平野貞夫

ひらのさだお



当選回数回

平野貞夫の1999年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月15日第145回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○平野貞夫君 自由党の平野でございます。  新しく就任されました陣内法務大臣に法務行政に臨む決意をお聞きするのが筋でございますが、本日は委嘱審査でもございますし、後日に譲りたいと思います。  午前中からでございますが、多くの委員の方から議論が出ております少年犯罪問題について、...全文を見る
○平野貞夫君 審判中のことでございますので、この場で詳細なことはお聞きしません。  実はきょうは被害者の遺族の方々が傍聴にも見えておりますが、被害者の遺族の方々は、捜査の結論が一対一の素手によるけんかということになっておりまして、これは真実ではないということなどを理由に三点の要...全文を見る
○平野貞夫君 刑事局長の真摯な姿勢、お答えには敬意を表しますが、ぜひひとつ徹底した捜査を行っていただきたいと思います。  さて、この問題は一つの事件ではございますが、非常に制度あるいは法改正、そういったもの、現在法務委員会なりあるいは法務省が抱えております重大な問題に直結した基...全文を見る
○平野貞夫君 この事件につきましては、三月に入って茨城県警、それから水戸地検、土浦家裁支部等で遺族への説明あるいは要望への対応が検討されていると聞いております。したがいまして、現時点では私はこれ以上申し上げませんが、状況を見て、また当委員会で取り上げてみたいと思います。  最後...全文を見る
03月23日第145回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○平野貞夫君 法務大臣の所信に対する質疑でございます。  中村前法務大臣がおやめになった。そのとき私は党務でイギリスにおりました。私としましては、外国から、日本の閣僚がやめたときの外国の日本を知っている人たちの反応といいますか、意見というのを初めて聞きましたのですが、私自身も何...全文を見る
○平野貞夫君 司法権の独立ということで一番大事なことは、いろいろ憲法上の問題もございますが、行政府からのコントロール、すなわち、特に予算面での締めつけ、こういったことが事実上司法権の足を非常に引っ張るというような状況があると思います。これは立法府でも同じことでございますが、結局、...全文を見る
○平野貞夫君 改革という言葉を法律の題に入れることによって法案の内容は変わりましたか。
○平野貞夫君 わかりました。  御就任間もない大臣にお聞きすることでないかもわかりませんが、しかし大臣となった以上は当然法務省を背負って、あるいは政府を背負って、この司法制度改革審議会設置法案の成立の推進なりあるいは国民へ内容、中身の理解というものを普及させていかなきゃいけない...全文を見る
○平野貞夫君 もうちょっと具体的に、現にこの国会でも法務委員会というのはたくさん重要な法案を抱えておるわけでございます。私は七年間法務委員をやっておるんですが、初めてと思うぐらい重要、しかも数多く法案が付託されることになっておるんです。当面緊急に制度の整備をしておかなきゃならない...全文を見る
○平野貞夫君 二十一世紀の司法制度のあり方、そのための抜本改革、そのために改革審議会を設置する、こういうことになると思いますが、率直に申し上げまして、司法制度に限定してで結構でございますが、この審議会で憲法の見直しも含めて議論されることを大臣は期待されていますか。
○平野貞夫君 そうしますと、審議会のメンバーはどなたがなるかわかりませんが、審議会のメンバーによって、二十一世紀の日本の司法制度は現憲法の枠といいますかシステムではやっぱり問題がある、改革すべきだというような意見が審議会に出れば、当然これは政府としては、それを受けとめると言ったら...全文を見る
○平野貞夫君 内閣としては憲法の見直しをするような視野でのいわゆる協議といいますか審議は期待していないということでございますね。  それでは、個人的な意見で結構でございますが、読売新聞社の憲法改正試案によりますと、これは司法制度にかなり大きな改正構想を持っておりまして、憲法裁判...全文を見る
○平野貞夫君 現行の憲法のシステムでよろしいという御意向だと承りました。  それでは、現行の憲法の違憲立法審査権、これは最高裁判所が持っておる権限でございますが、この機能は十分果たされていると思いますか、個人的な意見で結構ですが、不十分だとお思いでございましょうか。
○平野貞夫君 議論をしたいところですけれども、時間がございませんのでこれ以上このことについては申し上げませんが、私は不十分だと思っております。そういう意味で、司法制度改革審議会では大いに憲法論も含めて憲法の見直しも含めてそういう議論を期待するものなんです。  中村前法務大臣は憲...全文を見る
○平野貞夫君 私は憲法を改正することについてどういう御意見かということをお聞きしているわけじゃないんです。憲法改正の手続の法整備が整っていない、これは日本の統治システムとしての欠陥ではないかという認識をお持ちかどうかということを聞いているわけです。  私も与党でございますからこ...全文を見る
04月06日第145回国会 参議院 決算委員会 第2号
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○平野貞夫君 決算の全般的質疑の中でございますが、憲法問題、わけても憲法改正の手続制度の整備につきまして質問をさせていただきたいと思います。  最初に、法制局長官に集中的に御答弁をお願いしたいと思いますが、まず憲法改正の手続の第九十六条を読んでみます。   この憲法の改正は、...全文を見る
○平野貞夫君 わかりました。  次に確認したいことは、現実の憲法の改正がこの規定だけで可能かどうか。すなわち、この規定は直接法律をつくれということは書いていませんが、例えば国会で発議される場合あるいは審議される場合、それぞれ今の国会法のままでは無理があると思いますし、国会法の整...全文を見る
○平野貞夫君 非常に明快なお答えでございまして、よくわかります。といたしますと、国民投票法とか国会法の整備というものは、いわば憲法体系の一環あるいは憲法と一体のものだ、この規定と一体のものだというふうに理解いたします。  さて、憲法改正にかかわる国民投票法あるいは憲法改正の審議...全文を見る
○平野貞夫君 私は、この問題を政治的あるいはイデオロギー的に取り上げようとしているわけではございませんでして、憲法を改正しようという国民の機運があるとかないとかということじゃなくて、憲法そのものの体系の整備として当然必要なものではないか、あるいは学者の先生方の本には、国民の憲法制...全文を見る
○平野貞夫君 長官、私は論理として議論したいんですが、憲法改正の気運が盛り上がる、そういうことがいろいろ議論される中で手続の整備をすればいいというのは、ちょっと私は政治的意見が入り過ぎていると思っています。私はそこを切断して、論理で答えてくれということでございます。  それから...全文を見る
