野末陳平
のずえちんぺい
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月07日 | 第114回国会 参議院 予算委員会 第4号 議事録を見る | ○野末陳平君 NTTの前会長が逮捕されたことによりましてわかりましたのは、秘書の名義といえども本人と一体で、いわば共謀であるというそういう意味の収賄だ、そんなような受け取り方だろうと思うんです。 そこで、通告はしておりませんでしたが、法務大臣に一つ緊急にお伺いしたいのは、政治...全文を見る |
○野末陳平君 そういたしますと、それに該当するケースとして竹下総理などもあるわけです。 総理にお伺いしますが、これは形式は全く同じに見えるが、違うとすればどこがどういうふうに違うのか。真藤さんとリクルート株の譲渡を受けたという政治家、この違いはどの辺にあるのか。形が同じなもの...全文を見る | ||
○野末陳平君 しかし、ここまで来ました以上、政治家も、みずからの疑惑を晴らすためにも、リクルートの株を売って利益が出たとすれば、その お金がどういう口座に入ったかとか、その辺のことを進んで明らかにしておく必要があるのではなかろうか、そういうふうに思います。総理にこれをお答え願う...全文を見る | ||
○野末陳平君 今や国民は当局の捜査の進展にはもちろん大きな関心を持ちますし、また国会自身も国会流の疑惑の解明をしなきゃいかぬとは思いますが、やはり政治家その人が自分から何か行動を起こさなければおさまらない、そんなふうに考えておりますので、これからこの委員会もなかなか大変になってく...全文を見る | ||
○野末陳平君 PR不足とか技術面のことを今お答えになりましたけれども、いや、そうでもないですよ。やはり私も現場でいろいろ一般の消費者、事業者とか説明に呼ばれて行きますが、結構知っておりますよ。ただ細かいことは無理ですがね。 私がそこで感じたのは、むしろ国民はいらいらしていると...全文を見る | ||
○野末陳平君 まさにそこが、簡単に消費税のためにそれをどうじゃないんですけれども、重要な問題に今なってきている。この国民のいらいらをおさめるには普通の手段では無理だと思うんですね。やはり何かのけじめを早くつけなければいけない。例えば総辞職などもその一つなんでしょうけれども、それよ...全文を見る | ||
○野末陳平君 しかし、やはりこのリクルート疑惑の責任をあいまいにしたままで、しかも支持率がもう二〇%を切ってしまうというようなところまできまして、なおかつ、今の立場のままで政治改革を進めるとおっしゃられても、国民がついてこないと思うんですね。もう信用してないんじゃないか。 そ...全文を見る | ||
○野末陳平君 終わります。 | ||
03月29日 | 第114回国会 参議院 大蔵委員会 第5号 議事録を見る | ○野末陳平君 消費税ですけれども、業者というのは予想外の反応を示すというか、もう私もどうなるかいろいろ予想していたことと大分違う場面が出てきたので、商売人というのはしたたかだなと思ったりしているのですけれども、その一つに、早くも二月、三月で便乗値上げ的な動きがかなり一部に出ておる...全文を見る |
○野末陳平君 これがどういうふうに落ちついていくかというのはなかなか予断は難しいわけですが、少なくも消費者にとって便乗値上げと思われるような、あるいはそれ的なそういう値上げはもうまさにありまして、新聞などもその一つだと言われているくらいですから、それをまねしたわけじゃないけれども...全文を見る | ||
○野末陳平君 問題はそこなんですね。現実的な解決の答えを示さないのですよね。現に、今でもそういう窓口なりあるいは説明を求めても、素人もかなり知識がないから無理もないのだけれども、下請いじめの問題から便乗値上げ的な問題からすべて、公取であろうが所轄省庁であろうが税務署へ電話しても、...全文を見る | ||
○野末陳平君 これ、四月以後の話ですから、今あれこれ言っていい答えが出るわけではないのだけれども。問題は電話で、たらい回しをしないでどこかで責任を持ってというのはいいけれども、電話でもって直接いろんな現実的なケースに対応できませんから、そこが恐らくこれから問題になってくるだろうと...全文を見る | ||
○野末陳平君 つまり、個人事業者への配慮だと思うのですけれども、逆にこの配慮が行き届かないと変に誤解されまして、業界の説明会で、小さい業者たちの集まりですけれども、どうも所得税の申告も本来三月十五日なのに、これも一緒に三月末でいい、こういうふうなことも言っているのですね。だから、...全文を見る | ||
○野末陳平君 それから、国税庁に聞きますけれども、消費税の確定申告書は別刷りになると思うのですけれども、今所得税、住民税一緒にコピーにして書けるようになっていますけれども、そういうような一回でできるとか、うまい申告書のつくり方というのは考えられないですか。全然別のものなんですけれ...全文を見る | ||
○野末陳平君 それから、これからは確定申告が所得税と消費税と二つ出てきたりして、かなり事務量がふえるでしょう。そういう場合はもう十分に、今でももう迫ってくるとすごい混雑していますけれども、十分に対応できるような人員できちっとやっていけるようになっていますか。どこが消費税をやるかは...全文を見る | ||
○野末陳平君 消費税については初めての税制ですから、今後どういうような事態が起きるかいろいろわかりませんから、やはり専門家が少ないというのが一番まずいことになりますから、これは、きのうも鈴木さんの方からありましたけれども、やはり人員七百人といっても、結果的には各税務署単位ではふえ...全文を見る | ||
○野末陳平君 幾ら有能で頑張ってもらっても人が足りないということは致命的ですから、その方は積極的に今後やるべきだと思いますから、それを言っておきますね。 さて、消費税に対しての細かいことなんですけれども、要するにわかりにくいとか、あるいは不安だとか疑問だとか、それは当然そうい...全文を見る | ||
○野末陳平君 つまり、入学金については来年の二月、三月に払う、つまり来年の四月からの子は入学金は三%になるはずですけれども、ことしは二月、三月に納入する、そして四月から入学するというような生徒たちは、高校とか大学の場合ですが、入学金と称するものがあれば、私立なんか当然あるのですけ...全文を見る | ||
○野末陳平君 そうなんですけれども、さてそれが、一般の父兄には到底わからないことですけれども、学校の方にもわかっていない学校もある、こういうことなので、実は入学金にも三%乗せて、この二月、三月に父兄からもらっちゃった学校があるのですけれども、知っていますか。 | ||
○野末陳平君 それは父兄自体が全然知らないからなんですよ。そして学校の方も首かしげている、つまりわかりにくいのですね、本来はかかるんだ、四月からは。だから、本来授業料とか入学検定料を除いて非課税だと言いながらも、ことしについては入学金は三%乗せないが、今の文部省の答えは施設拡充と...全文を見る | ||
