野末陳平

のずえちんぺい



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野末陳平の1988年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月20日第112回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○野末陳平君 総理と大蔵大臣を中心に質問いたします。  これは私個人の考え方ですけれども、これからなすべき税制の抜本的改革は、まず大減税、それから不公平の是正、それから新しい間接税の導入、この三本柱だと思うんですね。これは三位一体ですから、どれが欠けてもだめだと私個人は考えてい...全文を見る
○野末陳平君 少なくも今度は抜本的にやらなきゃだめだと思いますね。  そこで焦点の間接税なんですけれども、これについて総理にちょっとお伺いしたいんですが、消費に広く薄く課税するこの新しい間接税、どういう仕組みになるかは別として、この間接税が総理や大蔵大臣も所信表明でおっしゃって...全文を見る
○野末陳平君 今のお答えは、やはり具体的な数字が件うとかなり説得力が出てくると思うんですね。しかし、特に勤労者中心の不公平感を払拭するという、まさに重大なポイントはやはりこれからも国会で議論していかなきゃならぬだろうと思うんです。たまたま全国の公聴会を通していろいろな議論が徐々に...全文を見る
○野末陳平君 これはもう何十年に一遍の大改革ですから、法案をつくる前にやはり今までにない努力と手間をかけるべきだと思います。税調とそれから国会の議論だけでは今回抜本改革を前にしては不十分である。ですから、国民の生の声を聞くというためにはやはり公開でやるべきだ、しかも対話集会、形式...全文を見る
○野末陳平君 さすがに早稲田ですね、これは。挑戦するということも必要ですから、やはり今までの総理もいろいろ努力なさいましたけれども、早稲田出身の竹下総理は一味違うというところも見せてほしいとは思うんですが。  ただ、もう一つ提案があるんです。この対話集会とかは形式的になりがちな...全文を見る
○野末陳平君 ぜひともひとつ総理、大蔵大臣、公開の国民との対話集会のようなものを実現していただきたいと思います。  さて、税制改革の中身にちょっと入るんですが、その前に、大蔵大臣に何度かこの場でもお答えいただいているんですけれども、やはり周辺でいろいろと聞かれるものであえてお聞...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、もうくどいようですが、要するにことし少なくも一—三月ぐらいの相続発生に関しては半年という申告期限にこだわらないで、しばらく待っていても一月にさかのぼって改正を適用してくれる、まあはっきり言えばこういうふうにとってもよろしいんでしょうかね。
○野末陳平君 さて、税制改革の中身なんですが、先ほど私言いましたように、三本柱で、大減税、不公平是正、それから新しい間接税の導入、これはやはり三本柱と思うんですが、法人税と相続税の減税は先が見えてきたような感じもいたしますが、肝心の所得税、住民税の減税ですね、ここがいま一つはっき...全文を見る
○野末陳平君 そうです。
○野末陳平君 仮に、予想以上に自然増収がまた出てくるような気もするんですね。そういう場合はもう自然増収というのは当然減税に全部回してもいいんじゃないか。そこまで考えていますが、それはどうでしょうかね。
○野末陳平君 これはやっぱりもう度胸を決めるといいますか、目先的には確かに所得大減税をやりますと財源が苦しい。でも、一年か二年でいずれこれは間接税もという、その抜本改革の中で考えていることですから、これをためらう理由は全くないと思うんですね。ですから、ひとつ自然増収は全部つぎ込ん...全文を見る
○野末陳平君 土地問題についてはいろいろと意見もありますので、本予算のときにもっと言わせていただきます。  時間がないですから最後になりますが、この土地絡みでもって遷都のことがにぎやかにいろいろと話題になっております。竹下内閣としてはこの遷都問題というのはどの程度重要な政策課題...全文を見る
03月18日第112回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○野末陳平君 不公平税制と一口に言いますが、これは人によっていろいろ中身が違いまして、何が不公平税制かということを決めるのは非常に難しいと思います。  そこで、私はいろいろないわば普通の人にあなたが感じる不公平税制は何かを聞いてまいりまして、あるいは新聞の投書などを参考にしまし...全文を見る
○野末陳平君 かなりの優遇があるわけですけれども、さあそこで、宗教法人はなぜこれだけたくさんの優遇を受けているのか、その理由を大蔵大臣に説明していただきます。
○野末陳平君 文化庁が宗教法人のあり方をめぐって何か監査に乗り出したというような話も聞くので、実情は知りませんですが、いずれにしてもこれは税金面とのかかわりがあるのかどうか。というのは、最近この宗教法人について税逃れの温床だとかいろいろ批判が高まっておりますから、そういう背景を踏...全文を見る
○野末陳平君 実例があれやこれや目につきますが、霊感商法の母体が実は宗教法人であるというような話もありまして、これは文化庁はもうわかっていますか。
○野末陳平君 じゃ文化庁、今度は宗教法人の代表者が不動産会社の社長であるという実例も幾つかあるんですけれども、それもちゃんとわかっていますか。
○野末陳平君 国税庁に聞きますけれども、健康食品の販売を宗教活動そのものとしてやっていてしかも脱税までした、こういうケースもかなりあるやに聞いておりますが、幾つか実態を知っていますか。
○野末陳平君 たくさんの宗教法人ですから、中には本来の目的を逸脱して公共性、公益性を逸脱して何かやるのがあって不思議じゃないんですが、最近非常に困ったことに、例えばここに雑誌があるんですね。「儲かる宗教ビジネス」という特集をやっているんですね。それから別に、これ記事ですが、「無税...全文を見る
○野末陳平君 宗教法人のあり方をここで追及するわけじゃありませんで、税との優遇の関連で御質問しているわけですが、大蔵大臣にももう一つ聞きますがね。これもとぼけた記事なんですね。宗教は宗教、金もうけは金もうけとはっきり割り切って宗教法人を売買したり活用することを考えるのが一番よろし...全文を見る
○野末陳平君 それは正論ですね。  ですから、文部大臣のお答えは前向きでいいと思うんですけれども、念のためその前提となりますどの程度に宗教法人が生まれ変わっていくか、六十二年のデータでいいですから新しく設立されました宗教法人の数、あるいは代表者をかえたりいろいろありますでしょう...全文を見る
○野末陳平君 宗教法人の売買とか内容を簡単に変更するとか、これがかなりの数があるというのがそれでわかりました。特に地方の公共団体の方が問題なんですけれども、少なくも本来の目的を逸脱したいわゆる宗教ビジネスと称するお金もうけが簡単に安易にできるというこの背景には、これは税のゆがみと...全文を見る
○野末陳平君 それでは、この問題の締めくくりとしまして私提案しますからね。この部分を少なくも直すべきだと言うんですが、一つは、非収益事業というものがあいまいなので、ですからこの枠を狭めて収益事業の枠をぐっと拡大していって、少なくも課税対象を広げなきゃいけない、これ第一点ですね。 ...全文を見る
○野末陳平君 それでは、普通の人の不公平感、素朴な疑問ですから、今度は二番目ですね。  医師優遇税制。これは今開業医は、地方税における事業税ですが、全く非課税になっておりますから、これは不公平の典型として政府税調でも何度も撤廃ということを強調している。いまだにこれが放置されてい...全文を見る
○野末陳平君 ちょっと歯切れが悪いんですが、自治大臣でも結構ですけれども、もう一つ踏み込んで答えてもらいたいんですが、どうですか。
○野末陳平君 それでは、医師優遇税制のもう一つの不公平についてお聞きしておきますが、なぜ開業医にはいまだに七二%という概算経費率が認められているのか、こういう問題ですね。これは理解に苦しむ。というのは、最近商売とか事業の経営は非常に経費が厳しいですから、経費率が非常に下がっており...全文を見る
○野末陳平君 それでは、いまだに七二%の適用を受けている開業医というのはどのぐらいの数いるか。大蔵大臣の答えでは減っているということは確かにそうなんですが、現時点で青色、白色含めましてどのぐらいの開業医がこの特典、優遇を受けておりますか。
○野末陳平君 これは確かに沿革があるので一概にいい悪いと言える話じゃないんですが、普通の人はどうもここら辺はやはり割り切れないと思っているようですね。  そこで、これは提案ですが、経費の実態はもう七二以下であろう、会計検査院なども言っておりますが。それでどうでしょうか、もう七二...全文を見る
○野末陳平君 三番目の素朴なる疑問というのは、これはどこでも出てくる話ですが赤字法人なんです。これも非常にわからないという人が多いんですね。つまり会社が赤字なら税金を払わなくていい。ところが、現実に日本の会社が半分以上も赤字会社で税金を払っていないという事実がある。これはだれも信...全文を見る
○野末陳平君 そこで、素人が考えると、赤字が続けば会社というのは倒産しそうなんだけれども、これがつぶれないで堂々と税金も払わないで営業を続けていけるのはどうも不思議だ、その理由が何なんだというのを素人流に考えるらしくて、僕はよく聞かれるんですよ。  例えば、これは十八歳の学生な...全文を見る
○野末陳平君 確かにわかるんですけれども、普通の人はやはりわからない。そういうわけで、素朴な疑問なんです。私は、やはりもっと厳しいチェックをすれば、今の国税庁の発表以上に、実は赤字じゃないんだ、偽りの申告だというケースも出てくると思うんですね。ですからさらに厳重なるチェックをする...全文を見る
○野末陳平君 その点はぜひとも検討してほしいと思います。  赤字法人の問題はなかなかすっきりしたお答えが出ませんが、では四番目の疑問として使途不明金があるんですね、会社の使途不明金。これをなぜ認めるのかというのが、僕もこれ、わからないんですがね。  昭和六十一年のデータを見ま...全文を見る
○野末陳平君 そうして調査でわかった部分には適切な処置だと思いますけれども、そもそもこの使途不明金という、後ろ暗いというか、うさん臭いといいますか、何しろ使途不明なんですから、それを税法が認めること自体がおかしいんだと思うんですよ。仮に百歩譲ってこれが必要悪だと考えるならば、使途...全文を見る
○野末陳平君 その場合には実調率の低さというのがちょっとネックじゃないかと思いますけれども、大蔵大臣のお説もわからないでもないんで、非常にこれは難しいなというところにとどめておきます。  不公平感に関する素朴な疑問ですけれども、今度は五番目にいきましょう。  暴力団。暴力団の...全文を見る
○野末陳平君 これは一説には数兆円と言われていまして、文教予算より多いとか、いや、いろんな比較はありますが、あるいは全国のデパートの年間売上高よりも多いとか、ブラックだから、実態がつかめないからブラックなんで非常に微妙ですが、少なくも今のお答えで数兆円というような感じも出なくはな...全文を見る
○野末陳平君 アンタッチャブルの世界ですから、もう御苦労は察しますけれども、やはりブラックマネーがこんな数兆円も流れている。そこに課税が正しく行われていないという実態は問題だと思うんですね。  今度は警察の方に聞きますよ。じゃ、暴力団というよりも組員ですね、組員というような人た...全文を見る
○野末陳平君 これ国税庁に聞きますけれども、この組員というのはサラリーマンなんですか、個人事業主、これどっちになっているんですかね。源泉徴収を受けているのとか、さっき経費の問題とか出ましたけれども、どういう課税の形態になるんでしょうね、人によって違うんでしょうけれども。
○野末陳平君 例えば宗教法人なんかは、監査して源泉の実態を見て、お寺のお坊さんでも源泉所得税を払っていなければ後で追徴されるとか、現実にいろんなケースはあるんです。暴力団の場合もそういうのを、源泉の課税の実態をちょっとやってみればもっとはっきり答えができるんじゃないですか。
○野末陳平君 それでは角度を変えまして、まじめに申告をしているというブラックマネーについてですよ、もう不動産業とか飲食業、それは会社形態でやっているんだから当然なんですが、まじめに申告をしている良心的な暴力団というのがあるかどうかわかりませんが、そういうものについては先ほどの国税...全文を見る
