野末陳平
のずえちんぺい
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
---|---|---|
02月28日 | 第132回国会 参議院 大蔵委員会 第3号 議事録を見る | ○野末陳平君 日曜日に大蔵大臣がわざわざ都庁を訪ねまして知事と例の問題を協議したと聞きましたが、こうなってしまった責任は東京都と大蔵省とどっちが重いと思われるんですか。 |
○野末陳平君 三者に責任があるということで、手短に答えましょうね。 ここまで放置して、結果的にそういう形の責任をとったと言うけれども、国民のお金でしりぬぐいをさせるということに結果なりますからね。そうすると、当局の監督責任というのはどういう形でとられるのか、ここわからないんで...全文を見る | ||
○野末陳平君 ちょっと待って。それぞれ責任を果たしたと言うけれども、あなた方がお金を出した、結局は公的資金を引っ張ったということで、それで責任は果たしたということ。大臣、そうなの、それではおたくの責任はないわけ。 | ||
○野末陳平君 そういうのはもう何十回も聞いているんだよ。監督責任をどういう形でとるかと、国民のお金だけにしりぬぐいさせるそういう責任のとらせ方、国民にとらせる、そういう形でいいのかと聞いているんです。 大臣、聞きますけれども、本来、信用組合は地域密着型の小口金融が仕事でしょう...全文を見る | ||
○野末陳平君 どうもむなしく響くね、そういう答えはね。経営者の責任を追及するのは当たり前ですよ、告訴もされているし。だが、僕は監督責任のとり方を聞いているんだから、そこの辺があいまいだから嫌なんだけれどもね。 例えば、政治家がみずからの人脈を使って大口預金の相手に対して紹介し...全文を見る | ||
○野末陳平君 だから、それについてはどういう措置をとったのがいいかというと、なかなか難しいんだ、両論あるから。そこは理解しているんだけれども、しかし監督責任があいまいで、しかもいかがわしい大口の連中との裏のいろんな事情、それまでも全部覆いかぶしてそういう預金者を救済するということ...全文を見る | ||
○野末陳平君 きょうは時間がないのと、それからこの問題はあしたからいろいろな委員会の質疑あるいはマスコミ報道でどんどん事実が明るみに出てくると思いますからもう言いませんけれども、人の責任よりも当局の監督責任というのをはっきりさせなければ、国民は自分たちの金を使われる、これに対して...全文を見る | ||
03月10日 | 第132回国会 参議院 大蔵委員会 第4号 議事録を見る | ○野末陳平君 御質問したいことは円高あるいは今の政府系の金融機関とかありますが、きのうの証人喚問のきょうですから、例の東京共同銀行の方から入っていきたいと思います。 これは、これまでの質疑にもありましたが、破綻した二つの信用組合を倒産させてペイオフにするべきかどうだったか、こ...全文を見る |
○野末陳平君 つまり、銀行界の代表に今回の仕組みの説明をそういう資料をつけて三十分くらいやったと。それはいいんですが、そうすると、この乱脈をきわめた二つの信用組合、つまりこの金融機関の経営内容などを具体的な資料で説明する、いわゆる情報開示に近い、そういうことはしていないんですか。 | ||
○野末陳平君 我々を含め一般国民すべてが今回大蔵省と日銀のつくったシナリオを無理からぬことと思う半面、やはりいろんな疑問があって反発もあるというのは、やはりこの情報が十分でないと。それから国民に対しても全く説明がないという、これは簡単に説明できるような性格のものとは言えませんけれ...全文を見る | ||
○野末陳平君 今回のことで大蔵省もきっと勉強したし、国民も非常にいろいろないい知識を得る方向へ進むプラスは当然あると思います。 大蔵大臣に聞きますけれども、やはり今回の問題で一番のポイントは、公的資金を使うということの是非を議論する、あるいは話題と言ってもいいんですけれども、...全文を見る | ||
○野末陳平君 大臣のお答えも、半分は理屈ではそのとおりでわかるんですね。でも、感情的な問題も絡めると、やっぱり半分はどうもという気もしないでもないから、これからは今回のことをあらゆる角度からチェックしていい教訓にすべきだとは思いますよ。 大蔵省の方にも聞きますけれども、どうも...全文を見る | ||
○野末陳平君 この一連の質疑を前から聞いていてもなかなか納得できないところもあるんですが、これは難しいから余り細かいことは言いませんけれども、少なくもさっきのプロセス、時系列的に志苫委員の質問に答えた東京都と大蔵省の検査、監督の数年間にわたるいきさつ、それを聞いてもやはりこれは手...全文を見る | ||
