野末陳平

のずえちんぺい



当選回数回

野末陳平の1987年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月26日第108回国会 参議院 大蔵委員会 第3号
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○野末陳平君 法案の中身に入ります前に、売上税関係で二、三お聞きしたいんですけれども、御承知のように、いろいろ世論調査をやってももう反対という人がかなり多くて、何やらこの売上税は反対の機運一色という感じになっておりますが、大臣としては、ここまでこじれてきてしまった、反対の声が盛り...全文を見る
○野末陳平君 それは、不安が起きてしまったこの時点では、確かに国会が、大臣の期待するように、予算委員会で売上税を解明するという役割は大きいと思うんですけれども、しかし不安を起こす以前に手を打つべきではなかったのか、という反省が大蔵省にあるかどうか確かめたかったわけですよ。  と...全文を見る
○野末陳平君 ここまで来てしまったので、これまでのいきさつをあれこれ言っても始まらないと思うんですが、一つ心配なのは、大臣がおっしゃっても、不安におびえている人たちに向かってリーズナブルな議論をしたところでなかなかこれはわかってもらえないと思いますからね。どうも手続の失敗、もちろ...全文を見る
○野末陳平君 かなり出まして、大体そういう意見がかなり多いということも知っていますが、一つ大事な公約の問題が抜けていますね。あれは、言葉で違反じゃないと言っても、やはりムードとしてはもう完全に違反と受け取られていますから、あれも相当大きいと思いますよ。だから、理屈でなくて、そうい...全文を見る
○野末陳平君 大体これが普通のようですね。ですけれども、これはもちろん中曽根総理の問題でもありますけれども、今大臣のおっしゃった反対理由のほかにもう一つ、ちょっと違うんですが、直間比率はもう当然変えるべきで、間接税が必ずしも悪くはないんだけれども、今の売上税はもろもろの理由でどう...全文を見る
○野末陳平君 いずれにしても、非課税もある程度は必要だと思いますけれども、ここまでいろいろな立場を違えた反対ですね、もちろん誤解に基づくものもあるのも私も承知していますけれども、ここまでの反対をこれ一つ一つ説得していくというのは非常に時間もかかるし、また逆に、来年一月から仮に実施...全文を見る
○野末陳平君 いずれにしてもまだ先のことだし、私も来年一月からやれるとはとても思えないので大臣のお考えをお聞きしたいだけなんですが、これはどうでしょう、これだけの反対をどこに重点を置いてこれから説得していくおつもりですか。それを聞いて法案の方に入りたいんですがね。
○野末陳平君 それに関連して一つ、総理がどうもサラリーマンの声がまとまらないということをぼやいておられたようですけれども、それについては大臣、今のお答えと関係が大いにあると思いますが、サラリーマンの声は聞こえてこないですか、あるいはどうしてまとまらないと、そういうふうにお考えです...全文を見る
○野末陳平君 そうなると、これはサラリーマンの声が総理や大蔵大臣に味方するとはなかなか思えませんですけれどもね。きょうは私は自分の意見を言うんでなくて、大蔵大臣のお考えを聞いたわけですから、それを参考にして今後自分でも勉強しますけれども。  今度は法案の中身ですけれども、先ほど...全文を見る
○野末陳平君 それでいいですから。
○野末陳平君 もちろんこれはそちらで御提案中の法案との関係があるわけですけれども、この一年で四千億台というお答えでしたけれども、多分これが今回の四兆何千億の大幅減税の一部だと思いますけれども、そうなりますと、結果的にこの時点では、仮に成立すれば、法人税だけが減税先行とこういうこと...全文を見る
○野末陳平君 この減収額ですね、一年になるやらどのぐらいの期間になるやらわかりませんけれども、この減収額は、先ほど幾つか言われましたけれども、そういうもので結果的には埋め合わせがつくんですか。
○野末陳平君 そうしますと、仮に法人に関する増税措置を含んだ関連の法案がこのままずっと成立がおくれていく、ましてや売上税などがどうなるかわからない。もちろん強引におやりになればそれはそれでいいんですけれども、これは仮にこのままで成立がずっとおくれてくると、結果的にはこの法人の減税...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、今後検討するとして、それは新年度へ入ってからですから、この時点で所得税法について審議する時点では、たばこの場合はこれは延長、売上税との調整で延長してますね、それならばこの一・三%の上乗せもこの時点ではやはり延長しておかないとおかしいんじゃないか。という...全文を見る
○野末陳平君 ですから、初めにこの法案をおつくりになった時点ではそれでいいんですけれども、事態がこういうふうになっておりますと、やはり法人税の減税だけが先に成立してしまう、そしてその財源手当てというのがずっと今後の検討に待たれるというのはおかしいというふうに、そういうふうに思って...全文を見る
○野末陳平君 提案理由の中にも、適用期限の到来するものは実情に応じて延長するとかあるんですが、どうもここだけが実情に応じでないような、延長してないからちょっとおかしいと思って聞いてるんですけれども、これ以上言っても大臣がお答えならないから次に行きます。  もう一つ、今度ちょっと...全文を見る
○野末陳平君 これは三年から五年というのも確かにことし家建てる、買う人にとってはプラスだと思いますけれども、もしこれを内需拡大でもっと住宅取得を促進しようという積極的意図を持つならば、むしろこの辺はほかのところを直した方がよかったんじゃないかと思うんですよね、借入残高の一%という...全文を見る
○野末陳平君 効果を少し見てからまた考えたいと思いますね。  それからもう一つ、居住用財産の買いかえ特例ですね、今回これについて触れてないようですけれども、これは当然地価対策、対策と言っていいかどうか、ここのところ一、二年の地価の暴騰の原因の一つになっているんではないかと思われ...全文を見る
03月31日第108回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○野末陳平君 私のところへは、いろんな方の御意見とかあるいは質問が寄せられるんです。その中に、総理や大蔵大臣のお考えを直接聞いてくれ、こういうようなものもありまして、きょうは私は四分ですから、ですからそういう国民の方の声を中継するという形で総理、大蔵大臣のお答えをいただきたいと思...全文を見る
○野末陳平君 建前はそうですけれども、どうも投票する側の気持ちとしてはそれよりも売上税の賛否を票に託したいというところだと僕は思うんですよ、ちょっと総理の認識と違うんですが。  二問目は、これはサラリーマンなんです。直間比率の是正は必要と思うが、売上税が五%でなくてもっと低率で...全文を見る
○野末陳平君 ですから、そこは多分この方もわかっているわけでして、それをもうちょっと五%よりも下であればいいんじゃないか、こういう意見だったんですがね。  それから、これは現役のサラリーマンなんですが、総理はサラリーマン大減税と言うけれども、その中身は新聞などに出ているとおり上...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、これは私個人の意見ですけれども、確かに自民党のビラなどを見ても、試算が違うと言えばそれまでなんですが、試算を抜きにして、年収三百万、四百万、五百万ぐらいがあと少し何万円かの減税になるような税法改正もできるわけなんですね。  今、中堅と総理はおっしゃっているけ...全文を見る
○野末陳平君 上がっているんです。
○野末陳平君 それは大蔵委員会に譲りましょうね。  それから次の質問は、これは実は割と多いんですよ。それで大蔵大臣と総理に一問ずつということになりまして、これが最後になると思いますが、質問者は、国会議員の例の無料パスが暫定予算で棚上げされたのは当然と思いますが、本予算でもこれを...全文を見る
○野末陳平君 それじゃ、もう一問あります。  今度は埼玉の下請です。次は売上税なんですが、大手企業やデパートとか大手の業者などが下請の取引先に対して、売上税で課税業者を選ぶか非課税業者にするかの選択を促す文書を今から出している例がありますと。私どものところには非課税業者とは残念...全文を見る
04月28日第108回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○野末陳平君 先ほど円高差益に関する質疑がありましたけれども、いわゆる円高差益というものが我が国経済にどのくらいここのところ発生しているのか。ここ一年余で結構ですから、まず経企庁からその数字を、簡単で結構です、お願いします。
○野末陳平君 これは去年の末までですから、ことしの数字が入ればもっとあるわけですが、この十四兆で結構ですから、この中でどれくらいが国民生活に還元されたか、この数字もお願いします。
○野末陳平君 つまりその十四兆のうち約半分ちょっとが還元されている、こういうわけですね。そうしますと、今度その残りの半分ですね、まあ七兆にちょっと足りませんが、これは一体どういうふうになっているとお考えですか。
○野末陳平君 その部分だけでなくて、どうも輸入品がはかばかしく値下がりしていないというそんな実感もあるので、むしろ流通段階にたまっているというか、もうけ過ぎの部分ですね、そこが一番大きいのじゃないかという気がするんですけれども、それについてはどうですか。
