野末陳平

のずえちんぺい



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野末陳平の1982年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月17日第96回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○野末陳平君 行政改革それからグリーンカード、補助金などについて質問します。  まず、特殊法人の統廃合ですが、昨年度において三件という話を聞いております。行管の方から、具体的にどことどこが一緒になってどういう新しいものになったか、それをお答え願います。
○野末陳平君 去年の実現した三つは。
○野末陳平君 その中で一番規模の大きい日本住宅公団と宅地開発公団が統合されて新しくできた住宅・都市整備公団ですね、これについて取り上げてみたいと思うのですが、行革の成果がどういうふうに上がりつつあるかということですね。もちろん先になりますけれども、とりあえず職員数というか、人的面...全文を見る
○野末陳平君 それから、この統合によって建物とか支店とか営業所とか、そういうような規模ではどういうふうにこれから成果が上がりそうですか。
○野末陳平君 職員の数は減っていないという話でしたが、役員の数ですね、これはまあ当然減っているように思いますが、これはいかがですか。
○野末陳平君 五千四百六十一人の職員数に対して役員十九人は多いように私は感じるわけですが、ほかの公団で役員が十九名というようなところはあるでしょうか。たとえば日本道路公団のようなところもかなり規模が大きいですが。
○野末陳平君 道路公団は。
○野末陳平君 役員の数が多い少ないは仕事にもよりますから一概に言うのじゃありませんが、何となく道路公団の場合と比較すればちょっと多いように私は思う。それから電電公社なども役員の数は十三人だと聞きますし、そこでこの新公団の役員の十九人ですが、乙の内訳ですね、肩書きとそれぞれの人数と...全文を見る
○野末陳平君 理事は何名。
○野末陳平君 何か役割りまで聞くと、多いのか少ないのかさっぱりわからなくなるぐらいに複雑ですが、ちょっと理事さん十四人なんというのは、ほかの公団と比べて多いように思いますしね。それから副総裁お二人、役割りが違っているけれども、あの国鉄でも副総裁は一人ですから、ちょっと二人というの...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、建設大臣にも重ねてお聞きしますが、要するに縮小計画などなくてこのままでいこうと、こういうことでいいですか。
○野末陳平君 私は別にこの統合についてあれこれ水を差すのじゃありませんで、これからもこの形、幾らでも統廃合が中央省庁にまで及ぶわけですから、いまのうちにいい見本を示しておかなきゃという、そんな気がして質問をしているわけですね。  では、役員の十九人のうち旧住宅公団、それから宅地...全文を見る
○野末陳平君 皆さんいわゆる天下りの高級官僚と言われる人たちであろうと思うのですが、さて、このいまの横滑りした十六人ですかの役員の方ですが、旧公団におりまして、そして今度一日も休みがなくてすぐ翌日から新公団というか、もうつながっているわけですね。ですから私は横滑りだと言ったのです...全文を見る
○野末陳平君 そこがちょっとね。職員は退職金はない、しかし役員は身分を失うといったって翌日から新しい身分になっているわけで、ちょっとその辺の理屈がわからないのですが、具体的にお聞きをしましょう。  新公団の総裁それから副総裁がお二人と、とりあえず上の方、この三人に払われた退職金...全文を見る
○野末陳平君 民間人じゃないのだから、ちょっとプライバシーと言われてもね。もらった額、堂々たるお金ならば別に構わぬと思うので、そういうふまじめな答弁はちょっと困るのですね。どうです。
○野末陳平君 六年勤められた総裁が約三千三百万ですか。それから一年ちょっとの副総裁が四百三十万ですか。それから四年の方が千七百万ですか、千八百万ですか。
○野末陳平君 なかなかの額ですが、ちなみに横滑りしてそのときに一千万円以上の退職金が支払われたという方はほかにもまだいるのですか、何人か。
○野末陳平君 人様のふところを余りあれこむ言うのも不本意なんですが、一応全部いま新公団ができるに際して役員が受け取ったという退職金は、総合計ではどのくらいになりますか。
○野末陳平君 住宅公団と宅地開発公団、そこらだけを何となくやり玉に上げるようなのも気がひけるので、昨年度統合された新しいものに対して、ほかの例もひとつ参考までにお聞きしたいわけですよ。農水省関係だと思うのですが、日本蚕糸事業団と糖価安定事業団という、ここが一つになりましたですね。...全文を見る
○野末陳平君 特殊法人はどこも役員の方は退職金は規程が大体右へならえですから、額も似たようなものなのですがね。  退職金なんですが、役員の方は横滑りしただけで、実際には退職していないわけだな。民間の常識では、普通退職するというのは仕事がなくなってやめることですから、だけれども、...全文を見る
○野末陳平君 民間との比較はちょっと待ってくださいね。  いまの説明だと、責任をとるような地位にいて、それなりの仕事をしたその功労に報いると言うのだけれどもね、そんなに評価できる功労かどうか、それは別ですよ。住宅公団の場合はあなた、空き地、空き家があって、金利がかさんで第二の国...全文を見る
○野末陳平君 いまのお答え、一つだけ勘違いがあるのは、決まりについてはそうで、それがどこと比べていいの悪いのということはなかなか言いにくいのですが、一つ、民間は企業利益の中からお金を出すわけね。その場合、公社公団などの役員の退職金がそれと同じなんだと、あるいはそれに準じて計算する...全文を見る
○野末陳平君 総理、余り驚かれているようでないのでちょっと意外ですが、やはりこういう、まあ民間と比べてどうというようなことは抜きにしても、確かにかなりのキャリアを積まれた方で仕事もなさっているのだけれども、短期間でこれだけの類と、たとえば一年ちょっとで何百万とか二年いけば何千万と...全文を見る
○野末陳平君 それをひとつ実行に移してほしいのですが、こればかりやっていられませんが、中曽根長官に重ねて、やはり行革に一番取り組んでおられるので、この行政改革、特殊法人の統合がこれからまだあるようですが、やはり実を上げるというためには役員の数を減らすとか、それから退職金の算定根拠...全文を見る
○野末陳平君 私の真意がわかっていただけたようで心強い限りですが、ひとつこの問題には、行政改革と精力的になお取り組んでいただきたいということを、重ねて総理にもお願いしておきます。  じゃ、午前中はこの辺でやめます。
○野末陳平君 最初に自治大臣にちょっとお伺いしておきます。  非常に小さい問題でお恥ずかしいようなものですが、午前中も行政改革に触れまして、もちろん行政改革というのは当然お金の問題だけではありませんで、姿勢の問題その他いろいろありますが、地方公務員のことでちょっとお聞きしたいん...全文を見る
○野末陳平君 一つお願いがあるのですね。これは新聞などの投書でもしょっちゅう出てくることなんですが、地方公務員の窓口がお昼休みをほんのちょっとでも過ぎるともうだめ、午後出直して来いなんていうのがいまだにある。ちょっと融通きかすぐらいのことはしてくれてもいいんじゃないかと。これがサ...全文を見る
○野末陳平君 それではグリーンカードのことで、新聞にも大きく出たりするわりに、国民の間に正しい理解が行われていないというふうに私思いますので、このグリーンカードに時間を割きたいと思うのです。  まず、グリーンカードの意義を再確認しておきたいんですが、何か不安とか誤解が先走って、...全文を見る
○野末陳平君 ところが、いまやあちこちでこのグリーンカード反対あるいは廃止の声があるようで、まだ実施の前にですね。  そこで恐縮ですが、中曽根さん、先ほどいいお答えいただきましたので非常にうれしいので、改めてまた中曽根大臣に、グリーンカードにつきましてもし反対とか見直せとかいう...全文を見る
○野末陳平君 まあ当然そうなんですが、何かあちこちで非常にこの動きが激しいということを聞いたのであえてお聞きしたわけですがね。じゃやはりあれですか、安倍大臣、河本大臣などもいまのお答えと似たようなものでしょうか。
○野末陳平君 それではいろいろな角度からグリーンカードの影響などを質問してみたいと思うんです。初歩の質問で、ちょっとくどくなると思うんですが、それはお許しいただくとしまして、いろいろと問題があるだけにやむを得ないと思うんですが。  この一般サラリーマンといいますか、あるいは庶民...全文を見る
○野末陳平君 まあまだ非課税の枠が余っていて、要するに利息にかかる税金の面では影響がないんだということなんでしょうが、ただ、プライバシーの面で問題は起きないかどうか。たとえば、何百万円にしろその預貯金の状況が税務署に知られて気分が悪いとか、そういうようなことはどうなんですか。
○野末陳平君 要するにコンピューターに入るのは限度額であって、つまりマル優の枠であって、預貯金の残高ではないというようなことだと思いますけれども、しかし、いま大蔵省から答えがありました一世帯でまだまだ非課税枠が余っていると、事実マル優三百万、それから郵便貯金三百万、国債も使えば三...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、大ざっぱに言いますと、年金で暮らす六十五歳以上の老夫婦の場合に、年金のほかに預貯金が二千万、三千万ぐらいあっても——これは恵まれていますね、かなり。平均以上かもしれませんが、こういう人たちですらグリーンカードによる税負担はきつくなることがない、まあ非課税...全文を見る
