数カ月前に、もちろん日本...全文を見る
○抜山映子君 経済的混乱の資料の提供ですが、日本サイドとしてはどのようなものをお出しになったんでしょうか。
○抜山映子君 協定の第二条の三の二でございますけれども、「再生産のための措置に参加し、特に、この目的のための経費を負担している場合には」と、このようにございますけれども、「再生産のための措置に参加」というのは現状はどういう形で参加しておられるわけですか。
○抜山映子君 技術協力などは行われておるんでしょうか。
○抜山映子君 特別の考慮を払うというこれの具体的意味はどういうことでしょうか。
○抜山映子君 同条の四の二の(d)でございますけれども、「刑を科する管轄権を有する。」とございますね。これは漁業法で刑を科することになると思うんですけれども、従来、地先沖海域での操業違反はソ連の国内法で処罰されておったわけですね。これは大体罰金はどれぐらい実例がございますでしょう...全文を見る
○抜山映子君 日本の漁業法の法定刑に比して、ソ連のは漁業者に経済的にダメージがかなり大きいように思うんですが、日本の漁業者に科せられる処罰は大体どれぐらいかおわかりになっていませんか。
○抜山映子君 よく日本漁船が拿捕されるという実例がございますが、この協定に基づく拿捕はその場で帰されるわけですね。
○抜山映子君 地先沖海域で拿捕された場合に、向こうに抑留といいますか、よくされておるようですが、この期間は大体どれぐらいなんでしょうか。
○抜山映子君 しかし、場合によっては二年に及ぶようなケースもあるんじゃないですか。
○抜山映子君 警察庁に伺いますけれども、よくレポ船が横行しているということが言われますけど、これは地先沖とそれからこの本件のサケ・マス協定の海域ですね、この両方に分けてどのような実態でございましょうか。
○抜山映子君 いかなる法律に基づいて今取り締まっておられるわけですか。
○抜山映子君 実際に現場は海の上のことですから、当然海上保安庁が取り締まりの管轄官庁になると思うんですけれども、海上保安庁の方で実際の検挙例なんかはございますんでしょうか。
○抜山映子君 それはどうして、理由はどういうことでしょうか。実際にありながら検挙できないというのはどういうわけでしょうか。
○抜山映子君 現行法における取り締まりの規定では多少不便であるというような面はございませんでしょうか。
○抜山映子君 最近、日本の河川におけるサケ・マスの増殖を図るためにいろいろ措置をしておられるというニュースを聞くんですが、実際にはどういうような対策をとっておられるでしょうか。
○抜山映子君 今相当、十四万トン近くの数字を言われましたけれど、この協定に基づいて昨年の量が四万二千五百トンですか、それに比べましてかなりの量だということが言えると思うのです。国民の食生活という、こういうものをバックに交渉をするわけでございますので、日本としてそのスタンスを強めて...全文を見る
○抜山映子君 終わります。
05月16日第102回国会 参議院 外務委員会 第11号
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○抜山映子君 まず北太平洋のおつとせいの保存に関する暫定条約を改正する件ですが、これは昭和三十二年に締結されて、そして五十九年十月十三日まで続いてきているわけです。ところが、科学的調査の実施がもう既に二十年近くたっているのに、オットセイ資源の適正な管理方法についてまだ最終的な結論...全文を見る
○抜山映子君 まぐろ保存国際条約に関する議定書、これは内容自体は問題ないと思いますが、大体資源保護の観点からの条約というのはどんなものがあるんでしょうか。
○抜山映子君 その国際捕鯨取締条約の方なんですが、資源保護の観点から鯨の頭数は問題になるほど減っていないんだというようなことが言われておりますが、その点の科学的データはどのようになっておりますでしょうか。
○抜山映子君 反対に、鯨の数が大変にふえると、今度はほかの魚類の資源にかかわってくるというようなことはございませんか。
○抜山映子君 いずれにしても、反捕鯨団体の主張が、鯨の頭数がそんなに減っているわけでもないのに、かなり感情的な面から反捕鯨という旗印を上げていることは若干遺憾だと思います。したがって、日本としても主張すべきことは堂々と公平に主張しなければならないと思うのでございます。  ところ...全文を見る
○抜山映子君 そのいわゆるP・N法ですが、これによりますと、もしこれが発動されますと、先ほど言ったように、二分の一漁獲を減らされる。これに従わないとさらにまた二分の一、すなわち全部減らされてしまう。そういうことになりますと、日本の漁業者としても大変に困るわけです。大体米国の二百海...全文を見る
○抜山映子君 結局日本政府としては、このような数字のバランスの観点から、日本の捕鯨に携わる漁業者を犠牲にしても米国二百海里内の漁業を確保する方に軍配を上げざるを得ないと、こういうことだろうと思うんですけれども、実際にはこの捕鯨に携わっている人がいきなりできないという事態になります...全文を見る
○抜山映子君 それでは、在日外国人の指紋押捺の問題について私もお伺いしたいと思いますんですが、せっかく日韓の国交が回復されてから二十年という記念の年を迎え、全斗煥大統領が来日されて、日韓共同声明で在日韓国人の法的地位及び待遇の改善を図りましょうという趣旨も盛り込まれて声明が出され...全文を見る
○抜山映子君 しかし、これを子細に検討しますと、先進国、英国なんかでは外国人登録証明書の登録カードに署名する際に、識別可能な署名のできない場合に押捺するという補完的なことになっておるわけですね。それから西ドイツなんかも身分または国籍に関して疑いのある場合には指紋押捺を強制できる。...全文を見る
○抜山映子君 ひとつ縮減あるいは代替の方向で速やかに改善措置を考えていただきたいわけです。  このような相互主義の観点とはまたもう一つ別の視点も必要なわけですね。すなわち、在日韓国人の問題で、一九六五年、法的地位協定による協定永住者については、日本定住に至った経緯が非常に歴史的...全文を見る
○抜山映子君 その理解に基づきまして、ひとつ前向きに検討をお願いしたいわけです。  予算委員会で我が党の中野寛成氏が質問したのに対しまして、この点については国民と外国人と二つに分けるというような観点から、もう一つの領域を設けることはまた同じ外国人で区別するという新たな問題を生じ...全文を見る
05月21日第102回国会 参議院 外務委員会 第12号
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○抜山映子君 本日は、在日外国人の地位の問題についてお伺いしたいと思います。  日本が今国際化という大きな流れに向かっていることは紛れもない事実でございますが、まず外務大臣に在日外国人の地位あるいは処遇についてどのようにするのが穏当であるとお考えか、基本的姿勢についてお伺いした...全文を見る
○抜山映子君 そこでお伺いしたいんですが、厚生省の方にお伺いしたいと思います。  在日外国人の年金権が不十分であるという批判がなされておるわけですね。これは外国人も年金加入権ができたわけなんですけれども、その適用に当たって経過的救済措置が実質的に伴っていないから不十分である、こ...全文を見る
○抜山映子君 障害福祉年金の方も実は要件がございまして、昭和五十七年一月一日現在において二十歳を超えている在日外国人であって国籍要件撤廃前に障害が固定した日がある人については受給権が発生しない、こういうようになっておるわけです。それで、私もよく在日の外国人から聞かれるんですけれど...全文を見る
○抜山映子君 いろいろと財政上の問題もあり難しい点もあることはわかりますけれども、ひとつ今後とも課題としてお考えいただきたいと思います。  ところで、多国間の年金の通算協定を厚生省の方で検討なさっていらっしゃるというように承っておるんですけれども、その内容はどういうことでござい...全文を見る
○抜山映子君 ヨーロッパではもうこれが既に実施されているんだということを聞いていますが、諸外国の状況はどうなっておるんでしょうか。
○抜山映子君 今伺ってみますと、そういう外国との比較におきましても日本は若干、というよりも相当おくれておるわけでございまして、国際化の進む中においてこのような年金の通算制度を確立するようにひとつ御努力いただきたい、このように要望しておきたいと思います。  次に、国民健康保険に加...全文を見る
○抜山映子君 そうしますと、六大都市はどういうことになっておりますか。
○抜山映子君 最近はかなり地方に行きましても外国人がよく見受けられるような時代になってきました。地方レベルにおきましても外国人とのジョイントベンチャーとかそういうようなものも土地が安いことから出現するに至っておりますので、地方都市であるからその必要がないという時代ではもうなくなっ...全文を見る
○抜山映子君 先ほど特定の国籍の外国人にしか認めておらないというのが五一・二%あると言われてましたけれども、この特定の国籍はどこの国でしょうか。
