抜山映子

ぬきやまえいこ



当選回数回

抜山映子の1986年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月15日第104回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○抜山映子君 既に同僚委員によりまして貿易摩擦、国鉄民間移管の問題等々御質問がございましたので、重複を避ける意味におきまして、主として女性の視点からの質問を行いたいと思います。  まず首相に伺いますが、民活ということをよくおっしゃいますが、その構想、ビジョンについてお伺いいたし...全文を見る
○抜山映子君 ただいまのお話によりまして、民活を活用しなくちゃいけないというのは行政改革と財政難であるということがよくわかりましたけれども、それでは、民活をするに当たってのやはり私はルールというものがあると思うんです。そのお考えについて伺いたいと思います。
○抜山映子君 ただいま民間単独でとおっしゃいましたが、それでは、ルールづくりだけしてすべて民間に任せようと、こういう民活もあるわけですか。
○抜山映子君 私が思いますのに、その政府の民活は、財政難だから民活にさせようということで大変に場当たり的なものが多いように思うのです。しかし、民活でやる場合においてはおのずからそこに規制というものがなくてはならないと思います。利用者が選択のきくもの、これは結構でしょう。しかし弱者...全文を見る
○抜山映子君 首相に民活のルールというものについての御決意、そういうものをお伺いしたいわけです。
○抜山映子君 内需拡大は、明石架橋の問題とか東京湾横断道路の問題とかいうのが大変に脚光を浴びておりますけれども、日本が欧米に比して大変に見劣りのする都市開発とか下水道の整備をもう少し先行させればいいんじゃないかと思いますが、この点いかがでございましょうか。
○抜山映子君 ただいまGNPの比でおっしゃいましたけれども、例えば下水道の整備なんかは欧米に比べて格段に劣っていると思うんです。欧米では九〇%から下水道が普及しているのに日本では三六%程度しか普及していない、こういうようなところをやはりこれから重点的にカバーしていただきたいという...全文を見る
○抜山映子君 今、大変な長寿社会になりましたが、昔は夫が亡くなるときは子供の成長が心配であったわけです。しかし、現在は夫が亡くなるときは子供の方は壮年期でございまして、夫は何も心配要らない。しかし、妻の老後の安泰、これからどうやって生活していくか、せめて住んでいる家ぐらいは安心し...全文を見る
○抜山映子君 この一千万円の粋の前は、昭和四十一年に百六十万までという枠がございました。それが大体十年たったところで一千万円と、このように上げたわけです。ですから、時間的な経過から見ましても、昭和六十一年度、これはぜひ変えていただきたい、こういうことを申し上げたいと思います。 ...全文を見る
○抜山映子君 昭和五十年に六十万と設定されましたその以前を見ますと、昭和三十九年に四十万であったわけです。昭和三十三年には二十万であったわけです。こういうように随時インフレに応じて上げてきておるわけです。ですから、これは昭和五十年からもう十一年目を迎えたわけですから当然上げなくち...全文を見る
○抜山映子君 今の問題を抜本的に解決しようと思いますと、二分二乗方式をとることが賢明だと思いますが、この点いかがですか。
○抜山映子君 デメリットの方は税制上非常に煩雑になる、あるいは単身者に不利である、こういうことだと思いますが、単身者に不利だという面につきましては、これは控除の制度を設けることによってバランスをとることができるのじゃないか、こういうように思うわけで、ひとつ積極的に検討していただき...全文を見る
○抜山映子君 今の三千万の控除のほかに、例えば若い人が五千万の住宅を売って、そして一億の家を買った、こういう場合は税金がかからないわけです。拡大の方向に向かっては税金はかからない。老齢者が縮小の方向に向かって、老人ホームに入るために家を売ってという場合にはこれはかかってしまう。こ...全文を見る
○抜山映子君 郵政省いかがですか。
○抜山映子君 先ほど大蔵大臣から老齢者の優遇についてはまだまだマル優枠に余裕がある、こういうことでございますが、子供たちが独立し、あるいは配偶者に先立たれた老人の一人世帯になりますと、決して今のマル優枠で十分ということは言えない。資金のある者は不動産や金に投資することができますけ...全文を見る
○抜山映子君 年金の統合によりまして年金は実質的に大変にレベルダウンするわけです。そうしますと、どうしても個人年金控除というものを大きくしていただかないと自助自立はできない、こういうように思うのです。  それから寝たきり老人に対する控除、これは今大変に女性に負担がかかっておりま...全文を見る
○抜山映子君 老人保健施設をつくるということが言われておりますが、これの基準づくりはどういうようになっていますか。
○抜山映子君 これも民活でやるということですが、いかがですか。
○抜山映子君 営利を目的としたものは認めないというのであれば、その基準づくりが必要ですね。どういう基準ですか。
○抜山映子君 環境設備で基準を決めたいと、大変粗っぽい議論だと思うんです。お年寄りを見るためには、おむつ交換の回数だとかあるいは床ずれができていないかとか、リハビリの方法はどうかとかプライバシーの保護はどうかとか、こういう細かい基準が必要なんですが、この点を留意していただかないと...全文を見る
○抜山映子君 留意していただきたいのは、健康な人が利用する施設でないだけに危険があるということです。自力でその施設を出ることも難しい人たちあるいは家族から監視の目が行き届かない人たちであることが多いわけですから、特にこの点を注意していただきたいと思うものです。  さて、総理にお...全文を見る
○抜山映子君 機能的に落ちないようにと言われましたが、その具体的な方策はどういうものですか。
○抜山映子君 これは全国地方自治体の九割が反対決議をしておるわけですが、これをどういうように受けとめておられますか。
○抜山映子君 移譲と言われましたが、移譲の相手はどういうところですか。
○抜山映子君 国立だからよい人材が集まるんですよ。これは民間に移譲された場合にはよい医療スタッフが集まらない、レベルダウンにつながるのじゃありませんか。
○抜山映子君 それでは、ひとつ総理から地域医療の水準の低下を招かないようにお約束いただきたいと思いますが、いかがですか。
○抜山映子君 実はこの統廃合の中で、三百床をめどとしているんですが、国立加古川病院は三百二十二床もあるのにこれを移譲の対象にしてしまう、こういうようなことなんですけれども、加古川では大変に人口流入が多いんです。こういうような点、やはり配慮の点において非常に粗っぽく病院の対象を決め...全文を見る
02月26日第104回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○抜山映子君 民社党の抜山です。大変有益な御意見をありがとうございました。  先生は民間活力の活用を模索しなければならないということを言われまして、これは全くもって同感なんでございますけれども、安易に民間活力の活用を言うことは危険がある。先生も「六〇年代財政政策の課題」におきま...全文を見る
03月20日第104回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○抜山映子君 江見先生にお伺いしたいと思います。  社会保障と私的保障ということを言われましたんですけれども、社会保障の方は、先般来国会でたくさんの法案が通りまして、大変にレベルダウンをいたしました。一方、私的保障の方はそれなりの対応がなされるべきであるのに放置されていると思う...全文を見る
○抜山映子君 ありがとうございました。
○抜山映子君 西原先生にお願いいたします。  早稲田大学における外国人留学生の私費と公費のパーセンテージを教えていただくとともに、外国人留学生の公費留学の費用なんですが、確かにサラリーマンの初任給程度の額には達しているんですけれども、外国人であるがために余分な費用がかかることを...全文を見る
○抜山映子君 ありがとうございました。
03月27日第104回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○抜山映子君 法務大臣の所信表明の中に、過激派集団の法と社会への挑戦というべき反復行為、そういうものに対しては厳戒を要するものがあると、こういうように言っておられるわけでございます。同僚委員が先ほども申されましたように、先般、米大使館にロケット弾が発せられた、こういう事態がござい...全文を見る
○抜山映子君 このような過激派集団に対する処罰が迅速に行われていない、非常に裁判が長引いているその結果、司法は新しいほどいいと言われておりますが、過激派集団に対する見せしめの効果を果たしていないという傾向があると思うのでございます。したがいまして、全部が全部と申しませんけれども、...全文を見る
○抜山映子君 諸外国に比べまして日本の裁判というものは非常に遅延している、こういうような批判が行われておるわけでございます。平均的にはどれくらい審理に、刑事、民事についてかかっているか、数字が出ますでしょうか。
○抜山映子君 このたび裁判所職員の定員がほんの少しふえることになっておりますけれども、現在裁判官一人当たりどれぐらいの件数を扱っているのか、ちょっと大まかなところで結構ですが、御説明してください。
○抜山映子君 先ほど民事の事件処理期間として十三カ月というような数字が出されました。この委員の中にはかつて弁護士でおられた方も多いと思いますけれども、平均が十三カ月というのはちょっと経験からいくと短過ぎるということが言えると思うんです。普通はやはり一審だけでも二年ぐらいかかるとい...全文を見る
○抜山映子君 当然そういうことだろうと思います。  私が幾つか外国人の事件を扱っておるのですけれども、非常に日本の裁判は長い、日本の裁判は緻密ではあるけれども迅速においては甚だ欠けるのじゃないかという苦情が大変に多いのでございます。  そこで、参考までに伺いますが、日本のロッ...全文を見る
○抜山映子君 今の事例からもわかるように、日本は大変に長引いておるわけです。どうしてこのように訴訟が遅延しているのか、その原因についてはどのように分析しておられますか。
○抜山映子君 先ほど過激派の事件について、黒ヘル交番爆破の事件が三年六カ月三日かかっている、それから連続企業爆破事件は二年七カ月十二日かかっている。これらについてはまた控訴しておるわけですね。控訴して、さらにまたその上上告する、こういうことになりますと判決が確定するのはもう十年近...全文を見る
