肥田美代子

ひだみよこ



当選回数回

肥田美代子の2004年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月27日第159回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第3号
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○肥田委員 民主党の肥田美代子でございます。  小野内閣特命担当大臣の所信表明に関連しまして、私も、子供の虐待問題を中心に質問させていただきます。  大臣は所信表明で、痛ましい児童虐待や連れ去りなど青少年が被害者となる事件が後を絶たないと、大変憂慮されておりました。私も同じ気...全文を見る
○肥田委員 今、大臣の方から電話の話がございました。子育てを投げ出したいとか、どう育てていいかわからないとか、そういう本当に切実な声がひっきりなしに届くそうでございます。  そこで、これまでのように相談窓口に来られる人を待つ姿勢じゃなくて、先ほども大臣答えていらっしゃいましたけ...全文を見る
○肥田委員 虐待事件が報道されるたびに、学校との連絡が不十分とか、親との接触の甘さなんかが指摘されるわけでございます。  他方、やはり考えないといけないのは、非行とか不登校に関する相談に至るまで児童相談所が抱え込んで、年間四十万件近い相談数があるということでございます。  と...全文を見る
○肥田委員 日本は、児童福祉にかける予算がG8の中でも随分低いんですね。そのことが基本的にずっと来ているものですから、今厚生労働省がおっしゃったような話になるんですけれども、やはりこれは、大臣、私も政治家の一人として大いに反省するんですが、これは政治家が引っ張っていかなきゃいけな...全文を見る
○肥田委員 児童相談所の職員ももちろんそういうことで痛みを覚えていらっしゃるわけですが、子供たちもやはり大変痛みを背負っているんですね。虐待された子供、親と一緒に暮らせずに養護施設に保護された子供たち、その子供たちが今どういう施設で暮らしているかということは、もう皆さん御存じだと...全文を見る
○肥田委員 もう脱施設の時代ですから、今おっしゃったことをぜひ進めていただきたいと思います。予算を取ってこれから進めていくとなれば、はっきりと方向転換をしましたということを大きな声で断言されたらいいと思うんですね。何カ所にふやしましたという話はあるんだけれども、もっと小規模化に向...全文を見る
○肥田委員 次に、警察庁にお伺いしたいと思います。  福祉職員は、都道府県知事の命で子供の家庭に立入調査ができる権限が与えられておりますが、強制力がないために、保護者に拒否されると立ち入りができない、そういうことになっております。このため、最近の虐待事件を契機に、警察官に強制執...全文を見る
○肥田委員 警察官はもちろん犯罪捜査の専門家でいらっしゃいますけれども、子供の虐待では、それとは異なる専門性の判断力がまた必要になると思います。  そこで、これから警察官の関与は大きくなるはずでございますけれども、小さくなることはないと思います。そこで、虐待にかかわる再教育とか...全文を見る
○肥田委員 昨年、総理大臣のもとに置かれました青少年育成推進本部、これは恐らく、青少年の現状を多くの人が憂いてこれをつくろうということで設置されたと思います。そして、十二月には早速大綱を出されたわけでございます。  この推進本部には青少年育成に関連する大臣が所属していらっしゃい...全文を見る
○肥田委員 私がこういうことを申しますのは、この推進本部をつくったときのその気持ちが少し薄れてきているんじゃないかと思うのです。  今、いろいろなことを持ち寄ってとおっしゃいましたけれども、今回のように虐待の問題が大きくなったならば、この推進本部で虐待の問題についてしっかりと議...全文を見る
○肥田委員 終わります。
03月01日第159回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第1号
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○肥田分科員 私は、市町村合併の問題に絞りまして、お尋ねをいたしたいと思います。  まず、今回の合併の理念と目的はどこにあるか、そういうことでございますが、明治の大合併は、地縁共同体から近代的な国家行政、例えば義務教育や徴税、戸籍などを担うことのできる市町村づくりという目的がご...全文を見る
○肥田分科員 地方制度調査会答申にも、分権型社会を制度的に確固たるものにするという大きな目標を掲げております。  しかしながら、理念の輝きとは裏腹に、合併に戸惑う市町村が存在することも確かでございます。例えば、合併しない宣言が発せられた町もございました。市の規模に比較しまして町...全文を見る
○肥田分科員 今の大臣の御答弁に関連いたしまして、重ねてお尋ねしたいと思います。  大きな市と合併する側の町村の不安なんですけれども、これまで自助努力で築き上げてきた福祉、教育、子育てや介護、水質保全や緑の育成など、住民の生活基盤となっているこの行政サービスの将来像が見えないと...全文を見る
○肥田分科員 確かに、町長さんのビジョン、それからリーダーシップは大切だと思います。  ただ、今申し上げましたように、特例措置という優遇措置を政府がつくってどんどんやろうというふうに進めていらっしゃるわけですから、私は、一番小さな単位の、合併する側の市町村に対しては、さっきちょ...全文を見る
○肥田分科員 合併特例措置の問題点も指摘しなければいけないと思っております。  例えば、合併特例債につきましては、元利償還金の七〇%が地方交付税で措置されるために、合併特例債を活用して、ひょっとしたら不必要な箱物建設を行うというモラルハザードも引き起こしかねないし、一方、国にお...全文を見る