○抜山映子君 それから次いで、生活保護法の外国人への適用の問題について伺いたいのですけれども、外国人については生活保護法自体が適用されるんじゃなくて、「生活に困窮する外国人に対する生活保護の措置について」というこの厚生省の社会局長通知で準用されている、こういう理解でよろしいわけで...全文を見る
○抜山映子君 準用でございますから、権利としてではなくて恩恵としてであると。したがって、生活保護法六十四条以下に規定する不服申し立ては外国人はできない、こういう解釈でよろしいでしょうか。
○抜山映子君 日本の社会は非常に住みにくい、外国人を差別する、こういうように言われないためには、たかが不服申し立ての問題だけですので、ひとつ法律の規定の上でも改正して平等に扱 うという方が好ましいのではないかと思いますが、その点は御検討をいただけますでしょうか。
○抜山映子君 それから、在日外国人の公務員の採用の問題についてお伺いいたしたいと思うんでございます。  国家公務員法や地方公務員法では外国人を排除はしておらないわけなんですけれども、特に明文で排除している規定としては外務公務員のみであると、こういうことだと思うんですけれども、実...全文を見る
○抜山映子君 教員についてでも結構です。
○抜山映子君 そうしますと、先般長野県でしたか、問題になりました例がありましたけれども、長野県の梁弘子さんですか、臨時講師としての立場に置かれているというように書かれておりますが、この方の扱いは現在今なお臨時講師として不安定な立場におられるわけでしょうか。
○抜山映子君 それは外国人に身分保障を与えたというようなことで大変に朗報だと思います。  国公立大学につきましては一九八二年九月以降教授、助教授任用について外国人を認めている。しかし、高校以下の教諭については設めていないところもあるわけですね。この区別していらっしゃる理由は何で...全文を見る
○抜山映子君 しかし現に三十一名の外国人の教員がおられるわけです。特に語学については外国人の教諭がいる方がむしろいいんじゃないか、こういうことも考慮されるんですが、いかがでしょうか。
○抜山映子君 その非常勤の講師というのは身分保障はどうなっておるんですか。
○抜山映子君 ちょっと回答が不十分だと思うんですが、もろもろの身分保障、社会保障の関係がどうなっておるかということを聞きたかったんです。
○抜山映子君 そういう観点からひとつ外国語ぐらいについては、別に外国人が教育に携わったから国民の教育に支障が生じるというようなこともないように思いますので、ひとつ前向きに検討していただきたいわけです。  ところで、外国の例ですが、イギリスあたりは認めておるんじゃないですか。
○抜山映子君 国際結婚もふえておりますし、先ほど外務大臣も外国人にとって住みやすい国をつくりたい、こういう御意見もございましたので、ひとつ規制も緩和する方向で御検討いただくようにお願いしたいと思いますが、いかがでしょう。
○抜山映子君 教員の採用の問題なんですが、私が在学中にも、いわゆる日本に永住している協定永住者に該当するような方、あるいはその子孫に該当する方がたくさん教育学部にも入学しておりました。私はその当時無知で、当然教員になられるものだろうと思っておりましたが、その方たちがなれないで恐ら...全文を見る
○抜山映子君 過去はそうであったかもしれませんけれども、指紋の押捺の問題も含めまして、ひとつそういう特殊な歴史的な被害者の立場にある方については人道的な立場から配慮していただきたいと思うんです。  再び指紋押捺の問題に戻るんですけれども、先般大臣でしたか、今後の課題としてこれか...全文を見る
○抜山映子君 前回の当委員会におきまして、七百十七にも及ぶ数の地方議会でこの指紋押捺問題については改善を求めるという決議をしている、こういう実態はかなり重く見なくちゃいけないと思うんです。特に協定永住者は実際に窓口において、いつも来ているどこそこ町の何々さんだというようなことで非...全文を見る
○抜山映子君 ちょっと整理しなくちゃいけないと思うんです。今おっしゃったのは窓口の職員のことを言われたと思うんですね。「官吏又は公吏は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、告発をしなければならない。」、これは刑事訴訟法の規定で窓口の職員に適用される義務だと思うんで...全文を見る
○抜山映子君 その点は新聞の報道にも責任があるのかもしれません。しかし、いずれにしても法律というのはみんなで決めたことですから、法秩序というものが民主主義の基本だということはやはり忘れてはいけないんじゃないか、こういうように思うわけでございます。  それから先ほど同僚議員も聞き...全文を見る
○抜山映子君 しかし実際には市町村の窓口で指紋照合をやっていないという実情があるわけでしょう。その点はいかがですか。
○抜山映子君 この昭和六十年五月十三日に出されました通達でございますが、その二に「市区町村窓口における指紋照合の励行」と、わざわざ通達をお出しになっているということは、逆に言えば、この指紋照合が今まで実際には行われていなかったということのあかしであろうと、こういうように思われるわ...全文を見る
05月23日第102回国会 参議院 外務委員会 第13号
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○抜山映子君 アメリカを初め各国の中南米に対するコミットメント、まあコミットしている国を上位から五番目ぐらいまで教えていただけませんか。
○抜山映子君 いいえ、コミットしているというんですか、投資額とかそれから貿易額とかですね、そういう意味です。
○抜山映子君 先ほど同僚議員からの質問でも回答が出ましたけど、援助費については日本は中南米に一割ぐらいしている。世界全体の比率からいくと、大体アジアが七割、中近東一割、アフリカ一割、そして中南米一割、こういう比率になっておると理解しておるわけです。  そのほか、投資とか貿易額と...全文を見る
○抜山映子君 南米に対するコミットメントは次第に高くなってきつつあると私は理解しておりますが、その理解でよろしいですか。
○抜山映子君 大臣にお伺いしたいんですけれども、今後の中南米とのかかわり合いをどのようにしていくか、その基本的な姿勢をお伺いしたいと思います。
○抜山映子君 ああそうですね。じゃあそれは飛ばしましょう。  米州開発銀行設立協定の加盟国を見ますと四十三カ国ございますね。ところが米州投資公社の方は三十四カ国と若干落ちておりますが、これはどういうことからでしょうか。
○抜山映子君 本年三月、米州開発銀行の総会がウィーンで開かれたと聞いております。この会議で、ニカラグアを初め南米各国がかなり公社の設立加盟について熱弁を振るったというように聞いておるんですが、どの国がどのような発言をしたか把握しておられますか。
○抜山映子君 この米州投資公社を設立する協定の末尾の方を見ますと、注1、注2、注3と、この記載を見ますと、その趣旨は、自国の株式比率をもっと本来はふやしたかったんだという趣旨で、それぞれ自分の国の主張を明記してもらうという形になっておると思うんですが、その理解で正しいわけですね。
○抜山映子君 このように南米のうちの主要国を初め多くの南米の国がこの公社の設立に非常に意欲的で、しかも参加意欲も旺盛であるというように理解されるんですが、我々が心配しますのは、一九八〇年代深刻な政治経済危機に南米各国が見舞われておるわけです。特に同僚議員も何度も指摘しましたように...全文を見る
○抜山映子君 もう一つ心配なのは政権が安定していないと申しますか、軍政から民政にと転々と変わっている国が大変に多いわけでございます。ペルーなんかも随分変わっていて、六〇年代は輸入代替の工業化を図って、七〇年代には国有化、国家主義化を図る、そして八〇年代はまた自由市場理論を適用し始...全文を見る
○抜山映子君 さらに加えて南米諸国のインフレの異常な高進ということが大変に不安に思われるわけです。いただきました資料を見ますと、物価上昇率対前年比という欄がございまして、ブラジルは前年比一九五%、アルゼンチンが六七五%、ボリビアなんか見ますと一〇八五%、こういうようになって信じら...全文を見る
○抜山映子君 これらの国で産油国がかなりあるわけですけれども、これらのオイルの日本との取引、現在どれぐらいあって将来はどうなるような見通しでしょうか。
○抜山映子君 将来的な展望をお伺いしたいんですけれども。
○抜山映子君 いろいろ南米の諸国については不安定要素もあるわけでございますが、反面から見ますと、このように大勢の国が協調して公社をつくって連帯共同する形で地域の開発、雇用の促進を図るという意味では望ましいのではないかと我が党では思料するわけです。また石油の産油国もございますことと...全文を見る
○抜山映子君 この米州投資公社は、中小企業に投資するということがねらいだというように解説されておりますが、国によって随分違うでしょうけれども、大体中小企業の比重は、事業数とか従業員数ではどれぐらいの比率を南米では占めておるんでしょうか。
