野末陳平

のずえちんぺい



当選回数回

野末陳平の1975年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月23日第75回国会 参議院 決算委員会 第3号
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○野末陳平君 国税庁は、見直しの過程で各年分の資産の増加をつかんでいるということでしたけれども、この五年間で田中角榮氏個人が資産としてどんなものを、大体大きな買いものですね、どんなものがあったか、ちょっとそれを教えていただきたいと思います。
○野末陳平君 いままでの各委員の質問の中でもう少し具体的に出ていると思うんですね、土地で言えば私邸の問題がありました。それから建物で言えば別荘を含んだ軽井沢の件がありました。それから増資の払い込みのようなものもありましたが、もう少し具体的に、どことどことか、そういうことはお聞きし...全文を見る
○野末陳平君 払い込み。
○野末陳平君 そうしますと、加藤委員の旧徳川邸の訂正は出ましたけれども、大体過去五年間、いわゆる総理大臣になられる前後から、おなりになっておやめになる間まで、やはり土地とそれから別荘と、それからいま株は過去の蓄積が変形したということになりましたが、いずれにしても、かなりな額はここ...全文を見る
○野末陳平君 そこで、株の点をもう少しお聞きしたいんですが、原則として非課税になっておるようですが、まあ二十回の五十万株でしたか、それになりますと課税される。そこで、田中角榮氏は各年度ごとに株の譲渡益というものは一切出ていないと、株の譲渡益に対する課税関係というのは一切発生してい...全文を見る
○野末陳平君 それが実はちょっと不審なんで、少なくもある年度は五十回、二十万株をこえる取引があるとぼくは調べているんですが、絶対にないですか。
○野末陳平君 そうしますと、この株の譲渡益に関する問題はもう今後の見直しの調査の中では出てこないということになりますね。
○野末陳平君 そうしますと、まだ検討するという何か含みがあるようなんで、この問題をやりますと大蔵大臣に意見を聞くチャンスを失うかもしれませんので、ちょっとこれは保留して、時間のある限り大蔵大臣のほうに意見を聞きたいんですよ。何か税務上の処理の結果だけで、この田中金脈追及というのを...全文を見る
○野末陳平君 非常に興味のあるお答えだったと思うんですけれども、最初にお断わりしますが、国税庁は当然政治不信を、ここで国税庁に、全部おまえのところが政治不信を解決しろと言っているわけではないんです。国税庁の見直しの役割りは十分いいと思うんですが、それにしても最終的に、その途中のい...全文を見る
○野末陳平君 わかりました。しかし、非常に公人としての立場を忘れて、かなり甘ったれたような考え方だと思います。女房のへそくりとか、あるいは会社の社長の財産と公人としての立場は違うと思います。しかも公人が今度疑われた。地位の利用とか、あるいは利権でもうけたとか、あるいは政治資金を私...全文を見る
02月05日第75回国会 参議院 決算委員会 第4号
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○野末陳平君 まず、院長に伺いますが、この税金のいわゆるむだ遣いですが、これは最近減る傾向にあるのか、それともふえているのか、まあ金額とか件数の問題ではなくて、最近のいわゆる総括的な傾向を、ちょっと分析を簡単にお聞かせ願いたいと思います。
○野末陳平君 まあかなりの成果が上がっているというような分析だと思うんですけれども、事実、もしこの検査がなくなったとしたらいまよりもずっとむだ遣いもふえるだろうし、特にいわゆる業者との癒着とか談合とかそういうような悪い面が非常に多く出るだろうと、そういうふうに想像しますので、検査...全文を見る
○野末陳平君 ちょっと、それ言っていると日がなくなっちゃうから、結論だけでいいです。
○野末陳平君 わかりました。  そうしますと、その後で、積算基準については、この四十八年度の報告を見ますと、運輸省が改善したということになっております。しかし、この金額にして約一億円のむだ遣いというものに対して今度は行政の面でどんな処置が行われているか、どんな責任が問われている...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、四十二年につくられた積算基準のままで四十六年までそれをやって使っていると。そうすると、技術革新のいろんな時代に、何かその古い基準をそのまま便っているのはどうも怠慢で不勉強じゃないかと考えます。そうしますと、その結果、一億円以上のむだ遣いが出た、これはや...全文を見る
○野末陳平君 そこまでの処分というんじゃありませんが、税金を納める方から言って、一億円、怠慢によってむだ遣いしたと、何一つ注意もされてないというような処分が何かおかしいという意味で申し上げているわけです。  というのは、私の方でこの各不当事項に関してどういう処分が各省庁でとられ...全文を見る
○野末陳平君 何かぼくは懲戒処分を要求しているみたいに思われるんですが、まあそれほどのことではありませんがね。いずれにしても、少し税金を扱う姿勢が、この程度の処分で終わるんじゃ一向に前進はないんじゃないかと、こういうふうに思うんです。  それは今度は使う団体の方にも、当事者の方...全文を見る
○野末陳平君 ということは、そこまで踏み切らなくても、まあこの程度で構わぬだろうということになりますね。それがどうも、せっかくいろいろ検査をされてこういう報告が毎年出ながら、そちらの解釈では、まあむだ遣いも減っているし、かなり経理もよくなっているんだということなんでしょうが、これ...全文を見る
○野末陳平君 そちらのお調べになっている範囲で減っているんですから、全体的には減っていると思いますけど、しかし、ちょっと疑問なんですが、不当経理を発生原因にさかのぼって突きとめて、それを防ぐのが使命だということで、何か院法の三十六条の「検査の結果法令、制度又は行政に関し改善を必要...全文を見る
○野末陳平君 聞いてみたら何となく十何年前の話で、四十年代になってからたった一件ですからね。だから、三十六条をどんどん生かしてというほどではないように聞いたんですが、まあしかし、検査院の仕事にも限界がありますから、そればかり私は期待するわけじゃないんで、行管の方にもお聞きしたいん...全文を見る
○野末陳平君 それは当然だと思いますが、そこでもう一止踏み込んで検査院に提案してみたいのですが、単なる報告だけでなくて、この報告は恐らくまあここに盛り込まれてない部分がずいぶんあると思うのです、またそっちのほうが意外と重要かもしれませんけれども、いずれにしても検査院がいま一番日本...全文を見る
○野末陳平君 事実、その三十六条の適用などももっと積極的にやってほしいというのが希望なんですけれども、ちょっとところどころ大分食い違っていて、納得できないというか、ちょっと物足りない点あるんですけれども、いずれにしても会計検査院ばかなりの税金を使って税金のむだ遣いを調べるわけです...全文を見る
02月07日第75回国会 参議院 大蔵委員会 第4号
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○野末陳平君 私は、税制の不公平、さっきも問題になってましたけど、税制の不公平とか、それから生命保険の目減りに対する補償とか、そういうことについてお聞きしたいと思っているのですが、きょうは二十分しかありませんので、もっと小さいことでしぼっていきたいと思いまして、自治省にも来ていた...全文を見る
○野末陳平君 応援弁士の報酬、それだけです。
○野末陳平君 ですから、支出する方は、恐らく政治活動の一環としてそれを経費として出していると思うんですが、今度、受け取る側ですけれども、政治団体が受け取る場合は、これはもう国税庁の枠から外れると思いますが、個人の場合ですが、大蔵省お聞きしますが、いままでこの種の選挙応援による報酬...全文を見る
○野末陳平君 議員以外ではどうしているんですか。
○野末陳平君 という話ですけれども、事実は大体この種の金は、まあはっきり言って裏から裏といいますか、領収書を取らないようなやみの受け渡しだというのがぼくは事実だと思っているんです。というのは、知る限りではもう全部そうですから。まあ正直言ったら野党の方にもあるかもしれません。現実に...全文を見る
○野末陳平君 ところが私の周囲では、まあこの金額言っても、さっき言ったように領収書のない、いいかげんな、まあやみの金ですからね。ここで声を大にして言うのもどうかと思いますけれども、現実問題として一回応援に行きますと二十万ぐらい、それから多いのが——私、知っている限りですよ、多いの...全文を見る
○野末陳平君 ところが、これは事実ですが、そちらの所属する党の遊説局ではこれをいま相談をしている最中で間違いないところなんですがね。でもその水かけ論言うのはやめまして、もっと原則的なことで聞きたいんです。  自治省にお伺いしたいんですよ。支出する側が仮に政治活動でいろんな名目で...全文を見る
○野末陳平君 ああ専門家はやっぱりむずかしいことを言いますね。選挙の応援に行ってそこにかかった費用も選挙費用に入らないというと、ちょっともう素人にはわからないんですがね。まあきょうは自治省にいろいろ細かくお聞きするわけじゃないですから。——それはお答えは聞いておきますがね。  ...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、ずいぶん、講演会の講演と見て源泉徴収される例もあったり、司会をやってこれは事業所得になったりと、解釈はわかりますが、現実にね、じゃそちらでそれを裏づけるだけの、もちろんあれですよ、名前は伏せて構いませんがね裏づけるだけそんなにたくさん、選挙がこんなにた...全文を見る
○野末陳平君 そうなりますと、そちらのお答えよりも、私は現実知っていて裏だと、いいかげんにやられているという方が説得力があるんじゃないかと、こう思いますがね。きょうはとにかく国税庁に対してこの捕捉の問題、申告のやり方の問題、解釈をお聞きする時間よりも、むしろ大臣に来ていただいてい...全文を見る
02月25日第75回国会 参議院 決算委員会 第5号
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○野末陳平君 放送会社は認可事業でありまして、その放送会社が放送以外の事業をやっている、たとえばゴルフ場とか不動産とかその他いろいろありますけれども、放送以外の事業を放送会社が手広くやっているということについては、一部にかなりの批判の声があると思うのです。しかし、これらは電波を直...全文を見る
