林孝矩

はやしたかのり



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林孝矩の1970年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月17日第63回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第5号
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○林(孝)分科員 私は最近国民の間に次第に経験がふえてまいりました登記の問題、特にその手続上の問題について質問をしたいと思います。  最初に、登記所は、個人が代書を通さずに登記申請をした場合、非常にぶっきらぼうである、不親切であるという声が私どものところにも来ておりますし、また...全文を見る
○林(孝)分科員 民事局では、過去に登記申請用紙のひな形というものを各登記所に送ったはずですけれども、現在実際問題として、そういう登記所における申請用紙が窓口において利用の便に供されていない。これはことしの東京中野区の登記所であったことですけれども、登記申請用紙のひな形を見せてほ...全文を見る
○林(孝)分科員 十分研究されるということでありますが、いまの、非常に多忙をきわめておる――多忙をきわめておるということは、非常に仕事が多いということにも通ずると思うわけです。その反面、そうした窓口のトラブルが起こっておるんじゃないかとも考えるわけです。  ここに一つの投書があ...全文を見る
○林(孝)分科員 それでは、国税庁にも関係することでありますけれども、戸籍あるいは供託の申請用紙の年間所要予算額はどれぐらいになっておりますでしょうか、わかりましたら……。
○林(孝)分科員 税務署でも青色申告、白色申告等の申告用紙は無料で交付しているわけです。その内容もわかりやすいものとなっております。そこで、登記用紙を無料で渡すとして、その年間の必要予算、先ほど、いままでも試みたことがあるようなことをお伺いしましたけれども、そういう予算の見込みは...全文を見る
○林(孝)分科員 ひとつ確認しておきたいのですけれども、過去に、登記申請用紙の無料支給について予算要求をしたことがありますでしょうか。
○林(孝)分科員 それはいつごろからでしょう。また毎年しているのか。本年度はどうなのか、その点……。
○林(孝)分科員 全国で登記の際に張る印紙代、登録免許税ですけれども、その国庫収入総額は幾らになっておりますか。
○林(孝)分科員 九百九十億という巨額の登録免許税を取っているわけであります。その代償としても、また国民に対する親切、またサービス、そういう面からも、戸籍のようにわかりやすいそういう登記申請用紙を無料で交付してはどうか。いまその総収入を聞きまして、ますますその気持ちを強めた次第で...全文を見る
○林(孝)分科員 具体的に、いつごろの時点においてそういう予算措置を講じていくかという点、いかがでしょう。
○林(孝)分科員 登記の件についてはこれで終わらせておきます。  それからもう一つ、これは少年院の中の問題でありますけれども、ここに「格子なきろう獄」大成果」というある新聞の記事を読みますと、非常に少年院の内容が明るくなって健康的であるという記事であるわけです。ところが、私のと...全文を見る
○林(孝)分科員 大臣の姿勢を伺いまして安心したわけでありますけれども、この件については、私自身も、実際この奈良少年刑務所の担当者に会ったわけではございませんし、今後調査しなければならないと思うわけでありますけれども、こういう事実があったかどうか、また、その奈良少年刑務所の内容が...全文を見る
○林(孝)分科員 では、私これをお見せしますから、よろしくお願いいたします。いまはっきり、これから調査をしていただくようでありますので、私の質問はこれで終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
03月25日第63回国会 衆議院 法務委員会 第10号
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○林(孝)委員 公害罪についてお伺いいたします。  最初にお伺いしたいことは、現在公害罪として係争されている事件は大体何件くらいありますか。
○林(孝)委員 公害訴訟として起こっている件がございますね。それ、わかりますでしょうか。
○林(孝)委員 ええ。
○林(孝)委員 それではこの件は次の機会に回します。  じゃ、人権擁護局長にお願いします。これはきょうの朝日新聞ですけれども、カネミ油症事件が新しい段階に入った。一年五カ月目に刑事責任の追及が始まるということですけれども、この件に関して私思うことは、事件以来一年五カ月という長い...全文を見る
○林(孝)委員 この件についてはやっていないということですけれども、それでは具体的に人権擁護局に訴えてこられたそういう件数、いまはっきりわかっておりますでしょうか。
○林(孝)委員 そのような件数を聞きまして非常にあらわれてきている件数と、まだあらわれない問題も底辺にあると思うのです。そのように最近特にこうした——きょうは裁判所関係の方はいらっしゃいませんけれども、裁判が長引いている、そういう問題が根本となって人権問題として真剣に考えていかな...全文を見る
○林(孝)委員 いま刑法改正の一環として検討されているということでございますけれども、先日の第一分科会の法務大臣の答弁の中に、そういうこととは別にこの公害罪というものを考えていかなければならない、そういうときが来ているとはっきり答弁されているわけであります。そういう法務大臣の考え...全文を見る
○林(孝)委員 先ほどの適用範囲等の答弁を聞いておりますと、大体昭和四十四年六月五日に公表された法案の範囲を越えていないと私は解釈するのですけれども、四十四年六月五日以降の問題として、その後どういうふうな進展があったか、その点をお伺いしたかったわけであります。
○林(孝)委員 一つ確認しておきたいのですけれども、適用の範囲、いま大気、水質等に関するとおっしゃいました。広く健康を害するという考え方ではないということでありますか。
○林(孝)委員 これは刑事局長の範囲になるかどうか知りませんが、大気ということで見ました場合、先ほど申しました四日市のコンビナートに起こったぜんそく、これは大気の中に含まれると思うのです。この問題一つ例にとって考えても、加害者といわれる方のどこの工場から出た大気汚染であるか、そう...全文を見る