○肥田分科員 平成十七年三月で、市町村合併の特例法は期限切れを迎えます。  期限切れ後の話なのでございますが、財政支援なしの強制合併論もあるといった論も聞こえてまいります。合併は強制するのではなく、適切な情報公開のもとで、住民みずからが自治体の規模を判断し、決定できるような仕組...全文を見る
○肥田分科員 そうしますと、都道府県の方に一定の方向を出してもらうということは、国の大方針としては、強制合併はあり得ないというふうに理解していいんですか。
○肥田分科員 一番の問題は、やはり財政問題だと思います。  市町村が合併した場合に、財政支援によって、経過期間中の交付税や地方債の収入は、合併しない場合よりも多くなると思います。しかし、これは一時的なものでございます、さっき大臣がおっしゃいましたように。財政支援の経過期間十年、...全文を見る
○肥田分科員 もちろん団体の努力は必要でございますが、今私が最後にお尋ねしたのは、合併自治体の財政が悪化しないかどうか。未来のことはわからないとおっしゃいましたけれども、そこのところが大変皆さん心配していらっしゃるところでございますので、その担保ができるのかできないのか、その辺は...全文を見る
○肥田分科員 市町村の合併は、地方分権を担う規模や体制を整えることが主眼でございます。国から地方への税源移譲が基軸でなければいけないと思います。  現在、国と地方自治体の仕事量はおよそ一対二、税収の比率はおよそ二対一と逆転しております。この税収比率を一対一として自治体の自主財源...全文を見る
○肥田分科員 もう一つお伺いしたいことがございますが、地域自治組織、このあり方でございます。  第二十七次の地方制度調査会の今後の地方自治制度のあり方に関する答申におきまして、旧市町村に自治を認める地域自治組織、この制度を活用して、合併による規模拡大後の住民自治の充実を図るとし...全文を見る
○肥田分科員 最後の質問になりますが、大臣がこれまでお述べくださいました合併の理念や目的からすれば、やはり市町村合併は、またしつこいと言われるかもしれませんけれども、国税や地方税の税源配分の抜本的な見直しをしないと、痛みを背負うのは自治体だけだということになりかねません。中央のコ...全文を見る
○肥田分科員 どうもありがとうございました。
03月17日第159回国会 衆議院 文部科学委員会 第5号
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○肥田委員 民主党の肥田美代子でございます。よろしくお願いいたします。  まず、義務教育の国庫負担制度に関連いたしまして、質問をさせていただきます。先ほどから同僚議員から質問もございました。しかし、いま一度、念押しをさせていただきたいと思っております。  改正案の趣旨は、負担...全文を見る
○肥田委員 今、大臣のお言葉にもありましたが、それでは、給与本体というふうに理解していいんですね。
○肥田委員 既に平成十五年までに共済長期給付や公務災害補償は国庫負担の対象から外されております。今回の改正案で、退職手当と児童手当、これが外されようとしておりますけれども、国庫負担の対象外に想定するものはまだありますか。
○肥田委員 今、大臣が明言してくださいました。真に負担すべきものに限定というのは、文部科学省としてはこれが最後だよ、そういう決意を表明したものと受けとめていいですね。うなずいていらっしゃいます。まさにこれは悲壮感のある言葉だと思うんですね。  とすれば、義務教育費国庫負担金につ...全文を見る
○肥田委員 大臣の揺るぎない決意と受けとめさせていただきます。  そこで、教育内容について大臣の御意見を伺っておきたいと思います。大臣は、学校教育の質を決定づける要素、これはどんなことだとお考えでいらっしゃいますか。
○肥田委員 今、大臣は、教育内容、教員の質、それからハード面で校舎、施設等とおっしゃってくださいましたが、私、もう一つ大事なことが抜け落ちているというふうに思うんですね。それは、スクールマネジメントという考え方でございます。  これは、ユネスコとかOECDなど国際機関で大変関心...全文を見る
○肥田委員 今そういうふうにしてまいりたいというお話は伺いましたけれども、現段階として、文科省の中では、それはどの課が受け持っておりますか。
○肥田委員 今、それぞれの課が担当しているとおっしゃった、私はそれも結構だと思うんですけれども、やはり統括的なマネジメントという意味では、マネジメントする課なり部なりつくっていく方向じゃないと、自由化、自由化といいましても、それが結局は不自由に結びついてしまうような気がするんです...全文を見る
○肥田委員 よろしくお願いいたします。  スクールマネジメントと関連いたしまして、教育内容の検証ということでございますが、これが大変重要な問題だと思っております。教育の目標を設定します、そして到達手段を見つけて、結果と目標を比較検証しなければならないときに来ていると思います。 ...全文を見る
○肥田委員 今大臣がおっしゃってくださいましたように、検証、評価というのがとても大事なんですね。それで、教育改革を繰り返し今まで行ってきてくださいましたけれども、その割に成果が上がらないのは、行った教育政策の結果の検証とか評価とかがじっくりと行われてこなかったんじゃないかという思...全文を見る
○肥田委員 次に、義務教育を受ける世代の中で大きな不条理を背負わされている弱視児の教科書問題について質問いたします。  昨年来、文科省はこの件に関してはまれに見る迅速な対応で行ってくださったことに対しては、感謝申し上げたいと思います。  文科省は二〇〇三年十二月二十五日、「通...全文を見る
