橋本敦

はしもとあつし



当選回数回

橋本敦の1992年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月04日第123回国会 参議院 国会等の移転に関する特別委員会 第2号
議事録を見る
○橋本敦君 参考人の八十島先生、きょうは御苦労さまでございました。共産党の橋本でございます。  四点ほどお伺いしたい点がございますが、順次お伺いさせていただくことにしたいと思います。  まず第一点は、先生もお述べになりましたように、この中間まとめは首都機能を移転することが是か...全文を見る
○橋本敦君 本文もあらかじめいただいておりますので、拝見させていただきました。  それで、東京の一極集中という問題が大変深刻でございまして、私ども共産党としても東京一極集中は打開しなきゃならないという立場は一貫しておるわけでございますが、国会を含む首都機能の移転ということになり...全文を見る
○橋本敦君 そこで、私どもとしては、基本的には東京一極集中ということの原因をやっぱりもっと深く探るべきだという考えを持っておるんですが、先生の御意見もございましたし、私もまさに東京一極集中の大きな原因は、先ほどもお話しありました民間サイドの膨らみ、政策的に言えば、東京を国際的な金...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。  まさに私もそう思います。一極集中問題は、首都機能移転だけで解決しない東京問題としての根本を探った上で、先生もおっしゃいましたが、中央集権的体制の分権化ということもあり、全国的な国土政策、これをどう進めるかということとのバランス、結合もあり、大きなそ...全文を見る
○橋本敦君 ありがとうございました。
03月12日第123回国会 参議院 法務委員会 第2号
議事録を見る
○橋本敦君 リクルート、共和に続きまして、佐川急便事件が重要な国会の疑惑解明の課題になっておるさなかでございますが、私はきょうはその中の一つの問題として、山梨佐川急便の土地取得に関する重大な疑惑について質問をしたいと思います。  質問するに当たって、答弁者に資料の配付をお願いし...全文を見る
○橋本敦君 この山梨佐川急便の会社の社長は市川春樹という方でありますが、この会社の登記謄本で調べてみますと、昭和五十八年五月二十六日付で、今逮捕され起訴されております東京佐川急便の渡辺広康、早乙女潤氏が取締役に加わるのであります。そして、この二人は、問題の告発がなされ、東京佐川で...全文を見る
○橋本敦君 私どもの調査によりますと、同時にこの土地は農業振興地域に指定をされておりまして、この農振地域の指定が県の許可で解除されるのが昭和六十年六月一日に、なってからのことでありますから、昭和五十五年、五十六年、そういった当時は同時に農振地域の指定を受けていた土地でもあったとい...全文を見る
○橋本敦君 そこで、このような農地はこれの所有権の移転あるいはこれの現状変更ということについては、農地法を基本として厳しい制限が課せられていることは言うまでもない。簡単に言えば、佐川急便のような運送営業を主体とする会社がこのような制限枠の厳しくかかっている土地を取得するということ...全文を見る
○橋本敦君 農用地区からの除外なんという手続がない限りだめだということははっきりしました。  ところが、山梨県の農地開発公社は、昭和五十五年のことでありますけれども、九月ごろに石和町の農業委員会に、実は佐川急便がこの土地を買収したいという話があるのだがどうかという内々の意向が申...全文を見る
○橋本敦君 一回も果樹栽培など行われたことはないんです。これが現場の写真です。(写真を示す)ちょっと遠くてわかりにくいと思いますが、まさに農地ところではなくて、立派な宅地化されたグラウンドであります。しかも、ここに立て看板が張りつけてありますが、「石和・佐川急便グランド使用者必要...全文を見る
○橋本敦君 私が指摘したのは運動場広場として使用している経過というより、むしろ佐川がこういうやり方で所有権を取得したというそのことを徹底究明すべきだということで、その点も視点に置いて厳格な調査をするということは約束しますか。
○橋本敦君 悪質なのは、運動場広場用地にするというのがその後の経過でどうこうという程度のことじゃないんです。事実を調べてみますと、佐川急便はこの土地を、優良な農地であったのを、宅地化工事を昭和五十七年秋ごろから強行するんです。それは農地をつぶすという大変なことですから、石和町の農...全文を見る
○橋本敦君 実際は県も開発公社も何の措置もとらなかったから、工事は強行されてこのようなグラウンドになっているんですよ。佐川がどうしてこんなむちゃくちゃなことが山梨でできるのかということが問題なんです。  それで、佐川急便が山梨で一体どういう状況かということを調べてみますと、運輸...全文を見る
○橋本敦君 もう一つ運輸省に伺います。  この山梨佐川急便が甲東運輸から免許譲渡を受けて買収をしたのが昭和五十三年末であったのですが、昭和五十三年の保有台数は十九両です。ところが、平成二年度には百十両に急激に増車の認可がふえている。この数字は間違いありませんか。
○橋本敦君 今言った六十二年に処分があったときはその年度末で前年度の七十五車両から八十三車両にふえ、六十三年には九十三車両にふえておる、これは運輸省の資料です。間違いありませんね。
○橋本敦君 このような処分を受けながらどんどん車両の認可が進められていって、そういう認可を受けて山梨佐川急便は今や山梨県下で最大の大手運送会社に実はなっておるわけです。  そういうような山梨佐川が、今私が指摘したように、元来この土地は中央道のインターチェンジが八代町の近くにでき...全文を見る
○橋本敦君 ちょっと最後聞き取りにくかったんですが、起訴したという事実の公判維持のための調査はもちろんですが、告訴された特別背任その他の問題についても引き続き捜査を続行しておる、したがって、その捜査の結果によっては追起訴ということで事実を解明していくということももちろんあり得ると...全文を見る
○橋本敦君 時間がありませんのであと一、二問ですけれども、今後の捜査については、きょう私山梨佐川を中心に問題を提起したんですが、先ほど刑事局長おっしゃったように、国会での論議あるいは各報道で言われているようなこともいろいろと関心を寄せながら、莫大な金の流れ、言われております政界へ...全文を見る
○橋本敦君 最後に、農水省にもう一点伺います。  資料の一番最後の⑤-3を見ていただきたい。山梨佐川急便の営業所のある東京佐川急便所有の土地について農林中央金庫は、壱から四まで合計いたしまして十六億円の根抵当による融資をしているわけです。農林中央金庫の融資がこれは法律の乱用だと...全文を見る
