橋本敦

はしもとあつし



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橋本敦の1983年の発言一覧

開催日 会議名 発言
08月11日第99回国会 参議院 法務委員会 閉会後第1号
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○橋本敦君 私は、金大中事件の問題に関連をしてお聞きをしたいと思うのでありますが、警察庁は先日、金大中事件の捜査本部の解散を明らかにいたしました。この金大中事件が起こったとき以来、まさに国民の期待はわが国の主権侵害の事実を明確にすること、金大中氏の原状回復を成し遂げること、さらに...全文を見る
○橋本敦君 大臣、そうはおっしゃっても、捜査本部の解散によって徹底的な捜査の追及と解明がいままで以上に一段と進むのではなくて、今後は人数も減る、捜査本部は解散される。ですから、まさに捜査のベテランである大臣として、今後の捜査に必ず真相究明がなされるという期待が持ち得るどころか、か...全文を見る
○橋本敦君 私は納得できないんです。ある意味で大臣は答弁をお避けになっていらっしゃるとしか私は思えないんですよ。  それじゃ警察の方に伺いますが、警察の方では、たとえば当時の山本警備局長は、「いまの金大中氏の件は、確かに、日本の警察に対しての挑戦といいますか、日本警察の真価を問...全文を見る
○橋本敦君 事実だけの経過をおっしゃったので私の質問にはお答えになっていないんですが、一番多いときはそれじゃ何人いらっしゃった、解散まではたしか二十三人の捜査員と聞いておりますが、人数の経過、まずこれを明らかにしてください。
○橋本敦君 ですから二十三名が五名になる、まさに四分の一以下ですから、こういった観点から言っても、捜査能力の後退と真相究明への期待の減退というのは、これは客観的に明らかですね。  そこで、これまでの十年の捜査の中で、まさに日本警察の真価が問われる事件だと受けとめてやったというこ...全文を見る
○橋本敦君 そこで、現場から指紋が発見された金東雲元一等書記官、彼がこの六人のうちの一人であるという意味で、現場実行者六人のうちの有力な容疑者と断定されたことも間違いありませんね。
○橋本敦君 そこで、この指紋が発見されたという問題で、当時、三井さんも山本さんも国会ではすぐに逮捕状の請求ができる状況にあり、逮捕状がとれる状況だということを言明されたわけですが、どうして逮捕状請求を断固としておやりにならなかったのか、この点を聞きたいんです。
○橋本敦君 そうすると、現時点でも逮捕状請求し得る事情は変わっていないし、現時点でも条件が整えば逮捕状請求するということは当然やると、こういうことですか。
○橋本敦君 それでは、警察のおっしゃる条件とはどういうことですか。指紋が発見されて逮捕状請求し得る条件はある。何があるために逮捕状請求を現時点でもやらないんですか。
○橋本敦君 それは一つの弁解にすぎない。金東雲が本件後ソウルに帰ったというのは出国記録で明らかになっておるので、これは九月六日に帰っておりますよね。それから、韓国の方では彼を調べて免職処分にしたということも言ってきておるわけですから、あれからしばらく韓国におったという事実、これは...全文を見る
○橋本敦君 ならば、本気になってやる意思がなかったのではないかという疑いが日本警察に私は残ってくるんですよ。特別の事情がなかったんでしょう。その時点においてなぜ逮捕状請求をしなかったのか。逮捕状請求して、そして犯人引き渡しを外交ルートを通じて要求する、これはまさに捜査の常道ではあ...全文を見る
○橋本敦君 身柄を確保できるめどがなかったという、そのことを私は聞きたかった。それじゃ、なぜなかったのか。これは、まさに韓国政府と日本との間で行われた二次にわたる政治決着、そして、特に第二回政治決着で韓国政府は、金東雲の調査をしたけれども犯罪の嫌疑がなかったのでこれは不起訴にする...全文を見る