○抜山映子君 運用面にと言われましたけれども、それでは運用面においてどの点を改善すれば訴訟の迅速が実現できるでしょうか。
○抜山映子君 私は単に公判期日だけの問題じゃないと思うんです。例えば最高裁に上訴して書面審理でもう随分長く放置されている事件が現に私の抱えている事件でもございます。このようなことは公判とは全く関係なく、まさしく裁判官がいつ判決を書いてくださるのかという問題に帰一するわけでございま...全文を見る
○抜山映子君 私はこのような問題を提起しましたが、御参考までに申し上げますけれども、裁判官訴追委員会というのが国会の中に、ございまして、訴追してくれと上がってきた事件の中で、弁論を結審したのをまた再開して、二年に至っていまだ判決に至っていない、その間にいろいろ証人の鑑定とかという...全文を見る
○抜山映子君 今お伺いして、大変な数字だと思うのでございます。もう少しこの数字の内容を明らかにしていただきたいと思うんですけれども、要するに退職時まで、満期まで勤め終えられた方が何人で、そして中途退官された人は退官者全体のうちで何人かと、こういう数字で言っていただいた方がもっとは...全文を見る
○抜山映子君 私がいただいた資料で見ますと、昭和五十九年度で退官者数が三十二名、そのうち定年退官者を除いた退官者は二十八名、昭和六十年度においては退官者数四十五名のうち、定年退官でなくて退官した者が三十七名と大変に多くなっておるわけでございます。もちろんこの中にはもう定年に非常に...全文を見る
○抜山映子君 最後に一言。もう終わりますが、私の知っている範囲の任官者、大変皆さん使命感に燃えて任官されて、やめるときには大っぴらには転勤が嫌でやめますというようなことはおっしゃっておらないと思います。しかし、プライベートにいろいろお伺いすると、実はということで、転勤が大きな障害...全文を見る
03月31日第104回国会 参議院 予算委員会 第18号
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○抜山映子君 いよいよ明四月一日から男女雇用機会均等法が施行されますけれども、当然労働局婦人少年室の充実が図られると思いますが、現状が何人で、何人増員されることになりましょうか。
○抜山映子君 主要都道府県の婦人少年室の配置人数をお教えください。
○抜山映子君 大変に少ないように思うんですね。既に東京の六人のスタッフは、まだ施行前、今年度に入ってきりきり舞いをしているということですから、ほんの一人ぐらい、十七人を割り振りますと一つの少年室に一人ふえるぐらいのことかと思いますけれども、とてもこれでは助言、指導、監督をすること...全文を見る
○抜山映子君 今後も状況に応じて増員していただけると、こういうように理解してよろしいですね。
○抜山映子君 再雇用特別措置のことについて伺いますけれども、再雇用と申しましてもいろいろあると思います。再雇用時におきましての身分の問題あるいは就業形態の問題あるいは雇用形態の問題、いろいろあると思いますけれども、この女子再雇用促進給付金の給付がなされる再雇用とはどういうものです...全文を見る
○抜山映子君 私がお伺いしておりますのは、再雇用時の身分とか雇用形態、就業形態のいかんを問わずこの促進給付金を差し上げるのかどうか、このあたりどうするのですか。
○抜山映子君 再雇用の場合にパートタイマーでは余り効果がないと思うんですが、このあたりについて行政指導で、パートタイマーでない本雇いと、こういうように指導していくわけにはまいりませんか。
○抜山映子君 じゃ、この給付金とは別途に、再雇用の場合について本人が希望するならパートになるのは結構なんですが、そうでない場合についてはフルタイマーで雇えるように行政指導していくのが穏当と思いますが、そのあたりいかがでしょう。
○抜山映子君 既に先進工業国あるいは東欧諸国の多くの国々では、育児休業制度が法制化されております。それで、当然労働省としても育児休業法の制定ということをそろそろ射程距離に置いて考えなければいけないと思いますが、そのあたりどうお考えでしょうか。
○抜山映子君 均等法の工業的業種、非工業的業種という分類が現場においては大変矛盾、混乱を来しております。工業的業種とは製造業、鉱業、建設業、運輸業と、こういうように説明されておるわけでございますが、実際にはもう昔のように製造業といえば工場の中で粉じんの中で働いているという、そうい...全文を見る
○抜山映子君 大臣も既に御存じのとおり、例えばコンピューターとかパソコンとか、そういうものは大変に眼精疲労を伴いまして、仮に非工業的業種であろうと大変に肉体的、精神的疲労度が激しいのでございます。したがいまして、幸いにして均等法には見直し規定もございますから、ひとつ現場の意見をよ...全文を見る
○抜山映子君 控除するのは決して難しいことではないと思うんですよ。保育所から保育料にかかっておる証明書をもらってくればこれでできるわけですから、決して難しいことないと思います。  ところで、大蔵大臣にこれはちょっと所管外ですからお気の毒な質問なんですけれども、保育料というのは一...全文を見る
○抜山映子君 これは市町村別でいろいろあるわけでございますし、収入によって違うわけでございますけれども、共働きの夫婦でちょっとした収入がございます場合には四万円を超えるのはざらなのでございます。したがいまして、子供二人がおりましたら八万円を超える。さらに、今のように均等法で夜まで...全文を見る
○抜山映子君 保育所の控除を私がぜひしていただきたいと申しますのは、女性が長期にわたって勤労しない、すぐ短期でやめてしまう、こういう批判があるのは、実はこの保育の問題がネックになって女性が長期に勤労することができないと、こういうことになっておるわけでございます。    〔委員長...全文を見る
○抜山映子君 労働大臣、御所見をお聞かせください。
○抜山映子君 いまひとつ長期的に検討してお考えいただきたいと思います。  それでは、自治大臣にお伺いいたしますけれども、世帯主の概念について自治省はどういう通達をお出しになっていらっしゃいますか。
○抜山映子君 私がお伺いしたいのは昭和二十六年七月九日の通達五十六号ですが、そこを説明してください。
○抜山映子君 労働大臣、お引き取りいただいて結構でございます。  それでは申し上げましょう。この通達は、父親が長男、次男とおりましたら父親が世帯主。長男、次男がおったら長男が世帯主。夫と妻があれば夫が原則として世帯主。夫が不具者のため無収入で妻が主として世帯の生計を維持している...全文を見る
○抜山映子君 それでは、この通達は今や全く意味がなくなった、もう死んでいる通達だと、このように理解してよろしいですか。
○抜山映子君 それでは労働省の方に伺いますが、就業規則、労働協約について世帯主の概念をどういうように指導していかれますか。(「今、労働省いいと言うから帰っちゃったよ」と呼ぶ者あり)  それではこの質問を飛ばします。  保育行政について伺います。  厚生大臣、認可保育所の数と...全文を見る
○抜山映子君 厚生大臣、公的保育の定員割れ、この原因をどのように見ておられますでしょうか。
○抜山映子君 多少把握が甘いと思うんですね。今のような御説明ですと、無認可保育所が非常にはやっているということの理由が理解できないと思います。  この定員割れの問題は、単に乳幼児の数の減少ということにとどまらず、入所基準の締めつけがある。あるいは保育料の高額化が原因になっている...全文を見る
○抜山映子君 これは入所辞退の統計を行政管理庁行政監察局で昭和五十五年に調査したもので、 多少古いのですが、保育料が高いのが最も多くて二〇・九%という数字が出ているわけなんですね。それ以外にも保育時間が短いためであるとか家で見ることにしたためとかいうのがあるわけなんです。この点...全文を見る
○抜山映子君 均等法の運用のかなめとなる省令、指針によりまして、サービス業などの非工業的業種では時間外労働の範囲が四週二十四時間、年間百五十時間、休日労働は四週につき一日、こういうようになったわけですね。このために非常に女性も長時間遅くまで働くようになった。それなのに保育所がゼロ...全文を見る
○抜山映子君 今後その増設計画はどういうようにお考えでしょうか。
○抜山映子君 四月一日に、あすからですが、五つの夜間保育所が開園するわけなんです。この夜間保育所の経営主体は九割が社会福祉法人で、公立はまだ一つもないんです。これはどういう原因だと思っておられますか。
○抜山映子君 この保育所というものは、赤ちゃんなんですね。ですから、もしその保育の内容が悪かったり保育施設が非常に整備されておらなかったりしても、一々親に通報することができない、したがって親は子供がどういう環境で育てられているか知らないというのが大変に多いわけです。ですから、こう...全文を見る
○抜山映子君 例えば、夜間保育所なんかでは保育時間はおおむね八時間、こういうような基準になっているわけなんですね。こういうような基準は非常に今不合理になっていると思いますので、こういう基準をもっと広げることをお考えになりませんか。
○抜山映子君 ぜひお考えいただきたいと思います。この無認可の民間保育所を選択した理由は、自宅や勤務先の近くにある、保育時間が長い、夜間保育がある、子供の年齢を問わない、一年のうちいつからでも預けられる、こういうようなことが理由になって無認可の保育所が非常にたくさんできている、こう...全文を見る
○抜山映子君 ベビーホテルが全国に四百五十一カ所あって劣悪施設が三分の二を超すと、こういうようになっておるわけです。これの将来的にわたっての指導監督はどのようになさっていきますか。
○抜山映子君 不適格施設だという指導をした場合、その後のフォローをどうするかと、こう言っているんです。
○抜山映子君 改善を命じた後どういうようにフォローしていますか。もう一度お願いいたします。
○抜山映子君 昨年はベビーホテルでの死亡事故が七件、その前年は五件あったといいます、ことしは一件だそうですけれども。その死亡原因はどういうことでしょうか。
○抜山映子君 口のきけない子供のことですから、そのあたりも多少保母なんかの過失があったりするようなこともあるのではないかと考えなくてはいけないかと思います。  そこで、無認可保育所の問題点なんですけれども、保母資格のないパートタイマーの主婦がやっているとか、あるいは建物がアパー...全文を見る
○抜山映子君 この無認可保育所に、例えば栄養基準をつくるとか、時には抜き打ち検査もあるのだというような形での広い網はかぶせられませんか。
○抜山映子君 なお、ベビーホテルの検査について予告して調査しているという話を私聞いておりますが、この点いかがですか。
○抜山映子君 やはり調査は抜き打ちでないと意味がないことはもう言うまでもないと思います。  それでは、今度は悪徳商法の規制についてお伺いしたいと思います。  通産大臣にお伺いいたしますが、悪徳商法の規制について今後どういう形で対処していきたいという構想をお持ちでしょうか。
