広野ただし
ひろのただし
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月13日 | 第166回国会 参議院 予算委員会 第9号 議事録を見る | ○広野ただし君 民主党・新緑風会の広野ただしでございます。 今日は、農業の問題、そして食の安全の問題等の集中審議でございます。昔から衣食住といって、やはり食は生活の大きなファクターだ、正に基本だと、こういうところだと思います。 私は富山県の出身で、地方へ行きましたりふるさ...全文を見る |
○広野ただし君 言葉は美しいんですが、現実を見ますと、食料自給率ですね。アメリカは一一九%、完全に自給、もっと、輸出もしていますから。フランスは一三〇%、ドイツは九一%、イギリスはひところ五〇%を切りましたけれど七四%、日本は四〇%です。世界の先進国と言われるところはすべて農業先...全文を見る | ||
○広野ただし君 今や日本は最大の食料輸入国になりまして、五兆円ぐらい輸入しております。水産国、海洋日本だったはずの日本が魚介類も半分以上輸入していると、こういうような状況になっております。そして、漁業者は、平成六年、十年前ですね、三十万人だったものが、平成十六年二十三万人、八万人...全文を見る | ||
○広野ただし君 五割、五割とおっしゃいますが、まだ計画で言っておられるのは二〇一五年、四五%という目標を私たちは聞いております。それより先の話はまだ希望的な観測ですよね。そんな状況です。 ところで、外務大臣、食料の安全保障、安全保障というのは軍事力あるいは外交ばっかりじゃない...全文を見る | ||
○広野ただし君 言葉じりを取るわけじゃありませんけれども、食料が一商品だという考え方は、私は大間違いだと思っています。現在でも、巨大な隣の中国が十三億の民を抱えて食料輸入国に転落いたしました。インドだってそうです。もう巨大なそういう国々が食料輸入国に転落しますと食料の奪い合いとい...全文を見る | ||
○広野ただし君 お配りしてある二ページになりますが、この個別のものを取りましても、大豆は九七%輸入、油脂類だって、食料油とかそういうものでも八七、小麦は八六、果物が六一%、肉類が五五%、魚介類、先ほど言いました、水産国の日本が五一%も輸入する、乳製品は三三、野菜二〇%輸入している...全文を見る | ||
○広野ただし君 民主党は十年で五〇%に上げる、自民党は二〇一五年までに四五%に上げると、こういうことですね。ちょっとあるのかもしれませんが、二〇二〇年までに五〇%に上げる、こういうような考え方でありますけれども、今までの予算の使われ方、こういうものが、公共事業予算、十九年度は二兆...全文を見る | ||
○広野ただし君 時間もないもんですからですが、一兆円はいろんなところの無駄遣い、先ほど申しました公共事業ね、公共事業に物すごく使っているでしょう。そういうことについてやっているからということでありまして、それよりもまず食の安全について移ってやっていきたい。ここですね。 ところ...全文を見る | ||
○広野ただし君 例えば、この放射線の照射でも、実際そういうことが、放射線の検査をするところは一か所しかない、こういうような状況なんですね。だから、口ではやってまいりますと言っても、実際のところはもう誠に少ない状況になっております。 そしてまた、食品安全委員会が最終責任を持つん...全文を見る | ||
○広野ただし君 食品安全委員会と厚労省との関係はどうなりますか、大臣。 | ||
○広野ただし君 この間も、そのまんま東さんの宮崎県でも鳥インフルエンザの問題が出ました。この鳥インフルエンザのことについて、まず一つは、家畜伝染病に指定して補償をするということになっているのかどうかと、こういうことをお聞きしたいと思います。 それは、これ全部焼却処分に今してい...全文を見る | ||
○広野ただし君 その点については、まあそういうふうにちょっと聞きおいておきたいと思います。 ところで、食品のトレーサビリティーについてお聞きしたいと思います。 原産地証明ですとか、加工食品もありますから、そういうことについての食品表示制度、こういうものの確立が非常に消費者...全文を見る | ||
○広野ただし君 ところで、やはり農村、山村あるいは漁村というのは日本人の正に心のふるさとで、伝統文化もあるし、先ほどその景観の問題も言われましたけれども、私たちがそこへ入るとほっとするというようなところがあるわけですね。正に心のふるさとだと。 これは、例えば帰去来の辞で、帰り...全文を見る | ||
○広野ただし君 ところで、地域にとって農林水産業というのは非常に重要な役割を果たしております。そういう中で、地域の、地域間格差の問題であります。(資料提示) 東京一極集中がどんどん進みまして、一人当たり県民所得というのを、このお配りしたものでは最後に出ておりますが、東京が四百...全文を見る | ||
○広野ただし君 成長戦略で地域バランスを取れるとは私は到底思えないわけであります。 この集落調査、全国に約六万二千余の集落があります。まあ集落とみなされるようなところですね。それが六十五歳以上の人たちが半数以上を占める、これを限界集落と言っておりますが、これが今七百九十もある...全文を見る | ||