○野末陳平君 ですから、やはりそういうところ、確定申告すれば、源泉で取られた利子の税金も還付されるというような知識がなければ、やはりグリーンカードなんか困るというふうになってくると思うんですね。だから、大体においてこのグリーンカードの問題については、つくった大蔵省も非常に細かいと...全文を見る
○野末陳平君 八千九百万という預貯金はごく少数の人だろうと思うので、このあたりは税負担がきつくなってもやむを得ないと思いますね。大部分の国民が困らなければ私はいいと思う。ただし、このグリーンカードの問題は、こういう税金が高くなる、どうだというだけではありませんで、大体何千万円とい...全文を見る
○野末陳平君 マル優。
○野末陳平君 いまの数字はちょっと置いておきまして、マル優預金の中にもかなりの不正利用というか、まあ故意とは思えない部分も含めてあるだろうと思うのですね。  そこで、私よく聞くのは、妻子名義の定期預金があると、この妻子名義の定期預金がグリーンカードによってどうなっちゃうのだと、...全文を見る
○野末陳平君 贈与した人が贈与税の対象なら、これはやむを得ませんけれどもね。しかし、マル優の中の話ですから、そんなに額も多くないと思うのですが。  さて、分離課税の中身に入りたいのですがね。さっき分離課税は十四兆あると言いましたけれども、二千万円以上の預貯金を持っている人という...全文を見る
○野末陳平君 いまのはやっぱり年間所得と大体預貯金が同じだというような前提なんで、ほかの資料もないと、それだけで三百人に一人ぐらいだろうと言われても、ちょっと余り説得力ないように思いますが、ほかにはないですか。
○野末陳平君 二百五十人か三百人に一人がグリーンカードの影響を受けるぐらいに、かなりの、二千万円以上の預貯金がある、こんなような感じなんですが、現在分離課税を選んでいれば申告不要なわけですから、税務署には当然わかりませんよね、いま。だけれども、これからグリーンカードになると利子の...全文を見る
○野末陳平君 こういうふうに見できますと、私はやっぱり一番グリーンカードで始末が悪くなっちゃうのは裏金だろうと思うんですね。架空名義で分離課税を選択している人とか、あるいはマル優の不正使用をしている人とか、そのあたりはやはり非常に困る。このブラックマネーがどのくらいあるか、これも...全文を見る
○野末陳平君 大ざっぱに。
○野末陳平君 じゃ、角度を変えましょうね。  だからこの裏金が、こういうブラックマネーがグリーンカードになって預金したままでずっといくとこれはどういうことが起きるのでしょうか、今度、個人の税務上の問題として。
○野末陳平君 だから、この裏金は預金したままでおいて、分離課税のままでいて、今後グリーンカードになったらば、税務問題としてどういうことになっていくのか。
○野末陳平君 でも、ブラックマネーだったらそれでいいわけですか。  いまのはだからあれでしょう、表金のようなものでしょう。ブラックマネーだったらば申告上の問題は起きないわけですか。じゃ、それも問題なく認めてくれるのですか。
○野末陳平君 その辺で、多分、私が思うには、そういう裏金を持っている人が、根っこの部分かどうかはともかく、調査を受ける、税務申告あれこれやられると、そこが嫌だというのがかなりあるのじゃないかと思うんですね。やはり、当然架空名義その他でもって申告をごまかして残した金だから、これは追...全文を見る
○野末陳平君 参考までに法制局にもいまのプライバシーの問題、ちょっと見解を聞いておきたいんですよ。憲法第二十九条でしたか、国民の財産権というのがありますね、守ると。このグリーンカード反対論の一つは、確かにグリーンカードで財産権が侵害される、プライバシーが侵されると、こういうような...全文を見る
○野末陳平君 大蔵大臣、いまの大蔵省とそれから法制局のプライバシーに関する見解ですが、それを私流にさっきしゃべった中で言いますと、要するに、きちっとしたお金ならばやや税の負担がきつくなるたくさんの預金者もいるけれども、しかしブラックマネー、裏金についてはこれはプライバシーという問...全文を見る
○野末陳平君 基本の枠組みは大体出たと思うのですが、しかし幾ら基本がよくても、その影響するところが誤解や不安に基づいて大きくなっては困るわけですね。反対という学者などあるいは評論家の先生などがいて、グリーンカード反対の根拠を聞いてみますと、不健全な資産に国民の金が流れる、なかんず...全文を見る
○野末陳平君 私はゼロクーポンが確かに異常に売れたのは、グリーンカードを嫌う金がかなりの部分いったと思うのですよ。というのは、証券会社のセールスの仕方がそうだったからそうだと思うのです。いま大蔵省の説明にあったような内容をもっと露骨に言うと、要するに節税商品である、税金は大丈夫だ...全文を見る
○野末陳平君 しかし、ゼロクーポンというのは買うのにも四、五百万円以上なければとりあえず買えないし、一般の人には縁もゆかりもないというのが実情ですからそれはそれでいいんで、私心配するのは、やはり大多数の国民がこれによって動揺したり、あるいはその結果まずい問題が起きたら困るわけです...全文を見る
○野末陳平君 貯蓄性向は逆に言えば衰えてもいいかもしれないとも思いますね、ある時期は。貯蓄ばかりに回って消費が減退しても困るわけだし、貯蓄性向の衰えイコール悪ということは言えないので、これはしかしお金は生き物ですから、今後おかしな流れになってきたときに機敏に対処するかどうかという...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、大蔵大臣にだめ押しでもう一つお答えいただきたいのですが、伝え聞くところによると、どうも分離課税をこのまま延長したらどうかとか、グリーンカード実施を二、三年延期したらどうかとかという意見もあるやに聞きますが、こういうことをちょっとやったらもう不公平税制の是正なん...全文を見る
○野末陳平君 ですから、それで分離課税を現行のままで延長しようとかグリーンカードの実施の延期とかいう、こういう説は絶対にとらないで、それはしないという約束をしていただきたいと、こう言っているんです。
○野末陳平君 さて、補助金に入りたいのですけれども、もう時間がないので総理からひとつ基本的なことでお答えをいただいておきたいのです。  補助金の削減というかカットの問題が非常に議論されているけれどもなかなか実効が上がらない。これはむずかしいのはよくわかっているのです。しかし私は...全文を見る
○野末陳平君 特に総理大臣は農水の専門家ですからこの基本方針というのを堅持して、今後の予算編成に取り組んでほしいと思うのですが、いかがですか。それを最後に。
03月23日第96回国会 参議院 大蔵委員会 第3号
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○野末陳平君 減税を求める声は国民の間にも高まっているように思いますけれども、サラリーマンの中に自分らの税金をひとつ例の二分二乗方式を導入してやったらいいんだ、やれという声が一部にあるようなんですね。これについては大蔵省の考え方はかなり以前から聞いているんですけれども、渡辺大蔵大...全文を見る
○野末陳平君 ついでに出ましたけれども、配偶者——いずれこれは所得税法の方で出ますから、そのときに譲ります。  それから、もう一つ同じくサラリーマンの間の考え方なんですけれども、いまのように給与所得控除は確かにある。これは勤務に伴う経費だから、大ざっぱに言えば一種の必要経費と見...全文を見る
○野末陳平君 ただいまの三治委員の質問にちょっと関連して、大臣にお聞きしたいと思いまして、新聞を読んだ限りでわからなかったんで、その辺の補足なんですが、いまの主税局長からの答弁にもありました赤字法人のことですがね。何か赤字法人の課税を検討するかのごとき記事が出ていて、衆議院でそう...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、赤字法人の場合、所得課税じゃなくて総収入課税のようなことをやろうとかいうようなところまで踏み込んだお話じゃないわけですね。
○野末陳平君 これはじゃ、また後日お聞きすることにしまして……。  最近、もう時代の流れが速いといいますか、先ほどからも出ていたいろんな新しい商品が出たり、税法がそれに追いつき切れない面もあったりしているんですが、一つ、個人年金というのが最近出てきまして、言い方はいろんなことを...全文を見る
○野末陳平君 私も確かに、保険会社などはいろいろ毎年要望というのか何かやっているようですけれども、いまの局長の答えにあるとおり、この生保の控除の枠を広げるというのは、まあ確かに長いこと据え置きになっているものの急務ではないと思うんですね。ただし、いわゆる個人年金ないし私的年金とい...全文を見る
○野末陳平君 それから次は、これはちょっと小さいことなんですが、車の自賠責保険があるでしょう。それで、これの保険料なんですけれども、額はともかくとして、自営業の場合は経費の中でこれは落とせると思いますけれども、サラリーマン、よく言うように、マイカーは別にこれは必要ではないと、経費...全文を見る
