野末陳平

のずえちんぺい



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野末陳平の1985年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月13日第102回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○野末陳平君 大蔵大臣にお聞きしますが、電電株の売却ですが、第一回はいつごろになりそうでしょうか。
○野末陳平君 この売却益を国債の償還に充てるのはいいんですが、国債整理基金の残高の方ですね、これは六十年、六十一年どうなっていきますか。六十一年度で繰り入れをストップしたということで答えてほしいと思います。
○野末陳平君 マイナスはどのくらいですか。
○野末陳平君 償還の財源はすでに底をついているわけですが、そこでこそこの売却で利益を上げて国家財政に寄与させなければいけないというのは、これは当然だと思うんですね。  そこで、政府はこの売却による利益を向こう五年間でどのくらいに期待しているか、その点は大蔵大臣どうですか。
○野末陳平君 売却の株価ですけれども、これはむしろ欲しい人が気にするところだと思うんですけれども、この一株五十円額面の株をどの程度で売りたいかというか、もちろんこれは何十倍ぐらいとか、これはもう期待値でいいんですから、大蔵大臣の個人的な感じはどうですか。
○野末陳平君 これはうまく処理すれば相当な金額になりますし、これはかなり期待しなければいけないと思うので、財政再建のプラスはもとよりのこと、極端に言えば増税だって回避できそうな額にはなるかもしれませんね。  そこで、この売却の方法とか値段などはどこが決めるんですか。
○野末陳平君 国有財産中央審議会がありますが、ここに諮問をするというようなおつもりですか、大蔵大臣。
○野末陳平君 そうしますと、国有財産中央審議会のほかに、この際電電の売却に当たって第三者のような機関をつくるというような含みもお答えの中に感じられましたけれども、有識者というのはそういう意味でしょうか。
○野末陳平君 今の段階で具体的にお答えをいただけるとは思っておりませんので、個人的な意見をいろいろと聞いていただいて今後検討してほしいと思っているわけですね。  そこで、電電の株ですが、上場した後では人気化して相当な値がつくという予想はだれでもできると思うんですが、しかし、政府...全文を見る
○野末陳平君 これはやはり巷間どうしても国際電電との比較などを考えますので、今大臣のお答えのような値決めというのがどの程度というのは非常に難しい。  そこで、総理、お聞きしたいんですが、総理ね、この株は欲しい人大勢いると思うんですね。だんだん話題が煮詰まってきますと、これは私も...全文を見る
○野末陳平君 順次その売却の方法などを検討しながら、もう少し政府の考え方を聞いていきたいと思うんです。  僕は、僕なりの結論を先に言ってしまいますと、いかに知恵を使ってもこれは一部の人の手にしか渡らないで、結果的に不公平が残ると思うので、公平なチャンスがなかなかないと思うんです...全文を見る
○野末陳平君 いや、僕は減税しろという話は全然しておりませんで、増税などを考えるよりも利益を上げることを考える方がいいと、間接的に効果が出てくると思いますよ、財政再建に。  そこで大蔵大臣、売却の方法なんですけれども、過去の例を踏まえながら、まず入札の形式がありますね、この長所...全文を見る
○野末陳平君 今のお答えで感じるのは、縁故募集はちょっと難しそうで、入札は問題もありそうでと、もちろん証券会社の場合もそうですが。ただ、証券会社に渡す場合、値決めもさることながら、今一般投資家にチャンスがあるというお答えでしたけれども、現実にはどの公開株を見ましても一般の人にはも...全文を見る
○野末陳平君 これから大いに検討してほしいんです。  そこで総理が、やはりこの問題についてはかなりのリーダーシップをとってほしいと思うんですよ。言うなれば、電電だけじゃありませんけれども、専売公社も一種の財政再建にとっては救世主のような役割を果たしますからね。ですから総理に頑張...全文を見る
○野末陳平君 それをお願いしておきます。  それで、最後に大蔵大臣にお聞きするんですが、電電だけにこだわりましたけれども、実はほかにも黒字の公社とか公団とかが、あればの話ですが、これから民営化して新しい財源づくりを政府は考えていってもいいのじゃないか。すぐ増税というふうに結びつ...全文を見る
03月14日第102回国会 参議院 大蔵委員会 第5号
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○野末陳平君 大臣の方針として税制の抜本改革を税調に諮問するのはいいと思うんですが、そうなりますと、先日の与野党合意の政策減税なんというのは非常に邪魔になるというか、矛盾してまずくなるんじゃないかという気がするんですね。  というのは、それぞれ単身赴任あるいは寝たきり老人、それ...全文を見る
○野末陳平君 出た結果がどうなるかそれはわかりませんが、それを尊重するということは、恐らく結果的に、税体系を簡素化しようなんという今の動きに逆行することになるのは目に見えているわけでしょう。  こういう個別事情が達うのはだめだというのは再三大蔵当局が今まで主張してきたわけですか...全文を見る
○野末陳平君 結果的には恐らく現場もそれから納税者も混乱するだろうと思うんですね、ああいう余り基準がはっきりしないような減税が実現されると。それでもやはり喜ぶ人がいるんだからいいというような国会尊重が、果たして正しいかどうか疑問があるんです。それにしても、まだ結果が出てないわけで...全文を見る
○野末陳平君 それから、先ごろ予算委員会で総理が、直接税を大減税するような、累進税率の緩和とか最高税率を引き下げるとかいうことも具体的にかなり含めた上で直接税減税とおっしゃるようでしたが、その場合には当然財源のことはもう間接税ということが頭になければ言えないわけだと思うんですが、...全文を見る
○野末陳平君 もう一つ。  いずれ予算委員会がまたあしたからありますからあれですが、大蔵大臣の個人的な感触を聞きたいんですが、最近いろいろ税金に対する不平不満とか町の声とかあるいはいろいろなテレホンサービスのようなものがあって、そういうものなども参考にして私の感じるところ、ここ...全文を見る
03月22日第102回国会 参議院 予算委員会 第12号
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○野末陳平君 年金とか税金とか地方の行政改革について質問したいと思います。  まず、官民格差をテーマにした地方行革なんですが、私が五十五年三月に地方公務員の行き過ぎた休暇とか特殊勤務手当について質問をいたしまして、当時の後藤田自治大臣から実情に合わないものは是正するように指導す...全文を見る
○野末陳平君 少しずつでも是正されているということは非常にいいんですけれども、現状でもまだ幾つもあるんですね。  そこで、自治省にお伺いしますけれども、民間にはない地方公務員独自の休暇ですね。これについて私、幾つか例を挙げますので、どんな内容の休暇で、どういう自治体がどのぐらい...全文を見る
○野末陳平君 そのほかに私の知る限りで、廃止された中にも入っていましたが、清掃休暇とか銀婚式休暇とか更年期障害休暇とか授業参観休暇もあるわけですね。これはどういう内容でしょうかね。
○野末陳平君 民間にも欲しいような休暇もありますね。授業参観日休暇なんというのは非常に父親にとっていいと思うんですけれども、それにしても全体的に聞きますとやはりちょっと幾ら地方自治とはいえ少し甘いという気がしますね。これら大部分は民間並みに有給休暇などで処理すべきで、特別に設ける...全文を見る
○野末陳平君 地方行革については大きい問題たくさんありますから、こんな小さいような話で恐縮なんですけれども、わかりやすいですから、こういうところから始めてほしいと思いまして。  特殊勤務手当というのもあるんですが、現状で制度の趣旨になじまない手当が幾つかある。かなり全国的にある...全文を見る
○野末陳平君 それがどうして特殊勤務なのか、ちょっとわかりませんけれども、それにしても今の国民健康保険の仕事だと特別手当がある、窓口に座っていると特別手当である、あるいは国民年金の事務特別手当というのもあるわけですが、そのどこが特別なのかがちょっとわかりにくいので、自治省なりに解...全文を見る
○野末陳平君 やはりこれは強力な指導のもとに廃止していくのが地方行革、当然だと思うんですね。  ほかに戸籍事務従事職員特殊勤務手当などというのがあって、これは昔の名残だと思いますけれども、こういうのが今残っているというのがやっぱり当然おかしいと思うんですね。そこで、これからの地...全文を見る
○野末陳平君 それから、官民格差で数年前から話題になっておりました例の地方公務員の退職金ですね。この退職金、最近の地方公務員における高額退職金の実例を自治省が把握している例で五つ六つ示してほしいんですが、あれだけ話題になったので非常に是正されたかなという気もしますが、どうでしょう...全文を見る
