野末陳平
のずえちんぺい
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月23日 | 第87回国会 参議院 大蔵委員会 第9号 議事録を見る | ○野末陳平君 参考人の四人の先生に一問ずつお聞きしますけれども、最初に木下先生には例の開業医の優遇税制のことですが、大体税調の答申と今度の政府案はほぼいいと、手直しも妥当であるということでした。とすれば、現状においてはもう開業医の優遇税制というのは是正の余地はないということに通じ...全文を見る |
○野末陳平君 ありがとうございました。 | ||
03月28日 | 第87回国会 参議院 予算委員会 第17号 議事録を見る | ○野末陳平君 環境庁長官に緊急質問させていただきますが、水俣病の民事訴訟の判決が先ほど出たと思われますが、どんな結果になっていますか、ここで報告していただきたいと思います。 |
○野末陳平君 その骨子を伺いますと、原告に非常に有利な判決のように思われますが、環境庁としては、きょうのこの内容については、予想されたものなんですか、それとも意外な点が多かったのか、その辺のことも感想をつけ加えてください。 | ||
○野末陳平君 そうすると、重ねてお伺いしますけれども、いままでの環境庁の水俣病に対するいろいろな対策は、これを受けてかなり影響を受ける、あるいは変えなきゃならないというようなニュアンスとお答えを受け取ってよろしいですか。 | ||
○野末陳平君 それでは、長官に最後に一問だけ個人的にお伺いしますが、この判決を聞いたときに、ショックを受けられたか、それとも冷静に受けとめられたか、その辺の個人的な感想で結構ですからお答え願ってお帰りいただいて結構でございます。 | ||
○野末陳平君 ありがとうございました。 まず、大蔵大臣にお伺いしますけれども、本来は、一般消費税、それから例の開業医の優遇税制についてと思っておりましたが、あした大蔵委員会がありますので、そちらにそれは譲りまして、ここでは、補助金の問題と、それから公務員に関する行政費の一般的...全文を見る | ||
○野末陳平君 それでは、事務当局に再確認しておきますが、大臣のいまのお答えは十分でなかったということなんですが、五十四年度の予算で補助金総額がどのくらいになっておって、前年に比してどれだけふえているか、それを数字で再確認さしてください。 | ||
○野末陳平君 まあいろいろ理由はあって十分でないということですが、それにしても、いまの数字を聞きますと、補助金の合理化は少しも前進してないという印象を国民が持つのは当然だと思うんですね。私もこんな厚い補助金のあれの中身を見ましたけれども、切るべきものを切るという大なたをふるったと...全文を見る | ||
○野末陳平君 今度総理府の方には同じ所管の補助金団体でもって国民健康・体力つくり運動協会というこういうのがあるわけですね。厚生省の方と部分的に似ているのですけれども、この団体には補助金を幾ら出して、同じく事業目的、それから活動の内容、そういうことについてもお伺いしたい。 | ||
○野末陳平君 たまたま法務大臣がそこの理事長をなさっておるようですが、いまの説明ですと、厚生省の所管の方の協会と総理府の方とそれぞれ別に補助金が出ているのですが、似通った面もあるし、どこがどう違うのか具体的にわかりませんが、法務大臣、あなた理事長さんですから、いまの一億三千万幾ら...全文を見る | ||
○野末陳平君 いまのお話を聞いていますと、ますますその観点に立ってこれから私も質問さしていただこうと思うわけです。法務大臣も現にいまのお答えの中で、健康づくりという言葉と体力づくりという言葉を一緒にごちゃごちゃお使いになったくらいに、どちらも同じようなものなんですね。ですから、こ...全文を見る | ||
○野末陳平君 ちょっと私の聞いているのと違ってくるのですね。健康づくり、体力づくりが必要であって重要であるという哲学は聞いていないので、それは私もわかっている。しかし、そのために補助金として出された金が有効にその目的に沿って使われているかどうかということをお聞きしたわけで、たとえ...全文を見る | ||
○野末陳平君 大蔵大臣ね、いまもお聞きになったとおりなんですが、健康と体力というこれを目的にして非常に膨大なお金が使われているんで、これはそれなりの意義はあると思いますが、しかし、その内容を一々検討する限りにおいては、どうもむだが多いのじゃないか、少なくももっと効率的に目的に沿っ...全文を見る | ||
○野末陳平君 それを具体的に厳しく見直していかなきゃならないんで、そこがむずかしいのだろうと思いますが、たまたま厚生大臣は積極的にお答えになったから強いて言えば、この健康づくり振興財団は目的はとてもいいけれども、十二億円もらって新聞広告、テレビ番組をやっているけれども、これが何で...全文を見る | ||