03月26日第123回国会 参議院 法務委員会 第3号
議事録を見る
○橋本敦君 まず、この法案に則してお伺いをしたいと思うんですが、先ほどお話がありましたように、裁判官の判事補七名の増員ということで、育児休暇という制度がとられた中でメリットがあるだろうという話がございました。  具体的にこの七名の増員をどのように裁判所としては機能的に配置をなさ...全文を見る
○橋本敦君 先ほど、育児休業の申請が現在のところ三名だということですが、私どもの調べでは今年出産なさった方が八名いるというように聞いておりおすので、八名いらっしゃるとすれば七名の増員では、いわば東京、大阪の裁判所の充実とおっしゃっても、育児休業関係の対応だけで目いっぱいで、実際は...全文を見る
○橋本敦君 だから、今の答弁でもなかなか目いっぱいでかなり苦労しなきゃならぬ数字なんだということはわかるんですが、そういう実情でこの七名の増員だけではなかなか回りがきかないので、育児休業の申請があってもそれは遠慮してもらいたいとか、抑えるというようなことがあってはならぬと思うんで...全文を見る
○橋本敦君 大阪、東京など事件が込み合うところにやはり増員ということでのメリットを広めていきたいというお話はわかりましたが、近年、公害問題あるいは薬害問題あるいはまた自然災害からくる損害賠償など、そういった特殊複雑な事件もふえているかと思うんです。こういった特殊複雑な事件の近年の...全文を見る
○橋本敦君 その関係で、私は特殊損害賠償請求事件というのは非常に争点も複雑だし、判断も難しいケースが多いものですから、おっしゃるように、証人、鑑定人あるいはいろんな調査が必要になってきますので、当然審理期間もこれはかなり長くかかるケースが多くなってくるだろうと思うんですね。  ...全文を見る
○橋本敦君 そこで、こうした特殊損害賠償請求事件というのは、社会的にも注目されるような事件が多いわけでして、この点について裁判の充実という観点から、裁判所としては今後重要な部分として裁判官の配置、書記官あるいは速記官の配置も含めて、裁判の迅速化と充実のために一段と努力する方策を検...全文を見る
○橋本敦君 これまでもカネミ油症事件、あるいは典型的な水俣事件も含めまして、国民の権利にかかわる重要な事件がこの部分は多うございますので、今答弁なさいました方向で一層の充実の体制をつくられることをこの点では特に希望しておきたいと思います。  それで、裁判官一人当たりの持ち事件と...全文を見る
○橋本敦君 いずれにしても、それに劣らないことは間違いないわけでございます。  それで、この裁判官の持ち事件数はどれくらいが妥当かというのは、客観的に数字ではなかなか出る問題ではないんですが、一般的に言いまして、非常に持ち事件が多いということがこれは裁判官の過重負担というだけで...全文を見る
○橋本敦君 時間が参りましたので終わります。
03月27日第123回国会 参議院 法務委員会 第4号
議事録を見る
○橋本敦君 土曜閉庁ということに関連をして裁判所と入管にお伺いをする予定でございますが、まず入管の業務の関係からお伺いしたいと思います。  入管業務ということになりますと、入国審査を含めまして、土曜、日曜もその職務自体はなかなか休むということのできない性質を持っておりますので、...全文を見る
○橋本敦君 簡単。で結構です。人員増が必要ではないかということについてだけ。
○橋本敦君 裁判所が土曜日閉庁になって一斉に職務が基本的にはなくなるというのと違って、局長おっしゃるように、土曜、日曜は逆に入国者が ふえるというような状況もありますので、土曜日を全部閉庁にするという週休二日になりますと、私はやっぱり思い切った人員増ということがないと職員の皆さ...全文を見る
○橋本敦君 急にお尋ねして申しわけなかったんですが、一生懸命よろしくお願いしたいと思います。  これに関連して私この際聞いておきたいのは、いろいろ報道されておるんですが、御存じの統一協会の教祖の文鮮明氏が入国を許可されて日本に入ってきておられるという問題でございますが、これはこ...全文を見る
○橋本敦君 御存じのように、法務委員会でもいわゆる霊感商法という問題だとかあるいは集団結婚、人権問題、いろいろ議論されまして、いまだにそういった統一協会、国際勝共連合関係の反社会的行為に対する批判というのはかなりやっぱり国民の間に強い、今回の入国についても抗議集会が予定されている...全文を見る
○橋本敦君 したがって、特別の許可ということになりますとよっぽどそれをクリアしてさらに許可を正当化する理由がなくちゃならぬのですが、今の話ですと「北東アジアの平和を考える国会議員の会」との懇談会とかいうことをおっしゃるわけですが、そういったものがどういう実態なのか、そしてその懇談...全文を見る
○橋本敦君 今おっしゃった国会議員の会というのはいつごろできて、そして、これは自民党の議員の皆さんだけの会だと承知しておりますが、どういう構成で、どういう目的の行動をなさっている団体なのか、局長は御存じですか。いつごろできたんですか。
○橋本敦君 いつごろできたと承知されていますか。
○橋本敦君 重要な問題について私は調査が足りないと思うんですね。文鮮明氏が何とか入国を果たそうということで自民党の先生に働きかけて、それでこの会を急いで利用してこれとの懇談をやるということの名目をつくって今回入国の許可をとったという疑念さえ私は抱かざるを得ないんですね。  今お...全文を見る
○橋本敦君 それでは、入管局長、これで質問終わります。  時間がありませんが、最後に裁判所に土曜閉庁に関する件でお尋ねをしたいと思います。  日弁連から平成三年十二月六日付で、上田総務局長あてに裁判所の土曜閉庁に関する件という要望書が文書で出されているのはごらんいただいている...全文を見る
○橋本敦君 その内答については、北村委員からも御指摘があって、裁判所の姿勢は一応わかったわけですが、私がいただいた資料でも閉庁日における令状請求件数は、東京地裁で、勾留請求が六百十七件、逮捕状請求が二百十一件ということでかなり多い。大阪地裁でも二百件を超えております。これは捜査の...全文を見る
○橋本敦君 終わります。
04月07日第123回国会 参議院 法務委員会 第5号
議事録を見る
○橋本敦君 東京佐川急便の関連会社、北東開発株式会社に関して質問をしたいと思います。  まず、警察庁にお伺いしますが、この件について北東開発開運は、現在なお捜査を続行されていらっしゃるわけですか。
○橋本敦君 その捜査の続行の中に北東開発関連も含めて今捜査中であると伺ってよろしいわけですね。