○林(孝)委員 持ち時間が二十分ということで、時間が来てしまったわけでありますけれども、この公害罪の裁判上の問題、また公害罪新設の問題、その他公害に関する問題に関して、引き続き次の機会に私も質問をさしていただきたい。この点一応保留をさしていただきたいと思います。
○林(孝)委員 以上で終わりたいと思います。
03月31日第63回国会 衆議院 法務委員会 第12号
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○林(孝)委員 先日の法務委員会の質問の羽田野委員の質問と少し重複するかもしれませんけれども、沖繩の弁護士資格者等に対する本邦の弁護士資格等の付与に関する特別措置法案について質問さしていただきます。  最初に、ここにある沖繩の弁護士資格を有する者とは、どういう要件を具備するのか...全文を見る
○林(孝)委員 わかりました。  それらの四種類の人たち、その人たちが、今度沖繩の本土復帰にあたっての問題でありますけれども、本土の弁護士資格を有する者として遇することは非常に無理かもしれませんけれども、何がネックになっているかという点です。本土における弁護士資格を有する者と同...全文を見る
○林(孝)委員 わかりました。本土の資格を与えるために、今度は選考、試験、試験プラス選考としているのですけれども、こういう二本立てにした理由、選考一本にできなかったのか、その点お願いします。
○林(孝)委員 今度はその選考を受けようとする者のために司法試験管理委員会が講習を行なうことになっておりますが、この講習の内容、科目ですね、どのようなものか、本土の司法試験科目とはたして同じ内容なのかどうかということです。それより多いか。あと回数と手数料についてお願いしたいと思い...全文を見る
○林(孝)委員 回数は……。
○林(孝)委員 さらにこまかい点になりますが、選考の具体的内容として筆記で行なう、また口述、その両方なのかという点、その点をお願いいたします。
○林(孝)委員 まだきまってないということですか。
○林(孝)委員 いまの口述を主体とする場合の内容は、先ほど申された内容と同じですか。
○林(孝)委員 次に、この選考でございますけれども、沖繩が本土に復帰するまでしか行なわないのか、本土へ復帰後もなお第五条を改正してでもこれを一定期間行なう、そのように考えていいものか、その点についてお願いいたします。
○林(孝)委員 次に、選考による合格者の数でありますけれども、そちらで予定されているのは大体何人ぐらい予定されているか、それとも予定人数はなくて一定の実力さえとれば何人でも合格者とする予定なのか、あるいは沖繩における民事、刑事の事件数または人口を考慮して合格者数をきめるのか、その...全文を見る
○林(孝)委員 次の点は、選考に合格した人に対してでありますけれども、「その選考に合格したときに、司法修習生の修習を終えたものとみなす。」そのようになっております。この意味はどういうことを意味するか。たとえば選考に合格したときに、現在国内で行なわれている司法修習生の修習が終わった...全文を見る
○林(孝)委員 もしそういう意味であれば、選考に合格した人たちが本土の裁判官また検察官になる、そういうことを希望するときは、あらためて裁判官、検察官としての任命行為が必要と思われるわけでありますけれども、その点はいかがでしょうか。
○林(孝)委員 そうだとすれば、現在沖繩で裁判官、検察官をしている人で選考に合格した人が、それぞれ本土の今度は裁判官、検察官を希望したとき、全員にその希望をかなえてあげる考え方を持っているかどうか、定員の余裕があるのかどうか、その点お伺いします。
○林(孝)委員 いま申し上げました点等は、今度は受験する沖繩の人たちにとっては非常に重大な問題であります。検討中のその案件について、やはり早急に試験を実施するということでありますから、明らかにしてあげなければならない、そういうように思うのであります。さらに沖繩で現在裁判官をしてい...全文を見る
○林(孝)委員 そうしますと、その最初のランクからいくのではないと考えていいわけでしょうか。
○林(孝)委員 いまの答弁を聞いておりまして感じることは、大体、試験が行なわれる、これは入社試験でも入学試験でも同じことでありますけれども、その後のことがはっきりしておるわけです、一般世間においては。たとえばこの会社に就職するために試験を受けるという場合、その合格した場合は初任給...全文を見る
○林(孝)委員 こういうことを考えられないかと思うのですけれども、選考に合格して、そのときに司法修習を終えたとみなされる者だけが上位号俸を受けることができる法律上の根拠ですね、他の講習を終えた者との不平等がそこに生まれてくるのではないか、そういうアンバランスな点をどのように是正さ...全文を見る
○林(孝)委員 そうしますと、上位にランクされる人も出てくるわけですけれども、そうした場合に法的措置が必要ではないかと思うのですが、いかがでしょう。
○林(孝)委員 最後に一点、お願いします。  現在、弁護士、裁判官等についての論議が行なわれているわけでありますけれども、現在沖繩で裁判所の書記官、裁判所事務官または検察事務官等している人の場合ですが、そういう沖繩における弁護士資格を有していない人たちに対する復帰時の処遇、これ...全文を見る
○林(孝)委員 政務次官にお願いしておきたいと思います。いま論議しました点は、非常に不明確な点が多いということがはっきりしたと思うのです。やはりこれだけの選考をやって準備を進める以上は、そういう書記官の方々に至るまでのいろいろな処遇の問題もちろん選考に漏れた人たちの処遇の問題、ま...全文を見る
○林(孝)委員 以上でもって質問を終わらせていただきます。
○林(孝)委員 この百二十九名の乗客の方の名前、住所等ははっきりしておりますでしょうか。
○林(孝)委員 まあ日航のほうで搭乗されている人たちははっきりわかっているということでありますけれども、警察当局として事前にそういう問題を、そういう人が日本刀等を持って乗り込むということに対しての予防措置というものははたして今回の場合、また平常の場合とられておるのかどうかというこ...全文を見る
04月08日第63回国会 衆議院 法務委員会 第16号
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○林(孝)委員 いまの畑委員の質問と少し重複するかもしれませんし、それまでの委員の質問と重複するかもしれませんが、少しお伺いします。  航空機の乗っ取り罪を考える場合に、私はまだ草案を見ておりませんが、財産罪の一つとして考えるべきか、または特別のものとして考えるべきかということ...全文を見る