○抜山映子君 訪問販売法でございますけれども、これは特定商品が対象になっておりますけれども、現在非常に商品も多様化しておりますし、指定商品に限らずすべての商品、サービスをこれに含めるように改正するのが穏当と思いますが、この点いかがでしょうか。
○抜山映子君 これはぜひ考えていただきたいと思うんです。商品が非常に多様化いたしましたし、専門的知識や情報は売り手の側の方に集中しているということもございます。そういうわけで、ひとつ指定商品の範囲を広げるあるいはこの枠を外すということについて真剣に考えていただきたいと思います。 ...全文を見る
○抜山映子君 主体を誤認させる商号が今大変大きな問題になっていると思います。  豊田商事の問題につきましても、トヨタと混同されて大変迷惑をしたという話も聞きますし、この豊田商事が鹿島商事というのをつくっておった、あるいは豊田ゴルフクラブというのをつくっておった。そのほか、ゴール...全文を見る
○抜山映子君 先ほど通産大臣が、だまされないように、消費者も欲張らないように注意すべきだと、これはまことにお説のとおりでございますが、トヨタゴールドでもわかりますように、だまされたのはほとんど老後に不安を感じております老人でございます。したがいまして、老人が老後の不安を感じないよ...全文を見る
○抜山映子君 さて、受験シーズンも終わりに近づきましたけれども、私立大学では受験者が入学する大学が最終決定する前に入学金等を納付させるのが圧倒的多数のようです。これは受験生の弱みにつけ込んだやり方と思いますけれども、文部省はこの納付の時期あるいは納付の方式について把握しておられま...全文を見る
○抜山映子君 少し把握が甘いようですね。「蛍雪時代」の全国大学受験年鑑によりますと、納入方式ですね、これは二段階方式、返還方式、延納方式、その他の方式といろいろあるわけですけれども、私立大学が三百三十ある中で、返還方式ですね、入学金を取ってあとは返すという方式、この数が一番多くて...全文を見る
○抜山映子君 私が申し上げたいのは、入学金を取るのは差し支えないとしても、その他の授業料とか教材費については後日入学する段階において取るように指導するのが文部省のあり方ではないか、こういうことなんです。
○抜山映子君 私がなぜそういうことを申し上げるかと申しますと、返還方式になっておりましても、パンフレット等に返還の手続を小さく書いてあって親御さんがそれを見落としている場合が非常に多い、あるいはまた、返還時期がその次の学校の入学金よりずっと後になっておるために親御さんはそのための...全文を見る
○抜山映子君 予備校の形態には、学校法人、財団法人、株式会社、個人経営といろいろあると思います。したがいまして、これは文部省だけの問題ではなくて、通産省あるいは公正取引委員会の問題にもなってくるわけでございます。  ところで、納入して返還方式をとっていると申しましても、その返還...全文を見る
○抜山映子君 はい。あるいは短大の資格も含めているのもあれば、いろいろなのでございます。この点につきまして、公取の方でどういうように指導してくださるか、ちょっとお答えください。
04月02日第104回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○抜山映子君 警察庁にお伺いいたします。  いじめに起因する事件ですが、いじめによる事件、いじめの仕返しによる事件、これはどういう数になっておりますでしょうか。
○抜山映子君 いじめの原因、動機をどのように把握しておられますか。
○抜山映子君 いじめられた側の行動別の状況ですね、どうなっておりますでしょうか。
○抜山映子君 学校の先生に話した者のうち、先生がどういうように対応してくれたか、これは把握していますか。
○抜山映子君 文部省にお伺いいたします。  いじめに対する日教組の緊急提言、それと全日教連のいじめ問題に対する意見書、それぞれ出ておるわけなんですが、奇妙なことに全く矛盾するものがあるわけです。共通の意見としては、教師に大いにこれから責任を持って対処してもらわなくちゃいかぬ、こ...全文を見る
○抜山映子君 今はっきりはおっしゃいませんでしたけれども、瑣末な校則はともかくとして、道徳教育それから秩序を重んじるということは重要である、すなわち文部省の意見は日教組よりも全日教連の方に近いと、こういうように理解してよろしいですか。
○抜山映子君 先ほど警視庁の発表で、教師に話した、しかし話したにもかかわらず相手にされなかった少年が三十五人いる。いろいろ先ほど、注意をしたとかあるいは警察に話したとか教師に話しても相手にされなかったとか、その他全部の数を含めますと百二十四人いるわけですね。そのうち、教師に話した...全文を見る
○抜山映子君 そういうことでしたら、この際副読本を教科書にするように文部省として方針を固めることが必要じゃないですか。道徳の教科書の中には、読んでみますといろいろ事例を挙げて、こういうように思いやりが必要なんだというようなことがちゃんと書いてあるわけなんですよ。そういうものをさっ...全文を見る
○抜山映子君 道徳教育というとすぐ保守反動である、こういうような言い方をされるのが大変怖くて、大体世の中の識者という人は道徳教育について逃げ腰であると思うんです。しかし、私が子供のころを想起いたしますのに、ナイチンゲールのやさしさ、そういうものは修身の教科書で習いましたし、ジェン...全文を見る
○抜山映子君 道徳という言葉の響きが悪いのでしたら、心の持ち方、生活のあり方と、こういうように変えてもいいわけです。どうしても、やはり子供というのはしつける、教えるということが必要なので、ぜひこれをやっていただきたいと思います。  というのは、大阪市立大学の調査によりますと、い...全文を見る
○抜山映子君 申し上げたいのは、学校全体で取り組みたいということを言われましたけれども、現在、各学校において校長先生は全く浮き上がった存在なんです。ほとんど学校の先生方が校長先生を無視しているという状態、この点を文部省は把握しておられますか。
○抜山映子君 自殺者がたくさん出ていますが、自殺している学校というのは全部公立学校なんですね。私立ては、いじめによる自殺というのが統計の上では出ていないわけです。もりろん、私立の学校はある程度レベルがそろっているということもあるかもしれませんけれども、やっぱり校長先生を初めとして...全文を見る
○抜山映子君 アメリカのいじめと日本のいじめとの対比ということを行われた統計がございますね。これによりますと、米国のいじめは一対一のけんかが多い、ところが日本は弱い者を全員でいじめる、こういうことがあるわけです。  アメリカになくて日本にあるもの、これはおのずから明らかだと思い...全文を見る
○抜山映子君 もちろん使命感を持って一生懸命やっていらっしゃる先生も多数あることは私も認めますけれども、全体の雰囲気として、月給外のことはやらない、教師は労働者である、こういうように言われておる言葉が既にそのことを物語っておると思います。  ところで、いじめによる転校ですね、区...全文を見る
○抜山映子君 いじめ問題に対応して多くの都道府県で児童相談所とか警察とか法務局等と連絡会議等を持っているということを聞いておりますけれども、幾つの都道府県でそういうことを行っておりますでしょうか。
○抜山映子君 いじめを転校によって処理しようとしたり連絡会議を設けたり、もちろんこれは必要ではございますけれども、これは抜本的な解決にはならない。三十年かかってこういう事態が今生まれておるわけですから、かなりこれを矯正していくのも時間がかかるであろう。学校の中でいじめが起こるんで...全文を見る
04月04日第104回国会 参議院 予算委員会 第21号
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○抜山映子君 私は、民社党・国民連合を代表し、ただいま議題となっております昭和六十一年度予算三案に対し、一括して反対の討論を行います。  政府予算案は、財政構造改善の努力の跡がそれなりに見受けられますが、このテンポでは六十五年度赤字国債脱却という財政再建目標が達成されることが不...全文を見る
04月10日第104回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○抜山映子君 このたびの扶養義務の準拠法に関する法律、一読いたしますと、従来の法例の基本的考え方、すなわち扶養義務者をどちらかといえば保護する考え方から転じて、扶養権利者を保護する立場に変わったということが概括的には言えると思うのです。このように変わりましたが、時期的にいつごろ変...全文を見る
○抜山映子君 この扶養義務の準拠法に関する法律の第三条ですけれども、二行目に、「異議を述べたときは、」とございます。技術的な問題ですけれども、この異議は裁判上の異議、裁判外の異議両方を含むのか、その形式、そしてその効果ですね、ちょっと御説明ください。
○抜山映子君 先ほど同僚委員から質問ございましたのですけれども、第三条の第二項でございますね。「前項の規定は、子に対する扶養義務の準拠法に関する条約が適用される場合には、適用しない。」、御説明を伺ったんですが、この後ろの方にございます扶養義務の準拠法に関する法律案参考資料の扶養義...全文を見る
○抜山映子君 そうすると、大変細かい質問なんですけれども、新しい六法全書ができると子条約は残って、ちゃんと六法全書にも載ると、こういうように了解していいわけですね。
○抜山映子君 ちょっとくどいようですけれども、それでは、先ほど御説明いただいたような文章で具体的にこれに取ってかわる表現では立法技術上不可能である、こういうふうに了解してよろしいわけですか。
○抜山映子君 もう少し検討していただければ法律家にもわかりやすい条文になるのじゃないかなという気がするんですが、もうちょっとお考えください。  それでは、先ほど常居所地という概念がいろいろ質問の対象として出ました。例えば日本には四カ月ぐらい住んでいる、あとはもう転々とビジネスで...全文を見る
○抜山映子君 扶養義務者の範囲につきましては各国の立法によっていろいろだと思われます。大家族主義の国では扶養義務者の範囲が広い、個人主義の国では狭い、こういうことになるかと思いますが、主な傾向としてこうであるというところをお聞かせくださいませんか。
○抜山映子君 ハーグの国際私法会議の諸条約でございますが、先ほど同僚委員も質問したのですけれども、もう一つ回答がすっきりとしていなかったので、再度お尋ねいたしますけれども、扶養義務に関する判決の承認及び執行に関する条約ですが、先ほどの回答では、これがなくても、現状のままでもそれほ...全文を見る