○肥田委員 通常の学校に在籍する弱視児が二千人から三千人と言われておりますから、五百十四名というのは大変少ない数のように思うんですね。  私が聞きましたところでは、拡大教科書の製作依頼がボランティアに殺到しました、それで納期の関係で泣く泣く依頼を断った、そういうケースもかなり出...全文を見る
○肥田委員 確かに初めての経験ですから、多少の混乱は私は仕方がないと思います。  ただ、今おっしゃっていただきましたように、緩やかな契約でありますとか、納期の問題とか、かなり大切なところがありますので、件数も少ないと思いますので、ぜひ調査報告をしてくださればありがたいんですが、...全文を見る
○肥田委員 例えばボランティアの人たちの中で、文字の大きさについて、児童生徒の中でいろいろ差があるわけですから、これは個性的な教科書をつくるわけなんですね。ですから、教科書が何分冊になるかというのは、これまた事前に予測することは難しいわけですよ。  ところが、分冊形態の変更によ...全文を見る
○肥田委員 ぜひよろしくお願いいたします。  それから、弱視児が自分が必要とする拡大教科書を手に入れるためには、ボランティアを探し始めますね。これが大変な苦労なんです。それで、当面はボランティアに依存するということは仕方がないことなんだけれども、将来的には、ほかの子供たちと同じ...全文を見る
○肥田委員 引き続き熱い期待をしてまいりたいと思っております。  高校に通う弱視の生徒は、検定教科書の何十倍という値段で拡大教科書を購入しているわけですね。この現状は、「乳幼児期から学校卒業まで一貫して計画的に教育や療育を行う」と盛り込んだ「今後の特別支援教育の在り方」に照らし...全文を見る
○肥田委員 ぜひ前向きにお願いいたします。  それから、学校図書館と弱視児の支援について伺いたいと思いますが、大臣も御承知のように、子どもの読書活動推進法は、すべての子供があらゆる機会とあらゆる場所において自主的に図書活動を行うことができる環境を整備するとなっております。弱視と...全文を見る
○肥田委員 さらにもう一つ、学校図書館に関連しまして、人の問題について大臣にお尋ねしたいと思います。  改正学校図書館法では、「政府及び地方公共団体は、司書教諭の設置及びその職務の検討に当たっては、いわゆる学校司書がその職を失う結果にならないよう配慮する」という衆参両院の附帯決...全文を見る
○肥田委員 ぜひ厳しいチェックをお願いしたいと思います。  次に、学校図書館の図書についてお伺いしたいと思いますが、学校図書標準が定められたのが平成五年です。およそ十年間が経過いたしまして、その間、交付税ではございますが、一千五百億円ぐらいのお金が投入されていたことになります。...全文を見る
○肥田委員 大変きちんとした答弁をしていただきまして、ありがとうございます。  きょうは、私は最後に、河村大臣に大きな御決断、御決意をいただきたいことがございます。  この十数年来、子供の読書とか、それから学校図書館という、今まで国会で議論されなかったテーマが超党派の皆さんに...全文を見る
○肥田委員 大臣の御決意を重く受けとめさせていただきます。  ありがとうございます。
04月20日第159回国会 衆議院 文部科学委員会 第13号
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○肥田委員 民主党の肥田美代子でございます。きょうは、お二人の先生、参考人に来ていただきまして、本当にありがとうございます。  まず香川先生にお尋ねしたいんですが、審議会の委員としてとてもここまで頑張ってくださいまして、ここまでこぎつけてくださったことに敬意を表したいと思います...全文を見る
○肥田委員 香川先生、ちょっと重ねてお聞きしたいんですけれども、小学生の摂食障害というのは相当ふえていますか。
○肥田委員 どうもありがとうございます。  まさに、食の教育というのは焦眉の急なんでございます。先ほどもおっしゃいましたけれども、急がなければいけない、私もまさにそう思うものでございます。今回、栄養教諭の必置義務、これがなされておりません、必置義務になっておりませんので、法改正...全文を見る
○肥田委員 先生、どうもありがとうございました。  それでは、次に井村先生にお尋ねしたいと思います。  先ほど井村先生は、長期薬務実習が改革の柱である、そうおっしゃいました。そして、それを実践するために二つの懸念を持っていると。一つが薬科大学の新増設ラッシュである、もう一つが...全文を見る
○肥田委員 確かに、先生がおっしゃいますように、教育を頼んでいる厚生労働省の方からもっと文部科学省の方にいろいろなコミュニケーションをとりまして教育の形を変えていくというのは、本当に大事なんですよね。  それで、先生、今回、六年一貫、私も全くその考えでございました。しかし、先生...全文を見る
○肥田委員 済みません、私の怒りに道連れさせてしまいまして、恐縮でございます。  それで、もう一度先生に念押しをさせていただきたいんですが、日本の薬学教育、私も四年制を出た薬剤師でございますけれども、本当に病気のことを知らないんですね、恥ずかしいんです。でも、今までの薬剤師は、...全文を見る
○肥田委員 長期の実習というのがとても大事になるんですが、六カ月になったことは本当にうれしい話でございますけれども、アメリカのファームドクターの場合は十一ヶ月ですね。それで、日本の今考えている実習と少しニュアンスが違うように思うんですけれども、先生、ファームドクターの、アメリカの...全文を見る
○肥田委員 今、実習に向けて、日本薬剤師会、日本病院薬剤師会、それから薬学教育協議会と、関係団体がみんな一生懸命苦労をしてくださっていますけれども、文部科学省がこれに協力する方法というのはありますか。