○平野貞夫君 内閣法制局設置法三条第三号には、「法律問題に関し内閣並びに内閣総理大臣及び各省大臣に対し意見を述べること。」という規定がございます。私は、この規定は、聞かれなくとも、憲法との矛盾とか憲法の欠陥とかあるいは法律の解釈、調整等について、内閣法制局というのは意見を積極的に...全文を見る
○平野貞夫君 ことしから与党になっておりますので、これ以上お尋ねはしません。  最後に、宮澤大蔵大臣、総理経験者として御感想をお聞かせいただきたいんですが、最近の世論調査ではいわゆる平和原理あるいは基本的人権、そういう国民主権の基本原理を発展させて生かすという前提の上での憲法の...全文を見る
○平野貞夫君 一言お願いします。貴重な時間、恐縮でした。  私は、この憲法の欠陥をそのまま放置しておることが今日の日本国家の衰退の原因だと思っております。ですから、極めて深刻な問題だと思っております。  それだけ申し上げて、終わらせていただきます。
04月15日第145回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○平野貞夫君 私ごとに係ることとはいえ、各先生方御指摘のように、今回のことは不謹慎、不適切なことでございまして、法務大臣も大変きちっとした対応をなされて、検事総長が厳重注意されたということにつきましては私はそれでよかったと思っております。  ただ、この問題には二つの側面があるの...全文を見る
○平野貞夫君 その点はよくわかります。  他の先生方と違った角度で私は質問するわけでございますが、則定さんは、司法制度の改革とか司法試験の改革あるいは法務行政のあり方について非常に真摯に仕事をされた方で、人格、見識も大変立派な方でございます。誤解のないように申し上げておきますが...全文を見る
04月20日第145回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○平野貞夫君 自由党の平野でございます。  外国の方が日本で暮らす、滞在する、あるいは入国、出国する際に、国際的な基準で外国の方たちの人権が尊重され、守られなければならないのは当然のことでございます。議題になっております二つの改正案は、そういった人権、あるいは外国の方々に日本の...全文を見る
○平野貞夫君 公安調査庁は調査中という結論だと思います。それから警察庁は可能性は低いだろうということと理解します。それから海上保安庁は、これも報道について否定しているわけじゃございませんが、どちらかというと可能性は低いという見方だというふうに認識してよろしゅうございますか。  ...全文を見る
○平野貞夫君 この中にチソン号という名前の船舶はあったでしょうか。
○平野貞夫君 チソン三号という船の名前だということがわかりましたが、この関係をちょっと聞きたいんです。  おととし、一九九七年の四月九日にチソン二号という北朝鮮の船が、宮崎県の細島港でハチみつ缶に覚せい剤約七十キロを入れて、これは末端価格で百十九億円と言われている、そういう事件...全文を見る
○平野貞夫君 わかりました。  これは日本の海上保安庁とか警察にいわば発覚して責任を問われたケースだと思いますが、発覚せずにそのままになっているケースだってこれの何倍もあると思います。  さて、この四件の警察で把握した事件ですが、最終的にその責任の処理というのはどうなっておる...全文を見る
○平野貞夫君 わかりました。  実は平成七年から八年にかけまして我が国は北朝鮮に大量の支援米を援助あるいは安い値段で売ったわけでございますが、最近の工作員の潜入データがございませんので客観的なことではございませんが、しかし、ただいまのお話あるいは衆議院のガイドライン特別委員会の...全文を見る
○平野貞夫君 前回もそういうお答えでございました。調査の具体的内容についてここで申し上げることは適切でないというお答えでございましたが、私も具体的な詰めたことを聞こうとは思いませんが、そういう可能性といいますか、あるいは港湾の管理なり日本の危機管理という立場から港のありように問題...全文を見る
○平野貞夫君 その重大な関心を持って調査している内容について、公安調査庁の業務の中には、調査の過程で得られた情報、資料を必要に応じて関係機関に提供するという役割がありますが、そういう役割は果たしていますか。
○平野貞夫君 関係機関の中に国会は入りませんか。
○平野貞夫君 事柄の性質上限界はあると思いますが、むしろ一定の公表をすることは工作員が入ることを抑止する効果があるのじゃないかと私は思うわけでございます。  ですから、情報ですからこれはなかなか難しいわけでございますが、これからの公安調査庁のあり方も含めて、重大な関心を持って調...全文を見る
05月18日第145回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○平野貞夫君 自由党の平野貞夫でございます。  先ほど来の参考人の先生方のお話、大変勉強させていただいておりますが、飯室参考人の発言の中に、司法制度改革をまずできることからやるべきだというお話がありました。私はそれも大切なことだと思いますが、すぐできないことも大いに議論をしてい...全文を見る
○平野貞夫君 私は、ちょっと乱暴な議論かもしれませんが、やっぱり最高裁判所長官なり裁判官が内閣の任命という憲法の仕組み、ここら辺に一つの原因があるんじゃないか。極端なことを申しますと、議院内閣制というのをとっていますけれども、内閣司法制というのが我が国の司法権の一つの、残念ながら...全文を見る
○平野貞夫君 小島参考人にお尋ねいたしますが、先ほど大変感動するお話があったんですが、最近、正義へのチャンスをすべての人間にと、あるいは一九九〇年代から国際的に法の究極の新しい価値観を求めようという動きがあるというお話を聞いたんですが、率直に申し上げまして、近代司法制度、司法だけ...全文を見る
○平野貞夫君 ありがとうございました。  結構です。
05月20日第145回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○平野貞夫君 司法制度改革審議会という名前でございますので、現行の司法制度に何か問題がある、あるいは弊害があるからこういう審議会をつくるんだと思いますが、この審議会が調査審議する対象となる司法制度というのはどんなものをお考えでございますか。
○平野貞夫君 そうしますと、司法制度の中身はもちろんのこと、司法制度を支える周辺の問題、もうちょっと広く言いますと、司法文化といいますかリーガルカルチャーといいますか、そういうものも視野に入れていろいろ議論する、そういう審議会だというふうに考えてよろしいですか。
○平野貞夫君 そういう意味で、私は諸先生方の意見と若干違いまして、内閣に審議会を置くことについては特に異論はありません。適切だと思います。むしろ、司法の中に置くことが幅広い司法制度の改革の議論にはなりにくいと。内閣に置くことの意味が一つあると思います。  さて、審議会は内閣に意...全文を見る
○平野貞夫君 尊重するということは、具体的にどういうことですか。
○平野貞夫君 立法措置、立法による制度の改革ということが主題だし本論だと思うのですが、となると、やっぱり改革する権限を持っているのは国会だということでございますね、当然のことでございましょうけれども。
