野末陳平

のずえちんぺい



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野末陳平の1991年の発言一覧

開催日 会議名 発言
08月02日第120回国会 参議院 大蔵委員会 閉会後第1号
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○野末陳平君 今回の証券スキャンダルに関して、大手四社を初め準大手・中堅まで問題のリストが公表されましたが、大臣にまず総括的な感想をお伺いしたい。
○野末陳平君 私もまさに、広範囲でありまた重複もある、予想以上にすごい。ここには証券会社と財テク企業のもたれ合いというか共存共栄の構図が浮き彫りになっているという印象を強く持ちますが、それにしても、補てんを受けた側が大部分補てんされたというような意識がない、認識がない、こういう対...全文を見る
○野末陳平君 これは局長にお聞きした方がいいんですが、これまでの公表リストではまだ不十分である、もっと中小から地方の証券会社全部ひっくるめてリストを公表させろ、そこにはまだ補てん先企業が出てくるじゃないかと、そういうような声がありますね。現実にそういうことはできるのか、そしてまた...全文を見る
○野末陳平君 この際、洗いざらいうみを出すというつもりで全部公表するというのが一番いいと思うんで、その方向でお願いしておきますね。  そこで大臣、今回のスキャンダル、国内だけの事件におさまりませんで、これから先外国との経済摩擦ということの種にもなろうし、また我が国への信頼問題に...全文を見る
○野末陳平君 現に、アメリカの証券取引委員会、SECが何かこの問題について調査をしているというようなことを聞きますが、そのあたりの事情、大蔵省わかるんであれば少し説明してほしい、これは簡潔にですが。
○野末陳平君 さて、きょうの私の質問のテーマは、このスキャンダルの再発防止と、それから信頼回復のために何をすべきかというところなんですが、私思うところ、日本の証券市場というのは今やガンに侵されて、早期の摘出手術を必要としている、そういう重症だと、そんなような感じを持つわけです。外...全文を見る
○野末陳平君 そこで、具体的に東急電鉄の株を取り上げますが、これはさっき質問しましたSECまでがここに異常な関心を持っているようなんですが、まず平成元年の十月ごろに、野村証券がずっと出しております「ボートフォリオウイークリー」、あれに毎週主力銘柄としてこの東急電鉄株は登場している...全文を見る
○野末陳平君 それは確かにだれもがわかる理由ではあるんですが、しかし、ほかにも推奨した銘柄の中でこの東急電鉄がなぜかその後大きく動くわけですね。  さて、このレポート以後に十月、十一月、この株がどういう動きを示したか、出来高、値動き、それから高値はいつごろ幾らであったかというよ...全文を見る
○野末陳平君 それまで安かったわけで、このレポートの効果があったということにもなりますが、これは現実には随分強引に当時勧めていましてね、野村が。ですから、中には人のいい投資家は持ち株全部を東急電鉄に乗りかえさせられちゃって、今になってぶつぶつ言っているという、これは自分の責任でし...全文を見る
○野末陳平君 下がったのは市場全体が下がったのでそれにつられたんだと思います。  それからその電鉄株を担保に融資を受けて、そのお金をまた株を買う資金に回した、こういうようなこともあったんじゃないかと思うんです。そういう事実はどうでしょうか。
○野末陳平君 わかりました。  暴力団がこの株を二千六百万株も買ったというのはどういう目的かそれは定かではありませんけれども、少なくとも元年の十月から野村が推奨し始めた、そして全支店の窓口販売の主力銘柄にした、そして三千六十円の高値をつけるに至る。このレポートはどうも意図的なも...全文を見る
○野末陳平君 どうも常識的には裏がありそうだと。というのは、野村は東急電鉄の幹事証券であって、それが推奨して暴力団にそれを主として買わせているような、出来高あるいは売買状況を見てもそういうふうに考えられる。ひょっとして買い占めか何かでそれに加担しているんじゃないかとも推測されるし...全文を見る
○野末陳平君 こういううさん臭い推奨株、注目株というのが現実にあったわけですね、ほかにもあるんでしょうけれども。暴力団絡みの東急電鉄ということに関しては、まさに局長の言うようにさらに追跡調査というか、さかのぼっていろいろと問題意識を持ち、きちっと調べるのがいいだろうと思いますから...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、今の中には株とか債券の財テク収入というのは入ってない、こういうことですね。