○野末陳平君 しかし、同時にそれは、やはり今まで輸入業者のマージンといいますかね、その辺が大き過ぎたという部分もあったわけですね。それでここのところどうもはかばかしい値下がりが見られない、つまり還元率が高くなっていかないような傾向が出ているのですが、この数字ですが、七兆まだ還元さ...全文を見る
○野末陳平君 通産大臣にお答えいただきましたので、ではそのついでというわけじゃありませんけれども、先ほど出ました二兆円の電力やガス料金の還元、これも前回の還元の料金値下げは百八十円ぐらいのときだったと思うんですけれども今やこれが百四十円突破ということで、これが今後どうなるかは別と...全文を見る
○野末陳平君 仮に今後とも円高差益がたくさん出たとしても、まあ常に料金値下げがベストだとは思いませんが、仮に値下げ以外にその差益を生かすことがあるとすれば、この業界ではどういうことが考えられるのですか。また、それを何をすべきだと思われますか。
○野末陳平君 次に、円高差益とは直接関係はありませんけれども、運輸省の関係で、例の航空運賃ですけれども、日本で買う場合のチケットと、それから米国で買う場合のチケット、今これが余りにも差がありますね。ますますこれが乖離がひどくなってきているんですが、それがどの程度今開いているのかわ...全文を見る
○野末陳平君 かつて運輸省に聞いたときは二百四、五十円だったかな、ちょっと記憶があいまいですけれども。それにしても一ドル百九十九円でしたね、二百円というのはちょっと実情に合わない。もちろんドルに連動しているわけじゃありませんから、これは今お答えのように計算法は違いますけれども、少...全文を見る
○野末陳平君 それでは次に、減税の話をちょっとしていきたいんです。  税法改正については総括質疑でたっぷりと質疑させてもらいますが、減税なんですけれども、財源としてとりあえずマル優の廃止とそれから売上税が考えられておりましたが、これがどういうふうになるかわかりませんが、この二つ...全文を見る
○野末陳平君 それでは総理にお伺いしたいんです。  今の話なんですけれども、例えば私の知る限りでは、サラリーマンなどは、これは減税はどうなっちゃうんだというようなことをよく言うんですね。そうしますと、これは財源はとにかく何とかする、減税だけは六十二年、六十三年ですね、予定どおり...全文を見る
○野末陳平君 とすると、予定どおりに減税を断行するということではないんですね、今のお答えは。かどうかはちょっとわからぬということですか。
○野末陳平君 そこで、一番今回問題になりました売上税なんですけれども、総理がどこかで、売上税にはこだわらない旨の何かそういう発言をなさった。けさの新聞でしたか、ちょっと読みましたですが、売上税にこだわらないというようなことを総理がどこかでお話しになったというのがあったんですが、そ...全文を見る
○野末陳平君 たまたま新聞に出ていたのでまず確認をさしていただいたんですが、さてこの売上税ですけれども、いろいろごたごたあったわけですが、一つ総理にお聞きしておきたいのは、売上税というネーミング、この名前ですね、これにもいろいろ問題があったんじゃないかという気がしてならないんです...全文を見る
○野末陳平君 そうなりますと、総理がそういうお気持ちだとして、売上税という名称にはもうこだわらないと。仕組みは付加価値税でも、それはまだ生きているわけですからいいんですが、やはりほかの消費税なり福祉税というようなわかりやすいイメージをペースにしたネーミングを今後考えるべきだという...全文を見る
○野末陳平君 終わります。     —————————————
05月13日第108回国会 参議院 予算委員会 第11号
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○野末陳平君 私は、税の不公平についていろいろな角度から質問していきたいと思うんです。宅地並み課税あたりからやろうと思うんですが、その前に大蔵大臣にお聞きします。  五兆円規模の補正予算の話がちらちら見えてきたようなんですが、この補正の方針とそれから概要について簡単にお話しして...全文を見る
○野末陳平君 私は、補正の中で減税がどういう形でどのくらいの規模行われるか、それをお聞きしたかったんですが、お答えはちょっと無理のようですから本題の方にいきたいと思います。  宅地並み課税ですけれども、私、東京におりますから、東京の二十三区内においても非常に農地が目立つわけです...全文を見る
○野末陳平君 たまたま私は練馬におりますから目立つわけなんですね。これだけの農地が宅地にどんどん供給されるとしたら、土地の値段についても随分いい影響があるだろうと当然期待されるわけでございますけれども、国土庁はどういうふうに考えますか。
○野末陳平君 出てくれば、農地がどんどん宅地に供給されれば当然いい影響が出てくるんですけれども、出てこないんですよね、いろんな理由がありますけれども。  そこで、東京二十三区だけじゃなくて、大都市圏では似たり寄ったりの状況だと思いますけれども、農地が宅地に転用されてくる、そうす...全文を見る
○野末陳平君 つまりこれは、農地であれば宅地並み課税を猶予されている結果、普通の人のいわゆる宅地の五十七分の一で済む。反対に言えば、五十七倍の固定資産税を普通のお宅では負担している、こういうふうになるわけですね。これは常識ですね。かなり前からの常識ですが、この税収減は大体どのくら...全文を見る
○野末陳平君 これは二十三区だけですから、大都市圏というよりも、市街化区域内の農地の猶予措置による減収はどのくらいですか、それも含めて。
○野末陳平君 先ほどは、負担の不公平が五十七分の一である、そういう話だったんですが、最近、世田谷とか練馬とか、特に地価が急騰するいわゆる高級住宅地に近くなってきたところですね、そういうところの比較は、課税実情というものはもう五十七分の一ところじゃありませんで、例えば私が知っている...全文を見る
○野末陳平君 さてこの固定資産税、保有の段階ではこれぐらいの格差がある。今度は農地を売るときに、農地を売るんですよ、そのときには宅地と比べてどうかというと、もう今や二十三区では何百万円というのはざらですけれども、農地といえども売るときには宅地と同じ値段で売れるんですよ。これは当た...全文を見る
○野末陳平君 つまり、売るときは同じ値段ですから、だから価値としては全然変わらないんですが、保有段階では宅地と農地で固定資産税が五十分の一あるいは五十七分の一あるいは八十分の一、二百分の一と、こういうふうになるんですから、一般の方は二百倍もの固定資産税を負担しておるという。当然同...全文を見る
○野末陳平君 これは緊急の課題なんですよね。ですから、最近では宅地の供給を絡めまして、この宅地並み課税というものを完全実施しなきゃいけないという声が高まっているのはこれは当たり前だと思うんですね。私、実際どうなのかという、実際というのは、宅地並み課税の制度がありながら猶予を受けて...全文を見る
○野末陳平君 それが猶予でしょう。
○野末陳平君 ですから二十三区でも七九。八割ですね、猶予されている。つまり、大部分の農地が営農という名のもとにべらぼうに安く固定資産税をまけてもらっているということになるんですね。  念のために聞きますけれども、二十三区で農家というか農業世帯というか、どのくらいあるんですか。ち...全文を見る
○野末陳平君 つまり、二十三区は特別この傾向が著しいわけですが、営農の名のもとに負担はかなり楽になっていながら専業農家というのはほんのちょっとしかないんですね。あとは兼業農家。しかも、兼業農家のうちの八割ちょっとは農業収入よりもいわゆるほかの収入、お勤め人であれば当然そちらの方と...全文を見る
○野末陳平君 仕組みは今のとおりで、かなり厳しいように思えるんだが、実は何をやっているか。本人が申告すればもうこれは原則、ほとんどじゃなくて全部認められているわけでして、この厳しい審査で、おまえはだめ、こちらはいいと、そういうのが現実にあるのかどうか。そこなんです、問題は。ですか...全文を見る
○野末陳平君 今の定義は現実に当てはめなきゃとてもわかりませんから、どんな仕事をやっていればその定義に当てはまって営農なのか、それを説明してもらいましょう。
○野末陳平君 目に見える範囲で聞かないとわかりませんね。  例えば私が知っている練馬にも世田谷にも、ブロッコリーとかキャベツとかコマツナとか、サツマイモとかジャガイモ、トマト、イチゴでありますね、きちっと耕作して農業を営んでいる。それは市場にも出している。それから周辺の住民に家...全文を見る
○野末陳平君 しかし、兼業で農業収入がほとんどないという実態から見て、政府が農家をかばうほど一艇の人はなるほど営農だからやむを得ないとは思いませんから、その辺のギャップが大き過ぎる。これはもうくどくど言っても始まりませんで、要するに見せかけの農地が多い。税金を払いたくないばかりに...全文を見る
○野末陳平君 ですから、早くきちっといろいろな角度からの検討をまとめてほしいと思っているわけですが、総理、今宅地並み課税を不公平の観点からちょっと触れましたけれども、こういう大きなテーマがありながら、今度の税制改革の中でなぜこれが前向きにメスが入れられてないかという、それを一般の...全文を見る
○野末陳平君 私個人の考え方から言うと、市街化区域の農地、これは固定資産税は宅地と一律にするのは当たり前で、今の農家はそのくらいの負担能力はありますしね。それから、一方において土地の値上がりがすごいですから、そちらの方で我慢もできますからね。営農をしたいという個人の意思をどうする...全文を見る