○平野貞夫君 何かこの審議会ですべて物が決まるような御意見が大分あったのですが、私は、そういう意味で、国会が立法、予算について改革の権限を持っているんだという自覚をもっとやっぱり国会の方々が持つべきだという意見を持っております。国会の中に司法制度改革委員会のような、特別委員会でも...全文を見る
○平野貞夫君 私は法律の勉強を二年しかやっていませんでまことに素人でございますので、基礎的なことをお聞きして恐縮ですけれども、そもそも法曹という意味はどういう意味なんですか。
○平野貞夫君 そうしますと、「法曹の在り方」という意味には法務省の機能のあり方という意味も入りますね、この中には。
○平野貞夫君 そうしますと、この審議会の機能としまして、司法制度と一言で言っておるわけですけれども、衆議院の修正というのが、司法制度及びその周辺、法務省にかかわる問題についても改革せにゃいかぬ、そういう意思の修正でしょうね。
○平野貞夫君 わかりました。修正案を出された人たちに一回聞いてみたいと思います。  あと一点、大臣の提案理由説明の中に「司法の機能を社会のニーズにこたえ得るように改革する」、こういう言葉がありましたのですが、現在のシステムが社会のニーズにこたえることに障害があるという御認識でし...全文を見る
○平野貞夫君 司法権の一番大事なポイントは、国家の法正義といいますか法価値を決定することだと思います。ですから、司法制度に国民あるいは社会のニーズといいますか、かかわりというのが入ることは結構なことですが、国家の法正義を決定するということは別に多数決で決めるべきことではないと思い...全文を見る
○平野貞夫君 わかりました。  最後に、これは質問ではございません、いずれ改めてお尋ねしたいと思いますが、一昨日、参考人審議の中で、飯室参考人が現在の司法制度の制度疲労に三つポイントを挙げまして、最後に現在の司法制度に立法、行政へのチェック機能が十分でない、そういう問題の指摘を...全文を見る
05月25日第145回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○平野貞夫君 四人の参考人の方々には、司法制度改革のあり方とか具体的な問題点についてけさからいろいろ御意見をいただき、大変勉強になりました。  そこで、二、三お尋ねをいたしたいんですが、まず、この司法制度改革審議会設置法案は、衆議院でその職務といいますか所管が修正されまして、原...全文を見る
○平野貞夫君 きょう先生方からお聞きしたお話について率直な私の感想を申し上げますと、本来は一九八〇年代あたりに取り上げて改革すべきであった問題、ほとんどがそういう問題ではなかったかと思います。これはむしろ我々政治、国会側の責任だと思っております。  そこで、田中参考人にお尋ねし...全文を見る
○平野貞夫君 最後でございますが、皆さんから大変不評の法曹三者で司法改革をやれという両院の附帯決議の話でございます。  私の理解ですと、この法案は衆議院で可決されているわけですが、参議院で可決することによってあの附帯決議は消滅する、附帯決議というものを消滅する決議をまたやるとい...全文を見る
06月08日第145回国会 参議院 法務委員会 第15号
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○平野貞夫君 組織的犯罪三法が参議院に送付されましてちょうど一週間たちますが、委員会の審議は始まっておりません。そこで、きょうはその問題などを取り上げてみたいと思います。  まず、この法律の立案立法過程の中で、多少私どもも当時野党ではありましたがかかわったものですので、ちょっと...全文を見る
○平野貞夫君 わかりました。  いろいろマスコミ、テレビの論調がございますが、歯どめだとかあるいは人権に気をつけろということは当然のことでございます。先ほども話題になっていましたが、一時はかなり盗聴法、盗聴という言葉が非常に心理的に影響を与えまして、これはもうとんでもない法律で...全文を見る
○平野貞夫君 その中核派というグループでございますが、私、専門的に知識がないものですから、どんな団体で、これは破防法の調査対象になっているかどうか。そして、最近どんな事件を起こしたのか。たしか私の記憶だと、オウムに破防法を適用すべしという議論を我々したときに組織的な反対運動をやっ...全文を見る
○平野貞夫君 いずれにしても、我が国の危機管理、治安にとっては大変危険な団体というふうに思います。  一部の報道によりますと、中核派は新ガイドライン反対ということで百万人の署名運動を行った、そしてそのガイドライン法が成立後もやっぱりガイドライン体制阻止という運動を繰り広げている...全文を見る
○平野貞夫君 沖縄でサミットが行われるということは、日本人にとりましては非常に歴史的に大切なことで、日本人である限りこのサミットを成功させるということが政治家だけじゃなくて日本人全体の責任だと私は思っております。沖縄サミット阻止という形で過激派がいろいろな活動をしていくことについ...全文を見る
○平野貞夫君 この中で中核派はどのくらいだと推測していますか。
○平野貞夫君 そうしますと、この集会は、全員じゃないでしょうけれども、組織的犯罪対策立法阻止と沖縄サミット阻止というのが連動している人も中にはいるわけですわな。少なくとも約七十人という人は連動していると見ていいと思いますが、ここに国会議員はどのくらい出席していたでしょうか。おわか...全文を見る
○平野貞夫君 出席していたかもわからない、出席していないかもわからぬが、公安調査庁としては言えないということでございますね。
○平野貞夫君 私の手元に当日配布されたビラのコピーがございます。これは本物じゃございません。コピーでございます。このコピーによりますと、二人の国会議員が出席されているようでございます。この会合の性格も後で聞きますが、非常に大事なことですから申し上げますが、「講演」として、この委員...全文を見る
○平野貞夫君 この集会に参加していた人たち全部がそういうわけじゃないと思いますが、善良な市民の方もいると思います。  それから、この集会に出席することをいいとか悪いとかということを私は言っているわけじゃございません。事実関係を言っているだけです。  ただ、この集会の中には組対...全文を見る
○平野貞夫君 るる申し上げたんですが、我が国はこういった過激派の動きでも相当状況は変わって危険な状態になっていると思います。  そこで、もちろん組対法が成立すればそれなりの効果はあると思いますが、それだけではやっぱり対応できない。やはり破防法の改正、オウムのこともございますが、...全文を見る
○平野貞夫君 組対法にしろあるいは破防法を改正するにせよ、やはり善良な一般国民の人権というものは当然最大に守らなければなりません。それは政治の責任でもあります。同時に、凶悪な犯罪を起こすあるいは起こす可能性の強い人たちの人権、もちろん人権がないとは言いませんが、やはり国家として一...全文を見る
06月29日第145回国会 参議院 法務委員会 第17号