○林(孝)委員 犯罪の競合の範囲をどの範囲まで包括一罪としてとらえるか、観念的競合、併合罪について現行法上考えておるのでよいかどうか、この点についてお伺いします。
○林(孝)委員 成案のことになりますけれども、大体いつごろわれわれ知ることができますでしょうか。
○林(孝)委員 またその成案の中身の問題になりますけれども、国内法との関係において、誘拐罪というのが現在あるわけですけれども、今どのそういう多くの人を人質にして国外へ連れ去ったという場合の処罰によって、国内法の誘拐罪等の刑罰も影響されるかどうか。重くなったりあるいは現在のままでい...全文を見る
○林(孝)委員 予備陰謀罪のほうまではその成案では考えられておりませんか。
○林(孝)委員 次に話をかえますが、以前に日本に対して亡命があって、適用法令がないので、いろいろ問題をかもし出したことがございます。適用法令を今回のそういう事件を契機にしてつくる必要があるかどうかという問題であります。たとえば外国から日本に飛行機を乗っ取ってやってきて、それで政治...全文を見る
○林(孝)委員 了解しました。  次に、犯人の問題でありますけれども、犯人引き渡しを他国に権利として要求できるのは、国際法上逃亡犯罪人引渡条約のある国だけとなっているというように聞いております。この場合、日本はアメリカとしか条約を結んでいないわけですけれども、アメリカ以外の国と...全文を見る
○林(孝)委員 今回の乗っ取り事件を契機にして罰則規定を設けるわけでございますけれども、事前のチェックといいますか、たとえば乗客が飛行機に乗るまでにそういう凶器を持って乗るかどうかというチェックについて、もうすでに現在羽田空港では実施しているということでございます。手荷物の検査だ...全文を見る
○林(孝)委員 はい。それで、いまの規定を受けてやっているということでありますと、今回の事件が起こる以前と以後は変わりないと解釈してよろしいでしょうか。
○林(孝)委員 今後の問題として考えた場合に、いま運輸省当局でそういう問題に対してどのような処置をとられようとしておるのか、明確にお答えいただきたいと思います。
○林(孝)委員 入管局長が来られたそうでありますので、お願いします。  先ほど質問しましたことは、今後の再発を防止する意味での質問でございますけれども、日本から外国へ飛行機等を乗っ取って亡命した場合、また外国から来た場合、その外国が承認国であった場合、未承認国であった場合等いろ...全文を見る
○林(孝)委員 話をもとに戻しますが、警察庁の乗っ取り対策委員会ができまして、その検討内容あるいは今後の方針について、いまきまっておりましたらお伺いしたいと思います。
○林(孝)委員 そこで、赤軍派について一点だけお伺いしたいのでありますけれども、こうした学生の行動にはやはりいろんな資金が必要だということはうなずけるわけでありますが、こうした背後の関係あるいは資金源、これについては昨日の本会議でも質問がございましたけれども、はっきりとした答弁が...全文を見る
○林(孝)委員 個人カンパといってもいろいろございまして、大口もあれば小口もあるわけであります。ところが、新聞の報道によりますと、非常に多額の資金を得ているという発言もしているようでありますけれども、そうした点に関する資金源の情報収集は、はっきりしておりましょうか。
○林(孝)委員 次に、話を移しますが、こうした犯罪の再犯防止のために、これは運輸省等も関係ございますけれども、羽田空港当局また入管、税関の関係、こうした人たちの総合的な犯罪防止の対策といいますか、あるいは運営といいますか、そういうことが考えられているのかどうか、考えられているなら...全文を見る
○林(孝)委員 この法務委員会においても、すでにこういう問題に関しては過去に質問もございましたし、答弁もございました。その中に最悪の時期に間に合わないというような予想は全然持っていないという、そういう答弁も議事録の中に載っております。そういうふうな感覚的な問題、非常に消極的といい...全文を見る
○林(孝)委員 なぜこういうことを申しますかといいますと、やはりそういうアリの一穴からこうした大きな問題も起こらないとは限らない。  たとえばいまの入管の場合でも、私が直接会って調べた結果によりますと、睡眠時間二時間だとか三時間で労働している人たちがおります。また冷暖房のないと...全文を見る
04月14日第63回国会 衆議院 法務委員会 第18号
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○林(孝)委員 二、三点質問します。  きょういただいた「日弁連の理事会および委員会における審議経過」、この中に今回の事物管轄に関して、日弁連の会長が法務次官と会見、これは四十五年の一月二十九日。それから一月三十日には法務大臣と会見されています。同日在京の副会長が岸最高裁事務総...全文を見る
○林(孝)委員 いまのあれで言いますと、全体的な声としてのあれじゃなしに、次官に会われたとき、そのときにどういう話し合いでどうなったか、大臣に会われたときはどういうような意見だったのか、それから津最高裁事務総長の場合はどうであったのかということ、こういうことを具体的に話していただ...全文を見る
○林(孝)委員 そうしますと、話は続行しておるという形で、いまその中で出てきました田中先生というのはどういう人でありますか。
○林(孝)委員 それからこういう経過で、三月十六日に折衷案を否決された、それから三月十九日に実行委員会を開いて要望書を採択、こういう経過を見まして、結論的にけさから十分説明があったように、非常に一方的な感じでこの法案が出てきておるということが理解できるわけでございますけれども、先...全文を見る
○林(孝)委員 それから、いまの全体理事会とそれから合同会議の問題はそれだけにして、先ほど即日和解、それから口頭受理、この問題点が出ましたけれども、それ以外に簡易裁判所の実態として、現在の簡裁の性格からして非常に思わしくないような具体的な事例がありましたら、お答え願いたいと思いま...全文を見る
○林(孝)委員 最高裁にお願いします。確認になるかもしれませんけれども、最初に区裁判所制度を廃止して簡易裁判所制度を認めた趣旨、どういうところにあったかということをあらためてお伺いします。
○林(孝)委員 その趣旨でありますけれども、現在に至るまでその趣旨が生かされているかどうか、この点につきましては「法曹時報」第九巻六号七六ページのところに、最高裁の総務局内にも半ば否定的な意見があることは述べられておりますけれども、現在まで生かされているかどうか、その点についてお...全文を見る
