肥田美代子

ひだみよこ



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肥田美代子の1990年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月29日第118回国会 参議院 外務委員会 第1号
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○肥田美代子君 在外公館設置法の一部改正案について伺わせていただきます。  私が外務委員会に所属させていただきましてはや七カ月がたちまして、その間国際情勢はもう私の想像をはるかに超えたスピードとスケールで刻一刻と変化しております。マルタでの米ソ首脳会談、その後の冷戦構造の変化、...全文を見る
○肥田美代子君 ところで、まだ平成二年度の予算の審議に入っていないので平成元年度の予算でお聞きいたします。  外務省の平成元年度の予算は四千六百六十六億円、そのうちからODA予算を引いた残りの千百十四億円が外務省の本来的な予算ということになります。この金額をほかのものと比較して...全文を見る
○肥田美代子君 昭和五十四年に外務省の定員を五千名にふやすという定員拡充計画をおつくりになられましたけれども、いまだにその計画は達成されておりません。その一方、経済協力額とか条約締結数、それから海外渡航者数など仕事量は何倍にもふえております。ところが、予算も定員も一向にふえないと...全文を見る
○肥田美代子君 五十四年に作成されました拡充計画の五千名に達するまでにあと恐らく七、八年かかるだろうという予想がされるのですが、例えばアメリカとかイギリスとかフランス、ソ連、そういう主要国の外務省の定員ほどのくらいでしょうか。
○肥田美代子君 私も、外務省の予算の額とか定員の数がすなわちそれが仕事のレベルに結びつくとは思わないのですが、私の日の浅い経験で申しますと、外務省というところはどうもまだ国民に十分に開かれていないという気がするんです。  そのことは、確かに外交の秘密、そういうことが守られなけれ...全文を見る
○肥田美代子君 もう一つ外務省について伺いたいのですが、私今度初めて外務省の中にキャリアとノンキャリアという言葉があるのを知ったのですけれども、外交官にパスされたキャリア組とそれからノンキャリア組というのが厳然としてあるということが、少なくとも外務省の中で一つのある既成事実になっ...全文を見る
○肥田美代子君 参考までにお伺いしますが、ノンキャリアとそれからキャリアの方の管理職手当をもらわれる平均年齢の差はどのぐらいございますか。
○肥田美代子君 私がどうしてこういうことを伺ったかと申しますと、たった七カ月の本当にささやかな経験からなんですけれども、やっぱり外務省というところは頭のやわらかさと、それからすごくいいセンスが要求されるところだと思うんです。外交ということの基本的な理念というのは人間愛だと思います...全文を見る
○肥田美代子君 安心いたしましたので、次の質問に移らせていただきます。  去る三月二十一日にアフリカ大陸の最後に残った植民地ナミビアが十七世紀以来続いた白人支配に終止符を打ち、独立したわけです。このことは既にテレビや新聞で報道されて、無名の黒人たちのあふれんばかりの笑顔に世界じ...全文を見る
○肥田美代子君 このことに関しまして外務大臣は、行きたいということを国会の方に申告されましたでしょうか。
○肥田美代子君 本当に残念に思いますが、ひょっとしたら物わかりのいい野党が今回は大臣をお送りしたんじゃないかと思うんですけれども、もう過ぎたことですので。  次の質問に移らせていただきます。  ナミビアの独立は国連の地域紛争解決の努力、それから平和維持活動の重要な成果の一つで...全文を見る
○肥田美代子君 そこでお聞きしたいんですけれども、一九七四年、国連ナミビア理事会がナミビア天然資源の保護に関する布告第一号を制定いたしましたが、そのときにナミビアのあらゆる天然資源の開発、それから売却、使用の一切が禁止されています。ナミビアが独立いたしましたらこの布告ほどのように...全文を見る
○肥田美代子君 その布告に関連いたしましてお尋ねするのですが、昭和四十九年十二月十九日、衆議院の予算委員会で我が党の岡田春夫委員が、ナミビアのウラン鉱石を八千二百トン購入する計画について質問いたしております。そのやりとりの中で、先ほどお尋ねした布告との関係で、ナミビアからのウラン...全文を見る
○肥田美代子君 そういたしますと、今後ナミビアからウランは大手を振って購入できるということですね。