○野末陳平君 まさに、やってはいるのですね、一、二回は。だけど消費税全体の説明をやっいるのですよ。それで、その中で学校の場合はこうだという、今のお答えのとおりの文言は刷り物にはあるのだけれども、しょせん説明メモであって、徹底的にわからせるほどはやっていないらしくて、結局たまたま説...全文を見る | ||
○野末陳平君 ちょっと、全然違うこと何言っているの。あなた、四月以後じゃないよ。二月、三月にもう既に払っちゃった話を僕しているのだよ。そういう不徹底による混乱が現実にあるのでと言っているのに、四月以後は問題がなくなるとかって、じゃ済んだことはそれでいいというわけ。 | ||
○野末陳平君 まいっちゃったな。四月一日以後起きたらえらいことだよ。そんなことを言っているんじゃないのよ。不徹底なるがゆえに、そういう文部省の指導したのと違う事態が起きちゃっていてと。時間のないことによる混乱は、幾らこちらが努力してもそういうのは起きちゃったけれども、それについて...全文を見る | ||
○野末陳平君 二月よ。二月からやっているんだよ。 | ||
○野末陳平君 そんな回りくどく言わなくたって、要するに素人は間違うよ。学校も大手の私立ですよ。幾つかあるのですよ。だけれども、二月の話だよ。二月からもうこういうことがあった。だから、嫌だなと思っているのであって、そういうことは皆さんは御存じなくてもいいのでしょうけれども、しかし消...全文を見る | ||
○野末陳平君 よくわかりました。要するに、法人はかなり早い時期に間に合うであろうが、個人は四月末になりそうだから、その間は換算表では無理なので従来料金、こういうことですね。そうすると、いわば運輸省が一番嫌がっている二重料金が一月は少なくともあるわけだけれども、その問題はさておき、...全文を見る | ||
○野末陳平君 結構な負担なんですね。そうすると、個人タクシーの方は世間の批判を浴びながらも値上げはうれしいでしょうが、しかし、むしろこれなら料金据え置きをしてもらっていても、メーターを改造しない方が得だという人もいるのです。 また、僕は消費税のために今の十万円ぐらいの改造費ま...全文を見る | ||
○野末陳平君 やむを得ないと簡単に言いますけれども、今の同一地域同一連賃という、お客の利便を考えたと言うけれども、お客は今や別料金の方を望んでいるのじゃないの。同一地域同一連賃でなければお客が困るというのは、具体的にどういう点で困るの。 | ||
○野末陳平君 そういう面もあり得るでしょう、急いでいるときは。でも、このごろのお客は、例えばJRと私鉄だって、同一地域でも確実に運賃が違うときにはうまく使い分けるというか、安い方を利用しているし、それが当たり前になっているからね。タクシーが十円二十円違うので奪い合いになると言うけ...全文を見る | ||
○野末陳平君 運輸省の理屈はそれでいいけれども、僕が残念なのは、そういう運輸行政の立場を重視するというか、それを受け入れる余り、消費税について批判をまともに浴びるようなばかな決定を認めちゃったという大蔵省のちょっとずれたところが嫌なんだよね。 はっきり言いますと、個人タクシー...全文を見る | ||
○野末陳平君 その考え方が結局裏目に出てしまったのかなという気がしますからね。今となってはどうと言えないのだけれども。僕は一番不思議なんだな。個人タクシーの業者があわせてこれをやってくれと言っているのならともかく、彼らも困っているのだから、こういうのはもっといい知恵なかったかなと...全文を見る | ||
○野末陳平君 じゃ、お願いします。 | ||
03月31日 | 第114回国会 参議院 予算委員会 第5号 議事録を見る | ○野末陳平君 政治改革についての質問をしたいと思っていたんですけれども、消費税の方に変えさしてもらいますので、総理、大蔵大臣、よろしくお願いします。 新税は悪税と言われるし、しかも、これは我が国で初めての税ですから、多少の混乱はやむを得ないと思っているんですが、それにしても予...全文を見る |
○野末陳平君 それはだから、免税業者がいるいないの問題じゃなくて、三千万円という線が、これがまずかった、これを大幅に引き下げなきゃおかしい、こういう質問だったんですね。 それから二番目の欠陥で直すべきは、やっぱり簡易課税ですね。これも限界控除も含めてですが、やはりこれは、いわ...全文を見る | ||
○野末陳平君 確かにそうだと思うものの、これはことし過ぎて来年の申告時にまた問題が具体的にいろいろ出てくると思いますのでね。しかし、欠陥がわかっている以上はやはり早い見直しが必要だと、そういう意味です。 それから三番目です。これはもうすぐにというわけにはいかぬでしょうけれども...全文を見る | ||
○野末陳平君 それから、非課税が多過ぎた売上税と、それからかなり絞られた今回の消費税ですが、どうもやはり食べ物などの生活必需品のようなものはゼロ税率にでもしておくというか、そういう配慮をやはりしなきゃならないんじゃないかなという気がするんですが、これについてはどうですか。 | ||
○野末陳平君 今の点は、まさにこの定着の様子を見てまた考え直さなきゃいかぬと思います。 そこで総理、とりあえず四点指摘して、これがいわゆる制度の精緻さを欠く部分であると、しかもこれがまさに欠陥税制と言われて混乱を来している、不公平感をまた増大さしていると、そういう受けとめ方を...全文を見る | ||
○野末陳平君 それでは最後に、今度はお願いをしておきますが、今見られる限りでは、三千万以下の免税業者の特に内税をとるようなところの便乗値上げが非常に多かろうと思いますね、食べ物店などを初めとして。ですけれども、この便乗というのがどこでそう決めるかがまた非常に難しいので、簡単な指摘...全文を見る | ||
○野末陳平君 わかりました。 | ||
04月06日 | 第114回国会 参議院 大蔵委員会 第7号 議事録を見る | ○野末陳平君 消費税がスタートしてまだ一週間もたっておりませんから、この時点で安易な分析とか議論というのはどうかと思うのですけれども、とりあえず、これまでのところで大蔵当局にまず聞きたいのですけれども、実施してからどんな問題点が浮かび上がってきたか。改めてどういう点で反省すべきと...全文を見る |
○野末陳平君 そうすると、やはり消費税による今後の物価の動向というのが非常に気になるというか、心配されるところなんですけれども、確かに一部にやはり値上げが自立っのですが、経企庁に聞きます。 さっき飲食業あるいはサービス、環境衛生ですか、そういう分野における値上げが目立つような...全文を見る | ||
○野末陳平君 何と言ったってそういうところが目立つだけに、話が大きくなる面もあろうかと思いますが、とりわけ便乗値上げの疑いがかなり濃いというような感じで、公取などに送るケースというのは経企庁としてはどことどこがあったのですか。 | ||
○野末陳平君 公正取引委員会に聞きますが、僕も余り詳しくたくさん例を知っているわけじゃありません。でも豆腐とか弁当屋とかパンとか、そういうようなのは二月ごろからもうぼちぼちあったようですが、この四月一日から露骨にかなりの幅で値上げがあったのは、そば屋とかクリーニングとかそんなとこ...全文を見る | ||
