橋本敦

はしもとあつし



当選回数回

橋本敦の1990年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月29日第118回国会 参議院 法務委員会 第1号
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○橋本敦君 私は、法律案の質問に入る前に一般国政調査案件として、午前中も同僚の北村委員から質問のありました中国民航機ハイジャック事件に関連してお尋ねをしたいと思います。  この事件は今東京高裁の審査に付されておりまして、前回第一回の審問が行われ、張振海容疑者側からの補佐人を通じ...全文を見る
○橋本敦君 この事案は、非常に現在世界的にも国際的にも注目される重大な事案になっていると思います。  あの中国における天安門事件は、平和的な民主化を要求する学生、市民の運動に対して軍隊を動員しての、軍事力を使っての人民弾圧として世界から厳しい批判を受けました。私ども日本共産党も...全文を見る
○橋本敦君 例えば中国政府は、本人が天安門事件に関係していない一つの証拠として、日本政府が早々と送り返すことを認めた妻の供述調書で本人は天安門事件には参加していないと、こういう調書を、これを一つの根拠にしていると伝えられている。しかし、これが慎重に検討する必要がある重大な問題。な...全文を見る
○橋本敦君 私は、法務大臣にも御所見を伺いたいと思うのでありますけれども、この逃亡犯罪人引渡法に基づいて、第四条の法務大臣の指示に基づいて審査請求がなされたわけでありますが、法務大臣としては日本政府は引き渡すという方針に基づいてこういった手続に進んできたことは、これはもう明らかで...全文を見る
○橋本敦君 私は、そういう姿勢であってほしいと思うんですが、これは毎日新聞ですけれども、この問題について大変適切な投書が出ております。  ある会社役員の方の投書でありますけれども、「この問題は日本政府の人権に対する基本姿勢を示すものとして世界の注目を集めているのではないか。とか...全文を見る
○橋本敦君 大臣、今のとおり、審査決定の出ぐあいによっては政府として改めて慎重な配慮が必要になるということは間違いございませんね。
○橋本敦君 いや、刑事局長の答弁したことは間違いないですね。
○橋本敦君 それじゃ、この問題はこれで終わります。刑事局長ありがとうございました。  次は、法案に関連して裁判所にお伺いします。  時間がもうありませんので簡単にお伺いいたしますけれども、きのうお願いをして大変御苦労いただきまして、平成元年度の四月から三月末までの間に予想され...全文を見る
○橋本敦君 この一年間で裁判所の裁判官が六十四名おやめになる。これは大変な数なんですね。それで私ふっと考えたのは、この法案で裁判所が苦労して増員要求ということでやっと認められたというのが五名ですね。この一年で六十四名おやめになって、この法案でたった五名が認められたと。六十四名やめ...全文を見る
○橋本敦君 そう言っても、八月一日までに二十五名を埋められるかどうかなかなか容易じゃないでしょう、実際は。
○橋本敦君 では、結果をまた見させていただきましょう。どちらにしてもとてもじゃないが足らないという感じがしますね。  それで、一般の職員につきましても、全司法の労働組合は毎年増員要求しておりますし、この数は一九八九年六月三十日現在で全国で千八十四名増員してほしいという要求のよう...全文を見る
○橋本敦君 積極的な努力を希望して、質問を終わります。
05月24日第118回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○橋本敦君 今、日韓問題が重大な政治的な課題になっておるわけですが、盧泰愚大統領がきょう訪日をされまして、改めて戦前の我が国の朝鮮に対する侵略という問題がどのように政府によって厳しく反省されるかが重大な注目の的になってまいりました。これについて先ごろ海部首相は、過去の歴史の経緯を...全文を見る
○橋本敦君 重ねてお伺いするわけでありますが、大事な点がちょっと聞こえにくかったということもございまして、今後も日韓友好を促進するということはわかりましたが、その前提として我が国政府としては過去の朝鮮に対する侵略については厳しくみずから反省をし、また謝罪の意を表するということにつ...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。  そういう立場に立って私ども過去の朝鮮侵略に反対をした歴史的には唯一の党という立場からも、この問題には厳しい政府の対処を求めるものでありますけれども、具体的にそういう前提に立っていわゆる三世問題も解決をしていくという方向をやっぱりとるべきだと思うんで...全文を見る