○野末陳平君 これは大体勤続年数にもよりますけれども、ある程度の地位になった地方公務員の人はみんな四千万、五千万なんですね。もちろん今是正をとおっしゃいましたが、地方行革大綱を見ても国を上回るものは強力に指導してということしか触れてないんです。私、思いますのにも、もちろん国を上回...全文を見る
○野末陳平君 そこで、総理にも聞いていただきたいと思いますが、この退職金の問題ですね。これはただ公務員が高いというようなことで言っているんじゃありませんで、今後年金を一元化するに当たってこれが非常に重大な問題になってくると思うんですね。  ここで年金にテーマを移したいと思うんで...全文を見る
○野末陳平君 じゃ大蔵大臣、まだ具体的に官民格差のどの部分を是正していくというところまでは今は何らお答えがいただけないということですか。
○野末陳平君 これは、どうしても一元化と言うからにはその問題は避けて通れない、当たり前のことですが。その中で、共済年金には職域年金を設けるというような考え方があるやに聞いております。これは決して悪いとは思いませんけれども、ただこの職域年金の性格と予想される財源については、大蔵大臣...全文を見る
○野末陳平君 だから、職域年金の性格的なものはわかりましたから、それにどんな財源を充てるということになりそうなのか、そこが知りたいわけです。
○野末陳平君 そうなると、国と組合員が折半だと、こう思いますね。そこで、この共済が一元化に当たって職域年金を設ける、これは構いません、民間にも企業年金のようなものがありますから。しかし民間の場合は、私の知るところでは、いわゆる退職一時金をこの企業年金の方の財源に回すというケースが...全文を見る
○野末陳平君 まだ民間のいわゆる企業年金は定着しておりませんからデータも中途半端なものだと思いますけれども、これから民間企業の場合は企業年金の財源に退職金を回していくという傾向が強まるのは当然なんですね。そうするとサラリーマンが退職時にもらう退職一時金というものは減っていくわけで...全文を見る
○野末陳平君 何しろ、まだ七十年という先の話をしておりますので、確かに今的確なお答えをいただけないのは当たり前ですけれども、大蔵大臣に改めて念を押しておくんですが、ただ、今言った退職金は官民格差というだけの問題じゃないのですね。これから十年後に年金一元化、厚生年金、国民年金、共済...全文を見る
○野末陳平君 よく検討していただきたいと思います。  そこで、総理にこの問題について私の意見をもう一度繰り返しておきますと、要するに年金の一元化に当たっては制度内における官民格差の是正というのは当然しなければいけないのですが、同時に、今の退職金の問題ですね。これをほうっておいて...全文を見る
○野末陳平君 今度はちょっと税金の不公平の中で幾つか質問したいと思うのですけれども、不公平税制という言葉は非常に抽象的、主観的に過ぎまして、なかなか議論が進まないんですね。イメージとしてはみんなそれぞれあるのですけれども、具体的にじゃ何が不公平か、その点でちょっと具体的に言ってみ...全文を見る
○野末陳平君 この中でも民法法人にいろいろ問題があるのじゃないかと思うんですが、とりあえずいわゆる公益法人としてこれから質問していきたいのです。  今ちょっと漏れたわけじゃないんですが、いわゆるお茶とかお花の家元とか、それから大きな予備校とか、それから相撲協会とか、そういうもの...全文を見る
○野末陳平君 そこで、これらの公益法人が普通法人と比べてどんな優遇を受けているのか、ここをまた確認しておきたいんです。  まず国税の面から優遇の面を具体的に。
○野末陳平君 まず、収益事業の税率が低いということと、それからいわゆる損金算入というか、所得を寄附のような形にすれば損金に算入されるというその部分と、それからもう一つ公益面は全く非課税という話でしたよね、今のはそうですね。  そこで、収益事業と公益事業というふうに分けて、片や低...全文を見る
○野末陳平君 国税においては大体わかりました。  次に、地方税においては普通の法人と公益法人にどのような課税上の差があるか、これをお答えください。
○野末陳平君 私言ってもいいんですけれども、待っていても時間むだですから結構です。  国税に関連するんですけれども、地方税も非収益部門の事業所税はないし、収益事業に関しては事業所税がある。あるいは公益の用に供する建物、不動産などの固定資産税は免除とか、地方税においてもかなりの優...全文を見る
○野末陳平君 要するに、ややこしいですけれども、二つに分かれるんですね。神殿で式挙げているところまでは非課税で、その後披露宴その他は民間の結婚式場と同じことをやるのですから、これは収益事業である、こういうことですね。そしてこの収益事業の税率は。
○野末陳平君 そこで、一般の結婚式場であれば、これは普通法人ですからいわゆる利益に対しては税金は四三・三%ですね。しかし、公益法人の場合はそれが収益事業を営んだとしてそこに所得が上がっても二六%である。この差がちょっと常識で説明しにくいのですよ。というのは、本来の活動である宗教面...全文を見る
○野末陳平君 過去のいきさつも説明聞きましたけれども、しかし、普通の事業者から見れば非常にこの辺は不公平税制であると映るんだろうという気がするんですね。  もう一つまたわかりやすい例を挙げて、くどいようですけれども、この公益法人の課税が果たして不公平なのかどうかを考えてみたいん...全文を見る
○野末陳平君 それはいいんですけれども、それで税率は二六%。
○野末陳平君 税率は収益事業とお答えになりましたから二六%でやっていると思うんですよ。  そこで今度は、同じく国民的人気といいますか、プロ野球がありますね。後楽園や甲子園で巨人・阪神戦などがありまして、この場合の興行収入から生ずる利益について、これはもう当然一般法人ですから四三...全文を見る
○野末陳平君 ここでまた素朴な疑問が出るだろうと思うんですね。つまり野球に比べて相撲の税率が低い、ともに大衆的なスポーツでありながら、これだけ税金面の扱いに差があるというのは常識ではわかりにくいわけですよ。そこで相撲だけを優遇する理由が知りたい、こうなるんですがね。
○野末陳平君 資格からいうと、片や野球は普通の法人であり、相撲協会は公益法人である。だけど実態が違うんですね。公益性といったって相撲の公益性は今どんなものがあるか、そんなことは言いたくないけれども、僕は相撲も好きですから言いたくないんですがね、国技であろうが今や高い入場料を取りま...全文を見る
○野末陳平君 戦後の相撲が苦しい時期ならわかりますけれども、今や過保護の気がするんですがね。しかし、こんなことにけちをつける気はないんです。問題は野球と相撲の比較じゃありませんで、普通法人と公益法人の格差がもう現代では意味がなくなっているのじゃないか、こういうことを指摘したいわけ...全文を見る
○野末陳平君 ところで、収益事業に関しまして、いわゆる公益法人が二十三万七千ぐらいですか、その中で申告をしている団体がどのくらいあるか、それから税額はどのくらいになっているか、それを参考までに。
○野末陳平君 何か少な過ぎるような気がするんでね、一割にも満たないというのは。どうしてこんなに少ないんでしょうか。
○野末陳平君 私は収益事業をやっているところは多いと思っておりましたので、申告を怠っている法人が多いのかなという気がしたのですがね。  それはおくとしまして、さて、この公益法人の優遇についてはほかにもっと実は大きいものがありまして、今までの収益事業に関する課税率その他も問題なん...全文を見る
○野末陳平君 配当だけは一部軽課があるにしても、これらは金融収益、つまりもうけですから、当然そういう課税があってしかるべきだと思うんですね。  そこで、今度は公益法人の金融収益はどうなっているかという問題ですね。例がまたまた重複して相撲には悪いんですけれども、相撲協会の決算書を...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、これは収益とは別に計上されていますから非課税、こういうふうになりますね。  それから同時に、この昭和五十八年度の相撲協会の決算書は、有価証券の売却収入が五十四億あるんですね。もう非常にお相撲さんも財テクにたけておりまして、いろいろやっているんですが、こ...全文を見る
○野末陳平君 そこで大蔵大臣、いずれにしても金融収益、一般法人は四三・三%の税率を受けるわけですが、公益法人の場合、どこも今こういう金融収益を債券運用、株式などで上げている。この方が非収益にかかわるという理由で、つまり公益性が高いという理由で税金がかかっていない、ゼロ。四三%とゼ...全文を見る
○野末陳平君 しかし、一般の人のマル優に税金をかけようというような議論が出てくる時代になりまして、ところがこの公益法人の金融収益は税金はゼロだというのは、もうどう考えても時代に合わないわけですね。  大蔵大臣の答弁に今出てきました税調ですが、主税局に聞きますけれども、税調答申で...全文を見る