○野末陳平君 だから、未亡人が持ち家を相続する場合にもそろそろ、今のままで改正しないんだから、税金がかかりそうな心配が出てきたでしょう。
○野末陳平君 実例を聞いていただいた方が早いと思うんですね。  杉並、中野あたりを想定しますと、ここにサラリーマンの定年退職後の老夫婦が割と居を構えておりますから。そうしますと、六十坪ぐらいあったとしましょうか。ちょっと坪で恐縮ですが、六十坪の土地がありましてもう古い家が建って...全文を見る
○野末陳平君 相続税はかかりませんよ、今のはね。今ので言えば、去年だったらば評価が低かったですから。ことしになりましてこのあたりは評価が大体五割アップになりましたから、平米当たり路線価格で言って三十一万から三十三万になっています、中野、杉並あたりのサラリーマン世帯の住んでいる土地...全文を見る
○野末陳平君 問題はここなんですね。要するに、都市部に暮らすサラリーマン老夫婦でも、未亡人が持ち家をもらう、もうそれ国もそろそろ課税がある。まして五年、六年、十年先だったら評価は当然上がっていくわけですから。こういう実態というのはちょっと気の毒だと、その心配がつきまとうのでは、と...全文を見る
○野末陳平君 ですから相続税の改正も急がれると。急がれるけれども、その場合にはやはり未亡人の持ち家ぐらいには税金をかけないというのがいいなという気がして、その趣旨で今後また別の委員会で検討していきたい。  私、きょう言いたいのは、要するに、一般の家庭の持ち家の相続にも税金がかか...全文を見る
○野末陳平君 ですから、クリ林は畑ですから三百坪八十四万円というと坪当たり二千八百円の評価でもって農業投資価格、この物差しで価値判断される。これを農業相続人にならないで宅地で相続すると、これは路線価格ですから、これは何千円じゃありませんよ、もう百万を超えていますから。となると、こ...全文を見る
○野末陳平君 説明を聞いているとこんがらがってわかりませんよ、これじゃ。つまり、そんなに難しく言う必要のない話なんですよね。簡単に言えば農地の相続、クリ林でも何でもいいですが、農業相続人となって相続をすればこのぐらい広大な土地も相続税は払わなくて済んじゃうんですよ、基礎控除の中に...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、そこまで言うなら聞きますよ。猶予されていると、その時点の負担は私の言ったとおりなしたと。じゃ農業だというんなら二十年クリを植えておくことにしましょうよ。二十年クリを植えるのは簡単だ、手入れは要らないんだから。それをやって、その間は相続税も猶予される、それから固...全文を見る
○野末陳平君 だけれども、余りにも実態と離れた答弁をされると、一般の人が見たらばかばかしくなっちゃいますよ、そんなことで執行しているということを聞けば。ですけれども、総理も大蔵大臣も閣僚の皆さんもこれはおわかりのことを改めて私くどくど言っておりますけれども、結論は実に簡単なんです...全文を見る
○野末陳平君 僕はまじめな営農をいかぬと言っているわけじゃなくて、それが余りにも少ないのにこの制度を残しているのはおかしいじゃないかということなんですね。  総理、次に行きたいんで、あと一問でやめますけれども、要するに、この相続税の猶予制度は、都市部で土地を持っているいわば資産...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、宅地並み課税については私の最終的に意見を聞いていただくことにします。  何でも宅地並み課税を強化すれば事は解決するというほど簡単じゃありません。強化したら土地がどんどん出てくるか。そんなわけじゃありません。しかも、土地が吐き出されても受け皿というものが、だれ...全文を見る
○野末陳平君 それは、内需に関する部分は税法改正を部分的にそれだけ取り出して早く成立させることを考える、その工夫を出すことも必要なんじゃないかと思うんです。売上税でもって全部一緒になってだめになりましたというんで済みますか。僕は、売上税はよくない、これはもう廃案、結構ですよ。だけ...全文を見る
○野末陳平君 それからもう一つ、建設大臣に聞いておきますが、市街化区域を広げるというような動きがあるやに聞いておるんですが——宅地供給でしょうね。ですから、線引きの見直しといいますか、その辺についての構想は今どのくらい固まっているか、それだけをちょっと説明しておいてください。
○野末陳平君 それらを含めて宅地が供給され、地価が早く安定してほしいと思っておりますから、頑張ってください。  さて、税制改正にまだ行くんですが、マル優に絡んだところで幾つか行きたいんです。マル優ですが、今、非課税貯蓄は郵貯全部ひっくるめてどのくらいありましたかね。これはおさら...全文を見る
○野末陳平君 そのうち、不正に利用されている部分はどのぐらいあると見ていますか。
○野末陳平君 この元本の一兆四千億は、要するに調査した、一一・五%でしたか、その部分だけなんですが、そうすると先ほどの二百八十七兆という非課税貯蓄のどのくらいが不正利用と見られるか、これは推計が難しいところですけれども、当局はどういうふうにつかんでおりますか。
○野末陳平君 これは正確なところがわかりませんから、どちらにしてももっとあるような気もするんですが、とりあえずはこの十二兆という数字で結構です。これがまともに課税を選んでいたとすればどのぐらいの税収がここで落ちているということになりますか。
○野末陳平君 利子課税でこれだけ一部の人が税金逃れをしているという実態なんですけれども、この不公平は当然是正されなきゃいけないと思います。思いますけれども、その場合に一般の人のマル優までも含めて一律二〇%課税にする、これについてはいろんな意見がありますから与野党の協議機関の結論な...全文を見る
○野末陳平君 平年度一兆六千億なんですが、その中には非常にいろいろな層から一律二〇%課税ということになりますから、幾つかの不安な声もあるんですね。六十五歳以上は六百万円を残すということになっていますが、六十五歳以下の、少なくも六十を過ぎて定年退職したサラリーマンですね、大体この層...全文を見る
○野末陳平君 しかし、それはもう少し何か配慮があった方がいいと思うんですね。マル優の廃止についてはいろんな意見がありまして、反対の声もかなり高いわけですから、もう少し配慮があればどうかなという気もしますから、検討してほしいと思いますね。  さあそこで、マル優問題は決着はまだ先と...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、もう法人は一部減税されている。じゃ、その財源はどこから出すんですかね。
○野末陳平君 ところが、現実は皮肉にも増税の方が実施されておりませんが、大臣のおっしゃるように法人税の中だけで賞与引当金などを入れれば確かにとんとんですね。四千億の減税があった、こちらで四千億の増税になる。実施されればだけれども、今は全然そうなっていないわけですよ。そうすると、こ...全文を見る
○野末陳平君 いやしかし、お願いとおっしゃいますが、これは非常に難しい問題になると思うんですね。  要するに、今後どういうふうになるか私どもわかりませんが、企業の決算はどんどん近くなってくる。となると、減税の恩典を受ける企業もある、それから増税後に決算をして結果的にとんとんにな...全文を見る
○野末陳平君 それなら別の角度で。  法人税の減税は既にもう先行しちゃった。じゃ、個人はどうする。個人だってそれなら先行していただかないとこれは不公平というか、困りますね。総理、これはもう個人も減税しなければなりませんよ。
○野末陳平君 しかし、できるだけと言うけれども、補正の話も七月以降であるとなると非常にこれは難しい問題になってくる。でも、それはそれとして頭のいい専門家がうまくやってくれるんでしょうが、個人の減税もこれ、夏過ぎても秋過ぎてもはっきりしてこないということになりますと、法人税は減税で...全文を見る
○野末陳平君 そこで、やっぱり知恵を使っていただかなきゃ。  ですから、例えば先ほどのマル優だって平年度で一兆六千億あると。これはそのほかに有価証券関係、登録免許税関係でもってかなりの減税財源になると思います。これはまだこれから国民に理解を求めてからでなきゃできませんけれども、...全文を見る
○野末陳平君 しかし、法人税はもう四千億の減税ができちゃったという事実を一般のサラリーマンや国民が知ったら、これは個人のだってとりあえずやってくれと。法人の方の財源が確定していないんだからね。だからちょっと今のお答えも、はいそうですかとは聞けないんですけれどもね。  ちょっと角...全文を見る
○野末陳平君 確定した数字じゃないですから私どもは聞いた話というふうにしておきますが、税務署単位で聞いてみますと、自営業とか中小企業とか、そういうところの税収が伸びているというんですよ。景気が悪いのに何で伸びているのかなというので原因をいろいろ考えているわけですが、主税局長、そう...全文を見る
○野末陳平君 これは確定数字が出てきてから言いたいところですけれども、どうも最近、やはりプラスの面として税務調査が厳しくなったこともプラスでしょうし、それから例の売上税問題でやはり申告に、申告というか過少申告ですね、過少申告にブレーキがかかってきたか、あるいは例の「マルサの女」の...全文を見る
○野末陳平君 ほかにちょっと予定している大事なことがあるのでここらではしょりますが、住宅ローン関係の減税なんですけれども、これは非常に大事なところだと思うので特に聞いてほしいんです。  今までは住宅取得促進税制、これは住宅ローンの減税、新築とか中古とか、そういう持ち家取得ですけ...全文を見る
