春名直章

はるななおあき



当選回数回

春名直章の2001年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月08日第151回国会 衆議院 憲法調査会 第1号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。きょうは、グローバリゼーションについて本当に示唆に富んだお話をしていただきまして、ありがとうございました。  それで、資本主義の中で、貿易や投資や市場が国境を越えて広がっていく、グローバル化というのは避けられない傾向だと私も思います。問題は...全文を見る
○春名委員 三章の御説明のところで、国家の変容ということが議論されて、先ほどのお話と結びつく質問なのですが、民主主義の問題が根幹にあって、要するに、コントロールする仕組みがまだできていないと。これを、国民を擁護するような仕組みをこれから徐々につくられていくという、今のお話もありま...全文を見る
○春名委員 私がそこに注目したのは、ここは憲法調査会の場ですので、そういう目で今の世界の流れと憲法を見たときに、例えば憲法の前文の中にこういう表現があるのですね。  われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地...全文を見る
○春名委員 日本国憲法はやはり深いなと私は思っていまして、憲法九条というのは国の関係、武力の問題等々が書いてあるのですけれども、前文や全体像を見てみると、そういう今言われたような民生的な問題、環境問題、国際社会の中で、グローバル化の中でどういう方向で日本は進んでいったらいいのかと...全文を見る
○春名委員 どうもありがとうございました。  最後に、二十一世紀の日本の政治システム、統治機構ということについてお考えをお聞きしたいと思います。  きょう、日本と引きつけてお話しするということが講義の中身の中心ではなかったので、また答えにくかったら申しわけないのですけれども、...全文を見る
○春名委員 どうもありがとうございました。
02月15日第151回国会 衆議院 予算委員会 第6号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  私は、米原潜によるえひめ丸の衝突沈没事件について、外務大臣を中心に質問をさせていただきたいと思います。  私、四国の高知出身でして、事故当日直ちに、その夕方になりますが、宇和島水産高校に直接駆けつけました。関係者の皆さんにお見舞いと激...全文を見る
○春名委員 米軍の姿勢がそこにあるわけなんで、一〇〇%相手が悪いわけであって、これはもう断じて許すわけにいかないわけですね。したがって、申し入れはもうしたんですね。当然、延長する、今打ち切るということは許さぬということは外務大臣からもきちっと抗議をしたわけですね。
○春名委員 私、宇和島水産高校のホームページをずっと見ております。そして、地元の声をたくさん聞いています。奇跡的に帰郷できたある水産高校生はこう言っています。探索をもっと強化して船の引き揚げを急いでほしい、友達のことが気になって仕方がない、現地に残りたかった、仲間全員が一緒なら万...全文を見る
○春名委員 二点、当然のこととして改めて要望いたしました。  さて、次の問題で話を進めたいと思います。事件直後の米軍の救助のあり方、問題についてであります。  宇和島水産高校のホームページの掲示板には多くの県民の怒りや悲しみが寄せられているのですが、中でも、本来先頭に立って弱...全文を見る
○春名委員 これは私、驚きですね。政府の代表として政務官を現地に送っているんでしょう。そして調査に当たらせているんでしょう。そして、ブレア司令官との共同記者会見で、救助作業は適宜行われたんだという発言をした、明言したと言っている。日本政府の公式な見解だというふうになるじゃありませ...全文を見る
○春名委員 とりあえずの感触ですって。信じられないですね。  きのう志位委員長が、ホノルル・アドバタイザー、ハワイの英字紙の特集号が出ているというのを出しました。私は英語がちゃんと見えませんから翻訳しているものを持ってきているわけですけれども、何と書いてあるかわかりますか。 ...全文を見る
○春名委員 そんなことはわかっているんですよ。そういうことを言い続けてきたのが問題だと私が言っているんでしょう。  適宜適切に救助が行われたと言っちゃっているんですよ。撤回させてください。
○春名委員 全くそんなことないですね。  いいですか。共同記者会見の中身をちゃんと出しなさいと言っても、外務省は出さなかったのですよ。わかっていますか。原潜の救助作業は適宜行われたと認識している、これが日本全国に発信されているのですよ。御本人の認識としてそうなっているんだといっ...全文を見る
○春名委員 「原潜対応「適切」で決着」かなんて書かれているのですよ、同意をしていると。  したがって、委員長にお願いしますが、この共同記者会見の中身を一字一句漏らさず正確に理事会に出していただくということにしたいと思いますが、いいですか。
○春名委員 事実上、適宜適切などという言葉は撤回するということだったと思います。  そうしますと……(発言する者あり)決めつけじゃないのだったらどうするのですか、そうしたら。
○春名委員 後で議論していただくということにしておきたいと思います。  しかし、全国に、そして日本国民にはそのように伝わっているというこの紛れもない事実があるわけでして、そのことをちゃんと精査しないと大変なことになりますよ、これは。こんないいかげんなことでは本当に、この問題に対...全文を見る
○春名委員 私は具体的に言っているわけなんです。  海の男の経験として、このブッシュさんは、たとえ、波が高くてハッチがあかなかったと、しかし、その司令塔、上から縄ばしごは垂れていたわけでしょう、そこからレスキューダイバーをすぐに派遣して、海に沈んでいるかもしれない友人を、生徒を...全文を見る
○春名委員 私は非常に情けない思いがするのです。私たちは一〇〇%悪くありません。そして、後で申しますけれども、危険な訓練をこんな形でやられて、とうとい命を奪われるかもしれない、そんな深刻な状況になっているときに、余りにも受動的じゃないですか。例えば、こういうことがもう既に専門家か...全文を見る
○春名委員 その姿勢が、私は質問してもなかなか受けとめることができないので、こういうふうに質問をせざるを得ないわけです。  私はどうしても許せないと思うのですけれども、これは外務大臣も同様だと思いますが、危険きわまりない緊急浮上訓練を、実習船も通過をする、民間船、ボートなどがひ...全文を見る
○春名委員 やり方によっては危険が伴うのじゃなくて、本質的に危険なんです。  一九八九年の六月に、原潜ヒューストンが緊急浮上訓練をやって、そこで衝突、アメリカの漁船です、この衝突が起こって、その事故の調査報告を九〇年の五月にアメリカ国家運輸安全委員会が発表しているのですね。そこ...全文を見る
○春名委員 まさにそのことが問われていると思うのですね。  そこで大臣、ぜひ議論したいわけですが、当のアメリカの報告書でこの訓練が本質的に危険な訓練だと言っている。それはそうだと思いますよ。重大なことは、この訓練がまず一つは日常的にやられている。現地時間の十日、日本時間で十一日...全文を見る
○春名委員 何を情けない答弁をしているのですか。答えてないじゃないですか。常日ごろからこの危険な緊急浮上訓練をこの海域でやっているんだと相手は言っているのですよ。確かめましたかと聞いているのです。
○春名委員 全然まともにお答えがないですね。私は信じられない思いです。何のために、あんな事故が起こって、この教訓をくみ出そうとしているのか、本当に情けない思いですよ。  それから、大臣聞いてください。この海域を米軍や米政府がどう位置づけているか。ファーゴ司令官はこう言っています...全文を見る
○春名委員 それじゃ、ファーゴ司令官がそういう表現を使っているということについて調べてみないとわからないと言いましたので、調べていただいて、ちゃんと理事会に報告していただくということで進めていきたい。いいですね。
○春名委員 定義を調べるんじゃなくて、これだけの重大事故が起こっているんですよ。軍と民が自分の領海だからといってこれだけの航行をしているところに、これだけの危険な訓練をやる。それは、それをやってもいい海域だという位置づけをしていると言っているんですよ、相手が。起こるべくして起こっ...全文を見る
○春名委員 農水省にいただいた資料では、この海域、その周辺で、平成十二年度だけで高校生が参加する海外実習の許可件数は三十七件あるんですよ。インド洋はもうやめて、大体こっちの海域の方向になってきているんですよ。十人、二十人という実習生がそこに乗っていたら、年間に四百人、五百人、六百...全文を見る
○春名委員 先ほど、事前に連絡があれば、そのことについては伝えるということだったのですが、実際、情報を事前に、こういう深刻な海域だということを私も初めて知ったもので驚いているわけなんですが、そういうことが事前に伝わるという仕組みになっていないのですね。  それからもう一つ、町村...全文を見る
○春名委員 時間が参りましたので終わりますけれども、実習は、要するに生徒にとっては海が教室なんですね。ですから、その教室がこんな危険な教室だったら教育にならないわけですよ。そういう問題として、私は、真摯にこの問題を受けとめて対応することがどうしても必要だと思います。  外務大臣...全文を見る
02月22日第151回国会 衆議院 憲法調査会 第2号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。きょうは、本当に貴重なお話をありがとうございました。  幾つか、私自身も勉強したいという思いで、疑問といいますか、教えていただきたいことを申し上げたいと思います。  一つは、ゲノム研究の成果をすべての国民がどう享受していくのか、こういう問...全文を見る
○春名委員 ありがとうございます。  もう一つ、どうしても詳しくお聞きしたいのは、安全性の問題についてです。  ゲノムの科学だけじゃなくて生命科学、それから科学技術全般に言えることだと思いますけれども、成果を応用する際に、その有用性、必要性と同時に安全性という問題がどうしても...全文を見る
○春名委員 なるほど。私、少しかじっただけであれなんですけれども、遺伝子治療をめぐる安全審査の問題で、遺伝子の運び屋と言われる例のベクターの審査について、国のチェックの仕方に疑問を投げかけている学者さんもいらっしゃるわけですね。ベクターはウイルスが中心ですし、そのウイルスが毒性を...全文を見る
○春名委員 ありがとうございました。  倫理の問題について次に伺いたいと思います。  例えば、遺伝子診断の発達によって、生まれる前から子供に障害があるかどうかなどがわかるようになりました。そこで、ダウン症の子供を産む産まないは女性の自己決定だということが、国連人口・開発会議で...全文を見る
○春名委員 ありがとうございました。  一九九七年十一月にユネスコの総会が開かれていて、ヒトゲノムと人権に関する世界宣言というのがそこで採択されています。個人をその遺伝的特徴に還元してはならず、また、その独自性及び多様性を尊重しなければならない、ヒトゲノムに関するいかなる研究ま...全文を見る
02月27日第151回国会 衆議院 総務委員会 第4号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  まず、地方税のグリーン税制について聞きます。  地方税にこのたびグリーン税制を導入しますが、自動車取得税に加えて、今回、保有税である自動車税に特例制度を導入する、こういうことになっています。今まで、保有税には特例制度は導入しないという...全文を見る
○春名委員 先走りして随分お答えになるものですから、考え方を変えたのかどうかだけ聞いているのです。  つまり、それは私の質問に対して、当時の税務局長が、九七年二月二十七日に、税制としてそういうやり方ですることがより効果的な支援策になるのかどうか、いろいろな角度から検討したが、そ...全文を見る
○春名委員 それでは、グリーン税制は新たな制度ですので、新たな税制は普通、国税と地方税が同時に、あるいは地方税がおくれて導入するというのが通常だと思うのですね。今回、先に地方税から導入されるという形になった理由は何でしょう。
○春名委員 ちょっと推測で物を言われると困りますので、きちっと答弁してください。質問の趣旨は通告はしてありますから。いいですね。  それで、地域対策という側面が大きいからと言われるのです。要するにNOx対策ですね。しかし、NOxを出す車というのは一つの自治体しか走っていないこと...全文を見る
○春名委員 同じ答弁を繰り返されているので全く納得できないのですが、NOxの地域対策という側面から見たって、それは国税だって同じなんですよ。なぜ地方税だけねらい撃ちなのかというのが、私は今の答弁では全くわからないということを改めて申し上げておきます。  さらに、税収中立といって...全文を見る
○春名委員 自動車税の納入は年一回なんですね、五月の三十一日が期限で。まあ一〇%だからと言われるけれども、納税者にとっては、一回に四千円から五千円税金が重くなるのですよ。それが毎年七百五十万台あるんです。これはなかなかのものですよ。納税者の人はおっと思いませんかね。  軽課の方...全文を見る
○春名委員 これは十一年、十三年で買いかえしないといかぬということで、御存じのとおり、自動車買いかえ促進税なんと言われているのですね。  それで、見直しの話が今出たので、これは大臣、答えてください。その際、見直しをするときには、税制中立という枠だけにとらわれないで、軽課の部分を...全文を見る
○春名委員 要望がなかったわけじゃないのです。事実、一昨年は要望しているのですから、それは間違いだと思います。  軽課をふやすと財源がなかなか大変になる、地方財政が大変になるという御意見もあります。これはリンクさせるわけじゃないのですけれども、今度の地方税法の改正の中に、既に決...全文を見る