○橋本敦君 じゃ、そういう通告もあり、政治決着という壁もあって、身柄確保の見込みが立たぬと警察庁が判断せざるを得なかった事情は私はわかるし、それは間違いないでしょうと、こう聞いているんです。というのは、三井さんも、政治決着が捜査の壁になっているということは、国会で、私の質問でも予...全文を見る
○橋本敦君 いや、必ずしもじゃなくて、捜査の打ち切りもあり、政治決着もあり、身柄確保が困難になる条件が韓国のむちゃくちゃな強行姿勢と政治決着と、どんどん積み重なってきた。そういう状況があって警察も非常に悩んだ、困ったというのが事実じゃないですか。それを聞いているんですよ。
○橋本敦君 そのとおりですね。その相手がどういう態度をとっているかを端的に示すのが、参議院の法務委員会に七三年十一月五日に外務省から出していただいた韓国国会議事録、金鍾泌総理が政治決着第一次をつけた、それの報告を国会でやつているんですが、その中でこう言っています。「日本で嫌疑があ...全文を見る
○橋本敦君 この金炯旭氏がこういう犯行グループの証言をしたときに、警察はこれに対してどういう関心を示しましたか。関心は全く示しませんでしたか。
○橋本敦君 まさに犯行グループに対する有力情報ですよね。違いますか。こういう情報が出たときに、捜査機関はまさにこれに飛びついて、あなたがおっしゃるように、海のかなたから具体的にどういう経過で出たかどうかというような客観的な涼しい判断をするんじゃなくて、アメリカにまで飛んで行ってで...全文を見る
○橋本敦君 外務省、その点について、どういう手続でどうやったけれども協力が得られなかったか、いまわかりますか。
○橋本敦君 金在権氏の協力じゃなくて、金炯旭問題です、警察の方がおっしゃったのは。金炯旭については、私のいままでの理解では調査協力はやっていませんよ。
○橋本敦君 そうでしょう。私は金炯旭の質問をしている。だから、調査協力依頼は外務省を通じてやっていないでしょう。なぜこういう有力情報についてやらないのかという理由を聞いているんです。
○橋本敦君 それはいまになっての口実ですよ。金炯旭自身に私がアメリカで会ったときに、当時の部下を含めた犯行グループで、そして彼は、そういう部下を通じて日本への調査依頼をやり、自分も日本に来て部下と会って調査をしたという直接な調査ということも言っているんですよ。ですから、こういう問...全文を見る
○橋本敦君 これは三井さんも高橋さんもそういう立場で国会で答弁されていますし、だれが見てもそうですね。そうなりますと、現場実行グループだけじゃなくて、組織的政治的犯行ですから、いわゆる指揮系統といいますか、そういう犯行の組織関係ということの追及も真相究明では非常に大事です。  ...全文を見る
○橋本敦君 私が法務省の入管局に伺いますと、この人物がその事件の八月に来日したというそういう出入国記録はないということです。しかし、御存じのように金在権はKCIAの第七局長のときは金基完という名前であった。だから日本に来るときのパスポートで尹振元という名前じゃなくてほかの名前を使...全文を見る
○橋本敦君 現在金東雲の所在、どこにいるかということ、どういうようにして追及されておられますか。
○橋本敦君 外務省を通じて韓国政府に対して、元一等書記官であった金東雲氏が現在どこでどうしているかということを照会するということはできますか、できませんか。
○橋本敦君 警察としては、金東雲が容疑がないという韓国の捜査の結果については納得できないでしょう。いかがですか。
○橋本敦君 外務省に伺いますが、いまだに警察は金東雲がクロだという確信を持っておる。当然ですよ、指紋という本当に重大な証拠が出ているんですから。で、所在がわかれば逮捕状請求もなし得るんだし、やる意思もあるんだと、こう言っている。やるべきだと思いますが、外務省はどういう手だてが打て...全文を見る