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○平野貞夫君 通信傍受法案が衆議院で抜本的な修正が行われました。服部理事がるる衆議院の先生方にお尋ねしたとおりでございますが、憲法の精神を踏まえて適切な修正だったと思います。特に私は傍受対象を薬物犯罪、それから銃器犯罪、集団密航、組織的な殺人に限定したことについては大変意義がある...全文を見る
○平野貞夫君 私は、この問題が提起されるまで、実は覚せい剤という言葉は麻薬類とか薬物類全体のことを言うのかという程度の知識でございました。専門の方は別にしまして、多くの人はその程度の知識じゃないかと思います。  驚きました。薬物犯罪の検挙人員の九〇%は覚せい剤ということで、覚せ...全文を見る
○平野貞夫君 大変な恐ろしいものだということですが、覚せい剤の製造方法、ほかの薬物と比較してどんな特徴があるかということをお尋ねしたいんです。
○平野貞夫君 わかりました。  お話の中に化学合成でできるという言葉がありましたんですが、化学合成ということになりますと、もともとの原料は何でしょうか。
○平野貞夫君 そうなると、大量生産できるものだということでございますね。  さて、我が国で乱用されている覚せい剤、これはどのようなところからどのようにして入り込んできているか、これをおただししたいんです。
○平野貞夫君 というと、我が国を取り巻く覚せい剤の流入の構造というのは極めて大がかりかつ複雑かつ巧妙に行われているということになると思いますが、他の国と比較しまして、我が国の覚せい剤の乱用状況といいますか、我が国の状況というのはどういうふうに位置づけられるか。いかがでございましょ...全文を見る
○平野貞夫君 これは本当に、私は参議院議員になって七年目になるんですが、覚せい剤というのはこんなに重要な、重大な問題を抱えているかということをこの通信傍受法の勉強の機会に知って愕然としたわけです。  ちょっと数字的なものをお尋ねしたいんですが、一年一年の数字というのはちょっと傾...全文を見る
○平野貞夫君 この五年ごとの押収量の出方、ひっくくり方というのは非常に興味があるんですが、本年六月ごろまでの覚せい剤の押収量について、幾つか報道もありますし、先ほど服部理事からのお尋ねもありましたが、正確には本年はどのぐらい押収していますか。
○平野貞夫君 昨年の秋でしたか、私の生まれた土佐湾で、ビニール袋に包まれた覚せい剤が海岸に着いて大騒ぎしたことがあるんですが、今のお話ですと、本年半年分の押収量が過去五年間の押収総量に迫る勢いだということになりますが、私、これは非常事態だと思います。  そこで、私が知りたいのは...全文を見る
○平野貞夫君 押収した分がほんのわずかだとか、それから相当量が流入しているだろうということですが、ちょっと角度を変えて申し上げますが、ことしに大量押収した背景、あるいは平成六年から十年までの五年間が非常に急増しているという背景、これは何でございましょうか。
○平野貞夫君 これだけ大量に押収しますと、普通の市場ですと、普通の品物ですと価格というのは品薄になって上がると思うんですけれども、その辺の変化はどうでございますか。
○平野貞夫君 そうすると、余り価格が変わっていないということは何を意味すると警察庁では認識していますか。
○平野貞夫君 相当大量の覚せい剤が流通しているものと憂慮しているということですが、警察庁ではある程度消費量というか、流通量は推定できているんじゃないでしょうか。  しかし、これは押し問答していてもしようがありませんので、別の角度から言いますが、私が調べました専門家の文献によりま...全文を見る
○平野貞夫君 ついでに、まことに申しわけありませんが、仮に三トンあるいは五トン、十トンでは回数はどのぐらいになりますか、この〇・〇三グラムで結構でございますから。
○平野貞夫君 少なく見積もって十トン、今のお話だと三億三千三百三十三万回ということになります。これはごく大まかに言いますと、日本の全人口、赤ちゃんからお年寄りまでですが、一年に一回使う感じですね、ちょっと足りないかもわかりませんが。それから、一日たしか百万人といいますか百万回使え...全文を見る
○平野貞夫君 大臣が結論を出してくれたんですが、実は私が調べましたところ、覚せい剤の検挙数はふえていますが、どうもその譲り渡しする事犯、ここの検挙率が、昭和六十三年では三千百十五人だったものが、昨年の平成十年では千四百八十一人と、半減、半分以上減っています。これは何か構造的に欠陥...全文を見る
○平野貞夫君 よくわかります。そういうところにやっぱり通信手段の技術的発展、普及、そういったことがこういった犯罪を非常に多く、しかも活発にさせている、そして制度がそれについていかない、こういう現状が明確だと思います。そのために、政府から出された通信傍受法案外二法案、それから、それ...全文を見る
07月01日第145回国会 参議院 法務委員会 第18号
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○平野貞夫君 まず最初に、去る二十九日の法務委員会で私が覚せい剤犯罪の実情、実態について質問いたしました際に、私の発言の中で数字のことで間違っていた部分がございますので、訂正をさせていただきたいと思います。  すなわち、仮に十トンの覚せい剤の使用回数はどのくらいかということに対...全文を見る
07月06日第145回国会 参議院 法務委員会 第19号
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○平野貞夫君 前回、今回とるる、通信傍受法案を初め組織犯罪三法に反対の意見、そして廃案に追い込む、あるいは廃案を期待するという立場の人たちの意見を聞きましたが、私が反論するより、山陽新聞の七月四日、「意見のひろば」という欄があって、ここに通信傍受の反対論と賛成論を公平に載せておる...全文を見る
○平野貞夫君 過去の話でございますから、当時通信傍受法があったらどうであったかという議論は私はしません。それから、現に犯罪が行われなければ通信傍受は行われないわけでございますので、そのこと自身は申し上げませんが、いずれにせよ、組織が殺人を行おうというときに、やはり通信手段として電...全文を見る
○平野貞夫君 今のお話ですと、武装化の一環としてというお話でございましたが、使用については宗教的儀式に使ったということでございます。    〔理事大森礼子君退席、委員長着席〕 その使用について、武装化ないし、あるいは暴力団組織とのつながりで、主に覚せい剤だと思いますが、オウム...全文を見る
○平野貞夫君 それでは、オウム真理教団が銃器を製造していたということ、これも報道等があったんですが、今回、銃器犯罪も通信傍受法案の対象になっておりますが、この銃器製造の状況について、あるいは事実について御説明をいただきたいと思います。
○平野貞夫君 わかりました。  オウム真理教団につきましては、薬物それから銃器、またサリンという大きな事件があるわけでございますが、二度と再びこういう事件を起こさせてはいけないと思います。しかし、国民の九〇%、多くの人は、オウム真理教をこのままにしておくとこういう犯行が再び起こ...全文を見る
○平野貞夫君 今の刑事局長のお話の中にありました抑止効果、これは議論の仕方によってはまた人権を侵すという問題も起こると思いますが、私は、やはり安全を確保するという国家の義務として、それは一人一人の人権を守ることも非常に大切でございますが、しかし、憲法上あるいは国際常識上許される範...全文を見る