○肥田美代子君 アパルトヘイトの政策を続ける南アフリカの共和国への制裁の一環として、ナミビアに対する経済的制裁措置は、独立国となった今当然解除すべきものだと思うんですが、アメリカのブッシュ大統領もナミビアに対する経済制裁措置を解除すると声明を発表されましたけれども、日本の態度はど...全文を見る
○肥田美代子君 そうしますと、解除されるという発表はいつされましたでしょうか。
○肥田美代子君 ちょっと今私聞き漏らしたかもしれませんけれども、アメリカのブッシュ大統領はそのことについて声明を発表しましたが、日本ではもう自然にそういうふうになるというお考えで、声明とかを発表されることはないんですか。
○肥田美代子君 ナミビアという国が南アフリカ第五の州と言われ、輸入の七五%を南アフリカに頼っておりますし、多数の財政援助で運営されてきておりますけれども、独立後の援助がなくなりますと二億ドルの財政赤字が出ると言われていますが、例えば日本では、先日渡辺中近東アフリカ局長がなるべく早...全文を見る
○肥田美代子君 大体いつごろとお考えなんでし ょうか。
○肥田美代子君 ナミビアの大使館は、いただいた資料によりますと、国家承認を行った日以後設置するとありますが、国家承認はいつ行い、大使館はいつ設置されるんでしょうか。
○肥田美代子君 どうしてナミビアは兼轄になるんでしょうか。
○肥田美代子君 そうしますと、今おっしゃいましたけれども、外務省の定員が足りないということも一つの理由であると。それからもう一つは、外交上ひょっとするとアフリカだから大して問題がないからということが兼轄の理由でもあるわけですか。
○肥田美代子君 次の質問に移らせていただきます。  昨日、反アパルトヘイトの国際美術展のオープニングセレモニーに海部総理大臣も行っていらっしゃいまして、アパルトヘイトの運動がいい方向に進むように日本も協力していくつもりだというお話でございました。それで、マンデラさんからもメッセ...全文を見る
○肥田美代子君 そうしますと、日本が考えていらっしゃる南アの経済制裁解除の条件は何でしょうか。
○肥田美代子君 そうしますと、アパルトヘイト完全撤廃が制裁解除の条件だというふうに言うんじゃなくて、これはもっと流動的だというお話ですか。
○肥田美代子君 アフリカ民族会議、いわゆるANCに関してなんですけれども、マンデラ氏が副議長となって、これはタンボ議長が病気療養中のためということなので、その事実上のトップの役割をマンデラ氏が担うことになったわけなんですが、このANCとデクラーク政権との間でアパルトヘイトの体制改...全文を見る
○肥田美代子君 話題を変えさせていただきますが、PLOの東京事務所は、東京にあるほかの国の大使館とどこがどう違って、どこが同じなんでしょうか。
○肥田美代子君 はい。
○肥田美代子君 そういたしますと、ANCの東京事務所とは全く同じと考えていいわけですか。
○肥田美代子君 じゃ、もう一度重ねて伺いますが、本当に全く同じだと考えてよろしいわけですか。私的な形というのにはいろんなニュアンスがあるわけですけれども、全く同じような扱いをしていただくんだというふうに考えてよろしいんですか。
○肥田美代子君 昭和六十三年の二月十七日の衆議院の予算委員会で我が党の井上一成委員が質問しているわけですが、そのときに、ANCの東京事務所は外交特権等を付与されない私的な形での事務所だと確かに説明しておられます。それで、PLOに関しては、私はちょっと今記憶に定かでないんですけれど...全文を見る
○肥田美代子君 実は、ANCの東京事務所では、PLO並みに扱っていただければという願望がございましたものですから今回質問させていただいたんですけれども、私は、今お答えいただいて本当にありがたく思っております。  アパルトヘイトは地球上で最後に法律で許された人権差別であるというき...全文を見る
○肥田美代子君 そういたしますと、中山外務大臣がおっしゃっていただきました時期に本当に間に合うんでしょうか、その批准に向けてのメッセージというのは。
○肥田美代子君 子供サミットには海部総理大臣 が参加されるやに伺っておりますけれども、それはその認識でよろしゅうございますか、外務大臣。
○肥田美代子君 ちょうど時期も九月二十九日と三十日と決まっておりますことですし、せっかく海部総理が出ていただくわけですから、何とかさっきおっしゃいましたように批准のメッセージがそのサミットに間に合わないということじゃなくて、本当に日本じゅうの子供のため、それから世界じゅうの子供の...全文を見る