○野末陳平君 そうですね。まあ無理かもしれませんね。ただ、維持費の一種というところがちょっとひっかかりまして、ガソリンや重量税などは当然そうなんですけれども、自賠責の保険はある意味の相手に対する社会的な責任のようなものも、もちろん自分に対する責任もそうですけれども、含まれているか...全文を見る
○野末陳平君 いまのは、確かに買う方の立場に立てばもう当然おかしいというケースなんですね。だって、買うときには中古住宅をその業者が持っているやら仲介しているやらそこまで一々調べて買うわけじゃない、家が欲しいというだけですからね。ですから、これが条件に入っていったケースはわからない...全文を見る
○野末陳平君 まあ実態を見て検討してほしいと思いますね。  そうすると、ちょっと大臣に、やっぱりせっかくいていただくので大臣のお考えを聞くためにちょっと。  これも参議院であったかどうかまだわからないので、新聞から衆議院で大臣がこういうことを御発言になったというので、もうちょ...全文を見る
○野末陳平君 まあ事実それに近いのですよ、実態は。もっと悪く言えば、内職の人は一々申告なんてしていないし、申告するのなんて言う人だっているくらいなんでね。  だけれども、非常に困るのは、いまの局長のお答えのように、理論上説明し切れない。たとえば国税庁が出しているパンフレットや何...全文を見る
03月26日第96回国会 参議院 大蔵委員会 第4号
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○野末陳平君 まず前川参考人に二問お願いしたいと思います。先ほど多分同族会社の中小企業レベルにおける相続のことにちょっとお触れになりましたけれども、株の評価とそれから資産の評価などで相続なんかしたらとても税金きつくて事業の継承ができないというような声をあちこちで聞くんですけれども...全文を見る
○野末陳平君 グリーンカードで何が心配なのかということ。
○野末陳平君 ありがとうございました。  小倉参考人にも一、二問お伺いしたいのですが、累進税率がきついというのはもう常識になっていて、これをなだらかにしなきゃというようなことを大蔵大臣もおっしゃるのですけれども、このなだらかといっても平均的にぐっとなだらかと、どういうふうになる...全文を見る
○野末陳平君 もう一問、税制のこと。
○野末陳平君 どうもありがとうございました。
03月27日第96回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○野末陳平君 補助金について幾つか質問をしたいと思いますが、まず、厚生省に伺いますけれども、現在お医者さんはどのくらいの数いるものか、開業医、勤務医などを含めてで結構ですが、いかがですか。
○野末陳平君 いまの十六万五千人の数だけで十分なのかどうか。もしまだ十分でないというならば、さしあたって医師の養成目標というものは、厚生省当局でどういうふうになっているかと、これはいかがでしょうか。
○野末陳平君 そうすると、十万人に対して百五十人というのは、六十年とおっしゃいましたが、順調に目標達成にいま果たして近づきつつあるのかどうか、これは。
○野末陳平君 そうすると、その後の目標ですね、どういうふうになるのでしょう。まず、数からいって大体六十年を待たずに達成となると、その後の目標というのがまた非常に大事だと思いますが。
○野末陳平君 私なども、お医者さんというのはいまや量から質の時代に当然変わっていると考えているわけですけれども、そのお医者さんが六十年以後に供給過剰になるのではないかというのも、また専門家の間で聞くわけですね。  厚生省に伺いますが、医師の供給過剰が近づいているという御認識なの...全文を見る
○野末陳平君 お医者さん自体は供給過剰にならないように、なったらどうするかと、諸外国の例なども参考にしながら研究もしているようですが、いずれにしても量ではなくて質であることも確かですから、医師養成というものは厚生当局もしっかりした方針を早くお決めになってほしいと思うのです。  ...全文を見る
○野末陳平君 一々大臣を煩わすのも恐縮で、当局のお答えで結構ですけれども、その中で私立医大だけの平均合格率というようなものは数字で出ていますか。
○野末陳平君 私、最初言いましたように、補助金についていろいろ関心がありまして、率直に言いまして補助金をカットするということは非常に必要であるけれども、どこをカットするかと言われた場合に、従来聖域と言われたところにも大胆なメスを入れなければ無理ではないかと。ですから、文教予算に関...全文を見る
○野末陳平君 同じ私立に対する補助金でも、医学部は多いというのもよくわかりますが、実は、私自身も私立大学に関係していますから私学の助成ということには関心もあるし、これが当然必要であることもよくわかっているのですが、ただ問題は、この補助金が生かされているかどうかというような観点もま...全文を見る
○野末陳平君 いずれにせよ、五〇%以下というのは先ほどの平均から見ても低い。当然恥ずかしいことなんでしょう、大学当局が一番恥ずかしいと思っているでしょうけれどもね。医科大学に通いまして勉強する、医者になれるのが半分以下と。もっとも秋の試験で再挑戦があるでしょうけれども、それだって...全文を見る
○野末陳平君 新卒を含めると確かに合格率が上がっているけれども、しかし、それにしても五〇%そこそこということでありまして、その補助金をお聞きしまして、同時に一人当たり百七十万、百八十万、百九十万というような国民の税金がここにいっているという、これは事実なわけですね。これは、医大生...全文を見る
○野末陳平君 まあ、八〇%以上ならばまずまずだろうと、春は。また、秋にそこから敗者復活戦やっているわけですから。しかし、いま、私立医大のいいところをおっしゃいましたが、八〇%以上の合格率である私立医大というのはいまお挙げになった四校だけで、あとは全部それ以下だということなのですね...全文を見る
○野末陳平君 税金を出している国民の立場から言うならば、八〇%ぐらいであればこれはお金が生かされていると、こう判断しても多分いいと思いますね。だけれども、八〇%以下で、しかも五〇%そこそこであるという私立医大が仮にかなりの数あるとするならば、これはちょっとどうだろうかと、こう思う...全文を見る
○野末陳平君 いまの、補助金の査定にそういう合格率も勘案するというようなこともちょっとお話がありましたけれども、それについても私の意見も聞いてほしいと思うのです。  いまの文部大臣の御意見は置いておいて、厚生大臣にもお聞きしますが、やっぱり量でなくて質なのですから、いいお医者さ...全文を見る
○野末陳平君 まあしかし、税金ですからね、合格率がすべてだと思いますよ。だって医者になれなきゃしようがないのですから。しかも、モラルとか人格のような面にまで、国民の税金を使ってそれを養成するなんていうのはおかしな話ですからね。やっぱり僕は数字だけで判断して差し支えないと思うわけで...全文を見る
○野末陳平君 余りあっさり言われると信用していいのかどうかね。そんなに簡単にできるんだったら、いままでとっくにできているはずなんでね。  そこで文部省に聞くのですが、やはり私学に対する補助金を振興財団に任せておりますね。ですから、それはそれでいいのですけれども、先ほどの減額、増...全文を見る
○野末陳平君 繰り返しますけれども、国の政策目標が、お医者さんの数をとにかくふやせという時代だったらば、この種のばらまき補助金も少しは意味があるのかもしれませんけれども、いまややはり先ほど言ったように、一応目標も達成され、これからはいい先生に出てきてもらわなければならぬとなります...全文を見る
○野末陳平君 これは国家公務員共済と比べてもやや高いようですが、参考までに国公の共済の場合も、いまと同じく全受給者の平均とそれから五十五年の新規裁定分について数字をお示しください。
○野末陳平君 国鉄の退職年金は国家公務員に比べてもやや高い、ましてや民間の厚生年金は、もう毎度この年金問題が出ると、公務員と比較がありましたとおり、平均で十万円そこそこですから、かなりここには差がある。しかし私は、国鉄の退職年金がなぜ高いかということをいろいろ理由をお聞きして、こ...全文を見る
○野末陳平君 初歩的なことをお聞きするのですが、そうすると、民間並みの六十歳からもらえるように変わったのじゃないかと思うのですが、この六十歳支給というのは、昭和何年ぐらいになったらそれが実現されるという予定なのか。  それからもう一つは、退職するという場合、定年前——定年という...全文を見る
○野末陳平君 それからもう一点、初歩的なことを教えてほしいのですが、退職なさいますね、次の仕事に、民間の仕事などについた場合に、五十五で退職し次の仕事についたと仮定しまして、満額、そういう場合でも満額をもらえるのかということなんですね。厚生年金の場合は在職カットなどがありますから...全文を見る
○野末陳平君 在職カットなしね。  それからもう一つなんですが、職種による特例がこの退職年金にあるという話も聞いたのですが、なぜこの職種による特例があるのか。恐らく仕事の内容だろうと思いますけれども、この特例も国家公務員の方にはないようですから、参考までに。
○野末陳平君 特例の中身まで一々お聞きすると——つまり特例ということですから、一般のOBの方よりは、いろんな点でもうちょっと上だということでしょうからね。  参考までにもう一つだけ。退職年金でなくて、例の退職一時金というか、やめたときにまとまってもらう、そっちの額ですが、これも...全文を見る