○抜山映子君 先ほども同僚委員の回答に、国際結婚の数がここ二十年で二倍を超したというような数字もございました。そしてまた、その国際結婚した人たちが、地球も狭くなりまして、非常に世界的に動きも激しくなり、外国にいる扶養権利者が日本にいる扶養義務者に執行を求めるケースもふえてきつつあ...全文を見る
○抜山映子君 ただいま、ほかの条約もございますとおっしゃいました。並んでいるのを見るうちに、確かに国内法を即いじらないと動きのとれないものもあるようではございますけれども、例えば民事及び商事に関する外国判決の承認及び執行に関する条約とか外国における民事又は商事に関する証拠の収集に...全文を見る
○抜山映子君 先ほど、アメリカ合衆国について、この条約の方が批准されていないのは各州によって法律が違うからだという御回答がございましたが、ヘーグの国際私法会議の構成国のうち、余り条約を批准していない国を見ますとカナダなんかが一つであるし、オーストラリアなんかも一つです。これもアメ...全文を見る
○抜山映子君 生活保護法の「保護費を支弁した都道府県又は市町村の長は、その費用の全部又は一部を、その者から徴収することができる。」と、こういうふうに書いてございますが、実際にこのようなケースがどれぐらいあるのでしょうか。これが一つ。  それから、その第二項において「協議が調わな...全文を見る
○抜山映子君 終わります。
04月11日第104回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第3号
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○抜山映子君 四月十日の新聞発表によりますと、貿易黒字が史上最高の五百二十六億ドル、こういうことでございます。特に米国との黒字額が膨らんだのは自動車輸出が三三・六%も急増したからだ、こういうように解説ございまして、米国との均衡をとるためには、やはり先般国際協調のための経済構造調整...全文を見る
○抜山映子君 ただいまの数字を伺いましても、まだまだ十分ではないように思います。  自動車産業が現地生産を逡巡する理由をどう把握しておられますか。
○抜山映子君 ちょっと回答がピント外れであったような気もします。  なぜ逡巡している向きがあるのか、それをどう把握していらっしゃるのかということをお聞きしたかったんです。
○抜山映子君 まあひとつ、拡大傾向にあるらしゅうございますから、この方向は相手国の雇用や技術水準の向上にも役立つという意味から、ひとつ政策的に通産省の方も頑張っていただきたい、こういうように思うわけでございます。  さて、この円高メリットが消費者に還元されているかどうかの問題で...全文を見る
○抜山映子君 輸入牛肉の六十年度分の円高差益が約四十億円にも達しているっていうわけですね。これがまだ消費者に還元されていない。これを還元するために、その輸入牛肉を販売する、安く売る、「肉の日」などというのをつくってやる、こういうように新聞に出ておるわけですけれども、このように特別...全文を見る
○抜山映子君 それでは、チョコレートの方についてお伺いしますけれども、昭和六十年九月、一枚三百二十六円であったものが三百四十円にかえって上がってしまっている、これは一体どういう理由ですか。
○抜山映子君 バレンタインデーの影響でこういうことであったというんでありますと、やはりこれは政府として非常に行政指導がまずかった、消費者の方をよく見て指導してくださらなかったと、残念ながらそう言わざるを得ないと思うんですね。  さらにお伺いしますが、万年筆とか、フィルムとか、腕...全文を見る
○抜山映子君 ただいま商品価格を安定させる政策が働いているという表現をとられたのですが、この表現は私は余り穏当には思えないわけです。そうじゃなくて、輸入のエージェントが消費者に還元しないで、流通段階で自分たちが利益を取ってしまっている政策だというんではないかと思うわけです。今まで...全文を見る
○抜山映子君 昭和六十一年三月二十八日の物価安定政策会議政策部会が出しておりますこの書物によりますと、「昭和五十年度から昭和五十九年度までの十年間に公正取引委員会に届け出られた輸入代理店契約のうち七〇%が輸入代理店に独占権を与えているいわゆる輸入総代理店契約である。」と、こういう...全文を見る
○抜山映子君 都市中央部の特におくれている住宅環境の改善方策について、どのようにお考えですか。
○抜山映子君 ひとつその政策を大いに進めていただきたいわけです。  外国と日本における一人当たりの居住面積の比較をしたかったんですが、その数字がとれませんで室数の比較の数字がいただくことができました。それによりますと、アメリカでは一人当たりの平均室数が二、日本が一・四、イギリス...全文を見る
○抜山映子君 新規に土地を手当てしてつくるよりは私は安いのではないか、こういうように思いますので、ひとつ検討してみてください。  経構研の発表によりますと、マル優枠をもうなくしてしまえ、こういうような意見が出ております。日本の貯蓄が非常に高いことについてはアメリカからも大変に非...全文を見る
○抜山映子君 日本よりももっと優遇されている国があると思いますが、その国名だけでもおっしゃってください。
○抜山映子君 日本の貯金の高いのは、単に貯蓄好きということではなくて、老後への不安、病気への不安、住宅への不安、教育の不安、こういうものがあってのことであることは周知の事実でございます。しかも預貯金が高いといいましても、自由裁量的貯蓄の方は非常に少なくて、保険料とか住宅ローンなど...全文を見る
04月22日第104回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○抜山映子君 もう既に同僚委員から数々の問題が提起されましたので、私は一問だけちょっとお伺いしたいと思います。  今度の扶養義務の準拠法に関する法律によりまして、今まで扶養義務者の方を保護する方に力点がありましたのが百八十度転回したと、こういうふうに了解していいのだと思うんです...全文を見る
○抜山映子君 ありがとうございました。
05月08日第104回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○抜山映子君 本法律は、日弁連と政府間とで何回もすり合わせを行った結果こういう形で出てきたわけですけれども、昭和六十年十二月九日議決の臨時総会議案という弁護士会のがございます。これからこの法案が後退している点は、どのような点がありますでしょうか。
○抜山映子君 では、表現上の差は多少あっても後退点はない、こう了解してよろしいですね。
○抜山映子君 御存じのように、日本は弁護士自治の制度をとっておるわけでございます。一方、アメリカの弁護士制度といいますか、それは州の固有権になっており、アメリカン・バー・アソシエーションは日本の弁護士連合会とは違いまして任意団体で代表権がない、こういうことになっております。したが...全文を見る
○抜山映子君 それではお伺いしますが、この外国弁護士による法律事務の取扱いに関する特別措置法案をつくったその基本的な政府の取り組みの姿勢でございますけれども、貿易摩擦の関連でアメリカの強い要求があってやむを得ずやったのか、それともこの国際化する社会の中で法律情報もあり方としてやは...全文を見る
○抜山映子君 御存じのように、司法試験の受験科目の中には英語とかその他の話学というものはないわけでございます。したがいまして、日本の企業の中に外国弁護士の補完的な活動を認めてもらった方が日本の企業として大変望ましいのだというような意見もあったように伺っております。このあたりの企業...全文を見る
○抜山映子君 他方、弁護士会サイドで非常に気にしておることだと思われますが、日本の司法試験が二%を切るような非常に競争の激しい司法試験でございまして、合格者のレベルも極端に高いわけです。ところが、諸外国におきましてはロースクールを出まして試験も受けないで弁護士になれるという国もご...全文を見る
○抜山映子君 さらに、外国人弁護士が日本で違反行為をしたり、あるいは依頼者を被害に遭わせるようなことをして、海外に逃亡という言葉は大げさですけれども、海外に行ってしまった場合に依頼者を泣き寝入りさせるような事例が出るのではないかというのも一つの不安の種であったわけでございます。そ...全文を見る
○抜山映子君 本法では一たん資格を与えますと永久資格を与えたようになっておりますけれども、これはやり方として、承認に一定の期間を限って、入国管理法なんかも一緒に連動してその監督を行った方がよかったのではないかと思うんですが、このあたりは検討されましたでしょうか。
○抜山映子君 西独とかイギリスとかベルギー、シンガポール、ニューヨーク州、いずれも関係法上あるいは入国管理法の運用面から外国弁護士の人数を制限しているか、また制限することができると、こういうようにしておるそうですけれども、日本でもそういうことを考える必要性があったのではないでしょ...全文を見る
○抜山映子君 それでは、相互主義の観点からお伺いいたしますけれども、英国、西独、フランスでは労働需要証明というものを出させて、ですから、この場合ですと日本法に対する需要ということになると思いますが、そういう需要証明を出させて外国弁護士を認める、こういうことになっておるそうですけれ...全文を見る
○抜山映子君 第三条の一項一号でございますけれども、確認しておきたいと思いますが、「その他の官公署における手続についての代理及びその手続についてこれらの機関に提出する文書の作成」、こうございますから、特許庁の関係では弁理士、それから通産省の関係では行政書士、あるいは法務局の関係で...全文を見る
○抜山映子君 懲戒手続についてお伺いしますが、日本の弁護士の懲戒手続は御存じのように二審制度をとっておるわけです。外国人弁護士についてはそうでなくて、一審制度といいますか、そういうことになっておりますが、このように違いが生じた理由はどういうことでございましょうか。
○抜山映子君 本法によりますと、外国弁護士が日本の弁護士を雇うことは禁止、それから外国弁護士と日本弁護士が共同して事務所を経営するパートナーシップ契約を結ぶことも禁止、許されているのは日本の弁護士が外国弁護士を雇うことあるいは事務所を共同して借りてやるというようなやり方はいい、こ...全文を見る
○抜山映子君 終わります。
05月13日第104回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○抜山映子君 最初に小島先生にお伺いいたします。  先ほどこの法律については将来思い切った調整を迫られることもあろう、このように申されました。それで、先生はどの点に大幅な調整というものが加えられなくちゃいけないとお考えになっていらっしゃるのか、個人的で結構ですから、御意見を伺わ...全文を見る