○肥田美代子君 それでは、私の心の支えとして、大臣が本当に努力してくださるということを信じまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
06月12日第118回国会 参議院 外務委員会 第6号
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○肥田美代子君 「人間やめますか」という悪魔のささやきが代表いたしますように、麻薬の問題は今世界的な大問題になっているわけですが、先日から国連の特別総会には下稲葉議員も代表に出ていかれましたり、それから海部総理も訪米の際にはブッシュ大統領と麻薬対策の協力についてお話しされたと伺っ...全文を見る
○肥田美代子君 こういう国際的状況の中で、今回批准する向精神薬条約に関しましては二十年間保留されていたといいますか、二十年間ほっておかれたといいますか、そういう状態にあると私は認識するんですが、どうして放置されていたんでしょうか。その理由について説明いただきたいと思います。
○肥田美代子君 国際協力につきましては、こういうことを本当に早く、日本がそれこそ率先して批准すべきであったと考えるんですが、薬物乱用の実態はこの二十年間で随分変わってきたように思うんですが、日本の現在の麻薬の汚染度についてどういう認識をお持ちでしょうか。お願いし ます。
○肥田美代子君 今回の条約に関しまして、向精神薬という言葉は一般には随分耳なれない言葉だと思うんですけれども、この言葉についての定義なんですが、条約上と、それから関係法令上と、それから薬理学上といいますか、薬物学上の定義、それぞれお教えくださいますでしょうか。
○肥田美代子君 関係国内法についてはどうでしょう。
○肥田美代子君 この二十年の間にこの条約における対象品目が随分増加したと認識をしておりますけれども、例えば全体の数で言いますと約四倍にふえているんですけれども、これからもどんどんこれはふえていく可能性があるのか。それからもう一つは、そのふえる、例えば減らすということもあるでしょう...全文を見る
○肥田美代子君 薬局で今普通薬として売られている薬品につきましても、この対象薬となり得る可能性があるかどうか。それから、例えば付表IVからIIIに移行するとか、IIからIに移行するとかという可能性もこれからはあるんでしょうか。
○肥田美代子君 要指示薬についてはわかったんですが、例えば薬局で売られている今の普通薬が将来要指示薬になるなる可能性もございますね。というか、全くないとは言えないと思うんです。例えば、普通薬が要指示薬としてどうしても制限しなければいけない事情というのが将来起こり得ると仮定しますと...全文を見る
○肥田美代子君 二十年間この条約が放置されていたという一つの理由に、広告の禁止と憲法の表現の自由、その二つの間での意思の統一というか兼ね合いといいますか、そういうものをかなり政府部内でいろいろと討議されたように伺っておりますけれども、どうクリアされたんでしょうか。
○肥田美代子君 この向精神薬に関する条約とそれから二年前に採択されました新条約は、お互いが相互的に補うような形でこれから効果を発していくと私は考えるんですけれども、この二つの条約のそれぞれのポイントといいますか、特徴についてお述べいただきたいと思うんです。
○肥田美代子君 今伺っておりますと、その三つの条約がそれぞれ相まって力を出し合う。だから、三つそろって本当に国際的に力が出る、協力し合えるというふうに認識いたしますと、その新条約の批准ということが随分待たれるわけですけれども、このことについて各関係省庁に一問ずつお伺いしたいんです...全文を見る
○肥田美代子君 薬物依存に関する国の研究センターは幾つございますでしょうか。
○肥田美代子君 そこなんですが、そこのスタッフは何人いらっしゃいますか。
○肥田美代子君 予算についてはどのぐらい計上していらっしゃいますでしょうか。
○肥田美代子君 国立でたった一つしかない薬物乱用、薬物依存に関する研究の施設が、スタッフが三人で、今伺いましたように確かに予算も私は少ないと思います。私はこれから薬物乱用の問題はもっともっと大きくなると思うんですが、本当にこれで大丈夫かなという感じを持つんですけれども、どうお考え...全文を見る
○肥田美代子君 次に、文部省に伺います。  私は、二十一世紀を担う子供たちのたった一人でも薬物乱用の犠牲にしたくないという考えを持っておりますのですが、今教育現場でスポイルされている子供たちにとって、シンナー、それから覚せい剤、麻薬、そういう移行の段階というのは随分早く訪れるよ...全文を見る