○抜山映子君 今ちょっと伺った印象では、事業数としては日本は九一%ですから、事業数としてはかなり多い。しかし、従業員数の方では日本は八十何%ですから、むしろ南米の方は従業員数としては非常に少ない。そうすると、結論からいうと大企業に雇用されている数が日本と比べて非常に多い、こういう...全文を見る
○抜山映子君 先ほど同僚委員の質問に、武器を製造する中小企業に対する融資というものは考えていない、こういうことを言われたわけなんですけれども、大体中南米地域の中小企業に位置する産業というのは日本とかなり業種が違うと思うんですけれども、どういうものが主体でございましょうか。
○抜山映子君 しかし、ブラジルとかメキシコみたいな大きなところを除きますと名前も余り聞かない随分小さな国も加盟国に入っておるわけで、そういうところの中小企業の業種というのは日本とかなり違って衣料とか食品とか木材とか、そういうものが多いんじゃないですか。
○抜山映子君 日本では中小企業は大体下請中小企業が多いわけでございまして、またそのほとんどが一社専属型が多いわけなんですけれども、この南米諸国ではどのようなことでしょうか。
○抜山映子君 南米諸国では中小企業は家族の所有支配のもとに置かれているのではないでしょうか。家族形態ですね、要するに。
○抜山映子君 そうすると、特定のファミリーを富ませるという効果の方が大きくなって地域開発にはもうひとつ利しないのではないかと、こういうことを懸念するんですが、いかがなものでございましょう。
○抜山映子君 多少細かくなるんですけれども、この米州投資公社を設立する協定の第五項「優先応募権」要するに増資のときの優先応募権ですね。この規定を見ますと、「それまでに応募した額の割合と等しい割合で資本の増額分について応募する権利を有する。」要するに比率を現状でずっと維持していこう...全文を見る
○抜山映子君 私が指摘したいのはケース・バイ・ケースで理事会が決めるんだということですと、将来の持ち株比率がどうなるのか予測がつかないということが言えると思うんですね。これは域外国、それから米国、そしてその他の国とこういうように分かれておりますから、例えば応募に応じなかった分は同...全文を見る
○抜山映子君 それはわかっているんですけれども、じゃ応募しなかった分がどこへ行くのかこれではわかりませんね、そういう難点がありますねということを、同じようなことを今後政府としても交渉なさる場合があると思うので、私はそういう難点がありますねということを申し上げているんですが、それに...全文を見る
○抜山映子君 今後もこの種の協定が結ばれるときがあると思います。そういう場合のドラフトについて今の難点を注意して交渉に当たっていただきたいということを希望するにとどめます。  次いで、総務会、理事会、執行委員会の構成の問題なんですけれども、総務会は中南米が一万一千株、アメリカが...全文を見る
○抜山映子君 それから理事会の方でございますが、米国から一名、南米から九名、それから日、欧から三名、合計で十三名ですね、その理事会の決議は理事の過半数ですか、ですからこれも南米だけでもできるし、南米と米国でもちろんできる、こういうことになりますね。
○抜山映子君 それから執行委員会の方は、これが一番先ほど来久保田議員からも指摘がございました貸し付け及び投資の審査をすることになります一番重要な委員会でございますけれども、一名が米国、二名が南米、そして一名がその他から出て、しかもこれは四名ですから過半数でない場合には理事会の議長...全文を見る
○抜山映子君 私が説明の折に聞いたのは、米州開発銀行の総裁がなるようになっているんだと、メキシコ人がなるというように聞いておりましたが、その説明は正しくなかったのかしら。
○抜山映子君 そうすると今メキシコの方がやっているわけですね。
○抜山映子君 そうすると、過半数ということになりますと、やはり米国と南米だけで決めることができる、そういうシステムになっており、それこそまさに米国そして南米の国々が望んでおるところだからそうなっておるんでしょうけれども、そういうことで日本がこれに関与しても余り発言権は期待できない...全文を見る
05月28日第102回国会 参議院 外務委員会 第14号
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○抜山映子君 先回、米州投資公社を設立する協定に関してはほぼ質問を済ましたので、本日は岡本公三の釈放の件に関連してお伺いしたいと思います。  十三年前、空港ロビーにいた乗客二十六名を殺害し、同じくロビーの七十六人にけがをさせた無差別なテロ行為は世界の耳目を集め、また我々日本人と...全文を見る
○抜山映子君 そのキャッチしたのはいつですか、日にちとしてはいつですか。
○抜山映子君 五月中旬と申しましてもかなり範囲が広うございますが、これは釈放時点のどれぐらい前になるんですか、後になるんですか。
○抜山映子君 五月十六日というと、私の質問にちゃんと答えていらっしゃらないと思いますが、これは釈放の前後で言うとどういうことになるわけですか。
○抜山映子君 二十日が釈放の交換開始ですからその四日前ということになりますね。これについては外務省の方は何か対処されたわけですか。
○抜山映子君 このようなテロ行為を犯した岡本公三を釈放するということは、日本にとっても大変重大なことであり、また世界全体の治安にとっても非常に望ましくないことですから、すぐイスラエル政府に対してそういうことが万が一にもあり得ないよう折衝なさったと思いますが、どういうことをしていた...全文を見る
○抜山映子君 このたび、日本赤軍派の声明文のタイトルは、十三年前のテルアビブ事件を記念しようというものであって、一つは、同志解放の闘いを継続したPLOの戦士たちに感謝する、二つ目は、十三年間の肉体的精神的拷問に抜え抜いた岡本同志を非常に称賛する、三番目に、解放された同志が再び解放...全文を見る
○抜山映子君 この国際刑事警察機構、ICPOですけれども、この活動状況はどうなっておりますんでしょうか。
○抜山映子君 この国際手配は手配書の色によって赤、青、緑、黒、白、紫と六種類に分かれている、こういうことなんですが、この六種の分類、ちょっと教えていただけませんか。
○抜山映子君 今回の岡本公三の場合は青色手配なんだそうですけれども、これは逮捕状を日本の裁判所から受領して逮捕状が出ている旨の通知をこの国際刑事警察機構を通じてリビアですか、ノーティスしたと、こういうふうに理解していいわけですか。
○抜山映子君 そうするとリビアの方ではもうそれを受領しておるんでしょうか。
○抜山映子君 私の理解している範囲では、日本から赤手配を出した例はないんだと、なぜかというと、令状主義をとっている日本では外国から逮捕の要請が出てもそれに応じられないから相互主義の観点から赤の手配は出せないんだと、こういうように聞いておるんですが、その了解で正しゅうございますか。
○抜山映子君 ところで、国際化の進展とともに国際犯罪の方も進展しておる。昭和五十八年に我が国に入国した外国人は百九十万を超えており、外国に出国した日本人は四百二十三万を超えていると、こういうことになりますと、日本人が海外で犯罪を犯したり、また国内で犯行後に海外に逃亡したり、こうい...全文を見る
○抜山映子君 外務省にお尋ねしますが、犯罪人引き渡しに関する条約は日本国とアメリカ合衆国との間で締結されておりますけれども、内容的に見て極めて穏当なものだと思いますけれども、このような条約を少なくとも先進国との間ではこれから結んでいくのは至当であると思われますけれども、御見解をお...全文を見る
○抜山映子君 少なくとも先進国では、刑法の犯罪の処罰の種類とか数なんかは大体似たり寄ったりであるということが言えると思うのです。そういうわけで、ぜひこういう犯罪人引き渡しに関する条約についても各国と折衝の準備をしていただきたいと思います。  質問が突然なんで、ここで明らかにして...全文を見る
○抜山映子君 今回日本赤軍が、岡本公三を奪還したことに非常に士気高揚して、今後穏健派とのつばぜり合いの中でまた過激なテロ行為をするのではないかと非常に心配されるわけでございます。しかも、今回の奪還に当たりましては、日本赤軍派も関与して引き渡しを受けることに成功したと、こういうこと...全文を見る
○抜山映子君 今回、捕虜の交換の数が、わずか三人と、一方は一千百五十人と。従来の交換の数というと、せいぜい二けたぐらいの違いだったと思うんですが、三けたも違う。こういうように大幅に違って、しかも従来テロ行為に対しては非常に厳しかったイスラエルが岡本公三も含めて釈放してしまった。こ...全文を見る
○抜山映子君 中東和平の終結を図るために最後の留置されている人間をどうしても引き取りたい、こういう要請があったというイスラエルの感触はわかるんですけれども、先ほど申しました日本赤軍の声明文を伝えたPFLP幹部の一人が、奪還作戦の五日前にPFLPと日本赤軍リーダーとの間で作戦につい...全文を見る
○抜山映子君 こういうものは、この次、万が一にもテロ行為が行われた場合に、日本の立場を少しでも苦しくないようにするために文書で強力に申し入れておいて一つの証拠としておく、こういう国際的な配慮が必要だと思いますが、外務大臣、いかがでしょうか。