○春名委員 まさに筋でありまして、十三年度から実施すると、皆さん既に決めておられるのだから。まさにその筋を通すべきだと思うのだが、もし申告納税に一本化をしていたら年間、地方税にどれくらいの収入が新たに得られたか。その想定を税務局長、教えてください。
○春名委員 全国三千自治体ですから、それを割れば少ないと思われるかもしれないけれども、それでも、大変な財政の中で地方財政は三百億円の増収になるのですよ。私は、この二年延長というのは本当にめちゃくちゃだと思いますよ。  今、片山大臣が言われたけれども、十三年度の税制改正に関する税...全文を見る
○春名委員 国税庁が出している申告所得の実態の平成九年度分を見ますと、こんな状況なんですね。譲渡所得がある者の申告所得階級別区分というのが出ているんですよ。もう片山さんはよく御存じなので、また釈迦に説法かもしれませんけれども、これはどんなふうになっているかというと、申告所得階級が...全文を見る
○春名委員 やはりちょっと国の都合優先主義じゃないかと改めて指摘せざるを得ませんので、申し上げておきたいと思います。  次に、地方交付税法改正問題について触れたいと思います。  昭和五十九年度、八四年度に、今回と同様に、財源不足を交付税特別会計で補てんするという方法をやめて、...全文を見る
○春名委員 るる説明をしていただきましたが、制度の中身としては、八四年度に今回と同様の措置として、財源不足を交付税特別会計で補てんするというそれまでやっていた方法はやめて、一般会計からの交付税の特例措置で補てんする、こういう方向に変わったというのは、もう同様のことなんであります。...全文を見る
○春名委員 いろいろなわかりにくい説明をされるのであれなんで、私は捨象して言いますけれども、要するに、いろいろな手だてを、建設あれも、それを除いて、あと財源不足の手だては全額国の一般会計から繰り入れ、金額は違いますよ、全額一般会計から繰り入れをするという制度だったんですよ、八四年...全文を見る
○春名委員 額は確かに、八四年当時、財源不足額がおっしゃられたように一兆五千百億円ですか、二〇〇一年度の減税補てん分を合わせて今度は十三兆円ですか、巨額であります。大きく違うわけですが、しかし、私は、その考えの根本になければならないのは、財源不足は国の責任で解決するというのが交付...全文を見る
○春名委員 地方の固有財源である将来の交付税財源を先食いするというようなやり方をしているわけで、それに大きな批判があるわけなので、後年度措置するからということでは納得するようなものではありません。  そこで、一つ議事録を紹介しておきたいと思うのですが、昭和五十四年、一九七九年の...全文を見る
○春名委員 いろいろ説明をされて大臣をかばっていらっしゃいますけれども、制度の趣旨は本当にそれでいいのかということを、私は根源的な問題として提起をしているわけなんですよ。  六条の三第二項というのは、二年連続して財源不足が出て、一割以上財源不足が出て、三年目も続く、そういう事態...全文を見る
○春名委員 なかなか強引なこじつけをされるものですからあれですけれども、森岡財政局長はこうも言っているのですよ。大臣も自治省の幹部の方々も、まとめて借金をするものだから地方に痛みがわからない、だから、赤字地方債で痛みをわかってもらうんだという御説明をされるので、私は非常にこれは心...全文を見る
○春名委員 後で交付税に算入するということなんですけれども、先ほど言いましたけれども、そういうやり方をおやりになることが、地方の交付税、固有財源の交付税の先食い、先取りになってしまうという批判が今本当に続いているわけで、そういう認識で当たらないと、私は非常にまずいと思いますね。 ...全文を見る
○春名委員 昭和十年とさっきお話にあったのでもう一回確認します。そんな、昭和十年からですか。
○春名委員 ちょっと確認、平成十年。
○春名委員 昭和五十二年、七七年の改正のときに、単年度措置として地方交付税の不足分を交付税特別会計借入金で補てんして、その償還時に元金の二分の一相当は国として一般会計、国が負担をすると、一九七七年。それから、七八年にも元金の二分の一を臨時地方特例交付金として特別会計に国が繰り入れ...全文を見る
○春名委員 時間が参りましたので、最後に二点申し上げて終わります。  要するに、財源不足は全額国が負担をするという、このことがもう最大の責任なわけです。それを残念ながら放棄をされて、長年国と地方が折半するというやり方でやってきて、今日の地方財政の破綻がそこで生み出されてくる。そ...全文を見る
03月01日第151回国会 衆議院 総務委員会 第5号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  一昨日の質疑の中で見過ごせない答弁がございまして、冒頭質問をしたいと思います。  遠藤副大臣のお言葉だと思いますが、赤字地方債の元利償還を交付税で見るから国の責任が果たされている、だから今回の改正は、交付税法六条の三第二項の条文の許容...全文を見る
○春名委員 私は、マクロなそういう制度改正の全体の話を聞いているわけではなくて、赤字地方債の問題でお聞きをしているわけなのです。  それで、六条の三第二項は国の責務を言っていることは間違いない、一〇〇%地方が責めを負う地方債の発行というならば、国の責務を果たしていないということ...全文を見る
○春名委員 なかなか納得できる御答弁にはならないわけです。  つまり、地方の共有財源を元利償還に充てるということは間違いない今回の方針なわけでして、だからそれで国の責務を果たしているというふうに直結することはできないということを、私は改めて申し上げておきたいと思います。  こ...全文を見る
○春名委員 都道府県にげたを預けてはだめです。閣議決定をした文章の中で千という目標があって、それを配慮してその目標に向かってやるということをあなたはおっしゃっているわけですので、オール・ジャパンで千にするという根拠がないとだめなのです。それは、合併パターンが出ようが出まいが、あな...全文を見る
○春名委員 なかなか驚く発言が出るのですが、では、この一千という数字は削除しましょう。だって、地方自治体は、十二月の政府の閣議文書の中に千という数字が初めて入って驚いているわけですよ。おお、三千三百を千にするのか、そうやってやってくるのかと。みんな思っていますよ、そんなの。それは...全文を見る
○春名委員 おもしろい答弁をされるので、では、踏まえてと言われるということはどういう意味でしょうね、禅問答になるので、もうやめますけれども。  しかし、実際に政府の方針の文書の中にその数字が出て、踏まえて実行するということは、それに向かって推進するという意味と同意語なんです。そ...全文を見る
○春名委員 地方分権の時代ですから強制しないということをおっしゃったので、私はそのことを信じてこれから議論を進めたいのです。  確かに、国と地方は対等、協力というのが地方分権の最大のテーマであるし、最大のうたい文句ですね。大臣も御存じかと思うのですが、地方分権を進めるために、そ...全文を見る
○春名委員 今お話が出た、並行してやると言っているのですけれども、大臣、しかし、権限、財源の移譲についてはこの議論の中でどういう答弁をされているかといったら、景気が回復してから考えましょうという答弁でしょう。権限、財源の移譲は景気が回復してからでないと考えられませんとずっと言って...全文を見る
○春名委員 世間がどういうふうに思っているかという一つの例を紹介しますけれども、一月二十二日付の私の地元の高知新聞の社説に、こういう記事が出てくるのです。「今、国がやみくもに進めようとする市町村合併は、ひっ迫する財政事情に背景がある。いわば、現状を維持できなくなった末に出てきたも...全文を見る
03月01日第151回国会 衆議院 予算委員会第七分科会 第1号
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○春名分科員 日本共産党の春名直章でございます。  二月二十六日ですが、日本タオル工業組合が、緊急輸入制限、セーフガードの発動申請を行いました。私も、その日、平沼大臣に会いに行きまして、調査を急いで、直ちに発動してほしいという要請をさせていただきました。この際改めて、この機会を...全文を見る
○春名分科員 そこで、念のために、大臣に一つ確かめておきたいことがございます。  きのう、読売新聞にインタビューが出まして、御存じのとおりですが、そこの中で、「過去に中国が自粛してセーフガード発動に至らなかったケースもあるので話し合いの基調を大切にしていく」という表現が出てまい...全文を見る
○春名分科員 消費者とユーザーのことを考えるという点について、きょうは後で少し議論をさせていただきたい。  ポプリン業界の問題なんですが、九五年の二月に申請したときに輸入浸透率は五八・一%でした。九六年の七月に六五%になり、現在八〇%です。つまり、自主規制をしたということが言わ...全文を見る
○春名分科員 九五年から九九年までの発動要請数と発動件数、もう大臣御存じのとおりなんですが、アメリカは二十八回発動要請している、ブラジルは七回している、コロンビアは九回している、アルゼンチンは九回している。要請数だけで五十三回。発動件数二十四回。とりわけアメリカなどは、乱発とは言...全文を見る
○春名分科員 構造改善の努力についても、少し後で議論をさせてもらいたいと思います。  ユーザーの理解が大事だという点について、次に入っていきたいと思うのです。  タオル業界がセーフガードの発動ということを考え、申請をするのに前後して、かなりいろいろな論調が出始めました。その一...全文を見る
○春名分科員 今、副大臣がおっしゃったとおり、TSGというのは、規制一年目は前年と同水準の輸入を認めるわけです。そして、二年目、三年目は六%以上の輸入増を認めなきゃいけないとなっているのですから、輸入がストップするわけでもないですし、減るわけでもないわけなんで、急増の急、激増の激...全文を見る
○春名分科員 興味深い数字を教えていただきました。一人当たり大体三十点ぐらいになるということなんです、一年間に。これはなかなかの数です。繊維ニュースにもこれは出ていましたけれども、大体バブルの名残を残す九二年の段階でも、国民一人当たりの外衣と下着を買う量は十九点ぐらいだという調査...全文を見る
○春名分科員 ですから、安い品物が入らなくなってしまうとか、物がなくなってしまうというような根拠のないことが言われて、それが足かせになってTSGの発動に逡巡するような事態になると、これは私は正しくないと思うのです。消費者とのお話し合いも調査の間にあるということもありますけれども、...全文を見る
○春名分科員 大臣、改めてその点の認識をお聞きしておきたいと思います。  要するに、産地の崩壊ということは消費者利益そのものに反してしまうことになる。ですから、それを食いとめるのはまさに消費者利益を守ることそのものにつながるという面。それから、副大臣がおっしゃいましたけれども、...全文を見る
○春名分科員 今治の市役所の市民課の人にいろいろお話を聞いてみますと、昨年の暮れは毎日のように、タオル会社を首になって、社会保険を持ってきて国民健康保険に加入する人がどんどん来た。五十五歳ぐらいの男性は、これからどうやって生きていけばよいのかわからない、こんなのは初めてだ、五十代...全文を見る
○春名分科員 時間が参りましたので、最後に一言申し上げて終わりたいと思います。  私たち、ことしの一月二十八日に、工業組合の方にも来ていただいて、共同でタオル産業のシンポジウムというのを開いたんです。そのときに、四国タオル工業組合の集積活性化委員長をされている宮崎さんという、み...全文を見る
03月08日第151回国会 衆議院 憲法調査会 第3号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。きょうはどうもありがとうございました。  二点、最初に私の意見を申し上げておきたいと思います。  第一点は、集団自衛権のところで、日本は勝手に攻めないということを明記してほしい、高らかに宣言すべきだということなんですが、御承知かと思います...全文を見る
○春名委員 先ほど十八歳選挙権の話が出まして、私は本当に絶対やらなきゃいけないと思っていまして、これは国民主権という原則から見ると、直ちに立法化しないといけないというのを私は実感しています。  それで、二つ目にお聞きしておきたいことがございます。電子商取引における消費者保護、個...全文を見る
○春名委員 ありがとうございました。  次に、雇用問題についてお考えをお聞きしたいと思います。  現在、日本の失業率は四・九%です。最悪の状態です。ITは新たな雇用創出の重要な手段たり得る可能性があると思います。と同時に、効率化ということだけが進んでいくと、雇用の受け皿が減少...全文を見る
○春名委員 どうもありがとうございました。
03月15日第151回国会 衆議院 総務委員会 第7号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  先ほどの山井委員の質問に続いて、恩給法の第九条の国籍条項について関連して伺っていきたいと思います。  朝鮮半島、台湾を植民地化して、自分の意思に関係なく日本国籍を持たされて日本人として徴用される、そして戦争に駆り出されていった多くの外...全文を見る
○春名委員 人道的な立場からという点で、一時金の支給が実施をされるということについて、私は、それはそのとおりで正当なことだと思うんですが、人権という問題、世界の流れという問題等々から考えると、この国籍条項という問題をこのまま放置するということにはならないと思うんですね。そういう立...全文を見る
○春名委員 そのことも承知できます。その合理的理由がある場合ということなんですけれども、先ほどの議論でもありましたが、私、こう考えてみたんです。  国の仕事を通じて国民全体のために尽くした人々に対する、いわば生活保障という意味合いを持っているのが恩給ですよね。そうだとすれば、そ...全文を見る
○春名委員 歴史的な経緯でいえば、そういう流れになっているんじゃないかと私も理解しております。ただ、ですから、弔慰金制度は正当であるけれども、そのことをもって国籍の問題、差別の問題について、それで解消してはならないんだということを私は冒頭に言っているわけなので、議論をもとに戻さな...全文を見る