○野末陳平君 そういう基本的な責任のほかに、こういう事態を招いてしまった責任のとり方はどうなるか。これは大蔵大臣の方がいいんですよね。 | ||
○野末陳平君 ですから、考え方が間違っているかどうかについてはなかなか微妙で、私もそんなに断定しては言えないんだけれども、さっきの検査状況、そういういきさつを聞いてみると、もっと早く手は打てるし見通しが随分甘いな、そういう監督責任はあるのかないのか、あるんじゃないのかと、こう聞い...全文を見る | ||
○野末陳平君 これは水かけ論みたいになりますから、責任問題なんて余り言いたくはないんですけれども、大蔵省が今回の結論を出すに至った経過がまだまだ不透明なところが多いから、結論は正しいように聞こえるけれども、そのプロセスをいろいろ考えると、そのあたりが国民感情からしても、あるいは私...全文を見る | ||
○野末陳平君 つまり、大臣に下からの報告が正しく伝わっていないということになって、大臣は香港の話を知らないから節度を越えていない交際、こういうふうにお答えなさったわけですよね。 そこがちょっと不思議なのは、あれは有名な話で、週刊誌を信じてやるという程度の話じゃないんですね。だ...全文を見る | ||
○野末陳平君 通常、業者とそういうことをやればもう役人の癒着で、直接何か頼まれる頼まれないでなくて、そういう関係自体があるまじきことだというふうにとりますよね。そこへこの問題が出てきたからなおなんですけれどもね。 ちょっと聞きますけれども、大臣が報告を受けた実情は、これは新聞...全文を見る | ||
○野末陳平君 それは個人の行動ですから、特に休暇の話ですから、余りいろいろ言うのはよくないと思います。だけれども、そういう今の大臣の、つまり本人の代弁が、今この事態では一般の人には子供だましの釈明として映って、臭い物にふたをしているんじゃないかという印象になってしまうんですね。そ...全文を見る | ||
○野末陳平君 これはもうやめましょうね。 一言だけつけ加えますと、料亭でたまたま食事をしたとかいう話とは全く違いまして、大臣の記者会見のコメントには職務とは関係のない私的な旅行だと、こうなっているんですけれども、これはそうおっしゃったかどうかは別ですよ。職務と関係のない私的な...全文を見る | ||
○野末陳平君 責任というのはなかなか抽象的で数量化できないから、そのお答えはそれでいいんだろうと思いますが、ただ、そうなると、預金者保護のためにこの信組を共同銀行に振りかえていくというスキームが、じゃ結果的には長銀をも救済するということになるわけですね。 | ||
○野末陳平君 僕の方はむしろ住専の問題にこれは関係してくるのかなという気もしているんですね。本当言うと、住宅専門金融がいずれいろいろな問題が出てくるのかもしれませんが、そのときに今回のスキームを初めて使えばいいんで、この二つの信用組合は倒産させた方がよかったような気がするんです。...全文を見る | ||
○野末陳平君 ところどころすれ違うけれども、しょうがないけれども、じゃ、住専にもしこれから何かのことがあったら、こういう方式でない別のことを考えているわけ。 | ||
○野末陳平君 これからのことでわかりませんが、住専にはやはり公的資金の導入が必要になるんじゃないかなとか、それだったらば余りこんなに国民が反発を感じないで済むんじゃないかなという気はするんですが、これはわかりませんから、この問題はもうこのくらいにします。 時間がなくなっちゃっ...全文を見る | ||
○野末陳平君 それは業者の要望じゃなくて関係する議員さんの要望だと思いますね。だから、悪いと言いませんけれども、現実にはやはり、行革ということで言うならば、それは大臣のお答えのとおりで一緒にして何ら問題はない。 ただ、中小企業金融公庫もここへというようなことを大臣もちらっとお...全文を見る | ||
○野末陳平君 きょうは各論は確かに無理なんですが、たまたま先ほどの質問でも出たから言うんですが、開銀とか輸銀の問題、輸銀はどうするというような案が与党の方では幾つか検討されているようですが、開銀についてはさきがけの案は民営化だったでしょう。あれはもうじゃ飛んじゃってなくなっちゃっ...全文を見る | ||
○野末陳平君 白紙じゃだめだよ。 | ||
○野末陳平君 もう時間が来たからやめます。 | ||
03月16日 | 第132回国会 参議院 大蔵委員会 第5号 議事録を見る | ○野末陳平君 租税特別措置の中、まあいろいろありますが、減収額の多いものを幾つか取り上げて質問してみます。 まず生命保険料控除の方ですが、これもかなり古くからあるやつで、もう当たり前過ぎて、何の疑問も感じないで惰性で控除されるというような受け取り方を納税者はしているかもしれま...全文を見る |
