橋本敦

はしもとあつし



当選回数回

橋本敦の1976年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月16日第77回国会 参議院 決算委員会 第2号
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○橋本敦君 まず最初に大蔵大臣にお伺いしたいと思うのですが、私はきょうは主として財政問題で二、三質問を重点的にするつもりでしたが、言うまでもなく田中金脈問題は当決算委員会として、これを解明する重要な問題として追及をしてまいりました。この問題は二十二日の当委員会で私どもの加藤委員が...全文を見る
○橋本敦君 私が質問したのは、大蔵省国税局の税の見直し、それだけを聞いているのではありません。田中金脈をめぐる数々の疑惑というものが、そういう問題についてあなたは全力を尽くして見直しをしたとおっしゃるが、その中身は依然として守秘義務ということで、それすら解明されていないのです。田...全文を見る
○橋本敦君 歯切れの悪い答弁だと私は思うのですが、端的に大平大蔵大臣に伺いますが、田中前総理がみずから疑惑の解明をするとおっしゃったその問題で、三木総理もそれを期待すると述べられた、あなたは現時点でどうなんですか。
○橋本敦君 それは重大な答弁だと私は思いますよ。三木総理もしばしば田中前総理みずから解明することを期待するとおっしゃった、それは幾度も速記録に載っている。ところがあなたは、田中前総理が解明するとみずから言ったことについても、そのようなことをいま期待しないと、こうおっしゃった、こう...全文を見る
○橋本敦君 そんなことを言っていません。
○橋本敦君 そうでしょう。
○橋本敦君 この問題はこれ以上追及をしませんが、要するに三木内閣として金脈問題に対する姿勢が総理と主要な閣僚であるあなたとで重大な食い違いがある、こんなことでは三木内閣それ自体が国民の疑惑を解明するということに、閣内一致して立っているとはとても思えませんし、国民の政治不信を招くそ...全文を見る
○橋本敦君 いまの答弁を私は正確ではないので念を押して伺います。公共的用地に使用するということについて一般的基準に従って処分するということですが、具体的にお伺いしますが、廃川敷処分によって九条地が、とれが室町産業に例の契約どおり移ってしまうとするならば、純粋の国有地を除く大部分が...全文を見る
○橋本敦君 大臣、答えてください、大臣の答弁として。
○橋本敦君 わかりました。それでは約三万坪の河川敷内の国有地については室町産業に払い下げる方針はないということが明確になりました。  そこで、その他いろいろの問題がありますが、その他の問題は加藤委員の質問でまた質問されることとして、財政問題についてお伺いさしていただくことにいた...全文を見る
○橋本敦君 つまり、そのように当初予算を成立さした以後、たちまち総需要抑制への転化という方向をとらざるを得なかった、主として物価問題に起因をして。そういうことで、まさに当初考えた予算というものが、そのとおり執行すれば大変なことになるという情勢に実は直面をしたということだと思うんで...全文を見る
○橋本敦君 そこで福田経企庁長官にお伺いをいたしたいのですが、四十八年度予算の執行がいわゆる大型積極予算であったにかかわらず、いま言った現状に終わり、かつ流動対策も誤ったという反省があるんですが、四十八年二月には経済社会基本計画に関する件が閣議で決定をされまして、これが昭和四十二...全文を見る
○橋本敦君 私が心配をするのは、いま長官が述べられたような方向で五十年代前期経済計画案がそのとおりいくかどうかということについて、これは幾つかの重要な問題を含んでいるだろう。現に四十八年二月の基本計画が挫折をしたわけですからね。  そこで、これからの財政運営の責任がいまおっしゃ...全文を見る
○橋本敦君 ですから明確ではありませんが、弾力的運用という名によって大口規制が緩められるという方向は出てくる。そしてまた先ほどの特別税法ば廃止をされて、特別の処置をとる政府の意向もない、こうなりますと、四十八年度状況に照らしてとられたいわゆる歯どめの枠組みというのがなくなっていく...全文を見る
○橋本敦君 いまの長官のお話によっても、当面今日程度あるいはそれ以上かもしれませんが、五十一年、五十二年は物価上昇が続くということが、一応長官の見通しによっても立てられておる。私が指摘したのは、今度の計画案ということの内容を見ますと、前の基本計画よりも歯どめがなくなっているという...全文を見る
○橋本敦君 いま大臣も認められましたように、財界の要求というのは基本的に入れられて、一致しておる。たとえば一般会計の規模にしても、財界は一五%増を要求している。大蔵原案よりも決まった予算で見ますと、これが一四・一%前年比で伸びている、大体近づいている。特に公共事業関係費についての...全文を見る
○橋本敦君 場所が不便だということだけでカバーできない家賃の高騰があるというふうにごらんになりませんか。たとえば公団から私がいただいた王子五丁目団地の応募状況、これは交通が大変便利ですね。それからさらに池袋から二十分ほどの朝霞浜崎、これも便利です。ここのところで見ますと、二DKの...全文を見る
○橋本敦君 その問題できょうは余り議論している時間がないんですが、要するに公団家賃が高いというのはこれはもう国民の声ですよ。いまも理事がこれが原因であることはおっしゃったとおり。ところでいままでの公団住宅建設を見てみますと、昭和四十年以後は御存じのとおり政府出資金が打ち切られてい...全文を見る
○橋本敦君 大蔵大臣、お聞きのように、政府が利子補給を一%切り下げただけで約一万円から家賃が低くなってくるんですよね。大変ですよ、一万円って。しかもこれに引き充てるべき金はどれくらいかかるかと言えば、数億から十億程度だろうと私は見るんです。ところが、こういうことが実際に五十一年度...全文を見る
○橋本敦君 ということで、大蔵省がとる措置はごくわずかでしかない。ところが予算を見ますと一千五百億もの公共事業等予備費というものが計上されている。こういうことで、住宅建設を一つ私は例にとりましたが、国民生活基盤ということから考えて、この公共事業費のあり方ということは私は大問題だと...全文を見る
○橋本敦君 この問題は法的な立場からも十分議論しなきゃならない重要な問題ですが、たとえば大蔵省が「昭和財政史」ということでこういう分厚い本を出しております。大蔵省自身の本です。この中で戦前の予備費については大蔵省自身が非常に深く反省をしておる。どういう点を反省をしているかといいま...全文を見る
○橋本敦君 いかに御苦心をなさっても、私は憲法、財政法の観点から見て正しくないものは正しくないということでやらなきゃならぬと思うのですが、まあこの問題については、きょうこの場だけの議論で終わるわけでなく、予算委員会でも当然大きな問題になると思いますので、政府の慎重な配慮を望んでお...全文を見る
○橋本敦君 それでは、この点について時間がありませんので、さらに機会を得まして会計検査院並びに建設省等を含めて多目的ダム問題を中心に国費のむだ遣い問題をいずれ質問さしていただきます。さらに田中金脈の問題については三木総理と大平大蔵大臣の重要な意見の食い違いという問題、私はこの点の...全文を見る
05月07日第77回国会 参議院 予算委員会 第9号
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○橋本敦君 私は、ロッキード疑獄事件について質問をいたしますが、この問題については、ロッキードのトライスター売り込みに関して、すでにわが党の上田委員が指摘をしましたように、この問題はわが国の航空業界の再編あるいはエアバス導入時期をめぐる運輸省の指導、こういったものと関連をして、全...全文を見る
○橋本敦君 運輸大臣はそのように答弁されるけれども、これを本当に調べるには、そう簡単にわかる問題ではありません。これを調べるためには多くの関係者、また多くの資料を集めねばならぬ。私は、いまの運輸大臣の答弁は、いまそのような事実はないと、否定されたけれども、とうてい納得するわけにい...全文を見る
○橋本敦君 委員長、待ちます。
○橋本敦君 委員長、私の質問に、全然答弁になっていないです。
○橋本敦君 航空局長、委員長の指示でもう一遍質問いたしますから……。  日本航空が当初四十七年度にエアバス導入という方針で、四十四年の一月十六日の常務会でその年の三月末までに機秘を決めると決定をして、松尾社長が記者会見までやられて公表されているわけです。ところが、三月末までに決...全文を見る
○橋本敦君 いま航空局長が答弁で明らかにされたように、機種選定作業が七月に至って中断されております。この中断された事実は、これは日本航空部内の資料でも明らかですが、たとえば「日本航空二十年史」には「一九六九年七月にいたって機種決定を白紙にもどし、採否決定は大幅延期とした。」と、こ...全文を見る
○橋本敦君 先ほど運輸大臣は私の質問に対して、調査をしたけれども疑惑がない、こう答弁された。いまの問題でも、これは日本航空が決めることだから航空局長自身が調査も何もしていない、知らないと言っています。こういう問題を調査しないで、どうして調査したと言えますか。  なぜ私がこれを言...全文を見る
○橋本敦君 なぜそういう判断をしたかを調査しなさいと私は言っているのです。
○橋本敦君 調査の限界などというのは納得できませんよ。運輸行政をあずかる立場で疑惑を解明しなさい。そういう姿勢がないということが問題ですよ。  次の質問に移りますが、ところで、日本航空がその機種決定を白紙にした四十四年七月に、一方全日空の方で、大庭社長が三井物産を通じてDC10...全文を見る
○橋本敦君 わが党のロッキードの調査団が、三井物産の当時担当重役であった石黒規一氏に会っております。そのときに石黒氏は次のように述べている。四十四年七月、大庭さんから製造番号を押さえてくれという申し出があった。その後、三井物産本社において、当時社長の若杉氏、そしてダグラス社立ち会...全文を見る
○橋本敦君 法務省安原刑事局長に伺いますが、三井物産はこの発注にかかわる内示発注書、レター・オブ・インテンツ、これをダグラス社との間に交わしていると、こう言うのですが、このこと、この書類を地検に任意提出をしたと、こう言っております。領置しているかどうか、はっきりしていただきたい。
○橋本敦君 ある、なしではない。三井側が出したと言っているから事実を確かめているのです。もう一度答えて下さい。だから、三井が言っていることが本当かどうか、はっきりしたらいいんです。
○橋本敦君 納得できませんが、要するにわれわれが調べたところ、この製造番号は29番、33番、47番、48番、92番、101番、この製造番号で押さえられている。問題は、いま言った製造番号29、33、これが実は四十四年七月以前に日本航空が日本航空用としてオプションをしていた航空機であ...全文を見る
○橋本敦君 総理、いまの答弁、いかがですか。総理もこの疑獄の真相は徹底的に解明されねばならぬと、繰り返し繰り返し述べられた。一方、検察庁が捜査を進めるのはいいですよ。だけれど、政府自身、運輸省自身が、私が指摘をしたような重要な疑惑について、また私が指摘をしたことが事実かどうかにつ...全文を見る
○橋本敦君 私が指摘をした事実については、総理も私が指摘をした事実がそうであるとすれば重大な疑惑があり、捜査当局の捜査を待つと言われたところですが、検察庁においては徹底的な捜査を遂げてもらいたい。  ところで、このロッキード疑獄事件の原点と言えば、私は昭和三十三年、三十四年にま...全文を見る
○橋本敦君 防衛庁長官に伺いますが、グラマンが内定してわずか四カ月後の昭和三十三年八月の七日と九日、ホテル・テイトにおいて防衛庁幹部は、国防会議の内定とはまさに逆のロッキード側の説明を受けていると思いますが、この会合について、出席者、内容を明らかにしていただきたい。
○橋本敦君 その会合で、ハル、クラッターは来ていましたか。そして通訳したのはだれですか。
○橋本敦君 通訳は。
○橋本敦君 私が、当時空幕長であった佐薙毅氏から聞いたところでは、鬼が通訳をしている。佐薙毅氏もこの会合に出席しているのです。  ところで、いま局長がお話しになった党の側から話があったという、党の側とはどなたですか。
○橋本敦君 私が会った佐薙毅氏は、それは河野総務会長であるとはっきり言っていますよ。そしてまた現に児玉氏自身が、昭和三十三年十一月十五日「財界」という雑誌の中で、「そこで河野と川島のお二人が、防衛庁にやかましく言った。」、ロッキードの社長が東京に来ておる、説明を聞け、こう言って川...全文を見る
○橋本敦君 いまの答弁は納得できませんね。衆議院決算委員会の川島正次郎氏の証言をお読みになりましたか。川島正次郎氏は衆議院決算委員会に証人として出て、はっきりあなたの名前を挙げて言っていますよ。川島正次郎氏はこのロッキード、グラマン問題、官房長に聞いたと。聞いたわけですが、はっき...全文を見る
○橋本敦君 知らぬ存ぜず、記憶なしというのはロッキードではやり言葉になったんです。本当にあなたはこのことをはっきりと証言してもらいたい。  三木総理にも伺いたいと思いますが、あなたも当時、政調会長から経企庁長官になられた。そして、経企庁長官になられた三十三年の十月四日に国防懇談...全文を見る
○橋本敦君 いや、さっき言っていますよ、資料に書いてある。
○橋本敦君 十月四日。
○橋本敦君 内定後の国防会議。
○橋本敦君 国防会議懇談会。
○橋本敦君 このFX戦争をめぐる問題についても、政治家の政治的、道義的責任の究明は必要だと総理はおっしゃったんですよ。そのころ党の主要な地位あるいは閣僚にかかわりを持っておられたお二人に聞いてもこういう状況では、三木総理がおっしゃっても政治的、道義的責任の究明は、これはおぼつかな...全文を見る
○橋本敦君 そのうわさの中に児玉譽士夫が背後で工作をしておったということが、いまどんどん証拠が出ているんですよ。福田副総理いかがですか。当時、児玉譽士夫が背後で工作したということ、お耳に入っているでしょう。
○橋本敦君 全く歯ごたえのない答弁ですが、いまのようなことをおっしゃっても、背後に児玉が工作をした事実はどんどん証拠に挙がっていますよ。いずれ特別委員会で徹底的にこれは明らかにしたい。  ところで、次にP3Cの問題ですが、この対潜哨戒機P3Cの問題については、これは言うまでもな...全文を見る
○橋本敦君 その児玉の契約書、これはチャーチ委員会から公表され、私もここに持っておりますが、長官は読まれておりますか。
○橋本敦君 ここで外務省にお伺いをしたいのですが、ロッキードとは一体どういう会社か。アメリカの国防総省への兵器の売り込みで、アメリカの巨大企業の中でどのようなランクに置かれているか、お答えを願いたい。
○橋本敦君 そのとおりロッキードは米国防省との兵器受注関係では毎年第一位にランクされている。まあ言ってみれば一大兵器メーカー、私どもの言葉で言えば死の商人です。だから、今度のこのロッキード疑獄についても、アメリカ上院のプロクシマイヤー委員長はどう言っているか。今回の事件は一企業ロ...全文を見る
○橋本敦君 その文書の冒頭の三行、どう書いてありますか、明らかにしてください。
○橋本敦君 いま私が明らかにしてもらった理由は、アメリカの国防省は、極東を含む地域で代理店、児玉のような秘密代理人も含めてこれを置くことが必要であり、これをやることが武器売り込みに成功するんだということを明白に物語っている。さらにこれだけではなくて、クレメンツ国防次官、これが言っ...全文を見る
○橋本敦君 総理への質問。私は総理に聞いているのですよ。
○橋本敦君 次に、いわゆるPXLの国産化論議を白紙に戻したという、例の四十七年十月九日、この国防会議の了解事項について伺いますが、総理は、この日国防会議に出席をなさっておる。このような了解事項がなされるということを当時御存じでしたか、事前に。
○橋本敦君 当時の外務大臣大平さんは事前に御存じでしたか。
○橋本敦君 防衛庁長官に伺いますが、防衛庁の海幕の幹部で事前に御存じであったかどうか。
○橋本敦君 植木大蔵大臣も当時知らなかったということを言明されている。ということになると、この問題を当時の国防会議にいわゆる論議を白紙にするというような原案を出す、一体これはだれがやったのかということが問題になります。これについて、だれがこの原案をつくったか、防衛庁長官から説明を...全文を見る
○橋本敦君 いや、私の聞いたことに答えてないんですよ。この了解事項の原案、当日だれがつくって出したかと聞いているんです。全然答えてないです。あんなもの答弁になってないですよ。質問の答弁じゃないですよ。
○橋本敦君 だれに聞いてもわからないですよ。だれに聞いてもわからない。久保事務次官呼んでください。私は朝から要求しているんです。久保事務次官呼んでくださいよ、委員長。
○橋本敦君 聞いてみなければわからぬですよ。
○橋本敦君 とうてい納得できませんよ。聞いてみなければわからないですよ。いま局長は海原氏の名前を出されましたが、私ども調査団が海原氏に会って、海原氏から直接聞いたところでは、この懇談会の前に後藤田、相澤、このお二人と、そして総理、この三人が会議をされて、そして後藤田氏が海原氏にメ...全文を見る
○橋本敦君 いまの答弁で明快になったことは、まさにこの時期に論議を白紙に戻して専門家会議を置くということを発議したのが、田中前総理だということですよ。これは非常にはっきりした。ただ、メモをだれが書いたかという、私が海原氏のおっしゃっていることを指摘しての問題は長官の答弁ではなかっ...全文を見る
○橋本敦君 回答内容は。
○橋本敦君 一方、ロッキードのローガン、あるいはロッキードの対潜機本部長のJ・E・ギャノン、こういった人たちが来日をして防衛庁とコンタクトしているはずですが、その経過を明らかにしてもらいたい。
○橋本敦君 総理、私が指摘したいのはこういうことなんですよ。四十七年十月九日に田中前総理の裁断で国産化の動きが白紙になったと。どうですか、その直後の四十七年十一月十五日、一カ月後からアメリカ海軍はMDAOを通じてP3Cの売り込みを開始をする。そしてそれと同時にロッキード自身がロー...全文を見る
○橋本敦君 信頼せよと言う限り、当然これはやるということだと理解しますよ。田中前総理を含めて事情を聞かなければ明らかにならぬです。  総理に伺いますが、まさにこのP3C導入は一兆円にもなろうといわれた。国民生活がこれだけ苦しいときにこんなものを導入してよいのか。そしてまた、ロッ...全文を見る
○橋本敦君 質問に答えてくださいよ。児玉とロッキードの契約、こんなものを許せますか。これの破棄を措置するように総理は指示をしなさいと言うんです。
○橋本敦君 契約書。
○橋本敦君 最後に。  疑惑のある契約書を総理は承認されますか、こんなものを。そう聞いているんですよ。
○橋本敦君 時間がありませんから、この問題は特別委員会でやることにして、終わります。
05月11日第77回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○橋本敦君 私は、国民のために裁判の充実や迅速化という観点から、決して十分ではありませんがこの法案に賛成をいたしますが、それに関連をいたしまして、裁判官の研修にかかわる問題で大事な問題があると思いますので、質問をさしていただきたいと思います。  言うまでもありませんが、最近、金...全文を見る
○橋本敦君 一九七二年のアジア財団の年次報告、プレジデント・レビューがここにございますが、このレビューの百十二ページ、ジャパンと記された日本関係、一九七二年ですから四十七年、この資料では空白になっている部分でございます。この中に、日本関係で法律関係に対する資金援助として、リーガル...全文を見る
○橋本敦君 年次が一年ずれて四十六年にしても、このレビューでは四名あるわけです。ですから数が足りないわけですね。だから、この点は改めてこの資料、後でお見せしますから、御調査をいただきたいと思います。だから、この資料どおりだとすれば、十四名でなくて十六名になってまいります。  と...全文を見る
○橋本敦君 せっかくですが、いまの答弁、私は納得できないと思いますね。  アジア財団にCIAの資金が提供されていたという事実、これがアジア財団全体として資金の提供を受けていたという事実、これは、お認めになるわけですね。しかし、司法関係にはその金は流れていない、こういう趣旨に聞こ...全文を見る
○橋本敦君 それはしかし調査が不十分ではありませんか。当時このアジア財団では、サンフランシスコでこの問題か提起をされて緊急執行委員会が開かれて、そしてCIA資金を受け取っていたという事実を財団本部がこれを認めて公表したという報道があるわけですよ。それを裁判所がどういう方法で、人を...全文を見る
○橋本敦君 だから、そのような程度で資金が流れていたことはつまびらかでないというようなことで軽々に過ごしてはならぬです。現に、このアジア財団が活動する上でどういうような収入が活動の基礎になっておるか、矢口人事局長御存じですか。大部分を占めている収入はどこから出ておりますか。
○橋本敦君 もっと新しい資料で、たとえば一九七三年の年次報告を見てみますと、総収入六百二十九万ドルのうち、アメリカの政府関係機関からの補助金が五百六十七万ドル、約九割近い金になっている。一番新しい一九七四年のレビューによって見ますと、歳入五百五万ドルのうち四百七十万ドル、これが同...全文を見る
○橋本敦君 往復旅費の援助を受けた方について説明してください。
○橋本敦君 時間が余りないので、簡単にやってください。
○橋本敦君 アメリカ国内の視察を、見識を広め学習するためになさることを私は否定しません。だけど、アジア財団からの資金の援助をもらって米国内を視察する、こんなことはやめるべきですよ。さらに、往復旅費まで四十九年、五十年、アジア財団からの支出を受けて裁判官がアメリカに研修に行く、これ...全文を見る
○橋本敦君 絶対にアジア財団から金を受け取って、そのお金の援助で裁判官が留学するような、まあ言ってみりゃ低開発国並みのことはやめてください。これはもう裁判官が研修の必要があれば、人数減らしてでも予算を取って行くべきです。私はそのことを強く希望すると同時に、いまの局長のお言葉が実現...全文を見る
○橋本敦君 法務大臣、先ほども私は申し上げたんですが、アメリカのCIAの活動については、いまわが国やあるいはアメリカでも、世界でも厳しい批判がございます。宮澤外務大臣は予算委員会でアメリカCIAのわが国内における活動は認めないと、はっきり言明されました。特にこのCIAが外国におけ...全文を見る
○橋本敦君 もっともだと、私も当然そうだと思います。認めるわけは、それは法務大臣ないでしょう。ところが、いま言ったように、アメリカCIAの資金が、実はこのアジア財団にも提供されていたということが、昭和四十二年ごろから問題になっておるんですね。このようなアジア財団の資金援助を、問題...全文を見る
○橋本敦君 注意をしていただかなきゃなりません。なりませんが、法務省かこの財団から資金援助を受けて行ってはならぬというように注意なさっているのに、現職の検察官お二人までが、四十四年と言えば国会で問題になってまだ新しいです。そして昨年。なぜこういうことになるのか。これは規律の問題に...全文を見る
○橋本敦君 終わります。
05月13日第77回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○橋本敦君 最初に、法務大臣に一点だけただしておきたいのですが、刑事訴訟法の基本的な趣旨、精神について、現在しきりに基本的人権とか被疑者の名誉ということを重んずるという立場でのお話がございます。それがいまのロッキード事件の資料を公開しないということの一つの法務省側の支えになってい...全文を見る
○橋本敦君 まさにロッキード疑獄事件で問われているのは真相解明の努力でありますね。それはそれとして、先ほど児玉譽士夫との関係で、大臣は大変率直にざっくばらんに心境及び事実をお話しになりました。ざっくばらんなお方ですから私もざっくばらんにお伺いしますが、児玉の関係者である太刀川氏が...全文を見る
○橋本敦君 その太刀川氏が児玉の関係企業に関係をする、あるいは児玉の実際上の秘書になっておるという状況になって以後、会ったことはありますか、ありませんか。
○橋本敦君 ところで、もう一つ率直にお聞きをしなければならぬのですが、問題の人、小佐野賢治氏ですね、この小佐野賢治氏とお会いになったことはありますか。
○橋本敦君 しかし、小佐野賢治氏は財界でいろいろな重要なことをやっておられますので、虎の門事件その他、この人の名前はつとに御存じですね。
○橋本敦君 ところで、問題はこの小佐野氏が今度のロッキード疑獄事件で果たした重要な役割りに関する問題なんですが、これは言うまでもなく米上院のチャーチ委員会でコーチャン自身が明確に語っているわけです。これは私がここで繰り返すまでもありませんが、すでに公開された資料ですから捜査当局も...全文を見る
○橋本敦君 いま局長がおっしゃったように、まさに当然のことであり、これを解明する必要があるということは客観的状況から明らかです。だから、捜査当局が小佐野氏から事情聴取をする必要があるというのはだれの目にも明らかだと私は言ったのです。すでにわれわれが知っている証拠からだけでも、捜査...全文を見る
○橋本敦君 重大な関心を持っておられると言うことで御勘弁願いたいということですが、積極的な真相解明のための捜査を国民が期待しているという立場で私は明らかにする時期が来れば明らかにできると。あの児玉の捜査だってもう発表なさらなくても明らかになっているんですから。ということを私は期待...全文を見る
○橋本敦君 そこで、堀田検察官の御苦労も考えるんですけれども、日米司法取り決めと米伊の司法取り決めの中で重大な違いの一つに、米伊の司法取り決めこの中では取り決めそれ自体の中で相手国の司法官憲が事前に面接すべき人物、場所、これを通知した上で相手国内において要請国自身の司法官憲がその...全文を見る
○橋本敦君 それはわかっております。だから、したがって、イタリアとのような明文の取り決めにはなってないけれども、いま局長がおっしゃったように、アメリカ側があの交渉の中での同意条項として日本の捜査官憲が行って直接会えるように努力するという、その任意捜査については了解をし、協力すると...全文を見る
○橋本敦君 私は今度の司法協定でいろいろな資料が提供されたということですが、提供された以外にこちらで捜査を進めていくならば、もっとこういうのが欲しい、あれが欲しいという追加資料の要求ということもしなきゃならぬと思いますが、今日までに何回追加資料の請求をしたことがあるか、あるいはや...全文を見る
○橋本敦君 私は、コーチャンに国会へ証人として喚問に応ずるように国会が要請していること、そして、真相解明のために彼自身も十分責任があること、そういうことを考えれば、いまあなたがおっしゃった、文章にはなってないけれども政府間了解ということで捜査活動が了解されている事情のもとで、事情...全文を見る
○橋本敦君 いま後の方でおっしゃった問題は、この司法取り決めの第十項でもはっきりと書いていますから、この手続によらないで入手する資料については、これはわが国の独自性の権利が確保される。だから、アメリカ側から提供された資料が端緒になって、それに基づいて日本の捜査当局が独自に捜査をし...全文を見る