○春名委員 それでは、個人として意見が言いにくいということですので、別の角度からお聞きします。今、人権の分野では、その国籍を問わずに保障していこう、特に補償問題をきちんと差別なく解決していこうというのが私は世界の流れだという認識をしていますが、総務大臣はどういう御認識をされていま...全文を見る
○春名委員 勉強していただければいいのですけれども。  私、こう思うのですよ。国籍要件を課して外国人を排除することは、ある意味、日本では長い間一般的だったのですよね。  例えば社会保障関係を見てください。ほとんどが日本に住所を有する日本国民というのを対象にしてきました。しかし...全文を見る
○春名委員 全部解決していないから言っているのです。その認識についてまた議論する時間が、質問時間が終了になったので終わりますけれども、改めて私は問題提起をいたしましたので、ぜひ検討の俎上にのせていただくことを期待いたしまして、私の質問にします。
03月16日第151回国会 衆議院 総務委員会 第8号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  海老沢会長初め参考人の皆さんには本当に御苦労さまです。  私は、字幕放送の推進について伺います。  九六年に旧逓信委員会で、放送事業者に字幕放送を義務づける請願が採択されました。旧郵政省はそれを受けて、義務ではなくて努力義務というこ...全文を見る
○春名委員 特に、デジタルデバイドという考え方が出てきた今日は、一層そのことが重要になっていると思います。  昨年末からBSデジタル放送が開始されて、地上放送もデジタル化されようとしています。これらのデジタル放送は、これまでの放送よりもさまざまなメリットをもたらす可能性がありま...全文を見る
○春名委員 その点なんですが、今のままいきますと、二〇〇七年度までに字幕可能番組、これは全放送時間のわずか四割なんですが、字幕可能番組への一〇〇%達成はおぼつかないという事態に、率直に言ってなっているわけなんですね。  海老沢会長がおっしゃったように、NHKは大変努力もされてい...全文を見る
○春名委員 では、最後に一点お伺いしておきます。  当時の議論で小坂副大臣も、義務化すべきではないかという議論もされたと思うんですね。例えば、チャンネルごとに目標と期日を決めて、放送局の免許要件にさえしているイギリスではどうかといいますと、公共放送であるBBCで約五〇%の番組に...全文を見る
○春名委員 ぜひ議論していただきたいということをお願いいたしまして、私の質問を終わります。
04月03日第151回国会 衆議院 総務委員会 第10号
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○春名委員 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました二法案について反対の討論を行います。  電気通信基盤充実臨時措置法の一部を改正する法律案に反対する理由は、加入者系光ファイバー網整備への利子助成が、NTTを初めとする大手電気通信事業者への優遇制度となっており、こう...全文を見る
04月12日第151回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第6号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  芸予地震で亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災されたすべての皆さんに心からお見舞いを申し上げます。  私も、四日の呉視察に参加をさせていただきました。また、地震直後の三月二十五日には、松山市、今治市にも行きまして、実態を...全文を見る
○春名委員 地震直後の避難者は、最初わずか二十四名だったのですね。ところが、その後の雨で避難者は五百四名に膨れ上がったわけです。二十ミリの降雨予測で避難勧告を出さざるを得ない、こういう状況があるわけです。そして、不幸なことですが、四月八日には、屋根がわらを直そうとされたお年寄りが...全文を見る
○春名委員 もう一点は、所有者補修の限界についてという問題です。  この呉市の要望では、所有者の高齢化などによって、みずからの資力で補修することが困難である場合が多いということを述べているわけです。このことについては御認識が一致できるかどうか、その点いかがですか。
○春名委員 聞いたことに答えてください。  所有者補修の限界、所有者の高齢化等によって、みずからの資力で補修することが困難である場合が多い、こういう実態を知っているのかと聞いているのです。
○春名委員 では、その取りまとめに反映していただきましょう。  四月十日、三十五名の被災者が出席をされて、芸予地震被害者の会が結成をされております。そこで深刻な議論がされています。私はお聞きしました。  家の基礎が五十センチ陥没し、下の家が危険なので家は解体した、無利子でも払...全文を見る
○春名委員 大変だと軽々しく言わないでほしいのですね。そういうことを言うのであれば、今問題提起していることについて直ちに、この提案について、もう前から出ているのですから、どうするということを本当にメッセージとして送らなければ、本気でやってくれているのかと思うじゃないですか。  ...全文を見る
○春名委員 話を変な方向に持っていかないでいただきたいんですね。呉市の被災者と被災の実態に即して、制度をどう知恵を絞って柔軟に対応するかという問題提起をしているんですよ。それを私有財産がどうのこうのなんて言って、変なこと言わないでください。  国の責任の問題、もう一点言っておき...全文を見る
○春名委員 私も呉市史を少しだけ勉強してみたんですね。  そうすると、明治十九年に海軍条例が公布されまして、第二海軍区の軍港に指定をされて、二十二年に呉鎮守府が開庁されて、本格的な海軍基地の建設が始まる。そこから人口が急増しているんですね。明治二十二年が二万人、四十年が九万人、...全文を見る
○春名委員 大臣にお願いします、最後に。
○春名委員 被災者の実態に強くこたえることを要望しておきたいと思います。  終わります。
04月12日第151回国会 衆議院 総務委員会 第13号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  私、地上デジタル放送の送信側の問題点に絞って質問をさせていただきます。  小坂副大臣は、一昨日、二〇一一年までにデジタル波のカバー率一〇〇%は譲れないということを御答弁されています。当然、カバー率が一〇〇%いっていませんと、二〇一一年...全文を見る
○春名委員 このカバー率の達成というのは、NHK、民放がそれぞれアナログ放送で電波を送っていたエリアについては、二〇一一年までにはNHK、民放がそれぞれ一〇〇%デジタルの電波が送れるようになっている、そういうことで確認したいと思いますが、そういう意味でいいですね。
○春名委員 おっしゃったとおり、NHKについては日本全国を対象とした義務であるし、民放についても各放送地域を対象にした努力義務ということになっていると思うんですね。ですから、これが、その意味でアナログ波がカバーしている部分をきちっと一〇〇%カバーしないと、二〇一一年、デジタル波に...全文を見る
○春名委員 そうしますと、「地上デジタル放送に関する共同検討委員会の検討結果について」という文書が昨年の四月二十六日に出ておりまして、私も読ませていただきましたが、この中にも、アナログ放送の終了時期、二〇一〇年目途というくだりだとか、二〇一〇年を目途にアナログ放送終了という点につ...全文を見る
○春名委員 もう一回確認しますね。  四月二十六日は二〇一〇年を目途にするということになって、この法案は二〇一〇年に打ち切るんです。目途じゃないんです。ですから、その打ち切るということの共通認識を得たのは、四月二十六日でいいのか、それとももっと先なのか、いつの時点かというのを明...全文を見る
○春名委員 それでは、そういうことを認識した上で進めたいと思いますが、ここに平成十二年の九月に発表された民放連のアンケート結果がございます。昨年七月二十一日から八月十一日にかけて、民放連加盟の百二十六社にとったものでございまして、去年の九月にこれが発表されたものです。  このア...全文を見る
○春名委員 なかなか理解しがたいことでして、正直な結果として各放送局は、百二十六社全部とっているんですよ、七五%が二〇一一年までには到底無理だ、一番長く言えば二〇二一年ぐらいまでかかりそうだということを率直な実感としてアンケートで答えられているわけですね。ところが、出てきた法案は...全文を見る
○春名委員 少し御答弁が矛盾されているのではっきりさせてほしいんですけれども、四月の二十六日に三者、三者というのは民放連も入って、それで最終検討結果の報告が出て、その時点で共通認識を得ることができましたと。つまり、十年間でやれます、展望がありますと明確になったとおっしゃった。そし...全文を見る
○春名委員 アナ・アナ変換に国費を投入するということを想定したとしても、これからデジタル対応に対してどれぐらいのお金がかかるのか、そしてどれぐらいの年限がかかるのかということをそれぞれ検討しているわけでしょう。その年限が十年間で切られていいんだろうかという正直な現状がこの数字にも...全文を見る
○春名委員 私の質問に答えてください。この法案の中には打ち切り期限の延長を行う措置をとるという項目は入っていませんねということを聞いているんです。
○春名委員 ですから、非常に乱暴な法案だと私は言っているんです。こういう大問題を消費者にはもちろん、やはり一番視聴者が影響が出るわけですが、相談もしない、三者の認識といってもまだそれもおぼつかない、そんな状況の中で、見直し条項も設けないで一方的に二〇一一年にアナログ波を打ち切って...全文を見る
○春名委員 私は、日本共産党を代表して、電波法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  反対の第一の理由は、国民視聴者のデジタルテレビへの買いかえを、終了期限を切ることで、自発的な買いかえから強制的な買いかえへと根本転換させるものだからです。  これまで、政府は、野田...全文を見る
04月26日第151回国会 衆議院 憲法調査会 第5号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。きょうは、十名の陳述人の皆さん、本当にありがとうございます。  最初に、小田中陳述人に二点お伺いします。  先ほど、民主主義、自由、人権、平和、これが一体的に一貫性を持って体系づけられている、これが日本国憲法であるというお話をしていただき...全文を見る
○春名委員 鹿野町長さんにお聞きしたいと思います。  地方自治を担って住民の暮らしを守る最前線にいらっしゃるわけで、先ほどの陳述、大変感動をもって受けとめさせていただきましたが、そういうお立場にある町長さんにとって、この日本国憲法はどういう重みを持っていて、そして、これから地方...全文を見る
○春名委員 どうもありがとうございました。
05月17日第151回国会 衆議院 憲法調査会 第6号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  きょうは、大変貴重なお話をありがとうございました。就職における年齢差別の撤廃の問題とか、次世代を育てる環境を整えるという点で、長時間勤務の解消、保育所の充実等々のことが御提案されて、私深く感銘を受けました。  その点、憲法調査会として...全文を見る
○春名委員 この読売のコメントでは、「年初から景気の後退局面が顕著になってきたことや、失業率が依然として四%台後半の高水準を続けていることなどが、生存権への厳しい見方に影響を与えているようだ。」社会保障ということよりも、景気の問題ということからコメントが出ているのですけれどもね。...全文を見る
○春名委員 運用のモラルハザードということでは、私は、実態はそういうものではないのじゃないかなと思うんです。本当に今、生存権が脅かされるような苦労の中でもがいている国民が圧倒的であって、その点はちょっと見解を異にするということなんですが、とはいえ、この規定が憲法の生存権規定に沿っ...全文を見る
○春名委員 そのお考えも私はわかるのですけれども、ただ、現実の実態に向き合っている自治体の皆さんから出てきているのは、約九百の自治体が保険料や利用料を減額、免除する制度を独自につくられて努力をされているというのも現実の姿としてあるんですね。ですから、本当にその人の生活の実態を見た...全文を見る
○春名委員 私、五〇年の勧告の話をさせていただいたんですが、今、木村先生も御努力されて、九五年の勧告ですかね、あれをお出しになられていると思うんですが、ここで私は一つだけちょっと気になったのは、九五年の勧告では、生存権に対する国の責任ということの根本には自己責任があるんだという論...全文を見る
○春名委員 時間が来ましたのでこれで終わりますけれども、ただ、国の責任を明確にするという点では、一言だけ言いますけれども、この二十年の間に、社会保障財源の国費の割合なんですが、最初に参考人言われましたけれども、国費の割合でいえば、一九八〇年には二九・二%だったのが、残念ながら九七...全文を見る
05月29日第151回国会 衆議院 総務委員会 第16号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  ユニバーサルサービスの問題に絞って質問したいと思います。  先ほどの議論もありましたけれども、省令事項の中で、加入電話、公衆電話、緊急通報をユニバーサルサービスの範囲と位置づける、こういう答弁がありました。改めてお聞きしますが、三つの...全文を見る
○春名委員 質問は、狭いんじゃないかという質問なんです。  アメリカは、公衆電話網への音声級アクセス、一定時間の市内通話、学校、図書館、ルーラル医療機関への高度サービスの提供、低所得者向けサービス、これがユニバーサルサービスの範囲です。EU新指令では、固定公衆電話網への接続、音...全文を見る