○抜山映子君 外交文書というものは各国において永久的に保存されて歴史的に批判にたえ得るものとして残していくものでございます。そういうわけで私は口頭でやったから、あるいは向こうでプレスステートメントを出したからということでこれでいいのだということでは少し外交的に甘いと思いますが、外...全文を見る
○抜山映子君 あえて申し上げるまでもないと思いますが、口頭で言うのと文書で言うのでは重みが違うことは言うまでもないと思います。今回タイミングの問題もあり、今さらということもございましょうから、この点は蒸し返しませんけれども、外交というものは重要案件については必ず文書で行うように要...全文を見る
06月04日第102回国会 参議院 外務委員会 第15号
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○抜山映子君 女子差別撤廃条約の第二条の(f)でございますが、ここで「女子に対する差別となる既存の法律、規則、慣習及び慣行を修正し又は廃止するためのすべての適当な措置(立法を含む。)をとること。」こういうように規定してございますが、外務省として今回幾つかの法律をつくったわけでござ...全文を見る
○抜山映子君 民法七百三十三条に再婚の禁止期間がございます。「前婚の解消又は取消の日から六箇月を経過した後でなければ、再婚をすることができない。」と、こういう規定があるわけでございます。この規定の、非常に時代おくれになっている規定なんですが、この修正あるいは廃止、そういうものにつ...全文を見る
○抜山映子君 ぜひ検討していただきたいわけです。この六カ月という期間でございますけれども、立法の当時は父性推定の衝突を避けるため、すなわち、すぐ結婚しますと、Aの男の子かBの男の子かわからなくなる、これが理由であったわけでございますが、この衝突、父性推定の衝突を避けるためでありま...全文を見る
○抜山映子君 父性推定の衝突を避けるためでございますと、懐胎のないことが医師により証明された場合には再婚は受理されて当然だと思うんですけれども、恐らくただいまの扱いでは法務省の方で受理しておらないと思いますが、この点いかがでしよう。
○抜山映子君 ただいま例でお挙げになりました高齢の女性については妊娠の可能性がないから受け付けている例があると言われましたけれども、これは昭和三十九年五月二十七日民甲一九五一の回答で示された六十七歳で受け付けた例をおっしゃっているんではありませんか。
○抜山映子君 六十七歳以下ならばだめだ、六十七歳以下の場合だと受け付けられないということでありますと少し不合理ではないかと思うのでございます。世界の統計によりますと一番最高年齢で出産したのが五十八歳とかいうのがあるそうでございますけれども、そういう点からもちょっと不合理ではないか...全文を見る
○抜山映子君 同じくこの七百四十四条の方では、七百三十三条違反の再婚を取り消し得るものにしておるわけでございますが、一度再婚が成立した場合は、取り消してもやはり父性推定の衝突を排除できないわけでございますので、ひとつこの七百四十四条の規定をも含めましてあらゆる角度から合理的な修正...全文を見る
○抜山映子君 これは節税の意味からいきますと、扶養手当をもらう、扶養控除を受けるのは、妻か夫か収入の多い者が扶養控除を受けた方が得であるというようなことが一般的には言えると思うのです。あるいはまた、夫と妻が同じ収入でありましたならば、二人の子供がおれば一人ずつ扶養手当を受け扶養控...全文を見る
○抜山映子君 私は今、世帯主ということとは関係なく、妻でも夫でも両方の選択によって扶養手当、扶養控除をもらえるようにするのがいいんじゃないか、それが穏当じゃないかと思うのですけれども、そういう場合に企業が拒否した場合について労働省に指導していただきたい、こういうようにお願いしたわ...全文を見る
○抜山映子君 婦人少年室長というのが例の均等法によって助言、指導、勧告する、こういうことになっておりますけれども、非常に人数が少ないんじゃないかと思うんです。東京で何名、大阪で何名か、ちょっとお答えいただけますでしょうか。
○抜山映子君 それにいたしましても、東京に大小合わせて一体幾つ企業があるか想像を絶する数だと思いますが、そういう企業に対する助言、勧告、指導してくださる方がわずか六名ではなかなか効力がないのではないかと案じられますので、ひとつ局長さんのお力でもってもう少しスタッフをふやしていただ...全文を見る
○抜山映子君 先ほど局長さんの口から出ました世帯主のことでございますけれども、住民基本台帳法に「住民票の記載事項」として「世帯主」という言葉が出てきておるわけでございます。これについては法務省の方で通達が出ておりまして、「主として世帯の生計を維持する者であって、その世帯を代表する...全文を見る
○抜山映子君 地方の窓口では、そのような夫婦の選択によって例えば妻が世帯主であると届けても実際にはなかなか受け付けてもらえないというように私は漏れ聞いておるのでございます。  これは昭和四十三年三月二十六日の、自治省からの各都道府県あての通達でございますね。これによりますと、父...全文を見る
○抜山映子君 ただいまのお答え聞きますと、先ほどの質疑応答集の世帯主の認定基準、ここに五つあるのは誤解を招くから六法全書からは除いた、しかし社会通念ではやっぱりこの五つというのは大体該当するだろう、こういうような御趣旨で御回答いただき、さらにこれには限らない、こういうことであった...全文を見る
○抜山映子君 ただいま社会通念上というのを残す中においてというような表現があったと思いますけれども、この社会通念上というのが残っておるために、先ほど御説明では夫婦の選択で世帯主を届け出ることができることになっておりますと言われましたけれども、現場の窓口では妻を世帯主として届けよう...全文を見る
○抜山映子君 そういうことであるならばあまねく地方の出張所に徹底していただきたいと思います。  先ほど赤松局長さんの方からも話が出ましたけれども、社宅に対する入居とか、それから扶養手当も含めて諸手当、それが世帯主につく、こういう場合が非常に多いわけです。実際に夫が自由業であって...全文を見る
○抜山映子君 自治省の方に申し上げたいと思いますが、労働省の方では世帯主という概念自体ではこれを差別というようには認識しない、世帯主の選択はあくまでも個々の家族の中での選択の問題だと、こういうように言われましたので、世帯主はだれでもが家族の選択でなれるのだということをひとつこの際...全文を見る
○抜山映子君 切りがいいので、ここで終わります。
06月06日第102回国会 参議院 外務委員会 第16号
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○抜山映子君 条約の第十条の関係で家庭科の必須問題が先般来取り上げられてまいりましたけれども、この問題については戦後から今日に至るまでかなり変遷があるようなんですね。昭和二十三年四月に発足した新制高校の教科課程においては、家庭科は選択教科として置かれてきた、十四単位を必修させるこ...全文を見る
○抜山映子君 一般論から言いますと、十年前、二十年前と比較いたしますと家庭科の必須にする必要性はむしろ低くなってきているんではないか。すなわち、昔でございますと御飯の炊き方一つにしてもこれは家庭科で教えていたわけですが、今はもう電気がまがある。それから洋服、洋裁の仕立てなんかにつ...全文を見る
○抜山映子君 昭和二十四年のころは十四単位必修させることが望ましいというのが、二十六年には、七単位のうち五単位は学校で学習し、二単位は家庭実習として課することが望ましいと、こういうようになってきておるわけですけれども、このようにむしろ家庭科の単位が非常に少なくなってきた、しかも二...全文を見る
○抜山映子君 ところが、昭和三十五年になって普通科の女子に対して四単位が必須となった、このように時代の流れに逆行するような変更が行われたのはどのような経過から出てきたんでしょうか。
○抜山映子君 女性の大部分がほとんど家庭に入るということから言えば、むしろ昭和二十四年のころの方がもっとその傾向は強かったと思うんです。だからどうもそこらあたり理解できないんですが、どのグループから声が出てこのような必須ということになったんでしょうか。
○抜山映子君 これによって女性の方がこれは必須になったために、もちろん学校ごとによって少し違うようでございますが、男子が普通の大学受験科目を勉強しているときに女性が家庭科の必須のためにいわゆる受験科目が勉強できないということで、非常に女子の生徒にとって不利であったということが言わ...全文を見る
○抜山映子君 私の疑問は、このたび条約の条文に合わせて家庭科の問題について見直しを行うというのでありますけれども、午前中も聞いておりましたが、大変に今後長くかかるというような御趣旨の御答弁がございました。そうなりますと、過去の選択から必須に変わったときにはやはり今回のようにあるい...全文を見る