○林(孝)委員 そうしますと、この簡裁の趣旨は近くにあるという点では生かされておるけれども、その他の点においては現実は生かされていない、そのように解釈してよろしいでしょうか。
○林(孝)委員 その十分に使えない規定というのは、どういう規定でしょうか。
○林(孝)委員 そこで、この趣旨が完全に生かされていない。これはいまの御答弁を伺っておりましても、完全でないということはわかるわけでありますけれども、そもそも特任判事制度というのは、この簡易裁判所制度設立の趣旨と密接に関連するものではなかったかと私は思うのですけれども、よろしいで...全文を見る
○林(孝)委員 そうだとすれば、先ほどの理想、いわゆる簡易裁判所設立の趣旨と現実は非常に異なっている、そういう実態のもとで、簡易裁判所制度そのものが、また特任判事制度そのものが再検討の時期にあるんではないか、そういうふうに思うわけです。そういうところから考えられることは、簡易裁判...全文を見る
○林(孝)委員 話はまたもとに戻りますけれども、生かされていないとは考えてないと言うが、先ほど参考人の方からいろいろ話がありました。実態をお伺いしますと、非常に現在の簡易裁判所の実態というものは、設立の趣旨から考えると、生かされていないという参考人の方の意見がありました。実際弁護...全文を見る
○林(孝)委員 そういう点についても見解が全然違うわけでありまして、この法案の結果によっては、最高裁と日弁連と深いみぞができる、あるいは対立関係になってしまうということでありますけれども、もうすでに現在そういう対立関係にないとはいえない。そういういろいろな声だとかあるいは事実があ...全文を見る
○林(孝)委員 いま話を聞きましても、なるほど合議がなされないまま、また意見が統一されないままとにかく出したということでありますけれども、出した一つの理由に、いまの御答弁にもありましたように、経済変動ということが提案理由として述べられているわけです。この経済変動ということからいい...全文を見る
○林(孝)委員 ということは、物価スライドという提案理由のみの考え方であって、それ以外にそういう引き上げによって起こる影響だとか、あるいは先ほど即日和解が一部分の例である、そういう御答弁がございましたけれども、大阪の簡易裁判所の実態はほとんど即日和解が三カ月になっておる、これが弁...全文を見る
○林(孝)委員 いま御説明を伺っておりまして、即決和解の問題に関しては、やはりその額面どおりの実例というよりも、四週間だとかあるいは一カ月半だとか、そういう期間のかかるのがほとんどであるということがわかりました。先ほどの御答弁の中で、逆に即日和解が長引くということはごくまれな例で...全文を見る
○林(孝)委員 次に、特任判事の内容の問題でございますけれども、国民の権利擁護という面から考えまして、前回の法務委員会のときにおいて有資格者と特任判事の比率が発表されておりまして、有資格者のほうが少ないという答えでありましたけれども、順序からいきますと、簡裁の判事に判事補経験者を...全文を見る
○林(孝)委員 そうしますと、定員法の関係になってくるわけでありますけれども、はたしてそれだけの人材を簡裁に配置する給源があるのかどうかということです。あると考えられておるのか、それともそういう磐石の対策が整っておるのか、その点はいかがですか。
○林(孝)委員 それでは、裁判官の定数ですけれども、地裁、簡裁の総事件数に比較して、裁判官の定数はどうなっているのか、それは適正な配分であるかどうか、その点をお伺いします。
○林(孝)委員 地裁、簡裁の定数はどうなっているのですか。
○林(孝)委員 その定数で考えて、今度十万円を三十万円に改めることによって、地裁から簡裁へ移る件数というものは前回にも発表されましたけれども、最高裁の考え方として、そうした人的な面でありますけれども、それで十分国民の権利擁護のための裁判ができるかどうか、その辺の考え方はどうなって...全文を見る
○林(孝)委員 それではもう一つお伺いしますけれども、裁判所にはいろんな資料等があるそうでありますけれども、簡易裁判所に必要な、たとえば最高裁の判例集だとか、それから高等裁判所の判例集、下級裁判所民事判例集、そうした資料、はたしてどういう資料が簡易裁判所になければならないか、現実...全文を見る
○林(孝)委員 それ以外に物的な施設の充実等いろいろ具体的にあげていきますと、現在の特に地方の簡易裁判所等においては、いま申し上げましたこういう本の中にも、まだそろってない書物があります。これは受け入れ体制が十分であるという前々回の法務委員会での御答弁があったわけでありますけれど...全文を見る
○林(孝)委員 もう一つは、簡裁の判事に比べて、地裁の裁判官の転勤の回数が多いという意見を聞いたわけでありますけれども、これは事実でしょうか。
○林(孝)委員 そのために訴訟遅延を来たしている実例を聞いているわけでありますけれども、そうした面からの検討を行なって、今回の事物管轄の拡張という問題を考えられたかどうか、考えられたとしたならば、どういうふうに考えていらっしゃるのか、お伺いします。
○林(孝)委員 今回のこの事物管轄の拡張の問題に関してもそうでありますし、先日の定員法の問題もそうでありますけれども、地裁の裁判官の数が不足だとかそういう問題に対して、法務省は法務省として、大蔵省と強力に折衝して定員増加を認めさせる、そうして財政法に規定されている権限を発動して定...全文を見る
○林(孝)委員 最後に、時間的な関係でしぼらさしていただきますけれども、こうした問題に関連して、いま申し上げましたように、裁判官の定員の不足というものはいつも考えられているわけです。そこによって起こる問題があまりにも多い、現在のこの事物管轄の問題も、ただ物価のスライドだけではなし...全文を見る
○林(孝)委員 法務省のほう……。
05月06日第63回国会 衆議院 法務委員会 第23号
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○林(孝)委員 けっこうです。  今回の事件をきっかけとして、先ほど来法務大臣から、全国の刑務所の総点検を行なう、監獄法も改めるという話がございました。この全国の刑務所の総点検の問題でございますけれども、全国にある刑務所の実態といいますか、どれだけ刑務所があって、そこで働いてい...全文を見る
○林(孝)委員 矯正局長に確認しておきたいのでありますけれども、この総点検に関して矯正局長としてどういう考えで臨まれるか、その点をお伺いします。