○春名委員 これからいろいろ検討されるということなわけです。ただ、あなた方がこの間言ってきた、私が読んだ限りでは、ユニバーサルサービスについて三回ほど文書を出しているのですね。その文書を見ますと、例えば三年前、九八年六月にマルチメディア時代に向けた料金・サービス政策に関する研究会...全文を見る
○春名委員 今言われたけれども、負担者の意見を聞いて、お金がかかるからこの三つに限定しましょう、早い話がそういう話なんですよ。  研究会の報告の中ではこういう議論をされてきた。そして、ユニバーサルサービスというのは国民にとって不可欠のサービスなんだという位置づけで、そういうもの...全文を見る
○春名委員 要するに、今までやっていることを、今度のファンドをつくって何とか維持できればまあいいかなと。だから、僕は見たときに、インターネットをこれからユニバーサルサービスに組み入れていくなんというのははなから考えられないような答弁なので、そういう認識でやられますとちょっと心配で...全文を見る
○春名委員 先ほど中村委員の質問の中でも出ましたが、このコストですね。これは長期増分費用方式を導入するということをおっしゃっていたわけですが、それを議論する前に教えてほしいのですけれども、現在、このユニバーサルサービスの加入電話、公衆電話、緊急通報、それぞれの収益と費用がどうなっ...全文を見る
○春名委員 今、数字は教えていただきましたが、算定方法を長期増分費用方式にするということなんですが、要するにこれは、設備にかかった費用を基礎にするのじゃなくて、そのときそのときの最新の機材というのですか、それを最も効率的にネットワークに使った場合にそのコストが幾らになるのかという...全文を見る
○春名委員 要するに、費用の一部を負担する、それが長期増分費用方式で、そういう形でやるのだということだと思うのですね。  そうしますと、私が非常に危惧しますのは、今まではNTTが内部で調整してということだったわけですけれども、こういうものを導入する。しかし、その費用のコストの算...全文を見る
○春名委員 ちょっと質問の趣旨を取り違えられているので、もう一回聞いておきます。  NTTは、長期増分費用方式で今の仕組みを導入すると、あれは担っているわけでしょう、ユニバーサルサービスを担っている会社、そこに対して当然効率化せいという圧力がもっと強まりますね。そうなったときに...全文を見る
○春名委員 その見直しの中身が住民サービスの低下に直結しているので、それできょう言っているんです。  例えば、私、この間、高知に戻ったときにNTT職員からお話を伺ってきたんですが、民営化前の八四年には、高知県で二十二カ所の営業窓口があったんです、東西長いから。順次削減されて、九...全文を見る
○春名委員 時間が参りましたので、後にまた議論は譲りたいと思いますが、民間であるからサービスが後退してもやむなしということでは、くみできないわけです。つまり、NTT法には、あまねくちゃんとサービスを提供する、NTTには特にそういう義務が課せられているわけです。そして、ユニバーサル...全文を見る
05月31日第151回国会 衆議院 総務委員会 第17号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  大臣は、前回の質疑で、NTTの効率化は必要だけれども、それを住民サービスの後退につなげてはいけない、こういう認識では私と同じだと答弁をされました。その上に立って、この間のNTTの合理化、効率化が住民に何を押しつけてきたのか、このことにつ...全文を見る
○春名委員 大体四分の一近くになって、すごい減り方なわけです。  もう一点聞いておきます。  住民サービスの状況を示す数字に応答率というのがあります。一一六にかかってきた電話に対する応答できた割合というふうに聞いております。この応答率がどういう推移で経過しているか、お答えいた...全文を見る
○春名委員 九二%から六七%へ下がっている数字をお聞きいたしました。つまり、一一六に電話をしても、三三%、三割以上の方が出てくれないで終わっているという状況なわけです。これはなかなかの数字だと私は思いますね。  二〇〇〇年から二〇〇二年までのNTTの旧三カ年計画で、今お話があり...全文を見る
○春名委員 人はふやさず、さまざまな相談事などが全部一一六に集まる状態なんです。だからパンク状態なんです。だから、皮肉ですが、苦情や要望を受け付ける窓口であるはずの一一六がこんな状態ですから、一一六にかけてもつながらないという苦情が、一〇四の番号案内とか一一三の故障相談センターに...全文を見る
○春名委員 状況を聞いていただくということについて、一言ちょっとお願いをしておきたいのですが、私がきょうの質問を準備するに当たって幾つかの方にお聞きしてもこういう事態がわっと出てくるわけなんですね。したがって、全国的にどういう事態になっているのかということを、NTTにも要請して、...全文を見る
○春名委員 それでは、当事者のお話を聞いた上で、また論議をしていきたいと思います。  ちょっと資料を配ってくれますか。  それで、既にこんな事態が進んでいる上に、今回、新三カ年計画というのがNTTから今発表されています。二〇〇一年から二〇〇三年。この新三カ年計画の六項目めは、...全文を見る
○春名委員 そう言われると思ったのですが、ただし、それでは済まない問題なんですね。  こういう再構築のイメージというのをきょう一枚お配りしていますけれども、大臣も重々御存じのとおりだと思いますが、一番のかなめは、ユニバーサルサービスを担っている固定電話の東西会社の業務をすべてア...全文を見る
○春名委員 いや、そうではなくて、NTT法三条の当然の要請として、設備保守や故障修理に格差があってはならないということについてはどうですかということです。
○春名委員 そこで、新三カ年計画は、これをごらんになって御存じのとおり、これは西日本の計画ですけれども、その保守をMEの子会社が全部行うことになるのですね。しかも、この子会社は、各県別ないしは複数県を束ねたブロックに設立をされるという計画になっているのです。各県、ブロックごとにシ...全文を見る
○春名委員 それは非常に楽観的なことを言われているわけで、各県ごとに子会社をつくって保守を全部やらせる、あるいは各ブロックになるかもしれないがやらせる、アウトソーシングする。つまりそれは、効率化、合理化の名前のもとにそれをやるのですよ。そうなるとどうなりますか。過疎が多い高知県と...全文を見る
○春名委員 私は、その姿勢は正しいと思います。だったら、今私が申し上げたようなやり方がユニバーサルサービスを担う会社のやり方として本当にふさわしいのだろうかということを問題提起しなければいけないのじゃないですか。だって、県別に、ブロックごとに保守管理。これを見てください。ME子会...全文を見る
○春名委員 第一次答申の中でも、「東・西NTT各社の業務区域内における市内通話料金については、均一料金の維持を基本とすることが適当である。」昨年十二月にそういう答申を出しているばかりですから、その制度設計を揺るがすようなことをまさか総務省は認めないと思いますけれども、そういう問題...全文を見る
○春名委員 先ほど局長は、電気通信分野の個人情報保護の制度をつくらなければならないということを、今検討しているとおっしゃいました。私、それはすごく大事だと思います。ただ、この制度設計は、今まであったNTT法十九条の個人情報を漏らさない仕組みの規定を排除されているような方々、それの...全文を見る
○春名委員 その法律は期待を持ってしっかり見ておきたいと思うんです。  ただ、ガイドラインの遵守を言うというふうに言っても、それは大事なことですけれども、しかし、今局長がおっしゃったとおり、転籍でもって一たん退職をして子会社に行かれる方々は、NTT法十九条は網にかからないんです...全文を見る
○春名委員 では、以上で終わります。
○春名委員 ヒドロキシルアミンとヒドロキシルアミン塩類を危険物に加えて規制を加えることは当然のことであり、遅過ぎたぐらいだと私たちも思っています。同時に、この法案の中に、引火点二百五十度以上のものを危険物から除外する、こういう問題が含まれています。  そこで、この点に絞って聞き...全文を見る
○春名委員 今のお話では、平成元年から八年度で、第四類の引火性液体の事例と七百四十件の火災事故の中で、第四石油類が八%、動植物油が一・五%ということで非常に少ないんだということだったと思うんですけれども、ただ、少ないといえども、なくなってはいないんですね。  しかも、当時の矢野...全文を見る
○春名委員 今おっしゃったとおり、三番目の消火困難性の問題についてはやっておられないわけなんですね。それが大問題だというふうに私は言いませんけれども、しかし、今まで引火性液体が危険物として規制の対象になっていたのは、引火点の高低ということではなくて、それにかかわりなく、可燃性であ...全文を見る
○春名委員 先ほど、要望もあって、それと科学的な実験をやって、それで見直しをしたということで、二点おっしゃいました。  ところで、確認しておきたいのですが、今後、二百五十度以下には絶対に下げないというふうに言えるかどうか、この点はいかがでしょうか。
○春名委員 私は、消防研究所にお邪魔して、いろいろ研究をやった姿も見せていただいたんですが、ぴしゃっと二百五十度でないとだめだという科学的根拠はないんですね、幾つかの点では実験をされていますけれども。  それから、先ほど、要望もありということが出ましたけれども、まさに要望がかな...全文を見る
○春名委員 大臣に、やりとりを聞いていただいて、少しお伺いしたいと思います。  国際基準という点では、アメリカ基準、九十三度というのがあるんですね。それから見ればかなり高いなというふうに言われるかもしれません。ただ、国際基準に合わせるのが、それでいいというふうにはならないと思う...全文を見る
○春名委員 時間が来ましたので終わりますが、一言。  過剰な規制は緩和していくという点が違うんですよ。過剰な規制でなくて必要な規制を緩和しそうになっているというふうに私は思っていまして、ヒドロキシルアミンの危険物への追加は、先ほど言いましたように当然だと思うんですが、この点でや...全文を見る
06月05日第151回国会 衆議院 総務委員会 第18号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  地方税の改正問題からお伺いしたいと思います。  株式譲渡益の百万円控除制度を創設する直接の意図、今、議論もありますけれども、改めて私からも、この制度を創設する直接の意図についてお聞きしておきたいと思います。
○春名委員 もう一つお聞きしておきますが、この法案は緊急経済対策関連の法案の一つですね。したがって、この法案によって景気回復にかなり資する、こういうお考えなのかどうか、お聞きしておきたいと思います。
○春名委員 その二点をちょっと聞いた上で議論を詰めていきたいんですが、東京証券取引所が発表した最近の投資主体別動向の調査によりますと、個人投資家を見てみると、昨年の九月からことし、この三月まで、二月の一カ月を除いてすべて売り越しになっているんですよ。つまり、買った株の代金の総額よ...全文を見る
○春名委員 その効果のほどについて少し聞きますが、どのくらいの規模を想定されているのか。個人投資家のすべてがこの制度の対象になるわけではございませんので、申告分離課税で納税する人だけですので、そういう人が一体どれぐらいになるのか、この点はどういうふうな想定をされていますか。
○春名委員 九九年度で申告分離を選択してやっておられる方が二万七千四百二十七人ですね。  一方、お聞きしておきますが、個人住民税所得割の納税義務者、これは現在何人でしょうか。
○春名委員 申告分離課税を選択した人が二万七千四百二十七人で、これは九九年度ですので、同じく九九年度の個人住民税所得割の納税義務者を調べてみると、さっき十二年度で五千百六十万人と言われたんだが、九九年度の場合は五千二百三十二万人というふうに数字が出ています。申告分離課税を選択した...全文を見る
○春名委員 私、二月でしたか、大臣と地方税の改正の議論をしたときに、二年間一本化の先延ばしはだめだという論議をいたしました。そのとき、地方財政の観点からもそれは許されないと批判したときに、申告分離をすると事務的に煩雑なんです、投資家の株離れが起こるんです、景気がまた大変になるから...全文を見る
○春名委員 大臣は言えば何でも言える人だなと私は非常に思いました。  先ほどの税務局長のお話ですけれども、高額所得階層が実に多いんですね。政府税調の資料を私も見ますと、勤労世帯を年間の収入によって五段階に分けますでしょう。そうすると、五つの階級がそれぞれどれぐらいの貯蓄を保有し...全文を見る
○春名委員 一年間懸命に働いても、三十三万円の控除しかない。もちろん、生命保険に入っていたりとか、それであれば控除もありますし、家族があれば扶養控除もありますけれども、本人のかかる基礎控除は三十三万円しかない。それに比べて、総体的に高額所得者である方が株でもうければ百万円までは税...全文を見る
○春名委員 今のお話は、要するに小口の金額のことを言っているのですけれども、そもそも持っている階級が、第四分位階級以上の人たちが七十数%、八割ぐらいを占めているのだ。そのお金の使い方、売り越し、買ったり、その株のやり方については知りませんよ、そんな金額は。そもそも保有している人が...全文を見る
○春名委員 株価が上がるのにも余り役立ちそうにないなというふうに私は申し上げていまして、本当に景気対策を真剣にやるのであれば、やはり一番考えてもらいたいのは、個人の消費が経済の六割を占めているのに落ち込んでいるということについて、そこに本気で光を当てる、それこそが本当の景気対策だ...全文を見る
○春名委員 それでは、危惧していることが幾つもありますので、確認します。  一つは、今、副大臣がおっしゃったのだが、地方交付税は地方の固有財源、共有財源であって、その総額の確保は国の責任であること、一貫して言い続けてきたことですが、そのことが何かがらがら一言で崩されるかのような...全文を見る