○野末陳平君 資本金についてはその後異動もありますが、それは実は大して問題でありませんで、出資一〇〇%という親会社、子会社の関係が、これが一〇〇%利益共同体であるということなんです。テレビ局以外、ラジオ局もまたこれと同じことをやっておりますので、放送会社というふうに私はこれから言...全文を見る
○野末陳平君 まあ、兼業もかまわないという見解のようですが、それが実はそのような簡単な問題でないように思うのです。これは、(資料を示す)この書類は、いわゆるテレビ局がネットワークを組んでいる局同士の間で取り交わしたマル秘の印刷物ですが、これにはっきり書いてあることは、私がいま説明...全文を見る
○野末陳平君 そう原則のとおりいかないからこれは非常に根が深いと私は思っているわけですよ。そこで、大臣、放送法とは何ら触れることかいようなお答えでしたが、これは必ずしもそうじゃないんです。非常に疑問があるんですよ。放送法の五十一条に、広告放送はその旨明示して放送するというのがあり...全文を見る
○野末陳平君 それは事実関係を知らないし、それからまた資料がないために言えないだけであって、私のこれはもちろんそちらへ参考までに幾らでも差し上げますがね、「対価を得て」という部分ですね、明らかにこれは対価を得ているんじゃないんですか。いわゆる電波を売るという、電波料としての対価は...全文を見る
○野末陳平君 まあ、放送界など特殊な面がありますから、郵政省が事実を御存じないのはこれは仕方がないと思うんです。ですから、今後この問題を通して放送局の関連事業のあり方、当然考えていただきたいですが、ただ、この対価ということにこだわるようですが、これが莫大な対価になるわけですよね。...全文を見る
02月26日第75回国会 参議院 決算委員会 第6号
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○野末陳平君 まず文部省に聞きますが、最近、大学卒業見込み者の採用の内定取り消しあるいは自宅待機、そういうのなどが新聞にも出ております。そういうとばっちりをどのくらいの大学生が受けているかという、この実態ですが、私大連が先ごろ発表しておりますが、それとは別に、文部当局はもっと幅広...全文を見る
○野末陳平君 企業名、企業数はわかりませんか。
○野末陳平君 労働省のほうではどんなものでしょうか。これについては独自の調査なりあるいはデータが集まっておりますか。
○野末陳平君 そこで、自宅待機の場合はまずおきまして、取り消しというケースなんですが、非非常に補償とかそのやり方、取り消しの通知の仕方が非常にまちまちなんです。ですからここでいわゆる採用内定ということを言われた人間の身分というものをはっきりさせなければいけない、こう思うわけです。...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、とにかく内定したからということでいまの解雇権を乱用したという見方は成り立たないということになりますね。それはまあ、労働契約の成立について非常に微妙だと思います。  そこで、それならば、この間の衆議院のほうでは法制局の見解で例の期待権ということが出てき...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、一般に内定取り消しといわれても非常に個々のケースによって判断も違うし、労働省の枠から出るという場合もあるようですから一概に結論めいたことは出ないんだろうと思いますが、ただ具体的な学生の立場になって今度考えてきますと、たとえば私の知っているところでも見舞...全文を見る
○野末陳平君 それは少ない方ですか。少ないですか、件数は。
○野末陳平君 全国でね。
○野末陳平君 そこで労働省にお伺いしますが、迷惑料ないしは見舞い金と称されているこの十万円か二十万円の金の性格といいますか、これはどういうふうに労働省は考えておられますか。
○野末陳平君 そうしますと、企業が内定取り消しを通告して見舞い金ないしは迷惑料を払うということは、これは好ましいことですか。それともこれはやはりちょっと問題があるので、いま期待権の侵害という点について払ったんだという見解のようでしたが、労働省側としては、さっき言ったように雇用契約...全文を見る
○野末陳平君 そこで、大臣にお伺いしたいんですが、やはりいろんなケースがあるから、こうせい、ああせいと言うことはできないかもしれませんが、少なくもこの採用内定者というものが、いまのところ法的にどんな保護を受けるのか、身分保護のルールというものが全然ないわけですね、ですから迷惑料で...全文を見る
○野末陳平君 いま、非常に、その内定取り消された学生にとっては非常にありがたいことばだと思うんですが、ちょっと、十分理解できなかったところがあるんです。この撤回ですね、取り消しを撤回するようにというのは、労働省の行政指導として各企業にこう通達されているものか、大臣個人の努力ないし...全文を見る
○野末陳平君 それでわかりました。そちらからいろいろ、二、三のいただいた書類がありますけれども、たとえば採用内定取り消しの法律上の問題について、云々とか、いろいろありました、そのことですね、大臣。そうしますと、やっぱり大学生のその採用内定取り消しを撤回させるところまで、企業に強い...全文を見る
○野末陳平君 実際、企業の責任というものも、当然ここで追及されなきゃならぬと思いますが、いまのその学生の話は、最初は、ですから自分としてはまあうれしかったんでしょうね、差別といいますが、自分は選ばれたと思っていたわけです。それで今度はことしになりまして、四月は大丈夫だと、あなたは...全文を見る
○野末陳平君 まあしかし、本人にとってみれば、保護は適用されて金もらって、じゃあ今度別のところへ行くというわけにもいかぬと思うので、やはりこれは取り消しとか、自宅待機とかいうことを、もうちょっとはっきりしたルールでもって決めとかないとだめだと思うのです。  まあ細かい具体的なこ...全文を見る
○野末陳平君 まあそこまでなったらば、かなり企業側にとってはやりにくいことだと思うのです。そうしますと、下交渉をして撤回したものはこれでよろしい。しかいろいろ言っても、言うことを聞かないのは、これは社会的責任を公表する形で問うと、こういうことですね。——そこでそういう労働省の努力...全文を見る
○野末陳平君 時間来ましたけれども、要するにこういう、まあ企業の一方的な考え方がまかり通るということはもうおかしいと思うんです。しかしそれがまた今度はいろいろなむずかしい問題があって、政治の力でも救えないなんということになりますと、やはりこれは若い人たちに対してもう政治不信をあお...全文を見る
03月18日第75回国会 参議院 大蔵委員会 第9号
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○野末陳平君 まず、入場税のことですけれども、先ほどから聞いておりまして、問題点はいろんな形で大体出たんじゃないかと思いますから、ちょっと復習のつもりで、重複になりますがまたお答えをいただきたいと思いますけれども、いままで税の改正というのは、どちらかと言うとちびちびと、思い切った...全文を見る
○野末陳平君 その程度だと、ことしやんなきゃならなかったというほど積極的な理由には思えないんですけれども、減税はもちろんいいですけれども、もし撤廃するんなら、思い切って全部撤廃するんなら、ぼくはそれで筋が通ると思うんですがね。やはりそれはなかなか無理だということですから、あえてこ...全文を見る
○野末陳平君 それでは具体的にお聞きしますけれども、減税が、さっきの、大蔵大臣は、入場税を安くすることは文化の向上に役立って、そしてそういう文化的な催し物に安い料金で触れるチャンスがふえてくることになるんだと、そのために減税するんだということになりましたけれども、その意味で、それ...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、減税分の半分は確かに観客に料金引き下げで還元された、あとの約半分は業界にとりあえず入った、結果的にサービス向上のためにと、そういう名目はついているとは思いますが、じゃ前回入場税が下がったときに、興行場がサービス向上のためにいろんなことをやったということ...全文を見る
○野末陳平君 それでは前回に戻りますと、事実総額で六十三億とすれば、これは大ざっぱな計算をすれば、まあ半分は還元されたと、しかし、その入場料金の値下げがじゃどのくらいまで続いていたかと言うと、ぼくの記憶ではもうすぐにまた値上がりして、もとよりも値上がりしたから、この減税の恩恵とい...全文を見る
○野末陳平君 それで、何カ月日に上がったんですか。一たん入場料金が下がったけれども、またすぐいまのお話だと上がったわけでしょう。大体いつごろ幾らに上がったんですか。
○野末陳平君 そういうわけで、興行界というのは何か口実をつけちゃ値上げしてて、現実に減税してもそのタイミングが悪いと、余りそれがお客に還元されるような入場料金の値下げという形ではなかなか反映しない部分が多いと思うんですよ、実際。だから、前回の場合は大体三カ月平均でいままでよりも何...全文を見る
○野末陳平君 まあどうもなんとなく心配になってきましたけれども、恐らくそのように努力してくれるかどうかわからないと思うんですよ、ぼくらは実情わりと知っていますから。そうなりますと、結果が出ないでここで議論はできないとは思いますけれども、いまは非常にタイミング的にむしろ興行界、業界...全文を見る
○野末陳平君 別にいけないというよりも、そういう保証をはっきりさせて、あるいはもう大衆に還元できるという意味でなきゃ、大衆に還元できなければ減税じゃないわけですから、その意味で努力をお願いするという前回と同じような要望で果たしていいか、それで事足れりと、国民にも喜んでもらえている...全文を見る
○野末陳平君 じゃまあそういうことで期待してということにしておきましょう。  それで、さっき新たな財源探しという意味じゃありませんけれども、やはりお金が要るときに、前回ぼくも事実は二年前ですか、あるいは三年ぐらい前は入場税はやはりまずいと思っていたんです、取るのは。なぜというと...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、売り上げがのみ屋に取られて減っちゃって、結果的に例の二五%の方までも響いてくるというようなことなんですか。ちょっとそこのところぼくわかんないんですがね。のみ屋のことを御存じならば、のみ屋というのは需要と供給の関係で、必ずしも決められたルールでやっていると...全文を見る