07月13日第145回国会 参議院 法務委員会 第20号
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○平野貞夫君 時間が限られておりますので、きょうは私が生まれた高知県の住民の立場から、当法務委員会の皆様に陳情をお願いする気持ちで質問をしたいと思います。  昨年秋に、土佐湾に大量の覚せい剤が流れ着いた事件が発生しましたが、この事件の概要を簡単に御説明ください。
○平野貞夫君 先週水曜日に、土佐清水市の消防長、小林さんという方ですが、この方が私の議員会館に久しぶりに見えまして、覚せい剤を海に投棄したこの漁船、その前にこの漁船が清水港に寄港して連絡用に使用した携帯電話を港の中に投げ捨てたということで、ダイバー四人ぐらいで相当大がかりな捜査を...全文を見る
○平野貞夫君 私は、港の中に投棄して、港の中をダイバーが捜索したと聞いたんですが、港に入る途中ということでございますか。わかりました。  今この事件の説明を受けますと、やはり携帯電話というのが非常に重要な役割をしているということがわかったんですが、この事件全体の中でいろんな捜査...全文を見る
○平野貞夫君 要するに、この事件、いわゆる覚せい剤の瀬取りといいますか、覚せい剤を我が国に流入させる、あるいはそれを密売へのコースに乗せる、そういうプロセスでやっぱり携帯電話が決定的に大きな役割をしているということが今の答弁でわかったわけでございます。  けさほど、世耕委員から...全文を見る
07月22日第145回国会 参議院 法務委員会 第21号
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○平野貞夫君 三人の参考人の先生方のお話は大変勉強になりました。質問をされた四人の法務委員の方々はいずれも弁護士の先生方でございまして、私は法律の専門的な知識がございませんので、ごく一般国民の立場からお尋ねしたいと思います。  最初に確認をしておきたいんですが、神参考人、冒頭に...全文を見る
○平野貞夫君 組織犯罪三法の議論の第一点は、基本的人権と公共の福祉との調整といいますか調和をどうするかという問題だと思うんですが、公共の福祉の中には危機管理とかあるいは秩序、こういったものは含まれるとお考えでございましょうか。
○平野貞夫君 日本国憲法の公共の福祉との調整というのは、解釈、運用というのは学者の先生方によっていろいろあって非常に難しい問題なんですが、私が承知していますところ、基本的人権と公共の福祉、日本国憲法の運用に当たって基準とすべき考え方に国連の行った世界人権宣言があるんじゃないか。ほ...全文を見る
○平野貞夫君 ちょっと話題を変えますが、村井先生のお話の中に非常に重要な指摘があったと思います。私はこの三法案成立推進論でございますので村井先生の立場とは逆でございますけれども、問題点の指摘においては同じ認識をしております。  それは、この三法案は、三法案のことだと思いますが、...全文を見る
○平野貞夫君 私もその点については何が何でも捜査概念をひっくり返せということを申し上げておるわけじゃございませんで、もうちょっと整理して言いますと、もちろん憲法上許されるということが大前提、その上で国際的なルールといいますか国際的な常識、これをどう入れ込んでいくかということ、そう...全文を見る
○平野貞夫君 わかりました。
○平野貞夫君 自由党の平野でございます。  川崎参考人にお尋ねいたしますが、大変論理的で厳しい意見をちょうだいいたしたんですが、衆議院で修正されまして本委員会で審議中の通信傍受法案、この内容は違憲であるという御意見なのか、仮に成立して運用の仕方によっては違憲になるという御意見な...全文を見る
○平野貞夫君 それから、先生のお話をお聞きしていて私が受けた印象としまして、そもそも通信傍受というシステムをつくることが現憲法に違反するんだ、こういう印象を受けたんですが、そういう理解でいいですか。
○平野貞夫君 先生の御意見はわかりました。  その憲法三十五条で言う令状主義、特に通信、電話とかあるいはインターネットとかあるいはコンピューターとかという新しい技術の場合、先生がおっしゃるように確かに特定しにくいといいますか、いわゆる限定しにくさはあると思いますが、私だけじゃな...全文を見る
○平野貞夫君 先生のそういう説明はわかるんです。わかるんですけれども、憲法をつくったときにインターネットがあるということは想定できません。携帯電話もちょっと予想していなかったかもしれない。やっぱり技術の革新、技術の進歩というのは大変法制度を超えるものでございまして、そういう矛盾の...全文を見る
○平野貞夫君 私は法律の専門家じゃありませんので余り詳しいことは十分には議論できないんですが、先生と私の意見の違いは憲法三十五条の令状主義をどういうふうにとらえるかという、そこの意見の違いだというふうに考えます。  そこで、大学の先生方もそうだと思いますが、我々政治家というのは...全文を見る
○平野貞夫君 そこも一つの認識の違いだと思うんです。  例えば、そういうシステムをつくることによって、先ほどちょっとお話が出ていましたが、傍受法をつくればファクスや電話ではもう犯罪は行わないだろうと。それは行わなくなればそれでいいことでございます。それから、外国との比較というの...全文を見る
○平野貞夫君 あと二分ありますのでもう一問安冨先生にお願いしたいんですが、報道者に対する通信傍受を除外せよという意見がございますが、この点についてどのような御意見でしょうか。
07月27日第145回国会 参議院 法務委員会 第22号
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○平野貞夫君 参考人の御両人に質問するのも六番目になりますと、だんだん先生方が聞いた後になりまして、なかなか聞く問題が絞られてきますので、ちょっと角度を変えた質問をしたいと思います。  私は、機械類は全く不得手でございまして、携帯電話もこっちからかけるか、向こうからかかったもの...全文を見る
○平野貞夫君 わかりました。  先ほど本名参考人のお話の中で、インターネットというのは技術的進歩が物すごく激しいというお話がございました。結局、その技術的に激しいシステムに対して法制度というのは人間の生理発展程度のものしか正直言ってできないんです、法律の、世の中のシステムという...全文を見る
○平野貞夫君 ありがとうございます。  これはお二人のどちらでも結構ですが、きのうある専門家から聞いた話で私は驚いているんですが、インターネットでいろんな物の売買をやります中で、マネーロンダリングの一つの方法として、恐らく外国の銀行でしょうが、ある銀行の口座ごと買って、そしてマ...全文を見る
○平野貞夫君 わかりました。  まことに初歩的なことを聞いて恥ずかしいんですが、プロバイダーという職業、これは国家資格か何かあるんですか。どういう資格で存在しているんですか。