○橋本敦君 解釈が一致しているわけだからね、これは問題ですよ、解釈なんて一体どうするんですか、真相解明。これはまたやりましょう。そんな合意が解釈であったのは知らなかったな。     —————————————
○橋本敦君 ただいま議題としていただきました刑事訴訟法の一部を改正する法律案に対する修正案の提案理由を、ごく簡単に説明さしていただきます。  第一条は、改正案の百八十八条の二の修正でありますが、改正案は憲法第四十条に基づく刑事補償制度を基本にいたしまして、この制度だけでは無罪の...全文を見る
05月27日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第1号
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○橋本敦君 いわゆる四十七年の八月末、九月一日、ニクソンハワイ会談——ニクソンと田中のハワイ会談、これが大きな問題になっているわけですが、田中総理当時、米国訪問一行の行事日程を外務省からいただきました。これによりますと、田中総理は、まずホノルルのヒッカム空港に着きますと、その行事...全文を見る
○橋本敦君 調べてください。  予算委員会での証人喚問で小佐野氏は、小佐野氏自身もこの当時ハワイに行っておった、そしてサーフライダーホテルで、田中氏らが行かれるのを彼自身もハワイで同じ日時に迎えておる、これはもうはっきりしておるんです。しかも、さらにそれだけではありません。この...全文を見る
○橋本敦君 いまのお話のように、外務省自身だけじゃなくて、こういう行事は総理官邸の意向も聞く。だんだんはっきりしてくるですよ。田中総理自身がサーフライダーへ泊まりたいと言った可能性あるですよ、小佐野氏がそれを知って行っているんですから。この点は、まず第一に徹底的に調べて明らかにし...全文を見る
○橋本敦君 嘱託尋問、入っていますか。その確認に嘱託尋問の協力入っていますか。
○橋本敦君 時間がありませんからこれでやめます。
06月01日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第2号
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○橋本敦君 先ほどから防衛庁としてのPXLの国産化方針等についてしきりに議論をされているわけですが、このロッキード疑獄事件の真相を解明するという任務を持った当委員会の議論としては、答弁があやふやにぐらぐらするということは、これは政府側としても細心の注意をもって慎重に答弁をして、避...全文を見る
○橋本敦君 そこで、その国産化方針の具体的な問題について私は、四十八年度二十七億の予算を概算要求として防衛庁が決めた、これが国産化方針の最も重大な具体的なあらわれだと、こう解しておるわけです。この点についてさきに衆議院の特別委員会で中路委員が、この四十八年度から本格的な基本設計計...全文を見る
○橋本敦君 おっしゃってください、通常の。長官以下。
○橋本敦君 したがって、この四十八年度概算要求については、当時の長官自身もいよいよ本格的な国産化方針を目指した基本設計に入るということを十分了解をして裁定をされていることは間違いがない。  そこで防衛庁側にもう一つ明らかにしてほしいことは、この四十八年度概算要求をするに当たって...全文を見る
○橋本敦君 いまのお話を聞きますと、現在就役をしているP2Jよりもはるかに性能もよくなっていくということが目指されているということはわかります。ところで、この概算要求が決定された四十七年の八月当時、すでに米海軍ではP3Cは現実に就役をして就航しておる、実戦配備についておる、これは...全文を見る
○橋本敦君 ちょっとよくわかりません。P3Cは全く念頭になかったかどうかはどうなんですか。私は念頭になかったということはないと思うんですよ。現に防衛庁からいただいた資料でも、それ以前の四十三年ごろから防衛庁はP3Cに関連をしてアメリカに対する照会だとか調査、こういったことをやって...全文を見る
○橋本敦君 もっともこの資料によっても昭和四十五年に対潜機について防衛庁は海外調査をした。欧米各国も回ってこられたそうですが、P3C搭載の電子計算情報システムについては資料を得られなかったと、こうありますから、私はそれがまるまる入っているかどうか聞いているんじゃない。P3Cのよう...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。  ところで、このP3Cのリリースのオーケーを米軍が出しそうだという話は四十七年の八月にワシントン駐在の玉川武官から私信の形で防衛庁にあった。これについては参議院予算委員会で私の質問に対し、丸山局長は、当時は防衛庁には国産化の方針で進めるという意向があ...全文を見る
○橋本敦君 そうすると、確認をしますが、防衛局長は知っていたけれども、リリースの可能性は長官あるいは事務次官、これは御存じなかったと、こう伺ってよろしいですか。
○橋本敦君 わかりました。  もう一つ聞きますが、P3Cについては先ほどお話ししたように、この資料でも搭載する電子機器システム等の機能については、これは調査したけれども、資料は入手できなかったと、こうありますが、その他アメリカだけではありません、欧米各国において検討もされたとこ...全文を見る
○橋本敦君 ところで、十月九日の国防会議議員懇談会の了解では、このPXL問題というのはいわゆる白紙還元をされて、将来は輸入も含めて検討すると、こういうことがはっきり出てくるわけですね。そこで、私が聞きたいのは、将来輸入も含めて検討するということになれば、当然リリースなりライセンス...全文を見る
○橋本敦君 そうすると、この時点でリリースの可能性、ライセンス生産の可能性があるということを防衛庁側首脳部は知らなかったとすれば、この専門家会議で輸入も含めて検討をするんだということを発案をした田中前総理は、この可能性を知っていたのかあるいはこれにかかわった発議者は知っていたのか...全文を見る
○橋本敦君 私は誠実な答弁を初めに要求しておいたんですが、防衛庁は国産化の段階でもP3Cは頭にあった。対潜能力を強化した次期対潜哨戒機をつくるのに国産化をする上でもあったのですよ、P3C。だから調査団まで派遣をしている。そうして玉川一佐から手紙も来ている。そうしていまおっしゃった...全文を見る
○橋本敦君 ところで、この十月九日の白紙還元に至る直前にいわゆるT2、T2改の輸入問題が大蔵から出されて激論が闘わされたという問題が委員会でもたびたび議論になっておるわけですが、これをめぐって私はまだ疑問を払拭し切れないでいるわけですが、これについて伺いますが、十月二日に大蔵の方...全文を見る
○橋本敦君 このT2の問題について言うならば、すでに昭和四十二年三月十三日の国防会議の決定で、「超音速の高等練習機について、国内開発を行うとともに」、こういうことで明確に国産化、量産化方針が決まっている。こういう意味では、これは防衛庁の方針というより、むしろたびたび議論されている...全文を見る
○橋本敦君 どっちにしても対米経済協力でドル減らしということから問題が理由づけられておったということは事実なんだ。それに対して田中前総理は、四十七年十一月十日、参議院の予算委員会で重大なことを言っておりますよ。これとあなたの答弁が食い違うならますます田中前総理証人で来てもらわなく...全文を見る
○橋本敦君 防衛庁が——この問題重大ですよ。私は人ごとのように言えないと思う。だから私は初めに聞いたんです。四十八年度の概算要求は、長官を含めた庁議決定までされて、いよいよこれから国産へ踏み切っている基本設計、これに入っていくということなんですよ。性能諸元、運用問題から言ってもそ...全文を見る
○橋本敦君 いま御説明がありましたが、私はやっぱり納得できないです。四十五年以降ずっと国産化方針を進めてきて、四十八年、いよいよ具体的な基本設計に入る庁議を決めたその直後に国産化がまるでだめになる、かすかな希望とおっしゃったが、かすかな希望というのは基本的にだめになる可能性がある...全文を見る
○橋本敦君 この十月九日の了解事項がなされて以後、MDAOとの関係でも防衛庁はP3C問題に関していろいろコンタクトをしておりますね。これは、私は予算委員会でも聞いたわけですが、たとえば、もう一度繰り返しますと、十月九日以降、直後の十一月十五日には、アメリカのMDAOとの関係で海幕...全文を見る
○橋本敦君 海幕の高級幹部ですよね。  続いて、年が明けて四十八年の一月二十九、三十。これは、いよいよP3Cに岩国に行って、試乗していますね。これに乗った人は、長はだれですか。
○橋本敦君 かなりの人数と、そうしてまた幹部を含んでおるわけですよ。  いま局長がお答えになったように、四十八年の十一月にはこれはまた海外調査を実施される、そういうことでP3Cの優秀性について徐々に海幕の中の認識が深まっていって、明けて五十年、いまおっしゃったように、具体的にP...全文を見る
○橋本敦君 だから、したがって長官に確認的に伺いますが、いま国産かあるいは輸入かをめぐっていろんな検討がなされているというお話ですね、ポスト四次防の関係。結構ですよ。もし外国機を輸入するとすれば、この専門家会議答申どおりP3C、これを輸入をするという方向にこれは防衛庁も政府も動く...全文を見る
○橋本敦君 決めていないことを前提に外国機を輸入するとすればP3C、これは既定事実だともう言える状況だということを質問したんです。あなたはこれを否定なさらないですし、いろいろ検討していると、しかし輸入するとすればこの専門家会議でP3C当面やむを得ないと書いていますが、これ以外の外...全文を見る
○橋本敦君 輸入をするとすればという前提で聞いているのに、なぜ答えられませんか。私が質問することが余りにも具体的ではっきりしているからですか。だれが考えてもそうなりますよ。  ところで、長官にお伺いしたいんです。このP3Cの売り込みについてアメリカの国防省なりペンタゴンなりが、...全文を見る
○橋本敦君 つまりいまの御答弁は自主的に決めるんで、アメリカの軍部の介入とかそういうものは許さないという所信の表明と受け取ってよろしいわけですね。
○橋本敦君 そうだといたしますと、最近外電で重要なニュースが流されていることは長官も新聞を読んで御存じでしょう。たとえばですね、アメリカの国防総省の関係で言うならば、ハリン報道官がこれが言明をいたしまして、そうしてアメリカの国防省が日本に対するP3C売り込みについてMDAOに対し...全文を見る
○橋本敦君 いまの答弁でも重要な事実が幾つかあるんですね。だから、アメリカの安全保障援助局、ここからMDAOに対して、ロッキードで日本が揺れているけれども、この中で政府間政府ベース、つまりFMS方式によってP3Cを日本に売るというような可能性があるかどうかという問い合わせが来てい...全文を見る
○橋本敦君 政府間政府契約の方式について何も言っていませんか。
○橋本敦君 これは徹底的に調べて、もし事実がそうなら厳重に政府として抗議すべき性質のものですよ。これはひどいでしょう。ロッキード社の財政能力、これに対する援助の問題だとか、これは現にカナダがP3C十八機買うという決定をしたときに、ロッキードに対してカナダが緊急融資をするかしないか...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。だからしたがって、このロッキード疑獄事件の真相解明、国会決議あるいは五党会談に基づくこの特別委員会の任務もそうですが、この黒白をはっきりさせることが前提だとおっしゃった長官の言葉を信用して、私は長官にその方針でいっていただくということについて最後に一言聞...全文を見る
○橋本敦君 最後ですが、具体的に長官がもしそのとおりおっしゃるならば、私が言うように、疑獄が解明されない限りP3C機種決定はやってはならぬということだと思いますが、この問題は、時間が来ましたので、さらに議論を別の機会に譲りたいと思います。  終わります。
06月15日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第5号
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○橋本敦君 あなたは、会社の中にある次期対潜機開発室、この部員におなりになったことがありますね。
○橋本敦君 この次期対潜機開発室というのは、川重内で何年ごろからつくられた組織ですか。
○橋本敦君 川重が自主的に次期対潜機の開発、この研究を始めたのは大体昭和四十年あるいは四十一年ごろというように伺ってよろしいですか。
○橋本敦君 昭和四十一年というのは、川重がP2Jの試験機、これのフライトに成功して、これを防衛庁に納入をした、そのころではありませんか。
○橋本敦君 私の手元におたくの会社の社内報「はばたき」という雑誌がありますが、この中で対潜機開発に重要な役割りを持っておられる坪井副事業部長ですか、この方のお話があるんですが、ここにはこう書いてあります。この次期対潜機の開発ですね、この仕事は「P−2J試作機を防衛庁に納入した昭和...全文を見る
○橋本敦君 そういたしますと、川重としてはP2Jの試作機を防衛庁に納入したそのときから、やがてP2Jの次に新しい対潜哨戒機を配備するという必要が起こるであろうということをいち早く考えられて、さっそく研究を開始され、あなたのお言葉ですと、あなたも部員であるPXL開発室は四十四年ごろ...全文を見る
○橋本敦君 そのような一般的なイメージ模索という文学的表現以上に、具体的にいまお示ししたこの社内報では、坪井さんは四十一年から研究を続けて空力・構造関係の基礎研究を進めてきたと、こうお書きになっておられる。だから次期対潜機の単なるイメージ模索ではなくて、基礎的な次期対潜機の空力・...全文を見る
○橋本敦君 ところで昭和四十四年に、防衛庁研究本部でPXL次期対潜機の防衛庁部内研究が行われて、関係航空会社では川重だけが参加をしたということはありますか。
○橋本敦君 これはもう一度それではこの社内報を見ていただきたいんですが、坪井さんがおっしゃっています。読んでください。
○橋本敦君 間違いありませんね。いかがですか。
○橋本敦君 だからしたがって、四十四年、つまり四十五年の防衛庁との研究の前年に、防衛庁内部のPXL開発研究に川重だけが部内研究に参加をしたということは、これは四十五年に正式に防衛庁の研究委託を受けるという前提として非常に重要な事実であった、ということが言えると思うんですね。そこで...全文を見る
○橋本敦君 これは「かわさき」と言えば同じくおたくの社内報ですが、この「かわさき」の四十五年一月、四本社長は年頭で「近い将来の飛躍に備え 一層の研究開発を」と題されて、航空機事業本部の事業の重点について次のように述べられています。「第一は、PXL、HXおよび飛翔体に対する開発研究...全文を見る
○橋本敦君 ところでおたくの会社では事業計画について、短期事業計画並びに長期事業計画というものを、短期事業計画は毎会計年度もしくは半期ごと、長期経営計画は五、六年の単位で策定をされていると思いますが、間違いございませんか。
○橋本敦君 そこで、いまのような方針に基づいて、川重、おたくの会社自体の長期経営計画の中で次期対潜機の研究と開発はどのようなプロジェクトとして定められていたか、お話しいただきたいと思います。
○橋本敦君 それでいまお話しのPXLの長期経営計画の売り上げ想定、これはたとえば昭和五十年度ではどのような想定になっていたのでしょうか。
○橋本敦君 はい。長期経営計画では五十年度はね。——御記憶がなければ結構です。
○橋本敦君 御記憶がない。
○橋本敦君 それではその経営計画について、私も先日川崎でお目にかかった管理部長の尾藤純一さんが、四十六年五月号の社内報「はばたき」で書いておられるので、これを読んで証人の記憶を喚起しますが、尾藤さんはこう言っておられます。「長期経営計画」と題する部面で、「新製品の売上によるもの三...全文を見る
○橋本敦君 川重ではこのように積極的な開発とそれから国産体制で進んでいるというそういうプロセスの中で、四十五年、四十六年防衛庁から委託研究が入ってくると、こうなるわけですね。だからしたがって、私があなたにただしたいのは、四十五年、四十六年に防衛庁からの次期対潜機委託研究は入ってく...全文を見る
○橋本敦君 直接的には。
○橋本敦君 川重の研究部分の評価を聞きたいんです。川重としては、防衛庁に出したレポートは、言葉では国産可能と、こう書いてないが、防衛庁が要求した性能諸元を満たし得る内容のものは、これは川重が研究を進めてき、まずP2Jで実績を持っている国内航空事業の体制からいって国産が可能であると...全文を見る
○橋本敦君 川重が自主的な研究を進める上において、開発室が具体的にどのような体制を伴って発展をしていったか次に伺いますが、四十六年——四十六年では川重は社内的にはとのような体制をおとりになっていましたか。
○橋本敦君 会社の組織図を証人に見ていただきますが、四十六年四月一日現在では、あなたが所属される次期対潜機開発室のほかに、航空機事業部のもとで第三技術部というのがあり、ここで加古四郎さんが責任者で、この第三技術部にPXL設計室——初めて設計という言葉か使われますが、設計室というの...全文を見る
○橋本敦君 この第三技術部の設計室が四十七年には組織的にどのように発展いたしますか。
○橋本敦君 いまおっしゃった四十名というのは川重の社員が四十名。だから、関連の富士通だとか日本飛行機だとかあるいはその他いろいろな会社からのスタッフをそろえて全部で何名になりますか。
○橋本敦君 四十六年には全部で百十名ぐらいとおっしゃいましたね。四十七年にはいよいよ設計室を独立をさすという体制で全部を含めて百十名より減るというのはおかしいんじゃないですか。
○橋本敦君 人数の問題ではなくて、質と体制の問題だ。たとえば、四十七年には独立をさせ、部に昇格をし、場所も技術研究センターの二階の西半分、かなり広いところに全部集めて、そこでデスクその他をそろえて集中的に仕事をすると、こういう体制になりましたね。間違いありませんか。
○橋本敦君 そこでもう一度もとに戻って、四十五年、四十六年の研究との関係で伺うんですが、四十五年度の研究から四十六年度へ研究が移っていった一つの重要な中身の変化は、四十五年にも電子情報システム関係の検討はされました。しかし、四十六年にはいよいよ、この電子情報処理システムの中でもソ...全文を見る
○橋本敦君 私は、おたくの技術部の地主さん——技術部長ですね。その方にいま言ったソフトウエアの積極的な検討をやったという話を聞いたからあなたに聞いておるんですが、技術的な問題はあなたよりむしろ現場の技術者の方が正確でしょうね。これはもう当然のこと。  そこで、さらに私があなたに...全文を見る
○橋本敦君 だから、その別途に流れの上に乗って追求していくとなれば、四十五年、四十六年の研究で、大体、防衛庁の要求性能に合った次期対潜機のイメージアップができてくると、これはできてくると。そして今度は、それの具体的な構造やあるいは部分的な問題についての具体的な技術的な検討というこ...全文を見る
○橋本敦君 そこで、防衛庁とおたくとの間で次期の研究をどうするとか、あるいは次の契約をどうするかというようなことでいろんな協議が行われると思うんですね。この協議について、おたくの会社あるいは事業部で言っている言葉では、第一回の打ち合わせを第一読会——一読、第二回の打ち合わせを二読...全文を見る
○橋本敦君 言葉はともかく、そういう打ち合わせがあることは間違いないですね。
○橋本敦君 四十七年ではそのような防衛庁との次期の、その次、つまり四十八年度の問題について、対潜哨戒機をどのようにするかという問題についての打ち合わせば五月段階で大体終わっていたと、こう伺っていますが、証人御承知ですか。
○橋本敦君 四十七年の八月の末に防衛庁は庁議決定でもって四十八年度概算要求を決定したのですね。で、この概算要求は、いよいよ本格的な国産化に向けてのPXLの基本設計、これに入るという研究内容のものだ、これは防衛庁が答弁をして明らかにしています。それに向けて五月段階までに川重と協議が...全文を見る
○橋本敦君 だからしたがって川重としても四十八年からはいよいよ具体的な国産を目指した基本設計の研究、それに防衛庁も入っていく、私どもも入っていくということを期待しておった、ということは間違いないでしょう。
○橋本敦君 そこで、四十六年度の契約レポートは、四十七年三月末に契約どおり出された後、四十七年四月一日から、契約はないけれどもいま言った方向に向けて自主的な研究を進めてきておる。特に私があなたにお尋ねしたいのは、その四十七年の九月に川重の方からいよいよ次期対潜機を、これを開発する...全文を見る
○橋本敦君 こういうことがあったのを知っていますか。引き合いをしたことは。
○橋本敦君 あったと想像はできる。
○橋本敦君 だからしたがって、昭和四十七年十月の白紙還元がなされる直前には、川重としては具体的な契約はないけれども、防衛庁との協議を通じてどんどん国産化の方針を進めて、国産化のための部品輸入の検討までやっていたということが明らかになるわけです。  そこで、私はもう一つお聞きした...全文を見る
○橋本敦君 どこに届けた。
○橋本敦君 そうすると、防衛庁としても駐在官事務所を通じて、いよいよ川重は四十七年四月一日からPXLの設計室を独立昇格さしていくだいうことは知っておって、ちょっと待ってくわと、四十七年の契約はまだだから、どうなるかわからないから待ってくれというようなクレームは一切なかったと、防衛...全文を見る
○橋本敦君 だから言ってみれば、防衛庁としても、あの四十七年の十月に白紙還元になるなんてことは夢にも考えないで川重とずっと進めてきたということなんです。これは白紙還元は、防衛庁だって知らなかったと言っているんですから間違いないです。遠慮なさらずに御証言いただいて間違いないんです。...全文を見る
○橋本敦君 この技術審査会は、防衛庁側からはどういう方が御出席になるのが通例ですか。
○橋本敦君 おわかりの範囲で結構です。
○橋本敦君 技術開発官、つまり技研の関係ですね。それから実際に対潜機を運用する海幕の方から運用及び技術問題の関係者、これが出てくる。総計十四、五名はお出になったと私聞いておりますが、川重もこれに見合う人数を出してこの技術審査会では具体的にどのようなことを検討したんでしょうか。
○橋本敦君 こういう技術審査会を通じての意見交換やあるいは研究交換のほかに、防衛庁としては川重のこの研究に対してどのように積極的に支持、支援をしたか、これが次に聞きたい問題ですが、一つ伺いますが、このPXLの設計室に常時防衛庁側から研修ということで若い防衛官、具体的に名前を言えば...全文を見る
○橋本敦君 いや、来ておられたかどうかについては。
○橋本敦君 はい。
○橋本敦君 ないとは言えませんでしょう。
○橋本敦君 具体的に爆弾倉あるいはソノブイですね、あれを入れる部分の設計だとか主翼の設計検討、こういうことをデスクを同じようにしてなさっておったと、これは、私従業員の方に直接会って聞いてきたんです。そういうように防衛庁側も人を派遣して研究体制に協力をしておったと、こういう事実は間...全文を見る
○橋本敦君 あなたよりも直接の人ですからね、仕事をなさった方だから。それ以外に海将補その他海幕の首脳部が川重の岐阜工場を訪れられて、研究の到達度合、これをパネルで見るとか、あるいは次期対潜機のフライトの想像図あるいは運用図、こういうものをごらんになっておられた。あるいは私もモック...全文を見る
○橋本敦君 だからしたがって、防衛庁も積極的に契約で任せっ切りじゃなくて自分が要求性能諸元を出して検討してもらっているわけですから、積極的にその協力関係をやっておったということは明らかなんですね。  そこで、四十七年十月九日の白紙還元という問題、これをお聞きになって、あなたの立...全文を見る
○橋本敦君 私はそれは真相だと思うんですね。  じゃあ、なぜこのような予期し得ないようなことが、あれだけやってきて、防衛庁とも話し合ってやってきて、防衛庁からもこんなまるでなかったのになぜあの時点でこんなことが起こったのか。これはやっぱり川重としても確かめ究明する必要があると思...全文を見る
○橋本敦君 あなたがおっしゃったように、約八億もつぎ込んで、約三億が委託研究費で支給されてますから、五億の実際は損害になる。会社の決算上は自主的研究で落とせますね。だけど、実際は五億に上る損害がある。私は、防衛庁もおたくの方に研究を依頼をし、国産化に期待を持たせ、また積極的にお持...全文を見る
○橋本敦君 会計検査が入るというときに、これは防衛庁調達本部から連絡があって事前にわかって、定期検査の六月か五月にやってもらいたいという意向を申し述べられたことはありますね。いかがですか。
○橋本敦君 しかし、会計検査院はお聞きにならなかった。実際おやりになった。その直前に書類を燃やされたというと、これまた一つの疑惑にたるんですが、これはですね、もう時間がありませんから端的に伺いますけれども、これはどういう書類を燃やされたんですか。
○橋本敦君 いまのお話ですが、あなたの調査は正確ではないんじゃないか。年度末といえば三月八日からまだ先がありますから、焼却は、年度末ならばもっと後でもよろしいです。お断りした会計検査院が来ると、その直前に焼かれたというのは、やっぱり問題がある。私どもが聞いた話では、あなたの方が五...全文を見る
○橋本敦君 まだ疑問が残りますが、時間がないので後最後の質問だけやって終わりますが、あなたはアメリカへ半年ばかり、四十七年か四十八年お行きになって、ロッキードとも接触をされているように伺っておりますが、あなたがお行きになったのはトライスターのドアの下請の単価アップの交渉に行かれた...全文を見る
○橋本敦君 ああそうですか。
○橋本敦君 じゃあ希望どおり認めてくれたんですね、ロッキードが。
○橋本敦君 まあそれじゃいいです、要求どおり大体認めてくれたと。
○橋本敦君 最後に一問だけ。  ことしですね、P3Cのライセンス生産についての引き合いあるいは問い合わせに川重からロッキードへも行かれていると私どもは伺っておりますが、間違いありませんか。
○橋本敦君 聞いておられない。
○橋本敦君 じゃあ時間来ましたので終わります。     —————————————
06月22日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第7号
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○橋本敦君 法務省の安原刑事局長にお伺いさしていただきたいと思います。  きょう、まさにこのロッキード問題調査特別委員会が開かれているさなかに、初めて国内における自主的な強制捜査で全日空関係者の逮捕という事態に発展をしたわけですが、まず逮捕されたこの沢さん、この沢氏は元運輸省の...全文を見る
○橋本敦君 まさにそういう意味では元政府高官というのが逮捕ということに発展をしてきたわけであります。そこで、この被疑事実について先ほど御説明がございましたが、安原刑事局長に見ていただきたいのですが、ここに二枚のシグ・片山氏が署名をした領収証があります。この金額が今度の被疑事実の金...全文を見る
○橋本敦君 そうしますと、シグ・片山氏は当委員会でも一証言をして、その金がどのように使われたかは私は聞きもしなかったが、要するに日本におけるロッキードの支出をカバーするためのものであるということははっきりおっしゃっている。そういう意味ではまさにシグ・片山氏が書いた十枚前後の領収証...全文を見る
