深谷隆司

ふかやたかし



当選回数回

深谷隆司の1979年の発言一覧

開催日 会議名 発言
12月05日第90回国会 衆議院 商工委員会 第1号
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○深谷委員 私は、いわゆる中小企業の密集する東京の下町に住んでおりますので、中小企業に関してはきわめて大きな関心を持ち、また中小企業の実態を一番はだで感じている一人だと思っております。  日本が第二次世界大戦に敗れて、あの敗戦の廃墟の中から立ち上がって今日の大きな発展に導いたの...全文を見る
○深谷委員 ただいまの大臣のお答えで、中小企業がわが国の経済を支える大きな基盤であるという点についての御認識が十分おありであることに満足をいたしていますが、しかし、それではそれだけの大きな貢献をいたしてまいりました中小企業に対して温かい手だてがどれほどあったかと考えますと、私はま...全文を見る
○深谷委員 よく言われることでありますけれども、日本の政治や行政というのは農村型だという言い方をされます。いま長官のお話ではかなりのことをやってこられたというお話でございますが、それでは農村に対する諸施策と比較した場合どうでしょうか。つまり、たとえば農村に災害が生じた場合、農業災...全文を見る
○深谷委員 たとえば農村の場合、長官、災害というのは言ってみれば天災だ、自己の責任でない。したがって、これに対する国の施策というものが非常に手厚くなる。それじゃ中小企業は苦境に追い込まれる原因はいろいろありましょうけれども、たとえば自己の事業の経営手腕であるとか見通しだとか、さま...全文を見る
○深谷委員 たとえば倒産防止対策の場合、いろいろな施策はありますけれども、倒産というのは、あるいは関連倒産もそうですけれども、緊急を要する出来事であるわけですね。そういう場合に、私どもが調べてみますと、スピーディーな措置があまりなされない。そういう厳しい状態の中でも、たとえば担保...全文を見る
○深谷委員 長官のおっしゃったような制度の上で、あるいはたてまえとしてはきちんとやっておられるというのは認めるわけですけれども、いまお話があったような、末端における問題が実は一番の重要なポイントでありまして、たとえば商工会議所での相談も結構ですけれども、そういう事柄すらも知らない...全文を見る
○深谷委員 中小企業倒産防止共済制度というのがありますね。これは大変大事なことだろうと思うのですけれども、いままでどのくらい活用されてきたのでしょうか。つまり加入者はどのくらいいるのでしょうか。そしてそれはこの制度をつくったときの趣旨と比較して一体満足すべき状態にあるのかどうか。
○深谷委員 いま長官言われましたように、倒産防止共済制度が十分に活用されてないのは、たとえば限度枠の問題とか手続の問題とか、いまおっしゃったPRの問題とか炉ネックになっているわけですね。これについて具体的にではこれからどういうふうな改善をお考えになっていらっしゃいますか。
○深谷委員 せっかくできた共済制度でありますから、これが十分に活用されて危機に瀕している中小企業者が救われるように鋭意努力を願いたいし、私たちもそういう動きに対して御協力することをお誓いしたいと思っております。  それから次の質問ですが、各地に地場産業というのがたくさんあります...全文を見る
○深谷委員 ただいま申し上げたように、たとえば皮革の問題で言えば、原皮が暴騰したり暴落したりするそういう状況というのは、その地域の業界、地場産業全体の力の範囲ではなかなか予測しがたい部分があるのですね。そういうようなことについての適切な予測とアドバイスといいましょうか、そういうよ...全文を見る
○深谷委員 地場産業の育成といいましても、本当に各種各様でございますから容易なことではないと思いますが、ぜひひとつきめの細かい配慮とあるいは分析、応援をされるように心からお願いを申し上げる次第です。  それで、たとえば具体的に、国家全体の中での地場産業育成という方針はよくわかる...全文を見る
○深谷委員 どうぞひとつ地場産業の実態をしっかり把握されて、適切な処置をとっていただくようにお願いいたします。  先ほど、私は冒頭に、日本の政治並びに行政の仕組みから見るとどうしても農村型で、農村に偏って力を入れ、都市の、特に中小企業者に対する手の施しようが足りないということを...全文を見る