○抜山映子君 次に釘澤先生にお伺いいたします。  現在、日本にトレーニーとかクラークという名前で仕事をしておる人たちがいるようでございますが、こういう人たちの非弁活動があるのかどうか、また、それを弁護士会の懲戒委員会なんかで取り上げた事例があるのかどうか、それをちょっとお伺いし...全文を見る
○抜山映子君 私がちょっと漏れ聞いておる範囲では、トレーニーということであるけれども、日本の弁護士さんと組んで、実際は日本の弁護士さんを雇う形にして業務をやっておるという例があるということを聞いておるんですが、先ほど東京三弁護士会で問題にしておる事例がある、このように言われました...全文を見る
○抜山映子君 そうですか。じゃ、何かの機会にまたお教えください。  それから、先ほど先生も言われましたんですけれども、語学に堪能な日本人が外国でバーエグザムを通って、そして日本に戻ってくるという事例なんですが、目下のところは、もちろんそういう制度自体がなかったわけですから、余り...全文を見る
○抜山映子君 EC諸国では受け入れるのに労働需要証明というものを出させまして、日本法に対する需要があれば受け入れるということを採用しているそうですけれども、日本におきまして非常に数がふえた場合にやはり数の制限をする必要も出てくる、将来的に五十年とか百年とかいうことになりますとあり...全文を見る
○抜山映子君 三項の「意見」を言うのは、その一項の三号には限りませんと、こういうふうにおっしゃいましたのでしょうか。
○抜山映子君 それでは、最後にお伺いしたいのは、経団連の参考人の方にお伺いしたいのでございますが、日本の企業で外国人の弁護士を社内弁護士として日本において雇用している事例はあるのでしょうか。
○抜山映子君 事例があるかだけでよろしいんです。
○抜山映子君 そうですか。  私は、先ほど参考人の御意見で、日本の企業サイドとしては日本国内に外国人弁護士が事務所を設けてもらうことについてはそれほど需要があるわけではない、むしろ日本に進出している外国企業においてその需要があるように見受けられると、そのようにお話しなさったと思...全文を見る
○抜山映子君 日本の商社というものがアメリカにはない、諸外国にはない、商社的な機能を日本に事務所を設ける外国人弁護士に期待している向きがあるということを私聞いたことがあるのですけれども、その点はどのように実情を把握しておられましょうか。
○抜山映子君 ありがとうございました。
05月15日第104回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○抜山映子君 本日は審議の最終日でございますので、多少細かい点に立ち入りましてお伺いしたいと思います。  本法律によりまして外国法事務弁護士と、こういう名称になったわけでございますけれども、先般来経団連の方のお話も伺いまして、クライアントはほとんど外国から進出してきた企業になる...全文を見る
○抜山映子君 ローファームの名称でございますけれども、恐らく向こうの大きなローファーム、例えばベーカー・マッケンジーのような大きなローファームが日本にローテーションを組んで次々派遣してくると、本法案によりますと在留義務が年百八十日ということになっておりますから、ローテーションを組...全文を見る
○抜山映子君 そうすると、引き続きブラック・アンド・ホワイトの名前を継続していたときには懲戒の対象になると、こういうように理解してよろしいわけですね。  というのは、私が思いますのは、よく向こうの慣習では、クライアントに対して、ファームとしての一体性、継続性を表示するために、亡...全文を見る
○抜山映子君 一応確認を取っておきたいのでございます。  まず、ローファームの名前として千代田とか港だとか地名をつけることは許されない。また、共同だとか平和だとか正義だとか、こういう抽象名詞を付するローファームも許されない。また、周辺の業務領域との関係で、特許だとか税務だとか、...全文を見る
○抜山映子君 この法案上許されないということができるのじゃないでしょうか。第三条一で、国内の裁判所、検察庁その他の官公署における手続についての代理はできない、文書の作成はできない。すなわち、この条文から、特許庁に対する関係、通産省に対する関係、法務局に対する関係、これはできないと...全文を見る
○抜山映子君 第四十条でございますけれども、「日本弁護士連合会に入会するものとする。」と、こういうようになっております。一方、弁護士法の三十六条では「入会しようとする弁護士会の会員となり、」と、こういう「会員となり、」という表現を使っておりますので、弁護士会に入会してからの資格は...全文を見る
○抜山映子君 要するに弁護士自治の範囲で資格は決められる、こういうように了解していいわけですね。  それでは、第十条についてお伺いいたします。  第十条の第一項三号ですね。ここに「財産的基礎を有するとともに、」とございますが、この「財産的基礎」というのはどのようなものを想定し...全文を見る
○抜山映子君 それじゃ、一人でプラクティスやるという場合に、その損害賠償能力というのは、保険なら保険で結構ですけれども、どれぐらいのものを賠償する能力、金額的なものは今お考えのうちにあるのでしょうかということが一つ。  それから、三項の「法務大臣は、承認をする場合には、あらかじ...全文を見る
○抜山映子君 終わります。
09月09日第106回国会 参議院 決算委員会 閉会後第2号
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○抜山映子君 本日は不用額の問題についてお聞きしたいと思います。不用額につきましては全省庁について問題があるわけでございますけれども、特に潤沢な予算をお持ちの建設省と農林省にきょうはお伺いしたいと思うのでございます。  ところで、五十八年度、五十九年度につきまして、予算額そして...全文を見る
○抜山映子君 その不用額になった比率を明らかにしていただきたいんですが。
○抜山映子君 この不用額発生の原因につきましては、土地の補償交渉が難航したとか、為替レートが変更したとか、いろいろ原因はあると思いますが、その原因をどのように分析されておられますか。両省庁、お願いいたします。
○抜山映子君 建設省も農水省も大変きれいごとで言われたわけでございますけれども、両省に共通してお答えになったのは、予算成立後に予見しがたい事情が生ずることがあると、そのために不用額が生じたというような回答であったかと思いますけれども、こういう事由によって不用額が生じた、これは私は...全文を見る
○抜山映子君 今の御回答によって、必ずしも明確にはおっしゃいませんでしたが、予算見積もりの積算が多少ずさんである場合もあったかもしれないというようなニュアンスの御回答がいただけたと思うのです。  この一、先ほどの予算成立後予見しがたい事由が生じた。そして二番目に予算見積もりの積...全文を見る
○抜山映子君 これは建設省からいただいた資料でございますけれども、五十八年、五十九年、六十年度、各年度の決算額でございますが、五十九年度の決算額をとってみましても、これを四半期ごとに分けて分類していただいたわけですけれども、一般会計では第一・四半期が二一・九%、第二・四半期が一一...全文を見る
○抜山映子君 農水省の方にお伺いいたします。  水田利用再編対策費でございますけれども、今ここに数字がございますけれども、不用額が百十四億。これは昭和五十九年度の農水省の決算報告書ですが百十四億、パーセンテージにしますと四・五%の莫大な不用額が出ておりますが、これはどういうこと...全文を見る
○抜山映子君 要するにその第二種加算についてのPRが足らなかったという面もあるかと思います。そういう点も今後気をつけて使っていただきたいと思うわけです。  ところで、予算の編成の仕方ですが、大蔵大臣にお伺いしたいんでございますが、第四・四半期に予算を意図的に乱用する、とにかく予...全文を見る
○抜山映子君 ぜひそのように御努力いただきたいと思うのでございます。予算の計上には熱心であるけれども、予算の効果的な執行には余り熱心でない。ましてや、予算執行の結果については把握しようとしない、こういう傾向が非常に強いと思います。  そこで、農水省、建設省にお伺いしますけれども...全文を見る
○抜山映子君 今の回答は監査の担当部課があると、このように御回答になったのかどうか、もうちょっと明確じゃありませんでしたが、イエスかノーかそれ御回答いただきたいと思います。
○抜山映子君 最後に一言だけ。  今、そういうようなきれいごとの御回答でございましたが、実際には予算執行結果が把握されていない、欠如しているということはもうこれは私ども一般有権者が感じているところでございますので、ひとつその充実にお努めいただきたいと希望いたしまして私の質問を終...全文を見る
10月17日第107回国会 参議院 決算委員会 第1号
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○抜山映子君 最近、税金のむだ遣いとかお役所仕事の非能率性の批判が非常に高まっております。そういう意味で会計検査の財政監督機能というものは強化することが望ましいと思いますが、単に会計検査の財政監督機能が幾ら強化されても、これが会計検査の結果が予算に反映されなくては私は無意味である...全文を見る
○抜山映子君 ただいまの御発言の中に、処置要求を個別に問題省庁にしているように承りましたけれども、それは何月ごろに何件ぐらいやっていらっしゃるんですか。
○抜山映子君 検査報告書は、例えばこの五十九年度の決算検査報告は十二月の十二日に出ているわけですね。それの近くに出ているというんでは、予算の内示の時期はもう十二月の末ですから、余り意味がないんじゃないですか。もっと処置要求は、もうちょっと早い時期にやらなくちゃいけないんじゃないで...全文を見る
○抜山映子君 今、予算単年度主義をとっているわけで、長期的な展望、あるいは中期的な展望に立って国家のいろんな政策を立てることが非常に難しいということを言われております。ですから、今のような処置要求がうんと遅くなりますと、せっかく会計検査の結果が出ても、それを予算に反映させることが...全文を見る
○抜山映子君 今政策の問題については特記事項について指摘していらっしゃいまして、これは政策について改正を要するのか、それともそのままでいくのかという判断を国会にゆだねておるわけでございまして、これは評価すべきだと思うんです。この特記事項をもっと利用して、もっと小さい予算でできたん...全文を見る
○抜山映子君 検査箇所とか検査分野の選択なんですが、やはり問題提起というものを持って重点的に検査すべきじゃないかと私思うんです。年度末の道路の掘り起こしや、四半期の予算消化のために不要不急の物品を購入するとか大変多いわけですね。ですから、そういう重点的な検査をテーマを持って行うべ...全文を見る