○野末陳平君 何が便乗かというところになると非常に難しいので、簡単に決めつけるのはよくないとは思いますけれども、ただ心配なのは、経企庁からあるいは公正取引委員会などの指導によって、えげつない値上げというものが実質的に値下げになっていくのかどうか、そういうことは果たして可能なのか。...全文を見る | ||
○野末陳平君 いずれこういう便乗値上げ的な動きは、お客が判断していいところへ落ちつくのだろうとは思うのですけれども、しかし、それだったら政府は何にもしていない、無策というふうにもなってしまいますので、しっかりした指導が欲しい。目に見える形であったらいいと思うのですね。でも、新聞な...全文を見る | ||
○野末陳平君 一般の商売ではそういう原理が働くと思いますが、そういかないところもありまして、やはり消費税で消費者が予想しなかった混乱を与えた例が幾つかあって、それはまずいなと思っているのですけれども、家賃なんかそうですね。公団の方は三%上げていて、ちょっと離れたところの都営などは...全文を見る | ||
○野末陳平君 しかし、その結果が不公平に映っちゃうのですね、うちは三%言われちゃった、でもあっちはそうならないと。今のお答えは、いずれ一律に三%にという感じですけれども、実際それまでの間少なくもこの不公平、格差というのは消費税に対する不信感になっちゃうから、それは非常に残念でもあ...全文を見る | ||
○野末陳平君 建設省に聞きますけれども、公団の三%は、確かに家賃は前払いじゃないから消費税込みの新家賃は四月の末だと思うのですけれども、どうなんでしょう、住居者に三%の消費税転嫁を通告した時点で、どういうような反応があったといいますか、苦情というか、反対の声も確かに一部の団地では...全文を見る | ||
○野末陳平君 これは今後の納入状況を見てみなければわからないとは思うのですけれども、仮に三%消費税分の不払いというか、そういう動きで供託するなり、そんなような心配というか、それはないのでしょうか。 | ||
○野末陳平君 ただ混乱はなくても、そういう形で数は非常に少なくても現実にそれがあって、不払いのままで済んでしまうというのもまずいのですけれども、その辺の処置もきちっと考えながらいい指導をしてもらいたいとは思うのですけれども。いずれにせよ、まだこういう混乱はしばらくの間はあるので、...全文を見る | ||
○野末陳平君 ただ問題は、そういう事例があっても泣き寝入りしちやうのですね。余りそれを言っても頼りにならないから、結局仕事もらえない方が怖いからというので泣き寝入りしちゃうというか、それがどうも今までの実態らしいので、これはまずいと思っているのですね。 たまたま聞いたのは、三...全文を見る | ||
05月17日 | 第114回国会 参議院 予算委員会 第11号 議事録を見る | ○野末陳平君 民間サラリーマンのもらう厚生年金ですが、これが六十五歳支給になるという案が打ち出されました。その主たる理由が年金財政上の問題であろうと思いますが、その辺のことをかいつまんでまず説明してください。 |
○野末陳平君 つまり、負担と給付と支給年齢、この三つのバランスの上に立った財政を構築するためにはやはりどこかに手直しが必要だということで、わかるんですが、つぶれそうな国鉄共済を厚生年金が抱えるという、これもまた財政を苦しくする事情になっていますか。 | ||
○野末陳平君 それでは、この六十五歳支給の具体的なスケジュールを聞いていきたいと思うんですね。 六十五歳支給ということになるのは現在幾つの人で、それは平成何年になるということか、まずこの辺のことから細かく説明してもらえますか。 | ||
○野末陳平君 それだけ聞いていきますとまだずっと先のことのように見えますが、しかし、それまでに段階的なスケジュールもあるわけでして、今のは四十二歳以下ですね、この方は六十五歳からとなりますが、それよりも上の年齢の人は、年齢別に、いつごろ何歳で年金がもらえるようになるのか、平成何年...全文を見る | ||
○野末陳平君 つまり、今までどおり六十歳から厚生年金がもらえるのは五十一歳以上の人で、現在四十二歳以下の人は六十五歳と、その段階は幾つか刻まれている、こういうスケジュールだと思いますが、確かに高齢化社会を迎えまして年金財政が深刻になるのはこれはもう常識なんです。ただこの場合、大蔵...全文を見る | ||
○野末陳平君 ただ、この消費税そのものを導入するときに、高齢化社会への対応だということなんで、今の大蔵大臣は増収を図ったものじゃないと言うものの、国民の受けとめ方では、年金はまさに高齢化社会の問題ですから、ここに消費税は必ず役に立つであろう、役に立つのであれば、いろいろ苦しい年金...全文を見る | ||
○野末陳平君 ただ、そういうふうに説明をしていきますと、じゃ、基礎年金にもっと消費税による税収を充てればとか、いろいろな考え方が出てきますから、必ずしもそういう簡単な説明では、今回六十五歳支給を聞いた民間サラリーマンが納得しないだろうと思うんですよ。 別の角度から聞きますけれ...全文を見る | ||
○野末陳平君 財政面だけからいろいろ言うと難しくなりますが、少なくも年金をもらうと、それを当てにした老後を構築するという民間のサラリーマンにとっては突然、寝耳に水といいますか、六十歳から六十五歳までと支給年齢の引き上げという計画が出されますと、今の雇用状況などすべてを考え、老後の...全文を見る | ||
○野末陳平君 まさにそのタイミングをミスることが政治の失敗というか、次から次へと嫌なことを出していくのはやはりまずい。その辺が僕の言った時期尚早ということなんですね。 角度を変えて、じゃ、公務員の共済年金の支給開始年齢を聞きたいんです。 共済年金は、今、五十七歳支給でもっ...全文を見る | ||
○野末陳平君 とすれば、なぜ同時にそういう案もきちっと打ち出してないか。法律が違うというものの、民間だけが何か六十五歳で、公務員の共済年金の方はどうもまだ決まってなさそうだというふうに受け取れてしまいますね。だからそういうところも、ただでさえ官民格差という問題というのは、まだ格差...全文を見る | ||
○野末陳平君 ですから、私もテレビ中継のあるここの場でもって政府の説明の足りないところをわざわざ聞いているわけですよ。だから、唐突に出したんじゃなくてずっと先のことですよと言うけれども、そういうずっと先のことですという説明すらも十分でないような受け取り方をされているわけだから。 ...全文を見る | ||
○野末陳平君 ですから、公務員関係は方向でしょう、その認識はあると言うけれども。民間サラリーマンについてはもう法案に盛り込んで提案されているでしょう。そこだけだって距離があるでしょう。一緒にしてくれないとやはり公平感は生まれないと思いますね。その辺のやり方がどうも下手というか、特...全文を見る | ||
○野末陳平君 普通の人も含めては二千万円台で、ちょっと偉くなった局長になると四千万、五千万に近いという数字が出ていて、これは東京都が公表しているわけですけれども、これもやはり勤続年数が三十年から四十年の間が平均ですから、民間から見れば相当高いレベルだと。ただし、以前に比べれば是正...全文を見る | ||