○肥田委員 これでもう終わりにさせていただきますが、先生、第三者評価機関、評価システム、これはとても大事でございますので、例えば先生のところの薬学教育協議会のようなところが請け負ってくださるということも、私たちは考えてよろしいですか。
○肥田委員 どうもありがとうございました。
04月21日第159回国会 衆議院 文部科学委員会 第14号
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○肥田委員 民主党の肥田美代子でございます。よろしくお願いします。  学校教育法の改正案に関連いたしまして、質問いたします。  御承知のように、医薬分業率はおよそ五〇%に達しております。明治七年の医制条文には、医師たる者はみずから薬をひさぐことを禁ず、医師は処方せんを病家に付...全文を見る
○肥田委員 大臣の意気込みはよくわかりました。ただ、今回の法改正までに相当長い年月がかかってしまいました。  ちょっと申し上げてみたいと思いますが、昭和四十二年、もう三十七年前でありますけれども、薬学教育協議会、または薬剤師国家試験の審議会が、薬剤師が医療担当者としてその職務を...全文を見る
○肥田委員 この議論の長さ、そして経過を十数年来見てまいりましたけれども、やはり同床異夢だったのかなと。もう少し、それぞれがそれぞれの立場をはかりながらまとめることに努力なさればよかったのになと、今でも思いますけれども、これからの教訓にしたいと思います。  それでは、次に参りま...全文を見る
○肥田委員 今御答弁いただきましたが、まさに質的な転換が期待されているわけでございます。  今回の学校教育法の改正で、私は大変腹立たしい思いをしているというふうに申し上げたいんですが、薬学教育に二つの教育課程を認めてしまいました。中央教育審議会では、修業年限を四年から六年に延長...全文を見る
○肥田委員 多分大臣もわかりながら、ちょっと苦しいお話をしていただいていると思います。  それで、恐らく四年制を存置することを要求した方々の意向がここに盛り込まれてしまったという結果でございましょうけれども、例えば薬学研究、薬をつくる人たち、そういう人たちだって、医療の現場を知...全文を見る
○肥田委員 薬学部に行って薬剤師の免許を取らない人というのはどのぐらいの割合ですか。
○肥田委員 先ほど大臣からも副大臣からもございましたけれども、研究それから大学に行っている人は、薬大を卒業した人の五割あるんですか、本当に。
○肥田委員 もうちょっと正確な数が欲しいんですけれども、研究者とか、それからその他に行っている人は、本当に何割ですか。
○肥田委員 私は、多分、四年制の薬学部を出て、それで、その他の方に行ったのは一五%から二〇%ぐらいだというふうに思っているんですが、先ほどの五割というのは、少し数が違うように思っております。  後で確かめたいと思いますけれども、薬学四年制存置の説明の中に、薬学研究が世界的に高い...全文を見る
○肥田委員 全く私は今のお答えには同意できませんけれども、このことばかりやっていてもしようがありませんので、次に参りたいと思います。  中教審答申には、多様な薬学生の進路を考慮し、制度に柔軟性を持たせるために、学生が六年制学部・学科と四年制学部・学科の双方の課程の間で進路変更す...全文を見る
○肥田委員 六年制の学生が四年制に移行する場合に、ちょっと私も心配事が一つあるんですけれども、国家試験の合格率を上げたいというのが薬科大学の思いでございますので、とてもじゃないけれども国家試験に通らないよというような学生になると、その学生に、もう六年制から四年制に移りなさいよ、そ...全文を見る
○肥田委員 ただいまの進路問題と深くかかわる経過措置でございますけれども、薬剤師法の改正案では、学校教育法案が施行される予定の平成十八年度から平成二十九年度まで十二年間に、薬学の課程を修めて卒業した者あるいは薬学の修士、博士課程を修了した者は、薬剤師国家試験を受けることができると...全文を見る
○肥田委員 これはちょっと大臣に念押しさせていただきたいんですが、この十二年間の間に、またひょっとしていろいろな方が物を言い出して、四年制がまたまたずっと未来永劫続くというようなことは決してありませんね。経過措置として理解していいですね。
○肥田委員 念のために伺っておきますが、学部・学科の名称なんですが、四年制学部の方と、それから六年制学部の方は、薬学と薬科学に分かれますか。
○肥田委員 次に、この教育改革の根幹でございます実務実習についてお尋ねしたいと思います。  現在、日本の実務実習は、期間も短くて、見学レベルかなというところでございますけれども、アメリカの場合は、最終学年で十一カ月の臨床実習が用意されております。これは、例えば小児科専門、小児科...全文を見る
○肥田委員 その実務実習モデル・コアカリキュラムが消化できるように、六カ月で足りるかどうかというのは問題なんですが、ただ、文科省が大学に丸投げしますと、この実務実習はひょっとしたら、またそれぞれ短縮されてしまうのではないかという危惧を持ちますが、この六カ月の内訳はどういうふうな実...全文を見る
○肥田委員 このところで私お願いしたいのは、病院に行って薬剤師の卵がただ見学するのではなくて、本当に医療チームと一緒になって動けるようなシステムをぜひつくっていただきたいと思うんですよ。それはやはり文部科学省の意思として、そういうことをきちっと伝えてほしいと思うんですけれども、い...全文を見る
○肥田委員 期待しております。  ただ、薬科大学とか薬学部で病院を持っていない、要するに実習のための施設を持っていないところがたくさんございます。そういう実習の実施場所として、大学とは関係ないところで、地域薬局とか、それから病院を利用することになります。現実の問題としてやむを得...全文を見る