○野末陳平君 アンタッチャブルの世界をあれこれ根掘り葉掘り聞いてもそれは無理なのはわかりますけれども、推計課税なんというと、概算で経費率をどのぐらいと見るのかわかりませんが、それがいわばサラリーマンの必要経費に当たる給与所得控除を上回ったりとか、そんなこともないとも言えないような...全文を見る
○野末陳平君 苦しい御答弁をありがとうございました。  六番目に行きましょう。これはあくまで普通の人の不公平感を聞きましたので、必ずしも不公平税制とは言えないようなものも含めて二十、素朴な疑問としてここで御紹介しているわけですが、次は政治家に参ります。  普通の納税者の疑問が...全文を見る
○野末陳平君 今のお答えだと、例えばこのテレビを見ている人にはわからないと思うんですね。つまり僕は、パーティーなどで集めたお金が無税で済むというのは普通の人だれが考えてもおかしいから、理由があるならばその理由をと、こういう聞き方をしているわけですから。  そこで、パーティーとい...全文を見る
○野末陳平君 まあこの問題は一般の人に幾ら説明してもなかなかわかってもらえないだろうと思うんです。ただでさえ政治家という名前だけで誤解を招くような部分もありますしね。  そこで官房長官にちょっとお聞きしようと思うんですが、全くこれは主婦の疑問なんです。政治活動というと、こう見る...全文を見る
○野末陳平君 これは、テレビをごらんの皆さんに笑われちゃうから、質問をする方もピエロになっちゃいますからね。雰囲気が悪くなるのも嫌だし、今のでは全く答えにならないんですが。  要するに、料亭などは相当な金がかかる、普通のところで会合をやってもいいのに何であんなことをやるんだろう...全文を見る
○野末陳平君 的確なお答えがいただけるとは思っていなかったんですけれども、これが天の声ですからあえて紹介したわけで、私は、きょうは自分の考えよりも普通の人が抱く不公平感というものに対して素朴な疑問をぶつけているわけですから、ピント外れのものもあるかもしれませんが、私個人はこの税制...全文を見る
○野末陳平君 この問題は、妻に給料を払ってもいいんですけれども、幾らぐらいがという基準がないんですね。しかも常識以上に高い給料を払う結果赤字になって納税しないこともあるんですが、これは調査をすれば指導ができますが、実調率が低いから調査が及ばない。となるとこれが不公平という形で残っ...全文を見る
○野末陳平君 公聴会などで地方をこの間うち回りましたね。あそこでもみなし法人に対する疑問とか批判がかなり出たように聞いておりますので、これは大蔵大臣にお願いしますが、みなし法人の制度は部分的にちょこっと、見直しはないとは言いませんけれども、今後不公平税制を直すという観点からこれは...全文を見る
○野末陳平君 十番目の疑問は、さらにおかしいのが同族法人、家族法人といいますかね。これは芸能人などに多いわけですけれども、同じ仕事内容をしていても個人事業として申告すればかなりの税金だ、法人にして申告すれば税金が安い。世間ではこれを節税法人と言うわけですね。さて節税法人の名のごと...全文を見る
○野末陳平君 これはサラリーマンの目には非常に不思議らしいですね。というのは、同族法人として家族で会社をつくっちゃうんでしょう。それぞれが給料を取るから所得の分散ができます。税率が低くなりますね。結果は間違いなく節税になります。名前だけで何にもしない家族だってかなりの高額の給料を...全文を見る
○野末陳平君 十一番目の不公平感は、経費の問題なんですね。これはサラリーマンの奥さんたちの会話の中にもしょっちゅう出てくるんです、特に最近。大蔵大臣もお聞きかもしれませんけれども。  例えば、だれそれさんの奥さんはクラス会のレシートも持って帰った、あれは税金で落とすんだって、い...全文を見る
○野末陳平君 商売というか事業の人たちの経費というのはどうしても公私混同が多くなってしまうんですけれども、今の答えにもありました家族同士の外食、これも経費、お土産代も車代も経費とか、プライベートな交際費、家族の旅行費用、あるいはデパートの買い物とか、こういうのを事業経費で落として...全文を見る
○野末陳平君 もう一つ、今度は十二番目になりますけれども、サラリーマンから見た申告納税の人たちに対する不公平感として、給与所得控除ですね。  給与所得控除というのはそもそも会社に雇われているサラリーマンに対して必要経費を見るという性格、その他二、三いろいろ時代とともに説明が変わ...全文を見る
○野末陳平君 としますと、会社に雇われていない青色の妻とか家族とか、みなし法人の事業主とか同族法人の家族たちのような、家庭に帰属する内なるサラリーマンに対しても給与所得控除が平等に認められるというのは理屈に合わないような気がしますが、どうですか。
○野末陳平君 これはもう専門的にやれば非常に難しい問題で、またこれ以上深入りしますと、自由業、自営業、農業とか申告納税の人に恨まれちゃいますからね。ですけれども雇われサラリーマンから見れば、家庭内サラリーマンと全く同等の給与所得控除というのはやっぱり不公平に映るようですね。という...全文を見る
○野末陳平君 それにしても、税務署員の数がふえまして実調率が高まればいいなという感じもします。同時に、申告納税の限界もそろそろかなということも考えたりします。  十三番目へ行きましょう。十三番目は株式のキャピタルゲイン。これは原則課税の方向が打ち出されているようですからそれはい...全文を見る
○野末陳平君 次に十四番目へ行きましょう。二十用意したのでこれからは早くやってしまいましょう。  これは去年の予算委員会でも私指摘して、ほかの委員の先生方も指摘なさるところであろうとは思いますが、大都市圏の農地の宅地並み課税。この宅地並み課税は制度があるのになぜきっちり実行され...全文を見る
○野末陳平君 答弁が古いんじゃないの。そういうのはもう前から言っていることですから。もっと、もう時代は進んでいると思いますけれども。  もう一つ行きます。  大都市圏の農地の、今度大蔵大臣、相続税ですけれども、二十年の猶予というのももうそろそろ見直さなくちゃいけない時期に来た...全文を見る
○野末陳平君 そんな説明で納得してもらえるとは思いませんけれども。宅地並み課税の問題、相続税猶予の問題、これは前と同じようなお答えを繰り返すだけではちょっと、不公平感を和らげるというところには到底いかないだろうという、それだけ指摘しておきます。  次へ行きましょうね。  次は...全文を見る
○野末陳平君 これは急いだ方がいいですよ。早いですよ、物すごい。コンピューターを利用した脱税の知恵を考えるのは納税者の方が早いですから。  次に行きます。  次の素朴な疑問というのは、申告漏れなどが確定申告の季節には非常に新聞をにぎわすんですけれども、この申告漏れというのは申...全文を見る
○野末陳平君 これは大都市に多いんですね、無申告者。かばん一つ、電話一本、デスク一個、部屋一つ、こういう端的に言うと新人類、片仮名職業に多いですよね。ですからこれは、国税当局の努力はわかりますが、ますますふえるから潜りの無申告者をきちっとしなきゃいかぬ。  そこで、先ほど答弁に...全文を見る
○野末陳平君 全くそのとおりで、ペナルティーで何でもやるというのはよくないけれども、しかし、余りにも良心とか誠意に期待するというような申告納税を果たしてこのままよしとするかという基本的な問題になってしまいますわね。  次の素朴な疑問に行きましょうね。  これは話が大き過ぎて非...全文を見る
○野末陳平君 どうやら時代は納税者番号の方に流れているような気がしますけれども、なお今後慎重なる検討も必要だと思っております。  十九番目の素朴な疑問になると思うんです。これはちょっと小さ過ぎるんですけれども、一応正しい申告は正しい記帳ということになっておりますが、現実に記帳義...全文を見る
○野末陳平君 何、何%ですか。
○野末陳平君 何たって結局は実調率の余りにも低いところに問題が何となく落ちていくんですね。  最後に、今の答弁と関係がございますけれども、二十番目の素朴な疑問というのは、これは非常に我が国の税制の根本にかかわるんですけれどもね。先ほどから出てきておりますが、日本流の申告納税です...全文を見る
○野末陳平君 どうもありがとうございました。
03月22日第112回国会 参議院 大蔵委員会 第4号
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○野末陳平君 株式の譲渡所得課税問題でちょっとおさらいをしておきます、予算委員会の続きになりますけれども。  まず、課税強化、原則課税という方向が打ち出されて、そちらの方向に何か検討が進んでいるようで、これは結構なことだと思うんですが、私も何回かここでやっております。ただ、一つ...全文を見る
○野末陳平君 前半はいいんですけれども、後半がやっぱりちょっとおかしいという気がするんですよ。  まず、利益が実現した場合、これはいいですよ。ところが、利子の方もやったから同じような資産性所得だと言うけれども、同じような資産性所得は利子に見合うのは配当じゃないかという気もするん...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、利子と同じような資産性所得だという言い方をするならば、配当も二〇%だけれども配当には配当控除があるわけだから、それはどういうふうに考えたらいいんですか。
○野末陳平君 大体実態はそうであろうと思うんですけれども、利子と引き合いに、マル優廃止とこのキャピタルゲイン課税を一緒に論じて公平論を言うならば、むしろ利子は配当に見合うもので、そして株式の譲渡益の場合は、譲渡損も含めて、例えば似たようなもので言うなら、土地な売買してもうければそ...全文を見る
○野末陳平君 そういう基本に立ってこれを考える分には構わないんですが、何となく私の見るところ、ちょっとこれだけが不公平の典型みたいな、代表みたいな、象徴みたいな感じで扱われているので、それで心配なのは、これが終わったらもう不公平税制は直したみたいなことを言われても困るから、念のた...全文を見る
○野末陳平君 理屈は確かに流通税と所得税だから違うんだけれども、これができた経緯を聞いてみると、もう証券界は完全にこれが流通税じゃないんだよ、消費課税という受けとめ方をしているわけですね。ですから、仮にみなし分離課税で売却時点でもって課税するという方式をとった場合、両立ということ...全文を見る
○野末陳平君 説明を聞けば聞くほど難しくて、すぐにこれができてお金が入ってくるなんて思えなくなってきちゃいますね。だけれども、急がなければならないこともわかりますので、そうなると、大蔵大臣、これはやはりまず実現が早いというやり方と、もう一つはわかりやすいこと、この 二つが条件に...全文を見る
○野末陳平君 私が考えますに、今の局長のお答えのように総合課税が当然なんですけれども、その総合課税の場合に捕捉がもう非常に難しいですからね。となると、これはやっぱり取引番号というのか納税者番号というのかわかりませんけれども、正確な捕捉をすることを前提にしてそういうシステムを取り入...全文を見る
○野末陳平君 いや、まさに難しいんですよ。それで時間もかかりそうなんです。だからこそ、そんなに急いでやると言っているけれども、大丈夫かと思うのと、それからやり方次第では株式市場に与える影響もあるでしょうからね。ですから、結果的には急がなければならないんだから、まあ便宜的にみなし分...全文を見る
○野末陳平君 今のは余りいい答えじゃないよね。確かに土地の場合だっていろいろな税金はあるけれども、僕が言うのは、売却時点において損得関係なく一定率の税金が二種類あるというのはちょっとほかにはないんじゃないか、キャピタルゲインのように。ということをちょっと言いたかったんだけれども、...全文を見る
○野末陳平君 まあ、それは理想を言えば二分二乗でもいいんです。そこへ至るまでのつなぎであればまたそれなりにわかるけれども、どうもわかりにくい点が一つと、それから今までのように九十万超えたら途端にゼロになっちゃうというのは余りにも激変だから、そこで少しずつ逓減方式を取り入れたという...全文を見る
03月25日第112回国会 参議院 大蔵委員会 第6号