○橋本敦君 しかし、いま示したように、シグ・片山氏のサインの領収証と全く一致した金であるという事実は動かしがたい。こうなりますと、この三人の供述いかんによっては必要が生ずる場合があり得るということは言えるのではございませんか。
○橋本敦君 重ねて刑事局長に伺いますが、いま問題になったこの二千七十二万円並びに三千三十四万五千円、この金はロッキードと全日空との間の契約上当然全日空が受けるべき契約上取得する権利のある金では決してない。契約上取得する権利のある金ではないということは明らかだと思いますが、いかがで...全文を見る
○橋本敦君 報告を受けていらっしゃらないので仕方がありませんが、契約上受ける権利のある金ならば、それは適当な法的手続を踏んで入金できるわけですから、その点から考えてもこれは契約上当然の権利として受け得る金ではないという推定がつくわけですね。そこで捜査当局は、すでに早くから公表され...全文を見る
○橋本敦君 いままでロッキードが日本において使い、かつ運び込んだ工作資金は、たとえば児玉の関係では同じく外為法違反ということで起訴をされ、立件をされている。今度の場合も外為法違反ということでやられている。これはまさに日本円が現金で持ち込まれ、受領されたというその資金の流れの一端と...全文を見る
○橋本敦君 いまアメリカでの嘱託尋問がかなりおくれるという状況の中で、検察庁もそれなりの苦労をなさっていることはよくわかりますが、その嘱託尋問の数多くの尋問事項の中には、このようなトライスター関係だけではなくて、PXLに関連する問題についても尋問事項を用意して、全貌の解明をすると...全文を見る
06月24日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第8号
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○橋本敦君 委員長私から。  それに関連して私からもお伺いをしたいのですが、その開催をされていた十月九日の国防会議の議員懇談会に出席されていた閣僚の皆さんですね、この皆さんも当然このような問題は、その場で初めて知らされたというように私は理解しますが、いかがでしょうか。
○橋本敦君 いまの点は、ことしの五月七日の参議院予算委員会の席におきまして、私のその質問に対して当時、副総理であった三木総理も事前には知りませんでした、あるいは外務大臣であった大平現大蔵大臣も、私も知りませんでした、こう答えておられます。さらには坂田防衛庁長官は、海幕の幹部も知ら...全文を見る
○橋本敦君 したがって当然のことですが、幹事会でもあなたの用意なさった文案にPXL問題はないと、こういうことが確認されるわけですね。
○橋本敦君 そこでこの幹事会でもせっかく証人が用意されたにかかわらず意見がまとまらなかったということでもって、この対地支援戦闘機の問題をどうするかは、結局は懇談会で決めることがけれども、具体的には総理の裁断を仰ぐという必要がそのとき具体的に起こったのではありませんか。
○橋本敦君 そこで、この幹事会後の田中前総理の裁断という事態になって、この田中総理の裁断の中に対地支援戦闘機だけの問題ではなくて、あなたがおっしゃった四次防以後の問題で、まだまだ先の問題であるはずの次期対潜哨戒機問題も総理の裁断の中に入ってくる。これが私は具体的に証人に事実関係を...全文を見る
○橋本敦君 そうしますと、なぜこのときに幹事会での議論が分かれたことをそのまま報告しないで、後藤田さんが自分の意見として支援戦闘機の国産を進言なさったか、これは後藤田さんに聞かないと証人にはお答えいただけない問題ですね。
○橋本敦君 そういうことであれば、早くから幹事会でも議論できた感じがするんですね。しかし、やっぱりそれでは納得できない事情が私はあると思うんですよ。さらに、相澤主計局長が対地支援戦闘機の国産化は結構だけれども、そのときに次期対潜哨戒機はこれは国産を前提とする研究は認められませんよ...全文を見る
○橋本敦君 で、もし証人がおっしゃるようなことであれば、この田中、それから相澤、後藤田、この三人の総理執務室の話の中で、専門家会議を設ける云々という話がやっぱりあったということは、具体的に出てくるわけですよね。そこで今度はその問題が、国防会議で具体的に発議をされたのも田中総理から...全文を見る
○橋本敦君 そうしますと、私はあなたがおっしゃるようにこの専門家会議というのはもっともっと詰めないと、法的根拠の問題、専門家がいるのかいないのか、民間を入れるか入れないか、いろいろございます。これは敏感にあなたはそのとき感じとられた。そういうことを感じた方がほかにもあり得ると私は...全文を見る
○橋本敦君 だがしかし、あなたがおっしゃるとおりだとすれば、なお一言、この十月九日、このPXL問題専門家会議設置、これは決めなくても、支援戦闘機の国産、これさえ決めればいいわけですから、その問題はこの次の国防会議懇談会に回してもらいたいと言えれば当然言える事情であったという問題は...全文を見る
○橋本敦君 そういたしますと、いままで大蔵省は明確に次期対潜哨戒機の輸入は主張していないと私は理解をする。国産を前提とする研究予算は認められませんとこう言う。今度は輸入を含めてと、公然とここで文章が出てきて了解事項になった。こうなりますと、やっぱり事態は根本的に転換をしてまいりま...全文を見る
○橋本敦君 その議員懇談会ということになさった理由も御証言なさったとおりですね、明確な法的根拠のある機関でもないし、もっと詰めなきゃならぬという状況があったことはわかります。私はこの問題であなたにさらにひとつお聞きしたいことは、当時アメリカとの関係においては、対米ドル協力という問...全文を見る
○橋本敦君 しかし、政治的状況としては、繰り返しあなたも証言されているように、当時対米ドル協力問題が非常に大きな問題であったことは明らかですね。  もう一つあなたに伺いたいのですが、明確に輸入も含めて検討するとこうなりますと、P3Cというアメリカの対潜哨戒機を頭に置きますと、高...全文を見る
○橋本敦君 あなた自身のお気持ちはわかりました。だがしかし、具体的に輸入問題の検討が始まるという足がかりの了解事項になるわけですからね。このリリースの可能性なしに考えることはこれまたおかしいという一つの問題もあり得るんですね。そうなりますと、このリリースの可能性を当時知っておった...全文を見る
○橋本敦君 そういたしますと、証人自身も疑問をお持ちになるようです。しかし、現実には対米ドル協力体制の中で国産化を防衛庁が進めてきたのがこういうかっこうで転換されていくという問題に発展をしている。で、具体的にはやっぱりこの問題は、私どもが要求しておるように、田中前総理あるいは相澤...全文を見る
06月29日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第10号
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○橋本敦君 近藤委員の質問に先立ちまして、私も法務大臣に捜査の関係で若干お尋ねをしたいと思います。  法務大臣は、新聞報道によりますと、あと二ヵ月ほどで捜査本部が解散できる、捜査は完結できると、まあこういう見通しをお述べになったようでありますが、間違いございませんか。
○橋本敦君 そういたしますと、たとえばいまアメリカでの嘱託尋問の成り行きが私どもを含めてすべて心配いたしておりますが、その嘱託尋問も無事に行えると。それから、まさにPXL、これも含めて、トライスター関係も含めて疑惑の全容は刑事事件として全面的に解明できる、具体的にそのような展望を...全文を見る
○橋本敦君 そういたしますと、早く事件の全容を解明してもらいたいという国民の期待を担って検察が奮闘されてあと二ヵ月以内で解明と、こうなりますと、片づけなければならぬ幾つかの問題があると私は思う。  第一の問題として伺いますが、アメリカの嘱託尋問がコーチャン側の抵抗によって延び延...全文を見る
○橋本敦君 そういたしますと、手続問題で証人尋問が始まり、コーチャンがそのことを、免責を要求したならば日本側としてはそれを伝える用意がすでにあると、ただし、それがもう伝えられたかどうかは手続関係で報告受けてないと、こういう状況だということですね。
○橋本敦君 この問題は、私はそこまで政府として決意をしたのであるならば、できるだけ早く伝える方が望ましいのではないかというように私は思います。  それからもう一つ、新聞報道によれば、コーチャンらとしてはやはり免責を主張するということが新聞報道でもうかがわれているわけですが、この...全文を見る
○橋本敦君 私どもが訪米代表団でレビ司法長官にお会いしたときも、レビ司法長官は全力を挙げて協力をするということを繰り返し言明をされている。で、いまの稻葉法務大臣の感触からも、アメリカ側はそこまで協力してでもコーチャン証言を成功さしたいという配慮の感触を法務大臣も得ておられる。こう...全文を見る
○橋本敦君 いまの取り決めがそれぞれの国における免責までも含めて協力するものでないと書いてあることは吾も知っているのです。その取り決めがあるにかかわらずわが国は免責をやるという決意を示しているわけです。だから、したがって相互主義、相互協定からいっても、あの免責があってもわが国の決...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。  もう一つの問題は、法務大臣、児玉問題なんです。  児玉は入院しておりませんが、いまの病状は入院治療、病院に入って医者の治療を受けなければならない状況なのかどうか、疑問がありますね。病気だ病気だ言いながら入院さえしていない。普通ならこれは逮捕をして...全文を見る
○橋本敦君 検察官は何回臨床的に取り調べをなさいましたか。
○橋本敦君 児玉を逮捕する必要があるかどうかという問題について、若干いま御意見があったんですが、すでに在宅で起訴されているという問題に加えまして、児玉のところへ多額の領収書に見合う金が流れ込んだという、まさにこの問題は、金の流れの解明として検察庁はほとんどやっておられるという関係...全文を見る
○橋本敦君 いま領収書とおっしゃったが、契約書でございますね。  そこで、法務大臣、コーチャンはニクソン・田中会談に期待すると言いながら日本に滞在をしておって、そうしてずっと滞日をして、十月九日のいわゆる白紙還元の状況を見て、そして田中・檜山会談が行われたのが十月十四日、十月三...全文を見る
○橋本敦君 それでは法務大臣に最後に伺いますが、要するに二ヵ月以内に捜査が完結をして捜査本部の解散だとまであなたがおっしゃったということは、当然その二ヵ月以内に児玉は徹底的に捜査をやり遂げる、そしてこういう表向きあらわれた重要な人物である檜山氏、これからも被疑者かどうかは別にして...全文を見る
06月30日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第11号
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○橋本敦君 証人は昭和四十七年の八月二十九日に行われた四十八年度防衛庁の概算要求、これを決定した庁議には参加をされておられましたね。
○橋本敦君 防衛庁のこの四十八年度の概算要求は、いよいよ次期対潜哨戒機の国産に向けて具体的に一歩を踏み出していくという基本設計、これを主眼としたものであったことは、これは多くの今日までの審議で明らかですが、これは間違いありませんね。
○橋本敦君 ところで、四十七年度予算について防衛庁はすでに大蔵省からクレームがついて苦杯をなめている。つまり四十七年度の予算でも国産を前提とする研究は認めないという、そういう条件をつけられている。したがって、この四十八年度の概算要求についてはかなり腰を入れて大蔵省と折衝をしなけれ...全文を見る
○橋本敦君 かなりかたい決意を持って四十八年度臨もうと、こういう皆さんの空気であったのではないかと、決意のほどを伺っているわけです。それはそうでしょう。
○橋本敦君 既定方針でいくためには当然がんばらなくちゃならぬということは、もう歴年の話からわかっていますからね、率直に物を言っていただきたいんですよね。  ところで、その四十七年の夏ごろというのは、あなたがさっきお話しになった日米関係においては対米ドル協力問題というのが大きな政...全文を見る
○橋本敦君 したがって、兵器輸入という問題ももちろん出てきてはいるけれども、何としてもその夏、総理に就任をされた田中氏が八月三十一日、九月一日、つまり庁議決定をあなた方がされた二日後にはハワイでニクソンと会談をする。これに並行して鶴見・インガソル会談というものも行われる。この動き...全文を見る
○橋本敦君 私はあなたに率直に伺いたいのですが、四十六年、四十七年、大蔵省は国産を前提とする研究は認められないという言い方をしてきた。ところで、この対潜哨戒機、これの問題について十月九日に至るまでの間輸入をしてはどうかと。つまり国産を前提とする研究開発は認めないということじゃなく...全文を見る
○橋本敦君 しかし防衛庁としては、たとえばあなたは御存じないと言うけれども、四十七年度の予算が国産を前提とするということは認めないということが出た後で早速MDAOのスタッダード氏はそれを見透かしてP3Cの写真を持ってきている。これはあなたは知らぬとおっしゃるけれども、役所としての...全文を見る
○橋本敦君 あなたはそういう認識だけれども、これが輸入が可能であるということを知っていた一部の人がいた可能性があるわけです。現に四十七年の夏にはワシントン駐在武官の玉川氏がアメリカのP3Cのリリースは可能だという私信を海幕に寄している。これはもうはっきりしました。あなたは知らぬと...全文を見る
○橋本敦君 内示の性質。
○橋本敦君 予算にかかわりがないとは言いませんが、基本的には四次防を決定するというその前提としての意見であるということは動かせない事実ですよね。  ところで、十月二日以後、いろいろT2、T2改の輸入問題が突然出されてきたために防衛庁が大変な苦心惨たんをしたということはわかりまし...全文を見る
○橋本敦君 その田代一正氏が随筆集で「決断」という本を書いています。この中で十月八日のころの記述が出てくるんですが、これを読んでみても電話があったというように思えないんですね。読んでみますと、つまりT2、T2改をめぐる問題ですが、「この問題について、部内で何回か協議を重ねるが結論...全文を見る
○橋本敦君 この本にあるように、夜十時ごろに大体皆さんの議論が終わって、あすの朝増原長官とあなたが田中邸に行くということを決めて、散会されたのが大体夜の十時ごろ、これは間違いありませんか。
○橋本敦君 あなたはその電話は、それを受けた小田村氏から直接聞かれましたか。
○橋本敦君 この電話がもしあなたがおっしゃるようにあったとすれば、二日以来さんざん苦心をしてきたT2、T2改の国産を認めるということがまず入っていますから、これはよかったなということでみんなが約一週間にわたる苦労、それを喜び合って、本当に印象深い記憶がないと私はおかしいと思うんで...全文を見る
○橋本敦君 簡単でいいです。わかりました。
○橋本敦君 しかし、これまでの議論の経過からすると、なるほど七日の幹事会にしろ、海原氏がいろいろ意見を言われたことはわかりましたが、基本的に防衛庁と対立している省庁と言えば大蔵省、これが中心であることは明らかですね。いかがですか。
○橋本敦君 だから、したがってその問題の大蔵省が国産を認めるということであれば、なるほど関係各省の協議は要るにしても、基本的にはよかったと、こうなる、これはあたりまえじゃありませんか。  そこでもう一つ聞きたいのは、そのときにPXLはT2、T2改を国産認めるかわりにPXLはあき...全文を見る
○橋本敦君 経過はいいです。
○橋本敦君 そうしますと、例年の予算折衝で言っていることと変わらぬと、もう将来国産化は全然認めないよと、そんなきついものじゃなくて、予算折衝で話をすればまだまだ道は開けると、こういう感じで受け取ったという意味ですか。
○橋本敦君 だがしかし、坂田長官の答弁によれば、翌日の了解事項というのは一遍死んだ子が生き返ったというようなかすかな光が見えた思いだと、こういう言い方をしている。だから、この電話でPXLの国産をあきらめてくれということはかなり深刻なものとして防衛庁受け取って当然だと私は思うのです...全文を見る
○橋本敦君 あなたの答弁は率直な気持ちを表現されないので、理解がしにくいところがあるんですがね。PXLあきらめろ、あきらめろというのはきつい言い方ですよね、防衛庁にとっては国産目指してがんばってきたわけでしょう。それをあきらめろと、こう言われているわけですよ。そこであなた方はこれ...全文を見る
○橋本敦君 簡単に言ってください、時間がありませんから。どうするつもりだったか。
○橋本敦君 わかりました。  年度の予算での交渉が結果的にできましたか、どうですか。四十八年度どうですか。
○橋本敦君 もっとはっきり言ってもらいたい。四十八年度せっかく力を入れて要求をした概算要求二十七億に上る基本設計、これはどうなりましたか、査定はどうですか。
○橋本敦君 ゼロでしょう。しかも四十七年度せっかくついている予算さえ執行留保ということになっておる。だから、七日の日にこの電話があって、予算段階で勝負をすればいいと考えた考え方はまさに甘かったということをはっきり認められますか。予算折衝できる余地なんかなかったわけです。どうですか...全文を見る
○橋本敦君 はい、わかりました。
○橋本敦君 あなたの答弁率直じゃないですよ。四十八年度力入れて概算要求決めた、PXLはあきらめろと言われたけれども、予算段階で折衝すればいいと考えた。ところが、折衝どころか四十八年度予算はゼロ査定、四十七年度不執行、その原因がまさにこの九日の国防会議懇談会の了解事項だ。あなたも認...全文を見る
○橋本敦君 それはよろしい。
○橋本敦君 私の質問に答えてください。あなたが私に理解してくれというのは、それはいいです。  結果として、この了解事項というものの事柄は、いいですか、政治的にも体制的にも予算折衝で勝負ができるというような性質のものでなくなって、決定的にあなた方が考えたことと違う方向へ大きく動い...全文を見る
○橋本敦君 つまり延ばしに延ばされて、今後処置をしていくというところへ追いやられてしまっているわけですよ。  で、この九日の問題の朝の幹事会では、先ほどのあなたの御証言ですと、前の日に主役を果たした大蔵がT2、T2改の国産は了解するという連絡があったにかかわらず、幹事会ではまと...全文を見る
○橋本敦君 それもわからない、おかしな話ですが、何のために幹事会、わざわざ次官まで出てやるか話がわからぬですよ。この日、大蔵は方針持ってきてないんですか。国産認めるという方針持って九日に臨んでいるはずですよ。そうでしょう。それを幹事会で物を言わない、おかしな話だ。その前に田中総理...全文を見る
○橋本敦君 それに対するあなた方の説明で総理は納得された様子でしたか、どうでしたか。価格問題は。
○橋本敦君 納得されたかどうか。
○橋本敦君 朝から必死になって行っておられるのに、大事な問題を話して総理が納得されたかどうかわからぬというのは、これはおかしな話ですよ。  もう一つ伺いますが、このときにPXL問題はあなた方総理に話しましたか、話しませんか。
○橋本敦君 これも大きな問題で頭の中にあった。表にはT2、T2改が出ていても頭の脳裏に離れなかったとは先ほど上田委員の質問であなたおっしゃったとおりです。これがあきらめろと言われて、これが一言も言えない、これもおかしな話です。総理の方からPXL問題の話は出ましたか。
○橋本敦君 そのような大事な話も出ないということは、これはきわめておかしいと思うのです。たとえば総理は、その後あなたが証言なさったように、懇談会になってPXL問題についてはこれは専門家会議を設置して検討してはどうかと発議をしているわけですね。だから、総理はこの日の朝からPXL問題...全文を見る
○橋本敦君 こういう問題について防衛庁の意見も、わざわざ朝行っているのに聞いてはくれない——言わない方も悪いですよ、聞いてはくれない。防衛庁の意見を何ら聞かずにこのような発議を総理がなさるということについて不満はありませんか。
○橋本敦君 簡単で結構です、時間がないから。不満はあるかないかだけ。
○橋本敦君 高度の技術的な問題を一々自分のところへと言うけれども、朝あなた方PXL問題出していないんだよ。総理のところへそれまで防衛庁持って行っていないんだPXL問題は、そうでしょう。一々総理のところへ持って行ってあなた方やんやん折衝していたらその話はわかりますよ。総理はそういう...全文を見る
○橋本敦君 あなたも長官も意見を言わない、総理が発議をして、それですぐ決まってしまう。まさに独断専行の形で行われちゃっているわけですよ。いま文章化の問題が出ましたが、この文章はその議員懇談会が行われている部屋の片すみで文章化作成をされた、その場にあなたはおられましたか。
○橋本敦君 大事なことが決まろうとするんです。あなたが証言されたように、これができたために予算折衝の勝負なんて吹っ飛んでしまう大事な大きな政策の転換が行われるんですよ。そのときに、次官であるあなたがそこにおったりいなかったり、これはもう理解できない状況ですがね。田中さんにいかれた...全文を見る
○橋本敦君 海原証人は私の質問に対して、国産化論議を白紙にして輸入を含めて専門家会議で検討という、輸入を含めてという文言は多分大蔵省側から入ったんだろうという証言をされました。ね。この大蔵省側というのは、その場に立ち会っておられた人で大蔵省側というのは、長岡次長以外にどなたですか...全文を見る
○橋本敦君 そうですね。相澤主計局長、それから長岡次長、この二人しか文案作成の場にいないんですからね。だから、輸入を含めてという文言は、具体的に入れるようにという意見を述べたとすれば、海原証人の証言でも大蔵側だろうと、こう言っている。そうだとすれば、それは相澤主計局長だと、こうな...全文を見る
○橋本敦君 なぜ確認ができなかったんですか。そこにいたり離れたりしてたからですか。
○橋本敦君 先ほどあなたは、次期対潜哨戒機ば輸入という古葉で言われたことはこの九日まで聞いていない、なかったと証言されましたね。そうですね。だから、この日に輸入を含めてという言葉が公然と了解事項の中に入ってきたということは、これは防衛庁にとっては大事な大きな問題だということになる...全文を見る
○橋本敦君 そう不自然ではないというあなたの御意見は事実に合わないですよ。それまで輸入という話は一遍も聞いていないんだ。国産前提認められない、そう言われながら国産に向かって一生懸命防衛庁はやってきたんだ、そうでしょう。そして、ここで輸入を含めて検討というこの了解事項になって大きく...全文を見る
○橋本敦君 ちょっと、余りにもおかしいですよ。十一月の十五日、MDAOのP3C説明会行ってるんだ、専門家会議なんて関係ないですよ。試乗も関係ないですよ。こういう海幕のP3Cの売り込みに対応していく姿勢、国産化は一方慎重だといって何もしないでおきながら、これをどう思うかと、これに答...全文を見る
○橋本敦君 全然答えになりませんが、時間が来ましたので終わります。
07月06日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第12号
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○橋本敦君 まず最初に法務大臣にお伺いをいたしますけれども、いま国民がこのロッキード疑獄事件については、その真相を徹底的に解明してもらいたいという強い要求を持っていることは、これはまあ大臣も御存じのとおりだと思います。そうして捜査が核心に進んでいっていると大臣はおっしゃっている。...全文を見る
○橋本敦君 まるで私が悪いような言い方になっちゃった。ねえ法務大臣。私は何とかコーチャン証言、真実をすべて述べた上でこれを日本側に引き渡しを受けなければならぬ、こういう立場であなたに確認をしている、こう言ったとおりですよね。誤解しないでくださいよ。  そこで、私は、この問題でい...全文を見る
○橋本敦君 検察官がそういう意思を表明されるという問題は、刑訴の二百四十七条によりますと、訴追の権限はもっぱら検察官にあるという国家訴追主義の立場をとっていますから、裁判所に書面で提起をされた免責特権の検察官の意思表示というのは、これは一個人の検察官の意思表示ではなくて、まさに日...全文を見る
○橋本敦君 そこまで手続的にも手を尽くし、検察庁は上司の当然の決裁を得て裁判所に通告をされたと、こういう問題ですが、このような通告をした後で仮にコーチャンを検察官が、人がかわった、法務大臣がかわった、内閣がかわった、こういうようなことで、その約束に反して、通告に反して訴追するとい...全文を見る
○橋本敦君 そうしますと、仮にそのような訴追がなされた場合どうかという議論をしきりにコーチャン弁護団がやっているようですが、あり得ないということはそれはわかりますが、そのあり得ないということが仮に起こって訴追がなされたとした場合、その検察官の公訴提起はわが国の国内法、法制のたてま...全文を見る
○橋本敦君 安原刑事局長に続いて伺いますが、仮に憲法三十一条のデュープロセスに反するということが検察庁の見解としても、あるいは裁判所の見解としても、具体的な今回の問題についての法解釈として成り立ち得るとすれば、そのようにしてあえて約束に反してなされた公訴提起というものは一体その効...全文を見る
○橋本敦君 だから、したがって仮に私が言うような立論が法的に成り立つとすれば、いまの現行日本の制度上、検察官が、仮にですよ、仮に公訴を提起しても、それは無効であるとして裁判所によって却下されると。これが明らかになって、結論的には公訴提起はあり得ないと、こうなるんですね。だから、こ...全文を見る
○橋本敦君 そこで法務大臣、問題は、法務省でそういった可能な法律論その他を検討していただくということに加えて、あのファーガソン判事の裁定は、検察庁がどういう意見を言うかではなくて、いまや最高裁判所が判決もしくは規則によってと言われているように、最高裁判所がどうこたえるかということ...全文を見る
○橋本敦君 最高裁との協議も考えていただける……
○橋本敦君 で、先週のこの委員会で私は法務大臣に、アメリカの嘱託尋問が大変大きな壁と困難にぶつかっているようだから、法務大臣、あなたはすぐアメリカへ飛んででも、レビ司法長官と会ってでも、第一線検事に任すだけじゃなくて、責任を持ってコーチャン証言を、これをやり切れるようにやったらど...全文を見る
○橋本敦君 国民は心配しているんです。本当に心配している。
○橋本敦君 わかりました。まあそれ以上はお聞きしないということで終わりましょう。要するに、検察庁は、国民の心配や疑惑を受けないで全力を挙げてやるということで、私は法務大臣のいまの答弁の意味はやっぱり私なりにつかんでおきたいと思います。  次に防衛庁関係をお尋ねいたしますので、法...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。  そこで、次の質問は、この日曜日、八日の夜九時ごろ相澤主計局長がどういう必要があって防衛庁にこの電話をするように宮下さんに指示をしたのでしょうか。