○野末陳平君 いまの時点では、まるで広告を出すための補助金団体のような印象しかありませんから、あえてこれを例に挙げたわけなんです。当然、効率的に、しかもいいアイデアがあればとおっしゃるけれども、いいアイデアが余りないのに十何億もついているということ自体が不審だったものですからお聞...全文を見る | ||
○野末陳平君 文部省関係でばらまき補助金というような感じのものを質問しますが、文部大臣、科学研究費補助金という名目で五十四年度が幾ら計上になっていましたか。 | ||
○野末陳平君 学問とか科学の研究に補助するのは非常にいいことだと思いますから三百五億円も結構なんですが、事務当局に聞きますが、このお金を多くの研究テーマに配分してしまうわけですから、幾つのテーマに分けて結局一テーマ当たり幾らの補助金になってしまったのかというのを最近の実績で具体的...全文を見る | ||
○野末陳平君 ぼくらも学者といろいろ交流がありますけれども、この金はわずかであっても非常にありがたいお金ではある。ありがたいけれども、しかし、これのお金でどれだけの、つまり一テーマ当たり二百万ぐらいのお金でどれだけ研究が進むかということになると、非常に疑問なわけですね。そこでばら...全文を見る | ||
○野末陳平君 それからゴキブリとかザリガニの研究もあるでしょう。 | ||
○野末陳平君 いまのゴキブリの二件の研究の内容というのはどういうものですか。 | ||
○野末陳平君 文部大臣、学者にとっては非常に重要なテーマだと思いますからいいんですが、補助金を出す方としては、いろいろな研究をどういう形でその成果の報告を受けているのか。どうなんでしょうか。 | ||
○野末陳平君 これについて文部大臣にお尋ねしたいポイントは、こうやって百万、二百万、あるいはものによっては三百万というようなお金が補助金として出ている。学者が一生懸命それをやっているけれども、それが果たして成果を上げているのかどうかということをきちっと検討して、それをもっと重点的...全文を見る | ||
○野末陳平君 少なくもいまのような配分の仕方を続ける限りは、合計金額がいくら何百億になっても、学問の進歩、科学の進歩というものにはそれほどの効果がない、お金を出すほどの効果がないというふうに考えて、今後配分その他も学術審議会の決定一任ということでない、効率を考えた配分ということを...全文を見る | ||
○野末陳平君 いずれにしても、削るべきを削らなければ何にもならないんですが、どうも、あれやこれや補助金の厚い本が来ますね、あれを見てみますと、人件費だけでほとんど補助金が消えているようなところもあれば、いまどき時代が変わったのに何でこれが続いているんだというようなこともありますよ...全文を見る | ||
○野末陳平君 中小企業の場合はこれを当然下回ると思いますが、半分ぐらいになるのでしょうか。 | ||
○野末陳平君 次に、国家公務員について聞きますが、これは定年制がないですから、勧奨退職の場合の退職手当というものをお聞きするわけです。いま労働省にお答えいただいた民間サラリーマンにほぼ見合う年代を設定するとしまして、勤続三十年で、退職時のポストが局長クラス、それから課長クラス、係...全文を見る | ||
○野末陳平君 課長補佐と係長クラスというのはほぼ同額と受け取っていいですか。 | ||
○野末陳平君 ついでに、地方公務員の場合もまあこれは参考までですけれどもお聞きしますが、地方公務員といっても自治体によっていろいろ違いますから、学校の先生を例にとりまして、勤続二十五年以上になりますが、六十歳で勧奨退職をした場合の教員が全国平均でどのくらいの退職手当をもらっている...全文を見る | ||
○野末陳平君 いま数字を並べていただきましたが、条件が違いますし、計算法その他それから調査の年月も違いますから、これだけで単純比較をするというわけにはいきませんが、それにしても数字を見た範囲では公務員の方がやっぱりいいなという印象は当然持つわけですね。 そこで、具体的に公務員...全文を見る | ||
○野末陳平君 そうすると、くどいようですが、その退職の日に特別昇給が上がるというのは、たった最後の一日だけ特別昇給と、こういう意味ですね。 | ||
○野末陳平君 そうしますと、退職手当の計算の基礎となる最終俸給月額というのは、いま最後の一日に特別昇給をした、その特別昇給した後の給与、これを基礎に退職手当を計算すると、こういうことになるのですね、結局は。 | ||
○野末陳平君 そうしますと、最後の日の一日だけの特別昇給のおかげで、これがしないときと比べてその人がもらう退職金がどれだけふえるのか、これは課長クラスで試算をしていただいていいんで、一号俸アップと、それから二号俸アップと、この二つの場合においてモデル計算で特別昇給のおかげでこれだ...全文を見る | ||
○野末陳平君 二号俸上がった場合は。 | ||