○野末陳平君 まあそういう面もそれはあります。ありますが、それ以上にむしろ農林省なり中央競馬会の方の対策の方が粗雑だから、のみ屋が繁盛している、そうぼくは思っているわけです。  そこで、いまの議論に戻りますが、のみ屋がふえて——たとえば七五%の払戻金に課税していく、そういうギャ...全文を見る
○野末陳平君 だから、のみ行為が絶対にふえるということは数字では言えないですよね。そういう前提を初めからつくってギャンブル税の検討を途中でストップさせることの方がよほどおかしい。税は税で考えるのが普通じゃないんですか。いままでここでよく聞きますと、税にいろんな要素を持ち込むといけ...全文を見る
○野末陳平君 そろそろ時間になってきたんですが、ぼくの考えでは、農林省とかいろんな関係したところ、警察とか、そういうところと相談し合ったって絶対にいい方法はないんですよ、現実には。もう現実にはかけるんならかけるとはっきり態度を大蔵省は決めることが先で、そんなあなた相談してよりいい...全文を見る
03月26日第75回国会 参議院 大蔵委員会 第12号
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○野末陳平君 途中用事がありましてちょっと中座して申しわけありませんでした。  それで全部いままでのお話を聞いておりませんでしたので重複があったらお許しいただきたいのですが、サラリーマンの必要経費ということがいまだにまだくすぶっていまして、この点もいつかすっきりさせなきゃならな...全文を見る
03月27日第75回国会 参議院 大蔵委員会 第13号
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○野末陳平君 初めに租税負担率のことで、ちょっとお伺いしますけれども、租税総額の国民所得に対する負担率が二〇%そこそこで、諸外国に比べますとこれはかなり低いんだという、また事実数字ではそうなっていますけれども、そういうグラフなどはときどき国税庁その他のPRの資料に出てきたりするん...全文を見る
○野末陳平君 そうなりますと、いまの税金が安いという部分についてまずお聞きしますと、まあ安いと思っている人はもちろんいないと思うんですね、主税局長もそれから私も高いなと思っているです。しかし、やはり負担できる人間が負担するのも当然だから、まあわれわれはこの程度がいいのかなと思った...全文を見る
○野末陳平君 いや、まったくそのとおりだと思うんですが、いろいろミックスされていると思うんです。しかし、そのミックスされている中でも、どういう面が一番まあ量が多いかということで、まず取られるものは何でも何か高いような感じがすることも事実だと思うのです。ですから、税金高い、高いと納...全文を見る
○野末陳平君 主税局長三つ続けて答えられましたので、一番最初の点ですが、私が租税負担率の表などを言ったのは、どうも、課税最低限はよそと比べれば相当いい線をいったからもういいんだとか、あるいは租税負担率は低いんだとか、そういう図表だけぽんと出すというのが、非常に、余りにも雑と言うか...全文を見る
○野末陳平君 どうも、審議をいただくまでに至らなかったというと、ずいぶんいいかげんな答えに聞こえるんですがね。だって、たとえばこの税調の案そのまま尊重したって別に構わないわけでしょう、これだって大した前進じゃないと思いますよ。これを一歩としてどこまで行くかというのが問題で、そこま...全文を見る
○野末陳平君 そんなに遠くないなんて言われても、そちらが期待しているというんで、こっちが要するに期待したいところなのに、何となく頼りないんで、大丈夫かという心配もしますけど、まあたぶんこの次やらなければ、ちょっともう納税者も、これ一体どうするということになると思うんですが、まあこ...全文を見る
○野末陳平君 それは突然なんであしたお願いしたいと思いますが、そこで、もう一回ちょっと脱線したんでもとへ戻りたいんですが、先ほど直接税と間接税の話が出てきました。そこで、間接税と直接税、どちらが日本の納税者になじむか、これをはっきりさせないと、結局は、ずるずるとどっちかの方向に、...全文を見る
○野末陳平君 でも、やはりこの直間比率をこのままでずうっと推移させていくというわけにもいかないんじゃないかと、やはり間接税を強化する方向に行かざるを得ないんじゃないかと思ったりするんです。でも、しかしそれは、間接税は大衆課税という点でどうも日本人に向かないんじゃないかと、それがい...全文を見る
○野末陳平君 この問題ははっきりした結論が出るとは思っていないんですけれども、しかし、あいまいなままで何となくまた間接税が強化されていくのもちょっと釈然としないんで、その辺のことをいろいろお聞きしたがったというわけなんです。あした続きをやります。
03月28日第75回国会 参議院 大蔵委員会 第14号
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○野末陳平君 きのうの続きですけれども、お医者さんの必要経費ですね、それが実態に近い数字を主税局では大体五二というようなお答えだったと思いますけれども、この辺のところをもう少し詳しく教えていただきたいんですが、社会保険の収入に関することですが、医者の平均経費率というのが、まあもち...全文を見る
○野末陳平君 ただお医者さんといってもいろんな医者がありますから、いまのは大体概算的な見方だと思うんですが、五一、二、これ、科目別にどの程度の違いがあるんでしょうか。外科、産婦人科などは特にかかるのかもしれないという気もしますが、その辺のことをもう少し。
○野末陳平君 そこのところを具体的に、平均の五一、二というのが出たんですからね。じゃ、外科のようにかかるのはどの程度までかかると見られるのか、もう少し具体的な数字で、外科と産婦人科とそれから歯医者さんと、この三つぐらいでも数字を示していただけませんか。
○野末陳平君 それでは、今度、自由診療の割合ですね、社会保険診療の収入と、それから自由診療の割合がどの程度になっていますか、これはもう平均で結構ですけれども。
○野末陳平君 これは科目別に、やはりかなりの差がありますか。
○野末陳平君 そのかなりのばらつきといいましても、どの程度のばらつきか、具体的なことを数字でもって示すことはできませんか。
○野末陳平君 自由診療の割合が一割ぐらいだとしますと、やはり社会保険診療からの収入が非常に多いんだということになりますと、俗に世間で、医者は非常にもうけ過ぎているとよく言われている。もうけ過ぎているかどうかわかりません。しかし、もうけ過ぎているとすれば、その原因が例の七二%という...全文を見る
○野末陳平君 その実態がわからなければやむを得ないんですけれども、そういういわゆる経費も全然かからないような収入に対しても、まあ七二が通用されているというふうに考えると、非常にこれはひどいなと思っているわけなんです。で、それではそこの部分はなくしても、国税庁にお伺いしたいんですが...全文を見る
○野末陳平君 それで、この内訳はどこまでわかるか、国税庁にさらにお聞きしたいんですが、外科医の所得、これが先ほど主税局の方で、外科医の自由診療が大体一割あるいはもうちょっと上でしたか、その辺がさっき出ませんでしたけれども、これもう少し具体的に言いまして、この中で自由診療とりまして...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、ちょっといまわからなかったんですが、要するに実態に近い数字を当てはめると、それだけふえるんですか。
○野末陳平君 そこで、大臣にお伺いしたいんですが、実態に近い経費率までするということは、当然すぐにはできないのはわかっているんですが、いままでこの社会保険診療報酬に対する課税の優遇というものがなぜ必要だったかということを考えてみますと、これは社会診療報酬というのが、自由診療に比べ...全文を見る
○野末陳平君 厚生省の方は見えていますか。——じゃ、厚生省の方にお伺いします。  いままで、要するに、この医師の課税の特例を問題にするときに、必ず今度は社会保険診療報酬の改定があったときに実施するというのが主税局の答えだったんですけれども、いまの質問です、社会診療報酬が自由診療...全文を見る
○野末陳平君 そうなりますと、安いことはわかっていると、でも実際どのくらい安いかという点になると統計がないとおっしゃいますけれども、安いんだったら、それをある程度直していかなきゃならないわけですね。それを直せるかどうかが大蔵省にとって、医師の課税特例を改善するかどうかの分かれ目に...全文を見る
○野末陳平君 時間がなくなったのでもう結論しか出ないんですけれども、厚生省も大分頼りないんですね。いままで期待していたのは、この主税局との議論では、要するに診療報酬を改定するから、そのときに税制面の改善はするんだと、もういずれ近い時期だということだったんで、そうかなと思っていたん...全文を見る
○野末陳平君 そうなると今度は、まあ責任のなすり合いというわけじゃないんでしょうけれども、全く厚生省次第ということですな。厚生省でもって改定、いつになるか、時期とその内容についてはいま答える段階ではないということなんですが、もしことしあるいは来年間に合わなければ、やっぱりこの特別...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、もうあとは主税局と厚生省とが、どっちが積極的にこの問題を解決するか、それによって決まると思うんですよ。そうすると、主税局は結局厚生省が先だということなんです。それで厚生省は、大蔵大臣もこのままでほっておかないだろうということになります。それで厚生省に結論...全文を見る
○野末陳平君 最後になりました。主税局長、どうもきのうまでだと、何となく期待が持てるような雰囲気だったのですが、いま厚生省の答え聞いたら、何か来年の税改正に間に合うのか、間に合わないのか、それすらも見当のつけようもないような感じになってきましたがね、主税局としては絶対に大丈夫だと...全文を見る
04月02日第75回国会 参議院 予算委員会 第21号
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○野末陳平君 最近、放送、新聞、雑誌などを使った政府の広報活動が非常に目立ちますけれども、各省庁ひっくるめて五十年度の政府関係の広報予算、合計幾らで、去年に比べてどのぐらい伸び率がありますか、まずそれを。
○野末陳平君 合計額がもう少し多いように思いますけれども、これを見ましても、かなり政府がこういう広報活動に力を入れていることはわかります。  総理にお聞きしますが、大体政府の広報活動はどういう意図、目的を持ってやっておられるのか。