○平野貞夫君 なるほど、お話を聞きますと、通信傍受をするにせよ、あるいは本来のインターネット業務をするにせよ、プロバイダーというシステムといいますか、場合によっては個々の人がやるわけでしょうけれども、その責任といいますか仕事が非常に重要だという理解を、印象を受けたわけなんですが、...全文を見る
○平野貞夫君 将来、健全なインターネットの発展のためにそういったものを管理すると言ったら問題がありますが、何らかの一つの教育といいますか共通な基準みたいなものが必要になるんじゃないか。今でも必要だと思いますが、そういう社会的な管理をする対象にはならないですか。
○平野貞夫君 わかりました。  本名参考人にお伺いしますが、お話の中に傍受になじまないものに適用しないでほしいというお話があったと思いますが、できれば差し押さえでできることならやってくれないかということもあったんですが、なじまないものというと具体的にどんなイメージで理解すればい...全文を見る
○平野貞夫君 お二人の話の中で、高橋さんでしたか、例えば警察の捜査技術の信頼を向上させるためにも、ソフトづくりといいますか、マニュアルづくり等にプロバイダーと協議機関をつくれとか、あるいはもし大きな損害とかそういった場合にその補償のシステムをつくれとか、大変参考になる意見がそのほ...全文を見る
07月29日第145回国会 参議院 法務委員会 第23号
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○平野貞夫君 最初に、組織犯罪防止三法案の審議をめぐる報道の姿勢について私の意見を申し上げてから質問に入りたいと思います。    〔委員長退席、理事大森礼子君着席〕  この問題の第一は、けさほど来、世耕委員が御指摘になっておりました五月三十日の朝日新聞、「電話傍受 NTTの外...全文を見る
○平野貞夫君 保坂議員の告発の内容でのいわゆる盗聴というのは技術的に不可能だというお話だと思いますが、そうしますと、これは推測を交えるとよろしくないんですが、結局、電話ですから二人がいるわけですが、どっちかの周辺で何らかの方法でその話をつかまえたといいますか、とらえたといいますか...全文を見る
○平野貞夫君 そうしますと、保坂議員も被害者そのものでございますので、保坂議員の周辺ではそういうことはまずないと思いますが、やっぱり平河クラブという記者クラブの中の問題が一つあって、これは調査、捜査されたわけでございますが、その問題のテレビ朝日のデスクの隣のデスクというのはどうい...全文を見る
○平野貞夫君 わかりました。今のお話を理解します。  ただ、これは見れば一目のことでございまして、たしかテレビ朝日、いわゆる系列で並ぶわけですから、テレビ朝日の右隣は朝日新聞という、こういう事実があるということを申し上げて、次の質問に入ります。  集団密航事件についてお尋ねし...全文を見る
○平野貞夫君 これも覚せい剤同様、大変な社会問題、それから新しい形の凶悪犯罪につながるものだと思います。  検挙した数のふえていることもさることながら、もちろんこれは検挙できないものも大分あると思いますが、その検挙に至らないものの状況に対して警察当局はどのような認識をされていま...全文を見る
○平野貞夫君 今、蛇頭という名称がしばしばお話の中に出てまいりますし、我々もマスコミ等で名前だけは承知しておるんですが、その組織の実態、概要は必ずしも私たちは理解していないわけなんです。    〔理事大森礼子君退席、委員長着席〕  また、密航問題だけじゃなくて、この間、川崎の...全文を見る
○平野貞夫君 蛇頭なんかの場合に、集団密航という犯罪だけでなくて、かなり悪質な犯罪へ波及してそれを起こしているというお話でございますが、恐らく今までの取締法制度でなかなか対応できない部分があると思います。現行制度が想定していなかった問題点は相当あるんですが、いかがでございましょう...全文を見る
○平野貞夫君 となると、やはり通信傍受システムというのはどうしても早急に必要なものだと私は思います。  携帯電話の傍受方法については、一定の期間、一定の研究によってそのシステムを整備してもらわないといけないわけですが、こういった巧妙、悪質、そして国際的に広がっていく犯罪、これは...全文を見る
08月03日第145回国会 参議院 法務委員会 第24号
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○平野貞夫君 組織犯罪防止三法が参議院に送付されましてからきょうで六十五日目でございます。六十六日目のあしたは公聴会を開くということになっております。ただいまの福島先生の質疑が終わって、全体で四十時間十五分という質疑時間になりました。衆議院が十四カ月で二十二時間五十分でございます...全文を見る
○平野貞夫君 マネーロンダリングにつきましては、犯罪団体、組織によるものもありましょうし、政治絡みのことも多少言われる場合もあるんですが、こういうことが世の中にあってはいかぬわけでございますが、我が国のマネーロンダリングの実態というのはどんなものでございましょうか。
○平野貞夫君 そうしますと、我が国で余りマネーロンダリングを規制する制度が整っていない。こういうことは、当然、我が国が国際社会の中でマネーロンダリングの抜け穴みたいな状況にあるのではないかと思いますが、現行の法制度で我が国でマネーロンダリングはどの程度規制されておりますか。
○平野貞夫君 麻薬特例法でマネーロンダリングを検挙した状況、それから代表的な検挙事例を説明してくれませんか。
○平野貞夫君 印象として言いますと、検挙数が少ない感じがします。ですから、いわゆる脱法的なマネーロンダリングの量というのはもっともっと巨大な数じゃないかという印象を今の説明で私は持ちます。  そこで、今話に出ました暴力団絡みの話なのでございますが、暴力団もマネーロンダリングをや...全文を見る
○平野貞夫君 暴力団のマネーロンダリングの代表的な事例、わかりませんか。
○平野貞夫君 わかりました。  実は平成八年に住専問題というのがありました。住専問題の処理というのはバブルの崩壊した後始末でございまして、これの処理の仕方、例えば債権放棄の仕方によっては、当時私たちが聞きました話だと、裏世界に約四十兆円ぐらいの不動産のさまざまな利益が移るのでは...全文を見る
○平野貞夫君 この地下銀行の検挙状況と代表的な例を説明してください。
○平野貞夫君 具体的な事例をお聞きしましたが、それとて私は氷山の一角だと思います。  そして、この地下銀行、それからマネーロンダリングの嫌らしさといいますか怖さは、単なる犯罪の収益の問題でなしに、やはり日本の安全保障を脅かすものに周辺諸国が使う、あるいは利用するという可能性もあ...全文を見る
○平野貞夫君 参考のために教えていただきたいことは、諸外国でマネーロンダリング対策はどういうふうなシステムをつくっているか、各国共通なものでよろしゅうございますから、その代表的な例を説明してください。
○平野貞夫君 そうしますと、現行の我が国の対策といいますか、システムに対する諸外国からの批判といいますか、評価というとおかしいですが、評判というのはいかがなものでしょうか。
○平野貞夫君 現在、審議中の三法案、衆議院で通信傍受法については修正があったんですが、これで自信を持ってマネーロンダリング対策に対応できますか。