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○野末陳平君 きょうは参考人の方々には非常にたくさん御指摘とそれから御意見ありまして、とても参考になりましてありがとうございます。  そこで、小倉さんにはお休みいただくとして——まあいつでも話は聞けますから。  江戸参考人にまずお伺いしますが、今度の税制改革、これは租特ですけ...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、土地の供給が半減したということをおっしゃっていましたけれども、それがこれによってもしふえていくとすれば、少しは土地の値段は下がりそうだということになるんですか。それとも横ばい、上げどまりという言葉もありましたけれども、あれは商業地だと思いますが、そこの...全文を見る
○野末陳平君 今度、名井参考人にお伺いしますけれども、固定資産税が低過ぎるというのはそのとおりだと思うんですけれども、かといって、じゃそれを強化するという場合に、たくさん持っている部分にだけ着目して、あとは例えば自宅の場合は当然上げない方がいいとか、むしろ減免した方がいいとか、い...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、農地の宅地並み課税なんかもまた別の意味ではそこに入ってくるということになっちゃうんですかね。
○野末陳平君 それからもう一点、名井参考人にお伺いします。  先ほどのお話でちょっと聞き逃したかもしれないんですが、いわゆる土地の譲渡所得の課税が優遇されているかのごときお話がちょっとあったんですけれども、その辺のことを補足していただけますか。
○野末陳平君 ありがとうございました。  それから、田中参考人にお伺いしますが、あめの部分とむちの部分は非常によくわかるんですが、なかなか簡単じゃないような気もしますがね。  もう一つ、固定資産税とともに最近では相続税関係で評価のことが一般の人にかなり関心を持たれていますね。...全文を見る
○野末陳平君 ありがとうございます。  そうしてもう一つ、田中参考人にお伺いしますが、固定資産税の話もさっき出ましたけれども、固定資産税はこの間の見直しでも随分問題になっておりまして、それはそれでいいんですけれども、これは地方税ですから地方自治体の方に増収になってきた場合に、話...全文を見る
○野末陳平君 どうもありがとうございました。
03月31日第112回国会 参議院 大蔵委員会 第9号
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○野末陳平君 住宅税制のことでちょっと最初にお聞きしますけれども、適用になるマイホームですが、その広さですね、その広さが上限の二百平米というのが今回なくなりまして、これはなぜなくしたのかという理由と、下限の四十平米は残っておりますけれども、これはなぜ残っているかと、その辺の改正の...全文を見る
○野末陳平君 基本的な税制の意図はいいんですけれども、上を取っ払ったのもいいんですが、下の方なんですけれども、現実的に今の御答弁の良質な住宅の供給の促進、それもいいし、それから余り小っぽけな変な家を建ててもらっては困るというのもいいんですけれども、実際には土地つきでなくてマンショ...全文を見る
○野末陳平君 それだったら、下限をなくせと言っているわけでもないんですけれども、実際にほんのちょっとしたところで減税の恩恵を受けられないという独身の男女というのがもうかなりいるんだから、そこら辺を考えるならば、四十平米以下は住宅取得促進税制の対象にならないということをはっきり打ち...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、ほかのところにもちょっと頼んでみますけれども。  大臣、今の局長の答弁にあるように、住宅税制もかなり中身が時代とともに変わってきて、それは当然だと思うんですが、今後の検討の方向として今は住宅ローンだけが減税対象になっております。しかも、公的融資も民間融資も同...全文を見る
○野末陳平君 いずれにしても、内需の柱は住宅だろうと思いますので、今後とも時代の流れに合わせて検討していただければいいんですけれども。  それから、前回に配偶者特別控除についてもち ょっと触れたんですけれども、逓減していく方式は非常にわかりにくいのでもっと単純なわかりやすい形...全文を見る
○野末陳平君 だから、円滑な定着をお願いするのはいいんだけれども、その実務をやる方がどうやって妻の所得の確認をするのか、それができないんじゃないのということなんですけれども、それができるんだったらいいんじゃないですか。できないんじゃないかと思っているのが一つなんですけれども、年末...全文を見る
○野末陳平君 ああそう、じゃ僕は頭悪いんですね。所得を把握するのは今までの延長線上だと言うんだけれども、一万円違うと控除額が違うから、二万円違うか三万円違うか、幾らになるかというのを確実な数字を出したくても出せないんじゃないかと、申告する方も。だから、幾らだというその正確な数字を...全文を見る
○野末陳平君 違うよ。金額をだからどうやって出したらいいかと聞いているんだよ、年収に。
○野末陳平君 配偶者特別控除が悪いとか言っているんじゃないんですよ。十二月まで終わらないと幾ら稼いだかというのはわからないでしょうと言うんです。それをもう十一月の末ぐらいに幾らですと言ったって、十二月になってもっと働くかもしれないし、働かないかもしれない。収入でも所得でもいいんで...全文を見る
○野末陳平君 全然わかりませんけれども。いや全くわからない。
○野末陳平君 じゃもう一つだけ、これに所得制限があるでしょう。これも非常によくわからないんですけれども、これはあれですか、所得の高い夫を持てば、その妻には認める必要なしと、こういうことからきたんですか。つまり、この意味が特別控除が内助の功とかいろいろ言えば、所得が高くたって内助の...全文を見る
○野末陳平君 福祉関係だったら所得制限があって不思議じゃないと思うんだけれども、この場合も所得制限が八百万という数字はどっから出たか知らないけれども、根拠はわかりませんが、必要かなという問題と、もう一つ、いわゆる夫の所得が八百万だという確定はいつの時点でするのか、その辺のことも含...全文を見る
04月01日第112回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○野末陳平君 法人税の減税について質問します。  この減税は、法人税法の枠組みの中で、租税特別措置も含めますけれども、この枠組みの中で財源を調達できるのが一番いいだろうと思うんですけれども、規模によってはまたそれが難しい面もあるだろう。そんなことを含めまして、各種引当金について...全文を見る
○野末陳平君 大蔵大臣、今のは午前中と余り変わらないんですけれども、要するにこれはかなりの大企業優遇にもなっております。そもそもこの九兆六千億のお金を今後有効に使うために年金の方へとかいろんな考え方があるんですが、具体的にもうやってもらわなければ困るんじゃないかと思うんです。今の...全文を見る
○野末陳平君 もう少し積極的な踏み込みをしてもらわないと、今の感じは大体経済界の人たちが言うあるいはまとめるレポートと余り変わらないんですね。賞与引当金にしても段階的に廃止と素案にもちゃんと出ておりますが、順序からいってだからとりあえず賞与引当金をというんじゃなくて、この貸倒引当...全文を見る
○野末陳平君 私はこれら引当金の検討をもっと積極的に急いだ方がいいというのは、経済界の人たちの意見の中ほとんどがそうなんですが、要するに法人税の減税は今の枠組みの中でやられたんじゃ実質減税にならないので、これは新たなる財源として間接税を導入することによって減税をしろ、こういうふう...全文を見る
04月05日第112回国会 参議院 予算委員会 第17号
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○野末陳平君 きょうはいただいた時間が三分でございますので、通常の質疑はやめることにしまして、かねがね疑問に思っていることを一方的に言ってみたいと思います。  それはこの予算委員会の質疑のあり方なんです。私も長いことこうして質問をさしてもらうんですけれども、果たしてこれでいいの...全文を見る
○野末陳平君 今のようなお答えの事情は僕もわかるんですね。長いことやってきてわかってきちゃった。わかってきて、それでいいかというと、逆にそれじゃだめだというふうに思っているので、あえてここで言いたくなったわけです。  そこで、もうちょっとこの国会を、あるいは予算委員会の質疑のや...全文を見る
04月07日第112回国会 参議院 予算委員会 第19号
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○野末陳平君 前回の質問に続けて、きょうは税制改革の締めくくりの質問をしたいと思うんです。  まず総理にお伺いしますが、いろいろな世論調査の結果を見てみますと、不公平税制とは何か、今の税制で一番得をしているのはだれか、こういうふうな設問に対しまして答えはいつも決まっておりますね...全文を見る
○野末陳平君 私もそのとおりだと思いまして、ただしこれを抜きにしては税制の抜本改革はあり得ないわけですから、となるとこの不公平を直すということは、要するに既得権を取り上げるというか、そこに手をつけることで、非常に大変である。大変であるが、今回の税制改革ではここにメスを入れて大胆に...全文を見る
○野末陳平君 まさにこれからは内部に入っていかなきゃならない、そういう意味で具体的でなきゃだめなんですね。  そこで、今のお答えの中で、まず株はこれはもうそちらで検討中であろうから、案が出るのを楽しみに待ちますが、土地の場合ですね、譲渡所得が今のお答えは十五兆。ところが、特例の...全文を見る
○野末陳平君 居住用の場合は今度直っておりますが、いずれにしても土地は、今のは譲渡ですけれども、保有と譲渡それから相続など、あらゆる段階でほかの所得に比べてかなり有利に思えるんです。それはかつてはそれなりの政策意図があったけれども、これからはそれをそのまま認めるというわけにはいか...全文を見る
○野末陳平君 土地の値段が上がり過ぎたがゆえにこの問題がまた特に大きくなってきたんですけれども、大資産家優遇と言われた場合に、やはり今は土地というものを抜きにしては考えられないので、この辺のことも今後の不公平問題のテーマの一つとして積極的に取り上げていただきたい、こう思うんです。...全文を見る
○野末陳平君 それからみなし法人ですけれども、これはサラリーマンにとっては不公平の象徴みたいなものなんですね。これが何で続くんだ、税調の素案にも消極的に触れられてはおりますが、これはやはり廃止の方向だと思うんです、これが不公平の是正だと思うんですが、これはいかがでしょうか。
○野末陳平君 きょうお伺いしたいのは、不公平是正に大胆に一歩踏み込んでいただかないと税制改革とは言えないということを確認しておきたいんです。ですから、大蔵省の考えはもう毎度お聞きしてわかっているので、技術的なことを余りお答えいただくよりも、将来に向けて本気で決意があるかどうかを確...全文を見る
○野末陳平君 それから、脱税の場合の罰則が少し甘過ぎるんじゃないかということも、世論調査などで結果がかなり出ているんです。これは税務署員の数が足りませんから、もっとぴしぴしやれと言ったってそう簡単にはいきませんが、少なくとも罰則はさらに強化する方向であるべきだ。というのは、申告納...全文を見る
○野末陳平君 とにかく検討の成果が税制改革の中に盛られていないことには私も税制改革に賛成するわけにいきませんので、あえてくどくお聞きしなきゃならないわけです。  それで、七不思議の一つの政治家ですけれども、これはもう言いたいことは幾らもありますが、逆にまた言いにくい面もあるんで...全文を見る
○野末陳平君 政治家個人の励ます会とか後援会について言っているんじゃなくて、政務次官になったそのお祝い、委員長になったお祝いに役所を通してパーティー券をさばくのがいけないと言っているんですよ。ですから、禁止ができなければそういう売り方だけは厳禁しないと、業界も困るけれども役所も恐...全文を見る
04月28日第112回国会 参議院 大蔵委員会 第10号
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○野末陳平君 まず、財政再建あるいは税制改革、そういうような今当面する大きな問題の周辺のいろいろな問題をお聞きしたいと思うんですけれども、とりあえず経企庁にいろいろな点で確認そしてまた説明をいただきたいと思いまして、ここ数年の経済成長の見通しについて、簡単にまず説明してもらえます...全文を見る