○野末陳平君 それにしても、暴力団が株式市場を新たなる資金源とねらいを定めて活発なる活動をしているというこの事実は、警察庁もかなり関心をお持ちのようで、またそういう方面の調査を引き続き今後も強力にする、こういうふうな姿勢だと受け取ってよろしいですか、それは。
○野末陳平君 この際、厳しい目を光らせてほしいですね。こういう暴力団ほど失敗すると補てんを求める、市場をゆがめるのはわかり切っていることですからね。ですから、暴力団の市場における悪い動きを見逃さぬように対策を今後工夫してほしいというふうに要望しておきます。  そこで、大蔵省は当...全文を見る
○野末陳平君 しっかりやってくださいね。  次に第三のガンに行きましょう。  手数料ですよ。この手数料についてはいろんな意見がありますが、とりあえず事実関係として、証券会社に入る手数料にはどんなものがあるか、初歩的な質問だけれどもそれを答えてください。
○野末陳平君 さて、それではこの問題が起きたときの決算である平成二年度は、大手四社の合計で手数料収入がどのくらいで、そして営業の全収入に対して手数料収入はどのぐらいの比率でウエートを占めているか。四社まとめた数字で結構です。
○野末陳平君 そうすると、手数料全部入れたらば営業収入の何十%になるんですか。
○野末陳平君 証券会社は自分で株を売買してもうけているわけじゃなくて、手数料でもうけているというのがよくわかるんですが、それにしてもこの手数料が四社合計ですけれども二兆円を超えているという、これは莫大だ。だからこの手数料収入こそが損失補てんの財源になっている、こういうことは理屈上...全文を見る
○野末陳平君 そこでその手数料、今ちらっと局長も触れたけれども、どうも高過ぎるんじゃないか、これを安く引き下げたらどうかと。何回か大蔵委員会ではこの問題をやって、引き下げもあったんですけれども、さらにまた引き下げる。高い水準にあり過ぎるんじゃないかという認識があって、それについて...全文を見る
○野末陳平君 同時に、外国の方からは手数料は自由化すべきだ、こういうような声もあるわけです。自由化した場合の一長一短について簡潔に教えてください。
○野末陳平君 しかし、私はやはり市場の国際化を目指すなら流れは自由化の方向じゃないかなと思うんで、自由化の議論を今後大いにすべきだというような感じを持っていますからね。  さて次に、四つ目の摘出すべきガンですけれども、これが問題の損失補てんという、日本的というか奇妙ななれ合い商...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、やはり通達を出したときに定義そのものが受け取り方によってはいろいろあると、ややあいまいであったというところの責任も何かあるような気が聞いていてしますが、しかし、今度新しい対応策を考える中で、その定義をもっとはっきりさせるというか、明文化して、だれにもわか...全文を見る
○野末陳平君 さて、それでは損失補てんの中身に入りますが、手口ですね。どういうやり方で損失を補てんしていったかということですが、幾つかのパターンに分けて内容を知りたいと思いますからね。取引の年月日、それからどんな商品を使ったか、それから売りと買いの金額、そしてどのぐらいの利益を上...全文を見る
○野末陳平君 金額は大きいけれども一日で三億円の利益という、それはやはり証券会社のサービスだというふうに思えるんで、普通の人は金額は小さいがこういうことはもう絶対できない。今の局長のだと二%の中の上と下とうまく使っているわけですね。その辺がサービスだろうと思うんですけれども。 ...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、顧客へのサービスとは言いながらその価格形成というのはかなり恣意的で証券会社が勝手にやっているという、何かいいかげんな値づけと言っちゃ言い過ぎかもしれないが、素人は少なくも正常な取引で価格が形成されたというふうには思えませんね。
○野末陳平君 ゆうべTBSが中身を発表した中で、ワラント債がありましたけれども、そうすると、外債の一つであるワラント債についても具体例はかなりありますか。
○野末陳平君 ワラントで一日四億円、同じ日で四億円という利益を上げさせたとありますが、聞いてみれば、その当時は市場が整備されていないがゆえに証券会社の恣意的な価格形成が自由にできていたという。その結果、こういう手品みたいな話が起きたんだろうと思います。  その後市場が整備された...全文を見る