○野末陳平君 土地の値段などのことも含めまして、やはりこれからの住宅政策の中心というか、今まで以上に力を入れていかなきゃならないのはこのリフォームの問題だと思うんですよ。  そこで、このリフォームに関係したローンが今は減税の対象に全くなっていないんですけれども、なぜこれが減税の...全文を見る
○野末陳平君 そこで、時代が変わって内需内需と叫ばれている場合に、新規着工件数はどのくらい伸びているか知りませんが、いずれにしても一般の人たちは、今までに持っていたがもう古くなった、増改築をしなければいけないと思っている。そのために公庫までがリフォーム資金を貸す、銀行まで貸してい...全文を見る
○野末陳平君 これは先ほど自己資金の話が出ましたけれども、やはり増改築でも減税の対象になるなんというようなことになりますと、どんどんローンを借りてやっていくと思いますよ。そのぐらいに今はストックの質の向上、家をきれいにしていきたいという欲求がすごく強くなってきた。今、買うものが余...全文を見る
○野末陳平君 今やはり税法改正でやるべきは、国際的に評価を受けるという改革と、もう一つは国内的に不公平はこれで是正されている、この二つの観点が一番大事だろうと思うんです。ですから、総理のお答え、ひとつ実現していただくようにお願いしておきます。  それで、もうこれが最後になってし...全文を見る
○野末陳平君 ですから、その場合に考えられる間接税は福祉目的でもそれは構いませんが、それにしても仕組みは今の売上税とそれほど変わらない付加価値税的なものにならざるを得ないのではないか、そういうふうに大蔵大臣の頭の中にあるのじゃないんですかとお聞きしたんです。
○野末陳平君 私は、間接税もいずれは必要であるし、その研究もしなきゃいかぬと思っておりますが、しかし、きょうもほんの一部しか不公平という問題を指摘できませんでした。あと、宗教法人もあればいろいろあります。そういうものにもっと目に見える形でメスを入れないとなかなか国民の理解は得られ...全文を見る
05月25日第108回国会 参議院 大蔵委員会 第7号
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○野末陳平君 郵貯全体についての最近の傾向なんですが、郵貯離れがしているというのはあちこちで聞いて、今まで発表された数字などを見ても余り芳しくないんで、一時の伸びが余りにもよ過ぎたせいもありますけれども、さてこの郵貯離れですが、どうでしょうね、ことしになっても相変わらずはかばかし...全文を見る
○野末陳平君 今この低金利ですからね、ほかにも利回りの高いものがあるのでやむを得ないんでしょうが、それにしてもこれは歯どめをかけないでこのままにしておくというわけにもいきませんし、しかもこれを逃がさないために何かいい工夫があればいいですけれども、それもなかなかないんでしょうが、郵...全文を見る
○野末陳平君 しかし、今の定額貯金の便利さもなくはないけれども、とても今のままでいては、これはふえていくなんということは考えられぬと思いますよ。いろいろ何か考えていると言っているけれども、このままでいけばますますじり貧で惨めな結果になっていくだろうと思うんですけれども、そう思いま...全文を見る
○野末陳平君 今度国債を引き受けるということになります。それからまた、運用対象も広がったりしてくるんですが、しかしお客さんに対する郵便局で売れる広い意味の金融商品、これなんですが、そうですね、今回国債などを組み入れて恐らくいろいろな商品を考えることは不可能じゃないんですが、今の定...全文を見る
○野末陳平君 これはやはりさっきの財テクじゃありませんけれども、金利選好が強まるともう利回りだけで、あとのサービスなんかほとんど関係ないですからね。サービスは要するに利回りが高いことだと、こういうことでしょうから、もしこの郵貯離れに歯どめを本格的にかけなきゃとなれば、もう魅力ある...全文を見る
○野末陳平君 郵便局全体はいろんな面で昔に比べて随分サービスがよくなったりしましてね、カー下の問題あるいはCD、ATMを含めましていいと思いますけれども、郵便貯金に窓口まで来てくれるお客さんに対するサービスというのが果たしてどのぐらいよくなっているか、自分で行きませんから、聞くだ...全文を見る
05月26日第108回国会 参議院 大蔵委員会 第8号
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○野末陳平君 売上税で何もかもすっ飛んでしまいましたので、今後の税制改革の進め方について幾つか気になるところを質問していきたいと思うんです。  まず、土地税制の方ですが、特に都市部の地価が急騰した、そんなことも踏まえまして、二年の重課ですね、これはやはりどういう効果があるかどう...全文を見る
○野末陳平君 一括法にこだわり過ぎて欲張り過ぎだから今回のような失敗にもなったんだと思うんだけれども、まあ協議会の結論を待っていたら恐らく何もできないんじゃないかと思うんですね。ですけれども、今の答えはそれはそれで聞いておきますけれどもね。  それから同時に、土地税制で長期短期...全文を見る
○野末陳平君 一括にこだわらずに、必要なものはやはり分離してどんどん考えていって成立させてもらわないと非常に迷惑する面も多いと思いますがね。  今回は提案されなかったけれども、相続税法なんかもやはりもうその時期に来ているわけで、税調の答申なんかにもはっきり出ていたんだから、これ...全文を見る
○野末陳平君 最近、路線価格がここのところ随分上がったという声があちこちにあって、聞くところによると、税務署に行って結構調べているのが多いんですね。それだけ気にしているということですよ。相続税を気にしているのか、それとも資産価値の方を気にしているのか知りませんよ。いずれにしても、...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、方針としては公示価格の大体七〇%を目指している。それに沿うべく今後も引き上げていくと、こういうことで理解していいんですか。
○野末陳平君 ただ、公示価格をベースに、そのほかにも意見価格とかいろいろ参考にしているようですけれども、どうしても一年ずつずれていくでしょう。だから結局、せっかく六〇近くまで近づけても、すぐまた四〇、三〇というふうに落ちていくというそれのイタチごっこになるんじゃないか。それが心配...全文を見る
○野末陳平君 さて、これから大臣にちょっと御意見を伺いたいんですが、それにしても今の路線価を決める場合にも公示価格と、これは一番権威のある数字だけれども、これと時価は違いますからね。ですから、それを恐らく勘案してだろうけれども、実例ですね、それから専門家の意見価格でしたっけ、何か...全文を見る
○野末陳平君 これは確かに大蔵省で決めるわけでもないから一本化するのは難しいと思いますけれども、しかしそれにしてもいろいろあり過ぎて、この辺も今後の土地政策に何か影響があるような気がしてしようないんですが、一応路線価が一般の人に興味を持たれてきているようですから、それも相続税の面...全文を見る
○野末陳平君 予算委員会のときの大蔵大臣の答弁だったと記憶するんですが、野党の質問に答えて、キャピタルゲインは不公平是正をややしたんだというような答えがありましたね。僕はそのときも聞いていたんだけど、現在の五十回、二十万株といったって現実にどのくらい機能しているかわからないわけだ...全文を見る
○野末陳平君 難しい言葉を使うともっともらしいけれども、定性的と言うけれども、気分だけの問題ですよ。これは絶対実効ない。これは強化なんかに全くなってない。ただでさえこれはざる法的な——ざる法じゃない、ざるみたいなものなんだ。つまり、捕捉がいかに難しいかというところ に行き着くん...全文を見る
○野末陳平君 一時僕も考えていて、コンピューターはここまで進歩したし、機能しているからある程度捕捉もできるようになるんじゃないかと思ったことあったんですね。視察や何かで証券会社へ行ったりしてみて、やっぱりそう簡単なものじゃなさそうで、行き着くところ、捕捉の難しさというのは番号制に...全文を見る
○野末陳平君 まあ我が国の捕捉体制はゼロに近いとすれば、番号でもって五九%はいいと思いますが、もちろん株の取引だけに番号を打つわけにもいかないでしょうから、その辺でまた難しさがあると思うんですが、ただ一つね、僕はこの番号制がプライバシーという言葉の前に全く無力になってしまうという...全文を見る
○野末陳平君 ただ、時代は変わるし、それから国民の納税意識もかなり変わってくる。特に今回の売上税問題以後は非常に今までとは違う意味で税に対する関心が高まっているようなんで、そこからやはり議論は新しい展開をする可能性があると思っているんですね。  僕も背番号制がいいなんて思ってい...全文を見る
○野末陳平君 きょうは番号制を論ずるつもりじゃないんで、たまたま今までタブーになっていたようなことを全部逃げて通っていたら、これから税制改革は進まないじゃないかという気がしてしようがないから、そう言っているんでね。きょうの委員会はとてもおもしろかったと思いますよ。やはり野党側の質...全文を見る
07月24日第109回国会 参議院 予算委員会 第6号
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○野末陳平君 私は、国民の皆さんが関心をお持ちになっているような当面のしかも身近な問題についてあれこれお伺いしたいと思います。  まず、相続税におびえる人がかなりふえてまいりまして、その基準となる路線価格について大蔵省に聞きますが、この路線価格が去年からことしにかけてどのくらい...全文を見る