○野末陳平君 私も一般論としては、公益法人の課税問題は不公平であると、だけども実態に即してみると必ずしもそう簡単には言えないというところを言いたいんです。ただ、今の金融収益ですが、外国の場合だって課税の例があると聞きましたけれども、どの程度になっていますか。
○野末陳平君 我が国も一律何%ということがあってもいいかなという気がしますけれども、まあ、総理お聞きになったとおり、公益法人の税金というのはそもそも全く非課税の聖域があるわけです。これに触れようとは全く思いません。これは当然大事だと思うんです、教育、信仰その他で。しかしながら、そ...全文を見る
○野末陳平君 今の答えだと、何となくよそよそしくてなまぬるいと思うんですよ。ただ無理もないんで、ここから私が自分の意見を言いたいわけですけれども、公益法人に対する一律の課税強化というのは少し無理があると思うのです。というのは、税の優遇を与える法人について、ここらでその適格性という...全文を見る
○野末陳平君 公益法人というのは一般には非常にわかりにくいんですね、しかも何がゆえに税の優遇を受けているかというとなおわかりにくいというわけなんでして、何というのかな設立許可の審査、それとか、できてから後の監督、指導とかというものについて手が回らないだろうという、そういう実情はよ...全文を見る
○野末陳平君 今度は角度をまるで変えまして、最近お年寄りをだます悪徳商法というのが非常に多くなってきたんですね。新聞の社会面などには出たりするのですが、ひとり暮らしとか留守番の老人をねらう。お年寄りが最近昔よりお金を持っていることも確かなんですが、そのお年寄りをねらって不当に高い...全文を見る
○野末陳平君 恐らく今の金の現物まがいというのは、いわゆる金のファミリー証券とか、金のファンド契約とかいういろいろなことを言ってあれだろうと思いますけれども、そのほかに、いわゆる商品相場ですか、国内だけじゃなくてシカゴとかロンドンとか、そっちにつないで持ちかけるという、こういうの...全文を見る
○野末陳平君 ですから、法律で言うマルチ商法はなくなって、形を変えてさらに巧妙になったこの手のものが今たくさん、特に年寄りや主婦をねらって出ているわけですね、それについて通産省はどういうふうな実態把握をしているか。最近こういう「マルチ商法にご注意を」の政府広報を出しているんですか...全文を見る
○野末陳平君 相談は実は氷山の一角である。というのは、政府に電話をしたり相談を持ちかける以前に、地方自治体の方にもすごいたくさん実例があるわけですね。それから同時に、新聞関係も多いわけです。  そこで、被害額が最近大きいんですよ。小金と言うけれども、やはりそれだけ日本人の懐が豊...全文を見る
○野末陳平君 より積極的にお願いしたいと思います。  それで総理、この問題については、要するに消費者が目覚めるというか、利口になるのが当然一番いいことなんですが、それまで手をこまねいているわけにいかないというので、今通産省のお答えもありましたとおり、これからも啓蒙が行き届くこと...全文を見る
○野末陳平君 では、残り時間でもう一度税の不公平に戻っていきたいと思うのですが、この予算委員会、あるいは過日の本会議でも大分問題になりましたけれども、税務行政に関する不公平感というのが、これが最近とみに強くなっていますね。ですから、不公平と一口に言った場合に税務行政のことをいうの...全文を見る
○野末陳平君 最近目立ってきた業種で何かありますか。
○野末陳平君 情報化時代になりますからそういう職業はなお出てくると思うんですが、それにしても毎年同じような顔ぶれが出るわけですよ。いわば常連ですね。これは一体どこに問題があると当局は分析しているのか。つまり、制度上に問題があるから、例えばお医者さんのようなものがいつも所得漏れとし...全文を見る
○野末陳平君 しかし、それはもちろん時間もかかるし、個人の自覚と言えばいいんですが、ここ一、二カ月脱税関連の記事が出てくると一番まずいのは、政府がこういう実態を知りながら何にもしないでほっているんじゃないか、こういうような印象を一般に与えることなんですね。現にそういう投書が新聞に...全文を見る
○野末陳平君 これが最後になると思いますが、総理に。  私この問題は去年取り上げたときにも、やはり行革を推進する手前消極的だったわけですね。しかし、考え方を変えるべきだと思うのですよ。つまり不公平をなくす努力の一つとして、仮に税務職員の人員増があっても行革と矛盾しないだろう、し...全文を見る
○野末陳平君 終わります。
03月26日第102回国会 参議院 大蔵委員会 第6号
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○野末陳平君 先ほどから現行税制のひずみ、ゆがみですね、そのような議論が出ておりまして、これを今度税調に諮問する大蔵大臣のお考えはかねてからお聞きしておりますが、大蔵大臣がおっしゃるひずみとゆがみの中に、どうでしょうか、シャウプ勧告以来の今のこの所得税中心の考え方が既に限界に来て...全文を見る
○野末陳平君 確かにそのとおりで、所得税中心というか、所得税が基幹であるというのはこれは僕も全然異議はないんてすけれども、ただ、所得といいましても、今や勤労所得、いわゆる勤労所得だけでなくて、日本人がリッチになってきた点、資産所得というものもかなりウエートが高くなっていますね。そ...全文を見る
○野末陳平君 ただ、それを突き詰めていってしまうと、結論としては消費に、つまり広い課税ベースの消費税の方がいいんだとか、あるいはそっちの方が公平だというふうになりかねないので、そういう面も確かにあるという点なんですが、いずれにしても今後税調の答申がどういうふうになっていくかわかり...全文を見る
○野末陳平君 そこで、今後の税改正のあり方、改正というか税制のあり方の中に、いわゆる捕捉率が今のようにまず公平にはできそうもないというような前提があるわけですね。そうすると、サラリーマンのように完璧に捕捉されているという人たちの不公平感というものは、これを税制に、今後の税制のあり...全文を見る
○野末陳平君 いろいろ難しいというかやりにくい点もあるので、また考えて後日の機会に質問したいと思います。  とりあえず具体的な法案の中身で、さっきから出ておりました入場税ですけれども、これは僕前も言ったんですけれども、撤廃するならまあいいんですよね。撤廃するならそれなりに意味が...全文を見る
○野末陳平君 実際に、前回もそうでしたけれども、入場料金が引き下げになるということは余り考えられないような気がするんで、例えば映画に関して言えば、千五百円の今の入場料金はもともと免税点ですからこれは関係ないとして、ロードショーの場合ですけれども、指定席に入れば二千円とか二千何百円...全文を見る
○野末陳平君 だけれども、むしろほうっておいても入場料金は下がる傾向にあったんですよね。要するに、今の入場料は高いんだ、安ければお客はいっぱい来るというのが現実に映画の日というのをどんどんふやすことによって実証されていたので、むしろこういう免税点の引き上げがなければ入場料金はしば...全文を見る
○野末陳平君 もちろん私もこれについてはわからないんですが、ただ、やはり今の答弁にもありましたように、陳情が多くて、結論としては、今の点字表示は手でさわってもわからない、はっきり言ってほとんどわからないという声が多いわけですよ。ですから、技術の限りを尽くして、日本は技術がすぐれて...全文を見る
○野末陳平君 やっぱりそういう点でも日本がお手本をつくるといいと思いますね。  それから、さっきから出てきております例のマル優関連の話なんですが、グリーンカードはもうついに廃止ということになりますと残念ですね。  それにしても、グリーンカードがなぜこうして廃止に追い込まれてし...全文を見る
○野末陳平君 今の局長の答弁で、同意するところも多いんですがね。要するに、これから利子所得課税のあり方を考える場合に非常にこれはいい教訓といいますか、いろんな問題を教えてくれたと思うんですよ、このグリーンカードがこうなったということは。それで、幾つか指摘なさいましたけれども、僕自...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、今までは本人確認が必ずしも、大分よくやっているのはわかっているけれども、十分でなかったと。それから名寄せも、手作業だからこれも完璧とははっきり言って言えなかった。――いや、そちらでは完璧だと言うけれども、そんなのはうそに決まっているんで、手作業であれだけ...全文を見る
○野末陳平君 大蔵大臣ね、郵政省はこういうふうにオンラインによってかなり名寄せができる。しかし、銀行関係の方ですな、民間の方は、本人確認はできたって、店舗を変えてそこで本人確認をやればいいんだから、利口な人はこんなのはすぐわかっているわけですよ。そうすると、この辺をほっておいて本...全文を見る
○野末陳平君 そこで、大蔵大臣にお聞きするんですが、これが最後になりますが、郵政省は郵政省でやった。しかし今言ったように、マル優あるいは郵貯の非課税あるいは特別マル優、全部を通じてこれはやらなきゃならないわけですから、名寄せシステムを一貫しなきゃなりませんね、一本化しなきゃなりま...全文を見る