○平野貞夫君 最後に、法務大臣にお伺いしたいんですが、今刑事局長の話にもありましたとおり、我が国は一国で世界に生きているわけじゃございません。しかも、経済大国として大きな影響力を持ち、さまざまな国で日本人が活躍しておりますし、日本の国の信用というのは、これは落ちたりといえどもまだ...全文を見る
08月04日第145回国会 参議院 法務委員会公聴会 第1号
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○平野貞夫君 最初に鈴木公述人にお聞きいたします。大変勉強になる話を聞かせていただきましてありがとうございました。特に、お話だけではなくて、中央公論にお書きになりました論文の中、それも含めてちょっとお尋ねしたいと思います。  水谷さんの著書の中で、先ほどお話になっておりました日...全文を見る
○平野貞夫君 立派な御回答をいただいてありがとうございます。私は全く同感でございます。  その趣旨の主張を私はここで何回も繰り返しておるところですが、率直に言いまして覚せい剤の問題は、もう既に日本民族は平成のアヘン戦争を仕掛けられている、別にどこかの国に仕掛けられているというん...全文を見る
○平野貞夫君 実は、私も昨年一年各党交渉の中に入っていまして、村橋公述人がおっしゃったように、我々としてはできるだけの修正要求を貫いたつもりでございます。ただ一つ貫けなかったことがございまして、あれだけの内容修正をやれば法案の性格を変えているわけですから題名の修正をやれということ...全文を見る
○平野貞夫君 村橋公述人にお聞きしますが、今の修正を評価する、お話の中には乱用の防止になるという一点も入っておるわけですが、もうちょっと具体的に御意見を伺えれば。
○平野貞夫君 終わります。
○平野貞夫君 最初に、小口公述人にちょっとお話の確認をしておきたいんですけれども、小口さんのお話は、通信傍受制度をつくるなら警察や検察の良識が前提である、ところが今の警察には自浄作用もないし危険である、検察は上層部に手をつけない、問題である、信用できない、だから反対だと、そんなよ...全文を見る
○平野貞夫君 わかりました。  私も検察、警察がパーフェクトに正しいことをやっているとは思いません。現に私自身、ある少年犯罪の被害者の立場で警察の捜査の仕方について闘っているところでございますが、この三法案のためにそれは休戦にしております。しかし、そういうことを超えて、やっぱり...全文を見る
○平野貞夫君 議論はいたしません。  宮澤先生にお尋ねしますが、重複するかもわかりません。日本の組織犯罪集団がいろんなことをやっているわけです。それについて、ドイツの立場でも結構ですしヨーロッパの立場でもいいんですが、その人たちからはどういうふうに具体的に見られていますか。
○平野貞夫君 ありがとうございます。  大変大事なお話でございましたのですが、そうしますと、先ほどの公述のお話にもございましたのですが、ヨーロッパは大体組織犯罪についての法的規制の整備が整ったと。
○平野貞夫君 そうすると、日本がこのままの状態、いわゆるこの三法が整備されないということになりますと、これは日本国内の不安だけではなしに、国際的にも、大きな非難だけでなしに、実際各国にも迷惑をかけるというような状態になるわけでございますね。
○平野貞夫君 よくわかります。  私は自由党に所属しておりますが、私たちは健全な市場経済を日本の社会でどうやってつくっていくかということを一つの政治の目標にしております。最近は共産党も同じ意見だと承知しております。橋本先生と議論したことありませんが、ほかの幹部の方と議論して一致...全文を見る
○平野貞夫君 先生のおっしゃることはよくわかります。  私は四百五十名の日本の法学者の反対の署名の文章を読んでみますのに、何か日本の法学教育に重大な欠点があるんじゃないかという思いをしているわけでございます。  それから、時間がありませんから一言だけ小倉公述人に申し上げておき...全文を見る
08月06日第145回国会 参議院 法務委員会 第26号
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○平野貞夫君 組織犯罪三法案の審議もおととい公聴会が終わりまして、きょうで審議時間も五十時間近くになるようでございます。いよいよ大詰めでございまして、衆議院のいろいろ行き過ぎといいますか審議の欠陥を補うに十分な内容のある審議が続けられてきたと思います。  調べましたところ、参議...全文を見る
○平野貞夫君 先般の当委員会でも警察庁の刑事局長が、乱用をなくし誠実な運用について警察庁を挙げてやりますということをここで宣告されておりまして、私は、両刑事局長、実務者の最高責任者の決意を非常に多として、ぜひその決意を実行していただきたいと思います。  そこで、率直に言いまして...全文を見る
○平野貞夫君 ぜひ国民の目から見えるように、法務省当局あるいは警察庁当局も一生懸命乱用の防止、運用の適正を図るための努力をしているんだということをぜひ国民の目に見える形のものをひとつつくっていただきたいと要望しておきます。  司法制度改革審議会の事務局長をお呼びしていますが、現...全文を見る
○平野貞夫君 調査項目の選定とかということはこれからの作業だと思いますが、当然、凶悪な組織犯罪に対応するシステムが現在のままでいいか、あるいは三法ができてもそのままでいいかという問題が残ると思いますので、これは要望でございますが、ぜひそういう観点からの調査項目の選択もお願いをして...全文を見る
11月11日第146回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○平野貞夫君 私は、ここ五年ぐらい、この参議院法務委員会でオウム真理教問題それから覚せい剤の問題を集中的に取り上げて、自分のライフワークとしてこの対応についていろいろ意見を言わせていただいておりますが、先日の大臣の発言の中にも、冒頭にいわゆるオウム新法の必要性について触れられてお...全文を見る
○平野貞夫君 私も高知県の生まれでございますし、かつては高知県選挙区から出たこともございます。総括政務次官は高知三区の出身でございますし、私たちともども知事とも親しい、あるいは知り合いの仲でございますが、御感想をいただけませんか。
○平野貞夫君 わかりました。私も総括政務次官と同じように、やはり相当な政治責任を考えるべきだという考えでございます。  そこで、ローカルな話を何で私はここで出したかといいますと、この問題が池川町議会でも高知県議会でも一回も取り上げられていないんです。これは非常に残念な話でござい...全文を見る
○平野貞夫君 残りの時間でちょっとお願いをしておきますが、オウム問題とも関連がありますが、実は公安調査庁のあり方の問題でございます。  中央省庁の再編の問題で、法務省の外局である公安調査庁が今後どうあるべきかということは、これから我々議論していかなきゃいかぬと思いますが、オウム...全文を見る
11月25日第146回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○平野貞夫君 けさからこの参議院の法務委員会の諸先生方の論議を拝聴していますと、一言で言えば、いわゆるオウム新法がなぜ必要かという立法理由といいますか、あるいはこの法律の性格論だったと思います。私もいささかこのオウム新法については与党ではございますが意見を持っております。福島先生...全文を見る