○野末陳平君 今後この路線価格というのがどういうふうになっていくのか、これが一番一般の人に関心があると思うんですね。  そこで、来年も当然上がるとは思いますが、この路線価格というのは公示価格の大体何割ぐらいというのをめどに今後引き上げていくか、どの辺で落ちつくのか、この辺のとこ...全文を見る
○野末陳平君 公示価格の七〇%までには至ってないというお答えですが、現在のところではタイムラグがあるからぐっとそれを下回ると思いますね。公示価格の路線価は何割ぐらいに現在なっているのか、それはどうでしょうか。東京の場合で。大ざっぱで結構ですが。
○野末陳平君 いずれにしても、路線価格は今後とも上がっていく。ですから、相続税が今までかからないと思っていた人がこれからは当然それに巻き込まれる。そこで大蔵大臣も相続税の改正に意欲を示されたと思いますし、この委員会でもかなりの質疑があったと思いますが、現行法におきましてこの相続税...全文を見る
○野末陳平君 そこで、相続人が四人という場合に、これは今の二千万円と、それから四百万円に相続人の数を掛けますから三千六百万円、この課税最低限の三千六百万円を上回れば、大ざっぱな話ですが、都会では相続税がかかってくるというケースがかなりあるわけで、地方都市も多分これからますますそう...全文を見る
○野末陳平君 相続税の改正がおくれればおくれるほど税収の方では非常にいいのかもしれませんが、これは庶民はたまったものじゃありませんから、やはり来年度には間に合わせるという緊急度が非常に高いものだ、こういうふうに考えます。  そこで、さっきの課税最低限ですけれども、基本部分の二千...全文を見る
○野末陳平君 相続発生の直前にそういう相続人をふやして、それでどうなんですか、ふやされた相続人は財産をもらっているんですか、それとももらってないケースが多いんですか。そんなところも気になりますが。
○野末陳平君 いずれにせよ、あくまでもこれは節税じゃありませんで逃税ですからね。税を逃げるための悪知恵ですね。これがどうですか、国税庁、合法的に全く問題なくすんなりと認められてきているわけですか。そして今後とも認められるんですか。
○野末陳平君 検討していても現実には恐らくなかなか節税目当てかどうかの最後の判定は難しかろうと思うんですが、やはり相続直前にこういう養子縁組というのが行われること自体が不自然で、これは民法の精神とも違う。ですから私は、直前の養子縁組は制限するという方向の方がむしろ当たり前だと思う...全文を見る
○野末陳平君 当然だと思いますね。しかし同時に、法の整備からいっても、この四百万円に相続人の数を掛けるという、これがいいかどうか、むしろ一相続幾らと基礎控除一本で何千万と——何千万でいいかどうか別ですよ、この一相続幾らという形で今後考えていく方が時代に合っているんじゃないかと思う...全文を見る
○野末陳平君 それでは大蔵大臣、今後の相続税法改正についての幾つかのお願いをしておきたいと思うんですが、まあ基本部分の二千万円はこれは相当な大幅な引き上げがある。四百万円と相続人の数、この部分もある程度残るんでしょうが、同時に、未亡人が相続人の中に入っている、未亡人、妻ですね、こ...全文を見る
○野末陳平君 ちょっとこれは後でほかの問題と一緒にしてもう一度お伺いします。  相続税法の改正を六十三年度にどうしても間に合わしていただきたいというお願いを繰り返しておきまして、今度は減税にいきますけれども、減税も当然恒久的財源がなければなりませんので、そのためにマル優をという...全文を見る
○野末陳平君 それなら、原案には財形は年金と住宅については一〇%課税という案になっておりましたが、これを現在のままで財形を残すという案は検討に値するんじゃないかと思うんです。これも老後への準備というような意味を含めて言うんですけれども、どうでしょうか。財形を今のままに五百万の枠を...全文を見る
○野末陳平君 ですから、その原案をさらに検討していただきたいと思うんですね。このマル優も分離課税で二〇%といいますけれども、二〇%というのはやっぱり何か一般の人にはどうもきついように響くようですね。もうちょっと税率は下がらないかという声をよく聞きますが、大蔵大臣、この辺はどうでし...全文を見る
○野末陳平君 総理、私は、二〇%でなくて国税、地方税両方で一〇%ぐらいから始めたらどうかと思っているんですけどね。税収からいったらがくんと落ちますけれども、しばらくこれで様子を見るというのも一案だ。というのは、マル優をこういう形で改廃していってどのくらい税収が上がってくるかという...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、総理が新型マル優とか原案をいろいろ手直ししてもいいとかということをちらちらおっしゃったんだけれども、じゃどういうところが新型で、どういうところが手直しできそうな、頭にあったのか、アイデアが。それがわからなくなってくるんですが、ちょっとここで明らかに示し...全文を見る
○野末陳平君 今の総理の答弁をお聞きしますと、大蔵大臣、これは出直しとおっしゃるわけですから、原案そのままが出てくるというふうには受け取れなかったんですが、それでいいですか。
○野末陳平君 協議会の推移を見守るのはそれはいいんですけれども、それだと答えにならないわけですね。こちらは具体的にと思ってお聞きしても、いつも協議会にいっちゃう。テレビをごらんの皆さんはこれは全然わからなくなっちゃうんですね。それだとちょっと困るんで、国会審議というわけにいかない...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、お金は現実には五、六年先でなければ入ってこないわけですから、六十二年度は幸いなことに財源がありますからいいんですけれども、次の年からは当然不足していくわけですが、それはどういうもので埋める予定ですか、大蔵大臣。
○野末陳平君 たまたま六十一年は自然増収が随分ありまして、これが例の、偶然ですけれども、私が宅急便が来るから早く減税先行と言っておきましたけれども、こういうのはいつもはありませんよね。だけれども、この自然増収ですが、大蔵大臣の感じとしては、これはかなりこの傾向は定着するのではなか...全文を見る
○野末陳平君 そうなると、株式を売却するという案もあるでしょうが、最悪、赤字国債に頼らざるを得ないなんていうことも出てくるかもしれないと思うんですが、それはどうですか。
○野末陳平君 いずれにしてもこの五、六年は結構大変だと思いますよ。ですから、不公平税制を一つ一つつぶして、そこで財源を見つけていく、こういう地味な根気の要る作業をやはりこれはしなきゃならないと思うんですね。これが残っているんですから、これをやりながらさっきの二〇%をもうちょっと税...全文を見る
○野末陳平君 主税局長、今の五百万で二万何千円かという所得税の減税というのは、前国会でそちらが出されました税率の刻みを十三段階にするあの改革案をもとにした数字ですか。確認しますが。
○野末陳平君 そうしますと、今後出てくる政府案はもっと前向きであろうと当然考えられるわけでして、聞くところによると、一兆円を大幅に上積みしていただけるような話も聞いておりますが、そこで、じゃ上積み分というのはどういうところの減税に振り向けるというお気持ちか。大蔵大臣どうでしょうね...全文を見る
○野末陳平君 理想的な最終段階においては、確かに総理がもとからおっしゃられているように一〇%と一五%ぐらいでいくのがいいと思いますけれども、私が今お聞きして一番関心を持つのは昭和六十二年度のことしの減税ですから、そうするとこの上積み分も額がそれほどのものではないとして、そうそうあ...全文を見る
○野末陳平君 じゃこちらで提案したいと思いますが、最低税率はもう一〇・五でなくて、六十二年も一〇にしてほしいと思うんですね。かなり大きな減税になると思うんです。六十二年度も一〇%に最低税率をしまして、そして適用課税所得を、今までは普通百二十万ぐらいになっていましたから、本来百二十...全文を見る
○野末陳平君 協議会でそういうことを話していますかね。あそこは減税先行と言っているんで、私は、減税先行するために六十二年度実のある減税をしてもらいたい、前回の提案よりさらに前進してほしいという、それだけをお願いしているわけですからね。計算した額ぐらいは出てもいいんじゃないかと思う...全文を見る
○野末陳平君 それだったらやはりこの最低税率の一〇%を六十二年にも採用してほしい、適用課税所得については必ずしもこだわらない、こういうふうにして検討をお願いしようと思うんですが、どうですか、大臣。
○野末陳平君 全くもうこれだから、具体的に聞いても答えてもらえないわ、非常に困るんですね。聞いている私がばかみたいになっちゃうんですよね。実に残念だと思いますけれどもね。これが国会審議かと言われますと非常に、まあ難しいのは重々承知だけれども、しかしやはり、協議会というものが別にあ...全文を見る
○野末陳平君 そういう傾向も確かにあると思われますね。  そこで国土庁では、この特例をどういうふうにしたらその傾向がなくなって、地価上昇に歯どめがかかる、そういうふうにお考えなんですか。その改正せんとするポイントはどこですか。
○野末陳平君 国土庁のそういう検討に対して、建設省の立場で言うと、この特例はどういうふうにお考えですかね、現状で。
○野末陳平君 この特例の検討は必要ではありますけれども、非常に難しいですから、両省でよく考えていい案をつくってもらいたいと思います。  同時に、ここでむしろ当面解決しなきゃならない問題が一つあるんですね、この居住用財産の売却については。今は買いかえの特例のお話をしておりましたけ...全文を見る