○野末陳平君 ここも一々お聞きしたのは、ちょっとうるさかったかもしれませんけれども、やはり先たっても、年金というのが問題になると、どうしても民間のサラリーマンが痛切に感ずるのは、公務員の方がはるかにいいじゃないかということですね。しかし、この地方公務員、国家公務員などよりも国鉄は...全文を見る
○野末陳平君 掛金率などもやや上げでそれなりの努力をしているということもわかっておりますけれども、この年金収支の中身で、当然支出の方が若干多いわけでしょうけれども、年金収入ですね、現在のところ。これがちょっとよくわからないのでお聞きしたいわけですね。当然年金収入というのは、組合員...全文を見る
○野末陳平君 組合の掛金はわかります。それから国鉄が負担するというところもわかりますが、この追加費用ですが、この追加費用というのがよくわかりませんで、説明がちょっとありましたですけれども、この追加費用というのは、国家公務員のときには整理資源というのがあって、古いいろいろな沿革を何...全文を見る
○野末陳平君 その辺がわかるようでわからなくて、結果的にはどうも余りにも古いしっぽを引きずっているがゆえにそうなったのか、途中で経営の努力が足りなくてそうなったのか、あるいはもう絶対に政府が悪くてそうなったのかわかりませんので、これについて追及しようと思っているわけじゃないんです...全文を見る
○野末陳平君 年金というのは、もう非常に複雑でむずかしくて将来不安な面も多いわけですから、一刻も早くこの年金制度をどういうふうにするか、もう政治課題ですよ、緊急最大の。国鉄共済だって本来だったらばもう赤字なのに、そんなけしからぬとか、そんなこと言えば済むかもしれない、そういう事態...全文を見る
○野末陳平君 私も安易にということを先ほどから言いましたのは、相手の都合というか、はっきり言えば赤字の人が、赤字の会社が黒字のところへ行ってうまく解決してくれよというようなことになって話がまとまるとも思えないので、そこで運輸大臣に重ねて、最後になりますけれどもお聞きするわけなんで...全文を見る
○野末陳平君 先ほども国鉄の問題出ましたけれども、やはり既得権といいながらも、余りにも理不尽な、常識で考えられないような既得権すらもあるので、これに対する甘えというのをもう断ち切らなきゃ話にならないと思うのですね。ひとつ大臣の——国鉄総裁もいないのに大臣にばかりというのもあれです...全文を見る
○野末陳平君 だから、そういう抽象的なことを言われると、もう似たような名目のがいっぱいあるんだよね。そこで、私のところなんか農家だから気になってきちゃうわけ。だって、ちょっと拾っただけでも農村基盤総合整備事業費補助金とか、農村総合整備モデル事業費補助金とか、新農業構造改善事業費補...全文を見る
○野末陳平君 じゃ終わります。(拍手)
03月30日第96回国会 参議院 大蔵委員会 第5号
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○野末陳平君 偶人的な立場で言いますと、私は、来年度の改正にギャンブル税などは出てきても不思議はないと思っていたわけなんですが、これがときどき議論になったりするんですが、いままで当局はこのギャンブル税をどういうふうに検討したかということを、ちょっと経過をお聞かせ頭いたいんですね。...全文を見る
○野末陳平君 いま答弁の中にもありましたけれども、売り上げが落ちてきたりするとますますむずかしくなるので、まあ私自身もなかなかこれはむずかしいなという感じを持ってましたから、今後検討してまた新しい何か視点が出ましたらお話ししたいと思います。  それからもう一つは、よくギャンブル...全文を見る
○野末陳平君 次に、自治省の関係はいらしてますですか。——住民税の減税に結果的にはなっていくと思うんですが、かねてから不思議で、不思議というよりもこのままでいいのかという疑問を持っていた点が、住民税における人的控除とそれから所得税における人的控除、これは基礎控除も含めまして違って...全文を見る
○野末陳平君 現実にはほかの控除もいろいろあるわけで、それぞれ国のレベルと差があるのですが、いま所得税については毎度言われる夫婦子供二人で二百一万五千円でしたか、課税最低限というのは。住民税の方ですね、この課税最低限、そしてこの課税最低限で住民税の負担をしていないという世帯がどの...全文を見る
○野末陳平君 そこで問題は、この控除をなぜそるえられないのかという単純な疑問になるわけですが、これはそろえた方がやはりわかりやすいんですね。簡単に言いますと、所得税は取られていないのだけれども、住民税は取られるのだというところがかなり出てきて、そこが、じゃ、なぜだと言われると、い...全文を見る
○野末陳平君 僕は、わかりやすさの点から納税者にそろえた方がいいと、また減税になればなおいいと簡単に考えているわけなんですが、ただその場合、やはり広く応益負担ですか——そうですね、そういう場合に、例の均等割というのがありますが、あれ、百五、六十万の年収でもたしか二千五百円ぐらいで...全文を見る
○野末陳平君 さっき課税最低限が百五十八万四千円でしたかね、夫婦子供二人標準世帯で、という話出ましたが、現実にはその課税最低限とは別に、五十六年度で非課税限度というのがありましたですね。これが二つあるのがちょっとおかしいわけですから、この非課税限度額というのがどういうわけで出てき...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、課税最低限というのはあると。あるけれども実際は非課税限度という、別に百七十五万三千円というのがあって、まあ二本立てで……、この非課税限度というのが一番機能しているということなんですか。課税最低限というのはもうそのままあってもなくても同じようなふうにいま...全文を見る
○野末陳平君 御理解って、わからなくはないけども、なぜそういうややこしいことになっちゃうのかということでね。だって、要するに二つあるわけだね、物差しが。それで、この層にはこっちの物差し当てはめて、こっちにはこっちをという、そこら辺がもうすでに何かわかりにくくなっちゃって、どちらか...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、まあ毎年毎年この非課税限度額というのは上がっていきそうだと、それから課税最低限はしかし別に、それはそれで存在して機能させると、まあこういうことをしばらく続けていこうと、やむを得ずそうなっているわけですか。
○野末陳平君 生活保護世帯とかそういうことを背景にそういうことになったんだろうと思うんですけれども、いずれにせよ何とも課税最低限を引き上げていけば、そのために人的控除を国にそろえる、あるいはかなり近づけるかということで済んでしまうという気がするわけですね。だから、何でそんな苦しい...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、ついでと言っちゃなんですけれども、所得税の各人的控除のことですが、いずれ減税というようなことになればここら辺がいじられる可能性もあるんでしょうけれども、この基礎控除、配偶者控除など二十九万円でそろえていますが、中には配偶者控除をちょっと引き上げたらどうかという...全文を見る
○野末陳平君 総理に御意見を伺う前に、大蔵大臣にお聞きしておきますが、グリーンカードに関連しまして、マル優の枠を三百万円じゃ足りないと、五百万円に引き上げるという声がかなりあるようです。特に自営業の人たちの間に聞いてみると強いんですね。実際には非課税枠は九百万あって、サラリーマン...全文を見る
○野末陳平君 一般的には確かにまだ非課税枠は平均的貯蓄額をかなり上回っているわけですからそれでいいかと思うんですが、ただ、これから老人社会になっていくという場合に、お年寄りの預金というものも若い人あるいは中堅の人たちの預金と同じように考えて一律に、扱っていいかどうか、その辺がちょ...全文を見る
○野末陳平君 そこで、総理に改めて私のこのシルバー・マル優枠の提案を聞いてほしいわけですがね。  こういうことなんです、これを新しく認めるのは広い意味の行政改革にもつながるんですよ。なぜかというと、先日の予算委員会のときに主税局から御答弁いただきましたけれども、それからいまも大...全文を見る
04月01日第96回国会 参議院 大蔵委員会 第7号
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○野末陳平君 私は、予算委員会を通じまして行政改革、とりわけ補助金についてこれをカットするというのならば文教とか農水とか福祉という補助金御三家ですね、ここらに大胆なメスを大蔵省がふるわないことには思うような補助カットの実効は上がらないということを取り上げてきたわけで、きょうは、こ...全文を見る
○野末陳平君 これなんですが、確かに収益事業の規定がいろいろ法人税の基本通達にもありますが、この二五%というのが妥当かどうかということになりまして、何かこれは少し一般法人の事業に比べては低いのではないかなと、この辺を世間並みにせよとと言いませんが、若干の引き上げの余地が考えられる...全文を見る
○野末陳平君 たとえば、お寺が民宿などをやると、やっていいわけですね。そしてパンフレットなども出てくるけれども、お寺のやる民宿がいろんな事情があるにせよ世間の民宿と同じように行われていて、結果的に税金問題が格差がかなりある——かなりと言うと言い方があれなんですがね。そんなふうにな...全文を見る