○野末陳平君 適用を受けている人はほぼ最高の五万円を受けている。これはこのごろの掛金からいけば当然なんでしょう。ただ問題は、八四あるいは八六・七、九割とは言わないが、ほぼ九割がこの控除を適用されていると、こういうことになりますね。 そうなりますと、創設時の目的、昭和三十年代で...全文を見る | ||
○野末陳平君 ちょっと僕が三十年代と間違ってましたけれども、今の主税局長の答えでもわかるとおり、もうほぼ全員が最高の五万円を受け取れるというところまで来ているともはや政策目的は達成されたと見ていいんですが、さてそれならば、どういう問題意識を持って今後この生命保険料控除を見ていきま...全文を見る | ||
○野末陳平君 この税調の答申というか、その考え方もかなり前からあるんですけれども、一向にそれが反映されていかないというか、まさに税制改正でもこれは惰性で既得権化しちゃっているんですね。 今、保険の奨励という目的は達成したと言うんだが、例えば損保は掛け捨ての保障型だから、損保は...全文を見る | ||
○野末陳平君 ですから、問題意識は全く一般化しているんですけれども、なおしばらく続けるなんて、そういう積極性が果たして感じられるかということなんですね。まだいろんなことを言いますけれども、とりあえず大臣、もう役割が終わったと見るべきなんですね、局長の答弁でわかるとおり。 そう...全文を見る | ||
○野末陳平君 生保は五万円と。それで、今度は年金の方がまたとぼけているんで、年金の重要性が強調され過ぎた余りか、それまで五千円だったのが一挙に十倍の五万円になっている。その両方だからね、今。年金の方は五万円そのまま存続していいとすれば、やはり生保の方は全廃だと、これが僕は正論だと...全文を見る | ||
○野末陳平君 僕は年金の方を重視するのが時代に合っているんじゃないかと思っているんですね。生保の場合は、さっきも言った貯蓄型という面がかなり強いということも問題なんだけれども、相続税のときの控除が拡大される一方だから、そうすると、相続税のときにも生命保険は有利であると、これは遺族...全文を見る | ||
○野末陳平君 相続税の面だけをとって言えばそういう見方はできなくはないけれども、しかし商品全体から見ると、やはりこれは相続税のときにいじるよりも、毎年の生保の控除をいじるべきときにもう来たんだと、こういう認識ですよ。それをやってもらわなきゃもうだめで、考え方はわかる、議論は続いて...全文を見る | ||
○野末陳平君 もう検討の結果、実行に踏み切るという方に行ってほしいと思いますよ。何しろ税調も毎回、前から同じようなことを似た文章で書いているんだけれども、どうもそれじゃ、税制改正というような趣旨からいうと、作文書かれても意味ないと、こういうことですね。まあ、これは局長と話したって...全文を見る | ||
○野末陳平君 そのとおりなんで、となると、平成六年の改正で何で三千万に上げたんだということだな。これは。 | ||
○野末陳平君 やり尽くしたところで景気対策として所得要件を二千万から三千万に上げたわけだね。じゃ、これによってどれだけ効果があったわけ。減収額でもそれから適用人数でも何でもいいから、数字で効果を言って。景気対策としてやったんだから、景気対策にこれだけ貢献したという。 〔理...全文を見る | ||
○野末陳平君 だから、そういう理屈は当然で、もうちょっと時間がたたなきゃデータが出てこないけれども、それならば、景気対策でほかにやることがないかというんで、これがあるというんでやったと言うならば、少なくとも効果があるんだかないんだか見きわめないうちにまた二千万に落としちゃうという...全文を見る | ||
○野末陳平君 大臣、これは三千万にするのがいい、二千万にするのがいいという議論はどこに視点を置くかで大分違っできますけれども、住宅がどんどん建ち、庶民レベルから見ると広くて立派、豪華というか質のいい住宅が建っても、どちらにしても経済効果があるとするならば、この三千万とか二千万とか...全文を見る | ||
○野末陳平君 だから、上げずに二千万のままにしておけばよかったんだけれども、変な理屈をつけて上げたんだから、上げたら、適用される数も多くないんならほっといてもいいと。それをまた理屈をつけて下げる。自分に都合のいいときはいろんな理屈をつけるんだよ。それで、乗らないときは朝令暮改だと...全文を見る | ||
○野末陳平君 いきさつはそうだね。だけれども、二六から三九に上げたときだって、一般の所得税は緩和の方向にあったわけだからね。上げている方向になかったね。だけれども、土地の問題が特別にクローズアップされちゃったから、二六から三九に上げたときには土地は悪者、土地を売ってもうけるのはと...全文を見る | ||