○橋本敦君 趣旨はわかりました。あしたの会談に処する政治的態度としても冒頭述べられた立場で対処されるということだということもわかりました。  そこで、具体的に残されている問題としてはいわゆる指紋押捺の問題、それからもう一つとしては登録証明書の常時携帯、これをやめてもらいたいとい...全文を見る
○橋本敦君 そういった問題はさらに一世、二世の皆さん、具体的に言えば、今私が指摘した日本の朝鮮侵略の中で大変犠牲を受けられたそういう皆さん。その一世、二世の皆さんに対しても同様にそれを適用してもらいたいという意向が韓国側から示されておるし、また示される可能性も今後とも十分あるわけ...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。  それから大臣、話は変わりますけれども、我が国が本当に平和を愛し、民主的な国家として進むということの一つの具体的なあかしとしても、過去の戦争問題については朝鮮、アジア諸国民に迷惑をかけた問題、それを厳しく反省しなきゃならぬということは言っておるわけで...全文を見る
○橋本敦君 これは刑事局長に念のためにお聞きしておきたいんですが、現地の警察では器物損壊罪ということで捜査をしているという報道もあるんですが、これは単なる器物損壊というよりも、むしろああいう原爆被災の犠牲者を追悼するという礼拝所のようなところに対する放火事件ですから、単なる器物損...全文を見る
○橋本敦君 いずれにしても、こういう不法な行為に対しては厳しい立場で対処をしていくということでやっていくべきだと思いますが、その点はお考えはいかがですか。
○橋本敦君 じゃ、この問題の質問はそこで終わります。  次に、質問のテーマを変えまして、勾留問題について最高裁にもお伺いしたいと思います。資料の配付をお願いします。    〔資料配付〕
○橋本敦君 私がこれから質問をする課題は、いわゆる勾留延長ということに際して、裁判所の判断が検察官の請求によってなされるわけでありますが、最初に逮捕しそれから十日間の勾留が行われ、それからその勾留延長をどの時点で行うかということに対する問題であります。  お手元に配付しました資...全文を見る
○橋本敦君 それで、このころに勾留延長を勾留満期の十日目に請求された事件もたくさんございまして、その数は私どもが調べた点で言いますと大体五十一件ございます。五十一件ございましたが、それはここには問題ありませんので書きませんでした。今の表で総計しますと、九日目に請求されたのが三十四...全文を見る
○橋本敦君 そうなっておりますのは、勾留の延長はやむを得ない場合になされるということは当然のことでありますし、被疑者の人権、これもやっぱり十分考慮をして、そして十日間で基本的に捜査が結了すればよし、あと勾留延長が必要な事情がどこにあるかぎりぎりのところで判断するということで、十日...全文を見る
○橋本敦君 私が指摘したのは、まずあなたのような解釈をなさる前に、私が指摘したこの平成二年度の分をとっても、早目になされているのは十日目が日曜日、その前が土曜日、あるいは三連休、こういうケースがこれ全部そうですよというのをカレンダーで調べて私は指摘しているんです。だからそのことの...全文を見る
○橋本敦君 そこで、検察庁、法務省もそうですが、裁判所にお伺いしたいんですが、土曜閉庁、それから日曜日、このときに逮捕状を請求する必要が突如生ずることはもちろんありますね。それから、今言ったぎりぎりに勾留延長請求を検察からしなきゃならぬという場合もある。そういう場合は裁判所も検察...全文を見る
○橋本敦君 その点は本当に御苦労であるということはもう私どもも百も二百も承知をしておるわけであります。  だがしかし、もとに話を戻しますと、大体八日目というのは通常ずっとやって、統計的にもそうであるということですが、実情は最初にお答えにもなったし私も指摘したように、十日目の勾留...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。  じゃ裁判所としての対応はいかがでしょうか。
○橋本敦君 それでは今の御答弁を了といたしまして、今後ともそういう立場で御検討をしてくださることを期待して、何しろ事被疑者の人権にかかわる重要な課題でございますので指摘をした次第でございます。  時間が参りましたので終わります。