○抜山映子君 会計検査院は国民にとって比較的影が薄い存在だと思うんです。というのは、本庁、東京にしかございませんで、各地方には支局もないわけですね。そういうわけで案外国民からは縁遠い存在になっている。そういう意味で大いに会計検査の結果なんかを国民にPRする。そして、会計検査院に持...全文を見る
○抜山映子君 海外援助の検査ですけれども、私がいただいた資料によりますと、出張期間は六月から八月の間で、検査従業員は二名である。その二名で五、六カ国を回る、こういうように聞いておるんですけれども、これでは今膨大になった海外援助、これの調査にはもう本当にお粗末きわまると思うんですね...全文を見る
11月25日第107回国会 参議院 地方行政委員会 第2号
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○抜山映子君 既に同僚議員の質問によりまして、今回の国税三税の減収に伴う地方交付税の減四千五百二億四千万円について、交付税特別会計の借入金により補てんする理由は苦し紛れの措置であると、こういうことが既にもう了解されましたので、この点についての質問は重複を避けまして、    〔委...全文を見る
○抜山映子君 それではちょっと後回しにしてやりましょう。  それでは厚生省の方にお伺いいたしますけれども、年金客船はリスクが大きくてやれないという答弁を衆議院の方でなさっておられますが、さる造船重機のエンジニアリングの専門家に聞きますと、年金客船はペイすると言うんです。すなわち...全文を見る
○抜山映子君 私は、四百億と政府が見積もっておるのを二百五十億でできるじゃないかということを申し上げたんです。それについての回答はなかったと思います。長崎から出て天津、上海、長崎と帰ってきますと合計七日でツアーが組めるんです。先ほど二週間かかると言われましたけれども、七日でツアー...全文を見る
○抜山映子君 企業誘致となりますと、新規立地に必要な土地を取得することになると思いますけれども、これに対する非課税措置をお考えいただけないでしょうか。
○抜山映子君 先ほど規制緩和ですね、建設の方の規制緩和のことも申し上げましたけれども、市街化区域の農地並み課税、これを私見直すことによって、さらに内需の拡大が図れるんじゃないかと思うんです。現に耕作の用に供され、かつ、引き続き十年以上営農を継続することが適当である旨の認定を受けた...全文を見る
○抜山映子君 実際に市街化区域農地というものの現状を見ますと、クリの木が一本しか立っていない、それなのにそれを市街化区域農地として認定している。あるいは本当に申しわけ程度にお大根が植えてあるというようなことで、もうそういう認定をしているわけです。したがいまして、これはもう当然土地...全文を見る
○抜山映子君 今日本が国際化の中で生きるためには産業構造の転換が必要だということを政府は言われるんですけれども、産業構造の転換といってもそんなに簡単にできることじゃないわけですね。ですから、この産業構造転換をしやすいように、円滑化のための税制というものが必要になってくるだろうと思...全文を見る
○抜山映子君 さらに産業構造の転換に伴って従来の過剰設備の処理、そういうものが当然必要になってくる場合があると思うんです。そういう場合のひとつ税制上の措置ということも、これまた必要になってくると思うんですが、この点はいかがですか。
○抜山映子君 ひとつ知恵をいろいろと出していただきたいと思います。  この不況に伴いまして大変な雇用上の問題が生じております。三菱重工では全従業員五万人のうち五千人を削減するということを発表しましたし、日立造船は既に六千五百人人員削減したんですけれども、さらに年末までに全体の三...全文を見る
○抜山映子君 それでは、雇用創設のためにどのような構想を練っておられますか。
○抜山映子君 離職者が別の職場を求めるために職業訓練学校に行こうと、こういうことになる場合もあると思うんですね。ところがこれは一例でございますが、兵庫県の姫路高等技術専門学院、これの一応科目を見ますと配管科、機械科、板金科、溶接科、機械製図科といってこの科目を見ると大体不況業種で...全文を見る
○抜山映子君 大蔵省にお伺いしますけれども、先般与野党間の合意で専業主婦について十五万円控除を認める、このように決まったわけですね。ところが、このように不況になってくると奥さんがちょっとスーパーのレジに出て働いたとかいう場合も当然出てくる。そうすると、専業主婦とは一体何なのか、こ...全文を見る
○抜山映子君 厚生省にお伺いします。  高齢者が離職すると再就職というのは大変難しくなってまいりますので、ひとつ厚生年金の支給時期を、これは業種を限定するか、いろいろ限定の方法はあると思いますけれども、五十五歳から支給してもらえるようなことをお考えいただけないでしょうか。
○抜山映子君 それじゃ建設省、一番最初に質問したんですけれども、下水道の整備率が先進国に比べて非常に日本は低率である、ひとつ下水道の整備を内需拡大の一環として大いにやっていただきたいと思うが、建設省の方針、構想を承りたいと思います。
○抜山映子君 終わります。     ─────────────
○抜山映子君 私は、民社党・国民連合を代表して、ただいま議題となっております地方交付税法等の一部を改正する法律案に対し反対の討論を行うものであります。  我々は、衆議院において以下の理由により本法案に反対の意思を表明しました。  第一は、昭和五十八年度において地方団体の財政運...全文を見る
11月26日第107回国会 参議院 決算委員会 第3号
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○抜山映子君 本日はインドシナ難民の問題についてお伺いします。  この問題は古いようではございますけれども、本年に入りまして九月までに三百三十名のボートピープルが一時滞在のため上陸している。こういう実情からして、なお新しい問題として我が国として真剣に取り組まなければならない問題...全文を見る
○抜山映子君 これの請求手続はどうなってますか。
○抜山映子君 先ほど一日五ドルというお話がございました。これを円に直しまして、百六十円と見ますと八百円。これですと、一日の一人当たりの食費に満たないぐらいの金額でございます。こういうことでございますと、救助に要する日数ですね、それによって生ずる損害、そういうものはもっともっと莫大...全文を見る
○抜山映子君 そこで、難民の一時収容施設の収容能力の問題でございますけれども、この収容施設を見ますと、アジア福祉教育財団、日本赤十字社ですね。そのほかに民間宗教団体の善意によるものがかなり多いわけですね。カリタス・ジャパン、それから立正佼成会、こういうものの善意による収容施設があ...全文を見る
○抜山映子君 民間の善意に期待するのは結構なんですが、例えば姫路の定住促進センターの敷地の手配につきましても大変に難航したと聞いております。その結果、その敷地も結局カリタス・ジャパンというカトリック系の団体から土地を借り受けてやっとそこに建てることができた、こういうように聞いてお...全文を見る
○抜山映子君 私たち日本人が三カ月例えば英語を勉強して、相手の言うことを聞き取るまでに至るというのは至難のわざです。それと同じようなことが彼らについても言えるのであって、実際に彼らが就職するところは肉体労働、おそば屋さんの出前とかそういうふうなところが多いわけです。ところが、言葉...全文を見る
11月26日第107回国会 参議院 地方行政委員会 第3号
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○抜山映子君 公務員の災害補償法、この補償の原則論、この原則論は、やはり給付責任を原則として是認する前提に立つのだろうと思うんです。ですから、その意味で、営利保険との間におのずからそこに差がなくちゃいけないと思うんですけれども、その割には割と厳しい給付制限を認めているような気がし...全文を見る
○抜山映子君 最近の職場のME、ロボット化、それから派遣とか長時間労働化とかいろいろあると思いますけれども、そういうことを考慮した場合に、ただいまおっしゃったような労働者の故意の死傷だからということで、一刀両断的にこれを認めないというのは、私はおかしいと思うんです。  そこで、...全文を見る
○抜山映子君 それでは、その一言一句を私問題にしているわけではなくて、故意の死傷であるから因果関係は中断するのだという一刀両断的な解釈はとらない、こういうように了解してよろしいですか。
○抜山映子君 今回の公務員災害補償法によりますと、既決になりまして監獄に入りますと、これはもらえないわけですね。衆議院の方で、バスの運転手なんかが業務上過失致死という事態を引き起こした場合に気の毒ではないかという、こういう質問が出ておりましたけれども、事例はこれのみにとどまらず、...全文を見る
○抜山映子君 もう一度繰り返しますけれども、例えばもう血みどろになって、過激派から殴られて自分も瀕死の重傷を負った。ちょっとおどかすために発砲したというのが、誤って当たって死んでしまった。これも所得能力を失うわけですね、その警官は。そういう場合もみずからの責任において既決囚となっ...全文を見る
○抜山映子君 細部について詰めていただくときに、救済される可能性もあり得る、こういうことですね。
○抜山映子君 それでは公務員の特勤手当ですが、特勤もこの算定基準の中に入るわけですね。そうしますと、特勤にもいろいろありまして、サンケイ新聞にも出ておりましたが、例えば東村山市の例でございますけれども、特勤手当の数が六十種類である。図書館の職員、これが月額二千五百円、運転手が月額...全文を見る
○抜山映子君 そうしますと、この東村山市のただいま申し上げたような例はいまだに残っているんでしょうか、いないんでしょうか。
○抜山映子君 先ほど通達で指導したとおっしゃいましたけれども、通達を流しっ放しではこれ意味がないと思うんです。通達を流して、その後に実情を把握する。そして直っていなければもう一度指導、勧告するというように、詰めを行わないといけないと思うんですが、そのような詰めは行われているんでし...全文を見る
○抜山映子君 ところで、民間の方では御存じのように特別援護金といって、これが千三百万円出している企業が六五%もある。ころ言うんですが、官の方では法定外給付として三百万円という金額が出ていて、大変に見劣りがしている。これをひとつ民間並みに引き上げてほしいという、まあこれ直ちに民間並...全文を見る
○抜山映子君 衆議院の方の議事録を見ますと、認定の迅速化の要請に対して、まあ一年以上経過の未処理件数が八件あると、こういうような御回答がしてございました。この認定の迅速化についてどういうような努力をされておられるでしょうか。