○肥田委員 それから、医療機関が大変なんですね。この受け入れを文科省の御指導どおりやっていくと、またこれも大変な話になるわけでございます。答えづらいでしょうけれども、経済的な支援についてはお考えですね。
○肥田委員 薬学生の実務実習が適正に行われるためには、実習指導者の養成と認定、それから実習施設の認定も必要になってまいりますが、職能団体とか関係機関による協議もこれから本当に必要になってくると認識しておりますけれども、文科省としては、これにどういうふうにかかわっていらっしゃいます...全文を見る
○肥田委員 大臣にお尋ねをしておきます。  この実務実習を実施していくについての必要な予算措置と万全の支援体制をぜひとっていただきたいと思いますが、期待していいですね。
○肥田委員 ぜひ大学任せにしないで、文科省もきちっとした対応をしていただきたいと思っております。  質の高い薬剤師を養成するためには、今大臣もおっしゃいましたけれども、医療現場や薬物療法に精通した質の高い指導教官が必要となります。今までは、ややもすると、薬学部で臨床経験のない教...全文を見る
○肥田委員 ということは、運営交付金がふえる可能性があるということでいいんですか。
○肥田委員 修業年限が延長されるに伴いまして、どういうふうな内容で教育が本当に実効的に行われているかという検証が大変必要になると思いますが、その検証と適正な評価を行う第三者評価の導入を提言されております。  この評価システム、このことにつきまして、きのう、薬学教育協議会の井村先...全文を見る
○肥田委員 現行の四年制学部の教育を受けて薬剤師になった人がこれまでうんといるわけでございますけれども、その移行に伴う必要な支援がこれまた考えられなければいけないんですが、各大学において継続教育または生涯学習の機会を設けることを望み、学術団体や職能団体の取り組みについても期待する...全文を見る
○肥田委員 昨日の井村参考人の御意見の中に、教育改革の根幹である実務実習について、私は二つの懸念を持っていますとおっしゃったんですね。一つの懸念は、薬学部の増設ラッシュです。既存の大学の経営権を守るということではなくて、教育改革の障害となるとおっしゃるんですね。しかし、法的には書...全文を見る
○肥田委員 では、最後に一つだけ質問したいんですが、医学部、歯学部、獣医学部に新設を認めず、薬学部だけに新設を認める理由がありますか。
○肥田委員 終わります。ありがとうございます。
05月26日第159回国会 衆議院 文部科学委員会 第22号
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○肥田委員 民主党の肥田美代子でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  昨年六月に行われました全国学校図書館協議会の読書調査の結果を読みますと、五月一カ月の読書冊数が小学生で八冊、この調査は四十九回行われておりますけれども、最高値を示しております。また、中学生も過去最...全文を見る
○肥田委員 大臣も今おっしゃいましたように、子供の読書回帰ということは大変喜ばしいことでございます。しかし、この傾向を継続していくということが大事なんですね。それで、それには、やはり学校図書館を一段と活性化させること、これが相当求められている段階だと思います。  学校図書館に対...全文を見る
○肥田委員 学校図書館を学校のど真ん中に据えた授業を行っている学校がありまして、そこが学力の向上がはっきりとデータとして出た、そのような報告を受けておりますし、恐らく大臣の方にも行っていると思いますけれども、山形県の鶴岡市朝暘第一小学校、これは加藤紘一さんの地元であろうかと思いま...全文を見る
○肥田委員 学力低下を悩んでいる今の状況にありまして、一番早いお薬がこの学校図書館を利用することじゃないかと思うわけでございます。今大臣がそういうふうに評価してくださったんですが、私、お願いしたいのは、こういう教育実践をどんどん文科省の方から学校、教育委員会に広めてほしいと思うん...全文を見る
○肥田委員 大いに全国に啓蒙、啓発をしていただきたいと思います。  この小学校の場合、教科授業の中に読書の時間があるわけですね。学習指導要領で示された読書の時間を最大限に生かしている例でございますけれども、この読書の時間をさらに強化するという意味で、学習指導要領の中に、すべての...全文を見る
○肥田委員 指導要領の総則にということで、本当に喜ばしいことだと思います。  それで、先ほど大臣がおっしゃいましたように、読書年を記念していろいろな読書活動の優秀実践校を表彰していらっしゃいます。私はこれは大変いいことだと思っております。各地の学校では、今、朝の読書、読み聞かせ...全文を見る
○肥田委員 ぜひどんどん進めていっていただきたいと思います。  それから、学校図書館といいますと、これまでは、蔵書が少なくて、あっても色あせている本がちょろちょろと並んでいるというイメージでございましたけれども、それを何とか改善しようということで交付税措置がなされたわけでござい...全文を見る
○肥田委員 全国学校図書館協議会の調査が三〇%に満たない、ところが、文科省の調査は一〇〇%を優に超えている。私は、この調査の不思議さがどうしても腑に落ちないのですけれども、大臣、これはどうしてこんなに違いがあるんでしょうね。
○肥田委員 一〇〇%以上と三〇%の不思議さは別といたしまして、学校図書館図書標準の達成率、これが問題なんですね。私、三月十七日の本委員会でも質問いたしましたけれども、図書標準の達成率が、これは文科省の調査ですが、小学校で三四・八%、中学校で二九%です。  これは、平成五年に交付...全文を見る