○野末陳平君 はい、わかりました。 一号俸アップで、課長クラスですか、五十万円退職金がふえると聞きましたが、どういう根拠で特別昇給を退職の日にするのかが、先ほどは二十年以上で勤務成績優秀というお答えでしたけれども、この根拠をひとつ示してくださいよ。というのは、何か退職金がふえ...全文を見る | ||
○野末陳平君 一種のごほうびみたいなニュアンスもあるようにいまのお答えを受け取ったのですが、強調された勤務成績優秀というような点ですが、どの辺が優秀なのかしりませんが、特別昇給で退職した人のどのくらいが、じゃ勤務成績優秀だったことになりますか。どういうんですか、つまり、やめた人の...全文を見る | ||
○野末陳平君 具体的に数がつかめないのはやむを得ないと思いますけれども、何かいまの説明だと、特別昇給は勤務成績が優秀なんだと言いながら、ほとんどの人が優秀と認められてこの制度の恩典に浴していると、こういう印象になるんですね。 事実についてお聞きをしたら、数字をつかめてないとい...全文を見る | ||
○野末陳平君 そうすると、ざっと四万人としましょうか、三万九千幾らですね。その中で、たとえば特昇した人の数はこれだけだとが、そんなのはわかるんですか。わからなかったら、たとえば勧奨退職をした人は大体このぐらいとか、何かその内訳で私のいまのテーマに少し関係した数字が出ますか。 | ||
○野末陳平君 これは数字がないからもう荒っぽく質問してしまいますが、いま、たとえば、たとえばの話ですよ、二万人の公務員が特別昇給を受けて退職したと仮にしますと、金の問題を言っているわけじゃないんですが、仮にこういう設定をしますと、一人が一号俸最後の日に特別昇給すると五十万円退職金...全文を見る | ||
○野末陳平君 じゃ、いまの長官のお言葉を受けて人事院総裁に聞きますが、やはり世間の常識から見ると、どうも過保護というか、甘いと。別に金額のことを言っているわけじゃありませんが、退職手当を計算するに当たって、こういう最後の日にかけ込みで特別昇給するというのは、どう考えても疑問だ。そ...全文を見る | ||
○野末陳平君 総裁のお答えにこちらが反論するとすれば、人並みでなくて人並み以上の処遇を受けているということでこれからは見直すべきじゃないか、いままでとは事情が違うんだと、こういうふうに言いたいと思いますね。 最後に、大蔵大臣ね、公務員の問題はいろいろありまして、いまでも定年制...全文を見る | ||
03月29日 | 第87回国会 参議院 大蔵委員会 第10号 議事録を見る | ○野末陳平君 この租税特別措置による減収額を五十四年度平年度の分を見てみますと、だんだんここのところ数年で様子が変わってきておりまして、いま少額貯蓄の利子等の非課税措置、これがかなり大きくなっているということに気がつくんですが、別に例のマル優について批判をするわけではないんですけ...全文を見る |
○野末陳平君 ぼくは、国債が売れないから個人に売りたいと、そのためにえさのようにして特別枠をふやすなんということがよくないと、そういうことですから、いまのお答えは意思がないようですからいいと思いますが、当然それは普通のマル優枠の三百万についても言えることだと思うんですね。むしろこ...全文を見る | ||
○野末陳平君 事実、大衆生活に定着しているマル優ですから、これはこのままでもいいという声が強いかもしれませんが、現実にこの恩恵をこうむっているのはかなりの金持ち階級に偏っていると思うんですね。ですから、指摘の点も含めて検討してほしいと思いますね。 それから、次にいま租税特別措...全文を見る | ||
○野末陳平君 具体的に聞きますが、税調では四段階になっているんですね。改正案は五段階になっているわけです。そうすると、この区切り方の不自然さは、これは後で聞くとして、四段階になっているのを何で五段階にしなければいけないのかという、ごく初歩的な説明からしてほしいんですがね。 | ||
○野末陳平君 ちょっと余り一どきにごちゃごちゃ言わないでくださいね。問題点かどこにあるかわからなくなっちゃうんです。 いま非常に重要な点を二、三お答えになりましたけれども、少しずつ言っていかないと、結局何となくムードでごまかされちゃうようなことになったらまずい。 というの...全文を見る | ||
○野末陳平君 負担の激変を緩和するということを強調されるけれども、そうするとこれは激変だから今回七〇にしたけれども、当然これは経過措置ですね、負担激変の緩和というのは。 そうすると、これはいつまでもこのままにしておくわけにはいかないということになりますからね、この点ではどうな...全文を見る | ||
○野末陳平君 いまのお答えの中で、五千万円超の部分がこれがかなりふえて、時間の経過でふえて、しかもここはこのままになっているからきついと、これはよくわかりますから、この点じゃ開業医に与える影響は相当大きいと思いますね、ここはいいんです。 しかし、収入の分布がずっと変わってきた...全文を見る | ||