○肥田美代子君 今学習指導要領が新しくなったとおっしゃいましたんですが、それが実施されるのはいつからでございましょうか。
○肥田美代子君 指導要領が新しくなったということは、今の状況を考えてそういうふうになさったと私は認識するんですけれども、それならば、平成四年まで本当に待っていいものかどうかという疑問を感ずるんですが、どういうふうにお考えでしょうか。
○肥田美代子君 ありがとうございました。  次に大蔵省に伺わせていただきますが、今回の新条約の批准に向けて一番ネックになるのが大蔵省の内部での法的な調整かと思うんですけれども、そのあたり、今問題になっていること、それから、早い批准に向けてどのようにそれをやっていこうと考えていら...全文を見る
○肥田美代子君 マネーロンダリングについては随分作業が進んでおりますでしょうか。
○肥田美代子君 次に、警察庁に伺いたいんですが、捜査協力についてなんですが、私たちから見ますと、縄張り争いがきつくて情報というのはお互いにうまく流れてないんじゃないかというふうに考えるんですが、情報交換なんかについては現状はどうなんでしょうか。
○肥田美代子君 ありがとうございます。  次に、総理府に伺いたいと思います。  薬物乱用対策推進本部というのがございますが、これが日本で唯一の薬物の取り締まりについての統一されている組織、統一されている組織というのはおかしいですね、唯一薬物取り締まり関係省庁の取り締まり機関だ...全文を見る
○肥田美代子君 対策に関して協議をしていらっしゃるのはよくわかるんですけれども、どのぐらいの強制力といいますか、指示能力といいますか、そういう力はあるんでしょうか。
○肥田美代子君 そうしますと、その手足を持たない総理府の推進本部が今の日本の薬物対策といいますか、薬物乱用に関する中央組織といいますか、まとめ役というふうに考えていいんですか、唯一の、もう一度お伺いしたいと思います。
○肥田美代子君 ありがとうございます。  外務大臣にお伺いしたいんですが、私これまで各省庁にいろいろ話を伺ってきたんですけれども、例えば今総理府に伺いました推進本部にいたしましても、私はアメリカの麻薬取締局とかそれから財務省取り締まり情報伝達システム、そういういわゆるアメリカが...全文を見る
○肥田美代子君 麻薬問題には随分御関心の深い大臣だと私は伺っておりますので、あえて三つの点について提唱させていただきたいんですが、まず一つ目は、今回の新条約についても敏速な対応が必要である、批准に関しましても敏速な対応が必要であるということ。それから二つ目には、麻薬に関しては統一...全文を見る
○肥田美代子君 最後に、ヒューストン・サミットに向けましていろいろ報道されているんですけれども、麻薬対策にODAを振り向けられるということについては、今そういう考えは具体的に固まってきているんでしょうか。
○肥田美代子君 それからもう一つ、新条約の批准についてもかなり具体的な線まで作業が進められていると考えますが、批准についての具体的な進展状況について簡単に教えていただけますでしょうか。
○肥田美代子君 大臣にもう一度お伺いしたいんですが、新条約については、多分サミットまでにいつごろ批准できるかというメッセージを送るというふうに報道されておりますが、今大臣はどの程度までそのことについてお考えでしょうか。
○肥田美代子君 ありがとうございました。  最後に、子供の権利条約について一つだけ伺いたいんですが、この権利条約の三十三条にも麻薬とか向精神薬からの保護という条項がございまして、私はさっきも申し上げましたように、子供を一人たりとも麻薬乱用にはかかわらせたくない、そういう考えを持...全文を見る
○肥田美代子君 そうしますと、次の臨時国会ぐらいにそういうことが批准の問題として上がってくるわけでしょうか。
○肥田美代子君 ありがとうございます。  終わります。
06月26日第118回国会 参議院 外務委員会 第11号
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○肥田美代子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、日仏の新原子力協定に反対する討論をいたします。  五日間にわたる本委員会での質疑を通じて、この原子力協定は国民にとって必要でないばかりか、極めて危険なものであることがより明確となりました。  第一に、今や世界的にプルトニウ...全文を見る