○野末陳平君 終わります。
03月28日第102回国会 参議院 大蔵委員会 第8号
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○野末陳平君 これまでの質疑とダブりますけれども、やはりきのうの判決に触れないわけにいかないので幾つかお尋ねします。  きのう税調会長の小倉さんは、何しろあの判決を受けてサラリーマンの給与所得控除の水準が今のままでいいかどうか、これはいつも見直す必要があるというような感じで受け...全文を見る
○野末陳平君 僕もやはり見直さなければいけないのは常に必要なんだけれども、今回、別にきのうの判決を受けてじゃないんですが、パートの主婦の減税を去年やった結果から生じてきた面もあるんですけどね、今の給与所得控除の水準は、年収五百万円ぐらいまではほぼ実態に合ってあの枠内でおさまると思...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、僕が実態に即して大体この辺が妥当ではないかなといわゆるサラリーマンの必要経費が給与所得控除の範囲内でおさまる大体の概算控除の率などを考えてみましたときに、五百万までは現在でいいと思いますね。だけれども五百万から上が、今例に挙げた一千万で二〇%ぐらいというのはち...全文を見る
○野末陳平君 税率そのものの議論も大事なんだけれども、それはサラリーマンだけじゃない、全体にわたるから、そうすると不公平感はやっぱり同じだ、こういうふうになりかねないんで、サラリーマン独自の、サラリーマンだけに認められているような制度の何かを見直したいというのが僕の考えなんです。...全文を見る
○野末陳平君 最後の決め手は、増収になるともう割り切っちゃうんですね。やはり税務職員一人当たりで今稼ぎ出している金額、かなりですからね。これはやはり一人ふやせばこれぐらいというような試算をして、それを国民に示して、別に増収になるためにやるんじゃないんだけれども、しかしこれによって...全文を見る
○野末陳平君 どんどんその方向を進めてくださいね。徴税コストだってちょっと違い過ぎているし、そうするとこの違い過ぎというのはむだがあるという見方も当然できるわけですから、連係プレーというか、協力体制の整備をしてほしいという気がしますね。そして今の不公平感は、所得税が直れば地方税に...全文を見る
○野末陳平君 とすると、人手不足をかなり朝霞のセンターでカバーしている、しつつあるというふうには見ていいわけですね。  ただ、今度の限度額管理の問題、そこから始めたんだけれど、そこまで管理がいくかどうか知りませんが、名寄せをやった後非課税貯蓄、それについて今後朝霞センターを活用...全文を見る
○野末陳平君 それで、きょうの法案ですけども、法人税法の方はやはり税調の答申に従って基本的には課税強化の方向を打ち出されているからいい、ちょっと内容が物足りないけれどもそれはいいんですが、入場税法でこの間大臣と主税局長にちょっとお答えいただいたらば、減税の効果が一般の人に還元され...全文を見る
○野末陳平君 指定席だ。
○野末陳平君 演劇は。
○野末陳平君 それを聞いて少しは安心したけれども、それを実行してもらわないことにはこういう減税法案というのは何のためかわからないから、大臣、ひとつそれは徹底するように、そして、ああ減税になったんだな、こういうふうにだれもが思うようにしましょうね。  で、もう質問する時間もなくな...全文を見る
04月02日第102回国会 参議院 予算委員会 第19号
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○野末陳平君 私は、きょうは自衛隊の高齢化問題、それから皇室関係、それから国民年金の保険料、これについてやりたいと思います。  まず厚生省ですが、国民年金の保険料ですが、最近滞納している人がふえてきている。どの程度にふえているのか、そしてその理由を政府はどういうふうに分析をして...全文を見る
○野末陳平君 理由は。
○野末陳平君 まさにいろいろな経済的事情ありますけれども、この三カ月納付の仕方というのは、これから国民年金の保険料が上がっていくことが予想されるときに、例えば自営業の夫婦などだと今でも一どきに三万七千円ばかり。そうすると、これから四万円を超えるということになりますと、これはやはり...全文を見る
○野末陳平君 これはもうすぐ実現しなければいけないと思うのです。自治体によってはやってくれている。しかしやってくれてないところが多いというのはおかしいんです。じゃ国民年金の保険料納付の利用状況ですね、納付組織もあれば、自分で出向くのもあるんですが、その納付の利用状況についてそれぞ...全文を見る
○野末陳平君 つまり自分で窓口に出向くというのは、これが一カ月単位になりますとまた手間もかかってくる。そこで私、一カ月ごとの支払いを早く実現するべきだ、また実現はしてくれるんでしょうが、口座振替の件数が二〇%までいってない。これは非常に低いですね。電気料金、電話料金、NHKなども...全文を見る
○野末陳平君 そこで私は、払いやすい方法を考えるということも非常に大事なんで、これから滞納がふえていくという傾向があるとするならなおのこと一カ月単位にすることが第一。それから自分で出向くという手間を、なかなか今忙しくてかけられないから口座振替にして自動的に引き落とす、こういう方法...全文を見る
○野末陳平君 参考までにコストを聞くんですが、一件当たりの手数料、口座振替の場合は現状で一体幾らぐらいになっているか。それから納付組織を通じた場合には手数料はどのくらいになっているか。そうして平均コスト。その辺で比較をしてください。
○野末陳平君 この組織を通じての事務費で四百十六億円というのがありますが、これが大体そのコストに当たっているんですか、組織を通じた場合の。
○野末陳平君 いずれにしても、都会では口座振替か自分で窓口に出向くか、どちらかが多いと思いますね。地方では組織なぞを通じてと思いますが、人が動くだけにこちらも割高ですから、これも口座振替になればその方がよかろうと思います。その前に窓口に自分で出向くという納付の方法、これを口座振替...全文を見る
○野末陳平君 この年金の問題については少しサービスが足りないと思うんですね。もちろん理解度の不足とかいろんな点ありますが、納付する側の立場に立った配慮が少し今まで足りな過ぎたと思うんです。銀行にしても年金の受け取りの方はわが行でという大宣伝はやるけれども、保険料納付のときの便宜を...全文を見る
○野末陳平君 それからこの免除の方ですね、今免除を受けている人は大分ふえてきたと思いますけれども、どの程度にふえてきているのか、そのふえ方が気になりますが、これはどうでしょうか。
○野末陳平君 しかし、これから免除を申請する人はもっとふえてくると思うんです。そこで、激増しているこの理由ですが、経済的な事情が一番多いんですが、同時に年金についての知識の足りなさといいますか、これもかなり影響しているのだという気がするのですが、その点については厚生省はどういうふ...全文を見る
○野末陳平君 その点は私もそう思っているんです。一カ月単位にするのと口座振替などにする便宜を図ってあげれば、大分考えは違ってくると思うんです。現に、免除されることは今はいいけれども、将来やはり自分にとって必ずしもプラスでないということがわかれば、頑張る人だってふえるわけです。当局...全文を見る
○野末陳平君 いずれにしても、その辺のところは非常にこれから難しくなると思いますが、まず何よりも払いやすい方法を考えて将来のための道を開くという、頑張れば頑張れる人までがつい免除の申請をしようかなんということもあり得ますので、これからきめの細かいところを納付の利用方法について一番...全文を見る
○野末陳平君 今度は、これからの自衛官の退職見込みですけれども、今の数字に当てはめていって数年先までその辺はどうなるのか。退職手当の金額は難しいのでしょうが、人数の推移は。
○野末陳平君 そうしますと、これから数年は七千人前後の退職者が出る。そうすると、支払われる退職手当もかなりなものであろうと、こう予想される。そうすると大蔵大臣、これはどうやら一%の枠内でおさめるということになると、超人間的な努力でもしないと、最善の努力なんというのじゃおさまらない...全文を見る
○野末陳平君 ちょっとはっきりわからなかったんだけれども、全然わからないな。その事情よろしきが非常に受け取りにくいんですね。聞くところによれば、この退職手当の金額がかさんでいくので、定年を引き下げてなるべく払わないようにして先送りにしようとしたとか、あれやこれやと両方折衝があった...全文を見る
○野末陳平君 圧力としては小さくても金額的には小さくないんで、またふえるので、またその辺が大蔵省心配なんでしょうが、今の大蔵省の変な、まあ変なではないんだが、提案、あれは非常に困る面があるんですよ。僕が心配なのは、自衛隊の、特に陸上自衛隊の老齢化です。これはちょっと素朴に憂うべき...全文を見る