○野末陳平君 経企庁、間に合わない。じゃ違う方やります。
○野末陳平君 後へ回します。
○野末陳平君 まず、税制改革は各国でやっておりまして、日本よりも先に実行し、またかなりの成果を上げているという例もあるわけで、とりあえずイギリスの話をいろいろ聞いたんですけれども、それを、自分で見てきたわけでないものでして、聞いたり読んだりした範囲でお聞きしますので、大蔵省にまず...全文を見る
○野末陳平君 基本的な税制改革の方向というのは我が国とそれほど変わらないと思いますが、イギリスはかなり成功し、アメリカはまださほどでもないという感じで今の説明を受け取りましたけれども。  さて、大蔵大臣にお聞きしますが、これはイギリスの場合はかなり大幅に、しかも大胆に、それほど...全文を見る
○野末陳平君 イギリス病という背景があったというのも大きな成功した理由かもしれないのですけれども、それ以上にサッチャー政権が税金に関する常識を覆したといいますか、新しい時代にふさわしい税金哲学のようなものを打ち出したというような感じもするんです。もちろん今大蔵大臣のお答えの中にも...全文を見る
○野末陳平君 今の大蔵大臣のお答えは、まず日本的で、非常に何といいますか、まあ無難だと思うんですけれども、僕は思うに、何もイギリスやアメリカのようなことをやらなくてもそれはいいんです。また、できると思わないんですけれども、今のような考え方をずっと突き詰めていきますと、幸いなことに...全文を見る
○野末陳平君 じゃちょっと別の角度から同じような、つまり僕は税制改革の背景というものもいろんな点から考えてみたいと思っていたんですね。  そこで、経企庁が来てくれましたね。ちょっと経済成長の見通しなんですけれども、そちらが出している五年とかそういうんじゃなくて、ここ一、二年どう...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、この成長はあとどのくらい続きそうだという、そんな予測できますか。
○野末陳平君 こういう予測は常に強弱分かれるわけですからどちらとも言いがたいんですが、ただ個人消費が予想以上にすごいと、強いといいますかね、そんな感じをいろいろな物の売れ方とかそれから新しい開発された商品の人気とかそういうので感じるんですね。そこで、その個人消費を引っ張っていく業...全文を見る
○野末陳平君 ちょっとこういう話になると長くなってしまいますので、後で個人的にもっと詳しく勉強させてもらいますから。  大蔵大臣にお聞きするんですけれども、どうなんでしょうね、やはり国民の暮らしがどの程度のレベルに来たかということも考えないと、税制改革とこれは非常に関係あるんで...全文を見る
05月10日第112回国会 参議院 大蔵委員会 第11号
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○野末陳平君 きょうの大臣のお答えの中で、減収になっては困るんだということをはっきりおっしゃいまして、それから減税が仮に先行することがあるとして、この財源と抜本改革を考えてみますと、ことしの減税は自然増収に見合う程度の幅だ、規模だ。こういうことに落ちつくんじゃないかと解釈したんで...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、その抜本改正ですけれども、もちろん具体的なことはわからないところが多いんですが、税調の中間答申などを見て想像するところ、前回六十二年、六十三年、二回に分けて着地点を求めて、結果的には中途半端で終わりましたけれども、あれと同じように一年でやることは到底無...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、この消費税というか新型間接税というか、それを抜きにしますと、あるだけの財源でとりあえず細切れの減税をやらざるを得ない、こういうケースも考えられるということですか。
○野末陳平君 先行するというのはよく聞くけれども、遅行するというのもおもしろい表現だと思うんですけれども、それは考えようによっては非常に細切れで中途半端で、減税を受ける立場からいうと何か実感に乏しいという、前回の反省があるならば、そこのところ非常に気になるんです。僕はもう前から言...全文を見る
○野末陳平君 大蔵省の今までのずっとやってきた考え方、やり方からいえばそうなんでしょうけれども、いつもそういう手がたい考え方だけでどうかなと思っているんですよ。  別な角度から同じことを聞きますと、間接税がどういう形になりますか、今税調答申の一番有力であるような形で実施されると...全文を見る
○野末陳平君 まさにこれからの議論の部分なんですけれども、今の免税点、非課税、それから当然現行物品税をどうするかということも関係してくるでしょうから。  そこでお聞きするんですけれども、どうなんでしょうかね、一%で一兆八千億と単純に今おっしゃいましたけれども、総理がおっしゃるよ...全文を見る
○野末陳平君 いや、それはちょっと困るんですけれども。税調の会長などは個人的意見と言いながら、そういう僕が今お聞きしたようなことを言っているわけですから、大蔵省でもある程度の見当はつくんじゃないかと思って。別に正確な数字をというんじゃないんですよ。総理が六つか七つの懸念のことをし...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと大臣、これは仮に食料品と医療、今二十兆と八兆とこう出ましたが、これをいわゆる低所得者あるいは老人とか、そういう減税の恩恵を受けないところの人たちへの間接税負担を軽減するために、これを非課税にしたとするでしょう。そんなに効果があるということになりますかね、...全文を見る
○野末陳平君 それから物品税なんですけれども、現行の物品税も当然間接税の中に吸収されなければいけないんで、品物によって少し時間がかかるのもあるかもしれませんですが、この物品税も残したり残さなかったりとか、物によっていろいろ変えるなんということをやっちゃうと、またここでおかしくなる...全文を見る
○野末陳平君 僕もそこのところで非常に考え込んじゃったんですけれども、低い税率というのはどのくらいを言っているのですかね。これは新聞などで見る範囲ですから、僕は五%が当然だと思うんで、初めから五%で行くべきだと思うんですが、低いということは恐らくこれよりも低いということを想定して...全文を見る
○野末陳平君 これは難しいですね、ある程度の水準と言ってみたり、低い方が望ましいと言ってみたり。じゃ、三と五はそんなに差があるのか、三%の税率と五%の税率はね。その辺はどういうふうにとりますかね。低い方が受け入れられやすいなんて単純に考えていいかどうか、微妙だと思いますね。  ...全文を見る
○野末陳平君 まさにそのとおりだと思いますね、つまりネットでむしろおつりがくるだろうと。ただし、それは生活のやり方によって違いますから一律にそんなことは言えませんけれども、僕は五%の負担が耐えられないということはあり得ないと思うぐらいに、現実のいろいろなレベルを見ていますと痛感す...全文を見る
○野末陳平君 ですから、これは当然大蔵省がきちんとした数字を早く出して理解を求めなきゃいけないと思うんですけれども、少なくもここは、そうかもじゃなくて、まさに赤字だと思いますね、五%は。じゃ三%ならいいかというと、今度は広く薄く負担してもらうという新しい時代にふさわしい納税意識と...全文を見る
○野末陳平君 財源のつじつま合わせとか、それから従来の税制の手直し手直しということで今度の抜本改正に取り組むと非常に失敗する危険性があると思います。ですから、ちょっと二、三気になる点をお話ししているんですけれども、ただ全然具体的になってこないから、こうやって意見を聞いていただいて...全文を見る
○野末陳平君 相続税の場合は、地域的な制限は加えられないし、全国一律が当然だと思うんですけれども、それにしてもこの鳴り物入りの減税が結果的には、もっとも相続はきょう発生するとかあす発生するわけじゃないから実感としてどこまでわかってもらえるかは別ですけれども、どうも結果的ほは主税局...全文を見る
05月11日第112回国会 参議院 大蔵委員会 第12号
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○野末陳平君 まず、藏原参考人にお伺いしますけれども、先ほど小口金利の自由化のことをちょっとお触れになりましたので、それをさらに、せっかくの機会でございますから、もう少し具体的にお話しいただきたいと思います。
○野末陳平君 ありがとうございました。  それから、館先生と松田先生に同じことをお聞きするんですけれども、両先生とも景気の力強い拡大という、これがもう目に見えていることをおっしゃっておられましたが、ここで税制改革で減税がかなりの規模で行われる可能性があるわけですが、この減税が行...全文を見る
○野末陳平君 ありがとうございました。
05月12日第112回国会 参議院 大蔵委員会 第13号
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○野末陳平君 やがて到来するこの高齢化社会を支える財源としては、やはり行き着くところ間接税にしか頼らざるを得ないんじゃないかと。そういう点で、総論には賛成する人が多いと思うんですね。そこまではいいんですけれども、それならばいっそのこと、この新型間接税は福祉目的税にしてしまった方が...全文を見る
○野末陳平君 確かに財政の立場からいえばそのとおりで、フリーハンドにしていた方がいいに決まっているでしょうけれども、しかしそれだって、これは単なる増税というような印象を当然与えるわけですね。今回は少なくとも増税にならないように配慮するという、大蔵大臣かねてからの主張がありますけれ...全文を見る
○野末陳平君 ですから、福祉と僕は簡単に言っていますけれども、非常に中身は複雑で、また福祉のどの部分にこの間接税を充てるかということはやはり非常に難しいところですけれども、いずれにしても今後福祉面の財政需要がどのぐらいになっていくかということは、先ほどの国民の負担率も含めてやはり...全文を見る
○野末陳平君 最初に、総理府の汚職のことにちょっと触れたいんですけれども、先ほど多田委員の質疑にもありましたけれども、これは政府の広報関係の予算が大きいかどうか、これについてはいろいろ判断が違うと思うんですが、最近、私の見る範囲において、総理府だけではありませんが、政府関係の広報...全文を見る
○野末陳平君 いずれにしても、発注、営業、取引というそのあたりに権限が集中するとまずいんですけれども、余計なことは言いませんので、成果が上がることを願っておきます。  さて、税制改革なんですけれども、例えば間接税でも総論賛成で各論反対、こういうことが今後予想されるし、あるいは不...全文を見る
○野末陳平君 それから、法人税は先ほども質疑に出ましたけれども、具体的には法人税における優遇あるいは租税特別措置、いわゆる各種引当金の問題なんです。何か全くこれも結果的には手つかずで温存されたまま法人税率の引き下げと、こういうことになりかねない。そんな感じもするんですが、これはど...全文を見る
○野末陳平君 前回予算委員会でも言いましたとおり、結局不公平税制というのは、既得権を受けているところから既得権をはぎ取るわけですから、どうしても反対が出てくるけれども、結局その声に反対に押されちゃうと何ら是正にならないというところなんで、頑張ってもらいたいと思うんですけれども。 ...全文を見る
○野末陳平君 それからもう一つは、政治家についてこれが非常に問題になっているわけですが、これについては僕はこう考えるんですね。確かに我々は税制上の特典を幾つかもらっていて、それがみんな法律的な根拠もありますし、それなりの意味もあるのはわかるんですが、あくまでもそれは我々の論理であ...全文を見る
05月16日第112回国会 参議院 土地問題等に関する特別委員会 第4号
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○野末陳平君 前国土庁長官の奥野さんの所信表明のときには、「住宅宅地の供給の促進」というところに、「市街化区域内農地の宅地化の促進等」という文言が入っていたんですね。新しい内海国土庁長官の所信表明を見ておりますと、その部分がちょうど欠落しているわけなんですけれども、これは何か特別...全文を見る