○野末陳平君 そこで、収益事業と一口に言いましてもいろんな中身がありますし、私がたまたま言った学校法人、宗教法人といいましても、本業とはもうかなりかけ離れたようなものもあったりいろいろな実態があるわけです。  そこで大臣に、これは具体例をあれこれ言うような問題でないんで一般論と...全文を見る
○野末陳平君 同じく公益法人ですが、これらの法人の所有するあるいは取得した土地の問題とかそういうことから、今度は自治省の管轄になると思うんですが、私の知っている——知っていると言うとちょっと語弊がありますが、予備校などは景気がいい。景気がいいのは結構ですけれども、グラウンド用地と...全文を見る
○野末陳平君 本来の目的以外に使っているところはこれはもう当然なんで、それは実態課税で問題起きてないとは思いますよ。しかし、予定ということになりますと、未利用にはいまのお答えだと当然課税があるというように聞こえますが、未利用で近々というようなことで、実態の判断がかなり微妙なのが個...全文を見る
○野末陳平君 課税対象になるべきものなんだけれども、なかなかそうはなってないということで、これは具体例が出ないんで非常に私ども困るんですけれども、あるんですが、そちらにお聞きしても守秘義務で実態を教えてくれないから、いずれ時間のたっぷりあるときには学校法人、宗教法人を通じて具体例...全文を見る
○野末陳平君 いまのは公立てしたね。今度は私立。私立幼稚園施設整備費補助金、これは。
○野末陳平君 同じくこれは施設整備費と書いてありますから、目的はほとんど、公立、私立の違いだけで同じだろうと思いますから、簡単に言ってこれはどういうお金ですか。
○野末陳平君 これはやむを得ないのかもしれないなと思ったりしますが、もう一つ、今度は私立高校等経常費助成費補助金、こういう中で幼稚園の分がありましたね、これはどうなんですか。
○野末陳平君 国から出す額は。
○野末陳平君 まだあるんですよね。幼稚園就蘭奨励費補助金、こういうのがありますね。これは幾らで、この目的は何か。
○野末陳平君 じゃ、これで幾らでしたっけね。
○野末陳平君 それぞれ目的があるわけですが、いま挙げた四つだけで見ても、この幼稚園教育振興に関する補助金が合計すると四百億を超えるんですね。これの多い少ないを言うわけではありませんで、最後に出てきた幼稚園就園奨励費というところなんですよ。  これはいまのお答えだと、所得の低い人...全文を見る
○野末陳平君 そこですね、所得の低いということだったんで、たとえば市町村民税がほとんどもう払えないというか、その程度の家庭あるいはもうちょっとぐらいというならばまあまあだと思っていたんですが、いまの私立などを聞いても、年収が四百万円ぐらいあっても四万何千円かということですね、年額...全文を見る
○野末陳平君 全体のどのぐらい、対象になっているのは。
○野末陳平君 そうすると、大体公立、私立をひっくるめますと大体どのくらいが——約半分ですか、約半分ぐらいの児童が四歳、五歳児でこの補助金をもらっているということになりますか。
○野末陳平君 ですから、四歳、五歳児で公立、私立を問わず幼稚園に行くという子のうち半分はこの恩恵を受けているわけですから、ここの家庭はそれなりに非常に何というんですか負担が軽くなって喜んでいるだろうとは思うんです。  さて問題は、こういうものがあるということも実は私が勉強して知...全文を見る
○野末陳平君 まあそう思わなければもちろんこれはとても出せないからね、こういうお金は。だけれども、さっきの四百万円の年収があって私立の幼稚園に子供を行かせて、それで四万何千円というのはちょっとどうかなという気がするんで、あえて必要でないと言いたいわけですよ。まあ幼稚園教育も大事な...全文を見る
○野末陳平君 私、公立のことは余り知らないんですが、私立など聞きますとやはり結構経営が大変だというところもあれば、それからもうかっているところもありいろいろでしょう。しかし、こういう補助金があって、結果的に父兄の負担を軽減できるというこれに甘えて幼稚園の方も結構保育料など入園料な...全文を見る
○野末陳平君 もう時間がないから、農水省も来ていただいたのですけれども、細かくやれないのでちょっと私の考えだけ聞いてほしいのですがね。  これまた農水省も絡んでいるけれども、文部省も絡んで学校給食ですけれども、これももちろん父兄にとっては重要な意味を持つ補助金なんですが、これが...全文を見る
04月05日第96回国会 参議院 予算委員会 第20号
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○野末陳平君 グリーンカードの抜け穴を探してあれこれと悪知恵が出てくる。今後もまた予想されるのじゃないかと思うんですが、最近一部で現ナマを、まあ現札と言いますか、これをひそかに海外へ持ち出す。これがグリーンカード対策として実行に移されているやに聞くわけで、もちろん少ないだろうと思...全文を見る
○野末陳平君 すると、許可なくしてこういうことを行えばこれは当然違反であるということになりますけれども、この罰則ですね、この場合の罰則がどうなっているか、具体的に例示してもらいたい。
○野末陳平君 かなり重いわけなんですが、しかし実際には、いまのところこの現札は幾らでも持ち出し自由で罰則の適用がほとんどないんじゃないかと思うわけですね。  そこで、大蔵省に重ねて聞くのですが、この短期の旅行者で何千万あるいは何億、当然グリーンカードを逃れようというような、そう...全文を見る
○野末陳平君 これまではそういうことでもよかったのではないかと思うわけですけれども、これからは必ずしもいまのような形における検査はよくないと。よくないというか、それでは足りないと、こういうふうに思うわけですね。この出国の際に当然もうちょっと厳しい検査の必要が出てくるのではないか、...全文を見る
○野末陳平君 何となくのんびりしているんですよね。私の言うのは、まじめな旅行者に対してと言っているのじゃないんで、もうちょっとこう悪質な連中、意図的に持ち出していてと、これを言っているのだから、やっぱりもうちょっと厳しくという気がしますね。  まあ大臣、そこで、仮にグリーンカー...全文を見る
○野末陳平君 いまの大臣のお考えは何度もお聞きしたわけで、それはそれで非常に必要で、誤解、不安というものがあってはなりませんけれども、しかし、誤解じゃなくて正しくグリーンカードを理解した上で悪知恵を発揮するのがまたいるわけですから、その辺も野放しというのが困ると、こういうことです...全文を見る
○野末陳平君 いやこれはまあお恥ずかしながら、自分でもわからなかったんですが、それで計算して調べましたら、私の場合でも年間に四百十八万円の手当が出る。そして、衆参の総額をしてみるとざっと三十二億円ぐらいになりそうで、もうちょっとになるらしいんですが、これは手当だけですよ。そこで、...全文を見る
○野末陳平君 大体いろいろと後ろで声がしておりますけれども、やはりどうもそういうところが何か国民に変にとられる理由だと私は思うわけですよ。  じゃ、さらにもう一つ、何を言ってもなかなか私だけがいいかっこうをしているようにとられて困りますけれども、一応提案をさせていただけば、例の...全文を見る
○野末陳平君 はい。  国民に対して申しわけないんじゃないかと思うわけですから。じゃ、最後にもう一度総理に重ねてお聞きして終わります。
04月20日第96回国会 参議院 大蔵委員会 第9号
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○野末陳平君 郵政省に聞きますけれども、郵便貯金の減少がとまらないように聞いておりますけれども、大ざっぱな傾向と原因の分析、これを簡単にまずお願いします。
○野末陳平君 だから、一説にはそれを郵貯離れなどとも言ったりしているんですが、いまは五十六年でしたね。五十七年の一月、二月、三月、この辺はどうですか、その傾向がどういうふうになってきていますか。
○野末陳平君 いまのは一年間でしたから、一月、二月、三月をそれぞれに分けていまのような傾向が相変わらずなのか、それとも極端に何か変わるところが出たのか、その辺をお聞きしたいわけです。
○野末陳平君 例年にも増して落ち込んだんですが、四月はまだ日も二十日までですからね、この四月の傾向というのがもしわかったら教えてほしいんですがね。
○野末陳平君 およそ半分であるというのは、かなり厳しい数字じゃないかと思うんですが、問題は、いま原因の分析の中にそれぞれなるほどと思うところがありましたが、グリーンカード問題の、これの影響をどう見ているかというあたりが出てなかったので、そこを改めてお聞きしますけれども、どうでしょ...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、今後ですけれども、十分に注視はいいんだけれども、グリーンカードの実施が迫るにつれて郵便貯金というものが大幅に減るんじゃないかと、一説ではまあ十数兆というような金がよそに流れるんじゃないかとか、これは説ですから、もちろん全く根拠があるとは思えませんが、それにして...全文を見る
○野末陳平君 一人一人の預金者に調査して原因を分析しているわけじゃありませんから、結果的にわからないという答えももっともらしく聞こえるんだけれどもね。だけれども、こういう増加傾向が芳しくないと、前年に比べてね。それに対してグリーンカードが何か影響があるんじゃないかということをもう...全文を見る