06月01日第118回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○橋本敦君 予算の委嘱審査ということでございまして、予算に関連をしてまず最初に簡単にお伺いをしたいと思う問題がございます。それは国選弁護人の報酬の引き上げという問題でございます。この問題については先ほど北村委員から詳しく質問がございまして、私もその立場に基本的に賛成でございます。...全文を見る
○橋本敦君 そこで、その問題ですが、記録の謄写というのは私ども経験しておりますが、弁護活動にとっては基本的に不可欠な、必要なことでございますから、基本的には必要経費ということで見ていただかなくちゃならぬ。それはそれとして見るけれども、報酬の中での問題として見るとなりますと、それは...全文を見る
○橋本敦君 最高裁に対して日弁連もたびたび要請をし、国会でも私ども議論しておりますが、この問題については日弁連の意見等も十分しんしゃくされて、来年度はそういった日弁連との話し合いも踏まえて要求については検討していただくことをまずお願いしておきますが、よろしゅうございますか。
○橋本敦君 この問題の最後で、法務大臣、予算のことでございますので、大臣の立場でもひとつ最高裁の予算要望の実現に向けて御尽力をお願いしておきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○橋本敦君 それでは、次の質問に移りますので、刑事局長ありがとうございました。御退席いただいて結構でございます。  次は、ことしの一月二十二日にJR東日本御徒町駅高架橋下の工事に関連をして起こりました事故、これは極めて重大な事故でございますが、これについて質問をしたいと思います...全文を見る
○橋本敦君 事故原因は単純でなく複合的な状況があるということではあっても、しかし今おっしゃった①、②、③の状況に加えて、全般的に薬液注入の不足していたことがこれがまさに事故を誘発したということが指摘されているわけでありますが、今答弁なさったのは五月二十二日に提出をされた事故報告と...全文を見る
○橋本敦君 この問題については、何といっても手抜き工事があったという問題がこれがやっぱり重大な問題ですね。  この工事の契約当事者というのはどことどこですか。
○橋本敦君 三月二十二日にその熊谷組が記者会見をして、この薬液注入に手抜きがあったということを認め、かつJR東日本に報告をして、会社責任者が陳謝をしたという事実は運輸省も了知しておりますね。
○橋本敦君 だから、薬液注入に手抜き工事があったという事実はもう否定できないわけであります。  建設省、お越しいただいておりますね。建設省にいただきました五月十八日付の建設経済局長の関係建設業者団体の長あてのこれは通達と思いますが、「薬液注入工法による建設工事の施工管理の徹底に...全文を見る
○橋本敦君 だから、したがって政府としても手抜き工事があったことはもうはっきりと認めざるを得ない状況であるわけであります。  この件については、刑事上の責任の解明としては今どのような捜査が行われておりますか。刑事局長、お答えいただけますでしょうか。
○橋本敦君 わかりました。  そこで、重大な問題として一体どういう工事の手抜きが行われたかということを、今おっしゃった捜査あるいは労働省の調査あるいは事故究明委員会の調査でもこれはやっぱり究明する必要があると思うんですが、報道された状況によりますと、この薬液注入については自動的...全文を見る
○橋本敦君 これは、そういうふうな調査委員会の状況であるならば、国の責任できっちり調査をさらにする必要があると私は思います。  労働安全衛生法違反の観点から労働基準監督署が調査をしている過程で、今私が指摘したようなことが実際に明るみに出たということが報道されておるわけであります...全文を見る
○橋本敦君 その点について大臣の御協力、御援助もまたお願いをしておきたいと思います。  私が重大だと思いますのは、この熊谷組の大塚専務とそれから新井東京支店次長とが記者団と一問一答をしているのが出ておるわけです。これは三月二十二日のことでございますが、はっきりとこの二人はこう言...全文を見る
○橋本敦君 聞いてない。それじゃ教えてあげるから調べてください、間違いないですから。間違いないんですよ。  そこで、建設省に次に伺いたいのでありますが、先ほどのような手抜き工事を起こしてはならぬということで通達をお出しになりまして、これだけにとどまらず、さらにこの問題については...全文を見る