○春名委員 努力ではなくて、これは事実の問題としてそういうものだということを政府として明確にしておいていただきたいと思うのですよ。  五月の三十一日の日経新聞には、塩川大臣が、「一言で言えば交付税は国税だ」なんというとんでもない発言をしているという記事が出ているのですよ。もしこ...全文を見る
○春名委員 それでは、「一言で言えば交付税は国税だ」なんと言っていることは、間違いであって訂正するというふうにもうなっているんですね。
○春名委員 その辺は根本の認識の問題ですので、ほぼでは困るんですよ、はっきり言って。地方の固有の財源であるというのを統一的な見解にしてほしい。  あと一点だけ聞いておきますね。十八日の議事録を私、全部読んだんですよ。そうしたら、片山大臣は、国庫補助金や地方交付税からの振りかえを...全文を見る
○春名委員 税源移譲が最大の問題ですから、その前に地方の歳出削減とか合併を、数百にするだとかいうようなことをどんどん押しつけていくというやり方は本末転倒ですので、その点、改めて申し上げておきます。その点を確認して私の質問にしたいと思います。  以上です。
06月07日第151回国会 衆議院 総務委員会 第19号
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○春名委員 私は、日本共産党を代表して、議題となっております行政機関が行う政策の評価に関する法律案に対する修正案の提案理由及びその内容を御説明いたします。  政府提出原案は、むだな公共事業などへの国民の批判を背景に行政機関をチェックする仕組みとして提案されたものですが、本法案に...全文を見る
06月13日第151回国会 衆議院 農林水産委員会 第19号
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○春名委員 日本共産党の春名直章でございます。大臣、よろしくお願いいたします。  私、森林率八四%の、日本一の森林面積率を誇る高知県の出身であります。県も部局に森林局を設置して、森林と林業の振興と再生という点では、大変努力をしている県の一つだと私も思っております。私自身も過疎の...全文を見る
○春名委員 今長官が、不利の問題は変わっていないという認識を発言されたことは重要だと思います。  他産業との有利不利という考え方はやめて、多面的な機能の発揮という観点から育成していくということに考え方を変えたというのだが、この新しい林業基本法、できるまでに大変な年限がたっている...全文を見る
○春名委員 今おっしゃることは私は間違いでないと思うのですね。そうであれば、現行基本法に明記されていた国の施策としての「価格の安定」あるいは「国は、重要な林産物について、需給及び価格の安定を図る」、こういう規定が残念ながらさっぱり消えてしまっている、これでは日本の林業の再生という...全文を見る
○春名委員 当時の規定は、価格が暴騰するということを安定させるという趣旨であったというお答えだったと思いますが、そうであれば、私は、別の趣旨で、今日の場合は、低迷して、低迷して、低迷して、だから業として成り立たない事態になっているんだから、そういう逆の事態があるんだから、価格の安...全文を見る
○春名委員 一点だけ言っておきますけれども、農水省の施策は不十分ですけれども、下落した分について補てんするという仕組みは、ほかの分野であるのですね。野菜もありますし、それから果樹もこの間つくりましたし。ですから、ほかのところに影響を与える、異質なものだという考え方では別にないと思...全文を見る
○春名委員 長官、それは国、県でですね。大体六六%が支援される造林補助事業というのが、主な、ほかにもあるというふうにお聞きしておりますけれども、作業道をつくる際の補助の仕組みになっている。  さて、作業道というのは山持ちの人たちのためにつくるものですから、要するに、受益者の負担...全文を見る
○春名委員 大体そういうことは私も理解して質問しているんですが、実態としては、そういう御努力をいただいた上に、引き続き、この森林基本法、林業基本法の理念からいっても、そして山の現実からいっても、そこをさらに深く検討する必要が出てきているなというふうに私は実態を踏まえて感じています...全文を見る
○春名委員 その弾力性、実態を踏まえてということの一つの資料として今私が提案しておりますので、ぜひそういう考え方をしっかり持って取り組んでもらいたいと要望しておきたいと思うんです。  さて、国産材の活用拡大について次に話を聞いてみたいと思います。  法案の二十五条に、「国は、...全文を見る
○春名委員 同僚委員も何人か御指摘されていますけれども、学校に木造をというお話が大分この委員会でもされたと思うんですね。私、もう一つ、それに加えて、特別養護老人ホームや老健施設、こういう療養型の施設にぜひ木造建築を普及させていただきたいということを強くお願いしたいと思っています。...全文を見る
○春名委員 木造にして建設した例があるかどうか。
○春名委員 わかりました。  今お話があったように、もちろん建築基準法の耐火構造が最大の問題なんですが、ただ、それにしても、木造そのもので老健施設や特養ホームをつくった例は全国に一つもないんだそうです。内装はあるんだそうです。内装は、木のやわらかさ、いろいろありますので。ところ...全文を見る
○春名委員 地域がやる決意をすればということですが、もちろん、そういう決意を後押しする国の施策をきょうこの場では求めているわけなんで、後段で言われた積極的な努力をしたいということに心から期待をしながら、ぜひ、問題提起をしましたので、研究してみてほしいということをお願いしたいと思っ...全文を見る
○春名委員 時間が来ましたので、一点だけで終わりますので、済みません。  要するに、私は、新規の林業就業者が技術習得をする一定期間、生活費とか社会保険など、その負担がなかなか苦しいわけです、この労務会社とかいろいろなところを聞いてみましたけれども。国の制度として、林業後継者育成...全文を見る
○春名委員 終わります。どうもありがとうございました。
○春名委員 私は、日本共産党を代表して、林業基本法の一部を改正する法律案に対する修正案について、その提案理由を御説明申し上げます。  第一は、林業の自給率の目標を基本計画に明記することです。  なぜ、食料・農業・農村基本法と水産基本法には基本計画の中に自給率の目標を明記するよ...全文を見る
06月14日第151回国会 衆議院 憲法調査会 第7号
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○春名委員 日本共産党の春名直章でございます。  憲法調査会が発足して一年半が過ぎました。この間、二十一世紀の日本のあるべき姿をテーマにした参考人質疑と、仙台市と神戸市での地方公聴会が開催されました。その中で何が明らかになり、何を今後の本調査会の調査に生かすべきか、このことを中...全文を見る
○春名委員 日本共産党の春名直章でございます。  きょうは、十名の陳述人の皆さん、本当にありがとうございました。  最初に、浦部陳述人にお伺いしたいと思うのです。  憲法十三条には、個人の尊重が、幸福追求権と一緒に記されています。二十五条には、生存権が明記されています。この...全文を見る
○春名委員 未曾有の災害を受けたこの神戸の地だけに、やはり憲法の要請を全面的に実践することが本当に大事だなと、改めて私は痛感をさせられました。  もう一点、別の角度から、憲法九条と集団的自衛権の問題について、浦部陳述人にお聞きします。  小泉さんが登場されて、憲法の範囲で集団...全文を見る
○春名委員 憲法九条では、今おっしゃったように、戦力の不保持、そして、戦争をしないと高らかに宣言をしていまして、それを、海外で別の国々がもし武力介入したときに一緒にやるというようなこの集団的自衛権という中身、それが通常ですので、それができるようにできるかどうか検討すること自身が憲...全文を見る
○春名委員 どうもありがとうございました。
06月15日第151回国会 衆議院 総務委員会 第22号
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○春名委員 若干寂しいわけですけれども、始めさせていただきたいと思います。  消防職員の団結権の代償という形で、消防職員委員会がつくられました。五年目を迎えております。そこで、きょうは、その話をまずしたいと思います。  九百二十三の消防本部すべてにこの消防職員委員会が設置をさ...全文を見る
○春名委員 二〇〇〇年度はいつ、もうすぐわかりますか。
○春名委員 二県ですか。あと二県来ていないわけですね。では、それを除いた数字を教えてください。
○春名委員 こだわっているのは、これは非常に大きな問題でして、要するに、団結権の代償という形で消防本部ごとに、九百二十三あったんですが今九百十一ですか十二になっていて、そこが消防職員委員会を置いて、いろいろな要求や労働条件の問題を議論して解決していこうというために五年前につくられ...全文を見る
○春名委員 いや、一般論ではなくて、開催の状況の推移、これは報告していないということでよろしいですか。
○春名委員 つまり、私も年次報告、二〇〇〇年の秋に出したものを見ていますけれども、そういう報告はILOにはしていないんですね。  それで、開催されない数が年を追ってふえてきている。なぜそうなっているのかということを少し議論したいわけです。  第一は、消防職員委員会で議題となっ...全文を見る
○春名委員 その四割の中で、どの程度が実際に実施をされているのか、これを把握していますか。
○春名委員 消防庁、政府は、ILOに二〇〇〇年年次報告を出していまして、今、長官からお話があったように、法の趣旨に沿った円滑な運用がされているというふうに報告して、その根拠として、審議結果という項目の中で「約四割の案件については実施が適当である」ということを報告されていて、資格取...全文を見る
○春名委員 実際には、実施すべきとされるんだけれども、ナシのつぶてになっている場合が多いというふうに私は思っているので、このことを問うているわけなんです。  ある消防署では、地震対策として仮眠室内に設置されているロッカーを固定にしたらどうかという提案、救急機関員の健康管理上、走...全文を見る
○春名委員 第二点は、初めから議題にも取り上げられない要求が多々あるという問題なんですね。  ある消防本部の例ですが、十九件の意見のうち六件が審議事項から冒頭から外されました。その外された意見というのは、消防力の旧基準と新基準を比較して現有の消防力を詳細に明示してほしい、新消防...全文を見る
○春名委員 今、該当しないものは当然消防長の判断であるんだという話なんですが、その点、当局の政策判断にかかわる問題だからそれは審議の対象になじまないという話があると思うんですね。  ただ、私が今掲げた具体的な話、職員委員会で取り上げるべき項目というのは今、三つに分かれている、そ...全文を見る
○春名委員 一点聞いておきますが、各地で今、行革もありまして、例えば特殊勤務手当、そういうものが削減されるという傾向があるわけです。それは、削減した後に問題が出たら議論をしなさい、委員会の審議にしたらどうかという話になっているようですが、削減される前に本当にいいのかどうかを審議す...全文を見る
○春名委員 ことし六月十二日、第八十九回ILOの総会が開かれ、基準適用委員会がありました。日本政府がそこで冒頭陳述をされております。そこの中で、消防職員委員会は消防職員の勤務条件改善のために十分機能している、堂々とそういう冒頭発言をされておられます。十分機能しているということが本...全文を見る
○春名委員 改善すべきことがあるのです。あるから言っているので、改めて要望しておきます。  続いて、新しい消防力基準の問題について聞きます。  昨年の一月二十日、この新しい消防力基準に基づいて各施設などの充足率が明らかになりました。それによりますと、消防ポンプ自動車の整備台数...全文を見る
○春名委員 逆に言いますと、要するに、予備車を入れていますと、台数はふえるわけだが充足率はもっと上がってしまうということになるのですね。  しかも、危惧するのは、従来は、最小限度必要な基準という扱いに旧消防力基準はなっていました。最小限度のラインだとなっていたわけです。ところが...全文を見る
○春名委員 容易に想像されることなんですが、今でも定員適正化計画等々の中で、旧来の最低限の基準そのものすら実現できてこなかったということは、もう御存じのとおりです。消防力基準の、消防力の充足率の問題は、長年議論されてまいりました。そうであるのに、今回指針となって下限ではなくなった...全文を見る
○春名委員 どうも十分納得がいかないわけですが、それならば、少なくともここまでは整備しようじゃないかというその基準を、そのものとして位置づけは変えずに置いていたらどうでしょうか。それぞれのところにお任せしますと、実態からいって今でも不十分な体制の中で苦労しているわけなんで、それが...全文を見る
○春名委員 では、以上で終わります。
06月21日第151回国会 衆議院 総務委員会 第24号
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○春名委員 日本共産党の春名直章でございます。  法案審議に入る前に、一点お聞きしておきたいことがございます。現在、電力線搬送通信設備に使用する周波数帯を拡大できないかどうかという検討がされております。要するに、電力線をインターネット配信に利用することができないかどうかというこ...全文を見る
○春名委員 先ほど副大臣は、妨害を与えないことが前提であるということをおっしゃったんですが、妨害を与えるということになりますと、もしなった場合には実施しないということでいいかどうかの確認と、その妨害の影響が出る内容なんですが、小坂副大臣のところの方がたくさん行っていると思うんです...全文を見る
○春名委員 改めて、影響がそういうことでもし出るというような結論になれば、検討し直しということも含めて確認しておきたいと思いますので、よろしく。  それでは、本法案の質疑にいきたいと思います。  本法案は、免許制から登録制にする、それから外資規制の撤廃、CSデジタル放送の規制...全文を見る