○野末陳平君 影響があるということになると、限度管理の問題とかその辺が出てくるわけだから、超過分が多いということにもなりかねないからそういう答えしかできないように思うけれども、しかし、これは相当関心を持たないといけないところだと思っていますのでね。お答えはその程度でもいいんですが...全文を見る
○野末陳平君 それからもう一つ参考までに、これも去年あたりから郵政省では老人向けのシルバー貯金の構想ですね、これを大分打ち上ておげられたようですが、これについてはどうですか。今後に向けて実施の、実施というか、内部ではどういうような取り組みをなさっていますか。
○野末陳平君 いまの構想をもう少し詳しいところを聞きたいんだけれども、五十五歳以上が従来の三百万円とは別に一千万円と、こうでしたね。そうすると、そのお金が五十五歳以上の人のものであるということはどういうふうに確認するつもりでこの構想を立てているんですか。
○野末陳平君 ですから、預けに来たり払い戻しに来た人を確認するのはこれはできるんだけれども、息子がおじいちゃんに頼まれたからと言って持ってきたと、これをシルバーの一千万でやることもまたできるだろうから、その辺のところはこれは無理かもしれないし、だからそれはあってもやむを得ないとい...全文を見る
○野末陳平君 まあこの構想はなかなかいいように思えるんだけれども、ちょっと問題点が多過ぎるなという気もしますね。  そこで、大蔵大臣、いまの郵政省のシルバー貯金という、これについては大臣の意見はいかがですか。
○野末陳平君 じゃ、まあそれは大蔵省と郵政省の間で詰めてもらうことにしよう。あなたにこれ以上いろいろ聞いてもこの際無理でしょう、結構ですよ。  そこで、話がシルバーになってしまいましたから大蔵大臣に重ねてお聞きして、その後国債の方にいきたいんですが、私この間ちょっと提案した銀行...全文を見る
○野末陳平君 限度管理じゃ確実にできるならばということでさらにお聞きしますが、額はともかくとして、もし郵貯にシルバー貯金を認めるとすれば、当然同じ額を民間の金融機関にもシルバー・マル優として認めなきゃならないと、こういうようなことになりましょうか。
○野末陳平君 そこで、先ほど私指摘した郵貯の場合、五十五歳以上と、これがお年寄りと、いわゆる高齢者というラインになるかどうかは問題もあろうかと思いますけれども、民間の金融機関の現在のマル優枠三百万と別にシルバーと称するマル優を仮に考えるとした場合、このグリーンカードになりますとさ...全文を見る
○野末陳平君 グリーンカードの実施とほぼ同じくしてシルバーというようなマル優非課税の枠を新設してほしいというふうに検討をお願いしておきます。  そこで、今度国債の関係なんですけれども、大蔵省からいただいた資料を見ますと、個人の金融資産の保有形態ですが、この推移を見ますと何となく...全文を見る
○野末陳平君 私も見ていて有価証券の保有はかなりなところまで来ているとは思うものの、債券はちょっと少ないなと。  しかしこれからは、もっともグリーンカードで株にまた移るとか、そんな話も聞くとわからないのだけれども、株はここのところ個人は非常に減っていると思っているわけです。でも...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、証券会社の扱った分で、個人にはめられたのはどのくらいかというのは正確なところではまだわからないわけですね、法人のもあるからね。
○野末陳平君 そこで、国債も商品的には結構種類があるわけですけれども、いままで発行されたそれぞれ額が全然違いますけれども、商品の中で、これはもう大蔵省も国債を売るという商売という意味に割り切って考えるならば、個人のニーズに合ったというか、個人に人気のあった商品といいますか、時代背...全文を見る
○野末陳平君 大体よくわかりましたが、その中で最後の割引国債ですね、これはどうなんですか、この計画は量を少しふやすとか、何かそんなようなことでもあるんですか、ここ一、二年で。
○野末陳平君 しかし、どうもこれも私の予想だから何とも言えないんですけれども、グリーンカードになるとちょっと人気化するんじゃないかなという気がするわけですよね。だから、そうすると今度また証券会社で奪い合いとかになって、その辺の調整はややこしくなるんじゃないか。つまり、だから来年あ...全文を見る
○野末陳平君 そういうところは大蔵省に全部やってもらうとして、それで大臣、あれなんですよ、個人の消化、これからも特別マル優のよさがわかって、結果的にはグリーンカードによって国債が売れてくるようなことになると思うんですよ。  それはそれでいいんですけれども、しかし、これまた一説に...全文を見る
○野末陳平君 さて、非課税の特典ですけれども、このマル優ですが、私が今度いろいろと、何といいますかグリーンカード絡みということでもないんですけれども、耳にするところでは、ちょっとした人はほとんどマル優の枠をかなり持っているわけですね。残高はそれぞれ別ですけれども、少なくも一人で三...全文を見る
○野末陳平君 それではいまの国税当局のいままでぶつかったケースでどういうのがあるんですか。やっぱり小さい不正利用というよりも、大口の、それこそさっきから出ているブラックの方ですね。それがマル優の不正利用をしている、たとえば分離課税で架空名義をやっているところもこれもかなりあるわけ...全文を見る
○野末陳平君 ちょっとはっきりしないから、一例を言ってみてくれればいいんだな、一例か二例をね。法人でもいい。
○野末陳平君 いまのは個人ですか、それとも法人の話なんですか。
○野末陳平君 そうすると、法人が自分のところの金を架空名義のマル優にしてという、そういうケースはどうなんですか。
○野末陳平君 いずれにしても、大臣、マル優の広い意味の不正利用、これは実態がどの辺かなかなかわかりにくいわけですけれども、どうでしょう、マル優はいま全部でどのくらいありまして、そのうちくさいと、不正だというようなものがどの程度の額になっているかと、こういうようなのは見当つくもので...全文を見る
○野末陳平君 それはかなり多いような気もするけれども、どちらにしても問題は口数よりもどのぐらいの額になっているかというところなんですから、いまのマル優の百五兆円ですか、それでその一割ぐらいは不正利用があるんじゃないかという見当をつける人もいるから、これはもうわからない、全く。いず...全文を見る
○野末陳平君 まあいずれにせよ、今後の問題はグリーンカードとともにそういう金がどちらに流れていくだろうかとか、問題は別の方に行ってしまうと思うんです。  時間が来ましたから、このマル優の不正利用というものがちょっと目に余るのではないかなという気がしていますのでこれをお聞きしたわ...全文を見る
07月01日第96回国会 参議院 予算委員会 第24号
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○野末陳平君 私は税の不公平を中心に質問したいのですが、その前に、先ほど聞いたところによりますと、IBMの産業スパイ事件ですけれども、アメリカの方で起訴決定というようなことをお聞きしましたが、それについて政府の方からの正式な御報告をお願いするとともに、総理としてこれからどういう対...全文を見る
○野末陳平君 ひとつ誤りなきように対処してほしいと思います。  さて、一口に税の不公平ということを言いますけれども、いまやこの税法上の不公平から徴税上の不公平というところに視点がやや移っているようにも思います。もちろん、不公平税制そのものというのは、これは是正は大切なんですけれ...全文を見る
○野末陳平君 かなりな額なんですが、これは担当職員一人当たりどのくらいになるのか、そしてこれが過去と比べてどのくらいにふえたといいますか、その辺のことはわかりますか。
○野末陳平君 これは滞納者が多くなったのか、それとも税務職員がもちろん比較して足りなくなったのか、どちらもあるでしょうけれども、相当な滞納額があるというので驚きなんですが、これだけあれば、五千億を超える金があれば、もう減税の財源でもできてしまうというくらいの額ですが、これ、まとも...全文を見る
○野末陳平君 いれば不名誉なことですからあえて質問したので、おりませんという答えを期待したのですけれども、これはプライバシーの問題ですからあえて言いませんけれども。  そこで大蔵大臣にお伺いするのですが、滞納量がここまで増大していると、これは人手不足だろうとは思うのですが、整理...全文を見る
○野末陳平君 私は、整理の担当の係を、人数をふやしてでもこれは積極的に早くやった方がいいのじゃないかと思っているわけなんですが……。  今度は、次の不公平に移りますが、やはりこれは何といっても、サラリーマンにいろいろ意見を聞いてみますと、相変わらずお医者さんの税金問題が出てきま...全文を見る
○野末陳平君 不正請求の発覚はまあ氷山の一角ということを考えると、この額をかなりまた上回ってくるわけですが、この不正請求が発覚して、免許取り消しを受けるという悪質な医院も当然あるわけでして、最近の例でその悪質なのを一つ、二つお示し願えませんか。
○野末陳平君 取り消しを受けていないところでかなりこういうものがあるので、そこが実は一番問題にしてほしいところなんですね。健保連のお知らせ運動なども実を結んでおりまして、私のところも東京支部からいろいろ実例をもらいますと、相変わらず水増しとか、それから架空、そういうものが多いわけ...全文を見る