○橋本敦君 全部あなた方はそういうふうにして幕引きをしているわけですが、いまお聞きのように警察はいまでもクロだと確信しているのですよ。逮捕状の請求もできる、この事件は終結してない、いいですか。だから所在さえ明確になれば逮捕状請求はいまからでもやれるのだし、やる意思があるのだ。 ...全文を見る
○橋本敦君 やる気がない者ばっかり集まっているという感じを私は受けざるを得ないのですが、本当に主権侵害ということ、重大な、殺人未遂とも見られる重大な事件にかかわる捜査を遂げなきゃならぬということから見て、いまの二人の答弁というのは私はとても納得できません。これでは本当に日本の主権...全文を見る
○橋本敦君 金大中氏がつけた、あなたは条件とおっしゃいましたが、その問題について解決する努力をすれば解決するかもしれない、その努力をして、なおかつ金大中氏から直接事情聴取するというような強い意思がいまでもあるのかないのか、これを聞いているのですよ。
○橋本敦君 外務省に伺いますが、この問題について金大中氏がつけた条件というのはどういうように理解していますか。
○橋本敦君 いまの三点、私は当然だと思いますが、この三点について日本政府の見解を示してあげて、協議をして誠意を尽くせばいいじゃないですか。いかがですか、外務省。
○橋本敦君 事情聴取に協力してもらう手続の一環で起こった問題について、日本政府がしかるべき誠意を示しなさいと私は言っているんですよ。まさに金大中氏に対する国家保安法違反の死刑判決も、第一次政治決着で金大中氏が日本やアメリカで行った言動については責任を問わぬというこのことに違反をし...全文を見る
○橋本敦君 よくわかりませんね。日本の国家主権が侵害されている問題について、外務省が本気になってそれを解明するという姿勢があるかどうか疑わしいですよ。むしろ外務省は、高度の政治判断で行われた政治決着を理由にしてまさに捜査の行く先々をふさいで妨害しているんじゃないかと私は思うぐらい...全文を見る
○橋本敦君 圧力とは言ってないですよ。入国についての制限ということですよ。一切ないですか。
○橋本敦君 しかし、私はあなたがそうおっしゃってももっと調査をしないと疑わしいと思いますね。  さてそこで、時間がなくなってきておるわけですけれども、この金東雲という人物が最有力容疑者であるということ、そしてまた組織的犯行グループが李厚洛以下金在権、尹振元、こういった組織系統で...全文を見る
○橋本敦君 積極的に調べようとしないで捜査上の証拠につながらないという結論を出すのは問題ですね  外務省に伺いますが、いま私が指摘したフレーザー委員会がこの膨大な報告書の中で、金大中事件はだれがやったと認定しているか、これはもちろん御存じですが、言ってくれますか。
○橋本敦君 そのとおりですね。そしてこのフレーザー委員会がアメリカにおけるKCIA活動の調査をやって、その結果、アメリカではKCIAが金大中を犯罪者を雇って殺そうとしたような動きがあったこと、そしてこの責任者が李相浩であったこと、そしてその次に、アメリカにおけるKCIA関係者が金...全文を見る
○橋本敦君 そこで外務省に伺いたいのは、この金大中事件はしばしば問題になったレイナード証言、それからフレーザー委員長自身がこの報告書をつくり、フレーザー委員長自身がアメリカ議会で証言をして、金大中事件がKCIAの犯行だと言っている事実、こういうことを加えてアメリカでは、これがKC...全文を見る
○橋本敦君 端的に外務省と警察に聞きますが、KCIAというのは身分を隠しているわけですよ。だから状況的な証拠を積み上げてKCIAだということを認定していく以外にこれは方法はないです。警察や外務省は、本人が私はKCIA要員ですと言わない限り証拠はない、認定できない。あとは全部伝聞だ...全文を見る
○橋本敦君 そんなのあり得ないでしょう。田中元法務大臣が指紋が発見されたときにこう言っていますね。それまでは第六感で韓国官憲の犯行だと、こう言っておられた。ところが当時と事情は全く違ってきました。金東雲一等書記官の行動というものが指紋によって証明されたということが明瞭になり、日本...全文を見る
