野末陳平

のずえちんぺい



当選回数回

野末陳平の1978年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月09日第84回国会 参議院 大蔵委員会 第2号
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○野末陳平君 大蔵省が出しました財政収支試算について質問をしたいと思いますけれども、その前に、ちょうどいま確定申告の時期になっておりまして、その確定申告に関して、税務署の窓口とそれから納税者との間で二、三食い違うようなところがありますから、それをはっきりさしておきたいと思います。...全文を見る
○野末陳平君 少しでも例外がありそうだと、そこが問題になるかもしれませんがね。ぼくのところに相談の手紙たくさん来た中で、幾つかあるのが矯正なんですがね、これ静岡なんですけれども、これはだめなんですよ、矯正は美容だと、治療でなくて美容だから認めないと言うのですね。これは子供ですよ。...全文を見る
○野末陳平君 検討なんて言われると困っちゃうな。そうすると、やっぱり美容という解釈成り立つのですか。まさか……。
○野末陳平君 子供が……。
○野末陳平君 子供の場合は当然矯正は医療の対象だと言っていいと思いますけれどもね。それは検討じゃなくて、当然認めてもらわなきゃ困りますよ。これは三十万、四十万かかれば数万円は返ってきますからね。  それから領収書の問題ですが、これもまた少し誤解があるので改めてここで確認しますが...全文を見る
○野末陳平君 さて、これからが問題なんですがね。いままでは領収書をもらえたからいいですよ。このもらえないケースの方が実は多いんじゃないかと思っているんですがね。また、そっちの方に苦情が集中するのも当然だと思いますが、領収書がもらえないために医療費控除の特典を受けられないという人を...全文を見る
○野末陳平君 大体そんなのが妥当だと思いますけれども、問題は、税務署あるいは国税庁が領収書を出してほしいと医者にまさか頼むというわけにもいかないんで、ここがむずかしいところなんですね。いまのように、確実であるというメモとか、それから医者にかかったという証拠のようなものがそれはあれ...全文を見る
○野末陳平君 まあそのお答えを素直に聞けば、一歩踏み出したというか、見通し明るくなったような気がしますが、しかし、歯科医師会などはそういう通達を出してますよね、現実に二、三年前でしたか、出していながらやっぱりなかなか、これはお医者さんのモラルかもしれないですけれども、これは足立区...全文を見る
○野末陳平君 まあひとつ一日も早く、患者が請求をしたら医者は領収書をいやでもとにかく出すというふうになってほしいですから、お願いします。  まあついでですから、例の閉業医の税制の特例について、と思ったんですけれども、これは後の機会に譲って、この収支試算のことでちょっとお伺いした...全文を見る
○野末陳平君 残る時間で、はしょって聞かないとこれは途中で終わりそうですから飛ばしますけども、五つまあケースが出ましたね。ケースのAは何しろ特例公債依存型ですから、何にもしなきゃこのとおりだと、おどかしみたいなもので、これはまあケースとしては保留して、このあとの四つの幾らか頭を使...全文を見る
○野末陳平君 これを見ればもうそうですよね。つまり大幅歳出削減なんていうようなことは、これは考えられない、やりたくても。また、やる気もないかもしれない。それじゃやっぱり増税ですよ、どうしても。だからこれは増税のためになんていうようなことでもめたりするんだと思いますが。  さて、...全文を見る
○野末陳平君 それならば、このケースは足りないと思うんですよ。どうしてかといいますと、この五十七年度特例公債依存率をゼロにする、脱却するということですが、しかしそのために――いいですか、それが絶対であると、絶対目標であるというがために十兆、九兆の増税を考えなきゃならないと、結果的...全文を見る
02月15日第84回国会 参議院 決算委員会 第4号
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○野末陳平君 聞くところによりますと、大阪の堺市が仁徳天皇の御陵をめぐっていろいろ計画を持っているような、そこで堺市から宮内庁の方に何か要望が出たということを聞いたんですが、どんな要望がそちらに出たんでしょうか。
○野末陳平君 そうすると、正式の要望というものはなくて、それから市当局からの非公式の打診とかいう形でもなくて、単なるマスコミの問い合わせということになりますか。
○野末陳平君 それでは重複になるかもしれませんけれども、古代史に興味が私もありますし、それから私自身も大学で中国史を教えておりますので、中国のこのような発掘状況その他を見るにつけても、この仁徳天皇の御陵のような歴史的、文化的な遺産というものを何らかの形でもう少し国民に身近なものに...全文を見る
○野末陳平君 そこをもう少し進めまして、たとえば年に一日ある日を決めまして、陵の尊厳をもちろん妨げない範囲ということになりますから非常にむずかしいかもしれませんが、一般市民に御陵の一部を開放ということになるかどうか、まあちょっとでも公開するというような計画についてはいかがでしょう...全文を見る
○野末陳平君 そうなりますと、前面の方に拝所がありまして、それを現在の位置をもっと奥の方に移すということによって拝みに来る人たちがもう少し中まで入れて、その聖域の雰囲気に浸れるというようなそういう計画について、何か宮内庁の方がそういう計画を検討中であるようなこともちらっと聞いたり...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、それは宮内庁独自で検討なさっておって、どうなんでしょう、可能なんでしょうか。ただ検討と言われてもちょっと見当がつかないんですがね、こちらも。
○野末陳平君 それが実現しますと、非常に御陵がわれわれに身近なものになるということは確かだと思うので、ひとつ実現を目指して検討していただきたいと思うのです。  さて、これからがひとつ考古学というか歴史学という立場からの質問なんですけれども、陵墓研究に取り組みたいと思っても、現在...全文を見る
○野末陳平君 問題はそこのところなんですがね。申請があれば個々にいろいろ検討してということなんですが、そういうあいまいなことでなくして、もう少し、たとえばだれが申請してもできるとか、そういうようなことを考えているわけではありませんけれども、やはりある程度基準のようなものをそちらで...全文を見る
○野末陳平君 もういま具体的に……。
○野末陳平君 それは人物あるいは団体についてもいろいろ含めた基準なんですか。それとも、調査の内容、やり方、そういうものについての基準、どちらなんでしょうか。
○野末陳平君 検討であればこの際はこれ以上はお聞きしませんけれども、やはりひがみかもしれませんがね、私どもは私学の方で何かどうもひがみがあるのかもしれませんが、やはり宮内庁とのコネの強い、弱いとかあるいはいろいろ関係がありまして、個人的事情がしんしゃくされてどうも最終的にいろんな...全文を見る
○野末陳平君 でも、どうしてもそこで限られた、本当に限られた学者が参加できるんで、学問的にそれが非常に前進をもたらすというようなことになかなかいかないと思うんですが、そんな意味でもう少しその立ち入り調査についても積極的に宮内庁が前向きの姿勢を示していただきたいと思うわけなんです。...全文を見る
○野末陳平君 もう前々から宮内庁はそういうお考えのようですが、ただそうなりますと、いまもお答えにありましたけれども、皇室の個人的な財産というか、何かそういう個人的な色彩が非常に強い面に重点が置かれているように、同時にいまお答えありましたもう一つの面、国有財産というか、文化的な遺産...全文を見る
○野末陳平君 まあそうなると、やはり当分といいますか、あるいは永久に発掘調査をさせてもらうということは無理なように受け取りましたけれども、それならば、何もいますぐそれを言うわけではありませんが、せめて、立ち入りによる外形調査をいままで少しはおやりになっていると、あるいは資料なぞも...全文を見る
03月17日第84回国会 参議院 決算委員会 第6号
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○野末陳平君 国鉄が発行しております無料パスとかあるいは割引証などといいますいわゆる優待乗車券といいますか、この配付の実態というのが非常によくわからない。世間では誤解をしているかもしれない。そこで、きょうはひとつその実態を公開していただきたい、そう思うわけですね。  一体どこへ...全文を見る
○野末陳平君 ちょっと補足してほしいんですが、枚数が言っていただけなかったんですがね。その枚数も含めて補足のお答えで、儀礼上と言いましたけれども、その中に皇族は入っているかどうかということが一点。それから、業務遂行上という中に報道関係が含まれているんじゃないかと思うんですが、報道...全文を見る
○野末陳平君 それは何枚ぐらいですか。
○野末陳平君 大体ほぼ実態はお答えでわかりましたけれども、一、二気になる点をさらに質問しますが、この子弟の通学定期の割引というんですが、これはどういう理由からなんでしょうか。というのは、家族には割引証なぞが発行されているんで、これで十分でないかと思うんですね。また、この子弟の通学...全文を見る
○野末陳平君 簡単にお願いします。
○野末陳平君 大臣、どうもいまのを聞いてますとね。歴史的背景ももちろんそちらではやむを得ないというお考えでしょうし、それから福利厚生の一環で家族もともにこの公共の仕事に参加しているというような意識、そういうものもわかりますが、しかし、通学費は一種の教育費ですから、これを、どうなん...全文を見る
○野末陳平君 さらに、先ほどの国鉄職員関係の中でお答えがなかったんで、これを確かめたいんですが、国鉄には嘱託医という制度があるようで、これは町の開業医に医療業務を嘱託するわけでしょう。どういう手当でもって契約しているかわかりませんが、そういう職員でないお医者さん、これがやはり無料...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、どうでしょう。どのくらいそういう緊急の事故があって嘱託医が動員をされたのか、その辺の実態がいまひとつわかりませんとね、果たして無料パスというようなものが必然性があるかどうか。ぼくは何か、そのたびに恐らく案内されて行くわけですから、フリーパスと言っちゃ変...全文を見る
○野末陳平君 やはり嘱託医という制度は必要だと思いますね。しかし、やはりどうもこだわるわけじゃないですけれども、無料パスを発行しなければならないのか。本来のペイの中で処理すべきことではないか、要するにそちらで緊急事故があったときに乗せてあげればいいわけですから。何かその辺が、大臣...全文を見る
○野末陳平君 ごきげん取りと割り切ればいいけれども、それだったら逆に嘱託料をどうするかという問題が本来だと思いますし、ちょっと筋が違うところでサービスしていると。いままでの慣例はともかく、ここまで国鉄が赤字になる、その赤字のしわ寄せは運賃値上げとか、そういうような発想のこういう時...全文を見る
○野末陳平君 どうも困りますよね。大臣の立場もあるんですけれども、ぼくが言いたいのは、何も国会議員だけというのじゃないんですけれども、いまややはり行政に携わる者が姿勢を正すということが絶対に必要なときに来ているわけです。いままでの慣例化した特権などを、やはりここで思い切って切るべ...全文を見る
○野末陳平君 大臣、国会だけじゃなくて、全体について。
03月24日第84回国会 参議院 大蔵委員会 第7号
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○野末陳平君 きょうは先生方にいろいろと示唆に富んだ意見を聞かせていただきましてとても勉強になりましたが、最後に二点だけ三先生に質問さしていただきます。  一点は、この租税特別措置は今後ともさらに一層縮少、整理合理化という方向と、これはもうわかるんですけれども、お話に出ました医...全文を見る
○野末陳平君 ありがとうございました。
03月28日第84回国会 参議院 大蔵委員会 第8号
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○野末陳平君 提案中のこの租特の改正案に、いまも中村委員の質疑にありましたけれども、例のお医者さんの優遇税制が入ってないのはどうも理解に苦しむんですけれども、先日検査院が発表されました平均経費率五二%という数字なんですが、あれに対して専門のお医者さんたちがいろいろと反論をしており...全文を見る
○野末陳平君 次には、やはり検査院の五二という平均経費率はこれは所得一千万以上の高額所得のお医者さんのみが対象であって、所得一千万以上の、いわゆるお医者さんの言う零細開業医ですけれども、零細かどうか知りませんけれども、零細開業医を調査しなければ正しくて実態を反映しないと、こういう...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、検査院の発表とあわせて考えますに、所得一千万以下とか以上とかいうことなしに、要するに引っくるめまして、特例の七二%の適用を受けた開業医に関しては平均経費率が五二%ですると、そういうふうに理解していいわけですね。