○野末陳平君 さらにつけ加えますと、買いかえの特例ができる人は相当地価の上昇した、いいところにたまたま住んでいた。連がいいわけですが、そうでなく、三千万の特別控除を受けながら住みかえをしていく一般のサラリーマンというのは、これは三千万の特別控除をとりますと、今度は住宅ローン減税の...全文を見る
○野末陳平君 回りくどいけれども、要するに損得はしようがないということなんですけれどもね。確かに、基本的な方向をがらがら変えれば、その年その年で損得で、ああ去年すればよかったとか、こういうのはありますから、相続税法なんかはまさにそれですから、これはある程度やむを得ないと思うんです...全文を見る
○野末陳平君 最後の仕上げになるようないい仕事をしていただきたいとお願いしておきますが、この相続税に前向きなお答えがありましたから今つけ加えますけれども、どうも相続税の話をしますと金持ちの話、資産家の話だというふうに一般の方は受け取るんですね。ところが、これは普通の人の問題に今な...全文を見る
○野末陳平君 いや全く大蔵省の人は世の中を知らないね。相続まで待ってもらってうれしいわけないでしょう。二十年結婚期間を経て、そのためにこれは御褒美とは言わないけれども、いわば内助の功に報いるために夫から妻に贈与する、それが一千万だったでしょう。税法の精神はそうだったんだよ。それじ...全文を見る
○野末陳平君 昔は四千万とかいろいろ言うと人ごとみたいだったんですけれども、今はマイホームでも土地の値段が上がったり、いろんな資産がふえてきましたので、やはり妻の相続時における最低保障の四千万円と二分の一のどちらかというのはいいけれども、この四千万を圧倒的に上げなければ均衡がとれ...全文を見る
○野末陳平君 それから農地の宅地並み課税をこの間うちから随分うるさく言っておりましたけれども、その後世論の追い風も吹いているようには思うんですけれども、当局としてはこの宅地並み課税強化、どういう方針で具体的に臨もうとされているのか、その辺のことをちょっとお答え願いたいんですが。
○野末陳平君 私が前回指摘したのは、これは固定資産税の負担の公平という面から特に宅地並み課税はおかしいと、こういうことだったんです。しかし、本来はこれは宅地供給の促進という面を考えた制度でしたから、この宅地並み課税強化は当然きちっと行われなければならないが、さて現状において、どう...全文を見る
○野末陳平君 抽象的でなく具体的にちょっといろいろお聞きしょうと用意はしていたんですけれども、時間もなくなってきましたので、それではもうこれは飛ばして別の機会に譲らしてもらいます、土地問題は。  最後に総理に、土地政策なんですが、どうも地価急騰の背景にはいろいろなことがあります...全文を見る
08月25日第109回国会 参議院 大蔵委員会 第2号
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○野末陳平君 NTT株の売却の収入をこういう無利子貸付制度に使うのがいいのか、あるいはこれにはいろいろ問題があるような気もしますが、それにしても減税の財源にこれを使っていいのか、どっちが内需にも役立ち、いろいろな面でプラスがあるとか、難しいところはいろいろあると思います。ですから...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、課税強化の中身というのが五十回二十万株が三十回十二万株にな り、同一銘柄二十万株以上が十二万株以上になった、具体的にはこういうことだと思うんですね。これが確かに数字的には厳しくなったように見えるんですけれども、じゃ、実態はどうかというところが一番問題...全文を見る
○野末陳平君 件数はその程度だと、非常に少ないと思いますが、それにしてもそれでどのくらいの税収になっているんですか。これはわかりますか。
○野末陳平君 分離課税でないからそれは当然だと思いますけれども、それにしてもこの件数というのは株式取引の実態から見てどうなんですか、大蔵省の見方ではこれはまあまあこんな程度だという認識でしょうか。
○野末陳平君 そうしますと、今度は課税強化でこれが三十回十二万株になりますとどのくらいまでふえていって、そして税収がそこではかれるわけじゃないけれども、見当としては何割増しぐらいの税収になると、そんな感じは当然わかると思うんですね。それがはっきりしなきゃ強化と言えないので、その辺...全文を見る
○野末陳平君 そこで、大臣にお聞きしたいと思うんですけれども、今の主税局長の答弁ですと効果は期待しているとは言うんですけれども、この程度だったら、いわゆる株式の譲渡益の実態は不公平の例の一つだと批判を浴びていて、それに対して政府側が今回課税強化しておりますと言うほどのものかどうか...全文を見る
○野末陳平君 それから、年間に百件ぐらいだというのが多いのか少ないのか、これまたちょっと見当もつかないんです。専門家の方が大体これが妥当なところじゃないかと言うんだけれども、それも本当かなと。というのは、証券会社なんかに実態を漠然とですが聞いてみますと、言うことがまちまちなんです...全文を見る
○野末陳平君 ですから、私は注文の出し方について文句を言っているんじゃなくて、これは納税者が自分で申告するわけでしょう。その場合に一回というのが何か、今の説明を聞いて素人にわかりますかね、あれが。むしろ申告しようと思ってない人の方が圧倒的に多いわけですから、そうすると、何回かとい...全文を見る
○野末陳平君 それでは、やっぱり非常に社会的にも大きな問題になってきました株式の譲渡益の課税に関する今後の方向というものはこれから改めて考えるべきで、今やっているものを下敷きにしていって強化という方向は、僕は余り意味がないということだけは言いたいんですね。  そこで、いずれこれ...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、アメリカの最近の実態もわかってないとなると、これはアメリカはあくまで参考ですから、我々は別の角度から当然考えてもいいと思うんです。しかし、一応先に導入している国の例を見るのもいいので、それはひとつわかる範囲で資料のような形でまとめて出していただきたいと思...全文を見る
○野末陳平君 じゃ最後に一つお聞きしますが、大臣は現状ではキャピタルゲインの課税は余りうまくいっているような感じを持っておられないんですけれども、結論としてはやはり納税者番号のようなものできちっと総合課税という方向をしなければいけないなという認識というふうに受け取ってよろしいんで...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、じゃそれ以外に何かいい方法を考えたいとこういうことで、その方向で今後そちらは検討なさるということですか。
○野末陳平君 だけども、それにしては資料がなさ過ぎるんじゃないか。今、現状も主税局長からの答弁だと何となく頼りないようなデータだと思うんですけれども、きょうはもう時間もないですから、改めてこの問題を、これから本当に大きなテーマになるだろうと思いますから、次回に譲ります。  終わ...全文を見る
09月10日第109回国会 参議院 大蔵委員会 第4号
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○野末陳平君 土地の問題がかなりいろいろな角度から今検討されておりますけれども、提案中の改正案にも大分出ておりますが、まず買いかえの特例について今後これをどうするのか、これをお聞きしたいと思います。  居住用財産の買いかえの特例がむしろ弊害の方が最近目立っているというような見方...全文を見る
○野末陳平君 関係省庁の考え方はともかくとして、大蔵省としてはこの制度が地価問題に悪影響を及ぼしているんだという認識がどの程度まであるのかという、そこのところをはっきりして、いろいろと議論はあるというのは今のお話わかりましたけれども、これは悪影響があるんだというところまでの認識が...全文を見る
○野末陳平君 例えば一案として、国土庁なんかもどうもそういうことらしいんですけれども、やはり今のところ青天井であるというのが問題だと、だからやはりある程度の上限を決める、またそれを超えた場合には課税したらどうか、あるいはどこに買いかえの特例は認めないというようないろんな枠をつけよ...全文を見る
○野末陳平君 居住用財産だけに難しい問題もいろいろあるような気がしますけれども、ただ、今の主税局長の答弁を聞いてまして、高いところに住んでいたらやっぱり高いところに買いかえるというお話ですが、突然高くなっちゃって行かざるを得なくなって、ここ一、二年の傾向は都心の場合なんか、急に行...全文を見る
○野末陳平君 それからもう一つ、これについて最近日立ってきたおかしな点は、十年以上の居住用財産の場合、買いかえの特例ともう一つ三千万円の特別控除が選べるわけですね。このバランスを失しているような気がするので、そこら辺がどうかなと。ですから、この三千万の特別控除というのは、これは十...全文を見る
○野末陳平君 それから、今の三千万円にこだわって言いますとね、十年以内の居住用財産、まあアバウトな言い方ですけれども、これはもう選択はないわけでして、三千万しかありませんね。そうすると、これも大都市中心ですけれども、相当な土地の値上がりによって今住みかえる、買いかえるという場合に...全文を見る
○野末陳平君 それを言うなら、買いかえの特例の青天井の方が大きいような気もしますけれどもね。  大蔵大臣、じゃここまでのちょっと御意見をお伺いしたいんですけれども、やっぱり三千万の特別控除、ちょっと現実に合わなくなっているんじゃないかと思うんで、引き上げる必要があるような気がす...全文を見る