○橋本敦君 捜査の方で伺いますがね、三井さんは、いままで捜査当局はこの犯行は組織的、政治的背景を持った重大な犯行だとおっしゃって、KCIAかということについてはKCIAではないと言ったことはない、こう言明されてきた。つまり、いままでの十年の捜査で、あれをやったのがKCIAでない、...全文を見る
○橋本敦君 ないと言えないことはあるという可能性があるのです。可能性ですよ、あるとは断定してない。あの事件はそれじゃ私人がやるか。私人がやる可能性がありますか。どう思います。いままでの捜査の結果、そういう可能性はありましたか。
○橋本敦君 私人であるという証拠は一切ない、だが依然としていままでの総合をすると、状況的には、KCIAの犯行だと断定せよとは言いませんよ、KCIAの犯行だということがきわめて疑わしい状況が依然として存在しておる。KCIAの犯行だという疑わしさは消せない事件だと、これは常識的に言っ...全文を見る
○橋本敦君 いや、田中元法務大臣が。
○橋本敦君 それは困る場合がありますからね。人によって判断が違っていい場合もあるし困る場合もありますから聞いておるんです。
○橋本敦君 名答弁だと思いますよ、私は。何とも言えぬ、つまりシロだということは言えないということは捜査当局もおっしゃっている。だからKCIAの犯行であるという疑わしさは依然としてあるし、その疑わしさが十年の捜査の結果、現時点で、あるいは国会の審議やアメリカ議会での追及を通じて疑わ...全文を見る
○橋本敦君 じゃあ疑わしさはないと断言はできませんね。最後にこう聞いておきます。
09月21日第100回国会 参議院 議院運営委員会 第4号
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○橋本敦君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました行政改革に関する特別委員会の設置の件について、反対の意見の表明を行います。  まず、特別委員会の設置は、重要な院の構成問題であり、本来、民主的な議論を経て、会派の一致した賛成によって行うのが当然のルールであります。...全文を見る
11月24日第100回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○橋本敦君 それでは私の方から、問題となっております法務大臣の独占インタビューの発言問題について、まずただしておきたいと思うわけであります。  まず最初に法務大臣にお伺いしますが、世論というものをどう見るかということについて、法務大臣はそれなりに大衆運動ということをとらえて、「...全文を見る
○橋本敦君 しかし、客観的にあなたがおっしゃったことは、大衆運動を盛り上げたら知能程度は下がる、これは厳しい、きつい言葉ですよね。知能程度は下がる、大衆運動ちゅうものは要するに頭の程度が下がる、これだけのことをずばりとあなたがおっしゃったというそのことは、あなたの主観的意図が、大...全文を見る
○橋本敦君 だから、結論的に言えば、大衆運動がすべて知能程度が下がるわけでもなし、大衆運動ちゅうものは要するに頭の程度が下がるという結論を、これを導くという、そういう必然性も何もない、そういうことですよね。  それで、ここで端的に言いますが、事は何について言われているかなんです...全文を見る
○橋本敦君 私は検察官の論告を使って話したんですよ。判決について言っているんじゃない。
○橋本敦君 法務大臣ね、いま国民は国会にたくさんの請願を出しています。人勧を値切るな、もちろん請願が来ています。それからさらには、行革で国民生活犠牲にするな、来ています。しかし、この国会の特徴的なことはまさに田中問題で、政治的、道義的責任を明確にせよ、国会は責任を果たせ、この請願...全文を見る
○橋本敦君 すりかえですよ、大臣。私が聞いているのは、そういう国会の多くの請願、田中の政治責任を明らかにせよというのはまさに大衆運動であり、国民運動化している問題じゃないかと言うんです。ところがあなたは、そういう国民運動、大衆運動というものは頭の程度が下がるんだとかいうことをおっ...全文を見る