○野末陳平君 これは平均になっておりますから、役付の偉い人はまた結局はさっきの東京都と同じぐらいのレベルだろうと思うんですが、要するにこういう数字は一般の人たちにまだ十分にはわかっていないんですね。公表はしているけれども、電話で聞けば教えるかというと教えない。公表しているといった...全文を見る | ||
○野末陳平君 今までの答えをまとめますと、要するに、地方公務員の場合ですが、役付のかなりの人で四千万円から五千万円、一般の人を含めた平均でも二千万円以上である、こういう数字が出ましたね。 じゃ、ここで労働省に聞きますけれども、民間の方は一体どのくらいになっているかという、これ...全文を見る | ||
○野末陳平君 六十年。 | ||
○野末陳平君 六十年という数字と、それからかなりばらつきがありますから、これだけを見て民間はどのくらいだ、だから比較してどうだということを言うのは乱暴だと思いますね。思いますけれども、企業形態あるいは学歴によって、やはり先ほどの地方公務員のよりはやや低い、あるいはかなり低い、こう...全文を見る | ||
○野末陳平君 民間は、ここのところ景気がいいせいもあってかなり待遇もよくなっていることは確かなんですね。ですけれども、私の見るところ、どうしても官の方が民間よりも恵まれているかのごとき印象がいまだにあるんですね。それもそろそろ是正しなければいけないというものの、官民格差と言われる...全文を見る | ||
○野末陳平君 次に、消費税、さっきもちょっと触れましたけれども、消費税のこともやっておきますね。 まだ二月もたっていないわけですけれども、大蔵省がこの消費税を実施してみて、どの点が予想と違ったか。これはいい意味でも悪い意味でも、かなり私自身も違うところがあったんですよね。大蔵...全文を見る | ||
○野末陳平君 ちょっと立場が反対なんだよね。消費者が理解していないんだということばかり言うけれどもね、そうじゃなくて、消費税そのものにもう欠陥というものがはっきりある、これが一般の主婦にもわかりかけているという、そこが問題なのと、それからさっきのあなたの答弁は、減税だ何だ、わかっ...全文を見る | ||
○野末陳平君 もちろん僕も素人じゃないんだから、そんな今すぐどことどこを直せ、何年目に直せなんて乱暴なことは言っていませんよ。当然、納税の実態を見たり、それから反対反対という声があるけれども、その反対もよく聞いてみるといろんな反対があるから、どれが本当に制度を直さなきゃならない反...全文を見る | ||
○野末陳平君 午前中消費税のことをちょっとやりましたが、重複するところもありますが、具体的に細かいことを一つ一つやって消費税の問題点をきちっとしていきたいと思うんです。 実にこれは小さな話で、しかし税というのは小さいところが一番大事かもしれませんが、主婦などの間に素朴な疑問が...全文を見る | ||
○野末陳平君 何の差が。どうやるか、ちょっと振り込みでやってごらんなさい。振り込んで、どういう手数料がかかって、収入印紙幾らで、消費税幾らかやってごらんなさい。 | ||
○野末陳平君 具体的に言わなくて悪かった。四万円送金したとしよう。同一銀行の本支店間でいいとすれば、手数料幾ら、収入印紙幾ら、消費税幾らか。 | ||
○野末陳平君 今のはちょっと手数料計算がケースによって違うからいいとして、六百円と仮にして、収入印紙を含めて送金する場合六百円だと。その中には収入印紙代が二百円入っているわけですから、手数料に三%というのはこれはわかりますと、これは振り込む主婦が言うんですよ。だけれども、印紙税、...全文を見る | ||
○野末陳平君 そういう説明を聞いても主婦は、手数料はわかる、だけれども収入印紙はこれは別なんで、これは収入印紙税ですから、これを含めてサービスだと言われても、やはり税金にまた三%かかっているのは不思議だというか疑問だと。ここが今の説明で果たして納得できたか、きょう帰って奥さんと相...全文を見る | ||
○野末陳平君 こういう細かいことを言い出すと切りがなくて時間がむだなんでやめますけれども、何を言ってもちっとも率直に認めないんだね。非を認めろと言っているんじゃないんだよ。疑問がある点についてやはり検討するぐらいな素直な態度が欲しいと僕は思っているんだ。その点があなたの答弁ははっ...全文を見る | ||
○野末陳平君 どうも納得できないけれども、なれてくればそれもしようがないと思うのかもしれませんが、まあ問題だとは思っていますが、もっと基本的なことをやはり聞いておきます。 この間も指摘しましたけれども、やはり免税業者を三千万円というところで引いたというのは、現実に三千万円以下...全文を見る | ||
○野末陳平君 まあ見直しの対象として当然検討しましょうね。 それから、これが三千万が一千万ぐらいになりますと、例の一時もめた個人タクシーの問題などもすっきりするのね。要するに、三千万という線を引いたがゆえに個人タクシー業者のああいう値上げが必然性がないようなことになりましたが...全文を見る | ||
○野末陳平君 何しろ事業者の中にも六千万円以下ぐらいの業者が一番主婦と接触するチャンスも多いし会話もありますから、やはりこれも目立ってくる欠陥かな、検討しなきゃいけないと思いますね。 それから、午前中大臣のお答えから出ました簡易課税ですね。これはやはり一番この消費税の不透明さ...全文を見る | ||
○野末陳平君 過ちは改むるにはばかるなかれですから、過ちかどうかは別として、欠陥とわかれば早急に見直してほしいと思うんですよ。 もう一つだけ消費税についてただしておきますが、例の三彩の税率ですね、僕個人の感触では、このままでずうっと十年ももつだろうというふうには思えない。やは...全文を見る | ||
○野末陳平君 ですから、複数税率の構想は大臣の頭にないようですから、まあそれはそれで安心ですが、しかしこの三彩はやはりできるだけこれでいかなきゃいけないと思うんですよ。現にもうこれが数年先には上がるんじゃないかという不安を持っている、あるいはそれを言う人もたくさんいます。 で...全文を見る | ||
○野末陳平君 それでいいと思うんですが、大蔵省当局は大減税と、大減税というか中減税か小減税か、とにかく今後のまた減税と引きかえに税率アップなどを考えるかもしれないので、あえてそれを抑えておきたい、こう思ったんですね。 税金ばかりやっていますとちょっとかた苦しいですけれども、不...全文を見る | ||
○野末陳平君 その改正のポイントは一応もっともなんですが、やはり最後のところの雇用主の問題、今の国の立場では罰則があってしかるべきだと思うんですが、さて、そのままで果たして今後国内の人手不足とそれから国際社会における日本の将来を考えるときに、こういう姿勢をどこまで通していけるのか...全文を見る | ||
○野末陳平君 この技術者という具体的なところがもう一つはっきりしないんですけれども、看護婦さんとか土木建設の現場で働くような職人さんも技術者として認めるんですか。 | ||
○野末陳平君 さて、だからこれからが問題なんですね。つまり、今国内は人手不足が大変なものですから、仕事はあるけれども人手がないんだという、しかもまた技術者になろうとする若い人もなかなかいないという、そういう現場もたくさんありまして、そこで単純労働についても、いずれ自由化というんで...全文を見る | ||