○野末陳平君 その考え方を肯定するならば、逆にいじり過ぎだね。 第一、僕だって、この土地住宅の税制をぱっと言えと言われたとき、それは簡単に言えないよ。短期、長期だ、五年だ、十年だ、税率はどうだ、四千万だ。それはなぜかというと、長期安定と言いながらも短期なんだもの。大体今までで...全文を見る | ||
○野末陳平君 じゃ、ちょっと角度を変えて、この問題は非常に大事で、土地問題を今後どう考えるかという場合に税制もその影響が少なからずあるから、別の角度で聞きます。 三九%だった所得課税、これが下がることを喜んでいる人が二、三いたから、確かに税金が安くなれば売りたくなるという人が...全文を見る | ||
○野末陳平君 それは税を考える立場からいえば正論だね。だけれども、一般の人はそれと違って税によって売ったり買ったりみたいなことはしているから、その辺のずれはあっても仕方がないんだけれども。 一つ気になった。長期安定的な税制として位置づけると言うけれども、そこまで言っていいの。...全文を見る | ||
○野末陳平君 税の専門家としてはそうなんだよね。でも、この三九を下げろ下げろと言った業界あるいは先生方の本音は、やっぱり土地の流動化の促進というか、そういう面が多かったわけだ。だから、専門家の考えたのとそれを求める方とのギャップがあるので、やはり世の中というのは現実だから、税金が...全文を見る | ||
○野末陳平君 じゃ、次に行きましょう。 買いかえとかいろいろ聞こうと思ったんだけれども、時間も経過するから、今度は財形のことです。 財形貯蓄の減収額は思ったほどじゃないんだけれども、この制度もかなり古くからの制度ですから、これを労働省にちょっと最近の事情を説明してもらいた...全文を見る | ||
○野末陳平君 まさに僕の持っている大蔵省から来ている資料もそれを裏づけているんですけれども、加入者数の伸び悩みというか横ばいというか、それはいろんな分析ができるとは思うんですが、大企業は確かに多い。しかし、中から下はなかなか数がふえていかないんだが、結局これは財形の欠陥みたいなも...全文を見る | ||
○野末陳平君 まさに普及がはかばかしくないのはいろいろ複合的な理由が考えられると思いますから、それをもって今後財形がどうあるべきかはなかなか安易な結論は出せないんですが、一つ考えるのは、ほんのちょっとですけれども枠が拡大された、この枠拡大ということの効果というのはきっちりと出てい...全文を見る | ||
○野末陳平君 これは老人マル優を五十万円上げたときに財形も一緒になったんだけれども、これはちょっと拡大するのはどうかなという気がしていたから僕は反対だったんだ。そしたら哀れなお年寄りを優遇とか、哀れな年寄りがそんな一千万からの貯金を持っているわけないだろうというようなことを言って...全文を見る | ||
○野末陳平君 じゃ、中小企業への普及をもう少し頑張ってやってもらいましょう。やはりこれは住宅と年金については非常にいい制度ではあるんですけれども、二十年もたっちゃったから、何となくもう一巡したかなと思っているんで、一応さらなる普及を望んでおきますね。 今、たまたま話が出ました...全文を見る | ||
○野末陳平君 今のは興味ある数字ですが、そしてもう一つは、いわゆる貯蓄からくる利子部分ですね、配当も入るかもしれないけれども、利子配当が生活費全体に占める割合というのはどのくらいなのか、つまり利子をどれぐらい当てにした生活が設計されているのか、それはどうですか。 | ||
○野末陳平君 確かに、高齢者の貯蓄が年々ふえている。それだけ一部のお年寄りは裕福になったということなんだよね。今の局長の答え、高齢者世帯の所得の種類別で年金、恩給が半分、これはいいことで、となると今の利子配当部分というのが生活費全体に占めるウエートが思ったより低いということが感じ...全文を見る | ||
○野末陳平君 問題はそういうことなんですが、具体的にいかないとやっぱりだめだと思うんで、これからは大臣の考えも聞きたいところなんです。 年金も優遇してある、貯蓄にも優遇がある、その他の所得に対する諸控除もいろんな点で優遇がある、というようなことで高齢者優遇というのが税制改正の...全文を見る | ||
○野末陳平君 税制だけじゃありませんが、まさに高齢者優遇ということを金科玉条のようにして改正をしてきたという経過はもう既に役割を終わったわけで、これから始まる時代は、高齢者を支える世代に対して余りにも過酷な負担があってはいけないわけですから、その場合にじゃどうするかといったらば、...全文を見る |