○野末陳平君 医療費を抑えるために、あらゆる手を打つべきだと思います。そうしないと、国民もたまったものじゃないけれども、まじめなお医者さんがなお迷惑する。これが医療の荒廃につながりますから、ぜひともそれはお願いしておきます。どうも悪質なところはもう社保収入の二、三割以上もやってい...全文を見る
○野末陳平君 いまのお答えは、要するに申告漏れの実態ですね、それを所得調査してデータをお示しになったわけですが、私が聞いたのは不正請求の話でしたので、ちょっといまのお答えからそのまま引き継いで質問を続けますと、やはり一千万を上回る申告漏れがあるというのもこれもかなりひどい話でして...全文を見る
○野末陳平君 実調率一〇%でいまのような数字が出てくる、申告漏れがかなりひどい、これはもうちょっと厳しく調査をしてもらえればさらに成果が上がるのじゃないかとも思いますけれども、その所得調査の実情とともに、先ほどその過程でいわゆる不正な請求、全く診療をしていないのに診療したかのごと...全文を見る
○野末陳平君 医療の問題は、根っこを正すのが一番ですけれども、税の方からも、いままでこれはしていなかったからブレーキをかけることも大事だと、そういう意味で言っているわけですね。  問題は、大蔵大臣は医療制度のことをおっしゃいましたけれども、問題は、不正請求が発覚して修正申告した...全文を見る
○野末陳平君 これは当然国民の自覚も必要になるかもしれませんけれども、ひとつ総合的な角度からこの医療費の膨張を抑えるということを政府にお願いしておきます。  それから、サラリーマンの立場から見ましていろいろと不公平感を聞くんですが、なるほどと思うような不公平の問題が次にまた一つ...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、赤字申告をした場合は当然ながら税金は払わなくていいと、こういうことになるわけですか。
○野末陳平君 税法でいけばそのとおりなんですけれども、法人がたくさんあって企業活動をしている、その半分が赤字で税金を払っていないというのもちょっと驚きだろうと思うのですよ、一般の人にとってみては。まあこれは本当に赤字であればもうやむを得ないことなんですが、しかし、サラリーマンの意...全文を見る
○野末陳平君 赤字という申告をして、調査をしてみると実は黒字だった、こういうケースがあるというのは、これはかなりいいかげんな申告を認めたということにもなって残念なんですが、そうなると、私聞いていたのは、黒字の法人だったらこれは当然いろんな調査もあるでしょうが、赤字はお目こぼしとい...全文を見る
○野末陳平君 ただ、調査したら黒字に変わっちゃったというのですけれども、どういうところに原因があって黒字に変わったのですか。どこにごまかしがあったのか、その辺を明らかにしてほしいのですが、説明できますか。
○野末陳平君 いや、推察は幾らでもできるのだけれども、それが当たっているかどうかわからないからね、だからいろんなことを聞きたいわけで、つまり、本来黒字なのに赤字の申告をしたという、手口というか技術というか、どんなことをやっているのだと、それが聞きたいのですよ。——典型的な例だけ幾...全文を見る
○野末陳平君 そういう面はみんなサラリーマンにとっては絶対に源泉徴収という立場から考えられないことで、そうなるとやはり不公平感というのが、うまくやっているんだということになるわけですね。ですから、当局にしてもどんどん調査をしてほしいと思うものの、これはどうなのですか、人数的にやり...全文を見る
○野末陳平君 不公平と言い出しゃ切りがないですから、ほかにもいろんな不公平があるのですが、時間がありませんから一々わかり切ったようなことをここで指摘しません。問題は、この不公平は税法をいじっただけではどうにもならない、あるいはサラリーマンの不公平感を解消するには実地の答えを出さな...全文を見る
○野末陳平君 そこで中曽根行管庁長官にお聞きしているわけですね。一応国税関係、地方税関係、合わせて十四万人近くの職員ががんばるわけですね。徴税コストがなぜ地方が高いかという問題は、これは簡単に比較できませんからおくとして、この地方税、国税担当職員をひとつ徴税システムの合理化によっ...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、参考までに中曽根長官にもう一つお聞きしたいのですが、私さっき言いましたように、やはり増員ということは必要だと思うのですね、税務関係は。ですから、コストも当然見合うと思うのですね、増収によって。ですから、この税務関係に限っては、行革に逆行するような気もしますが、...全文を見る
○野末陳平君 アメリカなどはもう五千人レーガン政策で増員していますから、何か思い切った方法がとれないかなと思います。だけども増員はやはり余り声を大にして言わない方がいいと思いますので、むしろ現行の枠の内で知恵を出してほしいと思うのです。  時間も来ましたから、最後に総理と大蔵大...全文を見る
08月05日第96回国会 参議院 大蔵委員会 第14号
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○野末陳平君 先ほど来からグリーンカード問題いろいろ出ていまして、政府のお答えも出尽くしたかのごとく見えますけれども、どうも私も強力に推進してきた立場として、ああいう決定を自民党にされてしまうと困ったもので、ばかなことをしたような後味の悪い現在なんです。  大臣に聞きますけれど...全文を見る
○野末陳平君 まだ自民党が決めたというだけで、正式には国会では何ら変更があるわけじゃないんですけれども、どうも先ほど大蔵省の答えも与党の決定は非常に重大に受けとめるというようなことですから、どうやらそのようになる、こういう前提でお聞きしているわけなんですが、しかし、仮に僕などが税...全文を見る
○野末陳平君 しかし、なかなかたてまえ、そういうふうにおっしゃっても必ずしもそうではないのもよくわかるんですが。  それで、大臣、これはひとついろいろ知恵を貸していただきたいと思いまして、というのは、私もこれを誤解を解くべくいろいろ努力をしてきてこういうふうになりますと、なぜ五...全文を見る
○野末陳平君 マル優をなくするということ。
○野末陳平君 それは、だから大いにいろいろ検討していい形になるのは望ましいんですが、それにしたって、いま大臣もおっしゃったけれども、先ほどのお答えもありましたが、五年なんて、いまこういう目まぐるしくいろいろ変わる時代に、五年というのはどう考えても長いので、これはやる気がないと、本...全文を見る
○野末陳平君 別に大蔵大臣を、五年決めたからといって責めているわけじゃないんで、説明をどういうふうにしたら、いままで不公平税制直すのにこうしたらいいんだと言ってきて突然ひっくり返る、この説明に困っているからお知恵を拝借したいと、こういうことでお願いしているんで……
○野末陳平君 いや、私も困っていると言われてもそれは困るんですがね。  そこで、じゃいろいろ理屈を言っても始まりませんが、もしこれが、大臣は国会にげたを預けるような形ですが、国会の現状を見ればそのげたはどこへ落ちつくかわかるんです。そうすると、結果的に分離課税も来年で切れるのが...全文を見る
○野末陳平君 まあ別に大臣をいじめているんじゃないんだけれども、そうとられるというのがどうも残念ですがね。  じゃ、ひとつ大臣、全然別の角度から聞きますがね。とりあえずいろいろな問題があるから延期すると、まあここまではやむを得ないとしても、じゃその間に、一番いまやるべきであった...全文を見る
○野末陳平君 いや、大蔵省がそういうふうにもう受け取っているから言っている……
○野末陳平君 いや、重大な決定だと受け取っているとさっき言っていたじゃないですか。
○野末陳平君 じゃ、もうこれ切りがないからその時点までまたお預けということにして。  一つ、この間うちの予算委員会でも言い足りなかったことがあるんですが、いろいろな意味の不公平などがありますから、もうこれも幅広くなったし、納税者によってはみんな不公平の中身の指摘が違いますからあ...全文を見る
08月12日第96回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第9号
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○野末参考人 私は、党籍は新自由クラブに置いておりますけれども、過去二回、全国区無所属でやっておりますので、有権者の心理というか、有権者の立場も考えながら、個人的ないろいろ思うところをお話ししたいと思います。  まず、政党化の問題、それから無所属議員を締め出すというこのことなの...全文を見る
○野末参考人 無所属が減ってきたということは、やはり無所属でも期待にこたえられないという人がいればそれは減るわけですし、それから、何十万とると言うけれども、有権者もふえる、あるいは投票率もいろいろある、ですから、必ずしも昭和二十二年といまとを比較して、そこにどういう分析ができるか...全文を見る
○野末参考人 比例代表制にはそれなりのいろいろな意味があると思うのですが、それだったらば、それを先に全国区にやるというあたりがちょっと理解できないので、ほかの選挙でやっていただくのが筋ではないか、こういうふうに思うのです。というのは、やはり政党本位で選挙をやって個人本位という面を...全文を見る
○野末参考人 先生のお考えのとおりに具体化していけば、確かに問題は大分少なくなると思います。それから名簿をつくる場合にも、いい意味の競争も出てくるかもしれません。しかし根本的に、党議の拘束をしなければ無所属と似たような活動ができるではないかとおっしゃるのですが、党議の拘束を外れた...全文を見る