○野末陳平君 ということは、原則禁止というのは当分続けるということであろうと思うんですが、現実にもう正確なところ何万人なんだかわかりませんけれども、日本全国いろんなところで目立つわけですね。サービス業から土木建設までもうはっきりたくさんいますね。ですから、現実とそれから法律が乖離...全文を見る | ||
○野末陳平君 これはやはり総理のお考えを聞いておきたい気がしますね。やはり実情に合わせてもう少し柔軟な考えをまとめるべき時期に、国際社会のリーダーとしての日本はそういう責任ある立場に来ているんじゃないかなと、また、だけどそう簡単にはいかない、今の労働大臣の御答弁のとおりですから。...全文を見る | ||
○野末陳平君 引き続きいろいろと実情を見ながら自分自身でも考えてみたいと思っているんですが、もう時間がなくなりましたので、一番時間を割きたいことが終わりになってしまいましたが、毎年予算委員会で不公平税制あるいは税の不公平といいますか、そういう問題についてしつこく質疑を続けてきたん...全文を見る | ||
○野末陳平君 あと、世論で常に話題に出てくるという意味で、税の不公平を言うときには、これは土地に関連していますが、農地の宅地並み課税、それから赤字法人、意図的に借金をふやしていきながら事業拡大のいわゆる意図的な赤字法人、それから宗教法人の問題とか、そういうのがありますが、それらに...全文を見る | ||
○野末陳平君 終わります。 | ||
06月21日 | 第114回国会 参議院 大蔵委員会 第10号 議事録を見る | ○野末陳平君 政治改革の問題ですけれども、少少の手直してはなかなか国民は納得しないだろう。もっと厳しく、この際、もうチャンスが二度とないのじゃないかというぐらい厳しくやった方がいいのじゃないかと僕は思うのです。パーティーでも、自粛というのじゃだめで、やはり国民に見える形でけりをつ...全文を見る |
○野末陳平君 だから決意は本当にいいと思いますが、今提案中のものでもやはりそれほどのものかなという気がするのです。 というのは、国民の暮らしに関する法律ならばそんな思い切った変え方はできませんよね。しかし、我々自身に関する部分ですから、そんな少しずつなんというのじゃなくて、思...全文を見る | ||
○野末陳平君 世の中の流れというのは、時々行き過ぎたりして決して好ましい方向にばかりはいかないとは思いますが、特に最近の政治家への風当たりというものは、ますます強くなりますね。とにかく政治家のお金と女性をめぐる私生活のプライバシーというものはどんどん公開させて、おもしろがるという...全文を見る | ||
○野末陳平君 まさに国会の場でこういうことを言う方も、はっきり言えばちょっとおかしいのです。総理のように国会の場だから言わないのだという、これは通るのです。だけれども、それじゃ国会の場以外というものがあるので、国民の声はそこで何か言ってほしいわけですから、そうしないとこれそのもの...全文を見る | ||
10月30日 | 第116回国会 参議院 予算委員会 第7号 議事録を見る | ○野末陳平君 今国民の大多数の関心は税金、土地、物価などであろうと思いますけれども、まず消費税から質問していきます。 国民が消費税に拒否反応を示したというのは、成立のプロセスにおけるルール違反に端を発すると僕は思っています。そこで、総理は所信表明演説で、国民に理解をしてもらう...全文を見る |
○野末陳平君 確かに問題があったわけですが、ただ、事情がどうあれ、あの強行採決が非常に国民の目に不愉快に映って、しかも消費税不信があそこから始まったと私は認識しているんです。あちこち説明に行っても理解してもらえないというところはあれが壁になっている。となると、ただ問題があったとい...全文を見る | ||
○野末陳平君 そこで、見直しなんですけれども、消費税見直しの第一点は、いわゆる内税化の問題だと思うんですね。総額表示方式と言っておられますが、これは法律を改正しなくてもできますから、ここから先なんですが、大蔵大臣、仮に内税化する場合、事業者間の取引は外税にしておいて、小売段階を内...全文を見る | ||
○野末陳平君 その線で検討すべきと思いますが、見直しの第二点は、食料品を初めとする非課税枠の拡大です。 お産とか入学金の非課税はそれほど難しくないと思いますし、それから身障者の方の車いすとか自動車とか、そういうものですね、これもそれほど難しくない。これはやはりやった方がいい、...全文を見る | ||
○野末陳平君 それでは、私の注文ということにしておきますからね。 それから、食料品なんですけれども、これはなかなか厄介なんですね。無理すればやれないことはないでしょうが、全部するか一部にするかとか、あるいは全流通段階にするかとか、非常に厄介な問題があって、食料品に消費税をかけ...全文を見る | ||
○野末陳平君 確かに理屈を言うと非常に厄介な、面倒な問題なんですけれども、これはヨーロッパなどでもいろいろそういう点ではかなりアバウトになったりしているところはありまして、それをクリアしてやはり食べ物の非課税化、これはある程度はやらざるを得ないだろうと思っているんですけれども、な...全文を見る | ||
○野末陳平君 ですから、来年の四月からやれというようなことは言いませんからね。というのは、当然業者は二年間の約束で課税方式の選択届を出しているわけですから、それがある程度落ちつくというか、少なくも一年間経過してその結果を見なきゃなりませんから、この期間は少なくも二年間は現行のまま...全文を見る | ||
○野末陳平君 自分の意見だけ言っておきますね。 手直しをする場合、免税は一千万円以下の零細な業者に限りまして、あとは一律とりあえず帳簿方式にしておくというのが一番フェアだと思うんですよ。簡易課税における粗利の一〇%とか二〇%とか、そういうようなものは非常に、何といいますか、粗...全文を見る | ||
○野末陳平君 僕は白紙凍結して出直せと言ったんで廃止とは言っておりませんから、そこの辺はお考え違いをなさらないように。いずれは帳簿方式からいわゆる伝票式というか税額票方式に移行しなければこれは長期税制としてはもたないと思いますから、それは先のことですから今回は触れておきませんがね...全文を見る | ||
○野末陳平君 公平、中立、簡素は確かに常にそれは必要であろうと思いますね。僕は、二十一世紀に向けてのこれからのあるべき姿ですから、それとは違う角度から公平、これは同じですね、それから当然そちらもおっしゃっている高齢化、それから国際化ですね、この三つのKを考えないといけないんで、昔...全文を見る | ||
○野末陳平君 私は、非常に今回の消費税を含めた税制改革で反対が多くなってこういうような結果になったことについて反省しますと、公平、中立、簡素というような三本柱では今回の消費税は理解してもらうことはなかなか難しいですね。やはりもっと国際化、高齢化、そして公平性ということを訴えるべき...全文を見る | ||