○野末陳平君 だけどね、常識的に言って税調答申当時は千五百万円以下でもって七二をつくっていたんですが、今回は時代も変わっているしということで二千五百万に上げて七二を残していますでしょう。これ二千万円ぐらいだったら妥当だと思うのですよ、時間の経過を織り込んでいるのだと。だから七二%...全文を見る | ||
○野末陳平君 なかなか説明もむずかしいし、それからこっちもこうしなきゃいかぬと言っても税調の答申というものがずっと権威のあるものとしてきたときに、やはりこれとの比較でしか言えませんけれども。 ひとつどうしてもいままで余り議論にならなかった点で、この開業医の優遇税制について考え...全文を見る | ||
○野末陳平君 いろいろ説明がありましたけれども、大蔵大臣ね、もちろん大臣の方も今回の改正案が百点の答案だということは思っていらっしゃらないと思うんですね。当然ぼくもそうです。でも、まあほぼ合格点であろうとは思っています。しかし、問題点というのをはっきりさしておいていただかないと今...全文を見る | ||
○野末陳平君 時間もないですから開業医の優遇税制はこのぐらいにしておきますが、問題点だけはわかっていただけたと思っています。 それで、ついでに医療に関係して言いますと、確定申告で医療費控除を中心とした還付のケースが非常にふえている、これはいいことだと思いますが、その反面、特に...全文を見る | ||
○野末陳平君 確かに技術的にめんどうになって、かえってまた混乱が起きたりして、そういA不安もありますからね。やれるんだからやれという意味じゃないんですよ、やはり検討してみてはどうかということなんです。 で、いま五%の話出ましたけれども、五万円の方がむしろ一般じゃないかと思うん...全文を見る | ||
○野末陳平君 だから主税局長の五%にこだわる考え方はちょっと違うかもしれないと思うので、あえて五万円の方をいま持ち出したんですが、なおこれは実現を目指してとは言いませんけれども、ちょっと検討してみてください。 それから同時に、この医療費控除でいきますと、もう時間もありませんが...全文を見る | ||
04月26日 | 第87回国会 参議院 大蔵委員会 第15号 議事録を見る | ○野末陳平君 これまでに国債を買った個人投資家といいますか、そういう人たちに対して発行者たる国あるいは販売した証券会社などがPRの上で非常に不親切といいますか、アフターケアが不足しているというか、そんな点を非常に感じるんですが、今度の値下がりに関しても、まあ人によって売却損が出た...全文を見る |
○野末陳平君 つまり、これからしなきゃいけないというのは、今度の値崩れがここまでひどいという予想ができなかったからかもしれませんが、これからというのはもうちょっと遅いので、もちろんこれからすべきだと思いますが、いま言った債券の基本的な性格というものはやはり行き渡ってないんですね。...全文を見る | ||
○野末陳平君 その意味のPR不足というか、不親切な売り方が長い目で見て個人消化にブレーキをかけるということはもう十分に考えられるわけで、力を入れてほしいと思うんです。 いま、売却損あるいは評価損のことについて触れましたけれども、同時に値下がりした国債はこれを買うということもで...全文を見る | ||
○野末陳平君 時間が来ましたけれども、要するにまだ日本の一般の投資家は余り、投資家というか普通の貯蓄者は債券に無関心というか、なじみがありませんで、結局これを安全確実だというようなPRだけをしておきますと、銀行の定期預金とか郵便局の定額貯金と同じで、途中で換金しても元金が保証され...全文を見る | ||
○野末陳平君 国債の総合的な管理政策というのは、もちろんそれを打ち立てることは非常に必要になってきたと思いますけれども、これから国債をどう消化していくかという点に関して二問だけお聞きします。 たとえば、目先は六分一厘の暴落した国債に対して、たとえば日銀の買いオペとか、資金運用...全文を見る | ||
○野末陳平君 前向きの検討が果たして財政投融資の運用先というのの整理というか、その検討が非常にむずかしいと思うんですが、来年度の課題としてお願いをしておきます。 それからもう一問、やはり今後の消化の問題ですけれども、今度の値崩れなどを見ましても、どうも銀行とか法人などがかなり...全文を見る | ||
05月08日 | 第87回国会 参議院 大蔵委員会 第16号 議事録を見る | ○野末陳平君 大蔵大臣にお伺いしますが、新聞などで察するところ、大平総理大臣は一般消費税の導入にかなり積極的というか、当然だと思いますが、総理大臣としては。ところが、閣僚の中にはいろいろな意見が新聞を通して出てくるわけですね。 ですから、われわれとしては、この一般消費税も重要...全文を見る |
○野末陳平君 いまのお答えですと、いろいろ検討してみた、とにかくいろいろ検討してみたが、どうもどれも不十分でだめなんで、結果的にはもう一般消費税であると、こういうことだろうと思いますね。 そうなりますと、大蔵当局としてもうそこまで検討が済み、結論が出ているとなると、われわれと...全文を見る | ||