○橋本敦君 それはこれからも進めていただくことは結構です。  そこでもう一つ、建設省、問題があるんですよ。といいますのは今度の事故は、大体十四億の請負金額の工事だと言われておるんですが、薬液注入契約そのものでは八億四千八百万円と言われているんです。熊谷組が八億四千八百万円で請け...全文を見る
○橋本敦君 次に、会計検査院にお伺いさせていただきます。  このような類似と言ってもいいようなことがかつて昭和六十一年名古屋の地下鉄工事に関してありまして、会計検査院は凝固剤の手抜き工事、その当時は約一億五千万の水増しと、こう聞いております。これについて検査をなさったということ...全文を見る
○橋本敦君 その場合は、会計検査院の検査の結果はどのような処置になったんでしょうか。
○橋本敦君 その理由はなぜですか。
○橋本敦君 今回とまことに類似の事件だということはわかりました。そして今回は、この注入契約の全体が約八億ですから、その三割近くあるいは五割とも言われておりますが、これが手抜きをされたとすれば、名古屋の一億五千万円以上、二億円以上の不正支払いが行われるというそういう結果にもなりかね...全文を見る
○橋本敦君 本件工事は会計検査院として至急に検査に入ってほしいと思いますが、検査に入ることを決めておることはわかりましたが、具体的には近いうちにやっていただけますか。
○橋本敦君 その検査の結果、指摘をしたような手抜き工事における不正な金銭の要求ということ、あるいは不正な支払い、過大な支払いということになりますと、検査報告として当然不当事項として、違法でないとしても不当事項として、今度は名古屋と違って検査報告に明記をされてしかるべきだと私は思う...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。いずれ結論はおっしゃったように検査官会議で決まるということですね。  時間が参りましたので、最後に法務大臣あるいは刑事局長にお伺いいたしますが、こういった問題について厳しい対処が政府としても要るわけですが、今まだ警察段階で業務上過失傷害で捜査をしておる...全文を見る
○橋本敦君 終わります。
06月14日第118回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○橋本敦君 商法の改正という問題に関連をいたしまして、当面重大な事件が起こっておりますので、それについてお伺いをしたいと思うわけであります。  最初に、民事局長に御見解をお伺いしたいのでありますが、これまで商法の改正に当たりましても、田中金脈やあるいはロッキード事件がございまし...全文を見る
○橋本敦君 最近は、言うまでもなくリクルート疑獄事件の重大な問題が起こりました。近年の政治家の資金調達がいわゆる政治献金、それから巨額のパーティー券、あるいはさまざまな方法があるわけですが、いわゆる錬金術としてマネーゲームや株の仕手戦への介入といったことも問題があると言われて久し...全文を見る
○橋本敦君 これは、いわば捜査の端緒であると私どもは理解するわけです。つまり脱税ということで捜査の対象になっております事犯というのは、金額にして九億円と言われておるようでありますが、この脱税がどこから起こってきたかということは、その事実関係の背景と基礎に、今私が指摘をした光進によ...全文を見る
○橋本敦君 いや、それは刑事局長わかるんです。それを本当に捜査を遂げるということで、その脱税が起こってきた背景となり基礎となっている事実、これは冒頭陳述なんかでもよくそういうことは展開をされるわけですが、そういう意味ではいわゆる光進グループの仕手集団の国際航業に対する株買い占め事...全文を見る
○橋本敦君 まさに事件の本質は、私が今指摘したところにあるというのが社会的な見方でありますから、検察はそこの点についても公平、公正に検討を加えていく必要があると思います。  そこで、そういった問題の一つとして、私は、政治家のこの事件に関する絡み、疑惑の問題が余りにも多くこの事件...全文を見る
○橋本敦君 これまで仕手集団との絡みで、株の売買で政治家が動いたというのは、有名な東郷民安氏の事件もございましたが、多くの場合、政治家の疑惑は名前が浮かび、事実が浮かんでも捜査のメスが入れられるということはなしに進んできたのであります。しかし、これはリクルート事件、そして今日の国...全文を見る