○野末陳平君 ですから、これがせいぜい二十代後半だと思うのが常識で、僕、友達に聞いてもみんなそうなんですね。ところが、三二・四歳というと、やはりこれは老けているなと、こういう気がするんですが、その幹部自衛官の中で定年が近い五十歳以上という人たちの占める割合というのはどのぐらいにな...全文を見る
○野末陳平君 僕、昔調べたときは、そんなことなかったんですね。五、六年前は二%前後だったと思うんですが、それはどうでしたか。
○野末陳平君 二・四が二〇%、十倍になっちゃうというのは、定年延長も関係あるんですね。しかし幹部自衛官の五人に一人が五十歳以上ということに簡単に言えばなっちゃうんですが、例えばこれは比較はできませんけれども、アメリカあたりだったらばどの程度の割合なんでしょうか。
○野末陳平君 定年延長しないでいる時点においては、そんなに変わりなかったんでしょうけれども、こういう事情になったのはやむを得ないんですが、そこで軍隊の常識からいって、四十五歳までしか兵士としては使いものにならない、それ以上は老兵である、こういうことも聞くんですね。この雑誌にもやっ...全文を見る
○野末陳平君 いずれ日本も高齢化社会と言われるのでしょうけれども、それに先立って自衛隊が高齢化社会になっちゃうのじゃ非常に心配なんですが、昔の経験が役に立つような時代じゃもうないんですが、具体的にいわゆる老害ですね、それがどの程度あるのか。素人ですからお聞きするんですが、例えば五...全文を見る
○野末陳平君 どうも今のは、弊害が大分出ているのを苦心惨たん何とかつじつまを合わせているような感じですが、別にそれを余り言いたくないわけですよ。つまりこういうふうになってくると国民も心配になってくると思うんですね。  長官に聞くけれども、視察であなたはそういう実態をいろいろごら...全文を見る
○野末陳平君 まあ何といいますか、頑張れる人もいるにしたって若い方がいいに決まっているわけでして、いろいろな事情でこうなってしまったのはやむを得ないんだが、これからの問題が一番気になるというところなんですね。  大蔵大臣、これは大蔵省に責任あるとは言いませんけれども、やはり定年...全文を見る
○野末陳平君 老兵対策だからまずいので、熟年兵対策と言っておけばよかったと思いますけれども、それにしても信用しているんですけれども、やはり頼りになる自衛隊にするに今のままの年齢構成でいいわけないので、ひとつ若返り計画といいますか、中長期のこの若返り計画のようなものをつくらなければ...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、積極的にせずに自然に待っていると、いずれ若返りが一歳ぐらい進む。特に何かをやろうという必要は認めてないということですね。
○野末陳平君 僕は若返りを積極的に考えていく方が税金の効率的な使い方にもつながって、広い意味での行革でもあり、いいと思ったりしているんですが、実態がよくわかりませんから長官のお言葉で納得しておきますけれども、しかし同時に自衛隊というのは、今までこの行革行革と言われている時代でも、...全文を見る
○野末陳平君 今の答弁は一理あるとは思って聞いたんですが、そこが専門家と素人の違いかどうかわからないんですが、士を除くほかは充足率はもう一〇〇に近いわけで平均を上回っているわけだから、何かこれも、ことの充足率を見ても老化現象があるのかなと、こう思ったりしまして、僕は考えたのは、七...全文を見る
○野末陳平君 さっき人が基本だという答えもありましたので、人の配置の苦心、それから養成の苦心も今聞きましたけれども、今後とも若返りを基本にした人づくりをやってもらいたいと思いますので、その点について再度お願いして次に移りたいんですが。
○野末陳平君 この問題について個人的な意見というか注文をつけておきますと、陸海空自衛隊の現場を何回か見さしてもらいましたけれども、やはり生活条件というか待遇が非常に悪いと思うんですね。ですからこれは気の毒だと率直に思ったので、もちろんお金が絡むことですけれども、住居条件からすべて...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、その内容のうちに、即位の礼は場所はどこで行う、その決まりも全くどこにもない、こういうことですか。
○野末陳平君 過去の皇室典範では即位の礼は京都で行うと明記してあった、しかし今はないと。そうすると、将来これまでの伝統にのっとってやはり即位の礼は京都で行うという可能性が高いのでしょうか。つまり京都に行きますと、そういう希望というか、声をよく聞くんですが。
○野末陳平君 国会で同じ質問が出たのが、調べてみたら昭和四十七年の三月だったんです。かなり前なんですが、そのときに宮内庁はどういう答弁をしたか、当時の記録で答弁の内容をちょっと紹介してほしいんです。
○野末陳平君 そうすると、それから十三年ですか、たっていますから、その内容は少しは進んでいますか、答えは。
○野末陳平君 これは僕の意見ですけれども、やはり天皇の即位式は国家的な大行事ですから、外国からもお客様たくさんいらっしゃるわけですし、先進国サミットでも大変だったですけれども、あれよりももっと準備とか警護その他あらゆる面において大変なんで、これはやはり東京でやるしかないだろうと思...全文を見る
○野末陳平君 官房長官に聞きますけれども、皇室典範にこれについて何もその内容的なことが書いてない、場所すらも書いてない。ただ、「礼を行う」と、これだけだとこれは非常に不足だ、非常に困ることが多いだろうと、こういう気がするのですけれども、それはどうでしょうか。
○野末陳平君 じゃ、官房長官、内容についてはそれでいいと思いますけれども、せめて場所はやはり決めておいて何ら問題はないのじゃなかろうか。じゃ、個人的な意見でもいいですが、京都がいいか東京がいいかとなると、東京でやるべきだと思いますけれども、それはどうですか。
○野末陳平君 それはちょっと不満なんです。というのは、天皇即位の礼は国家的な行事でしょう。これについてそのときになって考えると、それはそれでいいんですが、法律とか政令で規定がはっきりしていない、場所すらない、戦前ははっきり規定があったと、こういうことを考えますと、やはり内々で勉強...全文を見る
○野末陳平君 それは内閣の考え方はわかりましたけれども、一つ心配しているのは即位の礼の後に続いて天皇家の儀式の大嘗祭というのがある。そうすると、京都に僕の友達で学者などがおりまして、やはりこれも含めて非常にいろいろと議論があるんです。ですから、これを大嘗祭も含めたこの部分について...全文を見る
○野末陳平君 ちょっと時間が半端になりましたので、この問題について明快なお答えが得られると思っておるわけじゃないんですけれども、これが非常にいろいろな議論を呼ぶことが心配されるので、それを質問の形に取り上げたわけなんです。
04月03日第102回国会 参議院 大蔵委員会 第10号
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○野末陳平君 まず、相続税のことを聞きたいんです。  国税庁に最近の課税状況を説明してほしいんですが、件数とそれから平均納税額などのここのところ最近数年間の推移、それどの程度まで、二、三年で結構ですが。
○野末陳平君 後でまた細かい数字をデータでちょっと出して資料としていただきたいと思うんですが、今のを聞いていますと、やはりこれは遺産の中身が土地中心になっている、その土地の評価が上がっているということが大いに関係しているんでしょうか、分析としては。
○野末陳平君 土地を持っている人は非常に相続税の負担がきついということを言うんですが、一般的には相続税を払う人の数は今のデータのとおりそんなにいないわけですね。  そこで、今後に向けて相続税というものをどう考えるか、その場合に、高齢化社会の問題もあったり、あるいは子供たちがもら...全文を見る
○野末陳平君 僕も大体そんなところでいいと思うんですが、ただし高齢化社会などを考えますと未亡人の問題についてはどうかな、ここだけはまだ検討の余地があるのかどうかということがちょっとになりましたんで聞いたんですが、主税局の方からはどうですか。今のところは未亡人はもうとにかく二分の一...全文を見る
○野末陳平君 では次へ行きましょう。  前回のこの場でも出ましたけれども、いわゆるマル優問題から発展して節税商品ですが、節税商品の課税関係が非常にばらばらである、またわかりにくい、そういうようなことをもっとすっきりさせたいということが議論になっておりましたが、さて、現実問題とし...全文を見る
○野末陳平君 基本的な考え方はわかったんですが、実は大臣、僕もこういうことを聞かれると、教えることは教えるんですけれども、確かに節税商品なんですが、非常に矛盾を感じるのは、貯蓄に対する利息の非課税というのがマル優なり郵貯の枠、特別マル優があるわけですね、今度、節税商品というのは、...全文を見る