○野末陳平君 そのばらつきなどを一律七二ということで控除することに、必要経費として認めることに問題があると思うんですけれども、それからまだこういう医師会の反論もあるんですね。これは新聞広告などによるアピールなんですが、要するにすべての開業医がこの特例によって経済的優遇を受けている...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、この非適用者は当然特例の恩恵にあずかっていないわけですけれども、平均でいきますとこの九〇%必要経費がかかっているというお医者さんは、社保収入に関してですけれども、これは大蔵省に聞くんですけれども、当然これはその実際の経費率がそのまま認められたと、まあ申...全文を見る
○野末陳平君 そうなりますと、やはりこれはお医者さんの方が間違っているんじゃないかと思うんですけれども、保険の全収入の二八%課税なんということは、こればちょっと誤解を招く表現だと思うんですね。要するに七二%以上かかっている医者は現実にいますね。いますけれども、その人たちは特例とは...全文を見る
○野末陳平君 そこで、やはり検査院の発表した五二という数字は、いわば大蔵省の前回のここでの答弁も含めましてほぼ定着しているものと考えているんですが、大蔵大臣に最後にお聞きしますが、以上三点についてそちらでお答えになったことは大蔵大臣のお答えと考えていいわけですね。
○野末陳平君 そこで、大蔵大臣としては、先ほどのお答えにもありましたけれども、自民党が五十三年限りとするというようなことで議員立法を出すような動きを先ほどお触れになりましたが、大蔵大臣としてはどうですか、五十三年限りとしてよろしいと、そうすべきだということで理解していいですか。
○野末陳平君 終わりです。
○野末陳平君 くどいようですけれども、私も成田問題について一、二お聞きしておきたいと思います。  それで、反対運動がいまのままで続く中で、これからスムーズな開港ができるかどうかということは非常に心配に思っている人は非常に多いと思うんですね。問題は総理、これからも続くであろうこの...全文を見る
○野末陳平君 まあ根っこの方はなかなか時間もかかるしむずかしいだろうと思いますが、当面警備力を十分にしてというお話ですが、それは開港までですか、それともずっとこれからも予想される事態に応じて、十分なるというよりも、何か異常とも言えるような警備力を続けなきゃいかぬというふうにお考え...全文を見る
○野末陳平君 次に、同じく反対でも地元民を中心にした反対運動もあるわけですね。総理はもうその方は余りないという御見解のようですが、やはりある程度あるんですね。この人たちはもはや意地と生活をかけているような反対で、ちょっとやそっとの説得じゃ無理だろうと、もちろんイデオロギー的なもの...全文を見る
○野末陳平君 ですからぼくの言うのは、地元と言ってもいろんな人いるわけです。賛成、一日も早く開港してほしいというのも当然いて、むしろその方が数は多いですよ。しかし、いわゆるいままで長い間の話し合いに応じないでがんばってきたというのは、やはりかなりの数いるわけですね。この人たちもぼ...全文を見る
○野末陳平君 恐らく、世論調査しているわけじゃないですけれども、国民のうちの多数は、早く安全な開港ができてということだろうと思うんです。ですからぼくもそれをお願いしますが、力と力の対決になってしまわないように、ひとつ慎重に考えてほしいと、まあそういうことなんです。  それから、...全文を見る
○野末陳平君 国民の感じというのはなかなかわかりませんでね。結局は増税は全部いやだとか値上げは何でも反対だとかっていう声もまた根強いわけですから、国民の感じよりも政治家がどう決断するかと、あるいは国民の考え方をどういうふうに理解してどう把握してという方が大事だろうと思うんですよ。...全文を見る
○野末陳平君 結論ば早過ぎると思いますが、そうすると総理の頭には、ともかく来年あたり一般消費税なり所得税強化というのは、これはもうかなり頭の中にあるということで、ただ判断がむずかしいということと理解していいわけですね。
03月29日第84回国会 参議院 予算委員会 第21号
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○野末陳平君 いわゆる医師優遇税制というものが、世論として、これは不公平である、不合理だ、よくないんだという批判が強いのは御承知のとおりですが、しかし、この実態がいま一つ鮮明になっていないと思うのですね。これからこれをどう是正するかという問題を考えるのに、やはり実態を正しくよく理...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、これからぼつぼつ実態を明らかにしていきたいと思いますが、その前に、大蔵大臣に、これは基本的常識ですが、この優遇税制が二十九年に創設された当時、税調の答申などを見ますと、診療報酬の水準が低かったからそれと相まって税制による所得水準についての配慮を行ったんだと、こ...全文を見る
○野末陳平君 そこで、それでは医者の所得水準について具体的な数字を挙げたいのですが、先ごろは、大蔵省が、この二十九年当時と比べて、一般の営業所得が五・三倍で、サラリーマンの平均給与が八・四倍なのに、医者は二十四・二倍だという数字もありました。  別の面からサラリーマンとお医者さ...全文を見る
○野末陳平君 いや、持ち合わせていないといっても、大蔵省で、一千万、二千万、お医者さんがどのくらいの社保収入のベースでもって——あるのじゃないかと思うのですけれども、どうなんでしょうかね。
○野末陳平君 じゃ、もっと細かくというか、区切って質問しましょう。  サラリーマンと医者を比較するのがねらいですから、あえて階層を限りまして、社保収入——社会保険診療報酬の収入が一千万円未満の医者の割合はどうなっているか、せめてそのパーセンテージだけでも。
○野末陳平君 社保収入一千万未満のお医者さんが一六、七%ということは、一千万円以上社保収入を得ているお医者さんは八三、四%ということになるわけですね。これに自由診療分の収入が上積みされるわけですから、社保収入だけとってみても一千万以上のお医者さんが八三、四%というのは、もうかなり...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、お医者さんが八三、四%でサラリーマンが〇・二八でというこれを同列に比較しても、必要経費その他条件が違いますから同列比較は無理なんですが、さて、この比較にならぬこの収入差が、一千万でラインを引いた場合に、この収入差がどういうふうに所得に反映しているかと、こ...全文を見る
○野末陳平君 わからなければ、今度はこちらが調べた数字を確かめてもらうにも非常に困るのですけれども、じゃ一応私個人の調べでもって聞いていただきますが、公示された一千万円以上の所得者の中でお医者さんが占める割合ですけれども、たとえば私の友人が医者をやっている秋田県、ここは千七十八人...全文を見る
○野末陳平君 私は所得番付にお医者さんが多く顔を出しているから問題だとは全然言っていないわけですね。大蔵大臣にお伺いしますけれども、お医者さんのうちのどれだけが高額所得者であるかと、そっちの方にむしろ所得水準を考える場合には問題がいくだろうと思うんですよ。そのデータですけれども、...全文を見る
○野末陳平君 ですから、この三・九%を考えますと、お医者さんだけでほぼ三割、三〇%近くが高額所得者だというのはやっぱり異常な数字じゃないかと思うんで、大蔵大臣、七二%という高い必要経費率を認めていながらお医者さんの所得はこんなに高いわけですよ。そうすると、これが七二%というのが外...全文を見る
○野末陳平君 そうなると、先ほど最初に大蔵大臣にお聞きしましたが、昭和二十九年にこの優遇税制が創設された当時と現在におけるいろいろな比較、大蔵省の方ではサラリーマンとお医者の比較で先ほどちょっと私も言いましたが、そういう問題も含め、いま私の言ったデータも含めて、お医者さんの所得水...全文を見る
○野末陳平君 そこで、厚生大臣にお聞きするのですが、こうなると、現行税制におけると大蔵大臣もはっきり言いました。その現行税制に優遇税制がはっきりあるわけですが、いまやこの特例というのは、税制それ自体の観点から基本的に見直す時期に来ていると税調ははっきり答申しているんですが、いわゆ...全文を見る
○野末陳平君 それでは技術料を含めた診療報酬については後でお伺いしますから、診療報酬と所得水準、この両面のうちの所得についていまもう少し意見を聞いてほしいと思います。二番目に、所得水準はほぼいい線に行っているということについては大蔵大臣もお認めになりましたが、今度は必要経費の中身...全文を見る
○野末陳平君 ところが、日本医師会がこうやって大きい新聞広告を出しているのですが、この医師会の必要経費を見ますと、社保収入ですが、全収入の四〇%ないし四五%が薬代であると、それからさらに三五%ないし四〇%が光熱費とか家賃とか人件費とかというふうに、合計七五から八五%が必要経費と広...全文を見る
○野末陳平君 そうなると、大蔵省の数字も大差がないとなれば、薬代は会計検査院は一九%と、大蔵省もほぼこの程度であるとまあ認めたと思いますね。そうすると、医師会は四〇から四五%は薬代だというんだから、余りにもこれは開いている、二倍以上。この差は一体どうなんですか。どうしてこんな差が...全文を見る
○野末陳平君 だから、ぼくは技術料のことをいまお聞きしているのではなくて、大臣はすぐ技術料と一緒に絡めますから話は複雑になるんで、薬代は大蔵省、検査院は一九%しかかかっていないと、ところが医師会は四〇、四五もかかっていると、厚生省のこのベースだと三七だと、こんなばらばらであって、...全文を見る
○野末陳平君 それは要するに支払いベースの問題なんでしょう。そうですね、大臣。そうすると……
○野末陳平君 ところが、日本医師会が調査している、これは「国民医療年鑑」に出ている数字ですが、そこでは薬品材料費は二四・七%と、これは内輪のあれでしょうね、こういう数字もあるんです。そこで、結局、先へ急ぎますけれども、なぜこういう医師会の広告と検査院、大蔵省が考える薬の必要経費率...全文を見る
○野末陳平君 それではっきりわかってきたんですがね。要するに、仕入れでいけばあくまでも一九%ぐらいなんで、これが必要経費なんですよ。ところが、お医者さんたちは、請求して支払いをもらうそのベースで四〇−四五というのを必要経費だと、こう言っているんで、水増しなんですよ、こっちは。です...全文を見る
○野末陳平君 何か厚生大臣の発言は、部分的にどうも医師会の立場に近いような気がしますね。検査院のは一部であって全体を出していないと言われればまあそのとおりかもしれませんが、しかし、いま私が言っているのは、必要経費の面から言って平均は五二であると。しかしこれはあくまで平均であるから...全文を見る
○野末陳平君 しかし、大臣ね、お医者さんがいろいろな特殊な事情があることはわかりますが、そういう社会的ないろいろな条件を勘案して税制を考えると、またまた不公平になるんですよ。税は公平で、そんなことを言ったらサラリーマンだって必要経費を認めろとか言い出して、現に言っておりますが、そ...全文を見る
○野末陳平君 五千万から一億のベルトのところ。
○野末陳平君 いや、先に五千万−一億だけやってください。一緒にやられるとわからなくなりますので。
○野末陳平君 しかし、同時に一億円以上というお医者さんもかなりいるわけですね。大体検査院の調べを見ますと社保収入が三千万から一億円のベルトにお医者さんの大多数がかたまっているように思うのですけれども、同時に、一億円以上社保収入のあるお医者さんもかなりのパーセンテージいるわけですね...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、社保収入が一億円以上あるお医者さんはこの特例によって千七百三十九万円の減税、恩恵を受けていると、こういうことですね、大蔵大臣ね。  そこで、さっきから一人七百万円の減税だということで新聞記事を読んでいたわけですが、さっきからの説明を聞きますと、それは...全文を見る
○野末陳平君 ええ、そうです。減税を受けているお医者さんの数。
○野末陳平君 そうすると、三千万円以上も一年で税額をまけてもらっているというお医者さんが二十七人も、わずかな調査で二十七人もいる。これは厚生大臣風に言うと、わずかな調査だから全体はわからないと言うけれども、しかし、この数字もかなりじゃないかとぼくは思いますね。  そこで、三千万...全文を見る
○野末陳平君 これはまた一人七百万というと、それだって物すごいですよ、一年で一人で七百万円の減税。ところが、いま聞いたら、一億円以上が一人に、五千万から一億円の減税が八人で、三千万−五千万が十八人ですか、この数字は、いかに一部のお医者さんを対象に検査院が調査したとはいえども、実に...全文を見る
○野末陳平君 厚生大臣はすぐ診療報酬へ逃げちゃうけれども、もちろんそれも大事で、この適正化云々はこれからお聞きしますよ。しかし、いまは税制の問題をやっているんですからね。そこで、厚生大臣、いままでの数字などを考えて、ここには二重のゆがみというか二重の不公平があると思うんですよ、優...全文を見る
○野末陳平君 ですから、今後正しい税制、まあ正しいという言葉はいろいろありますが、とにかくどう税制を変えるかということを研究するためにも実態をよく知らなければいけないですよ。だから、実態でわからない部分を少しでもここで明らかにしたいと思っているわけです。  そこで、二重のゆがみ...全文を見る
○野末陳平君 もういまからむずかしいと言われると絶望的になっちゃうのですが、ことしじゅうはもう絶対大丈夫なんですか、じゃ。
○野末陳平君 だんだん来年に話がなっちゃったのですけれども、それでは一日も早くこの議員立法を自民党の皆さんから出していただいて、私もそれに賛成して、しかも五十四年度からは国民、納税者が納得するような税制に早く検討したい。いまから検討もしなきゃ間に合いませんしね。そういう意味で、厚...全文を見る
