林紀子

はやしとしこ



当選回数回

林紀子の1990年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月26日第118回国会 参議院 農林水産委員会 第1号
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○林紀子君 今回の法改正の特徴の一つは、中山間地域活性化資金を創設することであり、また農水省の来年度予算案の重点項目の一つとして中山間地域活性化対策を掲げ、幾つかの新規事業を組むなど、本格的な施策を進めようとしているものであると思います。  中山間地域の大きな特徴は、洪水や土砂...全文を見る
○林紀子君 私は、現在広島県に住んでおりますが、農水省の中国農業試験場がまとめました「近畿中国地域における 高齢・兼業農業と担い手」という本によりますと、農業人口に占める六十五歳以上の割合というのは、広島県で二一・四%、山口県で二〇・九%、岡山県二〇%など全国的に見ても特に中山間...全文を見る
○林紀子君 私は、抜本的な施策の一つとして、イギリス、フランス、西ドイツといったEC諸国の中山間地域対策、これにぜひ注目してほしいと思うわけです。この施策は、中山間地域問題研究会がまとめた「中山間地域問題を考える—農村の活性化に向けて—」や、農水省の国際協力課和泉真理さんが書かれ...全文を見る
○林紀子君 最後に、日本共産党はさきの総選挙の際、安全な食糧は日本の大地からと、生産者、消費者の共通の願いにこたえて自給率向上、農業再建を今後十カ年で進めることを提起いたしました。中山間地域の農民が意欲を持って農業に取り組めるよう、今こそ農政の転換を図るように求めて質問を終わらせ...全文を見る
03月29日第118回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
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○林紀子君 きのう牛肉の安定価格の引き下げが諮問されました。またきょうは、加工原料乳保証価格の引き下げが諮問されました。畜産農家の実態を無視して一層赤字経営を押しつける引き下げ諮問に強く抗議し、まず私は撤回を求めたいと思います。  諮問についてはほかの委員からも質問がされました...全文を見る
○林紀子君 この飼育労働費、雇用というところにその酪農ヘルパーのあれは入っているわけですか。
○林紀子君 それでは、もう以前からこれは計算をされているということなんですね。
○林紀子君 大臣にお伺いしたいと思うんですが、私は、先日畜産農民全国協議会という団体の代表の方で、北海道で酪農を経営している方からお話を聞きました。その方は、せっかく搾った牛乳を畑が真っ白くなるほど捨てさせられている、このことを唇を震わせて告発していらっしゃいました。生乳換算で三...全文を見る
○林紀子君 子牛に食紅を入れて飲ませるとか、それから親牛に飲ませるとまた乳の出がよくなるので大変困るんだという、そういうお話も聞いたわけですけれども、牛乳の過剰というのは農民の責任ではないと思うわけです。昭和六十二年から飲用消費が伸びたということもあって、農水省はそれまでの減産方...全文を見る
○林紀子君 輸入の問題ですけれども、現実に昭和六十三年の場合、乳製品の輸入というのは調製品も含めて生乳換算で三百五十五万トン、国内生産量七百七十万トンの半分近くにもなっている。例えば調製食用脂とココア調製品は五十三万トンも輸入されているということを聞いております。これは、日本の商...全文を見る
○林紀子君 そういうことがあるから農民は本当に自由化に反対してきたんだと思うわけです。自由化品目だから輸入規制はできないということでは自由化を進めてきた政府の責任、これは本当にますます農民からも追及されるのではないかと思います。こういうものさえ輸入規制をしないで農民に生産調整を押...全文を見る
○林紀子君 今話し合えばいいというお話がありましたけれども、先ほど来お話がありますけれども、やはり農水省というのは第二通産省になってもらっては困るわけでして、やはり酪農家の味方をする、酪農家を守るという立場でこれを考えていただかなくちゃいけないと思います。メーカーというのは、今数...全文を見る
○林紀子君 そのお答えではちょっと私も十分納得はできないわけですけれども、時間の関係もありますので、最後に養豚経営にとって、今大変大きい問題になっているオーエスキー病の対策というものについてお伺いしたいと思います。  日本では、この豚のオーエスキー病に効くワクチンが製造も輸入も...全文を見る
03月30日第118回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
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○林紀子君 今回の糖価安定法の改正は、砂糖調製品の輸入自由化に原因があるということですので、私はこの輸入自由化の問題を中心にお伺いしたいと思います。  一九八八年二月のガット・パネルの報告に基づく日米協議で、農産物の十二品目のとりあえずの決着が図られました。その際、脱脂粉乳など...全文を見る
○林紀子君 土地利用型農業を基軸としてというふうにわざわざお断りになっていらっしゃいますけれども、それは米ということを指しているわけでしょうか。
○林紀子君 佐藤元農水大臣は、最近の新聞報道で、牛肉・オレンジ自由化交渉決着の際、米の自由化は日米二国間では話し合わない。大統領選挙の種にはしないということを確認した。それで牛肉・オレンジ自由化をやったと、こういうふうに述べているわけですけれども、米の自由化を防ぐために牛肉・オレ...全文を見る
○林紀子君 アメリカは日本に乳製品の輸入自由化というのを要求できない立場ではないかと思うわけです。というのは、日本の乳製品の輸入の実績はココア調製品など輸入制限逃れのものも含めまして生乳換算で三〇%以上に達している。農水省がきのう畜産振興審議会に提出した資料を私も拝見させていただ...全文を見る
○林紀子君 今回の、この糖価安定法改正の原因となったのは砂糖調製品の輸入自由化というわけですが、自由化していなければ今回のような慌ただしい法改正というのも必要なかったと思うわけです。  砂糖の問題でもアメリカの横暴というのははっきりしています。一九八五年、昭和六十年一月二十八日...全文を見る