○野末陳平君 ちょっと部分的に違うんですよね。だから乱用はこれは別問題ですね、総合課税ということからいくべき話なんですが。今の、金融機関が競争が激しいからすき間をねらっていろんなのを開発する、それはそれでいいと思うんですが、しよせん、お金を運用する方から見ればみんな貯蓄なんです。...全文を見る
○野末陳平君 率直に言いまして、マル優の悪用とか不正利用をしていることに比べれば当然いいんですよ。いいんですけれども、それにしても、わかりにくい説明をして、だから結果的にこれは得でなんていう素人にわからないようなのが税法であるというか、その扱いを受けている商品だというのがもっとす...全文を見る
○野末陳平君 かなり回りくどいんだよね。回りくどいんだけれども、肝心のところは言わない。要するに利子所得十万円で扶養家族を外されていて、それがだめだと言っているんじゃないんですよ。知恵があったり、ちょっと知識があったり、人に教えてもらった人は一六%で済んじゃう有利なものを選べる。...全文を見る
○野末陳平君 それで今度は、つまり自分で商売していても申告しない、それは意図的にいわゆる潜りみたいなのもあれば、自分で経費がかかって赤字だからしないとか、そういう人もいますね。つまり、申告書を出す立場なのに申告書を出していない、申告していない、そういう人たちなどを含めて今の申告の...全文を見る
○野末陳平君 それは事実、無理なんですよね。次から次へ会社をつぶしたり店をつぶしたりとか、あるいは初めから潜りでやっているとか、いろいろありまして、その無申告者の実態はわからないんですが、一つ気になるのは、要するに今の申告のやり方は、自分で経費を出しまして最終的に所得が出ていなき...全文を見る
○野末陳平君 問題は、時代が変わってきまして、お店を張っている人たちはまだそうやって目につきますから地方税関係の職員も実態をつかむことが不可能じゃないんですね。だけれども、今やいろんな仕事が出てきましたから、店を張る仕事じゃない仕事の方が多いわけですよ。となると、その人たちは、記...全文を見る
○野末陳平君 努力しているのはわかるけれども、何しろ人数も少ないのでほんの一部しか及ばないから、そこで最終的には、これはもう申告のやり方を少し変えなきゃならないかなというところまで最後はいくんですね。要するに、自分で計算をちゃんとして、所得が出てなかったらいいんですよと言ったって...全文を見る
04月05日第102回国会 参議院 予算委員会 第21号
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○野末陳平君 私は、国民が総理に聞きたいと思っているような素朴な質問を幾つかしていきたいと思うんです。  まず、年金の課税ですけれども、これが国会の内外で議論になってきておりまして、そこで総理はこの年金課税強化の方向に賛成かそれとも今のままでいい、強化するのは反対だと、どちらか...全文を見る
○野末陳平君 これは課税強化というよりも実態を見直す必要はあると思います。しかし不安を与えるような方向だと非常にこれは問題だと思いますから慎重におやりになった方がいいと、そういうふうに思います。  第二問は、総理は所得税、法人税の減税を願望なされておりまして、これはまことに結構...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、あのときは願望だけで財源のあてがないという発言だとすれば余り重みのある意味ではなかったんですね。
○野末陳平君 次は、第三次オイルショックの心配が本当にないのかどうか。つまり我が国の油はペルシャ湾に依存度が非常に高いですから、もし万一のことがあった場合に不安がつきまとうと思うのです。そこで、仮に中東情勢に異状があった場合でも我が国の石油対策というのは万全であるかどうか、それを...全文を見る
○野末陳平君 そこで総理に、確かにいろいろなことを考えておられるけれども、ペルシャ湾への依存度を低めるという方向を中長期的に考えておられるのか、それだけをお聞きしておきます。
○野末陳平君 円相場が相変わらず揺れ動いておりますけれども、アメリカのドルは今後外国通貨に対してどのようになっていくと総理はお考えかどうか、日本の経済にとって非常にこのドルの動きというのは大変なかぎを握っておるわけですが、総理の見通しについてお聞きしたいんです。一部にドル暴落説の...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、今の円のポジションというのは少し低過ぎる、そういうお考えですね。
○野末陳平君 総理はたびたび戦後の総決算を口にされておりますけれども、となるとその総理の総決算というお考えの中にデノミというのは入っているんでしょうか。
○野末陳平君 しかし、国の威信を高めるという意味から言えば、戦後の総決算の中にデノミが入ってもいいんじゃないかという気もしますが。
○野末陳平君 私も個人的にはデノミをやる必要は余りないように思っているんです。ただし、この国会の議論で今までデノミをやりづらい経済的な条件として、国際収支とかあるいは景気の問題とか幾つか挙がっていたんです。その場合に、物価が鎮静してきておりますし、それから国際収支も安定的な黒字で...全文を見る
○野末陳平君 それから、ありがたいことに最近物価が落ちついておりますが、国民の中にはまだインフレを心配する声もないではありませんね。そこで、総理の見通しとしてここ当分もうインフレの心配はないんだ、インフレなどを考えないでそれぞれが生活設計を立ててもいいんだ、こういうことを断言して...全文を見る
○野末陳平君 次に、インフレと関係がありますけれども、土地の値段ですが、ここのところずっと落ちついていい傾向だと思います。ただし土地の値段というのはいつまた上がるかわからないんです。土地の値段について国土庁長官から先にお答えいただきたいんですが、これからどうなっていくでしょうか、...全文を見る
○野末陳平君 注意はもちろんしてほしいのですが、この先果たしてこのままの安定的推移で何年いけるのかどうか、その辺どんな見通しを政府は持っておられるか、そこが聞きたかったわけなんです。国土庁長官にお聞きしたいと思ったのですが、それははっきりと政府にデータはあるのですか。
○野末陳平君 確かに需要と供給の関係で決まっていくのですが、土地だけについてはそれだけではちょっと一般の国民は不安になるというか、納得しないと思うんです。  そこで総理、これは実に単純素朴なんですが、若いサラリーマンが頑張れば土地つきのマイホームが自力で持てるようになるかどうか...全文を見る
○野末陳平君 しかし、実際にはそういう希望はかなえてやりたいと思うもののなかなか難しいので、むしろ質のいい賃貸住宅をどんどんふやすことの方がこれからの政策ではないかと、こう思うのです。ただし今やっているいわゆる公団住宅のような、遠くて狭くて高くてというのはもうだめなんですが、今持...全文を見る
○野末陳平君 住宅政策もそちらの方にやはりもう変えた方がいいのではないか。特に若い人の好みなども勘案しますと、土地の抑制あるいは持ち家促進、これもいいのですが、しかしいつまでもそうではなかろう、そういう気がします。お願いしておきます。  最後に、租税と社会保障を合わせた負担率の...全文を見る
○野末陳平君 そこが違うんですが、適当でないのでなくて、それを言わないとまずいだろうと、そういうふうに思っています。  それではもう最後ですが、四五%と、これはもう間違いなくこの辺まで行きそうだというのがこの予算委員会の議論でも出てきているんですが、その上か下か、それを総理にお...全文を見る
○野末陳平君 まあそれでは御容赦して、私は頑固じゃありませんから、それを素直に受け入れておきましょう。  終わります。
04月19日第102回国会 参議院 社会労働委員会,内閣委員会,地方行政委員会,大蔵委員会,文教委員会,農林水産委員会,運輸委員会連合審査会 第1号
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○野末陳平君 通告をしていたテーマとは別の質問をやろうと思います。  改正案については、大体大筋は僕は理解したのですが、何しろ年金は総論でなくて各論なものでして、いろいろな質問とか相談が来まして、そのたびに答えるのですけれども、答えにくいのが何通もありまして、時間の関係で二通持...全文を見る
○野末陳平君 そこで、つまり年金法が改正にならなければこのサラリーマンの妻は二十五年で資格ができたからやめようと思ってたんだ。つまり安サラリーの中から営々と払い続けてきて来年の春が来たらやっともう自分は掛けなくても済むから、五万円という今のベースでもらってもいいから夫の定年まで何...全文を見る
○野末陳平君 僕もそういうふうに返事を書こうかと思っているわけです。だけれども、しかしこの方が最後に、これから年金法改正いいと、私に言わせれば改悪だけれどもまだいいと、だけれども夫がこれからもらう年金の中から私のお金を払い続けてもまたまたもらうころに、六十五歳ごろに減。額だの受給...全文を見る