○抜山映子君 高等学校だけであったから一年ぐらいで非常に短かったと、こういうことのようでございますけれども、それにしても、今回一番短い発言でも三年から五年とか、事によるとまだ十年もかかるとか、これでは余りにもひどいと思うんですね。おまけに、条約によってこれはやらなくてはいけないと...全文を見る
○抜山映子君 おかしいですね。午前中には、臨教審の方は家庭科の教習の問題には関与しておらないという御発言だったと思うので、臨教審の回答が出るのを待つ必要も全くないと思うのでございます。  いずれにしましても、昭和三十五年、全体的に家庭科に対するウエートを軽くした方がいいというよ...全文を見る
○抜山映子君 実際に門戸を開きましても、女性というのは余りそういう戦略活動、軍事活動に関心のある女性も非常に少ないでしょうし、志望する者は少ないと思うんですが、私が指摘したいのは、国立の大学あるいは官界というものはやはり民間に与える影響というものが大変に大きい。しかも、男女平等と...全文を見る
○抜山映子君 国立大学の大学院は今全部女性にも開放されておるわけであって、奈良女子大とお茶の水女子大に大学院があるから、この二校については女子だけに入学を許すというのは理屈に合わないと思うんですね。お茶の水でございますと、比較的東京には大学も多うございますので別に男の学生がお茶の...全文を見る
○抜山映子君 私が特に指摘したいのは、お茶の水女子大、奈良女子大については私立ではなくて国立の大学であるという点なんです。私立の大学、女子大でございましたら、それぞれ私的自治というものが大幅に認められて、女子教育に特に重点を置いていきたいから建学の精神にのっとって女子だけを入れる...全文を見る
○抜山映子君 奈良女子大の方はいかがですか。
○抜山映子君 そうしますと、お茶の水女子大では全部合わせると四百十二名、こういう数字になると思うんですが、このお茶の水女子大に対する国の補助額が昭和五十八年度で三十七億七千五百万、こういう数字が出ておるわけです。一方、お茶の水とほぼ規模を同じくする東京女子大の方を見ますと総計五百...全文を見る
○抜山映子君 今後この改正について実現させるお気持ちはありませんか。
○抜山映子君 まあしかし、私の提案が採用された場合の結果の合理性については十分お認めになると思います。制度上変えるのが非常に難しい面もあるかもしれませんけれども、合理的な結果を生むことは間違いないんですから、ひとつ前向きに今後検討していただきたいと切望いたしますが、御決意はいかが...全文を見る
○抜山映子君 手続が煩瑣になる点は十分にわかりました。しかし、合理性のある改革と思いますので十分に御検討いただきたいと切望しましてこの点に関する私の質問は打ち切ります。  次に、夫婦同姓の現行の民法の規定についてお伺いしたいんですけれども、現在の民法七百五十条「夫婦は、婚姻の際...全文を見る
○抜山映子君 離婚の場合につきましては数年前改正が行われまして、離婚の日から三カ月以内に届け出を行うことによって離婚の際に称していた氏を称することができるようになったわけでございます。こうしますと、氏というのは本当に個人の特定の手段である、こういうように考え方が変わってきておるわ...全文を見る
○抜山映子君 結婚による改姓というものは、結婚前の社会生活、職業生活、友情に至るまで遮断するような悪影響をもたらす点が非常にあるわけでございます。今後女性が職場に進出いたしますと、姓、名字が変わるということは非常に影響甚大なものがあるのでございます。  過去の裁判事例でございま...全文を見る
06月12日第102回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第6号
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○抜山映子君 きょうは御苦労さまでございます。  最初に、松本さんにお伺いしたいと存じます。  日本の農業の問題なんですが、自給率が三十数%、食糧の安全保障の意味からもこれは維持しなければならないという感じのお説であったかと思います。そのほかにも農業は治山治水の観点、空気の浄...全文を見る
○抜山映子君 では、竹内さんにお伺いいたします。  日本の資本流出、技術輸出というのはかなりふえてきており、このことは先方の地において雇用を創出して経済を活性化させると、こういう意味で大変に国際化の進展に伴い望ましいことだということだと思うんですけれども、実際に日産、三菱、本田...全文を見る
○抜山映子君 もう余り時間もございませんので、宝田さんと幸重さん、それに竹内さんに同じ質問をいたしたいと思います。  このたび雇用機会均等法が通りました。そして、女子差別撤廃条約も恐らく来る十八日に採決されて批准の運びに至る、こういうことになるわけでございますが、時短の問題が貿...全文を見る
○抜山映子君 済みません、ちょっと一点落ちていました。逆作用が出てきておらないかという点を特にお答えいただきたいと思います。
06月18日第102回国会 参議院 外務委員会 第17号
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○抜山映子君 条約の第六条でございますが、「締約国は、あらゆる形態の女子の売買及び女子の売春からの搾取を禁止するためのすべての適当な措置をとる。」と、こういうように規定しておるわけでございます。しかし、日本では売春防止法というものが確かにございますけれども、これは売春それ自体を処...全文を見る
○抜山映子君 ただいま売春を助長するような行為を周辺から取り締まることによって有効に売春防止をすることができる、このように言われたわけですけれども、実際には個室つき浴場というんでしょうか、一時はトルコぶろと言われ、最近ではいろいろ名前が変わってソープランドとかなんとかいろいろ言わ...全文を見る
○抜山映子君 それでは個室つき浴場が管理売春の温床であって、差別撤廃条約の精神には違反する、このこと自体はお認めになりますね。
○抜山映子君 ちょっと今のは無理な回答のような感じがするわけでございまして、実際には広告あるいは海外からも女性がそういうものに従事するために来日しているというような事情もあるぐらいで、やはり管理売春の温床であることはもう論ずるまでもないと思うんです。これらが全面廃止できるための何...全文を見る
○抜山映子君 それでは余りしつこくお尋ねするのはやめにして、先ほど売春防止法の補導処分のことについてちょっとお触れになったようでございます。売春防止法の十七条においては女子だけ補導処分があるわけでございますけれども、条約の二条の(g)でございますけれども、「女子に対する差別となる...全文を見る
○抜山映子君 私の疑問は、その売春自体を一つの悪いことであるというようにとらえるのであれば、女子も補導していい方向に導くというのであれば、同じように男子も補導していただいて一向に差し支えがないと思うのですが、いかがでございましょう。
○抜山映子君 歴史的にそういう由来があるのかもしれませんけれども、現在売春の態様はいろいろ変わっておりまして、必ずしも女性が被害者であるというようなことではなくて、エンジョイしながらやっておる、お小遣い稼ぎにやっておる、こういうような現状になってまいりますと、そのような行為自体が...全文を見る
○抜山映子君 終わります。
06月20日第102回国会 参議院 外務委員会 第18号
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○抜山映子君 男女雇用機会均等法案が国会を通過し、また女子差別撤廃条約が批准の運びに近づいてまいりました。そして国連婦人の十年の最終年を迎えたわけでございますが、今後改めてこれを起点として女子差別を撤廃すべく努力することは必要と存じますが、首相として今後どのようなことに努力される...全文を見る
○抜山映子君 ただいまいろいろとお挙げになりましたけれども、一番長期的に時間がかかるのはやはり意識の改革ではないかと思うのでございます。この意識の改革を今後どのような方面からどのような形で具体的に取り組んでいただけるか、お伺いしたいと思います。
○抜山映子君 ジャーナリズムを利用する、あるいは学校教育を徹底する、こういうことももちろん大事なことでございますが、大変個人的なことをお伺いしますが、首相のお考えになる望ましい家庭像、特に夫婦の協力関係の望ましい形は、どのようなものとお考えでしょうか。
○抜山映子君 夫婦の和合という一番基本的なことを説かれたんですけれども、それでは具体的にお伺いしますが、子供の数は何人が望ましいとお思いでしょうか。
○抜山映子君 私がそのようにことをお尋ねしたのは、実は先般婦人問題企画推進会議から出ました「婦人問題の将来展望と対策」にも記載してございますけれども、現在、平均的な子供の数は一・八人であって、これが首相が今申されましたように減らない程度の人数ということになりますと二・一人でなけれ...全文を見る