○林紀子君 私は、日本共産党を代表して砂糖の価格安定等に関する法律の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。  糖価安定制度は、輸入粗糖に対する調整金により甘味資源生産農家を初め国内生産の一定の保護を図るもので、ますます拡充強化されなければならないことは言うまでもあり...全文を見る
04月19日第118回国会 参議院 農林水産委員会 第4号
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○林紀子君 きょうは、どうも大変参考人の皆さんありがとうございます。質問する時間が限られておりまして、皆さんに御質問できないので大変申しわけありません。  まず、田代参考人にお伺いしたいんですが、今の日本の農政の先行き不安、日本の農業に対してこれから先どういう面で展望を持てるの...全文を見る
○林紀子君 それでは、申しわけありませんが、森実参考人と池田参考人に続けて質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。  まず、森実参考人にお願いいたします。今回の改正では、保険料を一九九六年まで毎年、月八百円ずつふやされるということになっておりますけれども、世帯単位で...全文を見る
04月24日第118回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
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○林紀子君 私はまず初めに、年金制度の維持発展にとって大変重要な未加入者の加入促進について質問したいと思います。  農業者年金基金では、昭和五十六年度から未加入者の加入促進を業務の最重要課題として取り組んできました。しかし、新規加入者数はここ数年来減少傾向にありまして、昭和六十...全文を見る
○林紀子君 ただいま大臣もおっしゃいましたけれども、未加入者が加入をしない理由というのを農業者年金基金が、昭和六十二年度調査をしたところによりますと、これが「のうねん」という雑誌に紹介されておりましたけれども、第一に、「農業の将来が不安だ」、二八・二%、第二に、「保険料を納付する...全文を見る
○林紀子君 今ウルグアイ・ラウンドのお話をされましたけれども、中山外務大臣は二十日、メキシコでのウルグアイ・ラウンドの非公式閣僚会議の後の記者会見で発表したということで、どの新聞も大きく取り上げておりました。「コメ、7月中に結論」、私が今持っておりますのは四月二十一日付の毎日新聞...全文を見る
○林紀子君 ことしの二月、総選挙の直前ですけれども、当時の三塚政調会長は、米問題をガット協議から除外しようと思えばできないこともないと述べていらっしゃいます。中山外務大臣の発言のように、ガット協議を隠れみのにして米自由化に踏み出すことをやめるためにも、米問題をガット協議から除外す...全文を見る
○林紀子君 私たちは、この米問題はガット協議から除外して、日本の政府の姿勢で米は輸入自由化しないということをきちんと内外に打ち出すべきだという、そのことを申し上げて次の質問に移らせていただきます。  未加入者の理由のアンケートの調査で、二番目に割合の高かったのが保険料負担の問題...全文を見る
○林紀子君 先ほど同僚委員にも同様のお答えがありまして、私はどうしても納得ができませんのであえて重ねて質問をしたわけですが、農家所得というのでしたら、そこには被用者の所得も入っているということになるのではないですか。そうしましたら、被用者年金の保険料も加えなければ正しい負担率とい...全文を見る
○林紀子君 時間がないので次に移りますが、今回の幾つかの改正は、農年加入者から出されていた要望が取り入れられているということで、私たちも前進であるということで評価しております。しかし、そのことが給付水準の引き下げと引きかえということになりますと、今回の法改正は年金加入者に不利益を...全文を見る
○林紀子君 今回の法改正をめぐりまして、私も幾つかのところから要望書というのをいただいておりますけれども、佐賀県農業者年金協議会からの要望書によりますと、「支給開始年令の引き上げについて若干の不満はある」、こういうふうに書いておりますけれども、まとまった年金が手に入り、やっと楽が...全文を見る
○林紀子君 時間がないので、最後に一点お伺いします。  加入者が死亡した場合の遺族年金また婦人の年金権については、先ほど大臣からも積極的な答弁がございました。また、今回の加入者が死亡した場合の配偶者への加入の特例措置、女性の立場から考えた場合はこれも一つの前進だと思うわけです。...全文を見る
○林紀子君 私は、日本共産党を代表しで、農業者年金基金法の一部を改正する法律案に対して反対の討論を行います。  今回の改正案は、分割移譲や、遺族配偶者の加入特例、被保険加入期間の空期間の通算など農業者の要望に沿った改善点も見られます。しかし、基金財政の安定化を理由に、保険料の引...全文を見る
05月29日第118回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
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○林紀子君 私は、まず法案の質問に先立ちまして、米の市場開放問題について一問お伺いしたいと思います。  山本農水大臣あてに、アメリカのヤイター農務長官から抗議の書簡がきのうの午後届いたということは、午前中のお答えにありました。内容は新聞報道にほぼ同じだということでしたので、私も...全文を見る
○林紀子君 次に、ソ連に拿捕された北朝鮮籍の漁船に日本人漁船員が多数いた事件についてお聞きしたいと思います。  今回の事件の全容解明はもちろんですが、また午前中の御答弁の中でかかる事件が起こらないようにという大臣からの意思の表明もありましたけれども、北洋漁場の操業規制が年々厳し...全文を見る