○橋本敦君 この北東開発株式会社は、ゴルフ場の建設経営を目的として設立された会社、その設立は昭和六十一年二月十三日でありますが、その目的に基づいて手がけたゴルフ場というのは茨城県の谷田部カントリークラブただ一つである、この事実も間違いありませんね。
○橋本敦君 ほかにやっているとお聞きになっていないはずであります。ここだけなんですね。  二月十三日に会社を設立して、二月二十一日にはもう地元の谷田部町、現在のつくば市に開発のための協議申請をしているわけであります。その後の経過をこの件について明らかにいたしますと、まず、この件...全文を見る
○橋本敦君 現地で私どもが調査をしておりますから、その点は間違いないわけであります。現に私の手元に、つくば市が昭和六十三年三月二十四日付で「ゴルフ場に係る土地開発事業に関する協議申出書の進達について」という文書を茨城県知事あてに送っております。その文書が私の方に調査の結果手に入っ...全文を見る
○橋本敦君 私が指摘したことは、私の調査に基づく間違いない事実、登記謄本もあるわけですから、この点も含めて調査については厳重に調査をすることをまず要求しておきますが、私の申し上げたことも視野に入れて検討されますか。
○橋本敦君 ところで、このゴルフ場は一体現在どうなっているかと言いますと、全く開発の見込みもなく放置をされたままであります。肝心の北東開発株式会社は本店の平河町の所在地に訪ねてもありません。どこへ行ったかわかりません。現状は全く造成その他の工事がないまま、ないところか事前協議申請...全文を見る
○橋本敦君 それは、流れ込んだ金が百十億じゃなくて、特別背任として会社に損害を与えたと見られる容疑としての金が百十億円という意味でしょう。
○橋本敦君 いずれにしても、多額の金が流れ込んでいる。  そこで、調べてみました。このゴルフ場開発の用地買収に当たったのは、先ほどお話をしたエヌテイ総業という会社でございますが、このエヌテイ総業の責任者に会って事情をただしますと、これまで買収したのはごくわずかの土地で、借り入れ...全文を見る
○橋本敦君 私は、この件についてつくば市及び県が安易に事前協議で承認を与え、開発許可申請をもう出してもいいというところまで承認したということについて、何の実績もない会社であるということだけでなくて、調査が極めてずさんであるし、間組の関係あるいは昭和リースの関係で信用力があったとい...全文を見る
○橋本敦君 警察庁は、今私が指摘した北東開発関連も鋭意現在捜査中であるということをさっきおっしゃったわけですが、この問題について厳しく捜査をした上で、起訴するに値するかどうかは検察庁の判断を仰ぐことになりますが、検察庁にこの件については捜査の結果、きちっと送検をするという手続をと...全文を見る
○橋本敦君 刑事局長にさらに捜査についてただしておきたいんですが、この北東開発が巨大な還流資金流入の窓口、資金調達会社としてつくられたという疑惑の経緯はお話ししたんですが、これが設立された六十一年、それから金が流れ込み始めますが、六十二年というのは国会で佐川急便グループの問題が大...全文を見る
○橋本敦君 時間が参りましたので終わります。
04月16日第123回国会 参議院 法務委員会 第6号
議事録を見る
○橋本敦君 午前中局長の答弁で、いわゆるヘーグ・ヴィスビー・ルール、それからハンブルク・ルール、これとの違い、問題点等詳しく御説明がありましたので繰り返すつもりはないんですが、基本的な問題なので、若干これに関連をしてまずお尋ねをしておきたいと思います。  局長の御説明がありまし...全文を見る
○橋本敦君 それは将来の問題になるわけでございますから予測が難しいのはおっしゃるとおりでございまして、そういった将来の統一的な志向ということで、再びまた何らかの条約なりあるいは国内法の整備ということが必要になることがないとも限らないという状況を踏まえながら、今日このヘーグ・ヴィス...全文を見る
○橋本敦君 それでは、次に進んでまいりますけれども、今おっしゃったように、我が国では荷主及び船主双方の間で意見の対立がなくて、どちらも一致して本条約の批准あるいは国内法改正に賛意を表しているというお話でございました。その一つの問題として、一般に荷主側の主張としてハンブルク・ルール...全文を見る
○橋本敦君 局長の今の推測は推測として、実態を考えますと、運輸省からいただいた資料によりますと、救助を要した船舶の海難件数ですが、昭和五十七年が一千九百二十七件、それから十年間の資料をいただいておりますが、ほとんど横ばいで、平成三年が千九百三十件ですから全く同一と言ってもよろしい...全文を見る
○橋本敦君 その場合、過失の有無等はどういう見当になりますか、延着することについての過失の有無。
○橋本敦君 わかりました、  それでは、ちょっと法案に則して中身に入りますが、三点ばかり質問をさせていただきたいと思います。  一つの問題はSDRの採用の問題であります。SDRが、局長御説明のように、変動相場制、ポンドあるいは金本位制を脱した不安定な通貨に依存するのではなくて...全文を見る
○橋本敦君 責任限度額の引き上げが問題になってまいりましたのは、局長も先ほど少し触れられたんですが、近年の輸送貨物は重量が多くなるというだけではなくて、価格の高いものが多くなっているという国際社会の一般的な傾向ではないかというようにお話しになりましたが、確かに先ほど指摘しました大...全文を見る
○橋本敦君 御指摘の点はよくわかりました。  それでは次の問題ですが、最近の運送方法としていわゆるコンテナ、パレット等の輸送手段の開発普及ということがございますが、それに応じて海上運送も港から港というだけではなくて、ある会社の倉庫から港、それから相手国の港から相手方会社の倉庫と...全文を見る
○橋本敦君 じゃ、最後に一点だけお伺いしておきますが、先ほども中野委員の御指摘の中で、二十条の二の無謀な行為の問題について御説明がございました。  これは、いわゆる不法行為責任の免除の例外として全面的に責任を負わせるというわけでございますが、こういう条項を新設したというのは、そ...全文を見る
○橋本敦君 わかりました。  終わります。    〔委員長退席、理事北村哲男君着席〕
04月23日第123回国会 参議院 法務委員会 第7号
議事録を見る
○橋本敦君 私ども共産党としては、指紋の全廃ということで衆議院で修正案の提起をいたしました。外国人に対する治安対策あるいは管理という考え方を基本的に改めて、合理的な、近代的な体制にこの際移行すべきだというのがその考え方の基本でありました。具体的には、外国人登録証明書の制度を廃止し...全文を見る
○橋本敦君 それでは後日また審議がございますから、それまでにお調べおきください。  そこで、外国人登録制度で指紋押捺を採用している国が十九カ国ということですが、採用していない重立った国の国名を挙げていただけますか。