○野末参考人 参議院における委員会審議のあり方その他については、これはもう前からいろいろな議論がありまして、衆議院と同じにやらない方がいいということで、それは先生のおっしゃるとおりなんです。しかし、それと比例代表によって議員が選ばれてきたらいかにもそれが可能であるかのごとく、それ...全文を見る
○野末参考人 無所属の締め出しの点であろうと思いますけれども、斎藤先生の意見によりますと、いろいろな手があるというようなことで、結果的には得するのじゃないかと言うけれども、それは締め出されたるがゆえに、やむを得ず苦肉の策としてやることであって、仮にそれが成功したとしても、それは本...全文を見る
○野末参考人 それはもう理屈で言えば金はかけなければかけないで済むでしょう、あるいはかけようと思えば幾らでもかかるでしょう。しかし、やはり心配であり不安であり、そして運動をする人たちが動くにはやはりある程度のお金が要るという現実も考えれば、かければ幾らでもかかるように切りがない。...全文を見る
○野末参考人 私、基本的な考えを抜きにして、先生のいま質問になられました政党の名簿者数に応じてかなり不公平、その問題ですが、これは個人本位でなく政党本位だと言いながら個人の数が物を言っているというあたりで非常に矛盾していますから、政党本位ならばどんな小さい政党も運動のパワーを同じ...全文を見る
○野末参考人 各党合意はそれは結構なのですが、合意すれば成立したも同じようなもので、しかし、現実には、いままでいろいろと御質問を受けましたけれども、賛成の方、反対の方いろいろあり、党内においてもいろいろな意見がおありのようで、それを横並びの政党で合意するということは、これはもう不...全文を見る
○野末参考人 無所属を認めていただくことは非常にいいと思うのです。しかし、それ以前の問題として、選挙というものは個人の名前を書くということから始まるので、そこのあたりがいまの制度ではあり得ません。だから無所属を認めても、それは一人一党ということになると思うのですが、そこだけが個人...全文を見る
○野末参考人 全く浸透していないと思います。たとえば僕が会う人は、全国区がなくなるんだってとか、選挙法が変わるらしいねということは言います。だからその程度の関心があるわけですから、それをとらえて中身の変わり方を説明するけれども、実に時間をかけなければわかってもらえません。しかし、...全文を見る
○野末参考人 まあ仮に成立をすれば、各党いろいろ戦術というか戦略というか、考えるだろうと思うのですが、それはあくまで有権者がこの法律をどう受けとめたか、この成立の過程あるいは成立の状況なども影響あると思いますね。ですから、これからごく個人的にこれが成立した後を予想しますと、候補者...全文を見る
○野末参考人 プラスとマイナスというようなことで御質問なんですけれども、有権者にとってプラスはほとんどないのじゃないかと思います。  それから、参議院にとってはもうプラスなぞは期待できないだろう、こういうふうに思います。しかし、強いてプラスがあるとすれば、ある政党にとっては非常...全文を見る
12月24日第97回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○野末陳平君 私は、農産物の自由化、それからサラリーマン減税、それから医療費の抑制支出というようなことで質問したいと思います。  貿易摩擦の解消に関して、非常に総理初め政府の皆さんがいろいろと御苦労なさって、前向きの案も幾らか出てきました。非常に評価します。しかし、これからの米...全文を見る
○野末陳平君 八四年までの時期はまだあるけれども、しかし方針を決めるのは急がれるわけなんですね。  そこで、総理、聞くところによりますと、米国事情の視察からお帰りになりました松永外務審議官ですかが、あなたに報告した内容に、日本がかなりの、みずから痛みを感じるぐらいの思い切った措...全文を見る
○野末陳平君 徐々に前向きな案を政府も打ち出していることはいいんです。しかし、牛肉にこだわりますのは、やはりこれは最大の問題ですし、これがいずれは自由化に踏み切らざるを得ないのもわかっているわけですから、早く態度を決めるということの方が当面の日米関係、とりわけ来年のレーガン大統領...全文を見る
○野末陳平君 全くそのとおりだと思いますよ。私の郷里も農家ですけれども、ミカン農家が多いですから、それは簡単に無視して消費者の立場だけで言うと、そういうことはできません。しかし、調整に汗を流していらっしゃるんですが、できるだけ早期にと言うけれども、そういうようなあいまいな表現がだ...全文を見る
○野末陳平君 そういうあいまいな――苦心のところはわかりますが、あいまいな対応策でアメリカの方が来年あたり納得すると思われますか、総理。
○野末陳平君 ただ、その場合に国内の農業問題にとらわれる余り、国益を損なう心配もあるので、その辺を早急にというお願いなわけですね。やはり、これはアメリカの保護貿易の機運も高まる、あるいは何か貿易部門の報復措置もあるとかいろんな心配もあるわけですから、そこであえて具体案をできるだけ...全文を見る
○野末陳平君 政府の現在における基本的な態度は大体わかるんですけれども、しかしながら、外務大臣に重ねてお聞きしますけれども、いま市場開放は損得を超えた政治問題ですから、開放したから金額的にとか貿易面でというよりも、やはり政治問題としてとらえなければならないということになりますと、...全文を見る
○野末陳平君 これからもがんばっていただくという以外にありませんので、できるだけ早期に、それと同時に、やはり日米関係というのが非常に重大だということだけをお願いして、それから次に……。  そう言えば総理は、私が思うところ、いままでの総理と比較するのは失礼ですが、わりとはきはきい...全文を見る
○野末陳平君 私はもう新聞で見たんですよね。だから事実であることは確かなんですけれども、さてここが問題なんですね。ごらんになってなくてもその事実はわかるわけで、私は新聞で見た。そしてちょっと驚いたんですが、総理は、その握手の事実をどういうふうにお感じになりましたか。どんなお気持ち...全文を見る
○野末陳平君 ぼくは、法務大臣のあれを残念ながら聞いておりませんので。
○野末陳平君 でも、総理のお考えの方が大事なんで、秦野さんを煩わすこともないんですが、もし総理からでしたら、じゃ改めてお聞きしましょう。
○野末陳平君 道で握手するならばそのとおりで、それは確かにその方が人間的ですよ。だけれども、公人としての立場というものもあるわけですから、そこが永田町の感覚と世間の感覚の違いだろうと思うのですよ。ということは、大事なことは、そういうことがどういう印象を与えているか、それが中曽根内...全文を見る
○野末陳平君 これは、他人事みたいなお答えではちょっといただけませんね、やっぱり。無邪気でといって、あなた、立場というものがある、お互いの。まあいいでしょう、それは。もう個人的なことだと割り切るならば割り切るでいいですが、誤解を与えていますよ。ですからこういう誤解が積み重なるから...全文を見る
○野末陳平君 とすると、まあ必要経費プラスアルファというようなのが給与所得控除だと思いますが、さて、これがどのぐらい認められているかと、こういうことが問題なんでして、給与所得控除が、たとえば年収三百方円のサラリーマンでは一体幾ら認められていて、それが年収における比率は何%になって...全文を見る
○野末陳平君 サラリーマンとほかの業種を同列に比較することはもう無理がありますけれども、それを承知であえて言いますと、いまの年収三百万円で必要経費――まあこれ給与所得控除、これが百五万円、三五%というのは、ほかの自主申告でも大体三五から四〇ぐらいの経費率で認めてもらえますから、ま...全文を見る
○野末陳平君 額は。
○野末陳平君 そうなりますと、三百万ぐらいの年収のサラリーマンだったらまあまあほかと比べても特に問題はないんですけれども、年収が上がるに従ってだんだん給与所得控除認められているというけれども、必要経費という考え方からすると、ちょっとほかと差があり過ぎるんじゃないかと。たとえばいま...全文を見る
○野末陳平君 それは給与所得控除が必要経費とプラスアルファの、このアルファの部分ですね、ここをやはり重視すべき時代もあるわけですから、いまはお考えがなくても、このアルファの部分には負担の調整というところもありましたけれども、やはり何と言ったって不公平感の解消というところを含めない...全文を見る
○野末陳平君 まあひとつ、減税は次の脱改正と一緒にまたいろいろ議論をしたいと思いますが、時間なくなりましたからね、厚生大臣に来ていただいて、医療費の抑制の支出という、これ一番大きな財政再建の問題ですからね、これをと思いましたけれども、この時間ではもうできませんので、次回に譲らして...全文を見る
○野末陳平君 まあいいでしょう。  それならば聞きますが、グリーンカードは、これはもうなくなるという前提でなくて、いいですか、ここで何とかしたいと思った不公平なある部分がありますが、このグリーンカードにかわる代案というものをもうお考えで、そしてこれがあればこそグリーンカードが延...全文を見る
○野末陳平君 何か落語の大家さんの話みたいで、もう本当に困っちゃいます。
○野末陳平君 はい。  じゃ最後に厚生大臣、医療費の抑制支出で今後一番重点の課題、これをお答え願って終わりにします。