○林紀子君 それでは、法案に関して質問させていただきます。  今回の改正では、信用事業全部をほかの漁協や県の連合会などに譲渡できることとされております。一方、漁協合併助成法に基づく漁協の合併も、四次の延長により、一九八八年度から一九九三年度までに原則一市町村一漁協、五年間に二百...全文を見る
○林紀子君 推進状況を見ますと、五カ年計画のうち、既に三年目に入っておりますのに極めておくれている状況だと思います。当時の水産庁長官は、漁協合併助成法の四次延長の際、本委員会で、目標は非常に大きな数字だが、何とかお互い汗をかいてそういう方向に邁進したいと決意を述べました。また全漁...全文を見る
○林紀子君 水産庁では一九八五年度から、信用事業を実施している漁協について、総合的、計画的に整備強化を図ることを目的に、漁協信用事業整備強化対策として利息の減免のための利子補給措置などを行ってきました。しかし、この対策は一九八九年度で終了し、今年度から次期対策として、信用事業の統...全文を見る
○林紀子君 次に、無秩序な輸入水産物の増加に関して質問させていただきます。  一九八二年に一兆円を超えた水産物の輸入は、一九八九年には一兆四千五百億円に達し、同年の我が国漁業総生産額二兆七千二百二十億円の五三%、半分以上に上っているわけです。輸入相手先ではアメリカが約一八%で一...全文を見る
○林紀子君 ますます今後増加が予想される輸入水産物を抑えて、国内水産物の生産体制を確立していかない限り資源管理型漁業というのは育っていかない、日本の漁民というのを守ることはできないということを指摘いたしまして、きょうは厚生省にも来ていただいておりますので、次の質問に移らせていただ...全文を見る
○林紀子君 最後に、大臣にお聞きしたいと思います。  政府は、昨年の消費者保護会議で増大する輸入食品に関し、監視員、検査機器の整備など監視体制の一層の充実に努め、安全性の確保を図ることを決定しております。しかし今、日米構造協議の中で、アメリカから輸入手続の簡素化、迅速化の名のも...全文を見る
05月30日第118回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○林紀子君 五月十五日、国の責任のもとに初めての原爆死没者調査が発表されました。今回の調査で新たに一万一千九百二十九人の死没者が確認されました。広島では五千五百五十一人ですが、戦後四十年にしてまだこれだけの新たな死者がわかったことは、原爆の破壊力のすさまじさを改めて示していると思...全文を見る
○林紀子君 それでは、政府として死没者はどのくらいに上ると推定しているでしょうか。特に昭和二十年末までに亡くなった方ほどのくらいと推定しておりますでしょうか。広島、長崎それぞれについてお答えいただきたいと思います。
○林紀子君 私が伺っているところによりますと、広島市では国連に市長の名前で報告したその推計といいますのが、二十年末までに亡くなった人は、広島市で十四万人プラスマイナス一万人、こういう数だということです。今回の調査で明らかになりましたのが七万九千六百三十三人、およそ八万人です。です...全文を見る
○林紀子君 今お答えがあった原因と同時に、余りに調査が遅過ぎた、こういうことがこれまた一つの大きな原因ではないでしょうか。どうして四十年もたってようやく調査をすることになったのですか。
○林紀子君 今回の調査の目的に、「原爆による死没者の実態をより明らかにし、これを後世に伝えることを目的とする。」と言われております。全容解明というのはどうしても必要だと思います。今後国として全容解明のためにどういうことをするつもりでしょうか。
○林紀子君 お話にありましたように、今までも広島、長崎両市は動態調査を行う、それから本当に一家全滅したようなその中心部分では一人一人の名前を思い起こして復元調査をするなど、随分大きな努力を続けてきました。しかし、この努力によっても明らかにならなかった死没者が、国が今回調査に乗り出...全文を見る
○林紀子君 若年層ほど直爆死及び急性障害による死亡の割合が高いと報告されておりますが、その辺はいかがですか。
○林紀子君 今お伺いしましたのは、そういう若い方がたくさんの方が被爆をした、そして直爆死、急性障害による死亡の割合が多いということですが、その原因との比較というのをお教えいただけますか。
○林紀子君 確かに十代の方たちがこれだけ亡くなっているというのは、建物疎開などで動員をされて、まさに爆心地、その中心に十代の若者、女学生、中学生がたくさん集まっていた、そういうことによるものだと思います。  今幾つかの数字をお教えいただきましたが、こうした結果は、赤ちゃん、子供...全文を見る
○林紀子君 大変力強いお返事をいただいたわけですけれども、このような悲劇を繰り返さないためにも、今回の調査の生の声である自由記載欄、これを公表して原爆白書の形にまとめ、原爆の実相を国の内外に知らせて、唯一の被爆国の政府として非核の国際世論の先頭に立つべきだと考えますが、お考えをど...全文を見る
○林紀子君 私も氏名を全部発表しろということを言っているわけではないわけですけれども、被爆者の団体であります被団協も被爆者、遺族の生の言葉として原爆被害の実相を伝える貴重な原材料であるとこの自由記載欄の公表を要求しております。プライバシーというものを侵害しないやり方で公表できる方...全文を見る
○林紀子君 今お知らせいただきましたように、三十年の時点でおよそ半数近くの方々が亡くなったわけです。三十二年の時点ではこの数、割合がさらにふえることは確かです。厚生大臣は、さきの予算委員会でも被爆者に弔意を示すと言われました。国から何の手も差し伸べられないままに亡くなっていったこ...全文を見る
○林紀子君 国が何もしていないというのは、唯一の被爆国として大変残念なことであり、また無責任なことではないでしょうか。  原爆ドームの保存のために広島市や彼団協を初め関係諸団体は大変大きな努力をされました。必要な資金を、国からの補助がないために、日本の内外に募金を訴えました。募...全文を見る
○林紀子君 寄せられました手紙には、若いお母さんが、原爆ドームを見て初めて平和の問題を考えた、子供には決して核戦争など味わわせたくない、こう書いております。被爆後四十五年たち、当時被爆した建物は老朽化し、あるいは都市開発の中でだんだん取り壊されていっております。私は今回、被爆した...全文を見る