○野末陳平君 ではそのお答えを前提にしまして、総理府の広報予算にしぼって質問したいと思うんですが、総理府のマスコミを利用している広報費、これを電波と活字に分けて、そして合計と、これを説明していただきたいんですが、五十年度です。そうして同時に、対前年度比の伸び率、これをお願いします...全文を見る
○野末陳平君 放送関係の方の伸び率がかなりだと思いますけれども、長官にお伺いしますが、各省庁それぞれ予算を持ちまして、そして独自のPR活動をやっているんですが、その上に総理府がいまの電波三十一億、活字が二十五億、合計五十七億近い金を広報に使わなくちゃいけないという理由を説明してく...全文を見る
○野末陳平君 総理にお伺いしますが、総理府が提供しているテレビの番組が何本かあるんですけれども、ごらんになったことがありますか。ありましたら特にコマーシャルの部分について感想を。
○野末陳平君 結構なんです。余り見ていないのが普通なんですよ。事実、番組の視聴率というものは低いですし、低くてもしようがないんですね、悪い時間帯を、見られてない時間帯を買っていますから、これは無理もないんです。ただし、総理府が効果測定をどういうふうにやっているか、一体総理府提供の...全文を見る
○野末陳平君 視聴率というのは、たまたまそれをひねっている人だけなんで、私がお聞きしたかったのは視聴率のことではなくて、総理府提供のテレビ番組を見たことがあるかという調査をそちらがおやりになっているんですね、二月に。その場合に、見たことがないというのがいまお挙げになった番組のほと...全文を見る
○野末陳平君 そういう面もあります。それから広告の内容がいいとか悪いとか、それから、でき、ふできということを問題にしているのではないのです。いままでの総務長官の説明で総理の御意見を聞きたいのですが、要するに、かなりのお金を使ってはいるんですけれども、国民に政府の考え方を理解しても...全文を見る
○野末陳平君 その高める工夫をするのは結構ですけれども、むずかしくて、つまり娯楽番組と対抗しようという考えがそもそも間違っておると私は思うのですね。ですから、ずっといままでも提供していながらわりと低い視聴率、しかも余り見られていない、その中で総理府がかなり苦心している。そういうの...全文を見る
○野末陳平君 私は、要するに政府というのは、電波とか新聞の広告に税金を使ってまでPRする必要がない、善政を施せばそんなもの新聞でもテレビでも取り上げるからぼくはむだだと思っているのですよ。  そこで、じゃもっと振り返りますよ、十年間。十年間にどういうふうに税金がこの広報予算に使...全文を見る
○野末陳平君 それは補正後の予算もひっくるめて……。当初予算でやるのですか。
○野末陳平君 そこで総理、いまの私の方のと計算が部分的に違うんですが、伸び率はそれほど違っていないんです。それで、そのグラフを差し上げましたが、そこで見ますと、普通予算というのは、そこにある文教でも社会保障でも漸増傾向で、伸び率ですよ、だんだんに毎年伸びているのですが、この政府の...全文を見る
○野末陳平君 私は、これは数字だけですよ、このグラフを見ていて、選挙と関係があるんじゃないかと、こう思ったのです。というのは総理、たとえば四十六年には統一地方選挙と参議院選挙がありましたでしょう。そうすると、そういう決められた選挙の前の年とその年というのはすごく伸びるのですね。翌...全文を見る
○野末陳平君 突然グラフをお見せしたんですから、今後考えていただくのですが、じゃ私の意見を、意見というよりこのグラフを、数字を素直に読んだことを言いますと、必要があったから予算は伸びているわけです、総務長官もおっしゃった。その必要が何か選挙じゃないかと、数字が物語るところを見ると...全文を見る
○野末陳平君 総理はそのおつもりですね。ところが有権者は、三木総理来る、何々大臣来るということで、結局政府の顔でもって自民党の選挙応援を現実にやっている。これはごっちゃになっている。でも責任政党なんだからこれは当然だと思うのです。しかし税金を使って広報活動をする場合には、やはり政...全文を見る
○野末陳平君 総理のおっしゃるとおりですから、ますます広報予算が必要だとなれば、少なくも十年振り返った場合に一定の伸びをしているのがあたりまえで、それから、このままいつまで伸び続けるのかということに対しても、ある程度の節度ないしはけじめというものも必要だと思います。しかし現実に、...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、総理に十分この資料を考えていただく時間がないのに、結論になってしまいますけれども、この総理府の広報室のマスコミを利用した予算はどう考えても効果が上がっていないから、これは税金をむだ遣いしていることになる、そういうふうに思っているのですよ。だから、この額の程度で...全文を見る
05月07日第75回国会 参議院 決算委員会 第8号
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○野末陳平君 先ほどからお答えを聞いていますと、どうも田中さんをかばい過ぎるような気がしてあまり気分がよくないんですが、改めてお聞きしますが、田中さんの税務処理というものは、御本人がもちろん直接記人して申告なさったんじゃないと思います。多分だれか専門の方がついておられたと思います...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、その秘書の人はいままで長い間いろんな関連企業を含めてやっていたはずなんです。ですから、ただの一般納税者、いわゆる税金申告の素人ではない。それから田中さん自体も大蔵大臣もおやりになって、税についてずいぶんと詳しいということで、税務処理を考えますといわゆる解...全文を見る
○野末陳平君 これが一般の納税者の場合は、積極的か消極的かこれはお互いの主観の問題で、最後にこういう形になって更正決定がされると、その途中で相当しぼられたり、いわば犯罪者扱いのようなケースがかなり多いと私は思うんですけれども、その点でまずどうも田中さんはかばわれ過ぎたという印象が...全文を見る
○野末陳平君 実に何といいますか、いい答えをいただいたと思うんですがね。そこで大蔵大臣にお聞きしたいんですよ。いま強制調査のとき、いわゆる査察が入りますと、具体的な数字まで国会でも報告する、それからたまたま私が古い新聞を読んでみましたら——やはりこれは脱税ですよ、脱税容疑。脱税容...全文を見る
○野末陳平君 どうもその公表の点は余り理解はできませんけれどもね。  まあ時間ないですけけれども最後に、では次長に再びお伺いしますけれども、先ほど久保委員からもその他の委員からも当局の責任の問題がちょっと出ました。そのときに非常に遺憾であるというお答えながら、しかし人手が足りな...全文を見る
05月15日第75回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○委員以外の議員(野末陳平君) いまの総理のお答えで、憲法改正を考えていない、その理由の一つが、非常にりっぱな憲法で、その理想を曲げるべきではないというお答えでした。私もそう思っているのです。そこで質問なんですが、そうなりますと、総理のお考えは、現在の憲法というものは全然欠陥がな...全文を見る
○委員以外の議員(野末陳平君) そうしますと、実情に合わなくなっている部分が現在の憲法にはあるとお考えでしょうか。部分的にどの部分が実情に合わなくなっているか、まあ欠陥という言葉はあえて使いませんけれども、いかがでしょうか。
○委員以外の議員(野末陳平君) そうしますと、実情に合わなくなっている部分があるとは、総理はいまお考えになっていないわけですね。
○委員以外の議員(野末陳平君) ところが、これを欠陥という言葉で、言うならば法務大臣は、実情に合わなくなっているんだ、これが欠陥であるというお考えなわけです。そうしますと、憲法の基本的な受け取り方が、総理は欠陥なしと見ている。法務大臣は欠陥ありと見ている。そうなりますと、そういう...全文を見る
○委員以外の議員(野末陳平君) しかし、ずいぶん常識的に考えてもおかしいと思うんですけれども、時間がありませんから、その食い違いあるなしでもって議論するのはやめますが、それならば、そういう考え方は構わぬということで、稻葉法務大臣がわれわれに追及されても、総理大臣、別に改めて統一見...全文を見る
○委員以外の議員(野末陳平君) 使い分けのできないことが軽率であるとするならば、そういう使い分けのできない人を大臣に起用したのもまた非常に軽率じゃないかというふうにへ理屈も言いたくなりますが、いままでのことで一つわかったことは、総理は現行憲法は欠陥がないと思われている、法務大臣は...全文を見る
○委員以外の議員(野末陳平君) おとといのこの委員会で、決算委員会でさきに発言なさった内容を取り消す意思があるということを法務大臣はお答えになりましたけれども、取り消す部分というのはどんなことだったのでしょうか。まさか全部を取り消すということじゃないと思いますが、どの部分を取り消...全文を見る
○委員以外の議員(野末陳平君) そうしますと、欠陥憲法だと言ったのは失言で、これは当然取り消す、そこまではわかったのですけれども、しかし、それは言葉の表現の問題でして、じゃ欠陥というのは何だというふうに考えますと、先ほどの理論的に検討すべき点がというようなことも欠陥の中身になると...全文を見る
○委員以外の議員(野末陳平君) そうしますと、三木内閣の大臣である限りは、要するに発言はしたいけれども、いまできないということになりますね。そうですね。しかし、ぼくはそれではおかしいと思うんですよ。憲法に関してどんな意見を持っているか、それもわからずに法務大臣と憲法の話もすること...全文を見る
○委員以外の議員(野末陳平君) まあ世間は誤解するかもしれませんけれども、ぼくは別に誤解しませんよ。堂々とここで議論していいと思うんです。だって、改正すべきでないという点では、三木さんも、それからぼくもそう思っているんですから。理想は生かしてということもいいんですよ。しかし、検討...全文を見る
○委員以外の議員(野末陳平君) じゃ最後に。  個人的にだったらいつでもできますよ。しかし、それでは余り意味がないんです。国会だからこそ、いわゆるこういう場を通じて国民に広く国会で憲法についてこういうふうな点が論議されているということを知らすために必要なんで、それをあえて避けて...全文を見る
05月29日第75回国会 参議院 大蔵委員会 第16号
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○野末陳平君 歳入欠陥の問題については、大分議論が出ておるようですから、私はたまたま福田さんもお見えになりましたので、質問は大蔵大臣なんですが、デノミのことでちょっとお伺いしておきたいと思います。  雑誌などで大分うわさに上っておるような、あるいは話題になっているようですが、大...全文を見る