○橋本敦君 わかりました。当時一番問題になっていたのは、高等練習機と支援戦闘機を国産にするか輸入にするかという問題であった。だから坂田長官も、前の増原長官に会って聞いたけれども、PXLの問題は余り頭になかった状況だと、こういうお話であった。  そこで大蔵省に聞きたいんですが、一...全文を見る
○橋本敦君 しかし、七日の幹事会でもT2、FST2改の国産か輸入かの論議は決着がつかなかったけれども、それに関連してPXLの問題について、大蔵からあるいはその他から意見があったという状況は今日まで出ていないわけですね。だからしたがって、防衛庁長官が言ったように、T2、FST2改の...全文を見る
○橋本敦君 それはかねてからおっしゃっている筋の話なんですが、それにもかかわらず、なぜ翌日島田事務次官と防衛庁長官が田中私邸を訪問してT2、FST2改の国産について陳情をされたかということがやっぱり問題として残ることは残るんですね。その問題はきょうはさておきますが、問題の十月九日...全文を見る
○橋本敦君 いまの局長の推測とおっしゃる答弁は、私は常識的で、そうだろうと私も思います、いままでの答弁や審議の経過から見て。これは専門家いや反対だとおっしゃったような事実は一切ないですからね。だからしたがって、大体この三人で内々の相談ができて、田中総理が発議をされる、こうなってい...全文を見る
○橋本敦君 そういう状況ですと、あのメモは、海原証人の証言によりますと、後藤田さんから海原さんに回った段階では、PXL、AEWなどは専門家会議で検討という簡単なメモであった、これは証言で明らかです。ところが、あの了解事項は、PXL、AEW、これについて国産化論議を白紙にして輸入を...全文を見る
○橋本敦君 それじゃ長官、確認をいたしますが、久保さんはあのPXLの白紙遷元ということはその直前まで防衛庁としては知らされていなかったという趣旨の言明をしているのですね。だから国産を前提とした研究開発は認めないという意向が大蔵から伝わったということはそれとして、白紙還元という、国...全文を見る
○橋本敦君 だから、そういう点では間違いは、そういう趣旨ならば間違いはない。  それからもう一つ、この議員懇談会が開かれる前に、後藤田、相澤、そうして田中前総理、この三人が話し合われた、内容は知らぬけれども話し合われた事実、これも長官の調査の結果でも明らかですね。だから、これも...全文を見る
○橋本敦君 はい、わかりました。  ところが長官、それがやっぱり問題なんですね。まるっきり事実誤認ということではないとあなたもおっしゃっている。長官は、この問題について、二月二十一日に長官談話を発表されていますが、そのころ相澤さんに長官は手紙をお書きになりましたか。
○橋本敦君 はい。長官、この「新英」という——ちょっとごらんいただきたいのですが、「新英」という、発行者は「相沢英之西部後援会」、これは相澤さんの後援会の機関誌ですが、この冒頭に長官の手紙が掲載をされ、これが後援会の会員にずっと渡されているのですね。で、この機関誌は、四ページ以下...全文を見る
○橋本敦君 求められて書いた。
○橋本敦君 あなたがお書きになったのは、相澤さんあてと、そうすると、後藤田さんあてと、この二通ですね。田中さんからは行っておりませんか。
○橋本敦君 ありませんか。
○橋本敦君 相澤さんは、この問題について、いま地元の鳥取で次の総選挙を目指してがんばっておられることは人承知のとおりなんですけれども、そういう状況があればこそ、いまおっしゃったように、求められて書かれたと、こういうことでしょうね。相澤さんは、週刊朝日の座談会でも、あるいは地元の演...全文を見る
○橋本敦君 いま私が長官にお尋ねしたのは、久保氏自身が自分の記者会見に誤りがあったということで、それについて訂正をする、これはいいですよ。だけれども、あなたは長官なんです。あなたが一部事実を間違えたような発言をなさったわけじゃないんですよ、あなたがね。どうですか、明らかですよ。あ...全文を見る
○橋本敦君 見解の相違がありますが、私は、長官として不用意なことに使われるような手紙はお書きにならぬ方がよろしいという気持ちで申し上げたわけです。一応時間が来ましたから質問を終わります。
07月13日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第14号
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○橋本敦君 最初に法務大臣にお伺いをいたしますが、例のロサンゼルス裁判所のファーガソン判事の裁定にどう対応するかという問題については、この前私も意見を申し上げましたし、早速に最高裁と協議をするということで、具体的な協議に入られておるやに聞いております。したがって、いつ、どういう手...全文を見る
○橋本敦君 その際、私も前回申し上げたんですけれども、学者の中でも、検察官が起訴便宜主義に基づいて起訴しないと約束したことに対して、これに違反をして起訴するようなことがあった場合はその起訴は無効であるという法律判断の上に立って、最高裁がそのような規則を制定することも可能であるとい...全文を見る
○橋本敦君 その前に、それじゃ刑事局長にお尋ねをいたしますが、最高裁のどなたにお会いになって、そしていま大臣にも聞きましたけれども、法務省側の見解というのはどういうようにお伝えになったのか。そして法務省側の意見としては、この最高裁の対応が一日も早く出ることを期待されているのは当然...全文を見る
○橋本敦君 その結果、最高裁からその対応について、何らかの状況の報告なり連絡はございませんか、いまだに。
○橋本敦君 国会論議がロサンゼルスの方にすぐに通じるという心配があるということですが、これはロサンゼルスの裁判所が直接スクープするわけじゃなくて、やっぱり丸紅その他の関係の弁護人、しかるべきところからコーチャンの弁護人、そういう関係だろうと私は思うんですね。だから、それは大いにあ...全文を見る
○橋本敦君 いま私が提起したような問題も含めて、七月十四日といえばあすでございますから、コーチャン証言はもう終わっておりますし、積極的に最高裁と協力をして問題の解決に努力をしていただきたいということを申し添えておきたいと思います。  それからもう一つの問題は、これも重要な関係者...全文を見る
○橋本敦君 安原局長が手続上の異議の理由の内容をあなたの口からいま言えないとおっしゃいましたが、これは私はおっしゃっていただいていいことじゃないかと思うんですよ。といいますのは、コーチャンと同じ理由であるならば、また同じようなファーガソン判事裁定が出る可能性があり、早急に対応しな...全文を見る
○橋本敦君 私は、手続関係までがあの司法取決めで秘密の枠の中だというように理解していないものですから申し上げておるんですが、まあそれはいいです。  法務大臣、私がなぜこれを申し上げるかといいますと、クラッター、エリオットの証言を、真実の証言を得て、早く真相解明に役立てねばならぬ...全文を見る
○橋本敦君 その問題で私が前に伺ったときに、大臣は、アメリカ政府の協力ということは積極的にやってもらっておるという状況の中で、大臣は、私はその点は公然とは権利として要求できないたてまえだが、楽観的な感触を得ておるんだ、事態の推移を見ますと前におっしゃったことがありますね。現在どう...全文を見る
○橋本敦君 そこで、大臣、もしこの問題がいま言ったネックになるということであれば、私は、この前大臣に申し上げましたように、感触ということだとか、ここだけの研究ということではなしに、積極的に大臣として、本当に真相解明のためにこの問題を解決するという姿勢でもって、総理とも相談をし、あ...全文を見る
○橋本敦君 じゃ最後に。どっちにしても、法務大臣、本当にこの問題、そうだとしても全力を挙げて突破をするという大臣の御決意だと、これはもう伺ってよろしゅうございますか。
○橋本敦君 時間が来ましたから、内藤議員とかわります。
07月14日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第15号
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○橋本敦君 時間がありませんので、安原刑事局長に端的に伺わしていただきますが、四十七年の十月といえば、このロッキード問題については重大な疑惑の数々が集積している、言ってみれば魔の月であります。この中であらわれている一つの重要な公表された事実に、当委員会でたびたび問題になりました、...全文を見る
○橋本敦君 じゃ、次の質問をいたしますが、その間に装備局長が契約書をお持ちですから、ちょっと聞いていただいても、公表された資料でもすぐわかります。すぐお調べいただきたい。  この契約書はですね、局長、なぜ私が問題にするかと言いますと、P3Cのライセンス輸入がオーケーだというのは...全文を見る
○橋本敦君 それなりに私の指摘が合理性があるという、こういう御答弁ですが、私が局長に聞きたいのは、実はこの契約書は片やコーチャンがその契約を現に行っている。片や問題の逮捕された檜山氏が行っている。  そこで局長に聞きたいのは、当然檜山氏を現在は外為法違反で逮捕されて捜査をやって...全文を見る
○橋本敦君 それで結構です。当然捜査の対象にならなければおかしい。  そこで、最後に局長に聞きますが、この契約ができる前提として重要な会談が檜山氏において――ニクソン・田中会談が行われる八月三十一日の直前の八月二十六日、そしてもう一つ重要なのは十月九日の白紙還元後、そしていまの...全文を見る
○橋本敦君 じゃ、最後に伺いますが、田中氏とコーチャン氏が何回会ったか、一回だけか一回以上か、どのように聞いておられますか。これも公表された事実があるんですね。
○橋本敦君 いままでは、四十七年一月一回会ったと田中氏は言っておりますが、局長も三回ぐらいとおっしゃった。コーチャンは私に五回は会ったということを一回は言っている。だから、田中・コーチャン、田中・檜山、こういったトップの会談について厳重な捜査を遂げられるように要求をして、一応私の...全文を見る
○橋本敦君 私も一官房長官にロッキード疑獄解明の政府の政治姿勢に関連をして若干お伺いをさしていただきたい、こう思います。  まず第一に、三木総理はサンファン会議で米大統領に対して米側の日米司法取り決めに基づく協力に感謝をされたというように新聞で承っておりますが、この日米司法取り...全文を見る
○橋本敦君 そこで次に問題は、この取り決めに基づいて現に行われているロサンゼルスにおける嘱託尋問の問題なんです。これは御存じのように、コーチャン側の異議の申し立てあるいはエリオット、クラッター氏の異議の申し立てによって、期待されたとおりには進んでおりません。だがしかし、真相解明を...全文を見る
○橋本敦君 そこで問題は、私は、いま官房長官は全く同感だというようにおっしゃった、そのことを政府として真剣に本当にどうやるかということにいま政府は一つは立たされていると私は考えているのです。コーチャン側がいわゆる免責の問題について異議の申し立てをいたしました。この免責の問題自体が...全文を見る
○橋本敦君 法務当局の答弁はいただいております。
○橋本敦君 そこで長官、私はこう思うんです。そもそもこの司法取り決めは、単なる司法当局同士じゃなくて、内閣が深くかかわられた責任がある。そしてしかも、免責の意思表示についても内閣としては了解をしておるという意味において責任を持って国家対国家の関係でも了承された上でなされておる。こ...全文を見る
○橋本敦君 そういうことで私はまさに三木内閣が本当に真相解明をやるかやらないか、いま試金石に立たされていると思うのですよ。証人喚問の問題しかりです。この問題もしかりです。そういう意味において私は早急に積極的にこれに対応する方向を内閣として検討してもらいたい。来週もまた質問をすると...全文を見る
07月21日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第16号
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○橋本敦君 総理にお願いしておきますが、私は初めに法務大臣その他にいろいろお伺いをいたします。その後で総理にお伺いいたしますが、すべてお尋ねをすることに関連がございますので、お疲れと思いますけれども、よくお聞きを願っておくことを希望いたします。  すでに伝えられて明らかなように...全文を見る
○橋本敦君 そのとおりです。したがって、特に焦点を合わせて言うならば、航空関係者に会った、これもあるでしょう。そしてまた同時に、まさに贈収賄罪という的に向かって捜査を進めるならば、どのような政治家に会ったかということもそれとの関係では全く核心に触れる事実、これを明らかにする重要な...全文を見る
○橋本敦君 いまだにそのような報告を受けてないということは、私は実際本気で捜査をやっているかどうか疑いたくなるような答弁ですよ。コーチャンは私に二月十八日に会ったときに、はっきり言いました。田中氏以外にも私は日本で何人かの政治家に会っているんですと、はっきり言っていますよ。この点...全文を見る
○橋本敦君 安原刑事局長がおっしゃった問題について伺います。  コーチャンが田中氏と正式に会ったのは通産大臣時代、時は四十七年一月二十五日、こう言われています。これは間違いありませんね。そのときに田中氏がコーチャンと会うようにセットをした紹介者はだれですか。
○橋本敦君 もっとよく調べて、可能な限りの国会答弁をしてほしい。コーチャンは私に、それは丸紅が紹介をしたのだとはっきり言っているんです。また、あり得ることなんです。この間私はあなたに聞きました。正確に速記録によると、「最後に伺いますが、田中氏とコーチャンが何回会ったか、一回だけか...全文を見る
○橋本敦君 千代新に出入りしていたと言われるのは、この田中氏だけではありません。小佐野氏しかりです。また児玉氏しかりです。  たとえば一つの事実をお話ししますが、児玉氏の腹心であると言われる太刀川が逮捕された殖産住宅事件、あの殖産住宅事件で児玉氏が殖産住宅の前会長東郷氏を呼び出...全文を見る
○橋本敦君 さらに私が近い筋からつかんだ事実では、この千代新において外人もときどき来るという情報を得ている。そしてまた、それだけではありません。この千代新において田中氏が行けば必ず使うという、いわば常用の間といわれるような、二階には「菊」あるいは「らん」という間もある。そこでしば...全文を見る
○橋本敦君 自治省に伺います。  四十七年、児玉の政治団体であり、会計責任者は例の太刀川である交風倶楽部、この交風倶楽部が四十七年九月、千代新を使って支出をしている、その報告が行っているはずですが、間違いありませんか。
○橋本敦君 数字を言ってください。日にちと数字。
○橋本敦君 児玉の政治団体交風倶楽部は、自治省の届け出に四十七年九月十三日、千代新支払いとして三万一千五百十六円を報告しています。これはまさに児玉系関係者がこの千代新を使ったという事実を、政府に提出された資料から十分に推則させる事実である。そこで、先ほどの四十七年九月のある日料亭...全文を見る
○橋本敦君 よくわかりませんが、要するにコーチャンという者の日本における工作の事実をこれは当然調べる、あたりまえだ、これは前提としておっしゃっていることと理解できますよね。だから、それとの関係においてコーチャンがどのような政治家に会ったか。いま私は千代新をめぐる田中、小佐野、コー...全文を見る
○橋本敦君 そうなれば当然千代新にコーチャンが訪れたかどうかについて調べる必要性があるのではないか。いま私はいろんな事実を指摘しました。現に私が聞いたところでは、この千代新に捜査官が赴いて帳簿等の任意提出を求め、調べたという事実も私は聞いておる。そういうことは間違いないかどうかと...全文を見る
○橋本敦君 明確なお答えが出ませんが、それではこう伺います。私は千代新に舞台を置いて聞きました。一方、秘書官である木内氏は、田中前総理は小佐野氏所有の富士屋ホテル、箱根にありますが、夏にはここにも行きますということも言っている。先ほどの情報ではコーチャンと富士屋ホテルで会ったとい...全文を見る
○橋本敦君 コーチャン氏が田中氏と公式以外に会った事実はないということは明確に言えないはずですね。あなたもそうはおっしゃっていないと私は思いますよ。こういう点を徹底的にやっぱり追及するということが、一つは重大なやっぱりこのPXL問題についての疑惑解明の重要なかぎになるということは...全文を見る
○橋本敦君 そうすれば、この千代新問題も、私が指摘したそういった事実関係について調査をすべきだということを強く私は言っておきたいと思うんです。  ところで、次の問題に移ってまいりますけれども、総理もすでに御存じと思いますけれども、防衛庁は可能である限り次期PXLは国産化をしたい...全文を見る
○橋本敦君 装備局長、もう少し真剣に問題の解明のために考えてもらいたい。  黒部装備局長はこの場でどう証言をしたか。つまり、MDAOが、スタッダード大佐、彼が四十七年の春に防衛庁にP3Cの写真を持ってきて、はっきりとは言わないが、買ってくれというようなことを言ったのは、四十七年...全文を見る
○橋本敦君 ええ、十五万ドル。
○橋本敦君 まさにそうなんです。十月九日の白紙還元、専門家会議決定ということは、総理お聞きのように、まさにロッキードに売り込みの道を開いたんです。日本への売り込みの道を開いたんです。総理は先ほどの答弁で、専門家会議で検討するのはいいではないかとおっしゃって賛成をされた——結構だと...全文を見る
○橋本敦君 いいです。あなたが賛成されたのならいいです。
○橋本敦君 いや違う。いまになって田中総理がなぜそれを発議されたかは調べる必要がありませんかと、こう言っている。
○橋本敦君 その当時はね。
○橋本敦君 わかりました。  総理は、いま疑問があるということであれば田中総理がどういう趣旨で発議したか解明すべきだと、しかしあの当時は無理と思わなかったと、こういう答弁です。  そこで重ねて総理に伺いますが、田中総理は、この十月九日直後、二日後の十月十一日に、何度も当委員会...全文を見る
○橋本敦君 そういう発言はテープに基づいて速記録で当委員会で私どもは明らかにしておるのです。  そこで、総理に伺いますけれども、たとえば田中氏が重要な売り込み工作にやってきたコーチャンと、公式は一回だけれども、それ以外に会った可能性があるではないかという疑惑——はっきり何月何日...全文を見る
○橋本敦君 はっきりおっしゃられないが、国会がその必要があると認めれば田中氏の喚問も当然だと、こういう意味でおっしゃったわけですか。国会が必要とするならば、田中氏の喚問もそれは国会として当然だと……。
○橋本敦君 総理、大事な問題ですから私の質問に答えてください。私は、田中氏の疑惑を合理的な疑惑だと思って指摘してきたのですよ。こういう疑惑の上に立って田中氏から事情を聞く必要を総理はお認めになりませんかと、具体的に田中氏から事情を聞かなければ解明はできないというところへ来ているで...全文を見る
○橋本敦君 歯切れの悪い答弁なんですがね、総理。本当に田中氏にたださなければ疑惑は解明できないと国民は思ってるんですよ。私どももそう思ってやってきてるんですよ。いいですか、総理、だから田中氏を国会が決めて証人に喚問をする、そのこと自体は総理としては反対する何らの理由もないと、これ...全文を見る
○橋本敦君 時間がなくなりましたが、小佐野氏の関係について一言国税庁に聞きたいと思います。  わが党の東中議員が提起をいたしまして、いわゆる国民相互銀行、この株式を小佐野、児玉氏との関係において問題にしたんですが、これは児玉氏が小佐野氏に名義を貸したんだということをけさの新聞で...全文を見る
○橋本敦君 もう一度はっきり聞きますが、その名義貸しの対象となった株は十八万三千六百株、大体金額にして五、六億円と推定されますが、この点は間違いありませんか。
○橋本敦君 四十八年十二月四日に児玉氏の株式は全部小佐野氏名義に変えられた。その直後の十二月八日に新たに児玉氏は一万株を取得している。この一万株の児玉氏の取得は、これは名義貸しではなくて、名義貸しの謝礼として小佐野氏から児玉氏が受け取った一万株と見られますが、この点はいかがですか...全文を見る
○橋本敦君 数億円にも上る名義貸しをお互いの間でやり合う、これはまさに児玉、小佐野の関係が全くのありきたりの知り合いの関係ということではとうてい考えられない深い仲だと言わなけりゃなりません。  法務大臣に伺いますが、こういう深い関係にあるということが国税庁の調査で疑いとしていま...全文を見る
○橋本敦君 そうなりますと、この小佐野氏の証言については、この点でも偽証の疑いが濃くなってくるということは言わなければならぬと私は思いますが、安原刑事局長の御見解いかがですか。徹底的に調べる必要があると私は思います。
○橋本敦君 それではこう聞きます、局長。いまお聞きになったとおり、数億円の株の名義貸しをする仲だという事実と、それから小佐野氏が言っておる茶飲み友だち程度の仲だという事実、この事実は食い違いがあることは明らかではありませんか、客観的に意見として言っていただきたい。偽証に当たるかど...全文を見る
○橋本敦君 何の用事もない仲だと、こう言っているんですよ。
○橋本敦君 大事な話を茶飲み話にされたら困りますよ。このことで小佐野氏の偽証の疑いが濃くなったという面において、捜査を厳重にやることを私は要求しておきます。  さて、最後ですけれども、一般の報道によれば、いよいよ収賄側の政府高官逮捕かというようなことが報ぜられるということになり...全文を見る
○橋本敦君 法務大臣に最後に伺いますが、造船疑獄のような指揮権発動は絶対にやらないということはあなたの所信として間違いございませんか。
○橋本敦君 重ねて聞きますが、具体的に処分請訓を検事総長があなたに申し上げるということではなくて、庁内には報告規程というのがある。国会議員の逮捕は処分請訓に該当するのではなくて、報告規程に該当すると聞いております。そして、事実上検事総長から国会議員の逮捕ということを報告という形で...全文を見る
○橋本敦君 それは私が言ったとおり。
○橋本敦君 その場合にも……
○橋本敦君 わかりました。  終わります。
07月27日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第18号
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○橋本敦君 本日田中角榮氏が、田中角榮前総理が逮捕される、まさに日本の政治にとって重大な事件であります。だがしかし、かねてから田中金脈を追及をし、そうして今度のロッキードの大きな疑獄事件が起こっても、その疑惑の中心人物である田中角榮、こういう立場で追及してきたわれわれにとっては、...全文を見る
○橋本敦君 私が言うのは、この五億円という莫大な外国からの金は、田中角榮が私利私欲のためにだけ使ったというのではなくて、まさに日本の政治のために使った疑いがあるということを指摘しているんです。その問題は今後徹底的に究明されるべきです。それは総理の言うとおりです。しかし、そういう疑...全文を見る
○橋本敦君 徹底的に、いま私が指摘したような問題も、総理として、三木内閣の責任としてこの際究明すべきではないか。それが責任をとるという一つの道の当然の処置ではないか。徹底的に究明しなさい、このことを私は総理に要求として質問しているのです。究明するかしないか、この点を総理の立場で答...全文を見る
○橋本敦君 究明せられなければならぬというのは当然です。いま私が指摘したような問題について、総理、三木内閣そのものの責任を明らかにするという立場で、総理自身が究明するという立場に立っておやりになるかどうかと聞いているんです。検察庁が究明するのは当然です。必ずやるでしょう。またやっ...全文を見る
○橋本敦君 捜査にまつというだけでは私は本当に責任を総理がお感じになっているとは思えないんです。  次の質問に移りますけれども、総理はけさからの談話の中で、このロッキード疑獄事件、これの真相解明は、国民の政治不信、これを解消する上からいっても、民主主義政治の上からいっても当然だ...全文を見る
○橋本敦君 私は総選挙の問題も聞いております。少なくとも総選挙は、真相の全面解明をやってから総選挙は行うべきだという総理の見解は間違いありませんか。
○橋本敦君 最後に総理に質問をしますが、あなたはまさに今度問われているのは、自民党の金権体質、これをなくすために全力を尽くして自民党再生の道を図りたいと、こうおっしゃっている。私どもは田中金脈の追及もやってきました。しかし、この問題について政府がとった姿勢は、国政調査権に対する全...全文を見る
○橋本敦君 終わります。
08月03日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第19号
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○橋本敦君 田中角榮の逮捕によりまして、捜査もいよいよ核心の一角に迫ったということで、現在検察庁は田中角榮の被疑事実、外為法違反だけではなくて、贈収賄の立証に向けて全力を挙げて取り組んでいることと期待をしています。  ところで、この疑獄事件の真相の徹底的解明、刑事責任の追及とい...全文を見る
○橋本敦君 どういう対処の仕方を、ここで刑事局長から伺おうとは私も思いません。しかし、真相解明のために、捜査当局として小佐野氏を取り調べる必要があるという観点に立って検討を加えているということは、これは事実であればおっしゃっていただいて差し支えのない状況ではないかと思うのですが、...全文を見る
○橋本敦君 含みのある答弁のまま終わりましたが、すでに多くの人が知っているように、この小佐野氏と片や田中氏とは刎頸の友と言われる仲である。そしてまた、この小佐野氏は児玉氏ともかねて親しい間柄であると言われている。ついこの間も私の質問に対して法務大臣は、国民相互銀行の児玉に対する株...全文を見る
○橋本敦君 その違反容疑の調査の結果はどうなりましたか。
○橋本敦君 そうすると、調査した時点では独禁法違反の疑いは十分存在をしたということは言えますね。
○橋本敦君 ところで、この株の買い占め事件というのは、これはちょうどわが国の高度成長期に見合って三和銀行がいわゆる京葉コンビナートの発展に目をつけ、そして千葉銀行を傘下に置いて大きく発展しようとすることをねらったものだと言われている。もともとこれがどういう事件から起こったかと言う...全文を見る
○橋本敦君 じゃ、重ねて聞きますが、小佐野氏の国際興業が塚本素山の株を買い取って、またたく間に三和及び他の関連企業にこれを分散をしたという事実は間違いないでしょう。
○橋本敦君 そこで、もう一つの問題は、この小佐野氏、国際興業が買い取った株を三和及び三和系企業に分割するに対して、一株二百四十円あるいは二百四十五円と言われていたものを二百七十五円ということで操作をして約一千万株、この株を国際興業から三和系に切りかえるだけで一挙に三億五千万円、こ...全文を見る
○橋本敦君 私の調査ではそういう事実がはっきりしている。  ところで、単に問題はこれだけではありません。このときにこの三和系への株の譲渡、これに関連をして塚本素山が田中角榮氏に謝礼を贈ったという話を私どもは調査でつかんでいる。これには大変大きな落とし話までついていて、川端竜子が...全文を見る