○橋本敦君 大分大臣のトーンも下がってきたような感じを私受けるんですが、要するに正当なこういった国民世論に耳を傾けないということは大臣としても言えないという、そういうことだと思いますよ。  そこでもう一つ聞きたいのは、この独占インタビューの中で、あなたは国民に対してどういう言葉...全文を見る
○橋本敦君 話って、そうそうと言っているじゃない。違うなら違うと言えるんだから。
○橋本敦君 大臣、私はそういう政治論議をこのことからあなたに演繹してもらおうと思わぬですよ。書いたことはおのずから客観的にひとり歩きしている。それについて言った人の法務大臣としての公的地位での責任はどうかという観点から問題にしている。政治学の論争は、あなたとフリートーキングをやる...全文を見る
○橋本敦君 大臣、デモクラシーとおっしゃいますけれども、デモクラシーということになれば、私はやっぱり主権者たる国民、政治の場では国民を尊重するという姿勢を貫くべきだと思いますよ。憲法でもどう書いてあるか。十三条は、「すべて国民は、個人として尊重される。」と、こう書いてある。国民の...全文を見る
○橋本敦君 あなたは先ほど非常に重要なことをおっしゃった。つまり、国会議員にやめいということは三権分立に反するとか、国会議員の身分保障という憲法上の原則、国会法上の原則に反するとか、これは中曽根総理もしばしば言われてきたことである。われわれはそれに対して十分な反論を持っているけれ...全文を見る
○橋本敦君 大臣は私の一番大事な質問に正面からお答えにならなかったと思いますよ。国会の責務として、ロッキード関連事件の道義的政治的責任を調査し追及する責務が国会にあることは、大臣をその責任を負っている一人であるという立場におられることは間違いありませんね。重ねて聞きます。
○橋本敦君 私が議長裁定読んだでしょう。国会は道義的責任の有無を調査追及する、国政調査権の行使については政府はできるだけ尊重する、こういう議長裁定があるから、その尊重するという意味で法務大臣は国会のこの追及に一定の責任を持っている立場にいま現にあなたいらっしゃることは明白でありま...全文を見る
○橋本敦君 事件には触れないですよ。
○橋本敦君 だから私は、刑事責任の追及は一言も触れなくてよい、また、触れない方が正しいというわけでしょう。そうじゃなくて、政治的道義的責任を究明するということが、国会でも田中辞職勧告決議案が第一課題になってこれほど大きな今日の日本の政治の重要課題になったという、そのことから見ても...全文を見る
○橋本敦君 だから、田中は政治責任をとれ、政界から身を引けという多くの国民世論があるときに、あなたはこの世論を正当に評価しないばかりか、こうおっしゃってだれを喜ばしているか。私はこの論文がだれを喜ばしているかということについてもあなたに指摘をしておきたい。  御存じかどうか、田...全文を見る
○橋本敦君 政治家がみずから問題になることを承知の上で発言をして、その結果について知ったことであるとかないとか言うこと自体私は無責任発言だとお返しせざるを得ないですね。私は今回のあなたの発言については、まさに清潔な政治を求め、田中の政治責任を直ちにとることを求める国民世論に対する...全文を見る
○橋本敦君 じゃ仕方がありません。問責決議案で決着をつけていただいて、国会の意思としてはっきりさせる以外にないと、こう思います。  次に、私は刑事局長にお尋ねをしていきたいと思いますが、今度はあの田中判決の前に検察官の論告が行われた際に、検事総長は、後世の歴史にたえ得る論告だと...全文を見る
○橋本敦君 検察官は懲役五年の最高刑の求刑をなさったわけですが、その論告の情状部分を読んでみますと、あの事件が賄賂の額が五億円という巨額に上ること、そしてまたその金が海外で調達された国際犯罪、そういうことであること、それから、何よりも総理大臣という最高の責任者である地位にかかわっ...全文を見る