○野末陳平君 いずれにしても、来年度の税制改正にはこれを入れなきゃだめじゃないかという気がしますけれどもね。くるくる変わるというけれども、ここ数年の土地をめぐる環境の変化というものはすごいから、それも考えなければいけないと思うんです。  それからもう一つ、三千万の特別控除を受け...全文を見る
○野末陳平君 僕もそういう説明で、大体ダブルで優遇するのはちょっと過大だと思って見てきたんだけれども、現実にそういうケースにぶつかってみると、やっぱり住宅を取得しやすくするという環境を今後ともつくらなければいけないとすると、過大ではあってもそれは一方では不運なんだな、金利を負担し...全文を見る
○野末陳平君 僕なんか一般的消費よりもやはり住宅という方に減税を回すのがいいと思いますけれども、まあそれは研究してください。  それから、今度の法案の中身にこれから入っていきますけれども、提案理由の説明の中にもありましたけれども、いわゆる実額控除の道を開くという、給与所得控除を...全文を見る
○野末陳平君 そこのところがちょっと。考え方としてはそれでいいと思うんです、前段の局長のは。それだったら、実額控除を選ぶ人は給与所得控除を捨てて初めからきちっとやってもらえばいいんですよ。そうすると、サラリーマンだってばかじゃないから、よく考えれば大体その給与所得控除の中でおさま...全文を見る
○野末陳平君 一番大きいのはそこなんですけれども、じゃ単身赴任者の往復旅費というのは全部が特定支出として経費的な扱いを受けられるものかどうか。北海道とか九州にいます、確かに。しょっちゅう飛行機で帰ってきたと、こういうのは全然違うでしょう。僕は、いろいろ聞いてみて計算もしたんだけれ...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、それはいい話だから、僕はサラリーマンに言ってあげる。つまり、福岡−東京、東京−札幌、いいですね、毎週帰るとする。これはそれがどういう理由であろうと帰るとする。年間かなりの回数帰る。それは相当な額になるから、給与所得控除を上回ることもあり得るから、その場合もしや...全文を見る
○野末陳平君 何回、何回ならいいの、何回帰れば。
○野末陳平君 週一回。
○野末陳平君 そんなに帰れるわけないよ。週一回で年間、毎週帰っていいかどうかを聞いていたので。
○野末陳平君 大事なところだから。これは本当に初めて出てきた申告納税の道を開く端緒ではあっても、これは大事なところだからしつこく聞いているわけでして、今みたいに家族と別居だから帰れるというんならば、週一回をそういう特殊な状況に追い込まれた単身赴任のサラリーマンには認めてあげますよ...全文を見る
09月11日第109回国会 参議院 大蔵委員会 第5号
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○野末陳平君 きょうはどうも参考になる御意見ありがとうございました。  所得税法のこの改正案に直接関係はないんですけれども、吉牟田先生とそれから和田先生のお二人に間接税のことでお伺いしたいと思います。  直間比率の是正も含めてでいいんですけれども、これから間接税が果たして必要...全文を見る
○野末陳平君 ありがとうございました。  それから、もう一問なんですけれども、これは土地税制に関係してくるんですが、固定資産税の問題ですね。先ほど和田先生が保有コストとおっしゃいましたが、その中に固定資産税も含まれているのかどうかちょっとわからなかったんですが、その補足の御意見...全文を見る
○野末陳平君 ありがとうございました。
09月17日第109回国会 参議院 大蔵委員会 第7号
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○野末陳平君 初めに、通告はしていないんですけれども、今までの私の質疑に対してのおさらいを含めてちょっと確認しておきたいことが幾つかあります。まず、相続税のことはきょうも質疑に出ましたが、これは大蔵大臣も相続税法は見直さなきゃいかぬということで前回お答えをいただいておりますけれど...全文を見る
○野末陳平君 もちろん具体的なことまではお答えいただくと思っていないんですが、少なくも、主税局長、路線価はまだかなり上がりますね。ことしの分よりも公示価格との比率などを見ていますとこのままおさまるというわけないので、これは来年上がりますよね。上がりますと来年の相続税はことしよりも...全文を見る
○野末陳平君 ですから、考え方としてはそのとおりなんですけれども、達していないのでさらに路線価を来年引き上げていかないと余りにも現実に遊離するでしょう。そうすると、来年の路線価はもう一度上がりますね、場所によって何割上がるかは別として、上がりますね。そうすると、相続税法がそのまま...全文を見る
○野末陳平君 ですから、最近急に路線価という言葉が一般になじみ深くなったらしくて、これも全部都会地の人なんですけれども、相続税がきつくなるとすぐそういう結びつけ方で今非常に騒いでいるというか、不安に思っているわけですね。ですから大蔵大臣、今の答弁のようにこのままにしていくと、こと...全文を見る
○野末陳平君 それからもう一つ、固定資産税の問題があるんですが、直接大蔵大臣の立場じゃないんですけれども、これも評価がえが来年になりましたね。これを凍結しろというような意見も一部にはあるし、しかしそれはちょっとどうかなと思ったりいろいろ考えまして、この固定資産税の評価がえの来年の...全文を見る
○野末陳平君 これはいずれ総理にもお聞きしなきゃならないぐらいにちょっとこの辺何か配慮をしなきゃまずいという気はしますがね、まあ自治体によってはそれぞれ考えているようですが。  それから、キャピタルゲインはきょうも出ましたけれども、このキャピタルゲインの問題も課税実績がもう一つ...全文を見る
○野末陳平君 この場では正確には言えないまでも、申告書を全部見れば、それを足していけばわからないではないんでしょう。
○野末陳平君 もちろん、だから今の数字でこれが実態だというわけではないですけれども、少なくもこのキャピタルゲインというのはどのくらい出ているか知りませんけれども、申告にあらわれた限りにおいては、もうほんのわずかな税収であるという感じはだれだって持つと思うんですね。これをさらに三十...全文を見る
○野末陳平君 なぜこだわるかというと、これについては課税強化だと、そういうふうに大臣も趣旨説明でも述べられているので、さてじゃそんなに実効が上がるかどうか、それが聞きたくてあえて繰り返したんですけれども、主税局長のような考え方でいって五十回が三十回になったって、やっぱりいろいろ工...全文を見る
○野末陳平君 今までの勉強のプロセスその他はわかるんですよ。ですけれども、いつまでもこればかりやっていても、この問題に関心を持っている国民も多いでしょうから、これからの勉強の成果を前向きに報告する、あるいはここだけでもいいですよね、そういう方向でこれひとつ大臣考えていただかないと...全文を見る
○野末陳平君 これはもうちょっと積極的にお願いしたいところですがね。  ついでに言えば、利子所得の課税についての見直しの問題もそうですよ。総合課税への移行を含めて見直すと言うんですけれども、これは見直した結果がどうなるやらさっぱりわからない。今回もしこういう規定を入れるなら、何...全文を見る
○野末陳平君 そうなると、大臣がこの見直しの意味を受け取った場合に、じゃ総合課税の準備をそれまでにしなきゃならぬというような積極性はまだないわけですね。要するに、このままほっておいてしばらく五年間様子を見ようと、こういう意味にとれたんですが、どうですか。
○野末陳平君 利子所得の課税のあり方を五年間様子を見るのはいいんですけれども、そもそも総合課税に移行しなきゃいかぬというふうに初めから大蔵省もそういう基本的な姿勢を持っているわけですからね。どうも僕なんか考えるのに、五年後の見直しはいいんですが、それまで総合課税へ移行するための準...全文を見る
○野末陳平君 何かどうも、このキャピタルゲインを含めて、総合課税というのにいま一つ積極さを感じられないんですけれどもね。まあひとつ頑張ってもらうしかないんですけれども、これに関連して言うと、国税職員の増員問題も毎年ここで出る。しかも附帯決議にまで盛り込まれる。  さて、この問題...全文を見る
○野末陳平君 そういう面ともう一つ、余りにも低い実調率というこの現実と、どちらをやはり重大に考えるかということになると思うんですね。いずれにせよ、これはこのままで事務が円滑にいくとは思えないので、やはり国税職員というものの増員を納税者に積極的にむしろ働きかけていくべきであると、そ...全文を見る
○野末陳平君 それでしたら、水準は見直さなくて結構ですから、税調の答申にはみなし法人その他についてはちゃんと出ていたんですね。それがどっかへ消えちゃったというのがおかしくなりますね。  最後に一つ、いわゆる本当の雇われているサラリーマンと、そういう言い方はないんですけれども、雇...全文を見る
09月19日第109回国会 参議院 大蔵委員会 第9号
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○野末陳平君 シャウプ以来の抜本的税制改革といういわば鳴り物入りで始まった今回の税制改革ですけれども、しかし抜本的と言うにはこれはもう内容的に余りにも物足りない、これが私の考えでありまして、しかしながら、これが本格的なものへの第一歩であるというならばそれなりの評価はできると、こう...全文を見る