○橋本敦君 総体的には指紋押捺制度を採用していない国の方が大勢といいますか数が多いということはわかります。  それから、いわゆるサミット参加先進諸国の中で指紋押捺制度を採用しているのはアメリカだけということになりますか。
○橋本敦君 しかも、そのアメリカも、アメリカは国籍取得については出生地主義をとりますから、だからアメリカで生まれた人はアメリカ国籍を取得するという、そういう権利性を持っている わけですね。だからしたがって、外国人として指紋押捺を適用する対象ということになりますと、そういうアメリ...全文を見る
○橋本敦君 要するに、私がまず指摘したのは、指紋押捺制度をとっている国というのは、今日のいわゆる先進資本主義国を中心とする、あるいは旧ソ連もとっていませんけれども、先進諸国の中では少ない例になっているということを明らかにしたかったわけですね。だからしたがって、我が国でもこの問題が...全文を見る
○橋本敦君 今大臣から衆議院における附帯決議、五年後の抜本的な見直しに通ずる問題は重く受けとめるという御答弁をいただいたわけですが、それは私が指摘した今後の国際社会の展望ということも踏まえて、民主的な世界の人権擁護の潮流に即して検討しなきゃならぬということも認識の上では大臣もお持...全文を見る
○橋本敦君 したがって、この問題はまさに憲法にかかわる基本的人権上の重大問題だということであることは今の御答弁のとおりです。  そういたしますと、まさに指紋押捺にかわる合理的な方法がある限りにおいては、指紋押捺制度はこれは全廃をしていくというのが基本的な考え方として合理性を持っ...全文を見る
○橋本敦君 なるべく簡単に。
○橋本敦君 写真は同じなんですよね、そうでしょう。永住者もそうでない外国人も写真にとってかわりはないし、それから署名も、これはまた次の機会に触れますけれども、署名には問題があるとしても、署名もそれ自体署名はかわりないんです、どっちもちゃんとできる。それから家族事項の登録も同じなん...全文を見る
○橋本敦君 非常にその点の答弁は、私は理論的には弱いと思いますよ。類型的にというのは、それは観念的にそういう類型を法体系としてあなたの方は立てているからで、客観的状況としては、同じ外国人でありながら同じような定着性、定住性を持つ方がいらっしゃることは、局長も認めざるを得ないこれは...全文を見る
○橋本敦君 聞いたことはありますか、そういう趣旨の判決があったことは知っていますか。
○橋本敦君 それじゃ、この次のときまでに調べておいてください。私も調べて、きょうは何月何日というのを持ってきていませんから。  要するに私が言いたいのは、この法律によって一定の改善と前進ということで私どもも賛成ということにしておりますが、基本的には私どもの方が提起をした指紋の全...全文を見る
○橋本敦君 今、定めているのがあったら説明してください、今ないんですか。
○橋本敦君 もう時間ありませんから、それでいいんじゃなくて、今度きちっとやるというんでしょう。きちんとやったものが今あるんなら、それを説明してくれと、こう言ったんですよ。今の規則ならもう聞かなくてもわかっている。
○橋本敦君 今、具体的にわからぬわけだね。
○橋本敦君 続きは次の機会にやります。  終わります。
05月12日第123回国会 参議院 法務委員会 第8号
議事録を見る
○橋本敦君 床井先生にお伺いしたいと思うのですが、先生が御説明なさったように、一つは住民基本台帳法の目的が居住関係、身分関係を明らかにする。一方で、外国人登録法の法目的も同じように外国人の居住関係、身分関係を明らかにする。こう見ますと、法の目的が同一である、そしてまた、法によって...全文を見る
○橋本敦君 次に、指紋押捺制度そのものの問題ですが、基本的にこれは全廃をするのが正しいという考えを私も持っておる一人なんですけれども、問題はなぜ指紋押捺制度がこれほど問題になるか、それは先生も御指摘のように、との指紋押捺制度というのが指紋をとるという意味において被疑者扱いにすると...全文を見る
○橋本敦君 最近、内外人待遇の同一性という問題についても多くの議論が行われまして、大阪市を初め地方自治体で外国人の皆さんの地方公務員への採用という話が進んでおりますが、この問題について両参考人の御意見があれば伺って、質問を終わりたいと思います。
○橋本敦君 ありがとうございました。
○橋本敦君 先ほどのお話の中にもそれぞれございましたけれども、今日のこの法改正ということで、今、日本に何が問われているかという大きな観点から考えますと、これからの国際社会の中で人権を擁護する民主的な国家としての我が国の基本的なあり方とそのポリシーにもかかわる重大な課題が問われてい...全文を見る
05月14日第123回国会 参議院 法務委員会 第9号
議事録を見る
○橋本敦君 続きまして、私からも質問をいたします。  前回、私は指紋押捺制度は全廃さるべきであるという立場から質問をしたわけでございますが、それは基本問題で、また次回にもその問題について触れる予定をしておりますが、きょうはその押捺された指紋の廃棄処分の関係、それから指紋にかわる...全文を見る
○橋本敦君 その廃棄処分に関して、これから切りかえが行われていきますが、全部が終わるのが五年と、こうなりますね。順次切りかえが進むわけです。したがって、切りかえた人についてはその都度廃棄処分にしていくということでいくべきであって、五年間全部終わるまで待っていて、そしてまとめて全部...全文を見る
○橋本敦君 局長、そこのところ少しはっきりしたいのは、新法の適用があって、もう指紋原紙の廃棄処分をするというようになるのは、国が法的にそれを保管しておく理由も権限もなくなった部分なんですね。そういうことが明らかなものですから、五年間まとまるまで持っておくということは必要のない、法...全文を見る
○橋本敦君 そこで、もう一つの問題は同僚委員からも質問があったわけですが、今度は指紋原紙じゃなくて、それが転写をされているマイクロフィルム化された登録原票の関係です。その登録原票に指紋が残っておるその部分をマイクロフィルムからどう消すかということ、それから、登録原票それ自体に残っ...全文を見る
○橋本敦君 具体的に切りかえ申請が行われたら原票は切りかえ原票で、指紋のない写真を貼付し、署名がある新しい原票をつくるんじゃないんですか。
○橋本敦君 だから、指紋のない新しい原票ができるわけですから、前の原票それ自体はどうするつもりですか。旧原票は。
○橋本敦君 その旧原票というのは、それ自体はマイクロフィルム化されてしまうんじゃなくて、旧原票としてあるわけですか。