○橋本敦君 検討したけれども量刑不当とまでは言い切れない、つまり全く納得しているわけではないが、控訴して争うというほどの量刑不当とまで見なかったと、こういうお話のようですね。  今度は逆に、被告側は全部控訴をいたしました。これからは控訴審ということになるので、それは司法の部門で...全文を見る
○橋本敦君 ですから、検察官としては控訴審においても変わらないというお考えをお述べになったわけですが、私は、この判決の後、田中氏がどういうことを言ったか、これは非常に問題だと思うんですね。新聞でも報道されたとおりですから、これはもう詳しく言いませんけれども、でたらめな判決だ、とて...全文を見る
○橋本敦君 言うまでもありませんが、刑訴法九十六条によって、裁判所は職権で、被告人が保釈条件に違反したとき、あるいは罪証隠滅をやったとき、あるいは公判遂行に必要な知識を有すると認められる者に対して威迫的な言辞を弄したとき、いろんな場合に職権で裁判所は保釈の取り消しができる。検察官...全文を見る
11月27日第100回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○橋本敦君 国会の都合で、最高裁あるいは法務省の皆さんには大変な御迷惑をおかけして恐縮に思っておりますが、私自身もきょうの法案に関連する質問として、先ほども議論がありましたが、裁判官の報酬がどうあるべきか、そういった問題で一般職公務員の給与と連動させるという仕組みをもっと合理的に...全文を見る
○橋本敦君 ちょっと答弁になっていないようでありますが、それではいまおっしゃった、検察官 は今後の控訴審対策でも全力を挙げて検察官の主張維持と立証のために努力をされる、その責務がある。この検察官の活動については、法務大臣としては、これは指揮権発動問題がいろいろありましたが、介入...全文を見る
○橋本敦君 だから、したがって検察官の法廷訴訟活動については阻害したり介入的発言をしたりするようなことは一切するつもりはないとおっしゃった、こう受け取っていいのですかと、こういうことです。そういう厳正な立場を大臣としておとりになっているということでしょう。
○橋本敦君 ですから、それをはっきりこの田中判決……
○橋本敦君 だから田中事件についてもその立場を貫くというように理解してよろしいですね。そう言っているわけですね。  そこでもう一つ、それは検察庁の上に立つあなたの立場。しかし政治的、道義的責任を追及する立場ではないとおっしゃるが、政治的、道義的責任があるとお考えかないとお考えか...全文を見る
○橋本敦君 というように問題をあなたはそらされているとしか私は思えないですね。  あなたは田中元総理にも人権があるとおっしゃっている。だれにも人権がある。結構です。しかし、田中元総理にには、元総理であった重要な職責にあった日本の政治家として、現にいま国会におられる国会議員の地位...全文を見る
○橋本敦君 きょうは時間がありませんから、答弁を事実上拒否されたとしか思えないということで、この問題はまたいずれの機会かにお願いするといたしまして、そこで、もう時間がありませんから一問だけになるかもわかりませんが、簡裁の充実ということで、先ほども言いましたけれども、五十七年の裁判...全文を見る
○橋本敦君 それらの関係について、私もかなり詳しい資料は集めておりますので、実際そういった状況で現実の裁判がどういう状況になっておるか等とも関連をして、さらに突っこんでお尋ねをしたいと思ったんですが、とうてい時間がございませんので、最後に法務局についてお伺いいたしますけれども、依...全文を見る
○橋本敦君 私は本法案に反対の立場で、ごく簡単に討論をいたします。  本法案にあらわれている報酬、その関係が基本的に人事院のあるべき機能や体制を損なう内容を持っているという問題については山田委員からも御指摘がありました。  基本的に今回の政府の給与法やあるいは本法案に見られる...全文を見る