○野末陳平君 いずれにしても、もう普通の人は、普通の投資家は全然寄れないという、証券会社が内輪でサービスのために気配りでやっているというような印象の手口ばかりですけれども。  その次にどんな手口がありますか。時間の関係もありますから余り詳しく入らないで、簡単に行きましょう。
○野末陳平君 いずれも聞いてみれば素人は無関係なんですが、だからこそまた損失補てんだった、しかし、受けた方はなかなかそれがわかりにくかったんだろう、そういう面も想像されるんですが、一つ落ちているというか、現金というのもあったと思うんですね。現金をストレートに補てんしていくというそ...全文を見る
○野末陳平君 やはりそれも補てんですけれども、一番典型的な、多いのは、大体今の説明で想像するに、市場ができていない非上場の外国債券など値段のはっきりしないやつ、これをうまく操作した、こういうような印象を受けるんですが、そういうふうに結論づけて構いませんか。
○野末陳平君 そうすると、こういう売買はまともな証券の売買とは言えないで、やはり不公正で不透明な商取引だ、あってはいけないことだというようなことなんでしょうね。
○野末陳平君 じゃ、厚生省に来てもらっているんで、年金福祉事業団はどの手口を使って補てんを受けたのかということをちょっと確かめておきたいんです。  そもそも事業団が運用している金額というのはどのくらいで、それはどういう性格のものか、これ一言で説明してください。
○野末陳平君 十二兆だけれども、それの中で自家運用の分があるわけでしょう。
○野末陳平君 三年度はそうだけれども、この補てんを受けたのはもうちょっと前だったでしょう。
○野末陳平君 そこで、自家運用の利回りは実績で大体どのくらいだったのかということと、もう一つどんな手口で補てんを受けたかという手口の解明。
○野末陳平君 担当者でないから余り聞いてもしようがないんだけれども、要するに証券会社に相当気配りをしてもらった結果うまい売買ができているということだろうと思うんですね。  いずれこの事業団の問題もほかの委員会で出てくるかもしれないんだけれども、ここでは深入りしませんけれども、各...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、その検討の結果、禁止もそうだが補てんを受けた側の罰則のようなものも盛り込まれるような感じですか。
○野末陳平君 大衆的な感情からいうと、この補てんを受けた側はもらい得、受け得ということでいいのか。極端に言えば、ちまたにはこのお金返せなんてね。これは非常に乱暴な意見だ、意見というよりも感情論だ。まさか証券会社に返すわけにいかないよ。だから社会還元しろとかみんなに分けろとか、寄附...全文を見る
○野末陳平君 いずれにせよ大切なことは、補てんを受け取ったところも、それをさせた証券会社も一緒に市場をゆがめたわけで、共犯者ですから、やはり共犯者という以上は責任も処分も同じであっていいんで、今回の法改正では当然これの禁止、罰則、そういうような方向は打ち出すべきだと思うんですね。...全文を見る
○野末陳平君 若干なんと言ったってわからないけれども、多いと思うんだけれども、どういうふうに答えているの。昔は株は損することもある得することもあるから自己責任でというようなことを建前で言ったと思うんだけれども、今どういうふうに答えているの、現実に。
○野末陳平君 そんなことじゃ御理解はいただけないわね、どっちみちこれは感情論だから。しかし、そのとき一番大事なのは、小口のNTTの方は知らぬぷりで、これはだめで、そちらが説得する、大口の方は穴埋めしてあげる、こういう事実がはっきりしちゃうと、これはどう考えたって矛盾ですよね。この...全文を見る
○野末陳平君 大衆の怒りをまとめてみると、要するに小口の投資家がカモになった、そしてその犠牲の上に大口投資家と証券会社があぐらをかいてますます太っていく、そういう図式になっているんですね。ですから、こういう市場というものを黙認してきたというか、あるいは一生懸命やったんだろうけれど...全文を見る
○野末陳平君 じゃ局長、通達後にそれを守らない、あるいはやむを得ざる事情でいろんな補てんをしていたというそういう数字を、通達前と後とかそういうふうに分けてきちっと出せるかどうか。通達の効果はこのとおりだったとか、そういう意味でこれを分けることができますか。今はアバウトに全部出して...全文を見る