○橋本敦君 公取の立場ではそういう事実はないと否定されるけれども、依然としてそういう疑惑は、われわれとしては解消できない具体的な事実関係を関係者から聞いているのです。ちなみに大蔵省からきのう提出をされた現在の千葉銀行の主要株主名及び株式数についての資料をいただきました。これを分析...全文を見る
○橋本敦君 しかし、それだけでは考えられないと言うけれども、実際にこのような関連会社が三和系として株のほとんどを持っているということの中で銀行の運用なり、役員の派遣なり、そしてまたこの株の買い受けについて三和銀行が資金を出しているというような事実が出てくれば十七条違反になるという...全文を見る
○橋本敦君 いいです。だから、調査をした結果、私が指摘したような事実があるとすれば、現在でも独禁法十七条違反という疑いがあり得ると、あり得るということを私は指摘しておきます。  さて、この関係でいま話したように、小佐野氏と児玉氏とは一層深いかかわりを持つようになった。そしてまた...全文を見る
○橋本敦君 (資料を示す)まず、その表を見ていただきたいのでありますが、小佐野氏が最初にハワイに進出をして京屋レストラン、これを買収いたしましたのが一九六一年。その取得価格は三十万ドル、約一億円と言われています。この金は小佐野氏は私どもの調査によればバンク・オブ・アメリカ、バンク...全文を見る
○橋本敦君 けしからぬですよ。個々の企業であっても海外投資、円の持ち出し、外貨の持ち出し、これは国の政策として厳重な管理のもとでやられている。そのために外為法があるわけですよ。だから、個々の企業であっても大きな問題について国会で問題になれば、国の政策に間違いがあるかないかとただし...全文を見る
○橋本敦君 素直に答えていただければいいわけですよ。  この三百万ドルに続いて、小佐野氏はさらにモアナホテル、サーフライダーホテル、これを六三年十二月に買うときに三百五十万ドル外貨を使うことを許可を得たと、こう語っております。これはその当時持ち出しを許す政府の限度額、最高限度額...全文を見る
○橋本敦君 だから、したがって、六三年に一挙にして三百万ドル、約十億を超すこれだけの外貨を海外投資で持ち出すということを許可するには、これは通常ならばなかなか容易でなかった事情が見とれると私は思う。たとえば一九六三年七月十一日付のハワイ報知という新聞によると、こう書いてある。小佐...全文を見る
○橋本敦君 いまのような一般的説明は全くの一般的説明である。で、単なる不動産投資、これだけではないというようなことをおっしゃるが、実際にその後のホテル買収を見ると、このプリンセス・カイウラニ・ホテルを買ってから、続いてすぐ六三年、同じ年にモアナホテル、サーフライダーホテルを買って...全文を見る
○橋本敦君 ここに海外市場白書一九七四年版があります。これを読めば一目でわかりますよ。承知してないというのは、私の質問に対する不勉強そのものですよ。小佐野氏が七四年にさらにホテルを三つ買うという状況になったときに、ハワイの上院議員D・G・アンダーソンが連邦取引委員会、このハワイ駐...全文を見る
○橋本敦君 いまから調査をするというのはおかしいです。こんなことを知らないようで、日本政府は真相解明に尽力すると言えませんよ。さらにこれがどういう批判を受けているか、この日本貿易振興会が書いた海外市場白書一九七四年版、明らかに小佐野氏とわかる指摘をして、次のように言っています。「...全文を見る
○橋本敦君 答弁にならない。私の質問をよく聞いていらっしゃいませんよ。  四十九年四月十一日銀行課長発「海外投資に係る融資の抑制について」、この中でレジャー、ホテル産業、どうなっているか、答弁してください。
○橋本敦君 そうですね。だから、四十九年に至って、特に不動産取得、ホテル、レジャー関連、その他これに関連する海外事業に対する投資に係る融資はこれを差し控えるということを明確に大蔵は指導として打ち出している。これは、いま私が指摘をした小佐野氏の傍若無人とも言えるハワイ進出、これに対...全文を見る
○橋本敦君 だから聞いているのです。もう一度答弁してください。この三つのホテルの取得は不要不急のレジャー産業だと思いますが、どうですか。緊急を要すると大蔵省は考えましたか、こんなもの。そのことを答えてください。
○橋本敦君 私は投資の許可を聞いたつもりでないんです。このホテルを三つ買うのに約一億五百万ドル——これは、小佐野氏は自分の金を持ち出したというよりも、莫大な金融を受けている。調査の結果を明らかにしておきますと、その表でも書いておきましたが、ITT、つまり、チリのアジェンデ政権を倒...全文を見る
○橋本敦君 そうですね。  そこで次の質問に移ります。小佐野氏のメーンバンクは言わずと知れた三和銀行。この三和銀行が、このホテル買い取りについて、ITTその他に対し銀行保証をした事実はありませんか。それを許可した事実はありませんか。
○橋本敦君 また同じ答弁しか返ってこないので困るんですけれども。銀行保証をしなければ当然このような債務、借金ができないということを私は指摘をした。銀行保証しているなら、しているでいいんですよ。そうではないとするならば、一体小佐野氏はこの多額の総額一億五百万ドルを海外でどのようにし...全文を見る
○橋本敦君 三和が銀行保証をし、そのおかげでこのようなことができたということになれば、先ほど指摘した四十九年の海外の不要不急の不動産投資等に対する融資の規制、この銀行通達に違反しますよ。おわかりでしょう。これに違反してまで小佐野氏になぜこんな銀行保証を許可するんですか。大問題です...全文を見る
○橋本敦君 小佐野氏の公示をされている所得、これを明らかにしましよう。これは公示所得ですから明確です。小佐野氏の所得は、四十七年一億八千五百四十八万、四十八年二億七千百三十五万、このホテルを買い取る莫大な資金を必要とした四十九年五億四百四十七万。六一年から七四年まで小佐野氏がこれ...全文を見る
○橋本敦君 自己資本の二〇%ということになりますと、これは三和銀行の資本額から見て二〇%ということになれば、とてもじゃないが四百四十九億も貸し出せません。国際興業二百十五億も貸し出せません。三和銀行は明らかに、いまあなたが指摘をされたこの大蔵省の指導通達、これに違反をして小佐野氏...全文を見る
○橋本敦君 貸出限度一企業に対して七百十二億円、こういう意味ですか。
○橋本敦君 三和銀行の資本金は、私どもの調査では六百六十億円と調査をしておるんですか、間違いありませんか。調べ直してください。大変な違いですよ。
○橋本敦君 そうでしょう。
○橋本敦君 だけど、銀行の通達では資本金の二〇%と明確にしている。だから、この六百六十億円を基準にして考えるのはあたりまえじゃないんですか、違いますか。
○橋本敦君 なるほど。いずれにしても、私が指摘をした疑惑は、これはかなり大きいはずですよ。  そこで国税庁に伺いますが、このロッキード疑獄事件が起こって、小佐野氏及び関連企業に国税庁は特別の調査を行ったと私どもは調べで聞いておりますが、間違いありませんか。
○橋本敦君 時間がなくなりましたから最後に入りますけれども、安原刑事局長に伺います。  アメリカが日本に提供する司法取り決めに基づく資料は、日米司法取り決めに基づいて、捜査機関、司法機関にのみ秘密のうちで提供されるということになっている。もしも、この税務関係、これが国税犯則取締...全文を見る
○橋本敦君 したがって、私は最後に要求をします。  徹底的にこのような疑惑のある資産形成、これについては調査をする必要がある。田中金脈のときに、国税犯則取締法に基づいて脱税事案として調査をしろと私ども野党のすべてが強く要求したにかかわらず、今日までそれをやらなかった。それはまさ...全文を見る
○橋本敦君 わかっています。私が言っておるのは、方針を含めて検討するかという質問です。やる気があるのかないのかでいい。
○橋本敦君 終わります。
08月10日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第21号
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○橋本敦君 官房長官に関連で二点だけお伺いしたいと思うのです。  最近は、新聞を見ましても、自民党の内部における政争がますます激化しているという状況が伝えられ、三木退陣をめぐるいろいろな動きも大きく伝えられておる。こういったような政争劇というものは、ロッキードのもみ消しなり、灰...全文を見る
○橋本敦君 真相解明に全力を尽くすというわけですが、この三木内閣の政治姿勢が問われている重大な一つの問題に、小佐野賢治氏の問題があるんですよ。私はさきの委員会でも、小佐野賢治氏をめぐる疑惑について指摘をしたのですが、たとえばコーチャン証言でも、小佐野氏がロッキード疑獄に絡んだ中心...全文を見る
08月17日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第23号
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○橋本敦君 最初に官房長官にお伺いをしたいと思います。  言うまでもありませんが、田中角榮前総理が総理大臣在職中に、日本の政治の最高権力の地位にあるその立場を乱用して、外国から五億円という巨額の賄賂を受け取ったという、まあ言ってみればわが国の政治史上ぬぐいがたい汚点を残すような...全文を見る
○橋本敦君 昭和四十八年十月三十日に、閣議は「官庁綱紀の粛正について」という閣議決定を行っています。この中では、「最近の一部の公務員の収賄容疑事件のごとく、職務に関し不正の疑いのある行為が続発し、これがため国民に不信の念を抱かせるような事態を招いたことは、誠に遺憾に堪えない。」と...全文を見る
○橋本敦君 この四十八年十月三十日といえば、田中角榮に対する起訴状を見ても明らかなように、四十八年八月十日にピーナツ領収証の金額、そしてまた四十八年十月十二日にはピーシズ、この金を受け取っているという事態のもとで行われている閣議決定であります。言うならば、田中角榮総理大臣は、自分...全文を見る
○橋本敦君 遺憾どころか、政治家としてあるまじき行為である、総理としてあるまじき行為である、こう言わねばならぬのじゃありませんか。もう一遍聞きます。遺憾で済みますか。
○橋本敦君 この閣議決定はいまも三木内閣は踏襲して生きている。こういう中で一体この田中角榮に対する起訴という事態をどう見るか。これは重要な三木内閣の政治姿勢にかかわる問題です。  私は官房長官に一つ言いたいのですが、田中角榮は、かつて金脈問題が問題になったときにどう言ったでしょ...全文を見る
○橋本敦君 そういう姿勢ではだめですよ。汚職を根絶するという閣議決定をいまも尊重する。それをつくった当の田中角榮、総理時代にこれを発議をしている。田中角榮の政治家としてのこのようなやり方はとうてい許されない。三木内閣がこの閣議決定を尊重するなら、前総理がみずからやったことについて...全文を見る
○橋本敦君 官房長官に最後に伺いますが、いま言った司直の手による究明を小佐野氏が受けることあらばということが具体的に起こるならばやるということを私は一応お伺いして見守ってまいります。私どもは、それよりも一刻も早く解任すべきだと、こう思っておるんですが、最後に伺いますが、これまで三...全文を見る
○橋本敦君 官房長官に対する質問は終わります。  続いて、法務大臣並びに法務省に伺いますが、きょう起訴された田中角榮が二億円の保釈金を積んで保釈決定をもらって釈放されると、こういうことであります。もうすでに釈放されましたか。
○橋本敦君 賄賂をもらうのも五億円という巨額なら、また保釈も二億円という巨額、まさにどこまでいったら金権政治の尾が断ち切れるかと思うばかりでありますが、私はここで法務当局に伺いたい。証拠隠滅のおそれがあるということで保釈は不相当だという意見を検察官はつけられたようですが、裁判所が...全文を見る
○橋本敦君 そこで、法務大臣に伺います。種々検討の結果というけれども、本当に証拠隠滅の確信があるというなら、検察官は――私も弁護士ですから幾多の経験がありますが、準抗告は本当にたくさんとられていますよ。また、とるべき筋合いの事件だと、私はこれを思うんですよ。証拠隠滅のおそれがある...全文を見る
○橋本敦君 公判維持、有罪の確信があるということは聞きました。だがしかし、にもかかわらずですよ、これで捜査は終わったんじゃなくして、きだ二山三山あるんだとあなたはおっしゃった。だからこそ継続捜査の必要がある、田中総理とは言いませんが、ロッキード疑獄全体にあるから、証拠隠滅というこ...全文を見る
○橋本敦君 しかしどう考えてみても、この田中保釈問題について、検察庁が抗告、つまり準抗告の申し立てをして、あくまで証拠隠滅のおそれありとして法律上あり得る手続をとって争わなかったという問題は、私は今後の捜査において重大な問題点を残す、その心配をしますよ、幾ら法務大臣がおっしゃって...全文を見る
○橋本敦君 そうなれば、公判の冒頭、冒頭陳述で検察官が五億円の行方を明らかにし得る、公にするということが手続的に可能だ、またするでしょう。ということは、つまり五億円の行方は、いまここでは捜査の内容は言えないけれども、この五億円の金の流れ、行方については、捜査は、検察庁としてはつか...全文を見る
○橋本敦君 先ほど同僚議員の質問に対して安原刑事局長は、この使途に関して犯罪の容疑があるという、そういう心証、状況を得なかったので、余罪ということにはならないという話をされました。だがしかし、この金の行方がどこへどう流れたかということについて考えるならば、理論的には幾らも問題が出...全文を見る
○橋本敦君 この五億円の趣旨について、トライスター売り込みに尽力されたいという丸紅からの要求を受けて、報酬として五億円もらうという約束をして受け取ったということが起訴状記載の公訴事実から明らかなんですが、この五億円を約束した時期が、起訴状の記載では「四十七年八月二十三日ころ」と、...全文を見る
○橋本敦君 今度のロッキード疑獄事件に関連をして、しばしば児玉あるいは小佐野賢治氏の問題が当委員会でも問題になりました。私は児玉あるいは小佐野氏がPXLの輸入に関連をして田中角榮あるいはそれに近い中枢政治家に働きかけなかったととても推定できない事情がある。というのは、コーチャンが...全文を見る
○橋本敦君 法務大臣、いま刑事局長が言われた、関心を持って、コーチャン、小佐野、そうしてまた田中会談、こういった問題で、四十七年のトライスター問題がほぼ解決した後、四十八年、九年、P3C、この売り込みの問題についてなお徹底的に、児玉ルートを含め、小佐野ルートを含め、捜査をすべきだ...全文を見る
○橋本敦君 今度の起訴はトライスターだけですが、いま法務大臣がおっしゃった徹底的にPXL問題も含めて捜査をしていく中で、田中角榮に対するP3Cに関する新たな贈収賄の疑惑が生ずるならば、当然新たに、いま保釈されてしまいましたが、準抗告もしなかったけれども、証拠隠滅のおそれがある場合...全文を見る
○橋本敦君 安原刑事局長に最後に伺いますが、今度の起訴は、法律的な構えからいきますと、外為法違反と収賄罪とは、これは併合罪で起訴したのではなくて、二つの行為が一つの行為として二つの犯罪容疑構成要件事実に競合するとして、いわゆる観念競合ということで起訴されているように思いますが、い...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。そういたしますと、この起訴状の起訴事実に関する限り、田中角榮に対する刑は、あれですね、観念競合の場合は懲役五年が最高限度ですが、検察庁が起訴した併合罪ということであるならば、重い罪の関係で計算をして懲役七年六月、これが最高の刑、重くなる、罰金は十五億円、...全文を見る
○橋本敦君 初中局長お見えですか。法務省関係はこれで終わりまして、初中局長に伺いたいと思います。  きょう初中局長に来ていただきましたのは、この田中起訴に関連をして、私は教育の面からどうしても伺っておきたいのです。といいますのは、田中角榮前総理は、四十九年三月一日、この日に、道...全文を見る
○橋本敦君 さらに新潟、長岡やあるいは柏崎では、田中角榮が書いた大きな額が小学校に掲げられている。この学校の数は一つや二つじゃありません。柏崎では、小中学校三十九校のうち十三校も田中角榮の額が上がっている。長岡市では七つの小学校に田中角榮の額が上がっています。小中学校という義務教...全文を見る
○橋本敦君 あなたが学校の教育現場に直接の介入的発言をしたくないという節度を持ってお考えになることは私は理解します。理解しますが、もちろん最終的には、教育現場で教師集団の皆さんなり、あるいは地域その他の皆さんの教育に対する良識が決めるでしょう。それはそう信頼していいでしょう。だが...全文を見る
○橋本敦君 時期、方法は別として、撤去することが望ましいと考えているというように承ってよろしいですね。――はい、わかりました。  時間がありませんので、最後に国税庁に伺いますが、きょう私は大平大蔵大臣にお越しを願いたかったのですが、御病気の由でやむを得ません。  田中金脈以来...全文を見る
○橋本敦君 いまおっしゃった、検討した上で必要な対応と処置をとるということの中に明らかにしてもらいたいのは、今度は田中角榮自身から直接に事情を聴取し、資料の提供をさせる、直接会って直接の調査を行うということなしには、私はこの前の田中金脈のときの厳しい批判をまた受けるだけのことだと...全文を見る
○橋本敦君 直接答えてください。適切な方法として、田中自身に会わずにやれる、おさまるわけはないでしょう。今度は直接会ってやると、その腹を決めているかどうかということを聞いているんです。まだ決まってないんですか。
○橋本敦君 まだまだ私は納得できない面がありますが、時間が参りました。いずれまた大平大蔵大臣を中心に伺います。  質問を終わります。
08月27日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第26号
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○橋本敦君 稻葉法務大臣にまず最初に伺いますけれども、かつて稻葉法務大臣は、事実かどうかは私は問いません、福田現副総理が井本台吉検事総長とある料亭で日通事件で会われたか会われなかったかということが大問題になったということは御記憶がありますか。
○橋本敦君 西村英一七日会会長・これが高瀬検事正と会ったという問題ですが、この西村さんは、橋本登美三郎が逮捕されたときに記者会見をして、七日会としてどういう意見を発表したか。大変なことを言っていますね。どう言っているかと言いますと、田中、橋本、この両名の逮捕は交通事故に遭ったよう...全文を見る
○橋本敦君 おっしゃるように、会わない方がいいより、会ってはならぬのです。その問題について真偽のほどをただすなら国会でやるべきなんです。国会でやればよい。私どもは、この疑獄の追及の中で、口酸っぱいほど検察庁に、法務大臣に、こういう人は調べましたか、小佐野賢治は調べましたか、調べま...全文を見る
○橋本敦君 法務大臣、私は法務大臣に、厳正中立に捜査を遂げるということと、国会における審議を政府として尊重すべきだという立場からこの機会に私は要求したいんです。検察庁は、国会における国会議員のこの捜査の状況について、捜査の秘密ということを前面にすべて拒否するんではなくて、現に派閥...全文を見る
○橋本敦君 質問の趣旨を多少誤解しておられる。私は、一代議士が、派閥の長が検察庁に会いに行って会って、そこで物を言うと、こんな不公正なことはやるなと、これが中心で物を言っているんですよ。検察庁は、疑獄解明という国会に協力する姿勢でもっと堂々と、可能な限り真実を明かにする、困難な問...全文を見る
○橋本敦君 違いますか。
○橋本敦君 ええ、きょう、ちょっと説明してください。
○橋本敦君 わかりました。
○橋本敦君 違いますか。
○橋本敦君 いずれにしても、この問題は、ロッキード疑獄の中で検察庁が重大な反省をしなきゃならない私は大きな黒星だと思いますよ。  きょうは時間がありませんからその次にお伺いをしていきますが、福田副総理にお伺いしますが、二十四日の両院議員総会、これで挙党体制確立ということが決定を...全文を見る
○橋本敦君 この党議というのは、挙党体制確立を臨時国会前に行うべきだということで、いま推進委員会が進められております。そういたしますと、挙党体制が確立しない限りは臨時国会は反対だと、開かないと、こういう意味に率直に受け取れますが、これは間違いないですか。
○橋本敦君 結論だけで結構です。
○橋本敦君 いや、質問に答えてください。臨時国会は、それができないとやらないということは間違いないということですか。
○橋本敦君 自民党執行部は、あれは正式の両院議員総会とは認めない、したがって党議とは認めないというように、三木総理以下執行部は考えていると報ぜられていますが、これは間違いありませんか。
○橋本敦君 その点について三木総理とあなた及び大平大臣との見解は食い違っていると思いますが、どうですか、みんな党議と言っておりますか。
○橋本敦君 いやいや、会っておられますよ、大平さんいかがでしょう、あれを党議と見るかどうかについて……。会ってますよ。
○橋本敦君 重大な問題について論議を尽くさないというのもおかしな話ですが、そういう大事な、党議かどうかということで、総裁とそしてあなた方、閣内で言えば総理と副総理及び大臣との間で重大な意見の食い違いがある。これはそもそも挙党体制確立とは何かという基本問題に関しても意見の違いがある...全文を見る
○橋本敦君 おっしゃる挙党体制というのは、あなたが三木総理と大平さんも含めて二回会談されたけれども、まだ結論は出ない、まだ話し中だ、そういう意味では、この挙党体制確立というのはなかなか難航しておる、むずかしいというように私どもは思いますが、いかがですか、簡単なものじゃないでしょう...全文を見る
○橋本敦君 いま副総理がおっしゃった、激突までいかないようにすべきだとおっしゃったのは、あなた自身あるいは大平さんなどが閣僚を辞任するというようなことはやらないという、そういうことも含めて激突は避けるという意味ですか。
○橋本敦君 ですから、閣僚問題を……。
○橋本敦君 挙党体制は大変むずかしいということをあなたも率直におっしゃったのですが、しかし、挙党体制はみごとにロッキード隠しではできているんじゃないか。たとえば、昨日の衆議院のロ特では、政治的道義的責任を解明するために重要な証人要求について、これは全部挙党体制一致をして証人喚問を...全文を見る
○橋本敦君 ならば、きのうの挙党一致の否決という問題には重大な問題があるはずですね。  時間がありませんから大平大蔵大臣にお伺いするんですが、大平さんはかねてから田中前総理の盟友と言われてきた人である。そして問題のハワイにおけるニクソン・田中会談にも外務大臣として随行された重要...全文を見る
○橋本敦君 無実であってほしいと念願なさるのは、それはあなたとして御自由です。そういう事実で起訴された。その会談にあなたは行っておられた。田中前総理がそういう事実で起訴されたということについて政治家としての反省なり御意見なりありませんか。無実を願うだけですか。
○橋本敦君 時間がありませんから、もう一問伺いますが、大平大蔵大臣、あなたが無実を願っておる、それはあなた自身の、田中さんとの間で盟友という立場であれ、あるいは国民の立場であれ、どうおっしゃろうとそれはあなたの御自由ですよ。私が聞いているのは、あの大事な会談にあなたは随行をされて...全文を見る
○橋本敦君 終わりますが いまの大平大臣のお言葉を聞いていますと、重大な政治的責任に関する自覚は全くないと私は言わざるを得ない。まさにいまの政変劇で大平さんがどうおやりになろうとも、ロッキード隠しだと、こういう国民の非難は一層消えないということを私は感じとして持って質問を終わりま...全文を見る
09月01日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第27号
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○橋本敦君 関連。  いまの選挙部長の答弁は、私は、具体的に事実を指摘した神谷委員の質問に対する答弁としては、これは全く答弁になっていないと思うのですよ。具体的事実は、この大会で、来るべき総選挙で橋本登美三郎の擁立を決めた、そうして、その決議に基づいて今度は十万人の署名をやると...全文を見る
○橋本敦君 自治大臣、お聞きのように、一般的にはいま西湖会がやろうとしていることは百三十八条の二の公選法に違反する違法な選挙活動だというようにとられる可能性があることを選挙部長も一般論としていま認められたわけです。ただ、具体的には詳細を調査しなければならぬと、こういうわけです。具...全文を見る
09月07日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第28号
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○橋本敦君 私は日本共産党を代表して、わが党のこの灰色高官公表に関する問題について所見を明らかにしたいと思います。  このロッキード疑獄事件が起こりましてから、わが党は徹底的にその真相究明に全力を挙げるとともに、本年の七月六日にはいち早く公表さるべき灰色高官の範囲を公表いたしま...全文を見る
09月10日第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第29号
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○橋本敦君 法務大臣にお伺いしたいのですが、内藤議員も指摘しましたように、PXL関係の捜査が非常におくれているというか、具体的に出てこないということについて、捜査がどうなっているのかという疑問が国民の中にも、私どもの中にもあるわけですね。で、まあ端的に伺いますけれども、このPXL...全文を見る
○橋本敦君 それは結果的に表面に出ているから私どももわかっているわけですね。で、端的に言いますが、PXLの疑惑について、現に捜査は続けておる、いままでのところ犯罪容疑は発見していないが、続けていると、これははっきり言えるわけですね。
○橋本敦君 ですから、そういう意味では重大な関連があり、PXLはトライスターと並んでロッキード社の売り込みの重大な要素の一つですから、そういう点で捜査としても目を離さないでやっておるということですね。——いま局長うなずかれておりますから、それは間違いない。  そこで、私はもう一...全文を見る
○橋本敦君 いや、私が聞いているのは、法務大臣、そういうことだけれども、コーチャン自身が——ロッキード社がと、こう言いましょう。ロッキード社がP3C売り込み工作については言いたくないという姿勢があって、そういうことが感じられないかということを率直な大臣の見解として聞いているんです...全文を見る
○橋本敦君 ですから、非常にお感じになっているその壁を突き破ってもらいたい。  それから時間がもうありませんので、最後に一問だけお伺いするんですが、法務大臣は閣議で、ときどきこの捜査状況の報告をなさいますか、それとも、総理に求められたとき以外はなさいませんか、その点はいかがです...全文を見る
○橋本敦君 そこで、法務大臣、法務大臣の見解を伺いたいんですが、田中角榮保釈について、検察庁は証拠隠滅のおそれがあるということで反対をなさったが保釈になりました。保釈になってから、新聞報道を見ますと、政治家七十数人、三百人余りを超える人たちが見舞いという形で田中邸に駆けつけている...全文を見る