○春名委員 続いて、もう一回確認の意味で、先ほどもお話が出たんですが、東経百十度衛星はCSですけれども、この適用は受けないのか、外資規制はどうなるのか。
○春名委員 それは法律上ではなくて、政令の世界ですか。ちょっと確認しておきます。
○春名委員 今、御説明の中で、多数の参入が見込まれるということが大きな理由として言われました。  では、逆に聞きますけれども、百十度以外のCSには余り参入が見込めない、だから、外資規制を外すんだ、こういうことになるかと思うんですが、そういうことですか。
○春名委員 そうすると、もう一回、逆の聞き方で申しわけないんですが、中継器があって余裕があるということなんですが、多数の参入がこれからあって、視聴者もふえてくれば、外資規制の撤廃もまた見直すということになるんですか。
○春名委員 私が想像するに、この外資規制を外すことによって、CSチャンネルに競争が起こるほどの参入が広がるのかというのが非常に疑問でありまして、それはどういう見通しを持っておられるのか、それを聞きたいと思います。
○春名委員 しかし、今、CS放送事業者、百十八社ですか、百十七かと思っていたけれども、さっきの答弁では百十八になっていたようですが、百十八社のうち既に十八社は外資が入っているのです。つまり、外資規制よりも基準が低いレベルで外資が入っているのです。そこの中には、欧米の有力コンテンツ...全文を見る
○春名委員 本当に良質のコンテンツの競い合いになるのかということが、私はなかなか見えないわけなんです。今回の改正でそういう外資規制の撤廃をすれば何とかなるだろうと、安易とは言いませんけれども、小手先といいますか、そういうニュアンスしか私には伝わってこないわけなんです。  要する...全文を見る
○春名委員 私、政府としての取り組みの内容を聞いておるわけなんです。障害者向け、高齢者向け専門放送、今、小坂副大臣はおっしゃったけれども、今やっているのはウェルフェアチャンネルと医療福祉チャンネル七七四、日本福祉放送というのは残念ながら休止に追い込まれて再開のめどが立たずというこ...全文を見る
○春名委員 今、大事なことを私はおっしゃっていると思っています。確かに採算性だと思うのです。対象もたくさんじゃないですし、限られていますし、それから、番組をつくるのはいろいろ苦労も要るでしょうし、魅力も必要です。今、NPOが取り組めるように支援する環境整備とか研究をしたいというこ...全文を見る
○春名委員 せっかく小坂副大臣がいいことを言ったのに、何か打ち消すようなことを言われたので、一言言わないと、終われなくなっちゃったじゃないですか。  要するに、何でもかんでも公共的に手を差し伸べたらええということを言っているんじゃないといって、今、私は限定的に議論をしたんですよ...全文を見る
○春名委員 以上で終わります。
09月25日第152回国会 衆議院 総務委員会 第3号
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○春名委員 日本共産党の春名直章でございます。  今回の人事院勧告は、ボーナスの〇・〇五カ月分の引き下げ、官民較差の年額相当額を暫定的な一時金として支給するということが柱になっている。そのことで職員の平均給与が年一万六千円のマイナスになる。三年連続のマイナスで、この三年間で十六...全文を見る
○春名委員 総裁が言うように、この二十八条に百分の五条項もあって、増も減も勧告義務を課すということになっているのを私も知っております。ただ、そういう減についても勧告義務があるとしていても、それでもなお、賃下げまで代償措置にゆだねることで労働基本権が保障されている、こういうふうに言...全文を見る
○春名委員 そのことは正しいです。  例えば一九八四年の十一月十二日、ILOの結社の自由委員会というのがございますね。そこの報告書等々を私も読んでみたんですが、人勧が政府によって値切られた事態について、例えばこう言っていますね。  一九八一年以降、人事院勧告が完全には実施され...全文を見る
○春名委員 国民の納得を得るなんというのは当たり前のことでして、回避しているつもりは全然ありません。ILOのこういう考え方をあなたはどんなふうに受けとめるのかと聞いているんですよ。茶化さないでくださいね。  それで、そういう場合には、労働者にとっては給与の切り下げになるというこ...全文を見る
○春名委員 協約締結権に至らないまでも、使用者の政府と公務員の労働者との団体交渉のルールを、こういう形で不利益を与えることがはっきりしている場合はちゃんとつくる、そういう方向に前進しないと、一体、代償とは何なんだという話になるじゃないですか。  総務大臣に私はお聞きしておきます...全文を見る
○春名委員 そういう一面的な答弁をしないでいただきたいと思うんですが、私はそんなことを言っているつもりはありません。消費不況にマイナスの影響を与えるのは間違いないということを私は言っているわけなんで、それから、私が言っているのは、ILOの基準、水準というのは、こういう不利益を与え...全文を見る
○春名委員 素朴な疑問ですのでお聞きをしたいと思います。  今まで人事院は民間準拠ということで勧告を行ってこられました。そして、最近では勧告どおりに給与改定が行われています。その勧告を出すための民間給与の調査も、大変詳細になってきているということを私も勉強して存じているつもりで...全文を見る
○春名委員 いやいや、極端に言っているんじゃなくて、事実に即して私は聞いているのです。  民間準拠という努力をずっとされて、ちゃんと勧告どおりにやってきているわけでしょう。その差もなくなってきているという努力をされてきているわけでしょう。しかし、声を聞いたら高過ぎる高過ぎると言...全文を見る
○春名委員 九九年と二〇〇〇年に、今まで百人以上、五十人以上という基準でお調べになって、この二年間は三十人以上百人未満の事業所も御調査をされているというふうに聞いています。いろいろな努力をその意味ではされて、それが一〇〇%正しいというふうには私は確信、よくわからない面もあるのであ...全文を見る
10月11日第153回国会 衆議院 憲法調査会 第1号
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○春名委員 精力的な調査、大変御苦労さまでした。私も昨年、ドイツ、フランス、スイス、イタリアの調査に参加をさせていただきました。本日の会長の御報告と各派遣委員の皆さんの感想も聞いて、海外調査の会談録の未定稿も読ませていただきまして感じたことについて、昨年の感想も若干交えて発言をさ...全文を見る
10月25日第153回国会 衆議院 憲法調査会 第2号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。きょうは、どうもありがとうございます。  テロの根絶という問題では、まさに二十一世紀の人類の生存の問題ということで、本当にこれは今、力を込めて国際社会がやらなければならない問題だと思っています。どうやって実行するか、それを実現するか、そして...全文を見る
○春名委員 テロを容認しないからこそ、今、この報復の色の濃い軍事攻撃が大変大きな否定的な影響を与えているという事実も、一緒にやはり私は見る必要があると思うのですよ。非人道的なクラスター爆弾が使われるとか、非常にそういうことが起こってきて広がってきている、市民に影響を与えている。 ...全文を見る
○春名委員 テロの行為の定義については置いておくとして、現在、あの九月十一日の犯人も国連として特定もしていませんし、そして引き渡しを要求することもしていませんし、当然非軍事的な措置を徹底的に四十一条でとるということもやっていませんし、そういうことの積み重ねの上にということが大事な...全文を見る
○春名委員 時間が参りましたので終わりますけれども、日本の場合は九条を持つ国として、やはり非軍事の貢献を本当にやるということが今問われているんだということを私申し上げて終わりたいと思います。
11月01日第153回国会 衆議院 総務委員会 第3号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  国の行政機関の情報公開法が施行されて六カ月、今回の法案はこの情報公開法に準じて提案されているものです。六カ月の中での問題点について、まずお聞きをしておきたいと思います。  情報公開の請求者が非公開決定に不満な場合に、担当省庁に不服を申...全文を見る
○春名委員 充実した審議をやられることは大賛成であります。と同時に、申し立てた国民の側からすればゼロか一〇〇ですので、ですから、たくさんの数がまだ残念ながらナシのつぶてにさせられているということについて、事務局長の責任ということを言っているわけではなくて、これで三名、体制をこれか...全文を見る
○春名委員 ぜひ充実した方向に進むように私も期待したいと思いますし、総務大臣は、審査会は所管ではないと思うんですけれども、ぜひそういう実態も目配りしていただいて、審議が充実し、しかもスピーディーにもいくということで十分な配慮をしてほしいと思います。  もう一点、今回の情報公開対...全文を見る
○春名委員 三公社については、要するに、一〇〇%の自治体出資で条例での情報公開ができるし、そういう議論をされて進めなさいというふうになっていると思うんですよね。  同時に、問題は第三セクターですよね、皆さん、問題意識があると思いますけれども、この破綻が自治体財政に非常に重大な影...全文を見る
○春名委員 その点で、今、大臣からお話があったんですが、自治法と施行令で、地方自治体が二分の一以上出資している団体については、首長が調査するなどの権限を持って、中身、その内容を議会に報告するということになっていますね。  それから、監査委員の監査が入れるのは、四分の一以上の出資...全文を見る
○春名委員 次に、この法案の情報公開の対象に、公営競技関係法人の日本中央競馬会、地方競馬全国協会、日本自転車振興会、日本小型自動車振興会、財団法人日本船舶振興会が情報公開の対象となって加わっております。しかし、宝くじ関係の団体は対象となっておりません。これはなぜでしょうか。
○春名委員 最後のところで、民法に基づいてつくられた法人だということなんですが、ただ、日本船舶振興会は財団法人で、民法でつくられているじゃないですか。入っているじゃないですか。どうして入れないんですか。
○春名委員 刑法の百八十七条で、富くじは禁止となっております。今お話がありましたように、その例外規定で特別の法律をつくるわけです。個別法を制定します、そして競馬、競輪等々ができるようになる、そこに着目して対象を入れているというお話でした。  宝くじも実は同じなんですね。当せん金...全文を見る
○春名委員 今の御説明は、個別の法律に基づいてその団体自身が、競馬とか競艇とか、船舶振興会だから競艇じゃなくて、小型自動車振興会とか、個別の法律に基づいてつくられていると。しかし、宝くじ、僕、宝くじ協会だけとは言っていないですよ、いろいろな団体があるんで、宝くじ関連は。宝くじの関...全文を見る
○春名委員 先ほどから同じことしか言われないんですけれども、それでいいのですかという御質問をしておるわけなんですね。地方公共団体がやっているからということでいっても、国が全部許可する。個別の法律といっても、その団体自身を、個別の法律をつくっているわけではないけれども、その事業全部...全文を見る
○春名委員 情報提供を指導することは、非常に重要だと思います。なぜこうしつこく、私、入っていないかということを追及するかというと、やはりどうも、関連団体をめぐって、国民にわかりにくい問題がいろいろ出ているという思いがあるからなんです。  宝くじに関連する団体には、収益金の一部で...全文を見る
○春名委員 大臣に、もう一つ気になることがあるので聞いておきます。  こうした団体が、率直に言って、自治省などの官僚の天下り指定席になっているということは御存じでしょうか、理事長とか。その辺の御認識はありますか。
○春名委員 まさにその話は事実でして、宝くじ協会の歴代理事長は、初代荻田さんから始まって、この人が自治庁時代の次長なんですね、二代目以降、全部自治事務次官なんですよ、全部。二代目柴田さん、三代目細郷さん、続いて、今、九代目小林さん。自治事務次官の指定席。  それから、自治総合セ...全文を見る
○春名委員 もう時間が来ましたので、最後にもう一回言っておきますけれども、途中で情報の公開を自主的にさせるように督促させるというお話もされました。それから、今回は団体として対象にはしなかったけれども、こういう問題提起もし、国民の批判もあるということを総合的に勘案して、きょう問題提...全文を見る
○春名委員 余り色よい返事ではないですが、以上できょうの質問は終わります。
11月06日第153回国会 衆議院 総務委員会 第4号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  三年連続マイナスの人事院勧告をそのまま給与法に反映したこの改正案は、認められるものではないということをまず申し述べておきたいと思います。  その上で、この人事院勧告、人事院の機能にもかかわる大変大きな問題として、公務員制度の改革問題に...全文を見る
○春名委員 十二月までにそれらを含めて結論を出したいということを言われたので、そのことをしっかり記憶しておきますが、検討の方向が問題なんですね。  これは大臣にもぜひ議論をしたいと思うのですが、労働基本権剥奪の代償措置として人事院勧告制度が今はつくられているわけです。ですから、...全文を見る
○春名委員 では、人事院はこの点はどういうお考えか、勧告にも一定触れられていますけれども、一応聞いておきたいと思います。
○春名委員 整合性が保たれたシステムが大事だということをおっしゃっておられます。  それで、改めてこの点を議論したいと思いますのは、例えば先ほど事務局長が、勤務条件の具体的な検討にあわせて、それに連なって労働基本権がどうなっていくのかというのが検討されるとおっしゃったと思うので...全文を見る