○野末陳平君 都市部においては特に農地の宅地化というのは重要なテーマでして、これは多分宅地並み課税を実施するというところとも関連がある。もっとも、宅地並み課税を実施したからといって、それが宅地の供給に直結するということはなかなかすぐに期待できない面もあろうかと思いますが、それにし...全文を見る
○野末陳平君 それから長官にお伺いしますが、政府機関を一部地方に移転するということに長官が積極的な御発言がありまして、これは大いに結構なことだと思いますけれども、そういう場合に私個人思うんですが、やはり東京大学を移すことを考えるべきではないかと思ったりするので、直接の御担当じゃな...全文を見る
○野末陳平君 しかし、そこがやはり時代の要請であり、また国家的な利益を考えた場合に、いつまでも東大は特別だというようなことでこだわっていたらだめだと思うんです。ひとつ引き続き積極的に国立大学の移転というものも考えていただきたいと思います。  それからもう一つお聞きしますけれども...全文を見る
○野末陳平君 今の御答弁は非常に前向きでいいと思うんですけれども、公務員宿舎、これは駐車場なんかの場所もとってあったり、それから古いままであったり、これは予算の関係で新しくできなかったりという事情もあったりするんですが、民間にそれを活用させるということが果たして可能かどうか微妙な...全文を見る
○野末陳平君 宅地の供給の促進に関して農地の扱い、特に大都市圏のですけれども、市街化区域の農地、この扱いは非常にネックになっているといいますか、気がつくところがいろいろありますので、これを中心にまずお伺いしたいと思います。  初めに建設大臣にちょっとお伺いしたいと思うんですけれ...全文を見る
○野末陳平君 ところが実際は、宅地並み課税の問題もありますが、それよりも相続税の猶予という、これが僕が思うところ非常に問題なんです。これは、もちろん農水大臣の立場からも意見を聞かなきゃいけませんですけれども、この制度があるがゆえに、例えば最近は山林を農地にするという動きもあります...全文を見る
○野末陳平君 そうなると個別ケースでいい悪いということになりまして、私は制度自体の問題点を今指摘したいと思っているんですが、農水大臣がお見えになりましたので改めてこの問題をお聞きしますけれども、農地の長期営農で二十年相続税が猶予されているというこの制度が、本来の農業を保護する、あ...全文を見る
○野末陳平君 悪用というのは、多分サラリーマンで、月—金は勤めていながら相続税の納税猶予欲しさに土曜、日曜にちょこっと農業をやる、そういうようなのがよくないということかもしれないと想像したんですが、私思うに、悪用の問題じゃなくて、そもそも土地を売らずに値上がりを待つ、あるいは売り...全文を見る
○野末陳平君 これには非常にいろいろな問題がありまして、これは建設大臣、自治大臣と大蔵大臣、この三者でいずれきちっとしなければならぬと思うんですが、要するに公共の利用に供している、これを継続するならば相続が発生しても税制上の何かの恩典を考えなければ多分だめじゃないかなと。しかし、...全文を見る
○野末陳平君 すべてこれらは、都市部の地価が異常に上がり過ぎたということから欲が出て、欲が生ませた悪知恵ですけれども、しかしそうやって悪用できる法律がそこにあるんですから、やはりその辺の根幹をちょっと見直したいと思うんです。  農水大臣にあえてまたお聞きしますけれども、山林は都...全文を見る
05月17日第112回国会 参議院 大蔵委員会 第14号
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○野末陳平君 法案とは直接関係ないんですけれども、日本で学ぶ外国人留学生のことでちょっとお聞きしておきたいんです。それはこれから非常にこの留学生対策というものが今まで以上に大事になると思いますので、大蔵大臣に予算面の充実も含めてちょっと聞いておいていただきたい、そういうつもりもあ...全文を見る
○野末陳平君 国費留学生は、この枠をこれからも拡大してたくさん受け入れていくという方向にあるようですけれども、私費留学生ですが、中国の場合などはもう希望者が殺到して、行列して待っていても取れないというか、制限を加えているようですけれども、無条件に出したらもう何万人にもなっちゃうら...全文を見る
○野末陳平君 確かにいろいろな手は打って、それでもまだ足りないのが実情ですけれども、ここらでシルバーパワーを活用して、何かそういう留学生の世話をするというようなボランティアを中心としたグループでもつくったりとか機関をつくったりとか、そんなことも考えているんですけれどもね。  そ...全文を見る
○野末陳平君 その中でも週二十時間をもうちょっとふやしてあげるように、ひとつ法務省などにもかけ合ってもらいたいと思うんです。  最後に、大蔵大臣にお願いしておくんですけれども、どうもこの私費留学生がこういうようにふえて、その受け入れ態勢が追いつかないというのは、国費留学生の枠を...全文を見る
○野末陳平君 夜の。
○野末陳平君 きょうはありがとうございました。  先物市場から離れてお尋ねするのでちょっと恐縮なんですけれども、田淵参考人と原参考人にお聞きしたいと思います。  田淵さんには、マル優の廃止でもって大衆のお金が株式市場に流れ込んできたという話をよく聞くんですけれども、実態はどう...全文を見る
05月20日第112回国会 参議院 土地問題等に関する特別委員会 第6号
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○野末陳平君 土地対策はいろんな手があると思いますけれども、私が今まで考えてきたことで、またこの質疑を通じてなお一層その感を強くしたんですが、やはりこれは土地の利用に関して今以上の規制を考えざるを得ないんじゃないか。言いかえれば、公共性というものをもう少し第一義に考えて、公共性を...全文を見る
○野末陳平君 今の長官のお話にもありましたけれども、年寄りは特にそうなんですが、ここに住むなというわけじゃないんで、別に追い出してどこかへというわけでなくて、もっときれいにしたらいいじゃないかという提案に対しても耳を傾けない人が多いんです。中には意地でやっている人もいますからね。...全文を見る
○野末陳平君 現行法ではいろいろ難しいのは十分承知の上ですけれども、しかし地主の自由だという考え方が第一義になって公共性がどうしてもその後になっているというのは、もう今や土地政策としてはおくれている、そういう感じがしますので、今後とも、まず考え方の基本を変えるところからいろいろと...全文を見る
○野末陳平君 きょうは非常にいい質疑が出て私も喜んでいるんです。地方へ中央に集中した権限を移譲していくという、これに総理もかなり積極的なお答えです。まさに地方の知事さんを初めとして自治体の人たちも皆それを望んでいるんですね。もっともそれはかなり、もうほとんどの権限を欲しいというこ...全文を見る
○野末陳平君 どうやら次の行革のテーマはその辺じゃないかと思ったりして、今後とも検討をしていくべきだと思っています。  それから次に、先ほど総理のお答えの中にも教育の分散の話が出ましたけれども、過日国土庁長官にも御質問したんですけれども、国立大学の移転、これは教育の分散になりま...全文を見る
○野末陳平君 恐らくこの問題はすぐ大学の自治というところに来ちゃうんですね。そこが壁になっておしまいになってしまう。これでは何のための提案かわからなくなってしまいます。しかし東大なぞもコップの中のあらしというのかなんか先生方がもめておりますけれども、あれはみんな昔から本郷というか...全文を見る
12月02日第113回国会 参議院 税制問題等に関する調査特別委員会 第4号
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○野末陳平君 まず、総理にお伺いします。  俗に暴れ馬と言われました政府税調の特別委員の中で、リクルート株を買ったという人が何人かある。これがわかりまして、まだほかにもいるかもしれませんですが、まず、この事実を総理はどう受けとめられるか、お聞きしたいんです。
○野末陳平君 個人事情はともかく、まさに総理のお答えの今のことで、この人たちを任命した政府にも責任が間わるべきであろうと、そういうふうに考えるわけですね。ですから、この責任はだれにというか、どこにというか、それはどうなんでしょうか、全くこのまま放置しておいてよろしいものでしょうか...全文を見る
○野末陳平君 私は、非常に残念だといいますかね、この税制改革の基本線をずっと支持してきた立場としてはもう裏切られたというか、腹が立つといいますかね、ちまたの声はもっとひどいですね。つまり、リクルートに汚染されたああいう委員たちがまとめた改革案なんというのはもう信用できないと、反対...全文を見る
○野末陳平君 ですから、その点では私と同じですよ。しかも、私は政府側じゃないんですから、なお一層腹立たしく思っていると、こういうことですね。  東大の教授がおりましたがね。あの人は何か辞表も出さずに国外へ脱出したというのですけれども、今でも委員のままでいるわけですね。これに対し...全文を見る
○野末陳平君 やはりこれは事務当局の問題より最高責任者である総理のお気持ち一つだと思いますがね。  私、言いたいんですけれども、税調の委員ともあろう人が、しかもこの大改革をまとめる重要な役割を果たしてきた人が、リクルート株、ばれたら逃げちゃう、ばれたら弁解する、ばれないときはと...全文を見る
○野末陳平君 私個人の意見は、やはりこの際、特別委員の特に暴れ馬と言われた人たちの役割は終わった、ですから汚染メンバーがまた新たに出ないうちにもうこれは白紙に戻してもらわぬと困る、こういうふうに思っております。総理の今後の対応を期待するとして、少なくもどうもリクルート汚染を浴びた...全文を見る
○野末陳平君 ちょっと待ってください。ですから、確認した、あるいは事実関係を把握した、何と何の資料に基づいてあなたがそれを確認したかが聞きたかったんです。
○野末陳平君 関係会社というのはどういう意味ですか。
○野末陳平君 そうしますと、十月三十一日に株を売却した。それは証券会社から来た売却報告書ですから、これは約定書もいずれ送られてくる。 いずれにせよここで確認されているわけですね。資料がある。そして振り込まれたのが服部君の銀行口座と、こうなっておりますね。これも大蔵大臣は確認なさ...全文を見る
○野末陳平君 いやいや、間もなくって、金額が違いますよ。五千万円の振り込まれたこの銀行の通帳を見れば、何日というのはこれは黙っていたってわかるんで、だって三十一日に売却したものは特定してはっきりしているんだから、通帳もごらんになっているんだから、何日、間もなくじゃない、何日。
○野末陳平君 その数日が、通帳がなくても本来はわかると思うんですが、まあこれはよろしいでしょう。いずれにせよ、後でまたお聞きしてもいいんですが、こういうように資料がきちっとあれば、もう何といいますかな、こんな大きな取引は記憶できるはずなんですよ。その辺が結局大蔵大臣の釈明というの...全文を見る
○野末陳平君 ですから、記憶だけでこれを特定しているんですけれども、いない日ですから、先ほどの話のとおり。だから、もし特定するならばしかるべき書類があったんじゃないかと思ったんです。ところが、株式売買約定書は見当たらない、こうありますので、この辺も、資料があってはっきりした日付を...全文を見る
○野末陳平君 これは特定の証券会社の名前が知りたいわけじゃなくて、この大蔵大臣の釈明が正しいと言うんならば、あなたがごらんになった資料もつけた方がいい。証券会社は隠したっていいんですよ。ですから、きちっとしたものをできるだけお出しになる方がよろしい、そう思うんです。  それから...全文を見る
○野末陳平君 これは、先ほどほかの委員からは三千万円という金は簡単にできるものじゃないと、これは確かにそのとおりですが、同時に三千万プラス利益二千万の五千万というゼロがかなりつく数字は、そう簡単に消費もできませんので、だから服部さんがいろんな事情があってお使いになったとしても、残...全文を見る
○野末陳平君 大体どうなんでしょうね、特に教育に携わる、これが一番今問題なんですけれども、文部大臣のお答えのとおり。教育問題を論じて、もうあちこちの座談会やら講演でもっともらしい教育論をぶったこの事務次官が、あんなお粗末だというのは、これはあきれているんですが、歴代の事務次官も大...全文を見る