○橋本敦君 あなたは一生懸命閣議でも報告をされ、真相究明、捜査を進められているんですよ。
○橋本敦君 あなたも新潟県。
○橋本敦君 終わります。
10月07日第78回国会 参議院 法務委員会 第1号
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○橋本敦君 きょう、私は、まず最初に、最近の暴力団の抗争激化の事件に関連をして、住民の生命安全、これを守るという立場で警察並びに法務当局に質問をさせていただきたいと、こう思っております。  いま私どもの住んでいる大阪が、無法の町大阪、そしてまた不法な暴力抗争を繰り返す大阪戦争、...全文を見る
○橋本敦君 今回の事件もやはり山口組あるいは松田組の抗争だということば、十月三日の白昼の事件から推定される、これは明らかではありませんか。
○橋本敦君 いまもお話しのように、山口組と松田組糸の抗争という推定は有力なんですね。  そこで、いま答弁でおっしゃったように、昨年のときからこれは実に根深い大きな背景のある事件だというとらえ方を警察はしていた、それは正しいと思います。それで警戒体制をしいていたし、現にこの十月一...全文を見る
○橋本敦君 したがって、こういう状況を見ますと、市民の側からいたしますと、警察は一体どうやってくれるんだろうか、去年に続いてことしもだ、暴力取り締まりの特別月間だと言っているさなかにまたこの事件が起こった。本当に警察は大丈夫だろうか、おれたちの生命、安全を守ってくれるだろうか、こ...全文を見る
○橋本敦君 あの雑踏の中で本当によくぞ人に当たらなかった、市民が殺傷しなかったと本当に冷や汗をかく思いでございますね。ここで明らかなのは、平穏な町の昼間、暴力団が襲われたからといってすぐ反撃してピストルを乱射する、つまり暴力団は両方とも拳銃で常時武装して携帯しておるという事実がこ...全文を見る
○橋本敦君 したがって、五十年度もその比率はほとんど変わらないし、一般市民が半数以上犠牲になっておるということがわかるわけですね。  そこで、課長、最近の暴力団取り締まりということに関連をしていろいろと苦心をされておると思うのですけれども、最近の暴力団の抗争の特徴は一体どこにあ...全文を見る
○橋本敦君 その点はわかりました。  そこで、もう一つ重要なのは、この対立抗争の中で実際の態様を見ますと、一人一殺主義、つまり短銃によるテロ化、これが非常にふえているというのが特徴だと私は見ておりますが、そうはお考えになっておられませんか。
○橋本敦君 したがって、それだけに、これの取り締まりということになりますと、いつどこで突然小規模のテロが行なわれるかもしれないという状況が出てまいります。大規模なお互いの抗争ならば事前に察知して兇器準備集合その他で取り締まる方法も予防処置もとれますが、いま非常にむずかしくなってい...全文を見る
○橋本敦君 その押収数は、この五十年版の犯罪白書で四十九年で見ますと一千五十四丁ですから、四十九年よりもふえている。この統計で見ますと、四十五年の百六十六丁に比べますと大変なふえ方ですね。五年前は百六十六丁押収した。ところが、五十年になりますと、一千三百丁から押収しておる、こうい...全文を見る
○橋本敦君 だから、いまのお話によっても、わかっているだけでの総数で何丁かがひそかに出回っていることになりますか。いま、私、ちょっと計算しなかったんです。輸入されたことがわかっていて押収されていない数ですね、約で結構です。
○橋本敦君 ですから、国内でひそかにつくられるモデルガン、それだけでもなかなか行方がつかみ切れないわけですが、輸入されたとわかっているだけで二百丁もの拳銃が恐らく暴力団の手元に出回っているであろう。大変なことであるわけですね。  そこで、このような一連の暴力団の抗争事件、武装化...全文を見る
○橋本敦君 それは贈収賄事件としての賄賂の問題ですが、それ以外に、日常的に供応を受ける、あるいは自動車その他の供与を受ける、いろんなことが新聞に出ております。綿密に全部調査は済んでおりますか。
○橋本敦君 いずれにしても、警察署長が、山口組の舎弟であり丸三組という暴力団を組織してみずから対立抗争を起こし殺人までやったという前歴のあるこの陳と、二百万円相当の金まで受け取って便宜を図るということは、これは許しがたいことですね。いまあなたは、これは警察の体制それ自体とは無関係...全文を見る
○橋本敦君 そのとおりです。たとえば、暴力団取り締まりを直接担当する暴力団取り締まりの総元締めである同県警察捜査四課の当時の情報担当警部、これが出席をしている。これは坪田さんですね。そればかりではありません。警察官の綱紀を粛正するという立場にその当時はなかったかもしれませんが、監...全文を見る
○橋本敦君 法務大臣ね、検察官もこの結婚式に行っておられるんです、検察官も。吹き矢どころじゃないんです。新聞にも堂々と出ているのですが、この問題の結婚式に、神戸地検尼崎支部の樫原義夫支部長検事、これが列席なさっているという事実がわかったと、法務大臣は御存じなかったと思うのです、い...全文を見る
○橋本敦君 いま聞きましても、樫原検事さんが直接の親しい関係じゃなくて、陳の友人から言われて行ったと、こういうんですね、警察署長もたくさん来るからと。行かなくてもいいんですよ、そんな直接の親しい間柄じゃないのですから。ということは、私はやっぱり平素から暴力団に対する断固たる取り締...全文を見る
○橋本敦君 一刻も早く検挙してもらいたいというのが市民の声ですね。野放しにしておったらまた起こりますよ、抗争事件が。早急にということですが、めどがついているかどうかを伺いたい。早急にはわかります。結構です、早急にやってください。めどがついておるかどうか。不安なんです、市民は。まだ...全文を見る
○橋本敦君 はっきりめどはついていないわけですね。
○橋本敦君 実際は警察は一生懸命おやりになっているんでしょうけれども、こういう状態なんですね。不安で仕方がないんですね。  もう一つ、課長ね、こういう事実はどうですか。新聞では報道されているんですが、この四日未明のピストル乱射があったときに、こういうことなんです。弾痕を探して検...全文を見る
○橋本敦君 そうした事実が絶対ないと言、えるなら結構です。しかし、誤解を受けるような事実さえあってはならないと私は思いますね。  さらに、いままでの抗争事件ですと、ピストルを乱射し殺害をする、そして犯人の行方を警察が一生懸命お捜しになっていると、しばらくして組員がピストルを持っ...全文を見る
○橋本敦君 ここに問題があるんです、ここに。つまり、相手方を殺しておいて、暴力団の組織内部ではだれか犯人を出さにゃならぬと中でいろいろ話し合って、幹部の命令で、今度はお前がやったことにせよ、こう言って、やった者でないのに替え玉でやったと自首をさせられて、それが後に刑が確定した後あ...全文を見る
○橋本敦君 そういうようなことを許しておきますと、頂上作戦により暴力団の壊滅と言ったって、警察がなめられているということになるんですよ。これはなかなかむずかしい問題ですよ。だけれども、いやしくも相手方の幹部なり組員をピストルをもってテロで殺害するというのは、組員個人が自分の意思で...全文を見る
○橋本敦君 それが本当にいままでやられていないところに私は今日の事態があると思いますから、徹底的にその方針でやってもらいたい。  ところで、暴力団が市民に迷惑をかける話を先ほど出しましたけれども、報道陣の皆さんというのは、暴力団を壊滅する上でマスコミの皆さんの果たす役割りは非常...全文を見る
○橋本敦君 そこで、法務省に伺います。この四名について逮捕という強制捜査を警察がやったのかどうか。それから検察庁がこれは二名を起訴して一名罰金だと、こう言いますが、略式だと思うのですけれども、報道陣に対する暴行を罰金の略式で許すというのは、一体これはどういうことでそうなったのです...全文を見る
○橋本敦君 ぜひお知らせ願いたい。新聞記者の皆さんの取材といういま国民的課題を呼んでいる疑獄追及の中でやっている仕事に対して暴力をふるって、それで罰金で済まされるというのは、私は問題があるという気がしますので、その事案についての報告を求めます。  ところで、この四名について警察...全文を見る
○橋本敦君 三名ですか、失礼しました。
○橋本敦君 児玉はいろいろ総会屋その他とも関係がありますね。そういう児玉関係の政治団体、総会屋、これとのつながりはどうですか。
○橋本敦君 いま言った交和青年隊、日の丸青年隊、そういうものは暴力的右翼団体ということで警察がマークしている団体ではありませんか。   〔委員長退席、理事原田立君着席〕
○橋本敦君 暴力性は全然ないですか、いままでそれは。
○橋本敦君 つまり、あなたの御担当とは直接の所管でないので明確に私の質問にはお答えできないという筋がありますね。  そこで、このような暴力団の横行なり大変な抗争激化ということでの警察の体制を伺っておるわけですが、藤田署長が起こしたようなこのような癒着、こういった問題は、藤田個人...全文を見る
○橋本敦君 いまお聞きのとおり、国会議員までがこのような暴力団関係者の帰化申請に推薦状を出している。私は端的に局長に伺いますけれども、この推薦人にいま通産大臣をおやりになっておる河本さんも推薦人になっておられるということを私はある筋から調査で聞いたことがあるのです。事実はどうです...全文を見る
○橋本敦君 いま法務大臣お聞きのとおり、河本さんも秘書を通じてどうなっておるかとお聞きになった。ということは、河本さんが陳もしくはその関係者からどうなっているか聞いてほしい、できればよろしく頼むという話を受けられたから電話をなさった可能性が強いのです。何にも知らないのに、神戸の尼...全文を見る
○橋本敦君 ああ、なるほど。それじゃ、法務大臣、調べていただけますか。
○橋本敦君 単に秘書の段階なのか、だれが言ってきたのか、河本さんが全然関知しないのに秘書がなさったのか、これはやっぱり政治的、道義的責任という問題で暴力団との癒着を断たにゃなりませんから。——あ、わかっている、それじゃとうぞ。
○橋本敦君 ああ、そうですか。
○橋本敦君 ああ、そうですか。それじゃ、秘書のところまで陳は手を伸ばしたと、こういうことになる、河本さんを有力政治家と見て。こういうことは、法務大臣、幾ら河本さんが御存じない間の出来事としても、秘書自体が、やっぱり自分の先生が主要な政治家であるとなれば、やるべきこととやっちゃなら...全文を見る
○橋本敦君 最後に伺いますが、いまのような基本方針に基づいて、具体的には、私は組員だと見たらピストルを持っておるというぐらいの状況になっておることを明らかにしたのですから、もう組員に対して警官がマンツーマン・システムで当分の間ぴしっと張りついて警戒をする。それから、短銃捜査につい...全文を見る
○橋本敦君 ありがとうございました。以上で時間が参りましたので終わります。
10月12日第78回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第2号
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○橋本敦君 中間報告を稻葉法務大臣が十五日にはおやりになるということを前にして、若干その問題について私も、いま当面重要な問題だと考えられる幾つかの点について質問をしたいと思っております。  まず第一点ですが、私は先ほど法務大臣がおっしゃった言葉が非常に気になっている。それはどう...全文を見る
○橋本敦君 問題は、やっぱりその中間報告の具体的中身が国民の期待に沿い得るものであるかどうかにかかわるわけですね。そこで私どもは、共産党としても官房長官にさきに申し入れまして、この中間報告には具体的にロッキード関係の金品を受け取った政治家を含め、政府高官をすべて明らかにすべきだと...全文を見る
○橋本敦君 ですから、少なくとも、いま言ったパターンに関連をして、人数、これは報告する予定があると、まあこういうことはわかるんですね。ところで問題は、当参議院のロッキード委員会でP3C関係を主に中心に進めてまいりました。このP3Cですね、問題の。これがいままでの安原刑事局長の答弁...全文を見る
○橋本敦君 そうすると、今後の捜査に支障を来さない限度において、こういう言葉が恐らく法務大臣つくと思うんですがね。ともかくP3Cの今日までの捜査の経過は明らかにすると、これはわかりました。ところで、そうなりますと児玉の捜査の経過というのも入ってくると私は思うんですが、ここで一つ法...全文を見る
○橋本敦君 法務大臣、お聞きのように、あなたが国会で言明されたこともまだ行われていない。あなたがおっしゃった時点でも、喜多村医師の診断に対する信頼性はあるというお話をなさっている。私は疑いませんよ。疑わないが、それでも法務大臣はやっぱりやるべきだというお考えを述べられた。刑事局長...全文を見る
○橋本敦君 いま私が指摘したのは、ロッキード社の動きそのものとの関係はありますが、要するに国内のやっぱり動きですね。だからこういうことも含めて検察当局はつかんでおる。それからさらにもう一つは、十月九日をめぐる最大の白紙還元の問題ですね。さらには十一月一日の丸紅とロ社との契約の関係...全文を見る
○橋本敦君 防衛庁お越しいただいておりますでしょうか。——装備局長 御多忙のところ恐縮ですが、たとえば一つ装備局長にお伺いしたいんですが、この事件が起こりましてから、丸紅は四十七年十一月一日のP3Cに関するロ社との契約を含め契約関係を破棄した、こういうことが報道せられております。...全文を見る
○橋本敦君 それではP3Cについてはないということですが、丸紅が防衛庁納入品関係でロ社と契約を結んでいたのはP3Cに限らず、その他いろいろございますね。そういう契約関係はいまどこに引き継いでおりますか。
○橋本敦君 装備局長に重ねて伺いますが、契約書関係を多くの商社から提出を依頼して出さしたというお話がずっと前からございましたが、日商岩井関係から防衛庁サイドにかかわる契約あるいはロッキードに関する契約、こういったものが出された事実はありますか。
○橋本敦君 そこで装備局長、日商岩井がP3C契約を引き継いだ事実はないといういまの御答弁を一応信頼した上で申し上げますが、このPXL、特にP3Cに絡まるわけですが、これの導入については、このロッキード事件の疑惑の解明ということとも関連をし、また防衛庁内部のいろんな検討とも関連をし...全文を見る
○橋本敦君 その点は装備局長、このPXLに関する疑惑の捜査が結了もしくは疑惑の問題が解明されるということを十二月末までにやれるということの含みでおっしゃったのか、疑惑の解明とは関係なしに防衛サイドの作業としておっしゃったのか、どちらですか。
○橋本敦君 このPXLの疑惑を解明するという上では、防衛庁自身も検察庁の捜査なり国会の調査に全面的に協力するという姿勢にお立ちになる必要が私はあると思いますね。そういう意味では、国会サイドでは資料提出の要求を全面的にやっぱり誠意を持って受けられるという必要があるでしょうし、検察庁...全文を見る
○橋本敦君 いままでそういう検察庁から要求されて、マル秘関係だということで出さなかった、協議をしたという事例はあるんですか。いまこれからの方針でおっしゃったけれども。
○橋本敦君 いまの話ですと、持参をして説明をした。で、検察庁がやっぱり調査をやる場合、捜査をやる場合、たとえマル秘関係であっても全面的に解明するという姿勢が政府部内の検察庁と防衛庁内部でさえなかなかスムーズにいかないようなことでは、疑惑の解明はこれはなかなかやっぱりわれわれから見...全文を見る
○橋本敦君 協力された。
○橋本敦君 そういう関係でさらにPXL関係の疑惑を追及するとするならば、あの契約を結んだ檜山、あるいは十月九日関係では、田中、相澤、後藤田、そしてまたさらにはうわさをされているという範囲に含めるならば中曽根氏、こういった関係者の取り調べが私は必要であり、これをやらないで、疑惑が、...全文を見る
○橋本敦君 それはさらに確実な調査をお願いするといたしまして、いま挙げた事件以外に、疑獄事件として国会あるいは世上で問題になったけれども、しかし事件にならなかったというような関係で葬られた事件が、戦後数えてみますと、たとえば吉田元総理が関係された五井産業事件、あるいはそれ以外にも...全文を見る
○橋本敦君 政治姿勢の問題として。
○橋本敦君 わかりました。  防衛庁関係、お忙しければもう結構であります。  御多忙の中、内閣法制局長官来ていただいておりますので、長官に私お伺いしたいんですが、いわゆる刑訴法四十七条ただし書きの問題につきまして、長官は法制局の立場で予算委員会でも、さきに見解を明らかにされま...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。私もその見解は、それで法解釈としてよくわかるんです。  そこで、長官にもう一つ聞きたいのは、法務大臣なり総理が公益の必要があると、こう考えられて、いわゆる灰色高官氏名を含め、資料を公表なさるという場合に、それがたとえば国会に対して行う場合に、秘密会でな...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。多少の見解の差もありますが、四十七条は直接に秘密会でなければならぬというストレートに解釈するということにはならぬと、これはよくわかりました。  そこで、そういう関係ですから、この秘密会問題というのは、もっぱら法的に要請されているんではなくて、この判断に...全文を見る
○橋本敦君 そうですね。明瞭至極なことを伺って申しわけないわけですが、そこで法務大臣、私が聞きたいのは、したがって国会が報告を受けた後、この委員会なら委員会が審議をして自主的に、これは国会決議あるいは国民の期待にこたえて、公表してよろしいということを委員会が自主的に決めることもあ...全文を見る
○橋本敦君 だからしたがって、たとえ秘密会であっても、それを聞いた結果委員会が自主的に判断をすれば、それは法務省としてももうとやかく言えないということはわかりましたよ。はい、わかりました。  そこで、その次にもう一つ細かい問題を伺って恐縮ですが、秘密会ということで灰色高官名を聞...全文を見る
○橋本敦君 ありませんね、はい。そこで、仮にあり得るとしたならば、それを漏らされたいわゆる灰色高官の方が名誉棄損だということで、名誉棄損で告発なさるということがあり得るにすぎない、国会の懲罰問題は別ですよ、刑法上の問題として、そうではありませんか、局長、あり得るとすれば。
○橋本敦君 いま私が言ったとおりですが、ところが、そのような告発が名誉棄損で仮になされた場合に、名誉棄損罪は成立するだろうか。たとえば、戦後、言論表現の自由を保障するという立場でつくられた名誉棄損罪の二百三十条の二では、「公然事実ヲ摘示シ人の名誉ヲ毀損」するというこの場合であって...全文を見る
○橋本敦君 失礼しました。選挙の段階になれば候補者ですが、公務員そのものです。  そこで法務大臣、お聞きのように秘密会議をする、仮にそれが漏れたと、しかし漏らされた灰色高官は、国会議員に対してこれは秘密を開示した罪はありませんから告訴はできない。名誉棄損罪で告訴することができる...全文を見る
○橋本敦君 検察庁としてはそういうことをおっしゃるのです。いま私が指摘したそういう関係から言うならば、総理は、いいですか、検察庁そのものじゃありませんから、法務大臣もある意味で言えば検察庁そのものじゃないのですね。そういう政治的な立場で判断をするという場合の話を私しているのですよ...全文を見る
○橋本敦君 絶対と言うと知能指数が低いというさっきの話もありましたから、お互いに研究をする。  そこで次の問題に移りますけれども、この中間公表を発表するにつきまして、人数を、名前は出しませんよ。しかしいわゆる灰色高官といわれる、検察庁からいえば不起訴になったパターンに該当する人...全文を見る
○橋本敦君 大谷委員長も、この間ロッキードの理事会でお聞きになりまして、私はこの問題を重視して、法務省の官房長にもお話ししたんですね。そうすると、中身について協議は絶対ないと、これはもう絶対ないとおっしゃいました、絶対という言葉を使ってね。それはまあいいでしょう。だけど中間公表を...全文を見る
○橋本敦君 外務省からお越しいただいておりますでしょうか。——恐れ入ります。  外務省にお伺いしたいんですが、先ほどから議論がありますように、日米司法取り決めですね、これをめぐってアメリカの米司法省のケンプ・スポークスマンが、資料の公表について日本政府あるいは日本の検察官当局と...全文を見る
○橋本敦君 済みません、報道の内容の正確な照会を米国のどこに照会をされておられるのかと聞きたいのです。
○橋本敦君 わかりました。  そこで法務大臣、先ほどからオランダは別としてそんな再協議というようなことでやるつもりは毛頭ないとおっしゃってきたんですが、政府の姿勢としては、官房長官は、まず米司法省の態度、意向を確認をして、その上で政府の姿勢を改めて検討するという含みできょうおっ...全文を見る
○橋本敦君 私もそれでおかしくないと思います。法務大臣にお伺いするのは、政府の姿勢としてということを先ほどから申しますね、そういう意味なんです。政府の政治姿勢としてアメリカ側の意味が確認されれば当然再協議に入ると、これは法務大臣も反対しないと、これはそれでいいんじゃないですか。
○橋本敦君 ところで、もう時間がなくなりまして、いろいろお尋ねをしたいことがたくさんあるんですが、最近、自民党は、三百十九名に上る公認候補を発表された。私はこれに関連をしてお伺いをしたいんですが、この三百十九名の公認というのが中間報告に先立って行われた。これはある意味で言えば、自...全文を見る
○橋本敦君 この事件を法務大臣、いろいろな苦労の中で国民のために鋭意捜査を独立不覇でやっていくということで、たびたび決意を表明され、また捜査の責任を負ってやってこられたあなたとして、自民党公認の中に灰色高官と、検察庁が十五日に人数だけだけれども発表する人が入っている、これはおわか...全文を見る
○橋本敦君 それじゃ、最後にしますが、私がお聞きしたのは法務大臣を困らせるためではなくして、この機会に灰色高官と目されるそういう人を公認するというような選挙をやりたくない、自民党に政治姿勢を正してもらわねばならぬ、これがやっぱり国民の要求だという立場で明確にしたかったのですが、時...全文を見る
10月14日第78回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○橋本敦君 私は、きょうは法務大臣に右翼の問題について若干所信を伺いながら事実を明らかにしていきたいのですが、前の法務委員会で私は暴力団の抗争問題を取り上げて断固たる取り締まりを要求いたしました。右翼の問題ということになりますと大きな問題ですが、残念ながらきょう私に与えられた時間...全文を見る
○橋本敦君 まさに私の言葉足らずを補っていただいたような答弁で、そのとおりだと思うのです。  ところが、戦後におきましても、私は昨今の右翼の動向を非常に注意して見なければならないと思うのです。たとえば、わが党の宮本委員長に対して熊本空港で刃物を持って襲いかかるという事件もあった...全文を見る
○橋本敦君 その大臣の初心を貫いて本当にやっていただきたいのです。国会周辺を、委員会をやっている間でも、大きなマイクでがなり立てて右翼が走り回っている。整然とした民主団体のデモとは異質です。時、所を構わず走り回っている。これもひんしゅくを買う行為であると私は思っているのです。今後...全文を見る
○橋本敦君 寄付された事実、届け出は間違いないですね。
○橋本敦君 法務大臣は疑問を持つに至って関係を断つ、こう言われたが、依然として児玉は設立以来影響力を持っている。それだけでなくて、法務大臣御自身が率直に正直に国会で仰せになったように、児玉譽士夫とは面識の仲だ、こういうことで何の因果かそういう関係だということをおっしゃったわけです...全文を見る
○橋本敦君 いま法務大臣の口から前にも国会であなた自身がお述べになったジライン事件の問題が出てまいりまして、児玉が直接大臣を訪ねて河本さんを紹介してくれという話を持ってきて紹介なさったということですね。ですから、児玉は人を介さずに、直接あなたに会える関係というものが一応あった、こ...全文を見る
○橋本敦君 そうですね。いまおっしゃったジラインですが、その関係で検察当局は論告とは直接の関係はありませんが、捜査を行われて、水谷を起訴されました。このジライン関係の事件で、児玉に対しても多額のフィクサー料あるいは報酬が入ったと新聞に報ぜられておりますが、事実はどうなんですか。
○橋本敦君 児玉に入った金額をお聞きになっていると思いますが、幾ら入ったというふうに聞いておりますか。
○橋本敦君 その関係はもう少しまた詳しく聞きたいのでありますが、少なくとも児玉にフィクサー料もしくは報酬として二億以上の金が入ったと私は言えると思います。それは間違いありませんね。
○橋本敦君 正確でなくとも結構です。二億以上……。
○橋本敦君 いや、どのぐらいと大臣は見ておられますか。
○橋本敦君 新聞が報道しておるのも大体二億程度という報道もある。  児玉が右翼にこのような影響力を隠然として持ち、その力を背景に事件に介入してフィクサー料、報酬を受け取る、配下に恐喝その他をやらせるというような問題、そしてさらに公然と彼の影響下にある右翼を集めて戸隠高原でまさに...全文を見る
○橋本敦君 そうすると、あなたはこの集まりにお行きになっていないことは私も知っています。祝電とかそういったことをお寄せになったこともないですか。
○橋本敦君 微妙な御答弁なんですね。わかりました。  そこで、大臣、これがまあ二月四日の話ですが、先ほどのジラインの話に戻りますけれども、私が調査したことで大臣にかかわる問題ですけれども、このジライン問題の解決を、ジラインのメインバンクである大銀行から何とか解決してもらいたいと...全文を見る
○橋本敦君 これは絶対ないということですね。
○橋本敦君 そうすると、ジライン関係にかかわられたのは、児玉を紹介したという事実以外はないと、これはもう断言なさっている。これは間違いありませんか。
○橋本敦君 特に私は今日ロッキード疑獄という問題で児玉ルートの捜査が難航しているという問題を国民が注目をしている。その中で、法務大臣自身も、あの児玉ルートは高い峰であり、きわめて困難だということをおっしゃっています。病状を理由にしていまだに強制逮捕、そういった処置もとられていない...全文を見る
○橋本敦君 そういう御意見もあろうかと思いますが、国会自身が国会の立場で政治的、道義的責任の解明という立場でやるということは、これは大臣も否定なさらぬと思う。それに協力するという意味、内容において一定の捜査でわかっている範囲の協力をなさるということは、これはいいわけですね。
○橋本敦君 時間がまいりましたので申し上げますが、いま私が言ったのは、ロッキード事件に関して、この構造的疑獄の政治的、道義的責任を明らかにする上で、児玉を中心とする戦犯右翼との政治のかかわり、これを明らかにするという必要を国会自身があると判断して協力を要請すれば当然応じてもらって...全文を見る
10月15日第78回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第3号