○野末陳平君 私に言わせれば、もう大蔵省を甘く見て通達なんか守ってなかったんじゃないかと思えるぐらいで、これは法律違反ではないかもしれないけれども、それは今の法律に事後補てんのことが書いてないからであって、それを補うのが通達だったんだから、通達以後も損失補てんなどをしていたらこれ...全文を見る
○野末陳平君 それはもうだめだよ。信頼なんかできないよ。だってこういうことが起きたということは、どう弁解しようがやはり一種の癒着と思われても仕方がないと言っているんであって、専門技術を生かしたなら損失補てんなんかやらせぬようにしなきゃいけないでしょう。通達があったらそこできちっと...全文を見る
○野末陳平君 少なくも国民の声は天下りはもう許さないということだと思います。これは十分に事態を深刻に受けとめて考えてもらいたいと思いますね。  次は、六つ目の免許制ですが、これはもう時間もありませんから多く言いません。  新規免許がもうここ二十年ずっとない。証券会社への新規免...全文を見る
○野末陳平君 何といったって株屋感覚だからね、今の人たちは。だからこれはだめですよ。やはり自由濶達な競争原理が導入されるという市場が必要で、そのためには、局長のお答えのように金融制度の改革ということを精力的に進めてもらいたい、時の流れだから。そして、日本が国際的なビジネス社会で早...全文を見る
○野末陳平君 いずれは特別委員会できちっと、この問題も出てくると思いますが、私個人としては、大蔵省とは分離した独立の第三者的な監視機関が必要で、これが日本型でうまくまとまるかどうか、その検討が大事だろうと思っていますから、それだけを言っておきます。  同時に、証券業協会というの...全文を見る
○野末陳平君 それでは、きょうは早期摘出大手術の七つのガンというテーマで質疑をしてまいりまして、問題意識はかなり出たと思うんですが、最後に、スキャンダル再発防止、そして信頼回復、開かれた市場にしていくというために大蔵省に苦言を呈しておきたいんです。  というのは、皆さんは今まで...全文を見る
○野末陳平君 どうもありがとうございました。
09月04日第121回国会 参議院 証券及び金融問題に関する特別委員会 第4号
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○野末陳平君 本日は御苦労さまです。  私は野末陳平です。自民党を代表してお尋ねします。  証人は、平成二年四月以降補てんは聞いていないということを衆議院で証言されまして、今、委員長の質問にもお答えになりましたが、そのときに本当に大蔵省の検査でそういう指摘があったという報告す...全文を見る
○野末陳平君 それでは、その後大蔵省講評の内容を受けて、そこで大ざっぱに知るところをお答えいただきたいのですが、全体でどのくらいの金額を大蔵省に指摘されたのか、一番の大口はどのくらいか、あるいはどんな手口が主で、どこの団体または企業にそういうことをしたのか、損失補てんに当たるかど...全文を見る
○野末陳平君 いずれ、大蔵省で明らかになると思いますから、その時点でまた議論になると思います。  それでは、公表された損失補てんの問題で聞いていきます。  平成元年十二月の大蔵省通達の後、あなたの証言によると、役員会では百七十三億の補てんはやむを得ない、いわば損して得とれとい...全文を見る
○野末陳平君 それでは、その席上で、大蔵省の通達が出ている。これについてはというような議論は役員の間ではなかったということになりますね。
○野末陳平君 衆議院で証言なさった内容は私も覚えておりますから、カットなさって結構です。  さて、その通達を結果的に無視したというところたんですが、私は思うに、あなた方には罪悪感というものが、これ損失補てんについてですよ、なかったんではないかと思うんです。というのは、昔から証券...全文を見る
○野末陳平君 それでは角度を変えて聞きます。  もし、損失補てんをやめろというのが大蔵省の通達でなく法律で禁止されていたとすれば、専務会あるいは役員会の席上であなた方は営業優先で補てんをやるという決定にならなかったんではないかと思うんですよ。法律で禁止されたら絶対これはやれませ...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、やはり大蔵省の通達というものの重みを余り感じていたかった、俗に言えば大蔵省を甘く見ていたというようなことも言いたくなるんですね。  あなたは、損して得とれと、お客が大事だからといってサービスをなさった。長いつき合いを考えて通達まで無視してお客に補てんし...全文を見る