○野末陳平君 しかし、やはりいずれはしなければならない政治的テーマだと思うんです。ですから、主要閣僚として、全然頭にそれがないというのもちょっと意外なんですが、まあそれはそれとしまして、どうなんでしょうか、いずれはしなければならないという認識すらまだ全然お持ちになってない、全く白...全文を見る
○野末陳平君 いまのお答えの、円滑にそういうデノミが行われるような時が来るのをというのがちょっとありましたが、それはどういう時なんでしょうか。つまりどんな条件がそろえば、あるいはどういう状況になったらば、デノミというのは本格的に検討すべきだというお考えなのか。たとえばお隣の福田副...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、たとえばいまはまだ物価の安定も完全に安定して満足できる状態ではないとか、あるいはいまデノミをやれば経済に相当な悪い影響があるというようなことだと思うんですね、大臣のお答えは。ですからまだ検討していないと。しかしそれでは、たとえば物価の上昇、インフレの進...全文を見る
○野末陳平君 まあ具体的にお答えをいただけるとは思っていないんですが、そうしますと、インフレがこのままこの調子で進んでいくとしまして、もちろん政府は一〇%以内の一けたに抑えたいというような意向らしいんですけれども、インフレがこのまま進んでいくとしまして、当然今度はまたデノミとは別...全文を見る
○野末陳平君 そこなんですが、もちろんお考えになっていなくても、いずれは考えるべき時期が来ると思うのですね、このままのインフレでいけば。しかし、この経済の実情あるいはお金に対する国民の姿勢、態度からいうと、一万円は少なくも高額紙幣ではない。しかし、これが五万円とか十万円の札が出る...全文を見る
○野末陳平君 もちろん私も五万円札を発行しろとかいうことじゃありませんし、また国民的要請があると、こう思っているわけじゃないんです。ただ、一万円というのが最高の単位であるというのがどうも経済の実情に合わなくなっていることは確かです。たとえばアメリカなんかではもう千ドル、五百ドル、...全文を見る
○野末陳平君 大臣ね、要するに、今後考えていきたいということなんですが、結局は、発行きまったときに、恐らくそのときに、まあぱっと考えると思うんですよ。だから、そういうようなことを、たとえばお札の肖像一つとってみても、これはそれほど重大な問題じゃないと言われればそれまでですけれども...全文を見る
○野末陳平君 先ほどの私の質問は、大蔵大臣のお答えだけでしたので、もう少しちょっと理解したいところがありますので、経企庁長官と日銀総裁にもお聞きしたいと思います。  最初日銀総裁ですけれども、これはもう早く結論を出していただきたいんですが、高額紙幣の発行を全く考えていないという...全文を見る
○野末陳平君 日銀も大蔵省も、高額券発行の意思は全くないし、その必要を認めていないということで理解しました。  それで次に、先ほどの大蔵大臣ですが、デノミはまだ勉強していない、考えていないというお答えでした。それは要するに当分デノミはやらないということに受け取ってもよろしいでし...全文を見る
○野末陳平君 そこで今度は、経企庁長官ですけれども、大蔵大臣に比べればはるかに経企庁長官はデノミに積極的と言っては語弊があるかもしれませんが、頭の中にはかなりデノミのことが入っているんではないかということをわれわれが感じるような発言をちらちらとあちこちで聞いたり読んだりするんです...全文を見る
○野末陳平君 この段階においては考えられないんですが、いずれはしなければならぬということだと思います。私もそう思っているんですが、ただ、いま長官のお答えの中で二つばかり問題になるところがあると思ったんですが、一つは、国民がまだデノミの意味をよくわかっていないということなんです。事...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、福田さんの個人的なお考えで結構なんですが、政策目標として、そういうもう物価変動がないなという状態に持っていくのは、どの程度先を見込んでいらっしゃるんですか、その辺ももう少し。
○野末陳平君 そうしますと、いつだったか忘れたんですが、福田長官が、定期預金金利より物価上昇率が下回るような時期ならば、デノミを考えてもいいようなそういうことがありましたね。それはないんですか。——ああそうですか、じゃ私の誤解だと思いますが、じゃいまの物価の安定という意味でデノミ...全文を見る
○野末陳平君 はい、わかりました。で、その時期ぐらいから、つまり、もう物価は安定したと、変動していないんだというふうに考えれば、それはもちろんずっと先のことですが、そのあたりからデノミに対する国民の正しい理解を求めるような動きを始めたら遅いんじゃないかと思うんですがね。やるやらな...全文を見る
○野末陳平君 それならそれで筋が通っていいんですよ。デノミは当分やらぬ、大蔵大臣もおっしゃっている、福田さんもそんなやる意思はないんだと、いいんですが、ところが現実には、はかり知れない影響があるようなそのデノミに関して、ちらちらとあちこちで言う閣僚だっていないわけじゃないんで、私...全文を見る
○野末陳平君 口にする大臣がいるからああいうことをお聞きしたのですからね。  そこで、それでしたら福田長官にお伺いしますが、デノミはやらないとして、この資産の再評価ということをいつぞやまたこれも出たと思うのですが、その話が。あれはどういうお考えになりましたか、たしか福田さんだと...全文を見る
○野末陳平君 大蔵大臣にもじゃ同じ問題でお伺いしますが、今度は大蔵省の立場として、やはりお金の問題も財源の問題も絡んでくると思うのですが、いま福田長官のお答えになったような似たお考えなのでしょうか、その資産再評価という問題で大蔵大臣のお答えもいただいて終わりにしたいと思います。
06月04日第75回国会 参議院 決算委員会 第12号
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○野末陳平君 旅行代理店、旅行業者、旅行代理店が旅館に客を送り込んだ場合、旅館側からリベートがバックされるというわけで、業者の手数料収入、こういうもので旅行代理店は経営が成り立っているわけですけれども、この率ですが、旅館から受け取る手数料の率がいままでは一〇%が大体平均だったわけ...全文を見る
○野末陳平君 一〇%の手数料でもごく妥当な世間一般の率だと思うんですけれども、これが一三%になったと、コンピューターを入れれば大体事務が合理化して安くなるのに、その分を全部旅館側に負担を求めるというのもちょっと理屈に合わないと思うんですけれども、とりあえずこの一三%という数字です...全文を見る
○野末陳平君 だから、旅行業者とそれから旅館側のことばかりお考えになってのお答えですが、ぼくが言うのは、この率が、三がいいとか悪いとか言っているんじゃなくて、こういう手数料は宿泊料金に込みになっている部分ですからね。——そうですね。そこを問題にしているわけですよ。というのは、あな...全文を見る
○野末陳平君 税金込みの全額に対して手数料を十何%取るというのはおかしいと思うんですが、まあとにかくそれはそちらで指導なさっておるそうですから、やはりきちっとした方がいいと思うんですね、腑に落ちないですからね。ただし、部長のお答えというのはいつのデータですか、あなたのは。ぼくは五...全文を見る
○野末陳平君 まあぼくはそれが当然だと思うんですよね。ほかの施設とかそれから交通機関とか、そういうところからも手数料は入るんですからね。学生から、二百円というのがいま出ましたけれども、取らないのが当然あたりまえだと思いますが、さて今度は、いわゆる受け入れ施設の方ですね、交通機関そ...全文を見る
○野末陳平君 ちょっと合計じゃなくて、具体的に、交通費、宿泊費、ちょっと分けて……。
○野末陳平君 そうしますと、千七百円が受け入れ機関から代理店にいく手数料と、そのほかに学生個人が二百円の手数料を旅行代理店に払っているから合計千九百円ですね。二万円近くの旅行経費に対して千九百円、約一割ぐらいが修学旅行の場合においても手数料として旅行代理店に入るわけですよ。この計...全文を見る
○野末陳平君 まあそれは物の言い方で、勉強しているというのじゃなくて、数が多いし、いいお客だからそのぐらいのサービスは、当然ほかの会社の団体旅行とは差をつけてサービスするのはあたりまえだと思うのですよ。  そこで大臣、ちょっとここまでで一つお願いしておきたいのですが、要するに旅...全文を見る
○野末陳平君 答えが長い割りに、結局ちょっとどうなっておるのかわかんなくなっちゃったんですがね。要するに、結論は他の会社や何かの団体と修学旅行には差をつけるように指導はするけれども、なかなかそうもいかぬということらしいのですがね。  それならばお聞きしたいのですよ、要するに宿泊...全文を見る
○野末陳平君 一割程度とおっしゃったように、やはり一〇%ぐらいが普通だと思うのですがね。しかし大臣も意外と業者の肩をお持ちになったようで、どうもこれ以上言ってもだめだと思いますが、私が指摘したいのは、こういう率を上げるということのほかに、同時に旅行代理店はお客を送り込むのだという...全文を見る
06月05日第75回国会 参議院 大蔵委員会 第17号
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○野末陳平君 先ほどの質疑で大蔵省の方が新税とか増税のようなことを検討していると、ギャンブル税とか広告税とか名前挙がりまして、いずれそれが資料でいただけるということですから、ここで細かくやるわけではありませんが、検討ということになれば、やはり何か原則のようなものがあってなされてい...全文を見る
○野末陳平君 選択的なものというのを、じゃ、もっとストレートにちょっとえげつなく言いますと、どういう層をねらい撃ちするんですか。やはりこれはお金とらなきゃならぬですから、かなり余裕のある層といいますと、たとえば資産を持っているというそっちの層とか、法人とかいろいろありますね。それ...全文を見る
○野末陳平君 まあじゃ、いずれはそうせざるを得ないだろうと思いますし、それから経済政策に合ったという点はまた考え方がいろいろあるんじゃないかと思います。資料いただいてから細かいことはお聞きしたいと思うんですが、ただ、気になるのは、税収がだんだん減ってきた、不足がちでちょっといまま...全文を見る