○林(孝)委員 そこで、こうした事件を再び起こさないためにということでお伺いするわけでありますけれども、かつて松山刑務所で、刑務所内の暴行事件とかいろいろの事件がありました折に、今後こういう問題が起こらないようにということで、矯正局としていろいろ決議をされたりあるいは法務委員会で...全文を見る
○林(孝)委員 処置の問題でありますけれども、たとえば当時の法務委員会の記録を見ますと、幾つもの点について今後こういうようにしていくという答弁がなされておるわけです。そのことについて、その当時の答弁をされたのは布施説明員、その御答弁の中に、今後の処置あるいはこういう刑務所内の事件...全文を見る
○林(孝)委員 いまお伺いしますと、ほとんどが不十分、そういうことになるわけであります。たとえば担当職員の人選一つを考えてみても、間違いはなかったかということなんですけれども、実際問題として現在岐阜刑務所、網走刑務所の管理部長になっておる二人の人も栄転という形がとられておりますけ...全文を見る
○林(孝)委員 金被告が収容されておった女区の大きさといいますか、いま収容能力の問題が出ましたけれども、部屋の大きさはどのような規模のものですか。
○林(孝)委員 非常にASPAC等で収容者が多いというときに、そうした六畳の一部屋を与えるということ自体が非常に矛盾しているのではないかというように思うわけです。ましてかぎがかかっていなかった。ガラスで仕切りをしておってかぎがかけてなかったら、ガラスの仕切りというものは意味がなく...全文を見る
○林(孝)委員 なぜそういう特別待遇をしなければならなかったかという回答にはなっていないような感じであります。たとえばカメラ等にしたって、三万円、四万円、七万円という、キャノンなどのカメラだったらそれくらいしますけれども、またストロボだとかいろんなものになりますと、その刑務所の中...全文を見る
○林(孝)委員 その刑務所の中で、先ほど御答弁にありましたように、もし事故が起こった場合、何かあった場合、その担当している看守がたとえば首になるとかあるいは格下げになるとか、いろいろなそういう処置があるために、事故のないようにないようにと、またそういう問題があっても上司にわからな...全文を見る
○林(孝)委員 このことについてこうした質問をいたしますのは、たとえば他の未決の収容者、そうした人たちの場合においては、そういう問題が要求された場合には禁制品は断わるとか、そういうふうな形で運営が行なわれているのではないかと思うわけです。そのように差別があるわけですね。そういう差...全文を見る
○林(孝)委員 そこで、今回の事件が起こって調査が始まって、その結果でありますけれども、十日を過ぎてもやすり、ほうちょう等の入手経路が判明しない。今後これからの作業として、こうした不明な点に対していまのままの作業を続けていかれるのか、それとも新たに、そういう不明な点をはっきりさせ...全文を見る
○林(孝)委員 いまの補充捜査は現在行なわれているのであって、いまのままその補充捜査というところに重点を置いて進めていくのか、そのままの作業を続けていくのか。これでは入手経路も判明しないということで新たな措置をとられるのか、そういう点を伺っておるわけです。
○林(孝)委員 それから、あと一点でありますけれども、管理体制の問題です。現在の静岡刑務所の監視体制はどのようになっているか、その点を具体的に詳しくお願いいたします。
○林(孝)委員 それから、追加でありますけれども、今後の問題として、こうした事件の再発を防ぐために適正なる措置の一つとして、担当人事の問題とかあるいは処遇の問題、待遇、それから採用人事の問題、こうした問題に対する具体的な企画等が現在できておりますでしょうか。
○林(孝)委員 最後に、先ほども申し上げましたように、こうした問題を再び起こさないための真剣なる検討をされて具体的な方針を、不十分という結果ではなしに十分実施しているという報告ができるようにがんばっていただきたいと思いますし、今回の問題が下級職員ではなしに、むしろ上級職員あるいは...全文を見る
05月08日第63回国会 衆議院 法務委員会 第24号
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○林(孝)委員 関連して、大臣にお願いいたしますが、昨日静岡刑務所を見てまいりまして、大臣が先日総点検ということを言われておりましたけれども、具体的にこういう点に関してという方針を出されておるのか、それともただ単に総点検をするという意味なのか、または静岡刑務所の問題に対して特に他...全文を見る
○林(孝)委員 それから矯正局長にお願いいたしますけれども、矯正局として現地の管区の刑務所内の監視、管理、そういうものも先日の本委員会で非常に不十分でありましたということでありましたけれども、実際向こうへ行ってみますと、なるほど不十分で、部屋の外からしかながめてなかったような状態...全文を見る
○林(孝)委員 終わります。
09月08日第63回国会 衆議院 法務委員会 第30号
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○林(孝)委員 外国人登録法の問題に対していま同僚委員から詳しい質問がございました。重複している点も多々ありますので、それ以外の点で二、三質問します。  ごく基本的な問題になりますけれども、人権宣言の中にうたわれている内容と現在起こっている事件の内容の間には非常に大きな矛盾があ...全文を見る
○林(孝)委員 ですから、そういう現在の法律によって運用されるという、その現在の法律を将来の問題として改正してもこうした人権宣言の意思に基づいて運用をしていくという、そういう態度かどうかということです。
○林(孝)委員 そうしますと、現在そういう世論がないというふうに考えられておるのか、それとも、現在はあるけれどもまだ世論が、大臣が感じられてそれほど盛り上がっていないという意味なのか、その点お願いします。
○林(孝)委員 そうしますと、今後世論が最高に盛り上がっていくという状況が起こってきた場合に、現在の法律を改正してこうした問題の解決に当たる、そのように解釈してよろしゅうございますか。
○林(孝)委員 それから次の点は、政府が、昭和三十八年の十二月法務省から「理由の如何を問わず原票等の国籍欄を「韓国」から「朝鮮」に書きかえることは原則として認めない。」そういう通達をしているわけですけれども、これはいまの大臣の答弁から考えて、国籍の非強制の原則に反するのではないか...全文を見る