○抜山映子君 先ほど夫婦の和合を基礎としてと言われたんですけれども、それではもう少し具体的にお伺いしますけれども、妻が職業を持っている場合あるいは職業を持っていたが、子供を産むと同時に家庭に入って、そしてさらに再就職するというM字型の場合あるいは家庭生活に支障を来さないようにパー...全文を見る
○抜山映子君 そこで、多分そのようなお答えが出るであろうと私は思ってお尋ねしたんですけれども、やはり望ましい形、理想の形としては、私はやはり男女ともに職業を持っている場合が、もし環境が許せば一番望ましいであろうということを申し上げたいのでございます。これは幾ら夫婦の和合と申しまし...全文を見る
○抜山映子君 厚生省の方にお伺いいたします。  婦人が雇用の場に安んじて進出することができるためにはその環境整備が必要なわけでございまして、既に社労委におきましては、夜間保育所、延長保育所の数の不足、そして劣悪なべビーホテルの問題はお伺いいたしましたので、その余の問題といたしま...全文を見る
○抜山映子君 その児童館というのは日本全国でどれぐらいございますんですか。
○抜山映子君 今後の拡充態勢についてお伺いいたします。
○抜山映子君 先ほど児童育成クラブとおっしゃいましたか、ちょっと御発言の中にあったかと思うんですが、それはどういう形で運営されておるのでしょうか。
○抜山映子君 先日、私のところにお母様方が陳情に見えまして、この留守家庭児童の問題を取り上げられて、校庭開放をもっと大幅に行ってほしい、こういう要請がございました。現に幾つかの学校は、放課後も校庭を児童に開放して遊ばせる、そしてその間に、学校によっては先生がちょっと指導するという...全文を見る
○抜山映子君 それで、お母様方の要請なんですが、もっと大幅にそういう学校をふやしてほしい、そういう要請が父兄の方にございますということなんですが、これについては対応していただけますでしょうか。
○抜山映子君 それでは労働省の方にお伺いいたします。  今後共働きが進行することになりますと、普通の一般保育所では恐らくとても対応し切れないということが想像されるわけでございます。社労委員会の方で承わりました話では、夜間保育所に至りましては、全国にある二万を超える保育所の中のわ...全文を見る
○抜山映子君 非常に少ないわけでございますね。私の仄聞するところによりますと、富士フイルムなどでは企業内保育所というのをつくったところ、女性の定着率が格段によくなって女性の従業員にも喜ばれているとともに会社側も大変に喜んでいる、こういうことを聞いております。したがいまして、この企...全文を見る
○抜山映子君 前向きの御発言ありがとうございました。  男女雇用機会均等法の方は平等が必要なら保護の方は外すというところで改正といいますか、ある意味では改悪というものが行われたわけですが、これを支えるための環境整備ができていないわけですね。そういう中におきまして、現在女子雇用者...全文を見る
○抜山映子君 少しお答えが抽象的な感じがするのですが、それじゃ施設としてどういうものを整備したらこの条約に批准できるということになるんでしょうか。具体的におっしゃっていただいた方が私の方は助かるんですけれども。
○抜山映子君 そうしますと、育児休業制度を法制化する、あるいは看護休暇というものを法制化するなり、行政指導するなり、そういうことが整備されればこの条約には批准してもいいということが大ざっぱに言うことができる、こういうように了解してよろしいですか。
○抜山映子君 そうすると、案外批准の見通しは間近なところにあるということが言えるわけですね。
○抜山映子君 女性が今後ますます職場に進出することになることは統計上も極めて明らかな傾向でございます。また、一方におきまして、高齢化というよりももう高齢社会が迫っている。その高齢社会、あと三十年ぐらいもいたしますと二人半で一人の老人を支えなくちゃいけなくなるという事態が生じるとい...全文を見る
○抜山映子君 それで十分結構でございます。  それではもう一つ、母性保護に関する条約、百三号条約ですね、このことについてお伺いしたいんですが、もちろんこの条文の内容を見ますと、日本の労働基準法がとてもじゃないけれどもこの内容には達していないということで、とてもこれの批准にはまだ...全文を見る
○抜山映子君 ところで、この条約を批准している国は何カ国ございますでしょうか。
○抜山映子君 今後日本がこれを批准する時期について、どの程度先のようにお考えでいらっしゃいますか。
○抜山映子君 それでは外務大臣にお伺いしますけれども、男女雇用機会均等法の方はどのようにひいき目に見ても先進諸国の男女平等法に比較して大変に見劣りするものになっておるわけでございます。そしてまた条約の批准をしているものの数からいきましても日本はかなり劣後しているということが言える...全文を見る
○抜山映子君 ただいまアメリカとイギリスは批准をしていないから胸を張って行かれると、このようにおっしゃいましたのですが、アメリカは御存じのように各州に分かれておる、それの調整の問題でおくれている。イギリスはアイルランド、スコットランド、それの関係でおくれておるということで、国内法...全文を見る
○抜山映子君 条約の前文に、「国際の平和及び安全を強化し、」、間を飛ばして、「ひいては、男女の完全な平等の達成に貢献することを確認し、」と、このようにあるわけでございます。そこで、国際平和への寄与ということになりますと、国連への関与強化ということがまず重要となってくると思うのでご...全文を見る
○抜山映子君 望ましい数字が百七十二名から二百三十三名ということであるのに、実際に日本人スタッフはわずか百十七名であると、こういうことでは国連において日本がその外交手腕を発掘するにも大変に心もとないことだと思うんでございます。国連の日本人職員がそのように少ない理由は何なのでしょう...全文を見る
○抜山映子君 この問題は同僚の和田議員からも前々回でしたか、取り上げられたと思うのでございます。この人員をふやす必要があることはここで申すまでもないと思いますけれども、これをふやすための努力を行わなくてはいけないと思うのでございます。大体給与が日本の上級職国家公務員の初任給と比較...全文を見る
○抜山映子君 広報活動が必要というお言葉が出ましたが、まさしくそのとおりで、案外知らないというために応募しないという人も随分いるのではないかと思います。過日の婦人問題企画推進会議の「婦人問題の将来展望と対策」の中に国際的交流の場への女性の参加も進めるようにというような提言がなされ...全文を見る
08月07日第102回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会 閉会後第1号
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○抜山映子君 今年度貿易黒字は、昨年度の四百五十六億ドルを上回って五百億ドルを突破する見込みだと言われております。このたびの市場開放が行われた暁において、貿易黒字はどれくらい減る見通しであるのか。そして、もし市場開放がさらに進められて、仮に一〇〇%に限りなく近く開放された場合にお...全文を見る
○抜山映子君 私は、正確な数字を出せと申し上げているのではなく、やはり一つの措置をとるについては、これぐらいのものではなかろうかというおおむねの試算というものをお考えになって政府としては措置をおとりになったんだろうと思うんです。ですから、別に当たっていなくても結構なんですけれども...全文を見る
○抜山映子君 お答えしていただけないのは大変ちょっと政府としては無責任ではないかと思います。  しかし、いずれにしましても、先ほど河本大臣が相当程度とぼかしておられるそのニュアンスから見ますと、余り大幅な黒字の減少というのは見込めないのではないかという予測を持って非常に慎重な答...全文を見る
○抜山映子君 ただいま、事態の重大性は認識しておられる、こういう旨の回答を得るとともに、まあ競争を抑えるようなやり方ではやりたくない、それから為替問題で対処したい、こういう御回答であったと存じますけれども、そのほかに、いかがでしょうか、後でもお伺いいたしますが、輸入医薬品なんかに...全文を見る
○抜山映子君 恐らくこの問題も、さらにまた米国から追い打ちをかけられて、いずれはまた一歩後退、こういうことになるのではないかと憂慮されるわけです。押されて一歩後退、押されて一歩後退ということではなくて、日本から進んでやった方が同じ結果を生むにしてもいい印象を与えるという意味で、私...全文を見る
○抜山映子君 御回答ではございますけれども、農水産物二十二品目については聖域とするというようなことで、これはもう明らかに新聞報道によっても後退したというように報道をされておるわけです。農水産物の中には、毎年の輸入実績が割当枠に達しない品目もあるわけでございますから、こういうものに...全文を見る
○抜山映子君 最近、健康食品の輸入ロイヤルゼリー、朝鮮ニンジン等々大変にふえておると思います。ところが健康食品につきましては、御存じのように、薬事法の対象外になっておりますから、日本国内でも健康食品の管理の問題があるわけでございまして、ましてや外国からの健康食品の輸入という問題に...全文を見る