○野末陳平君 いや、それだったらおかしいんだ。この「日医ニュース」は、いいですか、厚生大臣、「税制に手をつけるならば、一点単価を二十五円にすべきであるということを通告ずみである。」というんだ。じゃ、これはうそですか。「通告ずみ」となっていますよ、ここに。うそならうそでいい。
○野末陳平君 大体日本医師会は少しオーバーなこと、おどかしが過ぎる点もありますから、「通告ずみ」というのはじゃうそだと、あるいは医師会の勝手な独断だというふうにしておきますが、少なくもこういうばかなことを言わせるというのはおかしいですよ。税制に手をつけるならばいまの単価を十円を二...全文を見る
○野末陳平君 それでは安心しておりますが、それにしてもやっぱり医師会寄りとかいろいろなことを言われないようにひとつ頼みますよ。  問題は、診療報酬の適正化が実現したかどうかということです。この租税特別措置のただし書きに常にありまして、診療報酬の適正化が実現するまでの暫定措置であ...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、適正化が実現しているのに、何でこれが適正化が実現するまでの暫定措置だというこの税制が続いているんですか、どこがおかしくて続いているんですか。
○野末陳平君 わかりました。技術料の点において問題があると。でも総体的には適正化しているんだけれども、技術料が問題だからということですよね。  そこで、じゃ、適正化したかどうかというのは、いま初診料の問題も出ましたから、ひとつ総理大臣も交えて、具体的に議論してみなきゃならないと...全文を見る
○野末陳平君 時間が大分かかりますか。いつまでも待っていられない。
○野末陳平君 まさしくそれは専門的で、私が資料をいただいてもわかりませんから、わかりやすい例を引いて、たとえば初診料が千円という数字が具体的に出ましたから、厚生大臣、わかりやすい例を、初診料も含めて幾つか示していただいて、それを総理のいらっしゃるところで診療報酬あるいは技術料が適...全文を見る
○野末陳平君 来週の締めくくり総括質問。
○野末陳平君 じゃ、初診料だけ。だって初診料だけならできるでしょう。初診料と、あと一、二の手術料はできるでしょう。
○野末陳平君 できますよ、そんなものは。
○野末陳平君 いや、できるできる。だって初診料のことを言ったんだもの、厚生大臣は。
○野末陳平君 二、三でいいですよ。それができなきゃ、もうそんなばかな話はないんだから。
03月30日第84回国会 参議院 予算委員会第五分科会 第2号
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○野末陳平君 住宅問題についてごく初歩的なことをいろいろお尋ねしたいし、勉強さしていただくようなつもりでやりますのでL3。  まず最初に、いま一番住宅を求めている層はどういうところかという基本的なことを、大体勘ではわかるのですけれども、何か最新の調査で出ておりましたら、まずそれ...全文を見る
○野末陳平君 ということは、いまのでいきますと、ぼくたちも大体勘で当てをつけるのですけれども、首都圏というより大都市圏ですか、大都市圏のサラリーマンで、三十代が中心のそのあたりと、こんなような見当ですか。
○野末陳平君 今度は、じゃ、その層が公庫の制度をどの程度利用しているかということが知りたいわけです。率直に言いまして、公庫は非常によくなっていると思うのです。金額とか、それから戸数とか、いろいろな面でぼくは非常に充実してきたと思ってはいるのですが、いま一番家を求めている層がどれだ...全文を見る
○野末陳平君 収入と年齢は当たっているようですが、全国的にばらつきがあるだろうと思うので、問題は大都市圏というそこにどの程度、ここらが一番知りたいのですが、どうでしょうか。
○野末陳平君 人口別というのはどういうようなことですか。
○野末陳平君 いまの区部という分け方はちょっとぼくたちの常識と一致するかどうか、そこのところわからないのですけれども、やや少ないというお答えでしたけれども、それは何か特別な理由が考えられますか。やはり土地が高いから手に入らないとか、そんなようなことでいいんですか。
○野末陳平君 現状ではほぼ妥当ではないかと思うのですけれども、いまの区分に関して一つお聞きしますけれども、都会地に住んでいて、それで家は近県といいますかちょっと田舎の方に安いところに建てる、これはどちらの数字の中に入るんですか。いままで借家や何かに住んでいた、東京なら東京で。で、...全文を見る
○野末陳平君 そこで、マンションなども当然対象になっていいんですけれども、大臣にちょっとお伺いしますけれども、公庫の場合などもやはり土地持ちというのが資格というか条件になっていますね。ですから、そこら辺で、いままで利用されている方はかつて何らかのことで土地を手に入れたとか、まあそ...全文を見る
○野末陳平君 そのとおりなんでしょうけれども、しかし、公庫に土地から家から、土地と家は別々というのもおかしいんですけれども、何でも期待するというのもどうかと思うし、それから万能であるはずもないですからね。その意味で、いまの分譲住宅あるいは土地を買って二年ですか、そういう人たちに対...全文を見る
○野末陳平君 東京で土地をなんということは、もうちょっと無理ですよね。でも、通勤圏と言われるような埼玉、千葉あたりいまずいぶん開発されているようですけれども、あのあたりに持つのもなかなかむずかしいだろうと思うんですよ。問題は、いま土地政策をいろいろな方面に展開してというようなこと...全文を見る
○野末陳平君 いまの三つの点は、それぞれいま問題になっているように思うのですが、すべて民間ベースというか、民間に主にこの問題を任せた場合にはそういう点も大事なんですけれども、ぼくは、大臣ね、やはり土地の公有化部分というものを今後どう考えていくかということじゃないかと思うのです。別...全文を見る
○野末陳平君 私も勉強さしていただいているようなものですから、いろいろと御意見をお聞きしてまた改めて次の機会にいろいろお聞きしたいと思っておりますが、時間もないのですけれども、最初の話にちょっと戻ってきますけれども、マンションの話がちょっと出ましたけれども、どうでしょうね、大臣、...全文を見る
○野末陳平君 もちろん住む方が選ぶわけで、都心に庭つきとかなんとか、そんなばかなことを考えてもできっこないのもわかっているでしょうから、おのずからマンションか一戸建てかというのは希望と現実は違ってくると思いますよ。ただ、一つ心配なのは、要するに国の誘導政策のようなものとして都会地...全文を見る
○野末陳平君 計画的な再開発というのは当然必要だなと思って、そのためにはもちろんいろいろな角度からの問題を解決しなきゃならぬと思うんですが、どうでしょうか、大臣、そのために努力という言葉が出ていましたけれども、努力じゃなくて、計画的な都市の再開発ということを本格的に建設省が考えて...全文を見る
04月04日第84回国会 参議院 予算委員会 第24号
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○野末陳平君 医療問題について質問します。  せんだっての診療報酬の改定によりまして、全体として見ればいまの診療報酬の水準はほぼ適正であると私は思いますが、総理の御認識はいかかですか。
○野末陳平君 そうすると、全体として見ればほぼ適正だけれども、中に問題があって技術料と、こういうことでいいですか。
○野末陳平君 厚生大臣は、先日は、技術料か評価がえをしなきゃいけないというような答えであったので、技術料の具体的な検討をちょっとしてみたいと思いますので厚生省にお伺いしますが、初診料はいま幾らで、昭和二十九年の例の医師優遇税制ができたころと比べて何倍ぐらいになっているか、それを教...全文を見る
○野末陳平君 それに、深夜に幼児を連れていくというような場合に加算されると思うので、その場合は幾らになって、何倍になっていますか。
○野末陳平君 幼児加算は。
○野末陳平君 合計で幾らですか。
○野末陳平君 総理、初診料もやはり見立てですから一種の技術料で、いまの数字はどうですか、低いですか、それとも適正ですか。
○野末陳平君 じゃ、今度、盲腸の手術料は幾らになっていますか。また、二十九年ごろと比較して何倍ですか。
○野末陳平君 厚生大臣、ぼくはいまお聞きしまして、盲腸の手術料なんかは技術料としては低いのではないかと思うのですが、どうですか。
○野末陳平君 そうしますと、全体の診療報酬ベースというのは適正なわけですね、現状としては。ところが、個々の技術料には、たとえばいまの盲腸のように低いものもあると。全体——パイの大きさが適正なのに、個々は低いというのは、これはどうして起きたんですか。
○野末陳平君 それで当然だと思うのですが、技術料が不適正であって、物について出しましたけれども、物つまりほとんど薬ですね、これはどうなんですか、大きなウエートを占め過ぎていると思いますけれども。
○野末陳平君 そこで、厚生大臣のいまのお答えをまとめますと、技術料は不適正である全体の診療報酬は適正であると、しかし中身について言えば薬がちょっとウエートを占め過ぎている、こんなことでしたよね。それでいいですね。
○野末陳平君 それでは、話に出ました薬の問題についてやろうと思うんですよ。かぜを引きましてちょっと熱っぽくてのどが痛いという程度の軽いかぜですが、これでもって町のお医者さんに行きますね。そうすると、お医者さんの収入は幾らになっているかと、こういう問題ですね。われわれの負担金も含め...全文を見る
○野末陳平君 ちょっとそれはお医者さんに行ったときの常識から比べると低いようなんですけれども、まず初診料と、三日通院ということでしたから再診と、それから処置を含めて、その部分だけで、いわば技術料だけで、ちょっと幾らか言ってください、薬を別にして。
○野末陳平君 ところが、その薬なんですよ、問題は。厚生大臣の御答弁にもちょっとありましたけれども、普通、いまの三日通院ぐらいのかぜとなれば、町の薬屋さんに行けばまず五日分ぐらいはくれますね。これは厚生省も御存じだと思うんですよ。この薬の中身ですけれども、まあ大体熱っぽくてのどか痛...全文を見る
○野末陳平君 薬だけでね。
○野末陳平君 技術料が二千円でしょう。
○野末陳平君 薬が三千円でね。つまり、厚生大臣はもう御承知だと思うのですけれども、薬を出す方がもうかるし、現実には町のお医者さんというのは患者さんに薬をどんどん出しまして、技術を売るよりも薬を売るという傾向が強いんですね。そういうことですね、厚生大臣。ですから、ここにいろいろな問...全文を見る
○野末陳平君 どうも、厚生大臣、患者も一緒に含めちゃうのはちょっと困るんで、薬が好きだとは言っても、五日分くれるとかいわゆる薬びたしになるほどたくさんくれるというのはお医者さんの方なんで、結果的にお医者さんはそれでもうかるけれども、患者は特にもうからないんで、途中で半分は捨てると...全文を見る
○野末陳平君 それじゃ、ちょっと問題の角度を変えまして、私はたとえば盲腸の手術代なんかは技術料として低いと思っていますよ。しかし、薬の方を考えますと、これはむちゃくちゃなんですね。ですから、今度は診療報酬の中でいわゆる薬と技術料がどういうふうなウェートを占め合っているかということ...全文を見る
○野末陳平君 いまの三七%というのは、要するに支払いベースなわけですから、今度は薬の実際価格ですね、お医者さんが仕入れてくる実額のべースはもっと低いだろうと当然思います。そこで、三七%からどのくらい下回っているかと、どのくらい差があるかと、ここが問題なんですね。これをひとつ答えて...全文を見る
○野末陳平君 要するに、医師会などは薬は二〇%ぐらいなんですよ、保険収入の全部で。ところが、厚生省は三七%でもって支払うわけですよ。当然ここに十数%の差があるわけですよ。この差が、厚生省の方から見ればつまり払い過ぎになるわけですよ。それからお医者さんにとっては差益になるわけですよ...全文を見る
○野末陳平君 つまり、その差益が薬づけにしていく原因になっているわけですか、これは薬価基準が問題なんですよね。この間除外されたセンセファリンですけれども、現実の数字を見た方か早いんで、センセファリンの薬価基準は幾らで、そして市場価格というかお医者さんが仕入れるときの価格は幾らか、...全文を見る
○野末陳平君 薬価基準。
○野末陳平君 じゃ、除外したときの理由に基づいてその値段を言ってください。
○野末陳平君 そうすると、センセファリンを一カプセル渡せば、百円か百二十円で仕入れて、それが四百三十五円もらえるわけですよ、収入として国から。そうすると四倍だ。これだけの差がある。それで、しかもセンセファリンは除外されたのは、薬価基準と実勢の差があるからでなくて、添付が問題だった...全文を見る
○野末陳平君 要するに、まあこれはほんの一例ですけれども、これぐらい差のある薬もあって、お医者さんはこういうのをどんどん使いたがるわけですよ。そうなると、これはもう薬に支払い過ぎだなんて言っているのじゃなくて、薬価調査のやり方そのものがまずいのじゃないかと、そう思うのですがね、大...全文を見る
○野末陳平君 いずれにしても三倍、四倍の開きがあるというのは異常なわけでして、やはり予告をして調査するなんていうようなやり方をしていますからね、いままで。そうすると、予告期間があれば、メーカーはその間幾らでも操作したり、やはり実態をつかまえることができないと思うんですよ。だから、...全文を見る
○野末陳平君 少なくも薬価基準と実勢の差を詰めるということはもう最大の急務なわけですね。ですから、これは正しい実態が反映するような調査をしてほしいわけです。  総理大臣ね、要するに医療の問題はいろいろありますけれども、諸悪の根源は薬なんですよ。この薬が一番問題なんで、実勢と薬価...全文を見る