○橋本敦君 マイクロフィルムによらない、もとの原票というのはどこにどうあるんですか。
○橋本敦君 それでわかりました。  それは廃棄される。だから、残るのはマイクロフィルム化されたその部分なんですよ。そこで技術的にその一部分を消すという方法があれば消すけれども、その点の検討はこれからなんだと、こういう話なんですね。  そこで、技術的にそれを消すということが可能...全文を見る
○橋本敦君 だから、やってやれないことはないという一つの話があるんで、時間をとり予算をつくり検討して順次やっていくという方針を法務省として立てるということなら、その方針はきちっと立てたらいいんですよ。今すぐ全部というのは技術的に無理だということはお話のとおりだとすれば、方針を立て...全文を見る
○橋本敦君 ぜひ検討してください。  そこで、そういったものが残っておる限りにおいて、この点も大事なので大臣に、局長の答弁でも結構ですが、はっきりさせてほしいのは、旧原票の閲覧とか写しの交付とか、どこかほかの官庁から求められるか他の人から求められるかどういうことがあるかわかりま...全文を見る
○橋本敦君 絶対に他からの照会に応じないということはお約束できると、こういう意味ですか。
○橋本敦君 そこで、もう一つ伺いますが、今度はプライバシー保護の観点からそうだということで言ったんですが、犯罪の捜査に関連をして警察庁あるいは検察庁から、指紋原票はもうないんですよ、それがマイクロフィルムに残っている可能性がある、その指紋を照合したい、こう言って照会があった場合に...全文を見る
○橋本敦君 問題なんですよね、審議官。  私は、それをきょうのテーマにしたがった。検討事項だとおっしゃるんでしょう。ところが、私が指摘したように、切りかえの都度原則的に新法のもとで不要となった指紋原紙を廃棄していくと。本来ならマイクロフィルム化された登録原票の指紋も消さなきゃい...全文を見る
○橋本敦君 これは地方自治体との関係においても法務省がどういう見解を持っているかということは非常に大事なんですね。実際の窓口が地方自治体になっていきますので、地方自治体でいろんな登録原票を扱う場合があるわけですしね。そういったこと等も含めて地方自治体に対する関係でも法務省の姿勢は...全文を見る
○橋本敦君 そうすると、時間をかけ、費用をかけてということも含めて、先ほどお話をした、これからの方針での検討ということをやはり可能なものとして、私はお願いしておきたいと思います。  きょうは時間が来ましたので、これで終わります。
05月19日第123回国会 参議院 法務委員会 第10号
議事録を見る
○橋本敦君 最初に、前回の質問の最後で指紋原紙の廃棄処分に関連をして私の方から提起をした質問に対して、きょうまでに検討して答弁をするということの留保がございましたが、その件についてお答えをいただけるのかどうか、まずこれをお伺いしたいと思います。
○橋本敦君 基本的には指紋原紙は廃棄処分にするということではっきりしているわけで、当然法律上指紋を存置しておく根拠がなくなるというような体制に入っていくわけですから、登録原票に存在する指紋も、基本的には指紋原紙の廃棄処分と同じように廃棄の方向で検討するということを私は強く要請をし...全文を見る
○橋本敦君 それで、きょう私は罰則の問題について。質問をしたいと思っておるんですが、基本的には私は、我が党が衆議院で修正案で提起しましたように、罰則は全面的に削除をして行政罰としての範囲にとどめるというのが基本的には正当だというように考えているわけであります。特に、これまでも当委...全文を見る
○橋本敦君 ですから、常時携帯義務というものは、常に外国人であるならば必ず提示を求めて常時携帯しているかどうかを調べるよと、こういう意味で法目的があるわけじゃないはずなんですよね。だから、何らかの法的必要があって同一人性を確認する必要があるときに持っていてくださいよ、見せてくださ...全文を見る
○橋本敦君 その判決の考え方をどう考えるかということ、法務省として。
○橋本敦君 弾力的、常識的な運用ということで不当に人権を侵害しないようにという衆議院、参議院でのこれまでいろな論議は、法務省としては当然それは踏まえるという立場でこられたはずなんですよね。そして、今後ともこの問題については外国人の皆さんの日常生活に不当な不便を押しつけないように、...全文を見る
○橋本敦君 つまり、外国人士見たら常に提示義務を発動して、そして常時携帯義務に違反していないかどうかを何の嫌疑もないのにいきなりそれを調べるというようなやり方はやりなさんなよということが基本にあるんですね。大臣もこのことは答えを今おっしゃっているのでおわかりいただけると思うんです...全文を見る
○橋本敦君 だから、旅券に署名する署名というのは特に法で規制されているわけじゃありませんから、そのことは踏まえておいてもらいたい。  それから、この不署名の罪ということになりますと、署名する意思はあるけれども、字を書くことができないから署名できないという場合はもちろん不署名罪に...全文を見る
○橋本敦君 そうしますと、署名しないということが罰則でなされているこの構成要件というのは、故意に正当の理由なしに署名を具体的に拒否する行為があった場合というように解していいわけですか。
○橋本敦君 この場合に、なぜ署名を罰則で強制することが必要で、過料という行政罰の範囲ではだめなんですか。
○橋本敦君 確実に履行してもらいたいという行政上の要請なら、行政罰の過料の範囲ででもその要請ということは満たし得ると思うんですよ。刑罰を科さなきゃならぬという合理的理由というのは、私はなかなか説明し切れない難しい問題だと思いますが、なぜ刑罰でなくちゃならないか。  それからもう...全文を見る
○橋本敦君 今おっしゃった状況把握に努めるということの具体的なやり方はいろいろあるでしょうが、基本的にはまず実態を正確に厚生省としても認識する必要がありますので、必要な実態調査はこれから検討してやってもらいたいと思いますが、やっていただけますか。
○橋本敦君 時間がもうなくなってまいりましたので、大臣に対する要望を最終的にはお願いをして質問を終わらざるを得ないわけでありますが、基本的に私どもは指紋押捺制度の全廃を主張いたしておる立場から、外国人登録証明書の制度も廃止をして、基本的には住民基本台帳を基本とするようなシステムに...全文を見る
○橋本敦君 終わります。
05月26日第123回国会 参議院 商工委員会 第11号
議事録を見る
○橋本敦君 きょうは、参考人の皆さん御苦労さまでございます。  私からも御意見をお伺いしたいと思うのでありますが、まず青柳参考人と小山参考人にお伺いしたいと思います。  先ほどの御意見でも、バブル経済破綻の中で、不動産投機、そういったことへの融資を含めて社会的な批判があったと...全文を見る