○橋本敦君 今、刑事局長がおっしゃった厳正、公正をモットーにということは、容疑がある限り相手が政治家であろうともこれは遠慮するものではない、必要な遂げるべき捜査は必ず遂げるという意味も含めて公正な立場を貫くとおっしゃったというように私は理解しておるわけですが、間違いございませんね...全文を見る
○橋本敦君 この問題は、私は今後の捜査の進展がどうなるかということに重大な関心を持たせていただいておるわけですが、一方、国会としてもこの問題の解明のためには、私はやっぱり国民の負託にこたえて努力をしていく必要があると考えているわけであります。  民事局長にも一言お伺いしたいので...全文を見る
○橋本敦君 大臣お聞きいただいたと思うのですが、私は、いわゆる仕手集団光進グループの株買い占め事件に関連をして、刑事局長には厳正な立場で捜査を遂げていただくことを期待する質問をいたしました。民事局長に対しては、商法改正という議論を方向づける立場から、こういった企業の社会的責任を明...全文を見る
○橋本敦君 私が法務大臣に答弁を期待したのは、法務大臣も長年の有能な政治家でいらっしゃいますから、政治家という立場で法務大臣も検察も政治家に遠慮することはないと、そういう決意を大臣も当然お持ちだというように思って聞いたわけでありますが、その点はいかがなんですか。
○橋本敦君 時間が来ましたので終わります。
06月19日第118回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○橋本敦君 私は、きょうは今次の商法改正問題に関連をしまして、今回の改正の内容がこれまでの商法改正の一連の流れの中でどういう位置づけにあるのかということから出発をして質問をしたいと思います。  そういうこれまでの流れの方向を明らかにする上で、国会の衆参で行われました商法改正に関...全文を見る
○橋本敦君 昭和四十八年七月三日、第七十一国会で衆議院で付されました附帯決議の第一項では、「会社の社会的責任、大小会社の区別、株主総会のあり方、取締役会の構成及び一株の額面金額等について所要の改正を行なうこと。」という一項が基本方向に関する問題として掲げられました。さらにその後、...全文を見る
○橋本敦君 そこで、今度は資本金の最低額を決めるといったことも出てきて、債権者保護のためだということになっておるわけですが、その問題は後で触れるとして、大企業の放漫経営における巨大な負債による倒産によって多数の国民が迷惑を受けるという事態がこれまでも山陽特殊製鋼その他あったことに...全文を見る
○橋本敦君 もう少し具体的にその点を考えてみますと、大会社が裏金をつくり巨額のリベートを提供する、ロッキード・丸紅問題はそういった問題を惹起いたしましたが、ダグラス・グラマンでも同じような問題がありました。そこで、そういった問題を会社の厳正な計算と経理公開という面で担保をしていく...全文を見る
○橋本敦君 今局長がおっしゃったように、それにしても商法の面からの規制は現行法制上限界があると言わざるを得ない側面がある。これはもうそのとおりですね。巨額の使途不明金の書類についても幾ら会計監査を厳しくしたところで会社自体が経理公開でそれを明らかにしないということはしばしばあるわ...全文を見る
○橋本敦君 以上お述べになった経過は私も知っておりますが、結局多くの議論があり、法制審で結論を得るに至らないという状況も多くの課題について起こって、要するに結論としては今次の改正では今おっしゃったように一番大きな問題として最低資本金制度、あとは設立の簡素化、こういうことで非常に狭...全文を見る
○橋本敦君 譲渡制限付株式についての整理合理化が中小企業にも大きな関係を持つことはこれは当然ですが、しかし中小企業だけではないという側面もあります。私がこれを列挙したのは、株式に関する今度の改正、それから計算についてお伺いしませんでしたが、計算も含めてですが、要するに資金調達、そ...全文を見る
○橋本敦君 そういう中で中小企業団体も御賛同いただいたという答弁は、これは私はいただけませんね。後で指摘をします。  しかし、実態調査は困難であったが各般の意見は聞けるだけ聞いたという意味で御答弁になったと思いますね。それが手元にございますが、「商事法務」に参事官の皆さんの御努...全文を見る
○橋本敦君 その中に、最低資本金制度については中小企業団体その他が、局長がおっしゃったように御賛同いただけたというどころか、逆に消極的なものとして、中小企業家同友会、商工連、商工中金、それから日本倉庫協会、日本新聞協会、税経新人会、婦人税理士連盟等、ここが消極的な意見を出しておる...全文を見る