○野末陳平君 そこで、総理ですね、その作業は、いいですか、薬を落として技術料をその分だけでも低いものを上げていくというその作業は、現在の診療報酬のこの体系の中でやるべきことで、またやれることなんですよ、全面的に解決できるかどうかは別として。そうですね、その作業はこの診療報酬の体系...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、技術料の評価が終わるまでは税の方は全然手がつかぬというのが厚生大臣の認識ですか。
○野末陳平君 じゃ、大蔵大臣に聞きますけれども、厚生大臣はやはり技術料の評価がむずかしいんでそこに税をちょっと絡めているようなお答えでしたね。だけれども、ぼくはいままでの薬と技術料のアンバランスの問題も考えて、それから診療報酬全体のことも考えて、税は税の立場だけでもう考える時期に...全文を見る
○野末陳平君 廃止はこの間も五十三年限りと聞きましたか、一番気になるのは、要するに大蔵大臣は一点単価の問題でもってこの税創設のいきさつを考えている。厚生大臣の方は、一点単価じゃなくて、技術料が低いというようなところに重点を置いている。そこが大分違うわけです。時間が来ましたから医療...全文を見る
○野末陳平君 委員長、もう一問。
○野末陳平君 その新しい体制の場合は、撤廃するんですか、それとも税調答申のような段階的な是正ですか、どちらですか。
○野末陳平君 総理大臣、いろいろな問題かいまたくさんありまして、なかなか総理一人のお力では解決できないようなむずかしいことが多いと思うのです。しかし、いわゆる不公平税制といわれる医師優遇税制は、総理の決意でやればできるんですよね。だから、やってほしいわけですよ。総理大臣の名が泣く...全文を見る
04月06日第84回国会 参議院 大蔵委員会 第11号
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○野末陳平君 石油税に入る前に、初歩的なことをいろいろとお聞きしておきたいと思いますけれども、ガソリンを例にとってお聞きしますが、このガソリンのリッター当たりの値段ですけれども、ここのところ下がっているように思いますが、前の質問ちょっと聞いておりませんでしたので重複があったらお許...全文を見る
○野末陳平君 そうしますといま大体百十四円前後と、いまと言いましても、ことしになっても何円かずつの差があるように思いますが、いま百十四円でもいいんですよ、ばらつきがいろいろあるようですね。地方によってあるいは無印スタンドその他ありますが、そのばらつきの幅はどのぐらいですか、円にし...全文を見る
○野末陳平君 そうするとリッター当たり七円から八円のばらつき、あるいはもっとあるかもしれない。このぐらいの幅というのは要するにガソリンが末端で値崩れしていると見るべきなのか、それともどの商品にもこの程度あるんだという、それほど気にすべきことではないのか、どんなものでしょうか。
○野末陳平君 そうしますと、この石油税ができて、ほかの油は別としてガソリンそのものにはどうですか、影響ありそうですか。なさそうに思えるんで、その辺ですがどんなもんですか。
○野末陳平君 そこで、先ほど値崩れしているというような見方で、しかもその原因を幾つか挙げられましたけれども、まず、ガソリンが採算の高い商品であるという理由ですか、原因を先におっしゃいましたから、そのことに関連しまして、リッター当たり百十四円としまして、内訳は大体どうなっていますか...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、値段が下落している傾向から見ると、業者の採算はかなり悪くなりつつあるということですか、末端業者の、販売業者の。
○野末陳平君 元売りの方はどうですかね。もともと採算が高いというんですが、どの程度が採算、たとえばキロリッター五万円割り込むといっても、どの程度が採算点になっているか、その辺も知りたいんですが、差益のことは別にして、わかりますか。つまり、末端の業者は非常に経営を圧迫されていると、...全文を見る
○野末陳平君 それでは、ちょっと角度を変えましてお聞きしますけれども、値崩れしている原因が、採算点の高い商品だからみんなこれに集まって、しかも過当競争を招いていてというところは大体想像できるし、現実にそうだと思えるんですが、一つ問題は、元売りの製造とそれから販売と両方の能力という...全文を見る
○野末陳平君 じゃ大ざっぱに言って、どのくらい製造してて、販売はどのくらいで、その辺にだぶつきはどのくらいあるか大ざっぱにわかりませんか。大体常にこのぐらいは、何割ぐらいはだぶついているんだと、それわからないですか、業界全体として。
○野末陳平君 ちょっとそれ保留しておいて、もう一つの末端のこの――ガソリンに限りますね、スタンドが多いのか少ないのかということなんですけれども、いま大体どのくらいあって、まだどんどんできつつあるんですけれども、これすらもいまでも少し多過ぎている、それなのにまだどんどん許可していく...全文を見る
○野末陳平君 しかしそうなると、元売りは自分のところのシェアを拡大するためにどんどんつくっていく、何か元売りがすべてスタンドをつくる力を持っているとすれば、またまたこの業界は強い弱いでかなり差ができてきて、いままでいろいろお聞きしましたけれども、その点はいい方には全然いかないよう...全文を見る
○野末陳平君 末端の行政指導は大体その辺で十分おやりになっているんだと思いますけれども、ぼくが一番考えなきゃいけないと思っているのは、先ほどちょっと言いましたけれども、やはりこの石油業界をほかの品物、ほかの商品と同じように自由競争に民間に任せっ放しで果たしていいかと。何かあったと...全文を見る
○野末陳平君 いや、まあそれは基本的にはそうなんだけれども、じゃあ、果たして野放しの状態でないと言うけれども本当かな。きょうはやらないけれども、そんな簡単に考えていて果たしていいのかね。  流通市場の混乱と、もう一つ原油の確保と両方の問題ごちゃごちゃに話しておりますから、まあそ...全文を見る
○野末陳平君 そうですね。やはりそれをやらないと、少々テレビ消したりネオン消したって大した節約にもならないと思いますけれどもね。それをやると同時に、ぼくが言うのは、あんな鳴り物入りでやったのがもういまは、確かにそれほど差し迫った問題じゃないかもしれないけれども、あれっきりにしちゃ...全文を見る
○野末陳平君 結構です。
04月07日第84回国会 参議院 決算委員会 第9号
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○野末陳平君 詳しい説明は後でお聞きしますから、ぼくの質問に対しまして数字だけ先に答えてほしいのですがね。  建設省の職員の住宅が世田谷の等々力ですか、五十二年建設ということで聞きましたが、ここはいま月に幾らぐらいの家賃かと、これをお願いします。
○野末陳平君 それは大体三DKですよね、そうですね。  そこで、同じ世田谷の、近くというか上野毛に今度は公団の住宅がありますね。これは三十年代に建てたやつでやや古いですが、ここは同じ広さで幾らになっていますか。
○野末陳平君 三万七千円ですか。
○野末陳平君 これは比較するべき対象かどうかは議論のあるところですけどね。民間のマンションがたとえば等々力あたりにあれば、当然もっと公団住宅よりも、あるいはまた建設省の職員住宅よりもはるかに高いというのは常識なわけですね。  そこで、別に建設省だけをお聞きするわけじゃありません...全文を見る
○野末陳平君 赤坂にもありますね。これは去年ですか、港区赤坂、五十二年。去年の建設でなかなかいいのがありまして、あれは幾らですか。
○野末陳平君 基準はわかりましたけれども、赤坂なんていうと、二十三区という言葉で表現するにしては余りにも一等地だから、もうちょっと具体的に聞こうと思ったわけですね。でも入居者が、どういうわけですか、つまり困るんですか。
○野末陳平君 いやいや、個人が負担しているけれども、負担額がわかるのが困るんですか。
○野末陳平君 ちょっと待ってください。御本人の了解を得ないと公務員の住宅の家賃というか使用料はオープンにできないのですか。
○野末陳平君 それならば、先ほどは建設省にお聞きしたわけですから、同じくくどいようですけども、じゃ、いま問題にしました赤坂の、個人じゃなくて大体一番多くあるパターンは幾らかと、これで答えてください。
○野末陳平君 弱っちゃったね。そちらでわからなかったらぼくらはわかりようがないんで、これはどこに答えていただいたらいいんですかね。
○野末陳平君 そんな、それはちょっと——ぼくの方では一応こことここの家賃ですか、使用料だけは教えてほしいということでお願いしたので、部門が違うから答えられぬと言われたら困りますね。大ざっぱな数字が先ほど出ましたけれども、大体ぼくの方で聞いたのは、三LDKぐらいで二万円ぐらいと聞き...全文を見る
○野末陳平君 それじゃ何平米。
○野末陳平君 いやまあむずかしいというか、われわれはすぐ二DKとか三LDKとか言うわけなんですが、じゃそちらの言葉に従って約八十平米ぐらい、その辺だったら大体幾らくらいと、それだけ言ってください。
○野末陳平君 一々家賃が高い安いということを言うわけじゃありませんで、どうもそういう数字ぐらいオープンにしてなぜ悪いか。どうせ一生そこに住まわれるわけじゃないんで、ポストが変わればまた移られるんだから、これは公の財産ですからね。わが国民の財産と言ってもいいかもしれないけれども、そ...全文を見る
○野末陳平君 それは後で聞きます。
○野末陳平君 民間はそのくらいと思うけれども、あなたは専門家だからわかるでしょう。
○野末陳平君 ですから、これを比較して、いい悪いは言いませんよ。だけれども、どうも格安だなあと、あるいは格安過ぎるんではないかという印象を一般の人が持っても、これは不思議じゃありませんよね。
○野末陳平君 立ち入って聞きますが、そのいまの問題にしている赤坂にこだわるのは、余りにもいいところにあって、通ってみると、まあ豪華マンションだ。しかし、どこの住宅とも何も書いてない。どんな人が入っているかも何もわからないのに、実はこういう公務員の——公務員といいますか、国家公務員...全文を見る
○野末陳平君 いや、具体的な名前を聞いているわけじゃないんです。どのくらいのレベルの人かなあと。いわゆるえらい人なのか、そんなことはないのか、その程度で。それについてあれこれ言う気は全くありませんよ。どうぞ気おくれなく言ってくださいよ。
○野末陳平君 そこで、先ほどから言っている使用料ですか、普通の人は家賃と言いますけれどもね。これは算定の根拠に土地代とか、それから建築費とか、そのようなものも当然含まれた上で出すものか、それともこういう特殊の使用目的のものは独特の何か根拠があってそれで決めているのか。どちらか、そ...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、安く仕入れた土地の上に建てれば家賃も安くなるし、高く仕入れた土地であれば高くなるとか、そういう民間と同じような感覚でこの家賃をとらえてもいいんですか。
○野末陳平君 そうですが、平均的にやっているわけですね。  そこでその決め方について文句を言うわけじゃありませんが、建設大臣、大臣の管轄じゃないかもしれませんけれども、まあ常識的に見てどうも安過ぎると。国会議員の宿舎もそうですよね。やっぱり常識的に見て安過ぎるんですね。どういう...全文を見る
○野末陳平君 まあ要するに、特に都市は住宅に困っている人がたくさんいる、そういう人から見て、やはりこの不公平感というものをほうっておいていいかどうかということなんで、理屈を言えば、やはり一緒に比較をしてあれこれ言うのはおかしいかもしれない。しかし、いまやこの不公平感ですね、これに...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、その両者の家賃の開きはわかりましたけれども、五倍ぐらいありますね。さっきの例は、先ほどの建設省それから大蔵省が入っているとかいう例の場合は、要するに民間と比べて十分の一ぐらいで、公団と比べては三分の一から五分の一ぐらいの見当だと聞いていたんですが、この...全文を見る
○野末陳平君 まだこれと似た例が幾つもあると思うんですが、とりあえずこの洋光台を例にとりますと、土地は大体一緒に入手した、建物が建ったのもまあ一年と違ってないわけですが、どうして片方の家賃が四万何千円で、片方が八千幾らであって、こんな五倍の開きが出ちゃうんですか、説明してください...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、似たような理由でやはり我孫子の場合も言えるんですか。我孫子にも団地があって、また住宅公団の職員の住宅がありますね。その家賃の比較だけでいいです。理由は恐らく同じではないかと思うんですが、念のため、土地もほとんど同時期に取得したかどうか、その辺も。
○野末陳平君 ここは六倍ぐらいになりますか、五、六倍ですね。倍率を別に問題にしているんじゃないですよ。さっきの洋光台と同じく、同じ時期に土地を取得して片方だけが高くて片方は安いけれども、その理由をお聞きしたらば、これは福利厚生であると。ですから一般のレベルに比較はできないんだと、...全文を見る
○野末陳平君 固定資産で資金の区分が別であるならば、改めて聞きますが、じゃ土地を取得するときから、そして建物を建てるときから、全然資金の区分が別でやってきたわけですか。それはどうですか。
○野末陳平君 そうしますと、いずれにしても、予算上区分はなっていたけれども、その財源ということから考えると、やはり国庫からの金なんですか。それとも公団が民間の企業と同じく何かでもうけていて、それで資産ができたと、そういうことですか。そんなことないよね。だから、国からの金で要するに...全文を見る