○橋本敦君 今度は、リース債権、クレジット債権、これに対して小口化をして、これで債権販売ということで資金調達をするということであります。  この法案では、そういうことで一般投資家保護ということについて一定のいろんな手だてをするということになっておりますが、一般投資家からして本当...全文を見る
○橋本敦君 今おっしゃった譲渡計画の審査については、法案の審査の中で通産省、政府側にまた厳しくお尋ねをするつもりでおります。  次の問題に話題を移しますが、ほかの委員の皆さんからもお話が出ました多重債務者問題ということについてお話をお伺いしたいと思います。  この問題は、現在...全文を見る
○橋本敦君 ここで、堺参考人にも御意見を伺っておきたいと思います。  先ほど、一口五千万円ということであれば、一般投資家は余りそこには手が出ない額なので余り影響はないかなというお話がございました。五千万円ということではそういうこともあり得るでしょうが、しかし、この法律でいわゆる...全文を見る
○橋本敦君 時間が参りましたので、これで終わります。
05月28日第123回国会 参議院 法務委員会 第11号
議事録を見る
○橋本敦君 まず最初に、訴訟費用の関係でお尋ねをしておきたいんですが、今回は一千万円以下ということがこの改正法ではもとのままということになります。しかし、実際の事件の数の多さからいいますと、資料でも一千万円以下が圧倒的に多いわけでございまして、民事訴訟費用全体の問題としてはこの部...全文を見る
○橋本敦君 きょうは、民事裁判に関連をして次の問題に質問のテーマを移していきたいと思っております。  実は最高裁の方で、各地の裁判官会同でいろんな法律問題を議論されるという経過がこれまでございまして、裁判官会同におけるそれらの議論が最高裁事務総局からまとめて、例えば労働関係です...全文を見る
○橋本敦君 その会同というのは、初めのうちはどなたが出席をなさったか、どういう議題で行われたか、これが公に知られ得る状況で公然と行われていたようでありますが、ところが後に、次第にそういった体制がなくなりまして、全く部内だけで行うということで、資料も公開はしないということが原則にな...全文を見る
○橋本敦君 その資料が取りまとめたという形で出される、その資料を取りまとめる責任は最高裁事務総局が責任を持ってなさっている、こういうことですね。
○橋本敦君 最高裁事務総局がおまとめになるについて、その会同をどの範囲で開くかということについては、裁判官の任意の参加なのか、それとも最高裁の指名によって参加をされる裁判官が決まるのか、どうなっていますか。
○橋本敦君 それを高裁管内で主宰する場合は、当該地の高裁長官が責任を持たれるわけですか。
○橋本敦君 それで、その会議録というようなものは特に公にしないということで、その概要を取りまとめたものは部内資料として裁判官にそれは配付されるんですか。
○橋本敦君 一応これは部内資料として公表はしないという扱いのものですか。
○橋本敦君 そうしますと、最高裁事務総局がまとめた上巻、下巻に分かれております「労働関係民事行政事件担当裁判官会同概要集録」と言われるものは、これは別に秘密でも何でもないという扱いでいいということですか。
○橋本敦君 ところで、部外秘等の扱いをしたこともあったというお話がございましたが、この裁判官会同が実は今おっしゃったような自由な意見交換の場ということではなくて、次第に最高裁の意向が各裁判官に浸透していくような、そういう嫌いが多くなってきて、事実上の裁判権の独立に対する制約という...全文を見る
○橋本敦君 その問題がまさに私がきょう質問する中心課題なんですね。  今そういうようにおっしゃいますけれども、在野の研究会、シンポジウム等いろいろ行われておりまして、最近では大阪の民主法律家協会もこの問題でシンポジウムを開いておりますが、そこでは具体的な裁判に影響を及ぼしたおそ...全文を見る
○橋本敦君 その逆転判決がなされる昭和六十一年の三月二十七日なんですが、その前の昭和六十年六月に広島・高松高裁管内で裁判官会同が行われまして、まさに一般的な議論の研究ではなくて、具体的なこの事件のケースそのものに該当する設問の検討が行われたことが明らかであります。  設問の要旨...全文を見る
○橋本敦君 その論文を読むのと全く同じだという、その読むのが一般の研究論文ではなくて最高裁事務総局が責任を持ってまとめた裁判官会同の内容だということですから、裁判官への影響力というのは一般の論文を研究的に読むことと違って非常に大きいということを考えなきゃならぬのです。そこが問題な...全文を見る
○橋本敦君 じゃ、最後に。  この趣旨は、真剣にお読みになれば今私が指摘したような問題で、憲法七十六条三項に基づく裁判の独立を守るということで、最高裁による、司法官僚による裁判統制ということになってはならぬということを憂えて厳しく指摘しておる問題であります。  この裁判官会同...全文を見る
06月02日第123回国会 参議院 法務委員会 第12号
議事録を見る
○橋本敦君 少年の保護事件に係る補償に関する本法案が提出をされまして、この制度の確立についてはもちろん賛成という立場ではありますが、若干法案に即して二、三まず質問をさせていただきたいと思います。  まず、この法案の第二条第一項関係でありますが、この第二条によりますと、「補償の要...全文を見る
○橋本敦君 その趣旨はわかりました。  そういたしますと、非行事実がないということが審判の不開始決定あるいは不処分決定の中で理由として明示をされておることが客観的に必要ですか。あるいはそれは必ずしも明示されなくても、非行事実がないという趣旨の決定であることが全体としてわかれば、...全文を見る
○橋本敦君 刑事局長、今のような最高裁の答弁、検察庁としてもそれで結構だという趣旨でございますか。
○橋本敦君 私が提起したかったのはその意味でございます。まさに相手は少年ですが、付添人がついている数も極めて少ない、そういう事例の中で、決定自体から要件が明確になるようにしてやる必要があるという意味で申し上げたわけで、最高裁としても今の立場で今後の運用をぜひお願いしたいと思うわけ...全文を見る
○橋本敦君 よくわかりました。私は、この職権による補償決定ということがまさにこの法の運用として一般刑事手続と違って積極的に進められる必要がある、こう見ておるんです。  そこで、最高裁にお願いでありますが、今、刑事局長がおっしゃったように、補償要件に合致したそういったケースの場合...全文を見る