○林紀子君 先ほど厚生大臣は大変力強い決意、核戦争は決して起こしてはならないという御答弁をくださいました。そのお気持ちが本当にあるならば、この被爆建造物を残して後世に伝えるべきではないでしょうか。県や市も今努力をしております。しかし、その努力をもっと助けて、この建造物を残すという...全文を見る
○林紀子君 持ち主が適宜判断するのであれば国の援助などは何も要らないはずです。しかし、持ち主だけではもう持ちこたえることができない、しかも、原爆の遺跡として大変重要だということで私はここでこういう指摘をしたわけです。  被爆者の方々が訴えていらっしゃるように、建物がその場所にあ...全文を見る
○林紀子君 私は先ほど大臣のお答えを聞きまして大変力づけられたわけですけれども、具体的なお話になりますと全く違っているということでは大変残念に思います。  昭和二十四年には広島平和記念都市建設法というものが制定されました。衆議院でこの法律の趣旨説明にたたれた当時の民主主義党の山...全文を見る
○林紀子君 その後の医療水準の著しい向上を考えますと、もう二・八体制では不十分、職場からは、夜勤は三人体制で六日以内にという声も上がっております。二・八体制も四半世紀たっても実施できない。政府としてはこの責任どのように考えていらっしゃいますか。厚生大臣、お伺いいたします。
○林紀子君 国際的に見て日本の看護婦の数の水準ほどうなっているか、OECD調査ではどういうふうになっているかお知らせいただきたいと思います。
○林紀子君 日本では百床当たり十八・三人ということではないですか、四十人までふえておりますか。
○林紀子君 いずれにいたしましても、日本の看護婦さんの数というのが非常に少ないということは事実です。  一九八八年五月に閣議決定されている「世界とともに生きる日本 経済運営五カ年計画」では、計画期間中に週四十時間労働制の実現、総労働時間を千八百時間にとうたっております。また、第...全文を見る
○林紀子君 週休二日制にする、千八百時間にするということでは、労働大臣、看護婦さんの面では四七%ということで閣議決定が生かされていないと思うわけですけれども、労働大臣としてはどうお考えになりますか。
○林紀子君 今局長もお答えになりましたけれども、需給見通しについて見直すことはやぶさかではないと、この四月十九日の衆議院の社会労働委員会で我が党の児玉議員の質問に対してお答えになっておりますけれども、いつこの需給見通しの見直しをなさるのか、どのように見直しをなさるのか、そのことを...全文を見る
○林紀子君 それでは、各部道府県に対してももうこの見通しの見直しについて始めるというそういうことは指示をしているということですか。
○林紀子君 本当に看護婦さんの現状を考えたら、ぼちぼちやるということでは到底間に合わないと思うわけです。今後、育児休業制度についても新たに考慮することも必要だと思います。先ほど厚生大臣もおっしゃいましたけれども、看護婦さんの労働条件、それをよくしていくためにもますますこの数の見直...全文を見る
○林紀子君 国民の命を守る立場にある看護職員の方たちの労働実態がこういうようでは国民の命そのものがおろそかにされていると言わざるを得ません。  「地球より重い命を守る仕事に青春の情熱を燃やす白衣の姿尊とく光る」、患者さんは看護婦さんにこういう歌を贈っています。しかし、この患者さ...全文を見る
06月01日第118回国会 参議院 農林水産委員会 第8号
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○林紀子君 私はまず、具体的な問題ですが、他用途利用米の主食転用についてお伺いしたいと思います。  食糧庁では、一九八七年度より全農を通じまして、他用途利用米の新米を政府持ち越しの古米と交換する形で主食用に売り渡しをしておりますね。他用途利用米と政府古米の交換は、本来政府米とし...全文を見る
○林紀子君 そうしますと、全農段階で幾らの差益が生じたのか。それから、今お話がありましたが、各県の経済連段階ではどうなっているか、その内訳を明らかにしていただきたいと思います。そして、現在経済連段階ではその差益をどういうふうに取り扱っているかということについても御説明ください。
○林紀子君 そうしますと、大部分は農民にもうじかに精算されたということですか。
○林紀子君 今、上位五つ経済連について御報告いただきましたけれども、時間の関係もありますので、全部御報告いただくというのはここではできませんので、後日文書で結構ですから全国の内訳一覧というのをぜひ御報告いただきたいと思います。  それから、今お話がありましたけれども、差益という...全文を見る
○林紀子君 それでは次に、きのうパリで行われました経済協力開発機構OECDの閣僚理事会は、コミュニケを採択して閉会したと伝えられておりますけれども、この会議に関連して二問お聞きしたいと思います。  まず、五月三十日付の毎日新聞によりますと、日本政府は基礎的食糧の輸入制限について...全文を見る
○林紀子君 それから、農業保護の撤廃の手段としてアメリカは関税化ということを提案しています。報道では、ECがアメリカの提案に同意し、我が国が孤立しているとの見方もあるが、日本政府はこのアメリカの提案に対しどのような態度を表明したのか。また、ECがアメリカの提案に賛成しているわけで...全文を見る
○林紀子君 それでは、ECはアメリカの状況に賛成して日本だけが孤立化しているという、そういう状況ではないというふうに理解してよろしいわけですね。
○林紀子君 今、米の輸入が大変大きな問題となっておりますけれども、一たん輸入を許してしまえばその農産物がどのようなことになるか、農民にどのような影響を及ぼすのか、これはいろいろな例があるわけですけれども、私は極めて具体的な一つの例、イグサについて質問をさせていただきたいと思います...全文を見る
○林紀子君 再生産に必要な平均価格といいますのは、畳表一枚当たり千三百十二円、労賃が八百八十一円、原材料分六百三十一円と計算されています。ことし三月の平均価格は八百二十八円ですから、農家の生活費というのがほとんど保障されないような状況となっております。農産物の輸入自由化の名のもと...全文を見る