○野末陳平君 何しろ、ひずみですね、まさに。それから、運が悪いと言えば運が悪いのかもしれないし、いろんな言い方ができますが、要するに、制度の安定のために我慢してもらわなければならない人はたくさん出ますね。でも、こういうふうに一番典型的に運が悪いというか、ひずみが出てくる人たちに対...全文を見る
○野末陳平君 またそれについては後で考えてみます。  次に行きます。もう一つ、早く返事を書かないと困るので、僕のところには、請う大至急開封とか、簡易書留とか、そういうので来ますから返事を急ぐのですよ。  これは障害者ですけれども、国民年金に任意加入して六十歳まで十年間だけです...全文を見る
○野末陳平君 社労のテーマだと思いますが、大臣に再度聞きますが、いわゆるこの問題についてはやはりいろいろ問題点があると、大臣の意向としては、これをできる限り再検討したいというようなところなのかどうか、それだけ最後に聞いて終わりにしましょう。
○野末陳平君 終わります。
06月05日第102回国会 参議院 エネルギー対策特別委員会 第9号
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○野末陳平君 原油価格が値下がりしているようですけれども、この原油価格の先安感というのが依然として消えないようなんですが、値下がりの今後の見通しを政府はどういうふうにお持ちになっているか、例えばバレル当たりどのぐらいまで値段が下がるというような見方を持っておるか、その辺のことを、...全文を見る
○野末陳平君 そうやって値下がりしていきますと、OPECの総会も繰り上がって開かれるとかという話も聞きましたんですが、サウジアラビアの動向が非常に問題になってくるということをよく聞くんですね。そうすると、今後はサウジはどういうふうな出方をするであろうか、いろんな予測はできると思い...全文を見る
○野末陳平君 それから、さっきもちょっと出ましたけれども、イラン・イラク戦争が相変らず続いていて、いつどんな不測の事態が起きるかもわからないような状況ですが、我が国に対するそのとばっちりといいますか、そういうマイナス影響というのは当面考えられませんですか。ある程度までこの戦争状態...全文を見る
○野末陳平君 常識的に考えればホルムズ閉鎖なんというのはなかろうと思いますけれども何が起きるかわからないと。それだけでなくてこのOPECの動き、各国が今後どういうふうに出るか、その辺予測しがたい状況が幾らもありますね。  そうすると、我が国への供給面で仮に今後問題が起きたとして...全文を見る
○野末陳平君 そうなりますと、今の大体のお答えでもって、大臣に念を押すんですが、今のところ国民も全く石油危機などは忘れたかのごとくですけれども、仮に何かあっても我が国の備蓄その他の準備で不安などを感じないで済みそうだというふうに楽観的に思ってもよろしいですかね。
○野末陳平君 そこで、一応今の状態で心配ないんですが、余りにも依存率が、ほぼ一〇〇%であるというこの日本の状態が永久にこのままだというのも何か情けないようなことなんですが、いろいろと日本国内あるいは近辺で石油を掘っているようですが、果たしてどの程度の結果が出るかわかりませんよ、わ...全文を見る
○野末陳平君 ありがとうございました。
06月11日第102回国会 参議院 大蔵委員会 第16号
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○野末陳平君 きょうの議論を聞いておりましても、毎年この問題になりますと、なかなか新しい工夫とか新しい考え方が出るわけじゃなくて、繰り返しになってしまうんですが、財源の確保というのは非常に難しいですね、頭が痛い。ことしこれで切り抜けるとしても、来年、再来年、年を追うごとに深刻にな...全文を見る
○野末陳平君 しかし、一国の責任者だから願望だけを言っているというわけじゃないので、受け取る方、国民の方は、もう間違いなく減税は断行される、こう思いつつありますね。また、新聞も大きな活字でそういうふうに書いていくと思うのですよ。  そういう状況を総理がどんどんつくっていっている...全文を見る
○野末陳平君 僕なんか思うに、抜本改正と減税は結果的に一つになるかもしれないけれども、当面違うと思います。だから、今や減税がひとり歩きしちゃって、もうやらざるを得ないところに来ている。したがって大蔵当局は財源を見つけなければならない。その財源にはそう幾つもあるわけじゃないからだん...全文を見る
○野末陳平君 さっきの減税を望む国民の声の最大公約数的なところですが、僕にも本当を言ってわからないんです。わからないんですが、最近いろいろ聞いてみますと、間接税と抱き合わせでも所得減税はやってもらった方がいいという声もかなりあるんです。これが大きくなったら大蔵省には都合がいいかも...全文を見る
○野末陳平君 ですけれども、増税を何とか納得してもらおうという場合に、福祉とか今言ったような基礎年金の財源に充てるとかという説明の仕方も大分頭のいいというか巧妙というか、そういう感じも出てきてはいますね。それにしても大事なのは、やはり総理のおっしゃっている税制の改革イコール減税で...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、もし減税をするのだということになりましたら、やはり中間管理職のこの辺を重点的にやる、こういうことになるのですか。
○野末陳平君 そうですね、強いて言えばその辺がという感じもしないでもないんですがね。しかし、いわゆる重税感とか不公平感というのは人によっても違いますし、階層によってもそれから年収、年代ですか、すべてによって違いますからね。なかなかこの辺が難しいんで、果たしてこういう一種の世論を背...全文を見る
○野末陳平君 確かにそうだと思いますね。ただし、若い人だけじゃなくて中堅も多分そういう傾向が強いのじゃないかという気はするんですよ。しかし一方、かなりの高年齢になりまして、あるいは年金生活者などになりますと、いわゆる福祉を後退させてもらっちゃ困る、サービスの低下はだめなんで、サー...全文を見る
○野末陳平君 そうなると税は中立とも言っていられなくなって、やはり税は政策目的でかなりいろいろと考えられますから、今の長寿社会だったらどうですか、そっちに幾らか傾くのじゃないんですかね。それは、大臣のお答えの中で出ました年金の課税なんかもそうですね。今のいわゆる年とっている人の方...全文を見る
○野末陳平君 時間も来ましたけれども、いわゆる国民の税に対するいろんな意識調査もありますし、大蔵省も独自の資料でいろんなお考えをお持ちだろうと思うんですが、そういうものを無視してはどうもこれからの税制改正はできないので、決して迎合するわけでもないんですけれども、しかしやはり納税者...全文を見る
06月13日第102回国会 参議院 大蔵委員会 第17号
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○野末陳平君 先ほど主計局のお答えの中で、五月に一兆六千億ばかりの償還がありまして、それが市場には大して影響も与えなかったというようなお答えがありまして、そうだろうと思うんですが、今たまたま債券の市況がいいですからそれで済んだと思うのですが、どうなんでしょうかね、この秋になりまし...全文を見る
○野末陳平君 これは、今回は、この秋も今のお答えのようになるかもしれないと思いますが、常識的に言いますと、大量償還が続いていくと、どうしてもこれは市況が悪くなるような不安を当然感じる人も多いだろうと思うし、それから個人のシェアがどのくらいかということもまた影響があるのかもしれない...全文を見る
○野末陳平君 あした参考人からまたいろいろな意見が出るとは思うんですけれども、もう一つ、短期国債の発行と金利の自由化ということについては、今後どういうような見通しを持っておられますか。
○野末陳平君 そうしますと、金利の自由化がさらに早まっていくだろうというようなことと見ていいんですか。
○野末陳平君 あした午前と午後にあるようですから、その当事者の意見なども聞いてみたいと思うんです。  それから今度は、前回、おととい、財源確保について幾つかのいろいろ案を考える前に、いわゆる国民の意識というものがどうなっているか、どう変わっているかも考えなければという話をちょっ...全文を見る
○野末陳平君 じゃ大蔵省に聞きますけれども、この利用状況ですが、今一番マル優を利用している所得層というのはどういうところか。  それから、いわゆるいろいろな調査で、国民の一世帯当たりの平均貯蓄額は、マル優枠の、すべて含めて郵貯も含めた九百万からいくとかなり低いわけですが、それら...全文を見る
○野末陳平君 そこで大蔵大臣、今までは僕もこれでよかったと思うんですね。今主税局長の答えのように、年収のほぼ同額、あるいは一・五倍ぐらいまでの貯蓄があってもおかしくないというところまで国民がリッチになってきたわけですから、そのための貯蓄奨励の政策目的も非常にこれは活用されたわけで...全文を見る
○野末陳平君 もう一つ強いてマル優の意味を考えると、将来に向けての自助努力の一環として貯蓄をという、こういういわゆる高齢者、あるいは高齢に向けての経済計画の中では、やはりあった方がいいという意見が強いと思うんですよね。だからそういう面からマル優を残さなければという考えもできなくな...全文を見る