11月08日第103回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第2号
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○抜山映子君 先ほど来高杉先生の方からもちょっと御指摘ございましたが、今回の貿易摩擦の解消は対米向けを主として考えているんじゃないかと、これは私も全く同感でございまして、対ECの問題は高杉先生がおっしゃいましたので、私はむしろ開発途上国との貿易摩擦の問題ももっと重視していかなけれ...全文を見る
○抜山映子君 その二十一世紀に向けての産業構造の転換、どういうような内容を指向していらっしゃるか、ちょっと具体的におっしゃっていただけませんか。
○抜山映子君 私が思いますのに、助成金の使い方をもうちょっと考えてはいかがかと、こういうように思うわけです。つぶれかかってもう見込みのない企業に単に助成金を与えるというようなやり方をやめて、産業構造の転換の方に助成金を向けるということにすれば、もっと有効に産業構造は変わっていくだ...全文を見る
○抜山映子君 さらにその傾向を強めていただきたいとこの際切望しておきます。
○抜山映子君 このたび内需拡大のために、災害復旧工事を繰り上げ実施のため五千億円を考えておられるようですけれども、これは当然国債増発ということにならざるを得ないのではないか、こういうように想像されるんですが、建設国債など考えておられるんでしょうか。
○抜山映子君 財政再建の目標年次を現在より数年繰り延べて、適度に建設公債なんか発行して財源を確保するお考えはございませんか。
○抜山映子君 内需拡大は政府財政支出を建設公債その他の公債などで拡大することなくやるべきだというお説はよくわかりました。  そうなりますと、どうしても民活、すなわち国内市場を魅力的なものにする、こういうことが必要になってくると思うんですけれども、それについてはちょっとまだ対策が...全文を見る
○抜山映子君 最近の住宅建設の不振は地価の高騰が大きく影響しているということが言えると思うんです。で、何らかの意味で、そういう土地に対する税制ですね、それの改革をお考えになるつもりはありませんか。
○抜山映子君 一つの非常に普通の市民が困っている問題は、自分の住んでおる家を買いかえるというような場合には税制上恩典があるわけですね。ところが、いずれ家を建てようと思って土地を買っておいたところ、転勤などがあってその土地はもう建てる考えはなくなってしまった。その土地を売って転勤し...全文を見る
○抜山映子君 さまざまな場合が考えられるでしょうけれども、それは転勤の資料を出させるとか、いろんなそういうことによって絞ることはできると思いますので、ひとつこの市民の切実な願いというものを検討していただきたいと心から切望する次第でございます。  さて、日本の過剰な貯蓄ということ...全文を見る
○抜山映子君 私が特に指摘したいのは、もう生命保険というのはみんなほとんど入っているんです。ですから、その五万円は使い切っている人が多いと思うんです。ですから、本当のところを言うと自助年金の控除というのは五千円なんです。そういうところを考慮していただきまして、ひとつ大幅にこの五千...全文を見る
○抜山映子君 よく政府が自助、自立ということをおっしゃいますので、ひとつ税制上でも弾力的にお考えいただきたいと再度お願いしておきます。  さて、最近政府は民間活力の導入ということをしきりとおっしゃるんですけれども、その民間資本を導入して社会資本を建設したという場合に、ペイしなく...全文を見る
○抜山映子君 終わります。
11月27日第103回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会高齢化社会検討小委員会 第1号
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○抜山映子君 先ほどマンパワー対策の確立についてはボランティアの義務づけということをおっしゃいましたけれども、これは具体的にどういう形での義務づけをお考えになっていらっしゃるのか。私なんかは学校の教科組み入れということも一つではないかと考えているんですが、その点が一つ。  それ...全文を見る
12月12日第103回国会 参議院 地方行政委員会 第4号
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○抜山映子君 このたびの国・厚年金の改正及び共済年金の改正につきましては、受益と負担のバランスを図る、そして長期的に安定した年金制度をつくる、こういう説明が一般になされておるわけでございまして、この改正自体やむを得ないというように認識はいたしておりますけれども、結論から言いますと...全文を見る
○抜山映子君 今の説明を聞きますと、地方公務員の共済についてはまず粗っぽく言うと二〇%ぐらいダウンする、こういうように理解していいと思うんですが、ちょっと今担当の方の御説明を聞いても、よく政府から出しておりますパンフレットに同じように説明してあるわけです。ところが、この説明を読ん...全文を見る
○抜山映子君 それで、政府として今後国民が老後の生活を考えた場合に、年金だけを厳しくするということだけではなくて、先ほど公務員部長のお話では、もろもろの制度もともに考えて老後の問題を、対策を立てなければいけない、こういうように申されたわけでございますけれども、どのようなもろもろ整...全文を見る
○抜山映子君 欧州の年金専門家の間では、老後の問題については三本の柱というものを考えている、一つは公的年金である、次に企業年金、そして個人の貯蓄である。この三本の柱ということを強調いたしておりますし、また同じことがアメリカでは三つの保障という形で主張されております。  ところが...全文を見る
○抜山映子君 もう少し実態に立ち入って御解説いただきたいと思うんです。  というのは、この企業年金と申しましても、退職金給与の費用を積み立てるという形のものが非常に多いということを聞いております。掛金が税制上控除になるから節税効果もあるということでこの方法をとっている企業が多い...全文を見る
○抜山映子君 大方の企業年金につきましては終身でないものが多い、五年とか十年とかですね。あるいはスライド制はないとか、それから妻への年金というものはない、こういう傾向があると思いますが、そのあたりについては分析しておられませんか。
○抜山映子君 基金はございますというようなことでなくて、私はパーセンテージとか、そういうものの分析があれば知りたかったわけなんですが、いかがでしょうか。
○抜山映子君 要するに、そういうものの統計的な分析はやったことがない、こういうように了解してよろしゅうございますか。
○抜山映子君 そのことからも推察されますように、我が国の企業年金制度というものはまだまだ不備である、逓増式をとっているところも数えるほどしかない、こういうことが言えると思うのでございます。そういうことで、公的年金の方は財政赤字になったから厳しくした。しかし、企業年金の方は企業任せ...全文を見る
○抜山映子君 今ちょっとお伺いしたところでは、まだまだ個人の貯蓄を奨励するという段階にはなっていないということが明確に言えると思うのです。先ほど、私的年金の控除額については五万五千円ですとこういうように言われましたけれども、大抵の方は生命保険に入っておってこの五万円の控除額はとう...全文を見る
○抜山映子君 それから、もう一つ御考慮いただきたいのが、高齢者の預金に対する扱いを今後考えていただきたいわけです。私が方々でいろんな方の御意見を聞いておりますと、今マル優枠が三百万円であるけれども、若い人については別にこれが厳しくなることについて何も不満がないんですが、高齢者の方...全文を見る
○抜山映子君 今までの御答弁からも明らかなように、個人の貯蓄の育成という面においては非常におくれをとっているということが言えると思うのでございます。今後の早急な措置を考えていただきたい、こういうことを特に申し上げておきたいと思います。  ところで、今回の改正によりまして、特に婦...全文を見る
○抜山映子君 恐らく本人からの届け出というお答えが出ることを想定しておりましたけれども、この本人からの届け出ということになりますと、やはり新年金制度の周知徹底を図るためのPR、特にその届け出が必要な場合に落ち度がないようにPRする必要度というのは極めて高くなってくると思います。こ...全文を見る
○抜山映子君 制度の切りかえの上でもやむを得ないというお考えのようですが、ひとつ研究してみてください。  それから、減額年金制度についてお伺いしたいのですが、この制度は厚生年金にはないものですね。どのような趣旨でこの減額年金制度は設けられているんでしょうか。
○抜山映子君 現在、この制度の受給者はどれぐらいいて、また男女別ではどのようになっているのか、あるいは平均年金額の水準はどれぐらいになっているのか、これについてお答えいただけますか。
○抜山映子君 減額率を四%とした根拠はどういうことなんでしょうか。