○林紀子君 内需拡大のためにPRというようなことも含めまして、ぜひ御努力いただきたいと思いますけれども、最後に大臣にお願いしたいと思うんですが、公共的な建物、住宅などで畳表を使用する際には、ぜひ国産品を利用するように建設省などの関係機関に強力に働きかけていただきたいと思いますが、...全文を見る
○林紀子君 それでは最後に、ソ連に拿捕されました北朝鮮籍と見られる漁船に日本人漁船員が乗り組んでいた、この事件についてお伺いしたいと思います。  山本農水大臣は、三十日の衆議院の農水委員会で、今回の事件について事前に水産庁は知っていたのに黙認していたのではないか、適切な指導があ...全文を見る
○林紀子君 報道によりますと、共同事業の契約書の写しを水産庁は入手していたのではないか。また船団が出港直後に帰港を指示していたという事実があるのではないか。それから照宝漁業が漁船を北海道に登録する際、道庁の指示で国内法を守る、こういう確約書を交わしていた、こういうようなことが報道...全文を見る
○林紀子君 時間ですが、今ちょっと長い御答弁になりましたので、最後に一言言わせていただきたいと思います。  我が国の遠洋漁業にとって最大の漁場となっていたアメリカ水域の漁獲割り当ては、一九八八年ついにゼロとなったわけですけれども、これは日本の漁船操業を保障した国際法に対しまして...全文を見る
06月13日第118回国会 参議院 災害対策特別委員会 第4号
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○林紀子君 私は、具体的な問題も含めまして、リゾート法について質問をいたします。  総合保養地域整備法、いわゆるリゾート法が施行され、現在全国で二十一道府県の基本構想が承認されている。これにより五兆六千九百億円をかけて三百三十万ヘクタールが開発される。また、現在、基本構想が申請...全文を見る
○林紀子君 先ほども申し上げましたように、リゾート法による開発が予定されている中には保安林に指定されているところが多く含まれています。  林野庁は六月十一日付で、保安林及び保安施設地区の指定、解除等の取り扱いについての通達を出していらっしゃいます。通達には、「都市周辺において急...全文を見る
○林紀子君 我が党は、リゾート法は自然を破壊する、環境を悪化させる、また土地買い占めによる地価を高騰させる、関係自治体への多大の財政負担をもたらすものであると反対してきました。リゾート法が施行され、全国で開発が急速に進んでいますが、大企業利益優先のための開発であるためいろいろな弊...全文を見る
○林紀子君 開発されようとしておりますこの北蔵王を水源とする馬見ケ崎川は昔から暴れ川として多くの生命財産を奪ってきました。この下流にある山形市は、明治二年の大洪水による被害が有名です。このために古くから馬見ケ崎地区では砂防工事が行われておりまして、昭和十五年ごろから砂防指定地が設...全文を見る
○林紀子君 水源涵養保安林それから土砂流出防備保安林がそれだけたくさんある。半分ぐらいをこの保安林が占めておりますでしょうか。それだけ指定されているということは、その地域は崩れやすい、土砂が流出しやすい土地であるということではないかと思います。そうした場所の保安林解除については慎...全文を見る
○林紀子君 昭和六十一年に山形交通株式会社が北蔵王スキー場開発計画を出したときに、山形市は、学術調査等や提言を踏まえ、自然環境や景観面からの検討にとどまらず、防災上の面からも環境に与える影響について考察するなど多面的な検討を加えた結果、山形市としては認められないとしています。しか...全文を見る
○林紀子君 今、基礎調査の段階だというお話がありましたけれども、その後基礎調査報告書が提出された段階でもなかなかはっきりしたお答えが県の方からもないわけです。そうしますと、住民は大変大きな不安を持っているということですけれども、その住民の声を反映させる場がないと、今そういう状況に...全文を見る
○林紀子君 先ほども申し上げましたように、そこに住む人々の心配を解消するという意味でも、住民の人たちの声を本当に聞く、ぜひその立場で国土庁も対応していただきたいと思うわけです。  そして、災害は忘れたころにやってくるといいますが、蔵王だけではなく、全国で戦後荒廃した山々を植林し...全文を見る
06月14日第118回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
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○林紀子君 私は、先日東京都日野市を訪ねまして市民農園と都市農業のあり方、特に学校給食に新鮮で安価なもの、身近に生産された地元野菜を供給しているという現場を見てまいりました。今まで、いろいろ他の委員の方々が質問なさいましたけれども、重なる部分もあるかと思いますが、私もぜひお聞きし...全文を見る
○林紀子君 都市農業というのは、身近なところで新鮮な野菜などを供給するためにも大変重要な位置があるということを、先ほど大臣もおっしゃいましたけれども、日野市では、一九八三年度から学校給食に地元の生鮮野菜を利用しています。今では二十八ある小中学校のうち十八校、中学校の八校ではすべて...全文を見る
○林紀子君 今、大臣の答えで都市農業の大切さというのがますます浮かび上がってきたと思うわけですね。それだからこそ、農地への宅地並み課税というのはどうしても中止するべきだと思うわけです。重ねてになりますが、もう一度お答えをいただきたいと思うわけです。
○林紀子君 私は、日野市に参りましたとき、農家の方と一緒に市民農園の一つを実際に見学させていただきました。ちょうど定年で退職したぐらいのお年寄りの方が、キュウリやナス、トマトなどの手入れをしていたわけですけれども、そこで一緒に行った農家の方に聞くわけですね、どうやったらもっとうま...全文を見る
○林紀子君 次に、農作業事故の安全対策ということについてお伺いしたいと思います。  農作業の機械化が進む中で、農作業の担い手が高齢化していることに関連しまして事故が一向に減少しない、特に乗用トラクターによる死亡事故は、農水省で調査を始めて以来最悪を記録したとも言われております。...全文を見る