○野末陳平君 損失補てんと手数料の関連でお聞きしたいんですが、二月三月というあたりでも百何十億という補てんができた。これは大口のお客から莫大な手数料をもうけさせてもらっているというこれがあるからであって、手数料収入をくれるお客を失うのはもったいない、もうけの一部を吐き出しでもお客...全文を見る
○野末陳平君 私もその点については、平成二年では四大証券で二兆円を超える手数料があって、野村だけでも八千億、九千億ぐらいあったんじゃないかと思うので、この中から一部をバックするならば損失補てんたど大したことではないというようなそんな認識もあったように思うんですが、手数料とそれから...全文を見る
○野末陳平君 先日の証言で、この東急株の営業販売に野村としては行き過ぎがあったということを反省しておりましたが、具体的にはどういう行き過ぎの営業行為があったのか。これは手短にお答えいただきたい。
○野末陳平君 それよりももっと末端においてはいろいろあったと思うのが当然想像されるんですが、例えば支店単位の強引なセールスなんというのは別に東急に限らずあると思いますが、関西方面では東急に関しては非常にこれが激しかった。あるいは、お抱えの評論家とか株式記者などを動員しまして、これ...全文を見る
○野末陳平君 行き過ぎとか踏み外したというような商いについては主観も入りますからこの辺でやめますが、その結果、野村が力を入れたその結果、東急は予想どおり上がりましたね。もう三千円前後で高値づかみをしていた個人投資家というのは少なくありませんね、現実に。彼らは踊らされた善良な子羊の...全文を見る
○野末陳平君 反省がちょっと足りないと思いますね。というのは、大衆をカモにして証券会社と一部の大口投資家が太るというのは、これは株の世界では珍しくないことだから、あなたの長い証券マンとしての歴史の中ではこれは恐らく連続していたというような、そういう意味で麻痺していて反省が足りない...全文を見る
○野末陳平君 しかし、あなたはっきり言いませんが、少なくも東急に関しては野村は主幹事会社ですからね。となると、この動きについては相当神経質に敏感になっていなきゃおかしいわけでして、こういう不自然な腕力相場をやっているというのは主幹事会社としても非常によくないことだと僕らは思ってい...全文を見る
○野末陳平君 じゃ、私の見方を最後にあれします。  大蔵省は、百二十五条の相場操縦はなかなか難しいというふうに言っていますが、証取法の第五十四条に触れる疑いがあると、こう言っていますね。  私は、野村の東急をめぐる強引な営業は、これは石井前会長らその筋の人たちに対する利益供与...全文を見る
○野末陳平君 当たらないかどうか、そこまで検討なさったのかどうか知りませんが、そういう疑いが濃厚で、これからもデータに基づいて議論していきたいと思うんですが、ときにあなたは東京地検の事情聴取を既に受けたそうですが、どのくらいの時間受けたか、そして何をポイントに聞かれたか、それを最...全文を見る
09月05日第121回国会 参議院 証券及び金融問題に関する特別委員会 第5号
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○野末陳平君 自由民主党の野末です。  相次ぐ銀行の不祥事で国民の間には不信の声が高まっておるわけですが、これは信じられないような不正融資、これはもう論外だと思うんですが、事実相当あった。これについてもまだまだ解明しなきゃならぬことが多いと思いますが、少なくもこれらの原因は数年...全文を見る
○野末陳平君 原因を当時の経済環境に求めたり、建て前のそういう反省よりも、やはり銀行そのものの体質というか、皆さん方のモラルの問題とか、そこら辺が一番大きかったと思うんですね。  このイトマン疑惑の河村元社長、住友から送り込まれましてイトマンを再建する過程において、これ私聞いた...全文を見る
○野末陳平君 委員長の質問に対するお答えで、イトマンはこの伊藤寿永光にかき回されたんだと、彼が一番の元凶だというようなことでありまして、確かにそうですが、しかし伊藤寿永光を紹介したのはそちらの支店長だということもわかってまいりましたね。  そこで私、イトマン疑惑の不動産融資につ...全文を見る
○野末陳平君 昔は、銀行といえばまあとにかくうるさくてなかなかお金を貸さない、貸しても歩積み両建てとか拘束預金とかいろいろあって、しかし、それは結局は小口のまじめな預金者に対してはそうやって厳しかったんだと。大口とかあるいはうさん臭いところになると、どうしていいかげんな大口の不正...全文を見る