○抜山映子君 そういうことですと、減額年金をもらった方がトータルとしては得になるんだということになりましょうか。
○抜山映子君 この減額制度を段階的に廃止するその根拠はどういうことでしょうか。また廃止によって支障を生ずる者が出ませんか。
○抜山映子君 減額のパーセンテージについては四%にこだわることはないと思うんですけれども、制度自体は個人の選択を認める、特に女性が生涯設計する上で大きなよりどころになっている面があると思うんです。この制度を存続した方が私はいいのではないか、こういう考え方を持っておるんですけれども...全文を見る
○抜山映子君 私が想定しますのは、女性の働き手が、私はもう体力も弱まったしこの辺で退職して、夫も働いていることだし、ここで年金をもらってむしろ悠々自適の、年金は少なくても主人もいることだしここで退職したいという女の人が多数いることが実情ですので、そういうことを考えて残す方がいいん...全文を見る
○抜山映子君 私が思いますのに、今回の改正によりまして共働きの方と単身者の方が今までに比べて非常に厳しくなる、こういうことが言われておるわけです。共働きの場合は確かに率は大きく下がりますけれども、夫婦がそれぞれに年金を持つ意味におきまして、老後の保障という意味ではそう心配はないと...全文を見る
○抜山映子君 もう一つ問題は、今度の改正によりまして男性が結婚する場合にも妻の年齢についてちょっと考えなければならないという結果が出るわけです。と申しますのは、例えば十歳年下の妻をもらいますと、妻が六十五歳にならなきゃ年金がもらえないわけですから、男の本人の方は七十五歳にならなけ...全文を見る
○抜山映子君 ひとつ問題としてお考えおきいただきたいと思います。  終わります。
12月17日第103回国会 参議院 地方行政委員会 第5号
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○抜山映子君 諸外国、特に欧州では日本より先に高齢化に達してしまっているということが言われておりますが、ヨーロッパ諸国では年金の支給年齢が六十五歳であるということが主流のように言われておりますが、主要各国についてどういう状況であるか、ちょっと御説明ください。
○抜山映子君 年金の制度は大体男性中心に今つくられていると言って過言でないと思うわけです。ところが、御存じのように、女子の平均寿命は八十歳を超えております。一方、男性は七十五歳を下回っている。平均寿命に大体五歳の差がある。加えまして二、三年年上のカップルが多いわけですね。そうしま...全文を見る
○抜山映子君 しかし、実際に結果的に見ますと、サラリーマン世帯については、妻は夫とともに生活していれば、だんな様が六十歳になれば年金をもらえるんですけれども、離婚してしまったらもう年金は自分が六十五歳になるまではもらえない、こういうことになって実際には離婚したくてもできない。また...全文を見る
○抜山映子君 御存じのように、婦人差別撤廃条約の方には、婦人に対するすべての差別を禁止する適当な立法を行わなくちゃいなけい、こういうことになっておるわけでございまして、これから年金の一元化という問題もまだ残っておりますし、逐次検討される点があると思いますので、ひとつ今の点を考慮に...全文を見る
○抜山映子君 日本は世界一の長寿国ということにもなったわけですけれども、ヨーロッパは主流が六十五歳である、アメリカは現在は六十五歳だけれども、もう既に二十一世紀に入ってからは六十七歳に引き上げるという法律ができ上がっている。こういうようなことを考えますと、日本の方もこれから加速度...全文を見る
○抜山映子君 支給年齢を六十五歳に上げるとい うことを避けて通れない問題であるという御発言がございましたので、そういう時点に変える場合に、先ほどの女性との格差の問題を解消するようにひとつ真剣に考えていただきたい、こういうように思います。二十一世紀に入りて年金受給者がふえれば年金...全文を見る
○抜山映子君 今回の改正によりまして給付の一元化の方は実現したわけですけれども、負担の一元化についてのなるべく具体的な構想、スケジュールというものを教えていただけませんか。
○抜山映子君 では、遺族年金の問題について伺いたいんですけれども、男性の場合は生涯的に見て余り変化はないと思うんですが、女性については生涯のいろいろなステージにおける変動によって年金がころころと変わるわけですね。  その一つの例として、サラリーマンの妻が、夫が死亡する、死亡した...全文を見る
○抜山映子君 いろいろな面から考えまして、女性の年金権というものは男性の年金に附属したものという考え方が大変に強いと思うんです。基礎年金部分五万円ということですが、まあ五万円ではなかなか女性一人で生活することは難しい。しかも、五万円で満額もらえる人が果たしてどれだけいるかですね。...全文を見る
○抜山映子君 ただいま、公務の特殊性というのは二点ある。一つは公益のためにのみ奉仕する、第二点はいろいろ身分規制がある、こういうように言われました。その趣旨からいたしますと、職域年金部分の禁錮刑による支給停止を公務員でない遺族にまで及ぼすのはどう考えても論理的に合わないと思うんで...全文を見る
○抜山映子君 幾ら考えても今の回答では納得できないですね。身分規制を受けるのは当の公務員本人である、公益のためにのみ奉仕するのもその当該公務員である、遺族は別に公益のためにのみ奉仕することも身分規制を受けることも、これは芸術家の場合もあるでし。うし、野球選手の場合もあるでしょうし...全文を見る
○抜山映子君 これは御本人とのバランスといっても、納得できる御説明のようには私はうかがえないんでございますが、これはよろしいでしょう。  それでは、もう一つため押しになるんでございますけれども、衆議院の各委員会の附帯決議で「職域年金相当部分の支給要件については、その緩和を図るこ...全文を見る
○抜山映子君 さらに踏み込んで、この二十年未満も削除すべきだと考えますが、そこまで踏み込んではお考えいただけませんか。
○抜山映子君 終わります。
12月19日第103回国会 参議院 地方行政委員会 第6号
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○抜山映子君 このたびの改正によりまして基礎年金五万円というナショナルミニマムというものを確立したとはいうものの、加入期間の短い人、今まで国民年金に加入していなかった人、そういう人たちについてはナショナルミニマムすらないということで老後に大変不安を感じていらっしゃる方が多いと思う...全文を見る
○抜山映子君 よく聞き取れませんでしたけれども、要するに、低所得の人が多い、それから所得が各人まちまちである、こういうことの理由からそういうことは難しいというようなお答えだったかと思うのですけれども、これは選択に任せるという方法もとれるわけでございまして、その点はいかがですか。
○抜山映子君 任意にすると安定したものにならないという御説明でしたけれども、保険会社では今任意年金の大変バラエティーに富んだものを発売しています。ですから、任意であれば絶対これはもうだめだというような結論で国民の要請にこたえないのは怠慢だと思うんですね。厚生大臣、いかがですか。
○抜山映子君 厚生大臣、今女性の基礎年金が五万円、こういうことになっておるわけですね。しかも、今まで掛けていない人についてはこの五万円も保障されていないんですよ。そうしたときに、それじゃ老後はどうしたらいいんだろうかというときに、どうしても私は何らかの意味で拠出比例の年金がなけれ...全文を見る
○抜山映子君 ひとつじっくり考えてください。  それから、今後六十歳支給で、あるいは六十五 歳支給ということになると、雇用との関係をどうするんだと、定年の方も延長しない限り支給開始時期を六十五にすることはないかという同僚議員の質問がございました。しかし、それについては明確にぴ...全文を見る
○抜山映子君 今すぐお答えいただかなくとも、少なくとも年金とそれから退職の時期と必ずタイアップさせて対策を立てていただきたいということを特に切望しておきたいと思います。  次に、自治省の方にお伺いいたします。  障害年金について伺いますけれども、厚生障害年金については支給制限...全文を見る
○抜山映子君 そうしますと、今後、年金一元化をされた場合にはどう調整するお考えですか。
○抜山映子君 次に、遺族年金についてお伺いいたしますけれども、厚生年金の遺族のうち、夫、父母、祖父母の支給要件は、死亡時五十五歳、支給六十歳となっております。これに反し共済遺族年金の方は、死亡時の年齢に関係なく六十歳から支給することになっておりますが、これはなぜですか。
○抜山映子君 終わります。
○抜山映子君 私は、民社党・国民連合を代表して、ただいま議題となっております地方公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案につき、修正案及び修正部分を除く政府原案に賛成の討論を行うものであります。  御承知のとおり、我が国は、高齢化社会が進行する中で人生八十年時代を迎えました。...全文を見る