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○橋本敦君 法務大臣、言うまでもありませんが、いま国民が一番求めているのは、何と言ってもこの大きなロッキード疑獄事件の真相ですね。そうして、これの徹底的解明を通じていま国民が望んでいるのは、本当に清潔な日本の政治を打ち立てる、こういうことです。このことが本当に、法務大臣、あなたに...全文を見る
○橋本敦君 そうだとしますと、もう一度この原点に返って、国会決議と三木総理の手紙を思い起こしていただきたい。総理は、あのときはフォード大統領あてにこう書きました。関係者の名前が明らかにされず、この事件がうやむやに葬られることはかえって日本の民主政治の致命傷になりかねない、そして、...全文を見る
○橋本敦君 理由は。
○橋本敦君 簡単に言ってください、時間がないから簡単に。
○橋本敦君 とんでもない、そっちのことと私は申し上げていない。この手紙、国会決議を見れば明らかに、いいですか、関係者の氏名があればそれを含めてすべての関係資料の公表と言っているのです。このことから見て、きょうの中間報告は客観的に異なっている。この事実は明らかではないかと、こう言う...全文を見る
○橋本敦君 いまあなたが言われたように、田中角榮が公然と国会議員に個々にも金をまいていたということは、渡していたということは、いまあなたがはしなくも言われたように、公然と語られている事実なんです。そこまで含めて徹底的に捜査をやらなければ本当に検察の威信が立ちませんよ。いまからでも...全文を見る
○橋本敦君 きょうの報告から見ればそう思わせますよ。
○橋本敦君 簡単に、やるか、やらぬか。
○橋本敦君 違いますよ。あなたがやらないと言えば指揮権発動になるのですよ、捜査機関がやろうとしても。やるという決意を示すことは、いまあなた自身が、残念でした、申しわけありませんでしたと、こう言っているのですから、当然このことは検察当局と相談をして、徹底的に、まだ中間段階ですから、...全文を見る
○橋本敦君 今日まで三十一年にわたる自民党の歴史、これは言ってみれば、私どもの言葉で常に言っておりますように、対米従属、財界奉仕であったということを申し上げております。それと同時に、戦後多くの疑獄事件が発生して、疑獄の歴史であったと言ってもよい。法務省から私は要求をして資料をいた...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。  ところで、この報告に関連をして少し具体的にお伺いをしたいのですが、この中間報告によりますと、全日空の方がロッキードから受け取った金を裏金に使って、そこから国会議員に流れた金、それを受け取った国会議員十三名、こういう記載があります。だがしかし、裏金か...全文を見る
○橋本敦君 それじゃ、裏金以外に、たとえば全日空がみずからプール資金を用いて権益拡大という意図で国会議員に盆暮れに金を渡したというような関係については一切捜査をしていないと、こう聞いてよろしいわけですね。
○橋本敦君 いまの答弁で私ははっきりと信用できませんね。いま私が言った観点で、ロッキードの金か全日空のもともとの金か、それが分明でない場合でも、それが全日空の権益拡大、利権拡張等に使われるという趣旨で政治家に渡されたものであるなら、全部調べるべきですよ。それは即今後の問題として重...全文を見る
○橋本敦君 なかったとおっしゃいますが、なかったという事実をこの中間報告から信用して受け取るような報告に中身はなっていない。そこまでの具体的な中身はないです。捜査の経過、方針、全部にわたって明らかにされていない。そこで、私は、百万円以下のものは不問に付するというような方針、基準を...全文を見る
○橋本敦君 きわめて不明確な答弁です。調べたなら調べた、そして調べたけれどもいままでのところ容疑が発覚できなかったというなら、それはどこに事情があるか、これを明らかにするのがきょうの中間報告だと私は理解をしておったんですが、全くそういうことはないと。これは言ってみれば大きなPXL...全文を見る
○橋本敦君 簡単で結構です。手がかりと確信があるかと言っている。
○橋本敦君 時間がありますので、あと二問だけお許し願って先へ進みますが、小佐野氏はきょう退院をしました。病状が回復しつつあるのです。この小佐野氏は、コーチャン証言によっても、児玉から五億円を受け取ったということが言われている人物、大いに役立ったと言われている人物、田中の刎頚の友、...全文を見る
○橋本敦君 もう最後の質問にいたします。  私は、いまロッキード幕引きを恐れているのです。国民も恐れているのです。徹底的にやらねばならぬ。小佐野氏の捜査をどうするか、歯切れの悪い答弁です。しかし検察庁は、犯罪の容疑があればやると、こう言っていますから、法務大臣、そこであなたに最...全文を見る
○橋本敦君 終わります。
10月19日第78回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○橋本敦君 法務大臣、先ほど私はちょっと不規則発言のようなことで申し上げたのですがね。あしたロッキード特別委員会で総理を呼んで、私ども中間報告に関していろいろお聞きをする。それに先立って法務大臣が、総理に幾らお聞きになろうともあなたがおっしゃった以外のこと、以上のことは総理はおっ...全文を見る
○橋本敦君 だから、そういうことを踏まえて私どもは聞きますからね。それ以上の答えは出ないというようなことをあらかじめおっしゃるというのはどうかということで私は聞いたのですよ。  ロッキード問題についてはロ特であしたも審議がありますから、詳しくそこでお聞きをすることにして、若干こ...全文を見る
○橋本敦君 それに関連して、先ほど佐々木委員からのお尋ねがあった小佐野の事情聴取を先日やられたということにも私は二、三お尋ねをしておきたいのですが、これは中間報告をなさった後、引き続き検察庁は、あなたのおっしゃったように、総選挙までにという方針のもとで鋭意捜査に努力しておられる一...全文を見る
○橋本敦君 いま局長は捜査の密行性の立場で、きのうが初めてかどうかということは言えないということをおっしゃったのです。きのうが初めてだとすれば遅きに失しないかと私は聞いているわけですね。だから含みのあるお答えをなさっている。端的に言って、最近事情聴取するということになったとすれば...全文を見る
○橋本敦君 それではこの小佐野問題、もう一点だけ局長にお伺いしますが、事情聴取なさる場合に、厳格な法的な立場で言いますと、被疑者として事情聴取をなさる場合はそれなりの手続が要りますし、たとえば黙秘権の告知ですね、参考人という場合はそういう手続は要らない。現在のところ時期が熟してい...全文を見る
○橋本敦君 局長なかなか上手におっしゃるので、次が聞きにくいわけですがね。最近時期が熟してきたという言葉だとか、それから先ほどの言葉の含みのあることを聞きますと、アメリカ側の尋問資料の入手、それからいままでの捜査の総合的な検討から、時期が熟してきたというように聞きますと、被疑者と...全文を見る
○橋本敦君 含みのある言葉で、もうこれでしまいだという答えが出ないということで、この点は私も質問を終わりまして、いずれロッキード特別委員会で具体的な事実を指摘してお伺いします。  きょう私が聞きたいのは、著名な弁護士の皆さん十一名が先日十六日に、東京第一検察審査会に、稻葉法務大...全文を見る
○橋本敦君 そういう考え方があるために、私はきょうわざわざ法務大臣に質問をやっているわけです。何が必要かの判断権が検察側にあるとすれば、審査会がこれが必要だと、氏名その関係資料が必要だということを言っている場合に、職権で審査を開始すると決定しても、名前もわからなければ、資料も全然...全文を見る
○橋本敦君 名前がわからなければ審査しようがない、だれがどう考えたって。
○橋本敦君 局長のおっしゃるのは一般論ですね、一般論。だけれども、ここではっきりしているのは国会議員が述べ十八名出ている、職務もはっきりしている、地位もはっきりしている、それでパターン別に起訴しない理由も出ている、こういうことですね。そうすると検察審査会が審査の議決をして審査を開...全文を見る
○橋本敦君 まあ、本当に何かつまらぬ議論をしていることになっちゃう感じなんですよね、法務大臣。というのは、たとえばここではね、「検察官は意見を述べなければならない。」というのは、そういうような必要ないという意見を述べることができるという意味ではないでしょうか。述べなければならない...全文を見る
○橋本敦君 だめです。
○橋本敦君 だから非公開……
○橋本敦君 いいですか、人の名誉に関し捜査の密行性に関するから法は審査会は非公開だと決めているのですよ。しかも法務大臣ね、国会の秘密会云々以上にこの場合は四十四条で、審査員が秘密を漏らした場合は、これは罰則の制裁まであるのですよ。国会議員はそれはないといって私この前聞いたでしょう...全文を見る
○橋本敦君 だから審査会が、いま大臣がおっしゃった、局長がおっしゃったような意見にかかわらず個別的な氏名と個別的な資料がやっぱり必要だと、個別審査の上で、ということになればこれはお出しになるということをお考えになるのは当然ではありませんか。もう一遍そこのところはっきりしてください...全文を見る
○橋本敦君 大臣がそう思われても、これは大臣の解釈で、検察審査会の独自性、独自の判断というのはあるのですから、その御意見をお述べになった上で、なおかつ検察審査会が議決をなさって必要だということになれば、そのときは考慮をされる用意があると、こう伺ってよろしいわけですね。
○橋本敦君 むずかしいことになると事態の推移論がこのごろよく出てまいります。はっきりしておかないと、検察審査会ということに対する検察庁、法務大臣の姿勢の問題として私は聞いているわけですね。たとえば法務大臣、当然の権限としてこの三十七条によりますと、審査会は、これは証人を呼んでも調...全文を見る
○橋本敦君 具体的なケースということでわかりますね。たとえばAということで大臣はいいだろう。Aという人の職務権限は官房長官であるのか、政務次官であるのか、これも言わなければ職務権限の審査できませんよ。おのずと名前はわかってくるのですよ。だから具体的なケースによって、検察庁が審査を...全文を見る
○橋本敦君 その点は、局長がおっしゃった解釈は私の解釈と全く同じですし、合理的な解釈だと思いますね。ですから問題は、法務大臣、この申し立てがあったのですから、これから審査会がこれを議決すれば、直接に検察当局が、これにかかわる重大な問題になってくる、こういうことですね。そこで私は、...全文を見る
○橋本敦君 だから、その方策は検討中であるが、贈収賄罪についての時効の延長ということを再発防止のためにも具体化する必要があるということは、大臣もお考えだと、こう承ってよろしゅうございますね。
○橋本敦君 そこで、これからの検討ということで二、三だけ明確にしておきたいのですが、法務大臣の談話を拝見しますと、十六日の山形での記者会見で、単純収賄罪の罪を三年から五年、受託収賄を五年から七年というように刑を重くし、それによって必然的に時効が延びるということも一方策だというよう...全文を見る
○橋本敦君 たとえば、法務大臣、旧刑事訴訟法を見ますと、旧刑事訴訟法の二百八十一条が時効に関する規定があったのですが、これによりますと、法定刑に基づく時効の期間を一項、二項とこう決めていくわけですが、その第六項で特別に、刑法百八十五条、これは単純賭博罪なんですね、旧刑法では。これ...全文を見る
○橋本敦君 大臣、そこでいま言った刑事訴訟法の一部改正ということで早くやるという方法もありますが、いま局長がおっしゃったように、在職期間の時効の停止、退職後も一定期間、たとえばいまおっしゃったアメリカ法律協会の模範刑法ですと二年ですがね、退職してから二年の間は時効を停止していると...全文を見る
○橋本敦君 終わります。
10月22日第78回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第4号
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○橋本敦君 いま国民が求めているのは、あの中間報告の中にあらわれている国会議員、これの氏名を公表せよ、これはまさに国民の声である。総理は、この間のテレビでも、いま政治で大事なことは素直に国民の声を聞くことである、繰り返しあなたは述べられておる。ならば、国民の圧倒的多数、そして国会...全文を見る
○橋本敦君 あなたを陥れる行為の一環という、その一環の背景がまさにこのロッキード隠しという、こういう陰謀の一つであるというように私は見るのが事件の本質だと、こう言うわけですよ。  そこで、この問題に入るに先立って、法務大臣に一言確認をしておきたい問題があるんです。この鬼頭裁判官...全文を見る
○橋本敦君 法務大臣、あなた自身の確信を私は聞きたい。報告を受け、現在この事件に最大の内閣として責任を負うあなたの確信はどうなのか、お聞きしたい。
○橋本敦君 総理、私は、この鬼頭裁判官をめぐるあなたに対する謀略は、これは日本版ウォーターゲート事件ともいうような事件ではないかという状況さえ私はいろいろな調査で感得をしております。その意味で徹底的にこの事実は解明されねばならぬし、明らかにされねばならぬし、そしてまた、あなたがお...全文を見る
○橋本敦君 そこで、総理、私は直接当事者であるあなたにお伺いしたいんですけど、私どもの調査して聞いたところによりますと、最初総理のところへかかった電話では、「私は検事総長の布施でございます」ということで電話がかかって、そして奥さんか女の方が出られて、それからあなたのところへ取り次...全文を見る
○橋本敦君 そこで、総理、一つの重要な問題として、私どもは、国民は総理に電話をかけるということはまあないわけですよ。あなたの御自宅の電話番号を電話帳で知るということはできます。だがしかし、私は、この電話は電話帳に記載されている公の電話ではなくて、あなたの総理の職務を遂行する上で重...全文を見る
○橋本敦君 一般の電話ですか。一般の電話だとしますと、そこから以後のあなたの話が、まず最初は、検事総長だと思って話を始めたと、こういうことですね。だから、その点についてあなたの受け取り方にも一応の不注意ではないかと思われる問題も出てくるんですね。しかし、その次の問題として、この電...全文を見る
○橋本敦君 いや、私の質問に答えてください。結果として大問題になったんではないかという……。
○橋本敦君 ですから、私が言うように、あなたが踏みとどまられなくて、この陰謀に陥ったとしたら、政治的大問題になっていた事件だということは、これは総理の認識も一致していますね。このことをまず確認したい。政治的大問題になっていたであろうということ。
○橋本敦君 そして、それが政治的大問題になれば、いま私が指摘したように、新たなロッキード隠しの工作という政治状況にこれは見合っていく事態になるわけですね。そういう重大な認識があるとするならば——総理、この電話をあなたが長長と五十分お受けになって何とか犯人を突きとめようとおっしゃっ...全文を見る
○橋本敦君 相手になりなさんなと言いながら、総理は長々と電話をされた。私が言うのは、法務大臣、この事態の重大さの認識、余りにもお二人甘過ぎますよ。この事態の重大さの認識があれば徹底的に調査をしたはず。そのときはしなかったということ、これはもうしょうがありません。現時点で私は伺いま...全文を見る
○橋本敦君 法務大臣ね、犯罪容疑の端緒があったんですよ。いま局長は、本日新聞を見て、いま言った犯罪容疑の調査も検討中だとおっしゃった。もっと早くやる必要があった。私が聞いているところでは、検察庁は、この録音テープについても、これを聞いて、そしてその声がだれであるか、音紋ということ...全文を見る
○橋本敦君 まさに、私はロッキードの徹底究明に対して大きなロッキード隠しがあると。稻葉法務大臣何遍もおっしゃりながら、総理のところまでかかった謀略のロッキード隠しにこんな対応の仕方なんですよ。まさに本気で……。これは逆に言えば、真相究明をやる姿勢それ自体が疑われる一つの要素にもな...全文を見る
○橋本敦君 この事実はどうですか。
○橋本敦君 わかりました。徹底的に調査をしてもらいたい。  きょうの読売新聞でも、鬼頭判事補自身がこのテープを持って読売新聞を訪れているという事実が報道されているんですよ。私も、私どもの調査でこの事実は間違いないという情報、調査を得ております。にもかかわらず、いま否定をしている...全文を見る
○橋本敦君 そのとおりやってもらいたい。  そこで、寺田事務総長に伺いますけれども、これは犯罪容疑としては軽犯罪法あるいは偽計による業務妨害等、容疑があるということで、検察庁はそれなりの調査をする方針を示されました。こういう事実がもし仮にあったということを裁判所が明らかに認定し...全文を見る
○橋本敦君 仮定の問題といまおっしゃるけれども、現に、現実になりつつある問題なんですよ、総長。それでまだ仮定の問題だというようにすましておられるわけに私はいかぬと思う。私はいかぬと思う。だから、断固たる姿勢で、調査も含め、処分も含め、臨むという姿勢があるのかどうかを伺っているんで...全文を見る
○橋本敦君 ところで、法務大臣、この鬼頭裁判官は、朝から指摘されておりますように、四十九年夏、網走刑務所へ参りまして、わが党の宮本委員長に対する身分帳、その中の診断書、これを出さして写真に撮って帰ったという事実が報道せられ、この事実を認めているということがほぼ状況で明らかになって...全文を見る
○橋本敦君 見せてはならない。普通なら見せるはずもないものを、この鬼頭判事補は見てきたというんです。しかもこの問題は、鬼頭判事補が見たというだけではなくて、わが党の宮本委員長に対する反共攻撃にあれこれマスコミその他で利用され、民社党の春日委員長も、十分資料を持っているんだ、身分帳...全文を見る
○橋本敦君 簡単に答えてください。
○橋本敦君 そこで、総理、私が指摘したいのは、背後関係にグループがありそうだという状況があるから、背景を含めて徹底的に調査するということはお認めになりました。特にこの鬼頭判事補について言えば、片っ方で総理であるあなたにこのような謀略をしかける。そしてまたロッキード隠しの重大な政変...全文を見る
10月26日第78回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○橋本敦君 最初に法務大臣に伺いますが、このにせ電話、謀略電話事件、これでいま法務大臣はこれは重大な問題だということで徹底的な調査をやらせるということを繰り返し表明された。その重大な意味というのが、いま大臣がおっしゃったのは、布施検事総長の名をかたって一国の総理に謀略の電話をした...全文を見る
○橋本敦君 あなたのところへどんな電話がかかったか。
○橋本敦君 わかりました。つまり田中角榮逮捕に対して、これを快く思わない者から抗議の電話があった、こういうことですね。   〔理事平井卓志君退席、理事原田立君着席〕 だから、特に謀略的な電話という意味じゃないですね。  そこで法務大臣、いまあなたがおっしゃったことが大事なの...全文を見る
○橋本敦君 だから、総理が布施検事総長の声をよく知っているということならかけられないわけです、実際問題としてね。だから、布施検事総長と総理がそういう電話のやりとりはほとんどないということを知っている人間だということが一つ目星がある。  それから大臣、あなたがこの話を総理からお聞...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。だから、あなたが直感的に感じられたのは、これはロッキードで逃げるグループのどこかの謀略だと、こう思われた。私もその直感は正しいと思うのですよ。まさにそういう政治謀略です。しかし、そのときにあなたが幾ら忙しくとも、いやしくも布施検事総長の名がかたられ、一国...全文を見る
○橋本敦君 私は法務大臣が脳が足らぬなどという失礼なことはいささかも申し上げるつもりはございません。ただ、この謀略電話がかかったのは田中をどういうように起訴ということで処分するかどうか、検察最高首脳会議が開かれる前夜なのです。これもまた巧妙な時間の設定なのですね、そう思われません...全文を見る
○橋本敦君 だからこの点でも実に計算された知能犯的なやり方だということになるのです。  そこで、最高裁に伺いますが、この鬼頭裁判官はテープを自分で読売新聞社に持っていったことは認めている、これはいいです。そこで、この行為が鬼頭裁判官の一人の行為でないことは、彼にテープを渡した人...全文を見る
○橋本敦君 それはわかっているのです。もう聞いている。
○橋本敦君 つまり、いずれともというのは、まだ調査の結論を得ていないからそうおっしゃるわけです。少なくとも彼一人の行為だとだけは見られないと、何人かの関係者があると、こういう観点も踏まえて調査をするという必要があることはお認めになりますか。
○橋本敦君 そこで、彼は非常に重要なことを言っているわけです。たとえば——たとえばですよ、こういうことを言っていますね。毎日新聞に報道されていますが、「電話をかけた人はだれ、だ。」という記者の問いに対して、「それは言えない。この話は永田町の話なんだヨ。」、こういう答えをしている。...全文を見る
○橋本敦君 彼が否定していないということが重要ですよ。要領を得ないままということが重要ですよ、やっぱりその筋は。私どもの調査では、彼と同期生——彼は修習生十九期生ですね。彼と同期生で、そして鹿児島地裁の判事補をしていた人で、そして自民党の橋本登美三郎氏の秘書をしていた人で現に国会...全文を見る
○橋本敦君 現在判事補じゃないのですよ。元判事補、鹿児島地裁の判事補をしていた人。
○橋本敦君 これはやっぱり何人かのグループという関係と同時に、この鬼頭氏がどういう交流関係、交友関係、政治家とのつながりを持っていたかという、ここまで最高裁は私は調査する責任があると思う。公然どこういうことを言っているのですから、永田町筋だというようなことも。だからこの永田町筋だ...全文を見る
○橋本敦君 聞く必要があるのではないかと私は聞いている。  話は飛びますが、この鬼頭裁判官が外国へ旅行した、特にアメリカに行っているというのを私どもは調査をしておりますが、その関係、調査をして明らかになっていると思いますが、明確にしてください。いつごろ、どういう目的で行ったとい...全文を見る
○橋本敦君 最初の四十九年のときも西ドイツからアメリカに回ったのではありませんか。
○橋本敦君 その目的は何ということになっておりますか。
○橋本敦君 その目的は事実かどうか調査しましたか。彼は一方で自分の専門である治安立法、この研究に行く、こう言って出ておる事実があるのですよ。
○橋本敦君 五十一年もそうですか。
○橋本敦君 私が指摘するのはそれなのです。その個人的研究、文献の調査、——内容を具体的に聞かれてますか、最高裁は。
○橋本敦君 どこへ行ってどういう研究のためにどういう文献資料を集めてきたか、これを調べてください。
○橋本敦君 いや、調べてくれますかと。
○橋本敦君 彼は飯守裁判官の思想傾向を受け、影響を受け、そして彼自身は飯守裁判官の言葉によれば、国家を憂えるという言い方でまさに右翼的な思想の持ち主で、彼は日本の治安立法——戦前の治安立法を含めてこれの最高権威者だと自分で人々に言っておる。彼はその目的でアメリカへ行ったと。どこへ...全文を見る
○橋本敦君 つまり、彼はその事実を明らかにしないということです。隠しているということです。そのままで置いていたら調査できませんよ、これは。今後どういうようにそれを調査されますか。
○橋本敦君 彼の個人的な私生活をめぐっても、交友関係をめぐってもいろいろ問題があるのです。きょうは時間がありませんから指摘をしませんが、特に、彼が二回にわたってアメリカへ行く旅費はどこから出ていますか、この点だけ聞いておきます。
○橋本敦君 それも調べてください。二年続いて、四十九年、五十一年、アメリカへ西ドイツを回って行くとすればかなり多額の費用ですよ。大体裁判官はつつましい暮らしをしていらっしゃるのを私どもよく知ってます。彼が二年続いてアメリカへ行くという、そういう私費が一体どこから出てきたのか、これ...全文を見る
○橋本敦君 だから彼は単に網走だけではなくて宮城にも行っておるということがはっきりするわけです。そしてこのように彼が網走に行き宮城に行っているという状況は、これは私は当刑務所の方から当然法務省本省に鬼頭裁判官という人間がこういうことで来たということは報告されてしかるべきだと思いま...全文を見る
○橋本敦君 これはしかし、法務省の行政上の問題としては重大な一つの遺漏ではありませんか、本来なら見せてはならぬものを見に来た人がいるのですから、裁判官と名のって。こういうことであったというのは当然報告あってしかるべき問題だということは言えますね。
○橋本敦君 いや、問題をきわめて軽視をしていたことになると私は思うのですよ。  そこで局長に聞きたいのですが、彼は了解を得て写さしてもらったと、こう言っていますよ。了解を得て。いいですね。そうすると、法務省の調査で聞きたいのですが、当時の刑務所長あるいは庶務課長が了解を与えたの...全文を見る
○橋本敦君 その了解は刑務所長及び庶務課長がそれ独自の判断で与え得られる了解では私はないと思う。なぜならば、これは厳重な秘匿文書ですから、刑務所長及び庶務課長が、ましてや一庶務課長が自分の判断で了解してよい事項ではない。これは当然了解が得られるかどうかという本省への照会があってし...全文を見る
○橋本敦君 ですから局長、この場合自分の研究のためにと彼は言うのですよ。研究のために他人の身分帳を見る、こういうことで言って取ってきておるのです。こういう場合に所長の単独了解ということは普通はあり得ない。ほかの言い分とか名義はともかく、素直に彼が言うとおり自分の研究のために他人の...全文を見る
○橋本敦君 そうしますと、なぜ了解を与えたかということは二つの問題がある。一つは当時の刑務所長及び庶務課長が法務省内のおきてを犯して、みずからこの秘密が漏れることに手をかしたということなのか、それともどこかもっと上司の方から見せてやれという事前の連絡もしくは事後連絡があって、そう...全文を見る
○橋本敦君 いずれにしても、この鬼頭裁判官に許さざるを得ない事情というのは奇々怪々なんです。それは徹底的に調べてもらわなければならぬ。そしてこの彼が写し取ったこの身分帳、宮本委員長の診断書というものがまさに問題になりますが、民社党の春日委員長が週刊サンケイとのインタビューで診断書...全文を見る
○橋本敦君 なかなかお上手な答弁ですね。(笑声)だが、しかし微妙な答弁ですよ。あれが事実でないなら、ないとおっしゃっていただくことが大事なのです。法務大臣、あなたは人の名誉を重んずる法務大臣として、人権擁護の立場で、私はこういう方だと思いますよ。この宮本委員長自身が見せてほしいと...全文を見る
○橋本敦君 そして、宮本委員長の名誉が侵害されている状況はいま局長がこれから調べるとおっしゃった法務省自身の重大な疑惑と不始末の中から出てきている。これが一体どこから出てきたかと、いま明らかになっていることは鬼頭判事補が写してきたという事実、そしてこういう本に出ているという事実、...全文を見る
○橋本敦君 あと二問だけで終わります。  鬼頭裁判官から、彼が受け取った手書きのものを提出させたらいかがですか。それならわかりようがありますね。
○橋本敦君 出してもらいたいと協力を求めればいいのです。私は強制捜査やれなんて言ってないのですよ。局長いかがですが。協力を求めたらいいのです。その意思はありますか。当然でしょう。