○野末陳平君 しかし、経済事情が厳しくなったりあるいは競争が激しくなるとまた何をやるかわからないという、基本的なモラルの問題が解決しなければ何ともならぬと思うんですが、その言葉を信用して次の質問へ行きます。  少なくとも私は、ただあなたを責めているわけじゃおりませんで、土地の高...全文を見る
○野末陳平君 しかし、すべてが起きてしまって、私が質問してまたそのとおりだとおっしゃられても、これからそれはもう起きないんだという保証、それが国民にわからなければ銀行の責任はまだ果たせないわけです。  強調したいことは、一般の預金者をやはりもっと大事にしなきゃいけないんだ、そし...全文を見る
○野末陳平君 これは磯田氏個人の問題にかかるところが大きいのであなたを余り責めてもいけませんが、問題は、ここをきっかけとして残り約五百六十億円という絵画を許永中なる問題の人物の手を経て西武と三越から購入した、イトマンが。窓口はイトマンの名古屋支店ですからね、購入したわけですね。と...全文を見る
○野末陳平君 この許永中から入った絵が、売買というんですから購入資金で処理しているわけでしょうが、この絵がまたインチキで、五百何十億の絵ですから、その中に文字どおりにせものもあれば、あるいはにせの鑑定書つきの法外なめちゃくちゃな値段のぼろ絵もあったり、早い話が、イトマンは絵の素人...全文を見る
○野末陳平君 こっそり数人でやっていてもその中に、イトマン直接ではありませんが、取引の相手に磯田氏の家族が入っているわけですから、磯田氏はこういうことは知っていたんじゃないかと思われますが、それはどうですか。
○野末陳平君 しかし、新聞で知るなら我々だって知るわけだから、そうするとメーンバンクが何のためにいるか。磯田さんは名経営者とか言われていたけれども、家族のためには全く何か目がくらんだとしか思えないが、まあそれはいいでしょう。きょうは磯田さんに来てもらいたかったわけなんですけれども...全文を見る
○野末陳平君 未収入金ということは売買ということじゃありませんからね。となると、そこで一つ疑問なんですね。つまり、ここらに住友はやはりもうかかわって、ある程度磯田さんが何かその辺で、改善措置とは言いませんが、何か知恵を出していたか助力をしていたのか、かかわりがあるんじゃないかと思...全文を見る
○野末陳平君 ですから、許永中の絵画取引に磯田氏の娘さんがかかわっているとは言っていませんが、しかし帳簿処理が途中で変わったりいろいろ事情がありそうなので、自殺した加藤さんが住友に行って住友がある程度手を差し伸べたのかもしれないなと、そう思ってお聞きしたんですが、知らないとおっし...全文を見る
○野末陳平君 そうすると、不動産融資に関してのみ先ほど答弁にありましたようないろんなやりとりがあったということで、ここが金額も大きいし、また伊藤寿永光の絡みが一番大きいので、ここを一番メーンとしては問題にした、こういうことなんですか。
○野末陳平君 そういうところが非常に残念だと思うんですね。ただの二、三万の絵じゃないわけですね。しかもこの絵は、イトマンとしては商社ではあっても絵というものに対する全くの素人ですね。突然絵がブームだからといって、これはもうバブルですね。不動産以上におかしいわけですね、絵というもの...全文を見る
○野末陳平君 私は、こういう不祥事の再発防止と、それからまじめなる小口の預金者たちの信頼を回復してもらわなきゃいけない。それが第一で、そのための疑惑解明なんですけれども、しかし肩がわりの五千億とおっしゃいましたか、以上のこの肩がわりの分ですね、かなりのこういう不良債権を抱えて、む...全文を見る
○野末陳平君 ひとつ小口の預金者に対しては厳しくという、軽んずるというようなことはやめて、一方また大口に甘くいいかげんだというこれまでの姿勢を改めて、ひとつ本来の姿勢に戻って銀行業務をしていただきたいとお願いしておきます。  終わります。
12月03日第122回国会 参議院 大蔵委員会 第1号
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○野末陳平君 委員派遣について、その概要を御報告申し上げます。  今回の委員派遣は、去る十月三十日から十一月一日までの三日間にわたり、静岡県及び愛知県に参りました。派遣委員は竹山委員長、前畑理事、白浜理事、大島委員、藤田委員、吉川委員、赤桐委員、近藤委員、池田委員及び私野末の十...全文を見る