○橋本敦君 読んでもうわかっています。積極的な方としては、関経連を初めとして経団連、証券業界、いろいろ書いてありますよね。  あなたのさっきの中小企業団体も御賛同いただいたという答弁は正確ではないという意味で私は指摘をしておりますが、この消極的なものとしてはどういう意見が消極的...全文を見る
○橋本敦君 私が聞いた中小企業は一千万円でも困ると、こう言っていますよ。だから、必ずしも一律的にそれは局長言えませんよ。政府関係では通産省その他の意見も聞いた、中小企業庁にも聞いたということですが、一番関係が深いのは中小企業庁でしょうね。その中小企業庁が今次の改正に関連をして財団...全文を見る
○橋本敦君 その中小企業庁の委嘱をした会社法改正問題研究委員会、これは中小企業に関係の深い経済団体だけじゃなくて、弁護士、公認会計士、税理士、会社法研究者、専門家も含んでおりますが、この研究委員会が出した最低資本金制度の導入に関しての結論というものは、これは賛成ではなかった、消極...全文を見る
○橋本敦君 いや、慎重に検討と言いますけれども、中身ははっきり反対の方向ですよ。私の質問時間は二十三分までしかないからこの次にやらざるを得ませんけれども、局長、正確に答弁はやっぱりされた方がいいですよ。  そういうことですから、最低資本金制度の問題はこの次にやりますけれども、お...全文を見る
06月20日第118回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○橋本敦君 参考人の皆さん本当にありがとうございます。私の持ち時間が大変少のうございますので、わずかしかお伺いできませんが、よろしくお願いいたします。  最初に、稲田先生が「小規模株式会社の実態とその法的分析」ということで日大会社法研究会でお書きいただいている文を読ましていただ...全文を見る
○橋本敦君 そこからいろいろな問題も起こるわけですけれども、基本的に有限責任制度を活用するということがいわば近代的な会社法の期待しているところなんでしょうが、実際はそのことを選択するよりも今言ったことの方にウエートがかかっている。そうして有限責任制度の選択どころか、会社組織にした...全文を見る
○橋本敦君 ありがとうございました。  いわゆる対価、使用料というお考えもよく伺ったわけですが、実態は有限責任会社に入っていく使用料として払ったと、これはまあ考え方でありますが、入っていった実態は資本金一千万にしたところでやっぱり私は個人保証を含む無限責任体制が解消をしないと思...全文を見る
○橋本敦君 終わります。
06月21日第118回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○橋本敦君 きょうは、最低資本金制度についてお伺いするということにさせていただきます。  まず、民事局長にお伺いしたいのでありますが、我が国が中小企業がたくさんあり、中でもこの会社制度を利用して会社になるという数が大変多いわけでございます。なぜこの会社を選択するかという一つの問...全文を見る
○橋本敦君 したがって、そのこと自体決して違法でもまた不当でもないわけであります。  そして、もう一つの点について考えてみますと、この会社制度を利用するということは、いわゆる有限責任制度を活用するということでありますが、中小企業の実態を調べてみますと、会社の役員、とりわけ社長、...全文を見る
○橋本敦君 さらにもう一つ、私が大阪で商工団体を調べまして話を聞いたんですが、取引を実際行います場合に、親会社の方が下請を入れる場合に株式会社でないと入れないという状況があるというのを聞きました。地方自治体等で入札等をやっている中小企業を調べてみましても、これはもうほとんど会社組...全文を見る
○橋本敦君 実情として御認識を聞いているわけですね。したがって、実情から言いますと、今度の最低資本金導入によりまして一千万増資できればいいですよ。しかし、苦労しても一千万増資できなきゃ法的に解散を命ずることになるんですから、まあいわば強制処分で小会社の死刑執行をやろうということで...全文を見る
○橋本敦君 それによりますと、これは二十二ページですが、最低資本金の導入に反対する理由として、その理由の一番多いのは「現在の資本金でも取引活動に支障はない」というのが六〇・四%。つまり、現状でもやっていけます、やっております、頑張っておりますということですよ。その次に多いのが「資...全文を見る
○橋本敦君 おっしゃったようにいろんな傾向があるということであっても、明確な相関関係や因果関係というものはこれは統計上明確には出てきておりませんね。この報告書でも、今おっしゃったのと少し数字は違うにしても、ここであらわれているのを見ますと、資本金一億円以上では〇・二%ないし〇・三...全文を見る