○林紀子君 日本弁護士連合会の消費者問題対策委員会が三月、二日間だけだったそうですけれども、欠陥商品一一〇番というのを行ったところ、さまざまな欠陥農機具の情報が寄せられたということです。また、乗用トラクターでは重心が高いために、田畑の出入り口やあぜ越え箇所などで倒転しやすいことか...全文を見る
○林紀子君 終わります。
06月19日第118回国会 参議院 農林水産委員会 第10号
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○林紀子君 私は、今までの論議の中でも何人かの委員の方が米の輸入自由化の問題について質問をなさいましたが、米の輸入自由化問題を私も質問させていただきます。  五月二十九日の当委員会で私は、アメリカのヤイター農務長官から抗議の書簡がきのうの午後届いたという大臣の答弁を受けまして、...全文を見る
○林紀子君 農水大臣の気持ちが伝わるような中身だと思うわけですし、私たち日本共産党は、六月の十四日に、海部総理大臣あてに、九〇年産生産者米麦価等に関する申し入れの文書というのを山本農水大臣に手渡しました。その中でも、ヤイター書簡は、日本に対する露骨な内政干渉であるとともに、米自由...全文を見る
○林紀子君 また、きょうの農業新聞にも紹介されておりましたけれども、部分的な輸入によって地域経済に与える影響は、全中の研究でも、一〇%の市場開放で二十七万人が失業する、こういう結果が出たという報告が行われております。今、米の輸入自由化を阻止するには、輸入自由化圧力になっているウル...全文を見る
○林紀子君 この六億八千三百万円、これは全農だけではありませんけれども、それを含めて四十二億四千三百万円余りの損失となっている。これは他用途利用米と政府米の交換によって全農などの生産団体、ひいては生産農民が犠牲になっている。これが背負わされているということじゃないかと思うわけです...全文を見る
○林紀子君 そうしましたら、この全農が出した損失の四十二億四千三百万円というのは、政府が補てんをしたということになるわけですね。
○林紀子君 それから、この六億八千万円の差益分ですけれども、生産農民に返すなど適切に処理するよう指導するというお返事をいただいたわけですが、私が、先ほど申し上げました宮城県などに実際に行ってお話を伺ってみますと、単協の部分では組合長さんもよくわからないわけですね、これについて。そ...全文を見る
○林紀子君 この他用途利用米ですけれども、農民は冷害で主食用すら満足に出荷できないときも、米輸入を許さないためだと言われて六十キロ当たり約九千六百円、生産費を償わないような低米価で応じてきたわけです。宮城の農家の方々に聞きますと、農協に新米を出荷しても他用途利用米にはマル他という...全文を見る
○林紀子君 終わります。
07月05日第118回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第1号
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○林紀子君 生産者米価は食管制度に定めるとおり、農民には再生産の保障、そして消費者には家計の安定を基本として決定すべきだと考えます。ところが、食糧庁は二年産米から価格形成の場を開設しようとしています。この自主流通米の価格形成の場の開設は、食管制度が農民に再生産の保障を定めた生産者...全文を見る
○林紀子君 次に、内外価格差を理由に生産者米価の引き下げを行うならば、生産費の半分を占める農業機械などの物財費の価格引き下げ、物財費の内外価格差の解消をまず行うべきではないでしょうか。三十五馬力のトラクターの国内価格は約百七十万円、これに対して輸出価格は約百万円でおよそ一・七倍。...全文を見る
○林紀子君 時間がありませんので終わります。
○林紀子君 政府は、きのう九〇年産米の生産者米価について一・五%の引き下げ、一万六千五百円を米価審議会に諮問いたしました。しかし、米づくり農家が人並みに生活できるかどうか、青年が希望を持って農業を継げるかどうかの大きなポイントは、生産者米価に労賃をどのように反映させるか、このこと...全文を見る
○林紀子君 という御返事ですけれども、今回の諮問案では米づくり農家はどこも、これでわかった、納得したと言うところはないと思います。  時間の関係もありますので次に移らせていただきます。  刈田委員からも質問がありましたが、私も、四月に出されました「自主流通米の価格形成の場」検...全文を見る
○林紀子君 「自主流通米の価格形成の場」検討会の報告には、取引参加者について「買い手としては原則として卸売業者とする。」、こうしながらも、「取引状況の推移をみて、大口小売業者や外食事業者の参加についても検討する」と述べられていますね。現在の食管制度では二百八十の卸売業者、そして八...全文を見る
○林紀子君 売り手についてもちょっとお話がありましたけれども、「取引参加者」の項目の中で、売り手として「原則として都道府県の区域の米を集荷している二次集荷業者」としながらも、「取引状況の推移をみて、一次集荷業者」つまり単位農協「の参加についても検討する」と述べられているわけですね...全文を見る
○林紀子君 大変重要な制度改革だと思うわけですけれども、単なる一片の通達をもって実施されるということは到底納得できないものがあります。実施時期として今年産米から進めょうということを聞いておりますが、いつごろまでに政令など骨子がまとまり、およその概要というのが明らかになるのかという...全文を見る
○林紀子君 八月からといいますと、もうきょうは七月ですから間もなくということで、最後に委員長にお願いしたいと思うんですが、この制度の概要が明らかになった時期に、国会閉会中でありましても集中的な審議の場を保障すべきだと思うわけです。先ほど三上委員から、米価の決定に関してのこの委員会...全文を見る
07月31日第118回国会 参議院 災害対策特別委員会 閉会後第1号
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○林紀子君 私は、今回の災害で亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心からまず初めにお見舞いを申し上げたいと思います。  まず、国土庁長官にお伺いいたします。  建設省では、これまで二回全国の河川を総点検しておりますね。一回目は昭和四十九年で、このとき...全文を見る