○野末陳平君 ですから、財政安定基金制度なんて、そんなことを考える余裕もないと、大蔵省としてはそうなんだろうと思うんですが、やはりしかしこういうときに、またせっかくのアイデアが出てきたときに考えなきゃいけないとも思います。あれ新聞でちらっと読んだだけなんですが、その後やはりあれは...全文を見る
○野末陳平君 まあしかし、目先のお金の方が大事だと思います。そこで、福田副総理にいらしていただいているので、改めていままでのこの大蔵委員会の質疑などを思い起こしながらお聞きするんですが、たとえば四十九年度に一兆八千億ぐらいの大幅な減税やりましたね。まあいいんですよ。あのときはあの...全文を見る
○野末陳平君 そこはちょっと考えが違うと思うんですが、実を言いますと、副総理もそうだと思うんですが、あの大幅減税のおかげで、すでにぼく個人の所得税はかなり安くなって、まあちょっとまけ過ぎてもらったという感じがしないでもないですよ。で、反対していて——いや、それはまじめな話ね。反対...全文を見る
○野末陳平君 しかし、いまの例でいろいろお金がかかる層にとっては非常によかったということがちょっと出ましたけれども、しかし、たとえば給与所得控除が青天井になっているとか、細かく言えば税率をかなり緩くしたとかいう点、いまのお話だと、大体年収何百万円のところまでは線を引かないとちょっ...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、先ほどの資料が出てくる中にどういう税が入っているか、それは知りませんけれども、補正予算を組む段階までにある程度の結論は出てくるんですか。というのは、いままでどおり例年のやり方でいくと税調にまあ出しますね、その結論が出てきて来年度からの、つまり来年の国会...全文を見る
○野末陳平君 初めに酒税の引き上げと関係なく、小売価格そのものの値上げの見通しをちょっとお聞きして、それから酒税法の改正の中身をお聞きしようかと思うんですが……。  どうなんでしょうか、まず清酒の方ですが、これもかなり業界いろいろ苦しいような話も聞きますが、値上げの見通しといい...全文を見る
○野末陳平君 しかし、企業努力をもって対処してももう時間の問題なんで、余りいやなことを先にばかり延ばされても困るんですが、どうも、遠からず、もちろん年内には上げざるを得ないんじゃないかと。業界としては上げなきゃとうていやっていけないんじゃないかと思いますが、それについてはいかがで...全文を見る
○野末陳平君 まあおそらく上がるんじゃないかと、あるいは上げなければこの業界はやっていけないと、そういうふうに思っているんですが、そうなりますと、小売価格そのものの値上げと、それから、いま審議中の酒税の方による小売価格の上がり分と、何か二重に上がるような感じで、非常に酒税の引き上...全文を見る
○野末陳平君 いや、しかし驚きましたけれども、本当ですか。まさかそんなことないでしょう。じゃ、全然情報を得てなくて、突如そういう案が出てきて、突如それを認めざるを得ないと、そういうふうになるんでしょうかね。
○野末陳平君 しかし、予想はつけていらっしゃるんでしょう。いままでの、先ほどからの質疑でもそうですけれども、やはり、いずれは麒麟も百八十円なら百八十円、あるいはほかの案があるかもしれませんけれども、上げなければおかしいじゃないかということは、当然そちらも御承知だと思ってあえてお聞...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、だから自粛を要請して、値上げしないようにということを要請しているわけでしょう。だから、それだったらば麒麟麦酒がどういうふうにしたいかと、その辺の事情はやはりわかっているわけでしょう。だから、そこをちょっと説明してほしいと、こう言ったわけですよ。
○野末陳平君 このことであれやこれや言っても始まりませんからやめておきますけれども、いずれにしても酒税の引き上げと、それからこれと別にいろいろなコストアップ要因による小売価格そのものの値上げと二つが重なりますから、結果的に消費者にとってはかなりの値上げということになるので、非常に...全文を見る
○野末陳平君 大衆に対する負担の軽減だということで二級酒、合成、しょうちゅうなどを据え置いたということですね。そこで、その大衆というのはどういう層なんですか。低所得者という意味ですか、それとも幅広い人たちというか、幅広い愛好家というか、どういう意味で大衆ということをお使いになった...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、ビールは据え置きにならないで上がるわけですから、上の方に入ることになりますね。いや、しつこく何か言うようであれなんですがね、結局ビールは、これははっきり分かれている。そうすると、ビールは、いままでの二十五年間の高級酒とかいろいろ言って分けてきた上の方に入...全文を見る
○野末陳平君 いや、そうなるとちょっとわからなくなっちゃったんですがね、家庭ではといったって、ビール、家庭で飲みますよ。だから、別に高級品的な扱いは全然考えられないんで、ほくがお聞きしたいのは、二級酒と清酒と合成とそれからしょうちゅうを分けたと。そうすると、ビールとそれらを分ける...全文を見る
○野末陳平君 ああそうですか。それはちょっと大分ぼくの考え方と違ったんで、ぼくはビールは上等だとは思っていなくて、要するに上等で高いからビールの税額もかなり多いのじゃなくて、たくさんの人が飲んでいるからだと。だから、全くこれこそ大衆の飲み物だというふうに解釈していたわけです。まあ...全文を見る
06月06日第75回国会 参議院 決算委員会 第13号
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○野末陳平君 昭和四十七年度の決算もきょうが終わりで、私の質問で最後になるのですけれども、最大の政治問題であり、またこの決算委員会のテーマでもありましたのが田中金脈の問題です。私の感じでは、非常にうやむやで、しり切れとんぼで、みっともない結末になっていると、そういうふうに考えてい...全文を見る
○野末陳平君 いまの総理のお答え、要約しますとこれまでの決着は国税庁関係だけですから、これだけでは国民は納得できないだろうと、全面的には。最終的には田中さん自身の解明を待って初めて本当の決着がつくと、こういうことですね、総理ね。
○野末陳平君 田中さん自身の解明がなければ、まだ完全には疑問は解決しないということですね。
○野末陳平君 主観で結構ですよ。
○野末陳平君 そうしますと、私自身の範囲は、つまり関係法規に照らした部分ですね。そうすると、さっきからの問題はまだ全然結論出ていないのいっぱいあるでしょう。建設省の宅建業法の違反のことから、信濃川のことから、結論出ていないこといっぱいありますね、そうでしょう。警察庁が調べてること...全文を見る
○野末陳平君 大分むだなところで時間を食っちゃって困るのですがね。要するに国税庁だけは終わったということでしょう。まだほかにたくさんあるわけですよ。だから決着がついていないんですよ。関係法規に照らした部分でも。ところがそちらでは、自民党の考えでは、この問題は決着がついたから参考人...全文を見る
○野末陳平君 じゃあ、それなら国税庁だけでもいいですわ、国税庁関係で、結果的に総理何が明らかになったのでしょうか。私たちはいろいろの疑惑も出した、問題点も出しました。で、国税庁がさっき発表しましたが、総理、何が一体明らかになったと思いますか。
○野末陳平君 つまり明らかになった点は、さっきも答弁がありましたけれども、計算上のミスとか、解釈上の、とにかく単純なもので、小さいことで大したことではなかったということは明らかになったんですよ。ところが、じゃあ、これは大したことのないような、その程度の問題だったのですか。田中さん...全文を見る
○野末陳平君 その程度のことだというのだったら、三木総理も総理になっていないと思いますからね。大分その辺は、総理になる以前のあなたの政治姿勢と、いまは田中問題に関しても解釈がどうも違うと思いますよ。いずれにしても、これからもいろんな疑惑がまだ解明されるだろうと思いますから、その点...全文を見る
○野末陳平君 そこで、三木総理はちょっと違うと思うのですな。法規に照らしてこの部分の解明の責任はある、それだけだということですが、そうじゃないんですよ。前の田中さんの内閣から三木さんにおかわりになった、これは政治家の信用が失われた、道義的な問題がやっぱりあったわけですね。この問題...全文を見る
06月17日第75回国会 参議院 大蔵委員会 第19号
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○野末陳平君 間接税、いろいろこう見てみましたらば、酒やビールは中でもかなり税金が高いような、税率が高いという感じがしまして、まあこれは事実だと思うんですが、さっきからのお話ですと、酒やビールは嗜好品だということで、ぜいたく品ならば、宝石とか毛皮とか、そういうぜいたく品なら高くて...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、消費をどんどん奨励するというのは余りよくない、節約ができれば望ましいというようなことを含めて税金が結果的に高くなっているということになりますと、この負担の重さというか、税金の高さは、余り酒を飲み過ぎてはいけないという、抑えなさいというような、そういう抑...全文を見る
○野末陳平君 ぼくは酒を飲まないんでよくわからないんですがね。そうしますと、アルコール分の強い酒はやっぱり飲み過ぎない方がいい、自制できればした方がいいと思うんですけれども、ビールなんか何か大したことないんでしょう。そうすると、ビールなどに関しては、少なくともビールに関しては、い...全文を見る
○野末陳平君 まあ、これでもっていろいろこんにゃく問答をやってもしょうがないと思いますけれども、いずれにしても嗜好品でありながらぜいたく品よりももっと重い、税金が高いというのは変だとは思いますけれども、いま局長いろいろ説明してくれましたから、まあわかったことにします。  そうい...全文を見る
○野末陳平君 大衆課税という言葉は、主に野党なり、マスコミが使う言葉で、確かにおっしゃるとおりでしたが、しかし前回は、局長の方から大衆という言葉を使われたわけで、それでお聞きをしたのです。二級酒やしょうちゅうは大衆の負担になるからということでしたので、そちらでも大衆という言葉を使...全文を見る
○野末陳平君 いまのお話を聞いておりますと、ぼくは来年の税収確保ということが大事だと、もちろん今年のこれも大事ですが、考えておりますのであえてお聞きするのですが、何か局長、ギャンブルファンに対してすごく理解があり過ぎるというか、甘いと思うので、当たらなかった人のことまで考えたりす...全文を見る