○野末陳平君 建設大臣ね、区分されているわけですから家賃の違いもいいですよ。理屈はそれは通るのかもしれませんがね。考えてみれば、公団というのは、要するに安い庶民の住宅というか、質のいい住宅を提供する仕事なわけですよ。で、そういうお金が出てくるわけですよ、財投からね。国庫からの金が...全文を見る
○野末陳平君 やはり上げるのは当然だと思いますが、上げる率も、もともとベースが低いんだから、同じ率で上げたって一向にその差は縮まらないわけですよ。その辺で総裁がもし上げるべきだと思われるなら、やはり職員にもうちょっと負担を求めてしかるべきだと思うんですよ。だって、福利厚生とは言う...全文を見る
○野末陳平君 時間もないし、ですから本当は予算の面から職員住宅と公団住宅とのいろんな問題を質問したいわけで、それはそちらから正式な説明を聞いた後で質問することにしますから。  ただ一つ心配なのは、いまの洋光台と我孫子だけを例に挙げましたが、職員住宅の方とそれから公団住宅とに分け...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、次の機会にまたやりましょう。
04月13日第84回国会 参議院 大蔵委員会 第13号
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○野末陳平君 大蔵大臣にお聞きしますけれども、ついこの間お酒の税金が上がったという感じがしているのにまた上げるのはどうも早いんじゃないかと思いますがね。それにしても、今回引き続き酒税の引き上げをやるという理由はどんなところにあるんですか。
○野末陳平君 ですから、その会費の中でなぜ酒がやり玉に上がったのかがよくわからないんで、ほかにもあるだろうと思うんですが。
○野末陳平君 そうすると、いま年々引き上げというような表現がありましたけれども、わが国の場合お酒の税金は、今回引き上げが仮に決まりますと、その後の問題も含めてお聞きするんですが、消費者に負担を求めるというのは大体どの程度が妥当であるかというようなことまで考えた上の引き上げかどうか...全文を見る
○野末陳平君 さっきお答えの中で、酒は特殊なものだというようなことちょっとありましたね。そうなると、今後、先ほどからも話題になりました一般消費税というものを検討しなければならぬという段階になった場合、このお酒の扱いはどういう位置づけになるんですか。これはぜいたく品とも言えない、大...全文を見る
○野末陳平君 いま言ったような意味で、併存するものはほかにどんなものが考えられますか、現在いろんな品物ありますけれども。
○野末陳平君 よく酒たばこと言いますが、たばこもやっぱり似たような扱いを受けると考えていいんですか。
○野末陳平君 初めの方に戻りますけれども、景気対策と矛盾しない範囲で増収を図らなきゃならぬと、これは当然だと思いますから、その意図はいいんですけれども、その場合に、ほかにいろいろあるだろうに酒をということで、余り賛成もできないんですがね。  ぼくは個人的に、いま酒税の引き上げで...全文を見る
○野末陳平君 いろいろな事情があることもたしかで、また新税ですから、つくるときにはそういう問題一つ一つぶつかると思うんですが、それにしてもそういうむずかしいのがあるからと、何か酒の方は余りなくて、むずかしいことが、わりと安易な引き上げだというふうに大臣考えるんですよ。だから、これ...全文を見る
○野末陳平君 余り特殊性を強調されると、酒を飲む好きな人は、ぼくはもう酒飲まないからそれはわからないんだけれども、特殊性を強調すればするほど弱みにつけ込まれているみたいな感じがして、カモにされているというか、酒というのは。だからまた税務当局は取りやすい税の一つでしょうけれども、ど...全文を見る
○野末陳平君 税率の面から見た場合は、いまのお答えはそれなりにわかりますが、今度品目の決め方、現在の物品税の体系の中で、決め方についてもどうも何といいますか、不統一というか、無原則といいますかね、いろいろな矛盾点、不合理な点もあるようなんですね。  そこで、この物品税を決めたと...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、何か税率の決め方も感じで決めたような、それからだんだん広い範囲のものが狭くなってきたというけど、これも何となく原則が、ルールというか、何かないような感じもしましてね、それは現行残っているんですから、初めからつくったわけじゃありませんから、理屈で割り切れ...全文を見る
○野末陳平君 大臣の講義を聞いていると、何となく一般消費税が一番いいみたいな話になってしまいますけれども、ただそういう場合に、まだ幾つもお聞きしたいことがあるのですが、いまの物品税の中にも非課税のものがあるわけですね。なぜそれが非課税になったかというのは、いろいろな理由があるでし...全文を見る
○野末陳平君 いまのお答え、後で聞こうと思っていたところですけれども、さきにお聞きしたのは、物品税の品目の中で、たとえば家具なら家具の中で桐はいい、漆製品はいいとか、そういう意味の非課税の特別扱いを受けているもの、これを既得権として残すのか、白紙に戻すべきなのか、そのこともお聞き...全文を見る
○野末陳平君 じゃ税調に非課税枠を検討するようにというような課題が今後、今度の国会後の税調の審議に出てくるというのを新聞の記事でちょっと読んだんですけれども、基礎的食料品が何かということも一つですね。それからいま言った長い歴史をしょっていると言われる伝統工芸品とか、それから中小メ...全文を見る
○野末陳平君 まだ具体的にいろんな案が出ていない段階ですから、余りお聞きしてもはっきりした答えはないと思うんですが、大臣に最後にお聞きしたいのは、間接税を強化する方向というのはまあ世界的傾向であるかもしれないし、それからわが国の場合でも直間の比率でいけばやはり間接税にもっとウエー...全文を見る
04月17日第84回国会 参議院 決算委員会 第12号
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○野末陳平君 二十分の時間ですので、ひとつ簡潔にお願いしたいと思います。  東京ではいまレギュラーガソリンの値段はリッター当たり幾らしているか、まず。
○野末陳平君 四月になりまして安いところがかなり出ているようにも思いまして、百五円なんという値段もあるようですが、安いところでは幾らぐらいでしょうか。
○野末陳平君 そうしますと、ガソリンスタンド、つまり販売業者に元売が卸す値段といいますか、仕切りというんですか、これは大体幾らぐらいだと見ていいでしょうか、リッター当たり。円でもってお願いします。
○野末陳平君 そうすると、それはリッター幾らと見たらいいんですか。
○野末陳平君 そうしますと、ガソリン税込みで九十三円ぐらいが仕切り値と、こういうふうに見ていいわけですね。そうなりますと、業者のマージンが非常に苦しくなっているように思いますね、百五円あるいは百円割るようなところもあるというお話でしたが。どうですか、業者のマージンというのは非常に...全文を見る
○野末陳平君 一般に石油業界は非常に円高差益の恩恵をこうむっていてもうかっているというようなことを言われておりますがね。ですから、この還元問題が議論になるわけでしょうが、いまのお話ですと、いわゆるスタンド業者はさほどその恩恵を受けていないようにとれるわけですね。そういうことにもな...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、言葉を変えますと、この円高差益の思恵を一番受けているというのは、スタンドの販売業者ではなくして元売の石油精製会社であると。会社の方がもうかっておると、売る方は余りもうかっていないと、円高差益という立場から言う限り。それはそう判断しても構いませんね。
○野末陳平君 いや、ぼくはユーザーに還元されているということじゃなくして、円高差益の一番恩恵を受けているといいますか、差益があるのは、スタンド業者ではなくして、むしろ元売ですかということをお聞きしたんですがね。
○野末陳平君 まあ消費者の立場ということで質問したいと思ってますので、ちょっと方向をかえまして、業界のいろいろな問題はひとまずおきまして、先ほど東京ではどうも百十四円と、だけれどもこれは実際にはもっと安いところもあるというのが当局のお答えでありましたが、この中央の官庁の、通産省を...全文を見る
○野末陳平君 ちょっと大臣、把握していないという答えなんですがね。これはやはり官庁納入価格というのは特に都心部のガソリン市況に大きな影響を持っているわけですから、通産省が把握をしてないというのはちょっとおかしいと思うんで、把握していなきゃいけないんじゃないかと思うんですが、大臣ど...全文を見る
○野末陳平君 それでは通産省は幾らですか。
○野末陳平君 割っているところまで言えば、あと幾らというのを聞きたくなるのはこれはあたりまえなんですが、業界紙には、もう全部の官庁じゃありませんけれども、かなり数字が出て業界ではオープンなんですね、中央官庁への納入価格が。これは消費者だって関心があるわけですね。ですから、やはり少...全文を見る
○野末陳平君 それでは具体的にお聞きしますけれども、八十円台のガソリンが、八十円台の値段があるんですよね、現実に。ごく一部ですよ。業界紙にも一部出ていました。ぼくの調べでもかなりこの数字があるんで、大臣にちょっととりあえず見ていただこうというんで、これですよ。とりあえずこれ、これ...全文を見る
○野末陳平君 どうも歯切れが悪い。九十円前後があり得るというよりも、八十円台のガソリンが現にあると、中央官庁との取引では。そういうふうにはっきり言ってほしいですな。もう個々の値段はいいですから。
○野末陳平君 じゃ九十円を割るケースということで、大臣にお聞きしますよ。どうして中央官庁だけがこんなに安い値段で買えるのかと。一般と二十五円から三十円近いリッター当たりの開きがある、リッター当たり。どうしてこんな安く買えるのか。
○野末陳平君 そう。大口とか支払いが確実とかいう理由で、それは業者も欲しいから入札して入れたり、やや安くなることはあり得るけれども、リッター当たり三十円ぐらいあるいは二十五円違う。この開きはこれは異常じゃないか。大口だという答えならば、じゃ都心の大企業は幾らで入れている。それはお...全文を見る
○野末陳平君 それは一般的な傾向って、どことどこ。ね、ずいぶんはっきり言うじゃない。中央官庁の値段は言わないで、大企業のはずいぶんはっきり言うじゃない。九十五円が何社あります、この都心で。現在、そこまでわかっているんなら言ってください。九十五円で入れている会社、どれだけあるか、大...全文を見る
○野末陳平君 そんなら中央官庁だって個々の話をまとめて、傾向でもっとはっきり言ってもいい。まあ九十五円で入れている会社もありますよ。しかし、それが全体の傾向ではありません。しかし、まあいいでしょう。しかし、八十円台はあり得ない、企業は。そこで大臣に、もうこれやりとりしてもしようが...全文を見る
○野末陳平君 大臣、話がまだるっこいですね。それはもう石油業界全体から考えれば大臣のお答えのとおりで、そう結論を急いであれこれとは言えないけれども、しかし、現実にユーザーは百円以上のガソリン買っている。円高差益少しはあるかもしれないけれども、じゃ中央官庁がこんなに安い値段で買える...全文を見る
○野末陳平君 まあ、総合的判断というふうに逃げられますとね、どうも業界自体が非常にむずかしい問題も抱えているようですから、これ以上お聞きしませんが、しかし、言えることは、八十円台で売っても——いいですか、八十円台で売っても商売が成り立っていると。商売が成り立っているというのは、し...全文を見る
○野末陳平君 もう最後にします。  何かどうもお答えを聞いていると、通産省の石油行政といいますか、そういうものが、消費者にもそれからあるいは販売業者にも適切に行われているという——結果から言ってですよ、どうもそういうふうには思えないんですね。  でも最後に、時間が来てしまいま...全文を見る
04月21日第84回国会 参議院 大蔵委員会 第16号
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○野末陳平君 いま、国民のコンセンサスを得ればということでしたけれども、個人の場合よりもむしろ中小企業関係といいますか商売といいますか、その辺が一審むずかしいところだろうと思うのですね。そこで、そういう中小企業あるいは商人といいますか、商売の人たちに対して、どうやったら理解が深め...全文を見る
04月25日第84回国会 参議院 大蔵委員会 第17号
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○野末陳平君 先ほども出ておりました公債の銀行の窓販について二、三お尋ねして、それから増税などについてもお聞きしたいと思いますけれども、理財局長の答弁ですと、やはり銀行の窓販にはいろいろな問題点あるいは疑義などもあって、それも整理してというようなことでしたけれども、先日ぼくなんか...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、この場合は銀行に当然窓販を許せば新発物、既発物どちらをも扱うということになりましょうか。
○野末陳平君 確かに銀行の立場の利害でもってこの問題を論ずるというのはおかしいと思いますが、しかし証券業界はもう明らかにそれも頭に置いた上で、何となくこの問題に、何といいますか、反対というのでしょうか、やってほしくないような感触を受けるわけですね。ですからひとつ証券局長の立場にな...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、いま幾つか挙げられましたけれども、大蔵省として、証券局としてはどうでしょうか。この中で特に問題になるというところはどこらあたりとお考えでしょうか。