○野末陳平君 まあなかなか、いい案がといっても、財政を再建するというような大目的の前には、一般消費税の方が何たって額からいっても違うということで、むずかしいと思うんですが。 ただ、なぜこういうことをお聞きするかというと、どこへ行っても、さっきの大臣のお答えにもありましたけれど...全文を見る | ||
○野末陳平君 いま大臣のお答えで、所得税負担の問題がちょっと出ましたけれども、まあ限界に来てると、上は無理だし下も無理だと。もちろん中ごろもきついわけですけれども。 ただ、そちらからいろいろといただいている資料を見てみますとね、わが国の所得税というのは国際比較でいけば低いんだ...全文を見る | ||
○野末陳平君 その経過についてはそれなりに部分的に見れば確かにそのとおりだと思いますけれども、しかし、それはあくまでも世論に問う形で行われたわけでなくて、まあ税調は一種の世論かもしれませんが、何となく結論だけを出されたというところにはやはりまだ若干の疑問があるわけですね。 ぼ...全文を見る | ||
○野末陳平君 そうですね。まあ、確かにいろいろなむずかしい問題考えられると思うんですが、しかし、やはりこの一般消費税の場合にも、またそれとは違うむずかしい問題、ずいぶん、あるいは混乱も考えられるようなんでね、どちらが何といいますか、少しの混乱で済むかと、どちらが導入に楽かという点...全文を見る | ||
05月31日 | 第87回国会 参議院 大蔵委員会 第21号 議事録を見る | ○野末陳平君 公社が出しているたばこはですね、まあかなりの数になっておりますが、この中で消費が減りつつあると、今後もふえる見込みが全くないというような銘柄はどんなものがありますか。それをお答えください。 |
○野末陳平君 すでにこの消費が減っていることによってもう販売をそろそろ中止しようというような銘柄はありますか。 | ||
○野末陳平君 公社の基本方針として、廃止に踏み切る場合にはその消費が減ってきたということの方が大きい物差しになってるのか、それともこれは赤字であるということなのか、その辺はどっちなんでしょうか。 | ||
○野末陳平君 いまの、さっきの説明の中でですね、ハイライトとかホープなどはシェアがまだかなりあるけれども消費が減っていると。事実、数字を見てもそれがはっきりしてるようですが、こういう消費が減っていく銘柄に対しては公社はどういうような方向を考えて、消費を上げるのか、それとも、どうな...全文を見る | ||
○野末陳平君 そうしますと、やはりいずれはこういうものもどんどん減って、消費が減っていって、ある意味では採算が取れなくなってくると、こういうことになるんですか。 | ||
○野末陳平君 きょうは三級品の赤字のことについて中心に質問をしていきたいと思っているんですが、その前に、先ほど大体五銘柄ぐらいで七〇%売り上げを占めているようなお話がありましたけれども、その五銘柄というのはどれとどれになっていますか。 | ||
○野末陳平君 そうしますと、先ほどの三級品あるいは二級品の赤字を一級品でカバーしていくという説明ありましたけれども、これは愛好者の立場で言うと、いま言ったセブンスターとかマイルドセブンのようなたばこ吸う人が三級品のたばこを吸う人によって生ずる赤字を埋めると、こういうような理屈にな...全文を見る | ||
○野末陳平君 公社全体の経営の中ではこれはやむを得ないことだとは思いますけれども、具体的な銘柄を中心にしてあれこれ考えてみますと、いろんな矛盾もあるように思いまして、これから具体的銘柄で質問していきます。 一番問題なのは、これから値段のつけ方なり売り方が問題なのはバットじゃな...全文を見る | ||
○野末陳平君 そうすると、今度バットはどういうふうになるんですか。まず現在の値段四十円でしたか、現在のバットの値段ではどうでしょう。そして五十円に値上げされた段階ではどういうふうになっていきますか。 | ||
○野末陳平君 そうしますと、定価改定をしてもバットについては赤字であると、バットそのものでは税負担ができないと、こういうことですね。税負担ができるような値段を想定するならばゴールデンバットは幾らが望ましいのですか。 | ||
○野末陳平君 定改で五十円と。しかし本来税負担をできるようにするには九十円と。ずいぶん九十円というのは高い値段なような気がするわけですね、比較的には。なぜこんなにバットというのは高くなるんですか。 | ||
○野末陳平君 その値上げ率で言うと、何かいまの答えがいかにももっともらしく聞こえるんですが、本来九十円であるべき値段を五十円にしておくというのもまたずいぶん不自然なおかしな話で、それがいろんな配慮だというのは、後から具体的に聞いていきたいと思うんですが、とにかくたばこの値段のつけ...全文を見る | ||