○林紀子君 今回の災害では、佐賀県の小城町の六角川水系の晴気川では堤防が被堤しました。この箇所は、県の水防計画書には危険度評価基準Aランク、すなわち水防上特に重要な箇所で、予想される主な事態という欄には、まさに破堤ということが書いてありました。水防計画書に書いているとおりに災害が...全文を見る
○林紀子君 六十一年度でとどまるのではなくて、五十九年度までのベースに引き戻せということをぜひ強力に御主張いただきたいと思います。  こうした補助率の引き下げによる対策のおくれが原因で、佐賀市ではその三分の一、およそ四千八百ヘクタールが水没したのではないかと思うわけです。佐賀市...全文を見る
○林紀子君 次に、災害救助法との関連で厚生省にお伺いしたいと思います。  まず第一に、ごみの話は午前中もございましたけれども、災害によって膨大なごみやまたし尿くみ取りの必要性が出てきております。例えば佐賀県の北方町では、処理場がパンク状態になったために海洋投棄をしていたり、また...全文を見る
○林紀子君 そうしますと、これは補助の対象にはならないということですね。
○林紀子君 次に、災害救助法の適用があり、被害を受けた世帯に対して災害援護資金の貸し付けというのがあるわけですけれども、私も実際に行ったときにはもう水は引いておりましたので現場は見ませんでしたけれども、写真で拝見いたしましたら、もう車が屋根までつかっているというような状況も見たわ...全文を見る
○林紀子君 最後に、災害救助法の内容を知らないために被災者の要求に対して迅速に対応できない市町村があるということを私各地で伺っているわけですけれども、そこでお願いですが、土砂災害については、毎年六月に土砂災害防止月間というのを設けていろいろな啓蒙活動を進めていらっしゃるわけですね...全文を見る
○林紀子君 終わります。
08月03日第118回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第2号
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○林紀子君 五カ国農相会議への大臣の御出席、御奮闘、御苦労さまでございました。  今回の五カ国農相会議の結果概要につきましては農水省から資料をいただきましたが、これによりますと、アメリカのヤイター農務長官は日本の世論の動向について、日本の世論も変わりつつある、また日本の世論調査...全文を見る
○林紀子君 七月二十六日付の毎日新聞に福島支局の記者が「コメは一粒も入れるな」と題してこのように書いております。大部分の零細兼業農家は安い米が入ってくれば米づくりをやめるだろうし、専業農家が規模拡大してコストダウンを図っても、やる気を失って、肝心の後継者がいなくなれば広大な田んぼ...全文を見る
○林紀子君 それでは、昨年十一月、ウルグアイ・ラウンド農業交渉に日本が提案しました食糧安全保障等の観点から、基礎的食糧については所要の国内生産水準を維持するための必要な国境調整措置がガット上認められるべき、こういう立場を外務省の方も変更をすることではないとういうことを確認してよろ...全文を見る
○林紀子君 次に、農水省の元経済局長で直接日米交渉に当たった吉岡裕さんは雑誌「緑のサイクル」という中でこういうふうにおっしゃっております。  大臣にお伺いしたいと思いますが、「私も東大法科出身で安保条約についても一応の知識を持っているつもりであった。ところが牛肉交渉で日本側が何...全文を見る
○林紀子君 これにつきましては、それでは私もいつの時点でこういうことを、これは一九八五年八月の雑誌の中で書いていらっしゃるわけですけれども、私ももう一度直接携わったかどうかということについては確認をしたいと思います。  最後に、これは大臣にお答えいただきたいと思いますけれども、...全文を見る
09月27日第118回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第3号
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○林紀子君 日本共産党議員団は、九月十一日に 海部総理あてに米の輸入自由化阻止に関する三項目の申し入れを行いまして、その申し入れ書は山本農水大臣にお渡しをいたしました。その三項目といいますのは、「九月末に予定されている日米首脳会談において、コメの輸入自由化問題を協議しないこと」...全文を見る
○林紀子君 我が党議員団はこの間、主婦連合会や消費者連盟、全国農業会議所など生産者、消費者の団体の方々とも米の問題で懇談を重ねてまいりましたが、この中で農業会議所の池田専務理事は、この三項目の申し入れについて、大変ありがたいこととおっしゃっていらしたことも御紹介させていただきたい...全文を見る
○林紀子君 それから、これは私もけさ聞いてびっくりいたしまして、ちょっと質問のお願いはしてなかったわけですけれども、けさのNHKのニュースで、ガットとの関係で、今後毎年生産者米価を引き下げていくというニュースがトップになっておりました。私も眠気が吹き飛びましてあわてて飛び起きたわ...全文を見る
○林紀子君 やはりテレビであれだけ大きく扱われるということは全国の米の生産者に対しては大変大きな問題だと思うわけです。ですから、火のないところに煙は立たぬではありませんけれども、こういうようなニュースが伝えられたということについては、そういうことはないということにつきましてもはっ...全文を見る
○林紀子君 私は今ここの手元に、これは一九八九年二月十四日付のニューヨーク・タイムズですが、この中で本田北米支社の茅野徹郎社長がキャンペーン・ツー・ビー・アメリカと題するインタビューに答えてこういうことを言っているわけですね。日本は市場開放しなければなりません。ある程度開放はしま...全文を見る
○林紀子君 やはり、農産物と工業製品は違うということについて、そしてまた農業が犠牲にされてはならないということについてさらに農水省の強い姿勢を要求したいと思います。  最後に、台風十九号の被害について先ほど大臣の方から基本的な姿勢についてお話がありました が、私はおととい、二...全文を見る
○林紀子君 終わります。
10月09日第118回国会 参議院 災害対策特別委員会 閉会後第2号