○野末陳平君 主催者の収入に負担をさせようとするとまたいろいろむずかしい問題が出ると思うのですね。それから、当たり券とか、あるいはさっき言った二五%というそれをもう少し上げようとなると、今度は、いわゆる大衆というか、ギャンブルファンというものが、反対と言えば変ですけれども、文句を...全文を見る
○野末陳平君 全く国会というのは、ぼくは本当に意味がないような気がしてくるのですよ。なぜというと、いま、来年のことはこういう機会によく教えてほしいわけですよ。ところが、税調と大蔵省がとにかく決めてきて、この法案になったのがやっとぼくらの目に触れる、ということになりますと、ぼくらは...全文を見る
○野末陳平君 まあ、にぎやかな議論は、来年の国会になっちゃって、そのときはさっき言ったように法案になって出てくるかもしれないから、なるべくこういう機会に事前ににぎやかにやりたいと思っているんですよ。ですけれども、時間もないですから、私が言いたいのは、お酒は、結局税が上がった、値が...全文を見る
06月20日第75回国会 参議院 大蔵委員会公聴会 第1号
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○野末陳平君 いま肥後先生と木下先生のお話を聞いていまして、その賛成理由の中に、要するに酒の場合は大衆酒の負担をふやさないようにそういう考慮があると、しょうちゅう、二級酒ですか、それを据え置いたということに対する評価がありまして、それからまた、たばこの方でも、大衆たばこの値上がり...全文を見る
○野末陳平君 それから勝部公述人に今度お聞きしますけれども、あなたの反対は、ぼくももちろん反対なんですけれども、反対の理由は主にムード的な理由が多かったように思うのですね。もちろん、それがいけないとは思っていないのですけれども、たとえばささやかな楽しみを奪うとどうもしゃくにさわる...全文を見る
06月24日第75回国会 参議院 大蔵委員会 第21号
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○野末陳平君 酒とたばこの値上げが予定どおりいかないようで、大分税収の方の見込みも違ってきたと思うんですけれども、いままあそちらは五月一日ぐらいを予定していて、いまもう六月の末になりました。二カ月おくれた時点で、どのくらい見込みが違っているんですか。酒とたばこに分けてちょっと数字...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、二カ月おくれてもう大体一千億ぐらいというような感じでかなり見込みが狂っていますね。そうすると、ここまで来たんだからもうそんな急がなくたっていいんじゃないか。さっきはまだそういう話にも、大蔵大臣はいやじゃなくて、かえって一日も早くと逆のことをお答えなって...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、たばこの場合はまあ販売政策というほどのものがないわけですから、改めてお聞きしますけれども、製造たばこ定価法に、一級、二級、三級とやっぱりこれもたばこは紙巻きたばこを例にとりますけれども、一級、二級、三級とこう分かれておるわけですね。それで「品質」という欄...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、原料葉たばこの品質というのは、常識的に考えますと、上質というのは値段が高い、中質は少し安くなって、下質という一番悪いのは恐らく安いんだと、こういうふうに思いますけれども、現実にやはり上質が高くて下がるに従って値段も安いわけですか。
○野末陳平君 じゃ、輸入と国産の葉っぱの値段と品質のこの関係が最近前とは変わってきたということですね。
○野末陳平君 じゃ、それについてはまあ後から伺いますけれども、先ほどいわゆる一級、二級、三級の差が、要するに原料葉たばこの品質だということでした。そうなると、公社はまあ言わばメーカーですからね、メーカーとしてそのたばこの一個当たりの値段を決めるというのは、これはもう公社が自由に決...全文を見る
○野末陳平君 まあ最終的に承認でしょうけれども、要するに承認をしてもらう数字は公社が決めるということですからね。それでつまり最高がこのたばこ定価法に出ている、そうですね。
○野末陳平君 そこで、そのいまいろいろな一級、二級、三級に分けて値段がばらばら、いろいろありますけれども、三級といわれるバットとかしんせいとかこのグループですね。これはどちらでもまあいいですけれども、三級品の原価と二級、一級の、まあ二級はハイライトのグループ、ハイライトになります...全文を見る
○野末陳平君 いまの地方消費税も含めての数字ですけれども、地方消費税は決まっているわけですから、原価もそれで大体、いわゆる原価と言っていいですか、コストですか、想像できますが、三級品が五十六円、それから二級品が六十二円、一級品は六十六円という数字をいま聞きまして、さてこれが、さっ...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、その原因についてあれこれ考えても始まらないんですが、それは次回にまた国産葉それから輸入葉の問題のときに改めて触れることにしまして、この三級品、二級品、一級品、これが今度幾らになるんでしたか。五十六円のやつは幾ら、六十二円は幾ら、六十六円は今度新価格で幾ら、もう...全文を見る
○野末陳平君 そこで、さっき言ったいわゆる地方消費税とかマージンなどをいろいろ考えたところで、いわゆる公社の製造コストといいますか、製造コストを推測した場合、あるいは地方消費税を加えて考えてもいいんですが、たった三級と二級は六円しか違わない。それから二級と一級は四円しか違っていな...全文を見る
○野末陳平君 いや、その辺がね、いろんな関係からって、そこがちょっとわかんないんですが、ね。三級品と二級品と一級品と、それぞれの原価の倍率というものを考えれば、さっき言ったように、六円とか四円の差ですから何倍というほどはありませんね。せいぜい一・二倍とか三倍とかその程度です。とこ...全文を見る
○野末陳平君 いや困っちゃったな、それは。——まだ何かあるんですか。
○野末陳平君 いや少しわかりましたが、つまり普通の商品ならばまあ原価があってそれを基準にいろんな要素を入れて価格を決めるということが常識ですね。そうすると原価の大体何倍とか、まあものによってもちろん違いますけれども、大体常識的な納得できる線がある。このたばこの場合は、先ほど言った...全文を見る
○野末陳平君 そうなると、まあまだ時間もたっぷり——きょうはないですけれども、まだ何回も私も質問さしてもらえるだろうと思っておりますから、ゆっくりやりますけれどもね。要するに三級品というのは安過ぎるということですか。要するに赤字でも売っているわけでしょう。安過ぎる。なぜこんな赤字...全文を見る
○野末陳平君 いまのお答えにはたばこ消費税という考え方が大分入ってきていますから、これはまた機会を改めて、私も興味のあるところで、お聞きしたいと思っています。きょうのところはそこまでとうていいけませんが、いままでの質疑で大蔵大臣、要するに原価事情を考えると非常にゆがんだ価格がつい...全文を見る
○野末陳平君 最後に一つ、大蔵大臣の立場でもうすでに二カ月で一千億ぐらい見込みが狂ってきていて、まだ、これが一日も早く成立して値上げが決まった方がいいと思って、大蔵大臣には同情するんですけれども、しかし、どう考えても今度決まる新価格のいわゆる値上げ理由というか、こういう値段にした...全文を見る
06月26日第75回国会 参議院 大蔵委員会 第22号
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○野末陳平君 たばこの問題を論ずるときに、いままでの質疑で、ずっとわかったんですが、専売制ということが非常にこれを複雑で微妙にしているということなんですが、ただその専売制にこだわる余り、あるいは専売ということを優先するために、いわゆる消費者、たばこを吸う人の立場というのが、そこが...全文を見る
○野末陳平君 それは多分バットじゃないかと思うんですけれども、そうしますと、どうでしょうか。具体的銘柄を挙げましてセブンスターを吸う人は、バットを吸う人が納付金を負担してないわけですからその分を肩がわりしているんだという見方もまた消費者の立場に立ったら言えますね。
○野末陳平君 いや、これは副総裁、考え方じゃなくて現実にこの益金率でこう見ていっても余りにも違いがあるわけです。ところがたばこというと、どれ吸っても煙吸っているうちに、五割か六割はいわば税金だよと言っているが、しかしそのたばこの銘柄によってはそんなものじゃなくて相当開きがある。こ...全文を見る
○野末陳平君 そこで、その政策的配慮なんですが、事実それほどたくさん出ているわけではないんですけれども、この政策的配慮の中で物価事情とかいうこともちょっと出ましたが、多分、このバットやしんせいは安いたばこだから低所得者層が吸っていて、ここを上げればかなりこの層に負担になるんではな...全文を見る
○野末陳平君 そこで、じゃ改めてお聞きしますが、本当にいわゆる低所得者層、そしてアップ率がほかのたばこ並みにされたらばとても打撃を受けるという層がバットとかしんせい、いわゆる三級品を吸っているんでしょうか。それがちょっとわからないんですが、具体的にデータでそれははっきり言えるんで...全文を見る
○野末陳平君 私もそういうふうに思うのは、低所得と言ったっていまどれを低所得というかわかりませんけれども、いずれにしてもバットやしんせいはどうも老人とか、いま言ったいわゆる無職の人で、もちろんこの人たちにとっては上げ幅が低いことはうれしいだろうとは思います。だけども、政策的配慮で...全文を見る
○野末陳平君 それは大臣、まあ人間はそれは合理的なもんじゃないし、それからたばこは特にムード商品みたいなところがありますから、だから値段を、原価を幾らでどうのとぼくが言うように、そんなこと考えて買う人はいないでしょう、だけども、これが値上げとなりますと、しかも、これは税金部分がぐ...全文を見る
○野末陳平君 それは一般の品物はそれでもいい。だけれども、国がやっている、しかも税金をこれからもっと負担してもらおうという商品に、そういう考え方を大臣導入してきて言っちゃ、それはいけないと思います。しかし、とにかく消費者に対してぼくは不親切な、立場を無視したような考え方だ、これが...全文を見る
○野末陳平君 ぼくがお聞きしたのは、結局、大臣の言うように人間は情緒的なもので、合理的にばかり考えて生きているわけじゃありませんけれども、しかし、こういう酒とかたばことかそういうものを値上げする場合の根拠とか、理由とか、そういうものはやはり合理的でなきゃいけないと思っているからち...全文を見る