○肥田委員 ぜひそのことをお願いしたいと思います。  平成五年に学校図書館図書整備五カ年計画が策定された折に、学校図書館図書という名目で交付税措置が行われました。当時の文部省の初等中等教育局の銭谷小学校課長名による、学校図書館の図書の購入に要する経費の地方財政措置についてという...全文を見る
○肥田委員 趣旨が今も変わっていないということを確認させていただきました。  それで、問題になりますのは、年間八百万冊と言われる廃棄図書の更新に関する経費でございますが、この廃棄図書の更新は現状維持のために行われるものでございます。しかし、現状維持するだけでは学校図書館の図書は...全文を見る
○肥田委員 交付税ですから、深入りできないということもありましょうけれども、しかし、学校図書館の現状に関する調査につきまして、集計表の見方の中で、各学校は、学校図書館図書整備費という項目と、それからもう一つが、今おっしゃった、備品購入費・教材費等という、その二つの項目にちゃんと分...全文を見る
○肥田委員 ちょっとお配りしたペーパーがお手元にあるかと思いますが、ごらんになっていただきたいんです。平成元年から平成十四年までの「公立小中学校の図書購入費の予算措置状況の推移」というのがございます。  今、先ほどからずっと話題にしております、平成五年度から図書館図書整備費とい...全文を見る
○肥田委員 平成四年度までもこれは地方交付税で措置されておりました教材費なんですね。教材費の中から平成四年度までは百十億程度出していたわけです。そして、さあ、平成五年度から五カ年計画が始まるぞということで、一・五倍に本をふやしましょうという話なんです。ところが、結局はそう変わらな...全文を見る
○肥田委員 ありがとうございます。終わります。
05月28日第159回国会 衆議院 文部科学委員会 第23号
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○肥田委員 民主党の肥田美代子でございます。著作権法改正案に関連して質問いたしますので、よろしくお願いいたします。  まず最初に、改正案提出の理由についてお尋ねします。  日本はこれまで、自由貿易の立場から、輸入権の設定は行わずに今日に至ってまいりました。二〇〇〇年に著作権が...全文を見る
○肥田委員 日本レコード協会の調べでは、日本の音楽家のレコードは日本国内で年間一億七千万枚が売られ、還流CDは六十八万枚、他方、並行輸入で日本国内に入ってくる洋楽のレコード、CDは六千万枚と言われております。  この法案は、アジア各国でつくられた日本の音楽家のレコードが安価で日...全文を見る
○肥田委員 ただいまの答弁に関連いたしますけれども、日本に還流してきたレコードが安価に販売されると権利者の経済的利益に大きな影響を与えることは一定の理解ができます。ただ、還流防止措置をとらなかった場合、消費者はどんな影響を受けますか。
○肥田委員 国民の間には、規制が、還流に限らず、世界各国から輸入される音楽家のレコードも対象にされるという疑問を払拭できないでおられます。音楽文化の衰退を招くという懸念の声もございます。  そもそも著作権法を改正しなければ外国製レコードの還流防止はできないものかどうか、改めてお...全文を見る
○肥田委員 それでは、国際的な動向について伺いたいと思います。  文化庁の説明によりますと、同様の制度を導入している国の数は六十五カ国、そのうち先進国が二十五カ国、そのようにおっしゃっていらっしゃいます。ただ、以前は、たしか先進国で十カ国以下という説明を私は文化庁から聞いており...全文を見る
○肥田委員 だから、二十五の先進国という数字はそれで正しいのか、それと、今私が質問させていただきました国ごとの還流防止を法定している先進国は何カ国あるかということにはっきりお答えいただきたいと思います。
○肥田委員 では、今のお答えは六カ国ということでいいですね。私はきのう質問を通達いたしておりますので。六カ国でいいですね。  他国の事例は確かに参考にはなりますけれども、日本の法制は日本の国会がつくるわけでございますから、数字の多寡に影響されることはないと思うんですよ。ですから...全文を見る
○肥田委員 繰り返しになりますけれども、審議会での検討や法案作成の前にすべての関係団体間の協議の促進と合意形成に努める、そういうことでよろしいですね、大臣。確認させていただきます。
○肥田委員 私は、今回のレコードの還流防止措置に対する法改正の必要性について理解はいたしております。ただ、法案作成のプロセスには少々疑問を持っております。  消費者団体の意見は、審議会の場やヒアリングでお聞きになったそうでございます。これは聞いております。これは当然なことであり...全文を見る
○肥田委員 もちろん、一億人以上のすべての国民を対象として協議を行いましたり合意形成を法案作成の前提とすることは、確かに不可能でございます。また、不適切だとも思っております。  昨年そして一昨年の文化庁の説明では、そうした協議の主体となる団体は限定しない、またすべての関係団体の...全文を見る
○肥田委員 大臣、もう一度確かめさせていただきます。  確かに、審議会で話を聞くのは当たり前なんですよ。ところが、その法案作成の前に、審議会での審議とか法案作成の前にすべての関係団体による協議を行うというのがこれまでの文化庁のよき習慣でございました。それが今回は守られていなかっ...全文を見る
○肥田委員 では、法案作成前にあらゆる関係団体と話し合ってくださるということでよろしゅうございますね。——はい。ありがとうございます。  政府は、この間、音楽レコードの還流防止措置の対象に洋盤が含まれる旨の答弁を行っております。これは洋盤の輸入規制を行うということでございますが...全文を見る