○野末陳平君 半開きにしても総理としては、しかし在任中にもっといろいろとやりたかったという意欲は当然だったと思うんですが、何をやり残したと、これだけはどうしてもやりたかったけれどもやり残して悔やまれるという部分はどんなところでしょうか、それをひとつ聞かせてください。
○野末陳平君 あえて税制改革に限ってお尋ねするんですけれども、そうしますと、総理としては、次の内閣にしてもらいたい緊急重要なるテーマというのは、何と何だというふうにお考えでしょう か。
○野末陳平君 土地の問題が確かに緊急になっておりますが、固定資産税について総理にどうしてもこれはもうお願いしておきたいと思いまして、この固定資産税ですが、評価がえの年になっておりますがね、来年。何といっても大都市中心の人だけでなく地方においてもこの固定資産税の評価がえを非常に恐れ...全文を見る
○野末陳平君 そこで、もうちょっと前向きかつ具体的なお答えをお願いしたいと思っているんです。  税調答申にも今お答えをお読みになりましたように負担の急増を緩和する配慮が必要だと、はっきり言ってそれがまさに今度の評価がえであろうと、こう考えるわけです。ですから、これは凍結しろとい...全文を見る
○野末陳平君 ちょっとだけ個人的な考えをつけ加えておきますと、固定資産税がまた評価がえで上がりますと負担は確かにきつくなる。しかし、そのきつくなった負担分が地方自治体の増収となる。そうすると、それが果たして生かされた使い方をするかどうかという点においても恐らく納税者というのは非常...全文を見る
12月07日第111回国会 参議院 土地問題等に関する特別委員会 第2号
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○野末陳平君 土地問題に入ります前に、相続税と絡めまして路線価のことを先に質問します。  来年六十三年分の路線価ですけれども、ことしに比べてどのくらいの上昇率となりそうか。それについて国税庁から……。
○野末陳平君 今お答えの中にありました数字を当てはめますと、六十二年分の路線価は、去年に比べまして東京で約六三%、それから全国平均で二〇%でしたから、今のお答えから推測しますと六十三年分の路線価も多分このあたりに行きそうである。ただ、東京の場合でいえば、東京の二十三区よりもむしろ...全文を見る
○野末陳平君 そこで、いわゆる首都圏において来年相続が発生しますと住宅地、商業地を問わず相続税の負担というものが非常にきつくなるんですが、ことしは二十三区を中心とした相続が一番悲鳴を上げた。ところが来年は、今の政府委員の答えにありますとおり、来年はその周辺の方の路線価の上昇率の方...全文を見る
○野末陳平君 そうなりますと、かなり無理だという意見が有力になってまいりますと、これはかなりおくれるであろう。おくれるということは、抜本改革は来年の秋というようなお話も聞いておりますから、もし相続税法の改正も来年の秋ぐらいにということになりますと、本会議の大蔵大臣の答弁にありまし...全文を見る
○野末陳平君 今範囲を明示というところまで焦ってはいないんですが、しかしいずれにしても近いうちにそれをはっきりさせないと、相続税問題は高齢者の方が非常に心配し不安に思っておりますから、ですから、できるだけ早い時期に、出過ぎた発言じゃなくて僕は当然だと思うんですけれども、明示してほ...全文を見る
○野末陳平君 これはどうもこの相続税問題は国民の数からいえばそれほど多いものじゃありませんから、第三者から見ると何を慌てて大騒ぎしているというふうに思われるようなんですが、しかし当事者にとってはこれは大変なことになりますので、今大蔵大臣の答弁の中にありましたようなことも事実起きる...全文を見る
○野末陳平君 私の個人的な感情を言えば、相続税を切り離した方が抜本的な税制改革にはプラスだと見ているわけなんです。それこそまさに総理のおっしゃる予見ですけれども、やはり相続税は国民にとってはいわば減税ですからあめのようなものですが、これといろいろ問題のある間接税その他を全部ひっく...全文を見る
○野末陳平君 わかりました。それでは、今後どうなるか、それはまだきょうの時点でははっきりしたお答えがいただけないわけですから、仮に来年の秋ぐらいまで相続税法の改正が延びたとしても救済措置はしっかりとしておく。それも後になってから言うのではなくて、できるだけ早い時期に、来年になった...全文を見る
○野末陳平君 まさにそのとおりでして、東京の地価を頭に置いていくと地方都市はどこでも安く感じちゃうから東京のお金がみんなそっちへ行っちゃうという、そういうおかしな現象が起きていることは事実です。  そこで大臣、今東京の地価は下がりつつある、そのとおりですが、これから政策がもっと...全文を見る
○野末陳平君 落ちつくのが高値に近いところで落ちつかれても困るんで、そこでどういう政策をこれから打たれるかというところに関心を持つんですが、総理にお聞きしますけれど、東京の土地は一年でもう二倍以上なんという異常なのが確かにあったですね、これは取引実例であったわけですから地価と言え...全文を見る
○野末陳平君 お答えを聞いていますと、目標を設定した方がむしろ政策を立案しやすいのかなと思ったりするんですが、先ほどから志苫委員のときにも出ていましたけれども、ひとつこの適正な価格水準というものを、東京の場合に限って結構ですから、それをやはりある程度政府の方で明確にして打ち出して...全文を見る
○野末陳平君 国民は、上昇を抑制するということよりも、地価をもっと下げてほしいということを望んでいるように思うんです。そこで、各大臣によって、あるいは有力政治家によって適正な価格水準がばらばらですけれども、できるだけこれは政府の方で統一して、これを適正と見る、ここまで頑張ってみる...全文を見る
12月08日第111回国会 参議院 大蔵委員会 第1号
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○野末陳平君 この抵当証券の問題については、去年の四月に私は取り上げまして、そのとき竹下大蔵大臣がかなり消極的なお答えだったのでどうなることかと思っておりましたけれども、やっと成立までこぎつけて結構なことだと思います。今までの質疑で問題点も幾つかあるんですけれども、それらは運用の...全文を見る
12月11日第111回国会 参議院 予算委員会 第1号
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○野末陳平君 きょうは持ち時間が短いですから、もう自分の意見を入れないで質問だけさしていただきたいと思うんですけれども、どうも僕はしゃべり過ぎますんで時間が経過しちゃいまして。  竹下内閣による初めての予算委員会ですけれども、やはり一番の関心事である税金のことですが、きょうは余...全文を見る
○野末陳平君 当然そのとおりなんです。ただし改革の重点をサラリーマン層に絞ってということだろうと思うんですが、そうなりますと、中曽根前総理もこの席上で何度がお答えになったんですが、サラリーマンが感じているいろいろな税の不公平、これをやはり是正することが私の税制改革の原点である、こ...全文を見る
○野末陳平君 総理と私の間ではもう長いおつき合いで、その中では今の高齢化社会に向けての安定的財源を得るというこれが基本でなきゃいけないのはよくわかりますが、しかし一般の人、特に私の周囲におりますサラリーマンなどは、間接税、間接税と騒ぐけれども不公平税制をちゃんとやってくれているの...全文を見る
○野末陳平君 そうなりますと、七二%という必要経費、この数字が残っていることがおかしいのかなという気がしますが、それはどうですか。
○野末陳平君 次に、これもいわゆる一般の方がよく言うんですね。宗教法人の収益部分に関する課税には優遇がいろいろありますから、これが不公平だと、こういう意見がありますが、これはいかがでしょうか。
○野末陳平君 もちろん宗教法人の場合は、非収益部分に関する、これはもう当然非課税でいいと思いますが、ただ固定資産税などの面でやはり若干の優遇がある、これについてはいかがでしょうか。
○野末陳平君 じゃ竹下新内閣はそれでいいわけですね、今の答えで。
○野末陳平君 それから、最近一番大きく取り上げられている例の株式の譲渡益の課税、これはやはり、特にマル優が廃止になりますとバランスをかなり欠くと思うんですが、このいわゆる株のキャピタルゲインに関する不公平、これについてはどういうふうにお考えでしょうか。
○野末陳平君 このキャピタルゲインの問題はいずれ具体化してくるだろうと思いますからそのときに任せます。  それから、みなし法人課税がありますけれども、こういうものはどうですか、不公平だ、これも是正すべきである、そういうふうなお考えですか。
○野末陳平君 今まで挙げたものは、いろいろ解釈は難しいところもありますし、いわゆる世間で不公平と言っておりますが現実にはさほど言われるほどの具体的な内容はないという感じもしているところなんですが、問題なしとはしない。その部分は大蔵当局も当然承知の上でこれから是正していくと思うんで...全文を見る
○野末陳平君 今までのお答えでおよその感じはどなたもわかったと思うんですが、ただ問題は、来年の春とそれから秋とそちらでいろいろ予定しておられるようですが、その目先の、ここ一年の税制改革で、今まで幾つか質問いたしました不公平税制、あるいは税の負担の不公平といいますか所得の捕捉の公平...全文を見る
○野末陳平君 率直に私の意見をつけ加えておきますけれども、世間でいわゆる大騒ぎするほど不公平税制があるというふうには思っていないんですが、しかしながらそういう感情が根強くあることは事実ですから、やはりそれを取り除くために最大の努力をしていくということは必要だと思うんですね。その後...全文を見る