○春名委員 だから私はちょっと不安なんですよ。総裁もいらっしゃっていますけれども、現行の級別定数の査定という人事院の機能は、実態上その配分が給与の部内配分としての意味を持っているわけで、実質、労働基本権制約の代償機能としての役割を持っているわけですね。これを廃止するのですね。もう...全文を見る
○春名委員 どうも各大臣の権限に移っていく方向なんですね、今の議論を聞いていても。給与水準を人事院が決めるという根幹を改変するという方向が見えるわけですよ。  先ほど、勤務条件の検討の中で、人事院の機能も検討していく、労働基本権の制約問題を検討していくと言ったのですけれども、勤...全文を見る
○春名委員 原理原則として、公務員の場合は、五十二年間になりますか、五十三年、労働基本権が剥奪されてきたわけですね。そして、これは大きな課題になってきて、公務員制度改革というのであれば、この問題を決して避けて通ることはできないと思うのですね。  したがって、私、冒頭から御質問し...全文を見る
○春名委員 次に、国家公務員の非常勤職員の問題についてお聞きします。  きょうは厚生労働省に、一つの例としてお聞きすることで来ていただいております。  労働行政の出先機関で働く非常勤職員、主に相談員ですが、現在どの程度いらっしゃいますか。
○春名委員 全労働省労働組合が全国的な調査を行っております。非常勤職員である、特にこの相談員ですね、近年急激に増加をして、二〇〇一年度時点では約一万二千人強という数になっているということが全国調査で明らかになっています。  職業安定所には、うち一万人近い相談員が配置されています...全文を見る
○春名委員 もう一回お聞きしますが、こういう相談員には、ほぼ常勤と同じような仕事をしている多数の人がいらっしゃるわけだが、通勤手当とか採用時の健康診断とか年一回の健康診断とか、常勤であれば当然のことなんですが、そういうことが施されているでしょうか。
○春名委員 そのとおりなんですね。きょう私が議論をしたいのは、これは一つの例なんですけれども、大臣、非常勤職員というのは、一般職の約五十万人の正職員がいらっしゃって、非常勤職員すべての数でいえば二十二万人いらっしゃるわけですね。かなり多いわけですよ。ところが、実際は、例えばこの相...全文を見る
○春名委員 今度は総務省にお聞きします。  今、相談員の例を一つ挙げたわけなんです。大臣にも最後にお聞きしますのでお願いしたいんですけれども、つまり、非常勤といっても、いろいろ千差万別なんですけれども、常勤者とほとんど変わらない仕事を一年以上継続して実施している労働者も少なくな...全文を見る
○春名委員 最後に総務大臣に伺います。  今、人事・恩給局長がおっしゃったとおり、各省庁別の数だけはつかんでいるんですね、数だけは。それだけなんです。私も聞いて、この質問の準備に当たっていろいろ教えてもらったんですが、なかなかわからないということで、こういう状況になっているわけ...全文を見る
○春名委員 もう時間が来ましたので終わりますが、統一した基準を設けなさいというのは難しいんです。ただ、その実態がどうなっているか、一端をきょう私は問題提起したので、そのことを頭に入れて、実態を調べるぐらいのことはまずやったらどうですかということを申し上げているわけであります。 ...全文を見る
11月07日第153回国会 衆議院 総務委員会 第5号
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○春名委員 私は、日本共産党を代表して、政府提出の地方税法等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  本法案は、小泉内閣の骨太方針及び改革先行プログラムに掲げる証券市場の構造改革に基づくもので、個人の金融資産一千四百兆円を株式市場に誘導するために格別の株式譲渡益課税の減...全文を見る
11月08日第153回国会 衆議院 憲法調査会 第3号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  きょうは、貴重なお話をどうもありがとうございました。  最初に、私の意見を一点だけ申し上げておきますが、衆議院と参議院の関係についてなんですが、今、参議院の権限を縮小していくということが出てきている文脈は、衆議院の多数派を基盤にした括...全文を見る
○春名委員 それにかかわって、討議民主主義の話が、非常に示唆に富んだお話をしていただいたのですが、今、国会は国権の最高機関という位置づけであるわけですけれども、私たちの責任は大きいのですけれども、ただ、例えばこの間のテロ特措法の議論なんか、衆議院で五日間、参議院で四日間しかやって...全文を見る
○春名委員 議会制民主主義という角度から私は今ずっと聞いているのですが、代議制のかなめは、主権者である国民が平等に選挙などの方法で政治に参加をして、国民が政治の基本的な方向を決定していく機能を実体として持っているかどうかということにあると思いますし、今のお話も聞いて、示唆的だった...全文を見る
○春名委員 ありがとうございました。  最後に、よく、日本の議院内閣制の弊害ということで、政策形成過程における官僚と政治家のいびつな関係、あるいは、強大な官僚機構を統制できない内閣であるがゆえに改革がおぼつかないというようなことが指摘をされることがございます。  この文脈の中...全文を見る
○春名委員 どうもありがとうございました。     〔会長退席、鹿野会長代理着席〕
11月08日第153回国会 衆議院 総務委員会 第6号
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○春名委員 私は、日本共産党を代表して、議題となっております国家公務員の育児休業等に関する法律及び一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律の一部を改正する法律案及び地方公務員の育児休業等に関する法律の一部を改正する法律案に対する修正案の提案理由とその内容の概要を御説明いたします...全文を見る
11月13日第153回国会 衆議院 総務委員会 第7号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。  地方交付税は、地方の財源不足を補てんする機能を果たして、その責任は国にあることを交付税法で明記をしております。  今度の法案は、地方に半分その責任を転嫁するということになっておりますし、固有財源である地方交付税の来年度の使い道をあらか...全文を見る
○春名委員 小規模自治体に対して手厚過ぎるという認識が、総務大臣もおありなんですか。
○春名委員 段階補正だけじゃなくて、補正にはたくさんの種類があるんですよね。その点で、今の見直しの方向でいけば、十万人以下の地方団体の割り増しが下がっていって、地方交付税の額が減っていくということにならざるを得ませんね。ほかの補正の係数、補正は全部見直した上で、やはりこれは絶対や...全文を見る
○春名委員 過敏でも何でもなくて、自治体は戦々恐々としていますね、もう御存じのとおりです。  それで、なぜ急に、私に言わせたら急にこういう段階補正の見直しということが声高に叫ばれるようになったのか。率直にお聞きしますけれども、気を悪くなさらないで。要するに、市町村合併の推進には...全文を見る
○春名委員 過度に優遇しているというふうに言っているのは、ごく一部の意見だと私は思いますね。  例えば、九月二十九日、三十日に日本世論調査会が、公共事業、交付税に関する世論調査をやって、調査結果というのを新聞に全部出していますよ。二百五十地点で一人一人の有権者に満遍なくやって、...全文を見る
○春名委員 それは現場の首長さんなんかの認識と全然違いますね。このまま頑張って、頑張って、頑張っても、段階補正を減らされて、交付税は毎年毎年削減されて、住民に行き渡るサービスができなくなって一体どうするのか、兵糧攻めだ、そういう声になっているんですよ。そこからどうしたらいいのか今...全文を見る
○春名委員 自治体は努力していますね、そことのところを見てもらいたい。そして、段階補正の見直しということが上からばんと出されてくれば、そのことがどういう影響を与えるかをよく自覚していただきたいということを私は申し上げているわけです。  大体、こういうむち論が出てきた経過は、さっ...全文を見る
○春名委員 いや、それだったら、私はもう一回もとに戻ってお聞きしますけれども、段階補正というのは大分年限がたっているので、今は小さい自治体に対して手厚過ぎるということが議論になって、その方向で見直すということで削減されるという方向なんだが、どういうことをもってして手厚過ぎるという...全文を見る
○春名委員 例えば、私は高知県ですけれども、人口規模が小さい自治体が多いわけですね。実態と離れて、減らさなければならないなんという実態がどこにあるのか、僕はとても不思議でしようがないんですが、例えば、十二年度の国勢調査で人口四千人未満だった二十二町村への普通交付税が、段階補正見直...全文を見る
○春名委員 今いみじくも、適正な規模が必要なんだ、そういう立場から御発言されているので、そこが根底にあるなと私は思うんですよ。小さければいいなんて言っていません。住民自治ですから、それぞれの自治体の大きさもいろいろあるでしょう、しかし、数が大きければいい、人口が多ければいいんだと...全文を見る
11月16日第153回国会 衆議院 総務委員会 第9号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。きょうは、NTTのリストラ問題について伺っていきたいと思います。  総務大臣の見解をお聞きする前に、労働法制上のことについて、厚生労働省にまず確認をしておきたいと思います。  マスコミでは、NTTのこのリストラについて、転籍というふうに報...全文を見る
○春名委員 今の、私もそのとおりだと思いまして、「労働法」という、労働法制の大家の菅野さんがお書きになった本の中でも、今おっしゃったように出てまいります。「「転籍」とは、労働者が自己の雇用先の企業から他の企業へ籍を移して当該他企業の業務に従事することをいう。」「転籍は、現に存在す...全文を見る
○春名委員 そこで、今回のNTTのアウトソーシングなんですが、大臣もよく御存じのとおりなんですけれども、企画とか戦略とかサービス開発とかいうのは本体に残して、そして、注文受付とか設備オペレーションとかSOHO販売、それから既存の子会社の故障、修理等々は、すべて地域単位のアウトソー...全文を見る
○春名委員 大臣、私NTTの組合と会社が結んだ協約をちょっとここに持ってきているんですが、確かにあるんですよ、転籍についての。ですから、今回の転籍についても労働協約が守られなければならないというのは、これは当然のことだと私は思うのです。  大臣、これは労働法制上の基本問題という...全文を見る
○春名委員 それで、今回の場合は、転籍だということで、守られるべきものだということで、今、当然の答弁をいただいたと思うのです。  最近、この転籍を本人同意なしで済ませることができるという産業界が待ち望んだ法律が制定されました。会社分割に伴う労働契約承継法という法律でございます。...全文を見る
○春名委員 つまり、新たにアウトソーシングする業務に転籍を可能にする法律だということが、今御答弁でありました。  だから、考えてみたら、さっき私、この表で言ったんですけれども、外注化するじゃないですか。そしてそこに労働者を転籍するじゃないですか。そうすると、NTTのためのような...全文を見る
○春名委員 お話があったとおり、労働条件、労働契約をそのまま引き継いでいく、そういう法律であります。  つまり、この法律を使うと労働条件を切り下げることができないんですね。できないんですよ。だから、アウトソーシングをするための法律があるにもかかわらず、NTTはこれをあえて利用し...全文を見る
○春名委員 生き残るためなら何をやってもいい、脱法してもいいというふうにはならないんですね。生き残ることは大事でしょう。しかし、だからといって脱法的な行為をすることは許されないわけです。そのことをはっきりしておかぬとだめだと思うんですね。法の番人として、政府が責任を持ってこの点は...全文を見る
○春名委員 承諾が必要というのは当然だろうと思います。  昨年の二月の二十一日に、神奈川の労働基準局が、社員の意思に反して出向先の子会社に執拗に三回、四回と転籍を迫って、これはNKKの例ですが、私はNKKのままで定年を迎えたいので転籍したくないということを言って頑張られたある労...全文を見る
○春名委員 それでは、大臣、見識を示していただいたんですが、ついでにもう一つ見識を示しておいていただきたいんです。  先ほど言ったような選択を、率直に言ってやらなければいけないという状態に置かれているわけですね。もうこれは事実の問題です。ですから、それが労働者にとって、括弧つき...全文を見る
○春名委員 今言ったことが大事なんですね。本人の自由な選択の意思が尊重されるような環境が大事だということが問題だと思うんですね。その点はぜひ頼むよということを言っていただくということを言われたので、良識を発揮していただいたと私は思っております。その点、ぜひ大臣、よろしく。  そ...全文を見る
○春名委員 いろいろ枝葉をつけていただいたのですが、私がこの判決の中で特徴だというのを二点言っているわけなんです。それは判決文にもありますのでもう読み上げませんけれども、今度の四割、五割の賃金カットというのは多数の方が入っておられる労働組合も合意をしていた、それと同時に、経営上、...全文を見る
○春名委員 基本的には労使の問題だということをおっしゃったのですが、それはその限りで事実の問題なんですが、ただ、さっき私が言ったように、一民間企業と違うんだというのは、特別の総務省の責任、重みがあると私は思っていまして、もう時間もありませんので最後の質問になると思うんですけれども...全文を見る
○春名委員 その点を自覚しないと私はいかぬと思うんですよ。だから、一労使の関係じゃない。その点、もう一回御答弁いただきたいと思います。
○春名委員 だからといって脱法的な行為はできないということは明確にしておきたいと思います。
○春名委員 以上で質問を終わりたいと思います。
11月29日第153回国会 衆議院 憲法調査会 第4号