○野末陳平君 そうしますと、いろんな事情でいまはできないから当分の間大蔵大臣の承認を得たものに限るということは、金子大蔵大臣が承認してバットは特殊であるからまあこの程度でと、それはわかるんですが、その「当分の間」と書いてあるのは、これはどのくらいの間を言うんですか。 | ||
○野末陳平君 まあ、いずれにしても、ある時期というのがどのくらい先になるのかということはいまはわかりませんけれども、こういう、先ほどから聞いておりますと、やはり三級たばこの赤字というのはどうもバットが象徴しているようで、数は多くないかもしれませんけれども、ともかく赤字をつくる原因...全文を見る | ||
○野末陳平君 公社自体がバットの愛好家は必ずしも低所得者でないということになりますと、なおさらこの値段を何でこんな安いままに放置しておくのかというのはもう理屈に合わなくなってくるんですね。 ぼくは別にバットを吸う人を目のかたきにするわけでもないし、趣味嗜好の世界ですから、それ...全文を見る | ||
○野末陳平君 それでは、資料があるかどうかわかりませんが、データとしてあるならば教えてほしいんですが、バットを吸ってる、愛好しているお得意さんですね、それはどのくらいの人数で、それが全体の喫煙人口のどのくらいを占めるかというのは、これは大体わかってますか。 | ||
○野末陳平君 さっきもちょっと出ましたけれどもね、要するに五銘柄でもってほとんど七〇%ということになると、愛煙家三千五百万人の七割あるいは八割はまずまず自分がたばこを吸うことによって税負担をしているわけになりますね、吸う立場から言いますと。そうすると、バットの人は十万人かなんかで...全文を見る | ||
○野末陳平君 いなかでは恐らく老人が多いのかもしれませんね。それから、平均すれば年齢の高い層だと、当然そう思いますが、都内のたばこセンターで聞いた範囲ですから、資料じゃありませんよ、聞きますとね、決して老人なんか買ってないんですね。年寄りというか、お年寄りは買ってないんです。若い...全文を見る | ||
○野末陳平君 別にバットを吸っているのはだれだということで議論をしているわけじゃありませんから。いろんな買われ方があると思います。しかし、時代が変わってきているということも大事で、その辺が値段のつけ方を矛盾したものにしているならばこれはもう当然改めるべきだということですね。 ...全文を見る | ||
○野末陳平君 だけど、そうするとずいぶん変な話になりますね。バットは老人、年齢の商い人が吸っているのだ、愛好しているのだということを伝統的にずっと考え方として持っていて、で老人ホームにサービスするのはバット配ってない。しかも希望があるものを配っている。結局マイルドセブンがほとんど...全文を見る | ||
○野末陳平君 この問題を長くやっても切りがありませんので大蔵大臣にひとつ念を押しておきたいと思うのですが、やはりたばこは嗜好品の世界ですから、この中でいわゆる特殊商品を取り上げて、これは弱者対策といいますか、あるいは一種の福祉といいますか、そういう配慮を加えるのだというような、こ...全文を見る | ||
○野末陳平君 専売公社の任務というのは赤字を出さないで値上げをしないということなんですよね。ですから、赤字になっているたばこ、税負担すら満足にできなくて原価をやっと償っているというような銘柄をほっておくのが本当はいけないのでしょうが、やはり公社の性格もありますから、もうけなくても...全文を見る | ||
○野末陳平君 たばこ小売店の方はどうなんでしょうか。店じまいという話は余り聞きません、あれは専業というかなんか副業のようなものですから。でも、たばこ小売店は人手が不足だということをよく聞きますが、あるいは人手はあっても給料は払えないというか、そんなような事情でたばこ小売店の数はど...全文を見る | ||
○野末陳平君 少し具体的になりますが、自動販売機の二十二万台の中で小売店が——小売店がと言っては変ですかね、お店の、小売店の前に置いてあるというか、いわゆるそのほかにビルとか街頭に置いてあるのもあって、どういう区別になっているのかよくわかりませんが、小売店が夜閉店した後にもお客さ...全文を見る | ||
○野末陳平君 細かいことを聞くようですが、この販売手数料、これを公社からいただいた数字などを見て、総原価の中に入っていますね、総原価の中でたばこ販売の手数料というものを考えてみると、まあもうかっているという言い方は変ですが、わりと高い率になるように思いますね。 この販売手数料...全文を見る | ||
○野末陳平君 ぼくが興味を持ったのは小売店の数に匹敵するほど自動販売機ができているわけですね。ですから、自動販売機による売り上げもかなりばかにならないだろうと思うんですよ。そうなりますと、従来のお店中心の販売方式というのはかなり変わりつつあるんだろうと想像できますが、今後たばこの...全文を見る | ||