○抜山映子君 この未処理件数の八件というのは、何が理由でおくれているわけですか。
○抜山映子君 治癒認定を厳格にしなくてはいけないという問題なんですけれども、衆議院の議事録の方の御回答を読みますと、「一年六カ月かかったところで傷病がまだ治っていないといった場合には、その者から現状報告書を徴」すると、こういうように回答されておるわけです。この現状報告書というのは...全文を見る
○抜山映子君 送付してこなかった者に対する処罰規定はあるんでしょうか。
○抜山映子君 治癒報告書を被災職員が出さない場合には、しかるべき方法によってと、しかるべき方法によって照会している、こういう御回答だったと思うんですけれども、その照会の方法は各自各様別々にと、こういうことですか。
○抜山映子君 主治医に照会するのは主治医に照会するよりほかにしようがないんですが、主治医の照会の方法なんですけれどもね。主治医の照会の方法は各人の判断によって出向いてみたり、電話であったり、あるいは人によっては照会もしなかったりと、こういうことですかというようにお尋ねしているわけ...全文を見る
○抜山映子君 ここらあたりを裁量にゆだねているのが私は、実際には治癒しているのに交付を受けている実情があるということになっていると思うんです。したがいまして、照会の方法とか照会しなければいけない義務を、もう少しはっきりとした通達でも出して指導するようにしていただきたいと、こういう...全文を見る
○抜山映子君 診療所によっては割とずさんに診断書を交付するところもございますので、ひとつこの点について治癒認定を厳しく今後ともしていただきたいことを切望しまして、私の質問を終わります。
12月10日第107回国会 参議院 決算委員会 第5号
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○抜山映子君 私は、農用地開発事業によって造成された農地の利用が行われていない、あるいは効率を上げていないという問題についてお伺いしたいと思います。  五十九年度の決算報告書によりますと、農用地開発事業のうちの三百三十八事業を調査対象にして調べたところ、六十二事業が効果を発現し...全文を見る
○抜山映子君 そうしますと、計画策定の実質的担当者は地方農政局長と、こういうように理解してよろしいんですか。
○抜山映子君 この昭和五十九年度の決算報告書を見ますと、事業が適切でなかったと、それを態様別に原因を分析しているんですね。一つは、自然立地条件が厳しく導入作目が適合していなかったためだと。こういうのはもう基礎調査の段階で初めから自然立地条件が厳しいことなんかすぐわかるはずです。そ...全文を見る
○抜山映子君 じゃ、効果が発現していないところに対してどのような対策を講じ、管理不良等の解消に努めているのですか。
○抜山映子君 ただいま利用可能農地ということをおっしゃいましたが、それじゃ利用不可能農地もあるわけだと思いますが、それはどれぐらいパーセンテージにしてあるんですか。
○抜山映子君 九百四十ヘクタールについては解消をまた今後考えなくちゃいけない、こういうことですが、これらの数字から見て、やはり農用地開発事業がよく基礎調査とか計画調査とか効果調査が行われないままにイージーは進められたということはこれは間違いのないところだと思うんです。  そこで...全文を見る
○抜山映子君 私は、農用地を確保するというのはまあいいとして、せっかくどんどんつくってみてもさっぱり効果が上がっていないのではざるに水を入れるようなものだ、このように思いますので、むしろこれからはやはり調査の方を綿密に行ってやっていただきたい、こういうことを切にお 願いしたいと...全文を見る
○抜山映子君 問題は課税の簡素化ということであれば、余計のことひとつこの問題は納税者の立場に立ってお考えいただきたい、このように思うんです。  それでは、せめて減免していただければいいわけなんですけれども、この規定を読みますと、地方税法の三百二十三条ですね、「その他特別の事情が...全文を見る
○抜山映子君 回答をぼかされましたけれども、これは減免にならないんですよね、実際に。ですから、ひとつ分納または延納の方式をお考えいただきたい。それについては、少し細かい通達を出して、市町村がそれに従って延納、分納の方式をとれるようにしていただきたいということをお願いして、終わりま...全文を見る
12月11日第107回国会 参議院 社会労働委員会 第6号
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○抜山映子君 円高不況の長期化により企業収益が大変に低下してまいりました。雇用情勢の悪化が進んでいるわけですけれども、ひとつ雇用情勢の変化について昨年度と比較してどうであるか、そして今後どのように推移していくように認識していらっしゃるか、その点を明らかにしてください。
○抜山映子君 今後数カ月、どのように推移していくであろうと認識しておられますか。
○抜山映子君 雇用情勢がさらに厳しさを増すことはこれはもう明々白々なわけです。今、失業率の数字だけから申しますとそれほど驚異的なものでないように思われますけれども、雇用調整を行っている企業ですね、企業内でどのように失業者を出さないかということでいろいろ各企業において工夫を行ってい...全文を見る
○抜山映子君 ただいまヒアリングとおっしゃいましたが、どのような形で、何カ月にわたって、どういうところに派遣されてヒアリングを行われましたか。
○抜山映子君 ヒアリングを行った企業は幾つですか。
○抜山映子君 細かな資料はなくても結構なんですけれども、大まかな数字はおわかりになるんじゃないですか。
○抜山映子君 私がヒアリングにこだわりましたのは、労働省は数字の上では把握していらっしゃると思うんですが、現地の生の声の把握についてはもうひとつ手薄ではないかと懸念したからでございます。今、不況は、同僚委員も指摘しましたように、鉄鋼、造船、繊維、海運、非鉄金属、輸出業者から、さら...全文を見る
○抜山映子君 ひとつ大臣の若さとエネルギーでもって、イニシアチブをとって雇用対策を立てていただきたいと思います。  さて、円高が定着したことによりまして、市場確保、それから生産コストの引き下げを目指しまして、海外、現地で生産を行うという傾向が非常に顕著になってまいりました。この...全文を見る
○抜山映子君 私も、非常に今後失業率が大幅にアップするのではないかと大変に心配しておるわけでございます。現在も労働者の産業間あるいはまた地域間のミスマッチというのが非常にあるわけでございまして、ひとつこの雇用の創出あるいは吸収につきまして広域的に対応するということが必要になってく...全文を見る
○抜山映子君 一問だけお願いします。  民社党は、雇用開発促進法案の要綱を発表しましたが、この趣旨を取り入れて政府案を国会に提出するおつもりはございませんか。
12月15日第107回国会 参議院 社会労働委員会 第7号
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○抜山映子君 吉田先生にお伺いしたいと思います。  先ほど在宅医療に対する給付をアップすべきだと、このように言われまして、私も全く同感なんでございまして、今後、家庭復帰志向の診療報酬というものが確立されなければいけないと思います。そこで、もう少し先生がその点についてどういうアイ...全文を見る
12月16日第107回国会 参議院 社会労働委員会 第8号
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○抜山映子君 老人医療費は、昭和四十八年に老人福祉法により無料化されてお年寄りに大変喜ばれたわけですが、十年後の老人保健法の創設により有料となりました。このときには、無理のない範囲でごくわずかな一部負担を導入するんだ、老人保健法の創設によりそういうことになったわけです。  とこ...全文を見る
○抜山映子君 法律や制度というものはみだりに改廃してはいけない、朝令暮改というのは悪政の最たるものだと古来言われておるわけです。特に負担増を伴うものにつきましては、予測可能な範囲でやるのが法律の改正のあり方です。  ところで、大臣、今度のようなドラスチックな、急激な改正を三年十...全文を見る
○抜山映子君 それでは、一部負担の方はどうですか。このような大幅な改正を三年十カ月前に予測しておられましたか。
○抜山映子君 えんきょくに答弁をお避けになっているようですが、もっとはっきりお聞きいたしましょう。  四百円を今回衆議院の修正で八百円としましたけれども、こういう二倍になるということを予測しておられましたか。あるいは、入院の場合に、半年にすれば五倍の金額になる、一年にすれば十倍...全文を見る
○抜山映子君 ただいま正直にお答えいただきました。予測していなかった、こういうお答えでございました。それにつけ加えまして、それなりの増額はあってもしかるべきだと考えていたと、こういうことなんです。  大臣、そのとおりなんですよ。それなりの増額ならばいいんですけれども、今回の場合...全文を見る
○抜山映子君 それではお伺いしますけれども、前回の一部負担によって老人の受診がどのようになったのか、最近どうなったのか、推移も含めてお答えください。
○抜山映子君 外来が五十八年度には減った、こういうことですね。お年寄りの中には、これが四百円のときであっても月がわりまで待つという老人も現にいらっしゃることは事実でございます。一部負担により老人の受診が抑制されるとすれば、人権という面から見て大変重大な問題だと思うわけです。  ...全文を見る
○抜山映子君 回答が明白でないと思います。お世話料は家にいればかかるものである、こういうように極言することは間違いじゃありませんか。お世話料は、病院に入ったがために生活費が膨張して、購入を余儀なくされた物がかなり含まれるのじゃありませんか、これについてはっきりとお答えください。
○抜山映子君 もうこれ以上深追いはいたしませんけれども、明らかに入院すれば生活費が膨張することは、もうこれ明々白々と言えると思います。  ところで、年金だけで生活していらっしゃる方のパーセンテージを教えてください。
○抜山映子君 老齢福祉年金の受給者はそのうち何%ですか。
○抜山映子君 そうしますと、老齢福祉年金は二万七千二百円ですね。仮に半年入院しますと九万円ですね。一年入院しますと十八万円ですね。それにお世話料とか、もろもろその他の諸経費を入れますと、こんな老齢福祉年金なんか一遍にすっ飛んでしまうじゃないですか。これでも老人にとっては大した改悪...全文を見る
○抜山映子君 収入がゼロの人はどれぐらいありますか。
○抜山映子君 保護をもらわないという人もいるんですよ。そういうことは非常に気恥ずかしいことだと言って、もらっていない人もいるんです。そういう数字は把握していませんか。