○野末陳平君 銀行がやはり窓口で売った方がこれからは非常に便利にもなるし、それから個人消化も、現にいままで証券界でも十分消化していますけれども、だからといってやはりこれからももっとどんどん消化できるかどうかということはわかりませんので、どうでしょうか、銀行局の立場で、ぼくはやはり...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、今度公社債市場のあり方という問題になりますと、これはどういうふうに、今後、たとえば買った人がこれをどういう形で、あるいはそのときの相場がどうのとかまた非常にむずかしい問題出てくるのですが、その公社債市場のあり方を考えた上で結論を出すということになります...全文を見る
○野末陳平君 じゃその中で一つだけ、先ほどから出ておりますけれども、安定保有層というような層が一体どこなのかがわかるようでわからないので、そこだけもう一つお聞きしたいと思うんですが、何かいかにも銀行でどんどん売るようになると不安定な保有層にまで広がるというような、そんな受け取り方...全文を見る
○野末陳平君 それでは、また次の機会に続きにしまして、今度は、さっきちょっと出ましたけれども増税に絡んだ公債の問題をお聞きしたいんですが、ことしもまた特例公債これだけ出すことになりますと、いよいよ財政は危機だということはよくわかりますし、そうなりますと増税が当然議論にのぼってきて...全文を見る
○野末陳平君 それでは、いまのお答えに関連してもう少し具体的にお聞きしますけれども、増税をしますと結果的に――たとえは頭に消費税を置きますとこれは物価の値上げにつながるんだと、実質的には物価値上げになりますけれども、その場合に、いまのところ消費者物価の指数が落ちついてますね。落ち...全文を見る
○野末陳平君 さっき大分いろんな指標が上向きになったということをお答えになっていまして、新聞なぞ見てますとそんな記事も多いし、それからぼくなんかも感じとして、わりといわゆる消費景気というようなものが出てきているのかなということを感じるときもあるんですね。それはなぜそうなっているか...全文を見る
○野末陳平君 これからがいろいろと議論が出てくるところで大変だろうと思いますけれども、ただ一つ増税考える場合に、大臣もおっしゃいましたけれども、国民的なコンセンサスをというようなことはどうしても出てくるんですが、実際に国民がコンセンサスを、つまり国民的コンセンサスが得られるという...全文を見る
04月27日第84回国会 参議院 大蔵委員会 第18号
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○野末陳平君 松沢参考人にまずお聞きします。  先ほど鉄行の窓販について証券界から不安といいますか、デメリットの面がいろいろと説明ありましたけれども、その中で特にプライスメカニズムを壊すという点ですね、市場の流れを混乱させるんではないかということに対する銀行側のお考えをお聞きし...全文を見る
○野末陳平君 さっきお義理で大量にというような話ちょっとありましたけれども、あれについてはどうですか。
05月09日第84回国会 参議院 大蔵委員会 第19号
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○野末陳平君 アメリカみやげの方はばっとしたところを聞かせてもらえないようですけれども、アメリカは週休二日だと思います。日本でもこの大蔵委員会でもって、週休二日制を実現するために銀行が早く踏み切れるようなということで先日合意をしたのですが、週休二日というのは経済問題とも非常に関連...全文を見る
○野末陳平君 アメリカがそうだから日本もと言っているわけじゃありませんで、これは世界の傾向であろうと思うんで、長期的にどうも働かなければやっていけない国だということは、やはり総理は週休二日制の早期実現ということには消極的だというふうに判断してよろしいですね、そういうことになります...全文を見る
○野末陳平君 何かわかったようでわからないような、どうも老子の言葉が出てくるのも唐突ですがね。  それから例の医師優遇税制ですがね、総理に期待していたわけですが、この国会で何とかなると思っていましたから期待していたんですが、どうも委員会では総理は自民党の動きを受けて考える。五十...全文を見る
○野末陳平君 そこまで断言されれば、少々自民党の動きがもたもたしていようが、一応は安心をするんですが、しかし、ずっとあれですか、丘十四年まで総理はいまの仕事をおやりになっているという前提がないと、そのお言葉も途中で何かでもっておかわりになっちゃったら、またまたどうなるかわからない...全文を見る
○野末陳平君 それは安心しまして、そのとおりになることを——しかし、次の国会といいましても臨時国会なのかまたその後なのか、その辺がちょっと心配ではありますが、ひとっこれだけは確実にお願いします。  それから、たまにしか総則にこうやって質疑できませんからいろいろ聞きますけれども、...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、安定して国民が理解を持ったときにということになると、総理の任期中は無理じゃないですかね。いや、そんな気もしますね。しかし、デノミがいい悪いということではありませんで、まだそんなことを議論をする段階でないように思っていましたから、総理が聞かれているだけで...全文を見る
○野末陳平君 どういう、改善と言ったらどこまでいったらいいですか、指数が。稼働率指数がどうなったらいいんですか、総合的に。
05月29日第84回国会 参議院 決算委員会 第14号
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○野末陳平君 健康保険法の改正について厚生大臣がいろいろと御苦労なさっていることはよく承知しておりますし、それからまた、それが非常に大変だということで、あれこれと厚生省もいろいろと案を出されて、この点いろいろな面で評価はしているんですが、大臣にあえてお伺いしたいんですが、やはり医...全文を見る
○野末陳平君 いま集団指導、個別指導ということが出ましたけれども、私は監査についてお聞きしているんですが、いまの三十四件の中で不正あるいは不当請求の手口にどういうものがあるか、これを具体的に。
○野末陳平君 その手口がいわゆる架空、つけ増し、いろいろありまして、世間ではひっくるめて水増し請求とか、そんなことを言っているようにも思いますが、その手口の具体的な内容ですね、その辺がお聞きしたいわけなんです。どの医者もやっていると言われますが、これは必ずしもそうじゃないと。もち...全文を見る
○野末陳平君 その手口を聞きますと確かに悪質ですが、同時に、そういうことはかなりあちらこちらでやっているんじゃないかという気もしないでもないんですね。でも、それはもちろんはっきりした監査の対象となって出てきていないわけですから、ここでお聞きするわけにいかないでしょうが、いまのそれ...全文を見る
○野末陳平君 一診療所ですか。
○野末陳平君 点数で言えば……。
○野末陳平君 不正なところはそれに対してどのくらいの請求していますか。
○野末陳平君 いまお話聞いていますと、当然それが取り消し処分を受けるというのはあたりまえだと思いますね。  そこで、いまは診療機関の単位で具体例をお聞きしたんですが、今度は患者一人一人の例に直して、またいまの架空請求にはどんなふうなのがあった、あるいはつけ増しはどんなのがあった...全文を見る
○野末陳平君 それにしても、その監査の件数が三十四ですか、それから取り消しがまたその中にあると、この辺がどうも少な過ぎる気がしてしようがないんですが、こんな例も、私の手元にいろいろ入りました資料あるいはお医者さんに聞いて具体的に知っているんですけれども、どうなんですか、たとえば肩...全文を見る
○野末陳平君 いい効果が出ていなければ何の意味もないと思いますし、実態がなかなかこれはわかりにくい制度上のいろんな複雑なむずかしい問題があるようですから、これ以上はお聞きしませんけれども、大臣、いま聞いただけでも、極端に悪い例であるとはいうものの、どうも不正あるいは不当請求を医師...全文を見る
○野末陳平君 まあそこまで説明をされますと、何かできそうもないようにむずかしい問題じゃないかと思いますが、努力を願いたいと思います。それにしても審査体制の強化をしなければならないというのがおかしいんで、お医者さんが正直で良心的であれば別に文句はないと、まあそんなふうに思うんですが...全文を見る
09月01日第84回国会 参議院 決算委員会 閉会後第4号
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○野末陳平君 日中平和友好条約の締結に伴いまして、日中関係がさらに新しい段階に入ったことはもう当然なんですが、教育面においても、中国との関係については、表現あるいは教え方など当然変更すべき点が幾つか出てきたと、そういうふうに思います。この点については大臣も異論はないと思うんですけ...全文を見る
○野末陳平君 いや、大臣はいつごろから承知なさってたかどうか知りませんが、ぼくは最近になって教科書に全部目を通しまして初めて気がつきまして、まだこんな表現があったのかと、まあ実は驚いたわけなんです。そこで、具体的な例に基づきまして善後策を一々お伺いしたいと、こういうふうに思うんで...全文を見る
○野末陳平君 そこで、中学、高校の教科書を新たに見ますと、大臣、本文では揚子江という表現がわりと多いようですね。それから、地図などを調べますと、長江というのもありますね。それから、揚子江ももちろん多いんですよ。それから、丁寧なのは長江と書きまして、括弧して揚子江と、こういうふうに...全文を見る
○野末陳平君 ぼく自身の個人的な考えでは、揚子江という名になじんでもおりますから、その点も考えまして、長江と書いて、括弧して揚子江というのが、ややこしいようですけれども当面いいんではないかと、そしていずれは長江に統一していくべきではないかと、そう考えるんですよ。よその国がどうあろ...全文を見る
○野末陳平君 台湾ということになりますと、当然中華民国とか国民政府は使っていないんですが、実務上の必要に迫られた場合に台湾ということだけで済ましておるという意味ですか。
○野末陳平君 まあ国や政府ではないんですから当然だと思いますが、そうなりますと、外務省サイドから見まして、中学、高校の教科書に中華民国あるいは国民政府という表現があるということはどういうものでしょうか。
○野末陳平君 個人的な手紙とかそんなところで、あるいは論文などで使うのはいいんですが、この教科書の記述というものは、やはり場合によってはというようなケース・バイ・ケースでそれぞれ解釈は違うというふうにとっていいかどうか。歴史的な記述の場合はこれはいいんですが、地理でもって現在の台...全文を見る
○野末陳平君 まあ教科書の内容について外務省があれこれ言及は直接にはできないと思いますので改めて文部当局にお伺いしますけれども、教科書をいろいろ持ってきたんですが、大臣が当然御承知だと言うならばもう言わずもがなかもしれませんが、こういうような表現があるんですね、これは、台湾は、「...全文を見る
○野末陳平君 どうも大臣は出版の自由について少し神経質にお答えになっているようですが、これはもちろん当然大事なことですがね。わが国の外交上の基本姿勢に関する部分で出版の自由、表現の自由ということを余り強調されると、何か教科書でも著者の主観でどう書いてもこれはやむを得ないと受け取れ...全文を見る
○野末陳平君 同時に、国民政府というのがあるんですね、これについてもぼくもいろいろ考えたんですがね、やはりどうも「政府」というのがまずいような気がして、これもひとつ具体例を読みながら大臣並びに当局のお考えをお聞きしたいんですがね。  これは中学の社会科ですね。現在では国民政府が...全文を見る
○野末陳平君 そうなりますと、いままでぼくも気がつかなかったんですから、これは余り大きなことは言えませんけれども、文部当局並びに大臣がお気づきになっていながら、なぜこれが直らずにこのままになっていたのかというようなことも気になりまして、別にこれ以上言及するつもりはありませんが、や...全文を見る
○野末陳平君 それでは、同様な問題まだ幾つかあるんですけれども、特に気になるといいますか、これも微妙なんで、大臣のこれは意見をお伺いしたいんですが、同様に中学校、高校の教科書あるいは小学校の教科書でもそうですけれども、特に地図を見ますと、東シナ海、南シナ海というのがあるんですよ。...全文を見る
○野末陳平君 その漁業協定におきまして東シナ海と言わずに東海というのを使ったのはどういう理由ですか。
○野末陳平君 中国の地図、そして中国もまたこれを東シナ海とは言わずに東海と呼んでおりますね。南シナ海と言わずに南海というふうに使っておりますから。ですから、しかも漁業関係者も東シナ海でなくて東海ということを使っているとなれば、どうもここにもシナという表現を何の気なしに使っていて、...全文を見る
○野末陳平君 何か突然もうしばらくと、いままでも検討なさっていただろうと思うんで、その辺があいまいですから、ちょっとぼくの方も一体もうしばらくと言われていつまでこうなのかその辺わかりませんが、少なくも大臣、いまの東シナ海について言いますと、ぼくもこだわるようですけれども、やはりシ...全文を見る
09月27日第85回国会 参議院 決算委員会 第1号