○野末陳平君 自動販売機が今後ますます、便利ですからふえていくとなると、結局この対策がいままでなかった対策になるんですかね、公社としての新しい課題ができてくると思うんですよ。 これは前からもよく言われていますけれども、最近自動販売機をめぐるトラブルというか、事故のようなものは...全文を見る | ||
○野末陳平君 お酒の自動販売機と同じ問題がやはりたばこの場合にもあるようなので、別の委員会でこれが問題になったことがあるんですけれども、未成年者が買うと、だけれども専売公社がこれをどういうふうな手が打てるのか、それはわかりませんが、未成年者が自動販売機からたばこを買うということに...全文を見る | ||
○野末陳平君 そこなんですね、一番気になるのは。現実に学校のそばにあるんですね、中学、高校などの。これも販売店が置くのだからしようがないということで済ましていいかどうかというのが気になるところだったのですよ。 これをやはりどうなんでしょうか、いまのは消極的な話し合いのように聞...全文を見る | ||
○野末陳平君 あと例の葉たばこのことなどもちょっと質問したいことがありますけれども、時間のようですから、きょうはこれでやめます。 | ||
11月15日 | 第89回国会 参議院 決算委員会 第1号 議事録を見る | ○野末陳平君 先ほど総理府総務長官が励ます会のパーティー券をかなり大量にKDDに買わしたという話が質疑で出ておりましたけれども、それにやや関連しまして、鉄建公団がいまのたとえば励ます会のパーティー券の購入とか、あるいは政治家へのお中元、お歳暮のようなものもひっくるめまして、政治家...全文を見る |
○野末陳平君 約三百万円が政治家とのつき合いに支出されたということでしょうが、そのうち一番大きい額は何なんでしょうか。パーティー券ですか、それともお中元、お歳暮などのようなものでしょうか。 | ||
○野末陳平君 そのお金の出所ですが、重ねて聞きますけれども、総裁の交際費の中からそういうパーティー券の支出、三百万円のどのぐらいになるのか知りませんけれども、出た部分は幾らになっていますか。 | ||
○野末陳平君 後段のその処理についてはそれでいいと思いますけれども、カラ出張で浮かしてまでその金を政治家とのつき合いに回すというのは、何でそんなことまでしなきゃいけないのかというのが、素朴に疑問に感じますね。 会計検査院に伺いますが、何かいまのところだと大体三百万ぐらいしか支...全文を見る | ||
○野末陳平君 金額よりも、それが公費で賄われているというところが問題だろうと思うんですよ。ですから、いまの政治家とのつき合いですが、大部分がパーティー券ということですから、一体何人ぐらいの政治家と公団はつき合っているんですか、パーティー券で。 | ||
○野末陳平君 口数と人数じゃ、これは全然関連がないから、やはり人数を聞きたいところですがね。 じゃ、別の聞き方をしますと、公団がつき合っている政治家というのは自民党の先主ばかりなんですか。それとも……。 | ||
○野末陳平君 だれとでもつき合っているわけじゃないと思うんですけれども、そうすると、鉄建公団ですから、いわゆる業務にいろいろな点で関係のある政治家の方とパーティー券その他でつき合っていると、こういうふうに解釈してこれは間違いないでしょうね。 | ||
○野末陳平君 初めのおつき合いの方は、利害関係のある方とおつき合いをしていると、こういうふうに解釈すべきじゃないんですか。 | ||
○野末陳平君 こういう点であれこれ言っても始まらないんですが、パーティー券のつき合い方ですが、政治家のサイドから直接話が来るのか、それとも運輸省などの官庁を通して当てはめてくる、どちらの形なんですか。 | ||
○野末陳平君 そうすると、さっきの何口という話に関連して興味を持たざるを得ないんですが、一人につきこれまで最高のおつき合いをさせられたケースはどのくらいだったんですか。先ほどの総務長官みたいに百枚というのは金額的になさそうですがね。 | ||
○野末陳平君 どうして個人に差しさわりがあるの。パーティー券を買ってくれと言って、それをそちらが何らかの理由でお買いになるんで、別に個人的にそれが問題になると思いませんよ。ただ、一人百枚もとなるとちょっとおかしいということになりますけれども、そんなに遠慮してつき合っている政治家の...全文を見る | ||
○野末陳平君 じゃ、角度を変えますと、要するに公団はそういうおつき合いを非常に進んでやっているわけじゃなくて、不本意ながらいやいややっているように聞こえますが、そういうふうにとってもいいんですか。 | ||
○野末陳平君 とすれば、少なくもパーティー券を押しつける政治家の方は、やはり自分の立場を利用して金集めをしているというふうにとれますね。まあ鉄建公団の場合は金額的にも少ないかもしれない。しかし、これはいろんなところがありますね、各省庁みんな似たようなことがある事実をぼくは知ってま...全文を見る | ||