○橋本敦君 最後に伺いますが、いま局長がおっしゃったことを私は最高裁にも要求したい。合同の調査を徹底的にやる必要があるのですよ、この問題については。まさに、謀略にせ電話をかけた鬼頭裁判官をめぐる行為は、いたずらな反共攻撃のために利用された疑いのある身分帳の閲覧ということと彼自身を...全文を見る
○橋本敦君 そんなことでおさまっていてはだめなのだよ。合同で会議を開いてちゃんと調査するということをやるかやらぬか、大臣の意見を私は聞いているわけです。
○橋本敦君 時間がありませんから、終わります。
10月28日第78回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○橋本敦君 まず、法務大臣に、前回も伺ったことですが、改めて最初に考え方の確認をさしていただきたい。私は、現職裁判官の鬼頭史郎氏がその一端にかかわった総理に対する重大なにせ謀略電話事件が発覚したときに、これは日本版ウオーターゲート事件だ、大きな政治的謀略事件だという可能性が十分出...全文を見る
○橋本敦君 いま大臣のおっしゃったことは、私が申し上げた趣旨も踏まえて、背景をも含めた徹底的な解明をやる必要があるということをおっしゃったものと私は理解をして議論を進めたいと思います。  そこで、まず最高裁判所に伺いたいのですが、前回の委員会で私が鬼頭氏の海外出張をめぐる疑惑に...全文を見る
○橋本敦君 私の質問に明確に答えていただきたい。この鬼頭問題が発覚して、彼自身から事情を聞くまで、四十七年、四十八年、四十九年四月、三回海外渡航をしていた事実は最高裁は知らなかったのですねという質問です。知らなかったのでしょう。
○橋本敦君 これは何を意味するか。彼自身が現職の裁判官であり、裁判官がたとえ私的であれ海外に出るときには、これは最高裁の許可を要するということは百も知っている。百も知っていて許可を得ないで渡航している。これは明らかに服務紀律違反ではありませんか。
○橋本敦君 なぜ彼は隠して行きましたか、理由をどう言っていますか。
○橋本敦君 明確でないというのは、どういう言い方をしていますか。
○橋本敦君 どういう言い方をしていますか。あなたが捕捉できなかったことを聞いているのじゃない。彼はどう言っているのか。なぜ隠して行ったのか、こう聞いたときにどう言っているのですか。
○橋本敦君 再度聞くとは何事ですか。調査のときになぜ隠して行ったか、動機は何か、隠す必要がどこにあったか、局長はお聞きになるべきですよ。今後お聞きになるなんということでは、真剣に調査をやっているとは思われませんよ。なぜ隠してまで海外に行く必要があったか、みずから服務紀律違反である...全文を見る
○橋本敦君 法務省の資料によれば、四十八年七月の海外渡航は、調査研究、こういう名目です。資料がお手元にありますね。
○橋本敦君 彼の調査研究とは、ほかならない治安立法の研究ですよ、反共宣伝の研究ですよ。言ってみれば戦前の暗黒裁判を志向するタカ派中のタカ派の研究ですよ。なぜ最高裁はこういうことをもっと調べないのか、重大な疑問がありますよ。  さらに、その次に、局長が報告をされた四十九年十二月、...全文を見る
○橋本敦君 ある意味じゃなくて、全く事実が客観的に一致していない。偽りの許可をとって偽りの行動をやったのです。なぜですか。どう言っていますか、本人は。なぜ最高裁を偽らねばならなかったのですか。
○橋本敦君 いろいろ尋ねたが明確にできなかったというのですが、彼はどう言っているのですか。なぜうその許可をとった理由をどう言っているのですか。一言でも彼の言っている理由を言ってください。
○橋本敦君 わかりました。理由を言わなかったということに疑惑があるのです。こういう事情で許可どおりのことができませんでしたというなら、それなりの事情があるでしょう。許可どおりのことができない海外へ行く事情があれば、許可の訂正を求めることができるでしょう。それをしないまま、偽りの申...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。後で確認していただきますが、田中角榮の秘書の榎本氏は、ことしの七月の終わりごろから香港へ行っていたのです。これは新聞でも報道されて明らかです。この鬼頭史郎裁判官が香港へ行ったのは五十一年七月三十一日から八月四日まで。まさに時期は相相応しているのですよ。そ...全文を見る
○橋本敦君 まだあります。シグ・片山が、にせ領収証、これを書くという共謀をやった場所は香港ではありませんか。
○橋本敦君 いま局長がおっしゃった児玉関係の幽霊会社は、ブラウンリー・エンタプライズという会社、御存じでしょうね、局長、名前は。
○橋本敦君 人事局長、香港で彼はこの間どういう行動をしたと言っておりますか。
○橋本敦君 だれと一緒に行ったと言っておりますか。
○橋本敦君 一人とも言わず、数人とも言わず、明確にできないと、そういうことですか。
○橋本敦君 この香港というのは、ロッキード事件に深くかかわる場所であり、国際的にも数々の謀略的なCIA機関がうごめいているところだと多くの人が言っている場所です。ここに現職の裁判官が最高裁を偽ってただ一人で行く。まさにロッキード事件のたけなわの中である。ここで彼が単に観光をやった...全文を見る
○橋本敦君 これは解明する必要がある重大な疑惑です。  この鬼頭史郎判事補の経歴を最高裁からいただきました。彼は、昭和三十五年に法政大学大学院修士課程を終了して、同年四月から名古屋市の監査事務局に事務員として勤務しております。それ以前に厚生省の方に勤務をしておったという事実はあ...全文を見る
○橋本敦君 知っていますか。
○橋本敦君 問題ですよ、局長。厚生省から厚生事務官大臣官房人事課の大野氏に来てもらって、私は私どもの調査が間違いない事実を確かめました。指摘をしますから、具体的に控えてください。彼は、昭和三十年十二月、厚生省の保険局健康保険課に本採用になっています。そして、そのときの彼の直属の上...全文を見る
○橋本敦君 正式に厚生省に勤務した事実、これを経歴書に記載しないという問題についてどう思いますか。
○橋本敦君 そのとおりでしょう。彼は最高裁に経歴書を出すときから何らかの思惑があって偽っておる。彼が厚生大臣であった草葉隆円氏の私設秘書をやっていた事実は御存じですか。
○橋本敦君 それ以後、彼は、いま言ったように、大学に行きながら、異例なことですが、厚生省の方に正式に本採用になるまで勤務していたという事実があるのです。これは厚生省でも聞きましたが、このような扱いは全く異例だということです。これは私設秘書をしていた草葉隆円厚生大臣の特別な計らいが...全文を見る
○橋本敦君 私が前回指摘したように、彼は、彼自身が語っているように、自分は主要な政治家とつながりがあるのだということを同僚に言っていた事実がある。そしてまた、ここでもたびたび指摘されたように、田中派の事務所に名刺を置いていたという事実、あるいは電話をかけていたという事実も語られて...全文を見る
○橋本敦君 ないということをあなたはおっしゃるが、長年の間にわたって彼が来ていないということを確言をもって絶対ないと言えるかどうか。そこまでの調査をされた上でのいまの答弁ですか。彼自身がいろいろ知っておる人があると、こう言っているのですよ。調べてみるということでもう一度調べ直すべ...全文を見る
○橋本敦君 人事局長、人事局長もこの点を調査する必要がある。彼自身が新聞記者にこう言っているのですから、この点の調査は、公安調査関係との関係、あるかないか、本人にただしましたか。
○橋本敦君 どう言っていましたか。
○橋本敦君 その点を局長は信用されてそのままですか。
○橋本敦君 それじゃ、推測は結構です。いま私が指摘をしたこの新聞記事は、これは十月二十八日の朝日新聞ですから、まさにきょうのことですよね。だから、このような報道を知って本人に聞かれたわけではありませんね、局長。あなたが聞かれたときは。
○橋本敦君 それでは、あなたが鬼頭史郎氏に事情を聴取したときに公安調査庁関係との関係があるかどうかを聞いてみる必要を感じた理由は何ですか。
○橋本敦君 そうでしょう。彼が公安関係といろいろ関係があるということがいろいろ報ぜられた、そのために必要があると思ってお聞きになった。——わかります。しかし、きょうの新聞はもっと具体的ですね。この事実はさらに彼に究明する必要があると思いますが、改めてお調べになりますね。
○橋本敦君 局長、彼は、自分の専門的私的な研究は、治安立法、これが自分の研究だということはお調べの中で言っておりますか。
○橋本敦君 もう一つ聞きます。海外出張名目に調査研究となっておりますが、海外出張の際の調査研究というのは何の調査研究だと彼は言っておりますか。
○橋本敦君 言わないのですか。
○橋本敦君 最高裁に許可を求めるのに、調査研究と、こう言いながら、現職の裁判官が何の研究かと言われて明確に言えない、全くおかしな話ですが、要するに、現在まで明らかになっているところ、彼は、戦前からの治安立法の研究が自分の研究だと、こう言っておる。こうなりますと、いいですか、こうな...全文を見る
○橋本敦君 彼は十九期ですが、彼と同期の判事補の皆さんは約七十名いらっしゃる。この皆さんが、判事になる十年目を前にして、ことしの九月の初めごろ最後の研修が行われて、その研修に彼は参加しておりますか。
○橋本敦君 彼と同期の判事補は最高裁の中に何人かいらっしゃいますか。
○橋本敦君 おられますよ。私の方でも調査しておる。ロッキード事件に関連をして検察庁が裁判所を通じてコーチャンその他の嘱託尋問を要求いたしました。そして、ロスアンゼルス地裁でファーガソン判事の裁定が出ました。日本の検察庁が起訴猶予ということを公式に表明した問題について、ファーガソン...全文を見る
○橋本敦君 この裁判官判事補研修が行われ、そして同期の皆さんが集まって、会食をすることも一杯飲むことも研修の合間にあるでしょう。このときの話で次のような話が伝わっている事実を私は何人かの人から聞いている。つまり、どういうことかといいますと、この鬼頭裁判官は、公安関係、ロッキード疑...全文を見る
○橋本敦君 事実だとしたら、事の重大性はおわかりでしょうか。
○橋本敦君 実に重大な事実ですね、この話が本当だとしたら。堀籠さんが言っているというのじゃないですよ。堀籠さんもびっくりしたという話ですよ。びっくりした内容は、いま言ったとおりです。なぜ彼にこういうことがわかるのであるか。われわれが国会でロッキード追及をやる中でも、検察庁は、捜査...全文を見る
○橋本敦君 だから、これは本当に調べてみなければならぬのです。  ところで、次の問題に行きますけれども、彼がこのきわどい時期に香港に行って、八月四日に帰ってきて、そしてその日は疲れて休んだと、こう言っております。八月四日、彼が伊丹に着いたのは、飛行機はキャセイ、十一時半ごろに着...全文を見る
○橋本敦君 香港から伊丹までジェットで飛べば三時間半、アメリカから帰ってくる十数時間に比べれば物の数の疲れではありません。だから、彼がその日は疲れて休んだというそのこと自体は信用できないと思いますが、局長、どうですか。
○橋本敦君 だから、彼は真実を言っていない可能性がある。調べねばならぬ。しかし、彼は、最高裁の調査に対して言を左右にして多くのことを真実を語ろうとしないという状況は、私は、これだけ事を起こし、司法の威信を汚し、これだけの問題になっている彼の立場としては、厳しく反省させねばならぬ問...全文を見る
○橋本敦君 ところが、彼はどうでしょう。事務総長に伺います。国会で彼を証人喚問するという問題を理事会その他で論議しているときに、いち早く彼はNHKに電話をかけて、出頭しないのだという通告をして、それが全国でニュースに流れました。これは国会の正式喚問をまだ受けていない段階で事前に出...全文を見る
○橋本敦君 そして、彼は、きょう出頭しない理由として、診断書を昨夜遅く提出しました。この診断書はとうてい認めることができません。私どもはそう思っておりますが、事実上きょうは喚問できなかった。彼は、裁判所をも、そしてまた後で触れる宮本委員長の身分帳問題でも法務省に対して、重大な侵害...全文を見る
○橋本敦君 穏当を欠くどころか、通りませんよ。そして、彼は、法律家らしくこう言っていますよ。この喚問は法的にも違法な呼び出しで、出頭の義務の有効な発生について疑義があると。彼はいつ国会に対する裁判官になったのですか。この出頭呼び出しが違法であって出頭義務に有効性を欠くというような...全文を見る
○橋本敦君 何と国会に対して非道不見識なことを言うことかということです。しかし、彼はきょう出て来なかった。  そこで、私は最高裁に伺いたいのですが、最高裁も、参議院ロッキード委員長のところに、彼の証人喚問は最高裁の調査が終わった後でしてもらいたいと、このように申し出たいというこ...全文を見る
○橋本敦君 いま総長おっしゃるとおり、最高裁としては調査が済んでから後にしてもらいたいということを一応申し出たけれども、しかしそれは国会がお決めになることだから、それには特段の異議を申し出る理由はないと、こういうことですね。しかし、一応申し出られた。特段の異議はない、国会が自主的...全文を見る
○橋本敦君 私はこの点でこれ以上最高裁の姿勢を批判するつもりはないのです。彼はきょう来なかったということは重大な問題だから指摘をしているわけです。どうしても早期に呼んで真相解明しなければならぬのです。  そこで、彼がきょう出て来ないということの背景について疑いがあるのですよ。自...全文を見る
○橋本敦君 捜査の点も進めろといういろいろな要求があります。また、やってもらわねばなりません。刑事局長に一言伺いますが、ロッキード関係では調査、捜査が行われている段階で支障があるので、ロッキード関係の証人の喚問は差し控えてほしいと総理もあなたもおっしゃった。この問題について、早期...全文を見る
○橋本敦君 話は局面を変えまして、矯正局長に若干のお伺いをさしていただきたいと思いますが、私は矯正局長の報告なさったお話を伺いまして幾つかの疑問点があります。  そのまず第一は、新聞で報ぜられている報告を見ますと、やっぱりそのときに、面接をした庶務課長、刑務所長が、現職の判事だ...全文を見る
○橋本敦君 私はそのことが大事だと思うのです。しんしゃくしてあげるのは結構です。真実を解明し規律に照らすべきは照らしても、そのしんしゃくすべき事情というのはあり得るでしょう。これはまさに鬼頭史郎判事補が、自分が現職裁判官であるということを刑務所の所長やまた庶務課長、こういった人た...全文を見る
○橋本敦君 そのとおりですね。彼は職務上の必要のある研究だと、こう言って行ったのです。どうですか、局長、彼自身はそのことを認めていますか、職務上の研究。
○橋本敦君 こういう場合に、彼がそういう事実を否定をする。しかし、刑務所長それから庶務課長は職務上ということを強調されたということで、被害者の方がそう言っていることは信用できますよ。実際、客観的に見て、職務上の研究だということは言えないことは明白ですが、局長どうですか。人事局長、...全文を見る
○橋本敦君 そのとおりです。職務上いろいろな事柄を研修するというのは、裁判官の職務上の研修として小説を読むこともいいですよ。だけれども、彼が担当している裁判に具体的に関連をする公務上の必要があってという意味の職務上では絶対ないです。そんなことで彼がこんなところへ行ったのじゃないの...全文を見る
○橋本敦君 そうですね。この点は重要ですよ。単なる彼が官名詐称の軽犯罪法違反で科料に処せられる程度ではなくて、国公法百条の秘密漏洩ということに加えて、現職裁判官として職権乱用したという刑法百九十三条の公務員職権濫用罪、これに該当する疑いがいま出てきておるのです。重大な犯罪を現職裁...全文を見る
○橋本敦君 いつごろ報告があったという御理解ですか。
○橋本敦君 わかりました。  文藝春秋で立花氏が共産党研究ということを論文で出しまして、宮本委員長の執行停止あるいは診断書問題、これが出てくるわけですが、これは大きく全国を風靡して、局長も読んでおられる。それを読んで、この診断書問題、文献資料をどう思われましたか。
○橋本敦君 資料関係。
○橋本敦君 私どもの党の方で調査をして新たな重大な事実が発覚をして、きょうの赤旗にも書いておるのですが、この鬼頭裁判官が網走へ行って身分帳を閲覧した後、時期は四十九年の九月ごろにかけてのことでありますが、神田のあるコピー店に彼自身が宮本委員長に関するいろいろな原稿を持ち込んで多数...全文を見る
○橋本敦君 人事局長もきょう初めてお知りになったことでしょうね。
○橋本敦君 私が言う事実は。
○橋本敦君 これは調べていただかなければならぬ重大な問題なんです。彼自身は、身分帳を見た、しかし外部には自分は一切漏らしていないと、こう言っておりますね、人事局長。
○橋本敦君 しかし、彼は、この時期に、いろいろな反共的原稿を書き、網走から帰ってこれを多数コピーをさせ、どこかへ持っていって、原稿を渡すか、共同研究、そういったことをするか、何をやったのか、これは明らかにしなければならぬ。だから、宮本委員長の診断書がいまは公然と松本明重氏の著書に...全文を見る
○橋本敦君 そこで、もう一つですが、彼が写真を写し損なって、後で庶務課長に手書きの診断書を送ってもらった、この事実は彼も認めておると思いますが、人事局長、いかがですか。
○橋本敦君 その二、三点の中に診断書があるということは、彼の供述いかんにかかわらず、石原局長の答弁、調査をされた事実が明らかになっている現在、もはや明白だと思いますが、局長はどう思いますか。
○橋本敦君 その弁解は成り立ちますか。裁判所であなたの調査に対して、公然と行われる調査じゃありませんね、それに対してそういうことを言うというのは、弁解になりますか。あなたはそれを認められたのですか。認められたのなら重大ですよ。
○橋本敦君 それでは、法務省関係の調査の結果からでも、あなたがおっしゃったように、彼が診断書を筆写さして法務省の罫紙で郵送させたという事実は明白ですから、彼がいま持っているはずです。これの提出を命ずるということで積極的に調査を進めなければならぬ。やっていただけますか。
○橋本敦君 法務大臣、時間が参りましたので最後に伺いますけれども、私は、この間、法務省と最高裁の調査の協力関係、これを綿密にやっていかなければ、いまお話しのとおり、石原局長が調査をした結果、客観的事実は間違いないと国会へ報告される、それを最高裁の調査では本人は認めない、こういう状...全文を見る
○橋本敦君 大臣と話していると笑いたくなってくるのですね。(笑声)まあこれからとおっしゃると、われわれ一生懸命こうやって証人喚問を決めて真剣に日本の司法と政治のために真相究明をやっているのですから。まあいいです、これから本当に積極的な協力で一日も早く真相解明をやると約束していただ...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。終わります。
11月04日第78回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○橋本敦君 総理、この謀略電話事件はあなた自身がこの事件の唯一の一方の当事者でいらっしゃる。同時に、この事件の解明をしなければならぬというこういう事態の中での責任も負っていらっしゃる立場にある。こういう重要なお立場にあなたはいまあると、こう思います。  時間がありませんので、ま...全文を見る
○橋本敦君 よくわかりませんが、つまり、少年というような若い感じは受けなかったが、これは年とって枯れ人だという感じじゃなくて、ある程度やっぱり若いという感じも残るのじゃありませんか。
○橋本敦君 あなたはこの電話をお受けになりまして、官邸と違い私邸ですけれども、これはおかしいなと感じられたときに、これはテープをとる必要がある、あるいは逆探知をしてどこから電話をかけているかを調べさせる必要があるということをとっさにお感じになり、何らかの御処置はおとりになりました...全文を見る
○橋本敦君 処置をおとりになったかどうかです。
○橋本敦君 そうしますと、あなたが電話を受けたその中では、逆探知を指示するとか録音をとるとかということは一切なさらなかったと、こういうことですね。
○橋本敦君 逆にとられているわけですね。  最初に四六三−八〇〇〇番にかかってきた電話をお取り次ぎなさった秘書官のお名前は何とおっしゃいますか。
○橋本敦君 そうしますと、最初に取り次がれた吉田さんが、検察庁、最高裁から必要があって、最初に取り次がれた声の感じ、こういったものを聞きたいと言えば、もちろん協力させられるでしょうね。
○橋本敦君 協力させられるかどうか。吉田さんも協力しますね。
○橋本敦君 総理は、この電話をお聞きになっておかしいとお感じになったときに、何か私を陥れるための電話だとお感じになりましたね。確かに、録音テープをとって、総理に対するいやがらせじゃなくて、マスコミに売り込みに行っているわけです。これは明白な意図があるわけです、公にしようと。公にす...全文を見る
○橋本敦君 どういうように陥れると思われました。
○橋本敦君 なかなかかみ合わないのでして、確かに恐ろしい世の中ですね。だから、あなたを陥れるというのは、政治的にあなたの失脚をねらうという意味で陥れるというようにとらなければおかしいのじゃありませんか。一言どうですか。
○橋本敦君 そうですね。そこで、総理ですね、これは私はいわゆるそういう政治的謀略ということで知能犯的クーデターをねらったものだと、こう思うのですよ。いわゆる暴力的クーデターじゃありませんよ、知能犯的クーデター。しかも、あのロッキード真相解明が大事なときに、しかも、あなたがおっしゃ...全文を見る
○橋本敦君 終わります。
○橋本敦君 最高裁にまずお伺いしますが、鬼頭裁判官と元裁判官飯守重任氏との関係がいろいろと取りざたされていますね。公にされた飯守氏の発言を見ても、鬼頭君は国家を憂うる士であると、あるいは反共の闘士であると、きわめてほめそやした言葉があり、また、かねがね鬼頭裁判官も飯守氏を師と仰い...全文を見る
○橋本敦君 今後もその点についても最高裁は調査を進めていきたいということだと承ってよろしいですね。
○橋本敦君 これはぜひ調査をお願いしなければならぬのですが、飯守氏は、私ども法曹であった者の立場で言えば、タカ派中のタカ派の裁判官と言われた人です。今度この飯守氏が文化の日を契機に叙勲を受けている。多年法曹界に貢献があったということで叙勲を受けた。この鬼頭裁判官事件とかかわりがあ...全文を見る
○橋本敦君 重大な問題ですよ。最高裁が推薦をしたということはいま答弁からわかりますよ。むしろ外すことの方が問題だと。何がどう問題なんですか。叙勲をなぜこういう問題がある中ですべきだと考えるのですか。最高裁の姿勢の問題として私はこれは重大だと思う。言ってください。なぜこんな者を叙勲...全文を見る
○橋本敦君 本人が辞退をしてくれればそれはよいけれども、こちらから積極的に辞退勧告までは問題があると、こういう意味ですね、いまおっしゃった意味は。
○橋本敦君 簡単に頼みますよ、時間が少ないから。
○橋本敦君 要領を得ない答弁ですが、最高裁のこのような姿勢自体が今後の調査を本当にやるかどうかを疑わしめることにも通じると私は思うのですよ。断固としてこの事件を真相解明をするなら、最高裁内部の推薦ということで出ている問題なら、辞退ということも含めて本人に言っていいですよ。私はこう...全文を見る
○橋本敦君 さらば、最高裁は、一体その人とはだれか、厳重に本人に聞く必要がある。この点については本人は依然としてその人の名は言えないというままですか。
○橋本敦君 今回までの調査でたびたび本人は名は言えないと言いますが、名を言えない理由は結局どういう理由で言えないと言っておりますか。
○橋本敦君 結局のところ、どう理解していますか、最高裁は。
○橋本敦君 そうすると、何らかの理由は言っている、しかしここでは差し控えるという意味に聞こえますが、そういう意味ですか。
○橋本敦君 結局、最高裁も、なぜ本人が言わないのか、理由はわからないということですか。
○橋本敦君 どう言っておりますか。
○橋本敦君 言えないというだけで、理由は言わないのですか、本人は。
○橋本敦君 本人は重大なことを隠している。  そうしますと、公安課長に聞きますが、仮に本人が自分で電話をかけたのでないとしましょう。電話をかけた人はまさに自分と一心同体のごとくによく知っている事実はいまも認められた。そうすると、いま氏名不詳ということで捜査をされておられますが、...全文を見る
○橋本敦君 そのとおりだと思います。だから、したがって、彼が共犯者であって、そしてその名を言わない場合は、証拠隠滅という新たな犯罪行為を彼は犯していることになる。そして、彼が単独でやったのか共犯でやったのか。いままでの彼の言い方を見るならば、ある人がテープを持ってきた、テープをか...全文を見る
○橋本敦君 さらに加えて、この前安原刑事局長が私の質問に答弁されたように、彼が職務上の職権を乱用してあえて義務なきことを担当刑務所長あるいは課長に行わしめたのであれば、刑法百九十三条の職権濫用罪も成立する。だから、したがって、今後捜査の進展、調査の状況によっては、軽犯罪法だけでは...全文を見る
○橋本敦君 現在の適用ではなくして、これを調査していくならばそういう方向の捜査も必要になってくる可能性のある事件だということは、これは客観的に明らかではありませんか、それを聞いているのです。
○橋本敦君 ところで、別の側面でお伺いしますが、宮本委員長の診断書等がどこへ漏れたかというルートについて、矯正局長は、一つは松本明重氏、一つは民社党春日委員長、一つは文春の立花氏、こういった方面も調査の対象として調べる必要があるということは衆議院の答弁でもお認めになったかと思いま...全文を見る
○橋本敦君 最高裁に伺いますが、この鬼頭裁判官が松本明重氏と交友、交際、あるいは何らかの連絡関係があったかどうかについて調査されましたか。
○橋本敦君 単に本人の一片の否定的言明だけで調査を終わってはならない。彼は真実を隠して、真相を明らかにしていない供述を調査に際してやっていることは、これはもう明白なんですね。  そこで、この松本明重氏ですが、この方は京都において、そうして最高裁も御存じかと思いますが、右翼の日本...全文を見る
○橋本敦君 この松本明重氏が主宰する民主同志会は、数々の政治家と深いつながりがある。たとえば、この団体は志道という雑誌を発行しております。これは全部国立図書館にそろっておりますから、ごらんいただいたらわかりますが、たとえば四十八年のことですが、暑中見舞では、灰色高官と言われる加藤...全文を見る
○橋本敦君 厳重に調査をしてほしい。同時に、鬼頭氏は、職務外に匿名を使ってあれこれの雑誌に寄稿している。この志道にも寄稿した事実はあるのかないのか、これも含めて調査をお願いしたいと思います。  時間がありません。最後に、今国会はきょうで終わるか延長になるか、私はわかりませんが、...全文を見る
○橋本敦君 終わります。
11月12日第78回国会 参議院 法務委員会 閉会後第1号
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○橋本敦君 散会の前にちょっと一言。  二つの点を委員長にお願いしておきたいと思うのです。  まず第一点は、きょうの鬼頭氏の宣誓拒否という異例な事態で、残念ながら真相究明という問題が大きく閉ざされました。そこで、私は、当法務委員会においては、この事態に対して最高裁並びに法務当...全文を見る