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○野末陳平君 いわゆる乱診乱療という問題について質問したいと思います。  去年のお医者さんの所得番付のナンバーワンであった国富何がしというこの姫路市の病院が、不正請求を理由に保険医の指定取り消し処分を受けたと。これに関連してかどうかはわかりませんけれども、厚生省が関西以西の高額...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、その場合は関西以西の高額所得医師というのが主に対象になっていて、請求の実態を分析した資料として一応厚生省内にまとまっていると、これは事実なわけですね。
○野末陳平君 さらに、これは新聞ですから大臣に改めて確認したいんですが、その資料に関しまして、大臣がこの医療機関の中にはだれが見ても異常と思えるというのがあると、そんなふうに発言なさったということなんですが、事実大臣はその内部資料を見まして、どう考えてもこれは異常だな、この請求は...全文を見る
○野末陳平君 確かに一部の資料で全般をそのまま当てはめるというのは気をつけなきゃいけないことですが、とりあえず大臣はその資料をごらんになったわけですから、ごらんになって、全く正常というか、異常というか、どんな判断をなさいました。中には、やはりこれはどうもおかしいなという資料はあり...全文を見る
○野末陳平君 どうでしょう。それではその調査内容といいますか、厚生省がお持ちの資料を見せてほしいと思うんですね。ぼくらもいろいろ勉強したいんだけれども、なかなかカルテまで集めて分析といってもできないんですね。ですから、内輪でおやりになっているのもそれはいいですけれども、オープンに...全文を見る
○野末陳平君 いや、資料。
○野末陳平君 ああ、レセプト……
○野末陳平君 それでしたら、私具体的に、濃厚診療と言われるあるいは乱診乱療と言われるような実態について私の知る限りのことをちょっとここで話したいんで、それについてのコメントをいただきたいと思うんですがね。  所得番付の第一位の人はスキャンダルで取り消し処分を受けましたから、今度...全文を見る
○野末陳平君 私も素人ですから、その比較の仕方なぞも全国平均という数字しかなかったもので、比較してみて驚いたわけなんですがね。ところがまだこういうのが一例じゃなくてぞろぞろあるんですよ。  今度はBの例を言いますと、やはりこれは外来で、受診日数が四日なんですけれども、もちろん病...全文を見る
○野末陳平君 それでは、これを極端な例、あるいは一概にこういう個々のケースについて断定することは危険ですから、この川合病院におけるもう少し全体的な数字に触れたいと思うんです。  これは最近のある月を例にとりまして、この川合病院の外来患者だけについて調べてみたんで、ひとつ外来だと...全文を見る
○野末陳平君 いや、その細かいのが積み重なってこういう数字になっているんで、一つ一つ見てもそんな差はないような気もしますが、まあ、異常という印象ですから……。  それで、またこの外来患者に限りますけれども、この病院における診療行為の内容ですね、中身。これがまたおもしろいんですね...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、医療内容が請求点数にどういうふうに影響しているかというか、反映しているかについてもう一問お聞きしますけれども、同じく外来患者一人当たりの一日の請求点数を見ますと、これはちょっと信じられないんですがね。最近の一月間のデータですからね。全国平均と比べまして、請求点...全文を見る
○野末陳平君 いや、ぼくの言いたいのも実にそこにあるわけでして、何もこれで全体のお医者さんがみんなこんなむちゃくちゃなことをやっているなんて全然思っていませんよ。しかし、少なくもこういうのが一つ二つでなくあるということは事実なんですから、それに対して手をこまねいているのかというよ...全文を見る
○野末陳平君 いや、具体的な名前はいいの。何病院、何病院でも構わないんですが、対象としたかどうか、それを聞いているわけです。
○野末陳平君 そうしますと、対象としたならば、局長の頭の中には数字がおありでしょうから、私がいま挙げた数字はそちらの資料と照合いたしましてどうですか、ほぼ近いか、間違っているか、私は実態をほぼとらえていると思っているんですが、どんなものでしょうかね。
○野末陳平君 まあ間違っているならば恐らく間違いだとむしろ指摘をいただけると思いますからね。それがないのは、こちらは大体そのとおりだと自信を持ちますがね。  そこで、大臣、何もこれな特別の病院をやり玉に上げてどうこうなんて、ぼく全然思っていませんよ。それから、お医者さんの中には...全文を見る
○野末陳平君 じゃ最後に。  大臣のお答えはときどき頼もしく聞こえたり、医師会寄りに聞こえたり、ちょっと不安にもなりますけれども、しかし、こういうおかしいものに対して、それに気がついたらやはり厳しい監査、指導というものをしてほしいし、その体制をつくるように、早く強化できるように...全文を見る
10月16日第85回国会 参議院 決算委員会 第3号
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○野末陳平君 競馬をテーマにします。  電話投票制というのが最近は充実してきたという話ですけれども、いまこの制度に加入している人ですね、つまり電話で馬券を買っている人がどのくらいいるか、そこから。
○野末陳平君 そうしますと、その人たちから保証金は一人当たり幾ら預かって、現在の保証金の預かり総額は幾らになっておりますか。
○野末陳平君 二十六億ちょっとですけれども、かなり大きな額を預かっているわけですね。  念のために、この制度が始まってから毎年末の保証金総額の推移、これについても参考までにお願いします。
○野末陳平君 そうしますと、この保証金は、預かっている以上、競馬会に何がしかの金利も入ってくるだろうと思うんですが、いままで金利はどのくらい入りましたか。
○野末陳平君 そうすると、加入者との契約でこういう預かった保証金の金利は加入者には全く払わないという話でしたね、ぼくがかつてここで質問したとき。
○野末陳平君 そうしますと、利息を含めまして保証金の扱いというのは、競馬会が加入者からいわば一任されておると。つまりこういう金はどういうふうに利用してもいい、どう運用してもいいというような決まりで始めたと、こういうことを再確認ですが、理解しておいていいですな。
○野末陳平君 さて、そうしますと、現在二十六億何千万円かという金があるというのですが、このお金を競馬会がどういうふうに使っておるか、年々伸びているわけですがね。去年末では十三億とかという話ですが、これをいままでどういうふうに運用してきたか。この金の使い道ですね、これについても説明...全文を見る
○野末陳平君 ファンサービスに使うと。預かり金という性格から言ってもそれは当然だと思うのですが、その有効に使ったというのはどういうふうに有効に使ったか、その辺がちょっとわからないんであえてお聞きしているわけなんで、何か口座でごっちゃになっているという話ですが、ごっちゃになっている...全文を見る
○野末陳平君 まあそういうことにお金を使われているという説明はわかりますが、しかし、現実にごっちゃにしているということがどうか、何となくすっきりしないですがね。いろいろな金の中でやっているわけで、特にこの金をそういう具体的使い道にのみ利用しているというふうには先ほどの答えでとれな...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、預かり金として計上していながら、運用するときにほかの収入や何かとごっちゃになって、支出面ではいま言ったような使い方だと思うんですけれども、この二十数億になった預かり金が一々いままでどういうふうに使われているかというような点で報告あるいは公表というような形...全文を見る
○野末陳平君 まあ別に競馬会でこの金をどう使おうと、それは加入者があれこれ言うような契約ではないそうですからいいんですけれども、ここまで額が大きくなりますと、やはりこの金をどう使っているんだ、あるいはファンサービスと一言で言うけれども、競馬公害なんという面から言えば、そっちの方に...全文を見る
○野末陳平君 それでは農林水産省の方に、畜産局の方にお伺いしていきましょう。  私、先ほども言いましたけれども、やはり、こういう金は預かっているんだということで、ほかの収入や資産と一緒になって運用するということ自体はやはり避けるべき性格の金にもうすでになっている、こういうことを...全文を見る
○野末陳平君 それ、検討だけじゃ困るんで、質権設定方式というやり方が一番いいとしても、具体的にできるのかどうか。中央競馬会としては、このいまの質権設定ですか、保証金に質権を設定するというのか、その辺のことを——詳しいところはわかりませんが、できるんですか。それとも、検討なんで実施...全文を見る
○野末陳平君 それは本年十一月だと。早い方がいいんですが、その質権設定というのは具体的に問題ないのかどうか、どのようなやり方なのか。その辺も、競馬会でも農林水産省でもいいんですか。
○野末陳平君 加入者にとっては非常にすっきりしている形になりますね、いままでの方式から比べればはるかに。自分の名義の定期預金証書があり、しかも利息は自分のものであってと。それから競馬会が、何といいますか、質権は設定するけれども、それを使うことは当然できないわけで、これをそれならも...全文を見る
○野末陳平君 競馬会に聞きますが、この質権設定方式という形をとれば、さらにこの電話投票制度というのは馬券が買いやすくなるというか、加入者がふえていくということだと思うんですよ。で、どういうめどを立てているのか。来年にはこのくらい加入者をふやしてどうすると、この設定方式をはっきりす...全文を見る
○野末陳平君 まあ農林水産大臣、お聞きになったことで事の性格はそれは単純なものなんですね。しかし、もとはと言えばこういう制度が出るのも馬券が買いにくいからです。六十年までに三十万口座とは言うけれども、長い先の話で、しかも、競馬ファン全体あるいは馬券を買いたいという人から見れば大し...全文を見る
○野末陳平君 大臣は大分まあ悪というのはずいぶん古い話で、そんな社会悪というような時代じゃないですけれども、そうすると大臣、個人的にはあれですか、競馬は、とばくという言葉を使ったけれども、ギャンブルではなくて、むしろ大衆娯楽あるいはレジャーであるというような考え、これが大臣の基本...全文を見る
○野末陳平君 そこまで大臣が言っていいかどうか、それはわかりませんよ、ぼくはそう思っていますよ。サラリーマンの馬券の買い方などを見ていても非常に落ち着いている、健全化していると思いますけれども、しかし、現実に競馬会、農林水産省の需要に対する供給体制が整っていないために、のみ屋がは...全文を見る
10月17日第85回国会 参議院 大蔵委員会 第2号
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○野末陳平君 サラ金のことで大分あちこちで議論になっておりますけれども、待てど暮らせどなかなかサラ金をどういうふうに今後規制していくかということについてはっきりした結論が出てこないので、別の角度からサラ金について質問したいと思うんです。  金融機関がサラ金業者に融資をしていると...全文を見る
○野末陳平君 半年前ぐらいでしたか、新聞に三菱信託がサラ金の大手のマルイトですかに八十億円ばかりを融資しているというような記事が出まして、その後ぼくもあちこちで聞いてみて知り得た範囲なんですけれども、たとえばマルイトという業者にも、三菱信託だけじゃないんですね、もうかなりの金融機...全文を見る
○野末陳平君 当然通達も出ておることですし、どの程度自粛の要請があったのかそれはわかりませんけれども、いまの場合、都銀がそれまでも融資しているというのは意外というか、どうも穏やかじゃないという気がするんです。このマルイトの場合は、あとほかの例も挙げたいと思うんですが、とりあえず三...全文を見る
○野末陳平君 その通達でどこまで効果が今後も含めて上がっていくか、これは時間がかかると思うんですが、とりあえず念のため、初歩的なことですが、やはりサラ金に貸す金があるならば個人ローンを充実して、銀行の窓口は直接消費者といいますか、大衆に貸すのがこれは当然だと、こう思うんで、その辺...全文を見る
○野末陳平君 どの辺が中心か、それはその調査を見なくても、大体われわれでも広告を見たり、それから新聞記事などを見ながら動きというものはわかっているわけですから、一時ほど年利一〇〇を超えるようなすごいのは少なくなったのかもしれませんが、大体のところでいいですよ。そうしていただかない...全文を見る
○野末陳平君 そうなりますと、銀行で貸してくれれば九%ぐらいで借りられるものを、いろいろ条件がうるさくて銀行から融資してもらえない。やむなくサラ金の門をくぐるということになると八〇から九〇になってくる。安いところだって五〇%、六〇%の年利だと思いますね。そうなると、サラ金を経由す...全文を見る
○野末陳平君 ほかの例もちょっと聞いてもらいたいんですがね。そちらでは当然実態を御存じだと思うんですけれども、この場では具体的には答えていただけないかもしれませんがね。  同じくサラ金の大手に、まだプロミスとかレイクとか、こうあるようなんですね。この業者にもやはり都銀も入ってい...全文を見る
○野末陳平君 なかなか抽象的なんで、先ほどちょっと局長の答えに出てきましたけれども、現在金融機関がサラ金業者に融資している量ですね、これは全く把握されてない。しかし、何か実態調査をしているからその結果が出ればどうなんでしょうか。どのくらい金融機関からサラ金に融資が行っているか、そ...全文を見る