○野末陳平君 まさに歳出の面は税制を補完するような役割がありますから、これだけはしっかりとやっていただきたいと思うんです。 これ以上税制をやっていますと理屈っぽくなりますから、次に、公平の裏返しであるところの不公平ですね。不公平税制と言われていますが、むしろ不公平感と言うべき...全文を見る | ||
○野末陳平君 執行面で努力なさるのは当然のことなんですが、それは一般の人に不公平感の解消という面ではなかなか見えてこないんで、ここでまた持論を展開しますけれども、公益法人は、なかんずく宗教法人も含めてですが、税法上の優遇を受けた上にごまかし所得とかいうのがあるとすれば、これは非常...全文を見る | ||
○野末陳平君 もっとやはりきつくやらなきゃだめだと思うんですね。今据え置きにしたと言うけれども、要するに中小企業の方を低くして差は縮まった。差は縮まったけれども、優遇している事実は全然変わらないという面もありまして、ひとつ目に見える形で、きょうはこれだけは検討してもらいたいと思っ...全文を見る | ||
○野末陳平君 そういう、解釈とか認定の問題ではなくなってきていると思うんです。だって、宗教活動をやるにしてもただというのは甘え過ぎなんで、なぜって、周辺住民の税負担があればこそやっていけるとなれば、せめて固定資産税、都市計画税、不動産取得税などは人並みに負担してもいいじゃないか。...全文を見る | ||
○野末陳平君 不公平の問題はまだいろいろあるんですが、問題は、一挙に大きく変えるというのは難しいですよ。しかし、小さな手直しを積み重ねることによって不公平感の解消に努めるというその努力の跡が見えないと、やはりこれは永久にガス抜きができないということになって、それは皆さんが定着させ...全文を見る | ||
○野末陳平君 何か、再検討であんまり徹底する話になってないですね。困ったものだね。 農水省はどうなの、これについては。 | ||
○野末陳平君 僕は都会に住んでいるせいか、もう周辺の意見などは今みたいな話と全然違うんですね。要するに、言うまでもなく税制のみで土地問題の解決ということはもちろん難しいんですけれども、しかし土地税制があくまで総合的な土地政策を補完するものだという基本的な立場に立っちゃうと、農業問...全文を見る | ||
○野末陳平君 精力的に積極的に対処してもらわないと、不公平感なんというのは土地に絡んだものは簡単には解消しないから、これは一番大事だと思いますよ。 そこで、ちょっと角度を変えて土地の値段の問題との関係を聞きたいんだけれども、東京二十三区に限って聞きますけれども、宅地並み課税を...全文を見る | ||
○野末陳平君 東京二十三区だけの話ですが、約四百二十万坪というんだが、ここでキャベツとかネギとかそういう都市農業をやるという公共性と、それをもっと一般に広く公共利用するという有効利用の公共性と、どっちの公共性を優先するかというところが今まさに問われているので、これを早く解決しなき...全文を見る | ||
○野末陳平君 やはり固定資産税における負担の不公平と同時に、宅地並み課税の問題だけでなくて土地の有効利用ということを引き出すという、そういう方向をもっとはっきり早くしていただかないと、この問題はなかなか、不公平だけでなくて都市政策にも影響があると思いますね。やりにくい面があるのは...全文を見る | ||
○野末陳平君 それはあるということなんだから。じゃその実態はどうだというのだ。相続税の納税猶予あるいは長期営農継続、そういう制度が本当に都市農業の育成とか緑のある潤いのある町づくりに役立っているかというと、個人で勝手に農業をやっているだけなんだから。そういう面を甘く見て、農業の美...全文を見る | ||
○野末陳平君 実に困ったものだ。東京都議会も実は同じなんですよ。東京都議会もこの制度を堅持しろと、こういうことになっている。だけれども、言い分を読んでみますと、結局は美名のもとにみずからのエゴと利益を守っているという面が少なくないんです。これじゃ都市部のサラリーマンは頭にきますよ...全文を見る | ||
○野末陳平君 どうもありがとうございます。 | ||
11月17日 | 第116回国会 参議院 税制問題等に関する特別委員会 第6号 議事録を見る | ○野末陳平君 こういう形の質問は初めてですので非常に緊張しますね。ひとつよろしくお願いします。 私は、消費税のようなものが必要であるという立場から一貫してこの場で政府に質問してきましたし、それから選挙もその線でやってまいりました。しかし、今の消費税がいいとは全く思っておりませ...全文を見る |
○野末陳平君 いいと思いますね、資産所得への課税強化というのはこれはもう世論ともいうべきもので、その一環であろうと思いますから。 同時に譲渡所得の長短の区分にも手を入れている、これも悪いと思いませんが、ほかにどんな資産税強化の案があるのでしょうか。もちろん今後のことですけれど...全文を見る | ||
○野末陳平君 これは非常に大事な問題だと思いますね。今後の税制改革で。 同時に所得税においても、何といいますか、課税強化をしてほしいと思いまして、御提案の法案に抜けているんですけれども、今所得税の最高税率は五〇%になっている。なぜこれを認めていらっしゃるのか。これは当然相続税...全文を見る | ||
○野末陳平君 私、思いますに、かねて社会党の考え方では最高税率の六〇%は引き下げないんだということを主張しておられますし、それから野党の皆さんもこの委員会で六〇%を五〇にすることに反対でありましたので、当然これが今回入っていないと不満なんですね。ですからこういうところが、相続税率...全文を見る | ||
○野末陳平君 そうなりますと、その検討の案の中身ですけれども、御提案の経過措置、これはすべて相続税、贈与税ともに平成二年の四月一日となっておりますが、その辺の検討をするということでしょうか。もうちょっと具体的にお願いします。 | ||
○野末陳平君 そういうふうにこの日にちを直すということも一つの案だと思いますし、これは十分に御検討になった方がいいと思いますが、もしそういう事態が起きますと、平成二年の相続税、贈与税、どちらにせよ一月一日にさかのぼる。さかのぼるということは、最高税率の適用をもちろんうまく機能させ...全文を見る | ||
○野末陳平君 率直なお答えでとても僕も気持ちがいいんですけれども、政府はこういう場合に非常にごまかしたりしますからね、僕そういうの嫌いですから。 ですから、久保先生のお答え、今後とも、これは国民の財産に関することですし、私、相続税その他に関心がありましたのであえてお聞きしたわ...全文を見る | ||
○野末陳平君 車のだけにしてくれますか。 | ||
○野末陳平君 車のことだけでいいんですけれども、簡単に言ってください。 | ||
○野末陳平君 それは、じゃこちらでちょっと補足しましょうね。 製造段階で八%という課税は百万円以下の軽自動車、それもあるいはそれ以上ずっと高い五百万、六百万、一千万、そういう乗用車も含めてみんな八%になっておりますが、これはちょっとまずいんですね。なぜかというと、今の消費税で...全文を見る | ||