○野末陳平君 益金率六〇%はどこから出てきてこれが適正だという理由はないわけですよね。それからまた、これがまたいけない理由もないんでしたね。ただ、わからないのは、この二条は、その製造たばこの品目ごとの定価ということで決めてあるんだから、セブンスターとかハイライトとかバットとかいう...全文を見る
○野末陳平君 いまぼくがお聞きしたのは、要するにこの第二条にある「適正な専売収入」といった場合には、品目ごとの単価を決める場合にそれが適正な専売収入をもたらせばいいんで、それを予算上の、全体の予算上の収入額から銘柄ごとにそれを配分していってというのは、どうもここからじゃ読み取れな...全文を見る
○野末陳平君 そこでわかりにくい点が出てくるのは、実質的に税金だったらば、法律できちっと何%とか率を決めるのがあたりまえで、これが、いままで一番わかりにくかったのは、益金率が下がったの上がったのって、こういうことで常に浮動している。この辺なぜこのままにしておくかと、もちろん先ほど...全文を見る
○野末陳平君 いまの副総裁の考え方が消費者に一番、何というのですか、わかるし、それから当然だと。つまりお客——さっきもお話がありましたけれども、生産者と需要者が一緒に商品を、あるいはたばこを盛り立てていくわけだからそうだと思うんですが、大蔵大臣あるいは大蔵省にお聞きしたいんですよ...全文を見る
○野末陳平君 もう一つ、第二の銘柄別の納付金率を公表してもらえるという……。
12月13日第76回国会 参議院 本会議 第14号
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○野末陳平君 私は、第二院クラブを代表し、両案について反対の立場から若干の質問をいたします。時間が二十分しかありませんので、主にたばこの問題にしぼりますが、私はこの問題を消費者のサイドに立って考えてみました。  反対理由の第一は、値上げの根拠が実にあいまいであるということです。...全文を見る
12月18日第76回国会 参議院 大蔵委員会 第6号
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○野末陳平君 大蔵大臣にお伺いしますが、財政のあり方というものが国債の発行によって根本的に変わってきて、三分の一をもう国債に依存しなければならないと、これが長期にわたるかどうか、それはわかりませんが、短期の例外的なあり方にしても、これはやはり国民の了承を得るために解散をして国民に...全文を見る
○野末陳平君 政府として当面なさねばならないことはあるでしょうが、その中でこの国債の発行に関して言いますと、今後どういうような形で財政バランスのめどをつけていくのかという心づもりのようなもの、長期財政計画といいますか、その辺がいままでの質疑で何かはっきりしてないように私には思えた...全文を見る
○野末陳平君 経済あっての財政ですから、財政の面から経済の回復を図るのがいまの政府の仕事であって、できるだけ早く脱却したい、その時点である程度のめどがついてから財政計画をということだと思いますけれども、しかし、それにしても、やはり、いつもできるだけ早くというような、あるいはそうい...全文を見る
○野末陳平君 まあ、今度の特例公債ですけれども、やはりいままでの質疑でも出ましたが、償還計画が明らかでないこととか、発行の総量規制がないということだとか、いろいろ問題点はあろうかと思います。しかし、これからの歳入不足を補っていくに、やはり国債は当然限度があるわけですから、私はやは...全文を見る
○野末陳平君 いまお話に出ました租税負担率の問題ですけれども、前回の委員会でも大臣は要するに先進六カ国の中でと数字をお並べになりまして、確かに数字の面から見ると、日本は非常に低いと言っていいかどうかわかりませんが、かなり低いと、で私もこの租税負担率はもう少し高くなってもいいんでは...全文を見る
○野末陳平君 ということは、やはり先進六カ国の中では低いんだということになると思うんですがね。じゃ、少なくも二五%まではいかないということですね、三%というのにこだわりますと。
○野末陳平君 どうもはっきり教えていただけないのはやむを得ないと思いますが、ぼくの時間がどうもちょっとなくなってきましたので、目先のことに問題を移そうと思うんですが、歳末はどこでも、家庭でも苦しいと思いますけれども、国の台所も苦しいだろうと思います。仮に、いま審議中のこの特例公債...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、約千三百億という金が、この特例公債が出なかった場合には赤字、これは一時的ないわゆる破産ですか、そういうふうなことになるんですか。つまり一切のあれはできなくなるわけですね、これだけ金が足りないから。そうしますと、その場合に疑問に思うんですが、千二百九十億...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、そういう場合、もう大蔵省の証券は発行が大体できないわけですね。そうしたら、もし仮にそういう支払いを延ばせなかった場合、その金は出てくるんですか。どこかから出てくるんですか。それが聞きたかったんですが。
○野末陳平君 そうすると、支払いが延ばせないものが多かった場合は、これはやっぱり一時的には、それは年末だから払えなくなっちゃうわけですね。そういう場合、いままではなかったんだと思うんですが、そういうことが、大臣、今後起こり得るかどうか知りません。それから今回も、仮定の話をしている...全文を見る
○野末陳平君 だから私はちょっと意外というか驚いたわけですけれども、非常に薄氷を踏むような資金繰りをやっている感じなんですな。つまり、この法律が通れば大丈夫、通らなかったらだめなんだということなんですが、しかし、前回の国会もハプニングがあって大臣もかなり困ったと思いますが、酒とた...全文を見る
○野末陳平君 憲法の話が出ましたから、最後にちょっとつけ加えておきますけれども、いかにも大臣は良識ある行為をとってほしいと言って、何かいかにも野党を皮肉るみたいなことを言いますがね、それだけじゃないですよ。それだけの良識の問題とは別に、天変地異じゃないけれども、何かの事情で国会が...全文を見る
12月23日第76回国会 参議院 大蔵委員会 第7号
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○野末陳平君 大臣にお伺いしますけれども、当面の政治課題として不況とインフレ、どちらも解決すべき大事な問題ですけれども、とりあえずどちらに重点を置いて解決しなきゃならぬとお考えでしょうか、不況とインフレを。
○野末陳平君 理屈ではどちらもということなんでわかるのですけれども、やはりインフレについてはある程度幾らかでも落ちついてきておる。ここでいま、より必要なのは不況の方に重点を置くことじゃないか。もちろん、土俵は踏み外さない、これは大臣の御答弁のとおりだと思います。しかし、公共事業に...全文を見る
○野末陳平君 ただ、この不況というものは、結局消費の冷え込みというものが相当大きな原因になっておるのじゃないかということになっていますね。ですから、さっきから話出てますけれども、公共事業だけで、あるいは財政、金融両面にわたって四次にわたる不況対策をしてきたというだけではやはりだめ...全文を見る
○野末陳平君 その全体としての中にやはり減税を入れないというのはおかしいと思うんですよ。でもまあこれはどうもすれ違いで、全然共通の言葉がなさそうですから、あえてお聞きしませんけれども、ついでに減税について一言だけお聞きしておきたいんです。減税というのは一体何のためにするのか。いま...全文を見る
○野末陳平君 主に国民の負担というところに重点があったと思うんですけれども、しかし、それ以外に負担を軽減するという効果も当然いままで、効果というか、それはねらっていたわけじゃないですけれども、いろんな、何ですか、波及するところがあったと思うんです。まあ、減税を全然しないというなら...全文を見る
○野末陳平君 まあ何か、国民がお恵みをいただいているような雰囲気で、ちょっとうまくありませんが、そのお答えは。しかしいずれにしても、そうなると、結局私と大臣の話は、鶏が先か卵が先かみたいなことになりますから、減税ができるような体質に早く経済を回復してからやると。それは逆で、減税を...全文を見る
○野末陳平君 これは毎年その話になるんですよ。要するに診療報酬の引き上げの方が先で、それができたらこの特別措置も考えるというような、直すというようなことなんですが、ぼくはもうここまできたら、それを待っているべきじゃなくて、その引き上げとは別にやはり税として考えるべきだというふうに...全文を見る
○野末陳平君 結局、大蔵大臣、あちらがいつになるかわからないということでしょう。そういうことでいいのかと思うのです。もちろん診療報酬の問題をそのまま、何ですか、それと無関係にやるというのはむちゃかもしれませんが、そのぐらいのことを決断するのは、いま増税をしたいと思っていらっしゃる...全文を見る
○野末陳平君 まあ、納得がいくように、必ず来年度に直してほしいと思います。大蔵大臣を信用して待っていますから。  じゃ、私の質問これで終わります。
○野末陳平君 特例公債に関しましてはやむを得ないというような受け取り方もあると思いますけれども、そうすんなりと思うにはいろいろと問題もあるようで、特に償還計画とか、それから起債の枠を決めてない、歯どめがないというようなそんなこともありますので、そういう点を一日も早く国民の前に明示...全文を見る
○野末陳平君 それは社会保険料入れてでしょう。租税負担率だけで言えば……。
○野末陳平君 それはわかってるんです。いまそれをどこまで引き上げていくか……。
○野末陳平君 じゃ総理もそういうふうに、それで財政バランスが今後とれると……。
○野末陳平君 その程度でおさめてもらえればまだいいじゃないかと思いますがね。そんなもんで済むかどうか非常に不安もありますが、まあそうなら増税にばかり頼らないように、早く経済の回復の方も手を打ってほしいんですが、さてその中身ですが、先ほど近藤委員の質問のお答えでも予想されるんですが...全文を見る
○野末陳平君 それにしても直間比率なども、やはり間接税を強化しなきゃならないんで、恐らく、いまの所得にいくよりも、消費の方に重点がかかるだろうと思いますよ。  それにしても時間なくなりましたから、総理にちょっとお伺いしますが、自民党の中で、何か負の所得税というのがありますね、マ...全文を見る
○野末陳平君 自民党の方でそういう話出たんですか、出ないの、どっち。
○野末陳平君 じゃ、総理の意見。
○野末陳平君 できればしたいですか。