○肥田委員 今御答弁いただきましたけれども、ここのところがこの法律で消費者が一番心配しているところでございます。  あと二日間、まだこの審議の時間がございますので、我が同僚議員からいろいろとこの点につきましては厳しく詰めさせていただくことになろうかと思いますので、よろしくお願い...全文を見る
○肥田委員 先ほどの私の質問にも関連いたしますけれども、改正案に対する参議院の附帯決議、これは、洋楽の商業用レコードについて、還流防止措置が行使されることなどにより、著しく消費者の利益が侵害される事態が発生したときは、本法の見直しを含め、再検討することとなっております。  本法...全文を見る
○肥田委員 ただいまの答弁の中で、見直しという点は、本来は法案の附則などの中に明記されるべきものと考えますが、提出されている法案の中には明記されていないため、この場で再確認しておきたいと思います。  政府として、この制度はとりあえず暫定的に行うものであって、数年後に見直すという...全文を見る
○肥田委員 では、いつ見直すかということはお答えくださらなくても結構でございますが、これが暫定措置であって、しっかりと見直して、見直しを実施していきたい、そのことについては、大臣、これでいいですね。
○肥田委員 恐縮です、言葉にこだわるようでございますけれども、暫定の措置という理解でよろしゅうございますね。
○肥田委員 私が先ほど、いつごろに見直しをなさいますかと伺ったときに、その期間は申し上げられませんと大臣がおっしゃったものですから、それならば暫定という言葉で私が理解させていただくほかないからお尋ねしているんですが、それでいいですか。
○肥田委員 では、暫定とはあれですけれども、要するに、見直しすることはやぶさかでないというふうに伺っていいですね。——はい、わかりました。  次に、書籍、雑誌の貸与権についてお尋ねします。  私は、活字文化を担うものとして、書籍、雑誌に貸与権を認めることについては肯定的な受け...全文を見る
○肥田委員 貸与権の問題は日本の活字文化のありようとも深くかかわっていると思いますが、今大臣がおっしゃいましたように、関係団体の合意は極めて重要な意味を持ってくると思います。  例えば、貸与権連絡協議会、それから全国貸本連合会、あるいはコミックレンタル有志の会は、それぞれ利害を...全文を見る
○肥田委員 レンタルに限らず、本にかかわる著作権の課題としましては、図書館から貸し出す公共貸出権の導入、それから中古書籍の流通、漫画喫茶の展示権などが問題になってまいりますが、これらの課題には一般の図書館利用者や一般の消費者が深くかかわってまいります。それぞれどのような検討状況に...全文を見る
○肥田委員 私も童話作家の端くれでございますから、自分の書いた童話が信じられないような価格で貸し出されると少し寂しいなという気が実際するわけでございますけれども。  コミック単行本の新刊書を数万冊単位で購入して、わずか十円とか五十円で数日間貸し出すという大手レンタルブック店が全...全文を見る
○肥田委員 ところで、アメリカには貸与権という権利が存在いたしません。レコードとコンピュータープログラムについては、頒布権の消尽の例外扱いとして規定されております。日本政府は、アメリカの著作権に貸与権の規定がないため、外交ルートを通じて送信可能化権の明記や実演家の著作隣接権、放送...全文を見る
○肥田委員 著作権は、国際的に保護されなければその価値が失われると思いますけれども、国際的に見て、各国の保護水準について、途上国のおくれが話題になっておりますが、実はアメリカのおくれが大きな問題となっているわけでございます。したがって、アメリカに対して引き続き改善要求を積極的に行...全文を見る
○肥田委員 文化庁は常々、一億総クリエーターとか一億総ユーザーというふうにおっしゃっていらっしゃいます。そういう時代が来たというわけですね。このことは、著作権教育や契約システム構築など、従来のような一部業界、一部プロだけではなく、すべての人々が著作権にかかわることになったという意...全文を見る
○肥田委員 ちょっと質問が変わるわけでございますが、三月十七日の委員会で、視覚障害児、弱視の子供たちに拡大教科書をぜひ手渡してくださいとお願いをいたしましたが、そのときに、納期について柔軟に対応するということと、申請漏れがなかったかどうかを調査しますとおっしゃっていただきましたが...全文を見る
○肥田委員 盲学校に通う児童生徒の状態は文科省は把握されていると思いますけれども、普通学校に在籍する視覚障害の子供たちの数を把握していないというふうに、きのうお尋ねしたらおっしゃったんですね。ぜひこれは調査していただきたいと思います。  と申しますのは、今からはお願いがございま...全文を見る
○肥田委員 大変うれしい御答弁でございます。ところが、残念なことに、子供たちがこのことをまだ知らないんですね。ですから、子供たちが手にするためには、どういう手順をとったら、新しい制度が輝くことになるか、もう少し具体的にお願いいたします。
○肥田委員 委員長、最後に大臣にお尋ねしたいと思います。  こういうまだ教科書をもらっていないという子供たちが、数は少ないですけれどもあったわけですね。ですから、弱視の子供もそうですし、視覚障害の子供たちが普通学校に通っているのはもうこれから当たり前になってくるかもしれませんけ...全文を見る
○肥田委員 ありがとうございます。終わります。
12月01日第161回国会 衆議院 文部科学委員会 第5号
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○肥田委員 民主党の肥田美代子でございます。  中山文部科学大臣に対する初めての質問をさせていただきます。  私は、まず義務教育に関して大臣の御所見を伺いたいと思います。  今回の三位一体改革の中で、大臣は改めて義務教育は国の責任であると主張されました。午前中の審議の中でも...全文を見る