○野末陳平君 その実態調査を一日も早く発表して、資金量をどのくらい金融機関からサラ金業者に行っているかと、これを知りたいと思うんですね。どう考えてもぼくはサラ金業者の資金源は、いろんな、個人もですけれども、いわゆるれっきとした金融機関が助けているとしか思えないんです。  具体的...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、いまの場合は株の問題ですから、どのくらい持っていて、それでそれがどういう融資の条件でもって持たされたかというようなことについては全くわからないということになりますか。
○野末陳平君 ついでに、この東京相銀からこの武富士というサラ金業者に人も行っているんです、何人か。これも幹部として、あるいはトップクラスに派遣されている、あるいは出向ということなんでしょうか、具体的なところが、その辺がはっきりしないんですが、いずれにしても銀行から業者のところへ人...全文を見る
○野末陳平君 これが一応退職した形でまた戻ってくるのやら、それからどういういきさつで武富士に再就職したのか、その辺はわかりませんが、どうもぼくの聞くところでは、やはり一種の、銀行にとってサラ金が子会社的な存在になってるんじゃないかと。あるいはこれは東京相銀だけじゃなくて、ほかの銀...全文を見る
○野末陳平君 たびたび自粛を要請ということが出るんですが、確かにぼくが知り得た範囲でも、あの通達以後新規の融資というのは非常に減っているように思います。ですから、通達が効果があったんだというふうに、それは率直にその面は評価できるんですけれども、現実は必ずしも効果があったとは評価で...全文を見る
○野末陳平君 ここらは具体的にはぼくの方も言えないのですけれども、大手の商社などもダミーの会社を通じてサラ金に融資しているようなんですね。これはさらに確かなところがわかったらまた質問の対象にしたいと思うんですが、いずれにせよ局長、自粛の要請がやや効果はあったというものの、これまで...全文を見る
○野末陳平君 精力的にやっておられるという話ですから、もちろんそれに期待をするんですが、それについては、法改正もどういうものになるかという中身の方がやはり気になるところがずいぶありまして、いま局長が悪質な業者というような言葉を使ったんですが、そうするとそれに対して、サラ金の中には...全文を見る
○野末陳平君 銀行局長はどうも途中で答弁をはぐらかしちゃうから困るんで、悪質良質という区別がむずかしいと言いながら、現実のお答えの中じゃ悪質な業者はというようなことを言うわけですからね。その辺が大分あいまいなんですよ。  じゃあ、もっとこちらで具体的にお聞きしますよ。金利一つを...全文を見る
○野末陳平君 だけどね、むずかしいと言っていてはこの問題は議論進まないと思うんですよ。要するにいまは年利一〇〇ぐらいでも法の範囲でもって認められているというようなばかな議論が、確かにそのとおりなんでしょうけれども、昔決めたレベルですからね。いまそれが現実に合うか合わないかというこ...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、日歩三十銭は一般的水準で高過ぎる、どのくらいなら一般的水準でまずまずであろうかという点ですね、これが一番知りたいところですから、それについては。
○野末陳平君 法務省の方ではこのサラ金規制の問題について、特に法務省関係のこの出資法、利息制限法——利息制限法はちょっとこの場合違いますけれども、出資法についてこの日歩三十銭、この線をどういうような考えを持っているようですかね。まあ直接法務省に聞くべきですけれども、こういったやは...全文を見る
○野末陳平君 大臣、どうもそういう話になりますとね、いま今後の規制の方向で三つの角度から検討中であるというお答えがあったけれども、何か非常にむずかしそうな気がしてね、来国会に提出というようなこともちらっとお聞きしますが、果たしてこれはできるのかどうか、できたとしても、まるで規制す...全文を見る
○野末陳平君 ではそれをしばらく待つしかないようですから、また機会がありましたらこの問題をいろいろな角度から、また新しく知り得た材料をもとにいろいろ質問していきたいと思いますけれども、先ほどの、金融機関が現在サラ金業者にどの程度融資をしているのかというその融資量についても、ひとつ...全文を見る
10月27日第85回国会 参議院 決算委員会 閉会後第1号
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○野末陳平君 サラ金の問題について別の面から質問したいと思いますが、企業とか商社がサラ金の資金源の一部をなしているということをよく聞きます。事実そうなんですが、通産省ではこういう実態については少しは関心を持って調べているか、あるいは事実知っているか、その辺どうでしょうか。
○野末陳平君 そうしますと具体的な話になりますけれども、これはわりと知られている話なんですがね。東京トヨペット販売が子会社でサラ金をやっているんですが、これはローンズタカナワという社名でやっていましてね。高年齢社員の対策で始めたというんですが、しかし、資本とか役員とか、そういうも...全文を見る
○野末陳平君 調べるとすぐわかるんですけれども、問題はここの金利が日歩二十銭で年利七三%で、かなりの高金利になっているんですね。ですから、ぼくは企業が何をやってもそれはいいのかもしれませんが、日本を代表するようなまともな企業としては、どうもこういう高金利のサラ金を手がけるというの...全文を見る
○野末陳平君 実態を知らなければお答えも満足いくものが出ないと思いますが、そこで大臣、確かに企業が適正な事業に手を伸ばすことはいいかもしれませんが、少なくも社会的批判を浴びているこのサラ金まがいのことを、いま言ったようなかなりの高金利でやっていると、これは適正と言えるかどうかちょ...全文を見る
○野末陳平君 事実、企業や商社なぞがサラ金へ融資するという形、それからあるいは子会社で始めるという形、いろいろあるんですが、ここ数年で、サラ金がもうかるというんで手を出したんですね。たまたまなかなかむずかしいぞというんで手を引いたところもあるんです。むずかしいから手を引いたって、...全文を見る
○野末陳平君 大分ニュアンスが違うんですけれども、いまサラ金のエコーの社長は福徳相互銀行出身で、役員も半分が出身で、融資関係もあるわけですよ。そうしますと、退職して勤めたということではなくて、まあ天下りという言葉はちょっと当たりませんけれども、相手がサラ金だけに、銀行をやめてそれ...全文を見る
○野末陳平君 じゃもうちょっと露骨な例を挙げてもいいですがね。要するに、ぼくは金融機関とサラ金の密着度について、ちょっと良識を超えるものがあると思っているからここで質問しているわけですが、じゃ今度は東京相互銀行とサラ金の大手の一つの武富士の関係についてお聞きしますけれども、ちょっ...全文を見る
○野末陳平君 じゃ個々じゃなくて少し広げますと、じゃ、いま株を百万株持たせようが持たせまいが、少なくも銀行から融資された金はまず年利九%から一〇%なんですよ。銀行からサラ金には。ところが、今度そのサラ金が大衆に貸すときは、その金が年利六二%から八〇%の高利になっちゃうんですね。こ...全文を見る
○野末陳平君 先ほど、銀行をやめて第二の人世を始めるためにサラ金に就職することについては問題ないようなお答えでしたがね。それについてもいまのケースに当てはめますと、この東京相互銀行から幹部行員がサラ金の武富士に三人行ってるんですね。これは去年の十月に発令されているんですね。この発...全文を見る
○野末陳平君 どうも物足りないんですが、要するにサラ金の規制は当然法的に詰めていっていただかなきゃなりませんが、それと同時に、やはりこういうサラ金の資金源となる金融機関、これが金だけじゃなくて人まで送り込んで、一体に近い形で営業をしている、いわば銀行はサラ金の共犯者みたいなこうい...全文を見る
○野末陳平君 通産大臣の担当のところから外れましたけれども、要するに本来のあり方としては、公共性のある銀行が低利の庶民金融を充実させれば問題ないんですけれども、なかなかこれが思うようにやってもらえない。そこでやはりサラ金がはびこるけれども、このサラ金に金を貸すということが、これは...全文を見る
10月31日第85回国会 参議院 決算委員会 閉会後第2号
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○野末陳平君 ここに持ってきました手紙は、労災で半身不随になった人からかなタイプで私のところへ届いたんですが、ここにこういうことが書いてあるんですね。地方公務員は共済年金の廃疾年金一級の者に限り介護手当が年十五万円加算される、しかし、厚生年金にはこの制度がないと、まあこういう部分...全文を見る
○野末陳平君 国家公務員共済の場合にも、同じような介護手当というか、十五万円が廃疾年金に加算されているかどうか、これはどうですか。
○野末陳平君 そうしますと、今度は民間の場合ですが、まあ厚生年金の一級障害に対しては、いま、国家・地方公務員共済にありましたような、介護手当に当たるような、いわゆる十五万円の特別給付という制度があるかどうか、これについては……
○野末陳平君 次に、家族に対する加給金、扶養加給というんですか、これについてお聞きしますが、国家公務員共済の場合は、公務上の廃疾に限っては、一級、二級、三級ともそれぞれ扶養加給が決まっていると。この金額は幾らでしょうか。妻あるいは子供についてお願いします。
○野末陳平君 地方公務員の場合も、共済は同じと考えてよろしいですか。
○野末陳平君 そうなりますと、今度は民間の厚生年金の場合ですが、厚年における障害年金ですね、この場合の家族への加給金、扶養加給ですか、これはそれぞれ幾らになっておるか、その点についても数字をお願いします。
○野末陳平君 いまの扶養加給においても、やや共済年金とそれから厚生年金では差があるようですが、さてこれら制度の違いが現実の年金額にどう反映するかということについて次にお聞きしたいわけなんです。この場合は障害ですから、いつ襲ってくるかわからないわけで、平均などがとれるはずがないと思...全文を見る
○野末陳平君 念のために、いまの額は先ほど質問しました介護手当とか、それから扶養加給がもちろん含まれた数字でいいわけですね。
○野末陳平君 地方公務員の場合も、何かくどいようですが、国家公務員共済と同じやり方で計算しているのかどうか。とすれば、いまのモデルをそのまま地方公務員に置きかえてもほぼ近い年金額になるのではないか。これはもちろんぴったりするはずはないんですが、ほぼ近い線と理解してよろしいかどうか...全文を見る
○野末陳平君 そこで、公務員の場合は大体わかりましたが、これはもちろん公務上の廃疾ということですが、今度は民間のサラリーマンの場合をまた厚生省にお聞きしたいと思うんです。ただで、この厚生年金の場合は、年金額を出すに当たって公務員と同じ計算方法ではないですから、設例として先ほど挙げ...全文を見る
○野末陳平君 いま厚生年金は全期間の、平均という説明がありましたけれども、公務員共済の場合はこの平均は全期間ですか、それともどのくらいを見ているわけでしょうか、ちょっと途中になりましたけれども。
○野末陳平君 基礎だけについて言うならば、厚生年金は全期間の平均という言葉がありました。それから共済は一年間ということがありましたけれども、制度が違いますから、これだけでもってあれこれ言うつもりはありませんで、改めて厚生省にお聞きしますが、いまの十八、九年という勤続でいわゆる年金...全文を見る
○野末陳平君 はい。
○野末陳平君 念のためもう一つ厚生省にお伺いしますが、平均標準報酬月額、私の計算では月額十二万になったわけですが、これが人によってはもっと上の場合も当然あるわけですから、たとえば十五万円ぐらいあるいはさっきの公務員の俸給月額十七万にやや近いというような数が出た場合に、いまお答えに...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、先ほど厚生年金とそれから共済年金でそれぞれ障害を受けた場合に支給される年金額、これを同列に比較するのは制度が違うわけですから、私もやや何といいますか、無理があるという気はもちろん若干します。しますけれども、一級の障害者に限って言えば、まあ相当な差がある...全文を見る
○野末陳平君 それだけの説明ではどうも十分に納得できないような気もしますが、念のためまた厚生省にもいまの質問なんですが、要するに差があるなしということだけをとって制度について批判するという気はないんですが、とにかく具体的にこれだけ差が出ていると。まあ同一人じゃありませんし、モデル...全文を見る
○野末陳平君 制度の違いがありますので同列に比較しているわけではありません。ですから、理由についてもいろいろな角度からの説明がつくと思うんですが、とりあえず、私はいまお答えいただいた範囲で、いわゆる最近よく言われています官民格差ということをここで議論するわけじゃないんです。障害を...全文を見る
○野末陳平君 大分実態がわかってきたんですけれども、時間が超過してしまいましたので、同時に厚生省にお願いしておきますけれども、いまの分布状況、分布と言っちゃあれですが、いまお答えいただいたデータにもう少し実態がわかるならば、それらをひとつ資料で後ほどまた説明していただきたいと思っ...全文を見る
○野末陳平君 時間が来ましたので。  そこで、労働大臣に聞いていただいいて、なかなかそこまでいきませんでして、この年金議論はまた別の機会にあると思いますけれども、何か非常に民間のサラリーマンの場合が厚生年金においてどうも年金額が低いように思われるので、その辺を労災保険との兼ね合...全文を見る