○野末陳平君 文部大臣のお答えをそのまま信じたいと思いますよ。  ただね、一粒の常識を欠いたこの人物が、どうでしょう、政策決定をゆがめたこともないし、便宜を図ったこともないというような、そういうことを本人が言ったとして、そのままそれを信じていていいものでしょうかね。そこがこのリ...全文を見る
○野末陳平君 労働大臣にも同じようなことでどうしてもお伺いしたいんですね。やはり新聞などで報道されている範囲なんですけれども、どうも事務次官という名にふさわしいとは思えないような行状が幾つかあるという。そうなると、今の文部大臣のお答えにやや関連しますが、たまたま一人の特別な存在だ...全文を見る
○野末陳平君 お答えを聞きながら感じますのに、やはり文部省、労働省にとっては非常に不幸なアクシデントだったという気がします。もちろん私は、彼ら二人の存在によって文部行政や労働行政は全くだめなんて言っておりませんが、しかし、今後とも彼ら二人のもたらしたマイナス面はカバーしていただか...全文を見る
12月06日第113回国会 参議院 税制問題等に関する調査特別委員会 第5号
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○野末陳平君 私も株のことをお尋ねします。  今までの証言で、昭和六十一年九月三十日に株を契約し、また支払いをした、こういうお答えでしたけれども、具体的にこの契約はこの日になされたのか、つまり、サインをなされたんですね、あなたがね、そしてどこで、だれを相手にサインをしたかという...全文を見る
○野末陳平君 そして、相手が小林さんだということは聞きましたが、その売買の約定書の相手はどこになっておりましたか。
○野末陳平君 それは、じゃ後で写しでも見せていただければ確認できるんですが。  もう一つ、融資を七%で受けたというようなお話でしたけれども、しかも二年借りていた。この融資の場合の千五百万円、これ担保は一体どういうものでもってこの融資が可能になったんでしょうか。
○野末陳平君 普通は株を担保に融資ということはないんですけれども、特殊のケースだとして、それならば、その株は返済が終わるまでは返ってこないわけですから、その返済が終わって、そのとき初めて株式を見て自分の名義を確認したと、こういうことになりますか。
○野末陳平君 さて問題は、いわば安定株主というようなニュアンスの意味でそういう株を持ってくれと頼まれたと、こういうお答えでしたけれども、民間企業というのが公社の人に対してそういう話を持ちかけるのかどうか、ちょっと私もわかりませんし、それから今度、公社の立場にある人がビジネスという...全文を見る
○野末陳平君 そうしますと、そういう株を持つというおつき合いはリクルート社だけだということになりますね、あなたにとって。
○野末陳平君 確かに、ビジネスをやる立場で、証人の考え方も一面わからないではないんですが、しかし、お得意を失うあるいは信用を失う、そういうビジネス上のつき合いだけで、個人が公社にいながら一千五百万円からのリスクをしょった金を果たして出すのかどうか、ちょっとこれは異例なことかなと。...全文を見る
○野末陳平君 そこの辺がどうしても納得できない部分が残るんです。ということは、江副氏は、あなたの個人的な信用その他で個人に株を持ってくれと持ちかけている。ところがあなたは、会社のことを思い、会社のために自分がやらざるを得ないと、こう考えているとお答えになっている。その辺にずれがあ...全文を見る
○野末陳平君 この辺は、ビジネスマンの立場もつらいときがありますから、余り追及しません。  もう一つ、リクルートから何かにつけ接待を受けたとか、あるいは贈り物をもらったとか、そういうことが公社の時代にあったかどうか、その点を確認しておきます。
○野末陳平君 じゃ、最後です。いいですか。  今、こういう事態になりまして、あなたは今までのリクルートとのビジネスを後悔なさっているかどうか。あるいは別の聞き方をすれば、リクルートというのは仕事をやり過ぎたと、露骨過ぎたというのか。それともフェアで、あれはビジネスできちっと正し...全文を見る
○野末陳平君 証人の説明の中で、リクルート株を譲渡された政界関係者はもういないというようなことでしたが、この場合の政官界関係者というのはどの程度までの人を含んでお答えになっていましたか。
○野末陳平君 そうしますと、国会議員あるいは官庁の人間でもいいんですが、その家族とか秘書はそこに含まれている、あなたのお答えの中に。ほかに顧問弁護士とか親友とか後援会とか政治団体の主要人物とか、そういうものも広い意味で政官界関係者であると僕は思っているんですけれども、証人はそうい...全文を見る
○野末陳平君 今回のことが大きくなったんで、恐らく証人も、会社内でだれに一体渡ったんだろうかというようなことが話題にもなり、関心を持たれたと思うんですね、当然。  そこで、お手持ちの公表リストあるいはそれ以外のルートの中でこういう人物もという、今まで表に出ていないそういう新しい...全文を見る
○野末陳平君 それは、御自身で確認をして自信を持って言うのか、それともそういう報告を受けているからそれを信じているのか、その辺はどちらでしょうか。
○野末陳平君 それから、このリクルート株を譲渡する場合に、安定株主になってほしいと、そういう意味で持ってもらいたいという意図もあったと思いますが、同時に、親しい人などにもうけさせてやりたいと、当然これは値上がりすることも予想できるわけですから、もうけさせてやりたいというような気持...全文を見る
○野末陳平君 さらに、その頑張ろうという気持ちの裏には、店頭登録されれば値上がりすることも当然もう一〇〇%に近い確度で予想されていたと思うんですね。そうすると、安定株主であれば売られちゃ困るわけですね。ところが現実には、売ってもらえばもうけさせてあげることもできると。その辺の事情...全文を見る
○野末陳平君 はい。  ちょっとそこの辺がおかしいんです。要するに、そういう値上がりしてから売る指示をリクルートの方のだれかが出している、あるいは安定株主で長く持ってもらいたいと思った人が現に早々に売っている、そういう事実があるわけですから、それをあなたがわかったときに、やはり...全文を見る
12月07日第113回国会 参議院 税制問題等に関する調査特別委員会 第6号
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○野末陳平君 これまでのあなたの証言を確認することになると思うんですけれども、長谷川さんは御自分名義のリクルートコスモスの株券を見たことがあるのかないのか。見たことがあるならば、それはいつの時点だったのか、それをもう一度お願いしたいんですが。    〔委員長退席、理事斎藤十朗君...全文を見る
○野末陳平君 その株券にはあなたのお名前がはっきり書いてあったと、その四千株、それを確認したと、こういうことですね。
○野末陳平君 それから、それまでの話だと何か大和証券と関係があって、そこへ預けていたとかいう、そんな話もありましたですが、この六千株を売却して融資の返済、これが終わりますね、返済ができましたね。そうすると、担保が解けますから、担保が解けた残りの、一万株の残りの四千株が初めて手元に...全文を見る
○野末陳平君 さっき大和証券という言葉も出たんですが、それと今の日興証券とのちょっと食い違いはどういうのか、もう一度詳しく正確にお願いします。
○野末陳平君 繰り返しますと、六千株はそもそも大和証券預かりになっていて、そこが売ってそれでお金を振り込んだ。それから今度四千株については別に日興証券に、当然預かり証と交換になるわけですね、そこで売ったら今度の四千株の代金は日興からそちらの口座に振り込まれたんだと、こういうことで...全文を見る
○野末陳平君 そういう売却の経緯の書類は今でもきちっと保存し、今回について確認をなさった上のお答えでいいですね。
○野末陳平君 きて、結果的には二千万円が自分のお金を調達しなくても手に入ったと。いわばもうかったということに結果的にはなると思うんですけれども、ただ、あなたの今までの証言によりますと、これは全く友人に頼まれたという、頼まれたから引き受けたんだという、いわば友情のような部分だけが強...全文を見る
○野末陳平君 ただ一つ不思議なのは、店頭登録にこれからなるわけですね、値がそのとき初めてつくわけですから。そういうことについての説明を三千万融資する方もある程度しなきゃおかしいと思うんですね、どうなるかわかりませんのですから。そういう意味の説明は多分あったに違いないし、あなたもひ...全文を見る
○野末陳平君 それでは話はなかったと。しかし、あなた自身がある程度のことを考えなければ三千万の借金はしょえませんからね。じゃ、あなた自身は全くそれも考えずに、店頭登録後どのくらいになるかとか、あるいはこれで損になるのか得になるのか全く考えなかったということなんですか。
○野末陳平君 そうすると、小林さんから電話があって後日、おかげさまでいい値がついたと。その時点まではこの株の行方、値づけの問題、損得の問題は全然考えずに、そういう連絡があって初めてそれなら借金も返そうというようなことになったと、こういうことでございましょうか。
○野末陳平君 そのとおりとすると、お金におおようなのか度胸がいいのか、普通のサラリーマンが抱く感じとはちょっと違いますね。もう私でも、三千万で店頭登録直前の株をどうだと言われた場合、やっぱり相当調べたりなんかした上でなきゃ結論が出ませんね。そのくらいに大きな金だと思うんで、あなた...全文を見る
○野末陳平君 私が推測するに、やはりこれは友達に頼まれて引き受けた、メンツにかけてもというお答えだが、両者の深いつながりがその背景にあって、損はさせない、あるいは損になるようなことはないんだという、そういう意味の信頼関係がなければこれできない話だと、そういうふうに受け取っているん...全文を見る
○野末陳平君 あなたが公社そしてNTT在職中の印象をお聞きしたいんですが、リクルート社というのは、それでなくてもかなりえげつない商法で有名だったわけですね、いろいろな名簿を手に入れて、就職情報その他。そういうような話というのを全然聞いたことがないのか。あるいは接していてそういう印...全文を見る
12月08日第113回国会 参議院 税制問題等に関する調査特別委員会 第7号
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○野末陳平君 まず、宮澤大蔵大臣にお伺いしますが、私は、二日間の証人喚問でもって、証人に対して宮澤さんのケースを頭に置きながらいろいろ聞いてみたんです。そうしますと、今、問題になっております株取引の実態がおぼろげながらわかったんですけれども、それを確認したいと思うんです。  九...全文を見る
○野末陳平君 いや、わからないと言ったって、僕だって第三者として聞いていて大体そんなところじゃないかと。だって、九月三十日の約定書はドゥ・ベスト社になっていると思うんです、見ていないからわかりませんけれども。株式の譲渡人なんですから、服部さんに対する。そうすると、譲渡人に対して約...全文を見る
○野末陳平君 しかし、これだけ大問題になっていましたら、知らないと言わないで確認するのは普通素人でもみんなやりますよ、このぐらいのことは。金額が違うんだ、ゼロが。そこら辺、今までの大臣の答弁は、テレビの素人の女の子にまでばかにされているような、情けないですよ、はっきり言って。テレ...全文を見る
○野末陳平君 いや、それが五十万、六十万なら僕だって通帳をさっと見て覚えていないときがあるけれども、ゼロが並んだうん千万だからね。大臣が服部さんの通帳を見たら、それはあなた右左数行と、このぐらいで済んじゃうことなんですよ。十一月四日に五千何百万入金した。  問題は、五千万円が入...全文を見る
○野末陳平君 ですから、前回も言いましたとおり、やはり釈明には若干の資料を補足しないと、そのフォローがないとなかなか全部をありのままにそのまま信じにくい。だから、何か資料をお出しになって、この問題に早くけりをつけていただきたいですね。  僕は、はっきり言って税制改革の法案の方に...全文を見る
○野末陳平君 もちろん、リクルート問題と簡単に言っちゃいますけれども、この問題にかかわるいろいろな問題というふうにすれば、宮澤大蔵大臣のああいう歯がゆいというか、明快ならざる答弁も影響を与えているし、それから税制改革の審議の進め方なんかも絶対に影響を与えていますよ。だって、あれほ...全文を見る