○橋本敦君 今のお話でも最低資本金制度導入だけで債権者保護になるという趣旨ではないということははっきりいたしました。また、実態もまた事実そうであります。  そこで次にお伺いしたいのは、今現在の実情でこの最低資本金制度が導入されると、現存する会社約百二十万ございますけれども、その...全文を見る
○橋本敦君 数として要するに大変な数なんです。  それで、今私が指摘したように、会社制度を維持していきたいということが、これが中小会社にとっては現在の日本の経済機構の中では取引上必要である、求人に必要である、取引信用、社会的信用上会社でありたい、こういうニーズが社会的にあるわけ...全文を見る
○橋本敦君 今御指摘のとおり、毎年三万五千から四万近い会社の設立が一千万未満でやられている。それから構成比は、六十年が七五%、平成元年で六二%ですからね。いずれにしても過半数を超えておるわけです。これからこの会社は全部一千万でないと登記申請できなくなるわけですね。そうすると、無理...全文を見る
○橋本敦君 意見はいろいろありますが、要するに私の言うことと局長のおっしゃることとの相違点は明白になったと思います。  私の時間、あと二十分まであるんですが、いろいろ御迷惑をかけましたので、きょうはこれで終わります。
○橋本敦君 私は、日本共産党を代表して、商法改正法案につきまして反対の討論を行います。  戦後、我が国では一九七四年と八一年の二回にわたって商法の大改正が行われましたが、これらはいずれも山陽特殊鋼の倒産やロッキード事件に見られたような大企業の不正経理をただして、大企業に対する監...全文を見る
11月07日第119回国会 参議院 議院運営委員会 第6号
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○橋本敦君 ただいま議題となりました国会等の移転に関する決議案は極めて重要な問題でありますので、この際、委員長の許可を得て、これに反対する我が党の意見を明らかにしておきたいと思います。  そもそも、国会の決議は全会一致で行うべきものであります。国権の最高機関である国会が内外に向...全文を見る
12月18日第120回国会 参議院 法務委員会 第1号
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○橋本敦君 各党から大臣の発言について質問がありまして、私も一言お聞きをしたいと思っております。  この問題は、大臣が率直に発言を取り消し陳謝をされたという経過はございますけれども、事は人権擁護を大事な任務とする法務大臣の発言としては余りにも大きな波紋と影響を及ぼしたという状況...全文を見る
○橋本敦君 総理から何か御意見その他ございましたですか。
○橋本敦君 今、真剣に御考慮になっているという答弁がございましたが、私としては事柄の重大性からいえば、まさに進退にかかわる重大な問題だというそこのところを本当に真剣に御考慮をもっともっとされてしかるべき問題であったという感じがいたしております。しかし、結論として職責を今後全力を挙...全文を見る
○橋本敦君 一言言いましたように、破防法の問題は私としては大臣と全然異なる意見を持っておりますので、この点についてはきょうは時間がございませんから云々するつもりはございませんが、私は不法な暴力、これは過激派ももちろんですけれども、許すことはできない。特に最近の暴力団の横暴は断じて...全文を見る
○橋本敦君 かなりの数であるということであります。  それらの裁判官がどういう理由でおやめになったか理由はさまざまでしょうが、追跡的な調査を最高裁はこれまでなさったような経験がおありですか。
○橋本敦君 そういう意味で、ことしの七月に大阪弁護士会が裁判官退官者に対するアンケート調査を対象者百五十二名、六十一名が回答なさっておりますが、大阪弁護士会のこういったアンケート調査というのはそういう意味では非常に大事な調査の一つに私はなっていると思うのであります。  この中で...全文を見る
○橋本敦君 そうすると、読んでいただいておりますと、最高裁としてはこれは重要な問題として検討する必要がある幾つかの問題を含んでいると思うんですね。裁判官の人事がどれほど大事であるかということは、司法百年に当たって最高裁判所長官訓示の中でも、司法の礎はすぐれた人材にある、だからそう...全文を見る
○橋本敦君 終わります。