○林(孝)委員 いまの答弁に関してはいろいろ問題がありますけれども、まだ関連質問が他の同僚議員からあるということでありますので、あと一つお伺いしておきますけれども、先ほど来の答弁の中で感じられたことでありますけれども、今回の事件を通して、いまそうした不安定な状態に置かれている人た...全文を見る
○林(孝)委員 そうです。
○林(孝)委員 終わります。
○林(孝)委員 私は最初に奈良少年刑務所の中における問題について質問したいと思います。  この問題についてはすでに三月十七日に一度質問いたしました。そのとき小林法務大臣からは、こういう事態があってはならない、明るい少年刑務所でなければならぬという答弁がございました。また当時の勝...全文を見る
○林(孝)委員 いまの大臣の趣旨はわかりましたけれども、現実の問題として、たとえばこういうことがあるわけです。ああいう一般社会と閉ざされた世界の中で起こった問題に対して、これは検察庁当局も感じられたことと思いますけれども、関係者を呼んで調べる。これは静岡刑務所のときもそうですが、...全文を見る
○林(孝)委員 話が変わりますけれども、大阪地検が捜査に当たった拘置所の切手代横領事件ですけれども、これは不起訴になったわけでしょうか、起訴したわけでしょうか、その点ひとつ確認したいと思います。
○林(孝)委員 こうした切手代横領事件というものが不起訴になっておる。これは、同じケースでもし一般社会で行なわれた場合はどういう結果になるだろうか。また、こうした刑務所内におけることが、結論的に、先ほど法務大臣が心配されておったように、もみ消されていったりあるいは刑事事件にならな...全文を見る
○林(孝)委員 いま、ほんとうにあるとかないとか、ありますればとか、はっきりしない話ばかりで、全く答えがあいまいなんです。隠すということはないようにちゃんとしている、ところが実際は隠しておる。所長がそういう訓辞をしたということ、もし訓辞をしたというならば、人数が多いのだから目的が...全文を見る
○林(孝)委員 私は、はしごの問題が申しわけないというのじゃなしに、五条市の人たちが夕方になって戸を締めてひやひやしている、そういうことを感じさせたということに対して、矯正局長が申しわけないと言うなら話はわかりますよ。そうじゃないのです、いまの話は。だから私はおかしいと言うんです...全文を見る
○林(孝)委員 話は変わりますけれども、こういうこともあるわけです。少年刑務所から奈良市内のある会社に働きに行かしているわけですね。一日千五百円の契約で働かしている。こういう仕事に従事している中で、先日事故が起こった。五メートルの上から落ちて一人は一カ月の入院、一人はたんぼの中に...全文を見る
○林(孝)委員 こういうことを今後もやっていくわけですか。囚人の人たちを外に働きに出す。そうしてその環境が非常に危険である。すでにもう事故も起こっておる。手当を出すからいいという問題ではないと私は思うのですが、どうですか。
○林(孝)委員 まだほかに質問があるので次の機会にしますけれども、まだまだ具体的な問題としていろいろございます。大臣よく聞いておいていただきたいわけですけれども、この少年刑務所の具体的なそういう問題に関して、再び真実のほどを調査して——私自身がいろいろ聞いているそういう問題を、あ...全文を見る
○林(孝)委員 以上で少年刑務所の問題は終わります。  続いて公害罪についてでありますが、この公害罪の新設についても、大臣がかつて緊急事態という意味から、公害罪の新設をという答弁をされました。もうその時期が来ている、それはもう現在であるということで進んだわけであります。閣議でも...全文を見る
○林(孝)委員 その場合ですけれども、刑事局長もその趣旨に沿っていま事務を担当されておりますでしょうか。
○林(孝)委員 ひとつ仮定でありますけれども、法制審議会の刑事法特別部会の第一次案といいますか、準備草案、その中に二百十八条、二百二十一条の二、二百二十二条の二という条文があります。それを読みますと、現在の公害の発生源が単一の工場である場合に準備草案のこの条文で十分処罰できるので...全文を見る
○林(孝)委員 以上で終わります。
11月13日第63回国会 衆議院 法務委員会 第32号
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○林(孝)委員 私は、先ほど来問題になっております裁判官の訴追の問題に関連して、司法行政の立場からいろいろ質問したいと思います。  まず、本日の委員会の当初に高橋委員長が、はっきりレールを敷くという意味から質問されましたが、しかし、先ほどから発言がございますように、国民の意見な...全文を見る
○林(孝)委員 憲法十九条に「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。」そういう規定があります。また二十一条には結社、表現の自由に関する規定もあるわけです。いま答弁せられました七十六条の中に「すべて裁判官は、その良心に従ひ獨立してその職權を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束さ...全文を見る
○林(孝)委員 非常に理解しにくい話でありますけれども、もう一点確かめておきたいことは、憲法八十条の一項に、下級裁判所の裁判官の任期について規定がございます。その再任の問題でありますけれども、自由に再任を拒否することができるかどうかという点、再任しなかった過去の実例があればその理...全文を見る
○林(孝)委員 それではその問題はおきまして、次に裁判所法五十二条に、積極的に政治運動をすることを禁止するという内容の条文があるわけですけれども、青法協に入ることは、裁判所としてはこの裁判所法から考えてどういうふうに考えられておるのか。また、裁判所は青法協に対してどのような見解を...全文を見る
○林(孝)委員 いまの話によりますと、青法協に加入することはよくないという裁判所の考えと理解されるおそれがありますけれども、それでもいいわけでしょうか。
○林(孝)委員 私は非常に問題があると思うのですけれども、そうした裁判所の有形無形の心理的な圧力というものがはたして個々の裁判官に裁判官の独立を侵すような結果を導き出さないかどうか。たとえば事務総局の判事補の方その他の裁判官がそうした影響を受けて脱会しているという事実があるわけで...全文を見る
○林(孝)委員 そうしますと、最初に質問いたしました、そうした政治的色彩があるかどうかという判断も当然問題になってくると思いますけれども、今回の問題になっておりますところの裁判官の思想調査の問題、この問題と関係してくるわけでありますけれども、個々の裁判官の内心に関することを調査し...全文を見る