○野末陳平君 それならば、野党が要求している資料を、そんな難しいことじゃないと思うんで、お出しになるべきだと思います。  そこで、リクルート疑惑に絡むいろいろな問題をまたお聞きしていきたいんですけれども、文部省関係のことなんです。  先ほどからの質疑にもありましたけれども、ど...全文を見る
○野末陳平君 六つあるんです。そうすると、文部省関係で六つぐらいの肩書をお持ちの方はほかにどういう方がいらっしゃるか、具体的に教えてください。
○野末陳平君 ですから、我々が知っている大学の先生とか学者とかあるいは長いこと教育に携わった方、そういう方がこういう肩書をもらうのは当たり前なんです。僕も大学の先生をやっていますからわかるけれども、江副さんは、悪いけれどもただの業者だからね。これは。今、文部省は、何かすごい就職雑...全文を見る
○野末陳平君 理屈はいろいろつけるんでしょうけれども、要するに常連なんですね。しかも、彼は自分の商売の権威づけというか、ビジネスにすごくこの肩書を利用したことも事実なんで、それは今になって言うのも何か、じゃ、わかっておったらもっと早く言えばいいじゃないかと。僕もそういう気持ちがし...全文を見る
○野末陳平君 文部省内だけの権威であるならばいいけれども、この人がまた税調の特別委員にもなっておるしね。そういうことを考えると、やっぱりしてやられたんだというふうに思わざるを得ない。そのお礼なりお願いが今回のリクルート株であったり、いろいろな今までの接待だ何だ含めましてあったんだ...全文を見る
○野末陳平君 まさに強い規制になって一番困るのは業界大手のリクルートだったろうと思われるんで、今の恐らく職安法の改正のことなんでしょうけれども、強い規制に非常に反対したというか、それに対する動きが露骨にあったんだろうと。これも過ぎたことで責任者がやめておりますからこれ以上は聞きま...全文を見る
○野末陳平君 団体のいろいろな集まりには当然大臣なりあるいは官僚が行くのは知っておりますが、やはり一民間企業が主催するところに何回か出るというのは余りないようですね。文部大臣もお出になっているからこれ以上言いませんけれども、いずれにせよ、何か今になって単なる株の問題でなくて官庁に...全文を見る
○野末陳平君 しかし、それだったらつじ立ちという本来の意味がありませんからね。まさにこれは一般大衆に訴えかけるというところでしょう、本来の趣旨は。そうなると中途半端で、要するに仲間のところへ行ったという、形を整えたというだけでしょう。僕は違うんだから。総理は無料かもしれない。僕は...全文を見る
○野末陳平君 私個人の率直な感想で一番この税制改革の審議で不幸なことは、国民の大多数がまだわかっていない。細かいことはおろか基本的なことすらわかっていない。それは我々の努力不足であるし、直接、間接を問わず、民主主義である以上生の声も聞かなきゃならないし、いたずらにほかのことで時間...全文を見る
○野末陳平君 終わります。
12月13日第113回国会 参議院 税制問題等に関する調査特別委員会 第10号
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○野末陳平君 消費税を中心に、きょうは特に基本の部分を質問していきたいと思いますが、消費税は、大ざっぱに言うと、三つの立場があるようですね。つまりお客様、消費者ですね、消費者は値上げを恐れる。それから業者は転嫁に不安を抱いている。それから専門家はアバウトな仕組みに関して批判をして...全文を見る
○野末陳平君 これは、消費税は導入されてみないとわからない部分がたくさんありますから、一・一でおさまるかどうか、それ以上かもしれないし以下かもしれないし、ただ一つ、幾つかの根拠の不確定部分をちょっと除いて、物品税の引き下げによる値下げを織り込んだ数字だというお答えでしたけれども、...全文を見る
○野末陳平君 今の二十銭はちょっとね、まるで引き下げのうちに入らないけれども。ただ、車とか家電製品とかそういうものを買いたいという人たちにとっては、今の部分はうれしいことだと思いますね。ただし、消費税が導入されたその日から、今のいろいろ例示されたものが確実に値下がりして買いやすく...全文を見る
○野末陳平君 まあ今のお答えをきちっと総理兼大蔵大臣に担保していただかないと、やはりこれはかけ声だけで、最終的にはそんなに値下がりしないものも出ちゃったというのでは意味がありませんから、そもそも政府のはじき出した一・一という数字にだって狂いが出てくるということになりますでしょう。...全文を見る
○野末陳平君 これはもう速やかに当日に引き下げてもらうというぐらいのことがないと、取る方については当日からやろうと言っているんですから。  そこで、今言ったような車とか大型テレビ、大型冷蔵庫とか、そういうものが欲しい人にとっては、今の値下げは、これはうれしい。しかし、そういうも...全文を見る
○野末陳平君 幾らふえた、幾ら。
○野末陳平君 年金スライドによる増額分は、今言ったように、これも平均ですから全部をひっくるめて論じられませんが、やっぱり少ないんですね。ですから、やはり消費に二、三%の負担増はあり得ると、そういうふうに見ておいた方が僕はいいと思うんですね。そうでないと、そういうお年寄りなどは非常...全文を見る
○野末陳平君 少し遅いような気がするのね、いわゆる救済する部分が。だって、予算編成の中で考えるといったってもう差し迫っているし、しかもそちらが考えている導入の四月一日だってもう幾ばくもない。そのときに救済の方の、どんな手当をどのぐらい上げられるとか、金額はいいけれども、あるいはこ...全文を見る
○野末陳平君 税制改革全体の中から見ると、いわゆる社会的弱者に対してだっていろんな点でカバーができるというような、今のお答えにもありましたけれども、それはわかるんですけれども、やはり個人で皆さん消費税に不安と恐怖を抱いちゃう。そうすると、やっぱり個人に対して何をするかということま...全文を見る
○野末陳平君 これが実は問題でして、その金額をむき出しでもってはがきで来るんだよね、はがきで。そうすると、僕らにとってはそれほどの問題じゃないようなんですけれども、年金をもらうお年寄り、特におばあちゃんというか女性はですね、この金額がむき出しではがきで年に何回か来る、家族のだれか...全文を見る
○野末陳平君 そこで、はがきの方がいろんな点で事務当局は当然なんですけれども、もらう方から見ると、やはり知られたくない、年金額がむき出しで届くということはまずいんですね。まずいというのは、気持ちとして非常に嫌なんでしょうね。そういうところに何か金額を隠して知らせてあげるというよう...全文を見る
○野末陳平君 だから、やればできる、早くやる、そうすればお金は大したことないと結果的にはなるんですが、何しろ、そういう部分についてこうしますから、お年寄りの皆さんは安心しなさいというようなことをしないと、やっぱり置き去りにされたというような感じが強く持たれるようなんですよ。そこで...全文を見る
○野末陳平君 まず、これは業者の立場ですが、こういうようにこれが簡易課税方式のまた欠点でもあるから、先ほど栗林委員からも議論がありましたから、この仕組みについては次回に譲りますけれども、まず誤解を解いていかないと消費税はとても理解してもらえないんです。  さてそこで、一億円売る...全文を見る
○野末陳平君 今のスーパーの場合だったら、要するに合計金額をレジのところで出して、それプラス三%、税金が外に見えるからお買い物をする人にとっては税負担ということはわかりますし、外枠表示だからこれはいいんですね。  お菓子屋さんだったらどうなりますか。お菓子屋さんというのは、扱っ...全文を見る
○野末陳平君 主税局長の答弁も何かよくわからないということなんだよね。    〔理事斎藤十朗君退席、委員長着席〕 つまりそのお店の人が、経営者の人がどういうふうにやるかわからないんだ。事実、合計額に三%乗せるという方式でやりたいと思えばそれもいい。それから品物一個一個値上げ、...全文を見る
○野末陳平君 いや、しかしそれはなれるまで時間がかかるというか、わかりにくいね。  あのね、こうですよ。皆さんね、買った金額に合計して三%乗せるというふうに全部統一されれば、それはそれでいいんですが、品物によってはいろいろなものが出てくるというところで、今の価格表示の仕方も業者...全文を見る
○野末陳平君 いろいろと業者もわからないんですけれども、消費者も自分が税負担したかどうかということがはっきりわかる形というのは難しいかなと、今の提案されている消費税の中身ではそう思いますよ。もちろん次回にその消費税の仕組みの欠陥について幾つか指摘したいんですけれども、ただ、今のよ...全文を見る
○野末陳平君 いや、そこなんだね、また。つまり、初乗りが百二十円だとするでしょう、初乗りで三つ乗れたところが、端数のいたずらによって二つしか乗れなくなるわけだ。三つ目の駅は値上げになるわけだ。あるいは、それができなければ今度は定期は三%乗せると、こういうことになるかもしれないね。...全文を見る
12月15日第113回国会 参議院 税制問題等に関する調査特別委員会 第12号
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○野末陳平君 私は、消費税を心配しているいわゆる社会的弱者と言われるような、そういう人たちに関する問題を幾つかきょうはまたやっていきたいと思います。  まず、厚生省に伺いますけれども、妻が受ける遺族基礎年金、これは今、月額幾らで、そして子供が十八歳になったらこれがカットになると...全文を見る
○野末陳平君 つまり、子供一人という母子家庭を例にとりますと、遺族基礎年金の額はこの加算を含めて六万八千円近くになっている、こういうことだと思うんです。  そこで、この子供が十八歳になりますと、これは法律上カットされるわけですが、この子がまだ高校在学中でも十八歳になればカットに...全文を見る
○野末陳平君 そこで、十八歳を過ぎたらば遺族基礎年金がカットになるという、これは法律のままなんですが、私の周辺でこういう例がたまたま幾つかありまして、そこで、せめてカットを高校卒業まで待ってやれないものかなというふうに考えました。それは当然だと思うんですね。あと数カ月あるいは半年...全文を見る
○野末陳平君 定時制の場合とそれから昼間の子とはもちろん違うんですけれども、少なくも僕は、十八歳になった、これをどうこうしろじゃないんですね。高校卒業までは何とかしてやりたい、だれでも思うんで、それが制度の中でそんなに大きな影響を与えるならともかく、何かこの辺を救うようなことが考...全文を見る
○野末陳平君 法律を別に壊してまでと言っているんじゃないんですよ。せめてそのぐらいの親心を、やはり何とか特例をつくってもできないのか。数だってそうべらぼうに多いわけじゃないんで、その辺のことができない政治というのはちょっと血も涙もないと、そんなふうに考えますからお願いしようと思っ...全文を見る
○野末陳平君 これも、十八歳以上で働いている場合、それから大学に行っている場合を一緒に考えるのも確かに乱暴とは思うんですが、しかし今まで営々として父ないし母が厚生年金を掛けていた、しかも十八歳以下の子がいる場合には遺族基礎年金がおりるんだが、たまたま十八歳以上になっていたというだ...全文を見る
○野末陳平君 だけど、国民年金には一応死亡一時金というようなものがあるわけだね、個人の年金ですけれどもね。今度この厚生年金の場合はどうでしょうね、やはり受給資格を満たすだけの掛金を積んできた実績を続けてきたんだけれども、たまたま残された子供が十八歳以上であったがゆえに全然だめなん...全文を見る
○野末陳平君 金額的にも、そんな制度全体のバランスを崩すほどじゃないと思うんで、こういうことも、一々法律に特例をつくるという結果になるんで、それは言いたくないところですけれども、やっぱり何かもうちょっと温かい措置がないかなと思うのが普通だから、それでお伺いしているんです。厚生大臣...全文を見る
○野末陳平君 クールに法律を考えればそのとおりなんですけれどもね。しかし、それだけでもって世の中の動き全部が決められないんで、その辺に何か割り切れないものがある、こういうことですよ。  だから、はっきり言えば心情的に、あるいは情緒的になっているんですけれども、しかしそれが現実に...全文を見る