○広野ただし君 美しい国といっても、そういう集落がなくなる、廃墟とする、廃村となるというのが実情ですから、果たしてそれでどういうことになるのかということであります。 そしてまた、地域の振興のためには、徹底的な地方分権。これは県ばっかりじゃありません、市町村に対して徹底的に分権...全文を見る | ||
○広野ただし君 地方の振興のために、かつては地方分散政策、企業の地方分散政策というのをやりました。新産都市あるいは第二次新産都市、そして角栄さんの日本列島改造計画、そしてまたテクノポリスというような大々的な分散政策をやったわけであります。ところが、今や海外展開、海外にばっかり出て...全文を見る | ||
○広野ただし君 三月五日の本予算委員会で事務所経費のことについて、民主党の小川敏夫議員、参議院の幹事長ですが、と松岡大臣の間にこういうやり取りがありました。 まず、事務所経費でないものを事務所経費に計上したら、これは違法ですねと、水道、光熱水道費でないものを光熱水道費にしたら...全文を見る | ||
○広野ただし君 ある日刊紙の記者の人が農水相の事務所へ行ったんですね。そして、そうしますと、入口のわきに水道と流しが付いているが、あれれれ、松岡事務所には浄水器のかけらもないではないかと、こういうことです。実際に見せてもらいたいと思って来てみましたということで秘書とのやり取りをや...全文を見る | ||
○広野ただし君 政治と金、これをしっかりとクリーンにしていくということは、政治倫理上、そしてまた、国民の皆さんの信頼と理解を得るためにも、そして、先ほどからいろいろとお話をしていました農林水産業の振興あるいは食の安全といった、国民の健康と命を守る、そういう行政にとって極めて大事な...全文を見る | ||
○広野ただし君 こういうことについて、私は安倍総理がしっかりとしたリーダーシップを持って対処してもらいたいと、こう思います。 やはり凜とした国、美しい国と御自身がおっしゃっているわけでしょう。こういう今のいろんなやり方を、やり取りを子供たちが見ているんですよ。何か全部うやむや...全文を見る | ||
04月10日 | 第166回国会 参議院 経済産業委員会 第7号 議事録を見る | ○広野ただし君 民主党・新緑風会の広野ただしでございます。 弁理士法の改正案の質疑の前に、この間、私も能登半島の地震災害地のお見舞いと激励に行ってまいりました。そして、民主党の災害対策本部の役員とともに総理官邸にも要望をさしていただいたんですが、大きく分けて三つありまして、激...全文を見る |
○広野ただし君 それでは、本題の方に入らしていただきたいと思います。 この二十一世紀に入りましてから、資源も国土も狭い日本、知識あるいは頭脳を中心にということで知財立国をやってこられた。これは非常に適切なことだと思います。また、それに伴って毎年のようにこの知財関係の法律、この...全文を見る | ||
○広野ただし君 二十六あるいは二十八か月となりますと、二年半近くになっているわけで、二〇一三年ぐらいには一年ぐらい、十二か月というような目標もあるようです。また日米協議の場でもおっしゃっておられるのかどうなのかそれは分かりませんが、なかなかちょっと滞貨が八十万件ぐらいあるんですか...全文を見る | ||
○広野ただし君 是非、着実にやっていっていただきたいと思います。 そこで、それを裏打ちする意味で人材を育成していく、このことが非常に大切なんだと思います。それで、弁理士を増やしていくと。年間六百人ずつ増えていると先ほどお話ありましたが、累計七千人ですか。六百人ずつ増えてまいり...全文を見る | ||
○広野ただし君 お答えにはなってるのか、なってないのかよく分かりませんが、どの程度を目標に政府としては考えているのかよく分からないですが、まあ一万人超ぐらいのところなのかなというふうに受け止めていいんでしょうか。 それと、今お話ありましたその研修制度、実務修習制度でありますが...全文を見る | ||
○広野ただし君 やはり合理的理由がないとそういう免除というのが、やはりどうしても、そういう弁護士さんでも、あるいは審査官OBでも、実務面でどうしても分からないところは一杯あろうと思いますから、免除の際はしっかりとした理由を持って公平公正にやっていただきたいと思います。 ところ...全文を見る | ||
○広野ただし君 ちょっとお話はしておいたんですが、まあそれはいいとしまして、弁理士等非常に重要な、試験制度免除等もあるわけですから、そこのところをしっかりとやっていただきたいと、こう思います。 それと、もう一つ試験制度で、工業所有権と条約等の試験が平成十二年からなくなった、論...全文を見る | ||
○広野ただし君 短答式というのはマル・バツ式なんですね。ですけれども、それの出題実績等を見ますと、何か五年に一回ぐらいしか出ていないというようなことも言われております。そんなことでは、本当に資質を向上させる、そういう弁理士を増やそうと、そういう中で国際的な感覚が十分じゃない人たち...全文を見る | ||
○広野ただし君 それと、本法律によれば、来年の十月より指定研修機関といいますか、指定修習機関が設けられるということになりますが、これは例えば弁理士会、日本弁理士会だとかを独占的にさせるのか、あるいは二、三設けるような気持ちでやられるのか、その点どういうふうなお考えか、お聞かせして...全文を見る | ||