○平野貞夫君 現に暴力主義的破壊活動を行っている団体もありますし、よりそれがまたエスカレートする可能性もありますし、それから、若干それとは異なるというか、それよりもっとひどい無差別大量殺人行為を行うという人たちもおるわけでございまして、しかも破防法をつくったときよりかさらに巧妙、...全文を見る
○平野貞夫君 わかりました。法務大臣に余り個別のことの調査をお願いするのもいかがかと思いますので、念のため私が調査しましたことを整理して申し上げたいと思います。  一つは、高知県池川町では、平成九年五月、池川インターネットむらを設置して、過疎の打開を目的に住民の日常生活から健康...全文を見る
○平野貞夫君 今説明の中で、他県警のオウム真理教関連企業に係る事件という話でございましたのですが、報道等からしますと、私は高知県独自の事件ではないかというふうな推定をしておったんですが、このいわゆる金融機関の口座を捜査した他県警のオウム真理教関連企業に係る事件というのは具体的にど...全文を見る
○平野貞夫君 そうしますと、埼玉県のこの問題に関連した捜査要請だったということなんですが、恐らく、地元の事情聴取といいますか、JAの金融機関の人たちは余りそういう意識がないわけなんです。令状を持ってこられて、オウム関係だ、だからちょっと協力してくれというか、事情を調べたいというよ...全文を見る
○平野貞夫君 そうすると、池川町の問題だけでなく、オウム関係企業と取引のありそうな全国の何カ所かに照会した、こういうことでございますね。
○平野貞夫君 その照会の結果、いろいろなことがわかっておると思いますが、いろいろな取引があったということが警察には判明したと思いますが、こういういわゆる公的機関と、地方自治体ですか、公的機関とのかかわり合いでの取引があったケースというのは池川町以外にありましたか、ありませんでした...全文を見る
○平野貞夫君 今のお話はわからぬわけでもないんですが、公の金が池川町関係で流れたということ、これはもう私どもよくわかっておるんですが、よその自治体でもそういうことがあったのではないかということを聞いているわけなんです。  確かに捜査の内容にかかわる個別の話ですが、事はオウム問題...全文を見る
○平野貞夫君 要するに、池川町のケースが非常に目立っておると思います、この問題では。  そこで、地元JAにある森という人間の口座の取引履歴一覧ですか、これを捜査関係事項照会という刑事訴訟法の手段で警察は入手されていると思うんですが、この取引履歴一覧を見れば、森列雄がオウム関連企...全文を見る
○平野貞夫君 それは、立場はわかりますけれども、そもそもこのオウム新法というのは、大臣の発言にもありましたように、事実上オウム教団に限定した法律なんです。個別の法律ですよね。ですから、こういう審議では個別の話も、内容の話も出していただきたいと思うんですが、時間の関係もありますので...全文を見る
○平野貞夫君 では、角度を変えてちょっと質問をいたします。  警察が池川町の委託業者森に目をつけて、コスモス農協の口座を捜査したのがことしの二月上旬、これはあなたも説明されたとおりです。それで、森に覚せい剤取締法違反の疑いがあるということがわかったのが三月の末。そして、逃亡して...全文を見る
○平野貞夫君 オウム教団に公金が流れたということは大変重大です。  どんな法律をつくっても、やはりオウム教団のような事件を防止するためには、法務省や警察庁が本気で徹底して対応しなければ何にもならぬと思います。私たち国会にも当然責任があると思います。そのために、私は池川町のケース...全文を見る
○平野貞夫君 ぜひこの資料要求を実現させていただきたいということで、時間が参りましたので、改めてこの問題を取り上げるということにしまして、終わります。
12月02日第146回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○平野貞夫君 法務大臣にお尋ねいたします。  政府案、この閣法二号と破防法の関係でございますが、公安審査会とか公安調査庁の権限などを新設している内容になっておるんですが、破防法の特例法というふうに認識してよろしいかどうか、お答え願います。
○平野貞夫君 るる御説明がありましたが、わかりやすく言えば、破防法ではおさまらぬから特別なものをつくるというふうに理解いたします。  共産党の発議者にお尋ねしますが、このサリン等防止法改正案、参法五号ですか、これは政府案と対案関係にあるというふうに認識してよろしゅうございましょ...全文を見る
○平野貞夫君 団体規制という観点から見れば、破防法を補完する内容じゃございませんか、共産党案も。
○平野貞夫君 橋本先生の御主張はわかりましたが、率直に参法五号、共産党案に対する私の感想といいますか印象を数点申し上げますので、簡略にまとめて御所見をいただきたいと思います。  第一点ですが、今必要なのは、手段のいかんを問わず無差別大量殺人行為を行う団体をどう防止し規制するかと...全文を見る
○平野貞夫君 要するに、共産党案の立法構成といいますか、それはやっぱり破防法に対する、私らから言えばねじれたとらえ方、共産党さんの方から言わせればそれは違憲の法律だという、そこのところに原因があると思います。したがって、破防法の議論に若干入らざるを得ないと思います。  公安調査...全文を見る
○平野貞夫君 その理由はどういうところでございますか。
○平野貞夫君 この平成元年の衆議院の予算委員会の議論の中で、いわゆる敵の出方論ということを当時の石山長官が説明して、  いわゆる民主社会主義に基づいてあくまで議会主義を貫いて平和的な革命を行われるという政治志向を持っておられるのか、あるいは時と場所により敵の出方、つまり権力側の...全文を見る
○平野貞夫君 橋本先生にお尋ねしますが、共産党の綱領では、先ほど先生がおっしゃったことと同じことだと思いますが、破壊活動防止法や公安調査庁など国民の権利を侵害する弾圧法令、弾圧機関の撤廃を要求するということが綱領に書かれていますが、この方針は今でもそういうお考えでございますか。
○平野貞夫君 破防法は憲法違反だと。そして、サリン等防止法改正で団体規制の法律を出されるなら、破防法廃止法案というものを共産党は出して、そこでつじつまというか一貫性をつくるべきではなかったかという思いを私は持っております。これは答弁は要りません。  そこで、公安調査庁長官にお尋...全文を見る
○平野貞夫君 橋本先生にお尋ねしますが、今の長官のお答え、それから現実にかつての共産党と違って、私たちも共産党と国会運営でいろいろ協力し合ったこともあるんですが、いつまでもこういうことでは、あいまいにしたままの、いわば終戦直後の問題をいつまでも引きずっておくということは、私はこれ...全文を見る
○平野貞夫君 その言葉で終わるとちょっと私の質問の趣旨が変わってきますので一言言わせていただきますが、私はそうではないと思います。やっぱり客観的な国の機関がそういうふうに認定する以上、何らかの欺瞞性、何らかの一つの、表と裏といいますか、そういう大きな、そこにやっぱり国民に誤解を生...全文を見る