○橋本敦君 もちろん第七条関係で必要な調査を行うことができるようになったわけですから、すべてが同時的にというわけにいかないケース、これは当然だと思います。しかし、可能な限り同時に補償決定を行える場合はそうしていただくということで、最高裁としても努力していただくということを重ねて要...全文を見る
○橋本敦君 第十条の関係では、最高裁は、この法律に定めるもののほか、補償の実施に関して必要な事項は最高裁規則で決める、こうなっておりますので、その規則の制定はこれからだと思うんですが、今私が指摘したような立場で、少年の保護に欠けることがないように、できる限りそういった方向に沿って...全文を見る
○橋本敦君 次に、補償の内容に関してでありますが、先ほども中野委員から指摘があった点は私も一つは問題意識を持っておったのでありますが、一日最低額千円以上という問題です。  これは長く据え置かれてきた。これはもう少年だけに限らず、一般刑事補償についても問題があるところなんですが、...全文を見る
○橋本敦君 一応の説明は今伺ったんですが、具体的にこれからある意味では判例形成が行われていく、こうなるんですね。だから、それが合理的に、少年保護という観点からということと、それから一般の刑事補償との兼ね合い、社会的事情や相当性ということの中でどのように形成されていくかということは...全文を見る
○橋本敦君 ところで、この補償制度が確立されたことはよいのですが、同僚議員の議論にもありましたように、こういった少年のいわゆる冤罪事件と言われるような事件を起こさない、このことが基本的には私は何といっても大事だと思うわけであります。  その点で、日本弁護士連合会が昨年の十一月に...全文を見る
○橋本敦君 遠慮がちにおっしゃいましたけれども、三百件前後よりも、この資料の一番後ろについている数字を見ても四百件になっておりますので、三百件にとどまらないわけですね。  「一般保護事件における非行なしを理由とする不処分決定及び不開始決定の件数」として、司法統計年報から提供して...全文を見る
○橋本敦君 ですからへその不処分と不開始決定、両方合わせますと三百ないし多い年では六百五十件ということですから、少年の事件についてこれを冤罪事件と言っていいと私は思うんですが、言ってみれば大変な数であるわけですね。このうち、身柄が勾留され自由を拘束されたという件で観護措置がとられ...全文を見る
○橋本敦君 この件について今お話しのような判示があったということがわかりましたが、それじゃもう一つのケースを伺ってみましょう。  これは平成四年の二月に起こったことですが、福岡高裁宮崎支部が審理のやり直しを命じた差し戻し審で、宮崎家裁延岡支部の決定が出ておるんですが、この少年事...全文を見る
○橋本敦君 それじゃ、もう一つだけ具体的ケースで伺いますが、これは東京都の綾瀬のいわゆるマンション事件ということで三人の少年の不処分が決定をされた事件であります。これは親子強盗殺人事件ということでかなり社会の耳目を引いたケースでありますが、これの不処分決定について説明してください...全文を見る
○橋本敦君 それぞれのケースについて御丁寧な説明をいた。だいたわけですが、共通して言えていることは、自白の信用性がないという判断がなされて不処分決定に至っだということが明白であります。  そこで、こういうような状況が少年の場合に、年間三百ないし六百件という数字全部というわけじゃ...全文を見る
○橋本敦君 ですから、本当に弁護士がつくあるいは付添人がつくのは極めてまれで、一%にも満たないということですから、言ってみれば、少年ということで本来アシスタントが必要なときに、付添人なしで警察の予断を含む一方的捜査で虚偽の自白をさせられることもあるという、誤判の典型的なケースにな...全文を見る
○橋本敦君 じゃ後日、わかる範囲でお知らせをいただくことをお願いしておきましょう。  それで、制度的には私は、少年事件についてはまさに付添人を、法律上必要的弁護といいますか、そういう制度を確立する方向に向けてこれは早急に検討すべきである。先ほどの北村委員の質問での答えでは、少年...全文を見る
○橋本敦君 大臣のお答え、結構でございます。  局長のその考えは変わらないわけで、私は少年法を早く改正せよということを言っているわけじゃなくて、毎年これだけの数の少年冤罪事件があるということに対する緊急処置として法務当局は真剣に何らかの対応が必要ですよと。そういう意味で、この問...全文を見る
○橋本敦君 勾留請求が乱発し過ぎるということを私は特に今言って、やむを得ない場合という、そのことを逸脱していると言っているんじゃなくて、勾留がなされる場所についてやはり特段のレギュレーションが必要ではないか。  これは裁判所にもお聞きしたいんですが、裁判所は勾留する場所を決定で...全文を見る
○橋本敦君 それでは、時間が参りましたのでこれで質問を終わりますが、この問題は補償制度確立とかかわって極めて重大な問題でございまして、国際的にもこれは問題になりかねないという重大な問題でありますから、少年冤罪事件をなくしていくために裁判所及び法務省の一段の努力を厳しくお願いして、...全文を見る
12月07日第125回国会 参議院 文教委員会 第1号
議事録を見る
○橋本敦君 最初に、両参考人にお伺いいたします。  今回の報酬請求権制度が創設をされまして、著作権者とユーザーとのバランスのとれた今後の発展が期待されることになるわけですが、国民の理解を得てこの制度が定着していく上で大事なのが、一つは乙骨参考人もお触れになりましたが報酬額がどう...全文を見る
○橋本敦君 時間が少ないものですから、あと一点ずつお伺いいたします。  齊藤参考人に御意見を伺いたいのは映画に関する問題でございます。この点については、かねてから議論があることは先生もよく御承知いただいているとおりですが、映画監督、撮影あるいは照明等のメーンスタッフの皆さんに対...全文を見る
○橋本敦君 それじゃ、次に乙骨参考人に御意見を伺いますが、問題は実演家等の保護ということで、いわゆる著作隣接権の問題でございます。  この問題についてレコードの場合で言いますと、商業用レコードの二次使用の問題につきまして、この点について報酬請求権ではなくて著作者と同様に許諾権を...全文を見る
○橋本敦君 時間がありませんので、終わります。
○橋本敦君 法案に則して質問をしたいと思います。  今回の私的録音・録画について報酬請求権制度が確立をされたというそのこと自体は非常に評価できるわけですが、基本問題の一つとしてその対象となる録音・録画の機器、機材、これがデジタル方式に限定されたという問題をやっぱり一つはきっちり...全文を見る
○橋本敦君 デジタル方式ということになりますと、今日、一般家庭用の録画機器はまだデジタル方式では商品化されていないわけですね。そういう状況から考えますと、これがたとえ商品化されたとしても、現在のアナログ方式に取ってかわるかどうか。これは基本的によく目先の見えない疑問が残っていく、...全文を見る