○広野ただし君 やはり、ある意味で東京だけではなくて、あるいは地方にでもという考え方もありましょうし、やはり独占的にということよりも、二、三あった方がいいんではないかと思いますが、その点はどうですか。 | ||
○広野ただし君 ところで、やはり弁理士が非常に増えてくる、そしてまた資質の高い弁理士が育ってくると、こういう中で、その人材を大いに活用するということが大事だと思うんですね。たくさんなったけれども、資格者は一杯なったけれども活用されないということでは全く宝の持ち腐れみたいなことにな...全文を見る | ||
○広野ただし君 多分、私は、その百人、年間百人でも千人にするためには十年掛かるわけですね。アメリカの三分の一の人員で、なおその待ち時間を短くしていくというのは大変なことだと思うんですね。その中で、報酬の壁があるんだと思うんです。弁理士さんの方が報酬が高くて審査官の方が安いとか様々...全文を見る | ||
○広野ただし君 正に、そういうことで平成十三年から可能になっているわけですが、この五年間の間に百件、うち弁理士さんがやられたのは五十件ということなんですね。ですから、やはりこれから弁理士さんに、例えば特定損害訴訟代理制度で共同責任でやってもらうんじゃなくて、後でまたやりますけれど...全文を見る | ||
○広野ただし君 そういうことで、是非、著作権法上も弁理士を活用していただく、それが人材を育てる意味で非常に大切だと思います。 同様のことで種苗法というのがありますね。種苗法、これも非常に大事な法律で、種苗法上も弁理士の活用はどういうふうになっているか、農林水産省からお伺いいた...全文を見る | ||
○広野ただし君 そのほか、先ほどもお話がありましたように、不正競争防止法上、弁理士を大いに活用していくと、こういうことによって更に人材を育成をする、資質を向上させる、こういうことが非常に大切になっているんじゃないかと思います。 ところで、隣の中国ですとか、あるいは韓国、台湾等...全文を見る | ||
○広野ただし君 やはり模倣品あるいは海賊版等で非常に被害に遭っている企業もたくさんあるわけですから、その点は是非、ただ向こうをやっつけるだけじゃなくて向こうの体制をつくっていくということで、是非協力をしていただきたいと思います。 それと、商標法上、今、地域ブランド、この点が非...全文を見る | ||
○広野ただし君 是非、昨年から可能になったわけでありますから更に要望が多いと思います。申請が出ていると思いますから、審査を急いでいただいて、それが地域の生き残りあるいは活性化のために非常に重要なことだと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 また、それに対して、海外...全文を見る | ||
○広野ただし君 それでは、弁理士法の方にまた戻りまして、特許業務法人というのが平成十二年から可能になっているわけでありますけれども、どうも数年たちましても六十数件しか特許業務法人ができていないと、こういうところになっております。なぜ余り活用されないのか、どういうふうに分析しておら...全文を見る | ||
○広野ただし君 全国に個人弁理士事務所というのが二千社、二千社というか二千所以上ある。言わば個人商店的なものですね。しかし、知財立国というような形で国家戦略として日本はやっていこうとしているときに、それを担う大事な弁理士さんがやはり法人化をしていくということは極めて私は大事なこと...全文を見る | ||
○広野ただし君 弁護士法も平成十四年のときに改正をされて、一人法人ということになってきたんですね。ですから、まあある程度経過をしますと、そういう状況もよく分かるでしょう。ですから、そういうものもよく見極めて、やはり前向きに、知財立国ということを考えているんでしたら、前向きに考えて...全文を見る | ||
○広野ただし君 ああ、来ておられますか。じゃ後で。失礼いたしました。 それともう一つ、特定損害訴訟代理制度の問題でありますけれども、これは法務省にもちょっとお伺いしたいと思いますが、現在、付記弁理士ということで千五百人ぐらいの弁理士さんが弁護士と共同で法廷に立つことができると...全文を見る | ||
○広野ただし君 法務省もこれだけ言っておられるんですから、経産省もひとつ前向きに考えてもらいたいと思います。 それでは、ちょっと、誠に私失礼いたしましたが、公取も見えておられるわけなんで、弁理士会と独禁法との関係についてまず伺いたいと思います。 かつては、弁理士会に標準報...全文を見る | ||
○広野ただし君 強制加入になっていることが問題だということなんですね、そこのところは。独禁法上は。 | ||
○広野ただし君 それともう一つ、時間も押してきましたので。 この懲戒制度ですね、名義貸し等の問題もありまして、そういうことについて行政庁が直接的に懲戒をすると、こういうこともさることながら、弁理士会等が自主的にそういうものについて懲戒制度を設ける、そしてそれが例えば業務停止と...全文を見る | ||
○広野ただし君 そこで、公正、また明確なルールがあったとしてもそれは駄目なんですか。自主ルールですね。 | ||
○広野ただし君 それでは、この弁理士法改正によって人材等がしっかりと育成され資質向上が図られるように、またそれが知財立国に資するように期待しまして、質問を終わります。 |