○野末陳平君 主税局に伺いますが、去年も議論になったところですが、いわゆる雑所得とか一時所得とか、いろいろな分類によって金融商品の課税の形態が違う。これをすっきり一本にするというようなことは非常に技術的に難しいのかどうか。やる気になればこれはできるのかどうか、いわゆる利子として。...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、大臣、どうなんでしょうか、これは僕個人の考え方なんですが、前回も減税が望まれているし、総理もああいうことをおっしゃる以上は減税のもうひとり歩きですから、財源のあるなしにかかわらずもう減税しなきゃいかぬというところに来ているんじゃないかという話をしていま...全文を見る
○野末陳平君 いや、僕はやりたい気持ちで見守るのが当然だと思うけれども、それはこういう場ですからやむを得ませんが、やはり増税はこれはもう簡単にはできないしまた慎重にしなきゃならないことで、直間比率の是正という名目、あるいは福祉、年金のためにというような目的を幾らつけても、なかなか...全文を見る
○野末陳平君 主税局長に聞きますけれども、極端なことを言いますけれども、要するに利子課税はこうだとわかりやすくなればみんなが納得するという前提で聞くんですが、これはどうなんでしょうね、一律の分離課税をとった場合、税率はともかくとして、どこに問題が起きるんですか。
○野末陳平君 これは僕だけの考え方かもしれませんから余りこだわりませんけれども、いずれにしても大蔵大臣、税制のゆがみとかひずみがずっとシャウプ税制以来あったと、それを大改革しようという機運が出てきたわけですね。  たまたまアメリカの方でも、税制を簡素にする、わかりやすくするとい...全文を見る
06月14日第102回国会 参議院 大蔵委員会 第18号
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○野末陳平君 まず、貝塚参考人にお伺いします が、二つありまして、最初はインフレのことなんですが、大量国債の発行がインフレを招くということは専門家でもかなりの人が一時言っていたのですが、幸いなことに、先生のおっしゃるとおりそんな悪い影響は今のところありませんね。ただし、今後の問...全文を見る
○野末陳平君 ありがとうございます。  そうしますと、羽倉参考人と渡邊参考人に今の関連で、もう時間がありませんから簡単にお答え願いたいんですが、来年からマル優問題は本人確認と手間がかかるようになりますけれども、引き続き大蔵省も、このままでなく廃止を含めた課税を検討するのだろうと...全文を見る
○野末陳平君 ありがとうございました。
06月20日第102回国会 参議院 大蔵委員会 第20号
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○野末陳平君 内需の振興といいますか、拡大によって景気を刺激して、行く行くはこれが税収増にという面、もちろん経済の活性化その他ひっくるめて内需は大事だと思うんですが、税制面からも住宅取得についていろいろな配慮を今までやってきましたね。  そこで、大臣にまずお伺いしたいんですけれ...全文を見る
○野末陳平君 住宅については、一昔前、住宅難住宅難と言われていて、もちろん持ち家促進の政策減税も随分続いてきたわけですが、最近は量の拡大じゃなくて質の充実だと。ですから、持ち家じゃなくて、その持ち家の中身を建てかえなどによってよりいい家にするという嗜好もかなり出てきたようですし、...全文を見る
○野末陳平君 今の主税局長の、期待できたというところあたりが実はなかなか確認できないんですよね。つまり、大臣、率直に言いまして、住宅ローンを利用した人の、減税を拡大したことが果たしてどの程度の効果があったか、ここがわからないで、これから来年の税制改正に向けてこれをどういうふうに扱...全文を見る
○野末陳平君 現在の住宅取得控除における住宅ローンの減税は、ローンで家を持つ人にとっては非常にいいと思いますね。しかし、どうもそれが住宅着工件数を伸ばすとか、あるいは住宅産業にとてもいい刺激を与えているというところまではなかなかこれはわかりにくいんですが、僕はどうもそれほどの効果...全文を見る
○野末陳平君 確かにワン・オブ・ゼムだし、それからいろいろなものの組み合わせなんですけれども、少なくも政策減税的な立場でいいますと、やはり少し長い目で見ないとわかりません。だから、今の親子間の住宅資金贈与の特例についてはもうちょっと見るべきだ、つまり来年は延長せざるを得ないかなと...全文を見る
○野末陳平君 そこで、一般の住宅取得希望者など、あるいは現に持ち家の人たちからのいろいろな要求などの中で、幾つかおもしろい案があるので、それをお聞きしたいと思うんですけれども、今の大臣のお答えの中にあったのは、恐らくもっといい家に建てかえようという要求でしょうね。これは建設省サイ...全文を見る
○野末陳平君 建てかえが非常にうまく優遇措置によって促進されれば、一つ住宅産業に活況を与えるだろうと思うんですが、なかなかこれは難しそうなんですね。  それでもう一つは、これは割と簡単にできるんですね。公庫融資と比較して考えればいいんですが、いわゆる金利をアメリカ式に控除してい...全文を見る
○野末陳平君 国民性も違いますし、非常にその点は今のお答えのとおりだと思うんですが、ただ日本の場合は公庫融資というのが一方にありまして、利子補給をやっているわけですね。ですから、今の、利子を所得控除して減収になる。それともう一つは公庫融資の利子補給という、その両面を比べてみて、結...全文を見る
○野末陳平君 終わります。
○野末陳平君 先ほどの総理の御答弁で、アメリカの今度の税制の大改革に対して、簡素化とか減税などの点で非常に評価されておりました。また総理御自身も、予算委員会以後何度も、不公平是正をしながらの大減税といいますか本格減税といいますか、これについて願望を述べておられたのですが、この減税...全文を見る
○野末陳平君 これはもう即刻やってほしいといいますか、またやるべきだという気がするんですが、ただし、財源の問題ですね。私、予算委員会で総理にお聞きしても、財源のことは考えずにゆがみを是正する、そういう意味の税制大改正ということをおっしゃっておられましたが、いろいろと考えてみまして...全文を見る
○野末陳平君 だけれども、財源が全く当てがなくて、これから考えると言いながら、減税をやるという、その減税がひとり歩きするのもちょっと無責任じゃないかと思いまして、僕の個人的な意見を聞いてほしいわけです。そしてまた総理にそれに賛成してほしいと思っているんですが、この段階ではそれ以上...全文を見る
○野末陳平君 これは確かに、私も予算委員会で既に、この問題を早く手を打たなきゃということは質問していたんですけれども、老人をねらうという、いわゆる弱者をねらうというところが非常に汚いやり方で、ただの悪徳商法ではないんですが、それにしても、弱者といえどもやはり、投資なり投機なり、そ...全文を見る
○野末陳平君 効果のことを考えたら、そんなに効果はないかもしれません、事実、買ってくるものがないんですから。だけども、やはりこういう枠を拡大するということも非常に大事だろう、政策的に。  それから、お金持ち優遇になるというけれども、これは十年前は確かにお金持ち優遇というと反発を...全文を見る
○野末陳平君 終わります。     ─────────────
11月14日第103回国会 参議院 大蔵委員会 第2号
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○野末陳平君 会長にお伺いしますが、総理が国会答弁の中で、所得税と法人税と相続税、この三つを減税したいということを何かかなり言っておられるようで、税調としてはこの三つを減税するという方向に賛成という空気なのか、それともあるいは批判があるのか、その辺の事情をちょっとお伺いしたいと思...全文を見る
○野末陳平君 今の話は事実来年度じゃなくて再来年度に向けての税法改正ですから今のお答えしか無理だと思いますが、来年度は、先ほどの質問にもありましたのですが、会長自身としては住宅関連減税というのにそれほど積極的でないような感じでさっきのお答えを受け取ったのですけれども、これはどうで...全文を見る
○野末陳平君 マル優の方の低率分離課税については前回の答申も出ておったわけですから、あれについてはことしはどうしても、つまり来年度はどうしても実現してほしい、あるいはしなければいけない、そういうようなムードは税調の方にあるのですか。これは今までの議論の続きですから特に新しいもので...全文を見る
○野末陳平君 最後に。  ここのところずっと、課税ベースの広い課税といういわゆる大型間接税のようなものですね、これが議論になっておりまして、税調の答申にも常にそれが書き込まれておりますが、これについてですが、一時はいよいよこれしかないという感じもしていたんですが、最近は大蔵省は...全文を見る