○野末陳平君 年金制度は、いずれ抜本的見直しがもう一度必要だろうと思いますからね、それまで本当は待てないと思うんですけれども、ちょっとしばらくお預けにするとして。  今度はまた別の角度から、ことしから年金が給与所得から雑所得になった、その扱い方がもたらした思わぬいたずらのような...全文を見る
○野末陳平君 ですから、百五十三万という、前からその数字できていればそれはそれなりの理屈なんですけれどもね。今まで百六十八万円だったんだから、去年まではね。つまり、親の年金収入が百六十万円だとする、その場合は扶養親族になっていたわけだから。それが雑所得扱いになったことしから途端に...全文を見る
○野末陳平君 結果的に雑所得扱いにせざるを得なかったのもきちっとした理由のあることですから、局長は今、余波ということでお答えになりましたが、現実にこういう余波をかぶった家庭から見ると、これはどう考えても割り切れぬというか、変なんだよね。老親の扶養控除額は上がりながら、こっちは扶養...全文を見る
○野末陳平君 余波を受けちゃって、不運だということになるんだろうけれども、しかしそういう家庭にとっては全くの増税のみだからね。そこへまた消費税で、お年寄りがいて、こういうのも何か割り切れないところがあるんですけどね。こればかりやっていても切りがありませんから、いいお答えがもらえそ...全文を見る
○野末陳平君 つまり、そういう答えになったのでは進歩がないわけで、要するにここ数年目立ってきて、今後とも物すごく目立つ現象だと思うんですよ。  それで、大臣は担税力に着目と言うけれども、年金と利子ぐらいでは担税力はないわけだ。ただし、資産としての価値は持っている。しかし、これは...全文を見る
○野末陳平君 固定資産税だけじゃないんですね。固定資産税をひっくるめて、お年寄りの老後の経済安定にせっかく資産価値の上がった自宅をうまく活用できる、本人たちは考えられないから、そういうメニューをこちらで示さなきゃいけないだろう。武蔵野市がたまたまやっていて、あれは実験中でなかなか...全文を見る
○野末陳平君 現に武蔵野市という例がありますから、今後あれが地方自治体全部に普及していくような傾向があればいいなと、その音頭をとるのが自治省かなというふうに思ったりしたんで、これは研究課題にしておきましょう。  相続税の問題の中で一つだけ、今のお年寄りの固定資産税と関係あるんで...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、今までほどじゃないかもしれないとおっしゃるが、例えば来年の路線価は、都市部とその他の地域で大体何割ぐらい、大ざっぱでいいんですけれども、上がりそうな気配ですか。
○野末陳平君 アバウト今ので推測すると、やはり来年も場所によっては二、三割は路線価が上がる、こんな感じなんですけれどもね。  そこでお伺いしたいんですけれども、せっかく相続税の減税をやっても、路線価が二、三割来年上がり、また次の年も上がるとすれば、結局減税もふいになっちゃうとい...全文を見る
○野末陳平君 それは、基本的にはそのとおりで別に異議はないんですが、しかし、せっかく相続税の減税をやって喜ばしたような感じでも、実は路線価が上がればどうということはない、もとのもくあみじゃないかと、こういう印象を与えたくないと思っているんで、その辺を工夫してもらいたいという、そう...全文を見る
○野末陳平君 加入電話についてもう少し聞きますけれども、そうしますと、請求金額全体に三%別掲で、その合計額と、こういう意味でしょうか。  というのは、請求金額の中には、最近の言葉がいろいろあるようで、基本料金とか付加使用料とかあるいは度数料とかあるんですか。そうすると、全部に対...全文を見る
○野末陳平君 それから、公衆電話は時間が短くなると言いましたが、そうすると、例えば市内が一通話十円で三分だとしますね、その場合は二分四、五十秒と、こういう刻みで。ただそうなると、それはそれでいいんですが、税金が見えないから、何か納税しているという意識もないようで、別に欠陥だと言う...全文を見る
○野末陳平君 この業界は競争も激しいことですから、今後ともまだまだ大幅に引き下げないと、どうも少しまだ高過ぎるという気がしますから、その方向で郵政大臣にも御努力をいただきたいと思います。ありがとうございました。  さあ、ここで建設大臣に、どうもあちこちに私行きましてこれが一番不...全文を見る
○野末陳平君 公共事業の発注側が、そういうふうに別掲できちっと三%乗せるということをいいお手本にしてもらえば、それは一つのムードづくりになると思うんですが、その場合は、予算面でも大蔵省は三%分を余計に組み込むという、そういう予算をつくるわけですね。
○野末陳平君 これは総理、当然だと思うんですが、予算が三%分ふえていなければ結果的には業者に転嫁してのませちゃったことになりますから、この点は折衝じゃなくて確実に当然それをやっていただきたい。いいお手本を示してもらわなきゃ困る。  ただし、民間はどうなんでしょうね、建設大臣。大...全文を見る
○野末陳平君 さらにもう一つ、建設業は強い弱いが常に発注と受注の間であるようですが、末端の方の大工さんなども、仕事をもらう場合には弱い立場だけれども、今度はサッシとかガラスとかじゅうたんとか、そういう資材購入のときは強い立場になるんですね。そういう大工さんまでがきちっとやれるでし...全文を見る
○野末陳平君 転嫁ができないという不安を抱いている業界の一つが今の建設関係だと思うんで、その辺はしっかりと指導してもらわないと、とてもこの税が定着するとは思えません。  そこで、時間もなくなってきたんですが、総理大臣、お聞きしたいことがあるんです。  今回の帳簿方式、簡易税額...全文を見る
○野末陳平君 違うんだな。税がどうということを聞いているんじゃなくて、売り上げをそもそも過少に申告する業者というものも少なくないわけで、だからこそ捕捉率の問題でクロヨンとかトーゴーサンとかいうのが今までずっと問題になってきたわけです。そうすると、納税のときは過少に計算した売り上げ...全文を見る
○野末陳平君 それは期待だから、現実にどうなるかということは全くわからないんです。  しかし、少なくも今までクロヨン、トーゴーサンの言葉が定着したという背景には、サラリーマンのような源泉徴収される立場から見ると、商売、の人は何かにつけてうまい工夫ができる。早く言えば、売り上げを...全文を見る
○野末陳平君 しかし、不安があるんですね。
○野末陳平君 はい、わかりました。  完全なる税法、あるいはだれにも納得できるわかりやすい税法がすぐできるなんてことは思っておりませんが、初めからどうも見直しすべき点はこことこことここというような、そんな感じの、弱点をあらわにしたような税法というのが果たしていいかなと、こう思っ...全文を見る
12月20日第113回国会 参議院 税制問題等に関する調査特別委員会 第15号
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○野末陳平君 税制改革の基本的な方向は私もずっと支持してきているんですけれども、しかし、ここで審議が重なるうちにいろいろな問題があると。いずれにせよ、その問題点は尽きているとは思うんですが、私個人で言うと、いわゆる不公平税制というものに対する切り込みが期待ほどじゃないというのは、...全文を見る
○野末陳平君 じゃ局長、言葉をかえて再度聞きますが、クロヨンというのは捕捉率の問題でしたね。そうすると、サラリーマンにとってこの消費税は捕捉率の上昇、つまりサラリーマン以外の職業に関する捕捉率の上昇にどのぐらい役立つんですか。
○野末陳平君 いろんなことをお答えになりましたが、サラリーマンにとって所得税の部分はまだいいとしても、いわゆる捕捉率という点でサラリーマンは一〇〇%だった、つまりトーゴーサン、クロヨンですね。それが今回の税制改革全体の中の、なかんずくこの消費税という目玉という部分で一向に捕捉率の...全文を見る
○野末陳平君 そうなると、一向に捕捉率というのは変わらない。サラリーマンから見ると相変わらずごまかす人はごまかしてと、こういうことになろうかと思うんですが、そこへこの仕組みがまた非常にアバウトなので二重の問題が出てくると思うんです。  この間もちょっと聞きましたけれども、もう一...全文を見る
○野末陳平君 まさにそのとおりでして、今のは二百四十万円が全部浮いて、預かった消費税が懐に入ると言っているんじゃないんですよ。しかし、この〇・六%を掛けるというのが、そもそも小売の場合だったらみなしですから、このみなしが一億の売り上げに対しては八千万円であると、いろんな仕入れがあ...全文を見る
○野末陳平君 ですから、三%転嫁しなくてもいいんですよ、あなたの業務内容によってもっと低くてもいいし、しかし三%でももちろんいいんですよと、こういうことになっていますから、それだったら三%転嫁できるような自信のある業界だったら当然しますよね。消費者は三%は消費税だからと納める。結...全文を見る
○野末陳平君 わかりました。  そうすると、コストかもしれないし、あるいは御苦労賃かもしれないが、それは今度は所得なんでしょう。所得税の対象にその部分はなるということですか。だけれども、一方消費税として預かっているんですから、必ずしもそういう申告にはならないんじゃないですか。そ...全文を見る
○野末陳平君 とにかく、この簡易税額というのが業者への配慮が過ぎて、結果的に消費者にとってはあいまいな不公正な税金になっているという面が非常に気になるわけです。それは大蔵省も総理もある程度お認めなんだろうと思うんですけれども、これは今、反対する業界、業者は転嫁ができないんだできな...全文を見る
○野末陳平君 それは定着してもらわなきゃ困るんですけれども、何しろ五億円以下の簡易税額を選ぶであろう、あるいは選べる業者はもう九十何%もいるということになると、まさしくその人たちの問題になりますので、これは非常に消費者にとってもはっきりしない税金だな、負担して業者に預けたはずなん...全文を見る
12月21日第113回国会 参議院 税制問題等に関する調査特別委員会 第16号
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○野末陳平君 今回の税制改革法案は余りにも膨大なもので、あれもこれもと中身がたくさん詰まっておりまして、我々が毎年審議してきた税関係の法案に比べると、これはもう非常に審議の時間もかかるし、また中身も複雑多岐にわたるという、疑問もまた多い、こういうことが、やはり今までかなり長くここ...全文を見る
○野末陳平君 この消費税については私自身も、欠陥があるから、これが定着するのかどうか非常に心配である、こういうようなことを質疑いたしましたけれども、しかしそれ以上に、今まで毎年予算委員会、大蔵委員会などを通じて指摘してまいりましたいわゆる不公平税制ですね、これが私の期待とはまるで...全文を見る
○野末陳平君 専門的にはやはり前進だと、それはそのとおりなんですけれども、しかし一般の人から見れば、やはりこの象徴的な数字である経費七二%というのが残っているのは、何が何でもこれは不公平なんだと、この考えはずっと続くと思うんです。  ですから、四、五年を目途にと、そんな先じゃな...全文を見る
○野末陳平君 私はやはり七二プロをまず撤廃した上で、そういう過疎の本当に必要な、いわゆる昔ながらの医は仁術のお医者さんですね、そういうところに対する配慮を考えるのが筋道だと思うんですね。  それからもう一つ、税調で何度も答申をいただいておりながら、今回も手がつかないというか、地...全文を見る
○野末陳平君 いわゆる医師優遇税制に関して、今回不公平是正という面で確かに少しは前進していますが、それは例年の税制改革であれば、この程度でまあ今回はと言えるんだけれども、今回抜本改革と銘打ち、しかも消費税という新しいお荷物をお願いしなきゃならぬと言いながら、この程度ではこれはもう...全文を見る
○野末陳平君 これは大分一般の納税者の感触と違いますね。やはり一般の人は実情をよくわからないがゆえに、非収益事業に対しても課税があるのが当たり前だという意見だっていっぱいあるわけですね。そこまでは私も言いませんし、また憲法の信教の自由とかいろいろありますけれども、しかし収益事業で...全文を見る
○野末陳平君 そういう面も遅まきながらそろそろ始めているというので安心していますが、要するに、まともな宗教活動をしている宗教法人が迷惑するんですよ。ですから、そういう人たちを守るというか、そういう宗教を守るためには一%ぐらい上げることによっても全体ではプラスである。ましてや、それ...全文を見る