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○林紀子君 私は、まず今回の台風十九号、二十号、秋雨前線の被害によりまして亡くなられた方方にお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われた皆様方に心からお見舞いを申し上げます。  日本共産党といたしましても、調査団を組みまして奄美大島、岡山県に調査に入りました。私は岡山県に参りま...全文を見る
○林紀子君 趣旨からいっても、兄弟にもということもぜひ御検討いただきたいと思います。  今回の秋雨前線、十九号台風、二十号台風では全国各地で多くの土砂崩れがありました。岡山県下で十人もの死者が出たわけですが、そのうち八人までが土砂崩れに巻き込まれての犠牲者となっています。そのう...全文を見る
○林紀子君 新聞でも、崩れ落ちた土砂の中には浴槽や鉄パイプなどの廃棄物がまざっていたと報道されています。  警察白書によりますと、昨年の産業廃棄物の不法投棄は八十六万九千トン。産業廃棄物の不法投棄による環境破壊は今大きな社会問題になっています。このような産業廃棄物の不法投棄や不...全文を見る
○林紀子君 時間がありませんので、次の問題に移らせていただきます。  滋賀県下でも、台風十九号による大きな被害がありました。二十日の未明に愛知川の下流の能登川町の今地区、八幡橋下流の二カ所で決壊いたしました。この決壊によって一人の方が亡くなられ、家屋の浸水や田畑の冠水など大きな...全文を見る
○林紀子君 わからないんですね。
○林紀子君 それでは、私がこの新聞報道で見たところによりますと、十九日の午後十一時二十分には既に警戒水位を突破した、二十日の午後零時四十分にはなお水位は上昇している、こういうふうに能登川町からダムの管理事務所の方に連絡があったと確認しています。下流の水位は、ダムからの大量の放流を...全文を見る
○林紀子君 お話を伺いましたら、規定どおりのダム操作を行ったということだと思いますけれども、しかし下流では洪水が起こってしまったわけです。超えてはならないという水位、常時満水位と、そこまではためなければいけないという予備放流水位との差がわずか五十センチでしかない。調節できるのはた...全文を見る
○林紀子君 確かにこれは利水ダムということはわかるわけですけれども、しかし農民にとっては、また地域の人たちにとっては、日照りのときには確かに水をためてそれを利用した。しかし、洪水のときに流れ込んできた水をそのまま流したということは確かなわけですけれども、それによって洪水が起こって...全文を見る
○林紀子君 時間ですので、終わります。
11月01日第119回国会 参議院 農林水産委員会 第1号
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○林紀子君 私は前回の農水委員会で、日本の自動車企業がアメリカで、日本の農業は閉鎖的だからけしからぬ、こういうキャンペーンを行ったり、アメリカの輸入推進グループの農業団体に資金援助を行っていたという事実を取り上げました。ところが、この間こうした事実がさらに裏づけられるような出来事...全文を見る
○林紀子君 一つの戦術ではないかとうお話もあるわけですけれども、私もこの問題は大変重要な問題だと思いまして、独自にできる限り調査をいたしました。そして、熊本県のこの県農協青壮年部の中尾さんとおっしゃる副委員長さんですけれども、連絡をとることができたわけですが、そこでお話を聞くと同...全文を見る
○林紀子君 大変大切な問題ですので大臣からもぜひ御答弁をいただきたいと思いますが、十月二十八日付の農業新聞の論説はこういうことを言っております。「日ごろまじめに働き、生活のためにも生来の農業のためにも、これだけはつぶしてはならないと米を守っている農家の目から見ると、こうした行為は...全文を見る
○林紀子君 ぜひ全力を尽くすということの中に理解を得るための具体的な行動を起こしていただきたいということを重ねてお願いしたいと思います。  そして、こうした財界の米市場開放の動きに呼応する動きではないかと思うわけですが、先ほど来質問もございましたが、いわゆる第三次行革審がきのう...全文を見る
○林紀子君 第三次行革審の九人の委員、国会では我が党だけが反対いたしましたけれども、この九人の構成の中には一人も農民の代表、生産者の代表は加わっていないわけです。こうした第三次行革審で米市場開放を求める答申がなされた場合、農水大臣はどういう態度を表明されるのでしょうか。これまで政...全文を見る
○林紀子君 終わります。
11月22日第119回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第1号
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○林紀子君 私はまず緊急な問題ですので、転作大豆の被害について質問させていただきます。  富山、石川など北陸地方を中心に転作作物として奨励されている大豆は、高温障害、台風そして長雨で収穫が皆無に近いなどかつてなく大きな被害となっています。私は十九日、二十日の両日、金沢、富山で被...全文を見る
○林紀子君 ここにあります大豆は、金沢市の大豆選別場でいただいたものです。形では選別できましても、ここにかなり黒いものが見られますけれども、しわや色までは選別できないということなんです。今、調整で特例をということのお話ありましたけれども、私も現地でその調整見本品というのを見せてい...全文を見る
○林紀子君 大事な転作作物だというお話があったわけですけれども、今回特に伺って感じたことは、被害を一番大きく受けているのは、やはり中核農家だ、専業農家だ、また集団転作組合などで本当にこの転作を一生懸命やっている人たちだということを感じたわけです。こういうところが大きな被害を受けて...全文を見る
○林紀子君 今の御発言を聞きまして、ブリュッセルへ行く前に内閣不一致というようなことにならないように海部総理にも改めてきちんと話をしていっていただきたいと思いますし、私もぜひブリュッセルは行きたいと思っておりますので、ぜひ禍根の残らないような精いっぱいの御努力をお願いしたいという...全文を見る