○林(孝)委員 そうしますと、調査することによって、裁判官の職務の執行に関して裁判官が非常に不安になるというような結果が私は考えられるわけですけれども、それでも裁判官の独立を侵していない、そういう判断を裁判所の方はとっていらっしゃると考えてもいいわけですね。
○林(孝)委員 考えれば断固たる措置をとるけれども、全然考えないという——裁判所の考え方ははっきりわかりました。  次に、もう一面から考えると、平賀書簡のときに平賀所長は注意処分を受けた。そのことに対して訴追委員会では今度、結果的にいうと不訴追になっておるわけです。最高裁の処分...全文を見る
○林(孝)委員 中身の問題と事実の問題がいま出ましたので、その面について非常に疑問に思うことがございます。たとえば……
○林(孝)委員 もう最後です。たとえば平賀所長が同じ所内の裁判官に老婆心からということで書簡を出した。これに対して訴追委員会が不訴追という決定をしているわけですけれども、たとえばその内容は裁判権に影響を及ぼさない、そういう理由をはっきり訴追委員会のほうではいっているわけです、不訴...全文を見る
○林(孝)委員 それでは終わります。
12月05日第64回国会 衆議院 産業公害対策特別委員会地方行政委員会法務委員会社会労働委員会農林水産委員会商工委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第2号
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○林(孝)委員 私は、無過失賠償責任の問題に関して質問いたしたいと思います。  民法七百九条及び七百十九条による損害賠償請求において、原告、すなわち公害による被害者の被害の原因立証問題については、昨日以来当委員会の同僚委員からも質問がありましたように、公害という特殊性から考えて...全文を見る
○林(孝)委員 そこで、法制局長官にお伺いしたいのでありますけれども、現行民法における公害関係訴訟において、被害者である原告が、先ほど申し上げましたように、法の前では公平であるが、公害事件の特殊性から見て、また、先ほど申し上げました理由から、実際は非常に不利な立場に置かれている。...全文を見る
○林(孝)委員 いままでの御答弁を総称しますと、公害に関して無過失賠償責任制度を制度化するということは基本的には必要である。それはいろいろな場合において考えなければならない。また、原告側が非常に不公平な立場に置かれているということを考えて、これからそうした面の救済ということについ...全文を見る
○林(孝)委員 そうであるならば、民法上の特例として、公害について無過失賠償責任を制定する要素はある、そういうことですか。
○林(孝)委員 現実の問題を踏んまえて必要性を私たちは叫んでいるわけでありまして、答弁もそれを前提にして答えていただきたいと思います。  法制局長官にお伺いしますけれども、民法上の特例として一般的に制度化できない、その理由。いまも少しお話がございましたけれども、当事者に実質的な...全文を見る
○林(孝)委員 私がお伺いしたのは、当事者に実質的な公平がはかられる別な考え方をお持ちかどうか。今度は法務大臣にお願いします。
○林(孝)委員 法務大臣にお伺いしますが、個々の問題というのは、こういう物質について起こった公害という考え方なのか。個々の問題という個々の内容についてお話し願いたい。
○林(孝)委員 それでは、法務大臣がそういう考え方で無過失責任賠償制度の問題と組り組まれてこれからいくというわけでありますけれども、法務大臣が現在考えられているこの制度の制定へのプログラムといいますか、たとえば臨時国会では間に合わなかったけれども通常国会に提案するとか、そうしたプ...全文を見る
○林(孝)委員 それでは各省の所管のもとに検討を進めているという話でございましたが、たとえば厚生省においてはどのような検討をされておるか、お願いします。
○林(孝)委員 農林大臣、お願いします。
○林(孝)委員 いまの農林大臣の答弁は、無過失賠償責任の必要性を認めたという判断をしてよろしいでしょうか。
○林(孝)委員 公害対策本部ができて、これはきのうやおとといできたわけではないわけです。被害はもう十数年、長期にわたっての被害が続いておる。当然、公害対策本部ができた時点においてこうした問題も検討されなければならなかったのではないか。その結果、当然この臨時国会にそうした法案等が提...全文を見る
○林(孝)委員 いま国営のアルコール工場から無過失で排出している廃水に含まれている窒素によって農家の稲作が被害をこうむった、実際こういう事例が茨城県石岡市の事例としてございます。この問題に対して、最高裁の判決は、国が責任を負うのかどうかという問題でありましたけれども、判決では、無...全文を見る
○林(孝)委員 一年ほど前でありますけれども、東海村の原研で原子炉から放射能が漏れるという事故があったのでありますけれども、これと同じような事故が過失なくして、たとえば京大の熊取にある原子炉で起こって、そのために付近住民に被害が出たとした場合に、国がどのような責任を負うのか、その...全文を見る
○林(孝)委員 原子炉で……。
○林(孝)委員 国立の原子炉。
○林(孝)委員 時間がございませんので、結論に参りますけれども、この判例をあげたのも、またこの国立原子炉の問題をあげたのも、いわゆる営造物のいま説明がございました「道路、河川その他の公の営造物の設置又は管理に瑕疵があったために他人に損害を生じたときは、国又は公共団体は、これを賠償...全文を見る
12月07日第64回国会 衆議院 法務委員会 第3号
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○林(孝)委員 私は、この人の健康に係わる公害犯罪の処罰に関する法律案が実際運用されるという段階の種々の問題点について、まずお伺いしたいと思います。  いま日本における公害問題としてあげられている中に、四日市の大気汚染事件、これは現在訴訟中の事件でありますけれども、居住者九名の...全文を見る
○林(孝)委員 いま御答弁があったのは、すでにそういう前例があって、そしてその前例に照らし合わせてこれが捜査を必要とするというふうに判断された、そのように解釈していいわけでしょうか。
○林(孝)委員 それではここに一つの例がございますけれども、これは朝日新聞に掲載されたもので、この二ケ月間に四つの事件があるわけです。一つは、青酸化合物が一万リットル川へ流れ出した。鶴見川の支流ですけれども、工場にミスがあったということで大騒ぎしたということが先日ございました。こ...全文を見る