○肥田委員 ただいまの御所見の中にも、もちろん障害を持つ子供たちも含まれていると受けとめました。この子供たちのために国がなすべき課題は本当に山ほどございます。きょうは限られた時間の中でございますので、目の不自由な子供の教育について質問いたします。  盲学校に通う視力障害の子供た...全文を見る
○肥田委員 今答弁がございました五百十八名、私はどう考えても少ないなと実感いたしております。  弱視の子供は現在二千名から三千名と推定されております。その根拠は、全国で全盲の人たちが三十万人いらっしゃる、発生率から考えて、就学適齢期の子供は三千人から五千人と推定されております。...全文を見る
○肥田委員 拡大教科書の無償給付は、就学適齢期にある弱視の子供の実態把握とも関連しております。今のところ、何度お聞きしましても、現状を把握していないというお答えが参っておりますけれども、政府の責任で拡大教科書が無償給付されることになった以上、この現実を踏まえたら、これまでのように...全文を見る
○肥田委員 お言葉を返すようですけれども、もちろん子供のプライバシーも大事でございます。しかし、一番最初に申し上げましたように、そういうことの結果、谷間に落ち込んでしまって、今まで教科書も何もなくてボランティアの人たちに助けられてきた子供たちのことを考えますと、大臣、やはり視力検...全文を見る
○肥田委員 知られたくないということの配慮ということで、もしどうしても調査をされないということでしたら、私は今回教科書を無償にされる政府の姿勢としては間違いだと思うんですよ、税金を使うわけですから。  では、対象がどれだけいるかということは、知られたくないか知られたいか、子供た...全文を見る
○肥田委員 前向きの御答弁ととらえさせていただきます。次の質問ではぜひ人数を教えていただきたいと思っております。  そこで、拡大教科書の無償措置の手続が煩雑過ぎる、こういう問題が浮き彫りになってまいりました。ここで、拡大教科書に係るボランティアの事務作業を考えてみたいと思います...全文を見る
○肥田委員 当然ボランティアがするべきだという発想には立たないでいただきたいと思います。これは国がやるべき仕事です。そのことを私はもう一度申し上げておきたいと思います。  それから、現行の申請期限にも問題がございます。盲学校や弱視学級に在籍する弱視の子供たちが拡大教科書を使用す...全文を見る
○肥田委員 もう一つ周知徹底を図っていただきたいことがあるんですね。これは納品期限の話なんです。  ボランティアの皆さんにとって、無償措置契約の条件が四月十五日までに全冊納品する、これは相当過酷な条件なんですね。文部科学省はボランティアと新規に無償契約を結ぶに当たり、納品期限が...全文を見る
○肥田委員 情報公開ということも私は文部科学省の大切な仕事だと思っております。  そこで、どのように拡大教科書や点字教科書が製作されているか、こういう情報は保護者や学校現場に十分に伝わっていないんです。文部科学省は、居住地にかかわらず、どの地域のボランティアにでも作成を依頼する...全文を見る
○肥田委員 例えば全国で拡大教科書を製作しているボランティアグループ、約七十団体あると伺っております。このグループが首都圏に偏在しているんです。首都圏を離れたところに住む弱視の子供は、ボランティアとのつながりも少ないわけですね。ですから、拡大教科書を希望しても入手できないという厳...全文を見る
○肥田委員 今、局長のお話を伺いましたけれども、安定供給にはまだちょっとほど遠いなという実感を持ちます。これは今後の課題なんですね、本当に大きな課題なんです。この拡大教科書の製作、今、試行錯誤しておりますが、関係者の連携についても文科省の努力が期待されているところでございます。 ...全文を見る
○肥田委員 データを集めてくださっているのは伺っております。ただ、あの表を見ますと、先生のための指導本にくっついたCD—ROMとかなんとかなんですね。ですから、本当にデジタルデータ化してだれでも手に入れられるというシステムをもう少しきちっとつくっていく必要があると私は思います。 ...全文を見る
○肥田委員 そう冷たいことをおっしゃらないでください。といいますのは、納本制度だって法律をつくればできるわけです。ですから、法律でもってそのようにお願いをすればできるんですよ。もう一度お願いします。私は最終的にはそのような方向がいいんじゃないかと思います。  そして、次のステッ...全文を見る
○肥田委員 今できない理由をるる述べていただきましたけれども、私、これでは発展がないと思います。  確かに、子供たちの見えにくい度合いもいろいろあります。拡大しなきゃいけない。いろいろなことも工夫しなきゃいけない。しかし、大臣が最初おっしゃいましたように、子供の教育は国が面倒を...全文を見る
○肥田委員 ぜひ前向きに進めていただきたいと思います。  次に、センター入試について一問だけお尋ねしたいと思います。  大学入試センターでは、現在、弱視の受験生に対して特別措置をとってくださっております。ただ、この特別措置の範囲なんでございますが、弱視受験生の問題用紙の文字は...全文を見る
○肥田委員 今さっき申し上げましたことは、子供たち自身が陳情しているんです。ですから、文科省がどうおっしゃっても、現場で試験を受ける子供たちの陳情なんです。だから、そのことをしっかりと認識をしていただきたいと思います。  それで、ここまで教育問題について、わずかでございますが、...全文を見る
○肥田委員 視力に障害を持った子供たちは、障害を持ったこと自体、私は決して不幸なことだと思っておりません。それは、子供たちが精いっぱい生きようとする、その真摯な姿からも十分に想像できます。彼ら、彼女たちにとっては、不幸なことは、生きていく上で余りにも社会的障害が厚いということでご...全文を見る