○抜山映子君 子供と同居をしておって、子供も働いているんだから、これは申請するのは気恥ずかしいし、しないという方もいるわけです。そういう方につきましては、やはり病院に行ってお金がかかると非常にお嫁さんに気兼ねをする。嫁に気兼ねで病院に行けない、こういうのはしばしば耳にする話です。...全文を見る
○抜山映子君 いずれというのはどれぐらいの期間ですか。
○抜山映子君 被用者保険と国民健康保険の間においては、構造的な差異も大きいし、運営の実態にも隔たりがあるわけですね。これを一〇〇%加入者按分率にするんだ、こういうことになりますと、国庫補助と事業主負担を同視するのが政府の考え方なんでしょうか。
○抜山映子君 政府は事あるごとに自助自立が大切だ、こういうことを言われるわけです。そこで、この被用者保険は自助自立で経営効率を高めて、非常にレセプトの厳しい審査とかもろもろの経営努力を行ってきたわけです。その結果が老人を平等に分担するんだと言って、構造も運用も全く違う別個の制度で...全文を見る
○抜山映子君 余り無理な議論はなさらない方がいいと思うんです。それでは、健保の方に黒字がなければどうなんですか。やはり同じことをやったんですか。
○抜山映子君 これ以上は申し上げませんけれども、結論は明白だと思います。  ところで、厚生省の高齢者対策企画推進本部報告においては、医療保険の一元化に関して、これを「昭和六十年代後半のできるだけ早い時期に実施する」として、給付と負担の公平化について次のように述べておるわけです。...全文を見る
○抜山映子君 財政が窮迫する健保組合には、先ほど助成措置、それから健保連の共同事業の強化で対応するというように答弁されましたけれども、各組合が押しなべて急激な拠出金負担増の影響を受ける上に、ほかの組合の援護のためにさらに共同事業を強化するための負担増を受け入れるような、そんな組合...全文を見る
○抜山映子君 その後の状況に即応してという表現をとられましたけれども、要するに健保連の共同事業の強化というのは非常に難しい、こういうように理解してよいと思うんですね。  そこで、参考までに数字を申し上げますけれども、県平均保険料率が法定最高料率の千分の九十五以上になる都道府県が...全文を見る
○抜山映子君 政管健保側の事務処理能力はありますか。
○抜山映子君 政管健保の国庫負担が増加するため、解散の認可をしないということはないでしょうね。
○抜山映子君 国保税の課税限度額が昭和六十年度から三十七万円とされているんですけれども、ここまで限度額を引き上げていない保険者はどの程度ありますか。
○抜山映子君 せっかくこの限度額まで保険税を賦課することが公正だと、こういうようにされているのに、これを守らない保険者においては結局所得の低い人にしわ寄せがいく、こういうことになると思うんですが、こうしたことが重税感につながって保険税の滞納を生じる一因となっているんではありません...全文を見る
○抜山映子君 それでは、老人保健施設のことについてお伺いしたいと思いますが、医療法によりますと、この医療法の対象に病院、診療所、助産所と、このようにあるわけなんですけれども、この老人保健施設を医療法の対象から外したことは、助産所のような病気ではない、言うなればノーマルなことですね...全文を見る
○抜山映子君 老人保健法の第七条に、老人保健審議会は「保険者の拠出金等に関する重要事項を調査審議する」、こういうように書いてあるんですけれども、今回の老人保健施設が老人保健審議会から出てきたとすれば、これは所掌事項を拡大したということになりませんか。
○抜山映子君 ただいま「拠出金等」とあるから老人保健施設もこの中に入ると考えてしかるべきなんだと、こういう御意見でございましたけれども、このような老人保健施設というものは医療法と大いにかかわってくるわけですから、これを「拠出金等」に含めるんだという議論は少し乱暴だと思うんですが、...全文を見る
○抜山映子君 老人の意見とか診療サイドの意見、すなわち中医協の意見とか、そういうものの意見は聴取されなかったわけですね。
○抜山映子君 終わります。
12月17日第107回国会 参議院 社会労働委員会,地方行政委員会連合審査会 第1号
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○抜山映子君 最初に、自治大臣と厚生大臣にお伺いいたしますけれども、赤字国保に対する将来の国保の安定的運営という視点に立っての将来ビジョン、これを抽象論でなく方向性を示して、なるべく具体的におっしゃってください。
○抜山映子君 厚生大臣、ただいまこれから幅広く検討していくということを言われました。衆議院の方の議事録を見ましても、老人保健法の改正は第一段階である、こういうように言われておりますので、第二段階が恐らく想定されているんだと思いますが、これについてどういうことをお考えになっているか...全文を見る
○抜山映子君 ただいまかけ橋ということを言われたので、これほどドラスチックな改正を行って一元化の先取りをするようなことを行っておきながら、さらに次のステップが考えられるということで、大変大きな不安を感じるものでございます。  そこで、お伺いいたしますが、衆議院の方の議事録の中で...全文を見る
○抜山映子君 ただいまの御発言に対して、自治大臣はどのようにお考えでしょうか。
○抜山映子君 自治大臣も厚生大臣も、御意見を伺っておりますと、今後幅広く検討していくという言葉が図らずもお二方から出ておるわけです。そうしますと、加入者按分率を今一〇〇%に改悪するということは、今後の健保組合の財政悪化の状況を見てから幅広い検討の中でやればいいんじゃないか、今殊さ...全文を見る
○抜山映子君 老人保健施設について伺いますが、実は昨日、社労委のときの老人保健審議会のメンバーは老人クラブの方の代表者が入っているかという私の質問に対しまして、入っているという御回答を得たように思うんですが、実は傍聴者の方がたまたま老人クラブの方で、いや、入っておらない、これはひ...全文を見る
○抜山映子君 老人保健施設についてはいろいろ疑問が提出されておるわけなんですが、医は仁術であるというのが基本であり、医療というものは患者のためにある、これが基本だと思うんですね。ところが、老人保健法の四十六条二項でございましたか、「定額とし」というのがあるわけですけれども、これだ...全文を見る
○抜山映子君 この問題が何回もテーマになっておりまして、何らかの工夫をするという御意見は何度も聞きましたが、このたび定額医療に加算する支払いがあるということを明確にしていただいて、大変結構だと思います。  ところで、医療の定義が医療法にもないんですが、これを医療法の中に入れなく...全文を見る
○抜山映子君 今、医療法第一条の規定を挙げられまして、ここに規定があるから医療についての定義は要らないというような趣旨に聞こえたんですけれども、医療法の第一条には、「この法律は、病院、診療所及び助産所の開設及び管理に関し必要な事項を定める」、このように書いてあって、老人保健施設は...全文を見る
○抜山映子君 私は、老人保健施設を医療法の中に取り込めとは一言も言っておらないんです。医療の定義をすべきじゃないかと、このように申し上げたんです。いかがですか。
○抜山映子君 都道府県の行っております地域医療計画ですね、これの概要をお聞かせください。
○抜山映子君 今の地域医療計画の中で、老人保健施設のベッド増設、これは自由なわけですね。ところが、これが建築後は病院病床とみなすと、こういうことに了解しておりますが、もしこれがそのとおりだとすると、ちょっと矛盾した考え方じゃないでしょうか。
○抜山映子君 この老人保健施設なんですけれども、将来の高齢化社会を支える基幹的な施設なわけですね。ところが、この法案を見ますと、内容がほとんど漠然としている。施設数も規模も、職員配置も構造も、設備も費用負担額もみんなはっきりしなくて、省令委任事項。こういうことだと、私はやはり国会...全文を見る
○抜山映子君 最近の政府の悪い法案のつくり方として、ちょっと議論が紛糾しそうなところは政省令にゆだねるという風潮が出ているように思いますので、今後法案の作成に当たっては、国会の審議権を無視しないように、具体的にある程度は審議の俎上に上せると、こういう形で臨んでいただきたいことを切...全文を見る
○抜山映子君 ただいまは四十九年と六十年の比較で数字をいただいたんですが、最近の数字、昭和五十九年と六十年の比較を見ますと、全体の差額徴収病床数は、総病床数が昭和五十九年に対して約四万七千床増加している中にあって、約五千五百床増加しているが、総病床数に占める差額病床数の割合は、昭...全文を見る
○抜山映子君 今、改善が難しくなっていると言われたんですが、私は、なぜ改善が難しくなっているのか、その原因をお聞きしたかったのです。
○抜山映子君 個室に入りたいという個人の要請があるから五十九年と六十年を比較して一〇・七%である、こういう御回答でございましたけれども、三人室以上の差額徴収病床数の総病床数に占める割合も昭和五十九年と同じく〇・八%である、こういうように変わっておらないんですが、この点はいかがです...全文を見る
○抜山映子君 まあいいでしょう。  それでは、基準看護病院というのは一体どういう分類があって、それは病人数に対して看護婦はどのような割合になっているのか、ちょっとお聞かせください。
○抜山映子君 基準看護病院において一切付き添いを認めないとしておるようですが、今おっしゃった特一、特二、一類、二類、三類、これは全部同じですか。
○抜山映子君 六二・四%が基準看護病院で、それ以外は違うというのですから、三七・六%が基準看護病院でないわけですね。そうしますと、ここにおいてはやはり付き添いさんとかそういうも のがかかるわけでございますから、やはりこういうものが非常に国民の医療費に対する不安となっておると思い...全文を見る
○抜山映子君 一度、これは実情を把握してみてください。というのは、身内の看護は認めるということで、実際には身内が過労で付き添えないので、他人にお金を払ってこれを身内だと称して付き添わせている。付き添わせないと、もう夜ほとんど見てもらえないから不安でやはりそういうことをする。こうい...全文を見る
○抜山映子君 時間ですので終わります。
12月19日第107回国会 参議院 本会議 第13号
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○抜山映子君 私は、民社党・国民連合を代表して、ただいま自由民主党より提案された老人保健法等の一部を改正する法律案に対する修正案に反対、修正部分を除く原案に反対の討論を行うものであります。  今、我が国が世界に例を見ない急速な高齢化の道を歩んでいること、かかる中において社会保障...全文を見る