○橋本敦君 だから、そういった将来展望で今答弁されているわけですから、そういった状況がそうなるかどうかも踏まえて将来的にはこの問題は改めて検討することが必要になるかもしれないという、そういった判断はあるんですかないんですか。    〔理事田沢智治君退席、委員長着席〕
○橋本敦君 若干意見の食い違いがあるようですが、先に進めることにいたします。  次にお伺いしたい問題は、議論を同僚委員からもされておりましたが、私も午前中の参考人質疑で提起をした映画の関係の問題であります。  まず、文化庁に伺いたいんですが、実態として今家庭内での私的録画とい...全文を見る
○橋本敦君 そういった状況の中で、法制度とのかかわりが出てくるんですが、先ほども著作権法二十九条の改正問題、見直しはどうかという意見がありました。  私も同じような問題意識を持っているわけですが、その前提としてお伺いしておきたいのは、映画の二次的利用が今日非常に多様化して増大し...全文を見る
○橋本敦君 現在の実態にそれが合っているかどうかという、そのことの認識がまたあなたと違うんですね。  著作権法の十六条では映画についてはどういう 言い方で決めているか、ちょっと言ってみてくれますか。
○橋本敦君 その文言を理念的に解釈するならば、映画監督やあるいはその他のいわゆる重要なメーンスタッフ、これらの皆さんが全体的形成に寄与する創作的な活動でそういった寄与をした場合には、これはやっぱり著作権の権利保護の対象にはなり得るという考え方が一部はそこにベースとして示されている...全文を見る
○橋本敦君 そこで、問題はあなたのおっしゃるように、二十九条で製作者にということで帰属をさせているという、それは一つのまとめの考え方ですよね、事態をどう把握してだれに権利を付与するかという。ところが、そこへいくプロセスとして、実際には監督やメーンスタッフにそれぞれ著作権の隣接権利...全文を見る
○橋本敦君 現実の当面の解決として文化庁の方は、先ほどの答弁にも製作者と映画監督やメーンスタッフとの間の契約の中身で善処していくということをちょっとおっしゃったわけです。それは次善の策として私はそういったことがあってもいいと思うし、そういった契約の中で具体的に権利保障が前進するよ...全文を見る
○橋本敦君 それでは、次の問題に進みますが、もう一つの問題は実演家の保護の問題であります。  言うまでもありませんが、著作者については著作権法上明確に人格権が付与されているわけで、その中身としては公表権、氏名表示権あるいは同一性保持権といった、そういう問題があるわけですね。とこ...全文を見る
○橋本敦君 じゃ、そういった方向で関心を持って御検討いただくことを要望しておきましょう。  最後になりましたが、これは大臣にも御答弁いただきたいと思うんですが、視聴覚障害者の皆さんが公表された著作物を適正、公正に利用する、こういったことは非常に大事な問題になっております。  ...全文を見る
12月08日第125回国会 参議院 国会等の移転に関する特別委員会 第2号
議事録を見る
○橋本敦君 まず、国土庁長官にお伺いすることになると思うんですが、先ほどから論議されておりますように、問題の発端は東京の一極集中という問題なんです。私どもも、ここまでひどくなった東京の一極集中の是正、解消というのは、東京に住んでいらっしゃる皆さんの生活の問題、安全の問題、そういっ...全文を見る
○橋本敦君 少し私の質問の趣旨から御答弁がそれたような感じがいたしますが、そういった東京への過度な集中ということが行われ、それが促進されたことについて、今日まで政府・自民党が進めてきたいわゆる規制緩和あるいは財界主導の国際金融都市化への傾向の助長、そしてまたバブル経済の中での地上...全文を見る
○橋本敦君 それは私の質問をある意味でそらせる問題だし、ある意味で言えば、政府の責任をこの問題について明確にしようとする姿勢がないという意味で私は無責任な答弁だと思いますよ。  そういった高度成長、東京一極集中の陰で、日本経済が発展した、国民が利益を受けたとばかり言っておれない...全文を見る
○橋本敦君 私は通勤地獄だけで言っていませんよ。質問を誤解しないでください。  例えば人口集中がどうなるか検討してみましょう。この問題について出された方向づけによっても、人口が約六十万移転することになるということが出ておりますね。その人口問題ではそうすると東京は今後どうなるんだ...全文を見る
○橋本敦君 第六条は、そういった国際的中枢機能であると同時に、東京もまた良好な居住環境等を備える都市としてつくっていかなきゃならぬとおっしゃっていますね。そして移転先の新都も良好な居住環境等を備えた都市と、こうなりますね。  この良好な居住環境を備えた都市としての東京という問題...全文を見る
○橋本敦君 国民はどう期待しているかという側面から見てみますと、東京都が有識者調査を本年の十一月にやりまして、二十五日の東京新聞に出ておるのですが、国会等の移転による日本経済の中心地としての東京の地位の変化については「変わらない」、これは五一%。これは先ほどからも議論されていると...全文を見る
○橋本敦君 反対の意見も七〇%あることを御認識の上で答弁してください。
○橋本敦君 首都をどこに置くかという問題は総理も先ほど国民の関心が高いというふうにおっしゃいましたが、まさにそのとおりで、国民全体にかかわる日本の政治のありよう、国民主権の根本にかかわると言ってもいい大きな将来課題だと思うわけですね。だから、そういう意味で、この問題については国民...全文を見る
○橋本敦君 その点はこの法案自体でも第三条で「広く国民の意見を聴き、その合意形成を図る」ということを言っておりまして、問題は、その合意形成が現在十分に成熟しているかどうかという点に一つはあります。この点について、私の質問に対して発議者の方も、現在国民合意が十分成熟しているという状...全文を見る
○橋本敦君 この問題で将来どういった構想になるかは別といたしまして、私はもう一つの側面で膨大な国費のむだということになってはならないということを真剣に考えるべきだというふうに思います。  新たな投資が十四兆円という懇談会の意見もございますが、それと同時に、多年にわたって多額の費...全文を見る
○橋本敦君 私は、日本共産党を代表いたしまして、議題となりました本法案に対し簡単に反対の討論を行います。  第一の理由は、首都をどこに置くかという国民全体の、我が国の政治のありようの根本にかかわる問題につきまして、国民的な合意が当然必要でありますが、いまだその合意が十分得られて...全文を見る