○野末陳平君 検査院に聞きますけれども、いまの大臣のお答えですと、社交的儀礼的な範囲であればある程度はやむを得ないような、やむを得ないというより、むしろ積極的に是認されるようなふうにもとれましたけれども、どうなんでしょう、たとえ二、三枚のおつき合いであっても、やはりこれは公費を使...全文を見る | ||
○野末陳平君 そうしますと、いまのは、対価を払うというんですから、要するに、一枚買った人は行くということで、数枚であればその説はうなずけますが、まとめて何十枚あるいは百枚という単位になったら、これはもう完全にいまの社交儀礼の範囲ではありませんね。 | ||
○野末陳平君 じゃあ、公費を使うということに重点を置いてさらに聞きますけれども、公団総裁、要するに、公費を使ってまず対価を払うようなおつき合い、なぜポケットマネーでやらないで公費を使うのか、やっぱりそこはちょっとわからないんですよ。だれもわからないんじゃないかと思うんですが、どう...全文を見る | ||
○野末陳平君 一鉄建公団の問題としてでなくて、これはもうごく常識的というか、当然みたいになっていることですからあえて聞いているわけです。ぼくは当然、これは過剰なおつき合いであって、政治家とのおつき合いに公費をそういうふうに安易に出すことは、これはもう絶対にやめるべきだと思いますよ...全文を見る | ||
12月04日 | 第90回国会 参議院 予算委員会 第1号 議事録を見る | ○野末陳平君 行政改革にはいろいろな角度からのチェックが必要だと思います。本来は役所減らし、人減らしということでしょうけれども、これは言うはやすくして行うはむずかしいわけです。しかし、金減らしの方はできると思うんですね。要するに公務員に金がかかり過ぎているというこの実態は、その気...全文を見る |
○野末陳平君 一人当たりの額については少ないという見方もあるかもしれませんが、現在五十四年度で受給人数とそれから総額、これをお答えいただきたい。 | ||
○野末陳平君 一人当たりについてよりも、この総額を聞いてみるとこれはばかにならぬ額だなと、こう思うんですが、総理、こういう手当があるということ、実態を御存じでしたか。 | ||
○野末陳平君 いつからどういう理由でこの持ち家者にお金が支給されるに至ったのか、これを簡単にひとつお願いします。 | ||
○野末陳平君 公務員住宅が安過ぎるということを比較に出されるのはちょっとおかしいと思いますが、民間の問題ですね、民間の場合は確かに事業所によっては持ち家者に対しても幾らかの支給がある。これは知っております。しかし、公務員の場合は住宅資金を借りる場合でも低利の共済組合の融資などあり...全文を見る | ||
○野末陳平君 その数字が少しおかしいわけで、それは住居手当を支給している事業所を一〇〇とした場合の数字でしょう。いただいたこの勧告に基づいて見ると確かに八八%ぐらい支給している。ところが、その数字は住居手当を出している事業所を一〇〇としたらばそうなるということで、全民間の住居手当...全文を見る | ||
○野末陳平君 総理、大蔵大臣に特に聞いていただきたいんですが、この額は少ないじゃないか、あるいは民間でも半分こういう手当が出ているんだからいいじゃないかという見方もあると思うが、それは甘いと思うんですよ。言葉をかえれば、民間では持ち家に対する手当は半分、まだ半分しか行き渡ってない...全文を見る | ||
○野末陳平君 何か聞いていると、公務員の方がむしろ給与格差を受けていてというふうに聞こえますが、いまや民間では官民格差と言った場合に民間が差を受けている、格差を受けているというふうに受け取っていますよ。ですから、どちらの立場に立つかによって違うんですが、ぼくはやはり政治は広い層の...全文を見る | ||
○野末陳平君 人事院にげたを預けてもらっちゃ困るんですね。心情的にわかるということは、やるべきことであるともとれるわけですよ。心情的にわかるがどうもむずかしいねなんて、そんなことはいまや通用しないと思うんですが、まあそれはそういうお答えならそれでいいでしょう。 さて、いかにも...全文を見る | ||
○野末陳平君 素朴であるのは、これは当然いま政治は素朴でなければいけないと思っているんだよ。大蔵大臣おかしいのは、その投書は財政健全化の立場でと言ってない。書いてあるよ、ちゃんとここに。「公務員の住居手当も廃止して、」といって、投書者は。だから投書者の意見は廃止なんですよ。公務員...全文を見る | ||
○野末陳平君 先ほども出ました例の退職金ですね。あれは高過ぎるのは、要するに肩たたきとか、その辺のことがあるからだと思いますけれども、ああいう退職金の制度、特殊法人についてはいろいろとやっておられるようですが、公務員の退職金の制度、それから手当の中でも超過勤務手当、これはまあいろ...全文を見る | ||
○野末陳平君 じゃ、ひとつ綱紀の粛正と同時に、制度そのものの見直しも厳しくやっていただきたいと要望しておきます。 |