○野末陳平君 私の考え方は、物品税もいいというのは一理ありますし、これを今後とも時代の流れで検討するのはいいんですけれども、今回既に死んでしまった物品税をそのまま持ってきているという、品物、物品の入れかえというものに対して工夫の跡が余り見えないことをちょっと言いたいわけですね。 ...全文を見る | ||
○野末陳平君 ですから、物品税の復活そのものについて特別僕が異論を挟んでいるわけじゃありませんで、割と簡単にできるこの品物の入れかえこそがまさに必要で、二年間の暫定というようなことでなくこれをもうしばらく続けようとなさるならば、やはりここで、まず基本的な物品に関する姿勢、そして最...全文を見る | ||
○野末陳平君 まさに原則と方針に従ってやればそうなってしまうんですが、そうなると、せっか くつくったこの協議会が初めに方向を決めてしまうという、拘束するという面もまた出てきますので、その辺の人選が非常に難しい。ましてやその人選をだれが粗よりしていってやるかというそのプロセスとい...全文を見る | ||
○野末陳平君 もう最後になりましたので、また次の質問の機会があると思うんですが、私ちょっときょうの感想を話しておきたいと思うんですね。 非常に率直に言いますと、今までずっと聞いていて、政府あるいは大臣の答弁より野党の皆さんの方が堂々としているのは事実です。勢いもありますね。で...全文を見る | ||
12月08日 | 第116回国会 参議院 税制問題等に関する特別委員会 第16号 議事録を見る | ○野末陳平君 とうとうこの時間になってしまいましたが、もうしばらくの御辛抱をお願いします。 きょうは二時間いただきましたので、一時間は大蔵大臣に自民党の見直し案についていろいろな御見解をお聞きすると同時に、こちらの意見も言いたいんですが。それから四党の皆さんの方には、もうおさ...全文を見る |
○野末陳平君 建前はそうなんですけれども、僕など見まして六十点すれすれかなと思っているんですが、肉づけの点でもっとはっきりすればいろいろな評価が出てくる。 例えば身体障害者用の物品ですね、これ「非課税」とあるだけで具体的なことはわかりませんね。で、私知り合いなどにやはり言われ...全文を見る | ||
○野末陳平君 福祉法に基づくものというとほとんどのものですよ、もうそれは十数品もありますから。ですからほとんどが非課税になる、そういうふうに受け取らざるを得ないし、またそうしてもらわなきゃ困りますが。 改造自動車がありますね。あれは低利の融資がついているわけですが、それらを含...全文を見る | ||
○野末陳平君 それから住宅の家賃ですね、これも自民党案では非課税になっているわけで、当初から非常にこれも問題があって批判を浴びていたところですが、果たして自民党はこう言っているけれども大蔵省サイドでこれができるかどうか、家賃の非課税が。ちょっと疑問もあるんですが、これについてはど...全文を見る | ||
○野末陳平君 まだこの段階でやれるやれないという答えを期待しているわけじゃないですけれども、少なくも前向きの感じをもらわないと困るんだが、公団とか公営住宅、これはもうかねてから非常にいろんな陳情などもありまして、これは外税が主だろうと思うしそれから地方自治体もかかわりがあったりす...全文を見る | ||
○野末陳平君 問題はやはり民間、家賃にこだわれば民間の問題だろうと思うんですね。これはいずれは当事者同士ということになろうかとは思うんですけれども、しかし一部便乗値上げしたと言 われている家賃、これも当然あるのは御存じのとおりで、こういうものはこのままいってしまうじゃないか、こ...全文を見る | ||
○野末陳平君 公共性の強いものだったらまだ今のお答えでよかろうかとも思うんですけれども、じゃ例えばJRとか地下鉄、あるいはバス、私鉄、これは消費税をきっかけに内税という形で大部分が値上げに踏み切った。そういう場合、じゃこれは間違いなくもとへ戻るだろうか、こういう不安を当然持ちます...全文を見る | ||
○野末陳平君 お答えのとおりであってほしいと思いますね。ちょっとこれを不安に思っているのは、九法案のどこを探してもこういうようなことに触れた部分がなかったので、何しろこの廃止後の後始末というのが人任せになっちゃちょっとまずいなと思ったし、同時に行政指導という言葉をいろいろ常に使う...全文を見る | ||
○野末陳平君 抽象的にはいろいろ言えるけれども、具体的になると、食べ物の非課税、ましてや途中は一・五で小売で非課税という、これは難しい と思うんです。何が食料品かというまず根本的な定義から引っかかるところがあって、自民党は人の飲食の用に供するとこういうふうに定義しているけれども...全文を見る | ||
○野末陳平君 いや、これは本当に難しい、業者にとっては死活問題かもしれないぐらいに。だって家畜のえさといったって、今みたいに分けられてくると非常にどんなえさをやっていいかわからない。馬なんかわらを食べるんだから、そうするとわらは当然人間は食べないからこれはわかりますよ。しかし、今...全文を見る | ||
○野末陳平君 やはり小売か卸かというようなこれがなかなか決めにくいとなれば、なおのこと一般の消費者には小売段階で非課税というこの見直しの事実がわかりませんから、大臣のお答えにあった外見表示というか、公取法との問題もありますから、だけども少なくも何かここは小売店であるよというその表...全文を見る | ||
○野末陳平君 さっき言いましたやっぱり一番の問題点の仕組みですけれども、これはもう予算委員会を通じて毎回僕は言っているんですけれども、事業者の免税点三千万円以下とか限界控除とか五億円以下は簡易課税方式を選択できるとか、もろもろのこれこそ最重点に見直すべきポイントであったにもかかわ...全文を見る | ||
○野末陳平君 僕がこの自民党の見直し案の中でおやおやと思ったところを一つ指摘しておきますね。 これは帳簿方式を使う事業者においてですけれども、消費税の仕入れ税額控除の中で、交際費等の支出と、それから一定の乗用自動車の購入費などですね、これを否認することにしていますね。この辺の...全文を見る | ||
○野末陳平君 これは僕に言わせりゃ、事業者からかなり反発が来るであろうと思いますが、やはり消費者のために考えればほんの少しでも公平という方向へ踏み出しているから、これはやった方がいい。事実、外国でもやっているところがあるんですね。ですから、交際費あるいは一定乗用自動車の購入費につ...全文を見る | ||
○野末陳平君 そうしますと、問題のみなし仕入れ率、原則小売八〇%、卸九〇%、これを業種業態によって変えるべきだと、当然また現実に合っていないわけですから、仕入れ率の低いところから丸もうけみたいな話になっていますから結果的には複数化していこう、これを政令でやる、こういうことなんだと...全文を見る | ||
○野末陳平君 なるほど。そうするとここがまた問題が起きてきそうな気がするし、とにかくここをきちっとやれるかやれないかというのも非常に関心もあるし、また難問で、やり方をやり損なうとまた別の不公平が出てくるという、いずれにしてもこれは大変な作業ですね、見直しも。とにかくしかし自民党の...全文を見る | ||