○深谷委員 ただいま長官が言われたとおり、一般消費税が導入されて一番困るのは、もう価格に転嫁できないというまさにその一点であります。中小企業、とりわけもっと零細な企業をながめてまいりますと、現在でも非常に弱い立場にあって、品物をつくって上に持っていきましてもかなり値段が抑えられて...全文を見る
○深谷委員 一般消費税導入の場合にもう一つ重要なことは、書類づくりが大変繁雑なんですね。まだいまでも末端の零細企業、小規模企業をながめてみますと、書類づくりだけでも大変で、むしろどんぶり勘定がそのまま残っているようなぐあいですね。こういう中で、繁雑な事務手続が当然予測されると思う...全文を見る
○深谷委員 重ねて申し上げますが、財政が足りなくなったら物言わぬ中小企業者から取ればいいという考え方というのは、私は間違っていると思います。家族の手をかりて、労働時間も非常に長く、そして一人一人の努力で辛うじて生きてきた中小企業の実態を十分に考えて、私も一人の政治家として、一般消...全文を見る
○深谷委員 たとえば去る十一月十七日の某新聞にこういう記事が載っています。「中小企業の海外市場開拓準備金 今年度限りで廃止 不公平税制是正へ第一弾」、こういう記事をごらんになりましたでしょうか。
○深谷委員 ただいま長官が言われたように、まだ煮詰まっていないような話がもう十一月十七日の新聞に載っているわけであります。私はまことに遺憾だと思います。一体どういうところからこういうニュースが流れるのだろうか。ニュースソースは一体どこなんだろうか。いま私はそのことをせんさくするつ...全文を見る
○深谷委員 すでにこのような新聞報道がなされておりまして、私どもにとっては大変ショックな話でありますから、この機会に改めて海外市場開拓準備金制度についてお考えを承りたいと思います。どうぞ中小企業庁長官でなくても結構でございますから、わかる方から御説明いただければ幸いであります。 ...全文を見る
○深谷委員 あくまでも新聞報道に基づいて論議をしておりますので、本当からいうと大蔵省のだれかに来ていただこうと思ったのですけれども、ニュースソースが明らかになっていませんので、この新聞で報道されたものを土台にして聞いているんだということを御承知おき願いたいと思うのですが、その文章...全文を見る
○深谷委員 ただいまお話のありましたように、この準備金制度の趣旨というのは大企業と中小企業との格差を埋めようということのためであると思います。ところが、一方においては東京ラウンドで合意した輸出奨励制度の制限規定に抵触するという主張もあるやに聞いています。私はこれはおかしいと思うの...全文を見る
○深谷委員 アメリカにDISCという制度があります。これはわが国の準備金制度と大変似ておりますけれども、わが国の場合には五年間を限度として取り崩していくわけでありますが、アメリカの場合にはこれは無期限だと聞いておりますが、ちょっとそのDISCの中身と準備金制度の中身とを比較して、...全文を見る
○深谷委員 この準備金制度ができる前には輸出所得控除制度で、これは確かにガットに反すると私は思うのですが、わざわざ準備金制度に切りかえて今日に至っている。それから、先ほど申したように東京ラウンドでの合意にも反していない。にもかかわらず、このマスコミの報道によるとガットにも抵触する...全文を見る
○深谷委員 積み立てた額を必要経費か損金として算入して、五年間で均等に取り崩すという税制上の優遇措置なわけであります。したがいまして、これは免税でも何でもないわけなのですね。この制度を廃止することによって年間七十億円以上の増収を見込むとありますけれども、そうなってくると、単年度で...全文を見る
○深谷委員 この制度については、昨年度の税制改正においていろいろな討論がなされたと聞きます。そして昭和五十六年三月三十一日までこれを延長すると決めたわけであります。ところが、まだ一年残しているのに、ここで廃止というのはますますもっておかしい話で、私は、言いかえれば中小企業が今日軽...全文を見る
○深谷委員 重ねて準備金制度の廃止などにならないように全力を挙げていただくことを申し上げまして、以上で私の質問を終えます。ありがとうございました。