○林(孝)委員 そうしますと、先ほど同僚委員の質問の中に、「おそれ」の問題がございましたけれども、実際捜査の端緒として実害が発生した場合という答弁があったのではないかと私思うわけです。その実害があれば、魚介類が汚染された時点、その時点で把握するという刑事局長の答弁じゃなかったかと...全文を見る
○林(孝)委員 それで具体的な事案をあげているわけなんですけれども、「有毒ガス三千世帯襲う」ということが報道されております。これは十二月のですけれども、埼玉県で起こりました。鋳物鋳造工場の排ガスの原因によって付近の住民に被害が及んだ、こういう事件です。「十一月二十五日から故障し、...全文を見る
○林(孝)委員 そこで、そういう一つの事件を通して、今度は告発とか、起訴だとかが行なわれます。起訴された場合に有罪の確信がなければ起訴するということにもなかなか踏みきれない。そういうことで証拠集めが行なわれているわけです。捜査の端緒があって証拠集めが行なわれた。その段階で問題にな...全文を見る
○林(孝)委員 具体的にこのように計画しているということがわかりましたら教えていただきたいのですが……。
○林(孝)委員 最高裁の方にこの件と関連してお尋ねします。  裁判所の令状に基づいて強制立ち入り捜査等が行なわれるわけですけれども、その判断はやはり裁判所で裁判官が行なうことだと私は思います。そういう面でも検察庁と同じく公害という特殊性から専門的な知識、科学的な知識等が必要だと...全文を見る
○林(孝)委員 私はこの問題について一番心配しますことは、先ほどお話ししましたように、裁判が長引いて被害者がその間に病苦から自殺したりあるいはなくなられたりということがあるわけです。裁判をスムーズに円滑に行なうためにいろいろな方面からの努力が必要ではないかというわけで、公害罪がで...全文を見る
○林(孝)委員 それから公害に関して検察庁ででき上がった証拠は民事裁判にも援用されるかどうかということですけれども、いかがでしょう。
○林(孝)委員 わかりました。  さらに、運用の面でございますけれども、公害罪が零細企業にしわ寄せが来て、大企業が処罰を免れた、あるいは先ほど畑委員からも質問がございました、現場労働者にしわ寄せが来て、法人の代表者が免責される、そういう点を非常に心配している声があるわけです。国...全文を見る
○林(孝)委員 たとえば親会社と下請会社という場合があります。下請会社が親会社の言うことを聞かなければどうしても生活できない、少人数の従業員も生活に迷ってしまうことになるという場合に、どうしても親会社の言うことを聞いて事業をやる。それが一つの公害の発生源となったような場合が考えら...全文を見る
○林(孝)委員 次に、処罰の対象についてお伺いしますが、企業があって、有毒物を排出している場合に、まず最初に製造を始めるという意思決定をした人、それから行為を決定した人、これは同じ場合もあります。それから有害と認識して、後に有毒物を撤収しないという態度決定に参加した人、この「有害...全文を見る
○林(孝)委員 それから、推定規定のところですけれども、無機物が有機物に変わるということが考えられます。排出されるときは無機物でも化学反応を通して有機物に変わって、人の健康を害したとか、あるいは生命に危険を及ぼしている、あるいは患者が生まれたという場合に、出している時点は無機物だ...全文を見る
○林(孝)委員 それから、先ほど例にあがっておったのは、それぞれの工場が環境基準以下であれば、複合して被害が出た場合は、これは当たらない。ところが、たとえば四つ工場があって、その四つは環境基準以内だけれども、それに一つ加わることによって被害が出るということを最後に加わる工場が認識...全文を見る
○林(孝)委員 それから、時効の問題でございますけれども、工場が昼間操業しておって夜ストップした、翌日また操業して夜ストップするという工場もありますし、昼夜動いておる工場もあります。こういう場合にそれを数台と見るのか、一台と見るのか、時効を起算する場合にどの時点から起算して判断す...全文を見る
○林(孝)委員 方々に飛びますけれども、先ほどの物質の問題でございますけれども、将来の長期的な展望において、現在大気汚染あるいは水質汚濁という物質に限定されている、この公害罪の物質の問題がやがて食品だとか薬品だとか、そういう問題、あるいは典型公害といわれる地盤沈下だとか悪臭、そう...全文を見る
○林(孝)委員 それからもう一点は、公害罪に推定規定が設けられておるわけですけれども、これは大臣にお伺いしますが、民事訴訟の面にも推定規定というものを将来規定される考えはあるかどうかという問題です。いかがでしょうか。
○林(孝)委員 この問題については先ほども議論がありましたように、結局無過失責任というものを規定するというのは非常に困難であるというならば、こうした規定あるいは挙証責任の転換、そうした面の立法化というものが当然それの対応策として考えられるべきじゃないかということからお伺いしたわけ...全文を見る
○林(孝)委員 以上で終わります。
12月09日第64回国会 衆議院 法務委員会 第5号
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○林(孝)委員 一点だけお願いします。  宮崎先生のお話の中で、実効性の上で不備な点が出てくるという御発言がございました。どういう点を想定されて不備な点と言われるのか、その点具体的に、数多くあるならば、一、こういう点、二、こういう点とこういうふうにお答え願いたいと思います。
○林(孝)委員 その中の一つの、先ほど藤木先生からは五本の煙突から亜硫酸ガスが出ているという例を引かれまして、全部合算すると有害に達する、こうした因果関係についての推定規定の問題が提起されましたけれども、この点については宮崎先生はどのようにお考えでございますか。
○林(孝)委員 終わります。
12月10日第64回国会 衆議院 本会議 第7号
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○林孝矩君 私は、公明党を代表いたしまして、ただいま議題となりました内閣提出の、人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律案について、反対の討論をいたすものであります。  すでに周知のごとく、わが国経済の急速な成長は、あくまでも大企業本位、生産優先の政府の政策にささえられてきたも...全文を見る