○野末陳平君 ただし、六十三年度の政府予算案に対する修正共同要求というのがありまして、その場合にそこでは入場税の撤廃を主張なさっておったから。となると、一〇%を五%と佐藤先生おっしゃるけれども、撤廃と言うんだからこれは復活しなきゃいいのにというのが僕の率直な感想なんですね。財源確...全文を見る | ||
○野末陳平君 当然これは二年間の暫定ということもありますから、二年後は撤廃で入場税ゼロ、消費税もなしということであろうと、皆さんのお考えは。そういうふうに僕は受け取ってはいるんですよ。受け取っているんですけれども、わずか四十億のために復活したということで、せっかくこの文化を尊重す...全文を見る | ||
○野末陳平君 これは要するに今先生のお答えのとおりでして、第二国立劇場がもうすぐできますからね。そうすると、今までは第一国立劇場といいますか、現在の国立劇場でやっておる伝統芸能というのはこれはその場所が非課税である、入場税は。そうすると、第二国立劇場でやられるオペラとかバレエのよ...全文を見る | ||
○野末陳平君 ですから、そうなるといわゆる不公平というか、国で建てた劇場を使えれば非課税、全く同じものがもっと高い入場料になってしまうであろうが民間に持ってくればこれは課税と、こういうことになるといわゆる箱によって課税、非課税があって不公平であり、一種の、嫌な言い方だが官民の差み...全文を見る | ||
○野末陳平君 それはちょっと誤解なんですね。 国立劇場法では、今の現代舞台芸術について所要の措置はとられていないんですね。ちょっとこれはややこしいから余り、別に責めているわけじゃありませんからね。御存じなくて当たり前なんですから。伝統芸能についてはきちっとしてあるんです。これ...全文を見る | ||
○野末陳平君 そうしますと、平成五年からの話をここに盛り込まれましたが、この法律そのものはいつまで続くことを前提としたのかということを考えてみますと、二年間の暫定ということを今までお話しになっておりましたね。となると、平成二年、三年はこれで縛るが、その暫定税法の中になぜ平成五年以...全文を見る | ||
○野末陳平君 ちょっとそれにこだわると、それもまたちょっと問題が出てくるんですよ。 ですから、僕が今先生にお聞きしたのは、二年の暫定でその後多分入場税などは撤廃なさるんじゃないかな、こう思って読みますと、平成五年完成という、そしてその後にしばらくしてから開業なんですね、第二国...全文を見る | ||
○野末陳平君 先ほどは第二国立劇場のものは非課税、同じものを別の民間のでかいところでやったら課税、こういうふうにおっしゃったように聞いたんですが、それはどうでしょう。これはあくまでも中身の規定じゃなくて場所なんですよ、先生。だから、これはほかの場所じゃなくてあくまでも第二国立劇場...全文を見る | ||
○野末陳平君 いやいや、じゃもうこれは先生このぐらいにしておきましょう。じゃ先生ちょっと待ってくださいね。それは弱りましたね。後ろの方が間違った知恵をつけるからそうなるんじゃないですか。 ちょっとこれはじゃ先生にお願いして、もうこの辺で切り上げましょう。 | ||
○野末陳平君 それは違うんですね、残念ながら。これは先生、先生方の提案にも書いておられますが、公開する場所なんです。場所に入場する税なんですね。ですから、人的な問題じゃなくて場所なんですよ。その辺は基本的にちょっと、国立劇場法にいろんなことが書いてありますが、非課税規定は場所です...全文を見る | ||
○野末陳平君 じゃ、そういうふうにひとつ思っておいてください。 これは国立劇場はそこで主催してほかでいろんなものをやってとかというような話じゃなくて、あくまでも場所で、そして先ほどちょっと御説明しました伝統芸能しか一応やらない建前になっておりますが、国立劇場で踊りのおさらいの...全文を見る | ||
○野末陳平君 はい、わかりました。 それでしたら、やはりこれは入場税法案では「場所」としないで公演、こういうふうになされば問題はなかった。ところが、前の方が「伝統芸能のみを公開する場所」として国立劇場をそこではっきり文言にはしていないけれども指定しているものでね、恐らくその延...全文を見る | ||
○野末陳平君 いやいや、それは大部分の女性にとってお化粧品は生活必需品だろうと思いますよ、お値段の高い安いはありますけれども。 そこでこれから前回も指摘した物品税の問題について、これが一番国民生活と密着するであろうと思うので、もう一度別の角度から取り上げさしていただきますね。...全文を見る | ||
○野末陳平君 お答えは物品税に対する基本的な考え方なんですけれども、そこでもしそのお答えにこだわるとすれば、担税力で言うならば実は皆さんの提案の中では香水、マニキュアと口紅、クリームなどは同じく四%になって差をつけておりませんですね。もちろん消費税三%が製造段階で四%、これは少し...全文を見る | ||
○野末陳平君 これは無理もない理由もあるような気がするんですよ。これはもう先生方にお聞きするわけじゃないんですが、僕が勝手に想像したんですが、要するに化粧品は担税力からいったら個々の場合は非常に低いんですが、高いものといったってせいぜい一万とか二万、そんな大した担税力はないんです...全文を見る | ||
○野末陳平君 この問題は前回勝木先生に対しても車の問題でやりまして、発想の基盤が同じなんですね。ですから、余り細かく言うよりも僕は、物品税を復活するのは結構ですが、品物の入れかえを、時代に合わせ消費態様に応じて変えるべき工夫が必要だったのだと、そんなに大変な手間じゃないというよう...全文を見る | ||
○野末陳平君 二年間の暫定であり、またできるだけ早い機会にきちっとしたものになさるという、これはもう本当に前向きで結構だと思いますが、しかし何といったって国民が一つ一つ買うものに税がかかるかかからないかというのは、暫定とか二年じゃ済まないんですね。これは消費行動にも影響して、買い...全文を見る | ||
12月11日 | 第116回国会 参議院 税制問題等に関する特別委員会 第17号 議事録を見る | ○野末陳平君 この国会で年金法の改正案が成立すると思いますが、そうなった場合に年金受給者の皆さんに対して幾らぐらいの増額があるのか。すなわち改正による差額ですね、この差額が何カ月分そしていつごろ支払われるかというのが一番年金受給者の皆さんの気になるところですけれども、それをまず政...全文を見る |
○野末陳平君 時間がないから。 | ||
○野末陳平君 これは与野党の協力のたまものでありますから、しかし年金がこういうふうにアップしてきますと、一方でまた所得税や住民税の心配をする人も出てくるわけです。やはり来年はこういう年金生活者への減税というものを充実しなくてはいけない、これは当然なわけですね。 そこで、この年...全文を見る | ||
○野末陳平君 消費税の廃止は確かに民意のかなりの部分である、そういうふうに思いますけれども、かといって消費税の中だけで議論をしていくといっても限界がありますから、当然私は税制全体の中での改正、それから消費税の弱点をカバーするための歳出のいろいろな配慮、これも当然必要である、そうい...全文を見る |