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○春名委員 日本共産党の春名直章でございます。  きょうは、六名の陳述人の皆さん、本当にありがとうございます。  二点、最初に私から申し上げておきたいと思います。  十月の末から十一月の最初に、日本共産党の国会議員団が現地パキスタンの実態調査をしてまいりました。そこの中で、...全文を見る
○春名委員 ありがとうございました。  川畑陳述人に二点お伺いしたいと思います。  一つは、ペルーの経験から、暴力が暴力の連鎖を生むというお話をしていただき、非常に示唆に富んでいました。その目から見たときに、改めて、今のアメリカの空爆の問題をどういうふうにとらえればいいのか、...全文を見る
○春名委員 どうもありがとうございました。  議論の中で、お金だけではなくて、人ももっと出した方がいいというお話も出たのですけれども、パキスタンの調査の中で、ダニエル・ケリーさんという国連の地雷除去担当の責任者の方にお話を伺ったときに、こういう話が出てきました。日本政府は以前に...全文を見る
○春名委員 加藤陳述人にお伺いしたいと思います。  常任理事国入りの話はちょっと置いておいて、核兵器の廃絶ということに対して、日本がもっと大きな役割をぜひ果たしてほしいという趣旨の御発言をされたと思うのです。そして、憲法九条を持っている国として、平和のそういう役割を果たすべきだ...全文を見る
○春名委員 最後に、田口陳述人にもう一度お伺いします。  テロが起こりまして、アメリカの個別的自衛権の行使という形でああいう形になっているのですけれども、一方でいいますと、テロリストを許さない、テロ組織を根絶するという点で、今までになく世界が一致団結できる新しい条件が生まれてい...全文を見る
○春名委員 個別的自衛権の行使ということで今やられている状況の中で、アメリカ対イスラム諸国というような違った対立軸がつくられたり、無実の方が亡くなられることによって、新たにビンラディンを賛美するような雰囲気が生まれたり、非常に困難をつくり出しているという面は真正面からとらえて、こ...全文を見る
11月29日第153回国会 衆議院 総務委員会 第13号
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○春名委員 日本共産党の春名直章でございます。  地方自治法第二百四十二条の二第一項第四号の代位訴訟制度の見直しについて、私からもお聞きします。  先ほどの松崎委員や武正委員の御答弁も聞いていて、不思議な見直しをするなと私は思っております。要するに、総務大臣は、地方公共団体の...全文を見る
○春名委員 大変さが大きくなっていたというところが重要でありまして、そこのところを後できちっと議論しておきたいと思うのですが、ただ、原理論を確認しておく必要があると思うのですね。つまり、そもそも四号訴訟はなぜ私人としての個人を被告にするという仕組みにしているのか。一—三号までと違...全文を見る
○春名委員 それは制度の中身を説明しているだけであって、なぜ個人を被告にしているのかという説明は全然ないのですね、あえて避けているのかもしれませんけれども。  私、いろいろな権威ある人たちの論文を読んでみました。全部共通しているのがあるのですよ。聞いてください。住民訴訟の本質的...全文を見る
○春名委員 なかなか、やはり弁が立つ大臣だなと私は思いますけれども、これはなかなかの議論になりますけれども、しかし今、個人の、私人としての個人ですよ。だから、もう明確にしましょう。私人としての個人、機関としての長、これを区別せよということを私は言っているのですよ。あなたはそれをあ...全文を見る
○春名委員 要するに、こういう私人としての個人を訴えて自治体の損害を守るという制度が導入されている背景には、この討議の中でも、大臣が、地方自治の本旨という問題で、住民自治も重要な構成要素であるというお話をされていると思うのですが、その問題が私はこの制度の中に含有されていると思うの...全文を見る
○春名委員 では、私はお聞きしますが、現行の制度の個人が訴えられるということが続くということで、何が不都合なのか、どういう問題があるとお考えなのか。先ほど、大変さが大きくなってきたと言われましたので、これはどういうことなのか、その点を言ってください。
○春名委員 住民自治にとってプラスというのは全く違うのですけれども、それはおいておいて、要するに、せんじ詰めて言えば、首長の負担を軽減してほしいというのが一番の改正の目的といいますか、直接の動機ということで今おっしゃったんですが、そういうことでしょうか。
○春名委員 違法なことをしたり違法と疑われるようなことをするから訴えられるのであって、そうでない、身に覚えのない首長は正々堂々としていればいいんですね。そして、しかも、最近五年間に提訴された住民訴訟事件で自治体が裁判参加を申し出たケースは二百七件あって、そのうち二百四件は裁判所も...全文を見る
○春名委員 それは松崎さんに言われていることと同じことを繰り返しているんですけれども、監査の話はいいんですよ。前置主義でそういう議論をやって、不服だからといって住民がやるという話なんでしょう。  だからといって、では、自治体が談合業者と一緒になって、つい立てになってそれを守ると...全文を見る
○春名委員 それは、大臣の方が自治体を冒涜しているんですよ。自治体をそういう立場に置かせるような制度設計をこの仕組みで導入するということになっちゃうから、問題だと言っているんですよ。裁判というのはそういうものでしょうが。  監査請求をやった後に、訴訟を起こして裁判するんでしょう...全文を見る
○春名委員 なかなかすれ違いの議論になるのですけれども、そうであれば、そういう効果を期待するのであれば、今住民個人が業者に対して直接訴訟できるという仕組みを今さら変える必要はないんですよ。何でそこで、そういう、私に言わせたらへんてこりんなものを入れてしまうのかというのが、今の議論...全文を見る
○春名委員 私の質問を全部逆手にとっていただきまして、そうではなくて、例えば、裁判所の判決は、あくまでその職員個人の行為について違法性があったかどうかが判決で問われているんですね。裁判というのは、それで違法性があるかどうかを問われているので、政策判断そのものの是非を問うているよう...全文を見る
○春名委員 それでは大臣、ちょっと私、基本的な認識で聞いておきますけれども、政策判断そのものが住民訴訟で争われて、そのものについての是非が問われた、そういうふうな判例があるのかないのか。突然の話なのでわからないかもしれませんけれども、どういう御認識でしょう。
○春名委員 だから、例えば、公金の支出が公益性を逸脱しているかどうかということが争われて、違法性かどうかが争われているということだろうと思うんですね。  もう時間が来ましたので終わりますけれども、また次の機会にもう少し深めてみたいと思いますが、今回は、この四号訴訟は二段階構造に...全文を見る
12月04日第153回国会 衆議院 総務委員会 第14号
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○春名委員 日本共産党の春名直章です。四名の参考人の皆さん、きょうは本当にありがとうございます。お礼を申し上げます。  まず、成田参考人にお伺いします。住民訴訟制度についてです。  住民訴訟制度の見直しを検討された研究会の座長として頑張っていらっしゃったと記憶をしております。...全文を見る
○春名委員 そうしますと、第一段階からもう代位訴訟というものではなくなってしまうと改めて認識したわけですが、要するに、今までの制度は、住民が自治体に成りかわって、自治体に損害を与えた個人に対してこれはおかしいと自治体の損害を取り戻すために訴訟を起こす、こういう考え方で成り立ってい...全文を見る
○春名委員 成田参考人にもう一つお聞きしたいんですが、お話の中で、最終的には個人の責任を追及することになっているから大して変わっていないんだというような趣旨のことをおっしゃったと思うんですけれども、第一次訴訟では、機関の長、機関を被告にする、そしてそこが敗訴して住民が勝った場合、...全文を見る
○春名委員 そう言われてしまえば、何とも言いようがないんです。  もう一つ、今お話を聞いていまして、成田参考人からもお話が出たんですけれども、この制度設計では機関の説明責任が果たせるようになるということをお話しされて、これが自治に資するということだという話だと思うんですが、私、...全文を見る
○春名委員 大体わかったわけですが、時間もありませんので、福井参考人にあと一点だけ。  先ほど陳述の中にもあったのですけれども、裁判そのもので自治体の政策判断の当否、それ自身を判決を下すというようなものは、私の知る限りはないと思うのです。もちろん、政策判断に伴う公金の支出、公益...全文を見る
○春名委員 どうもありがとうございました。
○春名委員 日本共産党の春名直章でございます。引き続きまして、四号訴訟問題について質問します。  前回の大臣との御質疑の中では、被告を機関としての長へと変更することで制度の整合性が図れるということが繰り返されました。この問題で確認したいことが幾つかございますので、再び質問させて...全文を見る
○春名委員 大臣は、繰り返しこの議論の中で、個人は個人で仕事をしているのではない、すべて職務として仕事をしている、だから、第一次の段階で被告になるときにも、私人たる個人ではなくて機関としての長に変更するのがふさわしい、こう説明されているわけです。  ですから、そうであれば、なぜ...全文を見る
○春名委員 そこがなかなかちょっと合点がいかなくて、同じことを言って申しわけないんですけれども、要するに、今おっしゃったとおり、最終的にはその個人が違法なことをしたのかどうかを問うということになると思うんです。それを、今の住民訴訟、四号訴訟というのは最初からそういう問題提起をする...全文を見る
○春名委員 そこのところがやはり見解を異にするというふうになってしまうのかもしれませんけれども、違法であるということを、個人の責任、個人の違法性を明確にするというそのことは有効であるし、必要であるということであれば、そのことをきちっと今やっているのが四号訴訟なんですね。だから、今...全文を見る
○春名委員 今の説明もなかなか矛盾しているわけなんですが、先ほどの田並委員のお話を繰り返しているわけなんですけれども、自治体が監視を引き続きやるから第二次訴訟にいくというのはもうほとんど考えられないという前提でもし考えたとしても、もしあったときに、先ほどのお話では、自治体が監視を...全文を見る
○春名委員 それはもう今議論済みだったんですけれども、また蒸し返されるものですから、法律上はそういう二次訴訟という仕組みまであなた方はつくって提案をされているわけで、それが想定されているから提案されているのであって、いいですか、だから、そういう仕組みをつくっておきながら、全く想定...全文を見る
○春名委員 ですから、もう一度明確にしてくださいね。代位訴訟という性格というのは、自治体に成りかわるという意味なんです。損害を受けた自治体に成りかわって、住民がこれを、訴訟を起こして損害を回復させるというのが代位訴訟、それが四号訴訟だという位置づけなんですね。それが、今度の制度で...全文を見る
○春名委員 そういうことなんですよね。だから、この四号の根本的性格をこの仕組みは大もとから変えてしまうというものなんです。そこが私は非常に大きな問題だなと思っています。  なぜならば、前回の議論のときにも私は思ったんですが、自治体と住民は一体であって、身内であって、同格であって...全文を見る
○春名委員 告知や補助参加があるからいいんだというふうにおっしゃるんだけれども、ただ、これは理念の大きな問題ですから、それを、変質というんでしょうか、変えていくというものになっていることは、これは明確に指摘をしなければならないと私は思うんですよ。  そこで、例えばこういう場合は...全文を見る
○春名委員 なぜ和解がないのかということなんですけれども、それで私の質問は、こういう場合が出てくる可能性があるので聞いているので、もう一回聞きますけれども、第一次判決で出た金額と第二次判決での和解の金額が違う、低額で和解したということになったとした、これはあり得るわけなんで、その...全文を見る
○春名委員 要するに、例えば日弁連の意見書なんか、ごらんになっているとおりなんですけれども、住民は、第一次訴訟には参加できるけれども、第二次訴訟手続には参加できない、第二次訴訟手続では地方自治体、公共団体とその職員が当事者となることになるから、なれ合い訴訟の危険がある、弁護士の専...全文を見る
○春名委員 告発を自治体がしなかったときに、住民としての手段として、成りかわって住民訴訟というのが存在しているところに意味があるのですね。だから、今、これは極端な例ですので、こんな横領をしていたら告発するなんというのは当たり前のことなんですけれども、同時に、それを自治体がもし怠っ...全文を見る
○春名委員 いずれにしても、今度の改正というのは、住民自治にとって大きな後退になりかねないし、監視機能を後退させることになりかねないということを私は改めて感じておりますので、この部分は少なくとも撤回されるべきだということを強く申し上げまして、私の質問を終わります。
○春名委員 私は、日本共産党を代表して、政府提出の地方自治法等の一部を改正する法律案に対する修正案の提案理由及びその概要を御説明いたします。  本修正案は、政府提出法案の内容のうち、国民から批判の強い代位訴訟制度の見直しと住民投票制度の問題に限定しております。現行代位訴訟制度の...全文を見る
12月06日第153回国会 衆議院 憲法調査会 第5号
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○春名委員 日本共産党の春名直章でございます。  十分間発言します。  この一年間、特に本臨時国会での調査会を振り返って、感想を述べ、討論に参加したいと思います。  九月十一日に発生したアメリカへの同時多発テロ、それに対する報復戦争という重大な情勢の中で、テロ根絶のために世...全文を見る